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「撃滅のォセカンドブリッ「すごいパーンチ」どあぁぁーッ」 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/25(水) 09:49:30.91 ID:0MDBbIIo
vipの禁書×スクライドなスレに規制で書き込めなかったのでここでやりたい。
1巻の中途から始めて、スレタイの展開までは続ける予定。では
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【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 @ 2024/04/27(土) 14:14:26.69 ID:Wh98iXQp0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714194866/

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/25(水) 09:50:29.64 ID:0MDBbIIo
「――誰を守りたかった!?」
 血塗れの、原形をすら留めていない拳が、神裂の顔面を打ち抜く。威力などあるはずもない、しかし渾身の一撃が無傷の神裂を打ち、倒す。
 神裂を見下ろした上条が、血の吹き出す拳を更に握り締め、吼える。
「テメェはこんな所で何やってんだよ! それだけの力があって、これだけ万能の……」
 揺れる地面、暗転する視界。失い続けた血と砕かれた四肢、そして耐え続けた恐怖が、上条の体から最後の自由を奪っていく――

「……」
 神裂は意識を失い倒れた上条を見下ろしている。当惑と苦痛と後悔をないまぜにした表情で見ている。
(……何故、ここまでする……ここまでできる……私は……)
3 :強制改行するの忘れた…… [sage saga]:2009/11/25(水) 09:54:45.95 ID:0MDBbIIo
「そんで、あんたはそのあんちゃんをどうするんだ? 殺るのか?」
「――ッ!?」
 瞬時に我に返り、声のした方に向き直る。暗がりに佇む男が、一人。
「何故ここに人がいるのです? ここには『人払い』の――」
 抉れ、崩れた車道の惨状を気にする様子もなく、つかつかとまるで無防備に近づいて来
る。
「だからだよ。『何故かここには近寄らない方がいい』って感じたから、来た。俺は弱
い考え≠するのが嫌いでね」
 破壊から生き延びた街灯が男の顔を照らし出す。片方だけの三白眼が凶暴に輝き、右目
は瞑っているだけなのか潰れているのか、とにかく閉じている。その下には端から端へ横
断する複数の、亀裂のような傷が走っている。一言でいえば、尋常でない形相である。

 この場に人が現れたことよりも、その理由よりも、その男そのものに驚き、神裂の反応
が一拍遅れた。男はただ、近づいて来る。
「あなたは一体――」
「俺か? 俺はただのチンピラだ」乱暴に自己紹介を済ませ、神裂に正対する。
 『七閃』どころか一歩でお互いの手が届く間合い、そこにチンピラを名乗る男は事もな
げに立ち、神裂を見る。両の手はズボンのポケットに突っ込んだまま、構えの一つも取ら
ずに。

 神裂は男を見る。この男から『魔力』は感じられない。そしてこの容姿、明らかに『学
園都市』の生徒――『開発』された『能力者』――ではないだろう。

 だが。それでは、何だ?
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/25(水) 09:56:17.75 ID:0MDBbIIo
「……で、そのチンピラのあなたが何の用です?」
 混乱する思考をねじ伏せ、努めて冷静に問う。
「訊いただろ、『どうするんだ?』って」
「答える必要はない、と思いますが?」
 ――そうだ、この男が何であろうと今は、関わっていられない。そんな暇はない。
「そうかい。そんなら力ずくでも構わねえか?」
 男の口唇が歪む。むしろその答えを期待していたと、鈍く笑う。
「力ずく、ですか。それは結構ですが、たとえ能力者だとしても、あなたに勝ち目はない
と思いますよ……この、彼のように――」ちら、と倒れたままの上条を見やる。
「いいから来いよ。言っとくが、手加減するんじゃねえぞ」
 ここに至って初めて、男が構えらしきものを取る。腰を落とし、右腕を前に突き出し、
そこに左手を軽く、添える。そして瞬間、その拳が、腕が、輝く。

「七閃」

 ゼロ距離の七本の斬撃、だがその神速が男を捉えることはなかった。

「へっ、遅せえな。速さ≠チてのはこんなもんじゃねえ」
 籠手、いや、右腕全体を覆う装甲のようなもの=Aその手が七本の鋼糸を全て、掴ん
でいる。何一つをも傷つけることなく。
「何ッ……!」
 こんなことは起こり得ない……『人払い』を越えてここに現れたこと、『七閃』を受け
止めて見せたこと、そしてこの異形――
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/25(水) 09:57:37.33 ID:0MDBbIIo
「あるんだろ? こんな子供だましじゃねえのが!」
 ゆらり、と左右に身体を揺らし、不遜な目が挑発する。
「くっ、しかし……『唯閃』をここで使う訳には……」
 『人払い』をしてあるとはいえ周囲の建物にはまだ人がいる。『聖人』の力をここで引
き出せば膨大な死人が出る……とはいえ『七閃』を易々と手玉に取る相手、並の魔術では
……
「何をごちゃごちゃ言ってやがる! 来ねえならこっちから――」
「ま、待てッ」
 神裂へ向けた拳の甲、その中心が開き、輝きを撒き散らしながら回転する――
「シェルブリッットブァァス……っと、ああ、違う、そうじゃねえ。そいつをどうすんの
か訊いてたんだった」
 輝きを拳の中へ収束させつつ、男が再度、訊く。
「そんで?」
「えっ?」
 神裂を睨みつける男の眼光が異様な光を放つ。
「見たとこ何の力もねえあんちゃんが、あんたみたいなバケモンに拳一つで向かってた」

――たとえアルター使いじゃなくても俺は刃向かう、徹底的にな!――

「てめえはそれを手加減して<{コりやがった、そいつがどうにも気に食わねえ」
「それは……」

――だってそうじゃねえかッ! 俺には何もねえんだよ! 何も……――

「余裕だってか? 憐れだってか? だから優しく撫でてやりましたってかッ! ふざけ
んなァッ!」

――俺の目の前に分厚い壁があって、それを突破しなけりゃいけねえんなら、俺は迷わず、
この力を使う。迷わずにな――

「ち、違う! あれは私の……私が……」
「答えろ! 迷ってんじゃねえッ!」
 男の手が神裂の胸倉を掴み上げる。抵抗は、ない。
「……できない。……私には彼を殺せない……だから……」
 拘束が緩む。神裂の足が再び地につく。
「――そうかい。それならこのあんちゃんは俺が預かる、この喧嘩もだ。文句ねえな?」
「え、ええ……」
「次は俺が相手、もっと広い所で、存分にだ」
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/25(水) 09:59:04.27 ID:0MDBbIIo
「よっ……と。おい、まだ生きてんだろ? 死ぬなよ?」
 神裂の答えを待たず、無造作に上条を背負い、歩き出す。
「じゃあな」
「あ、あの……私は神裂、神裂火織……!」
「カズマ、シェルブリットのカズマだ。苗字はねえ」振り向かずに答える。
「次は……負けないッ!」
「そうかい、そりゃ楽しみだ」
 乾いた笑い声が足跡と共に通りに響く――


(こうして誰かを背負うのも久しぶりだな……あの日……以来、か……)

「おい、あんちゃん、生きてるか?」
「あ……が……」
「ああ、声が出りゃいい。んで、どっちだ? この先。右でいいのか?」
「う……」
 上条、ボロボロの指先でカズマの背を叩く。
「ん? あ、ああ。そうか、後ろか。すまねえな」
 振り返り、元来た道へ戻るカズマ。その先では神裂が、こっちを見ている。
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/25(水) 10:15:50.36 ID:0MDBbIIo
という一晩の書き為がこの程度。量的にどうしても足らないので、
ここに居させて貰えたらありがたく存じます。

ちなみにカズマは26話以降、
禁書世界は原作準拠(アニメ版は残酷描写主に上条さんの≠ェ足りてない=説教に説得力がない)、で進めます。

では。
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/27(金) 02:52:03.55 ID:Wip1..Io
「――ろ……きろ……起きろ……! おい! 起きろっつてんだろコラ!」ボゴォ。
「ぐはっ」
 蹴り、という乱暴な方法で覚醒を余儀なくされた上条が呻く。激しい喉の渇きと熱の感
触が襲い掛かる。
「とうま?」
 布団の中、ボロい天井、心配げな顔で覗き込むインデックス。そしてその横には見慣れ
ない、人相の悪すぎる男。
「あ……ここ、は? 小萌先生の……? っ、痛てっ……。そ、うだっ……俺は……神裂
に……あれ……?」
「とうま、丸一日、寝てたんだよ。……私何も知らなかった! 炎の魔術師を撒いて、い
い気分で喜んでて……そしたらこの人がとうまを担いでて……」
 と、答えるインデックスは不機嫌なのか怒っているのかどうか、赤い目と……赤い鼻を
している。
「え?」
 壁を背に、大欠伸を放ちつつも、不穏な空気だけは変わらない男がいう。
「覚えてねえか? ま、それもそうか。要はあれだ、完敗を喰ったんだよ、あの姉ちゃん
にな。そんで俺がちょっと邪魔して、拾ってここまで、だ」
 うがー、と噛みつく構えでインデックスが男に向けて吼える。
「迷ってうろうろしてたじゃない! 私とこもえが見つけなかったら!」
「そりゃ仕方がねえだろ? 案内役が途中でくたばりやがったんだ、途中で捨てなかった
だけ、褒めてもらってもいい位だぜ」
「捨て……! そんなことしてたら許さないんだからっ」
 キシャーと威嚇するインデックスを鼻で笑い、あしらう男。
「ええと? あなた方、何をそんなにエキサイトしてるんです? ……ひょっとして俺の
せい?」
 何がなにやら判らない、が。ここは責任を感じていた方がいいと、本能が告げている。
逆らうのはやめよう、この二人からは逆らってはいけない風が吹いている。
「そうだよ!」
「だな」
「寝てただけなのに怒られたー!?」
 不幸だー、と。いつもいつも感じているそれが、当たり前のようにここにもあった。
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2009/11/27(金) 02:53:11.85 ID:Wip1..Io
 そして粥の洗礼やその後始末やらが一段落して、その後。
「ま、それはいいや。いま重要なのはお前の寝言だ」
「寝言?」
「ああ。お前が寝てる間、俺もこのガキも何度も聞いたぜ。あと三日≠チてな」
「ガキじゃないよ! インデックスだよかずま!」
「ああ? そういやそんな名前だったっけか。まあそんなことはどうでもいい。で、お前、
その三日ってのは何が三日なんだ?」
「……三日?……ッ! ……ッ! 制限時間!」
 丸一日寝ていたということはあと、二日。それだけしか時間がない……。
「制限時間?」
「あ、はい。この――」
 ちら、と。とにかく理由をつけ、纏わりついて離れようとする気配の微塵もないインデ
ックスを諦めの表情で見て、これが、と視線で伝える。
 

「――おい、そこのガキ」
「インデックスだよ!」
「いんでっ……まあ何でもいいや、ちょっと飲み物買って来い。怪我人が喉渇いたってよ。
ああ、あと俺の分もな」
 じゃらじゃらとポケットの中の小銭を一掴み、インデックスの小さな手に盛り上げ、背
を叩いて送り出す。不満、不服、ぷんすかの文字を頭上に掲げつつ、それでも上条のため
に自販機へと向かうインデックス。

「んで? あのガキの何があと三日≠ネんだ?」
「っ! どうしてそれが……」
「クソ深刻な寝言を散々聞かされたんだ、それぐらい判るさ。んで?」
 先刻、いや先日か、神裂から知らされた一〇万三〇〇〇冊とその弊害についての事情と、
少なすぎる制限時間についてのあらましを上条は男に話す。
「完ぜん記おくのうry――? 何だそりゃ」
「だから、インデックスの脳の八五%は一〇万三〇〇〇冊の禁書≠ナ占められてて、残
りの十五%を一年ごとに消さないと――」
「死ぬってか」
「ああ――」
「死ぬしかねえのか?」
 部屋の空気が軋む。悲鳴を上げる、声が聞こえるような気がした。
「え?」
「それでいいのか? お前はそんなつまらねえ理由であのガキが死んで」
「いい訳、ねえ……ある筈がねえ」
「ならどうする。ここで怪我人の振りをして、あと二日を無駄にするか――」
「――足掻いてやる。死に物狂いで挑戦してやる。俺がやってやる。他の誰ができねえと
吐かしやがっても俺がやってやる。アイツは絶対に救う、絶対にだ」
 起き上がり掛け、忘れていた痛みに折れた膝を、勃てる。
「そんならよ、やろうぜ。できるかできないかは問題じゃねえ、やるんだよ、な?」
「ああ、そうだ。やってやる……」

「っと、そうだ! 一つ訊きたかったんだけど?」
「ん?」
「……アンタ一体、誰なんだ?」
10 :A HAPPY NEW YEAR 2 0 1 0 ! :2010/01/08(金) 08:47:07.04 ID:URR3WADO
マジ期待
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