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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい10

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412 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/14(木) 23:16:24.80 ID:jvW/gi/s0
こんばんはー

>>406>>407
出発前に鼓舞する流れになっています
流石にどうにかしないとエーテルとマリリン親衛隊はお通夜ムードの国を
防衛し続ける苦行になりますからね……

>>411

★『絶対忠誠』
大公エルクラッドと共に戦闘を行う時、自身に+200の補正を加える
このスキルを持つ者は大公エルクラッド及び六将の名を持つ者とは戦えない

↑ゼルガー及びネーロは上記スキルを持つため、転移攻撃が不可
帝龍及びポラリスとシャリオは体躯の関係で即時転移ができない
のでワンキルはできない仕様になっています
(なお特殊状況により、ゼルガーはベルゲに対して攻撃可能とします)

それと確かに>>399も混ぜられそうなので混ぜてみましょうか

遅くなりましたがゆったり再開です
413 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/14(木) 23:17:17.96 ID:jvW/gi/s0
姫達やエーテル、ネーロと一緒にカタリナのお見舞い

――


ジーク(……やはり、カタリナの容態が気になる)

ジーク(なんとか心は砕かれてはいなかったが、あの惨状は……)ギリ…

ジーク(……)

ジーク(……公国に向かう前に、やはりもう一度顔を見ておきたい)

ジーク(傭兵団の仲間を連れて、見舞いに向かおう)

ジーク(とりあえず見舞いの品は林檎や果物でいいのか……?)

ジーク(俺の時もそうだったし……後はリュノが用意してくれた花か)

ジーク(勝手な印象だが、カタリナはどちらも好きそうだしな)

ジーク「よし……」



……



ユージーン「女王様の見舞いに?」

ジーク「ああ、やはり気になってな……」

ユージーン「なんだ大将、姫様達だけじゃなくて年上も好みってか?」ヘラヘラ

クリス「ユージーン、あまりジーク殿をからかうな」

クリス「私としても、その考えには賛成します」

クリス「ですが……」

ジーク「?」

クリス「……私も、そこまで無知ではありませんし、楽観視をすることもできません」

クリス「あのベルゲの管轄下で囚われていたとなれば……尊厳を踏み躙る行為をされたことは想像に容易いです」

ユージーン「……ま、実際クリス様の考える通りだったよ」

ユージーン「大将も気をきかせて、なんとか姫様達には現場は見せていないけどな」

クリス「ああ、なんと取り返しのつかない真似を……」キリキリ…

クリス「これでは私はカタリナ様に詫びようにもどのように詫びれば……」

ユージーン「……大将は信頼を得ているようだが、俺達はまだ遠慮しておくぜ」

ユージーン「あんまり大勢過ぎても騒がしいだろうし、男って存在そのものに怯えちまう可能性あるもんな……」

ジーク「……わかった」


……

――
414 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/14(木) 23:18:10.72 ID:jvW/gi/s0
――

【地下拠点・カタリナの部屋前】


リュノ「お母さんが回復できたっていうのは本当ですか?」ソワソワ

ジーク「ああ、まだ安静にはしている必要があるようだが……」

リアローズ「う、うん。あまり騒がないで静かにしておかないと……」

リーチェ「そうですね。お母様が無事であることがわかればそれだけでも嬉しいです」パタパタ

セレスティア「し、しかし私達も向かって大丈夫なのでしょうか……?」

ネーロ「セレスティア様はまだ姫の位があるからまだしも、私は……」

ジーク「気にするなネーロ。お前の力が無ければ公国に迅速に乗り込むことはできなかった」

ジーク「それにネーロ自身、カタリナのことは気になっているんだろう?」

ネーロ「それは……」

ネーロ「……あの時、私がベルゲ将軍に捕まってさえいなければ」

ネーロ「ジークさんとカタリナ様の力であれば、あの場でベルゲ将軍達に敗れることも……」

ジーク「……俺もカタリナも消耗していた。あの場では、どうあれ誰かが残らなければ逃げることはできなかった」

リュノ「ネーロさん、あまり落ち込まないでください」

リーチェ「そうですよ。そもそもネーロさんが最初に転移していなければ、お母様は知られることなく命を落としていたかも……」

ネーロ「……ありがとうございます」

ジーク「……部屋の入り口を塞ぐのも邪魔になる。そろそろ入ろう」



コンコン…



カタリナ「あいてますよぉ〜」



ガチャ…

415 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/14(木) 23:19:29.25 ID:jvW/gi/s0
ジーク「カタリナ、身体の調子は……!?」




エーテル「……」ジワァ…

エーテル「……」オロオロ…




ジーク(部屋に入って真っ先に目には入ったのはカタリナの姿ではなく)

ジーク(相変わらず泣きそうな表情のまま、何かに躊躇った様子で狼狽えるエーテルの姿だった)

ジーク(なるほど、カタリナの家族を除けば最もカタリナを心配していたのはエーテルだ)

ジーク(いても立ってもいられず、俺達より先にカタリナの見舞いに来ていたといったところだろう)


エーテル「……!」ハッ!

エーテル「……」トテトテ…


ジーク「ん?」



エーテル「――ジークさんも、無事……よかった」ダキッ!


ジーク「!?///」


一同「「!?」」


カタリナ「あらあら〜、エーテルがそんなに懐くだなんて……」

カタリナ「やっぱりジークはすごいですねぇ〜」ホッコリ


???「……」




――

特殊判定
↓1コンマ二桁
416 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 23:19:37.18 ID:BxDYEINf0
417 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/14(木) 23:20:16.37 ID:eDe2SJTGO
ネーロもベルゲには攻撃出来そうな気がする
てかベルゲこれ持ってないってことはやっぱ完全には忠誠誓って無いんやな
418 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/14(木) 23:35:25.72 ID:jvW/gi/s0
>>417
ネーロも特殊状況で攻撃は可能になりますが、元々ベルゲは自身+配下の混成部隊編成
なので転移滅葬が発動できなかったりします
そもそもこちら側についた今はボス戦での戦闘参加をさせずに下がらせて守る形になります
そして森国終了後の公国判定次第でベルゲの前にゼルガーが立ち塞がるわけで……


姫判定

01〜25:リアローズ
26〜50:リュノ
51〜75:リーチェ
76〜00:セレスティア

コンマ18

01〜25:リアローズ

――


リーチェ「……エーテルさん、いいなぁ……」ボソ…

リュノ「だ、大胆ですエーテルさん……!?」

セレスティア「わ、私も……///」クネ…


タッ…


三姫「「え?」」


ダキ…


リアローズ「……わ、私もジークさんに怪我がなくてよかったなぁって……///」ギュ…

エーテル「うん……!」コクコク!

ジーク「リ、リアローズまで……!?///」

ジーク(せ、背中に柔らかな感触が……)

リアローズ(ど、どうしよう……///)

リアローズ(エーテルさんを見てたら、つい……///)


カタリナ「あら〜♪」


ジーク「ふ、二人ともそろそろ離れてくれ……!///」

ジーク「カタリナの部屋で騒ぐのは駄目だろう……!」

エーテル「……むぅ……」パッ…

リアローズ「ご、ごめんなさいジークさん!///」スッ…


三姫((……))ゴクリ…


ジーク(くそ、自分の心臓が煩い……)ドキドキ…


――

※リアローズに追加補正(小)が加算されます
419 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/14(木) 23:48:57.25 ID:jvW/gi/s0
――

……


ジーク「……申し訳ない。カタリナの見舞いに来たつもりだったんだが」

カタリナ「いいんですよぉ? なんだか温かい気持ちになれたし……」

カタリナ「エーテルもきっと、私に抱きつきたいけど遠慮しちゃったんだと思います」

エーテル「……カタリナ様、まだ安静……だから……」

カタリナ「それでも不安で……安心したくて、あなたに抱きついたんだと思うの」

ジーク「そ、そうなのかエーテル?」

エーテル「……」コクリ

エーテル「……ジークさん、怖くない。ご飯美味しい。安心する人……///」

ジーク「そ、そうか。ありがとう」

カタリナ「ふふふ……」ニコニコ

カタリナ「ソウキから、大体の話は聞きました」

カタリナ「……ごめんなさい。本来であれば、私があなた達を助けなければいけなかったのに」

カタリナ「こうして起き上がれるくらいには回復できたけど、戦いでの援護はちょっと難しそうなの……」

リュノ「お母さんが無事なら、それでいいんです……!」

リーチェ「微力ながら、私がお母様に代わりジークさん達をお助けするつもりです……!」

カタリナ「ふふ、すっかり頼もしい顔つきになって……」

カタリナ「……今まで、本当によく頑張りましたね。撫でてあげるからこちらに――」スッ…


ズキィ…!


カタリナ「っ……!」

リュノ「ああ、駄目ですよお母さん!?」ワタワタ

リーチェ「まだ安静にしていないと!」ワタワタ

カタリナ「ご、ごめんねぇ〜……」モゾ…


カタリナ(……回復魔法でも、身体の内側の治りは表面よりも遅くなる……)

カタリナ(この子達には、あんな怖い思いをしてほしくないし、知ってほしくもない。我慢我慢……)
420 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 00:05:42.16 ID:8xdWke8D0
カタリナ「それにしても、驚きました」

カタリナ「まさか公国の人まで沢山ジークに協力してくれているだなんて……」

カタリナ「今はまだ、全員揃っていないのかしら?」キョロキョロ…

ジーク「ああ。あまり大人数で押しかけるのもまずいと思ってな。また後日見舞いにいくとのことだ」

カタリナ「そう……」

カタリナ「それじゃあその内の一人が、あなたなのですね――転移の才に恵まれた子」

ネーロ「……!」

カタリナ「……無事でよかった。敵の攻撃範囲外に逃がす為とはいえ、枝で拘束してしまってごめんなさいね?」

ネーロ「い、いえ! あの時、カタリナ様が戦ってくださらなければ、私は……」

カタリナ「確かにあの片眼鏡の将軍は、あなたに並々ならぬ殺意を持っていましたね……」

カタリナ「でも、あなたが協力してくれたからこそ、私は助かったのよ?」

カタリナ「最初の時も、そしてあそこから脱出する時も、ね?」

ネーロ「カタリナ様……」

ネーロ「私は、そんな優しい言葉を頂く資格はありません」

ネーロ「私の名はネーロ。エルクラッド様に仕える公国六将の一人」

ネーロ「そして多くの公国兵を各国へ飛ばし、戦乱を加速させた者です……」


エーテル「……」ジワァ…


ネーロ「う……」

エーテル「……!」フルフル!


カタリナ「……気にしなくていいの」

ネーロ「で、ですが!」

カタリナ「あなたの力は驚異的。私があと何十年の魔法を練り続けても到達できない境地にいる」

カタリナ「そしてこの子の感知でも対応しきれない程の数の兵士を送り込んできたのも、事実なのでしょう」


カタリナ「――それでも、あなたが私を助ける為に一度ならず二度も動いてくれたことも揺るがない事実なのです」

カタリナ「――私をまた家族と会わせてくれて、ありがとうネーロ」ニコリ


ネーロ「っ、カタリナ、様……」ジワ…

カタリナ「大丈夫……あなたもアッシュと同じ。優しくて澄んだ瞳をしているもの……」ナデナデ…
421 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 00:09:27.86 ID:8xdWke8D0
イベント途中ですが、今日はここまで
この後セレスティアとも会話後、カタリナに聞きたいことしたいことの自由安価選択を出す流れを予定しています
(方式を変えて安価選択↓3まででコンマの高い二つを採用しようかと思います)
おそらく明日の再開あとはやめに安価を出すことになると思いますので、あらかじめ考えておいて頂けると幸いです

本日もありがとうございました!
422 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 00:10:23.05 ID:lYO8waP+0
乙です
423 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 00:11:38.09 ID:EVfD04b4O
おつおつ
424 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 00:17:49.64 ID:c1+cHR5LO
おつー。ポイント的にリアローズ独走状態、そしてエーテルもまさかのレース参加の流れ?
カタリナママンはとりあえず元気になっててよかった
425 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 00:42:55.03 ID:Njob8r7DO
426 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 00:53:46.03 ID:I+DLmZ850
おつおつ
427 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 12:30:52.55 ID:mCUUMHv+0
レイプされても都合よく回復、か…
なんてできたお話なんだろうね?ニコリ
428 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 18:59:16.15 ID:UurD8MtxO
RPGだと終盤とか決戦前に王族のみが使える専用装備が手に入るパターンあるけど、森国にはそういうの物ってあるのかな?
カタリナが身に付けてた場合はベルゲに没収されてるかもだけど、ベルゲ確かカタリナの魔翌力にしか興味示してなかったからそこ不明なんよね
429 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 22:37:26.08 ID:8xdWke8D0
こんばんはー

>>424
現在の補正値はリアローズ>リーチェ>リュノ=セレスティア
ですね。若干リアローズ有利ですがコンマ次第で覆る範囲です
あとエーテル参戦はないです。ただ懐いた感じ

>>428
森国も鉄国も公国もそういったものはないですね。あえていうなら公国の宝物庫に優秀な装備があるくらいです
カタリナは自前の魔力で全て補っていた為、装備品はリュノ達と大差なかったりしますので、
奪われても問題ありません(ベリィ装備は流石に補正が入ります)
仮に専用装備があってもよくある裏ダン、隠しボス装備の方が強いということになっていたと思います
正直リアローズの能力が高すぎるのもありますが

ぼちぼち再開していきます
430 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 22:38:42.35 ID:8xdWke8D0
セレスティア「……」

カタリナ「そしてあなたが、公国の姫セレスティアですね?」

セレスティア「は、はい……」

カタリナ「ちょっと驚いたけど、お兄さんと妹さんには森国も随分助けられたみたいで……」

セレスティア「お兄様とユリーカは、元々争い事は好まない性格でしたから」

カタリナ「私も外は……公国は野蛮な人の集まりだと思っていました」

カタリナ「おそらく、森国の民達もです」

カタリナ「そんな中で、あなた達は周りの目を気にせずに森国を助けてくれた……」

カタリナ「とても容易にできることではありませんよ〜?」

セレスティア「っ……ですが、私は何も――」

カタリナ「……」フルフル

カタリナ「……妖精達が、非道な爆弾にされて送られていた話も聞きました」

カタリナ「そしてジークが、リーチェを庇って大怪我をしてしまったことも」

リーチェ「……」ギュ…

カタリナ「誰もが頭が真っ白になるなか……あなただけは、的確な指示を出せていたそうですね?」

セレスティア「あ……」

カタリナ「もし全員が混乱したままで、治療が遅れていたらジークが死んでしまっていたかもしれない」

カタリナ「そうなればリーチェもきっと一生消えない傷を背負っていたでしょう」

カタリナ「あなたの揺らがない意志の力も、誰かを助けているんですよ〜?」ニコリ

セレスティア「そう、だといいのですが……」

リーチェ「いえ、その通りです。私が森国兵の皆さんに声を荒げられたのも、セレスティアさんの姿を見ていたからですし」

カタリナ「ほら」

セレスティア「……///」

カタリナ「……身体がもう少し良くなったら、私の方からも説得してみるわ」

カタリナ「だからどうか、森国を嫌いにならないで……いいお付き合い続けられたら嬉しいな〜」

セレスティア「……それは私達公国が言うべき言葉な気がしますの」

ネーロ「確かに……」


……

431 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 22:40:07.52 ID:8xdWke8D0

カタリナ「んー……折角色々お見舞いの品を持ってきてくれて嬉しいんだけど〜……」ドッチャリ

カタリナ「まだあまり食欲が無くて。果物は後日頂くことにするわ〜」

リュノ「お見舞いといえばやっぱりお花ですよね! と言いたいところですが……」


花冠「……」チョコン


リュノ「お母さんの頭の上に乗っているそれは……」

カタリナ「エーテルが作ってくれたの。お揃いよ〜?」

エーテル「……元気の、おまじない」

リュノ「むぅ、私もそうしておけばよかったですかねぇ?」

ジーク「冠を大量につければ横になって眠れないんじゃないか……?」

カタリナ「大丈夫大丈夫〜。エーテルの冠はご両親から贈られた宝物で、強力な防御魔法がかけられているの」

カタリナ「この冠もそれに倣って月の加護が宿っているから、寝ても崩れないの」

リュノ「私の冠は潰れちゃうわけですね!?」ガーン!

カタリナ「ふふ、張り合わないのリュノ」

リーチェ「お母様も思ったよりも元気そうでよかったです!」

カタリナ「ありがとうリーチェ。もう少ししたら大丈夫だと思うから……」

カタリナ「本当なら私も何か手伝えたらよかったんだけど……」

カタリナ「今の状態の私でも、何かできることはあるかしら?」

ジーク「……」



――

※カタリナに聞きたいこと、したいこと

自由安価コンマ(コンマ高値二つを採用。特になければ会話後次の自由行動へ)
↓1〜3コンマ二桁
432 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 22:43:31.50 ID:tUU90Q5NO
リュノとリーチェでカタリナの両手を握って回復のための魔翌力を送る
魔翌力の素養があるネーロやエーテルも手伝えるなら手伝う

治療というより、回復のためのおまじないや精神的な励ましの方が主目的な感じ
433 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 22:49:30.71 ID:O9MBL3T4O
無理かもしれないけど、フラネッタへの魔翌力補充とか
確か核の雷魔翌力はカタリナ由来で消費したらそのままだろうし
434 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 22:55:57.83 ID:lYO8waP+0
むしろカタリアが何かして欲しい事は無いかというか、こういう時には甘えたり頼ったりして欲しいと行ってみる
435 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 23:04:48.00 ID:8xdWke8D0
コンマにより
・フラネッタ雷補充
・カタリナがして欲しいこと
ですね。少々お待ちください
436 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 23:15:51.80 ID:8xdWke8D0
フラネッタ雷補充

――


ジーク「いや、大丈夫だ。今はゆっくりと休んで――」


カタリナ「あ、そういえばリアローズ?」


リアローズ「は、はい!?」

カタリナ「あの時は急いでいたから大した説明もしないで私の魔力を込めた石を渡しちゃったけど……」

カタリナ「あれは今も使ってくれているかしら?」

リアローズ「は、はい! 今もフラネッタの大事な部分で……」ゴソゴソ…

リアローズ「ほらフラネッタ、カタリナ様に御挨拶」


フラネッタ「……!」ガシーン!

フラネッタ「……」ペコリ


カタリナ「」

カタリナ(思っていた絡繰り人形と違う……)

カタリナ「ず、随分とがっしりしたお人形になったのね〜……」

リアローズ「ジークさんとリーチェさんと一緒に作ったんです……!」

カタリナ「リ、リーチェがこの外見に?」ビックリ

リーチェ「あ、いえ。私は魔力部分を担当したのです。外殻部分はジークさんが……」チラ…

カタリナ「……」チラ…

ジーク「……何も言わないでくれ///」

リアローズ「ううん、ジークさんは凄いんです……!」

リアローズ「この堂々として無骨な感じ……今じゃこれ以外の見た目のフラネッタは考えられないくらい」

リアローズ「ね、フラネッタ?」

フラネッタ「……」コクリ

ジーク「……ありがとうリアローズ、フラネッタ」

カタリナ(……あら? 今頷く時……リアローズは糸を動かしていたかしら……?)ハテ…

カタリナ「その立派な子の役に立ったなら、私もあの石を用意した甲斐があるわ〜」
437 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 23:25:37.34 ID:8xdWke8D0
カタリナ「でも、長いこと動かしているのでしょう?」

カタリナ「多分、あの日からそう遠くない日からずっと……」

リアローズ「は、はい……」

カタリナ「あれは一応かなり力を込めたつもりだったけど……」

カタリナ「もしかしたら、かなり消耗しちゃっているかも」

カタリナ「よければ、魔力を再補充しておこうと思うんだけど〜……」

リアローズ「だ、大丈夫なんですか……!?」

カタリナ「大丈夫大丈夫〜。なんの為に休んでいると思っているの〜?」

ジーク「できればその魔力は自分の為に使って欲しいんだが……」

ネーロ「右に同じです。カタリナ様は……」

カタリナ「……本来、一緒に戦うつもりだったのに、できなくなっちゃったから」

カタリナ「だから、今の私でもできる精一杯のことがしたいの」

カタリナ「私を助けると思って、ね?」

リアローズ「……」

リアローズ「わかり、ました……。フラネッタ!」

フラネッタ「……」パカン

カタリナ「あ、中身はこんな感じなのね? 私の石は――」


四姫想魔力「……」ズゴゴゴ…


カタリナ「!?」ビク!

カタリナ(な、なんだか限界ギリギリまでもの凄い魔力が内包されているわ……)

カタリナ(いざと言う時の、切り札かしら?)

カタリナ(慎重にいかないと……)バチバチ…


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
438 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 23:26:04.59 ID:Njob8r7DO
はい
439 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 23:37:26.72 ID:8xdWke8D0
カタリナの魔力補充

59>50

※基準値を上回った為、成功!

※フラネッタの性能強化により、リアローズのレベルに+10

リアローズ:レベル268

――


カタリナ「ん……!」バチバチ!

カタリナ(やっぱり私の魔力は減っているけど……)

カタリナ(こっちの魔力の混合体があるし、大きな影響は出なかったかしら?)

カタリナ(それなら無理に核に全て注ぐのではなく……鎧全体に巡らせる感じにすれば……!)キィィィン!


キィン!


カタリナ「……ふぅ。これで大丈夫」

フラネッタ「……!」ガッキョンガッキョン!

カタリナ「見ての通り、フラネッタを覆う感じで流してみたわ」

カタリナ「これでこれまでよりも機動性が上がったと思うわ〜」

リアローズ「ほ、本当だ……! カタリナ様、ありがとうございます!」

カタリナ「お役に立てたなら何より」

カタリナ「他に何かあるかしら〜?」

ジーク「……」

ジーク「なあカタリナ、本当に無茶はしないでくれ」

ジーク「カタリナが消耗していることは、もう誰もがわかっていることだ」

ジーク「上手く言えないが……こういう時ぐらいは、甘えたり誰かに頼っても許さると思うぞ」

カタリナ「私が、甘えさせるんじゃなくて……甘えるの?」

ジーク「ああ」

リュノ「そうですねぇ。お母さんはつい甘えたくなる雰囲気を放っていますけど……」

エーテル「……うん///」ホクホク

リーチェ「お母様も、たまにはお休みにならないと……」

カタリナ「そう……?」

カタリナ「……」



――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
440 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 23:39:12.79 ID:u14vHmdcO
どら
441 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/15(金) 23:39:45.94 ID:BQqQ816lO
面白コンマこい
442 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/15(金) 23:52:39.01 ID:8xdWke8D0
カタリナの甘えと頼り

1ジーク

79>75

2リュノ

94>75

※双方基準値を超えた為……?

――


カタリナ「……特にそういう考えはないですね〜」ポヤン

一同「「え?」」

カタリナ「これでも女王ですからね〜。頼りたいことがあれば自分でやっちゃいますし〜」

カタリナ「一番やりたいことはもう、ジークに依頼という形で出しちゃっていますからね〜……」

カタリナ「あと甘えるのは、みんなに見えないところであの人に沢山しているから大丈夫〜♪」

ネーロ「……ソウキ様も、すごく心配なされていましたからね」

セレスティア「愛する人に甘える……確かに、普通に考えればそれが一番ですね」

カタリナ「そういうこと〜」

カタリナ「だから心配しなくても大丈夫。今日はお見舞いに来てくれて嬉しかったわ〜」

カタリナ「落ち着いたら、また来てくれると嬉しいな〜」

エーテル「……勿論、です」

セレスティア「ええ、必ず」

リアローズ「今度は、食べ物以外のお見舞い持って来ますね……!」

リーチェ「ではお母様、どうかごゆっくりとお休みください」


ゾロゾロ…


カタリナ「あ、ジークとリュノはちょっとだけ待って〜?」

ジーク&リュノ「「?」」クル

カタリナ「リュノにはちょっと言いたいことがあったし……」

カタリナ「やりすぎないように、ジークにも立ち会って欲しいかな〜って」

リュノ「え゛!? 私一体何を……心当たりが多いのが困りものです」ダラダラ…

リーチェ「お姉様……」

カタリナ「大丈夫大丈夫〜。すぐに済みますよ〜」

カタリナ「他の子達は、気をつけて戻ってね〜?」

ジーク(……?)


……
443 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 00:05:27.14 ID:BSz+eLr20
……


リュノ「……」カタカタ…

ジーク「お、落ち着けリュノ」

リュノ「な、何をされるのか怖くて……」


カタリナ「……ごめんなさい。さっきはちょっと、嘘をつきました」


ジーク&リュノ「「嘘……?」」

カタリナ「私は、森国の女王だから。どんな時も、毅然としていなきゃいけないから……」

カタリナ「……私も、頼りたいことが、譲れない想いはあるのです」


カタリナ「――そしてそれを叶えてくれるかもしれないのは、リュノ。あなただけ」


リュノ「わ、私が!? お母さんが譲れない想いって一体……」

カタリナ「……私は、氷の三つ首龍……氷帝龍に為すすべなく敗れてしまいました」

カタリナ「特性は氷の結界を瞬時に展開し、魔力製を含めて増援の妨害……結界内での孤独な戦いの強要です」

ジーク「……」ゴクリ…

カタリナ「……悔しかったです。一手遅れればあの龍一体に私と一緒に戦ってくれていた部隊は全滅していたでしょう」

カタリナ「私自身も何も出来ずに深手を負わされ……逃げました」

リュノ「それは仕方がないことですよ。龍を相手に一人で立ち向かうなんて土台が無茶なんですよ……」

カタリナ「……もし、あれが森国に最初に来ていたら?」

リュノ「っ……」ゾク…

カタリナ「……森で魔力を取り戻しながら、私はあの戦いの反省をしていました」

カタリナ「そして対抗策を考えたところで……別の相手の襲撃を許してしまい、それを完璧な形にする前に戦えなくなってしまった……!」

カタリナ「だからリュノ、お願い……」ギュ…


カタリナ「あの無慈悲な『氷帝龍だけは、絶対に倒してみせて』……!」

カタリナ「あなたなら、きっと閃ける筈だから……!」コオオォォ!

リュノ「……!!!」ブワ!

――

※カタリナ敗北後のゾロ目奮起ボーナスの権利がリュノへと移されました

※鍛錬時、リュノのスキルがさらに追加されます

――
444 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 00:07:49.49 ID:BSz+eLr20
イベント途中ですが、今日はここまで
譲渡がリュノ固定なのは、氷を使えるのが彼女だけだからです
この後はジーク側のイベントも行い、その後二回目の自由行動となります

本日もありがとうございました!
445 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 00:22:24.13 ID:K9XTnlgeO
おつおつ
446 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 00:33:52.66 ID:fr7ga49WO
乙ー
親子の敵討イベか
ジークの方はなんだろう
447 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 00:35:07.52 ID:EN0Gt9eO0
乙乙
448 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 00:36:29.80 ID:h81g+RRDo
おつ
449 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:34:35.38 ID:BSz+eLr20
こんばんはー

それではぼちぼち再開です。次の自由行動を決めるくらいまでは進みたいところ
450 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:36:56.49 ID:BSz+eLr20
――


リュノ「この力は……」

カタリナ「あなたは、樹だけでなく氷の才にも恵まれていた……」

カタリナ「すぐには使えないかもしれないけれど、あなたなら……」

リュノ「お母さん……」

リュノ「……わかりました! お母さんの頼みごと、絶対に果たしてみせます!」

カタリナ「ふふ、ありがとうリュノ」

カタリナ「でも、一人では絶対に倒せません。倒して欲しいけれど、無茶は駄目ですよ?」

リュノ「わ、わかっていますって!」

カタリナ「あなたは、すぐに周りが見えなくことが多いから……」

カタリナ「それにざっと見た感じだと、あなたはお見舞いに来てくれた子達の中では最も戦い慣れしていないでしょう?」

リュノ「うっ……」

カタリナ「それを責める気はありません。本当なら、それが一番なんだから」

カタリナ「……ジーク」

ジーク「ああ、わかっている。リュノと共に、必ず全員無事に氷帝龍を倒してみせよう」

カタリナ「ありがとう……」

ジーク「どの道、残る帝龍は公国の防衛に回されるだろう。戦いを避けることはできない」

カタリナ「……リュノ、ジーク。もう一つ大事なことを覚えておいて?」

カタリナ「もし公国深部の防衛で帝龍に遭遇した時は周りに気をつけて」

カタリナ「『二体以上の帝龍に挟撃されたら、あなた達に幸運が訪れない限り勝ち目はありません』」

カタリナ「逃走……『帝龍の初撃を耐えて、ネーロの転移か何かで退くべき』です」

ジーク「公国に敵襲を完全に察知されることを覚悟の上で、か」

カタリナ「はい。あれは確実に、一体一体相手にするべき相手です」

リュノ「確かに、風帝龍もかなりの強さでしたからね……」
451 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:37:38.57 ID:BSz+eLr20
リュノ「実物の龍を見た時、好奇心や喜び以上に……恐怖を感じました」

リュノ「本に書いてあったことが、全て現実のことなんだって……」

リュノ「それどころか、どの本にも乗っていない黄金の龍まで控えていることがわかりましたし」

リュノ「油断せず、私の持てる知識を活かして皆さんと頑張りますよ」

リュノ「……絶対に、お母さんを悲しませるようなことはしませんから」グッ!

カタリナ「いい返事です、リュノ」

リュノ「お母さんに酷いことしたであろう公国兵の顔も、ぶん殴ってやりますからね!」フンス!

カタリナ「……ジーク、いざという時は」

ジーク「ああ、止めよう。リーチェ達も止めるとは思うが」

カタリナ「お願いね〜……」ペコリ

カタリナ「それじゃあリュノ、引き留めてごめんなさい」

カタリナ「急な魔力譲渡は疲労しやすいから、ゆっくり休んでね?」

リュノ「お母さんの方こそですよ! フラネッタに続いて私にまで魔力を割いて……」

リュノ「本当に、絶対にしっかり休んでくださいよ!?」

リュノ「それじゃあジークさん、お母さんの頼みごとも終わったようなので戻りましょうか」

カタリナ「あ、ジークはもう少し待って〜?」

ジーク「ん?」

カタリナ「やっぱりちょっとお腹が空いちゃったから、林檎を剥いて貰おうかな〜って」

リュノ「なんだ、そういう頼みごともあったんですか。それなら私が――」

カタリナ「ジークの方が包丁捌きが上手いから〜」

リュノ「うわあああぁぁぁぁん! 地味に気にしていることをお母さんに言われるなんて……!」

リュノ「わ、私だっていつかもっと……!」タタタタ!


パタン…


カタリナ「ご、ごめんねリュノ……」

ジーク「リュノもかなりの腕を持っているし、林檎は普通に剥けると思うんだがな」



452 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:38:40.89 ID:BSz+eLr20
ジーク「それじゃあ、この林檎でいいかカタリナ?」

ジーク「道具はいつも持ち歩いているからな。この程度ならすぐに――」




カタリナ「……ごめんなさい。本当はまだ食べれそうにないの」

カタリナ「……リュノに私の我儘を頼みたかった。けど、もう一つ頼みごと……甘えたいことはあったから……」




ジーク「なっ……なら、リュノも」

カタリナ「……あなたにしか、話せない」

ジーク「っ……!?」

カタリナ「……私は、女王だから。誰の前でも、相応しく振る舞わなければいけません」

カタリナ「でも私も、一人のエルフに過ぎない……人の目がないところでまで、そうは振る舞えない」

ジーク「……この場に俺がいるが」

カタリナ「甘えてもいいと言ってきたのは、ジークの方ですよ……?」

ジーク「リュノやリーチェでなく俺個人に甘えるというのは考えていなかったな……」

カタリナ「無理です。それに……ソウキにすら、甘えられない……」トッ…

ジーク「お、おいカタリナ!?///」ギュ!

カタリナ「やっぱり、優しいですね。急に身体を預けても、受け止めてくれるのだもの……」

ジーク「ま、待てカタリナ。甘えるべきだとは言ったが、これは俺がソウキ様に殺されかねん……!」

カタリナ「このことは、あの人には秘密。私とあなただけ、二人だけの秘密にするから……」

ジーク「――ッ」ゴクリ…

ジーク「!!」ブンブン!

ジーク「駄目だカタリナ。ちゃんと――」



カタリナ「――私に怒りをぶつけていた兵士達が、森国の者であることは、私とあなたしか知りません」

カタリナ「――あの人にも、娘達にも、こんなことを言えるわけがないでしょう……?」ギュ…



ジーク「っ……!」
453 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:43:21.82 ID:BSz+eLr20
カタリナ「……わかってはいるの。もっと私が結界を強固にしておくだとか、非常時の召集を徹底していれば」

カタリナ「完全にとはいかずとも、ここまで酷く森国を蹂躙されることはなかった」

カタリナ「沢山の兵士が殺され、捕虜となることもなかったの……」

ジーク「……ワイバーンも帝龍も、人智を超えた存在だ。カタリナの責任は無い」

ジーク「それどころか、公国の部隊に炎帝龍まで倒しているじゃないか」

カタリナ「それでも、出てしまった犠牲者は変わりません。死者を蘇らせる魔法も、存在しません」

ジーク(ん……? なら、あのニイハオは一体……)

カタリナ「あの槍と融合した将軍のことかしら……? あの姿は、確かに異形でおぞましいものでした」

カタリナ「でも、どんなに優れた回復魔法の使い手でも、至れる境地は洗脳が限界。死者を蘇生させることはできません」

カタリナ「……あれは恐らく、龍の血を混ぜ込まれたのでしょう。龍の持つ圧倒的な生命力による、疑似的な蘇生……」

ジーク「そ、そんなことが……」

カタリナ「勿論、必ず成功するとは思えません。……無数の実験、犠牲者が出た筈」

カタリナ「そしてそれは……戦争で囚われた捕虜達に行われていた……」

ジーク「く……!」ギリ…!

カタリナ「……あの兵士達は、みんなどこかおかしかった。もしかしたら、龍の血を混ぜられてもかろうじて無事だったのかもしれない」

カタリナ「でも、もう普通の人間ではない……自分がいつおかしくなるのかもわからない……」

カタリナ「その恐怖に加えて、皆が囚われる原因を作った私に対して怒りの感情を覚えることは……」

カタリナ「積もり積もった怒りと憎しみを私に叩きつけ、徹底的に痛めつけたいのだという気持ちは、わかるのです……」

カタリナ「っ……でも、でも……」




カタリナ「――痛かったの……! 怖かったの……!」ポロポロ…

カタリナ「――公国の兵士と戦うよりも、龍と戦うよりも、ずっと……!」ポロポロ…

カタリナ「――私の大切な人達を考え続けなければ、きっと何かが壊れていた……!」ポロポロ…




ジーク「カタリナ……」
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 22:49:57.95 ID:NMfOQqn5O
これ多分精神崩壊ロストだったら確実に苦痛からの逃避で人形化みたいな路線だったんだろうなぁ
薬効かない+性知識無い+膜治すの止めないから快感に狂って色情狂ロストとかのビジョンがどうしても見えない
455 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 22:50:16.97 ID:BSz+eLr20
カタリナ「あなた達の信用を上げる為にも、これから公国に向かうあなた達を支える為にも……」

カタリナ「私は女王として、民や兵の前に堂々と立って、無事を知らさなければならない」

カタリナ「森国一丸となって、あなた達を支える為にも、そうすべき。それもわかっているのに……!」

カタリナ「怖いの……! ここの、森国の兵士も民も……!」ブル…

カタリナ「また、同じことをされるんじゃないかって……!」

ジーク「落ち着けカタリナ……!」ギュッ!

ジーク「あいつらは、正気じゃなかった。ベルゲの薬のせいで狂わされていたんだ……!」

ジーク「森国の民達は、みんながお前を慕っている。頼りにし過ぎているくらいに……!」

カタリナ「だから……余計に怖いの……」ギュ…

カタリナ「今の私は魔力のほとんどを失った無力な存在……」

カタリナ「誰かの怪我を治すくらいは大丈夫だけど、国を守るために戦うだけの力は残っていない……」

カタリナ「国も守れず壊滅させた挙句、もう戦えないって……もういらない女王だって思われたら……」

カタリナ「あの場所に居た時よりもさらに強く、沢山の怒りを向けられる……!」ブル…

カタリナ「今度は薬でもなんでもない、純然な民達の意志によって、私は……!」

カタリナ「それでもし、あの人や娘達まで同罪とされてしまったらと思うと……もう、耐えきれないの……」ポロポロ…

ジーク「カタリナ……」

カタリナ「わかっているの。こんなの駄目だって……!」

カタリナ「そんなことはないって、堂々としていなきゃいけないって……!」

カタリナ「でも……そう思っても、まだ身体が震えるの……」ブルブル…

カタリナ「……お願いジーク。みんなの前に姿を出せる様に頑張るから……」



ギュ……



カタリナ「少しだけ、甘えさせて……」ポロポロ…

カタリナ「吐き出しきれば、きっともう大丈夫、だから……」ポロポロ…



ジーク「……」グッ…

ジーク「……俺の胸程度であれば、貸そう」

ジーク「そして、このことは絶対に誰にも話さない。約束しよう……」

カタリナ「ごめんね……ごめんね……」ギュゥ…

ジーク「カタリナは何も悪くない。もし万が一、カタリナが恐れていることが現実になったなら……」

ジーク「その時は、カタリナを助けて全員でここを経つ。今度こそ、失敗はしない……!」

カタリナ「うっ……うぅぅ……」ポロポロ…




……

――
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 22:56:07.18 ID:bLtA76H5O
やっぱ森国の兵士にやられたってのは相当きつかったんだな……
普段なら慰めックスとか言ってるけどこれは流石に心が痛む
457 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 23:00:20.97 ID:BSz+eLr20
――


……


ジーク(あの後、カタリナは静かに泣き続けていた)

ジーク(どんなに強い心を持つ者でも、あの仕打ちに女王としての責務……)

ジーク(それに魔力を奪われてしまったという現実を突きつけられて、全く動じずにいられるわけがない)

ジーク(カタリナは最後には礼を言って、もう大丈夫とは言っていたが……)

ジーク(まだ無理をしているのは明らかだ)

ジーク(もう少しカタリナが落ち着くまでは、森国に留まっていよう)

ジーク(言いたくはないが、エーテルとミリア以外の兵士はあまりにもカタリナに頼りすぎている)

ジーク(無いとは思いたいが……)

ジーク(とにかく、今しばらくは森国に残るということは変わらない)

ジーク(俺達は、どう動くべきだ……?)


――


※森国最終交流2/3

※ジーク傭兵団の面々、クリス、ユリーカ、ネーロ、アルテミシア、マリリン親衛隊
 カタリナ、ソウキ、エーテル、アッシュとの交流が可能です
※鉄国にいる面々との交流も可能となりました

自由行動多数決コンマ
↓1〜5コンマ二桁(日付変更まで埋まらなかった場合その時点で受付終了)
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 23:00:53.04 ID:NMfOQqn5O
>>402
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 23:11:18.39 ID:OAN2ql/DO
鉄国に戻って今後の行動についてフリーデシルト達に報告
可能ならその間に>>402みたいなイアンとミナ間のイベント
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 23:12:04.23 ID:5tBseRhMO
なんとなく姫関連は最後のイベントに入れたいし、絵画レベルカンスト繋がりでそれを絡めてイアンとミナの関係を進めるイベント
絵画レベル+想い補正で色々盛られた絵を互いに見てしまってのハプニングで

いやほんとにカタリナ関連が怒濤の重さだからここらで甘々いちゃラブ展開ぶちこんで中和させてほしい
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 23:21:25.69 ID:EN0Gt9eO0
>>460
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 23:23:48.93 ID:bLtA76H5O
>>460
463 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 23:31:40.01 ID:BSz+eLr20
票数によりイアンとミナの進展ですね
流れ的に>>459も混ぜれそうなので混ぜます

少々お待ちください
判定までは進めるかな?
464 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 23:40:21.57 ID:BSz+eLr20
――


ジーク(とりあえず、フリーデシルト王には報告しておこう)

ジーク(連絡の鉄国兵が来ているとはいえ、やはりあちらの様子も気になる)

ジーク(しかし、森国の現状を考えるとここは……)




……



クリス「フリーデシルト様への報告ですか! それならば私も是非」

クリス「あの方にはいくつも詫びなければいけないことが……」キリキリ

ジーク「いや、ただの報告に行くだけだ。俺だけでいい」

ジーク「まだカタリナも、すりおろした林檎を少し食べただけで満腹というほど、体調が優れていない」

ジーク「彼女の食欲が元に戻るまでは、俺達も森国に残るべきだと思ってな」

ジーク「その間、フリーデシルト王達にはもう少し粘ってほしいということを伝える程度だ」

ジーク「森国の兵士が上手く動けない今、戦力はこちらに残しておくべきだろう」

クリス「し、しかし……」

リュノ「おやおやー? 随分粘りますねぇクリスさん?」

リュノ「もしかして本当のお目当てはフリーデシルト様ではなく、あちらに加勢しているミリアさんの方だったり?」

クリス「な、何を言うのですかリュノさん……!///」

クリス「ミリアさんは恩人であり、そのような目でみるなど……」

リュノ「そのようなって、どんな目ですかねぇ?」ニヤリ…

クリス「ぐぅ、わかりました。今は森国の為に力を尽くすべきだということですね?」

リュノ「……ごめんなさい。でも、クリスさんとユリーカさんももう森国の中ではかなりの信頼を得ているんです」

リュノ「お母さんが助かっても動けない今、私やリーチェだけでは周りきれなくて……」

クリス「……微力ですが、私にできることであればなんでもしますよリュノさん」

クリス「ジーク殿、申し訳ありませんが……」

ジーク「ああ、わかっている。すぐに済ませるよ」
465 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 23:50:33.22 ID:BSz+eLr20
……


イアン「陛下への報告か。それならば私も……」

ミナ「それならば、私もイアン様と共に……」

ジーク「いや、本当に軽い報告だけだ。イアン達は森国に残っておいて欲しい」

リアローズ「やっぱり、カタリナ様はまだ……?」

ジーク「ああ。まさに病み上がりといった状態だからな……」

ジーク「とはいえ、カタリナを助け出してからここが襲撃されることはなかった」

ジーク「少なくともベルゲはまだこの拠点に気がついていないのだろう」

ジーク「この貴重な時間は、それぞれ羽休めに使ってくれ」

ジーク「これから先の戦いはさらに激しくなる筈だ。休める時に休まないとな」

イアン「うむ……休息は確かに必要なことだ」

リアローズ「えっと、私達も……?」

ジーク「ああ、リアローズもミナもだ」

ミナ「わ、私は森国の方の為に……」ワタワタ

ジーク「無茶をするな。回復魔法でも疲労は治せない」

イアン「そうだミナ。もちろん、鍛錬も駄目だ。一番休むべきはミナなのだぞ?」

ミナ「は、はいイアン様……」

リアローズ「……じゃあ私――」

イアン「姫様もです! ああ、どうして私の周りの女性はこう、自分のことを大切になさってくださらないのか……」ガクリ…

リアローズ「ご、ごめんねイアン? うん、フラネッタを磨くくらいにしておく……」

ジーク「ここのところ、色々ありすぎた。ゆっくり休んでくれ」


……

――
466 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/16(土) 23:58:01.17 ID:BSz+eLr20
――


……


【鉄国・王城】


ガヤガヤ…


ジーク(随分と賑やかになったな……)

ジーク(鉄国兵の士気が高いのは勿論、同業者もかなり多い)


鉄国兵「これはジーク殿! お疲れ様です!」ビシ!


ジーク「ああ、ありがとう。だが俺もここに集まっている傭兵の一人だ」

ジーク「そう畏まらないでくれ」

鉄国兵「いえいえ、確かに多くの傭兵にご協力頂いている状況ではありますが……」

鉄国兵「やはり、救国の傭兵団の団長ともなればさらに敬意を払わねば!」

ジーク「やれやれ……」

ジーク「傭兵の中には金で動くものも多い。自身が評価されなければ、公国に流れる者も出てくるだろう」

ジーク「俺ばかりを贔屓していても、あまりいいことはないぞ?」

鉄国兵「わ、わかりました……」

ジーク「しかしこの様子を見る限りだと、打倒公国の士気は随分と高そうだな?」

鉄国兵「はい! 森国のミリア将軍の活躍が特に凄まじく……」

鉄国兵「それに続こうと、誰もがやる気に満ち溢れていますね」

ジーク「そうか、ミリアが」

鉄国兵「ええ。我らが鉄国騎士団の中でもどんどん評価されていて……」



――

特殊判定
↓1コンマ二桁
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/16(土) 23:58:30.89 ID:7GrhetpiO
星5つ
468 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 00:03:17.43 ID:ILfUY7Gc0
大活躍のミリア。鉄国全体での人気ぷり

89(民達にまで轟いたその名前と容姿。獣耳尻尾ブームの日は近い……!)>75

※基準値を超えた為、鉄国と森国そのものの友好度上昇

※滅びずにエンディングまで残れた場合、良好な関係が築けるでしょう

――


判定を取った辺りで今日はここまで
イアンとミナも多少判定は挟みますが、関係の進展は確定です

本日もありがとうございました!
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 00:07:51.68 ID:bI8vwkKqO
おつおつ
どこまでか進展するかは分からないが、コンマさんいっそガンガン突き抜けてほしい
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 00:13:27.10 ID:A7eaSwZF0
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 00:14:05.76 ID:kMIkE7/NO
おつー
よかったここで迫害なんてなくて!国視点で見ると久々に明るいな。ところで>>453
「でも、どんなに優れた回復魔法の使い手でも、至れる境地は洗脳が限界。死者を蘇生させることはできません」
これってベルゲの洗脳は薬じゃなくて回復魔法由来ってこと?ちょっと回復魔法の到達点が洗脳なの想像つかない
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 01:18:30.05 ID:KZHdB+atO
>>471
前シリーズのクリア後番外編で洗脳=回復魔法の解説があった+今シリーズ序盤のミナ虚弱体質のところで説明されてたんだけどこの世界観だと

・回復魔法は術者の魔翌力を切り分けて相手に与えることで回復させる
・この世界ではあらゆる人間が大なり小なり魔翌力を持っており、魔法を使わなくても生きているだけでカロリーみたいに消費している(休めば消費した魔翌力は回復する)
・一度に自分以外の存在から魔翌力を大量に与えられると本人の魔翌力が消滅しかねない
・この応用で、洗脳魔法=相手に自身の魔翌力を過剰に流し込むことで相手の魔翌力を塗り潰して自身の操り人形にする
ってことよ
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 08:50:55.68 ID:kMIkE7/NO
そういう感じなんだ
てことは相手の魔翌力が大きければその分塗り潰しにも時間かかるから洗脳しにくいし自分の魔翌力も消耗するから
もしベルゲと戦うことになっても一気に全員洗脳とかは心配しなくて大丈夫かな
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 12:31:16.20 ID:SSUBjL8z0


























朝倉未来「まだ逃げてなかったんだ?これ読む奴、程度が知れるよね」





















475 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:31:58.17 ID:ILfUY7Gc0
こんばんはー

>>471
すみません、つい書いてしまいましたがそう言えば洗脳魔法の解説まではしていなかったですね……
もう>>472さんが代わりに答えてくださっていますが、これが大体の仕様です
ちなみに実力差があれば、魔法障壁などでも防御可能です
なおベルゲはこの洗脳魔法+薬物の二段構えです(薬物で抵抗を削ぐ→徐々に洗脳調教)

呪術に近いかもしれませんが、違いとしては
・回復魔法はある程度の魔力と才能に恵まれていなければ使えないが、呪術は強い想いがあれば使える(魔力があればより強力)
・回復魔法が傷や異常を回復できるが呪術はそれができない
・回復洗脳は術者が死ねば効力を失うが、呪術は術者の死後も効力を維持し続ける
という違いがありますね

それではちびちび再開です
476 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:32:56.18 ID:ILfUY7Gc0
大活躍のミリア。鉄国全体での人気ぷり

89(民達にまで轟いたその名前と容姿。獣耳尻尾ブームの日は近い……!)>75

※基準値を超えた為、鉄国と森国そのものの友好度上昇

※滅びずにエンディングまで残れた場合、良好な関係が築けるでしょう

――


鉄国兵「今では、民達にもその名が広まっているほどです!」

ジーク「そ、そこまでなのか?」

鉄国兵「ええ。ミリア将軍ご本人はかなり困惑された様子でしたが……」

鉄国兵「その器量の良さもですが、戦場を駆け的確な射撃を行う勇ましさも兼ね備えていますからね」

鉄国兵「騎士団の士気も俄然上がりますし、あの耳と尻尾に焦がれる者もあとを絶ちません」

ジーク「獣人だからと、蔑まれることはなかったか」

鉄国兵「最初はやはり警戒心もあったようですね」

鉄国兵「何しろ、鉄国を壊滅させた主犯であるジラワークが獣寄りでしたから」

鉄国兵「ですがミリア将軍の明るさと人柄、強さはそんな悪印象も全て吹き飛ばしてくれたのです」

鉄国兵「これにはフリーデシルト様達もお喜びでして。今後の関係改善がさらに近づいたと仰っていました」

ジーク「確かに、それはいい報せだな」

ジーク「今、ミリアは鉄国に?」

鉄国兵「公国の一団を蹴散らし、帰還中との報告を受けています」

ジーク「深追いはしない、ということか」

鉄国兵「はい。その……カタリナ様の件もありましたから」

鉄国兵「余力を残し、勝敗に関わらず攻撃と退却を繰り返すようになっています」

ジーク「それがいいだろうな」

ジーク「それと、その戦局についてだが……少し、王に話したいことができてな」

鉄国兵「こ、これは失礼致しました! すぐにご案内致します!」



……

――
477 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:33:36.33 ID:ILfUY7Gc0
――

……

【森国・地下拠点】


イアン(今頃、ジークが陛下への報告をしている頃か)

イアン「……」

イアン「…………」




イアン(――やはり私も同行すべきだったかもしれない)




イアン(生まれてこの方、鉄国の為に尽くしてきた)

イアン(姫様をお守りするという使命を持つ身である以上、空いた時間などほとんどない)

イアン(部下達が気を使い、私やアインを酒場に送り出した時くらいなものだろう)

イアン(姫様の暗殺未遂があってからは、より一層姫様のお傍にいることが増えた)

イアン(空いた時間があれば、それは鍛錬や武具の点検に費やした)

イアン(そのことに不満はない。この歳まで結婚できなかったことだけは少々辛いが……)

イアン(そんな私が……森国で、鍛錬以外に何をして時間を潰せばいいのだろうか?)

イアン(姫様をお守りする?)

イアン(いや、今は姫様はとても立派に成長なされた。いざと言う時は我が身を賭してお守りするが……)

イアン(姫様はもう、無力な守られるだけの存在ではない。今もきっと、心を落ち着かせているだろう)

イアン(下手に私がお傍に居ては、逆にご迷惑かもしれない)

イアン(だからこれはない。ユージーンを誘って酒を飲むか……?)

イアン(いやこれもない。あくまで私の酒の強さはほどほどだ)

イアン(もし飲み過ぎでもした日には、羽を伸ばすどころか地を這う羽目になる)

イアン(鍛錬も駄目、姫様も駄目、酒も駄目……)

イアン(一体、どうすればよいのだ……)ハァ…

イアン(堅物とは言われていたが、やはり何か趣味の一つでももっておくべきだったか……)

イアン(私にできることなど、たかが知れているが……ん?)


478 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:34:18.00 ID:ILfUY7Gc0
イアン(そういえば、あのポラリスという男を描いた時……)

イアン(周りからの評価は、かなり高かったな)

イアン(……たまたま、だとは思うが)

イアン(正直、武芸や忠義以外にあそこまで何かを評価されたのは、初めてのことかもしれん)

イアン(……絵を描く、か)

イアン(落ち着いて時間を潰すには丁度いいかもしれんな)

イアン(誰かに画材を借りて、静かな場所で描いてみるとしよう)

イアン(しかし何を描こうか。森国の地上が焼かれていなければ良い風景もかけたかもしれないが……)

イアン(いや、評価されたのは人物画だった。ここは人を描くべきなのか?)

イアン(そうなると……)



……



ミナ(鍛錬もお休み、自由な時間……)

ミナ(日課の神へのお祈りも済ませてしまいました。この後どうしましょう……)

ミナ(森国の皆さんの相談に乗る……いえ、カタリナ様がまだ不調いらっしゃるのに、私程度の言葉では……)

ミナ(教会であればお仕事もありましたけれど、ここは教会ではないし……)

ミナ(広大な拠点とはいえ、お店や観光名所があるわけでもありません)

ミナ(どのような時間の過ごし方をすればいいのでしょう?)

ミナ「……」

ミナ「…………」

ミナ(こ、この前久々に描いて楽しかったし……絵を描こうかな……?///)



……

――
479 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:37:58.02 ID:ILfUY7Gc0
――


【エーテルハウス(仮)】


コンコン…


ミナ「エーテルさん、いらっしゃいますか?」


ガチャ…


エーテル「……ミナさん?」

ミナ「あ、突然ごめんなさい」ペコリ

ミナ「実は、ちょっと絵を描きたくなりまして……」

ミナ「画材を少しお借りしたいのですが……」

エーテル「……!」

エーテル「……ちょうど、よかった……」ニコリ

ミナ「え?」

エーテル「……ネーロ、さんから聞いた……」

エーテル「ミナさん……凄く、絵が上手いって……!」キラキラ!

ミナ「そ、そんな大げさですよ。確かに、絵を描くことは好きですが……」

エーテル「見たい……!」キラキラ!

ミナ(ああ、なんて眩しさなのでしょう……!)

ミナ(こんなにも期待を寄せてくださるエーテルさんに、恥ずかしいから無理だなんて言えません……!)

ミナ「わ、わかりました。ですが、あまり期待しすぎないでくださいね……?」

エーテル「……あり、がとう!」パァ!

エーテル「……部屋、こっち……!」テテテテ!

ミナ「お、お邪魔します」

ミナ(少し予定が変わってしまいましたけど……)

ミナ(エーテルさんはとても静かな方ですし、これなら落ち着いて描けるでしょうか?)

ミナ(でもエーテルさんに見られる絵となると、一体何を描けば……?)

ミナ(この前のポラリス……人物画は皆様からお褒めの言葉を頂けましたが……)


……
480 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:40:24.67 ID:ILfUY7Gc0
ガチャ…


エーテル「……ここ。道具、好きに使って……大丈夫」

ミナ「わ、広いですね。それでは――」





エーテル「――イアンさん、ミナさんも、きた」





ミナ「え!?」


イアン「ミ、ミナ!?」ガタ!


ミナ(ど、どうしてイアン様がここに!?)

ミナ(あ、いえ、イアン様の絵は私よりも遥かにお上手でしたし、当然なのでしょうか?)チラ…

イアン「……」ドキドキ…

ミナ(今日持たれているのは木炭と食パン。イアン様の前には籠に山盛りの果物……デッサンでしょうか?)

イアン(な、何故ミナがここに……!?)

イアン(いや、彼女の絵は素晴らしかった。それに私と違い、以前から描きなれているようだったし当然のことなのか?)

エーテル「……」

エーテル「……えい」


果物籠「……」ヒョイ


イアン「!?」

エーテル「……ネーロさん、言ってた」

エーテル「二人とも、人を描くのが上手いって……」

イアン「いや、私はろくに経験が無いからこそ基本から――」


イアンデッサン画「……」ジャーン!


エーテル「……大丈夫。私以上……」

エーテル「……私、小説の挿絵……人、描くこと多いから……」

エーテル「二人の絵を見て……勉強したい、です……!」キラキラ!

イアン&ミナ「「」」



……

――
481 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 22:42:47.98 ID:ILfUY7Gc0
――

……


イアン(ど、どうしてこうなった……?)

ミナ(どうしてこうなったのでしょう……?)



エーテル「……」ワクワク!



イアン(まさか、ミナと向かい合って彼女を描くことになろうとは……!)

ミナ(人物画は考えていましたが、まさかイアン様だなんて……!)


イアン&ミナ((か、顔が熱い……///))


イアン(本当ならば、逃げ出したい気分だ)

ミナ(でも……)



エーテル「……」ワクワク!


イアン&ミナ((あんな顔をされて断れるわけがない……!))


イアン(彼女は真剣だ。本当に、絵の勉強をしたいのだろう)

イアン(果たして私の絵が参考になるかはわからないが……やるからには全力を尽くさねば失礼だろう)

イアン(描くしかない……!)バッ!


――

※イアンはどんなミナの絵を描いた?

↓1〜3コンマ二桁(30分で埋まらなければこちらで適当に)
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 22:52:34.73 ID:RFcKtggvo
協会で祈ってる図
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 22:52:40.82 ID:mRf4rqkDO
一見すると普通のミナの全身図だが、胸部の所が特に強く細かく描かれている
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 22:52:57.93 ID:+ouWvJanO
聖母のような美しい後光が差したミナ
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 22:54:16.47 ID:NS1Ng+3aO
胸の描き方に妙に力の入ってしまっているミナの絵
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:08:19.44 ID:7Mpnn/sTo
理性と煩悩がせめぎ合う安価群とても良いと思います
487 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 23:11:16.57 ID:ILfUY7Gc0
聖母のような美しい後光が差したミナ

――


イアン「……」ジー…

イアン「……」カキカキ…

イアン(まさか、このような形でミナを何度も凝視することになろうとは)

イアン(しかしこうして、改めてミナをじっくりと見てみると……)



ミナ「……」カキカキ…



イアン(……美しい。それ以外の言葉が出てこない)

イアン(いつでも神への敬いを忘れないシスター……)カキカキ…

イアン(その中でも、ミナの内面の美しさは群を抜いているだろう)

イアン(そして、あの教会でも多くの者から気にかけられていた……)カキカキ…

イアン(シスターの見本であるような、献身的で穏やかな……)

イアン(そしてそれだけでなく、容姿までもが美しい)カキカキ…

イアン(美しく清潔感の溢れる澄んだ水色の髪と瞳……)

イアン(肌を安易に晒さない、純白の姿……)カキカキ…

イアン(子供と見紛う姿ながら、慈愛に溢れた立ち振る舞い……)

イアン(まさしく、この世の清さを集めたかのような存在だ……)

イアン(それでいて……その胸だけは、今も成長を続けているという……)ゴクリ…

イアン(清純さの中に、僅かに男を惑わす魔さえも内包するとは……!)カキカキ…

イアン(あらゆる面において隙の無い聖女……)

イアン(……だが)

イアン(……私は、生涯忘れることはないだろう)カキカキ…

イアン(限界以上の死力を振り絞り、ワイバーンに抗ったあの日)

イアン(確実に命を落としたと、私自身が思っていた)カキカキ…

イアン(それをミナが救ってくれた。心からの、挺身……)

イアン(自分の命を削ってまで、私の回復を諦めないでいてくれた……)カキカキ…

イアン(そう、あの日最初に私の目に飛び込んできたのは……)カキ…


聖母ミナ画「……」キラキラ!


イアン(後光に照らされた、聖母のようなミナの姿だった……)

イアン(私の力では、あの時の美しさは再現しきれないが……本当に、美しかった)


……
488 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 23:18:10.31 ID:ILfUY7Gc0
……


ミナ(ああ、目の前にイアン様が……)カキカキ…

ミナ(……)

ミナ(普段の闘われている姿も格好いいですけれど……)


イアン「……」カキカキ…


ミナ(絵を描くことに集中なされている御姿も、また違った良さがあります……)ホゥ…

ミナ(か、描かれているのが私であるという問題がなければ、このまま眺めていたい……)

ミナ(ですが、イアン様のあの集中力)

ミナ(きっと、エーテルさんの為に一切手を抜かずに全力を尽くそう……ということなのですよね?)

ミナ(イアン様が真剣に取り組まれているのに、私だけイアン様に見惚れているわけにはいきません)

ミナ(恥ずかしいですけれど……イアン様を描くのであれば、私も持てる力の全てを出しきらないと失礼です!)

ミナ(大丈夫、私も集中……)スゥ…

ミナ(――神よ、私に力を!)バッ!


――

※ミナはどんなイアンの絵を描いた?

↓1〜3コンマ二桁(日付変更まで埋まらなければこちらで適当に)
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:19:42.45 ID:NS1Ng+3aO
樽の中での煩悩が溢れ股間は隠した構図だけど何故か全裸のイアン
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:20:09.91 ID:RFcKtggvo
傷付きながらも天を睨みつける(ワイバーンと対峙している)感じの
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:20:19.80 ID:A7eaSwZF0
上半身裸で美しい筋肉美を見せているイアン
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:22:18.66 ID:0sf/Zhr1O
強敵に果敢に挑み剣を振るうイアン
凄まじい戦いなのか鎧はボロボロで上半身は裸(なおやたら筋肉の書き込みが凄い)
493 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 23:40:11.91 ID:ILfUY7Gc0
これは状況的に混ぜれそうなので混ぜましょうか
お互い理性と煩悩がせめぎ合っているようでもあるので、後で追加判定も

傷付きながらも天を睨みつける(ワイバーンと対峙している)感じ

鎧が砕けて上半身裸の状態でも諦めないイアン

――

ミナ「……」カキカキ…

ミナ「……」ジー…


イアン「……」カキカキ…


ミナ(イアン様は、鎧姿のことが多いです)

ミナ(いつ如何なる時も、リアローズ様をお守りするために)カキカキ…

ミナ(……イアン様は、とても真面目で素晴らしい騎士です)

ミナ(重たい鎧をいつも纏って、銃などの飛び道具にも頼らず槍を振るわれて……)カキカキ…

ミナ(……確かに、フリーデシルト様もバレット様も銃を扱われている)

ミナ(でも、銃は強力ではありますが……使い手の肉体の強さは、あまり影響しません)カキカキ…

ミナ(あの日……鉄国が一度滅ぼされた日……)

ミナ(教会のみんなも、ワイバーンと対峙していた……)

ミナ(そして皆で力を合わせ……ようやく、ワイバーンに神の十字架を突き付けた)

ミナ(みんなの想いを、神の力を乗せて叩きつけて、ようやく勝てた)

ミナ(……でもイアン様は、リアローズ様を庇い負傷された状態で……たった一人で挑まれた)カキカキ…

ミナ(明らかに、無謀。その場で逃げ出したとしても、フリーデシルト様もリアローズ様も責めることはなかった筈……)

ミナ(それでも、イアン様は逃げなかった。一歩も退かないで……飛竜という恐ろしい存在に真っ向から挑んだ)カキカキ…

ミナ(もうその時点で、ボロボロだった筈なのに……立ち上がり、大地を踏みしめて……)

ミナ(最後は見事に、一矢を報いて……)カキカキ…

ミナ(あんな姿になるまで、諦めずに戦い続けた……勇敢で、自分を平気で犠牲にできる……放っておけない方……)カキ…



空を睨む手負いイアン「……」ドーン!



ミナ(ああ、フリーデシルト様の仰る通りです。イアン様は、鉄国が誇る最高の騎士……)

ミナ(私の回復魔法が、命が、このお方の役に立てたこと……改めて、神に感謝致します……!)


……

――
494 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 23:48:55.83 ID:ILfUY7Gc0
――


……


コト…


イアン「……ふぅ」

ミナ「……ふぅ」



エーテル「……!!!」

エーテル「……すごい!」キラキラ!

ミナ「そ、それほどでも……///」テレ…


エーテル「……」テテテテ…!


エーテル「……こっちも!」キラキラ!

イアン「あ、ありがとう。私も全力を尽くしたつもりだが――」



エーテル「……見て、見て!」クルッ、クルッ!

イアン&ミナ「「え!?」」



聖母ミナ画「……」キラキラ!

空を睨む手負いイアン「……」ドーン!



イアン「なっ!?///」ガタン!

ミナ「ひゃっ!?///」ガタン!


イアン「ミナ!」

ミナ「イアン様!」



イアン&ミナ「「いくらなんでも私を美化し過ぎだ(です)!!!」」



エーテル「……すごい、すごい!」ホクホク

エーテル(あれ……? でも……)

――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:49:32.28 ID:0sf/Zhr1O
はいよ
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/17(日) 23:49:40.87 ID:A7eaSwZF0
497 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/17(日) 23:59:11.04 ID:ILfUY7Gc0
イアンとミナ、印象深い絵の中に滲み出てしまった煩悩

1イアン

75>28

※基準値を下回った為、下心無しの聖母ミナ!

2ミナ

87>75

※基準値を上回った為、少し筋肉に煩悩出ちゃった勇ましいイアン!

――


エーテル「……」ジー…


空を睨む手負いイアン「……」


エーテル(とても、かっこいい……)

エーテル(小説にこんな挿絵があれば、絶対に惹きこまれちゃう……)

エーテル(でも……)チラ…


イアン「ミナ、あそこまで勇ましく私を描いてくれるのは嬉しいのだが……///」

ミナ「イアン様こそ、私をあんな神のごとき光を背負わせるだなんて……///」


エーテル「……二枚とも、すごく上手」

エーテル「でも……ミナさんのイアンさん……」

ミナ「!!」ビク!



エーテル「……少し、筋肉のつき方がおかしいかも……?」



イアン「そ、そうなのか? いや確かに筋骨隆々としていて、このおそらく上空の敵を射抜き殺すかのような眼力……」

イアン「かなり美化された私だとは思うが……」

ミナ「そ、そんなことはありません!」ワタワタ…

エーテル「……すごく、惜しい……」

エーテル「……」

エーテル「……!」ピコーン!



エーテル「――……実際に見て触ればみれば違いがわかるかも」

エーテル「――……イアンさん、脱いで?」



イアン&ミナ「「!?///」」
498 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/18(月) 00:02:18.22 ID:uvFhk9ih0
判定を取ったあたりで今日はここまで
少し高めに設定した基準値ですが、ミナが超えた為にもう少し先に進むことになりそうですね
(なおエーテルはこの後退室します)

この後のコンマ次第では……?

本日もありがとうございました!
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:04:33.36 ID:z9/CySagO
おつおつ
このままコンマさん荒ぶれはワンチャン一線越え狙えるかもしれんな
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:06:09.85 ID:nzyUgAoPO
おつおつ
まあより正確に描くには実際にそのポーズするのが一番だしね
そして可愛いけど結構エーテルちゃんも大胆なこと言うな……
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:17:42.09 ID:QIQG7jNIo

正確なデッサンには全裸が必要だな!
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 00:19:13.19 ID:CLU+X9uB0
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 08:19:06.02 ID:Oh6jf9fc0
そういやジークとリュノの時も脱がせてたからな
意外とむっつりエーテル
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 08:19:45.67 ID:5dJJLEgC0
































朝倉未来「おはよう(白目)」



























505 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/18(月) 22:31:11.43 ID:uvFhk9ih0
こんばんはー

>>499
申し訳ないのですが、私の思考の問題で即座に一線越えっていうのは中々ないです
面倒臭いですが、仲を深めてからと言いますか……
一応、荒ぶった場合も用意はありますが残り三つの判定全部潜るのは結構大変だと思います

>>501
現時点で脱ぐのは上半身のみです

>>503
エーテルの夜レベルは82、リュノやユリーカとほぼ同じ値ですので……
全体的に夜レベルが極端に高いか低いことが多い中で、一番平均的なのがクリスとリアローズだったりします

それではゆるゆる再開
できればコンマが平穏でありますように
506 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/18(月) 22:32:10.74 ID:uvFhk9ih0
ミナ「ど、どどどどうしてイアン様が……!?///」ドキドキ…

エーテル「……」テテテ…


聖母ミナ画「……」


エーテル「……イアンさんの絵……すごい」

エーテル「すごく、優しくて温かい……///」

イアン「う、うむ。あの時のミナを少しでも表現できていればよいのだが」

イアン「しかし実際のミナはもっとだな……」

ミナ「あうぅ……///」

エーテル「……イアンさんの絵……『実際に見てて、焼きついている』」

エーテル「だから、その記憶だけで……こんなに、描けてる……」

エーテル「……」テテテ…


空を睨む手負いイアン「……」


エーテル「……ミナさんの絵も、すごい……」

エーテル「でも……」



エーテル「――実際に見てない……こうだったらいいなって……希望……」



ミナ「!?///」

エーテル「ちょっとだけ……違和感?」

エーテル「だから……ミナさんも『実物』を見るべき……」

ミナ「実物……」ゴクリ…

エーテル「ん……」コクリ



エーテル「――イアンさんの、筋肉」



イアン「」


……

――
507 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/18(月) 22:33:00.06 ID:uvFhk9ih0
――

……


イアン「……///」ハンラ


ミナ「か、神よ……!///」プルプル…

エーテル「……ミナさん、見ない、と……」

エーテル「ジークさんよりも、もっと凄い……」

ミナ「ふぇっ!?///」

イアン「そ、それはないだろう。戦いにおいてはジークの方が上手だ」

エーテル「……ジークさん、しなやか」

エーテル「よく動く、からかな……?」

エーテル「……イアンさん、がっしり」

エーテル「動かないで、受け止める身体……?」

イアン「戦い方の違いが、筋肉のつき方に影響しているということか……」

ミナ「……」チラ…


イアン筋肉「……」ピクピク!


ミナ「んっ……!///」

ミナ(か、神よ! 私は一体どうすればよいのですか!?)

エーテル「……ミナさんの絵と、同じに、する……」

エーテル「……足が、こう。……腕、この角度……首は……」クイ…

エーテル「……」

エーテル「…………」

エーテル「…………」ピョン! ピョン!

エーテル「…………」ジワァ…

イアン「す、すまない!? ミナの絵と同じ姿勢になればいいのだな!?」アセアセ

イアン「こんな感じだろうか……」スッ…

イアン「確かにあの日、私は奴を見上げた。こうして……」スッ…

イアン「姫様を襲い、部下達を目の前で殺した……あの飛竜を」スッ…

イアン「苦く苦しい、しかし決して忘れることのできない……あの日に」ダン!

ミナ「……!」
508 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/18(月) 22:34:21.87 ID:uvFhk9ih0
エーテル「……これ、は……」



イアン「ど、どうだろうか?」ドーン!


空を睨む手負いイアン「……」ドーン!



ミナ「……イアン様……///」ポー…

エーテル「同じ……! かっこいい……///」

イアン「……むぅ///」

エーテル「あ……しばらく、そのまま……」

エーテル「……」チラ…

エーテル「……」チラ…

エーテル「……ミナさん」

ミナ「は、はい!?」ドキィ!

エーテル「……見比べると、よくわかる……」

エーテル「本物のイアンさんと……」

エーテル「絵のイアンさん……」

ミナ「こ、これは……!?」



――

特殊判定
↓1コンマ二桁

509 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:35:01.57 ID:WuZYC9kDO
はい
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/18(月) 22:35:18.80 ID:T+B4/9sSO
そおい!
511 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/18(月) 22:51:21.88 ID:uvFhk9ih0
1見比べた本来のイアンの筋肉の凄さ

57>50

※基準値を超えた為、リアルイアン筋肉の方がミナの絵以上!
※蓄積値1

――

イアン腕筋肉「……」ムキィ!


ミナ「――ほ、本物のイアン様の方が……私の絵よりも逞しいです……///」トロン…

ミナ「ど、どうして……? 以前拝見した時は……」

イアン「……私も、鍛錬は続けているからな。その成果が出たのかもしれん///」

ミナ(ああ、やはりイアン様は……素晴らしい騎士です)

ミナ(あれほど逞しいのに、まだまだ上を目指されて……)

ミナ(そ、そういえば樽の中で抱えられた時……///)

エーテル「……」ペタペタ…

エーテル「……硬い、立派」

エーテル「……ミナさんも」スッ…

ミナ「え!?」

イアン「わ、私の腕など触っても楽しくは無いと思うぞ……?///」

ミナ「そ、そのようなことは!」

ミナ「失礼しますイアン様!」バッ!


ペタペタ…


ミナ「〜〜〜〜っ!?///」ドキドキ!

イアン「……///」

エーテル「……どう?」

ミナ「……ご立派です///」カアァァ…

ミナ「私の腕とは、大違いで……」ヒョロ…

イアン「ミナはそれでいい。無理をすればまたいつあの頃のようなことになるか……」ハラハラ…

エーテル「……」

エーテル「……」チラ…

イアン腕「……」ムキィ!

エーテル「……」チラ…

ミナ腕「……」ヒョロ…

エーテル「……」

エーテル「……もしかしたら」

イアン&ミナ「「?」」



エーテル「――もしかしたら、ミナさんの身体もイアンさんの想像と違うかも?」

エーテル「――折角だから……ミナさんも脱ぐ……?)


イアン&ミナ「「!!??///」」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
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