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【安価とコンマ】剣と魔法の世界で姫と結ばれたい10

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658 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 01:28:01.49 ID:hVEEp5D1O
おつおつ
イリアスについては名前こそ出してなかったけどジークがさり気なく前にも話題に出してた辺り本当に慕ってたんだろうな……
能力が味方なら心強いけど敵なら厄介なのがまた辛い
659 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2021/10/29(金) 02:31:07.41 ID:OZa+M+GE0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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660 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/29(金) 17:03:48.80 ID:FhzODyfk0
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661 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:53:33.04 ID:J1+PRmHF0
こんばんはー

>>657
明確な進展はありませんが、イベントの最後でリアローズの内部補正にさらに+は入ります

遅くなりましたが今日もゆったり再開
リアローズパートにまで辿りつけるといいなぁ……
662 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:54:10.02 ID:J1+PRmHF0
リアローズ「その……イリアスさんはその後……」オズオズ…

ジーク「ああ、食事に対しては強い恐怖心が植え付けられたが……」

ジーク「幸い、団長や仲間達のおかげもあって立ち直れはしたよ」

リアローズ「よかった……」ホッ…

ジーク「……あいつも、俺と同じで傭兵団には子供の頃からいたおかげもあるんだろうな」

ジーク「美味い話や急に現れた女には裏がある……前以上に疑り深い性格にはなってしまったが」

ジーク「それでも『ここは絶対に俺を裏切らないから』って言ってくれたよ」

リアローズ「イリアスさんにとって傭兵団は離れられない場所、帰る場所になってたんだね」

ジーク「ああ、だがどうしても食事だけは俺達の手のものでも食べられなくてな……」

ジーク「俺や仲間も何回か食べてもらいたくて挑戦したが、全敗した」

ジーク「その都度、あいつは凄く申し訳なさそうに謝っていた。いつかは克服したいってな……」

リアローズ「……あれ? でもイリアスさんはそれだとどうやってご飯を?」

リアローズ「材料を買って、自分で作ってたのかな……?」

ジーク「それが店先で買ったものにすら『何か仕込まれているかもしれない』と警戒する有様でな……」ハァ…

リアローズ「し、仕方がないことだけどお店の人が怒っちゃいそう……」

ジーク「ああ。だから基本あいつは買い出しには出ていないし、市販の物は口にしていなかったな」

リアローズ「え!?」

ジーク「今はどのくらい回復したかはわからないが……普通の生活ができていればいいな」

リアローズ「それじゃあ、もしかして……」

ジーク「想像通り、あいつは自分で採ったキノコや狩った動物だけを食べて暮らしていた」

ジーク「……懐かしいな」


……

――
663 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:54:46.21 ID:J1+PRmHF0
――――
―――
――




ジーク「……イリアス、これなら食べられるか?」

イリアス「……悪い、ジーク。やっぱり難しそうだ」カタカタ…

ジーク「……イリアスは悪くない。悪いのはあの女だ」

イリアス「はは、だがあいつの正体を見抜けなかった俺の落ち度から始まっている……」

イリアス「……優しくて、気配りできてよ……顔も良くて、身体つきも団長よりずっと女らしくてさぁ……」

イリアス「そんな人に、好意を寄せられて……俺、浮かれてたんだろうなぁ……」

ジーク「イリアス……」

イリアス「……なあ、ジーク」

ジーク「なんだ?」

イリアス「お前は、俺みたいになるなよ……?」

ジーク「……どうしてだ? イリアスは俺と歳もほとんど変わらないって団長は言っていた」

ジーク「でも俺の知らないことを沢山知っているし、教えてくれる。俺はイリアスみたいになりたい」

イリアス「っ、ははは! 俺なんかをそんな風に言ってくれてありがとよジーク」

イリアス「……俺はみんなと違って、身体は貧弱だからな。知恵と工夫が無ければ生き残れなかったからな」

ジーク「それだけじゃない。イリアスは罠を張るのも上手い」

ジーク「……俺は、全然できない」シュン…

イリアス「そういやジーク、意外と不器用だもんなぁ」

ジーク「……どうすればイリアスみたいになれる?」

イリアス「んー……まぁ慣れるしかないんじゃないか?」

ジーク「……」ジ…

イリアス「……わかったわかった。お前でもできそうな罠、見せてやるよ。ついてきな」スタスタ…

ジーク「……!」


……

664 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:55:25.36 ID:J1+PRmHF0
ピィン!


野兎「」ドタ…


イリアス「よしっと。この辺りはよく取れるな」

ジーク「おぉ……!」

イリアス「仕掛けは単純だろ? 後は相手が通りそうな場所に仕掛けておくだけでいい」

ジーク「……だが、これじゃあ全ての獲物はかからない」

イリアス「一つの罠で全部は無理だ。罠ってのはいくつも入念に準備するもんだからな」

イリアス「俺はこの貧弱さだ。野生の魔物は勿論、この獣にすら何匹かにたかられたら殺されかねないからな」

イリアス「念には念を入れて、使わないだろって罠も仕掛けておくんだ。生き残る為にな……」

ジーク「生き残る、為……」

イリアス「ああ。だが、いくつも罠をしかけても安心するなよジーク?」

ジーク「?」


シャッ!


パシィ!


毒蛇「!?」ジタバタ!

ジーク「!?」

イリアス「中にはこうして、罠をすり抜けつつ俺達を狙う奴もいるからな」グググ…

イリアス「ちょうどいい。こいつもいい食糧になるな」

ジーク「今の、どうやったんだ……?」

イリアス「これも慣れっていうかなぁ……敵の気配って言えばいいのか?」

イリアス「とにかく罠を張ってもそこで油断をしない。万が一の備えをするんだ」

イリアス「罠も万能じゃないし、いつでもどこでも仕掛けられるわけじゃないからな」

イリアス「罠の綻び、ここからこんな奴なら襲ってくるかもしれないって普段から警戒しておくんだ」

イリアス「そうすると、いざこういった奴が飛びだして来ても素早く反応できると思うぜ?」

ジーク「……難しそうだ」

イリアス「ジークなら大丈夫だろ。お前も、気配を察する力は優れている。俺が保証するよ」

ジーク「……!」

イリアス「なんだよぉジーク。俺のお墨付きなんだからもっと喜べよなー?」ワシャワシャ

ジーク「う、嬉しい」クシャクシャ

イリアス「へへ、だろー?」


665 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:56:21.38 ID:J1+PRmHF0
イリアス「ついでにこの蛇は食うこともできるが……」キュゥ…

毒蛇「」タラー…

イリアス「こうやって毒を採ることもできる。これも色々な罠に使えるな」

ジーク「……やっぱりイリアスは凄い」

ジーク「俺は、そいつを焼くことにしか興味が無かった」

イリアス「はは、そいつは勿体ないぜジーク。限られたもんは最大限利用しないとな」

イリアス「お前が興味を持って、かつ使えそうな知識っていうと……」キョロキョロ…

イリアス「お、ちょうどいいもんがあった」ブチッ

ジーク「なんだ、それは?」

イリアス「この特徴的な葉っぱの植物はな、ちょっと煮込むだけでお茶そっくりの味になるんだぜ?」

イリアス「それにこっちの葉っぱはいい臭み消しになる」

ジーク「……もっと教えてくれイリアス」

イリアス「ったく、お前は本当に食いもんへの反応はいいよなぁ」

イリアス「……」

イリアス「だからジーク、お前は俺みたいになるんじゃないぞ?」

ジーク「……!」

イリアス「……誰かが自分の為に作ってくれた美味い料理、食いたいだろ?」

ジーク「イリアス……」

イリアス「食いたいのに……食えない。そして俺以上に、作ってくれた人が傷ついちまう……」

イリアス「……お前はそのままでいろジーク。美味そうに色々なもんを食え」

イリアス「ただし、急に好意を振りまいてくるような女の料理にだけは気をつけろよ? 絶対だぞ!?」

ジーク「あ、ああ……」

イリアス「俺がお前に教えることができるものの中じゃ、それが一番重要って言っても過言じゃないからな」

イリアス「……家族以外、信じちゃ駄目なんだ……女は……恐ろしい……」ブツブツ…

ジーク「……イリアス!」

イリアス「ど、どうしたジーク?」

ジーク「お、俺も教える……! 肉、捌き方……! 焼き方も、塩の振り方も……!」

ジーク「イリアス一人で作るより、きっと美味くなる……!」

イリアス「……!!」

イリアス「……そうだな。悪いがジーク、教えてくれ。こいつはどう捌いたらいい? 俺は今までそのまま焼いていたんだが……」

ジーク「こいつはそうだな……」




――
―――
――――
666 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 22:57:07.15 ID:J1+PRmHF0
……


ジーク「……俺が教えられることなんて、ほとんどなかった」

ジーク「それでもイリアスは俺に色々教えてくれて……時々、俺に教えてくれとせがんできたよ」

リアローズ「……ジークさんとイリアスさん、仲が良かったんだね」

ジーク「ああ。昔の俺は今以上に考え無しだったしな……」

ジーク「いつも冷静なイリアスが俺を引き止めたり宥めたり……いつの間にか、一緒にいる時間も増えていたんだ

ジーク「気がついたら、俺は何か疑問を聞きに行くのに団長と同じくらいイリアスを頼っていた」

ジーク「あの傭兵団の中でも、団長に次いで一番信頼していたと言っていいだろう……」

リアローズ「ジークさん……」

ジーク「……わかっている。団長にも言われたからな」

ジーク「俺達は傭兵。いつでもその覚悟は決めておかなければならない……」

リアローズ「……まだ、公国にいるって決まったわけじゃないよ?」

ジーク「ああ、そうだな。できれば……イリアスには、安全なところで暮らしていて欲しいと思う」

ジーク「甘いと思われるかもしれないが、それでも……」

リアローズ「……大切な友達に無事でいて欲しいのは、当然のことだよ……」

ジーク「……ありがとう、リアローズ」

ジーク(……だが、もしイリアスが敵に回って……俺達を、傷つけようとしたら。俺は……)

リアローズ「……そういえば、もう一人」

ジーク「ん?」

リアローズ「さっき、イリアスさんとは違う仲間の人の名前が……」

ジーク「……」



――

特殊判定
↓1〜3コンマ二桁
667 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 22:57:47.54 ID:7Rgs2VYDO
はい
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 22:58:38.94 ID:SlklQMbn0
669 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:02:27.66 ID:VKm+wHdxO
はい
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:04:24.04 ID:JZERAMfXO
はい
671 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:09:52.79 ID:J1+PRmHF0
なんで綺麗に三番でゾロってしまうのか?(白目吐血)
せめて55以下だったら……
ちょーっとこれは下手をすると後々の判定というか公国にも影響でかねませんね
少々お待ちください……
672 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:21:46.13 ID:J1+PRmHF0
傭兵マイラとジーク

1当時のレベル(キャラシートよりコンマ1/2、傭兵補正+15)

コンマ54×1/2+15

=42(使役動物がいなくてもそこそこ戦えるが、あくまでそこそこ)

※戦法が完全後方支援となりました

2ジークの信頼度(キャラシート会話少ない補正−20)

コンマ94−20

75>74(口数は少ないが、頼りにはしていた)

※基準値を下回った為……?


3マイラからジークへの内心の好感度(キャラシート会話少ない補正−20)

コンマ66

66

ゾロ目×2

66×2−20

=112 (…………好き///)


※!?


――


ジーク「……マイラか」

ジーク「彼女も俺と歳は近かったが……変わった傭兵だったな」

リアローズ「ジークさんと、同年代の女の人の傭兵……?」ムム…?

リアローズ「どんな人だったの……?」

ジーク「そうだな……」ウーン…

ジーク「……」

ジーク「リアローズの反対……と言えばいいのか?」

リアローズ「わ、私の反対?」

ジーク「或いは、そうだな……」

ジーク「少しだけエーテルに近いとも言えるか……?」ムムム…

リアローズ「私と反対でエーテルさんに似ている……???」

ジーク「すまない。マイラはとにかく喋らない奴だったんだ」

リアローズ「大人しい人、だったの?」

ジーク「ああ。だが、リアローズやエーテルと違って感情の起伏さえもわからない徹底した無表情でな……」

リアローズ「わ、私そんなにわかりやすい……?///」カアァァ…

ジーク「ああ、静かだがかなりわかりやすいと俺は思うぞ?」

リアローズ「///」
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:22:35.04 ID:VKm+wHdxO
(俺はどっちの意味でやらかしてしまったんだろう)
674 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:23:29.04 ID:VKm+wHdxO
って思ったらそこかよぉ!?
675 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:24:34.62 ID:JZERAMfXO
マイナス補正ありでなお突き抜けおった!?
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:28:37.44 ID:nd+umAX+0
なんで荒ぶるとまずめなところが荒ぶってるんや
677 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:41:22.66 ID:J1+PRmHF0
ジーク「……マイラは、森国の出身だったそうでな」

リアローズ「え? じゃあリュノさんやリーチェさんとも……?」

ジーク「いや、森国とはいえこの王都からは離れた場所……」

ジーク「ちょうど、俺達が最初に立ち寄った町があっただろう? ああいう辺境の場所の生まれだったらしい」

ジーク「何もないが、森国領の例に漏れず静かで平穏な村だと聞いた」

ジーク「……だが、ある日その村が盗賊団に襲われてな」

リアローズ「!!」

ジーク「森国も森深い場所の守りは強かったかもしれないが、当時の辺境の村ともなれば結界も何もありはしない」

ジーク「結局……その村はほぼ全てが焼き尽くされ、あとにはほとんど何も残らなかった」

リアローズ「……」

ジーク「そんな村の唯一の生き残りが、マイラだったんだ」

ジーク「盗賊団は別の村の依頼で動いていた俺達が討伐したが……マイラには、もう帰る場所もなかった」

ジーク「だが間に合わなかったことを悔いている俺達に……マイラはただ一言だけ口にしたんだ」

ジーク「……『連れて行って』とな……」

リアローズ「それで、ソニアさんが?」

ジーク「あのまま焼け跡にマイラ一人を残していても、彼女はそのまま死んでしまいそうだったからな……」

ジーク「消え入りそうに、儚い印象が強かったのを覚えている」

ジーク「その雰囲気が、エーテルとも少し似ているな。背が低く細く、病的に白い肌……」

ジーク「ただその中で、団長と同じく燃えるように赤く長い髪は目をひいた」

リアローズ「あ、だから私と反対……」

リアローズ「……わ、私細くない……太って、ますか?///」

ジーク「い、いやそんなことはないぞ!?」ブンブン!

ジーク「……リアローズの反対と言ったのは、その戦い方もあったからだ」

リアローズ「戦い方……?」
678 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/30(土) 23:56:13.32 ID:J1+PRmHF0
ジーク「マイラは、火の魔法に長けていた」

ジーク「あの無口無表情な様は氷のようだと仲間内からも言われていたが、実際はそうじゃない」

リアローズ「とっても、燃え盛る……激しかったの?」

ジーク「……それ以上、だな。彼女との会話は少なかったし、俺も人の理解に長けているわけでもない」

ジーク「そんな俺でもはっきりとわかった。マイラは『嫌う者を滅する為なら容赦はしない』ということがな……」

リアローズ「……」ゴクリ…

ジーク「マイラの火はただ放つだけでなく『特殊な火種』にすることもできた」

リアローズ「火種?」

ジーク「マイラの火の魔力の塊と言えばいいか。リーチェなら上手く解説してくれるかもしれないが……」

ジーク「とにかく、その火種を虫や動物に埋め込むのがマイラの基本戦術」

ジーク「この火種を埋め込まれた者は――『マイラの意のままに動き、巨大化した上で火炎の息を吐くようになる』んだ」

リアローズ「そ、それって……!?」

ジーク「ああ。今思うと、かなり小型の龍を生み出しているに等しい魔法だな……」

ジーク「そして埋め込まれた動物はマイラに決して逆らわないまま、その命を散らしていく。公国なら悪用しそうだ……」

リアローズ「え……命を、散らす……?」

ジーク「……そうだ」

ジーク「マイラの魔法は、強力だった。頼もしかった」

ジーク「だが火種を一度埋め込まれた動物は……もう元の姿には戻れない」

ジーク「そして埋め込まれた火種が尽きると同時に、命も尽きる」

ジーク「……マイラの使役は、使い捨て。犠牲を前提としたものなんだ」

ジーク「何かを操り、共に戦うという点ではリアローズにも近しいものがある」

ジーク「だが、こうしてフラネッタや人形達を友と呼び大切にするリアローズに対して……マイラは……」

ジーク「だから俺は、リアローズとは反対だという言葉を使ったんだ」

リアローズ「……そう、だったんだ……」

ジーク「……」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
679 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:57:55.60 ID:SlklQMbn0
680 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/30(土) 23:58:48.22 ID:JZERAMfXO
はい
681 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 00:04:10.32 ID:TjP+qv5q0
……これはとりあえず、遭遇時の鬱イベが一個破壊されましたね(白目吐血)
682 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 00:16:03.76 ID:TjP+qv5q0
マイラの火種術に対して

1マイラの術の有効時間(現代にも適用)

95>60

※基準値を下回った為、例外なく埋め込まれた動物は24時間以内に死亡確定

2マイラの術に対してのリアローズの心情(正反対の為判定激化。奇数ゾロ目で……)

コンマ22

22

偶数ゾロ目:理解と受け入れ

※!?!?

――


ジーク「……火種を埋め込まれた動物は命を顧みずに戦った」

ジーク「マイラの命じるままに、敵を倒し続け……時には俺達を庇って倒れた」

リアローズ「……」

ジーク「……すまない。聞いていてあまり気持ちのいいものではないな」

ジーク「俺達は救われたが、リアローズからすれば――」

リアローズ「……マイラさんは」

ジーク「?」

リアローズ「マイラさんは、どういう風に戦っていたの……?」

ジーク「どうって……動物に火種を埋め込んで、それを使い捨てて……」

リアローズ「……きっと、マイラさんの命令で一番多かったのはこれじゃないかな?」




リアローズ「――『みんなを守って』って……」




ジーク「……!」

リアローズ「……戦いたいけど、自分じゃ上手く戦えないから……誰かに頼る……」

リアローズ「……命じれば、どうなるかはわかっている。それでも、守りたい人がいれば……命じちゃう……」

リアローズ「……私も、マイラさんと一緒だよジークさん?」

リアローズ「フラネッタを一番危ない前線で戦わせている。シェリルにみんなを守ってってお願いしちゃってる」

リアローズ「そして……お父さんを助けてって……あの子達にも、命じちゃってるから……」

リアローズ「だから、かな? 私……少し、マイラさんの気持ちもわかる気がするの……」

ジーク「リアローズ……」
683 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 00:19:28.61 ID:TjP+qv5q0
イベント途中ですが今日はここまで……
ちょっと久々にコンマが走って公国への二次災害になりかねない域になってきましたね……
次の公国ターンの計4つの判定がかなり重要になってくるかもしれません

マイラの荒ぶりでたどり着けませんでしたが、次はリアローズの過去話→現代での誓いの流れになるかと思います
本日もありがとうございました!
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:25:51.10 ID:5HjjhAjzO

やはり大天使リアローズ
685 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:26:25.71 ID:lRiixg5QO
おつおつ
コンマさんカタリナ救出してから公国にダメージ与えることに余念が無さすぎる
あとマイラが炎魔法ってことはゼルガーの炎魔法強化に関わってたりするかな?
686 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:27:00.65 ID:S+lzMeHB0
乙です
リアローズの心の広さが限界突破してる
687 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:40:32.30 ID:Kv1z0aUcO
イリアスもいい感じの兄貴ぶんだしマイラも好感度やリアローズの対応見る限りうまく行けば戦わなくてもすみそう?
てかマイラはまさかここからヒロインレース殴り込んでくるんだろうか
688 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 00:40:33.53 ID:YVy5I4+DO
乙です
ゾロ目でのマイラからジークへの内心の好感度100越えからの偶数ゾロ目でのリアローズの大天使発揮と今回もコンマが荒ぶった
689 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 13:18:41.79 ID:fam4ZGH80
これってもしかして奇数ゾロ目だと流石のリアローズもぶちぎれてたのかな
しかしマイラ表向きは動物は使い捨て(駒)で炎タイプで髪も赤いってなるとゼルガーから気に入られてそう
690 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:48:00.95 ID:TjP+qv5q0
こんばんはー

>>687
流石に参加はしません(時期+姫でもありませんし)
マイラのキャラシートでマイラがジークをどう思っているか不明という表記だったので
低かったら争う要因になるかなーと測ったらまさかの結果に……

>>689
奇数ゾロ目だったらリアローズ激怒だったのはお察しの通りです
マイラが元々リアローズの対極という位置で設定されていたキャラクターだったので
寛容なリアローズでも怒る可能性があると思い本来ならゾロ目で成功→偶数ゾロ目のみ
に判定を厳しくしたのですが、そこを綺麗に射抜かれました

今日も今日とてぼちぼち再開です
691 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:49:02.62 ID:TjP+qv5q0
リアローズ「動物を犠牲にするのは、私もしたくないけど……」

リアローズ「他に戦う手段が無いと……それしかなかったら」

リアローズ「……きっと私も、その魔法を使っちゃう」

ジーク「……」

リアローズ「……私は、魔法を使えない」

リアローズ「使えたらいいなって思うことはよくあるけど……」

リアローズ「魔法も万能じゃないって、リーチェさんやミナさんに教えられたの」

リアローズ「回復魔法の才能があっても、自分の命を削らなきゃいけないかもしれない……」

リアローズ「それに使える魔法も魔力総量も、産まれた時から決まっちゃってるって……」

リアローズ「マイラさんの魔法が、それしか使えなかったら……」

ジーク「……マイラが扱えるのは、火だけだと聞いたな」

リアローズ「うん。それに小さくて、接近戦も得意じゃないんだよね……?」

ジーク「……ああ。イリアスよりは動けたが、小柄で非力な少女だった」

リアローズ「それならやっぱり……使っちゃうかも」

リアローズ「ジークさん達を、守る為なら……」

ジーク「……あいつは、どういう気持ちだったんだろうな」

リアローズ「きっと、マイラさんも傭兵団のみんなが好きだったんじゃないかな……?」

リアローズ「だから今度こそ誰にも帰る場所を奪われたくないから……」

ジーク「……どんな手段を使ってでも、敵を倒しきろうとした、か」

リアローズ「うん。マイラさん、どんな人だったの……?」

ジーク「そうだな……」


……

692 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:49:40.03 ID:TjP+qv5q0
――――
―――
――




ジーク「……」

マイラ「……」

ジーク「マイラ」

マイラ「……」

ジーク「なんで、ここにいる?」

マイラ「……」

ジーク「団長も、みんなも、打ち上げに行ったぞ?」

マイラ「……」

ジーク「……」

マイラ「……」

ジーク「……行きたくない、のか?」

マイラ「……」コクリ

ジーク「……」

マイラ「……」

ジーク「……酒が入るとあいつら、煩いからか?」

マイラ「……」コクリ

ジーク「……悪かった。団長達には、俺から伝えておく」スッ…

マイラ「……あ……」ハシ…

ジーク「……マイラ?」

マイラ「……ジークは、大丈夫……静か、だから」

ジーク「……そうか」

マイラ「……」

ジーク「……マイラ用の食事持ってきてるけど、食べるか?」

マイラ「……うん」



――
―――
――――
693 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:50:23.76 ID:TjP+qv5q0
……


ジーク「……こんな風に、ほとんど喋らない奴だったからな」

リアローズ(あれ? マイラさんもしかしてジークさんのこと……?)

ジーク「とにかく、騒がしいことが嫌いでな……」

ジーク「普段は団長達にも懐いていたんだが、酒が絡むと大抵は一人で静かな場所に避難していたんだ」

ジーク「幸い俺は悪酔いもしないからか、少しはマイラに心を許されていたようだが……」

ジーク「何時の頃からか、俺がマイラを探しに行く役になっていることが多くなっていたな」

リアローズ(マイラさん、ジークさんに会いたかったんじゃ……?)

ジーク「……すまない、マイラとはそこまで深い交流はなかったからな」

リアローズ「う、ううんいいの! 私が気になっただけだから」ワタワタ

ジーク「……」

ジーク「気になる、と言えば……リアローズはどうだったんだ?」

リアローズ「え?」

ジーク「俺の幼少時代はそのまま傭兵時代」

ジーク「イリアス達との交流はともかく、普段は血生臭い戦いばかりだ」

ジーク「あまり話せるような……いや、できればリアローズには聞いて欲しくないようなものも多い」

ジーク「……だが、ふと気になってな」

ジーク「俺は今も昔もほとんど変わっていないと思うが、リアローズの過去はどうだったのかと」

リアローズ「ええっ!? わ、私も面白い話はないと思うよ……!?」アセアセ

ジーク「いや、俺の過去よりも何かありそうと言うか……」

ジーク「……俺が、個人的に気になった」ズイ

リアローズ「あ、う……///」


694 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 22:51:15.21 ID:TjP+qv5q0
ジーク「勿論、無理にとは言わないが」

ジーク「誰にでも詮索されたくない過去はあるだろうからな」

リアローズ「うぅ……」

リアローズ「で、でもジークさんが昔のことを話してくれたんだし……」

リアローズ「私もちゃんと話さないと、駄目だよね……?」

リアローズ「えっとえっと、情報には等価の情報を……だったかな?」

ジーク「……確かに、信頼できる筋なら情報交換はよくあることだが」

ジーク「リアローズは鉄国の姫だ。俺達の流儀につきあう必要はないぞ?」

ジーク「吹き込んだのはユージーンあたりだとは思うが」

リアローズ「う、うん……」

リアローズ「でも……」

リアローズ(……少し私のことも、ジークさんに知ってほしい……なんて……///)

リアローズ「……」グッ!

リアローズ「……ジークさん!」

ジーク「!?」


リアローズ「――遠慮なく、どんなことでもどうぞ!」バッ!


ジーク「そこまで覚悟を決めなくても大丈夫だぞ!?」

ジーク「それにどんなことでもと言われてもな……」

ジーク「ただ、昔のリアローズのことが気になっただけだ」

リアローズ「……」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
695 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:51:36.82 ID:YVy5I4+DO
はい
696 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:52:50.39 ID:S+lzMeHB0
またゾロ目来るかな
697 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:53:16.18 ID:iGMEtL5wO
てい
698 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 22:53:27.87 ID:vx8HpZyCo
はい
699 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:06:12.80 ID:TjP+qv5q0
幼少期のリアローズ

1鉄国民全体の当時の評価

82(口数は少ないけど、心優しいいい姫様だ)

※幼少期から現代まで、民からの支持率は高かったようです

2当時の外出具合

50>39

※基準値を下回った為、籠りがち

――


リアローズ「……昔の私も、今の私とあまり変わらないかな?」

リアローズ「誰かと話すことが苦手で……」

リアローズ「お部屋に籠って、お人形とばっかり話してて……」

ジーク「まあ、リアローズが活発に野原を走っている姿は想像できないな……」

リアローズ「ちゃ、ちゃんと偶にお外にも出てたよ?」アセアセ

リアローズ「……ほ、本当に偶にだけど……///」

ジーク「……ああ、知っている」

リアローズ「え?」

ジーク「……何でもない」フイ…

ジーク(……その顔を見に行って、会えずじまいで帰ったこともあるからな)

リアローズ「……鉄国の姫として、駄目な姿だってわかってはいるんだけど」

リアローズ「お父さんも、周りの人も、みんな優しかったから……」

リアローズ「それに、甘えちゃったというか……」

ジーク「あまり姿は見せていなくても、民達から何か言われることはなかったんだな?」

リアローズ「う、うん。声をかけられても、うまく応対できていた自信ないけど……」

ジーク(……他国の出先では鉄のような王女と蔑みの言葉もあったが)

ジーク(どうやら鉄国では昔からリアローズは評価されていたようだな)

ジーク(……当然といえば当然だが、辛い幼少期ではなさそうで良かった)
700 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:18:03.93 ID:TjP+qv5q0
リアローズ「でも、どうしてだろう……?」

ジーク「何がだ?」

リアローズ「わ、私こんなだから……」

リアローズ「周りの人に評価される理由とか……思いつかなくて」

リアローズ「お部屋の中でも、たまにお外にでてもやることは同じ……」

リアローズ「ずっとずーっと、お人形と一緒に遊んでいて」

リアローズ「……駄目な姫だって、思われてなかったかなぁ……」

ジーク「……」

ジーク「リアローズ、その頃は……」

ジーク「昔から、今も……変わらずに、人形と遊んでいたんだろう?」

リアローズ「う、うん。本当に今と変わってないと思う……///」

ジーク「……それなら、大丈夫だ」

ジーク「きっと鉄国の民達も、リアローズを見て安心していた筈だ」

リアローズ「ええ!?」

ジーク「何もしていなくても……周りに影響を与えることもある」

ジーク(人形と遊んでいるリアローズ……)

ジーク(その時の笑顔に惹かれた者は、きっと俺以外にも大勢いることだろう)

リアローズ「安心、できたのかなぁ……?」

ジーク「……」

ジーク「……フリーデシルト王の奔放さと、バレットの騒がしさも後押ししたかもな」

リアローズ「あ」

リアローズ「あぁー……」

ジーク「……民からすれば、落ち着いているリアローズの姿は眩しく映りそうだ」

リアローズ「なんだか色々な意味で恥ずかしい……///」
701 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:29:45.20 ID:TjP+qv5q0
ジーク「そういえば、バレットとは遊んでいなかったのか?」

リアローズ「お兄ちゃんは私と違って凄く活発だったから……」

リアローズ「昔からお父さんに憧れていて、子供用の銃とか持ってたし……」

リアローズ「あ、脱走するお父さんに無理についていこうとした時もあったなぁ」

ジーク「想像に容易いな……」

リアローズ「でも、お父さんって身軽でいつの間にかいなくなることも多かったから……」

ジーク「まさか……」タラ…

リアローズ「うん……お父さんとはぐれて……もの凄い泣いちゃったこともあったみたい」

ジーク「そしてその時もリアローズは黙々と人形と戯れていた、と」

リアローズ「う、うん///」

ジーク「……リアローズは、変わらずそのままでいて欲しい」

リアローズ「!?///」

ジーク「きっと、鉄国の民もそう望んでいると思うぞ……?」

リアローズ「……それでも、少しは変わらないと」

リアローズ「今も、お部屋でお人形と一緒にいることは多いけど……」

リアローズ「あの時、お兄ちゃんと一緒にもう少し外で動くこともしておけばなって……」

ジーク「リアローズ……」

リアローズ「あ、でもお兄ちゃんも私と一緒に遊んでくれることもあったんだよ!?」ワタワタ!

ジーク「一緒にって……人形遊びをか!?」

リアローズ「う、うん。機会は少なかったけど……イアンも一緒に」

ジーク「!?」
702 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:39:25.69 ID:TjP+qv5q0
ジーク「こちらはちょっと想像ができんぞ……?」

ジーク「リアローズがやるぶんには、その……」

ジーク「微笑ましい、というものだとは思うが」

リアローズ「///」

ジーク「あのイアンと、バレットが……?」

リアローズ「う、うん。元々はお兄ちゃんの方からの提案で……」

リアローズ「私を無理に外に連れ出して怪我させたくない」

リアローズ「でも、私と一緒の時間も過ごしたいからって……」

リアローズ「それなら俺も人形を弄ればいいじゃんって……」

ジーク「バレットらしいな」

ジーク「なんだかんだで、リアローズの安全を優先しているのも含めてな」

リアローズ「うん。お兄ちゃん……よく怒られることもあるけど」

リアローズ「私や鉄国のこと、すごく大切にしてくれているから……///」

ジーク「……そうなると、イアンも?」

リアローズ「イアンは、万が一に備えていつでも私を守れるようにって……」

ジーク「……バレットの暴走を警戒してか」

リアローズ「多分……」

ジーク「しかし理由はどうあれ……あの二人がなぁ」

ジーク「……ど、どうなったんだ?」ドキドキ…

リアローズ「実は……」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
703 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 23:39:53.57 ID:lRiixg5QO
ほい
704 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/10/31(日) 23:40:52.78 ID:iGMEtL5wO
とりゃ
705 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/10/31(日) 23:53:00.29 ID:TjP+qv5q0
リアローズのお人形遊び・兄と騎士と


1バレットの人形遊び

57(意外と遊べるぜ!)>50

2イアンの人形遊び

78(……手入れは、好きですので)>50

※二人揃って基準値を超えた為、リアローズは平和に楽しく過ごせていたようです

――
――――
―――
――



リアローズ「おにいちゃんが、私と……?」

バレット「おう! 遊んだことねーけど、リアローズが楽しいならきっと楽しいことだしな!」

バレット「大丈夫だ! 迷うぐらいならやってみなきゃな! 父さんもそう言ってたし!」

イアン「……姫様の身に何かあってはいけません。ここは、私も」スッ…

バレット「……ん? イアン、俺は?」

イアン「……王子は、少し痛い目を見た方がいいのかもしれないとベリィ様が……」

バレット「母さぁん!?」

リアローズ「……」オロオロ…

バレット「おっと、悪かったなリアローズ! 早速遊ぼうぜ!」

バレット「で、どうやって遊ぶんだ!?」

リアローズ「えっと……」チラ…

人形「……」

リアローズ「こ、この子達とお話ししたり……」

リアローズ「お洋服を直してあげたり、身体を磨いてあげたり……」

バレット「なるほどな、わかったぜ!」

イアン「……手入れでしたら、少しは心得があります。お任せを」

リアローズ「……」ドキドキ…

バレット「よし、まずはお前だな!」ズイ!

人形「……」ビク!

バレット「……」ジー…

人形「……」

バレット「そうか、まずは服を全部脱いですっきりしたいんだな!」バッサァ!

リアローズ「!?」

イアン「!?」


……

706 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 00:04:49.99 ID:oqnfWm0L0
……


人形「……」ジャジャーン!


バレット「おー! どうだリアローズ!」

バレット「前の服よりもよくなったんじゃないか?」

バレット「……お前も、こういう服着たらもっと可愛くなりそうだけどなぁ」



人形「……」ピッカピカ!


イアン「……ふぅ、こんなところか」

イアン「自分の鎧の手入れも欠かしませんが……」

イアン「なるほど、人形だと関節の手入れ等も増えて大変なのですね」

イアン「その分、やりがいはありましたが」


リアローズ「」ポカン…



――
―――
――――


……



リアローズ「……意外と、二人も楽しんでくれたみたいで///」

ジーク「意外過ぎるな……」

ジーク「だが、リアローズも楽しめたならよかったな」

リアローズ「うん……」

リアローズ「いつもいつもじゃなかったけど……楽しかったよ」

ジーク「やはり、家族やイアンとの時間が一番記憶に残っているのか?」

リアローズ「……」フルフル

ジーク「ん?」

リアローズ「私の子供の頃の思い出……」


リアローズ「一番記憶に残っているのは……やっぱり、ジークさんのことだよ?」チャリ…


ジーク「……!」

リアローズ「大切な、大切な……私の大事な思い出……///」ギュ…


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
707 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:06:00.54 ID:e341LKUaO
708 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:06:06.76 ID:WBAH7TT30
それ
709 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 00:09:40.26 ID:oqnfWm0L0
思い出のお守り、再強化

85>54

※基準値を下回った為、今のまま

――

判定を取ったあたりで今日はここまで
リアローズの過去コンマは平和でしたね
(平和だった分一度国を滅ぼされたダメージも大きいわけですが)
次はキュイを交えつつ、ジークとリアローズそれぞれのとある判定も取りたいと思います

本日もありがとうございました!
710 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:11:23.91 ID:3+9y//81O
おつおつ
711 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:13:41.13 ID:e341LKUaO
乙ー
流石にそう簡単に強化はさせてくれないか
リアローズの過去は平和でむしろ安心した
712 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:16:49.72 ID:6CSAVXh60

今回はほのぼので平和だった
713 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 00:37:08.40 ID:ykX5gttDO
乙です
次のジークとリアローズの判定も平和になるかそれともゾロ目で波乱が起こるか
714 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:02:45.19 ID:oqnfWm0L0
こんばんはー
今日もゆったり再開
イベント最後の判定まで進めるといいな
715 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:04:10.49 ID:oqnfWm0L0
思い出のお守り、再強化

85>54

※基準値を下回った為、今のまま

――

ジーク「……ああ、俺もだ」チャリ…

リアローズ「……嬉しい///」

リアローズ「でも、そのお守り……」

リアローズ「やっぱり、昔のものだからちょっと寂しいかも……?」

ジーク「いや、俺からすれば十分な出来だと思うがな」

ジーク「俺のお守りこそ、不格好なものだろう?」

リアローズ「ジークさんとの思い出のお守りだもん。私はこのお守りが大切……///」ギュ…

ジーク「それなら、俺も同じ気持ちだ」ギュ…

ジーク「俺とリアローズの、最初の繋がりだからな……」

リアローズ「……///」

リアローズ「……」チラ…

ジーク「ん?」

リアローズ「その……他に首からぶら下げているのは……」

ジーク「ああ……」


蝶羽のお守り「……」チャリ…

紫氷のお守り「……」チャリ…


ジーク「リーチェと、リュノとセレスティアのお守りだな」

リアローズ「うう、やっぱりリーチェさん達のお守りの方が綺麗……」

リアローズ「私も、もう一度ジークさんに想いを込めて……」モジモジ…

ジーク「……」
716 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:05:09.31 ID:oqnfWm0L0
ジーク「想いの込められたものなら、もうリアローズから貰っている」

リアローズ「え?」

ジーク「……」スラッ…


覇鱗の煌剣「……」ギラン!


ジーク「リアローズが俺の為に作ってくれた剣……」

ジーク「素手でも戦えるように鍛えてはきたが、それでもこの剣があると安心感がある」

ジーク「慢心しないように注意が必要だがな」

ジーク「本当に俺の手によく馴染むし、身体への負担も無いいい剣だ」

リアローズ「よかった……初めての素材で、初めて大型の剣なんて打ったから……」

ジーク「つくづく、初めてとは思えないな……」

ジーク「このお守りもそうだが、やはりリアローズは子供の頃から才に恵まれていたんだろう」

リアローズ「お母さんのおかげな気もするけど……」

リアローズ「こうしてジークさんのお役に立てたなら、頑張ってきてよかったな……///」

ジーク「俺だけじゃないと思うぞ? セレスティアも、あのケープはお気に入りのようだしな」

リアローズ「うん、それも嬉しい……///」

リアローズ「私の作ったもので、セレスティアさんがあんなに笑顔になってくれるなんて……」

リアローズ「……」

リアローズ「…………」

ジーク「リアローズ?」

リアローズ「……ジークさんも、もっと凄いものを作ったら笑ってくれる?」

ジーク「!?」
717 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:10:29.77 ID:oqnfWm0L0
ジーク「な、なかなかそれは難しいな」

ジーク「嬉しい気持ちはあるんだが……」

ジーク「俺自身、自分の感情を上手く表現できないことも多い」

ジーク「昔と比べれば、これでも随分と感情豊かにはなったようだが」

リアローズ「うん。最初のジークさんよりもだいぶ……」

ジーク「そ、そうか。やはりむず痒いが……」

ジーク「それを言うなら、リアローズもだな。明るく、笑顔でいてくれることが増えた」

リアローズ「……うん。きっとそれも、ジークさんのおかげだよ」ボソ…

リアローズ「まだ、恥ずかしいって気持ちもかなり強いし……」

リアローズ「でも……」

リアローズ「お人形以外のお友達が出来たのは、やっぱり嬉しいな……」

リアローズ「鉄国に籠って、お人形弄りばかりしていたら……出会えなかった人達」

ジーク「……」

リアローズ「それに……」



ペチペチペチ!



ジーク「な、なんの音だ!?」

リアローズ「あ、この音は……」タタタ…


ガチャ…


キュイ「キュキューイ!」バッ!


ジーク「キュイが扉を叩いていたのか……」

ジーク(……リアローズがこの部屋にいること、そして戸を叩く礼儀を理解しているのか)

ジーク(子供だとはいうが、やはり知性はそこらの獣や魔物よりも遥かに優れているな……)
718 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:16:36.66 ID:oqnfWm0L0
キュイ「キュキュー……」

リアローズ「え? あ、もしかして……!?」バッ!


時計「……」


リアローズ「ご、ごめんねキュイ!? ジークさんとのお話しについ没頭しちゃって……」

ジーク「む……いつの間にかもうこんな時間か」

キュイ「キュイキュイ」

リアローズ「うん、ご飯すぐに用意するからね?」

ジーク「なっ……リアローズがキュイの分も作っているのか?」

リアローズ「うん。最近増えてきたかも……」

ジーク「キュイ、お前な……」ハァ…

ジーク「仮にも、帝龍の一族なんだろう?」

ジーク「自然界に君臨する者なら、自分で獲物を獲れないとまずいだろう?」

キュイ「キュイ、キュー」

リアローズ「それは大丈夫。ちゃんとキュイは自分でお魚獲れるんだけど……」

ジーク「?」

リアローズ「……前に、焼き魚を食べてからそっちの方が気にいっちゃったみたいで……」

キュイ「キュイン!」ハヤクハヤク!

ジーク「……間接的に俺のせいだというのか……」

ジーク「確かに、流石にキュイ自身で焼き魚を作るのは無理だからな……」

リアローズ「ジークさんのせいじゃないよ。でも、そういうことだから……」

ジーク「しかしやはり、本来自然界で食する機会の無い物に慣れてしまうというのは――」


グゥゥゥ…


リアローズ「……」

キュイ「……」ジー…

ジーク「……くっ!」

ジーク「……仕方がない! 俺も焼き魚が食いたくなったからな! 川に行くぞ!」バッ!

キュイ「キュキューイ♪」

リアローズ「ふふ、やっぱりジークさんを笑顔にするにはお料理の方がいいかな……?」


……

――
719 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:22:09.99 ID:oqnfWm0L0
――

……


ジーク「ほっ……!」クイ!

リアローズ「きた……!」クイ!


バシャァ!


大漁の魚「……」ピチピチ!


キュイ「キュイー♪」パチパチ!


ジーク「……いい釣り場だ。キュイは最初ここにいたんだったな?」

リアローズ「うん。私が間違って釣りあげちゃって……///」

ジーク「水が綺麗で獲物も豊富となれば、住処としては最高だな」

ジーク「……焼き魚の美味さに目覚めてしまったのは間違ったことかもしれんが、気持ちはわかる」

ジーク「これだけ釣れば十分だろう。そろそろ仕込みに入ろう」

リアローズ「うん!」



……



焼き魚「……」ジュワ…


キュイ「……!」ブンブン!

リアローズ「ふふ、キュイったら待ちきれないみたい」クスリ

ジーク「待て。まだだキュイ」

ジーク「美味い魚が食いたければ、ここはぐっと堪えろ」グウゥゥゥ…

キュイ「キュ……」グッ…


……


こんがり魚「……」ジャン!


リアローズ「……うん!」

ジーク「いい焼き具合だ……!」ゴクリ…

キュイ「キュイン!」


パン!


「「いただきます!」」

「キュイー!」


……

――
720 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:24:47.46 ID:6CSAVXh60
>>717から>>719で三連続ゾロ目になってる
721 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:26:00.89 ID:oqnfWm0L0
――

……


ジーク「ふぅ……」マンプク

キュイ「キュイ〜……」マンプク

リアローズ「すごい、あれだけあったのに全部食べちゃった……」

ジーク「……すまない、リアローズ」

リアローズ「え? な、何がかな……?」

ジーク「キュイに釣られ、俺まで魚を食いたくなったばかりか……」

ジーク「自然とリアローズまで巻き込んでしまっていた……」

リアローズ「ぜ、全然大丈夫だよジークさん!?」アセアセ

リアローズ「私もちょうど今日はお魚の気分だったから……!」

ジーク「そうか、それならよかった……」

リアローズ(……なんだかんだで、今日はずっとジークさんを独り占めしちゃった……///)

リアローズ(嬉しいけど、セレスティアさん達にちょっと申し訳ないかも……)

ジーク「しかし、少し食い過ぎたか……?」

ジーク「あまり、起き上がる気力がわかん……」ゴロン…

キュイ「キュー……」ゴロン…

リアローズ「ふふ、二人で張り合うように食べるからだよ……?」

ジーク「面目ない。少し休んでから戻ると……おっ……」

リアローズ「ジークさん?」

ジーク「……リアローズ、空を見てみろ」

リアローズ「……わぁっ!」


星空「……」キラキラ…


ジーク「……こうして寝ころびながら見る星空も悪くない」

リアローズ「そ、それじゃあ私も……///」ゴロン…

リアローズ「……綺麗」

ジーク「ああ……」

リアローズ「……」

ジーク「……」

リアローズ「……ねえ、ジークさん」

ジーク「なんだ?」

リアローズ「……戦争が終わったら、したいこと……ある?」

ジーク「……」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁

※ゾロ目で……?
722 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:27:10.22 ID:ykX5gttDO
はい
723 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:27:12.19 ID:6CSAVXh60
724 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:27:25.97 ID:4tSgdQ9BO
ロロノア
725 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:30:27.85 ID:wETZBjeyO
>>722
ナイスゥ!
726 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:30:27.91 ID:ykX5gttDO
ゾロ目出た…!
727 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:32:29.53 ID:oqnfWm0L0
>>720
まさか自分でそんなことをやってしまうとは……(白目)
ゾロ目チケットカンスト状態の為、代わりに
『イベントチケット』(公国進軍中、クリア後等に1000代わりの自由安価と同様のイベントを起こせる)
を一枚配布しておきましょう……

そして本当にジークゾロったぁ!?(白目吐血)
これは……
728 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:43:39.48 ID:oqnfWm0L0
ジークとリアローズ、それぞれの望む未来

1ジーク

コンマ22

22

ゾロ目:???


2リアローズ

85>19

※基準値を下回った為、一番の願いは呑みこむ

――


ジーク「……戦争が終わったら、か……」

ジーク「そうだな……」

ジーク「それでも俺はきっと……変わらずに傭兵を続けているだろう」

ジーク「戦争が終わっても……いや、終わるからこそ起きる問題もある」

リアローズ「……」

ジーク「傭兵は道が一番分かれやすい。そのまま戻るか、賊に堕ちるか」

リアローズ「え……!?」

ジーク「……争いが増えれば、今回のように傭兵の需要は増える」

ジーク「だが争いが無くなれば、増えすぎた傭兵達は仕事が無くなることもある」

ジーク「そんな連中は、堕落して賊になることもよくある……」

ジーク「そして、仕事を続けている傭兵に討伐されることもな……」

リアローズ「そんな……」

ジーク「……だから団長は、普段から信頼できる相手には仕事を選ばず引き受けているんだ」

ジーク「それこそ、迷子になった猫の捜索、開かなくなった扉の破壊だとか色々とな……」

リアローズ「……便利屋さん?」

ジーク「その認識で間違っていないと思う……」

リアローズ「でも、それなら平和になってからもお仕事沢山ありそう」

ジーク「そうだな。傭兵の身からすれば少しは警戒すべきなんだろうが……」

ジーク「戦争が終わって……平和になる。これは誰もが望むことだろう」

ジーク「……俺も、そうあって欲しいと思うよ」
729 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/01(月) 23:54:29.49 ID:3+9y//81O
やっぱリアローズのヒロイン力やべぇ
730 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/01(月) 23:54:59.57 ID:oqnfWm0L0
リアローズ「平和な世界で、傭兵を続ける……それがジークさんのやりたいこと?」

ジーク「……いや」

ジーク「それは、このままいけば俺が辿りついていそうな……一番現実味のある話だ」

ジーク「……柄にも無い、夢見が過ぎると笑われるかもしれないが……」

ジーク「平和になった世界で……やってみたいことは別にあるんだ」

リアローズ「な、何……?」ドキドキ…

ジーク「……」

ジーク「……俺はこれまでの傭兵生活で、各地を回ってきた」

ジーク「それなりに知識は得たつもりだし、一人でもやっていけると思っていた時期もある」

ジーク「だが……ワイバーンや帝龍、未知の存在が現れた」

ジーク「イアンがいなければ、俺もあそこで死んでいた。一人では何もできなかった」

ジーク「それは今も、変わらない。傭兵生活で周りきれるほど、世界は狭くなかった」

ジーク「それどころか、海の『外』にも、別の国があることもわかった……」

ジーク「だから、な……」





ジーク「――俺は、『外』の世界も見て回りたい」

ジーク「――こんな俺の無茶にも、つきあってくれそうな人と『一緒に』な……」





リアローズ「……!!!」
731 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 00:04:12.46 ID:8RKdxKRj0
ジーク「……無謀だとは、自覚している」

ジーク「何しろ『外』の一部だけでさえ、公国軍がまともに調査もできないんだからな」

ジーク「興味はあるが、危険性も高い。そんな俺についてきてくれる者がいるかどうかも怪しい……」

リアローズ「そ、それは……」

ジーク「だが……乗り越えれば、きっと新しい発見があると思う」

ジーク「その喜びを共有できれば……」

リアローズ「……『外』には、何があると思う?」

ジーク「……」

ジーク「……見たことも無い美味いものかな?」

リアローズ「……ふふっ、ジークさんらしい」

ジーク「ま、まず一番気になるものじゃないか……?」アセアセ…

ジーク「……まあ、俺のこの願いはまず叶うことはないだろう」

リアローズ「っ……」

ジーク「それよりも、リアローズはどうなんだ?」

リアローズ「え?」

ジーク「リアローズも、戦争が終わって平和になったら……やりたいことはないのか?」

リアローズ「わ、私は……」

リアローズ「……」グッ…

リアローズ「……私は、まずはお城からよくお散歩にでるようにしようと思うの」

ジーク「ほう?」

リアローズ「そして、鉄国だけじゃなくて……森国の人とも、公国の人ともお喋りできるように頑張って……」

リアローズ「これまでの、壁を無くせたらいいなって……」

732 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 00:14:02.46 ID:8RKdxKRj0
ジーク「リアローズらしい、いい願いじゃないか」

リアローズ「あと、お人形の良さももっと広めたいかな……?」

リアローズ「それに……」チラ…


キュイ「キュイ……?」


リアローズ「……キュイや、他のドラゴンの子とも……仲良くできたらいいなって」ナデナデ…

ジーク「そ、それは……」

リアローズ「……甘いって、思われるかもしれないけど……」

リアローズ「争わないで済むなら、それが一番だと思うの」

リアローズ「……私、ジークさんと一緒に旅をしてきてわかったことがあるの」

リアローズ「知らない人と喋るのは怖いけど……それは、お互いのことを知らないから……」

リアローズ「リーチェさんは初めて出会った妖精……人じゃないけど、とってもいい人で」

リアローズ「セレスティアさんも最初は怖かったけど、実は私に近い人で……」

リアローズ「キュイもそう。見た目は全然違うけど、こんなに可愛い」ナデ…

リアローズ「シャリオさんも、あんなに怖い見た目だけど……平穏を望んでいたでしょう?」

ジーク「確かにな……」

リアローズ「……だから、すぐには無理でも……いつかできると思うの」

リアローズ「みんなが、仲良く暮らせる世界……」

リアローズ「それが、平和な世界だとも思うから……」

リアローズ「ご、ごめんなさい! こんなおおそれた願いなんか語っちゃって……!」ワタワタ!

ジーク「いや、いい話を聞けた。俺よりも、ずっといい願いだと思うぞ?」

ジーク「リアローズは本当に、優しいな……」

リアローズ「そ、そんなことは……///」

733 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 00:23:42.89 ID:8RKdxKRj0
リアローズ(そんなこと、ないよジークさん……)

リアローズ(みんなが仲良く暮らせる世界。それは勿論私の望みだけど……)

リアローズ(……それは、この世界への望み)

リアローズ(私の……私自身に抱いている一番の望み。それは……)

リアローズ(……これは、言えないよ……)

ジーク「……リアローズ」

リアローズ「は、はい!?」ビク!

ジーク「……そんな未来を見る為にも」



ジーク「――必ず、生き延びて戦争を終わらそう」グッ!


リアローズ「――うん……!」グッ!


ペタ…


キュイ「キュ!」

ジーク「なんだ、キュイもか?」

リアローズ「……うん。頑張ろうね、みんなで……」

リアローズ「生きて、みんなで……!」

ジーク「ああ……!」




ジーク(そう、俺は……いや、俺達は『生きる』……!)

ジーク(この手を、離したりはしない。守り抜いてみせる……!)

ジーク(そして……)

ジーク(……)

ジーク(……俺が望む、未来か……)

ジーク(俺と一緒に……俺の傍で、喜びを分かち合える存在……)

ジーク(俺が、求めているのは……?)



……

――

※未来への展望により、ジークの結婚願望が密やかに強くなりました

※姫とのイベント時、踏み込んだ行動を取りやすくなりました

――
734 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 00:27:24.14 ID:8RKdxKRj0
語らいイベントが終わったあたりで今日はここまで
ゾロ目を綺麗に出されましたが、お互いが同時じゃなかったぶんまだ助かったかも……
以後ジークは少し未来を考え始め、イアンとミナの関係が露呈するとさらに願望が強まったりします

そして未来を語らったあとの次のイベントは複数の爆弾抱え込んだ公国ターンとなります
今日でゾロ目を使い果たしたと思いたい……

本日もありがとうございました!
735 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 00:31:15.46 ID:jwHQoBCv0

これは結果的に他の姫達のアシストになったかな
736 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 00:54:08.66 ID:QiStoGGDO
果たしてリアローズが抱えている一番の望みが報われる時はくるのだろうか

乙です
737 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 06:50:01.16 ID:YwnoYV5dO
おつおつ
ジークの願い考えると最後は誰選んでも国を出るエンドなのかな?
リアローズのヒロイン力が高いけどだからこそ他の姫との交流も見てみたい
738 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 07:10:12.66 ID:xpXXF1zBO
>>リアローズ「……『外』には、何があると思う?」

>>ジーク「……」

>>ジーク「……見たことも無い美味いものかな?」

確かに竜を食いまくって強くなった皇族とかいるからなぁ()
739 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 12:40:03.59 ID:YPc/jWKa0
クソが群がるスレdane💩
740 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 12:41:54.44 ID:YPc/jWKa0
こうか?︎
741 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 12:44:48.66 ID:YPc/jWKa0
これでっ💩
742 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 12:46:17.80 ID:YPc/jWKa0
ごめんな…またチャ
レンジす  る
743 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 22:41:54.54 ID:8RKdxKRj0
こんばんはー

>>737
ジークの願い→各地を回った傭兵なので外を見たい
姫達の願い→それぞれの祖国を良くしたい
これをベースに想い人ができると『その人と一緒に』が加わるのが当初の予定でした
既に色々状況は変わっていますし、最終的にジークに姫がついていくことも
逆に姫を支える為にジークが外を諦めるなど、道は複数あります

開幕から判定になりますが、公国ターンをゆったり始めていきます
744 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 22:43:02.13 ID:8RKdxKRj0
――『六将の亀裂』――


【公国・???】


ベルゲ龍兵「ガアアアァァァ!」


ザシュ!


ゼルガー私兵「がっ……」バタ…

ベルゲ鉄兵「……ベルゲ様」

ベルゲ森兵「嗅ぎまわっていた連中……始末致しました」

ベルゲ「ああ、それでいい」

ベルゲ「ゼルガーめ、まだ性懲りもなくこの私を……」

ベルゲ「私が奴の配下を始末しているということも、わかってはいると思うが……」ブツブツ…

ベルゲ(しかし、わからぬ……)

ベルゲ(奴にカタリナを奪われてからそれなりの時間が経過したが、未だ何も進展がない)

ベルゲ(おかげで、私はカタリナの血を研究することはできたが……)

ベルゲ(ゼルガーからも、エルクラッド様からもなんの言及がないことがかえって不気味……)

ベルゲ(まさか、私などいつでもどうとでも処理できるとでも……?)

ベルゲ(そしてあの家畜の軍を警戒し、私に割く時間の余裕がないと……?)

ベルゲ(……ふざけないでいただきたいっ……!)ギリィ…!

ベルゲ(真に公国を想う私に、なんという侮辱……!)

ベルゲ(ああ、どうするべきか……)

ベルゲ(カタリナがどうなったのかの疑問が尽きないが……)

ベルゲ(ここは……)


――

公国特殊判定・ベルゲ
↓1コンマ二桁
745 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 22:46:24.65 ID:jwHQoBCv0
さてどうなる
746 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 22:57:40.65 ID:8RKdxKRj0
ベルゲ攻め姿勢(以前の激昂により+15補正)

コンマ65+15

=80>50

※基準値を超えた為、ゼルガーに……?

※ベルゲ値:80

――


ベルゲ(――やはり、まずはあのゼルガーを黙らせるとしましょう)

ベルゲ(私の収容所の最深部からカタリナを連れ出せる者など、彼くらいのもの……)

ベルゲ(何故、カタリナのことをエルクラッド様も把握なさっていないか?)

ベルゲ(それはやはり、ゼルガーもまたカタリナの力を利用しようと考えているから……)

ベルゲ(そしてそれが難航している。だからこそ、エルクラッド様への報告も行えない)

ベルゲ(勿論、私の成果を横取りしているのだ。私に相談することは愚か、感づかれてはならないと思っているでしょう)

ベルゲ(くく……その隙が、命取りですぞ……?)

ベルゲ(改めて我が手中にカタリナを取り戻し、より確実な成果をあげ……)

ベルゲ(エルクラッド様に、真に公国を想う者が誰なのかを知って頂かねばならない……!)



ベルゲ「……お前達」

ベルゲ隊「「はっ!」」

ベルゲ「戦いの、準備をするのだ……」

ベルゲ(まがりなりにも公国六将の筆頭……私一人では、勝ち目は薄いかもしれない)

ベルゲ(しかし従う兵士の練度は私の方が遥かに上だ)

ベルゲ(奴の抱える私兵以上の戦力をもって……)グッ!



ベルゲ「出し惜しみはしなくていい!」

ベルゲ「むしろエルクラッド様に示すように、存分に振るうのです……!」



……

――
747 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 22:59:29.61 ID:8RKdxKRj0
――

……

【公国・???】



ゼルガー「……」フゥ…

ゼルガー「ベルゲ殿、いよいよ私の駒を始末することに些かの躊躇いもなくなったようですねぇ」

ゼルガー「……」

ゼルガー「……宜しくない傾向だ」

ゼルガー「エルクラッド様を、公国のことを考えれば六将内で争っている場合ではないというのに」

ゼルガー「私の自由な駒も、だいぶ減らされてしまったものです」

ゼルガー「まあ、駒がどうなろうと……彼らは元より使い捨て」

ゼルガー「生き延びようが死のうが……いえ、死んでくれた方が後処理も楽ですか」

ゼルガー「金で簡単に寝返る傭兵や賊など、いなくなった方が公国の為にもなりますし」

ゼルガー「だが……ベルゲ殿。あなたの場合はそうもいかない」

ゼルガー「あなたの力は本物だ。私にはできないことができるあなたには、畏敬の感情を持っている……」

ゼルガー「容易には手に入らない人材、公国六将の要……」

ゼルガー「それでも……」



ゼルガー「――エルクラッド様の道の妨げとなるならば……」グ…



ゼルガー「……こんなことになるとは、夢にも思いませんでしたよ」

ゼルガー「やれやれ、ままならないものですね。人生は……」

ゼルガー「さて……」


――


公国特殊判定・ゼルガー
↓1コンマ二桁
748 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 23:01:35.72 ID:4O/sI0wv0
749 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 23:01:55.62 ID:7L4ba2GuO
ちぇい
750 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 23:11:50.23 ID:8RKdxKRj0
ゼルガー攻め姿勢

コンマ72

72>50

※基準値を超えた為、ベルゲに……?

※六将双方が基準値超えの為、開戦決定!

※ベルゲ値:80
※ゼルガー値:72

80>72より、ベルゲがゼルガーの方に攻め込みます

――


ゼルガー「……切り替えましょう」

ゼルガー「全ては、エルクラッド様の為」

ゼルガー「エルクラッド様の前には、私も所詮は駒の一つ」



ゼルガー「――ベルゲ殿も、同じく」



――

※ゼルガーが一時的に『絶対忠誠』のスキルを封印します

――


ゼルガー「さてさて、そうと決まれば動くべきか……」

ゼルガー「前回の彼の行動からして、何故か切羽詰っているのは明らかです」

ゼルガー「小言の煩い私を排そうと考えても、不思議ではない」

ゼルガー「動かせる私兵では、とてもベルゲ殿ご自慢のあの兵士達は抑えきれない」

ゼルガー「そうなると、私一人で解決しないといけなくなってしまいそうですねぇ……」

ゼルガー「……」

ゼルガー「ベルゲ殿との一騎打ちなら、負ける気はしませんが……」

ゼルガー「あの兵士達も相手取りつつ、何をしてくるかわからないベルゲ殿相手は分が悪すぎる」

ゼルガー「下手に問い詰めようと乗り込めば、間違いなく私が袋叩きにされそうですねぇ……」

ゼルガー「むざむざ敵地に殴り込みにいく必要性は低いでしょう」ククク…
751 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 23:14:56.50 ID:xpXXF1zBO
ベルゲの負け濃厚らしいけど、可能な限り善戦してゼルガー削ったり情報引き出してほしいな
752 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 23:17:05.76 ID:7L4ba2GuO
ベルゲはカタリナの借りを返すためにもジーク達でぶっ飛ばしたいしゼルガーさん程々でお願いしたい
753 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 23:23:39.17 ID:8RKdxKRj0
ゼルガー「流石のベルゲ殿も、まさかエルクラッド様の前で狼藉は働かないはず……」

ゼルガー「ならば向かってくるのは……」

ゼルガー「……丁度いい。ご自慢の部隊が存分に暴れられる絶好の場所で待ち構えてあげるとしましょうかねぇ」

ゼルガー「ちょうど、書類を届けに私もそこを通る予定でしたし……」

ゼルガー「この情報を、ベルゲ殿も知っている」

ゼルガー「私を数の暴力で圧するならば、あの広場が絶好の条件……」





ゼルガー「――そう、思っているんでしょうねぇ」ニタリ…





ゼルガー「いいですよ……焦りから冷静さを失いなさい」

ゼルガー「ベルゲ殿、あなたは性急過ぎた……」

ゼルガー「私の地位や命が欲しいというのであれば、差し上げていたでしょうに」

ゼルガー「――その胸に、エルクラッド様への絶対の忠誠があればですが」

ゼルガー「必要以上に他国の者を家畜と称し、取れたであろういくつかの策まで潰してくれたあなたには……」

ゼルガー「一度、頭を冷やして頂く必要がありそうです」スッ…

ゼルガー「……」パチン!


シュタ!


???「……」

ゼルガー「用意はできていますか?」

???「……」コクリ

ゼルガー「結構。それでは、急いで向かうとしましょうか」

ゼルガー「私も、こんなことにばかり時間をかけているわけにはいきませんからねぇ……」


……

――
754 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 23:31:24.13 ID:8RKdxKRj0
――

【公国・広場】


ザワザワ…


公国兵1「ゼ、ゼルガー将軍だ……」ヒソヒソ…

公国兵2「最近お忙しいと聞いていたが、何故こんなところへ?」ヒソヒソ…

公国兵3「もしかして、昇格の可能性が……!?」ヒソヒソ…



ゼルガー(思ったよりも雇った傭兵達が集まっていますね)

ゼルガー(どうやら彼らは比較的ましな部類。鍛錬を怠らない者達ですか)

ゼルガー(……ならばあなた達には、あなた達なりに後で役立ってもらうことにしましょう……)



ザッ…ザッ…ザッ…



ゼルガー「……!」ピク!

公国兵達「「うおっ!?」」ビク!



ベルゲ「これはこれは、ゼルガー将軍。こちらにいらっしゃいましたか」

ベルゲ隊「「……」」ズラリ!


ゼルガー「ええ。用事がありましたもので」

ゼルガー「私に御用でしたら、場所を変えましょうか?」

ゼルガー「先日、新しい茶葉を買ったばかりでしてねぇ……」

ベルゲ「いえいえお構いなく。この場で結構です……」





ベルゲ「――すぐに、済みますからな!」バッ!

ベルゲ隊「「……!」」ジャキン!





公国兵達「「なっ!?」」オロオロ

ゼルガー「……」
755 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 23:40:22.09 ID:8RKdxKRj0
ベルゲ「ふふ、落ち着いておられますな?」

ベルゲ「もしや、ここにいる雑兵達が我が部隊に勝てるとでもお思いですかな?」

ゼルガー「いいえ?」

公国兵「あ、あのゼルガー将軍!? これは一体……!?」

ゼルガー「何、大したことではありませんよ。……全員、私よりも後ろに下がっていなさい」

公国兵達「「は、はいぃ!?」」ダダダ!

ベルゲ「おや、まさかゼルガー将軍、あなた一人でこれだけの人数を相手取るつもりで?」

ゼルガー「ご冗談を。私は別に戦うつもりはありませんからねぇ」

ゼルガー「我ら公国六将、身内で揉め事などエルクラッド様もお嘆きになられるでしょう」

ベルゲ「……」

ゼルガー「ですから、穏便に済ませたいのですよ」

ベルゲ「それは私も同意見ですな」

ゼルガー「くくく……こんなに殺気を出しておいて、よく言えますねぇ?」

ゼルガー「……そんなに、あなたの思想を否定した私が憎いですか?」

ベルゲ「ふふ……」ヒク…

ベルゲ「確かに、それもありますな」

ベルゲ「私も、公国を想っている身。それをあそこまで否定されてしまっては……」

ゼルガー「……」

ベルゲ「ですが……今のこの私の怒りの原因は、それだけではありません」



ベルゲ「――森国女王カタリナの件ですよ」


ゼルガー「……はい?」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
756 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/02(火) 23:40:42.52 ID:QiStoGGDO
はい
757 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/02(火) 23:49:53.34 ID:8RKdxKRj0
ベルゲの油断

52>50

※基準値を上回ってしまった為、うっかり……

――


ベルゲ「ふふ、そうやってとぼけようとしても無駄ですぞゼルガー将軍?」


ゼルガー(……ベルゲ殿は何を言っているんでしょうかねぇ?)

ゼルガー(流石にこれは想定外……いや、私を油断させる為の策か……?)


ベルゲ「……悔しかったのでしょう?」

ゼルガー「はい?」

ベルゲ「この私が、六将筆頭であるあなたを上回ってしまったから」

ゼルガー「……???」


ベルゲ「このベルゲがっ! あなたが取り逃がしたカタリナを! 捕えてみせたから!」

ゼルガー「なっ……!?」




ベルゲ「――だからと言って、私の収容所に忍び込んで手柄を横取りするなどっ!!!」

ベルゲ「――あってはならないことだ!!!」




公国兵達「「!?」」


ザワザワ…


ベルゲ「……大人しく、罪を認めてカタリナを引き渡せば命までは奪いません」

ベルゲ「ああ。エルクラッド様の前で、このベルゲの方が優れていると、あなたの口からも提言して貰いましょうか」


ゼルガー「……そう、でしたか」ユラ…




ゼルガー「――これは、お灸程度の熱じゃ済まされませんよベルゲ殿?」ゴゴゴゴゴゴ…!


ベルゲ「!?」ビク!
758 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 00:02:13.77 ID:tCms1RMF0
ゼルガー「あの女王カタリナを捕えた……ですか」

ゼルガー「大した妄言です。いや、妄言でないにしても……」


ゼルガー「――何故それをエルクラッド様に報告しないのです?」ギロリ


ベルゲ「そ、それは――」

ゼルガー「己の欲を満たす為ですか?」

ゼルガー「確かにかの女王は見た目麗しく才に溢れ……女王の身ながらに鍛錬を怠っていない優秀な逸材でした」

ゼルガー「あなたが欲してしまうのも、わからないでもありません」

ゼルガー「ですが、彼女はただの兵士の捕虜とはわけが違う!」

ゼルガー「森国の女王! それを捕えるなんて、討ち取る以上に大変なことだとわかっているでしょう!?」

ゼルガー「女王を捕えたと報せることができれば、いくらでも交渉も脅迫もできるんですよ……!」

ゼルガー「それをあなた……自分の欲を優先させて……!」

ベルゲ「わ、私は何も間違ってはいない! あの雌豚を調教すれば、最強の兵士に――」

ゼルガー「一個の強力な兵なんかより、鉄国と森国を早急に黙らせる方がずっと上策だと思いますがねぇ!」

ゼルガー「まったく、想定外ですよ……! あなたが、私の想像以上に愚かだったことは!」

ベルゲ「なんですと……?」ピキ…

ゼルガー「……ああ、本当に困ったことをしてくれた!」

ゼルガー「あなたのことです。調教と称し、彼女を凌辱したのですか?」

ゼルガー「それが森国にばれたらどうなると思います? 一国の女王を凌辱する逸脱した行為……」

ゼルガー「エルクラッド様に置き換えて、よぉく考えてごらんなさい……!」

ベルゲ「……」

ゼルガー「ああ、あのガーネルといいあなたといい、どうして公国の品位を落とす輩が私の周りには多いのか……!」ダン!
759 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 00:05:23.70 ID:tCms1RMF0
イベント途中ですが今日はここまで
残るとある二つの判定はまた後日。
この後はイレギュラーなベルゲVSゼルガーの戦いが発生してしまいますが、
どちらの視点で戦闘を行うか(その後の顛末も)を少し多数決で決めたいと思います

本日もありがとうございました!
760 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 00:08:27.79 ID:v73VWJYhO
おつおつ
視点は悩むなぁ
761 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 00:15:36.76 ID:6dj+WNdFO
おつー
そういやガーネルも捕らえれば交渉材料になるリーチェの羽毟って陵辱寸前までもってた糞野郎だもんな……
視点は疑似的にベルゲ焼けるゼルガーの方がいいかな
762 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 00:22:08.24 ID:p52u2eHV0
乙乙
763 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 00:40:19.23 ID:R9gfmPoDO
乙です
>>753の???はマイラかな
764 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 10:06:41.47 ID:6JBN35yy0
複数端末持ってるの確定ですイッチ
最低の書き手
765 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 22:06:27.38 ID:tCms1RMF0
こんばんはー
それでは今日もゆったり再開です
戦闘発生まで行ければ
766 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 22:07:05.74 ID:tCms1RMF0
ゼルガー「生憎と私もエルクラッド様も、あなたの独断行動は把握していない……!」

ベルゲ「なっ……!?」

ゼルガー「自ら語り落ちるとは愉快ではありますが、流石にこれは笑って済まされる問題ではありませんよ……?」

ベルゲ「ぬぅぅ……!」


ベルゲ(馬鹿な、ゼルガーでないのだとしたら一体誰が……!?)

ベルゲ(カタリナが自力で逃げ出すことはありえない……!)


ゼルガー(……どうやらベルゲ殿は私が女王カタリナを奪ったと本当に思い込んでいた様子)

ゼルガー(女王自らが脱出した可能性もありますが、ベルゲ殿に捕えられる程に弱り切った状態では厳しいか……?)

ゼルガー(そうなると、残る可能性は……)

ゼルガー(……)


ゼルガー「……何にせよ、あなたはみすみす女王カタリナを逃がしてしまったのは確かですねぇ」

ゼルガー「まだ公国領内にいるにしても、森国へと帰っていたとしても……」

ゼルガー「かの女王ないし狂った森国軍からの報復は想像に容易いでしょう。ああ、鉄国もこれに加わりますね」

ゼルガー「負けるつもりは毛頭ございませんが、面倒なのは確かでしょう」

ゼルガー「この責任、どうとるおつもりで?」

ベルゲ「ふん……!」

ベルゲ「奴の力は既に奪った。今更何もできまい……」

ゼルガー「……練磨の結晶は、そう容易く奪えはしませんよ」

ゼルガー「一時的に魔力を枯渇させたところで、時が経てば蘇ります」

ベルゲ「その時を与えなければいい……!」

767 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 22:08:04.09 ID:tCms1RMF0
ベルゲ「今一度、我が部隊の素晴らしさをエルクラッド様にお披露目するのです……!」

ベルゲ「私こそが、真に公国を想っている……!」

ゼルガー「やれやれ……」

ベルゲ「我が部隊の前に、鉄国と森国の家畜が手を組んだところで敵うはずも無し……!」



ベルゲ「――そしてゼルガー! あなたとて例外ではない……!」



ゼルガー「……私を葬り、公国軍全体を掌握なさるつもりですか」

ベルゲ「ええ。あなたのような者に任せていては、勝てる戦も勝てませんからな……!」

ゼルガー「私も自分の策が完璧だとは言いません。私を低く評価なさることは甘んじて受け入れましょう」

ゼルガー「ですが、あなたが私に代わったところで事態は好転しない……むしろさらに悪化するとだけは断言しましょう」

ベルゲ「それはどうですかな……!」

ゼルガー「……いいでしょう。そこまで言うのであれば、私も覚悟を決めましょう」

ゼルガー「この場で私を討ち取れたならば、あなたの方が優秀であることは間違いない」

ゼルガー「使えない駒を始末して、優れた者が上に立つのは道理。エルクラッド様もきっとお認めになられることでしょう」


ゼルガー「――ベルゲ殿の昇格試験と言ったところですかねぇ。現六将筆頭ゼルガー、お相手致しましょう」ザッ…


ベルゲ「その笑みをすぐに浮かべなくなりますぞ……?」

ベルゲ「あなたの兵の強さは、我が部隊に及ばず。背に控えるその傭兵達も同じこと……」

ベルゲ「この状況でまだそんな余裕を保てるとは……」

ゼルガー「……くくっ」

ベルゲ「っ!」

ゼルガー「……以前、ベルゲ殿にはお話ししたとは思うのですが」


ゼルガー「――私、手の内は誰にでも隠す主義でしてね!」

ゼルガー「――代えのきかない優秀な者は、いつも手元に置いているんですよ!」バッ!



イリアス「……」スッ…

マイラ「……」スッ…


――

公国特殊判定・イリアス
↓1コンマ二桁

公国特殊判定・マイラ
↓2コンマ二桁

※判定値次第で……?
768 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 22:09:06.98 ID:v73VWJYhO
そぉい!
769 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 22:14:04.32 ID:cQnyYYxqO
はい
770 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 22:14:53.55 ID:MsbjnUMzO
せい
771 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 22:16:32.08 ID:v73VWJYhO
奇数ゾロニアピン×2の直後に奇数ゾロとはヒヤヒヤするな
772 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 22:30:07.04 ID:tCms1RMF0
イリアスの『警戒心』
98(全てを疑え……)>75

※基準値を上回った為、ゼルガーのことどころか他のあらゆる者も警戒
※公国領内に罠増加
※ジークと遭遇時すら疑ってかかるようになってしまいました

マイラの『内心のゼルガー信頼』
75>32(…………これも、目的の為)

※基準値を下回った為、心は変わらずソニア傭兵団時代のまま
※公国内部から『???』に細工をしてくれたりします

――


イリアス「……」

マイラ「……」


ベルゲ「ふん、何かと思えば小汚い家畜か……」

ベルゲ「そんなものが、ゼルガー将軍の懐刀だとでも?」

ゼルガー「ええ。少なくとも他の駒よりは優秀ですよ?」

ゼルガー「二人とも油断せず、無駄口も叩かない優秀な傭兵です」

ベルゲ「一人二人増えたところで、我が部隊の前には――」



マイラ「……」スッ…



パチン!



サラマンダー1「フシャアアアアアアァァァァァ!」ドドドドドド!

サラマンダー2「フシャアアアアアアァァァァァ!」ドドドドドド!



ベルゲ「なっ……!?」

ベルゲ隊「「!?」」



ゼルガー「ああ、ついでに隠していたのは傭兵だけではありません」



ゼルガー「――ワイバーンが仕事をし過ぎてくれたおかげで出陣の機会を失った炎蜥蜴も、戦力にはいたんですよ?」

ゼルガー「そしてマイラ殿の力があれば、屈強な炎の僕として私達に従順にもなるんです」


サラマンダー達「「フシュルル……」」

※公国、対地戦力公開
サラマンダー:レベル220
773 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 22:35:04.79 ID:MsbjnUMzO
なんか増えた!?
774 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 22:44:12.04 ID:tCms1RMF0
マイラ(…………実は、ほとんど火種入れてないけど)

マイラ(いれてあるのは、私の命令に従うようになるぶんだけ……)

マイラ(サラマンダーが本来の力を発揮したところを、ゼルガーも知らないから誤魔化せる)

マイラ(……火種無しで、火を吐く巨大な蜥蜴……とても、危険……)

マイラ(でも、私の魔法を植えれば……一日で命が尽きる)

マイラ(嫌いな魔法だけど……今は、これで公国の戦力をひっそりと削れる……)


イリアス「……」



ベルゲ「くっ……! だが、そんな生き物が増えたところで我が部隊の優位は変わらぬ……!」


サラマンダー「フシュゥ……」ギロリ…


★『クラッシュテイル』
戦闘時常時補正+20
敵対象が複数の場合、自身の基礎レベルを(敵人数−1)×60上昇させる


ゼルガー(確かに、ベルゲ殿の部隊の強さで複数に囲まれれば……彼らも危ういでしょう)

ゼルガー(ですが……)チラ…


ベルゲ「――かかれ! その蜥蜴諸共に、打ち砕くのだ!」

ベルゲ「――炎の力など、今の貴様達の敵ではない!」バッ!


ゼルガー「……!」


ベルゲ上級龍兵「シャアアアアアァァァァァァ!」


――『ウォーターガン』発動――

★『ウォーターガン』★
水属性・戦闘開始時、敵に貫通する2劣勢を与え――



イリアス「……ふんっ!」ギュリィ!



――『クイックワイヤー発動』――

★『クイックワイヤー』★
敵に戦闘開始時に判定を無視して2劣勢以上を与えてくる者がいた時のみ発動
戦闘開始時の敵のスキル発動を強制的に無効化させる
さらにこの効果が発動した場合、敵を防御状態に移行させる


ギュルルル!


ベルゲ上級龍兵「ガァ……!?」ドシャァ…


ベルゲ「なにっ!?」
775 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 22:52:04.85 ID:tCms1RMF0
イリアス「……まだだ」ガッ!


――『奈落の落とし穴』発動――

ボコォ!


ベルゲ隊「「!?」」フワ…


ズシャアアアアァァァァ!


ベルゲ隊「「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!?」」ジュワァ…


★『奈落の落とし穴』★
敵が攻撃状態から防御状態に移行する度に発動
敵の耐久値を1減らし、さらに猛毒の状態異常を与える
猛毒(敵に−50の補正を与え、3ターンに一度敵の耐久値を1減らす)



ベルゲ「こ、これは……!?」

ゼルガー「彼には公国の色々な場所に罠を仕掛けて貰ったんですよ……」

ゼルガー「本来はエルクラッド様を狙う不届き者を始末する為のものなのですが」

ゼルガー「いやはや、こうして役に立つ日が来るとは」ククク…

ゼルガー「日頃からの準備って、大切ですよねぇ?」

ゼルガー「ああ、お二人とももう下がって大丈夫ですよ」

ゼルガー「あなた達もね。巻き込まれたくはないでしょう?」

公国兵達「「は、はいっ!?」

イリアス「……御意」スッ…

マイラ「……」スッ…


ベルゲ「何をしているお前達! そんな落とし穴など――」


サラマンダー「フシュゥゥ……!」メラメラメラ!

――『獄炎の吐息』発動――

★『獄炎の吐息』
炎属性・森国兵に対して常時補正+20を得る
戦闘開始時、敵に2劣勢を与える
以後、戦闘中にコンマ奇数ゾロ目時も発動


サラマンダー「フシャアアアァァ!」ボゴォ!


ベルゲ隊兵「「」」メラメラ…



ベルゲ「ぐ……!?」
776 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 23:01:30.97 ID:tCms1RMF0
ゼルガー「ふむ、流石に一発で全滅とまでは行きませんか……」

ゼルガー「とはいえ、毒と火傷の二重苦……それに突然の出来事ですからねぇ」

ゼルガー「妙な薬や洗脳によって力だけを得てしまった者には、対処しきれない事態でしょう」

ゼルガー「さて……」

ゼルガー「どうします、ベルゲ殿?」

ゼルガー「ご自慢の部隊は穴の底で蝕まれて燃えています」

ゼルガー「耐えきったとしてすぐにはあなたを助けることはできないでしょう」

ゼルガー「あなたらしくもない……」

ゼルガー「私があなたの行いに痺れを切らし、収容所の方に乗り込むのを待っていればよかったのですよ」

ゼルガー「そうすれば、今のこの状況を私にそのまま再現できたかもしれないというのに……」

ベルゲ「ぐ、ぐ……!」ギリィ…


ベルゲ「わ、私は……」



ベルゲ「私は、まだ負けていない……っ!!!」ジャキン!



ゼルガー「……とうとう、あなた自ら武器を抜きますか」



――

※特殊戦況・ベルゲVSゼルガー

※ジーク達にとっての敵同士の戦闘となりますが、どちらかを操作して戦闘を行います

※戦闘終了後、選ばれた側の視点で話が進みます

視点決定『ベルゲorゼルガー』

↓1〜5多数決(日付変更時に締切。その時点で多かった方が選ばれます)
777 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:06:02.26 ID:v73VWJYhO
ベルゲ
778 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:06:31.36 ID:ceWzHoVw0
ベルゲ
779 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:07:15.10 ID:MsbjnUMzO
ゼルガー
780 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:08:32.92 ID:bHCzcLpqO
ゼルガー
781 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:12:30.60 ID:p52u2eHV0
ベルゲ
782 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 23:23:20.06 ID:tCms1RMF0
視点・ベルゲ

――


ベルゲ(何故だ……?)

ベルゲ(何故、私の部隊があんな家畜共の手でいいようにされる……?)

ベルゲ(龍の力を取り込んだ者もいるというのに……)



公国兵達「「……」」オロオロ…

イリアス「……」ジ…

マイラ「……」



ベルゲ(いや、奴らに負けたのではない……)

ベルゲ(誰一人をとっても、我が部隊に勝る力の持ち主はいない)

ベルゲ(つまりこれは、小賢しい策を打ち出してきた者……)



ゼルガー「……」



ベルゲ「――ゼルガー! お前さえ倒れれば、こんな家畜共はすぐに始末できる!」

ベルゲ「――公国を想っているのはこの私だ! 公国を陥れようとする者は、たとえ誰であれ……」ググ…!

ベルゲ「――我が鉄槌を下すっ!!!」グオ!


ゼルガー「――振りかかる火の粉は、払わざるを得ませんねぇ!」バサァ!





六将・ベルゲ:レベル260


VS


六将筆頭・ゼルガー:レベル460



――戦闘開始!!!

783 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 23:31:24.06 ID:tCms1RMF0
六将・ベルゲ:レベル260
★『公国六将』
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を4にし、
補正差が50以上であったとしても30まで軽減し戦闘を行う

★★『絶対衛生管理』★★
自身への状態異常を全て無効化し、耐久値を1増加させる
さらに劣勢判定を3回まで回復させる

――


ベルゲ(我が薬に癒しの力……)

ベルゲ(たとえ相手が六将筆頭であろうとも、必ず隙は生まれる筈だ……)

ベルゲ(それに……!)ブン!


パリィン!


★『トキシックゾーン』★
戦闘開始時、敵の耐久値を1減らし、猛毒の状態異常を付与する
さらに戦闘時コンマが奇数ゾロ目の時、絶毒の状態へと悪化させる
猛毒(敵に−50の補正を与え、3ターンに一度敵の耐久値を1減らす)
絶毒(敵に−100の補正を与え、2ターンに一度敵の耐久値を1減らす)


ゼルガー「む……!?」

ゼルガー(これは……!)

イリアス「……! 毒だ! お前達、もっとさがれ!」バッ!


ゼルガー(長引かせるのは不利、ということですか……)


――

※ゼルガーに猛毒の状態異常を付与しました

★『公国六将筆頭』★
このスキルを持つ限り、受けられる劣勢回数を5にし、
補正差が50以上であったとしても25まで軽減し戦闘を行う

ゼルガー残耐久5→4

――


ベルゲ(よし……!)

ベルゲ(あとは隙を見つけ叩き、耐えきれば……!)




※公国六将の効果で補正差を30まで軽減


コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
784 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:33:43.49 ID:p52u2eHV0
785 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 23:39:32.19 ID:tCms1RMF0
コンマ49

――ベルゲ劣勢!



ゼルガー「早めに終いとしましょうか……!」


★★『クリムゾンフレア』★★
炎属性。優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9なら発動
敵の★防御と回避を貫通する3劣勢を与える
このスキルは軽減の影響を受けない


ゼルガー「これでどうです!」ドゴオォォォォォ!


ベルゲ「くっ!?」ババッ!

ベルゲ「ぐおおおぉぉぉぉぉ……!?」ジュワアアアァァ…!


『絶対衛生管理』発動

――劣勢判定を無効化


ベルゲ「……ふぅぅぅ……!」パアアァァァ!

ゼルガー(……! 回復魔法……!)


ベルゲ「ふふ、どうしたのですかなゼルガー将軍……!」

ベルゲ「私はこの通り、ぴんぴんしておりますぞぉ!?」

ゼルガー「くっ……」


コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
786 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:40:05.83 ID:8YOwJ0+0O
両者程よく消耗して
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:41:10.99 ID:MsbjnUMzO
ベルゲタフなのに加えて毒で削り殺し狙うとかいやらしいな……
788 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 23:47:54.57 ID:tCms1RMF0
コンマ83

――ベルゲ優勢!


ベルゲ(いける……!)

ベルゲ(奴の炎は凄まじい威力だが、我が手で回復が間に合わないということもない……!)

ベルゲ(奴が臆している今こそ、攻める好機……!)

ベルゲ「――鉄槌を受けよ!」ブオン!

ゼルガー「っ!」


ゼルガー「……私だけ毒に蝕まれるのも寂しいものです」

ゼルガー「――あなたは炎に蝕まれろ」


――『スカーレットヴェイル』発動――

★『スカーレットヴェイル』★
劣勢判定を受けた時、2回まで発動
劣勢判定を無効化し、さらに敵の耐久値を1減らす



ゴアアアアアアア!



ベルゲ「ぐわああああぁぁぁぁぁ!?」ジュワアアア!

ベルゲ(な、なんだこの炎は……!?)

ベルゲ(か、回復ができぬ……!?)


ゼルガー「……まだ、続けますか?」

ベルゲ「ぬぅぅ……!」


――

ベルゲ残耐久5→4

コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:48:45.85 ID:R9gfmPoDO
はい
790 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/03(水) 23:54:17.87 ID:tCms1RMF0
コンマ85

――ベルゲ優勢!


ベルゲ「当然、でしょう……!」ダン!


ゼルガー「愚かな、まだ焼かれ足りないのですか!」バッ!


――『スカーレットヴェイル』発動――

★『スカーレットヴェイル』★
劣勢判定を受けた時、2回まで発動
劣勢判定を無効化し、さらに敵の耐久値を1減らす



ベルゲ「ぐぬううぅぅぅぅぅ……!」ジュワアアアア!



ベルゲ「まだまだぁ……!」

ベルゲ「炎ならば、この私の怒りの炎も負けてはおりませんぞぉ……!?」ギロ!

ゼルガー「っ……!」

ゼルガー(まさか、ここまで形振り構わないとは……!)


シュウゥゥ…


ベルゲ「おやおや? 纏う炎の色が変わりましたな……」

ベルゲ「近付く者を問答無用で焼き払う高度な魔法など……いかにゼルガー将軍とて、そう多用はできますまい」

ベルゲ「――次こそはその脳天を打ち砕く!!!」

ゼルガー(……参りましたね、これは……)

――

※ゼルガー猛毒により消耗
残耐久4→3

※スカーレットヴェイル発動限界

コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:55:10.29 ID:v73VWJYhO
もうちょい削って
792 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/03(水) 23:55:25.91 ID:8YOwJ0+0O
セルフバーニングみたいなものか
793 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 00:00:12.70 ID:t12wgpG80
コンマ29

――ベルゲ劣勢!



ゼルガー「とはいえ、まだこれは想定の範囲内……!」バッ!


★★『クリムゾンフレア』★★
炎属性。優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9なら発動
敵の★防御と回避を貫通する3劣勢を与える
このスキルは軽減の影響を受けない


ゼルガー「はぁっ!」ドゴオォォォォォ!


ベルゲ「ぐぬぅ!」゙バッ!

ベルゲ「おおぉぉぉぉぉ……!?」ジュワアアアァァ…!

『絶対衛生管理』発動

――劣勢判定を無効化


ベルゲ「ふははははは!」パアアァァァ!

ベルゲ「無駄、無駄、無駄ぁ!」

ゼルガー(く……思うように、炎を当てられない……!)

ベルゲ(戦えている……! 六将の筆頭を相手に……!)

ベルゲ(そうだ、私の部隊は公国最強ではあるが……私とて、戦えるのだ!)

ベルゲ(自惚れたこの男に、突きつけろ! 想いも強さも、私の方が上であると!)

ベルゲ「ぬううぅぅぅぅぅぅん!!!」ドドドドド!



コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
794 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:00:40.56 ID:GMhZvoAZO
一桁目に3の倍数がよく出るな
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:01:41.61 ID:iPUwXWtd0
796 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 00:04:32.60 ID:t12wgpG80
コンマ56

――ベルゲ劣勢!

かつ一桁が6なので

★★『クリムゾンフレア』★★
炎属性。優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9なら発動
敵の★防御と回避を貫通する3劣勢を与える
このスキルは軽減の影響を受けない


また『絶対衛生管理』で無効化

ですね

戦闘の途中ですが今日はここまで
まさかのベルゲ超善戦……
二種貫通+軽減無効のクリムゾンフレアを計三発耐えるのは完全な傍から見れば化け物ですね(白目)
……ただ、頼みの回復も使い果たしたのでこの後どうなるかはわかりません

本日もありがとうございました!
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:12:01.49 ID:2Zb9oPw2O
おつおつ
ゼルガー高威力攻撃連発したりセルフバーニングしてきたり間違い無く強いのに回復と毒のベルゲが相性最悪って感じか
レベルもカタリナやソニア団長よりちょい下だし本来はやっぱ部下連れてんのかな
798 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:12:23.10 ID:GMhZvoAZO
おつ。身に纏うなら弓矢とかで無視できるかな?
勝負はどっちも負けろ!
799 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:19:58.68 ID:aL9snXz+O

ベルゲの耐久を削り切ったターンでゼルガーが毒で倒れるのがジーク側にとって最善の運びだろうか
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:21:19.20 ID:hNjkP/eKO
おつ
可能な限りゼルガー削ってほしいし今回だけはベルゲ応援するわ
イリアスとマイラはイリアスが罠増加+ジークすらも疑うようになったけど、マイラの判定でトントンに持ち込めるかな?
801 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:21:28.66 ID:iPUwXWtd0
おつ人前に出せないジラワークの方はともかくアインもつれてこず名無し兵だけとはずいぶん舐めてるのね
それともアインのほうも人前に出せない状態なのだろうか
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 00:28:42.19 ID:h1mRjKBA0
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 17:07:33.53 ID:sho9W2/V0
うんこ漏れすぎ(笑)
804 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 23:20:19.35 ID:t12wgpG80
こんばんはー

>>797
本来ゼルガーはサラマンダー引き連れ戦闘orエルクラッド戦時のお供の予定でした
なおゼルガーは回復貫通スキルも持っているのですが、コンマ運に恵まれず発動できていない状態です

>>798
仕様上遠距離攻撃にも反応しますが、
劣勢判定を伴わない耐久値直接攻撃には反応しきれないため、
バレットやミリアの狙撃などは有効です

>>801
ベルゲがゼルガー私兵(囮)の弱さに油断して総力を持ってきていない状態ですね
前回の攻め具合コンマでゼルガーがベルゲを上回っていると、逆に待ち伏せて水帝などがベルゲの援護に回っていました
アインも人前に出せない状態なのはその通りです

遅くなりましたがゆったり再開
戦闘終了までは辿りつきたいところです
805 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 23:21:15.76 ID:t12wgpG80
コンマ56

――ベルゲ劣勢!


ベルゲ「大人しく、私に脳天を砕かれなさい……!」

ベルゲ「あなたの大好きな赤い血が、存分にみられることでしょう!」ブオン!

ゼルガー「頭を割られては、それを見る前に死にそうですがね……!」バッ!

ゼルガー(さて……そろそろ頃合いだとは思うのですが……!)

ゼルガー「炎よっ!」ゴオオォォォ!



★★『クリムゾンフレア』★★
炎属性。優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9なら発動
敵の★防御と回避を貫通する3劣勢を与える
このスキルは軽減の影響を受けない



ベルゲ「がああぁぁぁぁぁぁ……!?」ジュワアアァァ!



――『絶対衛生管理』発動――



ベルゲ「はぁ……はぁ……!」パアアァァ!

ベルゲ「無駄な、ことを……!」

ベルゲ「我が癒しの力の前には、何度撃とうが同じことです……!」

ゼルガー「おや、本当にそうでしょうか?」

ベルゲ「……!」

ゼルガー「私の纏う炎同様、ベルゲ殿の回復の光も弱まって見えますが?」

ゼルガー「回復魔法は本来、戦後に集中力を高めて行使するもの……」

ゼルガー「一瞬の隙が命取りとなる戦場で、即時回復できる力は実に素晴らしいものです」

ゼルガー「だがそれも、いつまでも続くものではないでしょう?」

ベルゲ「く……」

ゼルガー「次は、回復の間も与えません……!」


――

※ベルゲ残耐久3、絶対衛生管理発動限界

※ゼルガー残耐久3、猛毒進行2


コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:22:00.79 ID:h1mRjKBA0
807 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:22:16.74 ID:n1dXHhtjO
せい
808 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 23:29:41.01 ID:t12wgpG80
コンマ79

――ベルゲ劣勢!


ゼルガー「私の炎をここまで続けて浴びて立っていた者は見たことがありません」

ゼルガー「ベルゲ殿、あなたも紛れも無く公国に仕える立派な将でした……」

ベルゲ「何を終わったかのような口ぶりを……!」

ベルゲ「私は、まだ――」





ゼルガー「――これまでのあなたに敬意を持って、今度こそ確実に叩きこみましょう」ゴオオオオ!




★★『クリムゾンフレア』★★
炎属性。優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9なら発動
敵の★防御と回避を貫通する3劣勢を与える
このスキルは軽減の影響を受けない



ドゴオオオオォォォォォ!




ベルゲ「ぬわああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」メラメラメラ!

ベルゲ(か、回復、を……!)ググ…

ベルゲ(っ、何故魔力を放てない……!? 早く、傷を……)



――

ベルゲ残耐久3−クリムゾンフレア威力3

= 0


――


ベルゲ「が……」プスプス…



ドシャァ…


ベルゲ「」

ゼルガー「……」


敗北――
809 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:32:17.16 ID:hNjkP/eKO
優勢に1足りず、さらに9引いてクリムゾンフレアで確殺とまさにいちたりないに殺されたなベルゲ
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:32:48.88 ID:cs2HyYyro
コンマ神の鉄槌
811 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 23:37:39.11 ID:t12wgpG80
ベルゲ「っ……!」カッ!


イリアス「っ! ゼルガー将軍!」バッ!

ゼルガー「ええ、言われずともわかっていますよ!」


ベルゲ「――ふん!」ドス!


――『生命増強秘薬』発動――

★『生命増強秘薬』★
戦闘不能時、一度だけ耐久2の状態で復帰する
さらに自身に常時+30の補正を加える


ベルゲ残耐久0→2



チュウウゥゥゥ…


ベルゲ「ふぅぅぅぅぅ……!」ユラリ…


公国兵達「「!?」」


ゼルガー「……そうでしたね。あなたは、魔法以外に薬まで用いる人だった」

ベルゲ「くく、このベルゲはまだ敗れたわけではない……」

ベルゲ「貴様も、確実に毒に蝕まれているだろう……?」

ゼルガー「っ……」フラ…

――

ゼルガー猛毒進行
残耐久3→2

――


ベルゲ(……奴も、私の渾身の一撃が当たりさえすれば倒せる射程には入った筈だ……!)

ベルゲ(一撃を、いれさえすれば……!)ギュッ!


※戦闘続行

コンマ80以上で優勢
コンマ79以下で劣勢

↓1コンマ二桁
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:38:09.29 ID:mXgl92YDO
はい
813 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:38:21.27 ID:hNjkP/eKO
復活あったのか
814 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:39:52.73 ID:n1dXHhtjO
しぶてぇ!かと思ったらやっぱりフレアで消し飛んだかこれ?
というかゼルガーもしかして攻撃全部フレアコンマ引いてる?
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:40:10.37 ID:+H4jLyndO
ゼルガーの攻撃全部クリムゾンフレア発動するやん
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:40:35.36 ID:hNjkP/eKO
コンマさんがベルゲを全力で焼き尽くそうとしている
817 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 23:48:23.25 ID:t12wgpG80
コンマ29

――ベルゲ劣勢!


ベルゲ(一撃、一撃を与えさえすれば……!)ジリ…

ベルゲ(この私の一撃を、鉄槌を……!)ジリ…


★『クリティカルメイス』★
優勢取得時、コンマ一桁が2、4、8なら発動
敵の★防御を貫通する2劣勢を与え、スタンの状態異常を付与する
スタン(次の判定表から敵の優勢を除外する)


ベルゲ(私の裁きを、脳天にぃ……!)ググ…!





ゼルガー「――執拗に私の頭を砕きたいようですが、その欲は抑えるべきでしたね」

ゼルガー「――動きが単調になっていますよ、ベルゲ殿」





ベルゲ「っ……!?」

ゼルガー「――終わりにしましょう」ゴオオオォォォ!


★★『クリムゾンフレア』★★
炎属性。優勢取得時、コンマ一桁が3、6、9なら発動
敵の★防御と回避を貫通する3劣勢を与える
このスキルは軽減の影響を受けない


ドゴオオオオオォォォォォォ!



ベルゲ「ぬがあああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」メラメラメラ!

ベルゲ(わ、私、は……公国、を……)


ベルゲ「が、あ……」ググ…

ベルゲ「……」パタ…


公国兵達「「」」


ゼルガー「……」


ベルゲ「」


ゼルガー「流石に、種が切れたようですねぇ……」

ゼルガー(まさか、策を用意した私がここまで削られるとは思いませんでしたが……)


敗北……

――
818 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/04(木) 23:55:14.34 ID:t12wgpG80
――

……


ベルゲ「……」プスプス…



公国兵「あ、あの……ゼルガー将軍……?」オソルオソル…

ゼルガー「ん? ああ、すみませんねぇ。ちょっと熱くなりすぎていたかもしれません」

ゼルガー「今、この場で見聞きしたことは忘れることをおすすめします」

公国兵「……」ゴクリ…

ゼルガー「まあ、無理だと言うのであれば……」

ゼルガー「ただベルゲ将軍が、エルクラッド様の意思に反する行いをしたために制裁を受けた……」

ゼルガー「エルクラッド様の為に動かない者はたとえ六将であろうともこうなるという、戒めとしてくれれば結構です」

公国兵「は、はいっ!?」ビシィ!

ゼルガー(……かなり、蝕まれていますね。私も然程余力が残っていない……)


ベルゲ「……」プスプス…


公国兵「あの、ベルゲ将軍は……」

ゼルガー「そうですねぇ……」


ベルゲ「……」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:58:17.47 ID:h1mRjKBA0
ベルゲの運命は如何に
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/04(木) 23:58:45.26 ID:hNjkP/eKO
生死判定か
821 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/05(金) 00:03:57.89 ID:lUkmK6HW0
ベルゲの処遇・処刑か投獄か(ゼルガー想定外のダメージにより判定軟化基準値+10)

85>47

※基準値を下回った為、投獄。一命は取り留めました

――

判定を取った辺りで今日はここまで
……ゼルガーの優勢判定で全てクリムゾンフレア出ているのに妙な殺意を感じましたが、
今回は一応投獄で一命は取り留める結果となりました
ジーク達との戦いではこんなコンマを出さないで欲しいところです(白目)

この後はベルゲ視点でその後の描写後、ジークサイドに戻ります

本日もありがとうございました!
822 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:08:32.22 ID:7SOcntDOO
おつおつ
ベルゲ生存したということは、まだジーク達でぶん殴る機会があると考えよう
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:11:57.33 ID:ih9eVeOFO

ゼルガーもかなり弱ってベルゲ投獄ならしばらく公国軍の動き鈍りそうだし
イリアスがちょい不安だけど最初爆弾かと思ったマイラちゃんもいい子っぽいしジーク達にはかなり有利かな?
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 00:17:27.62 ID:hjG+Fmfx0

ベルゲ生存が後々どう影響するか
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/05(金) 08:19:56.69 ID:rsDZnOAL0
一応決着ついたぽいけど、二人ともカタリナから奪った結晶と血液使ってないってことはまだ本気じゃない……?
826 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/06(土) 23:06:08.83 ID:8SHtJtGg0
こんばんはー

>>825
戦後の判定でそれが残っていたりします

遅くなりましたがベルゲ投獄より再開
なんとかジーク達の鍛錬コンマ判定まで進みたいところです
827 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/06(土) 23:07:17.04 ID:8SHtJtGg0
ベルゲの処遇・処刑か投獄か(ゼルガー想定外のダメージにより判定軟化基準値+10)

85>47

※基準値を下回った為、投獄。一命は取り留めました

――

ゼルガー「……エルクラッド様の許可も無くトドメを刺すことはできません」

ゼルガー「それにベルゲ殿がこれまで公国の為に働いてきたことも、また事実」

ゼルガー「女王の件を独断で進めていたことは許されざることではありますが……」

ゼルガー「減刑の可能性も踏まえると、ここはしばらく牢で頭を冷やして貰うのが一番でしょうかねぇ?」


ベルゲ「……」


ゼルガー「私も少し疲れました……」

ゼルガー「誰か、連行は任せましたよ。書状くらいなら、今書きますので……」サラサラ…


公国兵「で、では私達めが……」


ゼルガー「よい心がけですねぇ」

ゼルガー「――ベルゲ殿が抜ける穴、うまくいい逸材が見つかるといいのですが……」チラ…

公国兵達「「!!」」

公国兵達「「お、お任せくださいゼルガー将軍!!」」ビシ!

公国兵達((ここで印象を残せれば、六将への道もあるかもしれない……!))

ゼルガー「頼みましたよぉ……」ヒラヒラ…

ゼルガー「……」

ゼルガー「……ふぅ」

イリアス「……宜しかったのですか?」

マイラ「……ベルゲ、嫌い」

ゼルガー「……流石に、あそこまで焼けばそう簡単に復帰はできないでしょう」

ゼルガー「ですが、私の炎をあそこまで耐えたことは驚嘆に値します」

ゼルガー「もし奥の手があったのだとすれば……」

ゼルガー「私とて余力は残してはいましたが、この毒がある以上長引くのは不利でしたからね……」

ゼルガー「一度投獄し、様子見……できることなら、考えを改めて欲しいのですが」

イリアス「……警戒するに、越したことはない」

ゼルガー「ええ、その通り。さて、私もそろそろ解毒に向かわねば……」フラ…

ゼルガー「あなた達もお疲れ様でした。しばらくは自由にしていて結構です。それでは……」

イリアス&マイラ「「……御意」」


……

――
828 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/06(土) 23:08:03.77 ID:8SHtJtGg0
――

……


【公国・牢屋】



牢番「なっ……ベルゲ将軍を投獄!?」

公国兵「ああ。ゼルガー将軍自らが処罰され、こうなっている」


ベルゲ「……」


公国兵「これがゼルガー将軍からの書状だ」スッ…

牢番「むう、確かに……」

公国兵「俺達も現場に居あわせたんだが……」

公国兵「どうにもベルゲ将軍はエルクラッド様の意思に反する行為を重ねたいたようでな」

牢番「……重罪人、ということか」

公国兵「ああ。ゼルガー将軍、これでもかと容赦なく炎を放っていたからな……」ブル…

公国兵「ベルゲ将軍が生きているのも半ば奇跡……エルクラッド様がいるからこそだ」

牢番「……わかった。この書状の通り、厳重に監視しておくことにしよう」

牢番「……ただ」

公国兵「?」

牢番「指示には書かれていないんだが……一応、ゼルガー将軍への報告を頼めるか?」

公国兵「何を伝えればいい?」

牢番「下層の牢屋の環境はいいとは言えない。罪人相手であればそれも当然と言えるが……」

牢番「……衛生面だけは、しっかりとしておこうと思ってな。お前達もわかるだろう?」

公国兵「あぁー……」

牢番「ベルゲ将軍は自身の捕虜に対してすら衛生管理だけはしっかりしている様子だったからな……」

牢番「ここで糞尿塗れの牢なんかに放り込んだとなったら、俺がベルゲ将軍に殺されかねん」

牢番「もしベルゲ将軍に極刑が課せられたとしても、呪い殺されそうだ……」ブル…

公国兵「わかった。要はエルクラッド様の指示があるまで監視しておけばいいわけだからな」

公国兵「牢の衛生面の話は、ゼルガー将軍に伝えておくよ」

牢番「ありがたい。では……」


ベルゲ「……」


……

――
829 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/06(土) 23:08:45.93 ID:8SHtJtGg0
――


【地下・ベルゲの牢】


ガシャァン!



ベルゲ「……」



見張り1(お、おい。あれ生きているのか……?)ヒソヒソ…

見張り2(かろうじて、というところだろう。治療もした様子がないし……)ヒソヒソ…

見張り1(何があったか知らねえが、これってかなり大事なんじゃないのか……?)

見張り2(かもな。でも俺達は、言われた仕事をきっちりこなしていればそれでいい)



ベルゲ「……」



ベルゲ(おのれ、忌々しいゼルガーめ……!)

ベルゲ(まさか、我が秘薬を使ってなお仕留め切れぬどころか……)

ベルゲ(回復が追いつかなくなるまで焼かれ続けるとは思いもしなかった……)

ベルゲ(しかし、やはり温い……いや、今回ばかりはそれに助けられたとも言えますがな)

ベルゲ(想定外の負傷……だがこのベルゲ、回復魔法は得意とするところ……)パァ…

ベルゲ(この激痛の中で、いつも以上に集中しなければ回復できないが……)

ベルゲ(牢の中という、ある意味で安全な場所……回復にのみ力と時間を割くこともできる)

ベルゲ(それに……)


――

特殊判定!

↓1コンマ二桁!(偶数奇数も同時判定)
830 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 23:10:04.04 ID:BjYdXKfDO
はい
831 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 23:10:23.98 ID:/264gzFMO
はい
832 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/06(土) 23:28:00.06 ID:8SHtJtGg0
ベルゲの秘策・カタリナの血
コンマ04

コンマ偶数:ベルゲ隊
コンマ奇数:自身


血の反発

25>04(ほとんどない奇跡のような状態)

※基準値を下回った為……

――


ベルゲ(私の研究の成果は……既に完成している……!)

ベルゲ(龍の血に、カタリナの血……)

ベルゲ(あのネーロの血も残しておけば、究極の兵士ができあがったかもしれないが……)

ベルゲ(家畜共を皆殺しにし、エルクラッド様に功績を認めて頂くには十分過ぎる力)

ベルゲ(我ながら無茶だと思ってしまうような実験ではあったが……)

ベルゲ(流石は、身体だけは頑丈な奴だ。精神は崩れたとはいえ、二つの血を混ぜられて尚肉体は強く進化した)

ベルゲ(アレさえいれば、問題は無い……)

ベルゲ(万が一に備え、私が定めた時間までに戻らねば研究所から移動するように命令もしてある)

ベルゲ(水帝龍は見つかるやもしれんが、変化した兵の能力を見ればいずれはその正体に感づかれる)

ベルゲ(……帝龍も持ち出したことも加われば、確かに死罪が近づくかもしれんが……)ゴクリ…

ベルゲ(ゼルガーの奴も、そこまで素早くは動けまい。それならば、まだ手はある……)

ベルゲ(私はその時までに、ここで傷を癒すことに専念すればいい)

ベルゲ(だが、その前に……)パアァ…



ベルゲ「……そこの、お前達……」ムクリ…



見張り達「「!?」ビクゥ!

ベルゲ「……怯えるな……見ての通り、私はろくに動けん……」ズズ…

見張り1「ベ、ベルゲ将軍……ご無事、だったんですね……」ドキドキ…

見張り2「……お許しください。ゼルガー将軍の御命令ですので」

ベルゲ「わかっておる……」ズズ…

ベルゲ「……」


見張り達「「……」」ドキドキ…



――

※ベルゲ、自力脱出不可能により追加判定

追加特殊判定
↓1コンマ二桁
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 23:30:40.58 ID:LxmGv8v3o
834 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 23:30:42.06 ID:K8ZIdG9Z0
835 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 23:30:50.07 ID:/264gzFMO
せい
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/06(土) 23:36:04.58 ID:q+ohEoJcO
カタリナの魔翌力関連って今回のベルゲ隊完全適応やカタリナ完全枯渇とかで何気に判定に恵まれない感あるな
837 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/06(土) 23:44:39.14 ID:8SHtJtGg0
ベルゲ、見張りの懐柔

58>50

※基準値を上回った為、成功

――


ベルゲ「……私は、このまま死ぬかもしれぬ……」

見張り達「「!!」」

ベルゲ「だが、このままでは死ねぬ……公国の未来の為に……」

ベルゲ「ものの道理のわからぬゼルガーもそうだが……それ以上に許せぬ、売国奴……!」ギリ…!

見張り1「ば、売国奴!?」

ベルゲ「そうだ……」

ベルゲ「……お前達、他言をする必要はないが……しかと心に刻むがよい……」




ベルゲ「――公国六将の一角、ネーロは森国に下っているのだ……!」



見張り達「「なっ……!?」」

ベルゲ「私が、この目で見た……奴はエルクラッド様の寵愛を受けながら、公国を売ったのだ……!」

ベルゲ「しかし、このことをゼルガーに伝えても取り合わず……どころか、こうして私は無様な姿をさらすことに……」

見張り2「ベ、ベルゲ将軍はネーロ将軍の裏切りがあったからこそ……!?」

ベルゲ「許される行為ではない……! 私は、誰よりも公国を想っている……! それはここに断言しよう……!」

見張り1「し、しかしあのネーロ将軍が……?」

ベルゲ「……確かに、私も疑問が無いわけではない。だからこそ、捕えたならば……!」


ベルゲ「――私の部下達に、あの小娘の身体に徹底的な尋問をさせるつもりだった! そう、じっくりねっとりとな……!」


ベルゲ「ああ、しかしそれも難しいか……先程の戦いで、我が部下も焼かれ……」

ベルゲ「……今からでも、私の話に耳を傾け、計画に賛同する者がいれば……」


見張り達((ネーロ将軍を……好き放題に……?))ゴクリ…



ベルゲ(……ふん。家畜は本当に分かり易い。雌豚に発情などするから、貴様らも家畜なのだ……)

ベルゲ(だが、この様子なら存外に楽にいくかもしれませんなぁ……)



……

――
838 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 00:01:06.02 ID:8i5lhrgk0
――

……


【森国・治療室】


ジーク「カタリナ、調子はどうだ……?」

カタリナ「……うん、少しはよくなったかしら〜?」グッ…

カタリナ「魔力は、まだまだだけど……」

カタリナ「髪の毛も、こんな具合で……」ヘタ…

ジーク「カタリナは髪にも魔力を流しているんだったな?」

カタリナ「ええ。そうして浮かせないと、踏んだり絡まったりしちゃうから……」

カタリナ「……随分、傷んじゃったなぁ」

カタリナ「身嗜みもしっかりしないと、みんなの前に姿を……」ブル…

ジーク「……無理はするな」

カタリナ「……ごめんね」

カタリナ「でも、そろそろ出ないと……」

カタリナ「民達もだけど、あなた達にも余計な心配をかけちゃうし……」

カタリナ「公国が動く時間も、与えてしまうから……」

ジーク「カタリナ……本当に大丈夫なのか?」

カタリナ「……2、3日中には復帰できるように頑張ってみる」

カタリナ「リュノとリーチェも、手伝ってくれるみたいだし〜……」

ジーク「……」

カタリナ「あ、大丈夫。あのことは私とあなただけの秘密よ〜……?」

ジーク「ああ……」


……

――
839 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 00:11:47.96 ID:8i5lhrgk0
――

……


ジーク(……カタリナの心身の傷が完全に癒えているとは言い難い)

ジーク(だが、確かにそろそろ動かねば森国内の情勢も、そして公国の情勢も……)

ジーク(……戦いの日は近い、か……)


クリス「ジーク殿」


ジーク「クリスか。どうした?」

クリス「いえ、私もカタリナ様の容態が気になったもので」

クリス「ユリーカも、ソウキ様と共に新しい薬湯を作っています」

クリス「やはり、皆心配なのです……」

ジーク「……近いうちに、民の前に姿を現すと言っていた」

クリス「!!」

ジーク「それはつまり、同時に……」

クリス「……公国へ向かう、ということですね」

ジーク「ああ。変わらずあの教会には転移を防ぐ結界は無いらしいからな」

ジーク「公国内の案内は、任せてもいいか?」

クリス「はい。お任せください。今の我らにできることは、それくらいですから」

クリス「……しかし、いざもうすぐ出発となると……」

ジーク「……ああ、俺も緊張が無いといえば嘘になる」

ジーク「何より、あのシャリオをも上回るというポラリスがエルクラッドの傍にいるという事実」

ジーク「大公エルクラッド以上に、こいつとの争いだけは絶対に避けては通れないだろう」

ジーク「そうなると……」


ジーク「――今一度、限界ぎりぎりまで俺達も鍛えた方がいい気がしてきてな」


……

――

先に鍛錬特殊判定
↓1〜5コンマ二桁(数が多い為連取有)
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:13:28.82 ID:LqcvVmT20
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:13:47.22 ID:WolZ1bYDO
はい
842 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:14:17.04 ID:awkIj5OlO
こい
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:15:24.07 ID:KxMLvcKzO
ゾロ目やったぜ
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:16:47.91 ID:ZJqc8V0U0
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:16:51.96 ID:LqcvVmT20
3分経ったから連取りします
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:17:50.63 ID:awkIj5OlO
連取大丈夫かな?
847 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 00:22:39.38 ID:8i5lhrgk0
ゾロ目来ちゃったかー(白目)
判定を取った辺りで今日はここまで
鍛錬結果とリュノ達のスキルは後日公開
ソニアの手助けもあり公国突入前の恩恵は非常に大きいですね……

正直なことを言ってしまいますと、ネーロがこっちにいる+スキルが揃ってレベルも満遍なく上昇
な状況ですので、奇数ゾロ目連打とかしない限り(+帝龍戦で事故らない)は安定して公国を攻略できる……筈です
(ちょっとベルゲ隊絡みの爆弾が増えましたが、確定出現ではありません)

本日もありがとうございました!
848 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:31:54.66 ID:awkIj5OlO
おつー
とりあえず公国戦ある程度順調ならまずシャリオとの合流目指したいな
或いはベルゲへのとどめ
849 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:32:00.12 ID:LqcvVmT20
乙乙
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 00:35:25.30 ID:KxMLvcKzO
おつおつ
そういえば前回のカタリナ救出の大失敗パターン(多分だけどシャリオに接触するとシャリオが無条件死亡)って、公国攻略戦だとどうなるんだろ
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/07(日) 18:38:52.60 ID:sWkYGW4jO
この感じだとポラリスがラスボスかな?
鍛錬前のジーク傭兵団の総力がシャリオよりちょい下くらいだったみたいだから
今回の鍛錬に残りの帝龍とエルクラッド倒してレベルアップでポラリスもさっくり行けるようになると思いたい
852 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:24:22.05 ID:8i5lhrgk0
こんばんはー

>>850
お察しの通り、前回の死亡確定はシャリオでした
しかし現在は状況も変わっている為、シャリオの確定死亡は無くなっています
(なお判定次第の死亡の可能性は残っています)

>>851
今回の鍛錬で相当な強化が入るのに加えて、しっかり帝龍を確実に一体一体倒せれば大丈夫……な筈です

遅くなりましたが鍛錬結果+追加判定まで進めれば
853 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:25:46.11 ID:8i5lhrgk0
――


……


ソニア「ほーう? それで、また俺に鍛えて欲しいってわけか?」

ジーク「はい。お願いします団長」ペコリ

ジーク「ところで……」チラ…


エーテル「」グッタリ…


ジーク「……何故、エーテルを抱き抱えているのですか?」

ソニア「いやぁ、なんか知らんがこいつが愛しく見えてなぁ」ナデクリ

ソニア「……すげえ昔のことだが、俺もこいつみたいな淑やかな娘に憧れていたことはあってな」

ジーク「……っ」

ユージーン「ぷふんっ!?」

ソニア「……お前、あとで覚えとけよ?」ゴキゴキ…

ユージーン「!?」

ソニア「ま、今の俺に似合わないってのはわかってんよ。ただ、いざこうして目の当たりにすると……」

エーテル「」グッタリ…

ソニア「……可愛くて可愛くて、つい甘やかしたくなっちまうんだ」ナデクリ

リーチェ「あ、あのエーテルさんは……」オロオロ…

ソニア「ああ、大丈夫。頭の花冠は宝物だっていうからな。ちゃんと外してから頭は撫でているぞ?」

ジーク(そういうことではなく、体格差からくる団長の圧でエーテルが涙目を通り越しているんです……)

クリス「……かの高名なソニア殿直々の鍛錬」ゴクリ…

クリス「これは、私も覚悟を決めなければ……」

ソニア「んー……」チラ…

ジーク「……クリス、今日は止めておけ」

クリス「な、何故です!?」

ソニア「いや、一応は出立も近いっていうから少しは加減するつもりではあるんだけどな?」

ジーク「……団長の鍛錬は、慣れていないと後日に響くからな……」ブル…

クリス「!?」


854 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:26:56.86 ID:8i5lhrgk0
ソニア「ま、ジークの作戦によれば公子様達の役目は余計な争いの回避だ」

ソニア「無理に身体鍛えるよりも、そっちの策を入念に考えておいた方がいい」

ソニア「戦って相手を捻り潰すよりも、そもそも争いを起こさない方が生き延びやすいんだからな」

クリス「わ、わかりました」

クリス(悪魔とさえ称される、ソニア殿……)

クリス(しかし、彼女は決して戦いに飢えているわけではない)

クリス(ジーク殿と同じ、生き延びる為にこそ……なのですね)

ソニア「ただし、直接公国軍とぶつかる可能性の高いお前達にはそんなことは言ってられない」

ソニア「たとえ各国のお姫様相手だろーが、遠慮なく鍛えていくぜ?」

リアローズ「お、お願いします……!」

ソニア「前よりは少し控える……が、あくまで前よりはって話だ」

ソニア「ジーク式の鍛錬よりかは厳しくいくから、覚悟しときな!」

ジーク傭兵団「「はいっ!!」」ビシィ!



ユージーン「……」ソローリ…

ネーロ「……何をしているんですかユージーンさん?」

ユージーン(逃げるんだよ……! あの赤鬼の鍛錬は普通じゃねぇんだ!)ヒソヒソ…

ネーロ(さっき、目をつけられているようにも見えましたけど……)ヒソヒソ…

ユージーン(言わないでぇ……)



ソニア「よし! んじゃあ早速行くぞ!」バッ!


……

――

855 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:28:10.98 ID:8i5lhrgk0
スキル獲得鍛錬(ソニア主導ボーナスあり)

1ジーク&リアローズ
コンマ82

ジーク:レベル323+8×2+15=354
リアローズ:レベル268+2×2+15=283

――


ソニア「おらジーク! 弛んでんぞぉ!」ブオン!

ジーク「うおっ!? だ、団長!?」ガキィン!

ソニア「なんだ!」ブオン!

ジーク「き、鍛えて欲しいとは言ったが……!」サッ!

ジーク「2対1で団長と模擬戦だなんて、聞いてないぞ……!?」

ソニア「今さっき教えただ……ろっ!」ゴッ!

ジーク「ぐおお!?」ギィン!

リアローズ「ジークさん!? ……フラネッタ!」ギュリン!

フラネッタ「……!」ブオン!

ソニア「っとぉ!?」ガギィン!

ソニア「へっ……ジーク、お前よりもお姫様の方がこっちの隙を狙うのは上手いかもなぁ?」

ジーク「くっ……! リアローズ、前に出過ぎるな! 俺が出る!」ダン!

リアローズ「……! 援護します!」ギュリィ!


ソニア(……なあ、ジーク。お前は本当に強くなったよ)

ソニア(それにこのお姫様もだ。大人しいなりして、国を目の前で滅ぼされた悔しさをしっかりと糧にしてやがる)

ソニア(冷静に動け。お前達なら、俺も倒せない相手じゃなくなっているんだ)

ソニア(……敵はあの龍よりもさらに強い。だからお前達ももっと強くなれ)


ジーク「うおおおぉぉぉ!」ダン!

リアローズ「たあぁぁ!」バッ!


ソニア(一人一人じゃ届かなくても、お前達全員が力を合わせれば、きっと……!)



……

――
856 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:32:04.74 ID:8i5lhrgk0
2リュノ&リーチェ
コンマ22

22(ゾロ目:スキル習得)

リュノ:レベル199+10×2+15=234
リーチェ:レベル306+10×2+15=341

――


ソニア「さて、次は……」


ゴゴゴゴゴ…


ソニア「んおっ!?」


リュノ「……ソニアさん、全力で行かせて頂きますよ?」チャキ…

リーチェ「……お母様の為にも、私達は……!」チャキ…


ソニア(そうか、この子達は……)

ソニア「……かかってきな小さなお姫様達!」バッ!

ソニア「俺は逃げも隠れもしなぁい! その悔しさ、全部俺に打ち込んで来い!」

森国姉妹「「はいっ!!!」」キィィィィン!

ソニア(凄まじい魔力だ。女王を、母親を痛めつけられた怒り……)

ソニア(だが、それだけじゃない。これは……)


リュノ「――お母さんの想いは、私が引き継ぎます!」キィィィン!


パキパキパキ!


ソニア「っ!? 樹と氷の二重結界か!?」

ソニア(こりゃ、かわしたり回復したりってのが出来なそうな……ん?)



リーチェ「私だって……森国の為に、そしてジークさん達の為に!」キィィィン!


ソニア(なんだ、あの光……妖精の羽が片側だけ巨大化したのか……!?)ザリ…

ソニア(……! これは、本気でかわせねぇ!?)


リュノ「今ですよ、リーチェ!」

リーチェ「はいっ! てりゃあああぁぁぁぁぁぁぁ!」ギュパン!


ソニア「うおあああああぁぁぁぁぁぁ!?」ドガアアァァァァ!


ソニア(いってぇ!? だが、この力……! 公国の奴らに、思いっきりぶつけてやんな!)


――
857 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:33:13.69 ID:8i5lhrgk0
――


※リュノのスキルが統合強化&新規取得!

★『緑姫の樹牢』★
防御状態時、補正+30
戦闘時一度だけ、★を含む敵の回避、逃走スキルの発動を無効化する
さらに次ターン敵の戦闘判定に−30の補正をかける

★★『相伝・樹氷領域』★★
氷属性。戦闘時自身に常時補正+30、敵に常時−30の補正を与える
優勢判定を得た時、敵の回復行動と回避行動を無効化する
さらにコンマが偶数であった場合は敵の★を含む回復行動と回避行動を貫通する必中攻撃となる
また氷属性の攻撃を受けた時、劣勢判定値を1減少させ、さらに回復無効の能力を受け付けない


※リーチェは『妖光一閃』を取得した!

★『妖光一閃』★
優勢取得時、一度だけ発動
敵の★を含む防御、回避、回復を貫通する3劣勢を与える


――
858 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:39:51.99 ID:8i5lhrgk0
3セレスティア&マリリン
コンマ04
セレスティア:レベル171+1×2+15=188
マリリン:レベル255+4×2+15=278

――


ソニア「いやぁ、久々にかなりいいの貰っちまった」

ソニア「それじゃあ次は、公国のお二人さんの番だな」


セレスティア「信じられない……連戦しているのにまだこんな余力がありますの!?」

マリリン「うーん、わかってはいたけどソニアさんってやっぱり凄い……」

ソニア「これでも修羅場はいくつも潜り抜けているからな」

ソニア「これくらいじゃ、まだまだへこたれるわけにもいかないんだよ」

セレスティア「……」ゴクリ…

マリリン「……」ゴクリ…

ソニア「……お前達も、そうなんだろう?」

セレスティア&マリリン「「!!」」

ソニア「公国の将軍に、お姫様……それが一介の傭兵団に属するってのは、あっちのお姫様達以上に異質だ」

ソニア「なんせ圧倒的優位だった筈の公国の地位を蹴ってるんだからな」

セレスティア「それは……」

ソニア「前にも言ったが、詮索はしない。だが、その強い想いだけは汲んでやれる」

ソニア「……二人とも、本来は前線で戦う感じじゃないな。お姫様の方は双剣って攻めの姿勢が強そうだが」

ソニア「まだ、体力が追いついてないって感じか? お前さんは基礎体力をみっちり上げてやる」

セレスティア「お、お願いします!」バッ!

ソニア「そんで将軍さんには……俺がこのお姫様をどんどん殴りに行くから、それをかわせるような上手い指示を出してやれ」


セレスティア&マリリン「「……え?」」サァ…


ソニア「んじゃ……おらぁ!」ブオン!

セレスティア「ひぃっ!?」サッ!

ソニア「おら! 大きくかわすと余計な体力を使う! 回避の時も最小限の動きに留めないと身がもたねえぞ!」ブオン!

セレスティア「わ、わかりました!? で、でもマリリン将軍、指示をお願いしますのぉ!?」サッ!

マリリン「ま、待っててセレスティア様!? えっと、えっと……そうだ! こう動けば……!」

マリリン「いや、待てよ? みんなでこう動いて……あ、これなら……」ブツブツ…

セレスティア「マリリンさーんっ!?」


――

※マリリンは『陣形修復』を取得した!

★『陣形修復』
防御状態時、補正+20
さらに戦闘中に敵増援が現れた場合、判定を無視した攻撃及び奇襲を無効化する

――
859 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:44:10.06 ID:8i5lhrgk0
4イアン&ミナ
コンマ07
イアン:レベル219+1×2+15=236
ミナ:レベル192+7×2+15=221

――


ソニア「いやぁ、わりと本気で殴りに行った時もあるけどしっかりかわしてくれたな」

ソニア「さて次、と言いたいところだったんだが……」チラ…


イアン「……」ドキドキ…

ミナ「……」ドキドキ…


ソニア「……」ジー…


イアン「……」ドキドキ…

ミナ「……」ドキドキ…


ソニア「…………」ジー…!


イアン手&ミナ手「「……」」ギュ…


ソニア(こいつら、まさかとは思うが……)ヒク…


ソニア「……」

ソニア「よし。お前達はジーク達と同じ方式で行こう」

イアン&ミナ「「!?」」

ソニア「あの二人ほどしっかり攻め込んでこなくてもいい。俺から一本取れれば、それでいい」

イアン「……」グッ…

ソニア「舐めるな、という気持ちもわかる」

ソニア「だが、もうわかっているんじゃないか?」

ソニア「……幸せってのは簡単に手に入るもんじゃない。手に入ったら入ったで、今度はそれをいつ失うかもわからない」

ミナ「!!」

ソニア「だから、それを奪われないようにするしかない。強くなるしかない。負けても、生き延びて……手を離さないようにするんだ」

ソニア「……いくぞ」スッ…

イアン「……参ります!」ジャキン!

ミナ「……私も!」バッ!


……
860 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:49:34.20 ID:8i5lhrgk0
イアン「でぇい!」ブオン!

ソニア「……」ヒラッ…

イアン「ぬぅん!」ビュオ!

ソニア「……っと」サッ…

イアン「くっ……!」

イアン(やはり、ソニア殿は強い……!)

イアン(しかし、だからといってここで折れるわけにはいかぬ……!)ググ…!

ソニア(……いい眼だ。確かな信念を感じる)

ソニア(だが、それだけじゃ……大切なものは守りきれないぜ?)



タン…



ミナ「ええーい!」ブオン!


ソニア「うおっと!?」サッ!

イアン「ミナ!?」ハラハラ


ミナ「っ、私も……」

ミナ「私も、皆さんの為に……イアン様の為に、戦いますからっ!」チャキ!


ソニア「こいつは驚いた。前よりも数段鋭くなってやがる……」

ソニア(だが、まだ俺に当てるには――)


ミナ「……」キィィィン…

ミナ(神よ、どうか私に……勇気を!)


ソニア「っ!?」グラ…


ミナ「! 今です!」ブオン!


ドガァ!


ソニア「っ……はは! こいつは見事に一本取られちまったな!」

ミナ「や、やった……! やりましたよ、イアン様!」

イアン「ミナ、頼むから無茶はやめてくれ!?」

ソニア(しかし、なんだ今の一撃は? まるでこの子の想いに本当に神か何かが応えでもしたような……?)


――


※ミナのスキルが統合強化&新規取得!(一線越え恩恵有)

★★★『神祈・望む未来』★★★
戦闘時、一度だけ発動
自軍に不利なコンマが出現した場合、そのコンマをゾロ目以外の自軍の有利な値に変更する
このスキルは敵の全てのスキルの影響を受けないで発動する

★『アースクラッシュ』
攻撃状態時、補正+40
優勢取得時、コンマ一桁が3か9なら敵にスタンの状態異常を与える


――
861 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/07(日) 23:52:27.82 ID:8i5lhrgk0
――

……


ソニア「ふぃー……」コキコキ…

ソニア「流石に、ちっとばかし疲れたな」

ソニア「だが前よりも強くなっててくれて、嬉しかったぜ!」

ソニア「その調子で、公国の奴らをぶっ飛ばしてやんな!」




ジーク傭兵団「「」」チーン…




ソニア「はははは! なんだよもうへばっちまったのかみんな?」

ソニア「俺も結構身体の節々が痛い気がするけど、まだまだ元気だぜ!」


クリス「」ガタガタ…

クリス(お、恐ろしい……)

クリス(ジーク殿の言う通り、私如きにはまだ早すぎる鍛錬だ……)

クリス(ミリア殿がいれば、私も身の丈にあった訓練ができるかもしれないんだが……)


ソニア「……」チラ…


クリス「!?」ビク!



ソニア「――そうだ、お前も逃がさねえからなユージーン?」ギロリ


ユージーン「ひええぇぇぇぇぇ!? こいつまた俺に目をつけやがった!?」ガタガタ…

ネーロ「だから言ったじゃないですか。それに、あれはあなたが笑ったのが悪いのですから――」




ソニア「――あとそこのまるで鍛えてない嬢ちゃんも、なんか腹立つからまとめて鍛えてやる。来な」クイクイ





ネーロ「………………はい?」




……

――
862 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 00:00:27.93 ID:m9FVhs0O0
――
5おまけ・ユージーン&ネーロ
コンマ91
ユージーン:レベル94+9×2+15=127
ネーロ:レベル15+1×2+15=32

――



ネーロ「」ビクン、ビクン!



ソニア「……想像を絶する程にだらしねぇなぁ……」

ソニア「これなら灰色髪のちっこいお姫様の方が、まだ頑張れたんじゃねえかな……」

ソニア(やっべぇ、ここまでとは思ってなくてやりすぎちまったか……?)

ソニア(だが、こいつもだが気になるのは……)



ユージーン「はぁ、はぁ……!」ザッ…



ソニア(まさか、こいつがここまで喰らいついてくるとはな)

ソニア(特に強い原動力があった森国のお姫様はともかく……)

ソニア(お世辞にも戦闘向きとは言えないこいつが、今日一番粘っている……?)

ソニア(一体何が、こいつを動かしているんだろうな……)


ユージーン「へ、へへ……!」フラ…

ユージーン「なんだよ、前の時よりも、本当に温くなったみてぇだなおい……?」ヘラヘラ…


ソニア(それは、前よりもお前が強くなっているからだよ)

ソニア(あんだけ逃げ腰の癖に、前回も俺の鍛錬から逃げなかったしな……)


ユージーン「これでおしまいか?」

ソニア「あ、ああ。これくらいでいいだろう」

ソニア「あいつがちょっと心配ではあるが」


ネーロ「」ビクン、ビクン!


ユージーン「……」


――

ユージーン追加特殊判定
↓1コンマ二桁
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:01:35.69 ID:Bl/BXiygO
頑張れユージーン
864 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 00:08:39.13 ID:m9FVhs0O0
ユージーンの奮起

69>50

※基準値を上回った為、鍛錬追加志願!

※コンマ二桁+一桁分追加レベルアップ

ユージーン:レベル127+6+9=1 4 2

※この世界での明確な強者の基準値、レベル140を突破しました!

※これにより……?

――

判定を取った辺りで今日はここまで
ここにきてゾロ目を取った森国姉妹もですが、奇跡的な滑り込みという意味ではユージーンの方が凄いかも……?
一部プロットの練り直しなども必要になってきていますが、これで自由安価鍛錬も終了。
長い道のりでしたが、次回よりいよいよ公国に向けて進軍となります

本日もありがとうございました!
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:10:35.57 ID:tr93vZcVo
おつおつ
出世という面では一番の成長株じゃないかユージーン
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:11:23.14 ID:Bl/BXiygO
おつおつ
さりげにミナの追加スキルが相当デカい気がする
ゾロ目以外に変換するからポラリスのゾロ目返しの対象外だし
867 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:15:41.58 ID:iicedYpK0
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 00:21:00.58 ID:BhqemloQO
おつー
ユージーンここで決めるのはカッコいいな!しかも他の面々も

リュノ→偶数で回避と回復貫通だからリーチェと組めば偶数時に必中攻撃発生。回復無効も防御可能に
リーチェ→ジークに次ぐ高火力。奇数コンマでも放てる強力な貫通攻撃
マリリン→戦闘時の増援(多分ゼルガー?)への対処
ミナ→コンマ書き換えって普通にチートレベル。個人スキルと合わせて敵の奇数ゾロを2回まで無効化できる

これは負ける気がしない
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 01:13:37.49 ID:3Gr6Yj5w0
乙です!
ユージーンめちゃくちゃかっこいいやんけ!
ワンチャン前線入りある?
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 15:08:33.45 ID:DXZhNpOh0



































朝倉未来「こ」




















871 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 15:13:47.27 ID:DXZhNpOh0




































朝倉未来「まともな奴はRIZIN、見てよ」


















872 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/08(月) 15:15:14.74 ID:DXZhNpOh0
































朝倉未来「最強は俺ね」



























873 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします :2021/11/08(月) 15:16:27.33 ID:DXZhNpOh0


































朝倉未来「お前らさ、この大人気スレよろしくマジで」




























874 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:30:44.74 ID:m9FVhs0O0
こんばんはー
遅くなりましたが、とりあえず滑り込んだユージーンから再開です
多数決はまた後日
875 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:31:53.77 ID:m9FVhs0O0
ユージーンの奮起

69>50

※基準値を上回った為、鍛錬追加志願!

※コンマ二桁+一桁分追加レベルアップ

ユージーン:レベル127+6+9=1 4 2

※この世界での明確な強者の基準値、レベル140を突破しました!

※これにより……?

――


ユージーン「ネーロちゃんはすぐに潰れちまったし、俺達はみんなほど時間使ってないだろ?」

ユージーン「……ネーロちゃんの分の時間、俺に使ってくれよ」

ソニア「……!」

ユージーン「……追加講習は有料だったりするのかねぇ?」ヘラヘラ

ユージーン「自慢じゃねえが、俺ってば結構貯金はする方だぜ?」

ソニア「……別に、金はとらねえよ」

ソニア「だが、俺を前にしてそれを口にする覚悟はできているんだろうな?」

ソニア「いや、答えなくていい。お前が口に出した瞬間に俺は承諾している」


ソニア「――お望み通りに、もう少ししごいてやるよ!」グッ!


ユージーン「っ……!」ゾク…!

ユージーン「……」チラ…


ネーロ「」ビクンビクン!


ユージーン「……」チラ…


ジーク傭兵団「「」」チーン…


ユージーン(誰も、俺を見ちゃいない。見てるのは、この赤鬼だけだ)

ユージーン(あーあ……)

ユージーン(何やってるんだろうなぁ、俺……)


ソニア「行くぞ!」


ユージーン(がらでもねぇ……)

876 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:32:30.08 ID:m9FVhs0O0
ユージーン(こんな状況、ちょっと前までの俺ならすぐに逃げ出していた)サッ!


ドォン!


ユージーン(模擬戦たって、俺じゃ万が一にも勝ち目はない。一撃も与えられない)

ユージーン(完全な詰み。逃げ出したって、誰も怒らない筈だ)

ユージーン(なのにどうして俺は、わざわざ相手が終わりだと言ってくれたこの地獄のような時間を延長した……?)バッ!


ドガァ!


ユージーン(終わっとけば、みんな疲れているだろうから眠ることを選ぶだろう。俺だってそうする)

ユージーン(誰かに狙われずいびきかいて寝られることの、なんて贅沢なことか……!)タン!


ズガア!


ソニア(こいつ、まだこれだけ俺の攻撃をかわせるだけの体力が残っているのか……)

ソニア(目が細くて相変わらず感情が読みにくい奴だが、これは……)


ユージーン(ああ、なんで俺はこんなことをしているんだろう?)

ユージーン(もう、姫様から大金を受け取れるのは確定しているんだ。無理をする必要なんてないじゃないか)

ユージーン(金を貰ったら、もう面倒な傭兵も辞めちまえばいい。どこか森国の端っこで、のんびり暮らせばいい)

ユージーン(腑抜けだ守銭奴だ、言わせたい奴には言わせておけばいい。俺は全然そんなこと気にしないしな)

ユージーン(なぁ、俺……)

ユージーン(俺は、そういう男だったろ? そうやって生きてきて、生き延びてきたんだから)

ユージーン(俺の立ち回りは……生き方は、間違っていなかった。そうだろう……?)


ソニア「――おらぁ!」ブオン!

ユージーン「ってあっぶねぇ!?」サッ!

ソニア「気を抜くと死ぬぜ!」


ユージーン(ああ、くそ……)

ユージーン(……わかっている。本当は全部、わかっているんだ)

877 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:33:08.37 ID:m9FVhs0O0
ユージーン(世の中、金は大事だ。これは誰がなんと言おうと、絶対にゆるがねぇ)

ユージーン(国をまわすのにも金はいる。この眼の前の怪物でさえも、傭兵業で金を稼いでいる)

ユージーン(金がなけりゃ美味いもんも食えねえ。酒も飲めねえ。誰も生きていけねえ……)

ユージーン(だから俺は、金さえ貰えれば何でもやった。金があれば、何でもできるんだから)

ユージーン(……)

ユージーン(そう、思っていた筈なんだがなぁ……)


ユージーン「だああぁぁぁぁぁ! ちくしょおおぉぉぉぉぉぉぉ!」ジャラァ!


ソニア(……鎖か! 距離を保って飛ばせば、俺の攻撃範囲外からも一撃を当てることができる!)サッ!


ユージーン「ちっ……!」ジャラ…!

ユージーン(はは、我ながら拙いもんだぜ……)

ユージーン(ずーっと、誰かを囮にして後ろから攻撃してたからなぁ……)

ユージーン(戦いの相棒なんて、使い捨てだった。いつ俺を裏切るかもわからないなら、先に切り捨てるべきだ)

ユージーン(勝てなくていい。逃げ帰って、情報だけでも届ければ金は貰えるんだからな)

ユージーン(……だから、手に入るのはいつも『金だけ』だったんだ)

ユージーン(……こんな、俺を受け入れてくれるような『居場所』は、手に入らなかった……!)


ユージーン「なろぉ……!」ジャラララ!

ソニア「っと!」サッ!

ソニア(……なるほどな)


ユージーン(それだけじゃない。料理の腕前だの、ブツの大きさだの……)

ユージーン(くだらねぇ、必要のないようなもんだと思われても……金で手に入るもんじゃない)

ユージーン(……ワイバーンまで持ち出して、危うく殺しかけたっていうのに、ジークの奴は俺を殺さなかった)

ユージーン(俺みたいな存在とは無縁だったろう鉄国と森国のお姫様すら、俺を受け入れてくれた)

ユージーン(……お人好しばかりで、時々俺の心を抉りにきたりもするが……それも気にならない)

ユージーン(余計な考え事をしないで、本気で笑って馬鹿なこともできて……今までの俺からすれば、信じられないような場所)

ユージーン(……俺は、この傭兵団に愛着を持っちまってるんだなぁ……)


878 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:34:03.74 ID:m9FVhs0O0
ユージーン「ったく、誰か笑ってくれよな……!」ジャララ!

ソニア「何をだ……!?」バッ!

ユージーン「今の俺をだよ!」ジャラァ!


ユージーン(……そう。俺はがらにも無く、ただ一つの場所にこだわりを持っちまった)

ユージーン(それが、儚いもんだってのをわかっていながら……)

ユージーン(ジークは同業者だからともかくとして……)

ユージーン(他は各国のお姫様ばかり。みんな、戦争なんかなきゃ戦う必要も無いような人達ばかりだ)

ユージーン(それに騎士団長にシスター……鉄国の本格的な復旧に駆り出されるのは目に見えている)

ユージーン(あいつは……多分、自分の道を突き進むだろう)

ユージーン(そう。俺は……戦争が終われば無くなるような、幻のような傭兵団にしがみついている)

ユージーン(……誰かが欠けたら、きっと今の空気は無くなっちまう)

ユージーン(俺が逃げ延びても……それで誰かがやられちまうことを、恐れている……)

ユージーン(ああ、信じられねえ。だけどある意味で、金に目が無い……強欲な俺らしい願いなのかね?)

ユージーン(俺は、死にたくない。今の仲間の誰にも、死んでほしくない……全員で、生き延びたいと願っちまってる)

ユージーン(でも、それが叶うかは怪しいところがある。敵はあの大公様と金色の龍なんてとんでもない奴らだ)

ユージーン(勝てないかもしれない。危なくなったら逃げればいい……でもきっと、あいつらは誰も逃げない)

ユージーン(傷ついて倒れても、最期の時まで……仲間と共に戦う)

ユージーン(なのに、俺は……俺は……!)


ダン!


ユージーン「――逃げられるわけがねぇってんなら! 最後はいちかばちか突っ込むしかない!」

ユージーン「姫様達もミナちゃんも……! 俺よりちいせぇ女の子達が身体張って公国に挑もうってしてるのによぉ……!」バッ!

ユージーン「何かと理由つけて、俺だけが逃げ続けるなんて、そんなの……!」




ユージーン「――俺も同じ傭兵団の仲間だって、胸を張れねえだろうがよおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ジャララララララ!



ソニア「……!」

ソニア(もう一本……!)バッ!



バチィ!



ソニア「っ……」

ユージーン「へ、へへ……」

ユージーン「たまには逃げるの堪えて、頑張ってみるもん……だな……」ドサ…


ソニア「……大したもんだよ、ユージーン」


……

――
879 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:38:13.81 ID:m9FVhs0O0
――

……


ユージーン「う……」ムクリ…

ユージーン(俺……ああ、そうだ。無理に身体捻って鎖を当てにいったんだっけか)

ユージーン(最後のあれは……夢か?)


ソニア「お、起きたかユージーン」


ユージーン「うおぁ!?」ズザ!

ソニア「おいおい、俺をバケモンでも見る様な目で見んじゃねえよ」

ユージーン「実際そうだろうがよ!? お前は――」

ソニア「……そんなバケモンに、お前は一撃を与えて見せたんだぜ?」

ユージーン「……へ?」

ソニア「……お前も、強いよ。もっと胸を張って生きな!」バシバシ!

ユージーン「ってぇ!? 説得力まるでねえぞ!?」

ソニア「俺の鍛錬に一番くらいついてきたんだ。もうそこらの奴には負けねえ力はついている筈だぜ?」

ソニア「ま、たった数日で日頃から鍛え続けて実戦経験積んできた奴らには届かないだろうけどな」

ユージーン「んなことは俺が一番わかってるっての……」ハァ…

ソニア「……なあユージーン。お前、ジーク達と一緒に戦いたかったのか?」

ユージーン「……」

ソニア「……一口に傭兵って言っても、腕っぷしだけが全てじゃないのはわかるよな?」

ユージーン「ああ……」

ソニア「ジークの兄貴分だったイリアスも、傭兵団の中では一番弱かったが……隠密行動は誰よりも上手かった」

ソニア「それぞれの持ち味を生かす……お前の場合は、逃げ足か。それじゃ駄目だったのか?」

ユージーン「……俺も、それでいいと思っていたんだよ。実際に、この逃げ足だけは自慢だしな」

ユージーン「でもよ……こうしてギリギリまでみんなが鍛錬に打ち込んで……」

ユージーン「これから公国に乗り込むんだって時に……」

ユージーン「……この戦いから逃げたら、俺はきっと後悔すると思った」

ユージーン「今までさんざ逃げ続けておいて、どの口がって言われるだろうが……」

ユージーン「せめて、せめて……この傭兵団の、最後の仕事からは……逃げたくなかったんだよ……」

ユージーン「馬鹿みたいだろ? 笑ってくれよ……」

ソニア「なるほどな……」



ソニア「――だそうだぞ、お前達?」ニヤリ
880 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:45:28.08 ID:m9FVhs0O0
ユージーン「なっ……!?」バッ!





イアン「……今のお前を笑う者は、ここにはいない」

マリリン「ふふー♪ こういう笑い方はするけどねー♪」ニコニコ

ミナ「ユージーンさんの勇気、きっと神も見ておられます……!」

リアローズ「うん。ソニアさんを相手に一人であんなに頑張って……凄かったよ!」

セレスティア「ええ。あのシャリオにも臆さなかったあなたの強さ……改めて、拝見させていただきました」

リュノ「ユージーンさんは、もっと自信を持っていいですよ。私よりも前から、傭兵団で頑張ってきたのでしょう?」

リーチェ「そうですよ。私達が旅立った頃から、一緒に頑張ってきたではありませんか」ニコニコ

ネーロ「……かつてのあなたとは、違うのですね」プルプル…

クリス「ああ。ジーク殿との出会いが、お前を変えてくれたのだろうな……」パチパチ…


ユージーン「な……あ……!? ど、どこから見ていた、聞いていた!?///」




ジーク「……」フッ…




ユージーン「ちょ、大将!? なんだよその似合わない顔はよ!?///」

ジーク「悪いな。俺もこの感情を上手く表情に出来ないのかもしれない」

ジーク「だが……これはきっと、嬉しい感情だな」

ジーク「……俺もお前と同じだユージーン」

ジーク「この傭兵団に、愛着が無いわけがないだろう?」

ユージーン「く……///」

ジーク「お前もそんな感情を持ってくれたことが、ただ嬉しい」

ジーク傭兵団「「うんうん」」

ユージーン「ぐああぁぁぁぁ……!」ガクリ…

ユージーン「ち、違うんだ! 戦っているうちについ熱くなっちまったからで……」アセアセ…

ネーロ「……逃げればよかったのでは?」プルプル…

ユージーン「この鬼が逃がしてくれなかったの! あとネーロちゃん辛いなら座っときな!?」

クリス「おっと、残念だがその逃げ道は塞がせて貰おうかユージーン」

ユージーン「!?」

クリス「私はソニア殿の鍛錬を受けれていない……つまり、元気なまま全ての様子を眺めていたんだ」

クリス「いや、流石に驚いたぞ? あのユージーンがまさか、自らさらなる鍛錬を望むとは……」

ユージーン「クリス様やめてぇ!? なんなんだよこの恥ずかしさはよぉ!?///」
881 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/08(月) 23:56:27.26 ID:m9FVhs0O0
セレスティア「恥ずかしがる必要はありませんよ、ユージーン」

セレスティア「あなたは確かに、お金に執着する逃げ足自慢の傭兵だったかもしれません」

セレスティア「それは、雇い主の私が一番知っていると思います」

ユージーン「う……」

セレスティア「そしてあなたも、私の人となりを見てきたでしょう」

ユージーン「ええ、まあ……」

セレスティア「……今の私は、あの頃よりも少しは変われたかと思います」

セレスティア「罪が消えるわけではありませんが、良き方向に」

セレスティア「……人は変わることができる。あなたにも、それが訪れただけ」

セレスティア「シャリオも認めているのですから、あなたは前から勇気ある人ですよ」クスリ

マリリン「うんうん♪ ユージーン、覚えてる? 前に鉄国で二人っきりで――」

ユージーン「あー! あ゛ー! 何も聞こえなーい!」ワタワタ!

イアン「ふ……諦めろ、ユージーン」

イアン「誰も笑う者はいない。むしろ、喜んでいるのだから」

ジーク「ああ」フッ…

ユージーン「くそぉ……」

ユージーン「……いつまでも気にしている俺が馬鹿みたいじゃねえか」ハァ…

ユージーン「……」

ユージーン「なあ、みんな?」

ユージーン「聞かれちまった以上……もう正直に言うぜ?」



ユージーン「――役立たず、足手まといになる可能性は高い」

ユージーン「――帝龍はこっちの人数にあわせて強くなるからな」

ユージーン「――おまけに鍛えてこなかったから、体力はともかく技もろくにない」

ユージーン「――それでも、頼む……」



ユージーン「――公国では、俺も一緒に戦わせてくれないか……?」




ジーク「ユージーン……」


……

――
882 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/09(火) 00:02:08.79 ID:dK9PL9Nu0
――

ユージーンの分岐路に到達したあたりで今日はここまで
ユージーンはレベル上昇に伴い

・傭兵団前線入り(警戒等はクリスとユリーカが引き継ぎ)
・スキルは少ないが、鎖刃による援護攻撃持ち

or

・傭兵団後方警戒続行(警戒技能上昇により、一部罠判定を緩和)
・ジーク達が窮地の時も、逃走し誰かに情報を伝えられる

の道に分かれます。
後日こちらを多数決で決めたいのですが、
少々今週は立て込んでいて更新がいつも以上に不安定になりかねませんので
事前告知→翌日に多数決の形をとらせて頂きたいと思います

本日もありがとうございました!
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 00:13:53.32 ID:j1Pr5WuUO
おつ。展開的には前者だろうが後者にしたくて迷う。
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 00:17:55.98 ID:arum48l4o
おつおつ
にやにや!
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 00:19:30.54 ID:WK9+LntTO
おつおつ
悩ましいが個人的には警戒かなぁ
特にネーロは罠で即死レベルだから念には念を入れたい
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 00:24:28.15 ID:8I1KSQ/iO
乙ー
最初は下手すりゃ殺処分すらされかねなかったユージーンがこんなに輝くなんて
個人的には前線入り推したいけどスキルって事前に見れるかな?
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 00:31:34.74 ID:kpB2yqbb0
乙です!
個人的には前者がいいなあ…!
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 01:27:49.68 ID:vmrqWpsv0

例えば、大ボス級の敵(エルクラッドやポラリス等)と戦う時だけユージーンも戦闘に参加、みたいなのは流石に都合良すぎかな?
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 19:25:25.40 ID:H148z+uS0
ジーク達+ユージーン
レベル合計2277+マリリン声援+90=2367
戦闘補正約700
シャリオ
レベル900+廉貞の蹂躙210×8=2580
戦闘補正350?

で今ならシャリオにも勝てそう=どの帝龍相手でも勝てるからユージーンの危惧してる足手まとい化は無さそう
罠というかネーロ筆頭にキャラの死亡発生がチケットで回避できるならユージーン前線の方がスキル増えて有利になるかな?
(ポラリスかエルクラッドはチケット使用にカウンター持ち)
890 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/09(火) 19:39:57.16 ID:T3WY0ia20
ホンマこの人の作品はいちいち女性キャラに負けないレベルで
男性陣が魅力的なのが良い
891 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/11(木) 23:53:19.09 ID:Kya0M7MD0
間が空いてしまいましたが、明日の22時くらいに告知後ユージーンの投票を開始したいと思います
お時間のある方はよろしくお願いします

>>886
確かに参考に必要でしたね。失礼致しました
以下がユージーンのスキルになります↓

※前線の場合
★『チェイスチェイン』
攻撃状態時、補正+15
優勢取得後の追撃が発生した場合、その成功率を5上昇させる
★『エスケープチェイン』
戦闘時一度だけ、敵の追撃判定を確定停止させる
さらにその後逃走判定に補正+10を得る

※後方警戒の場合
★『生存欲求』★
散策、一部イベントのマイナス判定を−30緩和させる
さらに敵の奇襲を無効化し、罠の判定を−30緩和させる


>>888
流石にそれは難しいですね。どちらか一方のみです

>>889
正直シャリオの能力公開に追い込まれたのはこちらからは結構痛手だと痛感しています
逆算されると帝龍の強さが確実にシャリオ以下ってわかっちゃうんですよね……
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 00:28:31.39 ID:gKNeRD5go
ういー
893 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 00:34:10.24 ID:1PmUuTQqO
悩むなこれ
マイナスイベと罠を回避しやすいのはでかいけど前線入りも戦闘補正にリアローズのスキル合わせて追撃翌率+15ならゼルガーとか相手にも90パーで命中するってことだよね?
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 16:16:10.72 ID:ArX/SiHx0
どっちも状況的に欲しいスキルだからなー超迷う
895 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 17:57:57.67 ID:yUDXJL1rO
前衛にすれば戦闘と追撃判定安定化させられるし、後衛にすればイリアスの強化罠判定を緩和してネーロの即死を防げる
正直言うと前作のマックスみたいなあと一歩のところで届くか届かないかに直結しそうで本当に悩ましい
896 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/12(金) 22:07:41.76 ID:Z6f4mUyl0
こんばんはー

それでは15分後に↓1〜5で多数決を行いたいと思います
なお申し訳ありませんが、今日も更新はお休みです……

>>893
その通りです
敵が最低保証25なら、コンマ10以上で追撃命中となりますね
897 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/12(金) 22:23:37.03 ID:Z6f4mUyl0
それでは

ユージーン前線or後方多数決
↓1〜5多数決コンマ(日付変更まで)
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:24:02.19 ID:yUDXJL1rO
悩むが後方で
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:24:26.84 ID:ArX/SiHx0
ものスッゴくなやんだけど1かなぁ
900 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:24:32.65 ID:Ryh6uZZNo
前線
901 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:24:33.21 ID:12r4a3LzO
前線で
902 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:25:09.84 ID:KXqPjqi70
2
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:25:30.46 ID:ArX/SiHx0
ごめんなさい一じゃない一応全選手で
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:26:07.70 ID:ArX/SiHx0
全選手じゃなくて前線で!!
ごめんなさい
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:26:31.08 ID:KXqPjqi70
2じゃない後方だった
906 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/12(金) 22:30:13.10 ID:Z6f4mUyl0
思ったより埋まるのが速かったですね
あとすみません、番号はこちらで振っておくべきでした
割れましたが

ユージーン、ジーク傭兵団前線入り

ですね
明日には今の案件も片付いて更新を再開できると思いますので、よろしくお願いします
ただそろそろ次スレのことも考えないとな……

ご参加ありがとうございました
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 22:34:24.49 ID:12r4a3LzO
リアル大事にね
ユージーンには頑張って貰いたい
908 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/12(金) 23:32:11.43 ID:gKNeRD5go
おつあつ
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 00:01:43.25 ID:IRgcIYTl0
乙です!
投票参加し損ねたけど前線入りで良かった!!
910 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:47:27.52 ID:+JyWsHzO0
こんばんはー

遅くなりましたが、公国出発へ向けてぼちぼち再開です
911 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:48:27.49 ID:+JyWsHzO0
ユージーン、ジーク傭兵団前線入り

――


ジーク「……一つだけ、条件をつけよう」

ユージーン「な、なんだ?」

ジーク「……俺は『生きる』。お前も、『生きろ』」

ユージーン「!!」

ジーク「もっとも、お前は言われなくてもそうするだろうがな」

ジーク「改めて、よろしく頼むぞユージーン」スッ…

ユージーン「……ああ、任せなって大将!」ガシ!



ネーロ「……人は、変われるものなのですね」

ネーロ(時にそれは『変わってしまった』ということにもなってしまいますが……)

ソニア「なーにしけた面してんだお前は?」

ネーロ「ひぃ!?」ビク!

ソニア「仲間の成長は、素直に喜んでやりな」

ネーロ「い、いえ彼とは仲間というわけではなく……」

ソニア「深い事情は聞かねえが、お前もジーク達と一緒に行くつもりなんだろう?」

ソニア「ならたとえ一時であろうと、お前も傭兵団の一員だ」

ソニア「そして傭兵団の一員は、仲間であり……家族でもあるんだぞ?」

ネーロ「家族……?」

ソニア「俺の持論だがな。一緒に生き死にを共にして、遠慮なく本音でぶつかれる存在なら間違ってもないだろ?」

ネーロ「私は……」ギュ…

ソニア「……すぐに潰れたが、お前も逃げはしなかった。それは覚悟のある奴の目だ」

ネーロ「!!」

ソニア「だが……その覚悟に潰されるな。そんな時は今のお前の周りを頼れ」

ソニア「あいつらなら、きっとお前にも手を差し伸べるだろうからな」

ネーロ「……ええ。もう、幾度も……」

ソニア「なら、もう俺から何か言わなくても大丈夫だよな?」

ネーロ「……はい」


……
912 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:50:31.40 ID:+JyWsHzO0
ジーク「しかし、あのユージーンがと思うと……」

ジーク「これが、感慨深いというやつだろうか?」

ユージーン「だぁー! くっそ、なんだよ認めてくれて尚も俺を弄るつもりかよ!?」

ジーク「弄ってはいない。この感情を噛みしめているだけだ。そうだろう?」チラ

リアローズ「うん。今のユージーンさん……前よりも、ずっといきいきしてる……」

リーチェ「心からの言葉なんだって、信じられます」ニコニコ

リュノ「そういえばユージーンさん、最初は森国を出たばかりのジークさん達に襲いかかったんですよね?」

セレスティア「お恥ずかしいことに、大元は私のせいなのですが……」

クリス「私がジーク殿の立場だったとすれば、ユージーンはその場で始末していたかもな……」

ユージーン「俺も最初はその覚悟決めてたんだけどなぁ。まさか俺を餌付けしてくるとは思わなかったよ……」

イアン「最初の理由がどうあれ、今のお前が共に戦う決心をしてくれたことは……私も喜ばしいことだと思う」

イアン「安心するがいいユージーン。共に戦う仲間は、私が守ってみせよう」

ユージーン「おっさん……」

ミナ「ユージーンさん、私も戦いは不慣れな身です」

ミナ「一緒に、頑張りましょう……!」グッ!

ユージーン「ミナちゃん……」


ミナ:レベル221←

ユージーン:レベル142


ユージーン(あっれ……おかしいな……?)

ユージーン(なんかよくよく見れば、いつの間にかミナちゃんワイバーン殴れそうな気配漂ってる……)ブル…


マリリン「やったねユージーン♪ ところでさ、前にマリリンちゃんと話した――」

ユージーン「お前それここで言ったらぶっ飛ばすぞ!?」


ネーロ「……今更、照れることでもないでしょう」


ユージーン「ネーロちゃんまで!?」

ネーロ「……以前の言葉を撤回しましょう」

ネーロ「今のあなたは……好感の持てる、立派な人ですよ」

ユージーン「おぉ……///」ドキ…

ユージーン(これは、俺にも春が……!? いやでもネーロちゃん可愛いけど胸――)

マリリン「ユージーン? 女の子は邪念に敏感だから気をつけよーねぇ?」ゴキゴキ!

ユージーン「!?」
913 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:51:27.17 ID:+JyWsHzO0
ジーク「待て待てマリリン。流石にこれ以上の鍛錬続行は身が持たん」

イアン「うむ……私も身体の各所が悲鳴をあげている気がする」

ソニア「ジークの言う通りだな。俺がやったことだが、今日はもう全員休んでおけ」

ソニア「さっきやりあってわかったが、ユージーンの戦いの動きは誰かと共に戦うこと前提のもんだった」

ソニア「傭兵『団』として戦ってきたお前達なら、合わせることも難しくないだろう?」

ソニア「細かい修正だなんだは『公国の安全な場所でもできる』だろうから、慌てる必要は無いと思うぜ」

ユージーン「……」ゴクリ…

ソニア「ただし、お前の経験が他の面々より浅いのも事実だ」

ソニア「『戦うこと』と『警戒すること』の両立を狙おうとするな。戦うって決めたならそっちに集中しろ」

ソニア「幸いにして、代わりにやってくれる人材もいることだしな」チラ

クリス「公国内の地理なら、私も把握している。奇襲などが起きないよう、全力を尽くそう」

ユージーン「あー、そのクリス様? なんか申し訳ありません、俺の我儘で仕事押しつけちまったような……」

クリス「何、元より私がジーク殿達にできるようなことといえばこのくらいの事だからな。気にしないでくれ」

クリス「私も、もう少し強くなれていればジーク殿と共に前線で戦えたかもしれないが……」

セレスティア「そこは、私がお兄様の分まで。私も未熟な身ではありますが、退くことはいたしませんの」

ソニア「はは、公子様達も面白いもんだ」

ソニア「ま、まだ話したいこと、やりたいことはあるかもしれないが……」

ソニア「休息も大事だ。今は休んで……大仕事に備えろ」

ソニア「後ろは気にするな。俺達は俺達の仕事をきっちりこなす」

ジーク「団長……」

ソニア「ジーク。俺はお前に色々と教えてきたが……今は、お前が『団長』なんだ」

ソニア「お前の意思で動け。どんなことも、悔いが残らないようにな」

ジーク「……わかりました」

ソニア「よーし! そんじゃみんなお疲れ! 飲みたい奴は俺が奢ってやんよ!」

ユージーン「まじで!?」

ジーク「お前は一番休め! 団長も控えてくださいよ!?」

ソニア「はは、わりーわりー。つい癖でな」


ソニア(……宴会は、この大仕事が終わってからだな。待ってるぜジーク)


……

――
914 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:52:40.84 ID:+JyWsHzO0
――『いざ、公国へ……』――


……


ソウキ「カタリナ、大丈夫かい?」

カタリナ「ええ、だいぶお休みも貰えたし……」

カタリナ「私が逃げ出したことで、公国でも動きがあるかもしれないし〜……」

カタリナ「そろそろ、向かい合わないと」スクッ…

ソウキ「あまり気負い過ぎないでくれ。頼りないだろうけど、俺もいるからさ」

カタリナ「ふふ、ありがとうあなた」ニコリ

カタリナ「……」スー…

カタリナ「……」フー…

ソウキ「そう、落ち着いて……」

ソウキ「大丈夫さ。森国の民は君のことを慕ってくれている」

ソウキ「リュノとリーチェもいる。だから、大丈夫だ」

カタリナ「ええ……」



……



ジーク「……いよいよ、か」

リュノ「はい。もうすぐ、お母さんがみんなの前に姿を現します」

リーチェ「大丈夫だと、思いたいのですが……」

ジーク「カタリナの容態もだが、それ以上に……」

リュノ「ええ、懸念材料は森国の兵です」

リーチェ「マリリンさん達にも、ご協力をお願いしていますが……いざとなれば」グッ!

ジーク(……俺はあの日、カタリナに欲望を打ちつける森国の兵を見ている)

ジーク(ベルゲの薬が無くとも、忠誠心は時に歪められる)

ジーク(どうなるかはわからない。俺も、動けるようにしておこう……)


……

――
915 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:54:22.14 ID:+JyWsHzO0
――



【森国・地下拠点広場】


ザワザワ…


森国民1「ほ、本当にカタリナ様が……!?」

森国民2「ご無事だったのか……!」


森国兵1「カタリナ様がお戻りになられたのであれば、もう何も怖くない!」

森国兵2「公国軍に、目に物を見せてやりましょう……!」


ザワザワ…


ジーク「……」

ジーク(何事も起こらなければいいが……)



カタリナ「……我が森国の民達よ」スッ…

ソウキ「……」スッ…



一同「「!!」」



カタリナ「こうして姿を見せることが遅れてしまい……申し訳ありません」ペコリ


ザワザワ…


ジーク(カタリナの様子も、森国の民達の様子も今のところは大丈夫そうだ)

ジーク(安堵した様子の者が多い。やはり、カタリナは民に慕われた女王に間違いない)

ジーク(ただ、問題は……)



……
916 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 22:56:55.11 ID:+JyWsHzO0
カタリナ「――そして、捕われてしましましたが……」

カタリナ「公国の勇気ある者……」


ネーロ「……」


カタリナ「そして、見知った者も多いでしょう。ジーク傭兵団の手により、私は生き延びることができました」


ザワザワ!


ジーク(カタリナの民達への説明は、自身が氷帝龍に敗れたことから包み隠さず行われた)

ジーク(ただ一つ、自国の兵士に輪姦されたことを除いて……)

ジーク(そして俺達による救出作戦……残るは、もう……)


カタリナ「……ですが、私は生き延びただけに過ぎないのです」

カタリナ「度重なる強敵との戦い、そして……」

カタリナ「……捕えられた時に、魔力を奪われてしまい」




カタリナ「――今の私は、戦うことができない状態なのです」



森国兵達「「!!??」」



ジーク「!!」

ジーク(やはり、兵士達の動揺が大きい!)

ジーク(これは……)



森国兵1「そ、そんな……」ガタガタ…

森国兵2「カタリナ様が、戦えない……!?」ブルブル…

森国兵3「もう駄目だぁ……おしまいだぁ……!?」ガクブル…

森国兵4「公国軍に、皆殺されてしまうというのか……!?」カタカタ…


カタリナ「……」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
917 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 22:57:14.96 ID:gWC1Ik4n0
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 23:05:40.33 ID:kw4dX3zVO
森国兵にサイヤ人の王子混ざってないかこれ?w
919 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 23:09:46.72 ID:+JyWsHzO0
森国姫+協力者の奮起

>25

96(お母さんに余計な心配はかけられない!やってやりますよ!)>75

※第二基準も超えたため、カタリナの負担0

※逞しくなった娘や心強い味方に肩の荷がおります

――


カタリナ(やはり、私では……)


バッ!



リーチェ「――皆さん、どうか落ち着いてください」


一同「「!?」」

リーチェサマ!?

ザワザワ…


ジーク(リーチェ……相変わらず、よく通る声だ)

ジーク(たった一言で、狼狽える兵士達が動きを止めるとは)


リーチェ「確かに、お母様は力を失っている状態ではありますが……」

リーチェ「それは一時的なものです。いつかは、元のお母様に戻られることでしょう」


ザワ…


リーチェ「……ですが、より強力な軍勢を引き連れる公国がこの場所を発見しないとも限りません」

リーチェ「かつてこの森国を焼いた飛竜と炎帝龍すら、公国の戦力としては中位程度なのです」


ザワザワ!


リーチェ「力がいつ戻るかわからないお母様だけを頼っていれば、森国がどうなってしまうか……」

リーチェ「それは皆さんも、想像に容易いことでしょう。ですから――」


バッ!



リュノ「ああ、もうリーチェ! こういう時は一発がつんと言った方がはやいですって!」

リーチェ「お姉様!?」

リュノ「……」スゥ…




リュノ「――お母さんが戦えない今こそ、自分たちがって奮い立てないんですかっ!?」ビリビリ!




森国兵達「「!?」」ビックゥ!


リュノ「……いえ、皆さんの気持ちもわかります。相手はあの恐ろしい公国軍ですからね」


リュノ「――だから、私がお母さんの代わりにあいつらをブッ飛ばします!!!」


一同「「!!??」」ザワザワ!
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/13(土) 23:13:53.13 ID:o/8FZlNFO
森国の兵のヘタレ具合に対して姫のこの勇ましさよ!
921 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 23:19:46.32 ID:+JyWsHzO0
森国兵1「し、しかしリュノ様……!?」

リュノ「このまま黙ってればやられてしまうんですよ?」

リュノ「ならば、やるしかないじゃないですか!」

リュノ「そもそも、国を焼かれてお母さんも傷つけられて、この私が黙っていられると思います?」

森国兵2「う……確かにリュノ様の性格だと……」

森国兵3「で、でも相手はカタリナ様すら勝てなかったんですよ!? リュノ様でも勝てるわけがない……!」

森国兵4「無謀すぎます! カタリナ様からも――」


リーチェ「皆さん、どうかご安心ください」


森国兵1「おお、リーチェ様! どうかリュノ様を止めて――」




リーチェ「私もお姉様と一緒に、えっと……?」チラ…

リュノ「殴り込みです!」

リーチェ「そう、殴り込みに向かいますので!」



森国兵達「「」」


カタリナ「あ、あなた達……」

リュノ「お母さんは何にも心配しなくて大丈夫ですよ」

リュノ「今まで、沢山頑張って来てくれたんですから。少し休むくらい、許されて当然なんです」

リーチェ「ええ。今度は、私達の番です」

カタリナ「で、でも……」オロオロ

ソウキ「ふふ、あまりリーチェまでお転婆にしないでくれよリュノ?」

ソウキ「それに今の言い方だと語弊がある。ちゃんと説明しないとな?」ニヤリ

リュノ「そ、そうでしたね。えっと……」

リーチェ「では、お姉様に代わり私から……」
922 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 23:30:39.26 ID:+JyWsHzO0
リーチェ「……こほん。失礼致しました」

リーチェ「皆さんの危惧されている通り、私とお姉様の二人だけでは公国は倒せません」

リーチェ「ですが、私達には心強い味方がいます」

リーチェ「先程お母様のお話しにも出てきた、ジーク傭兵団……」

リーチェ「私とお姉様はこちらで偽名を名乗り、傭兵の一人として共に戦って参りました」


ザワザワ…


リーチェ「……団長を筆頭に、皆さんとても信頼できる方々です」

リーチェ「お母様だけでなく、私も……幾度となく救われてきました」

リーチェ「森国の姫としてだけでなく、傭兵ルーチュとしても私は公国と戦う覚悟です」

リュノ「私も、同じくです。それだけの深い恩のある傭兵団、万が一にも公国に寝返ることは無いと断言しましょう」


ザワザワ…


リーチェ「そして……まだ、味方はいます」チラ…



マリリン「はぁ〜い! お姫様達に呼ばれてマリリンちゃん推参〜♪」ピョーン!


セイム&ガルム&キスト「「我らマリリン親衛隊も推参!!!」」ビシィ!



一同「「」」




アッシュ「えぇっ!? そんな派手に飛びで無きゃいけなかったの!?」ガーン!

アッシュ「あ、その……俺も推参、です……///」ススス…


カタリナ「あらあら……」フフフ

923 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/13(土) 23:44:09.81 ID:+JyWsHzO0
リュノ「彼らは、見知った人も多いんじゃないでしょうか?」

リーチェ「この拠点で、私達を支え続けてくださった方々です。そして……」

リュノ「このマリリンさんは、元公国の将軍。敵の内情もよーく知っている人です」

リュノ「これはもう負けは無いと言って過言ではありませんねぇ!」

リュノ(実際にそんなことはないんですけど、民や兵を安心させるには多少の誇張も必要でしょう……)



マリリン「ご紹介にあずかりましたマリリンちゃんでーす♪」キュルン!

マリリン「そしてこの三人は私の一番信頼する親衛隊♪」パッ!



セイム「マリリン様の名にかけて、我ら親衛隊一同……この拠点を守り抜くことを誓おう!」

ガルム「なに、まだまだ若い者に負ける気はありませんぞ?」

キスト「何を仰る。私こそ若輩者ではありますが……森国の令嬢達を守ってみせましょう」ファサ…


森国兵1「こ、公国の将軍達なんて信用できるのか……?」

森国兵2「まず、公国の兵だということを抜きにしても立ち振る舞いが独特過ぎないか……」

森国兵3「い、いやそれよりも……」


アッシュ「……俺も、公国の兵でした。でも、マリリン将軍やセイムさん達みたいに強いわけでもない」

アッシュ「戦えると思っていたけど……小さい女の子と戦って負けるくらい、俺は弱かった」

アッシュ「……俺の力なんて、たかが知れている。いてもいなくても、何も変わらないかもしれない……」

アッシュ「……それでも!」ダン!

アッシュ「それでも俺は、俺を救ってくださったカタリナ様の為にできることがあるなら、どんな些細なことでもいい!」

アッシュ「たとえ誰になんと言われようとも、俺はカタリナ様の為に最後まで戦い抜く覚悟ですっ!!!」ビシィ!


森国兵4「あんな、小さな奴が……」

森国兵1「敵国の兵が、あそこまで言ってるのに……」

森国兵2「俺達は……」

森国兵3「……」
924 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 00:00:38.70 ID:jODG5EHP0
リュノ「……色々と、思うところはあるかもしれません」

リュノ「ですが、これだけは覚えておいてください」

リュノ「――お母さんが戦えないからって、諦めないでください」

リュノ「――森国を守りたいという想いは、私達が引き継いでいます」


ザワ…


リュノ「……そして、一部ですが力も」パキパキ…!

リーチェ「傭兵団で力を合わせ、帝龍を退けたこともあります」キィィン!

森国兵達「「!!」」

リュノ「……今度はお母さんじゃなくて、私達がいれば大丈夫だなんて思わないでくださいよぉ?」ジトー…

リーチェ「ジークさん達がいなければ、私達だけではとても倒せる相手ではありませんでしたからね」

リュノ「今は、誰かを頼るんじゃなくて……自分達にできる精一杯をやり遂げましょう」

リュノ「そうすれば、たとえ公国相手でも、戦うことができます」

リュノ「その公国に詳しい味方も、これだけいるんですからねぇ」

森国民「あ、あのリュノ様……!」

リュノ「ん? どうされました?」

森国民「こ、公国からの協力者って……」

リュノ(ああ、やっぱりまだ不安な人も……)



森国民「――ク、クリス様はどちらに……?///」テレテレ…



リュノ(あー、そっちですか!?)

リュノ(クリスさん、女性から人気でしたもんねぇ。でもこの流れなら……)クイクイ…



クリス「……わ、私も微力ながら今回の公国攻めに関し、リュノ様達に協力を惜しむことは――」



森国女性陣「「きゃー!!」」

森国兵達「「!?」」


クリス「えーっと……」チラ…

リュノ「勿論、このクリスさんに妹のユリーカさんも手助けしまくってくれます!」

ワアアァァァァ!

森国兵達「「」」オロオロ


クリス「……私程度では、あまりお役に立てないと思うんですが」

リュノ「何を言うんですクリスさん。クリスさんとユリーカさんが誠実だったからこそ、この反応ですよ?」

リーチェ「兵士の方々は、若干この熱気に押され気味ですけど」クスリ

ソウキ「何、彼らもユリーカ印の薬湯の世話になっている者が多い。これならきっと……」

カタリナ「……すごい……」

ソウキ「だから言っただろうカタリナ? 一人で気負い過ぎるなって」

カタリナ「……うん!」

カタリナ(リュノもリーチェも、いつの間にかこんなに立派になって……)

……
925 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 00:12:03.65 ID:jODG5EHP0
……


ガヤガヤ!


ジーク(喧騒は続いているが……)

ジーク(……悪い空気ではないな)

ジーク(リュノとリーチェ達の参戦表明……)

ジーク(そして元公国軍の協力は信頼さえ得られれば心強いものだろう)

ジーク(森国の兵には、アッシュの覚悟が一番響いたようではあるがな)


ソニア「なんだ、この様子なら俺の出番は無さそうだな」

ジーク「だ、団長!?」ビク!

ソニア「このソニア様がいるとわかれば、公国軍なんて一捻りって安心して貰えるかと思ったが……」

ジーク「……民はともかく、兵の方にそれは逆効果だったかもしれないな」

ソニア「ま、みてえだな。お国柄か、頼もしい女王様に甘え過ぎたって感じか」

ソニア「でもちゃんと、別の策も用意はしてたぜ?」

ジーク「別の策?」

ソニア「これよ!」グイ!


ソニアonエーテル「どうよ、これ!? 森国の将軍も乗って懐いてくれるこの姿!」ガシーン!


エーテル「……」プルプル…

ジーク「……」

エーテル「……」ジワァ…

ジーク(団長、ものすごく怖がられています……)

ジーク(悪人、とは思われてはいないだろうが……)

ソニア「俺が担いで走って、この子が移動砲台にもなるいい策だと思うんだが……」

ジーク「エーテルは守りが主なので降ろしてあげてください」

ソニア「……やっぱ駄目か」スッ…

エーテル「……」ホッ…

ソニア「……俺も、絶対にここの守りにつけるとは限らねえしな」

ジーク「それは……」

ソニア「ああ。状況次第では、鉄国を守るかもしれない」

ソニア「お姫様達のおかげで兵士も少しは持ち直しそうだが……」

ソニア「連合軍の指揮をとっているのは鉄国の方だ。この後の公国の動き……それ次第だな」

ジーク「……」


……

――
926 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 00:15:33.15 ID:jODG5EHP0
イベント途中ですが今日はここまで
森国内での判定は無事終わりましたが、この後すぐに公国軍のとある判定、その後公国への出発となります
なお特殊状況により、非戦闘ですがクリス、ユリーカ、ネーロの三名も同行
それぞれが技能によりジーク達をサポートしてくれます

本日もありがとうございました!
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 00:26:05.98 ID:H4JGmWHU0
乙乙
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 00:43:52.93 ID:qVA8H0t/o
おつー
森国の次世代は安泰!
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 00:59:09.59 ID:LUfqSSPsO
おつおつ
森国はこれで色々と大丈夫そうだけど公国ターンは毎回怖い
ソニア団長とエーテルちゃんの微妙に噛み合ってないけどほっこりする組み合わせ好き
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 05:50:06.81 ID:lb1DEBKg0

ついにラスダンか...
931 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 22:49:08.31 ID:jODG5EHP0
こんばんはー
それでは森国内から公国の判定を行っていきたいと思います
値次第では追加判定も発生しますが、荒ぶらないことを祈ります
932 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 22:50:12.69 ID:jODG5EHP0
――

……


カタリナ「みんな……本当にありがとう」

カタリナ「あなた達のおかげで、なんとか民や兵達も落ち付いてくれたみたい」

リュノ「お母さんもたまには強めに言わないと駄目ですよ?」

リーチェ「お姉様のは、少しやり過ぎな気もしましたが……」

リュノ「私は今更真面目なお姫様を演じてもばれますし、できる気もしませんからねぇ」

リュノ「それに兵はアッシュさん、民の方はクリスさんの方が影響大きそうでしたよ?」

アッシュ「お、俺でもカタリナ様のお役に立てたのでしょうか?」

セイム「ああ。我らよりも、お前の言葉の方が兵士達の胸には刺さったことだろう」

カタリナ「ええ、私も嬉しかったけど……命を簡単に投げ出しては駄目ですよ〜?」

アッシュ「は、はい!///」

キスト「……とはいえお前がまだ私達に劣るのも、私達がマリリン様達よりも劣るのも事実」

キスト「己が未熟であることを理解し、単独行動だけはとらぬように心がけよう」

ガルム「それが一番ですな。私は皆の盾となる覚悟はできていますが……」

ガルム「マリリン様だけでなく、アッシュ達の成長もまだまだ見守りたい。生き延びることを約束致しましょう」

セイム「誰もが望むこと……私も、必ずや」

カタリナ「お願いね〜……?」

リュノ「ソニアさんが森国と鉄国どちらにつくかは、まだわかりませんが……」

セイム「陣形を組むうえで、不確かな要素は予め排するべきです」

ガルム「確かにあの戦鬼とまで謳われた女傑の助力があれば心強いのは確かでしょうな」

キスト「だが、それに甘えてしまうわけにはいかない。いれば儲けものと考えるのが妥当……」

アッシュ「お、俺達だけでカタリナ様達をお守りできるように頑張るべきだってことですね……!」フンス!

キスト「その通り。後でガルムさんとエーテル嬢に改めて防御陣形を相談するつもりではあるが」

セイム「……念の為に確認しておきたいのですが、ユリーカ様も同行されるとか?」

リーチェ「はい。クリスさんとユリーカさん、そしてネーロさんも同行して下さるそうですが……」

カタリナ「私は危ないと思ったんだけど、実はあの人がね〜……?」

一同「「?」」



……

――
933 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 22:50:57.86 ID:jODG5EHP0
――

……


【地下拠点・ソウキの研究室】


ソウキ「……森国は、きっと大丈夫だ」

ユリーカ「はい! 私もそう思います!」

ソウキ「君達のおかげで、森国の民達の公国への態度も以前よりも軟化している」

クリス「いえ、私は何も……本当に些細な手伝いごとばかりでした」

ソウキ「彼女達にはその些細なことが大きかったんだよ」

ソウキ「元々森国は閉鎖的な国だったからさ。見知らぬ土地の人は警戒してしまうけど……」

ソウキ「触れ合って大丈夫な人だとわかれば、心を開くことができる」

ソウキ「あのエーテルですら心を開いたんだ。森国の民達も、時間はかかるかもしれないがいつかきっと……」

ソウキ「おっとごめんよ。今は目の前のことに集中しないと」

クリス「ソウキ様、間もなく作戦は始まりそうですが……」

クリス「ユリーカも向かわせるべきだと改めて提言したのは、あなただとお聞きしました」

ソウキ「……そうだ。危険だということは、勿論承知しているが……」

ユリーカ「わ、私がソウキ様に無理を言って……」ワタワタ

ソウキ「いや、俺が君の覚悟につけこんでしまったとも言える」

クリス「ユリーカは一度こうだと決めたら折れることをしない子ですからね……」ハハ…

クリス「ユリーカを慕う兵も、変わらず公国にいることがわかっています」

クリス「彼らの説得を考慮すれば、ユリーカの同行も無意味ではないと理解はしていますが……」

ソウキ「それを俺が提言したのが不思議ってところかな?」

クリス「はい。ソウキ様自らとなると、もしや別の理由が……?」

ソウキ「まあ、ね。念には念を入れてというやつかな。これはユリーカにしか頼めないことなんだよ」

クリス「ユリーカにしか?」

ユリーカ「秘密の任務、頑張ります!」フンス!


――

※公国ユリーカ同行時、『???』が発生する可能性があります

――


……

――
934 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 22:51:40.29 ID:jODG5EHP0
――

……


【公国・大公の間】



エルクラッド「……して、ベルゲの件のその後はどうなったのだ……?」

ゼルガー「はっ……! ベルゲ将軍は投獄し、今のところは大人しい様子とのことです」

ゼルガー「しかしながら……」

エルクラッド「……どうした?」

ゼルガー「……彼の実験室から、水帝龍が凌辱された状態で発見されました」

エルクラッド「……ほう?」

ゼルガー「彼が誇示していた部隊の力の源は、どうやら帝龍を独自で利用したものだったようです」

ゼルガー「激しい姦淫の跡もあり、水帝龍はかなり衰弱していますが……」

ゼルガー「一応、生きてはおりますので……回復を待ち、再び前線に送ることも可能かと思われます」

エルクラッド「……龍の力の利用……効果は……?」

ゼルガー「私が見る限りでは『対応した属性攻撃の習得』に『身体能力の著しい向上』……」

ゼルガー「そして兵士全員の『生命力の上昇』といったところでしょうか?」

ゼルガー「ベルゲ将軍の仰っていたように、確かに公国の戦力は劇的に強化されるとも言えます」

エルクラッド「……うむ」

ゼルガー「……しかし、彼はエルクラッド様の命に背き、独断で森国女王カタリナを捕縛」

ゼルガー「そればかりか、水帝龍同様に凌辱し兵士の更なる強化を図ろうとしていた痕跡がありました」

ゼルガー「いくら公国の力を増す為とはいえ……あまりにも、身勝手が過ぎると私は判断致しました」

ゼルガー「そして六将同士の私闘を行ってしまった私もエルクラッド様の命に背いてしまった……」

ゼルガー「全ては、エルクラッド様の御意思のままに……」ザッ…

ゼルガー「どうか、私とベルゲ将軍の処分を……」

エルクラッド「……」



――

※『???』状況の為、判定消滅。自動生存

――
935 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 22:52:20.67 ID:jODG5EHP0
エルクラッド「……顔をあげよ、ゼルガー……」

ゼルガー「はっ……」

エルクラッド「我は、お前を罰することはせぬ……」

エルクラッド「お前とベルゲ……どちらがより公国の為に動いたかと問われれば……」

エルクラッド「我は、お前の方だと答えよう……」

ゼルガー「身に余る、光栄でございますっ……!」バッ!

エルクラッド「……しかし」

ゼルガー「!!」

エルクラッド「女王の件が許されぬこととはいえ……ベルゲもこれまで、公国の為に働いてきたことは事実……」



エルクラッド「――それに、帝龍を利用した生命力の強化は……興味深い……」



エルクラッド「これまでの功績、そして新たな実験の産物……」

エルクラッド「これらを加味し……死罪だけは、免じてやるとしよう……」

ゼルガー「さ、流石はエルクラッド様。なんと寛大なお心……」

ゼルガー(……危うくとどめを刺してしまいそうでした。やはりエルクラッド様のご指示無く動くのは得策ではありませんね)

エルクラッド「……無論、今しばらくは牢で己が罪を自覚してもらうが……」

エルクラッド「どうあれ……六将の一人と、その部隊をしばらくは欠いた状態なのは間違いない……」

エルクラッド「ゼルガーよ……ベルゲの件と、女王の行方はもうよい……」

エルクラッド「……未だ抗う、鉄国の者共はどうなっている……?」

ゼルガー「それは……」


――

連続特殊判定
↓1〜3コンマ二桁
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 22:52:41.57 ID:+FLySWLDO
はい
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 22:52:45.54 ID:H4JGmWHU0
938 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 22:53:24.44 ID:yLwTXF3AO
はいよ
939 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 22:53:41.22 ID:LUfqSSPsO
はい
940 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 22:57:27.12 ID:jODG5EHP0
おっとこれは……
追加判定発生確定、次の二回のコンマが重要になりそうです
少々お待ちください
941 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 23:10:08.30 ID:jODG5EHP0
連合軍VS公国軍
(鉄国進軍現在値+2)

※連合はミリア+混成部隊
※公国軍はベルゲ捕縛によりベルゲ隊休み

公国軍
01〜33:公国兵
34〜66:公国兵
67〜99:ワイバーン


コンマ57
34〜66:公国兵…連合軍の勝利!


コンマ54
34〜66:公国兵…連合軍の勝利!


コンマ44

※エルクラッドのスキル『運命歪執』発動

★★『運命歪執』★★
自国に関する判定時、ゾロ目が出現した際に発動
奇数:判定結果を自国に最も有利なものへと変える
偶数:判定結果による自国への損害を0にする
ただし00のみ対象外となる

偶数ゾロ目:公国軍、被害無く迅速撤退(進軍値±0)

最終結果…連合軍累積値4(公国軍相手に全勝)

※これにより……

――


ゼルガー「……あまり、よい結果とは言えませんね」

ゼルガー「元より、誘い込んで叩き潰す予定ではありましたが」

ゼルガー「それを踏まえても、想定以上に深く攻め込まれているというのが現状です」

エルクラッド「……そうか」

ゼルガー「直近の戦闘では、被害が出る前に動けたそうではありますが……」

ゼルガー「それはこちらの被害が無いだけのこと。敵に打撃を与えたわけでもありません」

ゼルガー「ワイバーンも放ってはいるのですが、どうにも敵もうまくかわしているようでして……」

エルクラッド「……ふむ」

ゼルガー「エルクラッド様、流石にこれ以上深く攻め込まれるのは……」

ゼルガー「こうなってしまった以上、私が……!」

エルクラッド「よい……まだ、動かずとも……」

エルクラッド「……お前は、ベルゲとの戦いの療養をしておくのだ……」

エルクラッド「……我にも……考えはある……」

ゼルガー「はっ……」


エルクラッド「……」


……

――
942 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 23:28:30.45 ID:jODG5EHP0
――


……


【公国・???】



エルクラッド「……」



ポラリス「ふん……無様なものだな、大公よ?」



エルクラッド「……ポラリス」

ポラリス「まさか、ご自慢の将同士で殺し合うとはな」

ポラリス「人間は脆く愚かな生き物だが……まさか、ここまでとは」ハッ…

ポラリス「そればかりか、国同士の戦もこれまで負け越しているようだな?」

ポラリス「一度滅びた国の者を相手に、ここまで形勢逆転されるものか?」

ポラリス「最後にはやられる前に逃げたとか……」


ポラリス「下らぬ……!」ギリ…!


ポラリス「争え、奪え、殺せ。我に、躍動する世界を見せよ……!」

エルクラッド「……いずれ、みることができるであろう……」

ポラリス「……ほう?」ピク…

ポラリス「面白い、この状況でまだそのようなことを口にできるとはな」

エルクラッド「……我が配下の者が、帝龍の一体を孕ませる道具にまで堕としていたが……?」

ポラリス「……!」

エルクラッド「……龍という座に、甘んじていれば……」

エルクラッド「……いずれは、お前達も……我らを、笑うことなどできなくなるぞ……?」



ポラリス「ク……ハハハハハハハハ!!!」


エルクラッド「……」

ポラリス「面白い……! 面白いぞエルクラッド……!」

ポラリス「帝龍の一を御したからと、この頂点たる我さえ御せるつもりでいるのか……!?」

ポラリス「これは、愉快だ。我との力の差を理解できていないのか……?」

ポラリス「ふむ……」


――

公国軍惨敗(−40)、水帝龍完堕(+30)
追加特殊判定!

↓1コンマ二桁!

↓2コンマ二桁!
943 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 23:30:35.44 ID:+FLySWLDO
はい
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 23:32:49.19 ID:H4JGmWHU0
ここでのゾロ目は色々とマズそう
945 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 23:35:57.58 ID:jODG5EHP0
あ゛ー!?(臓物爆散)
色々な意味でこれはうわぁ……
とりあえずまずチケット一枚消費はほぼ確定です(白目吐血)
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 23:40:37.20 ID:yLwTXF3AO
5枚ある状況だったのが救いか……
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/14(日) 23:40:52.87 ID:LUfqSSPsO
何が起きる……?
948 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/14(日) 23:48:38.91 ID:jODG5EHP0
龍の力(龍サイド有利補正+10=慢心+10)

1ポラリスの自身の力の誇示

コンマ44

44

偶数ゾロ目:時には神自ら動くも一興か……


※ ポ ラ リ ス 来 襲 !


2ポラリスの人間舐め具合

30>19+10=29(帝龍を討つだけの力は認めよう。だが、ムシも全力で潰すのが我らだ)

※基準値を下回った為、容赦無し!

※ポラリスの特殊スキルが発動します

――



ポラリス「……お前には、我が力の一部を見せたと思ったのだがな」

エルクラッド「……」

ポラリス「あれでは、まだ不服か?」

エルクラッド「……」

ポラリス「だが、我も本気を出してしまえばお前を消し飛ばしてしまうやもしれん……」

ポラリス「お前はまだ楽しめそう故、それは惜しいが……どうしたものか」

エルクラッド「……」

ポラリス「……ああ、そうだ。丁度良い」

エルクラッド「……?」

ポラリス「……お前達が、負け続けた軍を造作も無く屠ればよいな」









ポラリス「――この至天の輝きたる、我自らの手でもって!!!」バサァ!」






エルクラッド「……っ!?」



……

――
949 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/15(月) 00:00:21.13 ID:gY9aIrgF0
――


……


【公国領・???】



鉄国兵1「ふぅ、だいぶ公国軍との戦いにも慣れて来ましたね」

鉄国兵2「ああ。この前戦った相手は取り逃がしてしまったが……」

傭兵1「なぁに、俺達の強さに恐れをなして逃げ出す様な連中にびびる必要は無いさ」

傭兵2「そうだな。ここはこの勢いに乗って、もう少し先まで攻めよう」

ミリア「皆さん、あまり油断をしてはいけませんよ?」

ミリア「あの戦い以来、変化する兵士に出会っていないのが不思議で……」

ミリア「なんだか、嫌な胸騒ぎがするんです……」

鉄国兵1「だ、大丈夫ですよ! ミリアさんなら――」



キィィィン…



一同「「!?」」



金神龍ポラリス「――死ね、ムシケラども」



カッ!





★★『極点の威光』★★
戦闘開始時、レベル255以下の敵を強制的に戦闘不能(負傷判定有)状態にする
敵を常時防御状態に固定し、防御状態時−100、常時−150の補正を与える
さらに敵のあらゆる手段での逃走を封じる



連合軍「「あ゛っ」」ジュッ…!



ミリア「みなさ――」



★★★『北極星の裁定』★★★
戦闘開始時、敵に回復、カウンター不可の1劣勢を7連続で与える
さらに敵の通常装備をすべて破壊し、そのスキルを封印する
破壊した装備一つにつき敵に常時−50補正を与える



ドドドドドドド!




判定(負傷増加有り、ゾロ目変化有り)
↓1コンマ二桁
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 00:04:33.46 ID:ClFRlpTAO
酷い結果になったらゾロ目回避でお願い
951 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/15(月) 00:09:36.86 ID:gY9aIrgF0
『負傷判定』

01〜10:死亡
11〜30:死亡
31〜60:死亡
61〜95:死亡
96〜00:重傷
ゾロ目:重傷だが帰還

コンマ46
31〜60:死亡

ゾロ目チケット使用!
コンマ46→00!

ゾロ目:重傷だが帰還

ミリアの負傷判定を取った辺りで今日はここまで……
奇数ゾロじゃなかった分まだマシではありますが、ポラリスが先んじたのは予定外です(白目)
なお、問題はミリア以外にも及んでいまして……


★★★『龍星軍』★★★
自身が支配する領域に敵対国の者が侵入してきた時、発動
判定を行い、敵対国の本土に向けて、神龍の加護を加えた配下を送り込む


こっちの判定はまた後日……
運が良ければ、耐えきれる……と思いたいです

本日もありがとうございました!
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 00:13:16.90 ID:ClFRlpTAO
おつ
状況的にこれはジーク達が出発前に配下と戦うことになるのかな
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 00:17:09.73 ID:WifouerkO
乙ー
チケット余っててよかったけどそれでもミリア重傷なのは辛い
そしてこの次の判定ってもしや鉄国と森国同時……?
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 00:18:20.97 ID:MeP3ci450

怖い……
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 04:11:07.10 ID:eXqKOO1LO

物語の最初から最後まで、いちいちコンマを荒ぶらせなきゃ気が済まんのか公国は...
956 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/15(月) 19:04:44.43 ID:k/aqT8UT0
ラスボスのドラゴンが自分からプレイヤーサイドに先制攻撃しかけて鬱ってくるとかまじセブンスドラゴン状態
スキル見る限りイアンとマリリンは必須というかジーク達以外じゃこんなん勝てるわけないやん……
957 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 22:11:58.16 ID:s7XQ6nZC0
こんばんはー

とりあえずまずは申し訳ありませんが、ポラリスのスキルの訂正から↓

★★★『龍星軍』★★★
公国領内に敵対国の者が侵入してきた時、発動
判定を行い、敵対国の王都に向けて、北極星の加護を加えた配下を送り込む

効果は変わりませんが、初期の金神龍のものを張ってしまいました

>>952>>953
ジーク達出発後、鉄国に対してのみ攻撃が行われます
(本来は森国も対象外ですが、リュノの地下拠点効果で存在がばれていない=まだ攻撃対象外)

>>956
予定とは大違いですが、金神龍は本来三国が手を取り合って挑む最強の力の象徴だった

ポラリスのキャラシート設定により金神龍からさらにレベル上昇+スキル増加
なのでネームドキャラクターでもチームを組まなきゃ対峙できない強さなのです……

ちょっと判定が多くなりそうですが、ゆるゆると少しだけ再開です
958 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 22:13:02.24 ID:s7XQ6nZC0
ゾロ目:重傷だが帰還
(チケット残り5→4)

――


ドドドドドドドド!


ミリア「っ……!」ダッ!


ミリア(何、あれは……?)

ミリア(身を焦がす様な光に、黄金の雨……)

ミリア(一緒にいた人達が、一瞬で焼かれてしまった……)

ミリア(私が、未熟な将だから……?)



ポラリス「はははははははは!」



ミリア(違う、それもあるけど……あの生き物が、危険過ぎるんだ……!)

ミリア(逃げられない、脚が奮えている)

ミリア(敵は上空、森に逃げても森ごと焼かれちゃう)

ミリア(怖い、怖い……私も、あとほんの少しで死んじゃう)

ミリア(……本当に? このまま、何もできずに?)

ミリア(っ……違う! カタリナ様達だって、諦めることはしません……!)

ミリア(どうせ死ぬなら……『一矢』は報いて……!)ギリギリ…!



ポラリス「……む?」



――

ミリア特殊判定
↓1コンマ二桁
959 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 22:13:34.17 ID:z7JSw/uN0
960 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 22:23:31.21 ID:s7XQ6nZC0
ミリア、決死の一矢(死地補正判定軟化−15)

★『迅風の剛弓』★
風属性。戦闘時、常時補正+10。
戦闘開始時と敵の耐久値が1になった時、最速で成功率70の奇襲とは異なる特殊攻撃を行う
戦闘開始時:敵のスキル発動を許さず耐久値を1減らす
耐久減少時:成功した場合、敵の逃走判定及び死亡時発動スキルを消滅させ撃破する

コンマ30−15以上で成功

17>15

※基準値を上回った為、決死の一撃!

――


ミリア「――っ、あたれええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」バシュン!


ゴオオオォォォォ!



ポラリス「ほぉ? 我に殺されると理解していながら、抗うのかにんげ……猫か?」

ポラリス「まあよい……」

ポラリス「……!」

ポラリス(ただの矢ではない……これは、風の力か!)バッ!


キィィィィィィン!


ミリア「う……!?」


ポラリス「――だが、天の支配者たる我の前では無意味!」バッ!


神龍宝珠・風「……」キラン!


――


神龍宝珠・風:レベル300

★★『宝珠結界』★★
耐久値3。本体への攻撃を肩代わりする
宝珠の残耐久がある限り、本体へのいかなる攻撃も無効化する


――


ガキィィィィン!



宝珠・風「……」シュゥゥゥゥ…



ミリア(そん、な……全霊の一撃を、あっさりと防がれた……)

ミリア(あれは一体……)
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 22:28:31.81 ID:2fv1aD3VO
属性数×3回分の無敵バリア+レベル300上昇とか頭おかし過ぎぃ!?
962 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 22:35:55.27 ID:s7XQ6nZC0
キィィィィィィィン!



ミリア「……!?」




ポラリス「――我が宝珠を傷つける者には、鉄槌を」


宝珠・風「」パリン…

――

★『理の共鳴』★
自身と同属性の攻撃を受けた時、発動
自身の耐久値を0にし、敵に同属性の1劣勢を与える

――


ビュゴオオオォォォォ!


ポラリス「――風に裂かれ、我が威光で消し飛べ……」


ミリア「―――ッ!」



ドドドドドドド!



シュウウゥゥゥゥゥ…



消し炭達「「」」



ポラリス「ふん……やはり、この程度か」

ポラリス「しかし宝珠のこの輝き……我が力も戻りつつあるか」

ポラリス「……」

ポラリス「足りぬな。もっと、もっとだ……!」バサァ!



ヒュオオオォォォォ…



ミリア「う……うぅ……」ズリ…

ミリア(咄嗟に、地面にも風の矢を撃ちこんで、自分から吹き飛んだけど……)

ミリア(それでも、かわしきれなかった……)ズキズキ…

ミリア(爆風に呑まれた両脚は感覚が無いや……)

ミリア(でも……生きて、る……!)
963 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 22:45:35.66 ID:s7XQ6nZC0
ミリア「う……」ゴソ…

ミリア(万が一の時の……転移の、護符……)

ミリア(私がもっとはやく使えていたら、皆さんも……)ジワ…

ミリア(……駄目、今は……戻らないと……!)

ミリア(猫は、しぶといんです……!)ズリ…!

ミリア(生きて、帰って、報告を……!)ズリ…!

ミリア(フリーデシルト様と、カタリナ様に……!)ズリ…!

ミリア(脚が動かないからって、なんだ……! まだ、手は動く……!)ズリ…!

ミリア(這ってでも……!)サッ…



シュイン!



……


【公国・セレスティアの私室】


アネット「ああ、姫様……」グルグル…

アネット「姫様は、ご無事なのだろうか……」グルグル…

アネット「最近は公国の動きも慌ただしい。よからぬことが起きねばいいが……」グルグル…

シャリオ『……オチツクノダ』

シャリオ『ジークタチガイル。ソレニセレスティアモツヨキムスメダ』

アネット「それはわかっているのだが……」



キィン…!



シャリオ「……!?」


――

特殊判定
↓1コンマ二桁
964 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 22:47:14.92 ID:B7eU5JBDO
はい
965 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 22:59:23.98 ID:s7XQ6nZC0
シャリオのポラリス感知

92>50

※基準値を上回った為、感知!

※これにより……?

――


シャリオ『コノケハイ、マサカ……』

アネット「ど、どうしたのだ?」

シャリオ『……ヤツガ、ポラリスガウゴキハジメタヨウダ』

アネット「……!」

シャリオ『ココカラハハナレテイルガ……』

シャリオ『コレハ、マチガエヨウモナイ。ヤツノハナツヒカリノアメ……』

シャリオ『ソシテ、アノホウジュガクダケチッタトキノチカラダ』

アネット「宝珠が、砕け散る……?」

シャリオ『アア……』

シャリオ『ヤツノハデナカラダヲイロドルホウジュハ、タダノカザリデハナイ』

シャリオ『ソレゾレガヤツノカラダヲマモル、キョウリョクナケッカイヲウミダス』

シャリオ『マトモニブキデタタキワロウニモ、スベテヲワルロウリョクハワレノウロコヲスベテハガスコトノヒデハナイ』

アネット「なんだと……」ゾク…

シャリオ『ダガ……アノホウジュハ、ソレゾレノイロ……タイオウスルゾクセイニキョウメイシ、ミズカラクダケルコトモアル』

シャリオ『ワガイブキハ、ヤツノホウジュスベテニタイオウシ……ソレヲハカイデキタ』

シャリオ『シカシ、ソノトキノキョウメイコウゲキニヨリ、ワレハミヲケズラレ……ソコヲサラニアヤツノヒカリニヤカレタ』

シャリオ『ワズカナジカンデ、ヤツハリュウオウタルワレノコウゲキヲフセグトドウジニ、ワレヲヒンシニオイコンダノダ』

アネット「そんな怪物が、動き始めたというのか……?」

シャリオ『シビレヲキラシタカ、アルイハウゴカザルヲエナクナッタカ……?』

シャリオ『ソレハワカラヌガ……』

シャリオ『――ユウヨガナクナッタノハ、マチガイナイ』

アネット「くそ……どうすれば……」
966 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 23:11:20.73 ID:s7XQ6nZC0
シャリオ『……』

シャリオ『……ヒトツ、テガナイデモナイ』

アネット「!! 何か、策があるのか?」

シャリオ『ヤツガマダ、コノミヤコデアバレテイナイコトハタシカダ』

シャリオ『スクナクトモ、コノコウコクゼンドヲヤクツモリデハナイナラ……』

シャリオ『イズレカナラズコウコクニヤッテクルデアロウジークトセレスティアタチニ……』

シャリオ『ワレモチカラヲカスコトデ、アルイハヤツニタイコウデキルヨウニナルヤモシレヌ……』

アネット「……しかし、お前ですら一度敗れた相手なのだろう?」

アネット「姫様の想い人であるならば、その力量も確かだろう」

アネット「しかし我々人間から見れば……お前達龍は、超常の存在」

アネット「勝ち目があるとは、とても思えんぞ……?」

シャリオ『……タシカニ、ポラリスノチカラハアマリニモキョウダイ』

シャリオ『ダガ、ワガチカラナラヤツノホウジュヲハカイシ……セレスティアノタテトナルコトモデキル』

アネット「……!」

シャリオ『アトハ、ジークタチガソノウデヲミガイテイレバ……カノウセイハ、アルハズダ』

アネット「……腕を磨いていなかった場合は、どうなる?」

シャリオ『アノモノタチノセイカクカラシテ、ソレハアリエヌ』

シャリオ『ダガ、ソレデモナオポラリスニドドカナカッタバアイ……ワレガヤツヲミチヅレニスルシカナイ』

シャリオ『ナントシテデモ……』

アネット「……」

アネット(……姫様達が、強くなっていれば可能性はある……か)

アネット「……シャリオ」

シャリオ『……ドウシタ?』

アネット「私も、私なりに動こうとは思うのだが……」


……


――

※ジーク達が公国行動時、判定次第で……???

――
967 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 23:22:16.83 ID:s7XQ6nZC0
――

……


【公国・???】



ポラリス「実に、他愛無い相手だったぞ?」

エルクラッド「……」

ポラリス「……」

エルクラッド「……証明は?」

ポラリス「……何?」

エルクラッド「……あまりに時間が短い……」

エルクラッド「……死体も、持ち帰っておらぬ……」

エルクラッド「本当に、他愛ない相手だったのか……?」

ポラリス「我が威光に焼かれては、持ち帰ることができるような形も残らぬ」

ポラリス「そのようなことは、お前もわかるであろう?」

エルクラッド「……」

エルクラッド「……その宝珠……」

ポラリス「……!」

エルクラッド「……少し、欠けて見えるが……?」

ポラリス「……時が経てばすぐに元に戻る」

エルクラッド「……」

ポラリス「……まだ、我が力を理解できぬというのか」

ポラリス「人間にしては賢い部類かと思っていたが、そうではないのか?」

エルクラッド「……」

ポラリス「……いいだろう。ならば今度は、飛び出てきた虫ではない方を……」


ポラリス「――直接『巣』を叩いてくれよう……!」バサァ!


――『龍星軍』発動――


★★★『龍星軍』★★★
公国領内に敵対国の者が侵入してきた時、発動
判定を行い、敵対国の王都に向けて、北極星の加護を加えた配下を送り込む


ポラリス「――ゆけ!!!」



――



龍星軍特殊判定!

↓1コンマ二桁!
968 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 23:23:39.30 ID:wz2VfyGoO
どんなのが来るんだ……
969 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 23:34:37.58 ID:s7XQ6nZC0
龍星軍戦力(北極星の加護持ち)

01〜05:ベビードラゴン軍
06〜30:ワイバーン軍
31〜70:ワイバーン+サラマンダー軍
71〜90:帝龍(再判定)
91〜95:帝龍複数(再判定)
96〜00:???(滅亡判定)

コンマ30

06〜30:ワイバーン軍

※鉄国、因縁の飛竜との再戦

――



極星ワイバーン達「「ガアアアアアアアァァァァァ!!!」」バサァ!



エルクラッド「む……」

ポラリス「ふん、我が加護を与えた飛竜共だ」

ポラリス「我からすれば、こやつらも虫に過ぎないが……」

ポラリス「虫も、我が威光の力を振りかざせば凶器となるであろう……」クハハ…

ポラリス「大公よ、お前達が攻めあぐねている国も、そう遠くない日に……」

ポラリス「再び、滅びの運命を辿るのだ」

ポラリス「公国ではなく、我らの手によってな?」

エルクラッド「……」

ポラリス「帝龍共は変わらず勝手に使うがいい」

ポラリス「種の恥である水帝も、そのまま使い潰して構わぬ」

ポラリス「……ああ、しかし口惜しいな」

ポラリス「これでお前達の戦争が終わってしまったならば……」




ポラリス「――やはり、我が手で世界に更なる争いをもたらすべきか?」



ポラリス「クハハハハハ……!」

エルクラッド「……」



……

――
970 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 23:41:00.02 ID:2fv1aD3VO
対策とれてるワイバーンオンリーなら被害少なくて済むかな?96以上が怖すぎるが
971 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/16(火) 23:49:37.14 ID:s7XQ6nZC0
――

……

【鉄国・王城】



フリーデシルト「そうか……いよいよジーク達が公国に向かうんだね」

森国兵「はっ!」

森国兵「……我らも、全員とまでは参りませんが……」

フリーデシルト「ううん、構わないよ。戦うだけが全てじゃない」

フリーデシルト「こういった情報の共有、協力してくれていることだけでもとてもありがたいことだからね」

森国兵「あ、ありがとうございます……!」

フリーデシルト「さて……それじゃあこっちも作戦をもっと煮詰めないとね」

フリーデシルト「ジーク達が動きやすくなるための陽動部隊の編成は勿論大切だけど……」チラ…

バレット「わかってるぜ父さん。公国が一気にこっちを叩いてくる可能性もあるっていうんだろ?」

バレット「勿論、みんなもわかってくれている。防衛戦の準備も進めてくれているぜ」

バレット「敵が来たら、俺も一発撃ちこんでやる!」

フリーデシルト「バレットには出来れば少し後ろに下がって貰いたいところだけどね……」

バレット「そうはいかないぜ父さん! リアローズ達だって戦っているんだしよ!」

フリーデシルト「やれやれ……」

ベリィ「……この状況では、この子の態度も仕方がないのかもしれません」ハァ…

バレット「おう! 母さんのことも守って見せるからな!」ドン!

ベリィ「……私も、戦えればよかったのですが」

フリーデシルト「気にしない気にしない。それに君にも色々と任せちゃっているし……」

フリーデシルト「そればかりか、今や傭兵達や民まで巻き込んで……」

フリーデシルト「……今度こそ、鉄国を守らないとね……」

フリーデシルト「……そういえば、あの件はどうなっているかな?」

バレット「ああ、あれなら……」


――

特殊判定
↓1〜2コンマ二桁
972 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 23:52:20.13 ID:z7JSw/uN0
973 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 23:54:50.31 ID:B7eU5JBDO
ゾロ目来て
974 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 23:55:04.61 ID:6+Sir1VO0
へい
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/16(火) 23:55:07.44 ID:wz2VfyGoO
あい
976 : ◆gEU9La026k [saga]:2021/11/17(水) 00:02:11.75 ID:l1envtUZ0
鉄国防衛網

1魔導ゴーレム

30>13

※基準値を下回った為、各地配備ならず

2毒弓シスター部隊

31>30

※基準値を上回った為、配備完了!

――

鉄国防衛網の判定を取った辺りで今日はここまで
龍星軍は上手く被害が少ない範囲だったのではないでしょうか?

さてもうすぐこのスレも終わりですが、少々ご相談したいことが
次スレ、このままここに建てるべきか以前挙がっていた場所に移動するか?
人もかなり減っていますし、自然消滅の可能性もありますが少しご意見伺いたいです

本日もありがとうございました!
977 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 00:04:54.03 ID:aO3amUS0O
おつおつ
個人的には移住に一票かな、あっちのが対策機能とか色々充実してるし。
向こうは人少なめってのはあるけど最近は速報も似たようなもんだし、移住するなら多分スレ民は着いていくからそこまで過疎らない気もする
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 00:20:08.63 ID:zDTpdviJ0

自分としてはどっちでもOKです
979 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 00:51:09.85 ID:YS/pvjMY0

俺はどっちでもいいですよ!
980 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 01:22:34.70 ID:s9tOsZPI0

最近は落ち着いてきてるし、このままここでもいいのかなと思ったり...
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 03:30:24.54 ID:kcEwp9xJo
おつおつ
どこなりと付いていきます
982 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 07:07:37.74 ID:eyQk3IaDO
乙です
移動の件については、読者の自分としてはこのままでも良い気がするけど
作者さんが書きやすい所で書くのが一番だとおもうので試しに移動して移動先の使い心地を確かめるのも手?
983 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 08:41:59.76 ID:sJIFCK8SO
個人的にはこのままでもいいかなと思う

しかし本編はポラリスが暴れ始めたけどシャリオの方が格上感あるのはなんでだろ?スキルは完全上位互換で片言シャリオと違って流暢に喋れてはいるんだけど
984 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 09:22:25.08 ID:aO3amUS0O
昨晩書きそびれたけど、確かに落ち着いてはいるんだけどイアン×ミナのとこで的確に邪魔しに来たのが不安材料ではあるんよね
今後入るジーク×姫のとこも同様の不安があるし
まぁでも最終判断は>>1に任せる
985 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:29:21.72 ID:MP5fJ3Xc0




































朝倉未来「出てっていいよ」






















986 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:30:29.51 ID:MP5fJ3Xc0









































朝倉未来「まぁ俺の勝ち…だね」

















987 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:32:02.92 ID:MP5fJ3Xc0































朝倉未来「寂しくはなるけどね」



















988 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:33:50.04 ID:MP5fJ3Xc0


































朝倉未来「相手が悪かった。それだけ。」


























989 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:35:35.06 ID:MP5fJ3Xc0



































朝倉未来「いじめはいじめられる奴が悪いって動画でも言ったけどさ。あれ、マジだよね」























990 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:37:03.15 ID:MP5fJ3Xc0


































朝倉未来「ま、取り合えずRIZIN見てよ」































991 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:38:29.26 ID:MP5fJ3Xc0











































朝倉未来「強い奴と強い奴の闘い、そこにあるから」


































992 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:40:38.77 ID:MP5fJ3Xc0
































朝倉未来「大晦日もRIZINやってっから。男なら見るでしょ」




























993 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:42:04.72 ID:MP5fJ3Xc0





























朝倉未来「今月もあるけどね、RIZIN。見てよ」























994 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:43:39.73 ID:MP5fJ3Xc0




































朝倉未来「俺は出ないんだけどねw」




























995 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:45:18.79 ID:MP5fJ3Xc0



































朝倉未来「しかし勝っちゃたな。圧勝」
























996 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:46:13.29 ID:MP5fJ3Xc0





































朝倉未来「俺思ったよ。やっぱ強い奴と闘う方が楽しいわ。逃げるのとか無理」

























997 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:47:59.47 ID:MP5fJ3Xc0



































朝倉未来「YouTubeも好調。俺のやつの登録者数知ってる?すごいよ」



























998 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:49:30.28 ID:MP5fJ3Xc0


































朝倉未来「200万人。お前じゃ無理だよね」























999 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:51:05.67 ID:MP5fJ3Xc0














































朝倉未来「じゃーな。戻ってくんなよ負け犬君。俺の勝ち」































1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2021/11/17(水) 16:52:42.63 ID:MP5fJ3Xc0











































朝倉未来「朝倉未来のYouTubeチャンネル登録よろしく!」



























1001 :1001 :Over 1000 Thread
                     ___, - 、
                    /_____)
.                    | | /   ヽ || 父さんな、会社辞めて小説で食っていこうと思うんだ
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                   (/   ⊂⊃  ヽ)        /  ̄ ̄ ̄ \
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俺「海鮮丼で」母親「足りる?」俺「いいから」母親「少なくない?」俺「いいって」 @ 2021/11/14(日) 10:41:32.67 ID:/iJYckNko
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莉嘉「どうしてお姉ちゃんはまだ処女なの?」武内P「」 @ 2021/11/14(日) 06:52:21.43 ID:/yDiE7So0
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眼鏡のダイヤ @ 2021/11/13(土) 23:50:01.35 ID:a9XalQf1o
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早くそれをこっちに投げろー!! @ 2021/11/13(土) 23:28:23.89 ID:mSxyqtQvo
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