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魔王が勇者にきがついたようです - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/28(土) 20:40:56.28 ID:7hLFbTUo
DQ3ベースのSSスレ

書き手の酉 
◆KyUpmG9.1.
◆MNGyu73AVw(酉バレ)

まとめ
ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/list_unfinished.html

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アサギととがめの健康で文化的な最低限度のA雑 @ 2024/06/03(月) 17:34:17.94 ID:aGMQFtfGo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1717403657/

P「よし、佑芽さんのプロデュースを…」咲季(親愛度lv10)「見つけたわ!!」 @ 2024/06/02(日) 22:17:13.82 ID:R6ULCqrM0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1717334233/

秋川理事長「安価とコンマでウマ娘を育成してもらうっ!!」 @ 2024/05/31(金) 19:16:20.37 ID:xVK2jSCI0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1717150579/

うーたん @ 2024/05/30(木) 20:03:08.37 ID:PZN/pKuSo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1717066987/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part14 @ 2024/05/30(木) 19:59:08.98 ID:vFOLRcVB0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1717066748/

恋「謝ってください」 @ 2024/05/30(木) 01:12:50.44 ID:GgoI/MSPO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1716999170/

君を悲しませてるものはすべて消えるよ! @ 2024/05/28(火) 18:12:40.19 ID:y8Gb4G7fO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716887560/

【安価】上条「とある禁書目録で」ダイアン「仮面ライダーよ!」【禁書】 @ 2024/05/27(月) 22:38:44.58 ID:dUaLKbVW0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1716817123/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/28(土) 20:41:12.00 ID:7hLFbTUo
過去ログ
1スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1212930266/
2スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213181271/
3スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213445162/
4スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213701272/
5スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1213939048/
6スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214143065/
7スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214230626/
8スレ目 http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1214570611/
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/28(土) 20:43:57.28 ID:7hLFbTUo
間違いorz
未完結スレ ページからは移動するかもしれないのでこちら↓
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/maou_ga_yuusya_ni_kigatuita.html
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/28(土) 20:54:53.82 ID:7hLFbTUo
べっかんこパー速
http://same.ula.cc/test/p.so/ex14.vip2ch.com/part4vip/
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/30(月) 21:18:57.49 ID:zNXqtFko
僧侶の汗ばんだ脇をクンカクンカしたい
6 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 22:25:22.69 ID:XCFShCMo
ただいまー誰かいるー??
7 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 22:31:12.08 ID:XCFShCMo
書き込み失敗しまくり……書けん!
8 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 22:34:13.84 ID:XCFShCMo
ごめん! VIPに移動する!
9 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 22:34:26.85 ID:XCFShCMo
どうだ?
10 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 22:34:54.28 ID:XCFShCMo
あ、ごめんできたできた。時々重くなるのか? 
今は誰かいる?
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/30(月) 22:35:26.89 ID:zNXqtFko
居るぞ
楽しみに待ってるよ。投下を
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/30(月) 22:35:29.59 ID:LbJBWroo
おかえり!待ってた!!
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/30(月) 22:39:05.20 ID:PU.rSV.o
今日のパー速はおかしいな
重くなったり一瞬軽くなったり
14 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 22:53:02.93 ID:XCFShCMo
重すぎたり軽くなったり激しいなぁ……これはデフォなのか?

一応今書き中……あんまりアレならやっぱりVIP戻るか……?
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/30(月) 23:11:18.85 ID:LbJBWroo
お!軽くなった?
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/06/30(月) 23:21:49.27 ID:DZwfv5Qo
ここにも居るぞ
VIPでもどこでも>>1の居るとこに逝くぜ
なんか重いな
17 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 23:29:13.40 ID:XCFShCMo
[魔王の大広間]

魔法使い「――いまの声!」
勇者「……部屋の奥だ」
武闘家「…………!」

 勇者は破壊した門の影から、中を覗き込んだ。暗い石室の中に、暗闇の彼方へと続くカー
ペットが長く伸びている。その先には、かすかに巨大な王座に座る『何か』が見えた。

??「……入れ――私の、私の命を奪いにきたのだろう」

 勇者は頭を小さく差し入れながら、中の影に向かって怒鳴る。

勇者「――今すぐ外の兵を引け! そうすれば魔物も人間もこれ以上犠牲を出さず、この戦
いを終える!」

??「……入れ……ここは私の世界だ、誰にも奪わせはしない……私のものなのだ……」

勇者「……お前は、魔王なのか」

 その瞬間、勇者の足元が払われるように浮いた
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/30(月) 23:29:20.58 ID:sHq51JQo
憧れの一人〜スレが相当盛り上がってるみたいだからIE厨がF5連打してやがるなww
19 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 23:42:55.69 ID:XCFShCMo
武闘家「!」
魔法使い「勇者!」

勇者「ッ、これは――うわっ!?」

 勇者の体は吸い込まれるように門の中に取り込まれた。まるで風になったように絨毯の上
を滑りぬけ、蜀台や周囲の装飾品が影となって視界をビュンビュンと通り過ぎる――――

 そして次に瞬間、胸が押しつぶされるような強い力で圧迫される。

勇者「――――がああ……ッ!?」

??「――――ぃかにもッ!!」

 巨大な手が全身を締め付けていた。腕の骨、胸骨、あばら骨が軋み、押し出された肺からの
空気がうめき声を上げる――
 そして暗闇の中から、ぐ――と生々しく厚い黄色の皮膚に覆われた、竜の頭が突き出してくる。


??「私こそが『上の世界』の支配者――人間を淘汰し、憎しみを喰らい、嘆きを絶望に変え、覇
王の咆哮を上げる者!!」
20 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 23:48:43.42 ID:XCFShCMo

バラモス「我が名はバラモス――覇王バラモス!! この世界は全て、私の物だ――我が手が全てを
手にし、我が手が命を育み、そして我が意志でその命握りつぶす!! 驕り高ぶった人間が、どの口で
我に指図するかぁぁぁあああ――――ッ!!」
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/06/30(月) 23:50:18.28 ID:sHq51JQo
バラモスキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
22 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/06/30(月) 23:59:53.01 ID:XCFShCMo

 部屋の奥から一斉に、大広間の明かりが灯されていく。暗闇が不安定な揺れる褐色に染まり、
王座の上で空気をびりびりと振るわせる咆哮を上げるバラモスと、その手が握りつぶそうとする
勇者の影が長く伸びる――――

バラモス「人間になど――人間になどくれてやるものかぁぁぁああ! 私の世界! 私の土地!
私の空気! 命! 誰にも渡さん――全て、全ては私の物だぁぁぁぁあああ!!」

勇者「がぁ……ぁぁ――ッ!?」

魔法使い「勇者ぁ! ――メラゾーマ!」

 バラモスの手に蒼白い閃光が走り、指が炸裂する。バラモスはぱっと手を開いてその手を
ぶるぶると震わせ、憎々しげに歪んだ目で通路の奥をねめつけた。

魔法使い「――ッ」
武闘家「ひ……魔法使いさん……!」

勇者「かっ……がはッ……!?」

バラモス「邪魔が……邪魔が入った!! 私に邪魔者が現れたぞ!」

 バラモスは頭を抱え、ぶんぶんと体を振り回した。尾が勢い良く回転し、玉座を弾き飛ばして
大広間の壁を派手に破壊した。虚空を見上げ、救いを求めるようにわなわなと手を掲げる。

バラモス「来い――我がにっくき勇者の抹殺を拒むものに恐れと苦痛を! 憎しみと怯えを
穿て――さぁ来い――!!」

魔法使い「あーあー随分イっちゃてるねコイツ……!」
武闘家「――!? 魔法使いさん前!!」
23 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:07:45.01 ID:IYs3o8wo
魔法使い「ぁあん――!?」

 魔法使いが武闘家が指差す方に目を向けると、炎の揺らぎに照らされた真っ黒な影が
こちらに突っ込んできていた――

魔法使い「黒い霧――!?」

 傍らの武闘家が息を飲んだ。信じられないものを見たかのように、浮ついた声を上げる。

武闘家「あれ――あれは!!」
魔法使い「やっばこっちに来るよ!!」

 黒い霧がうねり、ねじり込む様に魔法使いたちに向かってきていた――その先端には、鋭く
光る槍の切っ先が顔を覗かせている。
 魔法使いはとっさに武闘家の体を突き飛ばし、杖を正面に構えた。叫ぶ。

魔法使い「武闘家下がってな!」
武闘家「――ッ!」
魔法使い「武闘家!?」

 信じられない事に、武闘家は魔法使いの体を跳ね除け、自ら黒い霧の正面に立ちふさがった―
―迫る切っ先に、深く腰を落として半身の構えを取る。

武闘家「ぅあああああああああああああああ――――!!」
魔法使い「武闘家!!」

 霧が武闘家へ突っ込む――――
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/01(火) 00:14:15.99 ID:KRBQBh2o
支援するッッッ!!!!
25 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:19:08.27 ID:IYs3o8wo
 槍が狙うのは武闘家の胸――中枢、心臓を一突きにと突き出してくる
 武闘家は瞬きの一瞬よりも素早く飛んでくるその槍を、上半身を僅かに右下に沈ませる事
で、頬の皮一枚を犠牲にして避けた。そして間髪いれずに霧の下腹部へ挙動の小さな右フックを
叩き込み、直後に顔面にあたる部分へ左フックを叩き込んだ。

武闘家「ふしゅッ――」
霧「――――ッ」

 霧はまさしく実体が殴られたかのように、後方へ吹き飛んだ。霧が集まり、一瞬で全身鎧の騎士の
形を成していく――勢いを殺せず石畳の床に傷跡を残しながら、がりがりと滑り込み、そして止まった。

魔法使い「武闘家――!?」
武闘家「あいつ……!」

 武闘家がぎりッ――と奥歯を噛み締めた。

武闘家「あいつ……のこのこと……ッ!」

 魔法使いが唖然として、武闘家の萌えるような視線の先を追う――
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 00:20:42.43 ID:Way4LzQo
萌えるような視線wwwwwwwwwwwwww
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 00:21:44.98 ID:o2i6OpIo
わっふるわっふる
28 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:28:45.32 ID:IYs3o8wo

「…………」

 全身鎧のその男は、吹き飛ばされたにもカかわず、まるで何事も無かったかのように立ち
上がった。槍を低く、静かに構え、無機質な鉄仮面の目を武闘家に向ける。

魔法使い「あいつ!?」
武闘家「――デビルアーマーッ!!」

DA「…………」

 DAはまるで何も聞こえていないかのように、微動だにしなかった。
 じっと、相手が攻めて来るのを待っている――槍の切っ先だけが、ギラギラと獰猛に光っていた。l

武闘家「……DAの相手は私がします! 魔法使いさんは勇者さんをはやく!」

 武闘家は両拳を構えながら、傍らの魔法使いに怒鳴った。魔法使いは動揺して、「でも……」と
小さく呟くが

武闘家「私が倒します――私でなきゃダメなんです! 行ってください、早く!!」

魔法使い「――、わかった!」

 魔法使いは勇者の下に駆けた。武闘家の事は気がかりだったが、勇者の方は放っておいたら
死んでしまうような危機だ。

武闘家「……っ」

 武闘家は僅かに震える体を、拳をぎゅっと握り締める事で押さえた。岩のように佇むDAを
力の込めた両目で見据え、喉の奥底で呟く

武闘家「――怖くない、今度は……!!」

DA「……――――!!」

 DAが床を蹴り飛ばした――疾風のように距離をつめてくる――――
29 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:29:38.86 ID:IYs3o8wo
>>25

萌える→△
燃える→◎
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 00:31:27.45 ID:Way4LzQo
やっと俺の武闘家が活躍する時がきたか・・・
31 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:37:32.78 ID:IYs3o8wo
ちょっと待ってね……資料集め中……
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 00:37:53.12 ID:Way4LzQo
wwktk
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/01(火) 00:41:10.67 ID:0CX0eVI0
バラモス戦BGM脳内再生完璧です
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 00:55:36.37 ID:KpNtOqEo
vipに無いと思ったらやっぱりか
      ___
     / : 》:ヽ 
    (===○=) ワクワクアガアガ
    ( つ旦と)
    (__)__)
35 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:56:24.62 ID:IYs3o8wo
武闘家「――やぁぁぁぁああああ!!」

 突っ込んでくる槍向かって、武闘家は逆に突っ込んで返した。DAが突き出す槍が風を切
る音を耳にしながら、迷い無く真正面から飛び込む。

DA「ッ!」

 DAが遂に武闘家を間合いに捉え、前足を床に食い込ませ、腰ダメに構えた槍を全身で突き
出す。

武闘家「はぁッ!」

 その瞬間、武闘家の体は舞った。槍の切っ先の上から手を置き、風の精霊のように鮮やかに
くるりと身を翻す――――そして空中で体を丸め、即座に着地、

武闘家「えやあ!」

 左足を軸にして、見事に右回し蹴りをDAの顔面に決める――DAは仰け反り僅かにたたらを
踏んで後退する。
36 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 00:59:33.66 ID:IYs3o8wo
ま、どうでもいんですけどね、今更だけどさ、記憶の中の武闘家ってなぜかワンピースみたいな
人つなぎの服着てるんだよね。
だからどうしたって分けじゃないんだけどさ、
回し蹴り決める時にパンツみえんじゃねーのとか思うと、なんかやりづらいような……
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:07:21.32 ID:Way4LzQo
俺のイメージはワンピースの下に黄色いズボンだぜ
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:07:53.29 ID:FwDW3I6o
仮に映像になったとしたら、鉄壁の防御で見えないからおk
でもDAからは丸見え

↓次にお前は「DA!俺と変われえええええええええ!!!!」という・・・
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:14:29.88 ID:KpNtOqEo
 ヘ○ヘ
  |∧  「DA!俺と変われえええええええええ!!!!」
  /
こうですか?
40 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 01:14:31.70 ID:IYs3o8wo
しかし即座にDAも槍を返して、柄の先で武闘家のわき腹を叩き上げる。さらに側頭を切っ先
側の柄でなぎ払い、武闘家の意識と体を地面へ叩きつける。

武闘家「ぁう……!?」

DA「ッ!」

 床に手を着こうとする武闘家に、DAは素早く構えた槍を突き出す――

武闘家「ふわっ!」

 武闘家は寸での所でそれをかわし、脇の下へくぐらせる――槍が地面を抉り、砕けた石畳
が武闘家の頬を切る。
 武闘家はその柄を素早く抱え込み、さらに抱え込むようにDAを引き寄せた。虚をつかれて
たたらを踏むように眼前に近づいてきたDAの腹に、思いっきり掌底をぶつける

武闘家「バギマ!!」
DA「!」

 DAの腹部の鎧が勢い良くへこみ、そのまま体は後方へ吹き飛ばされる――
41 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 01:15:29.99 ID:IYs3o8wo
DA「――――ッ」

 再び石畳に後をつけながら、DAは滑り込んで制動をかける。再び凪いだ湖畔のように
静かな動作で、半身で佇んだ。
 しかしその両手には、槍が無い。

DA「……」
武闘家「…………ふっ、く」

 地面に突き刺さっていた槍を、武闘家は引き抜き、放り投げた――DAの眼前に転がる。
 武闘家は両手をぎゅっと握り締めて、再び腰を落としてDAと対峙した。まだ幼さの残る
声で怒鳴る。

武闘家「さぁ、来いッ!!」
DA「…………――」
武闘家「!」

 DAは槍を拾わなかった。武闘家に対抗する様に、開いた両拳を構え、膝を緩く構える。

武闘家「――――ッ!」
DA「……」
武闘家「――ぃやああああああああああああ!!」

 武闘家が駆け出した――――
42 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 01:17:58.20 ID:IYs3o8wo
すまん長々と書いた挙句遅々として進まなかった……明日は大学早いのでそろそろ寝ないと
いかん。プロットも書き直したいし……
また明日夜に書いていいっすか? 今日よりは早い時間からかけると思う。
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:19:46.99 ID:0CX0eVIo
おつ
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:21:47.55 ID:nynBqYQo
乙!
明日も待ってるぜ
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:26:31.52 ID:Way4LzQo
おっつー
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 01:29:06.12 ID:KpNtOqEo
                    -ーv,, _r 、
                  i彡彡//ノ川i;ミミミミヽ
                ,-‐彡彡///   i三ミミミミl
               i'彡三彡彡    ヾ、ミミミi、
               l三ミ彡''        ヽミミミ!
               `!彡|  ,,==,,  ;;:〃=,,_: ヽミミl
                {彡i 冫ェゥ''  ;;: ィェァ: : : :}ミミl
                {ミミ、.     ;:::   . : : 6::}
                ヽミ!     ,、_,、;; : : : : !;;::i
                 i!_l.     ; : : : : : : : ; r'
       くヽ         ヽ.   -─ー‐ : : : :,l
        ヽヽ彡=-、      ',    :::::::: : : : :/l`ヽ‐、_
        r´ ノー‐'     /ヽ、   : : : : ノ ,l . ',;;;;``
        {  !/´゙\    /;;;;;;;;i、‐-ー− "  /    ',;;;;;;;
        ヽ、  -イ、 \ /;;;;;;;;;;;;|   \  /,, -‐─;;;;;;;;;;;
         !、    ヽ ゝヽ;;;;;;;;;;;;;;|,, -‐七ヽi!;;;;;;;;Γ;;;;;;;;;;;;;;;

                  オツカー・レイ[Ozcar Ray]
                   (1854〜1900 アイルランド)
47 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 01:31:04.41 ID:IYs3o8wo
そいじゃ寝るっす。次回は武闘家vsDAの格闘技戦にバラモスvs勇者戦になるかな?
ようやく終わりが見えてきた……そろそろ勇者たちの旅も終わるな。

しかし結局スニーカーに送るネタは諦めてしまった……まぁゆっくりやろう。
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 08:57:43.26 ID:Dm5MHbUo
ゾーマとして>>1が登場ですね。分かります
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 18:12:14.02 ID:UXVUucDO
ところで、オレの僧侶はどうした!
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 18:28:50.93 ID:LTW2occo
治療班にの性欲処理係になっています
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 19:41:26.26 ID:KQnqMLUo
呪いに抵抗する度に漏れる吐息は艶めかしく、
うっすらと赤みを帯びた肌に滲む汗は、まるで快楽に抵抗して居るかのようにも見え
本来、冷静であるべき治療や警護にあたる男達の感覚を徐々に蝕んで行った

キッカケは単純な物であった
医療班が汗ばむ体をお湯を絞ったタオルで拭いていき、それが内腿の及んだ時に
タオルの先が秘所に潜む突起に触れてしまったのだ

苦痛に蝕まれた体に突然に訪れた快楽の刺激
僧侶は自覚の無いまま体を淫らにくねらせ、恍惚の声を上げてしまった…


崩壊する理性、剥き出しとなる本能
いつ終わるとも知れぬ酒池肉林の宴が始まる…






こうですか?わかりません
52 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/01(火) 20:27:28.14 ID:IYs3o8wo
ごめん! 今日早めに投下するって言ったけど、これから元バイト先の本屋行かなきゃ
いけなくなった! 家庭教師のバイト先の子に教材買わないと……
帰ったら書くけどだいぶ遅くなると思う。一応明日は午後から半ドンだから夜中はずっと
書ける(と思う)けど。
あまり期待せず眠くなったら眠ってくれ…… ノ
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 21:10:06.95 ID:LTW2occo
>>51
さぁ、続きを書くんだ
>>1が投下するまでの暇潰しだ
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/01(火) 21:15:00.40 ID:lEpiMgSO
わっふるわっふる
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 00:34:06.49 ID:EmEWQu.o
>>53
   、.  _ _  .i  ,.
    ヽ`//| /i.//
     ヽ. '| ト./ /    
      i∧/  /      お断りします ブーン
      // \ヽ、
     ヽi   //
       ソ  レ    三

babyの予告テロップ風に適当に書いた
完全ノープランだから続きなど無いわ
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 02:58:17.78 ID:PUAlmYSO
>>55ッ!!
僕はッ!!
続きを書くまで
わっふるのを止めないッ!!
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 09:19:50.62 ID:MSsify2o
遅くなってもいいから、元バイト先の本屋のメガネッ娘ルートか
家庭教師のバイト先の子ルートを語ってくれ
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 22:10:16.19 ID:T8quBcgo
楽しみに待っているのに
59 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 22:13:39.32 ID:JRrDxXMo
すまん! 遅れてた!!
さっそく書く!
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 22:14:16.50 ID:T8quBcgo
wwkwwk
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 22:31:47.09 ID:9xzr5SAo
ここにあったのかww
僧侶どうなった?
62 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 22:32:24.61 ID:JRrDxXMo
 DAの両拳がまるでのた打ち回る蛇のように襲い掛かってくる。
 しかしそれにとらわれてばかりもいられない。油断していると足が伸び上がって顎を襲ってくる。たとえ徒手格闘の戦いとは
いえ、意識を失えばそこで止めを刺されるだろう。

武闘家「ふ――く、えい!」
DA「――――」

 DAの攻撃の合間に、武闘家はなんとか一撃を返そうとするが、あまりにDAの攻撃の手が
早くて反撃できない。なんとか甲冑の間に手刀をつきこもうとするが、全て跳ね除けられ、逆
に肘で側頭を殴り飛ばされてしまう。その度に鼻の奥にごわついた痛みが残り、蓄積されていく

武闘家「く――」
DA「――」
武闘家「ぁう!?」

 遂にDAの回し蹴りが武闘家の側頭を襲った。真っ白な光が視界を覆い、全身が痺れたように
感覚が無くなる。ふわりと仰向けに倒れそうになり、それでも何とか残った闘争本能が後ろ
足を支えに出した。
 かすむ目を見開く――ちらつく炎の明かりを背負い、影に紛れるようにDAは佇んでいた。
そして次の瞬間DAは右腕を真横に突き出す。

武闘家「……!」
DA「――――」

 何かが破裂するような音と共に、DAの腕が真っ黒な霧となって霧散する――鞭のように
しなり、襲い掛かってくる。
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 22:32:33.72 ID:9xzr5SAo
>>60
連投すまんがwwwwkwwwwkって何の略だ?
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 22:34:56.31 ID:T8quBcgo
ワワクワワク
ワクワクのあまり呂律が回らない状態を表した物
(実際はただのタイプミスだなんて言えない、言っちゃいけない)
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 22:37:11.56 ID:9xzr5SAo
>>64
いや、自分で書いて理解したしお前のタイプミスでもない
パー速で書き込むの久しぶりだったんでパー速ルールを忘れていただけww
66 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 22:40:50.82 ID:JRrDxXMo

武闘家「ッ!? わ――」

 霧は波打つように真っ直ぐに武闘家へ向かってきた。とっさに身をかわし、その一撃を逃れる
も、すぐに背後でターンして戻ってくるのがわかった。

武闘家「(倒さないと――)」

 しかし武闘家はもはや避けようとはしなかった。避けてばかりいてはいつまでたっても平行
線なのを悟ったのだ――いっそ腕の一本でも犠牲にしてでも、敵の喉に手刀の一撃を叩き込
みたい――そう思うようになっていた。

武闘家「(今――私が倒さないと――!)」

 背後に迫るのたうつような気配を感じながら、武闘家は駆け出す。腕を引き、手を開く――

武闘家「――でやああああああああああああああ!!」

 DAへと肉薄する――背後の気配は遂に、後ろ髪に触れると事まで迫っていた
67 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 22:58:03.81 ID:JRrDxXMo
 
 僧侶は自分を守るために傷を負って、呪いを受け、ベッドの上で苦悶の叫びを上げたのだ
 ここで自分はどんな怪我を負ってでも、その苦痛に報いらなくてはならない
 
 いつの間にかそんなルールが決められていた。

 思えば自分はいつも投げやりだったのだ。「もうどうだっていいや」と思うから見栄も恥じらい
もなく怯えたし、「自分はダメだ」と思っていたから誰かの背に隠れていたのだ。
 僧侶が呪いに倒れたのはその報いなのかもしれない。
 あの時自分が彼女と肩を並べるくらい戦えていたら、彼女は命を脅かされる事もなかった。実際は
そうではないかもしれない、だけど武闘家の心中では「そう」なのだ。あの時もっと前に出ていれば、
もっと強く魔法を打ち込んでいれば、僧侶は助かっていたのだ。全ては自分の投げやりさが
招いた自業自得の出来事なのだ。
  
 DAを再び視界に捉えた瞬間、そういう思いは全部一つの感情にまとまった。

 自分でも信じられないくらい、怪我や痛みへの怯えを感じなかった。霧は既に自分の喉に
絡みつき、人が蛙を握りつぶすかのようにためらいなく締め上げていたが、それでも体を前に
進めるのをやめず、手刀を射界に捉えたDAの甲冑の隙間――首元へと向けて突き出していた。

武闘家「――――!!!!」

 締め上げられて喉から声は出なかった。
 それでも突き出した手刀には、ありったけの感情を込めた――体を震わせるような『憤怒』を。
68 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:06:50.05 ID:JRrDxXMo

DA「――」

 DAは一瞬動きを止め、そしてたたらを踏んだ。

 それだけだった。

武闘家「ッひゃあ!? ――あぅ……!」

 次の瞬間DAの左腕が黒い霧となって武闘家の喉に絡みつき、そして天井高くへと持ち上げた。

武闘家「かっ……ぁ……!!」

 万力のような力で締め上げられる――自分の体重も首を押しつぶそうとする。暴れれば暴れる
程、首は強く締まり、意識が彼方へ飛んでいきそうになる。

DA「……」
武闘家「……ぅ……ぅぅ……!」

 至極淡々と自分を締め上げているDAを睨みつける。目の玉が飛び出しそうな圧迫感と、とめどなく
溢れて止まらない悔しさが、武闘家の目頭を熱くさせ、目を真っ赤に充血させた。
 DAはこちらを見てすらいなかった。ただ正面を見て、じっとしている――霧だけが激しい
感情を持っているかのように、ビクビクと蠢き、武闘家の体に絡み付いてくる――喉に加えて全身
まで締め付けられ、声にならない悲鳴を上げる。
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/02(水) 23:09:58.95 ID:T8quBcgo
くやしい…でも感じちゃう!!!!ビクンビクン
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/02(水) 23:11:04.13 ID:VwnyL1Eo
ガンガレッ
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/02(水) 23:24:41.91 ID:1CAjFEDO
支援
72 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:25:53.01 ID:JRrDxXMo

 DAの右腕の霧がのたくりながら、地面に突き刺さった槍に絡みつき、引き抜いた。
 蛇が鎌首をもたげるように、霧は槍を掴んだまま後退した――槍の切っ先は武闘家の
体に狙いをつけている。

武闘家「……、…………」

 既にその時、武闘家の体からほとんどの力は抜けていた。拳も足もだらりと垂れ下がり、
瞳は閉じている――それでもまだ、霧は喉を締め上げていたが。
 彼女は意識を失いかけてはいたが、彼女の中で芽生えていた怒りはまだ燃え盛っていた。
首を締め上げられるほど、怒りは油を注がれたように激しく内心で渦を巻く。動かない体にまで
怒りが湧き起こってくる。
 目をかすかに開けた――既に敗北は決していたが、それでも敵をにらみつけずに最後を迎える
気にはなれなかった。怯えが消えた後に残った、往生際の悪い――それでも否定はできない純粋
な意志だった。

武闘家「(……もういいかな)」

 不意に誰かがそんな言葉を呟いた。

武闘家「(最後に……自分らしく振舞えた……それで、十分……)」

 怒りはまだ燃え盛っていたが、まぶたからは力が抜けた……糸が切れたように、まぶたが閉じて、
視界から光が消えた――――
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/02(水) 23:33:15.12 ID:ukCeRQDO
支援させてもらうっ
74 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:45:41.01 ID:JRrDxXMo
〔一方勇者達は――五分ほど前〕

魔法使い「起きなさいよ早く――!」
勇者「…………」

バラモス「逝ね! 逝ねッ! 逝ねぇぇぇ――ッ!!」

魔法使い「うわっうわっうわっ――冗談じゃないよ! 早く起きなさいっての勇者!!」


 武闘家から離れた魔法使いは勇者の下に一目散に駆け寄り、意識を失っていた彼の体を
持ち上げ、バラモスからの攻撃から逃げ回っていた。バラモスは狂ったように所構わず魔法を
叩きつけ、壁やら天井やらを吹き飛ばす――魔法使い必死になって炎の柱や崩れてくる破片
を避ける。

バラモス「なぜだ!? ぁあ――なぜ私の邪魔をする――!! 私が覇者! 私こそがふさわしい
――選ばれたのだ! 私は、選ばれたのだぁぁぁぁああ――――!!」

 バラモスが両腕をばっと広げると、周囲に散らばっていた破片たちが空中に浮かび上がった。

バラモス「ああああああああ――――運命を捻じ曲げる愚か者共がぁ!! 使徒の礫(つぶて=石)に
撃たれてしねぇぇぇぇぇぇぇ――!!」

魔法使い「どっちが愚か者だっての――勇者しっかりしてってば!」

 魔法使いはバラモスの周囲の岩が燃え、火球となるのを見届けながら、胸元から取り出した
小瓶の中の液体を勇者の口に注いだ――

魔法使い「まだ死んでないなら目を覚まして――」
勇者「…………」
魔法使い「あたしが生きてても意味がないじゃん! あんたが生きてないと世界は――」

バラモス「あああああああああああああああああああああ!!!!」

 バラモスが一際大声を上げ、両腕を大きく振るった――その瞬間火球は勢い良くバラモスの
周囲から飛び出し、魔法使いたちへと襲い掛かる――――

魔法使い「くぅぅ――ッ」

 魔法使いはその熱波に身を焼かれながら、勇者に覆いかぶさった――まがまがしく煌く褐色の
火球が、目前に迫る――――
75 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:54:39.81 ID:JRrDxXMo
バラモスの眼前で、勇者と魔法使いは火球に飲み込まれた。バラモスは体中をまさぐるような
感情の渦に身を任せながら、勝どきの咆哮を上げる――――

バラモス「ああああああああああああ――――!! 愚か者め、愚か者めぇぇぇぇ――!!
私の国を汚し、私の城に穴を開けたお前達は、塵も残さずこの世の輪廻からもはじき出して
くれるわぁぁぁ――――!!」

 バラモスは燃え盛る火球に向けて、さらに腕を突き出した。

バラモス「メラゾーマ!」

 バラモスの腕が光り、メラゾーマの光の玉が火球へ向けて飛び出す。l

バラモス「ハ――!! ハハハハハハ――」

 メラゾーマが火球に放たれんとしたその瞬間だった。
 火球に突然斜めの光線が走り、同時に男の声が鋭く響いた。
76 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:55:14.76 ID:JRrDxXMo



勇者「ギガスラッシュ――――ッ!!」
77 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:58:50.02 ID:JRrDxXMo

 火球が吹き飛び、青黒い光がメラゾーマの光を弾き飛ばした。火の柱が上がるが、それも
青黒い光に吹き飛ばされる――

バラモス「ぬおおおおおおおお――――!?」

勇者「ギガデイン――ッ!」

 吹き飛んだ火球の中から現れた勇者は両手を突き出し、叫んだ。バラモスに向けて雷の
閃光が飛び掛る。

バラモス「むお――ぐおおおおおおああああああ!!」
78 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/02(水) 23:59:39.24 ID:JRrDxXMo
バラモスのリアクションが一々大きくてウザイなぁ
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/03(木) 00:04:10.65 ID:Lkrme0Uo
それがまたよし
80 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/03(木) 00:13:12.74 ID:dehnBJMo

勇者「――ふぅ」
魔法使い「勇者!」
勇者「話は後で! バラモスを攪乱してて――武闘家!」

 勇者が飛び出し、ぐったりとしている武闘家の下へ駆ける――しかし武闘家には既に槍が
叩きつけられようとしていて、勇者の足は間に合いそうもない。

勇者「武闘家――ピオリムだ!!」

 
81 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/03(木) 00:18:24.70 ID:dehnBJMo
武闘家「――――ッ」

 武闘家の遠のきかけていた意識が、その声を聞いて急に目を覚ました。怒りが腕を動かし、
拳がピクリと押し開かれた。

武闘家「……ぴお……りむ――ピオリム」

DA「――?」

 その瞬間DAはいぶかしげな様子で武闘家を見上げ、

勇者「――ぇやあああああああああああああ!!」
DA「ッ!」

 その側頭を弾かれたように飛んできた勇者の足に蹴り飛ばされた。助走の勢いも合わさって、
その体は見事に吹き飛び、壁に叩きつけられる。
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/03(木) 00:20:45.94 ID:OhOIFYDO
わっほーわっほー
83 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/03(木) 00:42:48.68 ID:dehnBJMo
資料集め中。。。。
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/03(木) 08:36:52.23 ID:0aGUGp6o
wkwk
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/03(木) 09:10:18.56 ID:yJ7RLUYo
tktk
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/03(木) 13:04:26.64 ID:CKeDi2SO
カンダタの妻は俺にしてくれ>>1
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/03(木) 20:35:26.62 ID:d7gOvYDO
液体ってなんだったの?
88 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/03(木) 23:38:33.57 ID:Ycy7TEAO
>>87 せかいじゅのしずく

昨日は急に抜けてスマン!友達のオトンが亡くなられたって聞いて焦って家出てたよ。
一晩かかって人違いと判明ww半泣きだった俺笑い者wwwwwwwwww

昨日の今日でスマンが今日は投下できない……明日はレポート提出なので。
明日の夜また書きます。今日は要望・質問あれば答えます。

僧侶復帰はもうちょいです。
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/03(木) 23:48:45.80 ID:F0.t9ADO
おっぱいについて
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/04(金) 00:00:41.35 ID:lYbBCaQo
僧侶の復活が待ち遠しい
91 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/04(金) 00:09:02.11 ID:Tixg76AO
おっぱいはそろそろ公式見解を出してみます……

魔法使い→美巨乳?

武闘家→小さいのは正義。(本人は「胸はあります!」と言ってるし多少小さいくらい?)

僧侶→サラシで巻いて圧迫。着痩せするタイプ。(切断したって事にしようかと思ったけど色々考えてやめた)

ホイミン→デカイけど本当は調整可能。そもそも体自体を成人にしたり子供にしたりできるという表にでない設定がメモってあった。なんでそんな設定してたのかは不明。

カンダタ→巨乳と見間違うムキムキっぷり

剣士→良い胸板です

勇者→ショタ向け



しかし真実は皆の心の目に託されているのですとか何とか……
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/04(金) 00:13:02.45 ID:Q.HLXpUo
僧侶→サラシ・・・・
わかってるよほんとわかってるwwwwwwww
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/04(金) 00:19:55.96 ID:N4wc72DO
×魔法使い→美巨乳?
○魔法使い→美巨乳!
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/04(金) 08:08:09.09 ID:gP5FRgko
×僧侶→サラシで巻いて圧迫。着痩せするタイプ。
○僧侶→つるぺただからサラシで巻いて誤魔化している。周りには「さらしを巻いているから!」と主張
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/04(金) 22:18:37.96 ID:GfWSJW6o
>>1が来るのを待っても
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 00:57:22.93 ID:RTQYb/oo
小さいは正義、よく分かってるじゃないか


しかしバラモスが小物っぽいなwwww
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/05(土) 08:35:16.27 ID:rk31kQDO
過疎ってんな・・・・ VIPみたいに、保守がいらんとはいえこれは寂しい
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/05(土) 08:56:44.17 ID:f.AVtaMo
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/05(土) 09:08:42.86 ID:sMNzpUDO
いつもじゃないけどちゃんと見てるんだぜ

保守はきついからパー速の方が俺はありがたいけど
書く方からすれば支援少ないのは寂しいんだろうとは思う

だから書き手はなんだかんだ言ってVIP出たがんないから
大体荒らされてgdgdになるけど、1は書ききるためにパー速選択してくれた

敬意を評するんだぜ

ペース遅くなってもかまわないからスニーカーの方もあきらめんなよ
ついてくから。ガンガレ1
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/05(土) 09:56:22.48 ID:f.AVtaMo
この過疎っぷりなら言える







101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 10:03:38.52 ID:AeEJgUDO
魔法使いは俺の嫁
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 10:16:02.36 ID:hPOyWjso
僧侶は貰っていきますね。
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 10:18:17.68 ID:RTQYb/oo
じゃあ武闘家は俺が
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 10:43:48.18 ID:PXcavoSO
キラツーは貰って行くぞ
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 11:49:41.69 ID:b4zGMeUo
応援している
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/05(土) 13:59:00.41 ID:9e6n/gDO
ホイミンくだしあ><
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 14:02:54.95 ID:DDosAa.o
ホイミンは剣士の妻
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/05(土) 16:31:36.10 ID:iU293Fg0
つまり…
武道家・・・B位
魔法使い・・・E〜F
僧侶・・・D前後 だけどサラシ巻いてるから見た目はつるぺったん
ホイミン・・・G〜H

って事だな!
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/05(土) 17:01:34.61 ID:QeCXiPoo
武道家・・・A〜B
魔法使い・・・C+
僧侶・・・A つるぺたと思われたくないのでみんなにはさらしを巻いていると主張
ホイミン・・・D

これが俺のジャスティス
行き過ぎたデカチチは邪道
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 00:40:03.39 ID:j1LQJwgo
武道家・・・A〜B
魔法使い・・・E
僧侶・・・D
ホイミン・・・F

これだな
さらしは巨乳を無理やり押しつぶしてこそだと思うんだ
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 01:26:07.73 ID:/Km/9TMo
武道家てww

じゃあ俺は武闘家を>>103から奪い取りますね
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 05:21:17.51 ID:qBgWBsSO
ってか、もう来ないんじゃね
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 09:11:29.91 ID:2AF9CYDO
まだだ まだあきらめる時間じゃない
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 09:30:54.23 ID:18MucTMo
>>51を改変

呪いに抵抗する度に漏れる吐息は艶めかしく、
うっすらと赤みを帯びた肌に滲む汗は、まるで快楽に抵抗して居るかのようにも見え
本来、冷静であるべき治療や警護にあたる男達の感覚を徐々に蝕んで行った

キッカケは単純な物であった
医療班が汗ばむ体をお湯を絞ったタオルで拭いていき、それが内腿の及んだ時に
タオルの先が秘所に潜む突起に触れてしまったのだ

苦痛に蝕まれた体に突然に訪れた快楽の刺激
僧侶は自覚の無いまま体を淫らにくねらせ、恍惚の声を上げてしまった…


―――――屈強な戦士として戦ってきた僧侶
女らしさは捨てた筈だった、戦場で必要なかったから…

しかし、身体は若い娘、苦痛の中に現れた快楽の刺激に耐えることは無理というもの
苦痛から逃れる為か、淫らな女の本能が剥き出しになったのか
無意識に彼女の指は快楽を求め自らの秘所を掻き回す


狭い部屋に満ちる淫らな音と匂い
戦場に身を置く男達の理性はそこで途絶えた


勝手に>>51の続きを書くべきか?
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 11:19:02.51 ID:oJcBM9Io
いらん
116 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 12:44:12.52 ID:Pr5T06AO
ごたごたが続いてて連絡できんかった! スマソm(__)m
今晩こそ書く! 魔王倒さないと気持ち良く寝れないぜ!
待たせてばかりでスマンが今晩までもう少し待ってくれ!!
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 12:48:23.63 ID:mDzxbZko
(b^ー゚)+
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 13:01:57.16 ID:jqqqIiYo
キタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!1
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 14:09:31.75 ID:u4wy6kDO
来たかー
頑張れー
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 15:47:26.45 ID:YxPeRaco
>>114
元の文を書いた張本人だが、存分にやりたまえ
つか、せめて誤字脱字くらい直して欲しかった…il||li orz il||li
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 18:58:31.68 ID:hp5z4oEo
5分間、俺が勇者です。されなかったら僧侶は俺の嫁
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 19:30:42.32 ID:q.aztgoo
30分間阻止されなかったらホイミンは俺の嫁
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 19:47:46.39 ID:gN1faIDO
>>122
残念だったなww
阻止!
124 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 20:09:36.11 ID:E6LFQ5Q0
ただいまーそろそろ書く!
でもプロットどっかいったからバラモス戦の着地点は予測不能!
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 20:25:53.22 ID:u4wy6kDO
wktk
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 20:26:12.92 ID:gN1faIDO
10分間( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!されなかったら魔法使いは俺の嫁
127 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 20:27:20.34 ID:E6LFQ5Qo
武闘家「――あうっ」
勇者「武闘家!」

 拘束を解かれ、地面に吸い込まれるように落ちてきた武闘家を、勇者が慌てて抱きとめた。

武闘家「……ぁ、……勇者、さ……けほ、けっほ――勇者さん」
勇者「よかった、意識はあるね。大丈夫? 立てる? ……ほら――、!?」

 その時、DAが突っ込んだ壁から、爆発音と共に土煙が噴出した。勇者達は思わず身を守り、

DA「――――」
勇者「……! 武闘家下がってて」

 DAの体は、もはや腕だけではなく、四肢全てが真っ黒な霧と化していた。まどろむ様に渦を
巻く霧が、まるで生き物のようにシュルシュルと蠢いていた――DAの鉄仮面だけが、淡々と
こちらを見つめている。
 勇者は武闘家を背にし、剣を抜いた。

勇者「武闘家ありがとう。ここはもう大丈夫だから後方から支援して。バラモスとまとめて、
DAは僕と魔法使いが相手を――」

 途端、武闘家はむっとして勇者の前に身を乗り出した。

武闘家「DAは私が相手をします! 私が倒すんです!!」
勇者「! 武闘家?」
128 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 20:51:55.98 ID:E6LFQ5Qo
武闘家「人に任せてちゃダメなんです――今回だけは、私の手で……!」
勇者「でも一度やられてるじゃないか!」
武闘家「ここで逃げたら、僧侶さんが呪われた時と同じなんです――自分が弱いのなんて
わかってます! もしかして負けるかもしれない事も――だけどここで逃げたりはできませ
ん! 僧侶さんは私を助けてくれたんです――私を背中にかばって!! だから今度は
私が、僧侶さんを助けるんです!」
勇者「ダメだよ! それで武闘家が倒れたら――」

 武闘家は一瞬だけ振り返り、見開いた目と、腹の奥底からはじき出された怒声で勇者を射抜いた。

武闘家「ここで怯えて後ろで生き残るくらいなら、死んだ方がマシです!!」
勇者「――――っ」

DA「――――……」

 DAが完全に壁から這い出し、べたり、べたり――と、勇者たちへ向けて歩を進め始めた。
武闘家はDAに構えを向けて、怒鳴る。

武闘家「さぁ行って下さい! ここは任せて――行って!!」

 次の瞬間、全身をぶるりと振るわせたDAは、突如四肢をのたくれせて突っ込んできた。
武闘家は勇者を突き飛ばして飛び退り、DAの全身をつかった横なぎの一撃を回避する。

武闘家「ピオリムの効果が続いている内にDAを押さえます! 勇者さんも効果があるうちに
バラモスを!!」

 勇者は武闘家とDA見比べていたが、背後で魔法使いの悲鳴が上がって、喉の奥をうなら
せながら叫んだ。

勇者「ッ――武闘家、絶対に生き残って!!」
武闘家「――行ってください!!」

 勇者が振り返る――駆け出す。その背後で、霧の四肢がのたうつ鞭のような鋭い音が続く――――
129 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:00:22.94 ID:E6LFQ5Qo
[一方魔法使いは]

 バラモスが空中に浮かべた火球を、再び魔法使いへ向けてたたきつける――

魔法使い「っひゃあ!? わ――きゃぁ!? ッ、このお!」

 魔法使いは必死にそれを避けながら、杖を構えた。その切っ先を真っ直ぐにバラモスへ向け、
 
バラモス「小賢しいゴミがッ!」

 バラモスは両手を突き返して叫ぶ

魔法使い「うるっさい!! ヒャダルコ!!」
バラモス「メラゾーマ!!」

 オレンジの火の玉と、クリスタルのように輝く光線がぶつかり合う――激しい閃光が飛び散り、
そして

魔法使い「あぁ……!」
バラモス「ぃやけしねええええええええ――――!!」

 ヒャダルコの光線が突き破られた――はじけて燃え広がった炎の壁が、魔法使いへと降り
注ぐ――

魔法使い「くッ――」
勇者「魔法使い!!」
130 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:09:19.06 ID:E6LFQ5Qo
魔法使い「ぅえ?――ひゃあ!?」

 背後から飛び込んできた勇者が、一瞬の内に魔法使いの体を抱えて再び飛び上がり、
炎の壁へ突っ込んでいく――

魔法使い「ちょっとぉぉぉぉ――――!?」
勇者「ギガスラッシュッ!」

 炎の壁に青い輝きの斜線が穿たれた――炎を突き破り、勇者はその向こう側のバラモスへと
飛び掛る。

バラモス「ぬぅ!? イオナズ――」

 と、そこまで詠唱したところで勇者はバラモスの顔面を踏み潰した。

バラモス「ぶも!?」
勇者「でやッ」

 そのまま勢い良く飛び、バラモスの背後まで飛びぬける。王座の背後に着地し、滑り込んで
足を滑らせながらなんとか制動をかける。

魔法使い「ちょっと無茶しないでよね!?」
勇者「ピオリムの効果が終わったらね!」

バラモス「この羽虫がああああああああああ!!」

 バラモスが両腕を突き出し、至近距離からメラゾーマを放つ――閃光が勇者達の前で
広がる。

魔法使い「きゃあ!」
勇者「ギガデイン!!」
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 21:14:58.63 ID:GcIF7HIo
なんか・・・バラモスがかわいく見えてきt(ry
132 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:18:36.23 ID:E6LFQ5Qo

 青白い閃光とオレンジの光がぶつかり合い、甲高い轟音と共に周囲を光が包み込む――

魔法使い「わ――目が……!」
勇者「ッ、魔法使い後ろから援護してて!」
魔法使い「何!? ――ちょ、ちょっと!」
勇者「でやああああああああああああ!!」

 勇者は剣を大降りに構えてバラモスへと突っ込んでいく――その瞬間、ぶつかり合っていた
閃光が爆発し、地面は小刻みに大きく上下に揺れた。魔法使いは思わずしゃがみこみ、片膝
をついて勇者が突っ込んでいく姿を見た。

バラモス「ふんッ!!」

 バラモスは一歩大きく踏み出して尻尾を振り回し、勇者の足元をすくう――しかしぎりぎりの
ところで勇者は飛翔、その一撃をかわし、上方からバラモスへと襲い掛かる

勇者「ギガスラ――!!」
バラモス「ぶがあああああああああ!!」

 バラモスは大口を開けて、業火の火炎を噴出す――
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 21:31:40.39 ID:tFSGesAO
支援
134 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:40:27.08 ID:E6LFQ5Qo
勇者「ぐ――おおおおおおおおおおお!!」

 皮膚を突き破り肉を焼く炎に打たれながら、しかし勇者は目をむき出しに見開いて突っ込んだ。。
大きく振るった剣を、バラモスの鼻先に叩き込む。

バラモス「ぬぅ……があああああああ!!」

 しかしそれはギガスラッシュほどの威力を持っていなかった。バラモスは顔から血を噴出しなが
らも、一瞬顔を背けただけで、再び炎を吐き出す――しかし勇者は着地後に即座にごろごろと転が
って炎から逃れ、崩壊した天井の残骸に隠れる。

勇者「痛ぅ――ッ」

 勇者は残骸を背にしながら、焼け爛れた顔に手をかざした。素早く唱える

勇者「べホイm――」

バラモス「イオナズンッ!!」

勇者「ッ!?」

 勇者はバラモスのその声と共にその場から飛び出した。
 途端、勇者の背後で残骸が吹き飛び、風圧で体は中へ投げ出された――そのまま
地面に落下し、背を激しく固い石畳にぶつける。

勇者「ッ――けっほ……!」

バラモス「ハーハハハハハハハハ!! 潰れろッ!!」

 バラモスが腕を振るう――天井が再び爆発し、大量の残骸が勇者の上に舞い落ちてくる

勇者「くそッ!?」
135 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:48:19.90 ID:E6LFQ5Qo

魔法使い「させるかぁぁぁぁ――――!!」

 その瞬間、魔法使いが勢い良く駆け出し、勇者へ向けて杖を振るった

 叫ぶ

魔法使い「ビックバンッ!!」


勇者「はぁああああああああ――――!?」

 勇者の周囲が閃光に包まれる――――
136 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:57:27.63 ID:E6LFQ5Qo

 光は急速に一つの球体に固まり、小さく小さく押し込められた。そして極限まで小さく、まるで真昼
のように真っ白に輝いて部屋中を照らし出すと、突如音を立てて炸裂した

 
 ぽこん


バラモス「!?」
勇者「ええ!?」

 勇者と降り注ぐ天井の間に、巨大なパン――ではなくピッツァが現れた!

勇者「なんでピザ!?」
魔法使い「ピザ――? ハッ! そうか――レベルアップしたんだよ!! パンよりピザ
の方が値段もカロリーも高い!!」
勇者「んなバカな!」
137 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 21:58:37.36 ID:E6LFQ5Qo

魔法使い「あと宅配時間も!」
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 21:58:38.51 ID:qBgWBsSO
俺の知ってる>>1なら、魔法使いが使った魔法は、きっとアノ究極魔法に違いない
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/06(日) 22:06:36.84 ID:u4wy6kDO
みんな!ここは俺に任せてピザのAAをもってくるんだっ!
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 22:10:49.82 ID:q.aztgoo
性欲の溜まりに溜まった兵と一緒に居る僧侶の貞操が心配です。
きっと身体の自由が利かないからあんなことや(ry
141 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 22:15:22.52 ID:E6LFQ5Qo

 天井の残骸はバラバラとピッツァに降り注ぐと、そのままぶすぶすと生地に突き刺さった。

魔法使い「勇者、今の内に逃げて!」

 魔法使いがそう言う間に、ピッツァは次第に空中に浮く力を失ったのか、ぶるぶると震え
ながら落ち始める――

勇者「くっ――」

バラモス「奇怪な技を――!」

魔法使い「おっとこっちだよー! メダパニ!!」

 魔法使いの杖からでたらめに光を撒き散らす光の玉が飛び出した。バラモスに飛び掛り、
手で払おうとするバラモスの周囲を旋回する。

バラモス「ぬぅ――ちょこまかと――む、うう……?」
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/06(日) 22:18:45.27 ID:q.aztgoo
ラリホーでバラモスを眠らせてあんな事やこんな事をしてみた(ry
143 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 22:20:57.29 ID:E6LFQ5Qo
 次第にバラモスの体がふらつき始める――勇者がそのチャンスを見逃さなかった。
 剣を構え、姿勢を低くして駆け出す――

勇者「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ――――」

バラモス「ぬ、く……勇者……!? させんっ!!」

 バラモスが至近距離に迫った勇者に向けて両手を突き出し、叫ぶ

バラモス「メラゾーマ!!」

 勇者を飲み込むように炎の柱が飛び出し、天高くへと伸び上がる――石畳が吹き飛び、
土ぼこりが巻き上がる――

魔法使い「勇者!」
バラモス「グァァァアハハハハハハハハハハハハハ――!!」

勇者「ギィガァ――――」

バラモス「ッ!?」

 その声は天から聞こえた――バラモスがハッとして顔を上げるも、既に時は遅かった
 肩に担ぐほど振りかぶって舞い降りてくる勇者は、その瞬間蒼黒い閃光を振りぬき、
バラモスへと叩きつけた。

勇者「スラァァァッシュ――――ッ!!!!」


 バラモスと勇者が閃光に包まれ、二人の叫びと怒声がぶつかり合う――――
144 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/06(日) 23:09:42.47 ID:E6LFQ5Qo
なんか重いので少し休憩。。。甘いもの食いたい。。。。
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/07(月) 03:29:26.30 ID:W8K/bkDO
>>1
がんばれ!!!もう少しだ!!
僧侶に期待
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/07(月) 19:07:31.35 ID:JdkfJEAO
ええい、1はまだか!
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/07(月) 19:13:57.55 ID:lZRBcZco
>>1がんばって!
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/07(月) 19:59:18.65 ID:SC3ToESO
あっはっはぁ〜、>>1ぃ〜‥ファイト、ネ。ミーとファイト、するネ〜。
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/07(月) 21:28:06.93 ID:p458DiAo
>>148
カーロス・リベラ乙
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/08(火) 00:06:08.35 ID:bVMvCQAO
期待age
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/08(火) 08:07:57.00 ID:yL5auQDO
どうした貴様ら!!! 貴様らの支援はそんなもんか!!! >>1愛してる
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/08(火) 18:20:49.62 ID:9PQyfkDO
今日は>>1来てくれるかなあ・・・
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/09(水) 02:22:54.19 ID:34OweX2o
>>1はこないのかなぁ・・・
いつくるんだろうか・・・
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/09(水) 08:29:00.15 ID:opPtpoDO
それでも>>1なら、>>1ならやってくれる
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/09(水) 08:58:32.44 ID:AxemMQoo
ここ最近異様に重かったからタイミング計ってんじゃね?
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/09(水) 16:11:23.98 ID:HIwBs960
最近見ないと思ったらパー速だったのか( ゚д゚)
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/09(水) 18:40:42.21 ID:jPUBFoSO
おい誰かっ!魔法使い呼べっ!!
俺が魔法使いの谷間から世界樹の雫を取り出すという、危険窮まりない事をやり遂げて
なんとか>>1を復活させてやるから
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/09(水) 19:09:08.76 ID:/DqHRqYo
>>1はきっとスニーカーのをがんばっているんだよ
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/09(水) 21:00:49.55 ID:34OweX2o
スニーカーは諦めたって言ってた気が・・・
でも頑張ってるならいいな
160 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/09(水) 22:18:23.93 ID:DQCtJ2AO
いやーやっとネット使えた!!
サークルでトラブったり大学テストだったりで一言報告する事もできず申し訳ない……
今日もパソお姉に奪われたので更新はできないっす……明日こそやろう! と思ってますが、家庭教師+翌日朝一授業なのでどこまでできるか正直期待に答えれるか不明。

最近なかなか進展なくて皆を不安にさせてると思うけど、でも途中で投げ出したりはしないので安心して欲しいです。俺も書けないとイライラするし、期待して貰えるのは凄く嬉しいし!
(なんかHP管理人みたいな事言ってるな)

とにもかくにも完成は絶対にさせるので、そこは不安がらずに安心して待っていて欲しい。申し訳ないが、お願いしますm(__)m



PS.スニーカーは諦めました……間に合わNE☆
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/09(水) 22:48:55.54 ID:34OweX2o
いつまでも待ってるぜ!!
最初からここまで見てきたんだからな!
頑張れよ!!!
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/10(木) 00:11:58.64 ID:vYnnUUDO
まってたぜ
頑張れ〜
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/10(木) 00:20:36.63 ID:w2zxsgDO
>>160
IDがDQ
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/10(木) 03:03:43.20 ID:K8owXUDO
応援してるよ頑張って
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/10(木) 19:51:20.16 ID:3vUB6Fwo
>>1のおかげでDQ4を初めてプレイした。

Tomorrow never comes☆
166 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 01:27:39.86 ID:N4aePYAo
やっと帰れた……なんであの子は可愛くていい子なのにバカなんだろうか……

眠いけどちょっと書くぞー
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/11(金) 01:29:05.09 ID:PBAoZ1I0
>>1おかえり!!!!111

待ってたぜ!!!
168 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 01:55:11.55 ID:N4aePYAo
 バラモスが地鳴りのような唸り声をあげた。
 一瞬で広がった光は広がったときと同じく、一瞬で収束し、その中心にはバラモスが歯を
食いしばって立っていた――しかし次の瞬間、弾ける様に血が肩からわき腹へ噴出し、
片膝をつく。
 憎々しげに唸った。

バラモス「ぬ……ぐぅ……!」

勇者「――お前の負けだ!」

 バラモスの背後、背を向けていた勇者が、振り返りざまに剣を突きつけていった。

勇者「今すぐ魔物を引き上げさせるんだ、そうすれば命まではとらない!」

バラモス「……愚かな人間め、一度火のついた戦いの螺旋が、ただ独言のみで留まるものか……!」

 バラモスは袈裟斬り(けさぎり=斜めに斬る事)に斬られた創口(そうこう=刺したり切ったりした傷跡)
を握り締めながら、勇者に振り返った。
169 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 02:05:53.03 ID:N4aePYAo
バラモス「もはやこの戦いの炎、燃え尽きるまで収まらぬ――斬って滅ぼし、焼いて滅ぼし、
同胞の死に怒り、傷の痛みにもがき、それでも止まらぬ――」

勇者「それでも止めるんだ! この戦いでむやみに死者を増やしてはいけない!」

 閃光で目を回していた魔法使いが気がつき、頭をふりふり勇者を咎める。

魔法使い「勇者、あんたね――今そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」

勇者「わかってる」

魔法使い「わかってないよバカ! 今そいつ倒さないと皆死んじゃう! ここで終わらせ
ないと――」

バラモス「……ハハハハハ、ぐ――終わらせる? 終わらせるだと? 怒り狂った人間共が、
戦いをやめたりするものか……!」
170 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 02:28:53.15 ID:N4aePYAo
バラモス「手など引くものか、たとえ我が一族ことごとく滅ぼされようとも、最後の一兵まで
人間の首に喰らいつく――この世界は私を選んだ……世界は我が手中に収まって然り!
人間がはびこる世界など世界ではなく、もはやそれは土地を奪い合う人間の本性の末期
でしかない!」

勇者「世界に意志なんてない! 誰かを選んだりはしない! 全部お前の妄想だ――お前は
ありもしないモノにおぼれ、世界を破滅させようとしているんだ!!」

バラモス「黙れ人間ッ! 下等な命共にわかるものか――私は託された、神託だ! 愚劣なる
人間に世界された世界を解放する自由の覇者なのだ!!」
171 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 02:29:47.91 ID:N4aePYAo
>>170
世界された→掌握された
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/11(金) 02:37:22.21 ID:P79RdwDO
頑張れ
173 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 02:46:15.81 ID:N4aePYAo
バラモス「あぁ感じるぞ! 私への愛! 私への信頼! ――どうして!? だがどうして
私はそれに答えようとしないのだ!? どうしてお喜びさせる事ができないのだ!」

 バラモスは顔面を掴み、それを引きさんとするかのようにぶるぶると力を込めて握り締めた

バラモス「私は無能か――違うッ! 私は愛にこたえぬ薄情者か――違うッ!! 私は託された
意志! そしてそれを遂行する忠実なる僕! 我が意志があなたの盾! 我が意志があなたの剣!
このような体など、痛みなど――全てあなたの前ではまやかしに過ぎませぬ!!」

 バラモスは自らの胸倉を掴み上げる――血が噴出していた創口を握り締め、叫んだ。

バラモス「メラゾーマッ!!」

勇者「!?」

 バラモスの胸の傷にオレンジの閃光が走った
 直後、弾ける様に創口から炎が噴出す――――
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/11(金) 02:48:02.57 ID:OWRw5kso
>>1キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!!
支援と可愛いあの子kwwsk
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/11(金) 02:48:23.83 ID:.FnUkvwo
かわいくてバカでいい子が気になる
176 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 03:01:25.24 ID:N4aePYAo

魔法使い「げぇ!?」
勇者「傷口が……!」

バラモス「があああああああああああああ――――!?」

 肉が焼ける臭いと閃光、バラモスの苦痛の叫びが玉座を蹂躙する――

バラモス「あああああああぁぁぁああぁあぁぁあぁああ――――ぁぁぁ……ハァ、ハァ、ハァ――
ハハハ……ハハハハハハハハハ!」

 炎が治まり、バラモスが笑い声を上げた時、既にバラモスの胸の創口は焼け、噴出してい
た血も完全に止まっていた。ただジュクジュクと、皮膚の下の肉が油を跳ねている……

バラモス「我が愛を受け取りたまえ神よ!!」

 バラモスは胸を握り締めていた手を解き、バッと大きく開いた
 天を仰ぎ、咆哮を上げる

バラモス「終末だぁぁぁぁぁぁあああああ――――!!」

 咆哮と同時に、玉座のあちこちから赤黒い炎の柱が上がった。次々と床を弾き飛ばして天井に
突き抜け、辺りを暗く濃い赤褐色に染め上げる――

魔法使い「なんなのよコレは!?」
勇者「! 魔法使い!!」
魔法使い「ひゃぁ!?」

 勇者が魔法使いを押し倒した次の瞬間、先ほどまで魔法使いの足元にあった床が吹き飛び、
龍の咆哮のような轟音と共に炎が吹き上がった――――


バラモス「この城もろとも歯向かう人間共を焼き滅ぼしてやる――勇者、貴様もその仲間もな
ぁッ!!」
177 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/11(金) 03:08:10.34 ID:N4aePYAo
うわぁぁぁ本当にちょっとしか書けなかったぁ! 明日は一限あるからこれ限界ぃ!!
一日かけてもっと面白い展開考えまくってくるお!!

可愛くて良い子だけどバカってのは家庭教師の子の話です。中学生なのに割り算とかできなくて
えらい夜中まで教えてしまった……あぁでもバカってのは言い過ぎた。俺より愛想がいいし
、勉強できないだけで妹想いだし、勉強する意志はあるし、俺の方がよっぽど……



とにかく待たせてていつも申し訳ないと思ってる! 今度こそ今週末までには終わるぞぉ!!
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/11(金) 03:13:21.19 ID:4lDNC.DO
>>1 きてたー!と思ったら終わりか
お疲れ!おやすみ!
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/11(金) 03:24:29.86 ID:OWRw5kso
乙!次はいつくるかな?
楽しみに待ってるぜ!!
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/11(金) 03:59:56.18 ID:.FnUkvwo
>>1
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/11(金) 06:48:41.75 ID:At0suMDO
遅れたけど1乙!
頑張れ!
182 :キチガイフォーエバー :2008/07/11(金) 08:59:42.48 ID:w4jIwiw0
(^^) ( ^ ^ )
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/11(金) 19:29:10.34 ID:fUOKfM20
伏線どこ行ったー ってのがあるよな
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/11(金) 23:41:58.56 ID:Ckzgt52o
バラモス=乙事主さまかwwwwww
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/14(月) 00:15:04.48 ID:COJrxcSO
保守age
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/14(月) 01:49:31.55 ID:COJrxcSO
sageてたorz
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/14(月) 03:19:02.09 ID:/LoV26so
1は忙しいのか、それとも飽きてしまったのか
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/14(月) 18:52:58.08 ID:0/5XGsDO
やっとまとめ読みできた―
>>1マダァ-?
(・∀・ )っ/凵⌒☆チンチン
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/15(火) 08:24:05.55 ID:oUcseUDO
まだだ まだわからんよ
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/15(火) 13:09:42.71 ID:QF7RmsSO
全部読んで来たwwktk
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/15(火) 16:27:41.14 ID:X.ao8fwo
もうね
wwktkがとまらないんですよ
ここ何日か
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/15(火) 16:36:18.39 ID:PH2Scygo
>>1は戻ってくるはずだ・・・
193 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/15(火) 22:49:09.75 ID:LdIKpqIo
やっとこれた……すっごい待たせたな!!
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/15(火) 22:50:47.24 ID:t/YULAwo
おー来たー
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/15(火) 22:50:51.99 ID:Tx6Pktwo
ktkr
196 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/15(火) 23:05:18.01 ID:LdIKpqIo
[エントランスホール]

 エントランスホールのあちこちで突如として赤黒い炎の柱が上がっていた。脈略もなく石畳が
弾き上げられ、昇竜のようにそこから炎の柱が伸び上がる。柱は天井も破壊し、辺りには破片と
岩が降り注ぐ――

兵士「うわぁ!?」
兵士「がッ――……」
兵士「ぐぇ――」

 兵士達は次々と炎に飲み込まれて消え、降り注ぐ岩に叩き潰されて死に、破片を頭に受け
て昏倒する――

分隊長「いかん城が崩れる――撤退ッ! 撤退しろ――!!」
兵士「撤退、撤ぁい!」
兵士「行くぞ退くんだ――ぎゃぁッ」
兵士「クソ一人やられた! 引きずっていけ――負傷兵を残すな!!」
兵士「無理です全員は回収できませ――うわあ!?」
兵士「く――また一人やられた!!」


分隊長「剣士殿! ここは退き時です、撤退しましょう!!」

 分隊長は紅蓮の炎の熱と崩壊する城の破片にまみれながら、エントランスの中央で魔物の
騎士と激しく斬り合っている剣士に声を投げかける――
 
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/15(火) 23:07:59.01 ID:Ke3LAMDO
キタ━━━(゚∀゚)━( ゚∀)━(  ゚)━(  )━(゚  )━(∀゚ )━(゚∀゚)━━━!!!!
198 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/15(火) 23:28:57.28 ID:LdIKpqIo

 ナイトリッチはその体躯に見合わぬ体さばきで剣士の失明して死角となった側面に素早く
回りこみ、攻撃を畳み掛けている――剣を振り、拳を振るって膝蹴りを放つ。流れるような
攻撃の連続に剣士は防戦一方だ――

Nリッチ(ナイトリッチ)「セッ、ハァッ! フンッ!!」
剣士「う、く――」
Nリッチ「ザ――ゼァアッ!!」
剣士「ぐあ!?」

 Nリッチの剣が剣士の顎を捉えた
 Nリッチが振るった剣の軌跡に血が走る――

剣士「ぐぅ……ッ!!」
Nリッチ「……」

 しかし剣士を捉えたその一撃は、致命傷までは与えられなかった。剣士がとっさに身をくねらせ、
力を反らしたのだ。
 剣士は素早く後退し、追撃に来ようとするNリッチから必死に距離をとり、でたらめに剣を突き出した。
Nリッチはとっさに身を反らせてその一撃を避けると、バックステップで剣士と距離をとった。

剣士「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……!」
Nリッチ「……終わりが近づいた」

 Nリッチが周りを見渡しながら、そう呟いた。

Nリッチ「この城も時機に落ちる……その前にお前の命が、尽きるやも知れぬ」
剣士「なめるなッ……はぁ、はぁ、父の仇、その体で払ってもらうぞ……!!」
Nリッチ「お前にはできぬ。それをなす前に、お前の死角にもぐりこんだ我が剣がお前の胸を
貫くだろう」
剣士「……はぁ、はぁ、はぁ……」

 剣士は顎の骨まで届いた剣の傷口を、拳で拭った。その痛みに歯を食いしばりながら、口惜
しくも思う――Nリッチのその言葉は、間違いではない。このまま死角から襲われ続け、それらを全て
避けきるだけの自信は無い。
199 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/15(火) 23:44:25.98 ID:LdIKpqIo
Nリッチ「……悲しいかな、お前には私に勝つ術が無い。私には決定的にある。ここで勝敗は
決した」

 Nリッチは唐突に、剣を腰へと納めた。

剣士「何を……!?」
Nリッチ「追わぬ。ここから立ち去れ剣士よ」
剣士「な、なんだとぉ……!」
Nリッチ「死を恐れる剣士を一騎討ちで打ち[ピーーー]気は無い。現世への名残を捨ててからまた
私の前に立て」

 Nリッチは顎で剣士の背後を指し示した。
 同時に、弱々しい女の声が背中に投げかけられる……

ホイミン「剣士、様……!」

 剣士はハッとして振り返る。足を崩して上半身だけ起こしたホイミンが、ふるふると震えながら
剣士を見ていた。

剣士「ホイミン殿気がつかれたのですか!?」

 と、そこへ新たに噴出した炎の柱の影から転がりながら分隊長が現れ、ホイミンの体を起こしに
かかった。同時に剣士に怒鳴る。

分隊長「剣士殿! ここはもうダメです、撤退しましょう!」

ホイミンは意識が朦朧となっているのか、力なくふらつく体で、しかし必死に抵抗してみせる――

ホイミン「やめて……やめてください……! 私は剣士様とここにいる――!」
分隊長「剣士殿も撤退します! ――剣士殿、この島全体が崩壊しかけているのですッ! 
ここにいては全滅します!!」

剣士「……ッ!」
Nリッチ「ここに残ってもお前は私の剣の雫となるだけだ。女を連れて離れよ。戦い運命がお前を
生かそうとしている。私はそれに従って、お前を追わぬ……」
200 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/15(火) 23:46:13.94 ID:LdIKpqIo
>>199
おいおいなぜ放送禁止ワードが……
最近の殺害予告の対策であれなのかな?
一応「 打 ち 殺 す 」 と書いた。
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/16(水) 00:26:15.77 ID:nzjeke2o
パー速の仕様です
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/16(水) 00:30:36.97 ID:Z66Ti2DO
パー速の機能覚書
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1208108815/
203 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/16(水) 01:20:05.10 ID:u8/AvkAo

 その時、ホイミンの近くで炎の柱が上がった。石畳を叩き割った炎はうねるように近くの壁を吹き飛ばし、
そしてホイミンの身を支えていた分隊長の体を飲み込んだ。

分隊長「ぐあああああああ――――!?」
ホイミン「きゃぁ!?」

 ホイミンはギリギリのところで分隊長に突き飛ばされ、地面をごろごろと転がった。一方で
突き飛ばした分隊長は一瞬の内に消し炭も残さず炎の渦に消える――

剣士「ホイミン殿!」
Nリッチ「行け。私はいつでも、お前を待っていよう――」

 剣士がハッとして振り返ると、Nリッチの姿がかすみのように消えていこうとしていた。慌てて
立ち上がって掴みかかろうとするが、直後にNリッチと剣士を別つように天井の岩が崩れ落ちてくる。

剣士「く――」

ホイミン「剣士……様……」

剣士「……、ホイミン殿!」

 剣士は迷いを振り切りようにホイミンの元へ駆け寄った。その体を起こす。

剣士「気をしっかり保ってください!」
ホイミン「剣士様……目を……」

 ホイミンが手を伸ばし、剣士の眼帯に弱々しく手を載せた。剣士はその手を握り、眼帯から
離す。

ホイミン「……なぜ……?」
剣士「……」

駆けつけてきた僧兵「剣士殿まだここに居られましたか!? ――急いでください撤退用の船が接岸して
いますがすぐにここを離れます!」

 剣士は声のほうに「ああ!」と頷いて返すと、ホイミンの体を抱き上げた――
204 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/16(水) 01:20:28.33 ID:u8/AvkAo
>>201-202
知らなんだ……
205 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/16(水) 01:30:50.66 ID:u8/AvkAo
[バラモス城・浜辺]

僧兵「急いでください、早く! ――ッ、くそ、またプテラノドンが……!」

 浜には中型の輸送用のボートが乗り上げ、兵士達はそれに次々と乗り込んで脱出を図っていた。
その船と撤退する兵士達に向けて、プテラノドンが爆弾岩を放り投げ、爆撃を加えている。

剣士「ふっ――く、せやっ」

 剣士はホイミンの体を抱え、時折周囲で起きる爆発からホイミンを守りながら、浜辺に並んでいた
船の一つにたどり着いた。剣士はホイミンをボートに乗り合わせていた僧兵に預ける。

剣士「怪我をしている、治療してくれ!」
僧兵「了解――よ……骨折と意識混濁ですね、応急処置を施しておきます!」
剣士「頼んだ!」

 剣士はそう言い残すとボートに背を向けて駆け出した。
 が、直後に彼の袖が弱く引っ張られた。

ホイミン「どこに行かれるのですか……?」
剣士「……戻るのです。まだ父の仇を討っていない。勇者殿たちも残っているのです、まだ
やるべき事がたくさん残ってる」
ホイミン「私も……」

 ホイミンは薄く上気した頬に雫を滴らせながら、小さく呟く。

ホイミン「私も連れて行ってください……剣士様のそばに……」

206 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/16(水) 01:52:34.97 ID:u8/AvkAo

 剣士は首を振った。

剣士「ご両親にあなたの事を頼まれました。あなたには帰る場所がある。帰りを待ってくれる人
もいる。ここで朽ちてはいけない」

 その直後、剣士の近くで爆弾岩が爆発した。剣士は慌てて姿勢を低くする。

ホイミン「あなにも……帰る場所はあります……帰りを待つ人も……あなたが本当に想っている
方が、きっと……」
剣士「……彼女の下へただおめおめと帰るわけにはいきません! 私にはなすべきことがある! 
あの日に誓った復讐を!! ――そのためなら命も投げ出す覚悟です!!」
ホイミン「だめぇ……! 復讐に死ぬなんて……!」

 意識が朦朧として自分でも何をしているのかわかっていないのか、剣士にしがみ付いて叫んだ。

ホイミン「お願いです、一緒に来て、復讐などしてもなにも解決はしません。よりあなたを苦しませる
だけです――さぁ目を……」

 ホイミンが再び剣士の眼帯に手を触れた。途端、剣士はその手を振り払った、

剣士「――この空っぽの目に、抉り出した痛みに、見えない視界に、それが父への尊敬の念なのです! この傷は
私の意志なのです!! この傷は治してはいけない――」
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/16(水) 02:07:07.30 ID:1CHHxqco
>>1きてた!
支援
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/16(水) 07:28:58.36 ID:j83KYHIo
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおきたああああああああ
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/16(水) 13:59:41.71 ID:MscS8sDO
待ってた ずっとずっと待ってた
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/16(水) 18:07:18.10 ID:gdsAbp2o
  ┏┓  ┏━━┓┏━┓┏┓┏━━┓┏━━┓     //.i:.:.:i:.:.:.:.:i,|:.i/iハ:.:./ リ\|、;イ:.:.:.:.i、:.:i....      ┏┓┏┓┏┓
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  ┗┛    ┗┛  ┗━━┛      ┗┛  ┗━┛      ∨.|:.:.:`|`ゝ、     ,./i:.:.:/ .i| \  /....    ┗┛┗┛┗┛
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/17(木) 08:16:06.26 ID:OY2drESO
支援支援
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/18(金) 23:06:07.68 ID:7f3V9QSO
再び魔法使いに会う為に‥保守支援
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/18(金) 23:08:30.68 ID:sXDx9jIo
まぁもうそろそろ大学は試験期間だしね・・・・
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/20(日) 00:47:49.98 ID:aZTeaEDO
ビッグパンがなつかしくなってきた・・・
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/20(日) 01:08:48.09 ID:Gekfu4oo
そもそも週1ペースになってきたな・・・
216 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 02:52:14.02 ID:4aXmCQwo
こんばんわ……やっと雑務から解放されたぜ……
夏休み近いからサークルやら家庭教師やらテストやらでやる事ありまくりんぐ。
こりゃ本格的に夏休み入ったら[ピーーー]るぜ……投下の間開きまくってすまん。

これからできる限り投下!
217 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 02:53:42.05 ID:4aXmCQwo
「死 ね る 」と書いた。下ネタ言ってるみたいで恥ずかしいなこの仕様……
218 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 02:55:17.96 ID:4aXmCQwo
剣士「あなたの胸にも証がある」

 剣士はホイミンの胸に手を伸ばし、そこに輝くペンダントを手に取る。

剣士「これは家族への愛の証――これを無くすわけにはいかない、そうでしょう」
ホイミン「それは……でもそれは――!」
剣士「私にとって復讐を果たす事はあなたにとってのペンダントと同じ事。隻眼であることも同じ、何があろうと、無くす事はできない。『それは無意味だ』と誰が言っても、私にしかわからない意味がある」
ホイミン「でも、せめて目だけでも治さないと……先ほどと同じようにナイトリッチに突け込まれてしまいます! どうか……!」

 ホイミンはそう懇願して剣士の目に再び手を伸ばしたが、剣士はその手を掴み返して、言った。

剣士「これで朽ちるなら本望。私はそういう生を全うしたのです」
ホイミン「そんなの――!」

 その時、怪我人を治療していた僧兵の一人が、空を見上げて、忌々しげに怒声を吐き出した。

僧兵「なんだありゃぁ……くそっ、東方より敵援軍襲来!」

 東の空からギズモの嵐を引き連れてプテラノドンの群れが、空を覆わんばかりに押し寄せていた。その足にはやはり、ばくだんいわが鷲掴みにされている――
219 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 02:56:39.07 ID:4aXmCQwo
小隊長「プテラノドンか――この浜を一掃するつもりだ! 端から端までやられるぞッ!」
分隊長「ここらが潮時か――撤退! 浜を離れるぞ!!」
兵士「まだ勇者殿が残っておられます!」
僧兵「負傷兵も数が合いません! まだ中に何人か取り残されてます!」
小隊長「わかっているが全滅を避ける! 撤退を優先だ!」
分隊長2「船を出せぇ!」

 舟のこぎ手が慌ててオールをおろして漕ぎ始める。舟はゆっくりと進みだす。
 直後、遠く東の浜が一斉に爆発、地面を揺らし砂を巻き上げ、爆発は津波のように押し寄せてくる――
220 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 03:12:57.61 ID:4aXmCQwo

分隊長「来たぞぉぉぉぉ――!!」
兵士「漕げ漕げ漕げぇ――!!」

僧兵「剣士殿! 早く乗ってください! 爆発に巻き込まれます!!」

剣士「いや、私は残る! ホイミン殿を頼んだ!」

 僧兵は唖然とする。

僧兵「何をバカな――!?」
ホイミン「剣士様!」
僧兵「あ、ホイミン殿! ダメです暴れないで下さい! 今船から落ちたら救出する時間はない!」
ホイミン「剣士様が――!」

 船はどんどんスピードを上げ、浜を離れていく――

僧兵「剣士殿、ここで死ぬ気ですか!?」

剣士「そのつもりはないが――そうなった時は、ホイミン殿を頼んだぞ!」

ホイミン「剣士様!!」

僧兵「く――もうダメです! 今から戻ったら我々が巻き込まれる!!」

221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/20(日) 03:35:01.73 ID:Gekfu4oo
               <:::::::`!:ヽ      、 i r        /:レ:-::"レ..、
                !`:::::::::::::::::|  , ..::::':_:::::::_ ̄::`::...、  /::::::::::::::::::::フ
               ,->::::::::::::::::/o ':r " "/ !ヽ `ヽ、::::::ヽ {:::::::::::::::::::::::、フ
    ┏┓    ┏━━┓`-、::::::_;:::,/O:/  _        ヽ::::::.8!.::::::::::::::::::::::' ┏━┓┏━┓
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    ┃┃        ┃┃          ! ! r  ̄ v‐  ̄ ), ノ-、           ┏━┓┏━┓
    ┗┛        ┗┛       /`ヽ=-ニニ-=-"   \       ┗━┛┗━┛
                     ( ,   | Y_-゚-`_Y |     )
                     r=,ヽ-./  r‐`~ヽ__ヽ_ヽ= '_/ 
                     i    , __{、   _    ̄   |
                     ヽ__, -'    ̄ ヽ、_  _/ \
                     /            ̄    ヽ
                     /                  i
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/20(日) 03:49:57.19 ID:ADqxXlMo
http://203.131.199.132:8140/sinjidayo.mp3.m3u
誰か聞いてみてwwwwwwww

消し忘れてやがんのwwwwww
これリアルに生活音垂れ流しだからwwwwww
223 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 04:12:17.48 ID:4aXmCQwo

 剣士は浜から離れていく船を見送る。船は何事か叫ぶホイミンを乗せて、荒れ始めた
海の向こうへと小さくなっていく――

「……解せんな」

 背後から声がして、剣士は振り返りざま、刀を引き抜いた。

Nリッチ「それとわかっていながら死地に赴くは人の業がなせる業か」
剣士「……敵に情けをかけられたまま生きるのは剣士の恥だ」

 背後に立っていたNリッチは、剣士に応えるように静かに剣を抜いた。

Nリッチ「うぬは死ぬ――[ピーーー]。もはや迷うまい。お前は自ら死を選んだ」
剣士「私は先の無い勝利を選んだのだ、例え死んでも、貴様を[ピーーー]ッ!」
Nリッチ「……復讐か」
剣士「魔物のお前にはわかるまい、奪われた者の気持ちなど」
Nリッチ「気持ちで剣は振れぬ。そんなものは当の昔に捨てた」

 Nリッチは東の浜を眺める。浜はプテラノドンの群れが一斉に落とすばくだん岩の爆発で
次々と吹き飛び、その波はこちらへと近づいてきていた。

Nリッチ「時間がない――始めよう。続きは――地獄でだぁ!」
剣士「うぉおおお!!」

 Nリッチが剣を振りかぶって剣士に襲い掛かり、剣士は素早く刀を突き出して返す――――
224 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 04:15:58.93 ID:4aXmCQwo

 >>223

ぴーの部分は「 殺 す 」
225 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 04:36:10.86 ID:4aXmCQwo
[一方勇者達は……]

 辺りの崩壊はさらに激しくなり、あちこちで断末魔の悲鳴と叫び声が聞こえる――

魔法使い「ちょっとちょっとこれって……!?」
勇者「魔物も死んでるんだ! ――やめろバラモス! お前の仲間も巻き込むつもりか!?」

バラモス「フハハハハハハハハハ――!!」

 バラモスは構わず、腕を強く振るう。すると辺りからさらに激しい爆発音がし、地面が大きく
揺れた――悲鳴は爆音と炎の柱が上げる燃焼音にかき消される。

勇者「く――同じ種族の者すら殺 すのか!? お前に付き従った魔物を!」

バラモス「ほざけ愚衆が! 同じ種族だからなんだというのだ、付き従ったからどうだというのだ!?
この世で信頼に値するはわが敬愛する神のみ!」

勇者「お前のために戦った魔物への礼がそれか!?」

バラモス「……他の誰も信じられぬ、誰もが敵! 敵!! ――心を許そうものならつけ込まれ、言葉を交わ
せば騙される、傷つけあうのがこの世の理! 愚直な信頼も情も、意味を成さぬ! 今や情にも愛にも嘘を
交え、誰の心にも卑しき鬼を宿し、信じる事を忘れた種族が、我に指図するか!?」
226 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/20(日) 04:46:47.23 ID:4aXmCQwo
魔法使い「勇者! 言ってる間に攻撃した方が早いよ!」
勇者「ダメだ、倒す前にこの城が沈む――バラモス! 周囲を敵と味方に分けちゃダメだ!
死ぬまで憎しみあうことになってしまう!」

バラモス「ハハハハ無垢だな勇者よ! そうした所で何も変わらぬ――魔物が人を許すものか!
 人が魔物を愛するものか! 過去の憎しみが今の暴力へと姿を変える――深く刻まれた
憎しみの谷にはとめどない争いの血の川が流れ、せき止めようものなら決壊する――その血を
かぶるのは勇者、お前自身だッ!!」

勇者「違うッお前はお前の憎しみを誰かに預けているだけだ! お前の憎しみをこの争いに変えて
いるだけ――お前が手を引けば、この戦いは終わるんだ!!」

バラモス「ぬぅぐぬぬぬぬ……ッ!」

 バラモスは顔面を覆い、憎々しげに奥歯を噛み締める――
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/20(日) 05:21:34.90 ID:JKkMI.6o
寝落ちか?
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/20(日) 15:39:43.21 ID:VH..Usgo
バラモシュ
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/20(日) 16:16:22.85 ID:k3N9g/Eo
http://chubei.myminicity.com/sec
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/21(月) 17:15:53.21 ID:mZ.ArYYo
(*´Д`)ハァハァ
バラモスタソ
(*´Д`)ハァハァ



……ふぅ
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/21(月) 17:46:04.48 ID:oQWwoO2o
   _  /⌒ヽ、  __
  // /     \ ヽヽ
  l l/   ●  ●ヽ| l 
  ヽヽ_、 " ヽフ " ノ .ノ
   \ `,-ノノノ ))))〉.ノ
     川.l| ┃ ┃|| (
   /,,/ リ'' ヮ'丿! \
  (_// /iiミニT" <ハ_ )
      しl i  彡  )  )) プルプル
     \人_,... イ |
      )\ \~(l |
     ノ  t  〕Ξン
    ノ   `ー´  \
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/23(水) 10:28:30.26 ID:Zu./jH6o
      ☆ チン     マチクタビレタ〜
                        マチクタビレタ〜
       ☆ チン  〃  ∧_∧   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
        ヽ ___\(\・∀・) < >>1まだ〜?
            \_/⊂ ⊂_ )   \_____________
          / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ /|
       | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|  |
       |  愛媛みかん |/
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/24(木) 11:19:37.42 ID:LOf87IDO
来る〜 きっと来る〜
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/25(金) 13:40:06.53 ID:RIjHoqs0
age
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/25(金) 19:52:04.06 ID:BQyvsMs0
なんか伏線無視だし、文章うまいわけじゃないのに、
こんな間空けると、続きもういいや、って人も出てきちゃうと思うんだが。俺とか。
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/25(金) 22:26:25.76 ID:7xmNA5Ao
>>235
さよならノシ
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/26(土) 02:27:30.68 ID:SMF1qRQo
要求するだけでスレを汚す事しかしない馬鹿は
とっととまとめblogに帰れよww
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/27(日) 10:49:01.23 ID:XwW5AkDO
僧侶がどうなるか見届けるまでは、>>1を待ち続ける!
239 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 19:47:40.83 ID:Z0tvIp2o
ようやく戻れた……長い間報告無しにスマンかった。
まだ見てくれる人がいるかどうかわからないが、再開する。
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 19:48:02.84 ID:IqP9cWIo
きたあああああああああああああああああああああああああ
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 19:53:45.40 ID:auPGH2Q0
待ってた
ずっとズボン脱いで
242 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 19:55:09.30 ID:Z0tvIp2o
バラモス「だぁぁぁまぁぁぁぁれえええええええええ――!!」

 バラモスが勢いよく両腕を広げる――バラモスの周囲に雷光の柱が天から突き刺さり、
轟音が響き、閃光が広がる――

勇者「く――」
魔法使い「もうダメだよ! 話全然聞いてないじゃんあいつ――早く倒さないとこの島ごと
沈んじゃう!!」
勇者「わかってる!」

 そう言いながら、勇者は頭を離れない予測に歯を食いしばる……

勇者「だけど間に合うのか――この部屋が崩れて僕たちが潰れる前に、バラモスを止めら
れるのか――!?」

243 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 20:06:49.09 ID:Z0tvIp2o
魔法使い「だから言ってる間に攻撃だよ、メラゾーマ!!」

 魔法使いが叫びながら杖を突き出す。が、勇者はその杖を押さえ、

勇者「ダメだ、勢いで攻撃しても時間とMPを浪費するだけだ!」
魔法使い「じゃどうすんのさ!?」
勇者「考えるんだ!」
魔法使い「バカじゃないの!? ここまできて何を考えるってのさ!」
勇者「起死回生の方法――なんとか、チャンスを見つけるんだ、なにか、なにか……!」

バラモス「[ピーーー]ぇぇぇぇぇえええええ――――!!」

 その瞬間、バラモスが腕を縦に振るった。バラモスの周りを巡っていた閃光が、勇者たちに
襲い掛かる――

魔法使い「うわ!?」
勇者「魔法使い!」

 勇者は魔法使いを突き飛ばし、自らも勢いよくバックステップして迫ってくる光線から何とか
身を逸らす。
 そのまま転がりながら柱の影に移動し、身を隠す。

勇者「決定的な一撃が、一撃が足りない……一瞬で吹き飛ばせるだけの攻撃がなにか――いたッ?」

 その時、勇者の頭に重い衝撃が走った。思わず頭に手をやる間に、頭から跳ね返った何かが
地面に転がった。
244 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 20:22:43.50 ID:Z0tvIp2o
勇者「これは――」

 勇者は落ちてきたそれを手に取る。分厚いが小さなプレートだ。中央に目のようなガラス球
がついている。
 勇者がそうしてガラス球を覗き込んだ瞬間、唐突にそこから赤い光線が噴出した。

勇者「うわ!?」

 光線は勇者の掌で放射状に幾本も伸び、ぐるぐると回転し始める――次第に複雑に線同士が
絡み合い、はっきりとした形を成していく――

勇者「これ――あぁそうか! キラーマシンの目と同じ原理なんだ!」

 キラーマシンが老人の過去を映し出したあの時と同じように、赤い光線は人間の姿を映し出した。
もっとも今回は掌に乗るほどの大きさで、しかも出ている人物には見覚えがあった。

カンダタ『よぉ勇者……まだ死んでねぇようだな、お互いしぶといぜ』
老人『まだへばるなよ若造、死んで英雄になるのはもっと歳を食ってからじゃ』

勇者「カンダタさん! お爺さん!!」
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/28(月) 20:25:02.99 ID:AgyNbHMo
wwktk
246 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 20:31:38.57 ID:Z0tvIp2o
カンダタ『感動の再開は後回しだ、こっちから見てるとお前らのいる島はもう落ちかけてる』
老人『原因は魔王だな、あっているか?』

勇者「そうです! 魔王が……バラモスがこの島ごと沈めようとしてるんです!」

老人『バラモス? バラモスだと?』

勇者「知ってるんですか?」

老人『バラモスは……かつて力を持て余した事から魔物達からも疎まれ、この世界からも
追放された魔物じゃ。なぜ奴が魔王などに……』
カンダタ『待て待て、敵の動機考えるのは後だぜ――勇者、城が崩壊する前にバラモスを
倒すんだ、さもなきゃテメェもお陀仏になっちまう』

勇者「わかってます! だけどこっちの戦力じゃバラモスに決定的な一撃を与えられない」

カンダタ『あぁ、それも予測してる――いいか、勇者、これから言う事をよく聞けよ』
247 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 20:53:34.31 ID:Z0tvIp2o
カンダタ『お前が今持ってるそいつはキラーマシンの目を改造したモンだそうだ』

勇者「キラーマシンの目……これが?」

 勇者は手にしていたプレートを見つめる。

老人『そうじゃ。それはこれから発射する特殊な弾を誘導する事ができる。弾はわしお手製の
からくり兵器で、バラモスから大きく体力を削るくらいはできるじゃろう、。だがそれはお前達
に当たらぬように――そして城を崩壊させないよう、精確にバラモスに当てる必要がある』
カンダタ『外して外壁やら天井やらに当たったら弾の威力は消失する。悪いが次弾はない。
一発で決めるしかない』
老人『そのためには勇者、お前のもっとるそれを、バラモスに密着させる必要があるんじゃ』
カンダタ『難しいと思うが、今はやるしかない――やってくれ勇者!』

 勇者はプレートを握り締める。

勇者「いえ、これだけあれば十分です! やり遂げて見せます!!」

魔法使い「ひゃああ!? 勇者ちょっとどこなのよアンタぁぁぁ――!!」

 柱の向こうから悲鳴が響き、勇者は慌てて一瞬向こう側を覗いた――魔法使い頭を抱えて
こちらに駆けてきていて、その背後では彼女がつい先ほどまで隠れていたらしい柱が青白い
閃光に撃たれてはじけ飛んでいる。

勇者「もう行きます!」

カンダタ『ああ――勇者、これ以上誰も死なせるな! お前のパーティーを守れ!』
老人『これで最後じゃ、勝利はおぬしに託す! わしの息子達に未来を……!』
キラーマシン『ちちち……ちちちちち……』
キラツー『ドウカ、ドウカ……!』
248 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 21:10:29.25 ID:Z0tvIp2o

 勇者は柱の陰から飛び出した。
 駆けてくる魔法使いの体を迎え入れるように抱きかかえ、そのままずっこけるように横っ飛び
する――その足元を、青白い閃光が一文字を描くように走り去っていった。後には石畳を深く
抉る痕が残る。

勇者「大丈夫!? 立って!」
魔法使い「助けに来るのが遅いのよ!」
勇者「ごめん! でも大丈夫だ、突破口が開いた――起死回生の方法が見つかったんだ!」
魔法使い「何それ?」

バラモス「まとめて――燃えろッ!」

 バラモスの怒声が響き、勇者がハッとして目を向ける。人間五、六人を飲み込めるような巨
大な火球が放たれ、まるで生き物のように飛び掛らんとしていた――燃える空気が肺を焼き、
真っ白な炎の光が眼球を焼く――

魔法使い「きゃぁぁぁぁ勇者の優柔不断ヘタレばぁかぁぁぁぁぁ――――!!」
勇者「あっちに飛んで!!」
魔法使い「ひゃ――きゃあ!?」

 「もうだめだぁ」とばかりに目を瞑って叫んだ魔法使いを、勇者は思いっきり体ごと抱えて
部屋の端へと投げ飛ばした。ごろごろと転がって、魔法使いは壁に頭をぶつける。

魔法使い「ったぁ……ッ、勇者!?」
勇者「大丈夫!」

 一方『逃げ遅れた』勇者のほうは迫ってくる火球に向かって剣を腰だめに構えていた。
 勇者は早鐘を打つ鼓動を必死に押さえ、焼けるような熱さで沸騰しそうな脳を沈めた――努めて
静かに、呼吸をする。

勇者「――――斬る!」

 火球がまがまがしくうねりながら、勇者を飲み込もうとする――

魔法使い「勇者!!」
勇者「ギガ――」

バラモス「ハーハハハハハハハハハハハ――――――ッ!!」

勇者「!?」

 火球の向こうから、バラモスの高笑いが轟いた――

249 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 21:17:20.83 ID:Z0tvIp2o

 火球を打ち破り、中からバラモスが飛び出してくる――身をくねらせ、尾を振りかぶる。

勇者「(――――火球は囮か!?)」

バラモス「ぜがああああああああああ――――ッ!!」

 バラモスの空気を震わす気合一声、勇者の体をバラモスの尾が襲った。鞭のようにしなった
その岩の塊のような巨大な尾は、勇者の体を容赦なく叩きつけ、骨という骨を叩き砕いてしまう。声を
上げる間もなく、勇者は一瞬で玉座の奥へと弾き飛ばされる。

魔法使い「勇者!」

バラモス「ハーハハハハハハハッ! いい手ごたえだったぞ勇者、骨を砕く快音がわが身に
染みた――快感だ、お前の苦しみという快感が我が肉と骨を震わせるぞ!」

 遠く吹き飛ばされた勇者は、赤絨毯の上に力なく転がっている……


250 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 21:32:53.71 ID:Z0tvIp2o
バラモス「いいぞ……! 貴様の体、我が手で握りつぶしてやる――苦悶し、嘆き、命を乞え
ばいい、死を前にした人間が抵抗する様を、私に見せてくれ……」

 バラモスは巨大な拳を握り締め、勇者の下へのしのしと近寄る――

魔法使い「――っ、待ぁてバラモス! 勇者をやる前にあたしをやったらどうだ!? この黄色いぶつぶつ
やろう!!」

バラモス「黙っていろ、一人になったお前に私に抗する力などあるまい」

 バラモスは魔法使いに背中をむけたまま、勇者に近寄っていく――魔法使いはむっかぁと
表情をゆがめ、

魔法使い「ぬぁんですってこのぶつぶつめ――焼き鳥にしてやるから覚悟しろ! メラゾーマ!!」

 魔法使いが杖を振るい、火球が飛び出す――が、その瞬間バラモスは振り返り、火球に
向けて手を突き出した。叫ぶ。

バラモス「メラゾーマ!!」

 バラモスが片手からはじき出した火球は、魔法使いの火球をいともたやすく飲み込んでしまった。
さらに勢いは留まらず魔法使いへ向けて突っ込み、彼女の前に石畳を粉砕し、辺りに炎を撒き散
らした。

魔法使い「熱ッ熱!」

バラモス「人間の出せる魔法などこの程度だ。生まれながらにして劣勢、それが人間。黙って
見ているがいい――目の前で勇者が死ぬ様を見て、無力感にさい悩め」

魔法使い「っぅ――バカにすんなぁ! もっかい、メラゾーマ!!」

 しかし、魔法は出なかった。代わりに杖の先からはプスン、と間抜けな煙が上がった。魔法使
いは刹那の間に泣きそうな表情をして、自分の頭をぽかぽか叩きながら叫んだ。

魔法使い「だから……なんでいつもいつも大事なときにMP切れるのさッ!」

251 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 21:37:18.65 ID:Z0tvIp2o
ちょっとだけプロットいじる
今誰かいる?
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 21:38:00.99 ID:IqP9cWIo
呼んだか?
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/28(月) 21:39:30.62 ID:29TXCN6o
一言言わせてくれ
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 21:42:58.35 ID:tPpKQaUo

いるよ
255 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 21:53:19.12 ID:Z0tvIp2o
おー居てくれたか!

>>253 まだ言うかwwwwww


よし再開。明日はテストだけど俺はやる!
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 21:57:46.28 ID:auPGH2Q0
    _  ∩
  ( ゚∀゚)彡 僧侶!僧侶!
  (  ⊂彡
   |   | 
   し ⌒J

257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 21:59:56.16 ID:8ZE3PsDO
ドコモ規制でオワタww
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
258 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:05:03.56 ID:Z0tvIp2o
バラモス「さて……」

 バラモスは床に転がった勇者の体を掴みあげ、その手に握り締めた――ぎりぎりと、ゆっくりと
締め上げていく……

勇者「がっ……ぐぅ――っ」
バラモス「終わりが来たな勇者――この崩壊の音が聞こえるか? お前の戦いも、長き旅も、命も、
全てが終わる」
勇者「――ぁ――――ぁ、か――」

バラモス「……ふん、人間の兵士どもの浅ましい事よ。わが身可愛さに傷ついた仲間も見捨て、勇者すら
捨て置いて逃げたわ。絆も愛も情も、今わの際では捨ててしまう――信じても裏切られる、信じねば迫害
される。生ぬるくて吐き気のする生き物ばかりだ……」

勇者「――――…………」

バラモス「さぁ、さらばだ勇者。私は私を愛してくれる神とこの世界を作り直す。その世界を見せられないの
が、心残りだな……!」

 バラモスが腕に一気に力を込める――――

259 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:14:17.90 ID:Z0tvIp2o
[一方海上のホイミンは……]

 水面に揺れる戦場で、兵士達は呆然と島が炎を吹き出しながら崩壊する様を見つめていた、

僧侶「もうダメだ……島が沈む。勇者殿も巻き込んで……」
小隊長「……あれだけの犠牲を払っておきながら、我々は――」

ホイミン「……」

 ホイミンは絶望に打ちひしがれる兵士たちの間で、ペンダントを見つめていた。


――剣士「あなたの胸にも証がある」

――剣士「これは家族への愛の証――これを無くすわけにはいかない、そうでしょう」

――――剣士「私にとって復讐を果たす事はあなたにとってのペンダントと同じ事。隻眼であ
――――ることも同じ、何があろうと、無くす事はできない。『それは無意味だ』と誰が言っても、
――――私にしかわからない意味がある」


ホイミン「……」

僧侶「浜が爆撃されます――剣士殿が……」
小隊長「ホイミンさん……ごらんに、なられますか」

ホイミン「…………」

小隊長「……どうかご覧になってください。私も戦いに生きる者、剣士殿の気持ちはよくわかる。
私が質に赴いたなら、最後は誰かに、見取ってもらいたい――」

ホイミン「…………」
260 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:15:08.57 ID:Z0tvIp2o
>>259
質→×
死地→○

借金しに行くみたいだな
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/28(月) 22:21:44.80 ID:AgyNbHMo
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
262 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:23:55.81 ID:Z0tvIp2o

 ホイミンは遠くに響く爆音に耳を傾けながら、手にしたペンダントを握り締めた。

ホイミン「……違う」

小隊長「え?」

ホイミン「違う……私は、違う――!」

小隊長「ホイミンさん――あっ!」

 ホイミンは唐突に立ち上がると、目の前に広がる水面に向けて、腕を振りかぶった。
 次の瞬間、ペンダントは宙を舞い、キラキラと金色の輝きを残しながら、海に静かに落ちた、。
ゆらゆらと揺れる様が一瞬だけ見え、そしてすぐに、それは海の底へ消えた――

小隊長「ホイミン殿今のは……? 、ッ!?」
僧侶「ホイミン殿!!」

 振り返った小隊長達が彼女の行為に気がついて慌てて止めに入ったが、しかしそれは僅かに
遅かった。
 小隊長達の目の前で、水面が大きく跳ね上がり、水しぶきがあたりに舞った。

小隊長「なんて馬鹿なことを……!?」
僧侶「ホイミン殿! 戻ってください――ホイミン殿!!」


 彼らが必死に駆ける声もむなしく、ホイミンの体はもがきながら、砂浜へと戻っていく……

263 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:35:23.24 ID:Z0tvIp2o
[砂浜では……]

Nリッチ「ぜぁあ!」
剣士「でやぁ!!」

 剣士とNリッチは激しく打ち合っていた――やはり剣士の死角を執拗に突くNリッチの方が
優勢で、剣士の方は腹や胸のあちこちから血を垂れ流していた。
 戦う彼らの背後には、プテラノドンとばくだん岩によるじゅうたん爆撃が、刻一刻と迫っている――
砂の波が巻き起こり、鼓膜をびりびりと震わせる轟音と地面の揺れがどんどん激しくなる。

Nリッチ「さぁ終わりだ! 終わりが来たぞ!!」
剣士「貴様の首叩っ斬るまで終わりなど来ない! ――ふぅりゃあ!!」

 剣士の突きを、Nリッチは上半身の最小限の動きで避けた。

Nリッチ「笑止! ぜりゃあ!」

 ステップして側面をとり、顔面を斬りつける――

剣士「ぐぁあ!?」

 剣士は思わず顔を抑えて後退し、Nリッチはその隙を見逃さずに蹴りで追い討ちをかけた。

剣士「!?」

 重い一撃に剣士は膝を砕かれ、地面に仰向けに倒れてしまう。

Nリッチ「プテラノドン、この者をやれ!!」

 Nリッチが空に向かって叫んだ。剣士がハッとして流れる血の間から目を見開いた瞬間、

剣士「――――ぐぁぁぁぁぁぁああああああああああ!!」

 空から投下されたばくだん岩が、下半身を叩き潰した。骨の砕ける音と肉が潰れる音が聞こえ、
血が弾ける様に辺りに散らばる――
264 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:40:23.04 ID:Z0tvIp2o
ばくだん岩「ぐががが……」

 ばくだん岩が内部から煌く赤い光を放ち始める――脈打つような熱が、剣士に伝わってきた。

剣士「ぐぁ……ッ、くそっ――!?」
Nリッチ「良い剣士だった若者――貴殿の剣、覚えておこう!」

ばくだん岩「ぐぐぐぐぐがががががががああああああ――――!!」


 ばくだん岩が閃光を放った――――

265 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:47:14.53 ID:Z0tvIp2o

「バギクロス!!」


Nリッチ「!?」

 その叫びと共に、砂浜に突如突風が吹き乱れた。
 海から放たれたその風の渦はうねりながらNリッチ達を襲い、

ばくだん岩「がああああああああ――――!?」

 ばくだん岩を弾き飛ばした。直後に大爆発を起こすが、爆炎も風が吹き飛ばしてしまう――

Nリッチ「ぬぅ――これは――!?」

「メダパニ!」

 再び声が響き、Nリッチの周囲を奇妙な光の球が飛び回った――Nリッチはハッとしたように
光から体を遠ざけようとしたが、しかし僅かに遅く、足元がふらつき始めた。

Nリッチ「ぬ……ぐぅ……!?」

剣士「――これは」

「剣士様……!」

 海の方から声がする――
266 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 22:49:57.78 ID:Z0tvIp2o
今更だけど全然おっぱいな展開じゃなくて申し訳ないな……
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/28(月) 22:51:40.06 ID:29TXCN6o
俺たちには妄想というスキルがありますwwwwwwwwww
268 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:04:13.49 ID:Z0tvIp2o
剣士「……!? ホイミン殿!」

ホイミン「剣士様……しっかり!」

 ホイミンは海水をかき分けながら、剣士の下に歩み寄った。

剣士「なぜここに……!? なぜ戻ってきたのです!?」
ホイミン「ペンダントは捨ててきました」

 ホイミンは剣士の体に手をかざし、ベホマをかける。

剣士「は――なぜ!?」
ホイミン「私の思いは形に頼らなくともなくなったりはしないからです――あなたのお父様への思いも
そうではないのですか!?」

 ホイミンは剣士の目に手をかざした。

剣士「……!」
ホイミン「動かないで……ベホマ」

 剣士の眼体にエメラルドの輝きが煌き、そして消える――

ホイミン「……ペンダントがなくとも私は家族を愛しています。あなたの目が私のペンダントと
同じというなら、あなたの目だって、治したとしても思いは変わらないはずです」

剣士「……」

ホイミン「さぁ、これをお取りになって」

 ホイミンは剣士の眼帯に手を伸ばし、それを取った。剣士の隠れていた目が露になる。

ホイミン「――綺麗な目ですわ」

剣士「……私は」
269 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:06:27.89 ID:Z0tvIp2o



Nリッチ「――笑止ッ!!」

剣士「ッ!?」

 突如剣士の背後の砂が巻き上がり、地面からNリッチが飛び出してきた――大上段に剣を
振りかぶっていて――

ホイミン「剣士様!」

Nリッチ「もろとも[ピーーー]ぇい!!」

 Nリッチの剣が横一線になぎ払われる――――

270 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:06:54.50 ID:Z0tvIp2o
>>269
ごめ「もろとも 死 ねぇい!!」と書いてある。
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/28(月) 23:08:09.01 ID:IqP9cWIo
しねとかころすとかはカタカナにすると大丈夫みたいだがな
272 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:23:57.16 ID:Z0tvIp2o

 金属同士が激しく打ち合う音が鳴り響いた

Nリッチ「ッ!?」

 Nリッチが僅かに口を開いた。彼の剣は剣士の頭を横なぎに払おうとして、しかし剣士が
逆手に抜いた刀がそれを拒んでいる――まるで十文字を結ぶように、剣と刀がギリギリと
音を立てている――

Nリッチ「貴様眼帯を……我が剣が見えるか!?」
剣士「……父の仇ぃッ!!」

 剣士は素早く立ち上がると同時にNリッチの手首を切り落とした。刃が骨を切断する、かすれる様な
音がして、Nリッチの手首は見事に地面に落ちた。

Nリッチ「ぬぉ……ぬおおおおおおおおお――――!?」

剣士「火炎斬りッ!!」

 剣士の刀が、けさ斬りにNリッチの体を捉えた。Nリッチの体は燃え広がった炎で火だるまに
なり、Nリッチはもがき苦しみながらたたらを踏む。

Nリッチ「ぁぁ……ぐあああああああああ――――ッ!?」

剣士「……」

 剣士はその様を黙って見つめ
 ――そして静かに刀を納めた。
273 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:30:43.74 ID:Z0tvIp2o

 地面に伏したNリッチを、剣士が見下ろす。

Nリッチ「……」
剣士「……あなたの剣、覚えておく」

 途端、Nリッチはカタカタと顎の骨を鳴らし、笑い声を上げた。

Nリッチ「良い、良い……良いけんし……よいけんしだ……」
剣士「……」

 Nリッチは夢の中にいるかのように小さくそう呟き続けた。そして次第に顎の骨の動きは
鈍くなっていく――

Nリッチ「あぁ……そっくり、だ……わたし………の…むかし……」

 
274 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:43:15.35 ID:Z0tvIp2o

剣士「……死んだようです」

ホイミン「剣士様、あの、大丈夫ですか」

剣士「……復讐は果たしました。これで私は解放される」

ホイミン「……そう、よかった……ですね。どこかお怪我はありませんか? ご気分は……」

剣士「……少し、虚しいです」

ホイミン「…………」

 遠くから、プテラノドンの声がした。剣士は空を見上げ、東の空へ飛び去っていくプテラノドンとばくだん
岩の姿を見た。

剣士「退避していくようです」
ホイミン「ナイトリッチを倒したからでしょうか?」
剣士「いえ、」

 その時、砂浜の各所から爆音が轟き、赤黒い炎の柱が突き上がった――昇竜のように
うねりながら、曇り空を真っ直ぐに貫く――

剣士「この島が沈むのを察知したようです。……残念です、逃げ場がない」
ホイミン「剣士様……」
剣士「あなたを任された身として、これほど情けない事はありません。こんな形で、あなたを
失ってしまうなど……不甲斐ない」
ホイミン「剣士様、これでいいのです」

 ホイミンは剣士の腕に抱きつく。

ホイミン「これで、いいのです」


 彼らの眼前で、幾本もの炎の柱が上がった。

275 :1 ◆KyUpmG9.1. :2008/07/28(月) 23:52:01.63 ID:Z0tvIp2o

そろそろ上がる! もっと展開早めた方がいいかな? もうだいぶgdgdしてきたし……
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/07/29(火) 00:01:54.89 ID:uHywESg0
来い来い来い来い来い!
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/29(火) 07:49:17.66 ID:zx0xisAO
ワクワクテラテラ
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/29(火) 16:49:49.56 ID:pNZ7Awgo
すべては>>1の意のままに…
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/07/31(木) 22:55:09.25 ID:A.pitLAo
今日来るか?
ぜひとも完結させてほしいもんだ
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/01(金) 12:08:20.20 ID:Kb.1hDUo
好きにするんだ!!!
俺はいつまで続こうとも見ている!
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/02(土) 20:27:16.42 ID:osWADcSO
おっぱいザオリク!!
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/04(月) 20:10:16.42 ID:6Ikg6ADO
武闘家はDA倒せたのかなー
僧侶は生きてるのかなー

283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/05(火) 17:19:47.09 ID:rFKgJic0
うは
進んでる
がんばれ
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/06(水) 16:14:10.20 ID:fh6AwQDO
>>1の焦らしテクは異常
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/06(水) 17:10:37.45 ID:00AakJ.o
俺、この話が完結するまで就職しないんだ・・・
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/07(木) 02:21:11.51 ID:8fGXvADO
応援してるよー!!
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/07(木) 20:58:51.82 ID:Pkv59oko
>>1頑張れ!
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/09(土) 10:29:31.36 ID:eiDfOi2o
age
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/09(土) 21:58:12.98 ID:A5.IWNso
もうそろそろ全国的に試験も終わって落ち着く時期だな
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/11(月) 00:43:36.92 ID:MtjJXUSO
いや、既に落ち着いて、別の事を初めたのでは‥
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/11(月) 22:45:42.72 ID:CqYbD0oo
落ち着きすぎてここのこと忘れてるんだろ
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/12(火) 23:35:07.68 ID:KCYMeQAO
age
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/13(水) 14:32:52.03 ID:CBlCk2DO
( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/16(土) 00:52:06.84 ID:ZfBcOoDO
眼帯の男に気をつけろ

って、結局どうなったんだろ
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/16(土) 01:15:01.11 ID:5Bgm3lIo
>>1は出来る子
言わなくてもちゃんと回収してくれるさ

するよな?
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/16(土) 09:19:31.80 ID:F.Vgqico
正直もうご新規さんが入れる雰囲気じゃないよな
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/16(土) 16:04:06.77 ID:/.OYzTgo
眼帯の男をナイトリッチのことだと思っていた俺乙
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/17(日) 21:36:43.19 ID:mthasP2o
眼帯の男に気をつけろ

眼帯の男は無謀なところがあるから気をつけるだとおもた。
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/20(水) 18:51:29.76 ID:ubRSgqg0
そういや一番最初の頃魔王が、この計画のためには勇者が必要だ〜、
みたいなこと言ってたけど、勇者[ピーーー]気満々だよな。


そんなの関係ねえ!
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/21(木) 17:58:03.58 ID:K69N0aU0
sien
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/21(木) 22:04:43.08 ID:b0NHycDO
>>299
それ、別の魔王じゃね?





まだだ まだ分からんよ
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/22(金) 08:15:22.57 ID:0FXESnwo
http://dainamaita.myminicity.com/sec
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/25(月) 01:03:37.72 ID:qAeT9u2o
1が最後に来てから1ヶ月近くなるんだな・・・
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/26(火) 10:54:10.51 ID:cAiSG6DO
オレは、最後の一人になるまで諦めない
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/26(火) 19:58:21.43 ID:ruzGeDUo
もう魔王じゃなくて間王で良いんじゃね?
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/27(水) 07:05:30.99 ID:uAfQnlwo
おお、1週間ぶりにきてもこれしかレスが進んでねえww
逆に考えるんだ、パー速来たおかげで急いで終わらせる必要もなくなったから、アレフガルド編をぐっと長くして、さらに神龍編も作るつもりなんだ!
そうに違いない!そうであってくれえええ
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/29(金) 13:54:18.58 ID:wns2ecDO
1ヶ月経過・・・
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/08/29(金) 19:00:25.52 ID:okhcCC2o
大学生の夏休みは長い・・・・

きっとすげぇ書き溜めしてるんだそうにちがいない
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/29(金) 19:33:08.51 ID:9UWHYUAo
久しぶりにきてみたんだが打ち切りになってたのかww

最初は面白かったんだけどな、このスレ
途中で安価取り始めたり変なエロに走っちゃったりストーリーに読者を入れたりでgdgdになっちゃったしなww

ところで俺の僧侶は結局どうなったんだ?
まだ寝込んでるのか?
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/08/30(土) 01:25:18.95 ID:DTxF9Cgo
>>309
僧侶なら俺の隣で寝てるけど?
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/01(月) 07:06:54.53 ID:.VvZvgDO
武闘家は僧侶助けることが出来たんだろか
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/06(土) 22:41:46.15 ID:83tw3kDO
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/08(月) 01:15:59.12 ID:kI2fOkDO
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/08(月) 01:19:50.76 ID:XpE9ceIo
使
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/08(月) 15:18:49.32 ID:aQ15/9M0
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/08(月) 16:40:32.50 ID:wTsq0wMo
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/08(月) 16:42:19.50 ID:sZXtQgw0
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/08(月) 18:00:31.85 ID:Q8ZRYIDO
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 19:15:12.83 ID:93L/x6DO
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/09(火) 01:06:15.98 ID:siGvi2oo
オマイラの団結力には脱帽だぜ…
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/12(金) 21:57:24.28 ID:bnTYGMDO
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/12(金) 21:59:34.35 ID:hxLkLx2o
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/12(金) 22:28:36.40 ID:yzi8wBso
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/13(土) 01:07:18.00 ID:9TF1B4Mo
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/13(土) 17:17:32.57 ID:oQ0hb8go
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/13(土) 23:46:51.15 ID:vwJ8xcEo
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/14(日) 03:32:22.68 ID:nzvHgcSO
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/14(日) 11:46:21.25 ID:K0R9y6DO
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/14(日) 19:49:52.12 ID:kB4x46DO
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/15(月) 00:43:52.80 ID:1aj4LAAO
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/15(月) 00:59:30.48 ID:gREo1tUo
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/16(火) 00:31:11.81 ID:/qjyVISO
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/16(火) 16:21:16.90 ID:NoTFAkSO
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/16(火) 23:53:45.53 ID:btS0tFso
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/17(水) 00:40:50.75 ID:szXPRYAO
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/17(水) 15:16:21.96 ID:jPSd8IDO
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/17(水) 17:14:14.83 ID:RaiyuIDO
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/17(水) 23:56:49.82 ID:Ql4CB1co
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/18(木) 02:10:56.35 ID:2jDQVYDO
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/18(木) 03:06:46.10 ID:dzh.fsSO
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/18(木) 03:40:47.04 ID:DixtUd6o
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/18(木) 09:02:06.70 ID:zaJqbxI0
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/18(木) 20:46:39.83 ID:1PpDiUAO
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/19(金) 19:11:29.55 ID:RJCps6Yo
>>1が来ないから馬鹿がわいてんじゃねーか
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/19(金) 22:33:23.28 ID:c8kqyNgo
>>344
そんな自分を卑下しちゃダメだぞ・・・
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/23(火) 05:17:34.69 ID:JXEBxcDO
スゲー久々に来てみたら・・・・ 打ち切られてるしorz 来いよ>>1・・・・待ってるからさあ
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/27(土) 08:47:18.39 ID:smn7/QEo
まだか・・・ww
忘れてんのかな?
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/27(土) 13:10:46.03 ID:vdqa.Rgo
VIPに同名スレ立てて作者釣って思い出させるか
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/27(土) 14:27:26.92 ID:xDNeio6o
多分もうこないんだろうなー
と思いつつ書き込みがあれば覗いてる
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/28(日) 08:48:24.53 ID:ocNrU3go
>>348
悪くは無い考えだなwwwwwwww
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/01(水) 01:35:35.77 ID:ntiYWwDO
>>1はまだ来てないか

そういやもう10月なんだな…
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/01(水) 22:41:51.61 ID:19gD7v2o
頼むから続き書いてくれよ
>>285だが就職出来ないじゃないか・・・
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/09(木) 17:00:19.74 ID:sOfisQDO
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/13(月) 13:51:19.32 ID:q2ckOj.o
                l三`ー 、_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:-三三三三三l
               l三  r=ミ''‐--‐';二,_ ̄    ,三三三彡彡l_   この感じ・・・・
              lミ′   ̄    ー-'"    '=ミニ彡彡/‐、ヽ
                  l;l  ,_-‐ 、    __,,.. - 、       彡彡彳、.//  廃墟か・・
_______∧,、_‖ `之ヽ、, i l´ _,ィ辷ァ-、、   彡彡'r ノ/_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ 1     ̄フ/l l::. ヽこ~ ̄     彡彳~´/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
                 ヽ   ´ :l .l:::.         彡ィ-‐'′
                ゝ、  / :.  :r-、        彡′
              / ィ:ヘ  `ヽ:__,ィ='´        彡;ヽ、
          _,,..-‐'7 /:::::::ヽ   _: :_    ヽ      ィ´.}::ヽ ヽ、
      _,-‐'´    {  ヽ:::::::::ヘ `'ー===ー-- '   /ノ /::::::ヘ, ヽー、
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/14(火) 22:24:17.25 ID:Da0eEe6o
>>354
    ,.、,、,..,、、.,、,、、..,_       /i
   ;'`;、、:、. .:、:, :,.: ::`゙:.:゙:`''':,'.´ -‐i
   '、;: ...: ,:. :.、.∩.. .:: _;.;;.∩‐'゙  ̄  ̄
    `"゙' ''`゙ //゙`´´   | |
        //Λ_Λ  | |
        | |( ´Д`)// <うるせぇ、エビフライぶつけんぞ
        \      |
          |   /
         /   /
     __  |   |  __
     \   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄   \
     ||\            \
     ||\|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
     ||  || ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/15(水) 01:24:13.69 ID:XUWkDS6o
                      /;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;|;:;:l
                      /;:`丶、、_;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;:;l;:;:;l
                     MY从/、;:;:;:;:;:;:;:;:;:``;:ー‐--;、、;:;:;:;:;|;:;:;l
=‐ i\       _,..、、,、,.、、,..,)从Yノ/:::::`::`::―--:::z、、;:;:;:;:;:;`'ー-+-┤
=‐ i‐- `.',:'''´:゙:.:゙´:: :.,: ,: ,.:. . ,.:、 ,.;'/:::::::::::::::::::::::::::::::ミミ' ` ‐- 、_/_l
=‐  ̄  ̄ ゙'‐..: ;..;;.;_ ::. :.,':.、.: .:, :... :;:{::r=、::::::::::::::::::,,ッ'  ヾ三)  r-リ
                 Y*W',;l /ニヾ::::::::::,:'"   ‐ -、、   `"l
                    V∨Mヾi( (ろ::::::::,'   ーr‐ ュ゙:' ,ィ二j
                     ト、`ミ,ソi::::;'     `=' :  トミ シl
                    彡:::7-イ ';::'      r‐、  l  /
                     'イ::'  li ヾ'      / `ー、__ノ /
                   , ィ^lノ''    i l l   / , -‐-J,_ /
                  /:.:.ヽ\   i l l l    に ̄ア・;;…
                 ,rく__:.:.:.`丶ヽ、 、ヽl {,  ヽ二ノ∵::・
               , -ゝ、`丶、:.:.:.:ヽヽ 丶、ヾ、    ,/   ;,
           ,, - '"´   `丶、、`` ー`≧―`ミニ'-ァ≦ー--、 ・
         r''" , -‐ヽ、    ヽ、丶、_      _,ノ     \
         {, /:.:.:.:.:.:.:.\    \ ヽ.`  ̄ ̄ ´  ヽ      \
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/29(水) 18:10:27.65 ID:F7VXFoc0
打ち切りとはな・・・・
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/09(日) 00:00:22.00 ID:ULJycHso
あれこれもうおわり?
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/09(日) 01:52:30.15 ID:8/eK6Iko
作者が飽きて投げ出しちゃったからね
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 00:10:57.67 ID:q1LpIwYo
私が今までリアルタイムで見てきた長編で完結した作品があっただろうか!?いや無い!!(反語)

これはあれか、長編作品を投げ出す作者の数が異常なのか
それとも俺が気に入った作品は打ち切りの女神に愛されるのか…
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 01:09:11.50 ID:GAH4IfAo
>>360
お前さえいなければ!!!!
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/10(月) 01:38:40.96 ID:q1LpIwYo
>>361

。   ゚         | i    ゜     。i    。    ゚l  。    i    ┼┼``
     。  ゜i   ゚    i      !    |    ゜   i          /  ア ア ア ア ア ア ア ア ア ───‐─ ─
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 l ゜  ゚           。゜    i / u  。<一>:::::<ー>。 ! ゚すまぬ……すまぬっっっ!!
    i   ゜     |           |:j ° .:::。゚~(__人__)~゚j       ゜  ゚ l        。i
  |。     !          i    !  \、 u ;゜.` ⌒´,;/゜   ゜ i     l    ゜ i     l
    !            l       。i      /゚:j⌒ヽ゚  '"'"´(;゚ 。     !   ゜    。i
       。  ゚:     ! ゚    l   / ,_ \ \/\ \゜      !        ゜ i  ゚
  、i;,  、|;      、i;, 。  ゜ ;゚ 、i;,と___)_ヽ_つ_;_ヾ_つ.;._ 。  l  。i ゜    ;゚ 、i;,   ゜ ;゚ 、i;,
´´ ゙ ´ ゙ ´ ``" ´ ´ ` ~ " ゙ ゙" ゙ ´ `"  ゙ ´´ " ´ ' ´ ´ ´ ' " " ゙ ゙ ´ ゙ ´ `" ´ ゙ "´´ ゙ ゙` ´ '  ´ " ´ ´
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/11(火) 00:39:23.14 ID:0.qjH/Qo
来週には、来週には…って言ってた辺りで
完結させる実力無いくさいな〜とは思ってた

と言うか、本当はプロットなんて初めから無かったんじゃね?ww
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/12/02(火) 20:30:01.66 ID:Q.F1BJEo
age
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/07(水) 08:45:17.32 ID:RJnLz.SO
年が明けたぞ
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/25(日) 13:19:31.50 ID:o7o/TcAO
それでも待つ
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/02/18(水) 06:38:17.98 ID:3pcwzVE0
age
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/05/05(火) 14:55:03.16 ID:4OsIhDco
>>275が最後か
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/07/08(水) 14:39:40.33 ID:7p/k7cAO
もう一年たつのかよ……
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/14(月) 17:53:22.61 ID:xZWhEYAO
とっとと書け太郎
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/25(金) 14:20:39.24 ID:0orUD02o
     *      *
  *     +  
     n ∧_∧ n
 + (ヨ(* ´∀`)E)
      Y     Y    *
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/22(日) 18:32:13.67 ID:qG4XWIco
しかしここまでやっといてよく投げ出せるな
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