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【安価&コンマ】亡国の姫と従者の逃亡記録

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286 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 01:38:31.34 ID:7sgJRBveo

クロウスはミクトラム王国の状態についてフローリアに説明すべく学院内を探し回っていた。

自室には居なかった為、図書館か訓練所のどちらかに居るのではないかと予想し訓練所を訪れてみた。


フローリア「すぅーはぁー……」

ルル「そうそう、そうやって落ち着いて魔力を練ってから…魔方陣に魔力を流し込むの」

フローリア「こ、こうですか…!?」

ルル「もうちょっとスピーディーに!魔力が霧散しちゃって陣が崩壊しちゃうよー!」

フローリア「あわ、わわわ!?」

クロウス「…魔法の訓練ですか、精が出ていますね」

フローリア「あっ、クロウス…!」

ルル「クロウスさん、どもども〜♪」


予測通り訓練所で魔法の特訓をしていたが、そこにはルルの姿もあった。
どうやらフローリアの魔法の特訓に付き合っているみたいだ。


クロウス「ルル、姫様にあまり無礼な態度は…」

ルル「むむ!しかしクロウスさんこれはお姫さま公認の接し方なんだよ、私とリアはあの一件以降マブダチになったも同然なのだ!」ビシッ

クロウス「なんだその言い方……しかもリアって…」

フローリア「私が許しました……あだ名で呼ばれるって、とても新鮮で嬉しいです…!」

ルル「でしょでしょ!今度ジェニーに会ったらリアもジェニーって呼んでみなよ!」

クロウス(それは多分真面目なジェニファーなら卒倒すると思うぞ……しかし)

クロウス(フローリア様は楽しそうだ……今、王国の件を話すのは野暮なのかもしれないが)


フローリア、ルルとの交流内容(聞きたい事、話したい事、一緒にやりたい事など内容)
下1から下3の間で募集
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 01:54:51.73 ID:lj76ylKW0
訓練用に二人とも薄手の服を着ていたので目のやり場に困るクロウス
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 01:54:53.91 ID:6h+rGWv3O
フローリアとルルはどんな話をするのか聞いてみる
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 02:04:37.23 ID:iKOHLNceO
ルルと手合わせ
290 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 16:09:11.75 ID:G4E+c2m6O

フローリア「ルル、魔方陣って地面や壁に刻むのと魔力で宙に描くのって何か違いがあるの?」

ルル「んーとね、基本的には物質に刻んだ方が強い効力を発揮する事のほうが多いんだ。魔力を流し込む解きに安定するからね」

ルル「逆に宙に描くのは魔力コントロールが難しい反面、詠唱とかも要らないし慣れれば慣れるほど魔法を発動するスピードが早くなるんだ」

フローリア「一長一短なんですね…」

ルル「私は断然魔力で描く派だけどね、やっぱり前みたいな戦闘になるとどれだけ素早く発動準備を終わらせるかって所あるからさ」

フローリア「けどこの岩魔法とか私の軟化魔法とかは物質に干渉する分、物質に陣を刻んだ方が更に効力が強くなるのでは?」

ルル「リア冴えてるね!確かに元からある物質を変化させるタイプの魔法は〜〜〜………」ウンタラカンタラ


クロウスはベンチに座りながら二人の会話を眺めていた。

そもそも根が真面目なフローリアと魔法の事に関しては真剣なルルが揃うとやはり話は魔法関連の話し合いになってくるようだ。


クロウス(正直俺は聞いててさっぱりだが、あれから姫様も元気になられているし良いことだ……しかし)


フローリアとルルは普段着ているドレスと制服を脱いでいて、学院が用意している運動用の薄手のシャツを纏っていた。

身体のラインが普段着よりもハッキリと分かるのでクロウスはなんとなく目のやり場に困ってしまう。

フローリアの整ったスタイルからの美乳も、ルルのロリ体型ながらも意外とある膨らみも……。


クロウス(……いや、俺はロリコンではないぞ…断じて違うからな)
291 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 16:10:45.88 ID:G4E+c2m6O

ルル「もしもーし、クロウスさん大丈夫?」

クロウス「ん、ああ…何でもない、どうかしたのか?」

ルル「いやクロウスさんがじーっとこっち方を見てたからさ、さすがに気になっちゃうよ」

クロウス「……そんなに見ていたか?」

ルル「そりゃあもう……はっ!?まさか私たちの事をえっちな目で見てた!!?」ササッ

クロウス「無い。少なくともお前みたいなちんちくりんには断じてあり得ない」スパッ

ルル「ぐはーっ!!言った!今決して言ってはいけないことを言いましたよこの人ー!!!」

フローリア(わ、私の事は……ギリギリセーフなのかな…///)ドキドキ

ルル「リア、もうこの人解雇して私を騎士にしちゃいなよ。このナチュラルセクハラナイトより私の方がいいよ」

クロウス「むっ…それは聞き捨てならんな、俺は姫様が産まれた頃から守り続けてきたのだ。そう易々と騎士の座を明け渡すわけにはいかないぞ」

ルル「だったら手合わせしようよ、私が勝ったら今日から私がリアのナイトだよ!」

フローリア「て、手合わせって……危ないですよルル」

クロウス「そうだな、訓練用の木剣を使っても怪我をさせてしまうかもしれんしな」

ルル「だったら…この風の魔法が込められた風船をお互いの腰にくくり付けて、どっちが先に相手の風船を割れるかならどう?」

クロウス「まぁ、それならお互い怪我をすることもないか…?」

ルル「それじゃあ準備をして……あっ、勿論私は魔法を使うからね」

クロウス「うん……うん?」

クロウス「ちょっと待て、こっちは剣でそっちは魔法有りならリーチの差が有りすぎだろ!?」

ルル「問答無用!!人を貧乳呼ばわりした報いを受けるがいいー!!!」

クロウス「誰もそこまで言ってないわ!!!」


なぜか始まったクロウスとルルの風船デスマッチの行方
↓2のコンマでどちらが勝つか(ゾロ目は強制的に61~98の結果かつラッキースケベ展開に)

01~30 ルルの勝ち(ルルのフラグを入手)
31~60 クロウスの勝ち(フローリアのフラグを入手)
61~98 クロウスの勝ち(ルルとフローリアのフラグを入手)
292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 16:11:37.09 ID:oZBdhlyIO
はい
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 16:12:12.15 ID:lj76ylKW0
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 18:16:49.66 ID:jupjs9oH0
クロウスさん...
295 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 18:24:38.48 ID:pvXrGaOuO

ルル「くらえ炎弾!!からの氷塊よ!」

クロウス「うおっ!? くっ…!!」


ルルが放ったのは初級の炎魔法と氷魔法、しかし二種の魔法を時間差で撃ってきた。

クロウスは風船に当たらぬように腰を屈めながら躱していくが絶妙に踏み込みたいところに魔法を撃ち込んでいくので中々近づけない。


クロウス(しかしこのままジリ貧というのもしてやられた感があって気分が悪いな…ならば!)ダッ


クロウスは真っ直ぐ突っ込んで行った。
多少の被弾はお構い無しという姿勢、無論手加減している魔法なので当たってもちょっぴり痛いか熱い程度のものなのだが…。


ルル(それでも風船に当たれば1発アウトだよ?ほら、このもう当たりそう…)


ルルの魔法が風船に当たる瞬間、クロウスは故紙にくけり付けた風船の紐を引っ張り位置をずらした。

魔法は風船に当たらずクロウスはそのままルルの風船を狙っていく。


ルル(けど残念♪それは投影魔法で映した私の分身だよ!)


ルルはアシュラー戦の時と同様、投影魔法による撹乱によりクロウスの背後を取るつもりであった。

しかしクロウスは剣を振る直前に体の向きをぐるっと180度回転させ、ルルを追うように動いていた。


ルル「えっ!?嘘、なんで!?」

クロウス(影で動きが丸分かりだぞ)


ルルは咄嗟に岩魔法で壁を作り距離を取ろうとするが、それすらもクロウスは見切っており逆に自分の足場にして一気に自身の攻撃圏内にルルの風船を引き入れた。


ルル(やばっ!?)

クロウス(獲った!!)ヒュンッ



パンっ!!!


クロウスの剣はルルの風船を捉えた………しかし、それよりも早くなぜかクロウスの風船の方が先に割れてしまっていた。


フローリア「えっ?」
ルル「あっ」
クロウス「いや……それは無理」


風刃魔法。
指定の位置に風の刃を発生させる風の中級魔法が勝負の決め手であった。
296 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 18:26:46.82 ID:pvXrGaOuO

クロウス「申し訳ありません姫様……このような痴態を晒す羽目になるとは腹を切っても切り足りませぬ」ズーン

フローリア「お、落ち込まないでくださいクロウス…!元気を出して…!!」

ルル「そ、そうそう!!こんなの遊びだし!私も本気で騎士になるつもりなんて全然無いし!」

ルル(やっばー…負けそうになったからつい禁じ手使っちゃったよ、実質これ私の負けなんだけどなー…)


実はこの勝負、学院生の中で嗜まれるゲームの一つでそもそも魔法を前提としたルールが組まれたものなのである。

その中に位置をサーチして攻撃するタイプの魔法は強すぎる為、反則負けになるルールがとられていた。

無論クロウスはそんなことは知らないが。


ルル(けど…魔法有りの正式ルールでここまで追い込まれたのはディアナ以来だったな)

ルル(しかもクロウスさんは魔法無しの接近戦のみ……ゴーレムを一刀両断してた時から思ってたけど、本当に強いんだなぁこの人)

ルル(えへへ、なんかワクワクしちゃってくるね!)


クロウス「俺は騎士を辞めてセミになる…」ショボーン

フローリア「クロウス、ああ!丸くならないで!」


ルルとのフラグAを手に入れました。
297 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 19:02:09.99 ID:uI5mjs33O

───フローリア視点───


フローリア「………」


あの騒ぎの後、なんとか気を持ち直したクロウスから王国の話を聞かされたフローリアは部屋の窓の外を眺めていた。


フローリア(お父様たちは無事……妹も捕まってはいない)

フローリア(けれど家に帰れるわけではない、私はこの先どうすれば良いのでしょう)

フローリア(前までの自分より強くなりたくて魔法を覚えても、この力で私は国のためになにができるの?)


フローリア「……」ギュッ


母である王妃から託されたペンダントを握り締め、心を落ち着かせた。



フローリア自由行動1回目
↓2でフローリアの行動を選んでください

@誰かと交流しに行く(二人まで、ただしモルガンヌのみ単独)
 クロウス>>7、ルル>>79、ジェニファー>>96、モルガンヌ>>103


A一人で行動する
 (どこで何をするか、自由安価)


ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。

手持ちのフラグ(フローリア)
クロウス×1
ルル×1
(クロウス×フローリア間はフラグ数共有なので、クロウス側にもフローリア×1でした)
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 19:03:47.95 ID:A3kIyoXH0
ふみ
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 19:06:11.34 ID:P980PPSZO
1 モルガンヌ
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 19:51:28.37 ID:gdAi1QCQO
ジェニファーの霊圧が消えそう
301 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/28(土) 20:47:46.42 ID:7sgJRBveo

フローリアはモルガンヌに会いに謁見の間に来ていた。

クロウスから聞かされていた話だとミクトラムの現状を把握するのに使用した千里眼魔法は魔力をかなり消耗するものらしい。

わざわざ自国のために力を割いてくれていた事を知ったフローリアはモルガンヌに感謝の意を伝えに来たようだ。


フローリア「女帝様、此度は私たちの為にお力を添えて頂き誠にありがとうございました」

モルガンヌ「構わぬ、我はナールの未来のために動いただけだ」

フローリア「それでも、感謝の言葉を伝えずにはいられませんでした」

モルガンヌ「ナールとミクトラムは古くからの友好関係にあった、我はその盟約に従ったに過ぎぬ…そうだな」

モルガンヌ「もし貴女が我に対して謝意があるのならば、貴女の話を聞かせては貰えぬか」

フローリア「わ、私の話ですか…?」

モルガンヌ「そうだ、聞きたいことがあれば一つだけ答えてやっても良いぞ」

フローリア(え、話って言っても…私は殆ど城の中でしか過ごしたこと無かったし……女帝様を退屈させてしまうんじゃ……)

フローリア(それに聞きたいことって……そんなの、山ほどあるのに…)


モルガンヌとの対話、質問や話の内容など
↓1から↓3まで今回は1つだけ採用になります
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 21:32:22.19 ID:jupjs9oH0
フローリアが洞窟で体験したことについて話す
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 21:40:28.04 ID:34vCRXsZo
時を巻き戻す魔法はありますか
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/28(土) 22:19:03.38 ID:gdAi1QCQO
まあ自分も聞きたいことは同じなので
>>302
305 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 00:12:29.70 ID:w8NPgmY7O
暫く更新できなかったので生存報告しときます…
明日の夕方にはなんとか再開して自由行動終わらせたいな

おまけとして誰が得するか分からない魔法の設定についての小話投下します
306 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 00:17:30.07 ID:w8NPgmY7O

〜魔法の才能がある人、ない人について〜


魔法はこの世界では超常現象、不思議パワーといった訳ではなく元から人が秘めてる素養を技術化したものである。

人にはそれぞれ魔法を習得できる数が決められていてこれを【スロット】と呼ばれている。

スロットの数は人によって違っていて、更に先天的に習得できる魔法というものが最初から埋められている場合もある。

魔法の才能があるという者は主にスロットの数が人よりも多く色んな魔法を多く習得できる者のことを指したりする事が多い。(細かく言えば魔力量とか魔力コントロールの技術も含まれるが)

このスロットの数は自力で調べるという事がほぼ不可能に近かったのだが近年、ナール魔導帝国が人間の魔法スロットの数を調べる方法を確立し技術を独占している為、ナールが魔法関係に強みを持っている大きな理由の一つでもある。


ちなみに通常の人のスロットは多くて1~2個で既に先天的に習得できる魔法が埋まっていたりで新たに覚えることができない人も少なくない。(その場合はその魔法を伸ばしていくぐらいしか出来ない)

学院に入学する条件の一つとしてスロットの数が最低でも3個以上ある、というのがあったりする。


ちなみにジェニファーは4スロット、ディアナは7スロット持ち(5、6スロットあれば多いと言われている)で

天才と言われてるルルは14スロット持ちで更にまだ空きがあるという状態。

女帝であるモルガンヌのスロット数は両手足の指を足しても全く足りないぐらいのスロットの持ち主らしい。


ちなみにフローリアはまだ決めてないのでその内安価で決める予定。
クロウスは…………………剣1本で頑張ってもらう予定です。
307 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 00:20:31.87 ID:w8NPgmY7O
なんとなくルルが強い、天才と呼ばれている理由の指針になればなというおまけでした。


……というかここでぶち込んでおかないと後々説明する機会もないという大人の事情でもありました、それではまた。
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 00:34:54.92 ID:Er2wdQt20
おつ
スロット無理やり増やされた魔法兵とか出てきそう(こなみ)
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 00:48:39.13 ID:1PHVsX/k0
乙乙です
ディアナルル間は思った以上に開いてるのね
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 12:33:08.84 ID:feXPMNdS0
モルガンヌ様のスロット数が多すぎて好き
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 13:19:00.50 ID:83idzA3cO
才能限界が決められてる世界観すき
312 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 18:52:29.84 ID:8YTj423fo

ふと、フローリアは蒼湖の岩洞にて自分が体験した不思議な現象について思い出した。

あの時ほ状況が状況だった上に夢かなにかと深くは考えていなかったが、魔法を極めたこの人なら何か分かるかもしれない。


フローリア「あの、女帝様……時を戻す魔法、というのは存在するのでしょうか?」

モルガンヌ「時を戻す…?」

フローリア「あの、実は……」









モルガンヌ「………なるほど、それは奇妙な話だ」

モルガンヌ「死んでいたはずの人間が、いきなり死ぬ前と同じ状況で生きていた……それは確かに時が戻ったと感じるのは無理もない」


フローリアは岩洞で起きたことをモルガンヌに説明した。
フローリアにとって…話しにくい部分は省いてしまったが嘘偽りなく詳細に答えた。


モルガンヌ「だが……時間を戻す魔法は過去に存在していた大魔法、故に我にも扱うことはできぬ。貴女のようなここに来る前まで魔法に触れたこともない人間がそんな大層な真似をできるとは思えないが……」

フローリア(……やっぱり、あれは夢だったのかな)

モルガンヌ「だが可能性が無いとも言い切れない……そうだな」

モルガンヌ「そのペンダント、少し見せては貰えぬだろうか?」

フローリア「え、は、はい…」


フローリアは恐る恐るペンダントをモルガンヌに渡した。

モルガンヌはまじまじとペンダントを観察していたが一通り見終わるとフローリアにペンダントを返した。
313 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 18:55:11.81 ID:8YTj423fo

モルガンヌ「そのペンダントには感じたことのない不思議な力が込められている気がする…」

フローリア「不思議な……それって魔力とは違うのですか?」

モルガンヌ「例えどんなに微かな魔力でも纏っているモノなら最初から気づける、だがそのペンダントに宿っている力の流れはここまで近づいてようやく分かるもの」

モルガンヌ「少なくともワタシはそのペンダントに宿っているものを魔力だとは思えない…」

フローリア(魔法じゃない、女帝様でも分からないなんて……お母様、このペンダントはいったい…)

モルガンヌ「未知の力か……あながち時を戻す力があるというのも偽りではないかもしれないな」

モルガンヌ「その件に関しては部下の者に調べさせてみよう、ここの蔵書量をもってすれば手がかりの一つはあるかもしれない」

フローリア「あ、ありがとうございます…」




フローリア(……もし、本当に時を戻すような力があるというのなら……あの日の襲撃も無かったことになるのかしら…)

フローリア(あの日の……)



フローリア『い"だいっ!!あぐっ!いぎ、できなっ!!あ"っ!!やめで!!もうやめ"てぇえ!!!』

フローリア『あ"っ♥ い"っ、いいっ♥ しゅごっ、あうんっ♥ あっ♥ こわれる♥ あたまも♥ おなかも♥ こわれひゃううううううう♥♥』



フローリア「ひっ…!!」

フローリア(何を考えてるの私…!!そんなことあるわけないじゃない…!)

フローリア(だって、もし本当に時が戻っていたら……それを覚えてる私は…!!)ゾクゾク


フローリアの淫欲値が上昇するかどうか
↓1のコンマ十の位が偶数、一の位の数値分上昇(十の位が奇数の場合は変化ナシ)
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 18:57:44.79 ID:xf3voTl9O
ゾロったらどうなるかな
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 19:01:11.65 ID:Dd23rdHLO
セーフ(?)
316 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/08/31(火) 22:46:49.32 ID:8YTj423fo

モルガンヌ「どうした、顔色が悪いように見えるが…?」

フローリア「はっ…!?い、いえ…なんでもありません…」

フローリア(……大丈夫、きっと私が考えすぎてるだけよね?)


淫欲値の変動無し

モルガンヌとのフラグ@(フローリア)を手に入れた。


フローリア自由行動2回目
↓2でフローリアの行動を選んでください

@誰かと交流しに行く(二人まで選べる)
 クロウス>>7、ルル>>79、ジェニファー>>96


A一人で行動する
 (どこで何をするか、自由安価)


ナール魔導帝国SPOT
【魔導図書館】【学院の空中バルコニー】【訓練所】【学院の中庭】【魔導商店】【酒場】【居住区】etc…
※あくまで参考です、こんな場所あれば良いんじゃない?というのがあれば安価に書き込んでください。


手持ちのフラグ(フローリア)
クロウス×1
ルル×1
モルガンヌ×1
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 22:58:57.10 ID:Er2wdQt20
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 22:58:59.68 ID:1PHVsX/k0
@ルルとジェニファー
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/08/31(火) 23:00:07.08 ID:0sHQLrUXo
1
ルルジェニ
320 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 00:09:50.10 ID:39FhxXNpo

フローリアが学院を歩いていると前からもう見慣れた二人が歩いてきた。


フローリア「ルル、ジェニファーさん」

ジェニファー「ご機嫌ようフローリア様」ペコリッ

ルル「あっ、リアだ!」

ジェニファー「り、リア…っ!?」

フローリア「ふふ…こんにちは、ルル」

ジェニファー「ちょ、待ちなさいルル!!一国の姫になんて失礼な…!?」

フローリア「いいんです、私は気にしてないですし」

ルル「私とリアは友達だもんねー?」

ジェニファー「なななな…!!」ガーン


ジェニファー(な、なんと…!?私がわたくしがルルにあだ名で呼ばれるまでどれ程の苦労をしたというのに!?)ガーンガーンガーン…

ジェニファー「……ってすき好んで呼ばれたいわけじゃありませんわ!!!」

フローリア「あの…私なにかジェニファーさんを怒らせるようなことしてしまったのでしょうか…?」

ルル「いや、あれがジェニーの平常運転だよ」

ジェニファー「ぐぬぬ…」

ルル「そうだ!折角だから三人でご飯でも食べようよー、丁度お昼だし!お腹減ったし!学食のご飯美味しいし!」

フローリア「えっ?私も良いんですか…?」

ルル「当たり前でしょ!ジェニーも良いよね?」

ジェニファー「し、仕方ありませんわね…フローリア様に庶民のお味が合うと良いのですが」


ルル、ジェニファーとの交流内容(聞きたい事、話したい事、一緒にやりたい事など内容)
下1から下3の間で募集
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:13:10.91 ID:hKgYeCVwo
フローリア基準でやべぇもん食ってるルルジェニ
文化の違いを思い知る形に
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:15:54.86 ID:PNbXxN7b0
ディアナについて聞いてみる
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:18:02.37 ID:LpaMiF1oO
それぞれどんな魔法を使えのかという話
324 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 00:37:07.29 ID:39FhxXNpo
>>321
これはフローリアが庶民の味にカルチャーショック受けてるって事でいいんですかね?
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 00:51:58.67 ID:rq9KdSD6O
>>1の思うように書けばいいんじゃ無い?
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 01:33:27.15 ID:hKgYeCVwo
>>1におまかせします
327 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 22:07:30.39 ID:vitvKYSuO
>>326
ありがとうございます


学院内の食堂は実は意外とご飯が美味しいことで市民には有名である。

働いてる料理人は一般市民の出身だが、貴族御用達のレストランで働いていたこともあり様々なメニューにも精通している。
中でも異国のメニューをぶち込んでくる事もある日替わりランチは色んな意味で度胸を試される事もあるのだとか…。


ルル「いただきまーす!」

ジェニファー「今日も料理人の腕は変わらず良好みたいですわね」


フローリアは鶏肉のソテーに色彩豊かなサラダ。ジェニファーは卵とチーズによる風味が豊かなパスタを頼んでいる。

一方のルルはというと…。


フローリア「あの、ルル…?」

ルル「はふはふ…うん?なになに?」モッチャモッチャ

フローリア「ルルが食べているその茶色くて丸いものはなんですか…?」

ルル「これ?これはたこ焼きだよー」モッチャモッチャ

フローリア「た、たこ焼き…!?」

ジェニファー「こらルル、食べながら喋るのは行儀がよろしく無いですわよ」

ルル「んぐっ!……ごっくん!! あはは、日替わりランチ頼んだらこれとご飯が出てきたよ!」

フローリア「え、えっと……いったいどういう食べ物何でしょうか?」

ルル「えっとね、小麦粉で作った生地にぶつ切りにした蛸の足を入れて丸く焼いた食べ物みたいだよ?」

ジェニファー「東の島国で作られた料理みたいですわね、庶民にも慕われる味みたいですが…私は到底食べる気にはなりませんわね」

ルル「ええ〜、意外と美味しいよ?リアもジェニーも食べてみたらいいよ!いっぱいあるし!」

ジェニファー「遠慮しますわ、私は自分の料理がありますので」

フローリア「……えっと、でしたら一個貰ってみても良いですか?」

ジェニファー「ちょっ!フローリア様、正気ですの!?」

フローリア「はい、異国の料理は食べたことが無いので興味があります」

ルル「えへへ、そしたら……はい、あーん!」

フローリア「あ、あーん……もぐっ」

フローリア「っ!!はふっ!あひゅっ!!」

ジェニファー「こ、こら!熱々のまま渡したりしないの!!大丈夫ですの!?フローリア様!!」

フローリア「へ、へいひでひゅ…ん、もぐっ、ごくんっ」

ルル「どう?感想は?」ワクワク

フローリア「い、今まで食べたことのない食感でした……けど、とても美味しかったです!」

ジェニファー「え!?ほ、本当ですか?」

フローリア「はい!特に蛸のこりこり感は今まで味わったことのない食感でした……このような味わいが存在していたなんて…」

ルル「気に入ってくれて何よりだよー、今度はハッシュドポテトとか用意してあげよっか!」

フローリア「はい、ぜひ!」

ジェニファー「うぬぬ…わ、わたくしも……いや、しかしあまり食べ過ぎると太りそう…!」
328 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/01(水) 22:08:25.51 ID:vitvKYSuO

ルル「はぁ、食べた食べた」

ジェニファー「ルル、口元にソースが付いてますわよ」フキフキ

ルル「えへへ〜、ありがとジェニー」

フローリア「ふふ、やはりお二人は仲が良いんですね」

ルル「うん!ジェニーは私の親友だもん!」

ジェニファー「私は貴女を友だなんて……しいて言うなら私とルルは良きライバル関係と言ったとこですわ!」

ジェニファー「扱える魔法の数では……そりゃ、劣りますけど…!座学や実技、魔法実験などの成績では負けませんもの!!」

ルル「でもジェニー……この前のテストで私に負けてデザート奢ってもらった記憶が」

ジェニファー「しっ!お黙りなさい!」


仲睦まじい二人の姿にほんわかした気分になるフローリアであったがここで一つの疑問が浮かんだ。


フローリア「そういえばお二人はどんな魔法を使えるのですか?ルルのは何個か見たことあるんですけど」

ルル「んー、私は結構いっぱいあるんだよね。炎に岩、風、雷……それに補助的なもので言ったら投影魔法なんかもあるし、とりあえず10個ぐらいはあるんじゃないかな」

フローリア「そんなにあるんですか!?」

ルル「まぁ実戦で使えないものとかも結構あるんだけどね」

ジェニファー「ルルは考えナシに思い付きで覚えすぎですのよ」

フローリア「じゃあジェニファーさんもそれぐらいえるんですか?」

ジェニファー「私はルルのように大雑把ではないので、覚える魔法はしっかり吟味しておりますの」

ルル「今で3個だったっけ?ジェニーの魔法って」

ジェニファー「ま、まぁその通りですわね…」


ジェニファーが習得している魔法(ジェニファーの魔法は一つは水魔法で固定)
↓1から↓4の間で2個募集

【名前】(炎魔法、浮遊魔法、結界魔法、強化魔法…といった感じの名前)
【効果】

329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:17:32.39 ID:77GAJlFl0
重力魔法

敵味方、自分を軽くしたり重くしたりする
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:20:46.42 ID:rq9KdSD6O
透視魔法
その名の通り透視ができる
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 22:26:39.58 ID:ucyZ6C2oO
【名前】分身魔法
【効果】実体のない分身を作る。実体はないが魔翌力は本体と分身とで半々に分かれるので使い所は見極める必要がある
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/01(水) 23:05:34.36 ID:qGQZcDtG0
【名前】結界魔法
【効果】強度や形が自在に変えられるシールドや、自身の魔法を強化したり、侵入した者にバフデバフをかけたりするフィールドを張れる
333 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 20:51:57.47 ID:qix+uJIlO

>>329>>331でいきます


ジェニファー「私が使えるのは主に水魔法と重力魔法、そして分身魔法ですわ」

ジェニファー「水魔法は攻撃はもちろん色々と融通が効きますし、重力や分身魔法も色々と便利ですのよ」

フローリア「分身!そんな魔法もあるんですか!?」

ジェニファー「とは言っても、実体が無いうえに分身魔法は燃費が悪いので使い時は見極めないといけないのが欠点ですが」

ルル「私は投影魔法があるからな〜、こっちは魔力消費も少ないからガンガン使ってけるしリアもどう?」

ジェニファー「馬鹿おっしゃい、貴女のそれは魔力で作った残像をその場に残すだけでしょう。その点分身魔法はこちらで操作することも可能ですわよ」

ルル「戦いで咄嗟に使うならこっちのが便利なんだもん!前の遺跡での戦いでも大活躍だったし!」

ルル(まぁクロウスさんにはあっさり見抜かれてたけど…)
334 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:00:11.50 ID:qix+uJIlO

ルル「それにディアナだって分身より投影魔法の方を使ってるからねぇ〜♪」


ルルの口から出たディアナという名前に聞き覚えがあり、フローリアはルルに聞いてみた。


フローリア「ディアナさんって前にルルを庇っていた方でしょうか?」

ルル「あれ?なんで知って…ってそっか、あの時聞いてたんだもんね」

ジェニファー「ディアナは魔導帝国の貴族の中でも有数の家柄出身の才女ですわ、学院生でありながら既に国属の魔導士として認められている方ですね」

ルル「まさにエリートって感じだよね〜。でも身分で人を差別したりしないし私とも仲良くしてくれるから良い人だよ!」

フローリア「あの人…やっぱり凄い人だったんですね」

ルル「うん、座学とかも完璧で分け隔てなく優しいからみんなの人気も高いんだ。正直なんでディアナが首席じゃないんだろって自分でも思うときがあるし……」

フローリア「ルル…」


ルルはディアナの事を本気で尊敬しているようで、今の自分の座は本当はディアナの方が相応しいのでは無いかと思っている。

周囲の人間に慕われているディアナと自分を比較して落ち込んでいるみたいだ。

フローリアがなんて声をかけようか迷っているとジェニファーがテーブルから身を乗り出しルルに指を指しながら大きな声で話しかける。


ジェニファー「全く、私のライバルがそんか元気の無いこと言わないの!」

ジェニファー「座学だの何だのは別として、貴女は実技ではぶっちぎりのトップでしょう!それを見込まれて女帝様から首席の座を与えられたのですから堂々と胸を張るべきですわ!」ビシッ

ルル「ジェニー………あはは、確かにそうかも。珍しくらしくない事ぼやいちゃったかな!」

ジェニファー「全く…貴女にしょげられたら私の立場がありませんもの」


ジェニファー「まぁそんな無い胸張ったところでワタクシには勝てませんけど!!おほほほ!!」ポインッ

ルル「言ったなー!!これでも少しはあるし!ていうかジェニーは私より一つ上なだけなのに大きすぎだし!!!」ムキーッ
335 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:02:36.04 ID:qix+uJIlO

フローリア(……ジェニファーさん凄いなぁ、ルルの事を本当によく分かってるんだ)


すっかり元気を取り戻したルルであったが、フローリアはルルとジェニファーの間に結ばれている硬い絆の強さに少し寂しさを覚えるが同時に羨ましくも感じたようだ。


フローリア(……こういう時は臆せず自分から、だよね)

フローリア「あの、ジェニファーさん!今度から私もジェニーって呼んでも良いですか!?」

ジェニファー「ぶふっ!?えっ!!ふ、フローリアさまっ!?それはいったいどういう…!?」

フローリア「私もジェニファーさんとお友達になりたくて……駄目、ですか?」

ジェニファー「え、いや、駄目だとかでは無いですが、むしろ光栄なことなんですが、さすがに心の準備がと言いますか…!!!」アタフタ


他国のとはいえ王族であるフローリアの突然の提案にジェニファーは慌てふためく。

それを見てルルは可笑しそうに笑っていた。


ルル「ぷっ!あはははは!ジェニーがそんなにキョドってるところ初めて見たかも!!」

ジェニファー「笑ってる場合ですか!なんでそんなに可笑しそうにしているのですか!!」

ルル「だってさ…こうやって一緒にご飯を食べたり、危機を乗り越えてきたんだもん」


ルル「もう私たち三人とも友達みたいなものじゃん!」

336 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:06:28.80 ID:qix+uJIlO

ルルの一声にフローリアとジェニファーは目を合わせる。

すると二人も可笑しそうに笑っていき、三人の間に和やかな空気が訪れた。


ジェニファー「全くこの子ったら……ん、こほん」

ジェニファー「その、私でよろしければ……お友達になってくださいまし。フローリア様…!」

フローリア「ふふ…様も要らないですよ、お友達ですもんね?」

ジェニファー「そ、そうですか…?それでは……ふ、フローリア…?」

フローリア「はい!ジェニー!」

ルル「えへへ♪」


三人の少女は共に笑い合いながら友情を結んでいく。

フローリアにとって、この思い出は先の見えない不安を照らす希望の光になるのだろうか。


ルルとジェニファーのフラグ判定(ゾロ目は61~98の判定になります)
↓2のコンマのフラグを入手

01~30 ジェニファーのフラグ@
31~60 ルルのフラグA
61~98 両方同時ゲット
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 21:08:35.07 ID:2mapTTCZ0
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 21:09:09.45 ID:zh5eR925O
ふみます
339 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:26:07.14 ID:qix+uJIlO

ルルとのフラグA(フローリア)を手に入れた。


……………。

………。

…。

340 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:28:12.86 ID:qix+uJIlO

明け方…。

その日は朝の静けさと共に鳥の鳴き声が唄う心地よい朝であった。


モルガンヌ「………ふぅ」

モルガンヌ(少し早く起きすぎた……)

モルガンヌ(起きてる人も少ないでしょう、しかし……これぐらいの静寂が、ワタシにとって最も心地のよい時間なのかもしれません)


ふと、朝焼けの空を眺めているとなぜか彼女の脳裏に一人の男性の姿が浮かんだ。

なぜあの赤髪の騎士のことが出てきたのか、その理由は分からないが不思議と嫌な気分では無いことは確かだった。


モルガンヌ(……もし、ミクトラムのより詳細な情勢が分かれば…あの騎士は喜んでくれるのでしょうか?)


モルガンヌは両手をかざすと魔方陣を形成する。

それは眼の紋様を施してあり、込められている魔力量も相当なものだった。


千里眼魔法。

それは彼女が産まれ持った比類なき天賦の才能。

文字通り山を抜け、谷も通り越し俯仰天地全てを視抜くと言われている彼女だけのオリジナル。


精神を研ぎ澄まし、周囲に陣を展開し、彼女が開眼した時。

千里眼はモルガンヌの瞳に全てを映した。


モルガンヌ(………………………)

モルガンヌ(…………っ?)



モルガンヌ(……これは…)
341 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:30:44.06 ID:qix+uJIlO


モルガンヌ「……」カツカツ

兵士「おはようございます!!女帝様!!」

兵士「このような早いお時間にお目覚めは珍しいですね、何か御用でしたでしょうか」

モルガンヌ「…伝令に全ての兵及び学院生、一般市民に伝達せねばないない事がある」

兵士「はっ…はぁ?いったい何を…?」

モルガンヌ「数刻後に……」


モルガンヌ「戦が始まる」






同時刻……ナール魔導帝国から少し離れた監視塔


兵士a「おつかれ、交代の時間だ」

兵士b「やっとかぁ、夜勤の見張りは退屈すぎて眠くなっちまうよ……ふわぁ…」

兵士a「明日は休みだろ、家に帰る前に仮眠でも取ったらどうだ?」

兵士b「やだよ、仮眠室の固いベッドより嫁が待ってる家で寝た方が疲れとれるしな!」

兵士a「ったく惚気かよ、このこの!」

兵士b「へへへ!それじゃあ後は任せ………あっ?」

兵士a「どうかしたか?」

兵士b「ちょっと待て…何か見えないか…?」

兵士a「ん…?どれどれ……っておい!?」

兵士b「やべぇなおい、すぐに女帝様に伝えろ!!」

兵士b「ラジル帝国からの侵攻あり!至急各部隊に通達しろ!!」
342 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/03(金) 21:51:34.58 ID:qix+uJIlO


帝国隊長「諸君、我々はこれからナール魔導帝国へと侵攻する!」

帝国隊長「知っての通り、敵国は魔法防壁によって囲まれており見た目以上に堅牢な守りを誇っている」

帝国隊長「それを踏まえた上で、皇帝閣下から降された勅命はただ一つだ、心して聞け!」




帝国隊長「帝は一人でよい!!以上だ!!!」

帝国兵「「「うおおおおおおお!!!!!!」」」

343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 22:23:30.96 ID:r3dCzTFkO
大きく話が動くな
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/03(金) 23:20:56.43 ID:DeTOuqKv0
火薬と魔法、一体どうなるんだろう
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/04(土) 01:15:43.16 ID:oGsYPf9/0
重要な選択は戦うか逃げるかの二択かな?
留まって応戦すれば負けてもコンテニュー、逃げた場合フローリアとクロウスは安全だけど最悪ナールが滅亡、みたいな
346 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 11:23:57.21 ID:aXPrDNdno
更新の報告です。
本日13時からナール動乱編前編を投下します。
安価のない長い話になってしまいましたがお付き合いして頂ければ幸いです。

選択安価込みの後編は今日の夜に投下予定です。
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 11:39:58.73 ID:JSuJfTsGO
わくわくしてきた
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 12:14:35.48 ID:hmGlqeej0
待ってます
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 12:26:48.79 ID:TpbUlfWEO
たいき
350 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 12:54:27.92 ID:aXPrDNdno
ちょっと早いけど始めます
351 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 12:55:31.21 ID:aXPrDNdno

学院に監視塔からラジル帝国の侵攻通告が届いてから2時間後…


フローリア「クロウス!」

クロウス「姫様!!」

フローリア「ラジル帝国がナールに攻めてきたというのは本当なの…?」

クロウス「ええ、間違いなく」

フローリア「そんな…ひょっとして、私たちが来たから…?」

クロウス「それは分かりません、しかし何の目的もなく戦争を始めるわけもないでしょう………何かしらの目的はあるはずです」

フローリア「それで戦況は?今はどのような状況なんですか?」

クロウス「……………率直に申し上げますと」





クロウス「ナール側の方が優勢です」

352 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 12:57:32.65 ID:aXPrDNdno

クロウス「ラジル帝国の発明した大砲は驚異なのですが、魔導帝国の魔法結界は越えられないようです」

クロウス「ラジルは白兵戦に持ち込もうとしていますが結界内部からの遠距離魔法や遠隔攻撃の圧でペースが取れていない状況です」

クロウス「このまま耐久戦が続けば、先に弾切れになるのは向こうの方かと…」

フローリア「良かった…それなら安心ですね」


クロウスからの報告にフローリアは安堵の表情を見せるが、クロウスは何やら解せぬといった顔をしている。


クロウス(しかし……ラジル帝国も砲撃戦では勝ち目が無いということは最初から分かっているだろうに、なぜこんな勝ち目の薄い戦いを仕掛けた?)

クロウス(ヤツらにも、何か作戦があるというのか…?)
353 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 12:59:11.15 ID:aXPrDNdno


ディアナ「障壁部隊!そのまま維持し続けよ!!前線を突破させるな!!」

ディアナ「炎撃、雷撃部隊は各隊交互に放て!!休ませる暇を与えず攻め立てろ!」

炎撃隊員「オーライ!!」

雷撃隊員「魔力が切れそうなヤツは後続の兵隊と交代しろよ!!」

障壁隊員「こちら障壁部隊、前線の維持は任せろ!!」

ディアナ「街の方には結界がある!!敵の砲撃は気にせず敵を押し返せ!!」


戦況は明らかにナール側に傾いていた。

ラジルの兵士達は障壁部隊の魔法防壁を突破するのに手を焼いており、その隙に炎と雷の魔法が空から降り注ぐ。

シンプルだが防御に絶対の自信がある魔導帝国ならではの堅牢っぷりだ。

故にナールの魔導兵たちの戦いには迷いがない。




帝国兵「隊長!前線部隊に被害が拡がりつつあります、このまま攻め続けても良いのでしょうか…?」

帝国隊長「うろたえるな、ここまでは全て予定通りだ」

帝国隊長「今はヤツらに気持ちよぉ〜く撃たせ続けろ、それにそろそろ…」
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 13:00:35.88 ID:W+EB57cS0
交流少なかったキャラが脱落とかありそうで怖い、大丈夫かな
355 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:00:36.25 ID:aXPrDNdno


障壁隊員a「いいぞ、敵軍はこちらの守りを崩しきれていない!このまま凌ぎきるんだ!」

障壁隊員b「はい!…………えっ?」

障壁隊員a「よそ見するな!今は目の前の敵に集中しろ!」

障壁隊員b「し、しかし…あ、あれは」

障壁隊員a「なん……だ…っ!?」


一人の魔導兵が何かに注意を取られていた。
もう一人の兵が叱りつけるが茫然とした反応に思わず振り向いてしまう。


やがて魔導兵たちの視界には、ナールの街や学院を守る結界が溶け消えゆく光景を目にするのであった。


ディアナ「け、結界が………」

障壁隊員a「そ…そんな馬鹿な!?なぜ結界が消える!!!」



帝国隊長「ここだ!!!前線は守りが緩んだとこから一気に攻め崩し白兵戦に持ち込め!砲撃隊、打ち方よーい!!」

障壁隊員a「ぐっ…しまっ!!?」

帝国兵「うっしゃあぁぁ!!!」

障壁隊員b「きゃああっ!!」パリィン


障壁隊員a(こ、こいつら…!?さっきと攻め方を変えてきた!!さっきまでのは手を抜いていたとでも言うのか!?)

ディアナ「障壁部隊、なるべく持ちこたえろ!白兵戦の用意!!」


国を守る結界の消失、次々と街に撃ち込まれる砲撃、上がる火の手の数々に動揺を隠し切れずにいる魔導兵たち。

その混乱の隙を突くようにラジル帝国軍は攻めの手をより激化させ、前線の突破には時間がかからぬ状況になってきた。
356 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:05:54.11 ID:aXPrDNdno



ドオオォンン…!!!


フローリア「きゃあっ!?」

クロウス「ぐぅっ!この揺れは…!」

クロウス(結界が消えている……街に砲撃が撃ち込まれた衝撃か!!)

フローリア「そんな…!どうして結界が無くなったの…!!」

ルル「お願いします…!私も連れていってください!!」

クロウス「……? この声はルルか?」


院内の曲がり角の先はホールになっておりそこにはルルとジェニファー、そして女帝モルガンヌの姿もあった。


ジェニファー「お、落ち着きなさいルル!私たちが行ったところでどうにもならないでしょう!!」

ルル「あそこではディアナも戦ってるんだ!私たちも一緒に戦うべきだよ!」

モルガンヌ「なりません、彼女は国属の魔導士として認められた人間。既に戦場に立つ準備と覚悟を備えております」

モルガンヌ「しかし貴女はいかに首席の立場にいれど、まだ正式に国属ではありません。貴女たちには一般市民の避難の手伝いを…これは命令です。」

ジェニファー「ほ、ほら!!女帝様の手を煩わせないの!早く行きますわよ…!!」

ルル「け、けど…!」

モルガンヌ「結界が破られた以上は戦場には混沌が渦巻いているでしょう……我が出陣しよう。この戦いを終結してくれる」
357 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:10:41.56 ID:aXPrDNdno

ルルはモルガンヌに共に戦場に連れていってくれないかと懇願していたようだが、モルガンヌはそれを断る。

確かにルルは戦場に立つには腕も申し分はないがまだ子どもだ。苛烈な戦場の様を見るのにはまだ早すぎる気がするのには同意である。


クロウス「ならば自分が戦場にお供いたしましょうか」

モルガンヌ「貴方は…」

ルル「クロウスさん…?」

クロウス「女帝様には返しきれぬ恩義があります、今ここでそれを返させてはくれませんか?」


クロウスはモルガンヌに同行を申し出た。
自分たちを匿わせてくれ、頼んでもいなかったのに王国の様子を魔法で調べてくれていた恩を返したくての申し入れであった。

しかしそれでもモルガンヌは首を縦には振らなかった。


モルガンヌ「必要ありません、ワタシが出れば……この戦争はすぐに終わります」

モルガンヌ「それに貴方は………そこのフローリア姫の護衛でしょう、貴方は貴方の使命を果たすべきです」

クロウス「むっ…」

フローリア「クロウス…」ギュッ

ジェニファー「ほらお三方…!早く行きますわよ!」

ルル「ぐぬぬぬぬ…!!」


女帝は一瞥することなく、転移魔法を発動して戦場へと赴いていった。


ジェニファー「今から避難所に案内します!フローリアも一緒に来てください!!」

フローリア「ジェニー!私にも、何かできることはありますか!」

ジェニファー「……避難所には怪我をした一般市民も来るかもしれませんわ、その人たちの介抱をお願いしていただいてもいいですか?」

フローリア「はい!!頑張ります!」

クロウス「…行くぞルル」

ルル「うん…」
358 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:14:01.67 ID:aXPrDNdno


戦場はナール優勢から一転、ラジル帝国が一気に押せ押せの状況になっていた。
障壁部隊は陣を崩され、勝負は白兵戦へともつれ込んでいく。

しかしラジルは文明武器を手に入れる以前から武力国家として知られていた国。

白兵戦に於いての兵の練度は高く、ナールの兵達も魔法を駆使していて弱くは無いのだがそれでも圧倒されていた。


魔導兵「ぐあっ…!」

帝国兵「へへへ、そらよっと!」

ディアナ「氷刃よ!!」キィンッ

帝国兵「うぐぅっ!?」

魔導兵「た、助かりました……ディアナ様!」

ディアナ「もう少し……もう少し耐えるのよ!いま女帝様がこちらに向かっている!それまで耐え」



モルガンヌ「もう来ています」

ディアナ「えっ…!?」


転移魔法により直接戦場に到着したモルガンヌにどよめく兵たち。

そしてモルガンヌは暫し精神を集中させた後に、一気に三種類の魔方陣を展開し始める。


モルガンヌ「前に出ている兵は退きなさい、加減はしません」


モルガンヌが詠唱を終える。
それは戦場において地獄を与えるに等しき行いであった。
359 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:26:42.89 ID:aXPrDNdno

───竜巻魔法。

戦場の両サイドから巨大な台風が前線の兵士たちを天高くへと蹴散らし始める。


───氷河魔法。

地面を走る氷が氷山の様に鋭く大きく、地面を隆起しながら戦場をこじ開けていく。


───炎獄魔法。

空から複数の灼熱の竜が敵軍目掛けて降り注いでいく。逃げ惑うラジル帝国兵たちを更に蹂躙していった。


先程までの劣勢を一気に覆していくその様は味方からは勝利の女神、敵からすれば地獄からの使いの様にも見えるだろう。


モルガンヌ「次は相手の砲撃を沈めましょう、貴方達に強化魔法をかけます…少し時間をください」

ディアナ「高等魔法の魔方陣を三つ同時に……しかも詠唱を破棄しての高速発動…!!」


ディアナ(しかも既に次の魔法の準備も終えている、そんな事はルルにだってできない…!)

ディアナ「やはりこの御方はモノが違い過ぎますね…女帝様の守りを固めよ!!決してこちら側に敵兵を入れさせるな!」


モルガンヌは敵の砲撃隊を壊滅させるための魔法を発動するために、魔導兵に強化魔法をかけていく。

無尽蔵とも言える魔力量だからこそできる芸当であり、決して他の魔法使いにはできない事だ。

ナール軍はこれにより息を吹き替えし、一気にラジル帝国軍を抑えにかかった。


帝国隊長「やはり出陣したか……ここが正念場だ!!臆せず前に出続けろ!!」

360 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:28:00.58 ID:aXPrDNdno


────学院内の避難所


クロウス「………」

フローリア「クロウス…怖い顔をしているわ」

クロウス「あ…すみません、少々考え事を…」

クロウス(……やはりおかしい)

クロウス(なぜ魔導帝国の結界が消えた……? 結界の魔方陣は魔導帝国内にそれぞれバラバラの場所に厳重に隠されてたはず)

クロウス(帝国の斥候が侵入していたとしても全てを把握するのは難しいはず……)

フローリア「……ねぇクロウス、私に構わず行ってきてください」

クロウス「ひ、姫様…?なにを仰っているのですか。私は姫様の護衛騎士ですよ!」

フローリア「でもクロウスは戦場に行きたいのでしょう?兵士さんたちも居ますし私の方は大丈夫だから…」


本音を言うと、先ほどクロウスがモルガンヌに言っていた事は本当でもあるが建前でもあった。

クロウスは王国から逃げる際に、王に自分も戦場に出ることを申し出ていたのだが王には断られていた。

フローリアを守るためとはいえ、自らの安息の地ともいえる国を見捨てて出ていく事を繰り返したくなかったクロウスにとって咄嗟に出てきた言葉だったのだろう。


長年の付き合いが成せた事なのだろうか、フローリアはそんなクロウスの考えを察していたようだ。


クロウス「……すみません姫様、必ず戻ってきます」

フローリア「はい、どうかご武運を」




───魔導帝国の市街地


ジェニファーたち学院生は砲撃を受けた地域に出向き、一般市民の避難誘導を行っていた。

この非常事態にさすがに平民とルルを罵っていた貴族の学院生たちも協力し合っており、想定よりもスムーズに事が進んでいた。


ジェニファー「……これでこの辺りの避難は終わりましたわね」

ジェニファー「ルル!!次に向かいますわよ……ってあら!?」


ジェニファーが振り替えるとルルの姿が無かった。

またしても独断行動をとったルルにジェニファーは頭を抱えそうになるが今は彼女を探すよりも自分の使命を優先した。


ジェニファー「あの子ったら……後でお説教ですわ!!」





ルル「はぁ…!はぁ…!!はぁ…!!!」タッタッタ

ルル(なんで……どうして…!!)

ルル(あの魔力の痕跡は…!)
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 13:28:15.41 ID:JSuJfTsGO
先出しの強キャラはそれ自体が負けフラグみたいなところあるねんな……
362 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:30:21.11 ID:aXPrDNdno

帝国兵「でぇりやあああ!」ガッ

魔導兵「くっ、この…!」キィンッ


ナール側は先のモルガンヌの援護魔法によりだいぶ余裕を取り戻しつつあった。

時おり飛んでくる女帝および後続部隊の援護射撃により前線の膠着状態はだいぶ解かれつつある。


しかし帝国兵たちも開き直ったかのように前に出続けている。
被害は決して少なくないはずだがそれでも攻めの姿勢を崩さないのはある種の凶器のようにも思えた。


やがて一人の帝国兵が前線を抜け出して来て、女帝の前までたどり着いた。


帝国兵「ようやく辿りつけた……!敵将討ち取ったりぃぃぃ!!!」

ディアナ「させぬ!!!」


しかし立ちはだかるディアナの氷魔法により、帝国兵は串刺しとなりその刃はモルガンヌに届くことは無かった。


帝国兵「ごふっ!!…ら、ラジル帝国に、栄光あれ…!!」ガクッ

ディアナ「ご無事ですか!女帝様!?」ザッ

モルガンヌ「ええ、よくやりました」

ディアナ「女帝様を御守りするのが私の役目です、今は魔法の発動に集中を」

モルガンヌ「ええ、ですが心配は無用です」

モルガンヌ「全ての準備が整いました、これにてこの戦いの幕を引きましょう」バチバチバチバチ


大気が震え上がる。
モルガンヌは今から放つ魔法にてこの戦争に終止符を打とうとした。


ディアナ「そうですね、では…」




ドスッ!!!




モルガンヌ「………っ、かは…!?」


それは完全に意識の外であった。
斜め後ろからの魔力を帯びた短剣による刺突。

それはモルガンヌの脇腹に深く刺し込まれ、異様な魔力が灯っている。

そして短剣の持ち主は静かにモルガンヌに告げた。



ディアナ「幕を引きましょうか、ラジルの勝利にて…」

ディアナ「ふふ…♪」
363 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 13:36:42.23 ID:aXPrDNdno
後編に続きます。
続きは19時以降になりそうです。

まぁバレバレでしたがそういうことです、はい。
ディアナさんが今章のヒール役です。

>>361
物語を綺麗に進ませる為の様式美みたいなとこありますね。
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 13:53:26.51 ID:W+EB57cS0
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 14:00:25.81 ID:43Hf4QI70
やっぱりいいい陵辱しなきゃ(使命感)
おつ
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 14:03:17.64 ID:JSuJfTsGO
おつおつ
ナール編だけの使い捨てになるのか、それとも全編通しての因縁の相手になるのかはてさて
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 15:06:11.44 ID:j1V3uaEXO
個人的にはラジル側から『売国奴など信用出来ない』とか色々理由を並べ立てられて凌辱ルート行ってもらいたくもある
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 18:26:46.16 ID:UZLTHZPt0
モルガンヌ様にもルルちゃんにも死んで欲しくねぇよぉ
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 18:53:31.65 ID:TiGN39wxO
二人とも『女』だから少なくとも殺される危険性自体は低いとは思うが……スレの内容考えるとむしろその方が危なかったりするんよな
370 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 19:34:23.19 ID:4K0EBEclO
再開いたします
371 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 19:35:07.87 ID:4K0EBEclO

それは余りにも予想を越えた出来事であった。

ディアナという少女は幼い頃から魔法の才に溢れるだけでなく、温和勤勉でナール魔導帝国に忠誠を誓っていた人物であった。

故に誰しもが想像したことが無かった。

そんな彼女が、女帝モルガンヌを裏切ることなどと。


ディアナ「貴女の敗因は……周りの部下に対して余りにも関心が無かったことかしら?」

モルガンヌ「ぐっ…!!」

魔導兵「そ、そんな……ディアナ様!?なぜこのような真似を!!」

ディアナ「……邪魔ですね、今は女帝様とお喋りしたい気分なの」

魔導兵「ぐあっ……じょ、女帝さま…!!」


ディアナは周囲に氷魔法と結界魔法を合わせた二重結界を張り周囲の兵士達を吹き飛ばしていった。

出来上がった氷のドーム内にはモルガンヌとディアナの二人だけが残されていた。
372 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 19:42:06.89 ID:4K0EBEclO

モルガンヌ「貴女が謀反するとは……正直思いませんでした……、はぁ…しかし…!この程度で我を止められるとでも思っているのか…!!」


いくら不意の一撃を喰らわせたとはいえモルガンヌとディアナ、両者の間に存在する圧倒的な実力差はそう容易く埋められるものでは無い。

しかしディアナは余裕の表情を崩すことなく、気にせずモルガンヌに語り続けた。


ディアナ「ええその通りです。この程度で貴女は止められるのですよ」

モルガンヌ「なにを…ぐっ、うああああああああっっっ!!!?」


ディアナが短剣の束をなぞると、周囲には強大な力が溢れ出る魔方陣が展開された。

そして刺された箇所……モルガンヌの身体から夥しい量の魔力と文字列のようなモノが放出され続け、その全てを魔方陣が呑み込んでいった。


ディアナ「【知識喰らいの書物庫】、かつて古代文明において対魔法使い用の武器として使われていた暗黒の遺物」

ディアナ「その効果は刺した魔法使いの魔力と魔法そのものを奪い取るというものです」

ディアナ「見えますか……?貴女様の叡知の結晶、そして血反吐を吐いた上で無理やり手に入れさせられた力の塊が…」

ディアナ「その全てが!今や私の手中に収まろうとしている様を!!」

モルガンヌ「うあああああああああっ!!!!!」



ルル「何をやってるのさディアナ!!!」
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 19:49:31.28 ID:qWea5bofO
思ったよりちゃんと話作ってるんだなというか、ハラマセガエルさんの存在がここにきて浮いてきてるの草
374 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 19:54:17.98 ID:4K0EBEclO

結界の外からルルが声をかける。
ディアナはまるで来ると思っていたかのようにルルに冷静に声をかけた。


ディアナ「ルル…案外早いお着きね」

ルル「……避難誘導ついでに、結界の魔方陣を見てきたんだよ…場所は、幾つかのは知ってたから」

ルル「そこには時間差で魔方陣が壊れるように魔法で巧妙に細工してあったよ、けどそこに残ってる魔力の残滓はディアナのものだったよ」

ルル「ディアナどうして!?なんでナールを裏切っちゃったのさ!!」ドンッドンッ

ディアナ「……それを貴女に聞かれるなんてね。答えてあげてもいいけど今は女帝様の全てを頂く……?」

モルガンヌ「はぁ…!!はぁ…ぐっ!!」

モルガンヌ「言った……はずだ……この程度で…我を……ワタシを、止められるとでも…!!はぁぁぁぁぁぁあああ!!!!」


モルガンヌは逆に自ら魔力を放出し始めた。

すると吸収するスピードよりも早く魔力が出始めたことにより結界内が魔力の圧によりヒビが入り、更に魔方陣にも亀裂が入り始めた。


ディアナ(マズい……いま遺物が壊れるのだけは避けたい!!)


ディアナは知識喰らいの書物庫をモルガンヌの身体から抜き、魔力と魔法の剥奪を中止する。

その余波でディアナの氷の結界は破壊された。
375 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:03:16.99 ID:4K0EBEclO

ルル「女帝さま!」

モルガンヌ「はぁ……はぁ…!っは…はぁ……!」

ルル(これは…傷が深いというよりも前のリアと一緒だ、一気に魔力を失って体力を消耗しているんだ!)

ディアナ「残念です、まだそんな力が残っていたなんて…」

ルル「…っ!」キッ

ディアナ「強がりを見せてる場合? 周りの状況をよく見てみたら?」

モルガンヌ「……っ」


モルガンヌがディアナの結界を破る前に、周囲の状況は一変していた。

モルガンヌの支援を失った魔導兵たちは、帝国兵たちの圧力に飲まれ前線は崩壊。

そして今、モルガンヌとルルの回りには帝国の兵士達が集結しようとしていた。


ディアナ「大丈夫ですよ女帝様、貴女から受け継いだ力はとても有効に扱わせていただきますので」ニッコリ

ルル「こっのぉ…!!」


今にも迫り来る帝国の兵士たち。

しかしそこにディアナでさえ予想していなかった者が飛び出てくる。
376 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:07:43.74 ID:4K0EBEclO

クロウス「どけどけどけぇぇぇ!!!」パカラッパカラッ

ディアナ「なにっ!?……くっ!!」ズザッ

ルル「く、クロウスさん!?」

モルガンヌ「貴方は…」

クロウス「乗れ!!今すぐこの場を離脱するぞ!!」


馬に乗り、戦場に突っ込んできたクロウスはディアナ目掛けて斬りかかっていく。

なんとか避けることしかできなかったディアナを尻目にクロウス達は馬に乗って一気に学院の方へと駆け抜けていった。


クロウス「何とか間に合ったか…!?」

ルル「クロウスさんどうしてここに…!」

クロウス「話は後だ、喋るな舌を噛むぞ!」

モルガンヌ「はぁ…はぁ……ま、待ってください……」

モルガンヌ「行くのなら…学院の地下へと行ってください……!」

クロウス「学院の地下…?」

モルガンヌ「ええ……そこに行けば…少なくとも、貴方たちは逃がせる事が、できるかも…はぁ…!!」

クロウス(酷く衰弱している…いったいモルガンヌ殿にいったいなにが…)

ルル「よく分かんないけど、ポケットワープくんを使えば学院までならショートカットできるよ!!」

クロウス「助かる!姫様と合流して学院の地下を目指すぞ!!」
377 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:10:57.13 ID:4K0EBEclO


───学院前



心配して外に出ていたフローリアとルルを探していたジェニファーが合流を果たしていた。


ジェニファー「そう…避難所にもルルは来てませんのね」

フローリア「はい……ルル、大丈夫なんでしょうか?」

ルル「よっし到着ぅー!!」シュパッ


二人がルルの心配をしていると当の本人が馬ごと瞬間転移してきて二人とも驚きの表情を浮かべた。


ジェニファー「ルル!!貴方いったいどこに……えっ!?じょ、女帝様!?」

フローリア「クロウス!!無事だったんですね…!」

クロウス「はい、ですが女帝殿が酷く衰弱しています…!ですが余り時間に猶予はありません!事の経緯は歩きながら説明します!」


学院の階段をゆっくりと下の方に降っていく。
そこから先はまるで遺跡のようになっており、普段から学院生もこの先への立ち入りは禁止されていた。

衰弱しているモルガンヌを気づかい、肩を貸しているがその様子は弱々しく……威厳に満ちたあの女帝の姿は見る影も無くなっていた。


モルガンヌ「はぁ…はぁ、この先です……この扉の先に…今は使われなくなった転移魔方陣があります…」

モルガンヌ「かつてナールがまだ建国されたばかりの頃、数少なかった友好国との行き来をするために……使われていたと、聞いております……はぁ…っ」

モルガンヌ「今となってはその友好国がどこなのか…そもそもまだ存在してるかも分かりませんが……魔力さえ流し込めれば、まだ起動するはずです……」

クロウス「それを使って逃げろと…!?」
378 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:20:32.61 ID:4K0EBEclO

モルガンヌ「ええ……ですが、逃げるのは貴方たちだけです…」

フローリア「え……女帝様…?」

モルガンヌ「この戦争は……ナールとラジルの間での問題です、貴方たちを巻き込む理由など無いのです…っ」

モルガンヌ「ルルとジェニファー……といったかしら?」

ジェニファー「は、はい!」ビクッ

ルル「なんでしょう女帝さま!?」

モルガンヌ「貴女達は魔方陣に魔力供給後は供に転移してお逃げなさい……できる限り、この二人を助けてあげるのです…」





モルガンヌ「ワタシは………ここで追っ手を食い止めましょう」
379 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:22:11.07 ID:4K0EBEclO


ジェニファー「じ、女帝様!?なぜそんな事を貴女様が!?」

モルガンヌ「裏切ったナールの魔導士は学院を熟知している者です……ここの存在にも気づいているはずです。追っ手と供に既に学院に転移して来ていてもおかしくありません…」

モルガンヌ「ワタシは………魔力を抜かれ過ぎました……魔法も…ほんの僅かにしか使えません…しかし足止め程度ならまだできる筈です……」

モルガンヌ「女帝として……未来あるナールの若者を、少しでも守るのが……魔導帝国の頭たるワタシの…責務なのです、わかってください……ごほっ!ごほっ!!」

ルル「そんな……そんなことって…!!」


足音が聞こえ始める。

何人かが階段を降っているようだ、その速度は明らかに自分たちに追い付こうとしているようだ。


モルガンヌ「さぁ……いきなさい………! ミクトラムの騎士よ…!!」

クロウス「は、はっ…!!」

モルガンヌ「二人を……………任せました」ニコッ
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 20:23:10.24 ID:W+EB57cS0
これって心情的には留まりたくなるけどその選択をしたらBADまっしぐら的なやつか……?
381 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:24:44.47 ID:4K0EBEclO


扉の先の魔方陣は確かに古こけていてぼろぼろであったが、魔力を流し込めば使えるというのは本当であった。

行く先はギャンブルだが……今はこれにすがるしか道はなかった。


フローリア「女帝さま……こんなことって…」

クロウス「帝としての責務……」

クロウス(だとしても……なんであんな安らかな笑顔を浮かべられるんだ…国王も、モルガンヌ殿も…)


ルル「……復旧作業を始めるね!」

ジェニファー「ええ、ルル!時間差で魔方陣を壊せるようにしとくのですよ!!」

ルル「もちだよジェニー!!追われてきたらなんの意味も無いからね!」

ジェニファー「フローリアも手伝ってくださいまし!今は人手が欲しいのです!!」

フローリア「は、はい!」


クロウス(本当にこれでいいのか? あの人を見捨てることが正しいことなのか…?)

ジェニファー「……クロウス様、少しお話が…」コソッ

クロウス「…?どうしたんだ、ジェニファー…?」

ジェニファー「……私は、やはり女帝様を見捨てる事などできません…あの人はナールの象徴なのです」

ジェニファー「私たちが生き延びた所で、あの方が生きてくださらなければ魔導帝国の再興は厳しいものになります」

クロウス「ああ、しかし……既に追手は迫ってきている。悔しいが女帝殿の言うことの方が合理的だろう」

ジェニファー「それは私もわかっています……ですから、これは提案ですわ」





ジェニファー「わたくしが………代わりに追っ手の注意を引き付けます」
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 20:26:46.33 ID:RYLA3rbdO
(そうきたかァ〜〜〜〜ッッッ)
383 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:27:21.21 ID:4K0EBEclO

ジェニファーの発言に思わずクロウスは感情が昂るところだった。

済んでの所で抑えたクロウスは低い声色ながらもジェニファーに冷静に問いただす


クロウス「……自分が何を言ってるのかわかってるのか」

ジェニファー「分かっていますわよ、その結果がどうなるのかも全部…」

クロウス「ふざけんな…!そんな事をさせるぐらいなら俺が!」

ジェニファー「駄目です!!貴方まで居なくなったら……フローリアが壊れてしまいますわ」


クロウスにとって、それはあまりにも卑怯な飛び道具であった。
それを言われては何も言い返せなくなるとわかっていてジェニファーは言ったのだ。


ジェニファー「悔しいですけど……ルルは本当に天才ですの。魔導帝国の将来を背負って立つことができるほどの逸材だと確信しています」

ジェニファー(私のような凡人と違って…)

ジェニファー「ルルには言わないでください…あの子が知ったら全力で止められますでしょうし……自分がーとか言い出しかねませんし」

ジェニファー「この先ルルの力は絶対に役に立つでしょう。だからクロウス様…お願いします、私が出た後に女帝様を連れ戻してくださいまし…!」
384 : ◆0SmoYhO4IU [saga]:2021/09/07(火) 20:33:38.91 ID:4K0EBEclO


ジェニファーの覚悟と決意は本物であった。

それは瞳の光を見れば一目瞭然だ、だからと言って本当にジェニファーの提案を飲んでいいのか?

それは女帝の覚悟を踏みにじるのでは?

ジェニファーが居なくなればルルは悲しむ、その事をジェニファー自身が分かっていないはずがない。

しかしジェニファーの言うことにも一理あるのだ。

女帝さえ無事ならば、帝国さえ取り戻せば再興事態は難しくは無くなるだろう。

何より今さっきまで、モルガンヌが犠牲になることに疑問を抱いている自分がいたのだ。


クロウス(くそ…くそ!クソ!!!なんだよこの二択!!ふざけんな!俺に二人の女の未来を選択しろと!?片方を奈落へと突き落とせと言うのか!!!)






──────[非情なる決断]──────



クロウスはジェニファーとモルガンヌ、二人のどちらかの思いしか汲むことができません。


選ばれなかった方は旅に同行せず、長い期間の間登場することは無くなるでしょう。


そして………選ばれなかった方には確定で陵辱イベントが発生することになります。





どちらを犠牲にするか、クロウスの決断を決めます。
今から15分間の間にモルガンヌとジェニファー、囮になってもらう方を選んで頂きます。
どちらか片方の名前を書いていただいて多い方に犠牲になって頂きます。

それではよくお考え頂くよう、お願い致します。
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/09/07(火) 20:34:53.99 ID:IEVqcAm00
これは非情

モルガンヌさま
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