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エメラルドは砕けない―雛見沢― - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/05(金) 01:45:09.70 ID:.22LZQYo
http://yutori.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1220530222/
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I'll never be complete without you. @ 2024/05/11(土) 21:32:24.15 ID:u/oaqw4e0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715430743/

テオノーマルさんの集い @ 2024/05/11(土) 17:52:36.77 ID:EjZidX+r0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715417556/

(安価&コンマ)苗木「仮面ライダー龍騎?」山田「TVSPですぞ!」(ダンガンロンパ) @ 2024/05/11(土) 16:21:44.19 ID:20Z4yGJVO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715412104/

寝こさん若返る @ 2024/05/11(土) 00:00:20.70 ID:FqiNtMfxo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715353220/

第五十九回.知ったことのない回26日17時 @ 2024/05/10(金) 09:18:01.97 ID:r6QKpuBn0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715300281/

ポケモンSS 安価とコンマで目指せポケモンマスター part13 @ 2024/05/09(木) 23:08:00.49 ID:0uP1dlMh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715263679/

今際の際際で踊りましょう @ 2024/05/09(木) 22:47:24.61 ID:wmUrmXhL0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aaorz/1715262444/

誰かの体温と同じになりたかったんです @ 2024/05/09(木) 21:39:23.50 ID:3e68qZdU0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715258363/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/05(金) 01:50:40.40 ID:qXfwH9Io
乙。住人があんまりいないから落ちそうで不安だ
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/05(金) 02:01:20.55 ID:VASmdgAO
パー速って落ちないんじゃ?
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/05(金) 02:02:01.93 ID:XkxXtkAO
>>1乙。俺がニートの内は落ちないだろうww多分
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/05(金) 02:11:59.29 ID:.22LZQYo
とりあえず、パー速から来た人用に1から貼っておきます
6 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:12:23.08 ID:.22LZQYo
花京院典明は自分のこの「ハイエロファント・グリーン」を見る時いつも子供の頃を思い出す。

町に住んでいると、それはたくさんの人と出会う。

しかし普通の人たちは一生で真に気持ちが通い合う人が一体何人いるのだろうか・・・?

小学校のクラスの○○くんのアドレス帳は友人の名前と電話番号でいっぱいだ。

50人ぐらいはいるのだろうか?
100人ぐらいだろうか?
自分はちがう。
母には父がいる。父には母がいる。
自分はちがう。
テレビに出ている人とか、ロックスターはきっと何万人といるんだろうな。
自分はちがう。

「自分にはきっと一生誰一人として現れないだろう」
「なぜならこの『法皇の緑』が見える友だちは誰もいないのだから・・・
 見えない人間と真に気持ちが通い合うはずがない。」

ジョースターさん。承太郎。ポルナレフ。アヴドゥルに出会うまでずっとそう思っていた
アヴドゥルとイギーのことを考えると背中に鳥肌が立つのはなぜだろう。
それは目的が一致した初めての仲間だったからだ。

DIOを倒すという この旅!
数十日の間だったが、気持ちが通い合っていた仲間だったからだ。

花京院典明は『法皇の緑』を見て考える!
こいつを昔のように誰にも気づかせなくしてやる。
そう!DIOの正体を暴き、倒すため完璧に気配を消してやろう
7 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:12:37.87 ID:.22LZQYo
DIO「これ・・・は・・」
DIOの周りには細長い触手状の「法皇の緑」が張り巡らされていた

花京院「触れれば発射される『法皇の緑』の『結界』はッ!」
    すでにお前の周り半径20m!お前の動きも『世界』の動きも手に取るように探知できるッ!
    くらえッ!DIOッ!半径20mエメラルドスプラッシュをーーーッ!」

が、DIOは驚くどころか笑みを見せ、静かに言った

DIO「マヌケが・・・・
    知るがいい・・・・「世界」の真の能力は・・・・
    まさにッ!「世界を支配する」能力だということをッ!」

DIO「ザ・ワールドッ!」

DIOに迫ってきていたエメラルドスプラッシュが静止する
いや、止まったのはエメラルドスプラッシュだけではない。周りのもの、全てが、世界の時が止まっている。
DIOはハイエロファントの結界を悠々とくぐり抜けて花京院に近づく

DIO「これが・・・・「ザ・ワールド」だ。
    もっとも「時間の止まっている」お前には見えもせず、感じもしないだろうがな・・・」
DIO「[ピーーー]いッ!花京院ッ!」

ザ・ワールドの拳が花京院の腹を貫通する。しかし花京院は顔色一つ変えない

DIO「おまえは自分が死んだ事にさえ気付いていない
    何が起こったかもわかるはずがない・・・・」


時が動き出した
8 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:13:25.50 ID:.22LZQYo
雛見沢村━━━━━━
人口も少なく、目ぼしい建物は家屋のみ。後はほとんど田んぼという典型的な田舎である
そして、これから僕が住む村・・・・

「今日は転校生がいます。」

雛見沢分校の数少ない教員、知恵留美子がそう告げると教室は一気に沸きあがった

「どんな子?」

「女の子?男の子?」

「何歳?」

次々と質問を知恵先生に浴びせかけている。

「はいはい!質問は後にして、まず自己紹介してもらいましょうね。じゃあ入ってきて!」

ドアを開ける。教室は思っていたよりも広かった
中には小学生から高校生(なのか?)まで様々な年齢の人が集まっている

花京院「花京院典明です。年齢は17歳。東京から来ました。よろしくお願いします」

自己紹介はこんなものか・・・・

知恵「席は・・・竜宮さんの隣がいいわね」

竜宮、と呼ばれた少女。第一印象だけだが、とても可愛らしい女の子だ。
いわゆる「守ってあげたい」といった感じだろうか

竜宮「始めまして。何て呼んだらいいかな?かな?」
花京院「始めまして。花京院でいいですよ。前もそう呼ばれてたので」
レナ「よろしくね、花京院くん。私は竜宮レナ。レナってよんでね」
花京院「よろしくお願いします。レナさん」
レナ「はぅ〜レナでいいよ〜」

変わった話し方をする子だ。でも不思議と嫌にはならない
9 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:13:50.03 ID:.22LZQYo
圭一「よう!転校生!花京院って呼んでいいか?」
花京院「ええ、よろしくお願いします」

圭一「俺は前原圭一だ!圭一でいいぞ!よろしくな!」
魅音「あたしは園崎魅音。よろしくね!」
詩音「私はお姉の双子の妹の園崎詩音です。よろしくお願いしますね」
沙都子「わたくしは北条沙都子ですわ。これからよろしくお願いいたします」
梨花「ぼくは古手梨花なのです。よろしくなのですよ〜」

恐らく最も年長のグループなのだろう。
と言ってもその中でも僕が一番年長なのだが
10 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:14:03.74 ID:.22LZQYo
初日の学校も終わり、帰ろうとした時

魅音「花京院くん!ちょっといいかな?」

花京院「何でしょうか?」

魅音「部活ってものがあるんだけど、どう?入ってみない?」

花京院「部活って何をするんですか?」

レナ「みんなで楽しくゲームをする部活だよ」

魅音「と、言っても罰ゲームはあるけどね〜」

帰っても特に用事はないし・・・いいか

花京院「いいですよ。で、何をするんです?」

魅音「そうだねえ〜今日は・・・ジジ抜きなんかどうかな?」

この時、メンバーの目が光っていた事に僕は気付いていなかった
11 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:14:16.28 ID:.22LZQYo
レナ「罰ゲームは何がいいかな?かな?」

圭一「はいはい!ここにメイド服とナース服があるので、ビリの二人はこれを着て下校というのはどうでしょうか!」

うげ・・・こいつ・・・なんて下品な・・・・

魅音「また圭ちゃん持ってきたの・・・・」

圭一「へへへ、今日こそ梨花ちゃんのナース服を!」

梨花「僕はそう簡単に負けないのですよ〜」


トランプゲームなら少し自信はあったのだけれど・・・・
これは一体どういう事だ・・・・

2回やって2回とも僕がビリだなんて・・・

魅音「花京院、あんたのカードを当ててあげようか」

え?

魅音「左からハートの3、スペードの2、ダイヤの8、ハートのジャック、スペードのクイーン!」

なっ・・・何で・・・・
・・・まさか・・・!

花京院「カードの裏面に印を・・・!」

魅音「おっ、察しがいいねえ〜これは期待できる新人だ!」
12 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:14:28.34 ID:.22LZQYo
待て・・・って事は

圭一「ビリはメイド服だからなっ!」
レナ「はう〜花京院くんのメイド服楽しみだよ〜」
沙都子「これも試練なのですわ!」
梨花「頑張れ新人!なのですよ〜」

やられた・・・・これでは勝てる訳がない・・・
でも・・・普通の人間なら・・・!

花京院「レナさん、あなたのカードを当ててみましょうか」

レナ「ふえ?」

花京院「左からハートの10、クローバーの6、クローバーの1、スペードの9。違いますか?」

レナ「えええ?何で?何で?」

花京院「魅音さん、あなたの手札は左からスペードの8、クローバーのジャック、ハートのキング、ハートのクイーン」

魅音「ええっ!?どうしてどうして?」

花京院「フフ・・・秘密です」
13 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:14:40.69 ID:.22LZQYo
これで条件は皆同じ・・・
お互いに全てのカードが見えるという極めて特殊な状況になった

が・・・圧倒的に不利なのは・・・ジジ(ハートのジャック)を持ってる僕だ
このジジをいかにレナさんに引かせるか、それがカギになる・・・

レナ(ジジはハートのジャック・・・外見から推測すると一番右だけど、どのカードにもハートのジャックにある傷が・・・
   もう既に偽装済みか・・・でも、真ん中のカード!このカードにはハートのジャックには無い汚れがある!
   しかも偽装した汚れではなく、皆が知ってる汚れ!これだ!)

花京院「ありがとうございます。レナさん。」

レナ「そ・・・そんな・・・!」

花京院「既に傷は全て同じに偽装してありました。あえて、汚れはハートのジャックのみにつけさせてもらいましたがね
    汚れの付いていたカードは傷をつけて誤魔化しました」

魅音「いつの間に・・・・」

花京院(ハイエロファント・グリーンで直接傷をつけたから一般人には見えない・・・)
14 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:14:58.43 ID:.22LZQYo
魅音「いや〜やられちゃったね〜まさか新人が勝っちゃうなんてね〜」

圭一「どうやったのか教えてくれよ〜」

花京院「残念ながら、それは出来ませんね」

魅音「いくら欲しい?」

詩音「お姉!」

魅音「冗談だってば〜」

梨花「花京院、ちょっといいですか?」

花京院「なんですか?」

梨花「内緒のお話があるのです。ぼくが案内するから後で神社まで来て欲しいのです」

花京院「分かりました」

部活メンバーと別れて、梨花ちゃんと二人きりになる。
15 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:17:36.11 ID:.22LZQYo
神社に着くなり開口一番、彼女は信じられない事を口走った

梨花「花京院・・・時々出てくるその怪物は何?」

!!

スタンドが・・・見えるのか・・・!?
って事は、彼女もスタンド使い!?

思わず間合いを取る

梨花「何をしているの?」

花京院「梨花ちゃん・・・単刀直入に言おう・・・君はスタンド使い?」

梨花「スタンド・・・?それは何?」

嘘をついてる訳ではなさそうだ

花京院「詳しい事は僕にも分からない。」

距離を取ったまま答える。

彼女はまだ自分の能力にすら気付いていないようだから
とりあえず僕の知ってるスタンドの知識を全て梨花ちゃんに教える
16 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:17:48.84 ID:.22LZQYo
梨花「多分・・・羽入はスタンドじゃないわ」

花京院「どうして?」

梨花「でてらっしゃい、羽入」

すると、森の中から巫女の女の子が現れた。どこにでもいそうな普通の女の子だ。
角が生えていて、空を飛んでいる事を除けば

梨花「羽入が見えるみたいね。話は?」

花京院「始めまして、羽入さん」

羽入「はじめましてなのです」

花京院「会話可能です」

梨花「そう・・・じゃあ、スタンドなのかしら」

花京院「いえ、僕の経験上ですが、スタンドはここまで独立した意思は持っていません。
    どちらか分からない、と言うのが今の所の結論ですね」

梨花「どうすれば・・・」

花京院「こういう時に頼りになる人を知っています。今日はもう遅いですし明日案内しますよ」

梨花「ええ・・・」
17 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:19:32.00 ID:.22LZQYo
次の日

花京院「露伴先生ー!花京院です!」
露伴「ああ、そういえば引っ越して来たんだっけ」
花京院「はい、これからよろしくお願いします」
露伴「ああ、よろしくな。ところで、この女の子は誰だい?」

花京院「今日来たのは彼女について『調べて欲しい』事があったからです」
露伴「『調べて欲しい』ね・・・・」

梨花「調べる?」

花京院「あー、実はこの人、岸部露伴は人を本にして、記憶を覗いたりする事が出来るんだ」

梨花「記憶を・・・?」

花京院「信じられないかもしれないけど、これも『スタンド』なんだよ」
梨花「そう・・・」

花京院「それで、君の記憶を覗いてもいいかな?プライバシーの問題だからね。一応確認させてもらう」

梨花「構わないわ、そちらの方がこちらとしても好都合だし」

花京院「好都合?」

梨花「何でもないのですよ。露伴、よろしくおねがいしますなのです」

露伴「ああ。ヘブンズドアー!」

花京院「本当ためらわないな・・・」
18 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:20:02.79 ID:.22LZQYo
露伴「・・・・・これは・・・」

古手梨花に『書かれて』た事は想像を絶する記憶だった

彼女は、何度もこの世界を繰り返している。

しかも、なんと100年近くもだ

信じられない。これもスタンドなのか?羽入の能力?それとも他の人間の?

梨花「何か分かった?」

花京院「すまない・・・何も・・・しかし・・・これは・・・」

梨花「理解したみたいね。そう。私は100年近くこの世界を繰り返している」

露伴「素晴らしいネタだ。これならいくらでも描けそうだよ」

花京院「露伴先生!」

露伴「すまないすまない、冗談だよ」

花京院「冗談言える状況じゃないでしょう・・・」

絶対冗談じゃない・・・・

露伴「なるほど、もしスタンドだとしたら恐ろしい能力だ。世界を丸ごと作り直すなんてね」

花京院「羽入の無意識の能力かもしれません」

露伴「ああ、今の所その線が濃厚だね。」

花京院「梨花ちゃんが死ぬと自動的に発動する・・・」

梨花「ということは・・・」

露伴「結論が出たな」

花京院「君を守り抜く。この世界でね」
19 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:20:25.94 ID:.22LZQYo








エメラルドは砕けない―雛見沢―








20 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:20:41.75 ID:.22LZQYo
雛見沢村━━━━━━
人口も少なく、目ぼしい建物は家屋のみ。後はほとんど田んぼという典型的な田舎である
そして、私、吉良吉影が住んでいる素晴らしい村・・・・

ウェイトレス「ご注文はお決まりでしょうか?」
吉良「このエンジェルモート特製パフェを一つ。以上で」
ウェイトレス「かしこまりました」

今のウェイトレス・・・きれいな手をしていた・・・
アルバイトかな?彼女があがるまで待ってみようか、少なくともその価値はある

ウェイトレス「お待たせしました。エンジェルモート特製パフェになります。ご注文は以上でよろしいでしょうか?」
吉良「ああ」

名前は・・・ふむ、園崎詩音か。いい名前だ

吉良「勘定を頼む」

詩音「はい、850円になります」
さて、どうしたものか・・・やはり、店の外で待つしかないかな・・・

待つこと10分。園崎詩音が出てきた
これはついている・・・てっきり何時間も待つ事になると思ったが・・・

人気のないところに行くまで付いていくとしよう
フフフ・・・これではまるでストーカーだな・・・
21 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:21:34.14 ID:.22LZQYo
露伴side→

面倒くさい事になったな・・・
僕はこれでも漫画家で、あまり暇じゃあないんだが・・・

でも何故だろう・・・古手梨花、彼女を見ているとどこか懐かしい気分になる
初めて会うはずなのにな・・・

・・・ん?あいつは確か、近所の吉良吉影だっけ・・・
コソコソ何やってんだあいつ?
ちょっと付いて行ってみるか

吉良(そろそろいいかな・・・)

吉良「園崎詩音さん・・・だね?」

何だ・・・?あいつストーカーだったのか・・・?

詩音「・・・何ですか?」

吉良「私は吉良吉影という者です」

詩音「だから・・・なんだってっ・・・!ぐっ・・・うっ・・・!」

な・・・!あいつ・・・!女の子の首を・・・!

露伴「ヘブンズドアーッ!」

『床に叩きつけられ、立ち上がれない』

吉良「ぐッ!」

吉良(な・・・何が・・・)

露伴「動くな、と言っても動けないか」

吉良「貴様・・・岸辺露伴か・・・!」

女の子は気絶している・・・とりあえず警察を呼ぼう。

吉良「・・・岸辺露伴・・・これが見えるか?」

なっ・・!スタンドッ!?

吉良「このスタンドはキラークイーン。能力は、触れた物を爆弾に変える事が出来る」

まさか・・・こいつ・・・!

吉良「キラークイーンはすでに園崎詩音に触れている。私のさじ加減一つでいつでも爆死させる事ができるんだよ」

露伴「外道が・・・」
22 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:21:49.90 ID:.22LZQYo
吉良「ヘブンズドアーでこの状態を治してもらいたい所だが、お前にスタンドを破壊されたらたまらないからな・・・
   とりあえずそこに這いはいつくばれ、私のようにな・・・」

冗談じゃない・・・そんな条件飲める訳無いだろう・・・断って・・・

吉良「断れば!園崎詩音は爆死だぞッ!」

そんな事は・・・関係・・・ない・・・が・・・

どっちにしろ詩音は殺されるッ!ならッ!

露伴「ヘブンズドアーッ!」
吉良「バカがッ!点火ッ!」
・・・・・
露伴「ふう・・・ギリギリだったが・・・間に合った・・・」

『スタンドを使えない』

吉良「そんな・・・そんな馬鹿な・・・」

露伴「こんどこそおしまいだ・・・吉良吉影・・・・スタンドをボロボロにされて、お前は警察行きだ。」

ふう・・・一時はどうなる事かと思ったが、これd
23 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:21:59.38 ID:.22LZQYo
な・・・何だこれは・・・!?

何故僕は吹っ飛んでるッ!?

血・・・血が・・・これは・・・僕の・・・ッ!?

何をされた?これも吉良の能力か・・・?いや、あいつはスタンドを使えないはず・・・

腹に・・・穴が・・・この出血では・・・助からない・・・・

クソ・・・こんな所で・・・・
24 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:22:34.06 ID:.22LZQYo
吉良side→

ここは・・・どこだ・・・?
確か、露伴にスタンドを封じられて・・・・駄目だ、そこから思い出せない・・・

男「お目覚めかい?」

吉良「誰だ?」

男「DIO、と呼んでくれたまえ」

吉良「DIO、ここはどこだ?」

DIO「雛見沢だよ」

吉良「雛見沢に・・・こんな所が・・・・」

DIO「惨劇というものはいつも知らない所で育まれている・・・
    そして、じわり・・・じわりと忍び寄って、ある日突然牙を剥き、襲い掛かるもの。そうは思わんかね?」

吉良「フン、そんな事どうでもいいね。それで、どうして私をここに?」 

DIO「君の力を借りたい。我々の計画のために。もちろん見返りは与えるつもりだ」

吉良「フン、静かな暮らしと、少しばかりの女性がいれば私はそれでいい」

DIO「ククク・・・簡単な事だ」

吉良「そうかい?以外に難しいものだよ。静かな暮らしも」

DIO「簡単だよ。我々の目的は雛見沢村そのものだ。
    静かな暮らしも女も、好きなだけ与えられる事が出来る」

吉良「そいつは素敵だ。だけど、出来るのか?そんな事が」

DIO「もちろん。君が手を貸してくれたら百人力だ」

吉良「フン、過大評価だな・・・いいだろう。手を組もう」

DIO「嬉しいよ、吉良吉影くん・・・」
25 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:22:58.51 ID:.22LZQYo
花京院side→

エンジェルモート・・・話し合いの場所の選択としてはベターな選択だが、ここでいいだろう
空条承太郎・・・僕の知人の中では最も信頼できる男だ

承太郎「で、用件は何だ?」
花京院「単刀直入に言おう。君の力が必要だ」
承太郎「・・・スタンド絡みか?」
花京院「ああ、おそらく」

承太郎「おそらく?」

花京院「とにかくこれを読んでくれ」

古手梨花を『模写』した冊子を承太郎に渡す
しばらくして、読み終わると、承太郎は深いため息をついた

承太郎「・・・・こいつはヘヴィだな。花京院、何か策はあるのか?」

花京院「今の所、綿流しの夜に富竹の死を食い止めるのが良策だと思う」

承太郎「ああ、犯人を突き止めるためにもな」

承太郎「今の所スタンド使いは俺と花京院と岸辺露伴だけか?」

花京院「ああ、でも僕はこれで十分すぎると思うよ」
承太郎「相手がただの人間ならな・・・・勝手で申し訳ないが、用心のためあと2人スタンド使いを連れてきた」
花京院「構わないよ、用心に越した事は・・・」

その時だった。エンジェルモートに露伴先生が飛び込んで来たのは
26 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:23:17.04 ID:.22LZQYo
ちなみに、『飛び込んできた』というのは比喩じゃあない。本当に飛び込んできたのだ。
いや吹っ飛ばされてきた、と言った方がいいだろうか

花京院「露伴先生ッ!」

露伴「ああ・・・花京院くんか・・・・見っともないが・・・やられちゃったよ・・・」

花京院「しゃべらないで・・・今救急車を・・・」

露伴「その必要はない・・・僕はもう駄目だ・・・分かる・・・・」

花京院「そんな・・・」

承太郎「確かに救急車を呼ぶ必要はねえな」

花京院「承太郎ッ!お前!」

承太郎「仗助・・・」

仗助「クレイジー・ダイヤモンドッ!」

花京院「傷が・・・・治っていく・・・・?」

承太郎「連れてきといて良かったな・・・」

仗助「怖いとこッスねぇ〜〜ここではよく人が腹に穴開けて吹っ飛んでくるんスか?」

承太郎「それはない・・・」
27 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:23:28.83 ID:.22LZQYo
露伴先生から聞いた所によると

吉良吉影は危険なスタンド使い
スタンドの能力は触れた物を爆弾に変える
あともう一つ、吉良を追い詰めたにもかかわらず露伴先生がやられた能力・・・

仗助「一瞬で腹に風穴を開けて人を吹っ飛ばす・・・こいつはグレートっすねェ」

承太郎「ああ・・・少なくとも吉良の能力ではないだろう」

露伴「吉良吉影は今スタンドを封じられている。どうせなら破壊しておけばよかったな・・・」

花京院「封じれただけで十分すぎます。ところで承太郎、もう一人仲間がいるはずでは?」

承太郎「ああ・・・あいつはちょっとこういう所は苦手らしいんでな」

イギー「イッキシッ!」
28 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:23:45.82 ID:.22LZQYo
DIO「スタンドの正体を?」
吉良「ああ・・・岸部露伴に教えてしまった。第一の能力だけだが・・・」
DIO「奴は私が始末した。問題は無い。」
吉良「始末・・・?なら、何故私は未だにスタンドを出せない・・・?」
DIO「どういう事だ?」

吉良「奴の能力は人を本に変え、そこに書き込むことの出来る能力だ
   私はスタンドが出せないよう書き込まれてしまった。お前が始末したんならもう解除されてる筈だが・・・」

DIO「生きているはずない・・・腹に風穴を開けたのだぞ?」
吉良「じゃあ、何故私のスタンドは未だに使えない?」

男「奴にも協力者がいたという事じゃあないか・・・?治癒能力を持っているスタンド・・・とか」

DIO「なるほど・・・?」

吉良「お前は・・・?」

男「ああ、始めましてだな。ディアボロだ。よろしく」

吉良「吉良吉影だ。お前もスタンド使いか?」

ディアボロ「ああ、能力は教えんがね
      ところで、DIO、岸部露伴の始末。俺に任せてくれないか?
      暗殺に特化してる部下を持ってるんでね」

DIO「フン、いいだろう。」
吉良「随分部下を信用してるんだな」

DIO「部下?あいつは部下じゃあないよ。仲間、みたいなものさ」
29 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:24:36.27 ID:.22LZQYo
翌日

しまったなあ・・・
ここはどこだろう・・・完全に迷ってしまった・・
確かエンジェルなんとかって所に行くんだよな・・・

男「すまない、ちょっといいか?」

康一「何でしょう?」

男「この辺に岸辺露伴って人の家があるはずなんだが、分からないか?」

岸辺露伴だってッ!?
そういや、何か田舎に引っ越すとは言ってたけど・・・まさかこんな所にいるなんて・・・

康一「すみません、僕は観光客なので、よく分からないんです。」

男「ああ、いいんだ。」

康一「あの、エンジェルモートってどこか分かります?」

男「ああ、確かこの辺のはずだ。案内してやろうか?」

やったッ!優しい人で良かったなあ

康一「ありがとうございます!」
男「フン・・・・」
康一「失礼ですけど、日本人じゃないですよね?」
男「ああ、イタリア人だ」
康一「お名前は?」
男「リゾット。リゾット・ネエロ」

康一「観光の人ですか?」

リゾット「そんな所だな」

康一「日本語お上手なんですね」

リゾット「大した事は無い・・・・」

なんか話づらい人だなあ・・・・

康一「本当だ!ありがとうございました!」

リゾット「・・・・・・・・」

康一「ん・・・?あっ!露伴先生もいるじゃないか!良かったですね!」
   おーい!露伴先生!」

リゾット「・・・・・」
30 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:25:58.73 ID:.22LZQYo
仗助「お〜康一。お前何やってたんだ?観光でもしてたのか?」

康一「違うよ!仗助君が駅まで迎えに来るって言ってたのに
   何時までたっても来ないからここまで来たんだよ!」

仗助「おっと、そうだっけかぁ〜悪いな」

康一「あっそうだ!露伴先生!あちらの方が露伴先生に用があるらしいですよ」
露伴(僕に・・・?またファンかな?)
露伴「サインかい?」

その時だった。突然露伴先生が血を流して倒れたのは

承太郎「なっ・・・!」
仗助「露伴ッ!」
花京院「駄目だ仗助ッ!近づいちゃあいけないッ!」
仗助「あいつのスタンドか・・・ッ!」
康一「そんな・・・」

リゾット「お前達が・・・露伴の仲間か・・・?
     じゃあ・・・知っているな・・・?
     吉良のスタンドの秘密を・・・」

承太郎「ああ・・・・」

リゾット「じゃあお前達も始末しなきゃいけない・・・」

康一「エコーズACT3「FREEZE」ッ!!右手を重くしろッ!」

効果はすぐに現れた。奴は地面に座り込む形になる

康一「仗助君ッ!今のうちに露伴先生を!」

仗助「ああッ!」

仗助君が露伴先生を治そうと近づいた瞬間

仗助「ぐ・・・ッ!」

仗助君も露伴先生と同じように血が・・・!

でも仗助君は倒れてない。よろよろと露伴先生に向かっていく

花京院(遠距離タイプか・・・ならッ!)
花京院「エメラルド・スプラッシュ!」

でも駄目だった。男の姿が消えたのだ。

花京院「そんな・・・」
こんなスタンド・・・どうすればいいんだ・・・
31 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:26:19.95 ID:.22LZQYo
花京院「消えてしまった・・・一体どうすれば・・・・」

その瞬間、花京院さんの顔から大量のメスが飛び出てきた

康一「うわああああああああッッ!!」

奴が近くにいるッ!早く逃げなくちゃ・・・!
いや・・・駄目だ・・・ここで逃げたら花京院さんが死んでしまうッ!
助けださなければッ!僕のエコーズでッ!

康一「エコーズACT2!」

高熱を帯びた擬音を振り回す。
こうすればくっついた奴が・・・

男「ぐあッ・・・!」

見えた!明らかに一箇所空間が歪んでいる!

康一「承太郎さんッ!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!」
勝った・・・


その瞬間。ほんの、一瞬だった

男「キングクリムゾンッ!」

次の瞬間。僕が目にしたのは━━━━━━━━
32 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:26:35.10 ID:.22LZQYo
やれやれ、またか

今度は何処をやられた?

腹は・・・無事だな
じゃあこの血は・・・?
ああ、頭か・・・

流石に今回は助からないだろうな・・・
仗助もあの負傷じゃあ当分起き上がらない

そして、今僕が見ているのは走馬灯と言うやつだ

漫画・・・完結できなかったな。
それだけが心残りだ。

いや・・・もう一つ・・・雛見沢・・・・

何故僕はこれほどまでに、この村に愛着を持っているんだろう。

何故僕はここまでこの村を守ろうと必死になるんだろう。

分からないな。どうしても思い出せない

思い出せない?変だな、僕がこの村に来るのは始めての・・・・は・・・



岸辺露伴
―死亡―
33 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:26:49.25 ID:.22LZQYo
康一「露伴さんッ!」

そんな・・・

男「やれやれ、情けないな、リゾット。暗殺チームの名が泣くぞ」

康一「クソッ!エコーズACT3FREEZE!あいつの右手を重くしろッ!」

男「お前・・・どこを狙っている?」

う、後ろにッ!いつの間にッ!

康一「う・・・ぐああ・・・ッ!」

ボキッという嫌な音が聞こえ、足に鋭い痛みが走る。

男「まだ若いのだ、死に急ぐ事はあるまい。今回は見逃してやろう」

情けを・・・かけられたのか・・・?
僕は・・・こんな奴に・・・

クソ・・・奴が立ち去る・・・・・

もう、エコーズの射程距離から離れてしまった。

この足じゃ・・・追いつけない・・・・

ちくしょう・・・ちくしょう・・・・・

ディアボロ「今は『まだ』な・・・」
34 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 02:27:23.79 ID:.22LZQYo
花京院「クソ・・・・!」

康一「僕のせいだ・・・すぐ近くにいながら何も出来なかった・・・・」

その後、僕たちは病院に担ぎ込まれる事になった
仗助君のおかげで、仗助君以外はみんなすぐに完治した。
一人を除いて・・・・

承太郎「康一くん。君に責任はない。むしろ君は良くやってくれたよ」

仗助「これからどうするんスか?」

承太郎「俺はしばらくここに残る。事態は最悪だ・・・既にこの村にはスタンド使いが集まっている。
    しかもバラバラではない。組織的なものだ・・・」

康一「僕も・・・ここに残りたい。露伴先生の仇を討ちたいッ!」

承太郎「ああ・・・・」

仗助「仕方ないっスね〜学校大丈夫かな〜」

花京院「みんな・・・ありがとう。」

仗助「そういや、俺と康一の他にもう一人仲間がいるんでしょ?そいつは今どこなんすか?」

承太郎「そいつはもう任務についている。一応極秘なんでな。今はまだ言えない・・・」

花京院「なるほど・・・じゃあ仕方ないな」
翌日・・・・

知恵「え・・・えっと・・・じゃあ、自己紹介お願いね・・・」

康一「広瀬康一16歳。東京から来ました。よろしくお願いします」

仗助「東方仗助16歳。同じく東京から来ました。よろしくっス」

承太郎「空条承太郎17歳。よろしく・・・」

まさか1日で全員転入するなんて・・・

承太郎「SPW財団が一晩でやってくれた」

手際良すぎだろ・・・・

第1章「始まり」



TO BE CONTINUED…
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/05(金) 11:13:38.63 ID:O1j0U/oo
岸部露伴の人と同じ人かな?
36 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:23:33.51 ID:qsL2CC.o
第2章「仲間」

DIO「『矢』か・・・なるほど、これを有効活用すればスタンド使いを増やせるという訳か」

「それに君の肉の芽があれば・・・」

DIO「フン・・・」


花京院「あれ?今日は詩音さんお休みですか?」

魅音「うん、なんか具合悪いらしくてね〜」

康一「レナさんもいない・・・」

花京院「心配だな・・・」
魅音「レナの事気になる?」
花京院「いっいえ!そういう事ではなく!」
魅音「照れるな照れるな。私にはお見通しなんだから〜」
花京院「からかわないでくださいっ!」
魅音「かわいいね〜花京院くんは」
花京院「もう・・・・」

承太郎「どっちが年上か分からなくなるな・・・」


承太郎達が雛見沢分校に転校してきて一週間・・・・
仗助君たちもすっかり学校に馴染んでいる。
あれからスタンド使いの襲撃などは一切無く。いつもと変わらない。幸せな日常を送っていた

魅音「今日はレナいないし、部活はやめとくかな」

仗助「えー!今日はチンチロリンをやるんじゃなかったんすかー?」

魅音「部活メンバーは一人として欠けてはならないの!お分かり?」

仗助「仕方ないッスねぇ〜」

悔しがる仗助君をよそに、魅音さんが近づいてきて、耳打ちしてきた

魅音(花京院くん、今日あたし用事があるからこれ、レナんちに届けてくれる?)

またこの人は・・・・

花京院(それで、僕一人で行けって言うんですよね?)

魅音(おっ!さすが花京院くん!物分りがいいね〜)

はぁ・・・・
37 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:25:02.63 ID:qsL2CC.o
17:00

そう言えばレナさんの家に行くのは初めてだな・・・一体どんな家だろう・・・
って、あそこにいるのは・・・

花京院「レナさんじゃないですか。もう外に出て大丈夫なんですか?」

レナ「うん・・・大丈夫だよ・・・・」



何か様子がおかしい。やっぱり具合が悪いんじゃ・・・

花京院「無理しないで今日は休んだ方がいいですよ」

レナ「ねえ・・・花京院くん・・・・」

花京院「はい・・・?」
レナ「花京院君たち、レナ達に隠し事してないかな・・・かな?」
花京院「え?」

何だ・・・・雰囲気が・・・いつものレナさんと違う・・・・
花京院「し・・・してないですよ」

レナ「嘘だッ!!」

どうしたんだ・・・?明らかにいつものレナさんとは違う
レナ「ねえ・・・スタンド・・・って知ってる?花京院くん」

なッ!
どうして・・・!

レナ「レナね・・・スタンド持ってるんだ・・・花京院くんと同じにね・・・」
そう言ってニコリと笑う。でも・・・その笑顔はいつもの可憐な笑顔ではなく
見たもの全てを慄かせるような、歪んだ笑顔だった。
これは・・・もしかして・・・!

レナ「マッドハニーッ!」

スタンドッ!?
しまったッ!殴られたッ!
でも、ダメージはほとんど無い。かすったのか?

花京院「ハイエロファンt・・うわっ!」

体が・・・地面に沈むッ!?
しかも落とし穴なんてなまっちょろいもんじゃあないッ!
地面がまるで水面みたいに!体を飲み込むッ!
38 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:26:14.38 ID:qsL2CC.o
なんだこれ・・・?

世界が真っ赤に・・・・それに、ぐにゃぐにゃ歪んで・・・

気持ちが悪い・・・・

花京院「うっ・・・おえぇぇっ・・・!」

レナ「:@/p;.ol,ikmujnhybtgv.@/[:\]rf」

な・・・なにを喋ってるんだ・・・?

声が歪んで聞こえない

しかも、音そのものが全方向から聞こえる

僕の耳がおかしくなっているのか?

花京院「ハ・・・ハイエロファント・グリーンッ!」

と・・・とにかくスタンドに地面から持ち上げてもらわなければ

花京院「ぐあッ!」

まるで体を捻り潰されているような激痛が走る

レナさんのスタンドか?

でも・・・スタンドはどこにいる・・・?

いや・・・本体もどこへ・・・?

まったく検討がつかない・・・・

花京院「ぐッ!」

痛みが・・・増して・・・・・
これは・・・まずい・・・・
39 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:26:53.42 ID:qsL2CC.o
何やってんだろ花京院くん

寝っころがって手足をバタバタさせて・・・

レナ「バカみたい・・・クッ・・・ククッ・・・アハハハハハハハハハハ!!」

花京院「うっ・・・おえぇぇっ・・・!」

レナ「ハハハハ!きたないなあ!花京院くん!」

花京院「ハ・・・ハイエロファント・グリーンッ!」

・・・・

花京院「ぐああッ!」

レナ「無駄だよ、花京院くん。私のスタンド『マッドハニー』は一度発動したら
   射程距離から逃げないと絶対解除されないんだから」

って・・・この声ももう届かないのか。ハハッ

あっ・・・花京院くんが大人しくなってる・・・

レナ「面白くないなあ」

もうちょっと「痛く」してみよう

花京院「ぐ・・・ッ!」

・・・・・・

レナ「ねえ、もっと面白い事してよ。レナつまんないよ?」

もっと「痛く」

レナ「もういいや、つまんない。殺しちゃお」

鉈を取り出す。スタンドでも殺せるけど、こっちの方が確実だよね

レナ「じゃあね、花京院くん」
40 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:27:34.11 ID:qsL2CC.o
花京院「・エメ・・・ラルド・・・」

レナ「?」

右肩に衝撃が、そして後を追うように鋭い痛みが右手に走る

レナ「うああっ!」

なっ・・・何・・・?

花京院「はぁ・・・はぁ・・・うずくまった・・・って事は・・・当たりましたね・・・」

ど・・・どうして・・・

マッドハニーの周りに・・・花京院のスタンドが紐状になって・・・・

花京院「エメラルドスプラッシュ!」

レナ「うッ!」

今度は・・・・足に・・・

花京院「ごめんなさいレナさん。
    でも、僕はまだ死ぬわけにはいかないんです。この村のためにも、露伴先生のためにも」

レナ「[ピーーー]・・・[ピーーー]・・・・殺してやる・・・」

花京院「ハイエロファントグリーン!」

今度は私の体を離れて、人間の形に戻る

もう一度ッ!

レナ「マッド・ハニー!」

でも、スタンドは私を攻撃する事はせず、花京院を、後ろに投げ飛ばした。

花京院「なるほど、やはり、距離を取ると解除されるのか・・・」

レナ「こ・・・の・・・」

花京院「もう抵抗しないでください、レナさん。
    あなたの周りにはにはハイエロファント・グリーンを張り巡らせてあります
    少しでも動けばエメラルドスプラッシュが自動的に発射するように設定してあるね。」

レナ「あはははっ!何それ?そんなので勝ったつもり?」

花京院「・・・・?」
41 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:27:56.99 ID:qsL2CC.o
──────様のためなら・・・私は・・・私は・・・

レナ「マッドハニーッ!」

花京院「な・・・ッ!くそッ!」

レナ「アハハハハ!やっぱり撃てないんだね!これで私の勝ちだ!」

承太郎「いや・・・てめぇの負けだぜ・・・」

こいつは・・・空条承太郎ッ!
でも・・・!

レナ「もう射程距離に入っているッ!マッドハ」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!」

レナ(は・・・早・・・)

承太郎「やれやれだぜ・・・」


  ┌─────────────────────────┐
  │        スタンド名―「マッド・ハニー」             │
  │           本体―竜宮レナ                  .│
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―D  │.   スピード―C   .│.射程距離―D(5m).│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │.  持続力―A .│ 精密動作性―C │.   成長性―A   .│
  └───────┴────────┴────────┘
殴った対象の感覚を支配する
しかし、射程距離から対象が離れると、解除される
42 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:29:41.30 ID:qsL2CC.o
花京院「ありがとう。承太郎」

承太郎「ああ・・・だがどうしてこんな事に?」

花京院「分からない・・・ただ・・・様子がいつもとは全然違った。まるで別人みたいだ」

承太郎「なるほど・・・」

仗助「あ!承太郎さんに花京院さん!どうしたんスか・・・ってレナさん!」

承太郎「待て、まだ治すな」

仗助「えっ・・・?何でっスか?」

花京院「いや・・・承太郎。やってみよう・・・」

承太郎「どうして?」

花京院「レナさんに何があったのか知りたい。多分これもスタンドの仕業だと睨んでるんだ」

承太郎「・・・分かった、お前を信じよう」

仗助「あの〜話が全然見えないんスけどぉ〜・・・」


結果、承太郎と僕は射程距離外に待機して、仗助君がレナさんを治す事になった

仗助「どう考えても俺が一番危険じゃないっスか!」

承太郎「頼む、仗助。お前を信用しての事だ」

仗助「はぁ・・・仕方ないッスねぇ・・・」

花京院「よし、これくらい離れれば十分だろう。エメラルドスプラッシュも十分届く」

仗助「じゃあ行きますよぉ〜・・・クレイジーダイヤモンド!」

レナさんの傷がみるみる治っていく。やっぱり仗助くんの能力はすごい。

レナ「ん・・・・」

レナ「・・・・マッドハニー!」

仗助「げぇぇぇぇッッ!!だから嫌だって言ったんスよぉ〜」

花京院「いや!まだ『治し』続けてッ!」

仗助「え・・・?」

レナさんの頭から何かが・・・
43 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:30:04.52 ID:qsL2CC.o
その「何か」はレナさんの頭を離れ、元の場所にとんでいく

という事は・・・これを追えば元凶が分かる!

花京院「僕と承太郎はあれを追うッ!仗助くんはレナさんを頼む!」

仗助「やれやれっスねぇ〜〜〜」



仗助side→

レナ「ん・・・あれ・・・?仗助くん?」

仗助「おはようッス・・・」

レナ「えーと・・・・」

どう説明すりゃいいんだよぉ〜
俺もイマイチ状況掴めてねえのによぉ〜

レナ「・・・あたし・・・どうして・・・ここに・・・?」

仗助「ここで寝てたんスよ。もうびっくりしましたよ〜」

レナ「そう・・・」

まいったな〜こういう空気苦手なんだよなぁ〜
レナさんとはあまり話さないしよォ〜
なんか・・・話すネタでもあれば・・・

仗助「あ!レナさん!犬が空飛んでる!」

レナ「ほ・・・ほんとだ・・・」

仗助「あれ・・・俺の所に来る・・・・ってうわわわ〜〜〜!顔にくっつくなッ!」

レナ「あははっ!」

犬は顔から離れるとすぐに俺の裾を噛んで引っ張る

仗助「うわわっ!何だこの犬?」

レナ「ついて来いって事・・・?」

仗助「仕方ねえなぁ〜」

17:30
44 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:30:52.24 ID:qsL2CC.o
17:00

康一side→

魅音「3人が来てくれたら詩音も喜ぶよ。ありがとね」

僕たちは詩音さんのお見舞いに園崎家にお邪魔する事になった
承太郎さん、圭一くん、仗助くんは用事があるので来れないそうだ
どうせ仗助君は面倒くさいとかだろうけど・・・

梨花「お見舞いくらいどうってことないのですよ」

沙都子「困った時はお互い様!ですわ」

康一「あの、魅音さんの家ってこんな山奥に・・・?」

魅音「そうなのよ〜無駄にでかいから大変でね。」

康一「あれ・・・?あれ詩音さんじゃないですか?」

魅音「本当だ・・・何してんだろ・・・・しおーん!」

詩音「あ・・・お姉・・・」

魅音「どうしたの?家で寝てなきゃ駄目じゃない」

詩音「家で寝てなきゃ・・・?何言ってるんです?」

魅音「え・・・?」

詩音「こんな忙しい時に寝てる暇なんかあるわけないじゃないですか・・・」

魅音「忙しい・・・?何か用事でも出来たの?」

詩音「ええ、まずは忌々しい北条の娘を始末して、その後はスタンド使いを殲滅しなくちゃいけないんですよ。

   呑気に寝てる暇なんかある訳無いじゃないですか」

魅音「ちょっと・・・あんた大丈夫?ちょっと疲れてるんじゃ・・・」

詩音「あ・・・あそこにいるのは!北条沙都子ッ!」

詩音『パティ・スミスッ!』

あれは!スタンドッ!

康一「魅音さんッ!こっちに来てッ!早くッ!」

魅音「へ?」
45 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:31:26.92 ID:qsL2CC.o
康一「詩音さんはスタンド使いですッ!早く!こっちへ!」

魅音「スタンド・・・?」

クソッ!

康一「エコーズACT2ッ!」

魅音「わわっ!」

魅音さんに吹っ飛ぶ音をくっつけて、弾き飛ばす

詩音「スタンド使い・・・・じゃあ、あんたも始末しなくっちゃあねぇ〜〜」

さっきの会話から推測するに・・・奴の狙いは僕と沙都子ちゃんだ。

ならば、僕は梨花ちゃんと沙都子ちゃんの両方を守らなくっちゃあいけない

腹くくらなくっちゃあな・・・


さて、どうくる・・・?

スタンドはさっき一瞬見えたっきり出てこない。

あいにくここは森の中、ACT1で捜索はできない。それに今スタンドを僕らから遠ざけるのは良策ではない。

それなら・・・!

康一「エコーズACT3!FREEZE!奴の右手を重くしろッ!」

詩音「!これは・・・・!」

康一「今だッ!二人とも逃げてッ!」

梨花ちゃんが一歩踏み出した時

梨花「うわっ!」

地面から左手が!梨花ちゃんを引きずり込む気か!

康一「エコーズッ!!奴の手に標的を変えろ!」

梨花「うああっ!」

なッ!手を離さない!

沙都子「康一さん!このままでは梨花が!」

康一「クソッ・・・!解除しろッ!」
46 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:31:54.70 ID:qsL2CC.o
仕方ない、エコーズに梨花ちゃんを支えさせよう

でも・・・力はあちらが一枚上手か・・・引きずり込まれるのも時間の問題だな

詩音「大変だねえ〜。手、貸してあげよっか?アハハハハハ!!」

クソ・・・どうすれば・・・・

詩音「ぐあッ!」

!?

魅音「あんたが何をしてるのかは分からない・・・
   でもみんなに手を出すようなら私が許さないよ。」

魅音さんがスタンガンを詩音さんの首に当てている
これでスタンドは・・・

康一「何で消えないんだよおおぉぉッ!!」

どうなってるッ!?本体が気絶してるんだぞッ!?

魅音「どうしたの・・・?」

康一「魅音さん!動いちゃだめだッ!」

魅音「え・・・?うわっ!なっ・・・なにこれッ!?」

康一「・・・・・・」

落ち着け・・・・何か・・・突破口が・・・僕のスタンドで何が出来る・・・?

手を重くしても離さない。なら・・・

康一「スタンドを叩くッ!エコーズッ!地面に潜れッ!」

梨花ちゃんと魅音さんを引きずり込んでいるので、今奴は両手を塞がれている!

康一「いっけえええええええええ」
47 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:32:20.18 ID:qsL2CC.o
ボキッ!

え・・・・?

沙都子「こ・・・康一さん・・・腕が・・・」

な・・・何が・・・?

康一「ぐああッッ!!」

どうやら地中でアッパーをくらったらしい

エコーズが地上に吹っ飛ばされる。

地面に生えている手は・・・3本・・・・

こ・・・こいつ・・・

魅音side→

康一くんが・・・・

早く手当てをしないと・・・

でも、まずはこの手をどかさなきゃ

魅音「外れろっ!外れろっ!」

詩音「無駄ですよ。お姉。岩で叩いたくらいで外れるようなもんじゃあありませんから」

魅音「どうして・・・?なんでこんなことするの・・・?」

詩音「理由なんかありませんよ。強いて言うなら、DIO様が命令したから。かな」

魅音「DIOって誰よ・・・あんた・・・どうしちゃったの・・・?」

詩音「どうもしてませんよ?私はいつも通りです」

その時だった。
上空から何かが落ちてきたのは

いや、落ちてきたんじゃない。飛んできたんだ

あれは・・・?犬?


詩音「また邪魔が・・・・」
48 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:32:56.98 ID:qsL2CC.o
イギーside→


仕方ねえな・・・・

任務とは外れるが・・・俺が手を貸さないとヤバイ状況みたいだしな

俺が見る限り

こいつのスタンド能力は地面に潜伏して、足音に反応して敵を地面に引きずり込むってとこか

引きずり込まれた奴は・・・あの小僧より悲惨な事になりそうだな

幸い俺のスタンドは空中を移動できる。こいつとは相性は良いハズだ

ザ・フールに乗っかって本体に近づく

沙都子(犬が空を飛んでますわ・・・)

詩音「これは困ったね・・・このままじゃ・・・」

イギー(こいつを叩きのめして終りだッ!)

詩音「なーんてね」

奴がこっちにむかって何か投げた・・・

小石・・・・?


・・・・しまったッ!

石の落下地点はッ!俺の真下ッ!
手が出てきたッ!掴まれるッ!

と、その時体が浮き上がる

康一「見つけた・・・・弱点・・・お前の・・・」

康一(あの手に「ボョョン」の擬音を貼り付ければ、掴まれることはないッ!)

な・・・良く分からんが助かった・・・!

よしッ!これで!

詩音「ふざけるな・・・この・・・・クソガキがァーーーッッ!!!」

な・・・なんだこれ・・・?

地中から・・・スタンドが出てくる・・・
49 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:33:15.15 ID:qsL2CC.o
プッチ「あの二人で本当に大丈夫か?」
DIO「ククク・・・駄目だろうな。竜宮レナは」
プッチ「分かってて差し向けたのかい?」
DIO「花京院など取るに足らん存在よ。奴がくたばろうが、竜宮レナが死のうがどうでもいい
    重要なのは園崎詩音だ」
プッチ「随分評価しているんだな。彼女を」
DIO「彼女のスタンドは素晴らしい。ここで駒に出来て本当に良かったと思ってるよ。」

    

これがスタンドか・・・・?
地面から出てきた園崎詩音のスタンドは想像を絶するものだった
腕は5本、しかもどれも2m以上はある。

詩音「ぶっ[ピーーー]・・・・お前ら全員ッ!」

腕が飛んで来るッ!
クソッ!考えてる時間は無いッ!

康一「ACT3FREEZEッ!」

一本しか重くできないッ!
残り4本は・・・

詩音「アハハハッ!つーかーまーえーたー」

全員の首を掴んで持ち上げてた
クソッ!
事態は最悪だ・・・

考えろ・・・僕に何が出来る・・・

僕に出来る事・・・・・ッ!

康一「ACT3!標的変更だッ!」

犬を掴んでいる腕を重くするッ!

詩音「自分じゃ倒せないから犬に頼るのかい!?アハハハハハハ!!!」

康一「頼むッ!この人を連れてきてくれッ!」

杜王町にいた頃、仗助くんと由花子さんと撮った写真が入った財布を投げて渡す
それを受け取った犬は頷き、スタンドに乗って飛び去った。
賢い犬だな・・・・

詩音「救援か・・・それが来る前にみ〜んな殺していなくなればいいだけの話だけどねッ!」

腕が二本飛んで来る。クソ・・・ここまでか・・・
50 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:33:52.81 ID:qsL2CC.o
17:25

魅音side→

沙都子「もうやめて下さいまし!康一さんが死んでしまう!」

詩音「へ〜え、あんたがこの子をかばうのかい?泣き虫で一人じゃな〜んにも出来ないあんたが?」

沙都子「殴るんなら私を・・・殴ればいいでございましょう?」

魅音「何言ってるの!沙都子!やめなさい!」

詩音「確かに聞いたよ。そんなに言うなら・・・好きなだけ殴ってやるよッ!」

沙都子「ぐうっ!」

どんどん沙都子の顔が歪んでいく・・・

魅音「お願い・・・やめて・・・沙都子を傷つけないで・・・」

詩音「ハハハッ!やだね。」

沙都子「にーにー・・・にーにー・・・」

詩音「そう、あんたは「にーにー」って泣けば良かった。
   泣きさえすれば悟史君がかばってくれた。でもね、悟史君の負担って物を考えたことがある?
   悟史君はあんたのヒーローでもなければ、不死身でもない。あんたと同じに!」

そう言うとまた沙都子は殴られ始めた。
でも、沙都子はさっきとは違い、一向に泣き叫ばない

詩音「どうしたの?叫ぶとあたしを喜ばすから、せめて悲鳴をあげずに抵抗って訳?」

沙都子「ええ、私もそう思っていましたわ」
詩音「あぁ?」

沙都子「私がにーにーを追い詰めたからいなくなってしまった。

    私が甘えていた。にーにーも辛かったハズなのに。

    私はにーにーにすがりつく事をやめられなかった。」


詩音「ちょっと意外。自覚があったとはねぇ」

沙都子「にーにーはきっと帰ってきてくれるんですの。

    帰ってきたら、私。一人前になってる所を見せるんですのよ

    私もう、にーにーの背中に隠れたりしないって、見せてあげるんですの!」
51 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:34:13.63 ID:qsL2CC.o
詩音「アハハハ、帰ってきたらいいねぇ」

沙都子「にーにーは絶対に帰ってきてくれますの!

    それまで待っているんですのよ。今まで甘えてきて本当にごめんなさいって謝るんですの!

    それまで負けるものか。どんなに辛くても、にーにーに甘えたりしない。

    泣いたら今までと一緒だから、私は耐えて、耐えてみせるんですのよ!」


詩音「・・・上等抜かすな!小娘が!」


沙都子「あたしをいたぶって楽しいならいくらでもお楽しみあそばせ!
    でもね、あたしは泣かないんだから!絶対!絶対・・・」

詩音のスタンドに殴られながらも沙都子は決して涙を見せなかった

沙都子「このくらい・・・この程度では・・・私は絶対に泣かない・・・」

スタンドの腕が沙都子の首にかかる

魅音「やめてええええぇぇぇッッ!!」

17:30
52 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:34:47.57 ID:qsL2CC.o
康一side→


詩音「な・・・何・・・これ・・・・」

あ・・・あれはスタンドか・・・?

沙都子ちゃんの爪が回転して、パティスミスの腕を切り裂いた

康一(あれは・・・スタンド・・・・?)

詩音「痛い・・・腕が・・・あたしの・・・・腕が・・・・」

康一(今ならッ!)

康一「ACT3FREEZE!」

詩音の腕を重くする

詩音「ぐああっ・・・」

康一「沙都子ちゃん、こっちに!」

沙都子「は、はいっ!」

康一「ひどい怪我だ・・・でも大丈夫、もう少しで仗助君たちが来るから」

沙都子「え・・・ええ・・・」

康一「ところで・・・これは・・・いつから使えたの?」

沙都子「どうなってるんですの?この爪は・・・?」

自覚がない・・・という事は今目覚めたのか・・・

沙都子ちゃんにスタンドについて教える

沙都子「そ・・・そんなものがあったんですの・・・」

詩音「こ・・このクソガキがああああッッッ!!!元に戻せえぇぇぇぇッッッ!!!」

しかし、詩音さんは一体どうしてしまったんだ・・・?

まるで別人だ・・・
53 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:35:33.79 ID:qsL2CC.o
17:40

沙都子side→

仗助「おいおい、なんだよこれはよおぉぉ〜」

康一「仗助君ッ!」

仗助「康一、大丈夫か?今治すからじっとしてな」

す・・・すごい。傷が一瞬で・・・

仗助「沙都子もひでぇ傷だな。ちょっと待ってな」
仗助さんに殴られた瞬間。痛みが一瞬で飛んでいった
これがスタンドなのか・・・

仗助「で、この状況は誰の仕業だ?」

康一「詩音さんだよ。でも、まるで別人だ。普段の詩音さんからは考えられないよ」

仗助「なるほどな〜じゃあ話は早いぜぇ〜〜」

と、そういうが早いか園崎詩音の元に行き、スタンドで殴りつける・・・って

康一「何で治してるんだあぁぁぁッッッ」

仗助「まあ見てなって、俺の予想が正しければよぉ〜これでいいはずだからなぁ〜」

あれは・・・詩音さんの頭から・・・何か出てくる・・・?

と、同時に詩音さんが倒れる

仗助「やっぱりなぁ〜」

康一「あれは何?」

仗助「花京院さんと承太郎さんが調べてる途中だよ。俺にも詳しい事は分からねえ」

康一「そうなんだ・・・」

仗助「とりあえず学校に戻らないか?二人の報告待ちって事でよぉ〜」

康一「そうだね・・・」
54 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:35:46.96 ID:qsL2CC.o
17:40

花京院「クソッ!」

承太郎「やっぱり甘くねえな・・・」

あれから、肉の芽はどんどん小さくなり、最終的に消えてしまった。

やはりそう簡単にアジトは暴けないみたいだ

承太郎「まあ、でも大分絞り込めたな」

花京院「ああ、アジトはここからあっちの方面にあるらしい。
    ・・・ん?あれは・・・仗助くん・・・?」



花京院「そうか、詩音さんまで・・・」

仗助「さて、どうします?これから」

花京院「当初の計画通りだね。綿流しの祭りで富竹さん及び梨花ちゃんの護衛。
    この日が天王山だ。」


花京院「僕と承太郎は富竹さんを。仗助くんと康一くんは梨花ちゃんを、という事でいいかな」

仗助「了解っす。」

花京院「あと、レナさんや沙都子ちゃん達にはこの事は秘密にしておこう。」

仗助「どうしてっすか?心強い味方じゃないっすか」

花京院「スタンドに目覚めたとはいえ、まだ目覚めたばかりで使いこなせていない。
    それに・・・彼女達は巻き込みたくないんだ。梨花ちゃんもこの事は内緒にしといてくれ」

梨花「わかったのです」
55 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/05(金) 21:36:00.03 ID:qsL2CC.o
の日・・・

魅音「話は聞いたよ!」

沙都子「私達、部活メンバーの力の見せ所ですわ!」

レナ「私も力になれるかな?かな?」

圭一「さぁ〜どうだろうな?」

レナ「はぅ〜圭一くん冷たい〜」

詩音「やられっぱなしって訳にはいきませんね」


花京院「梨花ちゃん・・・」

梨花「何の事かよく分からないのですよ〜」

確信犯だ・・・・

ダム工事現場跡地

リゾット「ボス・・・あんたの事は信頼してるし、尊敬だってしてる。
     でも、今回ばっかりは・・・・」

ディアボロ「お前がいれば可能なんだぞ?」

リゾット「・・・・・馬鹿げてる・・・」

ディアボロ「とりあえず伝えたぞ。どうするかは自分で考えろ」

リゾット「・・・・・」

第2章「仲間」



TO BE CONTINUED…
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/06(土) 01:14:12.11 ID:.K2SAsDO
支援
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/07(日) 01:31:33.19 ID:E897YsAO
支援
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/07(日) 10:59:20.13 ID:VGe/Cqgo
支援!!
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/07(日) 12:31:36.00 ID:5YWR5xM0
支援
60 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:52:37.88 ID:liN7pZco
>>35
いいえ、違います
じゃあ3章投下します
61 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:53:58.05 ID:liN7pZco
第3章「綿流し」

魅音「さー!やってきたよー!毎年恒例、綿流しの日が!
   各員、日ごろの成果を見せるべくがんばろー!」

康一「日ごろの成果・・・って、いつも遊んでばか・・んんー!」

慌てて魅音さんが康一くんの口を塞ぐ

魅音「がんばろー!」

承太郎「やれやれだぜ・・・」

まあそうは言ったものの、何を頑張るという訳でもなく、ただみんなで出店を楽しんだだけだった

でも、僕はこの時間がとても楽しく、愛おしい。

この人たちを、この時間を守るためにも、頑張らなくっちゃあな・・・・

仗助「じゃあ・・・そろそろメインイベントに移りましょうかねえ?」

仗助君がニヤリと笑う

魅音「ふふふ・・・・逃げるなら今のうちだよ・・・」

仗助「それはこっちのセリフっすよぉ〜〜」

魅音「じゃあ、始めるよ!雛見沢第一回射的大会!」

花京院「射的・・・?」

魅音「ルールは以下のとおり!
   あそこに射的の出店があるでしょ?あそこでいくつ景品を取れるかというもの!
   使っていいのは的屋の銃と弾のみ!景品は自分取った物よりも大きな物に限る!

   記念すべき一回目は私園崎魅音と期待の新人、東方仗助君の勝負!」

花京院「一番大きな景品を取った場合は?」

魅音「う〜ん、次からは自由に景品が選べるってのはどう?」

仗助「俺はそれでいいっすよぉ〜」

魅音「よし!じゃあはじめるか!」

オヤジ「おっ、魅音ちゃん達か!いらっしゃい!今回は何発だい?」

魅音「10発づつお願い!」
62 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:54:25.09 ID:liN7pZco
オヤジ「20発も?」

魅音「うん!」

オヤジ「しょうがねぇ〜なぁ〜〜〜特別だぞ?」

魅音「サンキュ〜!」

魅音「じゃあ、まずは私から・・・」

身を乗り出して、銃身を景品に近づけて銃を構える

パンッ!

小気味いい音が鳴り、ビスコが一つ落ちる。

魅音「よっしゃ!まずは一個!」

仗助「じゃあ次は俺っすねぇ〜」

魅音さんと同じ様に身を乗り出して銃を構える。

目標は魅音さんと同じビスコだ。

パン!

長方形の箱のわずか上、絶好のポイントに当たった

が・・・ビスコはわずかに揺れただけで、落ちることは無かった。

仗助「あれ・・・?」

魅音「惜しいね〜じゃあ次は私が・・・」

パン!

次に当てたのはキーホルダーが入った箱、ビスコよりも一回り大きい

これも難なく落として見せた

魅音「へへへ〜」

仗助「次こそ落とすっスよぉ〜」

パン!

次も狙いはビスコ、だけど揺れるだけで的は落ちない・・・

仗助「な・・・・」
63 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:54:52.56 ID:liN7pZco
魅音「残念だったね〜じゃあ次は私!」

パン!

今度は小さめのプラモデルを落として見せた

承太郎「細工をしてあるな・・・・」

僕にしか聞こえないような小さな声で承太郎が呟いた

花京院「え?」

承太郎「スタープラチナの目で見れば一目瞭然だ。

    仗助の銃の玉のスピードと魅音の銃の玉のスピードが段違い。明らかに仗助の銃に細工してある。

    おそらく魅音の奴、あのオヤジとグルだな・・・」

花京院「なるほど・・・・」

承太郎「口出ししないのか?」

花京院「勝負は勝負さ。それによく言うだろ?イカサマはバレなきゃイカサマじゃあないって」

承太郎「なるほどな・・・・」

パン!

魅音「よっしゃ!4連続でゲット!」

パン!

また失敗・・・・

仗助「・・・・」

お・・・怒ってる・・・?
64 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:56:27.70 ID:liN7pZco
パン!

魅音「よしっ!・・・・ってあれ・・・?」

魅音さんが狙ったのは剃刀を持った不気味な子供の人形

でも揺れるだけで落ちる気配は無い。初めて失敗した・・・

魅音「ありゃりゃ〜外しちゃったか〜」

仗助「ドンマイっスよぉ〜じゃあ、次は俺ッスねぇ〜」

パン!

魅音さんが落とせなかった人形をなんなく落としてみせる

というより・・・・

承太郎「あの野郎・・・スタンドで・・・・」

スタンド使いから見れば明らかだ、クレイジー・ダイヤモンドで突っついてる・・・・

パン!

魅音「また落ちない・・・・」

仗助「どうしたんすかね〜」

これもスタンド使いから見たら明らかなイカサマだ

魅音さんが狙った的を後ろからクレイジー・ダイヤモンドが支えている

パン!

今度はぬいぐるみを落とした

仗助「へへへ〜〜さっきから馬鹿ヅキだなぁ〜本当勝負には何が起こるか分からないっすねぇ〜〜〜」

魅音「そんな・・・・馬鹿な・・・」
パン!
魅音「ま・・・また・・・」
パン!
仗助「よっしゃ!」
パン!
魅音「ど・・・どうして・・・」
パン!
仗助「これで同点っすねぇ〜」
65 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:57:40.94 ID:liN7pZco
4対4

それぞれあと二回・・・

でも勝負は火を見るより明らかだ

スタンド使いじゃない魅音さんに勝ち目はない

花京院「沙都子さん、なんでみんな教えてあげないんですか?」

沙都子「だって勝負は勝負ですもの、よく言いますでしょ?
   『イカサマはバレなきゃイカサマじゃあない』って」

・・・・

パン!

またはずれ・・・

魅音「・・・・」

パン!

仗助「リーチっすねぇ〜次取らなきゃやばいんじゃないっすかぁ〜?」

魅音「・・・おじさんが・・・・負ける・・・・?そんな・・・そんな事が・・・・」

魅音さんが銃を構える。
狙いは大物のくまのぬいぐるみだ。もちろん後ろからクレイジーダイヤモンドが支えている

パン!

魅音○○○○×××××
仗助××××○○○○○
66 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:58:21.98 ID:liN7pZco
くまのぬいぐるみが落ちた

仗助「え・・・・?」

そんな馬鹿な・・・あのクレイジーダイヤモンドで支えてたのに?

どうやったら落ちるんだ・・・

魅音「ふぅ〜〜〜これで同点ね!」

花京院「じょ・・・承太郎・・・今のは一体・・・」

承太郎「スタープラチナで見た限りでは・・・・
    景品は『落ちた』というよりも『動いた』と言った方がいいかもしれねえな」

花京院「う・・・動いた?ぬいぐるみが?」

承太郎「見えた限りじゃあな。動いたと言っても、ぬいぐるみが歩いたわけじゃねえ。
    『スライドした』と言った方がいい」

花京院「クレイジー・ダイヤモンドごと?」

承太郎「ああ、相当なパワーになるがな。」

花京院「不可能だ・・・・」

承太郎「人間にはな・・・」

仗助「え・・・延長ッスね・・・・」

魅音「そうらしいわね・・・おっちゃん、2発追加」

オヤジ「お・・・おう・・・」

予想外の出来事に的屋のオヤジも動揺を隠し切れない

魅音「もう一発・・・・って、ちょっとあんた。どきなさいよ!」

仗助「へ?」

魅音「仗助君じゃなくて、景品を裏で支えてるあんたよ!そんな事してたら落ちないじゃない!」

見・・・・見えてる・・・

承太郎「やっぱりな」

花京院「まさか・・・・魅音さんが?」
67 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 17:58:54.48 ID:liN7pZco
承太郎「自分で見てみたらどうだ?」

確かに・・・魅音のすぐ後ろにあるのは誰のスタンドでもない、魅音さんのスタンドだ

承太郎「本人には自覚が無いみたいだがな」

仗助君が仕方なく、スタンドを引っ込める

そして・・・

パン!

魅音「よっしゃ!」

仗助「次は俺ッスね・・・」

でも、もうクレイジーダイヤモンドは出せない・・・

仗助「仕方ねぇ〜なぁ〜
   クレイジーダイヤモンドッ!銃を『直す』ッ!」

花京院「なるほど、その手が・・・」

承太郎「最初からそうすればいいものを・・・」

そこでイカサマに走るのが仗助君らしいと言うかなんと言うか・・・・
68 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:04:03.92 ID:liN7pZco
魅音「そ・・・それ・・・・・」

花京院「これが『スタンド』です」

魅音「って事は・・・私・・・」

花京院「スタンド使いになったみたいですね」

魅音「うわっ!これがわたしのスタンド?」

花京院「そうです。使い方は・・・もう使いこなせてるみたいですね」

魅音「う・・・うん。なんとなくだけど、分かる・・・・」

圭一「うおおお・・・・・なんで俺だけ・・・・・」

承太郎「魅音の場合。妹の詩音がスタンドに目覚めた影響だろうな」

沙都子「わたくしは?」

花京院「僕と一緒で、元々持ってた力なのかもね」

仗助「そんな事より勝負ッスよ!勝負!」

仗助君が銃を構える

花京院「銃は直ってるから勝負はどうなるか分からないな・・・」

沙都子「いや、状況は仗助さんが圧倒的に不利ですわ。
    仗助さんは既に5つ景品を取っている。ルールでは景品は取った物より大きい物にする事になっているから
    仗助さんは最後に取った景品よりも大きな、あの人形を取るしかない。」

あの人形って・・・・

レナ「はう〜〜ケンタ君人形だ〜〜!かぁいいよぉ〜〜〜」

射的の銃で落とせる景品じゃないし・・・・

魅音「どうする?今負けを認めるなら許してあげてもいいよぉ〜」

仗助「言ってる意味が良く分からねぇなぁ〜〜
   何で俺が負けを認めなきゃいけないんすかぁ〜?」

パン!

言い終わると同時に仗助君が銃を撃った

人形は・・・・
69 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:08:00.56 ID:liN7pZco
倒れていた。
そんな・・・どうやって・・・?

レナ「ああああああ〜〜〜〜!!!!
   ケンタ君人形がぁ〜〜〜〜〜!」

ん?ケンタ君人形が・・・?

沙都子「頭に・・・・」

圭一「穴が・・・・」

確かに、倒れたケンタ君人形の頭には風穴が開いていた

花京院「どうやって・・・?」

仗助「さぁ〜?銃がうまい具合に直ってくれたみたいっスねぇ〜〜〜」

やっぱり・・・何かやっている・・・が、隠しているな・・・・

仗助「次は魅音だぜぇ〜〜、狙う景品は俺と同じケンタ君人形だよなぁ〜〜〜?」

魅音「く・・・」

ケンタ君人形は的屋の台の上じゃあなく、直接地面に置いてある

つまり、魅音さんの「スライドさせる」能力じゃ倒す事はできない・・・・

魅音「お・・・おじさんは部長なんだ・・・・負ける訳には・・・・負ける訳には・・・・」

パン!
70 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:08:55.53 ID:liN7pZco
圭一「あははははは!魅音・・・・その・・・髪・・・プッ・・・あはははははは!!」

魅音「笑うなぁー!」

罰ゲームとして、魅音さんは仗助君と同じリーゼントヘアーになった

仗助「ばっちり・・・決まって・・・ぎゃはははははは!!」

魅音「ちくしょー!覚えてろー!」

花京院「そういえば、仗助君。最後の景品はどうやって倒したんだい?」

仗助「あれっすか?あれは銃から弾が出た瞬間、クレイジー・Dでの指で弾を思いっきり弾いたんです。
   バレないようにやるのは至難の業でしたよぉ〜〜最も・・・承太郎さんには見えていたんでしょうがねぇ〜」

承太郎「やれやれだぜ・・・・」

  ┌─────────────────────────┐
  │        スタンド名―「ソニック・ユース」           │
  │           本体―園崎魅音                 .│
  ├───────┬────────┬────────┤
  │  破壊力―D  │.   スピード―A   .│.  射程距離―C .│
  ├───────┼────────┼────────┤
  │.  持続力―C .│ 精密動作性―C │.   成長性―A     .│
  └───────┴────────┴────────┘
空間を生み出す。生み出せる空間の範囲は50cm×50cm程度
生み出された空間の延長線上にいる者は、生み出された空間の分強制的に移動させられる
71 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:09:12.82 ID:liN7pZco
そんなこんなで夜になった
梨花ちゃんの演舞も無事終り、綿流しのため河川敷にやってきた

21:50

圭一「じゃあこっからは別行動だな」

レナ「あの・・・花京院くん・・・」

花京院「僕は大丈夫ですよ。承太郎がいますから」

承太郎「俺かよ・・・・」

花京院「これからみんなは?」

詩音「お姉は家の事情があるので、ここで帰らなくっちゃあいけませんよね」

魅音「はぁ・・・めんど・・・」

詩音「そんな事言ってたら駄目ですよ。ちゃんと役目を果たさないと」

魅音「はいはい」

圭一「俺たちは梨花ちゃんの家の周りに待機だな」

花京院「そうか、それじゃあよろしく頼むよ」

「梨花ちゃんの護衛」と言うのはあくまで建前で、危険なスタンド使いから遠ざける為に作った理由だった

だから、古手梨花こそが敵の狙いだったなんて、その時は思いもしなかった・・・・
72 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:09:42.95 ID:liN7pZco
22:00

綿流しの会場に来ていたので、富竹はすぐ見つかった

富竹「おや、君達は確か転校生の・・・」

花京院「花京院典明です。それで彼が空条承太郎」

承太郎「よろしく・・・」

富竹「なるほど、雛見沢には慣れたかい?」

花京院「ええ、とてもいい所です。ところで、そちらの女性は?」

富竹「彼女は鷹野三四。入江診療所で看護婦をやってるんだ。まだ会った事が無かったかな?」

花京院「ええ、はじめまして」

鷹野「はじめまして、花京院くんに空条くん」

ふわふわしてるけど、その目の奥にどこか芯の強い物を感じる。素敵な女性だった

富竹「他のみんなは?」

花京院「みんな忙しいみたいで・・・」

富竹「そうか・・・じゃ、僕たちはこれで帰るから・・・」

花京院「はい、さようなら」

鷹野「またね」

二人は行ってしまった

承太郎「どうするんだ?花京院」

花京院「ハイエロファントグリーンに尾けさせている・・・」

承太郎「今二人はどこに?」

花京院「やっぱり帰るっては嘘みたいだ。どんどん山の中に入っていく」

承太郎「やはりな・・・」
73 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:10:43.46 ID:liN7pZco
富竹が花京院たちと別れた数分後・・・・

富竹「鷹野さん・・・これは一体・・・?」

富竹(どうして山狗がこんなに?)

鷹野「うふふ、ごめんなさいね、次郎さん」

まさか・・・!

と、気付いた時にはもう羽交い絞めにされていた

富竹「クソッ!離せッ!」
小此木「離せと言われて離すような人間じゃない事くらい分かるでしょう。富竹さん」

承太郎「ああ・・・だろうな・・・・だが・・・離してもらうぜ・・・・」

小此木「誰だ・・・?」

暗がりから承太郎が現れる

鷹野「あらあら、尾けられてたみたい。全くいけない子ね・・・・」

富竹「来ちゃあいけない!早く逃げて!」

小此木「三佐・・・」

鷹野「ええ、この子達も一緒に粛清しましょう」

承太郎「やれるもんならな・・・」

小此木「行けッ!」

山狗か8人飛び出す。・・・が

承太郎「オラオラオラオラオラオラァ!」

小此木は目を疑う他無かった。どう見ても人間業じゃあない。

あの精鋭揃いの山狗が、八人がかりで突っ込んで行ったのに、たった一人の学生に吹っ飛ばされたというのだ

しかも恐ろしいのは相手が微動だにしていないという事だ。

超能力だとでもいうのか?

鷹野「仕方ないわね・・・」

小此木「三佐、心当たりが?」

鷹野「ええ、こういう時のために、彼に同伴してもらっていたの」
74 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:11:48.52 ID:liN7pZco
バスの中から一人、男が降り立つ

ホルホース「あんたが空条承太郎か?」
承太郎「そうだが・・・お前もスタンド使いなのか?」
ホルホース「『お前も?』」
承太郎「ここに来る途中スタンド使いを見つけてな。花京院が戦っているはずだが・・・・」
ホルホース「え・・・・それって・・・」

ノックアウトされた男を引きずりながら花京院が現れる。
花京院「こいつはお前のパートナーか?」
ホルホース「げえーッ!Jガイルのだんなァ!」
花京院「やっぱりグルだったか・・・・」

承太郎「さてと・・・じゃ後はお前だけって訳だ・・・・」
ホルホース「ち・・・・ちくしょーッ!覚えてやがれーッ!」

花京院「逃がすと思うかい?」

ホルホースの眼前にハイエロファントが現れる

ホルホース「クソッ!」

慌ててホルホースが銃を発砲するが、ハイエロファントが体を「解く」事で銃弾をかわす

ホルホース「甘いなッ!」

花京院(銃の軌道がッ!?)

銃弾はUターンして、ハイエロファントの後頭部に向かっていく

承太郎「スタープラチナッ!」

承太郎がスタープラチナで銃弾をつまむ

ホルホース「な・・・エンペラーの銃弾を・・・・」

承太郎「やれやれだぜ・・・・

    それじゃあ・・・覚悟はいいな・・・?」

ホルホース「ま・・・まっ・・・」

承太郎「待ったは無しだぜ・・・・

    オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」

ホルホース「ぐうぇーッ!」

ホルホース、Jガイル
―再起不能―
75 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:12:35.65 ID:liN7pZco
花京院「あっけなかったな・・・」
承太郎「後はあんたらだけか・・・・」

小此木「三佐・・・ここは俺が足止めします・・・その間に逃げて下さい・・・」

鷹野「・・・必ず生きて帰還なさい。命令よ」
小此木「了解しました」

そして、二人の方に向き直ると、静かに構えた。

確かにこの二人なら死ぬ事はなさそうだ。
しかし、自分には三佐を守るという任務がある。
たとえ刺し違えてでも、彼女を守らなくてはならない

小此木「来な、坊主ども。スタンドだか何だか知らないが、ここから先には一歩も通さんッ!

    山狗の小此木を舐めるなッ!」

承太郎「やれやれ・・・あんたの覚悟は見上げたもんだが、こちらも彼女に今逃げてもらってはまずいんでな・・・・」
小此木「フン、敵に同情するようではまだまだだな、小僧。」
承太郎「そうかい・・・・じゃあ・・・行くぜ。
    スタープラチナッ!」

小此木「うおおおおおおッッ!!」

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラァッ!」

小此木「ぐおおおッッ!!」

雄雄しく突っ込むものの、やはりスタープラチナのラッシュの前には為すすべも無く
小此木は吹っ飛び地面に這いつくばった。

・・・が、立ち上がり、再び構える

小此木「どう・・・した・・・?
    まだ・・・・俺は・・・・立ち上がれる・・・ぞ・・」

承太郎「やれやれ・・・・全く大した奴だ・・・・敬意を表するよ。あんたとは別の形で会いたかったぜ・・・・」

小此木「御託は・・・・・いい・・・・かかって・・・来い・・・・・」

承太郎「オラァ!」

スタープラチナで頭に一撃、今度こそ小此木は起き上がらなかった

その様子を物陰から覗き見ている人物が一人・・・・

吉良(少し遅れてしまったが・・・この様子じゃあ私が出て行っても意味が無いな、彼のところに行こう)

22:30
76 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:13:25.59 ID:liN7pZco
22:00

康一side→

あれから花京院さんたちと別れて、僕たちは梨花ちゃんの家の中でトランプをしている

外では仗助君と詩音さんが見張りをしてるのに、遊んでていいのかな・・・?

沙都子「上がりっ!ですわ!」

圭一「ちくしょーッ!またかよッ!」

沙都子「おほほほ、圭一さんもまだまだですわね。」



詩音「なんで仗助さんと二人・・・・」

仗助「仕方ねぇ〜だろぉ〜〜
   お前のスタンドが一番警備に向いてるんだから」

詩音「確かにそうだけど・・・・」

仗助(それに、まだ沙都子が詩音を怖がってるから。なんて言えねえよなぁ〜〜)

その時、イギーが降下して来た

仗助「おぉ〜〜イギー、どうだったよ?」

イギーはスタンド像で一方向を指し示す

仗助「む・・・来たか・・・・詩音。パティ・スミスに反応は?」

詩音「今の所ありません。」

仗助「じゃあそんなに近くは無い・・・か
   イギー、敵は何人だ?」

砂で3と現れる

仗助「おいおい、こいつはちょっとヘヴィーだぜぇ〜〜」

詩音「どうして?数だけならこっちの方が・・・」

仗助「確かに数だけでは、な。でもこっちとはレベルが違う
   向こうは[ピーーー]ためだけに送られてきた精鋭だ。スタンドもさぞかし強力な物を用意してるだろうぜ」

詩音「なるほど・・・

   ・・・!かかりました!」
77 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:13:55.36 ID:liN7pZco
仗助「ん・・・早いな、相手の位置は?」

詩音「1時の方向50メートル」

仗助「オーケー。イギー、様子を見に行ってくれ」

頷くと、再び「ザ・フール」に乗り、飛び立って行った

が、直後

パァンッ!

銃声が聞こえ、イギーが撃ち落とされた

イギーは少しはなれたところに力なく横たわっている

仗助「イギーーーッッ!!!」

助けに行きたいが・・・俺がパティスミスに引っかかったら笑い話にもなりゃしねえ・・・

落ち着け・・・

おそらく相手は遠距離型のスタンド・・・

花京院さんのように銃弾のようなものを発射できるんだろう

今すぐパティスミスを解除して、イギーを助けに行ってやりたいが、ここで敵を解き放つ訳には・・・・

詩音「私がイギーの元まで行きます。それで仗助さんの元まで運んでいけばいいでしょう?」

仗助「いや、今スタンドを出せない詩音が近づくのは危険だ。」

詩音「・・・・」

沙都子「どうしたんですの?

仗助「いい所に来た、沙都子ちゃんだけ出てくれないか・・・
   残りは部屋の中から絶対出るな・・・・」

パティ・スミスが発動中のため仗助が沙都子を肩車する形になる

康一「うん、でも助けが必要になったら迷わず呼んでね」

仗助「へへへ、当然だろ?お前ほど頼りになる奴はいねぇんだからよぉ〜」

窓が閉まる。何としてでもここを死守しなければ・・・
78 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:14:38.03 ID:liN7pZco
仗助「よし、じゃあ沙都子ちゃん。タスクをあっちに向けて撃ってくれ」

沙都子「はい・・・」

爪弾が一発飛んでいく

と、間もなくしてこちらに爪弾が飛んできた。

沙都子「えっ!?」

が、それをすぐにクレイジーDで掴む

仗助「なるほどなぁ〜
   なんとなくだが、奴のスタンドの全体像が見えて来たぜぇ〜」

パァン!

仗助(来るッ!)

仗助「クレイジー・Dッ!」

またクレイジーDで弾を摘む

仗助「ライフル弾か・・・・」

詩音「一体どこから・・・・・」

確かに、弾道は全て別々の方向から来た

ライフルでは到底不可能な芸当だ

仗助「オーケー・・・これで十分だッ!奴のスタンドの情報はッ!
   詩音、スタンドを解除ッ!」

詩音「えッ!?」

仗助「いいから早くッ!」

詩音「う・・・うん・・・解除しました」

その言葉を聞くとすぐにイギーの元に行き、治したとたん、沙都子を肩車したまま森の中に突っ込む

詩音「どこへ!?」

仗助「詩音はそこでスタンドを出して守っていてくれ!沙都子ちゃんはもう一回さっきの方向に爪弾を!」

沙都子「え、ええ!」
79 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:15:28.24 ID:liN7pZco
一発、すぐに爪弾がこちらに返って来る。
それを止めると、仗助はニヤリとに笑う

仗助「思った通りだぜぇ〜〜何もかもなぁ〜〜〜
   敵は動けようが動けまいがどうでも良かったッ!
   何故ならッ!」

仗助が立ち止まる。
その前には・・・・ライフルを構えた男が座っていた

男の前には凧のようなスタンドがフワフワ浮いている

仗助「目が見えないのにライフルを使うとはなぁ〜〜大した男だぜぇ〜〜〜
   だけど・・・これでおわりだなぁ〜〜」

仗助「ドララララララララァッッ!!」

だが、男はわずかに笑みを見せている
                         ・ ・ ・
ジョンガリ・A「フフフ・・・・計画通りなのはこちらだよ・・・・
        お前達は・・・『攻撃』にばかりに・・・気をとられすぎた。
        少しは・・・・自分達の陣地を見てみたらどうだ?」

そう吐き捨てると、男は気を失った

仗助「まさか・・・!」

部屋に戻ると、信じられない光景が広がっていた

皆が眠っている。
それだけならいいのだが、恐ろしいのは・・・・

みんなの体がドロドロに溶けている事と、古手梨花がいない事だった


プッチ「1手・・・・遅れたな・・・・東方仗助・・・・」

プッチは古手梨花の家の屋根の上で一人呟いた

22:30
80 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:52:54.92 ID:liN7pZco
ディアボロside→


ディアボロ「リゾット・・・いいな・・・・?」

リゾット「ああ」

計画通りならDIOは一人のハズ・・・・

村が見渡せる高台に奴はいた。やはり一人か・・・・

当然だ、古手梨花奪取と富竹殺害のために部下は出払っていると聞いた

フフフ・・・この機会を待っていたのだ。この時を

一人で佇んでいるDIOの元に近づく

DIO「ディアボロか・・・・?」

ディアボロ「ああ」

DIO「何の用だ・・・?
    早くプッチの元に行け。」

ディアボロ「いや、その必要は無い」

DIO「・・・・?」

よし・・・エピタフの予言では・・・・

奴はスタンド能力を使っている・・・

なるほど・・・時を止めるスタンドか・・・・確かに恐ろしいスタンドだ

発動したならな・・・・


あと20秒か・・・

その後は、まるで台本があるかのように、行動がスムーズに行われた

ディアボロ「悪いが、お前には死んでもらう」

キングクリムゾンを出す

DIO「血迷ったか・・・ディアボロ・・・・」
81 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:53:53.51 ID:liN7pZco
発動まで・・・

10、9、8、
腕からメタリカによって作られたメスが出てくる
だが、苦痛を意に介しているヒマなどない・・・

DIO「どうやら私の見当違いだったようだな。こんなマヌケとは思わなかったぞ・・・・」

5、4、3、2

DIO「ザ・ワーr」

ディアボロ「キングクリムゾンッ!」

・・・・・
フフフ・・・勝った・・・・
時は吹き飛んだッ!

奴が『時を止めた』という過程すら吹き飛ぶッ!これで私の勝ちは確定したッ!

奴の後ろに回り、腕からメスを引き抜く

ディアボロ「吹き飛ばした時の中では私が攻撃する事はできない・・・・
      出来る事といえば『血』を飛ばす事くらいだ・・・
      フフフ・・・・『血』だ・・・

      つまり・・・『血』なら飛ばせるという訳だッ!」

ディアボロ「この!リゾットのメタリカによって私の『血』から精製されたメスならッ!

      貴様の脳味噌に飛ばす事が出来るって訳だァー!DIO!」

今やDIOの頭の周りには大量のメスが待機している
フフフ・・・時が再始動すれば貴様はジ・エンドだ

ディアボロ「[ピーーー]!DIOッ!」

メスが一気にDIOの頭に突き刺さる

DIO「ぐあああッッ!」

DIOが無様に崩れ落ちる

ディアボロ「ハハハハハハハハ!!!

      これで!帝王は!このディアボロだッッ!!」
82 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:54:24.36 ID:liN7pZco
雛見沢を見下ろす

フフフフ・・・・これからはこのディアボロが支配してやろう・・・

やがて「東京」とやらも私の手中にしてやる・・・この国すらも・・・

ふと、エピタフの予言に目をやる

な・・・そんな馬鹿なッ!?

DIO「・・・ザ・わーr」

ディアボロ「キングクリムゾンッ!」

何故・・・生きてる・・・?

頭にメスが直撃したんだぞ?
生きてるはずがない・・・

まあいい、今度こそとどめを指して完全なる安心としよう

ディアボロ「時よッ!再始動せよッ!」

と、同時にDIOの左胸に手を突っ込み、心臓を叩き潰す

DIO「ぐあああッッ!!」

まだ動いて・・・・・

ディアボロ「こいつ・・・人間じゃないのか・・・?」

もう一度エピタフを・・・

なッ!?

これは何だッ!?

エピタフの予言にッ!私が消える予言がッ!

これもDIOのスタンドなのかッ!?

あと3秒!

くそッ!
83 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:54:43.27 ID:liN7pZco
ディアボロ「キングクリムゾンッ!」

誰も見えない・・・

誰かが来た形跡は一切ない。
とりあえず移動するとしよう

時が再始動した

ガオン!と言う音が聞こえたが、見たところ何も変化は無い・・・

クソ・・・訳が分からない・・・・

と、私が居た場所にスタンドが現れる

ディアボロ「これは・・・」

さらに、その口の中から男が出てくる・・・

???「貴様・・・よくもDIO様を・・・・」

クソ、こんな奴がいたとは・・・・

とその瞬間、私の背中に衝撃が走り、確認する間もなく吹っ飛ぶ

な・・・何が・・・・・

DIO「裏切り者は・・・・[ピーーー]・・・・」

やられた・・・・時を・・・・・止められたのか・・・・

この・・・ディアボロが・・・こんな所で・・・・


ヴァニラ・アイス「DIO様!早く治療を!」

DIO「大丈夫だ・・・と言いたいところだが、そうもいかん。頭をやられた。ディアボロは?」

ヴァニラ・アイス「谷に落ちました。恐らく生きてはいないかと」

DIO「死体を確認したいが・・・・下は激流か・・・・生きてはいるまい・・・」

22:30
84 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:55:48.81 ID:liN7pZco
22:30

詩音「梨花ちゃんがいない!それに・・・みんな・・・」

仗助「やれやれだぜって奴だなぁ〜〜

   クレイジー・D!」

仗助は髪の束をポケットから取り出すと、それをクレイジー・Dで殴った

詩音「もしかして・・・それ・・・」

仗助「ああ、梨花ちゃんの髪だぜぇ〜こんな時のために貰っていた

   この髪を追っていけば居場所が分かるって寸法だ」

いつの間にか目を覚ましていたイギーが、ザ・フールに乗って『髪』を追跡する

仗助「これで時間の問題だなぁ〜」

プッチside→

クソ・・・・予定外だ・・・

何故ここに仗助たちが集まっている?

「ソフト・マシーン」のズッケェロのおかげで、「パティ・スミス」に見つからずに古手梨花の元まで行けたが・・・

間もなくジョンガリ・Aがやられ、仗助たちが私が手にしている古手梨花を捜索し始めるだろう・・・

せめて・・・「羽入のDISC」だけでも・・・DIOの元へ届けなければ・・・・

と、その時

イギー「ワンッ!」

しまったッ!見つかったかッ!

クソッ!

ズッケェロ「ソフト・マシーン!」

犬がみるみるうちにしぼんだ風船のように薄くなる

プッチ「よし、よくやった。このまま・・・」

仗助「このまま?」
85 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:56:08.66 ID:liN7pZco
しまっ・・・

ズッケェロ「ソフトm」

仗助「ドラララララララララァー!」

ズッケェロ「うげぇーッ!」

仗助「すっとろいスタンドだなぁ〜〜、動きが止まって見えるぜぇ〜

   お前もそうなのか?」

・・・・・・

詩音「チェックメイト。ですね」

まずい・・・・
園崎詩音まで来た・・・

ここまで・・・か

吉良「いや、良くやったよ。プッチ君」
86 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:56:36.73 ID:liN7pZco
仗助side→

吉良・・・吉影・・・

吉良「『古手梨花のスタンドのDISC化。及びスタンドのDISCと古手梨花の奪取』

   DISCは手に入ったが、古手梨花の奪取は無理かな・・・・」

そう言うが早いか、吉良は梨花ちゃんを持ち上げて川の中へ投げ入れた

仗助「てめぇ・・・!」

吉良「おっと、そこまでだ。私の能力を知っているだろう?

   彼女を爆弾に変えさせてもらった・・・

   フフフ・・・彼女を木っ端微塵にされたく無かったら、大人しく彼女を助けに行った方がいいぞ?」

仗助「外道が・・・!」

吉良「ハハハ、何とでも言いたまえ。
   
   しかし、結果的に君達は私を追えない。ほら、早く彼女を助けないと溺れて死んでしまうぞ?」

クソ・・・奴が・・・逃げる・・・

詩音「仗助さん!早く!これ以上は!」

クソッ!

詩音と共に川に飛び込む

なかなか流れが・・・速いな・・・

詩音がパティ・スミスの腕を伸ばして、梨花ちゃんの腕を掴む

と、同時に詩音の体が内側から爆発していく

仗助(なッ!どうしてッ!?)

仗助「クソッ!クレイジー・D!」

詩音「・・・・?今何が?」

仗助「これも奴のスタンド能力か・・・」

梨花ちゃんを救出し、岸に上がろうとした時、詩音が川の方を指差し言った

詩音「仗助さん。あれ、もう一人、人が・・・」
87 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/07(日) 18:57:38.99 ID:liN7pZco
・・・確かに人が一人流れてきている・・・
慌てて助けにいくと、ひどい怪我だった。腹に穴が開いてるし、腕はボロボロに裂けている
仗助「クレイジー・D!」
慌てて治して梨花ちゃんと岸に上げる

しばらくすると、康一たちや承太郎さんたちがやってきた

詩音「そんな重傷だったなんて・・・」
承太郎「誰だろうな・・・・」
康一「顔つきは日本人じゃあないよね。」
レナ「私達と同じくらいかな?かな?」

??「ん・・・」

お、目を覚ました

花京院「大丈夫ですか?」

??「は・・・い・・・」

花京院「名前は・・・?」

??「ドッ・・・ピオ・・・・」

やっぱり日本人じゃあないか

花京院「どうしてこんな所に?」

ドッピオ「どう・・・・して・・・?」

花京院「うん、上流から流されてきたんだよ。しかもひどい怪我だったらしい」

ドッピオ「ひどい・・・けが・・・?」

花京院「うん。一体上で何が?」

ドッピオ「思い・・・出せ・・・ない」

花京院「え?」

ドッピオ「分かるのは・・・名前だけ・・・なんです。

     それ以外は・・・何も・・・思い出せない・・・・」

3章
<綿流し>



TO BE CONTINUED・・・・
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/07(日) 19:04:39.58 ID:KZQEq1U0
乙!
次章も期待だぜ〜
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/07(日) 21:20:59.95 ID:h2UximUo
乙・・・
パー速機能で所々ピーになるのが勿体無いな。
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 00:09:28.97 ID:OhS1lsDO
乙!
次も期待してる!
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 02:51:14.35 ID:h5UxkMAO
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/08(月) 02:55:27.27 ID:WbjLcgAO

ディアボロってこんなに強かったのか・・・・
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/10(水) 02:05:14.09 ID:L4homoAO
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/15(月) 03:09:02.64 ID:/sLYDVE0

95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/19(金) 21:34:57.58 ID:vmmdTmAo
まだか
96 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/09/20(土) 23:13:45.27 ID:lzBLeioo
すみません、ちょっと忙しくて進んでないです・・・
次章は結構長いので、2分割で投下するかもです
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/21(日) 00:56:27.75 ID:C23KK9g0
ゆっくりでも大丈夫ですよ!
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/09/22(月) 01:08:49.82 ID:xviizwAO
焦らなくて良いよ!まってるよ
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/22(月) 01:46:53.88 ID:hQE1jYAO
期待の新章はいつまで経っても投下されず・・・・
そのうち住人たちは
待つ事と
考える事をやめた
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/09/30(火) 01:44:10.06 ID:OEbgWEDO
俺は待ってる
101 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/10/05(日) 15:48:00.96 ID:BnW4izIo
>>100の言葉に感動
本当にありがとうございます!
待っていてくれている人に感謝の意をこめて
ちょっとだけ投下します。
本当にちょっとですww
4章の予告程度に思っていただいていいです
102 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/10/05(日) 15:51:40.29 ID:BnW4izIo
DIO「そうか・・・手に入ったのはDISCだけか・・・」
プッチ「ああ・・・すまない。しかし吉良吉影がいなければそれすら手に入らなかった・・・」
DIO「フフフ、やはり頼りになる男よ・・・」
プッチ「ホルホースたちは?」
DIO「フン、尻尾を巻いて逃げおった。腰抜けどもが・・・」
プッチ「ズッケェロもジョンガリAも再起不能・・・奴らを少々甘く見ていたな・・・」
DIO「私が直接向かえば、何の問題もなく目的を達成できるんだが・・・
    この体では・・・」
プッチ「仕方ないさ、もうすぐ回復するんだろう?」
DIO「ああ、だが・・・血液が足りない。その辺りからさらって食えば簡単なんだが
    あまり目立った真似をすると、承太郎どもが嗅ぎつけて来るんでな・・・」
プッチ「そうか・・・」

その時、扉の中から数人の男が入って来た。

リゾット「呼んだか?DIO」
DIO「ああ、お前達パッショーネの力を借りたくてな」
リゾット「パッショーネ・・・フン、まだそんなものがあるとはな・・・」
DIO「何を言う。ディアボロ亡き今、お前がパッショーネのボスなんだぞ?」

リゾット(俺がボスか・・・・まあ、DIOが俺のスタンド能力を知らない以上
     まさか俺がディアボロの裏切りに加担してるとは気付くハズもないか・・・フフフ・・・)

リゾット「それで、任務は何だ?」
DIO「承太郎達の始末。及び古手梨花の奪取だ」
リゾット「やはりあいつらか・・・」
DIO「この任務が終われば契約通り『矢』はお前達にくれてやろう。その後は本国に帰るなり好きにするがいい」
リゾット「・・・了解した。」

リゾット達が出て行ったあと、プッチが口を開いた
プッチ「いいのか?『矢』をくれてやって」
DIO「問題ないさ。『天国』が完成すればあのような玩具に用はなくなる」
プッチ「それもそうだな・・・フフフフ・・・・」
103 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/10/05(日) 15:53:36.71 ID:BnW4izIo
以上ですww
いよいよ暗殺チームの出番ですね
続きは4章前編<ぼくの名はドッピオ>をお楽しみに!
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/06(月) 00:02:26.98 ID:5CmBFzco
いっ言われなくても楽しみに待ってるんだからね!!><
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/10/06(月) 02:25:09.44 ID:JU6pgEAO
ボス…投下…待ってます…
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [100]:2008/10/07(火) 09:28:26.95 ID:6U/uJ2DO
ホントにちょっとだなww
ゆっくり待つぜ
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/10/12(日) 20:27:43.38 ID:Uu7e5MDO
>>1いつか戻ってきて完結させてね!
108 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:15:00.02 ID:JCUZvsUo
お久しぶりです
前編書きあがりました!
投下します!
109 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:17:05.74 ID:JCUZvsUo
4章前編<ぼくの名はドッピオ>

沙都子と梨花の家

ドアの開く音が聞こえる

帰ってきたかな?

沙都子「ただいまですわ」

ドッピオ「おかえりなさい。」

沙都子「いい匂い。今日の晩ごはんはなんですの?」

ドッピオ「モッツァレラチーズとトマトのサラダに娼婦風スパゲッティです。もうすぐ出来ますよ」

沙都子「今日も楽しみですわ!」

あれから一週間・・・
相変わらずぼくの記憶は戻らない。
思い出せるのは自分の名前だけだ。
沙都子さんの厚意で、こうしてハウスキーパーをして沙都子さんと暮らしている

ドッピオ「梨花さんの容態は・・・?」

沙都子「まだ・・・」

ドッピオ「そうですか・・・」

あれから一週間経ってもまだ梨花さんの意識は戻らない。未だに入江診療所に入院中だ

沙都子「承太郎さんたちは寝ないで看病してるのに、わたくしだけ呑気に寝てていいんでしょうか・・・」

正確には「看病」ではなく「警護」である
吉良吉影の言葉から相手が梨花ちゃんの奪取を目的としている事が分かった
警察に頼れる相手ではないので、承太郎さんや仗助さんが交代で守っているらしい

ドッピオ「沙都子さんが体を壊したら元も子もありませんから、仕方ないですよ。」

沙都子「ええ・・・」
110 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:17:32.20 ID:JCUZvsUo
ドッピオ「さ、出来ましたよ。冷めないうちに食べちゃいましょう」

沙都子「ええ、いただきます」

彼女達・・・部活メンバーには感謝してもしきれない。

何が何だか分からず、ビクビク怯えてばかりだった僕に優しくしてくれて、沙都子さんの家のハウスキーパーという仕事をくれた
さらに、本当は学校に通えないハズなのに、授業に出さしてもらったり、部活メンバーに入れて一緒に遊んでくれたり
今のぼくには何よりも大切な人たちだ

沙都子「ごちそうさまでした。とってもおいしかったですわ」

ドッピオ「ありがとうございます。あ、僕が洗いますよ」

食器を洗おうとする沙都子さんに

沙都子「これ位やらしてくださいまし。腕がなまってしまいますわ」

ドッピオ「そ・・・そうですか、じゃあお願いしようかな」

沙都子「ええ、今日は休んでいてくださいまし」
111 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:18:08.61 ID:JCUZvsUo
翌日
AM10:00

日曜日、空条承太郎は何をするでもなく、街路をぶらぶら練り歩いていた

承太郎(どうして奴らは梨花をつけ狙う・・・?

    羽入のDISCが無い今梨花はただの人間にすぎないと言うのに・・・)

魅音「あ、承太郎!どうしたの?こんな所で?」

承太郎「いや・・・別に・・・散歩してただけだ」

魅音「じゃあちょうど良かった!ちょっと付き合ってくれる?」

承太郎「1時から仗助達と調査が・・・・」

魅音「それまででいいから!ね?」

承太郎「やれやれだぜ・・・」
112 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:19:01.89 ID:JCUZvsUo
10分後...

承太郎(荷物持ち・・・・)

魅音「あ!あのワンピースかわいい!ねえ、承太郎はどう思う?」

承太郎「ン・・・いいんじゃあないか・・・」

そう言うと魅音は服を持って店員の所へ

魅音「すみません、これ試着してもいいですか?」

店員「ええ、あちらが試着室になります」

魅音「はい」

承太郎「本当に1時までに終わるのか・・・?」

魅音が試着室に入って5分経過した

中からは物音一つしない

定員「お客様?」

承太郎「魅音。まだか?」

試着室はうんともすんとも言わない

承太郎「魅音、空けるぞ」

店員「あ、ちょっとお客様・・・」

店員の言葉など聞かずに試着室のカーテンを承太郎が空ける。

そこには魅音の姿はなかった

店員「え・・・?どうして・・・?」

承太郎「魅音!どこにいるッ!?」

承太郎が大声を出しても何の音も帰ってこない

店員「ど・・・どうしよう・・・」

承太郎「店の奥に引っ込んでいろ。俺がいいと言うまで出てくるな」
113 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:19:29.61 ID:JCUZvsUo
店員「は?」

承太郎はスタープラチナを出し、そばにあったレジを殴り壊した。

スタンド使いでない店員から見たら突然レジが浮かび上がり、壊れたように見えるだろう

店員「ひ・・・ひぇぇッッ!!」

店員は青ざめ店の外に逃げ出してしまう

承太郎「やれやれ・・・まぁ、これでこの店には『スタンド使い』だけになったか」

承太郎(魅音はどこから連れ去られた・・・?この店の試着室は天井がついてるから完全密室のハズ・・・)

ふと承太郎が試着室の鏡に目を移すと、鏡の中には承太郎の他に一人の男が立っていた

承太郎「なッ!?」

承太郎が振り向いてもそこには誰もいない。が、鏡の中には確かに男がいる

承太郎「やっぱりスタンド攻撃を受けていたか・・・・」

スタープラチナで鏡を砕き、その破片をさらに細かく砕く

承太郎「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!」

鏡は粉々のガラス片に成り果てた

承太郎「これなら写る事もないだろう・・・」

???「クックック・・・・バカだな承太郎」

別の鏡の中の男が承太郎に話しかける

承太郎「やっとこさお出ましか・・・魅音をどこにやった?」

イルーズォ「園崎魅音はまだ生きてるよ・・・ちょっとばかし動けなくしてやったがね
      俺のスタンドで二人まとめて殺してやる・・・」

承太郎「スタープラチナッ!」

イルーズォ「マン・イン・ザ・ミラーッ!」

承太郎(・・・・何が起きた?特に変わった様子は・・・
    あれは・・・!)

承太郎「魅音ッ!」
114 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:19:54.83 ID:JCUZvsUo
慌てて倒れている魅音の元に駆けつける
目立った怪我は片足の骨を折られただけで、その他に変わった所はない

魅音「この世界・・・スタンドが・・・出ない・・・」

承太郎(この「世界」・・・?スタンドが出ない・・・?)

イルーズォ「俺のスタンド能力を教えてやろう。
     『マン・イン・ザ・ミラー』能力は『俺の許可したもの』のみを鏡の世界に引きずり込む」

承太郎「許可・・・」

イルーズォ「そうだ、許可だ。今お前らは本体だけしかこの世界に許可されていない。つまり・・・」

イルーズォがスタンドを出す

イルーズォ「てめぇらは丸腰って事だッ!」

マン・イン・ザ・ミラーが承太郎に襲い掛かる。が承太郎は平然とマン・イン・ザ・ミラーの拳を受け止める

イルーズォ「な・・・」

承太郎「やっぱりな・・・能力が強いスタンドに限って・・・パワーは弱いものだ・・・オラァ!」

スタンドの腕を引っ張り、そのまま顔面を殴りつける

イルーズォ「ぐえぇッッ!!」

承太郎「魅音相手なら確かに何とかなるだろうが・・・喧嘩慣れした俺に対しては全然効かねぇな・・・」

イルーズォ「貴様・・・いいだろう・・・なら『許可』してやるよ・・・てめぇのスタンドを・・・『半分』だけッ!」

承太郎「なッ!?」

承太郎の体は縦に半分だけスタープラチナの体になる

イルーズォ「動けねぇだろぉぉ〜〜?スタンドと半々の体じゃあなァ〜〜〜ッッ!」

這い蹲る承太郎を踏みつける

承太郎「てめぇ・・・」

イルーズォ「ハハハハハッ!いい様だ!空条承太郎!」

魅音「ソニック・・・ユース・・・・」

イルーズォ「無駄だ無駄!今お前のスタンドは『鏡の外』にいるんだかrうぼォッ!」

突然、横からボタンが物凄い勢いで飛んで来る。
とっさにスタンドでガードしたため、辛うじて顔に直撃するのは逃れたが、掌には風穴が開いている
115 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:20:38.13 ID:JCUZvsUo
イルーズォ(今・・・何が・・・?人の投げるスピードじゃあねぇぞ・・・
      これは、「鏡の外」からの干渉・・・?)

魅音「良かった・・・・どうやら『鏡の中と外の物質は』連動してるらしいね・・・・」

イルーズォ(クソッ!ヤツは何をやったッ!?)

イルーズォが鏡の外に出ると、そこには半々になった承太郎とソニックユースの姿があった

魅音(ボタンとソニック・ユースの間に空間を生み出した・・・・生み出された空間の距離だけボタンは飛んで行く
   拳銃並みのスピードでね・・・・)

イルーズォ「小癪な真似を・・・いいだろうッ!お前も『半分だけ許可する』!」

魅音の体も承太郎と同じ様に半分だけスタンドの体になってしまう

魅音「フン・・・少し・・・遅いよ」

そう魅音が言った直後。店の入り口と奥にの天井が崩れ、扉を塞ぐ。

イルーズォ「なッ・・・」

魅音「ソニックユースで店の構造を弄らせてもらった・・・
   これで、あんたはここから出ることが出来ないでしょ・・・?」

イルーズォ「俺を閉じ込めてどうするつもりだ・・・?」

魅音「もうすぐ分かるよ」

イルーズォの頭上からギシ・・・ギシ・・・という音が鳴る

イルーズォ「まさか・・・貴様・・・」

魅音「さあどうする・・・?あたしがソニック・ユースで弄ったせいで店はもうじき崩落する・・・それは鏡の世界でも同じだろう?
   あんたの非力なスタンドじゃあ、身を守るには足りないんじゃあない?承太郎を開放すれば助けてもらえるかもしれない・・・」

イルーズォ「こいつ・・・なんて事を・・・テメェも潰れちまうんだぞォォォーーー!!?」

魅音「構わないよ。結果、あんたは承太郎にノされて再起不能になり、承太郎は助かる。私達の勝ちには変わりないさ」

承太郎「魅音・・・・お前・・・」

魅音「あたしはいいの。そのかわり、絶対に梨花ちゃんを守り抜いてね」
116 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:21:17.75 ID:JCUZvsUo
イルーズォ「ククク・・・勝手に話を進められては困る・・・最初から何も変わらない。なーんにもな
      お前らは二人揃ってここでジ・エンドだ」

魅音「え・・?」

イルーズォ「マン・イン・ザ・ミラーッ!空条承太郎のスタンドを許可する!だが!」

イルーズォは拳銃を取り出し魅音のこめかみに押し付ける

イルーズォ「俺に従ってもらうぞ・・・空条承太郎・・・」

承太郎「野郎・・・」

イルーズォ「まずは入り口を開けろ。お前のスタンドなら可能だろう」

魅音「承太郎・・・あたしはいいから・・・早くこいつを・・・」

イルーズォ「テメェは黙ってな。それに、承太郎はお前よりもずっと賢いぜ」

承太郎はイルーズォの指示通り既にスタープラチナのラッシュで入り口を開けていた

イルーズォ「いい子だ・・・よし、これなら十分通れる。承太郎、お前は下がれ。間違っても近づこうなんて思うなよ。
      こいつのオツムがぶち撒けられる事になっちまうぞ・・・」

承太郎「ああ・・・・」

承太郎は大人しく後ろに下がる

魅音「駄目だよ・・・承太郎・・・」

イルーズォ「いいだろう!マン・イン・ザ・ミラー!承太郎を半分だけ許可!」

再び承太郎は這いつくばる

イルーズォ「まずは承太郎!お前から始末するッ![ピーーー]!」
117 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/11/01(土) 00:22:48.63 ID:JCUZvsUo
ズンッ!

イルーズォが引き金に指をかけた瞬間。イルーズォの手が地面にくっつく

イルーズォ「は・・・?」

「エコーズACT3!FREEZE!射程距離5mに達しましたS・H・I・T!」

イルーズォ「な・・・」

さらに、腕が入り口から二本伸びて来てイルーズォを魅音から引き剥がし、地面に押さえつける

イルーズォ「こッ!このスタンドは・・・ッ!」

詩音「さて、承太郎さんとお姉を解放してもらいましょうか」

イルーズォ「貴様は・・・園崎詩音・・・ぐぇッ!」

パティ・スミスの腕が片足の骨をへし折る

詩音「次は首の骨をいきますよ・・・?」

イルーズォ(こ・・・こいつはやる・・・やると言ったらやるスゴミがあるッ!)

イルーズォ「承太郎と園崎魅音を許可・・・」

承太郎「さて・・・羽入をどこにやったか教えてもらおうか・・・・」

イルーズォ「フン・・・誰が言うか・・・カスどもが・・・」

その直後。イルーズォのスタンドがイルーズォの胸を貫く

魅音「なッ!」

詩音「こいつ・・・!」

承太郎「なんつー野郎だ・・・」


イルーズォ ―死亡―

AM11:00

To be continued...

中編<偉大なる死>
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/01(土) 00:30:21.16 ID:7YvSZ4so
寝ようと思ったら更新が…!寝る前にきてよかったww

今回は結構多めだったな…乙
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/01(土) 22:01:32.54 ID:MrnkdAAO
魅音強すぎワラタ
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/11/03(月) 02:20:36.47 ID:dEaL.IDO
>>1お疲れ!次も頑張れ!
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2008/11/04(火) 02:29:52.19 ID:gik3hkAO
乙!wwktkしてきた
122 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/12/18(木) 22:51:13.43 ID:AW8eU5Mo
4章中編<偉大なる死>@

AM10:00


雛見沢分校に近づく二人の男がいた。
片方はスーツに七三分けと、一見サラリーマンのような風貌
片方は変わった髪形にチンピラのような格好と対照的な二人組である

ペッシ「兄貴ィ〜〜本当にこんな所でいいんスか?」

プロシュート「聞き分けろペッシ。リーダー・・・いや、ボスは古手梨花の居場所の可能性の一つとしてここを指定した。
       俺もここは怪しいと思う。竜宮レナもいるしな。始末ついでに丁度いいだろう」

ペッシ「はぁ・・・」

プロシュート「よし、ペッシ、「ビーチ・ボーイ」で校舎の中の人数を探れ」

ペッシ「ビーチ・ボーイ!」

ペッシが釣竿状のスタンドを発動させ、雛見沢分校の中へ針を投げ入れる。針はまるで水の中に入れるかのように壁に飲み込まれていく

プロシュート「どうだ?」

ペッシ「一つの教室に六人。他の部屋には誰もいません」

プロシュート「・・・よし、まずは竜宮レナを始末する。ペッシ、針を・・・そうだな━━━━━━━━に仕掛けろ 」

ペッシ「は・・はい・・!」

プロシュート「始めるか・・・『グレイトフル・デッド』ッ!」
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/18(木) 22:52:40.22 ID:DWkSwYso
おお、中編始まったかww
頑張ってくれ
124 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/12/18(木) 22:56:54.73 ID:AW8eU5Mo
教室

圭一「なんだって休みの日にガキのお守りを・・・」

レナ「しょうがないよ、今日は富田くんたちの親御さんが出かけてるんだから・・・」

圭一「はぁ〜〜それにしてもかったるいな・・・体もだるいし・・・・」

レナ「風邪ひいたのかな?かな?」

圭一「そうかもしれね・・・ちょっと休んどくわ・・・」

そう言うと圭一は机に突っ伏して寝てしまった

レナ「う・・・うん」

レナ(圭一くん少しやつれたような・・・気のせいかな?かな?)
125 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/12/18(木) 22:57:07.65 ID:AW8eU5Mo
その後、しばらくレナが勉強しているとそれは起きた

富田「うわああああ!歯が次々に抜けるよォォォォ!」

岡村「俺もだァァァ!!ひいいいィィィ!!」

異様な光景だった

子供達の口から歯が次々に抜け落ちて生え変わっている

レナ「こ・・・これは・・・圭一くん!起きて!圭一くん!」

レナが圭一を揺さぶり起こす。が、

圭一「あ〜〜〜〜?眠いんだよ・・・・・起こさないでくれ・・・」

その顔はもはや16歳の顔では無かった。

レナ「こ・・・これは・・・もはや・・・!」

慌てて教室を出ようとする。が、何故か鍵がかかっていた。

もちろん内側からも外せるようになっている鍵なのでなんの問題もない

レナ「かけたかな・・・?」

そしてドアの鍵を外そうとレナが錠口に触れた。その瞬間

ペッシ「かかったッ!」

        /|___________
       < To Be Continued.... 
        \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
126 : ◆Hcf9LrO4AU [sage]:2008/12/18(木) 23:00:03.62 ID:AW8eU5Mo
お久しぶりです
忙しくて全然書けてませんが・・・
一応生存報告がてらの投下です
今回はジョジョみたく@Aとつけて投下する予定です
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/18(木) 23:26:49.31 ID:DWkSwYso
了解、いつも待ってるから頑張ってくれww
128 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/12/20(土) 00:27:13.45 ID:6wNXs4so
4章中編<偉大なる死>A


レナ「キャッ!何・・・これ・・・?」

針はレナの右手からどんどん肩の方に登って行く

レナ「く・・・『マッド・ハニー』ッ!」

レナもスタンドを出し、針を取り除こうと糸を引っ張る。

が、針は少しスピードが落ちただけで、相変わらずレナの心臓めがけて進んでいく

レナ(マッド・ハニーのパワーじゃ駄目・・・ならッ!)

レナ「マッドハニーッ!」

マッドハニーは針でもレナでもなく、相も変わらず机に突っ伏して眠っている前原圭一を殴り飛ばした

圭一「ぐぼォ!な・・・何しやがる!レナ!・・・って、あれ・・・?体が・・・・」

圭一は先程より老けてはいたが、先程のような憔悴した表情ではなかった

レナ「ごめんね、圭一くんの感覚を少し弄らせてもらったの。でも、もう動けるんじゃないかな?かな?」

圭一「全く・・・無理させやがる・・・しょーがねーな。俺は何をすればいいんだ?」

レナ「と、とりあえず、この釣り針をぬいてもらえるかな・・・かな?」

圭一「釣り針?針なんてどこにも刺さってねーぞ?」

レナ(そうか・・・!これはスタンド・・・スタンド使いじゃないと見る事も触れる事もできない・・・)

圭一「・・・スタンドか?」

レナ「た・・・多分・・・」

圭一「という事は、敵スタンド使いが近くにいるって訳か」

レナ「え・・・?」

圭一「そいつを叩けばあるいは・・・」

レナ「だっ・・駄目だよ圭一くん!相手が一人とは限らないんだよっ!?」

圭一「それでも・・・俺に出来る事はそれくらいだッ!」

そう言うとバットを手にし、教室を飛び出した

レナ「駄目・・・行っちゃ・・・駄目だよ・・・」
129 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/12/20(土) 00:29:10.42 ID:6wNXs4so
圭一達より少し離れた教室

ペッシ「この大きさは・・・・女だっ!そこそこ抵抗しているのを見ると、竜宮レナと見て間違いないですぜ!兄貴!
    って・・・あれ?兄貴?」
先程までペッシといたはずのプロシュートはいつの間にやらいなくなっていた
ペッシ「兄貴ィィィ〜〜〜どこ行ったんだよォォォ〜〜〜せっかく獲物がひっかかったんだよぉぉぉ〜〜〜」

釣竿を持ちながらも不安げに教室から出る。と、そこには

圭一「お前・・・何を持ってる・・・?俺にはさっぱり見えやしないが・・・
   その格好はどう見ても釣竿を持っている格好だよなぁぁ〜〜〜」

ペッシ(ま・・・まずい・・・・)

圭一「俺にはてめーが何を持ってるのか知らねーがッ!」

バキィ!

圭一の振り下ろしたバットがペッシの腕を直撃する

圭一「悪いな。人違いだったら、後で仗助さんの所に連れてってやるから勘弁な。
   だけどよぉぉ〜〜多分ビンゴだぜッ!」

ペッシ「ギィえァァァーーーーッッ!!腕がぁぁぁ〜〜〜俺の腕がァァァ〜〜〜〜」

圭一「少し動けなくなってもらうぞッ!」

圭一が再びバットを振り上げる

先程の打撃でビーチ・ボーイは少し離れた所まで飛んでいってしまっている

ペッシ(ま・・・間に合わない・・・ッ!)

ガシィ!

圭一がバットを振り下ろす直前、圭一の腕が何者かに掴まれる

圭一「な・・・」

プロシュート「これがよぉぉ〜〜切れる若者ってヤツか?恐ろしいもんだなぁ?最近の若者はよぉぉ〜〜」

圭一「仲間・・・!」

プロシュート「グレイトフル・デッド」

圭一「て・・・め・・・え・・・」

プロシュート「直は素早いんだぜ・・・」

圭一「ちく・・・しょ・・・」
130 : ◆Hcf9LrO4AU :2008/12/20(土) 00:30:19.99 ID:6wNXs4so

        /|___________
       < To Be Continued.... 
        \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

間髪入れずに投下だッ!
案外このスタイルの方が早く投下できるかもしれん・・・
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2008/12/22(月) 23:13:25.32 ID:HHK9XYoo
少しずつでも、頻繁に更新してくれると確かにいいな
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/01/26(月) 15:35:42.80 ID:Z.ca7QAO
しえん
133 : ◆Hcf9LrO4AU :2009/02/27(金) 01:54:03.28 ID:VnuExxko
4章中編<偉大なる死>B

ペッシ「そこに隠れてたんだね!やっぱり兄貴は頼りになるぜ!」

プロシュート「……」

ペッシ「あ…兄貴?」

バキィッ!

プロシュートは安堵するどころか、怒りの表情を見せ、ペッシを殴りつけた

ペッシ「うげぇッ!あ……兄貴…怒ってる……?」

プロシュート「ああ!怒ってるッ!だがな!ペッシッ!
       オレが怒ってんのはな てめーの「心の弱さ」なんだ ペッシ!
       そりゃあたしかに腕の骨をを折られたんだ。衝撃を受けるのは当然だ!
       オレだってヤバイと思う!だが!オレたちのチームの他のヤツならッ!
       あともうちょっとでノドに食らいつけるって「スタンド」を決して解除したりはしねえッ!
       たとえ腕を飛ばされようが脚をもがれようがなッ!
       オメーは「マンモーニ 」なんだよペッシ!ビビったんだ・・・甘ったれてんだ!
       わかるか?え?オレの言ってる事 「腕」のせいじゃあねえ 心の奥のところでオメーにはビビリがあんだよ!」

ペッシ「ご…ごめんよ兄貴…」

プロシュート「フン…しかし、前原圭一……とんでもないガキだな…え……?

       生かしておくには…ちと危険だッ!始末させてもらおう!『グレイトフル・デッド』ッ!」

レナ「させないッ!『マッド・ハニー』ッ!」

プロシュート「なッ!?」

突然、プロシュートのすぐ近くの教室のドアが開き、マッド・ハニーがプロシュートに飛び掛る
プロシュートのグレイトフルデッドが反応する前に、マッド・ハニーの手がプロシュートの首を絞め上げる

レナ「苦労したんだよ……?気付かれないよう、それでいて早く、ここまで来るのには……」

プロシュート「窓から………よじ登ったか……」

レナ「正解♪それじゃ……少し眠っててもらえるかな?かな?」

プロシュート(眠気……?まずいッ!この小娘……俺の感覚を……!だが……ッ!)

プロシュート「甘いんじゃあねーか………竜宮レナ!俺を戦闘不能にするつもりなら……」

グレイトフルデッドの手が、プロシュートの首を絞めているマッドハニーの腕を掴む。

レナ(そ…そんなッ!常人には耐えられる眠気では無いハズッ!)
134 : ◆Hcf9LrO4AU :2009/02/27(金) 01:54:55.80 ID:VnuExxko
プロシュート「フン…つくづく甘い奴だ……ペッシ!覚えておきな!こういうのが甘ったれって奴だッ!
       そして…こういう甘ちゃんは……生き残れないッ!!グレイトフル・デッド!」

グレイトフル・デッドの直触りによって、急速にレナが老化していく

レナ「まだ………まだ終われない……」

プロシュート「いいや、お前はここで朽ちて終わりだ。竜宮レナ、戦闘経験の無さがお前の敗因だな」

レナ「もうすぐ……来……る……」

プロシュート「……?今……何て言った……?」

ペッシ「兄貴……もう一人……増えてるよ……さっきより……一人多い……」

ビーチ・ボーイで校舎の偵察をしていたペッシの腕が震えているのは、折れた腕のせいだけでは無い

プロシュート「もう一人………?まさかッ!貴様!」

ドグシャアァァ!!

その瞬間、床が崩れ、その場にいた一同は一階の廊下に叩き落とされる。そこにいたのは…………

富田「レナさんが感覚を弄ったのは圭一さんだけじゃあない…………そして……ボクに課せられた使命は一つッ!」

ペッシ「あ…兄貴ィ…」

レナ「来た……」

プロシュート「貴様は………」

仗助「グレートだぜ……富田……」


        /|___________
       < To Be Continued.... 
        \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
135 : ◆Hcf9LrO4AU :2009/02/27(金) 01:57:00.93 ID:VnuExxko
「早く投下できるかも」とかほざいてたクセに遅れて申し訳ないですorz
必ず完結させますのでこれからもよろしくお願いします!
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/02/28(土) 02:19:06.86 ID:cEQzIQM0
待って居ました!
137 : ◆Hcf9LrO4AU :2009/03/06(金) 13:37:18.03 ID:Vv4yoOIo
4章中編<偉大なる死>C

プロシュート「東方仗助………」

仗助「クレイジー・D!」

仗助のクレイジー・ダイヤモンドがレナに触れた途端、レナは元通りの若さに一瞬で戻った

プロシュート(チッ、また厄介な奴が……)

仗助「今すぐみんなを元に戻して、DIOのアジトを吐きな!そうすりゃ許してやるぜえぇぇ〜〜〜」

プロシュート「面白い事を言う………ペッシ!」

ペッシ「ビーチ・ボーイ!」

あらかじめ潜行させておいたのか、プロシュートの体からビーチ・ボーイの釣り針が飛び出す。

仗助「しまったッ!クレイジー・D!」

ペッシ「無駄だッ!」

とっさにクレイジー・Dのパンチで弾こうとするが、釣り針はそれも避け、仗助の心臓に目掛けて飛んで行く

ペッシ「[ピーーー]ッ!」

仗助「うおおおッ!」

ガオン!

仗助の心臓に入って行ったハズの釣り針は、後ろの方へ引っ張られるように移動していく

ペッシ「え………?」

??「仗助よぉぉ〜〜〜情けねぇーぞ?

   いきなり死にかけてんじゃあねぇ〜〜か、え?」


仗助「フン!少し相性が悪かっただけだよ」

レナ「この人は………?」

仗助「俺のダチで虹村億泰ってんだ」

億泰「話は聞いてるぜッ!よろしく!」
138 : ◆Hcf9LrO4AU :2009/03/06(金) 13:38:50.41 ID:Vv4yoOIo
ペッシが気付いた時、既にプロシュートの姿はどこにもいなかった

ペッシ「あ・・・兄貴ィィィ〜〜〜〜」

仗助「チェックメイトって奴だぜぇぇ〜〜〜」

その時、どこからかプロシュートでもペッシでも無い、機械を通したような、どこか無機質な声が聞こえた。

???「フフフ……本当ニソウカナ?」

仗助「……?どこに隠れてる?」

???「俺ハ逃ゲモ隠レモシナイ……東方仗助」

と、その時、仗助の立っている床の下から腕が伸び、仗助の足を殴りつける

仗助「そこかッ!クレイジー……うおおッ!」

その時、殴られた仗助の足が長さ3cm程度の立方体の集まりとなり、ボロボロと崩壊していく

仗助「なッ!こ…これはッ!」

???「ベイビィ・フェイス……役立タズノプロシュートハ、組ミ替エテ眠ッテモラッタ……」



        /|___________
       < To Be Continued.... 
        \| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
139 : ◆Hcf9LrO4AU :2009/03/06(金) 13:39:52.32 ID:Vv4yoOIo
春休み到来!
と、言いつつもう半分終わってしまいましたが・・・
ガンガン上げていこうと思いますので、よろしくお願いします!
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/03/18(水) 22:15:35.64 ID:D0k5C.Io
>>!83
マリリン・モンローに似てる男性ってなんだか不思議ですねwwwwwwww
まあ、おはようじゃなくて「よっ」とか…いや、でも朝なら言うかもしれませんよww
その声に耳を傾けちゃいけない…っ!wwwwwwww
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/03/23(月) 21:17:42.97 ID:uogzsEoo
おうふ…今更だが誤爆した
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/04/05(日) 00:41:41.59 ID:c2WOkM6o
続きマダー?
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