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魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」Part9 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/29(火) 23:53:46.14 ID:Q3Dqrvwo
前スレ
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1253950332/

過去ログ
魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1251963356/
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1252187837/
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1252389723/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1252554034/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1253172466/
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1253540623/
7罰
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/maou_kono_warenomonotonare_yuusyayo_kotowaru.html

まとめ
http://maouyusya2828.web.fc2.com/

専用掲示板
http://jbbs.livedoor.jp/otaku/13061/

次スレは>>950が立ててくれるとありがたい。
但し、ママレが踏んだ時に投下中なら以降最新のギャラリーのレスで。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part6 @ 2024/03/16(土) 18:36:44.10 ID:H9jwDXet0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710581803/

昔、スリに間違えられた @ 2024/03/16(土) 17:01:20.79 ID:TU1bmFpu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1710576080/

さくらみこ「インターネッツのディストピアで」星街すいせい「ウィキペディアね」 @ 2024/03/16(土) 15:57:39.74 ID:7uCG76pMo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710572259/

今日は月が……❤ @ 2024/03/14(木) 18:25:34.96 ID:FFqOb4Jf0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710408334/

どうも、僕は「げじまゆ」をヤリ捨てた好色一代男うーきちと言います!114514!! @ 2024/03/14(木) 01:23:38.34 ID:ElVKCO5V0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710347017/

アサギ・とがめ・新生活! @ 2024/03/13(水) 21:44:42.36 ID:wQLQUVs10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710333881/

そろそろ春だねー! @ 2024/03/12(火) 21:53:17.79 ID:BH6nSGCdo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1710247997/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part5 @ 2024/03/12(火) 16:37:46.33 ID:kMZQc8+v0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1710229065/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 00:06:25.30 ID:DEy.KAgo
5スレ目 http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1252830787/
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 00:08:25.31 ID:4W4IekDO
とりあえず>>1

最近乗っ取り流行ってるらしいから気をつけろww
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 00:11:30.32 ID:0tv7YMgo
やっぱりPart○ってつけないと、どこが欠けているのか判らんな
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 00:11:38.76 ID:o0eNIb.P
のっとりをするなんていけないことですよー
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 00:45:38.24 ID:.CY69do0
正直ママレさんを乗っ取れる奴がいるのか疑問だ
最初から読んでるが、そこらの雑誌の連載小説より
はるかに面白いぞ、これ
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 01:06:54.83 ID:D1XpR0so
いやぁ、このスレ乗っ取られそうだなぁ
怖い怖い
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 01:17:26.66 ID:qW.pDqIo
俺この前から8連続で乗っ取られたスレ見てるんだけどさ、このスレも危ないんじゃね?
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 01:20:56.45 ID:D1XpR0so
おい、やめろ馬鹿
早くもこのスレも終了ですね
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 01:25:01.22 ID:bOSD.rQo
「スレが乗っ取られるww」とか言っていく流れが面白いと
お前らが本気で思ってるとしたら、それはしょうがない(笑いのセンスないけどね)

だからって俺に「空気読め」とか押し付けるな
俺は俺の思った通りにVIPを変えていく
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 01:27:46.78 ID:WXOHFyso
>>10
このコピペ初めて見たけど流行ってんの?
流行るほど乗っ取りがあるとは思わなかった
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 01:39:29.43 ID:D1XpR0so
無茶苦茶懐かしいコピペ
ディストラクトだっけ?
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 07:20:53.98 ID:GBG6RVIo
>>12
ゲラウトヒァ思い出したわww
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 10:22:39.72 ID:JOxXTuk0
ママレサンドもぐもぐ…

今日?からいよいよ4章か〜
勇者の板ばさみ新パーティーに更に誰か加わるのか楽しみにしつつ、今日も頑張ろう。
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 10:23:02.69 ID:uNBEZsAO
前スレ1000ござる自重
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 10:24:45.89 ID:XN5ATW6o
大主教の正体が気になって夜しか眠れなくて今起きました
17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 10:26:49.84 ID:7HPxysDO
このスレにはSWが通じる奴が2人は居る事が判った

ネタでいいから、魔唱石ざらざらーって使い込むバブリーズプレイしたいなぁ…
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 10:30:56.79 ID:MhUnqKUP
大容量の魔唱石より、細かいのを無数に消費だよなww
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:01:23.87 ID:W8gmiPco
でも、元々このスレ自体ママレの乗っ取りだろ。
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:04:42.45 ID:I9WNRVoo
ママレ以上の文才の持ち主が乗っ取りかますならそれも見てみたい気がする
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:05:15.45 ID:MPVtMQ60
魔晶石はこっちの字じゃなかったっけ?
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:12:04.23 ID:7HPxysDO
>>18
YESYESYES…
SW2.0になってから、大容量を売って細かいのをざらざら買うのが一般的になったかも
>>21
そっちだorz
誤字スマン
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 11:14:20.68 ID:ySuI6m20
貴族子弟「古代魔法! スリープクラウド!」

軍人子弟「1ゾロでござるな」
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 11:26:55.50 ID:s3gZFEAO
しかし各師弟の御両親方は作中には出てこないが有能な人物なのであろうな
よく田舎村に現れた胡散臭い一介の学士に息子をあずけることを決心たものだ
先見の明があるに違いない
物語に関わる人物でもおかしくないと思うのだが
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:31:25.41 ID:XN5ATW6o
貴族子弟、商人子弟、ござる子弟
土木子弟、奏楽子弟

あと一人いるのかそれともいないのか
出てたっけ?
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 11:44:00.03 ID:9HP95cDO
メイド姉妹加えて北斗七星
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 11:44:06.90 ID:4W4IekDO
>>25
メイド姉はどうした
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:52:44.43 ID:u4AYy6DO
農奴だから捨てられたとかそんな感じな気が
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 11:53:10.48 ID:WxVwyUDO
貴族子弟「古代魔法! スリープクラウド!」

メイド妹「こっちは6ゾロだよ〜♪」
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:05:13.67 ID:mLKPwuQo
とりあえず、2.0でフォーセリアじゃなくなったのが口惜しい・・・
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:05:42.41 ID:0tv7YMgo
刻印王「じゃあその抵抗成功をのラックを使って失敗に……」

魔王「……」
勇者「あれ??」
みーちゃん「まだこんな人が居るんだ。みんなも気をつけよう」
はーちゃん「自分の、受動的な事にだけですよ」
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:09:58.23 ID:pGATisDO
次の章でやっと中年商人にライトがあたるのか…
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 12:13:27.77 ID:IF655Fso
ティンダーとファイアーボルトがSWで
イクスプロージブファイアーボールあたりはガープスだったかな
なんかすごい懐かしいww
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:32:30.73 ID:x0A93/Eo
…なんだよ、このスレはTRPGファンばかりじゃねーかwwwwww
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 12:39:00.59 ID:8LLkrVko
クリスタニア
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 12:44:22.65 ID:z1kav0Eo
スネア!!
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:47:44.44 ID:IF655Fso
エルフはやっぱりスネアですか
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:54:13.71 ID:MhUnqKUP
奏楽子弟「ララバイ!」 〜♪ 〜♪
土木子弟 ZZZzzz〜
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 12:57:50.82 ID:z1kav0Eo
ザボ=ン
ケッチャ
ケイン
ディーボ
アリシアン
ユズ

これが分かる人は相当の通
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:58:58.50 ID:IF655Fso
>>39
ザボン
ケチャを聞いてたから
なんとなくケイン
ワンレンボディコンのアナグラム
わすれた
わすれた
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 12:59:06.03 ID:OxYBnt6o
クトゥルフやってたなー
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 13:14:43.68 ID:MhUnqKUP
>>39
スチャラカ冒険隊か・・・
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 13:18:29.29 ID:WxVwyUDO
>>39
ケッチャの使い魔はザザだったか?
懐かしいwwwwww
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 13:21:59.33 ID:x0A93/Eo
>>39
リプレイなのは覚えてるが、何部だったかなー

正直場ブリーズが印象強すぎる
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 13:35:35.27 ID:JOxXTuk0
ところで…勇者とPT組んだ魔王って何か(魔法とか)できるのかな?
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 13:36:37.20 ID:4..8b3Io
おっぱいをぷるんぷるんできます
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 14:10:29.42 ID:c2AUdgDO
とりあえず並みの魔族くらいのことは出来るだろう

まあ魔王は何もしなくてもただそこにいるだけで勇者が実力以上の力を発揮するよ
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 14:12:06.05 ID:pA5J2Sk0
おま・・・約一名かわいそうな胸がいるのに
殺されるぞ!
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 14:17:25.73 ID:60dfnQAO
魔法使いから勇者に転職して絶壁と夜のロッククライミングしたい
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 14:28:08.75 ID:YuIf6NYo
>>39
昔自作で猫ポシェット作ったわ
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 14:31:46.70 ID:z1kav0Eo
お前ら、ソードワールドリプレイ第1部なんてどうして知ってるんだよwwwwwwww

スパーク君不幸!!
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 14:35:42.92 ID:MPVtMQ60
>>51
マイリーの白色矮星か…

SWリプレイは2部がもっとも影薄いよな
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 14:43:04.75 ID:liWNZ2Mo
新スレに入ったし落ち着けよオメーラ
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 14:53:48.44 ID:k.HE4koP
SWつーとスターウォーズががが
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 15:07:09.33 ID:BkwAFKQo
これ読んでると啓蒙主義って碌なもんじゃないって思うな
無自覚に半可通を大量生産してるんだからさ
そういうところを書けるママレはすごいよ
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 15:13:31.85 ID:mEqen2DO
ママレもソラニンの作者みたいに次の開始予定時刻書いてくれたらいいのに…
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 15:27:56.75 ID:6pKQ6kAO
そりゃ自分の我が強すぎるだろ
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 15:46:41.00 ID:2ZSqGjIo
魔王とぜっp・・・女騎士と勇者の3人の絡みはいいんだが
個人的には2人きりの絡みが足りないと思う
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 17:21:19.34 ID:0tv7YMgo
魔王
セージ      LV10
クイーン     LV5

勇者
ファイター    LV10
シャーマン    LV8
ソーサラー    LV9
プリースト    LV7
×プレイボーイ LV5

女騎士
ファイター    LV8
プリースト    LV8

執事
シーフ      LV10
レンジャー    LV10

女魔法使い
ソーサラー   LV10 
セージ      LV9
バード      LV8
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 17:24:45.19 ID:vAcq2Qco
>>59
どこのソードワールドだよww
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 17:29:45.33 ID:mLKPwuQo
序盤で湖畔修道院で女騎士に会わなければ、魔王といちゃこらしまくりだったろうなぁ・・・
女騎士を切るに切れないのは、火竜公女にも指摘されてた勇者の精神の弱いところか

・・・いや、ある意味強いところ? たらしの性?ww
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 17:32:12.20 ID:mLKPwuQo
>>59
魔王と勇者は、この世でたった二人のLiving singulityなんだから
大賢者マナ=ライなんかと同じく、メインスキルはオーバーレベル(Lv10以上)状態じゃないの?
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 17:33:05.04 ID:OxYBnt6o
>>62
大賢者マラ=ナイに見えた
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 17:44:32.41 ID:x0A93/Eo
このスレから肉塊になった連中は、「ぬか喜びの野」に行ったんだな
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 17:54:52.16 ID:0DBYjn20
>>59
お前のせいで女騎士がイリーナのイメージになったじゃねーか!!
66 :DLkey=1234 [sage]:2009/09/30(水) 18:00:06.04 ID:AImYdzMo
>>58
67 :66 [sage]:2009/09/30(水) 18:01:10.49 ID:AImYdzMo
ttp://up3.viploader.net/news/src/vlnews002050.jpg.html
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 18:02:20.20 ID:aP4Y1E.0
ちょwwwwww
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:03:58.39 ID:LnM3XQDO
「天地を喰らう」の嵐(らん)っぽいイメージが
あったんだが違いに気がついてしまった
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 18:09:20.08 ID:JOxXTuk0
是非、女魔法使いもPTに加わって欲しい
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:10:23.84 ID:IF655Fso
>>61
フローラを取るかビアンカを取るかでゲーム止まりそうな奴だな、勇者ww
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:12:01.75 ID:Fnn.2gAO
いや、奴には最初から両方嫁にする選択肢がある
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:19:16.06 ID:q65u8g2o
>>67
無駄スキルwwww
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:33:35.14 ID:cdSpzwSO
>>67
悲惨な現場や…。
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:44:34.29 ID:Lk9HF0Uo
ていうかさー

>勇者「あの丘の向こうに何があるんだろう?
> そう思ったことはないか」

この台詞って、前にも勇者と魔王の二人っきりのときに似たような事を
話していた気がするんだが、もう一度女騎士も居る場所で言うってのは、
勇者にしてみれば女騎士を自分らの目標達成するための「協力者」から
同じ夢を見る「仲間」へと格上げするお誘いじゃなかったのかな、と思うんだが
俺からすると、一夫二妻制のお誘いにしか見えないww
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 18:49:47.25 ID:klR6m2Ao
勇者だから仕方がない
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 18:59:13.05 ID:vX8M1FQ0
女騎士は勇者に選んでもらえなかったとしたら一生独身を貫きそうな感じ
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 18:59:26.36 ID:CrQN2QAO
当然勇者には自覚なし
流石は天然ジゴロ
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 19:11:07.14 ID:G/CZLYDO
新章までの、このwktk。
子供の頃の遠足のようだ
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 19:13:58.37 ID:8LLkrVko
勇者は、魔王、女騎士のどちらも取らない
いや取れないのだ
なぜなら、彼はこのせかえふぇえげああfけおj




ままれすき
おんなきしせんたくいた
あ あ あ はんばーぐだ
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 19:26:34.06 ID:2OYVTQSO
まおー様「勇者っ!」
女騎士「行くぞっ!」
勇者「おうっ!」

大教主「ワシの野望はこれからじゃ!!」ドンッ
長い間のご愛読有り難うございました。マーマレード先生の次回作にご期待下さい。
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 19:26:34.97 ID:z1kav0Eo
>なぜなら、彼はこの天パ

まで読んだ
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 19:31:22.98 ID:UQTdtEA0
次回作はどんなだろう
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 19:31:44.08 ID:Y5E1Q6g0
青年商人の武器調達の妨害は上手くいかなかったのかな?
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 19:34:54.77 ID:mLKPwuQo
>>84
遅効性の策略だったから、目に見えた効果が出てないと思われ
多分、継続運用時の補給ラインが細くなったぐらいかと
蒼魔から硝石の供給も受けたことだし、しばらくは持つだろう
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 19:41:42.64 ID:Y5E1Q6g0
>>85
マスケット地獄はまだ続くのか恐ろしい話だな・・・
ドラクエで言えばメラミを放てる数万の大群か・・・
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 19:49:53.63 ID:eW0F27Eo
>>86
メラミは強すぎない?
DQ8的にいうとテンション一段階上げメラじゃない?
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 19:50:17.69 ID:Fnn.2gAO
>>86
そう考えると恐ろしい攻撃翌力特化だな
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 19:59:26.91 ID:JOxXTuk0
>>85
鉄を押さえれば、弾や部品が作れない
銃は弾が無ければ只の鈍器
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:01:30.94 ID:Lk9HF0Uo
もうそろそろ降臨かなー

このままママレさん待つか、メシ食ってくるか思案中
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:02:53.76 ID:WPrf12SO
>ただの鈍器
バールのようなもの「…」
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:05:02.78 ID:r9WTELco
今のうちに洗濯してくるか
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 20:11:16.12 ID:z1kav0Eo
>>92
女騎士 ピクッ
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:12:10.18 ID:9HP95cDO
>>93
反応すんなwwwwww
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 20:14:04.81 ID:4W4IekDO
今日の更新は深夜くらいからかな

ま、そんな日もあるさ
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:14:50.88 ID:dkf9Zgwo
俺も部屋の片付けと選択してくるか
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:19:31.34 ID:cdSpzwSO
>>89
銃弾は鉛だ。しかし、部品の供給が滞るのは確かに痛い。
しかも、影響を受けるのはマスケットだけじゃない。
船も、鎧も、剣や槍も街の復興に関わる資材も一切合切だ。
船など急いで作りたい物には優先的に鉄が供給されるだろうけど、遅れは出るだろうな。
それに、連合は

おっと、『予想はよそう』だったな。
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:24:12.53 ID:AImYdzMo
>>92 >>96

http://up3.viploader.net/news/src/vlnews002056.jpg
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:27:46.14 ID:bOSD.rQ0
>>98
それ面白いと思ってんの?
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 20:29:31.51 ID:ioiT29o0
>>93
洗濯板の方が凹凸が激しいと思われ
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:42:22.06 ID:vJStzwDO
>>89
まきざっぽ一本でモンスターと戦った僧侶が居てだな
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 20:51:53.28 ID:aP4Y1E.0
>>101
それをリアルタイムで見ていた
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 20:52:52.95 ID:uNBEZsAO
まきざっぽうさんナツカシス
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 20:53:40.04 ID:Rqy9K2AO
早すぎ!前スレ400あたりから読めてなくてやっと追い付いたわ。


 _  ∩
( ゚∀゚)彡 駄っぱい!
( ⊂彡 駄っぱい!
|  |
し⌒J
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:01:11.20 ID:o0eNIb.P
――湖の国、首都、『同盟』作戦本部

同盟職員「早馬の知らせですっ!
 南部で、南部の諸国と中央の聖鍵遠征軍のあいだに
 軍事衝突が発生したと!」

同盟職員娘「っ!」

留守部長「……出遅れたな」
同盟職員「はい」

同盟職員娘「間に合わなかったんですね……」

留守部長「鉄を抑える速度が遅かった。
 静粛性を優先した結果でもあるし、
 おそらく以前から備蓄をしていたんだろう……。
 そうでなければ鉄の値段が揺れても、
 反応が無いのがおかしすぎる」

同盟職員「これでは武器製造への圧力として機能していません」

同盟職員娘「このままでは、資金的な傷口が広がります。
 撤退時期を探るべきでは?」

留守部長「……」

同盟職員「すみません。もうちょっと実態把握さえ早ければ」

留守部長「いや。これは開始時期の見切りの問題だった。
 やはり商圏の拡大と共に目が行き届いていない部分が
 広がりつつあるんだな」

がちゃり

青年商人「……いあいや。まだこれから、といきましょう」
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:02:35.64 ID:aP4Y1E.0
来たこれ
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:02:47.48 ID:o0eNIb.P
同盟職員「委員っ!」
留守部長「いつお戻りに?」

青年商人「たった今です。開門都市は任せてきました」
女魔法使い「……」ぽやー

同盟職員「えっと、その方は?」

青年商人「ああ。ここまで運んでくれたんです。
 とびきりの食事と甘い物を用意してください」

女魔法使い「……」こくこく

青年商人「さて。……状況報告を」

同盟職員「たった今はいった情報ですが、
 南部諸国と中央の遠征軍のあいだに
 軍事衝突が発生した模様です。
 ……中央の新型武器が使用されたとのこと」

青年商人「それがマスケットですか?」
女魔法使い「……そう」

青年商人「より詳しい状況をお願いしていいですかね?」

女魔法使い「……当初、南部諸王国は
 白夜国を制圧した蒼魔族との戦闘を想定していた。
 女騎士は司令官として鉄の国と白夜国の国境付近、
 蔓穂ヶ原に約1万数千人をもって布陣。
 蒼魔族約2万を迎撃、丸一日にわたる戦闘を耐えきる。
 しかし、ここに後背から約4万の聖鍵遠征軍が強襲」
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:04:57.52 ID:o0eNIb.P
女魔法使い「……聖鍵遠征軍は蒼魔族を中心としながらも、
 ほぼ無差別に南部諸王国をも攻撃。
 その攻撃の中心となったのが、聖鍵遠征軍の新兵装。
 マスケット銃と、その部隊。
 
 女騎士率いる南部諸王国軍は、当初蒼魔族に使用する
 予定だった火炎の罠を持って蔓穂ヶ原を退却。
 聖鍵遠征軍も約5時間の激突を充分と見たのか、
 兵を引き上げ、蒼魔族から奪還した白夜王国を
 本拠と定め、総統の後、駐留。
 ……現在は軍事的な緊張はあるものの、
 一時的な平穏状態にある。
 
 なお、この戦闘において、蒼魔族約2万はほぼ完全に壊滅。
 南部諸王国軍は兵3500あまりを、
 聖鍵遠征軍は6000名程度を失う。
 
 ただし、これらを損耗率の観点から見ると、
 南部諸王国軍は参加した兵の30%、全軍の12%。
 聖鍵遠征軍においては会戦参加兵員の15%、
 3%程度に過ぎないと推測される」

青年商人「では聖鍵遠征軍の現在規模は……」

女魔法使い「訓練度を度外視するならば20数万に達する」

青年商人「南部諸王国は、滅亡寸前ですか……」
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:07:18.28 ID:o0eNIb.P
女魔法使い「そうとも言い切れない。理由は二つある。
 まず、ひとつ目は聖鍵遠征軍は南部諸王国攻略よりも
 魔界侵攻を優先事項として決定したようだから」

青年商人「ふむ。……たしかに教会が大きな発言権を持つ
 聖鍵遠征軍ですから、その決定は理解できなくもないですが
 南部諸王国軍を放置するというのも解せませんね」

女魔法使い「……これは推測だが、おそらく聖鍵遠征軍は
 その強大な軍事力の1/3程度でも動員すれば南部の王国を
 殲滅できる。つまり、挟撃などといった策略を恐れないで
 済むという事情によるものと思われる」

同盟職員「20万の軍勢があればそれも可能なのか……」

青年商人「もう一点は?」

女魔法使い「開戦直後、南部三ヶ国通商同盟はその名称を破棄。
 あらたに湖の国、梢の国、葦風の国、赤馬の国および
 自由通商の独立都市七つを加え
 『南部連合』の樹立を宣言した」

留守部長「とうとう、ですね」

青年商人「ここ以外にはないというタイミングです。
 そう言うことでしたか。
 20万の兵力動員は、確かに素晴らしい攻撃力を
 教会勢力にもたらしましたが、その分、貴族や領主、
 多くの国の地元は防御力の殆どを失っているはずだ。
 
 もちろん、それらの国々全ては、聖光教会の指導下にあり
 一斉に攻撃能力も防御能力も失う。そう言う前提で軍が
 国元を離れたわけですが、『南部連合』の樹立は
 その前提条件を大きく揺るがした」
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:08:58.04 ID:o0eNIb.P
同盟職員娘「いま、聖鍵遠征軍が南部連合を攻撃した場合、
 より自分たちの内側に近い国――たとえば、湖の国や
 梢の国が、防衛軍不在の中央国家群を蹂躙するかも知れない。
 農民を中心に編成された聖鍵遠征軍であっても、
 支援物資や指揮系統は、やはり貴族の力が欠かせない。
 政治的な均衡状態が訪れているのですね」

留守部長「どちら側も、相手を人質に取った形か……」

同盟職員「そうですね。聖鍵遠征軍は、
 その強大な武力で南部連合の中枢部を人質に取っている。
 南部連合は、その新しく広がった友邦で、無防備となった
 中央諸国を人質に取っている」

青年商人「それだけじゃありませんけどね。
 ……これは相当に複雑になってきました」くすっ

同盟職員娘「?」

青年商人「何から何まで相似形になってきましたね。
 民衆に自由という武器を与えたゆえ、
 民衆の支持を失うような政策をとれない南部連合。
 民衆にマスケットという武器を与えたゆえに
 民衆の怒りが自分に向いたら破滅する中央国家群……。
 
 どちらも難しい舵取りになってきたようです。
 我が『同盟』、『魔族会議』、『魔界』……」

同盟職員「勝てますか?」

青年商人「保養は出来ませんけれどね。
 ですが、ただの力勝負では知恵を働かせる隙がない。
 ある程度状況が複雑でないと、商人は勝機を見いだせません。
 その意味ではまだチャンスは去っていない。
 プレイヤーが多数参加した乱戦こそが商人の
 活躍できる戦場です」
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:14:21.64 ID:o0eNIb.P
同盟職員「しかし、現に軍事衝突は……」

青年商人「ええ、起きてしまっています。
 だが、まだ手遅れと決まったわけではない。
 向こうに専門のスタッフがいなければチャンスは広がる」

同盟職員「専門……?」

青年商人「物資調達の、ですよ。
 ……中央の秘密製鉄工房の所在地は突き止めましたか?」

同盟職員「はい、それは。銅の国です。合計三カ所」

青年商人「良いでしょう。本部長、三カ所に出店の準備を」

留守部長「出店?」

青年商人「酒場と娼館ですよ。……耳目を忍び込ませないとね」
留守部長「了解です」にやっ

青年商人「聖鍵遠征軍に配置されているマスケットの量を
 算定してください。
 いくら何でも20万の兵に20万の
 マスケットが配置されているとは思えない。
 それにマスケットは機械です。
 呼称もすれば、予備部品も必要のはず。
 そして弾薬がいるんですよね?」

女魔法使い「……そう。運用中の補給が常に必要」

同盟職員「とはいえ、鉄鉱石は相当量の備蓄が
 聖王国にあると推測されるんです……。
 すでに一定数のマスケットが配備されている以上、
 これ以上圧力を加えても意味がないのでは?」
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:15:53.37 ID:xPJOKCEo
ktkr

ママレさん乙です。

遊びにも行かず待ってた甲斐が・・
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:16:36.08 ID:o0eNIb.P
青年商人「いいえ。意味はあります。相手は中央国家群。
 その巨大さは武器ですが、弱点でもある。
 末端の壊死が中央に認識されるまでのタイムラグがね」

同盟職員「え?」

青年商人「鉄製品の最終的な製造原価の内訳を
 考えてください。そこから今回は攻めます」

同盟職員「……加工費?
 しかし、加工費はすなわち人件費です。
 今回の集約工場では、多くの職人を丸ごと抱えて、
 殆ど監禁のような状況で生産のピッチを上げているはず」

青年商人「加工費はそれだけに留まりませんよ」

留守部長「そうかっ!」ぱしんっ

青年商人「ええ。木炭です。
 製鉄を行なうためには鉄鉱石の二倍から三倍の量の
 木炭を必要とする。石炭の採鉱権は?」

留守部長「そちらはぬかりなく押さえています」

青年商人「で、あれば風向きは良い。
 聖王国周辺でもっとも木炭を多く算出する
 梢の国は、南部連合に参入したとのこと。
 であれば、木炭の量をコントロールしていくのは、
 さほど困難な話ではない」

同盟職員娘「資金はどうします?」

青年商人「その中央諸国からいただくとしましょう。
 白夜王国へと移動した20万人、
 それを丸ごと食べさせるには大量の食料が必要です。
 この食料を、海上輸送。自由貿易都市の港から、
 白夜王国の港へと運び、その差益を得ます」

同盟職員「了解っ! 手配を行ないますっ」
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:17:51.58 ID:o0eNIb.P
青年商人「取りかかってください」

同盟職員娘「はいっ」
留守部長「承知っ」 たったったっ

青年商人「ふぅ。……間に合いますかね」
女魔法使い「……終わった?」

青年商人「ええ、なんとか」
女魔法使い「……」

青年商人「食い物ですか?」
女魔法使い こくり

青年商人「判りました、用意させましょう。
 貴女の助けがなければ、手遅れになったかも知れない。
 伝説の魔法使いに感謝しますよ」

女魔法使い「……こっちの都合」

青年商人「しかし転移魔法ですか……。
 もうちょっと敷居が低ければ普及間違いないんですけどね」

女魔法使い「……もどる?」

青年商人「いえ、しばらくここで指揮を執るべきでしょう」

女魔法使い「……」じぃ

青年商人「開門都市ですか?
 あっちには公女がいます。あれで聡い人ですから。
 騙されて言いようにされるって事はないでしょう。
 会計さんもいますしね」

女魔法使い「……相方?」

青年商人「よしてください。
 ……そんなものじゃありませんよ。
 取引相手ってのは、もっと神聖なものです」
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:19:00.91 ID:o0eNIb.P
本日は普段の環境ではないのです。
なので、辞書が馬鹿なのでふ。
あんまり沢山かけないけど、夜中くらいまでやるよー。
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:21:59.95 ID:GBG6RVIo
>>115
把握した
がんばってくれ
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:22:11.03 ID:Lk9HF0Uo
ママレさん来てたー

夜中まで頑張れー

誤字はいつもどおりな気がするー

でも脳内変換余裕ー
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:23:24.46 ID:dkf9Zgwo
ママレきたー
これで頑張れる
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:26:15.98 ID:BtCCgxc0
ママレさん今日もよろしくお願いしますー
ときどき休憩もなさるようm(_ _)m
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:26:39.09 ID:E7RCWAAO
さっき料理の番組でマーマレードが隠し味で使われてた
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:32:28.75 ID:I9WNRVoo
トラブル中か旅行中か
そんな環境でも日刊連載してくれるママレにぼくは敬意を表する!
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:34:34.14 ID:JT.m1YAO
ママレにならおれのDICKを挿入してやってもいいぜ
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:38:00.61 ID:o0eNIb.P
――冬越し村、魔王の屋敷、食堂

もそもそ

魔王「……」
勇者「……魔王、塩とって」

魔王「判った」とん

ぱらぱら、もそもそ

勇者「……もぐもぐ」
魔王「なぁ、勇者」

勇者「ん?」

もそもそ

魔王「昨日の夜って何を食べただろう」
勇者「茹でた馬鈴薯に塩振ったのだろう?」

魔王「一昨日は?」
勇者「茹でた馬鈴薯に塩振ったの」

もそもそ

魔王「……」
勇者「……」

魔王「何でこんな事になっているのだっ!」うがぁ
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:39:13.51 ID:o0eNIb.P
勇者「だって仕方ないじゃん!
 メイド長は魔王城の手入れをするために突発出張中だし、
 メイド妹は冬の国へと料理修行中だしっ」

魔王「それにしたって三食茹で馬鈴薯はないと思う」

勇者「だってこれは魔王が作ったんだろう?」

魔王「それくらいしかまともに作れる気がしなかったのだ」

勇者「じゃぁ、納得して食うべきだ」

魔王「勇者が作った昼食だって同じだったではないか」

勇者「それしか作れないんだ仕方ないだろうっ」

もそもそ

魔王「……負ける」
勇者「は?」

魔王「このままでは負ける。確実に。魔界は滅びる」
勇者「何言ってるんだ?」

魔王「そんな予感がする」
勇者「……うわっ。暗いぞ、表情が」
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:40:31.50 ID:JT.m1YAO
もそもそ飯キタ-------!!!!!
ぼのぼのちゃん
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:41:18.03 ID:sC7wLdAo
>>124
嫁の資格でのまちがいじゃなくてかww
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:42:23.30 ID:ZW3zcmwo
そーいや、しょっぱなもしょっぱなで、魔王は「私は料理が苦手だ」と告白してたなww
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 21:42:54.49 ID:o0eNIb.P
もそもそ

魔王「そうだ」
勇者「どうした? もっぎゅもっぎゅ」

魔王「ジャムくらいならあるであろう?
 あれを馬鈴薯に落とせばきっと甘くて美味しいはずだ!」

勇者「おい、早まるなっ」

ぽとっ。ぬりぬり。もしゃもしゃ

魔王「……負けた。魔界は滅びた。
 勇者、私はもうダメだ。そして三千年の時が流れた」
勇者「早いよ、いくら何でもっ」

がたり

魔王「書を捨て街に出よう」
勇者「はぁ?」

魔王「私の職業は魔王なのだ」
勇者「どうしたの?」

魔王「正直煮詰まっているのだ」どよーん
勇者「判らないじゃないけれど」

魔王「どうにかしてくれないか、勇者」
勇者「どうにかしたいのは山々だけどさぁ。
 ……はぁ。仕方ないなぁ」
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:44:53.28 ID:u4AYy6DO
まおー様wwwwww
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:45:00.29 ID:GBG6RVIo
ジャムは止せwwwwww
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:45:27.60 ID:JT.m1YAO
魔王は寺山修二が好きなのか
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:46:13.56 ID:BtCCgxc0
まおー様かわいすぎるwwwwww
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:47:44.71 ID:vX8M1FQ0
なんという新婚夫婦
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:48:40.67 ID:ZW3zcmwo
コレは……最低限の料理ぐらい仕込んでおかないと、
結ばれた暁にはマズメシ嫁だぞ!ww
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:51:33.07 ID:2OYVTQSO
ふむ、まおー様の溢れる母性は、全てその駄肉へと吸収されて仕舞ったようでござるな。
その点、我等が完全無欠の聖女・女騎士殿は、家事全般に関しては概ね得意そうでござる。
洗濯板だけに。
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:51:56.39 ID:Lk9HF0Uo
ダメ人間とダメ魔族wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:53:35.19 ID:JT.m1YAO
>>134

料理は女騎士に担当してもらえばなにも問題あるまい
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:55:10.34 ID:OFkWb5Q0
バター塗ったら美味いんじゃないか?
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:55:40.45 ID:d.hN2AAO
今日も人肉の屠殺場は仕事が山積みですね
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:56:06.43 ID:4..8b3Io
ここで女騎士が颯爽と(゚д゚)ウマーな飯をつくりに来れば駄肉に溝を開けられるのに
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:57:29.91 ID:Fnn.2gAO
>>140
もう開いてる
駄肉的な意味で
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 21:58:32.01 ID:oUMTWQUo
たゆんたゆんのおっぱいと上手い飯なら上手い飯がいいです

ヤッタな女騎士
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 21:59:38.10 ID:JT.m1YAO
>>142
女騎士はおまえに剣捧げてないwwwwwwwwwwww
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:00:37.38 ID:r9WTELco
なら俺は女騎士に剣を捧げる
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:00:38.04 ID:I9WNRVoo
女騎士は料理と称して生物兵器を生産しそうな雰囲気
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:01:15.76 ID:SuOrVYDO
まおーかわいいよまおー
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:01:26.34 ID:vX8M1FQ0
酒場で働いてた魔族娘にも逆転のチャンスが!
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:04:18.57 ID:k/r7nIAO
おおっパー速に来てたのかー!!


で、まだ結婚してねーんすか
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:04:50.33 ID:o0eNIb.P
――冬の国、王宮、予算編成室

商人子弟「んぅ〜。こいつぁ……」
従僕「商人さまぁ!」ぱたぱたっ

商人子弟「なかなかどうして、侮れないなぁ」

従僕「商人さまっ!!」

商人子弟「おう。どうしたわんこ」

従僕「わんこじゃありません!」
商人子弟「しっぽ揺れてるぞ?」

従僕「えっ? ――生えてるわけ無いじゃないですかっ」
商人子弟「で、どうしたんだ?」

従僕「そうでしたっ」えへん
商人子弟「?」

従僕「課題が出来ましたっ!」
商人子弟「課題?」

従僕「チーズですっ!」
商人子弟「なんだっけそれ?」

従僕「えーっと、チーズを安定して低価格に市場に
 供給するために考えてきました!」
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:06:26.71 ID:c5OOEwAO
大魔王になる条件

笑顔が素敵である

料理が上手い

きれい好き

聡明であり勇者第一主義

151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:06:30.55 ID:o0eNIb.P
商人子弟「おお。そう言えばそんな課題も
 出してたな。よーし、わんこ。聞かせてくれ」

従僕「まず、チーズの作り方を勉強しましたっ」
商人子弟「ふむ、基本は大事だな」

従僕「簡単に云うと、チーズは乳製品です。
 乳を暖めて、かき回し、これに触媒を加えます。
 触媒って言うのは薊の花から作るんですって。
 こうすると、固まり初めて水分が出てきます。
 加熱しながら水分を飛ばして、
 型に入れたら生チーズの完成です。
 でも、ちゃんとしたチーズはこれからが本番で
 この生チーズを塩水につけて、味を調えてから
 冷暗所に数ヶ月から数年のあいだ保存して、
 熟成って云うのをさせないと、完成しません……。
 時間がかかるんですね。で、出来上がりです」

商人子弟「なかなか手間がかかるんだな」

従僕「ですです! でも美味しいですよね。
 ぼく勉強ついでに一杯味見しました」にへらぁ

商人子弟「これ。ほっぺた緩んでるぞ!」

従僕「わわわっ」
商人子弟「で、基礎知識はそれでいいとして、
 そこから何をどう考えたんだ?」

従僕「えっと、最初に考えたのは。
 ミルクからチーズを作ると量が減っちゃうので
 寂しいということです」

商人子弟「ふむ」
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:06:34.67 ID:z.y7JUAO
>>148パー速になってから長いからまとめ見てこい。話ついてけないから
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:08:43.16 ID:o0eNIb.P
商人子弟「でも、それは減って当たり前だろう?
 説明に出てきたとおり、水分が抜けるんだから」

従僕「ええ、そうなんですけれど、
 どれくらい減るかですよね。
 いろいろ聞いてみたんですけれど、
 ミルクを鍋に10杯用意すれば、
 1杯分のチーズが出来るみたいです」

商人子弟「1/10か」

従僕「でも、市価で言うと、
 チーズは同じ重さのミルクの30倍くらいの
 値段で売れているんです。
 1/10なら、値段は10倍で良いはずでしょう?」

商人子弟「ふぅむ、つまりその余剰部分は、
 人件費とか、他の材料費とか何だろうな。運送費とか」

従僕「えーっと、それもあるんですけれど、
 大きいのは熟成にかかる費用なんです」
商人子弟「熟成……」

従僕「つまり、チーズは冷暗所で熟成させなければ
 ならないでしょう?
 農家の人から見るとミルクを仕入れてチーズを作っても、
 すぐにはお金にはならないんです。
 お金になるのは、半年から二年ほどたったあと。
 しかも、そのころまでチーズが無事かどうかは
 判らないし、チーズの値段が上がっているか
 下がっているかも判らないんです」

商人子弟「ふむ」
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:11:09.38 ID:GeGrYFwo
従僕ktkr
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:11:46.49 ID:o0eNIb.P
従僕「ぼくの調べたところ、チーズを作るって言うのは、
 ずいぶん、なんていえばいいのか……。
 宝くじを買うようなものみたいなんです。
 だから大きくいっぱい作るわけには、行かないみたいな」

商人子弟「ふむ。で?」

従僕「で、考えたのはこれです」

ごそごそ

商人子弟「ふむふむ」

従僕「この紙に書いたんですけれど……」
商人子弟「これは、保管所だな?」

従僕「です。……えっと、えっと。
 塩水につけてあとは塾生を待つだけのチーズを、
 “販売後の価格の6割”を基準に買い取るんです。
 そうすれば、チーズを作った人はチーズを作った
 次の週には現金を受け取ることが出来ますよね?」
商人子弟「そうなるな」

従僕「で、この保管所の人は、一定期間、チーズを
 裏返したりして管理して、出荷時期が来たら販売するんです。
 この保管所のお店にはいつでもチーズが並ぶことになるし、
 材料調達や製造のための人手や道具、技術は必要ないです。
 どちらかというと、管理業務に近いです」
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:13:48.11 ID:Fnn.2gAO
流石わんこ、かしこい、可愛いwwwwwwww
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:15:24.50 ID:I9WNRVoo
分業制ってやつか
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:18:03.27 ID:o0eNIb.P
商人子弟「でも、管理の途中で虫食いが発生したりして
 トラブルが起きたら、チーズはダメになっちゃうだろう?」

従僕「ですです。だから6割で買い取りなんです。
 4割は、利益率と考えるのがおかしくて、
 これは、危機とか、保険とか……」

商人子弟「リスク?」

従僕「です。そのりすくの、費用です。
 ポイントは、数です。
 
 つまり、何ヵ所かの保管所を作ってチーズを熟成のあいだ
 保存することによって、そのりすくを低下させるんです。
 一個一個のチーズはダメかも知れないし、
 無事出来るかも知れないし、美味しくできるかも
 知れないでしょ?
 
 小さな農家のおじさんは、チーズが四つ続けて失敗したら
 次にミルクを買うお金もなくなっちゃうんです。
 
 でも、一杯チーズを扱っていれば、全体の1/10が
 失敗しても、それは他の成功部分で吸収できますよね。
 だから、ここではチーズを中間の価格で買い取って
 売れた儲けで、平均化しようって言う考えなんです。
 
 ……あの、変なこと言ってますか?」

商人子弟「いいや、いいぞ。続けて」
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:19:03.93 ID:o0eNIb.P
従僕「この買い取り価格は、いまとりあえずで6割って
 決めてありますけれど、
 これはこの数式にいままでの市場価格を代入した
 だいたいの数字です。もし、チーズが沢山ダメになるなら
 この買い取り価格の割合を下げればいいし、
 成功率が高いのなら上げればいいですよね?
 えと、これはですね……んっと」
 
商人子弟「代替え的な意味で、金利なんだな」

従僕「はいです! で、もっとあるんです。
 今後はこの価格を元に、納入してくれる農家さんの
 チーズのおいしさとか、売れ具合とか、
 その年のチーズの多さとか少なさを入れて
 細かく買い取り価格を分けてゆくと良いと思うんです」

商人子弟「ふむ、そのこころは?」にこり

従僕「だって、美味しいって褒めてもらえたら
 それで“チーズ一等賞まーく”とかもらえたら
 頑張ってもっと美味しいチーズを作るでしょう?」

商人子弟「よーし。良くできたぞ」くしゃくしゃ

従僕「ふふふーん」にこにこ

商人子弟「なかなか優秀になったじゃないか!」

従僕「ですか? ですか? ご褒美ですか♪」

商人子弟「ご褒美は次の課題だ」
従僕「……」ピシッ

商人子弟「次も難問。……そう。長靴だな」
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:25:11.49 ID:GBG6RVIo
俺には見える従僕のしっぽがご褒美ですか♪のところで千切れんばかりに振られているのを
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:25:50.04 ID:D/n5fJw0
従僕はショタに違いない
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:26:37.05 ID:oUMTWQUo
御褒美におちゅーしゃしてやらないとな・・・
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:27:09.46 ID:YO3z4wAO
>>161
いいえ30過ぎのおっさんです
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:27:39.54 ID:9kXiUjc0
おまいら三日間あけただけでどんだけ進んでんだよwwwwww
出遅れたぜチクショーwwwwwwwwwwww
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:27:47.83 ID:I9WNRVoo
商人子弟が男だとは誰も言ってない
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:31:05.45 ID:EQ7DfcMo
>165
こんな可愛いのに男じゃないわけがない
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:33:01.04 ID:ON/30cAO
こんぐらいの時代ならチーズ作るのに大勢の子牛殺さなきゃならんよね
今は代替物があるけど
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:33:37.28 ID:bYtHW12o
>417 以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga] 2009/09/28(月) 17:33:25.07 ID:L1AOl7sP Be:
>>>416
>おおきくて勤勉:まおー、こうじょ、めいどちょー
>ちいさくて勤勉:おんなきし、いもうと
>おおきくて怠惰:ひめみこ
>ちゅうくらいで勤勉:まぞくむすめ、あね
>ちゅうくらいで怠惰:まほーつかい、こおりじょおー
>ちいさくて怠惰:じゅうぼく(わんこ)

前スレネタ、女性一覧と思われ(ry
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:35:50.05 ID:tPnmy6DO
>>168
なん……だと……!?
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:40:28.94 ID:Lk9HF0Uo
>>168
かわいい男のコだと思ってたのに・・・俺の純情を返せ!
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:44:41.24 ID:sC7wLdAo
てことは商人子弟はロリっ娘いじめ放題か
あれ、こいつ何気に美味しいポジションじゃね?
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:46:40.58 ID:GeGrYFwo
ショタじゃないのか……絶望した……ww
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:48:18.53 ID:z1kav0Eo
はやまるな
ショタだがおっぱいもある可能性もある。

つまり、ふたなり。
もしくはピザ・・・・・・・・・・げふっ
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:48:47.41 ID:3O.6RXg0
従僕はショタだぞ。
初登場くらいの時に商人子弟にショタって言われてたはずだ。
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:51:14.88 ID:o0eNIb.P
――開門都市、改築された酒場

ちりんちりーん♪

勇者「おぃーっす」
魔王「おい。いいのか?」

勇者「いいんだ、気安い店なんだ」

有角娘「いらっしゃいませー♪」

酒場の主人「おー。これはこれは、黒騎士の旦那じゃ
 ありやせんか。さぁさぁ、こっちへどうぞ!」

勇者「な? 顔なじみなんだよ」
有角娘「何を飲みますかー?」

魔王「あー」
勇者「冷たいエール二杯ね」

 がやがやがや
 
魔王「わたし決めていないぞ」
勇者「これがお約束なの」

魔王「そうなのか。……わたしは、その。
 この種の酒場には初めて入ったぞ」

勇者「そうなの?」
魔王「必要がなかったからな」

有角娘「おまちどうさまー!」 ドドンッ!
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:52:57.95 ID:o0eNIb.P
魔王「あ、ありがとう」
勇者「さぁ飲むかっ! 今日は飲みまくるぞ」

魔王「う、うん。代金は良いのか?」
勇者「あとでまとめて払うんだよ。
 ……メイド長いないと、ほんっとに常識的なことは
 判らないんだなぁ、魔王は」

魔王「すまん」
勇者「しょげるなよ。せっかく旨い物くいにきたんだし」

魔王「そうだな」

勇者「かんぱーい!」
魔王「かんぱい」

 がやがやがや

   人間商人「おーい! こっちに葡萄酒くれ! ビンで!」
   魔族商人「それから羊の焼き串を二本だ!」

勇者「何食おうか?」
魔王「わたしは何を食べればいいのだ?」きょときょと

勇者「おっちゃーん、何があるの?」

酒場の主人「なんでもあるが、今日はパンを焼いたぞ。
 馬鈴薯もあるし、羊も潰したな。卵は新鮮なのがあって
 キャベツの漬け物もあるし、ベーコンもソーセージもある。
 ソーセージは最近人気の、呼称と軟骨の入ったヤツだ」

勇者「じゃぁ、それ。それから、チーズな。
 んで、岩塩振った羊肉の軟らかいところと、
 野菜の壺煮に、リンゴも」
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:53:34.87 ID:GeGrYFwo
>>174
確認してきた。良かった、俺のショタレーダーに狂いは無かったww
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 22:54:02.34 ID:OFkWb5Q0
魔族娘くるー?
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:54:31.80 ID:o0eNIb.P
酒場の主人「あいよう! 順番は適当でいいよな」
勇者「任せるよ〜」

魔王「な、なんだ。勇者、手慣れているではないか」
勇者「そりゃ勇者だもの。あちこち旅してるから」

 がやがやがや

魔王「そうか……。混んでいるな」
勇者「ああ、この店は結構人気があるんだ。
 開門都市が人間に攻略する前からの老舗だし、
 商売は堅実で、料理の味は良いときてる」

酒場の主人「おうおう、褒めてくれてるじゃねぇか。
 おらよぅ、まずはチーズと、ソーセージだ。
 たっぷり盛っておいたからな」

魔王「ありがとう……」
勇者「何かしこまってるんだ?」

酒場の主人「はははっ! しかたあるめぇ!
 きっと、このお嬢様はこういう下品な店には
 慣れてねぇんだよ。この童貞小僧っ! がはははっ!
 デートの店くらいは選びやがれってんだ!」

勇者「そんなに自分の店をこき下ろして
 泣きたくならないのかよ、おやっさんはよっ」

酒場の主人「こきゃぁがれ。この店は、下品でいいんだよ。
 街で働いているそう言う連中が酒と旨いメシを目当てに来る。
 そう言う店なんだからよ」
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:55:54.73 ID:Lk9HF0Uo
>>177
確認乙、救われた気分だww
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 22:56:16.42 ID:o0eNIb.P
魔王「……」もぐもぐ

勇者「どうよ、最近」

酒場の主人「あー。いい感じだよ。
 どうだい? 広くなったろ。区画整理とやらで
 道が一本つぶれて、その分店を少し建てましたんだ。
 金を借りることも出来たし、
 最近じゃ、食料も安く入ってくるようになった。
 人が増えてるんだな、日々の稼ぎも何とかだ」

勇者「そっか。なら良かったよ」

酒場の主人「黒騎士さまのお陰って感謝もしてるんだぜ?」
勇者「よせやい」

有角娘「お代わりいかがですかー?」

酒場の主人「だ、そうだ。どうだい?」

勇者「おい、次は何を飲む?」
魔王「えーっと、その」
有角娘「葡萄酒とかいかがですか?」

魔王「じゃぁ、それ」
勇者「二つ頼むよ」
有角娘「うけたまわりましたぁ♪」

酒場の主人「まあ、ゆっくりしていってくれ!
 羊が焼けたら運んできてやるよっ」
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 22:58:15.11 ID:bYtHW12o
>>174
いや、青年商人が“可愛らしい少年”、公女が“坊”といっているだけだろ
第一印象が正しいとも限らんし見習いの性別をワザワザ訂正する必要もナカロ…

ドッチデイイケド
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:01:03.53 ID:dkf9Zgwo
あー、なんかニヤニヤする
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:01:41.33 ID:o0eNIb.P
 がやがやがや

  人間商人「塩はどんなあんばいだ」
  魔族商人「儲かるって言えば儲かるが、安定してきたし
   以前のように金塊を運ぶって感じではないな」

  紋様店主「いやいやいや、大変ですよ。あははは」
  旅の傭兵「そう言うこともあるかも知れぬなぁ!」

 がやがやがや

魔王「――」きょろきょろ

勇者「どうした? ぽやんとして」

魔王「え、あ」
勇者「?」

魔王「う、うん」
勇者「もしかして、不味かったか?」

魔王「違うぞ。このソーセージはすごく美味しい」
勇者「じゃぁ、こういう店は苦手か? ごめんな」

魔王「いやっ。そんなことはないっ。ただ、その。
 はじめてで。こんな風に賑やかで、楽しそうで。
 そうではないかと思っていたが、やはりわたしは
 世間知らずなんだな」

勇者「そっか」
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:02:13.04 ID:6Y9.F2SO
つまり、>>168の従僕に対する“ちいさい”は股間のことを言ってたのか!?
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:02:13.23 ID:Lk9HF0Uo
ところで・・・有角娘=魔族娘なのかな?
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:03:44.98 ID:o0eNIb.P
  獣人狩人「今年の毛皮はよく売れた。これで土産が買える」
  人間商人「では碧玉なんてどうです?
   気になる娘さんに上げれば、2人の仲も進むこと
   間違いなしですよ。あるいは鉄の鍋などは?
   足がついていてどんな所でも使えますしね」

 がやがやがや

魔王「――」
勇者「ん?」

魔王「あれらは、何を話しているのだろう?」

勇者「いろーんなことだよ。
 ほら、あそこにいる獣牙の男は森から毛皮を売りに来たんだ。
 彼はよい年頃だから、そろそろ独り立ちの時期なんだろう。
 剣の鞘もまだ新品同然だし、随分ほっとしているな。
 多分1人で街に毛皮を売りに来たのは
 初めてなんじゃないかな? 良い値段で売れたんだろうな。
 俺はあんまり詳しくないけれど、彼はこれで儲けをもって
 集落に帰れば、一人前だ。結婚も認められるようになる」

魔王「そうか。……わたしは獣牙の政治や経済規模や
 人口統計や支配者には詳しい。
 文化だって一通りは知っているつもりだ。
 だからそうやって説明されている通過儀礼としての
 行商だって知ってはいるけれど、見たのは初めてだ」

勇者「うん」

有角娘「野菜の壺煮ですよ〜♪ どうぞ」

魔王「暖かそうだ」
有角娘「暖かくて美味しいですよ! 召し上がれ」にこっ
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:05:49.61 ID:o0eNIb.P
勇者「あんがとさんっ!」
有角娘「いえいえっ」

魔王「……」こくっ、こくっ
勇者「美味いなぁ! もきゅもきゅ」

魔王「うん」
勇者「?」

魔王「いや、美味しいな。……それに」
勇者「……」

 がやがやがや

  水竜娘「あははははっ。お上手です」
  旅の詩人「いえいえ、真心のみですよ」

魔王「みんな、楽しそうだ」
勇者「そうだな」

魔王「顔を真っ赤に火照らせて、笑っている」
勇者「酒場だし、そんなもんだよ」

魔王「そうなのか? でも」
勇者「もぐもぐ」

魔王「なんだか、すごいなぁ……。
 胸の内側が、思いであふれそうな気分だ」

勇者「もきゅもきゅ」
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:06:26.30 ID:XN5ATW6o
にやにや展開はその後そこが・・・になるから油断できん・・・
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:07:34.29 ID:6Y9.F2SO
>勇者「もきゅもきゅ」
ヤバい、萌えたwwww
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:08:23.23 ID:o0eNIb.P
酒場の主人「ほいきた! こんどは子羊の網焼き、
 岩塩とハーブ、タマネギ添えだ。
 ――ん、どうした?」

魔王「ご主人。ここの料理は美味しい」
勇者「へ?」

酒場の主人「おやおや、どうしたってんだ、
 美人のお嬢さんに褒められちまったよ。こりゃまいるな!」

魔王「いや、嘘偽りのない気持ちだ」
勇者「そりゃ、茹で馬鈴薯10連発のあとならなー」

酒場の主人「ま、いいやな! よし、葡萄酒をもってこい!
 この2人に一杯ずつ注ぐんだ!
 この方は魔王様直属の黒騎士殿なんだぞ!
 考えてみれば、童貞でこれはすごいことだ!」

勇者「やかましいわっ!」

酒場の主人「我が店の最も栄誉ある常連様だ。
 なんたって、あの解放作戦を
 この店で計画してくだすったんだからな!」

魔王「そうなのか?」
勇者「まぁ」

獣人狩人「そうなのか? 黒騎士殿なのか!?」

人間商人「なんてこったい!
 こんなところでお目にかかるとは!」

魔族商人「魔王様は大丈夫なんですけぇ?
 なんでも大会議でお倒れになったと聞きましたが」

紋様店主「おかげさまで、私たちは商いを続けさせて
 もらってますよ! 魔王様には感謝してるんです」
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:08:55.74 ID:2OYVTQSO
>>182
商人子弟「ちょっと泣きべその方がもてるんだ。
 お前みたいなショタっ子は特になっ! 下兄貴が云ってたぞ」
恋愛のスタートラインが男でごさるよww


しかし女騎士殿は、生粋の化け物でござる。
単独でOD無しの五人連携なんて、どんな升キャラなんでござるかww
え?拙者?たまたま近くを通った悪の神様を盾にして、逃げて来たでごさる。
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:09:54.09 ID:ZPj7g2DO
目の前にいるwwwwww
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:09:55.64 ID:OFkWb5Q0
>>186
まさか、魔族娘はもっとか弱いはずだ
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:10:37.14 ID:z.y7JUAO
商人子弟が女であることにかけるしかあるまい
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:12:00.20 ID:o0eNIb.P
魔王「え、あ……。あっと」

勇者「……よし」 ガタン!

有角娘「え? え!?」
酒場の主人「ほほう!」

勇者「あー! 聞いてくれ諸君っ!!
 確かに俺は魔王直属の騎士、魔界の剣、黒騎士だっ!
 心配には及ばぬ。確かに狂賊の一矢に魔王は倒れたが
 その傷もすっかり癒えて、今日も魔王城からこの魔界
 全ての平安の繁栄を祈っている!!
 
 この魔王直轄地、開門都市を見ろっ!
 人間と魔族が互いに杯を干し、喧嘩をしながらも
 仲良くやっている。様々なものを売り買いしてなっ!
 
 おやじぃ!」

酒場の主人「あいよぅ!!」

勇者「全員に好きなものを注いでくれっ!
 最初の一杯の上がりは俺が持つぜ!
 さぁみんな、杯を掲げろっ! 魔王様に乾杯だ!
 あの方は喧嘩は弱いが、皆を気にかけることでは
 並ぶものがないぞ! その一杯が魔王の力となることを
 願って杯を干してくれっ!」

有角娘「あわあわ」ぱたぱた「どうぞ、こっちもどうぞ」

「「我らが魔王に栄えあれ! この地に永久の平安あれっ」」
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:13:02.67 ID:sC7wLdAo
まおーからしてみれば「丘の向こう側」に近い光景が目の前にあるわけだ
感慨深くもなるわなぁ
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:13:56.34 ID:3O.6RXg0
なんかすごくいいです・・・
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:15:58.92 ID:XN5ATW6o
いい展開なのに嫌な予感もしてしまって困る
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:17:21.41 ID:dkf9Zgwo
なんだろうな
勝手に涙が出てくるわ
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:21:25.51 ID:7Fo4MoAO
勇者と魔王だけの話が久しぶりにきて嬉しい
いいぞもっとやれ
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:23:36.96 ID:o0eNIb.P
――蔓穂ヶ原にほど近い廃砦

器用な少年「ほれ、これで、こうやって、こうよ」

ガチャリ!

貴族子弟「ほほう。見事です」
傭兵の生き残り「うまいもんだ」

器用な少年「へっへーん!」

貴族子弟「いや、誰にでも取り柄があるものですね」
傭兵の生き残り「ははは」

器用な少年「くそぅ! お前ら今に見てろよ」

貴族子弟「褒めているのに」

傭兵の生き残り「いいじゃねぇか。坊主。
 暖かい服も買ってもらったし、
 メシも食わせてもらってるんだろう」

器用な少年「これは正統な報酬ってヤツだ!」

貴族子弟「そうそう。報酬です。貸し借りはない」
器用な少年「なっ。こう言っている」

貴族子弟「ただし。故郷の敵討ちのチャンスを
 与えられたという意味で、まともな道義心のある少年ならば
 当然のように感謝をするでしょうがね」

器用な少年「……それは、してる」
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:25:24.32 ID:o0eNIb.P
貴族子弟「よろしいでしょう。
 しかし、はぁ……。こりゃしつけは大変だ」

器用な少年「はぁー!?」

貴族子弟「いえいえ、こちらのことですよ。少年」

傭兵の生き残り「俺たちも良いんですかい?
 隊長もいなくなっちまったのに」

貴族子弟「あなた方の隊長はわたしの依頼を
 一分の隙無く果たしてくれました。
 今度はこちらが契約を守る番です」

傭兵の生き残り「ならありがたいけどな」

器用な少年「よー。あんちゃん。こんな場所で良いのかよ?」

貴族子弟「ええ、逆に私たちの国に運び込んだら
 きっと発見されてしまいますよ。監視されていると
 思って間違いないでしょう。敵も馬鹿じゃない。
 それに……。ずいぶんな量でしたからね」

傭兵の生き残り「そうですな。へとへとだ」

器用な少年「ところで、あれはなんだったの?」

貴族子弟「硝石です」
傭兵の生き残り「……宝石にしては汚かったな」

器用な少年「ただのくず石じゃねぇの?」
貴族子弟「ただのくずでで終わって欲しいですね」
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:26:06.15 ID:ZW3zcmwo
脳内イメージ、セルピコとイシドロ
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:27:20.48 ID:ZW3zcmwo
おおおおお、ナイスプレイ、貴族子弟!
こっそりパクって来てたのか!!ww
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:28:36.62 ID:vX8M1FQ0
火薬がなきゃ鉄砲は撃てないからな
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:28:47.45 ID:2g/6hPIo
硝石か…火薬の原材料かなんかだっけ?
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:29:26.33 ID:vG9pOGco
商人子弟とわんこ
貴族子弟と器用な少年

後はござるの跡目か…
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:29:28.32 ID:XN5ATW6o
筋肉さえあれば弾だけでも指でピンすれば撃てるらしいぞ
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:31:29.07 ID:vX8M1FQ0
>>209
幽遊白書にそんな能力者いたな
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:31:47.31 ID:3O.6RXg0
ござるは確か少尉か誰かがいたような・・・

しかし貴族子弟ナイスプレイwwww

傭兵隊長やっぱダメだったのかな?・・・
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [行く所ない仕込みで検討ついてるが置いとくsage]:2009/09/30(水) 23:32:34.33 ID:bYtHW12o
>>208
鉄国少尉ナミダメ〜
213 : ◆COOK./Fzzo :2009/09/30(水) 23:32:53.55 ID:z1kav0Eo
南部軍初の戦死者か・・・
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:36:00.10 ID:cdSpzwSO
>>207
硝石、硫黄、木炭で黒色火薬。
硝石って食えるんだぜ?
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:36:29.36 ID:JT.m1YAO
>>211
ちゃんと嫁よ
蒼魔王の目玉ゲット!のシーンだよ
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:36:37.28 ID:WPrf12SO
>>209
それは現在の拳銃の弾じゃなければと予想
恐らくこの時代の弾は、火繩と同じ形と思われ

ちなみに、指ピンで打てたとしても筒部分に変わる何かがなければどこかに弾け飛ぶ
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:47:48.20 ID:4W4IekDO
従僕って何歳だろう?

ショタなら悪くても十代前半だろうけど、やたら知的な論理も言ってるし…
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:49:24.04 ID:vG9pOGco
>>211-212
少尉はショタじゃないからカウントしてませんww
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:51:42.44 ID:si79M.SO
追いついたー

最近の楽しみはこのスレを追うことぐらいしかない

ママレ頑張れー
まだ7/1000スレだからどーなっちゃうんだろう?
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/09/30(水) 23:52:10.97 ID:3O.6RXg0
よく考えたら・・・
年齢が大体わかってるのってメイド妹くらいじゃない?
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/09/30(水) 23:53:24.46 ID:o0eNIb.P
>>220
ななことすいかも明白だぜ、
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/09/30(水) 23:59:02.59 ID:o0eNIb.P
――開門都市近郊、虹の降る丘

さくっさくっ

魔王「……」
勇者「……」

魔王「……うー」
勇者「起きたか?」

魔王「……起きた」
勇者「大丈夫か? そろそろ転移できるけど」

魔王「ダメだ」
勇者「は?」

魔王「いま転移したら終わってしまう」
勇者「ええと」

魔王「魔王の威厳も乙女のイメージも勇者との関係も終わりだ」
勇者「またまたぁ」

魔王「ううっー。とにかく今はダメだ」
勇者「わぁったよ。降ろそうか?」

魔王「うん」
勇者「ほい。……平気か?」
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 00:00:15.32 ID:chcZF3wP
魔王「割とダメだ」
勇者「あー」

魔王「お水あるかな」
勇者「持たせてくれたけど。親父は手回しいいなぁ」

魔王「……こくん、こくんっ」
勇者「……」

魔王「ううう。頭がぐらぐらするぞ」
勇者「相当飲んだものな」

魔王「魔王にあるまじきていたらく。
 今なら理解できそうだ。
 三軸以外の戦闘機動というものを。
 ああ。世界は他にも次元があるのだなぁ」

勇者「何を言っているんだ」
魔王「首から上がデフレで、首から下はインフレなんだ」

勇者「なんだか良く判らないけれど、
 凄まじい状態だって事は判った」

魔王「勇者に掴まってないと、世界から落ちる」
勇者「思うぞんぶん掴まっててくれ」

魔王「助かる、勇者」
勇者「酔っぱらいの開放くらいだぞ、俺が感謝されるのって」
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:00:49.69 ID:PwFMx8UP
祝! 三週間目!
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 00:01:11.17 ID:chcZF3wP
魔王「そんなことはないのになぁ」ぐてん
勇者「おい、夜露で濡れるぞ」

魔王「ひんやりして気持ちがよい」
勇者「まったく」

魔王「メイド長がいないから怒られないのだ」
勇者「そうだけどさ」

魔王「勇者勇者」
勇者「ん?」 ぷす

魔王「ふふふ。ひっかかった頬つっかい棒〜」
勇者「子供か、魔王は」

魔王「やけに愉快な気分だ」
勇者「子供ではなく酔っぱらいだった」

魔王「だって美味しかった」
勇者「美味かったな」

魔王「それに、乾杯してもらえた」
勇者「うん、そうだな」

魔王「……」
勇者「……」

魔王「ふふふふふっ」
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 00:02:29.12 ID:chcZF3wP
勇者「どうした、突然」
魔王「無敵感満タンだ!」

勇者「機嫌治ったのか? 煮詰まり治ったか?」

魔王「うん、どっかにいってしまった」
勇者「そりゃ良かった」

魔王「あとはもふもふで完璧だ」
勇者「それは今度な」

魔王「けち」
勇者「濡れちゃうだろう」
魔王「けちけち勇者」
勇者「やっぱ、酔っぱらいだな」

魔王「あれを見ろ、勇者っ」びしっ
勇者「そんなのに引っかかるかよ。そういうのは
 百万回くらい爺に騙されてるんだっての」

魔王「いいからっ」
勇者「なんだってんだよ」

魔王「虹が、降っているよ?」

勇者「ああ……」

魔王「綺麗だろう?」にこり

勇者「ああ」
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 00:04:13.15 ID:chcZF3wP
魔王「やっぱり負けるのはダメらしい」
勇者「うん」

魔王「わたしはこれから、計画の練り直しだ。
 マスケットを敵に与えてしまったのはわたしのミスだ。
 本来であれば、わたしは責任をとるために、
 もっと強い武器を南部連合に提供しなければいけないと思う。
 でも、それをすれば、死者の数はもっともっと増えてしまう」

勇者「ああ」

魔王「でも、わたしのそんな躊躇い……。
 火薬を広めて良いのか悪いのかという躊躇いが、
 マスケットを敵に量産させる結果を招いてしまったんだな」

勇者「……うん、そうだな」

魔王「なんのことはない。勇者に偉そうに講釈しておきながら
 一番覚悟が出来ていなかったのがわたしだったというわけだ」

勇者「……」

魔王「何度でも思い知る。
 やはりわたしは1人じゃ何も出来ない。
 この件に関しても、もっと早くに相談すべきだったんだ。
 彼女であれば、それを用いても被害を増やさない方法を
 思いついたかも知れないのに」

勇者「うん」

魔王「吹っ切れた。
 わたしもこの件から逃げ回るのはやめよう。
 女騎士と話し合うべき時期が、来たのだと思う」
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 00:05:56.93 ID:Yd9LqY20
ああもう魔王かわいいなぁ
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:08:21.27 ID:/cPXVADO
お酒が入って色っぽい魔王相手に平然としている勇者、奴は本当に童貞なのか?
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:09:37.36 ID:8nkhIUAO
ママレとみんなママレードトーストの差し入れ。紅茶とコーヒーはおかわり自由だよ〜。

(´・ω・`)つ旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦旦
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 00:09:38.54 ID:chcZF3wP
本日はこんなもので、展開ゆっくりですが、
5章始まったばかりなのでこんな感じで。
お話はそろそろ佳境(⌒▽⌒)なり。
みんなのぶんのママレードは
「ママレードどら焼きー」
ではでは、おやすみなさーい。
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:10:22.71 ID:PPpQx/Yo
おつおつー
魔王様可愛かったよー
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:11:56.46 ID:bCb7ipYo
乙おやすみー
佳境か…思えば遠くに来たもんだ…
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 00:13:59.74 ID:u2uFL.A0
今までも十分佳境だったのにこれ以上があると!?
楽しみにしてます(^^
ママレ殿お疲れ様です〜
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 00:17:51.66 ID:Rk2QjrEo
乗っ取りからずっと見てる
家でも、職場でもついつい見てしまう
こんなに張り付くのは、初めてだ

会話なのに、会話だけなのに
なんで、こんなに見ることができるんだろう

TRPGをやっていた頃のようだ
妄想がとまらない〜
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:18:28.31 ID:PwFMx8UP
>>229
勇者として色々旅を経験してるし、酔っぱらいをあしらうのに慣れてるだけだろ
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:22:32.96 ID:NbQ80ISO
ママレ乙

また明日楽しみにしてるよー
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:24:29.10 ID:u3ier9Uo
終わってもスピンオフとか色々作れそうだけどなww
お疲れ様です、ゆっくり休んでください。
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:30:34.98 ID:Ns6FcgDO
終わったら「ごきげん殺人事件」の執筆に取り掛かってくれるとしんじてる

ごきげんなふたりはおいらの嫁で婿
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:31:51.58 ID:LP5fJEDO
乙でありました

話し合いか、話さなきゃならないこと色々あるもんな
結婚式の様式とか籍はどうするかとか夜のローテーションとか山積みだ
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 00:40:59.43 ID:WnnMUQAO
ママレさん、おつかれさんです

>>240
おいww
もちろん誓いのキスは勇者の頬に両側から2人同時にだよな?
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 00:43:33.36 ID:qGQRCWMo
何かを間違えて女騎士×魔王になって勇者涙目でもいいよ
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 00:51:31.41 ID:b/MS8kDO
>>242
なんか聞いたことある落ちだな
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 01:11:39.75 ID:JduAzwDO
しかし…良く訓練された住人達だ、感心する
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 01:14:13.07 ID:IO1FPTAo
今更だけど>>204がしっくり来た
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 01:15:28.96 ID:3PZ5xiQo
>>242
女騎士が攻めなのはやはり体型のせいなのだろうか
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 01:15:55.15 ID:zZX6kQDO
ママレさん乙〜

久々の萌えシーンにニヤニヤがとまらないww
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 01:21:15.46 ID:7.IeMM2o
ドラ焼きいただきます
この展開にwwktkがとまらない
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 02:07:07.20 ID:O/sL6sAO
そういやさ 爺って生きてるよな?
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 07:55:52.60 ID:33QzhgDO
3日開けてたらもうこんなに…
速すぎワロタ
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 08:31:38.02 ID:ACc5mKw0
おはよう〜ママレ様 皆様
勇者と魔王の久々ないちゃいちゃぶりに安心したよー

ママレ様 いつも乙です!
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 10:40:07.51 ID:cFJVrASO
追い付き記念に初書き込み。
ママレさん、面白い作品をありがとう
応援してます
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 12:11:33.95 ID:SIc9HMSO
メイド妹は私の母親になってくれるかもしれない女性だった!!
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 12:20:15.00 ID:BXZLxYAO
>>253
日本語でおk
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 12:22:06.49 ID:Xn1Ym.wo
しっかり日本語シャア
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 12:30:00.11 ID:qGQRCWMo
ネタバレ

ママレの正体はメイド姉
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 13:09:29.77 ID:hap/x2AO
モフモフ頭の勇者っつーとどうしてもDQ4の女勇者になってしまうのです。
DQ3だっけ?と思ったら、3はグラフィック変わらないのね。
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 13:14:44.21 ID:w8/6rc.o
ふとおもったが、これって魔王と勇者の初デートじゃね?
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 16:14:24.41 ID:nLXwV8o0
室内ではあるが読書デートはあるだろ
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 16:50:33.15 ID:Oqq7F.DO
>>253
お母さん!?メイド妹が!?
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 17:39:23.82 ID:O8.B66DO
>>260
元ネタは、言った方は当時35くらい

対象と会った時は15と25くらいだった
少女は明確な描写こそないが、元娼婦だったと思われる
どうみてもマザコン大佐です、本当にありがとうございました
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 17:43:35.76 ID:nLXwV8o0
大佐のロリコンはマザコンの裏返しだからなあ
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 17:56:30.31 ID:m1u66.AO
世の中の人間はマザコンとロリコンに分かれる
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 17:59:51.16 ID:b26.9zc0
あれ?25になってたっけ?
19くらいだった記憶が・・・
79年→93年でその台詞言ったときって33くらいだったような

主人公15→29だろ?
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 18:14:56.16 ID:nLXwV8o0
>>262
その二択でなら勇者はマザコン寄りなんだろうな
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:16:59.03 ID:ypY6DkSO
おっぱい星人だからな
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:25:52.85 ID:tDfsAo6o
>>264
それであってると思う。
確か20で少佐だったな。
何故二階級特進したのかは謎だww
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:34:29.10 ID:w8/6rc.o
>>267
アクシズ的には出戻りサック野郎なのになww
まあダカール演説が評価されたか、戦艦艦長就任のために無理矢理大佐にされたか、なのかね
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18:37:08.36 ID:chcZF3wP
――鉄の国南部、辺境の森の中

ガササッ。ガササッ。

鉄国少尉「もう少し先ですね」
衛門案内兵「そうです」

鉄腕王「……」

軍人子弟「王よ、そんなに気むずかしい顔はしないでござるよ」
鉄国少尉「そうですよ」
鉄腕王「うむ。しかし……」

ガササッ。ガササッ。

衛門案内兵「この谷をお借りしています」
鉄腕王「ふむ」

ザッザッザッ

衛門案内兵「鉄の国の王をご案内しました」

ガサッ

東の砦将「ご苦労さん」

軍人子弟「ふむ」
鉄国少尉(随分出来る気配の人だな……)

東の砦将「色々お礼を述べなければなりませんが、
 あちらに天幕が張ってあります。ご案内しましょう」
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:37:50.98 ID:tDfsAo6o
>>268
ダカール演説ってZの時の?
そのときならジオンではとっくに大佐だww

ガルマ見殺しで干されて、キシリアに拾われた時には大佐になってたww
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18:40:16.01 ID:chcZF3wP
――鉄の国南部、辺境の森、獣人族の大天幕

バサッ

鉄国少尉(ふむ……)

東の砦将「こちらにどうぞ。……あー。
 すいませんね、根ががさつなやつらばかりなもので。
 おい、飲み物をお持ちしろ」

獣牙戦士「はっ」

軍人子弟「いや、お気になさらず、楽に。
 拙者達も軍人でござるから。
 礼儀作法にこだわりはないでござるよ」

東の砦将「そう言っていただけると助るな。
 いや、生まれが悪いもんで言葉遣いは勘弁してくれ。

 俺は、東の砦将。もとは第二回聖鍵遠征軍参加の
 傭兵で、そのあとは長い間開門都市の駐留部隊の
 分隊長をやっていた。
 運命の変転だか数奇な偶然だかに巻き込まれて、
 いまでは開門都市自治委員会のとりまとめ、
 九氏族の一つ、衛門族の長をやっている。
 
 今回の蒼魔討伐作戦では、左府将軍を仰せつかった」

銀虎公「我の名は銀虎公。
 魔界の九氏族の一つ、獣牙一族の長。
 今回の戦いでは、右府将軍を務めるものだ」

鉄国少尉(……こっちの将軍は、すごい闘気だな)
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 18:40:20.52 ID:C3ehbDoo
女騎士の谷間をお借りしt
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18:41:49.99 ID:chcZF3wP
軍人子弟「拙者は鉄の国の護民卿を拝命している
 軍人子弟と申す者でござる。
 先だっての蔓穂ヶ原の戦いでは副司令官を
 つとめてござった。
 こちらにいらっしゃるのが、鉄腕王。
 
 この鉄の国の王にして、南部連合首脳でござる。
 本日は、南部連合の代表としてこの会見に
 参加しているでござるよ」

鉄腕王 こくり

銀虎公「まずは、この場を借りてお礼を申し上げる。
 蒼魔族は我ら魔族にとっても魔王殿に弓引く逆賊。
 その討伐のために軍の通行を許可いただいた。
 我らは恩義を感じている」

東の砦将「魔族の勢力争い、いわば内輪もめの
 とばっちりを人間界にかけたことに関しても
 氏族は謝意をもっている」

鉄腕王「……」

軍人子弟「王。鉄腕王。……意地張っている場合
 じゃないでござるってば」

鉄国少尉「そ、そうですよっ」

鉄腕王「……」じぃっ
銀虎公「……」じっ
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:42:51.49 ID:w8/6rc.o
>>270
そうなのか……ってママレきたーーーww
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:43:02.72 ID:aggyiESO
ママレキター---(・∀・)----!!
つC←マーマレード黄な粉餅
276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18:44:25.10 ID:chcZF3wP
鉄腕王「……今回の戦いでは、獣牙一族も
 大きな犠牲を出したと聞くが」

銀虎公「たしかに。人間の乱入軍のもつ
 得体の知れない武器に傷つき倒れた者もいる。
 しかしいずれの獣牙の勇者達。雄々しく散ったのだ」

鉄腕王「心中お察しする」
銀虎公「……」

東の砦将(ふぅ……)
軍人子弟(何とかなったでござるか)

鉄腕王「この森は深い。未開の原生林だ。不便はないかね」

銀虎公「ない。我らは山野の民だ。ここは空気が美しく
 過ごすのによい場所だ。提供してくれたことを感謝しよう」

軍人子弟「食料はどうですか?」

東の砦将「あっちから持ってきたものがある。
 あと箱森で、猪だの鹿だのを多少とらせてもらえば
 それで間に合うはずだ。なんにせよ、長居するつもりもない」

鉄腕王「では、後ほど、いくつかの物資と酒を届けさせよう」

銀虎公「かたじけない」

鉄腕王「では、行くぞ」がたり
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 18:45:26.47 ID:tTpNMkDO
ママレキタ!
これで勝つる!
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 18:45:38.97 ID:chcZF3wP
東の砦将「いやいやっ。せっかく来ていただいたんだ」
軍人子弟「そうでござるよ。この機会に詰めておくべき事も」

鉄腕王「互いにともがらを失ったのだ。
 それを送るには、今少しの時間と酒がいるだろう。
 われら鉄の国は武の国だ。武には武の礼節がある」

銀虎公「……」
東の砦将「……」

軍人子弟「そう……で、ござるね」
東の砦将「お気遣い、感謝いたす」

鉄腕王「それに細々しい外向的な用向きは
 冬の女王と、そちらの外交使節団が片付けるだろうよ。
 まだ魔族と急に握手をする気にはなれん。
 多くの国民もそうだろ。
 
 しかし今度逢う時は、もうちょっと
 わだかまり無く酒が飲める。そんな時代になるといいな」

銀虎公 こくり
東の砦将「……」

鉄腕王「では、行く」

ざっ

銀虎公「獣牙の戦士を、槍を掲げてお送りしろ」

獣牙戦士「はっ」
獣牙戦士「戦士の一族の魂に慰めあれっ」
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:46:06.55 ID:w8/6rc.o
あとはこの森、か
脳内変換もなれたもんだぜ
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 18:53:11.89 ID:Xn1Ym.wo
いつも斜めで頭に入った時点で多少のフィルター掛けてるからあまり気付かない
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 18:55:17.36 ID:PPpQx/Yo
箱森と言う地名かと思った
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:17:36.57 ID:chcZF3wP
――冬越しの村、湖畔修道院、院長の私室

女騎士「ふむ……」
魔王「覚悟は決めた」

メイド長「まおー様も立派になられて」うるっ

女騎士「で、どうするつもりなの?」
魔王「それが全く判らない」

女騎士「……おいおい」

魔王「いや、私たちの一族は誰でもそうだが
 基本的には自分の研究ジャンル以外には疎いのだ。
 わたしは経済と言うことで、技術史や社会学にも
 多少の知識はあるが、それでも専門からはほど遠い。
 ましてや軍事学など専門外なのだ」

女騎士「そうか……。
 魔王だからてっきりそっちの専門家かと」

魔王「とんでもない」

女騎士「だがしかし、マスケットとかは
 魔王がアイデアをスケッチして、
 鉄の国の技術者に施策を依頼したのだろう?」

魔王「そうだ。その情報が漏れて、
 中央に伝わったとしか考えられない。
 わたしは異端騒ぎで掴まっていたりしたからな。
 そんなときに怖くなった職人の誰かから
 聖教会へと漏れたのだろう」

メイド長「……そうですね」
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:19:59.35 ID:chcZF3wP
女騎士「これか」 かちゃり
メイド長「あら、手に入れたのですか?」

女騎士「戦場を捜索して何個かはな。
 だが、やはり良く判らない。
 説明をしてみてくれないか?」

ガチャガチャ

魔王「ふむ、思ったよりも軽いな。
 工作精度の問題か……。
 乱暴に説明をするとこのマスケットは、鉄の筒だ。
 筒の中に、丸い金属の玉と、火薬を詰める」

女騎士「火薬というのは昔話していたあれ?」

魔王「そうだ。ガンパウダーだ。
 この火薬という物質は、火を付けると激しい勢いで爆発する。
 密閉された容器での爆発力は開放部分に集中するので、
 高速で玉が飛び出す。言ってしまえばそれだけの仕掛けだ」

女騎士「聞いてみると随分単純な武器なんだね」

魔王「単純だが、要するに刃のついた棒を
 振り回しているだけの剣や槍よりは複雑だな」

女騎士「それもそうか……。
 で、このマスケットは武器としての性能は
 どのようなものなの?」

魔王「正確なものは実験しなくては判らない。
 と、いうものの、基本構造は今言ったように単純だが、
 精度や工夫には様々な課題があるからだ」
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:21:25.50 ID:chcZF3wP
女騎士「……そうか」

魔王「だが、見た感じで言うと、
 射程距離はおおよそ100歩くらいで、
 威力は板金鎧を打ち抜くほどではないだろうか」

女騎士「たいしたものだ。石弓を上回るんだね」

魔王「そうだ。発射間隔は5分に一度から、
 1分に一度程度まで、これは射手の練習度に大きく依存する。
 命中精度もまた同じく射手次第だな」

女騎士「ふむふむ」

魔王「ただし、この長い筒を玉が駆け抜けていって
 殆ど直線上に飛ぶし、矢よりも風の影響は受けづらい。
 だから、素人が使うのならば、矢よりも命中率はいいはずだ」

女騎士「……」

魔王「それに、説明でうすうす想像もついているかと思うが
 弓の反発力で矢を飛ばす長弓は、弓の大きさ素材が威力を
 決める。つまり、引く力が威力に直結する。
 石弓も同じ機構だが、クランクやギアなどで引く力を
 肩代わりできる点が違うわけだな。
 
 そこへゆくと、このマスケットは火薬の爆発力が
 威力を決める。
 
 力が強いものが使っても威力は増えないが、
 逆に力が弱いものが使っても威力は減らない。
 どんな痩せた小男であろうと、板金鎧を貫く力が手に入る」
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:22:45.86 ID:chcZF3wP
女騎士「だいたい、判った」
魔王「ふむ」

女騎士「この武器自体は問題じゃない」
魔王「そうなのか?」

女騎士「やっかいな武器ではあるけれど、所詮武器。
 戦術を適切に立てれば、勝つことは難しくない。
 だいたい射程の百歩だって、そこまではないと思う。
 50歩もはなれたら、鎧で止まるのじゃないかな。
 それに、命中精度は相当に低い。
 司令官を狙うのなら熟練の長弓兵の方が期待できる」

魔王「そうなのか?」

女騎士「しかし、それは人数が等しい場合だ。
 この武器がやっかいなのは、いや、そうじゃないな。
 こんどの聖鍵遠征軍がやっかいなのは、
 このマスケットの持つ考え方に正しく気がついて
 運用してきた所にある。
 
 つまり、“この発明は人間同士の力の差を小さくする”
 って言う部分なんだろうな。
 おそらくこのマスケットを配った10人の農夫と
 10人の騎士が闘えば、10人の騎士が勝つだろう。
 
 でも、30人の農夫ならば、農夫が勝つ。
 騎馬の持つ力や重装甲の絶対的有利が
 崩れてしまう武器なんだな」

魔王「……」
メイド長「……」
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:24:41.55 ID:chcZF3wP
女騎士「おそらくこの武器を最も有効に活用する方法は
 平原における会戦で、歩兵の密集隊形からの射撃だろうな」

魔王「ふむ」

女騎士「……さて」
魔王「どうだ?」

女騎士「魔王が思いつく、この武器の弱点は?」

魔王「簡単な所では、着火機構だな。
 火のついた縄を用いるせいで信頼度が低い。
 つまり、発射しない時があるのだ。
 それに射撃姿勢の自由度も失われる。
 水平射撃が最も安定するな。
 また、当然火を使うために水気に弱い。雨は大敵だ。
 火縄を用いる構造上、完全な密集隊形はとりづらいと
 言うこと点ある。
 補給にも問題があるな。
 火薬がないと無用の長物になるし、火薬は、たとえば
 予備の矢の用に戦場で作るわけには行かないから」

女騎士「……そう言った機構上の弱点を改良する
 方法はあるのだろう?」

魔王「うむ。それはフリントロックと言われている、
 このマスケットの一段階進歩したタイプでな。
 着火機構に火打ち石を使うことによりいくつかの
 弱点を克服できることになる。密集率をより上げるとか」

女騎士「うーん。その情報も漏れている可能性は?」
魔王「否定は出来ない。けれど、量産はまだなんだろうな。
 もし量産が成功していたら、
 こんな旧式が沢山配備されているのはおかしい」
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:25:22.38 ID:Xn1Ym.wo
まだ滑腔銃かな
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:26:33.77 ID:nLXwV8o0
魔王と女騎士の洞察力と観察力は相変わらず凄いな
もし結婚して勇者が浮気でも実行しようものなら一発で見抜いてしまうに違いない
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:27:29.73 ID:chcZF3wP
女騎士「……まず、このマスケットを我が
 南部連合でも大量に生産するというアイデアは却下だ」

魔王「そうか」ぱっ

女騎士「別に魔王の良心におもんばかっている訳じゃない。
 けれど、このマスケットの一番の特徴は
 “人数を戦闘力に置き換える”と言う部分だと思う。
 
 だとすれば、同じマスケットと同じ戦法でぶつかり合えば
 人数が多い方が勝ってしまう。
 もちろん現場での用兵で寡兵が多数に勝つこともあるが
 その場合でも、少数の側の被害を押さえることは難しい。
 
 その“人数を戦闘力に置き換える”というのは
 おそらく専門の軍人ではない、短期間の訓練を施した
 即席兵を戦場にかり出すことで実現されるはずだ。
 
 聖鍵遠征軍なんて、まさにそのためのお題目なんだから。
 相手の得意な戦場で戦ってはだめだ。
 三ヶ国は人工ではまだまだ中央国家に及ばないんだからな。
 わたしは馬鹿だけど、それくらいは戦場の常識だ」えへん

魔王「そうだな。それでは意味がない」

女騎士「一番良いのは、兵糧攻めだ。
 闘わずして勝つことが出来る。相手は数も多いしな」

魔王「それならば専門分野にも近い。多少は協力できるはずだ」

女騎士「だが、そうなると、今度は暴走が怖いんだ。
 飢えて凶暴になった20万の軍が、自暴自棄になって
 襲いかかってきたら、どんな国の軍だって
 引き裂かれてしまう」

魔王「うん」
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 19:29:04.87 ID:chcZF3wP
女騎士「それに戦場では常に想定していないことが起きる。
 それをわたしは今回高い代価を払って学んだ。
 兵糧攻めだけでどうにかなるなんて
 甘い考えはよした方がいいな」

魔王「うん……」

メイド長「でも、マスケットの集団と闘うのは
 どうやっても犠牲が大きくなりすぎますよね……」

女騎士「……」
魔王「……」
メイド長「……」

女騎士「魔王、威力は力には依存しないと言ったけれど
 では火薬の量には依存するのか?」

魔王「おおむねそうだな。
 火薬を増やし、火薬に耐えうるだけの筒の強度を保証し
 玉の大きさを大きくすれば、当然威力は上がる」

女騎士「威力が上がれば射程も伸びるか?」
魔王「当然な。だが、まぁ、玉も重くなるから
 火薬を二倍にすれば二倍、と言うわけにはならない」

女騎士「射程だけを増やす方法はないのか?」

魔王「射程……」

女騎士「相手と同じ戦場で戦うのは、
 無意味であるばかりか有害だ。
 で、あるならば、同じ戦場にいるべきではない。
 そうだろう? 射程があれば、それが可能だ」

魔王「射程……か」
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:30:01.62 ID:chcZF3wP
ちょいパスタ茹でてくる1時間で戻る
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:30:52.82 ID:Xn1Ym.wo
いってらっしペペロンチーノ
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:30:56.41 ID:ZOAOWPwo
>>291
そのパスタが極上の味であるように祈っておく。
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:31:46.24 ID:nLXwV8o0
急がなくてもいいぞーママレのペースでやってくれれば

あとそのパスタ俺にもくれええええええええええ
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:33:13.12 ID:bCb7ipYo
いってらっさい
射程外からちくちくされると非常にいらいらするよな
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:33:23.26 ID:kmQRQcko
ゴノレゴ「……」
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:36:34.09 ID:Qbw.Dc.o
手としては火薬の質、弾の形状変化、ライフリング
とかかねぇ
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:38:44.65 ID:mbp2dgDO
ママレのパスタは俺の嫁
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:40:41.96 ID:aggyiESO
>>291に捧げる歌と歌詞の考察
http://blog.livedoor.jp/news23vip/archives/1666642.html
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:41:06.27 ID:h9.MI.AO
大砲かな
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:42:14.17 ID:Xn1Ym.wo
予想はよそう
こう言っておかないと自分で色々書き込みそうになるわ
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:44:56.55 ID:Yd9LqY20
マスケットは捨てよう
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:46:54.18 ID:wVvFBFA0
火縄式からフリントロック式への転換か……はえーなぁww
すぐにフリントロックがきるようになるとか、どんだけ優秀なんだ銅の国の人間はww
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:47:46.27 ID:XBMAUIDO
確か新式マスケットやカノンの開発も王弟元帥は命じてたな。

実戦配備される日はそう遠くないんだろうな。
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:48:05.21 ID:iwhlt9c0
>>302
C男乙。
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:54:01.63 ID:b26.9zc0
フロントホックと読んでしまった俺
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 19:55:27.81 ID:aggyiESO
女魔法使い「勇者…。」ツンツン
勇者「…ん?突然なんだ?…何このボタン?」
女魔法使い「…押して。ポチッとなって言って。」
勇者「あ、ああ、いいぞ。それ!ポチッとな!(何かのプレゼントなのかな?)」ドキドキ
女魔法使い「…。」
勇者「…。?、何も起きないよ。」
まおー様「!?女魔法使いっ!抜け掛けは良くないぞ。」プンプン
女魔法使い「…まおー…ごめん。完成したよ。」
まおー様「か、完成って…まさか、アレを…なのかっ!?」ガクガク
勇者「…?何が完成したのかな?女魔法使い?」
女魔法使い「…ICBM。」
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 19:55:28.21 ID:Xn1Ym.wo
俺もちょっとわくわくした
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:05:12.08 ID:GBcu.mgo
インターコンチネンタルバリスティックミサイル?
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 20:07:05.47 ID:06AuJxco
インターネットクラッキングブロックマナーだろ
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:09:17.47 ID:Qbw.Dc.o
いやらしい 乳房が ぶるんぶるん 魔王
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:12:22.19 ID:w8/6rc.o
い、いやだ ちいさいからっ 馬鹿 もうゆるさん
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:14:19.58 ID:kmQRQcko
うぉぉおおおお! 死なば諸共ぉ!!
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20:38:23.39 ID:chcZF3wP
――開門都市、『同盟』の商館

がやがや

辣腕会計「ふぅ」
同盟職員「一通りの手紙の処理は終わりましたかね?」

火竜公女「あとは、私的なものだけですゆえ」

辣腕会計「転移魔法ももうちょっと気楽に
 使えればいいんですけれどね。
 週一回で、小包程度じゃ貿易には使えない」

同盟職員「それでも、無ければ連絡だけで
 大変な手間になってしまっていましたよ」

火竜公女「その辺は追々工夫してゆかぬといけませぬね」

辣腕会計「委員からの手紙は無かったんですか?」
同盟職員「へぇー」にやにや

火竜公女「私的に手紙をもらうような関係では
 ありませぬゆえ、当たり前です」ぷいっ

辣腕会計「そう言うことにしておきましょうか」

同盟職員「あれ、じゃぁこれは?」

火竜公女「ああ。これは妾の文通相手です」
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:39:21.94 ID:7WCjPPA0
ままれさんきたー
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20:40:05.48 ID:chcZF3wP
辣腕会計「へ? 文通?」

火竜公女「ええ。妾の大事な薔薇水晶の角を触らせた
 おのこですゆえ。慕ってきて可愛いのです」

辣腕会計「えーっと」
同盟職員「内緒にしておきます?」

辣腕会計「記憶にあるような無いような」
同盟職員「進んでいるなぁ」

火竜公女「ふぅむ」

「こんにちは!
 火竜の公女さま。お仕事いかがですか?
 冬の国では、いま、一年で一番良い季節を迎えています。
 夏なので馬鈴薯が沢山取れて、毎日王宮にも運ばれてきますし
 食卓も彩り豊かです。ことしは、カブがとても豊作でした。
 だから、豚さんもいっぱい食べて元気です。
 
 この間。鉄の国で痛ましい戦争がありました。
 商人先生は毎日難しい顔をしています。
 ぼくは毎日帳簿の整理と清書をしています。
 最近では、6桁の暗算も出来るようになりました。
 毎日やるとすごく早くできるようになりますね。
 でも、まだ先生には内緒です。
 
 公女さまは、また冬の国に来ませんか?
 はちみつのお菓子の新しいのがとても美味しいのです」
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20:41:19.03 ID:chcZF3wP
火竜公女 くすくすっ

「えっと。それで。
 この間、考えてもらったチーズの作戦は
 やっぱり公女さまの言うとおりでした。
 一生懸命調べたら、担保になる期間がありました。
 担保と蒲公英って似てますよね?
 熟成っていうんですよ。
 公女さまは知ってらっしゃいましたか?
 一緒に入れたのは立ててみた計画です。
 先生にはお褒めいただきました。
 でも、先生は意地悪なので、ご褒美ではなくて
 また新しい課題を出してきたんです」

火竜公女「おやおや」

「今度は長靴です。僕たちは、柔らかい皮で作った
 長靴を履きます。たいていの人は、靴を二足もっています。
 長靴と、夏用の短い靴ですよ?
 貴族の人はもっともっていますけれどね。
 
 冬には、フェルトや毛皮で作った外靴を履いて
 雪や寒さを防いだりします。
 靴は大事なので、寝る時はベッドの下にしまいます。
 村には裁縫の得意な人や専門の人がいて皮をなめしたり
 靴の修理をしてくれます。新しく頼むのもこの人達です。
 先生は、この靴をどうにかしたい、と言います。
 本当は予算とか国の仕事じゃないんだけれど
 今は人手が足りないのだそうです。
 軍の人が履く、長い距離を歩いても疲れない靴って
 ご存じないですか? 知ってたら教えてください。
 
 またお手紙します。公女さまとお菓子が食べたいです」

辣腕会計「……楽しそうですね」

火竜公女「なかなかにな。
 苦労しているさまが目に浮かぶゆえ」くすくす
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 20:43:55.08 ID:chcZF3wP
同盟職員「良く判りませんね」

火竜公女「商売の種は何処に転がっているか
 判らぬとは、本当にその通りよな」

辣腕会計「儲け話ですか?」

火竜公女「“儲かる話に化けさせる”ではないかの?」
辣腕会計「ははは。呑み込んできましたね」

火竜公女「この都市には腕の良い靴職人はいるかや?」
辣腕会計「それは探せばいるでしょう」

火竜公女「今年は獣の皮が随分取れていると聞きますゆえ」

辣腕会計「ええ、鹿に猪、それから氷蛇。季候も良かったし
 大きなは戦もありませんでしたから」

同盟職員「そう言う意味では、仕入れ時かも知れないですね」

火竜公女「それにしても行軍用の靴、か」

辣腕会計「面白い話かもしれません」
同盟職員「そう言えば、魔界の靴は出来がいいですね」

火竜公女「靴底すらない人間界の靴が
 おかしいように妾には思える。
 あれでは厚手の革製靴下ではないか」

辣腕会計「でも、あっちではそれが普通ですしね」
同盟職員「これは確かに商売になるかも知れないな」
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:44:03.29 ID:AepnX/Uo
ちょっと、わんこお持ち帰りしてくるわ・・・
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 20:45:24.02 ID:Bx65ZGQ0
射程延長に、有効なのは、
・ライフリング
・弾頭整形
・小口径化

ライフリングは、加工技術がキツイので、
小口径長銃身化+弾頭整形がいい感じだと思う。
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:51:11.15 ID:aggyiESO
> またお手紙します。公女さまとお菓子が食べたいです」

残念だな。公女を戴くのは、この俺だ。
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 20:54:01.45 ID:BXZLxYAO
>>321
おまいあの大公のじいちゃんに勝つつもりなのか……頑張れよ
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:00:44.63 ID:j0tKIU6o
>>322
いやまて、字的に下僕志願だ。
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:08:27.40 ID:chcZF3wP
――冬越しの村、村はずれの館、厨房

ぐらぐら、ぐらぐら

魔王「沸騰したぞ、勇者」
勇者「ここで塩をひとつまみ」

魔王「こうか」 どさっ
勇者「それはひとつかみじゃないか?」

魔王「む。違うのか?」
勇者「同じだろう。塩は塩だ」

ぐらぐら、ぐらぐら

魔王「うむ。大差はあるまい、で?」
勇者「そこのソーセージを入れる」

ちゃぷん、ちゃぷん、ぐらぐら

魔王「で?」
勇者「次は、切ったキャベツも入れる」

魔王「ほほう。切るとは?」
勇者「俺がやるよ」シャキーン! ひゅばんっ!

ぼちゃ

魔王「完璧ではないか」
勇者「ああ、自分が恐ろしいぜ」
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:10:06.55 ID:u3ier9Uo
>勇者「同じだろう。塩は塩だ」

ちょっと待てww
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:10:41.73 ID:bCb7ipYo
誰だーッ!この二人を厨房に立たせたのは!!
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:11:03.29 ID:chcZF3wP
魔王「これでいいのか? もう食べられるのか?」
勇者「いや、まて。じっくり茹でて加熱する。
 おおよそ5分茹でるべし、とある」

魔王「5分か」そわそわ
勇者「うん、5分だ」

魔王「もういいかな?」
勇者「そんなに早いわけがあるかっ」

魔王「時間が判らないではないか」
勇者「しかたないなぁ。……いーち、にーい、さーん、しー」

魔王「……」わくわく
勇者「にじゅうごーにじゅうろくーにじゅうしちー」

ぐらぐら、ぐらぐら

魔王「かき回してみるか」ぐるぐる
勇者「さんじゅうしーさんじゅうごーさんじゅうろくー」

魔王「ああ、いい匂いだ」
勇者「ごじゅうにーごじゅうさんーごじゅうしー」

ガチャン

女騎士「なんだ。いるじゃない。……何をやってるの?」

魔王「いや、夕食の用意を」
勇者「ななじゅうはーちななじゅうきゅーはちじゅー」
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:12:03.50 ID:GBcu.mgo
断言しよう。目標とは違うものが出来上がる!
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:12:11.05 ID:wVvFBFA0
いろいろダメだろwwwwwwww
どんだけしょっぱいんだwwwwwwwwwwww
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:12:31.17 ID:chcZF3wP
女騎士「なんで?」
魔王「この間から非情に貧しい食事を続けていてな。
 それをメイド長にぼやいた所、レシピを押しつけられて
 最低限出来ないとどうにもならないので学べ、と……」

勇者「ひゃくいちーひゃくにーひゃくさんー」

女騎士「それはもっとも。――メニューは?」
魔王「茹でソーセージとキャベツ。あと、パン」

女騎士「そうか。失敗のしようもないね。
 で、勇者は何をやっているんだ?」

勇者「ひゃくにじゅうにーひゃくにじゅうさーん」

魔王「ああ、数字を数えているのだ。
 茹で時間を計らねばならぬからな」

ぐらぐら、ぐらぐら

女騎士「適当ではまずいのか?」

魔王「適当っ!? 我らに適当なものを
 食べさせようというのか」

女騎士「いや、料理って適当なものだろう」
魔王「そんなことはない。完璧なハルモニアとは
 完璧な準備と計算、そして連携に基づくものだ」

女騎士「そうなのかなぁ」

ぐらぐら、ぐらぐら
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:12:51.45 ID:w8/6rc.o
駄肉的にはつかむとつまむは同じレベルなのか
ハンパねぇ駄肉量だな……
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:13:58.13 ID:Xn1Ym.wo
誰がそんなことを
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:14:27.99 ID:chcZF3wP
勇者「にひゃくにじゅうにーにひゃくにじゅうごー」

女騎士「随分湯が少なくなってきていないか?」

魔王「蒸発したのだろう。水分が気体となって
 空中へと拡散するのだ。理論的に正しい現象だ」

女騎士「煮詰まってるんじゃないの?」

魔王「いいや、蒸発だ。科学的な帰結だ」

女騎士「ふむ」

勇者「にひゃくさんじゅごーにひゃくさんじゅろーく」

ぐらぐら、ぐらぐら

魔王「そろそろかな」
勇者「にじゃくよんじゅーにひゃくよんじゅういちー」

女騎士「皿を出さなきゃまずいのではないかな」

魔王「はっ。そう言えばそうだ」

勇者「にひゃくななじゅうろくーにひゃくななじゅうしちー」

魔王「勇者、300で火力停止だっ!」
勇者「心得たっ! “氷結呪”っ!」

パリーン!!
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:15:36.35 ID:GBcu.mgo
( ^ω^)・・・・・・・・・
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:15:51.57 ID:7WCjPPA0
だめだこの二人・・・
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:16:17.54 ID:aggyiESO
勇者、小学生かwwwwww二人揃ってバ可愛いwwwwwwwwww
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:16:18.32 ID:nLXwV8o0
女騎士も料理はこのレベルか
誰が勇者に食わせていくんだよww

押しかけ妻で女魔法使いか魔族娘か
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:17:38.33 ID:w8/6rc.o
なんか急にメイド妹から蒼魔の刻印王をも超えたオーラを感じた
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:17:43.22 ID:h9.MI.AO
女騎士も駄目だとはwwww
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:19:05.11 ID:Xn1Ym.wo
料理って適当なものだろうってことは
慣れてるんだきっと
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:19:11.51 ID:nLXwV8o0
勇者は風呂に入ってて父親に「百まで数えないと出ちゃだめだぞ」って言われた子供みたいだなww
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:19:19.56 ID:bCb7ipYo
塩でゆでるだけなのに煮詰めるなwwwwww
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:22:03.97 ID:LP5fJEDO
こりゃメイド長いなきゃダメだなwwwwww
元々魔王専属冥土なんだから問題は無いか
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:22:09.68 ID:serojADO
勇者が可愛いwwwwww

女騎士の料理は男の適当料理みたいなのかな?
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:23:11.22 ID:chcZF3wP
魔王「完成だ」 きゅるるー
勇者「ああ、長い戦いだったぜ」 ぎきゅるるー

女騎士「……」

魔王「さぁ、食べようではないか。勇者!
 この勝利を分かち合うのだ」
勇者「おう! 魔王! 女騎士もどうだ?」

女騎士「い、いや。わたしは結構だ。
 見過ごしてしまった良心の疼きは感じるが
 メイド長の教育の過程を邪魔したくはない」

魔王「そうなのか? いただきまーっす。あむっ」
勇者「いっただっきー! ばくっ」

魔王「……」
勇者「……」

魔王「うぐっ。なんでこんなに辛いのだ」
勇者「塩が、塩がっ!?」

女騎士「塩を入れすぎだろう」

魔王「まさかっ? 指示通りだったはずだ」
勇者「常識を越えた味だぞ」

魔王「ううー。水をくれ」
女騎士「やれやれ」 とぽととぽ

勇者「俺にもだ」
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:24:17.68 ID:ZL.fjo60
だめだこいつら・・・三人そろってマズメシだ・・・
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:24:28.44 ID:chcZF3wP
女騎士「ああ。見てられない。貸してっ」

魔王「へ? 食べれないぞ、こんなもの」
勇者「塩辛すぎだ。生まれるのが早すぎたんだ」

女騎士「だからって捨てたらもったいないだろう。
 湖畔修道会は、質素、倹約、勤勉を説いてるんだし」

魔王「それはそうだが」
勇者「でも、さすがに食える味じゃないぞ」

女騎士「まぁ、多少は味が落ちるが仕方ない」

トタタタタタン

魔王「へ?」

女騎士「きざんで、水をかけて軽く塩を抜くだろう?
 で、ベーコンの脂身を炙ったフライパンで炒めて
 ……このきざんだ塩ソーセージとキャベツの細切れを
 入れてしまう」

じゃっじゃっじゃっ!

魔王「おおっ」

女騎士「火は調節するのが難しいから、
 距離で加減するんだよ。火から離れれば弱火だ。
 で、いい匂いがしてきたら、溶いた卵を六個入れる」

じゅわぁぁ〜♪

勇者「なんだか料理みたいだ!」
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:26:00.14 ID:chcZF3wP
女騎士「卵を入れたら蓋をして、
 火から離してしばらく待つんだ。蒸らされるまでね」

勇者「いくつ数えればいい?」

女騎士「適当だよ。皿を出して待ってれば良い」
魔王「心得た!」

女騎士「ほら」 ぱかっ。ほわぁぁ〜。

魔王「美味しそうだ」
勇者「美味そうだ!!」

女騎士「……なんだか2人は意気投合しているね」

魔王「うむ。もう同居も長い。絆だ」

勇者「空腹者は特有の連帯感を覚えるんだな」

女騎士「一つ屋根の下か。……ハンデだなぁ」

魔王「まだ食べてはだめなのか?」
勇者「もういいだろう? 女騎士っ」

女騎士「まだだめだ。両手にフォークを装備してもだぁめ。
 さらに、この固くなりかけのチーズを上から削ってかける。
 これで完成。皿を持ってね。半分ずつとるから」

魔王「ううう」
勇者「いい匂いだなぁ」
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:26:55.00 ID:bCb7ipYo
>勇者「なんだか料理みたいだ!」
駄目だこの子早く何とかしないと…
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 21:27:04.61 ID:chcZF3wP
女騎士「最近は、仲がよいのかな?」

魔王「仲は最初から良い」
勇者「まぁ、そうだな。がっふがっふ」

女騎士「そうか……」
魔王「美味しいな。女騎士は料理も出来るのか」

勇者「そう言えば、昔も作っていたな」

女騎士「修道士は自分の面倒を自分でみるのが基本だし。
 まぁ、パーティーで一番料理が旨いのは変態だった
 わけだけど」

魔王「変態?」
勇者「冬の国の執事のことだよ」

女騎士「昔のことだ」

魔王「そうか?」
勇者「もっきゅもっきゅ♪」

魔王「ところで今日は、どんな用事があったんだ?」
勇者「オムレット作ってくれに来たんだろう?」

女騎士「あ、いや。うん、たいした用事じゃないから」

勇者「そなのか?」

女騎士「うむ。戦略的に見て出直そうと思う」
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:27:31.46 ID:h9.MI.AO
わざと見過ごしたのかよwwww
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:27:50.30 ID:ZL.fjo60
スンマセン、女騎士さんまでマズメシ扱いしちゃってマジスンマセンっ!
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:28:18.53 ID:j7IsAFko
>昔のことだ
爺さん・・・(´;ω;`)
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:29:04.19 ID:8/i3sgAO
女騎士は俺が貰っていきますね
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:29:27.40 ID:serojADO
みんな可愛いなぁ(*´∀`*)
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:29:45.14 ID:Xn1Ym.wo
>>353
そういうことなのかな
もう一緒にぎゅいんぎゅいんできないのかな
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:31:58.02 ID:BXZLxYAO
なんてこった……ここに来て絶壁の株が高騰しやがった……
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:34:11.17 ID:.nVd0DAo
爺さん……もういないのかな?
また出てきて欲しいな。
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:35:06.78 ID:MufA/TIo
>>357
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:37:29.26 ID:u3ier9Uo
女騎士はどんな、いや何の戦略を練りなおす気なんだww
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:38:15.12 ID:qGQRCWMo
一連の流れをガスコンロで想像してた俺は恥ずかしくて死にそうだ
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:47:01.61 ID:C73DMz6o
>>360
押しかけだろう。JK
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:49:06.08 ID:Qbw.Dc.o
何故だ、新たにポイントを稼いだのに敗北感でいっぱいだ…
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 21:55:03.96 ID:DUVU0nko
> てきとう ―たう 0 【適当】
> (名・形動)スル[文]ナリ
> (1)ある状態・目的・要求などにぴったり合っていること。ふさわしいこと。また、そのさま。相当。
> 「―な例」「―な結婚相手を世話する」「君主政治なる者は殊に大国に―するの理を/民約論(徳)」
> (2)その場を何とかつくろう程度であること。いい加減なこと。また、そのさま。
> 「―にはぐらかす」「―なことを言う」

出展・goo辞書

女騎士の言う適当は(1)だった。
まおーと勇者の適当は(2)だった。
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:56:58.55 ID:3PZ5xiQo
勇者……肉体労働
女騎士……洗濯
弓……料理
魔法使い……知的労働

だったわけだな
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:57:12.31 ID:u2uFL.A0
はたしてこの国は一夫多妻制なのだろうか?
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 21:57:45.16 ID:nLXwV8o0
>>363
料理が不得手同士妙な連帯感が生まれてると感じたんだろうなww
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:04:45.62 ID:chcZF3wP
――新生白夜王国、兵舎付きの執務室

王弟元帥「どうだ? あの軍を率いてみて」

灰青王「悪くはありませんね」
王弟元帥「ほう」

灰青王「確かに農民ゆえ、無統制になる局面がありますが
 貴族の私軍とは違い、良くも悪くも素直ですな」

王弟元帥「マスケットはどうだ?」

灰青王「現状では、強力な石弓、しかし欠点も多い。
 そういった感じです。提出した書面の方は?」

王弟元帥「読んである」
灰青王「あそこにも書きましたが、沼沢地での戦闘ですと
 水気がある分、火薬が湿気ってどうしても不発が多くなる。
 不発が多いと暴発などの事故にも繋がる。
 負傷者のうち少なくない数が、
 自分のマスケットで怪我をした事例になりますね」

王弟元帥「ふむ」

灰青王「面白み、はあります」

王弟元帥「面白みか」

灰青王「現在までの貴族軍での戦争は、
 あまりにも貴族軍の連合体であると言う事実に縛られてきた。
 今回の戦で、その盲目については気がつかされましたよ。
 正直に言えば、戦争の覚悟のない農奴は、
 やはり所詮農奴ですよ。臆病で身勝手だ。
 しかし、そこに面白みのようなものがある」
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:06:44.40 ID:chcZF3wP
王弟元帥「現在の問題点は?」

灰青王「資料を」
秘書官「はっ」

灰青王「現場の指揮官としてでよろしいですね?」
王弟元帥「そうだ」

灰青王「まずは最初に、攻撃力の集中です。
 これは戦場の広がりに対して
 攻撃力を一点の集中させると言うことでもあるし
 時間の広がりに対して、ある一瞬に攻撃力を
 集中させると言うことでもあるわけですが、
 これがなっていない」

王弟元帥「ふむ」

灰青王「古来この戦力集中については、兵士の質的向上。
 つまるところ個人的な武勇の研鑽と、指揮官の采配に
 素早くしたがうことが出来るか否かという点によって
 改善されてきた歴史がある。
 しかし今回のこの、元帥閣下の軍。聖鍵遠征軍においては
 個人の武勇、と言う点にそこまで重きを置きたくはない。
 そうでしょう?」

王弟元帥「ふふふっ」

灰青王「で、あれば練兵は指揮に従うためのものを
 中心にそれだけをみっちりと仕込み、
 攻撃集中力そのものの強化は、武器の進歩……。
 いわば改良に期待をしたい」
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:08:43.70 ID:Xn1Ym.wo
有能な敵は怖いです
こいつらも主人公なのかな
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:09:13.78 ID:chcZF3wP
王弟元帥「ふぅむ」
灰青王「いかがです?」

王弟元帥「すでに新型マスケット、
 フリントロックの作成は発注済みだ。
 しかし、工作精度の問題で数が出そろうの先になる」

灰青王「かまいません。どうせ運用しながらでないと、
 実戦訓練にはなりませんからな。
 次の問題点は防御能力です」

王弟元帥「それは、書面でも触れられていたな」

灰青王「ええ、マスケットは一回撃ったらお終い。
 もちろん再装填をすれば良い訳ですが、
 混乱する戦場でそれだけの余裕を持つのが至難。
 そして、撃った直後から著しい防御力の低下がある」

王弟元帥「うむ」

灰青王「これについては、王弟元帥がかねてから
 提案なさっていたとおり、槍兵との連携運用で
 解決がつきます」

王弟元帥「よかろう。ほかには?」

灰青王「マスケット単体の問題ではありませんが
 参加している貴族達とのあいだの意識の乖離。
 特に貴族側の、マスケット兵に対する嫌悪感と軽蔑。
 これは問題です」

王弟元帥「貴族だからな」

灰青王「ええ。そうです。
 しかしマスケット兵は、その攻撃力と数において
 瞠目すべき点がありますが、あくまで農奴中心の部隊。
 専門的な軍事訓練を受けたわけではない。
 やはり高速で多様な軍事機動などは、
 貴族の持つ騎馬兵力に頼らなければならないような
 場面が今後も数多くあるでしょう。
 それゆえ、現状貴族とも上手く付き合わなければなりません。
 マスケットは無敵の兵ではないのですから」
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:10:48.20 ID:chcZF3wP
王弟元帥「その点について、何かの具申はあるか?」

灰青王「それは、今後、王弟元帥がどのような
 国家を作っていくかの想定次第でしょうねぇ」にやり

王弟元帥「……ほぅ」

灰青王「今のままの体制を維持し、貴族と王族が
 互いに助け合い、と言えば聞こえはいいですが、
 牽制し合いながら民の上に君臨してゆくか、
 王族が民を直接統治してゆく絶対王政を敷いてゆくか」

王弟元帥「……」

灰青王「現在の中央国家群は、国家乱立とは云え、
 その実、教会による横のつながりの輪の中に囚われた
 複数の馬のようなもの。その中で長兄たる聖王国の
 影響力は消して小さくはないでしょうな」

王弟元帥「ふっ。戯れ言だ。我ら聖王国も
 光の精霊の1人の信徒に過ぎない。
 こたびの遠征軍も、諸王国、諸貴族、そして民の自由な
 信仰心の発露によるもの……」

灰青王「ははははは。だが、その自由を許していては
 反感も連携の不備もどうにもなりません」

王弟元帥「――ふっ。大主教がどのようにお考えかは
 自ずと別として、わたし自身は今後も貴族は
 必要不可欠と考えている。ただ、時代によって
 その求められる資質が変わるだけなのだ」
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:12:43.43 ID:chcZF3wP
灰青王「そう言うことであれば、信賞必罰。
 武門のよって立つ所にしたがいて、軍規をつくり
 これに王族、貴族から率先して従うことにより、
 民に範を示す。また貴族にはその働きに応じて
 褒美を取らせる。
 お定まりの手ですが、これを実行してゆけば
 いずれは軋轢も少なくなりましょう。
 本来的には同じ魔族と戦う軍なのですから。
 
 傭兵が混じるとこの種の法はやっかいだが
 元々我ら国家にとって傭兵は、兵力が足りない時の
 予備兵力だった。今回の戦いでも、貴族の私兵としての
 傭兵はあっても、聖鍵遠征軍として雇った傭兵はいない。
 で、あれば問題ないでしょう。
 問題ある貴族がいるのならば、その貴族は……
 そう、おそらく――背教者なのだから」にやっ

王弟元帥「司令官が言うのであればそうなのだろうな」

灰青王「では、そのように軍規を改めましょう」

王弟元帥「期待しているぞ」

灰青王「今回の指揮で、マスケットの射程や、
 その攻撃タイミング、クセなどはつかみました。
 次回からの前線指揮は
 より確実なものにしてご覧に入れましょう」

王弟元帥「それでこそ、霧の国の若き英雄王だ」
灰青王「ははっ」
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:18:59.86 ID:nLXwV8o0
もはや頭脳戦だな王弟元帥と魔王は棋譜戦をしているに等しい
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:20:31.63 ID:GaLbmADO
>>370
考え方、というか視点によるよな
遠征軍視点なら主人公じゃないか?
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:23:23.13 ID:h9.MI.AO
英雄王か…
ギル様みたく馬鹿ならいいのに…
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:26:35.46 ID:chcZF3wP
――冬の国、城下町の一軒家の前

「にゅーっほっほっほ、にょーほっほっほ」

女騎士「……」

「わ! これは素敵ですぞぉ!
 ふくらみ、まろみ。淑女のレディですなっ!」
「もう、お怪我にさわっても知れませんよ?」

「いやいやいや。これがあるから治るのです。
 そーっれ、ぱっふぱっふ」
「きゃ。うふふふ。ぱっふぱっふ♪」

女騎士「……」

「そーれもういっちょー♪」
「いやん、元気すぎ〜っ」
「ぱっふぱっふ。にょほほほ〜」
「うふふふっ。ぱっふぱっふ♪」

ガチャリ。

女騎士「失礼する」

執事「……」
看護の娘さん「……」ぴきっ

女騎士「あー。いい加減にした方がいいと思うぞ」

執事「なっ。なにもしておりませんぞっ!?」
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:27:28.12 ID:bCb7ipYo
じwwwwじwwwwいwwww
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:28:10.10 ID:ZL.fjo6o
やべぇ、爺、元気すぎるwwww
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:28:20.15 ID:Ns6FcgDO
よかったーーーーーーー!!!!


ってコラWWWWW
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:29:15.21 ID:7WCjPPA0
執事さん、なにやってるのww
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:29:39.51 ID:nLXwV8o0
じじいwwwwww
誰かマスケット隊呼んで来い
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:29:45.44 ID:chcZF3wP
――冬の国、城下町の一軒家のなか

女騎士「もういいのか、爺さん」

執事「ごほっ、ごほっ。お気遣い無く。
 わたくしはもう年老いた老兵に過ぎません。
 老兵は死なず、ただ去りゆくのみ。
 ……あの葉が落ちる時には、この爺めも」

女騎士「なんで死にそうな爽やかさなんだ。
 さっきまであんなに楽しそうだったのに」

執事「あれはですねっ。
 全然全くやましい事など無いのですぞ!」

女騎士「“そーれもういっちょー”」

執事「なっ! ど、どこから聞いていたのですか!?」

女騎士「何も聞いてない……ことにしたい」

執事「とにかく何らやましい事はないのですぞ。
 それどころかあの状況で奮い立たなかったら
 男としてのやましさを感じること請け合いですぞ」

女騎士「全く、いつまでたっても年をとらないなぁ」
執事「にょっほっほっほ!」

女騎士「褒めてないからなっ」
執事「しょぼん」
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:30:43.62 ID:chcZF3wP
女騎士「でも、元気そうで安心した」
執事「まぁ、これでも鍛えていますからな」

女騎士「治癒術はしたのか?」
執事「ええ、大丈夫ですよ。お気遣いありがとうございます」

女騎士「これは見舞いだ。梨なんだが」
執事「嬉しいですね」

女騎士「剥いてもらうといいぞ。胸のでかい娘さんに」
執事「にょっほっほっほ」

女騎士「……胸のでかい娘さんになっ」
執事「こほん。いえ、ありがとうございます」

女騎士「……ふぅ」とさっ
執事「どうしました?」

女騎士「……じつは」
執事「……」

女騎士「……うん」

執事「なにかあったのですか?
 勇者との仲を決定的にすべく、
 この老爺の知恵でも借りに来たのですかな?」

女騎士「何で判ったのだ!?」

執事「年の功と申しますか、はははっ」
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:32:55.57 ID:u3ier9Uo
>胸のでかい娘さん

二度言ったwwwwwwww大事な事ですよねwwwwwwwwww
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:33:32.25 ID:chcZF3wP
女騎士「そうなのか?」

執事「女騎士が勇者にほの字なのは、
 それもう、最初からばればれでしたからね。
 にょっほっほっほっほ」

女騎士「そうか……」

執事「ええ、そうですよ。
 一緒に旅をしていたあの当時から、あなたたち2人の
 視線の先にはいつでも勇者が居ましたから。
 とんだ迂闊の童貞ボーイですよ。にょほほ」

女騎士「2人?」
執事「いえ、それは何でもありませんよ。
 ところで、何処まで進んだのですか?」

女騎士「どこまで?」きょとん
執事「勇者との男女の仲ですよ」

女騎士「ああ、剣を受け入れてもらった。
 わたしはもう勇者のものなのだ」えへんっ

執事「……はぁ」

女騎士「何でため息をつくっ!?」

執事「こともあろうに“騎士の宣誓”を男女の仲の
 進展具合にカウントするとは。この執事も情けなくて
 笑い声が出てしまいます。にょっはっはっはっは!!」

女騎士「笑ってくれるな。わたしだってきわきわなんだし」
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:35:03.52 ID:chcZF3wP
執事「まぁ、お二人とも奥手ですからね。
 おまけに相手はあの勇者ですし。
 まぁ、相当の難物ですよ」

女騎士「そうなのか?」

執事「ええ、魔王も困っているでしょう」

女騎士「そういえば魔王のことは、
 冬寂王には報告しないで良いのか?」

執事「それは、この爺には手に余る案件です。
 いずれ時が至れば、若が己で知るでしょう」

女騎士「そうか……。困るって、勇者はもしかしてその……」

執事「ん?」

女騎士「もしかして私たちのことを嫌いなんだろうか?」

執事「いえいえ、そんなことはないと思いますよ。
 ただ、勇者は難しい相手だ。
 とこのように申し上げただけで」

女騎士「それはなんでだ?」

執事「ふぅむ」

女騎士「昔のよしみだ。何かヒントをくれないか?
 わたしだって変態の知恵を借りるのは忸怩たる思いだが
 いい加減魔王に差を付けられていて、
 このままでは色々取り返しがつかなくなりそうなんだ」
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:35:43.39 ID:Xn1Ym.wo
何やら特殊な攻撃だったらしいが。魂は癒えたのだろうか
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:37:59.99 ID:DUVU0nko
というかだなwwwwww

男2女2のグループで、若い男が1人なら、
自然と若い方の男ばっかりにその手の視線は向くだろwwwwww

んなもん年の功が無くても勇者以外なら思い当たるわ!wwwwww
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:38:02.82 ID:BXZLxYAO
>>388
あれって効果があるのは勇者だけじゃないか?
そんな感じの会話だったし
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:38:07.42 ID:Xn1Ym.wo
あ、違う。そういう意味だな
へんなこと言っちゃった
392 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:39:53.25 ID:Xn1Ym.wo
>>390
清濁併せ呑んだ老人と若者の差ってことなのかな
そこらへんもwwktkwwktk
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:41:40.41 ID:qGQRCWMo
信仰を無くした神様は神様でいられなくなる、みたいなもんかね>特殊攻撃
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:42:04.24 ID:AepnX/Uo
亀仙人のじっちゃんのビジュアルしか出てこない
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:42:28.55 ID:mdRKwjk0
>色々取り返しがつかなくなりそう

ノゴハンが来そうな予感
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:44:27.05 ID:j7IsAFko
よかった!爺さん生きてた!(´;ω;`)
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:44:42.17 ID:DUVU0nko
ちなみに>>392のように、パー速では、大文字のダブリューは自動的に倍になるぞ

草を生やすだけなら大文字で良いが、「wktk」のように単語ならf8を押して半角にするのがオススメ
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:46:35.15 ID:h9.MI.AO
sagaでよくね?
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:46:41.04 ID:OrOFSlQo
そんなことしなくてもsagaで回避できます・・・
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:48:44.63 ID:7WCjPPA0
>>397
>>392じゃないけど、しらなかった恥ずかしいorz
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:50:09.01 ID:Qbw.Dc.o
>>394
俺は年食って髭の生えたオーフェンのキースのイメージ
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 22:50:13.65 ID:Xn1Ym.wo
見るがわも了解してるしいっかってかんじ
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 22:50:19.93 ID:VIF7lwDO
別にww2つあってもよくね?
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:57:57.67 ID:chcZF3wP
執事「差、ですか」
女騎士「うん」

執事「差なんてついてないと思いますよ」

女騎士「そんなことはない。
 二人は一緒にソーセージを茹でたりして、
 なんだかすごく仲の良い雰囲気だったぞ」

執事「そう言うこともあるでしょうが、相手は勇者ですからね」

女騎士「判らない」

執事「ほら、覚えていますか? 砂丘の都を」

女騎士「ああ、うん。旅をしたな」

執事「わたしと勇者が宿を抜け出して、
 朝までパフパフで遊んで、
 あなたにこっぴどく怒られたでしょう?」

女騎士「ああ、まったくだ。何であんな事がしたいんだか」

執事「それに、ほら。あの演説のあとの、
 歌い手のお願い事件。あのときも勇者は喜び勇んで
 まるでトンビか鷹のように飛び出してゆきましたよね」

女騎士「思い出しても腹立たしい」

執事「いやはや、それは男性にとっては当たり前なのですよ」
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 22:59:22.90 ID:chcZF3wP
女騎士「?」

執事「“女の子と親しくなりたい、ちやほやして欲しい”
 そういう言う気持ちは、多かれ少なかれ、
 男性になら誰にでもあるものです。
 でも、勇者は人よりもそれが大きい。
 なぜだか判りますか?」

女騎士「スケベだからだろう?」

執事「まぁ、こほん。それも無きにしもあらずですが。
 本当は少し違います。
 勇者はね、やっぱり怖いんです。
 あれだけの力を持っていますから。
 人間から嫌われることが、
 人間から怪物だと思われてしまうことが怖いんですよ。
 
 だから、ああやって親しくされたり、
 優しくされると、つい嬉しくなってしまうんです」

女騎士「わたしは怪物だなんて思ったりしない。
 嫌いになんてならないのに」

執事「みんながそうであれば良かったんですけれどね……」

女騎士「……え?」

執事「それにね……」

女騎士「?」

執事「その一方で、特別な人が出来るのも、
 やはりとても怖いんですよ」
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:00:42.18 ID:chcZF3wP
女騎士「……」

執事「人間に嫌われるのが怖い臆病な勇者ですからね。
 あんまり臆病すぎて、私たちを置き去りにして
 一人で魔王のところへ行ったほどの勇者ですから。
 
 特別な人を作って、出来てしまって
 その人が離れていくのはたまらなく怖いでしょう。
 
 勇者が、魔王やあなたと深い関係になっていないのならば
 もちろん空気が読めないお調子者だというのもあるけれど
 どこかしら無意識のうちに、そう言った関係になるのを
 勇者が怯えて避けているのかも知れませんね」

女騎士「そうなのかな……」

執事「なんちて。にょほほほほ。
 真実なんて判らないですが、そうも見えると言うだけの
 話なんですけれどね」

女騎士「うん……」

執事「まぁ、そう落ち込まないでください。
 この老爺に素晴らしい策があります」

女騎士「本当か?」

執事「ええ、もちろん」こくり

女騎士「どんな策なのだ?」

執事「まず、勇者を人間だとは思わないことです」

女騎士「へ!?」
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:01:50.87 ID:chcZF3wP
執事「馬です。勇者を馬だと思いなさい」

女騎士「何で馬なのだ? いや待った」
執事「どうしたのです?」

女騎士「メモをとる」
執事「真剣ですね」

女騎士「藁にもすがりたい気分なのだ」
執事「はっはっは! この爺の策は縦横精緻にして
 脱出の隙を許しませんぞ。にょっほっほっほ」

女騎士「馬でどうするのだ?」

執事「馬ならば手慣れたものでしょう?
 馬を馴らす時にはどうします?」

女騎士「話しかける」
執事「それから?」

女騎士「触るな。首筋を撫でたり。
 ブラッシングをしたり。
 とにかく自分にわたしが触るのは、
 当たり前で、気持ち良いことだと思わせる」

執事「その通りです」

女騎士「さらには、人参やリンゴを与えたりもするな」
執事「それも標準的な手続きです」こくり

女騎士「そんな簡単なことで良いのか!?」
執事「基本は全く変わりません」
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:01:56.39 ID:qGQRCWMo
童貞族の長として第十氏族に
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:03:19.18 ID:QT7ZgwMo
俺は勇者でグルグルネタがでた時からキタキタ親父の顔に固定されている

あくまで顔ね
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:03:26.03 ID:chcZF3wP
女騎士「そうだったのか……」
執事「そして、そのあとは正攻法です」

女騎士「正攻法」メモメモ
執事「はっきり面と向かって自分の要求を伝えるべきです」

女騎士「よ、要求」
執事「キスをしたいであるとか、抱きしめて欲しいであるとか」

女騎士「はっ、はしたないっ」

執事「勇者相手ですからはっきり伝えないと始まりませんぞ。
 だいたいのところがおつむの程度も馬と同程度なのですから
 馬が迷ったり困ったりしている場合、それは乗り手の
 指示がはっきりしていないのです」

女騎士「それは……。確かにそう言うものだが」

執事「もちろん、普段の信頼関係なく、横暴な命令を出せば
 そのような乗り手は振り落とされてしまうでしょう。
 普段のさりげない接触が大事。こういうわけです」

女騎士「ぐっ。……そうだったのか」
執事「どうしました?」

女騎士「魔王め。もふる、もふると、
 子供じみていると思いきや
 まさかそんな深謀遠慮があったとは……」

執事「……良く判りませんがすごい殺気ですね」

女騎士「いや、感服したぞ、老師」
執事「老師っ!?」
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:03:32.45 ID:nLXwV8o0
必 死 だ な
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:04:39.22 ID:Qbw.Dc.o
>>410
えらいランクアップしたな変態
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:05:24.21 ID:7WCjPPA0
さすが執事さん的確だな・・・
414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:05:26.12 ID:chcZF3wP
女騎士「一筋の光が射したような思いだ」
執事「にょっほっほっほ! それは良かった」

女騎士「あとは、まぁ。……うう」どよん
執事「どうしました」

女騎士「いや、いいんだ。これも現実」
執事「ははぁ」

女騎士「現実は己の力で乗り越えなければ」
執事「いやはや、それは浅はかですぞ。女騎士」

女騎士「え?」

執事「長所であれ、短所であれ、それは己の特徴っ」
女騎士「?」

執事「己の特徴、得意とする戦場で戦わずして
 どうやって勝利をつかむというのですっ!!」

女騎士「た、たしかに」ごくり

執事「そんな女騎士に、爺からのささやかなプレゼントを」

ごそごそ、しゅた

女騎士「これは……?」

執事「布地節約の決戦装備。もちろん未使用です。
 心が定まった時、この紙袋を開けなさい」

女騎士「良く判らないが、厚意はつたわった!
 やってみるぞ、この思いをぶつけてみるっ!」

執事「にょほほほほっ。面白ければ何でも良いのです。
 頑張ってください、女騎士よ!!」
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:07:26.47 ID:h9.MI.AO
どの位の節約なのかwwww
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:09:06.25 ID:aggyiESO
ペロッ…これは危ない水着!!
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:09:48.05 ID:u2uFL.A0
SKESKElingerie?
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:12:40.68 ID:bCb7ipYo
秘密兵器ってかww
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:12:40.66 ID:ZL.fjo6o
変態から老師にクラスチェンジしたっ?!
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:15:42.87 ID:DUVU0nko
>>416
なめるなwwwwwwwwww
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:16:22.19 ID:nLXwV8o0
>執事「布地節約の決戦装備。もちろん未使用です」


問題はなぜこれを執事が持っていたかだなww
隙あらば看護の娘さんに着てもらうつもりだったのか
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:16:31.51 ID:7WCjPPA0
あぅ、用事できてしまったTT
またみにきます〜
ままれさんいつもありがと〜
がんばです〜
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:16:36.23 ID:AepnX/Uo
布地節約のえっちぃ水着を洗濯板が装備したら、悲惨な結果になるのでは…
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:17:31.28 ID:qGQRCWMo
ステータスと希少価値の塊が火を噴くときが来た
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:17:48.90 ID:chcZF3wP
――大空洞、工事現場、いくつもの橋

コォォン! コォォォーン!

中年商人「いつ来てもすごいなぁ!」
土木子弟「おお。中年商人さん! 出来ましたよ!
 完成です、やっとここまできたんですっ!」

中年商人「ええ、一足先に宿舎によってきましたよ」
土木子弟「そうか。みんなも喜んでいたでしょう?」

中年商人「ええ、すごい有様だった。今晩は宴で?」
土木子弟「ええ、完成祝いですからねっ!」

コォォン! コォォォーン!

中年商人「やっと、ですね」

土木子弟「はい。これでも、色々心にかかる所はあるんですが、
 それでも当初の予定よりも石の橋を一つ増やし、
 出来る限りの場所を安全に通行できるようにしたつもりです」

中年商人「もうすでに橋を渡った商人仲間からも
 沢山の報告をもらっています。みんな感謝していますよ。
 この橋と、近日にでも出来る、リフトのお陰で
 多くの荷物が運べるようになる」

土木子弟「いいえ、俺こそ、こんな大仕事に抜擢してもらって。
 技術者として誇ることの出来る仕事を出来ました」
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:19:41.71 ID:chcZF3wP
中年商人「本来であれば、この大空洞にもう一つの計画通り
 八年かけた石造りの立派な街道もお願いしたいのですが」

土木子弟「やはり、資金ですか?」

中年商人「いえ、資金の件は我らの領分です。
 必要とあらばなんとしてでもかき集めますが。
 どちらかというと……」

土木子弟「もしかして……」
中年商人「ええ」こくり

コォォン! コォォォーン!

土木子弟「……」

中年商人「このあたりにも、もしかしたら斥候が
 来ては居ませんか? 旅商人の話では、大空洞の
 人間界側ではたびたび姿を見かけるようなのですが」

土木子弟「ええ、人間の軍が、と言う話ですね」

中年商人「そうです。ですから、ここも近いうちに
 戦場になるかも知れません」

土木子弟「……」

中年商人「そのような顔をなさらずとも!
 我ら人間は、ほら、わたしのように商人も多い。
 それが有益であるならば、いたずらに破壊したりはしない」

土木子弟「だといいのですが……」
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:19:54.87 ID:/l0U/020
>>423
馬鹿野郎!!!
無い乳ならばこそ胸チラを狙えるんだろうがああああ
駄肉じゃあ谷間こそ出来どもチラは狙いづらいんじゃああ
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:20:04.92 ID:Q1Xp1o.0
>>397
節子、それ大文字やない…全角や
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/01(木) 23:21:55.25 ID:chcZF3wP
人魔族作業員「大将! お先にあがりますぜぇ!」
人夫「こんばんは、羊の鍋ですぜ−!」
巨人の作業員「まっている……ぞー……」

中年商人「……」

土木子弟「そうですね。ここの仕事は済ませたんだ。
 俺たちが居座って護ったとしても、
 橋を護りきれるはずもない。それに作業員の命は
 何よりも大切だ。もし橋が壊れたのならまた直す
 機会だってやってくるはずです」

中年商人「はい……。さーてっ、報酬の残りも
 お支払いしなければなりません。開門都市へ?」

土木子弟「そうですね。今晩んは騒いで、明日にでも」

中年商人「今後のご予定はおきまりですか?」

土木子弟「いえ、特に」

中年商人「では、一つ依頼があります」
土木子弟「なんですか? 工事かな」

中年商人「私たちのつかんだ情報によれば、
 いずれ開門都市が戦場になる可能性は低くない」

土木子弟「……」ごくり

中年商人「今回は私たち『同盟』の商人からではない。
 まだ依頼書も資金集めも終わっていない状況です。
 満足に賃金を支払えないかも知れない」

土木子弟「引き受けましょう」

中年商人「いいんですか? そんなに躊躇いなく」

土木子弟「ええ。どっちにしろ、
 帰りを待たなきゃならないひともいるもんですから。
 都市の防壁を作る。一度挑戦したかったテーマでもあります」
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:31:09.29 ID:NjcnXWg0
とりあえず開門都市までは入られるフラグが・・・
でも土木子弟と奏楽子弟はまた会えそうな気がする。
まあ予想はよそう。
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:32:29.98 ID:chcZF3wP
重いよー。なんかすげぇ重いっす。
にょろんと本日はここで終了。
なんかメインマシンのぽんぽんが痛いそうです。
みんなの分はそんなわけでオムレツサンド(T-T)
では、おやすみなさーい!
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:33:26.48 ID:u2uFL.A0
ママレおつです!
今回も最高でした!!!
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:34:34.61 ID:PPpQx/Yo
乙です
今日も面白かったわ
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:35:01.59 ID:JTzhYjco
おつかれさん
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:35:03.88 ID:DUVU0nko
ママレ乙です

メインマシンに
つ「せいろがん」
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:36:16.25 ID:bCb7ipYo
おやすみー
調子が悪いときは早めに寝ましょう!
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:36:35.27 ID:E9vPP6so
ママレ乙
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:37:36.24 ID:aggyiESO
ママレ乙!
今日は、ほんわかさせて戴きました(´∀`)
腹痛にはこれ!
つ ダスター10マーマレード風味
439 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:40:16.00 ID:c5JWeYM0
ママレさん乙です

相変わらずの面白さ、尊敬します!!
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:43:15.18 ID:UT8CufA0
ママレ乙!今日もこれがあるから残業乗り切れた。
毎日楽しませてくれてありがとー!

ちなみに亀過ぎだが…
従僕は少年のはずだよ。
商人師弟のショタ発言もあるけど、商人師弟と青年商人の初対面の時に青年商人が少年って言ってた。

性別はどうであれ可愛くて愛しいわんこである事に違いない。
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:46:18.91 ID:JTzhYjco
>>440
ん?何を言っているんだお前は
だからお注射してあげなきゃいけないと言っているんだろう

上のほうでシャアの話してる奴ら吹いた 知識あやふや過ぎるだろww
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:49:58.12 ID:/pLDbTYo
古いししゃあない
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/01(木) 23:54:03.47 ID:gHccAyQo
メイド長が栗山千明で再生された俺は勝ち組
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/01(木) 23:58:54.29 ID:dolIEtY0
おおお
乙であります!
女騎士の決戦装備でまさかパッdうわなにをするやめて
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 00:01:24.03 ID:vstt/2DO


女騎士の最終兵器は何だろうな
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 00:01:30.80 ID:sENtwIAO
⊆⊇<なんか腐臭がするな
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 00:15:46.10 ID:rJZcoESO
魔王は瑠璃で再生されてる
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 00:21:58.33 ID:7YAJTMDO
あれ、絶壁が可愛いく見えるぞ…?
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 00:35:36.40 ID:U50GmeAo
>>445
旧型スク水ニーソにきまっておろうひょひょひょひょ
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 00:39:26.35 ID:llPrCXEo
みんなしんだみんなしんだ
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 00:41:59.01 ID:tAx1SWM0
ママレさん乙!
メインマシンの埃を取ってあげるだけでもいくらか違うと思うよ〜
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 00:42:47.17 ID:U50GmeAo
>>445
旧型スク水ニーソにきまっておろうひょひょひょひょ
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 00:45:43.42 ID:laOvLHU0
>>452
大事な事だから(ry

スク水は素足が一番だと思うんだ
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 01:22:57.60 ID:g5FsEM60
つるぺた無毛なら旧型スク水だろJK
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 01:41:13.65 ID:LLSb5oDO
そうか、メイド妹はララァか
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 02:27:36.48 ID:qqaKzEso
なんで決戦装備が水着確定で話進んでるんだよ

水着が悪いとは言わんが、一般的に水着は序盤〜中盤にかけての膠着状態を打破し、戦いを有利に進める装備
水着・制服は、ガンダムで言う所のズゴック・ドムの位置だろ

決戦装備といえば下着!
フルアーマーパーツも追加してカッターシャツ装備って所だ!
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 02:36:37.69 ID:90t1Odwo
まぁ、ガンダムの圧倒的な火力と装甲、時々見せる二振りの鉄球にコムとコーカ・ラサは死んでいったけどね
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 03:01:27.48 ID:Gkca8QDO
寂しい勝負下着
………寂しいのは布の面積だよ?胸じゃないよ?
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 03:14:43.16 ID:sLt589Mo
まて、渡したのが爺だってことを考慮にいれなければならん
きっとマニアックな品に違いないんだ……だが予想はよそう
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 04:17:17.40 ID:MnqKEwDO
ろーれぐ! ろーれぐ!
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 06:39:16.38 ID:WDoq0TIo
はーいれぐ! はーいれぐ!
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 06:52:41.45 ID:2MCSNISO
>>459
甘いなルーキー。これは予想ではない…願望だ!キリッ
猫耳裸エプロン、下はガータベルトに黒ニーソ!
猫耳裸エプロン、下はガータベルトに黒ニーソ!
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 06:53:47.11 ID:xWPGJADO
まじかるタルルートくんには、乳首の先と股間を数cmだけ隠すという、ほぼ紐な水着があってだな…

それに爺さんも「布地節約」を謳っていたから…


マイクロミニだろうjk
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 07:03:39.66 ID:WDoq0TIo
分かった
分かってしまった
馬鹿には見えない服に違いない
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 08:02:00.84 ID:Nw6E3cAO
>>462
お前分かってんな
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 08:54:23.82 ID:M6OmJQDO
泳ぐときに専用の水着を着用するって概念は19世紀頃生まれた
それまでは着古した下着や裸が一般的
とくに西洋じゃ太陽光貴重だしね
あくまでこの世界の話だが

( ゚∀゚)o彡゚おっぱい!おっぱい!
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:22:19.40 ID:yR8h1sDO
この物語、作中やたら食い物がでてくるから晩飯は少し奮発した。
鴨のハンバーグにチェダーチーズと卵焼きとトマトソース乗せにフライドポテト添えて
ジャガイモのポタージュにパイ浸して、白ワインで食べた。
いずれも冷凍とインスタントでワインなんか300円くらいだけど
なんか贅沢だなと思った。手軽に贅沢できる今の時代最高。
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:25:58.25 ID:ntun.YEo
勝負といえば勝負パンツ
布地節約で、ひもパンだろ

ツルペタのひもパンか。破壊力抜群だな
ひもパンで「どうだ!」と胸を張ってる女騎士(胸無いけど)

裸同然だww
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 09:33:37.89 ID:xWPGJADO
女騎士「大丈夫だ、本物の>>468なら避けられるはずだ」

挿し絵はずんパラサになってたっけなぁ
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 09:38:07.51 ID:M6OmJQDO
>>469
挿し絵の人のえろさと遅筆は異常
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 09:43:40.91 ID:sLt589Mo
>>469で思い出した
女騎士ってファリスのねーちゃんに似てるんだ
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:48:50.44 ID:Z0ExcISO
なんか俺、女騎士のことを長身のスレンダー美女だと想像してたけど、もしかしたら違うのかもしんないことに気付いた
身長が低い見た目中学生くらいの外見なのかもしんない。
そう思ったら逆に萌えてきたwwwwww
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:49:46.48 ID:Z0ExcISO
なんか俺、女騎士のことを長身のスレンダー美女だと想像してたけど、もしかしたら違うのかもしんないことに気付いた
身長が低い見た目中学生くらいの外見なのかもしんない。
そう思ったら逆に萌えてきたwwwwww
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:51:02.54 ID:ntun.YEo
>>472-473
たいしたこと無いので、2回言ってみました
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:53:31.09 ID:Z0ExcISO
>>474
すまん。ポカやらかした。お詫びに死んでくる


貧乳ツルペタ絶壁行進曲ーっ!!
愛しているぞーっ!!

よし、これで[ピーーー]るはずだ
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 09:55:36.44 ID:xWPGJADO
>>470-471
反応はえーよww
>>470
あの人の表紙絵の為に零式ってえろ雑誌買ってた
>>471
スイフリーに張り付いてた、城の管理から虎の飼育まで出来る万能NPCだっけか
個人的な女騎士のイメージは「屋りびんの」かな
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 09:56:39.63 ID:xWPGJADO
>>470-471
反応はえーよww
>>470
あの人の表紙絵の為に零式ってえろ雑誌買ってた
>>471
スイフリーに張り付いてた、城の管理から虎の飼育まで出来る万能NPCだっけか
個人的な女騎士のイメージは「屋りびんの」かな
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 09:58:43.33 ID:xWPGJADO
こっちも重くて多重になっちまったorz


∧‖∧
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 09:59:27.84 ID:ntun.YEo
>>476-477
面白そうなので、わざと2回言ってみました
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 11:34:16.43 ID:fhcgfIDO
流石は執事、勇者をそこまで理解してるとかただの変態じゃない
前回は見事にそこを突かれたわけだし、何とかしないと勇者また負けちゃうな
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 11:47:44.71 ID:5w6oS6DO
開門都市が魔王の理想を先行再現するものだとすれば
3つの巨大経済圏が貿易を始めそうなこの世界情勢は商人達の理想世界だろう
そういう意味では先見の明ある組織が同じ方向に世界を動かしてるんだな

しかし青年商人が戦争を止めようとしてるからいいものの
戦争みたいに巨大な消費市場を消そうとする魔王の理想って本来商人とは相容れないものだよな
これが敵方に回ったらどんだけしんどかったか
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:17:18.27 ID:Hqx77EDO
なんだ、また雑談か…
来てるのかと期待しちゃったよ
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:18:19.81 ID:Hqx77EDO
なんだ、また雑談か…
来てるのかと期待しちゃったよ
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:19:41.80 ID:Hqx77EDO
なんだ、また雑談か…
来てるのかと期待しちゃったよ
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:21:03.43 ID:M9c/m16o
いくらなんでも3連投は酷い
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:21:08.85 ID:Hqx77EDO
なんだ、また雑談か…
来てるのかと期待しちゃったよ
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:22:12.77 ID:Hqx77EDO
なんだ、また雑談か…
来てるのかと期待しちゃったよ
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:23:22.38 ID:Hqx77EDO
あれ…接続失敗って出たのに…
ごめん
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 12:24:14.28 ID:M6OmJQDO
エンドレスエイトは認めない
北斗百烈拳なら速さが足りない
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:27:05.77 ID:vZNBlxoo
なんだ、また雑談か…
来てるのかと期待しちゃったよ
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:32:54.44 ID:Qo/RNaAo
その流れには乗らねえよ
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 12:51:08.15 ID:tAx1SWM0
オーバーテクノロジーとは言え銃を大量生産できる工業力
良い方に活かしていればどれだけ社会に貢献できたか…
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 12:57:43.26 ID:qqaKzEso
パー速自体がかなり重くなっているな

理由はわからんが、この状態でママレが投下始めたらややこしい事になりそうだな。。。
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 13:13:28.84 ID:Z0ExcISO
昨日仕事終えて見に来たらDAT落ちです、って表示が出てきたくらいだしなぁ
刻印王の祟りかもしれん。
丁重に弔ってやらねば
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 15:14:22.49 ID:j5QF2kg0
女騎士「今さら疑うものか! 私はおまえを信じる!! 」

とか言ってほしい。
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 15:20:15.97 ID:u.Ei8TUo
てす
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 15:30:26.78 ID:Z0ExcISO
>>495
人の夢とかいて儚い、と読むのか。
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 15:30:52.23 ID:xfHXCgDO
>>495 「甘いンだよ!」
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 15:31:54.24 ID:b6ZhhT.o
>>498
ガフガリオン乙
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 15:42:12.31 ID:PRcvBR20
お前ら伸ばし過ぎだろww
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 16:01:52.95 ID:U50GmeAo
女騎士の除名イベントはまだかよおおお
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 16:18:23.43 ID:vZNBlxoo
もう500越えとかwwwwwwww
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 16:56:58.54 ID:3OK.1ISO
俺、この作品最終話迎えたら、書きかけの厨二設定を書き上げるんだ…
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 17:04:03.60 ID:iOYUExkP
>>503
設定じゃなく、本編を書き上げようよww
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 17:26:38.10 ID:kzVBkHAo
>>504
頼みます。
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 17:27:19.46 ID:iOYUExkP
――新生白夜直轄領、王宮行政庁舎

参謀軍師「なんだと?」

聖王国兵士「いえ、ですから……その」
聖王国騎士「予定していた量の硝石がないのです」

参謀軍師「無いだと? ふざけるな。
 この王宮を占拠した直後に確認したではないか」

聖王国騎士「ええ、もちろん確認した程度にはあります。
 木箱にして64個ですが……」

参謀軍師「あの倉庫の木箱は、では他には何が入っていたのだ?」

聖王国兵士「空でした」

聖王国騎士「倉庫入り口付近の木箱にだけ硝石が入っていて
 その他の木箱は空だった模様です」

参謀軍師「……っ」

聖王国騎士「いかがいたしましょう」

参謀軍師「その他の物資の状況は?」

聖王国騎士「衣料品や防寒具などは、おおよそ5万人分
 食料はこのままの人数で言えばひと月持つかどうか」

参謀軍師「……」

聖王国兵士「また、現在船を建造中ですが
 工具と、タールが大きく不足しています」
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 17:29:34.30 ID:iOYUExkP
参謀軍師「まずは、この白夜の国の領内の開拓村から
 強制徴収せよ。それで当面の工具や防寒具などは
 まかなえるはずだ」

聖王国騎士「いえ、それが……。
 事前の報告より白夜王国ははるかに貧しいようなのです。
 さらに、開拓村の殆どが無人で……。
 どうやら付近の国に難民として流出しているようで」

参謀軍師「……南部の乞食国家はこのざまか」

聖王国騎士「これもお耳に入れるべきかとも思うのですが
 諸国の王族や貴族の中には、すでに商人と手を組み
 自国や中央で買い付けた物資の海上輸送を
 始めているようです。
 聖鍵遠征軍内部でも嗜好品を中心に
 価格の高騰が始まっています」

参謀軍師「……っ。勝手なことを」

聖王国兵士「……」

参謀軍師「わかった。価格については教会や
 諸王国ともはかって適切な手を打つとしよう。
 海上運送については窓口を一元化し
 必需品の価格を統制する」

聖王国兵士「はっ」

参謀軍師「硝石については、追って調べろ。
 そもそも蒼魔族が半分しか持たずに我らを罠に
 かけたとは考えにくい。
 おそらく、何者かが硝石を持ち出したのだ。
 馬車で数百台にもなる荷物、
 人目につかずに隠しおおせるわけもない。
 難民にも聞き取り調査を行なえっ」

聖王国騎士「はっ!!」
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 17:31:22.50 ID:f1nSL3YP
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 17:36:13.24 ID:iOYUExkP
なんかきょう、おかしい?
ギコナビの挙動が変なのだけれど
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 17:39:26.03 ID:Pd8MWVwo
今日のパー速はひたすら重いよ
>>472辺りから、多重投稿の山が出来てるくらい
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 17:39:45.41 ID:ACzIxrco
>>509
今日は異常に重たいね
書き込みエラー出てても書き込めてたりする
投下して弾かれても、リロードで確認した方がいいかも
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 17:55:06.67 ID:iOYUExkP
――冬越しの村、森の中

 ヒュッ! シュバッ!!

勇者「……っ!!」

 ヒュワン、シュバンッ!!

勇者「はっ!!」

女騎士「……」じぃっ

ビシッ!! ギリギリギリッ!

勇者「“雷雲呪”っ! “落雷呪”っ!!
 おおぉぉぉぉ!! “電撃呪”っ!!」

ビッシャーン!!!

勇者「はぁ……はぁ……」
女騎士「おい、勇者」

勇者「え? あ。女騎士」

女騎士「張り切りすぎだ、勇者。顔が真っ青じゃないか」

勇者「そんなことはない。リハビリだし」

女騎士「……」

勇者「もっともっと力を付けないと」
女騎士「勇者」
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 17:56:41.71 ID:iOYUExkP
勇者「へ?」

女騎士「いいから、ちょっと来い」ぎゅ

勇者「痛たた。なんだよ」
女騎士「それ以上は練習禁止」

ざっざっざっ

勇者「そんなこと言われたって」
女騎士「見てて痛々しいよ」

勇者「そうかなぁ……」
女騎士 こくり

ざっざっざっ

勇者「でも、他になんにも取り柄がないしさ」
女騎士「そんなことも言うな」

勇者「……」
女騎士「勇者は別に戦闘が強いから勇者になった訳じゃない」

勇者「光の精霊の啓示を受けたからだろう?」
女騎士「ちがう」

勇者「じゃなんだよ」
女騎士「さぁ……。わたしにも判らないけれど」

ざっざっざっ
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 17:58:10.26 ID:iOYUExkP
――冬越しの村、湖畔修道会、本部修道院

勇者「でかくなったなぁ」
女騎士「色々建て増しした結果だ。
 ただいま……。戻ったよ」

修道士娘「院長。あ、それに剣士様」

勇者「どもども」しゅたっ

女騎士「湯は沸いているか?」ぐいぐい

勇者「いい加減はなせよ。耳千切れる」
女騎士「だめだ」

勇者「恥ずかしいっての」

修道士娘「ええ、水晶農園の方でしたら」

女騎士「ありがたい。行くぞ」

ざっざっざっ

勇者「ちょ、ま。まっ」

女騎士「少しも待たない」

修道士娘「院長さま、ご武運を〜」
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 17:58:33.70 ID:JZ.ZeWso
全然違うけど、勇者が行くってあったな
そんなことを思い出した
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 17:59:38.64 ID:2MCSNISO
ママレ頑張っ!!(>∀<)
( ゚∀゚)o彡゚青姦!!青姦!!
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 17:59:48.16 ID:iOYUExkP
――冬越しの村、湖畔修道会、本部修道院、水晶農園

がちゃん!

勇者「う、うわっ」
女騎士「どうした?」

勇者「すごい湯気だな」

女騎士「湯で暖房しているんだ。
 暖かい地方の植物を試験的に育てる仕組みだからね」

勇者「そうだったのか」
女騎士「初めてか?」

勇者「ああ、初めてだ。有るってのは聞いてたけれど」

女騎士「こいつはとんでもない金食い虫だよ。
 魔王に言われて作ってはみたものの、
 毎年暖房費が馬鹿にならないのし」

勇者「そりゃそうだろうよ」

女騎士「よし、ここだ」
勇者「ん?」

女騎士「湯だよ。暖房に使う湯の一部を、
 湯浴みに使えるようにしてあるの。
 汗を流したいだろ?」
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 18:01:48.89 ID:iOYUExkP
勇者「ああ、それはありがたいけど」

女騎士「脱げ」
勇者「脱げるよっ! 1人でっ。
 ってかこっちくるなよっ! へ、変態っ」

女騎士「変態とは失敬だな。一緒に入るなんて云ってない」
勇者「じゃぁなんだよっ」

女騎士「背中を流す」
勇者「〜っ!!」

女騎士「いいじゃないか、腰には布でも巻いておけば」
勇者「そりゃそうだけど」

女騎士「ほら、脱げ」
勇者「判ったよ。脱ぐよっ! あっち向いてろよ」

女騎士「最初から素直に云えばいいんだ」
勇者「軽く負けた気分なんだぜ」

女騎士「もういいか?」
勇者「まだっ。だめだっ」

女騎士「ふむ」
勇者「……」もそもそ

女騎士「もういいだろう?」
勇者「むぅ。いいぞ」
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 18:02:44.24 ID:iOYUExkP
女騎士「良し、そこに座れ」
勇者「こうか?」

女騎士「湯をかけるからな。熱かったら云えよ?」
勇者「うん」

女騎士「〜♪」

ざっぱーん

勇者「うわ、あったけー」
女騎士「気持ちよいだろう?」

勇者「おお。いいな!」

ざっぱーん

女騎士「冬場に招待できないのが残念だ」
勇者「なんでさ? 冬の方が気持ちよいじゃないか」

女騎士「冬にここで湯に入ったら、
 魔王の屋敷に帰るまでの雪の中で、
 湯冷めどころか凍り付いてしまう」

勇者「ああ、そういえばそうだな」

ざっぱーん

女騎士「……泊まっていけばいいんだけどな」
勇者「へ?」

女騎士「なんでもない」
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 18:05:02.00 ID:iOYUExkP
だめだ、全般的にタイムアウト喰らう。
なんだろう? 鯖側のせい?
ちょっと時間ずらしてみる……。
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:06:08.10 ID:MP1bzmgo
昨日から調子が悪いようだな…
鯖がいかれたのか?
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:07:15.85 ID:Rvr/./oo
>>520
読みたい気持ちが9割、しょうがないかなあと思う気持ちが1割

でもお任せします
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:20:14.37 ID:iJX2xvUo
パー速は時々重くなるんだよな
理由は知らないけどね
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:37:34.63 ID:Qo/RNaAo
パー速は重いのがデフォだと思っていたぜ
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:39:27.95 ID:M9c/m16o
どっかのスレでパー速は重くなりがちだから専ブラ推奨って言われた気がする
鯖の負荷が減るらしいけど、どういう理屈かはわかんね
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:46:05.76 ID:qqaKzEso
うちのギコナビでも、投稿したらフリーズしたか?と不安になるくらい待たされたりする。

ママレはいつも大量に投下してくれるし、今日みたいな日くらいは書き溜め日にしてもいいと思うんだ
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:54:04.55 ID:/2jv4nMP
専ブラだと負荷が軽くなるのは以下の2点からだったかと
・既読スレはPCにキャッシュするので、更新分だけ取得できる
・専ブラは生DATを取得するので、ウェッブブラウザ用のHTMLタグの分転送量が減り、
サーヴァサイドでのDAT->HTML変換の負荷が減る
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 18:55:06.94 ID:PBnQMYSO
追い付いた
しえん
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 19:56:06.37 ID:iOYUExkP
どうだ?
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 19:57:10.33 ID:C8d8RYAO
ど、どうだろう?
何故かドキドキするww
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 19:57:29.96 ID:iOYUExkP
ざっぱーん

女騎士「〜♪」 ごしごしごし

勇者「それ、なんだ?」

女騎士「柔らかいブラシだ。豚の毛で出来てる」
勇者「気持ちいいなー」

女騎士「だろう? わたしも愛用の品だ」
勇者「そうなのかぁ」

ざっぱーん

女騎士「〜♪」 ごしごしごし

勇者「なんか、すごい手際がいいな。得意なのか?」

女騎士「仮にも騎士だからな。ブラッシングは得意だ」
勇者「そうなのか?」

女騎士「痒い所はないか?」
勇者「耳の後ろかな」

女騎士「よしきた」 ごしごし
勇者「はぅー」

女騎士「言葉がしゃべれる生き物の相手なんてちょろいものだ」
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 19:58:45.26 ID:iOYUExkP
勇者「なんのことだ? 今ひとつ良く判らないな」
女騎士「こちらの話だ」

ざっぱーん

勇者「ううっ」ぶるぶるっ
女騎士「耳に入ったか? 済まないな」

勇者「平気だ」

女騎士「次は腕だ、右腕をかせ」
勇者「うん。あー」

女騎士「〜♪」 ごしごしごし
勇者「えっとさ」

女騎士「なんだ?」
勇者「いや、なんでもないけど……」

女騎士「変なヤツだな」
勇者「……いや、変じゃないんだけど」

女騎士「?」
勇者「くすぐったいのですが」

女騎士「男だろう? それくらい我慢しろ」

勇者「男だから我慢できないと云うこともあるわけで」
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 19:59:22.12 ID:C8d8RYAO
絶壁wwwwwwwwwwwwあってるけどwwwwwwww違うwwwwwwwwwwww
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:01:46.50 ID:iOYUExkP
女騎士「もうちょっとだから」 わしゃわしゃ
勇者「ううー」

女騎士「真っ赤だぞ」
勇者「女騎士が服着ててほんと助かってる」
女騎士「?」

勇者「熱い。水掛けて」
女騎士「うん、わかった」

ざぱーん

勇者「ふぅ……」

女騎士「次は左手を貸せ」
勇者「うん」

ごしごしごし

女騎士「勇者は、ちょっと頑張りすぎだと思うぞ」
勇者「……」

女騎士「少なくとも、わたしは、勇者に助けて欲しくて
 勇者を好きになった訳じゃない。それは多分、魔王も一緒だ」

勇者「え……。うぅ」
女騎士「何を真っ赤になってるんだ?」
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 20:03:02.46 ID:iOYUExkP
勇者「いや、そんなことを突然云われても……」

女騎士「ああ、そうか。
 面と向かっていったのはもしかして初めてだったかなぁ。
 わたしは勇者のこと、好きだぞ。
 好きじゃない相手の剣になりたい訳がないだろう?」

勇者「……」

女騎士「固まっちゃだめだ」 ごしごしごし

勇者「えっと、すまん」

女騎士「うん。良いんだ。時間がかかるのは理解したから」
勇者「……?」

女騎士「勇者は強いよ。戦ったら、多分わたしなんか
 足元にも及ばないだろう? 
 でも、だから、その方法で強くなるのはもう限界だと思う」

勇者「……」

女騎士「限界というか、その方向で強くなっても、
 もう実際には勝てる相手は増えないんだ。最強なんだから。
 勇者が強くなるには、もっと自分を好きにならないと」

勇者「……そんなの出来るわけないし」

女騎士「出来るよ」
勇者「……」

ざっぱーん
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 20:04:20.97 ID:iOYUExkP
女騎士「絶対できると思うぞ?」
勇者「そうかなぁ」

女騎士「一緒に旅をしていた頃の勇者も優しかったけれど
 今の勇者の方が何倍も優しいし、何倍も大きいさ」

勇者「……」

女騎士「だから、今勇者が抱えている悩みや、苦しみも
 そう言うの全部綺麗になくなるなんて云えないけれど
 もし仮に抱えたままでも、もっと強くなれるよ」

勇者「そうなれば、いいな」

女騎士「よっし。流すぞ〜」

ざっぱーん!

勇者「これで終わりか?」

女騎士「いーや、ユブネに入る」
勇者「ユブネってなんだ?」

女騎士「そこの大きな桶だ。お湯が入ってる。
 肩まで湯につかるんだ。サムラーイの修行らしいぞ?」

勇者「そうだったのか。サムラーイなら仕方ないな」

女騎士「身体を煮ることによって精神を鍛えるんだ」
勇者「精神……。俺に足りないのはそれだな!」 くわっ!

女騎士「100数えるまで出ちゃだめだぞ」
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:05:23.63 ID:5UxzNd6o
サムラーイwwwwww
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:05:27.61 ID:JZ.ZeWso
固まるだなんてもう女騎士ったら
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:07:33.02 ID:1EanggSO
うお、何気なく読んでたらリアルタイムだったのか
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:07:51.41 ID:MP1bzmgo
サムラーイサムラーイブシドー
541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:08:17.37 ID:WDoq0TIo
おい、俺のも固まってきたんだが
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:12:50.29 ID:sLt589Mo
ていうかまて、その豚毛ブラシは馬用かwwwwwwww
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:14:20.98 ID:tAx1SWM0
>>541
冷水、ざぱーん
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:19:21.65 ID:p4Nsm6AO
なるほど、馬だと思えばいいのか
マジ参考になるわ、老師の意見
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:28:37.26 ID:Gay3zT.0
ちくしょう眠い
ママレ頑張ってね
おれねるから
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 20:29:52.78 ID:iOYUExkP
――冬の王宮、広間、対策本部

冬寂王「ふむ……。ではこれで」
妖精女王「ええ、準備は良いようですね」
羽妖精侍女 ぱたぱた

執事「よろしかったですな」

冬寂王「うむ。とりあえず、停戦、および平和条約の
 締結に向けての一歩を記すことが出来ましたな」

商人子弟「内容の方を一応確認いたしますと
 まず第一に大空洞から距離10里を中立地帯とし、
 その内側への武力介入の原則禁止。
 前二回の聖鍵遠征軍遠征、および極光党戦役における
 捕虜の引き渡し条項。また、同戦闘の責任追及の禁止。
 以降、互いの領土内にある事物の
 所有権を主張することの禁止。
 冬の国首都、および開門都市において
 互いの領事館を作りその連絡に努める。
 ……こうなっております」

冬寂王「何度か確認させていますが、
 念を押しますとこの条約は南部連合として行なうものであり
 連合加盟国の合意と署名は受けていますが
 中央諸国家のそれは受けていない。
 そのことを理解していただけるよう……」

従僕「……」

妖精女王「ええ、理解しています。あとはこの書類を
 わたしの側では、氏族会議の書き族長から、
 書名をいただいて」

冬寂王「こちら側では連合参加諸国の書名を全て記入し
 互いに交換すれば、締結ですな。内容についての
 判断は終わっているので、あとは形式的な処置と
 なりますが」
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 20:31:19.16 ID:iOYUExkP
妖精女王「この一歩は偉大な一歩です」
羽妖精侍女「デスデス」

商人子弟「そうなればよろしいですね」

執事「ところで、鉄の国の氏族連合軍の件はいかがしますか?」

妖精女王「蒼魔族があのように瓦解した以上、
 魔界へと引き上げさせるべきかと考えますが、
 連合のお考えはいかがでしょう?」

冬寂王「こちらとしても異存はありません」

妖精女王「では、近々知らせを立たせましょう」
羽妖精侍女「ハーイ」

商人子弟「さて、これからも忙しいですね」
従僕「はいっ」

執事「課題は山積みですなぁ」

冬寂王「我らがこれを言うのもなかなか微妙ですが
 中央諸国は白夜王国を占領し、新生白夜直轄領を
 宣言しました」

妖精女王「直轄領……」

冬寂王「教会勢力の運営地、ということですな。
 これにより、彼らは極大陸への足がかりを得たことになる。
 報告の知らせによれば、彼らは魔界へと侵攻し
 『聖骸』なるものを狙っているとか」
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 20:33:08.47 ID:iOYUExkP
妖精女王「その話は聞いておりますが、
 『聖骸』などというものはわたしも知りません。
 氏族会議でも学者に調べさせているはずですが
 現在までの所それが何であるかは判っていないのです」

羽妖精侍女 ぱたぱた

商人子弟「ふむ」

冬寂王「あるいはそれは実在しないのかも知れませんな」
商人子弟「そうですね……」

妖精女王「どういう事でしょう?」

冬寂王「ただ単純に領土的欲求を強く持った中央の諸国家が、
 地上から見て新たな可能性に満ちているように見える
 魔界に発展の余地を見いだし侵略する。
 その口実としてのでっち上げかも知れないという意味です」

妖精女王「その可能性は、悲しいですがあるのでしょうね」

執事「ですが、同時に彼らは『開門都市』の攻略をも
 予定しているようです。
 確かにゲートをくぐり抜けた、いままでは大空洞ですか。
 それをくぐり抜けた先で、魔王の城へと向かうのであれば
 あの都市は理想的な補給位置にあるのですが、
 だからといって他に目標と出来る場所が
 全くないわけでもなく。意図は良く判りませんな」

妖精女王「ええ、鬼呼、蒼魔、人魔のいずれの領地で
 あっても攻め得たはずです。確かにあの当時は我ら
 魔界の氏族は互いに不信感を居抱き合い、
 連携面では問題が多くありましたから、
 そこを突くには、竜族の保護下にありながら比較的
 開放されていたあの都市を落とすのが
 楽だったのでしょうけれど」
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:33:21.60 ID:Rvr/./oo
真っ直ぐに、斜め上へと飛んでるなwwwwwwwwwwwwwwwwww
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 20:35:45.65 ID:iOYUExkP
執事「しかし、今度はちがうのでしょう?」

妖精女王「はい。今回は氏族会議の結束も固くなり
 決して望みはしませんが、以前のようなことはないかと
 考えています」

冬寂王(だが、魔界は未だにマスケット銃なるものを
 十分に理解していないのではないだろうか?
 あの武器が充分に配備された兵が、
 本当に十万もいるのだとすれば、魔界の抵抗などは
 薄紙のごとく破れてしまうに違いない……)

妖精女王「私たち妖精族は、身体も大きくはありませんし
 魔力はともかく、戦闘能力には劣ります。
 ですから、戦争は是が非でも避けたいのですけれどね」

商人子弟「そうですね、戦争にならずに済むのが
 一番ありがたいんですが」

冬寂王(それは難しいだろうな。
 ……ここまで諸国家や貴族を巻き込んでしまった以上、
 一戦も交えずに帰るというわけにはもはや行くまい)

執事 ちらり

冬寂王「ええ、それが最も望ましい結果ですな。
 しかし、同時に備えなくしての平和もまた
 あり得ないでしょう。
 大氏族会議の皆様方、また魔界を統べるという魔王に、
 くれぐれもよろしくお願いいたします」
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:38:06.66 ID:YeRvM3.o
>>546
責任追及の禁止ができるなんて
この世界の人たちは心が広いなぁ
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:39:45.79 ID:YeRvM3.o
>>546
責任追及の禁止ができるなんて
この世界の人たちは心が広いなぁ
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:41:09.47 ID:Z0ExcISO
この速度なら言える
羽妖精侍女をお持ち帰りしたい
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 20:41:32.25 ID:QSRBBvUo
>>551
このリアル世界での停戦条約にも大抵入ってるよ。
ただ、あとからごねてくる国家があったり
ごねてくる国民が居たりするだけで、
停戦条約に文言としてはいるのは、お約束。
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 20:42:19.77 ID:.TcRKkEo
>>責任追及の禁止

片目司令官大勝利ww
556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:05:00.94 ID:iOYUExkP
――冬越しの村、魔王の屋敷、執務室

魔王「んっ。うぅーん」ぽきぽき
メイド長「お背中が痛いですか? まおー様」

魔王「うむ、ちょっと根を詰めてしまった」
メイド長「肩でもおもみしましょうか?」

魔王「たのむぅ」
メイド長「ぐてぐてしてらっしゃいますね」

魔王「うむ……」
メイド長「手強いですか?」

魔王「なかなかになぁ。方策は思いつくのだが
 工作精度や冶金技術は一足飛びには上がらぬ。
 工具を作るための工具も必要だと思うし……」

メイド長「そうですねぇ」

魔王「あの遠征軍とやらは何とかならぬのかなぁ」
メイド長「そんなにあれが問題ですか?」

魔王「へ?」
メイド長「いえ、そんなに強大な脅威だとは
 思えないのですよね」

魔王「そうか?」
メイド長「はい」
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:07:51.03 ID:iOYUExkP
魔王「どうする気だ?」

メイド長「いえ、出かけていって、
 首脳部を100人ばかり上から順に殺せば済むのではないかと」

魔王「ああ、まぁ、確かにな」
メイド長「……」

魔王「だが、それで皆は納得するのかな」
メイド長「納得、ですか?」

魔王「ああ、納得だ」
メイド長「判りませんね」

魔王「そうだなぁ。うん。
 実を言えば、わたしの当初考えていた課題は
 殆どクリアされているんだ。
 
 たとえば、人間世界側の飢餓の問題は、
 馬鈴薯および玉蜀黍の栽培で随分緩和された。
 もちろん政治指導の混乱で飢餓が起こりえることは
 あるだろうが以前のような、
 根本的な飢餓は少なくなったと確信できる。
 また、女魔法使いの助力も得て種痘が広がり始めた。
 人間世界も魔界も、これで人口は増え始めるだろう。
 
 人間世界には南部連合なる経済圏が誕生し、
 しばらくは軍事的緊張が続くだろうが、
 その状況さえ乗り切れば、
 中央諸国家とも良い関係が築けるのだと思う。
 
 中央側がどう考えようと、多様性は世界安定の鍵だ。
 二つの経済圏が存在した方が、発展の速度も安定度も
 増すことは確実なのだからな」
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 21:11:53.21 ID:JZ.ZeWso
妖精って銃に対しては相性いいよね
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:12:03.81 ID:iOYUExkP
魔王「また、魔界では長い間続いていた種族間のわだかまりも
 合議制の会議と、いくつかの事件を経てゆっくりとだが
 融かされつつある。魔族という氏族社会に、人間という
 異分子が紛れ込んだことによって、潤滑油的な効果が
 有ったのかも知れない。
 
 現在進んでいる交易街道の計画は、
 確実に氏族同士の架け橋となるだろう。
 魔界は歴史の新しい局面へと入ったのだ。
 
 こうして考えてみると、
 “人間界の飢餓”“南部と中央の使役関係”
 “魔界の側の氏族間の対立”。
 どれも解決の道しるべは出来たのだ。
 
 もちろんいずれも根の深い問題だし、
 これからもトラブルはあるだろう。
 だが、それらは乗り越えられないものではないはずだ。
 またそれら全てをわたしが背負うつもりもない。
 ここはみんなの住む世界なのだから、みんなだってその
 進歩には参加してもらわねば困る」

メイド長「そうですね」

魔王「しかし、だとすると、
 今これから起きようとしている戦争
 ……つまり、中央の教会が考えている第三次聖鍵遠征軍は
 “システム上避けえない戦争”では無いということになる。
 
 追い詰められて否応なく行なう戦争ではない。
 欲望に駆られたのか、
 それとも何らかの狂信によるものなのかは
 わたしには判らない。
 けれど、そこには飢餓や経済的な逼迫とは
 また別種の力学が働いているように思われるのだ」
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:16:25.99 ID:iOYUExkP
魔王「だが、以上の考察を正しいとすると
 原因を取り除く……、つまり、食糧の自給率を
 上げるであるとか、話し合いによって氏族間の鬱積した
 わだかまりを低下させるとか、
 その種の手法で解決させられるのかどうかは疑問だ。
 
 聖鍵遠征軍首脳部にはそれなりの能力もあれば損得勘定も
 有るのだろうが、少なくとも参加している民衆は
 宗教的な情熱に突き動かされているわけであろう?
 そうであれば、損得勘定で矛を収めさせることも
 難しいと予想することが出来る。
 
 これはなかなかの難問だ。
 そんな彼らを“納得”させる方法は、
 暗殺なんかじゃないと思うんだよ」

メイド長「ではなんです?」

魔王「その答えがわからないから悩んでいる」

メイド長「困りましたね」ぎゅぅ
魔王「ううう。痛いぞ。メイド長」

メイド長「すみませんっ」なでなで

魔王「何か見落としているような、
 間違っているような気もする」

メイド長「そうなんですか?」

魔王「食糧の問題も雇用の問題も外交の問題も
 経済を中心に回っている。
 経済が上手く行かなければ世界は幸せにはなれない。
 でも、経済が上手く行くだけでも
 幸せにはなれないのかもしれないな……」
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 21:24:38.25 ID:iJX2xvUo
難しい問題だな
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 21:25:17.16 ID:Cvux1kSO
現実には核でかりそめの平和を得たが……

こう考えるとやっぱり核は必要悪なんだよな
互いに武力で牽制しあうことでしか平和を得られないのが人間の悲しい性、本当に難しい問題だ
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:47:45.37 ID:iOYUExkP
――鉄の国南部、辺境の森、獣人族の大天幕

ばさっ

東の砦将「よう!」

軍人子弟「お邪魔しているでござるよ」

東の砦将「あんたも飽きないな!
 こんな森の中へ何度も何度も。
 何か面白いことでもあるのか?」

軍人子弟「面白いもなにも、見ず知らずの世界の話が
 聞けるなんてそうそうできる事じゃないでござるよ」

メイド妹「うんうんっ♪」

東の砦将「そりゃそうだが。おや?
 ……こっちのちっこいお嬢さんはなんだい?」

軍人子弟「ああ、これは拙者の妹分でござる」
メイド妹「ござるー♪」

東の砦将「元気いいなっ!」
獣牙戦士「面白い娘だぞ」

東の砦将「そうなのか?」

人間傭兵「なかなかに気合いが入ってるな。あははは」
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:49:17.76 ID:iOYUExkP
軍人子弟「今日の所は、差し入れにきたでござる」
メイド妹「うん、そうそう!」

東の砦将「差し入れ?」

獣牙戦士「すごく美味いぞ」

軍人子弟「この娘は、なんというか、
 料理の妙を心得てござってなぁ」

メイド妹「どんどん食べて!」
  「美味いぞう」「おう、たいしたもんだ!」

人間傭兵「もういっぱいくれや」
東の砦将「ほほう」

軍人子弟「本人の希望もあって今日は一緒にきたでござるよ」
メイド妹「ですです。魔界のお料理の話も聞きたかったから」

東の砦将「そうかそうか。嬢ちゃんは料理人かい」
メイド妹「未来の宮廷料理人ですっ」

ばさっ

銀虎公「何事か?」

軍人子弟「本日もお邪魔させていただいたでござる」
銀虎公「ふむ」

軍人子弟「もうそろそろご出立だとか」
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 21:52:06.96 ID:iOYUExkP
銀虎公「今朝知らせが入った。
 偵察部隊と合流の上、明後日には出立する」

軍人子弟「ならば、それまでには是非、一献なりと
 さしあげないと、帰すに帰せないでござる」

銀虎公「……」

軍人子弟「人間界の酒も、決して悪くないでござるよ。
 これは、鉄の国で取れた強い酒でござる。
 雅な華やかさはないでござるが、この大地の酒でござる」

銀虎公 ちらっ「料理を振る舞ってくれたのか?」

メイド妹「美味しいので一杯どうぞっ」

銀虎公「物怖じしないのだな」
軍人子弟「拙者の妹分は特別でござるよ」

メイド妹「ささ。熱いうちに!」
銀虎公「いただこう」

軍人子弟「酒もつぐでござるよ」
銀虎公「うむ」

とくとくとく……

軍人子弟「魔界には月がないと聞いたでござる」

東の砦将「ああ」ごっくごっくごっく
銀虎公「あの、白いものか」

軍人子弟「今宵は月が沈むまで飲むでござるよ」
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 21:59:53.05 ID:fhcgfIDO
銀虎公とかマスケット被弾しても「こそばゆいわ!」ってノーダメージなイメージがあるんだけどな
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 22:07:08.84 ID:1iFh3Uc0
月が見れないのは勿体ないな
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:11:57.72 ID:qqaKzEso
>>566
俺のイメージとはちょっとだけ違うな。
ダメージはあるけど、ノーダメージのフリをして「こそばゆいわ!」が俺の銀さんイメージ
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:12:48.82 ID:vslWGoSO
銃弾を防ぐ盾は作れないのかな?
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:14:54.53 ID:Rvr/./oo
あれ?更新止まった?
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:17:56.85 ID:M0IKJBso
銀さんは張飛の気があるから酒飲ますと危険なイメージ
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:18:10.44 ID:iOYUExkP
――蔓穂ヶ原にほど近い廃砦

ガサガサッ!!

傭兵斥候「おい。まずいぞっ!」

ガサガサッ!

傭兵弓士「どうしたんだ?」

傭兵斥候「遠征軍の部隊が、こちらに向かってくる。
 マスケットとか言うヤツも一緒だ」

ちび助傭兵「どれくらいなんだ?」

傭兵斥候「随分横に大きく広がってて判らない。
 一つの部隊は20人〜50人くらいだが、
 そんな部隊がわんさとある。
 どうやら、硝石を持ち逃げしたのがばれたらしい」

傭兵弓士「そりゃぁ、あんだけ難民にも見られているしな」

器用な少年「や、やばいじゃないか! 逃げようぜ」

生き残り傭兵「そうも行かない」

ちび助傭兵「ああ、逃げてはだめだ」
若造傭兵 こくり
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:18:25.15 ID:/ZMHnQQ0
軍人子弟を白騎士で脳内変換&再生してみたらかなりしっくりくるな
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 22:19:31.61 ID:iOYUExkP
器用な少年「なんでだよ。相手はあの火を噴く杖を
 持っているんだぞっ! 俺っちたち、殺されちまう」

生き残り傭兵「だが、俺たちはもう傭兵じゃないしな」
ちび助傭兵「うん」

器用な少年「傭兵じゃないか!」

生き残り傭兵「いいや。隊長が残した約束と、
 貴族の旦那の約束を信じれば、俺たちは冬の国の、
 そして白夜の国の騎士なんだぜ?」

ちび助傭兵「そうだ。騎士は逃げない」

器用な少年「なに馬鹿言ってるんだよっ!
 あんちゃんなんか逃げまくりだぞ!?
 あの人貴族だけど、相当逃げ足のプロだぞっ!」

生き残り傭兵「お前は騎士じゃないから逃げろ」

ちび助傭兵「そうだな」
若造傭兵「まだ距離がある。お前は逃げられる」

傭兵弓士「どれくらいあるんだ?」

傭兵斥候「多分、一日二日は平気だ」

器用な少年「そんな……。だってさ」
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:20:33.34 ID:iOYUExkP
生き残り傭兵「さて、どうする?」

ちび助傭兵「……」
若造傭兵「討って出て戦うか、この砦で待ち構えるか」

傭兵弓士「相手が集まる前に、
 少しずつ削っていくしかないだろう」

生き残り傭兵「だが、相手の数を考えれば
 到底削りきれる数じゃないな」

ちび助傭兵「その時はその時だ。
 隊長みたいに勇敢に歌いながら戦えばいい」

器用な少年「ばっ。ばっかじゃねぇの!?
 ばっかじゃねぇの。
 3回言っちまうぜ。お前らばっかじゃねぇの!?」

ちび助傭兵「おまえ、隊長を馬鹿にするなっ」

器用な少年「するよ、しちゃうね、しちゃうとも!
 こんなところで戦ったって、別に誰も喜ばないし、
 ただの犬死にじゃねぇ。
 そんなの格好悪い騎士だっての。
 もっかいいうけど、ばっかじゃねぇの?」

生き残り傭兵「騎士は逃げない」

器用な少年「なに守るんだよっ。
 もう白夜王国なんて終わっちゃってるんだぞ。
 守るモノ無しで戦おうなんてかっこつけだっての!!」
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:20:33.79 ID:TfwwFrYo
地下世界(魔界)の昼夜というのは・・・

碧太陽が点滅しているってことで良いのか?
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:24:17.28 ID:iOYUExkP
若造傭兵「……」

傭兵弓士「だからといって、逃げてこいつを
 奪われてしまったら困ったことになるのではないか?」

生き残り傭兵「そうだな。貴族の旦那が隠した理由も
 それだろう。この硝石というのは、敵の火を噴く筒の
 秘密に関係があるんだ」

器用な少年「多分、関係あるけどさ。そりゃ……」

生き残り傭兵「だったら、これを奪われるわけには行かない」

ちび助傭兵「そうだな」
若造傭兵「やはり闘うしか、ないか」

ガサッ

傭兵弓士「だれだっ!!」

貴族子弟「やぁ」
メイド姉 ぺこり

器用な少年「あんちゃん!! 帰ってきたのか!!
 ……こっちの人は誰?」
生き残り傭兵「貴族の旦那!」

貴族子弟「こんな事になるんじゃないかとはうすうす
 思っていたけれど。
 済まないね、こんな場所で見張りをさせて」

ちび助傭兵「いや、これは仕事だ」
若造傭兵 こくり
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:27:26.81 ID:iOYUExkP
傭兵弓士「旦那、どうやら遠征軍が嗅ぎつけた。
 連中はここを目指しているし、これだけの荷物は
 今から馬車を調達しても簡単には運べない」

生き残り傭兵「運び出せても、後ろから追われてしまう」

器用な少年「だから逃げろって云ってやってくれよ。
 あんちゃん頼むよ、後生だからさっ!」

貴族子弟「どうします? 二代目」
メイド姉「……」

ちび助傭兵「二代目?」
若造傭兵「?」

貴族子弟「ああ、この部隊もいつまでも隊長無しでは
 困ると思ってね。で、苦労して探し出してきたんだ。
 ……新隊長だよ」

ちび助傭兵「え? でも。……女じゃないですか」
若造傭兵「冗談だろう?」

貴族子弟「いやいや、冗談じゃないよ」
メイド姉「はい。お誘いを受けました」こくり

ちび助傭兵「俺たちの隊長は1人だけだっ」
傭兵弓士「隊長が居なくても、俺たちはやっていけるっ」

メイド姉「判っています。事情も聞きました。
 しかし、氷の国は、連絡用の名目であっても
 隊長に当たる人物が居ないと困ると言うことなんです。
 たとえそれが肩書きだけであっても」
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:29:23.12 ID:Rvr/./oo
メイド姉キター!!
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:30:15.07 ID:iJX2xvUo
あまりに興奮して「メイド姉ーっ」て叫んでしまった
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 22:31:55.48 ID:1iFh3Uc0
まさかのメイド姉ww
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:32:50.39 ID:iOYUExkP
貴族子弟「そして、君たちを預かっている
 このぼくが推薦するのが彼女だ。云っとくがとびっきりだぞ?」

メイド姉「……」ぎゅ

ちび助傭兵「頼りになるのかよ」
若造傭兵「……」

傭兵弓士「そんなことより、いまはこの場の戦闘を
 どうするかの方が先だ」

器用な少年「逃げるってば!」
生き残り傭兵「それこそ隊長の腹一つだろうよ」

貴族子弟「だ、そうだよ?」

メイド姉「まず第一にわたしは隊長になるつもりはないです。
 ――代行、とでも呼んでください。
 時期が来たらこの騎士団生え抜きの人の中から
 新しい隊長が決めればそれで良いと思います。
 それから、わたしは戦闘は苦手です。
 剣の振り方は多少習いましたが、戦闘指揮なんて
 やったこともありませんし、出来るとも思えません」

傭兵弓士「それじゃなんの役にも立たないじゃないか」

生き残り傭兵「なんのための司令代行なんだよ」

メイド姉「わたしは民間人ですから、騎士団の……。
 ここにいる皆さんが護ってくれると信じています」
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:35:35.10 ID:iOYUExkP
ちび助傭兵「へ?」
若造傭兵「……」

メイド姉「次に、わたしは皆さんを
 戦闘以外のものから護ります。
 戦闘で護ってもらうのとおあいこですね。
 それからわたしは今から行かなければ
 ならない場所がありますし、どうしても護衛が必要なんです」

ちび助傭兵「訳がわからないぞ」
若造傭兵「……」

傭兵弓士「頭は大丈夫なのか? なぁ、貴族の旦那」

貴族子弟「ああ、保証する。
 保証はするんだが、この娘さんは僕らの兄妹弟子でも
 相当にとびっきりでね。真面目になればなるほど、
 頭がおかしい人と思われてしまうんだ。
 後から考えるとなるほど、と言った具合なんだけどね。
 それ側が師匠の教えを受けた生徒の悪癖なんだなぁ。
 出来れば温かく見守って欲しいな」

メイド姉「お願いします」

ちび助傭兵「そんなこと言われてもなぁ」

傭兵弓士「逃げるか闘うか、それを聞かせてくれ。
 逃げるって言うなら、俺はあんたを認めないぜ」

器用な少年「逃げなきゃ死んじまうよ!!」

メイド姉「なぜ択一なのですか?」

傭兵弓士「……はぁ?」

メイド姉「逃げるけれど闘う。あるいは逃げない上に
 闘わない。そう言った選択肢を選びたいと思います」
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 22:36:50.50 ID:1iFh3Uc0
HAHAHA、ぶっ飛んでやがるぜ!
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:41:12.87 ID:iJX2xvUo
メイド姉の成長が楽しみだ
わくわくするのう
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 22:49:07.67 ID:vslWGoSO
リロードしすぎはサーバーの負担になるんだよな
早く続きが読みたい
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 22:56:28.86 ID:M0IKJBso
貧乳なのにせくしー
巨乳なのに清楚

みたいな感じか・・・
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 22:59:48.76 ID:iOYUExkP
――人間界、極大陸、凍てつく大地

光の斥候「目視では付近に人影有りません」

光の兵士「あんまり遠くを見るなよ。
 白すぎて目がつぶれちまうぞ」

光の銃兵「そうだな。斥候に任せよう」

光の船乗り「ふぅ。そりの方も大丈夫だ」

光の斥候「思ったよりも、寒さも雪もないな」
光の兵士「足下の凍土だけか」

光の銃兵「この凍土の中を進むんですか?」
光の船乗り「もちろんだ」

光の斥候「ほんの150里ほどです」
光の兵士「ほんの、で済むか。こんななんにもない大地を」

光の銃兵「だが、商人達の使う通商道が近くにあるはずだ」
光の船乗り「それを探すのが先決だな」

光の斥候「もし商人の部隊に遭遇したら?」

光の兵士「俺たちがここに居るのは軍事機密なんだ。
 知られるわけにはいかないさ」

光の銃兵「お前だって久しぶりに、
 あばら肉のたっぷり入ったスープが飲みたいだろう?」
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:10:24.87 ID:qqaKzEso
光の戦士「ジュワッ!」
光のデジモン「究極進化ぁ〜!!」

光のポケモン「ポチャ!」
光のプリキュア「ルミナス・シャイニングストリーム!」

ごめん、ママレじゃないんだ
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:15:04.09 ID:iOYUExkP
――――地下世界(魔界)、鵬水湖の畔、仮設会議場

巨人伯「今日は……最初、おれ……」
碧鋼大将「うむ」

巨人伯「山の穴を三つ……作った……俺たちは……
 工事は……得意だ……」

鬼呼の姫巫女「設計から拳五つの幅のずれもなく
 両側から掘り抜き連結されたそうだな」

火竜大公「ほう! それは見事な」

巨人伯「わが……巨人族……高く、買ってくれ……」
鬼呼の姫巫女「鬼呼の土木組もよろしく願いたい」

火竜大公「ふぅむ。取り急ぎ、我が領地と開門都市のあいだ。
 そして開門都市と旧蒼魔族の領地のあいだの道の補修を
 頼みたい所だな」

副官「それらの資金については、例の札および
 我が開門都市自治員回の補助金でまかなうことが
 可能だと思っております」

巨人伯「……よかった」
鬼呼の姫巫女「うむっ」

火竜大公「よろしく頼むぞ」

碧鋼大将「こちらもそれはありがたい。
 旧蒼魔族の領地の統治には大きな助けになるだろう」
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:16:53.76 ID:iOYUExkP
紋様の長「そうだ。その蒼魔族の様子はどうなのだ?」
鬼呼の姫巫女「うむ」

碧鋼大将「問題は多い。まずは物資面だ」

紋様の長「ふむ」

碧鋼大将「特に衣料品と食糧が不足している。
 蒼魔軍はこれらの品に関しては
 かなり大規模に持って行ってしまったようだ」

副官「食料に関しては、我が都市の備蓄から
 当面必要な分は移送しましたが、
 おそらくはまだ足りないかと」

鬼呼の姫巫女「鬼呼の地は豊作だったゆえ、
 今年の食糧備蓄は潤っておる。送ろう。
 代金は、金属でかまわぬ。なに、来年以降でな」

碧鋼大将「感謝する」

紋様の長「ほかには?」

碧鋼大将「その他物資面では殆ど不足がない。
 蒼魔の軍は略奪などは行なわなかったので、
 住居や施設が壊されたということもない。
 鉱山などもそのまま残っているので、
 すでに採掘は再開されている。
 
 だが……」
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:18:20.22 ID:iOYUExkP
火竜大公「だが?」

碧鋼大将「精神面では、非情に問題がある。
 元々蒼魔族は厳格な身分制をもつ階級社会だった。
 その身分制度の上位陣は軍人が占めていたと言っても良い。
 残された民間の労働者は、身分制度の下半分を構成していた。
 そう言った社会に慣れきっている彼らは、
 指導階級が居なくなり……」

紋様の長「まさか暴動が!?」

碧鋼大将「いや、暴動ですらなく、呆然としてしまったのだ。
 自分たちが“遺棄された”と言う現実を受け入れることが
 出来ないらしい。
 年老いた労働者の中には、精神が弛緩し、空中を見つめた
 ままになってしまう者もいる」

紋様の長「なんと……」
鬼呼の姫巫女「そのようなことになろうとはな」

火竜大公「ふむ……」

巨人伯「こまった……な……」

碧鋼大将「彼らは命令には従順で、
 特に何らかの武器を用いて脅すと、
 勤勉な勤労姿勢を見せるが、そのような管理は
 我らが魔王殿から与えられた任務に背くし
 もちろん、われら機怪族の好む所でもない」

副官「ふむ……」

碧鋼大将「このような事態には、いささか手を焼いている」
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:20:29.29 ID:iOYUExkP
鬼呼の姫巫女「しかし、それは一朝一夕には
 なかなか解決しなさそうですな」

火竜大公「うむ」

碧鋼大将「何か良い知恵はないだろうか?」
紋様の長「……」

火竜大公「おそらく、何か、かき混ぜるような
 手段が必要じゃろうな」

巨人伯「かき……まぜ、る?」

碧鋼大将「とは?」

火竜大公「厳格な身分制度とは、思考の硬直化を生むのだろう。
 つまり自分の範囲、自分の周辺だけを見させられることにより
 考え方や知識も凝り固まってしまうのだ。
 効率は多少落ちるだろうが、たとえば鉱山労働者に
 農作業をやらせるであるとか、その逆であるとか。
 人材をかき回して、見聞を広げさせるのがきっかけと
 なるだろう」

副官「良いアイデアだと思います。どうでしょう?
 定期的に、隊商を組織して我が都市に品物をお売りに
 なりにこられては?」

巨人伯「そうだ……道路敷設の……参加も……歓迎だ」

紋様の長「そういえば、着任当初に魔王殿が大学を
 建てるなどと云うことを云っていましたね。
 あれも今考えてみると、これを見越してのことだったのかと」
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:22:57.04 ID:iOYUExkP
鬼呼の姫巫女「あの魔王殿なら、そう言うこともあろうな」

副官「ところで、その魔王様はどうなんです?
 それからうちの宿六族長は」

巨人伯「どうだろう……」

火竜大公「うぉっほん! それについては、
 会議宛に報告が届いておる」

碧鋼大将「聞きましょう。蒼魔族については、さきほどの
 ご協力を各族長にお願いすれば、目処が立ちそうだ」

紋様の長「うむ」

火竜大公「まず、地上における第一の目標、
 蒼魔族の討伐に関してはこれを成し遂げたとのこと」

副官「おお!」
巨人伯「よかった……」

火竜大公「そして、その争いの際、
 共闘することになった、地上における国家連合の一つ、
 南部連合とは停戦条約を含む合意に至ったとある」

副官「南部連合……」

巨人伯「南部連合……とは、なんだ……」

火竜大公「この報告によれば、地上の大陸なる場所では
 30以上にもわたる国家が乱立しているとのこと」
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:25:05.18 ID:iOYUExkP
副官「国家とは魔界で云う氏族のようなモノです。
 ただし、生まれや出自よりは住んでいる場所を
 基準にした集まりですね。
 たいていはひとつながりの領地をもち、1人の王
 ……族長の指導のもと、領地で暮らしています」

巨人伯「西巨人族と北巨人族のように……
 わかれては……いないの……だな……」

火竜大公「南部連合とは、その中で7つの国といくつかの
 都市を抱え込んだ第2の連合と云うことだ」

副官(三ヶ国通商はそこに着地したのか)

碧鋼大将「そこと停戦条約を結んだのか」
紋様の長「ふむ」

火竜大公「しかし、中央諸国と聖なる光教団はどうやら
 魔界へ三度目の侵攻を企んでいる模様、
 十分な注意が必要である……。こう結んである」

副官(……やはり一筋縄ではいかないようですね)

巨人伯「中央諸国? ……聖なる光教団?」

副官「それは地上の大陸で最も勢力のある教会と国家群ですね」
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:26:09.47 ID:iOYUExkP
碧鋼大将「勢力とは?」

副官「20あまりに国が参加した巨大な軍でしょう。
 南部連合ですか。それが成立するまでは、
 唯一にして無二の勢力だったわけです。
 魔族会議に少し似ていますね。
 
 その会議が、第二回の……つまり、我が開門都市が
 人間に攻められた時のような聖鍵遠征軍を組織して
 魔界に攻め込むという決定を下したと。
 
 その辺のことは詳しくは書いてないのですか?」

火竜大公「そなたの所の族長から、そなたあてに
 書状が同封されておるぞ。ほれ」

ペラッ

副官「ふむふむ……。おい。……あちゃぁ」

ペラッ

副官「……」

紋様の長「何が書いてあるのです?」

副官「えーっと、こちらは数字入りの詳しい戦況解説です。
 まず、先ほど解説した、聖鍵遠征軍ですね。
 これは中央諸国が聖なる光教団の指示のもと招集した
 軍なわけですが、すでに成立して出発しています。
 かれらは、白夜の国」

碧鋼大将「蒼魔族が占領したという?」

副官「そうです。その白夜の国を蒼魔族から奪い返し、
 自分たちの領土としてしまったようです」
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:28:01.25 ID:iOYUExkP
碧鋼大将「それは、人間の世界では良くあることなのか?」
紋様の長「他の氏族の領土を奪うという」

副官「あまりあることではありませんが、
 全く聞かないと云うほどのことでもありませんね。
 しかし問題なのはむしろ、これらの行動はどうやら
 意図的だったということのようです。
 白夜の国は、極大陸へ航海する場合への
 玄関口になり得ます。
 
 どうもうちの大将は、聖鍵遠征軍は港を欲しいがために
 白夜国を落としたのじゃないかって勘ぐっているようですね。
 
 軍の規模は、約20万。さらに増えていますが……。
 その全軍を持って魔界へ侵攻するというのが
 彼らの目的であろうとのことです。
 20万は、第二次の倍ですよ」

巨人伯「……人間が……くるのか」

碧鋼大将「攻めてくる人間と停戦条約をするとは
 魔王殿も解せぬことを」

鬼呼の姫巫女「人間とひとくくりには出来ぬ。
 そう言うことだろう。我らと蒼魔族のようなものよ」

副官「そうですね。その南部連合に含まれている国々は
 この書状にもありますが、冬、氷、鉄、湖、葦、梢、赤馬。
 数こそ七つと少ないですが、どれも特産品があったり
 面積が広かったりとなかなかに強力な国々です。
 
 もしこの停戦協定がなかったとしたら、
 魔界に攻め込んでくる軍勢は30万になったかも知れない」
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:28:54.20 ID:U50GmeAo
あちゃー
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:34:48.53 ID:iJX2xvUo
どうしようもないとしても、やっぱり戦争が起こるのは悲しいな
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:35:13.39 ID:iOYUExkP
巨人伯「……そうか」
碧鋼大将「ふむ」

鬼呼の姫巫女「いや、それ以上だろう。
 もし、その七つの氏族を中立に出来なければ、
 攻め込んでくる軍勢の数が増えるばかりか
 その軍勢は背後の敵を気にせずに向かってこれる。
 
 南部連合とやらが魔族と停戦をしたからには、
 聖鍵遠征軍都やらは南部連合の動きにも
 注意を払わねばならぬのが道理だ。
 
 銀虎公、そして衛門の族長。
 何より魔王殿は戦うことなく10万の敵を討ったに
 等しい働きをされたと思うぞ」

火竜大公「その通りだな」

副官(魔族でも族長ともなれば、
 なんて早い飲み込みをするんだ……)

巨人伯「だが……それでも……20万……」

碧鋼大将「戦になるというのは確実なのか?」

副官「それはわたしには判りません。
 おそらくそうならないように魔王様は
 お残りになっているのかと思うのですが」
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:36:54.91 ID:iOYUExkP
巨人伯「どうすれば……よい……?」
碧鋼大将「ふむ」

紋様の長「どう思う、副官殿は」

副官「それがしは一介の副官に過ぎませんが……。
 
 この書状には、その聖鍵遠征軍の持つ新しい武器
 マスケットなるものについても書かれて居ます。
 詳しくはまた説明してくださるとも思いますが
 強力な新兵器だとか。やはり、ここは戦争の
 対策を練らざるをえないでしょう。
 当面は軍の再確認と装備などの補充、練兵、
 指揮系統の確認。
 その後戦場となる可能性のある地域の測量、
 および連絡体制の強化。物資の貯蓄量の確認ですか。
 
 その後のことについては、魔王様が戻ってくると思います」

鬼呼の姫巫女「戦場となる可能性のある地域、か」

火竜大公「おおよそ大空洞の近くであろうな。
 殆どは荒れ地だが、候補となると……
 わが竜族の領域、開門都市、鬼呼族の辺境、
 そして旧蒼魔族の領域か」

巨人伯「……監視」

碧鋼大将「そうですな。監視網を引き続き充実させるべきです」

紋様の長「妖精の一族の女王は地上におられますが、
 妖精族は引き続き監視を行なってくれています。
 伝令も我が一族が受け持つでしょう」

鬼呼の姫巫女「では当面はそう言った雑事を片付けるとしよう」

火竜大公「うむ。おのおの方も気付いたことあれば
 すぐにでも知らせて欲しく思う」
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:42:45.12 ID:vstt/2DO
何故かわからないが会議の場面で和んでしまう
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:46:24.08 ID:U50GmeAo
なんかパー速くそおもい、まおー様のだっぱい並に反応が鈍いぜ
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:46:37.93 ID:vslWGoSO
ママレは7、8レス分を書き溜めては投稿してるのかな?


それにしてもパー速重い
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:46:53.16 ID:Qo/RNaAo
会議の場面はいつも頭を使う
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:47:06.63 ID:iOYUExkP
――霧の国、地方都市、閑散とした市場

ざわざわ……

咳き込む乞食「げふっ。旦那様……。旦那様……。
 道過去の哀れな乞食に、パンの一切れを……」

痩せた市民「……」カッカッカッ

咳き込む乞食「奥様……奥様……。げふっ、げふっ
 どうか……もう四日もなにも食べていないのです……」

中年の婦人「おおいやだ! 疱瘡もちじゃないか。
 近寄らないでおくれよっ!!」

咳き込む乞食「げふっ、げふっ。どうか……どうか……」

ざわざわ……

  痩せた市民「では、新金貨10枚でどうだい?」
  旅の商人「それでは、半袋がいい所ですね。旦那」

  痩せた市民「なんて値段だ! うちには6人の子供が
   いるって云うのに」
  旅の商人「うちにだってメシを待ってる子供がいるんでね」

ざわざわ……

穀類商人「入荷〜! 入荷〜! うずら豆にエンドウ豆!
 つやつや張ったまめが入ったよぉ!」

中年の婦人「エンドウ豆、一袋でいくらだい?」

穀類商人「へぇ、金貨6枚と半分で」
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/02(金) 23:47:58.61 ID:iOYUExkP
中年の婦人「相変わらず高いね」

穀類商人「このご時世、何処も値段が高くって。
 仕方がありませんや。お買い上げで?」

中年の婦人「はぁ……。一袋。綺麗なまめを
 取り分けておくれよ。病人に食べさせるんだから」
穀類商人「へぇ」

中年の婦人「困ったもんだねぇ。おや、もう日暮れだ」
穀類商人「そうでございますよ」

中年の婦人「教会の鐘は鳴ったかい?」

穀類商人「ご存じないんで?」
中年の婦人「なにをだい?」

痩せた市民「ああ、鐘の話だろう?」
穀類商人「教会塔の鐘は、召し上げられちまって
 融かされちまったんでさぁ」

中年の婦人「融かされた?」

穀類商人「ええ、中央教会にね。精霊のお心に
 叶うためには、今は一つでも多くの武器が必要だって
 云うんで、金は溶けて、魔族を討つ武器になったって
 話ですよ」

中年の婦人「魔族ねぇ……。
 そんなもの、見たこともありやしない」

痩せた市民「どうにかして腹一杯食べさせてくれる。
 精霊さまもそんな恵みを下されればいいのに」
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:50:07.74 ID:iOYUExkP
>>604
レス数と言うよりもシーン毎に書きためて投下
シーン途中で切れるのは、大抵10レス以上になっちゃって
前投下との間が空き過ぎちゃう時。
正直、今日はものすごく辛い。
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:54:18.99 ID:C2LMBASO
あまり無理しなさんな
610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/02(金) 23:54:43.80 ID:vslWGoSO
>>608
わざわざ重い中、レスくれなくても良いのに
ご丁寧にありがとう
ゆっくりでも構わないんで無理しないでねー
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:56:53.66 ID:sENtwIAO
>>608
ママレさん応援してますよ!
いつもありがとうございます!
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:56:54.26 ID:iOYUExkP
よし、悪いけど、今日は終わるー
だめだ。
投下するのと書く速度が逆転してる。
へこむー。
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/02(金) 23:59:38.94 ID:M0IKJBso
ママレは「パー速の向こう側」に到達したようだな・・・
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 00:01:44.95 ID:1hbbmcAO
>>612
その分明日は長く楽しめますか?(ドキドキ)
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:03:01.63 ID:zrVts0ko
ママレ乙
ママレサンド食べて元気出してね
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:03:16.84 ID:UC9/bKko

無理はしなさんな
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 00:03:47.88 ID:7r91NYY0
ママレどの、おつです。
今日はなかなかレス量多い様な気がしました。
クソ重い中本当にありがとうございますm(_ _)m
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 00:04:49.23 ID:CAx9Qsk0
>>612
ママレさん乙です

今日は鯖がやられてるんでしょうね、仕方ないですよ

619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:04:57.92 ID:HktyoR2o
ママレおつ

じゃがバタ食べながら読むのが日課になってるww
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:11:14.54 ID:3npVocSO
たしかにじゃがバタ食いたくなるスレではある
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:17:30.61 ID:lxH8AwDO
ママレさん乙

無理しないで頑張ってね!
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:25:29.41 ID:/ityF1.o
ママレさん乙
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 00:29:27.89 ID:qX9VDQDO
なぁ、勇者は100秒耐えられたのか?
それとものぼせてしまい女騎士に介抱されたのか?
腰布パラリはしたのだろうか?

そこが気になって気になって、ずっと全裸で正座中なんだが…
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 00:56:58.70 ID:UmrP6gDO
>>623
季節の変わり目だからあまり無理しなさんな

ともかくママレ乙です
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 01:02:43.05 ID:gZjAVnso
ママレ乙

明日にはパー速が軽くなっている事を祈るですよ
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 01:17:06.57 ID:bXH/7B2o
ママレさん乙です
今日は特に重かったねー

http://vip2ch.com/mrtg/ex14post.html
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 01:26:48.52 ID:aMDvwwAO
おやおや
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 05:22:16.39 ID:91Y7mkDO
まあまあ
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 05:43:04.96 ID:59ILhmgo
>>575あたりの器用な少年のセリフから
MOTHERシリーズのにおいがする
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 05:58:06.46 ID:8qQpRR.o
◆だれに はなしているのだ
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:01:32.32 ID:V6ewilU0
◆じゃ、クイズ。
◆「アルプスのしょうじょ○○ジ」○○のところになにがくる?
はい いいえ

→はい
◆せいかい!たいしたもんだ。
→いいえ
◆ブー!
◆「アルプスのしょうじょイイエジ」ってことはないだろ。
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 10:01:39.93 ID:cR4IXEAO
今日はいっぱい読めると聞いてwktk
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:53:11.21 ID:02hH.6DO
昨日は鯖重かったらしいが、今日は大丈夫なのかな
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:55:14.75 ID:8qQpRR.o
俺が寝ずに肉抜きしといたから軽いはずだ
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:56:48.09 ID:8qQpRR.o
俺が寝ずに肉抜きしといたから軽いはずだ
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:57:40.32 ID:8qQpRR.o
なんということでしょう
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:57:47.64 ID:A80pcG6o
>>634-635
どうやら無駄骨
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 10:58:52.40 ID:0A56VAwo
まだ相当に重いみたいだな
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 11:24:32.54 ID:HmjvRISO
魔王とメイド長と女騎士と女魔法使いとメイド姉とメイド妹と銀虎公と巨人伯は俺の嫁
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 11:46:55.41 ID:MGECBMAO
欲張りだな
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 12:21:47.08 ID:JiYlCqko
今日も相変わらず重いのかな?
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 12:40:48.57 ID:ybYNjH2o
昨日ほどじゃない・・・かも?
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 13:18:12.83 ID:7MlQfADO
昨日ほどじゃない・・・だと?
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 13:45:26.61 ID:ybYNjH2o
うん、重い事は重いけど昨日の夜よりはマシ
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 14:13:44.50 ID:F.ztGjEP
――蔓穂ヶ原にほど近い、森の中、擬装騎士団

生き残り傭兵「たいまつが接近していく。
 俺たちはまだ砦にいると思い込んでいるな。
 距離はおおよそ四半里」

ちび助傭兵「まだまだ引き寄せられる」

メイド姉「いいえ、無用です。火矢をお願いします」

生き残り傭兵「いいのか? 一網打尽に出来るぜ」

貴族子弟「……」

メイド姉「その場合は生き残りが少なく、
 厳しく事情を聞かれてしまうと思います。
 詮索が厳しくなって、目的に沿いません。
 ……それに、大打撃を与えたいわけでもないですし、
 五百人、千人倒した所で戦争が終わるわけでもないですから」

生き残り傭兵「……」

メイド姉「お願いします」

生き残り傭兵「よし、やろう。弓士!」

ぎりぎりぎり

傭兵弓士「ていッ!」 ひゅるひゅるひゅる……ぼっ

生き残り傭兵「着火確認ッ!」
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 14:15:41.48 ID:F.ztGjEP
ちび助傭兵「いくか?」

貴族子弟「ええ、離れるとしましょう」
メイド姉「はい」

器用な少年「なんでぇ、見ていかなくていいのかよお?」
貴族子弟「まぁまぁ。少年離れますよ」

がさがさ

生き残り傭兵「これで大丈夫なのか?」
メイド姉「硫黄、硝石、木炭です。はい」

生き残り傭兵「硫黄と木炭はあんなもんで良かったのか?」

メイド姉「当主さまの話によれば、
 原材料の重量比で云う七割五分は硝石ですし、
 そこまで攻撃力を求めているわけでも有りませんから。
 極端に云えば、騒ぎを起こして
 硝石を“使い切る”事ができれば良いわけです」

ちび助傭兵「でも、遅いな。もう燃えたかな」
若造傭兵「燃えてるんじゃないか?」

傭兵弓士「油と藁に着火するのは確認した」

器用な少年「なんでぇ。
 俺っち、あの敵の武器みたいに派手な音が
 するのかと思ってたぜ」

メイド姉「すると思います」

器用な少年「え?」

メイド姉「すると思いますよ。早く離れましょう」
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 14:17:23.87 ID:w.Hxp5Yo
   ┏┓  ┏━━┓         ___         ┏━┓
 ┏┛┗┓┃┏┓┃        /⌒  ⌒\.         ┃  ┃
 ┗┓┏┛┃┗┛┃┏━━ /( ☆)  (☆)\━━━┓┃  ┃
 ┏┛┗┓┃┏┓┃┃   /::::::⌒(__人__)⌒::::: \   ┃┃  ┃
 ┗┓┏┛┗┛┃┃┗━ |     |r┬-|       | ━┛┗━┛
   ┃┃      ┃┃     \      `ー'´     /      ┏━┓
   ┗┛      ┗┛                       ┗━┛
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 14:18:04.79 ID:F.ztGjEP
生き残り傭兵「でけぇ音がするとなると
 途端に見たい気持ちが湧いてくるなぁ」

ちび助傭兵「いいや、離れるべきだろう。
 中央の聖鍵遠征軍小部隊の間もつまってきている。
 俺たちの人数じゃ、早めに行動しないと発見される」

若造傭兵 こくり
傭兵弓士「そういうこったな」

器用な少年「ちぇーっ」

貴族子弟「あんまりがっかりしないで済むと思うよー」
メイド姉「はい」こくり

生き残り傭兵「?」

ゴッコォォォオオオオオォォォォオオオオオン!!!!

ちび助傭兵「!!」 若造傭兵「っ!」
傭兵弓士「!?」

器用な少年「なっ、なっ、なっ」

貴族子弟「いたた。耳痛いな」
メイド姉「はい」キーン

器用な少年「なんじゃそらぁぁ!! べっくらこくわぼけぇ!」

貴族子弟「騒がしいよ、少年」
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 14:20:10.36 ID:F.ztGjEP
生き残り傭兵「おったまげたな、ありゃなんだ」
ちび助傭兵「耳がうまく聞こえない」

メイド姉「これで、認めてくれますか?」

   ドォォーン……  ドン、ドドォーン

生き残り傭兵「……」

メイド姉「わたしを、代行だと認めてくれますか?
 わたしはどうしても自分の脚で
 行かなきゃならない場所があるんです。
 そこにたどり着くために越えなければならない障害は多い」

生き残り傭兵「……」

ちび助傭兵「……はぁ」
若造傭兵「俺は認める」
傭兵弓士「仕方ないな」

器用な少年「おいおい」

生き残り傭兵「心意気に感じるってのが、
 俺たちが隊長から受け継いだ大事な宝もんだ。
 そりゃぁ、しかたねぇ。これだけ派手にこなしてくれる
 お嬢さんだ。代行だってつとまるだろう」

メイド姉「それじゃぁ」ぱぁっ

生き残り傭兵「ああ」

ちび助傭兵「仕方ない。よっしゃ、光のなんちゃらとやらの
 装備を引っぺがすぞ! そんでもって白夜国へ潜入だ。
 そうなんだろう? 代行」

メイド姉「ええ。そうして情報を集めて、
 そのあとは。……船をぶんどりましょう」にこりっ
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 14:20:31.32 ID:Xk8hLLAo
やっぱり爆弾にして処理したか
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 14:22:00.22 ID:gZjAVnso
少年wwwwww方言が出てるwwwwwwww
今まで隠してたんだwwwwwwww
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 14:26:59.98 ID:2tnMLOg0
さわやかに分捕りましょうとか過激なこと言うのがすごいよな
さらにそれが過激なことだと感じさせないのがもっとすごいよな
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 14:30:39.45 ID:91Y7mkDO
資源無駄にしたか…
漢中王は敗戦して居城から脱出するとき食糧等を倉庫に詰めて施錠した
捕縛されたとき「戦火から天の恵みを守った」として敵である曹操様に褒められて命救われたっけな

まぁ武器と食糧じゃ事情も変わるか
倉庫なさそうだし
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 14:36:41.61 ID:3tbx9QDO
>>653
資源を無駄にって言うけど、運ぶ手段も時間もなくて、なおかつ敵の手に渡ると沢山の死者が出るのがわかってる物を捨てて行ける訳ないだろ。
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 14:43:19.08 ID:iGzRAjko
焦土作戦と同じね
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 14:43:30.87 ID:9w1Ig.SO
キタ━━(゚∀゚)━━!!
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 14:47:55.82 ID:sBMIrNc0
ママレさんktkr
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 14:50:16.83 ID:F.ztGjEP
――魔界(地下世界)、辺境部、銀砂河

ひゅいんっ!

魔王「よし、ここだ」
メイド長「ええ、まおー様」

勇者「こんなところで良いのか?」

魔王「うん。ばっちりだ。ここからならさほど遠くない」
メイド長「ここまでで結構ですよ、勇者様」

勇者「そっか」

魔王「悪いな。別に秘密というわけでもないんだが」

勇者「図書館、か」
メイド長「はい」

魔王「我が一族の本拠地は一族以外は入れなくてな」

メイド長「まぁ、よろしいでしょう? 乙女の私室にはいるのは
 いま少し経験を積まれてからの方が」くすくす

勇者「そんな良い場所なのか?」

魔王「あー。大したことはないな」
メイド長「本が沢山あるだけです」

勇者「そっか」

魔王「連絡が取れなくなってしまうが、適当に迎えに来てくれ」

勇者「適当って?」
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 14:51:18.56 ID:F.ztGjEP
魔王「おそらく調べ物に三日ほどかかるだろう。
 わたしの情報開示レベルだとその程度で済むと思う」

勇者「ふむ」

魔王「もし調べ物が早く終わったら、
 この場所あたりまで歩いてきているし、付近を探してくれ。
 三日目にいなかったら、五日目だ」

メイド長「そうですね」

勇者「ん。判った。何を調べるんだ?」

魔王「冶金技術と、工学系だな。今回は技術的な問題に的を絞る」

勇者「魔王にも判らないことがあるのか」

魔王「判らないことだらけだよ。今回は専門でもないしな。
 本は持ち出せないから、資料作成もしなければならない。
 鋳造で作れるような形状ではないし、確か随分高度な
 加工になったと思うんだが……」

勇者「いいのか?」

魔王「今回の場合はな。あまり高度な技術は伝播しても
 広まらないが、今回は世界全体に
 影響を与えるのが目的ではない。
 かえって伝播しなくても良いかも知れない。
 もっともボルトやナットの原型がある以上、
 いずれは発明されるのだろうが」

勇者「よく判らないが、そっちは任せた」

魔王「わたしのいない間、頼むぞ」
勇者「おう!」

メイド長「では参りましょう。まおー様」
勇者「おー! メイド長もお役目頼むなー!」

魔王「いってくる」
メイド長 ぺこり
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 14:54:46.32 ID:SgdBalgo
>>653
張魯は五斗米道の教祖。王じゃない。
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:02:48.55 ID:opvMs5Eo
おっと、これはあれをもってくるつもりですか・・・・。
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 15:04:27.52 ID:hIuN/gAO
花火大会会場から


 _  ∩
( ゚∀゚)彡 駄っぱい!
( ⊂彡 駄っぱい!
|  |
し⌒J
663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:06:42.30 ID:6cDvgsSO
このクオリティーの作品を、日刊で連載出来るママレって…
魔王様じゃね?
とにかく、ママレたんFight!! >∩( `・ω・´)∩< テレッテー
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 15:08:29.11 ID:PhrLqSMo
いや、彼女は文学の専門ではない・・・
だから、あの人だろう
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:25:59.84 ID:ZVFryR6o
まさか、執行完了170秒前だとでもいいたいのかっ!
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:26:39.82 ID:2tnMLOg0
お前にそう読めるということは
そういうことなんだろうな
きっと
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:26:55.39 ID:Xk8hLLAo
メイド姉も一族の1人なのか、それとも特別なのか
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 15:27:22.55 ID:F.ztGjEP
――冬越しの村、厨房

勇者「じゃーん!」

勇者「本日の勇者クッキングの時間がやって参りました!」

しーん

勇者「まずはー! パンを切ります」

ぎこぎこ

勇者「斜めになっちまったけど、まぁいいや」

勇者「ここに、チーズを切って塩をふって挟みます!」

勇者「チーズパン完成ー!! どんどんぱふぱふー!」

もそもそ

勇者「……もそもそする」

もそもそ

勇者「しょっぱい気分になって参りましたっ!
 さぁて、次のレシピはなんだこんちきしょー!
 メイド長のやつ俺を見くびってるんじゃあーりませんかー!?」

女騎士「いや、正当な評価だろ」
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 15:29:23.77 ID:F.ztGjEP
勇者「っ!? いつから居たんだ、お前!?」
女騎士「“どんどんぱぷぱふー”くらいからだぞ?」

勇者「……負けた」がくり

女騎士「よしよし」なでなで

勇者「……」ぴきっ

女騎士「びっくりさせたか。
 ……そうか、突然さわるのもだめなんだな。
 そう言えば当たり前か」

勇者「この間から、なんだか女騎士がおかしい」
女騎士「そんなことはない。全て順調だ」

勇者「この落ち着きがおかしい」

女騎士「これ持ってきてやったぞ?」
勇者「……くんくん」

女騎士「ベーコンとキャベツとあばら肉の、壺煮シチューだ」
勇者「おおっ!!」

女騎士「まだ火はあるだろう?」
勇者「いや……。メイド長が火を使う料理は作るなって」

女騎士「何処の子供だっ。勇者は!」
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:31:44.13 ID:ltcD6gAO
勇者のイメージがどんどん出来の悪い弟にwwwwwwww
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 15:31:56.86 ID:iGzRAjko
本当に馬と同じ扱い
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:31:58.33 ID:4DUDJNMo
勇者「ここで強火と……火炎呪!」
とかやりそうだもんな、メイド長は正しいww
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:34:05.61 ID:DqwJRoAO
は、始まってた━q(゚∀゚)p━!!!!!
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:35:02.72 ID:5IzOLoDO
ママレってこれ以外に長編物語って何を書いてるのかなぁ?
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 15:36:05.15 ID:F.ztGjEP
勇者「いや、おれだって頑張ったんだ。
 頑張ったんだよ! ちっきしょー!!」

女騎士「無駄に青春風味になってるなぁ」

勇者「暖かいものが食いたい」
女騎士「うん。……ほら、手のひらに小さく火炎出せ」

勇者「“小火炎呪”」
女騎士「でかい」

勇者「“半分小火炎呪”」
女騎士「で、この壺もって、しばらく我慢」

ほわぁ〜♪

勇者「うっわ、いい匂いだぞ!」
女騎士「葡萄酒で煮込んだからな。
 妹には敵わないがなかなか悪くないと思うぞ?」

勇者「いやいや。ありがとうな」

女騎士「もういいだろう。ほら、食べろ?」

かぽっ。とろーり。

勇者「おうっ! もっきゅもっきゅ」
女騎士「……」

勇者「お前は食わないのか?」
女騎士「ん? ああ。じゃ、一口だけ」

勇者「いっぱい食べればいいのに」
女騎士「修道院で食べてきたからな」

勇者「そっか。……ああ、美味いなぁ♪」
女騎士「ご機嫌か?」

勇者「ご機嫌だぞ」
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:37:21.78 ID:9yZvJoDO
まきざっぽさんが主役の話とか
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:38:17.59 ID:IxqY32SO
タイトル教えてクレクレ
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 15:38:24.77 ID:HmjvRISO
今まで受け身だった分、絶壁の攻撃翌力が素晴らしいことになってるな
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:45:11.78 ID:2tnMLOg0
順調に餌付けとスキンシップがwwwwwwwwwwwwww
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 15:47:16.94 ID:0A56VAw0
test
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 15:50:42.13 ID:F.ztGjEP
test
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:53:10.79 ID:gxRrX6go
nurupo
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:53:18.38 ID:Ed/gy4go
>>681
しれっとテストしてんじゃねwwwwwwww

もしかして今日も調子悪いのか・・・
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 15:55:34.65 ID:iRAS3AAO
>>682
ga!
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 15:59:38.78 ID:F.ztGjEP
dion→パーだめだ
しれっとテストしてるわけでもないのだった。
一回書くたびに専ブラだぞ。
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 16:00:39.34 ID:6cDvgsSO
>>678
命は投げ捨てる物、じゃない。
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 16:16:42.88 ID:8qQpRR.o
>>685
言い回しが魔王っぽいかった
萌えた
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 16:17:28.48 ID:4DUDJNMo
>>687
つまり専ブラとは駄肉専用のおおきめカップということか……ゴクリ
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 16:19:03.71 ID:gxRrX6go
  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/

    ∧_∧∩
    ( ゚∀゚)彡 おっぱい!おっぱい!
   ⊂ ⊂彡
    (つ ノ
     (ノ
   __/(___
/__(____/


  <⌒/ヽ-、___
/<_/____/
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 16:27:39.73 ID:kZhKh.DO
携帯は多少重いくらいで殆どいつも通りだぜ!

新着取得したときエラーって出やすいけどな
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 16:59:46.22 ID:gklrvEDO
⊆⊇<ハンバーグだよ!ハンバーグっ!
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 17:03:56.06 ID:nqzz192o
>>674、677

前スレか前々スレから転載。

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/maou_kono_warenomonotonare_yuusyayo_kotowaru.html
新ジャンル「完璧な許婚」(許嫁ver)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/kanpeki_na_iinazuke.html
同僚女「観念してうちを撫でるんやね」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/douryou_okiro_okiro.html
秘書妹「兄さん。今晩の予定についてですが」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/hisyoimo_niisan_konbannno_yoteinituitedesuga.html
猟奇妹「兄さん。兄さん。ドアを開けてください」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/ryoukimo_niisan_niisan_door_aketekudasai.html
女僧侶「うう。勇気を出してスレを立ててみます」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/souryo_yuukiwodasite_thre.html
式子内親王「寒い〜。絶対布団から出ないからねっ」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/naisinnnou_samui_futonkaradenai.html
侵入女「え、えへへ。始めまして。ストーカーです」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/ehehe_hajimemasite_stalker_desu.html
兄「ハンバーグだよ! ハンバーグっ!」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/ani_hamburg_dayo_hamburg.html
末姫「……ひもじぃです」(未完結)
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/hime_himojiidesu.html
先輩「もう帰ってもいいですよ」
http://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/senpai_moukaettemo_iidesuyo.html
新ジャンル「一人暮らしの級友男宅に居候する腐女子」
(おそらく中盤)
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1223847381/
嫁「おかえり〜。おとくん。ご飯できてるよっ」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1237992824/
わたしの棲む部屋(R18)
http://wiki.livedoor.jp/izon_matome/d/wkz%a2%a15bXzwvtu.E%bb%e1

あたりだそうな。
まきざっぽさんのは
女僧侶「うう。勇気を出してスレを立ててみます」
だな。
693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 17:48:47.61 ID:O9VhDeA0
餌付けいーなぁーいーなぁー勇者ちょっと代われマジで!
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 17:50:32.18 ID:3/S0pISO
ママレさん…いやママレ様……


秘書妹の続きが読みたいです…………。
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 18:07:06.60 ID:govqKKQP
ISP規制なら森をわけるが、P2でアウトならどーしよーもないなww
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 18:14:09.56 ID:SgdBalgo
落ち着け、ここはパー速だ。2chの規制とは無関係だろ
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 18:18:38.04 ID:Hc4y9sDO
時間がかかっても、おあずけされても構わない
wktk
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 18:30:46.20 ID:F.ztGjEP
test
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 18:35:59.87 ID:x1p66Cco
test
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 18:45:49.67 ID:FKgL6ISO
何か大変みたいだな
パー速っていつもこんな感じなの?
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 18:55:01.16 ID:wNTh9gAO
重くて書き込み失敗と出ても書き込めてるのはいつものことだが
それにしても昨日からいつにも増して糞重い
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:14:17.01 ID:rcueMMYo
>>692
過去ログ読め、ログも読めないなら邪魔だから帰れで済ませろよ
何度も貼られると邪魔っていうか、教えて君増やすだけ
教育しようぜ
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:15:37.24 ID:l1oo7Rco
教育するということを教育ry
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:24:27.76 ID:8qQpRR.o
教育しようぜ(笑)
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 19:27:18.78 ID:iGzRAjko
うるせー教育すんぞ!
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:32:45.19 ID:uXEIi5Y0
お前等・・・ちょっと、メイド姉教育してくる
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:37:22.66 ID:2tnMLOg0
>>698
やっぱりだいぶ重いんかい?
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:37:29.53 ID:ltcD6gAO
>>706が爆死したときいて(ry
709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 19:44:53.65 ID:F.ztGjEP
女騎士(そうか。……世間の女子が料理を重んずるのは
 このように餌付けを行なうためだったのか……。
 なんて簡単なことを見落としていたんだ、わたしはっ)

勇者「……ふぅ。ひとここちついたわ」
女騎士「よく食べるな」

勇者「俺は燃費悪いんだよ」
女騎士「あれだけ魔力持ってるから仕方ないのかな」

勇者「うーん、そうかもな」
女騎士「どれ。レシピをよこせ」

勇者「へ?」

女騎士「メイド長からもらってるんだろう? 食料とレシピ」
勇者「うん」

女騎士「魔王とメイド長が居ない間は面倒を見る」

勇者「いいのか?」

女騎士「今更遠慮するな」

勇者「そうか? これだ」

女騎士「……パンと水。
 チーズサンドと水。
 キャベツの酢漬けとパンと水。
 薄切りのハムとパンと水。
 パンを買いに行く。
 買いだしたパンとハムと水。
 チーズサンドと水……」

勇者「……」
女騎士「……」
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 19:47:30.30 ID:F.ztGjEP
勇者「なんか横暴だよな!?」ガクガクガクッ
女騎士「横暴というか、なんというか……」

勇者「つか、素直に居酒屋で食ってきて
 良いって言えばいいじゃんな!!」

女騎士「まぁ、その通りなんだけど……」

勇者「このあいだ魔王と2人で食い歩きに行ったのを、
 メイド長は根に持ってるんだ」
女騎士「そうなのか?」

勇者「そうに違いない」
女騎士「そうなのかなぁ……」

勇者「だから、なんか作ってくれ」
女騎士「まぁ、いいけれど。
 すごく上手な料理は期待するなよ?」

勇者「おう! チーズサンドじゃなきゃ何でもいいよ……」
女騎士(そんなに寂しかったのか……)

勇者「食った食った!」
女騎士「よし、休憩したら剣でもやるかー」

勇者「へ?」
女騎士「食事を作った代金だ。
 少し稽古を付けてくれても良いだろう?」

勇者「それくらいなら、かまわないけど」
女騎士「終わったらブラシしてやるからな」
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:47:38.76 ID:ZVFryR6o
ワロスww
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:53:21.07 ID:Xk8hLLAo
馬だなww
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:53:30.50 ID:Wk1NcXko
ブラシがけとか、もう勇者完璧に馬扱いじゃねえか
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:54:52.62 ID:OoUY1s.o
餌 -> 適度な運動 -> ブラッシング

どう考えても厩舎です
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 19:55:11.74 ID:7quIWewo
でも俺が勇者だとして、スレンダーお姉さんにこんなことされて落ちない自信が無いんだけど
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:00:43.19 ID:2tnMLOg0
>>715
もう一方にたゆんたゆんがいたら
どっちか一方は選べないだろう?
もちろん両方選ぶ的な意味で
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 20:02:55.52 ID:F.ztGjEP
――銅の国、農村部

痩せた老人「……ふぅ」
飢えた農奴「腹が減ったなぁ……」
農奴の女性「秋なのに、なんで小麦も大麦も食えないの?」

作付け頭「そりゃ、兵隊さん達に送らなければ」

痩せた老人「兵隊か、この村もすっかり人がいなくなって」
飢えた農奴「これじゃ秋まき小麦の世話もおぼつかないよ」

農奴の女性「でも、やらなけりゃ春に飢えてしまうわ」

作付け頭「ほーら、手を動かせ」

痩せた老人「へぇへぇ……はぁ」
飢えた農奴「力が出ないな」

農奴の女性「ああ……。もう気の滅入る匂い」
作付け頭「ん?」

農奴の女性「荼毘の煙よ」
作付け頭「ああ。南の小屋ごと燃やしているんだ。
 あそこの疱瘡にかかった一家が腐り始めてしまうからな」

痩せた老人「天然痘か……」
飢えた農奴「おお、怖い」

農奴の女性「そんな事を云うのはおよしよ。
 あたしらだって何時かかってしまうか判ったものじゃない」

作付け頭「まったくだ、うちの息子だって」

飢えた農奴「そんな事言うなら、どの村だって疱瘡には
 やられちまっているってこったよ」
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 20:04:54.17 ID:F.ztGjEP
片腕の農奴「いや、そうでも無いさ」

飢えた農奴「え?」

片腕の農奴「俺は片腕を失って帰ってくるまでにずいぶん
 歩いたけれど、葦の国では疱瘡の薬があるって話だ」

農奴の女性「クスリ?……。治るのかい!? 疱瘡が!?」
作付け頭「まさか、そんな話は聞いたことがないっ!」

片腕の農奴「その話が広がっちまうと、
 農奴が逃げ出すから伏せてあるのさ。
 だが本当のことだ。
 まぁ、薬と云っても、治るという話じゃないらしい。
 疱瘡にかからなくなるんだと。
 それに梢の国では疱瘡にかかった人は修道院の人が
 世話をしてくれるって話だ」

痩せた老人「そんなクスリが……」
飢えた農奴「修道院で世話? そんな話があるのか!?」

片腕の農奴「俺だって家族がいなければ、
 居着いてしまおうかと思ったよ」

農奴の女性「……」

作付け頭「葦の国かぁ。遠いのかねぇ。
 なんとか薬を分けてはもらえないだろうか」

飢えた農奴「薬だなんて。兵隊と金儲けに関係ないことに
 貴族が金を出すわけがねぇさ」

痩せた老人「……そりゃそうだ。……はぁ。
 わしらを哀れんでくだせぇ、光の精霊様……」
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:14:15.11 ID:kZhKh.DO
天然痘を上手く使えば聖鍵遠征軍問題は一気に解決
非人道的過ぎるのが問題だけど
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:21:30.34 ID:qX9VDQDO
>>713
それでもかわって欲しいと思う俺はどうしたら
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 20:21:50.48 ID:UmrP6gDO
民が求めても国が拒否するんだろうな
馬鈴薯ですら悪魔の果実って扱いなんだから
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:31:56.67 ID:ybYNjH2o
さすがに馬扱いは辛いなww犬扱いなら嬉しいが。

>>721
拒否って言うか悪魔の力として禁忌扱いされるかもな
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:45:40.74 ID:zrVts0ko
>>720
抜け駆けは許さんぞww
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:57:42.34 ID:Tawgd6SO
>>719
それは最後の手段だろ。
まだ打つ手は他にも沢山あるし、現に何か画策してるし。
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 20:58:35.72 ID:gZjAVnso
一応言っとくか

ママレ関連作品については、専用掲示板の雑談スレに張っておいたから
以後そっちに誘導でOK
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 21:00:39.28 ID:QTDZjLc0
勇者にこそママレードサンドを食べあせてあげたいww
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:03:10.27 ID:F.ztGjEP
――魔界、開門都市、仮設作業所

 「よいせっ!」「おっこらせっ!」

  人魔族作業員「おーい! コロもうひとつ」
  人間技術者「いいぞー回せ−!」
  巨人の作業員「ほうい……! よっせ やっせ!」

中年商人「これはこれは!」
土木子弟「やあ! 商人さん」

中年商人「結構な人出じゃないですか!」
土木子弟「そうですね」

中年商人「どうやってあつめたんです?
 とてもこれだけの人数を集めるほどの資金は
 お渡しできていないでしょう?」

土木子弟「ええ、まぁ」

火竜公女「妾の手柄ゆえ」
中年商人「これは姫さま」

火竜公女「それはいうな」
中年商人「ははははは。で、どうやって?」

土木子弟「この方が、街の人を紹介してくださってね」

火竜公女「いやいや。土塁や防壁を作ると言っても
 それは予算や自治委員会が動かないと、なかなかに
 資金も集まらぬゆえ。
 神殿の修復と言うことで街の衆には手助けを頼んだのだ」

中年商人「神殿の?」
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:04:24.44 ID:F.ztGjEP
土木子弟「元々開門都市は片目の神や無名の神を始め
 いくつもの神殿やほこらがあります。
 ことに都市を囲む九つの丘に建てられた神殿は作りも強固で
 要塞と言っても通用するほどですよ。
 さいわい、例の街道を通すはずだった山の切り通しから
 石材はいくらでも出てきますからね。
 まずは神殿の補修です」

中年商人「しかし、そんなことをしていて間に合うのですか」

土木子弟「この図を見てください」

火竜公女「ふむ」
中年商人「この近辺ですな?」

土木子弟「この九つの神殿とその敷地を防壁で囲み、
 それらの防壁を重ねるように、都市そのものの防壁を
 伸ばしていくのです。
 確かに距離は多少長くなり、作業量も増えますが
 元から有る神殿の壁を利用できるために全体での
 作業量は減るはずです。
 神殿の補修と言うことであれば、それぞれを信じている
 氏族の方にも手伝っていただけますしね。
 寄付もあつめやすい。
 いただいた資金は、全て食料を買ってしまいましたよ。
 働いていただいた方には、日当よりも、
 食事を腹一杯食べてもらう。そう言う方式にしました」

火竜公女「働いている方も、楽しそうだ」

中年商人「何とか動き始めましたか……」

土木子弟「ええ。自治委員会を説得するにしろ
 ある程度形や現場がないと難しいようですしね」

火竜公女「見通しが立たぬと計画書も提出できぬゆえ」
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:06:29.40 ID:F.ztGjEP
中年商人「それにしても、この図だと神殿を
 抱き込むような構造ですね」

土木子弟「神殿を鐘楼代わりに用いる事になりますから」

火竜公女「ふぅむ。この部分は?」
土木子弟「掘ります」

火竜公女「なにゆえ?」

土木子弟「空堀ですよ。見かけ上防壁の高さを
 増すためのものですね。この地方はさほど水が
 豊かではありませんし」

中年商人「随分壁が厚くはありませんか?」

土木子弟「ええ」

中年商人「個々までの厚さが必要ですか?
 石にしろ土にしろ、これだけ積み上げるには
 相当の手間がかかるのでは無いかと思いますが……」

土木子弟「これは、まぁ。うん」
火竜公女「?」

土木子弟「必要になるでしょう。
 この世代でも、次の世代でも。
 そもそも相手は魔族じゃないのでしょう?
 ……で、あればこの防壁が意味を持つこともあるでしょう。
 聞いている話が真実であれば、なおさらに」
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:18:25.25 ID:gZjAVnso
人vs人のみの中世の城より、
巨大な魔物相手も想定したファンタジーの城の方が城壁は分厚いはず

今回、土木子弟はマスケットの次を想定していると読むべきだろうけど
仮想敵として戦略級魔法やドラゴンや巨人を相手にする事を考えるならね
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:28:43.43 ID:F.ztGjEP
――冬越しの村、魔王の屋敷、勇者の部屋

ガチャ、ポイッ

勇者「うーん」

ガチョン! キュィィンっ!

勇者「ちげぇ、これじゃねぇや。……どこやったかなぁ」

ギュイイイン!!

勇者「刃の鎧とか、今考えると迷惑装備だよなぁ」

ポイッ。ポイッ

勇者「水鏡でもなくて……」

「おーい」

勇者「こっちだぞー。なんだー?」

がちゃ
女騎士「……何をやってるんだ?」

勇者「装備の整理をな」
女騎士「整理どころか、ぐちゃぐちゃじゃないか」

勇者「いくつか捜し物があってさ−。祈りの指輪とか
 エルフの飲み薬とか」
女騎士「ふむ……」
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:29:33.60 ID:8qQpRR.o
魔法っつっても一般的な魔法使いが使えるものはそこまで万能じゃないんだと思う
勇者とか魔法使いとかは別格として
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:30:03.68 ID:F.ztGjEP
勇者「それよりどうしたんだ? めし出来たか?」はうはう
女騎士「そればっかりか。勇者は」

勇者「いや、べつに。そんなに卑しくはないぞ」
女騎士「ほんとうかー?」

勇者「本当だ」

女騎士「いずれにせよ、あと二時間は煮込まないとだめ。
 それから、今日はわたしは、
 修道院で大事なミサがあるから。
 夜ご飯は作りに来れないんだ。悪いな」

勇者「そうなのか?」

女騎士「そんなに困った顔をしてはだめだ。
 シチューをいっぱい作ったのはそのためだし。
 夜になったら、温めなおして食べればいい。
 チーズもパンも足りてるだろう?」

勇者「おう。そのくらいなら任せておけ!」

女騎士「勇者」

勇者「なんだ?」
女騎士「どうどう」なでなで

勇者「どうしたんだ? 女騎士」
女騎士「ふむ。撫でても平気か」

勇者「?」
女騎士「頃合いや良しっ!」 すくっ!
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:31:44.49 ID:Xk8hLLAo
やべぇ、勇者と女騎士の性別逆転させたほうが自然に見える
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:31:56.67 ID:bskIh2.o
女騎士に自爆フラグが・・・
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:32:04.26 ID:2tnMLOg0
もう頃合いかよwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
早くないかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:33:13.90 ID:F.ztGjEP
勇者「なっ。何がどうしたっ!?」

女騎士「勇者」ビシッ
勇者「はいっ」正座

女騎士「この件に関しては、いささか乙女としての
 恥じらいに疑問を覚えないでもないのだけれど
 話が錯綜するのも、混乱するのも、
 誤解を受けるのも、曖昧になるのも困る。
 故にはっきりという」

勇者「あ、ああ」

女騎士「魔王が戻り次第、勇者と褥を共にしたい」

勇者「……」ぴきっ

女騎士「大丈夫だ。勇者は心配することはない。
 私たちだって初心者だが
 その辺はうまく乗り越えてみせるさ」

勇者「あー」

女騎士「冗談ではないぞ?
 それから夜のおしゃべり会とか言う
 びっくりどっきりでもない。
 私たちは、勇者と、しとねを共にしたい。
 ――お互い判らない年齢でもないよな?」

勇者「う、うん」
女騎士「そ、それからなっ。
 いやだったら事前に断るのがマナーだからな?」

勇者「そうではないんですけれど」
女騎士「うん……」 なでなで

勇者「なにこれ?」
女騎士「いや、作戦行動の一環だ」
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 21:35:45.83 ID:NORLngSO
3Pっすかwwww
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:35:49.80 ID:O9VhDeA0
きたこれ!きたこれ!!
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:37:47.06 ID:F.ztGjEP
勇者「えーっと、さ。その、さ」
女騎士「無理にコメントしなくていい」

勇者「……うう」
女騎士「っていうか、しないで欲しい」

勇者「……」

女騎士「こっちだって顔から火が出そうだ。
 無理矢理押さえつけてるんだぞ」

勇者「う、うん」
女騎士「この件は一応魔王も了承済みだからなっ」

勇者「そうなのか」
女騎士 こくり

勇者「すっげー口がへの字じゃない?」
女騎士「い、要らない突っ込みだ」

勇者「……」

女騎士「どうしてもだめなのか? その……。
 こんな事言いたくないけれど、やっぱり。
 “次”は大勝負というか、
 すごく大きな戦争になってしまう気がするし。
 そう言うつもりではけしてないのだけれど……」

勇者「いや。……うん。判った」
女騎士「良いか?」 ぱぁっ

勇者「判った。ばっちりだ。覚悟完了だ!」

女騎士「それでこそ勇者だ!」にこっ
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:39:16.92 ID:2tnMLOg0
覚悟完了ktkr
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:39:51.07 ID:bskIh2.o
なんだこの中学生日記ww
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:42:00.79 ID:gZjAVnso
勇者「当方に迎撃の用意………………無し!!!!!!!」
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:42:26.98 ID:Xk8hLLAo
いつの間にか女魔法使いがベッドにもぐりこんでるフラグですね
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:43:36.25 ID:0VO600Uo
わ、わっふる!わっふる!!!
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:47:39.44 ID:khivrYAO
一昨日保管庫見つけて一気に追いついた、って3Pktkr!!
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:54:24.71 ID:UC9/bKko
童貞勇者から童貞を取ったら何が残るってんだ!!
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:54:54.75 ID:F.ztGjEP
――聖王国某所、秘密大鉄工所

ガァン! ゴォン!!

労働者「おうっ! あぅっ!」

作業監督「どうした! 炉の動きが重いぞぉ!
 木炭を持ってこぉい!!」

ガァン! ゴォン!!

作業監督「ガンガン炊くんだ!!」

ガァン! ゴォン!!

職人の長「なんだって?」
技術者「いえ、ですから、木炭の備蓄が
 底をついてしまったのでして……」

職人の長「どうしてこうなったのだ?
 会計、会計はおらぬか!」

会計官「ギルド長、こちらにおります」ぱたぱたぱた

職人の長「木炭が足りぬではないかっ!」

会計官「はぁ。しかし、ギルド長の許可された分は
 全て購入し倉庫に入れておきましたが」

職人の長「そうなのか?」

技術者「このところの増産ペースで、
 備蓄分を使い切ってしまったようなのです」
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 21:55:25.86 ID:ybYNjH2o
3Pなのか?どっちかというと


まおーと女騎士の料理勝負!今日の食材はコレだ!

っ 勇者のカラダ



こんな感じだと思う
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:57:43.51 ID:F.ztGjEP
熟練技師「木炭は元々鉄鉱石ほどの大きさの倉庫では
 ありませんから、本気で使えば一週間と持ちませんよ」

会計官「そうでしたなぁ。ふぅ、熱い」

職人の長「では新たに商人に運ばせよ」

会計官「それが、少々難しい雲行きでして」

職人の長「ん?」

会計官「連日の木炭買い付けで、
 木炭の価格が急騰しているのです。
 先週の三倍にも達しようかというほどに。
 さらに今までは夏でしたが、今や季節は秋も半ば。
 どの村でも、冬越しのために木炭を貯め込む季節となり
 なかなかたやすく買い付けも……」

職人の長「しかしそれでは、王弟閣下の望むだけの
 マスケットも過ノー根も、弾薬も送れないではないか。
 うぅむ。そうだ! この間話してていた策はどうだ?
 石炭から取れるコウクスなるものは?」

熟練技師「あれは、長の方で一回却下なさったでは
 ありませんか。林業ギルドとの関係が悪化する、とかで」

職人の長「だがしかし、情勢が変わったのだ。
 木炭がなければ仕方有るまい。
 今ひとつ信頼しきれぬ新方式だが、試す価値はあるだろう」

熟練技師「であれば、試すにやぶさかではないのですが
 砂丘の国も、礒岩の国も石炭の採鉱権は譲渡したと
 聞きました」

職人の長「どういうことだ?」
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 21:59:44.98 ID:F.ztGjEP
熟練技師「商人が高額で権利を押さえたとの話です」

職人の長「なぜそのような! いや、それ以前になぜ阻まぬ!」

熟練技師「お忘れなのですか? 長よ。
 我々は当分石炭を使用しない決定を下したんですよっ。
 購入しない、金も払わないで
 どうして権利だけを押さえることなど出来ますっ!!」

会計官「まぁまぁ」

技術者「だがしかし。と、なれば木炭を買うしかないでしょう。
 国家備蓄を進めている国はどうですか?
 我々は王弟閣下の口添えをいただいているわけですし。
 貴族や領主に木炭を出させる、というのは」

会計官「それならば出来るやも知れません」

職人の長「よかろう! ではわたしが早速手紙を出す。
 会計官は使者を用意させろ。隊商を作り、近隣の
 領主や王国から、木炭を送ってもらうのだ」

技術者「ええ、梢の王国などは、以前から林業に
 置いて大きな実績があります」

熟練技師「梢の王国の木炭であれば、きっと立派な
 鉄を作り出すことが出来るでしょう!」

会計官「早速手配して参ります」

たったったった

職人の長「フリントロックの方はどうだ?」

熟練技師「やはり精度が高いですが、
 何とか月産50丁のラインには乗って参りました」

職人の長「よし、今月の荷として、港から船で運ばせよ!」
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:00:31.50 ID:SgdBalgo
>過ノー根
( ^ω^)ニコッ
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:04:18.61 ID:bskIh2.o
誤字につっこんだ奴は枕元に片目司令官が立つぞ
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:06:49.74 ID:2tnMLOg0
何?
まだ自動変換機能と辞書を眼球と頭脳に搭載してない奴がいるの?
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:07:30.99 ID:gZjAVnso
誤字の指摘はママレに言ってるんじゃない。

まとめの人がまとめる時の目安にする為にしているだけさ
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:10:52.38 ID:l1oo7Rco
いちいち指摘するのうるさいよ
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:16:23.67 ID:ybYNjH2o
マスケット、あんまり生産できてないんだな
既に1000丁単位であるんだと思ってた

でも現代戦じゃないんだし十分って事か
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:18:20.14 ID:0VO600Uo
自分の作った道具がどんな使われ方してるのか気にならないんだろうか
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:18:50.31 ID:4DUDJNMo
一見してわかりにくいのならともかく、瞭然のものを指摘する必要はないわな

フリントロック式が月産50か……いろいろ想像してしまう数字だ
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 22:24:12.39 ID:2HP/sNY0
フロントホックにみえた
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 22:27:33.22 ID:UmrP6gDO
>>758
国のために役立っている

作ってる奴らはそれだけで十分なんじゃないか?
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:30:36.99 ID:2tnMLOg0
>>758
異端者と魔族を倒すための武器だからな
たくさん倒したと聞けば作るほうも嬉しいだろうよ
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 22:31:04.32 ID:F.ztGjEP
――白夜の国、港

メイド姉「やはり、気が緩んでいる感じですね。
 警備もろくにしていませんし、これだけの軍が集まると
 敵が来るはずはないと言うことなのでしょうか?」

生き残り傭兵「元々はどうあっても農民だ。
 夜になったら寝るって言う暮らしをしてきた。
 そこまで敵の怖さってものが骨身にしみていないんだろうぜ」

ちび助傭兵「しっ!」

かつん、かつん、かつん……

    「ふわーぁ。早く宿舎で寝てぇよ」
    「ぼやくなよ。酒を持ってきてあるんだ」
    「いいね、身体が温まる」

……かつん、かつん、かつん

若造傭兵「……いったみたいだ」
傭兵弓士「よし」

貴族子弟「流石にドキドキしますね」

メイド姉「ええ、聖王都の大聖堂に忍び込んだ時以来です」

生き残り傭兵「このお嬢ちゃんはどういう
 経歴の持ち主なんだ?」

貴族子弟「この度胸と思い切りの良さは、生まれつきかなぁ」
メイド姉「そんなことはありませんよ」むぅっ
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 22:32:49.34 ID:F.ztGjEP
生き残り傭兵「で、どうすんだ?」

メイド姉「はい。貴族子弟さんは、
 打ち合わせ通り本隊80人を率いて船を接収してください。
 出来れば荷下ろし前の食料が載っている船がよいです。
 私たちは操船技術がないので、
 当直含め船乗りさんが乗っている船を選んでくださいね」

貴族子弟「人使い、荒いなぁ」
メイド姉「おねがいします」ぺこり

貴族子弟「やりますけどね」

メイド姉「で、私たちの部隊は、
 あちらの税関に忍び込みます。
 ここ数日調べた感じでは、この時間あの建物の中には
 5〜8人が寝泊まりして居るのみ。
 可能な限り血は流さない方法で無力化してください」

生き残り傭兵「ふむ」
ちび助傭兵「判った」

生き残り傭兵「俺はそっちでいいか?」

メイド姉「はい、お願いします」

ちび助傭兵「じゃぁ、さっさと済ませるとしようか」
若造傭兵「おう」
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 22:33:53.48 ID:F.ztGjEP
――白夜の国、港、税関の建物

がちゃがちゃ

生き残り傭兵「鍵がかかってるな、流石に」

メイド姉「出番ですよー」つんつん

器用な少年「俺かよっ!?」

メイド姉「はい、お願いします」

器用な少年「何で俺がこんな事を……」
ちび助傭兵「さっさとやれ」こんっ!

器用な少年「くっそう。こんな鍵がなんだってんだよ」

ぴんっ!

器用な少年「おら、出来たぞっ!」
メイド姉「お見事です。良くできました」にこり

器用な少年「朝飯前のこんこんちきだ。ちきしょう」

かちゃり

生き残り傭兵「入るぞ」
ちび助傭兵「後方確認、担当する」
若造傭兵「前方制圧行く」

傭兵弓士「援護了解」

器用な少年「むちゃくちゃプロじゃねぇか」
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 22:35:15.20 ID:F.ztGjEP
  光の衛兵「うぐっ!!」
  どさっ

生き残り傭兵「ふぅ」

ちび助傭兵「こっちの部屋もふんじばったぞ」

  光の衛兵「だれだ、きさまらっ!」
ひゅばっ!
  光の衛兵「ぐぅっ!」

若造傭兵「よし。こっちも問題ない」

傭兵弓士「周辺の建物に気付いた様子はない。
 この税関に何の用事があるんだ?」

器用な少年「とっととずらかろうよ」びくびく

メイド姉「少し待ってくださいね。
 このあとは船をお借りして移動する予定なのですが
 あいにく、わたし持ち合わせが少なくて……」

器用な少年「わかった! 聖王国からぶんどろうって腹だな!」

メイド姉「とんでもない。それは非道ですよ。
 まぁ、危急の事態なので多少犯罪的な手法を
 とる覚悟はあるのですが、そこまで悪辣なことは
 出来ません。盗みは良くないことです」

生き残り傭兵「じゃぁ、何でこんな所に」
メイド姉「借ります」
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 22:36:42.40 ID:F.ztGjEP
器用な少年「はぁ?」
メイド姉「ですから、資金を少々お借りしようかと」

生き残り傭兵「……」
ちび助傭兵「……?」

器用な少年「盗みと何が違うんだ?」

メイド姉「借用書を書きます」

サラサラサラ、サラサラサラ

生き残り傭兵「……」
若造傭兵「……」

  器用な少年「なぁ、この姉ちゃんまじなのかなぁ?」
  生き残り傭兵「貴族の旦那が言うには本気なんだろうな」
  ちび助傭兵「良いのかなぁ。こんなのが代行で」
  若造傭兵「乗りかかった船だ。諦めるしかない」


メイド姉「出来ました。この借用書を、机の上に置いて。
 えーっと、金貨を運び出しましょう。
 数えている暇はないので、その箱五つで良いでしょう。
 重いのにしましょうね。軽いのは使っている最中かも
 知れませんし、二度手間もいやですし」

生き残り傭兵「やることは結構豪快だな」

ちび助傭兵「うんうん」

メイド姉「この資金で、船員さん達へせめてものお詫びに
 支払いをします。食料も買い上げて、極大陸へ」

生き残り傭兵「え? 極……!?」

メイド姉「混雑しないうちに魔界へと行きましょう。
 あちらでやるべき事が山積みですから」
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:37:10.78 ID:jcbTdIAO
借ります。(死ぬまで)
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:39:50.06 ID:2tnMLOg0
思い切り良すぎるなぁwwwwwwwwwwwwww
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:43:04.04 ID:ybYNjH2o
メイド姉wwww成長しすぎだwwwwwwwwwwwwwwww
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:44:59.26 ID:Xk8hLLAo
メイド姉は王の器を持ってるなww
図書館にも特別に入れたしww
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:46:00.28 ID:6zsjqNYo
惚れてまうやろ
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:48:19.01 ID:/ityF1.o
メイド姉すげぇwwwwwwww
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:50:07.75 ID:UC9/bKko
>>768
この子なら本当にありそうだから困るww
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:55:11.30 ID:ON9M45Qo
なんとなくだけどメイド姉が地上と地下の統一王朝の女王に成る気がしてきた。
妹は正真正銘本人の言ってるように宮廷料理人。

んで、魔王と勇者が精霊に代わる夫婦神。
女騎士とかにょほほの弓兵とか冬の国の王様とかが新しい勇者。
伝承上のって意味だけど。
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:55:47.87 ID:Da5BmkDO
図書館には入れたっていうのは意識は別として、一族に迎え入れられたって事なんじゃ?
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:56:20.41 ID:CrPdbh2o
どうせならリアルタイムで読みたいんだけど予想厨がなあ
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 22:57:43.42 ID:gZjAVnso
>>777
ツッコむべきか?
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 22:59:38.69 ID:bCB6unA0
天才というのは、周りが「馬鹿な」と思うことを緻密な計算の上でやってのけてしまう奴のことだってばっちゃが言ってた。
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:03:58.55 ID:ybYNjH2o
だがメイド姉が緻密な計算を基に動いてるかと言うと・・・

全く考えてないわけじゃないだろうけど、ノリでやってね?ww
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:04:43.33 ID:TgtcBGs0
初めて屋敷に来たときのメイド姉はどこへ行ってしまったんだ
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:06:48.12 ID:bskIh2.o
全然関係ないんだけどこれで竜の姫様思い出した
ttp://up3.viploader.net/pic/src/viploader1171062.jpg
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:07:02.11 ID:F.ztGjEP
――鉄の国、職人街、ギルド会館前

しゅわんっ!

魔王「っふぅ」
メイド長「くらくらしますね」
勇者「3連続転移はきついか」

魔王「うむ、ちょっと頭が痛くなるな」
メイド長「わたしは目が回っています」

勇者「慣れの問題なんだけどな〜」

魔王「悪いな。迎えに来させた上に、足代わりに使って」

勇者「気にするなって。急ぎなんだろう?」

魔王「ああ、今回、大量生産するつもりはない。
 おそらく、充分な硬度の刃さえ作れれば、
 一ヶ月もあれば試作品は出来るはずなんだが……」

勇者「それもこれも職人に話さなきゃ始まらないぞ」

魔王「う、うん。行ってくる。行くぞ、メイド長っ」
メイド長「はい、まおー様っ」

勇者「いってこーい!」
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:07:10.08 ID:91Y7mkDO
今まで我慢してたけど言ってしまおー

単芝多いスレですねww
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:10:01.95 ID:F.ztGjEP
魔王「ああ、勇者っ!」てってってっ

勇者「なんだ?」

魔王「今日は、鉄鋼工房の職人と打ち合わせがあるだけだ。
 夕方までには終わる。そこらの酒場で食事でもしているか、
 見物でもしていてくれ。今日こそ屋敷に戻りたい」

勇者「わかった」

メイド長「あまり沢山は食べちゃだめですよ? 勇者様。
 今日は腕によりをかけてご馳走を作りますからね。
 留守番のご褒美と、送迎の埋め合わせです」

勇者「わかったよ! ひゃっほう!」

魔王「じゃぁ、いってくる。待っていてくれ!」

たったったったっ

勇者「ふぅ……」

勇者「それにしても……」

――魔王が戻り次第、勇者と褥を共にしたい。

勇者「もしかして……。それって今夜か?」

勇者「ってなんかすげぇ焦ってきたぞ。
 やばいな。変な汗が出てきた。
 刻印王とやった時でもこんなに戦慄はしなかったぜ。
 ど、どうするんだ。どうすればいいんだ?
 ――落ち着け?
 ですよね。そうですよね。まずは落ち着くべきですよねー」

女魔法使い こくり
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:12:52.30 ID:jcbTdIAO
魔法使いwwww!?
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:13:20.39 ID:mgmaR3o0
志村!うしろうしろ!
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:14:24.89 ID:UmrP6gDO
突然すぎるぜ魔法使いwwwwww
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:15:59.00 ID:Xk8hLLAo
さすが魔法使い
俺たちが期待していたことを平然とやってのける
そこにしびれるあこがれる
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:16:28.55 ID:7r91NYY0
ままれー
今日は大丈夫そうですか?(′・ω・`)
今のところあまり重くないけどピンチになったら
エール送るお (・ω)っ旦
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:16:51.62 ID:F.ztGjEP
――鉄の国、職人街、裏路地

勇者「何処にいたんだよ、お前っ」
女魔法使い「……用事があった」

勇者「なんのっ」
女魔法使い「……入稿?」

勇者「訳判らないよ」
女魔法使い「……すぅ。……くぅ」

勇者「寝るな」 がくがくっ
女魔法使い「……はっ」

勇者「起きたか?」
女魔法使い こくり

勇者「なんだかなぁ」
女魔法使い「……勇者は」

勇者「うん」
女魔法使い「ごきげん?」

勇者「ぼちぼち」
女魔法使い「……へへ」

勇者「女魔法使いは、ご機嫌か?」
女魔法使い「……。ふつう」

勇者「そっか。ご機嫌になるといいな」
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:18:03.99 ID:jcbTdIAO
>>790がお茶担当だから俺はママレードマフィン担当だ。ささ、どうぞ(・∀・)つ凸
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:18:25.25 ID:2tnMLOg0
これは落ち着けないwwwwwwwwww
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:18:26.49 ID:ybYNjH2o
お前は同人作家かww
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:18:32.64 ID:F.ztGjEP
>>790
さんQ! 蛭はまじで重かったけれど
10時くらいから軽くなった。良くわかんない理屈だ。
でも、重いのはまじでへこむ。
書き込みの時は、書き込み量によって重さが違うから
こういう単文の数倍重くなる>ss投げ
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:18:37.35 ID:u70toQco
新刊デル――(゚∀゚)――!!
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:19:16.07 ID:iGzRAjko
まさかのよんぴー
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:19:37.57 ID:F.ztGjEP
女魔法使い「……」

勇者「?」

女魔法使い「……」ぽけぇ

勇者「女魔法使いは、普段なにしてるのさ」

明星雲雀「ピィピィピィ! ご主人は長い長い間
 苦しい修行ぴっ! ピィピィ! なにするですかご主人っ」

女魔法使い「……タツタバード」ぼひゅん

勇者「それ、相棒か?」
女魔法使い「……目覚まし時計」

勇者「目覚ましあっても起きないじゃないか」
女魔法使い「……鳴らなかったって言い訳できる」

勇者「お前賢いな!」
女魔法使い こくり

勇者「……」
女魔法使い「……」

勇者「なんかあるのか?」
女魔法使い こくり

勇者「困り事か?」
女魔法使い「……ある意味、そう」
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:22:00.13 ID:gZjAVnso
魔王&勇者&女騎士&女魔法使い&執事&メイド長

なんという複数プレイ……初心者の勇者にはキツかろう。
俺が助太刀に行ってやるぞ
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:23:13.68 ID:mgmaR3o0
>>799
爺さんの相手をしてくれるわけですね、わかります。
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:25:14.58 ID:TgtcBGs0
竜田wwwwwwww
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:25:46.31 ID:F.ztGjEP
勇者「話、聞くぞ」

女魔法使い「……経済的な均衡状態、また発展状態を
 作り出すためには、該当する経済レイヤに対して
 政治および技術レイヤから健全な影響が無くてはならない。
 またこの健全な影響が充分に経済機構に行き渡るためには
 一定の時間が必要とされる。
 
 一方、政治、技術により不健全な影響を受けた周辺レイヤの
 ひずみは、そのまま外交や政治そのもののレイヤに逆照射し
 他の分野や領域をもまきこんだ引き攣れを見せる。
 これらの引き攣れは、
 軽度のものであれば時間と共に拡散していくが、
 重度のものである場合たわみを反発材料として、
 主に軍事的レイヤにてその緊張を解放しようとする」

勇者「……?」

女魔法使い「軍事的な衝突は、周辺レイヤに大きな爪痕を残す。
 技術レイヤには比較的ダメージが少ない。
 なぜならば知識とは本質的に無形であり破壊不可能だから。
 戦争により技術が発展するというのは、
 必要によって技術が発展するという点と
 技術が破壊不可能だから戦争によって消費されにくいという
 二点から導き出される結論。
 
 しかし、軍事的衝突は、政治レイヤ、経済レイヤには
 深いダメージを残すことがままある。
 また、これらの軍事的抗争は政治および技術レイヤから、
 経済レイヤへの転換を、大きく後退させる。
 なぜなら“財”と言う形で蓄積されたドライブフォースを
 無為に消費してしまうから。
 文化レイヤにおいては、民族的鬱屈から回復不能なまでの
 ダメージを受けることすらあり得る。
 
 ゆえに軍事レイヤに何らかのアクションを行なわせる
 ことなく滑らかに周辺レイヤを発展させるべき。
 ――これが魔王の出した回答」

勇者「……」
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:26:14.29 ID:91Y7mkDO
>刻印王とやったとき

このフレーズにママレの邪気を感じるのは気のせいだろうか
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:28:22.78 ID:F.ztGjEP
勇者「どういうことだ?」

女魔法使い「“優れた問いは、優れた答えに勝る”」

勇者「……」

女魔法使い「“なぜ、勇者と魔王という特別な存在が
 この世界には1人ずつ存在するのか?”
 
 たとえば魔王が2人で勇者は居ないであるとか、
 その逆であるとか。また勇者が3人いて、
 魔王は2人であるとかいう状況は、なぜ無いのか?」

勇者「へ?」

女魔法使い「そのような状況は歴史上
 かつて一回も記録されていない」

勇者「……なぜ」

女魔法使い「“なぜ勇者と魔王は戦うのか?”」

勇者「俺たちは戦ってなんか居ない」

女魔法使い「……このような例は今回が初めてで
 今までは常に戦ってきた。
 今回は特殊な例外と考えた方がいい」

勇者「話が見えてこないぞ」
女魔法使い「……」

勇者「おい、魔法使い」
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:29:37.64 ID:iGzRAjko
運命論は語るタイプではなさそうだけど、なんだろう
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:30:16.04 ID:F.ztGjEP
女魔法使い「勇者と魔王の近似」

勇者「え?」

女魔法使い「魔界における勇者が、魔王。
 人間界における魔王が、勇者。
 模倣子を造り出す経路が違うけれど、
 本質的には同じもの。
 
 同じものが、二つ。
 なぜ二つしかないのか?
 なぜ同じものなのか?
 特異点的存在とは一体何を目的として“ある”のか?」

勇者「そんなのに答えなんてあるのかよっ」

女魔法使い「答えは常にある。
 人によって同一とは限らないけれど」

勇者「なんでなんだよ」

女魔法使い「……」

勇者「……いや、聞いたらまずい気もする」
女魔法使い「教える」

勇者「ちょっとたんま」
女魔法使い「またない」

勇者「だからっ」

女魔法使い「2人の勇者、もしくは2人の魔王は
 有る存在の二つの終端、切り口だから」
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:31:28.40 ID:F.ztGjEP
勇者「切り口……?」

女魔法使い「そう。特異点が二つあると言うことはあり得ない。
 この世界にそれが二つも存在する確率はあまりにも低すぎる。
 
 両者は二つの特異点ですらない。
 一つの特異点。
 現世においてそれが二つの存在として見えている」

勇者「わかんないぞ」

女魔法使い「いわば、ひも。
 ひもの右端が、勇者。
 ひもの左端が、魔王。
 
 ――これが答え。
 常に両者がセットで存在し、2人にも3人にも増えず
 一つの時代にあつらえたように対峙する理由。
 
 そして同時に戦う理由でもある。
 
 二つの端子が接触した時から、このひもは収斂を開始する。
 端子同士が接続し、ひもは円環となり、世界が完成する。
 世界を縛るひもは、世界ごと小さくなり、世界と共に
 “始まり直す”」

勇者「はぁ!?」

女魔法使い「炎のカリクティスの古から続いてきた
 あのやりきれない伝説の正体がこれ」
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:31:30.54 ID:ON9M45Qo
魔法使いは世界を紐解く鍵なのかしら。

俺にはわからないしね。
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:35:37.14 ID:F.ztGjEP
勇者「……頭がついていかない」

女魔法使い「今の世の魔王はそのあまりある力を
 戦闘には全く用いなかった。
 どのような奇跡か判らないが、
 歴代魔王を継承するという魔王の模倣子相続システムから
 自由だったゆえに、別の道を夢見た。
 もしかしたら、夢見た故に自由だったのかも知れない。
 
 そしてその能力を、世界の拡張に当てた。
 
 また、偶然か必然か、勇者も魔王を殺害して良しとせずに
 その拡張に力を貸した。
 拡張は技術や経済から始まったが、やがて次々と
 隣接レイヤに波及し、政治、外交、文化、
 はては伝承の域にまで影響を与えようとしている。
 
 端子同士がたどのような形であれ接触した今、
 収斂力は作動している。にもかかわらず、
 魔王と勇者は世界を拡張させようとする。
 
 この拡張する速度と縮退する速度が均衡して
 世界は停止しかけようとしている。
 
 魔王の出した答えは間違っては居ない。
 けれど、それを実行するためには、
 この世界は根本的な病理を抱え込んでいる」

勇者「病理? 停止?」

女魔法使い「そう。それは罪ではなく、病理。
 そのために現実的な事象はおそらく次々と立ち現れる。
 助長系の歪みもその一つ」

勇者「何か、起きるのか」
女魔法使い こくり

勇者「ひどいことか?」
女魔法使い「……おそらく全員死ぬ」

勇者「……っ!」
女魔法使い「……」
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:35:42.26 ID:ZVFryR6o
ぬあー、ここに来て関連性の話題を持ってきたか
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:35:47.06 ID:/ityF1.o
なんとなくだけど、いやな予感しかしない
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:35:49.84 ID:UBNm5IAO
ヒァッハア!
俺の脳ミソがオーバーヒートだぜぇ!
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:38:05.05 ID:0VO600Uo
アラヤみたいなものが都合のいいように現実を変えるってことかな
814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:38:05.89 ID:2tnMLOg0
それでもママレなら
ママレならハッピーエンドにしてくれる








と思いたい

アンハッピーやバッドもできるからなこの人…
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:38:09.74 ID:UmrP6gDO
考えるな

……感じるんだ
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:39:44.52 ID:UC9/bKko
要はこのままじゃ丘の向こうにはたどり着けんって事か
その根本的な病理とやらをどうにかせんと
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/03(土) 23:41:20.28 ID:F.ztGjEP
勇者「嘘、じゃないんだよな?」
女魔法使い「……」

勇者「どうしたらいい? 解決策はあるんだろうっ」
女魔法使い「……」

勇者「おい、魔法使い」がくがくっ
女魔法使い ぐらんぐらん

勇者「おいっ」

女魔法使い「機構上の要素のひとつが、
 機構を変更することは出来ない。
 現象とは機構が許容する状況の一切片にすぎないから。
 ――それが従来の答え、でも」

勇者「なんだよっ」
女魔法使い「……」

勇者「何でもするから言ってくれよっ!」
女魔法使い「絶対?」

勇者「絶対する」
女魔法使い「……」

勇者「頼むよ。お願いだ。……お願いだからさっ」
女魔法使い「……勇者は、いつもずるい」

勇者「え?」

女魔法使い「…………」ぎゅっ

勇者「魔法使い……?」

女魔法使い「そのときが来たら、躊躇っては、いけない」

818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:46:42.84 ID:2tnMLOg0
つまりこの世界の想定になかった要素が出現すればいいってことか
それはつまり…いや、予想はよそう
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/03(土) 23:50:27.52 ID:6cAlP/E0
今夜は魔王と女騎士とキャッキャウフフだろ?
魔王と勇者の子供なんてものは今までなかttおっと誰か来たようだ
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:53:08.83 ID:7quIWewo
長さxの線分の端っこと端っこは、本来縮み行くはずだったのに、何故かどんどん円になろうとしていると
円になれれば、ひょっとしたら回り始めて遠心力が働くことにより
永遠と終着がある物語ではないモノ騙り(うまいこと言った)になれるかもしれないが
円になるにはシステム上の障害が?

ままれーどをぶん殴ればハッピーエンドか
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:53:23.33 ID:3npVocSO
予想はよそうと何度も
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:55:17.63 ID:7quIWewo
>>819
予想はよそうぜ
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:55:44.29 ID:4DUDJNMo
おまえらこの手の根幹にかかわるネタの予想はよそうぜ

合間にまきざっぽ読んでるけどおもしろいな!
こっちの勇者もいい感じだ
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:56:34.97 ID:Wk1NcXko
>>820
円になっちゃ駄目なんじゃないの?この場合
825 :とり合えず犬神家の冥福を祈ろう [sage]:2009/10/03(土) 23:57:35.00 ID:A81jeLYo
              コレガ戦争デゴザル
                 ∧_∧   ∧∧
                (´Д`@) (゚Д゚,,) 埋葬グライハシマスカ
⊂ヽ  √つ     _  ⊂ ⊂ ) ⊂⊂ |  _
 | |  | |      \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄/
 \\/ /_      ̄ ̄ ̄三 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄〜
  三:三      〜       三  三  〜
   三  三    _
         //
   ヘ     ̄ ̄
  | )  /)          「\
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  / /  ||         / /    ( /
 丶 \  / |        / /     ||
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  _|  /__        \ \   / |
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄          \ 丶/ /
                  _|   /__
                   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/03(土) 23:58:06.60 ID:7quIWewo
>>824
あれ?そうか、円になった後縮まるのが魔法使いの言うバッドエンドか
別の終着点はどこにあるんだろうな どうすればいいんだろうな
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:04:28.47 ID:vqSmQNM0
炎の娘とカリクティス家でやっとルビスって分かった・・・wwktk
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:08:08.16 ID:DgejVH.0
>>820
>>824
各個人的なイメージの問題だと言えばそれまでだが
今までは線分がだんだん短くなってやがて点になり収束していた
今回は円になることで新たな「形」が生み出されて…
と俺はとらえているから円で良いんじゃね?と思うのだが
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:09:12.62 ID:XtBy7Iso
今は女魔法使いが勇者なんじゃないの?
啓示の夢見てたし
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 00:09:36.62 ID:TQ3NwHwP
――鉄の国、職人街、ギルド会館

魔王「よっし。終わったぞっ!」くるっ
メイド長「どうです? 成果は」

魔王「これで女騎士のリクエストに
 応えられる性能を確保できそうだ。射程は3倍になるだろう。
 戦争なんて出来るなら未然に防ぎたいが
 もし衝突があるのなら最小限の損害でやり過ごしたい。
 敵も。そして味方もだ」

メイド長「そうですね」

魔王「勇者は何処だろう? いや。
 この場合は勇者を捜す前に仕立屋に行くべきか?」

メイド長「あらあらまぁまぁ」

魔王「いや。別に特別な意味はないんだぞ?」ぱたぱた

メイド長「そう言うことにしておきましょうね」

女魔法使い ぼへぇ

魔王「うわっ。……お、女魔法使いではないか」

女魔法使い「……」こくり

メイド長「古城民宿以来ですね」

女魔法使い「……図書館族、勢揃い」
メイド長「……」
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:10:31.81 ID:1Iw4ek.o
>>828
>二つの端子が接触した時から、このひもは収斂を開始する。
>端子同士が接続し、ひもは円環となり、世界が完成する。
>世界を縛るひもは、世界ごと小さくなり、世界と共に始まりなおす

多分それは無い
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 00:11:50.64 ID:TQ3NwHwP
魔王「今まで何処に?」

女魔法使い「……山ごもり」
メイド長「?」

魔王「……ふぅ」

女魔法使い こくり

メイド長「どうしたんです?」

魔王「我ら図書館族は、こうして触れあう機会は滅多にない。
 そもそも個体数が少ないし、現世界に出て活動するのは
 滅多にいない。研究室と書架を往復する連中が殆どだ。
 触れあうことは、珍しい。
 わたしとメイド長が例外なんだ。
 ……だから」

女魔法使い「……」

魔王「何があったのだ?」

女魔法使い「……二つある。
 まず『天塔』の場所を知りたい」

メイド長「てんとう?」

魔王「……」

女魔法使い「魔王であれば知っているはず。
 それが口伝なのか記憶転写なのかは判らないけれど。
 歴代魔王は全て、その場所を知っている。
 確証はないけれど、全ての伝承はそれを示唆している。
 勇者の首を捧げる祭壇の場所として」

魔王「もう一つは?」

女魔法使い「勇者は旅に出た。あなたと全てを救うために。
 あなたも、あなたの勤めを果たすべき時がきた」
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:15:05.77 ID:J4bwxsDO
何だか新章へ行きそうな展開?
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:16:37.04 ID:qALYIMAO
切ないな……丘の向こうはまだ遠いか
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:17:22.42 ID:HkDY5Foo
女魔法使いの言葉を俺なりに解釈してみると……

魔王と勇者は雄介とユウスケの関係
1つの世界にクウガは1人。
どちらかが残るのならどちらかは消失する。

しかし、クウガとクウガが手を組んで戦う事を選んだ。

このままでは世界が破壊されてしまう。
 おのれディケイド、このスレものっとられてしまった
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 00:19:14.77 ID:TQ3NwHwP
いや、まだ五章−。
しかも五章の半分終わったところー(133KBだから)
本日も真面目に書きましたー。
今日はこれでお休みなさいをします。
みんなの分は昨日は出さなかったけれど
(⌒▽⌒)つ「ママレードビスケット」。
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:20:28.59 ID:7i0f/Lwo
つつしんでいただこう・・・ママレビスケット美味だな。歯磨きが必要だ
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:20:44.59 ID:IOFs0oA0
>>835
俺の名前が出て心臓が止まるかと思ったぞ。

ママレサン乙!
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:21:27.16 ID:CN7KyuQo
ママレさん乙!

勇者旅に出たのか…
trptが何も知らずに待ってるかと思うと、ちょっと切ないな
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:22:31.33 ID:DiqZL5E0
>>795
そうなのかー
やっぱり文字の量によって重さも変わるのですね(′・ω・`
改めてママレどのを尊敬しました。

今夜もどっきんばっくんで眠れなさそうです。
ままれどのーおつー
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:22:34.13 ID:bx6xjwDO
ビスケットをポッケに入れて叩くと倍に増えるんだぜっ
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:23:04.13 ID:J4bwxsDO
ママレさん乙

明日も期待してるぜ
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:23:51.82 ID:dtKPi.DO
>>841
てめーふざけんな
危うく裁判沙汰だ
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:24:05.87 ID:baBCQu.o
乙、続きが待ち遠しいぜ
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:24:37.26 ID:HkDY5Foo
ママレ乙です

勇者は童貞喪失すると魔法が使えなくなるので逃げたんだな……
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:27:49.37 ID:OKz2GtIo
>>845
いやまて、それだと勇者が30というボーダーラインを超過していることにっ!
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:28:12.09 ID:x7ErbKgo

言ってる事が分からない時があるが面白いから困る
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:30:25.88 ID:TmMBHoQo
ママレさんおつー

いよいよ女魔法使いの出番が増える予感?
あと勇者が旅に出ちゃって女騎士涙目の予感!
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:30:44.32 ID:aXLcc7Mo
乙乙
さて、明日も頑張るべや
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:33:18.33 ID:idgsn9Eo
ママレさん乙、続きが楽しみだ
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:33:23.55 ID:my/PQS60
ママレさん乙です

難しいけどやっぱり面白い

ビスケットウマウマ
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 00:33:50.66 ID:DgejVH.0
>>831
ごめん
その部分読んだはずなのに見落としてた
ありがとう
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:40:20.62 ID:Sam/6VUo
>>839
トランペットですね
わかります
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 00:50:19.12 ID:BNw1L.SO
童貞で30歳を越えると使える魔法一覧
○マホカンタ : 自分に向けられた「キモイ」等の罵声をそのまま相手に返す
○凍てつく波動 : つまらんギャグを飛ばして周辺を凍らせる
○コンフュ: 意味不明な発言で周囲を混乱させる
○メガンテ:自虐ネタで周りを巻き込みます
○サイレス: 空気を読めないとんちんかんな発言で周囲を絶句させる
○臭い息: 周囲の人間をことごとく不愉快な気分にさせる
○マヌーサ: 自分自身に幻影を見せ、現実に対する命中率を下げる
○グラビデ: 重苦しい雰囲気や嫌われオーラで周囲の人間を疲れさせ、体力を削り取る
○ラスピル: 周囲の人間を精神的に疲れさせ、精神力を削り取る
○バイキルト: 周囲の人間に不快感を与える力が倍増する
○トラマナ: クリスマス等にカップルだらけの街を一人で歩いてもダメージを受けない
○トヘロス: 自分の周囲に人が近寄ってこなくなる
○アストロン: 自分の殻に閉じこもる
○テレポ: 飲み会などの喪男が苦手な場から脱出する
○スカラ: 周囲の「キモイ」等の罵声や嫌がらせに対する忍耐力アップ
○フバーハ: 世間の恋愛至上主義の風から身を守ります
○メテオ: 高層ビルから飛び降りる
○ザラキ: 周囲の人間を練炭自殺に巻き込む
○死のルーレット: 練炭自[ピーーー]る仲間を周囲の人間の中から無作為に選ぶ
○死の宣告: 練炭自[ピーーー]る仲間として指名する
○レムオル: 周りから注目されません。空気のようにいないと認識されます。
○ルーラ: 仕事が嫌になるとバックレ、自宅にひきこもる 唯一の安息の地である家にまっすぐ帰る
○ラリホー: 昼間なのに自分を眠らせる
○ラナルータ: 自分だけ昼と夜を逆転させる
○メガザル: 合コンに行くことで周りの男の評価を相対的に上げます
○バシルーラ: バイト先などで人がどんどんやめていきます。もしくは、自分を転勤で地方に飛ばします。
○ドラゴラム: ネット上では竜のようになります
○エナジードレイン: 貯金が減っていき、生活レベルが下がる。
○リレイズ: 高額生命保険
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 01:10:32.17 ID:tOeSSW60
ママレさん乙です〜

女魔法使いはこの世界のシステムそのものを解き明かしちゃったんだねー
あのタイミングは勇者の一大イベント阻止の為に狙っていたのかも^^;
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 03:29:58.12 ID:ws.YmgDO
女魔法使いにイライラするのは俺が馬鹿だから
とりあえず謝罪文用意しとくわ(´・ω・`)
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 03:46:28.69 ID:sZlW1oAO
勇者と魔王には是非幸せになって子作りに励んでほしい 乙
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 03:49:27.77 ID:vZcS.oSO
なんとなく天文物理学をファンタジーに当て嵌めた感じがするのは俺だけか?
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 05:17:43.24 ID:gWHGUIDO
この世のこと単純だ。単純であらねばならぬ

昔どっかで聞いたネタだけど、あんまり難しく考える必要はないよね
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 06:53:17.02 ID:kk4yu.DO
『勇者』と『魔王』。正反対のようで似通ったベクトルを射している
故に同じサイクルを辿ることは不可能。だというのに手を取り合って歩いている
コレが歪みに繋がり皆々様があぼーんってなるのか?

おつむの足りない俺にはわけわかめな話だけど
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 07:06:19.61 ID:yIMn1cco
そのときがこなければ
862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 07:17:15.04 ID:uGQ7wESO
うへへ、今日はヨーグルトにママレたんを混ぜこんで食べるぜ…
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 08:44:39.66 ID:dtKPi.DO
ぐふふ、今日はビスケットにママレードをつけて食べちゃうぞwwwwwwww


これがママレードビスケット、後にマスケットと呼ばれる兵器の開発秘話である
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 08:48:47.90 ID:KQzHjLIo
>>863
誰がうまいこと言えとww
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 10:00:23.19 ID:RXqY2o2o
勇者はまだ二十数歳だよね

勇者が生れたのを見て魔王になることをにする
忽鄰塔開催時「魔王の治世が20年」
※開催の15年前に人類の魔界侵攻
※開催前に勇者と魔王が出会って3年の停滞
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 10:09:12.17 ID:t3qYhW6o
>>865
そんなもんじゃね?
勇者は30過ぎて童貞だから魔法を使えるって設定でもいやだろ
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 11:01:12.74 ID:rMRmAASO
携帯から失礼するぜ。
俺は決して予想は書かないが
この先、ママレたんが綴るこの素晴らしき物語の
終焉として用意されてる現象が、分からなくて
脳汁が吹きこぼれて仕舞って、お悩みの諸君は
「デスメンディナー」
この携帯ゲーをやれば“もしや?”と思えるかも?
俺はママレたんじゃないから、飽くまで例の一つに過ぎないけどねww
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 12:14:22.20 ID:6DdAcoDO
ざっとその携帯ゲのストーリー読んできたが、これを終焉にするくらいなら、もっと早い段階でやってるだろ


流石にこれを終焉の可能性に数えるのは無理だわ
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 13:12:43.00 ID:rMRmAASO
>>868
押し付けがましくて済まないが、そんなメニュー見ただけで
「この店は潰れるね。」みたいな事言わないでくれよ。
実際にやって真相まで知ってから、否定して欲しいんだが。
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 13:13:47.45 ID:v5B7/xMo
わかったから二人とも帰れよ
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 13:25:02.62 ID:HkDY5Foo
まさかテキトーな冗談を検討されるとは想定外だwww
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 13:34:18.71 ID:PJI7E8Ao
ID:rMRmAASO
つまりお前はこの話がこのゲームのようになると予想してるわけだ

半端に言葉を飾って携帯ゲーを紹介するあたり実にアレだな
873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 13:47:16.47 ID:xIrrTIEo
これだから携帯は('A`)
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 13:47:49.60 ID:bpTI/.DO
止めてー!
ID:rMRmAASOのライフはあと3しか残ってないのよ!
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 13:52:59.62 ID:Z5uhc4Yo
3残ってりゃ大丈夫だろう、まだいける
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:04:48.06 ID:6DdAcoDO
>>869
これやる為に月額315円払うという時点でやる気が起きない

粗筋の時点で人を引き込めないなら駄ゲーだろ
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 14:06:32.12 ID:IOFs0oA0
1までは大丈夫
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:07:28.89 ID:qALYIMAO
>>867の人気に嫉妬

もっと俺を見て!
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:08:34.50 ID:f2CGnUAO
どーでもいいことで空気悪くすんなよ

ママレさん来ないかな
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 14:10:45.54 ID:IrabwoAO
ママレはその携帯ゲームやりにいっちゃったから打ち切りです。


 _  ∩
( ゚∀゚)彡 おっぱい!
( ⊂彡 おっぱい!
|  |
し⌒J
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:28:23.02 ID:rMRmAASO
>>880
…なん…だと…?
こりゃいかん。ライフを削って支援する!!

 _  ∩
( ゚∀゚)彡 ママレッ!
( ⊂彡 ママレッ!
|  |
し⌒J
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 14:35:44.97 ID:spza9oSO
脳内で白虎公をロリ女体化してみた
結構悪くなかった
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:40:58.02 ID:bx6xjwDO
虎の中身は鉄腕王だと思ってたが
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:52:48.79 ID:TmMBHoQo
お、今日は鯖軽い?
餃子の皮に餡を詰めながらママレ待つぜ〜
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 14:55:06.51 ID:dtMxxoDO
いい天気だな。
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 15:06:44.70 ID:QyvCsiQo
俺の中では全員ロリっこだ
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 15:12:31.77 ID:6DdAcoDO
帰ったら世界を半分こ を、zipで貼ればいいのか
888 : ̄ ̄|/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ [sage]:2009/10/04(日) 15:20:29.00 ID:2sr9q.co
     ∧_∧
    (-@∀@)     ∧_∧
    /     \   (    )ハア?
.__| |    .| |_ /      ヽ
||\  ̄ ̄ ̄ ̄   / .|   | |
||\..∧_∧    (⌒\|__./ ./
||.  (    )     ~\_____ノ|   ∧_∧
  /   ヽ ハア?      \|   (    )
  |     ヽ           \/     ヽ. ハア?
  |    |ヽ、二⌒)        / .|   | |
  .|    ヽ \∧_∧    (⌒\|__./ /
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 15:34:22.56 ID:w4tGVY.o
せかいをはんぶんこはほしいですけどがまんします
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 15:37:36.17 ID:g2KRxH6o
zipスレでやれカスども
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 15:48:44.31 ID:QyvCsiQo
>>889
いつものところに上げといた
パスは俺の愛
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 15:53:08.71 ID:3Klh3e6o
ググったらいらなかった
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 15:59:21.44 ID:aTbcMqUo
>>891
いただいた
d
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 16:09:20.33 ID:w4tGVY.o
>>891
わかんなかったです。上げてくれたのにすいません
スレ汚し失礼しました
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 16:29:57.04 ID:TmMBHoQo
まあ皆落ち着けよ、餃子やるから食ってくれ


       ____...................____      
    ,, -ー" _,,..   _,,._  ,,.._  ,,.._  _,,.. ゙ ヽ、    
  /   /,,r"i/ ,r"i/,,r"i/,,r"i/,,r"i  、 ヽ  
 / ./  / ; / / .; / / ; / ,/ ; / ,/ ; / .,"  i  |    
 i  i. / ; / ,/; ./ / ; / ,/ ; / ,/ ; / .,'   / /
 ヘ.  |〃/ ,|〃/ ,|〃/ .,|〃/ , |〃/ .,"..;;/ /  
  ヽ   ヽゝ' `ヽゝ~ ヽゝ' ~ヽゝ' ~ヽゝ'  " /         
    ゙ ー-- 、、... _ ____ ,,,,, .... --―"




まだ焼いてないけどな!
896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 16:39:59.70 ID:DiqZL5E0
今日も妄想しながら待機中(0゚・∀・)φwktk

もうすぐ900ですね。
そして>>895はママレサンドにしか見えない件。
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 16:41:06.63 ID:pXPgIEAO
>>860
勇者と魔王の向いてるベクトルが正反対っていうことじゃないのか?
教えてママレ様
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 16:44:30.69 ID:J4bwxsDO
伸びてるからもしやと思ったが残念…

にしてももう900か…
早いなぁ
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 16:47:43.03 ID:XtBy7Iso
平和的に大主教を魔王にして倒せばおk
魔王は普通の学者になるし
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 16:50:31.71 ID:TmMBHoQo
よそうは予想
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 16:52:14.56 ID:tOeSSW60
>>899
確かにそこに勇者が倒すべき魔王がいるな
相手があれなら勇者も躊躇わないだろうし
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 17:24:36.99 ID:pXPgIEAO
>>899
>>901
大主教ってそんな極悪人だったっけ?
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 17:31:03.16 ID:Xo4S/1.0
ええい、今日はママレはまだか!

>>902
大主教は蒼魔の刻印王の両目を手に入れてたじゃん
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 17:32:52.28 ID:G0LYVCAo
>>920は、ななめ読みし過ぎたのか?
決定的ではないが、可能性がある程度の認識でおk

つか、もう一度読み直すべき
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 17:35:59.09 ID:iV46V.AO
>>920に期待
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 17:39:32.19 ID:IrabwoAO
ksk
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 17:40:07.07 ID:9WAEgMDO
>>904
>>905
俺のことか?
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 17:41:51.61 ID:TmMBHoQo
>>907
まだ13レスも先だ
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [IDも902じゃないし sage]:2009/10/04(日) 17:44:03.49 ID:RXqY2o2o
>>907
数字も読めないのか?
君はどこから見ても907であって920じゃないぞ?
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 17:53:47.88 ID:G0LYVCAo
>>902
あ、アンタのことじゃないんだからね!
>>920に言ったんだからね!
なんか釣りっぽいから、間違えた振りしたんだから!!
わざとなんだからね!
この、自意識過剰っ!!//
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 18:08:04.98 ID:G0LYVCAo
うん、わかってる
なに言い退化わかってる
もう、いいわけしないよ
うん、ちょうしにのってた
うん、そうだね
うん、そのとおり
うん、ごめん
うん、ちょっといってくる
うん、ごめん
うん、うん、それじゃ
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:19:35.94 ID:LycrEfco
加速しすぎだろjk
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:28:42.75 ID:oAuhMQDO
餃子のかわに角切りりんごとママレードを包んで
揚げながらママレをまつよ

りんごジャムでやると、一口アップルパイ風になるんだけど
生りんごとママレードも美味しそうな気がするんだ


みんなもどうだい?
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:29:44.88 ID:v1W2UfAo
汁気でバチってならない?
ちょっと怖いんだがうまそう……ゴクリ
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:39:20.46 ID:6.2KnAso
>>913
なにその画期的な餃子の皮の使い方
うまそうじゃねえか
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:42:11.45 ID:qALYIMAO
アリだな
それならジャムは何でもいける
フルーツもいけるな
葡萄やらサクランボとかでもいけそうだww
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:48:03.88 ID:oAuhMQDO
りんごくらいなら多分だいじょぶ
まだ揚げてないからわからんけど

葡萄やらさくらんぼはさすがに水分多過ぎて危ない気がする
でも美味しそう


誰か、改善策を考えてー
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:54:22.65 ID:0mq4FN.o
葡萄・さくらんぼ・苺なんかは、カスタードで包み込んじゃえばいいよ
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:55:34.66 ID:qALYIMAO
もっと皮が薄ければバニラアイスで揚げアイスもいける……か?

焼売みたいにすれば水気あんまり関係ない気がする
試して欲しい組み合わせとしては角切りパンとクリームシチュー辺りをだな……
920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 18:56:03.13 ID:uQ2us3Mo
具は少なく、皮はひだを作らないで
閉じた中身をはみ出させないようにしたらいいかも。
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 19:00:43.32 ID:o3yS.IAO
オープンで焼けばいいんじゃね?
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 19:04:25.96 ID:HGBv4h2o
>>921
じゃ、餃子の皮から、パイ生地にすれば…


あれ?
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 19:05:10.72 ID:uh1Q6Nk0
>>920
調理方ちゃんと読んでこい
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 19:05:38.58 ID:TmMBHoQo
皮で包んで短い時間で揚げればOKなんだぜ
きれいに包んで皮だけ揚げるつもりで作れば、バチってならない

甘い点心・・・甜点ってやつだ、心美味そうだねww
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 19:05:55.35 ID:XtBy7Iso

カスタード

カスタード

カスタード

って感じでミスフィーユはどうだい
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 19:21:42.10 ID:pXPgIEAO
>>903
>>904
あざっす
そういやそうだった
読み飛ばしすぎワロタWW
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 19:31:38.99 ID:bpTI/.DO
メイド弟子養成所はここですか?
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 19:46:32.29 ID:EC9Yy2AO
無駄レス大杉www感想ぐらいならwwwwwwwwwいいがwwwgdgd馴れ合いはwwwwww他でやれよwwwwwwwww保守いらないパー速に来た意味ねぇwwwwwwwwwwwwwwwwww
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 19:51:35.17 ID:3Klh3e6o
意味はあるよ!スレストされない!
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:00:34.49 ID:/v1O/BY0
今日も重いの?
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:09:28.77 ID:Xo4S/1.0
ママレはまだかいのう・・・。
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:16:05.84 ID:qALYIMAO
ママレは逮捕されました
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:18:01.35 ID:3/fA6wDO
罪状は?
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:21:12.13 ID:TQ3NwHwP
タイ━━━━||Φ|(|´|Д|`|)|Φ||━━━━ホ!!
やっちゃいねぇ、ちがう。ちがうんだぁ。
おいらはママレードを食っていただけだぁ。
ママレードは美味いんだよ。習慣性なんて無いよ。
あれはただのジャムなんだ。
ラブホテルで薬物抜きなんてしてないんだよ。
大きいのも小さいのも好きだよ。でも重いサバは勘弁ね。
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:21:13.95 ID:XUN79WYo
スレがかなり進んでるから投下来たかと思ったらそうじゃなかった
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:23:04.30 ID:DiqZL5E0
ままれwwwwww
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:24:30.64 ID:spza9oSO
ままれ様ギターッ!
でも仕事の休憩これで終わりだーOLT
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:24:30.83 ID:TmMBHoQo
>>934
ママレなにやってんのwwwwwwwwww
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:28:19.86 ID:TQ3NwHwP
>>938
ぶちこまれてみてた。いま帰ってきたのだ。
遅くなってゴメンナサイ。てか、お腹もすいた。
カツ丼くらい出せばいいのに>牢屋。
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:30:56.78 ID:TmMBHoQo
おかえりなさい〜

さ、早くゆったりとご飯食べて
早く食休みをたっぷりととって
早くまったりとシナリオ書いてください
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:31:18.19 ID:sfG5NLIP
罪状は時間泥棒だろ、睡眠的な意味で
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:31:48.50 ID:ij0I3s2o
カツ丼ってしっかりお金とられるぜ?
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:32:40.44 ID:DiqZL5E0
ママレ殿のノリの良さに拙者、惚れたでござるww

ゆっくり食事してくださいな〜(・∀・)つ旦凸
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:35:28.06 ID:HkDY5Foo
>>942
そなんだよなwww
あれは容疑者の自腹wwwwww

ドラマの影響でオゴリみたいな印象強いがwwwwwwww
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 20:37:18.36 ID:sZlW1oAO
腹減ってんだろ?まあカツ丼でも食えや(お前の金で)
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:39:44.69 ID:cYMQ2wAO
仕事帰りの空腹にはつらいスレの流れだぜ…ゴクリ…
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 20:47:53.23 ID:cYMQ2wAO
>>934

トンヌラクエスト3
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:10:28.74 ID:/MQOw.DO
ママレ腹減ってるのか……
俺を喰ってくれ
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:14:04.97 ID:qALYIMAO
いやいや、ここは俺をだな
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:20:00.10 ID:TmMBHoQo
そろそろ次スレの時期かな?
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 21:23:35.74 ID:IOFs0oA0
>>950
スレタテよろしく
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:23:50.63 ID:dXNodC60
ここはgdgd潰して新スレに投下してもらった方がえーかね?
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 21:25:46.50 ID:TQ3NwHwP
――冬越し村、魔王の屋敷、客間

女騎士「お風呂よし、髪の毛よし、肌のお手入れも一応よし」

女騎士「……」

女騎士「よ、よっし」

ぱしぱしっ!

女騎士「気合入ったぞ」

女騎士「……入ったぞ?」

女騎士「うむ。……これはなんだ。いざとなると不安だな。
 後から後から弱気な気分がわいてくる……。
 ええい、湖畔修道会の最終兵器ともあろう私がどうしたことだ」

女騎士「……」

そぉっ。――なでなで。

女騎士(……やはり、これかな)

女騎士 しょんぼり

女騎士「こればかりはなぁ……。魔王の4分の1も無い。
 いや、あるのだ。無いわけではない。無いのでは、けしてない
 つまりゼロではない。小さいだけだ。
 ほ、ほらな? なでれば膨らんでるのは判るぞっ。
 ちゃんとあるではないか!」

女騎士「……」

女騎士「虚しいな」
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:27:08.14 ID:TmMBHoQo
レスしたら950でビビッたww
生まれて初めてスレ立てるんで、失敗してたらゴメン


魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」Part10
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1254659054/
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 21:27:50.54 ID:5kVKKxIo
わはは
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 21:28:10.25 ID:TQ3NwHwP
女騎士「相手がアレでさえなければ、
 もうちょっと気負わないで済んだのだろうが……」

女騎士(いや、ちがうか。――同じだな。
 相手は問題ではない。自分の気持ちの持ちようだ)

女騎士(……そういえば、老子は何をくれたんだ?
 馬作戦は“こうかは ばつぐん”だったからな)

がさごそ、しゅるる

女騎士「ぱんつか。……まぁ、そんなことだろうと思っていた。
 老師に格上げされても変態は変態なのだしな。
 ……つまり、役に立つ変態と云うことだな。
 ん? こっちは絹の靴下か? 高価そうではあるが」

もそもそ

女騎士(あれ? ……上手く履けないな)

もそもそ

女騎士「なんか変だぞ」

もそもそ

女騎士(……これは、もともとこういうものなのか?
 なんだか半分しか履けてないような、ずり落ちてるような。
 ろーれぐ? 何だその解説は。
 張り付いているようで……。は、は、は……)

かちゃ

女騎士「はしたないではないかぁっ!」

魔王「……」

女騎士「ひゃっ!?」
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 21:29:29.42 ID:TQ3NwHwP
魔王「……」

女騎士「まっ。魔王。お邪魔しているぞ、早かったな」

魔王「……うん」
女騎士「どうした?」

魔王「うん」
女騎士「……?」

魔王「今日は、中止だ」
女騎士「何かあったのか?」

魔王「勇者は、お出かけしてしまった。
 ……どうやら、タイムリミットらしい」
女騎士「?」

魔王「チャンスを逸してしまったらしい」
女騎士「どういうことだ?」

魔王「私にも良く判らない。
 でも、今のこの流れを変えるために、
 勇者は何かを知って、それをするために旅に出た。
 ……女魔法使いが教えてくれたんだ」

女騎士「……」

魔王「……勇者は、だから、いないんだ」
女騎士「……」

魔王「置いて行かれてしまった」
女騎士「……」

魔王「私は、置いて行かれてしまった」
女騎士「……」
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 21:31:00.91 ID:TQ3NwHwP
魔王「……」つぅ……
女騎士「魔王」ぎゅっ

魔王「女騎士?」

女騎士「面倒くさい事を考えてはダメだ。魔王」

魔王「……」

女騎士「勇者はちゃんと帰ってくる。きっと大丈夫。
 わたしは。ははっ。……自慢にもならないけれど、
 置いていかれるのは二度目だぞ?
 でも、大丈夫。勇者はちゃんと戻ってくる。
 だってあのときよりも勇者は優しいし、強いじゃないか」

魔王「……」

女騎士「戻ってきた時に女が増えていたらそれはそれで
 拷問をしなければいけないけれど……ちゃんと帰ってくる」

魔王「……そうだろうか」ぽたっ。ぽたっ。

女騎士「きっとそうだ。だって勇者は守るために行ったのだろう?
 帰ってくるために出かけたのだろう? だから、あの日とは違う」

魔王「……」

女騎士「それよりも、勇者を助けなきゃ」

魔王「助ける?」

女騎士「そうだよ。……きっと何かが起きているのだろう?
 そうじゃなくても、勇者の代わりをしなければならない。
 普段仕事をしないように見えて、
 いなくなると困ってしまうのが勇者なんだ。
 勇者の代わりをするのは、魔王と私しかいないだろう?」

魔王「……」
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:32:09.62 ID:.8XFl.6o
童貞よ! せっかくの3pフラグをむざむざ捨ててまで旅に出るどういう理由があると言うのだねっ?!
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 21:33:58.75 ID:TQ3NwHwP
女騎士「蔓穂ヶ原の戦いが終って、
 ほっとしたけれど……。
 ずっとどこかで感じていた。
 ああ、少しも終っていないな、って」

魔王「……」

女騎士「これで私たちの戦争は終わり。
 もしかしたら中央が魔界へ攻め入って、
 後は魔界で戦争になるかもしれないけれど、
 それは私には関係ない……
 なんて、考えなかったわけじゃないけれど
 そんなことはないよね。
 勇者は絶対にそんなところで諦めたりはしない。
 そんなところで諦める勇者なら好きにならなかったと思う」

魔王「……」こくり

女騎士「だから、たぶん勇者は、そういうのもこういうのも、
 全部どうにかしにいったんだよ。
 いまならなんとなく感じる。
 本当はあの日にもそれを感じられていれば良かったけれど……。

 勇者はきっと魔王と私に、ここは任せて出かけたんだ」

魔王「そう、なのかな……」
女騎士「きっとそう」

魔王「私のやる事は、まだあるのだな……」
女騎士「もちろん」

魔王「……うん」
女騎士「気合入れないとな!」

魔王「う、うん。判った」
女騎士「よっし。じゃぁ、今日のところは解散しよう」

魔王「あ、女騎士」
女騎士「なに?」くるっ

魔王「それでも、そのぅ。云いずらいけれど……
 そのぱんつはさすがに小さすぎると思う」
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:35:08.87 ID:F1uRksAO
言っちゃったwwwwwwww
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 21:35:21.99 ID:DiqZL5E0
というか、2人と関係持つというのは決定事項なのね・・・
けしからん。じつにけしからんぞ。
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:36:22.61 ID:TmMBHoQo
魔王「逆に、そのブラは大きすぎると思う」
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:36:58.43 ID:.8XFl.6o
対抗して駄肉さまも、ちっちゃい下着を身に着ければディモールト・ベネじゃないっスか!!
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:37:46.80 ID:2sr9q.c0
>>962
ごめん、女騎士。俺は魔王のことが好きなんだ!!
とか言ってほしいけどこの勇者にそんな度胸はないよな
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 21:39:43.65 ID:.8XFl.6o
>>965
しかしだな、女騎士とは剣をささげた関係なんだから、
つるぎとさやのごとく、抜いたり入れたりする訓練も必要になると思うのだよ
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 22:03:12.22 ID:IOFs0oA0
停止中...
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 22:08:44.17 ID:SuamggDO
ママレ?牢屋でカツ丼中?
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 22:11:37.84 ID:TQ3NwHwP
きー。
帰ってきたばかりだから、筆が追いつかないのよーぅ。
じょうだんじゃなーわよぅ。アンドゥートロゥワゥ。
まじリアルタイム書きなのよぅ。
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 22:12:46.10 ID:TQ3NwHwP
――冬の国、王宮前広場、領事館

冬寂王「ここか?」

従僕「ここですよー! 僕は何回も来ているんです」
将官「ほほう」

大工頭領「おう、坊主!」
従僕「こんにちはー!」

冬寂王「どうかね、調子は」

大工頭領「こいつは、王様じゃありやせんか!
 いいんですかい!?
 こんな所におつきの兵隊も連れないでのこのこ出歩いて」

将官「失敬な。わたしがいます」
商人子弟「まぁ、止めてもお忍びで出て行っちゃう王様ですからね」

冬寂王「ははは! 良いのだ。
 ここは我が愛する冬の国。その中心ではないか。
 この街を安全に歩けないようでは、わたしには所詮
 王としての器がないのだ」

大工頭領「はっはっはっは! そう言われちゃかなわねぇ」

商人子弟「工事の様子を視察に来たんですよ」

大工頭領「そうかいそうかい。おろ!」

羽妖精侍女 ぱたぱた、ぺこり

大工「うわぁ!」
人夫「へぇ〜」

大工頭領「こいつがもしかして」

冬寂王「こいつなんて云ってはいけないよ」

羽妖精侍女「羽妖精デス。コノ領事館ニ住ミマスデスヨ」
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 22:14:10.26 ID:TQ3NwHwP
大工頭領「喋ったぞ!」

羽妖精侍女「オ話好キデス、ハイ!」

大工「うわぁ。浮いてるよ」
人夫「初めて見たぞ、あれが魔族なのか?」

羽妖精侍女「?」ぱたぱた

大工頭領「は、は」
商人子弟「葉?」

大工頭領「はーわいゆー?」

羽妖精侍女「妖精一族ノウチ、羽妖精族ノ、羽妖精侍女デス。
 領事館ヲ作ッテクダサッテアリガトウゴザイマス。
 女王様ニ変ワッテオ礼申シ上ゲマスデス」

大工頭領「な、なんでぇ喋れるじゃないかっ!」

商人子弟「最初から云ってるでしょうに」

従僕「大工さーん。この人は、羽妖精侍女さんでね。
 猫とも喋れるすごい人ですよー。
 この領事館に住む予定なのです」

がやがや
  冬の国市民「あれが魔族なのか?」

冬寂王「公表したとおり、魔界の一部との停戦協定の結果だ。
 わだかまりはあるやもしれぬが、ここはわたしの顔を立てて、
 一つよろしくお願いしたい」

商人子弟(どんな反応になるんだ……)

羽妖精侍女「……?」じぃっ
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 22:14:23.24 ID:DiqZL5E0
ゆっくりでも大丈夫です。
もうそー落書きしながら暇つぶしますから(・∀・)φ
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 22:16:24.68 ID:TQ3NwHwP
大工頭領「……ふむふむ。羽があるのかぁ。お嬢ちゃんは。
 それで三階の小部屋には階段がいらないってぇ話なんだなぁ。
 こいつは驚き……だが納得したぜ」

がやがや

大工「小さいなぁ」
人夫「こんな娘っこ相手に俺たちは戦っていたのかい?」

将官「いやいや、魔族って云っても色々いるって事ですよ。
 この街に来るのは、ちゃんと審査をして、友好的に暮らしたり
 連絡や通商の業務を出来る人だけになるんです」

大工「そうなのか」

中年の女性「そうだね! こんな娘っ子に負けたとあっちゃ、
 うちの爺さんだって浮かばれないからね! あっはっはっは」
街の少女「……ぱたぱた、きれい」

大工頭領「あっしも大工だ。細かいことはぐだぐだいわねぇ。
 引き受けた仕事だ、住む人に喜んでもらえるもんをつくりやす」

冬寂王「そうか、ありがたい」

商人子弟「……思ったより冷静だな」
従僕「それはそうですよー」

商人子弟「そうなのか?」

従僕「湖畔修道会では、魔族も光の子って教えていますから」
将官「云われてみれば、そうだな」

羽妖精侍女「ソウナノデスカ?」

冬の国市民「修道士さんはそういってたぞ?
 不幸にして戦うことになってしまったけれど、
 それは人間の国同士でも無くはないことだしなぁ」

痩せた軍人「しかし魔族は信用が出来ない。
 監視を怠るべきではないのではないか」

 がやがや
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 22:18:23.08 ID:TQ3NwHwP
中年の女性「色んな魔族がいるんじゃねぇ。
 爺さんは帰ってこないけれど、それもこれも
 恨んだからって帰ってくるわけじゃなし……」

初老の男「なんの。もしまた攻めてきたら、
 極光島の時のように戦えばいいのだ! 騎士将軍万歳!」

冬寂王「……」
商人子弟「ふむ……」

将官「――タイミングが、良かったのかも知れませんね」
商人子弟「とは?」

将官「極光島が取り戻せていたからこそ、
 全員ではないにしろ、納得できる人もいる。
 それに湖畔修道会が色々広めてくれたようですし」

大工「それだよ。天然痘の予防も、
 魔界で見つかったって云うんだろう?」

人夫「ああ、俺もそう聞いたぞ」

冬の国市民「俺もちくっとして貰ったぞ」
街の少女「あたいもー!」

冬寂王「予防を受けておらぬものはいないか?
 隣近所にもしっかり話を回すのだぞ?
 もし受けていないものが我が国の国民ではなくても、
 その場合は王宮に届け出れば相談にのる」

商人子弟「そうですよー! ちゃんと接種を受けて下さいよ!」

従僕「家族全員で受けて下さいねー!」

羽妖精侍女「デスヨー?」ぱたぱた

大工「あははっ、声もちいせぇや」
人夫「まったくだ」

大工頭領「よぉっし、じゃぁ、この侍女さんと王様に
 俺たちの作っている領事館の案内をしちまおうじゃないか」
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 22:20:43.55 ID:QiZNOoc0
はーわいゆー?がなんか可愛かった
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 22:25:46.85 ID:XtBy7Iso
はーかわゆーいっていったのかと思ってぞっとした
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:00:58.02 ID:TQ3NwHwP
――交易船『海の翼号』、船上

ざざーん
 「よーそろー!」「よーそろっ!」

貴族子弟「冷えますね」
メイド姉「はい」

器用な少年「うっわぁ! うっわぁ! すげぇな!
 あんちゃん、俺船は初めてだよっ!」

貴族子弟「あんちゃんではなく、師弟様、とか、師匠とか。
 そういう呼び方で読んで下さい。
 ああ。ご主人様、は禁止します。
 それは見目麗しい少女に呼ばせると決めていますから」

メイド姉「……」

器用な少年「なぁなぁ! あんちゃん!
 あれなんだ? 鳥か!? うっわぁ!
 すっげぇ! 海に突っ込んだぞ、なにやってんだ!」

がちゃ

生き残り傭兵「よぅっ。見張りを交代するぞ」
ちび助傭兵「助かる」

若造傭兵「おはよう」
傭兵弓士「良い天気だな。おーい、船長さんよ」

船長「なんだごろつきども」

メイド姉「すいません、すいません」ぺこぺこ

生き残り傭兵「まぁ、その辺は勘弁してくれよ」

船長「まぁ、たっぷり弾んで貰ったからな。諦めはしたがよ。
 このまま極大陸で良いんだな?」

メイド姉「お願いします」

船長「ふんっ。まぁ、こんな事は今回限りにして貰いてぇな」
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:01:54.18 ID:v1W2UfAo
工事「あんちゃんあんちゃん!!」
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 23:01:57.48 ID:anv52cDO
適材適所はいいことだ
虎ちゃんなんかが凸してたら冗談じゃすまない

銀虎公と鉄腕王が街の広場で腕相撲するような日は来るのだろうか?
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:02:38.95 ID:TQ3NwHwP
器用な少年「感じ悪いなぁ」
生き残り傭兵「仕方ねぇさ」

メイド姉「あの方は本来ただの商人さんです。
 遠征軍のように“殴りかかってきた相手”と云うわけでは
 ないですからね。巻き込むのは気が咎めるのですが、
 この場合は他に手段もありませんでしたし……」

器用な少年「でも、目の玉飛び出るほどふんだくられたぜ?」

生き残り傭兵「あはははっ。小僧の金ってわけでもないだろう?」
ちび助傭兵「それはそうだ」

器用な少年「でも、もったいないじゃんかよう」

メイド姉「お金なんて生きていなければ使えませんよ?」

器用な少年「――」

生き残り傭兵「やぁ。あはははは。いっぱしの傭兵でも
 チョット言えないような台詞を平気で言うな、代行は」

若造傭兵「うん」

貴族子弟「さぁって、これで大空洞まではいけるだろう。
 この船の荷物も買い取ったから、防寒着や食料も十分だ。
 新型の銃まであるとは驚いたけれどね」

メイド姉「そうですね」

器用な少年「銃って云うのか? あの筒」

生き残り傭兵「使えれば戦力になるかな」
ちび助傭兵「どうだろうな」

傭兵弓士「石弓に似たものだな」
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:03:59.51 ID:TQ3NwHwP
貴族子弟「それよりは、いまは今後の予定だな」
メイド姉「ええ」

生き残り傭兵「そいつだ」

若造傭兵 こくり

傭兵弓士「この際、代行の目的やこの遠征のことも
 聞かせて貰いたいな。一応雇われた身分になったとはいえ、
 戦闘は俺たちが引き受けるんだろう? 落ち着かないぜ」

貴族子弟「ああ、そうなるね」
メイド姉「はい」

生き残り傭兵「極大陸から、魔界へ行こうってのは判った。
 それでどうするつもりなんだい?」

貴族子弟「僕たちの目的は殆ど同じだ」

  若造傭兵「だんだん判ってきた」
  傭兵弓士「何をだ?」
  若造傭兵「代行と上手く付き合う方法を」
  傭兵弓士「どうするんだよ?」
  若造傭兵「考え得る材料で一番とんでもない想像をしておくんだ」

貴族子弟「魔界へ先回りして、
 聖鍵遠征軍と魔族の停戦交渉の準備をする」

メイド姉 こくり

生き残り傭兵「……」
ちび助傭兵「はぁ!?」

  若造傭兵「ほら。な?」
  傭兵弓士「あ、ああ」
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:05:15.22 ID:TQ3NwHwP
貴族子弟「いや、まぁ。まってくれ」

生き残り傭兵「何を言い出すんだ、俺たちは百人もいないんだぞ?」

貴族子弟「まぁ、まぁ。話を聞いてくれ。
 何も、本気で停戦が出来るとは僕も考えていないよ。
 魔族はどうあれ、聖鍵遠征軍は巨額の費用をかけているし
 大陸の国家の半数以上が参加しているんだ。
 出発はしましたが何もしないで帰ってきました、
 なーんて訳にはすでに行かなくなっている。
 
 だが、ちょっと待ってくれ。
 戦争をするのは、では仕方ないにしても、
 どこまでやるのかって問題はあるだろう?」

器用な少年「どこまで?」
生き残り傭兵「ふむ」

貴族子弟「本気で相手が全滅するまでやるのかって事だよ」

器用な少年「やるんじゃないか? そういう感じだったろ、遠征軍」
生き残り傭兵「まぁ、な」

貴族子弟「でもそれにしたって限度という物がある。
 たとえば梢の国と銅の国は過去に戦争したことがあるけれど
 最終的には痛み分けだ。お金を払ったり払われるかといった
 形に落ち着いた。
 月砂の国は戦に負けて滅んだけれど、それだって砂丘の国に
 吸収されて終わったんだ。別に皆殺しになった訳じゃない」

傭兵弓士「そう言えば、そうだな」

貴族子弟「戦争に参加していない一般の市民まで殺すなんて
 ナンセンスだ。第一、人数的に見たって現実的じゃない。
 仮に遠征軍が勝っても、負けたとしてもどこかで妥協は
 必要になってくるんだ。
 停戦協定は、その時にきっと役に立つ。
 成立しなかったとしても、その中で作った連絡手段はね」
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:07:03.33 ID:TQ3NwHwP
メイド姉「わたしはかなり本気で停戦を
 成立させたいと考えています。
 でも、やはり難しいとも思っています……。
 
 わたしが考えているのは、貴族さんとは少し違って
 この戦争の危険性と、参加者の意識のずれです」

生き残り傭兵「なんだそれ?」

メイド姉「戦争は痛くて苦しいではないですか?
 人が沢山死にますし、飢えたり寒かったり辛いことばかりです。
 
 人は自由な生き物ですし、それは国家もまた同様であるべきです。
 わたし個人は戦争を憎みますけれど、
 戦争そのものは否定出来ないかも知れないと思います。
 言葉に出来ないほど悔しいですが……。
 
 この世界には戦争という行動でしか解決できないことも
 あるのかもしれません。
 しかし今回の戦争には、全員が全てきちんとした
 自由意志で参加しているかと云えばそうではないように思える。
 
 停戦協定を一度は試みてみるべきだと思うのは
 “本当はやめたい人”にチャンスを提供するためです」

器用な少年「えーっと」

ちび助傭兵「なんだか滑らかな言葉に説得されそうだけど
 それってすげー上から目線じゃねぇか?
 云ってることは“いまならまだ許してやる”に近いぞ?」
若造傭兵「……あー」

メイド姉「ええ、そう言ってるわけです」
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 23:15:41.24 ID:DiqZL5E0
>>958
どーでもいいことなのかもしれないが、
女騎士の上半身がどの様な状態だったのかが気になる。

魔王は文字通り胸板に寄りかかる感じで・・・おっと、誰か来たようだ・・・
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 23:16:41.57 ID:J4bwxsDO
メイド姉ってあの環境下だからこそここまで逞しくなったのだろうか
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 23:21:50.32 ID:sip8/uY0
>>985
紅の学士と名乗ってた時代から魔王の秘書というか手伝いしてたんだぞ?
仕事出来なきゃ嘘だろ

職場にほしいです(^p^)
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 23:24:36.80 ID:tOeSSW60
今回の聖鍵遠征軍は、率いている(民衆を自己の欲望のために利用してる)のがあれとあれだからなー
ちとメイド姉の手に負えるか心配
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2009/10/04(日) 23:24:58.17 ID:EC9Yy2AO
>>984どーでもいいことをいちいち聞くな
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:26:18.99 ID:TQ3NwHwP
器用な少年「は、はぁ?」
生き残り傭兵「はぁー!?」

メイド姉「そんなに驚かなくても……。
 平和的な交渉で事態を収拾するチャンスを与えないのは、
 それはそれで狭量ではないですか?」

生き残り傭兵「いや、そうかもしれないけれど。
 そう言う台詞は、武力で圧倒している側が云うんだろっ」

メイド姉「そういえば、そうかもしれませんね。
 でも、聖鍵遠征軍も魔族のほうも全滅の危機ですよ?」

貴族子弟「ふむ」

メイド姉「聖鍵遠征軍も、おそらく魔族の方達も
 わたしから見ると背筋が凍るほど危ない橋を渡っています。
 ……十度渡って一度渡りきるか否かと云うほどの。
 伝える方法がないのが、もどかしいですが」ぎゅっ

生き残り傭兵「どういう事なんだ?」

メイド姉「損耗率です。
 ……これに気が付いているのは
 世界中でも十人もいないかも知れません」

若造傭兵「損耗率?」

貴族子弟「一度の戦闘で参加者のどれくらいが死ぬか、と云う話さ」

生き残り傭兵「そりゃ、なんだ。そんなのは常識だろう?
 千人同士の戦で一日戦って、20人かそこらが死ぬか不虞になる。
 50人、運が悪いと100人は戦闘できなくなるな。
 半年もすれば治る程度だろうが」

ちび助傭兵「そんなもんだろう?」

メイド姉「それは不変ではありません」
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:26:55.41 ID:v1W2UfAo
そろそろ誘導貼っておくか

魔王「この我のものとなれ、勇者よ」勇者「断る!」Part10
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1254659054/
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:27:49.65 ID:TQ3NwHwP
生き残り傭兵「よく判らないな」

メイド姉「まだピンとは来ませんよね。
 わたしも詳しく実際に調べたわけではありませんが
 マスケットを持った1000人の兵同士が半日戦った場合
 その死者の数は100人を越えるでしょう」

貴族子弟「……青ざめるね」
生き残り傭兵「100人っ!?」

ちび助傭兵「ってことは、あれか?
 いままで一週間かかっていた戦争が一日で片付くって話なのか!?」

メイド姉「もちろんそう言う側面も、あります」

生き残り傭兵「理由は?」

メイド姉「理由は沢山あります。
 まず、マスケットは高い攻撃力をもっています。
 至近距離であれば板金鎧を打ち抜くほどに。
 攻撃力は性能と距離に依存します。
 しかし、マスケットで防御力は上昇しません。
 この船に積まれているのは、おそらく新型のマスケット
 “フリントロック”ですが、これはマスケットの性能を
 向上させて利便性や連射性能を向上させたものです。
 これもまた、防御力という意味ではマスケットと同じく
 “先に倒すことによって身を守る”と云う程度の
 ものでしかありません。
 つまり、防御力に比して攻撃力が突出しているのです」

貴族子弟「ほかにもある。マスケットの登場によって
 戦場には非常の多くの歩兵が存在できるようになってしまった。
 見ただろう? あの聖鍵遠征軍のおびただしい数を」
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:30:01.01 ID:TQ3NwHwP
傭兵弓士 こくり

貴族子弟「彼らはマスケットを討つ訓練を受けた農奴なんだ。
 君たちは傭兵として長いから判っているだろう?
 戦場で生き残る大事さと、大変さを。
 生き残りさえすれば、戦場ではいずれ手柄をあげられる。
 チャンスは生きてさえいれば巡ってくるんだからね。
 だが彼らは生き残ることよりも、
 敵に射撃をすることを教えられて送り出されている。
 “生き残る訓練”をしていないんだ」

生き残り傭兵「……それは、判る」

メイド姉「先ほどは“いままで一週間かかっていた戦争が
 一日で片付く”と云っていましたが、もちろんそれは一例です。
 例えば、それとまったく同じ理由により
 “司令官がちょっと目を離した隙に取り返しが
 つかないほど多くの兵が死ぬ”と云うこともあり得ます。
 
 さらに最悪なのは“一時的な怒りに駆られて
 本来殺す必要がなかった人々まで一時に殺せてしまう”
 と云うことです。
 
 たとえば、鎧と剣を装備した二人の騎士が
 打ち合う場合、腕が互角であればなかなか勝負がつきません。
 疲労もするでしょう。
 今日のところは引き分けと云うことになれば
 もしかしたら明日は仲直りするチャンスがあるかも知れない。
 それが出来なくても、嫌いな相手として顔を合わせないように
 過ごすことも出来るでしょう。
 
 でも、マスケット以降の戦いではそうはいかない可能性が
 高くなって行くんです。
 ――“仲直りする前に相手を殺していた”。
 それは言葉に出来ないほど恐ろしいことです。
 
 それに……。魔族も、マスケットは持っています」

生き残り傭兵「そうなのかっ!?」
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2009/10/04(日) 23:32:17.90 ID:TQ3NwHwP
メイド姉「仮に持っていなかったとしても、
 その技術を入手できる位置にいる事は確実です。
 いえ、もしかしたらそれ以上の武器さえも。
 当主様は決して争いを好みはしませんが。
 それでも
 ――殺しあいをするには、危険すぎる線上の綱引きです」

ちび助傭兵「……傭兵には荷が重すぎる話だ」

メイド姉「時代の曲がり角が要求する血の量は、
 もしかしたら、魔族と人間の血の全てあわせたよりも
 多量なのかも知れない。だとすれば、それは世界の終焉です」

貴族子弟「?」

メイド姉「いえ。……こちらの話です」

生き残り傭兵「それで、その損耗率の話で互いを説得できるのか?」

メイド姉「おそらく魔族側は説得の必要があまりないと
 思うんですけれどね」こくり

貴族子弟「そうなのかい?」

メイド姉「ええ。知己がいます。話のわかる」

貴族子弟「それは有り難いな。
 交渉ってのは顔見知りかどうかが重要だからねぇ」

若造傭兵「まぁ、その交渉のために、俺たちは代行を
 魔界の旅の間守り抜けばいいわけだ」

メイド姉「ええ、そのためには幾つか策も必要なものも
 あるのですが……。いずれにしろ名前のないわたしが
 突然聖王国の指導者にお会いできるわけもありませんしね」

ちび助傭兵「常識的なことを云うとかえって不気味だな」

メイド姉「とにかく、魔界へとたどり着くことです」
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:37:51.48 ID:CATXkESO
next stage ...


Go→
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:40:57.91 ID:RXqY2o2o
to ↓
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:41:10.57 ID:ZrWiL.SO
メイド姉頑張り過ぎじゃない?
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:42:26.09 ID:2sr9q.co
   ∩ _ _   ≡=−
   ミ(゚∀゚ ) ≡=−おっぱい!おっぱい!
    ミ⊃ ⊃    ≡=−
     (⌒ __)っ   ≡=−
     し'´≡=−

  −=≡    _ _ ∩
 −=≡   ( ゚∀゚)彡  おっぱい!おっぱい!
−=≡   ⊂  ⊂彡
 −=≡   ( ⌒)
  −=≡  c し'
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:43:11.70 ID:qALYIMAO
とりあえず
>>1000ならみんなにマーマレードサンドを配る作業に戻ります
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:43:23.42 ID:PEyE04Eo
1000なら女騎士と結婚する
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/10/04(日) 23:43:31.09 ID:QiZNOoc0
>>1000なら、みんな丘の向こう側に行ける。
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
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  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

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1000超えたのでHTML化の依頼をするでござるの巻
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俺がぴゅっぴゅって言っても画面の向こうの人は妊娠しないらしい @ 2009/10/04(日) 23:09:53.97 ID:Nbxk2UEP
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運命ことシンアスカの壁とでも興味ない派手に遊ぶか! @ 2009/10/04(日) 23:03:13.69 ID:nOeSTzIo
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やる夫とやらない夫で月旅行に行こう @ 2009/10/04(日) 23:00:15.53 ID:mxt6fLIo
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ばらしー博覧会。【協賛虹裏、佐原、紅水晶】 @ 2009/10/04(日) 22:23:28.08 ID:4yUid5Uo
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