【18禁FGO SS】俺が真に救うアヴァロン・ル・フェ 

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264 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/16(日) 21:24:37.02 ID:XWtsxpPB0
・・・・・雨の音が嫌と言うほど聞こえてくる。

・・・2011年。ソールズベリー大聖堂、養育院。前の仕事が雇用満了で終了した日。次の仕事を無理矢理任された日。

養育院で育ったパーシヴァルに『選定の槍』が与えられた記念すべき祝祭の日であり、私にとっては屈辱を与えられた忌まわしき思い出である。

その同じ日に『予言の子』の予言を残した『鏡の氏族』がブリテンから全て消え去ったとあとから聞いているが、今の私にとってはどうでもいい話。

大聖堂から離れるとき、何かに急いでいたパーシヴァルの奴と、雨に濡れている妖精騎士ランスロットを見かけたのだが、それも私にとってはどうでもいい話だ。


・・・オーロラに10年の間に費やしてきた努力を無駄にされ、私が積み上げた功績と結果をオーロラの奴らに奪われた、おしまいの日。

・・・そして私がオーロラに深い憎悪を持ち、どんな手を使ってでも私の『目的』を果たし、妖精たちを見下させてやると誓った、始まりの日。

私はあの異常なまでの自己愛を持つオーロラを絶対に許さない。私は私の『目的』を果たし、オーロラを氏族長から引きずり出すのであれば、私は手段を選ばないと誓った。

私はあの降りしきる雨の中、オーロラへの深い憎悪を募らせながら、私は大聖堂を後にしたのであった。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
女王暦2013年・・・4年前のソールズベリー:養育院


バサッ、ヒラァァ〜〜・・(不正の人間出荷の証拠を出すコーラル)

ブルーナ「・・・・・・・・・」気まずい感じになっている

コーラル「ブルーナさん。これ以上・・・オックスフォードへの不正な人間の『出荷』をしていくのは止めていただけないでしょうか?」


コーラル「確かに最近は、オックスフォードでは下等生物である『人間』の受給をウッドワス様が要求しているとオーロラ様から聞いてます。」

コーラル「『牙の氏族』は長くブリテンを守ってきた栄誉ある氏族であり、オックスフォードはその栄誉ある氏族たちが住むに値する町でもあります。」

コーラル「ウッドワス殿やオックスフォードの『牙の氏族』たちに気に入られ、オックスフォードでの上級妖精の役職に就きたい気持ちは私もわからなくはないのですが・・」

コーラル「だからって・・このソールズベリーで、あの『下等生物』である人間を不正に生産し、それらをオックスフォードに『出荷』するなど、これは妖精國の法律に違反しています!」

コーラル「あなたはあなたの身勝手な行いで、あなただけでなく、このソールズベリー全体を危険にさらすことを分かった上でやっていたのですか!?」ドンッ!(机を叩く)

ブルーナ「〜〜〜〜〜〜・・・・」言葉に出せない


コーラル「・・本来ならば、貴方のような罪人はすぐにでも女王軍に引き渡すつもりなのですが・・・。貴方のことについて・・オーロラ様がこう仰ってました・・。」

コーラル「『これ以上の罪を重ねて、あなたの綺麗で青い翅に泥を塗るような事は見たくない。今なら私が許してあげるから、もうあなたの汚職行為をやめてください。』」

コーラル「っと。これ以上の人間の不正出荷による汚職行為を即刻停止をして頂ければ、この件をもみ消してやるとオーロラ様は仰っています。いかがなモノで?」

ブルーナ「!?。グゥゥゥゥ・・・・・」コクッ・・(頷く)

コーラル「・・わかりました。ブルーナさん、これに懲りたのであれば、オーロラ様のありがたいご慈悲に感謝し、もう二度とこのような事をしないように誓えますね?」

ブルーナ「・・・・・・・・・・・」コクッ・・・(頷く)

コーラル「・・・・・・・・・」タッタッタッタッ・・(その場から立ち去る)


ギュォォォーー!ズダダダダァァァーーー!!(養育院の倉庫の方で何かを破壊していく妖精騎士ランスロット)


ブルーナ「・・・・・・!?」窓の外を見てて・・
265 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/16(日) 23:12:47.22 ID:XWtsxpPB0
窓の外の妖精騎士トリスタン「――wwwwwww!!」タタタタタタァァーーー・・・(笑いながら即座に立ち去る)


ブルーナ「!!?。ふざけるなっ!!」ガタンッ、ガシンッ!(イスを床に叩き落とす)

―――――――――――――――――――――――――――――――
管理職の仕事を始めて1年過ぎた頃、私の元にモルガン陛下の娘である妖精騎士トリスタンが来て、私にある副業の話を進めてくれた。

『“すぐに出世したいなら、オックスフォードにいるウッドワス公が喜ぶ方法をやれば良い。私がそのやり方を教えてやるから?”』っと妖精騎士トリスタンはそういった。

管理職での安い給料に困っており、すぐにでも上級妖精の役職に入りたかった私は、妖精騎士トリスタンが進める副業の話に乗り、それを実行しようとしていた。

西の『人間牧場』でやっている人間の『生産』を私の手でやり、それらを人間牧場から『出荷』したと偽装し、オックスフォードの妖精に献上するという、とても簡単にやれる副業だったのだが・・

いざやろうとしている最中に、コーラルに私の副業が『汚職』であると告発され、副業の話を進めてくれた妖精騎士トリスタンにも裏切られた。

妖精騎士トリスタンにとって、副業の話など、彼女の遊び半分の冗談であって、私は出世できる事に気を取られ、妖精騎士トリスタンの嘘に騙されてしまったのだ。


しかもこの私がしでかした汚職を、よりにもあの憎たらしいオーロラにもみ消され、私に情けをかけるという・・あまりにも耐えがたい屈辱を受けることになってしまった。

不覚にもオーロラの気まぐれとも言う汚職のもみ消しで私は助かったのだが、これにより他の風の氏族の妖精からさらに冷たい目線を受けることになり、

私のソールズベリーでの立場は狭まり、偏見と肩身が狭い日々をただ過ごしていく毎日が続いていくかと思われていた・・。
―――――――――――――――――――――――――――――
女王暦2014年・・・3年前のコーンウォール近くの境界線の急斜面にて・・



パタパタパタァァ〜〜・・・(コーンウォールの近くへ来るブルーナ)

ブルーナ「ハァ・・・・管理職の仕事とはいえ、なんで私がこの忌々しい森へと戻ってこなきゃならないのかしら・・。」ブツブツブツ・・(不満そうにしている)

ブルーナ「・・オーロラの奴め、なにが・・「あの森で何が牧場から逃げ出した人間がいそうな気がする・・。」なのかしら!アンタの考えなしのうわごとなんて聞きも・・・・」


ガサガサガサ・・・バサァァッ!(茂みから何かが出てくる)

モース「グウォォォォ〜〜〜〜!!」ブルーナに近づいてくる

ブルーナ「1?。ワァァァァァ〜〜〜!?」ガクガクガクッ〜!(モースの存在に怯える)


ズズッ・・ガコンッ!グギッ!(急斜面の坂の足場が崩れ、ブルーナの足がひねる)

ブルーナ「えちょっ・・・キャァァ!?」ズドドォォ〜〜・・(崖から落ちる)


ドサッ、ゴロゴロォォ〜〜・・・ガサガサァァ〜〜!(坂の下に落ちるブルーナ)
―――――――――――――――――――――――――――――
コーンウォール:坂の下、名なしの森ギリギリの手前


ゴロゴロォォ〜〜・・ドサッ!(転げ落ちるブルーナ)

ブルーナ「イッ、タァァ〜〜・・・足をひねったわぁ・・。よりによって、こんな場所に転げ落ちて、足もひねってしまうなんて・・・」ひねった足を抑えている


ガサガサガサァァァ〜〜・・・(森の奥から誰かが出てくる)

ブルーナ「!?。だ、誰!?そこにいるのは誰なの!?」


ガサガサァァ〜・・、タッタッタッタッタッ・・・(その誰かが姿を現す)
266 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/17(月) 23:04:48.56 ID:EaZE5C5I0
三澤亮太(3年前のアルト・オルラント)「ウッ・・・ウゥゥゥ・・・・・」タッタッタッ・・・・ドサッ!(ブルーナの前で倒れる)


ブルーナ「に、人間!?な、なんでこんな名なしの森一歩手前の所に人間が・・・しかも何・・、あの変な服装をしている人間なんか見たことがないわ・・。」驚愕している

ブルーナ「反乱軍の出来損ないでも、女王のための調度品でもない・・なんか黒くて血がにじんだ服を着た人間が、何故こんな場所なんかに・・・」ジロジロジロ・・(三澤亮太の服装を見てる)


ノロノロノロォォ〜〜・・(急斜面近くからモースが降りてくる)

モース「グォォォォ〜〜〜〜!!」ノロノロォォ〜〜・・(ブルーナに近づいてくる)

ブルーナ「!?。いやぁぁぁぁ〜〜〜こっちに来るなぁぁ〜〜!!」ビクビクビク!(三澤亮太の元で怯えている)

モース「ぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!!」ノロノロォォ〜〜・・(ブルーナに近づいてくる)

ブルーナ「嘘よね・・・私・・・・まだ『目的』も、オーロラへの復讐も遂げてもいないのに・・・こんな・・・こんな場所で死ぬなんて・・・」ビクビクビク!(絶望している)

ノロノロノロォォ〜〜!(どんどんブルーナの所へ近づいてくるモース)


三澤亮太「ゥゥゥゥ・・・・ヒ・・・・ヒー・・・」ガシッ!(ブルーナの足を掴み)

ブルーナ「ちょっ!?ちょっと離しなさいよ!私はここで・・・」亮太の手を振り払おうとするが・・

三澤亮太「ヒール(回復)・・・・・。」キィィン!(ブルーナの足にかける)

ブルーナ「な、なに・・・?」キュィィ〜ン!(自身の足がヒール(回復)の光に包まれる)


モース「・・・!。????」キョロキョロキョロ・・・(辺りを見渡している)

ブルーナ「・・・・えっ?」モースの様子を見てて・・

モース「―――――――――」ノロノロノロォォ〜〜・・(名なしの森へと向かっていく)

ノロノロノロォォ〜〜、ガサガサガサァァァ〜〜・・・・(ブルーナたちを無視し、名なしの森の中へと向かって行く)



ブルーナ「た、助かった・・・?ハハハ・・・何よもう、モースの奴が私の事を襲おうとしてたのに・・急に私の事を無視しちゃって・・・」パタパタァァ〜・・スタッ。(少し浮かんで立ち上がる)

ブルーナ「・・・・!?。あれ・・痛くない・・。さっき足をひねったはずなのに足が痛くない!あの変な人間に足を触れられてから、ひねった足がすぐに治るなんて・・・」驚いている

三澤亮太「ウゥゥ・・・・」まだ倒れている

ブルーナ「!?。まさかこの人間・・・むかし養育院で育てていたパーシヴァルと同じ・・特別な力を持って生まれた人間だというのかしら!?だとしても、このような人間がこんな名なしの森に迷い込むはずが・・・」

スタッ、スタッ・・・・ゴソゴソ・・・(三澤亮太の事をおそるおそる観察しつつ、彼の持ち物をあさっていく)


シュル・・・・・(血塗れの名刺を見つけるブルーナ)

ブルーナ「これは・・・・フムフム・・・・・・。みさわ・・・りょうた・・・?」血で染まってない部分の名刺を読んでいく

ブルーナ「フゥ〜ン・・あなた、三澤亮太っていうのね?あなた・・私の足を治してくれてありがとね?」お礼を言う

三澤亮太「・・・・・・・・・・」気絶している

ブルーナ「・・・まだ息がありそうだから、気絶している程度ね?この人間・・・使える価値はありそうね?」ニヤリッ・・(笑みを浮かべる)

ブルーナ「このどこから来たかわからない人間を利用すれば、私は今より上の地位に上り詰めることができるわ!」ニコッ!(悪巧みの顔をする)


ノシッ、ドサッ!タッタッタッタッ・・・(三澤亮太の肩を担ぎ、そのまま彼を外へ運んでいくブルーナ)

ブルーナは妖精國ブリテンに転移してきたばかり且つ服が血塗れの三澤亮太を介抱し、彼の肩を組んでコーンウォールの外へと連れ出すのであった。
267 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/18(火) 09:28:54.26 ID:qEXcmNx50
女王暦2014年。妖精國ブリテンで歴史上類も見ない激動の大事件が起きる数ヶ月前。私がまだ独立権のある人間の観察と管理をしていた頃・・・

またしてもオーロラの命令に振り回され、たった1人でコーンウォールに行き、足をひねりつつ『名無しの森』一歩手前の場所に転げ落ちた頃・・

私はその場所で、別世界から来たばかりの三澤亮太・・のちに『蘇りの予言の子』アルト・オルラントと呼ばれる人間の男と出会った。


出会った頃の亮太君はどこか血に濡れた黒いスーツの着ており、何かに襲われた傷もないというのにフラフラと歩き、そのまま私の元に倒れて気絶してしまった程度であった。

しかし亮太君の意識が朦朧としている中で、偶然にも発動した亮太君の3つの力の1つである『ヒール』の力で、ひねってた筈の足がすんなりと治ってしまうどころか・・

あれ以来、私は自身の“無意味化”でモースになる事も、モースに襲われることもなく、さらに自身が悪妖精化する事もなくなり、『存在税の税収』もなくなった。

むしろ亮太君には私にとっても感謝しきれないほどの恩があると言っても良い。妖精にとって人間は娯楽の一環にしか扱えないが、使いようによっては自身の役に立つ事もある。

故に私は彼を保護することにした。私は彼(三澤亮太)の力を利用し、自身が上級妖精となる糧とするために、私は三澤亮太をコーンウォールから連れ出したのだ。


それこそ、この私が風の氏族長となる最初の一歩であった。亮太君をあの場所から保護したことで、私の人生が大きく変化したというを、私自身は知る好しもなかったのだから・・。
―――――――――――――――――――――――――――――
三澤亮太を保護してから一ヶ月後・・・風と自由の街 ソールズベリー:とある通り道にて・・


タッタッタッタッ・・・(ブルーナと三澤亮太の2人が揃って歩いている)


ブルーナ「またキャメロットへの食物を盗んだの?これでよくばれなかったわね?」

三澤亮太「仕方がないだろ?これでもしないと俺は生きていけないのだからな?」

ブルーナ「はぁ・・・。ねぇ、仕事の方はどうなの?」

三澤亮太「そうだなぁ〜、仕事の方は順調だよ。店長の方は意地悪なのだけど・・・。辛い仕事を押しつけるわ・ゴミ掃除ばかりを押しつけるわ・なにより給料が1円で安すぎるのでね。」

ブルーナ「貴方が人間にも関わらず、独立権片手に暮らしているからねぇ〜〜・・。まぁ、私が独立権を発行したんだけどね?」

三澤亮太「ほんと・・あんたには頭上がらないよ・・・」

ブルーナ「それで?貴方のことだから、次の場所で何か稼げる事は考えているのかしら?これ以上、盗みを働くのはソールスベリー全体でも良くないことだよ?」

三澤亮太「そうだな。少し盗みが過ぎたな?一応、悪いと思っているよ・・・」

ブルーナ「うん。ソールスベリーでのキャメロットへの納品が最近足りなくなってるって気がつき始めて、オーロラ様もピリピリでねぇ・・」

三澤亮太「うん。今日の仕事が終わり次第、ここを発つつもりだ。今までこき使われたが、貴方には感謝している。」

ブルーナ「えぇ・・。貴方の力を知ったときに私、貴方を自由にした方が良いと思って、独立権を発行させたのよ?貴方の持つ力に感謝しなさい?」

三澤亮太「あぁ・・・。」


ブルーナ「・・・・・・・(ツゥゥ・・・なんだってんだよ、私の思い通りに動こうとしないなんて・・)」舌打ちをしながら
―――――――――――――――――――――――――――――――――
亮太君を私の手で保護して一ヶ月。私は亮太君の力を利用するにあたり、彼の力と行動を徹底的に観察して、彼をどうやって私の手でコントロールするのかを模索していた。

彼の持つ3つの力・・・『ザ・ワールド(時間停止)』・『バリア生成』・『ヒール』っと、他の妖精の妖精領域や亜鈴返り持ちとは違う力に私は少々、彼の扱いには手を焼くほどであった。

特に彼の持つ『ザ・ワールド(時間停止)』は厄介だ。時間を一瞬にして止め、その止まった時間の中でリンゴなどの物を盗んだり、独立権のない人間に餌付けをするなど、色々と私に迷惑をかけている。

彼の力や行動の悪さに、彼の事を保護した私に責任が来ないよう・・私はやむを得ず亮太君に独立権を発行し、彼とは良き理解者とも言える立ち振る舞いをしてごまかした。

彼の力を利用し、オーロラ以上の権力を持つに至るまでは、なんとしてでも亮太君を私の元に置き続けるように努力を惜しまずやってきた。


そう努力をしていたのだが・・・・・
268 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/18(火) 23:20:59.88 ID:qEXcmNx50
それから数分後・・・ソールズベリー:西門出口近くにて・・・・


コーラルの声「貴方ですね?妖精騎士ガウェイン様をあんな無様な犬にしたのは・・」

亮太の声「そっちこそ、餓死しそうな人間を助けたのにそれを罪として俺になすりつけておいて。まさか、キャメロットの納品の事も気づいていたのか?」

コーラルの声「やはり・・・貴方があの荷台に近づく度に納品物が消えているとは薄々気づいてましたが・・・」


ブルーナ「ハァ・・ハァ・・・・どうにかあの人混みから脱出できたわ・・・。亮太君、いったい何処へいったのかしら・・・?」キョロキョロ・・(三澤亮太を探す)

ブルーナ「(亮太君、この騒ぎを利用して本気でソールズベリーを出て行くつもりなのね・・・!そんなことなどさせないわよ!)」キリキリィィ〜・・(怒りを見せる)

ブルーナ「(あなたには私と一緒に、あのにっくきオーロラを倒す役目があるのよ!あの妖精騎士ガウェインを倒した程度でソールズベリーを出て行かせるわけには・・・)」


三澤亮太の声「ヒール!!」ギィィン!(コーラルに『ヒール(改良)』を施す)

ブルーナ「!?。今の声って・・・・・」ヒョコッ・・(壁の死角から顔を出す)



コーラル「・・・・・・」ボケェ〜・・、タッタッタッタッ・・・(虚ろのまま歩いて行く)

三澤亮太「・・・・・・・?」後ろを振り向く

ブルーナ「・・・・・・!(ヒィッ!)」ビクッ!(身を隠しながら見ている)

三澤亮太「・・・・・さよなら、ブルーナ。」クルッ、スタッ!(隠れるブルーナに背中を見せ、バイコーンに乗る)


ヒヒィィ〜〜ン!!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(バイコーンに乗り、ソールズベリーから去って行く三澤亮太)

ブルーナ「・・・亮太君。私の亮太君が・・・」ガタガタガタ・・・(震えている)
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三澤亮太は、命の恩人であるブルーナの元から去った・・。妖精騎士ガウェインの調査と、オーロラによる亮太君の独立権の剥奪、亮太君のバカな行動のせいで・・

亮太君は不意にも彼の力で先代の妖精騎士ガウェイン・・バーゲストに1人で挑み、そして彼女を圧倒し、彼女をバカ騎士にして亮太君は彼女に勝ってしまった・・。

亮太君は独立権を発行した私に一切の迷惑をかけぬよう、彼はソールズベリーから立ち去ろうと思っていたのだが、私にとっては大迷惑に過ぎなかった。

彼がソールズベリーにいれたのは私が独立権を発行し、良き理解者として共にしてきたというのに、彼はそれらを無視して私の元から去ってしまった。

三澤亮太に恩を仇で返された私には、もうどうすることもなく、私はこのまま転落人生を送るんじゃないかと思っていたのだが・・・
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三澤亮太がソールズベリーを出て数分後・・・ソールズベリー:裏通り


トボトボトボトボ・・・・(落ち込みながら歩くブルーナ)

タッタッタッタッ・・・(前からフードを着た人物がやって来る)


タッタッタッ・・ドサッ!(フードの人物にぶつかるブルーナ)

フードの女(後(のち)の妖精騎士アグラヴェイン)「・・・何をしているのかしら?ちゃんと前を向いて歩かなきゃダメですよね?」

ブルーナ「す、すいません・・ちょっと私に構わないでくれますか・・。私、どうも前を向く気になれなくて・・・・」

フードの女「・・・・。(この妖精・・たしか亮太君と一緒にいた青翅の妖精ね?彼女なら、少しは情報を聞き出せるかもしれないわね・・・。)」フッ・・(笑みを浮かべる)


フードの女「良ければ私が相談に乗りましょうか?私、これでも町を旅するカウンセラーなモノですので・・。」シュッ・・(手を差し出す)

ブルーナ「カウンセラー・・・?私、そんなに金なんか持ってないから・・あなたに相談したところで・・・」

フードの女「構いませんよ?私との相談でより多くの者たちが幸福になれる事こそが私の『目的』なのですから!」ニッ!(笑みを見せる)

ブルーナ「あっそう・・・なら良いわよ・・。少しは話してあげてもいいわ・・。」

フードの女「ありがとうございます。」お礼を言う


タッタッタッタッ・・・(フードの女と歩くブルーナ)
269 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/20(木) 21:57:33.14 ID:cYh+/d/T0
フードの女との会話をして数分後・・・ソールズベリーの西門にて・・


フードの女「成る程・・・それはそれであなたも色々苦労していたのですね?オーロラのことも、さっき逃げ出した人間の事も・・・。」

ブルーナ「そうよ。アイツらのせいで私が予定していた人生は台無しになるし、私の努力も水の泡となったのだからね!」キリキリ・・(キレ気味で言う)

ブルーナ「私はただ・・他の妖精たちを見下すことができる程の地位や権力を手にして、私を見下した奴らに仕返しをしたいだけだったのに!」キリキリ・・(キレ気味で言う)

フードの女「・・・・・。(この妖精・・・この妖精國ブリテンにいる妖精たち以上に自身の傲慢や欲望が多すぎるし、自身の器の大きさを全く理解していないわね・・。)」呆れている

フードの女「(だけど彼女の話から、いかに風の氏族長 オーロラはよほど危険な妖精であるのかがよくわかったわね。おそらく今の私を社会的に殺せるとしたら、そのオーロラという妖精ただ1人・・。)」

フードの女「(彼女は妖精騎士ランスロットを使って『鏡の氏族』を滅ぼしたというからには、ランスロットの方から地位を落としていき、それをダシにオーロラもまた、このブリテンから葬り去った方が良さそうね・・。)」


フードの女「あなたのその心意気は私も良く伝わったわよ。あなたがどれほど頑張り・努力をしてきて、その頑張りと努力をその2人によって無駄にされてしまったという事をね?」

フードの女「でも残念ながら、あなたのその悩みと苦しみを解決するには、私にはとても不可能と言ってもよろしいわね・・。」困った感じで言う

ブルーナ「そう・・・それならそれで良いわよ・・。(アンタにはこれっぽっちも期待してなかったし・・)」ムカムカムカ・・・(不満げに言う)

フードの女「お代は要らないわ。あなたが抱える悩みと苦しみを取り除くことは、私には不可能だったとしても・・それらは必ずどこかのタイミングで解決するかと思うわね。」

フードの女「あなたはその時が来るまで待ってればいいわ。あなたが憎たらしいと思うオーロラという妖精は、近いうちに氏族長の長から追われる立場となるわね・・。」

ブルーナ「???(なんだコイツ・・・、いったい何を喋っているのやら・・。)」言葉の意味をわかっていない


シュタッ!ヒヒィィ〜ン・・パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!(妖精馬に乗り、西門からソールズベリーを出るフードの女(■■■■■■))
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私の元から三澤亮太が立ち去り、成り上がるチャンスを失った喪失感で家に帰ろうとした際、偶然にカウンセラーの妖精と自称する妖精と道ばたで出会い、

その妖精にはあまり期待などしなかったが、私の話をその妖精にうち明かし、少しでも自身の喪失感とストレスを解消させ、立ち直ろうとしていた。

そしてその妖精は私に“オーロラは近い将来、氏族の長から追われる立場になる”と、どうにも意味不明な言葉を残し、そのカウンセラーの妖精もまた、ソールズベリーから去っていった。


あの後に私は、妖精騎士ガウェインに刃向かった三澤亮太の独立権を私が擦った事がバレぬよう・・私は管理職の仕事を辞めることとなった。

管理職の仕事はあまりにも時給が安すぎるし、妖精騎士に刃向かった人間の独立権を発行したとオーロラにバレたら、それこそあの『ハロバロミア』と同じ刑を受ける羽目になるからだ。

16年前から私を見下し、他者に正論をぶつけるのが得意だった『ハロバロミア』は、ある日を境にオーロラに翅を取られ、コーンウォールに流刑にされたと語られている。

4年前の『汚職』の事もあり、もし亮太君の独立権を擦った事がバレれば・・私はオーロラによって蒼い翅を奪われ、ハロバロミアと同じ名無しの森に追放されるかもしれない。

私はその事がバレぬように管理職の仕事を辞めざる負えなくなり、私はオーロラの側から逃げることとなった。


以後、私はソールズベリーで色々とバイトをしていき、とにかくその日を生きることに必死で足掻いてみせた。

その際に『ガレス』とか言う槍持ちの妖精に適当に妖術師の話をして金を貰ったりはしたのだが、最終的には私はただの『無職の妖精』としてソールズベリーでの立場が固まってしまった。

私は無職の妖精のまま、ただ転落人生を送る日々が続くんじゃないかとそう思っていた・・。そんなある日の事だった・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それから数日後・・・ソールズベリー:マイクの店にて・・・


ゴクゴクゴク・・・ガタンッ!(果汁水を飲んでふてくされているブルーナ)

ブルーナ(フード姿)「ハァ〜〜・・・」ガタッ・・(机に顔を乗せながら落ち込んでいる)

マイク「あの〜お客さん・・・いつになったら、今週の飲み代のツケを払ってくれるのかい?」困った表情で言う

ブルーナ「ツゥゥ・・・うるさいわね〜。あんたみたいな地味で出すモノも安すぎるヤツに出す金なんか・・・」不機嫌に言う


ガヤガヤガヤガヤ、タタタタタァァーー!(店の外で騒ぎながら走っている)

ブルーナ「???」ジロッ・・(外の様子を見ながら)
270 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/20(木) 23:41:21.48 ID:cYh+/d/T0
外で騒ぐ妖精たち「オーロラ様が捕まった!鏡の氏族の妖精たちを殺した濡れ衣を着せられ、女王軍に捕まってしまったー!」ワーワーワー!(騒いでいる)

外で騒ぐ妖精たち「モルガン陛下を許すな!妖精騎士アグラヴェインを許すな!オーロラ様を我らの元へ帰すんだ〜!!」ワーワーワー!(騒いでいる)

外で騒ぐ妖精たち「立ち上がる時が来た!キャメロットに突撃して、オーロラ様を我らの手で取り返すぞぉぉーー!!」ワーワーワー!(騒いでいる)

外で騒ぐ妖精たち「オーロラ様に濡れ衣を着せた妖精騎士アグラヴェインを倒せーー!オーロラ様を返せーー!!」ワーワーワー!(騒いでいる)

外で騒ぐ妖精たち「妖精騎士ランスロットも同罪だ!!妖精國を裏切り、オーロラ様をハメた裏切り者を殺せ―!」ワーワーワー!(騒いでいる)


ブルーナ「!?。(オーロラのヤツが捕まった!?しかもランスロットのヤツも、妖精國を裏切ったって・・・)」ガバッ!(カウンター席ではね起きる)

マイク「あぁぁ・・これは大変な事になっちゃった。どうしよう・・」心配している

店の客「・・・フフフ、ウフフフフ!!」クスクスクス・・(笑い出す)

マイク「????」


ブルーナ「ウフフフフッ、アッハハハハハハ〜〜!!」フードを脱ぐ

ブルーナ「アッハハハハハハ!!ざまぁみろオーロラ!!あんたが私にあんな事をしてないから、罰が当たったんだよ!!」高笑いしている

ブルーナ「アッハハハハハハ!!アァ〜ハハハハハハ!!」高笑いしながら・・

マイク「ヒィィ・・・」怯える

――――――――――――――――――――――――――
管理職の仕事を辞めてから数日が過ぎた頃、突如として前触れもなくこの私に転機が訪れた。

数日前に妖精騎士アグラヴェインと名乗る新たな妖精騎士が就任し、その妖精騎士が言い放った告発により、妖精國ブリテン全体のバランスが大きく変わった。


バーゲスト、バーヴァン・シー、メリュジーヌ。この女王陛下に仕えていた先代の妖精騎士たち3人が、よりによって私の側から離れた三澤亮太と接触しており、

私の知らない間に多くの事件を引き起こしていた亮太君は3人の先代の妖精騎士たちを誘惑し、その3人とSEXした挙げ句に彼女たち3人を妻へと迎え、

彼らと裏で結託していたオーロラとムリアンが、妖精騎士アグラヴェインの告発によって罪が暴かれてしまい、その2人は女王軍によって逮捕された。

その話を聞いた私は歓喜した!自身の手ではなかったが、私が憎悪していた6人の仇敵が妖精騎士アグラヴェインによって、立場を追われたと言う事を・・・・

13年の昔から私の事を見下し、上級妖精にする約束を破って扱き使わしたオーロラと彼女の守る騎士をしているメリュジーヌ。そのメリュジーヌたちと婚約し、私の元から去った三澤亮太。

黒犬公と呼ばれ・・皆から恐れられているバーゲスト、残忍残虐の女王陛下の娘であるバーヴァン・シー、そしてどうも私の中で気にくわないムリアン。

その6人の内であるオーロラとムリアンは檻に閉じ込められ、三澤亮太たちは女王の手で指名手配犯として追われている。私にとってはこれらは全てが、私にとって都合が良いものだと確信を持っていたのだがら・・。


妖精騎士アグラヴェインの就任、亮太とメリュジーヌたちの叛逆、オーロラとムリアンの逮捕。これら全て、後に『喪服の着名式』として語り告げられていき、

私にとってはこれがブルーナの成り上がり人生の転機であり、その転機はこれだけではなかった・・。
――――――――――――――――――――――――――――――
それから数分後・・・ソールズベリー:南門の通りにて・・・


ガシッ、ガブッ、ガブッ、グシュッ!モグモグ、ゴックン!(女妖精の内蔵を喰らう妖精騎士モードレッド)


妖精騎士モードレッド「・・・カァァァ〜〜!!やっぱり妖精の内臓と肉は不味いなぁぁ〜・・・。」モグモグ・・(内臓を食べている)

襲われたソールズベリーの女妖精「−−−−−−−」ピクピクピクッ・・(死んでいく)


ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」ガタガタガタガタァァ〜〜!!(隠れつつも怯えている)
271 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/22(土) 10:47:49.85 ID:BbKspEnl0
ブルーナ「(な、なんなのよ・・あいつは!?ソールズベリーに突然現れては、妖精の内蔵をむさぼり食って・・)」

ブルーナ「(あいつ、まるで大昔に翅の氏族の肉を喰っていた牙の氏族その者じゃないか・・)」ガタガタガタガタ・・(震えながら見ている)

妖精騎士モードレッド「・・・・・!?」何かに目をつける

ブルーナ「ヒィ!?」目を付けられる


ガシュガシュガシュッ!ドバァァン!!(数秒後に妖精騎士モードレッドに連れ攫われる)

妖精騎士モードレッド「イヤッハァァ〜〜〜!!」ブルーナを担いでジャンプする

ブルーナ「イヤァァァ〜〜!?」連れ攫われる

――――――――――――――――――――――――――――――――
さらに数分後の夜・・・・西の人間牧場:人間居住区にて・・


妖精騎士アグラヴェイン「私に忠誠を誓いなさい。そうすれば・・あなたの願いを叶えてあげる。」フンッ!(サイコキネシスを止める)

ブルーナ「のわぁっ!?」ドサッ!(倒れる)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・」人間牧場から去って行く

ブルーナ「・・・・!!」彼女についていく

――――――――――――――――――――――――――――――――
あの地味な店で笑ってたその数分後、騒ぎを聞きつけて見に来た所・・かつて『ウェスバニーの影の厄災』と呼ばれた妖精、妖精騎士モードレッドと出くわし、

そのアイツに道案内がてらに攫われ、西の人間牧場に無理矢理連れてこられ、人間牧場内での血の惨劇を私は目撃した。(それについては感化している)

そして私は、私が憎悪していた6人を追い詰めた妖精騎士アグラヴェインとついに対面し、彼女に私自身を女王軍に引き渡さないで欲しいとお願いした。

モードレッドの奴に人間牧場に連れてこられ、おまけに自身の自慢のために私の4年前の罪を暴露されるというとてもマズい状況下に曝され、このままでは私は女王軍に捕まってしまう・・

それを回避するために妖精騎士アグラヴェインにせがみ、そして彼女に忠誠を誓い、私は妖精騎士アグラヴェインの部下となった。


その後の私は妖精騎士アグラヴェインの部下として指名手配犯の三澤亮太たちの捜索に参加し、歪みの岬で裏切り者の『バーヴァン・シー』と槍持ちの『ガレス』を捕まえ、護送をしていき・・

キャメロット襲撃で石化した亮太君を霧の海岸に捨て、オーロラの告発とガレスなどの反乱分子の逮捕への貢献が大いに伝わり、モルガン陛下から直に勲章を貰った。

あとは風の氏族長の座に就任するだけ。私は石化した亮太君を霧の海岸に捨てた後、モルガン陛下に私を新しい風の氏族長の就任させる申請書と嘆願書を渡し、

私があのにっくきオーロラが納めていたソールズベリーの領地を納め、悠々な人生を送るはずだったのであったが・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――
キャメロット襲撃から4日後・・・キャメロット:玉座の間にて・・


モルガン「・・・・・・・・」嘆願書と申請書を拝見している

ブルーナ「――モルガン様、いかがなモノで?」スリスリスリ・・・(手でゴマすりしながら)

モルガン「フム・・・あなたがオーロラの代わりに風の氏族の長を務めようとしているのですね?あなたの嘆願、しかとこの目に見通しました。」

モルガン「しかし、あなたのその妖精としての力の無さと妖精領域の無さ、統制の無さでは今のソールズベリーの領民たちには受け入れられない。」

モルガン「オーロラは仮にも3000年間も長くソールズベリーの民と風の氏族の妖精たちを支えてきました。それ故に妖精たちからも指示も多くある。」

モルガン「故にあなたの風の氏族長への就任は却下。引き続き風の氏族長の席は空席のままで継続をする。異論はないな?」ジロッ!(睨み付ける)

ブルーナ「は、はぁ・・・・。」コクッ・・(頷く)


タッタッタッタッ・・・(静かにモルガンの前から下がっていくブルーナ)
272 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/23(日) 23:09:15.36 ID:cwMi2SjA0
モルガンの謁見終了後・・・キャメロット:廊下では・・


妖精騎士アグラヴェイン「あなたの当てが外れたみたいね、ブルーナ?」タッタッタッ・・(近づいてくる)

ブルーナ「クゥゥ〜〜、なにが力の無さと妖精領域の無さなのよ!あのスプリガンだって、あんまり力がないのに氏族の長を務めているというのにぃ〜!」キーー!(怒っている)

妖精騎士アグラヴェイン「スプリガンはスプリガンで、彼の持つ知恵の力でノリッジを治めているし、ウッドワスもまた、自身の亜鈴の力と指導力で牙の氏族たちを治めているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「でもあなたはどうなのかしら?以前、モルガンから勲章を貰っただけでウッドワスのような亜鈴もなく、スプリガンのように知恵もない・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そして氏族長だったオーロラみたいに誰かに支持されてもいないあなたに、風の氏族の長など務まるはずはないと思うわね。」ジィィ〜・・(睨んでいる)

ブルーナ「んなぁ・・・!?」ビクッ!(驚愕している)

妖精騎士アグラヴェイン「あなたのような力の無い妖精に、これ以上、私の部下が務まるわけがないとも言えるわね・・。」タッタッタッタッ・・・(後ろを向いて立ち去っていく)

ブルーナ「――待ってくださいアグラヴェイン様!?私はまだ・・・・」追いかけようとする


ポイッ、ポトン!(廊下に1枚の紙クズを落とす妖精騎士アグラヴェイン)

ブルーナ「!」シュッ、バリバリバリィィ〜・・(その紙くずを拾い、それを広げる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
この私、風の氏族の妖精ブルーナの氏族長就任の申請書と嘆願書をモルガンに出したところ、女王陛下から返ってきた言葉はあまりにも酷いモノだった。

私にはスプリガンのような知識も無く、ウッドワスのような亜鈴もなく、ムリアンのような妖精領域もない奴に、私の事を風の氏族の長として認めなかったのだ。

オーロラはただ氏族長としての魔力や統制能力があり、何よりもオーロラには3000年以上もソールズベリーを治めてきた経歴があった。

私にはオーロラのような魔力も統制もなく・・ただモルガンに勲章を貰っただけの妖精でしかなく、私はただ力も統制も誰からの支持もない・・ただの下級妖精でしかみんなは見てなかったんだ・・。

そして妖精騎士アグラヴェインは私の事を力の無い妖精だとして見捨てようとし、私は望み半ばで彼女に見捨てられる事に恐れを抱き・・・

私は彼女の部下である事を思いとどまらせようしたところ、彼女(妖精騎士アグラヴェイン)は私にある情報を提供され、その中身を見た・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――
バリバリバリィィ〜〜・・・(妖精國ブリテン國家試験の開催企画の資料を開く)


ブルーナ「!。(妖精國ブリテン・・國家試験の開催・・・・試験受付対象・・・ブリテン全土の妖精全て・・・・・!)」資料を読んでいき・・

ブルーナ「(試験合格者は妖精騎士アグラヴェインの直属の部下となり、特権階級を受け渡す予定・・・)これって・・・・!?」ある箇所に目を向ける


『マンチェスターに行き、私が開催する國家試験を受けろ。合格したら私の部下の雇用を更新させてあげる・・・』


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」コクッ・・(頷く)

ブルーナ「―――――――――!」コクッコクッ!(必死に頷く)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェインが落とした紙に書かれていたのは、今から2週間後・・・この妖精國ブリテンで初めて行なわれる國家試験の企画書であった。

そして企画書に赤い丸と共に書かれた、妖精騎士アグラヴェインからのメッセージがそこにあり、私はそのメッセージの意味を見て理解した。

2週間後、マンチェスターで行なわれる國家試験に私が受験し、その試験に合格すれば、妖精騎士アグラヴェインの部下としての雇用を更新してあげると言うことを・・。

私はその妖精騎士アグラヴェインからのメッセージと彼女の表情を見て、この國家試験に合格しなければ、私は無職で転落する人生に逆戻りしてしまうことを察知し、その事実を受け入れた。


このままあの雪辱の日々に戻るくらいならやってやる!これは私が妖精騎士アグラヴェインから受けた、私が彼女の部下である事の採用試験だと言うことを・・

私は2週間後にマンチェスターで行なわれる國家試験を受けることを決意し、私は試験を受けるためにマンチェスターへと向かったのであった。
273 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/24(月) 21:39:30.84 ID:dgcsJG0k0
それから2週間後・・・マンチェスター:国家試験会場 受付



ガヤガヤガヤガヤ・・(多くの妖精たちが國家試験会場であるアグラヴェイン邸に続々と入ってくる)


カキカキカキカキ・・・・・・・・(試験を受けるために受付表にサインする妖精たち)

國家試験を受けに来た妖精「・・・・・」カキカキカキ・・(試験の受付表にサインする)

受付の女王兵たち「・・・・・・」シュルシュルシュル・・・(受付表を纏めていく)


ブルーナ「どきなさいよ!さっさとサインを書いて、私に順番を回しなさいよ!」列の前へと割り込んでくる

受付の女王兵「ちょ、ちょっと待ってください!ちゃんと公平を保つためにも、ちゃんと列の後ろに並んでくださいよ!」注意する

ブルーナ「あんた!私は妖精騎士アグラヴェインの古参の部下なのよ?更新手続きぐらい、私を先に受付させても良いんじゃないのかしらねぇ?」

受付の女王兵「國家試験を受けに来た妖精たちが多すぎて受付するのに少数の我々だけでも手一杯なんですよ!いくらアグラヴェイン様の部下だとしてもそれはできませんよ!」

受付の女王兵「それに部下の雇用の更新で試験を受けるのでしたら、今この場にいる他の妖精たちと公平に列に並んで待っててくださいよ!あなた、それでもアグラヴェイン様の部下なのですか!」強めに叱りつける

ブルーナ「ウッ・・・・。わかったわ・・・並べばいいんでしょ?並べばぁぁ〜〜!」列に戻っていく

受付の女王兵「・・・ハァ・・全く・・。」ため息をついていく


列に並んでいる妖精たち1「(なんなのあの生意気な青臭い妖精は?列に割り込んで先に試験を受けようというのか?)」ザワザワザワ・・・

列に並んでいる妖精たち2「(あの妖精、アグラヴェイン様の古参の部下だからって粋がってんじゃねぇよ!むしろあんた、更新手続きをするんだったら、あんたはアグラヴェイン様の部下じゃねぇだろ!)」ムカムカムカ・・(ムカついている)

列に並んでいる妖精たち3「(あの粋がり青翅妖精・・・あいつ、絶対に試験に落ちるわなwwwww)」ゲラゲラゲラ!(笑っている)


ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ブルーナに白目で見ながら噂している妖精たち)


ブルーナ「・・・・・・・」カキカキカキ・・(受付表にサインする)

受付の女王兵「・・・・・・」シュルシュルシュル・・・(ブルーナの受付表を纏めていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――
國家試験当日。マンチェスターには私の敵である多くの受験する妖精たちが集まった。私にとっては全員、同じ國家試験を受ける私の敵である。

遠くの森(むら)から来た田舎者の下級妖精からオックスフォードなどから来た上級妖精など、下級も上級も関係なしに妖精國ブリテンじゅうのほぼ全ての妖精たちが集まっており、

特権階級を得る為・富と名声を得る為、遊び半分でやる為と、妖精たちがそれぞれ抱え込む思惑をその胸にしまい込み、試験を受ける為に受付表にサインしていく。

そしてこの私もまた、試験を受けるために受付表にサインし、裏で私の悪口を言う他の妖精たちの中で試験合格に向けて集中していく・・。

全ては妖精騎士アグラヴェインに私自身を彼女の部下として認めて貰うため、特権階級をもらい、私の『目的』を必ず果たす為に・・。


そして私は次々と来る國家試験のお題をクリアしていき、ついに私の運命を決定づけたあの最終試験の会場へと、私は足を踏み入れたのであった・・。
274 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/24(月) 23:19:49.86 ID:dgcsJG0k0
マンチェスター:國家試験会場(風の氏族のグループ)


砂を飲んだ妖精1「ゴハァッ!?ガァァァ・・・・・」ガシュゥゥ!ドサッ・・・(吐血して倒れる)

砂を飲んだ妖精2「う、うげぇぇぇ〜〜・・・」ゲェェェ〜〜、ドサッ・・(嘔吐して倒れる)

妖精騎士アグラヴェインの声「その場に倒れ、動けなくなった者は失格よ。次の受験妖精は直ぐさまに器の砂を取り、その砂を飲み干しなさい。」


ガシャガシャガシャ・・・、ゴトンッ!(中央の長テーブルに次の色のついた砂が入った金の器が置かれていく)

ブルーナ「・・・フー・・フー・・フー・・・・・・」ブルブルブル・・・(緊張しつつも、長テーブルの前に立つ)

ブルーナ「(ちょっと待ってよ・・・なんでよりによって最終試験の内容が運任せだというのよ!こんなのどうやってクリアしろというのよ・・)」ブルブルブル・・・(青ざめている)

ブルーナ「(でもこの砂を飲んでこの私がこの場に生きていけたなら、私は妖精騎士アグラヴェインの部下としてしっかりと認められる。もう後戻りなんかする好しを無い・・。)」


キラァァン・・・(青い砂が入った金の器を見つけるブルーナ)

ブルーナ「―――――――!!」ガシッ!(その青い砂入りの金の器を手に取る)


ブルーナ「(青い色の砂・・・蒼い翅の私・・・。青い色・・・私にとって大好きな色であり、私のシンボルマークである蒼き色・・・。)」青い砂を見てて・・

ブルーナ「(私はこの青い色の砂を飲み、必ずしもその砂の力から生き延びて、私はあの絶望的な過去から抜け出してやるのだから!)」ググッ!(覚悟を決める)

ブルーナ「(私の好きな青色よ・・・・私に力を・・・!!)」

グィッ!ゴクゴクゴクッ・・・・(器にある青い砂を飲み干すブルーナ)



ドクンッ、ドクンッ・・・ギュィィィィ〜〜〜〜!!(ブルーナの身体に異変が起き始める)

ブルーナ「ハァ・・ハァ・・・・・・・アッ、アァァ・・・アァァァァ〜〜!!」ガタンッ、ドクドクドクドクゥゥ〜〜ン!!(器を落とし、苦しむように胸を押さえる)

ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ、ドクンッ!ドクドクドクゥゥゥ〜〜!!(背中と蒼い翅に青い血管をはりめぐっていく)

ブルーナ「アァァ〜〜ァァァ〜〜!!グゥゥ・・グゥゥゥ〜〜〜〜!!」ヨロッ、ヨロッ・・。ドクドクドクゥゥ〜〜!!(苦しみつつも苦しみに耐えていく)

ギュィィィ〜〜ン、ドクドクドクドクゥゥ〜〜!!(ブルーナの翅と身体が青く光り出し、何かが生成されるように魔力が溜まっていく)

ブルーナ「―――ツハァァっ!?ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」キィィン、ドクドクドクゥゥ〜〜・・(背中の翅が光り、手から青色の毒液が漏れ出してくる)


ドクドクゥゥ・・・ポチャンッ、シュゥゥ〜〜・・・(毒液が石床に垂れ、音と共に石床がとても溶けていく)

砂を飲もうとした妖精「わ、わぁぁぁ〜〜!?な、なんだこれはぁぁ〜!?」ブルーナから垂れてくる毒液を見て・・

ブルーナ「ハァ・・ハァ・・・・・?今・・いま何を言って・・・」ドクドクゥゥ・・・ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(手から青色の毒ガスで出てくる)


ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(右手側にいる妖精たちに青い毒ガスが覆っていく)

試験を受けている妖精1「や、やめろぉぉ!その手をこっちに向け・・・ガハァァッ!?」ガシュゥゥ!ドサッ・・・(吐血して倒れる)

試験を受けている妖精たち「ワァァァ〜〜〜!!」ガタガタンッ!タタタタタァァーー!(器を捨てて毒ガスから逃げ出す)

ブルーナ「えちょっ・・なに・・・?なによこの力は・・・!?」ドクドクゥゥ〜〜、ブシャァァァ〜〜!!(左手から蒼い毒液が噴き出す)


ブシャァァ〜〜ビチャンッ!ガシュゥゥ〜〜〜!!(左手側の妖精たちに青い毒液が降りかかる)

左側にいた妖精たち「ウギャァァァァ〜〜〜!?」バシュゥゥゥゥ〜〜!!(毒液で身体が溶けていく)


ブルーナ「な、なによこれは・・・毒?・・・私の手から青い色の毒ガスや毒液が出てくるなんて!?」アタフタ・・(困惑している)
275 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/10/25(火) 22:03:01.01 ID:APiq/Chh0
妖精騎士アグラヴェインの声「それがあなたの得た力よ。あなたの身体から出てくるその青色の毒液と毒ガスこそ・・・あなたが國家試験で掴んだ・・あなたの『異端の亜鈴』よ。」

ブルーナ「異端の亜鈴・・・・!?亜鈴ってまさか・・・私、さっきのあの青い砂を飲んだことで、ウッドワスと同じ亜鈴返り持ちに・・」

妖精騎士アグラヴェインの声「ええ・・。しかもそのあなたが言う『亜鈴』さえも超える力・・・この妖精國ブリテンに存在しない、唯一無二のあなただけの力にして、あなただけの妖精領域・・」

妖精騎士アグラヴェインの声「あなたは國家試験に合格し、それを持ってあなたは正式に私の部下かつ直属の幹部として迎え入れるわ。」

ブルーナ「正式にって・・・・こ、この力が・・・・私がこの國家試験に合格した証拠だというの・・・・?」自分の両手を見て・・・


キィィン、ドクドクドクゥゥ〜〜・・・(両手から蒼毒の毒液を出し、それを見つめるブルーナ)

ドクドクゥゥ〜〜、バシュゥゥ〜〜ン!!(その蒼毒を周りに振りかけるブルーナ)


パチンッ、ドクドクドクドクゥゥ〜〜・・・・・(手をこすりながらにやけ笑いで蒼毒を生成していく)

蒼毒のブルーナ「これが私の力・・・・私の亜鈴・・・・・私の妖精領域・・・・・・私の『異端の亜鈴』なのね!!」

ブルーナ「アハハハハ、アハハハハハハハ!!アァ〜〜ハハハハハハハハハハ!!!」笑っている


ドグドクドクゥゥ〜〜!バシュバシュゥゥゥ〜〜〜・・・(蒼毒が垂れ流れていき、辺り全てが蒼毒に包まれていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そう。これこそが、私がこの手に持つ異端の亜鈴・・・『蒼色の猛毒を操る』力と『猛毒の耐性』の力を手にした瞬間であり、この力を手にした瞬間こそが、

女王軍屈指の特殊異端妖精部隊『異端の妖精達(イレギュラーズ)』のメンバーの1人にして、のちに風の氏族長となるこの私・・『蒼毒のブルーナ』の誕生の瞬間である。

國家試験の最終試験の内容があのような運任せだったことは正直わたしもヤバかったが、いま思えば、あの瞬間こそが力の無かった私にとっての最大の幸福であり・・

私がこの『蒼毒』の異端の亜鈴を手にして以来、私の『他者より強い権力を持つ』という『目的』の進行は加速し始めた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それから数日後(時系列:オーロラの処刑執行日の前日)・・・ノリッジに向けて走る馬車の中にて・・・


パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(ブルーナと妖精騎士アグラヴェインを乗せた馬車がノリッジへ向けて走っていく)


妖精騎士アグラヴェイン「それであなたは、2度目の風の氏族長の申請書を提出する前にオーロラの処刑執行の取り仕切ろうと言うのね?」

ブルーナ「そうよ。アグラヴェイン様が前に・・私はモルガン陛下から勲章を貰っただけで、亜鈴もなく知識も領民の支持もないと言っていました。」

ブルーナ「私はその反省を生かし、まずは大罪妖精のオーロラを私の手で罰し、私の力を示しつつ、領民たちからの支持を得ようと考えついたのよ。」

ブルーナ「私が國家試験で得たこの異端の亜鈴を使い、無理矢理にでもソールズベリーの妖精たちを従わせようと思っているのよ。」ドクドクゥゥ・・(蒼毒の液体を見せつけながら)

妖精騎士アグラヴェイン「成る程・・・ブルーナ、あなたにしては随分と学習したと思ってもいいわね。私が指摘した所を反省しつつ、ソールズベリーの妖精たちを従わせようとするとはね・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「だけど、あなたがその手にした『蒼毒』の力だけではソールズベリーの住民たちを従わせるにはとても難しいと思うわね?あなたのその蒼毒には、このブリテンの妖精たちを瞬時に毒殺する威力があって・・・」


パカパカパカッ、ヒヒ〜ン!(馬車がノリッジにあるとある店の前で止まる)

馬車の御者「アグラヴェイン様、ブルーナ様。ただいま、ノリッジのシアンズ・ブティッカーに到着いたしました。」

ブルーナ「おっと、やっと着いたわね!アグラヴェイン様、話の続きは後で聞くからね?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええそうね。あなたの買い物の連れとはいえ・・これは今後、あなたの風の氏族長としての在り方に必要なことですから。」

妖精騎士アグラヴェイン「いちおう今回だけだが、次に買い物するときはあなた自身の金で買いなさいよ、ブルーナ。」

ブルーナ「ツゥゥ・・・わかっているわ!さぁさぁ行きましょ行きましょ!」ノシッ・・(席を立つ)

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・・。」頷く


バタンッ!スタッ、スタッ・・・(馬車から降りるブルーナと妖精騎士アグラヴェイン)
276 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/26(水) 00:07:52.41 ID:ojSMEZQM0
ノリッジ:とある洋服屋(シアンズ・ブティッカー)の前


スタッ、スタッ、スタッ・・・(洋服屋の店舗に向かって行く)

衣服屋の妖精「これはこれは!ようこそ遙々と、このシアンズ・ブティッカーにお越しくださいまして、真に感謝の極みでございます、アグラヴェイン様。」お辞儀をする

衣服屋の妖精「アグラヴェイン様、さっそくどのような洋服をお買い上げになられますか?このシアンズ・ブティッカーの洋服は、とても色鮮やかな色の洋服が揃っていまして・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「いいえ、私はそこにいる連れで来ているのよ。そうよね、ブルーナ?」

ブルーナ「そうそう。数日前に注文したモノを買いに来たわ!店長、私が注文した服は出来ているよね?」シュタッ!(店主にスケッチブックを見せて・・)

衣服屋の妖精「あっ、はい!既にブルーナ様が先日注文されました品々は、当店の総力をあげて完成しておられます。」

ブルーナ「そう。ではその、あなたの店の総力をあげて作り上げた服、とくと拝見させて貰うわよ?」

衣服屋の妖精「は、はい・・。ではこちらへどうぞ・・。」タラタラタラ・・(冷や汗をかきつつ、2人を案内する)

ブルーナ、妖精騎士アグラヴェイン「――――――――――」タッタッタッタッ・・・(見せに向かって歩き出す)


ガチャッ、カララァァ〜〜ン・・・(洋服屋(シアンズ・ブティッカー)に入っていくブルーナたち)
――――――――――――――――――――――――――――
私がイレギュラーズのメンバーとなって数日がたち、私が風の氏族長になるにあたって最初に行なったのは、私自身のイメチェンである。

風の氏族長たるモノ・・常に領地を治める者としての立ち振る舞いをする為にも、私はそれ相応の衣服を着る必要がある事を前々から考えており、

私がこのブリテンに生まれて数年間・・その日までずっと■■■と同じ服を着ていた私にとって、その服とはようやく脱ぎ去ることが可能となり、私はその服に変わる服が欲しかったのだ。

私は風の氏族長になるにあたり、明日に迫るオーロラの処刑を取り仕切る者としての威厳と氏族長の品格と業績を稼ぐ為にも、私の服のイメチェンは必須事項であり、

私は妖精騎士アグラヴェインに一時的にお金を貸してもらい、私がこのシアンズ・ブティッカーと言う洋服屋に制作を注文し、私はそれを買うためにこのノリッジに足を踏み入れた。

そしてその日に、私が持つ『蒼毒』の異端の亜鈴の力をより最大限に生かすことを可能とする者を妖精騎士アグラヴェインから紹介された日でもあった。
――――――――――――――――――――――――――――
洋服屋 シアンズ・ブティッカー:フィッティングルーム


バサッ、バサッ、バサッ・・。シュルルゥゥ〜〜・・・(着ていた服を脱ぎさるブルーナ)

衣服屋の妖精「青色の下着に青色のストッキング、青色のリボン、青色の腕タイツ・・・・」バサッ、バサッ・・・(ブルーナに注文の衣服を渡していく)

衣服屋の妖精「蒼い宝石装飾のドレスに、青色の靴下、サファイア付きのブーツ・・。以上があなた様がご注文されました品々であります。」バサッ、バサッ・・・(注文の衣服を渡し終える)

ブルーナ「ええ。これとこれを着て、このブーツを履き終えれば・・・」カチャカチャカチャッ・・・(注文した服に着替えている)

カチャカチャカチャッ、シュルゥゥ〜・・。(ドレスを着て、ブーツを履いていくブルーナ)


シャアァァァ〜〜!(フィッティングルームのカーテンが開く)

ブルーナ「!。オォォ〜〜これはこれはぁぁ・・!」うっとり・・(自身の姿を鏡で見ていて・・)

衣服屋の妖精「いかがですか?この当店自慢の蒼色仕様と当店所属の人間たちの器用な手さばきにより、ブルーナ様ご希望のお洋服をこのように再現させてもらいました。」

衣服屋の妖精「この蒼きサファイアの輝きに満ちた当店屈指の宝石装飾のドレスとブーツ。どうかお気になられましたか?」

ブルーナ「ええ!このドレス、とっても気に入ったわ!さすが、あなたの遠い先代がモルガン陛下の青と黒のドレスを作ったことはありそうね?」

衣服屋の妖精「はい、ありがとうございますブルーナ様!」ペコペコ・・(お辞儀をしていく)


キララァァ〜ン☆(ブルーナの蒼い宝石装飾部分が蒼く光り出す)
277 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/26(水) 10:32:13.90 ID:ojSMEZQM0
タッタッタッタッ・・・(様子を見に来る妖精騎士アグラヴェイン)


妖精騎士アグラヴェイン「とても似合っているわね、ブルーナ。その服のデザインはあなたが考えたモノかしら?」

ブルーナ「もちろんですよ!わたしが上級妖精になった時にいつか着てみたいと思っていたし、いかにも“風の氏族長:ブルーナ”って感じはしますよね?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・。けれども、あなたが今日この服を買えたのは私があなたにお金を貸した事もある。ちゃんと返すつもりはあるよね?」

ブルーナ「ウッ・・・。か、返すに決まっているでしょ!私が正式に風の氏族長になった暁にはアグラヴェイン様の借金なんかすぐにチャチャッと返すから!」キリッ!

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・なら期待させてもらうわね。あなたのその氏族長としての稼ぎとそれらの成果というモノをね?」バシッ!(洋服の領収書をブルーナに張りつける)

ブルーナ「・・・ツゥ・・。・・・・・・・・・・。〜〜〜〜〜〜。」ジロジロッ・・グググゥゥ〜〜・・(受け取った領収書を遠目で見ながら・・)


衣服屋の妖精「あのぉぉ・・・。こちらにある衣服はどうされますでしょうか?」バサッ・・(前に着ていたブルーナの服を見せて・・)

ブルーナ「あぁそれ・・要らないなら捨ててもいいわ。それ、私が嫌いだった先代のお下がりの服であって、いずれにしても捨てるつもりだったのですからね。」

ブルーナ「店長。私が風の氏族長になって、大いに金を稼いできた暁にはまたこの洋服らをあと5・6着ぐらい買う予定よ。なんたってこの私の服装こそが、私の新しい普段着になるからね。」

衣服屋の妖精「あぁはい、わかりました!ブルーナ様のまたのお買い上げ・・ぜひ楽しみにしつつお待ちしております。」


妖精騎士アグラヴェイン「・・あぁ後、さっきの話の続きだけど・・・・・、あなたに紹介したい妖精が1人いるわよ?」

ブルーナ「???。紹介したい妖精ですって・・・いったい誰なのかしら?」興味を抱く

妖精騎士アグラヴェイン「ええ、今から紹介するわね。入ってきていいわよ、サラマンダー。」向こう側に呼びかける

???「あっ、はい・・。」

タッタッタッタッ・・・(フィッティングルームに黒服の火がついた尻尾の妖精が入ってくる)


火のついた尻尾の黒服の妖精「・・・・・・・・・」緊張している

ブルーナ「フム・・。火を使うタイプの人型妖精ね・・・あなた名前は?」

火のついた尻尾の黒服の妖精「は、はい・・。私は今日よりブルーナ様の従者となります・・きむ・・・・サラマンダーと申します。」

火のついた尻尾の黒服の妖精→サラマンダー「私は風邪薬や解毒薬などの薬を作ることを妖精としての特技としてまして、その特技を生かした仕事をあなたの元で出来るとアグラヴェイン様から聞きまして・・」

ブルーナ「薬を作る・・・?アグラヴェイン様、これはどういう事で?」

妖精騎士アグラヴェイン「ブルーナ。あなたが持つ『蒼毒』の異端の亜鈴はあまりにも強力な過ぎる故にこちら側にも被害が及ぶことは確定している。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたがその蒼毒の力を使っていく上で、私はその毒を中和及び解毒するためにも、私はこのサラマンダーをあなたの元に置こうと思っているの。」

妖精騎士アグラヴェイン「それに解毒薬さえあれば、多くの妖精たちがその解毒薬を求めてあなたたちに注目が集まり、解毒薬を人質にすれば、多くの妖精たちはあなたにひれ伏す事が出来るわよ?」

サラマンダー「はい。そしてこれが・・・ブルーナ様の蒼毒より作られました解毒薬の完成品であり、この解毒薬はガス状にしても効果は優れておりますので!」シュル・・(解毒薬をブルーナに見せる)


ブルーナ「この解毒薬・・・どこでどうやって作ったのかしら?私、あなたに蒼毒を渡した覚えなど無いというのに・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたの異端の亜鈴の試しに出した蒼毒を私が抽出し、それをサラマンダーに渡して解毒薬を作らせたのよ。あなたがバンバンと蒼毒を出すモノだから・・抽出には時間は掛からなかったわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「良い?あなたの蒼毒の力とその毒の解毒方法は、2つセットで強力な顧客への商業道具となりえることもあるのよ?あなたがその蒼毒の恐ろしさがブリテン全土に広がれば、」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたは風の氏族長として・・毒と薬の売り買いする商売人として、あなたは確実に成功を収め、あなたが叶えようとする『目的』をより確実に叶える事が可能となるわよ?」

ブルーナ「!?。私の蒼毒とこの解毒薬で・・・私の『目的』が果たされるって・・。・・・・・・・。」ジィィ〜・・(解毒薬のビンを見つめていく)
278 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/26(水) 23:59:48.56 ID:ojSMEZQM0
妖精騎士アグラヴェインが私の前に連れて来た一翅の妖精・・・・彼女こそ、私の部下にして蒼毒兵器製作の主任であるサラマンダー所長であった。

サラマンダーは風の氏族のような人の姿をし、火がついた尻尾を付けた妖精というなんと変わった妖精ではあったが、私に比べればまあまあな魔力の持ち主であった。

彼女は炎を操る力を持つほかに、薬剤師という意味不明な才能があるというなりに、多くの薬剤を作ることが出来ると言っており、

妖精騎士アグラヴェインは彼女が作る解毒薬と私の蒼毒をセットにすれば、私はより確実に自身の『目的』を達成できると私に言い放った。


当初、私はこの意味は全然わかりやしなかったのだが・・私の蒼毒とサラマンダーの解毒薬さえあれば、私の『目的』の達成に大きく近づくと聞いた以上、私はその手に乗ることにした。

それに毒と薬の売り買いをすれば、私の所に多くの金が舞い込んでくるし、その金でアグラヴェインの借金を返しつつ、その金で遊ぶことも出来ると確信していた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――

ブルーナ「わかったわ。私の蒼毒とこの解毒薬で私の氏族長としての名声が広がり、それによる富が得られるとならば、あなたを私の最初の部下として雇ってあげるわ。」

サラマンダー「ほ、本当ですかブルーナ様!?」驚く

ブルーナ「ええ。あなたのその解毒薬と私の蒼毒・・・この2つを駆使して、このブリテン全土に私たちの存在を知らしめましょう!」キリッ!

サラマンダー「はい、ブルーナ様!」ビシッ!

ガシッ、ガシッ!(お互いに握手をかわすサラマンダーとブルーナ)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・フッ。」笑みを浮かべる


ガチャッ、カララァァ〜〜ン・・・(護衛の兵士が店に入ってくる)

外にいた護衛の兵士「失礼しますアグラヴェイン様。あなた様にお耳する事がありまして・・・」ヒソヒソヒソ・・・(耳打ちをする)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・!?。そうかわかった・・・すぐに私が対処しに向かう。あなたたちは先にキャメロットへ帰りなさい。」話を理解する

外にいた護衛の兵士「ハッ。」タタタタタァァ〜〜・・・(外に出る)


妖精騎士アグラヴェイン「ブルーナ。今さっき、オーロラの死刑執行日のことでソールズベリーの妖精たちが再び暴動を起こしたみたいなのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「しかも今度ばかりは暴動の準備も早く、一部のソールズベリーの住民がキャメロットへ向けて進行中のことよ。」

ブルーナ「なんですって!?わかったわ。大罪妖精であるオーロラの関係で暴動を起こしたのならちょうど良い。彼らに私の力を見せつけるチャンスだわ。」

ブルーナ「サラマンダー・・・いいえ、あなたには私と共に仕事をしていく関係として、これからはあなたを『サラマンダー所長』として私の部下に任命するわ。」

ブルーナ「サラマンダー所長・・・あなたのその解毒薬の力をとくと見せてもらいますわね?」

サラマンダー→サラマンダー所長「はい。このサラマンダー・・風の氏族長ブルーナ様に相応しい部下として働かせてもらいます!」ビシッ!

ブルーナ「うん、よろしい。では戻るわよ、ソールズベリーに!」

サラマンダー所長、妖精騎士アグラヴェイン「はい!(ええ。)」頷く


タッタッタッタッ・・・(店をあとにするブルーナたち)

衣服屋の妖精「ご来店、ありがとうございました。」お辞儀をする


ガチャッ、カララァァ〜〜ン・・・バタンッ!(店から出るブルーナたち)
279 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/28(金) 00:14:34.14 ID:CHgiGcUa0
ソールズベリーの外:東門付近の公道


ワーーワーーワーーワーーー!!(ソールズベリーの暴徒たちが進軍していく)

ソールズベリーの暴徒たち「助け出せ!助け出せ!オーロラ様を救いだせー!女王軍から取り戻せーー!!」

ソールズベリーの暴徒たち「オーロラ様を護送している馬車を襲え!オーロラ様を捕らえている者たちを■せ!オーロラ様を我らの手で奪還するんだ!」

ソールズベリーの暴徒たち「女王軍の兵なんか怖くない!みんなで行けばどうにでもなるさ!みんなでオーロラ様を助け出すんだ!」

ソールズベリーの暴徒たち「オーロラ様をソールズベリーに帰して、みんなでオーロラ様とソールズベリーを守るんだ!!」

ソールズベリーの暴徒たち「オーロラ様を処刑なんかさせない!オーロラ様は我らの手で生かして返すんだぁぁ〜〜!!」



ギュオォォン!(暴徒たちから数メートル離れた場所に転移してくる妖精騎士アグラヴェインたち)

ブルーナ「っとぉ・・・・!――うわぁぁ〜こりゃほとんどが悪妖精一歩手前までいっているわね・・。」ジィィ〜・・(暴徒の様子を見てて・・)

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。あれがソールズベリーの外に出て、キャメロットへ向かっている暴徒集団の第一陣みたいね?」暴徒の様子を見て・・

サラマンダー所長「ええ・・あの集団をどうにか鎮圧させて、なんとかソールズベリー内の暴動も鎮圧させなきゃならないですからねぇ・・。胴体処す霊衣のでしょうか・・・」暴徒の様子を見て・・

ブルーナ「サラマンダー所長、あなたが開発した解毒薬・・・・一体いくつぐらい所持しているのかしら?場合によっては、ソールズベリー全体に蒼毒を散布させる必要があると思って・・」

サラマンダー所長「!。は、はい・・・、アグラヴェイン様の命令でこれらの急遽開発をしたモノですから・・、大量に量産するには設備も蒼毒の量も足りなかったモノですので・・・」

サラマンダー所長「今手元にあるモノのみですので、ソールズベリーの民全員に投与するには少し無理があるかと・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね。解毒薬の方は私の手で急遽すぐに量産してあげるから、ブルーナはすぐに暴動の鎮圧に向かいなさい。」

妖精騎士アグラヴェイン「それと・・・暴動の鎮圧に生じる妖精たちの生死は問わない。思う存分にあなたの力を振るい、ソールズベリーの領民たちをその手で従わせなさい!」

ブルーナ「――了解!さてと・・いっちょやりますか!」バサッ、ヒュゥゥ〜ン!(蒼い翅を広げて飛んで行く)

ヒュゥゥ〜ン、パタパタパタァァ〜〜!(暴徒集団の前列に向かって行くブルーナ)


サラマンダー所長「ではアグラヴェイン様・・どうかお願いします。」シュッ、ポチョォォン・・(解毒薬を妖精騎士アグラヴェインに渡す)

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・・・、コピー(量産生成)!」キィィン、キラァァ〜〜ン!(渡した解毒薬が光り出す。)


キュィィ〜ン、カラン、カラン、カランッ!(コピー(量産生成)で解毒薬の在庫を増やしていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
私の新しい服を買い、サラマンダー所長を妖精騎士アグラヴェインからご紹介された同じ日・・ソールズベリーでは大罪妖精オーロラの処刑日と刑執行場所に対することで暴動が起こっていた。

オーロラの死刑執行はオーロラのことを一番に恨んでいる私にとっての悲願であり、私が風の氏族の長となるための一大計画でもあった。

もちろんオーロラの死刑執行を許すまじにいるソールズベリーの妖精たちが立ち上がり、刑執行場所であるソールズベリーで暴動が起こることは計画に入っていたことだ。

私はあえてオーロラの死刑執行と執行する場所がソールズベリーであることを公開し、オーロラを今でも支持している妖精たちをいぶり出し、彼らを奮い立たせることで、

私の蒼毒の力で彼らをねじ伏せていき、ソールズベリーの領民たちを1人残らず私の支配下にするために私はこの計画を進めていたのだ。


しかも私の蒼毒とサラマンダー所長の解毒薬の2つを駆使すれば、より多くの妖精たちを従わせることを妖精騎士アグラヴェインから教えてもらい、

私は暴徒の妖精たちを鎮圧に力を入れていき、私は暴徒集団の先頭に向けて飛んでいき、私の計画の第二段階を進めていくのであった。
280 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/28(金) 22:54:04.26 ID:CHgiGcUa0
ワーーワーーワーーワーーー!!(ソールズベリーの暴徒たちが進軍していく)

パタパタパタァァ〜〜・・・スタッ。(暴徒たちの前列に立ち塞がるブルーナ)



ソールズベリーの暴徒たち「おい、なに俺たちの前に立っているんだ!我らはオーロラ様を助け出すために進んでいるんだ!そこをどけ!」

ソールズベリーの暴徒たち「オーロラ様を救うなら列に並べ!邪魔する奴は殺せ!誰にも我らの邪魔などさせないからな〜〜!」


ブルーナ「――あぁ〜もう・・。これだから妖精というモノは面倒くさいったらありゃしないよ・・・。まぁ私も妖精だけどねぇ・・。」

ブルーナ「アンタたち・・・そんなにオーロラ様が大好きだというのなら、あなたたちはこの先じゃなく・・・あの世に行った方が良いと思うけどね?」シュッ!(親指を下に刺し降ろす)

ブルーナ「オーロラ様はあれでもさみしがり屋だから、あなたたちはあの世でオーロラ様を迎えて頂戴ね。」キィィン、ドクドクゥゥ〜〜・・(背中の翅が光り、蒼毒を生成していく)

前列のソールズベリーの暴徒たち「なんだとぉぉ〜?おまえら、やっちまえ〜〜!!」

他のソールズベリーの暴徒たち「おぉぉぉぉぉ〜〜〜!!」ドドドドォォ〜〜〜!!(ブルーナの元に突っ込んでいく)

ブルーナ「そう・・・・じゃあ、遠慮なくやらせて貰うわね!蒼毒の煙霧(ポイズン・スモークミスト)!」シュッ!(自身の両手を暴徒たちに構えていき・・)


ドクドクゥ〜〜、ブシュゥゥゥ〜〜〜!!(ブルーナの両手から青い煙が吹き出す)

ブシュゥゥ〜〜〜!ゴワワァァ〜〜〜ン!(青い煙が暴徒集団を覆い尽くす)


ソールズベリーの暴徒たち1「な、なんだこれは!?前が見え・・・ウッ!?」煙を吸ってしまい・・

ソールズベリーの暴徒たち2「ど、どうしたんだいったい・・・ゴファァッ!?」バシュッ!(煙を吸い、吐血する)

前列の暴徒たち「ゴファァッ!?ガボォォッ!?」バシュバシュッ!(煙を吸い、吐血していく)

後列の暴徒たち「ワァァァ〜〜キャァァ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(慌てて後ろに逃げていく)


ブシュゥゥゥ〜〜〜、ゴワゴワァァァ〜〜〜!!(蒼毒の煙が暴徒の集団を覆い尽くしていく)

バシュバシュッバシュッ!バタバタバタッ・・・・・(蒼毒の煙を吸い、血を吐いて死んでいくソールズベリーの暴徒たち)


ブルーナ「フフフフッ、もっと行くわよぉぉ!!」ブシュゥゥ〜〜〜!!(煙の量を増やしていく)


ブアァァァン!!モクモクモクモクゥゥ〜〜!!(蒼毒の煙がソールズベリーを覆っていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:街中の広場では・・・


ブアァァァン!!モクモクモクモク・・・(青い煙がソールズベリーを覆い尽くていく・・)

煙から逃げているソールズベリーの住民たち「ワァァァ〜〜イヤァァァァ〜〜〜!!」タタタタタァァーー!(煙から逃げていくが・・)

ソールズベリーの住民「ウグゥゥ!?グハァァッ・・」煙を吸い、吐血する

ソールズベリーの住民「キャァァ〜〜・・ガハァッ!?」煙を吸い、吐血する

ソールズベリーの住民たち「ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ、ゴホッ!!」口を押さえる


モクモクモクゥゥ〜〜〜!!!(蒼毒の煙がソールズベリーの周辺を全て覆っていく)
281 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/29(土) 00:01:51.49 ID:wbQoyD7D0
ソールズベリーの外では・・・


ワァァァァ〜〜〜キャァァァ〜〜!!(ソールズベリー内での住民たちの悲鳴が上がっている)


ブルーナ「アハハハハハハ!見てみて!あのソールズベリーの暴徒たちが慌てふためいているこの状況!さっきの威勢ある暴動の叫びはどこへ行ったのやら?」笑っている

ブルーナ「さっきまでオーロラを救いに行くとワーワーと叫んでいた妖精たちが、私の毒の煙を見ただけで悲鳴に早変わり・・・そうよ、これを私はやりたかったのよ!」

サラマンダー所長「おめでとうございますブルーナ様!ブルーナ様のその異端の亜鈴の力で、ソールズベリーの暴徒たちを一気に殲滅し、尚且つ暴徒たちの悲鳴をあげさせますとは・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。しかしわかっていると思うが、このままあなたの毒を放置すれば、たちまちにソールズベリーの住民たちはその毒で死んでいき、」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたはソールズベリーの領主になる前にソールズベリーを滅ぼすことになるわよ。それで良いのかしら?」

ブルーナ「ウッ・・・それくらいわかっているわ!サラマンダー所長、解毒薬はもう十分に用意できたのかしら?」

サラマンダー所長「はい!一通りの量産は出来ました。すぐにソールズベリーの住民たちに投与し、ブルーナ様がいかに威厳であると言う事を見せつけて差し上げましょう!」

ブルーナ「ええ、さっそく行くわよ!サラマンダー所長、解毒薬の散布をお願いね?」

サラマンダー所長「はい!」パカッ、サッサッサァァ〜〜!!(解毒薬を散布する道具に詰め込んでいく)


バシュウゥ〜〜バシュゥゥ〜〜!!モクモクモクゥゥ〜〜・・・・(白い煙が道具から吹き出していく)

タッタッタッタッタッタッ・・・・・(ソールズベリーの街へ入っていくブルーナたち)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
その後、ソールズベリー:広場にて・・


シュゥゥゥ〜〜・・・・(解毒薬の煙を散布していくサラマンダー所長)


ブルーナ「――――――――――!!」色々と演説していく

ソールズベリーの住民たち「ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・」命乞いをするよう跪く

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・・。」その様子を影から見ている

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
私の『蒼毒』の異端の亜鈴の力とサラマンダー所長の解毒薬を駆使し、ソールズベリーの妖精たちを追い詰め、遂にソールズベリーは私の手中に入った。

私はまだオーロラのことを好きでいる妖精たちにいかにオーロラが死ぬべき大罪妖精であることを暴露していき、ソールズベリーの妖精たちは次第に私のことを氏族の長として認めさせた。

妖精騎士アグラヴェインが言ったように蒼毒と解毒薬は2つでセット。それらを駆使していけば、多くの妖精たちは確実に私のことを恐れ、その恐ろしさ故に妖精たちは私に跪く。

そしてそれらを売り買いすることが出来れば、私の前に多くの大金が舞い込んでくるのが確信に変わり、私は胸の内で大いに嬉しく思ったことだろうか・・。


そしてソールズベリーの住民たちに私の恐ろしさを知らしめ、私が新しい風の氏族長である事を認めさせ、ソールズベリーの住民たちを従えるようになった私は、

これから始まるオーロラの最後の時を飾るべく、オーロラの処刑の内容を説明し、遂に計画は最終段階へと進んで行くのであった。
282 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/29(土) 09:33:02.23 ID:wbQoyD7D0
それから翌日・・・オーロラの処刑執行日:トネリコ大聖堂(処刑会場)


ズチュ♡ズチュ♡ズチュ♡ズブッ♡ズブッ♡ズブッ♡(オーロラを強姦していく多くの者たち)

人間の男「ンンッ、ンンッ、ンンッ、ンンッ!」ズブッ♡ズブッ♡ズプッ♡

牙の妖精「ウン、クゥ、ウン、ウゥゥン!」ズプッ♡ズプッ♡ズプッ!

強姦されているオーロラ「・・・・・・・・・・」ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡ギュチュ♡(虚ろな目で犯されていく)


二代目妖精騎士ガウェイン(ビスケス)、ダルダン、レオンゴン「クフフフフフ・・・・・」その様子を座席でにやけている

二代目妖精騎士トリスタン、妖精騎士モードレッド、妖精騎士アグラヴェイン「フフフフフフフ・・」その様子を座席で笑みを見せている

ウィンキー、サラマンダー所長「・・・・・・・・・」黙ってみている

二代目妖精騎士ランスロット(ガレス)「zzzzzz・・・・・・」檻の中で寝ている


ブルーナ「アハハハハハ、アァ〜〜ハハハハハハハハハハハハハ〜〜!!」ゲラゲラゲラァァ〜〜!!(高笑い)


コーラル「・・・・・・・」ボケェェ・・(隣でずっと座っている)

マイク「あぁ・・ぁぁぁぁ・・・」見ていられずに去って行く


ドピュッ!ブビュブビュブビュッ、ビュルルゥゥゥゥ〜〜〜!!!(オーロラに次々と精液を放っていく)
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
オーロラの処刑執行日・・・私はあのオーロラの忌々しい輝きが、自身に愛されていたはずのソールズベリーの住民たちに穢されていくところを私はあの場所でじっくりと観賞した。

翅をもがれ、純潔を奪われ、身体を蹴られ殴られ、男どものザーメンで中も外も汚され、オーロラの心がボロ雑巾になっていくところに、私はもう高笑いが止まらなかった。

オーロラの処刑には他のイレギュラーズも絶賛しており、妖精騎士アグラヴェインも私の事をとても高く評価してくれた。私もアグラヴェイン様に褒められてとても嬉しい気持ちとなった。

私はたった一度しかないオーロラの惨めな最後を自身の魂に刻みつけるように観賞し、オーロラの処刑は大成功に終わっていき、

それから7日後・・多くの赤子を孕んだオーロラの出産を見届け、オーロラがそのまま命を落としたことを知り、私のオーロラへの復讐は終わりを告げた。


こうして私は忌々しいオーロラを地獄へ叩き落とし、オーロラに替わって風の氏族長として君臨し、ソールズベリーは完全に私のモノとなった。

オーロラの従者であった『コーラル』は私のことを憎悪し、力のない自身に失望しつつ自分から私の前から去っていき、今はサラマンダー所長が私の唯一の従者である。

そしてサラマンダー所長と共に作り上げた蒼毒兵器を売買しつつ、モース毒の研究・特効薬開発の事業で大儲けし、私の氏族長の権限を持ってして、

ソールズベリーは『風と自由の町』から『毒と縛りの街』としてスローガンを変え、私はこの3年間を思うがままにソールズベリーを支配していった。


ブルーナ(ナレーション)「っと・・ここまでは私の生い立ちを紹介していったのだが、ここから3年後の私の人生・・・女王暦2017年の話に進み・・」

ブルーナ(ナレーション)「何故私が、『予言の子』『異邦の魔術師』『境界なき勇士団』を邪教徒としておびき出そうとしたのかを特別に話してあげるわ。」


それは私が風の氏族の長となって3年の年月がたち、『予言の子』が現れるという女王暦2017年にさしかかったその頃・・

石になった三澤亮太君が『蘇りの予言の子』アルト・オルラントとして復活し、さらに生きていたメリュジーヌも現れ、私のソールズベリーを荒されたあとのことだった・・。
283 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/30(日) 09:33:21.08 ID:OyLzK69j0
女王暦2017年・・・毒と縛りの街 ソールズベリー:氏族長の私室


シュルッ、シュルッ、シュルッ・・・・(聖書らしき本(『太陽の法』)を読んでいるブルーナ)


ブルーナ「フムフム。それで・・人という者はその転生輪廻というので何度も何度も生まれ変わっては、その時代・その地域で多くの人生を歩んでいき、世界を幸福の光で満たそうとしているっと・・。」

ブルーナ「・・フッ。ホント・・この汎人類史から流れてきた本は面白いモノが沢山あって、オーロラの書斎の物は残しておいたのだが、これほど可笑しくて笑えるモノが様々だったとはね。」

ブルーナ「この本に書かれているその・・■■■だったっけ?全く、他の本と見比べてはいたけど・・彼はあらゆるこの世への欲を捨て去り、悟りを開き、仏教を開いたと書かれているけど・・・」

ブルーナ「それから2000年後の東の国でまた自身が生まれ変わるだなんて、結局それはこの世への欲を捨てていないって事だよね?煩悩だよねこれは?」

ブルーナ「“世界を幸福で満たしたい”という『目的』で何度も何度も生まれ変わっては地上に降りてくるなんて・・まるで私たちブリテンの妖精みたいじゃないか・・?」

ブルーナ「しかしまぁ・・この本の著者・・『大川隆法』っていう人間はこのような面白い本を多く手がけるとは・・余程の芸達者な人間だったのかもしれないわね?」


トントントン!(ノックの音が聞こえる)

ブルーナ「(んっ・・・誰かしら?)・・・どうぞ。」クルッ・・(本を読みながらイスを回転させる)


ガチャッ、タッタッタッ・・・(書記の妖精が入ってくる)

書記の妖精「ブルーナ様。ウェールズの領主、オベロン様がいらっしゃりました。いかがなモノで?」

ブルーナ「!。オベロンね・・わかったわ。ちょっと待ってて・・・」


ガタガタガタガタ〜〜・・・。(机にある色んな本を片付けるブルーナ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
女王暦2017年。私が風の氏族の長となってちょうど3年の年月がたった頃。私のソールズベリーの支配は最盛期に達しているその頃。

シェフィールドが陥落したにもかかわらず、亮太たちがまだ見つからない事に苛立ちを覚えていた私のストレス解消とも言えるモノは読書である。

3年前から残るオーロラの書斎には彼女の興味本位で読み、彼女の本棚に死蔵された本がいくつもの仕舞い込んでおり、私は暇さえあれば、そこから本を取り出して読書を楽しんでいる。

特に私が最近の流行として読んでいるのは、妖精騎士アグラヴェインが『聖書』と言う名を持つ本の数々であった。私には『聖書』という本の意味さえわからないのだけど・・。

それらに関する本には天使とか悪魔とか神とか信仰とか生まれ変わりとか・・。これらのワードに興味と面白みを感じた私は、これらの本を見ては爆笑じみた興味をしめし、多いときには夜明けになるまで読んでいることが多かった。


そんなストレスを読書で引いていく中で、グロスターの西にあるウェールズの森の領主・・妖精王オベロンとかいう奴が私への謁見を希望しており、

彼には少し前の演劇観賞の縁や金を貸している事もあり、オベロンの謁見を許したのは良いのだが・・・

まさかあのオベロンが、『予言の子』と『異邦の魔術師』を連れてくるとは思いもしなかった・・・。
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タッタッタッタッ・・・(オベロンたちが入ってくる)


オベロン「やぁ、今日も元気にお仕事を頑張っているそうじゃないか、ブルーナ?」

トリスタン、アルトリア、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・・」ジィィ・・(少々警戒している)


【(あの妖精が・・・ブルーナ・・・。)】
【(でも彼女・・・どこかで見たような・・・・)】←

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カルデアのマスターが思っている事


ブルーナとそっくりな妖精
https://pbs.twimg.com/media/E4KeLdyVUAU8abi.png

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284 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/30(日) 23:27:25.42 ID:OyLzK69j0
ブルーナ「・・ンッ?」カルデアのマスターに目を向ける

【(俺の事を見てる・・。)】
【すみません・・どこかでお会いしましたか?】←

ブルーナ「・・はぁ?私はあなたのような人間の事なんか知りません。あなたとは今日ここで会ったばかりですので。」イライライラ・・(イラついている)

【す、すみません・・・妖精違いでした・・。】謝る


アルトリア(小声)「(ちょっ、ちょっと藤丸!?もう少し礼儀正しくしてよねぇ・・・。相手はイレギュラーズの1人にして風の氏族の長の妖精なんだから・・)」オドオドオド・・(焦っている)

ダ・ヴィンチちゃん(小声)「(ああ・・。さっきも言ったのように、ブルーナはとても危険な思想の持ち主だ。一ミリも気を緩めない方が良いわね?)」

トリスタン(小声)「(ええ。でもしかし・・なぜあのような自分勝手な妖精に、オベロン殿は謁見に行かれると言ったのでしょうか・・?)」オベロンの事を見ながら・・


ブルーナ「ハァ・・・・それで、私に何の用で会いに来たのかしら・・・?ノリッジの『厄災』やシェフィールドの後始末もあってクソ忙しいというのにわざわざ私に直接会いたいだなんて・・」

ブルーナ「あなたには私から借りた借金の返済の事もあるから、さっさと私から借りた金を返してくれるのかしら?」イライライラ・・(イラついている)

オベロン「アァ〜お金のことはちゃんと必ず返すとして・・・。ブルーナ、君に少しお願いしたいことが2つ、君は立場上に無視できない話が一つ。」

オベロン「あわせて三つだが時間は取らせやしないさ。用件が終わり次第、僕らはここから出るつもりだからね?」

ブルーナ「そう・・。ならそこにいる人間は用件を言い次第、さっさと私のソールズベリーから出て行かせた方が良いと思うわ?」

ブルーナ「私のソールズベリーの条例上、人間の奴隷は私以外の所持を禁止しているから、さっさと出て行かないとあなたの大事な従者は私が徴収することになるわよ?」

オベロン「わかっているさ。君のような妖精に彼を奪われたくないし、彼を質屋に売って借金を返そうとすることもしないからね!」

【ちょっとオベロン・・・】
【(質屋に売るはないだろそれは!)】←

ダ・ヴィンチちゃん「〜〜〜〜〜〜・・・・・」呆れている


ブルーナ「・・で、その用件というのは何なのかしら?私に直に頼むことと言うのであれば、私でしか頼めないそれなりの価値はあるというの?」

【えぇ〜っと、それは・・・】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――
16年前・・・エインセルが予言と共に説いた存在でもある【予言の子】、アルトリア・キャスター。汎人類史とかいう異世界から来たと言う【異邦の魔術師】、藤丸立香とカルデアのサーヴァント。

コイツらこそ・・女王モルガンがその存在を探し、ベリル・ガットの奴が警告をしていたという存在である事は、アルトリアたちの姿をひと目見ても、すぐにはわからなかった。

しかしオベロンの話やカルデアのサーヴァントと名乗るダ・ヴィンチの奴の話を聞いていき、彼女たちが最近ブリテンで名が広まる10人の偽の『予言の子』でもなく、

1週間前に二代目妖精騎士ガウェインが西の人間牧場で捕らえたピンク色の『絶唱の予言の子』でもない・・『選定の杖』を持つと言われる真なる『予言の子』。

そしてその彼女を導くと言われる『異邦の魔術師』の存在が本当である事が発覚し、私もこのような事には目が点になるほど驚いた。

あの時はモルガンから『予言の子』と『異邦の魔術師』を捕らえよという命令もなかったモノだし、私のどう勝手に扱おうとしても関係なかったことであったからだ。


オベロンと藤丸が私に要求してきた事は3つあり、オベロンはアルトリアを『予言の子』として自覚させるために“『巡礼の鐘』を鳴らす”事を。藤丸立香は“マシュ・キリエライトと言う女性の人捜し”を要求してきた。

当然の事・・“『巡礼の鐘』を鳴らす”という事はイレギュラーズの関係上に受け入れられないし、マシュ・キリエライトと言う女性なんかも全然知りやしない・・。

しかもオベロンは『予言の子』や汎人類史側(カルデア)と接触している以上、風の氏族もろとも皆殺しにされかねないと脅しをかけたモノだから、私はオベロンにハメられたと思いつつも、

私はこの状況を打開するためにも、私はカルデアやアルトリアの奴にとある約束を交わしたのであった。
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/10/31(月) 23:58:28.17 ID:VBFhve4i0
ブルーナ「成る程。それについては答えられることはあると言ってもいいわよ。藤丸立香、あなたが探しているというマシュとか言う人間の女性の事なのだが・・」

ブルーナ「私が所有する人間の中に、マシュとか言う名前の女性はいないと言ってもいいわ。私、これでも昔は人間の監視と管理の職をやったことがあるからね。」

ブルーナ「ここ数日前に人間牧場から仕入れた人間や、牧場で捕らえてこちらに収監さえている『絶唱の予言の子』と名乗る人間を除けば、人間牧場にもそれらしき女性の名前はなかったわ。」

ブルーナ「まぁ本物の『予言の子』が近くにいる以上、偽の『予言の子』と事なんか自身らには関係ないことでしょうに・・。」

アルトリア「そ、それはそうなのですが・・・・・」目をそらしている

【そうですか・・・・】←
【(絶唱の予言の子とは一体・・・)】

ブルーナ「鐘のことについても今ここで鐘を鳴らす事になれば、モルガンに反逆罪として殺される事になるし、今わたしが持つ権力を失いかねないわ。」タラタラタラ・・(焦りを感じている)

ブルーナ「あんたたちが意地でも鐘を鳴らそうとするのであれば、こっちも強行手段としてあんたたちと戦う事になるわよ?」キィィン、ドクドクドクゥゥ・・(手に蒼毒を生成する)


ドクドクゥゥ・・・シュゥゥゥゥ・・・(蒼毒の液体が溢れ、毒ガスが少し漏れ出している)

【(な、何だあれは・・・?)】
【(アレが・・・ダ・ヴィンチちゃんが言ってたブルーナの力・・。)】←

ダ・ヴィンチちゃん「口をふさいで!この毒ガス、只者じゃないから気をつけて!!」ガバッ!(口を魔術礼装のハンカチで藤丸と共におさえる)

アルトリア「〜〜〜〜〜〜!」口をおさえる

トリスタン「――――――!」口をおさえつつ、何かをしていく

オベロン「〜〜!?。ちょっ、ちょっと待ってよブルーナ!僕の話に乗れば、君にだってメリットぐらいはあると思っていると言うのに・・こんな仕打ちはないよね?」口をおさえながら・・

ブルーナ「うるさいわねぇ〜!そもそも私との謁見に来た以上・・生きて帰れる保証があると思っていたのかしら?あんたたちなんか、私の異端の亜鈴を持って・・・」


ポロロォォ〜ン♪ギュイギュィィ〜ン!!(ブルーナの周りに糸が貼りめぐっている)

ブルーナ「!?。な、なによこれ・・・」キラァ〜ン・・(辺りに貼りめぐる妖糸を見て・・・)

トリスタン「それは自由自在にして縦横無尽、触れればあなたの身体を線状に切り裂く・・私の弦に貼りめぐる妖糸です。」

トリスタン「ミス・ブルーナ。あなたが危険な思想の持ち主の妖精だと聞き、この部屋に入った時から、万が一の保険として、私の弦をあなたに張り巡らせておきました。」

トリスタン「あなたは女王モルガン側の氏族の長である以上・・まだ戦力が薄い我らはあなたをここで仕留めるわけにはいきませんが・・」

トリスタン「あなたがこれ以上、マスターたちに危害を与えるというのであれば、私の弦を持ってして、あなたのその身体に傷つける覚悟はありますので・・。」

【助かったよトリスタン!】

ポロロォォ〜ン♪ギュイッ、バタンッ!ヒュゥゥ〜〜・・・(妖糸で窓を開け、毒ガスを外へ喚起する)


ブルーナ「ヌゥゥ・・・・。両腕や私の翅にも糸が張り巡らせているなんて・・・あんた、翅の妖精の生き残りだったというの?こんなに身体がデカい妖精のくせに・・・」グググゥゥ〜・・(動けずにいる)

オベロン「フフゥ〜ン!僕たちとカルデアを甘く見ていたようだねブルーナ?サーヴァントというのはこのような技を繰り出すことも出来るんだからね?」

オベロン「君の異端の亜鈴が強力だとしても、カルデアは自らの知恵の力で多くの敵を打ち破ってきたからね?そうだよね、藤丸?」

【ああ、そうとも。】
【そう簡単に俺たちは負けたりはしないからね?】←

オベロン「ああ。ブルーナ、彼らは僕がさっきも言ったように・・藤丸たちはモルガンを倒すためにこの妖精國ブリテンにやって来た。このブリテンを支配するモルガンを倒すために。」

オベロン「2000年間もブリテンを支配してきたモルガンを倒したあと、彼らはこのブリテンを支配する気はないし、むしろこのブリテンを救いに来たと言ってもいいからね。」
286 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/02(水) 10:17:14.30 ID:lktWOjNN0
オベロン「ブルーナ。君はただ、自分自身の権力を守りたいと言うのであれば、僕らはこれ以上君に対して危害は加えないし、ここでの謁見の話も黙っているつもりだ。」

オベロン「もちろんタダでとは言わない。アルトリアにはまだ『予言の子』である自信はないし、僕らはまだ女王モルガンに対抗しえる戦力を持っていないとも言えるからね?」

オベロン「僕らと組めば、今回の事は黙ってあげるし、君の安全や財産も保証してやると僕は言っているからね?」

【オベロン・・・・】
【(大丈夫なのかなぁ・・?)】←

アルトリア「・・・・・・・・・・」心配しつつ黙っている


ブルーナ「あぁ〜〜わかったわかった!でもだからって、このままこの部屋の上の鐘撞き堂にあんたたちを入れるには、そこにいる『予言の子』が信用ならないといってもいいわ。」

ブルーナ「タダで鐘を鳴らす訳にはいかないのがわかっているのなら、私からもソールズベリーの鐘を明け渡す条件を定義させてもらうわ。」

ブルーナ「アルトリア。藤丸立香。あんたら2人には、私の兵器売買のお得意さんがいるノリッジに渦巻きだしたモースの流れである『厄災溜まり』・・」

ブルーナ「百年に必ず一度は発生する『厄災』であり、私の蒼毒や女王陛下でも対処が出来ないというあの呪いを、あんたたちの手で祓ってくれたのなら、私は金だろうと鐘だろうと明け渡してあげるとも!」

【(本当なのかなぁ・・)】
【(まだ信用するには行かないというか・・・。)】←

ブルーナ「フッ・・・信用たり得ない顔をしているようね藤丸立香?だったら私の事を信用できるよう、あなたにある事を話してあげるわ。」

ブルーナ「今から3日後・・・ここから西北にあるグロスターの街でとびきりの新商品が入ったそうで、それを競売にかけるオークションがあるというのよ。」

ブルーナ「その新商品のタイトルは『鉄で武装した珍しい妖精』で、なんでも名なしの森から商人が連れて来た妖精で、そのオークションの目玉として競売に出す予定と聞いていたわ。」

ダ・ヴィンチちゃん「『名なしの森』で『鉄の武装をした妖精』・・・まさかそれがマシュだって言いたいのかいブルーナ!?」驚いている

オベロン「成る程・・それは聞き捨てならない話と言ってもいいね?これを聞いちゃった以上・・君はどうするつもりなんだ?」

【ああ、行くしかないだろ!】
【すぐにでもグロスターへ行かないと!】←

オベロン「ああ!ブルーナ。君を完全に信用はしていないのだが、君が出すその条件・・・僕らは引き受けることにするよ。」

アルトリア「えっ、えぇ・・。で、ですが・・ブルーナさん、ちゃんとそのノリッジの『厄災』を祓ってくれたら・・ソールズベリーの鐘を鳴らさせてくれるのですね?その約束、守ってくれるのですよね!?」

ブルーナ「当たり前よ!このような約束を破るようじゃ氏族長としての信頼は落ちるものだし、前の氏族長であるオーロラの轍を踏む気はサラサラないからね!」

ブルーナ「それとグロスターに行くのであれば、これを持っていった方がいいわ。ちょっと紙を書きたいから、糸を緩めてくれるかしら?」

トリスタン「ええ。ただし緩めるのはあなたの両手のみであり、何かしましたら首元をすぐに締めあげますので・・・。」ポロロォ〜ン♪ギィィ〜・・(ブルーナの両手にある糸を緩める)

ブルーナ「ツゥゥゥ・・・・」ビラァァン、カキカキカキ・・・(不満げにある書類を書き上げる)


カキカキカキ、シュッ!(書類を書き上げ、それをカルデアのマスターたちに投げ渡すブルーナ)

ブルーナ「このソールズベリーの北の庭にある所に妖精馬の小屋と馬車がある。そこにいる妖精馬は元はオーロラ派の妖精馬であって、どうも私の言う事を聞かない暴れ馬なもので困ってはいたが・・」

ブルーナ「それはその妖精馬と馬車の譲渡書よ。それを持ってさっさとこのソールズベリーから出て行きなさいよ!私の蒼毒があんたたちに降りかからない内にね。」

オベロン「ほうほう。ならその妖精馬と馬車、ありがたく受け取らせてもらう。今後の僕たちの旅に役ださせてもらうからね。」


ブルーナ「・・・・・・・・・」キリキリキリィィ〜・・・(怒りを堪えている)
―――――――――――――――――――――――――――
汎人類史とかいう世界から来たと言うサーヴァント、円卓の騎士トリスタンに鋭い糸を張り巡らされ、少々強引にアイツら『予言の子』に鐘を鳴らさせろと脅しをかけられたのだが、

『予言の子』たちにソールズベリーの鐘を明け渡す条件として、“ノリッジの『厄災』を祓えれば、ソールズベリーの『鐘』を明け渡す”と約束し、私はこの場を切り抜けた。

もちろん・・この約束は只の私の口約束程度であり、イレギュラーズとしてソールズベリーの鐘撞き堂の警護も任されている以上、あの鐘を簡単に鳴らさせるわけにはいかない。

故にいずれにしても『厄災』によって滅びる運命にあるノリッジに彼らをおびき寄せ、『厄災』にアイツらを始末させようと私はとっさの判断で提言したのだ。

それにノリッジにはあのダイヤモンドと同じ硬さを持つ絶対防御持ちのダルダンの奴がいるし、もし『厄災』がアイツらに祓われたとしてもダルダンの奴が『予言の子』たちをぶちのめすに違いないと思った。

私はその考えに期待を持ち、私の話を聞こうともしない暴れ妖精馬のレッドラ・ビットをオベロンに無料で明け渡し、アイツらがノリッジでくたばってくれることを期待して待っていたのだが・・・
287 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/02(水) 23:27:50.81 ID:lktWOjNN0
それから数日後(ウェールズの戦いから数分たった頃)・・・・・、毒と縛りの街 ソールズベリー:氏族長の私室にて・・・


タッタッタッタッ・・・(青ざめた顔で部屋を歩き回るブルーナ)

ブルーナ「ヤバいヤバいヤバいヤバいヤバいヤバい・・・・これはもうやばすぎるでしょこれはぁ〜〜!」ガクガクガクガク・・・(震え上がっている)

サラマンダー所長「ブルーナ様・・このままではいずれ、このソールズベリーに『予言の子』と『境界なき勇士団』が『巡礼の鐘』を鳴らしに攻め入ってくるかと・・」ガクガクガク・・(震えている)

ブルーナ「ウウウ・・うるさいわね!いまそれを対処する方法を考えている所だから、少し黙っててくれないかしら!」

サラマンダー所長「ででですが・・・このままあの方々がソールズベリーに来れば、瞬く間に街中の妖精たちが一斉に『予言の子』のシンパとして我らに牙を向けるとなると、もの凄く不安でありまして・・」

ブルーナ「ヌヌヌゥゥ・・・・アァァ〜〜クソォォ〜!!」ドンッ!(氏族長の机を思いっきり叩くブルーナ)


ドンッ!バサバサァァ〜〜!(机にある本が衝撃で床に落ちる)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
『予言の子』一行と密会と口約束をかわして数日後・・・『予言の子』は約束通り、ノリッジを滅ぼそうとした『厄災』を祓い、ノリッジを救ってしまった。

しかもノリッジを支配していた『宝石鎧のダルダン』が、『予言の子』一行と円卓軍、亮太君率いる『境界なき勇士団』によって倒されてしまい、最初の『巡礼の鐘』がブリテン中に鳴り響いてしまった。

さらにウェールズに侵攻していた妖精騎士アグラヴェインの報せにより、二代目妖精騎士ガウェインがアイツらに倒され、二代目妖精騎士ランスロットもまた重傷を受けたとの報告を受けてしまい、

おそらく次に亮太たちと『予言の子』が来る場所がここソールズベリーだと確信し、オベロンたちに鐘の明け渡しの事で訪れるんじゃないかと思い、その事で私は恐怖を感じていた。


数日前に『予言の子』とカルデアを謁見に迎えたばっかりに、あんな口約束程度の約束1つで私の権力が危ぶまれる立場に立たされるとは思いもしなかった。

あの時、謁見に来たアルトリアたちはその気になれば私の蒼毒で簡単に絶滅させられるかと思っていたが、アルトリアたちは三澤亮太たち境界なき勇士団と円卓軍を味方に付け、そして今は私の弱みを握りつつある。

オベロンたちとの約束を守れば鐘を鳴らされ、女王陛下の命令を違反したとして私の『権力』を失い、守らなければオベロンたちが『予言の子』と私との関係を公表し、私の『富と権力』を失う事になる。

どっちに転んでも私の破滅が確定しており、私の人生終わったかと思っていたのだが・・・・
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
バサバサッ、ビラビラァァ〜〜・・(本が床に落ち、いくつかの本のページが重なって開いている)


ブルーナ「・・・・・・・!?」タタタタッ!(その重なった本のページに注目する)

ブルーナ「(『あやしげな―――邪教がはびこりはじめ、ムー大陸全体に大きな想念のくもりがかかり、三段階にわたる大陸の沈下によって、海中に没してしまいました。』)」重なった本のページを読む

ブルーナ「(『しかしあなたの前――に絶望が降りかかるとき―――7人の天使が――舞い降り、あなたのことを守ることでしょう・・・。』)」重なった本のページを読む

ブルーナ「・・つまり邪教が広がり、ムー大陸は大陸の沈下によって海中に沈み、絶望が降りかかったときに天使が・・・・・!?」ピコーン!(何かを思いつく)


ブルーナ「フフ、ウフフフフフフ!アハハハハハハハハハハ〜〜〜!!」笑い出す

サラマンダー所長「ど、どうかなさいましたかブルーナ様!?まさか・・この絶望的な状況下に心が折れてしまったと・・・」ガクガクガク・・(震え上がる)

ブルーナ「いいえ違うわ・・・。今、私たちが置かれているこの状況下を覆す方法を見つけたのよ。この方法さえ成功すれば、私たちは逆転できる。」

ブルーナ「『予言の子』と『異邦の魔術師』・・円卓軍の奴らは、このブリテンを支配するモルガン陛下からブリテンの妖精たちを救う為に戦争に立ち、『境界なき勇士団』はモルガン陛下の支配から妖精たちを解放しようと戦っている。」

ブルーナ「つまり彼らはこのブリテンにいる妖精たちの身を守る為に戦っているというのなら、私たちはその妖精たちを利用する手はあるって事になるわね?」

サラマンダー所長「ブルーナ様・・・!まさか、あなた様がやろうとするその方法というのは・・!」

ブルーナ「ええ。風の氏族長であり、イレギュラーズのメンバーでもあるブルーナが・・同じイレギュラーズの仲間2人を殺した三澤一家と『予言の子』を倒す手段があるとすれば、もうこれしか方法は無いわ・・。」


ブルーナ「今すぐここらの兵全てを叩き起こせ!!『予言の子』と亮太たちに目に物を見て聞かせてあげるわよ!」バァ〜ン!(命令する)

サラマンダー所長「は、ハッ!!」ビシッ!

ブルーナ「・・・フフフフフフフフ・・・・」怪しげな笑みを浮かべる
288 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/03(木) 23:19:55.06 ID:t1s+xVF80
翌朝・・・・ソールズベリー:大聖堂前(コロアム型の処刑会場予定地)


ガタン、ガタン、ガタン、ガタン・・・・・・(処刑会場の準備をしていく妖精の兵士たち)


ブルーナ「そこはここで・・アレはここで・・・」設計図を見て確認しながら・・・

衛兵「ブルーナ様、倉庫よりあなた様に頼まれた演説台を持ってきました。これらをどこに設置するかと?」

ブルーナ「そうねぇ〜・・・・・この中央付近にそれを置いてくれるかしら?観客席にいる客全てに見られるようにね?」

衛兵「ハッ!搬送班、こっちにソレを持ってきてくれ!」命令する


ダッ、ダッ、ダッ、ダッ、ダッ・・・・ドスンッ!(ガラスボックスに入っている演説台を運び出す搬送班)

衛兵「・・ブルーナ様、これはいったい何でしょうか?全体がガラス張りになってて、中に演説台と何か変なモノが多く置かれてて・・・」

ブルーナ「ああこれ?前に妖精騎士アグラヴェイン様の領地であるマンチェスターから取り寄せたモノで、その変なモノは・・マイクっていう機械だってさ。」

ブルーナ「これさえあれば、風の報せを使わなくても大きな声でソールズベリー中に私の声を行き届けさせることが出来るのよ。」

ブルーナ「それにこのガラス張りは何というか・・こうかてくたいとふくごうガラスと言って、どんな剣や矢でも傷1つも付かないシロモノでここで演説すれば安全だってアグラヴェイン様は言っていたわ。」

ガチャッ、バタン!(ガラスボックスの中に入る)


キィィーーン!(ガラスボックスの中のマイクのハウリングが鳴る)

ブルーナ「それにここで演説をしていれば、私が不意に毒ガスを出しても周りに影響がないと言っていたわ。こんな風にね?」フゥゥ〜〜・・・(青い毒ガスを吐く)

ゴワァァァ〜〜ン、シュゥゥ〜〜・・・(ガラスボックスの中で蒼毒の毒ガスが充満し、そしてガスが消えていく)

衛兵たち「オォォ〜〜!」感心している

ブルーナ「ねっ?これであなたたちは私の毒ガスを吸わずに済むって事よ。(充満したガスで少々前は見えなくなるけどね・・・)」ガチャッ!(ガラスボックスの外に出ながら・・)

―――――――――――――――――――――――――――
このソールズベリー大聖堂の前に突如として建てられたコロシアム型の処刑会場。これらの建物全ては、前に妖精騎士アグラヴェインから買ったモノのセットである。

この処刑会場は以前、3年前に行なったオーロラの処刑会場を妖精騎士アグラヴェインがコロシアムの形に設計し、魔方陣その建物1つを展開する事が出来るシロモノであり、私はある目的の為に高い金を出してまで買った物である。

もし『予言の子』や亮太たちを倒し、奴らを処刑台に立たせる機会があれば、この私と亮太たちの関係の始まりの場所であるソールズベリーでその命を断たせようと考えてアグラヴェインに作らせたシロモノである。


だが逆に私の方が窮地に立たされている事を感じた私は、それらを窮地から一発逆転する方法を見いだし、このコロシアム型の処刑会場を今日の朝に展開し、亮太たちをおびき寄せる準備の支度をしていた。

『予言の子』と円卓軍はブリテンと妖精たちを救う為、亮太たち『境界なき勇士団』は女王陛下から妖精たちを解放するために戦争を仕掛けたといってもいい。

ノリッジに攻め入ったのもそこにいる妖精たちと人間たちを救う為、ウェールズに救援に行ったのもそこにいるゴミ虫妖精たちを救い出す為だと私は推測し、

彼女たちを追い詰めるとすれば、彼らが救おうとする妖精たちや人間たちを人質にし、反乱分子の要とも言える『予言の子』と『異邦の魔術師』、そして三澤亮太こと『アルト・オルラント』をここへ誘き出し、

そして私の手でその3人を処刑し、その勢いで残りの反乱分子を一気に攻め倒すことこそ、私の一発逆転をかけた大作戦である。


人質にする者たちとは、以前から『予言の子』たちとアルト・オルラントを支持する動きを見せ、私の権限で牢屋に入れた者たちを中心に集めていき、

処刑を盛り上げるためにソールズベリーの住民をこの会場に入れ、妖精たちが大好きな祭ごとのように振る舞い、私への指示を頑固たるものへとしようとするモノでもある。

それに3年前に私を裏切った亮太君を“邪教の教えを広める先導者”と見立て、人質や『予言の子』たちはあたかもその邪教に魅入られた者たちとしての扱いとし、

刹那主義で移ろいやすいソールズベリーの妖精たちを騙すことに至っては十分に私への指示を高める秘策でもあるのだ。
289 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/04(金) 23:09:25.91 ID:Miuo29Zs0
タタタタタタァァ〜〜!(妖精と人間の衛兵が1人ずつやって来る)


人間の衛兵「ブルーナ様。打ち上げ花火用の大砲、所定の位置に全て配置完了いたしました!いつでも発射できる傾向です。」

妖精の衛兵「物見より伝令です。先ほどソールズベリー周辺にある蒼い平原にて、『予言の子』一行と見受けられる馬車を発見しました。近くには『境界なき勇士団』一行も見受けられます。」

妖精の衛兵「先ほどから蒼い平原の前から動かない事から、その者ら一行は平原を迂回し、そのままロンディニウムへ戻ると推測しています。」

ブルーナ「!。来たわね・・・。大砲発射係の兵に通達・・・合図を出したら一斉に上空に目掛けて花火を発射するように。これもまた、お祭りの余興と言ってもよろしいからね。」

人間の衛兵「ハッ!直ちに向かいます。」タタタタタァァーー!(大砲の発射場所へ向かう)

ブルーナ「・・よし、私もそろそろ行きますか・・。」フワァァン・・パタパタパタァァ〜〜・・(翅を羽ばたかせる)


妖精の衛兵「ブルーナ様・・・本当にこれらをやるつもりなのでしょうか?いくら『予言の子』たちをおびき寄せるにしては、強引で派手すぎるというか・・・」

ブルーナ「・・・なにか文句があるのかしら?私がやると言ったらやるのはあんたたちも知っているよね?それとも私のやり方に不満があるとでも・・?」キィィン、ドクドクドクゥゥ・・・(手に蒼毒を盛りながら・・)

妖精の衛兵「!?。イ、いえ・・何でもありません!ブルーナ様の立案したこの作戦には我らも総力を出して成功させますので!」ビクビクビク・・・(震えながら言う)

ブルーナ「そう・・・・」ドクドクゥゥ・・・パタパタパタァァ〜〜!(蒼毒を引っ込めつつ、飛んでいく)

妖精の衛兵たち「・・・・フゥゥ〜〜・・・。」ハァ〜〜・・(安堵の息を吐く)


ヒュゥゥ〜〜ン、ブチャンッ!シュウゥゥ〜〜!(蒼毒の液体が妖精の衛兵の頭の上に掛かる)

妖精の衛兵たち「ギャァァァァァ〜〜〜〜〜〜〜!!」ダダダダァァァァァ〜、ガシュゥゥゥ〜〜!!(頭から溶解しながら・・)


パタパタパタァァ〜〜・・・(大聖堂の上に飛んでいくブルーナ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そして現在・・・・ソールズベリー:大聖堂の屋上 鐘撞き堂にて・・


ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・(鐘撞き堂に佇むブルーナ)

ブルーナ「処刑会場ヨシ、人質ヨシ、広告宣伝のカンペヨシっと・・・。よし、やるわよブルーナ!」リストに目を向けながら・・

ブルーナ「(この鐘撞き堂から見た光景・・・風の氏族長になってからのずっとお気に入りだけど、ここであの亮太君に宣戦布告をするんだからね・・しっかりやらないと・・・・)」)ジィィィ・・・(遠くの方を見つめる)

―――――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナが見つめる視線(蒼い平原)

オベロン「―――――――――――」ペラペラペラ・・・(何かを喋っている)

アルトたち「―――――――――――――」フムフムフム・・・(オベロンの話を聞いている)
――――――――――――――――――――――――――――――――

ブルーナ「(聞いて驚きなさい亮太君・・これがあなたと私との最初で最後の戦いであり、あなたの行いに対する私からの結論よ!)」キリッ!(真剣な表情をする)


ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・(強めのそよ風を発生させる)
290 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/05(土) 08:48:42.67 ID:nN/HCYTk0
バサッ・・バサッ・・バサッ・・!(青い翅を羽ばたかせていくブルーナ)


ブルーナ「『・・・あ〜あ〜あぁ〜・・聞こえているか?この声が聞こえるか『予言の子』。一度しか言わないから、耳をかっぽじって聞きなさい。』」

ブルーナ「『私は『風の氏族』の長、ブルーナよ。『予言の子』アルトリア、『境界なき勇士団』と一緒にこの近くを通っている事はわかっているわよ!』」


ブルーナ「『『予言の子』アルトリア・キャスター!『異邦の魔術師』藤丸立香!『境界なき勇士団』のリーダーにして3年前の大罪人であるアルト・オルラント・・もとい三澤亮太!並びにその妻であるバーゲストとメリュジーヌ!』」

ブルーナ「『貴方たちは我がイレギュラーズの同志である土の氏族長:ダルダンと二代目妖精騎士ガウェインを殺し、数日前には私のソールズベリーを荒した重罪・・いや、大罪者である!』」

ブルーナ「『その大罪を犯した者である貴方たちに、この風の氏族長ブルーナとモルガン陛下の名において、さっさとおとなしく投降しなさい!』」

ブルーナ「『さもなくは、このソールズベリーにて邪教徒に堕ちたソールズベリーの民をこの場で処刑することになるわよ!』」


ブルーナ「『これは貴方たちのせいでもあるのよ?あなたたちが『巡礼の旅』とかいう行いであなたたちが説く邪教の教えをブリテン中にばらまいていくなんてね?』」

ブルーナ「『私の同志でもある氏族長ダルダンと二代目妖精騎士ガウェインを殺し、今度は私を邪教の教えで貶めようとするのなら・・私は貴方たちを許しはしないわ!』」

ブルーナ「『貴方たちは“イレギュラーズのメンバー2翅の殺害”および“邪教によるブリテン国民の集団洗脳”の罪により・・私はあなたたちに死刑を宣告し、ソールズベリーにいる貴方たちのシンパを全員すべて捕らえて言うわ。』」

ブルーナ「『妖精たちを助けたいならここまで来てみなさい!貴方たちがブリテンにいる妖精たちを救う『予言の子』の一味であるならば、放っておくワケには行かないよね?『予言の子』何だから・・?』」

ブルーナ「『『予言の子』、『異邦の魔術師』、そしてアルト・オルラント。今から昼頃の14時まで待ってやるから、貴方たちはこのまま投降するかしないを選ぶといいわ。』」

ブルーナ「『もしこのまま逃げるというのであれば、さっきも言ったように、このソールズベリーにいる貴方たちの邪教に魅入られた者たち全員・・私の手で処刑することになるわよ?』」

ブルーナ「『もちろん、ノリッジで女王軍相手に無双した『絶唱の予言の子』の仲間とも言える“ピンク色の『絶唱の予言の子』”を含めて処刑するから、よく考えて行動しなさいよ。』」


シュッ!(花火打ち上げの合図を送るブルーナ)

合図を受け取った兵士「―――!総員、花火発射!!」命令する

ドォーン、ドォーン、ドォォォーーー!!(花火の弾が打ち上がる)


パンパァ〜ン!キラァァ〜〜ン・・・・(ソールズベリー上空に蒼い光の天使の花火が打ち上げられていく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
これが私のソールズベリーでの大規模な『予言の子』を支持する者たちを一斉に処刑する告知を行なった理由である。

今、ノリッジは土の氏族長であったダルダンを殺され、一体誰を信じていいか疑心暗鬼となり、それらの支援を受けている円卓軍もさぞ困惑しているのだろう。

それらの打開策のために『予言の子』はソールズベリーの鐘を鳴らし、『予言の子』の存在が実在であると証明させようとしている事は私も感づいたわ。

ならば私もまた、その『予言の子』が実行しようとしている事を私が先に実行しようとこの大規模な処刑計画を実行に移したのだ。


刹那主義で移ろいやすい妖精たちを使役させるに至っては、“自分自身が生きている事”自体が奴らにとっての絶対勝利条件であり、私は他の誰よりも一番妖精の奴らの習性を知っている。

つまりはこの大規模処刑による計画で『予言の子』たちが来れば、私が練った作戦によって彼女たちは倒れ、私は『予言の子』を倒した名声を得ることが出来る。

逆に『予言の子』たちが来ずにロンディニウムへ逃げ出せば、『予言の子』は妖精たちを見捨てた邪教信者として蔑まされ、私への名声は今以上に回復する。

どちらに転んでも私の権力に傷1つも付かずに勝利し得るが、問題は亮太君たち『境界なき勇士団』が逃げずにこちらに来るのは確実であることだ。

あちらにはオーロラを殺されて復讐に燃えるメリュジーヌもいるし、『絶唱の予言の子』の仲間とも言える“ピンク色の『絶唱の予言の子』”の事もある。

そしてアルト・オルラントこと三澤亮太とは、あの時、霧の海岸で石化した彼を捨てた因縁がある。亮太君とはいずれにしても決着を付けるのは確実であろう。


私は何としてでもこの大規模な処刑計画を成功させ、私の地位名誉・名声と権力を守り、彼らとの因縁に決着を付ける事こそが・・・

この風の氏族長にして、イレギュラーズのメンバーの1人として、そして■■の妖精たる■■■■■■・・ブルーナの最大にして最善の『目的』であることに変わりはないのだから・・。
291 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/11/06(日) 03:03:29.62 ID:rorZusju0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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292 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/06(日) 22:24:17.34 ID:CVVUBSSE0
第35節:ソールズベリーを救え!
――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー周辺:蒼い平原にて・・・・(ブルーナの風の報せを受けた直後)


アルトたち「――――――――――」驚愕している

ダ・ヴィンチちゃんたち「―――――――――――」驚愕している

介人たち「――――――――――――――――」驚愕している


オベロン「あ、あれぇ〜・・おかしいなぁ〜・・・?ブルーナとは僕の方から話していて、いずれにしてもこっちに味方をしているはずだと思っていたのだけど・・・」タラタラタラ・・・(気まずい感じになっている)

【話が違うじゃないか、オベロン!】←
【(明らかに俺たちに敵対心を持った言い方だった。)】

メリュジーヌ「ええ。君たちの聞いていた話とは全然違う結果になるのは当然の事だ。オーロラを殺し、自身の富と権力だけを求めるアイツに私たちと協力するわけがない!」

メリュジーヌ「しかも、あろう事にブルーナは私たちの事をなんかの邪教徒の一員であり、一部のソールズベリーの妖精たちが人質に取られている状況下にある。」

メリュジーヌ「こんな事を招いておいて、ブルーナが君たちの約束を守る奴だったと思っていたのか、オベロン!」ギギギィィ〜!(怒りの表情でオベロンを見ている)

オベロン「そ、それはそのぉぉ・・・確かにブルーナは最近、何か聖書のような本を愛読書しているって噂を耳にしていたのだけど・・まさか、君たちを邪教徒に仕立て上げるために勉強していたと・・」アタフタ・・(困惑している)


立花響「・・・オベロンさん。あの風の氏族長のブルーナさんが言ってた、“ピンク色の『絶唱の予言の子』”って・・・」

オベロン「あ、あぁ〜確かにブルーナと謁見してた時に聞いたような気がするねぇ・・。その人間もまた、偽の『予言の子』を名乗っていたと噂には聞いていたが・・・」

オベロン「確かその『絶唱の予言の子』は黒髪で響ちゃんと同じような武装を持ってて、頭や足から鋭い刃のようなモノを出して攻撃してたと・・・」

立花響「―――――!?」タタタタタァァーー!(オベロンに近づいてきて・・)


ガシッ!(オベロンの胸元を掴む立花響)

オベロン「ちょっ!?響ちゃん、一体なにをやって・・・」ガシッ!(胸元を掴まれて・・)

立花響「――あの子は友達なの!ピンク色の『絶唱の予言の子』は・・・私の友達の『調ちゃん』なのよ!」焦っている表情を見せる

ルージュ「!?。調ちゃんって・・・響と同じシンフォギア装者であるあの『月読調』ちゃんなの!?」驚く

アルト「ああ、確かに黒髪でツインテールや足などに刃の武器を武装しているピンク色のシンフォギアの持ち主と言えば、それこそ月読調ちゃんしか思い浮かぶ人物はいないのだが・・」

【じゃあ・・ピンク色の『絶唱の予言の子』の正体って・・・】
【オベロン!】←

オベロン「ま、まさかそのピンク色の偽の『予言の子』が響ちゃんのお友達だったとは・・・ハハハハハ・・僕も君たちから聞くまでは知らなかったよぉ・・」タラタラタラ・・(目をそらしつつ、お茶を濁す)

アルトリア「知らなかったって・・・・もうこれは知らなかったってレベルで済む事じゃないよコレは!?」驚愕した顔を見せる


アルト「オベロン、響、みんな!さっきのブルーナの話で動揺する気持ちはわからなくないが、どうかみんな落ち着いてくれ!」

アルト「ダ・ヴィンチちゃん。手短でも良いから、俺たちがソールズベリーを脱出したあと、いったい藤丸たちとソールズベリーで何をしていたのかを教えてくれないか?」

ダ・ヴィンチちゃん「あ、あぁ・・・。確かにまだお昼の14時までにはまだ時間はありそうだが・・。わかった、手短に事の全てを話すよ・・。」

【ああ。実はその・・・・】


ブルーナの風の報せを聞き、オベロンが想定していた事と話が違うことやピンク色の『絶唱の予言の子』の正体が、立花響と同じシンフォギア装者である『月読調』であることが発覚し、

ここにいる響たちやオベロンたちがその事で困惑している中、アルトは動揺しているみんなをどうにか落ち着かせつつ、

ダ・ヴィンチちゃんたちから、数日前に行なわれたブルーナとの謁見と事の重大さの事を手短に詳しく説明を聞いていくのであった。
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/07(月) 23:09:36.47 ID:u684j4aZ0
ダ・ヴィンチちゃんから話を聞いて数分後・・・(処刑の時間まであと5時間半)


【・・・・と、言う事なんです・・・。】

アルト「・・成る程。つまり君たちもまた、ブルーナの風の報せを聞くまではピンクの『絶唱の予言の子』が月読調ちゃんだった事など知らず、このような状況になる事も知らなかったと。」

トリスタン「ええ。あなた方の言う通り、あの危険で自分自身のことしか考えないブルーナ殿に我らも信用たりえるモノじゃないと本心ではそう思っていたのでしたが、」

トリスタン「あの時はミス・マシュの捜索の事や女王軍に相対する戦力もなかった事もあり、仕方がなく我らはオベロン殿の案に賛同したのですが・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。強引に約束させたとはいえ、ブルーナには馬車やレッドラ・ビットくんを無料で貸し出してくれた事もあって、少々ブルーナへの疑いが緩んでいたのだが、やはり信用なんて無かったと言ってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん「しかも何かの偶然と言うべきか・・・ブルーナは彼女と私たちとの関係を暴露される前に、ブルーナがあのような事を言い放つなんて思いもしなかったと言ってもいいからね。」

ダ・ヴィンチちゃん「『予言の子』と『境界なき勇士団』は邪教徒であり、住民たちも邪教を説いている私たちを信仰している大義名分で人質を取るなんて、私もこうなるなんて想定もしてなかったさ・・。」

アルト「ああ。俺たちを『厄災』と同じような邪悪な者らだと信じ込ませ、ブルーナ自身の立場と権力を守り、俺たちの評判をガタ落ちさせるような行動を行なうなんて・・・」

アルト「これには疑心暗鬼が続く妖精たちの心を掴むお話としては完璧だと言ってもいい。ブルーナにしてはとても知恵が回るような事をしたと言ってもいいよな。」

千子村正「ああ確かにな。妖精國には“宗教”の概念はないと思ってはいたが、流行に乗りやすい妖精たちの注目を集めるにしては完璧な物語を作ったのは儂も驚いたモノだ。」

千子村正「妖精たちにとって『邪教』というのは『厄災』の一種のようなモノで、儂らはその『厄災』をばらまく存在であるとレッテルを貼られたと言えるよな。」

千子村正「おそらくはもうこの付近の妖精たちは、『予言の子』はアルトたちのせいで『厄災』に染まり、円卓軍もノリッジの妖精たちも、その『厄災』の邪悪に染まってしまったと信じ込んでしまっているかもしれんな。」

千子村正「こうなっては儂らとアルトたち『境界なき勇士団』がブルーナが語る『厄災』ではないと潔白を証明しない限り、妖精たちは『予言の子』や円卓軍を信用することが出来なくなったと言ってもいいよな?」

千子村正「全く・・・これはとても信用たり得る者ではないブルーナの奴に守りもしない約束で精神的に追い詰めたオベロンが悪いと言っても過言はないよな?」ジィィィ・・・(オベロンの事を睨む)

オベロン「ああ・・これはもう、どうしようもなく僕が悪かった。自身の立場を守る為にブルーナがあのような知恵の効いた行動をすると気づかなかった僕の最大のミスだよ・・。」シュン・・・(石版を持って正座をしている)


ダ・ヴィンチちゃん達から事の話を聞き、ブルーナがアルトリアたちとアルトたちを“邪教徒”としてのレッテルを貼られた事やピンク色の『絶唱の予言の子』である月読調の存在も知らなかった事を知り、

“邪教徒”としてのレッテルを貼られたアルトリアたちの潔白を証明しない限り、ソールズベリーやその付近にいる妖精たちの信用を得られないという事実を村正は認識し、

そのブルーナの邪教徒発言の行動に気づけなかったオベロンは、『私は駄目な妖精です』と書かれた石版を持って正座をしつつ、事の重大さに反省の色を見せていたのであった。


海東大樹「確かに・・君たちと交わした約束を平気で破り、尚且つ君たちを『厄災』呼ばわりさせるようにさせたブルーナを信じ、このような事態を招いてしまった事に関してはオベロンの責任だと言ってもいいね。」

海東大樹「妖精たちもそうさ。このブリテンにいる妖精たちは、前にハベトロットが言ったように無邪気で残酷であり、勝算のない戦いには、例え僕らに恩義があっても動くことはしないという態度の表れ・・。」

海東大樹「彼らブリテンの妖精たちはそうやって、2000年の間もモルガンの支配から生き抜いてきたと僕は思っているんだよね・・?」

アルトたち、ダ・ヴィンチちゃたち「!」

【どういう意味なんだそれは?】

海東大樹「つまり言うとね・・・・彼らブリテンの妖精たちの多くは、自分たちがこのブリテンの地で生き抜くためにはどんな手段も選ばないって事なのさ。」


海東大樹「――戦(いくさ)で騙撃、裏切りは当たり前・・・。それどころか彼ら妖精たちにとっては自分たちの行いが賞賛されてしかるべきだと錯覚しているって事なのが厄介なところなんだ。」

海東大樹「妖精たちにとっては、一部の妖精たちを除いて自分たちが生き残り、自身の『目的』を果たせる事さえ出来れば、他の誰かを犠牲にしても構わないと言う事を、多くの妖精たちの中ではそう確信していると言ってもいい。」

海東大樹「それを一番にわかっている妖精こそ・・・・コーラル、君は3年前の頃にその事で気づいているんだよね?」

コーラル「・・・・はい。」
294 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/08(火) 11:00:26.80 ID:3JLGrcFD0
コーラル「3年前・・・私がアルトさんのヒール(改良)によって廃人になっていた頃、イレギュラーズとなって間もない頃のブルーナはこのソールズベリーに手をかけました。」

コーラル「代わりの氏族の長なきソールズベリーでオーロラ様を救い出そうと暴動を起こし、ブルーナは自身の持つ蒼毒の力で鎮圧させ、ソールズベリーは彼女の手に墜ちました。」

コーラル「ブルーナはソールズベリーの民にありもしないオーロラ様の罪の数々を言い広め、自身の持つ蒼毒と解毒薬を駆使して住民たちを脅していき、」

コーラル「オーロラ様の処刑執行の日、それまでオーロラ様を慕っていたはずの住民たちはオーロラ様の事を“大罪を犯した妖精”を呼び、誰もオーロラ様を助けようともせず、」

コーラル「オーロラ様はソールズベリーの住民たちの手によって翅をもぎ取られ、体と心を穢され、雪辱の苦痛を大いに受けたまま、オーロラ様は亡くなられました。」

コーラル「そしてオーロラ様にとって代わり、ソールズベリーの領主と風の氏族の長となられたブルーナは、この自由都市であったソールズベリーから『風と自由』を奪い去り、」

コーラル「今やソールズベリーの住民たちは、3年前にオーロラ様から受けていた風と自由の祝福を忘れ、ブルーナの支配にされるがままとなってしまいました。」


アルトリア「!?」ビクッ!(その話に驚愕している)

立花響「オーロラさんと仲良くしていたソールズベリーの妖精たちが・・ブルーナの嘘だけでオーロラさんを裏切るなんて・・・」

【こんなの酷すぎるよ・・・・】
【(こんな事、どこかで見たような・・・)】←

トリスタン「ブルーナの蒼毒とその毒を解毒する薬をつり下げ、ブルーナの嘘方便の言葉の数々でオーロラを慕っていた住民たちを一気にブルーナの支持派に回るというこの矛盾・・」

――――――――――――――――――――――――――――――
カルデアのマスターが経験したと思える妖精たちの裏切りの様子


コーンウォールでのオンファムの発言
https://blog-imgs-131.fc2.com/r/i/m/rimadiary165/IMG_1937.png

――――――――――――――――――――――――――――――

アルトリア「名無しの森の妖精たちがそうだと思いますね・・・・。人間を得た事で欲望に歯止めがきかなくなって、最後には仲間同士で殺し合ってしまったように・・。」

アルトリア「ソールズベリーの妖精たちもまた、ブルーナの蒼毒の力で死ぬ事を恐れ、ソレらを解毒する薬を手にするためにも、彼らが慕っていたオーロラさんを切り捨てたのでしょう。」

アルトリア「そしてコーラルさんは前の風の氏族長であるオーロラの死の事実をブルーナを経由して通して聞き、妖精たちの心の移ろいやすさにも失望し、3年間もマイクさんの店で自堕落な生活をなさっていたのですね?」

コーラル「ええ。そしてそれ以来、アドニスさんたちのような人間と妖精の間に生まれた者やロンディニウムの妖精たちと出会うまでは、」

コーラル「人間も自身を含めた妖精も含めて、蔑ますべき『下等生物』として見るようになり、その気持ちは今でも皆さま方やロンディニウムの皆さまを除いてそう思っています。」

アドニス「コーラルお姉ちゃん・・・。」心配そうにしている


コーラル「ですが・・・ブルーナだけはそれら『下等生物』らとは違います。ブルーナは『下等生物』とはそれ以下・・・この妖精國ブリテンの中で最も醜い心を持った妖精だと私は思うのです。」

コーラル「私がここ3年の間、マイクさんの店で酒に酔いつぶれる日々を送ってたと同じように・・・あの方も自身が手にした『蒼毒の異端の亜鈴』と『氏族長としての権威と権力』に酔いしれているのです。」

メリュジーヌ「ええ。オーロラは自身が考える事には責任も自覚も薄々のところはあったけど、オーロラにはオーロラなりの平和の統治が3年前からあったんだ。」

メリュジーヌ「風の氏族やソールズベリーの妖精たちは、オーロラが統治する『風と自由』の元で、誰もが自由に生きられ、誰もが自由に暮らせる生活を送っていたんだ。」

メリュジーヌ「そんなソールズベリーの『風と自由』をブルーナの毒と権威・権力の乱用で一瞬で壊し、住民たちはブルーナの毒と統制で苦しみ、今は私たちを誘い出すために住民たちを人質に取っている。」


メリュジーヌ「ブルーナは3年前に妖精騎士アグラヴェインに異端の亜鈴を手にし、イレギュラーズのメンバーになって以来、彼女は風の氏族もソールズベリーに住む妖精である事を辞めていたんだ・・・・」

メリュジーヌ「ブルーナにとっての『風と自由』は・・“『風』の氏族長である自分自身が『自由』に生きられる事”がブルーナの『目的』だったんだ!」

メリュジーヌ「えぇ〜〜、そうだよね!?風の氏族長 ブルーナ様よぉぉ〜〜!!」バァァァ〜ン!!(怒鳴るように叫ぶ)


コーラルは自身が3年前に聞いたという妖精たちの移ろいに対する皮肉をみんなに言い、自身がなぜアルトたちやロンディニウムの妖精たち以外の人間や妖精たちを『下等生物』と言うようになった事を話しつつ、

『風と自由』の街であったソールズベリーから、ブルーナの蒼毒と権威・権力で『風と自由』を奪い去った事に対して、メリュジーヌはもの凄い怒りの怒声をソールズベリーに向けて放っているであった。
295 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/09(水) 07:41:56.53 ID:mMj9SzBJ0
アルトたちとアルトリアたち「・・・・・・・・・・・」


カイニス「どうするつもりなんだ?ブルーナの奴、俺たちを誘き出すためにここまで宣伝する以上・・・向こうは本気でやるつもりだぞ?」

アルト「ああ・・・ここまで俺たちに邪教徒のレッテルを貼られた以上・・・やることはもう1つしか残されていないみたいだな・・そうだろ?藤丸立香。」

アルトリア「1つしか残されていないって・・・まさか・・。」


【ブルーナの凶行を止めに行こう!】
【人質たちを助けに行こう!】←

メリュジーヌ、コーラル「!」

【でないとブルーナに殺されたオーロラに顔向けできないからね?】


アルト「そうだな。それにこれ以上、ブルーナにソールズベリーを好きにはさせないし、俺たちに貼られた邪教徒のレッテルを剥がしに行かないとね。」

セフィー「ああ。例え心の矛先が移ろいやすい妖精であっても、我らは女王モルガンから妖精たちを解放するために動く『境界なき勇士団』だ。」

セフィー「アルトリアの『巡礼の旅』を成功に導き、円卓軍を勝利に導き、我らの家族であるヴァージェ母さんを取り戻す為にも・・このブルーナの凶行を阻止しなければならないからな。」

アルト「ああ。『巡礼の鐘』を鳴らす為にも・・コーラルとメリュジーヌの仇討ちを遂げるためにも、ソールズベリーの解放とブルーナと決着を付ける事は避けられない戦いであるのは明白だと確定してと言ってもいいね。」

パーシヴァル「はい。人質となったソールズベリーの住民と響さんの友達である『月読調』さんの救出という名目が増えましたが、ブルーナの凶行を止めに行く事には変わりはないと言ってもよろしいでしょう。」

パーシヴァル「それにメリュジーヌやコーラル殿がどうしてもやるとしている・・“ブルーナを倒し、前の風の氏族長であるオーロラの仇を取る”というお二人方の『目的』の成就・・」

パーシヴァル「ソールズベリーから『風と自由』を奪い、オーロラの命を奪った・・蒼毒の異端の妖精(ブルーナ)を倒し、彼女たちの無念を晴らす為にも、これを実行する時だと僕は確信しています。」

コーラル「アルトさん・・・みんな・・・・」


アドニス「行こうよコーラルお姉ちゃん!コーラルお姉ちゃんが住んでいたソールズベリーを救い、コーラルお姉ちゃんが好きだったオーロラさんの仇であるブルーナを倒しに行くために・・」

コーラル「アドニスさん・・・」

アドニス「それにこれはメリュジーヌお母さんやコーラルお姉ちゃんだけの問題なんかじゃない。僕やお父さん・・それにアルトリアさんやみんなの問題でもあるからね・・」

アルト「ああ。コーラル・・それにメリュジーヌには俺が付いているし、頼れるみんなもいる。俺たちみんなでソールズベリーをブルーナの手から取り戻し、俺たちに付けられたレッテルを剥がし、共にオーロラの仇討ちを成し遂げようじゃないか!」

アドニスたち、アルトリアたち、介人たち「―――――――――――」コクッ!(頷く)

メリュジーヌ「アルト・・・アドニス・・・みんな・・・。・・うん・・、ありがとう・・・感謝するわ。」ウルウルウル・・グスンッ・・(涙を堪えつつ、自身の手で拭う)

コーラル「えぇ・・・本当にありがとうございます、みなさま。」ペコッ!(お辞儀をする)


オベロン「ハァ・・・全く・・・僕がまいた種とはいえ、ブルーナによって捕らえられた人質たちをどうにか助け出し、無理にでも2個目の『鐘』を鳴らし、『予言の子』が『厄災』でないことを証明させる・・」

オベロン「これらを成功に導くには、ここにいるみんなの力を合わせ、イレギュラーズのメンバーであるブルーナを倒さなければならないのが絶対条件と言ってもいいよね。」

オベロン「良いさ!これには僕もアルトたちの意見に賛同しよう。僕がこのような事態を招いた以上、責任を取るのは当たり前だよね。」


アルトリア「・・・・・・・・・」アルトたちの話を聞いていて・・

【ソールズベリーを救いに行こう、アルトリア!】←
【このまま予言の子の評判をブルーナに悪くされる前に。】

アルトリア「はい!ブルーナに一本取られましたが、すぐに私たちも一本取り返せるよう、ソールズベリーの皆さんと響ちゃんの友達を助けましょう!」キリッ!

アルトリア「ですからどうか、私に皆さんの力を貸してください!」

アルト「ああ、勿論だとも!」

【――――――!(頷く)】
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/09(水) 10:57:39.62 ID:mMj9SzBJ0
千子村正「――さて、お互いにソールズベリーの解放と人質を救出する事に意見がまとまったようだが、これからどうするなんだ?」

千子村正「住民たちや立花響の友人の処刑は今の時間からあと5、4時間しかない以上・・早めに事を進めた方が良さそうだと思うが・・・。」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。処刑までの時間が限られている以上、我々も急いで行動する必要があるのだが、具体的な作戦を考える余裕があるのかないのか・・」

イズ「それについては私の方でシュミレーションしつつ、この人数でのソールズベリー解放の策を模索しました。」


イズ「まず『予言の子』と『異邦の魔術師』、そしてオルラントさんとメリュジーヌさんにはブルーナの要求通りに処刑会場へ向かい、人質にされている人数を把握する必要があります。」

イズ「次に魔術に詳しい者を数名、処刑会場に設置されていると思われる仕掛けの破壊・もしくは制圧して逆利用する手筈を行なった方が宜しいかと思われます。」

アルト「成る程。人質の数の把握は先に俺が会場に潜入し、アルトリア、藤丸、ダ・ヴィンチちゃん、立花響、メリュジーヌ、バーゲストには後から会場に入るようにして、ブルーナたちの注意を引きつける必要がある。」

オベロン「処刑会場の仕掛けの制圧には、僕が急いで会場全体を把握し、ルージュ、スズカ、セフィー、イズ、コーラル、アドニスに仕掛けの制圧をやらせて貰うが、それでいいかい?」

ルージュ「うん、任せて!私の魔術でお父さんたちに降りかかるトラップを解除するように頑張るから!」

アルト「ああ。頼りにしているぞ、ルージュ!」


イズ「はい。それともうひとつ、ブルーナには自身の従者とも言える妖精『サラマンダー所長』が存在しており、彼女はブルーナの蒼毒を解毒する薬の他に蒼毒兵器を作ることが出来ると聞いています。」

イズ「おそらくブルーナは、自身の他に蒼毒を扱える妖精であるサラマンダー所長を何処かへ逃がす手筈を取っていると思われます。」

海東大樹「ああ。だが3年も共に蒼毒兵器の売買をしてきた以上、早急に別の所へ逃亡するにはかなりの時間を要する可能性が見られると思っているはずだよね?」

イズ「はい。唯一蒼毒の解毒薬を作れる妖精であるサラマンダー所長は、蒼毒兵器の弱点把握や解毒薬の確保の為にも、彼女をこのソールズベリーで捕縛する必要があります。」

トリスタン「ええ。サラマンダー所長の確保には、私と武蔵、カイニス、村正、ディエンド、ゼンカイザー、ゼロワン殿で向かい、蒼毒を解毒する薬の確保も行なうつもりです。」

コーラル「でしたらトリスタン様たちやアドニスさんたちには、ソールズベリーの北にある抜け道を使えば、ブルーナやサラマンダー所長に気づかれずにソールズベリーに忍び込めると思われますね。」

コーラル「ですが・・あの抜け道は500年も昔にオーロラ様の気まぐれで人間たちに作らせた小さなトンネルでして、何百年も放置している以上・・既に風化して崩れている可能性があると思われますが・・・」

アドニス「そこはスズカお姉ちゃんと僕がどうにかトンネルをもう一度掘り進めれば、後は問題ないと思うよ。そうだよね?」

スズカ「ええ。私のサーチでソールズベリーの処刑会場とサラマンダー所長の潜伏先への最短距離を割り出せますからね。どうかご心配なく。」

コーラル「アドニスさん、スズカさん・・・。」感心している


アルト「・・となれば、パーシヴァル、セツノ、ゾックス、ガオーンの4名はウェールズの妖精たちと一緒にロンディニウムへ先に帰還して欲しい。」

アルト「ウェールズの妖精たちをロンディニウムへ送った後、こちらの増援としてジョルニとガイルをこっちに来て欲しいのだが、いけるか?」

ゾックス「ああ。クロコダイオーさえ動かせれば、すぐにでもソールズベリーに往復で行けるからな。それと確保した解毒薬と蒼毒兵器の持ち運びも出来るしな。」

パーシヴァル「はい。ウッドワス軍に戦力を分散していると悟られるリスクはありますが、今はソールズベリーの安全の確保と解放を最優先にした方が要さそうですね。」

アルト「よし、それで行こう。ここからは時間との勝負であり、俺たち自身のチームワークが大切となる。みんな、心の準備の方は出来ているか?」

メリュジーヌたち、ダ・ヴィンチたち、ゾックスたち「――――――――――!」頷く

【勿論だよ!】
【必ずソールズベリーのみんなを助けだそう!】←

アルト「ああ!」頷く



パカラッ、パカラッ、パカラッ!ブルルゥゥ―ーン!ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(それぞれの方向へ向かっていくアルトたち)

コーラルとメリュジーヌの話を聞き、アルトたちは自身らに貼られた邪教徒のレッテルを剥がし、ブルーナからソールズベリーの人質たちを救出に行く事に話がまとまり、

みんなそれぞれの事を実行するために、アルトとアルトリアたち、パーシヴァルたち、トリスタンたちと3つの行動班に分かれていき、

レッドラ・ビットが引く馬車に乗るアルトとアルトリアたちは青い暗雲が立ち込めるソールズベリーへと公道を通って進んで行くのであった。
297 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/09(水) 23:16:45.17 ID:mMj9SzBJ0
それから4時間55分後・・・毒と縛りの街:ソールズベリー(処刑会場の入り口)では・・・


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・(数々の妖精たちが会場内へと入ってくる)

会場に入る妖精たち「――――――――」ワクワクワク!(楽しみにしながら入っていく)

会場に入る妖精たち「――――――――」ガシガシガシッ!(食べ物や飲み物を持って入っていく)


ソールズベリーには数多くの妖精たちが大聖堂近くにあるコロシアム型の会場に、何かを楽しみにしているように入場していき、

会場の入り口には、アルトとアルトリアなどの仲間たちの手配書が張られており、それらを指さすようにブルーナの絵が描かれていたのであった。


フード姿の男(アルト)「・・・・・・・・・・」スタスタスタッ・・・(静かに会場に入っていく)

会場係の兵士「!?。おいそこの妖精、まずここで持ち物の検査を受けて・・・・」タタタタァーー〜・・(フード姿の男(アルト)を引き止めようとする)

ギュゥゥ〜〜ン!ヒュンッ!(ザ・ワールドで時を止め、姿を消すフード姿の男(アルト))

会場係の兵士「???。アレ・・・?確か今そこになんか怪しいような妖精がいたような・・いなかったような・・・?」困惑している

フード姿のアルト「・・・・・・・・・・」スタスタスタッ・・(そのまま隠れつつ、会場の中へ入っていく)


会場の中へと入っていく数多くの妖精たちの中には、ブルーナによって人質にされた者たちの数の把握する為、一足先にソールズベリーに潜入したアルトの姿があり、

アルトのことを尋問しようとした兵士に自身の存在の記録を消しつつ対峙を回避し、フード姿のアルトはそのまま会場の中へと進んでいくのであった。



タタタタタァァ〜〜・・・(小さいオベロンが観客席前の入り口に進むアルトの前に現れる)


オベロン「待たせたねアルト!このコロシアム型の処刑会場の内部構造をしっかりと把握しておいたよ。」

アルト「オベロンか。それでルージュたちはこの処刑会場の内部構造の事を教えたのか?」

オベロン「ああ。既にルージュたちが会場内部にある仕掛けの制御室の所へ向かっている。この会場内部の構造の地図をまだ見せていないのはアルト・・君が最後と言っても良いね。」シュルッ・・(処刑会場の地図を見せる)

アルト「えぇ〜っと、どれどれぇぇ・・・?」チラチラ・・(処刑会場の地図を見ていく)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:コロシアム型の処刑会場の内部構造の説明


オベロン(説明役)「外部と会場内への出入り口は2つしかなく、とても分厚い鉄の扉で出来ているから、おそらくアルトリアたちが入ったらそのまま閉じ込められると思うね。」

オベロン(説明役)「それにここを守る兵士の話から、この会場の仕掛けの1つとして・・2種類の吸収魔術が施された魔術結界を張る事が出来ると言うんだよ。」

アルト「結界かぁ・・・。アルトリアや俺たちを会場に閉じ込めて、魔力と体力を吸い上げる結界で俺たちを衰弱させようとする根端というワケか・・。」

オベロン(説明役)「そういう事さ。この会場・・一夜にしてどうやって建設したのかわからないけど、アルトたちを罠にかける事に関してはとても良い考えだと僕は思うね。」
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ポンッ!(元の姿に戻るオベロン)


オベロン「アルト。今更だと思うが、君は本気で人質になっているソールズベリーの妖精と人間たちを救うつもりなのか?この会場には多くの罠が仕掛けられているともわかった上で・・」

オベロン「僕にしてはアルトリアと共に自分からブルーナが仕掛けた罠に飛び込んで人質を救いに行く君たちの事を、僕にとっては自殺行為だと思っているのだが、それでも行くのかい?」

アルト「ああそうだ。この妖精國ブリテンをモルガンから解放し、『巡礼の旅』を制覇するためにはそれが必要だし、立花響の友人である月読調を助けなければならないからね。」

アルト「俺たちが今ここで動かなければ、ブルーナや他のイレギュラーズ、それに女王モルガンによって第2・第3のウェールズの秋の森やティンタジェル・・シェフィールドの悲劇が生まれ、ますますブリテンの妖精たちが苦しむ事になる。」

アルト「それを防ぐためであるならば・・これは俺の妻:ヴァージェを救い出す事と同じように命をかける意味はあると断言出来る・・・。」


オベロン「・・・・止めても無駄だって事なんだよね?」

アルト「ああそうだ・・。」
298 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/10(木) 23:34:23.87 ID:bPkr1GD00
ポンッ!(小さくなるオベロン)


オベロン「わかった。君のその命を賭ける覚悟に免じて、君に藤丸君とアルトリアの事を改めて預けることにするよ。」

アルト「ああ!必ずブルーナを倒し、アルトリアたちを無事にソールズベリーの鐘の元へ連れて行くことを約束するよ。」

オベロン「ああ。じゃあ僕はこのままトリスタンたちの援護に向かう。君も無事に生きてソールズベリーの解放を成し遂げようじゃないか!」

アルト「ああ、気をつけてな!」

オベロン「―――――――!」頷く


スタッ、パタパタァァ〜〜!(そのまま・製毒工場の方へ飛んでいくオベロン)

オベロンはアルトに処刑会場の内部構造の地図を見せて会場内の仕掛けを説明すると共に、アルトの人質を助ける覚悟を再確認し、

オベロンはアルトにアルトリアたちの事を任せ、自身は別行動を取っているトリスタンたちの援護に向かうように身体を小さくしつつ、ブランカに乗って製毒工場の方へ飛んでいくのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
コロシアム型の処刑会場:最上階の観客席にて・・・


タッタッタッタッ・・・・(観客席の入り口に立つアルト)

フード姿のアルト「(さて・・・ここまで来たら、この俺も少々緊張してきたよなぁ・・。)」

フード姿のアルト「(ブルーナだけを倒すだけなら俺やメリュジーヌだけでも十分なのだが、人質になっている者たちや月読調を救出するとなると、作戦の難易度が一気に跳ね上がるからな・・。)」


フード姿のアルト「・・・・・・・・・」ジィィィ〜〜・・(処刑会場の中央を見ていく・・)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
処刑会場:中央の処刑台


ワーーワーーワーーワーー!!(中央の処刑台に向けて罵声を浴びせていく妖精たち)


観客席にいる妖精たち「殺せ〜殺せ〜〜!!ジャキョウトたちに魅入られた妖精たちの悲鳴と血をさらけだせ〜〜!」ワーーワーーワーー!!(罵声を浴びせていく)

処刑台に縛られている妖精たちと人間たち「〜〜〜〜〜〜〜〜〜」縄に縛られている

処刑台を守る衛兵たち「――――――――」ガシン、ガシンッ!(槍を持って待機している)


遠くから見ているアルト「(人質の数はざっと50名・・・・1つ目の鐘を鳴らした事で『予言の子』を支持するようになった住民たちが多少はいたと確証は取れるモノだな。)」

遠くから見ているアルト「(にしても、ここにいる観客席の妖精たちのみんながブルーナを支持している住民たちだと思うと、正直俺も気が引くよな・・。)」

遠くから見ているアルト「(シェフィールドでもそうだったよな。自分たちの立場が危うくなったと途端にボガードからスプリガンたちに鞍替えする位だからな、ブリテンの妖精というのは・・)

遠くから見ているアルト「(あんたの言う通りだったよブルーナ。ブリテンの妖精たちのほとんどは、ただ単に自分たちの『目的』を遂げる事と、刹那的に自身らが楽しい思いをするのが大好きだって言う事を・・。)」

遠くから見ているアルト「(妖精たちを解放すると言っているけど、正直にこのブリテンの妖精たちをこのまま自由にしたまま解放して良いのか・・・)・・・・・!?」何かを見つける



黒髪のツインテールの女の子(月読調)「ウゥゥ・・・・・」縄で両手を縛られている

マイク「ウゥゥゥ・・・・」縄で両手を縛られている


処刑台の中央では50名ほどの人質の妖精と人間たちが、両腕に縄を縛られて張りつけにされていて、観客席にいる妖精たちは彼らを『邪教徒』扱いとして蔑むように罵声を浴びせており、

処刑台の中央には黒髪でツインテールをした女の子・・『戦姫絶唱シンフォギア』に登場するシュルシャガナのシンフォギア装者である『月読調』と、

その隣にはかつて宿屋で少しの間、世話になった亭主の妖精であるマイクが、他の人質の妖精たちと同じく両手を縄で縛られて貼り付けになっており、

月読調にあたっては・・衣服と共に身体全体がボロボロになっており、彼女の両足に粗悪に包帯が巻かれた状態で張りつけにされていたのであった。
299 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/11(金) 22:21:45.56 ID:ErQ4jQzG0
アルト「!?。(見つけた!あの中央の処刑台にいる黒髪の子が『月読調』だな。しかし一体なにがあったのか、調ちゃんの身体がこうもボロボロになっているのか・・?)」

アルト「(それと調の隣にいるのは・・・、あの時に出会った宿屋の亭主の妖精のマイクじゃないか!?彼もブルーナに捕まったというのか?)」

アルト「(にしてもこれで囚われている妖精と人間たちの数は把握できた。あとはどうやって人質たちを救出するかだな・・。)」

アルト「(最低でも響ちゃんの為にも調ちゃんを、ダ・ヴィンチちゃんの為にもマイクを最優先に救出する必要があるのだが・・・)」ジィィィ・・・(処刑台を観察していく)


タッタッタッタッタッタッ・・・・(ガラスボックスの所に近づくブルーナ)

ブルーナ「・・・・・・・・・」ガチャッ、バタンッ!(ガラスボックスに入っていく)

アルト「!?。(ブルーナか・・・。遂に始まるというのか・・・)」スタッ・・(席に座りながら)



ワーーワーーワーーワーー!!(いまだに中央の処刑台に向けて罵声を浴びせていく妖精たち)

キィィーーン!(ガラスボックスの中のマイクのハウリングが鳴る)


ブルーナ「ここにお集まりになられた全ての善なるソールズベリーの領民たちよ、大変長らくお待たせしました。」

ブルーナ「3年前――異界の降臨者としてこのブリテンに現れた三澤亮太は、大罪妖精であるオーロラとムリアンと結託し、ブリテンに数多くの事件を起こし、ブリテンの平和と秩序をかき乱しました。」

ブルーナ「さらに三澤亮太は先代の妖精騎士であるガウェインとトリスタン、ランスロットを淫欲に溺れさせ、彼女たち3人は自らの意思で三澤亮太の妻へと堕落した。」

ブルーナ「堕落した先代妖精騎士と異界の降臨者である三澤亮太の覇道は、私の師である妖精騎士アグラヴェインとモルガン陛下の手によって一度は滅びを迎えたのだが、」

ブルーナ「あれから3年後・・三澤亮太は『蘇りの予言の子』アルト・オルラントして蘇り、死んだはずの先代の妖精騎士バーゲストとメリュジーヌもまた、このブリテンの地に姿を現した!」

ブルーナ「しかも彼女たちはこのブリテンの地に自身の分身とも言える半妖半人の子を連れ、一度はこのソールズベリーを荒そうとしていたのです。」

ブルーナ「そしてアルト・オルラントはその邪教とも言える教えを説き、先日浄化されたシェフィールドの生き残りと共に『境界なき勇士団』という邪教徒団を設立、その邪教の教えを全ブリテンに広めていった。」

ブルーナ「アルト・オルラントの歪んだ教えはシェフィールドのボガード、ロンディニウムの円卓軍、ノリッジの住民たちを邪教のシンパへと変えていき、」

ブルーナ「さらには真なる『予言の子』でさえも邪悪に堕とし、私の同僚であったダルダンや二代目妖精騎士ガウェインを死に追いやってしまったのだ!」


観客席にいる妖精たち「あぁ・・・ダルダン様、ガウェイン様がやられるなんて・・・」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ざわついている)

観客席にいる妖精たち「クソォォ・・・『予言の子』は間違いだった!『予言の子』はアルト・オルラントのせいで邪悪に染まり、『厄災』へと変わってしまった!」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ざわついている)

観客席にいる妖精たち「邪教徒を許すな!『厄災』を広めるな!邪悪に堕ちた奴らはこの場で死ぬべきなんだ!」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ざわついている)


ブルーナ「この会場に響き渡る邪教の教えに堕ちた者達への罵声、その者たちに怒りをぶつけたいという気持ち・・・・この風の氏族長である私にも、ガラス越しでわかる。」

ブルーナ「『予言の子』が邪悪に染まり、自分たちを救う者たちがいなくなってしまったという事実を、貴方たちは受け入れたくないと思いたくないと思っているんだよね?でもこれは事実よ!」

ブルーナ「邪教徒の正体・・・それは皆も知っている通り、このブリテンに破壊と滅びをもたらす存在・・いわゆる『邪教徒の厄災』だと、私の渾身の調べでわかりました。」

ブルーナ「その『邪教徒の厄災』の正体こそ、『予言の子』や先代の妖精騎士たち等を堕落させ、邪教の教えを説いたアルト・オルラントその人であり・・」

ブルーナ「そしてこの者たちはそんな彼の邪教の教えを信奉し、このソールズベリーに『邪教徒の厄災』の呪いを蔓延させようとさせ、私がそれを食い止める為に捕らえたのよ。」

ブルーナ「そして私は、邪悪に堕ちた『予言の子』に代わり、今ここで『邪教徒の厄災』の呪いをうち祓う!処刑の開始を宣言するわ!」ババンッ!(衛兵たちに命じる素振りをする)


ガシャンッ、ガシャンッ、ガシャンッ!(処刑台の人質たちに槍を構える衛兵たち)

処刑台に縛られている妖精たちと人間たち「〜〜〜〜〜!?」ビクビクッ!(槍の先を向けられる)

マイク「ヒィィッ!?」ビクビクッ!(槍の先を向けられる)

黒髪のツインテールの女の子(月読調)「・・・・・・・・・」槍の先を向けられる
300 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/11(金) 23:54:15.89 ID:ErQ4jQzG0
ブルーナ「・・・ですが、『邪教徒の厄災』の呪いを完全に祓うには、『厄災』の根元と言うべき存在をこのブリテンから消し去らなければならない事はわかっている。」

ブルーナ「その『邪教徒の厄災』の根元とはつまり、『境界なき勇士団』のリーダーである『アルト・オルラント』であり、その『厄災』の根元は彼を通して広がっており、」

ブルーナ「『予言の子』アルトリア・キャスター。『異邦の魔術師』藤丸立香。先代の妖精騎士ガウェインこと、バーゲスト。先代の妖精騎士ランスロットこと、メリュジーヌ。」

ブルーナ「『邪教徒の厄災』の元凶であるこの者たち全員が死ねば、『厄災』の呪いは消滅し、この哀れな妖精たちは解放されるであろう。故にアルト・オルラント、そして『予言の子』アルトリア!」

ブルーナ「あなたたちの心にまだ良心が残っているのなら、このブルーナの前に姿を表しなさい!真なる『予言の子』として、この場にいる妖精たちと人間たちを救う為に。」

ブルーナ「そして!あなたたちが私の蒼毒の一撃を持って死ねば、あなたたちの魂に宿る『厄災』全てを浄化されるためにも必要な事なのよーー!!」キィィーーン!(マイクを通して大声で叫ぶ)


カァァ〜〜ン!カァァ〜〜ン!カァァ〜〜ン!カァァ〜〜ン!(昼頃の14時の鐘が鳴り響く)


・・・・・・・・・・・・(処刑会場に誰1人も新たに姿を現さない)

ブルーナ「・・・・・・・・・・ハァ・・・出でこないのね・・・。それが貴方たちの答えであるならば、今ここで改めて、処刑の開始を宣言・・・・」

ブルーナ「・・・・・・・・・!?」ビクンッ!(ある存在に注目する)


アルト「俺が死ねばなんだって・・・?」ガバッ!(座席から立ち上がる)

観客席の妖精たち「!!?」アルトに注目する

アルト「フッ・・。」タッ、タタタタタタァァーー―!(そのまま前に走り出す)

タタタタタァァ〜〜〜シュタッ、ピョォォォ〜ン!(観客席から飛び出すアルト)


ヒヒィィーーン!!パカラッ、パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(処刑会場の出入り口から馬車を引いてやって来るレッドラ・ビット)

ビュゥゥゥーーーン!!(空から仮面を付けたメリュジーヌが飛んでくる)


観客席の妖精たち「お、おい・・本当に現れたぞ!?『予言の子』と先代の妖精騎士ランスロットに、アルト・オルラントの姿もだ!?」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(ざわついている)

ブルーナ「―――――――――。(本当に来やがったわね、亮太君・・・。)」グググゥゥ・・(緊張している)


パカラッ、パカラッ、パカラッ、キキィィ〜〜!!(馬車を止めるレッドラ・ビット)

ヒュゥゥ〜ン、シュタシュタッ!!(処刑会場の地に降り立つアルトとメリュジーヌ)


ガバガバッ!シュタシュタッ!(馬車から出てくるアルトリアたち)

レッドラ・ビット「その処刑、ちょっと待ったぁぁ〜!『予言の子』一行の運び屋、妖精馬戦士レッドラ・ビット。遅れながらただいま到着しました!」

【(妖精馬戦士って・・・)】
【(いや、今はそれよりも・・・・)】←


アルト「ブルーナ。あんたの言った通り、俺と『予言の子』と『異邦の魔術師』、それにメリュジーヌとバーゲストを連れてここへ姿を現したぞ!」

アルトリア「ええ。イレギュラーズのメンバー・・風の氏族の長、蒼毒のブルーナ!あなたの約束通り、逃げずにあなたの元へ来てやったわよ!」

ブルーナ「ふんっ、来たわね・・。私たちイレギュラーズの仲間・・・・土の氏族長『宝石鎧のダルダン』と『雷電磁力の二代目妖精騎士ガウェイン』を殺した大罪人共よ・・。」

ブルーナ「『厄災』に魅入られし『予言の子』アルトリア・キャスター・・・そして『境界なき勇士団』のリーダーにして『異界の降臨者』、三澤亮太!」


ワーーワーーワーーワーー!!(処刑会場にいるアルトたちに非難を浴びせる妖精たち)
301 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/12(土) 09:46:32.90 ID:O4EDm7MB0
処刑会場の裏側:トラップ制御室


ワーーワーーワーーワーー!!(外で多くの非難が上げられている)


イズ「・・始まりましたね。ブルーナたちがトラップを発動する前にこちらも早く事を終わらせないといけませんね?」

スズカ「ええ。ルージュ、そっちの進捗状況はどう?お父様の為にも処刑会場の仕掛けと罠をこちらの制御下に置かないと・・」


ギィ〜、ギィ〜、ズグググゥゥ〜〜・・・(ダイヤル式の魔術石版を動かしている)

ルージュ「スズカお姉ちゃん・・これ、ダイヤル式で動かすのが大変だし、制御下と言ってもどうやってこれのセキュリティ解除をするにも時間がないよぉぉ・・」困り顔

イズ「口を動かすよりも、制御盤のセキュリティの解除に優先してください。あなたの両親と『予言の子』たちの命運はあなた様に掛かっておりますので。」

ルージュ「わ、わかっているよ!えぇぇ〜〜っと・・・・」ギュイギュイギュイ・・・(制御盤の石版を動かしていく)


コーラル「しかしこのような制御盤と魔術構成・・・このブリテンのどこを探してもこんなような技術構想は見たことはありません。」

セフィー「ああ。ケルト系サーヴァントが持つルーン魔術でもなく、アジア系のサーヴァントの持つ神仙術でもない独自の構造を持つこの魔術礼装・・」

セフィー「向こうのカルデアで見た多くの魔術を我々は見てきたのだが、このような混沌魔術(ケイオスマジック)の魔術構想は我々も見たことがない。」

セフィー「むしろこの魔術構想がこの世のどこにもあるかも知らないぐらいだ・・。このような魔術構想を作れる者がいるとすれば・・・」

アドニス「・・・・妖精騎士アグラヴェインしかいないって事だよね?セフィーお兄ちゃん・・?」

セフィー「ああ。現状、考えられるとしたら、おそらくは・・・・」


処刑会場の北側にある建物の中にある、処刑会場の仕掛けと罠を動かす為の制御盤がある部屋に侵入できたセフィーたち

ルージュは制御盤のセキュリティを解除しようとするも、制御盤の操作を構想するダイヤル式の魔術石版の解読にルージュは苦戦を強いられていた。

その制御盤の構想する魔術が、シータがいる世界のカルデアで見た多くの魔術にも一致しない独自の魔術構想であり、

それらを作ったのは妖精騎士アグラヴェインじゃないかとセフィーたちはそう模索していたのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
処刑会場:中央


ワーーワーーワーーワーー!!(処刑会場にいるアルトたちに非難を浴びせる妖精たち)


アルトリア「・・・・・・・・・・」黙り込んでいる

アルト「奴らの声に耳を貸すな。あいつらはただ俺たちが流血する姿を見に来ただけの悪妖精一歩手前のブルーナ支持派の連中だ。」

アルト「そんな奴らもまた、ブルーナにここまで娯楽と自由を奪われ、心も身体も限界まで追い詰められた・・言わば被害者でもあるからな。」

アルト「大丈夫だ。ブルーナを倒して俺たちの疑いを晴らし、ソールズベリーを解放すれば、皆は元に戻るかもしれないからね?」

アルトリア「!。アルトさん・・・」


【確かにその通りだね・・。】
【だから今は人質たちを助ける事に集中しないと!】←

アルトリア「―――――――はい!」頷く

メリュジーヌ、バーゲスト「――――――――。」頷く
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/12(土) 22:34:20.50 ID:O4EDm7MB0
マイク「・・・ダビンチ?ああ〜ダビンチだ!ダビンチが助けに来てくれた!お〜〜い、ここだよダビンチ〜!早く助けてくれぇぇ〜〜!!」

ダ・ヴィンチちゃん「マイク!?まさか君もブルーナに捕まったというの!?これは少々救出するのが大変そうになるわね・・。」囚われているマイクを見て・・


立花響「・・・・!?。いた!調ちゃん!!?」囚われている黒髪のツインテールの女の子に目線がいく

黒髪のツインテールの女の子→月読調「・・ウゥゥ・・・・。ヒ・・・ヒビキ・・?そこにいるの・・ヒビキ・・・?」ハァ・・ハァ・・(衰弱している)

立花響「!?。(意識が朦朧している・・・・それに調ちゃんの両足も怪我をしているし、身体の方も衰弱している・・。)待ってて!今、私が助けに・・」タタタタァァ〜!(前に出ようとする)

ブルーナ「!。そこを動くんじゃないわ!貴方たちが動けば、ここにいる者たちの命は無いわよ!」シュッ!(腕を軽く振る)


ガシャンッ、ガシャンッ、ガシャンッ!(槍を人質の身体に近づける)


マイク「ヒ、ヒィィ〜〜!?」ビクビクッ!(槍の鉾先を見て怯える)

月読調「ウゥゥ・・・」衛兵たちの槍が身体に近づいてくる

立花響「!?」ズズゥゥ!(立ち止まる)

ダ・ヴィンチちゃん「迂闊に動かないで響ちゃん!すぐにでも調ちゃんを助けたい気持ちは私にもわかるよ!あの子の様子、かなり衰弱している様子だったわ。」

アルト「ああ。だが今は迂闊に動かない方がいい。今のブルーナを刺激するような事をすれば、彼女の命を保証は出来ないぞ!」

立花響「クゥゥ・・・。」スタスタスタッ・・・(後ろに下がる)


ブルーナ「――フッ。(思った通りね。二代目ガウェインが捕まえたというピンクの『絶唱の予言の子』は彼らにとって大切な存在だったというのね?)」

ブルーナ「(マイクって言う妖精もそう・・・亮太君たち家族や『予言の子』たちが寝泊まりしてたという宿屋を中心に捕縛していたが、まさかその店主もまた、彼らとの関係者だったとはねぇ・・。)」

ブルーナ「(これでさらに人質を守る為に、迂闊に動くことができなくなったわね、亮太君。これもまた、あなたが3年前に私の事を裏切ったのが悪いのよ!)」クスクスクス・・(笑みを浮かべる)

アルトリア「・・・・・・・・」怒った表情を見せる


ブルーナ「さて・・・『予言の子』アルトリア、『異邦の魔術師』藤丸立香、そして全ての元凶である三澤亮太。貴方たちはここでおとなしく私に首を差し出しなさい!」

ブルーナ「貴方たちがおとなしくここで死んでくれたら、ここにいる人質は助かるし、それ以上の危害も加えないわ。」

月読調「ウゥゥゥ・・・ヒビキ・・・・」ハァ・・ハァ・・・(息が荒々しい)

マイク「ダビンチ・・・」ウルウルウル・・・(泣きそうになる)


囚われの妖精たち「そ、そうだよ『予言の子』!あんたたちが死んだらオレたちは助かるんだ!ブルーナ様の言う通りだ!」

囚われの妖精たち「オレたちはただ『予言の子』の話をしただけで、決して『予言の子』の事を信仰してないし、信仰していないのに捕まったんだ!」

囚われの妖精たち「『予言の子』の話をしたから捕まった!『予言の子』のシンパと間違えられて捕まったんだ!」

囚われの妖精たち「お願いだよ『予言の子』・・・ブルーナに囚われた我々の為に死んでくれよ〜!」


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!!(アルトリアにお願いするように言っている妖精たち)


アルト「クゥゥ・・・・・」ググゥゥ・・・(拳を握りしめる)

ブルーナ「・・・・・フフゥ〜ン。」二カッ!(余裕な表情を見せる)
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/12(土) 23:48:36.32 ID:O4EDm7MB0
カチャッ!(顔に付けた仮面を取るメリュジーヌ)



メリュジーヌ「私たちがこんな所で死んでも、君はその約束を守るつもりなど無いというのにか?君の事は『異邦の魔術師』である藤丸立香から聞いている。」呆れた表情

メリュジーヌ「君は以前・・ここにいる『予言の子』アルトリアにノリッジの『厄災』を祓ったら、ソールズベリーの鐘を鳴らしてあげると約束したというのに、君はその約束とは違う形で返しているじゃないか。」

メリュジーヌ「そんな簡単な約束も守れないというのに、私たちが死んだら人質を助けてあげるだって・・・?アルトや私たちの事を舐めているの?」

メリュジーヌ「邪教の話の事もそう・・・。私はアルトがそんな『厄災』とも言える邪教を説いているという話なんか聞いたこともないし、『予言の子』がアルトによって邪悪に堕ちたと言う事も聞いたこともないわ。」

メリュジーヌ「・・君は3年間も氏族長としての権力に酔いしれていたのか、或いは君の愛読書にしている聖書の本の読み過ぎたせいなのか・・」

メリュジーヌ「君は、前の風の氏族長だった『オーロラ』の思考と妖精としての『目的』が移ったんじゃないのかな?」ニコッ(にやついている)

ブルーナ「な・・な、なんですって〜〜!?」キリキリキリィィ〜〜!(イラついている)


アルトリア「ちょ・・ちょっとメリュジーヌさん!?さっきアルトさんがブルーナを刺激するような事をしたら、人質になっているマイクさんたちの命の保証がないって・・」アタフタ・・・(慌てている)

アルト「まぁそうとも言えるが、これについてはメリュジーヌの言っている事が正しいかもしれないな?」ニッ!(笑みを見せる)

メリュジーヌ「ええ!」ニコッ!(笑みを見せる)

アルトリア「えぇぇぇ〜〜〜〜!?」タラタラタラァァ〜〜(冷や汗をかきつつ動揺している)

【(は、話の意味がわからない・・・・)】
【(2人とも、一体なにを考えているのか・・)】←


ブルーナ「ヌヌヌゥゥ・・・私の事を馬鹿にするのは3年前からも変わっていないのね!行きなさい、あいつらを捕らえてやりなさい!!」シュッ!(号令を出す)

ブルーナの衛兵たち「ハッ!」ガシャンッ、ダダッ!(捕獲用の武器を構える)


ダッダッダッダッダッダァァァ〜〜!!(捕獲用の武器を持って襲いかかる一部の衛兵たち)

メリュジーヌ「来るのね・・・手出しは無用だ、藤丸立香。ここは私とアルトとバーゲストで十分だ。」

アルト「ああ!バーゲスト、こいつらはなるべく殺さずに無力化させるんだ!」

バーゲスト「ふん。言われずとも、こやつらなど私のこの鎖だけで充分だ!」ジャラジャラァァ・・・(手持ちの鎖を構える)

【し、しかし・・・】

ダ・ヴィンチちゃん「マスター、君が無理に戦う必要は無い。ここはアルトたちに任せておいた方が良さそうだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「それより心配なのは響ちゃんの友だちの方だ。彼女の応急手当をすぐに準備をした方が良さそうみたいだからね?」

アルトリア「はい。スズカさんから応急手当用の救急箱を貰ってます。彼女たちの救出はアルトさんたちに任せましょう!」

立花響「アルトさん・・・メリュジーヌさん・・・」心配そうにアルトたち3人を見ている



ダッダッダッダッダッダァァァ〜〜!!(アルトたちに近づいてくる衛兵たち)
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/13(日) 21:40:46.41 ID:XGtaXJQa0
ブルーナの衛兵たち「ワァァァァァ〜〜〜〜!!」ダッダッダッダァァ〜〜!(捕獲用の武器の武器を持って襲ってくる)

アルト、バーゲスト、メリュジーヌ「―――――――!」タタタタァァーー!(それぞれに動き出す)



アルト「フッ、フンッ!ハァァッ!」タンッ、タンッ、タンッ!キィィン、キィィン、キィィン!(軽く衛兵たちに触れていく)

ブルーナの衛兵たち「ノガァァッ!?ヌゥゥッ!?」バタバタバタンッ!(触れられた途端に倒れてしまう)

怯えるブルーナの衛兵「アァ・・アァァァァ・・・」ビクビクビク・・(怯えて動けない)

アルト「ヒール(身体麻痺)!」キィィン!(すれ違うように触れる)

怯えるブルーナの衛兵「ムワァァァ!?」ビリビリィ〜、バタンッ!(身体が痺れて倒れ込む)


バーゲスト「ハァァァ〜〜!」ジャラジャラァァ〜〜・・(鎖を展開していく)

ブルーナの衛兵たち「!?」展開していく鎖を見て・・

バーゲスト「チェイン・ハウディング!!」ジャラジャラァァ〜〜、バシィィン!!(衛兵の足に向けて鎖攻撃)

ブルーナの衛兵たち「ぐわぁぁぁ〜〜!!」バシバシバシッ、ボキボキボキッ!!(両足を折られるように倒れる)


メリュジーヌ「ハッ、テイッ、ハァァァッ!!」ビュンビュンッ、バシバシッ!(素早く動く)

ブルーナの衛兵たち「ぐわぁぁっ!?アァァァァ〜〜〜!!」バキッ、ボキッ、ベキッ!(両腕と両足を折られて倒れる)


バーゲスト「骨折程度の怪我で済ませた・・・お前たちの命を取る必要など、はなから私たちには無いからな。」

メリュジーヌ「骨折を治して欲しいならスズカに治してもらえ。最も・・このまま降参して、我らの傘下に加わるに限るがな・・?」

アルト「ああそうだな・・。」


タッタッタッタッタァァ〜〜・・・・(処刑台に向けて歩いて行くアルトたち)

アルトたちを捕獲するために、多くの捕獲用の武器を持ったブルーナの衛兵たちはアルトたちに襲いかかるも、

アルトたちは衛兵たちを1人も殺すことなく衛兵たちの両腕・両足の骨を折ったり、身体を麻痺させて動けなくしたりなど、衛兵たちの命を取らずに返り討ちにしていくのであった。


【(す、凄い・・・)】
【(敵を殺さずに倒しているなんて・・・)】

ダ・ヴィンチちゃん「敵の身体を麻痺させたり、骨を折るだけで衛兵たちを無力化させるなんて・・・これは相当のテクニックがないと出来ない戦い方みたいだね。」

ダ・ヴィンチちゃん「スズカちゃんやアルトの回復能力があるからこその戦い方とも言える。この戦いの仕方なら、誰も殺さずに敵の勢力を崩すことが出来るかもしれない!」

【そうだね。】
【(それと誰も殺していない以上、俺たちが敵を殺すような事はしていないと証明出来るかもしれない・・。)】←


キィィーーン!(ガラスボックスの中のマイクのハウリングが鳴る)

ブルーナ「おのれぇぇ〜〜、それが何よ!衛兵たちを殺さずに倒せれば、殺人の罪を重ねずに済むって根端って話じゃないわよ!」

ブルーナ「そんなことをしたところで、数日前に土の氏族長のダルダンと二代目妖精騎士ガウェインをその手で殺めた罪は消えはしないというのに!」

アルトリア「!」タッタッタッタッ・・・・(少し前に出る)
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/13(日) 23:32:36.04 ID:XGtaXJQa0
アルトリア「――確かに土の氏族長であったダルダンと二代目妖精騎士ガウェインは、この『予言の子』である私と仲間たちとの戦いでその命を失い、このブリテンの土へと還りました。」

アルトリア「妖精たちを救う『予言の子』の一行である私たちが、彼ら2人を殺めた事で、多くの妖精たちは私たちに対する不信感を抱いているに違いありません。」

アルトリア「しかし私たちはただ、彼ら2人を殺したいという理由で殺したわけじゃありません。彼ら2人もまた、このブリテンに存在する妖精たちを殺すかのような事をしていました。」

アルトリア「ダルダンはノリッジの住民たちや自身の部下らを自身の都合で踏みつぶし、ノリッジの『厄災』の時も住民たちを見捨てて自分だけは安全地帯に逃げこんだり、」

アルトリア「二代目妖精騎士ガウェイン・・・もといビスケスはモルガン陛下の命で、純粋且つ罪なきウェールズの妖精たちを彼らが住む森と共に焼き払った・・。」

アルトリア「私は・・このアルトリア・キャスターは、このブリテンを救う為に立ち上がった『予言の子』であり、ブルーナが言う邪教徒でもなければ、『厄災』でもありません。」

アルトリア「アルトたちもそうです。私と彼らは“邪教徒の『厄災』”ではありません。このブリテンをモルガンの支配から解放する為だけに『境界なき勇士団』を作り、」

アルトリア「今でもここに囚われているソールズベリーの妖精たちや並行世界から迷い込んでしまったそこの衰弱している人間の女の子を救う為にここへ来たからね!」

アルトリア「これはこの妖精國ブリテンを救う『予言の子』である私とモルガンの支配から解放させるアルトたち『境界なき勇士団』の・・いわば『正義』でもあります!」

ブルーナ「せ、正義ですって・・!?」ガタガタガタ・・(動揺して身体が身震いする)


タッタッタッタッタァァ〜〜・・・・(処刑台に向けて歩いて行くアルトたち)

ブルーナ「!?。そ、それ以上動くじゃないわよ三澤亮太、それに裏切りの先代の妖精騎士たちめ!アンタたちが動けば、こいつらはどうなるノかわかっているの!?」

アルト「・・・・・・・・・」黙り込んでいる

ブルーナ「クゥゥゥ〜〜・・・や、殺(や)りなさい!!アイツら共々、そいつらシンパ共も殺しなさい!!」キィィーーン!(ガラスボックスの中のマイクのハウリングが鳴る)

処刑台にいる槍兵たち「!。ツゥゥゥ〜〜〜!!」ガシッ!(槍を構えていき・・)

アルト「!。ザ・ワールド!!」ギュゥゥゥン!!


シュッ・・ピタッ!(槍の先端が妖精を指す前に止まる)

処刑台にいる槍兵たち「」ピタッ!(時が止まる)

囚われの妖精たちと人間たち「」ピタッ!(時が止まる)

アルト「ヒール(身体強化)!」キィィン、ビュゥゥーン!(足を強化させ、前に素早く動く)


スタッ、バキバキッ、バシンッ!(マイクと月読調の前の槍を破壊し、槍兵を殴り飛ばすアルト)

アルト「(ツゥゥ・・マイクと調ちゃんは助けられるが、あとは多くて間に合わない・・・時が動き出す・・・)」ギュゥゥゥゥ!!


ギュゥゥ〜〜ン!!(セフィーが超スピードの中を駆け抜ける)

セフィー「音速加速・千塵斬り!!」ジャキジャキジャキンッ!!(長刀を素早く振るう)

ギュゥゥ〜〜ン、スタッ!(右端の所で動きを止めるセフィー)


ジャキンッ、バラバラァァ〜〜・・・(槍兵の槍が粉みじんに斬られる)

処刑台にいる槍兵たち「!?。ヒィィィ〜〜!?」ガタガタンッ!(恐怖のあまり尻もちをつく)

セフィー「―――フンッ。」ギィィィ〜シャキンッ!(長刀を鞘に納刀する)

アルト「!?。セフィー・・来てくれたのか!」セフィーの姿を見て・・
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/14(月) 22:52:00.83 ID:BqCI0DgD0
ビュゥゥーン、ジャキジャキンッ!(別の所の槍兵の槍を破壊するメリュジーヌ)


メリュジーヌ「フッ、私もいるぞアルト?」ドヤァ・・(ドヤ顔)

処刑台にいる槍兵たち「う、うわぁぁぁ〜〜〜!?」ガタガタァァァ〜〜!(その場から逃げ出す)

アルト「メリュジーヌ!さすが2人とも、同じタイミングで妖精たちを突こうとする槍を一瞬にして破壊するとは・・・」

セフィー「ああ。ブルーナの『殺せ!』という声を聞き、超加速でこっちに来た。どうにか最悪な展開は免れたようだな?」


ブルーナ「!?。(三澤亮太の息子!?いつの間に私の後ろ回りに・・・一体どうして!?)」驚愕している

ブルーナ「(メリュジーヌのスピードが速いのはわかる・・しかし彼女と亮太君の力を持ってしても、人質の3分の1は処刑できると思ってたのに、どうして・・・)」

ブルーナ「(それにこの処刑場に来たのはアルトリアたちとアルトとメリュジーヌたちであって、残りの奴らはどこにいったというの!?)」


ブルーナ「チィィ!」ガチャッ・・・(外に出ようとする)

メリュジーヌ「!。ハァァッ!」バコォォン!(ガラスボックスに攻撃する)

ブルーナ「キャァァァ!?」バコォォン!ガシャァァ〜ン!(ガラスボックスが横倒しになる)


バカッ、ズズズゥゥ・・・(横倒しになったガラスボックスから這い出る)

ブルーナ「イッタタァァ・・・・」ズルズルズル・・・(ガラスボックスから出ながら・・・)

メリュジーヌ「―――――――――!」シャキィィン!(アロンダイトをブルーナの顔面に突き出す)

ブルーナ「ヒッ!?」ビクビクッ!(アロンダイトを顔面に向けられて)


アルトはザ・ワールドで時間を止めつつ、前方面の人質たちを含め、マイクと月読調に突きつけられた槍を破壊し、

右方面にはメリュジーヌ、左方面にはセフィーが超スピードで左右の人質たちに突きつけられた槍を破壊し、槍を破壊された槍兵はその場から逃げ出し、

ブルーナもまた、ガラスボックスから出ようとする所をメリュジーヌにガラスボックスごと横倒しにされ、這いずって出ようとしたところを、

ブルーナはメリュジーヌにアロンダイトを突きつけられ、今度はブルーナが迂闊に動けない状態へと形勢が逆転するのであった。



ブチッ、ブチッ!(マイクと月読調の縄を剣で切っていくアルト)

月読調「ウゥゥゥ・・・・」ヨロォォ・・・(その場に倒れ込む)

アルト「おっと!」ドサッ!(月読調の身体を受け止める)


マイク「あぁ・・・シラベちゃん!」駆け寄る

月読調「マイクさん・・・・。・・・それにあなたは一体・・・」弱々しくアルトのことを見る

アルト「もう大丈夫だ調・・俺はアルト・オルラント。立花響に頼まれて、君を助けにここへ来た人間だ。」

月読調「響さんが・・・・私の事を助けに・・・・?」

アルト「ああ。」頷く
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/14(月) 23:44:35.89 ID:BqCI0DgD0
ブルーナの衛兵たち「ヌアァァァァ〜〜〜!!」ダダダダァァァ〜〜〜!(別の武器を持ってアルトたちに襲いかかる)

アルト「!!」ピュゥゥン!(月読調を抱えてその場を離れる)

セフィー「!!」ガシッ、ピュゥゥン!(マイクを掴んでその場を離れる)

マイク「オオオワァァァ〜〜!?」ピュゥゥ〜ン!(セフィーに掴まれ、そのまま連れてかれる)


ブルーナ「クゥゥゥ〜〜!!」キィィン、ブシュゥゥ〜〜!!(両手から蒼毒の毒ガスを吹き出す)

メリュジーヌ「!?」ビュゥゥーン!(その場から後ろに離れる)

ブルーナ「ツゥゥゥ・・・・」ノシィィ・・・パンパンッ!(立ち上がり、ドレスに付いた砂埃を祓う)



ピュゥゥ〜ン・・スタッ!(アルトリアたちの元へ着地するアルトたち)

【大丈夫かマイクさん!】←
【調ちゃん、大丈夫か!?】

マイク「お、おいらは大丈夫だよ・・。それよりもシラベちゃんを見てあげて!シラベちゃん、とても弱っているんだよ!」アタフタ・・(焦っている)


立花響「調ちゃん大丈夫!?何処か痛いところはあるの?」心配そうに駆け寄る

月読調「響・・・」ハァ・・ハァ・・(弱々しく息を吐いている)

ダ・ヴィンチちゃん「これは酷い怪我じゃないか!この傷跡から・・彼女はどっかの敵地で戦ってて、敗北して敵に捕らわれ、怪我人には劣悪な環境で手当されたみたいだね?」

アルトリア「ええ。この様子だと、とても酷く汚い檻の中で手当てされたのでしょうね。特に調ちゃんのその両足が・・・」月読調の両足を見て・・

アルト「ああ。・・・調ちゃん、少し足の様子を見せてもらうよ・・・。」ガシッ、ビリリィィ〜〜!!(調の両足の包帯を引きちぎる)

月読調「クゥゥゥッ!?」ズキズキッ!(痛がる様子を見せる)

アルト「!?。こ、これは・・・・・」月読調の両足を見て・・


グジュグジュゥゥゥ・・・・(酷く肉がタダレている月読調の両足)

月読調とマイクを無事に救い出したアルトが粗悪に汚い包帯で巻かれた月読調の両足を見てみたところ、包帯で巻かれた中身はとても酷く両足の肉が溶けており、

今にも足の筋肉や骨が見えそうな形で月読調の両足は酷い大怪我をしていたのであった。


ダ・ヴィンチちゃん「!!?。酷い皮膚のタダレようだ・・一体誰がこんな事を・・・・」月読調の両足の怪我を見て・・

マイク「ガウェインだよ・・・シラベちゃんの足をこんな目にさせたのは二代目妖精騎士ガウェイン様の仕業なんだ!ダビンチ。」

アルトリア「ガウェインが!?――確かにこのような大怪我・・・トリスタン郷も二代目ガウェイン・・・妖精ビスケスの口からの溶解液で両腕と胸元がタダレてしまってて・・」

アルトリア「まさか調ちゃん・・・何処かでイレギュラーズのビスケスと戦っていたというのですか!?」

月読調「ええ・・・・私の足を・・・・あの妖精の口から・・・・ゲホゲホゲホッ・・・・」咳き込んでいる

立花響「!?。調ちゃん、しっかりして調ちゃん!」焦っている


アルト「・・・・ヒール(情報提示)!」キィィン!(月読調の両足に触れる)

アルト「・・・・・!」ドクンッ!(何かを察知する)
―――――――――――――――――――――――――――――――――
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/15(火) 21:47:09.16 ID:zf1ogLNq0
3週間前・・・・西の人間牧場:人間居住地にて・・(ヒール(情報提示)で見たビジョン)


ガシンッ、ガシンッ!ズズゥゥ〜〜!(二代目妖精騎士ガウェインとつば競り合っている月読調)


月読調「くぅぅ・・・・」ズズゥゥ〜!(後ろに下がっていく)

二代目妖精騎士ガウェイン「ティリャァァァ〜〜!!」バリバリバリィィ〜〜!!(雷撃を放つ)

月読調「―――フッ!!」ギィィンッ!(雷撃をかわしていく)


シュパパパパァァーー!!『α式・百輪廻』(回転鋸を放っていく月読調)

二代目妖精騎士ガウェイン「ツゥゥゥ!!」ガキガキガキィィィン!!(放たれた回転鋸を剣で弾いていく)

月読調「ハァァァァ〜〜!!」ギュィィィ〜〜ン!バシンッ!(β式 獄糸乱舞)

二代目妖精騎士ガウェイン「ヌグゥゥ!?このクソガキぃぃ〜〜!!」ギギギィィ〜〜!(β式 獄糸乱舞によるヨーヨーの糸で上半身が縛られる)

月読調「―――よし、このままこの妖精を縛りつつ、ここにいる人間たちを逃がさないと・・・」

二代目妖精騎士ガウェイン「このぉぉぉ〜〜!!」キィィン、バリバリィィ〜〜!!(両腕が光り、上に向けて電流を放つ)


ゴロゴロゴロォォォ〜〜、ビカァァァ〜〜ン!!バリバリィィ〜〜!!(雷雲が出現し、そこから落雷が振ってくる)

逃げていた人間たち「ワァァァァ〜〜ギャァァァァ〜〜〜!!」バリバリバリィィィ〜〜!!(落雷を受け、感電する)

月読調「!?。アァァッ!?」落雷を受ける人間たちを見て・・

二代目妖精騎士ガウェイン「――!!。カァァ〜〜〜!!」ブシャァァァ〜〜!!(口から水鉄砲を放つ)


バシャァァ〜〜!!バリバリィィ!!(水鉄砲が月読調の両足にかかる)

月読調「!?。アァァァァ〜〜〜〜〜!!?」バシャァァ〜〜!!バリバリィィ!!(水鉄砲が月読調の両足にかかる)

ガシュゥゥ〜〜!ドサッ!ビリビリィィ〜・・・・(月読調の両足がドロドロにタダレ、その場に倒れてしまう月読調)


二代目妖精騎士ガウェイン「フンッ。少々手こずったが、意外と呆気なく終わったなぁ・・?」ビリビリィィ〜、バギュギュゥン!(雷撃で糸をすべて断ち切る)

月読調「くぅ・・ぅぅぅぅ・・・」ドロォォ〜・・ズルズルズル・・(タダレた両足を引きずりながら・・・)

二代目妖精騎士ガウェイン「ったく、どこの人間だか知らんが・・・俺に刃向かう奴はこうしてやる!!」バリバリィィ〜〜!!(雷撃を帯電していき・・)


ブシャァァァ〜〜!!バリバリィィィ〜〜!!(月読調の両足に向けて更に水鉄砲と雷撃を喰らわす二代目妖精騎士ガウェイン)

月読調「アァァァ!?アァァァァァァ〜〜〜〜〜〜!!?」ガシュゥゥ〜〜!!ビリビリィィ〜〜!!(両足を攻撃される)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――

アルト「!?。ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・そうゆう事だったんだな、調ちゃん。俺のヒール(情報提示)で君の両足の発端を見せてもらった。」

アルト「君はあの場所で囚われていた人間たちを救う為に二代目妖精騎士ガウェインと戦い、人間たちがガウェインに殺されていくところに不意を突かれ、君の両足を必要以上に攻撃された・・。」

アルト「そして君はそのままブルーナのところに囚われの身となり、ろくな治療もされないまま、今日まで過ごしていたって事なんだね?」

月読調「・・・・・ええ・・。」コクッ・・(弱々しく頷く)

【(こんな事があり得るのか・・・?)】
【あまりにも酷すぎる・・・】←

アルトリア「・・・・・・・・・・」驚愕しすぎて何も言えない・・


アルト「・・・・・・・!!」スタッ・・(立ち上がる)
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/15(火) 23:34:33.49 ID:zf1ogLNq0
アルト「ブルーナ・・・お前はこれらをやるためだけにイレギュラーズのメンバーとなり、オーロラに成り代わるように風の氏族長になったというのか?」

アルト「3年前・・・・お前はコーンウォールの名なしの森から俺を救い出し、この風と自由の街だったソールズベリーに俺を自由に住まわせてくれるように手配してくれた。」

アルト「あの時のお前の慈悲と優しさは一体どこに行ったんだ・・・?いやむしろその慈悲と優しさ自体、俺を良いように利用する為の嘘だったと見受けられるよな?」

ブルーナ「!?」ビクッ!(図星を突かれる)


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・(アルトの言葉に動揺しだす観客たち)

観客席の妖精たち「名なしの森から救い出した・・?ブルーナ様は3年前から『厄災』である三澤亮太をあのコーンウォールの呪いから連れ出したというのか?」ガヤガヤガヤガヤ・・・(ざわついている)

観客席の妖精たち「それもソールズベリーに自由権を発行して住まわせたというのか?ブルーナ様は『厄災』である三澤亮太と、3年前からの付き合いがあったというのか?」ガヤガヤガヤガヤ・・・(ざわついている)

ブルーナ「〜〜〜〜!?(や、ヤバい・・・!?)」タラタラァァ〜〜・・(冷や汗を垂らす)


ブルーナ「いい、いったい何の話をしているのかしら・・?私はアンタのような人間の皮を被った『厄災』の事なんか一度も付き合ったこともないんだからね!?」

ブルーナ「大体アンタはね・・・あなたの行いのせいでブリテンの多くの妖精たちが多く死んでいる事を、私はシラミ潰しで調べ上げているからね!」

アルト「俺のせい・・・?お前は一体何の話をしているんだ?」

ブルーナ「ヌゥゥ・・・あなたが偽の『予言の子』として蘇ったせいで、シェフィールドの妖精たちも・・人間牧場の人間たちの多くが死んだというのよ!」

アルト「それは違うよブルーナ。シェフィールドはな・・お前たち『異端の妖精達(イレギュラーズ)』と女王軍のせいで滅んでしまったというのだ。」

アルト「ブルーナ・・・君が作った蒼毒兵器が二代目妖精騎士トリスタンに使われ、シェフィールドの多くの妖精と人間たちがその蒼毒の毒で死に、その毒が今でも各地で汚染が広がっている事を、お前は知っているのか?」

アルト「昨日のウェールズの時もそうだった。あの森は女王軍の兵士達と共に二代目妖精騎士ガウェインが、無辜とも言える妖精たちを森ごと燃やしていき・・人間牧場でも多くの人間たちが奴によって多く死んでしまった・・。」

アルト「わかるか・・・?ブルーナを含めたイレギュラーズは妖精たちを守らずに殺している。俺たちみたいな『境界なき勇士団』や『予言の子』たちとは真逆なことをしているんだよ?」

アルト「つまり言うと・・お前たち『イレギュラーズ』が妖精たちを痛めつけた分、俺たちを含む『予言の子』はその分の超える数の妖精たちと人間たちを多く救っていると言う事なんだよ。」

ブルーナ、アルトリア「!?」驚愕する

【アルト・・・・・】


アルト「俺たちはただこのブリテンを救おうとする真なる『予言の子』の手伝いをし、女王モルガンから妖精たちの自由を取り戻そうとしているのに、この有様はなんだというのか?」

アルト「ここにいるソールズベリーの妖精たちは、ブルーナに『毒と縛り』でモルガンの圧政と上乗せで苦しんでいるというのに、なんも意味もなくブルーナの事を支持していると言うのだ・・?」

アルト「君たちソールズベリーの住民たちはいつからこの他人の罪をなすり付けるような妖精の事を支持し、『風と自由』よりも『毒と縛り』を支持する妖精と成り果ててしまったというのか?」

アルト「脅されているのか?ブルーナに自身の事を支持しないと、彼女の蒼毒で毒殺されると脅しに屈服しているというのか?そうだよねぇ〜!」強めに言っている

バーゲスト「アルト・・・お主は敢えてここにいる妖精たちに訴えかける事で、ソールズベリーの妖精たちに『風と自由』を思い出させようとしているのか?」

【アルトさん、あなたという人は・・・】


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・(アルトの言葉に動揺している観客たち)


アルトはアルト自身とブルーナとの関係を明かすと共に、イレギュラーズはブリテンの妖精たちを傷つけ・・アルトたちはそれ以上に妖精たちを救っていると観客たちに演説していき、

バーゲスト曰く、観客席にいる妖精たちにソールズベリーにあったという・・“『風と自由』を思い出せ!”というアルトからのメッセージに、

観客席にいる観客こと・・ソールズベリーの住民たちは、アルトのその言葉に動揺し、彼らの心が揺さぶられていくのであった・・。
310 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/11/17(木) 02:43:32.84 ID:VnLHUDWi0
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311 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/17(木) 23:44:46.92 ID:M2NwoX6d0
観客席にいる妖精たち「(そんなこと言われたって・・俺たちはブルーナに訴えかける事すらも出来ないんだよ・・・。)」ガヤガヤガヤガヤ・・・(動揺している)

観客席にいる妖精たち「(俺たちはただ・・ブルーナ様の自分勝手な事に振り回されているだけなんだ。アルト・オルラントに言われたくはないのだよ!)」ガヤガヤガヤガヤ・・(動揺している)

観客席にいる妖精たち「(言いたいよ!言いたいよ!僕らがブルーナ様のせいで苦しんでいる事を言いたいよ・・。でもそれを言ったら殺される・・ブルーナの毒液で殺される・・。)」ガヤガヤガヤガヤ・・(動揺している)

観客席にいる妖精たち「(ブルーナ様に勝てるのか?『予言の子』はブルーナ様に勝てるのか?勝てなかったらお終いだ・・ブルーナに負けたらお終いだぁぁ・・)」ガヤガヤガヤガヤ・・(動揺している)

アルトリア「!。(妖精たちのみんなが動揺している・・・・。やっぱり妖精たちは、ブルーナに脅されて、私たちに罵声を・・・・)」


アルト「・・・・・・・・!。」コクッ。(アルトリアに向けて頷く)

アルトリア「!。アルトさんの言う通りです!私たちは女王陛下(モルガン)やブルーナのようなブリテンの妖精たちと人間たちを救う為に、『予言の子』である私が今ここにいるのです!」

アルトリア「3年前のソールズベリーは、妖精たちも人間たちも自由で生き生きとしてて、それによって共に手を取り合って共に暮らしていたはずですよ!」

アルトリア「貴方たちはこのままブルーナとモルガンの支配に屈服したまま『毒と縛り』のソールズベリーで生きていきたいのですか?ずっと息グルしい思いをしながら、ブリテンの地に還るつもりなのですか!」

アルトリア「私はこのような街を変えたい。ソールズベリーを元の『風と自由』の街へと戻していきたい!例えそれで私が『邪教徒』と言われようとも!」

観客席にいる妖精たち「―――――――!!」ガヤガヤガヤガヤ・・・・(さらに動揺していく)


【(観客の妖精たちが動揺している・・)】
【(もしかしてこれなら・・・)】

ダ・ヴィンチちゃん(小声)「(ああ!ソールズベリーの妖精たちに『風と自由』を思い出させ、尚且つ『予言の子』がブリテンを救う存在であると証明していくなんてね。)」

ダ・ヴィンチちゃん(小声)「(アルトめぇ・・少々危ない橋を渡りつつも、こうしてマイクや調ちゃんを救い出すなんて、君はなんてキレのある男だって言いたいわね?)」

メリュジーヌ(小声)「(ええ、でもまだ油断は禁物だ。まだブルーナのところには解放しきれていない人質がいるからね・・。)」ジロッ・・(前の処刑台の様子を見て・・・)


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・(アルトたちとアルトリアたちの言葉に動揺している処刑会場の妖精たち)


ブルーナ「!?。(ま、マズい・・・・・このままじゃ亮太君たちと『予言の子』たちが『厄災』であるという事が嘘だとバレてしまう・・私が『予言の子』が『厄災』である嘘を付いたことがバレてしまう・・。)」

ブルーナ「(この嘘がバレたらここにいる妖精たちはみんな、亮太たちを支持することになって、私はソールズベリーでの居場所がなくなってしまう・・・)」

ブルーナ「(・・落ち着け私・・・。なんとしてでも亮太たちと『予言の子』たちをここで倒して、私がいかに私がこのソールズベリーの絶対的領主だと示さなければ・・・)」タラタラタラ・・・(冷や汗をかいている)


ガシッ、キィィーーン!(ガラスボックスから飛び出てるマイクを取り出し、それを使うブルーナ)

ブルーナ「デマに惑わされちゃ駄目よ!そいつらはブリテンを救うと見せかけて、あなたたちに邪教徒の『厄災』の呪いを付与させようとしているのよ!」

アルトリア「まだそんなことを言うのですか!私やアルトたちは、あなたが言うような邪教徒でも『厄災』でもありません!ここにいる兵士たちやマイクたちがそうです。」

アルトリア「アルトたちはただ貴方の命令で動いている兵士たちの身体の骨を折っているだけで命まで奪うつもりはありません。むしろ彼らもまた、私たちが救うべき存在なのですから!」

アルトリア「あなたは風の氏族長としてソールズベリーの妖精たちに何をしてきたのか分からないのですか?あなた自身はソールズベリーに何の功績を残したというのですか?」

アルトリア「貴方は貴方1人が裕福に生活するためだけに街の人たちから色んな物を奪ってきたり、自身の身体から分泌する蒼毒を街やブリテン中に垂れ流しで振りまいたりする事こそ、このブリテンを脅かす『厄災』だと私はそう確信しています!」

アルトリア「『厄災』と疑われる貴方が、私たちを『厄災』呼ばわりする事自体が、あなたが妖精たちをあなた自身のデマで惑わしているに他ならないわよ!」

ブルーナ「ヌッ!?ヌググググゥゥ・・・・・・」図星をつかれる


タッタッタッタッタッタッ・・・・・(処刑台のところへ近づいていくアルト、メリュジーヌ、バーゲスト、アルトリア)
312 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/11/18(金) 02:43:59.66 ID:Iz2J/iDf0
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313 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/18(金) 23:46:16.52 ID:H6/vONHi0
ブルーナ「う、動くんじゃないわよ!まだ処刑台に囚われている住民たちを殺す事になっても良いって事なの!?」タラタラタラ・・(焦っている)

メリュジーヌ「・・・・おや?さっきまでの威勢はどうしたのかしら?まあ、君の威勢がどうであれ・・私とアルトはそこにいるブルーナ以外の者たちを救うつもりだからね。」

メリュジーヌ「君が兵たちに殺せと命じても、私とアルトとセフィーはそれ以上の速さでソレらを止める。そして兵たちの骨を折っていくわ。」

アルト「ああそうさ。俺たちはブルーナとブルーナたちの兵士たちより早く動ける・・・そしてその速さで人質に振るわれる武器と共に兵たちの骨を折っていく。」

アルト「俺たちに骨を折られるのはとても痛いぞ?折った骨を治したいのなら、俺の娘であるスズカや俺に平伏するがいい。兵たちよ、それでも俺たちに挑むつもりか?」ニヤリッ・・(笑みを浮かべる)

骨を折られたブルーナの衛兵たち「あぁぁ〜〜痛いよぉぉ〜〜痛いよぉぉ〜〜!!」バタバタバタ・・・(両腕両足の骨を折られ、痛がっている)

処刑台にいる衛兵たち「〜〜〜〜〜〜」ガタガタブルブル・・・(震え上がっている)


妖精の衛兵「だ、駄目だぁ・・・・・オレらがこいつらに敵うわけがない・・・人質を殺そうとすれば痛い目に遭うぞ・・・」ガタンッ・・(武器を捨てる)

妖精の衛兵「痛いのは嫌だ!降参しよう!俺たちではアルトとメリュジーヌたちを殺せない。アルトたちに返り討ちに遭うだけだ!」ガタンッ、ガタンッ・・(武器を捨てる)

妖精の衛兵「もうブルーナ様の命令はうんざりだ!命令されたところでアルトたちに痛い思いをされるだけだ!」ガタンッ・・(武器を捨てる)

妖精の衛兵「もう痛い思いはうんざりだ!処刑をするなら自分でやれ、ブルーナ様!」ガタンッ・・(武器を捨てる)

バーゲスト「・・・・だそうと。ブルーナ、お主も蒼毒の異端の亜鈴の力を持つ物であるならば、ダルダンや二代目ガウェインと同じように、正々堂々と戦ったらどうなのだ!」

バーゲスト「それとも、お主の蒼毒の異端の亜鈴だけでは我々に返り討ちに遭うだけだから戦いたくはないと言うのか、この臆病者のイレギュラーズめぇ!」キリキリィィ〜〜!(怒りを見せている)

ブルーナ「う、ウゥゥゥ〜〜〜・・・・・」ヌヌヌゥゥ・・・(追い詰められていく)


ブルーナ「(想定外の事態だわ。人質を出せば、彼らを救うためにも迂闊に動けないと思っていたが・・・まさかこんな事になるなんて・・)」

ブルーナ「(今にも処刑される人質を出されて動けないどころか、人質を救うために全力で動いて処刑を阻止していき、奴らは誰1人も私の兵たちを殺さずに無力化させている・・。)」

ブルーナ「(私の蒼毒は広範囲の敵を一網打尽に私の毒で浸食はさせられるが、亮太君のザ・ワールドとメリュジーヌたちの速さには追いつけない・・。)」

ブルーナ「(このままでは私の事を恐れずに妖精たちは亮太君たちと『予言の子』たちを支持していき、私は孤立していく一方よ・・・。かくなる上は・・・)」

ブルーナ「け、結界を張りなさい!すぐに内部の結界を発動させなさい!早く!!」キィィーーン!(マイクで怒鳴るように命じる)


グワァァ〜ン、キラァァ〜〜ン!!(処刑会場上空に結界の魔法陣が出現する)

【!】
【あれは・・?】←

ダ・ヴィンチちゃん「これは固有結界に似た魔術か!気をつけたまえ、何が起こるかわからないぞ!」上空の魔法陣を警戒しながら・・

アルトリア「えぇぇ〜〜!?まさかブルーナもまた、モルガン陛下の『水鏡』と同じような事が出来るのですか!?」アタフタ・・(焦っている)

バーゲスト「落ち着けアルトリア!この結界はモルガンの『水鏡』とは違う物だ。間違っても強制レイシフトされるような事は起こらないはず・・」


ブルーナ「(ふっ。この結界こそ、お前たち全員の動きを確実に封じる事が出来る私の切り札よ。この結界を発動させれば、こっちが優勢となる。)」

ブルーナ「(中にいる者を確実に閉じ込め、私たちが持っている宝石以外の奴らの体力と魔力を吸い上げていく。正にこの処刑会場の切り札とも言えるわ。)」

ブルーナ「(本来ならば、今この場にいないトリスタンたちや他の亮太君の子供たちを閉じ込めたかったけど、これはこれで良いわね?)」

ブルーナ「(クフフフフ・・・結界の力でまともに動けない亮太たちを私の蒼毒でジワジワと毒殺していくのも悪くはないわね・・。)」キラァァン!(首にぶら下げている青い宝石を見ながら・・)

アルト「・・・・・・・・・・・」黙って見ている


キラァァ〜ン☆パァァァ〜〜!(結界が処刑会場の中央を覆っていく)
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/19(土) 23:43:01.82 ID:3CoK3Ml00
キラァァ〜ン、ドクンッ!!(宝石が光り、ブルーナたちの身に異変が起きる)


ブルーナ「!?。ウグッ・・・・こ、これはいったい・・・!?」ギュゥゥ〜〜ン・・・(魔力と体力が吸われていく)

ブルーナの衛兵たち「ガァァ・・ァァァァ〜〜〜・・・!?」ギュゥゥ〜〜ン・・・(魔力と体力が吸われていく)


アルトリア「・・あれ?私たちはなんともない・・・ってこれ、逆にブルーナの衛兵たちが苦しんでいない、これ!?」驚いている

メリュジーヌ「ええ、おそらくこの結界はブルーナが仕掛けたと思われる処刑会場の仕掛けの一部と思われるのだが、それがブルーナたちのみに作用しているとなると・・・」

アルト「ああ!これはルージュがやったんだ。ルージュがこの処刑会場の仕掛けを制圧し、それらをブルーナたちに掛かるようにさせたんだ。」

【そうか!間に合ったんだね、ルージュ!】
【でもどうしてブルーナたちが結界の力で苦しんでいるんだ?】←

セフィー「オベロンが言うに・・この結界には体力と魔力を同時に吸い上げる能力があり、あらかじめセットで用意された特殊な宝石の首飾りをする事で、結界の作用を防ぐことが出来ると。」

セフィー「それを逆手に取れば、その首飾りを持つ者に結界の作用が効くようにする事ができ、それを可能にするためにルージュが制御室のセキュリティを制圧したのだが・・・」


骨を折られたブルーナの衛兵たち「あぁぁぁ〜〜ぐあぁぁぁぁ〜〜〜〜!!」モガモガモガ、ガシュッ!(地にもがきながら吐血していく)

処刑台のブルーナの衛兵たち「グゥゥ〜〜ゥゥ〜〜ゥゥ〜〜!!」ドサッ、バシュッ!(倒れながら吐血する)

囚われの妖精たち「〜〜〜〜〜」絶句している


アルトたちとアルトリアたち「!?」吐血している様子を見てて・・

ダ・ヴィンチちゃん「これは正直、結界の効力が効き過ぎだ!こんなのはルージュが効き目を間違えたか、結界自体の吸収力がこれほどだったとしか思えない!」

アルトリア「えぇ、このままではここにいる兵士たちが・・・・アルトさん!」

アルト「ああ、彼らが付けている首飾りを外そう。正直これはやり過ぎたな。」タタタタァァ〜〜!(衛兵たちに駆け寄る)


シャキンッ、ブチブチッ!(骨を折られたブルーナの衛兵を中心に彼らの首についた首飾りを外していくアルトたちとアルトリアたち)

アルトたちは体力と魔力を吸う結界の作用によって苦しむ衛兵たちを見て、今起こっている事がアルトたちとって良くない事だと判断し、

アルトたちは骨折してまともに動けず、只もがいて苦しんでいるブルーナの衛兵たちを中心に彼らの首にさげている首飾りを外していくのであった。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
同じ頃・・・・処刑会場の裏側:トラップ制御室


ワァァァ〜〜ぐわぁぁぁぁ〜〜〜〜!!(ブルーナの衛兵たちの悲鳴が聞こえる)

ギュィィィ〜〜ン!(制御盤がオレンジに光り、体力と魔力の結界が発動している)


ピィィ〜パパパッ!(スズカのサーチ能力で外の様子を調べている)

スズカ「吸収の結界がブルーナと敵兵に作用している・・・うまくいったわルージュ!」

ルージュ「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・どんなモノよ!私にかかれば、結界の作用対象を変えることだってできるのだから・・。」ハァ・・ハァ・・ハァ・・(少し疲れている)

コーラル「お疲れさまですルージュさん。これでブルーナたちの魔力と体力を奪い続ければ、さすがのブルーナも蒼毒の異端の亜鈴の力を使う気力を失うかと・・」

スズカ「待って・・・!これ・・・結界による体力と魔力の吸収量が多すぎる・・・これって・・。」

イズ「はい、これは想定以上の結果になっていますね。この処刑会場の仕掛けである吸収の結界の力を逆手に使い、敵戦力を削ぐ予定でしたが・・」

イズ「このまま体力と魔力を吸われれば、ブルーナよりも先に衛兵の皆さんが死ぬ可能性があります。今の状況で、あの者方々を葬ることはこちらにはよろしくないと思われますね。」
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/20(日) 22:14:35.44 ID:xow8AKPe0
イズ「我々『予言の子』と『境界なき勇士団』との同盟はこのブリテンを支配する女王モルガンからブリテンの妖精たちと人間たちを救い、そして解放する為を主軸としています。」

イズ「現在、イレギュラーズの幹部の1人にして風の氏族長であるブルーナによる“邪教徒”の工作・及び数日前のダルダンと二代目妖精騎士ガウェイン死亡の件により、

イズ「『予言の子』及び『境界なき勇士団』・『円卓軍』の印象は、邪教徒の『厄災』という有りもしないデマの象徴として疑われ、今の妖精たちの目の敵にされています。」

イズ「これらの疑いを晴らすためにも、ブルーナが人質にしている者たちを救い出し、我らや『予言の子』が妖精たちと人間たちを救い出す存在である事を証明する必要があります。」

イズ「故に我々が妖精たちを傷つける者でない事を証明するためにも、たとえ敵であるブルーナの衛兵たちを殺さずに無力化させる必要があり、今ここで死なれると我らの印象を悪くする恐れがあります。」

イズ「この結界の効力と制御盤の事を考えるとしたら・・・・」ジィィィ〜・・(ルージュを見つめる)


ルージュ「あぁぁぁ・・私、こんな事になるはずはなかったのに・・・ただ、オベロンがこうすれば良いと思って制御盤の制圧後にこういう操作をしてと・・」

スズカ「そんなことは後にして!ルージュ、悪いけどこの結界を止めて!このままブルーナに関係ない人たちが・・・」

ルージュ「わ、わかった!すぐに結界を解除するわよ!」アタフタ・・(急いで制御盤を動かしていく)

ギュイギュイギュイ、ズグンッ!(制御盤の石版を動かし、それらを押し込む)


パァァァ〜!ギュゥゥゥ〜〜ン・・・・(結界の光が消えていく)


イズ「――結界の発動停止を確認。これで衛兵たちに作用した吸収が止まります。そしてもうこの場所に長居する必要もありませんね。」

スズカ「ええ。お父様たちと合流し、衛兵たちや人質たちの治療のために行きましょう!ルージュ、言いたいことはブルーナを倒してから聞いてあげるからね。」

ルージュ「は、はい!」頷く

コーラル、アドニス、イズ「ええ(うん)!」頷く


一方のトラップ制御室に残っているスズカたちは、外から聞こえる衛兵たちの悲鳴を聞き、すぐに制御盤の石版を動かし、処刑台中央に張り巡らせた結界を解除し、

スズカたちはアルトたちと合流するために制御室を後にするのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
処刑会場:中央


パアァァァ〜、キランッ・・・・(結界が解除される)


【結界が消えた・・・。】

メリュジーヌ「!。どうやら制御室にいるルージュたちも結界の作用に気づいて結界を解除したのね。ああ良かった・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。それに結界が解かれたことでこちらの逃走手段は後ろの鉄の門のみとなった。あと私たちがやれることがあるとすれば・・・」

アルト「ああ・・・残りの人質の救出とブルーナを倒す事だな・・?」ジィィィ〜〜・・(ブルーナを睨み付ける)

メリュジーヌ「―――――――!」ジィィィ〜〜・・(ブルーナを睨み付ける)


キラァァ〜ン・・・・(首飾りの宝石の輝きが失われる)

ブルーナ「っはぁっ!?・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」ギュゥゥ・・・(体力と魔力の吸収が止まる)

ブルーナの衛兵たち「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」息を切らしている

アルト「(五体満足の衛兵たちがあと少数残っているか・・・しかしもう衛兵たちはもう充分に戦う事が出来ないし、妖精の衛兵たちはもうブルーナの命令をもう聞きたくないはず・・・。)」周りの衛兵たちの事を見ていながら・・


ブルーナ「ハァ・・ハァ・・・い、いったいどういう事なの・・・?あんたたち、いったい何をしたというの!?なんで私が用意した結界の仕掛けが私たちに作用したというの!?」

アルト「さぁな・・・結界自体が不具合を起こして、ブルーナたちに結界の効力が作用したと思えるのだけどなぁ・・?」

ブルーナ「!?。クゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜!!」ブチンッ、ガシャンッ!!(首飾りを地面に叩きつける)
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/21(月) 00:19:03.22 ID:9nE2+qAN0
アルトリア「もう諦めたらどうなの!あなたは自身の持つ異端の亜鈴の力を使おうともせず、ただ自身の駒である兵隊たちを使い潰すだけで、あなたは一ミリたちとも戦おうともしない。」

アルトリア「何が“邪悪に堕ちた『予言の子』に代わって『厄災』の呪いをうち祓う”だ!あなたはこのソールズベリーや他の風の氏族たちをまとめ上げる風の氏族長なんでしょ!」

アルトリア「あなたがやっていることはただ、自分が裕福に暮らすためだけにソールズベリーの住民たちを毒と縛りで苦しめて、自分の蒼毒を他の地にも振りまいてブリテンの地を更に汚染していく。」

アルトリア「それに自分の都合が悪くなれば平気で嘘を付き、私たちに罪をなすり付け、自分の部下に自分がやりたくない事を押しつけて、自身はなにもしたくないように見ているだけ・・」

アルトリア「ブルーナがやっていることは・・前の風の氏族長だったオーロラでも出来る事だし、オーロラ時よりもただ劣悪さが増しているようにしか見えません!」

アルトリア「あなたはただ自分自身の氏族長の権力が失う事を恐れているだけであり、人質を使って私たちを罠にかけようとしていただけですよね!!」バァァ〜ン!!(喝を入れるように怒鳴る)


ブルーナ「う、うるさいわね!!あぁもう容赦はしないわよ!衛兵たち、私も手伝うからさっさとこいつらをなぶり殺しにしなさいよ!!」キィィーーン!(マイクを通して大声で叫ぶ)

ブルーナの衛兵たち「ゥゥゥゥ・・・・・・・・」ガタガタガタァァ〜・・・(誰1人も動こうとしない)

ブルーナ「どうしたのよ!さっさと殺れって言ってるでしょ!聞こえないというの!?」イライライラ!(イラついている)

ブルーナの衛兵たち「――――――――――――」プイプイ!(首を横に振る)

ブルーナ「!?」衛兵たちの態度を見て・・・


ガヤガヤガヤガヤガヤ・・・・・(その様子を観客席から見ている妖精たち)

観客席にいる妖精たち「(確かにブルーナ様はモルガン陛下と同じような仕打ちで俺たちを迫害してきたさ!それも毎回毎回さ!)」ガヤガヤガヤガヤ・・・(動揺している)

観客席にいる妖精たち「(『予言の子』の言う通りだ!ブルーナ様は自分の異端の亜鈴の力で俺たちを威圧して、俺たちから色んな物を徴収されてきたさ!)」ガヤガヤガヤガヤ・・・(動揺している)

観客席にいる妖精たち「(でも『予言の子』は邪教徒なんだろ?『予言の子』と三澤亮太が今さら俺たちの事を救ってくれるとは思えないし、信用できるというのかもわからないし・・)」ガヤガヤガヤガヤ・・・(動揺している)

観客席にいる妖精たち「でもブルーナの兵士たちを救うとアルトは言ってたし、もしかしたら彼らが『厄災』だと言うのは間違いじゃないかな・・?」ガヤガヤガヤガヤ・・・(動揺している)


【(妖精たちが益々ざわついている・・・もしかしたら!)】
【アルトリア!】←

アルトリア「(うん!)どうやら兵士たちはもうあなたに命令されたくないのでしょうね?あなたはもう氏族の長として孤立したといっても良いでしょうね。」

アルト「ああそうだな。ブルーナ、あなたはこの場で言ったよね?“邪悪に堕ちた『予言の子』に代わり、今ここで『邪教徒の厄災』の呪いをうち祓う”って・・。アレはハッタリなのか?」

アルト「もしブルーナ自身が人質の妖精たちを殺すというのなら、俺はそれより前にブルーナのその蒼毒が出る両腕を切り落としてやってやるさ。」

ブルーナ「!?」ビクビクッ!(顔を青ざめる)

アルト「出来るよな?お前が3年前、ソールズベリーの暴徒たちをその蒼毒の力でねじ伏せ、オーロラを救おうとしてた暴徒たちを毒煙で殺したようにさぁ〜〜!!」煽るように言う

ブルーナ「そ、それは・・・・何というか・・そのぉぉ・・・」ガタガタブルブル・・・(身体が震え上がる)


アルト、メリュジーヌ「・・・・・・・・」ジィィィ・・・(ブルーナを睨み付ける)

ブルーナ「ウゥゥゥ・・・・・」タラタラタラァァ〜〜・・・(汗がタラタラに流れていく)
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/21(月) 22:39:07.97 ID:9nE2+qAN0
マイク「ウッ、ウゥ・・ウゥゥゥ〜〜・・・」バシュッ、ドサッ・・・(血を吐いて倒れる)

ダ・ヴィンチちゃん「!?。どうしたんだマイク!しっかりするんだ!!」マイクに駆け寄る

月読調「ウゥゥ・・・ゲホゲホッ・・」ガシュッ!(口から血を吐く)

立花響「調ちゃん・・・調ちゃんしっかりして!調ちゃん!?」青ざめている

アルト「!?」後ろを振り返る


囚われの妖精たち「ゴホッ・・ガハァッ・・・・・」バシュッ・・・ガクッ!(血を吐いて死ぬ)

囚われの人間たち「ウグッ・・・・ゥゥゥ・・・・」ガクッ、ガクッ・・・(そのまま死んでいく)

ブルーナ「―――――!?」後ろを振り返りながら・・


アルトとメリュジーヌがブルーナに向けて睨みを付けているその時、突如マイクと月読調が血を吐いたと同時に処刑台に囚われている妖精と人間たちにも異変が起こり、

処刑台にいる妖精たちと人間たちは顔が青ざめ、口から血を吐きながら死んでいくのであった・・・


【・・・・えっ・・・・・?】

アルトリア「!?。アルトさん、マイクと調ちゃんにヒールを!早く!!」顔が青ざめている

アルト「わかってる!!ヒール(緊急回復)!!」キィィン!!(マイクと月読調に触れながら・・)

アルトリア「―――――!!」タタタッ、バタッ!(膝をつき、救急箱を開いていく)

アルト「―――――――!!」キィィィーーン!!(ヒール(緊急回復)の効力を強める)


ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(突然のことで困惑している観客たち)

観客席にいる妖精たち「な、なんだ!?何がどうなっているんだ!なにもしていないのに処刑台の奴らが死んでいく!」ガヤガヤガヤガヤ!(困惑している)

観客席にいる妖精たち「誰がやったか見たか?処刑台にいる者たちが勝手に死んでいく・・・ブルーナ様やアルトが一ミリも動いていないのに・・」ガヤガヤガヤガヤ!(困惑している)

観客席にいる妖精たち「で、でもこいつらは『厄災』のシンパだろ?殺されて当然なのだが・・・・」ガヤガヤガヤガヤ!(困惑している)


タタタタタァァ〜〜、ピュゥゥン!(観客席から飛び降りるスズカ)

スズカ「ハァハァハァ!お父様ぁぁぁ〜!!」タタタタァァ〜〜、ズズゥゥ〜〜!!(アルトたちの元へ駆けつける)

アルト「スズカか!頼む、急いで2人に解毒剤を!!」キィィーン!(ヒール(緊急回復)を使いながら・・)

スズカ「ええ!」ゴソゴソゴソッ・・・シュッ!(スズカのバックから2瓶の薬品を取り出す)


キュッ、ポンッ!キュッ、ポンッ!タラァァ〜〜・・・(薬品の栓を取り、月読調とマイクに順番ずつ飲ませていく)

マイク、月読調「―――――――――」タラァァ〜〜、ゴクゴクゴクッ・・・(解毒剤を飲んでいく)

スズカ「ヨシ・・・ヒーリング(治療)!!」キィィン!(マイクと月読調にヒーリング(治療)をかけていく)


アルトはマイクと月読調の異変に即座に気づき、2人にヒール(緊急回復)を強めに施し、同じく急いで駆けつけたスズカもまた、マイクと月読調に手持ちの蒼毒の解毒剤を飲ませていき、

とにかく必死の思いで毒に犯されたマイクと月読調を救うべく、アルトとスズカの回復能力をフル発動していくのであった・・。
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/22(火) 23:02:56.51 ID:8KEoVxYO0
立花響「いやぁぁ・・・お願い・・死なないで調ちゃん!ようやく調ちゃんと再会できたと思っていたのに・・・」ポロポロポロ・・・(涙を流している)

立花響「生きるのをあきらめないで調ちゃん!ここで死んだら、クリスちゃんや切歌ちゃん・・それにみんなが悲しむよ・・」ポロポロポロ・・・(涙を流している)

月読調「ツゥゥ・・・・ゥゥゥゥ・・・・・」フゥ・・フゥ・・・(辛うじて息をしている)


ダ・ヴィンチちゃん「落ち着いて響ちゃん。アルト、スズカ。いったいこれはどうしたものなんだ!なぜマイクや調ちゃん、それに人質たちが急変したんだ!?彼らの身に何があったというのか!?」

スズカ「わからない・・・私もいま会場の観客席に来たところで2人や人質たちの様子を観察する暇はなかったのだけど、たった一つ当てはまるモノがあるとするのなら・・・」

【たった一つ当てはまるモノがある・・・】
【マイクや調ちゃんの身体に何があったんだ・・?】←

スズカ「『蒼毒の毒袋』・・・・。人質たちをこのように毒殺できるとするならソレしかないわ・・・。」グググ・・・(悔しい顔をする)

アルト「ああ・・・・」グググ・・・(悔しい顔をする)


【蒼毒の毒袋って・・・・?】

アルト「・・・・・・・・・・」ヒール(緊急回復に集中している)
―――――――――――――――――――――――――――――――
4日前(ノリッジへ出発する30分前)・・・ロンディニウム:医療室にて・・


ぐちゅぅぅ〜・・・(青い水風船のようなモノが器に置かれている)

レッドラ・ビット「フゥゥ・・・スズカたちに少し用があると聞いて来てみれば、急にアルト殿とスズカ殿に眠らされたと思ったのだが・・・」

レッドラ・ビット「私が寝ている間、あなたたち2人は勝手に私のこの美しい肉体を開き、私の身体からその青い『シコリ』を取り出したというのですか?」

アルト「勝手に君に手術を施した事については謝る。プライドが高い君と話し合う時間がなかったゆえに、こうするしか君に手術を施す手段がなくてね・・・」

アルト「それにレッドラ・ビットが旅の途中で病気とかになったら、アルトリアたちの巡礼の旅に支障が出ると思うからね?」

レッドラ・ビット「ハァ・・・・アルト殿がそう言うのであれば、今回ばかりは大目に見ておきましょう。それで、私の中から出たその青い『シコリ』刃なんでしょうか?」器のモノを見てて・・

スズカ「ええ・・この青い水風船のようなモノは、レッドラ・ビットさんの肺近くに付着していて、このシコリは何か割れやすくて危険なモノだから、摘出するのに時間が掛かっちゃって・・」

スズカ「もしこれが割れたらレッドラ・ビットさんはそのシコリの毒で死んでしまうんじゃないかと思いつつ、とても慎重で精密な感覚で取り出しました。」

レッドラ・ビット「成る程・・・ですがそのシコリの毒で私が死ぬと言う事はどういう事なのですか?」

スズカ「はい。この青い水風船のようなシコリを私のサーチで調べたところ・・・このシコリに高濃度の蒼毒が検出されたんです。」

アルト、レッドラ・ビット「!?」驚く

スズカ「それもそのシコリの厚さはあまりにも薄く、私も直に触って見たのですが・・とても言葉にできないほどを薄さなのです・・。」

レッドラ・ビット「な、なななんと!?この水風船みたいなブルーナの蒼毒が、私の強靱な身体の中に入っていたと言うのですか・・?」カシッ。(近くにある木の棒を持つ)


ソォォォ・・・ピトッ。バチンッ!(木の棒に触れた器の中の蒼毒の水風船が割れる)

ビチャンッ、シュゥゥゥ〜〜!!(蒼毒が器の中で溶解の音を出しながら液状になる)


アルト「うわっ!?木の枝で少し触れただけで割れるなんて・・・これがレッドラ・ビットの身体の中に、それも肺の近くにあるとは・・。」

レッドラ・ビット「この私の中に入ってたブルーナの蒼毒がもし何処かで割れる事があれば、私は確実にその毒で死んでいたでしょう。取り出される前に割れなくて良かったです・・・」

スズカ「ええ、私もそう思っていたわね・・。」ハァ〜・・(安堵の息を吐きながら・・)
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/23(水) 20:17:12.42 ID:Tv5Rya360
外にいるルージュ「スズカお姉ちゃ〜ん!みんなそろそろノリッジへ向かう準備をしているけど、お姉ちゃんたちは大丈夫なの〜?」外で呼んでいる

スズカ「!。すぐに準備するから待ってて!―――レッドラ・ビットさん、そろそろ私たちもノリッジへ行かなければなりません・・私がすぐにヒーリングを使いますから・・・」シュルゥ・・・(手袋を取りながら・・・)


ガシッ、ギュゥゥ〜!(スズカの手を取るレッドラ・ビット)

レッドラ・ビット「・・いえ、あなたは私の身体にあるブルーナの蒼毒をあなたの命をかけて取り出し、私の命を救ってくれました!これは感謝しても仕切れないほどです!」

レッドラ・ビット「ゆえにあなたは一刻も早く他の皆様と共にノリッジへ行ってきてください。私の事は気にせず、その癒やしの力はこれから傷つくアルトさんたちの為に使ってください!」

レッドラ・ビット「それに今回のノリッジの攻略には隠密によるノリッジの潜入が不可欠であり、馬車を引く事はおそらくないと思えるでしょう。」

レッドラ・ビット「それ故に馬車が引けないと言うのならば、私はノリッジに行かずにゆっくりとこのロンディニウムで療養しておいた方がマシだと思っていますよ。」

スズカ「レッドラ・ビットさん・・・」

レッドラ・ビット「大丈夫です。この程度の傷、一日でもあればすぐに体力も含めて完治いたしますので、ノリッジの攻略が終わり次第、私が馬車を引いて迎えに行きますので!」

スズカ「一日でもあればですか・・・わかりました。いちおう手術跡の傷口から感染症が起こる可能性を考慮し、あなたにこれを貼って、明日まで絶対に安静しててくださいね?」

レッドラ・ビット「ええ、ありがとうございます。スズカ殿!」感謝をしている

シュルッ、ビィィ〜!ペタペタペタ・・(手持ちの医療用の湿布を取り出し、それをレッドラ・ビットの前胴体に張りつけるスズカ)


シュゥゥ〜ゴボゴボゴボォォ〜〜・・・(器の中で蒼毒が音を立てている)

スズカ「お父様、さっきの蒼毒の水風船・・・これを作ってレッドラ・ビットの身体の中に入れた奴がいたとしたら・・」

アルト「ああ、おそらくブルーナの奴で間違いないよな。いったいどうやってそれらをレッドラ・ビットの体内に入れたのかは不明だがな・・。」

スズカ「そうね・・・肺と心臓の近くの絶妙な位置に設置してあった事から、彼女の異端の亜鈴の力で設置したものと言ったモノでしょうね。」

アルト「成る程・・・さじずめ『蒼毒の毒袋』と言うところか・・・。」

スズカ「ええ・・・。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
そして現在・・・・処刑会場:中央


アルト「(あの『蒼毒の毒袋』がマイクや月読調、それに人質になってた妖精と人間たちの体内にも仕組んでいたとは、俺はなんという見落としをしてしまったんだ。)」

アルト「(しかもこのタイミングで一斉に中の毒袋が破裂するなんて・・・・・まさかブルーナの奴は最初から人質を・・・・)」

アルト「(だが今はせめてマイクと月読調だけでも救い出す事が先決だ!あの2人はここで死なせては駄目だからな!!)」キィィン!(真剣な表情でヒール(緊急回復)を行なう)


マイク「ウッ、ウゥゥ〜ン・・・・・・ダ、ダビンチ?俺はいったい・・・」パチパチッ・・(目を開く)

月読調「ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・」フゥーフゥ−・・(意識が安定する)

【!?】
【2人が目を覚ました!】←

スズカ「――マイクさんと調ちゃんの体内の蒼毒の解毒と身体の回復を確認したわ。毒の周りは遅かったから、どうにか間に合ったわ・・・。」

立花響「!?。あぁ〜良かった・・・ありがとうアルトさん、スズカちゃん!!」涙ながらお礼を言う

アルト「ああ、別に良いさ。ソレよりも・・・・・」ジロッ・・(険しい顔をしている)



アルトリアたち、スズカたち「―――――!!」ジロッ!(ブルーナに怒りの眼差しを向ける)

ブルーナ「ヒィッ!?」ビクビクッ!!(身震いをする)
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/23(水) 23:49:21.01 ID:Tv5Rya360
バーゲスト「ブルーナ・・・貴様と言う者は、最初からこの者たちを殺すつもりだったのか!人質たちの体内に蒼毒の毒袋を仕込んでいつでも殺せるようになぁ!!」ギギギィィ〜〜!(怒りに満ちている)

ブルーナ「〜〜〜〜!?。ち、違うわ・・・私は何もしてない!?何も仕掛けてもいないから!?」ガタガタブルブル!(震えている)

アルトリア「!。いいえ、あなたの言っている事は嘘偽りも大ありです!私たちを有りもしない『厄災』に仕立て上げ、私たちが人質相手に動けないというアテが外れたから・・・」

アルトリア「あらかじめ人質たちにセットしていた体内の毒袋を破裂させ、処刑台の人質たちを殺して、マイクや調ちゃんの2人を殺そうとするなんて!」ギギギィィ〜〜!(怒りに満ちている)

メリュジーヌ「ええ・・3年前はオーロラや多くのソールズベリーの妖精たちを殺しておいて、今回は私たちの目の前で何も罪のない人質を殺すなんて・・・アルト!」ギギギィィ〜〜!(怒りに満ちている)

アルト「ああ・・・これで心置きなくアンタの事を倒す事が出来る・・。オーロラを殺し、メリュジーヌとコーラルを泣かせ、俺を裏切った報いを果たす事が出来るからな!」キィィ〜ン!(手を光らせる)

ブルーナ「アァ・・ァァァァァァ〜〜〜!?」ガタガタブルブル!(怯えている)


ブルーナ「(ど、どうなっているの!?確かに私の蒼毒の力の中で唯一、遠隔で毒殺することができる『蒼毒の毒袋』で殺せるわよ。)」

ブルーナ「(『蒼毒の毒袋』・・・私の蒼毒を受けた対象が解毒薬で解毒しきれなかった蒼毒が溜まり、水風船のような塊となって対象の体内に設置される、いわば反乱分子の一斉毒殺の暗技なのよ。)」

ブルーナ「(人質やあの2人にもあらかじめ私の蒼毒の毒ガスを浴びせ、解毒薬を駆使して毒袋を作り、もし人質が亮太たちが救われ、亮太たちの味方になる素振りを見せるタイミングを見計らい、)」

ブルーナ「(奴らの体内にある毒袋を割り、彼らをそのまま毒殺させようとはしていたけど・・だと言っていま奴らを殺すにはタイミングが悪いし、私が毒袋を割るように操作していない!)」

ブルーナ「(私の他に体内の蒼毒の毒袋を割れるとすれば、サラマンダー所長が作った遅効性の蒼毒促進剤を飲ませる必要があるのだけど・・・・!?)」

ブルーナ「(まさか・・・サラマンダーの奴が私を裏切ったというの!?あれだけ私と共に裕福な思いをさせたというのにどうして!!)」

ブルーナ「(いやそれよりもこの状況を何とかしないと!亮太たちは本気で私の事を殺しに来るわ!?)」ガタガタガタガタァァ〜!!(震え上がる)


タッタッタッタッタッタッ・・・・・(アルトたちがブルーナに近づいてくる)

ブルーナ「ま、待って・・・・私を殺せばどうなると思うの!?私を今ここで殺せば、妖精たちのモース病によるモース化を防ぐ手段を永遠に失う事になるわよ!」アタフタ・・(怯えながら)

アルトリア「!?」

【なんだそれは?】
【(妖精たちのモース化を防ぐって・・・)】←

メリュジーヌ「今度はハッタリをかます気か!妖精がモースになるのは、目的を失ったり、輝きを失ったりなどの“無意味化”と、モースに触れる事で無意味化が伝染する事で原因であるのは皆も知っている。」

メリュジーヌ「君みたいな平気で嘘をつき、約束を簡単に破るような奴に妖精のモース化を防ぐことなど・・・」

ブルーナ「本当だって!!私とサラマンダー所長はこのソールズベリーでここ2年の年月をかけて、このブリテンを巣くうモースを倒す手段を求めて研究の事業をしていたのは知らないはずだよね。」

ブルーナ「蒼毒兵器はその研究の副産物であり、それらと解毒薬の高額売買をする事でモース毒の解毒の研究費を稼いでいき、その研究結果の末にモースを蒼毒兵器で殺せることが発覚し、」

ブルーナ「そしてモースに接触し、今にもモース化する妖精を救い、妖精に付着したモース毒を解毒する特効薬が、あともう少しで完成するに至っているよ!」

ブルーナ「この特効薬さえ完成すれば・・もう二度とブリテン中の妖精たちはもうモースに怯える事はなくなるし、いつまた起こりえるかもしれない『厄災』から身を守る事さえできるのよ!」

アルトたち、アルトリアたち「!?」驚愕する


ガヤガヤガヤガヤガヤ!!(ブルーナのその言葉に動揺している観客たち)

観客席の妖精たち「それがあれば、俺たちはモースになる事も・・モースから身を守る事が出来るって事なのか!?それは凄い大発明じゃないか!」ガヤガヤガヤガヤ!(驚いている)

観客席の妖精たち「ブルーナ様が我らから富を徴収するのは、その研究を完成させる為だったというのか?なんでその事を今まで隠してきたのだよ、水くさいぞ!」ガヤガヤガヤガヤ!(驚いている)

観客席の妖精たち「ブルーナ様を殺すな!ブルーナ様はモース毒を解毒するクスリを完成させようとしているんだ。ブルーナ様を許してくれよ、『予言の子』!」ガヤガヤガヤガヤ!(ヤジを飛ばす)

観客席の妖精たち「それとも『予言の子』たちは本当に『邪教徒の厄災』として、ブルーナ様を殺そうとしているのか!!」ガヤガヤガヤガヤ!(罵声を上げる)

ワーーワーーワーーワーーワーーワーーーー!!(処刑会場にいるアルトたちに再び非難を浴びせる妖精たち)


ダ・ヴィンチちゃん「そんな・・・・これでは振り出しに・・・いや、もっと悪い立場に私たちは置かれたと言っても良いわね。」

バーゲスト「クゥ・・・いったい妖精たちは何を考えて、自身らに酷い仕打ちをするブルーナを支持しようとしてるというのだ!」キリキリキリ!(イラついている)

アルトリア「で、ですが・・ブルーナやサラマンダーがあともう少しで完成するモース毒を解毒する薬がある以上、迂闊にブルーナを倒すわけには・・・」

アルト「クゥゥゥ・・・(どこまで俺たちを振り回せば済むというのだ・・ブルーナ!)」グググゥゥ〜・・・(悔しい思いを込めている)
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/24(木) 23:28:07.51 ID:WT0Yzvjr0
キィィーーーーーン!!(突然とマイクのハウリング音が鳴り響く)


どこからか聞こえてくる声「モース毒を解毒する特効薬なんて、ハナから作っていないわよ最初から!」

どこからか聞こえてくる声「モース毒の解毒なんて、元・超高校級の薬剤師だった私でさえ、無茶ぶりな話だというのに!!」

ブルーナ「!!?」ビクッ!(その声を聞いて・・・)


ザワザワザワザワザワ・・・

観客席の妖精たち「この声は・・・サラマンダー所長だ!何でサラマンダー所長の声が会場内から聞こえてくるんだ?」ザワザワザワザワ!(困惑している)

観客席の妖精たち「でもちょっと待って!いま、サラマンダー所長が言ってたのは本当か!?モース毒の解毒なんて出来ないって・・・。」ザワザワザワザワ!(困惑している)

観客席の妖精たち「それにモース毒を解毒する薬を作っていないって・・・・」ザワザワザワザワ!(困惑している)


どこからか聞こえてくる声→サラマンダー所長の声「そもそもモースというのは科学で解決するような『毒』物なのではなく『呪い』の一種であり・・・」

サラマンダー所長の声「ブルーナはそのオカルトでしかない呪いを私の薬剤師としての科学力と知識で解毒薬を作れって、あんなの科学で証明するなんて・・・」

サラマンダー所長の声「そんなの大海原の海を1人ですべて飲み干す程のあり得ない事で、そんな空想100%事を出来るわけが無いじゃない!!」

サラマンダー所長の声「まさにこの世界の神秘に科学が完全に敗北したという証明がなされたって事だからね!!」


ブルーナ「!?」青ざめて驚愕している

アルト「!?」驚愕している

メリュジーヌたち「!?」驚愕している

ダ・ヴィンチちゃんたち「!?」驚愕している

観客席の妖精たち「!?」驚愕している

【それってまさか・・・・】
【(つまりモース毒を解毒する薬は存在しないってこと・・・?)】←


どうにかマイクと月読調の命を繋ぎ止めつつ、ブルーナの蒼毒の毒袋によって毒殺された人質たちに対する怒りをブルーナに向けるも、

ブルーナはモース毒を解毒する薬があと少しで完成する事を言いふらし、観客席の妖精たちを再びブルーナの支持派にしていくも、

突如として聞こえてきたサラマンダー所長のよる“モース毒の解毒薬の開発”の否定をする暴露話が会場全体に響き渡り・・・

処刑会場にいる全ての者たちは、そのサラマンダー所長の暴露話とも言える話をただその場で聞いていくのであった・・・。
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/26(土) 00:26:36.87 ID:Mk3qA8F20
第36節:薬剤師だったサラマンダーさん
――――――――――――――――――――――――――――
ダンガンロンパの世界:未来機関総本部 どこかの廊下


タッタッタッタッ・・・ドサッ・・・・

忌村静子「ハァ・・ハァ・・ハァ・・ハァ・・・・・」ガシッ・・(薬品のビンを手に持っている)

忌村静子「・・・・・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――
未来機関総本部。とある超高校級の希望と呼ぶ未来機関のメンバー、■■■の処分を決する会議に参加し、絶望の者たちによって仕組まれた罠に私は填まってしまった。

未来機関のメンバーの中に身を隠す裏切り者を探しだし、そいつを殺す為に同じ未来機関のメンバーとのコロシアイをする事になり、私もそのデスゲームに参加させられた。

希望が希望を殺す絶望のデスゲーム。この私・・・『忌村静子』は、そのデスゲームに敗北を喫する手前にいた。


小学生の頃から薬学に才能を示し、既存の薬の新たな効能を発見するなどの功績を上げた事で脚光を浴び、高校生時代からの二つ名は『超高校級の薬剤師』。

未来機関でも私のその知識を活かし、医療技術の開発を担当し、絶望の者たちによって崩壊した世界を救おうとしていた。

しかしそれも絶望の者たちによって打ち砕かれ、このデスゲームでの戦いの影響で自身の身体が疲弊しきっていたのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――
シュルッ・・・・(ポケットから袋包みの飴玉を手に取る忌村静子)


忌村静子「(あたしはただ、みんなを助けたかっただけなのに…友達になりたかっただけなのに…)」指で掴んでいる飴玉を見つめながら・・

タンタラタラタラァァ〜〜〜♪(バンクルの音声が鳴る)

忌村静子「・・・・・・・・・・・・・」そっと目を閉じる

――――――――――――――――――――――――――――――
私には超高校級の菓子職人という二つ名を持つ『安藤流流歌』という女友達がいた。この飴玉も流流歌から貰った物だ。

高校生時代・・・希望ヶ峰学園に通っていた頃、流流歌とは共に超高校級の才能を磨きあげる同級生であり、私の幼なじみでもあった。

彼女とは彼女自身のワガママな態度と私に「お菓子を食べろ」という要求にウンザリしており、彼女との関係は冷めつつあった。

私は流流歌が作ったお菓子を一度も食べていない・・・むしろ食べる事も出来ない。私が服用している薬剤の副作用によって糖分を摂取すると命にかかわる故に私は流流歌が作るお菓子を食べられない。

私は流流歌にその事実を言ってはいるものの、流流歌自身は聞き入れる事もしないため、彼女との関係が冷めることは当然でもあった。


流流歌とは高校生の頃、年に一度の実技試験の最中に起きた事件のせいで私共々退学処分となった際、流流歌は私が流流歌を陥れたと言いつけ、

私もまた、流流歌が私を利用していたから学校を退学させられたと思い、彼女の事を『裏切り者』と断定し、彼女とはもう関わりたくないほどに嫌いになった。

私は流流歌に対する憎悪を持ち続けており、この絶望のデスゲームを終わらせられる存在であり、必ず殺す存在である『裏切り者』が流流歌であると確信し、

私は流流歌と同じ幼なじみでもあった『十六夜惣之助』との死闘を繰り広げ、近くにいた未来機関メンバーの攻撃により、彼女たちを見失ってしまった。


デスゲームのタイムリミットが訪れ、私の腕に装着されたバンクルにある睡眠薬を注射され、私は強制的に眠りにはいらされる。

私が眠っている間に『裏切り者』の襲撃にあって殺されるのか、何もされずに目が覚めるのか、答えは二つに一つしかない。

私がしてきた事が間違いだったというのか、私はどこで道を間違えたというのか、なぜこんな事になってしまったというのか・・・

私は私自身にそう問答しつつ、流流歌から貰った飴玉を見つめながら深い眠りへとついていき、


そして・・・・・・
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/27(日) 08:36:53.52 ID:8PiTVPxL0
3年前・・・・妖精國ブリテン南部:歪みの岬付近の海岸


ザァ〜〜ザァ〜〜ザァ〜〜ザァ〜〜・・(波の音が聞こえる)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「・・・・・えっ・・・・?」パチパチ・・(静かに目が開く)


ムクッ、ノシィィ〜・・・(浜辺に起き上がる忌村静子)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「ここはどこなの?私は確か未来機関本部に閉じ込められていたはず・・・・・」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「・・・これは夢なの?でもレム睡眠中にしては目も開いているし、意識もしっかりとしているし、起きている感じもしている・・・・。」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「これは幻覚なのかしら?まさかバンクルに幻覚剤が密かに含まれて・・・!?」自身の姿を見て・・・

―――――――――――――――――――――――――――――――
私が眠りから覚めた時、私は未来機関総本部の中とはまた違う場所・・・また違う空の下に立っていた事を私は理解した。

『人類史上最大最悪の絶望的事件』以来、ずっと赤く染まっていた空はオレンジと白の黄昏時となっており、穏やかな風が吹き、いつも見ていた風景とは全く違っていた。

少し前は未来機関の本部内にいたのに、眠りから覚めた途端にこの黄昏時の海岸に迷い込んだ事に、私は何が起こったのかも・・すぐには理解が追いつかなかった。

そして私の目に一番疑った所は私自身にあった。私の姿はあの未来機関でのコロシアイが始まる前の服装に直っており、右腕にあったはずのバンクルがなくなっていた。

そして私の後ろ下半身に赤い炎が燃えている尻尾が付いており、今まで自身が感じたことがない感覚を感じるようになっており、私はその事に違和感を感じていたのだ。
―――――――――――――――――――――――――――――――

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「な、なにこれ尻尾!?しかもこの尻尾の先が燃えてるし、引っ張ったら痛いだけで抜けないし・・」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「それに何かしら・・・・あのコロシアイでの傷も疲れも消えているし、腕にあったバンクルもどっかに消えているし、いったいどうなって・・・」オドオド・・(不安がっている)


タタタタタァァァ〜〜〜〜!!(女王軍の兵士たちがやって来る)

女王軍・兵士1「おいそこの妖精!どこの地域出身でどの氏族の妖精なのか、身分証明をさせて貰うぞ。」

女王軍・兵士2「大人しく連行しろよな?でないとあんたの身体に令呪を刻みつけることが出来ないからなぁ〜。」ニヤニヤ・・(にやついている)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「えっ、何・・・妖精・・!?妖精って何よ?それにあなたたちはいったい誰なのよ!?」困惑している

女王軍・兵士2人「――――――」タタタタタァァーー!(黙って近づいてきている)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「ちょっと話を聞きなさいよ!私は・・・・ツゥゥ!」タタタタァァ〜〜!!(その場から逃げ出す)

女王軍の兵士1「逃がすな!追え!」タタタタタァァーー!(忌村静子を追いかける)


タタタタタァァーー!(逃げる忌村静子と追いかける女王軍の兵士2人)

――――――――――――――――――――――――――――――
私の身体の変化に動揺している最中、どこからかチェスのナイトの駒みたいな兵士がやってきて、私の事を捕まえようとした為に私はその場から逃げ出した。

私にとって、その兵士たちは『絶望の残党』の刺客なのかも分からず、奴らに捕まれば何をされるのかも分からない事から、苦肉にも私はその者たちに背を向けて逃げる事にしました。

その兵士たちは私の事を『妖精』と呼びつつ、私に令呪を刻みつけるとか、なにか意味がわからない事を言っていたのだが、

このあと私は、この世界は私がいた世界ではない事と私はもう『人間』ではなくなってしまった事を身をもって知ることとなった。
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/27(日) 11:05:41.76 ID:8PiTVPxL0
タタタタタァァーー!(前からも女王軍の兵士が2人来る)


元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「!?。(取り囲まれた!?このままでは私はアイツらに捕まる!)」ビクッ!(周りの状況を見て・・)

女王軍・兵士2「ウヒヒッ!シャァァァ〜〜〜!!」ピョォォン!(忌村静子に飛びかかる)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「イ、イィィ〜〜!」シュルッ・・・(左手を女王軍・兵士2に向ける)


ジュボォォォーーーーー!!(忌村静子の左手から火炎放射が放たれる)

女王軍の兵士2「うぎゃぁぁぁ〜〜〜!?」ボォォォォ〜〜!!(火炎放射を受ける)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「!?。うわぁぁぁぁ〜〜!?」ジュボォォーー!!(放たれた炎を見て)

女王軍・兵士たち「!!?」ズズゥゥ〜!(その場に立ち止まる)

女王軍・兵士2「アァァァ〜〜アァァァァ〜〜〜〜!?」ボォォォォ〜〜!!(全身が燃え上がっている)

ジュボォォォ〜〜ボォォォ〜〜!!(丸焼けになる女王軍・兵士2)


元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「(な、なんなのこれ!?何で私の手から火が出てきたというの・・)」ボォォ〜〜!(両手から火が出ている)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「(これは本当に現実なの!?どうやって未来機関の外に出られたのかも、火が付いた尻尾が付いているのかも、私の手から火が噴き出したことも・・・)」困惑している


タッタッタッタッ・・・(妖精騎士アグラヴェインが現れる)

妖精騎士アグラヴェイン「自分の姿に困惑しているようね、あなたは?」

女王軍・兵士1「アグラヴェイン様、良いところに!あの妖精の手から火を放ち、兵士1翅がやられました。奴をどう対処する予定で?」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。今の彼女は自分自身が妖精として生まれた事に自覚が出来ずに困惑してる。迂闊に刺激するのは還って危険よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「私があの妖精を説得する。あなたたちはすぐに拠点に戻りなさい。」

女王軍・兵士たち「ハッ、仰せのままに。」

タタタタタァァーー!(拠点に戻っていく女王軍の兵士たち)


妖精騎士アグラヴェイン「さてと・・・・。自分の身体の変化に動揺しているようね、忌村静子?それとも自分が幻覚症状に見舞われていると思っての事かしら?」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「!。誰なのあなた?私の事を知っていると言うのならあなた、未来機関の支部の人間・・もしくは『絶望の残党』の1人かしら?」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「ここはどこなの?私に何をしたの?話次第ではあなたに自白剤を飲ませる手もあるわよ?」

妖精騎士アグラヴェイン「そう・・・自白剤を飲ませる必要はないわよ。私はあなたの身に起きた事を全て話すつもりだし、何よりも・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたはもう未来機関に戻る事など出来ないし、戻る必要もないからね?」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「!?。どういう事なの・・・?いったい私に何をしたというの?」オドオドオド・・・(状況が飲み込めない)

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」黙っている

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
チェスの駒の兵士たちに挟み撃ちをされ、兵士の1人に捕まりそうになった私に何も打つ手はなかった。手持ちのドーピング剤はあの時、流流歌を殺す為だけに全て使い切ったからだ。

万事休すかと思われた矢先、突然と私の手から火が吹き出し、その炎は瞬く間に襲いかかってきた兵士を焼死させるように丸焼けにしてしまった。

突然と私の手から火が噴き出した事に困惑している中、兵士たちの指揮官と思しき者が私に接触し、その者は私自身の身に起こっている事を話してくれた。

いま私がいる所は私がいた世界ではない妖精たちの世界である『妖精國ブリテン』であり、私はその世界に原因不明の形で迷い込んでしまったことを。

そして私はもう人間ではなく、この妖精國ブリテンの地に生まれた『夢の氏族』の妖精として生まれ変わってしまったと言う事を・・

私は妖精騎士アグラヴェインと名乗る妖精にその真実を突きつけられる事になってしまったのだ。
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/27(日) 21:47:54.06 ID:8PiTVPxL0
それから数分後・・・・・


元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「そんな・・・・私はもう人間じゃなくなってて、私は今日ここで生まれた妖精だと言うの・・・?」ドサッ・・(膝をつく)

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・でなければあなたの手から火が放たれることはないわ。受け入れられない事はわかっているが、これが事実よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたは本来、未来機関でのデスゲームの犠牲者となるはずだった・・・しかしあなたはここにいる。炎を放つ『夢の氏族』の妖精としてね。」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「・・・あなた、私のどこらへんを知っているというの?私とあなたとはここで初めて会った筈なのに・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「そうね。私はあなたの全て・・・・或いはあなたがいた『ダンガンロンパ』の世界の外側から見ていたと言ってもいいわ。まぁ、あなたには理解しがたいことだけど・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「私に付いてきなさい。この世界になれるためにも、いちど私が統治するマンチェスターに行ってあなたの住処を決めなければならないからね?」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「・・・・・・・・・・・」黙り込んでいる


タッタッタッタッ・・・(そのまま向こうへ歩いて行く妖精騎士アグラヴェイン)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「・・待って。あなたが言っている事が真実だと言うのなら、私はもうあの世界に縛られることはないと言うの?」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・ええそうよ。あなたはもうあなたがいた世界に帰れない・・このブリテンの地で生き抜く事しか出来ない・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「でもそれら以外の事をするならあなたの自由に生きても構わないわ。このブリテンの地をどう生き抜くのかはあなた次第よ。」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「そ、そうですか・・・・・。・・・・・・・・」そのまま黙り込む


元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「・・クッ・・・クフフフフフフフフ、アハハハハハハハハ〜〜〜!!」笑い出す

妖精騎士アグラヴェイン「???」首をかしげる

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「フフフフ・・・。私は誰も助けられなかった・・・私がいた世界じゃ私の作る薬品を持ってしても、どうも手遅ればっかりで救えなかった・・」

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「誰も救えなくて、流流歌に利用されて、コロシアイをさせられて・・・。そんな人間だった私の末路が・・・このブリテン島に生きる妖精さんに転生とはねぇ・・・」

―――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェインに私がこの妖精國ブリテンの地に生まれた妖精に生まれ変わった事実を聞かされ、その事実の重さにとてもじゃないほど驚愕した。

しかしそれと同時に私の中で押しつぶされていた感情が開放感と共にあふれだし、私の心は自由になったことをこの時に感じた。

私の元いた世界では常に希望とか絶望とかの連続で、それらのくり返しがコロシアイに繋がる事は私も少しぐらい感じていた。

しかしこの妖精國ブリテンに来て・・『夢の氏族』の妖精になって・・、もう私がいた世界の人間じゃなくなった事を知り、もはやその世界の事なんかどうでもよくなったと感じていた。

希望も絶望も関係ない。未来機関なんかもう関係ない。超高校級の薬剤師なんかももうどうでもよくなった。私がいた世界がどうなろうか知るもんか!

私はこのブリテンに生きる妖精・・・このブリテンに生まれた、自由に生きる妖精の末裔。私はもうあの世界にいた『忌村静子』なんかじゃない・・。


元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)「―――――!?」ゴソゴソゴソ、シュルッ・・(「CureW」とラベルが貼られた薬の瓶と袋包みの飴玉を取り出す)


私は自身のポケットの中に私のいた世界で作った薬と流流歌に貰った飴玉があった事に気づき、それらを全て私の手のひらに取り出した。

そして私はあの元いた世界・・・『ダンガンロンパ』の世界と人間だった頃の私・・『忌村静子』から完全に決別する為に私はこの二つを持って・・・


グググゥゥ〜〜バギィィィン!!ボロボロォォ〜〜・・・(両手にある薬瓶と飴玉を同時に握り壊す)

元・超高校級の薬剤師の妖精(忌村静子)→夢の氏族の妖精(■■■■)「こんなモノ、もう全ていらない!!」笑い顔で握り壊す


私は手に持っていた2つのモノを元いた世界の私の希望と絶望に見立て、それらを握り壊すことで、人間だった頃の私・・『忌村静子』が死んだ事を、私自身の中で完結に終わらせたのであった。
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/28(月) 22:19:01.13 ID:oFXxQyNU0
夢の氏族の妖精(■■■■)「あなた・・さっき私の事を『忌村静子』と言っていたと言うけれど、今この場で訂正させて貰うわ。」

夢の氏族の妖精(■■■■)「『忌村静子』はあの場でもう死んでいる。今いる私はその『忌村静子』と姿が似ている妖精であるって事よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・そう。それならあなたの真名は何かしら?妖精である以上、名前ぐらいはあるよね?」

夢の氏族の妖精(■■■■)「ええ・・・・この『夢の氏族』である私の真名・・・それは・・・」ボォォッ〜〜・・(火が付いた尻尾を見て・・・)

シュルシュル・・(いつものマスクを口に添える夢の氏族の妖精(■■■■))


夢の氏族の妖精(■■■■)→サラマンダー「私の名はサラマンダー。今日この浜辺で生まれた『夢の氏族』の妖精・・サラマンダーよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「サラマンダー・・・とても良い名前じゃない?その赤い火を灯している尻尾に相応しい名前といっても良いわね?」

妖精騎士アグラヴェイン「私は妖精騎士アグラヴェイン。この妖精國ブリテンを守る妖精騎士の1人にして、この辺を領地としている妖精よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「サラマンダー。さっそくだけど、あなたのその腕を見込んで一つ頼みたいことがあるわ。これからこのブリテンの地に暮らす為に必要となると言ってもいいわ。」

サラマンダー「頼みたいこと・・・ですか・・・?」首をかしげる

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
数時間後・・・マンチェスター:とある作業所


ドクドクドクゥゥ〜・・(蒼毒が特殊な器の中に入っている)

妖精騎士アグラヴェイン「これは私の部下が國家試験の中で放った毒物の一種・・・名前を『蒼毒』と言うわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「この蒼毒の毒性はこのブリテンに生きる妖精にとって害を及ぼし、その毒は周りの地面さえも毒で汚染してしまうのよ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたにはその蒼毒を解毒する薬を作ってくれるかしら?超高校級の薬剤師の才能を持っていたあなたでなら、これらの解毒剤を作れると思うわ?」

妖精騎士アグラヴェイン「解毒剤を作る品々はこちらで支援してあげるわ。存分に使いなさい?」

サラマンダー「え、えぇ・・・どうもありがとうございます・・。」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。期待しているわよ、サラマンダー。」タッタッタッタッ・・・(部屋から出る)

ギィィ〜〜、バタンッ!(妖精騎士アグラヴェインが退出し、扉のドアが閉まる)


サラマンダー「さて・・・・妖精騎士アグラヴェイン様が期待している以上、その期待に答えませんとね・・・?」ギュウ〜パチンッ、パチンッ!(ゴム手袋を両手にはめる)

サラマンダー「フフフフフ・・・・・」ニヤリッ・・(目の前にいる者たちを見てて・・)

檻に入れられている現地の住民たち「〜〜〜〜〜〜〜!?」ビクビクビクッ!!(怯えている)


ガチャガチャッ・・・・(蒼毒の解毒薬の開発を開始するサラマンダー)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
サラマンダー。―――古代ヨーロッパの伝説に存在していた火を司る妖精であり、妖精となった私の新しい名前である。

名前の発端は私の後ろに付いている火の付いた尻尾から、サラマンダーという妖精と同じものだと察知し、私はその妖精の名前を新たな自身の名前として付けた。

後から調べてみたところ、今の私が持つ力は炎を放つ他に、壁に張り付いたり、毒性の高い毒を吐いたりと・・いかにもサラマンダーの名に相応しい能力を持っていた。


そして人間だった頃の超高校級の薬剤師の才能もあり、その才能は私が人間だった頃よりもより俊敏かつ性能の高い薬を作る事ができ、それらの同じものを早い段階で量産する事も出来るようになった。

それと妖精の身体は魔力切れさえなければ、人間の身体と違って眠る必要もなく、空腹に見舞われる事もない為、ほぼ不眠不休で作業をする事が出来るようになった。

それに私の魂に刻まれた『より多くの種類の薬剤を作る』という妖精としての『目的』とマッチしており、自身のモチベーションにも影響なく、薬剤の開発に取り組む事が出来た。


この私、サラマンダーとして最初の仕事は・・“とある妖精が放った『蒼毒』というとても毒性が高い猛毒を解毒する薬の開発”であり、

私はそれを疑いもなく受理し、アグラヴェイン様が用意してくれた実験道具と実験材料と自身の超高校級の薬剤師の才能を駆使し、蒼毒の解毒薬の開発を始めた。

解毒薬の開発は私が人間だった頃よりも、とてもうまく順調に開発が進み、私もまた、妖精となった自分に歓喜を覚えるようになった。

たったの二日で試作薬を作り、たったの一週間で完成品が仕上がり、蒼毒の解毒薬の開発は大成功に納めたのであった。

それと開発実験の際に使用したモルモット(檻に入ってる現地にいた妖精と人間たち)の悲鳴や返り血が飛びかう事もあってか、私はブリテンに生まれた妖精の性質さえも理解し、

一度の実験でふたつの理解を得られた事に私はさらに妖精となった私自身の事が好きになる事ができたのであった。
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/28(月) 23:24:17.62 ID:oFXxQyNU0
それから数日後(時系列:オーロラの処刑執行日の2日前)・・・マンチェスター:とある実験室にて・・


ポチャンッ、トロォォォ〜〜・・・(蒼毒の解毒薬のデモンストレーションを行なっている)

サラマンダー「このように私が開発した蒼毒の解毒薬を持ってすれば、蒼毒の毒性を解毒する事が可能となります。」

サラマンダー「そしてこの解毒薬を更に改良すれば、汚染された地域の解毒も可能になると想定しておられます。」

妖精騎士アグラヴェイン「成る程。あなたの作った解毒薬なら、蒼毒による汚染を確実に治せると言っても良いわね。」フフッ・・(笑みを見せる)

サラマンダー「い、いえ〜それ程でも〜〜〜・・・」カァァ〜〜・・(惚れ惚れしている)


妖精騎士アグラヴェイン「さて・・・この蒼毒の解毒薬が完成した以上、あなたにはこれからある妖精の元で従者として働いて貰うわよ。」

サラマンダー「・・従者としての仕事ですか?その妖精とはいったい・・?」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたが作った解毒薬の元となる『蒼毒』の提供者・・・私の部下の1人である『蒼毒のブルーナ』よ。それがあなたの仕事先の上司となる妖精よ。」

妖精騎士アグラヴェイン「彼女の元で働けば、あなたの『目的』をより確実に成就させる事が出来るし、あなたのその能力と才能を最大限に発揮させられるわよ。」

サラマンダー「!。より確実に『目的』を達成させる且つ、私の能力と才能を発揮させられるって・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「ええ。」

――――――――――――――――――――――――――――――――――
オーロラの処刑執行日の前日・・・・洋服屋 シアンズ・ブティッカー:フィッティングルーム


サラマンダー「―――――――――――」クシュクシュクシュ・・・(自身の髪をまとめ上げている)

妖精騎士アグラヴェイン「入ってきていいわよ、サラマンダー。」呼びかけている

サラマンダー「あっ、はい・・。」ビシッ!タッタッタッタッ・・・(ブルーナがいるフィッティングルームに入っていく)


ペラペラペラペラペラ・・・・(妖精騎士アグラヴェインとブルーナ、サラマンダーがそれぞれの事で話していく)


ブルーナ「わかったわ。私の蒼毒とこの解毒薬で私の氏族長としての名声が広がり、それによる富が得られるとならば、あなたを私の最初の部下として雇ってあげるわ。」

サラマンダー「ほ、本当ですかブルーナ様!?」驚く

ブルーナ「ええ。あなたのその解毒薬と私の蒼毒・・・この2つを駆使して、このブリテン全土に私たちの存在を知らしめましょう!」キリッ!

サラマンダー「はい、ブルーナ様!」ビシッ!


ガシッ、ガシッ!(お互いに握手をかわすサラマンダーとブルーナ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
妖精騎士アグラヴェイン様の頼みごと通り・・蒼毒を解毒する解毒薬を開発し、私はアグラヴェイン様の紹介の元、蒼毒の提供者にして『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』の幹部の1人であり、

のちにソールズベリーの領主と風の氏族長である『蒼毒のブルーナ』の従者として働くことになり、私の良きパートナーとなった。


以前に私は超高校級の薬剤師なんかどうでもよくなったと言っていたが、それは人間の薬剤師だった頃の私を否定する意味でもあり、薬剤師の『才能』は私の目的を果たすための『手段』となった。

私はその『手段』を駆使しながら多くの蒼毒の解毒薬を製造していき、その過程で多くの蒼毒兵器も製作し、それらを蒼毒の解毒薬と共に売買するようにもなった。

蒼毒兵器の製作は人間だった頃に思ってた“誰かを救いたい”という気持ちとは真逆な考えであり、“誰かが苦しむ顔が見たい”という妖精である自分の欲求とブルーナ様の考えている事の一致で思いつき、

ブルーナ様の提供してくれた蒼毒を改良し、それらの解毒薬と共に蒼毒兵器をより多く製作していき、それらをブリテンの妖精たちに売りつけていき、

それらで稼いだお金と女王軍やノリッジからの支援金で私とブルーナは裕福な生活を送るようになり、私もまた、人間だった頃では味わえなかった幸福感を思う存分に堪能していったのであった。
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/29(火) 22:35:17.45 ID:93FbI2Ib0
オーロラの死後から数分後・・・ソールズベリー:霊安室にて・・・


ガシュッ、グチュッ、グチュグチュゥゥ〜〜・・・(オーロラの死体を解剖していくサラマンダー所長)

サラマンダー所長「これが心臓で・・これが肝臓・・・少々破損はあるけど、妖精の身体って、どうも人間と同じようで違うようなのね、オーロラ?」

オーロラの死体「」

サラマンダー所長「・・・あっ、もう死んでいるから喋らないのは当たり前かぁ・・。」ガシュガシュガシュッ・・・(解剖を続ける)

――――――――――――――――――――――――――――
私が妖精となって以降・・ブリテンの妖精特有の性質なのか、どうも私は血にまみれた行為などを好むようになり、人体や妖精の解剖と解体するのが薄々と好きになっていた。

私は生前のオーロラに投与した妖精用の『子宮活性剤』を効力を受けたオーロラの子宮を取りだし、今後のとある産業の参考にしていた所・・・

その内に解剖と解体するのが楽しくなり、気づいたときにはオーロラの身体がバラバラに解体され、解体されたオーロラの死体はのちに退職したコーラルが回収したと後で知った。
――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナが風の氏族長に正式就任して数週間後・・・ソールズベリー:製毒工場の目の前


ブルーナ「と言うわけで・・・今後の妖精國ブリテンの発展と打倒『厄災』とモースの願いを込めて・・・ソールズベリー製毒工場、ここに開業いたしまーす!」チョキチョキ!(ハサミを手に持って)

チョキッ!パァァァ〜ン!(ブルーナがテープカットを行ない、製毒工場の開業をお祝いする演出が行なわれる)


集められたソールズベリーの住民たち「・・・・・・・・・」祝う気になれない

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・フワァァァァ〜〜・・」あくびをする

他のイレギュラーズたち「・・・・・・・・・・」つまらなそうにしている

サラマンダー所長「ブラボ〜〜ブラボ〜〜〜!!」パチパチパチパチパチィィ〜〜!!(拍手喝采をしている)

―――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナ様が風の氏族長に正式に就任して数週間後、ブルーナ様との蒼毒兵器と製薬事業をするために建設された製毒工場が完成し、それのお披露目会が行なわれた。

工場の完成を祝おうとしない輩は多かったが、私にとっては今後の薬品製造の研究する場所が完成し、そこで多くの研究ができる事に、私はブルーナ様に感謝する程に嬉しかった。

私はこの製毒工場を自身の住処とし、そこで多くの改良した蒼毒の解毒薬と共に改良した蒼毒とそれらを使った兵器を多く製造・量産化していき、

それらを他のブリテンの妖精たちに売りつけていき、私とブルーナはそれらの売買で発生した富を2人だけで分け合い、裕福な生活を送るようになった。

蒼毒兵器による地域の汚染や高額な解毒薬の事で、他の妖精たちからの批判は少々あるけど、ブルーナはそれらを無視していき、

私は私で好きな薬の研究と蒼毒兵器の開発に専念し、それらで稼いだ金で裕福な生活を送っていったのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――
女王暦2017年・・・西の人間牧場:第2住居エリア(時系列:アルトが復活する2週間前)


タッタッタッタッ・・・(その辺を歩いているブルーナたち)

騎士グランド「ブルーナ様。こちらに収容されている人間たちが安めの価値で買える区域であります。」

騎士グランド「ここらに収容されている人間の多くは牧場から逃げ出したと思われる人種が多くおり、それもあってワケあり商品として売りに出しているんですよ。」

騎士グランド「それに1週間前に人間牧場内を荒した『絶唱の予言の子』もまた、ここらに収監仕様としたところを歌を歌いながら暴れてしまい、円卓軍の襲撃にも合いました。」

騎士グランド「これらの襲撃は二代目妖精騎士ガウェイン様の手によって終息し、今や『絶唱の予言の子』はあなた方の所有物になったと聞いておられます。」

ブルーナ「そうね。ガウェインの奴め、あの偽者の『予言の子』の足を使えなくして私に献上するなんて、キズモノの人間を貰っても邪魔になるだけだからね!」

サラマンダー所長「はい。今はその偽の『予言の子』の観察と研究のために、製毒工場の牢屋に入れっぱなしですけどね・・。」


サラマンダー所長「・・・・・・!?」誰かの存在を小屋の隙間から見る

ブルーナ「?。どうしたのサラマンダー所長?何か気になる人材が見つかったのかしら?」

サラマンダー所長「えっ、えぇ・・・・(そんな・・まさかこんな事があるなんて・・・)」小屋の隙間を見ていて・・・
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/30(水) 22:31:43.24 ID:nYerc7770
安藤流流歌「クゥゥゥ〜・・いつになったらこの場所から出られるのよ・・・こんな裸のままでこんな小屋の中でうずくまっているなんて・・・」裸で座っている

安藤流流歌「惣之助君・・・いつになったらここから抜け出せるのかなぁ〜・・寂しいよぉぉ〜・・」ウルウルウルウル・・・(泣きそうな顔をしている)

雪染ちさ「よしよし・・私がいるからねぇ〜?」裸で慰めている

サラマンダー所長「・・・・・・・・・・」小屋の隙間から見ている


十六夜惣之助「流流歌・・・必ずここから助けてやる・・。流流歌のお菓子をまた“おいちい”と言える為にも・・・」裸で座っている

万代大作、宗方京介、逆蔵十三、黄桜公一、グレート・ゴス「・・・・・・・・・・・」裸のまま座っている

サラマンダー所長「・・・・・・・・・・」小屋の隙間から見ている

――――――――――――――――――――――――――――――
私が妖精となって3年の年月が立ち、研究材料となる人間の補充のために西の人間牧場から安値で買おうとしたところ・・・

かつて私がいた世界に所属していた未来機関のメンバーが揃いに揃って、今にも人間牧場の小屋の中で出荷される時を待っていた所を私は見てしまった。

話によると、歪みの岬から捕らえた外来種の人間であり、妖精騎士アグラヴェイン様がその人間たちをこの人間牧場に納品したのだと聞き、私は大いに感心を持った。

かつて共に絶望から世界を救済しようと手を取り合っておきながら、あのコロシアイゲームの中で容赦なくコロシアイを行なった未来機関の同志たち・・

それらがどういう理由でこの妖精國ブリテンに・・・しかも人間のままで人間牧場に出荷されようとしているのを、妖精となった私がその者たちを見て心が躍った!


サラマンダー所長「この棟にいる超高校級の○○と名乗る人間全てを買うわ!」


かつての同志だった未来機関メンバーの憐れな姿を見た私は、真っ先に他の妖精たちに買い取られる前に彼らの存在をいち早く買った。

彼らを買った理由はただ、彼ら未来機関メンバーを私の手でもて遊び、私の研究資材として死んでいく様を見ていく事でもあった。

私はブルーナ様にその事を話し、ブルーナ様を通して彼ら未来機関のメンバーを全て買い取り、ソールズベリーに連れ帰った。

そして私はかつての同志だった未来機関のメンバーに対して、あの世界では味わえないほどの絶対的絶望の屈辱と陵辱を施したのであった。
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
数年前・・・・ダンガンロンパの世界:未来機関 会議室


万代大作「『イルカも鹿も松の内』・・と言う訳ね。」

忌村静子「なにそれ・・・」

万代大作「自作のことわざだからね!意味はないんだよ。」

忌村静子「・・・キモい・・・。」

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未来機関メンバーを買い取ってから数日後・・・ソールズベリー:製毒工場 実験グラウンド


化物ゴリラと化した万代大作「ガァァァァァ〜〜〜〜〜!!」ドスドスドスドスゥゥ〜〜!!(ドラミングをしている)

黄桜公一「お、おい・・マジかよ・・おい!?」タタタタタァァーー!(とにかく逃げている)

雪染ちさ「アァァ・・・ワァァァァ〜〜〜!?」タタタタタァァーー!(叫びながら逃げている)

ミノタウロスと化したグレート・ゴス「グォォォォォ〜〜〜〜!!」ドスドスドスドス!!(2人を追い回している)


ガシュガシュガシュッ!!ズブズブズブズブッ!!(捕まえた2人をなぶり殺したり、犯したりしている怪物化した2人組(万代大作とグレート・ゴス))


ブルーナ「アハハハハハハ〜ゴリラ・・・ゴリラみたいな人間が人間を襲って食べてるよ!ネェ〜〜アハハハハハハ!!!」ゲラゲラゲラ!!(笑っている)

サラマンダー所長「ホント!私が作った筋力増強剤が効きすぎて、農家の人間がゴリラになったり、牛頭のレスラーが完全に牛の怪物になっちゃりしてねぇ〜〜アハハハハ!!」ゲラゲラゲラ!!(笑っている)


カァ〜ン、ゴクゴクゴクゴク!(観客席でブドウのワインを飲みながら、下の光景をゲラゲラと笑っているブルーナとサラマンダー所長)
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/11/30(水) 23:53:32.53 ID:nYerc7770
更に数日後(時系列アルトが復活する一週間前)・・・オックスフォード:妖精騎士の演習会にて・・・


ビリビリビリィィ〜〜〜!!(多くの武器が磁力によって、宙に浮いている)

二代目妖精騎士ガウェイン「フンッ!」ドヤァ〜・・(ドヤ顔をしている)

十六夜惣之助「アァ・・ァァァァァ・・・・」ガタガタガタブルブルブルブル・・・(身体がズタボロかつ恐怖で絶望している)


宗方京介(既に死体)「」舌だしで首ちょんぱ

逆蔵十三(既に死体)「」黒焦げ死体


サラマンダー所長「(最後は縦に真っ二つ・・最後は縦に真っ二つ・・最後は縦に真っ二つ・・・)」スリスリスリスリ〜・・・(くじ券を持って祈っている)

ブルーナ「(最後は縦に真っ二つ・・最後は縦に真っ二つ・・最後は縦に真っ二つ・・・)」スリスリスリスリ〜・・・(くじ券を持って祈っている)


二代目妖精騎士ガウェイン「つりゃぁぁぁ〜〜!!」ジャキィィン!!(ソードアルタイルを上に振り上げる)

十六夜惣之助「うわぁぁぁぁ〜〜〜――――――」ジャクンッ!!

ギチャァァ〜・・・・ドサッ!(縦に真っ二つに斬られる十六夜惣之助)


オォォォォ〜〜〜〜!!(周りで喝采が上がる)

ブルーナ「よし、よし!当たったぁぁぁ〜〜〜!!」喜んでいる

サラマンダー所長「やったやったぁぁ〜〜〜!!」喜んでいる

ヘェェェ〜イ!イェェェェ〜〜イ!(喝采を上げている)


ドサッ、タッタッタッタッタァァ〜〜・・(死体を回収する女王軍の兵士たち)

サラマンダー所長「あっ、待ってください!その死体は今後の研究資材として使いますから、こちらで買い取らせて貰いますね!」ヒラヒラァ〜!(モルポンドを見せる)

回収班の女王軍・兵士たち「は、はい。わかりました。」カシッ!(サラマンダー所長から金を受け取る)

ブルーナ「サラマンダー所長、その死体を何に使うのかしら?こんな縦に真っ二つに斬られた死体をどう扱うと言うのかしらね?」

サラマンダー所長「フフフ・・・その内にわかるわよ。その内にね・・・」ニヤニヤニヤ・・・(笑みを見せる)

十六夜惣之助(死体)「」縦に真っ二つに斬られて死んでいる


バサァァ〜・・・(十六夜惣之助の死体に黒い布を被せていき・・・)
――――――――――――――――――――――――――――――――
それからさらに数日後(時系列:アルトたちがソールズベリーに滞在している頃)・・・・ソールズベリー:製毒工場にて・・・・


ガサガサッ・・・(縦に両断された十六夜惣之助の顔死体を見せるサラマンダー所長)

安藤流流歌「・・・アァ・・アァァァァ〜〜〜〜!?」ガタガタガタァァ〜〜!(顔を青ざめて驚愕している)

サラマンダー所長「今後の研究資材として、私が死体を買い取らせたついでに残していたんですよ。ねぇ・・酷い顔ですよねぇ〜?」笑い顔

安藤流流歌「アァ・・・アァァァ〜〜〜・・・・」ガクッ!(膝をついて絶望している)

サラマンダー所長「絶望しているのね?貴方が大好きだった十六夜惣之助が死んだって事が事実と知っちゃったからねぇ〜・・。」


ゴソゴソッ、シュルゥゥ〜・・・(ポケットから炎上薬入りの袋包みの飴玉を取り出すサラマンダー所長)
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/01(木) 10:17:52.69 ID:sbssY58S0
私が行なった実験やアグラヴェイン様が企画した行事を通し、未来機関のメンバー全員にあの世界では味わえない程の絶望の数々を与え、その者たちを絶望させたまま、その者たちの命を終わらせてやった。


全く意味のわからない自作のことわざを言い、コロシアイゲームの中でNGワードによってバンクルの毒をもらい、毒殺された元・超高校級の農家:万代大作

コロシアイゲームの中で■■■に味方をしていた者の1人で、襲撃者によって最初に殺された元・超高校級のレスラー:グレート・ゴス

この2人には私が妖精國ブリテンで開発した筋力増強剤を多く投与し、上記の2人はその薬の影響で正気を失い、文字通りの化物となって他の未来機関メンバー2人を殺させた。

■■■を未来機関にスカウトした黄桜公一。コロシアイゲームの中で最初に殺されたはずの元・超高校級の家政婦:雪染ちさ。

あの2人を製毒工場の実験場で化物にした万代大作とグレート・ゴスに引き合わせ、黄桜は絶望の悲鳴を上げながらなぶり殺しにされ、雪染ちさは命乞いをしながら、化物の2人に死ぬまで犯された。

その様子をブルーナ様に新兵器のデモンストレーションとして披露させ、2人の悲鳴と死に様を見ながら、2人で飲み合うワインは最高だった。


安藤流流歌と同じ幼なじみで流流歌の彼氏面で、コロシアイゲームの中で私と殺し合い、過去に同じ学校の退学処分を受けた元・超高校級の鍛冶屋:十六夜惣之助。

退学処分を受けた私に手を差し伸べ、未来機関に入れてくれた元・超高校級の生徒会長:宗方京介。そして彼のボディーガードとも言える存在である元・超高校級のボクサー:逆蔵十三。

あの3人にはオックスフォードで開催された妖精騎士たちの演習会の演習道具として戦わせ、宗方京介と逆蔵十三は二代目妖精騎士ガウェインに完膚なきまでに蹂躙された。

妖精となった私にはもう宗方京介との関係もないし、逆蔵十三の事も知らない・・ただ二代目妖精騎士ガウェイン様に殺されるだけのタダの的になるしかその超高校級の才能は発揮されなかったぐらいだ。

十六夜惣之助に至っては自身の手持ちの武器を取られまくり、蹂躙され、自身はただ殺されるだけの存在であると悟った彼は、ただ絶望的な悲鳴を上げながら縦に真っ二つに斬られて死んだ。

宗方京介は舌出しで首ちょんぱで死に、逆蔵十三は二代目妖精騎士ガウェイン様の落雷で黒焦げになり、十六夜惣之助は縦に真っ二つに斬り殺された。

彼ら3人の死は私とブルーナが買った観戦くじに当選番号として見事に当選し、賭け金の倍以上の賞金と共に盛り上がり、十六夜惣之助の死体だけはあることのために私が回収させた。


そして最後に殺す未来機関メンバーとして選んだ元・超高校級のお菓子職人:安藤流流歌に関しては・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――――
安藤流流歌「ガァッ・・アァァァァァ〜〜〜〜!!!」ジュボォォォ〜〜〜!!(口から炎を吹く)


ボォォォォ〜〜〜〜!!!(安藤流流歌の身体が炎上する)

安藤流流歌「――――――――――――」ボォォォーーーー!!(そのまま身体が燃え広がり、焼死する)

サラマンダー所長(元・忌村静子)「・・・・・・・・・・・」それを間近に見ている

サラマンダー所長(元・忌村静子)「(さようなら・・流流歌。私の人間だった頃の友達よ・・・)」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
安藤流流歌に至っては製毒工場の作業員として雇い、2週間前から彼女に重労働をさせ、ゆっくりじっくりと流流歌が苦痛に苦しむ姿を私は観察していた。

そして流流歌が暴れていたところを私が彼女を踏みつけたり、蹴りつけたりと暴行を加え、あの時に回収した十六夜惣之助の死体の顔死体を見せたことで、流流歌は完全に絶望に堕ちていった。

最後に流流歌に私が作った炎上薬入りの飴玉を食べさせ、流流歌の身体を炎上させ、焼死させる形で流流歌を殺したのであった。

かつての幼馴染みで彼女の役に立ちたいと思っていた昔の私(忌村静子)と違い、妖精となった私(サラマンダー所長)には流流歌の死に対して何も感じることはなかった。

ただ当たり前のように家畜である人間が死んだだけ・・・ただそれだけで私は流流歌の死を受けいり、また次の薬品と蒼毒兵器の開発に取り組んていった。


このような当たり前で裕福で楽しい妖精暮らしをしているこの私、『サラマンダー所長』の研究の日々がこれからもずっと続くかと思っていた・・。

ただ永遠に楽しい思いでずっと続くかと思われていたはずなのに・・・・
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/01(木) 23:40:36.27 ID:sbssY58S0
処刑会場での出来事から数分前・・・・毒と縛りの街 ソールズベリー:製毒工場 研究エリアにて・・


バサバサバサッ!ガシャガシャガシャ!(工場の作業員たちが研究資料と解毒薬を全て回収していく)

サラマンダー所長「急ぎなさい、早く!こうしている間にもブルーナ様が三澤亮太たちを引きつけているのだから!」

サラマンダー所長「そこの要らない研究資料は燃やして!そこの解毒薬は荷車に詰め込みなさい!」

工場の作業員たち「ハッ!」タタタタタァァーー!(急いで作業に取り組んでいる)


バサバサッ、ボォォォ〜〜!!ガシャガシャッガシャン!(多くの研究資料を焼却炉に入れて燃やし、多くの解毒薬を荷車に詰め込んでいく作業員たち)


サラマンダー所長「急がないと・・・急がない・・・・!」ガシャガシャガシャッ・・・(自身の研究エリアの貴重品をかき集めていく)

―――――――――――――――――――――――――――――――
回想シーン:数時間前・・・・氏族長の私室にて・・


ブルーナ「サラマンダー所長、私が処刑会場で三澤亮太と『予言の子』たちを待ち伏せている間に、あなたは蒼毒の研究資料と解毒薬を持って、ネオ・ニュー・ダーリントンへ逃げなさい。」

ブルーナ「無論、いらない資料は燃やしても構わない・・とにかく製毒工場にあるモノ全てを持って、妖精騎士モードレッド様がいるネオ・ニュー・ダーリントンへ避難しなさい。」

サラマンダー所長「に、逃げろというのですか!?なぜ私がソールズベリーから逃げる必要があるというのですか!?」困惑している

ブルーナ「連中は人質たちの救出とソールズベリーの鐘の他に、私たちが生み出した蒼毒兵器を解毒する薬剤やそれらの作る方法さえも狙ってくる可能性があると見受けられるわ。」

ブルーナ「あなたを含めて、私の蒼毒を解毒する手段を『予言の子』や境界なき勇士団、円卓軍の奴らに取られたら、私たちが作った蒼毒兵器が無意味化する可能性があるわ。」

ブルーナ「私たちが今まで作ってきた蒼毒兵器の弱点と解毒手段の漏洩を防ぐためにも、あなたは解毒薬を全部持って、ネオ・ニュー・ダーリントンへ避難するのよ!」

サラマンダー所長「えぇ・・確かに『予言の子』たちに私たちが協同で開発した蒼毒兵器と解毒剤を取られるのは良くないと思いますが・・どうしてネオ・ニュー・ダーリントンへ逃げる必要があるというのですか?」

サラマンダー所長「あの性の楽園には多くの女性が人間も妖精も関係なく娼婦として売られ、一度売られたら二度と外には出られない・・正に女の牢獄とも言える場所になんかに行く事なんて・・」

サラマンダー所長「せめて妖精騎士アグラヴェイン様がいる夢の氏族の街、マンチェスターに避難した方が良いかと思いますよ。あの場所でなら夢の氏族である私なら、受け入れられると・・・」

ブルーナ「・・あぁ〜それは駄目・・マンチェスターだけは駄目なの。この戦争状態の中でアグラヴェイン様にこれ以上の負担を強いられる事は私にはできないからねぇ・・。」タラタラァ〜・・(気まずい表情を見せる)

サラマンダー「ハ、ハァ・・・」


ブルーナ「とにかくあなたは、私たちが開発した蒼毒兵器と解毒薬ビジネスの要と言える存在なの。あなたが捕まったら、必ず蒼毒の解毒薬の作り方を聞き出そうとするわ。」

ブルーナ「あなたはとにかく私の言う通りに逃げればいいの。この私やあなたのためにもね?」

サラマンダー所長「は、はい・・・・」渋渋ながら頷く

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

サラマンダー所長「(あの妖精騎士モードレッド様がいるネオ・ニュー・ダーリントンへの避難・・女である私がそこへ逃げた所で何の特があるのですか・・)」

サラマンダー所長「(確かにこの妖精國ブリテンに赤ちゃんを出産する概念を作ったのは私のおかげですが、あの赤子たちはモードレッド様にとっての食事でしかない・・)」

サラマンダー所長「(あそこへ避難したところで、私の事なんか身体目当ての理由で私を娼婦として売られる危険があるしかないわよ。)」

サラマンダー所長「(それにブルーナ様が私をマンチェスターへ逃がしてくれない理由もわかる気がする。ブルーナ様は利己的に解毒薬の利権と氏族長としての権力を大事としている。)」

サラマンダー所長「(私をマンチェスターに逃がしてくれないのは、妖精騎士アグラヴェイン様に私を通してブルーナ様の好き放題を問いつめられて、ブルーナ様がアグラヴェイン様に絞られる事を避けるため・・)」

サラマンダー所長「(もし私がソールズベリーから逃げ出したことを妖精騎士アグラヴェインに見られたら、ブルーナ様が『予言の子』たちに敗北し、ブルーナ様がアグラヴェイン様に罰を受ける事を避けるため・・)」
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/02(金) 21:48:55.25 ID:KylwdTAf0
サラマンダー所長「(・・まったく、私がブルーナ様の従者になって3年・・・新作の蒼毒の解毒薬の利権といい、それらの公表をするなと命令するなど、どうも私とブルーナ様の関係が少々形骸化しつつあるわ・・。)」

サラマンダー所長「(そもそもあの蒼毒の解毒薬を作れたのは私の薬剤師としての才能のおかげであって、あなたに私の作った薬にケチケチ言う刺客なんかないくせに・・・)」

サラマンダー所長「(それに今、ブルーナ様の人質作戦によって『予言の子』たちや三澤亮太たちは人質やブルーナに注目が集まっている中で、私が逃げる必要があるというのですか?)」

サラマンダー所長「(私たちが作った蒼毒の解毒薬を三澤亮太たちが狙っているとはいえ、せっかくの私の研究室と工場を捨てて、ネオ・ニュー・ダーリントンへ逃げ出すなんて・・)」


ブツブツブツブツ・・・・(物言いをしながらもセッセと自身の研究エリアの貴重品を荷車に積んでいく)


アルトたちが処刑会場でブルーナとその兵士たちと戦っている裏で、大聖堂近くにある製毒工場内では、ブルーナの命令でサラマンダー所長たちが大急ぎで作業しており、

蒼毒兵器や解毒薬生成と量産の作り方に関する研究資料の廃棄と解毒薬品を荷車に全て積み上げて持って行こうとするなど・・

ブルーナの命令でサラマンダー所長は解毒薬全てを持って、妖精騎士モードレッドがいるネオ・ニュー・ダーリントンへの避難を急いで取り組んでおり、

サラマンダー所長は自身の研究室にある解毒薬と貴重な物たちを荷車に積んでいきながら、最近のブルーナの利己的な態度の事でブツブツと愚痴を聞かせていたのだが・・・


???「おいお前さんか?お前さんが風の氏族長ブルーナの側近の1人であるサラマンダー所長って妖精か?」

サラマンダー所長「―――!?」ビクッ!


タッタッタッタッタァァ〜・・・(村正たちがやって来る)


???→千子村正「お前さん、どっかへ引っ越しするにしては何かと急いでいるように見えるのだがなぁ〜?そんなに急いでどこへ行く気だ?」

千子村正「まぁ夜逃げにするにはもう少し暗い内に、それに荷物も少なめにして行った方が早く脱出できてたんじゃないのか?」ジロッ!(睨み付けている)

サラマンダー所長「アァァァ・・・な、なななんで・・・?なんで貴方たちがこんな所に!?」ガタガタブルブル・・・(震え上がっている)

サラマンダー所長「積み込みはもういい!早く積み荷と運び出して!!」大声で叫ぶ

荷車の騎手「ハッ!ハイヤァァ〜〜!!」バシンッ!ヒヒィィ〜〜ン!(出発しようとする)


ジャキンッ、ジャキンッ!バキッベキッ、ガシュンッ!(武蔵たちの斬撃が荷車の車輪と妖精馬の手綱を斬り裂く)

荷車の騎手「ヌワァァ!?」バシンッ、ドサッ!(落馬する)


ガタァァンッ、バリバリィィ〜〜ン!!(荷車が倒れ、薬品の入れ物が2・3個ぐらい荷車から落ちて、たたき割られる)

ヒヒィィ〜〜ン!?パカラッ、パカラッ、パカラッ!!(手綱が斬れて、そのまま逃げ出す妖精馬たち)


ゼロワン「フンッ!」ガシンッ、ジィィィ〜・・(アタッシュカリバーを持って、サラマンダー所長を睨んでいる)

武蔵「逃がさないわよ、蒼毒兵器の製造者にしてイレギュラーズの1人・・『蒼毒のブルーナ』の手先め!」キリッ!(サラマンダー所長を睨んでいる)

トリスタン「ええ。」ジィィィ〜・・(サラマンダー所長を睨んでいる)

ゼンカイザー、ディエンド、カイニス「――――――――。」ジィィィ〜・・(サラマンダー所長を睨んでいる)

サラマンダー所長「!?。ハヒィィ〜〜〜!?」ガタガタガタァ〜〜!(震えている)


サラマンダー所長「(あ、あいつらは確か・・・前にブルーナ様が言ってた『予言の子』たちに組みしているという・・・サーヴァントという魔力の生命体の者たち・・・)」

サラマンダー所長「(それに昨日の夜に報告を受けた『秘密の予言の子』、『召喚銃の予言の子』に『AIの予言の子』!?アイツらがどうしてここに・・・)」

サラマンダー所長「(まさかブルーナ様が言ってたように、アイツらは私と私が作った蒼毒の解毒薬と解毒手段を狙ってきたと言うの!?)」

サラマンダー所長「(それになんで・・・ブルーナ様の話じゃ、サーヴァントは『異邦の魔術師』藤丸立香に付きっきりでいると聞いているのに、どうして私の事を狙って、サーヴァントたちが・・・)」困惑している
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/02(金) 23:58:29.66 ID:KylwdTAf0
ゴロゴロゴォォ〜〜・・・・ガシッ!(転がっていく解毒薬の容器を拾い上げるディエンド)


ディエンド「ふ〜ん、君の秘書の言ってた通りだね。ブルーナは自分以外の蒼毒を扱える彼女を逃がして、僕たちに蒼毒の解毒剤を製造させないようにさせようとしてたんだね。」

ディエンド「それも今まで作った蒼毒の解毒薬も一緒にソールズベリーから逃げだそうといていたけど、薬品の数が多すぎて、逃げるのに時間が掛かってしまったみたいだね?」

ゼロワン「ああ。コーラルが教えてくれたトンネルのおかげでサラマンダーに気づかれずに忍び込めたし、逃走を妨害することも出来たと言ってもいいね。」

千子村正「まぁそうみたいだな。全く、いくら儂らに蒼毒の解毒を知られたくはないからって、なにもこんなに解毒薬を作っては全部持っていこうとしてたとはなぁ・・」

千子村正「これじゃあ逃げれるモノも逃げられなくなるし、万が一逃げられたとしても、積み荷が重すぎて追いつかれてしまうかもなぁ・・?」呆れた表情を見せる


サラマンダー所長「〜〜〜〜〜〜〜〜!?」ビクビクビクッ・・・(震えている)

工場の作業員たち「〜〜〜〜〜〜〜〜!?」ビクビクビクッ・・・(怯えている)

トリスタン「観念したほうがいいですよ。ここにいるサーヴァントとヒーローたちは全員が手練れのある戦士である故に、そう簡単にあなた方にやられる事はありません。」

トリスタン「出来ればあなた方が我らに降伏し、無血制圧で事を終わらせたいと思っているのですが・・・」

サラマンダー所長「こ、降伏ですか・・・・・それは・・・・」ぐぐぐ・・(考えている)


サラマンダー所長「(降伏だと・・・・誰が降伏するモノか!誰があなたたちのイイなりになんかなるモノですか!)」キリキリキリィィ〜!

サラマンダー所長「(この私の研究とこの製毒工場を捨てて逃げるモノですか!ここには私がようやく手にした薬の製薬と蒼毒兵器製造の成果が詰まっているのよ!)」

サラマンダー所長「(私が人間(忌村静子)だった頃では味わえなかった幸福の他に、私がこれだけ多くの薬剤や蒼毒兵器を作るのにどれだけの設備とどれだけの魔力を使ったというの?)」

サラマンダー所長「(これだけ多くのモノを作り、多くの物を売って稼ぎ、この私が裕福で幸福感のある妖精人生を送ってきたか・・あいつらやブルーナ様には到底わからないことね!)」

サラマンダー所長「(この製毒工場には私の・・・炎と薬剤師の妖精『サラマンダー』の全てが詰まっているのよ。私があの世界で死んで、この世界で妖精に生まれ変わったあの時からずっと・・・)」

サラマンダー所長「(私とブルーナとの無邪気で残虐でとても楽しくて、とても幸福に満ちた日々が、この製毒工場に詰まっているのよ。)」

サラマンダー所長「(それをブルーナ様の命令やあの『予言の子』のサーヴァントと偽の『予言の子』たちの影響でこの製毒工場を捨てる事なんて、私には絶対に出来ない!)」

サラマンダー所長「(例えブルーナ様の・・ブルーナの命令に背いてでも・・・この私の工場を・・・私がようやく手にしたこの『居場所』を捨てるわけにはいかない!!)」ボォォ〜!(尻尾の炎が燃え上がる)


スタァァ・・ビシッ!(身体の震えが止まり、体勢がピッチリとなる)

サラマンダー所長「――フッ・・・『予言の子』や『異邦の魔術師』たちと一緒にいたはずのあなたたちが、何故ここに現れたかのがわからなくてびっくりしたけど、そんなことはもう関係ないわ。」

サラマンダー所長「ここは私の製毒工場であり、私の工房・・この場所はこの妖精、『サラマンダー所長』の妖精領域そのものでもあるのよ!」

サラマンダー所長「誰にもこの場所を捨てさせない!誰にも私の研究作品を渡したりするのもですか!ましてはあなたたちのような異世界から侵入してきたあなたたちなんかに・・・」

サラマンダー所長「解毒薬は渡さない!あなたたちも私の研究の被験体にさせてやるわぁぁ〜〜!!」シュッ、ボォォ〜〜・・(両手を村正たちに向けて・・)


ジュボォォォォ〜〜〜!!(サラマンダー所長の両手から炎を放つ)

千子村正「!?。おっと!」シュタッ!(放たれた炎から避ける)

武蔵たち「――――!!」シュタシュタッ!(同じく放たれた炎から回避する)

サラマンダー所長「―――――!!」タタタッ、カチッ!(ある場所の装置を動かす)


ガラガラガラァァ〜〜!ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!(下にある檻から何かが2体現れる)
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/03(土) 23:48:46.72 ID:WVGBZq7s0
化物ゴリラ・万代大作「グゥゥゥ・・ガァァァァ〜〜〜〜!!」ドスドスドスドスッ!(ドラミングをしている)

ミノタウロス・ゴス(元・グレート・ゴス)「モォォォォ〜〜〜〜〜!!」ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!(斧を持って現れる)

ガラガラァァ〜〜〜ドスンッ、ドスンッ、ドスンッ!(上へ行く道が現れ、村正たちの前に姿を現す2体の化物)


千子村正「!。なんだこいつ・・・この化物共にまた、サラマンダーの奴の研究作品って奴か!」

トリスタン「これはなんてことを・・・ブルーナの蒼毒を加工した兵器だけでなく、人間を改造させた生物兵器も作っていたとは・・・」グググゥゥ・・

ゼロワン「何だって・・・コイツゥゥ〜〜・・・」キリキリキリィィ〜!(怒りを見せている)

サラマンダー所長「――――――――!!」ガシンッ、ガシンッ、ガシンッ!(更に多くのレバー装置を動かしていく)


ガラガラガラァァァ〜〜、ドスドスドスゥゥ〜〜!!(檻から更に多くの化物が出てくる)

改造・悪妖精たち「グォォォォ〜〜〜〜!!」雄叫びをあげている

カイニス「工場で改造した悪妖精もいたのか・・・おもしれぇ、やってやろうじゃないか!」ジャキンッ!(槍を構える)

ディエンド「ああ。どうやらサラマンダーは僕らと戦ってでもこの工場とそこの解毒薬を渡さないつもりみたいだね?」

武蔵「ええ・・・あの改造された人間の2人を斬るのは心苦しいけど・・致し方がない!」ジャキンッ!(覚悟を持って刀を抜く)

ゼンカイザー「ああ・・やるしかない。アルトたちやアルトリアたちの為にも、あの妖精と解毒薬を確保しないとね!」ガチャンッ!(ギアトリンガーを構える)

ガシガシガシッ!(それぞれの武器を構える村正たち)


サラマンダー所長「何をしてるの!あなたたちもさっさと鉄パイプとかスコップとかでも良いから戦いなさいわよ!」作業員に声をかける

サラマンダー所長「これは所長命令よ!私の命令を聞けないなら、ここで私の炎に焼かれるのかしら?」ボォォ〜!(手に火を持ちながら)

作業員たち「〜〜〜〜〜〜〜」ガシガシッ・・・(辺りにある長いモノを拾い、それらを構える)


千子村正「チィィ・・・少々厄介なことになるが仕方がねぇ!全員まとめて掛かってきやがれ!!」ジャキンッ、ダダダァァーー!!(敵に突撃する)

武蔵たち「――――――――!!」ダダダァァァーー−!!(敵に突撃する)

作業員たち「オォォォォ〜〜〜!!」ダダダダァァァ〜〜!!(村正たちに襲いかかってくる)


数時間前・・コーラルが教えてくれたトンネルを使い、サラマンダー所長がいる製毒工場に侵入し、彼女(サラマンダー所長)と捕らえ、解毒薬を確保の為に動いている村正たち

サラマンダー所長は工場に侵入してきた村正たちから、妖精になった自身が手にした幸福と工場、作り上げた薬品の多くを守る為、村正たちと対峙することを選び、

サラマンダー所長は檻に閉じ込めておいた多くの改造・悪妖精たちと共に・・かつて未来機関メンバーであり、サラマンダー所長の手によって化物と化した2人(万代大作とグレート・ゴス)を檻から出し、

そして工場にいる非戦闘員の作業員たちをサラマンダー所長が無理やり戦わうように脅していき、サラマンダー所長たちと村正たちの戦いが始まったのであった。
336 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/12/04(日) 02:53:51.93 ID:R6b/Tylc0
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337 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/05(月) 08:56:41.81 ID:a90Sl+nG0
ジャキン、ジャキンッ!バンバンバンッ!(敵と交戦する村正たち)


ガギューン、カチャッ!『ATTACK RIDE・・BLAST!』(ディエンドライバーにカードを挿入し、リロードする)

ディエンド「ハァッ!!」ババババァァァーーン!!(銃口から連射したホーミング弾が飛びかう)

改造・悪妖精たち「ギャァァァァ〜〜!?」ガシュガシュガシュンッ!!(打ち抜かれる)

ゼロワン「タッ、ハァッ、トリャァァッ!!」ガシンッ、ガシンッ、ジャキンッ!(アタッシュカリバーの攻撃)

改造・悪妖精たち「ガァァァァ〜〜!?」ガシュガシュッ!(斬られていく)



ゼンカイザー「行くよぉぉ〜〜・・ハァッ!」クルクルクル、ジャキンッ!バァァ〜ン!(6番のギアのオーラを放つ)

音声『ババン!ババン!ババン!ババン!ババババーン!』『ゴーグルファイブ!』

キィィン、シャキィィン!!(大戦隊ゴーグルファイブの5人の幻影が現れる)

作業員たち「!?」ビクッ!(ゴーグルファイブの幻影に驚く)

キラァァン、ガタゴトゴトン、ピカァーン!!(幻影のゴーグルファイブがゼンカイザーとゼロワンにとりつく


ゼンカイザー「飛電さん、これを使って!」シュルッ!(白いゴーグルリボンを手に持つ)

ゼロワン「おっ、サンキュー!」シュルッ!(黄色いゴーグルリボンを手に持つ)


シュルルゥゥ〜、バシバシバシンッ!!(鞭のように敵を叩いていくゼンカイザーとゼロワン)

作業員たち「ヌワァァァ〜〜!?」バシバシッ!ガタガタァァン!(リボンに叩かれ、手持ちの武器を落としていく)



化物ゴリラ・万代大作「グォォォォ〜〜〜!!」ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!(パンチ攻撃)

武蔵「―――――――!!」ヒュッ、ヒュッ、ヒュンッ!(攻撃をかわしていく)

ミノタウロス・ゴス「ンモォォォォ〜〜〜!!」ドドドドォォォ〜〜!!(突進してくる)

カイニス「フッ、あらよっと!!」シュタシュタッ!(攻撃をかわしていく)


ドドドドォォォ〜〜!!(2体同時に突進してくる)

武蔵、カイニス「ハァァッ!!」ヒュンッ!(上にジャンプする)

ドドドォォ〜〜、ドシンッ!(互いにぶつかり合うゴスと大作)


ミノタウロス・ゴス、化物ゴリラ・万代大作「――――!?」ゴツゥゥン!!(お互いにぶつかり合う)

武蔵、カイニス「ハァァァァ〜〜!!」ジャキジャキンッ!(同時に斬撃攻撃を放つ)

ジャキジャクンッ!ガシュゥゥ〜〜!!(武蔵とカイニスの斬撃を喰らう2体の化物)

ミノタウロス・ゴス、化物ゴリラ・万代大作「――――!?」ガシュゥゥ〜〜〜!!(切り口から血が噴き出す)


千子村正「―――――!!」タタタァァァーー!!(刀を構えて前に出る)

サラマンダー所長「――――!!」ジュボォォォォ〜〜〜!!(火炎放射攻撃を放つ)

千子村正「―――――!」シュタッ!(炎をかわす)
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage saga]:2022/12/26(月) 23:47:09.80 ID:moMbsdBx0
サラマンダー所長「ツゥゥ〜〜!」ジュボォォォォーー!(火炎放射を続ける)

千子村正「ハァァ〜〜!!」ジャキンジャキン!(炎を一刀両断しながら進む)

サラマンダー所長「!?。〜〜〜〜〜!!」ズルっ、ププププゥゥ〜〜!!(マスクをずらし、口から紫色の毒液を放つ)

千子村正「おっと!?」バサァ〜!ベチュベチュ・・・(羽衣を盾にして防ぐ)

サラマンダー所長「―――――!!」ヒュンッ、ペタペタペタッ!(壁に張り付いて動き回る)


千子村正「チィィ‥両手からの火炎放射の次は口から毒液かよ‥。浸蝕系の毒ではないが、これじゃあとでシミになっちまうぜ‥」羽衣に付いた毒液を見て‥

千子村正「それに壁に張り付くお前さんのその動き、炎の妖精というよりイモリみたいで気味が悪いよなぁ〜?」

サラマンダー所長「ツゥゥ・・・あなたたちが私より強いからって、いい気になるのも今の内よ・・・私が作ったのは蒼毒兵器だけではないわ。」

サラマンダー所長「私が作った超強化薬の服用とある程度の鋼鉄武装をさせた『改造・悪妖精』たち。『歪みの岬』から流れ着き、私が作った筋力増強剤で凶暴化且つ強化改造させた『超高校級の改造兵士』2体‥」

サラマンダー所長「これらの生物兵器と蒼毒兵器。これら二つの兵器さえあれば、ウッドワス軍の手を借りずとも『円卓軍』を軽くねじ伏せることなど容易いのよ?」

サラマンダー所長「ただこれらの生物兵器の軍事運用するにはもう少し調教が必要ではあるけど、あなたたちを殺すには充分と言っても・・・」

千子村正「あん?儂たちを殺すには充分だと?フッ、妖精の科学者の割に蒼毒兵器の他に随分とマッドサイエンティストな発明をしているのは詫鹿のようだな?」

千子村正「だがお前さんが言うその生物兵器がいくら凄い殺戮兵器だろうと・・・儂らをそう甘く見ない方が良いと思うぜ?」ニヤリッ‥(笑みを浮かべる)

サラマンダー所長「!?。なんですって?」



ジャキジャキンッ、ジャキジャキンッ!(カイニスと武蔵の連携斬撃)

ミノタウロス・ゴス、化物ゴリラ・万代大作「〜〜〜〜〜!?」ガシュンッ!バシュンッ!(斬られていく)

武蔵「あのマッドサイエンティストの妖精によって改造され、人の心を失いし哀れな者たちよ‥・せめてこの私の刀であなたたちの魂だけでも解放させてみせようぞ‥。」

化物ゴリラ・万代大作「グゥゥ〜‥グォォォォォ〜〜〜!!」ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!(殴りかかろうとする)

ミノタウロス・ゴズ「ンモォォォ〜〜〜〜!!」ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!ドスンッ!(突進しようとする)

カイニス「フッ、こっちに突っ込んで来るぞ!武蔵!」ガキンッ!(武器を構える)

武蔵「ええ!いざ‥生物兵器斬り、参る!」シャキンッ、キィィィ〜ン!(刀を鞘にしまい、魔力を集中させる)



武蔵「南無、天満大自在天神。」キィィ〜ン、ドゴォォーーン!(後ろに4本腕の仁王が現れる)

武蔵「仁王倶利伽羅小天衝(におうくりから・・しょうてんしょう)!」ジャキン!ジャキン!ジャキン!ジャキン!(4振りの剣が振るわれる)

化物ゴリラ・万代大作、ミノタウロス・ゴズ「〜〜〜〜!?」ガシュガシュガシュン!!(斬られる)

武蔵「ゆくぞ、剣轟抜刀!伊舎那大天象!!」ギュォォ〜〜ン!(刀から光の剣刃を展開していく)


ギュォォォ〜〜、ジャキィィ〜〜ン!!(渾身の一刀が2体の生物兵器に斬りかかる)

ミノタウロス・ゴズ「―――グォォォォォ〜〜〜!?」ジャキンッ、ドバァァ〜〜!!(光の刃に包まれる)

化物ゴリラ・万代大作「ガァァァァ〜〜〜!?」ジャキンッ、ドバァァ〜〜!!(光の刃に包まれる)

改造・悪妖精たち「ギャァァァ〜〜〜!?」ジャキンッ、ドバァァ〜〜!!(光の刃に包まれる)


ジャキィィン、ドゴォォーーーン!!(大爆発が起きる)
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/26(月) 23:48:18.84 ID:moMbsdBx0
ちょっと期間が空きましたが、再開します。
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/28(水) 00:08:08.91 ID:/GKx2LWg0
改造・悪妖精たち「―――――――――――」シュゥゥ〜・・・(消滅する)

化物ゴリラ・万代大作、ミノタウロス・ゴズ「〜〜〜〜〜〜・・・・」ガシュゥゥン、ドスゥゥ〜ン・・・(そのまま倒れる)

武蔵「南無三‥。」シュッ・・・(刀を軽く振るう)


ゼンカイザー「スッゲぇ〜なにあれ!刀からビーム?あんなの一振りであの悪妖精たちを一網打尽にしちゃうなんて!」

トリスタン「ええ・・あれがロシア異聞帯やギリシャ異聞帯でマスターたちと戦ったという、女剣士宮本武蔵の宝具ですか‥。」

カイニス「ああ!武蔵めぇ〜、オリュンポスの頃から見ていない内にまた強くなりやがって・・・」

千子村正「ああ。武蔵のあの渾身の一刀であれだけの数を相手に一撃で仕留めてしまうとはなぁ・・・」


千子村正「(しかしなんだ?儂も少し感じたが、武蔵のあの宝具・・・少しながらオリュンポスで見た時とは違う魔力の流れを感じたのだが‥)」

千子村正「(武蔵の奴、いったいブリテン北部で・・・いや、あの時・・・オリュンポスで存在が消えたはずのアンタがどうしてこの妖精國ブリテンへと流れ着いたというのか‥?)」

千子村正「(アンタはいったい・・・どういう形で“何も無かった”事からこのブリテンへと来たというのだ・・・。)」


ギュィィ〜ン・・・・(武蔵から金色のエネルギーオーラが少し出ている)


武蔵ちゃんは多くの改造・悪妖精たちと化物と化した万代大作とグレート・ゴスを相手に、自身の宝具である『六道五輪・倶利伽羅天象』を使い‥

その渾身の一刀による一撃を放ち、派手な一撃の割に宝具の威力はあまり周りを巻き込まず、ただ目の前にいた敵を宝具による一振りで倒してしまったのだった。

その宝具の一撃にはオリュンポスでは見られなかった謎の黄金のエネルギーオーラが漂っており、その武蔵の中から漂う金色のエネルギーオーラに、

村正は少しながらも武蔵に対して違和感を感じていたのであった‥。


ガタガタガタガタァァ〜〜・・・(壁に張り付いたまま震え上がるサラマンダー所長)

サラマンダー所長「そ、そんな・・・私が作った生物兵器が・・・あの一撃で全滅するなんて・・・」愕然としている

千子村正「フッ、頼みの綱である生物兵器がやられてショックなのか?お前さんのその表情から、あの生物兵器の中に余程のお前さんの自信作があったと思われるよなぁ?」

千子村正「だが今の儂には興味はないが、ただの人間2人をあんな化物じみた兵器に作り替えるのはどうもシャレになんねぇな。お前さんはそうやってこの恒常で、」

千子村正「ブルーナの蒼毒を加工した兵器やさっきの化物じみた生物兵器を沢山作って、お前さんとブルーナの金儲けの為に、危険性を顧みずに蒼毒兵器を販売し続けやがって・・・」

千子村正「お前さんはそうやって、お前さんとブルーナが裕福な生活を独占するためだけにソールズベリーの妖精たちを苦しめているようでは、『予言の子』やアルトたちが黙っているはずがねぇよなぁ?」

サラマンダー所長「〜〜〜〜〜〜〜」図星


ヒュンヒュンヒュンッ、バスバスバスンッ!(サラマンダー所長が張り付いている近くの壁を射貫いていくトリスタン)

サラマンダー所長「!?。クゥッ!」シュタッ、スタッ!(壁の張り付きをやめ、恒常の床につく)

トリスタン「諦めてくださいDr.サラマンダー。抵抗したところでアナタに勝ち目はありません。」

カイニス「ああ、そういう事だ。お前たちにこれ以上、蒼毒兵器で多くのブリテンの妖精たちや人間たちを殺させるわけにはいかねぇ・・とっとと降伏したらどうなんだ?アァ!?」

サラマンダー所長「クゥゥ〜〜・・・」悔しがっている
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/28(水) 23:28:31.62 ID:/GKx2LWg0
サラマンダー所長「そ、それがどうしたの言うのですか!あんなのは素体さえあれば、また幾らでも作れるからね。」

サラマンダー所長「だかしかし、あなたたちには私の作った生物兵器を全滅させた損失は大きいと言っても良いわ!」

サラマンダー所長「あなたたちにはここで多くの私の生物兵器と多くの研究成果の破棄させた損害を支払って貰うわ!あなたたちの死でね!」キリキリィィ〜〜!!(怒りを露わにしている)

シュルッ、パカッ!(小箱から薬品が入った注射器を取り出す)


ディエンド「注射器か・・・いったいそれを使ってどうするつもりかい?まさかそれを自分に打つつもりなのかい?」

サラマンダー所長「そういう事よ。これだけはとても貴重な薬品で作るのにとても苦労した一品だけど、今はやむを得ないわ!」

サラマンダー所長「私はあなたたちを倒して、私はこれからも自分が裕福である生活をし続けるのですから!!」ガチャッ!(注射器を自身の首に向けていき‥)

チクッ!カチッ、チュゥゥ〜〜!(首に注射器をさし、自身にドーピングするサラマンダー所長)


ドクン、ドクン、ドクン、ドクンッ!キィィィ〜〜ン!!(ドーピングした薬品の効果でサラマンダー所長自身の魔力が上がっていく)

サラマンダー所長「ヌゥゥゥゥ〜〜〜!!」キィィ〜ン!ジュボォォォォ〜〜〜!!(身体中が燃え上がる)

千子村正「な、なに・・・・!?」燃え上がるサラマンダー所長を見て・・・
サラマンダー所長の身体中に纏っていく)



ボォォォ〜〜!!(身体中が紅蓮の炎に包まれているサラマンダー所長)

サラマンダー所長「――――――!!」ボォォォ〜〜!!(全身が炎に包まれている)


サラマンダー所長は、自身の衣服に隠していた薬液入りの注射器を取り出し、その注射器に入っている薬液を自身にドーピングし、彼女自身の身体が赤く紅蓮の炎を自身の身体に纏った。

その姿はまるで人間の姿をした炎の妖精:サラマンダーとも言える存在であり、彼女に燃え広がるその炎は彼女の髪や身体全身と同化しているように見えるのであった。



ゼロワン「マジかよ!あの妖精、へんな薬をドーピングして強くなりやがった!?」

トリスタン「ええ。あの赤き紅蓮の炎を身体に纏ったあの姿・・・まさに人の形をした炎の妖精、サラマンダーと呼ぶに相応しい・・・」

カイニス「ああ。あの伊達マスクのトカゲ尻尾妖精め‥あんな姿を隠していたとは・・・しかもあの注射器に入ってた薬でドーピングとはなぁ‥?」

サラマンダー所長「ふぅぅぅ・・ふぅぅぅ・・・ヌゥゥゥ〜〜〜!!」ボォォォ〜〜‥ジュボォォォ〜〜!!(身体中の炎の火力を上げている)


・・・ボォォッ〜!(武蔵の衣服の袖が火花で少し引火する)

武蔵「うわっ!?あの妖精からで出てくる業火がこっちにも飛び火してきたわよ!?」サッサッサッ!(手で火を払い除ける)

ディエンド「ああ、あのドーピングによって彼女の魔力の他に炎の火力まで上がっているのは確かのようだね?こっちにも彼女の炎による熱さを遠くからでも実感できているからね‥」

千子村正「ああ。サラマンダーの奴‥よっぽど儂らたちに捕まるのも、この蒼毒工場を制圧されるのも嫌らしいよなぁ?」


ボォォォォ〜〜〜!!(赤い紅蓮の業火を身体で燃えたぎらせているサラマンダー所長)
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/29(木) 23:10:23.99 ID:FyaL78Hd0
サラマンダー所長「(熱い・・・熱い・・・まるで私の身体中が燃える広がるように、身体が熱くなっていく・・・)」

サラマンダー所長「(2年前・・・アグラヴェイン様にねだり、鏡の氏族がいたとされる湖水地方で見つけた‥アルビオンと名乗る竜の遺骨‥)」

サラマンダー所長「(その遺骨の一部を持ち返り、解析し、それらを私専用のドーピング薬として製作して変身できるようになった‥この私の『火竜モード』。)」

サラマンダー所長「(この形態にはまだまだ改良の処置が必要であり、身体に籠もる炎の熱をどう対処するのかが問題なのだけど、今はそれを考えている時じゃない‥)」

サラマンダー所長「(私は何としてでもあの『予言の子』の一味を必ず焼き殺し、私のこの工場でまた多くの研究をしていく日々をしていくのだから!!)」

サラマンダー所長「さぁ、アナタのその眼に刮目しなさい。私のこの地獄のサラマンダー業火であなたたちを、骨の髄まで灰にしてやる!」ボォォ〜〜・・・(両手に紅蓮の業火を纏いながら‥)

ビュゥゥン、ジュボォォォ〜〜〜〜!!(炎を纏いながら村正たちに突っ込んでくるサラマンダー所長)



ボォォ〜、ボォォ〜、ジュボォォォ〜〜!!(村正たちに業火の攻撃を放っていく)

サラマンダー所長「ハァァァ〜〜〜!!」ジュボォォォォ〜〜〜!!(火炎放射攻撃)

カイニス「クゥゥ〜〜!」ボォォォ〜〜!!(盾で炎を防ぐ)

千子村正「クゥゥッ!」シュタタッ!(炎をかわしていく)

サラマンダー所長「―――――!!」ボォッ!ボォッ!ボォォ〜!(火炎弾を放つ)


ボォ〜ボォ〜!ジュボォォ〜〜!!(火炎弾がゼロワンやゼンカイザーたちに当たる)

ゼロワン、ゼンカイザー「ヌワァァァ〜!?」ドゴォォ〜ン!(後ろの爆発に巻き込まれる)

武蔵「介人!?ゼロワン!?このぉぉぉ〜〜!!」タタタタタァァーー!(突っ込んでいく)

サラマンダー所長「ツゥゥ〜、火炎網!!」ガシンッ、ボォォ〜〜!(網状の火炎攻撃を放つ)

武蔵「!?。ヌワァァ〜!?」ボォォォ〜〜!!(火炎網の攻撃が当たる)


千子村正「ツゥゥ‥サラマンダーの奴、あの注射器の薬でドーピングして以来、炎の火力が大幅に上がってやがる‥・これじゃあ、まともに近づけねぇぞ。」

カイニス「ああ。サラマンダーの奴めぇ、ただの薬物研究と兵器造りの妖精だと思っていたが、まさかここまで強くなってオレたちに襲って来やがるからな。」

カイニス「だがアイツを大人しくさせてとっ捕まえねぇと、アイツ、またどっかであんなような薬を作って、また厄介事が増えるのは確実見てぇのようだな。」

トリスタン「はい。彼女をどうにか抑えつけ、蒼毒兵器の流通を止め、そこにある解毒薬を確保する必要があります。どうにかサラマンダー自身の動きを止められれば良いのですが・・・」

カイニス「なら俺がアイツを殺さずに叩き潰してやる。あんな熱すぎる炎なんか、オレの力で対抗できるからな!」

タタタタタァァーー!(サラマンダー所長の前に突き進むカイニス)


カイニス「来やがれ、身体をボオボオと燃やしてイキッっている焼き妖精ヤロウ!アンタなんか、俺の足下にも及ばねぇからな!」

サラマンダー所長「!?。舐めた口を・・・ならばアナタから先に燃やしてやるわよ!妖精みたいな姿をしやがって!」

カイニス「妖精だと?ちげぇなぁ‥俺はあんたらみたいな妖精なんかじゃねぇ‥‥」

カイニス「俺はな、どんな世界にいようとも・・・俺は‥『神霊』だ!!」ガキンッ!(槍を構える素振りを見せる)


ギュィィ〜ン、ジュバァァ〜〜!!(謎の金色のオーラと共に水流のエフェクトが入るカイニス)
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/30(金) 00:15:30.57 ID:0z2kEUhu0
サラマンダー所長「クゥゥ〜!こっのぉぉぉ〜〜!!」ボォォ〜、ジュボォォォ〜〜!!(広範囲の火炎攻撃)

カイニス「トリャァァ〜〜!!」グルグルグルゥゥ〜〜!!(槍に水流を纏って防御する)

サラマンダー所長「!?。な、なんですって!?」ビクッ!

カイニス「オラァァ〜〜!!」グルグルゥゥ〜〜!!(金のオーラを纏った回転攻撃)

サラマンダー所長「クッ、ヌァァァァ〜〜!!」ジュボォォォ〜〜〜!!(全身から火炎攻撃を放つ)


ジュボォォ〜〜!グルグルグルゥゥ〜〜!!(カイニスの回転攻撃がサラマンダー所長の火炎攻撃をうち払っていく)

カイニス「ハァァッ!これでも喰らえぇぇぇ〜〜!!」ぐるんっ‥ギュゥゥ〜ン!(槍に海流のパワーをため込んでいき)

サラマンダー所長「―――ハァァッ!?」ビクッ!(目の前のカイニスを見て‥)


ドバァァァ〜〜!!バシュゥゥ〜〜〜!!(カイニスの水流攻撃が放たれ、サラマンダー所長の身体に直撃する)

バシャァァ〜〜!バシュゥゥ〜〜!!(水流攻撃が直撃し、サラマンダー所長の身体が水蒸気に包まれる)


バシュゥゥ〜〜、ビチャビチャビチャァァ〜‥(ズブ濡れになり、身体中の炎が鎮火する)

武蔵「身体の炎が鎮火した!――そうか!いくら熱く燃える炎でも、多くの水さえかければその業火は跡形も無く鎮火できる!」

トリスタン「はい。カイニスの水を操る能力であるならば、サラマンダーのあの炎を鎮火させ、無力化もできます。」

千子村正「ああ。いくらサラマンダーが地獄のような業火を扱えたとしても、あの身体の濡れようじゃ、もう身体が乾くまで全身から炎は出せないかもなぁ。」

千子村正「(――それにしても、さっきのカイニスから出た魔力・・・さっき武蔵が放った宝具から感じた違う意味での魔力の流れが出てたような‥)」


サラマンダー所長「・・・ゴフゴフゴフッ・・・!?」ビチャビチャァァ〜〜‥(ズブ濡れになっている自身を見て‥)

サラマンダー所長「(なぁ・・・水流で私の炎を鎮火させたというの!?アイツ、人間の姿をしているというのにそんな事まで出来るなんて‥)」

サラマンダー所長「(ツゥゥ・・・この濡れた身体では火竜モードはおろか、私の炎でさえ手が湿ってて炎が出せない・・・)」ボォォ・・・(手が濡れて炎が出せない)


カイニス「オラァァァ〜〜!!」バシャァァ〜〜ジャクンッ!バシャァァ〜ン!(水流を纏った突き攻撃)

サラマンダー所長「ヌハァァッ!?」バシャァァ〜ン、ジャクンッ!(脇腹に槍が刺される)

カイニス「ポセイドン・テンペストぉぉ〜〜!!」ギュィィ〜ン、ドバァァァ〜〜〜!!(水流の柱を繰り出す)


ドバァァ〜〜ン!ギュォォォォ〜〜ン!!(嵐のような水の柱が繰り出される)

サラマンダー所長「ガァァァァ〜〜〜!?」バシャバシャバシャァァァ〜〜!!(その水の柱の攻撃に巻き込まれる)
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2022/12/31(土) 10:41:26.08 ID:8jERgZju0
バシャァァ〜〜ン、ドサッ!(水流に流され、そのまま工場の床に倒れ込むサラマンダー所長)


サラマンダー所長「ゴフッ!?ゲホゲホゲホッ・・・‥!?」水を吐き出しながら・・・

カイニス「フッ、どうだ!てぇめえの薬でドーピングしての強化をした所で神霊の俺なんかに敵うわけないだろ!」

サラマンダー所長「クゥゥ・・・ウッ、ゥゥゥゥ〜・・・・」ズキズキッ・・・(刺された箇所を抑えている)

村正たち「・・・・・・」ジャキィィン・・・(武器をサラマンダー所長に構えていき‥)

サラマンダー所長「ヒッ・・・!」ビクビクッ!(自身に向けられた武器を見て‥)


パタパタァァ〜〜、スタッ!(外から飛んできたオベロンが降りてくる)

ポンッ!(そのまま元の姿に戻るオベロン)


オベロン「おっと、ちょうど良いところでサラマンダー所長を追い詰めたんだね。いやはや本当に感心するね?」

武蔵「オベロン!そっちの方は大丈夫だよね?こっちはあともう少しで解毒薬の確保とサラマンダー所長を捕まえる事が出来るんだけど‥。」

オベロン「ああ勿論さ。アルトたちに会場の内部構造と仕掛けの制御室を教えて、今は君たちのサポートをしに来たんだけど、どうやらその必要なないみたいだね?」

カイニス「ああ!ちょっとこいつらに手間を取ったが、問題なくこの工場の制圧したと言ってもいいよな。それとアンタが来るのが遅かったこともあるけど。」

カイニス「まぁ、コイツ(サラマンダー所長)を捕らえたところでコイツから蒼毒兵器の弱点を聞く必要があるのか?コイツに聞いても兵器の弱点を聞き出すのはなんか面倒だと思うのが‥」

カイニス「そこらに多く積んである蒼毒を解毒する薬がたっぷりあるからな?蒼毒兵器を使われたとしても、スズカやダ・ヴィンチに頼んで分析して貰えば良いんじゃないのか?」

千子村正「ああ、カイニスの言う通りかもな。アルトやイズに身柄の拘束をお願いはされているが、ただコイツを捕まえて置いて、他になんの価値がルのというのか・・・。」

オベロン「いや、サラマンダー所長は生かして捕まえておくのが正解だ。彼女にはまだ僕らの為にやっておくことがあるからね?」

千子村正「はぁ・・やっておくべき事だと?なんだいそれは?」

オベロン「まぁこれはアルトやイズの考察にもない僕が仕入れた特ダネと言っても良いぐらいの機密情報だからね。」


オベロン「彼女とブルーナはね、キャメロットにいる者たちにしか公表していないという、とある特効薬を作っている事を僕は聞いていて、それらの事を僕が調べてみたところ‥」

オベロン「2人はなんと、モースの毒を解毒する方法とそれを可能とする特効薬を彼女たちの秘密裏で作っていることがわかったんだ。」

サラマンダー所長「!?」ビクッ!(青ざめている)

トリスタン「モースって・・・あのブリテンの妖精たちの天敵とも言える存在であるモースの毒を解毒する薬を、彼女たちは作っていたと言うのですか!?」

オベロン「そうだよ。僕が聞いた噂が正しければ、彼女たちは既に蒼毒兵器でモースを毒殺させる成果まであげているに至っていると聞いていてね。」

オベロン「それにもかかわらず、ブルーナは薬の利権が自分にある事を理由にモースを蒼毒で殺せる事と改良した蒼毒の解毒薬をブリテン中に公表しようとせず、」

オベロン「2人は蒼毒の解毒薬とモース毒を解毒する特効薬の完成を前と後ろ盾に、彼女たちに支援する投資者たちさえも研究費目的で搾り取っているという噂があるのだけど‥」チラッ‥

サラマンダー所長「・・・・・・・・・‥」タラタラタラァァ〜‥(冷や汗をかいている)

オベロン「どうやら君の表情を見たところ、噂話は本当のことだったって事だね。全く本当にヤバい隠し事が多い妖精たちというか・・・」


千子村正「マジかよ・・・あのモースを蒼毒で殺せるどころか、触れれば汚染されるというモース毒を解毒する特効薬の研究を作っていたとはなぁ‥」

千子村正「その特効薬さえあれば、お前さんたちはモースに対して無敵になれるし、ブリテンをモースから解放させる事が出来るんじゃないのか!」

千子村正「ったく‥妖精の割にはとんでもない薬を沢山作れるもんだからな、ブルーナに仕える妖精にしては惜しい奴だよな‥?」

トリスタン「ええ・・・しかし彼女はそれらの研究のために、いったいどれほど多くの者たちを犠牲にしてきたことは、断じて許されない事なのは変わりません。」

トリスタン「故にDr.サラマンダーにはここで我々の手で捕まえ、彼女たちの罪を償わせて貰いましょう。」

武蔵たち「――――――――――」コクッ!(頷く)
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2023/01/01(日) 05:18:32.07 ID:hBmfzaku0
今さらだけど
【FGO:SS】本当のクリスマスイベント2022
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1670338393/
ってスレ書いてた人?
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/01(日) 22:57:11.99 ID:M3tHUjzt0
ズルズルズルゥゥ〜‥(静かにその場から逃げようとするサラマンダー所長)

カイニス「!。逃がすかよ!」ヒュンッ、ガシィィン!(サラマンダー所長の目の前で槍を突き刺す)

サラマンダー所長「ヒィィィ〜〜!?」ドサッ、ズルズルゥゥ〜!(壁の所まで追い詰められる)


オベロン「悪いけど、キミの素性のことは既に僕の方で調べさせてもらったよ。キミは最初からこの妖精國ブリテンに生まれた妖精じゃない‥」

オベロン「キミには、『元・超高校級の薬剤師:忌村静子』という人間だった頃の名前であって、キミがいた世界で薬剤師の才能で人々を助けていたんだよね?」

サラマンダー所長「!?」ビクッ!

オベロン「キミがこの妖精國の世界に流れ着き、妖精騎士アグラヴェインの力によって人間だったキミは殺され、このブリテンの妖精として生まれ変わってしまった。」

オベロン「そしてキミは人間だった頃の薬剤師の才能を、『人々を救う』事から『ブリテンの國民たちを苦しめる』事に使うようになり、今もそのためだけにその才能を使っていたんだよね?」

サラマンダー所長「〜〜〜〜〜」更に青ざめている


サラマンダー所長「(な、なんで私が『忌村静子』だった頃を知っているのよ!?しかも、よりによってあの妖精王のオベロンに知られるなんて・・・)」

サラマンダー所長「(いったいどこで私の情報が漏れたというの・・・私が人間だった事なんかブリテンの妖精たちは興味も話題にもされてもいないというのにナゼ!?)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(フッ、アンタにはわからないはずさ。アンタが人間だった頃の情報は妖精騎士アグラヴェインから貰った本の資料でえた情報からだからね。)」

オベロン(ヴォーティガーン)「キミはアルトがいた世界では、アニメ版の『ダンガンロンパ』で登場する未来機関のメンバーとして登場し、超高校級の薬剤師の才能を生かして活躍したとか。」

オベロン(ヴォーティガーン)「(まあ、俺にとっては超高校級の才能もダンガンロンパも、全然知らないし、興味などハナから気味が悪くて素人もしなかったけどな。)」


オベロン「キミの身にいったい何があったのかは知らないけど、キミのその薬剤師の才能はこんな誰かを傷つけるような事は断じて間違っているよ!」

オベロン「僕はアルトやジョルニたちのような力は無いけど、僕は僕で君やブルーナの非道なやり方を止めたいと思っているからね。」

武蔵「オベロン・・・‥」

オベロン「とにかく君たちのソールズベリーでの凶行をなんとしてでも阻止し、ソールズベリーの鐘と共にソールズベリーを解放させてもらう。」

オベロン「そし君とブルーナの2人が研究し、完成間近に迫っているというモースの毒を解毒する薬がどこで作られている事をここで聞き出させて貰うよ。」

サラマンダー所長「ウッ・・・ウゥゥゥ・・・・」タラタラァァ〜‥(気まずい感じになっている)


ジャキィィン‥(カイニスの槍がサラマンダー所長の首元に近づいていき‥)

サラマンダー所長「ヒィッ!?」ビクビクッ!

カイニス「知っているのならさっさと吐きやがれ!!てぇめえとブルーナの2人で作っているのなら、そのモース毒の特効薬の作り方さえも知っているはずだよなぁ〜?」

カイニス「それにその薬で本当にモースの毒を解毒が出来る保証がある事も、その特効薬の完成品がある場所も知っているはずだよなぁ〜?」

サラマンダー所長「・・・・・・・・・」黙り込む

カイニス「さっさと言いやがれ!出ないとその首を切り落としてでも薬の事を聞き出すまでだからな!!」

ゼロワン「ちょっ、ちょっと待てって!?首を切り落としてでもって、そんなことをしたら聞き出す前にその妖精が死んでしまうって!?」

カイニス「うるせぇな!少し黙っていろ!」怒鳴る


サラマンダー所長「・・・・・・・・・」ググググゥゥ〜〜・・・(握り拳を解いていく)
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/03(火) 23:02:10.15 ID:HRdbHhcz0
サラマンダー所長「・・・フッ、フフフフフフ、アハハハハハハァァ〜〜!!」急に笑い出す

カイニス「!。なに自分勝手に笑ってやがるだ。何が可笑しくて笑ってやがるんだ!!」

サラマンダー所長「アハハハハ‥‥確かに可笑しいですよね?私が作った兵器たちを壊され、私の炎も無力化されて、私が元・人間だったこともバラされてね・・・」

サラマンダー所長「挙げ句の果てにモース毒の特効薬の存在を聞き出すために私を生け捕りにしようとするなんて、あなたたちは私たちの事を本当に何も知らないというのね?」

ゼロワン「何も知らないって・・・アンタいったい何を言って・・・」


ガシッ、シュタッ!(カイニスの槍を掴み、そのまま跳ね上がって立ち上がるサラマンダー所長)

カイニス「なっ!?テメェ〜〜!」

サラマンダー所長「逃げるつもりはないわよ。私はもうあなたたちからはもう逃げられないことは確定していますからね‥。」


サラマンダー所長「――知らないというのなら教えてあげるわよ。確かに私は、このブリテンで生まれた妖精なんかじゃない・・・この妖精國がある世界の外側から漂流してきた存在‥」

サラマンダー所長(忌村静子)「今から3年前の『歪みの岬』にて、外の世界からの取り替え(チェンジリング)で流れ着いてきた、元・超高校級の薬剤師の人間であった、『忌村静子』。」

サラマンダー所長(忌村静子)「そんな私はどのような死因であれ、人間だった私はいちど死に、この妖精國ブリテンに生まれた夢の氏族の妖精として転生し、私はあの世界から解放された。」

サラマンダー所長(忌村静子)「ホント辛かったわよ‥私がいた世界は、希望とか絶望とかがどこかの流行病のように渦巻いていき、それらが人から人へと渦巻いていって‥」

サラマンダー所長(忌村静子)「絶望の為に人を簡単に殺したり、絶望のために戦争したり、絶望のために多くの人々を苦しめていった・・・」

サラマンダー所長(忌村静子)「そんな絶望に満ちた世界を救うために私は必死に頑張ったわ。世界を絶望から救いだすためだけに、多くの犠牲を払ってでも戦ったわよ・・・」

サラマンダー所長(忌村静子)「でもダメだった‥私の懸命な薬剤の処置や医学術等や私の薬剤師の才能を持ってしても、あのどうしようもなく絶望に染まりきった世界を救う事など出来やしなかった‥」

サラマンダー所長(忌村静子)「信じていた私の仲間は、裏切り者の粛正の為に殺し合いをしていき、私の目の前で多くの仲間が殺された。誰かを救い、誰かの役に立ちたい私の想いをあの者たちは平気でドブに捨てるようにね?」

サラマンダー所長(忌村静子)「そんな絶望に染まりきっていた世界にいた私をこの妖精國ブリテンは救ってくれた・・・希望と絶望の渦に呑まれていた私をこの世界は受け入れてくれた!」

サラマンダー所長(忌村静子)「この世界に流れ着き、このブリテンの妖精として生まれ変わった私はもう、あの世界の人間だった頃の希望と絶望から解放されたの!」

サラマンダー所長(忌村静子)「あの世界の人間じゃなくなった以上、私は私の自由や妖精としての『目的』の達成の為なら、何をしても私の自由‥私のやりたいようにやれればそれで良いのよ!」

武蔵「!。あなたのその『目的』やあなたの自由で裕福な生活の為なら、他のブリテンの妖精たちや人間たちがどうなろうと構わないって事なのね!」

武蔵「自分自身の幸福のためなら、他の者たちの幸福を蹴落とし、ブルーナと結託して色々な蒼毒兵器を作りだし、この美しいブリテンの大地をその蒼毒兵器で汚染していくなんて!」

サラマンダー所長(忌村静子)「‥あのブルーナ様の蒼毒の解毒薬を毎度ばかり新しい種類を作る為にも、多少の検体と成り得る妖精と人間たちを犠牲にする必要があるの。」

サラマンダー所長(忌村静子)「それにその犠牲を糧に新たな薬と兵器を生産するから、妖精が何翅死のうと、薬を作る私にとっては関係事なのよ。」

カイニス「!?。てぇめえ〜・・・妖精が何匹死のうが、人間が何人犠牲になろうが、てぇめえが作りたいその薬と兵器が出来るならそれで良いって言うのか!」

カイニス「そうやってソールズベリー等のブリテン中の連中の全財産を根こそぎ奪い尽くし、てぇめえらを支援する輩からの支援金をあるだけつぎ込んでいって、」

カイニス「ブルーナのヤロウと一緒にモースの毒の解毒とその特効薬を作っていたと言うのか?アァ〜!?」キリキリィィ〜!(キレ気味で言う)

サラマンダー所長「モース毒の解毒と特効薬・・・?アハハハハ、あなたたちはいったいなにを勘違いしているのかしら?」


サラマンダー所長「モース毒の解毒の方法なんか存在しない。モース毒の解毒の特効薬なんか、このブリテンには存在すらないのよ!」

カイニス「!?。なんだと・・・?」驚愕している

村正たち「!?」驚愕している

オベロン「・・・・・・・・・」黙っている
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/04(水) 21:54:53.31 ID:h8bkpSBs0
オベロン(ヴォーティガーン)「(フッ、思った通りだ。ブルーナやサラマンダーの野郎にモースの呪いを薬で解こうなんて、ブリテンの大地がひっくり返るぐらいにあり得ない話だ。)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(モース毒はモース特有の身体から発生する呪い。妖精がその毒に汚染されれば、たちまちにその妖精は“無意味化”し、やがて同じモースに変貌する。)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(それにモース毒は妖精に降りかかる呪いであり、魔術的な手段で他の誰かに肩代わりして移し替えて解除する事が出来るのだが‥)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(サラマンダー所長の医科学による処方薬とやらで呪いを打ち消そうとするなんて、それこそ天地がひっくり返るぐらいに無理な話だからな。)」

オベロン(ヴォーティガーン)「(全く‥ブルーナの奴め、モースの呪いを薬で治そうとすることが出来ないからって、このような詐欺をしていたなんてね?俺もかなり驚いたさ‥)」


ワーーワーーワーーワーーワーーー!!(外の叫び声が微かに聞こえてくる)

オベロン(ヴォーティガーン)「(‥さてと、あちら側の仕掛けがうまくいったみたいだし、こっちも最後の仕上げといたしますか‥。)」

ゴソゴソゴソ・・・カチッ。(隠し持っているマイクのスイッチをつけるオベロン)


ゼロワン「おい、モース毒の解毒と特効薬が存在しないというのはどういう事なんだ!?まさかそのモース毒の特効薬はまだ未完成だと・・・」

サラマンダー所長「未完成・・‥あなたたちにとっては、私が作ろうとしていたモース毒の特効薬がまだ実用化に至っていないと思っているが、実際はそれ以下よ!」

サラマンダー所長「モース毒を解毒する特効薬なんて、ハナから作っていないわよ最初から!」

サラマンダー所長「モース毒の解毒なんて、元・超高校級の薬剤師だった私でさえ、無茶ぶりな話だというのに!!」


サラマンダー所長「そもそもモースというのは科学で解決するような『毒』物なのではなく『呪い』の一種であり、」

サラマンダー所長「ブルーナはそのオカルトでしかない呪いを私の薬剤師としての科学力と知識で解毒薬を作れって、あんなの科学で証明するなんて・・・」

サラマンダー所長「そんなの大海原の海を1人ですべて飲み干す程のあり得ない事で、そんな空想100%事を出来るわけが無いじゃない!!」

サラマンダー所長「まさにこの世界の神秘に科学が完全に敗北したという証明がなされたって事だからね!!」

千子村正「そりゃそうさ。この妖精國ブリテンには機械類などのモノを使えなくしたり、妖精領域特有のルールが数多くあり、モースや『厄災』等などがうじゃうじゃと存在すると、」

千子村正「お前さんや儂らのような外から来た者たちの常識が通用しないのが山ほどあるし、ゼロワンたちに至ってはアドニスの力を借りなければ、彼らの特有の武装が正常に動かねぇぐらいだからな。」

千子村正「というか別世界とはいえ、妖精國の呪い相手に現代科学に挑もうとすること自体、お株違いにも程があるぞこれは!」

トリスタン「ええ・・・しかもモースの呪いを解く術もないというのに、恰もブルーナとあなたは、モース毒を自身らが作ろうとする薬で解く事が出来ると偽り、」

トリスタン「支援金や投資金の目的でブリテンの妖精たち全てに対して、このような『詐欺』を働いていたと言う事自体、許されがたいことです!」

サラマンダー所長「ヌググ・・・。私だって‥このような事がバレたら、モルガン陛下やアグラヴェイン様に殺される事は間違いないと、ブルーナに警告はしましたよ!」


サラマンダー所長「モースを殺せるようになった改良式の蒼毒の隠蔽や『蒼毒の毒袋』を捕らえたソールズベリーの住民たちに仕込ませる等も、私は止めようとしたわよ!」

サラマンダー所長「でもブルーナは私の警告さえも無視して、ブルーナのやりたいことばかりを優先して実行させて来たといっても他はないわよ!」

サラマンダー所長「モース毒の件もそうよ!私の力を持ってしても、モース毒の呪いを解除できないと確定した途端に、ブルーナは何と言ったと思う?」

サラマンダー所長「“出来ないならそれを利用すれば良い。どうにか特効薬のことはごまかして、モルポンドだけでも貰っておきましょう。”」

サラマンダー所長「“特効薬があると言っちゃった以上、その事を取り消す事も、出来ない事がバレることも許されない‥チクる事も告発する事も許されないわ!”」

サラマンダー所長「ブルーナ様はそう言って、この事に対して私に釘を刺し、恰もモース毒の特効薬がまだ研究途中であると、その嘘を貫き通すことを決定したのよ!」

武蔵「嘘を貫き通すって・・・つまりモース毒の特効薬を求めて援助した妖精たちは、ブルーナとあなたの嘘に振り回されたって事なの!?」

オベロン(ヴォーティガーン)「(‥頃合いだな。そろそろみんなと合流した方が良さそうだね。)」チラチラッ‥(周りの様子を観察して‥)


サッサッサッサッ・・・(そっとディエンドの元へ近づくオベロン)
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/04(水) 23:44:18.40 ID:h8bkpSBs0
ヒュンヒュンヒュンッ、クネクネクネ・・・(ディエンドの何かを伝えようとジェスチャーをするオベロン)


ディエンド「???」オベロンの動きを見てて‥

オベロン(ジェスチャーの動作)「(このままサラマンダー所長を連れて、アルトたちと合流したい。君の力を貸してくれ。)」そう表現するようにジェスチャーする

ディエンド「!。(成る程、そういう事か。)」理解する


サラマンダー所長「蒼毒兵器や蒼毒の解毒薬を高値で売りつけ、ソールズベリーや風の氏族の妖精たちからの徴収、モース毒の特効薬の生成の詐欺による援助金や投資金の入手‥」

サラマンダー所長「そうやって得た金はブルーナが色んな場所で自身が遊んで楽しむためだけに使われ、それ以外の事には使っていないわ。」

サラマンダー所長「ノリッジやグロスターで新しい高値の青い服の買い物をしたり、マンチェスターでおかしな本を買ったりしたり、ネオ・ニュー・ダーリントンで豪遊したりと、」

サラマンダー所長「ブルーナはブルーナで自身の権力と蒼毒の力に酔いしれて、ブルーナの自由気ままに氏族長の生活をしてきたって事なのよ!」


ディエンド「―――――!」シュッ!(手をかざす)

ギュィィ〜〜〜ィィィ〜ン!(光のオーロラカーテンが後ろからサラマンダー所長とディエンドたちを包み込む)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:処刑会場 中央



ギュィィ〜〜〜ィィィ〜ン!(オーロラカーテンからサラマンダー所長とディエンドたちが現れる)


【!?】
【(オーロラから村正たちが出てきた!?)】←

アルト「!?。(あれはテレビで見た『仮面ライダーディケイド』でよく出てきたオーロラカーテンじゃないか!なんでこの世界でもアレが・・・)」

アルト「(いや‥海東大樹がこのブリテン異聞世界に来た事も考えると、おそらく海東大樹がコレを使ってこの世界にお宝を探しに来たと確信が付くな。)」

アルト「(村正たちも出てきたと言うことは、あのサラマンダー所長の声を彼らが流していたと推測が付くな‥。)」

アルト「(にしてもあのオーロラカーテン・・・俺がこの世界に来た時に見た光のオーロラと同じのようなのだが、まさか・・・・)」


サラマンダー所長「アハハハハ!この事実をブリテン中の妖精たちに知られないにどれ程の隠蔽工作をしたと言っても過言はないわよ。」

サラマンダー所長「もっとも、あのブリテン中の妖精たちなんて、私たちの嘘1つでもこうも簡単に騙すことが出来て・・・・・・!?」我に返る

ブルーナ「・・・・・・・・・・」顔がとても青ざめている

サラマンダー所長「・・・・ブ・・・ブルーナ・・・さま・・・?」ガタガタガタ・・・(気まずい表情を見せる)

ブルーナ「・・・・・・‥‥」指を前にさす

サラマンダー所長「!?」クルッ・・・(観客席の方に振り返る)


アルトリアたち「・・・・・・・」ジィィ〜‥‥(ブルーナとサラマンダー所長を睨んでいる)

村正たち「・・・・・・‥」ジィィ〜‥‥(ブルーナとサラマンダー所長を睨んでいる)

ブルーナの衛兵たち「・・・・・・・・・」ジィィ〜‥‥(ブルーナとサラマンダー所長を睨んでいる)

観客席の妖精たち「・・・・・・・・・‥」ジィィ〜‥‥(ブルーナとサラマンダー所長を睨んでいる)



カイニスたちの力や脅迫によって、サラマンダー所長は追い詰められ、もう後がない事をサラマンダー所長(忌村静子)はそう悟り、

自身が元・人間だった事と共に自身による“モース毒の解毒薬の開発”が虚言である事・それらをネタに詐欺を働き、稼いだ金でブルーナたちが裕福に遊んでいた事・それら全てを隠蔽してきた事など‥

それらを全て村正たちの前に暴露し、そして気づいたときには突如として処刑会場で突流れてきたそれらの声明を聞き、

ブルーナとサラマンダー所長の事をとても冷たい目で見る処刑会場内の全ての者たちの姿がそこにあったのであった。
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/06(金) 21:20:28.14 ID:WIOI1rWo0
サラマンダー所長「こ・・・・これはその・・・・えっとぉぉ・・・」タラタラタラァァ〜‥(完全に気まずい感じになっている)

ブルーナ「―――サラマンダァァァァ〜〜〜!!」キリキリキリィィ〜〜〜!!(完全に激怒している)

サラマンダー所長「いぃぃぃ〜〜!?」ビクビクッ!(顔が青ざめている)


ブゥゥーーーブゥゥーーーブゥゥーーーブゥゥーーーー!!(処刑会場にいるブルーナとサラマンダー所長2人に批難を浴びせる観客席の妖精たち)


観客席の妖精たち「ブルーナめぇ、俺たちから色んな事を徴収しておいて、俺たちのことさえも騙していたのか!!」ワーーワーーワーー!!(罵声を浴びせていく)

観客席の妖精たち「このクソサラマンダーめ!モース毒を解毒する事が出来ると嘘をつきやがって!」ワーーワーーワーー!!(罵声を浴びせていく)

観客席の妖精たち「モース毒を解毒する薬の存在が嘘なら、『予言の子』が『厄災』に変わった事も邪教の教えも、全てがブルーナたちのでっち上げだったというのか!!」ワーーワーーワーー!!(罵声を浴びせていく)

観客席の妖精たち「『予言の子』が言ってたことは正しかった!『予言の子』は『邪教徒の厄災』なんかじゃない、ブルーナとサラマンダーの2人こそが『厄災』だったんだぁ!!」ワーーワーーワーー!!(罵声を浴びせていく)


ポイポイポイッ!ヒュンヒュンヒュンッ!(ゴミなどの色んな物がブルーナとサラマンダー所長にめがけて投げ捨てられていく)



【こ、これはなんというか・・・】
【あまりにもしっくり来ない逆転というか・・・】←

メリュジーヌ「いいえ、これで良いわ。モース毒の特効薬が虚言の産物でそれらをちらつかせてみんなを騙し、だまし取ったお金でブルーナたちは遊び放題の限りをしていたんだ。」

メリュジーヌ「要はブルーナとサラマンダー所長の2人が妖精たちを騙した事がバレて、このような形で2人への罵倒が一気に返ってきたと言っても良いさ。」

アルト「ああ。いわゆるブルーナとサラマンダー所長の自業自得と言ったモノか。3年間もソールズベリーの住民たちを“毒と縛り”で苦しめ、虚偽でブリテン中の妖精たちを騙していたからね。」

アルト「これでここにいる妖精たちは誰もブルーナの事を信用するに値しなくなった。みんな、俺とアルトリアたちの行動と話が真の正義に値すると、確信がついたからね。」

アルトリア「・・・え、えぇそうですね・・・。ほんと、妖精たちと言ったら、ざっとこんな感じだったって事だよね‥。」はぁ‥(ため息をつく)

アルト「・・・アルトリア・・・。」ため息をつくアルトリアを見て‥



タタタタタタッ、ガシッ!!(サラマンダー所長の胸ぐらを怒りのままに掴むブルーナ)

ブルーナ「サラマンダー、アンタいったいなんてことをしたというのよ!!あんな大声で私たちが隠していた事を大胆不敵に言いやがって!!」

ブルーナ「それになんでアンタがまだソールズベリーから脱出とかせずに、私の許可も無しに人質の体内に設置している『蒼毒の毒袋』の破裂の促進剤を投与したというのよ!?」

サラマンダー所長「し、知らないわよ!?私だってすぐにソールズベリーから逃げだそうとしてたのに、いつの間にか潜入していた村正たちのせいで工場から出られなくなっていたし‥」

サラマンダー所長「それにあれだけの解毒薬を持って行くのに、半日程度で外に持って行くなんて、あまりにも時間がかかる作業だったというか‥」

サラマンダー所長「というか私、人質に蒼毒促進剤を投与した覚えがないし、私の声が外に流れていたことなど・・・」

ブルーナ「うるさいわね!アンタのせいで私の作戦と私の氏族長としての権力、私が積み上げてきた何もかもが‥アンタのせいで全てが台無しよ!」

ブルーナ「アンタはただ黙ってアンタの薬剤師の才能でモース毒の解毒さえ出来ていれば、こんな事など起こる筈がなかったというのに!!」ガチギレ!

サラマンダー所長「!?」プルプルプルゥゥ〜〜!(腕が震え上がる)


ガシッ、バシッ!(胸ぐらを掴むブルーナの両腕を払い除けるサラマンダー所長)

サラマンダー所長「全部私のせいだと言うのですか!ブルーナ様だって、私にあんな霊的なモノを薬で解決させようなんて、完璧に無理な事だってあれだけ言ったのに!」

サラマンダー所長「私の薬を作る才能で呪いを解毒する事なんて、そんなのやる以前に無理な話だった事だし、それでもやれと言ったのはブルーナ様だったでしょ!」

サラマンダー所長「そして薬で呪いが消せない事が確信した途端にその事実を隠蔽し、虚言の解毒薬を餌にノリッジなどからの援助をだまし取り続けているなんて・・」

サラマンダー所長「あなた、私の薬剤師の才能と科学力を何かの魔術や魔法だと勘違いするのも、ホント馬鹿らしいぐらいな妖精よ、あなたは!!」ガチギレ!

ブルーナ「な、なによアンタァァ〜〜!!」ガチギレ!
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/07(土) 00:09:13.52 ID:EIqbdile0
サラマンダー所長「(あぁ〜〜まただわ!ブルーナは私の事なんて、自身の毒の解毒薬と兵器を作れる薬剤師の才能を持った妖精だと見ていなかった!)」

サラマンダー所長「(私が人間だった頃、私を利用するだけ利用して捨てた『安藤流流歌』と同じように・・・ブルーナは私たちが隠蔽していた事がバレた途端にその責任を私に押しつけて、)」

サラマンダー所長「(恰も自分がしてきた事を全て私のせいにして、自分はなにもやっていないと言い張るつもりなのね!もう絶対に許せないわ!!)」

サラマンダー所長「(身体の方はあと少しで両腕の湿気が乾く・・・そうなれば真っ先にブルーナの事をこの手で焼き払ってやるわよ!)」

サラマンダー所長「(もしブルーナの奴が私に向けて蒼毒を使ったところで、私が予備に持ってる最新の解毒薬でその蒼毒さえも中和させてやるのだから!)」

ガチャッ‥・、メラメラァァ〜・・・(裏で左手に最新式の蒼毒の解毒薬を持ち、右手に炎をため込むサラマンダー所長)


ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜」キリキリィィ〜!(ムカムカが収まらない)

アルト「観念するんだな、ブルーナ。もうこのソールズベリーにアンタに味方する者はもういない・・・アンタの部下も、アンタの兵も‥」

アルト「俺たちはこのままアンタを殺すつもりはない。大人しく投降してくれれば、もうここで無駄な血を流さずに済ませるからなぁ。」

メリュジーヌ「ええ。私たちはあくまでキミの権力で捕まった住民たちと調ちゃん、それとマイクを助けだし、『予言の子』と『境界なき勇士団』にかけられた疑いを晴らしに来たと言ってもいい。」

メリュジーヌ「でもキミは私たちに対して人質を取り、そして私たちの目の前で人質を毒殺し、調やマイクさえも死に追いやろうとしていた。」

メリュジーヌ「キミはキミが持つ蒼毒の異端の亜鈴と風の氏族長としての権力や地位で、ソールズベリーや他の風の氏族の妖精たちから、風や自由と幸福と財産を全て奪い尽くし、」

メリュジーヌ「高値の解毒薬や出来もしない薬の噂でブリテン中の妖精たちからも徴収しようとしたキミの最低最悪の悪行の数々・・・・」

メリュジーヌ「そして妖精騎士アグラヴェインやモルガンを後ろ盾に私とコーラルたちから、オーロラの命を奪った君を、私たちは絶対に許しはしない!」


カチャッ!(再び仮面を付けるメリュジーヌ)

メリュジーヌ(妖精騎士ランスロット)「次は僕が・・・いや私たちが・・・キミ(ブルーナ)から全てを奪う番だ!」ジャキンッ、キラァァン!(アロンダイトの刃が光り輝く)


ブルーナ「〜〜〜!!うう、うるさい!!私はまだ負けていない!まだ私には蒼毒の異端の亜鈴がある‥アンタたちなんか私の蒼毒で・・・」

アルト「ああそうかい・・・ならこの場でやって見るんだな?アンタが蒼毒を放とうとしても、俺たちはアンタから逃げるつもりはないからな!」キィィン!(手を光らせ、ヒール(改悪)を放つ準備を整える)

バーゲストたち「―――――!!」ジャキジャキッ!(それぞれの武器を構えていく)

ブルーナ「グゥゥゥ・・・‥」タジタジになっている



ブゥゥーーーブゥゥーーーブゥゥーーー!!ポイポイポイッ!(処刑会場にいるブルーナに批難を浴びせ、ゴミなどを投げてくる観客席の妖精たち)

ヒュンッ、パツンッ!(ブルーナの頭に紙コップが投げ捨てられる)


ブルーナ「―――!!さっきからギャーギャーうるさいわよアンタたちは!!さっきまで散々私の事を指示してきたというのに、風向きが変わった途端に私を罵倒してくるなんて!!」

観客席の妖精たち「うるさいのはてぇめえの方だ、このペテン師め!さんざん俺たちに高い金で解毒薬を買わされた他に、モース毒の特効薬があると嘘を付きやがって!!」ワーーワーーワーー!(罵声を浴びせていく)


観客席の妖精たち「アンタのせいで自由を奪われ、高い金で解毒薬を買わされて、さんざん条例とか法律とかで財産を絞り尽くしやがって!」ワーーワーーワーー!(罵声を浴びせていく)

観客席の妖精たち「もうアンタの指示なんか聞くもんか!このまま『予言の子』と『境界なき勇士団』たちにボコられてしまえ!!」ワーーワーーワーー!(罵声を浴びせていく)


ブゥゥーーーブゥゥーーーブゥゥーーー!!(ブルーナにさらに批難と罵声を浴びせていく観客席の妖精たち)
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/07(土) 09:41:20.22 ID:EIqbdile0
――――――――――――――――――
ブルーナの中で溢れてくる憎しみの象徴


オーロラ(回想)「『与えられた仕事を熱心にやり遂げる』・・それがあなたの『目的』なのでしょ?ブルーナ。」ニッコリ!(笑顔を見せる)

コーラル(回想)「ブルーナさん、これに懲りたのであれば、オーロラ様のありがたいご慈悲に感謝し、もう二度とこのような事をしないように誓えますね?」

アルトリア(回想)「『厄災』と疑われる貴方が、私たちを『厄災』呼ばわりする事自体が、あなたが妖精たちをあなた自身のデマで惑わしているに他ならないわよ!」

アルト(回想)「つまり言うと・・お前たち『イレギュラーズ』が妖精たちを痛めつけた分、俺たちを含む『予言の子』はその分の超える数の妖精たちと人間たちを多く救っていると言う事なんだよ。」

メリュジーヌ(回想)「次は僕が・・・いや私たちが・・・キミ(ブルーナ)から全てを奪う番だ!」


ブルーナ「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!」
――――――――――――――――――
ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!ドクンッ!(ブルーナの中の蒼毒の流れが速くなっていく)


ブゥゥーーーブゥゥーーーブゥゥーーー!!(観客席の妖精たちの罵声が激しくなる)

ブルーナ「うるさい黙れ・・・‥」ドクドクドクドク・・・


ドクドクドクドクドク!!(ブルーナの体内の蒼毒の生成が速くなっていく)

ブルーナ「ダマレ・・・ダマレ・・・ダマレ・・・・だまれ・・・‥!!」

ドクドクドクドクドク!!ドクドクドクドクドク(毒毒毒毒毒毒)!!ドクンッ!



キィィィン、ドクドクドクッ、キラァァァン!(ブルーナの眼と全身が青く光り輝く)

ブルーナ「黙れえぇぇぇぇぇ〜〜〜〜〜!!」キィィン、ドクドクドクゥゥ〜〜!!(ブルーナ自身の魔力が高まり‥)


ドバァァァ〜〜〜!ギュゥゥゥゥ〜〜〜!!!(ブルーナの中から巨大なゲル状の蒼毒の触手が4つ吹き出していく)

ギュゥゥゥ〜〜〜ドバシャァァァ〜〜ン!!(巨大な蒼毒の触手が処刑会場の観客席に襲いかかる!)



観客席の妖精たち1「う、うわぁぁぁ〜〜〜!?」バシャァァ〜〜!!(蒼毒の触手に呑み込まれる)

観客席の妖精たち2「ぎゃぁぁぁぁ〜〜〜!?」バシャァァ〜〜!!(蒼毒の触手に呑み込まれる)


バシャァァ〜〜!!(飛び散った蒼毒の液体が飛んでくる)

アドニス「――!?。コーラルお姉ちゃん!!」ガバッ!(コーラルの事を庇う)

コーラル「キャァァッ!?」ガバッ!(アドニスに押し倒される)


バシャンッ、シュゥゥ〜〜!!(蒼毒の液体がアドニスの背中の武装と右腕に付着し、そこから溶解していく)

アドニス「グゥゥッ、アァァァァ〜〜〜!?」ドクドクゥゥ〜!(蒼毒に背中と右腕の皮膚が溶解していく)

コーラル「アドニスさん!?」


ワァァァーーーーー!!キャァァァァーーーーー!?(ブルーナへの罵声が悲鳴へと変わっていく)
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/08(日) 09:36:21.30 ID:/r+IPJo60
アルトリア「な、なにこれ・・・!?ブルーナの蒼毒が凄い量で出てきたんですけど〜!?」ビクビクビクッ!!(震え上がっている)

スズカ「!?。ブルーナの魔力が急激に増大・・・及びブルーナの蒼毒の量が凄い量で放出しているわ!?」ピピピッ!(サーチで調べている)

ダ・ヴィンチちゃん「なんだって!?まさかブルーナが自身の蒼毒の力をここまで引き出すなんて‥さっきまでは少しも急激な魔力増大を感じていなかったのに・・・」

千子村正「おいおい冗談だろ!?ブルーナの奴、観客席の野郎の罵声に怒り狂っただけで、あれほどの蒼毒の巨大触手を出せるほどの魔力を出せるなんて‥」

アルト「ああ‥生まれた時から完成されている妖精である以上、悪妖精でもならない限り、魔力の増減は妖精それぞれに限られていると、バーゲストたちから聞いてはいたのだが・・・」

アルト「見たところブルーナは悪妖精にもモースにもなる前兆がなく、ただブルーナの身体から大量の蒼毒が出て・・・!」

アルト「いや待て‥ブルーナが黙れ!と叫ぶ瞬間、ブルーナの身体と眼が一瞬アドニスとセツノと同じような光り輝きをしていた・・・」

バーゲスト「なに!ブルーナにも『覚醒』したアドニスとセツノと同じような覚醒の発現の瞬間があったとしたら、まさか!?」

アルト「ああ・・・俺も信じたくはなかったが・・・。アドニスやセツノの力が何らかのきっかけで『覚醒』し、デメリットはあるが、宝具並の力を出せるようになると同じように・・・」

アルト「『異端の亜鈴』もまた・・・何かのきっかけで『覚醒』し、その力が進化すると言うのか‥!?」驚愕している


ドクドクドクゥゥ〜〜・・・(ブルーナから多量の蒼毒が出続けている)

ブルーナ「フゥ〜・・・フゥ〜‥フゥゥ〜・・・‥!?」ビクッ!(我に返る)

ブルーナ「(な‥なによこれ・・・これは私の『蒼毒の異端の亜鈴』でやったことなの?今までは蒼毒を放水やガス状に出すのが精一杯だったというのに・・・)」

クイクイッ・・・ギュゥゥギュゥゥ〜ン・・・(ブルーナの手の動きと共に蒼毒の触手が動いていく)

ブルーナ「(!?。あの巨大な蒼毒の物体を制御できる・・・やっぱりアレは私が蒼毒の異端の亜鈴で生み出したモノだというの・・・)」

ブルーナ「(私のさっきの怒りがトリガーとなって、私の蒼毒の力が強化されたというの?――だとしたら私は‥私もまた、メリュジーヌや彼女の子供たちと同じように、力が『覚醒』したというの!?)」

ブルーナ「(アハッ、アハハハハハ!!やっぱり私の決断は間違ってなかった‥あの時、國家試験で選んだあの青い砂が入った器を飲んだあの時から、私の運命は既に決定してたんだ!)」

ブルーナ「(私はもう、この妖精國ブリテンの妖精たちとは違う存在となった!もう誰も私を蔑ます事など出来ない・・・上級妖精の地位も、氏族長としての権力なんか、もうどうでも良い!)」

ブルーナ「(誰が私を裏切ろうと、誰が私に蔑もうとしても、この私の蒼毒で私への”罵声”はそれを言った自身の“悲鳴”へと変わる!)」

ブルーナ「(最後に信じられるのはこの私!そしてアグラヴェイン様から授けられたこの蒼毒の異端の亜鈴は・・・私の妖精としても真の力なのだから!!)」


サラマンダー所長「(アァ‥アァァァ〜〜!?な、なんなのこれ・・・こ、これが・・・ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴の力だというの!?)」ガタガタガタ・・・(震え上がる)

サラマンダー所長「(確かにブルーナは『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』の妖精だと聞くけど・・・こんな・・・この猛毒の塊・・・もはや異端を通り越して、危険すぎる猛毒の妖精よ・・・)」

サラマンダー所長「(こんな猛毒の妖精はもう、このブリテンの地に存在しちゃいけない・・・こんな‥‥私たちを毒殺するようなヤツは、私がすぐに焼却しないと!?)」


メラメラァァァ〜〜、ジュボォォォォ〜〜〜!!(右手に溜めていた炎を一気にブルーナにぶつけるサラマンダー所長)

ブルーナ「!」ヒュンッ、ブシャァァン!(蒼毒の液体の壁で防御する)

ブルーナ「なに?今度は私の事をその炎で焼こうとするなんて・・・アンタもアイツらと同じ様になりたいようね、サラマンダー所長。」

サラマンダー所長「うう、うるさい!!あなたはもうこのブリテンに存在してはいけない・・・あなたのような猛毒の塊がブリテンにいたら・・・」

ブルーナ「黙りなさい!」ブシュゥゥ〜〜ギュゥゥ〜〜!!(蒼毒の壁から多量の蒼毒の液体が放たれる)

サラマンダー所長「!!?」シュッ、チクッ!カチッ!(直ぐさまに左手の蒼毒の解毒薬を投与するも・・・)


ギュゥゥ〜〜ドバァァァ〜〜〜ン!!(多量の蒼毒の液体がサラマンダー所長を呑み込んでいく)
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/09(月) 00:00:41.07 ID:fqGN85TD0
ドロドロドロォォ〜‥ガシュゥゥ〜〜・・・(蒼毒の液体まみれになるサラマンダー所長)


サラマンダー所長「あぁぁぁ・・・あぁぁぁぁぁ〜〜〜!?」ガシュゥゥ〜、ドクドクドクゥ〜!(蒼毒に苦しんでいる)

サラマンダー所長「な‥なんで・・・・私の・・・蒼毒の解毒薬は完璧に調合・・・しているはずなのに・・・‥」ドクドクドクゥゥ〜〜!

サラマンダー所長(忌村静子)「そ‥蒼毒の量が多すぎて・・・解毒が間に合わな・・・‥ゴファッ!?」バシュンッ!(口から蒼毒と青くなった血を吐く)


ドサッ、ベチャァァン!(青くなった血を吐き、そのまま倒れていくサラマンダー所長(忌村静子))



【(そんな・・・サラマンダー所長が一撃で・・・)】
【なんてことだ・・・・。】←

スズカ「・・・さっきサラマンダー所長が持ってた‥蒼毒の解毒薬を自身に投与していたのは私も眼とサーチで見ていたわ‥。けど‥」

スズカ「あのブルーナが放った多量の蒼毒がサラマンダー所長が持ってた解毒薬の効力も投与した量よりも多すぎて、解毒が間に合わなかったんだわ‥。」

アルト「ああ‥あの様子じゃ、例え俺のヒールやスズカのヒーリングを受けたとしても、もう助からない・・・。ブルーナめぇ、まさかここまで蒼毒の力が増していくなんて・・・」


ブルーナ「そうよ三澤亮太・・・。アンタとその家族、そしてアンタの仲間たちと『予言の子』を含む仲間たちのおかげで、私の氏族長としての権力も地位名誉はズタズタに壊された・・・」

ブルーナ「でも、この私をここまで屈辱的に怒らせたことで、私の蒼毒の異端の亜鈴はこのように強化され、魔力だって、私の中でドンドンと溢れてくるようにわき上がるわ〜!」

アルト「クゥゥゥ・・・」グググゥゥ〜!(拳を握りしめる)

ブルーナ「私をここまで追い詰めてくれてありがとう三澤亮太!私の氏族長としての幸福と引き替えに私の強くしてくれたお礼として、アンタたちには目に物を見せてやるわ!!」

ブルーナ「アハハハハハハ、アァ〜ッハハハハハハハハハハ!!」ドクドクドクゥゥ〜〜!(巨大な蒼毒の柱に入っていく)


ドクドクゥゥ〜〜!ギュ〜ンギュゥゥゥゥゥ〜〜〜ン!!(チューブ状に形成された蒼毒の中を潜水しながら移動するブルーナ)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
処刑会場で聞こえたサラマンダー所長のよる“モース毒の解毒薬の開発”の否定を含む、自身らが集めた資金源の使い道の暴露話により、観客席にいた妖精たちはブルーナとサラマンダー所長に対して罵声と批難を浴びせていき、

サラマンダー所長にはブルーナに対して怒りと憎しみの言葉を言い、アルトたちには自身への皮肉と言われ、精神的にも立場的にも追い詰められたブルーナであったが・・・


ブルーナのその怒りと憎しみがトリガーとなり、ブルーナの蒼毒の異端の亜鈴が『覚醒』したかのように強化・進化が施されてしまい、

ブルーナはその強化された蒼毒で観客席にいた妖精たちやサラマンダー所長に向けて放ち、観客席にいた妖精たちはブルーナに向けて浴びせていた罵声が自身らの断末魔と悲鳴へと声を上げていき‥

サラマンダー所長が投与した蒼毒の解毒薬の量と効力以上の蒼毒の量と効力により、サラマンダー所長はなすすべなく毒殺されてしまい・・・

自身の力の強化と進化に上機嫌となったブルーナは、アルトたちによってブルーナの力が『覚醒』した事に、アルトに皮肉を返すように言い、

ブルーナは自身の蒼毒の力でチューブ状に形成された蒼毒の潜水しながら、ブルーナはソールズベリーの鐘撞き堂へと向かっていったのであった‥。

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――
夢の氏族の妖精 サラマンダー所長(真名:忌村静子):『ダンガンロンパ』の世界出身の元・超高校級の薬剤師および元・人間。


ブルーナの命令でネオ・ニュー・ダーリントンへの避難を強いられ、多くの蒼毒に関わる積み荷と共に渋々と避難の準備をしていく中で村正たちと鉢合わせとなり、

避難が出来ない事を良い事に自身の居場所でもある製毒工場の守る為に村正たちと交戦するも、その村正たちの返り討ちにあってしまい・・

オベロンにモース毒の解毒の方法と特効薬の事を聞かれるも、呪いであるモース毒にそれらを解毒する方法や特効薬がない事とそれを餌に詐欺を働いたことを暴露し、

オベロンが仕掛けたマイクを通し、処刑会場に彼女の声がそのまま流れてしまい、最後のトドメとしてブルーナと共に処刑会場にて、観客席の妖精たちに晒し者にされてしまう。

そしてブルーナが自身の今までの悪事を彼女に押しつける事に激怒した彼女は、ブルーナを自身の力で殺そうとしようとするが、そのブルーナの『覚醒』した蒼毒の力によって彼女は返り討ちに遭い、

『覚醒』したブルーナの蒼毒の前に彼女が作った蒼毒の解毒薬が効力的にも量的にも上回り、そのまま彼女はその蒼毒によって、彼女はその命を落とすのであった‥。


サラマンダー所長(忌村静子) 毒殺(ブルーナの蒼毒による毒の回りにより)
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/09(月) 22:39:58.61 ID:fqGN85TD0
第37節:判決、死刑!〜ブルーナとの決戦〜
―――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:鐘撞き堂近くの上空



ギュゥゥゥ〜〜〜ン!(チューブ状の蒼毒を泳いでいくブルーナ)

ドォーン、ドォーン、ドォォォーーーン!!パンパァ〜ン!キラァァ〜〜ン!(ソールズベリー上空に蒼い光の天使の花火が打ち上げられていく)


ブルーナ「!。(凄いわ!多量の蒼毒で形成する物体を操れる他に蒼毒に関する物だったら何でも操れるって事なのね!良いこと知ったわ!)」

ブルーナ「(この力なら亮太とその家族共を一気に毒殺できるし、『予言の子』であるアルトリアも殺せる・・・いや、三澤亮太やアルトリアだけじゃない‥)」

ブルーナ「(この力ならば・・・『境界なき勇士団』も、他のニセモノの『予言の子』も、『円卓軍』も、ウッドワスも・・・そしてあのモルガン陛下でさえも、私の蒼毒で毒殺することが出来るかもしれないわ!)」

ブルーナ「(モルガン陛下を毒殺さえ出来れば、私はこの妖精國ブリテンの新たな女王になれるし、もしかしたらこの力でアグラヴェイン様を・・・)」

ブルーナ「(・・・いや、今はそれを考えるよりも先にやるべき事がある。私がモルガンを倒し、ブリテンの新女王になる事を考えるのはその後よ。)」


ギュゥゥゥ〜〜〜ン!(鐘撞き堂へと急ぐブルーナ)
――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:大聖堂の屋上 鐘撞き堂



ギュゥゥゥ〜〜〜ン、スタッ!(鐘撞き堂に降り立つブルーナ)

ブルーナ「フゥゥ・・・。」バサッ、バサッ、バサッ!(身体に付着している蒼毒を払っていく)


ワァァァ〜〜!キャアァァ〜〜!?(下では観客席にいた残りのソールズベリーの住民たちが慌てふためいて、処刑会場から逃げ出している)


ブルーナ「ウフフフフ!さっきの蒼毒攻撃で無事だった妖精たちがあんなに慌てふためいて逃げ出しているわ。さっきまでは私にあんなに罵声を浴びせていたのにね?」

ブルーナ「でもまだ終わりじゃないわよ・・・あなたたちには私の秘密を知り、そして私の事をここまで怒らせたお礼を、亮太たちと共にさせて貰わなきゃならないからね?」


ドクドクドクゥゥ〜〜!(蒼毒をたくさん生成し、鐘撞き堂で何かの準備をしていくブルーナ)
――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:処刑会場内では・・・


ワァァァ〜〜!キャアァァ〜〜!?(無事だった観客席の妖精たちが処刑会場の外へと逃げ出していく)


トリスタン「妖精たちが逃げていく・・・さっきまでブルーナに批判を浴びせていた者たちが、ブルーナへの恐怖で混乱と恐慌状態へとなっています。これではまるで・・・」

【ノリッジの『厄災』と同じ・・・】←

オベロン「ああそうだね・・・どう見ても今の妖精たちの様子はノリッジの『厄災』が現れた時の同じ恐慌状態だ。あの妖精たちの様子じゃ、みんな揃って、ソールズベリーから逃げだそうとしているかもね!」

アルトリア「ええ。でもこれはこれでもうソールズベリーの妖精たちがブルーナの事を風の氏族長として、彼女を支持する事はもう二度と無いと思われます。」

アルトリア「それに、とにかく今はマイクさんと調ちゃんを安全な場所で休ませないと・・・蒼毒の回りが遅かったとはいえ、2人の体力はもうないかと・・・」

アルト「確かにそうだな。ここからのブルーナとの戦いにマイクと調は必要ないのは確かだな。ダ・ヴィンチちゃん、2人をここから安全な場所へと連れ出してくれないか?」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ、わかっているさ!2人をソールズベリーの外へと一時避難させたいから、2人を運ぶことを手伝ってくれないかレッドラ・ビットくん?」

レッドラ・ビット「勿論です!私はいつでも速く走れますから、2人を早く馬車へと乗せてください!」

立花響「はい!調ちゃん、少し身体を動かすからね‥?」調に寄り添いながら・・・

月読調「え、えぇ・・・」はぁ‥はぁ‥はぁ‥(弱々しく頷く)

マイク「う、うん・・・」フー‥フー‥フー‥(弱々しく頷く)


ガシッ、ノシィィ〜〜‥(マイクと調を馬車へと運んでいく立花響とダ・ヴィンチちゃん)
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/10(火) 00:16:00.33 ID:VwC1gDWA0
タタタタタァァーー!(アドニスを抱えたルージュたちが駆け付ける)


ルージュ「スズカお姉ちゃぁぁ〜〜ん!!」タタタタタァァーー!(アドニスを糸で抱えている)

スズカ「ルージュ!あなたたち、どうにか無事で・・・・!?」

アドニス「ハァ‥ハァ‥ハァ・・・‥」フゥー‥フゥー・フゥー・・・(息苦しくしている)

バーゲスト「アドニス!?いったいどうしたというのだ・・・。アドニスにいったい何が・・・」

イズ「――先ほどのブルーナの蒼毒の巨大物体の一部がアドニス様の背中と右腕に付着し、そこから残った微量の蒼毒が身体に浸蝕されたと思われます。」

イズ「はやくアドニス様に解毒薬と回復処置を行なわなければ、アドニス様の命はないかと・・・」

ディエンド「そうか、なら話は早い。僕がその蒼毒の解毒薬の一つを持っているから、早く彼の治療をしたまえ。」シュッ!(蒼毒の解毒薬の瓶を取り出しながら)

スズカ「ええ!アドニス・・・今助けるからもう少しの辛抱よ!」ゴソゴソゴソッ・・・シュッ、シュッ!(バックから注射器を取り出して用意する)

アドニス「うぅぅぅ・・・・スズカ‥お姉ちゃん・・・。」ハァ‥ハァ‥ハァ・・・(息が弱々しく吐いている)


パカッ、ガシッ!チクッ、チュゥゥゥ〜〜・・・(蒼毒の解毒薬を注射でアドニスに投与するスズカ)


コーラル「アドニスさん・・・私の事を庇って、ブルーナの蒼毒を受けてしまわれるなんて・・・私はどうしたら・・・・」グスンッ、ウルウルウル‥(泣きそうになっている)

メリュジーヌ「コーラル・・・‥」心配そうにしている



ビュゥゥ〜〜ン!!(かなり強い風を発生させる)

【!?】
【なんか凄い風が吹きあれて来たというか・・・・】←

アルトリア「・・・!?。この風から感じる魔力・・・これはブルーナからの『風の報せ』です!」

千子村正「何だと?あのクソ妖精ヤロウ・・・今度はいったい何を語ろうとしているんだってぇんだ?」



観客席から逃げている妖精たち「ブルーナの『風の報せ』の前兆だ!俺たちを騙して、蒼毒で殺そうとしたブルーナの『風の報せ』だ!」ガヤガヤガヤ!(動揺している)

観客席から逃げている妖精たち「ブルーナのヤツめ・・・今さら我らに何を話そうとしているんだ!」ガヤガヤガヤ!(動揺している)


ガヤガヤガヤガヤガヤガヤ!!(ブルーナの『風の報せ』に動揺しているソールズベリーの住民たち)
――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:大聖堂の屋上 鐘撞き堂では・・・



バサッ、バサッ、バサッ!ビュゥゥ〜〜ン!!(青い翅を羽ばたかせ、かなり強い風を発生させるブルーナ)

ブルーナ「『その通りよ。この『風の報せ』はこのソールズベリーに存在しているアナタたち全員に通達するように送っているわ‥。』」


シュッ、シュッ、シュッ!(首をかっ斬るように親指を下に指し降ろすブルーナ)

ブルーナ「『ソールズベリーの領主‥および風の氏族長にして『異端の妖精たち(イレギュラーズ)』の幹部の1人、この『蒼毒のブルーナ』よりあなたたちに通達するわ!』」

ブルーナ「『これより、ソールズベリーの領主及び風の氏族長の権限により、あなたたち全員に裁判の再判決を執り行うわ!』」


ドォーン、ドォーン、ドォォォーーーン!!パンパァ〜ン!キラァァ〜〜ン!(ソールズベリー上空に蒼い光の天使の花火が打ち上げられていく)
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/10(火) 22:20:42.65 ID:VwC1gDWA0
ギュゥゥゥ〜〜〜ン!!ギュンギュンギュゥゥ〜〜ン!!(ソールズベリーじゅうに多くの蛇の形をした蒼毒が出現する)


ブルーナ「『心して聞きなさい。これがあなたたちに告げる裁判の結果よ・・・。』」

ブルーナ「『――被告:偽者を含む『予言の子』一行、被告:『境界なき勇士団』メンバー全員、被告:『異邦の魔術師』と『カルデア』、被告:『ソールズベリーの住民』全員!!』」

ブルーナ「『判決は『死刑』!―――全員まとめて『死刑』よ!!』」

ブルーナ「『死刑!死刑!死刑!しけぇぇぇぇぇぇ〜〜い!!』」大声で叫ぶ

――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:地上にて・・・


ソールズベリーの住民たち「―――!?」驚愕している

ブルーナの兵士たち「―――!?」驚愕している

アルトリア「―――!?」驚愕している

ダ・ヴィンチたち、村正たち「―――!?」驚愕している

立花響、月読調「―――!?」驚愕している

ゼロワンたち、ゼンカイザーたち「―――!?」驚愕している

スズカたち「―――!?」驚愕している

メリュジーヌ、バーゲスト、アルト「―――!?」驚愕している

【―――!?】
【(死刑・・・だって・・・?)】←

―――――――――――――――――――――――――――――
ブルーナ「『アナタたち『妖精』のその心の移ろいから、私の事を支持するフリをして恨みを溜め、風向きが変われば私を一気に罵倒していき、』」

ブルーナ「『『予言の子』とモルガン陛下。――どちらかが優勢となれば、その優勢となっているヤツにすり寄り、自分たちはそれを利用して『厄災』から生き延びようとするその性根の悪さ‥』」

ブルーナ「『故に私は・・・・あなたたちのような『妖精』たちを、私は絶対に許しはしない!許されたりはさせない!!』」

ブルーナ「『この私のこの蒼毒でここにいるソールズベリーの全員、次代の妖精が生まれぬほどの烈火のように死になさい!』」

ブルーナ「『蝶のように舞い狂い、蜂の毒針に刺されるように、全員まとめて死になさ〜〜い!!』」


ブルーナ「アハハハッ、アハハハハハハハ!!アハハハッ、アハハハハハハ!!アハハハハハハハアハハハハ――――――!!」狂笑の如く笑い出す


蒼毒のチューブを泳ぎ、ソールズベリー大聖堂の屋上にある鐘撞き堂に辿り着いたブルーナは、自身の強化された『蒼毒の異端の亜鈴』を駆使し、

そしてブルーナは強風のように『風の報せ』をソールズベリー全体に伝達していき、そしてソールズベリーの中にいる者たちに『風の報せ』を通し、

アルトたち『境界なき勇士団』とアルトリアたち一行、そしてソールズベリーの住民たち全員。今まで自身の事を罵倒し、精神的にも立場的にも自身を追い詰めてきた者たち。

ブルーナはその者たち全員に対する死刑宣告を告げていき、地上では多くの蛇の形をした蒼毒の塊を出現させ、上空には打ち上げ花火で作り上げた蒼毒の蒼い光の天使が打ち上げられていき、

その光景はまるでソールズベリーに終末を告げる天使たちの凱旋とも呼べるモノであった・・・。
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/10(火) 23:59:41.49 ID:VwC1gDWA0
ソールズベリー:外部上空 クロコダイオー内部



ギュゥゥゥ〜〜〜ン!ギュンギュンギュンッ!(モニター内でソールズベリーで蒼毒の蛇の塊がウネウネと動いている)


フリント「何アレ・・・?さっきまでソールズベリーにあんなモノはなかったはずなのに・・・」

ゾックス「アア・・・いったい向こうで何があったかは知らないが、どうやらアルトたちにはとっては想定外の事が起こっているみたいだな?」

ガオーン「何だって!?それじゃあ介人たちやアルトさんたちは、あの蛇のような毒の塊に苦戦しているんじゃ・・・」

ジュラン「落ち着けガオーン。まだそうと決まったわけじゃないし、介人たちがあんな塊に負ける筈がないからな!」

ガイル「ああそうだ。父さんや母さんたち、それに俺たち7兄妹があのような毒の塊にやられる訳がねぇ!父さんたちはまだ、あのソールズベリーでみんなと戦っているからな!」

ジョルニ「ああ。しかしウェールズで新たにゼロワンやイズたちが加わったとはいえ、相手はイレギュラーズのメンバーの1人にして風の氏族長である『蒼毒のブルーナ』。」

ジョルニ「彼女はイレギュラーズの中で3年前から妖精騎士アグラヴェインに仕える古参の妖精であり、彼女の異端の亜鈴である蒼毒はとても強力なモノであるのは、パーシヴァルから既に聞いている。」

ジョルニ「回復能力がある父さんやスズカがいるとはいえ、迂闊にブルーナの蒼毒を受ける訳にはいかないのは確かの用だね。」

ゾックス「ああ。今はとにかく、急いでアルトたちと合流した方が良さそうなのは確かの用だな。みんな、しっかり捕まってろよ!」ガシッ!(ギアダリンガーを手に構える)

ジョルニたち「ああ(おうよ)!」頷く


ギィィーーン、ビュゥゥーーン!!(ソールズベリーに向けてスピードを上げるクロコダイオー)
――――――――――――――――――――――――――――――
一方その頃、ソールズベリー外部周辺:東門近くの平原近くにて・・・



ギュゥゥゥ〜〜〜ン!ギュンギュンギュンッ!(蒼毒の蛇の塊がソールズベリー内にて動いている)


ウッドワス軍・遠征部隊「オォォォ〜・・・・」ビクビクビクッ・・・(震え上がっている)

遠征部隊・隊長「なんだアレは・・・・?何か蒼毒の塊のようなのが、蛇のようにウネウネと動いているように見えるのだが・・・」

遠征部隊・隊長「上空の暗雲がより一層青く厚くなっていくし・・・。い、いったい・・・ソールズベリーの内側でいったい何が起ころうとしているんだ‥?」


ググググゥゥ〜〜、ピリピリピリィィ〜〜!!(ウッドワスがある手紙を手に持ったまま怒り出していき・・・)

ウッドワス「グゥゥ〜〜あの青臭い翅の蒼毒妖精めぇ・・・。何が“『予言の子』と『境界なき勇士団』に襲われてピンチだから、助けに来てくれ!”・・・だとぉ?」ピリピリピリィィ〜!!

ウッドワス「もし我が軍がブルーナの救援へと向かい、サラマンダー所長とブルーナを助け出してくれた暁には多くの解毒薬と共に蒼毒兵器をたくさん提供すると手紙に書き、」

ウッドワス「私はそれを了承し、このように急ごしらえでソールズベリーへの遠征部隊をここに連れてきたのだが・・・」ピリピリピリィィ〜、ブチッ!(堪忍袋の緒が切れる)


ガシッ、ビリビリィィ〜〜〜!!(ブルーナからの救援依頼の手紙を破り捨てるウッドワス)

ウッドワス「なんだというのだ!あの様子からしてブルーナの奴、ぜんぜんと余裕をカマしているのではないか!!」怒り心頭

ウッドワス「ブルーナの奴め、あのような蒼毒の力が使えると言っておいて、この忙しい私の身を差し置いて救援を求めるとは・・・一体、何様のつもりで手紙を送ったのだ、この青クソ妖精めぇぇ!!」

遠征部隊・隊長「ウウ、ウッドワス様・・・どうか冷静になられた方が良いかと・・・」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/11(水) 23:59:30.73 ID:jE1efQT50
ウッドワスが破り捨てたブルーナからの救援依頼の手紙の内容


ブルーナ(手紙)「『予言の子』と『境界なき勇士団』がソールズベリーに進軍しているの!2大組織の目的は『ソールズベリーの鐘』と断定。」

ブルーナ(手紙)「私が『予言の子』と『境界なき勇士団』を引きつけている間に、私の従者であるサラマンダー所長をネオ・ニュー・ダーリントンへの避難をさせたいから、至急、救援をお願いします!」

ブルーナ(手紙)「私とサラマンダー所長を助けてくれた暁には、私たちが製作した蒼毒兵器と解毒薬をたくさんウッドワス公の戦場に支給します。ですからどうか私たちを助けてください!!」
――――――――――――――――――――――――――――
タタタタタァァーー!(兵士が偵察から帰ってくる)


遠征部隊・偵察兵「偵察から戻りました。今現在、ソールズベリーの門は依然として扉を開く様子はありません。我々の呼びかけにも、東門の方からの返事はありません。」

遠征部隊・偵察兵「それどころか、今の東門には内側からの毒ガスが漏れ出ており、このまま城壁から突入するには毒ガスもあって、侵入は不可能かと・・・」

ウッドワス「ツゥゥゥ〜ブルーナの奴、『予言の子』と『境界なき勇士団』を自身の手で殺して手柄を横取りしようとしているというのか、ブルーナは!」

ウッドワス「それにいくら待っても、あのブルーナが言ってた自身の従者であるサラマンダー所長という妖精の姿が現れんし、もはや一刻も猶予もない‥。」


ウッドワス「チィッ・・・北の野営地へと引き返せ!これ以上、ブルーナの振り回しにはもううんざりだ!」

ウッドワス「このまま待ってたとしても、もう既に円卓軍の戦力の補充がなされていると思われる。すぐに野営地へと引き返し、ロンディニウム侵攻の体勢を立て直すんだ!」

遠征部隊・隊長「は、ハッ!では遠征部隊、撤収〜〜〜!!」号令をあげる

遠征部隊の兵士たち「・・・・・・‥」ダッダッダッダッダァァァ・・・(不満げに歩き出す)


ダッダッダッダッダァァァ・・・(不満そうに東へと引き返していくウッドワスとソールズベリー遠征部隊の兵士たち)

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー外部。上空ではアルトたちの作戦により、一度ロンディニウムへと戻っていったゾックスたちは・・・・

ソールズベリーへの増援として――ジョルニ、ガイル、ゾックス、ガオーン、ジュラン、セツノ、ハベトロットをクロコダイオーに乗せていき、

上空よりブルーナが展開する蛇の形の蒼毒の塊に驚愕するも、アルトたちの身を案じつつ、ソールズベリーへと向かっていた。


対して地上ではブルーナから届いた救援を要請する手紙を了承し、ウッドワス率いるソールズベリー遠征部隊を引き連れ、ソールズベリーへと救援へと向かったのだが‥

そのブルーナからの手紙の内容とは異なり、ソールズベリー内で蠢いている蛇の形の蒼毒の塊の存在を妖精特有の目視で確認し、

そして手紙の内容とは違う展開にウッドワスの怒り心頭に激怒し、ブルーナからの手紙をそのまま破り捨てていき、

ウッドワスと遠征部隊は骨折り損のくたびれもうけの如く、サラマンダー所長の到着を待たずに東の野営地へと引き返していくのであった。


また、ウッドワスたちが東へと引き返していく中、上空からソールズベリーへと向かうゾックスたちの進路は南から迂回して飛んでいってたため、

ウッドワスたちとゾックスたちが同じ目的地であるソールズベリーへ向かっていたという事をお互いに知るよしもなかったのであった。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
ダッダッダッダッダッダッ・・・‥(不満げに東の野営地へと遠征部隊が引き返していく)


妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・‥」ジィィ〜‥(ソールズベリーの方を見ている)

妖精騎士モードレッド「・・・・・・・」ジィィ〜‥(ソールズベリーの方を見ている)

ベリル・ガット「・・・・・・・」ジィィ〜‥(ソールズベリーの方を見ている)

レオンゴン(フード姿)「・・・・・・」ジィィ〜‥(ソールズベリーの方を見ている)


シ〜ン・・・(妖精騎士アグラヴェインたちの馬車から動かない妖精騎士アグラヴェインたち一行)
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/12(木) 23:53:09.58 ID:v3g0MBNJ0
ベリル「クッハハハハハハ!なんだよ、さほどの毒液や毒ガスを出せる程度でつまらない妖精だと思ってたが・・・ブルーナの奴、やれば出来る子だったじゃないか!」ゲラゲラゲラ!

妖精騎士アグラヴェイン「ええ・・私も夢の中で中の様子を見ていたけど、“大量に出した蒼毒で巨大な物体を作り、それを使役して敵を圧倒的に毒殺させる。”」

妖精騎士アグラヴェイン「“さらに蒼毒に関係する兵器も全て遠隔操作で使用できる”と、以前までのブルーナの力にはなく、私にも初めての事例と言ってもいいわ‥。」

ベリル「オォォ〜?アグラヴェイン郷も初めて見るという事は、ブルーナはイレギュラーズの中で特別な存在だったと言うことなんだな?」

ベリル「全く、ブルーナの救援要請でわざわざソールズベリーに行って見たところ、意外にもブルーナの奴が余裕の感じで蒼毒を出しまくって、さらに自身の異端の亜鈴が進化してたなんてなぁ〜。」

妖精騎士モードレッド「フンッ、全くだ。せっかくあたしたちがブルーナのヤロウのピンチに駆け付けたというのに、いざ来てみれば、ブルーナ自身の異端の亜鈴が進化してて、」

妖精騎士モードレッド「その進化した力でブルーナ1人でソールズベリー中の妖精たちをこの手で抹殺しようとするとは、ホント調子に乗っているにも程があるぜ!」不満げに言う


バシュゥゥゥ〜〜〜・・・・(城壁から蒼毒の毒ガスが微かに漏れ出ている)

タタタタタァァーー!(ウィンキーが奥からやって来る)


ウィンキー「アグラヴェイン様、ここは危険です。早くこの場から下がった方が良いかと・・・。この場所の風向きから蒼毒の毒ガスがこっちに流れてくると推測がなされていますが・・・」

妖精騎士アグラヴェイン「・・・いいえ、毒ガスの方は私が何とかするとして、私はこのままブルーナの動向を観察しているわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「ブルーナの進化した異端の亜鈴の力がどこまで三澤亮太たちと『予言の子』たちに通用するか、私はイレギュラーズの総大将として見届ける義務があるわ。」

妖精騎士アグラヴェイン「あなたたちはこのまま私の次の命令が出る間で、常に回りを警戒しつつ、このまま武装待機をしていなさい。」

妖精騎士モードレッド、レオンゴン、ウィンキー「―――――――」頷く


妖精騎士アグラヴェイン「(いったいどういう事なのかしら?妖精は生まれた時の『目的』を除き、生まれた時から完成されている存在である以上、成長する事は無いはず‥)」

妖精騎士アグラヴェイン「(他のイレギュラーズのメンバーは既に存在自体が完成されている存在に私の力で異端の亜鈴を付与していて、亜鈴そのものが成長する事は無いというのに・・・)」

妖精騎士アグラヴェイン「(ブルーナだけは自身に付与された蒼毒の異端の亜鈴が成長し、毒を出すだけだったブルーナが毒で出来た物体や兵器を操れるように力が強化されるなんて‥)」

妖精騎士アグラヴェイン「(いったい彼女(ブルーナ)の身に何が起こったというの?まさか彼女もまた、アルトリアと同じ何らかの形で成長する妖精だというのかしら‥。)」


ドクドクドクゥゥ〜〜!!(ソールズベリー内の蒼毒が動き出す)

妖精騎士モードレッド「!。ブルーナの蒼毒が動き出したぞ!これは面白い事になりそうな予感がするよなぁ〜?」

ベリル「ああ。ブルーナ、いったいどのような形で三澤亮太たちやカルデアの奴らを毒殺しようとするのか、なんだか楽しみになってきたぜ!」ワクワク!

妖精騎士アグラヴェイン「・・・・・・・・・」怪しんでいる


時同じくして、同じくブルーナの救援要請で来た他のイレギュラーズ一行とベリルもまた、ブルーナの救援要請でソールズベリーの近くまで来ており‥

ウッドワスと遠征部隊が東の野営地へと引き返す中で、彼女たちはブルーナの進化した蒼毒の異端の亜鈴に興味を持ったのか、彼女たちはその場から武装待機をしており、

ブルーナの進化した蒼毒の異端の亜鈴がどんな力なのか、ブルーナがその力でアルトたちに対してどのような結末を迎えるかを見届ける形で近くの平原で待機しつつ、

妖精騎士アグラヴェインだけは心の中で、なぜブルーナの異端の亜鈴が進化したのか、ブルーナはいったいどのような存在なのかが気になりだし、

妖精騎士アグラヴェインはブルーナに対し、彼女自身が何者なのかについて、アグラヴェイン自身の中で疑問と不信感を募らせるのであった。
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/13(金) 09:31:43.04 ID:1L21uIyZ0
話は戻り、ソールズベリー:大聖堂の屋上 鐘撞き堂にて・・・


ドクドクドクゥゥ〜〜〜!!(次々と巨大な蒼毒の物体が多く展開されていく・・・)


ブルーナ「許されよ。許されよ。私の罪を許されよ。私以外の罪は許されてはいけない。」

ブルーナ「そこの見張りなさい。あそこを狙いなさい。私の敵を皆殺しにしなさい、私以外の罪を根絶やしにしなさい。私の蒼毒の異端の亜鈴よ!」

ブルーナ「目標、ソールズベリー全領土。死刑、執行!!」パチン!キィィン!(指パッチンと共に翅が青く光る)


ドクドクドクゥゥ〜〜!ギュゥゥゥ〜〜ン!(蛇の形の蒼毒の物体全てが一斉に動き出す)

―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー:住宅街


ギュゥゥ〜〜ン、ブシュゥゥ〜〜!!ブシャァァァ〜〜!!(蛇の形の蒼毒の物体から蒼毒の毒ガスと毒液が噴出される)


ワァァァーーーーー!!キャァァァァーーーーー!?(ソールズベリーの住民たちが蒼毒に襲われている)

ソールズベリーの住民1「た、助けてくれ・・・俺はまだ死にたくは‥グハァァッ!?」バシュゥゥ〜、ガシュッ!(毒液を浴びて血を吐く)

ソールズベリーの住民2「イヤァァァ・・・ゴフゥゥッ!?」ブシュゥゥ〜‥、バシュッ!(毒ガスを吸って血を吐く)

ソールズベリーの住民たち「ワァァァァ〜〜〜キャァァァ〜〜〜!」バシャァァ〜〜ン!!ブシュゥゥ〜〜!!(蒼毒に包まれて死んでいく)


ドクドクドクゥゥ〜〜!バシャァァ〜〜ン!!ブシュゥゥ〜〜!!(蒼毒の物体がソールズベリー全体を蒼毒で汚染していく)
―――――――――――――――――――――――――――――――――――
ソールズベリー近くの上空――及びクロコダイオー船内では・・・


モワモワモワァァ〜〜‥(ぶ厚い蒼毒の雲がクロコダイオーの進路を遮っていく)


ゾックス「クソッ!この雲、普通に浮いている雲じゃねぇ‥俺たちの航行を邪魔しやがっている!」

ジョルニ「ああ。まるでこの雲、誰かに操作されているように僕たちの侵入を拒んでいるように邪魔をしている・・・もしかして、この雲自体も蒼毒で出来ているというのか‥?」


ブシュゥゥ〜〜!!(蒼毒の雲が外から侵入してくる)

リッキー「う、うわぁぁぁ〜!?雲が船内に浸水・・・いや、浸雲してきたぁぁ〜〜!?」

カッタナー「マズいぞ・・・このまま入られたら中にいる俺たち全員全滅するぞ!!」

セツノ「!!?」ブシュゥゥーーー!(手から冷気を放つ)


ギュゥゥ〜カチカチカチィィ〜ン!(蒼毒の雲が凍り、同時に氷で浸雲経路を塞いでいく)


ハベトロット「雲が凍ったぞ!てかセツノ、キミ・・・力の制御の方はもう大丈夫なのか?」心配そうにしている

セツノ「うん・・・セツノ、ある程度の力の制御が戻った・・・もう少ししたら、セツノも戦える‥。」

ジョルニ「そうみたいだね・・・でも今のこの状況では、父さんたちと合流する前にこの船も蒼毒に汚染されてしまうかと・・・」

ゾックス「確かにそのようだ。このまま上空からの合流は断念だ!着陸するぞ!」


ギィィィーーン、ビュゥゥ〜ン!(蒼毒の雲を振りほどくようにUターンし、西側の地上へ着陸していくクロコダイオー)


ブルーナの号令と共にソールズベリーに多く出現させた蒼毒の塊を操作し、ブルーナは無差別テロの如くソールズベリー全体に蒼毒を振りまいていき、

処刑会場から逃げだしたソールズベリーの住民たちはその蒼毒の塊に襲われてしまい、恐怖と悲鳴をあげながら蒼毒を浴びせられ、そして血を吐いて死んでいくのであった。

さらに上空では製毒工場の煙突から放出され、雲のように作られた蒼毒の雲は、ソールズベリーに向かうクロコダイオーの侵入を妨害するかのように襲いかかり、

蒼毒の汚染を恐れたゾックスたちはあえなく上空からの侵入を断念し、ソールズベリーの西側の平原へと降り立つのであった。
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/13(金) 23:52:20.37 ID:1L21uIyZ0
ソールズベリー:処刑会場では・・・


ワァァァーーーーー!!キャァァァァーーーーー!?(ソールズベリーの住民たちの悲鳴が上がってきている)


【――――!?】
【マズい、このままじゃソールズベリーが!?】←

千子村正「ああ。ブルーナめ、マジでやりやがった!アイツ、儂たちも含めてソールズベリーにいる者たちを全て抹殺する気だ!」

千子村正「こんな大胆不敵・・・いや、こんなやけくそ丸出しの蒼毒放出で俺たちを一気に毒で殺そうとしようってか!」

アルト「そのようだな。もうこのままの一刻の猶予もない・・・とにかくブルーナの暴走を止める以外に、ソールズベリーを解放するてはなさそうだな。」

アルト「どうにかブルーナの蒼毒の放出と操作を停止させ、ブルーナを倒さない限り、俺たちどころかソールズベリーにいる妖精全てが蒼毒に汚染されて死んでしまうぞ!」

メリュジーヌ「ええ‥元よりそのつもりよ。ブルーナを倒し、ソールズベリーをあいつから解放しない限り、私たちはこのソールズベリーから出られる保証はないわね。」

【うん。アルトリア!】
【それにソールズベリーの鐘を鳴らさないといけないからね?】←


アルトリア「はい。鐘を鳴らすことも大事ですが、ブルーナが出したと思われる蒼毒の物体が、私たちを妨害してくる可能性があります。」

アルトリア「バーゲストさんたちとトリスタン郷たちは手分けしてソールズベリーで動いている蒼毒の物体を倒し、これ以上の蒼毒の汚染を食い止めてください。」

アルトリア「ルージュちゃんとスズカさん、響ちゃんたちは村正たちが確保した解毒薬を使い、辛うじて逃げている住民たちの避難と救助をお願いします。」

アルトリア「そして藤丸君とダ・ヴィンチちゃん、村正とアルトさんとメリュジーヌさんとコーラルさんには、わたしと一緒に蒼毒の元凶であるブルーナを倒し、蒼毒の放出を止めに行きましょう!」

アルト「わかった!メリュジーヌ、コーラル。2人の仇討ちの為にも、今ここでブルーナを倒すぞ!」

メリュジーヌ「ええ。元より私たちはそのためにソールズベリーを解放しに来たからね。」

コーラル「ええ・・・しかしアルトさんやメリュジーヌさんはともかく、私にはお二人のような力など・・・・」


ガシッ・・・(月読調が立花響の方を持ち‥)

月読調「・・・私も行くわ・・‥。みんなの事を守らないと・・・ウゥゥ・・・」ヨロヨロヨロ・・・(力なく動いている)

立花響「!。ダメだよ調ちゃん!調ちゃんはまだ動ける状態じゃないし、調ちゃんのシュルシャガナだって・・・」

月読調「‥私が悪いの・・・。私があの時・・・勝手に人間牧場のみんなを助けようとしたばっかりに、誰もみんなを救えなかった・・・目の前にいる人たちを救う事ができなかった・・・」

月読調「それどころか、大怪我して捕らえられた私を助けに響が皆さんと一緒に助けに来てくれるなんて・・・私、なんて不甲斐ないんだなっと思っちゃって・・・」

月読調「だから今度は、私も皆さんと一緒にソールズベリーのみんなを助けなちゃいけないの・・・私の事を介護してくれたマイクさんのためにも・・・」

マイク「シラベちゃん・・・・」馬車で横になっている


ヨロヨロヨロ・・・、ガシッ、カチャカチャカチャ・・・(月読調のペンダントを弄っていくアドニス)

スズカ「!?。何をしているのアドニス!まだ蒼毒の解毒がしたばかりで、まだ安静にしてないと・・・」

アドニス「僕の事は大丈夫。それよりもみんなは出来るだけソールズベリーをブルーナの蒼毒から守ってあげて・・・コーラルお姉ちゃんのふるさとを守ってあげて‥」

アドニス「このソールズベリーの街は元々、妖精たちと人間たちが自由で仲良く暮らしていた街なんだよね?誰もが自由に生きられ、誰もが自由に暮らせる生活を送っていた『風と自由』の街だったんだよね?」

アドニス「僕はそんなソールズベリーを・・・コーラルお姉ちゃんが生まれたこの『風と自由』の街を、これ以上、ブルーナの蒼毒で汚染されたくはないから‥」

コーラル「アドニスさん・・・・」ジワァァ〜・‥(感心している)
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [saga]:2023/01/14(土) 07:43:13.79 ID:SQ4C5vtU0
カチャカチャカチャ、キュィィ〜ン!(調のペンダントが光り出す)


アドニス「ハァ‥ハァ‥‥。僕に出来るところはここまでだけど、調ちゃんのシンフォギアをリンカー無しでも動かせるようにしたから、いつでもシンフォギアを纏って戦えるよ・・・。」

月読調「!。ありがとう・・・これで私もみんなと一緒に戦えて・・・・クゥ・・・」ドサッ‥(膝をつく)

立花響「調ちゃん!いくらシンフォギアがいつものように動かせるようになっても、調ちゃんの身体がまだ・・・」

スズカ「ええそうね。3週間も足が酷い怪我をして、その怪我のまま酷い環境で監禁されて、それに蒼毒の毒袋で生死を彷徨うぐらいの思いをしたというのに・・・」

スズカ「・・・ですが、アドニスが怪我も顧みずに調のシンフォギアを直してくれた以上、私にはおすすめできないけど、あなたにこれの投与を進めるわ‥。」


ゴソゴソゴソ・・・(バックからオレンジ色の薬品を取り出す)


アルト「スズカ、それは一体なんだ?」スズカが取り出した薬品を見て‥

スズカ「これ?『アドレナブースター』と言って、私が自作した体内アドレナリンの活性薬よ。これさえ投与すれば、調ちゃんは30分ぐらいまともに戦えると言ってもいいわ。」

【つまりこれを投与したら、調ちゃんは戦えるんだね?】
【30分過ぎたらどうなるの?】←

スズカ「ええ、薬の効果が切れたら丸一日は寝たきりになるのは確実だけど、あなたたちはそれでもたたかうつもりはあるんだよね?」

月読調「ええ・・・私、こういうのにはとても慣れているからね。30分もあれば充分よ。だからお願い・・・」

スズカ「・・・わかったわ。調ちゃん、必ず生きて私の元へ帰って来てほしい・・・それがあなたにこれを注射する条件よ。」

月読調「――――――。」コクッ。(頷く)


コーラル「アドニスさん・・・調さん・・・・」

【行こう、コーラルさん】
【ソールズベリーを解放しに行こう】←

【アドニスや調ちゃんの為にも、オーロラの為にも・・・】

コーラル「!。はい!では、アルトリアさんの言う通り、私たちは手分けをして、ソールズベリーをブルーナの手から守りましょう!」

ここにいるみんな「――――――。」頷く


ダダダダァァァーーーー!!(みんなそれぞれの行動に移るように移動する)


月読調「スズカさん、お願い。」ガバッ・・・(腕をさらけ出す)

スズカ「ええ。」シュッ、カチッ。(『アドレナブースター』を注射器にセットする)


チクッ、チュゥゥ〜〜!!(月読調の腕に『アドレナブースター』を注入する)
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