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【振り向くな、振り向くな】能力者スレ【後には夢がない】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/26(火) 22:40:42.70 ID:mfQBOAZN0
ようこそ、能力者たちの世界へ。
この世界は、数多の能力者たちが住まう世界。

無限大の大きさのこの世界。
多くのことが語られたこの世界だが、まだまだ多くの空白がある。
先人たちの戦い、絆、そして因縁。これらが絡み合い、この世界は混沌としている。
もしかすると、初めて見た貴方はとっつきづらいと思うかも知れない。
――だが、この世界の住人は新しい来訪者にことのほか優しい。
恐れず、以下に示す雑談所や、場合によってはこのスレでも質問をしてみてくれ。
すぐにスレへの溶け込み方を教えてくれるだろう。

【雑談所。質問や現状、雑談などはこちらでどうぞ】
PC【http://jbbs.livedoor.jp/sports/37115/】 携帯【http://jbbs.m.livedoor.jp/b/i.cgi/sports/37115/

【はじめに】
このスレの元ネタはVIPで行われていた邪気眼スレです。
長く続けるに際して、いくつかのルールを設けています。以下にそれを記します。
・完全無敵の能力は戦闘の楽しみがなくなり、またスレの雰囲気も壊れますので『禁止』です。 
・弱点などがあると戦闘の駆け引きが楽しめます。
戦闘では自分の行動結果に対する確定的な描写を避けること。【例:○○に刀で斬り付ける。○○の首が斬れる】など。
・基本の心構えですが、「自分が楽しむのと同じくらい相手が楽しむことも考える」ことが大事です。
・書きこむ前にリロードを。場の状況をしっかり把握するのは生き残る秘訣です。
描写はできるだけ丁寧に。読ませる楽しみと、しっかりと状況を共有することになります。
・他のキャラクターにも絡んでみると新たな世界が広がるかも。自分の世界を滔々と語ってもついてきてもらえません。
・「コテハン」は禁止の方向で!
・基本的に次スレは>>950が責任を持って立ててください。無理なら他の能力者に代行してもらってください。また、950を超えても次スレが立たない場合は減速を。
・スレチなネタは程々に。
スレの性質上『煽り文句』や『暴言』が数多く使用されますが過剰な表現は抑えてください。
・基本的に演じるキャラクターはオリキャラで。マンガ・アニメ・ゲームなどのキャラの使用は禁じます。(設定はその限りでない)
【インフレについて】
過去、特に能力に制限を設けていなかったのでインフレが起きました。
下記の事について自重してください。
・国など、大規模を一瞬で破壊できるような能力を使用。
・他の人に断り無しに勝手に絶対神などを名乗る。
・時空を自由に操る能力、道具などを使用する。時空を消し飛ばして敵の攻撃を回避、などが該当します。
・特定の物しか効かないなどの、相手にとって絶対に倒せないような防御を使う。
・あくまで能力者であり、サイヤ人ではありません。【一瞬で相手の後ろに回り込む】などは、それが可能な能力かどうか自分でもう一度確認を。全世界に影響を及ぼしたり、一国まるごとに影響が及ぶような大きなイベントは一度雑談所でみんなの意見を聞いてみてください。
 勝手に世界を氷河期などにはしないように。
・能力上回避手段が思いついても、たまには空気を読んで攻撃を受けたりするのも大事。
エロ描写について
 確かに愛を確かめ合う描写は、キャラの関係のあるひとつの結末ではあります。
 なので、全面的な禁止はしていません。
 ですが、ここは不特定多数の人が閲覧する『掲示板』です。そういった行為に対して不快感も持つ人も確実に存在します
 やる前には、本当にキャラにとって必要なことなのか。自分の欲望だけで望んでいないか考えましょう。
 カップル、夫婦など生活の一部として日常的に行う場合には、一緒のベッドに入り、【禁則事項です】だけでも十分事足ります。
 あまり細部まで描写するのはお勧めしません。脳内補完という選択も存在しますよ。

前スレ【http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1303476210/
wiki  【http://www31.atwiki.jp/nouryoku/
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/26(火) 22:43:56.49 ID:e3a1Dgxio
>>1乙ぅ!
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage saga]:2011/04/26(火) 22:44:38.50 ID:bIZESEoqo
>>1乙と共に在れ
4 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/26(火) 22:45:31.25 ID:mm91f0gpo
>>1
5 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/26(火) 22:46:22.56 ID:hhGZUjino
>>1
6 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/26(火) 23:06:43.06 ID:lFfYnPYeo
>>1
7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/27(水) 00:02:45.94 ID:9XbFeCzBo
>>1
8 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 00:02:58.99 ID:8j0pJTUm0
>>1乙モード


>>前991

【井坂の言葉に耳を傾ける表情は、依然の淡いほほえみ】
【だけれども、彼の主張が核心に近付くにつれて】
【双眸に浮かぶ微睡みが、溶け出すようにして失せていく】

…いやはや恐れ入ったよ

【――皮肉と驚嘆が半々の】
【そんな台詞で、口火を切り】

実を言うと僕はね。能力そのものについて、そんな深く考えたことはなかったさ
能力は、人の精神から生じる物――と言う程度の認識しか、していなかった
ただ人の身に余るものとは今でも思ってないけどね、これは人の「特権」だよぉ、きっと

【ここまでで言葉を区切った。軽く息を切らしながら車輪に眼をやる】
【彼女に能力が芽生えた要因として、最も「色濃い」であろうそれには】
【今は未だ借り物でしか無い、無限の未来を誘う言葉と、決心の】
【その記録 / 記憶が、見えない毛糸みたいに絡み付いていて】

さて。よくも考えて見れば、何もかもが不透明なんだよねぇ
――この世界が、本当はどれだけ広いのか。
誰も知っちゃあいないのと、おんなじ具合でさあ?

【長台詞になっても、暢気なスタンスは崩さない】
【だけれども、その姿には俄然喜ばしげな物が見えて】
【車輪を転がすのではなく、ぽんぽんと叩く音が】
【タンバリンと呼ぶには足りなくても、快活に木霊する――】

【――アメジストの視線に揺らめく微妙なる火種】
【彼の言葉は贔屓目に見なくても、「そうなり得た」】

…すこし考えただけだと、ほんとは不愉快だったさ
まるで僕という人間に然程興味がないことを申告しているように思える

……けどさ、「能力」に関心を抱くってことは結局さぁ、
きみが。人と関係を形成する事を面白がるってのを辞められないってことだって
なんとなく、僕はそうじゃないかなって思うんだよねぇ――

【人の外面ではなく能力にフォーカスする、新世界ならではの思考は】
【ある意味――直接的に、その「本質」を評価することに繋がる】
【自信と不安を口に含みながら、少し笑みを深め】

へぇ、自分の能力の全容は分かってるんだ
…でも記録するって、何を?
ただ「書き込める」だけなら、白紙のノートのほうがよっぽど良さそうだけどなぁ…?

【井坂が、多少は心を開いているのかも知れないから】
【彼女は。半ば答えが見えている問いを、】
【勿体ぶった言い回しと共に、口元に片手を当て――紡ぐ】
9 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 00:03:26.56 ID:y5nDgJ9No
>>998

視えぬ、代わりに観える≠ニでも言えばいいのか。いやはや、拙者もよく分からん

【曖昧な返事をして、気だるげに後頭部を掻くと】

そりゃあ、言葉を選ばぬからであろうて。ものは言い様に御座る
……と言うか、気のせいなら謝ると言うておるのに、中々根に持つな。

【彼の言葉に、此方も少々困った様に息を吐いて】
【表情は――声色から 言葉は、聞くが儘――感じ取って】
【其れでも、温い…冷たいとも、暖かいとも言い難い声で。返答して】

――――場が白けたな。

【そろそろ、潮時か】
【じゃり、と砂を踏む音を立てて――】

次会う時は、貴殿の心まで覗きたいものに御座るな

【肩越しにくすり、と笑って見せて―――その場を去ろうとするだろう】
10 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 00:03:54.16 ID:HfDuv8Mxo
前スレ>>995
苦労はしますけどね、必要なことですよ。
マスターの為したい事のためなら、私は。
…なぅ?

【穏やかに返したつもりが、次の言葉には詰まってしまう】
【最近『マスター』も忙しくて、必死で、まともにほめてもらえなかった反動が来た様に】

…やっ、あ、その…え、えらいだなんて!
私は、ただ自分の役割をっ、あのっ…

…あ、ありがとぅ、ございまふ…。

【取り繕おうとして、失敗して、言葉に詰まって】
【…礼だけは、それでもきっちり返す。変に律儀な使い魔だ】

【やはりホスト、距離感を心得ていると、使い魔は感心していた】
【表情などが相手に筒抜けない分、感情の迷彩はやりやすいと自負している】
【その代わり声だけで必要な事をあらわす技能は持っているようだが】

…ええ、眼が覚めたら…いっぱい言ってもらうのですよ。

【優しく、想いをこめた言葉は、ちょっと涙声ですらあったけれど】
【眼が覚めるのは、確定事項であるかのように、そのときまで、耐え忍ぶ】

【猫はやはり、なでられる感触を楽しんでいて】
【その手つきに、更に奥に使い魔を見ているのを見抜いたのか、先ほどの倍は嬉しそうに笑った】
【もちろん最後の言葉には双方とも言及しない】

あなたも、お達者で。

【短く、祈りをこめて、仕事へ向かうミロワールに声をかける】
【真心から、上手くいくようにと願いながら】

!!!
こ、この仔にお酒はまだ早いですっ!! せめてジンジャーエール…いやミルクで充分ですっ!!

「???」

【猫は何がなんだかわかっていないようだが、使い魔は知っている】
【この身体でマスターがレモンチューハイを煽ったとき、想像以上に酔った事件を】
【大変だったのだ、あの時は】

―――はい、またいずれ、どこかで。

「またねっっっ!!」

【ブンブンと、手を振る猫は、現れた鏡と消えた青年に驚いた】
【それから間をおかず、直接念話で意思を伝え、使い魔は鏡の破片を、猫に拾わせる】
【先ほどもらったケチャップ塗れのハンカチに包んで、思い出の品とする様に】
【それを胸のインナーに仕舞うと、猫は鼻息荒く気合を入れた】

行きますよ、ローズ!

「んいっ!!」

【疾風のごとく空を舞い、障害物を蹴りわけて、猫は跳ぶ】
【まだ見ぬ未来へ出会うために、今日の出会いをつなぐために】


//お疲れ様でしたー! ミロワールさんナイスホスト!
11 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 00:04:34.80 ID:rcWT/+HSO
>>996

これでおあいこ、だな。

【ひょいと距離を取り、ちょいちょいと手招きをする】

…どした?これで終わりじゃねぇだろ?

【軽く挑発する】
12 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/27(水) 00:05:35.19 ID:v/1ZkDbAO
>>1
13 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/27(水) 00:12:42.11 ID:E/ruhhZJo
>>9
【男の返答に、さも面白そうに青年は笑って】

へぇ、それは興味深いね。
第六感、とも違いそうだ。

【そして、去ろうとする男に声を掛ける】

君の名前を、聞いてもいいかい?

【もし男が立ち止り、名を告げたならば】
【青年は返答代わりに、懐から名刺を―――彼の名『麗斗』と、連絡先が書かれただけのシンプルなもの―――を取り出し、男に投げ渡すだろう】
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 00:16:19.54 ID:y5nDgJ9No
>>13

……山本 正勝。華の独身で御座る

【最後にもう一度だけ、最初の様におどけて】
【名刺を投げ渡されれば、指で挟んで受け取ると――――】

…最後の最後に、中々意地の悪い

【誰かに読んで貰うよと、そう告げて――――彼は森の闇へと身を投じた】

/お疲れ様でしたー
/なんだか険悪になっちゃってごめんなさい・・・
15 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/27(水) 00:16:25.26 ID:xcnu0LPjo
>>1000(エルフェス様)
……あら、冷たい
例え「嘘」でも……例え「話半分」でも……人の身を案じることは、いけないこと、でしょうか……

【……と、やや伏し目がちに、何だかしおらしくそんなことを言ってのける】
【まるで本気で心配してたかの如し】
【とは言え、散々自分本位の主義を貫いてきた彼女にしては、確かに「不自然」】

……ま、よろしいでしょう

たまには、他人を労ってみたりして、
「わたくしがトドメをさせず、知らぬ場所で死なれても困るというだけですよ、勘違いなさらぬように」
――などと申し上げてみるのも一興かと思ったのですが……

【……言いながら、眼鏡をクイッと整えて、】

――です、が、カーネル隊長閣下様が仰っていたように、最終決戦の日は近い……

…………「死」とは、「永遠の別れ」とは、前触れ無く人間を飲み込んでいく
そう思えば、少しくらいは、わたくしを、信用してみても、いいのではありませんか?

【…………彼女が投げ掛ける瞳は、以前までと同じようで、極僅かに違う】
【不思議と、「無温度」でも「無機質」でもなく……、「冷たい」という「温度が存在する」眼差しであった】
16 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 00:18:26.96 ID:IGcuTm/jo
>>1

>>前999

【痺れる腕を振りつつ――次の行動を思考する事が、『出来ない』】
【頭の中で、“引き篭もり”がやけに騒いでいる。 ……こう$ャってからは、初めてだ】
【ずっと、『俺』を防波堤にして逃げ続けていた癖に――、―意味が判ら―――】



             (「――、―    =@ッ !!」)

     (…………チッ、判った判った。 ――五月蠅いから黙ってくれ。)



【瞬間――、―彼の体から、彼女も其れとよく似た黒い魔翌力≠ェ放出されたのが判ったか】
【ほんの数秒間だけでは有るが、哲学者の卵≠フ物と判別させるには十分で――】




…………はぁ、はぁっ ――――。




…………、……勝手に決め付け*ウいで呉れよ。 ≪No.41≫。




【――先程までとは、明らかに瞳≠ェ違う】
【其の場に、立っていた彼は――同様に、『防御』など一切する様子も見せないどころか、】
【“攻撃”すらする様子も見せず、彼女を光の篭った双眸≠ナ見据えて――】

17 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 00:19:46.93 ID:2sh2k1aDO
>>11
 おあいこ? さて、どうだろうな

【男の言葉に青年は笑う。闘争本能の充足に裏打ちされたその苛烈な笑みは、口の端から垂れた血の赤に似合いだ】
 
 そろそろ────

 ────技、使ってくぜ
 
【────手首を“握り締める”】
【青年の肉体の中で最も鍛えられ、最も練られ、最も発達しているのは両の手首と足首、両の肘と膝】
【その中でも取り分け発達した手首周りの筋肉により、五指を握って掌を拳に締めるごとく、手首を全方向から“握り締める”】
【これによって起きるのは“手首の消失”。即ち、青年の肘から先が一本の杖になるということ】
【そして青年の体で最も発達した部位である手首を用いたこの技法こそが、彼の流派の基本にして奥義を造る要訣】
【──拳打の威力は力の強さと振りの速さ、重心移動や遠心力による重さ、そして拳の固さによって決定する】
【しかし、拳の固さを抜かす強さ速さ重さによる威力は、十を出せば十が相手に伝わるわけではない】
【その“威力の伝導率”を、肘から先を一振りの杖とすることによって引き上げるのがこの技法】
【特殊な鍛打によって作られたその拳の肉に食い込み“咬み付く”性質──鎧を砕く性質は、この技法によってより上位の次元へ至る】
【鎧を砕き、肉に咬み付き、体の深奥へと威を徹す──即ち、青年の流派の真髄、鎧ごと敵を打(ブ)ち殺す次元へと】
 
 行くぞ────

【苛烈な笑みと共に青年は駆け出した。極端な前傾姿勢は足が地を蹴ることで得る力を通常よりもより前方に傾注するため】
【自然、その早さは並みの疾駆とはレベルが違う。重心が前に傾き、その重心に沿わせる形で進む足は、重力に沿うように前に出る】
【強烈な疾駆の先に放たれたのは────】
 
 ────オッ、ラァッ!
 
【強烈な右拳】
【青年は武術を修め、技をその身に刻んだ者である】
【今までは技を一切使わずに拳を放っていたが──今度は、違う】
【その拳は“手首を握り締める”ことによって鎧の上から人間を打ち殺せる威力を持ち──】
【──そして重心を先行させる歩法から放たれるそれは、青年の重心と速度を搭載する】
【文字通り──今までとは速度と威力のレベルが違うのだ】
【ごう、という暴風にも似た風切り音を持って放たれた右拳は、苛烈な威力を載せて男の顔面に向けて放たれる】
18 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(茨城県) [sage]:2011/04/27(水) 00:20:19.65 ID:E/ruhhZJo
>>14
/乙でしたー!
/いえいえ、お陰で心情描写の修行ができましたッ
/長くつき合って頂きありがとうございました〜
19 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/27(水) 00:24:58.17 ID:JVVcLaISO
>>988

【「でも、見てて面白くないかなぁ?」――煙草その物を好かない故の発言だとは、考えもせず】
【主観的な論を述べて、へらり。それはまあ、出来たら宴会芸か、子供騙し程度にはなるだろうが】
【不慮の事故(?)とは言えど、見事に失敗した男が言う台詞では、無いような気がしなくもない】

【また一つ火を点けて、子供のように没頭して。満足行かずに首を捻れば、ふ、と】
【青年が零した吐息に、可笑しげな響きが混じっていたような。そんな事を考えて、顔を上げる】
【――見れば、やっぱり彼は笑っていた。男の貌は数秒、笑みから心なしかむくれたような物に】


……あ、うん。話は出来ないと思うけど、会うだけなら今直ぐにでも。
それとさ、一つ訊きたい事が有るんだけど――――ひょっとしてお姉さんとか、居ない、かなぁ?


【閑話休題。ここで初めて、彼は右腕≠挙げた。革手袋の中指を半ばまで口に銜えて、取り外す】

【――――ごぼ、っ=z

【有るべき物の代わりに、無い筈のものが溢れた。器一杯に注がれ、表面張力で形を保っていた水が、ふとした拍子に零れるように】
【コールタールのように黒く、光沢と若干の粘性とを帯びた、真っ当な血液とは呼び難い、液体が】

【それは瞬間的に、右腕の――正確には、右前腕の半ばまでの――形を創る】
【最初に、鋼材じみた骨格が。次いで神経回路が、筋繊維が、腱が、そこに纏わり付いていった】
【それらは、複雑に絡み合った機械の配線を思わせた。いや、事実、そのような造形だった】
【最後に、皮膚でなく甲殻が、装甲が。それらを守るように、幾つも積層してゆき――また形を失い、どろりと砂の上に崩れかかり――】

【それが何度か、数秒程の間に繰り返されれば。男は手袋を嵌め直して、何事も無かったように、問い掛ける】


……かも、知れないね。何だかんだあるけど、結構好きだよ?
まあ――偶に薄ら虚しくなることも、無きにしも非ず、だけど。

【望むでもなしに、微温湯の中で享受する安寧。腐る程に縁が繋がっていれば、情の一つ二つも湧こう】
【――――そういう訳で、男はそんな毎日を、存外に好いているらしかった】

【だが。満ち足りているか、と聞かれれば話は別のようで】
【珍しく正直な物言いからは、燻る程度の熱を感じられる、だろうか】
20 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 00:29:03.98 ID:S+/Kw54ko
>>15

「嘘」までつかれて心配されたくは、少なくともオレは無いな。
それだったら心配されない方がまだマシ、とは言うけども……。
やっぱ人付き合いの上では心配する素振りも見せないっていうのはアウトなんだよなあ。

【円滑な人間関係というものはそういった形だけの気遣いという物で】
【多くが成り立っている、ないしそういう物は存在する】

なんですかソレ、新手のツンデレですか……。
って、また突っ込んでるし、くそう……いいように扱われている気がしてならない……。

【耳でも塞いで完全にスルー、という手段もあるだろうに】
【それをしないのは偏に少年に少なからず良心があるからだろうか】

フン、最終決戦なあ……。

なんだ偶には最もらしい事言うじゃねーか、何かあったか?
まあ兎も角だ、お前がそこまで言うならちったあ信用してやらなくもねーかな。

【ようやく、エルフェスは彼女の瞳を見返す】
【その僅かな変化に気付いてか、少し僅かな笑みを浮かべ……】
21 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 00:31:43.75 ID:rcWT/+HSO
>>17

っぶね……!?

【ばきぃん】
【咄嗟に顔の前で鉤手甲を交差させ、受け取める、が】
【余りにも強すぎる拳、手甲に皹が入り、骨にまで衝撃が走る】

(こりゃヤバいな…もう腕は使えねぇ)

(だが、まだ足がある)

…そこだァッ!!

【カウンター気味に蹴りを青年の腹に放つ】
22 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/27(水) 00:32:13.94 ID:eciRdjMjo
>>8
【井坂慧典という個体とて、人間だ】
【自分の意見、主張に対する、他人の考えには興味があるのだろう】
【セシウスの言葉を、白紙のページに手を押し付けるようにして本を支えながら、聞き入って】
【途中揺らいだ彼女の視線を、釣られるように追えば――「車輪」が見えて】
【そこから響く木霊に、少しの間瞳を閉じる】
【やがて彼女の言葉が一区切りを向かえ、其処で眼を開くと】

……そうかもしれない。無意識に他者との関わりを求めることもあるの、かも。
解らないな、もしかすれば僕は他人に注意を払いすぎて℃ゥ分を見ていなかった、のかも。

【早口な少年にしては珍しい、一部を区切った、一歩一歩を確かめるように進むような口調】
【仏頂面にも、幾らかの動きが見えて】
【それは、セシウスの言葉が、少なからず彼に何かを考えさせたということだろうか】

でも不思議なことに変わりはないんだ。
人の持つ精神力が能力を生み出すというのなら益々調べることは多くなるから。

【結局、彼の目指すところは変わらない】
【けれど、悪い方へ転ぶようなことは、減ったのかもしれない】
【彼女笑みと、問いに答えるように、彼は指先で白いページをなぞりながら】

僕の能力は言ってしまえばコピー≠セよ。
他者の能力を理解した範疇≠ナ模倣する能力さ。

【そうして、井坂は彼女へ能力のルール≠説明するだろう】

――条件T・自らの能力の詳細を相手に打ち明けなければならない。
――条件U・相手に嘘を吐いてはならない。
――条件V・相手の能力を実際に見なければ(感じなければ)ならない。
――条件W・相手の能力を『理解』しなければならない。
――条件X・条件Wを満たした状態で、右手に本を持ち、左手で相手の皮膚に触れなければならない。

これら全てを満たした上で僕は相手の能力をこの偽神法典≠ノ記し何時でも取り出せるようになる。
尤もコピーした能力の発動条件として必ずその能力が記されたページを開いて右手で本を持っていなければならない。
だから同時に複数の能力を行使することは出来ないしそもそも僕の理解が及ばなければ記すことも出来ない。
その能力の熟練度もないし「マニュアルを読まずに、見よう見まねで車を運転する」ような能力かな。

【其処まで、一気に説明して、口と本を閉じる】
【少年が先程嘘も吐かずに淡々と受け答えしていたのも、この条件が故だろうか】
【世界の究明――それが故に、それらの鍵≠記す、こんな能力を持ち得たのだろうか】
【だとすれば、能力≠ニは、少なからず使用者の望み≠ェ反映されるとでも言うのだろうか】
【相手の反応を待つ井坂は、きっとそんな自分≠フことには気付いていないのだろう】
【サングラスの奥にある瞳を彼女に向けながら、相手の反応をただ待っている】
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 00:34:16.69 ID:fRD0PnLSo
>>1


>>16

お前達≠フ目は同じだ、皆、皆、同じだ!
誰か一人に優しい目をして見せて、同じ目玉でゴミを見る目をして!
自分に要らなきゃどうでも良いんだ、近くに居なきゃ気にもしないんだ!

……何処にも、居やしないんだ

【無防備でも、明らかに無理のある特攻でも。妨害が入らなかった】
【自分自身が明確な隙を曝した事にすら気付いていないかの様な少女は、また同じ様に一歩】
【再び、自分の間合い。蹴りが届く距離にまで入る】

【これが、子供に読ませる為に書かれた美しい物語だったのなら】
【青年の瞳に少女は心打たれ自らの行いを悔みました、とでもなるのだろうか】
【そういう終わりに出来るのだったら、きっとそれは少女にも幸せな事だったろうに】

……石じゃあないんだぞ……飾りじゃないんだぞ……!
駒じゃない、使い捨ての粗悪品じゃないんだぞ………!

【その瞳の意味すら、感じ取る事も理性で計る事もできない】

【左足を軸に、右足を高く振り上げる。自分の頭より跳ね上がるのは、柔軟性の産物か】
【空を真っ直ぐに右の爪先が刺したのは、ほんの一瞬の事】
【重力に筋力の助けを加えて、右足が振り降ろされる】

【所謂、踵落とし。モーションこそ大きいが、蹴りの中でも最大級の破壊力を誇る技術】
【青年の左肩を狙って放たれたそれは、彼女の靴の特性もあり、技自体の特性もあり】
【対格差、体重差に甘んじていられる、生易しいものには収まっていない】
24 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/27(水) 00:37:20.73 ID:v/1ZkDbAO
>>19

【「実物を見たことが御座いませんので」。など、飄々と宣う】
【そんなうちに青年の煙草も燃え尽きて、彼は炭のようになったソレを少し見ると】
【ぎゅ、と、指で押し潰すようにして残り火を消してから服のポケットに仕舞った】

【彼の反応を好意的に受け取ったのか、どうなのか。やはり視線にはおかしそうなものが混じり】
【しかし、むくれた彼に対しては不思議そうに頸を傾げた。理由が分からない様子】
【――少しばかり、他人との付き合いにはズレが生じているようだった】


へぇ。それは、是非に――――……ぇ

【会わせてくれる、との言葉に瞳を瞬かせたが、姉の存在を問い掛けられると】
【少しばかり強張ったような、生物らしい、気まずそうな表情を浮かべた】
【けれどもソレはすぐに驚愕へと塗り変えられて、彼の腕をマジマジと見詰める】

【流動する液体のような、生物。】
【自分の義手が軋んだ気がした】

【……問い掛けに関しては、青年の反応が如実な答だろう】


【ほう。と息を吐く】
【青年は、存外この黒い男を気に入ったようだった。】
【解答に小さく頷くと、それ以上は何も尋ねず。ただ空の光に目蓋を伏せたが】

……名前を。尋ねても、宜しいでしょうか

【と、それだけを声に出した】
25 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 00:44:36.43 ID:2sh2k1aDO
>>21
【カウンター気味に腹入った一撃は、青年の肺から無理矢理空気を押し出した】
【しかしその感触は、堅牢だ。人間という肉の塊を打ったとは思えない感触】
 
 ────

【そして腹に足が入った瞬間──青年の左拳は既に振り被られていた】

 貰ったァ!

【左拳は打ち下ろされるのは、自らの腹に入った男の足】
【右拳と同様の威力を持つ左拳が、男の足、膝の関節に向けて肉薄する】
26 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/27(水) 00:47:04.94 ID:xcnu0LPjo
>>20

……ん? ……ツン――……なんと仰いました?
申し訳ございません、聞き慣れぬ単語だったようで――

【――と、頭の上に「?」を浮かべながら返すのは、至極素朴な疑問】
【「ツンデレ」――一般浸透しているとはいえ、辞書に載ってるかと言われればそうではない単語】
【そのような言葉を、この少女は、存じ上げなかったようである】

――ま、それはともかくとして……ええ、先程も申し上げたでしょう?
貴方様と会わぬうちに、わたくしは「成長」したのですよ……フフ……
……身長とかではなく、内面が、ですよ、もちろん

【見ての通り、身体的発育は別に変わりございません、ハイ】

絶望一択で闇に引きこもるのも乙ではありますが……すこーしだけ、「外の空気」を吸ってみようと……
――闇に迷い込んだ「蝶々」を追いかけていたら、そんな風に、ふと、思っただけ……ですけど、ね――?

【――そして彼女は、また空を見上げる】
【張り付いた無の表情で】
【だが、彼女は夜の「黒」だけを見ているわけではない】
【雲間に映える「光」をも、その眼に映し込ませているのだ】
27 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 00:54:07.21 ID:8j0pJTUm0
>>22

おや珍しい――もしかして、気づいてなかったのかな?
尤も僕には、そんな大それた事を言ったつもりは無いんだけど

…でも、そんな悪い気もしないかな
それにもし拡大解釈されててもいいや、喋りやすくなったからねぇ

【温度のある一面を垣間見せた少年に対し、クレプシドラは】
【至って普通――ここまでと同じ、呑々とした口調で言葉を連ねる】
【唇が描く弧は、誰の目にも「笑み」と映るそれに変わっていたけども】
【今度は却って、どこかシニカルな印象を与えるかも知れず――】


 【――そして、ちょっとした能力の解体】


【当初彼女は、細い口を真一文字にしていたけども】
【ややあって。零すような息と共に、会話を再開する】

その例えは、極めて危険だなぁ
というよりも法的に問題が――っ、今のは忘れてちょうだいねぇ

法則として説明されたことは、だいたい把握したんだけど
ただねぇ僕がちょっと気を取られたのが五つのルールのうちの第四条――
そう、能力を【理解】するって言う、きみの鉄則だ

…実を言うと、僕でさえこの能力の“厳密な性質”を理解してないんだよねぇ
それに「この能力はこんなものだ」と声高々に主張できるような、看板のワザなんて一個もありゃしない

もしコピー出来るとしたら、「僕のワザをひとつ」になるだろう
しかもそれは、正しい理解に基づくとは限らないんだ
――繰り返しになるけど、僕にだって…ねぇ?

それでいいのなら、手を貸しても良いんだよ
途方も無い物を追いかける人って――僕は、結構好きだからさーぁ?

【「嘘を付いていない」と言うことばの裏打ちもあり、彼女は乗り気だ】
【ステップを踏むように、軽く路地を足で叩いたりもして】
【しかしそれでも躊躇わせる要因は、彼女の能力の特殊性に尽きる】
【ほっこりとした笑みの裏に、薄く垂れる影は】
【果たして。何を思ったものか――】

【――消極的なところのある彼女の首を、縦に振らせるなら】
【まずは、井坂が先鞭をつける必要がありそうだ】
28 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 00:55:24.78 ID:S+/Kw54ko
>>26

いや、なんでもない独り言って事にしといてくれ。
そうしたほうがどっちにとっても平穏だろうからな……うん。

【対比によって人は己を自覚する】
【今回、少年はその単語を知っている自分と知らない彼女を比較して……】
【遠い目を、していたそうです……】

自分で判る程の内面の変化か、そいつは凄いな時間がありゃあ詳しく聞きたいくらいだ。

【「フフ」という笑みもその変化がもたらした物の1つなのか】
【少し興味が湧いた】

へー……ソイツはなんとも良いんじゃねーの?
「蝶々」を追いかけるようには見えないけど、実際どうだ?
その「外の空気」ってヤツはさ?悪くないんじゃねえ?

【人は変わりゆく、時間の流れにより】
【あらゆるものが流転するのだ……】
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 00:59:26.03 ID:IGcuTm/jo
>>23

【彼女が言っている事――何となく、だが彼≠ノは判る】
【同時に、「其れは仕方の無い事」である、と云う道理も判る】
【――自分に要らない物まで大切に出来る人間なんて、矛盾している】
【――近くに居ない者まで気にしようとする者は、偽善者と嘲られる】


【 …… だから、よく知らないけど。 彼女は、悲しくて、優しい人物なんだろうな、と 】



――、――…… 『 ごめん 』。



【 ―― だから、取り敢えず。 彼女には、謝らなければならないと思った 】



……、…貴女の言っている事は、正しい。
僕だって、さっき、厭な眼で貴女を見て居たんだと――、―思う。
で、今。 ――……何だか、申し訳無さそうな顔をしているんだと思う。
きっと、貴女からすれば……偽善者≠ニか、そんな感じだと思う。



――……、……だから、取り敢えず、ごめん。



【 ――再び、謝罪の言葉を口にしつつ 】

【『防御』も『攻撃』も用意していなかった彼――“瞬速”の攻撃に、両者をぶつける事は相成らない】
【「回避」ならば出来ただろうが。 ……如何云うつもりか、彼は其の場を動かず=\―】




…………、……それから、喧嘩じゃなくて話をしよう。 ――気が済むまで、付き合うから。




【――左肩に、厭な痛みと感触が奔った】

【上げようとしても、閃光の如く痛みが奔り、……潰れて℃d舞ったのだろうか】
【だが、『喧嘩をする気は無い』――、―話≠する為に、僕は出て来たんだから】

【彼は、常の『微笑み』を浮かべる事も無く――若干歪んだ顔で、彼女を見据え続けていた】
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 01:05:00.57 ID:rcWT/+HSO
>>25

【蹴りは命中、しかし感触は異様】

……流石は全身凶器、とんでもねぇ堅さだ。

【瞬間、青年の拳が膝を狙う】

やっべ―――

【急いで足を引き戻そうとするが、反応が遅れ】

―――ぁあああっ!!

【足が本来の向きでない方向に曲がる】

(……こりゃもうダメだ。強いや、コイツ。)

【どさっ】
【体の力が抜け、大の字に近い形で倒れる】

……強い、な。俺の負けだ。
ケンカにゃ自信があったんだがな……
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/27(水) 01:15:37.86 ID:xcnu0LPjo
>>28
何ですかそれ、むしろ気になるじゃないですか
わたくしの知らぬ外国語か業界用語か何かで悪口でも仰ったのですか? 軽蔑しますよ?

【まあ、「気にしない方がお互い平穏」などと言われてしまえば、そんな風に捉えてしまうのも無理はないわけで】
【じとーっと、絡みつくような視線が、エルフェスに向けられた】

……何にしても、詳しく聞きたいと思うのなら、生き抜くことです
残念ながら、わたくしはあの世に訪問して差し上げるほど律儀ではありませんので
この世界にいらっしゃる方とだけ、お話をさせていただきます

【――おもむろに、一歩、足を、前へ】

――どうでしょうね……「外の空気」の善し悪しを知るのは「これから」と言ったところでしょうか……
蝶々を追いかけ始めたのは、つい先日のお話――

【……エルフェスに接近しつつ、彼女は右手を開く】
【刹那、ふわっと「淡く黒い閃光」が、彼女の右手の平で瞬いたかと思えば、】
【閃光の後に出現したのは、一枚の「黒い羽根」】
【黒い羽根を、柔らかくつまみ、ひらひらと虚空に泳がせる】

このおとぎ話が、「夢」で終わるか、「現」として始まるか……それは、ええ、「これから」のお話なのです

【そして、そのままゆっくりと、エルフェスを横切って、一旦停止するだろう】
32 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/27(水) 01:16:02.04 ID:qLd5eT3AO
/ID代わりまして携帯より
>>27
きっと誰にでもあるんだこういうことは。
人間には自分でも気付いていない──自分では気付きたくない一面がさ。

【氷を溶かすように、井坂の無表情も幾らか消えて】
【彼女の表情の変化に合わせて、此方は口元に笑みを作る】
【その指摘、申し出に対して、少年もややあってから】

……確かに問題はそこかな本人ですら理解しきれていないものなんて模倣のしようがないからね。
僕の能力はあくまでも理解¥o来ないと始まらないから。

【能力の熟練度が高いものほど、コピーがし易く】
【逆に能力を得たばかりの相手では、模倣は非常に難しい】
【熟練度の高い能力者には、それの扱いで劣り】
【逆に低い能力者には、のびしろ≠ナ劣る】
【本当に、記す事≠目的とした能力なのだろう】
【しかし、だからこそ】

──だからと言って記すべきことを記さないで良しとは出来ない。
例え記すことが僕を危険に晒すことがあってもそれはやらなくていい@摎Rにはならないから。

【白紙のページを開いた本を、右手に持ち】
【少年は、セシウスに詰め寄り、手の届く距離まで移動をしながら】

だから──キミの力を貸して欲しい。
この世界の真理の扉を開ける鍵を得る為にも。

【左手を、自らの胸元まで持ち上げた】
33 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 01:16:42.52 ID:2sh2k1aDO
>>30
【男が大の字になったことを確認し、青年が詰めていた息を解放すると】
 
 がはっ、は、げふッ!

【盛大に噎せ込んだ。──ちょっとしたトリックである】
【腹部を撃たれると人間は動きが鈍くなる。特に横隔膜に衝撃が加えられると一時的に呼吸ができなくなる】
【今回の蹴りもそうであったが、青年は内臓周りの筋肉によって横隔膜膜を無理矢理固定し、態と息を詰め、呼吸が出来なくなる一瞬を乗り切った】
【異様な感触の正体とは、内部の筋肉の引き締めによる衝撃が通らなかった感覚】
【もしも青年の一撃が通らず、男が無傷だった場合、青年は今、こうして咳き込んだ状態を無傷の男に晒していただろう】

 がはっ、ひ、ぃ──は……、ふー。
 ……ま、喧嘩と武技は違うってこったな。
 オラ、足出せ、ちょっと治療してやる。

【整息術で呼吸を整えながら、青年は倒れ込んだ男に近付く】
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 01:22:10.78 ID:fRD0PnLSo
>>29
【偽善者なら、偽善者でも良い。偽善でも善は善だ、悪より余程素晴らしい】
【だが、もしも。もしも善人と呼ばれる類の人間が】

……みんな、あいつとおんなじだ
要らないから、悪人だから、機関員だから……同じだ

【社会一般に言って善とされる人間までが、そう≠セったのなら】
【何処に、誰の元に、救いが有るのだろうか】

【自己矛盾にも気付けないのは、精神状態の不安定さ故か】
【青年の謝罪を、聞こえているのかどうか判別も出来ないほどに】
【理屈を何処かに置き忘れて、声が掠れた叫びは続く】


【振り降ろした踵は、青年の体の左側を通過し、引き戻される】
【だが地面には降ろされず、僅かに浮かせたままの状態で】
【軸足の左が、反時計回りに九十度回転した】
【右膝が胸まで引き上げられ、右足が体に引き付けられる】
【次の挙動への用意は、既に整い始めている】

【足を浮かせ続けるのは、この間合いの戦闘では危険】
【咄嗟の回避が出来ない、軸足を狩られれば容易く倒れる。見えは良いが悪手である】
【悪習を選び、防御もせず。この少女の戦い方は】
【或いは、身を穿つ拳でも、何処かで待ち望んでいるのだろうか】

………話をしたさ、しようとした。聞こうとしなかったのは誰だ
いいや、聞いてたんだよな?聞いてるふりしてたんだ、そうやって餌を見せて、引き寄せて……

【泣きわめく子供に道理を説いて、宥めることのできる母親は少ない】
【もしそれが成功したのなら、きっとその子供は、そもそも良い躾けを受けて育ったのだろう】
【自分の泣き声で、誰かの言葉も十分に耳に入らない】
【卵≠フ毒は、理性を引き戻す綱を腐らせる】
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 01:24:09.67 ID:rcWT/+HSO
>>33

お、おぉ。ありがと。痛つつ……

【素直に足を出す】

……それにしてもすげぇな、お前の武術。
コイツを素手でカチ割られたのは初めてだ。
…どうにかして修理しなけりゃなぁ……

【皹の入った鉤手甲を見ながら呟く】
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 01:28:00.10 ID:S+/Kw54ko
>>31

(何故こんな所だけ異様に食付くのか……!)
いや、別に悪口とかじゃないからそれに準ずる物でもないから心配すんな。

【表面上はいたって真面目な物】
【しかし内心焦りまくりという情けない姿】

じゃあ大丈夫だなオレはそう簡単にゃあ死なないから。
むしろそう言うお前こそ三途向こう側に行かないように気を付けるんだな。

【近づくウェル子、刀を頂いた時の事もある】
【少しの警戒をするのだった】

ああ、そういう事か……それじゃあ――――
そのおとぎ話が適当な区切りがついたらどんな風に感じたか教えてくれよな。
だから簡単に死んだりするんじゃねーぞ?

【彼女の更なる行動に少し驚いたが】
【現れたのは「黒い羽根」、それが宙に舞って】
【その姿は夜だからだろうか?幻想の名に相応しくもあった】
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 01:35:17.32 ID:2sh2k1aDO
>>35
【男の足の側に片膝を立てるような姿勢になった青年の手に、暖かな光が灯る】
 
 生粋の殺法だからな。鎧の上から相手を打ち殺すのがうちの流是。
 ──つってもそれは表向きで、実際には鬼やら龍やらの強靭な筋肉を持つとか……
 
【その光が灯る手を男の膝に添わせる。暖かな感触──まるで生命力を直接注ぎこまれるような暖かい感覚があるだろう】

 硬い鱗を持つヤツ相手に素手で致命打与えるのが真の目的なんだが。
 ……あー、割って悪かったな、……俺にそれを直せそうな職人の心当たりはねえな……スマン

【ちょっと気まずそうに、青年は詫びる】
38 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 01:47:07.83 ID:rcWT/+HSO
>>37

鎧を無視して人を殺せる技、か。正に『ゲテモノ』か『バケモノ』だな。

【青年の説明を聞き、思った事をそのまま口に出す】

…まぁいいさ。その内、直せるようなヤツにも会えるだろうし。なんとかなるさ、多分。

…そうだ。俺は橡 蘇芳(つるばみ すおう)ってんだが、お前は?
39 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/27(水) 01:47:32.06 ID:JVVcLaISO
>>24

【「今度があったら見せたげるんだから、ねー!?」と。ややムキになったように、頼まれもせず宣言】
【フィルターに口を付けて息を吸い込み、はふ、と。また、輪が出来損なったような一塊の煙を吐いて】
【失敗の腹いせに吸い殻を、ぽい、と海へ投げ捨てれば。びしり、青年の眼前へと人差し指を突き付けた】

【――まるで子供である。一体どうなっているのだろう、彼の精神年齢】


とまあ、こんな感じかなぁ。今はちょっと調子が悪いみたいだけど。
……あ、やっぱり?よくよく考えると似てたからねえ、雰囲気とか顔とか匂いとか。

【――嘘は吐いていないのだろう、きっと。不定形の、いきものともものとも付かない何か】
【手取り足取り、それは宿主たる男を補佐しているのだ――義手の軋む音にに、ごぼ、とくぐもった水音が、一つ】

【さて。彼の表情が強張ったのを目にすれば、男はいやな微笑みを浮かべる】
【先程までやられっぱなし(?)だった相手の、弱点(?)を掴めたのが嬉しいのか】
【途端に話をそちらの方向に曲げて、口数も多く語り出そうと――――】

【した所で、ふと目を細める。笑みではなく、鋭く、剣呑に。男は、直ぐに笑みを貼付け】

カイ=スケイプヴェルト。しがない何でも屋さんだよー。

【簡潔に名前と職業を名乗り、「君は?」と尋ねる。その返事を聞けば、立ち上がり】
【ズボンの砂を払って、其方にひらりと手を振るのだろう。「急用を思い出した」とか何とか】
//相次ぐ亀レスすみませぬ……次の自分のレスで〆、な感じで宜しいでしょうかっ
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/27(水) 01:51:25.99 ID:xcnu0LPjo
>>36
へえ、そうですか……
じゃあ、後で調べておきますね、その「ツンデレ」とやらを
もしもわたくしの名誉を毀損するような単語だった場合……どうかお覚悟を――

【――なんということでしょう、しっかり聞き取ってやがりました】
【極々普段通りの調子でこんなことを言うのだから、無知とは実に罪である】

【それから、エルフェスを横切り、彼のやや後方で立ち止まった彼女は、】
【彼の「気遣い」か「挑発」か……そんな言葉を聞き終えれば、】

よろしいでしょう、それだけ挑戦的な発言が出来るのでしたら……
先の「心配」も、杞憂で済ませられそうですね――

それに、わたくしは、当然、死にません
仮に拠点が壊滅し、同僚が全滅し、組織が崩壊しようとも、わたくしだけは生き残ります
無間地獄にて灼熱に身を焼かれ、それでもなお現世に舞い戻りしカラスがそう簡単にくたばるなど、ありはしないのです

【宙にはためいた「黒い羽根」に大きな意味はない】
【しかし、少女が「外の空気」に触れる様は、その「黒い羽根」と重なる情景なのかもしれない】


……けれでも、わたくしと、貴方様は、やはり「敵同士」――
わたくし達が勝った暁には……「世界」は逆転する
傍観も一つの手ですが……それが嫌ならば、貴方様は戦い、打ち勝たねばならない


「≪力≫が無いから失うものがある、≪力≫さえあれば何かを失う恐怖など無い」


【――そして彼女は、勢いよくエルフェスの方に振り向くと】


…………「失うこと」を恐れるのは、決して罪ではありません
カーネル様がいかなる主張をなさろうと、「失うこと」もまた、「力」なのです――
「絶望にて力を発揮するわたくし」が申すのですから、嘘でも何でもありません

――よろしいですね? 失うことに恐怖してこそ、人は、戦える
ゆえにエルフェス様も、そうやって、「地を踏み締めている」のです――――と、「以前の答え」…………確かにお返ししましたよ


【ビシッと、彼女は、手に持つ「黒い羽根」の先端で、エルフェスを指し示した】
41 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 01:53:40.32 ID:2sh2k1aDO
>>38
 無視するんじゃねーよ、“鎧ごと”人を殺す技だ。

【男の足から手を離す。──気付けば足の痛みは薄れているはずだ】
【青年は立ち上がると、近くの木まで歩き、跳躍。杖がわりになりそうな太い枝を取って男に放り投げた】

 朝宮暁だ。──二三日安静にしときゃ、跳んだりはねたりできるようになる
42 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/27(水) 01:59:05.91 ID:v/1ZkDbAO
>>39

……えぇ、愉しみにしておきますとも

【そうやって瞳を細め、突き付けられた指を笑う姿は――少しばかり、幼げで】
【沢山の濁った色を見せた青年の、本当に隙間から覗いた、透明な彩であった】
【――――。】

そうで御座いますか。嗚呼、しかし。ソレは悪くない。非常に、『悪くない』
…………。……。

【何を思っているのか、悪くないと繰り返しつつ彼の腕を見遣る】
【風邪を引きにくくなる時点で自分のものよりすぐれものに見えるソレが】
【もしかしたら――欲しいのかもしれない。真意こそ分からないが】
【……ふて腐れたように押し黙る姿は、確かに弱点でもあるようだった】

【――嗚呼】
【そういえば、砂に転がる女性の四肢は、ちょうど『姉』と同じくらいの――】

何でも屋、で御座いますか
――此はプーシュカ・サクラメント。とある組織の、『帽子屋』で御座います


【そう囁いて、去り行くだろう彼の姿を見詰めると。青年は】
【ぐるりと自分の周囲に瞳をやり、そして、微笑み】


――――あぁ。
今宵も、声が亡き身体が咲く様は、美しい

【赤い肉を咲かす植物を、褒めたたえた】

/はい、ではこんな感じでっ!
/眠かったら〆は明日でも構わないのです、とにかく長い間お疲れ様でした。ありがとうございましたー!
43 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga sage]:2011/04/27(水) 02:07:54.17 ID:rcWT/+HSO
>>41

…あれ、あんま痛くねぇ……。
凄ぇな、コイツはお前の『能力』ってヤツか?

…『人を殺す技』と『人を生かす技』か。なんか格好いいじゃねぇか。

【何となく呟く】


【杖を受け取り、ゆっくりと立つ】

んじゃ、またな、暁。次会ったら俺がブッ飛ばすから覚悟しとけよ。

【そう言うと、足を軽く引きずりながら歩き、夜の闇へ消えていった】




/乙でした!
/短文なのに時間がかかってすみませんでした!
44 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 02:08:41.19 ID:S+/Kw54ko
>>40

…………………。
(………………)

【返す言葉が思い浮かばないとは正にこの事であった】
【どうなんだろう?悪い言葉ではないような気がするが……受け取り手によっては、である】
【結局閉口するしかないのでした   ――――おわり――――】

どうぞどうぞ杞憂で済ませちまって下さいな。
(実際、心の問題っていうのは本人だけで解決するのがベターだしな……)
(自分で答えを見つけるか模索する事が、今のオレには必要だろうし)

ふふっ、しぶといヤツだなお前、でもそういうのも悪くはないさ。
是非とも何が起きても生き延びて欲しいもんだね、お前は面白いから。

【小さく笑い、エルフェスは顔を上げる】

なる、「お前」の答え確かに受け取った……お前もそれなりに物を考えている訳だ、うん……。
確かにオレも何か失うのが恐くて戦っているのかもしれないな、お前の意見を真っ向から否定出来ないのだから……
多分そうなんだろう。しかしまあ恐怖だけでも無いけどな、オレの場合はさ。

【どうもどうもと大げさに頭を下げる、どうやら彼女は律儀な人種(?)のようらしい】
【とも彼女の、ウェル子という人間の考えに触れられたというのはエルフェスにとっても良い事である】
【人は影響を受けて変わりゆくものだ、それが良い物にせよ悪い物にせよ経験になる】
【それを経て人は本当の意味で「人」に成り得るのだろう……】
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 02:17:16.28 ID:2sh2k1aDO
>>43
 まあな。
 ……いや、それは違う。人を簡単に殺せるだけの力がねえと、人を活かすことなんざ出来ねえよ。

【男の言葉に手だけ振って答え、青年は離れていくその背中を見送る】
【蹴りを打ち込まれた腹を抑え、ふうと息を吐いた】
 
 ちょっとは、欲求不満も解消されたかね

【そんなことを呟き、青年もまた歩き出した】

//こちらこそありがとうございましたっ!
//私も大概遅いので、気にしないでくださいなー
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/27(水) 02:33:08.88 ID:xcnu0LPjo
>>44

――フッ……大概「お互い様」ですが……ま、「ありがとうございます」

【「しぶといヤツ」「悪くない」「生き延びて欲しい」「面白い」】
【――エルフェスの言葉は、そのままそっくり、彼にも当てはまる――と、ウェル子は思っていた】
【ただし、エルフェスと違って、彼女はハッキリと笑わない】
【……彼女が心よりの笑顔を浮かべる日は、果たして――】

……そう言うわけで、実際に貴方様の戦う理由がどうであれ、眼前の障害に挫けて再起不能になど、ならぬように
まして≪R.I.P.≫などという、「≪力≫が無いから云々」と宣う者が統率する組織に屈さぬように
――と、「わたくしがいずれトドメを刺すべき相手」である貴方様には、「わたくし個人」の言葉として、そう申し上げておきます

【――そして、彼女は、突き出していた羽根を手元に戻し、直立体勢に戻って、】


         ≪R.I.P.≫

                ―― ノクトクルセイド

   『絶望の水先案内人』 …… ウェル子


【言うが早いか、軽い足取りで、エルフェスに背を向ける】

……「ノクトクルセイド」の言葉としては――
隊長閣下様も、上司様も、同僚の皆様方も、そしてわたくしも、手抜きなどしませんが、ね――とお伝えして……

【そうして、穏やかに森の奥へ、歩き出して――】

――では、また、いずれ……

【――「またいずれ」】
【エルフェスが気付くかどうかはさておき、彼女がそんな言葉を使うのは、「初めて」であった】
【今の今まで、誰相手でも、別れ際には「さようなら」としか、告げなかった彼女が、「また」などと言った】
【多くを語らぬ彼女だが、その内面的変化は、どうやら様々な形で表面に滲み出ている、ということか――】

…………ツンデレ、でしったけ、ね
適度に口に出して思い出さないと、帰るまでに忘れてしまいそうでいけませんね――

【――彼女の手放した「黒い羽根」が、風に乗って、エルフェスの側を通って飛んでいく――……】


【"Judgment of a Pilot" ――絶望の水先案内人、かく語りき――】


/では、この辺で! 遅くまでお疲れ様でした!
47 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 02:48:52.45 ID:S+/Kw54ko
>>46

そいつぁどういたしまして、だな。
何のお礼だかはよく分からんが、まあそれでいいだろう。

【今回の言語のやり取りで彼女が何を思うのか、何を思いそしてどう昇華させるのだろうか】
【人は変わりゆく、変わりゆくからこそ面白い】
【彼女が変わるのであれば心よりの笑顔が浮かぶ日もいずれは訪れる筈だ】

これが敵に塩を送るとかいうヤツだろうかね、ヘイヘイ了解なんだぜ
そう簡単に心を折られてやらねーから安心しろってんだ。
勿論お前にもトドメなんか刺されてやらねーけどな、どっからでもかかって来い。

【彼女の言葉は激励か告殺か】
【どちらにしても励む理由には成るさ、と「フフ」と鼻を鳴らし】

あいよ、またいつかそれまでお互い死なねーように。

【普通の別れの言葉、普通ゆえにエルフェスはこの場では気付かなかったが】
【自室に帰り、布団に潜り、昼に近い朝に起きてふとその言葉の変化に気づいたという】

(むしろ忘れて欲しいぐらいだから忘れろっ……!)

【そんな思念をウェル子の背中に向けて送ったとかなんとか】

【側を過ぎる黒の羽根、何の気なしにそれに手を伸ばそうとして】
【途中で手を止め、そして静かに微笑んで流れていく羽根を見送るのだった】

/お疲れさまでした!
48 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/27(水) 18:46:39.81 ID:ebbc8OCjo
【公園、休憩所】

【どんより暗い空から幾つもの雨粒が落ちる中、そこだけは安全だった】
【簡易的な机とイス、そして屋根。その屋根も所々穴があいていて、そこから水が滴っている】

【雨漏りしていない屋根の下、ボロボロのイスの上、その場所がチカチカと時折光っている】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのかそれを後部で一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男が、そこにいた】

【近づけばわかるだろうが、割られた後のような鏡の欠片を手に持って、自分の顔をじっと見ている】
【光っていたのは、これが光を反射していたためだろう】


雨、ねー

【感慨深げにそう呟き、目線を鏡から雨空へと向けて】
【その顔は誰に向けるでもないが、ヘラヘラとした笑顔が張り付いている】


―――髪とタキシードが濡れちゃうじゃないか

【…………………………………。】
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 19:29:59.36 ID:y5nDgJ9No
【森林】

【暗闇のなか、僅かに月光が差し込む開けたその場所で】

………そろそろ。戦いで御座るな

【無精髭を生やした30代の男性が呟いて】
【左袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ赤い手甲を右手に着用し】
【左腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた刃渡り90cm程の刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く筈の左腕が存在しない事も、また気になるだろう】
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 20:04:35.73 ID:E/ruhhZJo
【墓地】
【さやけき影を照らす月明かりの中、こつ、こつ、と足音】
【現れた人物は、白いユリの花束を抱いていて】

―――良い夜だね。
結婚式でもしてみたくなるような………そんな、夜だね。

【紫の髪に、深い緑の瞳】
【夜会用のスーツを纏った、優しげな雰囲気の青年】

【誰に言うでもなく、そんな事を言いながら】
【こつ、こつ、と墓地を歩く】
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 20:05:54.06 ID:y5nDgJ9No
【森林】

リア充ッ爆発しろォォッッ…………!!!

【と、息む声がする】
【それを漏らしたのは無精髭を生やした30代の男性だ】
【左袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ赤い手甲を右手に着用し】
【左腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた刃渡り90cm程の刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く筈の左腕が存在しない事も、また気になるだろう】

【と言うか何よりその怨嗟の声がヤバイ。本気と書いてマジすぎてヤバイ】


【ギシリ……】

【今は刀…紙の如く薄い刀身の其れを巨木に右から左へと押し当てて=z
【少しずつ、少しずつ……】 【巨木を、右手指と、右手首と、右腕と、上半身の筋肉のみで斬り進めて行く=z

【異様な光景だが、暫くすれば巨木を斬り倒す≠セろう】
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 20:09:05.71 ID:8j0pJTUm0
>>32

まーあ、そんな気にかけることでもないんじゃないかなぁ?
気付こうが気づくまいが、どこまで行っても僕たちは“僕”だ、よぉ。

【啓発されたような仰々しさのある彼の前に、短く手を伸ばし】
【一抹の呆れで化粧した顔が、淡い笑みを浮かべた】
【少年の言葉を聞くにつれて。それに決意の色が混じって】

こっちも目的は違うけど、概ねおんなじ意見かな
じゃあもう無駄話は要らない、さっそく始めてしまおう
…――出すのは「左手」だよね?

だったら、都合がいいんだ
僕の能力を使うには、左の掌がフリーであることが不可欠だからねぇ

【最終確認。井坂の返答を待たず、それを終えると】
【引き絞るが如く目を細め、笑みを薄ぼんやりとしたものに変え】
【右手を差し出し、彼の手を握ろうとし――】

 ―――さーぁ、行くよぉ!

【それから。一呼吸の間も置かず】
【振りかぶられた彼女の左手から、重力に逆らって――物体が飛び出した】
【その一枚の円環は、ぐんぐんと高度を上げそして、】
【頂点に達するや否や、真っ逆さまな自由落下に移行する――】

【―――ぐるぐる、ぐるぐる】
【宙に閃く当たり前の軌跡に、少女 / 少年は刮目する】
【ある意味でそれは、異相であったかも知れず――】

//少し早く戻れました、二日目よろしくお願いします!
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 20:10:20.63 ID:8j0pJTUm0
//あ、分りづらい
//>>52の会話文の一部を『君が出すのは「左手」だよね?』に修正します
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2011/04/27(水) 20:14:13.81 ID:T+86OAljo
【公園】

【人気のない公園に人影が一つ】
【短髪黒髪、黒の長そでシャツにジーパン、白の運動靴にショルダーバッグ】
【その手には大学ノートを一冊広げている】

うーん、いいフレーズが思いつかない……

【ノートを持つ逆の手には持ちあますかのようにシャーペンを器用に回している】

何か衝撃的な何かを
自分の感性を刺激してくれるものがあれば
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 20:19:54.41 ID:IGcuTm/jo
>>34

【――痛めた左肩を、だらり、と垂らし】
【崩されない相好は、彼女の『動き』では無く『表情』に集中させる】
【彼女が何を言っているのか。 ……破綻していても、ほんとう≠ヘ感じられ】



………… 、…… ちゃんと、聞いてる 



貴女が、『機関員だから全てが悪人だ』って決め付けられるのが厭、って事は判った。
そうやって、決め付ける様な人の事が嫌いって事も、判った。
貴女の言う“あいつ”が――、機関員一人一人なんて死んでも痛くも何とも無い、って思ってる事も!!
貴女が其の事に、怒ってる事も!! 全部って断言は出来ないけど、判ってるッ!!



【――『謝罪』は、終わった。 ……ならば、会話≠始めなければならない】
【仮令其れが一方的な物でも、「諦めた」時点で『街中の喧嘩』と区別は付かない】
【宥める事は出来なくとも――、―彼には、其れ≠オか方法は無くて】




……、……続き≠、話して下さい。
貴女が、具体的に如何云う事に怒っているのか。
――街中で偶々会った僕の戯言≠ノ怒るほど、真剣に考えて≠「るんでしょう.





…………………僕はまだ、“貴女の言葉”を「聞き終わって」いない。




【――回避≠焉A防御≠焉A ……した時点で、『彼なりの喧嘩』は終わりだ】
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/27(水) 20:33:20.98 ID:eciRdjMjo
>>52
(何処まで行っても=\―かあ)

……それはきっと僕も≠ゥな。

【刹那の沈黙。刹那の呟き】
【差し出した左手で彼女の右手を握って、言うだろう】

そう僕が出すのは左手――キミの能力は左手≠ェ関係してくるのかな?

【先ず一つ目の理解=z
【白紙のページに、オレンジ色の光が、奔って】
【象形文字のような、奇妙な線を描けば】

ッ!これは……?!

【セシウスの左手から飛び出した一枚の円環に、顔を向け】
【重力を無視して天を突いたそれが、重力に従い落下してくる様を、双眸に捉えて】
【理解≠ケんが為、少年の思考は加速を始める――】

/よろしくお願いしますー!
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 20:37:05.44 ID:y5nDgJ9No
【森林】

【暗闇のなか、僅かに月光が差し込む開けたその場所で】

…………ふぅ

【無精髭を生やした30代の男性が呟いて】
【左袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ赤い手甲を右手に着用し】
【左腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた刃渡り90cm程の刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く筈の左腕が存在しない事も、また気になるだろう】


【しかしこの男。口元は満足そうに緩んでいて】
【背後にはぶった切られた巨木が倒れている】
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 20:46:26.68 ID:8j0pJTUm0
>>56

【彼女の能力は、概念として理解するには極めて複雑なものだった】
【能力の発動の前に。専用の「装備」の喚起を要するけども】
【装着型のアートマンかと言われれば、一概にそうとも言い難く】
【またその「魔力」も、純粋に彼女の中に存在していたものでは無くて――】

 【だけれども、彼女は】
 【――限界を探さずに諦めようとは、せず】

――≪C.C.C.≫!

【頭上にまで至った其れの中心を、胸に引き込むようにしてがっしりと掴む】
【すると見る見るうちに、車輪は「円盾」へと変じる】
【彼女の腕を包み込む、優しい繭のように――】

 【内周に「1」から「12」までが等間隔に刻まれた直径60センチの円盾】
 【盾心からは長短二本の「針」が伸び、ちょうど現在の時間を指し】
 【固定に用いるベルトも、ちょうど腕時計のそれくらいのスケールで】
 【かち、かち、かち―――過つことなくこの今さえも、時を刻んでいた】


 ――― 「 まだ、記さないで 」 …。


【――張り詰めた井坂の心のを、縫いとめてしまうみたいに】
【彼女は、どうにも強い語調で念を押した】
【能力「スリーシー」の本質は、この盾では無いとでも言う様に――】


…さて、これを使うとかなりの疲れが降って来るからねぇ、身体も強く無いし…

いちどしかやらないから、よぉーく味わって欲しいなぁ――


  ―――― Clock Crack =I!!


【ちく、たく、ちく、たく、ちく たく ちく たく ちく たくちくたく――】
【間断を廃していく動悸、加速する時間と同調し】
【盾の「針」が、狂ったように廻り、仕掛けられた歯車が火花を散らす】
【膨大な魔力を用いて――少女は。この夜に刻まれる時を、置き去りにする】
 
 【少女と手と手を通じて、コネクトした状態に有る彼は】
 【これから過ぎゆく二秒程を、体感としてはその数倍に感じるだろう】
 【何か動く影が有れば、それは馬鹿らしいくらいのろのろとして見えるはずだ】
 【犬が走っていようと。大きな亀が歩き去っていく程度にしかならず――】

【加速≠オた刻の世界は、色彩を失って――】
【ちょうど、モノクロ写真の中で立っているような感覚】
【どこか、居心地が悪い。そう思うのでは無かろうか】
【――世界の法則を捻る能力の片鱗は、思わぬ皺をよせていた】

【それでも、10秒に満たない「瞬間」に別れを告げれば】
【二人の少年は、元通りの時空を取り戻している】
【はぁはぁ、ぜぇ。少し苦しそうな吐息が、夜の強い風に吸い込まれていく――】
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 20:49:31.97 ID:E/ruhhZJo
【街中】

機関には、顔見せしたがァ
他の組織には指一本触れてねェからなァ。
今の所気になんのは魔術協会、≪R.I.P.≫、それと―――

―――いや、あれはもうオレじゃ関われねェかァ。

【ふらりふらりと、覚束無い足取りで歩くグレーのスウェット姿のねーちゃん】
【じゃり、じゃりと耳障りな音を立てて、派手な健康サンダルを擦って歩いている】
【濃いオレンジの髪には鮮やかな毒花が挿され、身を包むグレーと相反して覚めるような色彩を持っていた】
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 20:54:02.66 ID:fRD0PnLSo
>>55
【非暴力、無抵抗。崇高だが、無意味だ】
【いや、意味を為す場合もあるのだろうが、この場合は】
【抵抗しなかったという実績が生まれる、それだけの結果となるのだろう】

【何故か?それは、相手にしている人間が、無抵抗の意味を理解出来ないからだ】
【原因が何であれ――卵≠フ影響、当人の資質、環境の何れであれ――少女は「おかしい」部類に入る】
【理屈を掲げているようで、理が通らない。それは、発する言葉だけに限ったものではない】
【外から受け取る言葉も、同じ様に。理屈を望んでいるようで、理だけでは通らない】


【軸足の左は完全に伸ばし切り、身体を支えるアンカーに】
【腰を体の正中線に押し込む様な小さな回転動作と共に、引き付けられた右足が放たれる】
【足の小指から踵まで外側のライン、所謂『足刀』で放つ、空手で言う『蹴込み』】
【今回狙ったのは、青年の腹部。モーションの関係上、或る程度低い位置の方が体重が乗るからだ】
【足裏での踏みつける様な蹴りと、爪先で抉り込む蹴りの中間程度の性質】
【これもまた少女は、加減というものを考えずに行っていた】

【再び口を動かし始めたのは、促されたからなのか、それともただ言いたかっただけなのか】
【理性を何処かに失くした今の少女では判断もし辛いのだが、それでも】

……「お前の様な奴ばかりだから」

そうやって、いい顔して見せたがってるんだ
私が弱そうだから、弱く見えてるから助けてやろう≠ニしてるんだ
楽しいか?楽しいよな!?だから本心でもない綺麗事なんか口に出来るんだ!
どうせ本心は、助けなくていいと思った奴には見せる癖に!

【やはり、必要な語句が多々抜けたまま、叫びは返る】

【言葉だけで、止まる筈が無い】
【その言葉の全てが虚飾で、表情が仮面で、目が詰め物だと決めつけて≠「る少女に】
【青年がどれだけ正しく隙の無い理論を構築しても、もしくは感情を揺さぶる演説を披露しても】
【それを少女は、受け止められない。受け止めようとしないのだ】

【このストーリーを構築した天災は、酷く性格が悪くて、酷く用意が良い】
【哲学者の卵=A多用され対処法が見つかり、価値は落ちたように思われていても】
【少なくとも今、平和的な解決を一切拒否するだけの効果は見せていた】
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/27(水) 21:01:14.43 ID:eciRdjMjo
>>58
【少女の能力。その名前が叫ばれて、変化が、訪れる】
【円環は円盾へと。少女へ装着されて】
【それから、彼女から静止の声が掛かれば】
【ガガジジッ!と、白紙のページに色を刻んでいた光は、少女の言葉に動きを止めて】

大丈夫。偽神法典≠ヘ理解したこと≠ゥら書き記す癖があるだ――

【全て言い終わるか、終わらないか曖昧なタイミングで】
【時は、加速する】

――これ―は―-!?

【 Clock Crack =B確かにそう聞こえた、少女の言っていた「僕のワザ」という奴だろうか】
【景色と一緒に加速する、少年の思考は、瞳は、周囲とのズレ≠、感じて】
【車酔いのような、言いようの無い吐き気が、少しばかり喉を競り上がり】
【一瞬=\―過ぎ去れば、少年は、セシウスと同じ様に、息を切らしていた】

ハァ…今のは時間の…ハァ…加速=cハァ…なのかな?
ゼェ…具体的にはどんな風に使いどんな制約があるのか…ハァ…教えてもらえるとより正確に記せる…かな。

【今体感したことを、オレンジの光が、本に記して】
【握ったままの左手は、じわりと汗を纏っていた】
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 21:15:57.59 ID:y5nDgJ9No
【森林】

【暗闇のなか、僅かに月光が差し込む開けたその場所で】

…………戦闘でもしたいところだが、そう簡単にはいかないか

【無精髭を生やした30代の男性が呟いた】
【左袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ赤い手甲を右手に着用し】
【左腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた刃渡り90cm程の刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く筈の左腕が存在しない事も、また気になるだろう】
63 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 21:16:07.62 ID:HfDuv8Mxo
【人気のない路地裏、その更に深淵】

「はぁ、はぁ、ハァッ…!!」

ローズ、あまり無茶は!!

【肩を大きく上下させ、必死に肺へ酸素を取り入れようとあがくのは、猫の獣人】
【蒼い毛皮に猫耳尻尾、中肉中背+αの肉付きを持つ、15・6の少女のような風体だ】
【クリームイエローのインナーは袖もなく臍だしで、おまけに下はベリーショートのカットジーンズ】
【必要最小限度の布面積しかないその姿は、ともするとはしたない、とすらいえるけれど】
【今はそれどころではないらしい、袋小路の壁に寄りかかり、とにかく俯いて呼吸を続けている】

『いたぞ、こっちだァ!!』

【そして足音が四つほど、猫を追い詰めるように追いかけてくる】
【絵に描いたような不良の集団だ、ニット坊やらだらしのないズボンやら髑髏マークやら、標本として採集されそうな連中だった】
【全員それなりに呼吸が乱れていたが、猫が行動不能だと見るや否や下品な笑みを浮かべる】

『いいじゃねぇか、ちょっとぐらい遊んでくれたってよぉ?』
『悪いようにはしねぇって、すぐ良くなるからさあ!』

【下劣な言葉を吐きながら、ナイフやら鎖やらを取り出して、これ見よがしに猫を脅迫し始める】
【けれど猫は、そちらを見ることはもはやなく】

…ろ、ローズ…?

【ボサボサの黒髪が、俯く事で顔を隠す】
【その下で輝く金色の瞳…眼球を構成する金色の周囲が真っ赤に染まってゆく】

【少年たちは気付かない。猫が真っ黒な魔翌力をもらし、その身に宿る暗い暗い感情を解き放とうとしている事を】

【誰か、この状況に口を挟むものはいるだろうか】
【こんなゴミ貯めの処刑場に足を運ぶ物好きは】
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 21:16:25.49 ID:8j0pJTUm0
>>61

………………すっ、……こぉぉ………。

そんなに分かってたら、ぐちぐち言い訳みたいな事はしないよぉ

――効力は「時間が加速する」。代償は「疲労感の急な蓄積と、魔力の消費」
どっちも操作した時間分だけ多くて、しかも馬鹿にならないんだよねぇ

【厳密にはそして繰り返せば、彼女にもまだ完全な理解は出来ていない】
【それを、本当に短時間の制御の能力として解釈していいのか】
【深呼吸。息を整えつつ、肉体のそれと違う苦しさを視線に乗せた】

【能力を「人の身に余る」と評した少年を、彼女は否定していたけども】
【自分でも気付いていないような部分では、同意を示すことになるだろう】
【――或いは。その上で、改めて首を横に振るのかも知れないけども】

不十分だったら、ごめん
…記録って、出来る限り完全にしなきゃいけないのに――さ

【「少女」としては余りにあっさりと絡めた指を解いて】
【ふたりぶん。汗ばんだ右手を、乾いた風に晒せば】
【鼻をすぼませ口を半開きに、伏せた目は、何を考えているのやら――】
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 21:25:26.07 ID:IGcuTm/jo
>>60

【『言葉だけでは止まらない』―、―彼には、薄々其の事が理解¥o来始めていた】
【“代わる直前”に感じた、「黒い魔翌力」。 ……自分の其れと、同じ物】
【“言葉自体”が、通じていない。 双方向の一方通行。 意味を殆ど為さぬ遣り取り――】



     (「………………、…下らない意地を張るな。 根性無し。」)



【――……次の瞬間、意識≠ニは無関係に体が動いた】


【刹那、“黒い魔翌力”が噴出すると同時――青年の足元に、紅黒い=wブロック』が生成】
【『森島』の思考とは無関係に、足は其れを“蹴り飛ばし”……滑る様に向かうのは、彼女の軸足】
【「回避」を諦める代わりに、「反撃」。 彼女のバランスを崩さんとする、カウンター=z


【同時、右の義手=\―『ダメージ』には直結しない其れを、「足刀」の軌道上へ】
【粗悪な製品である為、蹴りの威力如何によっては破壊される♂ツ能性も有るが】
【狙いは飽くまで、“反動”を彼女に与え……足元と合わせ、『転倒させる』事に主眼を置いた行動】




(「………………奴の言っている事は本当だろう、森島 京=v)


(「――お前は、“強い人間”を助けようとはしない。」)
(「だから、『対機関連合』もお前自身の意思で、抜けようとしている――違うか。」)
(「根っこの部分では、俺≠ゥら全く進歩していない……だから、『判る』んだよ。」)




…………ッ。



……………あなただって=@……… そうでしょう!!!!
『機関員』の――、其の人たちは「弱く見える」から助けようとしてるッ!!
でも、其れは“綺麗事”なんかじゃないんでしょう!! 『本気』なんでしょう!!
仮令其れが、“綺麗事”だったとしても―――!!



―――……僕は其れが、間違っている≠ニは思わないッ!!!!



【――嘆息が、脳内に響いた様な気がした】
【気付けば、双眸からは『謎の透明な液体』が流れ出そうとしていて】
【声も、叩いてしまえば木っ端微塵になりそうなくらい。 所々のトーンは外れていて――】


【――……それでも、馬鹿は愚直に、言葉を投げ掛ける事を止めはしなかった】
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 21:26:48.77 ID:2sh2k1aDO
>>63
 おいおい何ハシャいでんだ、ニイチャン達よぉ

【ゴミ溜めに足を運ぶ人間は意外といるもので、要するに集団に声をかけた彼も、路地裏をよく歩く人間】
【シングルライダースジャケットに、フレア気味の裾に炎の刺繍がされたジーンズ】
【赤毛混じりの黒髪をしたその青年の年齢は、二十歳を少し過ぎた辺りだろう】
 
 ナンパに失敗したら素直に引くのが当たり前だろうよ。
 その娘いやそうな面してんじゃねえか。オラ、散れ散れ。
 
【そんな事をいいながら一団に近付く青年に、緊張やら恐怖の色は見られない】
【それなりには、慣れている人間であるらしい】
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 21:30:22.50 ID:l+9UTx6n0
【街中】

――――――――お前は、あたしの恨みをどれだけ吸い上げてくれるんだい……?
もっとも……気軽に試せるものでも無いんだけどねぇ……?

【銀色のウェーブがかったロングヘアーに、黒のライダースーツで全身を固めた、目元をサングラスで隠す、毒々しい赤い口紅が印象的な女性が】
【左手で、鋭く加工された黒い何かを弄びながら歩いている】

(――――こうしときゃ、ばれるようでも無いか…………あまりいい気分でも無いけどねぇ?)

【その細い首筋には、首全体を覆う様にして、黒いハンカチがスカーフ代わりに巻き付けられている】
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 21:31:23.93 ID:SPJn21Lno
>>62
 
  『……これはまた、異様な風体というのが良く似合の。』

【はら、と近くの木から葉が落ちる。視れば、樹上には一人の黒子が居て】
【視線や表情は見えないながら、男性の方を向きつつ言葉を漏らし】
【やがて音もなくそこから降りると、後腰に下げていた刀の柄に右手をかけ】

  『……失礼。少々、独り言を耳にした。』
  『我で良ければ、短時間ながらお相手するが。』

【如何か、と問いかける。早い話、戦いませんか、と。】
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(静岡県) [sage]:2011/04/27(水) 21:33:41.10 ID:T+86OAljo
【公園】

【人気のない公園に人影が一つ】
【短髪黒髪、黒の長そでシャツに白いズボン、白の運動靴にショルダーバッグ】
【その手には大学ノートを一冊広げている】

うーん、いいフレーズが思いつかない……

【ノートを持つ逆の手には持ちあますかのようにシャーペンを器用に回している】

何か衝撃的な何かを
自分の感性を刺激してくれるものがあれば
70 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagesaga]:2011/04/27(水) 21:36:28.17 ID:eciRdjMjo
>>64
速く走ればその分疲れる≠チて訳だねそれだけでも解れば十分さ後で追記を加えて行けばいい。

【本人ですら理解しきれない能力の説明を受け、少年は少年なりの解釈を口にする】
【ガガガガガガ―――ッ!とページを奔る光は、やがて消え】
【少年が開いていた白紙のページは、奇妙な文字で埋め尽くされた――偽・≪C.C.C.≫≠フページへと、その様相を変えていた】
【一体後何ページの猶予があるのか、検討もつかないが】
【まだまだ多くの白紙ページがあるであろう本を、パタンと閉じて】
【少年もまた、汗ばんだ手を外気へ晒す】

今解らなくても、何時か解る時が来るかもしれない。
だからその解る時が来るまで、その事象を記録として保管する。
そういう意味でも、何かに書き記すことは、大切なことなんだ。

【彼女の謝罪の言葉に対して、少年は珍しく比較的ゆっくりとした口調で、返して】
【先程閉じたばかりの本を再び開くと、そのページに左手の人差し指を走らせて】

使用時間と比例して体力、魔力を多く消費する時間加速能力=\―こんなところかな。
キミにこの力が目覚めた理由は僕なりに考察してみるとして…そろそろ行かなくちゃ。

【そうして、開いたページから、オレンジの光が漏れ出せば】
【同じ能力≠有する彼女になら感じ取れるだろうか】
【時間が、誰かの手によって♂チ速する瞬間を】

――偽・≪C.C.C.≫(にせ・スリーシー)!

【少年が加速――そして】
【10mと少女から離れていない位置で、息を切らし】
【使い慣れない能力に予想以上の体力を持っていかれたようで、肩を大きく上下させて】
【ちょっと赤面しながら、少女を振り返り、小さく手を振りながら】

……じゃあまたね。

【そう言って、今度は普通に歩いて路地裏を出て行ったのだった】


/この辺でしょうか?
/二日に渡ってお疲れ様でした!
/記念すべき一人目の能力…ありがたく記させてもらいます
/ちょっと舞台裏で聞きたいことが…
/それでは、ありがとうございました!
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 21:37:37.16 ID:HfDuv8Mxo
>>66
『あ、なんだぁ?』

あ、あなたはもしや…!!

【不良共が反射的に、声のするほうに振り返る】
【何処からともなく響く冷静な『声』も、介入してきた相手に反応した】
【見覚えがあるかのような口ぶりだったけれど、猫と不良四人、そして男性以外に人影はない】

【ぞん】

『…ぅ、ぁ!?』

『ひいぃっ!?』

【周囲に放たれる暴虐の殺意】
【獣染みた暴虐…けれど獣が持つものよりずっとどす黒い暗闇は、ただの人間である不良たちを一気に凍りつかせた】
【皆一様に青褪めて、額から汗を流し、その場から動くことも出来ず震えている】
【それほどの、圧倒的恐怖】

「…っ、ぅうううぅうううううう」

【唸り声を発するのは、猫か】
【いや、それはもはや猫と言い切ることは出来なかった】
【蒼闇の獣が、金色に敵意や憎悪を漲らせて、自分以外の全員を見た】

【そして手近な一人を認めると、その両腕から『蒼い闇』の剣を爪の様に指の間から生やす】
【片手につき三本、両手で六本。いわゆる六爪流に近い】

ろ、ローズ!? 何してるですか!? やめるです、そんなこと!!

【静止に耳を貸さず、獣は腰を低く落とし、一瞬の空白をもって不良へと襲い掛かる】

「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっっっ!!!!」

【振り上げた三本の線が空中に残像を描き、何も果たされなければ、そのまま不良を三枚に卸すだろう】
【粘土でも裂く様に、あっさりと】
72 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/27(水) 21:42:30.68 ID:8j0pJTUm0
>>70

…なんだ、いい具合に使いこなしてるじゃないかぁ
ふふ、楽しみにしてるよ

ああそうだ…僕の名前、それとなく広めておいてね?

【距離が遠のくのに比例して、声を大きく張り上げながら】
【少女も右手を胸元で、小さく振った】

(…認められた、って奴かな)
(彼の能力の「オリジン」であることは、いつか役に立ちそうだ――)

【既に正しい時間を示している時計を一瞥して】
【彼女もまた、それぞれの道に帰る】

//お疲れ様でした!
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 21:44:29.53 ID:E/ruhhZJo
【街中】

機関には、顔見せしたがァ
他の組織には指一本触れてねェからなァ。
今の所気になんのは魔術協会、≪R.I.P.≫、それと―――

―――いや、あれはもうオレじゃ関われねェかァ。

【ふらりふらりと、覚束無い足取りで歩くグレーのスウェット姿のねーちゃん】
【じゃり、じゃりと耳障りな音を立てて、派手な健康サンダルを擦って歩いている】
【濃いオレンジの髪には鮮やかな毒花が挿され、身を包むグレーと相反して覚めるような色彩を持っていた】
74 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 21:45:37.03 ID:y5nDgJ9No
>>68

良く言われるで御座るよ
尤も、拙者自身は自分の恰好など気にする事も無いで御座るがな。鏡も見ぬし。

【視えない、でなく見ない…と。盲である男はおどけて見せた】
【視覚は無い――故に、黒子の存在は感じて≠「たのだろう】
【大した驚きも無く、既にもう話していたかのように。当然の様に答えたのだ】

【そして、尋ねられた事に小さく笑みを浮かべると】

…是非に。出来るだけ今≠ノ慣れたいで御座るからな
悪いが最初から武器は抜かぬで御座るよ――――

【嘗めている訳でなく、其方の方に慣れねばならない=z
【故に敢えて…不利な状況で】
【敢えて――本気≠ナやると告げて】


さ。参られい


【温い声で、貴方を誘う】
75 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 21:49:36.31 ID:2sh2k1aDO
>>71
【──爆音】
【唐突に響いた空気の爆ぜる音と共に、赤い何かが獣と、獣の獲物と定められた不良の間に割り込んだ】
【それは無論、先程この場に現れた青年に他ならないが──】
 
 ……なぁにやってんだ、ブルーライン。……だよな?

【──その背には、紅蓮に燃え盛る焔造りの翼があった】
【同様にその手足は焔造りの籠手と甲掛けを纏っていた】
【右手は蒼闇の三本爪を受け止め、その瞳は真っ直ぐに獣を見る】

 よぉテメーら、ナンパする相手を間違えたな。
 加えてここにゃテメエらのママはいねえ。──とっとと帰んな。

【額に微かな冷や汗を滲ませ、真剣な表情を獣に向けたまま、青年は背後の男たちに語りかける】
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 21:53:28.44 ID:fRD0PnLSo
>>65
【ややタイミングが遅れた感はあるものの、片足での攻撃、その隙をつくカウンター】
【もう少しの重さが有れば、完全に転倒させる事も出来ただろう】
【がくりと膝がずれ腰が落ち、引き戻した右足で如何にか体を支える】

【地面に手は付かないが、膝はすれすれまで近づき。重心が落ち着かず、体が揺れている】
【体術を主の武器として用いる者、完全に立て直すまでの猶予は、決して長くはないが】
【然し、今はそれこそ、打撃を用いる間合いである】


【言葉を武器として殴り合うのは、おそらくこの少女には出来ない芸当】
【適切な言葉で反論を封[ピーーー]る、そういう芸当は見に付けていない】
【出来るのは、感情の断片を断片のまま撒き散らす事だけで】

だったら……正しかったらどうなんだ!?
どうなんだよ!?誰かが助けてくれんのか!?誰だ!?
正義の味方なんて居やしない!馬鹿と悪人と外道と偽善者と、こいつらの誰が助けてくれるって言うんだよ!?

綺麗事も言えない様な、言った綺麗事も通せない様な、そんな奴ばかりで……
……誰も、本当に助けようなんて思っちゃいない……

【いや、変化は有る。少女は、青年の言葉に応答した】
【自分の言葉を吐き散らすだけではなく、受け取って答えを発したのは】
【これは十分に、やりとりという形になっている】


【光明は見えた、道筋は見えた】
        【少女の背後、空間に大きな罅が入る】
【受け取る姿勢を見せるのならば、与える事は出来る】
        【ひゅるり、と。伸びてきたのは、細長い鞭の様な肉の塊】
【青年の言葉は、少女の精神を引き寄せた】
        【背後からの触手は、少女の胸と両足を絡め取った】

「そうですねえ、何せ私等機関員。世間からすりゃ鼻つまみ者
こういう風にまともに取り合ってもらえる機会なんてまずありゃしない
いやー、貴女って運が良いですよねえ、無駄な所だけ」

「はろー、夜の国じゃあ何時でも之で通用するんですよねえ。あら便利」

【黒い袖に通る長い腕が、少女の首に巻き付いて】
【白く細い指が、言葉を阻害する為、唇に分け入り舌を抑える】
【訛りとは違う、だが独特の響きを持つ声。挨拶に、親愛の情は籠らない】
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 21:55:55.99 ID:SPJn21Lno
>>74

  『……今、と。なるほど、あい分かった。』
  
【す、と右手で刀を抜く。構え方は、逆手のそれ】
【僅かに落とされた腰や、前に出された左腕は、どこか忍者を思わせて】
【そして一つ。この刀は鞘よりも些か短く思えるが―――果たして。】

【―――、――――深。】

  『……我は隠密故、真っ当な戦い方は出来ない。』
  『それ故、短くなる。そして、加減も知らん。』
  『とはいえ、貴様なら……温情などは、侮辱に当たるか。』

  『……いざ、参る。』

【静けさを、地を蹴る音が打ち破る。黒子は先ず、かなりの速度で接近を試み】
【約1〜2mという間合いに入ることが出来れば、右手の小刀を喉元目がけて横ざまに振るおうとする】
【尚、一撃は疾いが軽い。ただ急所を狙うのみの手、といったところか】
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 21:56:26.40 ID:HfDuv8Mxo
>>75
『ひ、ひああああああ!!』

【青年の声に引き戻されて、正気を取り戻す不良は、皆が一目散に逃げ出した】
【腕を払って無理やり距離を取る獣は、抑えきれない殺意に身をよじり、狩りの邪魔をした青年を見返した】
【獣の視線は、正気ではない】
【かつて輝いていた魔性の蒼が身を潜め、あるのはただ、赤に縁取られて禍々しく輝く金】

やはり朝宮暁さん!!
すみません、今制御が…あうっ!!

【『声』が訴える苦痛は、静電気に怯むようだった】
【姿なき『声』はおそらく、事態の収拾のため何か手を打っているのだろうけれど】

…ダメか、こちらからの介入コードが弾かれる!
ローズ、しっかりしてください! ローズ!!

「あああああああああああっ、うぅうぅうおおおおおおおおおおおおおっっっ!!」

【疾風迅雷の高速移動は、青年の左方へ移動する】
【そのまま束ねた三本の闇を、暁に向けて突き出す】
【壁をも抉る豪速、狙いも正確だが、何処か単調で粗雑だ、そこが見切れれば避けられるはずだ】

申し訳ありません、この身体はマスターの制御から外れています!
詳しい事情は後にして、どうか…!!

【『声』は暁に告げた】
【告げたけれど、その身にまとう炎に、何かを託したのか】

…どうか、可能なら、叩きのめして意識を!!

【悲痛に、叫んだ】
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 21:58:40.96 ID:l0X5Z6pxo
【路地裏】
【不良のたまり場だったり、犯罪の横行するそこに人影と、言い争う気配】
【比較的高く、甘ったるいながらもキンキンする声が、響く】

でーすーかーらー、近隣の住民の方々から、苦情が出ているんですっ!

【そこに居たのは委員長=z
【委員長かどうかは、分からないが、そう言うしか無い。そんな少女だ】
【三つ編みのおさげは腰まで下げられ、レンズの分厚い丸めがねを付け、スカートはきっちりと校則を遵守したひざ丈】
【そして、かなりの小柄、恐らく140cm程で有るが、その身長を大幅に超えるサイズの道路標識≠背負っていた】
【さぞかし、動くのにじゃまになることうけ合いである】

あなた方は、ルールを守ろうという気が無いんですか!?
「……いや、俺たち不良だし、なぁ……?」
<……つか、ウゼェ>
(だな、変なもん背負ってるし、つか、アンタがグダグダ言うから、此方が迷惑してるんスけど?)
ふざけないでくださいっ!!路地裏はたまり場ではありません、道≠ナす!!
貴方みたいな人達が居るから路地裏は危険なんじゃないですか!!
さぁ、速く此処を出ていきなさい、コレはルール≠ネんですから、ルール≠守らない人は、悪人ですよ!

【早口で不良に説教を堂々とかます委員長系幼女、不良達は怖がってすらおらず、言う事を聞くつもりは無さそうだ】

・……、う……。

【言う事を聞いてくれないため、肩がぷるぷるしてきた、何とも言えない】
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 21:59:25.65 ID:HfDuv8Mxo
>>75
//早速申し訳ありません
【疾風迅雷の高速移動は、青年の左方へ移動する】
【そのまま束ねた三本の闇を、暁に向けて突き出す】
【壁をも抉る豪速、狙いも正確だが、何処か単調で粗雑だ、そこが見切れれば避けられるはずだ】

【疾風迅雷の高速移動によって、青年の左方へと移動を試みるだろう】
【そのまま束ねた三本の闇を、暁の肩に向けて突き出す】
【壁をも抉る豪速、狙いも正確だが、動きは単調で粗雑だ、そこが見切れれば避けられるはずだ】
//に訂正します
81 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 22:02:51.04 ID:E/ruhhZJo
>>79
【その不良達側の人物―――なのだろうか】
【委員長キャラの少女を一瞥し、歩み寄ってくるのは―――】

何だ何だァ、標識担いだお嬢ちゃん。
そんな優しい説教じゃァ、こいつらはどいてくれねーぜェ?

【ふらりふらりと、覚束無い足取りで歩くグレーのスウェット姿のねーちゃん】
【じゃり、じゃりと耳障りな音を立てて、派手な健康サンダルを擦って歩いている】
【濃いオレンジの髪には鮮やかな毒花が挿され、身を包むグレーと相反して覚めるような色彩を持っていた】
82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 22:07:04.88 ID:2sh2k1aDO
>>78
 ……あ? 誰だお前、どこに──

【不思議な声に思わず言葉言を言い掛けた頃には、左側にブルーラインが踏み込んでいた】

(早い──!?)
 
【咄嗟に旋回し迎え打とうとするが──背後に展開させた翼が邪魔になった】
【その翼は焔のみでできているわけではない】
【その焔の下には、御霊焔と朝宮一族に呼ばれる魔力に似たエネルギーを圧縮させた、確たる物質があるのだ】
 
 チぃぃい──!

【旋回後の迎撃は間に合わない──暁はそう判断し、焔造りの翼を火の粉へと霧散させながら、何とか跳躍して間合いを取る】

 ……叩きのめす、な。
────了解だ。

【彼我の距離は凡そ3メートル】
【左半身を半歩前に出した姿勢に構えた暁の頬には、薄く赤い線が引かれていた】
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 22:09:40.32 ID:l0X5Z6pxo
>>81
【話しかけられた、直後。頭をかきむしり叫び始めた】

あ、あああっ!もうっ!!うるっせぇんですよ、皆っ!!
ルールはルール!なんで、道端でたむろしてはいけない、迷惑だという事がわからないのですっ!!
そこの人っ!!

【ずびしっ!とスウェットのねーちゃんに指を差す委員長】

夜の路地裏は危ないのに、歳若い乙女がそうそう出歩くものではないのです!!
まったく、無用心にも程がありますよ!!まったく、なんで皆、きっちりかっちりできないんですか!

【どうやら、言い方こそ激しい上に説経節だが、心配をしている様だった】
【基本的には行動は善意である、基本的には=z

理解に苦しみます、そこの不良も!!

【ずびしっ!ぐるぐる回りながら、次は不良たちに指を突きつけて】

速く此処をどかなければ、実力行使してでもどかせますからね!!
之でも、私強いんですからね!さぁ、どいてどいて!

【そう言うと、委員長は不良に詰め寄っていく】
【がりがりがりがり、と背負った道路標識のパイプが地面を擦っている、本人よりも大きいため、当然であるのだが】
【不良達はゆらり、と立ち上がって。それをみて、少女はああ、どいてくれるのだな、と思ったが……】

「テメェがどけやこのクソアマがァ!」

【不良の一人が、少女に向かって突然殴りかかった】
【慌てて、背の道路標識を引き抜こうとするが、間に合わないかもしれない】
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 22:09:41.90 ID:IGcuTm/jo
>>76

【 ――返答≠ェ、有った 】


……馬鹿≠熈悪人≠熈外道≠熈偽善者≠焉\―そう、『決め付けた』だけでしょう。
捜したら、貴女を助けてくれる人は絶対に居る。 ……僕が、保証する。
少なくとも――、―僕≠ヘ―――


【小さな、其れでも、大きな一歩】
【会話が成立する――即ち、彼の望んでいた事が出来る】
【綺麗事だって、良い。 彼女の言葉を聞き、彼女の意思を測る事が――】











 …………、……あいつ≠ヘコイツ≠ゥ。 ≪No.41≫。


【――『森島』の反応が出る前に、半ば反射的≠ノ“眼の色が変わる”】
【先程と同じ、笑みの無い眼=c…表情もまた、同一】
【最早、其の身から漏れ出る『黒い魔翌力』は隠される事も無く――】


【――……金属音と共に、其の右手≠ェ強く握り締められた】
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 22:10:52.61 ID:y5nDgJ9No
>>77

【刃が鞘を滑る音で―――黒子の得物の長さを計る】
【……間合いの不利は、この際諦めよう】
【左腕が無い為、腰の鞘を押さえる事も出来ない今…光速の居合は放てない】

(……あれ、案外積んでるで御座る)

【男がその様な事を考えている間に―――戦闘は始まった】
【ヒュッ…と、黒子の小刀が風を斬る音と、喉に奔る不吉な殺気=z
【感じたとほぼ同時、男は右足を引いて体を後ろへと移して黒子の斬撃を回避し】
【同時に右手を左腰の刀の鞘≠ヨ、その鍔元を掴んだ】

【それを引き抜く間にも―――黒子は追撃は可能だろう】
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 22:17:20.46 ID:HfDuv8Mxo
>>82
「うああああうううぅぅあううううう!!」

【その口から漏れる方向は、感情を持て余すかのようだ】
【攻撃を回避され、命中させきれなかった苛立ち】
【自分の思惑通り事が進まない事に対する悪態】

【そして獣が、自らの中で荒れ狂う暗黒に戸惑い、苦しむような叫びだった】

私は、ブルーライン様の使い魔です。
遠隔通信による通話のようなものとお考えください。

【『声』はそう名乗った】
【前回、『ブルーライン』と遭遇したとき顔を合わせなかったため、おそらく相手は自分を知らないのだ】
【だから名乗っておく。そして、おそらく彼女は自らに取れる手段を模索しながら、状況を可能な限り説明する】

現在、マスターは意識を失っています。
様々な経緯により、身体には新たな意識が芽生えています。

【使い魔は冷静に告げながら、その向こうで何かを行っているようだ】
【冷や汗が滲み、獣と化した『身体』の行動に一喜一憂している】

【そして獣は再び暁に迫る】
【すばやく鋭い動作だが、相手の炎を警戒してか、今度は三角飛びによって三次元的に移動し、距離をじりじり詰める】

【二度も攻撃を回避されたのだ、ただ打ち込んだだけで勝てる相手ではないという、本能の判断か】
【或いは、相手の手を引き出させようとする駆け引きのつもりか】

…その原因に問題があり、感情制御に難があるようです。
申し訳ありません、このような事になるとは…。

【何も出来ずにいる自分に悔やみ、相手に託すしかない自分を、謝罪の裏で痛罵する】
【…いや、出来ないわけではない、おそらく、その裏で常に考えているはずだ】
【何か出来ることは無いかと、状況に眼を光らせて】
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 22:19:06.91 ID:E/ruhhZJo
>>83
【突如叫び出す幼女委員長に、不意を突かれて】

………アッハハァ!
説教が聞かなきゃ実力行使かァ。
アンタみてーな委員長がいれば、オレの出た高校ももっと落ち着いてただろうなァ。

【見た目通りに、評判の悪い高校を出たのだろう】
【そんな事を言いつつ、吠えかかる少女をただ傍観する側に回っていたのだが】

―――、

【相手をまるで鑑みない、不良の急な暴挙を】
【黙って見ていられる程には、腐っていないようで】

バキィ!!!

【殴られたような音。それは、少女のものではなく】
【少女を殴ろうとした不良が、突如現れた“手”によって殴り飛ばされた音だった】
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 22:20:28.19 ID:SPJn21Lno
>>85

  『……本来二つあるモノが一つになると、人は対処の仕方が分からない。』
  『そして往々にして、残された一つというのは……弱点になる。』

【外した―――が、そんな事を気にするでもなく、右手の小刀から手を離し】
【ほんの僅かな時間で、持ち替え。逆手から順手へと、柄を握り直して】
【トンッ。一歩先へと、身軽に跳ぶかの如く前進。】

  『……武士に刀は物騒だ、取らせはしない。』

【そして、振り下ろし。右手の小刀をやや高い位置から、真っ直ぐに下へ】
【目標は男性の右腕―――特別、肘の周辺を狙って斬りつける】
【一方で自身の左手は後腰へと。やはり、何かしらの仕込みでもあるのか】
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 22:23:11.81 ID:fRD0PnLSo
>>84

………ぁ、う?

「なーんか変な反応してるし、連絡も寄こさないし
すっ飛んで来てみりゃあまさか、ねえ?いやー驚いた驚いた
まーさかこんな所で道草食って――いやいやこの場合は寧ろお手柄?
愉快な人が生きてましたねえ、まあ結構予想通りっちゃあ予想通りですが
恋人さんはお元気で?季節の変わり目って抜け毛とか有るんですか?
マタタビか何かプレゼントでも、ってありゃ猫じゃなくて犬っころでしたねえアッハッハッハッハ」

「……すいませんねえテンション上がっちゃって。でも懐かしくて楽しくて仕方が無い
貴方も、そうじゃあ有りませんか?なんて楽しそうな顔をしてるのやら……うふふふふふ」

【振り向こうにも首と舌を抑えられ、身体の向きを変える事も出来ない少女】
【何か言おうとしたのだろうが、その声はもう一つの声の波に押し流される】
【少女の、一言一言絞り出すような、遅い言葉とは対極。言いたい事が幾らでも、あふれ出て来る様な】
【息継ぎは一度行った程度だろうに、その早口は淀みも無く】

「だーめだめ。折角、最近良い方向に進みかけて来たんです
治しちゃあ駄目でしょう?いや簡単には治せないでしょうけど
この子、私の自信作なんですから。番号で一様に呼ぶ貴方が理解してくれるかは別として、ねえ」

【眼鏡の奥の目は優しげな笑みを浮かべている。その癖に、言葉に優しさなど一片も無い】
【絡め取った少女、彼女言う所の自信作は、そのまま身を守る盾にされていて】

「……助けたいんですか?ブレイザーを占領してた機関員を
そいつはきっと素晴らしく美しいお話になるでしょうねえ、美談って奴に
火の国なんかで出版したら、本屋が焼き討ちにあう程の人気作になるでしょうて」

【これが、戦闘の構えなのだろう。左腕はラボコートのポケットから、拳銃のグリップを覗かせる】
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/27(水) 22:26:16.51 ID:ebbc8OCjo
【路地裏】

ここは静かでいーね、やっぱり

【建物の冷たい壁に背を預けて、僅かに覗く月を見上げる男が一人】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか後部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男】

【ヘラヘラ笑いを張り付けて、佇む】
【然しながらどこか、冷たいような――そんな雰囲気を醸し出している、かもしれない】

【<クス、/チャリ…>】
【渇いた微笑が漏れたのと、十字のネックレスが揺れる音が、同時に響いた】
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 22:29:01.21 ID:2sh2k1aDO
>>86
 ……早ぇな。

【ちっ、と舌打ちをして暁はその動きを見送った】
【焔を警戒するような動きは、戦闘を行う者として“焔という能力”を警戒してるのか、それとももっと動物的に“焔そのもの”を警戒しているのか】

(さて、どっちかね)

【そんなことを考えながら、“声”に頷く】

 新たな意識、な。……まあ、見たとこそうだわな。
 前会った時とはまるで別人だ。

【言葉を返し──暁は手を出さない】

(……あの速さを相手にあの爪の間合いの内側に踏み込むのはちっとキツいな)
(──……攻め手をかい潜って踏み込むのが正道か)
 
【武術家らしく間合いを鑑み、焔造りの籠手を纏う腕を構えたまま、暁はじりじりと、ほんの僅かずつ間合いを詰めていく】
【──能力による身体能力の強化幅を、引き上げながら】
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 22:29:18.87 ID:l0X5Z6pxo
>>87
本当はしたくないんですっ!!
私は、ルールを守らない人が許せないだけなんですっ!!

【ぷんすか怒りながら、そう言う】
【そして、殴りかかる不良の腕が来るかと思って、びく、とすくんだが】
【その拳は、やってこなくて】
【気づいたら、不良の一人は、倒されていた】

……あ、ありがとうございます。

【ぺこり、と女にそう頭を下げて、そして残る二人の不良を見て】

――る、るるるる、っ!ルゥゥゥゥウウウウゥウルも守れない上に、自分を棚にあげて武力を行使しますか!
だ、だだ、っ!だったらっ!!

【めっちゃ慌てる少女。そして、おもむろに背中の道路標識を掴み、引きぬき】
【頭上でぐるぐると回す。道路標識は、かなりの大きさなのに、この小柄な少女が扱うというのは、異様な光景】
【そこで、不良も流石にまずいと思ったのか】

<に、にげようぜ、たっちゃん!>
(お、おう……っ!)

【その瞬間、標識の表示板に、矢印が表示された】

じ、実力行使しちまうぞごるるるううぁああああああああああああああああああっ!

【豹変、絶叫】
【そして、だん、と地面を蹴り、不良に肉薄していき。その、道路標識を真下に振り下ろす】
【不良の脳天に、表示板が叩きつけられて、次の瞬間】

<んなぁ――――っ!?>
(ミチアキ!?)

【ミチアキくん(仮名)が、真上≠ノ吹き飛ばされた。そして、頭上のエアコンの室外機に頭をぶつけ、昏倒】
【そして、狼狽えるたっちゃん(仮名)に、横薙ぎに標識が振るわれ、腹部を薙ぎ払われる。そして、3m程真上≠ノ吹き飛ばされた】
【地面に体を打ち付け、気絶したようだ】

……っは、は、は……っ!

【荒い息を吐き、周囲を見回して】
【スウェットのねーちゃんの方を向いて、すっ、と頭を下げて】

協力、ありがとうございました。

【先程までの、激昂した様子が見られないレベルで落ち着いて、そう礼を告げた】
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 22:39:51.97 ID:E/ruhhZJo
>>92
【少女の礼には、右手を軽く上げて応えて】
【その直後、展開される異様な戦闘を余すところなく観戦。】
【ミチアキがふっ飛ばされれば、「oh…」と感嘆の声を漏らし】
【たっちゃんがふっ飛ばされれば、「wow!」とリアクション】

【そして幼女委員長のバトルショーが幕を閉じると、彼女は惜しみない拍手を送った】
【最も、その拍手を送ったのは空中に浮かぶ二対の“手”だったが―――】
【先程不良を殴ったのも、恐らくはこの“手”だろう】

アッハハァ!
何だ、お前つえェじゃねーかァ!
オレがチャチャ入れる必要なんか無かっただろ、礼なんざ結構。

【ところで、と言ってねーちゃんが指差したのは】
【彼女が持つ、矢印の書かれた表示板】

奴ら、“真上”に吹っ飛んでやがったなァ。
ソレと関係あんのかァ?

【興味を抱いたのだろう、そんな事を問う】
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 22:40:17.46 ID:y5nDgJ9No
>>88

申し訳ないが――――

【タンッザリッ―――】
【短い足音が、2つ続いて響く】
【一つは、先程退いた右足が地面を叩いた♂ケで】

【―――思えば、不自然であろう】
【右手で左腰に在るものを引き抜こうとするのに、左半身が前≠ノ来るなんて】

【そう、一度曝す様に刀へ手をかけたのは誘い=z
【刀の鞘を掴み、踏み込む右足は相手の左側(黒子から見て右側)の地面を踏み締める=z
【右足を前にだし、体を巻きこむ様な体勢で、黒子から見て右側へずれる様に移動すれば必然的に振り下ろしは回避されて】

――――両方無くなりゃ困るでなぁ!!!

【鞘を掴んだ刀を其の儘引き抜いて、其の儘柄頭で黒子の右脇腹を強く叩こうとするだろう】
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 22:40:47.25 ID:HfDuv8Mxo
>>91
【獣…それ以外に、今の蒼を括る言葉はない】
【六つの蒼い線、そして二つの金の点。空中に残像を描き出しながら、路地裏という閉鎖空間を逆手に取る高速移動】
【壁を蹴ることで高さを変え、かく乱するかのように周囲をぐるぐると舞い続ける】
【金の眼は、貴様の『弱点』は何処か、それだけを問う様に視線を切らない】

【そして、何回目かの交錯にてついに動いた】

【今までの移動コース、その着地点である、暁から30メートルの距離からいきなり直進】
【手前で踏み切って頭上を通過する際、身体を回転させる事で蒼い闇三本を頭に向けて振るったのだ】

【後先を考えていないかのような大降りな攻撃だ】
【線の長さは大体75センチ程度、跳躍は暁の身長の更に上を行くので、手を伸ばした姿勢なら後頭部からの強襲となる】
【身を屈めれば回避は出来るだろうが、その鍛え上げられた肉体と炎によってなら、線を防御する事は可能か】
【それを防がれた場合、回転の反動によって進行方向へ猫の背が伸びるだろう】

【それが意味する結果は、未だ】

…反射が早いけど、聖典を使う様子は…やはり近接戦闘に特化している…?

【使い魔も、猫を分析しているようだ】
【暁の邪魔にならないよう、小声で】
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 22:44:18.05 ID:IGcuTm/jo
>>89

【――埋め込んだ張本人の彼女なら、ある程度予測≠ヘ付いているだろう】
【『森島京』で有れば、歯を食い縛り、カリナトゥスを睨み付けでもしていた所だろうが】
【“これ”は声を上げる事も無ければ……、只、冷めた瞳で敵≠見据えて】



…………相も変わらずの、回りくどい言葉だな。 ――屑≠゚。
そもそも、俺に聞くな。 ――…、…お前が仲良しの方≠ヘ、助けたいんじゃないのか。



【『機関員だから』――そうではなく、『カリナトゥスだから』の、“断定”】
【屑、と吐き捨てる様に言い放った言葉には、軽蔑の感情すらも薄く――】



――……、…久し振りに出てきて如何した、屑。
今度は何≠考えている――、壊すのは国≠ゥ。其れとも人≠ゥ。



……あぁ、「答えなど期待していない」――そうだ。 個人的には、喋らないで欲しいな。



【「お前の言葉は頭が痛くなる」――、―呟く様に続け、此方も黒い魔翌力≠右手に集中】
【明らかに“一触即発”の状況が形成され、異様な雰囲気=\―】
【通行人達の一部は、カリナトゥスを『思い出し』、足早に逃げ去って行くだろうか――】
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/27(水) 22:48:08.69 ID:PXC4vGxSO
【水の国/街中】
【その角にある、一つの小さな居酒屋にて、】
【こんな会話は繰り広げられていた】

「あらあらあら、護君、未だ回復してないの?可哀相に、」

【片方は、恐らくこの店の者だろう】
【カウンターに立つオレンジの長髪に青の瞳をしたその女性は、そう話しながら注文されたビールを出した。】


あぁうん…いや、それも大変なんだけど

……それより今のアイツは、心へのダメージの方が随分、酷いみたいなんだけどね、

【元々何色の物だったのか分からなくなってしまう程に汚れたローブを身に纏い】
【顔中には包帯を巻いたもう片方の、女性に向き合う様にカウンター席に座る少女は、その言葉に、そう返しながらビールゴクリと一口飲む。】
【その蒼いボサボサ髪には氷で出来た花の髪飾りをつけている。】


「それ本当に大変ねぇ、でも…少しだけうらやましいかもかな。」

………何でさ?

「好きな娘の事で四六時中悩めるなんて幸せじゃない。青春ねぇ。」

…恋ねぇ、私にはやっぱりさっぱり理解できないわ。


「あらあらあら、まぁ、今は分からなくても紗月ちゃんも、いつか分かるわよ。女の子なんだから、」



【――その店の名は『居酒屋、フレンド』】
【“店員と客”と言う域を越えてそんなガールズトークを交える二人は、まさにその名の通りだった。】
【店の扉には、今夜も『営業中』の文字が掲げられている。】
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 22:51:44.51 ID:SPJn21Lno
>>94

  『……もっともだ。が、しかし。』
  『見誤った、か……―――ッ!!』

【嵌っていた――気付けば、策と軽さで動くはずの隠密がハメられていた】
【咄嗟、左手を鞘にかけてそれを引く。鞘に見えて実は柄という、仕込み小刀を】
【しかし、それからでは対処は間に合わず―――結果、直撃。】

【―――いや、当たった衝撃のまま、横ざまに跳んだ】
【軽傷などでは決して済まないが、幸い骨こそ折れず―――とはいえ】

  『……不覚をとった。いや、一合ともいえない間だが、見事。』
  『良ければ、名を聞きたい。我は、番匠屋 昊。』
  『櫻に大乱を広めるべく、烈士を探す飼い犬……さて、如何か。』

【柄を親指で押さえたまま、左手は右の脇腹へと当てられる】
【動きも攻撃も、速く軽い。その代価というか、実に打たれ弱い一面が在るらしく】

【それでも小刀を降ろさない辺りは闘士、それであるらしいことが垣間見え。】
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 22:57:56.55 ID:2sh2k1aDO
>>95
(ッ、やり辛えな)
 
【その決まった場所を定めない動きに、暁は微かに撹乱されていた】
【至近距離での攻防には自信があるが、こうも素早く動かれ、ましてや一撃離脱も可能であろう跳躍の力強さと速度を持つ相手】
【ブルーラインを眼で追うことはそうそうに諦め、暁はブルーラインも含めた視界に広がる路地裏全体を見て、その中のブルーラインの動きを追う】

(────…………)
 
【暁は待つ。獲物を狙う獣には、獲物を狙う獣なりの動きがある】
【暁はそれを知っている。故に、待つ】
 
(……──来たッ!)

【跳躍からの後頭部を狙う動き。暁は待っていた。──跳躍からの攻撃を、“獣が飛び掛かる”動きを】

 ッ!

【暁の動きは言葉にすれば簡単だ】
【“身を屈め、進む”】
【──ただ、それだけ】
【身を屈めたのは線を回避するために他ならない。頭上すれすれに三線を回避しながら、暁は強烈に蹴り足で地を打ち、踏み込んだ】
 
 ……!

【踏み込む先は───ブルーラインが着地するであろう位置】
【捉え辛い動きに、ブルーラインを迎撃することを諦めた暁は、ブルーラインの動きの先を狙う】
【飛び掛かる獣の跳躍の先、着地点を】
【既に腕は振り被られている。──ブルーラインがただ着地するだけならば、暁は速やかにその拳を振るうだろう】
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 23:02:06.40 ID:l0X5Z6pxo
>>93
いや、私、あんまり強くないですよ?
あの、なんというか……、こう……、箍が外れるといいますか、そういう時しか、本気、だせないんです。

【あ、ありがとうございます、と賞賛をはにかんで受け止めて】

あー、之、ですか。
ええ、私の能力のようなものです。

簡単に言うと、ルールを決める能力、と言いましょうか。

【簡単な説明をする】
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/27(水) 23:03:57.21 ID:7M4Lm9j3o
【路地裏】

【小学生程度の小さな人影が、慣れた足取りで歩いている】

……誰も、いない。

(まあ……いない方が、いいかもしれないけど。)

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌めている】

【特殊な形状をしたリボルバー式の銃のグリップを左手で握り締め】
【辺りを見回し、警戒しながら歩いている】
【年端もいかない少女にしては、サマになっているその姿】
【路地裏に迷い込んだ女の子のような──一般人には、見えないかもしれない】
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 23:05:10.87 ID:fRD0PnLSo
>>96

「仲良しの方?さーて、誰の事ですかねえ
私の真似っ子して回りくどい言葉を使うなら、そいつは推奨できませんよ?
まあ、それを皮肉だと仮定して其処から無理矢理邪推しますならば彼の事でしょうが?」

「……屑とか言われて傷つきましたし、この子で憂さ晴らししても許されますよねえ
まあ彼が怒るのも仕方が無いでしょうけど貴方が代わりに謝罪しといてプリーズ」

いぁ………!?うーっ、うー……!

【ぐい、と軽く持ち上げられる右手。少女の舌を掴んだまま】
【長身のカリナトゥスと、160cmに足りない少女だ。軽く手を持ち上げただけで、少女の視線は垂直になる】
【唸り声を上げ、ポケットに収まっていた手を引きだしてばたつかせて】
【然しそれでも、少女は目に見える抵抗をしない。物理的に出来ない状況では無い筈だが】


「……さあて、何を壊しましょうか。いいや、明確に形のあるものじゃあつまらない
となると、形の無い何か。そして壊す事で、私に利益があるものを壊したいですよねえ
いやー、これまでは?私が引きこもってても?勝手に壊してくれる人が居ましたけど
そろそろ私が出向いて、新しい火種を用意すべきだと思いましてねえ……」

「平穏って、退屈過ぎるんですよ。持ってない時は欲しくなるけど、余るとうざったくなる
十分に私は堪能したんで、ちょっと壊しちゃおうかなー、って思いまして
あ、安心してください。また私が欲しくなったら、ちゃあんとお下がりはあげますからねえ
その為に……この子には、もっともっと頑張って貰わないといけないんですって」

【これ以上は、そろそろ舌の付け根が裂けるのでは。そうなるギリギリで、カリナトゥスは指を離し】
【少女の舌を解放して、頭を押さえて視線を青年の方に向けさせる】
【ソフトハットを触手の一本が奪い、見えづらかった顔立ちまではっきりと】
【櫻の肌と瞳の色、平時なら不良程度黙らせる目。全て、夜である事を差し引いても虚ろ】


「……私を、殺したいですか?チャンスですよ、私の部下は此処に一人だけだ
まあその一人は、私の命令全てに忠実に従う、良く出来た忠実なルーク……ビショップ?ナイト?
いや、香車な訳なんですがねえ……ああ、後ろに下がれないのまでそっくりだわ吃驚」

「貴方達の駒は、幾つ有ります?王手を掛ける為の捨て駒の準備はOK?」

【選ぶ言葉一つ一つ、一々が青年だけでなく少女にも向けられているもの】
【彼女自身がどういう存在であるかを青年に知らせ、少女に再認識させる】
【そうしながら、自分の手札を。今ここで、荒事になっても構わないという意思を示す】
【眠っていたからとて、毒は衰えていない。退屈していただけ、寧ろ濃度は増している】
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 23:11:07.01 ID:HfDuv8Mxo
>>99
「はあぁああああっ…!!」

【そうなるはずだ、頭頂の高点を狙ったところで屈めばいい、そんなことは、猫だって承知だ】
【勢いに身を任せて着地し、後方に拳が襲い掛かる瞬間、後ろに伸びた左足が拳の衝撃を相[ピーーー]る】

【…いや、相殺ではない、正確に言うと撃ち負けている】
【元々膂力があるわけではない、すばやさに特化した性能を持っている】
【おまけに防御力も底辺だ、良くて減衰】

【そして、それは猫も承知の上だ】
【ほんの僅かに狂う打点、蹴りによるほんのわずかな抵抗】
【それによって威力を削るのが蹴りの目的】

「ぐぁっ、っふぅううぅうう!!」

【後方に吹き飛ばされる身体を、右足と両腕による三点で着地させる】
【六爪は地面と平行、接触しないよう器用に保たれていた】
【両腕の爪は地面にめり込み、いくらか損傷させながら自分をその場に留め様と耐える】

【結局、再び50メートルほどの距離が開く】
【今の攻撃で左足がやられ、指がいかれたが、軽く左足を浮かせて立つ猫は、歪んだ愉悦を顔に浮かべた】

【愉しい】

【そして持ち直した左手を振りかぶって、その手にある三本の線を真っ直ぐ投擲する】

…その顔でそんな風に笑うんじゃありません、ローズっっっっ!!

【バチィッ!】
【そのとき、猫の毛皮に走る電流のような『光』】
【使い魔の裂帛の気合が一瞬、その膝を屈させる】
【しかし、倒れこむ勢いに合わせて右腕が振りかぶられている】
【投げる気か、振るう気か、まだわからない】
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 23:12:03.35 ID:E/ruhhZJo
>>100
【少女の説明を聞いて、へェ、と面白げに表示板を眺め】

ルール、かァ。
何かガチな委員長キャラだなァ、お前…
実際に委員長だったりしちゃうのかァ?

【冗談めいた様子で、そんな事を言う】
【彼女が制服を着ている事、そしてその着こなし方から当てずっぽうに言ってみたのだろうが】

ああ、名前聞いてなかったなァ。
オレは優蛾チャン、去年JKとサヨナラした19歳さァ。

あと、お前………えっと、中学生かァ?

【―――身長から判断したようだ。】
【こちらの読みは、果たして―――】
105 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 23:13:48.14 ID:y5nDgJ9No
>>98

弱いか――――

【手応えに抵抗≠感じず。仕留め切れていないと思ったか】
【しかし、先程まで有った闘志を、黒子から感じなくなって……】

…いや。此方も冷や汗ものに御座った
其れに、この戦い…今後に生かせるものとなったで御座る

【その素早さ―――この刀を、抜き放つ′рェ今後有ったかと言うと怪しいところだ】
【隻腕故、唯刀を抜くだけでもかなりの隙が必要で…】

拙者、山本 正勝と申す者。
櫻…と言うと彼の国か。桜が美しいそうに御座るな。

【その光景を想像したか…僅かに口元を緩めると】

……如何か、とは?

【気になった言葉を、反芻して】
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/27(水) 23:18:40.85 ID:4Z/ZMtQ+o
>>101

【一人の男が路地裏にいた】
【白いローブを身にまとい、中には黒いボディースーツを着用している】
【緑色の逆立った髪に、整った顔立ちをしているが、鋭く赤い目がソレを感じさせない】
【腰には剣の柄のようなアクセサリーを二つ、両手には禍々しい形をした篭手を装着している】

【そして傍らに転がるは、顔のいかつい不良達が4人ほど】
【恐らく、この男に喧嘩を吹っかけてのされてしまったのだろう】
【全員泡を吹いて気絶している】

おー?
随分と危ない時間と危ない場所にガキがいるじゃねえか…

【少女に気がつき、歩み寄る】

よう、お嬢ちゃんよ
こんな所でこんな時間に一人でほっつき歩いてるのはあぶねぇぜ?


【あくまで気さくに、殺気も何も無く少女に語りかける】

(こんな時間に一人でほっつきあるいてるガキが
 まともなヤツである可能性は低いんだろうがなぁ…
 ま、俺はそのほうが楽しいんだけどな)

【念のため、警戒はしながら少女に言う】
路地裏で迷っちまったんなら、俺が街へ案内してやろうか?

【笑顔だが、勘の鋭い者であれば戦闘狂である男の本性が感じ取れるかもしれない】
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 23:20:43.43 ID:l0X5Z6pxo
>>104
【よっこいしょ、と先程までぶんぶんと振り回していた少女と同じとは思えない動きでくるり、と標識を回すと表示板は無地に戻って】
【それを、背中の棒を通すパイプに一生懸命突っ込み、背負った。少女の身長は140cm、標識は180cm。どう考えても何かを間違っているとしか思えない】

委員長、というか……、まあ、そうですね。
統一征斗会、風紀委員長をさせていただいています。
観瀧原 涼香[ミタキハラ スズカ]と言います、以後お見知りおきを。

【制服をすっ、と整えて、深々と頭を下げる。が】

【がぁんっ!】

【標識が揺れて、後頭部を強打。さぞかし痛いことだろう】

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!

【声にならない叫びを上げて頭を押さえてぴょんぴょんと飛ぶ。標識を背負って】
【相手の名乗りを受けて】

優蛾さん、ですね。よろしくお願いいたします。

【と、頭にたんこぶを作り、涙目になりながらも頑張って返して】
【相手の続けた言葉、それを聞いて】


      ―――― ッ、  高  校  生 で す ぅ っ!


ああ、なんで皆さん私の事を小学生や中学生と勘違いするんですか全くもう!!
私はっ!17歳です!現役で高校生ですよ!ほら、証拠です!!

【学生証を制服のポケットから取り出して突きつける】
【そこには、きっちりかっちりびしっと決めて隙一つ無い格好の正に委員長オブ委員長の写真があるだろう】
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 23:27:02.05 ID:IGcuTm/jo
>>102

【――少女が痛め付けられた所で、兎≠ヘ何を思う訳でもない】
【もっと強烈な手≠ノ出なかった事から……冷静に、カリナトゥスの言葉を検討する】
【彼女にとって≪No.41≫は、其れだけ重要な存在のだろう、と】

【――森島≠フ方は。 頭の中でやけに騒いでいるが。】


(……『相手の香車』を捨て駒に使っても――此方が“壊れる”、か。)
(面倒だな。 ……相手の方も、「手を出せない」方に賭けている方が重いだろうが。)


【此処で『攻撃』を仕掛ければ、必然的に少女≠ェ被害を被るだろう】
【その結果、死んでしまいでもすれば――森島と共に、『共倒れ』だ】
【兎≠ノは、今、「カリナトゥスを攻撃する」事は不可能であり――】



 …………、……“ソイツ”が居なければ、お前を殺してる。



【――顎で彼女を示し、両者の自明の再確認】
【若干不確定であった此方≠フ思考も、森島≠フ其れと『今』だけは準じている】




……、…詰まり、だ。 ――今、お前と交戦する意思は無い。
……後、「駒じゃなくて人」だそうだ。 ……いちいち面倒だな。




【有体に言えば、身動きが取れない=\―逃走も、どの様な結果を齎すか知れた物ではない】
【強気ながらも、主導権はカリナトゥスの手の内。 ……無感情な双眸で、明らかな敵意を示して】
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 23:27:46.05 ID:SPJn21Lno
>>105

【僅かな間。それを置いてから、黒子は両手の小刀を鞘に収める】
【血の汚れ無しに使い込まれた刀身は、するりと一本の刀のようになって】

  『……ならば、結構。我も、良い鍛錬となった。』
  『やはり、相手は木偶より人に限る。それも、達人なら尚更。』
  『素直に感謝させて頂く……まこと、良い相手に会えた。』

【剣道の試合後のように、小さく黒子は頭を下げる】
【それも直ぐに終わって、脇腹に当てていた手も下げられ】

  『……作用。桜は言うまでもなく、人も文化も、美しい場所だ。』
  
  『……時に正勝殿は、戦場で剣を振るうはお嫌いか。』
  『いや、少々質問を変えるとすれば……夢≠ヘ、お有りか。』

【句読点だが、疑問符。そう思えるような不思議な口調で、黒子は尋ねる】
【前者だけなら単純な何処かの勢力からの誘いに思える】

【しかし後者、「夢を持っていますか」という質問は、どうにもわかり辛い】
【いや、そもそも深い意図などはないのだが――兎も角、尋ね。】
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 23:28:28.90 ID:2sh2k1aDO
>>103
【暁の扱う術技は戦場で発達した武術。急所に頓着せず鎧ごと敵手を打ち砕き、鎧の上から叩き殺すことを流是とする殺法】
【──暁の拳はその流是を体現する。その拳は、特別製だ】
【素拳を灼けた砂鉄に突き込み胴板に叩き付け鉄塊に打ち付け鋼に撃ち込み──そして流派奥伝の鍛打法によって鍛造した拳】
【それは怪我をしないように拳を保護するなどといった、現代的で競技的な観念とは対極に位置する鍛練】
【柔な拳を徹底的に破壊し、殺害に用いる凶器へ造り変えるという、古式の硬功を幾重にも重ねて練り上げた先にある拳】
【朝宮流の流是を体現し、鎧を打ち砕くことを可能とする拳。────鋼鉄によって鍛造された、不破の拳】
【その拳による打撃は“咬み付く”ような性質を発揮する】
【その強堅さゆえに振るわれた速度のまま肉へと食い込み──骨に拳頭という名の牙を突き立てる、肉食獣の顎のような性質を】
【それに加え、その拳は今大気を燃焼させる灼熱の装甲を鎧っていた】
 
 ……ッ、仕損じたか

【背中越しに横隔膜に衝撃を与え、呼吸を阻害して足を止めるつもりだった】
【暁の拳はそれを可能にする。焔の装甲を纏う今、鋼の鎧の上からでもそれを行う自信があった】
【しかし────】

(……本能かセンスかは判らんが……足で相殺に来るたあ……)
 
【目論見は見事に外れた。外された】

(……だが、とりあえず足にダメージは与えた。多少動きは鈍くなる筈──)
 ……へ、愉しいかよ。力を振るうのが。まるで動物だな。
 気持ちは解らなくもないがよ……!

【愉悦を浮かべる獣にそう返した瞬間──訪れる好機】

(チャンス──!)

【倒れ込みながら投げるか振るうかの刃を見つつも、暁は接近して一気に勝負をつけることに決めた】
【瞬時に背中に翼を広げ、背後に爆風を起こす】
【────爆音】
【強烈な爆風を翼に受け、暁は強烈な速度で間合いを詰める】
111 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします [!red_res]:2011/04/27(水) 23:30:35.09 ID:MeksesEg0
【氷の国】
【ホテル《絶対零度》―――《ZeroK》】

【氷の国の中心部近くにある、観光名所としても有名な氷で作られたホテル】
【その中にあるバーのカウンター席に座り、一人酒を嗜む人物】

いやーいいですねぇ…趣があって……お酒も美味しいし、少し寒いですが…ハハハ

出張ついでに立ち寄ったかいがありましたよ…フフーフフ

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【この店の有名なカクテル《ブラックブリザード》を飲みながら、そう呟いている】
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/27(水) 23:31:22.35 ID:7M4Lm9j3o
>>106

(…………誰か、いる。)

【男の姿を見つけると、足を止め】

……迷ったわけじゃない。
別に……私は、一人で大丈夫。

【勘が鈍く、相手の本性に気づいたわけではないが】
【路地裏で不良をのしている男を、信用できるはずもなく】
【"自身の間合い"を保つため、後退りして男から離れる】

【常にポーカーフェイスなため、この少女の本性を読み取るのは難しいだろう】
【逆に、一般人で無いことの確証にはなるかもしれないが】
【尚、感情を表に出さないのではなく、単純に感情が希薄なだけである】

【構えたり能力を発動したりする様子はなく、好戦的ではないようだ】
113 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 23:34:46.71 ID:E/ruhhZJo
>>107

―――統一征斗会、風紀委員長………!?

【涼香の言葉に、一瞬目を見開くも】
【続いたコントのような一連の流れをまじまじと見て、首を傾げ】

………オレが聞いた、統一征斗会風紀委員長ってのは。
デカイ体でツッパってるガチな野郎、だったはずなんだがなァ。

【果たして、どこでそんな情報を得ていたのか】
【ただしそれは曖昧、人づてに聞いたという所から、実際に会ってはいないのだろうが】
【それでも“統一征斗会・風紀委員長”というワードに反応した真意とは…?】

【そして、彼女が高校生であると知ると】

―――え、ま、マジかよ!

【詐欺だろ、と呟いた様な気もするが―――】

つか、制服をそんな正しい着方するヤツなんざ初めてみたぜ…
ブラウスのボタンは3つ空け、スカートはひざ上15cm、化粧はつけまで盛るのがオレのルールだったからなァ。

【嗚呼、非常に模範的な“ギャル”の部類に入る高校生活を送っていたようだ…】
114 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 23:39:18.70 ID:y5nDgJ9No
>>109

いやいや、此方こそ
…そもそも、隻腕となったのに刀を納めるのも前と同じではいかんな

【そう呟くと、持っていた刀を右腰≠ノ差し直し】
【黒子の礼に合わせて、此方も礼をし返して】

【―――緩く浮かんだ、疑問符へ】

三十と、七年。
延々と降り続けた刃は、何処で在ろうと変わらぬモノ。
其れが飽いた戦場であっても――――

【それは寧ろ、刀を振るう事を肯定≠オている様で――】
【嫌いならば、そもそも戦う事を拒むだろう】
【だが…「しかし」と、言葉を続けて】

……その振るわれるべき刀が、拙者に候
誰か。仕えるべき主の想いを乗せて猛威を振るう刀そのものに御座る

【嗚呼。ならば…その使えるべき主の求めるモノこそ。夢なのだろう】
【誰か。使えるべき誰かの為だけに戦う武士】
【―――己の*イは持っていないらしい】
115 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/27(水) 23:41:55.20 ID:HfDuv8Mxo
>>110
「ぐぅううううううっ!!!」

【バランスを崩し、倒れこもうとする瞬間】
【猫はなんと、傷むはずの左足を地に着け、右足で踏ん張るという暴挙に出た】
【相手の拳は、多少減衰したところで止まるほど柔では決してない】
【むしろそのまま砕かれ、圧し折られ、千切れ跳んでも良かったはずなのに】

【…そうならないにせよ、痛みで動くはずがないのに】

「あああああああああああああああああああっっ!!!!」

【猫は、振り回されていた。自分の中で蠢き、狂おしいまでに叫ぶ暗黒に】
【何が正しいか否か、それすらない、ただ痛みばかりが続く悪夢】

【でも、その中の何かが叫んでいた】
【止まってはならない】

【痛みを噛み潰して踏み込み、右手に残る三つの線(つめ)を、顔の横で引くように構える】
【突きの体勢だ、貫くに特化したその構え、一点集中なら最悪相打ちに持ち込めると踏んだか】

【でも、その中の何かが謳いあげる】
【屈してはならない】

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおっっっっ!!!!!」

【引き絞られた腕、足】
【そして猫は二本足で突撃する】
【相手が拳を差し出すなら拳に、足を差し出すなら足に、その炎をもって突っ込んでくるなら、こちらはただ真っ直ぐ貫き通すのみと、爪を前へ】

【そしてその内に眠る誰かが言った】

【”間違えちゃダメだ”、と】

「――――――え、」

【交錯する一瞬、勢いはほとんどそのままに】
【突き出された爪が、急所から大きく――――――――】
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 23:42:09.82 ID:necufEfDO
>>111

【そこで、バーに入店する人物。周囲を、一度見渡して】
【見知った人物の姿を確認すると。恐る恐る、近付こうとするだろう】


……。隣、……良いかな……


【恐らく、彼の背後に立ち、問い掛ける】
【途切れる様な、か細い声。恐らく、想起するかもしれないものは】
【旧い血の色。赤と黒。もしかすれば、善と悪】

【彼が振り向けば、あの時より、幾分か落ち着いた印象の、若く見える、あの少女が居るだろう】
【何故か、左腕は、白い包帯が、何重にも巻き付けられ、見えないかもしれない】
【明らかに、肥大化している事は、確認出来るかもしれないが】

【同時に、卵に汚染された魔翌力も、感じないかもしれない】
【変わらないものは、髪型と、右手首に在る、90の番号のみ】
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/27(水) 23:42:16.69 ID:fRD0PnLSo
>>108

「私が死んだら、この子も死ぬ。単純明快一蓮托生、共存共栄の快楽生活
この子が居ない場所で私を殺そう、と考えてたら……うふふふふふふ……」

「……そーれーにー……」

【人間、どういう時にどういう行動に出るか】
【それを「分からない」と言うのが少女で、「多分分かる」のが普通の人間】
【「分かる」と言うのが愚者で、「分からなきゃ操る」と開き直るのがカリナトゥスだ】
【くぐもった笑いを上げながら、少女の拘束を一つずつ解き】

「貴女は、二人分働いて貰わないと困るんです。だから、簡単に死なれちゃあ困る
下手な事考えたら………あの子がどーなるか、予想は付くでしょ?」

…………!

【首に回した腕だけは解かない。それでも、首を左右に振る少女】
【長い白髪が浮き上がるほど強く、必死に示しているのは】
【自分は決して逆らわないという、言うなれば奴隷の無条件の恭順】

「………話は付きましたねえ。これ以上、この子を壊されちゃあ堪らない
貴方の方も代理人なんか使わないで、直接文句を言いに来るのをお勧めしますよ?
だってねえ、誰か間に挟んだら、結局言いたい事は伝わりませんもん
刺さらないナイフなんかこわくなーい、っとお」

【「間に挟んだら」。誰かの口を借りての言葉では、真意は確かに伝わりにくいのかもしれない】
【だが、間に人を挟むという事は、自分に向かう刃にも壁で対抗出来るという事だ】
【壁の向こうに居る彼を引きずりだして、自分のナイフで突き刺したいが為】
【もっと少女を壊せと言わんばかりの助言は、常の戯れの口調の侭】


「さーて、それじゃあ帰りますよ?お仕事サボってた分のお仕置きは……何にしましょ
森島くーん、何か良いプランないですかー?一通りやったら思い付かなくなりましてねえ
……香月。背中守りなさい。まーさか貴女ごと殺そうなんてしませんってああいうのは」

【くるりと背中を向けて、首だけ後方に向けるカリナトゥス】
【此処まで来てもやはり挑発を続けながら、少女に自分の背中に付くように命令して】
【逃げる時まで、保身は欠かさず。何処までも、使える駒は使い尽くす】
【使えなくなれば、どうするか、は。彼女の事を今日始めて知ったとしても、予想は容易い事だろう】
118 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/27(水) 23:42:17.55 ID:l0X5Z6pxo
>>113
ああ、武田さん、ですか。
……どうも、抗争か何かで、死んでしまったようで……。
副委員長の私が、スライドする形で委員長に成ったんですよ。

【うー……、と唸り、頭をさすって】

……というか、なんで知っているんですか?

【疑問に思ったのか、首をかしげる】

本気と書いてマジと読むぐらいに本気の本気ですよ。
…………確かに、小学校の頃から、身長は伸びてませんけど、それだったら新聞部の部長だってチビなんですよ!!
私ほどじゃないですけど、男子と考えれば、致命的ですね!私は、まだ大丈夫ですから!

【自分の背が低いのをあまり認めたくないのか、他のメンバーを引き合いに出し始めた】
【引き合いに出された奴は、恐らく此処にいたらブチギレていただろう】

制服とは確りと着るものです、其れ以外の着方は、ダメ≠ナす。
スカートは確りとひざ丈、髪型は華美な物を避け、常に勉学に励み向上心に溢れた生活を送る。
学校の校則なんて之くらいなものです、なぜ皆さんの殆どが守れないのか、理解に苦しみますよ。

【真面目の真面目、超真面目ちゃんである、確実に優蛾とは正反対なタイプである】
119 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/27(水) 23:44:11.53 ID:4Z/ZMtQ+o
>>112

こんな不良とケンカしてたようなヤツこそ危ないっ…てか?

【後退りした少女を見て少しニヤつきながら男は言う】
【同時に路地裏で危険であろう人間を見て表情を変えない少女に対し】

お前…やっぱり一般人じゃあねぇな。
ついでに、その左手に握ってる物騒な品物を最初に見ればよかったか。
それこそがテメェが一般人でない証拠だよなぁ…。

【後ずさっている少女からは目を離さず】

お前自身はあんまし戦う気は無さそうだが
ま、一応礼儀として聞いとくか…俺と少しあそばねぇか?

【右手を握り締め、ほんの少し、殺気を出しながら男は言う】
【過剰に反応するものであればすぐに戦闘になってもおかしくはない】
120 :以下、名無しに変わりましてVIPがお送りします [!red_res]:2011/04/27(水) 23:51:23.10 ID:MeksesEg0
>>116

【後ろからの声に振り返る事はなく、ゆっくりとグラスを置いて答える】

どうぞ、ちょうど私も貴女にお話があった所ですしね……何か要りますか?

ああマスター、私はエターナル・アイス・ブリザード≠一つお願いしますね…

【帽子はテーブルの上に置かれ、金色の髪がゆったりと流れている】
【小さな器に乗せられたアイスが目の前に置かれ、それを掬って口元に運ぶ】

最近調子はどうですか?随分とまた……傾いて≠オまったようですが…フフ

【口元にうっすらと笑みを浮かべ、鋭い横目で見る】
【どこか試すような、そんな様子で見つめている】
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/27(水) 23:53:10.84 ID:+PX47uqno
【郊外】

【小さな山の頂上付近に、街並みを見下ろす展望台があった】
【麓からの階段を使えば、徒歩でも十数分程度で辿り着く場所】
【辺りは閑散としていて、少し錆びれた望遠鏡がその物寂しさに良く馴染んでいる】

 ……ここから眺めて、見つけられたらいいのにね

【ふと、溜息のような呟きが、静寂の中に漏れた】
【声の主は、一人の少女。展望台の縁、木の柵に凭れて夜景を臨んでいた】

【緩く波打った暁色の髪と、茜色の瞳】
【黒いタンクトップの上に、肩口が開いた白地の英字シャツを重ね】
【藍のジーンズと白いスニーカー、手首には黄色と緑のブレスレットを巻いている】

 (…………────)

【少女は、片目を瞑りながら指で小さく輪を作って、それを覗き込む】
【別段、それで遠くのものが見えるわけでもないのだが──やがて、小さく嘆息】
【夜景を臨んでいた身を翻して、軽く項垂れながら柵に背を預けた】

 ……──絶対、おかしいよ

【誰に向けるでもないが、思わず声が零れる】
【鋼線を強く張ったような声色は、静謐の中をよく通った】
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/27(水) 23:53:18.15 ID:MeksesEg0
手す
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/27(水) 23:55:00.97 ID:SPJn21Lno
>>114

  『……今、現代において……それが、櫻の国であっても。』
  『正勝殿のような、純粋な武士というのも珍しい。』

  『……我が主人の名は、亞北卍守刻永と云う。』
  『その人物が、隠密である我に所望したのは戦国=x
  『で、あるからして……今の任務は、戦乱に名を連ねる、将を探す事。』

【ぽつりと、語り始める。無論、その口調からして長くなるとも思えないが】

【現代の櫻の国――特に東部だが、平和そのものであるという】
【首都に大大名が一人いて、終わり。地方の者は、負抜けて終わり】

【そんな前提を短く語ってから、黒子はまた言葉を続け】

  『……主人には、夢がある。皆で、それを見ようと言っている。』
  『戦国ならば、誰が夢を見ても文句など言われまいと、仰っている。』

  『……今は、まだ。しかし何れ、その時が来たら。』
  『公方を、将軍を……国主を目指す我が主人と、同じ戦場に立ってもらえないか。』

【懇願とも、提案とも取れる言葉―――それは、当然ながら強制ではない】
【そして更に言えば、味方になれということでもなく、「同じ戦場に」という内容】
【降って湧いたような、唐突で突拍子も無い話―――さて。】
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/27(水) 23:55:23.22 ID:7M4Lm9j3o
>>119

【装弾数三発、トリガーが2つあるなど】
【変態的な特徴を複数持つ銃は、明らかに護身用レベルのものでは無く】

そうだけど……だから、何?

【隠すつもりも無いようで、真顔で即答】
【その間にも、男から距離を取り続ける】

……やだ。
貴方と戦うメリットが、私にはない……。

【殺気に気づいた上で、スルーする】
【怯えでも、過剰反応でもなく、"スルー"】
【──どうやら、殺気にはかなり慣れているらしい】

ただ……貴方から仕掛けてくるのであれば、容赦しない。

【銃口を男へと向けて、"警告"する】
【殺気は無い。氷のように冷たく、感情の篭っていない言葉は──どこか、機械的だ】
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/27(水) 23:57:43.32 ID:2sh2k1aDO
>>115
(っ、ち……!)

【刺突の構えを見て、爆風を翼で受けて文字通り吹っ飛ぶように突き進む暁は、前に右拳を突き出した】
【──いや、拳ではない。その握りは解かれ、手を覆うだけであった焔は肘までを覆い、そして五指はぴったりと閉じられている】
【背後に広がるのが紅蓮の翼なら、その貫手に構えられた手は、宛ら鳳凰の嘴】

 行くぞ……!
 
【背後で再び爆風を起こし、加速。加速のままに貫手を打つこの技の名は朝宮流・灼嘴】
【狙いは刺突を放つであろうその手。──線ごと、その拳を貫くつもりだ】
【だが──】

 ッ、ちィ──!?

【交錯する一瞬、獣の手が急所を逸れた】
【暁はそれを見て咄嗟に右拳をブルーラインから逸らす】
【突き出された爪が暁の脇腹を裂くと同時──暁は加速のまま、ブルーラインの腹に向けて左の足を繰り出した】
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/27(水) 23:59:26.24 ID:IGcuTm/jo
>>117


【――ふぁ、と。 彼は欠伸を一つ。】
【『殺せない』と成れば、どれだけ腹の立つ屑が相手でも彼≠フ出番は無い】
【それにしても狡賢いな、等と、寧ろ感心しつつ二人の姿を見送って――】






…………、……  絶対に 




……絶対に、さっきの言葉を―――、―『証明』しに行きます。
ソイツの手から、何とかして……無理≠ナも、其れでも、捻じ曲げてでも何とかして。
貴女も、貴女と一緒に「捕まってる」誰かも……助けに行きます。




【――『絶対』、幾度か、其の言葉を繰り返して】
【若し、振り向いたとしても……其処には、欠伸を噛み[ピーーー]兎≠オか居ないだろうが】
【言葉だけでも、届いただろうか。 ――或いは、彼の自己満足でしかないのかも知れないが】




【――――焼き付ける@lに、其の光景を。 二人の姿が消えるまで、双眸は捉え続けていた】



/ちょっと眠気が来たので、この辺りで大丈夫でしょうか。
/取り敢えず、お疲れ様でした! 楽しかったですー!
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 00:01:50.48 ID:SdaTxlt6o
>>118
【涼香の質問に、彼女が答えるのはただ一言】

獄卒、でなァ。

【獄卒、それは“獄門高校卒業”という意味】
【一般人なら、そこの出だと聞けばすぐさま避け、以後絶対に関わろうとしないだろう】
【それは、畏怖と言うよりも嫌悪からの反応。その理由は簡単なもので】
【一つは、捨て子や社会不適合者、犯罪者の親族等の訳有りが集う高校だから。】

【もう一つは、まるで牢獄のように、外部からの干渉を一切受け付けない事。】
【学生の活動を支援する事を理念とする統一征斗会から見れば、厄介な存在である事は確かだ】
【合わせて、獄高生の犯罪率の高さもまた彼らを悩ませる要因―――だろうか】


―――征斗会にはいろいろご迷惑掛けてる学校だからなァ。
相手方の噂なら、結構いろいろ聞いてんのさ。

最も、もう卒業しちまったからこうしてデータは古いまま、なんだけどなァ。
谷山とかいうジャーナリストの名前をちらほら聞き始めたのが最後、だったぜェ。

【自身と正反対の少女を見据え、どこか懐かしげにそんな事を言った】



/勝手に設定拝借しました、もし不都合がありましたら無かった事にしますので何なりと言って下さいませ…
128 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 00:06:32.29 ID:q45yWAZ40
>>121

……君が、何を。……探しているのかは、分からない……けれど。
僕は。やっと……君を。…………見つけた、よ

【不意に、背後より声が響くだろう】
【その声に、彼女がもしも振り向いたなら、其処には】

【――短い白髪。前髪の一束にだけ、黒のメッシュを入れた特徴的な髪色】
【その上から黒いキャップを被り、シンプルな黒いパーカーの下に白のワイシャツ】
【2つ連なった指輪のネックレスを首から掛け、白いデニムのジーンズを履いた】
【全体的に黒と白だけで纏められた特徴的な服装の――やや幼い、少女が、佇んでいるはずだ】

…………やっと、……会えた

【……ただ、そんな言葉を口にした少女の姿に、直接的な見覚えは無いはずだ】
【だが、その何処かで聞いた声質。そして、見据える黒曜石のような瞳――】
【――“あまりにも普通の少女の恰好をしているから”、気付けないかもしれないが】
【それだけは、いつだったか。あの日と変わらず、真っ直ぐに彼女を映しているはずだ】
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 00:06:47.98 ID:pB2o1fWZo
>>125
「がぶぉっ!?」

【爪を暁のわき腹に残して、猫は無防備に腹を蹴られた】
【血を吐きながら吹き飛ばされ、壁に背を打ち付け、ずりずりと地面に尻餅をついた】
【そして暁のわき腹に刺さっていた三本の線が消えると、いつの間にかその眼は無垢などんぐり眼になっていた】
【何がなんだかよくわからないといった表情で自分の壊れた指や足を見つける】
【それから、間をおいて痛みがやってきたのか、突然眼に涙をため、泣き出そうとしたところ】

【バチバチッ】

【意識を失って、前のめりに倒れた】
【使い魔が何かやらかしたようだ】

……本当に、手のかかる仔ですね、この仔は。

【溜息交じりに呟く使い魔は、暁の正面あたりから発声する】
【一定の距離を維持するように、しばらくは声がするはずだ】

朝宮暁さん、ありがとうございました。
何とか沈静化に成功したようです、お手数をおかけして申し訳ありませんでした…。

【そうして使い魔を名乗る『声』は、改めて謝罪するだろう】
【御しきれない自分を恥じるように】
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 00:10:48.42 ID:OUgO+5czo
>>123

……不器用でな。他人に寄り添う位しか出来ぬで御座る
それに―――――

【言いかけた言葉は、ぐっと飲み込んで】
【…言葉にすれば、易いものになりそうだから】

【そして、彼の前提――そして願いを聞き届けると】

……それは、拙者が仕える主次第に御座るよ
何度も言うが、拙者は唯の刀に候

その時、貴殿の主に仕えていたなら貴殿の傍で
貴殿の主の敵に仕えていれば……会い見えよう。

【…この男の生き様は、一生変わらないのだろう】
【常に誰かと在る。常に主を護る。常に――誰かの意志の下に在る】

【唯の一兵卒で良い、唯の刀で良い】
【―――嗚呼。それでは】

いつか、貴殿とは会い見える事があるかも知れない
しかし、それでも貴殿の主人と会い見えるのは。拙者の主人に候

【…故に、約束はできないと言う訳らしい】
131 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 00:11:32.51 ID:BB7iX/dDO
>>120

【彼の言葉に、小さく会釈して。席に着く】
【向けられた、蛇の瞳に。怯えた様な、橙を返すだろう】

……。……―――

【ヴァンパイア・カシスを注文する声は、恐らく、震えていた】
【敵意を向けているというよりも、緊張しているという表現が、正しいだろう】

……。傾い……

【その問い掛けに、更に、表情を強張らせる】
【だが、何処か、気付いていた@lな、穏やかな雰囲気も有り】

……。多分、根の部分では、変わっていない

【本質。非道、残虐。 唯一変わった事は、殺意の消滅のみ】
【だが、今の自分は、明らかに、宙ぶらりんだった】

……大切な、存在の。……守り方が、少し、分かった

【続いた言葉は、理由。誰にも、自身にも、彼等を、傷付けさせない思い】
【決意を篭めた瞳は、矢張り、偽善の色合いで染められていた】
【その後、じっと。偽りの善が、混沌の彼を見詰める】
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 00:12:34.71 ID:f7AqaiIgo
>>127
獄……卒……っ!

【ぴくっ、と眉根が動く。だが、それだけである】
【前委員長、武田宗慈も、同じ高校の出身を舎弟としていた】
【武田は、風紀委員で有ると同時、暴走族の頭で有ったから、その手合いとは、つながりが多かった】
【そして、その武田の二番手であった、涼香も又、その手の人には慣れていて】

【そして、続く言葉、迷惑を掛けているとの言葉に首肯を返して】

でしたら、もう少し態度を軟化させてくださってもいいでしょうに。
此方としても、交渉の余地が無ければ、どうしようもないんですよ?
そりゃあ、まあ……、あくまで権利≠ナ有って義務≠カゃありませんけど。

【犯罪者が多い、というのを知っていても、だから差別はしない】
【彼女が、激昂し、裁くのは、何時だってルールを破る者=B故に、破らない限りは、どんな出身であろうと、彼女の守る者である】
【理不尽な押し付けの正義に見えて、確りと線引きは出来ている、そんな少女であった。統一征斗会のトップ陣は、何かと意思を強く持っている物が多い。彼女も其の例には漏れなかった】

ああ、そういえば谷山さんに、仕事手伝って、って言われてたんでした。
…………道を埋める不良さんに我慢ができなかったんです。

確か……、桜の国で大きな戦争が起こる。だから、気をつけてくれ≠ナしたっけ。

【思い出しながら、そう言葉を呟く】
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/28(木) 00:14:10.38 ID:Fcn3ONHBo
>>124

ふぅん…まぁ殺気をスルーできる時点で
ある程度の死線は潜り抜けてるってわけだ

【銃器を向けられても特に悪びれた様子は無く男は言う】
【逆に、その目は嬉しそうにほんの少し細められた】

ま、別にお前を殺そうと思って襲い掛かるんじゃないんだぜ
模擬戦ってやつよ。模擬戦。
さぁって、少し遊ばせてもらうか。

【そういうと、男が二人に分裂する】

面白いだろ?こーいう手品
じゃ、お嬢ちゃんよ いくぜっ!

【少女から見て右の男は左手から、左の男は右手の篭手から刃を出し】
【地面を蹴り少女に向かう、その刃を横に薙ぎ、切りつけるつもりのようだ】
【左が分身、右が本体だがその違いは見られな】
【分身体は実体を持たないので斬られてもダメージはない】
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/28(木) 00:14:20.88 ID:+E99TKylo
>>126
【カリナトゥスが歩きだし、その後ろを少女が追って】
【数歩程の所で終わった青年の言葉に】

……私だってさ。こんな世界に戻ってきて、またこの世界を歩いて
色んなものを見てきたし、色んな奴と会ってきたし、色んな事を聞かされた
だから………

【少女が、言葉を返した】
【今、間違いなく、少女は少女自身として、此処に居る】
【伸ばした手がもしかしたら届くかも知れない場所に、立っているというのに】

…………だから、思う事だって感じた事だって幾らでも「はい無駄話そこまでー」

「……知らない事は幸せですねえ。この子が守ろうとしているのが、誰なのか
その為にこの子がこれまでどんな事をしてきたのか………うふふふふふふ
さーあ、助けるというなら助けてごらんなさいな。どれだけ憎まれるか、知りませんがねえ」

「この子達が生きる為の場所は、機関にしか無いんだ。貴方はこの子達を殺したいのですか?」

【差し挟まれる言葉は、答えが一つに定まるが故に、返答を求めない】
【少女の言葉は、結局最後まで、自分の意思を示す事は出来なかった】

【身長、脚の長さの違い。後ろの足音は、少しばかりテンポが細かく忙しい】

「んー………思い付きませんねえ、どーしましょ
良し、次に会った能力者にでも決めてもらいましょそーしましょ」

…………はい

【カリナトゥスの高笑いは、静かな夜にはやたらと響いた】


/あいさ了解、お疲れさまでしたー
/二日間有難うございました、遅レスすまぬ……!
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 00:16:44.39 ID:bsla7fvDo
>>128

【──声を聞いて、彼女は一瞬だけ呼吸を忘れる】
【俯いていた顔が跳ねるように起き上がり、即座に振り向いた】

 ……──え、誰……

【彼女は、驚きを滲ませたまま少女を呆けるように見つめる】
【そのまま数呼吸だけ彼女は沈黙するが】

 (……この、声……その目……)
 (何処かで……見たような──……)

【「──あ」】
【その瞬間、怪訝そうに寄せられていた眉根が、】
【ゆっくりと融解するようにほぐれていき──】

 (──……そう、私、この子知ってる)

【数度の瞬きを挟んで、ようやく、口にする】

 ──あなた……ワー、ズ……?

【──何故、とか、まさか、とか】
【様々な想いで胸がいっぱいで、それを確認するだけが精一杯であった】
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 00:20:11.29 ID:QDf6lO8DO
>>129
【翼を大きく広げて空気の抵抗を増大させ、アスファルトに足を押し付けて摩擦を増大】
【そうしてやっと停止した暁は、倒れた獣──ブルーラインを見ながら脇腹に左手をやった】

 いや、気にすんな。寧ろヤンキー共を手に掛ける前に割って入れて良かったぜ。

【使い魔の姿なき声に答えながら、暁は両の手足から焔を消し、左手に暖かな光を灯す】

 ……んで、一体全体どうしたってんだ? ある種の暴走みてえだったが……
 ──意識が云々言ってたな。原因は何なんだ?

【光には治癒の効果があるらしく、暁はやがて脇腹から手を離す】
【穴は塞がってはいないが、血は止まったようだ】
137 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 00:22:58.20 ID:1XUnmEyfo
>>130

  『……ふむ。見事なまでの、不器用さ。』
  『そうも固い意志を、我は崩すべを知らない。故、無理に来いとは言えん。』
  『正勝殿の主人を探し、直に話をしてから……と、いうことに。』

【納得する。不平不満など一つもなく、あっさりと正勝の答えを飲み込む。】
【何故か、それは似ていると感じたから。同じく、誰かの元に付く生き物だから】

【考え方が理解出来る―――だから、この場は素直に諦めて】

  『……それでは、正勝殿。我はそろそろ失礼する。』
  『貴殿のような素晴らしい武士、必ずや戦場に引出でさせてみせよう。』


  『―――、――――……やはり、主人にも大陸へ。』

【現れた時とは違い、何故だか徒歩でその場を離れる】
【姿が姿なので、直ぐに木々の合間と暗がりで見えなくこそなる、が―――。】

【この出会いと、受けた一撃。後にこれが、一人の男を動かす発破となる。】

/お疲れさまでしたー!
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 00:28:12.12 ID:q45yWAZ40
>>135

…………ごめん。いきなり、後ろから。
けれど……我慢しろって、ほうが……無理だ、ね。

【驚いたように振り向いた彼女の所作を見遣って、少女はやや申し訳なさそうに、帽子のつばをきゅ、と握る】
【握って、やや目深に被りなおして隠した表情。見えるだろうか。確かに口元は、何処か嬉しそうに緩んでいた】

【そして。己の姿を見つめ、沈黙し。思考を重ねているらしい相手を、動くことなく見ていた少女は】
【相手がその名を。答えに辿りついたことを認めると、――くい、と。帽子のつばを持ち上げて】

……、…………正、解。

【――そう呟く声は、矢張り何処か無感情ではあったが。確実に、気配が違っていた】
【何処か、柔らかい――そう表現するのが最も妥当だろうか】
【例えるならば、彼女が纏う白と黒は。生命の育みを拒む極寒の夜雪ではなく】
【暖かな太陽の白光と、光に照らされ綺麗に浮かび上がる影絵――そんなイメージ】

……少し……元気は、無さそう……だけ、ど。
…………まだ生きてて、くれて。……安心した。
……“黒野……カンナ”……。

【やがて、少女は――ワーズワイスは。春の湖面のように静かな無表情のまま、其の名を呼ぶだろう】
【まだ、疑問点は多々あるだろうし、ワーズ自身伝えたいこともたくさんあるのだろうが――今は、再会を喜ぶように】
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 00:28:22.03 ID:OUgO+5czo
>>137

はは、とは言え実力が無いでな。
能力者相手に今…何処まで戦えるか

【無能力者で在り、更に盲、尚且つ隻腕】
【弱点塗れの今……戦場に出て本当に、主の役に立てるのか――――死≠ヘ、元より勘定に入っていない】

ああ、また会おう。昊殿
其れまでには―――多少まともな実力をつけておくよ

【その背を、気配を…観えなく≠ネるまで見送ると】


さて―――――

【抜刀する、紙の様に細い刀身の刀】
【それを、巨木へ押し当てると】

――――太刀割り・胴斬り…可能に御座るな

【ギ―――ィンッッ】

【森の中に―――巨木の、圧し割れる音がした】

/お疲れ様でしたー!
140 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 00:29:26.64 ID:pB2o1fWZo
>>136
はい、それは、とても…。
この仔が人に手をかけてしまうのは、私も、そしておそらくマスターも、望むことではありません…。

【気絶した猫は、突然びくんと震えると、操り糸に操られるように立ち上がった】
【間接が布で出来たぬいぐるみであるかのように、若干宙に浮きながら姿勢を変える】
【壁を背に、手足を投げ出すように座り込むと、再び動かなくなった】

単刀直入に申し上げます。
櫻の天座と呼ばれる先日のR.I.Pの会戦にて、マスターが敵の攻撃を受け昏倒。
そしてそれを引き金とし…直接の原因は未だ不明ですが、この身体に別の人格が生まれてしまったのです。

【結果だけをまず話す。相手の質問に答える形でだ】

…相手は、死者を使役する類の、強力な能力者でした。
死者が生前持っていた負の感情を内部に貯蔵し、魔翌力諸共叩きつける最後の攻撃を、協力者の方をかばう形で受けてしまったのです。
その際既に、哲学者の卵の欠片、と思われる存在が体内に存在していました。
…これは仮説ですが、それが受けた負の感情や、元々備わっていた、『他者の能力を模倣する』能力を刺激し、
…命を、模倣してしまったのではないか、というのが、私の見解です。

【機械的に、冷静に話そうとしているのだろうけれど】
【使い魔の言葉は、重い。苦悩が伺えるだろうか】
141 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 00:29:44.30 ID:SdaTxlt6o
>>132
【涼香の言葉に、二つの”手”でやれやれと言ったジャスチャーを見せる】

あんたらの活動力を知らない訳じゃない、むしろ頭が下がるさ。
そのせっかくの権利すら撥ね返すのは、何でなんだかねェ………

まァ、あの態度がそのまま校風みてェなもんだからなァ。
慣れちまえば居心地は良いのさァ。

【暴露した後、始めのうちは彼女の反応を伺いつつ話していたが】
【差別もなければ、正義を押しつける様子も見せないその態度に、どこか好感をもったようで】

【そして、続く彼女の言葉に眉根を寄せる】

―――本当か。
統一征斗会の奴が言うなら、間違いは無いんだろうけどなァ。
それなら、こちら側―――

        blue justiseとしても、何らかの準備は必要だなァ

【真摯な態度で、応える】
【どうやら、今の彼女は青義同盟に属しているようで】
【伝えられた言葉を反芻し、考え込んでいる】
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 00:31:01.47 ID:OkRoj/Pbo
>>133

模擬戦なら、余計に意味ないけど……。
そうね……じゃあ私が勝ったら、好きにさせて貰う。

【後半の言葉の響きが、微妙に黒い】
【ともかく、戦闘をする気にはなったようで】

……───全然。

── 《 Luminous Vista 》

【能力を発動。少女の周囲の雰囲気が変わる】

(二人に増えた……分身系能力?)

……何にせよ。
二人いるのなら、二人とも攻撃すればいいだけ───

───《 射出 》

【相手の能力を誤解してはいるようだが、特に驚いたりはせず】

【分身へと銃口を向け、引き金が引かれ】
【それと同時に少女の頭上に赤色の水晶が生成され、本体を狙って撃ち出される】

【銃から放たれたのは、赤く光る"魔弾"】
【普通の銃弾よりも殺傷性が劣っている分】
【赤色の魔翌力を纏っていることで、攻撃範囲が広がっている】
【──分身を狙っての攻撃なので、現状意味はないが】

【そして本体を狙って放たれた赤色の水晶は】
【先端が鋭利でかなり頑丈。】
【速度が遅いため威力がそれ程でもなく、軌道も一直線と単調である】

【また、二人同時に狙っての攻撃のため一つ一つの狙いが適当であり、対処するのは簡単だろう】
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 00:31:14.15 ID:nxMEdyMO0
>>131

【カクテルを口に含みながら、相手の言葉をしっかりと耳にいれ】
【グラスを置きながら、ゆっくりと息を吐く】

フーーー………私は……善≠ェ嫌いです、正義≠セとか愛≠セとか…全く下らない…
そういう風に創られた≠ニいう事かもしれませんがね……ですがそれ以上に…

中庸=Bそれがもっとも嫌いなんですよ、今の貴女に近いですかね…?
善≠ニ悪=A個々の価値観は違えど、この世界はその大きな二分類によって構成される

殺人者でも、自らを善≠ニ思えばそれはその者にとっての善≠ニなる…ですが
大衆からみれば間違いなく悪=Aそうなるでしょう…ようは大衆の、他の総意によって善悪は区別される

ですが中庸≠ヘその理から外れている、集合意識の中の悪≠熏sえば善≠熏sう…
私から言わせれば、どちらにもゴマを擦って、どちらか自分の有利になる方を選別する…と言う訳です
たとえ、貴女にそういった思惑が無くても、私の価値観からすればそう見えざるおえない
別の誰かからしたら、また別の答えが返ってくるでしょう。

【一呼吸置いてから今度はアイスを口に運び、ゆっくりと味わう】
【クルっとイスを檸檬に向けて、その瞳を見つめる】

ですが、私の前にいるという事はそういう事です£間は許さない…
かといって、私にすり寄る為の言葉も…私は見抜きます、幸い貴女は分かりやすいですからね…

【ニッコリと柔和な笑みを浮かべながらそう言い放つ】
【そして、再び鋭い瞳で見つめ直しながら口を開く】

さぁ…どちら≠ナすか?私の味方≠キなわち悪≠ゥ?
それとも私の敵=cすなわち正義≠ゥ?ここではっきりさせましょう……さぁ…
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 00:38:53.09 ID:f7AqaiIgo
>>141
まあ、あれでしょう。デリケートな出自の方が多い学校ですし、そこの配慮等が有るんでしょうね。
そんなモノ、此方だって対応するんですけど。先代委員長だって、筋金入りのアレ≠ナしたし。

ウチ、アレなんですよ?之でも、案外懐が広いというか、自主性を重んじすぎというか。
噂によれば、科学部の部長は、実験のためにカノッサに入った、って噂ですしね、あくまで噂ですけど。

【統一征斗会は、正義組織でも、悪組織でもない。中立組織≠ナある】
【基本的に、どちらに着くかどうかは、生徒に委ねられる。そして、今現在は基本的に、部局会£P位でそのスタンスが決まっていると言える】
【この構造は、統一征斗会を知っているならば、分かるだろう。一つの組織の中に、正義と悪を内包する組織。それが統一征斗会であるのだから】

まあ、谷山さんはJusticeのメンバーですしね、情報筋は確りしていると思いますよ。

【信頼は有るようで、その言葉はよどみない】
【そして、青義同盟と言う事を聞いて】

あぁ……、あのやたら他の組織に攻撃的な。谷山さんも、取材していましたけど。
結局、自分たちが一番の正義だ!≠ニ言っているだけで、何かをしているのを知らないんですけど。何か、してるんですか?
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 00:39:20.61 ID:QDf6lO8DO
>>140
(マスター……?)

【使い魔の言葉に微かな疑問を持つが、まあ良いかと話を聞き続ける】
【その話を聞きながら、暁は難しい顔をして壁を背に座り込んだブルーラインに近付く】

 治療……の目処は立ってるのか?
 悪いが俺じゃあそっちは力になれねえなあ

【左手に光を灯したまま、その左手をブルーラインの足に当てる】
【早い話が、傷の治療だ】
【それは即座に傷が治ったりするようなものではないが、傷の治りを早くし、後遺症を残さないようにすることが可能だ】
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 00:43:18.81 ID:pB2o1fWZo
>>145
はい、幸い間接の損傷ばかりなので、しばらく動かさなければ問題ないかと。
…この仔、多動気味なんですけどねぇ…。

【はははと渇いた笑いを漏らしたとき、使い魔は既に安心していたようだ】
【ただ、多少の不安は漏れるけれど】

…あなたとお話をしたブルーライン様は、しばらく現れることが出来ないでしょう。
この仔…新たな命、ブルーローズが、その後どうなるかはわかりかねますが…

【眠る猫を、蒼いバラと呼びながら、様々な感情を混ぜながら、使い魔は、気丈に笑う】

…それでも、出来る事をやろうと思っています。
…いずれこの仔が自分で責任を取れるようになるまでは、ね。
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/28(木) 00:45:04.49 ID:Fcn3ONHBo
>>142

(場の雰囲気が変わったな…
とにかく戦う気にはなってくれたみてぇだが、ああいうのは何考えてんのかわからねぇから怖いぜ)

【少女に向かって二人は走る、とにかく距離をつめることが第一であるが】

(なんだありゃ…? 水晶か…?)

【気をとられている間に、少女が打ち出した"魔弾"に反応が遅れる】

(しまった!分身体のほうが…!)
【直撃する銃弾、分身体は離散し、あとには何も残らない】

(1つ目を即効で失っちまったか、まぁいい
 とりあえず距離を稼ぐことはできたからな…!)

【少女から放たれた水晶を軽く避け、更に距離をつめる】
【同時に少女に幻聴を聞かせる 距離は少女後ろ3m 音の種類は男の声】

お嬢ちゃん、後方注意って言葉ァ 知ってるか?

【詰まった距離で刃を右から左へと真横に薙ぐ】
【分かりやすい攻撃なので、後方の音に注意をとられなければ回避は容易であろう】
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 00:46:27.57 ID:bsla7fvDo
>>138

 (……うそ……やっぱりワーズ──……)

【少女は、未だどんな表情を作ってよいのか分からずにいた】

【──あの日】
【自分へと向けられたあのどす黒い殺気を忘れた訳ではない】
【確かに、自らの手で殺してみせる、などと言われたあの日】

【──だが同時に、あの日、確かに『約束』もしていて】
【刃を交わした後に告げた想いも全部全部覚えていて】
【結局、あの日以来、交わしたかった言葉も出会わないまま──】

【様々な思惑が胸のうちを巡った】
【茜色の瞳が、少女の貌を見つめる】

【無意識のうちだろう、彼女は一歩、ワーズへと踏み出して】

 ……──どう、して?
 ≪R.I.P.≫は……それから、その格好も……

 ……私のこと、ずっと探してたの?

【──胸のうちから大群となって殺到してくる言霊たちが縺れ縺れて、】
【結局その唇から紡がれる言ノ葉は、断片と呼べるものにしかならなかった】

【≪R.I.P.≫の構成員であったはずの少女が、何ゆえ自分を訪ねるのか】
【そこに僅かばかりの怪訝はあったものの──ワーズの柔らかい穏やかさを見ると、】
【それは瞬く間に、存在を忘れるように解けていって──少しだけ柔らかいものになった】
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 00:51:23.75 ID:QDf6lO8DO
>>146
【足はこんなものかと左手を離し、ついで腹部の辺りに手を当てる】
【左手の纏う光は暖かい。──もしも意識があったら、生命力を直接注がれるような感覚を感じるだろう】

 ブルーローズ、か。
 ま、躾くらいなら手伝えるかね。
 ……つかあんた、なんか所帯染みてんなあ……

【今までも苦労したんだろうな、と苦笑しながら治療を続行】
【血を吐いたあたり、内臓を傷付けているかもしれないからと、ゆっくりと時間をかける】
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 00:55:12.33 ID:pB2o1fWZo
>>146
ほ、本当ですか?
ありがとうございます、暁様。
…そりゃ、マスターが攻撃食らって昏倒ってのも慣れてますから…このくらいちょろいちょろい…

【姿こそ見えないが、orzの姿勢を取りかねない暗澹とした言葉】
【それでも、何もかも投げ出す、なんて気配はない】
【苦労した分、強くもなっている】
【というより、ブルーラインが埒外なのだろうが】

回復、ありがとうございます。
…あなたの炎、とても強くて、硬くて、でも暖かい炎でしたね。
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 00:55:45.89 ID:SdaTxlt6o
>>144
【語られる、統一征斗会の本質。】
【それという組織が善も悪も内包している事は、彼女も伺い知っている事だが】
【カノッサに入った部長がいる、という話には些か驚いた様子を見せた】

マジかよ…それなら、水の国支部とか行けば会えたりする、のかァ?
前に支部長代理と茶を飲んで来た時に、50階まで行けるIDは貰ったんだが…

【そして、彼女の言葉を情報の裏付けとしたようで、頷く】

アッハハァ!確かに喧嘩売りまくりだよなァ。
自分たちが一番の正義だ!≠チてのは、どんな奴にしろ腹の底では思ってる事だろォ?
何かしてるかと言われれば、してないとしか言ェねえけど。

一人ひとりが、同じ覚悟で、“何か”をしてるのは確かだぜェ?

【不殺、悪の更生。】
【ある程度の力量が無いと、それらは語れない】
【頭数の少ない今は、この二つを掲げる事が活動のようなものだ、と言いたいのだろう】
【現に、彼女を含めたメンバー達はこの青い義の下で、日々出くわす敵に立ち向かっているのだ。】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 00:58:44.47 ID:q45yWAZ40
>>148

【――対するワーズワイスの表情は、未だに静かに波打つことをしなかった】
【……いや、きっと。顔には出さないだけで、その心境には小波が連鎖しているのだろう】
【隠し切れない想いは、ただ真っ直ぐに茜色を差し込む黒曜石の色だけに滲んでいた】

【溢れ出し、やってくる疑問と言葉。歩みよる相手に対して取るアクションは無い】
【それでも、ワーズは。そのなかのひとつ。「その格好」という言葉に】
【何処か――(そう、明確に表した感情の色)――ちょっぴりだけ、恥ずかしそうに俯いてから】

……どう、かな。
正直……まだ、慣れないん、だ。仮面、も……鎧も、何も、ない。
こんな……普通の、格好。…………夢、では。あったんだけど、な

【――言って。ワーズは緩やかに両手を広げ、その場でくるりと回ってみせる】
【ふわりと靡く白髪。ちゃり、と胸元の、2連指輪のネックレスが擦れ音を零す】
【……初見で気付けないのも無理は無い。あまりにも、印象として違いすぎるのだから】
【無装飾な仮面に、機動性に特化した黒い装甲。半分だけのロングスカートは御洒落ではなく、投擲ナイフを隠すため】
【そんな、限りなく戦うためだけを見据えた衣類を纏っていた――≪四刃≫の≪影剣≫、ワーズワイスとは】


…………『識槻、朔夜』……知ってる、か?
……戦ったんだ、全力で。……『鬼としての力』は、解放……しなかった、けれど。
…………全力で戦って、……それで、負けた。
殺す気で、掛かったのに。それでも僕に、手を差し伸べて……そんな甘いのに、勝てなかった。

【かすかに乱れた髪を、右手でさっと梳かして(それは何処か女性的な動作でもあって)、それから向き直って】
【ワーズは、唐突に。それでも静かに、恐らくはカンナの疑念の核心たる部分に、踏み入って行く】

……それで、気付けたん……だ。
……人間……この世界っていうのも、……案外……捨てたものじゃ、ないのかも……しれない、って。
…………まだ、この帽子を取ることは、できない。どうしても、その恐怖には勝てない……
でも、……前に進んで。……光の下に歩み出ることは、できた。


≪R.I.P.≫は、抜けたよ。
今の僕は、≪四刃(フィーア・シュヴェアート)≫でも≪封翼の影剣≫でもない。
ただの……ただの、「ワーズワイス・コッペリエル」という名前の、ひとつの生物だ

【やがて、告げられる事実は。暁黄昏、彼女にどんな風を吹き込むのだろう】
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 01:02:11.36 ID:BB7iX/dDO
>>143

【彼の言葉に、少しだけ、思考した。戸惑いでもあった】
【中庸。悪でも、善でも無い】

……。はっきりしない……、中庸は……嫌い。……
……レギンは、……揺るぎ無い、鳥≠セからね。……

【鳥。悪を、それで例えた意味は。恐らく、ひとつの童話から】
【グラスの中の色彩では無く、体ごと向きを変えた、青年へと、視線を向けた】

……。未だ、はっきりと、言えない。……
……移ろい易いから。……ちゃんとした、答えでは、……無いけれど

【長い、長い、自信の無さが手に取って分かる、前置き】
【沈黙の後。漸く、言葉を、紡ごうとするだろう】

……。……僕は、

……正義で、居たいと、思う

【答だった。恐らく、数式で叩き出した様な】
【完璧なものでは無い。逸れでも、ほぼ、確立していた】

……だけど、

……機関や……君が、……敵だと
……。はっきり、決め付ける訳じゃ無い……
……僕の、友達を、傷付ける人が、……僕の、敵だ

【ぽつり。補足して、橙を伏せる。不安に満ちている事が、分かりやすい】
【もしかすると、レギンは、既に、敵なのかもしれないが】
【未だ、中庸の名残を感じさせる言葉で終わらせて】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 01:02:19.54 ID:uIWnRpdno
【水の国―――その一角にあるそこそこ大きな港】

……まだ、不調ね。いや、これは「戻らない」と理解するべきか

【夜色ののっぺりした無装飾な仮面を付けた、壊れた錠の形の髪飾りを付けたポニーテールの人物が、防波堤に座り込んでいる】
【漆黒の長髪は後頭部の高いところで結ばれポニーテールとなり、夜色の仮面は無機質さと冷たさを感じさせる】
【白いインナーの上に、黒い上着とショートパンツを着ており、白のニーソックスが足を覆っている】

コレじゃあ、いざ最終決戦と意気込むことも出きゃしない―――


【潮風に流れて、自嘲的な言葉が空気を震わせる―――両足をぷらぷらと揺らしながら、何処とも無く、真っ暗な水平線を見つめる―――】
【「彼女」を知っているなら、その無防備な背中は少々奇妙とも思えそうな光景で】
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 01:04:11.97 ID:OkRoj/Pbo
>>147

【男に回避された後、赤色の水晶は消滅せず地面に刺さる】

(分身は……一発で破壊できるみたい。)

【微妙な勘違い持続中】
【現状では、分身の実体は"ある"と考えているようで】

……?
そんなの、常識……。

【そして、少女の耳に幻聴が届く】
【相変わらずの無表情で、焦りの色は全く見せないが──】

(……後ろに、分身が?)
(いや、でも……それなら、声を出す必要はない。)
(フェイクの可能性が高いけど、この男がただの馬鹿って可能性も──)

───《 射出 》

【頭上に橙色の水晶を生成、背後の声の方に向けて放った】
【高確率で何も無いと分かった上での、"念のため"の一撃だ】
【振り返ってもいないのに、幻聴が響いた辺りの地面を正確に射抜く軌道である】
【また、色以外は先程の水晶と殆ど変わっていない】

…………っ

【後ろに跳び、薙ぎ払いを回避しようとする】
【だが、幻聴に注意を取られてしまったことにより若干反応が遅れ】
【上腹部の辺りを、横一直線に切り裂かれた】
【少女には痛覚が存在しないため顔色一つ変えないが、決して浅い傷ではなく出血も多い】

【尚、もしかしたら男も気づくかもしれないが】
【少女が攻撃を受けてしまった要因は、幻聴に気が取られただけではなく】
【身体能力がかなり低いことも、要因としては大きかったりする】

【簡単に幻聴などで惑わされたりはしないが】
【一つ一つの物事を深く考えるタイプのようで、今回はそれが仇になったようだ】

【赤色の水晶:男から見て左後方。地面に刺さっている】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 01:08:29.87 ID:f7AqaiIgo
>>151

……え、正義の方なのに、支部に入れるんですか?
……さぁ、それに、私はガートルッド部長とは、中が悪いんです。なので、あまりわかりませんよ、彼女に付いては。

【彼女としては珍しく、科学部の部長の名を呼ぶとき、隠せぬ不快感が浮いてでた】
【そして、続く優蛾の言葉を受けて、うーん……、と腕を組んで唸る】

正義に貴賎なし=Aこれが今の私たち、風紀委員会のモットーでして。
自分たちの正義が尊い物だというのは、認めていても、其れを絶対≠ニ思わないこと、と教えています。
世の中、一番かどうかが決まるものなんて、そうそう無いんですから。
だったら、そのまま≠貫くだけで、十分だとは思いませんか?

【独特の価値観。見方によっていくらでも評価のしようが有るのだから、一番と主張するのは無意味だ、とする】
【正義とは、ひけらかすものではなく、胸に秘めて進み貫く物。そう、彼女は思っていた】
【其れは、彼女が考える一つの正義のありかた≠ノ過ぎなかったが、確りとした芯は、通っていた】

そう、ですか。ならいいんです。
何もせず、只正義を語る/騙る≠ネら、其れは詐欺ですから、ルール違反≠ナすから。
そうじゃないなら、其れで良かったです。

【……もし、彼女がルール違反と判断したら、どうなっていたのだろうか?】
【ポケットから、やたら可愛らしいデコが施された携帯を取り出す(こういう所はさすがに女子高生か)】
【そして、時間を確認して】

……今からなら、急いで急行にでも乗れば桜の国、行けますか。
すいません、そろそろ行かせてもらいますね。
ありがとうございました!

【頭を下げると、道路標識をぴょこぴょこさせて、走り去っていった】

//今日学校なので、之にてドロンです、乙でしたー!!楽しかったのですよ!
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 01:14:40.39 ID:nxMEdyMO0
>>153

クック……ハッハッハッハッハッハッハッハ!!!貴女は何処まで甘いのか……

だが、それでいて強いな……卵≠持ってしても染めきれないとはね…

私はひたすら悪≠ナあり続ける…他人を虐げ、見下し、穢し、貪り、弄ぶ
貴女の友達≠ニて例外ではない…つまり私は貴女の敵です……だから、完全≠ネモノにしましょう

【すっと、彼女の頭に右手を置こうとする、成功したならば】
【悪意、殺意、残虐性、その他あらゆる負≠フ感情が、心から、身体から洗われるように消えるだろう】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 01:22:35.67 ID:SdaTxlt6o
>>156
【何か嫌な事でも思い出したようで、言葉を濁らせつつ】

あー、まぁ何だ…多分だが、敵としてすら見られてねェんだろうなァ。
とある奴のお陰で、オレの能力についての情報が機関側に割られててな。
どうせいつでも殺せるから好きに動け、って意味なんじゃねェかァ?

【些か不機嫌そうな涼香の様子を目の端に捉えながら、自嘲気味にそう言って】
【続く彼女の言葉、その思想を聞いて、どこか楽しげに笑う】

一つの事を主張しても、肯定する奴と否定する奴がいる。
何故なら、皆それぞれ“大事なもの”が違うからだ。

―――良い世の中、だなァ。

【その芯、大事にしろよ。と最後に声を掛け】
【頭を下げて走り去る涼香に、片手をあげて挨拶し、別の方向へ歩き去って行った―――】

/了解です、乙でしたー!
/こちらもとても楽しかったです、ありがとうー
159 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/28(木) 01:24:29.68 ID:Fcn3ONHBo
>>155

(かかりやがったな…!)

【少女は念のために、攻撃を背後に繰り出した】
【その慎重さが、仇となり、男の刃を受けざるを得ない状況となった】

(こいつはこの間のガキと違って、一つ一つの事象に対して
 慎重に一手を使うタイプみてぇだな…型にはまると、俺の思う通りになるが…)

【少女の能力の真価は何だろうかと一瞬考える】
【水晶を作り出すだけの単純な能力か…それとも…】

(まぁ、いい)
(戦ってれば自ずと分かる…何かあれば対処のしようはあるはずだ)
(それにあの動き…武器もだが、接近戦は得意じゃねえみたいだな、ならば!)

【少女の傷が決して浅くないことを手ごたえで感じでいた彼は自分の得意な接近戦に持ち込むために距離をつめる】
【同時に左篭手の刃を少女の左肩に向かって射出する】
【刃は直線的で避けるのは容易、真の目的は距離をつめた後の右の掌底にある】
【速度、威力…ともにかなりの掌底だが、射出時点で既に右手は掌底の形を作ってしまっている】
【さきほどからの一手置いてからの一手という戦闘傾向を見ていれば、予測や回避は可能のレベル】
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 01:25:59.14 ID:bsla7fvDo
>>152

【──陽光に満ちた花畑を撫でる、一陣の春風】
【回ってみせたワーズの様相を見て、彼女はそんな印象を抱いた】

【殺意に囚われていたあの色無き冷たい鬼からは、到底想像もつかない姿だったが、】
【しかし、彼女にとって、それこそがワーズに齎されて欲しいと想っていた形で──】

 ──すっごく可愛いよ、それ

【気付けば、彼女の頬は緩んでいた】
【そうして、微睡むような微笑を湛えたまま、】
【ワーズの紡ぐ言葉たちをただ静かに聞き入って】

 ……──そう……朔夜さんと……

 ……そういうことだったんだね
 朔夜さんが、私に教えてくれたよ
 『世界一短い手紙』の差出人が、会いたがってる、って

【──全てを聞き終えると、安堵したような嘆息を一つ漏らした】
【肩の力を緩やかに落とすと──ワーズへと歩み寄っていく】

【そして、目の前まで至れば、少しだけ腰を落として目線を合わせ】

 ──良かった
 あの日から、ずっと……ワーズがどうなったのか、知りたくても知れなかったから
 
 ……エルヴァレッタがね、言ってた
 あなたを、ワーズを……「助けてやってくれ」、「護ってやってくれ」って──

【黒曜を見据える夕焼け色は、心の底からの安堵が押し込められていた】
【──自ら、光の下を歩むことを選んだワーズを見て、それが一気に堰を越えたのだろう】

【だが、しかし──】
【ワーズがもう、≪R.I.P.≫の一員ではないと知ると、瞳が僅かに憂いを帯びる】

 ……──でも、その、
 今は≪R.I.P.≫じゃないっていうのは……大丈夫なの?

【要は、『裏切り』なのではないかと】
【あの組織が、それに対する報いを与えぬまま放置するのだろうか】
【──真っ先に思いついた心配事を、彼女は口にして】 
161 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 01:41:54.99 ID:BB7iX/dDO
>>157

【瞳を閉じて、伸ばされた片手を、受け入れるだろう】
【錆びた血を境に、伝わった魔翌力は、負≠消し去る】

……っ、――――

【浮かべたものは。堕ちる以前の、柔らかな表情だった】
【橙が、更に、光を取り戻す】

……。レギン、……

【ふと。か細い声で、名を呼んだ】
【今の感情を、伝えたい。捉えた瞳は、もうそろそろ、離す事になる】

……。……

【彼と、もっと話した、その時。友人に成れたかもしれない】
【思考が過ぎったが。彼は、之からも、悪で在り続ける。自分は、逸れを止めたいと思う】
【だから、最後。 今、この瞬間だけ】

……之で……最後かも、しれないけど

【前置いて、 続けた言葉は、明白な甘さを含んでいた】
【向けるものは、子供の様な、微笑み】



  ―――、 今まで、ありがとう


             また、会おうね



【怖いけれど、確かに、温かさを感じる。混沌のフラスコへ、言葉を】
【恐らく、次の再会は。敵として戦う事になるのは。もう、解って居たのに】


【立ち上がると、無言で、異形は去って行くだろう】
【カウンターに残されたものは、自身の酒代。手付かずのグラス。】
【もう少しだけ。彼を知りたかった。すぐに、捨て切れないかもしれない、後悔だった】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 01:42:46.53 ID:bsla7fvDo
それはきっとマンボウー
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 01:43:14.01 ID:BB7iX/dDO
>>161
/寝ぼけ過ぎだ、自分…すみません、「魔翌力」は消して下さい…
164 :162 [saga]:2011/04/28(木) 01:43:23.71 ID:bsla7fvDo
//誤爆しましたすみません
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 01:43:46.12 ID:OkRoj/Pbo
>>159

【橙色の水晶は、そのまま地面に刺さる】

(何も無い……。)
(という事は……相手の能力は、ただの分身じゃない)
(…………幻?)

【まだ確信はしていないが、相手の能力の正体に辿り着く】
【戦闘経験が豊富だからか、思考や判断が早いようだ】

……。

【右後方に跳んで、距離を取りつつ向かってくる刃を回避】
【やはり身体能力が低いのか】
【飛んできた刃が左肩に掠るが、これは戦闘に影響が出るレベルではないだろう】

───《 射出 》

【黄色の水晶を頭上に生成。男の腹部を狙って一直線に放つ】
【これは男の掌底を予測していたわけではなく】
【距離を取るために放った攻撃が、偶然掌底を撃つ前に割り込んだような形である】
【そのため運の要素も大きいが、結果的には妨害することが出来た】

【赤色の水晶:男から見て左後方。地面に刺さっている】
【橙色の水晶:少女から見て後方。地面に刺さっている】
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 01:44:55.12 ID:q45yWAZ40
>>160

…………、…………
【耳に飛び込んできたのは、純粋な賛辞】
【それはきっとお世辞などではなく、心からの言葉。それくらい、ワーズにも分かる】
【分かるからこそ、彼女は。思わず、少しばかし俯いて】

…………はじめて、……言われた。…………そんな、言葉

【と。ぽつりぽつりと、そんな風に紡ぐだろう】
【何処か感情を押し込めるような調子ではあったのだが、どうにもバレバレであった】
【――ほんとうに嬉しそうな様子だったのが、目に見えて分かってしまったから】

……ああ、…………朔夜は、僕を。助けてやるって、言ってくれた。協力して、くれるって……
だから、言伝――を、頼んだんだ。……伝わって、くれたんだ、な
【目の前まで歩み寄ってきたカンナに対して、矢張りワーズは動かない】
【更に歩み寄ることも、離れることもしない。ただ、視線を合わせてくれた彼女を、真っ直ぐ見つめて】

……そう。…………エルヴァレッタは、……僕を。命を賭けて、守ってくれて……
……『Justice』の、人間も……あたりまえの、ように。僕に、手を差し伸べてくれた
……それに、かつて≪四刃≫の仲間だった、……スバル――……『天ヶ谷 昴』も、僕に居場所をくれて……

……色々、怖いけれど。こっちでも……生きていけそうな、気が。……する、んだ。

…………でも、どうしても。「その前」に。
≪R.I.P.≫と、≪四刃≫と訣別する前に、君に会いたかった
【――さぁ、と。緩やかに吹き抜けた風の気質が、何処か変わったように思えた】
【柔らかな調子はそのままだが――見据える瞳には、真剣さが乗った】

……僕は、正式に≪R.I.P.≫を抜けたわけじゃ、ない。
戦闘後、そのまま姿を眩ませた、から……「行方不明」として、扱われている……はず、だ。

けれど……完全に、縁を断つ前に。僕の、新しい一歩を踏み出していく、その前に。
君と、……もうひとり……居るけれど……とにかく、君に。……会って、おきたかったんだ。

【透き通る黒曜石は、その瞳の奥底で何か大きな、信念のような決意を湛えていた】
【それは夜空において煌々と輝く満月のように凛としている一方で、何処か儚くもあって】
【けれど、確かに闇を照らし出している――そんな決意が、カンナを見据える】

……カンナ。『あの日』……――僕は、君と戦った

朔夜の時と、同じだ。僕は、全力で君を倒す……殺すつもりだった
≪黒き鬼≫として。全部の力を解放して……倒す、つもりだった

……それでも君は、僕に勝った
僕に勝って、それどころか……あんなにも醜い姿の僕を、受け入れてくれた……


……僕には、まだそれが理解できないんだ
どうしても……なんで君が、あの日。僕を抱きしめてくれたのか
朔夜も、カンナも。自分を殺しにかかってくる相手に、どうして……

……きっと僕は。「それ」が分からなきゃ、前に進めない
光の下に出ることは出来た……けれど、僕が。本物の『僕』を晒して歩くことは、出来ないんだ

……今から君に、無茶苦茶なお願いをする。拒否してくれても構わない
きっと君にたくさんの迷惑をかけるだろうけど、僕は……どうしても、『答え』が欲しい

【何時しか。その語り口調は、途切れ途切れであることを止めていた】
【想いのたけを一気に吐き出すかのように、流暢に語って。そして】


黒野、カンナ
最後に、もう一度だけ。私と、戦って欲しい


【――それでも。瞳の奥に見えるものは、揺らがなかった】
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 01:51:06.48 ID:nxMEdyMO0
>>161

あぁそうだ……氷の国支部への退社願いは自分でして下さいよ?私怒られるのは嫌ですからねぇ…

まぁあそこの支部長なら、別にこのまま所属していても問題ない気もしますが…何より機関の眼も欺ける

【肩を竦めて柔和な笑みを浮かべてそう言い放つ】
【カウンターから去っていく檸檬を見送るような仕草はなく】

【ただ口元に微笑を浮かべながらグラスの中の氷をカラカラと鳴らす】

ええ、もう染まる℃魔フないようにしてくださいよ?
次また中途半端≠ナしたら、今度こそ容赦なく叩き堕とし≠ワすから…

【彼女が去った後、再びグラスに口を付けて、一気に飲み干す】

いやぁ……やっぱり美味しい≠ナすねぇ……フフーフ

//お疲れ様でしたーっと!!
168 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 01:52:16.15 ID:BB7iX/dDO
>>167
/お疲れでした、ありがとうございました!
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/28(木) 02:07:21.94 ID:Fcn3ONHBo
>>155

―――ッ!


【少女へと距離をつめ、掌底を撃つ一瞬の間】
【その間にうまく少女は新たな水晶を生成、射出してきたのだ】
【当然、攻撃のために体を右後ろへ捻っていた状態から避けることになる】
【咄嗟に前に出ていた左足で地面を蹴り、左後方へ距離をとるものの、水晶を完全には避けきれない】
【抉られた腹部の傷は、深くはないが浅くも無く、血が滲んでいる】

グッ…ハッ――ハハハハハ!
面白いねぇ…面白いぜ!
こうでなくっちゃあ、戦いは楽しめないよなあ!?

【アドレナリンが出ているのか、彼は腹部の傷も気にせず叫ぶ】
【それと同時に自分の後ろにある水晶を見て、ふと思う】

(水晶の形自体は大してかわらねえ…ただこいつらはそれぞれ色が違う…)
(わざわざ一つ一つに違う色をつけているということは……!)
(―――水晶が集まって初めて意味を成すのではなく、水晶一つ一つにそれぞれ役割があるってことか――!?)

だったらその前に、本体を倒しちまえば問題は無いはずだよなあ!

【危険と感じた彼は、咄嗟に水晶から距離をとろうと右篭手の刃を構え少女に向かう】
【咄嗟の行動に加え、さきほどのダメージでスピードは落ちている】
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 02:21:48.90 ID:OkRoj/Pbo
>>169

【黄色の水晶は地面に落下し、転がった】

……理解出来ない。

【男が叫ぶ様子を見て、一言】
【戦いが好きではない少女にとっては、男の姿はあまりにもおかしかった】

これ以上……接近はさせない。

【向かってくる男へと銃口を向ける】
【そして引き金に指をかけるが──中々、引かず】

───《 迎撃 》

【ボソッと、四文字の言葉を口にする】
【その次の瞬間、男の後方にある赤色の水晶の先端から、エネルギー弾が放たれた】
【威力こそあまり高くないが、狙いは男の左膝】
【どうやら、動きを封じることが狙いのようだ】

【わざわざ銃口を向けたのは】
【銃に男の注意を引かせ、水晶から意識を逸らせようとしたためだ】

【しかしタイミング的にはかなりギリギリ】
【もしエネルギー弾が当たったとしても】
【銃に惑わされて動きが鈍ったりなどしなければ、刃の間合いに入ることは可能だろう】

【攻撃の成否にかかわらず、赤色の水晶はバラバラに砕け散る】

【橙色の水晶:少女から見て後方。地面に刺さっている】
【黄色の水晶:男から見て後方。地面に刺さっている】
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 02:21:59.58 ID:bsla7fvDo
>>166

【──彼女は暫時、沈黙する】

【その茜の瞳が、揺らがぬ眼差しにまるで気圧されたかのよう、】
【本当に少しだけ揺らぎを見せて、即答することを躊躇わせた】

 ……本当に、無茶苦茶だよ

【ぽつり、と、ようやく口にした言葉】

 守りたいものに刃を向けるなんて、そんなこと──
 ……ワーズと戦ったら、きっとお互い無傷じゃ済まないよ
 その可愛い服だって、ボロボロになっちゃうかもしれない

【紡ぐ言葉は、何かを押し殺すような痛切なものであった】
【──しかし、そこには、はっきりとした否定の意は含まれておらず】

 【 目を逸らしたら、いけない 】

【「……でも」】
【そして、次がれる言ノ葉】

 でも、その刃が本当に、意味を成すことなら──

 ──その刃、私に全部受け止めさせてよ。ワーズ

【ひぃん──】
【彼女の手中に、突如と棒状の光の粒子が収束したかと思えば、】
【それは瞬く間に晴れて──刀剣ほどもある、大きな銀色の鋏へと姿を変えた】

 ……私は、ただ怖かったよ
 あんな哀しくて冷たい目を真っ直ぐに見つめることが

 ……──でも、だからこそ、理解したいと思ったの
 目の前のものから目を背けて、都合の良いところだけ見て正義を名乗るなんて
 そんな真似は、私は、私自身には絶対に許さないから……──

【ひゅん、と、鋏の切っ先が風を切り銀の円を描く】
【その切っ先が向けられるのは、地面。受けの構え】

 ……ワーズ
 私は何度だって、あなたを抱きしめると思う

 その心が理解できるまで……理解して、一緒に歩けるようになるまで!

 それが約束だし……何より私がそうしたいから……

【──そして彼女は、少女の望みに応じることを選ぶ】
【その身を賭してまでも。その先に道があるならば──】
172 :171 [saga]:2011/04/28(木) 02:26:30.50 ID:bsla7fvDo
//わーずちゃんの方へ、レスが安定しなくてごめんなさい……!

//そしてこんな時間に投下しといて誠に勝手ながら、不覚にも眠気がきつつあります
//本当に申し訳ないです、一度打ち切って後日に回していただくことは可能でしょうか?
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 02:42:12.10 ID:q45yWAZ40
>>171

……不器用で、ごめん
でも……不器用なりに、……考えた。つもりなんだ
【ワーズワイスは。何処か切なる情を含むカンナの言葉に、小さく謝罪を紡ぐ】
【それでも矢張り、その瞳の奥底に燃ゆるものが揺るがないのは。其の覚悟を示しているのだろう】

……『あの日』。……『何か』が、見えかけたんだ
それが『何』なのか?……僕には、今の僕には、分からない。
君と戦った果てで……『何か』を掴みかけたんだ……

どうしても、もう一度……今度は、その『何か』を。確かに掴み取りたい

【――大きな鋏が具現化したのを見遣ると。ワーズは。言葉には出さなかったが、唇を動かした】
【それは確かに、「ありがとう」と言っているようにも、見えて】


……≪孤狼の牙弾≫……エルヴァレッタ・ウェリルドーシェ。

≪幽惑の幻鋭≫……アーロン・オルガネラ。

そして、≪縛焔の葬爪≫……輝宮、結光。


≪四刃≫の皆、信じる何かの為に戦って、そして……死んで、いった。
僕だけだ。……僕だけが、過去から“逃げるために”戦っている

……「守りたいもの」。君は、そう言った。それが、君の「信じれるもの」――
……僕の「信じれるもの」は、何だろう。君と戦うことで、それは見えてくるはずなんだ……――
だから……黒野カンナ。僕は君と、戦いたい

【――すぅ、と。掲げた右手。帽子のつばを、摘まんで】


≪ 四刃 〜 フィーア・シュヴェアート ≫ 最後のひとり。
 ≪ 封翼の影剣 ≫ ワーズワイス・コッペリエルとして。


【――投げて、捨てた】
【露になるのは。彼女が人の範疇に在らぬことを示す、忌まれし黒の歪角――】


……我侭で、ごめんね

【――それでも。くすりと申し訳無さそうに微笑む表情は。】


            【  "AubadE"  】

……行く、よ。

【――どくん、と。空気が脈動するような、異質の魔力】
【めぎ、と奇妙な音を響かせる左腕から、黒い波動が立ち上り――】



     【  ≪ 煌彩剣鏡 〜 Border In The Color. ≫  】



……――――黒、野…………――――カンナッ!!


【――叫びと共に。鋭く、左腕を。一直線にカンナに向かって突き出すだろう】
【同時に左腕を覆っていた衣類は破れ散り。その中からは、黒い甲殻に覆われた異形が露になる】
【そろえられた手刀は其の硬質によって、刃のように鋭利だが。その実は単なる左腕の突き出し】
【速度、射程距離共に単調で軌道も一直線。防ぐことも、回避することも難しくない】
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 02:43:17.92 ID:q45yWAZ40
>>172
/おっと、把握しました!此方こそ夜中に絡んどいてこんな大きな戦闘ふっかけてごめんなさい。
/とりあえず、舞台裏の方で。一旦お疲れ様でした!
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 02:50:00.71 ID:pB2o1fWZo
//暁の人、いらっしゃいますか?
//申し訳ありません、勝手な都合で申し訳ありませんが、ちょっとしんどくなってきました
//明日は7時ごろには顔を出せると思うのですが、今日のところは一時中断して、続きはまた後日に回してもらえませんか?
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 02:59:54.18 ID:OkRoj/Pbo
>>169
/ハルヴァーの方へ
/眠いので落ちます。申し訳ございません。
/明日(今日)は19時頃に帰宅すると思いますので。
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 03:04:30.60 ID:QDf6lO8DO
//>>175 あら、寝落ちちゃったと思ってましたが、もしかして私レス見落としてましたかorz
//大変申し訳ない……明日は仕事が遅くなるの確定なので、厳しいですorz
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 03:07:02.60 ID:pB2o1fWZo
>>177
//いえ、後で見直したら安価指定間違えてましたごめんなさいorz
//承知しました、では後日、時間が空きましたら舞台裏にてご連絡ください
//日によりけりですが、七時くらいからなら確実にいると思いますので
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 03:09:23.79 ID:QDf6lO8DO
>>178
//今気付いた……安価しか見てなかったです、ホントすいませんorz
//恐れいります、それでは時間が出来たら声を掛けさせて頂きますね
//基本深夜組はこういう時に辛い……アレな終わりかたですが、お疲れ様でしたorz
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 03:14:09.23 ID:pB2o1fWZo
>>179
//いえいえ、こちらも後半はちょっと自分に自信がありませんでしたorz
//では、お待ちしていますね、今日はお疲れ様でしたー
181 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/28(木) 16:06:19.42 ID:OUgO+5czo
【森林】

【暗闇のなか、僅かに月光が差し込む開けたその場所で】

………また、戦いで御座るな

【無精髭を生やした30代の男性が呟いて】
【左袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ赤い手甲を右手に着用し】
【左腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘と、それに納めた刃渡り90cm程の刀を携えている】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く筈の左腕が存在しない事も、また気になるだろう】
182 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/28(木) 18:14:11.82 ID:MIttCboAO
【水の国・森林地帯】


『Justice』の拠点が森林地帯に有る、と聞いて来てみたのは良いけれど。
流石に、何の支度も無しに来るのは、無茶だったかな……。

【鬱蒼と繁る草木の中を潜り抜けながら、ため息を漏らす青年が一人、森の中を歩いている】
【磔刑に処された罪人を連想させるような、十字架を模した剣を背負い、漆黒のコートを纏った、黒髪緋眼の青年だ】
【独り言から察すると『Justice』の拠点を捜しているようだが……】

……帰り道も解らないし、どうしよう。
このままだと僕が先に死にかねない……!!
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/28(木) 18:22:24.59 ID:nQP2ZGgSO
【水の国 とある病院】


ふぅ……何とか、立てるまでには…回復したけど…

【ここの病院で支給されている患者服を着た少年が廊下を歩いている。】
【その顔立ちは幼く「童顔」、それは良く言えば可愛らしく、意地悪言ってしまえば女々しい】


ん、…歩くのは、未だちょっとキツイ…。

【だが、その足取りは危うくフラフラしている。】
【今にも倒れてしまいそうな雰囲気だ。】
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 19:29:09.54 ID:bsla7fvDo
>>173

 【きいぃン──!】

【硬質な剣戟音が、夜気を叩き割るように炸裂する】
【それはともすれば、上質の鉄琴を打ち鳴らす音にも似ていた】

 ……──っ、

【カンナは、両手で支える鋏の腹で刺突を受けていた】
【同時に、衝突の瞬間、後方に地を蹴ってその衝撃をいくらか逸らすものの、】
【ずざっ──と、靴裏が地を擦り、その軽い体躯が僅かによろけそうになる】

 【 言ったんだ──受け止める≠チて 】

【そのままの間合いを保ったまま、彼女は一度、言葉を紡ぐだろう】

 ……ワーズ相手じゃ、やっぱり私も手加減なんて出来ないから
 私は……──あなたに、全力をぶつけることになると思う

 だけどその前に……私の我が侭も、聞いてくれたら嬉しいな

【「そしたら、お相子でしょ」】
【──ちゃきり、と、言いながらしかし、】
【彼女の背後に藍色の魔力風が渦を巻き──】

 ……もし──ううん、これはきっと≠セけど
 ワーズが、その『何か』を見つけられて……光の下を歩けるようになって
 私もまだ、その時に生きていられたら──さ

【瞳は鋭く、されど紡ぐ言葉は柔らかく。言ノ葉が次がれる】

 ……── 一緒に、洋服を買いに行こうよ。早速破れちゃったし

 ……それから、ついでに、クレープ屋さんにも行くの
 そして夏になったら海に行こう。スイカもアイスも一杯食べよう
 秋が過ぎて冬が来て、お日様が短くなっても、それでも一緒に陽の下を歩いて


 ……それから、それから──!


【有りっ丈の我が侭を紡ぎ終える前に、身体が動く。たンっと勢い良く地を蹴って疾走】
【そのまま、確固たる意志の光を宿した双眸でワーズを見据えながら、迫り行き──】


 【「── 友達に、なろうよ」】


【びゅン──!】
【言い終えるか言い終えないかの所で、唸った剣風が語尾を打ち消す】

【放たれるのは、ワーズの胴体へ目掛けた、右方より迫る水平斬りだ】
【刃は閉じられたままであるため、ほとんど鈍器。そして振りは大きい】

 【──影の中を生きてきた少女が、光を望んだのと同じように】
 【光の下を生きてきた少女もまた、影を受け入れたいと望んだ】

 【──交われ、刃!】
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 19:45:13.71 ID:MLEllZ2Ao
【水の国:人気の少ない広場】

【元々人気の少ない広場だが、夜が深まった事で更に人は少なくなっている】

【上空を見れば、月明かりに照らされ、月明かりを反射するのは1つの異形】
【鏡で足場を作りながら、跳ねながら移動する姿は何処か美しささえも感じさせられる】

【全貌としては、体が、全て鏡で構成されていて、体は時折月明かりを反射し、辺りを白く染めている】
【右手には、全て鏡で出来た剣を抜き身で持っており、其の刀身部分は全て割れた鏡の破片のようになっている】
【左手には、此れも全て鏡で出来た拳銃。鏡で出来た銃は、何を発射するのだろうか】
【顔の部分は、西洋風の鎧の頭部のようになっているが、眼の所に穴は開いておらず】
【顔を密閉するかのように、出来ている。此れも鏡で出来ており、鏡の鎧に負けず劣らず月明かりを反射している】

【胸からは、哲学者の卵にも似た黒い魔翌力を周囲に醸し出しており、哲学者の卵のような物を植えられたと判断してもおかしくはない】



【そして――鏡の異形と言うべきだろ異形は今、広場の中央へと、大きな音と共に着地し、周りの視線を集めた】
【悲鳴に包まれながら、鏡の異形は今、周りを見渡し、其の場にいた1人の少年に向けて、右手の剣を振り上げながら、近づいていく】

何だよテメェらぁ……俺がそんなに羨ましいのかぁ?
そりゃあそうだろうよなぁ……
だろぉ?そこのガキよぉ……

【狂気の篭った声を辺りへとまき散らしながら、ゆっくりと、少年との距離を近づかせて行き】

【一度会った事のある人物ならば分かるかもしれないが、声質は、どこぞやの喋る魔銃の物であり】

【さて、そんな事は措いておき、少年は、恐怖の余り腰を抜かしているのか、其の場に腰を付いたまま動かず】
【目には涙を浮かべ、酸欠した鯛の如くぱくぱくと口を開閉するだけ――】



/舞台裏にも書いたとおり突発テロですね。時間としては、どんなに遅くても1時くらいまでです
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 19:51:22.70 ID:pB2o1fWZo
>>185

【広場に近い、ちょっとしたわき道】

【そこに音もなく着地したのは、身長180を超える大柄の男だった】
【中々堅牢な体つきで、惜しげもなく露出した上半身は胸板も腹筋も申し分ない】
【それから、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけていて、袖口はやや広くゆとりがある】
【ベージュのズボンは、その下に鍛え上げられた脚部を隠している】
【と、そこまでなら良くある、といえるだろうか】

【男の奇妙な点といえば、全身毛むくじゃらで、大きな尻尾と、頭部がまんま犬だったという点だ】
【毛皮は少し暗い赤、二つの目玉は子どものようにきらきらと輝いていて、表情も明朗快活】
【体毛より明度の高い赤髪を鉢巻でかきあげて、童顔気味な顔つきだ】

んっんー、意識は正常だな。
青っちは介入時にエラーがでたとか報告があったから、その辺もテストしたいわけだけど…
念を入れてフィルタリングした甲斐あって、日常行動には問題なさそうだけど。

【立ち上がると、威圧感溢れる拳を握ったり開いたりして調子を確かめる犬】
【それからぶつぶつと独り言を吐きながら、ちょっと広場へ足を向け、それを発見した】

…お?

【きょとんと、ちょっと凍り付いて】
【周囲を見渡して、再び鏡の化け物へ視線を戻すと】

ミラー○ンスターか!!

【そんなわけのわからない言葉を吐きながら、化け物へ突撃した】
【距離をつめたのは、ただ一歩の歩法。大地をけり、姿勢を低くし跳ぶ姿は、地面と平行に飛ぶかのような軽業】
【そのギリギリ手前で一度着地し、力を貯めると】

おるぁ!!

【その背面に強力な回し蹴りを放つだろう】
【無論、少年を助けるために】
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 19:54:55.84 ID:utfrr/UU0
>>184

ッ――――!

【――それは酷く単純な一撃だ。この程度の攻撃が彼女に通用するなど、ハナから思っていない】
【それは言うなれば牽制であり、様子見であり、自分自身の気持ちを切り替えるための一撃】
【すぐさま左手は引き戻され、同時に身体一つ分のバックステップを刻む。相手が回避すれば相乗して上等、防御しても距離は取れる】
【ばきん、と。へし折るような音と共に、揃えられた異形の五指が開かれて】

【ぴりぴりと全身を包み始める、戦いの剣気。何時だってワーズワイスが身を置いていた、その場所】
【その感覚にふぅ、と細い息を吐きながら。ワーズは眼前鋏を構え攻撃を受けきったカンナを見遣る】

……わが、まま?

【戦いの姿勢は崩さぬままに、鸚鵡返し。微かに首を傾げるその表情――黒曜石の瞳が、左眼だけ眼球部にまで肥大する】
【あの日解放した、ワーズの真の姿へ徐々に近付いているのだ……魔力を強めながら、左眼を真っ黒に染めて】

【――白い髪が風に靡く。2本の黒い双角が、月明かりを衝く】
【ワーズは――】


……僕、は。意外と、我侭だよ
服……、ひとつ。決めるのに、何時間も掛かる……
甘いものだって、好き……だ。ひとつお店で食べた程度じゃ……満足、しない……かも。

……――それにッ、……――――!!

【――紡ぐ言葉は、息と共に臓腑に落ちた】
【ひゅ、と黒い眼光が夜闇を割いて。腰の後ろで、ファッションの邪魔にならないよう挿していた鞘から白閃を抜き放つ】
【異形の左腕に構えるは、彼女のメインウエポン。刺突専用剣「ジャマダハル」、くるりと体を半回転させ、刃を即座に自らの胴付近に持って往き――】

【――――鋭い刃華が、咲く。光が影が交錯し、散らし、食い込んで】


っ、…………!!

【――ばり、と。パーカーの背が破れ去り、現れた翼で。彼女は空へ逃れる】
【まるで黒い羽のように、千切れ舞う衣類の弁を散らして。カンナから見てほぼ正面の中空より、剣による刺突を放つだろう】
【狙うのは、鋏を構える腕の、肩である。突きは鋭く、空より地へ。その単純な、重力的な加速度による威力増が存在する】
【然し幾らワーズの身体が空にあるとはいえ、突きという動作は身体が伸び切り、大きな隙を生むのも、また事実だろう】
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 20:06:53.63 ID:uIWnRpdno
>>185

………

【夜色ののっぺりした無装飾な仮面を付けた、壊れた錠の形の髪飾りを付けたポニーテールの人物が歩いて来る】
【漆黒の長髪は後頭部の高いところで結ばれポニーテールとなり、夜色の仮面は無機質さと冷たさを感じさせる】
【白いインナーの上に、黒い上着とショートパンツを着ており、白のニーソックスが足を覆っている】

どこかで、聞いた声ね―――


【ただし、その手に握られたのは、「以前の」チャクラムではなく―――「刃の無い剣」】

(結局、あたしには戦うしか無いのでしょう―――それでも、探してみたい)

―――いや、理屈っぽいことはいいわ

【意識を剣へと注ぎこむ―――その手にあった剣から、輝く刃が伸び作られていく】

あたしと、戦いなさい―――化け物

【右手に握ったその剣を、鏡で出来た男に向けて構える―――】
【ところで彼女は、襲われつつある少年を助ける気は無いのか?多分無いんだろうな】
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 20:11:38.61 ID:OUgO+5czo
>>185

いやはや、この世界は今日も平和でないな

【かつん―――足音を響かせてやってくる来客=z
【気配を消すでもなく堂々と…その異形へ歩み寄って行く】

【観れば無精髭を生やした30代の男性】
【左袖の破れた真っ白なワイシャツとGパン。嫌でも目立つ赤い手甲を右手に着用し】
【右腰に漆黒の下地に、鍔付近には青と燈色の線が五つ、短く絡む模様を持つ鞘を差していて】

【身長は170cm後半とそこそこ大きくガタイも良いが乱雑に切られた黒い髪は左程特徴的でも無く】

【両の瞳を抉る様に奔る疵…それは横一線に奔り、更に瞳を四等分にする様に縦に一閃ずつ双眸に疵が奔っている】
【比べれば右の疵の方が大きく、目元から顎まで一直線に伸びていて】

【計四本の刀と、その傷だらけの顔は嫌でも人目を引いてしまうが…】
【破れた袖から覗く筈の左腕が存在しない事も、また気になるだろう】

まぁ、なに…間違えそうな若者を止めるのも―――大人の義務で御座るよな

【右手に持った、薄い…紙の如き薄い刀身の刀を一度その場で振るって】
【構えるでもなく唯―――歩み寄って行く】

/他に希望者が居たら真っ先に外して下さいなー
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 20:16:50.91 ID:bsla7fvDo
>>187

 【──あれもこれも欲しくなることも】
 【甘味に限っては別腹で大食いなところも】
 【意外と、同じところが多い気がして──】

【そんな甘ったるい思いの丈を口にすることは、】
【戦列の気迫に包まれたこの場が許さなかった】

 (疾──っ!)

【──初動を視認できたときには、既に思考の猶予は無かった】
【さながら猛禽のように急降下してくる刃は、彼女の右肩へ襲い掛かり──】
【咄嗟に右半身を後ろに引いて半身になるが、引ききる前に、刃は右の肩先を抉っていく】

 ……っ、──!!

【鮮血が舞う。彼女の貌が苦痛に歪む】
【かろうじて直撃とは相成らなかったものの、ここから即座に右腕は動かない】

 ──── ≪ Ut Anima ≫ッ!

【が、その瞬時──彼女の体躯の輪郭が、僅かにぶれる】
【次の刹那、彼女の目の前に顕現するのは、生命力の化身が如き輝く人型──アートマンだ】
【藍色の甲殻を纏った痩躯で、顔面には五つの切れ込みが入った鉄仮面が貼り付けられている】

 “SYOOOOAAAAA────!!”

【アートマン──ウト・アニマは、後方へよろけていくカンナ本体の代わりに、】
【一歩前へと屈み込むように踏み込み、そこから撓めた膝を勢い良く伸ばすことで】
【左の拳を勢い良く上に突き上げるような形でもって、ワーズの腹部目掛け拳を放つだろう】

【しかし、このウト・アニマは、スピードや攻撃の精密性に優れる代わり、カンナと同じく非力だ】
【咄嗟に放った反撃ということもあり、その拳はいくらか軽いものだ。そして、軌道も単純である】
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 20:20:12.37 ID:MLEllZ2Ao
>>186

ガキよぉ……
何か喋れねぇのかぁ?オイっていてぇ!!

【卑劣な笑みを浮かべながら近づく鏡の異形】
【其れを阻止するのは、犬っぽいのの回し蹴りであった】
【要するに、直撃したということである】
【だが、鏡にしては異様に硬く、ただの鏡では無いことと分かるかもしれない】

【攻撃を受けてから、バックステップし、一旦距離を開ける】

>>188>>189

【意識が向いて、いないのか、言葉も、視線も向けず】
【今は、目の前の犬男に向いているということだろうか】
【奇襲するならば今がチャンスということだろう】



>>ALL

なぁ変わった格好っていうか顔?しやがってよぉ……

目障りなんだよぉぉぉぉぉおおおおおおおおおぉぉおぉおぉぉぉぉ!
【お前が言うなといいたくなる気持ちは抑えてください】

【変わらず、狂気が篭った声で、右手の剣を振り上げて、接近すると犬男の右肩から、腹へかけての斬撃を行う】
【切れ味は、ガラスの切れ端程度だが、刀身全てがそうなっているためか、直撃した際につく傷は幾重にもなるだろう】




192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 20:21:50.56 ID:MLEllZ2Ao
>>191
/最初から申し訳ない、最後の部分に、【剣の扱いは素人そのものであり、軌道も単純。故に回避するのはそう難しくない】
を付け足します
193 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 20:26:37.85 ID:utfrr/UU0
>>190

好しッ、――!

【攻撃の成功に、中空を舞う黒翼鬼は小さく歓喜を零す】
【だが、それは一刹那にも満たぬ僅かな瞬き。一瞬であろうと気を抜けば、逆に狩られる】
【いや、精神面では常に肉迫して研ぎ澄まされていようと、身体という器がそれに必ずしも付いていけるとは限らず】

(――ッ、アートマンっ…………!)

くっ……――――ぐっ、あッ!?

【咄嗟に左手を引き戻し、剣の腹で拳を受けようとするも。間に合わない】
【ウト・アニマの拳は、正しくワーズの腹部を捉え。彼女は微か後方に押しやられた後、翼を畳んで着地するだろう】
【……非力なのは、ワーズとて同じ。鬼としての超人的な身体能力は在れど、ベースは単なる少女である】
【幾ら≪四刃≫として鍛錬を積んでいるとはいえ、単純な防御力は著しく低い。そのための鎧であり、装甲であり、剣】
【しかしこの日、身に纏うのは攻撃を防ぐ鎧装ではなく、己を魅せる衣類なのだ。まともに入ったのなら、ダメージは大きい】

【思わず右手で腹部を押さえながら、ワーズは染まりきっていない右の眼で、半身を向けるカンナを見据えて】

(……一筋縄じゃ、行かない。そんなことは良くわかってる――)
(手加減して勝てるような相手じゃない。全力で行かないと、僕は『何か』を見つける前に終わるッ!)

(……でも、何でだろう。≪四刃≫として……今まで重ねてきた、どの戦いよりも……どの戦いとも「違う」)
(手を抜いているわけじゃない。全力だけど……――何か、心が軽い、ような……)


……ああ、そうか


【――ひゅ、と。振るった右腕の袖から、隠し持っていた小さな投擲ナイフが姿を現して】


(“殺さなくていい戦い”は――はじめて、だな)


【――ばきん、と不愉快な音と共に、ワーズの左頬にヒビが走る】
【はぁ、と零す吐息に魔力の色が強くなってきた。……以前とは違い、変化は段階を踏んでいる】
【そのためなのか。以前は不可解なほどに巨大で、脈動する灰色の筋組織が露出していた、醜悪な様相だった左腕も】
【硬い甲殻に覆われてはいるものの、以前ほど凶悪な様相を呈していることは、無い】

【――真っ向ナイフを投擲しながら、翼を展開。地を滑るようにして、再度の接近を試みる】
【ナイフの軌道はとても単純で、ただカンナの居る方向目掛けて放ったというだけだ。狙いも何も無い】
【その真の目的は、自身の接近を成功させやすくするためだろう。ナイフに対応しているうちに、接近戦に持ち込む魂胆だ】
【……めき、めき、と。左腕から響き続ける音は、次第に大きくなる】
194 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 20:31:56.22 ID:pB2o1fWZo
>>191
うおーっくっあーいてぇな
こんチクショウべらんめぃ!!

【若干おちゃらけた調子の犬は、直撃したはずの踵を抱えてぴょんぴょん跳ねた】
【足は素足だ、骨格はほぼ人間だが指と毛皮は犬のものだ、鍛えられて固そうだったが、それでも鏡を蹴ったら痛いらしい】

【そして距離を取った相手の前に仁王立ち、威勢よく叫び声をあげた】

おいボウズ!今のうちに逃げなー!
ここは『俺達』が何とかしてやるからよぉー!!

【勝手に、集った侍や女性を一くくりにしながら、犬は動けないはずの少年に声をかける】
【勝手だが頼もしい声と風体なので、希望をもってくれるといいのだが】

よぉーっしやる気かー!?

【相手の攻撃に備え気合を入れる赤犬は、勢いよく両手を左右に伸ばした】
【それから魔翌力をその先端に集め、何かをしようとしたのだろうけれど、途中で魔翌力の流れが掻き消えてしまう】
【驚愕の様子で凍りつく犬の顔の前に現れる、エラーを示すインジケーター】

…えっ、ちょま、得物がでねおぶぅううぅうううぅう!?

【瞬間、後ろに下がったからいいものの、衝撃で奇声をあげながら後方へ吹き飛ばされる犬】
【鋭い剣圧が当たり、腹を痛めながら無様に地面に転がる】
【縦方向、突き刺さった足に引き摺られる形で顔を強打し、それから横向きになる形だ】
【しかも追撃の鏡の破片を諸に食らってしまう】

えっ、なに? 魔翌力のラインに…あーっやっぱりだ! 経路エラーに規制に処理落ちにデータ封鎖だと!?
くそっ、緊急回避コード…弾かれたぁ!?

【とんでもなく動揺しながら立ち上がり、意味不明な言葉を吐きながら鼻をさする】
【犬の正面に現れた機械的ホロスコープに情報がめまぐるしく行きかい、何かの処理を行っている】
【涙眼になりながら処理を継続し、身体は埃を払う】

おっ、普通に格闘する分には問題なさげ?
おまえなーっ、俺がなーっ、武器もたずに突撃したのはなーっ!

【相変わらず涙目を維持しつつ、目の前のホロスコープを消した犬】
【ポケットに手を突っ込み、跳ねるかのようなステップを刻む】
【パワーファイターな外見から外れた、軽快なステップは、それなりの速さを主張しているのか】

…お前なんか、足二本あれば充分だから…

【震脚、大地を蹴りつける】
【太極拳の技の一つ、地に干渉する裂帛の気合は、その足元から気を吸い上げる】
【そして毛皮が切り裂かれながらも、犬は元気に前へと踊りだし…】

なぁーーーーーっっ!!

【異形の正面、そのやや左側から肩を狙って回し蹴りを繰り出すだろう】
【地脈から吸い上げた気を纏っているのか、蹴りを回避しても発生した風に巻き込まれて姿勢を崩す可能性が高い】
【幸い、若干動きにためがある。その間に距離を取るか、出だしを潰せば直撃は免れよう】
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 20:34:34.47 ID:pB2o1fWZo
>>194
//はい、こちらも勘違いによる表現ミスですすみません

【しかも追撃の鏡の破片を諸に食らってしまう】

【しかも幾重にも重なる斬撃により、毛皮が切り裂かれて軽く血が噴出す】
【冗談のように細い血が、ぴゅーっとでもいうようにだ】

//と訂正します、ご迷惑おかけします
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 20:34:39.85 ID:OUgO+5czo
>>191

………
(誰かが攻撃を仕掛けたか。音は硬いし…何か着込んでいる?)

【犬男の攻撃と、其れが当たった音で異形の硬さ≠ノ気付いたか】
【面倒な…と呟いてから―――更に、近づいて――――駆けだした=z

然らば……

【ザンッ――――】
【強い踏込の音…異形の左側面から、異形の後頭部と肩の間…頸椎辺りを目掛けて】
【刀の峰で強く叩こうと≠キるだろう】
【目的は、鏡の破壊…可能ならば、異形そのものを気絶させようとしているもので】
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/28(木) 20:35:51.23 ID:Fcn3ONHBo
>>170
【銃を突きつけられたら男は嬉しそうに口元を歪め】

そうそう、こうだよなぁ!
戦いは…こうでなくっちゃあ面白く、ない!

【接近速度を更に早め、刃の射程に入る】

殺った…この間合いなら―――ぐあっ!?

【直後、左膝に激痛】
【少女の放った技が左膝に直撃し、大きくバランスを崩す】
【同時に右腕も降ろしてしまう】

ぐうっ――!

【倒れこみそうになるが、右足で踏ん張り辛うじて態勢を整える】

(チッ…右腕が完全に下がった状態から構え直してちゃ攻撃が間に合わせねえ…!)
(拳の一撃しか使えねえか…!)

【激痛の走る左足で地面を蹴り左半身を大きく後ろにねじる】
【狙うは少女の傷口、隙はかなり大きいが小細工無しの左拳の強力な一撃】

いくぜェェ――!


【激痛の走る左足で地面を蹴ったため距離を詰める速度や拳の速度はさきほどより遅い】
【しかし全身全霊をこめた一撃のため、気迫だけなら今までのどの攻撃をも凌ぐ】
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 20:35:52.76 ID:uIWnRpdno
>>189
ってあんた、何してんのよ!?

【また誰か来た、と思って視線を移せば、そこにはつい先日戦ったばかりの相手】
【当然のように、その男が左腕を失っていることを知っている―――正し名前は知らない】

ええい、色々言いたいことはあるけど―――、名前を言え!

【そう、名前を聞いてなかったのである】


>>191
(気付いていない、ねぇ?だったら、無視できないほど徹底的にやるしか無いじゃないね!)

【意識を剣に集中させる―――それに応じるように刃が伸び、2メートル近い長剣が現れる】

【その剣を構え直しながら、自らの位置取りを整える―――】
【鏡男の周りを円を描く軌道で駆け抜け、鏡男の左後ろ、或いは犬男の右前方】

(魔翌力は安定している、か―――能力なしでやることに不安が無いわけじゃないけど)

【一瞬、輝く刀身を見ながらそんな事を心中で考えるが―――すぐに視線を鏡男の方に戻し】

ふぅ―――でやぁああっ!

【呼吸を挟んで、刹那―――大きく踏み込み、鏡男の左脇腹を裂く軌道で、大きく横一文字に振るう!】
【剣の入りは若干浅い、前進なり移動すれば回避は容易だが――その場合の問題は、犬男への対処か】
【ちなみにこの剣、輝いてはいるが特別すごい力もなかったり。強度も一般的な刀剣相当で、相手の強度によっては通じない可能性も低くはない】
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 20:50:10.62 ID:bsla7fvDo
>>193

 (なんでだろう──)
 (こんなに濃い魔力と、『鬼』の力と真っ向から向かい合ってるのに)
 (不思議と、あの日みたいに怖いなんてことは全然なくて──)

【ずざ、と、足裏で地を擦りながらも体勢を立て直すカンナ】
【拳を放ち終えたアートマンは、即座にカンナ本体の前へと戻る】
【アニマの右肩を覆う甲殻は砕かれていて、ダメージの共有があることを示している】

 ……っ、──アニマ、前っ!

 “SYOOOAAAッ!”

【二人が刃を視認すると、アートマンの左掌が前方に掲げられる】
【数瞬を挟み、ばすっ、と音を立てて、投擲されたナイフは掌の前で停止するだろう】
【アートマンの掌に密着する形で、一冊の『辞書』が生成されて、それを盾として防いだのだ】

 (何でだろう……戦いはそんなに好きじゃないのに、)
 (私、今、ワーズともっと戦いたいとすら、──)

【そして、一刹那がコマ送りで進んでいく世界の中で──】

【理論で思考する。ここで距離を取ろうとしてみても、あの翼の機動力がある限り、離れた間合いを保つことは難しい、と】
【感情で思考する。ここで、そしてこれからも、向かってくるワーズから遠ざかることは、何となく自分が自分に許さない、と】

【──二つの回路が重なって、彼女はその場から動くことを選ばなかった】
【数刹那後に迫り来るであろうワーズを見据え、攻撃に備えて適度に脱力、腰を僅かに落とすのみ】
【右肩から染み出す鮮赤が、シャツの白地を朱に染めていくが、痛みさえ引けばまだ動かすことは可能】

 (あ……)
 (……血生臭い殺気がないから──?)

【不思議な感覚が、須臾の世界を巡り】

 (──……そう。受けて立つよ、ワーズワイス──っ!)

【茜色の双眸が、その奥に凍れる炎を宿した】

【──同時、その手元が僅かに動きを見せて】
【鋏の柄に、“Kanna Kurono”と書かれた『名前シール』が貼られる】
【動きは不可解なそれだけ──後は、待ち構えるのみであった】
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 20:57:44.49 ID:MLEllZ2Ao
>>194


あぁ?何だ俺達ってどういうことだよ?あァ?

【犬男の言葉に、頭の上へと疑問符を浮かべて、周りを見渡す】
【そして瞳に映るのは、見覚えのある少女と、恐そうな顔の男性】

なんだぁ……えらく賑やかじゃねーか……
俺への嫉妬か?ああ?

【そして視線を戻せば、回し蹴りのモーションを取る犬男】
【3対1では、1人相手に集中するのはマズイと考えたのだろう】
【3回バックステップをして、距離を取り、これを回避】

>>196

おっと見えてるぜ?
【刀と、鏡の異形の間に、鏡が出現する】
【鏡の強度は、鏡とは思えないほど硬く、強い】
【鏡の生成、此れが鏡の異形の能力なのだろう】
【仮面の少女ならば、見覚えがある、あの少年の能力よりも、遥かに強い】

【右手の剣で男の胴目掛けて剣を振るう】
【剣の扱いは素人なの為か、直撃したとしても傷は浅い】
【なお、傷は、犬男への傷同様に、幾重のも傷ができる】


>>198
【意識が完全に刀の男性と犬男へと向いており、仮面の少女には気づいておらず】


うぉっいってぇ!
【仮面の少女の攻撃が脇腹へと直撃】
【鏡には、傷が入り、小さな皹が入った。皹からは、黒い魔翌力がにじみ出ている】
【仮面の少女には分かるかもしれないが、おそらく鏡の異形がこうなった原因だろう】


>>ALL

けっこぉやるじゃあねぇか……
【自分の頭上に鏡を出現させて、跳躍し鏡へと手を掛けて、鏡の上へと飛び乗る】
【鏡の上で跳躍してから、鏡を消して】

【鏡の異形の元へと集中したのを見たのか、左手の鏡の銃から、脇腹からにじみ出ている黒い魔翌力と同じ魔翌力の、黒い魔弾を3発放つ。これといった狙いはない】
【威力は中級の魔術ほどで、大きさはテニスボール程】
【速度こそ速いが、軌道は単純である】


【攻撃が終えた後は、そのまま地面へと着地するだろう】
【着地した際には、隙が生じ、攻撃するとするチャンスがあるとするならば、着地の隙だろう――】
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 21:02:41.31 ID:OkRoj/Pbo
>>197

(……あの傷で、強い一撃を放てるわけがない。)

なら────

【まだ少女は、銃を構える左腕を下ろしていない】
【つまり、銃口は男へ向けられたままということで】

───……シュート。

【無表情で、引き金を引いた】
【緑色の魔翌力を纏っている弾丸、魔弾が銃口から飛び出した】
【風を切り、一直線に男の身体へと向かっていく】

【──この攻撃の成否に関わらず、少女は男の拳を"食らう"】
【一撃ならば耐えれると推測した上での攻撃】

…………っ

【だが──男の一撃は、少女の予想以上のものだったようで】
【華奢な身体が軽く宙に吹き飛び、地面に仰向けで倒れ伏した】
202 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 21:04:15.73 ID:pB2o1fWZo
>>200
うぐぉっ!?

【犬は地に落とした足をさすった】
【なんと言うか、見るからに間抜けだ。突然吊ってしまったようでもある】

(…なんだこりゃ、設定強度に追いついてない?)
(こりゃもーちっとローギアで行くべきかねぇ?)

【が、そんな冷静な思惑を表に出さずさっさと復帰する犬男】
【左足を軸として腰を低く落とし、真面目腐った顔で飛んできた魔翌力の弾に浴びせ蹴り】
【瞬間、インパクトした足裏部分に魔翌力が集中、魔弾を打ち返した】

自分の弾でもくらいなぁー!!

【テープの逆再生のように、弾は元の軌道を辿って異形に還るだろう】
【射出した銃の銃口に、そのまま真っ直ぐ】
【威力は、おそらく犬より本人のほうが詳しいだろう】
203 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 21:04:49.42 ID:utfrr/UU0
>>199

(……『本』?……カンナのアートマンの“能力”は……『“何か”を生成すること』。それは違いない)
(でも、必ず『規則(ルール)』は存在する、はずだ……『共通点』……『鋏、本、……』)
(以前の戦いでは『人体模型』や……『釘』『鉋』『縄跳び』『棒磁石』……他にも色々、どれもバラバラにしか思えない)

(……考えても分からないなら、考えたって仕方ない、な)

【翼により宙を駆けながら、ワーズは静かに思考を重ねていた】
【……ワーズワイスは。その忌まれし出生ゆえに、“学校”に通うということを知らない】
【ずっと≪R.I.P.≫という檻の中で生活してきたゆえに、『学び舎』という概念すら持っていないのかもしれない】
【そんな彼女にとっては、カンナが生成する幾多の道具類は、一切の共通点なく映るだろう】
【それは一筋の『警戒心』を生み、ワーズの心に、今度の攻撃・行動を微かに踏みとどまらせるであろう針となって食い込む】
【『警戒』は重ねすぎると自滅を招くが、多少も抱かずして突っ込めば矢張り自滅する――必要なのはバランス】
【しかし、この大きな『警戒心』は。ワーズの心内におけるバランスを崩し、チャンスを生み出すことが出来るのだろうか?】

【……――“動かない、か”】

(……“受け止める”……か。君は、本当に)


……分かった、よ。なら…………――行く、ぞっ……!


【――其処に音を伴う言葉の遣り取りは存在しない。だが、どうしてだろう。“会話”は成立している気がしてならなかった】
【引き裂く空気の渦が砂や草を舞い上げ夜に散らす。ワーズの小柄な体躯が、カンナを完全な射程圏内に捉えて】


――――――――ッ!!

【ぐん、と。威嚇するかのように、異形の左腕を大きく振るい上げる。ジャマダハルが白い月天光を突き刺す】
【――が、その大きなモーションはブラフである。左腕を大きく振り上げると同時に、その勢いを用いて腰をやや捻り】
【打ち放つのは、右足による蹴りの一撃だ。カンナから見て左方より、胴体部を狙って放たれる】
【――しかし】

(……痛ッ……、……!)

【ずきりと。先刻ウト・アニマの拳の直撃を受けた腹部の痛みが、右足が繰り出されるのを引っ張った】
【その一撃は生彩を欠いており、威力・鋭さ共にやや鈍い。回避・防御・対応――難しいことではないだろう】
【仮にモロに直撃したとしても、対して大きなダメージにはならないはずだ】
【……更にワーズの攻守の要たる左腕及び剣は現在、視線誘導のため大きく振り上げられている】
【――果たしてこれを攻撃を喰らうピンチと取るか、絶好のカウンターチャンスと取るかは、自由だ】
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/28(木) 21:07:36.23 ID:auSo0Dx+0
【水の国 / 噴水広場】

にゃーっ、なんでこんな級に暑くなんのサぁ…。

でもでも。ここなら、『なんでだか』涼しい感じ―――

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクの「パンダ」が描かれたTシャツ。小学上級生ぐらいの容姿】
【紅眼白皙、癖の強いセミロングの黒髪が特徴的で、値打ちのしそうな「紅い指輪」を付けた】
【そんな風采の少女が――ある一角のベンチに、背を預けていて】

「…夜だからと、うとうとはなされぬように。
 ホテルに泊まるのも、決してタダではないのですぞ――?」

はいぁーぃ、わかってぅわかっへぅ……


 【眠たげに目をこする彼女の周りには、少しふしぎな事があった】


【まずひとつは、彼女以外ベンチには誰も居ないというのに】
【円やかな壮年の男声――何処からかのそれと、言葉を交わしていること】

【さらに、もうひとつ】
【彼女の右人差し指を通す、無装飾の台に乗った、きらびやかな紅石が】
【脈動するが如く。明滅する光を零していること】

【いずれも、水の鼓のみが響く穏やかな夜にあっては】
【悪目立ちしかねない要素かも知れず―――】
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 21:07:40.22 ID:utfrr/UU0
>>203
/位置関係的に、蹴りが放たれる相手(攻撃が掛かる相手)はカンナ本人ではなくアートマンでしょうか
/行動としては「接近→フェイクからの蹴り攻撃」なので、その対象は其方で適切なほうに調整していただけるとありがたいです。
206 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 21:07:52.05 ID:OUgO+5czo
>>200

然様か―――

【防がれたと、手が感じれば――直後に刀を引いて】
【同時に鏡の横へと踏み込む】
【剣が風を斬る音のした方と逆側へと踏み込んで…異形が召喚した鏡を此方も利用≠オようとして】
【其の儘振るっても、異形の剣は自身の召喚した鏡に防がれるだろう】

―――しぃっっ!!!

【そして、異形の喉*レ掛けて鋭い刺突を放とうとし】

>>198

……んぅ?

【何処かで聞いた声…と、意識を向ける】
【嗚呼―――そう言えば、最近会った――――】

…パ、パ……パレスチナちゃん。で御座ったか?

【―――口にした名前がギリギリ原型留めて無い】
【多分、パニーの事を差しているのであろうが色々ダメだ】

視ての通り、この山本 正勝…暇を利用してナマハゲごっこに御座る
して、其方は?

【ナマハゲごっこ・・つまり悪い子の元へ刃物を持って押し入っているのだろう】
【ある意味的確な言葉だが気付くのに少々時間を要する分かりにくい言い回しだ】

【……なんだか、戦っていると言うのに余裕そうな感じすらするのは、気のせいか】
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 21:08:02.01 ID:uIWnRpdno
>>200
(強度自体はそれ程でもない……あの黒い魔翌力が原因のように見えるけど)

【命中した攻撃の結果を確認しながら、少女は剣を「引き戻す」―――】
【この剣の光の刃は、どうも伸縮自在らしく、相手が次の行動に移る間に、普通の刀程度の長さに戻る】

追撃はいかないか……っち!

【鏡男を追って視線を上げれば、視界に映ったのは黒い魔翌力球】
【自分に向かって飛んできたそれを、剣で受け止める―――光の刃が欠け、罅が入る】

(能力が使えれば、こんな程度苦労もないものを……)

【心中で毒づきながら、傷ついた光の刃を「破棄」、再び魔翌力を注いで新たに光の刃を構築しなおす】
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 21:11:27.45 ID:hbJVwzsz0
【大通り。病院前】

まさか風邪程度で倒れるとは思いませんでした……

【濃い灰色のローブに身を包み、首から「L」の字を模った首飾りを下げ】
【両手の親指に銀色の指輪をはめた少女が】

しかし、点滴中って意外と体動かせませんね……
気絶ばかりだったので分かりませんでしたが。

【病院入り口で空を眺めていた】
【病院着でない辺り、退院したのか即日で治療を受けたのかどちらかだろう】
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/28(木) 21:20:28.59 ID:Fcn3ONHBo
>>201

【派手に吹き飛ぶ少女、彼の拳は完全に決まったと言っていい】
【勝負ありと見て男は顔をにやつかせるが――】

―――!!

【男は――血を――吐いた】
【拳が決まる直前、少女が打ち出した銃弾が男の腹部を貫通、男の腹に小さな風穴を開けていた】

や、やってくれるぜ…急所は外れてるみてぇだが…
いや、は…外したのか……?

【膝をつき、地面にうつ伏せで倒れる男】
【戦闘の緊張が解けたのか、腹部と左膝の激痛を嫌でも感じてしまう】

あー…いってぇ……くそ…
おい、嬢ちゃんよ、生きてるかー?

【痛みに顔を歪ませながら、男は少女に言う】

お前がまだ…動けるってんなら、今回は俺の負けだぜ
どーにも…膝のダメージもでかくて、これ以上はきつそうだ…

【手が無いわけではないが、これ以上の戦闘は不可と判断】
【少女の出方を伺う】
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/28(木) 21:21:05.34 ID:nQP2ZGgSO
>>208

……おや、アンタは確か…、

【ふと記憶に残っているならば、聞き覚えのあるはずの声】
【少女が声のする方を見たならば、そこには、】


や、久しぶり。前はどうも迷惑かけて済まなかったね。

【元々何色の物だったのか分からなくなってしまう程に汚れたローブを身に纏い】
【顔中には包帯を巻いたいつぞやの少女がいた。】
【その蒼いボサボサ髪には氷で出来た花の髪飾りをつけている。】
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 21:23:49.51 ID:MLEllZ2Ao
>>202
あ?俺の弾を反射するだぁ?
ずいぶん舐めた真似してくれるじゃねぇか!
【向かってくる魔弾に対し、変わらない狂気の笑みと言葉を放ち】

【魔弾と鏡の異形の間に、鏡を出現させる】
【鏡は魔弾を反射して、再び犬男目掛け飛んでいく!】

>>206
そうはさせねぇぜぇ!?

【正勝の思惑通り、鏡の異形は、剣を振るおうとし―――今鏡によって阻止された】
【この鏡の異形、何処か慢心しているのか、頭が回っていない。否。回らせようとしていない】

は?まj、ぐぁあ!?
【鏡の剣が自分の鏡に阻止されたのを瞳に映すが、其の刹那――】
【喉へと攻撃が直撃し、喉へと皹が入る】
【喉からも黒い魔翌力が滲み出て、周囲に其れを散らかす】

【大きく何度か跳躍し、3人ともから、距離を取る】
【間合いは、4,5メートルといったところ】


>>207

あぁ?そういやぁお前どっかで見たことあるなぁ?
なんだぁ?パニ……まぁどうでもいいか
【仮面の少女を見て、ハッとしたのかそんな言葉を紡ぎ】


>>ALL

チッ……けっこぉもろいんだなぁ、この鏡もよぉ……
だが……全ては俺の思い通り――





俺の!!鏡による!!俺の為の!! 俺の世界ぃぃぃぃぃいいいいぃぃいぃぃいい!!





【其の刹那鏡の異形の体が光の包まれて、光は消えて】
【光の消えた先にあるのは、ピカピカになった鏡の異形】
【皹は消えた黒い魔翌力が滲み出なくなった事以外容姿には変化はないが、攻撃を放てば分かるだろう。体の強度は明らかに硬くなっていることに】

【さぁ、こいよ、と余裕の篭った声で、3人に向けて、おそらく挑発でもしているのだろう】
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 21:25:56.89 ID:MLEllZ2Ao
【同時刻水の国の森の中】


ねぇっ!、白口いないよどうしよう……!
『どうするって……探すしかないよ重太郎……』

ああ、俺が悪いんだ……俺が悪いんだ……

ああ、クソッ、クソッ……
【森の中へと、響く、焦りだとか、自己嫌悪が混ざった会話が響く】

【声の主は、少年であり、詳しい容姿は】

【曇りの無い、真っ直ぐな黒い瞳。長くもなく、短くもないぺったんこの黒い髪】
【身の丈にピッタリの、黒い学生服をキッチリと着こなすこの少年。異質とも言えるのは、腰の2つのホルスター】
【右のホルスターには銃が1丁左のホルスターは空となっている。右のホルスターに入っている銃は、今この瞬間にも魔翌力を溜めている】
【魔翌力を感じることの出来るのであれば、魔翌力の感知は容易だろう】

【年齢は見た目から推定して15歳前後と言った辺りである。身長は165cmほどと少し低い部類に入る】
【こんな感じである】

【どうやら、白口というものを探しているらしく……】

『ね?エリタコスも飛ばしたし、落ち着こう、ね?』


/ただいましている突発テロイベントの伏線のようなものです。絡み不要です
213 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 21:28:44.83 ID:bsla7fvDo
>>203

【──意志の伝達速度は世界をも超えたのだろう】
【しかし、現実問題として身体はそこに置き去りにされたままだ】

【こちらからしてみれば、ナイフを対処したすぐその数刹那後にワーズは肉薄している】
【振り上げられた刃──その動きは“危険”だと、本能的に察知する。察知してしまう】

【アニマは掲げていた左腕を引き戻し(辞書は消滅する)、カンナの背後へ】
【ジャマダハルへと対処すべく、カンナとアートマン共に、視線は刃へと向き──】

 ──っ、え……、ぁっッ!!

【──ずン】
【その刹那であった。ワーズの蹴りが、カンナの細い体躯を衝撃によって揺らがせる】
【視線誘導に嵌ってしまったが故、そこに避けられる道理などあろうはずもなかった】
【身体を伝う衝撃は、骨を軋ませ、右肩のへと伝わり、ずきりと再びの痛みを齎す】

 あ……ぶな、か──

【……が、ワーズの蹴りは、カンナの胴体部ではなく、その左腕を打ち据えていた】
【蹴りを視認した瞬間、咄嗟に左腕が小さく畳み込まれ、そこで蹴りを受けたのだ】

【──鋭さを欠いた一撃だった故に、かろうじての防御が間に合ってしまう】
【本来の力であったならば、間違いなく、カンナは防ぎようもなく致命的な一撃だっただろう】

 ……──や、ああぁぁー──っッ!

【そして、どうにかその場に踏みとどまったカンナは、】
【ざり、と、右半身を後ろに小さく捻りつつ、右手で確りと鋏の柄を握り──】

 【ひゅう──】

【痛みを弾き飛ばすように張り上げられる叫びと、そして風斬り音】
【捻りこまれた上体が、鋭く巻き戻り、右手の鋏の切っ先がワーズの左肩目掛けて直線で突き出される】

【苦悶の表情と共に突き出される刺突──】
【半ばカウンター気味のタイミングだが、右肩の負傷も相まって、鋭さは欠く。果たして】
214 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 21:30:01.27 ID:pB2o1fWZo
>>211
よっ。

【カキン、と、軽快な音を立てながら相手の弾丸を蹴り飛ばす】
【さも流れ作業、まるで児戯】
【しかしそれで何かを掴んだのか、もう一度反射する事はなく、余裕を持ってモーションを組み立て、踏み潰すように踵落としを弾丸にかますだろう】

ま、見るからに鏡だからなー、反射系はお手の物、ってか?
…それと君ぃ、ノイズ多いぜぇ?

【変態を成した鏡の敵相手に、今度は悠然と歩きながら接近】
【一歩、二歩と距離をつめる犬男は、相変わらずポケットに手を突っ込んだままだ】
【口元に浮かべた笑みはニヤニヤという擬音がぴったりだ】

【挑発に対して挑発で返す】
【その長身体躯は無防備極まるけれど、足技に長けるらしい犬男は油断ならない雰囲気を纏っている】

【根競べ、先に手が出るのはどちらか】
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 21:34:48.68 ID:OkRoj/Pbo
>>209

……生きてる。
けど……動けないから。

今回は引き分けってことで、いい……。

【この少女も手がないわけではないが】
【傷が思った以上に深く、これ以上戦闘を続けるのは辛いようだ】
【しかし、負けは認める気は無いらしい】

【残った二本の水晶が、バラバラに砕け散った】
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/04/28(木) 21:36:57.71 ID:MIttCboAO
【水の国・森林地帯】

『Justice』の拠点が森林地帯に有る、と聞いて来てみたのは良いけれど。
流石に、何の支度も無しに来るのは、無茶だったかな……。

【磔刑に処された罪人を連想させるような十字架を模した剣を背負い、漆黒のコートを纏った黒髪緋眼の青年が、森の中を歩いている】
【『Justice』の拠点を捜して此処まで来たようなのだが―――】

帰り道も解らないし、このままだと助ける前に僕が死ぬかもしれないな……。

【―――どうやら、見事に迷ったらしい】
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 21:37:45.02 ID:hbJVwzsz0
>>210

【過去ログ追跡中――しばらくお待ちください】
【いや、絡んだのは覚えているんだよ! よ!】

……あら、お久しぶりですね

【空から目を離し、声のした方を見やる】
【一番印象に残っているのは包帯だったり】

アレ位は迷惑のうちには入りませんよ。日常茶飯事……はちょっと言いすぎですけど。
それより、星でも見てみませんか?

【ほんの少し微笑んで、上を指差してみる】
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 21:37:48.20 ID:uIWnRpdno
>>206
アンタの目は見えてないくせに……

【経緯はどうあれ見知った相手、口が妙によく回るものだ】



【名前間違いに何か言いたかったらしいが―――何も言わなかった】
【あの様子だと名乗り直して効果あるのかとか、「どうせじきに使わなくなる名前だし」とか思ってたのだろうか】

ボケボケしててもこれからの指針が決まりそうになくてね
そんなところに戦いの予感がすれば、やっぱり惹かれてしまうのよ、悲しいことに!

【ところで、彼女はナマハゲを知っているのだろうか?イヤにあっさり聞いていたが】


>>211
【突如起こった男の異変―――だが、どの道退くわけにはいかない……!】

あたしを知ってるってことは、あんたやっぱり…いや、結局どうでもいいことね!

【そう発言を打ち切ると、両手で剣を構えて前進し―――】

はあっ!

【振り下ろすと同時、光の刃を伸長させることでリーチを伸ばし、相手の左肩を狙おうとする―――だが、】
【先程書いたとおり、光の刃の強度自体は特段高くもない、実際先程の攻撃で目に見えて削られていた】
【力を込めて振り下ろした故に、相手の強度したいでは通じないどころか、逆に刃が砕けてしまうかもしれなかった】
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 21:44:03.88 ID:OUgO+5czo
>>211

ええいっ、かったい具足だな――――!!

【突き破れなかったと…手で感じたか苛立った声と共に此方も一度身を引いて】
【異形の気配が下がった事を感じ取る】
【――目が見えぬ故か…異形が異形と気づいていない様だ】

【挑発には―――どうしようかと、困った様に声を漏らして】
【硬度が硬くなったとは気付いていない。しかし…余裕の籠った声に何か@Lるとは感づいているらしい】
【尤も―――――】

拙者は―――こうするしか知らぬで御座るがな

【ダダンッ―――二息程にも満たない時間を用いて】
【4〜5mもの距離を詰めようとするだろう】

>>218

視えぬから、気配と声で覚える他ないで御座るよ
ああ、それと―――――

【何処か飄々とした様子だったが、此処で少々真面目に―――】

……すまぬ。人の名前を覚えるのは苦手でな。その内また教えて貰えると有り難い

【外見と、合わせて覚えれないからか……少々名前を間違えてしまうらしい】
【見えてた頃も間違えてたのは秘密だが】

して―――之は貴様の友人か何かで御座ろうか?!!

【そして、少々重要な事を―――尋ねた】
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2011/04/28(木) 21:44:18.22 ID:Fcn3ONHBo
>>215

くっ…ハハハ
負けず嫌いか…俺と同じだな…
【痛みに顔を歪めながらも、男は笑う】
【少女の負けず嫌いなところを少し気に入ったようだ】

しかし…水晶がトリガーの能力…か
変わってるし、おもしれぇ能力だな…残ってた水晶は砕けたみたいだけど…よ

【よろよろと男は立ち上がる、辛うじて動くことはできるようだが、それ以上はやはり無理らしい】

…路地裏で生きた女の子ぶっ倒れたまま
放置しとくってのも気分が悪いからよ、病院くらいは…つれてってやるぜ?
勝負を挑んだのは俺だし、な

【少女に歩み寄り、手を伸ばす】
【これを受け入れようが拒絶しようが、男の態度は変わらないだろう】
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 21:45:33.01 ID:utfrr/UU0
>>213

(“浅い”ッ――――!!)
【――その蹴りの威力が大いに削がれてしまったことは】
【或いは今、カンナを打ち倒す機会であったのが潰れたことは、誰よりワーズが最も直感していた】
【そして、今この体勢が、自分自身にとって攻撃を防ぎようがない窮地であることも、また――!】

しまッ、…………!

【大きく翼を広げ、羽ばたくことで後退し、鋏による刺突の威力を軽減しようとする】
【が、しかし間に合わない――本能が察する。今、自分に取れる対処法は何ひとつ、……――――】

――――くッ、ぎ、…………ィっ…………!!

【――ばぎん、と甲殻を割り砕きつつ。カンナの鋏の切っ先が、ワーズの左肩を捉える】
【痛みに歪み、苦痛に呻く声が唇より漏れる――かしゃん、と。ジャマダハルが地を滑った】
【ばさりと翼を展開させ、そのまま数歩分後退する。左肩からはぼたりぼたりと血が滴っていた】

ッ、つ…………!
【……ワーズワイスにとって、左腕は文字通り、攻撃においても防御においても大きな要だ】
【通常時であっても左腕だけ装甲で覆い、攻撃と防御を一身に担えるようにしている】
【それは、彼女の身体を流れる『鬼の血』が左腕だけとても濃いからであり】
【彼女の両腕の力は、左右で極端な違いがあるのだ――この一撃は大きいだろう】
【カンナの右肩もまた、負傷しているとはいえ。左腕が特に重要な彼女の方が、相対的にダメージは大きいといえる】
【……しかし、何故だろうか。こんなにも切迫した戦闘展開だと言うのに】
【ワーズは、今。どうしようもなく――】

……カンナ。

【ぽつり、と。戦いの鋭い気配が冷め遣らぬ中。ワーズワイスは、その名を呼んで】
【未だ人の姿を映す右の瞳が、何処までも前を見続ける茜を捉える】

……今、何か……“不思議な気持ち”……なんだ。
いままで……僕が。生きてきた、中で……はじめての、感覚なんだ……

……もっと……欲しい、な

【――どく、ん】
【……世界の大気が鼓動するかのような、気味の悪い感覚】
【ぱぎ、と。ワーズワイスの額に、黒い亀裂が走る】

君は、言った。あの日の僕を、理解したかった……って
それは、君の『正義』――つまりは『信じるもの』、……≪信念≫のため……そう言った、な
……今、僕は。あの日の君を、理解したい。
きっと、その『理由』こそが……僕の求めている、……あの日、掴みかけた『何か』の正体。

……この不思議な気持ちの向こうに、それが見える気がするんだ

【――ずるりと闇夜に蠢く蛇の胎動のように、右眼の黒が渦巻く】
【眼球全てを漆黒で包み、頬に亀裂が走って。左腕の甲殻が、まがまがしい変貌を見せて――】


……だから……絶対に、負けないよ……!

【……ワーズの額より、その全身全霊を示す。『3本目の禍角』が、這い出るだろう】
【――完全な≪鬼≫への変貌。しかし以前と比べて、その兇悪な姿が、幾分柔らかく見えるのは】
【……きっと。そんな姿でも。この少女は、とても満ち足りたような表情をしているから、だろう】

【左肩から血を零す異形の左腕――(そういえば、以前のように異常な肥大化は見せていない)――を、微かに震わせながら持ち上げて】
【懐より二本の投擲ナイフを取り出し、右手に同時に構える】
【その状態で、翼を畳んで。ワーズは、漆黒の眼光で相手を射抜き――】

さぁ、…………来い、黒野カンナッ!

【――今度は、『待ち』の姿勢。魔力を渦巻かせながら、ワーズワイスは。カンナの挙動。一挙一投足を見逃すまいと。】

/次の返事、遅れます。申し訳ないです!
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 21:49:56.41 ID:MLEllZ2Ao
>>214
あぁテメェ……
大分ムカツく野郎だなぁ……

【ニヤニヤとした笑みに対して明らかな怒りを見せて】
【根競べに負けた、というよりかは、元々争うつもりなんてなかったのだろう】
【狂気こそ篭っているが、余裕は消えてなくなり――】



>>218
あんたやっぱりってなぁ……
重太郎じゃあねぇぜぇ……白口だ……

あんなやつの腰に収まってるよりかは、こうやって自由に暴れるほうが楽しいぜぇ!?
あいつよりか強い能力を手に入れた!俺(かがみ)の中ではなんだって思い通りだぁ!
俺の願いを映してくれる最高の世界だぜぇ!?

【分かったなら、しゃあねぇとテンプレのような前置きをしてからの声は、何処か悲しげに、自分に言い聞かせるような―――】


>>219
はぇえじゃねぇか……
まぁ褒めてやるよ……
【少し驚いたのか、そんな言葉を放ってから

>>ALL

てめえらもよぉ……あいつらみてぇに、重太郎や、口黒みてぇに俺のこと言いやがってよぉ〜
とくに、そこの犬ぅゥゥゥ!!!
ノイズってなんだぁ……俺の声がノイズって言いたいのか
お前もそうやって思ってるのかぁ――――ッ!!!???

【狂気と、怒りが篭った誰に対しての怒りか分からない叫びを上げて】

【右手の剣を強く振るうと、放たれる3発の黒い魔弾】
【先程の銃の一撃よりか強く、大きく、各々を狙う―――!!】
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 21:50:22.66 ID:OkRoj/Pbo
>>220

……砕けたんじゃない。
私が……砕いた。

【少女の能力な以上、ある程度無理が利くようだ】

ん、分かった……。

【なんかあっさりと承諾し】
【男の手を取り、蹌踉けながらも立ち上がる】
【戦闘続行こそ難しいが】
【痛覚がないため、動くことは普通にできるらしい】

…………私は、ニナ。
貴方の、名前は……?

【超簡潔に自己紹介し、相手の名前を尋ねかける】
224 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 21:51:56.34 ID:nxMEdyMO0
【水の国――――中心都市部】
【港】

【度々襲撃にあっていた水の国の港だが、今ではすっかり平穏を取り戻している】
【そんな港の端の方、倉庫に背を預けて立っている一人の人物】

ええ……港の6割は掌握しましたね……組合員達も度重なる襲撃で受け身になってるんですかね…?

まぁここを得たからと言って、大した利益は生まれないような気もしますが、まぁいいでしょう
それでは―――また……えっ書類が溜まってる?ちょっちょっと勘弁してくださいよぉ〜
支部長も人間なんですよ…?いや、確かに私はそこらへん微妙ですけど…ハァ

ふぅ…全く働き者は辛いですねぇ……やれやれ

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】
【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】


【タッチ式の最新型携帯端末でどこかに連絡しながら笑っている】
【電話が終わると、スーツに端末を滑り込ませ、苦笑する】
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/28(木) 21:52:04.72 ID:nQP2ZGgSO
>>217
【まぁ、本当に結構前ですからね…】
【とりあえず産業で前のを纏めるなら】

【複数絡みで、】
【ナンパされ、】
【包帯外され素顔で大泣き】

【……―――こんな感じだったでしょう。確か】


………―、まぁうん忘れて頂戴。

ん?星か―………

【少女の指に導かれる様に、】
【彼女も、空に浮かぶ星空を見上げる。】
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 21:53:11.88 ID:MLEllZ2Ao
どうしよう……ねぇ……
『だから、落ち着こう、ねっ?ほら、エリタコスも帰ってきたし……何かみつかったのかもしれないよ?』

【頭を抱え、落ち込む少年に、やって来る鋼色の雀】
【うるさく鳴いており、どうやら、何かあるとでも言いたげな様子】

『なんかあるみたいだよ?ね?重太郎、いこっ?』
……なんかみつけたのかエリタコス?
信じるぜ……

【そう少年が言うと、ピヨピヨとうるさく鳴きながら、街の方へと羽ばたいていき】
【後ろをついて行く少年と魔銃】

【行き先は、>>222の広場。親友の鏡の異形目掛けて走っていく】


/おなじく絡み不要文です。ごめんなさい
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 22:00:00.83 ID:pB2o1fWZo
>>222
いんやぁ?

【放たれた暴弾、犬は足を軽く引いて半身になり、回避した】
【纏った魔翌力は素直に受け、切り裂くような風に頬を切る】
【ポケットから左手を出して傷に触れると、赤い血がその指についた】

【けれど歩みを止めることはなく、満を持して正面に立つ】
【距離は3メートルもない】

君は自分が見えてねぇんじゃね?
鏡が自分を映す鏡を見失ったみてぇだ、見てて辛いって、言ってるんだよ、『ボウヤ』。

【そして一歩前へ、距離は一メートルたらず、仕掛ける気だ】
【足をゆっくり振り上げる。元々長い足が、その頭上に真っ直ぐ振り上げられる】
【鏡の異形を見る眼は、いつの間にか悲哀が混ざっていた】
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/28(木) 22:00:41.45 ID:Fcn3ONHBo
>>223

ニナ…か
悪くない名前だな。

【少女の名前をきいて、男は名前を反復する】
【同時に、痛みを感じて無さそうに動く少女を見て、少し眉をひそめながら】

俺は…ハルヴァー 
ハルヴァー・トーラスだ。
色々なやつと適当に戦いたいが為に旅してる暇人だ。

お前、小さい割にかなりの実力者みたいだが、どっかの組織のお抱えとかか?

【病院はあっちだったな、と歩き始めながら男は言う】
【病院まではそれほど遠くなさそうだ】
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:01:04.78 ID:hbJVwzsz0
>>225
【ふふふ、今必要なのは名乗ったかどうかなのですよ!(多分名乗ったとは思うけど)】
【少年ログ追中……】

……じゃあ記憶の彼方に吹っ飛ばしておきましょう
個人的にはどうして隠していたのかが気になるところだったんですが

【好奇心衰えず】


【星空は、いつもと変わらず】
【燦燦とした光を注いでいる】

季節は大分ずれてますけど、なんだかんだで結構綺麗なんですよねー

【もう一度空を見上げた少女の顔は、リラックスしきった様子が滲み出ている】
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:02:28.57 ID:SdaTxlt6o
>>224
【青年が背を預ける、倉庫―――その上に】

戦争、か…穏やかじゃねーなァ。
厄介事はもう懲り懲りだぜ、ほんとに―――

―――厄介と言えば、アイツだなァ。
もう二度と会いたくねーわ、このIDカードお祓いしてェぜ…

【でれんと寝転がっているのは、くグレーのスウェット姿のねーちゃん】
【濃いオレンジの髪には鮮やかな毒花が挿され、身を包むグレーと相反して覚めるような色彩を持っていて】

【ヒマなのだろう。倉庫の上から派手な健康サンダルを、ぽーんと飛ばす】
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:04:41.09 ID:SdaTxlt6o
>>230
/一番下の行に、【ちなみに、青年には気づいていないようで】と付け足しー
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 22:11:02.59 ID:uIWnRpdno
>>219
……ああ、そういう事。今度また教えてやるわよ!

【仮面の下の瞳を細めてそんな事を呟き】
【それからの言葉には、妙に力が篭っていた】

あたしが、そんな仲良しこよしなことをしてたと思う?
以前戦った、それだけのことよ!


>>222
しゃべる銃の片割れ、だったかしら?また大きく出たものね…

―――っ!?

【砕ける、刃が―――それは、今の自分の「失われた力」を如実に示していて、とても苛立たしかった】

口先だけの自由を語って、やってることは弱い物いじめか!?
冗談じゃない……そんなモノ、あたしは認めない!

【刃を再構築―――息が詰まる、思ったほどの長さが引き出せない。まずい、魔翌力が消耗しつつある―――!】
【魔翌力弾を受ける―――防いだ刃が、また砕けた。しかも威力を殺しきれず、左肩を僅かに抉られる】

(……まだ、戻らないか。何が、足りない!?)

【光の刃を再構築―――ナイフよりいくらか長い、という程度に留まる】
【半ば戦う手段を無くした状態で、右手で左肩の出血を抑え、鏡男を睨む―――】
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 22:15:50.32 ID:OkRoj/Pbo
>>228

ハルヴァー……覚えた

【男の後ろを、テクテクテクと歩いて着いて行く】

……そうね。
確かに、組織には加入してるわ……。

でも……強いのは、それが理由じゃない。

【その理由が何かは、まだ言わない】
【もっとも、聞かれればきっと答えるだろうが】
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 22:16:38.19 ID:nxMEdyMO0
>>230

んん?あー確かあの方は……えーと…ああそうでしたそうでした

【声に怪訝そうな顔をして上を見上げ、首を傾げる】
【落下してくるサンダルを帽子を反対にしてキャッチし思い出したような顔をする】

いやーこれはこれは優蛾さん……こんな所で奇遇ですねぇ……ハッハッハッハ…
最近調子はどうですか?機関員に命を狙われたりしてませんか?

てゆうか、なんだか聞き捨てならない発言が聞こえましたが…降りてきてくださいませんか?

【柔和な笑みを浮かべてそう言いながら、手招きをする】
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 22:17:01.84 ID:OUgO+5czo
>>222

無能でな…戦う事しか拙者は出来ぬ

【放たれた魔弾。それに戸惑う事無く前へ―――】

――無能でな……

【ドンッ―――強い衝撃が、腹部を襲った】
【魔弾の一撃が、腹の肉を抉る】
【―――ザシャッ】
【…それでも、前へ】

貴様の様な、自由≠勘違いした莫迦を放っておくことも出来ん

【―――反す、刃】
【先程までと違い、異形へ向けられたのは峰でなく刃≠ナある】
【ブッ――――】
【千切れるような音、風を切り裂く音と同時。時計回りに身体を捻じりつつ。異形の腹を今度こそ切り裂こう≠ニするだろう】

>>232

ハッハ、我儘次いでに。目が治ったらその顔も見せて貰おうか。
多分、隠しているのだろう?

【籠った声と――前回の戦いで落とした事】
【その二つから、パニーが仮面をしていると分かったのだろう】
【…中々、酷い我儘だ】

【そして、彼女の言葉に―――】

なれば、加減は要らぬな―――

【彼は凶刃≠ニ化すことの決心をつけた】
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/28(木) 22:18:03.64 ID:nQP2ZGgSO
>>229

…まだ、気にしてたの?
…やっぱり色々あんのよ、女の子には、

【相変わらず、それについては何も話さず話せずのまま、】
【そして、相も変わらずその表情は包帯で隠れて見えない。故に読めない。】
【だが、その声にはどこか、照れが混じっていた。】


星は、季節事に見え方が違ってくるからね、四季中楽しめるんだよ。

【そして、少女がリラックスしているのを見ると】
【何となく…―】


……―――で、どうしたの?怪我でもした?

【何故、病院に来ていたのか】
【何となく、尋ねてみる。】
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:25:11.46 ID:hbJVwzsz0
>>236

……まあ、深くは言及しませんよ。そちらから語ってくれるなら一向に構いませんけど。

【話されることはまず無いだろうとは思いつつも】
【流石に、この空気に水を差すほどではない】


そうやって楽しむ人も、少なくなってきたような気がしますけどね……

【思えば、星を見る余裕が出来たと言うことだろうか】


……お恥ずかしい話ですが、風邪をひいて倒れました。
まあ軽い栄養失調も重なってたみたいですが……

【※風邪程度でもぶっ倒れます。マジで】
【右腕を捲くって見せてみる。ガーゼを絆創膏の様に押し当てているのは、点滴の跡か】
【それよりも腕についている大量の傷跡の方が気になるかもしれないが】
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/28(木) 22:27:36.87 ID:Fcn3ONHBo
>>233

やっぱ組織には加入してるのか…
俺も組織に加入すべきかねぇ…といっても
俺みたいな自由人を受け入れる組織なんぞ、少なそうだけどな

【血が少し止まってきたのか、男は軽口を少し叩けるようになったようだ】
【歩みは止めず、左足を引きずりながら病院のほうへ向かう】

んで?お前が強い理由はなんだよ?
組織に育てられて強くなりました、っていうタイプではないんだろ?

【少女のほうは見ず、男は問う】
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:30:39.49 ID:SdaTxlt6o
>>230
んー?

【下から聞こえた声に、、ぐっと起き上がり】

何だァ、昼寝の邪魔すんじゃn………

【目に入った男の姿を見る】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青】
【―――やっぱり見なかった事にする】


(すごい危機感を感じる。今までにない何かヤバい危機感を。
声・・・なんだろう向けられてる確実に、着実に、オレのほうに。)


【が、このまま“あの相手”を無視するのには―――流石に命の危機を感じたのだろう】
【すたっと倉庫から降り、ある程度の距離を置いてレギンと対面し】

あー、えっと…命はまァ、今のところ狙われてねェけど…
聞き捨てならない発言は、まァアレだ。
………聞き捨ててくれ。

【いつもなら強気な彼女、だが珍しく及び腰なのは―――相手が相手、だからか】
【いつでも逃げれる体制はキープしつつ、彼の言葉に返答し】
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:31:19.38 ID:SdaTxlt6o
/>>239>>234のミスです…
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 22:35:05.05 ID:MLEllZ2Ao
>>227

違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う!!!

俺はちゃんと俺を見てる!!
みてねぇのはあいつらだっ………
絶対にっ、絶対にそうだっっっっ、違うワケがない……!!!

【俺は正しい、間違ってるワケなんてない】
【俺を見てくれないのはあいつ等、俺は俺のことをちゃんと知ってるし、ちゃんと判ってる。そう、全部―――】

【自分の目前へと迫る男には気づいていないのか、鏡剣と鏡銃を手放し、其の手で頭を抱える】
【もちろん、頭を守る為なんてではなく、頭のノイズ≠消し去る為】
【だが、もちろん周りの声はちゃんと耳には届いていて】


>>232>>235

うるせぇ、うるせぇ、うるせぇうるせぇうるせぇうるせぇえええええええええ!!!

犬野郎といい、仮面女といい、オッサンといいっ……クソが、クソが、クソが、クソがああああアアアアアアアアァァァァァァアアアアアア!!

俺が自由にやれればそれでいいんだよ!!
俺の思い通り、ソレが俺の自由、俺の世界なんだよぉォォオオオォオォォォォォオオオオ!!!
【耳に入る雑音を全て消すためか、頭を抱えて、体をくねくねと曲げては、伸ばし、叫ぶ】

【山本の凶刃≠ヘ、体を曲げていた為か、胸へと辺り、胸に小さな穴が開く】
【先程よりかは硬くなっているのは分かるだろうが、確かに響いた。胸へと響いた。痛みと言葉】

【胸の穴からは、脇腹や、喉からのとは圧倒的に量の違う黒い魔翌力】
【どうやら、黒い魔翌力は胸にあるようで、穴が開いた今、狙うべきは此処か―――】


【――――そして】

「白口ぃぃぃぃいいいいいぃぃぃぃぃいいいいいいいいい!!」

『ホント、世話が焼けるやつだね、でも俺白口のことは好きだよ?』
おれもだああああアアアアアアアアアァァァァァァ!!!

だから、元にもどってくれえええええええエエエエエエエエエ!!!
【広場へと響き渡る、自己嫌悪と慈愛に満ちた大きな大きな声】
【声の主を見れば、黒い瞳に、黒い髪と黒い学生服の身長165cmほどと小柄な15歳程の少年が1人】
【少年の頭上には鋼色の雀が羽ばたいており】
【左右の腰には2つホルスターを付けているが、銃は入っているのは、右のホルスターだけで】
【今、少年の右手によって、銃は抜かれた―――】

【右手に持たれた魔銃は、空気中から魔翌力を十二分に吸収しており、攻撃の準備は上々】
【そして、おそらく鏡の異形、白口の大切な人、そして白口が、云う、見てくれない相手―――】


うるせぇっうるせぇ何でよりによって一番会いたくねぇやつにいいいいいいいいいいいよぉおおおおおおおおおおお!!!
ちっくしょおおおおおお、ちっくしょおおおおおおおおおお!!
【変わらず、頭を抱える鏡の異形は、葛藤しており、誰へのか分からないが、おそらく自分への言葉を吐き続ける】


「行くぞ白口ぃぃぃぃいいいいいいい!!」
『後でゆっくり話しはするよ!』
【鏡の異形の胸へと放たれた魔弾】
【恐らく、鏡の異形が、自分を見失った今がチャンスだろう―――】




242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 22:38:35.93 ID:OkRoj/Pbo
>>238

……別に、しなくてもいいと思うけど。
何か目的があるならともかく……
入ったからといって……大きな得があるわけじゃ、ないし。

【この口ぶりからすると】
【少女は何か目的があって、組織に加入したらしい】

……───私は、アンドロイド。
戦うために創りだされた存在だから……。
それで……今まで、何度も戦ってきた。

【こうは言うが、見た目は完璧に人間と同じである】
【戦闘用という割には、身体能力も低かったりもする】
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 22:40:23.09 ID:nxMEdyMO0
>>239

いやいや…もう昼寝って時間はとうに過ぎてませんか?まぁ良いですけど
はいどうぞ、サンダルは飛び道具じゃあありませんよ?危ないじゃあないですか…

【ニコニコと笑顔を浮かべながらサンダルを優蛾の目の前に放る】
【それから二、三度はたいてから帽子を被り直し壁から背中を放す】

そうですか……それは良かった……何せ貴女は良いカm…じゃなかった…情報収集げn…でもなかった
貴重な友人なんですからねぇ…ハッハッハッハッハッハ

まぁ聞かなかったことにしましょうか…うんうん

【柔和な笑みを浮かべながら頷くが、眼は全く笑っていない】
【その黄金の瞳でジッと見つめて、口の端を吊り上げながら】

そう言えば、もう一つ面白い事を言ってらっしゃいましたね…?

戦争≠ェどうだとか…詳しくお願いできますかね…フフフフフ…

【そう言い放つ】
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 22:44:46.05 ID:pB2o1fWZo
>>241
お、保護者さんか?

【やってきた小柄な少年に、犬は人懐っこく微笑んで、眉だけ、困った形にする】
【振り上げた足を、腰をひねって振り回すように構えて】

すまねぇな、この子にゃ、ちぃーっと灸をすえてやらねぇといかんのでな!

【ギュン、ジャイロ回転のような轟音】
【左足を軸に振り回された右足が、異形の胸に向かってゆくだろう】
【その瞬間、打点となる踵は魔翌力によって発生した錐によって鋭く尖る】
【打撃ではなく刺突…貫く作用を持った一撃が、その胸を貫通せんと向かう】

『Ready』

言いたい事は迎えに来た保護者にいいな、ボウズっっっ!!
【そして命中寸前、鳴り響く機械で合成されたような音声】
【踵の反対側、つま先には円環状の魔術式が構成されていて、よくよく見れば太陽をモチーフにした絵柄と取れるだろうか】
【錐の先端が命中する寸前、その式が内側に蓄積された魔翌力を爆発させる】

【発生した魔翌力は、漏斗状の錘の根元から先端に集束、一点に向かう力としてその威力を飛躍的に高めるだろう】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 22:44:58.05 ID:f7AqaiIgo
【櫻の国、茶屋】
【そこに、二人の人影が居た】

だぁから、テメェの方がよっぽどチビだって何度言えば分かるんだよっ!

「それを言うなら、谷山部長だってチビじゃないですかー!」

チチチチ、チビって言ったなてめぇ!

「事実ですっ!平均よりずっとしたじゃないですかー!!」

お、お前だって小学生だろ!涼香ァ!

「高校生ですっ!な、ななな、何度言えば分かるんですかっ!
や、ややや、やっちゃいますよ!!あと、涼香じゃなくて、涼香委員長ですっ!!」

【一人は、着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は、少々派手であるが、その表情を見れば、どちらかというと善人に分類される、優しそうな少年に視えるかもしれない】

【そして、もう一人。そこに居たのは委員長=z
【委員長かどうかは、分からないが、そう言うしか無い。そんな少女だ】
【三つ編みのおさげは腰まで下げられ、レンズの分厚い丸めがねを付け、スカートはきっちりと校則を遵守したひざ丈】
【そして、かなりの小柄、恐らく140cm程で有るが、その身長を大幅に超えるサイズの道路標識≠背負っていた】
【さぞかし、動くのにじゃまになることうけ合いである】

【往来に出たベンチの上で言い争う二人。一人の委員長の方が、ゆっくりと立ち上がって、背の道路標識を引っこ抜く】
【それを、ぶんっ、とふりあげて】

「いいですっ、やっちまいますよ!?私の道路標識術、強いんですからねーっ!」
ちょ、おま!やめろぉおおぉおっ!

【少年の方は、両手をサムズアップ、降参の意を示しているが、道路標識は振り上げられたままである】
【なんというか、凄く目立つだろう】
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/04/28(木) 22:46:38.27 ID:ZzpvdGYAO
【地下道】

【赤っぽい明かりが唯一といった其処は、小刻みな振動が地面を震わせていた】
【何かも分からないような液体が天井から滴り、湿った空気が充満しているせいか】
【あまり快適とは言い難い空間――】

(――化け物の腹の中、みたいだな。)

【赤い布を緩めに頭に巻いて癖の強い黒髪を軽く纏めた、藍色の瞳の青年が壁に手を付きながら立っていた】
【黒のポンチョで体型を隠し、その下に黒のワイシャツと薄い白のベストを着用】
【ポンチョには1から12までの数字が暗い灰色で刻まれているが確認しにくく、】
【ベルト変わりに砂時計を繋ぐ細い鎖を使用し、サラサラと時を刻む音が響く】

【頸から流れた鎖が鈍く光り、その先で揺れる時計が埋め込まれた八端十字架が】
【彼の所属が教会≠ナあることを教え、この場所に似合わない存在だということを際立たせていた】

247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 22:48:53.23 ID:pB2o1fWZo
>>244
//うぬ、これだとまずい…

【攻撃が命中すれば、犬はやや後退】
【続く二人に道を譲るように、その正面を空けるだろう】

//と追記するでス
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/28(木) 22:49:15.25 ID:nQP2ZGgSO
>>237

こんな季節に風邪なんてのも、珍しい。
それに栄養失調も重なるって、本当に災難だね。

【と、上に広がる夜空から、少女の腕に視線を移す】
【だが、見ているのは、勿論ながら絆創膏の貼られた所だけではなく。】


……で、風邪以外は大丈夫なの?
風邪以外にでも、倒れそうになる事あるはずでしょ。そっちは?

【それ以外の、腕に付けられた傷もちゃんと目に入っている。】
【おそらく、戦闘で付けられられた物だろうか、】
【心配そうに問い掛ける。】
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 22:54:11.57 ID:uIWnRpdno
>>235
―――お互い、それまで生きていたらいいわね

【返す言葉は、ただ一言だけ―――それは、どういう事なのだろう。単なる皮肉か、或いは……】


>>241
まだ、あたしは―――

【そう呟いて、再び意識を剣に落とす―――】
【伸ばせるか?振るえるか?いや―――違う、「戦いに理屈が必要か」?】

あたしは―――アンタを、仕留めるわ

【そう言って、両手で剣を構え直す―――そうだ、理屈じゃない】
【イメージしろ……煉獄を振るう自分を。それで、十分だ―――!】

鏡は、真実を映した偽り―――

【突きを入れるように剣を突き出す―――距離が足りない?いや、これでいい】
【自分を信じる―――月並みな言葉ではあるが、戦いの中で確かに学んできたことだ】

―――砕いてやろう、その幻想を……『飛翔せよ』!

【その言葉と同時、短剣となっていた光剣が炎を纏い―――鏡男に向けて飛び立つ!】
【狙いは背中、山本が一撃を入れた所の裏に当たる場所を狙う―――挟み撃ち、か】
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 22:54:24.64 ID:SdaTxlt6o
>>243
【放られたサンダルにすらビクッと肩を震わせて、更に距離を取る】
【余程、彼に対して恐怖感を抱いているのか―――】

あ、アッハハァ!そうだよなそうだよなァ!
お前は怪人…じゃねェ間違った!友人!!!

(カモられてる、カモられてるぞオレ…!!!)

【柔和な笑みに対して全く目の笑っていない男の前で、更に口を滑らせる始末】
【そして彼からの問いに、一瞬迷うように視線を逸らすも】
【彼と言う存在から向けられる威圧感には、抗う術を持たず】

―――櫻の国で、近々戦争が起きるって噂。
アンタならもう知ってんじゃねェかとは思うが………

つーか、アンタがその首謀者…とかじゃ、ねェだろうなァ?

【噂、と言うところからするに、誰かから又聞きした話のようで】
【しかし、この噂が各地で流されているのは事実】
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 22:56:47.67 ID:OUgO+5czo
>>241

…残念だが―――

【ギチリ――】
【もう一度、刀が反転する】
【凶刃≠ヘもう一度、異形の方を振り返る=z

――この世界は、貴様のモノでは無い

【異様な、異質な魔力の溢れるそれへ―――】
【断定の言葉と共に―――】

……胴斬り

【放たれるであろう凶刃の名を言った刹那。】
【先程とは逆転した太刀の動き…反時計回りの逆胴≠放つだろう】
【左腕が顕在して居た頃から、自身の放つ居合より速かった。強かった一撃…左腕が無かろうと、ソレは変わる事が無く】
【昔と同じ様に――相手の防具≠イと、それを切り裂こうとする】
【ただ、いつもと違うのは…狙いが胴でなく、その胸の、黒い魔力の溢れる箇所で】

――……貴様が自分しか見ない限り、他人と目が合う事はまず無かろうて

【……小さく、言葉を漏らした】

>>249

かなり弱気な姫君に御座るな!しかし承知した。意地でも生き抜こうとも。

【嗚呼、約束は成った―――然らば】

【此処では、まだ、死ねぬとも―――】

【振りぬく刃に、己の生き様を賭けた】
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 23:02:22.42 ID:nxMEdyMO0
>>250

【顎に手を当てて相手の返答を聞き、一度頷く】

櫻の国で……へぇ、いやいや初耳ですよ……どこ出の情報ですかそれ?
私あちら方面の国の情勢はイマイチ分からないんですよねぇ…やれやれ

いやだなぁ…優蛾さんには私がそんな大それた事をしでかす輩に見えますか?
見えるんでしょうねぇ残念です…ハァーーーー

てゆうか、そんなに緊張しなくてもいいんですよ…もっとリラックスしてくださいよ

【肩を竦めて答える、嘘をついているようには見えないが…】
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/28(木) 23:03:42.56 ID:Fcn3ONHBo
>>223

……組織入ってたら色々強いやつと戦えるじゃねえか?
そういう意味で、俺にとっては必要な場所なのかもしれんわけよ

【お前は何か目的があって組織に加入したんだろうがな、と男は付け加える】

アンドロイド…ね。
戦うために……の割には戦うのはあまり好きじゃないようにみえたな。
そこんとこ、どうなんだ?

【戦闘用アンドロイドなのに、戦うことを好きじゃないことに疑問】
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/28(木) 23:04:14.97 ID:bsla7fvDo
>>221
 ……入っ、……──た
【突き出された腕から伝わる確かな感触】
【ワーズの血肉を自身が抉ったという感覚】
【心地よくなどないが、しかし不思議と不快でもなく──】

 ……っ、う……
【──ずきり、と、痛みが両腕の中を往復して駆け抜けていく】
【いくら鋭さを欠いたとは言え、いくら元は小さな少女とは言え、】
【ワーズの蹴りを受けきるには、カンナの腕はいくらか細すぎた】

 (……両腕、が──)

【胴体への直撃を避けた代償として、左腕が麻痺するような痛みを帯びる】
【そして、右肩の傷口も、大分引いてきたとは言え、灼けるような痛みが貼りついている】
【攻防の要たる左腕を負傷したワーズに対し、カンナはその両腕の機能を著しく落としていた】

【カンナは、荒い息をつき始める。しかし、眼差しは前へと向けられたまま。視線が交錯し──】

 ……不思議な、気持ち
 私も、今、そんな気持ちなの……

 何でだろうね……戦いなんて、別に好き好んでするほどじゃないのに──

【ゆらり。上体が揺らぐが、双眸の光は一層輝きを増したようだった】

 ……でも、今は戦いが好きっていう人の気持ち、少しだけ分かるような気がする
 何にも飾らないものをぶつけ合って、お互いに色んなものを晒し合わないと、勝てない戦い
 そんなギリギリの死合だからこそ、相手の……奥にあるものが、ちょっとずつ見えてくるから……

 だから……相手を理解するために、戦いを選んだワーズのこと
 本当に少しかもしれないけど、私、感じられたような気がするの

【そして言葉は締めくくられる】
【これ以上の理解≠ヘ、口ではなく──】


 ……──往くよ、ワーズ


【ぎいぃん──と、歯車が擦れあうような魔力反応音を伴奏に】
【彼女の周囲に魔力風が渦を巻いて、服の裾をはためかせる】


//大変お待たせをしました、申し訳ありません……
//そして何故か入りきらなかったので続きます
255 :254 [saga]:2011/04/28(木) 23:04:42.01 ID:bsla7fvDo

【ひぃいん──突如、光の粒子が彼女の眼前に収束し、浮遊する一つの球体と、金属棒が顕現】
【それが、『野球』という球技で用いられるボールとバットであることを、ワーズは知らないかもしれないが──】


  ──── ≪ Hat TЯick ≫!!


【きぃン──ッ!】
【そして“一刹那”目──彼女の裂帛に呼応して、金属棒が独りでに振るわれ、球体を勢い良く打ち据える】

【“二刹那目”、彼女の足元に、突如と黒と白の五角形で形成された球体が生成され──『サッカーボール』だ】
【そして同時、彼女の背後に控えていたアートマンが真上に勢い良く跳躍、身体を反らせながら空高く舞い上がる】
【その頂点に至り、上昇が止んだ瞬間、アートマンのすぐ頭上の辺りに白い球体──『バレーボール』──が出現し】

 “SYYOOOOOOAAAAAA──────っッ!!”

【ずばン──!】
【“三刹那目”──まるで水面を叩いたような裂帛の大音声が炸裂】
【アートマンが、その全身をバネのように用いて、球体を強烈に張り手──“スパイク”する】

【それに合わせて、地上のカンナは──白黒の球体へ目掛けて渾身の蹴撃】
【どン──ッと、大砲の発射音が如き不釣合いな衝撃音を伴って、球体が前方へ弾かれる】


 ────いっっけぇえええー────っッッ!!


【──そして、三者三様の異なる球体たちは、それぞれの軌道で持ってワーズへと飛翔していく】
【『野球』は、胸の高さで一直線に。『蹴球』は、飛燕の如く、地面からホップしつつ右方から回り込む軌道で】
【そして『排球』は、流星のように空から打ち下ろす軌道で──ワーズの胸部辺りへと、殺到していくだろう】

【一見すると、その見た目から脅威には見えにくいかもしれないが、】
【魔力を込められたそれらは、単なる球技の基準を大きく超えた速度と質量を備えているものだ】
【彼女は断じて戦いを侮っている訳ではない。非殺傷と目的としながら、彼女の中では最大級の威力を叩きだせる技】

【渾身の一撃──これを如何様に受けきるか。彼女の限界も、近い】
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 23:06:04.87 ID:f7AqaiIgo
【櫻の国、茶屋】
【そこに、二人の人影が居た】

だぁから、テメェの方がよっぽどチビだって何度言えば分かるんだよっ!

「それを言うなら、谷山部長だってチビじゃないですかー!」

チチチチ、チビって言ったなてめぇ!

「事実ですっ!平均よりずっとしたじゃないですかー!!」

お、お前だって小学生だろ!涼香ァ!

「高校生ですっ!な、ななな、何度言えば分かるんですかっ!
や、ややや、やっちゃいますよ!!あと、涼香じゃなくて、涼香委員長ですっ!!」

【一人は、着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は、少々派手であるが、その表情を見れば、どちらかというと善人に分類される、優しそうな少年に視えるかもしれない】

【そして、もう一人。そこに居たのは委員長=z
【委員長かどうかは、分からないが、そう言うしか無い。そんな少女だ】
【三つ編みのおさげは腰まで下げられ、レンズの分厚い丸めがねを付け、スカートはきっちりと校則を遵守したひざ丈】
【そして、かなりの小柄、恐らく140cm程で有るが、その身長を大幅に超えるサイズの道路標識≠背負っていた】
【さぞかし、動くのにじゃまになることうけ合いである】

【往来に出たベンチの上で言い争う二人。一人の委員長の方が、ゆっくりと立ち上がって、背の道路標識を引っこ抜く】
【それを、ぶんっ、とふりあげて】

「いいですっ、やっちまいますよ!?私の道路標識術、強いんですからねーっ!」
ちょ、おま!やめろぉおおぉおっ!

【少年の方は、両手をサムズアップ、降参の意を示しているが、道路標識は振り上げられたままである】
【なんというか、凄く目立つだろう】
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/28(木) 23:12:53.12 ID:MLEllZ2Ao
>>244>>249>>251


【攻撃が迫れど、頭を抱える鏡の異形では、避ける術など在らず】
【自分の心と、戦い、自分の目前へと迫る攻撃を、受け止めるかの如く、立ち向かい】



…………

【鏡の異形の、胸を貫く魔弾、犬のジェントルマンの右足、仮面の少女と、隻腕盲目の剣士の見事な剣戟】



みんな―――
                ありがとう―――
                    
                       
                     あと

                               ごめんな―――


【それらによって、胸の黒い魔翌力は西洋風の鎧と共に消え去り――】
【残ったのは、デザートイーグルっぽい感じの銃が1丁と、黒い魔翌力の塊が1つ】
【鏡の異形だったもの¥ヰな、白口。銃の周りには、ほんのちょっぴりの白い魔翌力が滲み出て】
【少年は、優しい笑顔で白口を拾い上げ、一度胸元へともってきて、右手の銃と一緒にぎゅっと抱きしめてから、其々をホルスターへと戻す】
【死人が居ないのを確認してから、3人のほうへと向き直り】

「あの……皆さんコイツが迷惑かけてすいませんでした……」
『ごめんなさい……』
「もっとちゃんとしたお礼をしたいんですけど、何もできないです……」
「ほんとうに……「『すいませんでした』」
【正座しながら、話、話し始めと話し終わりに頭を地面へと打ち付ける。下座れば余裕っしょwwwwwwとかは考えていないので注意してもらいたい】

【立ってから―――】

「本当にごめんなさい……」
「知った顔があるけど、パニキュレータって正義の人だったっけ?」
『そんな場合じゃないでしょ?』
『それじゃあ僕達は、帰って白口の面倒を見なくちゃあならないから……』
「『ごめんなさい……」』
「『それじゃあ」』
「『さようなら」』


【声をシンクロさせながら、少年一行は夜の街へと消えていった】


/此れにておしまいです。残って話してもらっても構わないです
初めてな身なのでかなり拙くて申し訳ないです

お疲れ様でした!ありがとうございました!
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 23:19:33.89 ID:OkRoj/Pbo
>>253

そんな考えの人を受け入れてくれる組織は少ないと思うけど……。

【淡々と、意見を述べる】

……戦いなんて、大嫌い。
傷つくし……傷つけるし。

…………別に、そんなのただの好き嫌い。
私からすれば、押し付けられただけだし……。

【好きじゃないどころか、嫌いなようだ】
【男との戦闘は受けたところから、ある程度は妥協しているようだが】
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 23:24:25.60 ID:SdaTxlt6o
>>252
【情報の出自、その相手は彼女にとって別段大事な間柄でもないが】
  【思いだされるのは、小柄で強気な委員長の、笑顔】
     【それを明かすのに、どこか躊躇いを見せるも―――】

…統一征斗会の、谷山が広めてる。
最も、奴が―――ジャーナリストが広めるなら、それはどこかで掴んだモノ、って事だろうがなァ。
それがどこなのかまでは、分からない。

【―――詐称、イコール、死】
【そう思う位に、彼女が彼に抱く恐怖感は強い】
【別に、目に見えた脅しをされた訳ではない。彼の放つ異様な雰囲気を、本能で察した結果だ】

見える。
…いや、寧ろお前がこじんまりした事をしてる姿が想像できねェ。

【彼の問いには、断言。】
【そして、彼からの提言には】

………無理

【―――実に、正直である】
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/28(木) 23:28:25.02 ID:Fcn3ONHBo
>>258

……だよなぁ
やっぱり自由な俺は、一人が相応しいってことかな

【少し寂しげにいいつつ、男は言う】

嫌いか…まぁ、俺みたいな戦闘狂のが少ないのかもなあ…

【頭をかきながら、歩みを続ける】

俺の戦闘も押し付けだったからな
だけど、本当に戦いたくなけりゃ、路地裏なんて危ないところも歩くもんじゃねえぜ

【男にしては至極真っ当な意見を言う】
【そして――】

ついたな、ここの病院ならある程度の治療はしてくれるだろうよ

【路地裏を抜け、病院に到着する】
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 23:32:47.24 ID:nxMEdyMO0
>>259

【眼を細め、相手の言葉を聞きながら口元を歪め】

それはそれは…谷山さん≠ェ言っているのなら本当の事のようですね
まぁ…暫くは様子見ですかね……櫻の国まで行くの面倒ですし…

いやいや私の本職はデスクワークと諜報活動ですよ?
この上なくこじんまりとしているじゃあないですか……

【帽子を整えながらそう答える、どうやら谷山を知っているらしい】
【その後に、柔和な笑みを浮かべながら、肩を竦め】

いやはや貴重な情報ありがとうございました……中々面白いですね…

何かお礼をしましょうか……情報でも、物でも、はたまた人でも……

なんでもご注文下さい、提供させて頂きますよ…フフーフフ

【丁寧にお辞儀をしながらにこやかに笑う】
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 23:33:57.24 ID:f7AqaiIgo
>>246
//マダイマスカ?
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 23:34:29.68 ID:utfrr/UU0
>>254

……僕は、戦うことしか、知らない……から。
この、方法……しか。選べなかった、んだ……。

……でも、やっぱり。この方法で、よかった気がするんだ

【――予想以上に左腕のダメージが大きい。攻撃力も防御力も、大きく殺がれたと見ていい】
【右手には投擲ナイフを2本構えているものの、特殊な力が付与されているわけでもない、ただのナイフだ】
【最低限の盾となり矛となるジャマダハルも、先ほど取り落として回収できていない】
【……窮地、なのだろう。でも何故か、ワーズの心内に渦巻く「不思議な気持ち」は、沸々と広がっていた】

【――ごう、と。魔力が黒い焔の形を成して、震える左腕に纏われる】


……――――負けない……ッ!

【そして。具現する三種の球。金属棒、予測出来ない挙動、軌道――】
【――それらの『球技』を知っていたのなら、幾分は予想が立てられたのかもしれない】
【然しワーズは、それらを何に使うものか知らなかった。ゆえに、完全な予測不可能】
【先手を取ることは無論、予測を立てて対処を先取りすることも出来ない――】
【――この攻撃は。ワーズに対しては、通常以上に効果を齎すだろう】

(ッ――来るッ!……一発目が中段、二発目――上、……――――速っ……)

【全てを目で追い、捉えることは出来ない。幾ら鬼として常人を超える身体能力を有しているとはいえ】
【先ほど述べたように、彼女にとってはこの攻撃。『放たれてから』しか軌道を予測できない】
【例えばそれが『銃』であったなら。『弾丸』は銃口からほぼ一直線に飛来すると分かる】
【銃口の向きに注意していれば、幾ら放たれてからは回避不可能といえど対応策も思いつくものだ】
【しかし、全くもって未知なる領域にあるウエポン――しかもそれが3つとなれば】
【――『真っ向からぶつかっていく』他、無いだろう】


っ……――う、……ぁぁぁぁぁああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!


【叫びと共に。ワーズは、身をかがめて翼を展開し――どっ、と地を蹴り。一直線にカンナへ向かって飛翔する】
【軌道が予測できないなら。玉砕覚悟で突っ込んでやる――!それがワーズの覚悟であった】
【突撃時に、一番最初に確認して真っ向から来ることを認知した球体――野球――に向けナイフを2発とも放つが】
【手で咄嗟に放った単なるナイフと、バットで鋭く打ち据えた魔力的な力を備えた野球ボールでは、天地の差】
【ナイフは容易く弾かれ――矢張り結局、真っ向勝負だ】

――――――――ッ!!

【――突撃という選択は、幸運にも流星の如き軌道を描いた排球を完全に回避することを導いてくれるだろう】
【恐らくは、先ほどまでワーズが居た場所に排球が突き刺さり。ワーズもそれを感ずる】
【左腕に渦巻く魔力を力強く滾らせ、前に突き出して。――ぶしッ、と左肩から鮮血が走り】
【それでも飛翔は止めず――それを迎え撃つように迫る、2連の球撃が――】


…………っ、ぐ、あ…………!、…………


【――ずん、と。蹴球が地よりワーズの右脇腹を。野球が、突っ込んできたワーズの胸を、確かに捉える】
【漆黒の眼が大きく見開かれ。肺の中の空気が口から全て絞り出される――視界がぐらりと揺れる】

【だが。その黒き双眸は、何処までもカンナを見据えていて】


/なんだか此方も入りきらなかったので続きます、お待たせして申し訳ないです
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/28(木) 23:34:43.88 ID:OkRoj/Pbo
>>260

まあ……もしかしたら、貴方を受け入れてくれるところもあるかもしれない。

【慰めてるのだろうか】
【相変わらず無表情で、真意を測るのは難しいかもしれず】

……戦いたくは、ない。
けど、戦わなくちゃいけない……。

【ほんの少しだけ、悲しげに言う】

…………じゃあ、私は行くから。
機会があったら……また。

【そして病院に到着すると】
【早く傷を治療したいのか、足早に病院の中へと消えていった】

/お疲れ様でした。
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/28(木) 23:35:10.05 ID:utfrr/UU0

ッ、……ぼ、…………く、はッ――!!


(……勝ちたいッ……――君に勝ちたい、カンナッ……!
 君に勝って――君のことを、理解してッ――――
 ――もっともっと、君のことをっ……――――!)


【“君のことを”――――】

…………ま、だッ…………!

【――――『何か』……】

(…………あ、もしかして)

【――この、手に――――】

……――――  ねえ、カンナ。私、分かった気がするよ。



――――やぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああッッッ!!!!


【渾身の、叫びと共に。ワーズワイスの全てを込めた、最後の一撃が放たれる】
【それは、左腕に渦巻く全ての鬼の魔力を一挙に解放した、いわば魔力の槍】
【黒い炎のカタチをとった魔力は鋭く一点に集束され、一直線にカンナへと飛来するだろう】
【その威力は言うまでもない。……だが、――全身全霊で踏ん張ったなら。防いで、耐え切れない威力ではないはず】

【それは最早、理屈ではないのだ。腕が動かないだとか、ダメージが残っているだとか、そんな賢い理論で計算できる領域ではない】
【ただ、根性とか、信念とか……そんな、もっと泥臭くて、非理論的で……何処までも感情的なものがものを言う領域】
【ここまでくれば、最早あとは心の勝負だという――そんな言葉が一番似合う、とても不恰好で、とても不器用で――】


【――とても“人間らしい”、最後の交錯】


【……その果てがどうであれ。ワーズは。その場に、ゆっくりと崩れ落ちるだろう】
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2011/04/28(木) 23:35:20.31 ID:uIWnRpdno
>>251
【それ以上、言葉は交わさない―――交わす言葉もないと、パニーは考えていた】

【近く来たる最後の戦い、彼女はどうあるつもりなのか……?】


>>257
詫びの言葉も、例の言葉もいらないわ

【そう言うと、剣を仕舞い、踵を返して歩き出す】
【仮面の下の言葉は、何処か冷たいものがあった―――】

それと、あたしはあたしの味方よ

正義の味方でも―――今やカーネルの味方ですら無い


【去り際に呟いた言葉は、まるで―――】

//お疲れ様でしたー!
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) :2011/04/28(木) 23:40:52.15 ID:ZzpvdGYAO
>>262
/いるのですが、ごろごろしてたら眠気が急加速したのです
/この状態で絡んでも1時間持たず寝落ちてしまうので、別の機会にお願いします
/すいません、申し訳ないのです
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/28(木) 23:42:02.42 ID:f7AqaiIgo
>>267
//了解ですー、又いつか宜しくです
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/28(木) 23:45:23.39 ID:pB2o1fWZo
>>257
これも何かの縁さ、気にすんないボーイズ! はっはっはー!

【気楽にいいながら、犬は豪快に笑った】
【全身血が出てたり鼻の頭が赤くなってたり、見た目は締まらないのだが、それでも犬は大げさに笑った】

【少年達の姿が消えてから、ポツリと】

…喋る銃か、いいなぁ。

【なんて、邪念に満ちた顔で零す】
【それから、周囲の人たちを見渡して】

いやーお疲れっしたー!
大変だったけど、他にけが人も出なかったみたいだし、これにて一件落着ってことで!

【何勝手にまとめてるの? 馬鹿なの?死ぬの?】
【しかし犬は如何なるツッコミにも動じず阿呆のように笑い続ける】
【そしてしばらく笑い続けると、ぴたっとそれをやめて肩をあからさまに落とした】

…しかし困ったなぁ、得物がでぬぇ…
こんなんじゃ俺、闘いたくなくなっちまうよ…

【無駄にネガティブな言葉を吐きながら、犬は大げさに地に膝と手を突き項垂れる】
【周囲の空気も無駄に暗くなって、この世の終わりかと見紛うほど】
【でも、犬はその手元に鏡の破片を見つけた】

ん??

【奇妙な魔翌力で満たされた破片は、犬の興味を引いているようだ】
【触れてみると、それは突然光を放ち、視界を奪う】
【それには声を上げることはなく、犬は無言で軽く目を回していたが、その手にあった破片の感触が変わっている】

…Oh。

【銃だ。あらゆる部品が鏡で構成された、大口径ハンドガンだ】
【軽く表面を指でなぞっても手垢で汚れることはなく、周囲の景色を煌々と反射し続ける】
【すかさずマガジンを取り出し、中身をチェックする犬。中身はない】
【その装甲の薄皮一枚下の部分を見通すように、全身くまなく眺め回した後、犬はにっと笑った】

いーぃ銃じゃねぇか、ありがとな、鏡さん?

【し合った相手に一切の遺恨を見せない犬男は、いなくなった人物達にウィンクをささげて、袖の中に銃を仕舞う】
【どういう仕組みか、袖から銃が落ちてきたり、その質量で袖が揺れる、なんてことはなかった】

よぉーっし、今日のところは宿探しだ!
野宿もいいなぁ、この世界の風を味わっておくかねーっ!!

【元気に叫びながら、犬はその場を後にした】
【時折、新たな玩具にはしゃぐ子どものような声が、街のあちこちで響き渡ったとか渡らなかったとか】

//お疲れ様でしたー!!
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 23:47:10.93 ID:SdaTxlt6o
>>261
【レギンの様子から、やはりリークするべきではない情報だったと察して】
【谷山、引いては統一征斗会―――そして、涼香に。】
【拭えぬ罪悪感を抱いたまま、目の前の男からの提案を聞く】

礼、ねェ。
人は流石に受け取れねェ………つーかシズリの言ってた噂、マジだったんだなァ
まァ折角のお言葉だし、甘えてみるか―――

―――武器が、欲しい。何でもいい。

【自身の火力不足を考えてか、そう希望した】
【何でもいいという言葉は、投げやりというよりは―――控えめ】
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/28(木) 23:51:52.66 ID:nxMEdyMO0
>>270

いや、別に人をそのまま渡すのではなくて人探しとかですよ?
そんな、人身売買なんてするわけないじゃあないですかぁーーーーハッハッハッハ

シズリ?それは聞かないお名前ですね…どちら様です?

【冗談っぽくそう言うが、やはり眼が笑っていない】
【聞き覚えがない名前なのか、ゆっくりと首を傾げる】

はぁ、武器…ですか、武器といっても種類は色々…一体どのようなモノがお好みで?
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/28(木) 23:53:58.36 ID:hbJVwzsz0
>>248
/すみませぬ、軽く気を失ってました。

季節の変わり目は風邪をひきやすいものなんですよ。……もう春になりきってる感もありますが。

【時既に春です本当にry】


……さあ? 今更傷が一つ増えても気にしませんが。
これくらいでいちいち倒れてたら今頃命が一つ二つ無くなってるでしょうし。

【一つ二つで済むのかは不明だが】
【いたって普通に、というよりかは、何の問題がないかのように、さらっと答える】

……まあ、これは戦って付いた傷じゃないんですがね……

【そのせいか、余計にこの言葉が、表情が、辛そうに見えるかもしれない】
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 00:10:03.03 ID:DjJB6SNuo
>>271

じ、人身売買………
(やってる、絶対やってやがるコイツ!!)

【やはり、シズリの言葉は正しかった】
【「水の国志支部長は人を売り飛ばす」、そして「同じ機関員と言えども全く接点が無い」】
【前者はともかく、後者はあれだけ巨大な組織という事を考えれば納得できる】

んー、もうナイフには関わりたくねェしなァ…
かと言って銃扱う自信はねェし。

いっその事巨大ロボでもいいけどなァ、アッハハァ!

【特に希望は無いにせよ、何かしら強いモノが欲しいようで】
【とはいえ彼女は正義組織所属、その点を警戒するなら、そんな物は持たせられないだろうか】
【持たせるならば、単純な性格の彼女は】
【渡された武器に罠が仕込まれていても、きっと気付きはしない】

【いずれにせよ、何を持たせるかはレギンの自由だ】

/内輪ネタ過ぎた…申し訳ないorz
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 00:10:50.04 ID:b3hLCrxEo
>>263

【──発動には、一定以上の間合いと大きなモーション、そして少なからぬ時間を要する技】
【それを躊躇わずに出せたのは、ワーズという相手が、待ちという状態を取ったからに他ならない】
【しかしその分、カンナもアートマンも、放ち終えた後にはただ大きな隙を晒すのみで──】


 (うそ……真正面から──!?) 


【ただ重力に任せて落下してくるアートマン】
【大振りの蹴りを放ち終えた後で、体勢が崩れたままのカンナ】

【そこへ、真っ向から突っ込んでくるワーズ──】

【その一筋の黒い流星にも似た姿が、眼に灼きついて離れない】
【文字通り、眼を離せない。身体が動かない。時間の流れが緩慢】

 (──槍……!?) ( 直線 疾い──! )

 (──回避……っ) 【間に合わない】
 (“動いて”、“動け”、“動かないと”──!)


 【 何度だって、受け止める≠諱@】



 ────────────



 【 ただ、叫んだ 】

【──最後に残っていたのは、かろうじて持っていた銀の大鋏であった】
【それが、もはや意識などしていなかったのだろう、大きく開かれて十字を模る】
【その中心点を握りこみ、ただ我武者羅に前へと突き出し──残った全力が開放】

【開かれた鋏──】
【銀の十字が勢い良く回転し、刹那、円型の盾となり】
【正面から向かい来る灼熱の黒い穂先と、激突──】


【轟音。閃光が炸裂。烈風が疾駆し無音を引き連れる】


【──どさ、と、一つの静音】
【それは、ワーズが崩れ落ちるよりも早くに響くだろう】
【音の出処は、存外に近いかもしれない。そこには、地に伏すカンナの姿】

 …………──、……──

【鋏は、その衝撃で跡形もなく砕け散り、槍を最後まで防ぐことが叶わず】
【突き出されたカンナの右腕は、焼き焦がれたように、そしてまた穿たれたように、傷跡を刻んでいた】
【余波によって衣服もボロ切れと化して、その身体は沈黙し、一向に動こうともしなかった】

【──が】


//あの、続くんです……ごめんなさい
275 :274 [saga]:2011/04/29(金) 00:12:22.42 ID:b3hLCrxEo

【ふと、その時】

【上空から、小さな白い破片が風に煽られながら、ワーズの側へ降り落ちてくるだろう】
【それは、一枚の紙切れであった。──もしかしたら、その紙には見覚えがあるかもしれない】

【それは、手紙だった】
【たった一枚の、そしてたった一言だけしか書かれていない手紙】

【Wards>氛氓ニ】

【ワーズ自身の筆跡で書かれたその文字】
【あの日──ワーズがカンナに送った、あの世界一短い手紙】

【しかしながら、そのWards≠フすぐ左横には、こんな言ノ葉が書き足されていた】


 【For=z


【──「あなたへ」】
【そんな言霊が添えられて】

【並んだ二つの言霊は、一つの言ノ葉となる】
【しかし、届くかもしれない。そこには二つの意味が込められていることに】


 【ForWards>氛汞ワーズへ/未来へ=z


【カンナの願いと。そして決意と。未来を望む希望の全て】
【ワーズに届けようと思っていたあらゆる想いが、そこには綴られていた】

 【世界一短い手紙=z
 【その返信は、世界で二番目に短い手紙だった】

276 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 00:17:28.12 ID:0njcP3/0o
>>264

慰めになってねぇな それは

【男は軽く笑う】

(逆らえないご主人様でもいるってわけか…悲しい人生もあったもんだ)
【少女の悲しげな表情を見て、男は言う】

じゃあな、また縁が合ったら会おうぜ

【男も治療を早く受けたいのか、病院に入っていく】

/お疲れ様でした!
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 00:23:37.64 ID:Cn7zoaLO0
>>273

【相手の返答にムムムと顎に手を当てて悩みながら】

巨大ロボ……あるにはあるんですがねぇ……最初のお客様が敵側というのも…
コアユニットにも少し大切なモノを使用してますしねぇ…

まぁ貴女が機関に所属して下さるなら話は別ですが…なーんて

まぁ飛び道具か近接武器か、ぐらいは決めて下さい、具体性があれば尚よいですが
どうしても、と言うならアレ≠ナもいいですがねぇ…フム

【難しい表情をしながら悩み出す】

//構わないが具体性は頂きたいんだぜ!
278 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/29(金) 00:25:42.14 ID:76SCbsrR0
>>274-275

【――攻撃の行方を。……己の全身全霊を受けたカンナが、崩れ落ちようとするのを】
【視界の隅のほうに、少しだけ捉えながら。ワーズは、その場に倒れ伏して】
【ひゅぅ、と。肺の中に辛うじて残っていた浅い空気を吐き出し】

…………――――っは、ッ……はぁっ、は……ぐ、ッ……っあ、……!

【一挙に、一心不乱に唇を開き、酸素を求める。意識が闇夜に転がり落ちる寸前のことであった】
【左手を、倒れたカンナの方に突き出して、うつ伏せに倒れたまま。ワーズは、霞む視界でカンナを捉え】

っ、…………ぅ、…………ぁ、…………

(……動け、ない…………僕、は……、…………負け、……?)

【――ふわ、と。ワーズが纏っていた鬼の魔力が霧散する】
【瞳は通常の大きさに戻り、ひび割れていた頬も、ぱきぱきと小さな音を立てながら修復されて】
【三本目の角が、翼が仕舞われ。左腕の異形もなりを潜めて――】
【――残るのは。文字通り、満身創痍となった。やや幼い少女のみ】
【可愛らしくコーディネートされていた服は、魔力の余波によって幾重の傷を連ね。】
【傷を抱えたままに無理を重ねた左腕は。灰色の皮膚に幾つも、魔力による焼け跡を刻んで――】

(……いや、…………カンナ…………“ひき、わけ”……?)


(…………カン、ナ……)


カ、……――――

【なんとか傷だらけの身体を引きずって、動かない彼女の元へと寄ろうとした、その時であった】
【ふわりと、舞い降りてきた白い紙切れ。ワーズにとっては、何故か天使の羽根のようにも見えて】
【彼女の身を案じつつも、黒曜石の瞳が。その手紙を、文面を――捉え、】



【                                   】



…………カン、ナっ…………

【――何だろう、この気持ちは】
【ワーズは、それが何なのか知らなかった】
【ただ、じわりと。胸の奥が、滲むような感覚がして。それは、今受けた攻撃のせいじゃなくて――】

【それでも。なんでだろう――身体中痛くて、気に入っていた洋服もぼろぼろになってしまったのに】
【すごく、満たされたような気がして】


カンナ、…………っく、……ぅ……

【例えようのない感情に身を包まれながら。ぼろぼろの左腕を、なんとか彼女へ伸ばそうとして】
【ただ、名前を呼んで――視界が滲み――あったかくて――。……右手は、その手紙を。つかみとって】
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 00:30:42.42 ID:DjJB6SNuo
>>277

…マジであんのかよ…
いや、軽い冗談だったし、それ以前に操縦出来ねェなァ…

【改めて、機関の保有する戦力の強大さを知り】
【武器の具体性を問われると、何かインスピレーションが降りて来たようで、ぽんっと手を叩き】

鎌!
2mのデカイ奴がいいなァ、出来れば出し入れ自由だと有り難いねェ。

【とたんにつらつらと注文をつける。欲張りだなオイ】


/丸投げしてましたね、すみませぬ…
/こんな感じでいかがでしょうか?
280 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 00:37:29.39 ID:8QK80ORWo
【路地裏の奥の更に奥】
【犯罪が日常的に行われているその場所にて】

…………………――――

【小規模ではあるがとある異変が起きていた】
【その酷く醜悪な場は異形とも言えるような物体に侵されていた】

………………………

【その異形、例えるならば限りなく平面に近い薄さのそして限りなく透明に近い白色に染まった……「手」】
【その「手」はその薄さ故に関節と呼べるような物はなく、爪もなく、血管もなく、表裏の区別すらつかない】
【人間の手と腕を極限まで簡略化したようなその「手」は石畳の隙間から植物のように無数に生え】
【時折吹く冷たい風に身を任せ樹のざわめきのようにふわりふわりと揺れている】

【冬の澄んだ月明かりを受けて淡く輝くそれは幻想的ではある、だがそれ故に酷く――――不気味】
【およそ自然界では見られないその光景を例えるならば変異域、異空間、非日常、そのどれもが当てはまるに相応しく】
【地面に加えて左右の壁からもその「手」が無数に広がり侵食していた】
【唯一無事なのは無限の天、誰の元にも差別無く広がる黒い空だけだった】

………………………

【どうやらある種の“狩り”をしているらしくその異形にとってその場は正しく狩場】
【ただ幸いにもその“狩り”の犠牲者はまだいないようで、彼らは未だ「待っている」】
【何を?……獲物を、だ】

【生ある者がその空間に踏み込んだが最期――――】
【その現れた獲物に彼らは一斉に襲いかかるだろう】
281 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 00:41:35.80 ID:kIUxRVPFo
>>280
【黒い長髪に、淀んだ黄金の瞳を持つ少女だ】
【黒いセーラー服の上にヨレヨレの白衣を羽織っている】
【その姿は、見て分かるほどに研究者≠ナ】
【襟には、《91》と刻まれたピンバッチが付けられている】
【そして、少女の纏う陰鬱な雰囲気は、その高い身長も相まってさらに増幅されているだろう】
【そんな、少女が。ここに訪れた】


――――ふむ、面白そうだ。


【その、異常な光景を見て、抱いた感想はそれだけ】
【少女は、迷うこと無く、その空間に歩みを進めていくだろう】
282 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 00:43:30.59 ID:Cn7zoaLO0
>>279

いやー初心者に優しい仕様でして、誰でも扱えるんですよッハッハ
まぁ私の趣味も大きいですがね、まぁそれはさておき

ではこれをどうぞ……我が支部の新作……Calamity-β≠ナす…

釜は勿論、戦況に応じて剣や槍にも変形が可能なんですよ

【そういってどこからから取り出したのは長さ30cm程の機械の棒】
【、グリップ部分には複数のボタンがあり、レギンはその一つを押す】

【ジャキィィンッ!!!という音と共に、機械の棒が2m程まで伸び、上部の側面からビームで出来た大鎌の刃が現れる】
【さらに違うボタンを押すと、ビームの刃は一度消え、今度は槍のように先端からビームが噴射される】

こんな感じですかね…気に入っていただけましたか?フフフフ

【そう言いながら伸縮のボタンを押して、元のサイズに戻し、投げ渡す】

//いや何時もなら思いつくんですが、今日は全くでてこなくて…こちらこそ御手間を申し訳ない
283 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 00:43:33.18 ID:b3hLCrxEo
>>278

【ワーズよりも刹那だけ早くに崩れたカンナ】
【そしてその後も、彼女は動くことは愚か、言葉さえ発することが出来ず】
【対してワーズは、手紙を受け取るだけの、そして名を呼ぶだけの力を残している──という状況】

【──カンナが口を利けたなら、きっとこう言っていたはずだ】

【「何度だって抱きしめるって言ったのに、それが出来ない私の負け」】
【「そして、手紙を受け取れたその心の分だけ──ワーズの、勝ち」】
【「……これでも、不思議とちょっとだけくやしいかも」】

【紡げない言葉たち。しかし、その瞳だけは、かろうじて開かれていて】
【ワーズが手紙を受け取ったのを見て──カンナは、淡い微笑を浮かべた】

 【 ……本当は、もっとさりげなく渡したかったのに。勝手に出てきちゃった 】

【ワーズが伸ばしてくる左腕に、彼女は応えることが出来なかった】
【しかしその代わりに、夕焼け色の柔らかい瞳が、ワーズの姿を映して】

 ……、……──っ、……────

【その唇が、小さく蠢いたが、それは掠れるばかりで音にならない】
【だが、その動く形を注視したのなら──瞳を見ていたのなら、言いたいことは伝わるかもしれない】

 【「……見つかった、かな。答え」】

【はふ、と、緩い吐息が漏れるばかり。しかしそれだけが聞きたくて】
284 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 00:51:44.14 ID:8QK80ORWo
>>281

……………………

【獲物を見つけた彼らの行動は単純だ】
【捉えて、生命力を頂く……これだけ】


【少女は恐れを知らないか】
【彼らはこれといって感情を持たない】
【あるのは合理的な行動のみ】

【無数にあった「手」が地面の中に引込み】
【少女の視線の先に残ったのは3本だけ】
【その3本が……】

……………………

【少女の腹部目がけて突撃していくだろう】
【その「手」は伸縮が自在らしく、伸びていた】
【伸びる速度自体も早く避けるのには難儀しそではあるがそれも見かけだけ】
【狙いが分かっていれば避けるのは容易い】
285 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 00:52:04.75 ID:DjJB6SNuo
>>282
【レギンから、Calamity-β≠受け取って】
【彼がして見せたように、グリップ部分のボタンで大鎌や槍、剣に変形させる】
【刃部分をビームで構成するため、大きさの割に軽いそれは、彼女が扱うのにはぴったりで】

………すっげェ…。
新作って言ってたが、貰っちまっていいのかァ?

【目をキラキラさせて、受け取ったその武器を掲げ】
【返せと言われても手放さないだろうが、一応そんな事を尋ねる】

/わふー!ありがとうです、感謝感激!
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 00:57:32.69 ID:kIUxRVPFo
>>284
……確認には悪くない、か。
この体≠フ初めての戦闘だ、試させてもらおう。

アームド・ツール。

【両手を振ると、その手のひらが、ぼこりと形を変え。そこから、メスが3本づつ出てきた】
【それを指の間に挟み、右腕の3本を投擲】
【それと同時に、横に跳び、それを回避した】
【しかし、脇腹に掠り、黒い血≠ェ、びちゃり、と弾けた】

……ふむ、生物なのかどうか、少し調べたいところだな。
捉えるには、良い方法は思いつかない、此処は消耗させて、捌く&向で行くべきか。

【普段と違う、途切れず淡々とした口調は、ひとりごとだからであって】
【そして、手を見るその金色でありながら、黒いと言えてしまうその瞳には、誰が見ても分かる好奇心があった】
【まあ、感情のない手には、理解のしようもないかもしれないが】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/29(金) 01:02:38.14 ID:76SCbsrR0
>>283
…………、…………。
【――荒い吐息を何度も零しながら。視線が、交錯する】
【その笑顔を。その瞳を。ワーズは、ただ見つめて】
【きっとその時の表情は、色んなものが綯い交ぜの、ごちゃ混ぜになっていて】
【嬉しそうでいながら、カンナの身を案じる気持ちから泣きそうで、でもやっぱり手紙の嬉しさが勝っていて】
【そんな色んなものを混ぜ合わせたワーズの表情は。カンナからすれば、少しばかり面白かったかな、なんて】

……っ、……ぅ、……ん…………ッ、はっ……ぁ…………。
【――その問いかけに、答えようと。口を開いて、音を紡ごうと】
【……ワーズにも、余力なんて殆ど残されていない。全身全霊をぶつけあったのだから】
【けれど。どうしても答えたくて。どうしても、伝えたいことがあって】
【……それに、応えてくれたのは。彼女がずっと忌み嫌ってきた、黒き鬼の血だった】
【人を超える力。人を超える自然回復力――それが、なんとか言葉を紡ぐ程度の力だけは、返してくれた――】

……あい、て……の…………こと……を。……理解、したい……っ、……て。

【――途切れ途切れで。時折、苦しそうに表情を歪ませながら】
【それでもワーズは、言葉を絞り出す。知って欲しい想い。声に出して、聞いて欲しい言葉】

……相手……の、ことを……。もっ、……と、…………はぁ、……知りたい、って。……いう、気持ち……
……あの日。僕は……いや。……私は、きっと……。……そんな、気持ち、……抱い……たん、だ……

……君が、……私を。抱きしめて、くれた……理由。…………朔夜、が……手を、差し伸べてくれた……理由……
…………ハニーが……私を、受け入れてくれた。……理由、も。……きっと……それが、源流で……。

…………そこに、小難しいこと……なんて。……何も、無い。
立場の……違いも、戦いも、…………生物としての……違い、だって……関係、ない
相手のことを……知りたいって。思う気持ちの、理由は……。

【……そう、そんな――とても、単純な……――――】


ねぇ、カンナ……さっきの……、……続き、だ。

……私は、……。結構……我侭、なんだ……よ。
服……、ひとつ。決めるのに……何時間、も……掛け、るし……反省も、しないで……次も、じっくり……考える。
普通の……女の子、みたい、に。……おしゃれ……楽しむの、…………夢だった、から……そこだけは、譲らない。
……帽子も仮面も、ほんとは……。……被りたく、ないんだ……から……。…………。

甘いものだって、大好き……。……滅多に、食べなかったもの。≪四刃≫……じゃあ、……。
クレープ、も。……パフェも、……どれだけ……食べても、足りない。
君、が。……お腹、いっぱいだって……言っても、……引っ張り、まわす。

春も、夏も、秋も、冬も。
花を見て、海に行って、キャンプして、雪遊びして。
……君が。疲れたって言っても、……私には、鬼の血が宿ってる。
なかなか疲れないし……いっぱい、迷惑かけるかも……しれない。
そもそも、やっぱり……人間じゃ、ないから。……いざこざに、巻き込まれたって……知らない、よ。


でも、…………。………………それでも、…………


私と、ともだちに……なって、くれるの……?


【――とても単純な……想いなんだ】
【その理由なんて。格好付けて探すようなものじゃ、なくて――】
【……でも、単純で、不恰好だからこそ、とても強くて】


私はっ、君と……
ともだちに、なりたいよっ……!


【涙が零れることだって、恥じることじゃない――】
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 01:02:41.43 ID:Cn7zoaLO0
>>285

【剣時は勿論ビームサーベルである】
【帽子を整えなながらニッコリと笑い、頷く】

ええ、製品とは消費者の手に渡ってこそ…ですからね…
まぁ暫く使ってみたら感想でも下さいね、次の作品の参考にさせて頂きます…クク

それでは、お互い有意義な等価交換が行えたようなので私はこれで…
支部の近くに来た場合は是非お立ち寄りください……では

【踵を返すと、丁寧にお辞儀をしてから立ち去った】

//お疲れ様でしたぁ!!!!
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 01:08:07.09 ID:8QK80ORWo
>>286

…………………

【戦闘と同時に情報の蒐集】
【能力者相手となると幾らかプランを変えざるを得ない】
【その分得る物が多いのだからそれで良いのだが……】

【ただ伸びているだけの「手」は攻撃の後は隙しかない】
【収縮するにしても出来るのは隙、隙、隙】
【結果としては少女の投げたナイフは「手」に突き刺さった】

…………………

【突き刺さって、ピクリと一度だけ震えるが致命打ではなかったのか】
【一度地面に浅く触れるように潜りそして少女の方向へと向き直る】
【刺さった箇所からは血も何も流れておらず、「手」は恐らくは非生物なのだろう】

…………………

【先程の攻撃で零れて地面に落ちただろう黒い血≠ヨと……】
【また違う「手」が地面から現れる、その「手」は掌に金色の瞳を有しており】
【黒い血≠只管に見つめて情報を蒐集し始めるだろう】

【その黒い血≠ェ正常な生命による物か、或いは否か】
【もし正常な血ではないのなら、半ば嫌悪するようにその「手」は地面へと引っ込むだろう】
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 01:12:31.57 ID:DjJB6SNuo
>>288
【あれほど恐れていた相手―――だが、贈られた武器の魅力には代えがたいようで】
【彼が何故、敵対するはずの自分に武器を渡したのか―――】
【その真意を測りもせず、疑いもせずに、ただただ彼女は嬉しそうに笑って】

おー!
今度立ち寄ったら、報告ついでに茶でも飲みに行くさァ

【丁寧なお辞儀と共に去っていく彼に、そんな言葉を返し】
【彼が去った後も、暫くの間Calamity-βの虜になっていたとか…】

/乙でしたー!
/後ほど武器デザインさせて頂きます!
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 01:15:54.62 ID:kIUxRVPFo
>>289
隙が大きい、そもそも生体ではないか。
何らかの魔術術式、それとも、化学兵器の類か。
其れにしては、お粗末にも思えるが、だが、得体が知れない、やはり……解剖したい。

【隙だらけの手を見て、AIの類であれば、もう少し何とかなりそうだ、と呟くガートルッド】
【だが、未だ彼女は目の前のものが何なのか、分かっていない。もしかすれば、この発言は見当はずれかもしれなくて】

耐久性は、高い……、否私の攻撃力が低いのか。
コレは、何とかしなければいけないか。

【致命とならず、突き刺さっても、此方を向く手を見て、そう判断して】
【牽制とばかりに、残りの3本を投擲し、距離を取る】

【黒い血は、無機物=A所謂ナノマシンの集合体である】
【其れは、血ではなく、血液を模した別の物、生命ではなかった】

【距離を取ったガートルッドは、手に向けて、右手を構えた】

さて、コレはどうかな。

【ぼこり、と手のひらの皮膚が膨らみ、そこを突き破って黒い血にまみれた純白の杭が放たれるだろう】
【圧縮カルシウムを腕の筋肉の収縮で発射する技で、彼女の右腕がまともなものではない事が分かるだろう】
【これは、彼女の開発物、《Hecatoncheir》の技術を応用した物。その確実性は確りとしたもので】
【その硬度と速度はなかなかのものだろう。先ず間違い無く、メスよりは強いと思っていい】
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 01:29:01.55 ID:8QK80ORWo
>>291

【AIの類という言葉は近からず遠からずといった所】
【どちらかと言えば和風な、式神の類の方がニュアンス的には正しいかもしれない】

【「手」は無機物とも有機物とも言えないような曖昧な存在】
【だが確固としてこの場にあり、それは現実】
【「手」を退治したいのならば相応の攻撃翌量で圧倒すれば良い】

………………!!

【そう、例えるなら質量と速度で】
【黒い血濡れの白の杭、不可思議な色の対比に見とれた訳ではないだろう】
【「手」はその杭の速度についていけなかった、大きな衝撃と共に杭の先端がめり込み】
【その勢いを堪えようとするが足らず、「手」はそのまま押され地面との結合が絶たれる】

……――――――――

【壁に縫い付けられ、停止】
【数瞬してから霧に霞に「手」は消えてゆく】
【彼らも彼らでそう簡単に自分の情報を渡すつもりは無いのか】
【それとも最初からそのように消えると設定されているのか……答えはこの場の誰も知らない】

…………………

【残された「手」は現在は2本】
【少女の特殊な攻撃に対する手段を見つけられていないのか沈默していた】


【一方で瞳を有した「手」だが】

「…………………」

【その「黒の血」が生命とは方向性が違う物だと判り興味をなくしたのか】
【音もなく地面へと消えてゆくだろう】
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 01:30:12.07 ID:b3hLCrxEo
>>287

【彼女の口元がふと、綻んだ】

 【──かつては、強くて、そして恐ろしいとすら思っていた】
 【あんなに暗い殺意をぶつけられたことが初めてで、ただ怖かった】

 【でも、今、こうして同じ目線で見てみると】

 【不器用だけど真っ直ぐで、】
 【我が侭なのに恥ずかしがりで、】
 【ひたすら一生懸命に生きて、道を拓く目の前の相手が】

 【モノトーンなのにどこか眩しくて、同時に微笑ましくて、】
 【泣き顔なのか笑みなのか分からない顔も、何処か可笑しくて──】

【カンナはそうして、僅かに頷いてみせようとしながら、相槌を打ち】
【ワーズの紡ぐ言ノ葉を──思いの丈を、全部全部、聞き入った】

 (──そっか……ハニー……あなたも──)

【──また、色んな想いが胸のうちを渦巻く】
【呼吸を整えながら、何とか声を出したくて】
【何度か、それを必死に試みながら──】

【 紡がれる想いを、見るでもなく聞くでもなく、ただ感じ取れる 】

【「……、──ぅ」】

【──ようやく、喉の奥から絞りだされた声が形になる】
【血の反吐が絡み付いてひどく苦しかったが──それを突き破り、綴る】

 ……、……っ、は、ぁ……──

 ……それ、は、ちょっと……きつ、そう……
 どう、しよ……パフェの食べすぎで、太ったら……
 遊び疲れ、すぎて、……そのまま死んじゃったら、どうし、よ……

【なんて途切れ途切れで話す彼女の表情は、穏やかだった】

【「……でも」】


 ……──でも、
 ともだちと一緒になら……すっごい、幸せ、だね


【──それはもう、分かりきったことだった】
【手が、動いた。細い左腕がゆっくりと伸ばされて】
【そのまま、ワーズの伸ばされた腕へと──触れようとするだろう】

 【 友達と幸せって、何だか少し似てる気がした 】
 【 なろうって言ってなるのは、ちょっぴり違うのかもしれない 】
 【 気付けばそこにあって、気付くのが難しいけど、だからこそかけがえのないもの 】

【そんな言葉にするのが恥ずかしくて、その触れる手を持って、彼女は何よりの答えとした】
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 01:36:27.36 ID:kIUxRVPFo
>>292
……消えた、か。
成程、何らかの理由での、情報蒐集でもしているのか。
得体が知れないが、其れはどうでもいい。とりあえず、倒せないわけではないことが確認できた。
ならば、十分か。

【そう言うと、右腕を手に向けてかざす】
【左腕では同じことが出来ないようであり、しかも次弾を撃つまでに時間がかかる】
【《Hecatoncheir》はその弱点を全身から打ち出せるという点で補っていたが、その点は、此方は改良されていない】
【撃てるように成るまで、3秒ほどかかるだろう】

……アームド・ツール。

【左手には、ナイフが有り。次弾が撃てるように成るまで、これで身を守るつもりのようだ】
【しかしながら、彼女の動きは、戦闘の素人の物だ】
【一発一発の性能は高いが、戦略的には微妙であり、そこを衝けば、対抗はできるかもしれないだろう】

瞳の有る目は、何らかの観察を受け持っているのか?
成程、分業制の群体、とでも分類するべきだろうかコレは。
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 01:42:18.24 ID:8QK80ORWo
>>294

…………………

【杭の次弾を直ぐに放たないという事で、其れは時間が掛かるものなのだろうと推測】
【残された2つの「手」は互いの距離を地面を滑るようにして縮ませて】
【重なるように一体化、そして少しばかり大きくなる】

…………………!!

【大きくなり、そしていくらか硬くなる】
【「手」の先の指は尖く、刃物のようにその形状を変化させ】
【そして少女の脚部を狙い己の身を伸ばしながら横薙ぎに切り裂きにかかるだろう】

【少女の推測は正しい】
【今少女に向かった「手」は戦闘用に特化させた物】
【瞳を有した物は情報蒐集用で、視界を広げたならば周囲の壁から重力に逆らうように2,3本生えており】
【その戦いの様子を物も言わずに観察しているだろう】
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/29(金) 01:52:11.21 ID:76SCbsrR0
>>293

……死なせたり、しないし。死んだり、しない。
君と。皆と、一緒に。……私は……進む、よ。
前へ、……“未来へ”。……進んで、いく……
幸せも、嬉しいことも、哀しいことも。みんな、みんな……一緒に。
皆で分け合いながら……未来へ……。



カンナ、…………。



……ありがとうっ!



【ふわり、と】
【白い花が咲いた】
【何時までも寒い夜の闇に囚われていた、ひとりの少女の心に咲いた】
【その笑顔は、はじけるような笑顔は】
【……ほんとうに、普通の少女にしか見えなくて】

【――伸ばされた手を、灰色に染まった手で握る】
【それはとても弱弱しい力だ。限界を超えた先で戦ったのだから、握る力なんて無い】
【けれど、そのあたたかさは。確かに伝わるはずで――】


【――それから、ワーズは。きっと暫くの間、そうしている】
【いや、正確には全くといっていいほど動けないのだから、そうせざるを得ないというのが正しい】

【多少なりとも動けるようになれば(恐らく、鬼の力を有するワーズの方が早く回復するはずだ――)ワーズは】
【(カンナに“アテ”が何もなければの話だが――)所有していた携帯電話で、“スバル”を呼ぶだろう】
【……天ヶ谷 昴。カンナが副リーダーを務める「対機関連合」リーダー、天ヶ谷 双葉の妹】
【ちょっぴりなら回復魔術も使える彼女だ。ふたりを歩けるようになる程度になら、癒せるはず――】

【――しかし、どちらにせよ。動けるように、なるまでは】


……ねぇ、カンナ。
私、どんな服が似合う、かな……

【――ワーズにとっては、はじめての。友達同士の、他愛無い会話に、花を咲かせるのだろう――】



【……≪四刃≫、ワーズワイス・コッペリエル。……――――≪R.I.P.≫、脱退】


/何事もなければ、このあたりでしょうかっ!
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 01:54:15.21 ID:kIUxRVPFo
>>295
【内部で、高速でカルシウムが精製、圧縮されて杭が整形されていく】
【しかし、その杭を発射しようとした瞬間に】

――――――ッ!

【断っ!】
【足が切落とされた。反応が追いつかなかった】
【肉体の大半を人工義体と化していたが、慣れるまでは性能をケタ違いに挙げないこととしていた】
【その為、戦闘の素人であり、反射神経も普通な彼女では、回避は難しかったのだ】
【杭を明後日の方向に発射し、その反動で体を吹き飛ばさせて、距離を取った】

……さて、一転絶体絶命、か。
此処で、卵に頼るのも、悪くはないが……。

【制服の袖から、卵≠ニ釘≠ェ出てきて】

……まだ、実験が住んでいないんだがね。
さて、どうするべきか。

【もし、手≠ェ魔力等に敏感であれば気づくだろうか】
【その手のウチにある、卵も当然禍々しい大量の魔力を放っているが】
【釘≠フ持つ力は、量ではなく質的な意味で、圧倒的な魔力を秘めている事に】
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 02:02:59.87 ID:8QK80ORWo
>>297

…………………

【義足であるならば生命力のような物はないのかもしれない】
【それは兎も角として残された足と本体の少女とでは生命力としての差がある筈だ】
【狙うは少女、身動きを取れなくして、死なない程度に生命力を頂く】

【「手」はくるん、と一度その身を反転させ爪は空を裂く】
【狙いは少女、それを明確に】

…………………

【と、再度少女に向かおうとしたが停止】
【その理由は少女の手の内の物2つ、特に卵の方】
【禍々しきその魔翌力に気圧されたのか「手」は焦り焦りと後退し始める】

【「手」が欲しい物は生命力であり、魔翌力ではない】
【その不必要な魔翌力でしかも禍々しいとなればその行動もうなずけるだろう】

【一方、壁から生えている瞳を有する「手」は釘の方を注視していた】
【卵の影に隠れているが、あの釘も魔翌力的には危険なレベルの代物】
【戦闘用の「手」へとそちらの釘も注意せよと促す指令を送る】

…………………

【「手」はこの場から逃げ出そうかと思案を始めていた】
【それ程に少女の持ち出した2つのアイテムを危険視していたのだった】
【「手」は少女の動きを観察するようにして、動かない】
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 02:13:18.22 ID:kIUxRVPFo
>>298
【ちぎれた足は、生身で。血液だけ、本来の物と入れ替えていたようだ】
【どちらかというと、生物として強いように作られた≠サの体は、生命力に溢れていることだろう】

……。

【狙う爪、手元の卵と釘=B膠着に入った】

――――……実験、開始と行こうか。

【そう呟くと、卵を袖に仕舞い込み、その釘≠】


       【――――心臓に深々と突き刺した】


【ぎち、ぎちぎちぎちぎちぎちぎち】
【肉に喰い込み、釘の異常な質を持った魔力が、ガートルッドの体に迎え入れられて】
【足の、断面の骨が、徐々に伸びていくだろう。そして、全身から血が吹き出していく】
【赤い血≠セ。それは、生命力を感じさせる、まともな人間の物で】

――――――ッ。

【声にならない声を上げて、ガートルッドは、右腕を壁からの目の方に付き出して】
【白銀の杭≠、その腕から撃ち放った】
【魔力に依る加速。高圧縮により金属と化した、カルシウム弾頭】
【これまでと、体の構造≠ェ様変わりしていた】
【髪の色は、黒から、真紅へ。目の色は、鮮やかな黄金へと染まっていた】
【……どう考えても、先ほどの釘が原因と考えるべきだろう】
【そして、今の少女は、大量の生命力≠感じさせるかもしれない】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 02:25:41.71 ID:b3hLCrxEo
>>296

 うん……──


 ……私からも、ありがとう、だよ。ワーズ
 

【ありがとうに対しての、感謝】
【自然と出ていた言葉であった】

【もうそこに理屈の介在する余地はなかった】
【ただ、想いの行き来が成立しただけで、満ち足りる】

【──そして】

【カンナに当てがないわけではなかったが、もう携帯端末を取り出せるだけの余力もなく】
【その後はただワーズに任せることにした。そして出会う「天ヶ谷」姓の少女とワーズとの関わりに意外さを覚えつつ、】
【回復魔術の施しを受けて、それに感嘆したりすることになるのだが──それはまた、この後に訪れる別の話で】

【それまでは、気の置けない者同士としての、他愛ない話を続ける】
【──パンツスタイルじゃなくてどうこう、スカートにしたらどうこう、行きつけのお店がどうこう】
【カンナは、こんな一人の少女としての話をする機会はかなり久しかった。血塗れだが、それが心底楽しくて】

【忘れかけていた、薄れかけていた何かを、彼女も取り戻せたのかもしれない】
【自分が守りたかったのは、こんな欠伸が出るような平々凡々たる日常の幸せ】


 (……──私の、たたかう理由は……ここに、あったんだね)


【今目の前にあるような、弾けんばかりの笑顔】
【それは、周りの人も巻き込んで笑みを齎す力さえあった】

【いつも、最後にはこんな笑顔が訪れて欲しい──】
【そう願うからこそ、彼女は戦えた。今日も、明日も──これから先の未来も、ずっと】


//わー、お疲れ様でした、ありがとうございました!
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 02:28:44.76 ID:8QK80ORWo
>>299

……………………

【少女の不可思議な行動に「手」はただ傍観するのみ】
【釘によって何が起きるか、その情報も欲しくあったのだろう】


【そうして少女から噴き出る、血――――生命力、赤色――――生命】
【欲するもの――――根源への糧、全て――――】

【大きく、「手」が揺れた】

【何に?飛来する白銀の杭によって、だ】

…………………!!

【「手」は叫ばない、言葉を発する能力は不要だから】
【例外はあるにしても少なくとも戦闘用の手には会話の機能は無い】
【故に苦悶の声も上げない】

【杭は「手」を貫いて後方へと流れてゆくだろう】
【対応しきれなかった一撃をその身に受けた「手」は崩壊、その後霧散】


【遠方の瞳の「手」はその少女の変化をまさに貪るように観察していた】
【魅力であるのはその生命力である、あれだけの代物は滅多にお目にかかれまい】
【なんとかして仕留めておきたいが、しかし今現在ある手駒では勝てる見込みはほぼ零に等しく】
【「手」は只管に悩んでいた】

【瞳を有した「手」は少女の視界の奥、つまりは通路の奥の壁から生えている】
【少女が杭で狙おうと思えば、狙える距離――――】

/すいませぬ、眠気が急に襲ってきやがったのです
/もしよろしければですが明日に持込してもよろしいでしょうか?
/それが無理なようでしたら大変申し訳ないですがこちらが撤退したという事にしてください、ハイ
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 02:29:54.71 ID:kIUxRVPFo
>>301
//いいですよー!明日は多分9時頃から居ると思いますのー
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(滋賀県) [saga]:2011/04/29(金) 02:35:55.80 ID:76SCbsrR0
>>300

【――ひとつの少女の物語が、穏やかな終わりを。或いは、新しい始まりを見た】
【≪R.I.P.≫が紡ぐ幾重の物語が、様々なかたちで、最後へと辿りつく】


【≪ヘルクロイツ≫――『キャノンボール・O.Z.』オズワルド、『イービルフェイス・D.D.』ドレクスラー】
【『アクセルヘッド』クリーベル、『スコール・ウェンズディ』イザベル――】

【≪四刃≫エルヴァレッタ、オルガネラ、ワーズワイス、輝宮結光】

【……ベリアルローズ、≪No.2≫のヴュネルド・ダーンヒュライン】

【――クシャルクス・クロワール・レッドスカイ、紅丸紅斗、天ヶ谷 昴】


【それぞれが、それぞれの信じるもののために戦い。それぞれの幸せを掴み、或いは死に、或いは夢見て】
【或いは涙し、或いは生きて。……全ての道の終着点。――謳われる。終わりが来る。――終章の扉が開く】


【天高く。夜を臨む誰かの理想郷で】


……そう、か。


貴様も……――――『答え』を得たか。ワーズワイス。




……このオレが求める……『答え』、は…………――



【――紅き世界は。月銀を纏う裏切り者は。果たして、どんな終わりの臨むのだろう】



【  誰もが願った、夢の残響 〜 Finale For Prelude.  】



【――――  Next...>>  】


/お疲れ様でした、有難う御座いました!
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 12:40:23.98 ID:FtPxBKTTo
【森林】

【小川の流れる静かな其処に、黒子の衣裳を纏った人物が屈んでいた】
【手には布を持っていて、それを川で濡らし、冷やしているようで】
【その後腰には一本の刀を。背後の木には大きな鷲が留まっており】

  『……予想以上に傷が重い。正勝殿もやってくれる。』
  『とはいえ、見きれなかった我も我だが……。』

  『……、………中々、闘士というのも見つからないものだな。』

【男とも女ともつかない、黒布を通した独り言を吐き出し】
【それから濡らしていた方の布を上げて、ぎゅう、と絞る】

【やっていることだけを見れば、なんだか平和。しかし、やはり格好は異様であり】
【なにより鷲だ。付近の森には居ないような一羽が、黒子を避けずに木に留まり続けている】
【それらは少しばかり奇妙に思える、が――――まあ、判断するのは見た者次第であろう。】
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 13:25:04.81 ID:Cn7zoaLO0
>>304

【パキッという枝を踏む音と共に、後ろに気配が現れる】

いやー全く、働き者は辛いですねぇ……やれやれ…ハァ

ねぇ?何時ぞやの忍者さん……?


【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【帽子を抑えながら柔和に笑ってそう話しかける】
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 13:36:34.64 ID:FtPxBKTTo
>>305

  『……辛いと思うならば、働かなければ良い。』
  『自らの望む仕事であれば、辛くても気にはならんだろう。』

  『機関の……レギン、という名だったと記憶しているが。』

【『何用だ?』、と尋ねながらも、黒子は背後を向きはしない】
【代わりに鷲。それが監視するように、鋭い目を向けていて】
【やがて、黒子は絞った布を服の内、右の脇腹辺りに当ててから立ち上がり】

【そうしてようやく、相手へと向き直る。髪から爪先、表情の一つも、伺えないが。】
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 13:44:59.36 ID:Cn7zoaLO0
>>306

自分の望む仕事をするためには嫌な仕事をしなければいけないんですよねぇ…
まぁ人類全員の共通の義務と悩みですので仕方ないですが…たまには息抜きもしたいですねぇ

【肩を竦めて笑いながら両手を広げる】
【鷲に対してもニッコリと微笑んで、小首を傾げる】

ええそうです機関の水の国支部の支部長代理のレギンです、あなたの名前は知りませんが、まぁいいでしょう

何って森林浴ですよ森林浴……いやー自然ってスバラシイッ!!
そういうあなたはどうして此処へ?何やらお身体があまりよろしくないようですが…

【顎に手を当てて、右のわき腹を眺めながらそう呟く】
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 13:56:05.43 ID:FtPxBKTTo
>>307

  『……ふむ。森林浴、か。息抜きとしては、良い手だ。』

  『先日、とある武士と切り結んだ。出来る相手で、怪我を負った。』
  『それだけだ、特別悪いというほどの体調でも無い。』

【そう言いながら、服の内でごそごそと腕を動かす】
【どうやら何かで布を括ったらしく、しばらくすればその動きも無くなって】
【暫しの間、考え事をするように沈黙を保ち】

  『……他に、書簡を出さねばならない。つまり、仕事だ。』
  『情報は集めるだけでなく、流さねば……そうでなければ、意味が無い。』

【ばッ、と手を動かすと、黒子の手には紙と筆。】
【筆と言っても、現代的にボールペンだが―――兎も角、それを持って】
【これが仕事道具だと言うように相手に見せてから、紙片へと視線を落とす】

【ちなみに気付くかは不明だが、紙は市販のモノではなく高級紙】
【それも櫻の国の産物らしく、うっすらと付いた色が美しい。】
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 14:08:28.71 ID:Cn7zoaLO0
>>308

それはそれはお大事に……全くこの世界は物騒極まりなくて困りますね…ハハハハハ
まぁ私が言うのもなんですが、お気を付けて下さいね

【帽子を抑えながら柔和な笑みを作る】
【相手の言葉に関心したように頷きながら】

お互い大変ですねぇ……ですが流す情報を選択することも重要ですよ
自分だけのモノにした方が有益な場合もありますからね…

何か私に聞きたい事でもありますか?

そういえば…あなたは風貌と身に着けているのもからして櫻の国≠フ方ですか?
近いうちに戦争が起こるという噂がありますが…本当ですか?

【黄金の瞳を開きながら、そう問いかける】
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 14:21:03.31 ID:FtPxBKTTo
>>309

  『……結構。機関といえば、敵対者もかなり多勢と聞く。』
  『そちらこそ、自らの身分を見誤らぬことだ、が……言うまでもない、か。』

  『そして、一つ。我は隠密であり、主人の飼い犬だ。』
  『犬は捉えた獲物を独り占めにはしない。必ず主人に報告する。』
  『そこから更に流すかを決めるのは……飼い主よ。』

【従属的な表現が多く、黒子はそれを好んでいるようにも思える】
【が、それ即ちこの者がそういう人間かというと、また違う】
【言うならば、“仕える価値がある主人”。それだから、従属を望んでいるようで】

  『……噂も何も、先日我が「正義のジャーナリスト」に情報を流したのだ。』  
  『大乱を起こすは我が主人の所望する所。我は、それを叶えるべく動いている。』

  『そして、既に分かってはいるのだろうが、我は確かに櫻の人間よ。』
  

  『……聞くが、機関は櫻が戦国となった場合、どう動く。』
  『あくまで貴様の意見で良い。分かる範囲で、言える範囲で、な。』

【さら、サラと筆を動かす。速筆な性質なのか、早々に紙の中ほどまで進んでいて】
【時折出来を確かめるように見直しながら、黒子は尋ねる】
【この行動も情報収集であり、最終的には“主人”に報告されるのだろう、か。】
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 14:35:30.13 ID:Cn7zoaLO0
>>310

成程、随分と忠義に篤いようですね、利害で行動する私とは正反対だ…クク

私は自分で動き、自分で見ないと納得しない性分でして…ハハハ

【帽子のズレを直しながらそう答える】
【納得したように頷きながらこくりこくりと頷いていく】

あぁ谷山さん≠フ事ですか、彼はあなたの期待通りに動いてくれているようですよ?

そうですね、私個人としてはあなた達起こす側≠ノ手を貸すでしょうね…
兵器のテストに戦場は持ってこいですし、別の目的ももしかしたら達成できるかもしれません

私≠ェそう動く…と言う事は水の国支部≠フ人間も皆そうするでしょう
他の支部、あるいはフリーの機関員も恐らくそう動くかと…この機に櫻の国≠占領しようと画策する方もいるでしょうし

私は貴方達に技術協力、情報提供、兵站の援助なんでもいたしますよ…それがひいては私の利益にもなる
あぁ何か兵器をお見上げに持っていきます?データ化して小型端末に保存できるようにしているからどんな大きさでも大丈夫ですよー

【そう、素早い回答で自らの意見と立ち位置を示す】
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 14:51:27.49 ID:FtPxBKTTo
>>311

  『……そういう者も居る。特別、どれが一番というのは無いだろう。』
  『我は我、貴様は貴様、主人は主人というように、な。』
  『それと、そうか。あの少年は上手くやっている、か……ふむ。』

【一度筆を止め、質問に答えたレギンへと顔を向ける】
【表情は見えないが、中々望んていたらしい答えだったようで】

  『……いくつか、身勝手な願いが在る。』


  『一つ。参陣するのなら、第三勢力として来て頂きたい。』
  『主人は善悪で戦を起こすのではない。“乱れた戦場”を、所望している。』
  『つまり……戦場では、「主人・国軍・他、機関など」というのが好ましい。』

  『二つ。援助は必要無い。主人の軍は寡兵だが、それで良い。』
  『するのであれば、情報の拡散を。正義、悪という者の悉くを引き入れて貰いたい。』
  『機関が参陣となれば、どちらも動こう。戦況は益々乱れ行くだろうし、な。』

  『取り合えず、そんな所だが………大砲、というのはあるか。それも、音の大きな。』

【回答に対し、幾つかの要求を。どうやら主人というのは、群雄割拠の戦国がお望みか】
【それでも言葉は頼むようなものである辺り、どうしてもということではないようで】
【最後の最後に「大砲」を要求して、開いているかも分からない口を、閉じる。】
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 15:21:01.02 ID:Cn7zoaLO0
>>312


成程、第三勢力ですか……そうなるとあなたの主人の兵も攻撃対象になってしまう恐れもありますが…
それでもよろしいですよね?なにせ乱れた戦場がお望みなんですから


とりあえず機関のデータベースには散布済みなんですよ、もう誰かが向かっているかもしれませんね
まぁこれからもっと広がっていくことでしょう、私も協力致しますよ…クク

【データベースを弄りながら低い笑いを漏らしていく】
【そして相手の要望ににこやかに笑いながら頷いて】

分かりました、それでは機甲六式列車砲―――通称グングニール・カノン≠ニ砲台塔≠ニ砲台トーチカ≠差し上げます

開幕の狼煙よう……といった所ですかね?

【機甲六式列車砲―――通称グングニール・カノン=@ 10m程の縦長筒の砲身を携えた列車砲】
【砲身、列車共に全体的に黄色の明るい配色をなされ、砲身には稲妻を纏った槍≠フエンブレムが】
【最大射程30km、通常の砲弾に加え榴弾、焼夷弾も発射可能】

【砲台塔  その名の通り上部が砲台の6m程の小さな塔、後方の攻撃に弱い】
【砲台トーチカ  四角い箱のような装甲壁の建物、正面の小窓から砲身が覗いている】

こんなかんじでどうでしょうか?今、データを受信しました、どうぞ、この端末を…
ついでに人型起動兵器もいかがでしょうか?シンクロなナイザー機能で操縦の心得が無くても扱えます

一人一人にあったオーダーメイド品ですよ…ハハハハハハ

【何やら営業モードに入ったようで、ペラぺラと喋りだす】
【そしてスーツからタッチ式の黒い端末を取出し、渡す】

【どうやらこれに兵器がデータ化されているようだ、ボタン一つで復元できる】
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 15:34:48.51 ID:FtPxBKTTo
>>313

  『……構わない。善悪の二元でしか考えられん者たちには、分からんだろうが。』
  『戦いとは本来そういうものだ。入り乱れて、強いものが生き残る。』
  『主人に与する兵は、強い。数こそ少ないが、芯を持っている。』

  『……なるほど、それは助かる。では、後は正義の者たちか。』
  『忝い。協力には素直に感謝させてもらおう、レギン殿。』

【今までにはなかった敬称をつけて、相手を呼ぶ】
【それは戦場に立つ者同士としての礼儀か、或いは単純な感謝か―――。】

【どちらにしても、黒子は狼煙用かという質問に頷き答え】
【それから黒い端末を受け取り、紙に一筆ほど書き足して】
【どうやら書き終わったらしく、紙と端末を一括りに糸のようなもので縛って】

  『……兵器は、良い。在って困るわけではないが、使うものが居ないのでな。』
  『どうせくれてやるなら、あのガルニエという者にでもしたらどうだ。』

【――――、―――どういう意味で、その名が出てくるのだろうか。】

【黒子はそれを言おうともせず、ス、と鷲の留まる木に視線をやり】
【それから口笛を吹くと、鷹匠がするように腕へ大鳥が飛んで来て】
【足に紙と端末を束ねたものを括りつけると、何処かへと鷲を飛ばせてしまい―――。】
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 15:37:18.75 ID:FtPxBKTTo
/っとごめんなさい、次ちょっと遅くなりそうです
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 15:45:56.82 ID:Cn7zoaLO0
>>314

私には微塵も理解できませんが、まぁ見解の相違という事で…

期待させて頂きますよ、貴方がたのやり方≠ニ言うやつを…フフーフフ

まぁ正義の方もあの谷山が回しているなら直ぐに蔓延するでしょう
いえいえお気になさず、機関≠ヘ資金は腐るほどありますからねぇ…

腐敗した上層部の老後の蓄えになるなら戦場を潤わせた方が何倍もいい

【肩をすくめながらにこやかに笑い、首を振る】
【端末の扱いに(オイオイデリケートに扱って下さいよ)と思ったが顔には出さない】

そうですか、それは残念極まりない……おやガルニエ≠ウんとお知り合いですか

彼女には最近お会いする機会がありませんが、色々と借りがあるので是非お渡ししたいですねぇ

【帽子を人差し指で突き上げ、鷲の行く先を見ながらそう答える】
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 16:35:18.50 ID:FtPxBKTTo
>>316

  『……うむ。今しばらく、戦場になるまでは時間がかかるだろうが。』

  『正義には、まだ一押しが足りない。直接危険でないからだ。』
  『しかし、デマのような戦国の報が幾度も有れば……と、な。』
  『それに此方からも相手を見ておきたい。猛将足る器か、どうか。』

  『……しかし、機関というのは櫻の諸大名を表しているようだな』

【先ず、待てと言う。直ぐには戦は始まらないから、待て】

【それから、人押し。戦に飛びつく機関や悪と違い、戦いを好む善は少なめ】
【ならば警鐘を何度も鳴らし、たとえ面倒でも戦場に引きずり出す】
【そうしてしまえば此方の物。一度付き合わせれば、此方の影響が分かろうというもの】

【そして最後、腐るほどの資金という言葉に、呟くような声量で口にして】

  『……ああ。あの者なら、“再起不能”だぞ。先日、戦場で触れて確認した。』
  『どうにも怪我はまだ良いとして、神経系をやられていると見たが……。』

  『まあ、確認は自分でするといい。百聞は一見に如かずだから、な。』

【鷲の行く先は東、櫻の国が位置する方向。揺れも下がりもせず、力強く飛んでいく】
【そして黒子は黒子で紙と筆を何処かへしまい込み、どうしたものかと思案中】
【話す言葉が軽いのは、ガルニエが黒子にとって他人だからなのか―――。】

/やっぱり遅くなりましたごめんなさいッ!
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/29(金) 16:59:32.45 ID:Cn7zoaLO0
>>317

成程、お互い根回しは大変ですねぇ……まっ頑張ってくださいよ
何か要請が必要なら水の国支部までご連絡下さい……喜んで協力させて頂きます

いやはや全く、個々が勝手な事してますしね…ハッハッハッ

【軽い調子で笑いながらそう言い、帽子を摩る】
【相手の発言に怪訝そうに眉を顰めながら】

なんですって?まさか彼女が……嫌、あなたが嘘をつく意味はないか…
しかし四大支部の一角が崩されたとなると…これは面倒な事に…フム

しかし神経系統なら、例の機動兵器に乗せれば戦線復帰は可能ですがね、それはまた連絡してみますか

ありがとうございました、中々有意義な情報を得られました

【顎に手を当てて考えながらぶつぶつと呟いて】
【柔和な笑みと共に丁寧にお辞儀をする】

それでは…書類が山積みですので私はこれで……次は恐らく戦場ですかね…招待状お待ちしております

【そう言うと、転移装置でどこかへとテレポートしていった】

//そろそろバイトなんでこの辺で…お疲れ様でした!!
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 17:09:58.31 ID:FtPxBKTTo
>>318

  『……今のところ、ガルニエに関しての情報は殆ど流していない。』
  『機関では、知っているのはレギン殿程度……価値は、分からないが。』

  『ともかく、好きに使うといい。私と出会って得た情報、全てを。』

【そうして、テレポートするレギンを黒子は見送る】
【書簡も飛ばした。第三勢力も引っ張り、善も悪も関係なく歯牙にかける】
【徐々に、徐々に―――戦国の起雲は高さを増して】

  『……しかし、腹に濡れ衣というのは冷えていかん、な。』

【その片棒を担ぐ人物はゆらりと、森の何処かへ姿を消す】
【新たに闘士を、将星足りうる者を探して―――影のように。】

/お疲れさまでしたー!
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 17:47:49.33 ID:c0UVDvl4o
【とある埠頭】

……むう、全然勝てないー……

【首に銀色の鈴に紐を通しただけの簡素な首飾りを掛け、涙の形をした透明なイヤリングを両耳に着け、】
【濃紺のショートヘアーの前髪をヘアピンで止め、白衣を着用した身長150cm弱程度の少女が、大の字で仰向けに寝転んでいた】
【彼女の左薬指には白銀色をした金属の指輪が輝いている】

「……ま、少しはマシな動きになったと褒めておきましょうか――」
「長期にわたり、わたくし直々の指導を行った甲斐があるというもの……」

【一方、セーラー服に紺のスカートを着て、長い青リボンの巻かれた水兵帽を被り、縁無し眼鏡を掛けて、】
【頭――額に血の滲む包帯を巻き、金色に煌めくロングストレートヘアーを靡かせている――】
【そんな身長160cm程度の少女が、白衣少女の側に佇み、言葉を返す】
【底知れぬ深遠の碧眼と、薄弱なる感情を宿した無表情を携えて――よく見れば、彼女は右手に眼鏡を持っていた】

カラスをけしかけたり、鎖で繋いだりするのは、指導って言うかイジメに近い気がするんだけど……!
――後、眼鏡返してね! 何も見えないから!

【ぴょこっと、白衣少女が上体を起こし、】

「……愛ゆえに……しかし理解されぬ愛とは、絶望にも似たビターな味わい――」

んー……そんなコーヒーみたいに苦い愛よりは、お水のように無味無臭な日常の方が、私は好きかな!

【――そんなやり取りの中、セーラー服少女は、眼鏡を白衣少女に手渡すのだった】
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 18:40:31.98 ID:kIUxRVPFo
>>301
…………、人工が、自然に書き換えられた、か。

【足は、いつの間にか再生していて。そこに居たのは、一人の研究者=z
【吹き上がる生命力は、人の質≠ナはない】
【言うなれば、人の一段上の力。そう、例えば――――】
【――――天使だとか、そういう物で】

何の目的で、存在しているかはわからないが、一応、礼を言わせてもらおうか。
コレで、一つ研究が終了したのだから。

【右腕の中に、カルシウム弾頭が精製されていく】
【それを、瞳の手≠ノ向けて。そこに、さらなる能力を込めて入った】
【其れは、光。闇よりも黒いはずなのに、そこに有るのは、鮮烈な光だった】

……ふむ、この力。メアリーの言っていた、レギンさんの兵器に、似ているか。
確か、テレズマ。だったかな。

【血濡れの紅衣を纏って、その背には、[純白/漆黒]い[闇/光]の翼が、見えるかもしれなかった】
【釘は、少女に大きな変質を齎したのだった。それは、人類の天使化。と言っても、下級レベルに過ぎないが】
【ガートルッドは、前々からコレを研究していて、その効果を予測していた】
【並の体であれば、天使に成る過程の前に、死す。故に、その身をそれに耐えられる作りにしておいたのだった】
【救世主を磔刑に処した、聖釘=B其れを人の身に打ち付けたとあれば、人の体に神の欠片が混じり込むことと成る】
【神には慣れずとも、神の欠片をその身に宿すのならば、神の子£度の力は発揮できるのかもしれない】
【……といっても、彼女は戦いの素人。故に、そのポテンシャルを完全に発揮するには、足りない。足りなさすぎる】
【その為、今現在としては、少し強くなった程度。でいいだろう】

……ッ。

【どうっ!!】
【手から放たれる、黒く白い白銀の弾頭は、手の目を射ぬくが為に、襲いかかっていく】
【速度は速く、しかし点の攻撃であって、避けることも不可能ではないかもしれない】
【そして、攻撃を放つ事で、背の翼が少し小さくなった。どうやら、無尽蔵の力ではないようだ】

//早く帰ってこれたので、変身しておきます。
//でも、多分あとで親と出かけるので、もしかしたら10時頃に帰宅かもしれません。
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga red_res]:2011/04/29(金) 19:02:29.47 ID:oIzHjsZmo
【砂の国 大砂漠地帯】

【そこは広大なる砂の世界。無味乾燥な夜の砂漠は静寂と冷気に包まれていた】
【過酷な環境で知られる砂の国でも、難所とされる大流砂地帯は】
【特殊な生態系を除きその生息すらも許さず、立ち寄る者を丸呑みにする一個怪物のように待ち構えている】

【死の大地を進むは巨大な船。全長70mを誇る紅色をした其れは】
【表面装甲、内部機構に地の加護を練りこんであり、周囲の地形に干渉されること無く航行する】
【その姿は見る人が見れば砂漠を泳ぐ巨大魚のようにも視えるだろうか】
【過酷な環境の生んだ発明、「砂上船」はある種人類の冒険心や開拓心が齎した代物とも言えよう】


【場面は変わる。舞台ではなく役者の方へと。】
【砂上船の甲板部には複数の男女が存在した。】
【胸に抱くは野心か、好奇心か、闘争心か。それは者によって様々だろう】
【冒険者と呼ばれる彼らは、この過酷な環境へと飛び込んだ命知らず達であった】

【それら全員に見えるような位置に一人の男が立っている】
【冒険者ギルドで支給されるジャケットに身を包んだ、褐色肌の男は】
【手元にあるボードと集まった冒険者たちを見回しながら、指先でペンをくるくると回して声を上げ始めた】

よし、それじゃあそろそろ点呼を取るのだぜ!
本当は出航前にしておくべきだったけど、ちょっと検査とかで立てこんでてね。

取り敢えず名前を添えて俺の方に声をかけてくれればいいんで
冒険者の皆さんご協力をお願いするのだぜ!

【男――ギルドマスターは、周囲に向けてそう呼びかける】
【特別なことはない、確認のために名前を告げてあげればいいだろう】

【クエスト:地を泳ぐ大戦艦――スタート】

/クエストイベントの投下文です
/今回は砂上船の甲板に乗り込んだ状態からスタートになります
/参加者の皆様、本日はよろしくお願いします
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 19:11:37.87 ID:rZ2BKOcSO
>>322
【その中に一人、どう見ても“戦士”には見えない男がいた】
【細かくセットされた白髪、優しげな糸目に口元の微笑、白いスーツ、極めつけに左胸の青い薔薇】
【両腰のポーチは、やや浮いているが。ホスト……あるいは、キザ男、もしくはその両方】

スノウウル=シャンドリヨン。……報酬の額、あれで合ってるんだな?

【ポーチから、普通のそれより“細い”ダーツを、一本だけ取り出して】
【くるり。ペン回しの要領で回しながら……そう言って。】

/シャンドリヨンです
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 19:12:24.82 ID:/z2XtibZo
>>322

夜の砂漠っつうもんもいいもんでぇ
夜風が気持ちいいぜ

【その青年は、濃紺のバサッとしたザンギリ頭で、白銀の瞳と端正な顔持ちで】
【赤地に金のラインが入った忍服の上から黒地に金の豪華な羽織を羽織って金の下駄を履いている。】
【背中に2つの大きめの金色と銀色の煙管(キセル)を担いでいる】

おう、オイラ獅子堂輝天だ
今日はよろしく頼むぜぃ!

【回りに聞こえるくらいの声量で名乗った後、ギルドマスターの方へと近づいていく】
【そう言った後、彼は長期戦を見込んで気を大量に練りこんでいつでも戦える様にする】

/みなさんよろしくお願いしますー!
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 19:13:53.29 ID:8iYzxoId0
>>322

【まだ、ごく僅かに。光り輝く手を、地の果てに伸ばす太陽に背き】
【船室の扉のすぐ前に立つ――齢にして14ほどの少女】

いや、出航の後で良かった
夜になるまで、外に出たいとは思わない者がいるのでな

【降り積もった雪にも似た豊かで真っ白な髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は淡い緑、紅のリボンを黒いワンピースの胸に】
【下半身の履き物はなく、すらりと伸びた二本の脚と白磁の肌がよくわかる】

……さて諸君、私を呼ぶなら大嘴 櫻芽(オオハシ オウメ)だ。

海は兎も角、砂に溺れて死ぬ気はない――

【ギルドマスターの言葉に、淡然たる反論を口にして】
【かなり回りくどい言い回しで、その名と決意を表明する】

【日照の味を忘れきった、真っ白な肉体を持つ彼女は】
【色彩面からは想像しにくいけども。器量よき櫻國人の顔立ちをしていて】
【――さながら、色の塗り分けを間違った人形のよう】

(不確定要素すら利用しなければ、それは「本気」とは呼べん)
(“   ”―――を屠るなら、そう考えるしかない…)

【その端正な顔立ちに、ふと獣性らしい色が通りすぎて】
【ギルドマスターから目を逸らした彼女は、船のゆく先に目をやり――】

//大嘴です、オネガイシマス
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 19:15:00.66 ID:OBWQrbXHo
>>322

はじめまして、こんにちは

対機関連合の宮本重太郎です
『重太郎の喋る魔銃、口黒っていうんだよ』
「もう1丁の喋る魔銃白口だぜ!」

『白口声大きい……あ、驚かせちゃったかな?そりゃあ驚くだろうけども……』

【其処にいたのは、背筋を真っ直ぐに伸ばす1人の少年と、2丁の魔銃】

【少年は、曇りの無い、真っ直ぐな黒い瞳。長くもなく、短くもないぺったんこの黒い髪】
【身の丈にピッタリの、黒い学生服をキッチリと着こなすこの少年。異質とも言えるのは、腰の2つのホルスター】
【其の中には、銃が1丁ずつ入っており、右のホルスターに入っている銃は、今この瞬間にも魔翌力を溜めている】
【魔翌力を感じることの出来るのであれば、魔翌力の感知は容易だろう】


【特筆すべきは、少年の物とは違う、後2つの声である】
【声の出所は、左右の腰のホルスターから。2丁の銃の言う≠ニおり、喋る魔銃のよう】


/宮本重太郎ですよろしくおねがいします
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/29(金) 19:18:11.48 ID:Oh1dGNaXo
>>322
【誰に遠慮する事もなく、甲板の中央付近、最も揺れの少なくなる場所にて】
【朗々と表現するには細く高すぎる、唄のような何かが始まる】

「聞こえる聞こえる誰何の声が」『さあ聞かせんしょ聞かせんしょ』

【かん】
【拍子木の様な音が一つ、相槌の様に入る】

《今宵遥々砂の大河へ血赤の船にて漕ぎ出でる》
[東西問わずに老若男女、砂利の数程住しかど]
〈誰ぞ知るこの名この音声を〉〔さあ聞かせんしょ聞かせんしょ〕

<始まりまするは百季の伝統、百機の操演、百騎の競演、百鬼夜行の大狂宴
 この砂漠をば舞台に借りて、百花賢覧どなたが賢覧
 枯れぬ桜とかれて離れて、流れて流れて砂の国>

生まれは風森、官は八十雛、風森八十雛ここに在り

【かん、ともう一つ。音を合わせて長い名乗りを終える】

【其処に居たのは、八人の少女達≠セった】
【黒い着物に黒い髪、櫻の国特有の顔立ちで】
【白い肌の七人が、黄色い肌の一人を取り囲む様な配置に並んでいる】
【名乗りを締めたのは、黄色い肌の。おそらくは、この面々の代表者】

【七人の背には、それぞれに長方形の和紙が張られている】
【おそらくは、容姿がどれも似ている彼女達を判別する為の名札代わりなのだろう】
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 19:19:15.41 ID:b3hLCrxEo
>>322

 (どうか皆無事に生きて帰れますように……ナンム)

【甲板部に存する冒険者たちの一人】
【俯き気味に、何処かの部族の祈祷十字印を切る人物がいた】

【彼は何かをぶつぶつと呟きながら敬虔に祈りを捧げていたが、】
【やがてギルドマスターの点呼の呼びかけに気付き、そちらに振り向いて】
【さっ、と、機敏な動きで右手を掲げ、それをぶんぶんと振りながら点呼に応じる】
 
 僕がソール・アルバート・太郎・ザ・ゼットだよ
 こういうの初めてなんだ。少し緊張してるけど、頑張るよ──!

【ふんす、と、野生の荒い鼻息を鳴らして言う。その面は、何ゆえかイノシシだった】

【──彼は、巨大な猪の頭部をそのまま剥製にしたような被り物をかぶっていた】
【前面に大きくZ≠ニ印字された白いTシャツに、骨製の小さな笛を首にかけ】
【純白のふんどしを締め、革のブーツを着用。背には一振りの長剣を携えている】

【その被り物のためにやや見えにくいが、猪の口の中からは確かに青年の顔が覗いている】
【金髪の癖毛を持ち、穏やかな面持ちだが、その灰色の瞳には好奇心と緊張が入り混じっていた】


//太郎Zです、よろしくお願いします!
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [red_res saga]:2011/04/29(金) 19:25:10.63 ID:oIzHjsZmo
>>323

イエス、寸分違わず合ってるぜ!
正直、クエスト難度から考えると安いくらいかなとも思うんだけど
そこら辺は依頼者の都合もあるんで許してやってくれると嬉しいのだぜ!

【陽気な調子でシャンドリヨンの言葉に応える】

>>324

うぃ、今日はよろしく頼むぜ獅子堂の旦那!
肉体派の人にはちょいと厳しい環境かもしれないけど
そこは気合とか根性とかでカバーしてくれなのだぜ!

【獅子堂の姿を見て近接型の冒険者と判断したのだろうか】
【何ともいえない言葉で彼を視界に収めた】

>>325

あいよ、櫻芽ちゃん確認っと!
砂に落ちると本当に危ないんで、備えはしっかりしておいて損はないのだぜ!
人生何があるか分からないからね、石橋は叩いて渡れなのだぜ!

【ペンを一度くるりと回して、さらさらと彼女の名前を書き込む】
【忠告は軽い調子だが、周囲の環境を見ればそれが洒落になってはいないことがよくわかるだろう】

>>326

おう、重太郎君に白黒ちゃんか!
いやいや、自慢じゃないけど仕事柄不思議な物には縁があってね
鉄砲が喋ったくらいじゃくらいで驚いてられないのだぜ〜!

【ニヤリとした笑みで、「三人」を確認すると】
【動じた様子もなく彼らの存在を受け入れた。】

>>327

う〜〜ん……何というか相変わらずの不思議ちゃん。
何を言ってるのか正直さっぱり分からないのだぜ

【彼女たちの放つ声に、むむむ……と眉根を顰めながら一言】
【機嫌を損ねたわけではなく、単純に理解が出来ないのでどうしたものかと困っているのだろう】

まぁ、なんだ!取り敢えず今日は宜しくな!
大所帯になるけど頑張って欲しいのだぜ!

【しかしすぐに姿勢を取り戻すと、そう言ってニカッと笑いかけた】

>>328

……おおぅ。これはあれだ、きっとツッコミ待ちなんだろうけど
今はちょっと忙しいんであえて触れない方向で行くのだぜ!

兎に角よろしくな太郎マン!
なぁに、すぐに緊張する余裕も無くなっちゃうと思うから心配要らないのだぜ!

【一瞬視界にに写った猪顔に目を丸くするも】
【極力突っ込まない方向で行くことにしたらしく、そういう感じで流した】

/続きます
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 19:26:33.52 ID:oIzHjsZmo
【砂上船は淡く輝く月光に照らされながら泳ぎ続ける】
【砂を巻き上げる音と、低く唸るエンジン音が夜の砂漠を彩りながら】
【勇敢なる冒険者たちを乗せた鉄の魚はまもなく問題のエリアに到達しようとしていた】

……よし、確かこの辺りかね。
操舵室ストップスト〜ップ!
錨は下ろさず、微速前進で!様子を見るのだぜ!

【ギルマスは手元の通信機で操舵室に指示を送る】
【それに応じて船は速度を落とし、辺りはしん、と静まり返った】
【目撃情報のあった付近で調査や偵察を行うつもりなのだろう、ギルマスは周囲を見渡し】

さって、ここらで腰を据えて行きたいけど
誰か偵察に向いたスキルとか持ってな――――

「ガ〜ハハハハ!俺に任せなギルドマスター!」
「そんなひよっ子どもにゃ荷が重すぎるってもんだ!」

【偵察役を誰かにしてもらおうと考えた瞬間、野太い声が甲板に響き渡る】
【其の主は巨大な身体に太鼓腹をした男と、それを取り巻くように居る複数の人間】
【この船に乗っている冒険者団の一角。徒党を組んで狩りをする集団だった】
【その声や姿は身汚い、ならず者という言葉が似合うものではあったが】

「このクエストは、このシーン=ダナー様率いるフラッグ兵団の一人手柄だ!」
「ひょろっちぃ餓鬼だの女だのが遠足気分できやがってよぉ!」
「いいか!てめぇらに出番なんてやらねぇ!この一級冒険者様が見本って奴を拝ませてやるから有り難く思いやがれ!」

【太った男、シーン=ダナーとその取り巻きが集まった他の冒険者たちを見ながら下品に笑うと】
【甲板に設置してあった複数の小型ボートに取り巻きと一緒に乗り込み始め】
【そして最後にニヤリ、と笑みを見せると……夜の砂漠へと乗り出していった】

……あー、うん。こりゃまた人選間違ったかな?
ごめんな皆、取り敢えずあの人達が偵察やってくれるみたいなんでしばらく待っててな

【ギルマスは砂地を駆け出した荒くれ者達を苦笑しながら見ながら告げる】
【冒険者の中にはあのような類の人間は珍しくないのだが、慣れていない者には刺激が強いと考えたのだろう】
【軽く頭を下げて、偵察隊の姿を目で追った】


【砂上船から数百メートル離れた前方を、複数の小型ボートが疾走していく】
【舵を握るはフラッグ兵団。自信に満ちたニヤけた表情を浮かべながら】
【やんややんやと無意味な野次を飛ばしながら偵察行動を実行していた】

「はっ!なぁんにもいねぇじゃねぇか!」
「さては俺達にビビって逃げちまったか?ガハハハハ!まぁこの俺様が相手じゃ仕方ねぇがな……と、とと!?」

【振動。流砂や岩礁とは違う何かが揺れる感覚】
【ボートを襲った局地的な縦揺れに、シーンは言葉を中断し慌てて舵を取り直す】
【地震は長く、波立つ砂の大地は徐々にその勢いを増していった】
/続きます
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 19:27:17.48 ID:oIzHjsZmo
「ちっ!どうなってやがんだよ!こ、のっ!収まりやがれ!」
「糞、何が起きてるってんだ!原因は何だ、誰か判る奴は――――」

【その時、シーンの思考は視界に映るある存在によって白化する】
【余りに非常識すぎてまともな認識では追いつかない。それが目の前に現れたからこそ余計に】

【それは巨大な孤島であった。それは余りにも桁外れのサイズをした戦艦であった】
【全長は見たところ数百mはあろうか。高さ大凡70m、錆鉄のような色の表皮が月光に照らされ鈍く輝いている】
【その姿は遠目に見れば正体がわかるだろう。……「鯨」。常軌を逸した大きさであっても確かのその形状は「鯨」であった】
【何年の時を生きたのだろうか、硬質化した皮膚には無数の傷と穴のような物が存在しており】
【四角形に膨らんだ頭部を軽く振るいながら、魔物はその半身を砂上に現す】
【鯨は頭部下部側面についた小さな眼球をギョロリ、ギョロリと動かし】
【その視界にフラッグ兵団の姿を捉えると、】

                       『――――――――ッッ!!』

【轟雷の如く一吠えした。それだけで心の弱い者ならば戦意を纏めて吹き飛ばされかねない】
【それほどまでにこの鯨の持つ存在感、威圧感は凶悪で絶望的であった】

「……ふ、ふざけやがってデカブツが!デカけりゃ偉いのかよ!」
「おい、てめぇら!ビビってんじゃねぇ!攻撃だ!俺たちの力の見せどころだろうが!」

【故に、それを目の前で受けて尚直ぐ様立ち直り攻撃に移れた兵団は間違いなく一流であっただろう】
【各々はライフルやバズーカ、大砲やガトリングなどを構え滅茶苦茶に放ちまくる】
【砲火により砂が巻き上がり、煙となって舞う事で数瞬鯨の姿が兵団の視界から隠れ……】

「やったか!?へへ、こんだけデカりゃいい的だぜ!」
「そうだ見たかよ餓鬼共!これが俺様の実力って奴だ――――」

【……ドゥン、ドゥンという鈍い音と共に再び魔物はその姿を見せた】
【同時に兵団のボートは2隻3隻と粉砕され沈没していく。シーンは唖然とした表情を浮かべて鯨に視線を送り】

「……て、てめ、何の冗談だよそりゃ……!」

【鯨の皮膚を突き破り現れた無数の「砲身」の前に現実感を見失った】
【其れは確かに「大砲」。生物の機構としては有り得ない金属の凶器群】
【その数は見ただけでも数十は下るまい。それが飾りでないことは、僚機が破壊されたことで判明している】
【鯨が笑ったような――怖気の走る気配をシーンは感じる。その瞬間、全ての砲口が残ったボートへと向けられ】

「糞、クソクソ糞!こんな結末認めねぇぞ!認めッねぇぞおぉぉぉおおぉぉ――――――」

【絶叫と共にガトリング砲を乱射するが、鯨は小揺るぎもせず】
【間髪入れずに吐き出された砲弾の嵐が兵団を襲い、爆発音と共にその全てを蹂躙した】

【鯨は、次にその眼球を冒険者達の乗る大型砂上船へと向ける】
【砲身がギギギ……と鉄錆びた音を鳴らしながら持ち上がり、砲火を放たんと首をもたげ始める】
【戦闘開始――冒険者たちはこの圧倒的な魔物を前に如何なる手段で立ち向かうだろうか】

【状態:距離約300m。鯨は冒険者達から見て「左側面を向ける」格好になっている。】
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 19:41:59.19 ID:2wUwZwQr0
/紗月さんの方居りますかー?当方リライズ中です
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 19:50:42.53 ID:8iYzxoId0
>>329

【自分と同じ櫻の者らしい初対面が、2+7名】
【姿だけは知っている銃士の少年と。未踏の僻地から来たような、獣面の男】
【そして――どこか“嫌悪”を掻き立てる、優男】

………。

【加えて、ギルドマスターの忠告さえも】
【彼女は淡い表情のまま、情を押し殺し、黙々と飲み込んでいき――】

>>330-331

【―――舳先の指す先を、見つめる間】
【壮絶な道化芝居は、彼女の眼には滑稽に移りながら進んでいった】
【見えない観客の乾いた拍手と野次か、先を憂う大道具の業と言うべきか】
【緩やかに拡散する縦揺れを、足の五指を張って御し】

…要塞クジラと言うわけか――

血の味には、期待は出来なさそうだな
あの滋味と鉄のそれは、似て非なるものよ―――。

【鋭い聴覚を苛め尽くすような爆音に。顔を顰めてはいるけど】
【光景を映す眸は映写スクリーンの如く、ただそれを受け止める】

 【飛び散る船団の破片でなく、砂に溶け込んだが最後どうにも出来ない血肉でもなく】
 【忌々しい燻りと、莫大たる影の半身を、眼に鼻に耳に焼き付けろ】

(…周りが何を行えるものか、予想も出来んな)
(能力者というのはそういうものだから――仕方あるまいが)

―――≪Ms.フロスティ≫

【軽く唇を舐めながら彼女は己が才の名を紡ぎ】
【か細き満身より、大砂原においてなお冷たい、凍てついた魔力を発し始める】
【――天光と暗冥をいっしょくたに飲み込むような、白煙を】

【船が進むことによる風に、流されること無い煙を引き連れて】
【少女はしばし、甲板の後方側で戦場を見通さんと試みる】
334 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/29(金) 19:51:35.20 ID:Oh1dGNaXo
>>329

「名乗り口上を楽しめないなんて」『無粋な男は嫌い』《いや男が嫌い》
[考えるのではない感じるのだー]〈左脳より右脳を酷使せよー〉

………風森 八十雛、いるよ

【七人の少女の内五人程が、ぶーぶーと頬を膨らし騒ぐ中】
【纏め役と思しき少女は、分かりやすく名乗り直した】
【記入した名前に少々足りないのは、櫻の人間にはままある事】

……おー、たくさんたくさーん「荷物持ちさせよう」『おやつ持って来ーい』《布団しけー》

【周囲の大所帯を確認するや、横暴な要求を始める三人】
【他の五人はそれに真面目に取り合わず。というよりは見向きもせず、ずらり居並ぶ面々の姿を確認していた】


>>330-331
【砂漠の海は俺の海、などと歌いだしたくもなろう貴重な船旅】
【日中の焼けつく熱さからは想像も出来ない、また別方向に過酷な環境を】
【少女達≠ヘ存分に満喫していたのだが】

「無粋の塊」『ブスの塊?』《附子でも食べたの?》[だからあんな顔に]〈かわいそうに〉

【その光景に、屏風にうっかり落とした墨の様な冒険者達を見れば罵詈雑言】
【不機嫌そうな十六の眼球が、彼等を追って】

【彼等の行く手を塞いだそれに、ガラスの様な目玉が見開かれた】

シーン=ダナアアアアアアアアアアアアアアアアァッ!!!!!

「死んだなー」『多分なー』《君の事は忘れない》[白身だけでは美味しくない]
〈美味しくないのはこの状況〉〔あんな生き物見た事ない……絵本でも〕

【体躯、砲身、強靭な表皮、生息地。全てがばかげた冗談冗句に聞こえる程で】
【然し冗談を総動員したようなその生物は、確かに目の前に存在して、フラッグ兵団を圧し折ったのだ】
【火力、耐久力、何れも比肩する存在すら、この少女達は目撃した事が無い】

<……あの大砲、欲しいね>

そうだね………欲しいね、三個くらい。取りに行こうか

【少女達≠ヘ怯えていて、それと同程度に嬉しそうで、それ以上に楽しそうだった】


             展開!

「滑車」『怪力』《槍持ち》[袖引き]〈花火師〉〔弓手〕<剣術>


【少女――少女達#ェ人の纏め役を務める黄色い肌の彼女を、桜恋≠ニ称する】
【桜恋の十指より、ぎりぎりで視認が可能な程度の細い糸が出現し、他の少女達に絡みついた】
【七人の少女達の背に張られた和紙。其処に綴られた名前を、それぞれの口が読み上げて】

【〈花火師〉の腕には、試作型オーバーリミッター(腕である。首輪だが、腕に装着している)が装着されていて】
【そして彼女達の立つ位置は、魔道式人間大砲の直ぐ近く】


「一番、滑車、行きまーす!」

【背に「滑車」と張られた少女が、何の躊躇いもなく、人間大砲に飛び込んだ】
【百機の操演¥備は万端、少女達は鯨をそれぞれに睨みつける】

……嗚呼、あの人が喜んでくれそうな

【桜恋一人、名に沿う恋うる様な目で、微笑んでいた】
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 19:52:36.02 ID:G0yo39dSO
>>272(リライズの人へ)

腕とかだから未だ良いだろうけど…、
女の子なんだから、ちょっと気をつけた方が良いんじゃないの?
そのうち、顔とかに傷いったら大変だよ。

【と言っても、普段喧嘩ばかりでよく怪我しているので、少女も人の事は言えないし、】
【何より顔中に包帯を巻いて、誰よりも顔に怪我をしている様に見えるせいで説得力はほとんど無いのだが】

【―いや寧ろ、こんな自分の様にはなって欲しくないからこそ、そんな心配の言葉をかけているのだろうか…?】


さてと、それじゃそろそろ行くよ――……。

【暫くしてから、そう少女は立ち上がる】
【気付けばもうこんな遅い時間になっていた、もう別れは、近づいてきている。】


/…すいません。こちらこそ、寝落ちなんかしてしまいました。
/〆近い返事を返しておきます。
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 19:52:47.39 ID:/z2XtibZo
>>326

重太郎か、この前のでけぇカラクリの時以来だな!
今日はよろしく頼むぜ!
【少年に期待の眼差しで挨拶をし】

>>327

今日は…熊はもってきてないようだな…助かったぜ…
【熊を食わされたことがトラウマだったのか、熊を持ってきてないことにかなり安心しているようで】

>>330,>>331

偵察ならオイラが…いやここは様子を見させてもらうかね

【偵察をしにいこうとした途端、フラッグ兵団が偵察をしに行くことになり気力の温存も考えてか】
【彼は見送る形で立っていて】

おいおい、でけぇな…よし、
――――――<<卍眼>>――――――!

【青年の白銀の瞳に卍の様な刻印が浮かび上がる】
【其れは彼特有の動体視力と洞察力を高める瞳術】

銃も聞いてない…それにあの穴…簡単には近づけねぇってことか
だが、あれだけの巨体、近づく隙はある!

【青年の眼は兵団の行動とその鯨のような化け物の動きや特徴を見切ろうとして】
【そして、こちらに目線が合い】

ここも安全じゃねぇってことか
んじゃ、行くしかねぇな!

―――――地走りの術―――――!

【青年は気を足に集中し、甲板から跳んで砂地に着地して走って近づいていく!】
【青年は砂地の上でも足を取られずに走って近づいていく】
【船と違い、回避力が格段にあがるためだ】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 19:58:02.18 ID:OBWQrbXHo
>>329>>336


『へぇ、ソレはありがたいかな』
「あ、でも名前間違えるなよ?俺が白口だぜ?」
『コノうるさくてせっかちじゃないのが口黒ね、あらためまして』
『「よろしく」』

知った顔が2人いますし、皆さんもよろしくおねがいしますね

獅子堂さんとは、先日もデカいのと戦いましたね。今日もよろしくお願いします
(なんかスゴくチャラくさいのがいるけど……やり手っぽさそうだから大丈夫だよね……)
【周りを見渡し、1人1人にキッチリと頭を軽く下げながら、よろしくお願いしますと挨拶】
【シャンドリヨンの正体にはどうやら気づいていない様子だが、腰の銃2丁は其の限りではない】

>330-331

が、餓鬼って俺の事ですか……
「まぁ、そうだろうなぁ、一番ヒョロいし」
傷つくこと言わないでくれる……?
『ガタイの良さだけが、強さじゃないよ。僕達がいるんだし……ね?』
二人とも……ありがとうっ

【現れた、シーン=ダナーの言葉に、ピクピクと口を引き攣らせながら、開け、少しの怒りの情が沸くが、銃2丁によって、感動へと変わり】
【次の瞬間に現れる戦艦と見間違うほどの鯨のような怪物】

っ、うるさいっ……!
「元気がいいからいいじゃねぇか」
『どうやらそんな事……言ってられなさそうだよ……!』

あ……やられちゃった……
「はえぇなぁ、口だけか?」
『それよりも、このデカ物相手にどこまでやるか考えるべきじゃないかな?』

【其の叫びに対しては、耳を塞ぐだけで、戦意を削ぐような事にはならず】
【破壊行為に対しては、最後まで見届けるが、此れも戦意をそがれるような事にはならない】
【反対に、沸いてきたのは此の怪物より街を守るという正義の心】

(あっ、鏡もまた口の中入れられたらどうしよう)

【銃を2丁とも引き抜き、其の黒い瞳に、鯨の怪物を映すが、銃口は下に向いたままで】
【そして人間大砲の中に、人間大の四角い鏡を出現させる】
【人間大砲の中の人間大の鏡の強度は、そのまんま普通の鏡。普通に発射されるのだろうが……】
【角は、結構硬いが、其の洋裁が、余程柔らなくない限りは、突き刺さりなどはしないだろう】


338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 20:04:36.37 ID:rZ2BKOcSO
>>329

ほォん、充分だーヨ。

【口元の笑みを、やや汚い物に変えて】
【確かに難易度の割にはイマイチな報酬なのかも知れないが、それでも十分】

(宮本と獅子堂は知っているが……他は知らねえ奴ばっかりかーヨ)
(まあいいが……俺は報酬さえ良ければ良いからーヨ)

【ダーツを、人差し指の上に器用にも“垂直に立たせて”】
【来るべき戦いに備えr】

>>330

(……チッ、三下が)
(俺の《苦笑い(ビッター・ラッヘン)》なら確実な索敵が出来る、が)

【シーン=ダナー達の動向を、彼は優しい表情で見ていたが】

(あえてやらん。ここで[ピーーー])

【内心は、汚い物……ゴミのような物を見る目で、彼を見ていて】
【彼の右肩に出現する「黒い鎧を着たカミキリムシ」は、動きすら見せない】

【不自然な揺れを感じ、舌打ち】
【次の、瞬間】

>>331

ハッ…………デカブツめ。

【ダーツに、黒鎧のカミキリムシが“取り付いた”】
【シーン達、フラッグ兵団など最早眼中には無かった】

【然し現れしその戦力は、予想を超えて、あまりにも強大】
【だからこそ、攻撃翌力の低い自分はまだ動かない。好機を待ち、確実な一撃を叩き込むのが、自分のスタイルだ、から】

【周囲を見回して、数歩後ろに下がる】
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 20:08:49.98 ID:b3hLCrxEo
>>329>>330
【今ではかえって貴重なほどの荒くれたちを見るや否や、】
【太郎はぶつぶつと呟きながら掌に何かをなぞり始める】
【が、そこからすぐに、彼の顔がさーっと青ざめて──】

 ──うあぁ……な、なんてことだ……
 君たち、姓名判断によると逃れようもないほどの最悪の相が出ている

 このままじゃ危険だ、今すぐ改名を──、あっ、待って!

【と必死の形相で言おうとした時には既に遅く、】
【派手にフラグが回収されていく様を見て、彼は我が無力さに奥歯を噛む】

 く、くそっ──……!
 僕がもっと早くに占っていれば──

【ぎり、と、強く握られた片拳】
【その双眸に、激情の炎が燃え盛る】

【──現れた超弩級の規格外生物を前に、臓物が震え上がるが】
【彼は揺らがぬ瞳で真っ向から見据え、背の鞘から勢い良く抜剣する】

 ……気圧されるもん、か──!

【露になるのは、竜を模した紋様の刻まれた白銀の刀身】
【鍔元に埋め込まれた紅い宝珠は、生きた瞳のような艶かしい鈍光を孕んでいた】
【──『ドラゴンバスター』の名を冠す、屠龍の剛剣。彼が柄を握りこみ、大きく息を吐き出す】

 (どうする……生半可な攻撃じゃビクともしないぞ……)
 (もっと、あれに負けないぐらいの弩級のブツを──!)

【──ふと】
【そこで彼の目に入ったのは、巨大な鉄の筒──『魔導式人間大砲V』】
【見れば、>>334の少女が一人、既に飛び込んでいるのに気付いて】

 (──これだ……!)

【彼もそれに続くように大砲へと駆け寄って、するりと吸い込まれるようにその身を装填する】
【発射方向を示すように、握った長剣の先を要塞巨鯨へと掲げると、】
【ぎぃいいん──と、長剣の宝珠が徐々に輝きを帯び始め、攻性質量が収束していく】

 船にはまだ他の能力者たちがいるし、
 まずはあの砲撃の先を、船から逸らさないと──

 発射用意──!
 エネルギー良し、発射角度良し……

【何の躊躇いもなく、その砲口を巨鯨へと照準し】
【彼は硬く決意し、そして裂帛の咆哮をあげるだろう】


 ──── ≪ 超b陽爆裂神風太郎弾 ≫!


 GOOOOOOOOOOOOOOO────!!


【どォン──っッ!】
【そして大気をうち震わす発射音】
【剣を真っ直ぐに前に突き出したまま、猪面の人間砲弾が飛翔する】

【白光の粒子を尾に引きながら、彼は放物線を描いて巨鯨へ接近を試みる】
【あわよくば、そのまま全身を刃と貸した刺突を、身体の側面へと放たんとするように】
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 20:09:44.96 ID:2wUwZwQr0
>>335

……それだけは気をつけてますよ。それでもやっぱり傷貰うこともありますけど……

【右袖を戻しながら】
【実際、顔に傷が出来たことも何度かある。幸いにも跡は残っていないが】

顔の負傷は視界が塞がったりするので、割と致命的なことがありますからね。

【でも、顔の傷を忌避する理由がこれってどうよ。どうなのよ】


もうちょっと星を見ていたかったんですが……残念です。
入院なんてことにならないようにしてくださいね? 私みたいに。

【前回会った場所が路地裏なだけに、やはり多少は心配しているのだろう】
【座ったままだが、微笑を浮かべて】
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 20:18:22.26 ID:oIzHjsZmo
>>333

【構える者には鯨は未だ攻撃は仕掛けない】
【其の動きは見た目の通りに鈍重で、個々人を意識している様子もない】
【間もなく訪れるであろう第一波まで、十分に観察し用意する時間があるだろう】

>>334

【こちらも同様である、未だ準備をする時間が多く存在する】
【大砲が完全に照準を合わせるまでの僅かの間、冒険者たちは体勢を十分に整えられるだろう】
【今のところは彼女たちの動きを妨げるものは存在しない。来るべき時のために備えておく事になるだろうか】

>>336

【隙は、弱点は存在する。それを見極めることが勝利への道となる】
【その点で考えたならば彼の行動は非常に的確なものであった】

【まともにぶつかれば圧倒的な火力と質量の前に命はないであろうこの状況】
【砂を駆ける青年はこの戦場にどのような風を吹かせることになるだろうか】

>>337

【発射された鏡は、淡い緑色の魔力障壁に包まれながら飛翔する】
【其の速度は既存の兵器と比較しても遜色ない。光の帯を残しながら鯨の体表に突き刺さった】

【魔力により全体的な強化を施される事となる対象物は】
【本来普通の鏡であっての「形を残し」「攻撃力が増す」】
【しかし――それだけではダメージにはならない。相手が余りにも巨大すぎるが故だ】
【狙い位置や攻撃方法など、この鯨にダメージを与えるには幾つかの工夫が必要となるだろう】

>>338

【規格外な存在であっても、それが恐らく生物として鳴動する存在だ】
【であれば必ず急所は存在し、見付け出したならば針の一刺しといえど鯨に痛打を与えるに足る】

【攻撃の機会は何時か、周囲には味方も多数存在する】
【選択肢は無数。この戦闘で彼は如何なる手段を以て狩りをするのだろうか】

>>339

【太郎の渾身の一撃は、鯨に直撃し側面に刺突は深く突き刺さる】
【衝突の際の衝撃が炸裂し、刺突命中箇所を小型のクレーターのように穿った】

『――――』

【しかし、それでなお、厚い】
【鯨を覆う肉を突き破り、その牙城を切り崩すには未だ足りず。】
【鯨は赤身の肉を太郎の前に晒しながらも、蚊の一刺しと言わんばかりに行動を続けた】

>>ALL

『――――――ッッ!!』

【汽笛を思わせる独特のハウリングボイス】
【それは強度の衝撃波となりて周囲に散らばり】
【接近する>>336と身体に張り付いた≫339へと、耳への刺激、肉体を叩く暴力をなって襲いかかる】

【それが第一波の合図であった】
【身体側面から突き出した無数の砲身から一斉に砲弾が射出された】
【向かう方向は砂上船、砂上船に乗り込んだ全ての冒険者に向けて襲いかかる】

【砲弾の構成物質は「砂を体液で凝固させた岩弾」】
【狙いは甘いが数が多く、一撃一撃の威力は非常に高い。直撃したならば危険だろう】

【一人の能力者では倒すことはできないであろう強大なる魔物】
【鍵となるのはやはり、皆の協力。今の状況を、どのようにして使うかが重要な要素となるのだ】
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 20:28:49.82 ID:G0yo39dSO
>>340

…いやいや、そうじゃない。そっちじゃないよ…。


…――気をつけるよ。
最近、うちの弟がそこの病院に入院してさ。

【と、病院の方をチラリと見る】
【彼女がここに来たのも、きっとその弟の見舞いの為だったのだろう。】


……次は、それが私の番に廻ってくるかもしれないね。

【そんな事を呟きながら、少女は去っていく】
【そして、暫くして少女は、人混みの中へ消えていった。】


/乙でした!
/毎回毎回色々とすいません…。
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 20:33:21.76 ID:2wUwZwQr0
>>342
/いやもとはといえばこちらが気絶しなければよかっただけの話でして
/ともかく、お疲れ様でしたー!
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 20:38:09.61 ID:OBWQrbXHo
>>341

「おっ、刺さった!刺さったぞ!」
『見りゃあわかるよ、そんくらい』
『でも、全然ダメージにはなってないのかな』

確かに。めちゃくちゃやっても効果はなさそうだね……
弱点……眼とか、口の中とかそこらへんだよね?
『多分。粘膜系への攻撃が出来ればベストなんじゃないのかな?』

なるほど……(じゃあ反射させるしかないか……まだ魔翌力はたまってないし……実弾、きくかな?)
【鏡の行く末を見て、要塞を崩す為の突破口を導き出そうと、3人で思案。そして会話】
【導き出したのは弱点への攻撃。体表への攻撃では、火力不足と考えたのだろう】


来たっ!!
【襲い掛かる岩弾へと対し、魔翌力を込めた鏡を複数枚出現させて、岩弾を、砂上船の前で防御】
【岩弾は、何もなければ、そのまま砂漠へと落ちるのだろうが、少年1人では身の回りの物を守るだけで精一杯】
【防ぎきれなかった岩弾の行く末は、他の能力者達に任せるしかなかった】


【能力を一気に使いすぎたせいか、はぁはぁ、と軽くだが肩で息をしており、攻撃には移らない】
【だが、右手の銃は、緩やかにだが、着実と魔翌力を溜めており―――】
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 20:40:19.06 ID:/z2XtibZo
>>341

さて、どうするかだな…
重太郎達は遠距離が主だからあそこでも

【一度船の方を見て、船の仲間の様子を見て振り返り】
【青年はその瞳≠ナ巨鯨の弱点がないか探そうとする】
【鱗や甲殻があるならばその隙間、皮に覆われているならば薄い場所】
【その洞察瞳で見切ろうと】

な―――なんてでけぇ声だよ!

【青年は耳を塞ぎ一度足を止め、動きを封じられていた】
【ただ、砂の砲弾は船に乗る者に対して放たれているようで、青年は助かったといえるだろう】

オイラを狙ってねぇって事はオイラには気づいてねぇって事か…

【青年に砂の砲弾が来なかった事から、気づかれていないと推測し】
【さらに気づかれないようにするため、後方に迂回しながら素早い速さで近づこうとする】
【急いでいるため距離も迂回させすぎず鯨の左後ろから近づいていくだろう】

よし、飛び乗ってやる!

【青年は地を蹴り、鯨の後方部に乗り移ろうとする】
【重力に逆らい、振り落とされないためにも気を足に集中して――――おそらく壁走りの術の応用だろう】
【下手に攻撃はしない、刺激すれば気づかれる可能性もあり、最悪振り落とされる事もあるかもしれないからだ】
【乗り移れたらさらに弱点を見極める≠セろう】
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 20:41:27.00 ID:rZ2BKOcSO
>>341

(ダー、ツ……じゃ防げないか−ッ)

(なら−−「魔術」か……)

【バチッ、バチッと】
【彼の目の前に、魔翌力の閃光を散らしながら……「壁」が現れる】
【青薔薇の塊のような、そんな壁だ。見た目の華美さは別として、性能も悪くは無いようで−】

【激しい着弾音、爆音と共に、飛来した最初の砲弾を防ぎ切る】
【壁は消失するが、シャンドリヨンは余裕こいた表情で……無傷で、生還した】

…………チッ

【然し、弾数はあまりにも多い】
【更に飛来した数発を、辛うじて、全て回避する事に成功して……】

《苦笑い(ビッター・ラッヘン)》

【「カミキリムシ」が先程取り付いたダーツが、鯨の目に向け飛んで行く】
【到達にはまだ、時間がかかりそうだが……シャンドリヨンの狙いは如何に】

/すいませんちょっと飯食ってきます
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 20:48:37.28 ID:8iYzxoId0
>>341

(…人間大砲の残りは、2か3 魔力強化機については、4)
(例の浄瑠璃技官が余りに多く占めても、私からすると拙くはある)

(「外」を傷つける適任は、どうにも居るようだ)
(ただ今の船上は、数がモノを言う対空防御には些か不安)
(ならば私は、「常なる空の足」を持っている事を活かすべきかな――)

【自らの札――濛々たる煙――を揃えながら、他の者の手の内を垣間見】
【己が秀でているものは、「人型でない捨て駒」と胸中で決定付けた】
【櫻芽の姿は、半ばが妖げに曇る白の中に隠されて】


 ――― 凍銛 合わせ 凍体人鳥 ―――

 ……獲物が見えていないことなど、無いな?


【そして―――発声の瞬間をもって】
【全ての煙が、櫻を散らすようにバラバラに剥がれ落ち】
【袋から取り出したばかりの粘土より柔軟に、ぐにゃりぐぅにゃりと】
【蠢き、捻じれ、その形を変幻させていく――】

 【まず形成されたのは最も使用頻度の高い使い魔――凍銛(こおもり)=z
 【氷翼を持つ蝙蝠の姿を持つそれは統率者に操られ、任意に「爆ぜる」ことができる】
 【すると、範囲は狭いものの濃密な煙がその場に立ち、無数の氷の小刃が飛び散るだろう】
 【お世辞にも高火力とは言えないが、扱いやすい誘導武器であり】
 【「物にぶつかっても爆ぜる」性質から、特攻や相殺の使い方も認められる】
 
【それに遅れること幾秒か。少女の胸の少し下程に、“頭頂部”が現れた】

 【魔力効率の悪さから余り作られない使い魔――凍体人鳥(こおていぺんぎん)=z
 【人間と遜色ない精度を持つ手と、アンバランスなまでに豪壮な嘴を有すそれ、】
 【一見すればドワーフや小人に見えるが、よく造形や挙動を観察すれば】
 【丸くつるつるした腹もあって、翼の無いペンギンと呼ぶのが正しいようで――】

//参加者なのに、続きます
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 20:50:32.60 ID:8iYzxoId0
【二体ずつ、合わせて四体が生み出された氷精の妖魔たちは】
【よく出来た事に、きぃ・きぃ――キュゥ・キュゥ――と、耳障りに啼きながら】
【いそいそと、それぞれ櫻芽の思い描いた行動に身を投じ出す】

【まず蝙蝠の一体は、迷うことなく宙へと舞い上がり】
【銀の粉雪を散らして。砲弾の雨へと、単身向かっていく】
【圧力と化した咆哮に飛行を乱して、ではあるけども】
【その身体は、みごと巨岩のひとつに衝突し――】

  【――――バきンッ!!】

【ガラスが砕けるのと似た音を残し、先に示した通りに「爆ぜ」】
【研ぎ澄まされた無数の氷の刃に変化し、他の岩さえも穿たんとするだろう】
【櫻芽は。砕け散り船外に撒かれ、勢いまで失った「小石」を、難なく回避し】
【――他の参加者も、これによって少し回避が楽になるやも知れず】

…砲身の中から出たものの元が砂だとすれば、貯蔵器官と繋がっているのか?
凍銛はひとつ、人鳥はひとつ残しておくとして――

よしペン次郎、悪いが君の命を私にくれ
…いや、私の作ったそれも仮初の命だがな

【さて。彼女の鶴の一声で、続く者達の去就も決まる】
【残ったコウモリ一体と、ペンギンの片割れ――仮にペン太郎は、櫻芽の側に伏せ】

【そして。残酷な命令を下された、「捨て駒」のペン次郎は】
【“試作型オーバーリミッター”の元にてくてくと歩み寄り、それを手にすると】
【細長い首で輪をくぐるみたいに、おどけた様子で装着】

【――人間大砲のひとつに、躊躇わずその身を“装填”し】
【鯨の身体の側面を目指し。放物線を描き、射られるだろう】

【オーバーリミッターで、予め宿っていた櫻芽の魔力を暴走させた「次郎」は】
【零下の氷嘴を限界まで硬めて、砲身の一基を、周りの肉から抉ろうとする筈だ】
【軌道が砲口に綺麗に噛み合えば、或いは筒を穿ったなら】
【その内部への突入さえ、彼は厭わないだろう】

【――櫻芽の読み通り、砲が内部にまで繋がっているとすれば】
【被害は多かれ少なかれ、無事に終わるとは思えない】
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 20:52:21.23 ID:b3hLCrxEo
>>341

 (くっ……駄目だ、皮膚が厚すぎる……!)
 (こんなもの何回刺したって、これじゃまるで効き目────)


 ────が、ぅうううぁああー────っッ!?


【どン──ッ】
【その時、爆風のような衝撃が彼の身を強襲した】
【張り付いていた太郎は、まるで突風に煽られる木の葉のように】
【宙空を激しく回転乱舞しながら、巨鯨の肉体から弾き飛ばされていく】

 (──……う、おえ、耳が……っ、視界が、回──……)

【鼓膜が激しくうち震わされ、一時的に耳を聾する】
【上下左右の感覚すら失う勢いで、砲弾の軌道を逆に辿るように吹き飛ぶ体躯】
【砂上を走る>>336の姿が視界の端に映り、そこでようやく落下していることに気付く】

 (う、わ……砂に、落ちて、飲まれ、飲まれる──!)

【頭を下にまっ逆さま、砂上への墜落を悟ったその時、】
【彼は慌てて、首に下げていた小さな笛を銜え、思い切り吹き鳴らした】

【──びゅン、と、その刹那に、】
【一陣の颶風が駆け抜けて、彼の体躯がそこから忽然と姿を消す】

 ……──う、ぐ、ぅ……何とか、まだ生きてる──

【上空── 一頭の幼き飛竜が、天空を舞う】
【それは、彼の吹いた笛によって呼び寄せられたもの。その背に、彼の姿はあった】

【蒼い鱗を持ったその竜は、未だ成熟しきっていないために、攻撃能力は殆ど持たない】
【せいぜいが一人を乗せて空を舞う程度の力しか持っていないが、この砂上では彼の役に立つ】

 (危なかった……咆哮だけあれか──)

 (攻撃の一発一発も大きすぎる……)
 (だけど、これも生物なら脳は一つ……のはず)
 (そうだとしたら……撹乱は、どうだ。時間稼ぎは──)

【と、そのまま上空を一度旋回する中で、思考】
【即座に結論は出せないため、まずは行動して確かめる】

 ……よし、グッチGO──!

【彼はそのまま飛竜を駆り、巨鯨の左眼近くへと飛翔していくだろう】
【攻撃を加えるわけではなく、一定の距離を保ったまま左目の周囲を飛び回る】
【どうやら、それによる反応を伺い、そしてあわよくば意識を引き付けようと試みているようだが──果たして】
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 20:53:56.83 ID:8QK80ORWo
>>321

【戦闘用の「手」とは違い瞳があるこちらの「手」は】
【瞳がある故に得られる情報の量が異なる、所謂視覚情報の分だけ……である】

…………………

【瞳持ちの「手」は迫る弾丸の軌道を得た情報から計算】
【風に揺れる柳のようにふうわりと靡いて、そしてその弾頭を避ける】

…………………!!?

【避けるが、些か足りず弾に掠る】
【そしてその掠った地点から侵食されるように段々と霧散してゆくのだった】
【どうやら観察に特化しているゆえその分だけ防御が紙らしい】


【さて、どうしたものかと「手」は考える】
【目の前には生命力の塊、あれを得られればこちらの目的は幾らか進む】
【進むが彼女を捉えるまでにかかるだろう労力は確実に多くかかる、ないし得られないかもしれない】
【ハイリスク・ハイリターン、この状況をどう判断するべきか】

【数秒の思考を経て答えは導かれる】

「…………仕方無い」

【まだ辺りに残っていた「手」は突然に霧散、白い粒子と化し漂い】
【やがて一箇所へと収斂されてゆき、そして……】

【響くのは中性的な声、例えるなら機械音声の作り物のようなそれに近い】
【現れるのは純白の少女、白い肌腰まで伸びた白い髪白い装束そして白紫の瞳】
【そのか細い腕と脚には黒色のベルトが巻かれて……】
【しかし左右の腕、脚とはそれぞれ繋がっておらずつまりは動きは自在】

「あまり遠くに現身をするのは合理的ではないのですけど」
「この場合は、仕方ない……」

【具合を確かめるように掌に視線を落としながら握り開きを繰り返す】
【小さく息を吐き、そして今度こそガートルッドへと視線を移す】

「さて、こんばんは……単刀直入に言いますが貴方の生命力を分けていただけないでしょうか」

【流れるような動きで右腕を上げ、そしてガートルッドを指差し】
【半開きのやる気の感じられない視線のままそんな事を告げる】
【そしてその姿勢のまま停止、恐らくガートルッドの返答を待っているのだろう】
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/29(金) 20:56:26.91 ID:Oh1dGNaXo
>>341

えーと、えーと、これがこっちでこっちがこれで、そしてこっちはこう結んで……

『ここまで何をしてるか分からない独り言始めて聞いたよー』《聞いたよー》
[用意完了]〈こっちも完了〉〔着弾前に動く?〕<そうするべきだと思う>
……第一幕、開く前に。まず、守る

【攻撃の用意こそ整ったものの、この少女達≠ノは、他の面々より大きな弱点が一つ】
【身長140cm程度、骨格も華奢。本体の打たれ弱さが、飛びぬけているのだ】
【直撃どころか、軽くぶつかった程度でも怪我が怖い。それ程に脆い体だからこそ】
【攻撃の用意が整っても、すぐにその行動には移らず、防御に回る】

【大砲に潜り込んだ一人を除く七人が、おしくらまんじゅうの様に一か所に集まると】
【《槍持ち》〔弓手〕<剣術>の三人が、『怪力』の頭と両手に、それぞれ飛び乗った】
【きりきりきり、と。三人の体内から聞こえるのは、金属では無い何かが引き絞られる音。顔が、九十度真上を向いて】

……寄ってらっしゃい見てらっしゃい、見る気が無ければお代だけでも

【ぱかりと開かれた三人の口。喉の奥からじゃきりという音と共に、筒状の物体が突き出る】
【それぞれに自らの手でそれを引き抜き、筒の中ほどに捻りを加えると】
【《槍持ち》のそれは、細長く伸びて長槍の、〔弓手〕のそれは短弓と矢筒に】
【そして<剣術>のそれは、刃渡り四尺はあろうかという太刀に変化する】
【〔弓手〕が短弓を用いて、降り注ぐ岩弾に矢を打ちこみ、勢いが削がれた所を《槍持ち》と<剣術>が直接払う】
【密集して、命中する危険を減らした上での行動。砕けた岩が降り注ぐも、それがぶつかるのは『怪力』の上の三人だけ】
【特に負傷が大きいのは〔弓手〕。白い陶器の様な肌に、罅が幾つも入っていた】


【第一波は耐えた、続いては少女達≠フ反撃の番】
【きりきりと持ちあがり照準を合わせる人間大砲】

「……発射ー!」[未だー!]〈掴めー!〉

【どん。夜間の冷たい空気なら、さぞや響いただろう砲撃音。「滑車」が飛んでいく】
【だが、飛んでいくのは彼女だけでは無い。大きな放物線を描いて飛んでいく彼女に、ほんの少し遅れて】
【[袖引き]が〈花火師〉を掴み、「滑車」に長い髪を絡みつかせて、引きずられる様に飛んで行った】
【飛んで行った彼女達三人は、鯨の背に着地するだろう】
【[袖引き]は自らの髪をロープの様に伸ばし、鯨の体表の穴に通そうとする】
【これは、自分自身に加えて「滑車」と〈花火師〉の体を、落下しない様に固定する為だ】

〈そーれくるくるくるー〉「あ〜れ〜」

【それと並行し、〈花火師〉が「滑車」の着物の帯を掴み、思い切りよく引っ張った】
【爪先を支点にくるくる回り、着物の前を肌蹴させた「滑車」】
【もしも近くに居るか、化け物レベルの視力を持っているのならば、その姿も見えるだろう】
【「滑車」の露わになった部分、腹部が左右にぱっかりと開かれていて】
【本来なら内臓が収まる筈の部分には、数十数百のクナイが収納されていた】
【持ち手の部分に金属の車輪が供えられ、刃には返しの付くクナイ。彼女が「滑車」たる所以である】

【一方、〈花火師〉。「滑車」の帯を引いている彼女の首が、ぽろりと落ちる】
【頭が無くなって断面の見える首。其処には、金属の筒が収納されていた】
【少女の首程の直径を持つ砲口。それに、「滑車」が、自分の体内から取り出したクナイを放り込む】


【どかん、と火薬の爆発音。〈花火師〉が、背中から火と煙を噴いた】
【体内の火薬の力を、胴体から首に掛けての砲口に伝え、放り込んだ物を射出する〈花火師〉が】
【今回行ったのは、返しの付いたクナイ六本の、鯨の背に対する射出だった】
【突き刺されば、容易くは抜けない。鯨の強靭な体表なら尚更だ】
【これは、大きなダメージを望む攻撃では無い。だが、これ以降の攻撃に繋がる一手である】
352 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 21:01:09.24 ID:kIUxRVPFo
>>350
外した、か。
中々物を当てるのは、難しい、自分でやるとよく分かるな。

【己の攻撃が外れたのを、冷静に批評して、呟き】
【相手の出方を見ていると、そこに一人の少女が現れて】

……現身、成程。君がこの手を操っていた、いや、自動かもしれないがね。
そういう事で、いいだろうか。

【首をかしげて、突然現れた少女にも動じず、問いかけた】
【ガートルッドは、感情の大半が探究心に塗りつぶされている人間だ】
【故に、恐怖を感じることも無く、抱いたのは目の前の存在に対する興味のみ】
【現れた少女の、その頼みを受けて、腕を組んで】

只で、分ける、のは。
あまりしたくない、帰ったら自分の体を調べたいから。

何か、交換条件が無ければ、分けるわけには行かない。

【少女の目を淀んだ鮮烈な黄金で射ぬくように見据える】
353 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 21:06:53.97 ID:oIzHjsZmo
>>344
【鏡を覆う魔力障壁は時間経過によって消滅した】
【しかし、刺さった鏡はそのまま鯨の身体に残ったままとなっている】

【重太郎の鏡によって、幾つかの岩弾は逸らされ、弾かれ砂に還る】
【だがそれでも無数の砲弾が鏡の横を摺り抜け甲板を叩いていった】
【強固に作られた砂上船の表面に、幾つもの凹みが生まれ、歪な形を作っていく】

【やがて砲弾の嵐は止む】
【鈍重な要塞は素早い行動には優れず、体勢を立て直す時間も生まれることになる】

>>345

【のっぺりとした体表には、鱗や甲殻が張り付いている様子はない】
【全身を覆うは厚い肉の壁である。それを正面から突破するのは至難の業だろう】
【ならば何処を弱点と見るべきか――】
【既に、鯨は身体に「幾つもの弱点」を見せている。それを見極めることが出来るだろうか】

【サイズの違いからか、鈍感な神経をしているのか】
【鯨から見て豆のようなサイズの獅子堂の姿は鯨の目には留まっておらず】
【壁登りは成功。特に妨げるものもなく行動を進めることが可能となる】

>>346

【狙いの滅茶苦茶な砲弾は、回避性能に優れるものには然程驚異とはならない】
【シャンドリヨンの行動は見事に成功し、ダーツが鯨に向けて真っ直ぐに進んでいく】

【巨大で耐久力に優れる鯨だが】
【反面命中率や回避率は非常に低い。ダーツでどこかを狙うのならば、それは寸分違わず命中するだろう】
【鯨の硬い肉を穿つだけの威力がある事が前提ではあるが】

>>347

【次郎は鯨の誇る砲身の内の一つ、それを抉ることに成功する】
【そう、ここは明確な「弱点の一つ」である】
【体内器官と通じ、更に砲身を出現させたことにより「穴」が出来耐久力が減少している】
【攻撃の手段は反して防御面での弱点になりうる。櫻芽の考察は正確に鯨にダメージを与えていた】

『――――』

【鯨が初めて、個体を意識する】
【自身の砲を破り侵入せんとする小さき生き物の存在を。】
【穿たれた砲の穴から岩石弾が吐き出され、次郎を粉砕せんと放たれた】
【体内に侵入するならばこの迎撃を、打ち破る必要があるだろう】

/続きます
354 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 21:09:00.35 ID:oIzHjsZmo
>>349

【ただの大型魔物程度であれば致命傷にもなり得たかの一撃】
【しかしてこの質量を仕留め切るには脆弱】
【ただ放つ、ただ攻撃するだけでは突破を許さない強大な壁が太郎の前に立ちふさがっていた】

『――――』

【鯨の眼球が、のっそりと龍の動きを追う】
【しかしそれを迎撃することもなく、現状では驚異としてもみなしていない】
【意識はされている。だがただ飛ぶだけの存在では余り効果は期待できそうにない】

>>351

【現状、彼女たちの行動を妨げるものはなく】
【その行動は成功……クナイは全て鯨の背の肉を破り突き刺さった】
【今のところは「攻撃」もない。何かを為すならば好機とも考えられる瞬間だ】

【しかしこの魔物が何時までも静かにしているとは限らない】
【事を為すならば迅速に、かつ周囲に気を配りながら行う必要がある】
【鯨の身体には複数人の冒険者が集まりつつ在る。この状況をどう動かし、活かしていくだろうか】

>>ALL

【鯨は、その口を大きく開き周囲の砂を吸い込み始めた】
【膨大な砂と共に先ほど沈んだフラッグ旅団の装備やボートなどが鯨の体内に向けて流れこんでいく】

【それは何を意味する行動であろうか】
【鯨はこの後どのような動きを見せていくだろうか――。】
【しかして未だ状況は動かず。冒険者たちはこの一時の隙を活かし攻略を進めていくことになるだろう】
355 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 21:17:53.50 ID:8iVOjj8a0
【水の国 市街地】

すいません、グルゴンさん…………荷物持ちなんかに付き合わせてしまって
「いや……せっかく殿の屋敷の晩餐に呼ばれるのだ……わしも、この程度の手伝いはして当然……」

【グレーのビジネススーツに身を包んだ、淡褐色の肌に明るめの紫色の髪をした女性と】
【ごつごつした顔つきの、短く角刈りにした水色の髪をした、2m半はあろうかと言う巨体を誇る大男が】
【割合に量のある荷物を手に持ちながら、市街地を歩いている】

……今さら言う事でもないですけど、やはりグルゴンさんは筋力が凄いですね……
「……まぁ、これくらいしか人に誇れるものは無いのでな…………
むしろ、どんどん当てにしてもらって、わしは構いませんぞ?」

【女性は腕に下げる程度の荷物の量だが、大男の方は両手に抱える程の荷物を持っている】
【男の体格で抱える程の量となれば、恐らく普通の大人では2人分ほどの量になるだろうか】
【二人は談笑しながら、ゆっくりと歩いていた】
356 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 21:18:24.03 ID:8QK80ORWo
>>352

「半自動みたいな物です、あまり情報処理したくないのでね……」
「しかし……もう少し驚いてくれても良いのですよ?」

【姿は一応人型をとってはいるものの、現れ方は常識的では無かった筈】
【まあ、肝の座った人間なのだろうと勝手に納得することにした】

「えー……いいじゃないですか減る物じゃ……減りますけども」
「じゃあ死なない程度の生命力でいいですから四分の三くらいでいいですから、ね?」

【よく見れば少女の素足は地面から数cm程浮翌遊している】
【なんらかの力場が発生しているのか、それともそういう存在なのか】
【答えは誰も知りはしない】

「交換条件といいましても、今の私には何の交換に値するような物はないです」
「あ、じゃあいつかジュースを奢ってあげるのでそれでいかがでしょうか?」

【ネゴシエイトのネの字も無いような交渉術だった】
357 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 21:23:19.77 ID:OBWQrbXHo
>>353

終わったか……
「安心してる場合じゃねぇぞ?」
分かってるって!!あ、口黒、魔翌力の充填はどんなかんじ?
『うんー、そこそこってとこかな』
そうか……(じゃあ、白口での魔弾が、現状ではベスト?)

【砲弾の襲来の終わりと共に、先程の攻撃で、皹の入った全ての鏡は、消滅し】
【ふぅ、と安堵からの溜息をついて、思考】
【少年は、重太郎は戦闘中に考えるという行為が苦手であったが、相手の攻撃は、緩急こそあるもの、割と緩やか】
【思考しながら戦闘をするには持って来いだと考えたのだろう】


「おい!口開けたぞ!」
『ま、チャンスって事なのかな』
じゃあ……往くぞ白口っ!
「おうッ!!」
【刹那、左手の魔銃白口へと魔翌力が溜まる】
【そして、要塞鯨の、前方へと向けて白色の光を纏った魔弾を発射。そして、白い魔弾の着弾地点に鏡を出現させる】
【中級魔術と、上級魔術の中間程度の威力をもつ魔弾は、何の妨げもなければ、鏡に当たり、鏡は魔弾を反射し、鯨の口内を襲う――!】

【なお、鏡には魔翌力が篭っていない為、普通の鏡程度の強度になっている。壊すのは簡単だろうが、鏡の特性に気づけるか――?】
358 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 21:23:59.70 ID:OBWQrbXHo
>>357
/安価忘れですすいません。>>354も付けたしで
359 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 21:24:14.40 ID:kIUxRVPFo
>>356
成程、半自動……、場合によっては、自分で動かせる、ようなもの、かな。
驚く、か。其れよりも、興味が湧いたかな、私は。

【じろじろ、と遠慮のない視線を、少女に向ける】
【その姿は、人として何処かがおかしいようにも見えるかもしれない】

今の状態、なら……、だが、まだ検証が済んでいない。
どれくらいを残すのがベストか……。

【腕を組んで、思考を巡らし一秒後】

……半分くらいなら、いい。

【と、そう答えて】
【交換条件を出されて、その内容に首を横に振り】

じゃあ、こちらから提案だ。
君が何なのか、何を目的に、生命力を集めているのか。

其れを知りたい。

探究心が疼くんだ、何事も知りたくてたまらない。
だから、君の情報を、交換条件として求めよう。

【目には、喜怒哀楽は無く、探究心が有るのみであった】
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 21:24:23.54 ID:/z2XtibZo
>>353>>354

それにしてもでけぇ…
それにこいつの体は分厚そうだ…

【無事飛び移った青年は穴を交わしながら素早く頭の方へ進んでいく】

あいつ、穴から入ろうとしてんのか!

【走っている最中>>347が穴から巨鯨の穴に侵入しようとしているところをみて】
【穴、もしくは内部が弱点と推測したが】

中にもぐりこむのは苦手じゃねぇが…

【青年は素早く駆ける、青年の狙いは怪物の目】
【彼の洞察眼が間違っていなければ怪物の弱点は目かもしれない】

な、なんだ!?

【巨大な口をあけながら膨大に吸い込む巨大な鯨の動きによる反動に一瞬焦るが、足を止めず】

すげぇ量吸い込みやがったな――――はっ!?もしかしたら

【青年はある推測を立てた、先ほどこの鯨が撃ちだした砲弾を砂でできているものだと見抜いていた青年は】
【もしや、先ほど飲み込んだ砂で砲弾を撃ち出しているのだ――――――と】
【ならば穴に入り込もうとするのは銃口を覗き込むよりも危険行為ではないか、と】

ますます、この穴の上は通れねぇな…

【青年は穴を避けながら、鯨が次の攻撃に移る前に素早く頭部の方へ移動しようとし】
【もし、足場もさらにようであろう四角い頭部付近についたのであれば】

【気を雷に変化させ、其れを3枚ずつ手裏剣状に変化させる】
【鯨の左眼に向かって鋭く投げつけるだろう】

【投げた後は四角い頭部に着地し、振り落とされないようにするだろう】
361 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/29(金) 21:31:01.93 ID:Oh1dGNaXo
>>353-354

………さて問題。鯨が水を吸い込んだら、次にはどうなると思いますか?

『しお?』《水がぷしゃーっと》〔雨雨降れ降れ〕<気も触れるわ>

……糸はまだ届く、けどー……

【鯨の巨体、何をしているのかは、船の上からでも良く見える】
【鯨という生物の特性、現在の行動。何をしようと言うのか、何となく予想をつけて】
【もしそれが正解だとしたら、恐ろしい事になりはしないか。桜恋の顔が青ざめる】
【周囲の四人――もう四体と表記した方が良いか――は、顔色こそは変わらないが】
【『怪力』一体を除き、それぞれに損傷が有る。楽観視は出来る状況では無い】

【攻撃を予測して、事前の防御態勢。桜恋が、頭を抱えてその場に蹲ると】
【『怪力』と〔弓手〕の二体が、その上に自分の体で覆いかぶさった】
【《槍持ち》<剣術>の二体は、すぐ傍で待機。視線は上空】
【広く足を開いたスタンスは、振動に耐える為のものだろうか】


【一方で、鯨に飛び乗った三体。落ちて足にひっかけられた首一つと、健在の二体】
【彼女達もまた、次の攻撃の為に、先んじての行動を開始する】
【[袖引き]は、その髪で自分達を固定する事だけに努めている為、攻撃には参加しない】
【となれば攻撃を行うのは、残りの二体】

【突き刺さったクナイの上に、一つずつ。「滑車」の体内からまた、クナイが配置される】
【それは、突き刺さった釘の上に、更に釘を当てる様な行為】
【そして更にそれを上から塞ぐように、〈花火師〉の砲口が宛がわれた】

〈試作型オーバーリミッター、スイッチオン〉「やってしまえー!」

【ず、轟。先程の小爆発などとは比較にならない、重々しい爆音】
【〈花火師〉が、自らの能力の限界を、オーバーリミッターを以て振り切った】
【砲撃の反動で浮き上がり、[袖引き]の髪でどうにか落下を免れる〈花火師〉】

【爆発の衝撃は、突き刺さったクナイを、新たなクナイで更に深く押し込まんとする】
【威力は、先程の比ではない。そして、今回貫通すべきは硬い体表では無く、その下の肉だ】
【更に。砲撃の炎、熱は、クナイによって作られた傷口から、鯨の身を焼く事となる】
【対人戦闘など、大きく動く的には使えない技術。巨大な敵にだからこそ、用いる事が出来る技術】
【相性は良くなかったが、悪くも無かった。そう、確信しても良いのかも知れない】
362 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 21:31:22.92 ID:b3hLCrxEo
>>354

 でっかい、目玉……!
 人間サイズの目玉父さんが出来そうだ

 【※目玉父さん、とは】
 【一部の国でかつて流行った妖怪漫画に登場するキャラクター】
 【目玉に手乗りサイズの人間の身体が付いており、甲高い声で喋る】

【巨鯨と目が合って震えそうになり、自身で気を紛らわしつつ】
【やはり小さな自分一人では、脅威にはなりえないことを確認】

 (……お。向こうは──おぉ)

【──ふと、その時>>347>>348の行動を見て、太郎は小さく感嘆の声を上げた】
【この規格外の生ける要塞にも、確かに弱点は存在することを確信し、思考する】

 (──どんなに大きくたって、生き物は生き物……なら、だ)
 (……僕の知る限り、そこ≠ェ硬い生き物なんてあんまり見たことないぞ──っ!)

【太郎は、何かを決意】
【飛竜の背に伏せるような形で確りとしがみ付きつつ、】
【竜の首に腕を回しながら身体を固定する形で、剣を両手で握りこむ】


 ────うううおおおりゃああああー────っッ!!


【──そして、そのまま人竜一体となって飛翔していく先は、鯨の左眼】
【鯨の後方から迫る形で、すれ違いざまにその瞳を水平に斬りつけんとするだろう】
【飛翔の勢いを落とせば口に吸い込まれかねないと見て、命中の如何に関わらず、そのまま旋回し離脱を試みる】
363 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 21:41:17.13 ID:8QK80ORWo
>>359

「そんな感じです、言葉にするなら臨機応変」
「研究者の方ですかね、少しの嫌悪はあれど親しみは感じません正直な所」

【その視線から己の身を隠すように胸を包むように両手を交差させる】
【恥ずかしい、というより半分悪ふざけといったところ】

「半分ですか……10割とかいっちゃいません?いっちゃいませんかそうですか」
「でもまあ、簡単な交渉のみでそれだけ得られるならこうして現れた分も元が取れますね重畳重畳」

【冗談を言う程度には余裕があるらしく、微かな笑み】

「こちらにとって情報は生命なのですけど、渋っていては得られる物も得られない」
「そんな訳でこちらも了承致しました情報を与えましょう」
「しかしまあ探究心は犬だか猫だかを[ピーーー]らしいですよ?なーんて……ね」

【「フ」と鼻を鳴らし、腕を組み】

「申し訳ありませんが私は何か、と問われても答えようがありません」
「例えばそれは私が貴方に「貴方は何者か」と問うような物です、自分の事はその本人には言語化は難しいのです」
「それでもその問いに答えるのだとしたら……『われはわれである』とお答えします」

「まあ少なくとも人間ではないですけどね」

【彼女自身自分という存在が何なのか把握しきれていないようで】
【その言葉からは相手を欺くような意思といものは含まれていないのが判るだろう】

「生命力を蒐集する理由ですが、それは私が復活する為であります」
「言うまでもなくこの場にいる私は本物ではありません、私の原型を投影しているに過ぎず……」
「私の身体はここではない場所に損傷した状態であります、その場所は防衛の為教えません了承下さい」

「復活に適した物というのが私にとって人間の生命力だった訳であります」
「それ故この場所を狩場として迷いこんだ人間から生命力を頂いているのです」
「ここは叫び声も外部に届き難いですしね、そういった意味では理想的な狩場です」

【生命力を奪われる人間からしてみればとんでもない話であるが】
【この少女の行動は例えるなら人間が野菜やら豚やらを食べるという事と同じような物である】
【悪意は無く、ただの生存欲求のみ、それだけ】
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 21:41:36.76 ID:8iYzxoId0
>>353 >>354

【――どこかで、砂海の流れが変わる音がする】
【ふと見遣れば。黄土一色の水面は、爆弾でも放り込んだかの如く時化ていて】
【扇状の乱れの中心にあるのは、冥界の門を思わせる口腔】
【いちど入り込んだなら、二度とは戻れまい】

 【本物の海に棲む鯨は、プランクトンを捕食すべくして大いに水を飲み干す】
 【しかし潮水それ自体は、決して彼が求めているものではなくて】
 【ならば。“要らないもの”だったらば―――嗚呼】

フ…、…とてもとても楽しい話だ
「そうとも限らない」――がそれはまた、それで身も竦もう物

【戦況を観察し、言葉と裏腹に。無情で冷たい瞳を向け続けた】
【人間離れした力を持つ吸血鬼の視線が、暗く垂れこめる夜を貫いて】

【――目を過るはペン次郎を捉えた砲門】
【ぎしぎしり / 雪像を溶かさんと。酷く熱い、そして重い緊張が走る】

…行け凍銛、今度は君の出番だ

死ぬために産まれた者に、後悔なぞ有るわけ無い

【だがそうは言っても、ただ「飛ばす」だけでは間に合わない】
【故に。口を動かしながら、櫻芽は既にお決まりの手段を実行に移している】
【小さな鼠のような『白』が、冷たい砲門の中で月の光をかき集め】
【氷点下の世界に見られる眩さがその中から零れた】

地獄への道連れなら、いくらでも作ってやる
…運命が求めれば、後も追ってやろう

【射線上に割り込むように放たれた蝙蝠は、巨体もしくは岩石に追突し】
【与えられた性質の通り爆ぜ、強い冷気の煙と氷の牙を、一斉に放散するだろう】

【岩石を叩き落す為の重要な一要素となる、「速度」はと言えば】
【自嘲めいた台詞の「音速」を――追い越していたようにも、見えた】

(……砂を吸い込む器と繋がっていれば、万々歳)
(そうで無ければ―――また、別件を案じるか)

【このまま、邪魔が入らないなら】
【鎧皮の内側に鋭い嘴を幾度も叩き付けながら、次郎は掘り進んでいくだろう】
【基より大嘴が狙って居た、「内部」を傷付けるべく――】

【傷の数だけ大きく育ち、踏んだ修羅場の数だけ拍車がかかる巨鯨の武】
【だがしかし。過去に味わった痛みの少ない部分なら、どうだろうか】
【未知との遭遇に狂騒するのは、果して人間だけか―――?】


【しかしこれだけの遠距離で使い魔を操作する経験も、また珍しいもの】
【櫻芽の身体から補充の煙が湧くスピードは、そのせいか鈍く】
【戦場に残った最後の一匹――ペン太郎も、沈黙したままにすぎない】
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 21:42:17.06 ID:rZ2BKOcSO
>>353-534
【櫻芽(>>347-348)の行動の結果】
【それを見たシャンドリヨンは、カミキリムシに“命令”を下した】

(−−−あの砲身が弱点か?)

【<カミキリムシwithダーツ>】
【その“仕組み”は、不明瞭だが−】
【他のクエスト参加者や、鯨を「観る」かのように、鯨まであと50m程の地点で“停止”して】

【その時、フラッグ団の残骸が飲み込まれている場面も、カミキリムシの目には映っていて……】

(……何だ? ただの“捕食”か……?)
(いや、或いは……とりあえず、今は)

【それは、「何故」なのか】
【シャンドリヨンの目にも、同じく映っていて。彼は更に数歩下がり、目の前に先程の<薔薇の壁>を生成】

(……ダーツで狙える部位は目、砲身、……咥内も試す価値はあるか?)

−−−行くかーヨ

【“カミキリムシ”が、動き出す】
【目指すは、鯨の目。取り付いたダーツごと「ジャイロ回転」しながら、尋常では無い……「銃弾並」あるいは、「それ以上」のスピードで】
【人体なら確実に“ぶち抜ける”一撃。果たして鯨には通用するか…………】

【また、シャンドリヨンの背中から発生する「二匹目」のカミキリムシ】
【それは、“試作型オーバーリミッター”を取りに向かい……順当に行けば次のレスには、持ち帰るだろう】
366 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/29(金) 21:43:52.27 ID:8reWriu5o
>>355

【其の前方――脇道から出て来た人物が一人】
【心なしか、足取りが覚束ない。……病人には見えないが、何か有るのだろうか】


……くっ…、……くくくくくくっ。 ――ふははははっは。


【紫地に黒のラインが縦に奔るシャツ、其の上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【双眸と同色の黒髪は後頭部で纏め上げられており、首筋の辺りまで垂らされている】
【光沢を持つ灰色のスラックスを履いていて――左腰には黒鞘の日本刀】



ふふふふっ――ふははははっは  




             ………、……うっ。


               【  どさり  】



【――何かめっちゃ笑ってた彼だが、彼らの前方で地に倒れ伏しました】


/まだ居られますかー
367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/29(金) 21:47:06.34 ID:t76pwTQho
【公園】

………。

…………。

【人形のようにほぼ微動だにせず、ベンチに座っている影が一つ】
【月光に煌く銀色の短髪に、アホ毛がぴょいんと伸びていて】
【照明があるとはいえど、それなりに暗いここでも際立つ深紅色の瞳】
【黒色のローブから見える肌は病的にまでも色が白い】
【近くに置かれたキーホルダーらしきものには29と刻印がされている】

【そんな風貌の、小柄で、どこか無機質な感じを受ける少女だ】


─────。


【そして、それ以上に特筆するべきものは、両袖の下から伸びた──何本もの触手】
【動かない彼女とは対照的に非常にうねうね動く、というより蠢いていて】
【先程まで飲んでいたのであろう、ジュースの空き缶を、空中で弄んでいる】
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 21:51:10.53 ID:kIUxRVPFo
>>363
成程……、あまり面白い物でもないか、まあ、釘≠フ確認も出来たから、十分だ、けど。
別に、好かれたいわけじゃ、ない、から。
一人じゃな、いし。

【その言葉を、四角四面に受け止め、返答をする】
【融通がきかない、その点は、確かに研究者のたぐいかもしれなかった】

気にしないことにする、吸うならさっさとしてほ、しい。
メアリーが、カレーを作る、って言っている、から。

【どうも、用事が有るようだった】

ん。

【相手が情報を流すとのことに、短く声を漏らし、首肯して】
【そして、続く言葉を聞き、口元を歪めて】

殺されたならば、生き返ればいいし作りなおせば、いい。
探究心の為に生きているんだ、探究心に殺される事の対策を取っていない筈がないだ、ろう?

【これまでの戦闘で、少女は知っているだろう】
【彼女の肉体が、まともなものではないことを】

人、ではない、か。
……どういう組成で出来ているのか、生物かどうか……、聞いても意味はない、かな。
恐らく、答えられないんだ、ろう?

【少し、がっかりした様子で、一応それでも探究心を満たしたいらしく追加で質問をして】

復活、か。
成程、成程。

【こくこく、と頷いて】

君を復活させると、どうなるか。探究心が疼、くな。

【目には、黒い光が宿っていた。めらめらと燃え盛る探究心】

――――――9割9分。
君の復活するところを見てみたい、だから。
9割9分。君に呉れて遣る。

【そう、言い放った】
369 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 21:55:48.47 ID:oIzHjsZmo
>>357

【鯨の口が開いたことは事実】
【しかし問題は膨大な砂を口に取り込んでいることであった】
【鏡による反射攻撃は成功し、口内に侵入し着弾するが】
【砂や岩石、兵団の残骸などにより威力が拡散され本来の其れと比べて結果は芳しくない】

【だが、体内が弱点であることに変わりはない】
【鯨の口から炸裂するようにして膨大な砂が吐き出され、砕けた肉と共に煙が吹き出す】
【タイミングと、狙い位置。そして周囲の冒険者の行動。それらを加味したならば更なる結果も期待できる】

>>360
【獅子堂の考察は、50点の正解だ】
【正しい答えは間もなく、明らかとなるだろうが――今は、知る由はない。】

【眼球は弱点の一つ。しかし荒い砂の中を泳ぐ鯨の眼球は】
【「表面に露出していても問題がない器官」である】
【それを考慮したならば、その破壊難度は――】

『――――』

【――重厚な鉱石を砕く其れを変りない】
【雷に変化した手裏剣は、寸分違わず眼球に直撃するが】
【異様なまでの強度と皮膜に包まれた其れを貫くには至らない】

【必要となるのは破壊力。手裏剣の雷により軽い麻痺は引き起こすが】
【破壊するならば相応の力を以て臨むことが必要になる】

>>361

【爆発、そして炎熱の攻撃】
【体内を灼く一撃に鯨は確かなダメージを覚える】
【如何に強大であれど生物の形を取る以上、皮を抜けた肉や体内は弱点となる】

『――――――』

【ゴォォォ……と、鯨が唸り声のような音を鳴らす】
【命中箇所の肉は大きく深く穿たれ、防御力を大幅に低下させている】
【「鯨のこの後のアクション」に対処できるならば、突破のカギとすることも出来るか】

/続きます
370 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 21:56:05.92 ID:8iVOjj8a0
>>366

――――ッ!?
グルゴンさん、あれを!!
「むっ…………何事!?」

【進行方向で人が倒れた】
【それを認めた女性と大男は、とっさに男へと駆けよる】

グルゴンさん、とりあえず荷物をおろしてください!
事によっては、人を呼ばなければならないかもしれません……!
「う、うむ了解した!」

【短い会話を交わすと、二人はそれぞれの行動に出る】
【女性は、倒れた男のそばにしゃがみ込むと、男の具合を確かめようとする】
【呼吸や脈拍などはどうなっているか、意識はまだ保たれているのか。そういった事を確かめようと言うのだ】
【一方、大男の方は、抱えていた荷物をその場に下ろすと、女性のすぐ後ろに陣取って様子をうかがっている】
【事によっては、救急車などを呼ばなければならないかもしれない。そっと右手に携帯電話を取り出した】

/ぎりぎりでまだ残ってましたー
371 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 22:02:23.23 ID:oIzHjsZmo
>>362
【余り見たことはない――だが、例外は存在するのだ】
【環境に適応するための肉体進化。それは無防備な眼球を護るためにも働いていた】

【眼球は獅子堂の行動でも表記した通りの異様な強度】
【相手を視覚するための重要な器官であるため破壊することが出来れば大きいだろうが】
【「人間の持てる剣」で切り裂くのでは威力が不足している】
【表面の膜を傷つけることには成功するが、それだけ。威力が足りていない】

【しかし――これで眼球の強度を掴むことは出来ただろうか】
【他にも同じ箇所を攻撃している冒険者が居る。彼を意識することも攻略の道となるか】

>>364
【迎撃の岩石は砕かれ、次郎が体内に侵入することに成功する】
【鯨の内部は単純だが広大な赤色空間であり】
【無数の穴からポツポツと差し込む光が中の様子を微かにだが照らし出していた】

【体内に潜り込めたことは大きい】
【鯨の武器がその巨体と表面の砲身であれば、此処から先はペン次郎の独壇場になるからだ】
【このまま主要臓器を破壊に向かうのもよい、脳に至り撃ち貫くもよし】
【――――何事も、無かったならば。】

【ペン次郎の頭上から、無数の何かが落下してくる】
【それを認識することが出来たならば、どういう代物でどれほど場違いなものであるかも理解できるだろう】
【其れは――「ギロチンの刃」。三枚の分厚い断頭刃は、体内を護る白血球のごとく次郎を切断せんと迫る】

>>365
【眼球の強度は先述の通り】
【しかし違いがあるとするならば――他の冒険者二人の手がかかっていたという点だ】
【獅子堂の手裏剣、そして太郎の剣撃により表面を覆う皮膜を傷つけられていた眼球は】
【貫通力に優れるその一撃で――確かに、ダメージを与える】

【眼球の表面に浅く突き刺さったダーツに、黒色の血液が付着する】
【だが、未だ破壊するには至らない。視力を衰えさせることは出来ただろうが、完全に無力化するには数手、破壊力が必要となる】

/続きます
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/29(金) 22:06:23.30 ID:8reWriu5o
>>370

【――奇妙な事に、男に異常≠ヘ見当たらない】
【眼こそは閉じられているが、呼吸、脈拍、その他諸々全て正常】
【恐らく女性が、はて、と疑問を抱いた時点で――】


 …………うっ…、……――。


【ぱちり――、男の双眸が開き、自らの付近に居る二名を捉えると】



……、……あぁ、……何だ、女神か……? ――後ろのは、召喚獣的な……アレか。
ゴリラの召喚獣なんて、……聞いた事も無ぇが……、まぁ、良い……。
願わくば…、女神さん。 ……櫻の国に居る……、ゼーロって少女に――。
伝言を……――、「お前に教える事はもう何も無い」……そう、伝【     ぐぅー =@   】




【 もしかして : おなかすいてるだけ 】


/わーい、では宜しくお願いしますー
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 22:08:45.23 ID:oIzHjsZmo
>>ALL

【冒険者達の攻撃により確実にダメージが蓄積されつつある鯨】
【魔物であるがゆえに知性を持ち、しかし絶対強者であったがゆえに恐怖は無く】
【間もなくして――鯨の本当の「異能」が明らかとなる】

『――――――――ッッ!!』

【その咆哮は戦の雄叫びか。鯨の体表を突き破り、無数の新たな「兵器」が出現した】
【其れは先程取り込まれた「フラッグ兵団の武器」】
【ロケットランチャーやガトリング砲、アサルトライフルなど多種多様な火器であった】
【そう、鯨の異能は「体内に取り込んだ非生物を器官として作り替える」事】
【故に無数の大砲を身に宿し、今もこうして新たな武器を手に入れ迎撃に当てんとしていた】

【身体の近辺で暴れていた能力者達に向けて、無数の火器が発射される】

>>360には、二丁のアサルトライフルから狂ったように弾丸が吐き出される】
【狙いこそは甘いが弾数が多く、数打ち当てるようなある意味厄介な攻撃だ】

>>361にはガトリング砲の洗礼が襲う】
【発射されるまでにタイムラグがあり、旋回速度も遅いが】
【一度完全に狙いをつけられたならばその驚異は決して無視できるものではなくなるだろう】

>>362には飛ぶ龍を落とさんとロケットランチャーから二発の砲弾が飛ぶ】
【若干の熱ホーミング効果を持つロケットは、煙を吐き出しながらも太郎と龍に襲いかかる】

【銃弾は先程の砲弾とは違い全て兵団が使っていた実弾である】
【その為弾数には限りがあり、打ち切りのランチャー以外も2レス程度で自然に弾切れを起こす】
【しかしこれに手間取るようなことに為れば、攻略は数段と遅れることになるだろう】

【他の冒険者達には、今は攻撃は行われない】
【しかし、冒険者たちを明確な敵として認識した鯨が放置することはない】
【鯨は砂に埋まっていた巨大な尾びれを――ズ、と天高く持ち上げ始めた】
374 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 22:09:27.83 ID:8QK80ORWo
>>368

「結構ストックな生き方ですね、まあお言葉に甘えて……」
「そのお命、頂戴致します――――」

【少女が腕を突き出せばそれに沿うように現れるのは……】
【白塗りの卒塔婆に似た形状の剣のような物が9本、くるくると廻りながら突然に出現する】
【「お命頂戴致します」なんて言ったが多分その場のノリで言ったのでしょう、本気ではありません】

「カレーですかそういえば食べた事はありませんね」
「ケーキとかも一度食べてみたい所ですが……まあその前に完全に修復しなければ」

【少女はふよふよと浮いたまま滑るようにガートルッドへと近づいて】
【その2m程手前で停止し再度腕を突き出す、それに応じるように剣も移動】

「私個人としましては生まれた身体は大切にして欲しいですけどね」
「切った貼ったみたいに生き死にを弄られるとどうも……」

【剣が三方、前後二重に展開されそれぞれの頂点を繋ぐように白い線が接続】
【ゆっくりと回転を始める、丁度前からみればそれは六角形に見えるだろう】

「ヒトデナシですよヒトデナシ、意味不明な存在とでも位置付けてください」
「それが私を説明する上では一番丁度良い言葉でしょうからね」

【残り三本の剣はガートルッドを中心に三角に配置される】
【そうしてまたその三本をそれぞれ繋ぐように白いラインが上下の頂点で結ばれるだろう】

「それはほぼ死んでいるような物です、貴方の為にならないでしょうに」
「まあお言葉に甘えないのもどうかと思うので七割程にしておきますかね……それじゃあ失礼して」

「いただきます」

【少女の言葉の後、剣はある種の力場のような物を発生させながら】
【やがてガートルッドから痛みもなく生命力を蒐集し始めるだろう、それ程時間は掛からずに終わる】
【終わった後、多少の目眩や立ちくらみ、意識が薄れたりするかもしれない】
【しかしそれが直接に死に繋がるような事は万に一つもないだろう、少女は律儀でもあった】
375 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 22:09:28.52 ID:TjSuzpEGo
>>367
【公園に現れる、人影】
【それは、ベンチに座る少女の元に向かっていて―――】

―――こんばんは。
今日も良い夜、だね。

【そんなどこか暢気な挨拶をしたのは】
【紫の髪に、深い緑の瞳】
【夜会用のスーツを纏った、優しげな雰囲気の青年】

【そして彼は、彼女の両袖の下から伸びた触手を見て】
【何故だろうか、嬉しそうな笑みを浮かべる】

どうやら、似たもの同士―――、みたいだね。

【この言葉の、真意とは】
376 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 22:16:34.57 ID:8iVOjj8a0
>>372

……意識はありませんが……呼吸、脈拍は問題なし…………それに、外傷なども見当たりません……
これは、一体……?

【そっと首筋に手を当て脈を取り、また外傷などが無いか、さっと見渡した女性だが、不審な点は見当たらない】
【これと言って、意識を失う様な要因が、外見からは見当たらないのが気にかかる所だが――――】

…………気が付きましたか?
「…………」

【男の眼が開き、何事かを呟き始めると、黙って耳を傾ける二人】
【もっとも、大男の方は『ゴリラの召喚獣』という言葉の意味を計りかね、訝しげな表情を浮かべていたが――――】

……………………なるほど。それは衰弱する訳ですね…………
グルゴンさん、パンを一枚頂けますか?
「う、うむ…………」

【何事か、重要な事を伝えようとしているのかと耳を傾けていただ、そこに鳴り響く、場に不釣り合いな緊張感の無い音】
【男が倒れた要因をなんとなく察すると、女性は苦笑しながら背後の大男を振り返り、荷物の中からパンを取り出させる】

とりあえず、これを食べなさい…………食べられない程に衰弱していると言う様にも見えませんし…………
そうすれば、人心地も付くでしょう?

【言いながら、パンを差し出す女性】
【行き倒れに遭遇してしまった以上、放置していく訳にもいかなかった】
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 22:19:17.17 ID:kIUxRVPFo
>>374
……この体の、検証が済んでいないから、殺すのはまだダ、メだ。

………………ああ、冗談か?

【一度、言葉をそのままで受け取って、返答を返す】
【しかし、数秒程して、それが冗談かもしれないということに気がついた】
【目の前の少女に対して、此方は人間であるはずなのに此方のほうが人間味が足りない】

悪いが、こういう人、間だ。
生き死によりも、物事を知りたい、知りたくてたまら、ない。
その為なら、それこそ命だ、って惜しくは、ない。

【一貫している、彼女の思考は、思想は】
【そうそう、揺らぐこともないだろう。彼女に取っては、己の命も他人の命も、調べるための研究対象以外の意味を持たなかったのだから】

……意味不明、か。
定義をするのが難しい概念だな、そういうのは。
そうか、何時か君の事を解析できる日を楽しみとしようか。

メスを研いで、君の復活を期待しよう、礼は、解剖でいいよ。

【く、く、く、く、く】
【かく、かく、と肩を震わせて、初めて彼女は笑った。彼女なりの冗談だったが、なんというか、センスがないというか、なんというか……】

【そして、宙に浮く兼からの力情を感じて】

(……ふむ、ふむふむふむふむ……。コレは、割と辛い、か。
逆に、今の過剰な生命力を吸われるのは、良かったかもしれないけど。
未だ、慣れていない。もう少し、解析が必要だな、この、少女についても、気になるが。
それよりも、今は釘≠セ……)

……っ。

【がくっ、と膝を付いて、少女は少し荒い息を吐いている】

……終わり、か?

【少女に、淀んだ金を向けて、問いかけた】
378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/29(金) 22:26:57.14 ID:8reWriu5o
>>376

【差し出されたパンに、「おぉ、女神よ」とかなんちゃらこうちゃら】
【俺を救うと仰るのか、とか言いつつ――、パンを、震える手で受け取って】



………………あむ。


 【 一口 】


………………………うむ。


 【 二口 】


………………………………おぉ!!


 【 三口――、―パン、完食 】



【――あっと言う間にパン一枚を食べきった彼の双眸に、光が戻る】
【一枚くらいで戻るんだったら倒れないだろ、とかそんなんは気にしたら負けであろう】



……、…………済まない、助かった――女神&召喚獣。



【キリッ、とした顔付きを作ると――男は取り敢えず、二人に礼を告げる】
【女神は兎も角、召喚獣と云う呼称は失礼にも程が有るのだが】
【と言うか、そもそもまだ寝転んだままであったり……色々と、締まらない彼である】
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 22:28:59.00 ID:8QK80ORWo
>>377

「解剖してもバラしても中になにもありませんよ……」
「なんて言っている内に全ては終了しています、お疲れ様ですそしてありがとうございました」

【白の剣は重ねられたカードのように1つに合わさり】
【そして目的を終えた為か端から消滅してゆく】

「具合の方はいかがですか?……といってその様子では良いとは言えませんかね」
「でもまあ日が経てばそれも治りましょう、人間はかくも強い生きる力で満ちていますから」

【直立不動のままでガートルッドの様子を尋ねる】
【尋ねているものの少女はやはり無表情に近く、無機質な声色も相まって労りの念は感じ難い】

「しかし……貴方の生命力を頂いてもまだ足りませんか、これは難儀しそうです困りものです」
「それでも幾らかは復活へと近づきました、ありがとうございます」
「一応、貴方の口からキチンと名前をお尋ねしてもよろしいでしょうか?」

【名がなければ認識し辛い】
【故に少女は生命力を頂いた彼女の名を尋ねるのだった】
380 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 22:32:06.02 ID:8iYzxoId0
>>371

【振るわれた刃が光芒を浴び描き出す、万死を刻む影】
【それを「断頭刃」と呼ぶのは、もはや語弊も甚だしいかも知れぬ】

【息つかせぬ刹那 / 泣き別れ / 削れる氷】
【崩れ落ちる左右半身と、氷の脊柱】
【ペン次郎は一瞬にして、三枚の氷塊と成り果てた】

…視界をフィードバックさせる前にやられただと?
音はほぼ間違いなく『斬られた』それだろうが―――。。

【「訳がわからんな、一体何故」】
【紡ごうとしていた言葉は、地響きのような唸りに掻き消され】

(……人間の、いや噛ませ船団の武器)
(――ああ、確かに連中の船の残骸は確りと飲み込まれていた…)

――、―――珍しい潮の吹き方も、あったものだね!

 【皮肉にも、抱いていた疑問は。直感の知熱によって氷解した】

【もしあの船団が、若しくは以前に壊乱へ追い込まれた冒険者たちが】
【何らかの刃物≠所有していたとすれば】
【体内にそれを発生させたのではないか、という考察が】
【未だ半信半疑ではあるけども――成り立ってしまうではないか】

(…ペンギンを完全に破壊され、少しだけ余裕が出来た)
(ならばここは、一番危険そうな“不確定要素”を守るが最適か――。)
(次の攻撃に対応するのは、まだバクチが過ぎる)

【櫻芽は何秒か思考すると、胴を護るように腕を組み】


 ―― 凍銛 =@――!!


【自分はそこから動かぬまま、一匹の『凍銛』を生み出した】
【それらは受肉するや否や、すぐさま天を目指して舞い上がる―――】

【対して。船酔いしたのかと思う様な横揺れを伴い、動き始めた人鳥は】
【ブースターの置き場まで足を運び、それを持ちかえろうとするだろう】
【――装着は、しないようで】

>>362

【ロケットランチャーに、猪面の猛者が対応を施す前に】
【彼女の術の発動と、凍銛の到達が成功したならば】

 【―――ドしャンッ!!】

【鼓膜を乱暴に蹴破るような爆音の中に混じる、粉砕音が聞こえるだろう】
【その音の源を見れば、ロケットランチャーの爆炎に混じって】
【掻き消されそうながらも、凛と冴えた冷気と】
【夜を食い破るような『白』が、認められるかも知れず】

 【「…信用も信頼も期待もしない、必要ともしない」
 【「君はただ好きなようにやれ、だが『駒』へ減らすな」】

【遥か船上より――無責任で、突き離すような、涼やかを通り越し冷めた声は】
【聞き手によって、敵意すら抱かせかねないソレ】
【だけれども。この声の主が、自分の意思で彼を助けようとしたのは確からしい――】
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 22:33:44.42 ID:OBWQrbXHo
>>369>>371

やった!!?
「どうやら、喜ぶのは早いらしいぜぇ?重太郎」
『多分、口の中のものが邪魔したんじゃないのかな?』

(あっ、なるほど……てか、俺ってやっぱり馬鹿……)
【銃弾の結末を見て、ぬか喜びをし、少しの嬉しさを得た少年だったが、銃の正確な考察によって、少しシュンとして】


【近距離に持ち込んでも、自分はひょろいガキ。今出来るのは、砂上船を守り、此処から援護するだけ――】

【そう思考―――【否】
【決め付けた重太郎は、砂上船から離れようとはせず】

【人間砲台へと近づき、其の標準を、要塞鯨の砲台へと向ける】
【魔翌力を硬くした四角い鏡を人間砲台の内部へと出現させて、砲台向けて発射】

【攻撃の手が休まるように、という意図が篭っているが、攻撃の手は休められるのだろうか……?】




382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/29(金) 22:33:52.31 ID:t76pwTQho
>>375

………。

………あ。

【声のした方に視線だけを動かして、それが人間だと確認すると】
【触手は弄んでいた空き缶を、とどめ、と言わんばかりにくしゅっと潰した】
【ちなみにスチール缶であったようだが、綺麗に潰されたそれはゴミ箱へと弧を描いた】

【それからようやく顔を動かし、そちらをじっと見つめる】
【右上から左下へとスキャナーの様に機械的に視線を動かす】


……?

【何故似たもの同士なのか、出会ったばかりに共通点など想像できるはずもなく首を傾げる】
【というか、挨拶を返しもせず酷く無口。会話が、続かない】

/ごめんなさい!絡まれるとは思わずお風呂に入ってました!
383 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 22:34:47.75 ID:8iVOjj8a0
>>378

…………この水の国で、こう言う乞食一歩手前の行き倒れと言うのも、珍しいですね…………

【ポツリと、女性はいささか物騒な発言をこぼす】
【まぁ、貧民などが多い地域でもないし、空腹で倒れていると言うのが、それだけ珍しく映ったと言う事もあるのだろうが……】

…………空腹は落ちつきましたか?
「とりあえず、我々は人間だ。そこは間違いの無いようにの?」

【喰い終わった男に声を駆ける女性と大男】
【さりげなく、大男は先ほどからの珍奇な呼称を改めてほしいと、それとなく水を向ける】

しかし…………なぜこのような場所でフラフラになっていたのです?

【立ち上がりながら、女性はそう問いかける】
【倒れる程の空腹を抱えるのなら、その前に食事を取るなど、やり様はいくらでもあっただろう】
【何故そうした事をしなかったのかと、女性は不思議に思ったようだ】
384 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 22:34:51.79 ID:rZ2BKOcSO
>>371

(…………刺さったな? なら)

《ビッター・ラッヘン:進軍》

【その時、不可解な事が起こる】
【命中したダーツが……“止まらない”】
【カミキリムシが、“進み続けている”のだ……これが、「切り札」か−】

>>373
【その時】

ヤバっ…………

【カミキリムシ二号が「試作型オーバーリミッター」を持ち帰った時】
【カミキリムシ一号が相も変わらず、ジャイロ回転をしていた時】

【−鯨が、その異能を見せた時】

【咄嗟に身を縮こまらせて、薔薇の壁の後ろに隠れる彼の姿は、明らかに「臆病」なモノ】
【然し彼は、「それ」を恥ずべきとは思わない。鯨が上げた尾を見て。オーバーリミッターを右手に持ち、左手は、ポーチから更にもう一本、ダーツを取り出す】
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/29(金) 22:34:55.69 ID:Oh1dGNaXo
>>369>>371>>373

……………………

『大丈夫だったけど』《まだ心配、このまま》〔それよりどうしたの?〕<急に黙りこくって>

……予想の斜め上だった!

【桜恋の言葉は、これ以上無いほどに、彼女の心情を表していると言えるだろう】
【巨体ならば鈍い、遅い、そういった印象が有る】
【だからこそ遠隔操作で、速度よりも威力を重視した立ち回りで攻撃していたのだ】
【よもや、苦手の中でも上位に位置づけされる、「高威力面攻撃」が待っているなどとは】
【予想など、全く出来ていなかったのである】

【鯨の背の上、飛ぶ事は出来ない、動ける幅には限度が有る】
【使用しているのは、クナイを運びワイヤーなどを設置する補助を行う「滑車」】
【自他問わず固く固定する事で、不動の体勢を作る[袖引き]、鈍重だが高火力の〈花火師〉】
【何れも、機動力とは縁の無いもの。狙いをつけられ、銃撃が開始するまでの間】
【状況を大きく変えられる手段で能動的なものは、何一つ実行に移せなかった】


【受動的な攻撃なら、一つだけ】

【火薬の貯蔵量、オーバーリミッターの継続時間、そして後に襲い来る反動】
【〈花火師〉の攻撃可能数は、おのずと限界が定まってくる】
【だが、此処までで、自分の為すべき役割は十分に果たした。そう判断して】
【〈花火師〉は、最後の一発、それこそ大きな花火の用意を完了していた】

【体内に貯蔵された、少女の体重分の火薬。二度の炸裂を経て、幾らかは減ったものの】
【本来なら帰還の為に使う筈だったそれすら、〈花火師〉は攻撃の為に用いる】
【砲口内部にそのまま広げられる火薬。棒立ちになり、ガトリングの射線上に立ったまま】


【ガトリングの弾丸は、穴を開けるなどと言った生易しい結果では無く】
【「滑車」[袖引き]〈花火師〉の骨格を、削り取り、吹き飛ばしていく】
【「滑車」[袖引き]は、直ぐに。一瞬と言っても良い程の時間で、残骸未満と化した】
【人間に近い形状だった事は分かるが、今は有機質と無機質を組み合わせた謎の物体だ】

【だが、〈花火師〉は。体内に火薬を仕込み、爆発を以て攻撃するそれは】
【ガトリングの弾丸と体が接触する際の、火花と熱。それによって、爆発を引き起こす】
【それを更に押し込んだのは、試作型オーバーリミッターの存在だった】
【火薬の爆発力を引き上げ、燃焼効率を引き上げ。〈花火師〉の体は、少女の重さを持つ高性能爆薬と化す】
【そんな物が、鯨の背の上。これまでの連撃で、破損を与えた部分で炸裂するのだ】


【爆発が終わった時、鯨の背には】
【三体の、廃品以上残骸未満となった人形が、かろうじてバラバラにならずに倒れているだろう】
【それは、身体に絡みついた糸に引っ張られ、船の方へと近づいて行く】
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 22:35:54.65 ID:/z2XtibZo
>>369>>371

ちぃ、あれじゃやっぱり大して効いてねぇか
他の奴らの攻撃もたいした有効打にはなってねぇようだし

【弱点を狙うにしても威力が足りないと】
【これだけデカイのだ、いくら弱点といえど効き目は薄いと】

せめて、近づきさえできれば…だが下手したら落ちちまうし…

【もし、攻撃に失敗すれば砂地に落ちて下手するとこの鯨に踏み潰されるかもしれない】
【その危険性を回避するために青年は今度は逆に後方へと、即ち尾の方へ駆けていく】

とりあえず、もう一度だ!あきらめねぇ!

【後方へと駆けている青年は銃口がこちらに向くのに気づく】

まずい!?

【青年はアサルトライフルを回避しようとするも、足場は常に動くため不安定で数発掠ってしまうが】
【すぐさまアサルトライフルの銃口と反対側―――アサルトライフルと鯨の体肉を挟んだ射程範囲外のほうへ移動し】

【天の方へ上がっていく尾に向かい青年は駆ける】
【まるで大空へ駆けて行くように】

もしかしたら――――これならいけるかもしれねぇ…!

【青年は助走をつけて跳ぼうとする】
【天に向かう尾の勢いと青年自体の跳躍力が合わせて進行方向の方向へ高く飛ぼうとする】
【青年は先ほどの弱点による攻撃で何か閃いたのだろうか】
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/04/29(金) 22:36:23.90 ID:kIUxRVPFo
>>379
……疲れた。

【肉体的疲労ではない、全体的な疲労を感じていた】
【痛みの遮断等は容易いものの、疲労感や倦怠感の遮断という物は、面倒であり、基本的には出来ない】
【故に、この倦怠感には耐えなければいけなくて】

……大丈夫、力は残ってるけど、疲れただけ。
多分、私の予想だと……。

【心臓に突き刺さる釘が、ぎちぎちぎちぎちぎちぎちと軋みを上げて】
【ゆっくりとだが通常よりは遥かに速い速度で生命力を回復させていている】
【生命力等の、力の塊である、釘を打ち込んだのだ、コレはある意味当然の結果でもあった】

……だめ、か。残念だ、気になるのだが。

【本当に残念そうで、無表情で声色に変化も無いのに、どこかしょんぼりしている】
【そうしながらも、ゆっくりと立ち上がって、背を向けて】

……ガートルッド=エリッド。
ただの研究者、だよ。
じゃあ、ね。

【そう言い残すと、少女は歩き去っていった。ふらふらとして】

.//乙でしたー!
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 22:42:34.45 ID:TjSuzpEGo
>>382
【口数の少ない少女に、柔らかな笑みを見せて】

ふふ。
控え目な子、なのかな―――

―――可愛いね。

【さらり、とそんな発言。そして】
【失礼するよ、と言って少女の隣に腰を下ろす】

ああ、似たもの同士っていうのはね。
コレの事、さ。

【首を傾げた少女の前で、左手を軽く上げて見せる】
【するとその袖口から、黒い触手が数本、蛇のように這い上がってきた】

まぁ、あまり戦闘に向いたものでは無いんだけどね。
君の触手は………戦闘向けのもの、なのかな?

【スチール缶を潰した一連の動作から、そんな予測を立てて問いかける】


/不意打ちこそマイジャスティス!
/お気になさらずーっ
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 22:42:39.42 ID:b3hLCrxEo
>>369>>371>>373

 げ、えっ……! 硬……──っ!?
 ……うああ、僕の“あんまり”はなんてアテにならないんだ

【剣戟の感触が異常なまでに硬いことに驚愕し、嘆く青年】
【が、その次の刹那、彼の目が見開かれ、背筋が凍りつく】

 (兵器の、吸収……っ!?)
 (──まずい、近い……──!)

【生ける兵器の顕現を目の当たりにして、即座に危険を感じる】

 ぐ、上だ──っ!

【青年の号令に応じて、飛竜が首を持ち上げて上昇】
【それを追随してくる二発の砲弾を、彼が後ろ目で捕捉】
【──微弱ながらも、追って来ている。彼は刹那に戦慄した】

 (……──ぐ、駄目だ、すぐ追いつかれる)
 (グッチだけなら逃げられそうだけど、僕を乗せてたんじゃ──)

【咄嗟、青年は飛竜に合図すると──】
【たンッ──と、彼が竜の背を蹴り宙空へ飛び出るが同時、身の軽くなった飛竜は急旋回】
【竜へと向かう砲弾は、寸でのところで回避が叶うが──翼を持たない青年はそうも行かない】

【僅かな上昇の頂点】
【重力の束縛から一瞬だけ逃れ、内臓が浮き上がる感覚の中】

 (────間に、合え……っッ!)

【ぎぃいいん──剣の宝珠に、爛々と白光が収束していく】

【──太郎は、砲弾へ剣戟を返さんという暴挙を選んだ】
【そして呼吸の猶予すら与えず迫り来る砲弾を見据え──】


 ──── ≪ 焔b奔撃 ≫!!
          【Frame viRica】


【──轟音。凄絶な金属音と爆裂音の二重奏】
【弾けた閃光が一瞬だけ周囲の昼夜を逆転させる】

【衝突の刹那、剣が持つ固有異能『Mega Flare』を、本来の半分以下の溜めで発動し、】
【刃から純粋な攻性質量を爆裂させ、それで持って砲弾の爆発を相殺したのだった】

【──が、至近距離での爆発。剣を振るう本人も爆風に巻き込まれる】

 ──……ッ、ぐ……う……っ、……!

【落下していく彼の身体から白煙が上る】
【Tシャツは焼け焦げ、火傷を負った上半身が露に。はためく褌も各所が焦げ付いていた】

【そして、そのまま自由落下していく太郎を、急旋回してきた飛竜が背で受け止める】
【かろうじて直撃は免れたものの、負った損傷は少なくなかった】
【──まさか、人間の兵器を喰らうなどとは、という精神的動揺も大きい】

【そのまま体勢を立て直すのに精一杯で、反撃に移れそうになかった】
390 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 22:43:21.02 ID:8iYzxoId0
//うひょ、何でこうなったんでしょう
//>>380のブースターなるものは、オーバーリミッターの事です
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/29(金) 22:50:57.82 ID:8reWriu5o
>>383

【同様に、男も立ち上がり――埃で汚れた服を叩く】
【身長は185cm程だろうか。大男には及ばないにしても、長身の部類に入るだろう】
【一息ついた、とでも言うかの様に、眉を下げて大きな溜息をつくと】


あぁ。 アンタ等のお蔭で、ちっとはマシになったよ。
改めて、ありがとう。 お嬢さんに、えーと……ゴリさん。


【 おめでとう! しょうかんじゅうは ごりさんに れべるあっぷした! 】


……まぁ、其れには聞くも涙、語るも涙の話が有ってだな。
収入が消え去って一ヶ月弱、時には酒を他人に施し、時には弟子にラーメンを奢り。
水の国へ能力者向けの仕事を探しに来たは良い物の、良さ気な仕事は全部取られてる。
仕方無ぇから櫻の国に戻って、適当に警備の仕事でも探すか――そう思った時、襲い掛かる空腹。



――……、…ま。 早い話が、金も職も無いんだな、これが。



【其れにしては、随分とあっけらかんな雰囲気の男だが――此れは真実だろう】
【事実、腰の刀くらいしか金目の物は身に付けていない】
392 :389 [saga]:2011/04/29(金) 22:53:56.83 ID:b3hLCrxEo
>>380

【飛竜の視点──】

【確かに、急旋回はした】
【だが、生物が翼で飛翔する速度と、火薬の爆裂によって飛ぶ砲弾──】
【どちらが疾いのかと言えば、今この場においては、それはやはり人間の作りし兵器の側】

【飛竜は刹那の中で、息が詰まりそうそうだった】
【背の青年は自らから降りたが、その後方から迫り来る砲弾は思いのほか近かった】

 「──────!」

【ただもうひと羽ばたきさえ間に合えば、回避が出来る】
【だが、それは一刹那だけ遅かったのかもしれない。竜が直撃を覚悟したその時──】

 【──粉砕音】

【自らに迫り来るはずだった砲弾の一発の姿が、竜には見当たらない】

【──音の源を、竜の瞳が捕捉する】
【自らを救っていた、その怜悧なる白の姿を】


//ぎゃっ、せっかくアクションを振っていただいたのに見逃してしまった
//本当に申し訳ない! 上記のように訂正、というか書き加えを
393 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/29(金) 22:55:15.94 ID:8QK80ORWo
>>387

「でしょうね、カレーでも食べて寝ると良いでしょう」
「睡眠は揺り籠のような物です」

【眠れば眠っている間は自由だ、あらゆるものから逃避が出来る】
【それは一時的に記憶を無くす事と似ていて、そしてしがらみもなにも無い】
【そこは幻想の空間なのだから】

「先の釘ですか……中々素敵なアイテムのようですね」
「少し欲しかったりしますが、まあ私の肌にあわなさそうでもあります」

【身体を透過して視る事は出来ないが、原因は理解出来る】
【また生命力の拍動も感じ取れる】
【ガートルッドが何かに興味を持つように少女も釘に興味を持ち始めていた】

「効率の良い手段を模索している状態でもありますからね」
「そう簡単にはいかないのです、残念……」
「でもいずれこちらから貴方へお伺いしますよ、復活すればの話ですけれどね」

【なにはともあれ白い少女はより復活へと近づいた】
【明確な進歩であり、そして復活の日もそう遠くないかもしれない】

「ガートルッド=エリッド、研究者ですね」
「それではガートルッドさんお気をつけておかえりください、ありがとうございました」
「また、お会いしましょうね……ふふふ」

【白い少女は不気味ともとれる薄らの笑みを浮かべ】
【その白い手を振り】

「さて、ここに居続けても効率が悪いですし消えますかね……」

【端から崩れ、霧の如くに霧散して消える】
【路地裏に一時の静寂が満ちた……】

/乙でしたー!
394 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 22:58:26.97 ID:oIzHjsZmo
>>380

【櫻芽の推察は、与えられた情報の中では的を射たものであった】
【非生物を体内器官として作り替える鯨の異能を以てすれば、刃もその例外にはならない】
【しかし恐らくは、その刃物の正体を知っていたならばその考えは消えていただろう】

【誰が――このような場所にギロチンなどを持ってくるのか――】
【そんな、当たり前の疑問に行き着くだろうから】
【静まり返った体内で、断頭刃が無数の本のページに姿を変えて、鯨の奥深くへと流れて消えていった】

【砂上船で戦う冒険者たちが備えるべきは、恐らく次の鯨のアクション】
【大仰なまでに持ち上げられた尾ひれは、その動きに恥じぬ破壊的な攻撃を生み出すであろうから】
【備えは十分に行う必要がある――。】

>>381

【砲台の一つが、重太郎の強化された鏡によって遮断される】
【ただの鏡であれば、一度砲弾に晒されれば割れてしまうだろうが】
【人間砲台の機能によって強化処置を施された鏡はそれを防ぎきるには十分足りる】

【この方法は攻撃を抑止するという意味では非常に有用だ】
【この結果を見た上で、重太郎は次にどのようなアクションを選択するだろうか】

>>384

【臆病であることは恥ずるべきことではない】
【生物である以上脅威に対する反射的行動は当たり前の事なのだから】
【生存率を上げるという意味合いで見れば、彼の行動は英断であったとも取れる】

【上げた尾の意図に、気づくことが出来るだろうか】
【この状況で一番危険な位置に存在するのは誰であるか】
【――「臆病」な彼は、それを察することが出来るか。其れが、今後の分ける事になるだろう】

>>385

【命を賭した大爆発――其れは、ガトリング砲を粉砕し鯨の背に「穴」を空けることに成功する】
【先程傷つけられた皮膚に、追い打ちの如く襲いかかる爆発は】
【如何なる強大な鯨であれど、多大なダメージを負わずにはいられない】

『――――――ッ!』

【初めて、そう、初めて鯨が「痛み」に吠えた】
【この咆哮の意味を、周囲の冒険者たちは察することが出来るだろうか】
【この鯨は不沈艦などではありえない。ちっぽけな人間でも打倒しうる存在だということに】

【焼け焦げ、クレーター状に肉を抉られた爆発部分は】
【骨が露出し極度に防御力が低下している。――おそらく今、鯨の体表で尤も脆い箇所は、ここであろう】

/続きます
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/29(金) 22:59:46.36 ID:t76pwTQho
>>388
【相対的にこちらは張り付いたように全くの無表情】
【時折眉が小さく動く程度である】

───。

───……・・・。

【どうでもいい、といった感じに反応は視線を動かしただけ】
【素直に受け取るなり、皮肉として取るなり何かすればいいのに】
【しかし、座ろうとするのを見ると、少しずれてスペースを確保しようとする気遣いも見える】

……貴方も、人…ではない…?

【ようやく聞けた彼女の声は、風貌と違わず無機質だった】
【声の特徴が掴めない、というか透き通ったようなそんな声】

…そんなの考えたこと、ない

【彼女から敵意は感じられないが、そちらの触手が見えた瞬間、彼女の触手が身構えた】
【威嚇しているとも、とれるが………】
396 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 23:00:32.79 ID:8iVOjj8a0
>>391

「ご、ゴリさん…………」
ん、ふっ…………

【なるほどあんまりと言えばあんまりなあだ名に、絶句する大男】
【その足元では、女性が堪え切れずに吹き出してしまっている。口元を手で覆って声が漏れないようにはしているが、その目は明らかに笑っている】

――――なるほど、そういう事ですか…………
職を失った能力者、と言う事ですね?

【話を聞いていくうちに、女性の顔に真剣な表情が生まれてくる】
【単なる行き倒れかと思ったが、能力者向けの仕事を探していると言う言葉を聞くに、それなりに腕に覚えがあるのかもしれない】

…………まぁ、能力者と言うならば、仕事が一つもないと言う事は無いでしょうけど…………
悪事に誘われてしまう事もあるかもしれませんから、お気を付けくださいね?

【能力を利用すれば、ある程度非合法な方面での収入を得る事も出来るだろう】
【女性はそれを気にしてか、そんな忠告を口にする――――否、これは忠告ではなく『かま掛け』だ】
【相手は、そうした仕事を気にせずに収入を求めるのか。金の為ならいわゆる汚れ仕事もできる人間なのか】
【多少なりとも、ここで見極めて見たいと考えているようだ】
397 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 23:06:34.36 ID:oIzHjsZmo
>>386

【天に昇る獅子堂の行動を、妨げるものはない】
【彼の歩みは順調に進み、アサルトライフルの射程範囲から素早く逃れた事で被害も最小限だ】
【故に策があるならば実行に移すことは難しくない】
【冒険者達の活躍により鯨にはダメージが蓄積している】

【勝敗を決するときは、刻一刻と近づいてきている】
【彼の一撃は、彼の起こす一陣の風はこの地獄にどのような色を齎すことになるか】

>>389

【ロケットランチャーには既に弾薬は残されていない】
【強力であれど打ち切りの二擊は、太郎の英断により防がれることになる】

【だが――被害は太郎自身が思っているよりも薄いものになるだろう】
【何故ならば仲間の存在があったから。共に強大な敵へと足並みを揃えて戦う勇者がいたから】
>>380の行動により、太郎の攻撃が届くよりも数瞬早くロケット弾は破壊され】
【衝撃は兎も角として爆炎は遠く、人体に致命的なダメージを与えるには弱い】

【立ち上がる気力はあるか】
【己を奮い立てる勇気はあるか――決着の時は近づいてきている。彼は如何にしてこの戦場で武功を立てるだろうか】

>>ALL

【天高く持ち上げられた鯨の尾】
【其れは頂点まで達すると――そのまま、砂上に向けて思い切り叩きつけられた】

【其れによって生じるは砂漠の大振動】
【流砂は波立ち、勢いのままに砂上船へと向けて迫っていく】

【砂の大津波。そう表現することが正しいだろうか】
【数十mまで持ち上がった巨大な砂の波が】
【砂上船を、そして中間位置に居るシャンドリヨンをも一呑みにせんと襲いかかる】

【幸い距離はある程度存在する。直後に到達するものではないが】
【無策のまま飲み込まれることに為れば、搭乗した冒険者もろとも砂漠の藻屑となる可能性も考えられる】
【作為的に作られた大自然の驚異に対して、船に乗る能力者たちは如何にして対処するだろうか】

【砂の津波が船に到達するまで――残り1レス】

【一方で冒険者たちへの攻撃は一度止むこととなる】
【船か、身体か。鈍重な鯨では基本どちらか一方への攻撃しか行えないのだろう】

【身体に残った冒険者たちは選択することが出来る】
【津波を止めるか、この好機を活かし一気に攻勢に転じるか】
【どちらにしても一人で決着を付けることは叶わない。皆の団結が、力となるのだ】
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/29(金) 23:09:56.40 ID:oIzHjsZmo
>>397
☓【冒険者たちへの攻撃は止むことになる】◯【身体に残った冒険者たちへの攻撃は止むことになる】
399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/29(金) 23:10:35.17 ID:8reWriu5o
>>396

【こくり、女性の確認に首肯して応えると――】
【左手を腰の刀の上に載せ、のんべんだらりとした体勢を作り】


『悪事』、ねぇ――……まぁ、其れもアリっちゃアリか。
あんまデカいのは手に余るが、街中のモン程度なら出来そうだ。
そこ等の能力者には、絶対的に勝つ自信も無ぇが負ける自信も無いし、な。



……うん…、……成る程。 帰る前に、そっちの方も少し捜してみるか。



【彼女に齎される回答としては――よくわからない≠ニ云う事になろうか】
【其方の方面も厭いはしない様だが、どの程度までやる気であるのかよく判らない】
400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 23:10:57.10 ID:TjSuzpEGo
>>395
【少女の問いに、どこか憂いを帯びた表情を見せて】

…そうだね。
人では、ないよ。

強いて言うなら―――“存在”かな。

【そんな事を、言い】
【続く彼女の言葉には、興味深げな視線を送る】

戦った経験は無いのかな?
まぁ、オレも物騒な事は嫌いだから、あまり経験は無いんだけどね。

【そして、身構えている触手に気づくと】
【ふっと表情を緩めて、自らの触手を仕舞い】

失礼、警戒させてしまったね。

―――その触手、もしかして意志がある…のかな?
何だか、君を守るナイトのようだね。

【彼女の態度と触手の態度が違う事から、そんな事を考えたようで】
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 23:22:28.98 ID:8iVOjj8a0
>>399

…………そう、ですか…………
あまり無茶はしないでくださいね? 大事になり過ぎれば『Justice』などの厄介になると言う事も捨てきれませんから

【男の回答は、どうにもグレーなものだった】
【もし、いかなる事も辞さない。あるいは事情があって是非はともかく金を稼ぎたいと言うのならば】
【自分たちの仕事を彼に紹介するのも、やぶさかでは無かった】
【しかし『手に余る』と言う言葉を使って限界点を見定めているらしい男の態度を鑑みれば】
【――――『Justice』に宣戦布告し、そう遠からず軍事行動に移ろうとしている自分たちの仲間には、引き込めそうもなかった】

「……知り合いの為に色々と身を切っていると言うが……
己の懐具合と、良く相談してな? もしかしたら、被剥ぎにあっていたかも、分からぬぞ……?」

【大男は大男なりに、さりげなく忠告を告げる】
【今回は自分たちに会ったものの、もし追剥の様な物に会ってみれば、最悪死ぬことになっていただろう】
【いかに能力者であったとは言っても、あれほど衰弱していた状態ではまともに反撃に移れたとは思えない】
【そうした状況を作り出したのは、知人や後輩への施しが原因であったと思いだし、アドバイスしたのだ】

――――さて、私たちはそろそろ戻らなければなりません…………道中、お気をつけて
グルゴンさん、行きましょう
「うむ…………櫻の国に渡る船、無事に見つかると良いな」

【女性はふと時計を見ると、大男を急かして荷物を再び抱えさせる】
【そうして別れの挨拶を口にすると、二人ともに夜道を歩き始める】
【――――呼びとめなければ、このまま二人とも立ち去るのだろう】
402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/29(金) 23:27:33.75 ID:t76pwTQho
>>400

……存在…。

【その言葉を聞いて、起こした行動は小さく頷いただけである】
【興味が湧いたのか、思い当たる節があるのか、わからない】
【というか、何を考えているのか、表情が動かないのでさっぱり読めない】

戦闘経験は、ある
………何度も。

でも…………戦闘用とは言い切れない

【つまりは、戦闘用、と限ったものではなく】
【日常生活的に戦闘以外にも結構使用しているのだろう】
【先程の缶を潰すのがその一例……とは言いがたいが】

意思は無い………と思う
……本能的…?

【触手にとっては彼女が居なければ存在すら出来ない】
【意思があるのかは不明瞭だが、存在するために、そのような態度をとっているようだ】
403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/29(金) 23:32:27.74 ID:Oh1dGNaXo
>>394>>397
【桜恋の指先から伸びる糸】
【鯨の背に乗っていた三体にも繋がっていたそれが、ずるずると引き戻され始める】
【元の形状が分かるかどうかの人形は、引きずられて船へと近づいて行く】
【距離が有る分、直ぐには回収出来ないが。時間を掛けて、少しずつ少しずつ】

【回収している桜恋と、その周囲の四体はと言えば】

……………

『………これは流石に』《流石に困った》〔困った困った〕<どーしましょ>

【声をバラバラに、絶句するばかり】

(点の攻撃、無意味。幅と高さが有りすぎる、焼け石に水よりまだ酷い)
(面で、あの広範囲で、防げる規模……〈花火師〉でも無理)
(……〔弓手〕、威力が低すぎて問題外。リミッター、使い終わった)
(大砲、飛ばすものが無い。自分を飛ばしたら落ちて潰れる、死にかねない)
(生き残れても船と人形がなかったらどっちみち死ぬ………)

……固まれ

【何もしなければ死ぬが、かと言って何が出来るでもない状況】
【数mの津波でも、少女達≠フ手札ではどうにもならないというのに】
【ましてや眼前のそれは、桁が一つ違うのだから】

【力の及ばぬ天災には、膝を抱えてやり過ごすが人の常。少女達≠ヘその身を寄せ合って、甲板の上で座りこんだ】
【桜恋の指先、三体を引き戻しつつ残り七本の糸が、甲板の大砲などに絡みついて行く】
【船から投げ出された際、大きく流されない為の保険。気休め程度のものである】
【諦めたと責められようが反論は出来ない。だが、生き延びる確率が最も高いのがこれなのだ】
【勝つ事を諦めて、自分が生き延びる事を選ぶ。死んでしまえばそれまでだ】
404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/29(金) 23:33:09.96 ID:OBWQrbXHo
>>394>>397>>398


(少しは役に立てたの……かな?)
「重太郎、前見えてるか?」
え?あ?そ、そりゃ見えてるよ!ってうぉわっ!?

【自分の鏡が、遮断したのを眼にし、少しの間俯いて、自問したのだが】
【白口の声に、反応して、顔を上げ、瞳に映したのは、尾を叩きつける要塞鯨】


ねぇ、ヤバくない?ねぇ、コレどうすりゃいいのおおおおおお
「落ち着け!落ち着け!お前のその能力は何の為にあるんだ?考えろ!守れるのはお前くらいしかいないだろ!?」
『残念だけど、僕達には、能力はないからね、あ、白口能力つかえる?』
「無理に決まってるだろ……アレからどう頑張っても無理だった……」
二人ともそんな呑気に会話してる場合!?ああ、クソ落ち着け俺、頼むぞ宮本重太郎……
【段々と、近づいてくる砂の津波を眼にし、必死に考えるが、答えは出てこず】


    あ、そうだ―――

【1つ、何かひらめいたのか、其の表情は、少し軽くなり】
【支給品ボックスへと走りながら、銃をホルスターへと戻し、試作型オーバーリミッターを手にとってすぐ首へとつけると、ポチッと】


うぉおおおおおおおおおおおっ、スッゲエエエエエエ!
【漲る力に、確かな感触と、喜びを覚えて、柄にも無く高らかに叫んでから】

俺が守るんだあああぁぁぁぁああああ!!
【船を覆うように、鏡を何十枚、いや何百枚も出現させ、砂上船を守る】

【ドサリ、と鏡の展開と共に一瞬だが気を失い倒れる】
【リミッターを解除したとはいえ、コレだけの鏡を展開するのは相当な負担がかかるらしく】
【よろよろとだが、立ち上がるが、此れ以上の魔翌力の使用は難しそうである】
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/29(金) 23:37:21.99 ID:lOXTPUZjo
>>394,>>397

うおおおお!

【青年は高く跳ぶ、いやこれはもう飛ぶといっていいのかもしれない】

相変わらずでけぇな…
船が…―――――――あれはまずい!?

【巨体による砂による大きな津波、それはまるで何でも飲み込んでいくような破壊の象徴のような】
【空中からではどうする事もできず、いや仮に船にいたとしても対抗策は到底ないだろう】

オイラァあきらめねぇぞ!

【空中でこの状況を打破すべき何かの術をしようとしているようだ】


―――――――<<雷光拳・天鳴貫>>――――――――!

【空中で青年は気を右掌の貫手に膨大に集め圧縮する】
【そして、それを先ほどの青白い@汲フ手裏剣とは違う白銀の蒼雷≠ニ成りて右貫手に纏われる】
>>404重太郎は手合わせした時に見たことはあるだろう、ただ其れは重太郎が過去に見た時よりも強く輝いており】
【鋭く輝く蒼雷の貫手の突きと天高く落ちる勢いを利用した一撃】
【其れはまさしく鯨の背中を貫かんと天高く降りかかる蒼雷の一閃、うまくいけばあの強靭な剛皮も貫き内部に侵入する事も可能だろうか―――】
【反撃がやんだ隙を狙う運命を掛けた一撃!】

406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 23:39:31.90 ID:TjSuzpEGo
>>402

君も、人では無いようだね。
オレと同じく“存在”なのかな?

ああ、それとも―――人造人間、とか?

【少女が自分に問いかけた時に、「貴方“も”」と言っていた事から】
【そんな事を問いかけ】
【出した例えは、彼女の口調や態度から導き出したのだろうが】
【どこか思いやりに欠けるような、そんな不躾な言い方で】

成る程ね。
戦闘用とは言い切れない、意志は無く本能的…か。

ああ失礼、質問ばかり多くなってしまったね。
―――君の事を、知ってみたくて。

君の、名前は?
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/29(金) 23:39:53.41 ID:8reWriu5o
>>401


あぁ……お縄は不味いな、不味すぎる。
『Justice』からの直通で国家権力送りだけは厭だな――っと。

……、…あぁ、ありがとう、ゴリさん。 帰るのは聖都経由でゲート使うけど。
お嬢さんも、お元気で。 その女神ソウルを他の奴等にも発揮して遣ってくれ。


【そろそろ戻る、との言葉に――男は、一歩引いて二人の進路を作る】
【何だか可笑しな別れの言葉と共に、二人を有る程度見送って――】














………………、……さーて。 『わるふざけ』程度の悪事、やってみるか。




【――跳躍=c…恐らくは『能力』の為せる業か、数メートル、彼は飛び上がる】
【音も立てずに脇の民家、屋根の上に着地すると、遠方に見えるであろう二名の背中を見遣って】




(……確かに聞こえたぜ、女神ちゃんにゴリさん。 ――屋敷=Aってな。)
(屋敷=金目の美術品、は鉄板だ。 ……そして、持つ者は持たざる者に与えるべき、なんてね。)



(――……、…… ま、見つかったら其の時は其の時だ。 )



【人気の無い夜の通り――『声』は、良く響く】
【「屋敷」と云うワードを耳にしていた彼が考えたのは、有体に言えば窃盗=z
【腰の刀を、音を立てぬ様左手で支えつつ……彼は、姿勢を低くして屋根を伝い、二人を付けようとする】


/……と、此処で相談なのですが、ちょっと此方は夜中遅くまで居るのが難しそうです。
/明日辺りの持越しが不可能でしたら、容赦なく確定で看板でもぶつけて叩き落してください。
408 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/29(金) 23:41:58.16 ID:8iYzxoId0
>>397

しまった

…鯨と言えば、当然波を起こすものか
夜の海では、中々見られんからな―――


  【――――その脅威に名を献上するなら、大砂嘯≠ゥ】


 【幾ら能力者が強くても、幾ら鯨が強くても】
 【最後に最大に恐るべきは、万象を吸い込む死の海を作り出した自然の凄絶さ】
 【船が墜ちれば、機械仕掛けの神の手でも伸びねば救いは無い】

【平静を装い、凍て付いた魂を繕っても】
【眸の奥底に浮かぶ畏怖の雫まで、氷点に至ることは無かった、しかし、】
【幸か不幸か。自分の心に、彼女は気付いていないらしい】

…だが不幸中の幸いは、「アレ」を取って寄越させたことだ
なに、波を越えてしまえば良いのだろう――!

【そうで無ければ、こんな壮語は紡げまい】
【僅かに声を震わせ、自身の意外な無知に密かな狼狽を得ながらも】
【彼女は、砂中で迎える最期はあり得ないと思っていた】

【―――だが、回避のしようは思いつかない】
【なら受け止めん / 人鳥に催促し、手に取った無機質の円環】
【“オーバーリミッター”を、神妙な面持ちで首に通せば】

っ、ぐうう…、…ぅ!

【――塵ほどの時を経て、稲妻の走るが如き感覚】
【既に魔力を大きく消費していた彼女に、この装備の使用は】
【吸血鬼といえど、少し荷が重い】

…ペン太郎よ、砲台の方へ向い給え
行けと言われれば、すぐにでも逝けるようにしておくのだな

どうやら私は、この場を生き残る定めらしい――!

【そして苦痛とは、刺激の一種だ】
【膨れ上がる魔力を包括したその刺激は、少女の中に『眠る』何かを目覚めさせた】
【真紅の鎧装を纏いし、“夜の理想郷の覇王”の血の残滓――】
【威猛高に放たれた声に身を竦ませ。最後の人鳥は、砲台のひとつへ身を寄せる】



         ―――殺法・氷牙鬼・満開=\――



【「ひょうがき」――その言葉が、口火を切れば】
【滂沱と溢れだす氷の煙が、船体の一側面を覆い尽くさんばかりに広がり】
【翼を広げれば空を覆わんばかりの――10メートル級の純白の傘】
【最大クラスの翼竜に匹敵する『コウモリ』が、姿を現した】

【ほとんど全ての魔力と引き換えに作られたそれは、月明に輝きながら】
【さながらこの船の『天井』となり、身を挺して船を守ろうとするだろう】

 【だが果たして、悠久の自然と規格外の生命の結託を、これだけで】
 【たった「一匹」の力で――受け止められるか?】

【精根尽き果てたと言った具合に顔を歪めた彼女は、その場で膝を付いた】
【――後を押せる者が、あるいは結果的に背を追える物が、居なければ】
409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/29(金) 23:45:22.54 ID:4BOoNSVao
【公園】

【一人の少女が、ぶらんこに乗って揺れている】

【10〜12歳ほどの背丈に、細い体躯。真っ直ぐに下された腰に届く程長い】
【樗色(おうちいろ)の髪、前髪は短く切り揃えられていて】
【澄んだ紫色の双眸を持ち、腰には鞘に収まった竹光をベルトで固定させていて】
【袖のない濃紫のワンピースに紫のスニーカーといった風貌で】

【魔翌力を感知できる者ならば、ある程度まで近づけば、その少女の周囲にどす黒い魔翌力が滲み出ているのに気がつくかもしれない】
【然し彼女は敵意の類は持っておらず、勘が鋭いなら魔翌力を制御できていないとわかるかもしれない】


――――……

【どこか寂しそうな面持ちで、揺られてはいるが漕いではいない】
【ただ、前方の地面を澄んだ眼で見つめていて】

【ビュゥ――。一陣の風が吹き抜けて行った】
【悪戯に木々を揺らして、葉のざわめきを残してゆく】
【それはどこか―――儚げな、音】
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 23:50:34.32 ID:rZ2BKOcSO
>>397>>404

まずッ−

【シャンドリヨンの“右足裏”に出現するのは、「カミキリムシ五匹」】
【それは、彼の身体を……かなり不安定なバランスでだが、持ち上げて……空へ、浮かべて行く】

【然し、津波を避け切る高度に、瞬時に上がれる筈も無く……】

−−−ッおぁぁぁーッッ!!!!

【決死の、表情】

【5のカミキリムシを踏み台に、無理矢理に跳ね上がり】
【左手のダーツを、苦し紛れに投擲する】

【狙うは、その砲口の一つ】
【3のカミキリムシが、そのダーツに取り付いて……先程よりも更に速く、速く鯨へ向けて、飛んで行く】

【その残り2が、彼を支えようとするが……どうにも、足りなくて。重太郎が鏡の壁を貼った裏】
【船の甲板に、緩やかに墜落。背中を、打ち付けた】

【現在、目に“当たり続けている”ダーツは、この瞬間に停止して、やはり、墜落する】
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/29(金) 23:51:59.68 ID:G0yo39dSO
【水の国 とある病院前にある広場】
【時間軸を少し遡り、時計は夕方5時くらいを指していた。】
【病院に入院している達達はここで、思い思いの過ごし方を満喫している。】


―――………久しぶりに、外に出たなぁ、

ん……〜〜〜っ、空気が美味しいぃ…、


【この病院で支給されている患者服を来たその少年は、そこに設置されたベンチに居座り、久方ぶりのの屋外を満喫していた。】
【その顔立ちは幼く「童顔」、それは良く言えば可愛らしく、意地悪言ってしまえば女々しい】
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/29(金) 23:53:00.88 ID:8iVOjj8a0
>>407

「うむ…………リーナ殿。あの男…………」
えぇ……上手くすれば、我々の仲間として迎える事も出来たかもしれないと思ったのですが……
あれではまだ、そこの見極めは出来ませんでしたね…………やはり、人材はお頭様が直々に探すべきです……

【荷物を抱えながら、二人は微妙に顔を顰めながら再び雑談混じりに歩く】
【先ほどの微妙な会話の意図を、大男もしっかりと把握していたのだろう】
【しかし、今の二人に先ほどの男を誘うには、まだ不安材料が大きかったようである】

[――――リーナ様、グルゴン様……]
っ、あなたは……アブノーマルデイライト……!
「なぜ、ここに……?」
[お二人の帰りが遅いので、お迎えにあがりました…………が、その前に]

【道中、二人の前に、黒のボディースーツを着込み、目元をバイザーで覆っている、額にκの文字が刻みこまれた、灰色のショートカットの小学生ほどの少女が現われる】
【どうやら二人の知り合いらしいのだが――――突如、少女は左手を斜め上方へと向けて】

【――――パシュッ】

【指先から、レーザーを発射すると、男の足に命中させる】
【バランスを崩すか――――最悪の場合、屋根から落ちてしまう可能性もある】

…………どうしたのです、アブノーマルデイライト
[なにやら、あなた方をつけていた者がいたので…………ともあれ、ご主人様がお待ちです……]
「すまない……すぐに向かおう、リーナ殿」
えぇ…………

【合流した三者は、そのまま夜道を急ぐ】
【追いかけるのも男の自由ではあるが――――恐らくこの先には『手に余る』程の何かがあるのだろう】

/了解しました。明日はちょっと来れるかどうか不透明なので、ここで切らせていただきたいと思います
/乙でしたー!
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/29(金) 23:53:22.22 ID:b3hLCrxEo

【「やられた──」】
【こんなものを喰らってはもう立てない、と彼は気力を失いかけていた】

【──が、彼はふと、身体に違和感を覚える】

【火傷を負った──にしては、何故か、焼け付くような痛みがかなり少ない】
【それどころか、何処か『冷たさ』まで感じていて──青年は、目を丸くした】

 (……あれ……僕まだ──)

【それと同時、彼を乗せている飛竜の鼻先が、船上の方を指し示す】
【──遥かなるそこから、確かに声を聞いたような気がした。冷たく、されど勇壮な声を】

 (まさか……)
 (……そうか、今の剣の感覚がやけに軽かったのは)
 (……こうしてまだまだ意識がはっきりしているのは──)

 【 仲間のおかげだ! 】


 (────ありがとう……っ!)


【竜の背に立って、青年は船上に向けて剣を振る】
【はためく純白の褌は、降参の白旗ではなく、曇りなき勇気の証】

【──だがそれも束の間】
【こちらへと襲い掛かってくる砂の津波を見て、戦慄する】
【自身の後方には、仲間の乗る砂上船──青年は即座、決断する】

 (ぐ……船は回避できない……──なら)

 (……時間がない、全力全開──……っ!)

【彼は、猪面の口の中へ手を突っ込むと、中から何かを取り出す】
【じゃらり、と、掌の中で一度鳴いたそれは、十個ほどの透き通ったビー玉であった】
【彼はそれを、勢い良く天空へと放り投げる。と、それらは魔力光を帯びながら、環状に浮遊し始める】

 【 世に遍く漂う光の精霊たちよ──=@】

【刹那、浮遊していたビー玉たちが一斉に輝ける光を放ち、】
【それらは一本の巨大な柱となって、彼が掲げた剣の上へと降り注ぐ】
【どン──と、重低音。同時、光の巨柱は全て剣へと吸収され、刃が直視に堪えない程の明光を帯び】

 (よし、後ろの防壁は十分──)
 (後はどれだけ削ぎ殺せるか……っ!)

【ちらり、背後を一瞥して、彼の唇が僅かに笑んだ】
【そしてその切っ先が、迷い無く砂の大津波へと向けられて】


 ──── ≪ 真 陽 焔 砲 ≫ っッ!!
         【Sol Flare Cannon】


【──裂帛】
【刹那、陽光を凝縮したような閃光が爆裂し、夜を漂白する】

【──剣の切っ先から放たれたのは、赫灼たる白光の爆砲】
【戦艦をも飲み込むような太さを持ったその巨砲は、】
【津波の壁に穴を開け、砂上船を守らんとするものだ】

【無論、彼一人だけでは、完全に津波の威力を殺しきることは出来ないだろう】
【だが、既に強固な防壁が砂上船には展開されていて──青年は、それゆえに迷いがなかった】
414 :413 [saga]:2011/04/29(金) 23:54:11.54 ID:b3hLCrxEo
//うあっと、安価忘れました。>>413>>397宛てです
415 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/29(金) 23:57:06.00 ID:WYQVT+Voo
>>409
どうしたんだいお嬢さん、こんな夜更けに?

【揺れた木々、その幹の根元】
【裏手から姿を見せたのは、身長180強の大男…いや、犬男だった】

【上半身は半裸、中々たくましい大胸筋と腹筋を惜しげもなくさらし、二の腕の中ほどから黒い袖のようなものをつけている】
【袖口はゆったりとしていて、ごつめの拳が隠れてしまうほどの余裕がある】
【全身は暗めの赤い毛皮で覆われていて、ベージュのズボンはその足の長さを如実に語る】
【そして明度が強い赤い髪を鉢巻でかきあげた犬面は、緑色の眼をした、やや少年のような童顔】

帰らなくていいのかい? 家族が心配するんじゃないか?
…ひょっとして家出かな?

【柔和に、警戒心を抱かせないように配慮しているのだろうか】
【なんとなく軽薄で、胡散臭いけれど、必要以上に距離をつめることはない】
【ブランコにも、その枠線にも不用意に寄らず】

それに、なんだか寒そうだ。
風邪、引いちゃうよ?

【困ったように眉を寄せながら、犬は、ちょっと笑った】
【心配しているのは、事実なようだ】
416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/30(土) 00:00:56.99 ID:KrmEq3uOo
>>406

………!

…そう、私は、"造られた"存在…

【アホ毛が────ぴくんと反応した】
【少年の考えはピタリと正解していた】
【彼女は人造人間。異常なまでの無反応さも説明しやすい】

【が、それを指摘されても、びっくりした様子も気を悪くした様子もなく】
【────やはり、無表情で、小さく肯定しただけだった】

……名前…。

……………。

…リタ。紅葉(くれは)……リタ

【触手が宙を走る。どうやら空中に紅葉リタと書いているようだ】
【が、そちらから見れば逆さ文字。非常に読みづらい】
417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 00:05:03.37 ID:hzxzGItto
>>412

【飛来した光線――咄嗟に避ける#\力を男は持たなかった】
【足に奔った衝撃は、其れでも『太い』レーザーでは無かった事が幸いしたか】
【深刻なダメージを与える事は無く……、】



うっ……ぉ…………っと
……不味、っ、い……おいおい、――ってぇっ




        ………あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーぁ




【――両者にとって幸い≠ネ事に、彼の『屋根からの転落』を成功させたようで】





                【…………どさっ】




…………ぁー。








……………………おっしゃラッキ、1000見付けた。




【二日か三日くらい、自分が我慢して弟子に食わせる位のラーメン代は手に入れましたとさ】



/はい、ではお疲れ様でしたー!
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 00:08:46.34 ID:QDu4/NILo
>>415

【不意にかけられた声。その発生源へとゆっくり首だけを回して向き】
【そこに浮かぶのは凍りついたような、無表情】

………なんだか、……帰りたく……ないから…

…道場の皆はきっと………心配してるかもだけど、……いつものことだから…大丈夫
家出じゃ……ない…

【じっと、犬男の顔を注視しながら、ぽつりぽつりと話す】
【理由はあるのかないのか―――とにかく、帰りたくはないらしい】
【それは家出ではないかとも取れるが、少女はそれを否定した】
【道場とは、きっと彼女が住んでいるところだろう。いつものこと、ということは】
【帰る時間が遅くなることは頻繁にあるのだろうか】

……あなたも、…人のこと言えなさそうだけど……

【上半身裸なのだ、そう言われてもおかしくないだろう】
【どちらかというと紫の少女より寒そうではあるが…】

【因みに、少女の隣のぶらんこは空いている】
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/30(土) 00:11:20.74 ID:3rmsHe+Po
>>403

【相性の問題で手が出せなければ、自身の命の安全を優先する】
【それは非常に合理的な方法であった】
【事前にギルマスが告げていたとおり「命あってこそ」である】

【幸いにして、周囲には能力者たちが多くいる。】
【ならばこそ、彼らの力に賭けて次の行動を考えるのも一つの手であろうか】
【足りないならば補いあう。これも一つの協力関係である】

>>404

【展開された無数の鏡は、船を襲う津波の全域をカバーするに至る】
【押し寄せる暴力の奔流に抗う異形の鏡】
【範囲で言うならば其れは確かに津波を止めるに足る】

【だが――果たして鏡だけで足りるだろうか】
【押し寄せる大自然の力に抗うには、もう一要素二要素、必要となろう】

>>405

【自身の戦力を理解し、為すべき事を的確に選択する】
【其れは冒険者として、戦士として必要な技能であり】
【この苦境にあってそれを誤らなかった獅子堂の決断は、確かに実を結ぶ事になる】

『――――――ッッ!』

【ゴキゴキ……と、背の骨格が軋み肋骨の何本かがへし折れる】
【貫手の一撃は肉の繊維を切り裂きながら、脆く弱った部位に槍のごとく突き刺さった】

【巨体をも揺るがす大ダメージ】
【此処までの多くの冒険者の攻防を経て到達した境地】
【その一撃は一本の道へと繋がり、こうして形になった】

【鯨は低く唸り声をあげながら、背中の一部――獅子堂の居る位置とは少し離れた】
【頭部に近い位置より音が響きだす】
【其れは何か?「鯨」といえば、どのような器官を有していただろうか?】
【恐らくはこれが、鯨の最後の悪あがきだ】

/続きます
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/30(土) 00:12:43.25 ID:3rmsHe+Po
>>410

【砲口に向かって飛んだダーツは、寸分違わず狙った位置に到達するだろう】
【既に鯨に迎撃する余裕はない】
【なればこそ、シャンドリヨンの全力を尽くした一撃を通すことが十二分に可能となる状況だ】

【一つの好機を狙い続けた狩人】
【その機会は確かに目の前に転がり込んできている】
【異形の射手は急所を食い破り、この魔物の息の根を止める事が出来るだろうか】

>>408>>413>>404

【彼女は――一人ではなかった】
【蝙蝠の負担を減らすように展開されるは重太郎の生み出した無数の鏡】
【太郎から放たれた一陣の砲撃が、続いて津波を削りその勢いを殺いでいく】
【三人の能力者の力が創りだした技は、確かに皆の船を護るに足りる】

【これが結束。これが団結】
【同じ目的を歩む仲間同士が紡ぎ出した結果であった】

>>(砂上船組ALL)

【津波の余波が砂上船の腹を揺らし、強い振動が船を襲う】
【しかしそれは搭乗者を投げ出すにも、船を転覆させるにも弱く】
【ただ揺らすだけのさざ波となって消えていった】

【津波は、見事に抑えられた】
【目の前の驚異は去り、鯨は既に満身創痍と言っても差し支えない】
【決着は近い。砂上船に乗った冒険者たちは、間近に迫った結末に如何なるアクションを取るだろうか】

>>ALL

『――――――ッッ!』

【鯨は、鋭い咆哮を上げながら身体を振動させると】
【次の瞬間、背の器官が活動を始めた】
【それは鯨であれば誰もが最初に想像するであろう――『潮吹き』】

【体内に取り入れた膨大な砂を体液と混ぜて細かい石の粒として凝固させ】
【フィールド全体に雨のごとく降らせる広域攻撃】
【しかし、自由落下に任せた小粒の石は大した力もない】
【ただ、周囲の気を逸らし狙いを定める邪魔をする程度にしかならないだろう】

【手負いでなければ手の打ちようがあった】
【内蔵する兵器がもっと多ければ状況を打開する術もあった】
【だが――満身創痍の鯨に出来ることは最後まで闘争心を失わず、自身の矜持を護るために動き続けるだけだった】

【恐らくはラストアタック】
【次のレスにはこの戦いに終止符を打つ事になるだろうか】
【降り注ぐ石の雨は、しかし鯨の今までの攻撃に比べれば脆弱だ】
【ここまで戦い続けてきた冒険者たちは、この最後の足掻きを退け決着を付ける事が出来るか――――。】
421 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 00:18:25.61 ID:ahWRo9mUo
>>418
【無表情を見た犬の顔は、ちょっとだけ凍りついた】
【大きくてふさふさの尻尾が、内面を示すようにシュンと下に落ちる】

帰ろうと思えば、帰れるんだね? なら、いいんだ。

【そう言ってから、一瞬笑って】
【でも、軽く怒るような表情を作る】

でも、家族を心配させちゃダメだよ。
連絡くらいはしておいたほうがいい。

【口調はあまりきつくはなかったが、それははっきりと言った】
【何処か願望が含まれた、ちょっとだけ儚い言葉だった】
【それから、言われて気付いたとばかりに自分の胸を見て、何故かふんぞり返る】

俺は鍛えてるから大丈夫。
毛皮でぬくぬくだし、これくらいの事で音を上げるほど柔に出来ちゃいないよ!

【気取って軽くポージングを取るけれど、三つ目のポーズに移る前にくしゃみを一発かました】
【鼻水が垂れたのを、袖から出したティッシュで拭う】
【間が抜けているのか、三枚目な行動だ】
422 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 00:21:25.53 ID:twACnHF/o
>>416
【少女の答えに、一度目を閉じて】

そうだったんだ。
“造られた”存在、か―――

―――オレは造る“存在”なんだ。
正しく言えば、“豊穣を司る存在”。

【少女とは、正反対】
【彼―――否、“存在”は、またも優しげな笑みを浮かべて】
【袖口から再び黒い触手を伸ばして、雑草も何も生えていない整備された地面に触れる】

【と、その場所の半径1mに】
【まるで倍速の映像を見ているかのような速さで、草木が芽吹き、花を咲かせる】
【「君の事を教えてくれたお礼」、と。青年は気障な事を言って笑みを見せた】

【そして、宙に触手が書いた字を辿る】
【判読するのに少し時間を要したが、何とか少女の名前を知ると】

…リタちゃん、だね。
オレは―――

【―――その先は言わず。】
【袖口から、数本の触手をリタに向けて伸ばす】
【触手の先には、一枚の名刺】
【青年の名だろう、麗斗という文字と連絡先が記されている】
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/30(土) 00:26:37.03 ID:wd3/Mihfo
>>419>>420

や、やった………っ
「無理しやがって……」
『でも、まだお疲れ様を言うのは早いかな?』

わ……かっ、てる……っ
【そう言い、ふらふらと手を振るうと、一瞬の内に鏡は全て消滅し】
【全く傷が付かなかった鏡が数枚あったのか、ほんのちょっぴりだけの、でも大切な―――】
【―――大切な魔翌力が体へと還っていった】


っぁああ……まだ意識はある……
「へこたれてる場合じゃねぇぞ?」
分かってるって……っぁあ……魔翌力だいじょうぶ……?
『僕の方は完了したよ、さ、後ちょっとだけど、頑張ろう?』
【ホルスターから、2丁とも銃を引き抜いて、弱弱しいながらも、射抜くかのように、瞳に鯨を捉えて】
【右手の銃には、魔翌力が溜まりきり、攻撃の準備は上々――】


【上から降ってくる小石が、何度か当たるが、気にもせずに】
【意識が朦朧としてるおかげだろうか、当たっていることに気づいていないのか】




いけっ、頼むぞ口黒っ……
コレで終わりにするッ…!!
【引き金へと手を掛けて、其の2つの銃口を要塞鯨へと向けて、引き金を引く】




       ≪  チェック  ≫ッ――!

                    ≪  メイト  ≫ォ――!!


【左手の銃より放たれる実弾は、右手の銃より放たれた黒い魔翌力を纏い―――】
【だが、狙いなど付けておらず、何処に当たるかは、重太郎自身も分からない】
【撃つと同時に、バタッと其の場へと倒れこみ、聞こえるのは、銃2丁の声だけ――】
424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 00:29:22.28 ID:QDu4/NILo
>>421

―――うん、帰る場所は……ある

【呟くようにではあるが、しっかりとした口調で答える】
【嘘は吐いていないと言うのが、この様子からわかるかもしれない】

…………うん、じゃあ今度からそうすることにする…

【以外にもすんなりと忠告を聞き入れて】
【犬男の口調が少しだけ、違うものになったような気がして、小首を傾げた】

【そして、大丈夫との言葉を受けて】

――そう。ならいいけ―――……

…………大丈夫じゃ、ないみたいだね…

【ならいいけど、といいかけて、犬男がくしゃみをしたことでその言葉は止まった】
【そしてその代わりに、からかうようなそんな言葉をかけるだろう。口調は無機質なものだけれど】

【気のせいだろうか、ほんの少しだけ、ほほ笑んだ、ような―――】


………そう言えば、あなたはこんな時間に……何をしてるの…?
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 00:29:52.75 ID:yYx54/4Oo
【路地裏】

【人気の絶えた静かな路地裏に、誰かの足音が響き渡る】
【カツ、カツ、カツと──ゆっくりとした、規則正しいリズムが】

流石に、誰もいない……。
怖い人は……いない方が、いいけど。

……私も、怖い人?

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【装弾数三発、トリガーが2つあるなどの特徴があるリボルバー式の銃を腰に提げている】

【路地裏という危険地帯には一見似合わぬ、小学生程度の人影】
【"良い子"にとっても"悪い子"にとっても、気になる存在なのではないだろうか】
426 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 00:30:35.12 ID:QDu4/NILo
>>424
/ごめんなさい。ダッシュでお風呂入ってきますね!
427 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 00:32:01.24 ID:gMreNtTk0
>>420

(…不確定要素に重ねた私も、所詮は不確定要素だな)
(それを理屈で分かっているのに、なぜ私は――「我ら」を)

(――『運命』足りえると、思った?)

【彼女は、最終的には自分の存在しか信じない】
【己の信ずる道を塞ぐ者も、反対に通らない者も、邪魔に思う】
【正しく「理不尽」――そう呼ぶのが相応しい、吸血鬼だったけど】

【ただ。ひとつだけ良い所があった】
【力ある者と、彼らの得た享受すべき結果は、案外すんなりと認めるのだ】
【何かを求めるような眸は、どこか不満げではあったが――】


【さて。巨大なコウモリは、押し寄せる波濤に何度となく削られ】
【振動が船を揺すぶる時には、砂の中に飲み込まれ、消え去っていた】

【新たな攻撃手段を失った大嘴に残された最後の手札は】
【彼女の姓通りの「おおきなクチバシ」を持つ、人鳥太郎】

 ―――――ゆけ!

【たった二音の命令は、先に伝達されていた其れ】
【人間大砲の中に入り込んだ、奇矯な氷精は】
【自らを最後の弾丸のひとつにせんとして――山なりに放たれる】
【白い尾を引いた / 酷く綺麗で、色のないのに鮮やかな弧を描いていた】


 【 飛べない鳥が、空を飛んだ 】


【何故か苦笑を浮かべた彼女は、機能を停止した首輪を船外に投げ捨てると】
【巨大術展開の反動に歯を食いしばり、身を多少ばかり捩らせ】
【それでも悲鳴は上げず、事の成り行きを低い目線から見守り――】

>>413

【大嘴は、手を振る彼をまるで意に介さない】
【端的に言えば、完全な無視であり】
【魔力の酷使による疲労を引き合いに出しても、なお酷薄だったが】

 【 ―― ふ ら り ―― 】

【大砲の中に身を置き、死出の旅に向かう時。『人鳥』が】
【小さな敬礼のポーズを取ったのが、君には見えたのだろうか】

【彼らの行動の支配権は、全てにおいて大嘴に帰属するはずだから】
【――こんなことは、気のせいかもしれないけど】
428 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 00:34:18.46 ID:369WGSXSO
>>420

ガッ、は

【打ち付けた背中から、鈍痛が広がる】
【然し、前回のレスで投げたダーツは】

【止まらない。墜ちない。進み続ける】
【ジャイロ回転。先程の物より、速く】

【砲身に向けて、最高速度で一直線に】
【その速度は、銃弾の3倍強に達する】

【人体などたやすく貫く、それは魔弾】
【これならば或いは、鯨の堅牢すらも】

−−−−ッ

【−−撃ち抜けるの、かも、しれない】
【その首にはいつの間にか、「試作型オーバーリミッター」】

【更に強化された“カミキリムシ”の三勇士は、ダーツを「投げた」】
【圧倒的な加速を持って、超スピードの黒き矢は、仮に順当に行けば砲口から鯨の身体を、ぶち抜ける……か−】
429 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 00:36:15.25 ID:369WGSXSO
>>428追記

【−その後、降って来る石の雨】
【彼は、その首のオーバーリミッターにより強化された魔術……薔薇の壁を、自分の頭上に展開して】

【無傷とは、いかないが】
【数発に身を削られる程度の被害を受けるに、留まるだろう−】
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 00:37:43.13 ID:ahWRo9mUo
>>424
うんうん、素直な子は、お兄さん大好きだぜ!

【ずびび、と鼻をすすりながら、犬は今度こそ笑った】
【その場から動かず器用にゴミ箱へ鼻をかんだ紙を投げ入れ、ちょっとだけブランコの鉄柵に近寄る】
【背の低い柵に座って、少女からは背を向ける形だ。長い足を持て余すように、伸ばした姿勢でちょっと揺らした】

いやー、寒いもんは寒いね、うん。
毛皮にも限度があったわ、チョッキでも買おうかしら?

【そもそも上着を着る、という発想がない、ずれた自分への提案】
【先ほど下がった尻尾が軽く浮いて、地面と平行にちょっと揺れだした】
【どうも、少女の微笑をちゃんと認識しているらしい】

あ、ほら! 君、笑ったら可愛いじゃん。
その顔その顔!

【犬も花咲くように笑って、少女の顔を指した】
【また尻尾が上がる】

んーとね、俺は、散策かな。
この辺来た事がなくてね、おまけに俺、あんまり寝なくていい体質だから。

【あっけらかんと口にして、少女のほうに向き直る】
【身体全体をそちらに向けたら、少女の隣のブランコを指して、ほんの僅かに遠慮しながら問うだろう】

となり、いいかな?
431 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/30(土) 00:40:56.06 ID:ruN48rcho
>>419,>>420

効いてる…みたいだな…

【ズブリッ!と深くめりこんだ右手を引き抜き】

ハァ…ハァ……
でけぇ奴はやっぱ骨が折れるぜ

【雷で血肉を弾き飛ばし、背中に背負った妖気を纏った金と銀の煙管を持ち】
【さきほどの白銀の蒼雷を煙管に纏わせる、つまりは妖気と雷が纏われている状態か】

さっきのでちょっと気力使いすぎたからな、だがここまで弱ってたらいけるか…!?

【青年は潮吹きを終えたであろう穴に向かって駆けるだろう、完全には防ぎきらない石の雨で傷を負いながらも煙管で振り払いながら】

―――――<<獅子虎・双雷流>>――――――!

【青年は鯨の背中の潮吹きを終えた穴≠ノ両方の煙管を突きたて、雷と妖気を注ぎ込むだろう】
【ありったけ注ぎ込んだ後、青年はその場から跳躍して離れ、砂上に降りるだろう】
432 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 00:43:28.19 ID:YJp3IBiDO
>>425

大丈夫だ・・・大丈夫・・・・いくらなんでも、たまたま迷い込んだ路地裏でたまたまサイコな方と鉢合わせなんて・・・・・・

【少女の正面から左親指の爪を噛み、ぶつくさと呟きながら男が歩いてくる】
【クセのある男にしては長い赤髪に意志薄弱そうな顔】
【学生なのだろうか?制服のようなものを着ている】

【下を見ているので少女には気付いてないようだ】
433 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/30(土) 00:44:09.49 ID:1RpBtdFzo
>>419-420
【津波をやり過ごせば、また次の攻撃】
【然しながら津波に比べれば、まだどうにか出来る程度の規模】
【少女達≠ヘ、移動せず、そのまま攻撃に対して身構えた】

【唯一の遠距離手段の手、〔弓手〕の目が上空へ】
【既に一部破損した身で、弓を引き、矢を放つ】
【特殊な効果が有る訳ではない矢だが、大きめの石を払う程度の効果は見せて】
【傘はなくともこれもまた気休め程度には、防御としての成果を上げる】


【小石の粒による殴打を受けて、残る手は『怪力』《槍持ち》<剣術>】
【何れもが、鯨の様な怪物にぶつけるには、速度と威力、射程が足りなすぎる】
【よって、攻撃に転ずる事はできず、またもただやり過ごす事に】


………粋じゃない

【ならなかった】
【何が出来るでもないが、何もしないのはつまらない】
【糸の七本を船体から解き、改めて繋ぎ直した先は人間大砲】
【現時点で唯一、鯨まで届かせる事の出来る武器】

【大砲に詰め込むのは『怪力』一体、照準は付ける暇が勿体無い為大雑把に背中】
【少女一人分の質量に魔翌力補正を加えた砲弾。威力のほどは、少女は知る由もないが】
【刃物も何も無し、質量任せ速度任せ。後の事は考えず、ぶっ放した】
434 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/30(土) 00:46:50.00 ID:KrmEq3uOo
>>422
…!

────っ!

【"造る存在"、その言葉が耳に入った瞬間、触手の先端が槍の様に尖り、】
【そちらを目がけて、真っ直線に勢い良く伸びていく】
【しかし、わざわざ前にでたりしない限り刺さらない。直前で止めた】

【彼女は彼女を造った存在を恨んでいるのだろうか、】
【先程から見て取れるとおり彼女に感情は一切無い。もちろん憎しみも】
【いつの間にか下に向けた表情は、光が入らず見えない】
【あのまま、張り付いたように無表情なのか───謎に包まれている】

………。

【残念ながら、彼女の無反応さはわざとやっているわけではない】
【綺麗な花が目の前で咲いたとしても、彼女は"綺麗"と思わないのである】
【それでもそれを見て落ち着きを取り戻したのだろうか、触手を元の形へ戻す】

……麗斗……覚えた。

【触手で差し出されたものを触手で受け取る。かなり奇妙な光景だ】
【受け取って一瞥すると、ローブの下へと触手が運びこんだ】
435 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 00:50:08.07 ID:gMreNtTk0
//描写忘れ >>427

【ちなみに、動けない彼女には小石の回避もできない】
【ごろごろと、重たい音を立てながら】
【複数の礫が。彼女を掠めていく―――】
436 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/30(土) 00:51:36.84 ID:YUkL5MVZo
>>413>>419

【──まさしく全魔力を揮っての一撃】
【焼け付く腕。白く染まる視界。ただでさえ反動が大きい技を、さらに緊急展開したことで、意識が突如と揺らぐ】
【確かなる協力によって守り遂げたことは実感したが、刹那に全身の力が抜けて、その身が竜の背から滑り落ちる】

 「────!」

【気付いた飛竜が慌てて急降下し、さながら猛禽のように、宙を落下する青年を足で鷲づかみにし】
【──砂雨を全身に打ちつけながらも、一度大回りで旋回すると、青年の身を砂上船へと下ろしていく】

 ……あ、う──……っ
 
【身体中の関節が悲鳴さえ上げそうな程に軋み、激痛が迸る】
【が、青年はそれでも何とか、剣を杖代わりにして立ち上がっていき】
【垂れていた頭を持ち上げた、その時──大砲へと自身を装填する、人鳥>>427の姿が、目に映る】


 (                     )


【──その小さな敬礼が、霞む視界の中でしかし、額縁に収められた風景画にも見えた】

【気付けば彼は、よろける身体を尚突き動かし、『首輪』を掻っ攫うように掴み取ると、装着】
【曇天色の瞳の奥底に、爛々とした意志の陽光が滾る。──そして彼は再び、大砲に自身を装填した】

【どくン──心臓が爆発したように鼓動する。瞳孔が瞬時に収縮し】
【今再び、全身を砲弾とすべく、剣を握りこみ砲口を照準していく】

 【──どンッ】

【重低音。砲口から発射された彼自身が、煌く弾丸となって飛翔する】
【緩く放物線を描き、彼がただ見据える先は、背に穿たれているあの大穴】


 【──幾星霜を重ねた生ける巨大要塞に対し、彼は全霊を込めて、その身を持って、相対する】
 【あの巨鯨の世を生きた時間と比べれば、何との自分の幼いこと。そしてこの身のなんと小さなこと】

 【その大いなる命への、せめてもの敬意を──】


 ────ううぅぉぉおおおおおお雄雄雄雄雄雄雄ォォオオオオオオオオオオー────っッ!!


【一筋の流星が、咆哮する】
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 00:52:16.33 ID:yYx54/4Oo
>>432

【男とは対称的に、男の存在にいち早く気づいた少女】
【多少警戒しながら男の方を向くが】
【あまりにも無警戒な男の様子を見ると、警戒を解いた】

……現実見て。
路地裏を……舐めすぎ。

【そして、無表情で拳銃を抜くと】
【その引き金を引く──空へと、銃口を向けて】

【前述の通り静まり返った路地裏。銃声は良く響き渡ることだろう】
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/30(土) 00:52:22.37 ID:wd3/Mihfo
>>423
/俺も訂正を、小石による攻撃を受けたのは、撃った後ということでお願いします
439 :436 [saga]:2011/04/30(土) 00:52:45.85 ID:YUkL5MVZo
//安価に>>420も付けたしです、失礼
440 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 00:59:35.73 ID:YJp3IBiDO
>>437
【いきなり見せ付けられる現実】
【硝煙の匂いも知らぬ少年にとってはかなりの衝撃だったろう】

・・・・・・・・・・・・

【動けない喋れない考えれない】
【次々と頭に思考の断片が浮かんでは消えていく】

【だが、このままでは駄目だ・・・なんとかしないと───】

こ、こんばんは。 

【───で浮かんだのがコレだ】
441 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [!red_res saga]:2011/04/30(土) 01:03:25.96 ID:3rmsHe+Po
>>423>>427>>428>>431>>433>>436
【重太郎の魔銃より放たれる二筋の光条が鯨の身体に突き刺さり】
【櫻芽の放つ氷精による嘴の一撃はその肉を穿ち】
【シャンドリヨンのダーツは体内の奥深くまで突き抜け砂の大地へと踊りでて】
【獅子堂の技が噴射口を通して内部まで破壊の波動を行き渡らせ】
【『怪力』による速度と重量の乗った一撃は、巨大な的に外すこと無く直撃し】
【最後――一個の弾丸と化した太郎の一撃が、鯨の身体を打ち据えた】

【ほぼ同時に命中した六人の冒険者による多重攻撃】
【それを耐え切る力は既に、魔物には残されていなかった】
【尾びれを垂らし、身体から生まれていた大砲などの兵器が次々に零れ落ちていく】


『――――――……』

【鯨は沈みゆく身体と薄れる意識の中で葛藤していた】
【数えることすら馬鹿らしい年月を越えて尚不敗。砂漠の生態系の頂点に君臨した魔物は】
【この瞬間確かに敗北し、終焉を迎えようとしている】
【其れを成した存在は、鯨と比べれば余りにも脆弱で小さき者達】
【個々で戦えば尾の一振りで吹き飛ぶような、意識することすら馬鹿らしく感じる「人間」であった】

【傲慢なる砂の王者は、死を目前にして想う】
【何故自身は敗北したのかを、何故あのような矮小な存在が己を打倒しうるのかを】
【理解は出来ない。鯨の魔物は孤高の王であったから】
【理解は出来ない。鯨は他者と力を合わせる事など終ぞ無かったのだから】

【ただ一つの理解も出来ず、しかし、本能では薄ぼやけた答えのようなものが見えていた】
【こうして、不可能を可能とするのが人間という種なのだと】
【脆弱でありながら、世界の至る所に種を残り繁栄する力を持っているのだと】
【それが何かは判らない。だが――最後に一つだけを理解することが出来た】

【自分は、其の力に負けたのだ――と。】

【間もなくして鯨の巨体は力を失い徐々に沈み始めた】
【微かに残っていた意識も途切れ、絶命する】

【砂上船は鯨に向かって動き出す】
【上に居る冒険者を救助するためと、鯨の身体を回収するために】
【砂漠の一夜の戦いは、冒険者達の勝利の元に終わった】
【此処で得た経験や繋がりが今後どのような形で活きることになるのかは、未だ神のみぞ知るであろう】

【クエスト:地を泳ぐ大戦艦――完了】

/皆さんお疲れさまでした!そしてお付き合いありがとうございました!
/この後はフリータイムとなりますので、ご自由にしていただいて問題ありません
/ドロップアイテムなどは後日イベントスレに投下しますので、その時はまたよろしくお願いします
442 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 01:05:14.91 ID:QDu4/NILo
>>430

……………もぅ………

【褒められたことに照れたのか、無表情ではあるが顔を少しだけ俯かせて、ほんの少しだけ、耳を赤くして】
【犬男の接近には気にかけていないようで、背を向けられると、少女も犬男から視線を眼前へと移して】

……着た方が……いいと思う…シャツとか

【率直にそう伝えて、彼女にも言えたことではないと思うけど、きっと気の所為だね!】
【だけど震えてもいないところを見ると、寒さに強いのだろうか】

【そして、可愛い≠ニいう言葉には】

―――しょ、そう……かな……?

【反応しようとして、噛んだ。耳の赤みが、頬へと広がって】
【困ったように、もう一度苦笑気味に微笑んでみせるだろう】

……散策…?散歩みたいなもの……かな…
……ここは、櫻の国ってところだよ……
…ちょっとは寝ないと……調子悪く…なるよ…

【ちょっと難しかったようで、自分の知っている意味が近そうな言葉を出してみる】
【次に、ここはどこか、軽く紹介するだろう。本当に紹介だけだが…実は彼女もここがどういった国だかイマイチ知っていないのである】
【最後は彼女なりの優しさ、だろうか。とにかく、少しは寝た方がいいと言って】

【犬男の問いには】

―――いいよ

【と短く、それだけを返すだろう】
【ギィ―――、まるで誘うかのように、ぶらんこの鎖の軋む音が、公園に響いた】
443 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 01:05:23.34 ID:twACnHF/o
>>434
【自身目掛けて、まっすぐに飛んでくる触手】
【しかし、彼は慈しむような笑みを見せたまま、かわさずにいた】
【直前で触手は止まり、事なきを得たが―――】

…言ってはいけないキーワード、だったかな?

   心の凍てついた君でも、
    反応はするんだね。

【柔和な笑みは変わらず。だが言葉は、恐ろしい程に冷たかった。】
【怒っている訳ではなく、挑発をしている訳でもなく】
【感情の見えない少女と相反して、感情がおかしい青年】
【異常、違和感―――気味が、悪い。】


覚えて貰えて、嬉しいよ。
また会おうね、リタちゃん。

【見せるのはやはり優しい笑み、言葉も同じく優しいもの】
【そのまま何もなければ、青年はベンチから立ち上がり、去って行くだろう】
444 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 01:10:20.72 ID:yYx54/4Oo
>>440

【恐らく外見上は少年よりも年下な少女】
【その筈なのに、この路地裏という場所に慣れている様子】
【常に無表情なその姿は、どこか人形的だ】

……こんばんは。

【律儀に、挨拶は返したが】

そうね……私は現実を見てって、言ったはずだけど。
出会ったのが私じゃなかったら、貴方はもう死んでいた……。

【銃口を少年の方に向けると、引き金を引いた】
【今度は、少年の頬に放たれた弾丸が掠るような軌道である】
【腕前はそれなりにいいようで、寸分違わずに目標に向かうが】
【下手に動いてしまったら、逆に危ないかもしれない】
445 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/04/30(土) 01:16:17.63 ID:1RpBtdFzo
>>441

…………三機の修復に長い時間が掛かる損壊
一機の短期間で修復可能な損壊……

……課題は重々、成果は……

【終わってみれば、それだけの事。沈む鯨に、感慨も持たない】
【意思の疎通が出来ず、殺そうとして殺されそうになっただけの、浅い縁なのだから】
【被害は甚大、暫く戦闘行為を行えない程。収入を考えれば、悪いことばかりではないか】


…………上々

【見えた物は多い。何が出来て、何が出来ないか】
【近代火器と対峙した際、対抗策を持たない事がどれだけ不利なのか】
【報酬よりも寧ろ、この経験こそが最大の利益とも言えようか】

【兎角も、一仕事の終わり。帰還し、収入を得るまでの間】
【少女は壊れた人形に囲まれて、睡眠を取る事を選んだ】


/お疲れさまでしたー
446 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 01:16:31.44 ID:YJp3IBiDO
>>444

あーえっと・・・
【なんとか少女の言葉に答えようとする彼の頬に一筋の赤い線が走る】

って何すんだよっ!いきなりっ!!
【少女の行動の意図も読めず、パニック状態に・・・しかし気を失わずにすんでるのは神経が図太いからかそれとも・・・・・・】
447 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 01:16:36.68 ID:gMreNtTk0
>>441

【石嵐の中、彼女は不動だった】
【したがって、戦闘が終わってみたならば】
【全身のあちこちに、細かい切り傷】
【白い肌が赤に濡れた姿は、まるで幽霊のようで――】
【頬から垂れる血を舐める行儀の悪さが、それを際立たせる】

…魔力を、いつもの癖で絞り尽くした
日が出る前に船室に戻り血を飲まねば――バーベキューの完成だ

そんな死に方だけは、幾らなんでも下らん

【首輪を外して、頭を冷やして、ようやく元の“正気”になる】
【残った小石を素足で踏まないよう、避けながら】
【戦闘力を失った身体を、持ち込んだ棺の中に横たえることであろう】
【それにしても、縁起でも無い品を船に載せたものだ】

(……魔力の高まりに応じて精神が揺らぐのは、不思議でない)
(嫌いな現象ではあるが――とは言え)

【のろのろの足取りで、足早に】
【矛盾を許して描写すると、そんな様子で船室に入り】
【少女はふと、自分の手と向かい合い思考する

 【自ら理解出来ない感情が、なぜ己の中に沸き起こったのか】
 【そう、胸に問いかけたとき。鼓動が】

  【――――、っ】

【妙に響く。どうしようもなく彼女を惑わせる、この感覚は】
【己の中で、己でないものが蠢動するこの思いは】

…聖河の戦いとこれは、同じか

――アドルフ、…レルゼクム……、………め。。

【――拭えぬ違和は、彼の血が齎した運命の悪戯だろう】
【そのはずだ / そうに違いない / そうで無ければ説明ができない】
【血迷った感情を今更に抱いたのは、きっとそのためだ―――】

【きっと、きっと】

【――もっとも。彼女がどう解釈しても】
【無慈悲を願う吸血鬼の少女は、勝利をおさめるため、】
【力を貸しまた貸された事は、覆そうにも覆せない】

//主催様&みなさん お疲れ様です! 
//睡魔が暴れているので、私はここでっ
448 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2011/04/30(土) 01:18:34.26 ID:ruN48rcho
>>441

終わった…な

【青年の卍の刻印は消え元の瞳に戻り、背負っていた煙管を直し、迎え来る砂上船のほうへ歩み】
【歩む途中で動かないものの改めてその巨体に驚いていた、一人ではまず勝てない、勝った理由は皆がいたから、と】
【そして、手を目をつぶり合わせる。フラッグ兵団にたいして讃えるかのように】

気力使いすぎたか、だがあんだけでけぇんだ仕方ねぇな

【砂上船に乗り込んだ後、ホッとしたのか体中の力が抜けて座り込む】
【そして、胡坐をかいて夜空を見上げながら】

さて、――――今日はゆっくり眠れそうだな。

【というと彼もまたそのまま座ったまま眠りについた】

/お疲れ様です!楽しかったです、ありがとうでした!
449 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/04/30(土) 01:18:54.96 ID:wd3/Mihfo
>>441


「やった!やったぞ!重太郎!」
「ってあれ」
『うん、気絶してるね。誰か助けてくださいー!』
【其の巨大な、強大な鯨の終わりを見る事は出来なかったが、確かに終わりへの力添えは出来たのだろうとし白口は、自らの事かのように歓喜し】
【其の問いかけ、反応することはなく、意識を落としたまま―――】


【何事にも反応する事なく、眼は閉じたままで】


「あ、コイツに変わって言うけど、今日は色々とありがとうな」
『戦場で敵対はなるべくしたくないからね。ね?シャンドリヨンさん?』

【眠る主人に代わり、礼を述べる白口と、悪戯っぽく話しかける口黒】


【月明かりに照らされた寝顔は、何処か幸せそうで―――】


/お疲れ様でした、ありがとうございました
俺はねさせてもらうことにします。おやすみなさい
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 01:23:03.07 ID:ahWRo9mUo
>>442
うーむ、破壊力高いぜぇ…!

【あごに手をやり、ニヤニヤと笑う犬男は、促されて隣のブランコに座った】
【気持ち漕いで、動きをつけながら、少女に微笑みかける】

ありがとうございます、姫。
私、感謝の極みでございます…っととーっと、とととおおおわあああ!?

【大仰な事だ、わざわざ片手を胸に当て、キザったらしく礼をする】
【が、バランスを崩したブランコが傾きかけて、犬は大きく身体を傾がせながら右往左往する羽目になる】
【金具がきしんだ音を立て、犬が何とかブランコに座り続けられたとき、その息は上がっていた】
【いちいち締まらない】

シャツかぁ…考えとく。
でもこれから暑くなるしなぁ? 毛皮の上になんか着るとそれだけで暑いし…
秋ごろ考えるよ、お気遣いに多謝!

【快活に言い切って、勝手に納得し、一方的に礼を言った】
【間違いなく変人の類だと思われるだろうけれど、その所作の端々には、少女の反応を気にした仕草があった】
【相手に少しずつ表情が戻っていく様子を見て、その眼は心からの安心に満たされてゆく】

櫻の国、か。うんうん、もーちょっと来るのが遅かったら、綺麗な桜が見れたんだろうね…ちょっと残念だな。

【悔しそうな舌打ちは、本心から出たもののようだ】
【動作こそ若干オーバーだが、感情豊かな犬らしい、というか】

いんやー、それがさ、俺変な体質でね?
ずーっと寝ないでいいの、ずーっと。寝るのは趣味みたいな扱い。
でも趣味なら俺、女の子とお話したりご飯食べるほうが好きだから、あんまり気にならないんだ。

【本当に、変わった犬だ】
【睡眠欲が欠如している、とでもいうのか。でもそれが平常化しているような、当たり前のことを告げる口調】
【嘘ではなさそうだ】

君の素敵な笑顔を見れるのに、寝てるなんてもったいないよ。

【歯の浮くような台詞を吐きながら、だ。今すぐ爆発すべきかもしれない】
【でも、そこでまたちょっと真面目な顔に戻る】

…でもさ、こんな公園に一人で、君は何をしてたのさ?
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/04/30(土) 01:29:15.46 ID:YUkL5MVZo
>>441

【身と剣を一個と成し、仲間と共に確かに鯨王を打ち据えた感触】

 (────終わっ……た……)

【衝突の瞬間──時間の流れが緩慢に感じられて】
【彼は、その剣の切っ先から、例え様もない何かが流れ込んできたような気がした】

【──気の遠くなる年月を重ねた、その命の片鱗のような】
【あるいは、死と共に想った幾多の思念そのもののような】
【何とも例えがたい、あまりに重く、そして大いなる透明色の流れ】

【錯覚だったのかもしれない】
【あの孤王が最後に何を想ったのかなど、到底人間が知ることは出来ない】
【だがそれでも彼は、大いなる命が沈みいくその最期の瞬間を、共に在りたかった】


 (……──でっかいなあ、世界)


【広大なその背に、自身の背を合わせながら、砂漠の夜空を見上げる】
【それ以上何も思考することはなかった。身体も到底、動くことなどない】

【遠い視界の端に映る、砂上船の輪郭がぼやける】
【段々と溶けていく意識に身を委ね、彼はそのまま瞑目した】

【砂上を吹く夜風の香りが、最後に認識した感覚だった】


//お疲れ様でしたー!
452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/04/30(土) 01:29:32.82 ID:KrmEq3uOo
>>443

……。

【小さく、息を、吐いた】
【言われたのは間違いなく皮肉である】
【が、彼女にとってそんな付加価値はどうでもいいのだ】
【言葉は伝達手段。それ以上でも以下でもない】

【故に違和感も奇妙さも異常さも彼女には意味を成さない】
【それが不幸であるか幸福であるかは別問題であるが】
【そして、意味を成さないだけで残るには───残る】

………

……さようなら。

【最後まで、徹底した棒読みっぷり】
【去りゆく少年に、何を思っているのだろうか】
【一人取り残された彼女は、再び人形のように、動きを止めるだけだ】

/最後に遅れてごめんなさい!ありがとうございました!
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 01:29:36.79 ID:yYx54/4Oo
>>446

……何をする?
ここは路地裏……攻撃するのに、理由が必要?

今のが後少しズレていれば、貴方は死んでいた……。
…………それくらい、理解できるはず。

【少女なりに、注意喚起しているのだろうか】
【かなり荒療治ではあるが、危機感を煽ろうとしているらしい】
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 01:31:11.37 ID:twACnHF/o
>>452
/うん、ヤンデレ(♂)なんだ。すまない。
/いえいえ大丈夫ですー、こちらこそありがとう!
/では、乙でした!
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 01:33:54.44 ID:ahWRo9mUo
>>450
//うぼぉおぉお遅レスにも関わらずへんなミスしてますマジすみませんorz

櫻の国、か(中略)もーちょっと来るのが遅かったら、(後略)

櫻の国、か(中略)もーちょっと来るのが早かったら、(後略)

//に訂正します
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 01:38:53.82 ID:YJp3IBiDO
>>453

えーと・・・もしかして君は俺に警告してくれてるのか? 

【頭を抱えながら呟く】

というか・・・そうじゃなくて・・・サド侯爵も真っ青な嗜虐症とかじゃあないよね?おれ苛めてもきっと楽しくないし・・・ 

【しかし、まだ恐怖やパニックに思考が乱されてるようだ】
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 01:44:37.33 ID:yYx54/4Oo
>>456

……まだ、ふざける余裕があるの?
そうね……どこを、撃ち抜かれたい?
折角だし、選ばせてあげる……。

【顔が、全く笑っていない】
【銃口を少年の顔に向けたり、手足に向けたりして】

私、貴方を傷つけても楽しくない……。
……けど、悲しくもないの。

【言葉は氷のように冷たく、刺のように尖っている】
【どうやらサドな人ではないようだが、危険人物ではあるらしい】
458 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 01:48:06.90 ID:QDu4/NILo
>>450

【犬男が隣へと来るのを眼だけで追って、ぶらんこに座ってからは、また視線を前へ】
【けど、犬男のわざとらしい口調に反応して、双眸を向け、その行動の所為で転落しそうになるのを見て】

…………………ばか………

【先の照れを隠すかのように悪態をつくだろう】
【そして、またしても眼を逸らすと】
【毛の上にシャツを着る――そんな気分を少しだけ想像して】

…半袖なら……暑くないと思うけど……
…毛……かあ……

【うーん、と。実際には唸ってる声も様子も無いのだが、やっぱり暑いのかな、と少しだけ考えて】
【数瞬後に「あ」と小さく呟いて】

…………剃っちゃえばいいのに

【―――――――。】

【犬男の気遣いに、少女は気が付いていないだろう】
【ただ、おもしろい人だな…と、そんな感想を抱くばかりで】
【でも報われてないわけではない。その証拠に】

………まだ、どこかに行けば……咲いてるかもしれないよ

【惜しむその言葉に、また微笑を乗せて、返すだろう】
【不動そうに見えたその顔は、少しずつ感情が乗り始めていた】

………じゃあ、ずっと起きてるんだ……

【寝なくてもいい人間(?)の存在に半ば驚いた様子で】
【犬の特性なのかどうかは知らないが…おそらく違う…だろう?】
【勿論少女はその言葉を疑う素振りは見せていない。純粋、なのだろうか】

…………………むー……

【そう言われても、反応に困る。そう言うかの如く、彼女にしては低い声で唸って】
【犬男と同年代の子に言ったらきっと、酷い反応が返ってきそうなその言葉にも、照れたようで】

【そして、最後の問いに】



   ―――――――― なにしてたんだろうね……


【よくわからない回答を口にして、夜空を見上げて気付くかどうかも怪しいほどの小さなため息を吐くだろう】
【儚さを含んだ言葉は地に溶けて、途方に暮れたため息は夜空へと吸い込まれてゆく――】
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 01:54:57.08 ID:YJp3IBiDO
>>457
わー!?待った!待った!ストップ!ストップ!ドントシュートミーッ!
【銃口を見て顔を真っ青にしながら】

ピアスの穴すら開ける気ないから!ましてやそんなモノで風穴開けられるなんて・・・・・・ 
【冷や汗が大量に雫となって流れる】

わかった何が何だか分からないがもう絶対ふざけないから銃はしまってくれ・・・いや下さい!お願いします。

【後退しながら身振り手振りも交えて、必死に許しを請う】
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 01:58:58.66 ID:369WGSXSO
>>441>>449

へっ……終わりかーヨ

【崩れ落ちる巨大な鯨は、彼の目にも映っていて】

【カミキリムシは、全て消える。カミキリムシが取り付いていたダーツが全て、砂海に落ちて】

……あぁー、うっせぇ。俺は、利益が欲しいだけだーヨ…………

【二人の魔銃達に、そう言い返して】

………………割に合わねー

【そう呟いて、彼は】
【重太郎とは対象的な、疲労に満ち足りた表情で、眠りについた】

/皆さん、お疲れ様でしたー
461 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 02:01:34.08 ID:ahWRo9mUo
>>458
【これ以上突っ込むのは野暮との判断か、後はニヤニヤと笑うに留めた】
【先ほどちらりと口にしたが、この犬は女性が好きらしい】
【…女性なら何でもいいのか、甚だ疑問なのだが、とにかく少女を女性と認め、それなりに紳士的に接しているつもり、らしい】

【けれど次の言葉に血相を変えて】

そ、剃ったら犬のアイデンティティがなくなっちゃうじゃんっっ!!
なに、それ、さっきまで俺がからかってたの根に持ってお返し!? 案外強かだなぁお嬢さん!?

【マジでビビッてる犬男、毛並みにはこだわりがあるのか、妙に必死だ】
【この瞬間は明らかに素だった、間違いない】

ほほぅ、さすが国の名を冠するだけあって長咲きだなぁ。
よぉっし、探してみよう、そうしよう! へっへー、乗り遅れたが花見もいいなぁ…あ、ここのお酒おいしいかな?

【一人で勝手に盛り上がり、楽しそうな犬だ】
【一挙手一投足に、あらん限りの感情が篭められた姿は、自分に正直、と言えるのかもしれない】

たまーに寝るよ? 考えすぎて考えがまとまらない時とかね。
気持ちを切り替える時はそうするといい…場合もある。

【これも割と真面目な答えだ。よく自分を理解しているのか】
【確かに異質な体質だが、犬はそれと付き合い続けてきたのか、割り切っている】
【驚いた様子の相手の反応にも、慣れた物だ】

(か、かわえええええ!! 写真撮って飾りてー!!!)

【表面上は柔和に微笑むだけだったが、この犬、内面では邪心塗れだった!】
【ひょっとしてちょっと漏れるかもしれないが、笑顔の仮面の裏で妄想に夢中な犬はそれを考慮しない】

【で、少女の変化には、反応した】
【何か、とても困難な悩みを抱えているようだと傍から見える、その儚さに、テンションを僅かに落とす】

わかんないの?

【犬は、この子の事情を知らない】
【けれどその姿を、吹けば消えてしまうような姿を、放って置けなくて、問いかけていた】
【ひょっとしたら、この子はまだ答えを見つけていないのかもしれないけれど】
【大切な事な気がして、問いかけずにはいられなかったのだ】
462 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 02:04:35.21 ID:yYx54/4Oo
>>459

……私は、何処を撃ち抜かれたいか選べって言った。
そんな懇願の言葉なんて……必要ない。
幾ら叫ばれたって、私に利益なんて無いし……。

【銃の照準を、少年の心臓に合わせる】
【まだ引き金は引かないが──引かれたらどうなるか位、少年でも容易く理解できるだろう】

それでも……どうしても撃たれたくないのなら。
……それ相応の、誠意ってものを示して。
その誠意が何か、具体的には言わないけど…………。

【幾ら少年が汗をかこうが、顔色一つ変えぬその姿】
【冷徹だとか、冷酷無比だとか、とにかくその系統の言葉が似合う】
463 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 02:14:20.81 ID:YJp3IBiDO
>>462
あはは・・・はは・・・
【『終わった』、彼の頭に最初に浮かんだのはそんな言葉】

せっ誠意?
【そして次に『誠意とは?』という疑問】

(金か・・・いやこんな幸薄そうな、というか今不幸を謳歌している俺が大した金額をもってるとは思ってないだろう・・・じゃあここは一発土下座でも・・・いや謝ったってコイツには意味なさそうだし・・・じゃあやっぱり金?)
464 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 02:18:25.73 ID:QDu4/NILo
>>461

……剃っちゃダメなんだ……
そんなつもりじゃないけど………

………剃りたい

【その様子から、よほど失ってはならないものなんだなと理解して】
【お返しじゃないよと、言葉を続ける】
【――――最後のどす黒い呟きは、きっと気の所為】

【楽しそうに櫻と酒の話に浮かれる犬男に】

……きっと、どこかでまだ咲いてるよ……
…………お酒は…飲んだことないからわからないけど……

【未成年だからしかたないね!】

……気持ちを切り替えたい時に、……寝るんだ…
…わたしも……そうしてみようかな…

【どうやら実践してみる気になったようで】
【最近疲れているからちょうどいいかもしれないと、心の中で思って】

【そして、問いかけには】



―――うん……

【――答えなんて、なくて】
【ただ、それだけ。】

【たったの二文字。その中にも、やはり儚さは含まれていて】
【いつの間にやら夜空を見上げていた顔は、犬男の方へと向けられていた】
465 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 02:22:47.66 ID:yYx54/4Oo
>>463

……貴方は、物を答えることも出来ないの?
私、あまり待つのは好きじゃない……。

同じことを何度も言わせないで…………。
大丈夫……最初から、期待なんてしていないから。

【一度引き金を引く"フリ"をしてみたりして、相手を急かすアピール】
【ジッと、真っ直ぐに、刺々しいまでに見据えながら、少年の出方を待つ】
466 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 02:30:32.11 ID:ahWRo9mUo
>>464
やめて、マジやめて?
これ剃られたら俺、溶けちゃうから! 後生だからそれだけは! どーかそれだけはっ!!

【ブランコから飛び降りてジャンピング土下座】
【恥も外聞もかなぐり捨てるその姿…よほど毛皮が大事なようだ】
【顔を上げたら半泣きだ、そこまで毛皮が大事なのか…】

んー、お嬢さんには早いかもしんないねー。
でもさ、散らし寿司、食ったことある? 綺麗な桜の下で食う散らし寿司は美味いぜぇ〜!
特に! 手作りを好きな人とか、家族と一緒に食うのはもう最高だな!
俺が作ったのを皆が楽しそうに食ったり、逆にがんばって作ってきてくれたのを、まずかろうが食う! これがいいんだっ!!

【犬は熱弁する、その素晴らしさを】
【散らし寿司、は付加価値に過ぎないし、好きな人、も女性に限られるようなニュアンスではない】
【もっと広義に、友人や近しい人、と言ったものだろう】
【犬はそういう、人との繋がりを、愛しているのだろうか】

そ。嫌な事は寝て忘れろ、ってね。
もちろん、ちゃんと解決しなきゃいけない問題はそういうわけには行かないだろうけどさ。

【訳知り顔で頷く】
【大人だから、という気負いか、ちょっと説教くさくなったかと、照れながら頭を掻く】

【それに、犬は視線を合わせた】
【じぃ、と、霞のような曖昧な気配】
【犬は、彼女を知らない。そもそもこの世界をまだ知らない】

…ひょっとして、さ。
それを探しに着たんじゃないの?

【でも、犬は】
【その眼から視線をそらすことなんて、出来なくて】
【その儚さも、さっきの笑顔も、何もかも網膜に焼き付けるように、じっと見つめ返しながら、そんな言葉を口に載せてみる】
467 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 02:33:43.58 ID:YJp3IBiDO
>>465
【少年の視線に敵意が交じる】
【怯えてばかりの少年だが少女の言葉に多少怒りを覚えたようだ】
そうだなぁ〜金は大した額はないし、金目の品もないし、かといって得意な一発芸もない・・・頭さげようにもそんな物騒なもん向けられちゃーねぇー 

【ゆっくり後退りをする】
468 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 02:43:37.84 ID:yYx54/4Oo
>>467

……誰が、動いていいと言ったの?
貴方の立場……分かってる?

【敵意には気づくが、余裕の態度は崩さない】
【後退りをしようが、少し銃口をずらすだけで照準は合う】
【装弾数が残り一発のため、もう威嚇射撃はしないが】
【引き金を引けば高い確率で殺せる状況なのは、変わらない】

【───"能力"などがあれば、まだ分からないが】
469 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 02:56:43.26 ID:QDu4/NILo
>>466

溶けられたら……困る……

【突っ込むとこは果たしてそこで合っているのか】
【そして一瞬でも本気で剃ろうと考えたのだろうか。恐ろしい】
【必死なその姿を、眼を細めてどこか蔑むような視線で捉えている。嗚呼、酷い】

―――そう、…じゃあもっと大きくなったら……飲んでみる

………ちらし寿司はたべたことないけど……わかる気がする…

【大切な人がいつも持っているおにぎりを思い浮かべて、頷いてみせる】
【そして、人との繋がりを愛する気持ちは、少女にもあるようで】
【いままで出会った人のことは、忘れていない。勿論、今夜出会った犬男のことも、忘れはしないだろう】
【お酒には興味が沸いたようだけれど…飲もうとして誰かが止めてくれるのを願おう】

……そうだよね……一瞬、…忘れることが出来るだけで…なんにも変らない…

【そう、ちょっとした事ならともかく、それは一時的な逃げにしかならない。だから、そう返した】
【下唇をキュッと噛んで、眼を伏せる】
【少し寝て、冷静に物事を考えられる状態になったとしても、どうにもできないことがあることを】
【この少女はよく知っていたから】




さあ―――――、

            …………どうだろうね


【やっぱり、明確な答えは―――出ない】
【出さない、が正しいのだろうか。脳がそれを拒んでいる】
【現実≠見ることを、拒んでいる】

【きっと、言えないことなのだろう。これ以上詮索しても、同じ答えが返ってくるばかりで、おそらく前進しないだろう】
【だけど、その理由はもう少し後に垣間見るかもしれない】
【そして少女は、ぶらんこから降りて】


―――そろそろ、帰るね……たのしかった……


【そう告げると、公園の出口へと身体を向けて、歩き出そうとするだろう】
【何かを尋ねるなら、今しかない】
470 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 02:58:37.15 ID:YJp3IBiDO
>>468
【この少年──ウィーキー=B=クァンチョル魔法が得意な無能力者の一般人】
【この状態を引っ繰り返す手立てはない】

     【だが】 

動くのもダメとなると頭を下げるのもなしか・・・さーてどうしようか・・・・・・とおや?時間切れだな。 
【近づいてくる複数の足音】
【どうやら銃声を聞き付けた治安維持部隊のようだ】

『誠意』とやらはまた今度って事にしないか? 


/すいません眠気が・・・・・・締めの方にいかせてもらいます
471 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 03:05:59.80 ID:yYx54/4Oo
>>470

…………。

【この危険地帯に、幾らか慣れた少女】
【近づいてくる足音も、敏感に感じ取った】

……私は、ニナ。
せめて……貴方の、名前は?

【最後に、「誠意」のためか少年の名前を問い掛け】
【足早にその場から歩き去っていった】

/了解です。お疲れ様でした。
472 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 03:08:46.62 ID:ahWRo9mUo
>>469
(い、いかん弄りすぎたか!?)

そ、そう思うなら勘弁してっ!! なっ!?

【滲み出した黒さ、一連の流れの中で唯一完封された話題】
【獅子の餌場に投げられたウサギの気分とは、まさにこのことだった。阿呆め】

ああ、皆で食うといい。
好きな人全員集めて、皆でな。

【犬は、歯をむき出してにっと笑った】
【一番いい笑顔は、きっと、その景色に彼が救われてきた証か】
【かつてその景色を見たときの気持ちを思い出すように、緑の瞳が仄かに揺れた】

何も、じゃないさ。
変化が些細で、気付かないだけだけど、何かが違って見える事もある。
君の眼が、世界を灰色にも鮮やかにもするんだからな、重要だよ? そんな僅かな事も。
それに、身体は健康に保たないとね。君、きっとこれから成長するんだから。

【期待を込める言葉には、いつだって願いが込められている】
【或いは、確信めいた言葉が。君はまだ、変わるのだと言う確信が】
【まるで見てきたかのように】


そっか、見つかるといいな。

【眼を閉じて、犬はブランコに乗ったまま少女を見送るだろう】
【けれど立ち上がって、その後姿に一度、声をかけた】

そういう時はね、お嬢さん。君はもう、答えを持っているはずだぜ。
眼を開けて、しっかり見ろ。君が思う以上に、探し物は近くにあるはずだからな!

【力強く、投げかけて、少女の世界が回り、進み、変わるように、叫ぶ】
【出遭った事が無意味でないと、君の痛みは、無意味じゃないと】

【犬は、少女の後姿を見ている】
【それがもう一度振り返って、またさっきのように…いや、さっきより華やかに笑ってくれると信じながら】
【それはきっと、今は無理でも、いずれまためぐり合う未来に、必ずと】
473 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 03:11:17.93 ID:YJp3IBiDO
>>471
ウィーキー=B=クァンチョルだ【ただそれだけを義務的に事務的に答え、その姿を見送る】

【その後、少年も治安維持部隊に根掘り葉掘り聞かれるのを避けるため細い路地を通って逃げたが、おかげで更に道に迷ってしまった】

/お疲れさまでした
/おやすみなさい
474 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 03:27:41.97 ID:QDu4/NILo
>>472

――仕方ないなあ……

【どうやら諦めたようだ。スーっと眼の色が元に戻る】
【これほどまでに大切に思っているのだから、剃るのは可哀そうかなとでも思ったのだろうか】
【どうだろ】

………うん、…今度おばあちゃんに頼んで作ってもらおう……

【道場で一緒に住む人のことだろう。犬男のその笑顔を見て】
【いつかこんな風に笑えたらな、と祈りにも似た想いを心に浮かべて、とにかくきっと一度は食べることにするだろう】

―――ありがとう……

【文脈から返すにしては少し外れた返事をする】
【犬男の言葉が、自分を応援してくれる風にしか聞こえなかったから。少しづつでも変われると、変われないことなんてないと】
【うっすらと涙を浮かべて、はにかんでみせる】

――――うん

【その呟きを残して、少女は歩き出す】
【ぶらんこから少し離れたところで、最後に声を聞き―――】

――――――………

【だけれど、それには返事を返さなかった。振り向いたら、涙を見られそうだったから】
【その代わり】



――そういえば……あなたの名前……きいてなかった

――最後に…教えて…

【振り向かずに、名を尋ねるだろう】
【それはきっと、未来でまた出会った時の為の―――】
475 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 03:35:25.05 ID:ahWRo9mUo
>>474
【迷っている少女、出会ったばかりの犬が出来るのは、これが限界か】
【後は、彼女自身がやらなければならないだろう】
【そして、名を名乗る。それは、それそのものが約束だと、犬は知っていた】

【再会への誓い、またいつか、名を呼び合うための】

――――リズヴェルグ。
リズヴェルグ=ロートリーゼだ、お嬢さん!

【そうして犬は、その名を告げた】
【長ったらしいからリズでいいと、短く付け足しながら、少女に手を振った】

俺にも教えてよ、名前!
今度は名前で呼びたいからさー!

【呼びかけながら、リズは笑顔】
【別れ際に悲しい顔は良くないと、振り向かなかった少女の気持ちを汲んで、せめて自分は笑顔であろうとしたのだ】

【そして答えを聞いたら、ブランコから降りて背を向け、何処かへ歩き去ってゆくだろう】

涙の理由を知ってるか♪ 俺にはわからないが♪
塗れた頬の冷たさなど♪ おそらくお前が奪ったんだ♪

【鼻歌交じりに、約束された未来を想いながら】

//遅くまでお疲れ様でしたー!
476 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/04/30(土) 03:41:42.57 ID:QDu4/NILo
>>475

『自立自動殺戮ユニット―――Iamyプログラム code:Failer-001』

――――ゼーロ・ウィオラーケウス

【今までとは違う、どこか機械的な、事務的なそんな口調で名乗った】
【これが、彼女が背負う宿命であり、現実―――】



…バイバイ………リズさん…

【公園の出入り口へと歩を進めた時にはおそらく彼は背を向けているだろう】
【彼の大きな背中に、涙を浮かべた顔で、最後に一度はにかんで】




      ――――――― “ また会おうね ”




【夜の閑散とした公園に、そんな透き通ったような玲瓏な声が響いたような―――】


//お疲れさまでした!!楽しかったです!
477 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) :2011/04/30(土) 14:54:27.88 ID:8C7jhCQO0
【風の国中心部 大風車前】

【水の国の大噴水と同様に国のシンボルであることをアピールするかの如く、大地に立ち高く聳え立つ大風車】
【各地より巡り来る風を受け悠然と回るその姿は、足元から眺めることによって余計にその雄大さを引き立たせる】

【――だが、最近この風車を目的として訪れる観光客の姿はない】
【理由は明白、おおよそ1年以上前からこの風車はその機能を停止しているからである】
【幾ら強い風が吹こうとも、その風車の羽に命が吹きこまれることはないのだ】

アー、ヤダヤダ…歩クダケデ一週間モ掛カッチャッタヨ

【その風車の正面から草を踏みながら、三人の不審人物】
【その姿といい声といい、奇抜な様子から見る限り彼らは不審者であると言わざるを得ない】

ソレジャー2人共、早速探シダシチャッテー
多分誰モ翌来ナイトハ思ウケド、見ツカルト色々厄介ダカラ

【中央のまとめ役であろう人物は、麦藁帽子を被って頭を隠し、顔全体を包帯で覆っている】
【その服装は白ランとチャイナ服、そして白衣を混ぜ合わせたような、割と清楚な服だ】
【発する声はガラスのように透き通っており甲高く、周囲によく響く】
【その右手には《Lv.100》と書かれた眼球のような球体が、その左手には魔翌力を発しながら光る球体が握られている】

「了解――サーチヲ開始シマス…」

【こちらから右側の人物は、黒長のシルクハットにワンレンズタイプのサングラスを頭頂部に装着している】
【縦に異様な長さを誇る襟のコートで足元から口元までを隠されたその頭は、人並みと比べると異常に高い】

『…此方ハイツデモ動ケマス』

【そして左側の人物は、人並みと比べると異常な大きさの黒い巨大なフード一枚で頭一帯を覆い隠しこんでいる】
【その服装に至っては、黒くて分厚い寒冷コートと寒冷ズボンを履いており、3人の中で一際暑っ苦しい印象があるだろう】

「…魔翌力ノ反応ハー――コチラデス、コノ壁ニ――ア、在リマシタヨ!」

『ソレデハ…採取ヲ開始シマス』

【異常な高さを誇る頭の人物が壁伝いに歩いて行くと、その先の壁に《Lv.100》と書かれた球体が埋め込まれているのが分かる】
【まとめ役らしき人物が手にしているものとそっくり――いや、瓜二つである】
【それを目にした巨大フードの人物は、壁の内部へと躊躇なく手を突っ込み、その球体を一気に引っこ抜いた】

オオッ!素晴ラシイッ!!ヤッタゾッ!!コレデ2ツ目ダッ!!
オソラクコノ世界ニコノ球体ハ、コレ以上存在シナイハズダロウ…貴重ナ予備ダ、櫻ノ国ニ向カウ準備ヲシテオケ!
モシモノ時ハ四方風<m部隊モ手配スル、ヌカルナヨ!

【手にした球体を仕舞うことも無く、人目の少ない路地へと向かい走り出す3人組】
【多くの者が知っていながらも、それに対し目を向けることが無かった大風車の停止】
【何故今になって、そして何の為に――】

/一応投下者本人は今日一日中ここにおります
478 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 17:20:49.75 ID:GmGnAjMSO
>>477

/まだいますか?
479 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 17:24:35.48 ID:8C7jhCQO0
>>478
/余裕でいますよー!
480 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 17:33:13.41 ID:GmGnAjMSO
>>479
/ではよろしくお願いします!


>>477

【大風車のてっぺんに、誰かが『飛んでくる』】

【紅い瞳、ボサボサの黒い短髪】
【砂埃で薄汚れたクリーム色のコートを羽織り】
【同じ様に薄汚れた黒い長ズボンを穿いている】
【右腕にはウロボロスを象った白い腕輪を付けている】
【コートの背中には二つ穴が空いており】
【そこからは『竜の翼』としか言えない物が生えている】
【よく見ると、両手の爪は全て5cm程の長さに伸びている】

こんな所もあったんだなぁ……
いい景色……ん?

【怪しい三人組を見つけてしまう】

【三人組も、すぐに少年に気づくだろう】
481 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) :2011/04/30(土) 17:44:29.15 ID:8C7jhCQO0
>>480

『――外部ヨリ何ラカノ生命反応ガ飛来!』

【いざ立ち去ろうと思っていたその瞬間に現れた“誰か”】
【頭の長いノッポは、それに逸早く気づき、それを見て残りの2人も遅れるように足を止める】
【彼等はそれぞれ振り返ると、その“表情の見えない”頭部を青年へと向けていく】

――アレハ誰ダ、マサカ風車ノ管理人カ…!?

『分カリマセン、ドウシマス!?』

【なるべく人に見られずに済ませたかった作業、しかし見上げればそこに謎の青年の姿】
【こちらの目的を知っていて、妨害をしに来た可能性もあるので油断ならない】
【三人組は適度な距離を保ったまま、青年の様子を見つめている】

/こちらこそ宜しくです!
482 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 17:51:48.60 ID:GmGnAjMSO
>>481

【思いっきり三人組と目が合う】

えっ、と………
(なんかすごい変な格好してるな……)
すみません、邪魔しちゃいましたか……?

【風車から飛び下り、ビクビクしながらもリーダーらしき人物に向かい頭を下げる】



/すみません描写忘れてました
/【14〜5歳程に見える少年】を付け加えて下さい
483 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 18:07:01.83 ID:8C7jhCQO0
>>482

(――来ルカ!?)

【風車から少年が飛び下りたと同時に、三人組は一気に行動を開始した】
【中央の者は左手の魔翌力を発して光る球体を、右手側の者と左手側の者は、それぞれサングラスの奥とフードの中を光らせる】
【着地して向かってくる瞬間を捉え、そこを迎え撃つつもりでの行動であった】

【――が、少年は謝ると頭を下げるのみであったのである】
【体の力が抜け、一歩後ろへ下がるとへたり込むように肩の力を抜く】

(エットー…悪イタイプジャナ無サソウダナ…襲撃狙イニモ見エナイシ…)

イヤー、コンニチハー!
此方コソ驚カセテシマイ申シ訳ナイネー!

【中央のその人物は右手の目玉のような球体を手にしたまま、指先を頭の麦藁帽子へと手を掛ける】
【帽子を人差し指と中指の間に挟み込んだまま帽子を外すと、律義にも一礼した】

………トコロデ、君ハドウシテココニ――?

【まずは相手の目的を一応の形であっても理解しておけば、今後の手が打ちやすい】
【頭を下げたまま、彼はその異様な声調を変化させることなく静かに訪ねた――】
484 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 18:09:48.15 ID:8C7jhCQO0
/>>483訂正
/4つ目の【】内「謝ると」→「謝り」でお願いします…
485 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 18:18:49.39 ID:GmGnAjMSO
>>483

えーと、ただ空を散歩してただけですよ。
それにしてもこの風車、壊れちゃってるんですかね……?
誰か直してくれる人もいないのかな……?

【とりあえず当たり障りのない会話を初めようとする】
【ちなみにこの少年、三人組の持っている目玉のような物には気づいていない】
486 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 18:36:29.16 ID:8C7jhCQO0
>>485

アア、本当ニ僕達モ参ッタモンダト思ッテイルヨ…
セッカク観光ニ来タノ二、風車ガ回ラナインジャ無駄ナ出費ダッタネー…
何処ノ国モ、治安維持トカ公共事業ニ対スル支援ニ動コウトシナイ訳ダシー…

【少し風が吹き始めた中、当たり障りのない会話へ世間話を交えつつ返答をするまとめ役】
【そのままその手の麦藁帽子を、再び頭へ被ろうとした瞬間であった】

――――?

【大地がほんの一瞬だけ揺れ、ギシギシと木と鉄との機関が擦れていく重低音が風車から響く】
【僅かに吹く風を受け、その巨大な翼を捻じらせていく】
【今まで静寂を保っていたはずの風車が、突如として動き出していくのだ――!】

【この風車が動かなかったのは、かつて何者かが風車の機能を能力によって人為的に停止させたからである】
【そのかつての“原因”は、彼が今手にしている球体にある】

(シマッタ、モウ動キ出シタ――!!)

【まとめ役が右手に手にしている球体は、麦藁帽子に隠れているので肉眼で見えることはない】
【しかし、左側の人物は周囲にそれを隠せる物体が存在しない為、慌てて握っていた右腕を体の背後へ移した】
【十分に隙があった為、少年が余所見でもしていなければその怪しい行動に気づくのは容易であろう】
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 18:51:21.43 ID:GmGnAjMSO
>>486

そうですか……。皆さん大変なんで

【ですね、と言おうとした瞬間、壊れて『いた』風車が動き出す】

あっ!動いた!ほら!動きましたよ!!

【興奮した面持ちで三人組に話しかけるが、その瞬間、三人組の一人が何かを隠したのに気づく】

あれっ?何ですか、さっき隠したの?

【そう問い掛ける】
488 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 19:10:40.66 ID:8C7jhCQO0
>>487

「―――!!」

『……ア、本当ダ!動イタ動イタッ!!』

【仲間の失敗をカバーする為ノッポが一足前に出ると、風車を指さし声を上げ少年の注意を引く】
【その間に残り2人は後ろで身を寄せ合い、ヒソヒソ話を開始する】

(「ス、スミマセン…ドウシマショウ…!?」)

(シ、ショウガナイ…コノ際隠シ続ケル方ガ怪シマレル…!!)

ア、コレダネー!
ウン、ホラ出シテ!

【まとめ役の人物に諭され、左側のやや巨体の人物はその右手を前に差し出しそれを少年の目前へと差し出した】
【背面には《Lv.0》と書かれ、全面の中央には丸い模様があり、その姿は禍々しい眼球のようだ】

チョ、チョット風車ノ近クノ壁ニ埋メ込マレテイタンダヨネー…!
面白ソウダッタカラ拾ッテミタンダケドー…

【ちなみにこの球体、実は水の国の大噴水にも埋め込まれていたものである】
【逆にその噴水は水を大量に噴き出していたのだが、数ヶ月前に噴水の噴き出す水の量は元に戻っていた】
【もし、その噴水からも埋め込まれた球体が消えたことを少年が知っていれば――】
489 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 19:22:32.38 ID:4WZuhq2SO
【水の国 とある病院前】
【今、誰かがこの場を通ったならば】
【“それ”はそちらへ飛んで、落ちてくるだろう。】

【“それ”が紙飛行機だと言う事に気付くにはそう時間はかからないはずだが】
【少し普通の折り方の物とは違う。】
【どうやら、より飛ばす事を考えて折り直され続けたらしい。】
【折られた時に付いた折り線が何本も何本も付いている。】


【そして――……その失敗作は落ちていく。紙飛行機は数秒飛んでから、アナタの方へと落ちていく。】
【『飛ばす事を考えて何度も折り直した事』こそが飛ばなかった原因だった】
【何度も折り直してしまった故に、互いの羽に折り線が沢山付き、紙飛行機が左右対称のバランスを無くしてしまった】


【もし、アナタが紙飛行機の飛んで来た方向を見れば、そこには、病院の建物】
【どうやら、それは病院の窓から放たれたらしい。】
490 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 19:23:03.82 ID:GmGnAjMSO
>>488

……レベルゼロ…?何でしょうね、これ?

【目玉のような物を右手人差し指で突こうとしながら呟く】
【爪は結構鋭く、風船くらい簡単に割れるレベルである】
【ちなみに、水の国の大噴水の事は知らない】

なんかすごい怪しい雰囲気がするから、元々あった所に戻しといた方が良いと思いますよ?
491 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 19:33:48.92 ID:hzxzGItto
>>489



……、……ん――。  何だ、『紙飛行機』……?


【――ぱしっ、と。 一つの手が、其れをキャッチした。】


【ミディアム・バイオレットに黒のラインが縦に奔るシャツ、上から茶のファーコートを羽織った男だ】
【双眸と同色の黒髪は後頭部で纏め上げられており、其の結び目には菊花の簪≠ェ差されていて】
【光沢を持つ灰色のスラックス――其処だけベルトの通された左腰には、黒鞘の日本刀を佩いている】



(病院から、か……――どれ、届けてみるかな。 どうせ暇な身だ。)



【彼は病院を見上げ、恐らくは飛んで来た窓の当たり≠付けるだろう】
【若し、何のアクションも彼に向けて無ければ――飛ばした人物の、病室へ向かう筈だ】
492 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 19:39:32.70 ID:8C7jhCQO0
>>490

「ア…」

【男はなされるがままに、その腕を動かすことなく少年の指に球体を触れさせようとする】
【そして、その少年の指の先端が触れようとしたその時】

ダメダメダメーッ!!
触ッチャ危ナイカラ!

…多分!!

【慌てて麦藁帽子で少年の指とやや巨体の人物の持つ球体とを遮ろうとする】
【その帽子の手にはまた別の球体が握られている為に、かなり不自然な状態で腕が捻じられている】

ト…兎ニ角、コレニハ触レナイ方ガ良イ…!
キット、ロクナ事ニハナラナイカラ…ネッ!?
僕達ガ安全ニ預カルカラ…

【左手の球体を服の中へと仕舞い、その手でやや巨体の人物が持っている別の球体を手に取ろうとする】
【同時に彼等は少年を突き放すように、風車の方へと引き返そうとするだろう】

/>>481からどっちが『』でどっちが「」かを間違えておりました…!
/>>481から>>488までの「」『』は逆だと思って下さい、本当すいません!
493 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 19:52:50.97 ID:GmGnAjMSO
>>492

あっ、えっ、と……?
ちょ、ちょっと待って下さいっ!

【小走りに三人組を追いかける】

【彼らに追いつけば、】

僕、ヘイロンっていいます!一応、名前を聞いておきたいんですけど!

【と、名前を尋ねるだろう】
494 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 19:59:03.53 ID:hzxzGItto
>>489
/ごめんなさい、いきなりですがご飯行ってきます
495 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 20:08:58.00 ID:4WZuhq2SO
>>491

【男が、当たり≠付けた窓の病室に向かっていけば】
【やがて彼の下へと辿り付くだろう――…】


【同場所 とある病室】


どうしよ、飛ばしたのは良いけど、
回収できないんじゃ……はぁ、

【この病院で支給されている患者服を来たその病室の少年は、呟いて溜息を付いた】
【その顔立ちは幼く「童顔」、それは良く言えば可愛らしく、意地悪言ってしまえば女々しい】

【少年は、足を怪我して、未だまともに歩く事は出来なかった】
【飛ばした紙飛行機の飛び具合を見て、修正していき飛距離を伸ばしていくつもりだったが】
【歩く事が出来なければ、回収に行けない。】
【回収出来なければ、それを基とした修正をする事は難しくなる。】

【完全に失敗――そんな当たり前の事すらえれなかった、この計画性の無さがこの失敗を招いた。】
【飛ばした紙飛行機は、ゴミとして回収されてしまった頃だろうか…、】


【それとも、誰か優しい人が回収して、ここに持って来てくれないだろうか…、】
496 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 20:09:55.22 ID:8C7jhCQO0
>>493

(シ、シマッタ…追ッテキタ――!!)

【追い掛けてくる少年に、気付かないフリをする訳にもいかない】
【ここで名を名乗らずに逃走すれば、より怪しまれることは必然的である】

【少年が追いついたと同時に彼等は足を止め】

アアー…僕達ハ天華会<gイウ組織ノ者デシテー…

【天華会=\―櫻の国内で活動する、とある闇商会の名である】
【1、2年前は若干の活動も見られたのだが、近年動きはこれといって見せていない】
【――だが、櫻の国に対する知識を持っていなければ、その名を聞いたことさえも無いはずだろう】

ボ、僕達ニコレ以上何カ御用デショウカー…?
ア、ソレトモ“お買い上げ”デスカネ――?

【ここで自分達の企みを明かすのは、リスクが高過ぎる】
【出来るだけ警戒させない様に、そして目的を伏せて】
【上手く少年に腹の中を探られぬように…慎重に、なお且つ親切に、言葉を切りだしていく――】
497 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 20:22:06.80 ID:hzxzGItto
>>495

【道中――、男は飛行機の形を崩さないように、其れを観察する】
【成る程。試行錯誤しすぎ≠セ結果か、と結論付けて】
【余りにも堂々としていたからだろうか、職員に静止される事も無く、病室前に到着した】


(あの窓が右から――、―だから、多分此処だな。)


 …………入るぜ、紙飛行機研究家ー。


【――こん、こん、と二度のノックの後、病室の扉が開かれる】


【現れた男は、結構な長身……185cmは有るだろうか】
【かと言って屈強な訳でも無く、ひょろい訳でも無く――痩せ気味、と言うのが一番相応しいだろう】


ほれ、少年――お前の手から俺の手へ、一直線に飛んで来た飛行機的な物だ。
喜べ、客が乗ってりゃ全員が怪我だけで済む位の柔らかい着地だったぜ。


【名を名乗る事も無く、すたすたと少年に近付くと――少年へ紙飛行機を差し出す】
【褒め言葉か貶しているのかはよく判らないが、病院の窓が見えた位だ】
【距離から言って、成功≠ニは言えない結果であったのは想像に難く無いだろう――】


/只今戻りましたー
498 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 20:22:19.38 ID:GmGnAjMSO
>>496

天華会……?聞いた事ないな……。

えっ、「お買い上げ」?
(天華会って、何かのお店なのかな……?)
うーん……何を売ってるのかわかんないし、お金ないし……。
別な時にします。すみません。

【軽く頭を下げる】

あっ、邪魔でしたか?だったらすみません。
ここから離れた方が良いのかな……?
499 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 20:39:10.87 ID:8C7jhCQO0
>>498

(――ナール程…)

【律義に離れるかどうかを尋ねる少年の態度を見て、彼は感じ取った】
【この少年は気になる事に首は突っ込むが、それを深く探り込んでいくタイプの人間ではない】
【ならば――こちらは強気で攻めていける――!】

イイヨイイヨッ!僕達トノ取引ノ時ハ何十万ト掛カルカラ!
ソレニ邪魔デモ無イサ!君ッテソンナ悪イ感ジハシナイシネー…!

【自分の安全は大分確保した、ここからは逆に利益を得ていきたい】
【ふと、表情の見えない包帯は少年の目を見つめた】

…ア

――ソウイエバ君宝玉<bテ聞イタ事アル…?
モシ何カ知ッテタラ、少シ御話シタイナァ…

【宝玉――おそらくこの世界で生きる人間なら、多くがそれを耳にしたであろう名である】
【それを少年に問いかけつつも、右腕の麦藁帽子が彼の胸元へと動き出した】
【先程から隠していたもう一つの右手に持つ球体を、服の中へ移そうとしているのだ】
【これが無事に隠されれば、彼の持つ証拠≠ヘ消えることとなるだろう――】
500 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 20:57:25.66 ID:4WZuhq2SO
>>497

……うぅっ?
と…、どちら様でしょうか……?

【ノックして入ってきた男に対して、少年が見せたのは戸惑い】
【見ず知らずの人間が、突然自分の病室に訪れてくれば、誰もが当然見せるであろう、】
【つまらなさすら感じさせるかもしれない極々当たり前の、一般的反応だった】


……………あっ!
それ、僕のですっ!わざわざ届けてくれたんですか!有り難うございます!

【そんな訳で暫く、戸惑っていた少年だったが、】
【突然、それは喜びへと変わっていく。】
【きっかけは、視線が男の手に持たれた紙飛行機に気がついたからだ。】

【まるで子供のように、喜び笑顔で紙飛行機を受け取る。】
【その姿は、子供っぽさを何より感じさせるだろう。】
501 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 20:59:18.49 ID:yYx54/4Oo
【路地裏】

【月明かりさえ差し込まぬ暗がりに、充満する血の匂い】
【例え見えなくても分かるだろう。なにか良からぬ事が、起きているのだと】

【闇夜に紛れて佇む少女と──その足元に転がる、一人の男】
【男の腹部には穴が開き、そこを中心にして血溜まりが広がっている】

(……結局、これか。)

悪いのは……私の前に立った、貴方。

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【装弾数三発、トリガーが2つあるなどの特徴があるリボルバー式の銃を手に持っている】

【路地裏では有り触れた、"日常的"な光景ではあるが──】
【良く見れば、倒れ伏した男の息が未だあることに気づくかもしれない】
502 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 20:59:47.61 ID:4WZuhq2SO
>>500
/しまった書き忘れてました、追記
/お帰りなさいませっ!
503 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 21:02:00.02 ID:GmGnAjMSO
>>499

『宝玉』……?あの、魔翌力が封じこめられてるっていう玉?
さあ、わかりません。すみません。

【軽く頭を下げた瞬間、少年に電流走る(アカギ的な意味で)】

あっ、そういえばさっきの目玉!
あれって、もしかして……?

【そう言った直後、また少年に電流走る】

…あれっ?
すみません、帽子の中に何か隠してませんか?
504 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 21:07:53.56 ID:hzxzGItto
>>500

【少年の反応に、ニヤリ、と笑みを浮かべる男】
【彼に紙飛行機を手渡すと――窓際に寄り、外を見やって】


……良い風吹いてるなぁ――、―何か紙、無いか。
俺も久し振りに、紙飛行機作りたくなって来た。


【恐らくは少年に背を向けつつ、そう尋ねると……男は振り返り】
【相変わらずの、年に似合わぬ悪戯っぽい笑みを浮かべた顔で、彼の顔を双眸に収めて】


あー……そう言えば、名前名乗ってなかったか。
俺の名前は神鷹、神鷹 空人=\―ま、通りすがりの無職だな。


……飛行機飛ばすんなら、外で飛ばしたら如何だ? 其の方が気晴らしにもなるぜ。


【彼の足≠フ状態を知らない――それ故に、放たれた提案】
【本人には悪気は無く、寧ろ、少年への善意からの発言では有るのだが――】
505 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 21:15:42.08 ID:8C7jhCQO0
>>503

(――――ッ!!)

【突然感性の鋭くなった少年に、手を一瞬震わせる】
【だが、まだ手の内を探らせずに済ませられる可能性は十分ある】
【会話からしておそらく少年は“圧し”の強いタイプではない】
【ならば、強引にでも証拠を消して丸めこむ――!】

目玉…アア、コレ…僕達ガ詳シク解析スルカラ、安全ニッ!!

【そう言いつつ、少年が目玉について会話で触れたと同時に帽子を胸元へ運び、素早く服のボタンとボタンの間から球体を押しこむ】
【麦藁帽子を上手く使用したものの、少年が注意をしっかり向けていれば何を隠したのかは分からずとも何らかの物体を隠したことは明白だ】

帽子ノ中、ニ――?

イエ、何カ…?

【そして帽子の中を見せると、中には藁で作られた窪みだけが広がっているのだ】
【上手くはぐらかそうとしているようだが、少年が先程の行動に目をやっていれば嘘を見破ることも十分に可能である】
506 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 21:20:29.15 ID:twACnHF/o
>>501
【路地裏の、凄惨な光景】
【それに一人の青年が加わる。】

―――ああ、穏やかではないようだね。
恋人同士のもつれの末に、とかかな?

なんてね、そんな安いドラマでは無さそうだ。

【紫の髪に、深い緑の瞳】
【夜会用のスーツを纏った、優しげな雰囲気の青年】

ん………おや、まだ死んではいないようだね。
どうするつもりなのかな?

     “コレ”。
 
【穏やかな表情、穏やかな口調】
【ただし、彼の言い方は非常に冷たく】
【少女が何故この男を撃ったのか、そしてとどめをさすつもりなのかを問うているようだ】
507 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 21:32:17.38 ID:GmGnAjMSO
>>505

あれ……?さっき、何か隠しませんでしたか?

【どう見てもバレてます。本当にありがとうございました】

そんな風にされると気になっちゃうじゃないですか。
ちょっとだけでいいんです。見せてくれませんか?

【手を合わせて頼み込む】

【ざわ…ざわ…】
508 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 21:36:28.01 ID:4WZuhq2SO
>>504
/すいません、少し遅れます。
509 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 21:37:42.38 ID:hzxzGItto
>>508
/はい、了解しましたー
510 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 21:38:06.66 ID:gMreNtTk0
【水の国 / 噴水広場】

にゃーっ、なんでこんないきなし暑くなんのサぁ…。

でもでも。ここなら、『なんでだか』涼しい感じ―――

【装いはデニムの半ズボンに、ピンクの「パンダ」が描かれたTシャツ。小学上級生ぐらいの容姿】
【紅眼白皙、癖の強いセミロングの黒髪が特徴的で、値打ちのしそうな「紅い指輪」を付けた】
【そんな風采の少女が――ある一角のベンチに、背を預けていて】

「…夜だからと、うとうとはなされぬように。
 ホテルに泊まるのも、決してタダではないのですぞ――?」

はいぁーぃ、わかってぅわかっへぅ……

 【眠たげに目をこする彼女の周りには、少しふしぎな事があった】

【まずひとつは、彼女以外ベンチには誰も居ないというのに】
【円やかな壮年の男声――何処からかのそれと、言葉を交わしていること】

【さらに、もうひとつ】
【彼女の右人差し指を通す、無装飾の台に乗った、きらびやかな紅石が】
【脈動するが如く。明滅する光を零していること】

【それらは、水の鼓のみが響く穏やかな夜にあっては】
【いずれも。悪目立ちしかねない要素かも知れず―――】
511 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 21:52:04.99 ID:369WGSXSO
>>510

【そこに、一人の男が歩いて来る】

(くそッ、まさか牡丹餅一つであんなに怒るとは……マジにムカつく野郎だ)
(あんな奴は、ぼくの小説には相応しく無いな…………もっと、)

…………もっとファンタジックな……

【ブツブツと呟くような独り言は、何を意味するのか……】
【緑色の髪、黒の瞳。彫りが深く、櫻の国出身の物に多い東洋系の顔立ち】
【背中や袖、襟に、「雪の結晶」のマークが見られる、薄緑を基調に白があしらわれたロングコートと、同じく裾や尻、太股のポケットに雪の結晶の、黒い長ズボンという服装の青年−】

【その身体には幾つか、真新しい傷があって。何か、“馬鹿な事”でもしたのか】

ン……? “何だ”?

【彼は、そちらに気付いたようで】
【怪しい光景に、面白半分・怪訝半分といった様子である】
512 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 21:53:08.30 ID:8C7jhCQO0
>>507

【言葉にしても行動にしても、彼は追い詰められた】
【もう隠しきるのは難しい】

(マ、マア…大掛カリニ情報ヲ流サレナケレバ問題無イカ…)

【ちなみに彼にはもう一つ、最初に出会った時に左手に持っていたものと同様の光る球体を服から取りだすという方法が残っていた】
【同等の大きさを誇っている為に、まだ言い訳が効くからだ】
【だが、最初は隠していなかったのに右手に持っていた物は隠しているのは何故か、等と指摘されれば元も子もない】

――コレダヨ

【諦めるように服から取り出したのは、現在彼が左手で持っているものと瓜二つの球体である】
【背面の数字が100か0かの違いはあるが、それを除けばこれらは完全に同一の物である】

僕達ハコレヲ手ニ入レル為、コノ風車ヲ訪レタ訳ダ
コレハ非常ニ大事ナ物デネ、誰カニ奪ワレタリシタクナカッタンダ
ダカラ僕達ガ観光客デアルト嘘ヲ付イタコトハ謝ル

【そう言うと、球体を持ったまま指先で帽子を摘み、一礼】
【そして再び頭を上げ】

――デモ、君ハコレヲ必要トシテココニ来タ訳デハナイダロ…?
ソレニ、コレハ君ニハオソラク関係ナイヨネ…?

【少年の行動を予想して、釘を刺すように一言】
【“関係ない”とはもし万が一少年がこの球体を奪うことを考慮していた事を考え、添えた言葉だった】
【大体この少年が人を急に襲うタイプではないと判断はしているのだが、あえて慎重に彼は動いていく――】
513 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 21:53:50.40 ID:yYx54/4Oo
>>506

……うん。そんな理由ではない。
その程度の理由じゃ……殺さない。

【近づいてきた青年にいち早く気づくと、銃を向ける】
【恐らくは警戒しているのだろう。路地裏という場所なのだから、当然といえば当然か】

…………放置する。

【止めを刺すとは答えないが】
【男の出血量からすれば、止めを刺さずとも放置すれば死ぬ】
【つまり、遠回しではあるが"[ピーーー]"と宣言したことになる】

/すみません。反応が遅れました。
514 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 22:09:48.13 ID:gMreNtTk0
>>511

「…マスター、もう少し休んだならすぐ宿に戻るのですぞ
 一宿とは言え、無駄な出費はできるだけ避けましょうではありませんか」

「それにですなマスター、このベンチとて我々のみが使う訳では――」

【青年の姿をいちはやく捉えたのは、姿なき声】
【抑えた声量で、それとなくその到来を「主」に伝える】

 【――――されど】

「……マスター、まさか…。」

【意味を持った言語の代わりに、帰ってきたのは安らかな寝息】
【続く言葉を考えるより先、この娘は何を安心しているのだと慨嘆した彼は】
【その意識のほとんどを、再び青年の方へと集中させる】

「(…言わん事は有りませぬ、この世界に来てから疲れが溜り安くなっていると言うのに)
 (マスターには、自分で自分を管理する事など出来ないから――)
 (しかし大声で起こすのは極力避けたく、さてどうせんか)

「このうるわしき夜に、こんばんは。
 そして、我々へと何か御用がお有りですかな?」

「……“ものをいう物”なる身分で良ければ、お話できることも有りますぞ」

【選んだ方向性は、極めて穏やかな対応】
【最低限、声の通りやすい距離まで青年を近づけてから、合図として光を強め】
【誰の唇も動かさず発される声は、少し抽象的な自己紹介を行った】
【寝付きやすいのか――少女に、目覚める気配はなく】
515 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 22:10:17.86 ID:GmGnAjMSO
>>512

【取り出された目玉を覗き込む】

こっちはレベル100……?てことはまだ1から99まである……?

【何となく思った事を呟く】


【男の嘘に関しては】

いやいやそんなに謝らなくても……
大丈夫ですよ。謝らないで下さい。

【それ以上は何も言わず】


……はい。此処には初めて来ました。こんな変な目玉があるなんて知らなかったし、知ってても、こんな不気味な物を欲しいとは思いません。
516 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 22:15:55.05 ID:twACnHF/o
>>513
―――あはは!
オレは“その程度の理由”で殺してしまったよ。

ただね、どうにも………
   撃ち殺す方が、見栄えが良かった気がして。

        後悔しているんだ。

【―――銃を、向けられているというのに】
【温かな微笑みと優しげな口調、だが話の内容は酷く歪んでいて】
【優しげな外見と冷たい内面は相反し、一般的に言えば『気味が悪い』。】
【危険人物と判断され、撃たれたとしてもおかしくは無く】

そっか。
そうだね、オレもその方がいいと思うよ。

【少女の返答、そこに含まれる意味を知った上での同意】
【倒れ伏した男が、微かな息で青年に助けを求めている―――が】
【彼は、見向きもしない。】

/お気になさらずー!
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/30(土) 22:22:50.36 ID:iBakoHw/0
【水の国―――中央市街地】

【水の国支部、正面入り口ホール】
【入り口から入ってすぐの、大きな開けた空間、受付は時間の為かもう閉まっている】
【そんなロビーにあるソファーに腰かける一人の人物】

いやいや、『次合う時は敵同士だッ!』なんて言ったのにもう会うとは思いませんでしたよ
まぁいまだに機関には属しているようですし、いいとしましょうか

さて、そろそろ時間ですかね……フフーフフフ

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【柔和に笑いながら、待ち人が来るのを待っている】

//檸檬さんの方お願いしまする
518 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 22:23:21.12 ID:369WGSXSO
>>514

【青年は、ひどく驚いていた】

あ、ああ……こんばんは。

【ものを言う物、というカテゴリに入るモノを見た事が無い訳では無い】
【然し−】

(……これ程までにッ! “高度な知能”があるヤツは初めてだぞ……)

【彼は、魔道具等に精通している訳でも無く。今までに見た聞いた“しゃべるる無機物”は、どれも「単純な受け答え」しか出来ないような】
【“オウム”か“バウリンガル”のような存在だった……然し、目の前(?)の声は一体……?】

きみは……「指輪」か。話す指輪……そこの少女の、「ナビゲーター」のような物なのか……あるいは「友」か

【話すというよりは、独り言のような】
【然し、彼から「指輪」に向けられた言葉であるのは間違いないだろう】

【少女に、一瞬だけその視線を向けて。すぐに、指輪に視線を戻し】

……あぁ、まずは自己紹介をしよう。

ぼくは“雪印 謳夛音(ウタタネ)”、用件だが……ファンタジー小説家として、きみを“取材”させて欲しい。

【率直に、そう言った】
【戦意や悪意は無い、純粋な言葉。そして雪印という男の名は、本屋に置かれた小説から、知る事が出来る物】

【事実である。この青年は、白でも黒でも無い、単なる“小説家”だ】
519 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 22:24:03.93 ID:4WZuhq2SO
>>504

えぇ、こんな良い風吹かれたら折りたくなりますよね、

…では、お一つどうぞ

【少年は、そう紙を一枚差し出す。】
【因みに、どうやら先程から紙飛行機は、チラシを裏返して作っているらしく】
【今差し出された紙もまた、チラシである。】


僕、護って言います。
只の学生ですが、以後どうかお見知りおきを、神鷹さん。


えと、そうしたいのは山々なんですが、
今ちょっと立てなくて、だからこんなインドアに暇を潰しているんです…よ。

【少年は、何処か悲しそうに、視線を足に向けて呟く】

/すいません!遅くなりました!
520 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 22:27:03.69 ID:8C7jhCQO0
>>515

サテ、ドウダロウネ…?
僕モ詳シイコトハ分カラナインダケド、今コノ世界デ確認サレテイルノハ右手ノ“コレ”ト左手ノ“コッチ”ダケダ
考エラレル可能性ハ2ツアル、1ツハソノ人物ガコレ以上ノ設置ヲ何ラカノ理由デ止メタッテ事

モウ1ツノ可能性ハ、能力ノ所有力自体ガ世界カラ消失シタ…ツマリ言イ換エレバ――



コレノ設置者ガ死ンダ、トカ



…マア、他ニモ能力ガ使エナイ状況トカ、能力ヲ失ッタトカッテ理由モ考エラレルンダケドネー

【実際この世界で同様の球体が埋まっているのは、彼等が取りだした2か所を除けば他にない】
【つまり、彼等は今この球体を独占していることとなるのだ】

僕達トシテハ、コノ事ヲ出来ル限リ世間ニ漏ラシタクハナイ
ツマリ、風車ノ動キガ適当ニ再開シタッテ事ダケヲ皆サンガ理解スレバ良シ、ダ!

――口止メ料ガ欲シイナラ、君ニアゲチャオウカ?

宝玉<gカ

【世間一般からして、口止め一つで宝玉を与えるというのはとんでもない行為である】
【何故そんなことを、彼はいとも簡単に言えるのか――】
521 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/04/30(土) 22:28:28.80 ID:yYx54/4Oo
>>516

……──は?

【小さくだが、ポカンと口を開く】
【目の前の存在が口にした言葉が、あまりにも理解できなかったから】
【この少女は比較的冷静なタイプであり、いきなり撃ったりはしないが】
【好印象を抱いていないどころか、悪印象を抱いたようだ】

どういう、事……?

【先程までは氷のように冷たく、どこか機械的だった少女の声】
【それに僅かだが、温もりが宿る──感情的になっているのだろうか】
522 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/04/30(土) 22:31:27.30 ID:ahWRo9mUo
【森林】

【文字通り、草木も眠るような夜】
【少しずつ季節が変わり、気温が上昇しても、やはり夜の風が日中よりずっと凍える】
【一般人が散歩をするには、軽く上着を羽織るぐらいの装備が必要な、木々の狭間】

【犬がいた。身長180センチ強、人型をした、全体的に赤い犬だ】
【その犬の毛皮は少し暗い赤色で、上半身を大きく露出して、大胸筋と腹筋を惜しげなく見せびらかしている】
【でも二の腕の中ほどから手先まで、ゆったりとした黒い袖をつけていた】
【ベージュのズボンの下には、これまたたくましい二本の足】
【毛皮よりも明度が高い赤い髪を鉢巻でかき上げ、体格に反してちょっと童顔気味だ】

【犬男は、目を閉じて瞑想していた】
【左手には、全てのパーツが鏡で出来た大口径のハンドガンを持ち、身体の正面からやや降ろして瞑想している】
【犬の頭部ほどの長さを持つロングバレルは、月明かりを反射してきらりと光る】

【細く、長く、息を吐きながら、犬はゆっくりと、身体に眠る魔翌力も気も一緒くたに練り上げてゆく】
                        マ ナ
【犬を中心に集い、密度を上げてゆく例外元素は、周囲の風を巻き込み始めるだろう】

【おそらく、修行の一貫か】
【僅かに緊迫し、変異する場の空気…立ち入るものがあるとすれば、或いは…】
523 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 22:35:14.66 ID:hzxzGItto
>>519


おっ、サンキュな。 ……さーて、と、…窓で良いか。

【護から紙を受け取ると、折る場所に迷った後――窓に張り付いて】
【サッシの一部を使う事にしたらしく、其の上に紙を置いた】

【――「護、な」と彼に背を向けたまま、其の名を復唱】
【先ずは紙を二つ折りにしようとした所で……立てない≠ニの言葉を聞き、半身で振り返る】


悪い事言ったな……スマン。
その、何だ――交通事故か何かか? ……其れとも、何かテロにでも?


【「やっちまった」って感じのオーラをプンプン出しつつ、かと言って話題を急速ターンさせる訳にも行かない】
【彼なりに気遣っているのだろうか、話題を怪我の『影響』から『原因』へと向けようとした】


/お帰りなさいませー
524 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 22:37:26.16 ID:dNQRqkSDO
>>517

【ブーツが、ホールの床を叩く音が、響くだろう】
【そして、恐らく。其処に、漂うかもしれない。血液と、死の香り】
【溶け合う様に混じる、赤と黒。双眸は、果実の様な橙】

……。今晩は。……

【足音よりも小さな、か細い声で紡いだ言葉は、直ぐに、消えてしまうだろう】
【左腕を、すっかり包帯で包んでしまった、異形のシルエット】
【そうして、柔らかに。子供の様に、笑う影】

……、兵器は……どんなものなのかな……レギン

【それは、名を呼ぶ。其処には、敵対心の、欠けらも無い】
【右手首に巻かれた、銀の色彩には、90≠フ番号】
【少し気まずそうだが、逸れでも、嬉しさを滲ませた表情だった】

/夢幻です。レギンさんの方、よろしくお願いします!
525 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 22:43:47.38 ID:gMreNtTk0
>>518

「雪印 謳夛音――、…初めて聞く名前ですな
私自身はさほど本を読まず、マスターもファンタジーというジャンルには疎く
……暇があれば、戦記や海軍年鑑に目を通してはおりますが」

「…、…ぶぉっほん …申し訳ない
 侘びと言っては難でありましょうが、これを機に覚えさせて頂きますぞ」

【生真面目、なのだろうか――少し、恥じるかのような】
【尖りのない耳当たりの良い声は、煮詰まった芳醇な菜汁の如く】
【寡黙では無いけども、表面的には落ち着きを感じさせてくれる】
【驚きの先行した雪印にとっては、良いクッションになってくれるかも知れず――】

「当方、名を“ベンヌ”と申しましてな
 そしてここでお眠りになっているのは、私がお仕えするお嬢様
 ―――“海部 史音”様に、ございます」

【そこまで、明朗と呼ぶには少し老けこんだ声で紡ぐと】
【彼の提案に対しては、短く唸って暫時口を噤んだ】
【口など無いじゃないかと言うのなら、黙った】

「(…個人情報の漏洩の危険性については、よく考えておられるのだろうが)
 (今の私が話せば、愚痴愚痴としたものになりはせんか――)」

「取材=\―ですかな?
 それ自体は。他言無用を約して頂けるなら、異論はありませぬが
 ―――なにゆえ幻想の巻を綴るに、私どもへの取材をせんと考えなさったのですかな。」

【まだ些かばかり、新世界とは認識がずれている】
【異世界に由来するこの二人は、物を言う指輪を不思議な物だとは思っていない】

【尤も。どこか腑に落ちない様子で紡がれた声と光周期のかすかな変化は】
【ただ、そんな『齟齬』から生まれた訳では無さそうだけど――】
526 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 22:45:39.13 ID:GmGnAjMSO
>>520

えっ?
宝玉をくれるんですか?
うーん………

【腕を組み、少し考え込む】

……いや、いいです。
自慢できるかも知れないけど、変な人に追っかけられたりしたら嫌だし。
あっ、勿論誰にも言いませんよ。変な事には関わりたくないですから。
では。

【腕を解き、背中の翼を広げる】

天華会の皆さん、さようなら。お元気で。

【そう言いながら翼を羽ばたかせ】
【どこかに飛び去っていった】




/乙でした!
527 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 22:45:42.62 ID:dNQRqkSDO
>>524
/すみません、【左腕を〜】を、【其処へ現れたのは、左腕を〜】に、修正します…
528 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 22:46:08.14 ID:twACnHF/o
>>521
ああ、言葉が足りなかったね。
「終わりにしよう」って言われたから、終わりにしたんだ。
ただ、やり方がよくなかったから。
もう少し素敵な“お別れ”にしておけば、三流ドラマくらいにはなれたかなってね。

【少女の呈した疑問は、そんな事ではないというのに】
【青年は、ただ自らの説明が足りていなかったとしか思っていない】
【おかしい。狂っている。―――気味が、悪い。】

どういう事、って―――
少しでも長い間、この世に生を留めておいてあげた方が良いと思う、って事だよ。
優しさって、そういうもの………だよね?

【首を傾げ、確認するように少女に問う。】
【彼は、人の感情を全く“分かっていない”のだろうか】
【―――否、“理解する気がない”のだろう】

【これらの答えは、少女の感情を逆撫でするものになるかも知れない】
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/30(土) 22:46:18.66 ID:iBakoHw/0
>>524

やぁようこそいらっしゃいました夢幻さん………氷の国≠ゥら長旅でしたでしょう?
まぁこちらはあそこよりは幾分か過ごしやすい気候形態ですが…ハハハハハ

っと世間話はここら辺で…夜も遅いですし早めに済まさなければ

【微笑みながら両手を広げ、相手を出迎える】
【そのあと道を開けるように横にズレて相手を通す】

ささ、どうぞこちらへ…格納庫へ案内致します……フフーフフフ

【そういって、少し先のエレベーターまで歩き、ボタンを押す】
【ポーンという音と共に、ドアが開き狭い箱の中身が露わになる】
【檸檬が乗り込んだ後、レギンも乗り込み、B5のボタンを押すだろう】
530 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 23:01:06.98 ID:4WZuhq2SO
>>523
【あ、すいません、ミスってました。正確には立ては出来ますが、未だまとも歩けない状態です。】


………あ、いえ。大丈夫、ですよ
えっとそう言うのじゃなくてでですね。

その…、女性関係でちょっと…、

それにある意味、これは自業自得で、僕自身のせいですから。

【この歳の少年少女と言うのは、成長期だ】
【身体は勿論、心も一番成長していく。】
【それと同時に一番傷付きやすい時期でもあるた。】


【足は勿論ながら、今の少年―護の傷はどうやら内面も酷い様で】
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2011/04/30(土) 23:01:14.53 ID:8C7jhCQO0
>>526

【少年の返事に、彼は内心ホッとしていた】
【純粋なものではないとはいえ、実際に口止め料でそれを渡すのはかなり痛かったからだ】

アア、気ヲ付ケテ…マタ会エル日ヲ!

【翼を広げ、飛び去っていく少年を彼等はずっと見送って行った】
【少年の姿が遥に遠ざかって行った後、やがて背の高い人物が彼の元へと静かに詰め寄っていく】

「…我々ノ事、世間ニ洩レマセンヨネ…?」

…僕ガ見ル限リデハ、ソレハ無イト思ウヨ?
彼ハ、コウイウ世界ニ積極的ニ足ヲ踏ミ込ンデ来ル様ナ感ジデモ無サソウダシネ

――マア、彼ノ様ニ物事ニ干渉シ過ギナイ程度ニ生キルノガ、人トシテ一番ナノカモシレナイ――

“人”トシテ、ネ…

【少年の姿が完全に見えなくなった後、彼等は風車から背を向け遠ざかって行く】
【だが対称的に、野望達成へと彼等は刻一刻と近づいて行っているのだった――】

/ヘイロンさんの方、ありがとうございましたー!
/これから彼がどんな風に生きていくのか楽しみです!
532 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 23:01:20.11 ID:4WZuhq2SO
>>523
【あ、すいません、ミスってました。正確には立ては出来ますが、未だまとも歩けない状態です。】


………あ、いえ。大丈夫、ですよ
えっとそう言うのじゃなくてでですね。

その…、女性関係でちょっと…、

それにある意味、これは自業自得で、僕自身のせいですから。

【この歳の少年少女と言うのは、成長期だ】
【身体は勿論、心も一番成長していく。】
【それと同時に一番傷付きやすい時期でもあるた。】


【足は勿論ながら、今の少年―護の傷はどうやら内面も酷い様で】
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 23:01:44.99 ID:dNQRqkSDO
>>529
……うん……、……ありがとう。……
……僕は、……寒さに、強いから……氷の国の、気候も……好きだけど……
……こっちの、暖かいのも。……、……素敵

【いつもの調子。途切れ途切れの言葉で、子供の様に、心のままに答えて】
【髪や衣服に相反する、余りに白過ぎる肌は。ロビーの光に、滑らかに照らされている】
【やがて、彼の言葉に。小さな頷きを交えながら、】

……そうだね。……、行こう

【僅か、笑みを消して。強張った表情で、緩やかな歩みを再開し】
【エレベーターに乗り込み、彼が、ボタンを押したのを確認した後に】

……。もしかすると、……僕は、
……悪い、目的には……使えないかもしれない……けれど……
……、良いかな。……

【ぽつり、問い掛けるだろう。後方へと下がり、壁際に立ちながら】
【見えたものは、彼の、プラチナブレンド。透き通る様な髪に、余情と共に、一度瞼を閉じる】
534 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 23:02:13.50 ID:dNQRqkSDO
>>529
……うん……、……ありがとう。……
……僕は、……寒さに、強いから……氷の国の、気候も……好きだけど……
……こっちの、暖かいのも。……、……素敵

【いつもの調子。途切れ途切れの言葉で、子供の様に、心のままに答えて】
【髪や衣服に相反する、余りに白過ぎる肌は。ロビーの光に、滑らかに照らされている】
【やがて、彼の言葉に。小さな頷きを交えながら、】

……そうだね。……、行こう

【僅か、笑みを消して。強張った表情で、緩やかな歩みを再開し】
【エレベーターに乗り込み、彼が、ボタンを押したのを確認した後に】

……。もしかすると、……僕は、
……悪い、目的には……使えないかもしれない……けれど……
……、良いかな。……

【ぽつり、問い掛けるだろう。後方へと下がり、壁際に立ちながら】
【見えたものは、彼の、プラチナブレンド。透き通る様な髪に、余情と共に、一度瞼を閉じる】
535 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/04/30(土) 23:03:10.67 ID:dNQRqkSDO
/連投ごめんなさい…
536 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/30(土) 23:06:38.65 ID:yYx54/4Oo
>>528

…………え……────

……そんな…………。
そんな……下らない、理由で────!

【歯ぎしりを立て、青年のことを睨みつける】
【表情こそ変化に乏しいが、怒っているのは明らかだ】

【普段は常に冷静沈着な少女】
【それを短いやりとりで怒らせることが出来るのは、ある種の才能と言えるかもしれない】

【少女が怒りを顕にしているのは、所謂"正義感"からではなく】
【「とある事情」により嫌々人を殺している少女にとって】
【「くだらない理由」で人を殺した青年の存在が、許せないものだったから】
【───私情の割合が、かなり大きい】

────……殺す。
殺してやる……今ここで、私がっ!

【目を大きく見開く】
【そして、敵意や殺意といったものを青年へと向け】

《 Luminous Vista 》

───《 射出 》っ

【少女の頭上に赤色の水晶が生成されると】
【それが青年の腹部を狙って、一直線に放たれる】
【先端が尖り、かなりの硬度を持つこの水晶】
【しかし速度は遅く、水晶自体のサイズも小さめなためあまり強力な攻撃ではない】

【まだ銃の引き金は引かないが、照準は青年に合わせたままである】
537 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 23:09:35.44 ID:369WGSXSO
>>525

ま、そんなに有名でも無いからね。“食っていける”収入はあるが……「ベストセラー」って奴は未だに“憧れ”でしかない……

……軍紀は分かるが海軍年鑑とは、随分渋い趣味してるなァ

【思ったよりも、親しみ易そうな態度に彼は安堵した様子で。髪をかき上げながら】
【苦笑混じりの声で、そう言って。彼の言葉に、「ウソ」は無い】
【「面白いのか、海軍」と。そう呟いて】

ベンヌに、海部か。よろしく頼む。……指輪と人間の主従ってのも、中々珍しいもんだなあ。

【「……失言だったか」と付け加えて、】
【服のポケットから、その辺で売ってそうなちゃちな“メモ翌用紙”と、その辺で売ってなさそうな使い込まれた“万年筆”】
【それらを取り出して。そして−】

よいしょ……っと

【「突如出現した小さな白木の椅子に、彼は腰掛けた」】
【明らかに“不自然”なそれは、異能かはたまたトリックか−】

ああ、カノッサに“拷問”でもされない限り絶対に漏らさないし……個人情報って程の事は聞かない。

「喋る指輪」って、アイディアを使う“許可”とか……まあ、くだらない世間話程度の事とか。

【果たしてそれは、取材なのか−?】
【万年筆の蓋を開けながら、然し、開けるのに少し苦戦していて−】

“新世界”にも……<喋る指輪>ってのは中々無いモンだからね。アイディアとしては、上質だ。

ま、不都合なら、単なる世間話にシフトするが……それはそれで、「息抜き」になるからな。

【やっと開いた蓋。メモ翌用紙に、さらさらと筆先を走らせて……“内容”に意味は無い、単なる試し書き】
【他人をネタにする為の「配慮」というヤツか、後半の提案は、あまり乗り気ではなさそうで】

【然し取材を断ったからといって“逆恨みする”程、この青年は浅はかでは無い】
538 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/04/30(土) 23:15:14.56 ID:hzxzGItto
>>530

【女性関係、と口の中で呟く神鷹――揶揄する様子は見受けられない】
【一旦、半身となっていた姿勢を戻し。 窓を背に護へと向き直って】


……俺の経験上、『自業自得』って言葉が正しく使われた例は殆ど無いな。


【――昼行灯の様な男の黒の双眸が、僅かに細められて】


お前が怪我して、其れでお前が自分を責める道理は無い。
其れが本当なら――お前はドMか何かだ。 ……違うだろ?
……見た所、お前は女の気持ち踏みにじるアホにも見えねぇし、な。


――、―気が向けばでいいから、事情言ってみな。
通りすがりのオッサンに話すだけでも、こんなトコで悶々としてるよりはよっぽど良いぜ。



【そう、神鷹は告げると――再び窓の方を向き、紙飛行機を折る作業に戻る】
【別段、彼から会話が発信される事は無い。 護が話したくなければ、話さない事も構わないだろう】
539 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/04/30(土) 23:30:47.57 ID:twACnHF/o
>>536
【少女の言葉に、青年は悲しげに微笑んで】

―――下らない、か。
オレにとっては大切な理由…なのだけど、ね。

【彼にとっては、の話だ】
【普通に考えれば、異常な理由であるというのに―――青年には、それに気付こうとする気すらない】

【そして、少女が放った赤色の水晶をするりとかわして】
【彼女の足元に転がる男目掛け、袖口から黒い触手を伸ばし、触れると】
【男の腹の傷が、異常な速度で再生を果たし―――】

【―――そして、少しの呻き声と共に男は再び立ち上がった】


「…な、治ってる………?」

【自らの状況が分からず、呆然としていた男だったが】
【自分を撃った少女が目の前にいる事に気づくと、とたんに怒りの表情に変わり】

「ッのクソアマ!覚悟しやがれ!!!」

【―――罵声と共に、殴りかかった。】
【少女は男にかなり近いため、位置的には不利だろうが】
【一般人なら、腕力やスピードはたかが知れているだろう】
【青年に合わせたままの照準をずらせば、男は再び地面に沈む事になるのだろう、が………】
540 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/04/30(土) 23:32:13.00 ID:gMreNtTk0
>>537

《いんふぉめーしょん / 史音が起きるまで、ベンヌの台詞から括弧を抜きます》

マスターのご家族は、航海に纏わる業を古くから担っておりまして。
「あまべ」は漢字に直せば「海」と「部」――これで、「海部」にございます
海上軍事も、その例外では無く。

…とは言えそれも元の世界の「日本」という国での話、
この世界での我らは、一般市民に過ぎませぬ

【セピア色の過去への懐かしみで声を満たした彼は、ふと遠い空に目を向けた】

【彼らの世界でも考証されていた“プレーンワールド”――多元宇宙の構造】
【見えない壁に隔てられたまったく別の宇宙が、有ると言う話】
【新世界に来るまでは、二人とも絵空事だと考えていた、そんな説だが――】

 【―――やはり、空想の物語の作り方に明るいわけではないけども】
 【自分が取材を受ける事は、強ち間違ってはいないのか?】

――むむ、っ

…ふむ、身構えるほどの話では無かったと言う事ですかな
「喋る指輪」程度の取り上げで有れば――恐らくマスターも、異論は挟まんでしょうな

【そして。簡素な椅子の登場に、小さく息を詰まらせたけども】
【警戒に越したことはないが、その必要はもう殆ど有るまい】
【自分よりも主を優先させた口ぶりで、穏やかに述べると】

して、「息抜き」――それは考え付きもしなかった事だ
なるほど。確かに、私が余裕を失ってしまっては良く無い…

うむ――愚痴のようになるやも知れませんが、それで良いのなら
……粗末ながら、思案の肴にでもなれば重畳であります

【そう口にして、いちど言葉を区切った】
【史音が目覚めるまでは、この従者にとって暫くぶりの憩いの時】

【――その声は。爽やかな喜悦を含む一方で】
【どこか、胸に詰まるような重いものを帯びていたりも――したのだろうか】

541 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/04/30(土) 23:39:43.81 ID:iBakoHw/0
>>534

ふっ分かっていますよ……この間そう決めたんじゃありませんか?

それに、譲渡した時点ですでに貴女のモノ…何に使おうが私が口を出すことではありません
あぁ、データは自動的に転送される仕組みになっているのであしからず…クックック

【そんな調子で冗談ぽく口元を歪めながら答える】
【全ては自らの目的の為、その範疇なら問題ないのだろう】

【ポーンと言う音と共に目的の階に到着する】
【扉が開き、その先に広がるのは―――】

【一般的な格納庫―――だが壁はキャンパスのように真っ白で赤い蛍光線が走っている】
【さらに天井からアームで吊るされた10m程の白いモノリスが複数下がっている】
【奥には大きな扉が存在し、何か重要なモノがあるようだ、まさに科学の聖堂―――そんな雰囲気である】

【レギンはその場所を歩いて行き、モノリスがない場所で立ち止まる――そこには】

これが貴女に差し上げる機体――type---002 Chesed=cです

【ケセド―――すなわち慈悲の名を冠するその機体は】

【全高9.75m 重量18.4t】

【全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全身は血のように真っ赤に染まっており、所々に黒いラインが入っている】
【装甲は比較的薄く、機動性に特化されている、肩、脚の付け根は駆動体が剥き出しになっている】
【腰部の背面には、羽のようなフロート用パーツが二つ付いている】
【頭部は逆三角形を横向きにしたような平面で帯のような装甲が二本側面にあり、先端のバイザーからオレンジの光が灯っている】

【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】

【武装説明】
【レーザーブレード  その名の通り、刀身がレーザーで構成された6m程のブレード、右腕の手首に仕込まれている】
【Xナイフ  左腕に仕込まれた3m程のナイフ、エネルギー値を上昇させれば炎や雷、結界なども切り裂ける】
【しかし高度を上げれば上げる程、元から低い装甲がさらに低下する諸刃の刃】
【フェザーフィールド 自身を中心に、あらゆる衝撃を緩和する防御フィールドを発生させる】
【発動中は他の兵装の出力が低下するので、扱いに注意が必要】
【アビリティ・ストーカー やく300m圏内にある生体反応、魔翌力反応、その他エネルギーを感知する能力】
【発動中は胸部の装甲が開き、ソナーの役割を果たすが、コアのプレート≠ェ剥き出しになってしまう】

まっこんな所ですかね、あなたの意思を尊重して、護る℃魔意識してみましたが…
私そういった事になれないので…イマイチな出来になってしまいました

  
542 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 23:53:49.72 ID:369WGSXSO
>>540

ふゥーん……海、部ね…………ん?

【特に気にもしていないような、曖昧な返事は。ひょっとすると、真面目なベンヌには「侮辱的」に映るかも】

【−然し】

ちょっと待て……「日本」だと…? まさかそりゃあ、“大日本帝国”の事か?

【明らかに変わる彼の反応】
【驚きよりなにより、“期待”のような……そんな、表情で】

【まだ見ぬ“祖国”、親から聞かされていた“祖国”大日本帝国の、事】
【ただ、「知りたい」】

あ、ああ……そんなに身構える話じゃあ無いさ……きみのマスターにも、話を聞ければ良かったが。

こんな時間に、育ち盛りのお嬢さんを起こすのは作家精神に反する。

【史音に、再び、少しだけ視線を送り】
【然しアクションは起こさない。彼が座る椅子に、背もたれが現れて】
【それに、背中を任せて、「ぼくの能力なんだ」と、そう言った】

……息抜きってのは大事だからなあ。ナイスなアイディアがあっても、“心の余裕”が無ければ、「活かせない」

愚痴でも良いから、聞かせてくれ。

【反して、気楽そうな表情】
【ベンヌの事を一切知らない彼には、あるいは、愚痴を零しやすいか】

【彼自身、今は原稿用紙とのにらめっこから解放される時間。どうにも、暇を持て余していて】
【たいていの話には、食いついてくる】
543 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 23:55:08.93 ID:4WZuhq2SO
>>538

それが……っ!踏みにじっていたんですよ…っ!
僕は、……彼女の気持ちに気付いてあげられなくてっ!
ずっと、ずっと傷つけてしまって…いたんだッ

………彼女は、僕を好きだと言ってくれたのにッ、僕も………



僕も、彼女が………好きだったのに………ッ
なのに、それに気付いた時には、もう遅かったんですッ………………
もう、“あの人”の傍にいる方の幸せへ進んだ後だった………ッ、

【後悔が、叫ぶ様に、口からでてくる。】
【爆発した感情は、もう止まりそうにない

今、彼女が幸せなら……もう、何も、手出し、出来ないじゃ…ないですか
彼女の幸せを、潰すなんてで、……出来ない…。
544 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/04/30(土) 23:55:55.53 ID:4WZuhq2SO
>>543
/遅レスすいません…
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/04/30(土) 23:56:18.33 ID:yYx54/4Oo
>>539

【その後、赤色の水晶は消滅せずに直進し続け地面に刺さる】

……どこが。
見栄えだとか、やり方だとか……人を殺す理由には、ならない。

(…………何を?)

【男に向かって触手を伸ばしたのを見て、疑問を持つが】
【立ち上がったのを見ても、驚かず冷静──どうやら、かなり戦闘には慣れているようだ】

(生半可な傷じゃ……また、再生される。)
(なら、殺すしか……。いや、それじゃ────)

───《 射出 》

【バックステップで殴りかかってくる男から離れると】
【橙色の水晶を生成。男の右膝を狙って放つ】
【この水晶を右膝に貫通させ、動きを封じることが狙いらしい】
【傷口が水晶で塞がれていれば、再生も出来ないだろうと】

【赤色の水晶:青年から見て後方。地面に刺さっている】
546 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 00:15:08.57 ID:gi/E/HjDO
>>541

……。……ありがとう、……
……、で、……でも……絶対に、粗末に、扱わないから。……

【彼の返答に、安堵して。大きな闘いの有る際に、使用しようと決意する】
【ふと、不安そうに、そう告げるだろう。頂いたものは、丁寧に、使わせて貰わなければいけない】

【モノリスの空間を、暫し、怯えた様子で見詰めていたが】
【やがて、見えた光景。存在している、美しいシルエット】
【気付けば。畏れる様に、大きく距離を開けて、立ち止まる】
【彩れる、赤と黒】

―――……綺麗な、……機体。……

【感情のままに、紡いだ言葉は。眼前の、目映い赤を捕らえていた】
【食い入る様に、記憶に焼き付ける様に、機体を見詰める】
【鳴る筈の無い自分の鼓動が、聞こえて来る様な。そんな、幻聴すら感じた】

……。何だか、……僕には……、勿体無い、デザインや、機能の様な……
……カッコ良すぎて、……ドキドキする。……

……護る=c…

【そわそわしながら、放った言葉は。照れ臭そうなものだった】
【もし、未だ、体温が有ったなら。頬を紅潮させていただろう】

【高翌揚感が沸き上がり、ゆっくりと、歩み寄って】
【長い時間を掛け、漸く、機体から、瞳を離し。橙は、金の髪と、糸目を捕らえる】

―――、ありがとう、レギン

【再び、微笑みを向けるだろう。蛇と、混沌の彼へ】
【軽く弾んだ、赤く黒い髪。空で散らばり、戻る】
547 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 00:16:07.73 ID:VMYJY6Xjo
>>545
【燈色の水晶は、男の右膝を貫通。その傷口は水晶で塞がれていて】
【少女の狙い通りに、男は再び地面に倒れ込む事となった】

「ッ痛てぇぇ!ぐ、畜生………!」

【呻く男を見て、青年はどこか楽しそうに笑う】

あっはは!
これじゃ彼はもう使えないかな―――

―――いや、それだと手が無くなる…か。

【青年は再度、男に触手を伸ばす】
【先程と同じ手であり、弾くなりなんなりの対処は可能だろう】

【もし、成功したのなら】
【男の肉体は異常な活性を見せ、頭部、両肩、背部から固い骨を突き出して少女に突撃するだろう】
【最も、水晶で右足が封じられているのは変わらないため、這うように移動しスピードとしては非常に遅い】

【失敗した場合は、彼は戦闘から身を引こうとするだろう】
【徹底して男を利用するあたり、どうやら彼単体では決定打が無い様子だ】
548 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 00:17:11.98 ID:GCG4s6/20
>>542

それは、日本国のかつての名であります
私たちが生まれた年代には。大戦を経たのち立憲君主制は形骸化を果たして…

【特に不快とは思わなかったらしい】
【元から与太話のようなものだと思って、話していたのだから】
【ところが――齎されたのは、意外中の意外たる言葉だった】

 【そこで。告げられた言葉を、今一度反芻する】
 【目に見えて取り乱す事、それは指輪には無かったけども】
 【――夜を穿つ紅い閃きは、俄にその輝きを盛んとして】

―――「日本」を、ご存知なのですか?

どうも、我々の知っている「日本」とは少し違うようお見受けしましたがな
…それについて、宜しければお聞かせ頂きたく。

【ただ自分から話すだけでなく、お互いに燃料を持ち寄れたなら】
【会話が急速に冷めていく危険も気まずい沈黙も、味わう虞は減るだろう】
【急く気持ちを押さえて、ゆったりと言葉を紡いでいく】

…有難うございます、雪印殿。
豊かな感性と情緒の育成のために良き眠りを、ですか
――よい心がけだ、マスターに爪の垢を煎じてやっては貰えませぬか

さて、どこから話して行きますかな――
私の取るに足らぬ過去もまた、かの日の昇る國の事に遡るものでありましてな
……はじまりは、三年の昔であったでしょうか

短く済む話なら、雪印殿のものをどうぞ
…私の話は長いと、よくマスターがのたまいます故

【己の歴史を紐解くことに、人でない彼にはどこか抵抗があるようで】
【緩衝を差し挟むべくして。雪印の方に、まず話を促した】
【それでも――次を述べる準備は、理屈では出来ているらしいが】

【さて。この段になりベンヌは多少語勢を強めたけども、史音はぐっすりと寝入っている】
【雪印の声とアイコンタクトすら、意に介さず――】
【薄く汗ばんだ白皙は、高まる光に映えた】
549 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 00:17:20.57 ID:gXHI5L6SO
【町外れ、或る公園】
【光源は星彩と、危なげにちかちかと点滅を繰り返す街灯のほかに無く】
【遊具は悉く赤錆びて風に軋み、いかにも「寂れた」といった表現が似合いの、そこに】

し――っかし、毎度毎度よくもまあ……傍目に見りゃ、オレも大概、暇人だよな。
――――どのみちやる事はやり尽くしたから、別に良いんだけど、さっと!

【たった一人、刀を振るう者があった。それは、】
【黒いシャツとカーキ色のカーゴパンツに身を包み、鮮烈な臙脂のジャケットを羽織り】
【肩程の長さの濃藍の髪に、薄墨色をした双眸の、人影だ】

【腰を据え体軸をぶらさず、大上段の構えより重心を低く沈めつつ】
【滑るような摺り足で右脚を踏み込ませ、ひゅう、と】
【風鳴り一つ、振り下ろし、即座に左へと四半回転】

【切っ先を翻し、回転の勢いを乗せた逆袈裟、続けて返しの袈裟】
【それを予備動作として次撃。左足を引きつつ、捻り込んだ総身を反転させる】

【押さえ込んだ発条を解き放つように、夜気を裂き、弧を描く剣尖】
【真一文字、渾身の横薙ぎから残心を取り――ややあって】
【構えを解いて納刀し、遠目では彼とも彼女ともつかない人影は、小さく欠伸を噛み殺した】
550 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/01(日) 00:20:26.22 ID:qeDRcoEko
>>543>>544

【――彼の激情を背に受けつつも、神鷹の手は止まらない】
【見れば、護が語り終える頃には……其処に、立派な『紙飛行機』が出来ていて】


…………知ってるか、護。


――飛行機ってのはな、何で飛ぶのか今でもよく判らねぇらしい。
移動にも戦争にも使われ、果ては折紙の作品に『紙飛行機』って名前が付くぐらいに普及しても、だ。


【右手に持った紙飛行機を、まるで子供が玩具で遊ぶ様に掲げて】
【ふらふら、ふらふら、――飛ぶ真似を作って見せつつ、彼は話し続ける】



……お前は、その感情がどんなモンかよく判らねぇんだろ?
相手の幸せを潰してしまうかも知れない。 でも、一方で幸せになって欲しい。
でも――、―今、お前が俺に言ったみたいに、表現する事は出来る。

なら、な。 ……ソイツを其のまま、お前の想ってる相手にぶつけてやれ。
お前がどれだけソイツの事を好きで、想ってて、後悔してて、悩んでるのか。
遅くなんて無い――。 ……そう言う事をグチグチ言ってる奴は、自分が醜態曝すの怖がってるだけだ。
考えてみろよ。 お前が拒否された所で、其の時に傷付くのはお前だけだぜ。



――……、…ほれ、こっち見てみろ護。



【そう言うと、彼は『紙飛行機』を構える――何の変哲も無い、特別な造作も無い其れ】
【只、判るのは「躊躇い無く」、「真っ直ぐに」折られた物であると云う事で……】



特別なモンは無くても、真っ直ぐに往けば――。
何で飛ぶのか判らなくても、飛ばそうとしさえすれば――。




     …………、…  飛ぶのは簡単な事だ 




【――――放たれた紙飛行機は、風に乗って。 何処までも外の世界へ飛んで行った。】



/いえいえ、明日はお休みですし大丈夫ですよー
551 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 00:22:23.70 ID:HDSQPNxAO
【水の国 港───倉庫前】

【平たく積まれた資材の上、其処に腰を下ろしている少年が、一人】
【淡いオレンジのマッシュヘアーに、白い長ランが特徴的だ】
【左手の中指で視界を塞ぐ薄い色のサングラスを押し上げて、右手で支えるハードカバーへ、視線を向けている】


【時折、何かを思い出したように視線を本から外し、すっかり闇に染まった水平線を見るも、それは一瞬で】
【再び視線は、本へと落とされるのだった】
552 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 00:25:02.45 ID:MP+aEGUzo
>>549
むむむ、0時になると補填されるのか…
まーちょうどいいかもなー、うん、無制限なのはよくない! 節制だ節制! テンパランスっ!

【町外れの公園に通りかかる人影が一つ】
【犬だ。身長180センチ強、人型をした、全体的に赤い犬だ】
【その犬の毛皮は少し暗い赤色で、上半身を大きく露出して、大胸筋と腹筋を惜しげなく見せびらかしている】
【でも二の腕の中ほどから手先まで、ゆったりとした黒い袖をつけていた】
【ベージュのズボンの下には、これまたたくましい二本の足】
【毛皮よりも明度が高い赤い髪を鉢巻でかき上げ、体格に反してちょっと童顔気味だ】

【犬はその手に、全ての部品が鏡によって作られた銃を持っていた】
【今はマガジンを引き出し、中に込められた弾丸を確認しているようだ】
【歩きながらでは危ないはずだが、犬は障害物である電柱やゴミやら人を軽々と回避している】

およ?

【そして公園の中で、剣を振る人物に気付く】
【柵越しにその姿を、無遠慮に見つめるだろう】
【緑色の、ちょっとした好奇心に輝く視線、気付かれるかもしれない】
553 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 00:30:43.83 ID:E4ArsSap0
>>546

//武装一個忘れてましたww

【レジメント  腰部の側面に収納された2m程のクナイのような武器、投擲用】

いえいえ……私は檸檬さんが直ぐに壊してしまわないかだけが心配ですので…
まぁこれで人助けなり、テロ活動なり好きにやっちゃってくださいね
あぁっと言っても自動修復機能があるんですがね、プレート≠フ賜物です

【少々意地悪な事を言いながら、にっこりと笑う】
【その後、スーツからナンバーズ専用の小型端末を取り出す】

これはナンバーズの小型端末に改良を加えたものです……ちょっと見てて下さい

【そういって側面部分を押す、すると端末からレーザーポインターのようなモノが飛び出し】
【機体に当たる、すると機体は文字列となって消えていく】

これでデータ化して持ち歩けます、同じように端末を弄れば、復元できます

これでどこでも手軽に持ち運びできます!なんて
あぁそれと、機体のナビゲーターシステムはご自分で設定してください
デフォは機械的な女性の声ですが、変更できます、老若男女、どんな性格でも…もちろん少年≠焉cフフーフ

【そう横目で馬鹿にするように見つめながら、拡張端末を差し出す】
554 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 00:39:38.03 ID:2qG2zmFHo
>>551

やあ、そんなところで何をしているのかな?

【歩いて来るは、20歳前後と思われる一人の青年】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか頭部は一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男】

【ヘラヘラとした笑顔を張り付けて、ゆっくりと少年に近づいてゆく】
555 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 00:39:52.62 ID:UwGpBytSO
>>548

かつて……か。滅んだ、のか? …………いや、そうでは無いらしいな。

【彼自身、初めてだった】
【「時代」の違いはあれど、「同じ」かもしれない、そんな……そんな、存在と出会えたのは】
【噛み締めるように、一言、一言】

大日本、帝国。ぼくの両親の故郷だ。ぼくが知っているのはひどく断片的で……あるいは、「偏った」知識かもしれないが

−−それでも、構わないよな?

【確認の言葉は、どうにも、不安げ】
【価値観の変わった世界の“同胞”。あくまでも彼の価値観は、「帝国」より「新世界」よりだが】
【自分の根底の何かを、覆されるような……そんな、気がして】

…………ぼくの爪の垢ってヤツは、煎じて飲んでも“クソまずい”からなァ……出来れば、人に勧めたくは無いなぼくは

【飲んだのか】

長話は嫌いじゃあないが……ぼくの「大日本帝国の話」は短いからな。ぼくから話すさ。

はじまりは……何時だろう。知らない。ぼくの話じゃあないからな……あと、年号ってのも覚えてない。

お袋と親父は「チュウ」って国と戦争してた頃に出会ったらしい。で、出会ってすぐにこっちに来たそうだからな……その世界での事は、長くない。

親父とお袋の新世界でのノロケ話を話すのも悪かぁ無いが……とりあえず、きみの話を聞くさ……

【彼の歴史は、歴史という程も無い】
【大日本帝国というモノも、彼の中では黄ばんだモノクロ写真の漠然としたイメージしか無くて−】

556 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 00:40:55.33 ID:gIjFq7hlo
>>547

(あの触手は……間に合わない、か。)

【急いで銃口を触手に向けるが】
【間に合わないと判断したため、引金は引かなかった】
【よって、青年の行動は"成功"である】

…………っ、

【少女の身体能力はかなり低く】
【急いで男から逃れようとするが、逃れきれず】
【突き出した骨によって、右脇腹を抉られた】
【浅くもないが深くもない、普通な傷である】

邪魔……しないでっ

───《 射出 》

【しかし怯まず、男の腹部へと銃口を向け引き金を引く】
【撃ち出されたのは、黄色い魔力を纏っている弾丸】
【通常の弾丸より殺傷性に劣る分、攻撃範囲が優れている】
【死なない程度に痛みつけ、動きを封じようという狙いか】
【水晶と違い傷口を塞げないため、回復も可能かもしれない】

【顔色一つ変えないことから、少女に痛覚が存在しないことが分かるだろうか】
557 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 00:51:24.88 ID:HDSQPNxAO
>>554
【声に対して、少年は緩慢な動作で一度音の方向を見やると、すぐに本へと視線を戻す】
【歩き寄ってくる相手のこと等、気にも留めず】

僕としては君にその問い掛けをしたいところだけど成る程先にこの場所に居たのは僕だから先ずは僕がその理由を説明しないといけない訳かなそういうことにしておこうかけれど僕が此処に居るのは特別な理由もないし必要性があって居る訳でもないかな要するに気分だよ気分。

【一切の読点を挟まない、早口な台詞】
【相も変わらず視線は本へ落としたまま、少年は相手へ言葉を返す】
【資材はそれ程高くは積まれておらず、精々公園のベンチより少し高い程度】
【加えて少年は少々低い位置に本を構えている為、青年にもそのページが見えるだろうか?】
【見えたなら、それが何も書かれていない真っ白なページ≠セと気付くだろう】
558 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 00:54:32.87 ID:gXHI5L6SO
>>552
【警戒という程ではないが、剣を握れば自然と気は張り詰める】
【構えを解いてもそれは緩まず、いきおい犬(?)は、研ぎ澄まされた知覚の網に引っ掛かる】

【くるり。軽く息を整え終えてから、ゆったりとした動作でそちらへ向き直る、臙脂の人影】


――……見物?にしちゃ、物騒な感じだけど……。


【錆びた鉄柵越しに、二つの視線が交錯した】
【相手の手にした鏡張りの銃に、影の双眸が俄かに鋭く細まり――】
【すう、と。ほんの僅かに、蒼い――何か、とても剣呑な――色を帯びるが】

【銃口は此方を向いておらず、マガジンも抜いてあった為か。それも、直ぐに消え去った】
【その視線に帯びた感情が、敵意でなく純粋な好奇心だった事にも、大きく起因しているのだろうが】

どうしたんだよ、そんなトコでじろじろこっち見てさ。
用が有るんなら、言うか来るかすれば?

【さておき。彼だか彼女だかは、はすっぱな口調で犬(?)に呼び掛け】
【柄に置いた左手を持ち上げ、軽く其方へと手招きをしてみせた】
559 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 00:59:06.43 ID:VMYJY6Xjo
>>556
【異形と化した男、だが所詮は生身で】
【放たれた特殊な弾丸―――黄色い魔力を纏うそれをまともに食らい、全体に裂傷が走る】

…っが、ぁ………

【ばたり、と男が倒れ込むのと同時】
【するり、と青年は後方へ一飛びし、腕から伸ばした触手を使い、3階建てのビルの上に飛び上がった】

―――ふぅ。
やはり戦闘は苦手だね。
長引くとなれば尚更だ。

ここは、退かせてもらおうかな―――、あ。
その前に、君の名前が知りたいな。

【少女が痛覚を持たない事を察し、戦闘の長期化を懸念したのだろう】
【そのまま退こうとするが、思い出したように立ち止り、少女の名前を聞く】

【ちなみに青年がいる位置は、銃弾が届かない距離では無い】
560 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 01:02:18.81 ID:gi/E/HjDO
>>553

【彼の言葉。聞いて、緊張した表情を浮かべ、狼狽する】
【何度も、首を横に振って。少しばかり、意地悪な彼へ、返答を】

……こ、……壊さない……慎重に、乗るから。……
……でも、……自動で……、修復されるのは……嬉しい……

【決意した言葉を、直ぐに揺らがせる。きっと異形は、情けない微笑みを浮かべて】
【その後、文字列と化し、端末に収納された、機体を見詰め】
【水の国支部。最先端の科学力、逸れを、改めて感じた】

……データ化して、持ち運べるって……科学の、進歩だね。……、
……ケセドの……、声も、……決める事が、出来……。

……―――、

【一瞬、橙の双眸が、生命力に溢れた気がした。恐らく、気の性では無かった】
【レギンの言葉を、何度も、反芻して。小さく、震えてから】
【未だ、動揺が抜け切れていない表情を向け】

……。そ、んな……、……誰の声に、決めるかは……
……未だ、……分からないんじゃ……無いかな。……

【その態度は、明らかに、焦り、惚けていた。レギンを、直視していない】
【視線をさ迷わせながら、逸れを、受け取ろうとして。怯えている】
【その後、夢幻が、誰の音声に決めたかは、お察し下さい】
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 01:03:31.55 ID:MP+aEGUzo
>>552
おおぅ? あ、ごめん! 往来で銃はまずいか!

【視線が交わって、犬は初めて手にしているものの危険性を理解した】
【慌ててマガジンを戻して、袖の中に仕舞う】
【が、銃の重みで袖が揺れる事などはなく、消失したんじゃないかと思うほど、犬は銃を仕舞った】
【それから、バツが悪そうに頭をかいてはにかむ】

いやー新しい銃手に入れたんではしゃぎすぎちゃってさー!
ほら、全パーツ鏡。魔銃だよ魔銃! これがいい感じになじむの何の!

【なんて、明朗に笑いながら、柵を乗り越えて公園に入ってきた】
【敵意や害意の類は一切なく、表情もまた一切の険がない笑み】
【どうも本当に、ふと目に付いたから、と言う理由で相手を眺めていたらしい】

んーと、さ。それ、本物の剣?
全体的な身体運びとか、手の振り方とか、模造刀にしては重みのある動きだったけど?

【けれどその純粋な目の奥で、冷静な観察眼を発揮する】
【要するに、相手の動きだけで刀が本物と判断しているのだ】

それに太刀筋もいいし、腰が入ってたね。踏み込みのタイミングも時間かけた修練が見える。
手錬と見るけど違うかい?

【ずびし! と謎の書き文字を背に、犬は相手に人差し指を突きつけた】
【全体的に、変な犬だ】
562 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 01:03:56.70 ID:2qG2zmFHo
>>557

んあ?なんだって?取りあえず句読点くらい付けてほしいかなー

【少年の早口についていけず、しかし苦笑いを浮かべるなどせず依然ヘラヘラとした表情のままで】
【パーソナル・スペースなんて全く気にしていないようで、そのまま歩み寄ると】
【少年が手に持つ本を覗き込もうとするだろう】

【成功すれば真っ白なそのページに、「ん?」と僅かな反応を示した後】


なるほどー。何も書かれてない本を読んでたわけだ

作家さんなのかな?

【おどけた口調で、そう尋ねるだろう】
563 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 01:08:23.54 ID:GCG4s6/20
>>542

【――覚悟はしていたけども、彼の話は】
【綺麗サッパリ、見事なまでに。ベンヌの知る歴史とは合致しない】
【口伝に記憶が受け継がれることで湾曲が生じるのは、まま有る】

【されど――彼の「帝国」と、二人の「日本」を鑑みれば】
【それだけで説明のつかない違和があるのは、明らかと言わざるを得ず】

…苦さと引き換えに良き未来を買えるなら、安いものであります
ときに天秤に載せるには重すぎる苦さも見られることが、悩みどころですがな

【ほぼ全ての台詞が説教臭いせいか、初対面での判断は難しいが】
【その言葉については、夢の世界を彷徨う少女を、外より】
【“諭す”―――そんな想いが、篭っていた】

 【だけれど、それは本筋の話とは言えない】
 【「…飲んだのですか」と。小さく震えた、呆れ声と共に】

…チュウと言う国の名前は、聞いた事が無いですな
我々の帝国時代には「中華民国」と号した国家が地上に築かれておりましたし
その勢力を吸収する形で、「中華人民共和国」も有れど、「チュウ」は―――

信じられない偶然、しかし私はこう考えましょう
「日本」を擁する惑星が存在する世界が、幾つもあったのだと

―――本当に本当に、信じがたいのだ

【――色彩が失せただけならまだしも、お互いの手の中の写真は】
【一見似ているようで、まったく違う景色を写していたのだ】
【彼自身も元の世界には強い思い入れがあるのだろう】
【声は柔らかさを通り越し、弱ったと言わんばかりの苦悩を乗せて響き】

…しかし、貴重なお話を聞かせて頂きましたぞ
もしかすれば、だが――他の「日本人」も、この世界には居るのかも知れませぬ

さて。今度は、私に番が巡ってくるのですかな
詰まらない話に御座いますが、どうかお眠りなさらず――

【沈黙――数えて二秒ぐらいが、所在なく漂ってから】
【落ち着いた語り口が、いよいよ動き出す】
【噴水が石造りを叩く音は、開幕を待ちわびての拍手】
【――と呼ぶには、ちょっと寂しかった】

私はそもそも指輪などではありませぬ
“炎打撃滅型魔装鉄槌・ベンヌ”――それが、私の名であります

つまり、魔導機巧化されたハンマーと言うことですな
それでも分かり難ければ、特殊な兵器だと思ってもらえれば実情と相違無い
そのような私がマスターと出会ったのは、三年と三月ほど前
――お嬢様の、9歳の誕生日の時にございました

【――確かに、始まってみれば長話になりそうな雰囲気がひしひしと】
【ここから先は、流石にもう少し】
【メタフィクション的には、1レスと多くて半分ほどで片づけるだろうけども】
【聞き手としては、げんなりした気分を抱くかも知れず――】
564 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 01:10:01.68 ID:GCG4s6/20
//>>563で安価ミス ほんとは>>555向けです
//それと、遅レスゴメンナサイ 少し書きためて改善します
565 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 01:10:54.59 ID:gIjFq7hlo
>>559

───……「Type - C」

【名前というよりかは記号に近いが】
【青年の言葉に答えたということは、これが名前なのだろう】

逃がすか……。
貴方は今ここで───「殺す」。

【殺意を全開にして青年を睨みつけると】
【青年の左足を狙って、引金を引いた】
【放たれた弾丸は、先程のものと同様】
【ワンショットキルは狙わず、まずは機動力を削ぐつもりだ】
566 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 01:12:30.98 ID:E4ArsSap0
>>560

まぁ一通りの説明は終わりましたね……
そうそう動力であるプレート≠完全に粉砕されれば再生も効かないのでご注意を…

まぁまた何か分からない事があれば水の国支部までご連絡下さい…フフーフ

【帽子のズレを直しながらそう言う】
【そして来た道を帰るように移動を開始しながら】

それでは他になければ今日はこれでお開きですかね

あぁ、端末にはここの100階まで行けるIDも一緒にデータ化していれてあるのでどうぞ…
もしあれなら今日は70階の宿泊施設をご利用になられても構いませんよ

私はまだ作業がありますので、何もなければこれにて…よろしいですか?

【エレベータの前まで送ってからそういうだろう】
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 01:13:57.55 ID:HDSQPNxAO
>>562
意思を伝えるのに余計な記号は必要ない。
相手に自分の話したことを覚えていてほしいなら紙に書いて渡すのが確実だし安全だよね何せそれで相手が忘れたりしたらそれは相手が悪いんだから。

【青年が本を覗き込むのを、少年は別段嫌がりもしないだろう】
【ページには、全く何も書かれていない】
【相手の疑問を否定するように、少年は青年の目の前で本を勢いよく閉じるだろう】
【そして、再び本を開き──】

当たらずとも遠からずかな僕はコレ≠ノ記さなければならないことがあるから物書き≠ニ言えるかもしれないけどより正確に言うなら語り部≠ノ近いよ。

【──先程とは違う、オレンジ色に光る文字で埋め尽くされたページが、開かれるだろう】

能力≠語る──ね。

【そして、今度こそ本を閉じて、少年は資材の上から降りるだろう】
568 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 01:18:18.55 ID:VcEfWMYSO
>>550
【神鷹の話を聞いて、その飛ばした紙飛行機を見つめる】


……… 飛ぶのは簡単な事 =c…

【紙飛行機を飛ばすのに必要なのは、前へ突き出す事。ただそれだけだった】
【なのに、自分は飛ばす前に、飛ばした後の事を恐れてしまっている。】
【飛ばずに落下してしまう場合を先に恐れて、躊躇して、―――……】


僕にも………そんなに立派の、飛ばせます……かね………っ?
こんなに不器用なのしか折れない僕だけど……

【最初に書いた通り、護の紙飛行機は、折れ線だらけだ】
【試行錯誤して、何度も何度も修正しようとした紙飛行機、結果的に良く飛ぶとは言い辛い物になってはいるが】


―――――……、何時か空を見せてあげられます……か…ね…、

【諦めたくないという気持ちは、確かにその形に表れている。】
569 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 01:26:53.12 ID:UwGpBytSO
>>563

−−最初に爪の垢を煎じたヤツを尊敬するし軽蔑するよ。あんなもん飲もうなんて考えるかフツー

【「経験しておく必要があったんだよ」】
【苦い表情で、そう言って。事実、彼の小説の一つでは……“爪の垢を煎じる”シーンがやけにリアルに、描写されていて】

【−本筋から一時外れた話は、ベンヌの言葉に引き戻される】

「チュウ」と「中華民国」……“似ているけど違う二つの世界”“パラレル・ワールド”ってか。

……あるいは同じなのかもしれない。歴史のちょっとした分岐が、無数のパラレルを産むなら……大元は、あるいは

【そこまで言いかけて、「考えても、ムダか」と。大宇宙、果ては次元レベルにまで発展するハナシは、小説家の自分には些か役不足】
【科学者にでも任せよう−】

【そんなどうでもいい思考に、噴水の音が文字通り、水を差して】
【気付けば垂れていた頭を戻し、その顔をベンヌに、向けて】

かもしれない。見てみたいモンだな……違う日本ってのを。

……なあに眠るにはまだ早い。今日は徹夜明けじゃあないんでね、きみの飽きるまで聞いてやる。

【メモ翌用紙は、必要無い。万年筆も】
【ベンヌの過去をネタにする程、彼は無遠慮では無くて……自分の、記憶にだけ留めようと】
【噴水の音と、ベンヌの声だけが、彼の耳に入る音色】

魔導兵器か。ならば、喋るのも頷けるかもな……けど。9さいの女の子が持つには、ちょっと物騒すぎやしないか?

【不躾とは分かりつつ、口を挟む】
【彼の基準では、今までに幼い戦士に「会ったことはあれど」……“その年齢の女の子”が、武器を握るというのは、あまり好ましくは無くて】
570 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 01:27:46.47 ID:VMYJY6Xjo
>>565
【少女の名前を聞いて、物珍しそうな表情を見せ】

へぇ、まるで機械の品番みたいな名前だね。
オレは麗斗、連絡先は―――君には、教えない方が良さそうだね。

【自己紹介をしながら左足をゆるりと退いて、弾丸を避けた】
【その動きはどこまでも自然。彼自身の身体能力は、相当高いように見えるが―――】
【―――それなら何故、彼は自ら戦おうとしないのだろうか?】

「殺す」、か。
残念ながら、オレは人じゃないんだ。
“存在”、そう捉えた方が良いかも知れないね。

オレは、豊穣を司る存在。
この世界が豊穣を失ったとき―――それが、オレという存在の“死”になるんだ。

【―――意味深。】
【神ではないにしろ、彼は人知を超えた存在であるようで】
【「では失礼」、そう言うと同時に彼の姿は紫の焔と化し、夜の闇の中に消え失せた―――】

/乙でございましたっ!
/戦闘面充実してなくて申し訳ない…
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 01:29:26.12 ID:2qG2zmFHo
>>567

なら口は必要ない…よねー
だって紙が何枚かあるだけで、事足りてしまうじゃん?

言葉にするだけで、そこに感情ってものを乗せれるじゃん
こんな便利なものはないねー、伝えられる速さもいちいち書くより断然早いし

ほら、俺の口調で、俺がどんな奴か、すぐにわかっちゃうだろう?

【ゆっくりと軽い口調でここまでを紡ぐ。まるで、少年に反論することを明確に表すかのように】
【口数多く、よく喋る。そして最後に】
【クス…、と渇いた笑いがこの場に響くだろう】

【そして、オレンジ色に埋め尽くされたページを見て】


能力を語る語り部――ねー
で、その本いっぱいに記したとして、誰に語るのかな?

集めるだけ集めて、語らないんじゃ語り部≠フ意味がないし、ね

【本が閉じられると、視線をそれから外して】
【少年と入れ違いになるように、資材へと腰を下ろすだろう】
【チャリッ、と十字架のネックレスが揺れる音が響く】
572 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 01:31:02.42 ID:gi/E/HjDO
>>566

【ソフトハットを直す動作を、じっと、橙の視界に入れて】
【俯き、瞼を落とした瞳。それは、心に、刻み付ける様に】

……。プレートは、絶対に、守る……。……分かった、
……今日は、本当に。……ありがとう、レギン

【護るべき存在を口にすると、再び、感謝を紡ぎ】
【何度目かになるか分からない、喜びの込られた、笑顔】
【そうして。控えめだが、ころころと、忙しなく変わる表情】

……、ううん。……大丈夫
……IDも、……。ありがとう、……
……水の国の、支部にも。……遊びに、来るかもしれない

……余り……レギンの、邪魔をしたら、いけないから……僕は、行くね。……
……時間……、取らせて……ごめん。……

【エレベーターのドアを開け、中に入り。小さく、手を振って】
【別れの、挨拶。惜しむ様なそれは、幼子のものだった】
573 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 01:32:14.12 ID:UwGpBytSO
>>564
/気にしないで下さい。良くある事です
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/01(日) 01:34:43.27 ID:qeDRcoEko
>>568

【飛んで行った紙飛行機を見送ると――頭を掻きつつ、神鷹は振り返る】
【何も無かった、とでも言うかの様に、窓際から離れて。 ……護の脇に差し掛かり】


バーカ、若い頃は不器用な位が丁度良いんだよ。
立派な必要は無い。 カッコ悪くても、飛ばして空見せてやりゃこっちの勝ちだ。
後悔だけはしねー様に、お前の思う様に思いっきりやっちまえ。


【そう言って、擦れ違い様に護の頭に手を伸ばし――わしわし、と荒っぽく頭を撫でようとする】
【顔には、悪戯っぽい笑み。笑うと途端に、子供のような顔付きになる男だ】

【――其れが成功したとしても失敗したとしても、病室の扉に近寄り、手を掛けて】






 …………ま、カッコ付けられるのも若人の特権だ。 精々気張れよ、護。



【「じゃあな」――其の言葉と共に、もう片方の手を挙げて】
【飄々とした、其れで居て何処かに芯の通っている様な……変な男≠ヘ、去って行った】



/この辺り、でしょうか! お疲れ様でしたー!
/何でこのオッサン無職の癖に偉そうなんだ……!!
575 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 01:36:12.22 ID:E4ArsSap0
>>572

フフッあまりそういった正≠フ感情は向けないで下さい、私のアイデンティティが消えてしまう
あくまで利害の一致…そういう事でしょう?フフーフ

まぁよろしくお願いしますね……こちらこそ、協力ありがとうございますね…

それではまた――――どこかで

【そう言いながら、閉まるドアに丁寧にお辞儀をした】

//お疲れ様でしたぁ!!!!ありがとうございます!
576 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 01:40:47.55 ID:gi/E/HjDO
>>575
/お疲れ様でした、ありがとうございました!
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 01:41:23.97 ID:MP+aEGUzo
>>561
//ひゃっはーやっちまったですすんません
//>>552ではなく>>558へのレスですお手数かけますroz
578 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 01:42:41.73 ID:HDSQPNxAO
>>571
乗り物があるから歩くのを止めるかな?一粒で体に必要な栄養が補給出来るサプリメントがあればそれだけを口に運ぶかな?僕は嫌だね。
使えるから思わず使ってしまう≠セけさキミとは初対面だから外面だけで判断するのは些か浅慮が過ぎるってもんかな。

【口数>氛氓ニ言えば、少年もそれなりに多い】
【しかし、ゆっくりと話す青年とは対照的に、少年の語り口は早い】
【しかし、続く青年の言葉に対して、意外にも少年は短く一言、こう答える】

───未来≠ノ。

【入れ違い、擦れ違う青年に、そう言って】
【右手に本を持ったまま、左手の指でサングラスを押し上げ】
【背後の青年を、振り返る】

それに僕は本当の語り部≠カゃあないからねアレはあくまで例えだよ能力≠ヘこの『世界の理』だと思っているだから僕は記し続けるんだ。
なにより今重要なのはキミが能力者≠ゥ否かそれだけかな。

【長ランを夜風にはためかせながら、少年は資材に腰掛ける青年へ、言葉を投げた】
579 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 01:42:46.03 ID:gIjFq7hlo
>>570

……麗斗。
どんな存在であろうと……関係ない。

貴方は、私が────

【消え失せた青年を見て、苛立ちを募らせるも】
【理性的に考え追撃は無理だと悟ったのだろう】

【倒れた男には興味ないとばかりに、その場から歩き去っていった】

/乙でしたー
/確かにちょっとやり辛かったので、戦闘関連は改善したほうがいいかもしれませんね。
580 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 01:44:11.79 ID:gXHI5L6SO
>>561
【つんと澄ましたまま、こくり、首を縦に振る人影】
【気を緩めずも気怠げに――どうも矛盾した表現だが、伸びをしつつ】
【気恥ずかしげな相手の表情を見遣って。それから】


……ああ、判らないでもないよ。新しい得物が手に入ると、そういう気分になるよな。
オレもこいつを腰に差したばっかりの頃は、柄にもなくはしゃいでたっけ……。

――眩しくないのか?……ってのは、不粋なツッコミなんだろうな。

【あんまりにも無害そうなものだから、釣られて毒気を抜かれたらしく】
【続く言葉に破顔して、共感半分に呆れ半分、といった風な淡い笑みを浮かべた】
【ふと脳裡に浮かんだ疑問を、煮詰めもせずに気安い語調で吐き出せば】


勿論。斬れないものを態々腰に下げるような真似、しないさ。
で……エラく褒めるな。そりゃそれなりの数はやってるし、斬れない斬り方はしてないつもりだが。

……まあ、違わないっちゃ違わないけどさ。この程度なら、ざらに居るだろ?

【細めた双眸を微かな驚きに見開きつつ、全面的に肯定し】
【腕前に対しても同様に、謙遜してるんだか何だかな答えを返した】

(成る程、只の犬じゃないらしい。……そも立って歩く時点で、普通じゃないけど)
(…………獣人、ってヤツ?まあ、細かい事はいいや)

【これはまた、失礼な…………。】

【近付けば、その姿形もはっきりと見えるか。白皙に、櫻国人の面影のある、中性的な容貌をしており】
【腰とその後ろには刀のほか、短刀を二振りとダガーが四ツ】
【胸元には、青水晶のリングに銀鎖を通して下げている】
【身長は170前半。とことん曖昧だが、声質からして、女性なのか?】

【因みに。彼に霊的な知覚か、それに準ずる勘のようなものが有るのなら】
【或いはその周囲に漂う、妖気の残滓に気付けるかも知れない】
//お、遅レス済まないのです!
581 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 01:47:57.67 ID:GCG4s6/20
>>569

【――紳士的な配慮を持つ雪印に、心のなかで頭を下げた】
【彼の当たり前な疑問にも「尤も」と同意を示し】

……でしょうな
私とて、危険かと思います
しかし――それには一応の理由がありましてな

かの誕生日の三日ほど前、マスターは――懇意にしていらっしゃったお友達を
名を「桃瀬 瞬」とおっしゃる同い年のおのこを、災害により亡くされています
実はマスターもそれに巻き込まれていたのですが――

奇跡と言うのですかな、後遺症は無くほぼ無傷でありました
しかしお嬢様は、当然ではありますが――暫く、塞ぎ込んでいたようで。
それを見るに見かねて。私が、埋め合わせに与えられたのです
…瞬様が愛好しその道を修養していた「鉄槌」の形をした、私が。

しかし私は、「友」では無く――誤解を恐れず言うなれば、「執事」の役を全うしろ、と
マスターが道を踏み外すことの無いよう先導せよと、
私は、お嬢様の父上と母上――私の創造主、海部夫妻より任じられたのだ

【ベンヌの口から明かされた物語は、確かな記憶に基づいている】

 【――その明白な過去に基づいて、ひとつだけ大きな「嘘」が混ざっている】

【それがどこに潜むものか知る事は、正に神業である】
【然し。なぜ「指輪と鉄槌」が、セットになっているのかだとか】
【武器である彼に、どうして矛盾した様な命令が下されたのか、とか】
【何らかのきな臭さを感じ取る事は、容易な事だろう――】

…さて。昔話は程々に、本題に参ります
よろしければ私の――ああ、愚痴を聞いて貰いたく

瞬様の志を継ごうとして、マスターは私を手にとっては、確信犯的に危地に赴くのです
しかも史音様は、お友達を失われた反動からですかな?
必要以上に気の強い性格に育ちなさって、然しその癖して、心はあまり強くない
――私には、そうみえてならないのだ

【だが彼は。質問があったとしても、ある程度お茶を濁しながら】
【ぐぅすかと眠りに遊ぶ少女を憂う言葉を、次々と紡いでいく――】
【声色も、いつもは見せない不安げな物へと移り変わり】

されど私が忠誠を誓うべきお館様は、この世界には居りませぬ
それに加え、新世界の風を受けるたび、どうも私の気が弱ってしまい――
ついつい史音様に押し切られ、戦いに飛び込ませてしまう

子供をなだめることの、なんと難しいものか
どうすれば私は、強い心を持てるのか――

【嗚呼――迷って揺れ動いて】
【同じ過ちを幾度とくりかえす、この鉄槌は】
【よくも悪くも。目に余るほど、人間臭かった】

【しかし彼には、「我」と呼べる物が余り無い】
【完全な命令のもとでは、完全に機能する其の精神性は】
【可能性の宝箱である新世界では――果たして、善きものだろうか】

【そして。可能性の獣たる史音を】
【ここまで信用しない事を根底においた思考の是非は―――?】
582 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 01:53:07.44 ID:VcEfWMYSO
>>574

僕の……思う通りに、


………はい、神鷹さん。
ありがとうございました、、。

【頭を撫でられながら】
【横を過ぎ通る神鷹にぽつりと呟くと】

おかげで僕は、未だ頑張っていけそうですよ。

【病室を去っていく彼を見送っていくのだった】


【―――……この出会いは、彼の紙飛行機を何処へ向かわせるのだろうか、】
【その落下地点はは未だ分からないけど、】
【良い方向へと軌道修正させたのは、確実だろう―………】

/いえいえ、有り難うございました!無職な所以外は、神鷹さん本当にカッコよかったです!
/本当に乙でした!
583 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 01:59:35.69 ID:MP+aEGUzo
>>580
え、そう? すっごく綺麗じゃん?
こいつ、ある程度遮光してくれるぜ?

【なんて、再び銃を出しながらかざして見る犬】
【その表面は、どれだけ犬が触っても手垢で汚れることはない】
【けれど周囲の景色を映し出す割には、過剰な光を乱反射するなんてことはない】
【ただの鏡というわけではないらしい】

…え、この世界君クラスの実力者で溢れてるの?
マジ震えてきやがった…。

【若干退いたように肩を抱き、二歩ほど下がる】
【無駄に大げさな表現だしそうとは決して受け取られないだろうが、これでもおそらく犬は褒めているのだ】

そりゃーね、褒める点しか見つからないもの。
ちらっと見てただけでも修羅場潜ってるってのは見て取れるし、何より眼が違ったしね。
それくらい、見てりゃわかるさ。

【なんて、さらりと言ってのける】
【犬はアホ面でドヤ顔だったが、とにかく基本話術は褒め殺しらしい】
【とはいえ、これ以上続けるのはまずいかと判断して話題を打ち切り、ちょいちょいと相手の周囲を回ろうとするだろう】

それにしても、武器多いね。ショートレンジ用の短刀が二つに…このダガー投擲用かな?
こりゃ君、剣士っつーより戦士だね。多分使えるものしか持たない主義なんだろうけど…すごいな。

【しきりに感心しながら、分析を口に乗せる犬】
【妖気にの類には気付いた様子がないけれど、この犬が何を考えているかは、いまいち判然とせず】
【…というか、ちょっと眼が下世話な色を浮かべて、一瞬貯めてから、相手と視線を合わせ】

…ねぇ、君、女の子?

【――――地雷原に全裸突撃】
584 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 02:00:31.54 ID:2qG2zmFHo
>>578

乗り物はともかく、一粒で栄養補給できるサプリメントがあるのなら欲しいねー
美味しければなおよしっ

矛盾してるような気がしなくもないけど……まぁ、いーか

【少年の例えにそう言って喰いつき、おどけて見せる】
【そんな便利なサプリメントがあるとして、それは思わず使ってしまう%烽ノ入るのでは…と疑問を抱くが】
【少年の思想など知ったこっちゃない彼にとって、これ以上言及するのも面倒なことだったのか】
【最後まで言い終えることなく、話を切ろうとするだろう】

【そして、少年の回答には】


―――はい?

【と、頓狂な声を上げた後】


へぇ…
教えてやろうか?

俺の――― “ 能力 ”

【どうやら、彼は能力者らしい。そして、それがどんなものか教えてもいい、と口にする】
585 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 02:01:56.62 ID:MP+aEGUzo
>>580
//大丈夫ですよー!
586 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 02:08:11.39 ID:UwGpBytSO
>>581

【一連の話に、時折相槌を挟んだり】
【挟まなかったり、しながら。“一区切りがついた”ところまで、彼は明確な反応を見せなかったが】

【然し、幾度か、表情に「怪訝さ」が混じる時があった】
【数回質問しかけて、然し、お茶を濁される気がしたのか。その度口をつぐんで】
【隠すつもりは無いようで、ベンヌなら、それに気付けるだろうか】

あー……(発言して)良いか?

【一区切りついたと判断したのか。雪印がゆっくりと、口を開く】
【「怒り」とか、そういった感情は無い。単に疑問符を浮かべただけの、表情で】

その、なんだ。ぼくは……きみ達の普段を知らないし、史音という女の子がどんな子なのかも知らないから…………きみの「悩み」の解消は出来ない、んだが

【申し訳なさそうな表情だ、が】
【本題は、これじゃあ無いようで……彼の口は、動きを続ける】

……ムセキニン、だが、ぼくは……“お嬢さんの好きに”やらせれば良いんじゃあないか……そう思ってしまっている……“様々な経験の中での成長”とか…………そんな「ムシの良い考え」か……

あるいは……“痛い目を見れば懲りる”とか“何時かは現実の辛さを知る”とか…………そういう“クソみたいな考え”がぼくの中にあるのか………………

【彼は絞り出すかのように、そんな言葉を並べて行く】
【それは、励ましなのか……あるいは、フォローなのか……彼自身、あまり、分かっていないようで】

……とにかく、あまり「気負う」のは良くない、というのは、ぼくの持論だが。
587 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 02:20:32.86 ID:HDSQPNxAO
>>584
【少年の言う思わず使ってしまう≠ニは、自らに備わっているモノ≠ニいう意味だったのだが、言葉足らずだったのは言うまでもなく】
【味覚≠竄サれこそ自ら言葉を発する声帯∞口%凵X中の人のフォローである、南無】
【と、青年が能力者≠セと言ったところで、少年の仏頂面に、変化が現れる】
【好奇心の強そうな、幼さの残る顔───そういえば、少年は長ラン、所謂学生≠フ格好をしているが、何処かの生徒なのだろうか?】

ああ是非とも見たいね教えるだけでなく見せて欲しいっとちょっと待った先に僕の能力≠フ説明をしようか。

【左手を前に突き出して、青年を制するような仕草をすると】
【右手の本を胸の高さまで掲げ、突き出していた左手で表紙をコンコンと叩く】

偽神宝典=Aそれが僕の有する能力の名前だ。
簡単に言うと───能力をコピーする能力=B
とは言え…僕が理解出来た範疇≠ワでしかコピーは出来ないけどね。
ああそれと条件が五つあるんだ。

【そう言うと、左手の指を総動員して、五回、親指から小指までの指を一度づつ折っていくだろう】

条件T・自らの能力の詳細を相手に打ち明けなければならない。
条件U・相手に嘘を吐いてはならない。
条件V・相手の能力を実際に見なければならない。
条件W・相手の能力を『理解』しなければならない。
条件X・条件Wを満たした状態で、右手に本を持ち、左手で相手の皮膚に触れなければならない。

───ってね。

【一息に此処まで言った少年だが、青年はこれを聞いて能力について語るのを止めてもいいだろう】
【コピー≠ニ聞いて、いい顔をする人は少ないだろうし、青年がそうでないとは言い切れない】
【しかし少年の言うとおり、彼が理解出来た範疇≠ナしか偽神宝典≠ノは記せない】
【もし青年の能力が理解の及ばない≠烽フだったら、コピーすらままならないのだから】
588 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 02:35:29.54 ID:2qG2zmFHo
>>589

【「はいはい、どうぞー」、そう言うと、黙って少年の説明を聞き始める】
【とはいえ、態度と表情は真剣なそれではなく】
【まあ取りあえず聞いてやろうか感が押し出されたような、やっぱりヘラヘラした軽いものだ】

【5つの条件を聞き終えると】

【クス―――、】

【もう一度渇いた微笑を漏らして、立ち上がり】

なるほどねー。でも―――

【少年に背を向けて、ゆっくりと何歩か歩き】

なんにも無しにそれを見せびらかすほど、甘くはないよ?

【クスクスと漏れる含み笑い。そしてくるりとターンして少年の方へと向き直り】
【右腕を上げて掌を上へ向け、チョイチョイっと親指以外を曲げて見せる】

【かかってこい、さもなくば教えてやらない。まるで、そう言っているかのように】

【しかしそれに乗らなければ――3つ目の条件をクリアすることは叶わないかもしれない】
589 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 02:35:41.18 ID:GCG4s6/20

>>586

【一本一本、言ノ葉を丁寧に織るよう紡がれた声に】
【彼は簡潔に、「…ええ」と答えた】

 【その間――彼には、暫時の沈黙ふたたび】
 【雪印の言葉を、少し息苦しそうな「光」を発しつつ 聞き入れる】

【ベンヌにとって、海部 史音という「杭」は】
【何度打っても幾度となく叩いても、その度に飛び出していくもの】
【だから。常に抑えつけておくぐらいが、丁度よい塩梅だと思っていた】

【そんな彼の思考の土台たるは、主に二つの要因】
【まず一つは、未だ全貌を明かされた訳ではない「夫妻の命令」】
【だけども。海部史彦・時音は、この世界とは一切合切つながりを持たない】
【それは、あきらめに近い形で――ベンヌも承知していた】

うむぅ、しかし――
マスターは忠告ほど無視して、思うがままを行おうとなさる

……人を振り回すのが、生き甲斐のようなお嬢様で御座いますから

【 「好きにやらせれば、いずれ戻れぬ果てまで行ってしまうでしょう」 】
【 「それが、マスターを幸せにできる終わりとは思えませぬ」 】

【誰も知らぬ何かを“知っている”彼は、口ではどこか決め付けた様な事を言う】
【――戦いを重ねて、足を一歩挫いた時に落ちる谷底を】
【彼は見ている知っていると。そう言外に告げる】
【二つ目の理由は、彼女が余りに「子供」で、心配だったから】

  【けれども、雪印の言葉に――少なからぬ魅力を感じるベンヌもいた】

 【同じ白皙と紅玉の瞳を持つ男に、死を悼む事の人間性を、扉を叩くが如く強く説き】
 【ある侍との邂逅に「夢を果たせない」苦しみを想い】
 【月に呪われし少女へ、巨大な力に抗う事を巧まざる言葉で教えた】
 【そんな「史音」は―――今思えば、ただ馬鹿なだけの娘だったろうか】

【――その想いを消化し、決意の言葉に昇華する程には】
【彼は未だ、史音を信じきれないけども】
【「気負うな」と言うことばに頷きでもしたいのか、】
【月下を満たす緋の燐光を、一定のリズムで明滅させるだろう】
590 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 02:36:02.95 ID:2qG2zmFHo
>>588
/安価ミスです
/>>589ではなく>>587
591 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 02:52:35.19 ID:HDSQPNxAO
>>588
使わせてみろ≠チてことかな?参ったなそういう≠フ僕は専門外なんだけど仕方ないか試練と受け取るよ。

【能力>戦闘。少年の中ではこう優先度がつけられているのだろう】
【あまり好きではない、そういう舞台≠ノ、相手の能力を知る為ならば、少年は躊躇い無く踏み込むだろう】
【数歩の距離をあけ、挑発するような仕草で迎える青年に対して、少年は右手の本を開く】
【先程の──オレンジ色の文字≠ナ埋め尽くされたページだ】
【少年が、青年へ向かって駆け出す】
【そして、ページ全体が発光した瞬間、少年は───】

偽・≪C.C.C.≫=iにせ・スリーシー)────!!

【───時間を置き去りに、する】
【端から見れば、それは高速移動≠ノ見えるだろう】
【しかし違う。実際には、少年は時を加速させて、その中を普通≠ノ走っているだけなのだ】
【使用時間はものの一秒にも満たないが、時を操る能力≠ヘ、消費も馬鹿にならないようで】
【青年の喉元に手刀を突き付けようと考えているのだが、恐らくその寸前に、体力と魔力の急激な消耗によって体制を崩すだろう】
【青年が優れた動体視力や反応速度を持っていれば、事前に反応することは可能だろうか】
592 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 02:54:18.32 ID:UwGpBytSO
>>589
【雪印謳夛音は、ベンヌ達の事を、本当に断片的にしか知らないから】
【だから、彼は、それ以上口を出す勇気も責任も、はたまた気も無くて……口を、閉じてしまう】

【辛うじて、開いた口は】
【「ぼくには、分からない」】

【頼りない、しかし、究極……これ以上無い、“もっとも”な答え】
【たかだか二十数年生きただけの自分が……前途ある若き力を、どうこうするだなんて、考えられなくて】

【雪印は立ち上がり、椅子が、消える。能力とやらを、解除したのであろうか】
【何と無く神妙な、面持ちで……あまりに重すぎる、二人の事。それが雪印の頭の中を、巡り、巡り】

……さて、話題を変えるか、それとも、お開きにするか……

【そう言って、大きく伸びをする】
【ベンヌ達の事情が少しでも好転すれば、願ったりだが……彼は、“自分には関係無い事”と……割り切ろうとしている自分にも、気付いていて】
593 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 02:57:42.90 ID:gXHI5L6SO
>>583
まあ、確かに見栄えはするけれど――――あ、ホントだ。悪い。

【矯めつ眇めつ眺めてみて、照準の邪魔にはならなそうだ、と合点したか】
【ほう、と感嘆の溜め息を零しながら、軽く頭を下げて謝罪する】
【寧ろ、鏡面加工は夜間の射撃には便利そうだな、なんて考えつつ】


剣術に限らなければ、オレ位のは珍しくないさ。限ったとしても、そんなには。
まあ、腐る程、って訳でも無いけど――、……ん?……この世界=H

【やはり、褒められて悪い気はしない。先程よりかは若干柔らかい表情で、彼女は続けて】
【「何は無くとも、戦う相手には飽いた事がない」と。少なくとも、彼女の周囲ではそうなのだろう】
【それから、若干自慢入ってる台詞を口にしかけて。相手の言葉を心中で反芻し、ふと】

【ひょっとして、他の世界からでも訪れたのだろうか。と。彼の言い草に、そんな疑問を浮かべた】

そりゃどうも。そっちこそ、結構やる方だったりするんじゃない?
目が利く奴って、大概はそんな感じだから――……。

……あぁ。一応、どれもそれなり以上には。これだけ有れば一通りは熟せるよ。
投針なんかならそう重くも無いし、寧ろもう少し増やすべきかな、って思ってるんだが――多い、か?

【ともあれ、あまり褒められても擽ったい。さらりと流して、逆に褒め返し】
【それから彼の分析に、意外だったのか目を丸くした】
【どうやら彼女、この上暗器まで帯びるつもりだったらしい】

【それはまあ、確かに重くは無いのだろうが、剣呑が過ぎる、ような】


――――ん。そうだけど、何か……?

【続く彼の問い掛けに対しては、至って事もなげな反応を返す。かといって】
【地雷原じゃなかった?――等と、楽観視は出来ないのだろう。遅れて、ぴくりと眉が動いた】
【そういえば表情やら雰囲気やらも、どことなく固くなったような感じが、無きにしも】

【所謂ところの、時間差攻撃というヤツなのか――――?】
594 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 03:04:19.38 ID:2qG2zmFHo
>>591

そう、それでいいよー

【少年が走りだそうとした瞬間、青年の足元が光る。彼の魔翌力の光だ】
【数瞬後、目の前に薄い鏡≠ェ現れるだろう。何もない空間から、蜃気楼のように】
【もしも少年がそのまま手刀を繰り出そうとすれば、それを割ってしまうかもしれない】

【攻撃が崩れることなく続いたなら――】

反射鏡-カウンター-

【鏡は少年の手刀によって割れ、その破片は地面に落ちるでなく】
【意思を持ったかのように少年へと降り注ぐだろう】
【薄い鏡は、それだけ鋭利だ。顔は狙っていないだろうが、裂傷を少年へ与えることとなるか】

【だけどもし少年が疲弊して攻撃が来ないなら】


んー?どうしたのかな?

【鏡の後ろから顔だけを出して、少年の様子を伺おうとするだろう】
595 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 03:15:59.15 ID:GCG4s6/20
>>592

 【例えば。目だけを見ていてもその人間の顔の形は、ハッキリと掴めない】
 【目の持ち主の全身ともなれば、言うまでも無かろう】

そう答えるのは雪印殿だけでは無いでしょうな
未来の形が「無限」などと言うのは――所詮、大嘘も甚だしき事と思いますが

…それでも、道筋には、数えきれぬ程には岐が在りましょうぞ

【ベンヌの声は、ほんの少しだけ軽くなっていた】
【異世界での出来事と、海部夫妻との死が介在しない永遠の別れは】
【やはり――彼の心をかき乱し、気負わせるものだったのだ】

 【そして。すぐ近くに在り続けたからこそ、却って気付けないこともある】

【ベンヌの考えが、全てにおいて間違っていたとは言い難いけども】
【もう少し前向きに付き合うべきだったか、と――声にならぬ声で、猛省する】

(…親ではないことが、私の持ち味なら)
(親の真似事を気づかぬ間に自身に課したのは、忸怩たる事――)

ふむ、そうですなぁ 余りにも長く聞き役を演じて頂いた事もあり
お疲れで無ければ、本の事について知りたく存じ上げますぞ
マスターと読むため買い求めれば、雪印殿も少許は潤いましょうぞ――

「ぅ、んー、……っ、――ぅ!」

…急ぎになりそうで、申し訳が無いのですがな

【――史音が目覚めれば、ホテルまで導かなければならない】
【その徴候が見えたせいか、声は僅かに加速がついて】
【結果としては、そろそろ終いは近いようだ】
596 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 03:21:23.44 ID:MP+aEGUzo
>>593
鏡の集合体みたいな…なんだろ、何かと闘ってねー、その保護者さんから、もらった、事になるのかな?
その性質を持つ銃だから鏡なんだろう。
実戦で使った事はまだないんだよねー、試したいんだけど…まあ、本当は使わないに越したことはないんだろうね。
あ、気にしなくたっていいさ、当然の疑問だしな。

【軽い口調の割には、言葉は冷静な見分で構成されている】
【それでいて、『銃』そのものへの理解もあるのか、それらしい感情をちらりと覗かせた】
【相手が疑問を持つ前に銃を仕舞って、相手の謝罪も穏やかに受け流す】
【なんだかんだで、大人な一面もあるらしい】


うん、まあ、諸事情によりって奴さ。

【相手が拾った言葉を濁すような犬は、眉を寄せて困った表情】
【けれど、これで大体は伝わるだろう。多かれ少なかれ、誤解は招こうが、『彼女の現実』を構築するのに、都合がいい言葉だ】
【確かに、肯定はしたけれど、詳細は語らない。残りは想像力に…いや、常識による補完を、期待する】

まーね、そこそこやるほうだと思うよ?
一言で言うなら、武闘派マジックガンナーって奴さ。基本は足技重視なんだ。

【勝手に相手の手札を詳らかにした代金か、自分の手も少々明かす】
【犬が叩いた足は、確かに鍛え上げられていて、ちょっとやそっとではびくともしなさそうな、堅牢な筋肉に包まれていた】
【それから、犬はあえて試しているのか、僅かに足に魔翌力を纏っている】
【才覚があれば、足を覆うような太陽の如き赤が見えるだろう】

うんにゃ、短刀二本に剣一本がメインだろうから、暗器としてのダガーの数はちょうどいいだろうね。
それに、これ以上つるしたらバランス変わっちゃうだろ?
仕込むならもっと小型の、毒を仕込んだダーツみたいなものか、飛び出し式のハンドソードが限界だろうね。

【真面目に回答する犬】
【それは手数を増やす事より、俊敏性を維持し続ける事を充填に置いたアドバイスだった】
【如何に使い手といえど、過剰積載は足かせにしかならない。適正なバランスは、自身が追求してきた経験を信じるしかないのだ】
【で、剣呑に過ぎる言葉も返す】
【必要だと思うなら、それもいいんじゃないかという肯定】
【かつて暗殺者達が忍ばせた、少々えぐいタイプの武器すらも提案する】
【…やはり、只者ではないらしいが】


やはりオレっ娘!!

【ぐっ、と何故か拳を握って快哉を叫び】

君みたいなボーイッシュな子は希少価値高いんだよ〜! 特にそのスレンダーなボディがいいっ!!
どう? これから食事でも―――――

【やっぱりこいつバカだ! わかっているのかいないのか分けわかんないこと言い出し始めた!】
【凍りついた相手の様子を気にせず、勝手に盛り上がって誘おうとしている
【…命知らずというか、女の子なら誰でもいいのか、結局のところ、三枚目である】
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 03:21:26.89 ID:HDSQPNxAO
>>594
【時を加速し、周囲の物体の動きがゆっくりに視えていた少年の視界に現れる、蜃気楼の鏡=z
【傍目からは高速移動≠ニは言え、その実は普通に走っている訳で】
【当然その手刀は、特別威力が高い訳ではないが、その薄い鏡を割るには足る威力では、あったようで】
【鏡が砕け、破片が散るその光景すら、少年の眼にはスローモーションに映っていた───のだが】

─────ッ!!

【急激な消耗により来る、一瞬の気の緩み、即ち能力が解除された瞬間、ソレ≠ェ降り注いで】
【普通の時間≠ノ戻った少年は、咄嗟に本を閉じ、表紙を盾のように突き出して身を守ろうとするだろう】
【硬い表紙は、多少なりとも鏡の欠片を防げるだろうが、全てとは行かず】
【幾らかが、少年の身体を掠めて、白い長ランを部分的に赤く染める】
【鏡の雨が止めば、少年は】

……鏡の盾=Hいや違うかな盾にしては薄いしもっと別の用途があるのかな?

【再び開かれた本──白紙のページ≠ノ、オレンジ色の光が走り】
【裂傷を受けた状態でも、少年の心は青年の能力に傾いていた】
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 03:37:19.74 ID:2qG2zmFHo
>>597

今のは薄く作っただけだよー
薄い鏡を作りだして割らせることでカウンターを繰り出す、俺の能力の一つだ
ほんとはもっと応用がきくんだけどねー。教えてやーらない

【学ランから覗く血に満足したか、自分の能力を少しだけ説明する】
【そう、彼の能力は“鏡を創りだす”ことにある。カウンターはその一種である】
【だけど意地悪く笑いを浮かべて、それ以上は何も伝えようとしないだろう】

…で、俺に触れないといけないんだったっけ、めんどうだなー
ま、いいよー。ちゃっちゃと終わらせちゃって

【それだけを言うと、考察する少年に左手を差し出すだろう】
【傍から見れば握手を交わそうとしているだけに見えるかもしれない】

【触れたなら、偽神宝典には】
【鏡を創りだし、割らせることでカウンター攻撃を行う――とでも載るのだろうか】


そーいえば、俺の能力には名前なんてないんだよねー
…ねぇ、キミ、語り部って言ったくらいなんだから何かいい名前付けてよ

【唐突に無茶な要求を出すだろう。無理なら無理とキッパリ言ってくれて構わない】
599 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 03:39:56.89 ID:UwGpBytSO
>>595

いやすまないね……どうにも、シリアス・ムードな話は慣れないんだ。

……ああ。ぼくの思うに、道は“無限に近い有限”だ。幾らでも起こりうる「偶然」が唯一の<進むべき道>を切り開く……ぼくは、そう思う。

【彼の声は、客観だからこその気楽な物】
【しかし、“だから何も考えていない”訳では無くて、その言葉には、何か彼なりの思いがあるのだろう】

【ベンヌが、思いを巡らす間。彼は闇を照らす月を、暫し見上げて】
【ベンヌの声に、向き直る】

そうだね。“ぼくの本”か……ぼくのお気に入りは「雪うさぎ」って話だな。我ながら、良作だと自負している。

たいていの本屋には、隅っこにでもちょっとくらいは置いてるハズだが……

【「雪うさぎ」】
【雪国の良家で産まれた、魔法使いの少女と、その愉快な仲間達の物語。長さで言えば、中編になるか】
【具体的な内容は、オムニバス形式で。様々な事件・どうでもいい事に、直面していくという“良くある”お話】

【傑作という程では無いが、雪印謳夛音名義の小説では、“代表作”として有力な部類で】
【最近流行りのライトノベル(余談だが、雪印はライトノベルは嫌いでは無い)よりは、やや「重い」が……あまり文学に触れた事の無い子供にでも、読みやすい】

……そろそろぼくは行くよ。じゃ、また会おう。

【そうして彼は、その場を去る】
【何か言い残した事があるなら、言えば聞こえるだろうが……反応は、曖昧な返事に留まる】

/長時間、お疲れ様でしたー!
/ベンヌさんマジベンヌ
600 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 03:52:47.16 ID:GCG4s6/20
>>599

…雪うさぎ
承りました、買うとしましょう

……そんな事では返しきれないほど、恩が膨れてしまいましたがな
いやはや、本当に有り難く思います

また会う時は、マスターとも――

【史音とこの後の事を考える必要がある彼は、特に返答を必要とする語を用いず】
【名残惜しさの染み出た声を、投げかけた】

【それから少しの間、夜の噴水広場は静けさに包まれたけど】

「あったらしー朝が、キボーの朝が…」

 「――てサ、なによ夜のままじゃない!!」

【彼女が目覚めるとすぐ、そこはひどく賑やかになって】
【――彼が浮かべた苦笑は、誰にも見えなかった】

【顔がないのだから、仕方ないか】

//お疲れ様です!
601 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [sagesaga]:2011/05/01(日) 03:55:10.79 ID:HDSQPNxAO
>>598
映した(割った)相手に牙を向く鏡=cか。
鏡とは本来映した相手≠立てる為の物なのにそれを拒否するなんてね。

【右手に本を持ったまま、少年はそれこそ握手でもするように、青年の手を握るだろう】
【ガガガガッ!とページに走るオレンジ色の光】
【どうやら、青年に触れたことで、少年が理解≠オた青年の能力の一部を、記しているのだろう】
【それが終われば、少年は本を閉じて】

それは例えだと言ったろう?
けれどそうだな…映したものを排斥する鏡>氛氛汞反射鏡(リジェクト)≠チて呼ばせて貰うよ。

【青年の能力自体に名前は付けられないが、少年は今コピーした能力の一部に、そう名前を付けるだろう】

ああこれは新調しないと…それじゃそろそろさよならかな最後に名前を教えてよ誰々の能力≠チて言うのも記しておきたいからさ。
僕は井坂慧典(いさか けいすけ)統一征斗会≠フ一人だよ。

【自らの名前と所属を明かした上で、相手にも名乗ること求める】
【青年の応答の内容に関わらず、少年は去って行くだろう】
【分厚いハードカバーを片手に、少しばかり足取りを軽くしながら】



/お疲れ様でしたー!
/遅くまでお付き合いいただきありがとうございました!
602 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/01(日) 04:06:15.80 ID:2qG2zmFHo
>>601

クス、俺の性格が出てるのかも、ね
どうやら、新たに追加できたみたいだねー、おめでとう

【意味深な台詞を口にして、偽神宝典のオレンジ色の光を見て能力の追加を果たせたと理解して】

わかってるよ、けれど、そう名乗ったのは事実だよねー
ああ、紙に書かなくても覚えちゃってるや、残念

ああ、リジェクト―――ね。いーねいーね、かっこいいよ流石語り部だ

【からかうように軽口を叩いて、少年の問いには】

ミロワール・ロワ、それが俺の名だ

【そう、告げるだろう】
【そして去る井坂の背中を少しの間見つめると】
【ミロワールもその場から去ってゆくだろう…】

/お疲れさまでした!リジェクトいただきますっ
603 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 04:55:14.82 ID:gXHI5L6SO
>>596
ふぅん。ヒトが造ったにしちゃ変わってる、とは思ったけど……。
あながち間違って無かったのか。……鏡の性質となると、反射≠ゥ投影≠チてトコかな?

……ん、ありがと。

【一方、こちらは感覚的な感想を返して。思いつくまま、銃についての考察を重ねる】
【一口に鏡といっても色々ある。魔具の専門家でも無い彼女には、難しいのか首を傾げて】
【そんな思索が邪魔をしてか、彼の見せた僅かな感情の動きには、幸い気付かなかったようだった】

(――やっぱり、見間違いじゃないよな)

【小さく感謝の言葉を口にして、一先ずこの話題を打ち切り】
【ちら、と銃の仕舞い込まれた、膨らんだ様子もないポケットを見遣れば】

そっか。……こっちに来て、長いの?

【困惑も露な顔をする彼に、ややバツの悪そうな表情を浮かべて。数拍置いて、更に続けた】
【ただ。その素性や、新世界を訪れた理由については尋ねない】
【恐らく、触れられたくない物は其処にある、との判断だろう】

(……口ぶりからして、こっちに来てそう長くない、かもな)

【軽薄そうでありながらも落ち着いた物腰から鑑みるに、場慣れはしているのだろうが】
【もし日が浅いのなら、色々と困ることも有るかも知れない。だとすれば職業柄、放っておく訳にも――】

【そんな心中は知る由も無いだろうが、彼女の表情からは気遣いのようなものが窺える、か】


魔術の心得も有るのか。……道理で、随分とポケットの容積が広い訳だ。
出来る事の幅が大きいって、羨ましいな。オレが言うのも何だけど。

デッドウェイトっつっても、撃ち切って棄てちまえば同じだよ。
……けど、服の裏地にダガー仕込むと嵩張るな……お前の言う通りかも。

毒は主義じゃないけど、袖箭くらいなら問題なさそう、かなぁ……。

【見るからに鍛え抜かれた脚を覆う、紅の輪郭を視線で辿りつつ】
【そんな事をぼやいてから、どうせ投げるんだから同じだ、と極端に過ぎる事を宣うと】
【だが、バランスや収納スペースの問題は如何ともし難いのか】
【前を開いたり袖に手を突っ込んだりして、何やら検討した後、続く言葉には一部同意する】


――……愛想がよくてよく喋る狼には、気を付けなさい。
そいつはきっと、一番性質が悪いから――って、誰かが言ってたっけなぁ?

【俄然萌――げふん。燃え上がる彼のテンション、所謂ところの男の浪漫】
【それに反比例して、どん底にまで冷え込んでゆく周囲の空気。ああ、世界とは非情である】
【赤ずきんだか何だかの童話の一文を引用して、手を腰の刀の柄へと延ばし――――】


      安 心 し ろ 、 峰 打 ち だ 。


【彼女は刀の鯉口を切って、やたら良い笑顔を浮かべた。――その眼は、微塵も笑っていなかった】
【露になった刀身から滲む妖気、台詞とは裏腹に、それだけで人の殺せそうな零下の気迫】

【峰打ちとか手加減とか、そんなチャチなモンじゃ断じてねえ!もっと恐ろしいものの以下略――!】
//い、意識が……重ねて済みません、あばばばば……。
604 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 05:20:02.58 ID:MP+aEGUzo
>>603
おそらく投影だね。さっき試し撃ちはしてみたんだけど、魔術の式はよく馴染んだ。
…ただ、弾丸というか、使える魔翌力に限りがあるらしくて、一回の戦闘で乱発は難しいと思うけど…。
ま、それと威力はつりあってるからいいんだ!

【お気楽楽勝、と、犬は笑う】
【過ぎたる力は身を滅ぼす、よく弁えていると、言えるものか】
【感謝の言葉には、短く気にすんな、と返す】

【相手が見咎めた、袖の中身の手品は、明かさない】

うんにゃ、この前来たばかりだな。おかげで観光気分で楽しいぜぇ〜。
その代わり、最初に遭遇したのが件の鏡お化けだったから…大体、この世界の事情は察したよ…。

【大変だな、と嘆息】
【まあ、犬もおそらく納得づくだったのだろうが、それにしたって荒っぽい世界、先行きが気になって仕方がないらしい】

たまたま、さ。
能力者にせよ魔術師にせよ、俺は腕が一本多かったり羽が生えてたり角が生えてたり程度の差だと思ってるけど、
どうせついてるんなら有効利用したほうがお得じゃん?
人より多い腕でたくさんものを持ったり、空を飛んで哨戒したり…人に出来なくて、自分に出来ることをやればいいのさ。

【それは、犬の哲学だろうか】
【どんな異能も、突き詰めた機能としてみるなら、人を構成する要素の一つに過ぎない】
【だから最善を尽くす。人懐っこいこの犬らしい思考と、言えなくもないか】

そゆこと。持ち運ぶのが大変って事だね。
増やして、それにあわせて鍛えなおすのも手間だろ? それを惜しまないって言うんならナイフベルトかけて調整するといいかもね。
時間は掛かるけど。

【調整に時間を割くか、今出来る最善を為すか】
【とにかく犬はそれを重視する思考のようだ。そのための下準備は前もってしておくべき、という茶化し半分の批難は、なきにしもあらず】
【それを犬が実践してきたとしたら、おそらく、彼のコンディションは常に保たれているはずで】


――――――

【なのに、その一撃には抵抗せず、何故か妙に穏やかな笑みを浮かべながら甘んじて直撃した】
【強打されて地面にめり込み、顔が地面に埋まってしまう】
【そのままの勢いで肩が埋まり、厚い胸が埋没し…】

【残ったのは、えびぞりのオブジェ】
【下半身をぴくぴくさせながら、重力と間接構造の関係でぐんにゃりと曲がる腹から下】
【呼吸が出来ているのか否かは定かではないが、まあギャグ補正利いてるし、大丈夫だろ。】

【…もし犬を助けあげても意識は完全に跳んでいて】
【放っておいても、昼間でには発見されて眼を覚ますだろう】
【バカの目覚めとして、これほど相応しい物はあるまい。どっとはらい】

//流石にこれ以上引き伸ばすのはあれですので、こんな感じで締めましょう!
//遅くまでお疲れ様でしたー!!
605 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 08:56:23.85 ID:VMYJY6Xjo
【朝の喫茶店】
【窓際の席に座り、セイロンティーを片手に新聞に目を通している者が一人】

―――。

【紫の髪に、深い緑の瞳】
【夜会用のスーツを纏った、優しげな雰囲気の青年】

【青年の前の席は、空いていて】
606 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 09:15:22.14 ID:fcISx2Reo
【櫻の国、茶屋】
【そこに、二人の人影が居た】

だぁから、テメェの方がよっぽどチビだって何度言えば分かるんだよっ!

「それを言うなら、谷山部長だってチビじゃないですかー!」

チチチチ、チビって言ったなてめぇ!

「事実ですっ!平均よりずっとしたじゃないですかー!!」

お、お前だって小学生だろ!涼香ァ!

「高校生ですっ!な、ななな、何度言えば分かるんですかっ!
や、ややや、やっちゃいますよ!!あと、涼香じゃなくて、涼香委員長ですっ!!」

【一人は、着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は、少々派手であるが、その表情を見れば、どちらかというと善人に分類される、優しそうな少年に視えるかもしれない】

【そして、もう一人。そこに居たのは委員長=z
【委員長かどうかは、分からないが、そう言うしか無い。そんな少女だ】
【三つ編みのおさげは腰まで下げられ、レンズの分厚い丸めがねを付け、スカートはきっちりと校則を遵守したひざ丈】
【そして、かなりの小柄、恐らく140cm程で有るが、その身長を大幅に超えるサイズの道路標識≠背負っていた】
【さぞかし、動くのにじゃまになることうけ合いである】

【往来に出たベンチの上で言い争う二人。一人の委員長の方が、ゆっくりと立ち上がって、背の道路標識を引っこ抜く】
【それを、ぶんっ、とふりあげて】

「いいですっ、やっちまいますよ!?私の道路標識術、強いんですからねーっ!」
ちょ、おま!やめろぉおおぉおっ!

【少年の方は、両手をサムズアップ、降参の意を示しているが、道路標識は振り上げられたままである】
【なんというか、凄く目立つだろう】

//再利用〜。
607 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 09:30:48.47 ID:VMYJY6Xjo
>>606
【彼らが言い争っている往来のベンチに、通りかかる一人の青年】

おやおや、これは………
喧嘩、かな?

【紫の髪に、深い緑の瞳】
【夜会用のスーツを纏った、優しげな雰囲気の青年】

【道路標識を振り回している少女を見て、些か呆気にとられた表情をし】
【降参の意を示している少年の姿も捉え。】
【何だか危ない状態であることを察したのか、慌てて彼らの元にかけ寄り】

ちょ、君、落ち着いて!
こんなところでそんなもの振り回したら―――!

【善意ある青年、といった行動か】
608 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 09:34:08.88 ID:GAP6AMZSO
>>606
うるせぇぞてめぇコラァ!誰がチビだぁっ!!!
[そうだぞコラァ!コンプレックスなめんなぁ!]

【それに呼応するように突如怒鳴りだす同じ店の客の一人】
【旅人のように薄汚れたマントをはおり、袖口の広い服を着た少年】
【大きなゴーグルを着けているため目元が隠れていて、どこを見ているのか窺い知ることはできない】
【少年が口から発する声とは別に声がするがどこからとは分からず、ただ聞こえてくるだけだ】

【その身長は……160に足りていない】

成長期に栄養が足りてねぇんだよ栄養がぁぁ!!
609 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 09:34:59.15 ID:GAP6AMZSO
>>608は無し

610 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 09:39:56.14 ID:fcISx2Reo
>>607
「なんなんですかこのやろうですっ!」

【声を掛けられて、ぐいっ、と振り向く少女】

【がぁんっ!】

【道路標識の表示板が、その振り向く動きで少年にヒット】

おぶろわぁっ!!

【そのまま、真後ろにベンチごとすっ転び、ベンチの上のお茶と団子が宙に舞う】

「あ―――っ!谷山部長っ!?」
おっと、ととぎゃぁっ!

【それでも、空中で態勢を整えようとしていたところに、振り向いた彼女の無意識の第二撃】
【次は、もち手の部分が襲いかかるが】

【がきぃぃんっ!】

【少年の左手に、金属音と同時に受け止められて】
【少年は2m程飛んでいった】
【地面を転がるも、がばぁっ!と勢い良く立ち上がる少年。無駄にタフである】
【そして、青年の所へ駆けていき、頭を下げ】

っは、はははは……っ!
朝っぱらからなんで俺はこんなに死にそうにならなきゃ行けねーんだよ!!
あとそこの人すいませんでしたぁっ!!お前も謝れ涼香!

【そう言って、となりの小さな少女の頭を鷲掴みとして、無理やり頭を下げて】

「ご、ごめんなさいっ!!あの、冗談のつもりだったんですけど!
あの、隣のチビがですね」
お前反省してねーなオイ。
「えと、とにかく」
すいませんでしたぁっ!「すいませんでしたぁっ!」

【とても怒涛の展開であり騒がしいことに成った】
611 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 09:40:34.74 ID:fcISx2Reo
>>608
//自分は複数OKですよー!?朝ですし時間ありますしお寿司!
612 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 09:47:49.35 ID:GAP6AMZSO
>>611
/どーも複数って苦手で…イベントとかなら仕方ないから頑張るんですけどね……
/なのでここは遠慮させていただきます
613 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 09:48:18.69 ID:VMYJY6Xjo
>>610
【―――自分が声を掛けた事がきっかけで、色々と酷い目に遭った少年。】
【それでも律儀に謝って来る彼と少女に、青年は穏やかな笑みを見せて】

いや、無事収まって何よりだよ。
………というかオレがひっかき回しちゃったのかも知れないけれど。
だからとにかく頭は上げて、ね?

それにしても―――
朝から痴話喧嘩だなんて、最近の学生カップルは微笑ましいね。

【一緒に茶屋にいた事と、仲の良い様子からか―――】
【どうやら、少年と少女がつき合っているものと思いこんでいるようだ】
614 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 09:48:21.12 ID:fcISx2Reo
>>612
//はーい、了解で御座いますの!またいつか絡むのを楽しみにさせていただきますね!
615 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 09:53:57.30 ID:fcISx2Reo
>>613
えっと、はいよ。
「すいませんすいません……」

【二者二様の態度では有るが、二人とも頭を上げて】
【こうして見ると、この二人は、大分対照的である、と映るかもしれない】
【かたや、白髪の長髪に着崩した学ランという、パッと見チンピラな少年】
【もう一人は、きっちりと制服を着こみ、三つ編みにした見るからに優等生と分かる少女】
【だが、こうして一緒にいることから、仲は悪くないことが感じられるかもしれなくて】
【そして、続く青年の言葉に、二人で顔をみ合わせて】

…………うぇ?「…………え?」

…………まっさかぁ。「あり得ませんよねぇ?」

同僚だよ、同僚。生徒会のメンバーでな。
「そうです、同僚ですよ、まあ一応仲の良い友人ですけど」
お前と友だちだったっけ、チビ小学生。
「だから高校生です!未だ根に持ってるんですかチビチンピラ」
チンピラとチビは関係ねぇだろうが!

……とりあえず落ち着こうぜ、又殴り合いは嫌だ。
「……ですね、ここは休戦ということで」

【まるでコントの様な掛け合いで、妙に息があっていた】
616 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 10:01:15.58 ID:VMYJY6Xjo
>>615
【少年と少女の息の合った掛け合いに、またも呆気に取られた表情を見せるが】
【同僚と聞いて納得したのだろう。「成る程ね」、そう言って穏やかな笑みを見せ】

(高校生だったんだ、この二人…)

【身長から、中学生かと思っていたようで】

へぇ、生徒会かぁ。
道理でとても真面目な格好を―――

【少女の方を見て掛けていた言葉、だがその視線をスライドさせれば】
【少年の方は不良というかチンピラというか、まぁそんなように見える風貌で。】
【―――言葉は言いかけたまま、終わってしまい】
617 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 10:07:50.91 ID:fcISx2Reo
>>616
「……ん?」
なんか……失礼なこと考えられた気がする。
「そうですね、気のせいですよ、多分」

【身長とか、年齢に付いては、敏感なようで】
【二人揃って、びびっ、と反応していた】

「ええ、私は風紀委員長なんです」

【無い胸を張って得意気にする少女】
【しかし、視線を移された当のチンピラ学生は】

……新聞部部長。
結構、独自取材行くからな、それに、髪は自毛だ、染めても染まらなくてな。

【眼帯や、服の間から見える多くの傷跡から、彼が訳あり≠ナあることには気付きやすいだろう】
【恐らく、髪の色も、髪型も。疵などを隠すためだったり、何かの影響で変わったりしたのだろう】
618 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 10:21:40.98 ID:VMYJY6Xjo
>>617
【少女が風紀委員長であると訊いて、納得したような表情を見せ】

その正された制服、まさに風紀委員のあるべき姿だね。
男としては、短いスカートから覗く太ももに惹かれてしまったりもするんだけど―――

―――清楚な着こなしのスカートにも、また惹かれる所があるんだよね。

【正直な感想なのだろうが………それを言ってしまう事で、紳士に見える青年の印象は崩れてしまうかも知れず】
【そして少年が新聞部部長と聞くと、どこか興味深そうに】

戦いの傷跡、染まらない白髪―――、ね。
どうやら危険な場所でも、“独自取材”を敢行しているようだけれど。

取材する側にいると、世の中の善やら悪やらが渦巻く姿を客観的に見つめなければいけないからね。
自分の立ち位置を定めるのも、難しいんじゃないかい?

【そんな事を、問う】
619 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 10:30:32.44 ID:fcISx2Reo
>>618
「そういう発言はセクシャルハラスメントですよ!
全く、冗談でそういう事を言うにしても、人を選ぶべきだと思いますよ。
私は、一応四角四面にみえて冗談が通じるからこそいいもののですよ?
世の中には冗談が通じない人が居るんですわかりますか?
これだから世の中の風俗の乱れがですね!最近の若者は制服をきっちりと着ないのが全く嘆かわしいです!
なんで皆さん制服を確り着ないのでしょうか、確り着るのが制服でしょうに!
ああ、すいません話が長くなってしまいましたね。とりあえず、私服ならいくら短いスカート履いても構いませんが。
制服ならばやはり校則を遵守した格好をしなければいけないと思いますよええ、だってそれがルール≠ナすから」

【その手の発言は、彼女の感情の地雷原を踏む結果となったようで】
【怒涛の説教の勢いが激しく展開された。話が長い上に早口だというのに妙に聴きやすいのは説教慣れしているからか】

ま、な。結構色々いくさ。元は戦場駆けまわってたし。
……今は、戦うほうだけど。

【そう、言葉少なに肯定の意を示して】
【続く青年の問いに、迷うこと無く青年を見据えて】

っは、俺のいる場所が俺の立ち位置≠セ。
善も悪も関係ない≠ヒ。俺は俺の正義≠フ為に生きている。

正義は己の心の内に有り。[Justice in my heart.]

俺の意思に従って俺が動く限りは、俺の立ち位置は揺らがないんだよ。

【見た目や、覚めた口調に反して、その言葉はまっすぐかつ熱い】
【氷の思考と焔の心を合わせ持つのが、この少年であった】
620 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 10:59:58.56 ID:VMYJY6Xjo
>>619
【少女が捲し立てる言葉に、些か面食らった様子を見せ】

―――ああ、これは失礼。
成る程、君が大切にしているのは“ルール”なんだね。

(冗談が通じてないのは、この子のような気もするけれど………)

【そんな疑問を持ちつつも、少女に謝罪し】

冗談ではないんだけれどね、正しい着こなしから窺える清楚な印象に、男はまた引き寄せられてしまうものだから。
………これ以上は、オレの紳士的な印象が崩れてしまうかな。

【もう崩れてるっつの】

【そして、少年の答えを受けると一度目を閉じて。】
【その行動からは、どこまでも真摯に、相手の思いを解しようとする態度が伺えるかもしれない】
【熟考、そして―――纏め上げた言葉】

―――Justice in my heart.
それが君を表す言葉、なんだね。
何だか羨ましいよ、オレには確りとした夢も理想も無いから―――

ただ、“何処かの誰かが少しでも、笑顔になれるような世界”を目指している。
他の大多数が苦痛の面持ちを浮かべていたとしても、それでも…
何処かの誰かが、笑顔でいれているのなら。
世界はまだまだ腐ってない、そう思えるだろう?

【優しげな笑み、穏やかな口調】
【―――しかし言葉の芯をよくよく鑑みれば、どこか突き放すような冷たさが感じられるかも知れず。】
【戦乱が起きようが、人々が苦しもうが】
【世界の全てが腐ってしまわない限り、青年にはどうでもいい話なのだ】
【少年が氷の思考と焔の心を合わせ持っているのなら―――】
【―――青年は、温かな外面と凍てつく内面を併せ持っている。】

何だか、君たちの動向にはとても興味があるね。
良ければ、名前を教えてもらえるかな?
…これからも、君たちに注目していたいからね。

【そんな言葉を添えて、彼らの名を問う】
【二人に差し出す名刺には、『麗斗』という名と彼の連絡先が記されていて】
621 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 11:01:31.17 ID:VMYJY6Xjo
/うおおお、丸々30分も掛っていたとは…
/遅レス申し訳ないです
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 11:17:26.10 ID:fcISx2Reo
>>620
「ルールを守る人は、ルールに守られます。
しかし、ルールを守らない人は、ルールに裁かれるんです。
どうしても、人が人を裁くのには、私情が挟まります。
故に、ルールという物を絶対の判断基準とする。それが私の正義≠ナすから」

【ルールという物を、大切どころか信念、そして拠り所としている様で】
【この二人、この若さながらも、己の芯≠確りと持っているのが分かるだろう】

「はぁ、まあ好意を持たれること自体は吝かではありませんが。
申し訳有りませんが、貴方は年上ですよね?その場合は、不純異性交遊となっちゃいます。
なので、嬉しいですが、お応えする事はできません」

【きっぱりと、冗談ではなくとも、ダメである、と言って。こいつこそが四角四面である】

「……崩れてますね、ばりばりと」

【率直に、少女はそう感想を返し】

別に、信念思想信条なんざ、己の心に従い動いていりゃ、勝手に生まれるし出来てくる。
無い、と思うなら、見つけりゃいいだろうよ。

【突き放すように、であっても優しい言葉】
【まさに、目の前の青年と少年は、正反対であった】
【そして、続く青年の言葉に、へっ、と鼻で笑いを返して】

少なくとも、俺はそんな世界で笑って居たくはない。
何も知らずに笑うぐらいなら、俺は苦痛の中に突っ込んでいって苦痛から少しでも人を引き上げてやる。
そして、笑っている野郎共に、手を貸すように伝える≠だ。
世界を救い、繋げる物こそジャーナリズム。
言葉の力は武力よりも強く恒久的だ、だからこそ、俺は言葉で世界を変えるわけでな。

【真っ向から、意見をぶつけた】
【戦乱が起きれば、戦乱の中に突っ込んでいき、戦争の愚かさを世論に伝え世論を動かし】
【誰かが苦しんでいれば、それを皆に伝え、救いの手を少しでも増やしていく】
【少年は当事者≠ナ有りたい人間だった。人の身に在らずとも、少年はどこまでも人間らしくて】
【そして、差し出された名刺を受け取り、二人も名刺を渡す】

俺は谷山。
「私は観瀧原です」

【谷山の名刺には、谷山基樹[タニヤマ モトキ]という名と、連絡先。そして、統一征斗会新聞部部長/編集長、兼Justice所属という肩書きが】
【そして、観瀧原の名刺には、観瀧原涼香[ミタキハラ スズカ]という名と、連絡先。そして、統一征斗会風紀委員長という肩書きがあった】
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 11:45:35.69 ID:VMYJY6Xjo
>>622
【それぞれの正義を、それぞれのやり方で貫く二人。】
【彼らの“芯”は限りなく熱く固い、だが―――】
【―――青年の“芯”は、限りなく冷えていて歪】
【それを為るべく見せないよう、匂わせないようにしているからこそ、彼らはこうして穏便に会話をする事が出来ているのだ】

あはは、年上どころか………いや、悲しくなるから歳の話は止めようか。うん。
そうだね、オレも犯罪に走るのは控えたいから、残念だけど素直に断られておくよ。

【少女の感想を聞き、今さら紳士面を取り繕う。遅いっつの】
【そして少年の意見には、ふむと一考した後、言葉を返す】

―――面白いね、

    そんな力も持ち合わせていないだろうに―――

それでもそんな大それた事を言えて、実際にそうしようとする思いを持っていて…。
確かに、何もしないよりはずっと良い筈だ。
オレも『笑っている野郎共』の一人だけれど………君が『手を貸すように伝える=xなら。
及ばずながら、力を貸すよ。

【一瞬、心底冷えきった言葉が放たれるが…】
【その際も、その後も、穏やかな口調は一貫していて。】

オレは人では無くて、正確に言えば“存在”なんだ。
“豊穣”の力を司っている。
この世界が豊穣を必要としている限り、オレは存在し続けられるけれど…
きっとそんな穏やかな状態は、長くは続かない。
それでもオレが自主的に動くのは、世界の崩壊直前だけ。

ただ、“友人”からの依頼があったならば、いつでも動くよ。
荒れ果てた大地の修復、傷ついた命の治癒、多分それくらいしか出来ないだろうけれど―――

【断りもなく唐突、だが穏やかな笑顔で彼ら二人を“友人”と呼び】
【必要な時には連絡してね、そんな言葉を添えて名刺を渡し、代わりに彼らの名刺を受取った】
624 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 11:57:10.27 ID:fcISx2Reo
>>623
……力がないから、言葉に頼るのさ。
世論≠チてのは、強いぜ?民衆が動けば、国だって倒れる。
ジャーナリズムは、究極的には、世論を動かす力だ。
だからこそ、嘘は報じちゃいけねぇし、そこに悪意を込めてはならない。

力がないなら、力を補えばいいだろう、簡単な話さ。

【力がないのを知った上で、無いなら補えばいいと言った】
【少年は、大真面目にその信念を実現しようとしていて。冷え切った言葉では、少年を止めることは叶わなかった】
【既に、何度も折れかけて、何度も絶望に浸り、何度も曲がりそうに成った末の、信念】
【其れは、精錬され鍛え抜かれた鋼を彷彿とさせていて】

……お前の力、借りないことをできるだけ祈りたい、がな。
お前は、どこか得体が知れない=Bいつか、ぶつかりそうに成りそうな程に。

【そんな、相手の言葉に対して】
【目の熱は、冷えたままを保ちながら、正直にそう言った】
【そして、唐突な言葉を受けて、ああ、なるほど、と小さく呟いて谷山は】

――――大局的すぎるんだな、お前は。
人の心が分らないのも、当然だったか。
俺は、俺のために動く、俺の揺れ動く心の為に動く。
俺は、お前みたいに大きくない、バケモノ≠ネんでな。

出来れば、お前に頼りたくはないが、必要なら存分にこき使わせてもらう。
じゃぁな。

【そう言うと、少年は踵を返し歩いて行って】
【…………その背は、じじじ、とノイズを生んでいた。彼もまた、まともな人間ではなかったようだ】
【そして、涼香は】

「えっと、これから仕事ですので、又いつか!」

【そう言って、頭を下げると、小走りで少年を追いかけ、去っていった】

//乙でした!”!
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 12:18:58.27 ID:VMYJY6Xjo
>>624
【少年の言葉に、彼―――否、“存在”は楽しげに笑う】

言葉の力、輪の力………成る程、無限大に膨らみ補われる力だね。
君ならばその力を集め束ねて、舵が乱れる世界を正しい向きに動かせそうだ。
―――それこそ、オレのような“得体が知れない”力でも、ね。

大丈夫、オレからぶつかる事なんて有り得ないから。
ただ正義側にも悪側にも、分け隔てなく手を貸しているだけだよ。

【そして、少年の的確な言葉には】
【参ったね、そんな事を呟いて笑う】

ああ、そうなんだ―――さっぱり分からない。
物言わない小動物の意志を汲み取るのも、物言う人の意志を汲み取るのも、同じく難しいよ。

最も、君はまたオレと違う点でスケールの大きな“バケモノ”だけれどね。

【世論という、目に見えず計り知れない力を扱う谷山】
【これからの彼が目指す先を、麗斗は興味深げに“傍観”する事だろう】
【そして“求められさえすれば”、惜しまずに手を貸すのだろう―――】

【去りゆく二人を見据えて、青年が見せる笑みの真意は】

/乙でしたー!連絡先はwikiの方にあるのでご自由に使って下さいな〜
/頭のネジはぶっ飛んでますが、頼まれた事はちゃんとやると思うのでw
626 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 13:26:41.97 ID:VMYJY6Xjo
【櫻の国】
【先程少年たちと会話をした茶屋から、かなり離れた森の中】
【麗斗は、ぱちりと指を鳴らす】

【すると空間に、ぼうっ、と紫の焔が5つ上がり】
【その中から一体づつ、中世の鎧を纏った骸骨が現れた】
【計五体の物言わぬ骸骨騎士達は、麗斗の前まで歩み寄ると、跪き。】

能力者に関わる以上は、こちらも戦力を持たないとね。
手を貸すと言った手前、戦力が貸せないようでは話にならないし―――
ああそうだ、彼らにも名前を付けておこう。

―――亡騎。
そう、呼ぼうか。

【亡騎、そう呼ばれた骸骨達は、再び麗斗が指を鳴らすと】
【紫色の焔に包まれ、ふっと姿を消した―――】

【静寂の中、残された青年は】
【涼やかな森の風をその身に受けたまま、暫くの間そこに立っていた】

/昨日の反省点を踏まえて、戦闘設定を出すためのソロール。
/申し訳ありませんが、絡み不要です…
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 15:52:59.58 ID:XRTEB/5e0
【オープンカフェ】

【濃い灰色のローブに身を包み、首から「L」の字を模った首飾りを下げ】
【両手の親指に銀色の指輪をはめた少女が】

ズズ……――! ゲホッ、ゲホッ……

【通りを眺めながらコーヒーを啜っていて……咽たぞオイ】
628 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga !red_res]:2011/05/01(日) 19:14:49.67 ID:XwCQ/kkwo
【旅客船に貨物船、大小種々の船舶が停泊する、水運の要衝、それが「港」】
【「海」とは、計り知れない恩恵を今日も今日とて全生命に与え続ける】
【しかし、その「海の恩恵」を、邪な野望に利用とする集団が、世界の片隅にあり――】

よし! 行くぞ! 『オペレーションPP』開始だ!
「……あれ、お姉ちゃんは? いつもは嫌でも一緒なのにー」
“ウェルちゃんはウェルちゃんで、「あっち」が最終局面だからネー”
『――――ふっ…………全ては世の混沌と「闘い」のため…………』

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

       【 櫻の国・港 ―― 「巨大貨物船」 】

イヤッハァー!! この船は俺達が乗っ取るぜェエエ!! オラァ! 乗組員&船長、神妙に従いな!!

【――唐突に起きた事件、それはいわゆる「シージャック」であった】
【犯人は、赤装束の男と、白衣姿の少女、レインコートに身を包んだ男、それから作業着の女性と、巨大な機械蟹――】
【4名+1体の「能力者」の「チカラ」により、港に停泊中だった、とある巨大貨物船は瞬く間に指揮権を奪われてしまった】

‘――曲者だ! 皆の衆、出会え出会え!!’

【――しかし、船内からの通報を受け、櫻の国の自警団が、港に駆けつけていた】
【自警団は多数の小型ボートを使い、瞬く間に乗っ取られた船を包囲】
【同時に埠頭をも封鎖し、一気に犯人達の身動きを取れなくした――――かのように見えた】

――あー、追っ手は別に要らないんで……

【船上、甲板にて、包囲網を見下ろすテロリスト達】
【その中のリーダーと思しき赤ずくめの男は、余裕の面持ちで、】

……ハイ、グッバイ!!

【――パチンッ――!! 響き渡る乾いた大きな音――そう、彼は、指を鳴らした】


        <――――《捨の代償》――――>

            【――「黒き暴風」――】

【突如として貨物船の周囲に吹き荒れる、「黒い羽根」を大量に含んだ、「魔力の嵐」】
【どこまでも吹き飛ばすことに特化した「それ」は、ボートを、武器を、人を、巻き込んで運び去っていく】

‘――ぐっ……! 包囲網を崩すな!!’ ‘ダメですッ……! 布陣はズタズタ……装備も飛ばされました……!’

【結果、包囲網は為す術無く壊滅し、貨物船はノーマーク状態に逆戻ってしまい――】

「……お姉ちゃん、どこかに潜んでたの?」

こういう事もあろうかと頼んでおいたら、頬を赤らめて目をそらしながら、「あ、貴方様のためじゃないですよ、ただ世界の真理を考えて協力するだけですからね」と……

「そういう脚色すると怒られるよ」

――あ、そうそう、シズク、今日は海上だが、大波起こしたりするの禁止な

「……ん、なんで?」

何というか、俺達も沈没しかねないというか、お前の存在が不謹慎というか、まあ、作戦上の都合だ、気にするな!

「――わ、私の存在が不謹慎……!? ライトウェルさんにそんなこと言われる筋合い無いよ! わーん!!」

【――と、以上の一連の騒ぎが、この港で起こった顛末である】
【明らかに不穏かつ危険な雰囲気を醸し出すこの場へ、己の身を顧みず飛び込む勇者は……ありやなしや――】

/いわゆるひとつの突発テロでございます、どなた様でもおいでませー
/なおご参加頂ける方は、まずは 【 港へやってくる描写 】 をお願いいたします
/その後、主催者が誘導を行っていきたいと思います
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 19:24:29.44 ID:fcISx2Reo
>>628
【港を歩く、一人の人影】
【ちょっと鼻歌なんか歌っちゃって、櫻の国を満喫していたりして】
【だというのに、目の前では、なにやら事件が起きていて】
【そして、吹き荒れる魔力の嵐が、貨物船の周囲に吹き荒れた】

……おいおい、マジかよ。
まさか、戦争調べに来たら、テロリズムとか付いてねーぞ全く畜生っ!

【着崩した学ラン姿が特徴的で小柄な少年だ。背丈は恐らく160cm程か】
【白骨よりも白い髪は、右目を隠すように伸ばされている】
【髪の奥には、拘束具めいた黒革の眼帯が装着されていて】
【腰にはベルトポーチを巻いており、その中には様々なモノが入っている様だ】
【見た目は、少々派手であるが、その表情を見れば、どちらかというと善人に分類される、優しそうな少年に視えるかもしれない】

……ちぃ、どうするか、ね。
俺、泳げねぇんだよぉおぉぉおっ!!

【体の随所から、ノイズを吹き出しながら、雄叫びを上げる正義な少年が、そこに居た】
【風に真っ向から立ち向かうように、少年の学ランがはたはたとはためいている】

//マッハで召し食ってきますっぅっ!!
630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 19:27:36.70 ID:zRhpY+60o
>>628
【世の中、物事にタイミングが悪い時、というものがある】
【例えば急いで出かけなければならない時に限って、自転車がパンクしていて】
【その上で雨は降り傘は突風で骨が折れ、顔を伝うのは水か涙か分からない状況】

【この瞬間の彼女は、それと似た様なものの入り口に立っていた】


……早く大陸へ戻る必要が有るというのに……!
テロ……?これでは、連絡船すら動かす事が………

………小舟でも良い、漁船でも良い、誰か船は!?

【薄紫の髪に紫の瞳、顔の左半分に蛇の入れ墨のある軍服の女性】
【腰のベルトにはナイフが数本、右肩からは少々大き目の黒いケースを下げている】
【彼女は、彼女自身には非常に珍しい大声を張り上げ、港へと駆けこんで来る】
【凍結した様に変化を見せない無表情。だが、明らかに回数の多い瞬きが、その精神状態を語る】

【一所に長く留まらない両目は、そう時間を掛ける事もなく】
【この一件の元凶を捕捉し、上下の瞼で視界を狭め】

………あの船を、奪取すれば

【薄い胸が軽く膨らむ程に、夜の適度に冷えた空気を吸い込んで】
【両手の指をそれぞれ一度ずつ、こき、かきと鳴らした】
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 19:32:49.41 ID:XRTEB/5e0
>>628
【一方その頃、港】

――潮風って意外と暖かいですね

【濃い灰色のローブに身を包み、首から「L」の字を模った首飾りを下げ】
【両手の親指に銀色の指輪をはめた少女がいた】
【……この時間差だ、ここにいたってなんら不思議ではあるまい! あらゆるツッコミはこの際却下する】

……明らかに潮風以上に面倒な風が吹いてるみたいですけど。
どうしましょうか……観察でもしてますかねー、これ。
(何でこんなことしてみたのか質問攻めしてみたいけど……久々に)

【明らかに正義とはかけ離れたことを口走りつつ】
【貨物船の様子をひたすらに「観察」している】

/書き込んでおいてなんですが夕飯速攻で食べてきます
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 19:32:58.87 ID:3YXIt5uLo
>>628

ふんふ、ふんふふ〜ん♪
【鼻歌を歌い、スキップをしてやって来るいかにも上機嫌そうな少年】

【黒い瞳に、短くも長くもないぺったんこの黒い髪に、黒い学生服をキッチリと着るこの少年】
【腰に、ホルスターを右と左に1つずつ付けており、その中にはちゃんと銃が入っている】
【右のリボルバー型の銃は、空気中から魔翌力を吸収しているのが、分かるかもしれない】
【そして頭の近くには、少年の寄り添うように飛ぶ鋼色の雀が1羽】

【身長165センチほどと、小さめで、年齢は見たところ15歳前後】
【容姿からは、正義の味方と判断できるかもしれない】

は……?
どうゆうこと?
「残念だな、楽しい旅行計画は、コレで終わりみたいだぜ?」

【どうやら、ちょっとした旅行に船を使おうという腹積もりだったのだろう少年は、目前に繰り広げられた光景に、ぽかーんと口を開け】
【特筆すべきは、もう一つの声である。少年の左のホルスターから発せられていて、どうやら喋る魔銃のよう】

のんびりしてられないってワケか……
『ま、お預けってことにして頑張るのが一番じゃないかな?』
【次の声の発生源は、右のホルスター。喋る魔銃その2である】


【そして少年は、腰のホルスターから銃を引き抜き、右の手のリボルバー型の銃の銃口をテロ一味へと向けながら】

おい!お前ら!どんな理由があろうとも、そんな事はこの俺が許さないぞ!
【正義の味方のテンプレのような一言】

【鋼色の雀は、器用に、少年の学生服の胸元へと潜り込んだ】
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 19:40:43.68 ID:GCG4s6/20
>>628

――、―何事ぞ、と思えば…。

【舞い散る漆黒の淡雪も、突如現出した異常風域も】
【この國に生を受けたある少女には、既視のもの】
【――フ、と。彼女は、冷笑を浮かべる】

…少なくとも、表向きには変わりないようだな
間違った表現と言われる事は覚悟のうえだが――

私は“安堵”したよ、ウェル子君

【降り積もった雪にも似る豊かな白髪を三つに編んで、二房。両サイドに垂らし】
【赤縁のアンダーリム越しに映る眸は、怜悧さをイメージさせる淡緑】
【そんな風采の少女が――船着場の手前で、風に煽られていた】

【さて。華奢な少女の体を守る物は――なんと、】
【白地に大きな紫の水玉模様が浮かんだ、ワンピースタイプの水着のみ】
【――おへその少し上のボタンだけで、上下の布が結ばれる危ない構造で】
【真面目そうな彼女の印象に反し、腰のくびれを隠そうとする意思は見えず】

【惜しげも無く晒された白磁のような肌に、青白い月明を浴びて―――】
【夏を待たず叩き起こされたタイフーンに吹かれ】
【二つのお下げを荒ぶらせながら、少女は平らな胸の前に腕を組む】

…普通の潮風より寒い、それに、
仲間まで連れてきてもらって、まったくいい風の吹き回しだ

――“Ms.フロスティ”……。

【堂に入った、そしてどこか悲観的な物言いの後】
【一しきり喋ったと見た彼女は己が能力の名を紡ぎ、暫し口をつぐんだ】
634 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga !red_res]:2011/05/01(日) 19:41:51.23 ID:XwCQ/kkwo
【前回までのあらすじ】

【突如蹶起した胡散臭い集団『愛と正義のダークサイドオルガナイザーズ』――】
【代表者『ライトウェル・エルウェル』は、「それぞれがそれぞれの世界征服を目指す、究極にして至高、そして最強の集団」と自称】
【挨拶代わりとばかりに、『スペクタクラー・ミズガネ・比叡山延暦寺・シズク』を使って水の国で爆破テロを目論むも失敗に終わる】
【生粋の善人だったシズクすらを手中に収めてまで、彼らは果たしてどこを目指すのか――】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>629>>630>>631>>632>>633
【先の「暴風」で傷付いた者達は、怪我の度合いに差はあれど、誰一人として命に別状はなかった】
【仲間を救出する者、うずくまる者、逃げ出す者、ただ慌てふためく者――それら思い思いの行動は、まさしく戦場を彷彿とさせる】

【――そして、問題の「巨大貨物船」だが、乗っ取られた後から、禍々しいオーラを纏いつつあった】
【どこから発生したのか「黒い霧」らしきものが船全体を覆い始め、どんよりと重く暗い空気が充満する】
【包囲網を蹴散らして満足したのか、テロリスト達は、一旦船内へ姿を消していた】


‘――――うおおおおおおーー!!’

【……と、ここで突然、何やら騒がしい男が、凄まじい勢いで港へと走り来るではないか】

‘櫻の国自警団、雇われ部隊長『小野小太郎』!! 通報を聞きつけ、遅ればせながら参上仕りました!!’

【見れば、その人物は、眼帯+鉢巻き+薙刀装備の中肉中背の男であった】
【彼の後ろには、部下と思しき集団が、何か「簡易の橋」のようなものを担いで続いており、】

『隊長!』『傭兵の隊長が来たぞ!』『三十路間近の隊長!』『独身の鬼、小野さん!』『ザ・ベンケイの異名を持つ小太郎さん!』『小次郎さん!』『ベンケイって誰だよ!』『小平次さん!』『こざっぱりさん!』 

【――にわかに、港が騒然となった】
【先の暴風に襲われた者達の中にも、彼の姿を見るなり声援(?)を送り始める者もいる始末で……】

‘それがしに続きなさい!! 戦場にタラップという名の橋を架けるのは我らです!!’

『隊長! 全然例えになってません!』『タラップは元々橋っぽい存在です!』『今日も眼帯がイカしてるぜ隊長!』

【――ヅダガァンッ!! 小野の部下達が、タラップを! 貨物船の甲板側面に掛け! 港と船を繋いだッ!!】


【一方、『船内』にて】
……なんだ騒がしいな、どうしたどうした
「橋を架けられたみたいだねー、何とかしないと能力者のみんなに乗り込まれちゃうよ?」
“きっとウェルちゃんは、さっきデッカイの使ったからお休み中なんじゃろう”
む、それはまずいな! よし! 船長!! 急いで船を出せ!!

【ボォー――、船が、汽笛を鳴らし、ゆっくり、ゆっくりと、港から離れようと動力を回し始め――】

‘悔しいが無能力者の我々が出来るのはここまで……!! こうなっては、あのテロリスト共を止められるのは能力者だけ!!’

『隊長! タラップの上からどいてください!』『なんでわざわざタラップの上に移動したんですか!』『船が動き始めました!』『タラップが揺れて落ちますよ隊長!』

‘……それがしの事は気にしないでください!! クッ……揺れが……! ……頼みましたよ!! 勇士達よ!!’

『いや、邪魔なんですって隊長!』『隊長が仁王立ちしてたらそこ通れませんよ!』『なんでそんな誇らしげなんですか隊長!』

‘――――ぬ、ぬ、ぬおおおああああ!! ぐわああああああああああ!!’

『た、隊長ォォォオオーー!!』『隊長が海に落ちたァーーー!!』『結局隊長何もしてないじゃないですかあああ!!』

【…………小野小太郎、大儀なり】
【とにもかくにも、早くしないとタラップも振り切られてしまう】
【船上という戦場に乗り込むならば、この機より他は無い――!】


     【  Presented by 『愛と正義のダークサイドオルガナイザーズ』  】

    【  作戦No.2 "プリンシパル・プリンシプル" ――己に尽くす霊――  】
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 19:45:16.39 ID:uVk/8Awwo
>>628

【―――――キィィィン!!と港に響く爆音とともにその場に着陸する小柄な影が見えるだろうか】

【この緊急事態を空から見ていたのだろうか】
【魔翌力の嵐の中へと背中のジェットパックを持って現場へと駆けつけて来た者がそこにいる】


て、て、テロデスヨー!シージャックデスヨー!
大変です!つぶあんなんて買ってる場合じゃないデスヨー!助けに行かないと!



【その少女は黄金でできた三日月の髪飾りで加工品とは思えないほどに艶やかに見える黒く長い髪を
ポニーテールの形に結いあげて、白いフリルのヘッドドレスを装着していた】
【黒を基調としたロングドレスの上にフリルだらけの『奉仕至上主義』と書かれた缶バッチを止めた白いエプロン…多少変わった意匠の侍女服の少女だった】

【その背丈は130cm未満、だが港に着地した瞬間、今まで移動に使用していたジェットパックをしまい込む】
【小柄な体のどこにしまったのかわからない、だがそれを考えているうちに、少女は固く握り拳を作っていた】


ジュニアハカセ!緊急事態ですすぐ来てくださ…!あれ…?あそこにいるのは…?


【そんな中、彼女のカメラアイが捉えたのは…見覚えのある人物らしい】
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 19:46:53.16 ID:XwCQ/kkwo
>>635
/あ、まだ大丈夫ですよ!
/次は>>634へのレスをお願いしますね!
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 19:58:39.64 ID:fcISx2Reo
>>634
【黒い霧を纏う貨物船を見据えて、海面に目を写し逡巡する】

っは、こりゃぁもう、泳げなくとも突っ込むしか……っ!

【その瞬間、現れる小太郎とやら】
【そして、小太郎の言葉、そして、タラップが船を繋いだ】
【其れを見て、小太郎の上を飛び越えるように、跳躍、タラップの上に着地】

――――っは、ありがとよ名前も知らぬコタロウさんよぉ!

【口元に笑を浮かべて、全力でタラップを駆け抜けていく】

BladEッ!!

【右腕の皮膚を突き破り、手のひらから、刃を産み出して、船の甲板に、少年は降り立った】

……さて、水の中じゃなけりゃ、問題なんざありゃしねぇ!
638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 19:58:41.08 ID:zRhpY+60o
>>634

……無駄な殺人はしません、という宣伝行為
ならば迷惑行為も慎め、とは………言うまでも無い事?

………何はともあれ、道は出来た

(容易に外す事が出来る、そして再び掛ける事は出来ない)
(寧ろ渡ってしまえば途中で逃げ出せないだけ、罠にしか見えないけれど)
(……この馬鹿具合なら、其処まで企んでは居ない筈)

【この機より他はないが、渡れば今度は退路が無い】
【戦闘不能になったとしても敵地に取り残されるという、余りに危険な状況下だが】
【彼女は躊躇いもなく、両手足をフルに使い、短距離走の様なフォームで走り出す】
【速度は鍛えた人間の範疇。だが、地方の陸上競技会でなら好成績を収められる事だろう】

【タラップを駆け抜ける彼女は、ほんの一瞬だけ、海面に目を移した】
【後戻りの出来ない道を作るという、活躍なのかそうでないのか分からない結果を残した彼】
【その勇姿に心の中で、中指を立てつつの敬礼を行う】

……貴公の事は忘れない
この殉職を以て、貴公を上等兵に昇格とする

【二等兵扱いだ】



【無事に甲板に降り立てば、彼女は躊躇いなく、操縦室の位置を目視確認しようとする】
【右手を懐に収めて、引き出したのは一丁のベレッタM93R】
【左手は腰のナイフに触れさせて、やや背中を曲げた低い姿勢】

………≪サイレント・ナイト≫

【そして静かに、能力の発動】
【周囲から自分が受け取る音≠増幅する事で、聴力を大幅に跳ね上げる】
【これを用いて、音による敵の位置の捕捉を】
【あわよくば、船内の敵の会話を盗聴し、行動を把握する事が狙いだ】
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 19:59:28.89 ID:GCG4s6/20
>>634

…フ。それには及ばないと言うのに
小野とやらめ、まるで薙刀を無駄にしただけでは無いか

――ああ言う者に限って、運命に微笑まれるのだから具合が悪い

【海中に没していく隊長と、健気かつ芸人気質の素晴らしい部下たちに】
【なんだかニヒルでクールな振る舞いを貫き通す彼女だけども】

 【その装いは飽くまでも、大胆な水着】
 【――恥ずかしいとか、そう云う感情は無いのだろうか】

良いか諸君、あの手の奇妙な人望など虚しい物と知れ
信じられるのは、己のみ――

……日の出までに終わらせねば、おちおち素潜りも楽しめんわ

【他の能力者の侵入の合間を見計らって、タラップに足を乗せ】
【大胆な水着の少女は、規則正しい足運びで船の中に進むだろう】

【その身体からは、黒い靄の勢力に食い下がるように】
【どこまでも真っ白で、果てしなく冷たい――煙が】
【脈動と対応するようなタイミングで、少しずつ発散されていく】
【尤も。未だその勢いは弱く、他の者に影響を与える事はない】

【魔性の気が宿る、血も凍るような薄煙は】
【「白い闇」と呼ぶのが、もしかすれば最適だったのかも知れず――】
640 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 19:59:44.56 ID:fcISx2Reo
>>634
//なんとか、ご飯間に合いました!ただいまです!
641 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 20:00:39.99 ID:3YXIt5uLo
>>634


「なんだこの人ら」
『しっ!あんまり喋らないの!』

【現れた自警団に、またまたポカーンと口を開け、目を点にして、唖然の様子の少年】
【証拠としては、先程までは向いていた銃口が、下を向いていて】
【対照的に、少しは驚いてはいるが、そこそこ冷静なご様子の腰の魔銃2丁】


「あっ、落ちた。落ちたぞ重太郎」
『今がチャンスじゃないのかな』

【落ちるザ・ベンケイ独身の鬼隊長を見て、ちゃんと状況説明をする銃2丁】
【その聞きなれた声を聞いて、ハッとしたのか、瞬時に、銃をホルスターへと戻してから走り出す】


間に合えっ……!
(「つーか、さっきの人割といい人だったな」)
【ううおおお!と大袈裟とも思える雄叫びを上げながら、タラップを駆け抜けていく少年】

【船へと着地したと共に、先程と同じように喋る魔銃をホルスターから引き抜く】
642 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 20:03:19.27 ID:uVk/8Awwo
>>636
/さいですか…焦ったぜ


>>634

…う、うわーっ!?今突っ込んで行った人がタラップから海に落ちたデスヨー!?
大丈夫なんデスヨー!?自業自得とはいえ…助けないとマズイのでは!?

【自分も自分で勢いよく助けに行ったはいいが…戦いののっけからアホな落ち方をしている男を見て、リアクションに困っている】
【まさか、まさかこの状況でもボケを期待されているのだろうか?なんて事を一瞬考えたものの、このままでは乗り遅れる】
【あと何分くらいで自分の主人は駆けつけるだろうか?このタラップなしでも来れるだろうか?】

…お先失礼しますよジュニアハカセ!いつも見たいに『テュポーン』で突っ込んできて下さいデスヨー!

【他の者たちよりやや遅れて…身体が動くたびに機械音が鳴るその少女はタラップから乗り込もうとする】
【ガチャコン、と言う音と共に、腕から薬莢らしきものが排出された】

/…すいません、ちょっとだけメシ落ちで遅れます
643 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 20:05:56.40 ID:XRTEB/5e0
>>634

……あー、成る程、シージャックでしたか。

【 気 づ く の 遅 え よ 】
【というか気づいてたんじゃなかったのかよ】

(うわー……暑苦しい人だ)
(というか名前間違って呼ばれてるよね絶対……後何で弁慶?)
せめて何で弁慶なのか教えてから落ちてくださいよ全く……

【今日の少女は割と毒を吐くようです】

……さて、タラップを渡るとこれは落ちる気がしますね。
そもそも狭い足場ですし。と、なると……「Θ」

【わざわざかけてくれたタラップを「無視」して】
【船の近くまで駆け寄り、思いっきり――跳躍】
【少女の身体の何処にこんな力があるのかは不明だが、飛距離は十二分】
【撃ち落されない限りは、まず船の上に着地できるだろう】

【同時に右手に、淵が刃となった盾を精製】

/ソロモンよ、私は帰ってきた!(違
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 20:07:27.08 ID:LsdluivM0
【水の国 機関支部入口】

――――考えてみりゃ、個々に顔を出すのは初めてだねぇ……
ま、所属支部無しの身分だから、ってのもあるけどさ…………


【カラフルなペイントに紛れて『Factory』と描かれた巨大な荷台のついたトレーラーから降りてきたのは】
【銀色のウェーブがかったロングヘアーに、黒のライダースーツで全身を固めた、目元をサングラスで隠す、毒々しい赤い口紅が印象的な女性】
【その細い首筋には、『Canossa 616』と刻み込まれたプレートのついた、金属製の首輪がはめ込まれている】

しかし…………いや、まぁいいかい…………
「ブラックハート様、ここで待機でよろしいですか?」
あぁ…………ドでかい物を引き取ることになるかもしれないんだ…………荷台を開けといてくれるとありがたいねぇ……
まぁ、あんまりにでかすぎる代物なら、中身がごちゃごちゃした荷台にゃ納まらないかもしれないけど、ないよりはマシだろうさ?
「ハッ!」

【ふと、支部の外壁を仰ぐように見上げるが、やがて軽く肩をすくめると、入口へと歩を進める】
【トレーラーの運転手にも、指示を出す事は忘れない】

/予約です
645 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 20:16:20.12 ID:E4ArsSap0
>>644

【と入り口近くの受付前で、受付嬢と一緒にお辞儀をしている人物が一人】
【帽子は右手で自分の胸に当てられている】

いやぁようこそいらっしゃいました、ブラックハート様……

この度は我が支部の兵器をご使用頂けるという事でわざわざ足を運んで頂き…
≪支部長………≫

今日は天候があまり優れませんが………我々も雨にも負けず……風にも…
≪支部長………!話が長すぎます………≫

はっ申し訳ありません……どうぞ此方へ……フフーフフ

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

【何やら校長の長話のような話が始まりそうだったが】
【受付嬢の活躍で、途中で寸断された】

【そのまま奥のエレベーターまで案内しようとするだろう】
【ブラックハートが乗り込めば、B10のボタンを押すだろう】
646 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 20:18:13.91 ID:XwCQ/kkwo
>>637>>638>>639>>641>>642>>643
『隊長を救え!』『掬い上げるんだ!』『タモ持ってこい! タモ!』『まあ、隊長泳ぎは達者だしな』
【慌ただしく右往左往する自警団達だが、小野の命も、心配は無い……と思う】


【さて、『船内』では――】
チッ、乗り込まれちまったか、無駄にいい仕事しやがったなあの眼帯
「んー、どうするの?」
俺はちょっと「やること」があるんでな、悪いが甲板で迎撃してくれ、まだこの船のコントロールを渡すわけにはいかねえ
“誰かが船員達を見張らないといかんのじゃなイカ?”
『――ふん、そんなものには付き合えんな……俺は前に出るぞ……』
ゴーストとマキナじゃ不安だから、シズク、一番しっかりしてるお前が見張ってくれ!
「最年少の私が一番しっかりしてるってどういうことなの……」
“ウヘヘー、ご迷惑お掛けしますねシズクちゃんさん”
だからウェル子が働き過ぎになるんだよ! もっとしっかりしろ、保護者組!
“ふふふ、そこはそこ、お互い様ってことで――まあー、私は亡霊くんの支援でもしてくるよん”

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【――『甲板』――】

【能力者達が集ったこの場に、人影は無し】
【しかし、間違いなく「魔力」が漂っており……】



『―― 《 妖 》 ( およずれ ) ――』



【ざわ……――、甲板全体を、唐突な「虚無の威圧感」が支配する】
【それは甲板から「生気」が奪われたかの如く……曇りきった夜空の如く重くのしかかり……】
【見れば、「黒い霧」もまた、より一層濃くこの場に満ちていき……】

『来たな……このテロの成否などどうでもよいが……「闘い」は愉悦……』

【黒のレインコートで全身を覆い、フードを被った男が、「上」から落ちてきて、ダンッ! と着地を決めた】
【罅の入ったスキーゴーグルを着用しており、表情や視線がわかりにくく、】
【更に、両手に抜き身の脇差を持っているのが分かるだろう】
【この男は、死んだような気配と、周囲を飲み込むような漆黒の威圧感を放っている】

『……「闘い」を望まぬ者は……海に飛び込めばまだ帰れるだろう――』
『「闘い」を望む者は……五体満足で生き延びられることを神に祈れ――』

【――全ての視界を奪い去る程に、霧が濃くなり……】

【……刹那、サァー――と、一気に展望が開けることになる】
【船を囲う霧は健在だが、「甲板」における霧は全て消え去った――のだが、】
【一目で分かるだろう、甲板の至る所に突き刺さった「刀」】
【移動の邪魔になるほどではないが、数えるのが大変な程度には、数多の刀が甲板中に刺さり、屹立している】
【刀は全て「妖気にも似た魔力」を帯びており、その切れ味は推して知るべしとでも言うべきか】

【これらの刀を引き抜いて使用するもよし、無視するもよし、とにかく意識に入れておくに越したことはないだろう】

『もっとも、俺を退けなければ……「奥」へ行く術は無いと思え……』

【また、船上であるがゆえに「揺れ」にも気を付けるべきか】
【とは言っても、現状、揺れらしき揺れは観測されていない】

【さあ、様子見、攻撃、戦闘準備など――各々、どうするかは己の判断次第だ】
647 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 20:22:50.89 ID:LsdluivM0
>>645

――――カノッサ機関≪No.616≫、ブラックハートだ…………
本日は、よろしく頼む…………

【入って早々に、支部長直々の出迎えと言う事もあり、やや驚いたような表情を見せたが】
【すぐに表情を引き締めると、さっと頭を下げて見せる】

こちらこそ…………強力な兵器を支給してもらえると聞いている……
機関がために働く、一つの駒に過ぎないが、今回の申請を受け入れてもらって、感謝している

【支部長と呼ばれた男――――レギンに付いて行きながら、そう言葉を返す女性――――ブラックハート】
【表情には、どこか緊張している様にも見える、彼女なりのパブリックな表情が浮かんでいる】

(――――ま、いいかい…………あたしらの『人工強化プロジェクト』と、利権で食い違う事もないだろうし…………
…………そんな事態になってたら、きっとあたしら、とっくにお払い箱になってただろうしねぇ……)

【内心では、自分の置かれている境遇などのために、複雑な心境と言うべきものになっているが】
【それを、少なくとも表情には出さない――――サングラスと言う事もあり、その内心を計るのは不可能に近いだろう】
648 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 20:27:50.79 ID:fcISx2Reo
>>646
来たか、どう見ても敵≠セな、アンタ。

【威圧感を感じ、現れた男に目線を向ける】
【少年は、威圧感に飲まれる様子は無い、慣れている、間違いなく】

望んじゃいねぇが、必要≠セ。
だから、通る、押し通る。

俺は、お前の言うどちらでもねぇからな。
海に飛び込まねぇし、神に祈りもしねぇ。
只、通るだけ。それだけだ。

【すっ、と腰を落として。刃を纏う右腕を突き出し、左腕を引き。半身の態勢を取る】
【少年は、極めて小柄、そして、その構えも普通の武道家等の構えからは大凡離れた、異常なまでにコンパクトな構え】
【少年の姿は、相手にとっては凄まじく小さく見えるかもしれない】

……さて、じゃあ、コレ、存分に使わせてもらうかねェッ!!

【ひ ゅ ぱ ぁ っ !!】
【左腕が趨り、その五指から、銀糸が現れる】
【そして、伸びる銀糸が、刀を絡めとって、十数本の刃を、宙に舞い上がらせた】
【舞い上がった刃に、銀糸を纏めて縄とした物を叩きつけ、勢い良く男に向けて、刃を襲い掛からせる】

【そして、だんっ!という強く地面を叩く音が響き】

【少年は、全力で甲板を迂回するルートを通って、船内に入っていこうとするだろう】
【退かさずに、奥≠ノ行くつもりだ。全く持って天邪鬼である】
649 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 20:35:22.14 ID:3YXIt5uLo
>>646

【少しの間後ろを確認して、自警団達を見て心配の必要は無いと確認してからまた視線を前へと戻す】

この感じ……魔翌力……?
「あー魔翌力だな。テロみてぇなことするんだから、そん位は覚悟済みだろ?」
でも誰もいないよね?
『緊急会議でもしてるんじゃないかな?僕達がくることは予想外だろうから』

【周りを見渡し、誰がいるかを確認すると、そこには同じ正義の志を持つ友の姿と、2日前に共に戦った水着姿の少女】
【普段の彼ならば興奮を覚えているところだろうが、状況が其れを許さず】


「敵さんの登場ってとこかぁ?」
『どうやらそのようだね。じゃ、重太郎頑張ってよ?』
分かってる。じゃ、二人とも、頼むぞ

一ついいか?
お前はなんでそんな事をする?

【現れた敵を黒い双眸に映しながら、確かに其の胸の内の闘志を燃やす】

【だが、紡がれたのは1つの質問。だが、左の手に収められた銃の銃口は、男へと向いていて】
【質問の答え次第では撃つ。ということだろうか】
650 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 20:35:43.08 ID:XRTEB/5e0
>>646

(視界が、黒く……ッ!)

【タラップを遣って渡った他のメンバーとは違い、この少女だけ空中にいた】
【つまり、着地動作をしなければいけないわけであり】

って、いきなり晴れるんじゃ……へぶっ!

【しかも着地直前に霧が晴れたもんだから、着地に失敗して思いっきり前に倒れる】
【何を一人でコントをやっているんだコイツ】


痛たたたた……まったく、霧を出すなら出しっぱなしにしてくださいよ……

【左手で鼻の辺りを押さえながら立ち上がる】
【倒れたせいで鼻の辺りが赤くなったりしているが、「戦う」のに問題は無いだろう】

……んで、一応聞いておきますが首謀者は何処にいますか?
あ、海に飛び込むつもりも祈るつもりもまったくありませんので悪しからず。
だって祈る意味もありませんからね? 無くなる時は無くなるものですし

【威圧感を感じた方にいた男へ、しかし威圧感をものともしない調子で尋ねる】
【少なくとも殺意は無い。戦意の有無、程度は読み取れないだろうが】
【そうしながら、足で床をとんとんと叩いてみる。厚さを測るつもりだろうか】
651 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 20:37:27.73 ID:zRhpY+60o
>>646

(……何処ぞの妖に似ている……?飛ばして来ないだけ別か……)
(伝聞とは言え……現時点では、少なくとも近い能力を持つと判断する)
(独り言から察するに、対話の類は無益な人種)

……悪いけど、時間が無い
日が昇るまでに、大陸に向かう必要が有る……

【軍服の女性は、警告すら行わなかった】
【既に戦闘の態勢は整えている、銃口を向けるだけで攻撃に転じられる形だが】
【言葉の通じる犯罪者と、目の前の敵は別に思えたのだ】


【船内の会話が聞こえたのか聞こえなかったのかは、知る所では無いが】
【何れにせよ彼女は、攻撃の意思を見せない相手に、先制攻撃を仕掛けようとは考えなかった】
【目指すのは、船室のある区画へ進むための階段】

【つまりは、自分と戦えと主張する相手を、素通りしようというのだ】

(……別方面へ向かう敵)
(それを攻撃しようと視線を動かせば、残る多数から目を離す事になる)

(……ひねくれ者が、一人とは限らないけれど)

【左手で腰から引き抜いた、安物のナイフの柄にがちりと噛み付いて】
【拳銃のスライドを後方に引き、引き金だけで発射可能な状況にする】
【走るルートは、相手を挟んで>>648と左右対称】
【物事は、兎角思い通りにならぬものだ】
652 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 20:42:30.58 ID:GCG4s6/20

>>646

(操舵室や船長室への攻撃に手を貸す…いや、私の攻撃速度では難しいな)
(動力部を凍銛≠ナ潰せればこの上無いが――)

【甲板の上に降り立った所で、ひとまず思考――】
【船のスクリューや、船室内の者達への攻撃手段を考え付きはしたが】

【刹那。振って湧いた、凝縮されし暗黒の気配】
【己と似て非なる「闇の生き物」の姿を、軽く首を傾げ一瞥した】
【――当然だけども、容易には本丸を落とせそうに無い】

(アレが居る限り、精々気を引く程度の用しか為さんか)
(…………風が強いのは不都合で水場は好都合)
(割合に治せば、善いほうが少し大きいかな)

…神に祈る?
君のような香りを漂わせる人間が、そんな事を口にするとは

冗談のつもりならば、悪くないな。
なかなか悪いブラック・ユーモアだ

【スキーゴーグルを、曇らせてやれば笑い話にもなろうか】
【そんな思いを過ぎらせながら、口の端を軽く歪めた】
【――久々に、面白がりながら戦えそうな連中が故】


  フ、―――― 凍銛 =c。


【腰を低く落とし、組んだ腕を解き彼女はそう紡いだ】
【すると。その身体を包んでいた煙は、真新しい粘土の如く】
【ぐにゃり。ぐぅにゃり――その形を、変えていき】
【瞬きするほどの時間で、雪で作られたような白い蝙蝠の姿に練り直される】
【現れた有翼の小影は、しめて二頭】

……獲物は、見えているな?
さあ。髄まで吸い尽くせ――

【その内の片方は、>>648の少年と男の間を、ふらふらと通り過ぎながら】
【迎撃されなければ、風に乗って突撃を仕掛けるだろう】
【小さき物と侮る事無かれ。この蝙蝠と、何らかの物体が接触すれば】
【蝙蝠は爆ぜ=\―冷たい煙が少しと幾つもの氷の刃が、周辺に撒かれる】

【威力こそさしたる物では無いが、牽制としては申し分のない攻撃】
【弱点は迎撃が比較的容易である事と、純粋な速度に欠ける事か】

【船室に向かう者を活かすには、幾らかの手助けが必要だろうとの判断】
【――それは。信頼や信用では無く、冷徹な感情から生じたものだ】
653 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 20:52:30.74 ID:uVk/8Awwo
>>646

…!誰か来ます!気をつけて!

【物音もしないのにただ気配を『感じ取った』ジャンクちゃんは感づく】
【甲板のあらゆる所に突き刺さった刀、そして…現れた男、まぎれもない敵】
【気が付いたら、そのメイドロボは戦闘態勢に自然と変更していた】

…なぜこんな事になっているか知りませんが…ワタシもまたこの奥に用がある者デスヨー
貴方方の中にいた人の中の一人…おそらくワタシのよく知る方ではないデスヨー?

【ガシッ!と…おそらくは男が用意したのではないかというその刀を何のためらいもなく掴むとそれを引き抜き】

――ですが、ワタシは支える者、奥に進む意思を見せる方の助けとなるのがこの状況での最善と判断しますデスヨー
貴方の相手、不束ながら承りましょうデスヨー!


―――メイドロボ…ジャンクちゃん出撃ッ!


【機械の割に、重さを感じさせない速度と柔らかな身のこなしを持って、上から山なりに跳躍】
【まず、その刀を持って縦に一刀両断の軌道を持って叩き切って来る!】

【そしてもしも素手で触れたなら…その刀が妙に『高温』になっている事に気が付くか】
654 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 20:57:06.21 ID:XwCQ/kkwo
【陸から離れていく船――】
【それにしても貨物船を奪い、彼らは何を企むのか……】

>>649
……「闘い」だ――
傷付け、傷付く、そのような「闘い」を、俺は望むだけ……

【――抑揚のない声】
【とらえどころが無く、彼はまるで「亡霊」のよう】

>>650
……さあな……知りたければ、勝手に探せ……俺は追わん……
「俺より底意地の悪い外野」に喧嘩を売るのはオススメできんがな……

【――「殺気」ではなく、「戦意」を剥き出しの男】
【「外野」というのは、彼の仲間のことか】
【なお床の厚さは、巨大貨物船だけあって相当なもの】
【爆撃でもしなければ破れないだろう、というレベルだ】

>>652>>653
――ふっ……

【男が、後方へ大きく跳ねる】
【常軌を逸した跳躍力によって、>>648の刀を避けつつ、コウモリとジャンクちゃんをも回避】

【更に連続跳躍によって、「艦橋」を足場にして「高所」へと身軽かつ非人間的技で移動し……】

>>648>>651
【上記の通り、彼は>>648の刀を避ける】
【――が、もちろん少年を逃がす隙となってしまう】

<――《蟹光線β》――>

【――ところが、走る少年に対し、真正面から、平行に並んだ2本の「赤いレーザー」が襲いかかる】
【もし喰らってしまえば、喰らった箇所に火傷を負う羽目になる】

「はい、通行止めー、甘いよエキセントリック少年ボーイくん?」

【――「蟹」――】
【前方――なんと高さ2メートルはあろうかという「機械の蟹」……というか「蟹型のロボット」が、目に入るだろう】
【この蟹ロボットのボディは、塗装のされていない金属そのままの鈍い灰色】
【眼の部分は赤く発光していてまさに機械仕掛け、と言った雰囲気】
【蟹の特徴たるハサミは体長相応の大きさを誇り、見る限りではかなりの力を有していそうだ】
【そして時折、プシュー――と、関節から魔力混じりの蒸気を噴き出していた】

「あの亡霊さん、とーっても怖いから、君も大人しくした方がいいんじゃないかにゃー?」

【クリーム色の作業用つなぎ服に身を包み、頭にサンバイザーを被って、】
【右目に片眼鏡を装備した茶髪ポニーテールで身長170cm弱くらいの女性が、にやけた表情で、蟹の横に佇んでいた】
【「蟹」を操っているのはコイツと見て間違いないだろう】

「……って、あれ!? もう一方に誰かが!!」

【……が、間抜けだった】
【少年を足止めする一方で、>>651を素通りさせてしまったではないか】

>>651の彼女は、そのまま進んだならば、「操舵室」か「地下倉庫」のどちらかを任意で選択し移動できる】
【ただし……以下の攻撃を、いなせば、だが】


/続きます
655 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 20:59:24.20 ID:E4ArsSap0
>>647

こちらとしましても、実戦データを採取する機会が増えますのでうれしい限りでございます

ブラックハートさんとはこれが初めてですかね?以後よろしくお願いしますね…
いやぁデータを拝見しましたが、貴女も中々興味深い……あっセクハラで告発しないで下さいよ?

【横目で彼女の体を眺めてから、焦った調子でそう言う】
【彼女が乗り込んだ後、自分も中へ入り、ボタンを押す】

【ポーンと言う音と共に目的の階に到着する】
【扉が開き、その先に広がるのは―――】

【一般的な格納庫―――だが壁はキャンパスのように真っ白で赤い蛍光線が走っている】
【さらに天井からアームで吊るされた10m程の白いモノリスが複数下がっている】
【奥には大きな扉が存在し、何か重要なモノがあるようだ、まさに科学の聖堂―――そんな雰囲気である】

【レギンはその場所を歩いて行き、モノリスがない場所で立ち止まる――そこには】

これが貴女に差し上げる機体―――type---07 Netzach≠ナす…フフーフ

【ネツァク―――勝利を意味するその機体は】
【全高 7.95m 変形後全高 4.87m 重量 40.7t】
【全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【蜘蛛の身体から上半身が生えたような銀色の機体で所々に黒いラインが入っている】
【装甲は厚く、脚部は六本あり、それぞれブースターが付いている】
【また腕部も四本あり、前方の二本にはエネルギーサーベル、後方の二本にはビームキャノンが付いている】
【頭部は逆三角形を横にしたような平面で、赤い単眼スコープである】
【蜘蛛のような胴体部分の先端にも、赤い単眼サブスコープが付いている】

【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】


【武装説明】
【エネルギーサーベル その名の通り、高圧エネルギーを噴射して刃を構成する剣、後方腕部にそれぞれ付いている】
【前方の二本の左右の腕に付いており接近戦時に使用する、噴射長は6m】
【ビームキャノン その名の通り圧縮したビームを発射するキャノン、後方部の二本の腕に装着】
【射程も長く、牽制にも使用できる】
【アソッドミサイル 蜘蛛部分の後方部分から発射されるミサイル砲】
【大きさはさほどでもなく、弾幕兵装、一回に8発発射可能、その後再び装填しなければ発動付加(弾薬は機体内にある)】
【スパイダーウェブ 胸部、腕部及び脚部の複数の砲門を開き、まるで蜘蛛の巣のように囲みこむようにレーザーを発射する】
【範囲は凄まじいが、エネルギー消耗も激しく、注意が必要、プレートも露出する】
【バトルシップ形態 この機体の特徴、可変機能である、手足を折りたたみ、バトルシップに変形する】
【機動性は高くないが、上記のミサイルなどで空爆攻撃ができる、エネルギーサーベルも、腕を機動して攻撃できる】

こんな所ですかね、高火力な反面、機動力は乏しいです、それを補う為に可変機能がありますが
火力はかなり低下してしまうでしょう
656 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 20:59:33.34 ID:XwCQ/kkwo
>>654続き

>>649>>650>>652>>653>>648>>651


―――― 《 怪 》( あ や か し ) ――――


【「空中」で、男が、両腕を、四方八方に高速で振るう】
【目にもとまらぬ早さで、何度も「虚空」を切り裂く】

【――同時、それにより発生するのが「疾風の衝撃波」】

【船上にいる全員に対し、「それ」が一つずつ、上空から襲いかかってくるだろう】

【実体のない「衝撃波」は素手での防御は不可能】
【かつ、喰らえば刀で切り裂かれたのと同じ性質のダメージを負う】

【まずは小手調べとでも言う訳か】

【男は、この技を放ち終えれば、再び甲板の中央に向かって着地の姿勢を取りながら落ちてくる】
657 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 21:07:41.90 ID:fcISx2Reo
>>651>>654>>656
(……ち、思考が被った、か。まあいい、俺かあの女、どっちかを止めようとすれば、どっちかが通れるかもしれねぇ)
(オーケー、オーケー、問題ねェ)

【ちらり、と走る女に目線を向けて、がきぃ、と左腕から装填音を響かせる】

さぁって、なんとか、中に入れれば……!?

【次の瞬間、少年は左腕で真向かいを振り払った】
【じゅぅぅっ!と言う音と共に、少年の学ランが燃え尽きて】
【ばさぁっ!とその学ランを振り払い、その中から少年が飛び出した】
【そして、目の前に映る、機械を認めて】

――ガートルッドじゃあるまいし、世の中の研究者共はこんな物ばっか作ってるのかくそったれェっ!!

【そう、空気を震わせて叫んだ。少年は、皮膚のところどころを焦がしていたが、無事】
【左腕が、無事ではないかと思われたが、焼け焦げ溶けた皮膚の奥には、鋼≠ェ有って】
【彼の肉体のところどころが、生身ではない事を想起させるだろう】
【ダメージは有ったが、戦闘続行に問題はなかった】

……あー、クソっ!

【ひゅっ、と言う風切音を耳に捉えた。常軌を逸した五感の鋭さである】
【少年の取った、手段は――――――】

……Bombッ!

【人工皮膚が、外れ、義手が鋼を顕として、義手が変形し背に3つの穴が生まれる】
【そして、次の瞬間】

【ドゴォオオッッ!】

【背から爆発が生じ、少年はその速度で急加速、カニを飛び越える機動で、5m程の大跳躍をした】

上に対応できるかよぉっ!?

【右腕の皮膚を突き破り、カニの真上≠ゥら10発程の鋭い刃が女に降り注ぐだろう】
658 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 21:12:01.59 ID:XRTEB/5e0
>>654>>656

……追わない、と、そう言うのならその約束は守ってもらいますよ?
(流石にこれは……壊して下に行くのはしんどそうですね……)

【相変わらず戦意の読めない調子から】
【空からの衝撃波を見て、一転】

まあ、追いたくても追えなくしてあげますが

【サイドステップ。男から見て左側へ衝撃波を回避】
【軽く左腕を掠め、若干の出血があったが無視する】

【さて、何の考えも無く回避したのではない。回避した先にあったのは】

(……もしかしたら、これが使えるかもしれませんね)
(刀の扱いなんて初めてだけど)
……「Λ」

【戦場に刺さった数多の刀のうちの、一本】
【その柄を右手で握り、引き抜こうと――否、更に差し込もうとする】

【牽制代わりに、棘を一発、男の着地予想点に目掛けて放つ】
【何の妨害も無ければ、着地と同時に左脚にでも刺さるだろう】
659 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 21:14:40.65 ID:zRhpY+60o
>>654>>656

(どうする……拿捕されている筈の船員を解放するか……?)

(……いや、船室へ向かう意味は薄い)
(この船を陸まで運べば、後は支援攻撃を受ける事も出来る筈……)

(………後ろがうるさい。静かにさせるべきだったのかも知れないけど)
(それは、私以外の誰かが実行する筈……)

【二方向、どちらに進むか。彼女が選んだのは、ブリッジに有るだろう操舵室】
【船のコントロールを奪い取り、港まで引き戻す。そうすれば、後は数で押し切れる】
【船員を人質にする様な真似は、おそらくしないだろうとも踏んでいた】
【もし人質にされたのならば、寧ろ楽な戦闘になる、とも考えていたが】

【そして彼女の耳は、空気がぎいぎいと嫌な音を立てるのを聞いていた】
【後方、地上ではない。空中に留まっているのだろうか】
【遠ざかる自分に対しては、あまり急な角度では無いが、向かって来るおかしな振動】
【防ぐだけなら容易い、と認識した】

…………やっ!!

【軽く口を開いて、ろうそくも吹き消せない程度の息と共に吐き出した声】
【労力をそれしか費やしていないのにも係わらず、その声は馬鹿げている程に良く響く】
【喧しいばかりではない。彼女を中心とした空気が、その音と共に、陽炎の様に揺らいだ】
【空気を伝わってくる波ならば、空気を散らせば掻き消せる】
【防御には長けていない能力だが、この類の攻撃には非常に相性が良かった】

【振動で威力を分散させた衝撃波、走る彼女の背に上方から斜めに射出されたもの】
【十分に条件が重なった為だろう。軍服の背に傷こそ残すものの、大きな出血などは見られない】



【一般的な船の構造と、同じだろうとの推測。ブリッジを登り、目指すのは操舵室だ】
【扉が有ったのならばそれを蹴り飛ばし、まずは入口から一歩引いた位置で拳銃を構える】
【能力によって増幅した聴覚が、物影に隠れた心音を捉えなかった場合のみ、彼女は操舵室に踏み込むだろう】
660 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 21:16:30.52 ID:LsdluivM0
>>655

――――っ
……フン、まぁこんな身体になって今さらセクハラもなにもあったもんじゃない気もしますがね……?

【自分のデータを一部把握している――――そう示すレギンの言葉に一瞬顔を顰め、不快感が表に現れたが】
【相手は機関の上司。決してあり得ない事でもないと、軽く流しながら、義手となった右腕で、サングラスをくぃ、と直す】

(水の国地下の、兵器工場…………
こんな広大な物を抱えていたなんて、全く知らなかったねぇ…………)

【物珍しそうに、周囲をキョロキョロと見回しながら、レギンの後に付いていく】
【白い壁に赤い蛍光灯と言う、奇怪な風景にも、さほど動じる気配は見せなかった】

――――――――これが…………

【自分にあてがわれる機体を前にして、ブラックハートの表情が驚愕で埋め尽くされる】
【ポカンと口を開き、ネツァクの頭部をじっと見上げる】
【――――が、やがてショックから立ち直ったのだろう。代わって表れてきた表情は、笑みだった】

――――すごい……すごいねぇ、素晴らしいねぇ!!
こんなものがあるのなら、あたしゃ、もっともっと暴れまわる事が出来る!!
今までみたいに、10人20人相手にちまちま殺して回るなんてレベルじゃねぇ!!
100人? 1000人!? …………そんなレベルですら、こいつなら成し遂げられる…………ッ!!

【張り上げられる声は、愉悦に満ち満ちていた】
【人を殺す――――端的に言ってしまえば、それだけが生きる目的であり、唯一の楽しみであり、生きている『意味』ですらあるのだ】
【自分に与えられる力に、興奮を極めさせながら、ブラックハートの狂気は加速していく】

ネツァク!! お前はあたし、ブラックハートの力となって、その一部となってッッ!!
クズみたいな『人間』どもを、一緒に踏みにじって行くんだよ!!
アーーーーーーーッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッハッ――――――――――――――――ッ!!!

【仰ぎ見る様にして、叫ぶ】
【サングラスをまたも義手の右腕で押さえながら、ブラックハートはネツァクに対して宣言を行った】
【それは、殺戮の力として、これを行使すると言う宣言――――共に血濡れた道を行くと言う、宣言だった】
661 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 21:17:50.35 ID:GCG4s6/20
>>654

また蟹か、よく飽きないな
――せめて二パターンぐらいは用意するのが、心の余裕では無いのか

…と。ふざけているべきでも無いな――!

【さっと横に体を滑らせ、強力な足爪を噛ませる様にして】
【少女は衝撃波を回避するが――ここは未だ船の上】
【彼女の位置からは大きな動きが出来ず、右二の腕を浅く斬られる】
【流れ落ちる血は、死者のそれと同等に冷たく――】

(…槍を出すのでなく、凍銛を出していて良かった)
(着地を狙う為にあれを再利用するのでは、少し拙い)
(海に落ちたら――妨害の中で昇れるかどうかが、怪しい)

――獲物は、そこだ。

【回避されてしまったとは言え、未だ健在の「凍銛」に】
【彼女は思念魔力波により、新たな命令を加える】
【――着地際のゴーストの足元「付近」での、自爆】

 【「流石の軽業師も、ここまで高く跳躍すれば隙が出来る」】

【彼女の推察が正しいものかは、まだ分からない】
【故に。それだけで行動を終える筈も無く、この少女は】
【結果を待たず――短くも、確かな次の行動に出る】

…………。

【第二の「凍銛」――船上全体を俯瞰させようとでも言うのか】
【それを高く舞い上がらせると、ブリッジで天然の風を防ぐ形で】
【迎撃されなければ。船の頂部近くに待機させようとするだろう】

【そして、真新しい傷から滴り落ちる雫へ】
【被せるように、煙を集中させ始める】
662 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 21:18:18.65 ID:3YXIt5uLo
>>654>>656

……お前もガルニエみたいなこといいやがって

テロ行為は……やめねぇよな
「そりゃあそうだろうなぁ」
『僕はそれより、彼の言う外野って言葉が気になるかな』
「つか前から思ってたんだけどよぉ、コイツなんか奇妙じゃね?」
「生気がしないっていうかさぁ……」

【答えを聞いて、銃を握る力を強くしながら、呟く】
【男が亡霊のようだという左手の銃の呟きに関しては、二人とも、同感の言葉を述べて】


「ありゃあ、スゲェ体してんなぁ……」
『言い方がおかしいよ白口。でも身体能力の高さは、認めないとね……』
『ていうか、もう1人来たみたいだよ』

【他の能力者達の攻撃を、バックステップのみで、回避する身体能力については、羨ましいと思うほど理解したようで】
【銃の言葉に、奥の方を見て、女性と「蟹」の姿をしかと目に焼き付けてから、男へと視線を移そうとしたが、先程まで居た位置には居らず】


はっ――!?ドコ行った!?
「宮本ー!上!上!」
(『なんで宮本……?』)
【頭をせわしなく動かす重太郎に声を掛けるのは、左手の銃白口】
【何故苗字で呼んだかは分からないが、其の一言で、少年が上へと意識を向けたのは確かで―――】

くそっ……まじかよ……
【男を目に入れた時には、衝撃波は、少年へと迫っていて】
【すぐさま、自分の前方に魔翌力を込めた鏡を出現させる】
【鏡の生成能力此れが少年の能力のよう】

【鏡は、衝撃波を受けると、少しだけ皹が入り、やがて消滅していった】


こうなってからは容赦しないぞ!
【そう言って、左手の銃口を、着地するであろう男の足へと向けて、実弾を発射】
【着地する前から銃口は向けられていたため、空中で身動きさえとれれば、回避は容易だろう】

663 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 21:21:22.36 ID:gIjFq7hlo
【街中】

…………。

(何をすれば……いいんだろ。)
(……分からない。)

【くすんだ銀色のショートカット、林檎色の瞳を持つ少女が歩いている】
【白色シャツの上に黒いパーカーを羽織り、下は黒のジーンズ】
【右眼は固く閉じられ、首全体が黒色の水晶で構成されている】
【水晶のように透き通った、翡翠色の指輪を左手中指に嵌め】
【装弾数三発、トリガーが2つあるなどの特徴があるリボルバー式の銃を腰に提げている】

【また、少女の右脇腹には「何か」によって抉られた生々しい傷跡がある】
【既に出血は止まっているため少女は気にしていないが、通行人の目を引くかもしれない】
664 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 21:25:06.37 ID:MP+aEGUzo
>>150
ほ、本当ですか?
ありがとうございます、暁様。
…そりゃ、マスターが攻撃食らって昏倒ってのも慣れてますから…このくらいちょろいちょろい…

【姿こそ見えないが、orzの姿勢を取りかねない暗澹とした言葉】
【それでも、何もかも投げ出す、なんて気配はない】
【苦労した分、強くもなっている…或いは、それほど使い魔が、『彼』との時間を想っている証か】
【それにしたって、無茶をするという印象を与えるだろう】
【命知らずというか…どちらかと言うと、自身を粗末にしているととられかねないほどの、ある種の狂気】

回復、ありがとうございます。
…あなたの炎、とても強くて、硬くて、でも暖かい炎でしたね。

【使い魔は何処かから見ているのか、暁の治癒光を見ながら、先ほどの戦いに思いを馳せた】
【こちらのことばかり話すのも、と思ったのか、相手の話題を振ってみる】

//暁様、よろしくお願いします!
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 21:32:15.70 ID:E4ArsSap0
>>660

まぁ彼ら≠フ成長は半端な速度ではないですからね……これくらいやらないと優性に運ぶのは難しい
ちなみに装甲の傷は内部の動力源であるプレート≠フ恩恵で自動修復します

軽い傷なら一日で……しかし、プレート≠ェ粉々に破壊されればそれで終わりなのでお気置付けて…

おやおや…予想以上に喜んでいただけてうれしいかぎりです…フフーッフ

【柔和に笑いながら咆哮するブラックハートを見ている】
【そしてスーツのポケットから機関の携帯端末を取出し】

そしてこれが端末をアップデートしたモノです……これを使うと…

【と、端末の側面に触れる、するとレーザーポインタのような赤い光線が端末から出て】
【機体にあたる、すると機体は文字列となって消滅した】

こんな感じでデータ化して端末に保存できるんですよ、復元もボタン一つで思いのままです
この支部の100階までの施設を利用可能なIDも一緒に端末に保存させて頂いたのでそちらもお使いください

あと音声によるナビゲーションシステムもありまして、老若男女、性格も思いのままです
こちらは後でご自分で調整下さい、…どうぞ

【そういってデータ化された機体とIDが入った端末を渡す】
666 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 21:32:21.88 ID:XwCQ/kkwo
>>658>>661>>662
………………

【ぶすり、案外簡単に>>658の棘が男の左脚に刺さり、>>662の銃弾は更にその傷口を抉る】
【その上で、>>661の「爆発」までもが彼を襲う】
【高い跳躍力があれど、空中で自在に動くような真似はできないということか】

…………ふっ…………闘いはこうでなくてはな…………

【焦げたレインコートに、左脚からの出血】
【しかし男は一切様子を変えることなく……】

…………ハッ…………

【まずは両手の脇差を、それぞれ別方向に投擲】
【一つは>>658へ、もう一つは>>661へ、だ】
【脇差は、胴体ど真ん中を正確に狙って投げられていた】

【更に男は「刀」を地面から二本、引き抜いて両手に持ち、】

…………往くぞ…………

【――>>662へ向かって、「跳んだ」】
【地面スレスレを低空飛行するかの如く跳ぶ男】
【真っ直ぐ迫りくる彼は、そのままならばすぐに>>662の眼前へ移動することになる】

>>657
「FoAちゃんのチカラを舐めて貰っちゃ困るんですよう!」

【――少年が跳ぶのと同時に、蟹の「背」が、ガシャンと「開く」】
【開いた中に見えるのは……何かの「発射口」】

<――《蟹玉》――>

【流暢な機械音声】
【次の瞬間に蟹の背中から放射線状に発射されるのは、いくつもの掌サイズの「玉」】

【それはいわゆる爆弾】
【何かに触れると起爆する】
【致命傷になる程の威力ではないが、もちろんまともに喰らえばかなり痛いし、熱い】

【しかも女は、すたこらと蟹の下に潜り込む】
【彼女自身は攻撃を行わない気か】
【少年の刃は、虚しく床に突き刺さった】

>>659
【無論、テロリストが変人揃いでも、あくまで貨物船は一般的なもの】
【彼女は問題なく目的の場所へたどり着くことが出来る】
【甲板のあの男も、これ以上の追撃を加えなかった】

【さて、操舵室だが……「船長」「船員数名」】
【それから音はもう一つ……別の誰かが、いる】

ごめんねー、みんなー
目的が終わったら無事に還すからね! 今は大人しく運転してね!

【それは、幼げな少女の声】
【言葉を鑑みればすぐわかるが、テロリストの仲間だ】

【……一見隙だらけだが、その身に宿す「水属性の魔力」の膨大さは侮れない、と気づけるか】
【どのようにこの場へ参入するかは、考えた方がいいかもしれない】
667 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 21:39:29.09 ID:fcISx2Reo
>>666
おいおいおいおいおい!!
予想が甘かったか畜生がァッ!

【ごぉっ、と背から起きるのは、爆発ではなく燃焼=z
【火薬を燃やして、推進力としている。其れに依る急加速で、玉の包囲網からぎりぎりで抜けだそうとして】
【だが、進路には、爆弾が】

――――行くッ!

【どうっ!と背から吹き上がる焔が勢いを増し、さらなる加速を生む】
【空を飛ぶような器用なマネは出来ない。出来るのは、加速程度】
【だが、それで十分だ】

【風を切り裂きながら、距離を詰めていき、その鋼の拳ではなく、掌底で、爆弾を殴りつけた】
【起きる、爆風。しかし、その爆風は、相手の予想よりも、大きい物だっただろう】
【そう、爆発の瞬間に手のひらから、爆薬を散布し、それに爆風を連鎖反応させて、全ての蟹玉≠同時に起爆させたのだ】
【その、爆発の範囲は、かなり広く、暫く周囲は、爆炎に包まれるかもしれなくて】

おおおおおおおお、ッ!突っ切るっ!

【爆風の中を突き抜けて言った、少年は、全身傷だらけで、火傷まみれだったが】
【そのまま、背の残りの火薬を燃焼させ、船内に突撃していこうとする】
【鍵が閉まっていても、扉を拳で突き破っていくだろう。なんらかの対処が、必要と思えるかもしれない】
668 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 21:39:31.58 ID:qBLHY/MDO
>>664
【言葉から心情を察するというのは意外と簡単で、つまり暁はその言葉を聞いて思わず苦笑した】
【声しか聞こえない相手だが、どうもこいつは顔色が声に出るみたいだなんて考える】


 まあ、戦ってりゃブッ倒れたり死にかけたりすることもあるわな。……お疲れさん。

【暁としては、戦う人間は殆ど全員が気を違えたような人間で、自身を粗末にしていて、親不孝者だと考えていた】
【精神的に強いヤツってある意味偏執狂に似てるしな、と考えながら、ブルーラインから手を引いた】
【その手をそのままポケットに突っ込み、煙草の箱を取り出しながら立ち上がる】

 そうか? ……まあ、この焔は寿命とか生命力とか、そんなもんが土台になってるからなあ
 生きてるってのは暖かいことだし、意思を持った命ってのは固くなったりもする。
 強いかどうかは──まあ、微妙なラインだが。

【そう言って煙草を口にくわえ、光を灯した左手の指先を煙草の先に押し付ける】
【じ、と音がして──紫煙が広がった】
669 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 21:43:44.51 ID:3YXIt5uLo
>>666

よしッ!やったぞ!
(「コイツ死亡フラグ立てるの好きだよな。もしかして無自覚……?まぁ後で言うか」)
『安心するのは早いんじゃない?重太郎』

【銃弾の行く末と、他の共闘者達の攻撃が、成功し、歓喜の声を上げる少年】
【だが、敵の行動は少年の予想を裏切り、此方へと向かって来て――】


マジかよぉぉっ!?
『だから言ったのに!重太郎頑張ってよ!』
【即座に、少年もバックステップを取るが、跳躍力は一般人の中で強いという程】
【バックステップと共に、左手の銃から実弾を発射するが、狙いは付けられず、右肩を掠るか掠らないかという軌道だ】

【男と男が刀を振れば、刀は確実に当たるといった距離だ】
670 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 21:45:10.14 ID:zRhpY+60o
>>666
【音は聞こえた。魔翌力の大小など、恐れる要因とはならない】
【そもそもこの世界、魔翌力が多いだけの能力者など幾らでも、それこそ捨てる程に居るのだから】
【テロリストが、ただ魔翌力が膨大な「だけ」ならば、脅威でもなんでもないのだ】

【故に、取るべき行動は、通常時と何も変わらぬもの】
【蹴り飛ばして開けた扉から、部屋へと一歩踏み込んで】
【口を開いてナイフを足元に落とし、左手で懐からもう一丁の拳銃を抜く】


……どんな理由だろうと、どんな言い訳を準備しようと、短時間だろうと
港一つを使用不能にした事と、それによる弊害……軽視出来る事ではない

フリーズ。既に私は攻撃を受けた。だけどもう一度だけ、此処で警告をする
逆らうのならば、射殺は躊躇わない。私は今、急いでいる

【右手の銃の銃口を「船長へ」、左手を「船員の一人へ」と向けた】


……このテロリストは……港襲撃のやり口、貴方を殺害はしないと思われる
だけど、私は……こういう時にやり方を選んでいる程、大人しくない
死にたくないならば、今すぐに船を港に戻しなさい

【無意味に顔や声で脅しをかける事はない。脅迫は、言葉と銃口だけだ】
【だが、彼女は本気でこう言っている。構えている間、ミリ単位もぶれない銃口が、その証だ】
【視線は自分の今のターゲットへと向けたままで、一挙手一投足見逃すまいとしながら】

………大会の記録映像。おそらく、直ぐに身元は割れると思うけれど

【そこに居るテロリストの一員へと、此方は警告というにはやや軽い言葉】
671 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 21:45:38.83 ID:LsdluivM0
>>665

…………だねぇ…………
『士、三日会わざれば、即ち更に剋目して相対すべし』って言うが…………
そりゃ、奴らだけじゃねぇ…………あたしらだって、同じ事さ…………!!
見せてやるんだ…………あたしゃ、奴らに見せてやるんだ…………!
『人間』に対する…………あたしの怒り、憎しみを…………!!

【レギンの言う彼ら=\―――正確に誰を指すのかは分からなくても、意味する所は即ち敵=z
【その認識さえあれば問題は無い――――敵など、全て踏みつぶしてしまえる。ブラックハートはそう哂う】

ふふ…………支部長
あたしゃ、『殺す』だけが好きで、『殺す』だけが生きがいで、『殺す』だけが全ての存在なんですよ…………
そのための『力』を…………喜ばない訳が、ないじゃないですか…………!

【返事を返す。そこには、愉悦に上塗りされた、底知れぬ殺意が漲っていた】
【恐らく、それが無茶とは分かっていても、今すぐにでもネツァクに飛び乗って、街での殺戮を楽しみたいのだろう】

――――へぇ…………どこからどこまで至れり尽くせりだねぇ…………
これがあれば、室内にでも持ち込む事が出来るし、展開時に建物を突き破るって荒業も、思いのままって訳か…………っ!!

【端末を受け取りながら、ブラックハートは感心したように頷く】
【巨大兵器を、ポケットに入れて持ち運ぶ事が出来る――――戦いには関係ないが、こんな所も便利だ】

――――――――必ず、機関の為に役立ててみせましょう、支部長…………

【端末を手に持ったまま、その場で手を胸にあてがい、やや俯いて、敬礼の姿勢を取る】

ところで…………こんな大層な兵器、他にも動かす人材はいるんですか?
見た所、数打ちって訳にもいかないようだし…………運用はかなり限られますよねぇ?

【端末をポケットにしまいこみながら、ふと疑問に思った事を質問するブラックハート】
【強力な兵器は、数が多ければ多いほど良いが、量産性と言う事を考えれば、そうもいかないだろう】
【他に、何人の人間がこれを用いているのかと尋ねた】
672 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 21:45:42.53 ID:3YXIt5uLo
>>666
/>>669のレス訂正です
ドッペルゲンガーじゃないですごめんなさい
最後の行は、【男と少年の距離は、男が刀を振れば〜〜】ということでお願いします
673 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 21:48:36.18 ID:MP+aEGUzo
>>668
…あっ、ありがどヴござびばずっ…!!
マスター…私だって…私だって…っっ!!

【労いの言葉に弱いのか、使い魔はいきなり鼻声になって返礼】
【普段その存在が隠れがちなため、ストレートな表現には過剰に反応する傾向があるらしい】
【何処か遠くで洟をすする音がする】

あぁ、なるほど。命の…ん?

【暁の言葉に納得しかけて、使い魔は疑問符を浮かべた】
【その類の能力に触れたことがあるのか、思い出すようにちょっと黙り込む】
【けれどそのうち、暁が出したタバコの煙が猫の元にやってきて、眠れるブルーローズは鼻をむずむずと動かし始めた】

「…ふ、んふっ、ぬぁ…?」

【呼吸が数回不発に終わり、何かが蓄積されて行くように、声が上ずり、限界まで達したとき】

「ふぁっくしゅっ!!」

【路地裏に盛大に声を残響させながら、くしゃみを一発】
【手で押さえるなんて真似、まだ理解できないのか、無遠慮に放たれた飛沫が正面に飛ぶ】
【半分寝ぼけているのか、いろいろ酷い顔で、猫は目を擦り始めた】
674 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 21:48:39.80 ID:GCG4s6/20
>>666

 ――― 血 錐 凍 銛 =c!

【脇差を放つ動作を確認すると――左手でお下げを掻きあげ】
【彼女が呟くと同時。傷付いた右腕から、凍った血の塊が飛び出し】
【瞬時に「桃色の蝙蝠」を、煙と共に形作ると】
【敵の刀を、満身を以て受け止めるべく――暗闇の彼方に飛翔】

【ビゅンと飛び出したそれは、刀を巻き込んで「爆ぜる」と】
【その圧力により、刀の軌道を有らぬ方向へと逸らした】

…君には流れで反撃をする癖と、それが出来る才能が有る
――だがな、それを見逃す私では無いのだよ

(…このままでは、水着が斬られてしまうかも知れんな)
(ウェル子も気になる――私も本丸を落すべきか)

【スキーゴーグルの異貌が、自身とは別の方向に向かった事を確認すると】
【先ほど紫色の女性が向かった――現在、開いているルートを目指し】
【刀の林を縫いながら、獣のような足取りで彼女は馳せるだろう】

【先ほどブリッジの上に配した「凍銛」は、蟹の方へ向かい】
【開いていたのなら《蟹玉》のハッチ内部を、そうで無ければ】
【過去“ビーム”を発射していた目の間に急降下し「爆ぜる」よう、仕向けるだろう】
【もちろん。気付いたなら迎撃は難しいことでは無いけども――】

【この際にも、彼女は「凍銛」を一匹産み出そうとする】
【行動しながらであるためか、それはまだ半ばの完成しか見ない】
【棚引く濛々たる白は、ぐしゃぐしゃりと蠢いていた】
675 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 21:51:12.21 ID:VrWqPeBbo
【街中】

(無職もそれはそれで、楽しかったりしたもんだが)
(……こーいう職の“お誘い”っていうのも、悪くなさそうだな)

しっかし、まあ………櫻の国、か。

【金の瞳に金の髪、黒いロングコートを来た長身の男がそこに居た】
【彼は腰に刀を、そして手には高級紙――恐らく、手紙――を、所持していて】

【単純な話、紙に視線を落としながら彼は大股に歩いており】
【もしかすると誰に、或いは何かにぶつかるかも知れない】
【また、もし手紙を覗けば『長谷部殿江』という大きな文字が読み取れるだろう】
676 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 21:52:47.14 ID:GAP6AMZSO
>>663
貴様、そこで何をしている?

【背後からガチャガチャと耳障りな金属音が迫ってくる】

「実験」に行く所か?

【見間違えるはずも無さそうな異様な物量】
【刃物という刃物を装備した男】
【遠い過去に一度交戦した相手だ】

【不運か、相手はこの少女のことを覚えていた】
677 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 21:55:57.36 ID:qBLHY/MDO
>>673
(苦労してんだなあ……)

【顔も見えない相手だが、どうやら鼻はあるらしい】
【頭の一つでもよしよしと撫でてやりたいところだが、頭も見えないのでそうもいかない】
【何が面白いのか、暁は軽く笑って紫煙を吐く。薄灰紫の煙りは霧散し、その様を見ながらふむと首を傾げる】

 ……何か引っ掛かることがあったか?

【くしゃみを聞きながら暁は顔の見えない相手に尋ねる】
【──全く、暢気なもんだ。横目に目を摺る猫を見て、暁は苦笑を深くした】
678 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 21:59:56.33 ID:E4ArsSap0
>>671

まぁあまり無理はなさらず……私の兵器のせいで死んだ――なんて風評被害は御免ですしね
パイロットの生存性は優先してありますが……それでも何が起こるか分かりませんし…

まぁそろそろ煮え湯を飲んで頂きたいですしねぇ…ハッハッハッハッ

【帽子を抑えながらそう溜息と共に言った後】
【冗談っぽく笑いながらそう言い、帽子のズレを直す】

いえ、機関の為≠ナはなく、貴女自身の為に使用してください

あぁ勿論、戦果を挙げて利益貢献して下さるのは結構ですが
持ち主の目的≠フ為になってこそ……の道具ですからねぇフフーフフフ

【相手の問いに少し困ったような表情で、顎に手を当てながら】

そうですねぇ…今の所は私と……No.90の夢幻さん…まぁ彼女の機体は少し趣が違いますが
それとガートルットさんも自主的に設計したモノを使うとか言ってましたっけ

コアになるプレート≠ェ限られていますからねぇ…まぁまだまだ生産に余裕はありますよ
コストにおいては機関は掃いて捨てる程の資金がありますしねぇ…

【口元を吊り上げて笑いながらそう答える】
679 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 22:05:21.52 ID:VcEfWMYSO
【水の国―とある病院】
【病院内に設置されている自動販売機前にて】

……よし、今、何をすべきかはは、見えたっ

【ここの病院で支給されている患者服を着た少年がその前で立ち止まっていた。】
【その顔立ちは幼く「童顔」、それは良く言えば可愛らしく、意地悪言ってしまえば女々しい】


…………あとは、それをどう実行に移す……か、
今の足の状態じゃ退院まで時間がかかるだろうけど、
そんなのは、待ってられないし……


………――――どうにか、早急に一手を、打っておきたいんだけどなぁ…、うぅん…

【コーヒーを飲みきって、中が空になった紙コップを翫びながら】
【少年は何やら、思考に浸っている。】
680 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 22:05:24.80 ID:MP+aEGUzo
>>677
は、はい…。
えっと、命を燃やして炎にする、という能力は、多くの場合文字通りです。
と言う事は、あまり乱発が過ぎると、大変な事になるのではないかな、と…。

【本当は、使い魔はそんなこと、口を挟める立場ではない】
【ブルーラインですら、ただ一度であっただけ…まして、使い魔本人としても初対面だ】
【でも、なんとなく、聞かずに入られなかった】
【遠くからやってきて、自分達以外ほとんど知り合いのいない異世界というのは】
【魔法使いにも、使い魔にも、他人と知り合いの境界なんて、ないに等しいものなのだろう】

あーあー、ほら、洟が垂れてますよローズ!

【使い魔がそういうと、猫の腕がぴんと伸びた】
【猫は右手で目を擦っていたが、左手はインナーの中に手を突っ込んでなにやらまさぐり、ハンカチを取り出して洟にあてがう】
【それから強引に顔を無理やり吹き上げると、左手は片手で器用にハンカチを折りたたみ、インナーの中に戻した】
【そして左手が再び勢いをなくして投げ出されると、覚醒した猫が、金色の瞳で暁をじっと見た】
【子どものようなどんぐり眼で、瞬きを交えながら】
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:05:59.87 ID:XRTEB/5e0
>>666

さて、手応え有り……いや、あまり堪えてないようですね、これは……
(もしかしたら、痛覚がない?)

【半ば無茶な思考をするも、飛来してきた脇差に中断される】

くっ……危ないじゃないですか

【右手の盾で脇差を真上へ、跳ね上げた】
【その盾を左手に持ち替え、右手をフリーにし】
【先ほど差し込んだ刀を足場として、上に跳び上がる】

「Τ」!

【瞬間、右手に出現する大槌】
【つい今しがた跳ね上げた脇差目掛けて、思いっきり振り回す】
【勿論、男のいる方へ打ち返すために】
【だが、回転がかかる関係で、仮に男に当たったとして、刺さるか切れるかはたまたぶつかるだけかはわからない】
682 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 22:09:43.22 ID:XwCQ/kkwo
>>669>>681
…………ハエが止まるぞ…………

>>669に迫りつつ、視認したのは>>681の返した「脇差」】
【男は、左手の刀で、難なく脇差を弾いた】
【弾かれた脇差は、明後日の方向へ飛び、海の中へ……ぽちゃん】

――――ふん……お前は……集中力に欠けるな…………

【そして>>669に迫る男は、右肩を掠る銃弾など意にも介さず、】
【――>>669の目の前に達すればその瞬間、地に足を付け、右手の刀を振るうだろう】
>>669の左肩から入り右腋に抜ける斜めの「袈裟懸け」が、少年を襲うはずだ】

>>667
「うわ、乱暴だなあーもう」

【――燃え盛る炎――】
【蟹の下に隠れる女に被害が行くことはないが、蟹自身は目標を一瞬見失った】

「――って、逃げられたら計画が!! ちょい待ちエキセントリック!!」

【ガシャンガシャン、と素早く背後に振り向く蟹】
【だが、既に少年は扉をぶち破る寸前で――】

「止まりなさーい!!」

<――《蟹光線β》――>

【ヴンッ――、と、蟹の両眼から放たれるのは、またあの二本のレーザー】
【少年が扉をぶち破るのに成功すると同時、レーザーが背中から襲いかかるはずだ】

>>674
【――そして、コウモリ】
【この爆炎の中、蟹はコウモリに気付くことはなかったために……】
【背中のハッチへの爆撃を、許してしまった】

「…………んな!! ちょっと、亡霊くん!! 何人逃してんのよ!!」

【揺れる蟹】【叫ぶ女】
>>674の彼女を阻むものは、現状「蟹」だけだ】

/続きます
683 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 22:11:01.27 ID:XwCQ/kkwo
>>682続き

>>670
【操舵室で船長達を監視する人物は――】

――なーにかな?

【首に銀色の鈴に紐を通しただけの簡素な首飾りを掛け、涙の形をした透明なイヤリングを両耳に着け、】
【濃紺のショートヘアーの前髪をヘアピンで止め、眼鏡と白衣を着用した身長150cm弱程度の少女であった】
【右手に大きな金属製ケースを持っており、左薬指には白銀色をした金属の指輪が輝いている】
【また、彼女の傍らには魔力を放つ「刀」が一本、壁に立てかけられている】

……あー、ゴーストさん達、突破されちゃったんだ

【無邪気に首を傾げる彼女から、危機感は感じられない】

…………なんで私じゃなくて、船員さん達を狙うのかよくわかんないけど、
「余計なこと」をしちゃうなら、私だって、お姉さんの邪魔をしちゃうよ?

【一応、怪しい動きを見せる様子はない】
【変に動いて発砲されるのは困るということくらいは考えているのか】

……身元は……ん、身元? 身元も何もある身分じゃないけど……まあ、それはどうでもいいや

「……ま、待ってくれ……! 命だけは……!」

【……操舵を担当する者達は、一旦、運転を中断】
【助けに来たと思った相手は、なぜか自分たちに銃を向けている】
【現状、どちらの味方に付けばいいか分からず、混乱しているのか】
【船長と思われる服装をした人物含め、全員が苦々しげな表情で、まずは両手を挙げた】

【……もちろん、この場に居座る少女だけは、操舵室の真ん中に堂々と立ち尽くし、】
【真っ直ぐ>>670に濁り無き瞳を向けているのだが】

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

>>669>>681>>697>>674>>670

【 於 『地下倉庫』 】

んー、こんなもんでいいかね
あの人数だと、色々と騒がしいことになってるだろうし……俺もそろそろ戻るか

さて……一番心配なのは……――チッ、ウェル子がいりゃあ色々楽なんだがな!!

【――男は、走り出す】
684 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 22:11:54.42 ID:gIjFq7hlo
>>676

……貴方は…………。

【少女も男の姿は確りと覚えているようで】
【振り返ると、男の事を思い切り睨みつける】

…………違うけど。
何か、用……?

【警戒しているのか、銃のグリップに手をかけるが】
【自分から戦闘を仕掛ける気はないのだろう。それ以上は動かない】
【最も、相手が攻撃してくれば、直ぐ様反撃に移るだろうが】
685 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:14:13.29 ID:LsdluivM0
>>678

…………まぁ、自分の命が優先って言うのは分かりますよ
せっかくの兵器も、使う主がいないんじゃ、始まらない…………

【ようやく、先ほどの興奮も治まってきたのか、ブラックハートの言葉が落ちついた響きになっていく】
【自律兵器で無い以上、自分がいなければ動かない。ならばと、レギンの言葉にも素直に頷く】

えぇ…………前は取り逃がしたが、谷山 基樹…………それに、識槻 朔夜…………!!
今度こそ、奴等に見せてやりましょう…………現実が、どういうものかを…………!!
――――あたし自身だって、バージョンアップされた事だし…………ッ

【以前戦い、勝負がつかなかった強敵たちの姿を思い出す】
【そのころに比べれば、自分自身も強くなった。そして今、新たな力が手に入った】
【――――何故かかすかに、言葉の内容とは裏腹に力が抜ける様な語調で、ブラックハートは呟いた】

――――あたし自身のためなら、尚更ですよ…………
さっきも言った通り…………今のあたしゃ、人を殺す事だけが全てですから…………

【愉悦が落ちつき、その塗装がはがれると、その下の殺意が顔を覗かせる】
【『人間』を、どこまで深く憎んでいるのだろうか――――信念から響く様な言葉だ】

――――っ、檸檬…………!
そうか…………これを使うって事は…………どうやら吹っ切れたみたいだねぇ……!!

【上がる名前に、さっと顔を上げるブラックハート。その相手の事は、密かにその身を案じていたが】
【こうした兵器を手に入れたいと思ったと言う事は、多少なりとも、その揺れていた心が落ちついたと見るべきだろう】

(まぁ…………まだどっちに転ぶかなんてわからない…………最悪、今度は『こいつ同士』で戦うなんて事にもなりかねないし…………
それに、森島 京は手遅れだね…………裏切りを偽装してたカリナトゥスに目をつけられた以上、あの男も何時までもつのやら…………)

【ブラックハートが夢幻檸檬の身を案じる理由。それは機関に復帰する際の彼女と、複雑な因縁を持っていた為】
【そして、敵である森島 京を巡って、敢えてその生存を黙秘し、機関に報告しなかったという密か事があった為】
【夢幻檸檬と森島京が、何らかの絆を結んでいる事は、あの邂逅で分かっていたが、それももう終わりだろう】
【自分とは別のルートで、森島の生存は、機関員の知る所となったのだから】
686 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/01(日) 22:16:38.45 ID:QuUn/VZAO
>>679

【そんな彼が視界に入ったのか、足音がそちらに向かっていた】
【音のする方に目を向けたとすれば】
【黒いローブを身に纏った銀色の短髪と深い赤色の眼をした彼女がいた】

護、か?それなりに久しぶり、だな……無茶でもしたか?

【久しぶりに会う彼に短い挨拶をして、隣に陣取ってやろう】
687 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 22:20:01.21 ID:fcISx2Reo
>>682>>683
っは、そんなもんで、止められるかよ……ッ!

【ばがぁっ!と扉をぶち破る瞬間、空気を裂き、レーザーが迫るのを感じて】
【ぎりぃ、と歯を砕かんばかりに、食いしばり、足を踏みしめて】

良く、言うだろ……っ!?

【じゅぅうぅっ!と背の肉が焼け焦げていく激痛に、叫びを上げそうになりながら】

――――死ななきゃ安いッ!!

【暫く、病院に伏せる結果に成るだろうが、死にはしない】
【全力で、蟹から距離を話すことで、少しでも距離減衰を狙い、そして】

ひゅっ!

【五指のワイヤーブレードで、天井を破壊。瓦礫でビームを遮るだろう】
【激痛に声を出すことも出来ぬまま、少年は船内を駆け下りて、機関室へと向かっていくはずだ】
【先ずは、動きを止めること。その為に、機関室の機械を止めるつもりなのだ】

っは、っは、……っ!ぐぅ……っ、死ななきゃ安いと言ったものの、やっぱり痛いじゃねーかッ!!

【走りながら、そう叫び、階段を駆け下りていくだろう。少年は健脚。しかし、船内の構造は分かっていない】
【もしかすれば、追いつくことも可能かもしれなかった】
688 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 22:20:57.01 ID:GAP6AMZSO
>>684
ふん……

【少女がこちらを向いたことで傷口が見える】

既に返り討ちにでもあったか?

【辺りを見回して】
【人通りの決して少なくない事を再確認すると両の手のひらを見せるように両手を挙げる】

こんな所でやらかすつもりは無い、周りは人質だらけだ…
その様子だと、実験はまだ続いているみたいだな?
689 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:21:37.83 ID:qBLHY/MDO
>>680
 そうだな。それもあって朝宮の一族は代々短命──っつっても、元の寿命がめ常人より長いらしいから、大体40位までは生きられるそうだが。
 ま、俺の場合その心配はねえよ。親父が結構な化け物でな、俺は人間だが寿命だけは化け物並みらしいから。
 散々使っても多少長く生きられるんだとよ

【顔の見てない相手から言われたのは、よく言われることであり、そのためもあって昔は能力を出来る限り使わないようにしていた】
【しかしそれも自分の父親と会ってある程度酷使しても大丈夫だと知って以来、能力を使うことに躊躇はしなくなった】
【もっとも──可能な限り素拳で戦うスタイルまでは変わらなかったが】

 …………よ。目ぇ覚めたか。

【目覚めたらしいブルーローズに視線を遣りながら、暁は紫煙を吸い込む】
【何も知らねえガキみたいな眼ぇしてんなー、なんと考えながら暁は左手を上げる】
【その指先からは猫じゃらしのつもりなのか、火の鳥が飛び立ち、はたはたと羽ばたきながら猫の前でちらついた】
690 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 22:27:08.33 ID:3YXIt5uLo
>>682>>683

―――チッ!!

「ぴーんち」

【目前に迫る男に対し、少年はコレといった抵抗もせず、ただ舌打ちを鳴らすのみ】

っぁぁあああ……!!
「『重太郎っ!?」』
【「袈裟懸け」をもろに喰らい、そのまま後ろ向きに倒れる少年】
【黒い学生服が裂け、下に来た白色のシャツが血で染まる】
【だが幸いにも、下にいた鋼色の雀は無事なよう。驚いたのか、雀は少年の腹のほうまで下がってきた】


っいってぇぇ……
【倒れたまま、男の足へと向けて、左手の銃で男の胸元目掛けて実弾を発砲】

【下から撃った為、横から見て下から上へとなっている為、バックステップをすれば回避出来るだろう】

【そして、右手の銃には、段々と魔翌力が溜まってきており、結構な威力の魔弾が発射可能な様子】
691 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:27:22.69 ID:XRTEB/5e0
>>682-683

【さて、この少女が上に飛んだ理由は、もう一つある】
【何故、脇差を打ち返すなんて面倒な攻撃をしたか】
【それは……言ってみれば、ただのオマケ。本命は――】

――ぃよいしょっ!!

【重力による落下+ハンマーの振り下ろしによる、床の破壊】
【更に、細工でもしてあるのかその衝撃は、床の耐性を超えうるものとなっている】
【特に、刀が刺さって若干強度が落ちている今なら】

【仮に壊れなくとも、地(床)に足を付けていれば多少の揺れがあるだろう】

【仮に壊れたならば、一つ下のフロアに降りて、他の人間を探しに走り出す】
692 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 22:27:23.12 ID:E4ArsSap0
>>685

えぇ……特に谷山さんなんかはさっさとくたばって貰いたいです…ハハハハハハ

まぁ……貴女の活躍に期待させていただきますよ…クックックク

【心底賛同したように首を縦に振りながら頷く】

おや、お知り合いですか?それはそれは…

まぁ彼女は彼女の目的の為に使うでしょう……
(貴女と相容れぬ目的の為にね……それはそれで面白そうだ…ククク)

【含み笑いをしながらそう言い、帽子を摩る】
【そして、踵を返して、エレベーターまで戻っていきながら】

では、無事に引き渡しも終わった事ですし……ここら辺でお開きですかね?
まだ何かあるのでしたら今のうちにどうぞ

【エレベーターの前に立ちながら、そう問いかける】

693 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 22:28:42.18 ID:GCG4s6/20
>>682-683

【ハッチを打ち据えられ、強かな揺れに襲われる蟹】
【それに行動を起こす余裕がまるで無いのであれば、彼女は】
【一秒でも速く、扉の中に駆け込もうとするだろう】

さて…あの女は操舵室の方を選んだが
貨物倉庫の中に、連中の本懐が有るとすれば
いっその事それを破壊してしまうのも、一興か

――無ければ無いで、甲板を地獄に変えてしまえば良い
あのゴーグルと潰しあうのも、面白くはあるし
蟹とて、扉を切り崩すような真似はすまい――。

【口を動かしながら、考えを改め。向かう先は、おそらく「地下倉庫」】
【機関室や操舵室のどちらかに手を貸し、不確定なレースの結果を変えるよりは】
【狭い操舵室で、却って扱いにくい冷気を用いるよりは】
【よりハッキリとした目的を帯びて、そこへ】

【――形成されるのは、一匹の「蝙蝠」】
【きぃきぃと耳触りな鳴き声をあげながら、少女の頭上で舞う】
【小躍りするような様は、彼女の放つ怜悧な印象からは剥離していたかも知れず――】
694 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 22:30:20.83 ID:MP+aEGUzo
>>689
…なら、大丈夫でしょう。
今日明日燃え尽きて真っ白になる、ってことがないなら、まあ…。
でも、無茶はいけませんよ? 生きてるってのは、それそのものが財産ですからね。

【軽い忠言が、使い魔に出来る最善、だろうか】
【相手の覚悟を尊重して、それだけ、告げる】
【使い魔は自分の立場を弁えてはいたけれど、やはり、感情は抑えきれないほうらしい】

「…う?」

【ぱちぱちと、幼子のように暁を見返すローズ】
【先ほど闘っていた相手と認識できていないのか、そもそも何も覚えていないのか、判然としない】

ほら、ローズ。眼が覚めたらなんというですか?

【けれどローズが特異な点として、『声』に反応して、やや上を見上げると言うモノがある】
【正面に相手がいるとして、その頭頂部あたりに誰かがいるように、じぃっと見て、真剣にものを考える】
【そして出した結論は、とてもシンプルで、元気な言葉だった】

「お、おはよーございます!」

【立ち上がって、相手の眼をじっと見るようなその仕草】
【まさにお手本のような挨拶を、暁に向かってした】
【平常時は、一応の使い魔の言う事を聞いて判断するくらいは可能なようだ】
695 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 22:31:19.36 ID:zRhpY+60o
>>682-683

(……状況を把握出来ない船員……全く)

……命が惜しいなら、今すぐに船を港に。理解出来た?
貴方達の行動は、それが脅迫によるものであれ何であれ……「テロリストに与する行為」にも見える
そして、とある理由により、今はこのテロリストを即刻降伏させる必要が有る

……容姿、服装、体格。大会の記録映像を確認すれば、裏付けも取れるかも知れないけど
そもそも、その必要はない……マリア・ブラッドレイとの一戦、観客席で見ていた

【命令は単純なものにしたと、自分では思っていたのだが】
【それでもどうしても間を省く癖は残る。埋めるため、行動の理由を簡潔に説明】
【尤も、危害を加えられる事も無いというのに、テロリストに利する行為をしていれば】
【其方側だと認識されて、言い訳が通る状況でも無かろうが】

【そして、身元については。住居など知らずとも、この世界、名前が有れば十分】
【名前、容姿、大会の様な公的な場に現れた者のデータは、比較的容易に見つかるが】
【探すまでもなく、覚えていた】


……そこのテロリスト。「余計な事」に該当する行動とは?
集団での、迷惑行為。不良集団か暴走族紛いの行動を取る、貴女達は……
どういう行動が「余計では無い」と?

……船員、船長。10秒以内に私の指示通りに動かないなら、貴方達をテロリストの一員と見なす
命だけは、尋問の為に残しておく。けれど、後遺症に関しては保証しない
オーケー?それとも実際に撃たれなければ理解出来ない?

【交渉というにはやり方が荒っぽいが、時間を掛けてやりとりはしていられない】
【「10、9、8……」 ややゆっくりとだが、カウントダウンを開始する女性】
【銃口は、相変わらず船員達に向けたままであり、視線は横へ滑らせて少女へ】

【交戦の意思が無いならば、現状では攻撃をする必要はない】
【守ってくれる者の居ない船員たちを脅迫し、港まで船を戻させればそれで良い】
696 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 22:32:30.97 ID:VcEfWMYSO
>>686

………?

【足音がふと、耳に入った】
【それがこちらに向かってきている事に数秒遅めに気付いて振り向き】


………シルヴァーグさん。確かに、それなりにお久しぶりですね。

ええ、ちょっと、それで足の付根をやっちゃいまして、

【少年―護は、自分の足を指指してそう言った、】
697 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 22:34:21.66 ID:VcEfWMYSO
>>696
/おっと、少し追記
/最後に【特に拒絶の様な反応は見せない。女性は彼の横に立てるだろう。】と
698 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/01(日) 22:36:33.56 ID:Ic9Uf1JAO
>>675

余所見をしながら歩いていると、人にぶつかってしまいますよ。
只でさえ、この通りには多くの人が居るんですから……ね?

【投げ掛けられる、声、その声のした方向に視線をやってみれば】
【カノッサ機関の制服を身に纏った、陽光のような金髪と、翠玉のような碧眼が印象的な少女の姿が、其処に有るだろう】


//まだ居ますか?
699 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:37:19.59 ID:LsdluivM0
>>692

……あの時、右眼だけじゃなくて、もう片方も貰っとけば良かったですねぇ…………
地味に『やる』奴でしたから……あたしも苦労しましたよ…………

【義手を有効に扱い、瞬間の動作に長けた敵との戦いを思い出す】
【皮肉にも、今は自分も義手だ――――次の戦いは、何時の事になるのか】

あぁ、まぁ…………
彼女の前の左腕を落として、『卵』をぶちこんで…………それがきっかけで、彼女が機関に戻って来たって、ただそれだけの事ですよ…………
(檸檬の目的…………やっぱり、あいつとはもう一度、話してみる必要があるかもしれない…………)

【そう語るブラックハートだが、檸檬の機関復職の最後の決め手になったのはレギンである事は知らない】
【だが、檸檬とどこかで齟齬が生じている事は、ブラックハートにもなんとなく理解できていた】
【『殺す』事と『護る』事――――彼女の『護る』対象が誰になるかは分からないが、檸檬の事だから、積極的に『殺し』には向かわないだろう事は、予想できた】

今日は、ありがとうございました、支部長…………
――――そう、ですね…………あたしゃ、まだ所属支部のない、遊撃部隊ですが…………ここの研究室にいる『人工強化プロジェクト』のメンバーとの都合上、たまに厄介になります、とだけ伝えておきましょう…………

【伝える事があるなら今のうちに、というレギンの言葉を受けて、返事を返すブラックハート】
【『人工強化プロジェクト』――――割と経歴は古いが、現在はかなり規模の小さい研究グループだ】
【そして――――ブラックハートはそこの『産物』の一つである】
【恐らく、彼女の言っているのはメンテナンス上の都合などの事なのだろう】
700 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 22:38:00.77 ID:gIjFq7hlo
>>688

……別に。
この程度の傷、大したものじゃないし……あれは引き分け。

【注目を集めることは避けたいのか、銃を抜いたりはせず】
【警戒だけは怠らないまま、そのままの体制を保つ】

そうね……。
最も……そろそろ終わらせる、つもりだけど。
701 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:41:40.79 ID:qBLHY/MDO
>>694
 くくく、俺に命の説法とはなあ。
 心配してくれるのは嬉しいが、それを一番分かってるのは多分俺だぜ?

【生は財産。それを切り売りするような真似をしているからこそ、資産の運用に技量を持つ】
【もっとも、減るだけで増えない資産だが】
【そうして暁はブルーローズに眼をやった】

 ……おう、おはようございます。
 無駄に賢しぶった小学生のクソガキよりも良い挨拶だな。
 
【その挨拶が微笑ましいやら面白いやらで、暁は紫煙を思わず吹き出した】
【教育ママと小学生のガキみてえだ、なんて考える】
 
 体は痛くねえか? 一応治療はしたんだが。

【足に関しては一日二日もすれば後遺症なく完治するだろうと思うのだが、血を吐いていたのが心配だ】
【内臓でも傷付けていたらことだと、暁はブルーローズに尋ねる】
702 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/01(日) 22:42:15.18 ID:QuUn/VZAO
>>696

うん、久しぶり、病院で会うなんて思わなかったぞ
その怪我、事故……って訳でも、無さそうだな?

【何かしらの戦闘に巻き込まれたか、と彼女は推測する】
【違っていても、何もないが、当たれば嬉しい】

立ち話、ってのも疲れるだろう
……座れそうな場所、知らないか?

【言ってはみたがこの病院に来ることはあっても、受付近辺以外は殆ど知らない】
【少し気まずそうに、彼女は護に聞いてみる】
703 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 22:44:36.37 ID:GAP6AMZSO
>>700
相手はこの場にいないんだ、なんとでも言えるな……

【皮肉、口調も始めから終わりまで意地が悪い】

終わらせる…つもり?

【終わらせる、という言葉に反応する】
【そしてつもり、という部分には尚更の反応を示す】
704 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/01(日) 22:47:23.32 ID:E4ArsSap0
>>669

成程……そういった仲でしたか…まぁ彼女は慈悲深いですからねぇ…兵器を上手く運用出来るか…
まぁなんにせよ、今は同僚なんです、遠慮や蟠りはなしでいきましょうよ…フフーフ

【そう言いながらエレベーターに乗り込み、ブラックハートが乗ってからボタンを押す】
【ゴウンッと音を立てて上昇していくボックス】

いえいえ……礼にはおよびませんよ…

ええ、大歓迎ですのでどんどん利用して下さいね……機体に付いて何かあればご連絡を

それでは私は支部長室に戻りますので……気を付けてお帰り下さい…フフーフフ

【ポーンと目的の入り口付近のホールに付いて、扉が開く】
【レギンは上階へと向かうため、まだ箱の中だ】

【丁寧にお辞儀をしながら見送っていくだろう】

//お疲れ様でしたぁ!
705 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 22:48:07.94 ID:XwCQ/kkwo
>>690>>691
【――ビリビリと揺れる床】
【しかし残念ながら床が壊れることは無く……】

…………チッ…………

【まずは>>690の弾丸を、バックステップで――避けようとした瞬間、「揺れた」】
【揺れによる僅かなバックステップの遅れが――男の右脚に銃弾を撃ち込ませた】

――さっきから五月蠅い餓鬼だ……

【おかげで今度は>>691に興味が湧いてしまった男】

……船を壊したければ……解体業者にでも務めるんだな……

【左手の刀を、>>691に向かって投げ、投げればすぐさま>>691へ向かって「跳ぶ」】
【やはり地面スレスレを低空飛行するかの如く、真っ直ぐ迫る】
【投擲された刀に気を取られれば、接近を許してしまうだろう】

【――一方>>690が今度はフリー、というわけだが……】

>>693
「そうそうどいつもこいつも、逃すわけにはイカんのよ!!

【ガシャン――!! 献身的な蟹は、発煙する背中を閉じつつ、>>693の前に立ちはだかる】
【両腕を精一杯広げ、通路を、塞ぐ】

<――《蟹光線β》――>

【そうしてお得意のレーザー光線】
【蟹の両眼から平行に二本、触れたものを焼き焦がすレーザーが>>693に撃たれた】

【どうにも素通り、というわけにはいかないようだ】

>>695
【カツン、カツン】
【聞こえるだろうか、階段を上る音】
【誰かが、接近してきている】

「……んー、そうは言われても……お互い納得いく形ってのは無いと思うんだよね」
「私にとっての「余計」と、お姉さんにとっての「余計」は違うわけだし」

【むう、と唸る少女は、どこまでも子供のような押し問答】

『……やむを得ない、面舵一杯、港へ引き返せ』

「ちょっと! 困るって!!」

【――船長は、「殺気の無い子供」より、「殺気を放つ女」の方が危険と判断】
【指示に従い、船員達は、船を方向転換させるように動き始め――】

――おいおい、お姉さん、ウチの娘をなーに脅してんだい?

【ノーネクタイで白いワイシャツを着て、その上には、ボタンも掛けずに真紅のスーツを羽織っており、】
【ズボンも同じく赤で統一され、右手に目をやれば大きな白い布袋を持って肩に担いでいる】
【レンズが若干赤みがかった眼鏡を装備し、口にはタバコをくわえ、】
【白髪で短髪な上になぜか真っ赤なナイトキャップを被っているというあまりに奇妙で目立つ出で立ち――】
【身長が190cmほどあるのだが、年齢は20代前半とでも言ったところだろうか――、というそんな感じの男が、操舵室に、入ってきた】

「あ、ライトウェルさん」

【男の左手には、自動拳銃が一丁、握られていた】

/続きます
706 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 22:48:34.56 ID:XwCQ/kkwo
>>705続き

>>687
「ぎゃー、逃げられたー!! もう! 死ね! バーカ!!」

【むきーっと地団駄を踏む女】
【なんという幼稚な悪口だろうか】

【なにはともあれ、少年は蟹の魔の手から逃れることに成功する】
【恐らく蟹は、その大きさゆえに船内では自由に動けないのだろう】

【さて……彼が階段を下りて、最下層へ向かえば……いずれ「機関室」へたどり着けるはずだ】

【そして……機関室に入れば……】

――――「こんばんは」――――

【ふわり――「黒い羽根」が、室内に舞う】

さーて……わたくしの出番は無いかと思っていたのですが……
やはり、彼らだけでは、締まりませんねえ――

【セーラー服に紺のスカートを着て、長い青リボンの巻かれた水兵帽を被り、縁無し眼鏡を掛けて、】
【頭――額に血の滲む包帯を巻き、金色に煌めくロングストレートヘアーを靡かせている――】
【そんな身長160cm程度の少女が、唸りを上げる動力達の真ん前で、威風堂々たる佇まいにて存在していた】
【底知れぬ深遠の碧眼と、薄弱なる感情を宿した無表情を携えて――】

……いかなるご用事でしょうか?
わたくし、本日は少々「省エネ」モードでして、ね――

【――少年を貫く鋭き視線が、真っ直ぐに放たれる】
707 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 22:51:12.47 ID:MP+aEGUzo
>>701
それは失礼、失言でした。

【澄ました言葉遣いは、もう何の心配も含まれていない】
【今度は微笑むように、冗談のような軽やかな言葉使い】

そりゃーもうっ!
頭空っぽのほうが夢詰め込めるんですよ?
この子は頭脳労働よりもそっちのほうが性にあっていると見ますね!

「う!」

ま、まぶすぃ…!?

【何故か二人揃って誇らしげだった。地味に使い魔はローズを貶したにも関わらずだ】
【暁は今、一瞬まぶしさのあまり顔をそらすジェスチャーをする使い魔を幻視…する、かも、しれない】
【親バカ、と言う奴か?】

「だいじょぶ!」

それ、暁さんが治してくれたですよ?
そういう時はなんて…

「あかつ、き…あかつき! ありがとうっっ!!」

【猫は元気に、相手の名前を呼びながら、感謝の言葉を高らかに投げ返す】
【良くしてくれた相手の名前は、すぐに覚えるようだ】
【とはいえ、使い魔はそれに関して口を挟まない】
【…というか】

ああぁあぁあああぁあああ何この仔、天使? 天使ですか?
くっ、現場で撫で回せないのが唯一の禍根…っっ! 後で鏡の前で写真を取らせましょう…っっ!!

【………】
【ひょっとして、意外とアホなのかもしれない】
【自分の世界にて妄想中のアホ使い魔に、怪訝な視線を暁の後方に向ける猫】
【シュールな空気だ…】
708 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 22:51:24.70 ID:VrWqPeBbo
>>698

……うん?あぁ、そりゃまた確かに
少しばかり今後の人生について考えていたもんでね
とはいえ、天下の往来を世界悪の構成員が歩いちゃっていいのかい?

【カツ、と足を止め、面を上げ、紙を持った手を下ろしてそちらを見る】
【先ずは、既視感。ひどく懐かしいような気もしたが、相手の容姿は変わっておらず】

久しぶりだね、アカリお嬢様。
もしご機嫌と時間が宜しいようなら、何処かお店にでもなんてお誘いをしてみようかな

【対して、この人物―――最も特徴的だったあるものが、足りていないが】
【少女は、彼が誰だか分かっているのか。そんな事を考えつつ、男はにわかに歩み寄り】
【儀礼的なようでおちゃらけたような、そんな仕草と共に言葉を返す】


/居りますよー、時間的に途中で持ち越しとかになっちゃうかもですがそれでも良ければー

709 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 22:53:27.80 ID:gIjFq7hlo
>>703

…………ち。
貴方がどう思おうと……これは事実。

【露骨に舌打ち】
【表情には出さないが、十中八九苛立っている】

私ももう、嫌々してきたから……。
……つもりなのは、絶対止められる保証はないから。

まあ、何がなんでも止めてやるつもりだけど…………。

【無表情で淡々と、説明口調で語りかける】
710 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 22:55:51.40 ID:fcISx2Reo
>>705>>706
【ばがぁっ!と機関室の扉を乱暴に蹴破って。少年は中に踊り込む】
【そして、掛けられる挨拶に】

……コンバンハ。

【目の前の少女に、見覚えがあったため、一応ながらも挨拶を返したのだった】

……えーと……、ウェル子、だっけか。
いつぞやの《R.I.P.》の情報は、有効に使わせてもらった、礼を言わせてもらうぞ。

【隙を見せない程度に、頭を下げて】
【相手の、問いと鋭い視線を、真正面から受け止めて】
【薄弱なる感情の無表情に対して、紅蓮の感情を燃やす蒼氷のポーカーフェイスで応じ、答える】

――――この船を止めに来た。
とりあえず、制圧云々は、止めてからで十分だろ、止めるほうが先だ。
じゃねーと、応援も来づらいだろうしな。

【冷静に、少年はこの船を止めるつもりで此処に来ていて】
【故に、目の前の少女に恩が有っても、進まねばならぬと、そう決めていた】

一応、感謝はしてる。だから、どいてくれればアンタには、なにもしない。

……ま、無理なんだろうけどさ。

【ダメもとで、そう勧告をしつつ、肉体を変貌させていく】
【右腕の手の甲から肘に駆けての皮膚が裂け、そこから貪色の刃が生まれていく】
【流れる血にも、刃の欠片が混ざっており、少年がまともな人間ではない、異形≠ナ有ることを示していて】
【左腕の義手も、同じく、五指が鋭く変形していき、猛獣のたぐいと酷似した物と成る】
【上半身を倒す、前傾姿勢。之が、少年の戦闘スタイルのようだ】
711 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 22:58:15.94 ID:LsdluivM0
>>704

――――――――そこが、心配なんですよねぇ…………あたしの方は、わだかまりは無いつもりですがね…………

【『人間』は皆一様に『[ピーーー]べき対象』と見ているが、その一方で『仲間』は『多少の滅私を行っても協力するべき対象』と見ている】
【『仲間』になった檸檬も、自分の為に傷ついた過去がある以上、気が置けなかったのだ】

それでは失礼しますよ、支部長…………

【エレベーターから出る際に、深く頭を下げるブラックハート】
【目上の相手に対して、彼女なりに礼を尽くして立ち去ろうと言うのだろう】
【エレベーターが閉まり、上階へと向かうのを待ってから、彼女は頭を上げて、支部の外へと出た】

「ブラックハート様、おかえりなさい…………その、兵器は?」
あぁ、もう受け取った…………凄いもんだよな。ポケットサイズに仕舞える巨大兵器ってのも……
「はぁ…………?」
――――気にすんな。それより、『Factory』を出せ!!
「りょ、了解!!」

【外のトレーラー『Factory』に戻ったブラックハートは、運転手に檄を飛ばして、発進させる】
【夜道を切り裂いて走り去っていくトレーラーは、悪意と力を乗せて、次の獲物を求めるかの様に闇へと消えていった】

/乙でしたー!
712 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 22:59:24.27 ID:XRTEB/5e0
>>705

【ビリビリと腕に衝撃が走る】
【床が壊れない、つまり、かけた力が全て腕に返ってくるということ】
【その衝撃に耐え切れず、全武装を手放してしまう】
【盾も槌も、霧散するように消えた】

っつぅ〜〜……なんでこれだけの威力で壊れないんですか……

【辛うじて着地には成功したが、無防備な状態】
【その状態で、刀が、男が、迫る】

……っ!
(まずい……今度はこっちに来た!)

【思わず、男から見て左に跳ぶが、先ほど踏み台にした刀に引っかかり、仰向けに倒れこむ】
【投げられた刀は回避出来たが、無防備そのもの】

【半ば無意識に、更に近くにあった一本の刀に、右手をかける】
【そして、引き抜こうとする。寝転がった体勢のために、苦しいものがあるが】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 23:02:17.18 ID:3YXIt5uLo
>>705-706

よっしゃ当たった……!

【当たったのを確認したと同時に、すぐさま立ち上がり、後ろへ跳躍】
【当たったのは揺れのおかげと云う事は理解しているようで、心の中で、少女へとお礼を言って】

「重太郎大丈夫か?」
『出血がひどいようだけど……』
大丈夫。問題ない(こんなこと言っちゃったけど大分痛い。てかめっちゃ痛い。まじ痛い)

俺の事餓鬼だとか、集中力が欠けるだとか、よく言ってくれたなぁ……
【銃の言葉に短く返すと、左手を下げ、右手を男の方へと向ける】
【男に対しては傷付けられたとは別に色々恨みがあったらしく】

【右手の銃には、中級魔術を使えるほどの魔翌力が溜まっており―――】


【今少年の右手の人差し指が、引き金を引いた】

【右手の魔銃口黒から放たれた少年の思いが乗った魔弾は、男の背中へと向かい一直線に飛んでいった】
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 23:03:26.40 ID:zRhpY+60o
>>705-706

……聞きあきたような事を言う。自分自身、飽きてこない?
「誰もが納得いく結果は無い」「人それぞれだ」「だから戦うんだ」
正当性を主張する常套句として、どれ程使われてきた事か
テロという行為は崇高な物ではない。実行に移した時点でただの犯罪者に堕ちる

だけど……それではままならないから、譲歩するのが世の渡り方
だから即時降伏を選べば、少なくとも無意味に傷を負わせるつもりはない


……Good boy,good boy. 素直で良い子、褒めてあげる
手を動かしながらでも口は利ける?そうなら、説明を要求する
危害を加えて来るでもないテロリストに、従っていた理由でも

……………そっちに、銃口は向かわないと思うから

【右手の拳銃は船長に向けたまま、左手は降ろし】
【軍服の女性は、船室の中を回り込むように、船長へと近づいていく】
【「おかしな行動」をすればどうなるか。それは、まだ実際には示されていないが】
【それを試すのに命を賭けるのは、あんまりに分の悪いギャンブルと言えよう】

【そうしながらも、聞こえてくる音から考えるには】
【一人。自分の背後、いや向きを変えた今は側面】
【走っている訳ではない、迎撃翌用意の時間は有る】
【自分が蹴り開けた扉の方に、左手の拳銃を向けて】


……こんばんは、テロリスト。今すぐに武器を捨てて投降せよ
ノーという返事が何らかの形で帰り次第、射[ピーーー]る

(……二対一。でも盾≠ヘ幾つか有る……)
(狙うのならば、あの男。拳銃の勝負なら、悪くても相討ち)
(向こうの動きと同時に、船長の影に。十分に勝算は有る)

【今回の警告は、殺害を示唆する一段階程過激なものに変わる】
【能力者が一名、武装した敵が一名。あまり、有利とは言い難い状況だが】
【それでもまだ彼女は、これを絶対的な不利とは認識せず、有利な点を探し続けている】
715 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 23:03:48.13 ID:GCG4s6/20
>>705

【道を塞がれてからレーザーの発射までは、少しは時間があるだろう】
【それだけでは、少しばかり足りないかも知れないけども】
【――彼女は、蟹の「目」が持つ意味を、知っていた】

…さッ!

【日光に次ぐ弱点である“灼熱”を帯びた光線を、間一髪の跳躍で避け】
【裸の足、鋭い爪を、機体に食い込ませるようにして】
【蟹の「頭上」へ、よじ登ろうとする――】

フ………吸血鬼の脳は、悲しいことに数百年の生存を前提に設計されている
その「蟹」の特質――忘れるはずも無いわ

 ―――― 殺法・幽鬼祀 =@!!

【そして、右手の爪を。左手の指の腹に喰い込ませ】
【刀の如くそれを抜き放った時、宙には紅い線が描かれていた】
【それは――彼女を覆う「氷の煙」に触れた瞬間、瞬時に凍てつき】
【五枚の鋭い刃 / 爪の延長となって、振われる】

【狙いは「蟹の両眼」】
【それを血の刃で切断することで、追撃の手段を失わせると同時に】
【蟹の頭上から扉の方へ滑り下りる為の道を、確保しようと言うのだ】

【決まれば。膝を持ち上げたまま前方に転がり込み】
【今度こそ、貨物室に雪崩込もうとするだろう】
716 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/01(日) 23:04:01.59 ID:Ic9Uf1JAO
>>708

だったら家で……とまでは言いませんけれど、何処か落ち着いて座れる場所でする事をお勧めしますよ。
人と衝突するならまだ良いですけれど、衝突相手が危ない運転をしている車だったりしたら大惨事ですから。

……む、貴方が言いますか、その科白を。
確かに大手を振って歩いてはいけない立場なんでしょうけど……。

【不満そうに、少し頬を膨らませて抗議する少女】
【自分を世界悪と評される事は仕方ないと思うが、評した相手の元々の立場を考えると、少しばかり納得出来ないものが有るらしい】

んー、そうですね。
今は私も時間に余裕が有りますし、色々と話したいですし、お受けします。

それと……髪の毛、切ったんですか?

【勿体ないなぁ、と呟きながら、男の提案を受ける少女】
【嫌々と……ではなく、割と嬉しそうに】
【言葉の通り、話したい事は沢山有るのだろう】


//把握しました、構わないのでお願いしますねー。
717 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 23:05:00.89 ID:VcEfWMYSO
>>702

怪我事故……ではないですけど
戦闘で……と言うのも、うぅん、微妙なんですよねぇ、

【それは正解でも不正解でもなく、惜しい】
【護の言い方は何処か曖昧な物だ。】


………はい。正直、怪我した場所が場所なだけに歩くのも辛いですが、立つのも辛い状態です。

【因みに、もしかしたらシルヴァーグは今、デジャヴュを感じるかも知れない。】
【何故か?――それは、少し記憶を辿れば明白なはずだ。】
【……そう言えば初めて、護に出会った時も彼は確かアキレス腱を切って歩けないだとかで、車椅子だったのである。】


そうですね……?あ、
なら、僕の入院してる病室なんてどうでしょう。
椅子くらいなら、出せますよ。

【少し考えた後、そう提案するだろう。】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 23:05:25.35 ID:qBLHY/MDO
>>707
 まあ確かに、頭が空だと歩くにも軽くて良いわな

【暁は軽く笑うが、しかし頭空っぽと言われて偉そうに胸を張るのはどうなんだと思わなくもない】
【正しく眩しさのあまりに顔を背ける使い魔を想像しながら、暁は苦笑した】

 ははっ、おーう気にすんな。
(……親バカっていうか……バカ親か?)

【小学生的な礼儀正しさで礼を述べたブルーローズに笑いかけながら、背後の存在に頭の中で苦笑する】
【苦笑のままに口から短くなった煙草を取って右手で握り潰す】
 
 ……さて、俺ぁそろそろ行くが……二人とも、気をつけろよ。

【じゃあ、また。暁は踵を返して歩き始める】
【何か言われない限り、彼はこのまま路地裏を後にするだろう】
719 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 23:07:03.30 ID:GAP6AMZSO
>>709
クックック……

【いやらしく笑っている】【意地悪だ】

まあ冗談はともかく、どういった心境の変化だ?

嫌々とはいえ今まで続けてきた事じゃないか
下手に主人に逆らわずに今まで通り続けた方が、危険も無いし楽なんじゃないのか?

【自分の立場を気にしてか付け加えるように】

勿論、止める訳じゃあないんだがな

というかそもそも、できるのか?
嫌々ながらも今まで従っていたのには、それなりに訳があるんだろう?
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/01(日) 23:13:56.21 ID:MP+aEGUzo
>>718
     ストッパー
【どうも魔法使いがいないせいか頭が煮えているらしい】
【けれど別れの挨拶前に正気を取り戻した使い魔は、その背に声をかけた】

暁さん、今日は本当にありがとうございました。
マスターが目覚めた際は、その旨、必ず伝えます故。
ご武運を。

【冷静に、使い魔らしく丁寧な激励】
【彼らは忘れないだろう、今日もまた、記憶に刻むかのように、言葉をかける】

「あかつき! またねっ!!」

【猫もまた、別れの作法を実践するように、名前を呼びながら元気に手を振った】
【喜色満面の笑みは、別れがそれほど辛くないと、学習したためだろうか】

【それだけあれば、きっといい。猫達は、確信する】

では、行きますよローズ。
がんばらないと、暁さんにドヤされますよ?

「んいっ!!」

【見上げて、頷く猫の身体は、路地裏から消え去った】

【この穢れが集う吐き貯めが、更に汚れてしまう事は、かの不死鳥の手によって回避された】
【猫がその身に溜め込んだ暗黒も、僅かに焼き去ってしまったあの大火は、猫の眼に宿る炎として、踊り続けるだろう】

//お疲れ様でしたー!
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/01(日) 23:14:46.45 ID:QuUn/VZAO
>>717

なら、無理な動きでも、したか?

【当たった所で何もないけど、やっぱり当ててみたい】
【だって嬉しいじゃないか、と言うから頑張ってる】

車椅子とか、出して、貰わなかったのか?
歩くのが辛いなら、出して貰った方が、いいだろう?

【そういえば、そんな時期がありました】
【よく怪我する奴である、人の事はあまり言えないが】

……じゃあ、背負って行くよ、歩くの、辛いんだろ?何号室だ?

【そう言って護に背を向け、屈んだ】
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 23:17:53.04 ID:VrWqPeBbo
>>716

なるほど……正論が相手だとどうにも認めざるを得ないね
次からはそうしよう、今回は君が助けてくれたことにしてさ

おやおや、今や大手を振ってJusticeの拠点に入れる身分だよ?
昔は昔で今は今。君だっていつまでも「少女」じゃない、そうだろう?

【少しだけ可笑しそうに、にやりと口角を釣り上げる】
【懐かしさは二つ。単純に少女と、以前所属していた組織とで】
【どちらかといえば再開を喜びつつ、手紙を折って懐に仕舞い】

髪は機関を抜けたときにね、金獅子って名前と一緒に切り捨てたよ
それでも割と伸びが早いんで、放っておいたら冬には元通りかもしれないね

……っと、それではお嬢さん一名ご案内だ
こんな時間だから、中々おしゃれなカフェとはいかないが
取り合えず落ち着ける場所にでも……あぁ、あそこが良い―――。

【「お受けしていただいてどーも」、と言いながら、少しばかりの思案時間】
【どうやら一箇所思いついたようで、少女の手を仰々しいポーズ付きで取ろうとし】

【まあそれが成功でも失敗でも、とある喫茶店へと向かっていくだろう】
【ちなみにそこは、特別特徴もないような静かな小店―――キンクリも可能だ。】

/わーい、宜しくですー!
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 23:19:44.84 ID:qBLHY/MDO
>>720
【後ろ手に手を挙げて挨拶の代わりとして、暁はそのまま歩みを進める】
【変な奴らだったな、なんて考えながら、暁は歩く】
 
 ……へっ

【その頬には、微かな笑みが浮かんでいた】
【その歩みは、普段よりも幾ばくか軽く────】

//ありがとうございましたっ
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [saga]:2011/05/01(日) 23:23:01.74 ID:gIjFq7hlo
>>719

───……どこを、撃たれたい?

【冷めた瞳で男を見据え、言い放つ】
【結構怒っているらしい】

今まで通り続けても、危険はある……。
何度も……死にかけたし。
……それに、戦いなんて嫌いだし。

それでも、我慢はできてたんだけど……。
ちょっと切っ掛けがあって……我慢、出来なくなった。

…………無策、だけど。

【合理性も計画性も何も無い、ただ感情に任せて考えた結果らしい】
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 23:26:13.58 ID:XwCQ/kkwo
>>712>>713
――――ほう…………

>>712に近付くなり、刀を振るった男だったが、それは仰向けになったお陰で回避された】
【男はそれを「回避」と認識し、やや感嘆の声を漏らした】

――なるほど、少しは気概があるらしい……

【そして、>>712のすぐ側で接地すれば、間髪入れずに発射された>>713の攻撃】
【男は振り向きながら、勢いのままに魔弾を刀で弾き落とそうとするが――】

……………………!

【ギィン――!! 弾かれたのは、男の刀だった】
【弾は男の腹部を穿ち、男はその衝撃で吹き飛ぶ】

【ガンッ、と彼はそのまま「艦橋」の側面に叩き付けられることになる】
【男の口の端からは、ぽたり、と血が一筋】

【――それはまさしく「隙」であった】

>>714
『……何を言う、そこの少女は一見無害だが――』

ああん? シズクは「無血」を望んでるが……別に俺はそんな優しくねえぞ?

「ダメだって! そこのお姉さんを刺激しちゃダメ!!」

【つまりはそういうことだった】
【少女――シズクは、穏便なるテロという冗談のような行為を本気で成そうとしていて、】
【他の仲間は、純然たるテロリストだった、と言うわけだ】

ま、いいや、おい、姉ちゃん
船長と船員はお前にくれてやるよ
だから、シズクと俺は解放しろ、んじゃ、そういうことで

「……………………え?」

【――港へ引き返す操舵を行う船員達をよそに、男はシズクをちょいちょいと手招き】
【女を挟んで向こう側……シズクは、きょとん、としていた】


/続きます
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 23:27:45.68 ID:XwCQ/kkwo
>>725続き

>>710
はい、わたくし、ウェル子、でございます――

【ぺこり、うやうやしくお辞儀】

……あら、困ります――
貴方様が「目的」を持っているように、わたくしたちにも「目的」が御座いまして……

【ふわり、ふわり、漂う「黒い羽根」は、絶望の魔力を帯びていて――】

…………ですが、あまり本気で戦いたくないんですよ、ねえ――――
別に貴方様はどうでもよしいのですが……わたくしが怪我をしたくないので……

【――ウェル子は、眼鏡をクイッと上げる仕草を見せると……】

…………どうぞ、壊せるものなら、いくらでも破壊してください

【――――なんと、彼女は、動力の前から、どいた】
【道をあけるように、通路の隅へ、移動したのだ】

【どうする――? 信じるか――?】
【無表情で妖しく魔力を渦巻かせる彼女を、そのままスルーするのかは……少年次第だ】


>>715
――――ったく、能力者ってのはどうなってんのよ!

【ぶんぶんと両腕を振り回す蟹だが、その大振りな攻撃はことごとくが外れ――】
【ズガン――! 蟹の眼が、切り落とされた】

ちょっ……! 弁償しなさいよアンタ!!

【その隙、蟹を通り抜けて貨物室へ行くことは造作もなく――】

【貨物室に辿り着けば、まず見えるのは当然、大量の貨物】
【コンテナや箱に積み込まれたそれらだ】
【なお、これらを焦ると……「金銀財宝」や「鉱物」などが出てくる】
【盗めば……もちろん、大もうけではある】

【……また貨物室の奥に行ったならば、謎の「黒くて堅い金属っぽい箱」が見つかる】
【各辺が50cm程度の立方体のそれに近付くと……「魔力を吸い取られる」ような感覚に襲われるはずだ】
【魔力を吸収する箱なのだろうか――?】
【ガッチリ固定された箱は、何をどうしようとその場を動かないはずだ】

【そして……気付くか、貨物室のアチコチで発光する「物体」――「爆弾」】
【数え切れない程度に配置されたそれらは、一見すれば何だか分からないが、実は爆弾である】
【数から言っても撤去は不可能と見ていいだろう】

【以上、貨物船内は、そのような有様】
【どれにどう気づき、どうアクションを起こすかは自由だ】

【ちなみに、悠長にしていると蟹&女が追ってくる可能性もなきにしもあらず】
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/01(日) 23:30:10.90 ID:XwCQ/kkwo
>>726>>715
/訂正です
/×【なお、これらを焦ると……「金銀財宝」や「鉱物」などが出てくる】
/○【なお、これらをあさると……「金銀財宝」や「鉱物」などが出てくる】
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 23:34:03.12 ID:VcEfWMYSO
>>721

動き……では無いですが、少々無茶な行動だったのは、確かですかね

【やはり、言い方は曖昧。】
【だが寧ろ、当てたいとクイズ感覚で頑張る彼女には、ちょうど良いくらいにヒントになっているだろうか】


まぁ、それも良いんですけどね。
ちょっとでも早く退院したいから、自主的にリもハビリしようと思って、

【なるべく自身の力で歩けるようになる為に】
【今回は、あくまでも車椅子には頼らない方向で行く様だ】

お願いします。552号室ですから…、

【そう、シルヴァーグの背に乗ろうとする。】
【乗れたなら、進むべき向きに指を指すだろう】
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/01(日) 23:34:12.08 ID:Ic9Uf1JAO
>>722

……う、そう言われると何だか私が余計な事をしてしまった気分になってきましたよ?

【余計な御世話だったかなぁ……、と、少しばかり後悔した様子を見せるが、それも僅かな間だけ】
【続けられた言葉に、驚きの色を顔に浮かべてしまい、そんな表情は掻き消される】

Justiceと言う事は、そうですか、やっぱり、貴方はそっち側に行ってしまったんですね。
まあ、貴方が選んだ道を否定するつもりなんて毛頭無いですから、それ以上は何も言わないし言えないんですけど。

さあ、どうでしょう?
シェンさんは、私が変わったように見えますか?

【悪戯っぽく微笑みながら、久し振りに逢った青年に、そう問いを投げ掛ける】
【どんな答えを返しても、この少女の事だ、気を害したりする事はないのだろう】

本当に、伸びるのが早いんですね、半年でそこまで伸びるだなんて……。
……むぅ、羨ましいなぁ。

【何だか、割と本当に羨ましがっている少女】
【そんなたわいもない会話をしながら、少女は青年に着いていって―――気付いたら、喫茶店の前に】
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/01(日) 23:34:44.99 ID:fcISx2Reo
>>725>>726
……だろうなぁ、じゃねぇと船なんざ乗っ取らねぇだろう。
でも、此方も目的が有るからな、悪いね。

【困るというのには、同意を返して】
【そして、その上で通ると言った。少年のスタンスは、一貫して揺らがない物だった】
【目的があるから、立ちふさがるなら倒すし、どいてくれれば危害は加えない、という物】
【合理を突き詰めたようなそれは、本来戦いを好まない少年の思考が生んだスタンスだ】

此方も、割と満身創痍、さ。
命削れば、引き分けに持ち込むくらいの自信はあるけど、さ。
アンタだって、《R.I.P.》だろ、甘くみるわけにゃ行かないさね。

【はぁ、なんで皆仲良く出来ないかね、と心底からのため息を共に言葉を零して】
【しかし、どいてウェル子を見て】

……壊せるものなら、って言ったか。
どいてくれるなら其れは重畳、じゃあ、行かせてもらうぞ。

【迷わずスルーして、動力の前に立つ少年。肝っ玉が座っているのか、それとも痛みで思考がまわっていないのか】
【兎も角、動力の目の前に立つと、鋭い動きで鋼の拳を動力に叩きつけ続けるだろう】
【技でも何も無い、無骨な破壊行動=Bしかし、腕の膂力と強度に任せた其れは普通の動力部≠ナあれば、壊すのは難しく無いだろう】
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 23:40:54.19 ID:GAP6AMZSO
>>724
怒りっぽいな、牛乳飲め
成長もするしな

【対して冷静に笑みを浮かべて】
【少女の頭頂部を見て、消火栓や通行人など周りの物と比較している(心の中で)】

切っ掛けね…まるで子供の癇癪、いや…子供か

【また皮肉】

死ぬだけだぞ
嫌々でもお前のような人間を従えてたような奴だ、備えがないとは考えられん
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/01(日) 23:41:06.69 ID:QuUn/VZAO
>>728

……壁キック?

【どうしてそのような発想に陥ってしまったのか、謎である】
【無理な動きではあるが、流石にない、はず】

あんまり、無理するな、よ?
また、怪我して悪化したら、笑えないから、な

【どこかにぶつけるだけでも退院が遅れかねない】

はいはい

【彼女の背中は体格が元々いいからか、それなりに広い】
【護を背負って、いざ行こう】


【移動時間を消し飛ばしますか?】
【YES / NO】
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/01(日) 23:43:47.53 ID:zRhpY+60o
>>725-726

話が早い、のは良い。けれど、少々不満が残る……
……どちらか一人、武器を捨てた上で残って貰う
勿論、拒否権は認めないけれど、この言葉を無視するのは自由

……そして貴方達が立ち去った後、此処で何が起こるか
その結果をどう想像するのも自由

【理由は知らないがこの少女、船員にも自分にも怪我をさせるつもりが無いらしい】
【誰かを傷つけたくない、などという考えを、テロリストが持つなどと】
【彼女からすれば只の馬鹿げた話だが、同時に利用出来る点でもあった】

………二人、残るのは認めない。一人だけ、ここに残って貰う
私としては、此処に残る一人が争いを嫌う人間であることを願う
そうでなければ……「テロリストの疑いが有る者」を、野放しにしておくなんて
そんな危険な行動には、とても出られないから

【彼女は、船員を人質に、更なる人質を寄こせと言っているのだ】
【男に、この言葉は無意味だろうと考える。船員が傷付けられて、何の損が有るのか】
【だが少女は、少女の行動次第で不要な血が流れる事を防げると示したのなら、さてどう動くのか】


……一応、報告書でも上げておきたい。名前は?
個人の名前でも、集団としての名前でも。便宜上の呼び名でも良い
ただ「テロリスト」と呼ぶのは味気ないし、貴方達もあまり気に入ってはくれないと思う

……名前も知らない誰か。今日に限っては、私は酷く気が短いと警告しておく

【銃口二つは、何れも向きを変えていない。少女だけは、銃口が向いていない】
【だが、向けられていたのが少女なら、寧ろ防ぐ手段回避する手段など幾らでも見つけられただろうが】
【船長が、どの程度動けるのか。能力者の銃口から、どれだけ逃げられるのか】

【善人悪人がころりと入れ替わっているようにも見える、この操舵室】
【果たして、彼女の思惑は何処まで正解なのだろう】
734 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/01(日) 23:43:59.81 ID:XRTEB/5e0
>>725

【目の前を刃が通った。一瞬だけ恐怖を感じた】
【だが、右手にしっかりと感じるのは、刀の重み】

……さて、一瞬死を覚悟しましたが……どうやら大丈夫なようですね

【目立った外傷はないが、床にぶつかるなどの内側への衝撃は大きい】
【要するに、外見以上にボロボロ】

【多少よろめきながら立ち上がって、目はすぐに男を探す】
【そして、見つける】
【すぐ近くにいないということは、援護があったのだろう。少年への礼は、言葉に出さないが】
【それでも、後で必ず、何らかの形で返そうと、誓う】

(刀を持つのは初めてだけど……重い】

【荒い呼吸を出来るだけ整え、男を見据え、刀の柄を握り締め、走り出した】
【「追えない様にする」口からでまかせだったが、もしかしたら、果たすことになるのかもしれない】
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/01(日) 23:45:19.82 ID:3YXIt5uLo
>>725

へっ!銃は剣より強いんだよ!
「スゴイ調子乗りっぷりだなオイ」
『油断は禁物……だからね?』

わーかってるって

【弾かれた刀を見て、勝ち誇るかのようにこんなセリフを呟いて】
【どうやらかなり慢心しているようだが、斬られた跡からは、ポタポタというよりどばどばと血が垂れて、かなり痛そう】

【呟くと共に、ちゃっかりと左手の銃を構えたのは此の少年ただ調子乗っているというワケではないらしい】

【ぱン――!と辺りに気持ちの良い音を響かせながら、実弾は、男の右手を襲う】

【どうやら狙いは、武器を握らせなくすることのようだ】

【だが少年。銃口を右手へとやってから数秒してから撃った】
【銃口さえ見れていれば、腕を少し動かすだけで回避出来るだろう】
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/01(日) 23:46:22.14 ID:gIjFq7hlo
>>731

……私は造られた人だから、そもそも成長しない。

[ピーーー]。

【皮肉に対してキレまくり】
【なんというかもう、本当に子供である】

それくらい……言われなくても分かっている。
無策で突っ込むわけではない……。
…………命は惜しいし、これから策は考える。

【子供ではあるが、バカでは無いようだ】
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/01(日) 23:48:38.75 ID:VrWqPeBbo
>>729

なに、世話は焼くより焼かれるほうが嬉しいものさ、俺も例外じゃなくね

……しかしそうか、やっぱりJusticeは嫌われ者かい
安心しろって言うのもなんだけど、俺はただの無所属の無職だよ
善にも悪にも寄る気はない。母親はまあ、対機関連合の人間だが……

誤解……させちゃったかな?

【そんな問いかけは、少しばかり心配そうに。】
【人との繋がりは宝である。というより、嫌われたかなという思いがありもして】
【なんとなく子どもっぽいというか、変わったというか】

うーん……いや、俺の見立てじゃ変わってないね
前と一緒で、ちっちゃくて可愛い女の子だよ。……俺の中では、だが

【続く少女の言葉に軽く笑いながら、喫茶店のドアを開ける】
【香るのは仄かな珈琲の匂い。小さな明かりが、良い具合に温かく】
【席はカウンターに6つと、テーブル席が3つ、小さな店だ】

【客はたった一人が奥のカウンターに居るだけで、後は店主が一人だけ】
【レトロな音楽が流れるそこは、落ち着いて話をするのにはもってこいだ】


【―――さて、シェンはというと店主に「二人だ」と告げ、テーブル席へ】
【アカリが座るのを待ってから自らも席に付き、注文は在るかと尋ねかける】
【頼むのであれば、飲み物と小料理は大体有る。頼まなければ、水の入ったコップが置かれるだろう。】
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/01(日) 23:51:42.96 ID:GCG4s6/20
>>726

能力者というだけではない
この大嘴櫻芽は『吸血鬼』――文字通りの、血に飢えた獣よ

…さてさて、これは……。

【つまり――「君とは根本から違う」と、】
【自嘲と乾いた誇りを帯びたパルティアン・ショットを残し、貨物室へ】

【あれこれと物色してはみるのだけど】
【――正直な所、さほど興味を引くものは無い】

………こんなに強く固定されていると言う事は、あの金属塊はもともと有る物かね
魔力を吸収して――もしかすると、非常用の動力源か?

……金銀財宝をくすねても、何になるか
連中の仕業にしてしまうという手も有るが――気乗りしないな

…微妙に、火薬の臭いがするような?

【決まってしまった「運命」については否定せず、建設的に考える】
【彼女の悲観主義を可能な限り耳当たりよく解釈するとそうなるかも知れぬ】
【―――、――されど】
【うまく利用する方法が思い浮かばない事は、やはり決まりが悪い】

(例の蟹にワープ機能が残っているなら、これらを丸ごと転送する気だったか?)
(火薬は――「爆弾」と結び付ければ、一種の保険と解釈できようが)
(そう考えると少し矛盾が有る、まるで交易品をフッ飛ばす事が目的のようではないか)

…くっ、判らん
もしかすると、こちらを選んだのは失策か?

――もう少し、待ってみるか

【黒い箱の影響圏外、蟹のいるはずの階段に近い地点で】
【櫻芽は更に詳しく室内の状況を観察しようとしつつ、一度停止する】
【部屋のつながりが判らない以上、此処を押さえておくことが必要に思われたのだ】
【――もう、一匹。「凍銛」が、この間に生まれるだろう】
【蟹が来れば、返り討ちに。来なければ――それは、その時か】
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 23:57:59.17 ID:GAP6AMZSO
>>736
悪かった、そろそろ冗談は止めにしよう
飴玉買ってやるから抑えてくれ…

【明らかに遊んで楽しんでる】

これからね……
相手の事はどれくらい分かってるんだ?

【手伝う事に吝かでない態度を見せている】
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/01(日) 23:59:08.88 ID:VcEfWMYSO
>>732

………なして?

【思わず背中の上で、首を傾げる。】
【ヒントまで出させておかせて…、自ら不正解へと行った…だと…?!なんて…ドS…ッ】

気をつけます…。
なるべく無茶しない様に


【Yes,キンクリ】
【護が指指す方向に従って歩けば、】
【552号室に辿り付くだろう】
741 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 00:03:30.72 ID:mq2b9kp0o
【路地裏の奥の更に奥】
【犯罪が日常的に行われているその場所にて】

…………………――――

【小規模ではあるがとある異変が起きていた】
【その酷く醜悪な場は異形とも言えるような物体に侵されていた】

………………………

【その異形、例えるならば限りなく平面に近い薄さのそして限りなく透明に近い白色に染まった……「手」】
【その「手」はその薄さ故に関節と呼べるような物はなく、爪もなく、血管もなく、表裏の区別すらつかない】
【人間の手と腕を極限まで簡略化したようなその「手」は石畳の隙間から植物のように無数に生え】
【時折吹く冷たい風に身を任せ樹のざわめきのようにふわりふわりと揺れている】

【冬の澄んだ月明かりを受けて淡く輝くそれは幻想的ではある、だがそれ故に酷く――――不気味】
【およそ自然界では見られないその光景を例えるならば変異域、異空間、非日常、そのどれもが当てはまるに相応しく】
【地面に加えて左右の壁からもその「手」が無数に広がり侵食していた】
【唯一無事なのは無限の天、誰の元にも差別無く広がる黒い空だけだった】

………………………

【どうやらある種の“狩り”をしているらしくその異形にとってその場は正しく狩場】
【ただ幸いにもその“狩り”の犠牲者はまだいないようで、彼らは未だ「待っている」】
【何を?……獲物を、だ】

【生ある者がその空間に踏み込んだが最期――――】
【その現れた獲物に彼らは一斉に襲いかかるだろう】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/02(月) 00:05:01.71 ID:zrirSwcpo
>>739

……バカにしないで。
そんな安いものに釣られる……私じゃない。

【もっと高いものを買えと。可愛げのない子供である】

ほとんど何も……。
…………所属組織、くらいしか。

【勝算どころか、相手の情報すらまともになかった】
【勝ち目が薄いのだから今まで逆らわなかったので、ある種当然ではあるが】
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/02(月) 00:05:42.46 ID:vzd/7a5AO
>>740

いや、何となく、無理な動きだな、と

【何となくにしても随分と適当すぎます】
【結局移動中も答えを考えていた様で】


【病院 552号室】

さて……ついたな

【まずは、ベッドの近くまで行って護を降ろそう】
【降ろした後は】

そういえばだが、護は組織か何かに、所属してたっけか?

【唐突に、確認】
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/05/02(月) 00:09:13.29 ID:uicv9JoAO
>>737

そう、ですか。
なら良かったです、安心しましたよ……はぁ。

【言葉にして見れば短いが、この時の少女は、本当に安堵した顔をしていた】
【一方的にそう思っているだけかもしれないが『友人』をわざわざ不快にさせなくて済んで良かった、と思っていたのだろう】

……んー、嫌い、と言う訳じゃないんですよ?
やり方が私の考え方と違うだけで、掲げる理想には寧ろ両手を上げて賛成したい位ですから。
ただ……ほら、やっぱり、良くしてくれた人を相手に剣を向けるのは、嫌じゃないですか。
その時に躊躇いはしませんけど、やっぱり、出来るならそういう事は避けたいので。

【少女は別にJusticeや正義組織が嫌いな訳ではない】
【シェンも良く知っているだろうが、機関を裏切った森島京の生死を気にかけていた事からも、それは解るだろう】
【だからこれは、ただ単に、そんな難しい話ではなく】
【シェン・ロンドという一人の人間と敵対する事を思い、少しばかり憂いていただけのようだ】

……自分で言ってて何ですけれど、甘い考え、ですよねー。

【そう言って、誤魔化すように笑って】


可愛いと言われたのは嬉しいですけど、ちっちゃい、ですか。
く、牛乳は昔から飲んでいるのに……何で……。

【平均と比較して小柄な事に引け目を感じているのか、少し悔しそうな呟きを漏らしながら】
【シェンの後ろについていき、テーブル席に付き、腰を下ろして】

こんな時期ですけど、やっぱりこの時間は冷えますよね。
と言う訳で、暖かいココアが欲しいんですけど……。

【と、自分の注文を伝える】
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/02(月) 00:09:19.15 ID:5RsxX+D3o
>>733
おいおい、欲張りな姉ちゃんだな
貢いで貰うのは恋人にでもして貰ったらどうだ?

【相手は要するに「シズクを置いていけ」と言っているわけだが】
【そういうわけにもいかないこの男は、首を捻る】

参ったね、おい、シズク、お前一人で置いてったら泣くだろ?
「泣かないから! 急にわけわかんないこと言わないで!」

【んー、と男は更に悩む】
【一応、妙な素振りだけは見せないようにして、】

…………名前?
『ライトウェル・エルウェル』――それが俺
組織としては……『愛と正義のダークサイドオルガナイザーズ』だ
長いか? 覚えられるかな? ハッハッハ!
【――――と、彼が名乗った、その時であった】


>>730
【少年が、動力部を叩く、まさしくその刹那――】

…………はい、「どかーん」

【――ドカァァアアーーーンッ――!!】

【爆音轟き、揺れる船内】
【動力部が叩き壊されたのと時同じくして、であった】

【壊されたことで熱気溢れる蒸気を漏らす動力だが、それにしてもおかしい】
【先程響いたのは、動力が壊れただけとは思えない音と振動だ】

あーあ、貴方様のせいですよ、この船はもう……お・し・ま・い――

【余裕の面持ちで、髪を掻き上げるウェル子】
【その間も、揺れと、どこからか鳴り響く爆音は止まらない】

……ま、そういうことで……こんな場所にもう用はありませんので――
お仲間の皆様方と一緒に、海の藻屑にでもなってくださいね、では、さようなら

【なんだ、何が起こっている】
【「貴方様のせい」――?】

【異常事態を前にして、ウェル子は、ゆっくりと、この場を去ろうと歩き出す――】


>>738
――――待てぇええーーーー!!!
【遠くから近付いてくる声は、蟹を操る女のもの】
【……追ってきたか】

【――――と、思うであろう瞬間だ】

【耳をつんざく凄まじい爆音と共に、貨物船内は「起爆」する】
【櫻芽の位置次第だが、明らかに「死地」】

【次々と爆発する爆弾】
【吹き飛んでいく貨物】
【揺れ、崩れゆく室内】

…………何っ!? なになに、なんなの!?

【――貨物室のすぐ側で騒ぐのは、あの女】
【彼女すら予想していなかったのか、爆発が船を揺るがす】
【――とにかく、命が惜しければ、全身全霊で、室内から逃げ出す必要があるだろう】
746 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga !nasu_res]:2011/05/02(月) 00:10:05.43 ID:5RsxX+D3o
>>745続き

>>730>>733>>734>>735>>738
【大爆発が、「貨物室」と「動力室」で、起こった】
【振動と爆音は、誰にでも察知できる】
【船は大きく揺れ動き、船上のものを容赦なく揺さぶる】

【異常事態】

【各々、それに気付く羽目になるだろう】
【勘付くものもいるか、「もはやこの船は長く持たない」という事実に――】


>>734>>735
【さて、揺れる甲板にて、】

…………ふっ…………船はじきに……沈む、か…………

――だが、俺は退かんぞ……このような「闘い」を捨てるのは『愚』……

【男が、ゆらり、>>735の銃撃を回避し、その後体勢を整える】


       ――"Principal Principle"――


――――舞台に立つ者よ……お前達の「心」を見せてみろ――――


【不安定な甲板に於いて、男はまた高く「跳んだ」】
【凄まじいまでの跳躍で、「空中」に躍り出ると――】


―――― 《 怪 》 ( あ や か し ) ――――


【最初に彼が放ったのと同じ技――だが、今度はやや性質が違った】
【男が宙で行ったのは、「蹴り」の動作】
【空気を蹴りつけるように、男は脚を極めて素早い動きで、捌く】


【――――そして放たれるのは、やはり「衝撃波」】
【今回は「打撃性」のものであり、喰らうと「蹴られたような衝撃」が発生する】
【それらが、>>734>>735に対し、3つずつ、連続で上から降り注いでくる】

【――――が、これをなんとかすれば、やはり男は「無防備な着地」を行うことになる】
【なんとしてもこの窮地を凌ぎ、男に「心」を叩き込め――ッ!!】
747 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 00:11:19.32 ID:J0Nxm5xLo
>>741
…はぁ、いねぇな、竜。

【路地裏の最奥に足を踏み入れたのは、不良然とした、男のような少女だった】
【ウルフカットの黒髪にジト目、ノースリーブの腕はほどほど鍛えられているのが伺える】
【けれどタイトなジーンズが描く脚線や胸部、腰周りのラインは女性特有の丸みを帯びている】
【にもかかわらず男のようなと称したのは、その行動に女性らしさが欠片も見たらない、粗野な雰囲気を放っていたからだ】

【バリバリと頭をかきむしって、酷いストレスを発散する少女】
【周囲の異常には気付いた様子はないが、とかく絵に描いたような不機嫌オーラを放っている】
【しかも、その全身からは魔翌力を垂れ流していた】
【真っ黒で邪悪なその魔翌力は、まるで意思を持ち、獲物を探り周囲を警戒する狩人のような気配】

【それが少女に、手の群れの危険性を知らせることはないのか】
【或いは、眼中にすらないのか】

【少女はおもむろに、手に提げた袋の中にあるプラスチックのパックから串を一本取り出し、口にくわえた】
【焼き鳥…鳥皮の塩を食べるためである】

【まさに、無防備】
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 00:16:52.43 ID:7BnGZTWGo
>>745>>746
……ッ!?

【ここまでの破壊を起こすつもりは無かった。確かに、動かないようにするために完璧に破壊をする積りでは有ったが】
【船全体が揺れるような爆発が、起きたとすれば、それは他の何か≠ェ原因であるのは想像に難くない】

仕込んだか、ウェル子。

【声に、色は無い。激昂する事はなく、どうするべきかのみに思考を回して】

……じゃあな。

【そう言うと、少年もとりあえずは、とばかりに、甲板まで走っていった】
【失血は、大分激しい。此の侭海に飛び込めば、ショックもあり得るかもしれなかった】
【故に、死ぬわけにはいかない、と思考を回す】
【瓦礫を義手で吹き飛ばして、少年は甲板に辿りつくだろう】
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 00:17:15.44 ID:3vqa4Q4SO
>>742
【てっきり子供扱いを怒ると思っていたが】

(値段の問題なのか?)

【高い物、と言われて少し考え】

……パフェ、とか?

【遠目に見えたファミレスの看板から適当に連想した物を言ってみる】

……本当に、無策なんだな…

【それほど期待していた訳では無いが…】

後はどうやって調べるつもりだったんだ?
自分でスパイするのか?
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 00:19:56.58 ID:qGBs4LzSO
>>743

いやいや、そもそも「動きじゃない」って言ってじゃないですか…



…………ふぅっ、ありがとうございます。

【降ろされるとそのまま身体を傾けバランスを取るのを止める】
【バタんッと、護はベッドの上に倒れた】
【やはり、普通に立ったままと言うのは未だ無理があるのだろうか、】


…………?
まぁ、はい。《justice》に所属してますですけど…、

【そして、ベットに横たわったまま、そう質問に答えた。】
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 00:21:54.59 ID:mq2b9kp0o
>>747

……………………

【「手」達は本来なら直ぐにでも通行人を襲う筈であった】
【しかしその少女の発する異様な魔翌力に警戒してか、揺れたまま停滞】

【「手」の目的は殺戮ではなく、人間の生命力の蒐集である】
【それをするにあたって邪な気というものは些か余計な要素】
【いや余計な要素というよりは、そう危険であった】

……………………

【その為か路地裏にそれこそ『G』のようにうじゃらうじゃらといた「手」は一気に地中に引っ込む】
【その中で唯一残っているのは金色の瞳を甲か掌かに宿した「手」】

【瞳を一切他の物に動かす事なく少女を監視するようにして見つめつづける】
【少女の行動を邪魔する様子は無く、問題なく焼き鳥やらを平らげられるだろう】
752 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/02(月) 00:23:42.10 ID:zrirSwcpo
>>749

…………パフェって、何?

【特性:世間知らず発動!】
【冗談抜きで分からないようで、ジッと男の瞳を見据える】

だから……策は、無い。
これから、考えようと思っていたところ……。

【繰り返すが、本当の本当に無策である】
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 00:25:59.79 ID:a/SCrWT50
>>746

【耳を劈く轟音、ただならぬ揺れ】
【その揺れに、走る体勢そのものが崩れる】

(何……何があったの!?)

【足を止めるしか、体勢を整える術がない】
【だが、足を止めたおかげで、考える時間が出来た】
【――いや、この場で、そんなものは無意味か】

そんなことを考えてる場合じゃない、ですか……

【目標としていたものが視界の外に消える】
【今までの行動で、上に跳んだことは読めた。故に、上を見上げる】
【――衝撃波】

(防げない、避けれない――っ!)

【防ぐ手立ては無い。回避も、この揺れの中では困難】
【となれば……受け止めるしかない】

【一発、腹部――篭ったような呻き声が零れる】
【一発、頭部――意識が一瞬持って行かれかける】
【一発、左腕――何かが砕けるような音がした】

――――――――!!

【それでも、走り出す。男の真下まで、揺れの中を走る。刀を、振り上げた】
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/02(月) 00:26:58.17 ID:kkwe2YEG0
>>745

【――広大な一室が、瞬く間に炎に飲み込まれていく】
【櫻芽の冷たさを嘲笑い、一蹴するように。それは急速に広がる】

…、……ぃ、―――うぅ……。。。

【淡緑のスクリーンを染めんばかりの、『いちめんのあか』】
【嵐が駆けるように貨物群は弾き飛ばされて行き、代わりに空間を満たすのは】
【櫻芽のそれと対照的な――― 黒煙 =z

【確かにこれは、普遍的な「恐怖」を、見る者に与える光景だが】
【勝利の為であれば、自身の身体さえ傷付ける程の猛者であるべき彼女が】
【自分でも気付かない内に、肩を竦ませていた】

(……いや、あの女も混乱して『こわい』いるらしい、逃げ『ほのお』るのは)
(全力で『いや』走れ『だめだ』―――『おわりよ』そうすれ『もえちゃう』ば)


  ――――ぎぁぁぁああぁぁっ、黙っていろォーーーーーッ!!!


【崩壊の序曲の背後で響く、激昂の叫喚】
【それは――彼女が長らく忘れていた、「悲鳴」と呼べるそれに違い無く】

【無様に、逃走することだけを考えた挙措は】
【皮肉な事にいつにも増して、無駄のない動作だった】

【吸血鬼化で得たアスリート級の身体能力を、最大限に生かし】
【―――先と同じやり方で「蟹」を乗り越え】
【機体そのものを、押し寄せる爆炎への「盾」とする様に、甲板に踊り出んとし―――】

【「きぃきぃ、きぃ」】
【コントロールを失った二体の蝙蝠は炎の中で狂ったように旋回を繰り返し】
【櫻芽に置き去りにされる形で、水蒸気となり果てる】
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/02(月) 00:27:10.55 ID:JBxrROezo
>>745-746

長い、非常に。面倒だからダサイズ≠ニ略させてもらう
……冗談を言っている場合でも、無い?

それでは、早速尋問を開始する

【実際に置いていった所で、シズクには交戦能力が有る】
【自分以外の誰かが傷つこうが気にしないと開き直れるのなら、この脅迫はそもそも無益なのだが】
【この言葉で、悩む相手。そのくせ、テロ行為は兵器で行う相手に】

……正直に言うと、貴方達の行動は理解出来ない
ただの愉快犯にしか見えない……現状では
偽善を為すのなら、テロリストの真似事など必要ない。他の方法を取る筈
と、なれば…………ぅ、ん?

……唸る様な音が消えた、爆音が聞こえた
この船を沈めるつもり?

【その目的、理屈で物事を考える自分には理解出来ない事を訊ねた】
【尋問というからには、応えなければ相応の報復を予定していたのだろうが】
【質問文を終えるより先、彼女の耳は、この船が致命傷を負った事を悟った】


………本日、櫻の国の港で、小規模なテロが発生
テロリストは貨物船を沈没させ、物資に損害を与えた……此処までは確定事項になる

……けれど、やはり理解出来ない。爆発物を使って、船を沈めて
人は、思ったより簡単に死ぬ。船を失った事で、首を吊る人間も出る
見ず知らずの他人を人質にされて、狼狽する集団のする事には思えないのだけれど
それとも。沈めない為の手段くらい、用意してある?

【脱出の手段を探るよりも先に、やはり彼女は質問を重ねた】
【彼等が直ぐに逃げないなら、自分もまだ大丈夫だろう、と】
【そもそも港へ到着しなければ、船から降りても海に落ちるばかり】
【着衣水泳は勘弁願いたい、というのも、直ぐに行動を起こさない理由の一つだが】
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/02(月) 00:28:02.54 ID:vRJ9bXRR0
【ポーンと言う音と共に目的の階に到着する】
【扉が開き、その先に広がるのは―――】

【一般的な格納庫―――だが壁はキャンパスのように真っ白で赤い蛍光線が走っている】
【さらに天井からアームで吊るされた10m程の白いモノリスが複数下がっている】
【奥には大きな扉が存在し、何か重要なモノがあるようだ、まさに科学の聖堂―――そんな雰囲気である】

【レギンはその場所を歩いて行き、モノリスがない場所で立ち止まる――そこには】

これが貴方に差し上げる機体―――type---09 Iesod≠ナす…フフーフ

【イェソド―――基礎を意味するその機体は】
【全高 10.12m  重量 21.5t】
【全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全体は青をベースとした配色で、白く光るラインが張り巡らされている】
【装甲は標準的な、厚くもなく、薄くもない、バランスがとれており、背中部分にはブースターが付いている】
【右腕には、巨大なガトリング砲身、左手には二連式パイルバンカーが付いているどちらもシールドが付属している】
【頭部にはバイザーから黒い光が漏れており、さらにアンテナのような棒が側面から上に伸びている】
【両肩からは、フロート機能が付いたウイングが飛び出している】

【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】


【武装説明】
【アサルトブラスト 魔翌力の弾丸を高速で連射する兵装、ほぼ弾は無限であるが、使用中は他の兵装は使用不可】
【右腕に付いているガトリングである】
【シューテイングブラスト 長距離まで攻撃が可能な、プラズマ砲、中程度のエネルギーを使う】
【使用時は空間転移で10m程の長大な銃身を召喚して放つ、発射後は自然消滅】
【ラッドバルカン 膝部の装甲を開口して放つ一般的な機関銃、威力は低い】
【乙式パイルクラッシャーニ型 電撃を帯びて放つ二連式パイルバンカー】
【左腕部に装着されている、攻撃範囲は狭いが威力は凄まじい、二つの杭が交互に突き出る、杭の長さは5m】
【発動後は冷却の為、胸部装甲が開き、弱点が剥き出しになってしまう】
【クラスター弾 肩部から発射されるロケット弾、一度に二発発射可能】
【使用後は再び装填しないと使用不可、弾頭が小さく威力も高くない、速度も普通】

陸、空両方で良い戦果を挙げられるように設定された機体です
機動性、火力全てにおいてバランスが整っており、汎用性が高いです、接近戦用の武装が少ないのが欠点ですが

ついでに機体をデータ化して持ち運べる拡張端末も渡しておきます、支部の100階までの施設が利用可能なIDも一緒に…
ナビAIもご自分の好みで設定できます、お好きなように…ではご武運を…フフーフ

//宮下さんの方、適当な感想でもレスしといて下さい、質問は舞台裏にでも
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 00:29:45.40 ID:TyACIem5o
>>744

【シェンは、黙るとはまた違う静かさを以てアカリの言葉を耳に入れる】
【思えば相手の考え方というのを、そうそう知らないことに気付いたからだ】
【ならば、折角の機会である。友好的な少女の事をより知っておこうと、意識を傾ける。】

【話を聞く間には腰の刀を外して席に置くだとか、あの手紙をまた出すだとか】
【そういったことをしながら、注文以外の殆ど全ての台詞を頭に入れて】

……前言撤回、かな。君は可愛いだけじゃなくて、オマケに優しい子だったな

思えば以前、話したのは俺が議員になるかどうかって時だった
あの時、俺の道を見事に照らしてくれたのが君でね
同僚ってだけで見ず知らずの相手に対してそれが出来るのは、優しい子の証拠だ

いや危ない、それを忘れる所だった……ま、結局君は変わってない、かな。
ちっちゃいってのはほら、俺と比較して、ね。Cuteって意味も含めて考えてくれると助かるね

【ちなみにだが、シェンの身長は195cm。そりゃあ比べれば誰でも小さく思えるが】
【ふと、彼は手に持った手紙を広げて、アカリに見えるようにテーブルに置き】

考え方は自由だよ、俺もそう思うし、コレの送り主も似た感じさ
「誰でも夢は見て良いんだ、叶えるのは結局自分だ」ってな内容なんだけどね
甘かろうが、君なりの考え方なら俺は何でも賛成するよ

……しかし、また色々偶然というか嬉しいというか。
俺もココアが良いね、よし――――。

【そう言って、アカリの分と合わせて二つのココアを注文する】
【しばらくすれば、湯気と香りの存分に立ったそれが来ることだろう】


【少々話を変えて、件の手紙。なにやら筆で書かれている上、漢字ばかりで読みづらい】
【紙自体も高そうなものであり、なんとなく櫻の国を思わせるものだが】
【特別、読み取りやすいのは「長谷部殿江」と「桜愁斎より」という部分―――持ち主からして、「長谷部」がシェンか。】
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 00:32:37.15 ID:J0Nxm5xLo
>>751
【そのまま、何事もなくくっちゃくっちゃと焼き鳥を食む少女】
【視線は俯き気味で、ジト目のため眠そうですらある】
【気配は常駐する。例え少女が何をしようが、目的の獲物を求めて】

【だが、串についていた鳥皮を全て平らげた少女は、そのくしについた塩分すらも丁寧に舐め取る】
【下品な行動だが、少女は鳥皮が串に刺さっていた時よりも鋭い目つきで周囲を伺っていた】

【そして瞳を宿す手を捉える】

食事の邪魔しなかったのは褒めてやるよ。

【風を切り、くしが真っ直ぐ瞳へと投擲された】
【モーションはほとんどない、手首のスナップだけの簡易な投擲だが、中々に早い】
【その瞳がただの眼であるなら、あっさりと貫通してしまうだろう】

【袋の中身が揺れないよう、端の方にビニール袋を置いて、少女はズボンのポケットに手を入れた】
【肩に力は入っていないし、あの邪気もまた、そこに集う異形を気にかける様子はないけれど】

【飢えた獣の気迫が、ゆっくりと路地裏に満ちる】
【ジト目の奥に隠された荒れ狂う負の感情が、鋭く相手に突き刺さる】

でもお前らを放っておいたら飯がまずくなる。
退けよ、俺の場所だ。

【酷く、勝手な事を、吐いて】
【少女は、異形に向かって一歩、足を進めた】
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/02(月) 00:34:12.29 ID:vzd/7a5AO
>>750

あぁ、そうだったな

【思考が雑です、シルヴァーグさん】
【それ以降は、それに関する事も言わない、考えてるのだろうか?】

……暴蜂(バウフェン)が、風霊統主の城に攻めようとする動きがある
いつか、までは分からなかったが……気をつけてくれ

【justiceの本拠地である城に攻めようとする組織がある】
【彼女が伝えたのはその事だった】
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 00:34:16.10 ID:qGBs4LzSO
/シルヴァーグの人済まないです。
/風呂堕ちします。
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 00:36:46.52 ID:BlaTn8C7o
>>746

うぉぅっ!?
「揺れたな。何かあったのか?」
『さぁ……沈んだりはしない……よね?』
「知らんぞ俺」

【起こる揺れに、体を揺らされて、揺らされると共に、血が甲板へと落ちて】


「ってかおい!かわされてる!」
え?は?つか何処?
『上だよ!上!上!』
【揺れに気を取られていたのか、少年は、男の跳躍には気づかず、またも銃に知らされるという結果になった】

っ――!!
またかよ……
【跳躍した男と、衝撃波を黒い双眸へと映しながら】

(最初とおなじってことは……やる事は同じ。そして隙が出来るのも同じ……!)

【衝撃波がやって来る間、そんな考えを頭の中で巡らせて、其の考えに確信を感じて】

よぉォしッッ!!
【そう言うと、衝撃波と自分の間に、魔翌力を込めた鏡を2枚出現】
【鏡は、衝撃波を受け止めて、少年を守る―――ハズだった】

【衝撃波を3つ受けた所で、鏡は、ぱりーンと清清しい音を立てながら割れていった】

【威力を減少は出来たが、衝撃波は少年へと向かって来て――】


マジでぇぇぇぇぇえええ!?
【涙目になりながらも、前方へとダイブ】
【だが、ふくらはぎに衝撃波を喰らい、足はピキと皹が入ったような音がして】

ったぁぁぁああ……
クソクソ……
【うつ伏せになりながらも、少年の瞳には男が着地する所が映されていて】

【先程よりも強い魔翌力が込められた右手の銃の引き金を引いた――】

【中級魔術と上級魔術の中間程度の威力を持つ魔弾は、着地に少し遅れたが、男を襲う――!】
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 00:37:15.35 ID:3vqa4Q4SO
>>752
何、って………
(どう説明すればいいんだ…?)

【自分が当たり前と思っている物を説明するのは難しい、1+1=2の証明がものすごく難しいように】

物によって違うが、甘かったりすっぱかったり…お菓子…いや、デザート?

一体、いつも食事はどうしてるんだ?
外食ぐらいした事ないのか?

【情報も策も無く、流石にアドバイスもできなくて】

そう、か…慌てるのはマズいが少し急いでくれよ?
立場上、実験を野放しにもできないからな
かといって話を知った以上普通に斬って捨てる訳にもいかないし…

【倫理と平和、どちらも守らなくてはならないのが正義の味方の辛い所だ】
763 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 00:43:24.97 ID:mq2b9kp0o
>>758

【食事の情景をただただ見つめる、瞳】
【さしてそこから情報は得られず、どこか詰まらなさそうですらあった】

………………!

【唐突に竹串が瞳に迫る、既に避けるには遅い】
【串は眼孔の中心を捉え、しかし「手」は驚くといった反応すらしない】
【反応すらしないままその刺さった串の部分を中心に霧散して消えてゆく】

【どうやら致命傷だったらしい】


……………………

【「手」に感情という物は無い、情景をそのままに情報を得るだけ】
【陳腐な言葉ではあるが生物的な機械とでも言えばいいのだろう】

【消え去った瞳持ちの「手」の代わりにその場から巨大な「手」が現れる】
【およそ成人男性程の高さでそれは先程までの「手」と比べるまでも無く肉厚で強固な外見】
【例えるならば西洋甲冑の手甲に刺々しい装飾を足したような感じで……】
【人を引き裂くには十分な姿形であった】

……………………

【「手」には目的がある生命力の蒐集とは別の目的が】
【それは戦闘情報の蒐集である、それは本目的とは大分逸れたものだが】
【どちらにしても情報を得るに越したことはない、無いより在るほうがマシ……という訳だ】

……………………

【巨大な「手」は地面を滑るようにして少女の目の前へと移動】
【そのまま眼前で彼女を潰そうと振りかぶるだろう】
【振りかぶりまでの動作は愚鈍なので避けるには容易い】
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/02(月) 00:46:59.78 ID:zrirSwcpo
>>762

……分かりにくい。

【無理難題を突き付けといてこの態度である】
【本人からすれば、抱いた疑問を問いかけただけに過ぎないのだが】

お弁当買ったりとか……外食は、あんまり。

【「ファミリーレストラン」。名前からして少女には無縁である】

私だって、早く助かりたい……。
けど……慎重にやらなきゃ、死ぬ。

……──だから、それは難しい。

【失敗すれば自分の命、人生が終わり】
【早く助かりたい気持ちも山々だが、可能な限り準備をしたいのだろう】
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/02(月) 00:51:37.92 ID:5RsxX+D3o
>>748
【神出鬼没ならば、消えるのもまた突然に】
【呼び止められなかったウェル子は、どこへ逃げたのか、姿を眩ませていた】

【≪R.I.P.≫、そして『愛と正義のダークサイドオルガナイザーズ』】
【その両方にて暗躍する彼女は、やはり「曲者」であった】

【……さて、甲板へ向かう彼だが、倒れさえしなければ障害はない】
【よって無事に甲板へたどり着けるはずだ】

>>754
…………はい!?

【爆音の中から聞こえた「絶叫」に、女はビクついた】
【一瞬硬直し、その間に、蟹を乗り越えられた】
【ゆえに、甲板へ行くのにもはや壁などありはしない】

…………って、どうなってんスかこの状況!!
誰!? 勝手に爆弾を起爆させたんはあああーーーー!!

【喚きながらも、とりあえずはこの女とて逃げなくてはならない】
【彼女はすぐさま来た道を戻って、甲板へ――】

>>755
まあ、その略称も悪くはない
「デスサイズ」みたいでなんか素敵だからな!

【……と、まあ、冗句はさておき、】

む……爆発……ウェル子かゴーストかマキナか……誰か知らんがやっちまったか

いいか、手短に答えておいてやる!! 俺達の目的は「世界征服」!!
ついでに、この「シージャック」の目的は……お前には秘密だ!!

あとな……「船は沈む」ぞ! 俺が残っていようと容赦なくな!
とにかく――のんびりしてたらお陀仏だ!

【――前触れ無く、ダッっと、シズクが駆けた】
【女の横を、低姿勢で抜け、そのまま出口の方へ行く気だ】

『……クソッ! 船が言うことを聞かない!』
『諦めるな! まずは国へ救援要請を……!』

【――船員達は、まずは操舵を続行】
【動力がやられた今、まともに動かせる方がおかしいが】

>>753>>761

――――――――……………………

【各々へダメージを与えた後、男は、着地】

【――――ならば、次に迫り来るのは、「魔弾」】
【揺れる中……それでも、弾は確かに男へ向かい――】


………………ッ………………!!

【横っ腹を、撃ち抜く――!】
【揺れも合わさり、男は体をよろめかせ――】

【そこに追撃をかけんとするは――>>753
【刀を振り上げた彼女よ……今こそ目の前で体勢を崩す男に、トドメを叩き込め――ッ!】


/続きます
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 00:52:59.44 ID:J0Nxm5xLo
>>763
【迫る腕は、遅い。だからこそ圧力の見当もつく】
【だから軽口を蹴り、元の場所から大体四歩分ほど後退。空を切り、大地を歪ませるだろう】
【けれど少女の眼は何処か退屈の感情を浮かべ、濁る】

なんだそりゃ、それじゃ蝿にも逃げられるぞ。

【挑発しながら軽く右手を上げ、肩から何かを引き抜くような動作をする】
【そこには何もないはずだが、突然、何も無い場所から銃のグリップのようなものが現れる】
【それを掴み正面の豪腕へ向けた時、もし眼があるなら見るだろう】
【何もかもを吸い込むような暗黒の銃口を】

【それを側面から見ると、一片が異様に長いL字状の鉄塊だ】
【赤褐色で、天辺には銃口から撃鉄まで真っ直ぐ、一切の光を反射しない黒い線が引かれている】
【有体に言うと、スパスなどに代表されるショットガンのようなものだ】

【少女は躊躇いなく引き金を引いた】
【集弾性絶無、射程距離底辺。広角に拡散する無数の弾丸が描く面は、路地を全て覆い尽くしてしまうかのようだ】
【そしてたった一発の弾丸ががかすった地面や壁面は、大きく抉られてしまう】
【それが大挙して押し寄せているのだ、密度が低い後方へ逃げて被害を抑えるのが得策だろうか】
【とにかく、弾丸は少女への接近を一切許さないだろう】
【展開している時間は、僅か1秒足らずだが】
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga !桜_res]:2011/05/02(月) 00:53:10.36 ID:5RsxX+D3o
>>765続き

>>748>>754>>755>>753>>761

【――艦橋――】

【船のど真ん中にそびえ立つ高い塔の如きその場所】
【頂上に、「何者か」が、佇んでいた】

…………皆様……こんばんは――――

【それは、セーラー服の少女――「ウェル子」と呼ばれる金髪眼鏡の人物であった】
【マイクを手にした彼女の声は、船内の至る所に設置された「メガホン」を通して船中に響く】

挨拶はさておき……この船は直に沈みます……

わたくしたちはそろそろ逃げることにいたしますが……
皆様は……ああ、海の真上では、逃げられないかも知れませんねえ……フフ……

…………わたくしたちは「愛と正義のダークサイドオルガナイザーズ」――――

「世界征服」を狙い、あらゆる手段を尽くす集団…………以後、お見知りおきを…………

此度のテロは……船が沈もうとも半分は成功、と申してよろしいでしょう――

皆様、船を爆破して下さった、学ラン白髪の少年には、絶大なる感謝と敬意を……

――――では……失礼…………


               ――――   よ い 船 旅 を


【ガチャ――、憎たらしい放送は、ここで途切れた】
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 00:57:25.13 ID:7BnGZTWGo
>>765>>767
……さて、どうするかね、本気でどうするか。

【この少年、左腕は鋼の義手、そして右腕には金属が溶け込んでいる】
【さらに、元から金槌であって、泳ぎは苦手。要するに絶望的¥況であったが】

……涼香来てて、よかったァ……。

【携帯を取り出して、連絡】

あー、涼香か!?さっさとヘリ回せ!!
ああ、さっさとだ、現在地はGPSで分かるな!そうだ、海の上ださっさとこい!!

>>ALL
悪いっ!!皆!!
今、ヘリ呼んだから、泳げない奴は、俺と一緒に逃げるぞ!!

沈むまでは、15分以上はある、ウチのヘリなら十分間に合うから!!

【甲板に立ち、良く通る声で、そう叫ぶ】
【ヘリによる救出を受けたい物は、少年に近づくとよいだろう】
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 00:58:29.96 ID:BlaTn8C7o
>>765>>753

【自分が放った魔弾の行く末を見て、安心したのか、口元を緩ませて】


後は任せたッ!!
【刀を振るおうとする少女の背中を後押しするかのような言葉を叫んで】

>>767

は……?
「何かいるな」
「愛と正義のぉ〜〜って長いわ!」
『うるさい!いや長いとは思うけど』

(2人ともちょっと俺の心配して。つか世界征服だとか、ふざけた事ぬかしやがって……)

【皮肉な言い方と、内容に、怒りを覚えるが、体が体な為其れを許さず】

【出来るのは、少女を見守るだけ――】

770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 00:59:50.72 ID:3vqa4Q4SO
>>764
お前の理解力が足りないんだ

【相手が知らないのをいい事に】

金はあるのか
なら食えば分かる、たまには喫茶店なりファミレスなりに行ってみろ
大抵パフェぐらいあるだろ

【百聞は一見にしかずだ、と言ってこれ以上の説明を放棄】

分かってる、だから慎重に急いでくれ…
なんにしたって、時間を掛けるのは得策じゃあないだろう?
万が一感付かれれば、相手に対策を増やす時間を与える事にもなる
どうせやるなら速やかに準備を済ませて奇襲すべきだ
その過程でできる事があれば、私も手助けする

その方が労力も少なくて済むだろう?
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/02(月) 00:59:53.17 ID:uicv9JoAO
>>757

私は、ただ我が儘なだけですよ?
本当に私が優しかったら、きっと他の道を選んでたんだと思います。

……でも、やっぱりそう言って貰えるのは嬉しかったです。
ありがとうございますね、シェンさん。

【そう言って、やはり少女は微笑むのだが、その微笑みは今までとは少し違う、何処か儚げなもの】
【見方によっては、人を逆に不安にさせてしまうような、そんな、壊れそうな、危うげな微笑みだった】

私は、私が思った事を言っただけなんですよ?
私は、力とか知恵とかでは人に勝てないですけど、意志と覚悟は有る、負けない心なら有る。
その考えを、伝えただけ。
それが切っ掛けになったかもしれませんが、貴方の道を拓いたのは貴方ですよ、シェンさん。

……まあ、それなら納得しておきます。
シェンさん基準なら誰でも、いえ、大半の人が小さく見えるでしょうし。

【うん、と一人で頷き、納得した様子】
【まあ、元からそんな事に長々と拘ったりはしないのだけれど】

そうですよね、夢を持つのも、叶える為に尽力するのも私の勝手。
躊躇う事も、迷う事も、焦る事も、無いんですよね。

うん、解っていても、他の人にそう言って貰えると自信が持てますね。
少し、楽になった気分です。

……あと、この長谷部という名前が、シェンさん……ですよね?

【運ばれてきたココアを受け取りながら、手紙に書かれていた名前について質問する】
【シェン・ロンドという名前に掠りもしないその名に、矢張り疑問を覚えたようだ】
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 01:01:55.79 ID:BlaTn8C7o
>>756

へぇ……!
水の国支部……見事ですね……

【目の前に繰り広げられた光景に、思わず感嘆符付きの台詞を口から出して】

【レギンの後ろを付いて行き、レギンと同じタイミングで足を止める】

ふふふ……格好良いですね……
俺……こういうのは結構好きなんですよね……
乗れるだなんて……光栄ですよ……水の国支部長代理様……
【男なら誰しも持っているような、ロボットの操縦者】
【此の男も例外ではないようで、高鳴る胸を押さえながら、言葉を紡いでいく】


ふふふ……コレに乗る想像をしたら少し興奮してきましたよ……

良いオマケを有難うございます支部長様……

【口元を緩ませながら、柄にもなく嬉しそうな声で、言い放つ青年は子供のよう】

それでは俺はこの辺で……素敵な兵器有難うございます……ふふ……

【不敵な笑みを浮かべながら、青年は、機体をデータ化して、早足でエレベーターを上っていった】

/ありがとうございます!
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 01:03:56.20 ID:mq2b9kp0o
>>766

…………………

【掌は少女を捉える事はなく、地面を軽く陥没させるのみ】
【少しの土煙と相変わらず愚鈍な動き】

…………――――――――

【動きが遅いのだから逃げる術も無い】
【「手」は弾丸をモロに浴びる事になってしまう】
【弾に触れた部分から2,3つと円状に消滅、それを繰り返す内についには穴あきチーズのような姿になり】
【地面に伏す、「手」は倒れる時まで愚鈍の一言だった】

【伏して数瞬、「手」は霧散し消滅】
【先程の瞳持ちの「手」と同じ末路を辿った】


…………………

【第三陣とばかりにまた地面から新たな「手」が現れる】
【今度は先程の「手」より大きくはなく、サイズは大人の腕程度】
【ただその外見は巨大な「手」と同じく刺々しいまま、所謂縮小版とでも言うべきか】

【更に付け加えると腕のそこかしこに小さな瞳が無数に周囲を見つめている】
【それぞれの瞳は個別に動きまわり、視界は360度に近い】
【有視界戦闘では非常に有利な個体であった】


……………………

【そして「手」は先程の巨大な「手」の仇討とばかりに少女に向かう】
【速度は改善され速い、地面を滑るような移動は変わらずのまま接近を試みるだろう】
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 01:04:56.43 ID:a/SCrWT50
>>765>>767

(……さあ、これでやっと終わる……)

【頭から、血が流れてくる。皮膚を伝って流れ落ちる】
【左の骨は砕け、内臓への負荷は大きい。立っているのもやっとな状況だ】
【それでも、振るわなければならない】
【――終わらせるために】

【慣れない手つきで、渾身の力を込めて、真っ直ぐに刀を、振り下ろす】

(……まあ、何も聞けなかったけれど……もうこの際どうでもいいかな……)

【意識がブレる。放送すら、まともに聞こえていない】
【尤も、聞けていたとして、まともに考えられたかどうかは定かではないが……】
775 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/02(月) 01:05:43.89 ID:zrirSwcpo
>>770

……そうやって、自分の説明力がないのを棚にあげて。
現実……見たら?

【今度は反抗。案外、負けず嫌いらしい】

じゃあ、機会があったら……。

【これ以上話すこともないので、この話題は切り上げる】

…………本当、言うのは簡単ね。
貴方の言うことは、何一つ間違っていない……。
けど……そう上手く行くのなら、苦労しない。

まあ、手伝ってくれるのは嬉しいし、諦めるつもりはさらさら無いけど───

【無表情のまま、淡々と語り終えると】

……眠い。そろそろ帰る。
前聞いてなかったし、貴方の名前は……?

【言葉通り帰るつもりなのだろう。クルリと男に背を向ける】
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/02(月) 01:07:11.54 ID:JBxrROezo
>>765>>767

………結局、愉快犯?

無意味に船を奪って、無意味に船を沈めた
世界征服とは言うけれど私には……路地裏の戦闘狂と変わらなく見える
それとも。この行為に、意味が有る、と?

……沈むならば、仕方が無い。慌てて走った所で、陸地が近づくでもない
ただ一つ言えるのは……

【事こうなれば、出来る事など殆ど無い、と考えたのか】
【両手の拳銃を一度足元に於いて、肩から下げたケースの中へ抛り込んでいく女性】
【水に濡らしてしまわない為の処置なのだろう。これは、もう拳銃を使わないという事でもあり】
【そして彼女は、横を通り過ぎるシズクの背へ、振り向きながら言葉を投げてよこす】

……私達が溺れ死ぬのは、見届けていかないの?
私が船員たちを傷つけようとすれば、貴女は明らかに穏便に済ませようと動いていたのに
それは他人にだけ適用して、身内には適用しない?

………ダブルスタンダード、に当たると思うのだけれど

【其処まで伝えると、操舵室の壁に寄りかかる女性】
【沈むなら沈めとばかり、もう銃は構えず其処に居座る彼女】
【泳げない事はない。甲板が沈んでから外へ飛び出しても、どうにか海面には出られるだろうと】

(……外で、声がする。ヘリが有る?それは好都合)
(だけど……そう、あれが本当に言うだけあるテロリストか、それともただの愉快犯か)
(見定めるなら、船から降りるにはまだ早い……)

【それよりも興味が有ったのは、今こうして船を動かしている船員を、このテロリストは見捨てるのか】
【それとも事前に方向転換させていた事が、幸運にも死者をゼロに抑えてくれるのか、だ】
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/02(月) 01:12:41.81 ID:kkwe2YEG0
>>767

【爆心真っ直中から抜け出してきた櫻芽は】
【甲板の上に辿りつく頃には、殆ど冷静さを取り戻していた】
【あの醜態を晒した理由は――十中八九、炎だろう】

……フ、フ。味な真似をしてくれるではないか
相も変わらずだな、ウェル子――

【表面的には。櫻芽も、いつも見せるのと同じ姿だ】
【淡々とした声音で紡ぐ言葉に、何らおかしな所は無い】
【服装を考えないなら、あの夜の姿を凍り付かせてしまったかの如く】
【――「大嘴 櫻芽」らしい、不遜な態度だった】

「愛と正義の臭いオナガザル」とやらに与して何をしたいのかは知らん
だが君は、君であり続けていると分かって――良かった

次に会うのは、私がアドルフ・レルゼクムの血を貰い受ける時とばかり思っていたからな

ああそれと。船が沈んだ所で私は何一つ困ることはないな
もちろん、私が生きるためと言う意味において

【伝えたかった内容だけを、こちらも一方的に押し付けて】
【まだ甲板から降りず――彼女の姿を、見送る】
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 01:13:53.76 ID:J0Nxm5xLo
>>773
…なんだろうな、手応えがない。

【ショットガンを振り回し、トンファーのように持ち代える】
【けれど直接振り回す事はなく、不機嫌な眉に疑問を浮かべた】

お前みたいなのは群体(レギオン)、っつうのかね?
どうも片付けても片付けても、指が一本ちぎれた程度にしか見えないんだが。

【正拳のように右手を引くと、ショットガンの天辺にあった黒い線に光が集う】
【濃密な魔翌力が黒を塗り替え、赤熱させてゆく】
【そして先ほど後退したのとは真逆に、腕に突っ込んでゆく少女】

【溜めた腕を前に出すことはなく、赤熱した線を盾にする様に腕を自分の前に構えて突撃】
【紅蓮の残像が路地裏を僅かに照らしだし、その軌跡を静かに刻む】

【そして交錯する一瞬、線に集った魔翌力が解き放たれて熱線の剣と化した】
【延長される様は、少女の肘から真っ直ぐ刃が伸びたようで、攻撃が成功すればすれ違い様にその熱が、腕の内部を通過する形になるだろう】

【立ち位置としては、路地裏の更に奥にいざなわれる形だ】
【敵の懐に飛び込む形だが、少女は後ろにあるはずの腕へ意識を向けている】
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 01:20:01.68 ID:TyACIem5o
>>771

なに、女の子はわがままなくらいが丁度いいのさ
優しさだって人それぞれ、俺には君が優しく見えるし、そう思える。
それと、どういたしまして。君が嬉しいのなら俺も嬉しいよ

【少しばかり、心配である。内心では、シェンはそう思っていた】
【それでも言い出すことはせず、あくまで自身の想いを伝えるだけに留め】

【間を置いて、思い出したように優しげな笑みを投げかけてから―――】

ただ思ったことだけの事が、俺にとってはとんでもないほどの宝物だったのさ
君の意志と覚悟に触れて、それでやっと暗雲ばかりだった道が拓けた、と

……さて、そろそろ終わった話は止めにしようか。
今一度、君に“ありがとう”と言葉を返して、それでね

【フッ、と言葉を切ると、自らもココアを受け取って】

俺が機関に入って、議員になって、結局は抜けたのも考え一つさ
身の振り方なんて自分以外に決められちゃあ堪らない
気楽にやるのも良い人生の秘訣……ってね

……あぁ、言ってなかったかな、俺は櫻と雷の国のハーフでね
櫻の国じゃ「長谷部 紫炎」って名前なんだ、「しえん」を文字ってみると……ね。

そんな感じで、今「長谷部」の方にお誘いがかかってるんだ、一緒に夢を見ないか、ってさ

【とすると、相手は櫻の国の人間、これまた随分と酔狂な誘いである】
【しかし、シェンはそれを前も見ずに考えていた―――と、すると――――。】

……あぁところで唐突なんだが、君は個人の夢の為に戦争が起こるとしたら、どう思う?

【ポツリと、付け加えるように質問をする。ココアを一口、さして熱くもなさそうに飲みながら。】


/遅々でごめんなさい、そろそろ眠気が来ちゃってるので一度切る形でも宜しいでしょうかー
780 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 01:20:12.06 ID:3vqa4Q4SO
>>775
(やれやれ……思ってたのとは大分違うな…もっとも、第一印象が悪過ぎるが…)

【今までの会話でイメージがかなり覆されている】

心構えの問題だ、「つもり」があるのと無いのじゃ…結構違う

レオン、レオンハルトだ…
もし何かあったら金の国に来い、地元の人間なら大体誰に聞いても居場所は分かるはずだ

【自分では説明しない、面倒だから】
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 01:22:14.23 ID:7BnGZTWGo
>>769>>774>>776>>777
「谷山部長ッ!!ヘリ3台、お届けにあがりましたっ!!」

【ばばばばば、というヘリの駆動音と同時に、一つの大きな軍用輸送ヘリのハッチが開き、メガホンで叫ぶ少女】
【身長は140cm程の、いかにも委員長な風貌の少女で】

あいよっ!!他の乗組員の救出任せた!

【ロープで降りてくる、制服姿の学生たち。袖には統一征斗会風紀委員会という腕章が有る】
【学生たちは、船の中に入り、乗組員達も救助していくだろう】
【そして、谷山は他の甲板にいる人達に】

デカイヘリだ、隙間はある。乗りたい奴は遠慮無く言ってくれ。
本当かどうかはわからねぇが、この船沈めた原因は、俺にもあるらしいからな。
……之くらい、しねぇと。

【そう、言うだろう】
【一つ、小さめのヘリ8人くらい乗れそうなのが、降下してくる】
【乗り込めば、とりあえずは助かるだろう。他の乗組員達も徐々に救出されていっている】
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/02(月) 01:23:19.53 ID:uicv9JoAO
>>779
//一旦切っても全然構いませんよー
//では、明日なり明後日なり、暇が出来た時に舞台裏で連絡して頂ければ返事を投下しますね
//出来れば暇ができそうな時間を教えて貰えたら嬉しいです
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/02(月) 01:23:37.80 ID:5RsxX+D3o
>>769>>774

………………ふっ…………悪くない、「心」だ――――――

【静かに、刀は振り下ろされ――――】

【――男の、右肩から入り、垂直に真っ直ぐ、赤い線を刻み込んだ】

【――――決まった】
【この一撃をもってして、男は――その場に、倒れ伏す……】

>>776
「お姉さんは、いちいちむつかしいなーもう! 私は誰も見捨てない! そのためにも今は外に出るだけ!」

そういうわけらしいぞ! んじゃま、ここはよろしくな!

【――シズクが遮られなかったのをいいことに、彼らは逃げ出す】
【女と船員を置いて、すたこらと操舵室を後にした】

『そこの貴方、甲板に出てください』
『貴方が港へ戻るよう指示してくれたおかげもあり、まもなく救援が来ます』
『……我々、乗組員が退避するのは、一番最後です』

【――一方船員達は、彼女に対し、そう告げた】


>>768>>769>>774>>776>>777
【――甲板――】

「亡霊くん、逃げるよ! 沈むから!」

【蟹を操る女が、倒れた男に駆け寄る光景が、見られるだろう】

――黙れ、俺はまだ闘える……

「いや、これ以上闘われても迷惑なだけ――」

…………喧しいぞ、技術者――――

【ズパンッ――――、「腕」が、宙を、飛んだ】

「………………は?」

【女の、右腕が、「無い」】
【彼女の右肘より先が消えていて、切断面からはじょろじょろと音を立てて流れ出る血が】

…………己の身で闘わぬ頭でっかちなだかのお前には、口で言っても分かるまい…………

「……え? いや、え、ちょ、ま、これ、やばいやばい、やばいんじゃ、え、え、え?」

【――血の気が引き、青ざめる女と、彼女の腕を「斬り飛ばして」なお平然としている男】
【仲間割れなのだろうか、とにかく、見ていて気持ちのよい光景ではないはずだ】


【――――と、皆聞き覚えがあるだろう、とある「声」が遠くから…………】

‘櫻の国自警団、雇われ部隊長『小野小太郎』ッ!! 微力ながら、義によって助太刀に参りましたァアアーー!!’

【――それは、「ボート」の船団であった】
【小野を筆頭に、ボートを駆る団員達が、貨物船の側までやってきていた】

‘皆さん、勇気を出して飛び降りるのです! 我々が救出いたします!’
『隊長! あんまり船に近寄ると巻き添え喰らいますよ!』『波が! 波がヤバイですって!』

【こちらのボートに乗るか、>>768の呼んだヘリに乗るかは自由だ】
【無論、誰の助けも要らないという猛者がいるならば、それもありか】
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2011/05/02(月) 01:24:58.94 ID:zrirSwcpo
>>780

……だったら、言われるまでもない。

私は……ニナ。
じゃ、また……。

【簡潔に自身の名を告げると、その場から歩き去っていった】

/お疲れ様でしたー
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 01:26:14.05 ID:3vqa4Q4SO
>>784
/お疲れ様でしたー
/ありがとうございました
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 01:27:14.15 ID:7BnGZTWGo
>>783
――――ち、胸糞悪い。

【ちらり、とそちらの光景を見て、舌打ちをして】


おっと、ちょうどいい所に来やがった!!
そっちに、あんまり怪我してない人載せていいか!?小野さん!

【甲板のヘリに、立ち、背から血を流す学生が叫ぶだろう】

怪我やばい奴は、ウチのヘリで直で病院に運ぶっ!!
だから、他の平気そうな奴、そっちに任せるぞ!!

【少年の呼ぶヘリには、重傷者を優先して、載せているようだった】
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 01:28:07.33 ID:mq2b9kp0o
>>778

………………

【「手」は何も答えない】
【答えないが少女のその考え方は正解に近い】
【「手」は1つの群体である、無数にある内の1つ……】

【ただし消耗品でもある】
【削り続ければやがては潰える】

…………………

【交差する一瞬「手」はその身を捩るようにしてその一撃を既の所で躱す】
【ただ幾らかその熱線に触れてしまったのか痕が微かに残った】


【少女と交差した後にすかさず「手」は半円を描くように反転】
【指を広げ尖く強化された爪を少女の背中に向け振り下ろそうとするだろう】
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 01:28:16.77 ID:TyACIem5o
>>782
/申し訳ないです。明日は18時以降ならいるかと
/その頃になったら呼ばせて頂きますねっ

/それでは今日のところはこれでにて……お疲れさまでしたー!
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/05/02(月) 01:29:43.00 ID:uicv9JoAO
>>788
//把握しました、お疲れ様でしたー!
790 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/02(月) 01:31:45.73 ID:kkwe2YEG0
>>783

(あの結果…爆発は、予測できていたのだ)
(それを警戒してあそこに居た事、蟹をほぼ無力化していたのを考えれば、)
(――けして誤算などでは無かった筈。なのに)

【小野だか弁慶だかが再度現れ、技術者の腕が吹き飛び】
【だがそんな事は、今やどうでも良かった】
【彼女は思考を転がしながら、現れたボートに近付き――】

助太刀無用だ、私にはね

…これより海水浴で頭を冷やそうと言うのに、なぜ帰らねばならん
心配の必要もないな、本気を出せば13分は息が持つのだから

【あざといデザインの子供水着に身を包んだ少女が、そんな事を口にしてから】
【―――ぼっちゃん!】
【ボートのすぐそばに飛び降り、そして水中に消えてゆく――】

【好意的に解釈すれば、「私に構わず、他をさっさと助けろ」と言う事なのかも知れない】
【だけれども。どうにも頭の緩そうなイメージは、拭えないだろう】
【と言うか――命より先に、頭が大丈夫かと思われそうなものだ】
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 01:33:28.65 ID:J0Nxm5xLo
>>787
………。

【最初から、答えを期待しているわけではないが】
【あまり沈黙が続くとつまらないと、少女は言いたげで】

【トンファーの熱線を終息させ、通した魔翌力を消す】
【手にトンファーを持った状態のままmすばやい身のこなしで左回し蹴りを手の側面に叩き込もうとするだろう】

なんか言えよ、悲鳴でも何でもいいからさ。

【つくづく勝手な少女だ、それでいて悪辣】
【振り回した足が競り合おうが、弾かれようが、外れようが、不機嫌な顔のまま、臨戦態勢を続けるだろう】

でなきゃ面見せろよ、『本体』。
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 01:35:21.06 ID:BlaTn8C7o
>>783>>774

よしッ……!
ありがとうっ!
【あいたたと情けなく呟きながら、痛そうに立ち上がり、少女へと近づいていく】

大丈夫……?
【手を差し伸べて、少女へと話しかける。立つのがキツいのであれば、手を貸すということだろう】
793 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 01:35:47.44 ID:a/SCrWT50
>>781>>783

(――終わった)

【刀を握り締めたまま、その場に両膝をつく】
【後は、このまま帰るだけ】
【――帰る、だけ?】

――ぁぁああああ゙あ゙あ゙ア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!!

【不意に、激痛が襲ってきた】
【頭部からは血、左腕は骨折、更に内臓への負荷も非常に大きい】
【アドレナリンの鎮痛作用が切れた今、その全てが一気に少女に襲い掛かる】
【そして――】

ア゙ア゙ア゙アアアァァァ……――

【意識が、途切れた】
【どさり、とその場に崩れ落ちる】

【少女、自力で脱出すること叶わず】
【助けていくか、放っていくかは、自由だ】

/尚、誰も助けなかった場合でも一応救助策は用意してあります
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 01:36:24.63 ID:BlaTn8C7o
>>793
/あ、>>792のレス訂正しますね
795 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 01:38:09.48 ID:J0Nxm5xLo
>>791
//描写が抜けました

【手にトンファーを持った状態のままmすばやい身のこなしで左回し蹴りを手の側面に叩き込もうとするだろう】

なんか言えよ、悲鳴でも何でもいいからさ。

【つくづく勝手な少女だ、それでいて悪辣】

【手にトンファーを持った状態のまま、すばやい身のこなしで右回し蹴りを手の側面に叩き込もうとするだろう】
【その瞬間、相手に命中するであろう足刀に魔翌力を付与する】
【先ほどの熱線と同じ、紅蓮…いや、違う。先ほどより若干汚れた、暗い紅】

なんか言えよ、悲鳴でも何でもいいからさ。

【つくづく勝手な少女だ、それでいて悪辣】
【打点が高めな事を利用すれば、回避の余地もあるだろう】

//に訂正します
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/02(月) 01:39:37.88 ID:JBxrROezo
>>783

……結論としては
特に被害が有る訳でもないから安心せよ……?
少なくとも、攻撃をしなければ怪我人が出る事も無い……

……案外、それが狙いだったりして

【進んで誰かを殺害するでもなく、大規模な爆発テロをするでもなく】
【放置しておけば、彼等は案外、五月蠅いだけで無害なのかも知れないと思い】
【また、もしかしたら彼等は、自分達が無外だと思われたいのかも、とも思った】
【どうせ無害だから。その認識が出来れば、何かをしても干渉される事もなく】
【被害が小さければやりたいように好き放題。それはきっと、楽しい生き方にはなるのだろう、と】

【船員の方へ意識を向ければ、彼等はまだ動こうとしていない】

貴方達も――………、いや

【退避を促そうとして、やめた。彼等には彼等の仕事が有る】
【最後まで船に残るのが彼等では無い、というのは、それは彼等の仕事が全うされないという事で】
【きっと彼等はそれを良しとはせず、何時までも踏みとどまってしまうのだろう、と】
【船乗り、飛行機乗り。その手の人種は、扱い辛いからこそ、好感も抱ける】
【彼女は、甲板へと向かった】


>>781

……負傷はない。けれど、運んでくれる?
ヘリが着陸出来る場所が有るなら……其処まで行きたい

急いで、大陸へ戻る必要がある。だけど、船は使えなかった
空路で移動する為には……合流できる場所まで、移動しなければならない

………この国の為にも、大陸の為にも、急ぎたい。それに……

【降りて来るヘリを、おそらく仕切っているのだろう少年】
【櫻の人間だろうか、少なくともこの時の彼女にはそう見えて】
【口こそ大きくは開かないが、ヘリのローターに負けない声で、連れて行けと要求を出す】

……あのボートは不安

【もう一つ、ヘリを選んだ理由が】
【あの隊長のボートに乗るのが、なんとなく嫌だったから、という事もあった】
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 01:42:28.91 ID:BlaTn8C7o
>>793


【あいたたと情けなく呟きながら、痛そうに立ち上がり、ホルスターへと銃を戻してから、少女へと近づいていく】

大丈夫……!?じゃないよね……
【手を差し伸べて、少女へと話しかけるが、自己完結をし、少女の右腕を持ってから、肩を貸すだろう】
【少女の抵抗がないのであれば、悲鳴を上げる体に鞭を打ちながら、少女と共に、ヘリへと足を進める】


>>781

あー……俺と、この子乗ります

【ヘリへとたどり着き、よっこいしょとオッサン臭い台詞を吐きながら、ヘリへと乗り込む】

【少女はボロボロで、少年は見たところ、肩から腋にかけての刀傷があり、かなりの重傷の様子】
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 01:43:55.06 ID:7BnGZTWGo
>>793
……優先度A!至急運び込めッ!!

【崩れ落ちた少女の様態を確認し、少女を抱えるだろう】
【そのまま、一番速度が速く揺れの少ない機種のヘリに、乗せるはずだ】
【そして、重傷者が満員に成った時点で、真っ先に病院に運び込まれるはずだ】

>>792
そしてそこの重太郎っ!
悪いけど仕事手伝ってくれ、お前も怪我してるだろうけどっ!!

【谷山も甲板を駆け周り、運びこむ順序を整理している】

この人は優先B!
あんたはCだ飛び込んでこいっ!
此処二人、歩けない、お前ら運んでいけ!優先度Aだ!

>>796
涼香ァ!受け入れ先に連絡っ!鎮静剤と輸血の準備をするように行っておけ!
あと、場合によっては保健委員を動かすのも視野にっ!!

「はいっ!私は一足先に優先Aのヘリに乗って、本土に行ってきます!ここから、指揮は谷山さんへ!」

此処より、一時的に権限は涼香委員長から谷山部長となる!
重症優先っ!揺らさずゆっくり急げお前ら!

【そうして、慌ただしくしながらも、女性の声に反応】

一番最後、すし詰めになってもいいなら一番人数載せれるのに乗れ!
優先度Cだ、けがなしならな!
あと、出るのは最後だから、それまで仕事手伝え!人手がほしい、後で必ず礼はするから!
待つつっても10分程だ、安心しとけ!

優先度B、完了か!?

了解だ、じゃあ後はヘリとボートで二手に分ける!
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 01:45:57.60 ID:7BnGZTWGo
>>797
あー、っと、重太郎か!
お前も風紀委員だったな、でも怪我してるか!?動けるか!

【ずりっ、とすっ転び、谷山は背を強くうち】

いってッ……っ!

【がばっ、と立ち上がり、少女を優先度を高く分類、速いヘリに乗せるだろう】
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 01:46:20.85 ID:mq2b9kp0o
>>791

………………!

【カウンターのようなその回し蹴りに対応は遅れる】
【「手」が接地している部分を中心に振り子のようにして「手」は地面に激突】
【ぐったりとしたまま、沈默と相成る】

…………――――――――

【悲鳴は上げない、そういった機能は不必要だ】
【叫ぶという動作はそれだけで余計で、そして行動を疎外する要素になりえる】
【そして相手から情報を得るにしても自分の情報は最低限しか相手には晒さない】
【それが生き残る為の生存行動だ】

【地面に伏した「手」はまたも霧散し周囲に白い粒子めいたものを散布する】
【その粒子はやがて集まり……】

「なんともまあ、自由なお方ですね……」

【現れるのは白い肌、白い髪、紫白の瞳の少女】
【その身を白い装束に包んだ彼女は以外と小さく155cm程だろう】

「きゃー……などとワザとらしく叫んでみたり」
「しかし手酷くやられたようで、どうにも創りが甘いのでしょうか……」

【少女は言うまでもなく「手」の関係者であろう】
【この状況で関係していないという方がおかしいか……】

「まあ何にせよ戦闘スキルの高い人間や能力者を相手するにはまだ難儀しますね」
「…………ああ、そういえば挨拶がまだでしたね今晩はお姉さん」

【少女は薄い桃色の唇を釣り上げもせず、笑みすら浮かべず、無表情のままで】
【長い髪を揺らして優雅にお辞儀をする】
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 01:50:46.72 ID:qGBs4LzSO
>>759

………そう言えば、シズリさんもそんな事を言った様な。

……シルヴァーグさん。もしかして貴女も、彼らの本拠地とやらに行ってたんですか?

【どうやら、その件は既に知っていたらしく】
【シズリ―――もしかすると、それは聞き覚えのある名前かも知れない 】

…………――とにかく、情報提供、ありがとうございます。
シルヴァーグさん。

【何か思う所があったのだろう。少し間が開いてから】
【そう礼を告げた。】
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 01:52:17.83 ID:qGBs4LzSO
>>801
/ただいま戻りました!
/………えっと遅くなってしまいましたが、時間大丈夫でしょうか?
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 01:52:20.40 ID:BlaTn8C7o
>>799

怪我は……この通り刀喰らったのと、足いたいかなってくらいです……
動けるっちゃ動けますよ……

【隠せない刀傷と、いたいかなじゃあ済まない足の皹】
【刀傷も隠したかったが、どうしようも出来ず】


あっ
【ドサッ、と少年は足がもつれたのか、その場に転がって】

その子任せていいですか……?
後誰か俺も運んでくれないかなぁなんて
「お前……」
『大丈夫じゃないよねどう見ても』

【仰向けにコケた少年は、どうやら立てないようで】
【それでもあははと笑っているのは、頭のネジがぶっ飛んだせいだろう】
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/02(月) 01:52:25.63 ID:5RsxX+D3o
>>786
誰でも彼でも、とにかくお助けするのです! それが人道!!
『流石小野さんです!』『なんで結婚できないのか不思議だぜ!』

【――何はともあれ、受け入れ体勢は万全のようだ】

>>790
……何してんですかそこのキミィイイイーーー!!

【まさかの自力脱出に叫ぶ小野】
【……まあ、当然と言えば当然か】
【しかし、小野が手を出せる領域でもなく、泳いで帰るならばそれはもうご自由に、である】

>>796
…………今、なんかバカにされた気がするんだが! どうだろうみんな!

『すいません、さっき甲斐性無しとか言いました』『ごめんなさい、さっきハゲって呟きました』『失礼ながら、中間管理職にはなりたくないなあ、と申したのは俺です』

――ゴッドイズデッド!!

【……以上、寸劇終わり】

>>786>>790>>792>>793>>796>>797
『皆、逃げおおせたか』
『……我々も、行きますか』
『ああ、今晩は、やけ酒だ――』

【――そして遅ればせながら、小野のボートに、船長一行も、移動していくのだった】

よしみんな、離れろ! 船に巻き込まれる前に、離れるんだ!!

【ボート、離脱開始】


/続きます
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 01:54:18.71 ID:J0Nxm5xLo
>>800
【現れた少女にも、この狼少女は動じない】
【相変わらず不機嫌な眼をしたまま、トンファーを虚空に収納して、埃を払う】
【それから腕を組んで相手を睨み付けた】
【据わった眼は、気の弱い人間ならそのまま殺せるんじゃないかと言う鋭さを持っていた】

おいお前、あの手はどういう趣味だ。
次から次へと気色悪いぞ、マジで飯がまずくなる。

【呟きを無視しながら、口汚く罵り始める】
【あまりにすべらかに罵倒するものだと感心する程に】

…挨拶もいいが、初対面だし優しく言ってやる。


俺を、女扱い、するな。


【などと、若干相手に詰め寄りつつ、一言一言、刻み込むように突きつける】
【先ほどはただ柄が悪い不良で済んだのが、今は怨敵を見つけた亡霊のような、酷く濃密な怒気を発していた】
【譲れないこだわりなのだろうか】

…で、なんなの、お前は?

【そのついでのように問う】
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/02(月) 01:57:40.99 ID:5RsxX+D3o
>>786>>790>>792>>793>>796>>797
【船上 ―― 甲板】

――うわ、お前らなにやってんだ!!

「あら……早く治療しないと、失血死ですよ?」

『……………………』

“うわあああああああ!! 腕がああああああああああ!! う、うでぎゃああああああああああ!!”

【甲板に集うテロリスト】
【――が、「一名」足りないではないか】


【以下に記す光景を、能力者達は目の当たりにするだろう】
【……それは、ある少女の覚悟の証であり、あるテロ事件の幕引きでも、ある――】


/ --->
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/02(月) 01:58:00.64 ID:vzd/7a5AO
>>801

シズリ?……あぁ、そうだな、そういう事になる
(既に知っていたか……まぁいい)

【彼女も、シズリという人物を知っていた】
【一緒に行っていれば知らないのがおかしい事なのだが】
【他にも伝えられる情報はまだあるが、もう時間も遅い】

ん、気をつけてな、私は、そろそろ戻るよ

【そう言って、彼女は病室を後にしようとするだろう】
【そういえば、何故彼女は病院に訪れていたのだろうか?】
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga !蒼_res]:2011/05/02(月) 02:00:56.20 ID:5RsxX+D3o
>>804>>806 続き
>>786>>790>>792>>793>>796>>797
【この船は、座礁したわけではない】
【この船が沈むのは、心臓部を爆破されたから】

【……と、なると、穏便に沈んでいくわけはない】
【大量に燃料を詰むこの船が、爆発したならば、それはもう、結果はたった一つ】


船員と能力者のみんなは……逃げてくれたんだね……ありがとう
……私は……船に専念できる――



――――――いくよ――――――



【――――艦橋頂上――――】

【白衣の少女――シズクは、そこにいた】

【膨大な魔力を渦巻かせ、神経を集中させ、両腕を、広げて――】

【ざわ…………と、海が、海面が、ざわめく】



――――――"Principal Principle"――――――


        きっと、それは、こういうこと



【――――海が、「盛り上がる」】

【それは沈み行く貨物船を包み込むように形成され、極大の「水のカーテン」か「ヴェール」とでも形容すべきもの】



       【――――大爆発――――】



【次の瞬間に起きたのは、陳腐な表現ではあるが、そうとしか言い表せない、船の大爆発】
【通常ならば、ヘリも、ボートも、巻き込まれていたであろうその爆発】

【……「水のヴェール」が、それを、抑えこんだ】
【ヴェール内のみで爆発し、外に被害を漏らすことのない、不思議な光景】

【きっと、漏れ出す燃料の油なども、「水の申し子」である彼女が、処理してしまうのだろう】

【理解できないかも知れない、理解など必要ないかも知れない】
【ある少女は、二律背反の少女は、テロを成し遂げつつも、全てを、守り抜く覚悟を持っていた……】


【その後、無事に全員が陸へと戻るはずだ】
【――なお、今回のテロを止めるべく活躍した能力者達には、】
【船はともかく乗組員が無事だった――その謝礼として、金一封が贈られたという】

【――テロリスト達は……転移装置でも使って逃げたのだろうか――……】

/これにて今回のテロ、主催者主導部分は終了です!
/参加者間の交流が御座いましたら、それはご随意に!
/お付合いいただき、誠にありがとうございました!
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 02:04:52.79 ID:a/SCrWT50
>>797>>799>>804>>808

【少女は完全に、無反応。一時的にだが、呼吸すら止まっている】
【だがそれでも、刀だけはしっかりと握り締めて】
【まるで、自分が生き残ったとでも言いたいように】

【幸か不幸か――限りなく不幸に近い無影響だが――その奇跡的な光景は、見逃した】

/お疲れ様でしたー!
810 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 02:07:23.37 ID:7BnGZTWGo
>>803
じゃあ、お前も動くな、さっさと病院に連れてくから。

【そう言うと、谷山が重太郎を背負うだろう】
【谷山の背中も又、熱戦に焼かれてボコボコに膨れ上がっていた】
【背中打ったとき、確実に半端じゃなく痛かっただろう。でも、丈夫であったというか我慢強いというかドMというか】

優先度B、此方のヘリに乗せてくれ。

【風紀委員に、そう言って、重太郎はヘリに載せられるだろう】
【そのまま、踵を返し、谷山は他の風紀委員の動きを確認して】

>>804>>806>>808>>809
サンキュっ!!
今度礼しにいくからっ!!あと、タラップつなげたのも、有難うっ!!

【律儀に少年は礼を返して、同じように人助けをしにかけ出していく】

……おいおい……、クソ、あっちとっちめるのは、間に合わねぇか。

さて、他の奴らは、乗ったか。

俺も、乗らねぇと。
お前らも、乗ったなっ!じゃあ撤退だてめぇら!

【そう叫ぶと、一番、乗るのに手狭なヘリの隙間に潜り込み、蹲る】

……あ・ッ、いてぇ……っ、くそ、やっちまった……。
畜生、ちくしょう……っ、ちくしょぉっ!!
俺のせいだ、俺が、調子に乗ったから……っ!
次は、次は絶対……っ!之は、俺の傷だ、俺が悪いから、俺の、背負う……ッ!

【背の熱傷を、鋼で抉り、その激痛を、その身に、その心に刻みこむ】
【次こそは、誰も不幸にならないハッピーエンドを、求めていた】

……そうか、あっちも、正義≠。

【水のヴェールで、被害を減らす光景を、背から体液と血を垂れ流しながら、見て】
【そうして、谷山は徐々に意識を失っていった】
811 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 02:08:00.89 ID:7BnGZTWGo
//乙でしたー!!
812 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 02:09:05.14 ID:mq2b9kp0o
>>805

「極力人型ではない方が相手の精神に与える影響が大きいかななんて思いまして」
「貴方がそう仰るならばこちらの目論見はある程度は成功という事でしょうかね」

【微かに唇の端を上げ、薄らと笑う】
【元より他人から向けられる感情にはそれほど興味がないのか】
【少女の瞳に臆する事もなければ積極的に敵意を向ける事は無い】

【まるで先程までの「手」に言葉を話す能力だけ与えただけのようでもあった】

「ふむん……貴方がそう命令するならばそう致します」
「当たり障りなくが今の私のモットーなので、自分の事で手一杯という訳です」

【亡霊というのなら白い少女も似たような雰囲気ではある】
【言葉をのらりくらりと避けて、相手の感情を受け流す】
【その場にいてその場にいないような、そんな存在】

「難しい質問ですね、問いの範囲が大きくて大変です」
「でもまあ答えるとするのならば「われはわれである」という所でしょう」
「何も自分を定義付けなければ生きていけな訳ではないですからね、アイデンティティは必要ではありません」
「私が私であるというだけで全ては事足ります……」

「真面目な話、私は幽霊か何かだと思ってくだされば丁度良いと思いますよ人間さん?」

【「フ……」と鼻を鳴らし少女は笑わない】
【半開きのどこか眠たげな表情のまま、対面する彼女をじっと見つめるだけ】

「所で貴方に対して気になった事が1つございます」
「何に怒っているかは知りませんけれど、そこまで気を張って生きるのはどんなお気持ちなのでしょうか?」
「心労、つまりは疲れたりはしないのですか?」

【口調は平坦、まるで男性と女性混じりの機械音声のよう】
【視線は一点、瞳を見つめて動かない】
【質問に相手を蔑むような物は一切なく、それはただの質問以外の何物でもなかった】
813 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 02:10:42.36 ID:BlaTn8C7o
>>810>>808


うー……もう限界です……バタリ
『重太郎大丈夫?(中身の本音?)』
「聞こえてないと思うぜ?」
『有難うね谷山君』

【谷山の背中に乗せられたと同時に、情けない悲鳴と共に、気を失った少年】
【腰から、少年の心を代弁するのは、銃】

/おつかれさまでした!ありがとうございました!



814 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/02(月) 02:13:02.09 ID:JBxrROezo
>>798

……具体的な指示を要求する
プランを立てれば良いのか救命措置を行えば良いのか
それとも怪我人を担ぎあげてヘリへ運ぶ無茶を行えば良いのか

……それと。この国にも、病院は有る筈
連絡船でどうにか往復する距離の本土まで、ヘリで飛ぶ事は推奨出来ない
何故、この国が狙われにくいのか……広い海が、間にあるからだと思うけど

【仕事を手伝えとは言われたが、何から手をつければ良いのか困り顔の彼女】
【それでも、聞こえてきた声に対し、別案を提示する程度には頭を働かせる】
【実際、本土まで飛ぶのは遠すぎる、と思う】

……意識の有無の確認。衣服を探って、身分の証明となるものを探す
可能ならば血液型を把握、輸送先でスムーズに治療が行える様に
自警団が港にいた筈。彼等に協力の依頼は?

急ぐのなら、落ち着いて。貴方の様な怪我人が叫び声を上げていては、戦場に思われる
ここは、もう危険ではない。まずは自分の治療の事も考えるべき

……ついでに。あそこの、腕が取れたのも拾って行ければ儲けだと思う

【身に付けた軍服や、凍りついた様に変わらない表情。それに釣り合うだけ、彼女は冷えている】
【一番の得意分野での支援、を一先ずは選んだ様だった】


>>804>>806>>808

……デモンストレーションは、迷惑をかけずに

【この騒動のラストの光景を見て、彼女はいやに冷えた声で感想を残した】
【ヘリは、流石に爆発の範囲外まで逃れるだろう。巻き込まれるならボートか】
【何れにせよ、死人の何人かは出るだろう結末が書きかえられた所で】
【爆発の元凶がテロリスト、惨事を防ぐのもテロリスト、どちらもその他の人間が係わらない】
【だったら最初からやるな、の一言で片付いてしまう事なのだから】


……ただの人殺しが、偽善者の仮面を被っていた……
たったそれだけの、だからこそ面倒な――更生の見込みが少ないだけ――自覚の薄い殺人者集団

……一応、集積情報には後で……

【どれだけ人命尊重の姿勢を見せようと、その行動は彼女には、殺人行為と同等に見えて】
【だからだろう。だからこうまで言うのだろう】

【船を一つ沈め、負傷者を生み。金銭的にも、住民の心情にも被害を残した彼等を】
【彼女は、酷く嫌いになっていた】


/お疲れさまでしたー
815 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sagasage]:2011/05/02(月) 02:15:42.21 ID:kkwe2YEG0
>>808

【予想されうる、船体の大爆発】
【それに備えるため彼女は、深く深く、遠く遠くへ消えてゆく】
【――「ペンギン」に似た姿をした何かに、しがみついて】

【その光景を、見ることはなかった】
【なぜかといえばこの少女は、自分の二律背反を噛み殺すのに必死だったからだ】
【「知的生物」と「獣」――吸血鬼として時に味わう、そのジレンマを】

(……何が恐ろしいというのだ、あの程度――)
(私は吸血鬼、死を背負う者…)

―――大嘴 櫻芽だと言うのに…。

【頭を冷やす水まで煮立っていくような、嫌な気分の中で】
【孤高を履き違えた者は、深い溜息に沈んでいく――】

//みなさまお疲れ様です!
816 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 02:20:21.68 ID:qGBs4LzSO
>>807

そう……ですか、、
……貴女も“彼女”には気をつけて下さい。

【何故……――?そこは流れからすれば、普通“暴蜂”には気をつけてと言うべき箇所のはずだ】
【それを今は“彼女”―――シズリの方に警戒を向けさせたのである。】
【決して、言い間違いではない様。それは、真剣な彼の表情から解るだろう】
【その言葉の真意は、一体―……】



………―――おっと、すいません、こんな時間まで付き合せてしまって、
そう言えば、シルヴァーグさん何で病院に?

【別れ際になって今更にそれに気づいたらしく】
【最後の最後に聞いてみる。】
817 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 02:20:48.06 ID:7BnGZTWGo
>>814
//おっと、>>810で、谷山が乗り込む前と思ってください、この文は

とにかく、運ぶ人手が足りない、だから運べっ。

あと、一番近い病院だ。つか、今、言葉、纏まってねぇ、から。
悪い、ちょいと、支持、ちょっと任せた、怪我の大きさで、分けてくれ。

【そう言うと、応急処置具の中の、鎮痛剤を自分に注射し、とりあえず痛みだけを抑えようとする】
【そして、深呼吸を一度して、覚めた思考を取り戻して】

とりあえず、運びこむことが先決。
今、ほとんど運び終わってるから、後は飛び立つだけ、港にまず着陸して。
あとは、一番重症な奴らは、最寄りの病院へ直行。確認は、ヘリ内部だ。

怪我には慣れてる、倒れるのも、な。
この仕事が終わってから存分に倒れりゃいい、それまでは動くし動けるから。

【背からは、じゅくじゅくと体液が漏れて血が流れている】
【だが、そのまま少年は動いていた。鎮痛剤は結構な即効性の物のようだ】

あと、あそこのも、つれてってくれ。
悪いが、あまり今力出せない。
818 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 02:25:27.61 ID:J0Nxm5xLo
>>815
形のじゃねぇよ、在り方の問題だ。
お前もあの手も、まるでこっちを餌か何かだと思ってるんだろ?
そんな化け物とわかりあう気はねぇし、傍にいるのも許せない…それだけだ。

【人間らしいような、そうでないような】
【…いや、その言葉には、少なからぬ異念が込められている】
【人以外に対する強い殺意…存在を許すつもりなど欠片もない、異形への憎悪が】

当たり障りなく、か。
それをわざわざ口に出す時点で、充分不快だ。

【ばっさり、本当に一部の隙もなく相手を否定する】
【少女の内面は、悪意に満ち溢れていた】
【その濃密な感情に触発されたか、当初から湧き出していた『気配』が、形を持ち始める】
【おぼろげな輪郭は、少女の背に集う瘴気】
【少女の憎悪を弄ぶような、巨大な、人と竜の混合物】

【少女の身に秘めた、呪いの異形…邪竜】

幽霊ならまだマシだろ、お前みたいなのは悪霊っつーんだ、バケモノ。

【少女が毒を吐く度、その背の竜はニタニタと邪悪に笑う】
【そして輪郭が鮮明になり、素質がなくたって存在を視認できるようになるだろう】


決まってるだろ、それが人間だからだ。


【なのに、その瞬間】
【背の邪竜は笑うことをやめ、つまらなそうに顔をしかめた】
【そしてまたゆっくりと輪郭が溶け、視認が難しくなる】

わからないだろうな、生きるってのは辛い。
だから意味があるんだ、痛みを受けて、苦痛を吐く度、血を流すたび、人は知る。生きているってことをな。
だから、漫然と生きていられなくなっただけだ。
疲れてもしんどくても、気を張ってないと生きている気がしなくなって、つまらなくなった。
それだけだ。

【断言すると、竜の姿は消えて、あの気配だけがその場に残る】
【少女を人間足らしめ、つなぎとめる唯一の鎖、糸…それこそが、痛みだったのだと】
819 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 02:26:52.13 ID:J0Nxm5xLo
>>818
//安価ミスですすみませぬ
//>>815ではなく>>812へのレスでした
820 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(四国) :2011/05/02(月) 02:31:29.58 ID:vzd/7a5AO
>>816

(もう被害にあった後、と考えるべきか)
……気をつけておくよ

【貴女も、と言った発言から何かしらあったんだろう、とは思うが】
【それを聞こうとはしなかった、聞く気になれなかった】

……体の調子が、あまり良くなくて、な
じゃあ、またな、早く足、治せよ

【診てもらいにきた、と言った所か】
【それを言い終えると、彼女は病室を後にした】


/ このぐらいですかね、お疲れ様したー
821 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/02(月) 02:33:20.12 ID:JBxrROezo
>>817

………了解した

意識が有り輸血が不要ならば、まずは港へ
港に降ろして応急処置、しかる後に陸路で病院へ運びこむ
自警団が居れば、街の道は分かる筈。回復魔術の術者が居れば尚良い

輸血が必要な負傷、頭部にダメージが有る場合は病院へ直行
親族には可能な限り連絡を取らせる、緊急時にプライバシーは尊重しない

……と、あれは逃げた

【任せたという言葉が自分に向いたのかも、何処までを任されたのかすら確認は出来ないが】
【それでも彼女は、自分が出来る範囲で、可能な限り単純な指示を飛ばした】
【彼自身の負傷には、今は言及しないでおこう、と】
【後に回しておいても大丈夫だろう、と判断し】

…………落ちた

【意識を失ったのを確認して、呟く様に】

【その後は、要求した通り】
【ヘリが着陸出来る病院まで移動し、其処で降りる】
【どうやら彼女は、直ぐに大陸に戻るつもりでいたのだろう】
【数十分後には、もう彼女は、櫻の国には居なかった】


/こちらも、お疲れさまでしたー
822 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 02:34:49.34 ID:7BnGZTWGo
>>821
//乙でしたー!
823 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 02:36:31.56 ID:qGBs4LzSO
>>820
/こんな遅い時間までお付き合いいただきありがとうございました!
/乙でした!
824 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2011/05/02(月) 02:36:32.19 ID:5RsxX+D3o
>>808
【こっそりおまけ的エピローグ】

「…………で、なぜわたくしがこのような雑務を…………」
しょうがないだろう、マキナが腕をちょっきんされちまったんだから
『まあまあ、みんな生きてたんだから、ここはよかったってことで、ね?』

【――日時は不詳、「機械蟹」と、3名の能力者がボートに乗り、「船の沈没した場所」に来ていた】

「……はいはい、さっさとやっちゃってください」
おう、シズク、頼んだ
『はーい!』

【……巻き上がる「水柱」】
【それから、「転移用の電磁場」を形成する蟹】

【――水柱の役目は、「サルベージ」】
【どうやら海に沈んだ「金品」や「船の残骸」などなどを引き上げているようだ】

【――――時間を掛けながらも、彼らは、回収できるものは、全て回収していく】

【その中には……「黒くて堅い金属っぽい箱」――もあったとか……】


【 作戦No.2 「資金及び船の部品調達」+「?」 ――≪やや成功?≫―― 】
825 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 02:44:20.12 ID:mq2b9kp0o
>>818

「おや勘が鋭いですね、その通りです生きている人間を捉える事を目的としています」
「無論死なない程度に、という条件付けは一応しましたけれどね」

【他者に許されようと許されまいとどうでも良い】
【生きる為の行為に誰彼の感情など介入する余地などかえれば配慮する必要もない】
【原初、生きるという行為はそういう物であったつまり自分さえ生きていれば良いのだ】

(化物を嫌っている割には……バックグラウンドには化物の姿)
「私は自分は特に悪意という物は持っていないつもりなのですけど」
「貴方様が私を悪霊と認識するのであればご自由に、他人からアイデンティティ付けられても気にしませんから」

【邪に位置するモノ、白い少女にとってその存在はあまりよろしいモノではなく】
【明確に警戒し、視線を背後の竜へと移す】

「分からないなりにも情報を知る事は出来ますよ、丁度空想の世界の本を読むように」
「まあ知識と知恵は明確に違いますけどね……」

「それにしたって人間が生きるというのは大変ですね」
「拠り所を作ってみたり、敢えて独りになってみたり、傷つけたり、傷つけられたり……」
「まあそれも人間らしさという事でしょうか、私は人間でないので関係ないですけどね」」

【姿は消えて視線は戻る】
【気配は残り、意識的に周囲への警戒はそのままに】
【生きる為の必要な物であるなあそれが邪だろうと善だろうと関係はそれほどないのだろう】
【生きる行為はその本人だけの至上命題であり、生きる限り続く……故に他者の介入は許されない】
【だから少女は否定も肯定もしない】
826 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 03:01:01.65 ID:J0Nxm5xLo
>>825
…はっきりわかったよ、俺はお前が嫌いだ。

【宣言しては見たものの、理由は告げない】
【それは、少女の本質もまた、狩人だからだ】
【自身もまた捕食者であり、化け物を捕食(せんめつ)対象とする以上、そこに一切の権利を認めるつもりはない】
【その点において、『似すぎていたから』、少女はこの白いモノが嫌いなのだ】

自分で言い出したんだろ、幽霊だの何だのと…。
ならもっとシンプルに考えようぜ? 味方と敵と、それ以外、ってな。

【せせら笑うその仕草には、徹底した侮蔑が含有していた】
【そして示した三者に分類するなら、お前は敵だとも、言外にて示す】
【けれど、あからさまに視線を邪竜に移した点には、決して言及しなかった】
【自身も視線で不快を示しただけで、触れてこなかった点には触れない】
【背後の邪竜は、少女にとっての―――――】

難しいぞ、ニンゲンは。
自分達でさえ、理解するのに傷つけあうくらいだからな…。

【何を想うのか、ちょっとだけ視線を彼方に飛ばして、物思いに耽るような仕草】
【けれど先ほど置いたビニール袋を拾い上げると、表情は元のジト目に戻っていた】
【下についた埃を払い、中身の安全を確認すると安堵の溜息を吐く】

人間をあまり無礼るなよ、化物。
化物はいつだって、その無理解によって殺されたんだからな。

【せいぜい気をつけろと、少女は白い相手に背を向けて立ち去ろうとするだろう】
【声をかけられれても反応しないだろうが、奇襲に反応できる程度に警戒網を周囲に張り続けるだろう】
【その足取りは、殺した腕三本分は軽い】
827 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 03:27:24.08 ID:mq2b9kp0o
>>826

「ふむん……そうですか、それは残念です」

【返すのはありがちな台詞】
【それに言葉通りの感情が篭っているとは思えない】

「敵、味方……或いは快、不快……」
「人の判断基準を極限まで分解したのならその2つに行き着く、とどこかで聞いたような気がします」
「快とはつまり自分にとって有益な物、不快とは不利益な物……人はかくも利己的ですね」

【味方は利益、敵は不利益】
【全ての選択は結局はそれだけの事、簡単な二者択一】

「観察実験の対象に感情を向ける事は無いので無礼てはいませんよ」
「むしろ人間の感情や意識の複雑怪奇さに敬意を払ってすらいます、貴方がたは面白い生き物だ」

「残念、私は幽霊のような物なので殺されても死にません」
「もとより人間と化物は違う種族なのですから、完全な理解などないでしょうなぜ人と異形が互いに理解出来るなどと言えるのでしょうか?」
「姿形が違うのならばその常識や文化習慣は違います、ならば意識も違う筈です」
「意識の原型が違う物同士が無理矢理に理解しようとして生まれるのは歪みですよ」
「水に油は混ざらないのですから……ね」

【人同士でさえ互いを理解するというのは遠い、例え意識の原型は同じでも……だ】
【種族が違うならば尚遠い、完全な理解など生まれはしない】
【生まれたとしてもそれは所詮張りぼて、伽藍の堂、空っぽ】

「ともあれさようなら、また来ても貴方だからといって「手」は襲わない理由にはなりませんので」
「次回がある時はお気をつけくださいね……それでは」

【現れた時と同じように会釈をして白い少女は白い霧へと消えてゆく】
【始めからなにも無かったかのように季節外れの雪のようなそれは雪解けもせず空気と溶け合い】
【路地裏に僅かな静寂が訪れる】

【過ぎた時間は全て幻、形となって残る事はなく】
【鮮明に思い出す事さえ儚い】

【本来あり得ない筈の来訪者の影は、こなあああああああああああああああゆきいいいいいいいいいいいいいいいいいのように消えていた】

/お疲れ様でしたー!
828 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 03:32:42.35 ID:J0Nxm5xLo
>>827
来るなら来い、こっちにも迎撃の用意はある。
そのときはもっと派手に死合おうぜ。

【相手が消えてから、路地から離れて通りに出てから、首だけ僅かに、闇の中を振り返る】
【聞こえたのだろうか、何故か、直接前にして言う事はなく】
【けれど聞こえているはずだという、ある種の確信の元、ポツリともらす】

…さて、冷めちまったが、味は悪くなかったな。
公園で飲みなおすか。

【なんて、切り替えの早い事か】
【手にした袋の中身に思いを馳せながら、少女は何処かへと歩き去ってゆく】
【こんな事、よほど慣れていると言わんばかりに】

//お疲れ様でしたー!
829 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 18:26:27.22 ID:Lhp1v9c1o
/7時頃から突発イベントを行わせて頂きますー
/参加して下さる方5名程募集です!
/正義や悪など所属は問いませんが、無双っぽい戦いになるかと
/7時締切で参加希望お願いします!
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 18:43:36.89 ID:Lhp1v9c1o
/すみません、主催者都合で7:30締切に変更します…
831 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 18:45:13.49 ID:tTXmGXHIO
/機関襲撃イベントの方とは別ですよね?
/そうでないなら、今日はもうイベントが入ってますし避けたほうが良いかと。
832 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 18:47:52.57 ID:Lhp1v9c1o
>>831
/見逃してました…orz
/明日に変更します、教えて下さってありがとうございました!
833 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 19:02:56.19 ID:JBxrROezo
【ルビーシャ、ディモルキャストでの戦火は、一方では目に見える傷跡として】
【一方では目に見えぬ病魔の様に、水の国を蝕んでいた】
【兵士、火器の損失は、この乱れた時代に於いては、放置できぬ問題】
【国土全て、同時に条件を元の様に戻す事は出来ない。ならば、人口の多い所から、と】
【この人道的な$ュ策は、一つの弊害を伴っていた】
【即ち、国の中心から遠く人口も少ない、比較的だが価値の低い土地が見捨てられるという事】

【そして、数日前。水の国軍部は、一つの連絡齟齬に気付けなかった】



【一般市民にはあまり縁の無い話題である為、また軍事的理由からも、ニュースにはなり難いが】
【どの国に属する訳でもなく、敢えて言うならば『世界』に属する、一つの都市群が有る】
【自走し自衛する島、海上都市スレイプ二ル≠ナある】
【一箇所に留まらず放浪し、深い海を防壁とするこの都市は、攻撃の対象になる事は少なく】
【また攻撃されたとしても防衛システムを持ち、各国の軍隊による支援を受ける事も出来る】
【過去、機関に襲撃を受けた際も、入口ゲートの破損のみで切りぬけた】
【まさしく不沈艦と呼ぶに相応しい、盤石の守りを誇る都市なのだ】

【スレイプニルは、その巨体と住まう者達の維持の為、定期的に大陸付近で補給を行う】
【基本的には、或る程度の距離まで近づき、補給艦隊を往復させる形だ】
【それだけの規模の資材は、一朝一夕には用意出来ない。沿岸部の都市に、常備しておく】
【スレイプニルが接近する港は、襲撃のリスクを避ける為、補給の度に変更される】
【今回の補給で水の国軍部は、『ディストン港』沖合に停泊せよ、と指示を出していた】


【任期が長く、人づきあいは良くないが仕事は確かだと評価の高い、一人の通信士が居た】
【彼は上官の命に従い、機密回線を開いて、スレイプニルに暗号通信を送った】
【『セントギルバート軍港』沖合、『リンカルス海峡』にて待機せよ、と】

【そしてスレイプニルは、彼等特有の生真面目さを以て、指定時刻に一秒たりと遅れず】
【360度水平線の広がる海上にて、待機を開始したのだった】
834 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 19:03:21.91 ID:JBxrROezo
【水の国・セントギルバート軍港。一言で言うのならば、田舎も田舎のぼろ港である】
【陸路で到着しようとすると余りにも時間が掛かるからと、上流の川から船で向かうのが主要の交通手段】
【そんな都市だからこそ人口も少なく産業も発展せず。水の国からすれば、優先度は非常に低かった】
【軍港と呼ばれながら繋がれているのは漁船ばかり。倉庫の中身は常に空っぽ、コンテナが無く見晴らしの良い港】
【自警団など機関の兵の前には、数十秒と持たなかった】

【そこに並ぶのは、三つの航空母艦。巨体の為に港に近づけず、小型船舶を橋の代わりに繋ぎ】
【甲板には軍用ヘリや小型潜水艇などの攻撃用兵器が備え付けられている】
【母艦内部の巨大コンテナは、各支部の機関員が持ちこんだ兵器を受け入れる為、大きく開かれていて】
【取り扱うのは、戦場に於いてさえひたすら技術を磨き続けた、熟練の整備士達】
【兵器に筋程の傷も付けず、前線へと運ぶ事を確約する】


香月:……最初に、個人的な好き嫌いから始めさせてもらう
   私は、無駄に人を死なせるのは嫌いだし、無駄に殺されるのも嫌いなんだ

【攻撃の為に集まった彼等は、母艦を背に佇む一人の少女を見る事になる】
【白無地のポロシャツは襟のボタンを止めず、その上には≪死獸弌≫の印を背に刻むロングコート】
【裾へ向かうにつれて黒から赤のグラデーションを描くズボン、金属補強された戦闘靴】
【藍色がかった膝までの白髪に、マフィア風のソフトハットを重ねた、身長160cm程の少女】
【両手はズボンのポケットに突っ込まれ、口には煙草を咥えている】

香月:だけど、そんな事を言ってられる作戦じゃあないのは分かってるさ。仕方が無い
   だからこそ今回は、過剰に思われるレベルの戦力を、惜しげもなく放り込む
   異論が有るかもしれないし、もっと良い作戦を思い付いた奴もいるかもしれない
   だけどなぁ……今回は、この作戦に従ってくれ、頼むよ

   夜の国支部所属、陸戦部隊第一連隊≪ブラッディ・メアリー≫指揮官、≪No.41≫魔斬 香月
   新支部長カリナトゥスから、この艦隊の指揮権を預かってる………畑違いなんだけどさ


   確認させてくれ。所属支部の有無、ナンバー
   その他何でも、自分が必要だと思った情報を教えてくれ

【機関員の中に、記憶力が良く、あちらこちらを歩きまわっている者が居たとしたら】
【ブレイザーシティの騒乱の折、No.42と行動を共にする、この少女の姿を記憶しているかも知れない】
【彼女は、既に銃口を向けられているかの様な、緊張感に縛られた目で】
【集まった者達の顔を、それぞれ覚えて行こうと視線を走らせる】


【母艦3隻は、一列縦隊を組んで移動する予定だ。先頭に1番艦『レティキュレート』】
【その後ろを2番艦『レッドテイル』、3番艦『ジャベリン』が追随する】
【集まった彼等には、何番に乗艦するかを選ぶ権利が与えられている】
【尚、特に希望も無いのならば、香月の側で適当に配置を決めるだろう】
835 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 19:12:20.93 ID:7BnGZTWGo
>>833>>834
【陰鬱な声と共に、二つの人影が近づいてくる】
【先ずは、一人が口を開き、香月に話しかける】

………水の国、支部……所属。
ガートルッド=エリッド…………。
ナンバー……は、91…………だ、よ。

【先ず口を開いたは血よりも紅い長髪に、淀んだ黄金の瞳を持つ少女だ】
【黒いセーラー服の上にヨレヨレの白衣を羽織っている】
【その姿は、見て分かるほどに研究者≠ナ】
【白衣の襟元には《91》というナンバーが刻まれたピンバッチが付けられている】
【そして、少女の纏う陰鬱な雰囲気は、その高い身長も相まってさらに増幅されているだろう】

【ガートルッドが言葉を紬終わった後、傍らに影の様に付き従う人影が一歩前へ出た】

「ガートルッド=エリッドの個人的部下。
メアリー・シェリーだ。えーと、ナンバーは58、だな。
私は、マスターの直属、支部には入ってねーぞ。」

【さらに、もう一人は、所謂メイドさんである】
【ロングドレスの上に白いエプロンを着て、靴は編み上げブーツ】
【ホワイトブリムで髪は後ろに纏められている】
【髪の色は情熱的な紅蓮で、瞳は深海の如く深い蒼碧】
【右耳には、《58》と刻まれたピアスが付けられている】
【見た目だけで言えば、何処から見ても完璧なヴィクトリアンメイドスタイルのメイドさんであった】

そして……、これ、が、私、の…………兵器、部隊。
シリーズ、《Catherine》。今日は、10機…………。

【ずらっ、と並ぶはメアリーそっくりの侍女たちの部隊である】
【それぞれ、無手であるが、その立ち姿は確りとしており、戦力にはなると分かるだろう】

「お前ら、遠慮はいらねーっ!ブッ壊して突き進めッ!!」

「「「「「「「「「「押忍ッ!!」」」」」」」」」」

【メイド部隊に、メアリーが発破を駆けて、周囲の空気を震わせる一矢乱れぬ返答が響いた】
【ガートルッドは、魔斬に近づき】

一番艦、乗る。

【とだけ、短く言うだろう】
836 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 19:19:01.41 ID:BlaTn8C7o
>>833-834

なんか……戦闘前ってアレだね……
緊張するね……
【緊張するね。と声では言っているものも、口調には緊張している様子など一切見せず】


【其処に立っていたのは、一言で言うと某湾岸所の刑事風の青年】
【黒のスーツの上に、カーキのモッズコートを着た、身長170後半程で、年齢は20歳前後といったあたりだろう】

【黒い瞳に、黒い髪を短く切り上げて、外見は、結構爽やかな印象である】

久しぶりですね……『先輩』と呼ぶべきかな……?
氷の国支部宮下正次。≪No.112≫……

必要と思う情報は特にはないです……ふふ
【怪しい笑みを表情に貼り付けながら、前回とは違い敬語を使い喋る様子は何処かからからっているような印象さえも与える】

じゃあ……俺は、2番艦に乗らせてもらいます……
【調子の変わらない、外見とは程遠い暗い声で言い放つ】
【選んだ理由としては、なんとなく。特に深い考えはない】
837 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 19:23:58.09 ID:fckvX3Y6o
【公園】

【広場沿いの道、その一角のベンチに足を組んで佇む男が一人】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのかそれを後部で一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【口元…というよりか表情は誰に向けるでもないヘラヘラとした笑いを張り付けていて】
【傍から見れば完全に『そこらのチャラい兄ちゃん』という風貌だろうか】

どーにも、ツマラナイねー。本当に

【表情からは汲み取れないだろうが、相当暇を弄んでいるらしい】
【手持無沙汰に首元のネックレスを弄っている】
838 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 19:32:16.68 ID:fckvX3Y6o
>>837
/これに絡んでくださろうとしている方には申し訳ないのですが、中の人ご飯食べてきます。
/それと訂正です:弄んでいる→持て余している、に変換お願いします
839 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/02(月) 19:34:24.07 ID:vRJ9bXRR0
>>833>>834

【壁に寄りかかる一人の人物】

いやぁ……前回は失敗してしまいましたからねぇ……今回は出し惜しみしませんよ

D・M・X兵団の小隊を2隊ほどに新型機動兵器……フフーフフ

水の国支部支部長代理の、No.71のレギンです……希望する艦はありません

【透き通るような肩ほどの長さの金色の髪に黒のソフトハット、“蛇のような”鋭い糸目≠フ中に黄金の瞳を持ち】
【左手の甲に緑の蛇の紋章のような魔法陣≠フ中に逆さまの十字架≠サの下にZT≠ェ描かれた刺青があり】
【黒いシャープな印象を与えるダークスーツの下に白のドレスシャツ、毒々しい蛇のような緑のネクタイ】
【黒いスラックスに緑のベルトを二本通して、そこから黒いチェーンを垂らして、黒いブーツを履いた】
【“歪な雰囲気”を醸し出す180cm程のスラリとした長身の青年】

【両手には黒と金のブレスレットを付けており、腰のベルトにはホルダーに入った細長い金属の杭が何本も付いている】

//すみませぬ遅れました
840 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 19:40:50.57 ID:JBxrROezo
>>835
香月:ナンバーズ二人に、兵器が十……なかなかの規模だな
   見た感じでは……白兵戦か?

   ああ、乗ってくれ。兵器の方は……その大きさなら、普通に船室で良いだろ
   おーい誰かー、適当に案内しとけー。直ぐに出るから、出来るだけ急げよ?

兵士:はっ、了解しました!

【1番艦『レティキュレート』は、香月も乗る艦である】
【だが、その外見は他の二つと違いが見られず、性能にも大差はない】
【先頭に置くが、そうなる必然性が有る艦ではない、という事だ】

>>836
香月:あー……ん?えーと、久しぶり?悪い、何処かで会ったっけ……?
   すまん、そうだとしても覚えてない……

   ……まあ、良いや。覚えてないものは、思い出せそうにないし
   そうだな、2番艦か……攻撃の手段くらいあるのか?

兵士:こちらへどうぞ。船室は、甲板に近い位置を選ばせて頂きます

【2番艦『レッドテイル』、名前そのまま船尾が赤い程度で、外見に大差はない】
【この艦は、1番艦の直ぐ後ろを進む。巨大な空母の、更に後ろなのだ】
【仮に先頭が奇襲を受けたとして、対応する時間は有る。だが、逆に近づくまでにも時間が掛かる】

>>839
香月:小隊二つに新型兵器……本気って訳らしいな、それで良い
   本気で、反撃の猶予も与えず、一瞬で叩き潰す
   そういう戦闘が出来るんだったら、何処の誰にも負ける筈は無い

   ……猶予が有れば負ける。ブレイザーで、よーく分かったよ
   あんたは3番艦『ジャベリン』だ、それでバランスが取れるだろ?

【3番艦『ジャベリン』、隊列の最後尾に在る為、最も戦火から遠くなる】
【有事の際も最後まで相手を見極める事が出来るが、然し交戦までに大きなタイムラグも生まれる】
【また、万が一後方よりの奇襲が有ったのならば、真っ先に被害を受ける艦でもある】


>>ALL
【彼等が割り当てられた艦に乗れば、艦隊は直ぐにでも動き始める】
【それは、この様な戦闘を長期化させたくないという、気の短い考えだったのかも知れない】

【沖合・リンカルス海峡】

【この近辺の地形は、誰かを抱きしめる女性の形をしていると言われる】
【心臓の位置にあるのがセントギルバート軍港、そこから左右に伸び、それぞれ弧を描き接近する陸地】
【この地形の為、セントギルバート軍港は、波も風もそこまで強くなく、落ち着いている】
【女性の両手の指先、胸から離れた位置で向かい合う、その間の空間こそが『リンカルス海峡』】
【波風強い外海から、平和な海へと至る正面玄関。その十数キロ東の地点に、スレイプニルは浮かんでいた】

香月:……上手く引きずり出した。逃げ道なんか、殆どありゃしない
   有ったとしても、あの巨体じゃあとても逃げ切れる筈が無いんだ

【この艦隊の指揮官、香月は、既に勝利を確信している】
【この規模の兵団、武装。負ける要素など、どれだけ探しても彼女の目には止まらない】
【的は巨大だ、砲打撃戦で叩き潰してしまえ。こんな簡単な戦、そうありはしない】

【ありはしないと思ったが、それは彼女自身の隙では無かった筈なのに】
【そもそも彼女一個人では、どうともならないのがこの戦場だった】


/続きます
841 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 19:41:32.23 ID:JBxrROezo

>>840
香月:さっさと制圧して宴会でもやろう。たまにはこいつらだって休暇が欲しいよな?
   全艦、全速前進、スレイプニルを陥落させて……ん、なっ――――!?

【ごぉ、ぉん、と。鐘を全力でついたよりもまだ酷い轟音が、1番艦を襲う】
【左右に揺すぶられ、乗組員が壁に叩きつけられ。積み上げられた航海資料が、糧食が宙を舞う】
【甲板の乗員の何人かが海面に転落し、揺れる船体に押し下げられ、波間に姿を消した】

香月:なんだ、何が起こった!?おい動力室、いや哨戒、どこでも良いから答えろ!

兵士A:こちら哨戒、海中から奇襲です、敵の位置は未だ捕捉出来ず!
    海面に敵と思しき影は見つかりません!

兵士B:動力室、軽微なれど損傷、復旧までに時間が必要!!
    今の衝撃で作業員の過半数が負傷した、救護をお願いします!

【香月の通信機を通して、艦隊に伝わる1番艦の報告。たったこれだけの、断片的な報告だが】
【2番艦3番艦はそれよりも、はっきりと目に見えるもう一つの異常をこそ、注意すべきだろう】
【1番艦の哨戒は、遠くを見過ぎていた。だから、何も見つけられなかった】

兵士A:………!?報告、報告、周囲の海面が下がって――――

香月:馬鹿、違う、どういう目だ!?良いから黙って何かに掴まれ!!
   海面が下がるんじゃない、「この船が持ちあがってる」んだよぉっ!!

【敵は、1番艦の真下に存在していた】
【巨体をぐいと押し上げて浮上するのは、生物のラインとは似ても似つかない、黒い鉄の塊】
【船から帆柱を取り払い、金属板を徹底的に張り付けたような。潜水艦とはまた異なる形状のそれは】
【数万トン規模を誇る航空母艦を軽々と持ち上げて、海上にその、化け物を二乗した様な体を出現させる】

【海水に浸かっていた筈の甲板に立ち並ぶのは、大小の機銃や航空機射出用のカタパルト】
【遠距離を狙撃する為の大砲、単騎で交戦する為には欠かせないレーダー装置】
【おそらくは、艦内に収納されていたのだろうそれを展開し】
【大洋を悠々と泳ぐ化け物は、ぐおうと腹の底の動力機関から唸りを上げた】


【攻撃を受けたのだ、応戦しなければならない。開戦である】
【『レッドテイル』は右、『ジャベリン』は左。それぞれ衝突せぬ様に進路を逸らし、進み始める】
【だが、甲板から甲板へ飛び移れる程、近づいてはいない。そもそも、近づける保障など無いのだ】
【航空母艦と潜水空母の戦闘、容易く接舷など出来はしない】

【各艦には、軍用ヘリや小型快速船艇など、接近し白兵戦を行う為の手段も用意してある】
【それらを自分で操縦するもパイロットに命令するも、己の力のみで近づくも、そもそも近づかずに戦うも】
【戦術の一切は、彼等の判断にゆだねられた】
842 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/02(月) 19:59:17.63 ID:vRJ9bXRR0
>>840>>841

【浮き上がる一番艦を眺めながら、柔和な笑みを浮かべて帽子を抑える】

おやおや……いきなり随分な洗礼ですねぇ……D・M・X兵団=c迫撃部隊前へ

まぁ軽ーい様子見です、まったりいきましょう…フフーフでは私も…O・A転送

【レギンが右手を挙げると、謎の敵勢体側の甲板に、異様な一団が集まってくる】
【真っ白な肩や膝にパッドの付いた装甲軍服に白いコンバットブーツ真っ白な顔全体を覆う鉄仮面】
【皆一様に、迫撃砲を両手で持っている】
【無機質な気配を放つ人形≠フような兵士】
【甲板の右端まで走っていき、跪いて迫撃砲を構える、その数10砲】

【さらにレギンはスーツから小型端末を取出し、側面を押し込む】
【そのままレギンは空中へと移動していき、何かがレギンの周囲を覆っていく】
【徐々に形になるそれは】

【全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全身は黒く輝いており、幾つもの赤い蛍光線が張り巡らされている】
【装甲は厚く、スマートな鎧のようであり肩、腰部の装甲は特に厚く、脚にもガードが付いている】
【腰部の背面には、3m程の剣のようなユニットが複数付いている】
【頭部はのっぺりとした形で、赤い鋭いバイザーが光っており頂点には十字架が刻まれている】


【兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】
【レギンは搭乗したのだろう、そのヒトガタは、腕を組んだまま様子を見ている】


それでは開戦の狼煙を上げましょうか……一斉発射ッッ!!!!!!!!

【音声通信を通して人形兵に思指示を出す、この通信はオープンチャンネルで機関側全員がキャッチできる】

【10発の迫撃砲弾が、謎の戦艦の右側面に襲い掛かるッ!!!!】
843 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 20:07:15.45 ID:BlaTn8C7o
>>840-841

……
レギン支部長代理から、兵器を貰ったので……心配せずに……

【知らないの言葉にはノーコメント。多分精神的なショックにはなっているのだろう】

【どうも、と兵士に礼を送りながら、船へと乗り込む】
【乗り込むと、甲板へと立ち、海を眺める。戦場に来たという風には見えなくてもおかしくない此の青年】



あらら……敵襲来ってところかな……
ま……頑張るかな……(っていっても俺あんなデカいの相手に戦えないし……支部長代理から貰った兵器使っちゃう……?)

【こんな悠長な事を呟きながら、コートのポケットへと手を伸ばし中から小型端末を取り出し、側面を押し込む】
【そのまま、青年は、空中へと移動して、何かが正次を覆っていく】

【現れたのは、全長は10m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全体は青をベースとした配色で、白く光るラインが張り巡らされている】
【装甲は標準的な、厚くもなく、薄くもない、バランスがとれており、背中部分にはブースターが付いている】
【右腕には、巨大なガトリング砲身、左手には二連式パイルバンカーが付いているどちらもシールドが付属している】
【頭部にはバイザーから黒い光が漏れており、さらにアンテナのような棒が側面から上に伸びている】
【両肩からは、フロート機能が付いたウイングが飛び出している】

【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】

やっぱり……格好いいねぇ……
じゃ、俺も行こうかな……
【背中部分のブースターを使い、空中へと浮かび、右手のガトリング砲身を潜水艦へと向けて】
【魔翌力の弾丸を高速で何発も発射。何発もの魔弾が、戦艦の左側面を襲う】
【なお、魔弾は、1番艦へと当たるようなことはないだろう】
844 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 20:08:01.27 ID:7BnGZTWGo
>>840>>841
……く、くく……。
見た目、は、そう、見える………………。

【意味深な笑を浮かべて、ガートルッド及び、メアリー率いる侍女部隊が艦内に乗り込んでいった】
【主を立てるのが侍女の努めとばかりに、後ろにぞろぞろとメイドが11人着いているのに、影のように目立たないのが逆認証的かもしれない】

……あれ、が。
………………スレイプニル。

【現れた、巨大な都市、スレイプニルを見て、口元を歪めて】

――――実験、には……丁度良い。
「油断はするなよ、マスター。場合によっては、レギン支部長のアレ≠燻gうからな」
…………ん、まだ、動かしていないけど。シミュレーションは済んでいる、よ。
事象生体概念兵器 O・A=A都市攻略も、不可能ではないはず、だ。
使うときは、メアリー、分かってるよね。
「……ああ、安心しとけ、私の方もソフトのインストールは済んでいるから」

【そうして、二人は確認するように話をして】
【次の瞬間、一番艦が、ひどい揺れに襲われる】

「マスターッ!!」
……大丈夫、無事。

【不思議と、メイドたち含むガートルッド部隊は、まるで床に張り付いているかのように@hらがなかった】
【メイドロボ達の持つ、重力操作機能による態勢固定であった】

…………、なるほど、面白そうだ。メアリー。
「あいよ、マスター。総員、重力力場を安定化、グラヴィティ・ブレードで一気に引き裂くぞ。
船の鼻っ面に糞痛い一撃をぶち込んでやりなァっ!!」
「「「「「押忍ッ!姉御ッ!」」」」」

【メイドたちが、甲板に五人二列と成って、並ぶ】
【そして、その列の間、一番後ろには、メアリーが居て】

「重力力場安定完了、共通記憶の同期完了、フィールドは安定しているな!?」
「押忍、大丈夫っす!」「撃てます、叩っ斬ってやりましょう!」「行きましょうメイド長ッ!」


「「「「「グラヴィティ・ブレードッ!!」」」」」


【ひゅっ、と列の間に向けて、メアリーの腕が振り下ろされる】
【その直後、空間に一筋の歪みが生じていくだろう。強力な重力により、周囲が歪むのだ】
【そして、その歪みの線は、目の前の潜水空母の甲板を真っ二つにするように走っていく】
【兵装:グラヴィティ・ブレード】
【一点の重量を爆発的に上昇させることにより、自重による切断≠起こす機能である】
【物理的攻撃ではないため、取れる手段は、力場から離れる事位である。その発動は、歪み≠ェ発生してから1秒ほどだが】
【今回は、規模が大きいため、降下を発揮するのは30秒ほどかかるだろう。だが、巨大な船であるという点で、完全回避は難しいのではないか、という思考の元放たれた技である】
【小指ぐらいの太さの力場は、一筋の線と成って。その筋のみに数百倍の重量を掛けるだろう】
【切り裂けなかったとしても、船のバランスや構造からあり得ない力が係ることと成るはずだ】
845 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/05/02(月) 20:18:25.35 ID:uicv9JoAO
>>779

シェンさんは、優しいですね。
もう……私は優しくないから、って割り切ろうとしていたのに、そんな風に思われてしまったら、何とかしなきゃ、って思っちゃうじゃないですか。

【主語が存在しない曖昧な科白だが、何となく、言いたい事は掴めるだろう】
【機関員として戦って、戦いの中では、優しさを捨て割り切る必要が有ると知って、少女なりに悩んでいたのだろうから】

そうですね、もう、終わった話ですし。
どういたしまして、の一言で私も締めさせて貰いますねっ。

【そういって、また、微笑む】
【先の微笑みに有った脆さと危うさは、何時の間にか消え去って――否、覆い隠されていた】

気楽に、ですか。
そうですね、今度は思うままに動いてみようかな、そうすれば、何か見えるかもしれませんし。

シェンさん、ではなく、紫炎さん、だったって事なんですね。
んー、一応聞きますけれど、貴方はどちらの名前で呼ばれたいですか?

【なんて、話していたのだが】
【『戦争』との言葉を聞いて、ぴくり、と、身体が固まる】
【それから、少しだけたって、言葉を紡ぐのだが、その声は、普段の無邪気さを携えた声と違って――――少しばかり、冷ややかな、落ち着いた声だった】

私からは、何も言えません。
私も理想の為に機関に入って、戦っているんですから、結局は同じ訳ですからね。

……そういった点を除いて、私が言って良いなら、私の感情だけで語るならば、やっぱり、良いとは思えないです。
戦争で喪われるのは、兵士の命だけじゃない。
何も悪くない、普通の人達の毎日の小さな幸せまで、奪うんですから。
846 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 20:45:28.87 ID:JBxrROezo
>>ALL
【左右に移動した『レッドテイル』と『ジャベリン』によって、『レティキュレート』が挟まれる】
【これが平常ならば、三艦が横一列に並ぶ、さぞや見ごたえのある光景だったのだろうが】
【ただ一隻『レティキュレート』だけが、高く持ち上げられて視界を他と異にする】


【全船舶、全軍用ヘリ、その他無線が備わったあらゆる機械のスピーカーから】
【周波数をジャックし割りこんできたのだろう、賑やかな声が届く】

「ハーッハッハッハッハッハッハッハ!甘い甘いぞ機関どもー!!
此処で待ち伏せていれば来る、そう信じていたのだー!!
御自慢の戦艦もこうしてしまえば使えまい、破れたりカノッサー!!!」

「本日初公開、水の国海軍が誇る潜水型空母、洋上の女神=wエキドナ』の!!
処女航海の相手役を務めて海の藻屑となれー!!!」

【ばしゅ、と聞こえたのは射出音。1番艦を持ち上げた『エキドナ』が、海上に小型船を発射する】
【小型船の船首に立つは真っ赤に染め直したセーラー服の、長身の女性】
【どうやらこの無線機無しでも聞こえかねない声は、彼女が原因の発信源の様だ】

【肩に担がれている武器は、強引に分類するならば薙刀だろうか】
【直径20cm、長さ6mは有ろうかという柄の先端に、1mの刃をつけた】
【こんなばかげた代物を、薙刀と呼ぶ事に抵抗が無ければ、だが】

「悪いがスレイプニルはくれてやらん!!だが誰一人、素直に帰らせるつもりもない!!」

【宣戦布告。いや、それは既に、カノッサの側から済ませたようなものか】
【彼女の殲滅宣言を最後に、割りこんで来た通信は途絶える】

【次の瞬間始まるのは、『エキドナ』の力の、一端の誇示】

>>842

「対空撃撃機銃よーーい!!傷も付けさせるな、叩けー!!
だけどそんなの無理っぽから一つ二つは気にするなー!!」

【本来なら、空中からのミサイル攻撃に対し使用する筈の、迎撃機銃】
【それらの銃口が、『ジャベリン』と『エキドナ』の間に向けられた】
【会話の声を何処かへ吹き飛ばしてしまいそうな掃射音。放たれた無数の弾丸】
【空中で迫撃砲弾と衝突し、それらを空中で破砕。船体側面への直撃を防ぐ】
【一つの誤算としては、その射出角度だろうか。下から上を狙うのが常のこの機銃、横や下を狙うのはどうにも難しいらしい】
【一つ、二つ、撃ち漏らし。船体に砲弾が叩き込まれて】

【だが、『エキドナ』の鉄の体は、それで揺らぐようなものではなかった】
【確かに傷こそ付いた。だが、それだけでは沈没には繋がらない】
【一般車両なら兎も角、この化け物はでかすぎる≠フだ】
【寧ろ効果の大なる部分は、迎撃システムの一つを其処に引き付けた事だろうか】

>>843

「う、おーっ!?なんだありゃあ!?ありゃ凄いぞ凄いぞ!!
ああいうのは厄介だ、何をしでかすか分からないからな!」

「良し、決めた!あれはその道のプロ≠ノ任せよう!
空の敵は空の奴に任せる、妥当だろ?」

【実弾ならば機銃で迎撃を躊躇い無く選べる。だが、相手は予測の付かないタイプの兵器】
【その為だろう、攻撃に対して防御を行わせる事は無く、甘んじて魔弾を受けた】
【だが、やはり『エキドナ』の巨体は、それに見合うだけの強靭さを備えている】
【装甲に線が走り、傷が残り。それでも、その瞬間に致命傷、とはならない】

【この攻撃で大きなダメージを与える為には、もう暫く連射し続ける必要が出るだろう】
【攻撃を続ければ続けただけ、比例してダメージは大きくなる】


/続きます
847 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 20:47:37.78 ID:JBxrROezo
>>846

>>844
【艦に対する実弾攻撃は、堅実で確実だが、速効性は無い】
【長時間続ける事で、じわじわと影響を与える。そういう性質の攻撃となるだろう】
【その点で、未だに詳細を知られぬ近代兵器、その攻撃は非常に有効打となる】

【だが、この攻撃の一つの問題は、『エキドナ』は1番艦『レティキュレート』の真下に居る事だ】
【平らな甲板に『レティキュレート』を乗せている、その姿勢の関係上】
【重力が狙えるのは、自らの艦を巻き込まない限り、甲板の端となる】

「あー……!?こっちはこっちでなんじゃこりゃあ!?
何が起こってる!?見ててもさっぱり分からないぞこれは!!楽しすぎるが辛すぎる!!!」

【空母は巨大だ。例え幅が無くとも、その船体を横断出来る程の範囲に影響を齎したら】
【重量が増す総体積は、尋常ではなく広いものとなる】
【数百倍。数倍した後に、桁が二つ増えてしまうとなれば、その結果はどうなるか】
【船の端に急に、その船体の何十%にも及ぶ質量の物体を、括りつければどうなるか】

【重量バランスが崩れ、『エキドナ』がその巨体を右に、大きく傾けた】
【濡れた傾斜となった甲板の上を、『レティキュレート』が滑り降りていく】
【当然ながら、『レティキュレート』自体も大きく傾いてしまうのだ】


>>ALL
【1番艦『レティキュレート』は、転覆こそ免れたものの、傾いた『エキドナ』の上】
【甲板に居た兵士達が、ボートやヘリの一部が、海面へゴミの様に放り出されていく】
【ブリッジ、管制室では、壁に寄って動かせなくなった机と、その上に座る香月】
【船長は極めて冷静に、床に固定された椅子に座っていた】

【続けて始まるのは、『エキドナ』より攻撃の第一波】
【極端な傾斜を描く甲板上のカタパルトから、五つ程の球状の物体が射出された】
【『レッドテイル』上空に向かうそれは、砲弾にしては巨大で、そして飛び方が軽すぎる】

『……目標、制空権の完全確保。あの人間モドキの蚊トンボを叩き落とせ
幸い、下は市街地ではない。遠慮という言葉は知識から捨てろ』

【空中で、球状の物体は、外殻を脱ぎ捨ててその正体を現した】
【それは、武装した兵士。ただし、ブースターと外骨格によって、空中機動を可能とした者】
【5名の兵士の内4名が、手にした軽機関銃から、浮かぶヒトガタ兵器(>>843)に発砲する】
【のこりの一人は、背の翼を大きく広げ、彼等の後方に羽ばたいていた】


【ほぼ同時、海上の小型船の上で、女性は巨大薙刀を>>842の兵士達に向ける】
【がごん。重苦しい音も、この発砲音の嵐の中では聞き取るのが難しかったかも知れない】
【刃が、左右に開く=B大きな直径の柄、刃の下の其処は、空洞になっていて】
【海に分散している魔力が、吸い上げられていた】

「目には目歯には歯、砲撃には砲撃!喰らえー!!!」

【其処から射出されるのは、魔力を水の流れの様に留めた、疑似高圧水流】
【もはや打撃に近い性質のそれは、兵士達を打ちのめし、海へ落とそうと狙っている】
【これは、まだ小手調べに近いのだろう。赤セーラーの女性は、直ぐに『エキドナ』へと向かう】


>>844(1番艦)には直接の攻撃こそ来ないが、足元ごと大きく揺すぶられて】
【更には甲板を転げまわる人間やボート等々、あまりぶつかりたいとは思えないもの】
【まずはこの状況を打破し、次の挙動に移るべきだろう】


【1番艦の混乱はまだ収まらないが、2番艦3番艦は、奇襲の衝撃からも立ち直り始めている】
【もしも、彼等に的確な指示を出す事が出来るのなら、或いは自分で搭載兵器を扱えるなら】
【この局面を優位な方向へ進めることは、非常に容易くなるのだろう】
848 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 20:49:38.25 ID:Lhp1v9c1o
【櫻の国近郊・穏やかな街】
【灯りが照らす街道を、ゆっくりと歩く狼の姿】
【その狼は人が二人は乗れそうな体躯で、軽量の蒼い鎧を纏っており】
【静かに静かに、夜の街を歩む】

【そして、その背には】

んー!
今宵も満天の星空!
気分がいいねー!

【黒髪をゆるく巻いた、女子高生が乗っていて】
【濃いアイライン、盛られた睫毛、赤いマニキュア】
【―――短いスカートは、ひらりと風に揺れ】

【そんな少女を背に乗せて、狼はゆっくりと夜の街を歩いてゆく】
849 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/02(月) 20:51:10.76 ID:HfKhOQnYo
【街中―――オープンカフェ】


『あ、あの……失礼ですがお客様、本当に大丈夫でしょうか……。
 宜しければ、此方の者に近くの病院まで――、―。』


――いえ……大丈夫です、戻したら、楽になったので。 ……少しだけ、休ませて頂ければ。


【人の良さそうな店員に話し掛けられているのは、席に座った一人の人物】
【所々が焦げたホワイトシャツに、紅いベルトを通したボロボロの黒いスラックス】
【肩甲骨の辺りまで伸びた髪は首筋の辺りで括られており、蒼いリボンが目立つ】
【両手には『魔法陣』の描かれた白い手袋を嵌めた――貧乏そうな青年だ】


【心配げな顔で離れて行く店員を尻目に――青年は、サンドイッチ等の載っているテーブルに突っ伏す】
【見れば食べ物はおろか、飲み物すら殆ど手を付けられていない。 ……お世辞にも、体調が良くは無さそうだ】



(「……、…面倒だな。 そのまま餓死する気なら、完全に俺に代わって仕舞え。」)
(「心配するな。 あの機関員と屑社長、其れにお前の女の件は、確実に―――」)


………………黙れ、――。 ……誰が、このまま――ッ。



【誰も傍に居ないにも拘らず、苛立たしげに力の無い声を発した青年】
【思ったよりも大きな声であった為、数人の客が不審気に彼を見遣って――】
850 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 20:54:54.70 ID:7BnGZTWGo
>>846>>847
「おっっとぉッ!!先ずは船体の維持かッ!お前らァッ!!」

【船体が傾いたのを確認して、メイド部隊が散開する】
【そして、ガートルッドが白衣のポケットから一つの釘を取り出して、甲板に突き刺すだろう】

【その瞬間】

……動力、変更。
通常燃料より、テレズマ≠ノ変更完了。

「おおおおおおッ!!とりあえずは、下ろす≠シぉっ!!」


【メイドたちの背に、小さな光の羽が生まれた】
【ガートルッドの能力によるバックアップである】
【動力を、ガートルッド側の莫大な力から引っ張ってくるというだけであるが】
【その能力により、メイド部隊の出力は大幅に増大している】

……行け。

「「了解」」「「「ですッ!!」」」

【その瞬間、一番艦に、浮遊する重力が係るだろう】
【メイド部隊が散会し、船全体に重力力場を掛けて、船を持ち上げる積りだ】
【そして、その後は、そのままゆっくりと海面に船を下ろす】
【異常な出力を出す為に、メイド部隊はこの後メアリーを覗いて行動不能と成るはずだ】
【しかし、その力の掛かる速度は、速く。一番艦が揺さぶり落とされるよりは速く、対応することと成るだろう】

//すいません御飯食べてきます!
851 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 20:57:32.19 ID:RzHt/LfCo
>>848
【少女が見上げる星空に、ふっと一筋の流れ星が――】


/非常に久しぶりなので、感を取り戻すまで返レスが
遅くなってしまうかも知れませんが……絡ませていただいてもよろしいでしょうか

ダメっぽかったらスルーで一つ^q^
852 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 21:02:32.42 ID:Lhp1v9c1o
>>851
おー!?
やっばーい、流れ星じゃーん!!
願い事願い事っとー!

【あ、あと写メ!等と言いながら、はしゃぐ少女】
【対照的に狼はゆったりと歩みを止め、流れ星を仰ぐ】

/全然OKっす!!
/よろしくお願いしまーす!
853 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 21:02:39.09 ID:TyACIem5o
>>845

【大きく話を切って、節目―――その時に浮かんだ、少女の表情】
【表に出ていたときは、反応せずとも気づいてこそいた】
【しかし、覆い隠されたことには気付かない。暫しの平和が、勘を鈍らせたか】

【或いは、彼もまた何かを隠しているのか。ともかく、話は変わって】

我を通すってのは気楽で良いよ、ただし、やり方を間違えないこと。
まあ、君は持論を確りと持っているんだから大丈夫かな

そういうことだね。もっとも、どちらの名前にしても俺はオレさ
元金獅子のシェンでも、櫻の国の紫炎でも、今はどっちでも良いんだ
……けど、やっぱり多くの人に知られた『シェン』の方が好みかもね

【シェン・ロンド、長谷部 紫炎。名前というのに、あまり拘りを持っていない】
【そんな印象だろうか、彼は。けれど、あくまで前者の方が楽で良いと、そう告げて】

立場以前に、君は君だ。アカリという個人の意見で、構わないよ。

俺はね、アカリ。答えは戦争を起こすヤツの夢次第だと思うのさ
私利私欲の為に戦うのと、平和を求めて戦うのじゃ違うだろう?
だから、夢によっては戦争もダメじゃないと、俺なんかは考えてる

しかし、君が言うのも正論だ。どんな目的だろうと、戦争は不幸を生むからね
………いや、なんだか変なことを聞いちゃったかな。

忘れてくれ、大したことじゃないんだ、別に

【コトリ、暖かなマグを机において、広げていた手紙を静かに畳む】
【表情は平生通り、言葉も穏やかなままで、一見普通】
【しかし、うっすらと読み取れるのは複雑な―――悩みのような、それ】
854 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 21:08:11.34 ID:BlaTn8C7o
>>846-847


「正次さん!敵兵士5名、此方にやって来ます!」
あー……了解了解……

どうしようかね……
「私は、盾での防御と共に、ラッドバルカンでの攻撃をオススメします!」

なるほどね……ありがと
【自分の趣味で入れたAIナビと会話を繰り広げながらも、アサルトブラストでの攻撃を中止し、右手と左手の盾を体の前へと繰り出し、銃弾を防御】

【盾は、銃弾を防いではいるが、上半身を覆うくらいの大きさ。下半身への攻撃を受ければ、盾での防御は無理と判断可能か】

【同時に、AIナビの仰せの通りに、膝部分の装甲を開口し、放たれたのは、一般的な機関銃での攻撃】

【銃弾は、無差別に空中の兵士を襲い――】

【開口された膝部分の装甲があった部分は、筋繊維のようになっており、比較的脆い】
【機関銃での弾幕を押し切れるような攻撃が出来れば、大きなダメージを与えられるだろう】
855 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 21:10:55.27 ID:voUU6ucM0
>>849

【青年に接近しようとする足音が、聞こえて来るだろう】
【控えめに、恐る恐る、歩みを刻む音は。降り始めた、雨音の様で】

……具合が、宜しく無いのですか

【声は、震えていた。だが、何処か安堵の影を見せる、穏やかな調子も含んでいた】
【其れは、ゆっくりと。彼の席へ、近付こうとしていて】
【もしかすると、記憶に、在るかもしれない。風が吹けば、柳の様に舞う、黒の長髪と】
【崩さすに着ている、女子の学生服。青の首輪。そして、彼女の頭上で動く、 獣の、     】
856 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 21:11:35.55 ID:RzHt/LfCo
>>852
【しかし少女は気づくだろ、それがただの流れ星では無い事に】

【流れ星はだんだんと携帯の画面の中で大きくなっていく】

【なぜならそれは――物凄い速度で彼女たちに向かって落下しているのだから】

/ありがたいwwwwwwwwwwwwwwwwww何ともありがたいwwwwwwwwwwww
857 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/02(月) 21:13:29.66 ID:vRJ9bXRR0
>>846>>847

ちッ……大した装甲ですね……こんな兵器を造る技術がありながらなぜ後手に回るのかて

【関心したようにうめきながら、戦艦を見つめる】
【そして現れた女性を見て、口元を歪め、敵の武装の展開と同時に指示を出す】

おやおや、なにやら騒がしいお方が出てきてしまいましたね……総員対ショック姿勢…
鋼盾部隊、入れ違いで防衛体制に入りなさい………敵のエースです

【掛け声と同時にざっざっと、身の丈ほどもある盾を備えた人形兵が現れる】
【迫撃砲を持った兵士達は後退し、入れ違いのように盾を持った兵が前に出る】

【甲板の右側にピッタリと付いた盾兵士達は、盾を甲板の床に付ける】
【同時にジャコンッッ!!!!と盾が横に伸びるように展開し、守備範囲を広げる】

【そのまま疑似水流≠受けて、圧倒的な衝撃を受け、後方の迫撃兵ごと数体が吹き飛ばされる】
【兵の損害率は40%といったところか、今だ展開された盾による即席防壁は健在である】

やってくれますねぇ………ならこちらも仕掛けさせて頂きましょうかッッ!!!

《固定AI制御――オールグリーン―――エアッド・ペタル展開できます》
了解です、ナビ子さん……ではいきますよぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!

エアッド・ペタル=\―――展開ッッッ!!!!!!!!!!

【その掛け声と同時に、腰部背面の3m程の剣型自立子機が二本外れて】
【AIによる自立制御で、女性に向けて複雑な動きで接近し】
【それぞれ腹部、薙刀を持っている手首に向けてレーザーを放つ】
【攻撃の瞬間に一時停止するので、対処は可能だ】
858 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/02(月) 21:17:50.23 ID:uicv9JoAO
>>853

解っていますよ、だから、人を不幸にさせない程度に、自分の道を貫かせて貰いますね。
もしも私の持論の段階で間違えていて、変な方向に進みかけていたら……うん、その時は教えて下さいね?

ん、では今までと同じように、シェンさんと呼ばせて貰いますね。

【矢張り、この少女も呼び慣れた名前――と言うほどその名を口にしていないのだが】
【兎に角、話す青年の名はシェン・ロンドという認識が強いのか、そう呼ぶ事を望んだ】

そうですね、その考えも正しいと思います。
嫌味な言い方をさせて貰いますけれど、一般に正義と認識されている『Justice』だって、理想の為に戦争をやっている組織なんですから。
だから、間違っているなんて思わないんですけれど、ね。

【理屈も理想も解る、悪を討つのに犠牲が出るのも認める、でも、矢張り、関係無い人を巻き込んでしまうのは納得が出来ない】
【そう、少女の曇った表情が何よりも雄弁に語っている】
【悪にも、正義にも、染まるには少女は余りにも愚直で、幼いのだろう】

―――……シェンさん、何か悩んでいるんですか?
859 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/02(月) 21:19:49.11 ID:HfKhOQnYo
>>855

【――蝸牛に響いた声を、一瞬だけ疑った】
【遂に走馬灯が奔ってきたのか、と。 ……其れにしては可笑しな物だ】
【走馬灯と云う物は聴覚まで支配する其れなのだろうか。 判らない――】



 ――、―……。 ……大、丈夫。 ……です。



 【……現実化如何かすら、判然としないから。】


【顔を伏せたまま――うわ言の様に、返答を返してみた】
【こんな声を出せば、彼女≠ネらばどんな反応を見せるかなんて判り切っている】
【其れでも、体力も精神力も、限界に近くて。 其れしか出す事が出来なかった】
860 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 21:20:40.15 ID:Lhp1v9c1o
>>856
やっばいマジ写り良いんだけどー!
自動でズームとかウケるわーどんだけ性能良いn

【一人で喋りながら携帯を星空に向けていた少女―――だが、急に彼女の体が右斜め後方に動く】
【それは、彼女が乗る狼が、自分達に向かってくる流れ星を察知し、回避行動に出たためであった】
【急な動き、しかし背に乗せた少女を振り落とさないように―――絶妙に図られたその行動】
【狼にワンテンポ遅れて、少女も異常な流れ星に警戒を見せるだろう】

/草多いなwwwww
/自分も遅レス気味ですがご容赦くださいな〜
861 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 21:24:59.58 ID:7xK5CAh10
【街中】
【多くの人が行き交う中、二人の人間の声が響く】

お前、食い過ぎなんだよ! せっかくの旅費がほとんどないじゃねーか!
【黒ローブを着た人物、フードからのぞくのは黒髪しかなく、顔はよく見えない】

「だって〜。 おいしそうな物見ると我慢できなくて〜☆」
【もう一人は胸元、肩、胴、脚を露出した視線誘導を目的にした鎧を着た金髪の女性】
【腰にはそのエr.....際立つ程美しい肉体には似合わない両手剣を装備している】

だいたい、お前は使い魔だろ! 食事は必要ねーだろが!
「我は、食べる事が好きなのは知ってるでしょ〜。 さっさとバイトでもして金稼げよ、主」
お前、自分の主をパシリ扱いしてるんだ! オメーが働けよ!

【場所は、歩行者天国のど真ん中】
【周りの人が怪訝な目で見ている】

【結論から言うと、とてもうるさい】


862 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 21:36:03.99 ID:TyACIem5o
>>858

勿論。俺で良ければもしもの時、君の手を正道に引くぐらいはするとも
だが、君はまだ歩き出したばかりだ……俺が居なくても、進めるだろう?

……ああ、改めてよろしくね、アカリ。

【協力は惜しまない。それをハッキリと告げてから、言葉をかけて】

正義の反対はまた別の正義、なんて言うこともあるくらいだから、ね
結局、戦争はどんな思想を掲げようと剣を持った時点で一緒の存在
善悪なんて言っているうちは、どっちもまだまだなんだろうさ

【解法が見つからないような、どっちつかずの会話】
【少女と違って、彼は寧ろ行きすぎて、どっちにも付けなくなった者】
【だが、立つ場所は違っても見るものは同じなようで、気が楽なように思え】

……人生の岐路、ってやつでね

櫻の国からの誘いに乗って、善悪抜きに夢を追って剣を振るうか
或いは、このままのんびり自適な生活を続けるか……

まあ何せ、俺はマトモな職に就いた試しが無くてね
戦うことしか脳が無いのなら、それを存分に生かしてみたいとは思う
だが、こうして君としゃべっていると、ね。それは正しいのか、分からなくなるのさ

【二者択一、戦うか否か―――丁度、話したばかりの内容と微細に被る】
【元は、戦うつもりだったのだろう。けれど少女と話して、違う思考に影響を受けて―――と。】

【優柔不断とも、また違う。考え方の変化、それが今の彼には起こっているようで。】
863 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 21:36:47.59 ID:RzHt/LfCo
>>860
【流れ星はかなり近い距離まで接近してきていた】
【すでにそれは流れ星などでとうになく、空を赤く染め、ごうごうと燃え盛る巨大な火球なっていた】


【やがて火球は少女たちの頭上を跳び越し、数百メートル先の更地に巨大な地響きと共に落下した】
864 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 21:41:12.50 ID:voUU6ucM0
>>859

【外灯の逆光が、彼女の顔を暗く映す。伏した状態の青年に、向けられる視線】
【其れは、黒寄り、少しばかりの藍が混じった虹彩。影が覆い尽くす面の中、亜人は、どんな表情を浮かべているのか】

……。……無理、……しないで下さい……

【返答を聞き、片耳が揺れる。反射的に紡いだ言葉は、不安に満ちた声音だった】
【其の後、瞼を落とす。悔しさと、切情に、心がざわついて。 次いで、発したものは】

……、

……貴方は。……、 優しいから

【彼は、何時も、隣人に気を遣っていた。思い遣りながら、優しい言葉を、沢山送って】
【自分の事に関すると、辛いや、苦しいと云った弱音を、滅多に言わない。何時も、微笑んで。大丈夫だと告げると、亜人は考える】

【恐る恐る、右腕を伸ばす。彼の頭部へと】
【其れは、彼が拒否した場合、戻されるもので】
865 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/02(月) 21:42:33.17 ID:bPuFmPCIo
【路地裏】


ん──────z____っ!

……やっぱりローブを着たままでいるのは窮屈ですっ


【路地裏を少し奥へ進んだ場所にある開けた場所】
【どこもかしこも薄暗い路地裏の中で、広さ的に月光が入る分明るい、そんな所】
【そこにいるのは、全身を包むような大きなローブを着た少女である】

【前述通り、月光が入る分、ローブの内でもある程度の姿を見ることが出来る】
【丁寧に手入れされていることが伺える、綺麗に煌く翡翠色のロングヘア】
【くりくりとしていて、凛と美しく澄んだ髪と同じく翡翠色の瞳】
【その顔は、肌は、石英のように、儚く壊れそうなほど、透き通っている】
【────そんな風貌の身長145cm弱の小柄の少女】


この時間帯ですし…こんなところになんて、人は来ないですよね…

…うんっ!来ない来ない!


【あたりを注意深くきょろきょろと眺めて、自分に言い聞かせるようにそう言うと】
【ローブの紐をしゅるりと解き、風に任せるようにゆっくりと脱いだ】
【どうやらその下には普通の服を着込んでいる。が、それ以上に窮屈な理由もすぐに見えるだろう】

【彼女がローブの下に隠していたのは───、龍を彷彿させる形状の黒紅色の翼だった】
866 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 21:42:34.64 ID:fckvX3Y6o
【公園】

【広場沿いの道、その一角のベンチに足を組んで佇む男が一人】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか頭部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【口元…というよりか表情は誰に向けるでもないヘラヘラとした笑いを張り付けていて】
【傍から見れば完全に『そこらのチャラい兄ちゃん』という風貌だろうか】

どーにも、ツマラナイねー。本当に

【表情からは汲み取れないだろうが、相当暇を持て余しているらしい】
【手持無沙汰に首元のネックレスを弄っている】
867 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 21:43:25.11 ID:sbq1uHcg0
>>861
【そんな歩行者たちの中、一際その言い争いに苛立っている者がいた】
【否、正確に言えば者達、だが】

―――‥‥ああ、うるせえな
おい、あいつら黙らせて来い、即刻に

【一人は】
【白衣に黒いトレーナーとジーンズ、180程の高身長】
【金髪にだるそうな藍色の瞳、左手に黒鞘の刀を持つ青年】
【右手で面倒そうに煙草をふかしている】

『イヤ自分で行く気ないのかよッ!?
 何でそういう時自分で動かねえんだアンタはッ!!』

【そしてもう一人】
【少し崩れたマッシュルームヘアの黒髪、黒い薄手のTシャツ】
【上に紺色のブレザーを着て、顔やらなんやらに包帯をぐるぐる巻きにした顔の分からない人物】
【声で、男だと判断できる】

『(ったく、何でこんな目に合うんだっつーの‥‥
 まあほんの少し、話を聞く事も出来るし丁度いいか‥‥)』

【ポジティブに、あくまでポジティブに事を考える】
【そして、二人組に歩み寄っていき】

『あのー、すんませんねそこのお二方
 ちょっとうるさいいんですけど』

【白衣の男に命令されて嫌々二人組に声をかける包帯の人物】
【初対面なので、一応敬語を使っている】
868 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 21:46:39.10 ID:Lhp1v9c1o
>>863
【流れ星は火の飛礫となり、落下―――そして、巨大な地響き】
【ごうごうとこちらに巻き上がる粉塵を、ひたすら両腕で防ぎ】
【―――やがて豪風が収まると、少女はようやく顔を上げ】

な、何今の…?
蒼駆、行ってみよう!!

【少女の声に、蒼駆と呼ばれた狼は地を蹴る】
【数百メートル、それは風のように駆ける狼にしてみれば二、三歩の距離に過ぎず―――】

【数秒後、少女と狼は更地に着き】

…えーっと、宇宙人が来た!とかじゃないよね…?
おーい、あんた一体何なのー!?

【“あんた”とは、どうやら落下した火球に呼びかけているようだ】
869 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 21:50:58.54 ID:JBxrROezo
>>ALL
「こちらキャプテン・モルガン!空はどうだい朧!」

『ルテナント・ハクタカより返答。暗い、灯りを寄こせ』

「生憎と懐中電灯は電池切れだ、どうにもならないね!!」

『なら、お前の上に乗ってる船を燃やしてくれ。ランプの代わりにはなるだろう』

【ほぼ、オープン会戦の無線。聞こうとせずとも、勝手に機関の通信網に流れ込んでくる】
【無線で会話をしているのは、赤セーラーの女性と、翼持ちの女性だった】
【キャプテン、ルテナント。どちらも階級の呼び名。「こういう」仕事のプロの称号】
【スレイプニルの直属では無い。だが彼女達は、海上都市の為に命を張る】

香月:おい、状況を報告しろ、外はどうなってんだ!?何が何だかさっぱり訳が―――

機関兵:既にナンバーズは交戦を開始、敵船に攻撃を加えた模様、然しながら未だ撃沈には至らず、反撃の予兆あり!!

【1番艦の管制室は、未だに混乱が続いていた】

>>850>>857
モルガン:おー。揺らした次は飛ばすってか!?あれ、この船に欲しいな!!
     なあ、誰かあれ取って来いよ、あれで空飛んでみたいだろ!?
     言ってる場合か、やりたい事バレてるっぽいぞ急げー!

  海兵:アイアイサーキャプテン!!分かったからさっさと戻って来て下さーい!!

モルガン:うるせー!!俺は俺で狙われてんだ振り切るまで待てー!!!

【『エキドナ』が傾いた事により、中央から端まで移動する事が出来た『レティキュレート』】
【その船体が浮かび上がった瞬間、赤セーラーの彼女は、企みをちらつかせる様な事をいいつつはしゃいでみせた】
【着水の瞬間跳ね上がる海水、白い飛沫の煙幕。それは、近くに着水した『レティキュレート』への、即座の攻撃を妨害する】

モルガン:あち、熱ーっ!?んだこりゃ、火吹きトカゲか何かかそこの連中はー!?

【そしてその飛沫は、『ジャベリン』よりの攻撃を察知する、それも送らせる】
【疑似水流砲を打ち終えて薙刀を元の形状に戻し、防御の体勢を取った彼女】
【放たれたレーザーは、海水に遮られて進路を歪めながらも、彼女が乗る快速船を打ち抜く】
【彼女自身は、接近してくる子機に対し、薙刀の側面を近づける事で対応】
【熱された柄によって手を火傷しかけ、思わず珍妙な比喩で叫んだ】

【水の煙幕に惑わされる事が無ければ、気付けるだろうか。『レティキュレート』着水の瞬間、『エキドナ』から鎖が射出された事】
【それは『レティキュレート』の船体の下に潜り込み、ぶつかっていた事を】
【赤セーラーの女性、モルガンは、『エキドナ』に小型船を横付けすると、側面の入り口から入り込んで行く】
【船に戻ったからには、おそらく何か、外からの指示では出来ない行動に移るのだろう】

>>854
ハクタカ:散れ、的を絞らせるな。でかい得物は囲むのが上策だ
     今日の夕飯は牛肉入りのカレーだ、喰い逃すのが嫌ならさっさと終わらせろ!

 空兵達:Ma'am yes, ma'am!

ハクタカ:呼び方が不快だ、訂正!

 空兵達:Sir yes, Sir!

【正次に攻撃を仕掛けた兵士4名は、ブースターの力を借りてそれぞれに展開しようとする】
【だが、空戦の機動力を重視した為だろう。防御力は、決して高くなかった】
【一般的な機関銃でも、防御を貫き、落とせる程度。一人、被弾し、落ちて行く】
【だが、まだ1。ただの兵士を散らす様に、武装を出し惜しみしていては、時間が過ぎるばかりだ】

【そして、彼等の更に後方。彼女だけはブースターを背負わず、魔力障壁の発生装置だけを身に付ける】
【白一色の軍服の胸に、翼を広げた鷹の紋章を刻んだ女性】
【その背にあるのは、巨大な翼だ。左右の幅は4mほどにもなるだろうか】
【羽の一枚一枚が白銀の光を放ち、夜の空に一つの星の様に存在する。彼女を分類するならば、鳥人≠ニなるだろう】
/続きます
870 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 21:51:42.65 ID:JBxrROezo
>>ALL

モルガン:うーしお前等次だ次ー!!弾なんざ余分な程に持ってきたんだー!!
     どうせ帰ったら軍法会議で犯罪者、今日が最後だ暴れろ暴れろー!!

 海兵達:アイアイサー隊長ー!

モルガン:声が小さい気に入らんぞお前等ー!!

 海兵達:隊っちょおおおおおおおォーーーーーーッ!!

ハクタカ:……相変わらず騒がしいな、海の戦友。あのテンションは私には合わん……まあ、良い
     おい、空の犬共……お前達、私は無駄が嫌いだと知っているな?

 空兵達:Sir,勿論です、Sir!

ハクタカ:私達は傭兵だ、死んだ所で昇進などない。ならば死ぬだけ無駄というもの
     戦死する事は許可しない、命令違反者は今の一名だけに留めろ!!

【オープン回線による彼等彼女等のやりとりが一通り終われば、攻撃の第二波だ】

>>850
モルガン:あるだけの大砲で接射!!あの空母の腹に、穴開けてやれ!!
     どうせこっちは沈むのが仕事の潜水艦、防御なんか気にするなー!!!
     ああ、楽しい楽しい海戦は本当に楽しいなあお前達!?

 海兵達:同感ですぜ隊長ー!!

【1番艦と『エキドナ』は、非常に近い位置にある。その『エキドナ』の甲板】
【設置された大砲の幾つかが、1番艦の方へぐるりと向けられた】
【「放て」の命令で射出されたのは、空中で分割する散弾式の砲弾】
【黒い球体がメイド部隊の頭上まで飛来すれば、其処で破裂し、ベアリングを雨の様に降らせるだろう】
【破裂前に防げば、範囲攻撃を阻害する事も可能。先手を打つ事が肝要だ】

>>850
ハクタカ:早々に一人落としてくれたな……調子に乗るなよデカブツ?
     お前の図体に似合うのは海だ、似合いの場所に帰れ!

【空中でハクタカが、手話の様に右手を動かす】
【どうやらそれが指示だった様で、残った三人の兵士達が急上昇】
【正次の真上から急降下を行い、加速度と重量で蹴り落とそうとする】
【火力に不安が有るからこそ、弾丸などを使わずに沈めたい、という事なのだろう】
【だが、出し惜しみをせず、全力で戦うのならば。ただの銃器に、機関の最新鋭の兵器が、苦戦する道理が有ろうか?】

>>857
モルガン:あっちも沈めちまえー!どうせどやされるんなら、幾らでも無駄遣いしてやれー!
     お前達も厄介者部隊扱いされ続けるなら、クビの方がマシだろー!

 海兵達:全くですぜ隊長ー!!

【『ジャベリン』へ向けられた砲口が吐き出すのは、極めて一般的な対艦ミサイルだ】
【狙いは一個人や一兵器では無い。だが、船に直撃すれば、その後は影響も出る】
【機関側も機銃は備えているが、複数発射されたミサイルの全てを落とす事は出来ない】
【もしも、防ぐ手段が無ければ。彼等を、激しい横の振動が襲う事となるだろう】


ハクタカ:……相変わらず、上への敬意というものが無い連中だな
     何の為に、こうして戦っていると思ってる?

【双方向、オープン会戦で、モルガンのやけっぱちの言動を窘めるハクタカ】
【彼女は、傭兵という立場であれ、このスレイプニルの為に戦う意思は固い】

モルガン:うるせー!!本当ならこんなちっぽけな戦場でやるのも不満なんだー!!
     文句が有るなら俺達にもっと戦場寄こせー!!!

【―――モルガンの思考は、そういう面では、脆いと言えるのだろう】
871 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 21:51:48.61 ID:J0Nxm5xLo
>>865
【かつん、残響するのは、硬質な足音】
【その主が履くのは一見して普通の運動靴だったけれど、どうも何か仕込まれているようだ】

――――――――

【沈黙、見開かれた両目】
【いつもならジト目なその焦げ茶色の瞳が、妙に爛々とした輝きを持っていた】
【その人影は、少女、らしからぬ、少女】

【かつん、足を前へ、小柄な少女へ】
【身長は相手よりも少々高い程度、ウルフカットに若干日に焼けた肌、ノースリーブの上着から伸びた両腕は、程ほどに鍛えられている】

【かつん、かつん。足を前へ】
【タイトなジーンズが描く脚線や、胸元や腰周りのラインは少女らしい丸みを帯びていた】
【にもかかわらず、それを少女と呼ぶには、あまりにも男性的な気配を放っていたからだ】

【かつんかつんかつん、歩調が速くなる】
【狂気に揺れるその瞳は、焦げ茶の膜がはげるように、魔性の金色に染まるだろう】
【相手のさらけ出した異形を捉え、内に秘めた狩人が目覚める】

見つけた―――――!!!
872 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 21:53:18.55 ID:7xK5CAh10
>>867
むむむ....
「フフン☆」
【二人が睨み合いをしていて男に声をかけられる】

なんだよッ!
【フードの人物は男の方を向いて怒鳴る】
【顔はフードで見えない】

「あ...やっぱりうるさかった? ごめんなさいね。我の主がうるさくて」
【露出狂鎧女の方はわざと胸元を強調するようにお辞儀をする】
【謝る気ゼロ】

なんだと! だいたいお前が!
「はいはい、うるさいうるさい」
【露出狂鎧女はフード人物の頭を掴みながら言う】

【やっぱりうるさい】

873 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2011/05/02(月) 21:56:09.49 ID:uicv9JoAO
>>862

ええ、今はまだ、自分の道がなんとなく見えていますから大丈夫ですよ。
尤も、一寸先は闇なんて言葉も有る位ですから、先の事は解りませんけど……出来る限りは、自分の力で駆け抜けます。

……でも、困った時にはお願いしますね、シェンさん。
それと、もし私が逆の立場の時には、貴方と同じように、手を差し出しますから、ね?

【ぱぁ、と、嬉しそうに顔を綻ばせて、そう告げる少女】
【やはり、自分の意志を持っていようが覚悟していようが、不安は拭いきれなくて】
【それだけに、嬉しかったのだろう】

そうですね、何を語ろうが何を掲げようが、やっている事は殺し合いに他ならない。
と、私は思っていますよ。

……まあ、これもやっぱり答えなんて無いんでしょうね。
民を救うために暴君に剣を向けるのが正義か、暴君を打ち倒そうとする者を討ち混乱を防ぐのが正義か。
そういう類の話なんでしょう、きっと。

【正義の反対は正義、シェンが言った通りだと少女は思っている】
【身近な喩えならば、男女平等とレディーファースト】
【どちらも正しい事で、否定出来る事では無いのだろう】
【だからこそ、こうやって悩まされるのだろう】

シェンさん。
貴方は、貴方の好きに生きるべきだと思うんです。
さっきの話と同じで、理想を追うのも、安寧の日々を過ごすのも、どちらも間違ってはいないんでしょうから。

だから、私はどんな道を選んでも、貴方を応援しますよ。
貴方なら、覚悟を持たずに戦争に介入するような真似はしないでしょうから。

そして、何よりも、です。
私の一方的な思い込みかもしれませんけど。

私、アカリはシェン・ロンドの『友人』のつもりですから、ね。

無茶をして死んだりしないで貰えれば、それでいいんです。
だから、望む道を、貴方の未来を、掴み取って下さい。

【そういって自分でも恥ずかしくなったのか、少しばかり困ったような表情……というか、困惑を交えた、照れ隠しの笑みを浮かべる】
874 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/02(月) 21:56:57.49 ID:HfKhOQnYo
>>864

【――不思議と、頭の中の『人殺し』は静かだった】
【先程まで、淡々とした残酷な言葉を投げかけ続けて来ていたのに】
【もう、「言う事は最早無い」とでも言うかの様に……心の中へ、引っ込んで仕舞って】



…………まだ――、― ……こんな所で……、休めないんです。
助けて、あげなきゃいけない人が…、……一杯――。
なのに、僕は。 ……僕は……、…



【彼女の手は――、いとも容易く彼の頭に触れるだろう】
【無理な生活を続けていたのか、質の良かった其れは乱れ切っていて】
【見れば、髪も『伸ばしている』と言うよりも『切っていない』と表現するのが相応しいか】










――――…………、…僕は、 ――、―馬鹿だ……。




【――搾り出す様に、小さな声が響いた】
875 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/02(月) 22:02:25.77 ID:bPuFmPCIo
>>871


───えっ…?


【酷く、本当に酷く間抜けな声をぽかんと上げた】
【確認が、浅かった。早く脱ぎたい気持ちでいっぱいだった】
       【────故の失敗】

…だ、だだっ!
誰ですか!
……・誰もっ!ここには…そのっ!居ませんよ!


【声を震わせながら慌てて、ローブを拾いあげて着込もうとする】
【しかし慌てすぎて、拾いあげることすら出来ていない】
【翼をなるべくそちらから見える面積が少なくなるように背中の後ろに伸ばし、】
【後ろへ少しずつ退きながら、目を細めて凝らす】
876 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 22:03:57.03 ID:RzHt/LfCo
>>868
【流れ星が落下した場所には巨大なクレータが出来ていた】

【更にその中心には赤く焼けた巨大な鉄の塊が煙を上げながら光っている――】
【しかしそれも暫くすると大気によって冷え、段々とその全貌を確認できるようになって来るだろう】

【それは全長10mは在るだろうかという機械であった】
【流線型のそれは、スペースシャトルや潜水艦を思わせるフォルムをしている】

【ともすれば、SFなどに出てくる宇宙船のようであった――】


≪外部冷却――完了、ロック解除します≫


【すると突如、落下物に変化が起きた――落下物の中程の場所から煙を噴出し、四角い出入り口のような物が現れる】

「ってえな……何で墜落なんてするんだよ、アルフィーネ!どうなってるんだ!」

【そこから現れたのは、軍服のような物をかなり着崩しているため少々だらしなく見える青年だった】

≪自動防衛装置に迎撃された物と思われます、中将どの≫
877 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 22:08:36.60 ID:J0Nxm5xLo
>>875
【相手の声が聞こえていないかのように、前進を続ける男女】

【ぞん、存在が、その背に顕現する】
【少女の内に秘めた、人と竜を混ぜたような悪意…それが、それまで閉じていた瞼を開いた】
【少女のものよりもずっと禍々しい、線のような瞳孔を持つ、魔眼】
【薄弱たる意思では動く事すら許されない、悪意の視線が突き刺さる】

【そして相手との距離が詰まるにつれて、最終的には走り出した】
【狂喜の愉悦に歪む顔面を隠そうともせず、右拳に魔翌力を溜めて突っ込む】
【狙いは腹、相手がどんな姿をしていようが、関係ない】

【狩人の名は、竜殺し】

【少女の名は、竜を裂く遥かな人】

竜は、死.ね。

【回避が間に合わなければ、多大なる衝撃の元、後方の壁に叩きつけられるだろう】
【死ぬには至らないだろうが、動きを止めたらまずいはずだ】

【漏れ出す…いや、溢れ、濁流と化す鮮烈な悪意】
【路地裏の空気を、いつも以上に大きく歪めるだろう】
878 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 22:09:32.62 ID:sbq1uHcg0
>>872
『‥‥えー?』

【何で怒鳴られたんだろう、とか思いながら】
【腕に覚えがあるというわけでもなく、喧嘩したいわけでもないので若干、畏縮してしまう】

『え、あ、ハイいいんですよ分かっていただければ、あはは♪
 ‥‥いや、待て、胸で流されるところだった、危ない』

【―――‥‥視線は胸に釘付けである】
【このまま許しちゃいそうになるも、後ろで白衣の青年がイライラしているので許すに許せない】
【というか、許したら殺されるだろう】

『イヤ!話聞いてたッ!?
 うるさいの!迷惑してるの特に後ろの白衣のお兄さんがッ!!
 機嫌悪いとキレられるから!お願い黙っててェェッ!!』

【‥‥包帯男は必死である】

【件の白衣の青年は、後ろで愚痴りながら煙草をふかしている】
【我関せず、と言った様子だ。黙らせろって命令したくせに】

【―――ちなみに、その二人組の嗅覚が常人以上だった場合】
【包帯男の身体から、とある匂いがしただろう】

【―――腐った、肉の匂い】
879 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 22:10:36.53 ID:7BnGZTWGo
>>869
……着水。
メイド部隊は、転移開始。
メアリー、《G》を取り出して。

「あいよ」

【メイド部隊は、光りに包まれて転移していった】
【出力限界で、之以上の戦闘は不可能と判断したようだ】
【しかし、それでは終わらない。メアリーの両手首には、漆黒の腕輪が装着されていた】
【携帯式倉庫《Skidbladnir》で有る。その内部に、他の兵器を積んできていた】

「――Open!」

【そう、メアリーが声を出すと、声紋認証により空間が開き、2mほどの巨人が3体現れた】
【《Hecatoncheir》、と巨人の装着する複眼型ヘッドギアには刻まれていて】
【両腕が根元から存在しない、不気味な巨人に、ガートルッドはポケットから取り出した釘を投げ放つ】
【巨人の背に、釘が突き刺さり、その瞬間、背から光が生じ、ヘッドギアに赤い光が宿る】

「Close.っと、んで、マスター。私も少し負担が大きい、作戦立案はするけど、エネルギー補充するから」
ん。

【そう言って、メイドはガートルッドの後ろにしゃがみ込み、タバコ型のエネルギーチャージャーを吸い始めた】
【そして、メイドは、迫る砲弾を見て、ガートルッドに】

「撃ち落とすべきだ、出来るだろ、マスター」
ん、カルシウム弾頭、射出。

【ぼこり、と巨人の皮膚が膨らんでいく】
【その瞬間、皮膚を突き破り、純白の杭の様な物が砲弾に向けて大量に発射された】
【高密度カルシウムによる弾頭であり、念動力による加速と筋肉の圧力に依る加速をしている】
【念動力により、ある程度の操作性を持つ上に、一体あたりで50発まで一斉に放つことが出来る】
【但し、今回は命中精度を優先したため、一体あたり20程。それでも、その杭の密度と速度は脅威で有るかもしれない】

………………丁度いい、之なら、少しくらい力加減を間違っても問題はないだろう。

【右腕を振り上げた、ガートルッド】
【腕には、光が纏わりつき、閃光の如き様相を呈していて】
【腕を、振るった瞬間。その閃光が何本かの槍と成って、相手の大砲に向けて襲いかかっていく】
【槍は、高密度のテレズマによる物で、貫通力は高いが、ガートルッドはいかんせん戦闘の素人である為に狙いは甘い】
【甲板等に突き刺さる結果と成ることもありうる】
880 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 22:12:06.57 ID:BlaTn8C7o
>>869-870

「敵、散らばりました!おそらくコチラの的を絞らせないようにするのが目的かと思われます!」
了解了解……

1人ずつやるってのは面倒くさそうだね……
「面倒くさいとか言ってる場合ですか正次さん!あ、1人なんか強そうなのいますよ!」
怒られちったよ……あの人凄くテンション高いよね……
「それは私も同感ですが……って、今戦闘中ですよ!?気入れてください!」

【なんらかんら言いつつ、仲良く会話するAIナビと正次】
【現れた鳥人は、何かニガテというような感想のようで】

【とりあえず、今やることは、モブ兵士を倒す事】
【散らばられている状態では効率が悪く、どうしようかと考えていた、矢先――】


どうやら……海に帰るのは、君達みたいだよ……?
「敵3名接近!一気にやっちゃいましょう!」
言われなくても……

【ラッキーと二人で声を合わせて呟いて、右手で、空兵たちを一斉に叩き落すつもりのよう】
【武装を使えばもっと簡単にいくかもしれないのだが、もったいない等と戦場に似合わぬ考えが頭に渦巻いていたようで】
881 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 22:14:11.74 ID:Lhp1v9c1o
>>876
【熱せられた地から上がる煙の中、現れたのは―――】
【全長10mは在るだろうかという機械、線型のそれはスペースシャトルや潜水艦を思わせるフォルムをしていて】
【まさに、SFの宇宙船。】

………えっ、ちょ、ガチじゃん!!!!

【思わず叫ぶ少女。大きな声が煩わしかったのだろう、狼はぴくりと耳を後ろに向けるが】
【落下物から音が聞こえると、そちらへ耳を欹てた】
【唸りはせず、睨みもせず。ただじっと耳を澄まし、その双眼で見据え】

【―――そして現れたのは、着崩した軍服姿の青年。】
【彼の姿を認めて、少女はおおー!等と声を上げ】

そこのおにーさーん!
もしかして宇宙人ー!?

【両手をそちらに振りつつ、そんな事を叫び】
【危機感0である。】
882 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 22:17:51.85 ID:7xK5CAh10
>>878
むむむ....
「ほらほら主、深呼吸深呼吸」
【とりあえず、騒音の原因のフードの人は黙ってくれたようだ】

「本当にすみませんね、主はまだ若いので」
【露出狂女は暴れそうなフードの人の口を塞ぎながら言う】
「そちらのお方に迷惑でしたら、後でしっかり指導しますので......」

【ん? と露出狂女は何かを感じる】
【匂い...包帯男の匂いに気付いたようだ】
【フードの人は気付いてない様子】
883 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/02(月) 22:21:57.62 ID:vRJ9bXRR0
>>869>>870

ちぃ……艦に入られたか……一番艦は拘束までされてやがる…

フフーフフ、艦にある全ての機銃をミサイルに向けて弾幕を張って下さい……残り物は私が…
≪エヘイエーソード=\――転送準備整いました、転送開始します≫

【ナビゲーションAIの機械的なボイスと共に、ヒトガタの前方の空間が歪み】
【8m程の機械の大剣が姿を現す、ヒトガタはそれを構え、それから】

≪エネルギー充填率50%―――螺旋風陣展開形成―――撃てます≫

ヒャーハハハハハハハハハハハッッ!!!!!!塵になって下さいッ!!!

【艦に付いている機銃でミサイルを迎撃する、しかし落としきれずに】
【残ったミサイルが艦に迫るが、それに向けて、大剣に螺旋状に形成された旋風を放つ】

【それはミサイルを落とすだけではなく、敵艦への圧縮衝撃波の攻撃にもなる】
【しかし―――――】

グッ………着弾したッ!!!??衝撃波の範囲外からの攻撃か……この…

左舷弾幕薄いよッ!!!!!なにやってんですかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!???

【衝撃波の攻撃を逃れたミサイルが、機体の右肩に直撃、装甲を破壊した】
【このダメージにより、右腕部の駆動が思うように動かなくなった】

では、貴女方も機関と共に破壊に興じませんか?機関なら貴女方にいくらでも戦場を供給しましょう!
応じないなら……ぶっ壊すだけですがねぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!

【オープンチャンネルに割り込み、相手に提案をする】
【大した期待はしていない、あくまで相手の気を逸らすためだろう】

【二つの子機はミサイル迎撃に参加するため、一度敵艦を離れ、現在旋回中】
【機体損傷率40% 部隊被害率50%】
884 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 22:23:40.96 ID:TyACIem5o
>>873

お互い支えあって、って所かな……いや、ありがたい話だね
いい年して未だに迷ってるようなヤツでね、助かるよ
そして、俺も君を助けよう。それはもちろん『友人』として、さ。

【僅かに、笑顔が出来る。つられたのか、率直に嬉しかったのか】
【どちらかなど分かりはしないが、決してそれは作り物ではなく】

【続く少女の言葉に、笑顔は少しだけ形を変え――余裕のあるような、それに。】

……これは早速、手を差し出されたようなものかな

夢を見るのは自由、つまりは誰がどう生きても自由、か
ついさっき自分で言っていたことなのに、やっぱり歳かな
……けど、これでやっと前路が見えてきた

アカリ、君には二度も助けられた。
恩はいずれ、返したいと思うのが俺って男でね
何かがあれば、困ったなら、その時は、呼んでくれ

―――新大陸からでも駆け付けるよ、絶対に。

【ふと、脇に置いていた刀を手にして、もう一方の手でマグを掴み】
【中身のココアをするりと飲むとそれを置いて、席からす、と立ち上がり】

さあ覚悟なら今出来た、俺にはやっぱり戦場が似合いだ
揺るがないうちに楔として、さっさと返事を出してくるよ

……今日はありがとう、アカリ。久しぶりに会えて嬉しかった
これは俺の連絡先だ、朝でも夜でもかけてもらって、構わないよ

それじゃあ、失礼だがお先に失礼しよう。帰り道には気をつけて―――またね。

【先ず、差し出したのは一枚の紙片。数字の羅列は、恐らく男の携帯番号か。】
【それを渡せば手を伸ばし、良く笑む少女の頭を、優しく撫でようとし】

【それからは代金をそそくさと主人に払って、少女へと声をかけて、ドアを開けて】
【朗らかという表現がぴったりな笑顔と、振った手を最後に――彼は、喧騒の世界に身を消した】

/二日間に渡って楽しい絡み、お疲れさまでした&ありがとうございましたー!
885 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/02(月) 22:24:45.05 ID:bPuFmPCIo
>>877

…誰です……か…、

……?

【人、もとい生物の感情には彼女はそれなりに敏感である】
【毛色の違った何かを感じ取り、足を止めてしまう】
【濁りの無い真っ直ぐな視線が、魔眼と対した瞬間───】
【ぞわっと、背筋にはっきりとした寒気が走る】


が……ぁ゙……っ!!

【その時には遅かった。というより動けなかったという方が正しいか】
【明確な殺意と魔翌力の篭った拳は、見事に彼女の腹部へ入った】
【内蔵が潰されそうな感覚より先に、華奢な躰がふわりと宙を舞い、
 翼がクッションにはなるものの、大きな音を立てて壁と衝突する】

…げほっ!がはっ…!

いきなり……何…を…っ!

【それでも竜は竜である。人のモノではない耐久力を持っている】
【よろりと立ち上がり、悪意の根源を真っ直ぐと、見据える】
886 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 22:27:13.32 ID:RzHt/LfCo
>>881
ん?

【青年は少女の声に気づき、そちらを見やる】

おお、のっけから第一原住民発見か

≪オプティマイゼーションは完了しております中将どの、言語を最適化、会話可能です≫

【青年は深さ数メートルも在ろうかというクレータからいとも簡単に抜け出ると】
【少女達へと近づいていく】

よう、怪我は無いか?デカイもん落としてすまないな

【困ったように笑いながら、青年は少女たちに話しかけた】
887 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 22:29:18.00 ID:sbq1uHcg0
>>882
『ハァ‥‥ハァ‥‥』

【叫び過ぎて息切れ、そしてこいつもこいつでうるさかった】

『まあ、分かってくれれば‥‥大丈夫なので―――きっと』

【最後の「きっと」で、包帯男の不安感がよく分かるだろう】
【多分大丈夫と心の中で復唱しつつチラリと白衣の青年へと視線を向ける】

あー、やっと黙ったか
お前ら、ちょーっと聞きたい事がある

【と、ここでやっと白衣の男が、また面倒そうに歩いてくる】
【今頃になって、何故近づいてきたのかは、本人以外分からないだろう】

『―――どうかした?』

【女性が匂いに気付いた、という事実までは分かっていないが】
【女性の反応に、少し尋ねてみる包帯男】
888 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 22:29:53.25 ID:voUU6ucM0
>>874

【彼の言葉は、未だ耳に残っていた。何時までも、響いている】
【詩集のページを開いた時の、暖かな感情。静かに、心に過ぎる】
【彼は、大切な人を助けたい一心で行動していた。矢張り、彼は優しい人で。正義を胸に秘めていた。 其れが、本当に、嬉しかった】
【勿論、今、彼を止める意思は無い。 だが、疑問に思う事が、ひとつ、在る】

……、

【貴方は、馬鹿では無いと、返答したかった。其れでも、】
【感情を押さえ、今だけ、送る言葉は。出来る限りの、冷淡】

……貴方は、……馬鹿です。……

【頷きも、感情も交えずに。ただ、無感動に。機械人形の様に、言葉を紡ぐ】
【だが、浮かべていた表情は。容易く、想像出来たかもしれない】

……、……大切な人を、……助けたい、意思は。……
……良い事だと、思います。……

……でも、……

【触れていた髪は、乱れていた。彼の声は、余りにも、元気が無かった】
【だから、今だけ。貴方を、止める言葉を、掛けさせて欲しかった】

……もしかすれば、……死んでしまう、間際まで。……自分を、追い詰めて
……助けたい、……意思は……。……私は、否定したいです

【放った言葉は、余りにも、厳しいものだった。彼の、想いも。全て、否定する様なもので】
【云い終わって、後悔した。今直ぐ、謝罪を紡ぎたい衝動に駆られた。其れでも、無言で居続けるのは】
【自分が、頑固で。子供みたいな奴だったからだと想う】
889 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 22:34:49.92 ID:J0Nxm5xLo
>>885
誰か、って?

【背後の邪竜は、何もしない】
【腕を組み、嬉々として荒れ狂う男女の様子を眺めている】
【物理攻撃も、今なら僅かながら通るか】

【けれどそれ以上に、男女の様子は尋常ではない】
【短い声音にすら、あらん限りの悪意が盛り込まれている】
【口を利く事すら不愉快といわんばかり、とかく竜の翼が癪に障るらしく、親の仇の如き強烈な視線を叩きつける】

お前らみたいな勘違いした竜を、殺しに来たんだよ…!!

【ジャキン、虚空から取り出したのは、赤褐色の鉄塊】
【側面から見れば、一辺が異様に長いL字…スパスなどのショットガンに近いだろうか】
【その天辺には、如何なる光も反射しない黒い線が、正面の銃口から撃鉄まで真っ直ぐに引かれている】

【男女は一切の躊躇いなく引き金を引いた】
【相手との距離は大体20メートルほど、先ほどの一撃を物語る距離が開いていた】
【銃口から打ち出されたシェルは、射出と同時に大量の子弾をばら撒く】

【射程距離底辺、集弾性絶無の、至近距離専用ショットガン】
【その内に詰め込まれた弾丸が、壁に落ちる雨のごとく拡散して相手に向かうだろう】
【拡散しすぎた弾丸が命中した壁面や地面は大きく抉られるが、それが魔翌力の類によるものだと判別できれば、障壁がはれるか】

竜に人間の振りなんざ、できるわけねぇだろおおぉおおぉおおお!?
890 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 22:37:13.10 ID:7xK5CAh10
>>887
な、なんだよ。 アンタ
【フードの人は顔は見えないが白衣の男を見ているだろう】
【ちょっと気迫に押され一歩程後ろに下がっている】

「....ん? いや、よく見たらあなたとてもお美しい人だな〜って思って見とれてました☆」
【露出狂女は笑顔で包帯男に言う】
【顔が包帯で隠れているのに.....勿論、真っ赤な嘘】
891 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 22:40:00.39 ID:Lhp1v9c1o
>>886
【近づいてくる青年に、少女はぴょんっと狼の背から降りて】

うちらは俄然大丈夫ー!

つかおにーさんこそ大丈夫ー?
その前に、おにーさんどっから来たの!?
あとかっこいいね!宇宙船が!

【質問攻め。プラス何気に失礼な事を言い】
【キラキラした目で、青年とクレーターの中の機械を交互に見遣っている】
【狼は、その大きな頭を青年に近づけ、服に鼻をくんくんさせている】
892 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) :2011/05/02(月) 22:40:49.66 ID:uicv9JoAO
>>884

ありがとうございますね、シェンさん、頼りにさせて貰います。
だから、困った事が有ったなら言って下さいね、お互いに、協力していきましょう?

【きっとこの少女は何か有ったら助けを求めるだろうし、助けを求められたなら、全力で力を貸しに行くだろう】
【年齢も性別も体格も違うけれど、互いに平等な、友人として】

解りました。
貴方の力が必要になったら、その時には連絡させて貰います。
だから、それまでは絶対に死なないで下さいね、シェンさん。
約束、ですよ。

【そう言いながら、立ち上がるシェンの様子を目で追って】

在り来たりな言葉ですけど、心の底から、本心から、応援してますから、頑張って下さいねっ。

【撫でられて、少し嬉しそうな顔をして、渡された連絡先の紙を大切に仕舞い込んで】

シェンさんも、何かあったら私に連絡を……って、あ、連絡先をまだ伝えて……。

【なんてやっている間に、無情にも時間は過ぎてしまい、結局、連絡先は渡しそびれてしまう】

……まあ、良いでしょう。
今生の別れ、という訳ではないんですから、ね。
次に逢ったときにやる事が出来たと思えば、悪くないですし……。

【そんな事を思いながら、暫くの間は、まだまだ中身の残るカップと、扉の二つに視線をやっていた】



//お疲れ様でしたー、ありがとうございます。
893 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 22:45:54.11 ID:I94/rz8SO
【−路地裏−】
【メタリック・ブルーの髪は、月夜に照らされ、きらきらと照っていた】
【対象的に、黒いトレンチコートや抹茶色の長ズボンは、何と無く心許ない、然し路地裏には似合う、鈍い色彩】

【それらを彩るのは、鮮烈な赤】
【それは紛れも無く、彼のもので】

(−あぁ……面倒だな。)

【背中に、鈍い金色のギターケース。彼の外見的な象徴とも言えるそれは、何とも言えない胡散臭さ】
【両腰のチャクラムや鎖鎌、右手の黒のマシェットナイフには、僅かな返り血】


【彼の虚ろな蒼瞳は、血まみれで地面に倒れる一人の銀髪黒衣の幼い少女と、惨死した三人の黒服を見つめていて−】
【黒服の内、一人の、身体と離れた頭を蹴飛ばしながら、髪をかき上げる】

【−もし、此処に訪れた者が、何か直感とか生命感知とか、そういう力を持っているなら】
【“見えない何か”が、その場に居る事に気付けるかもしれない−】
894 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 22:50:16.49 ID:sbq1uHcg0
>>890
名前を聞いてるんなら答えとく
リカルド・ハルツ、自称『ヤブ医者』だ

【白衣の男―――もといリカルドは無表情ながら適当な自己紹介をした】
【自称ヤブ医者‥‥なんとも奇妙な肩書だが】

『え、ええ?そんなぁ、あっはっはっは』

馬鹿だろお前

【―――何故、その嘘が通じるのか】
【用件を言おうとした矢先、包帯男がアホな反応をしたのでツッコむリカルド】

―――悪い、脱線した、言うぞ
お前らの会ったことのある人間の中に、『黒陽』を名乗る能力者は居たか?
俺達は、そいつを探している

【リカルドが面倒そうに、用件を告げる】
【『黒陽』―――そいつを探して、どうするのだろうか】
895 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 22:51:41.92 ID:RzHt/LfCo
>>891
そうか、怪我が無いなら良いんだ

【青年は安堵の表情を浮かべた】

俺も何とか大丈夫だよ

≪落着の際の衝撃はフェーズ慣性制御システムをフルバックさせて逃がしましたので、
周囲の被害は少ないと思われます、中将どの≫

【青年と、もう一つ何処からか聞こえてくる不思議な声】

俺はアスティリア星系宙域って呼ばれてる所から来たんだが……
成層圏突入直前にちょっと手荒い歓迎を受けてな

≪自動迎撃装置と思われます、惑星外部から突入しようとする物体を自動的に撃墜するように設定されているようです≫

問答無用で迎撃か…物騒な星だなおい

【困ったように宇宙船を見る、実際少女がかっこいいと言ってくれた宇宙船だが】
【ところどころの装甲は剥げ落ち、時折漏電のような閃光も見える】

896 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 22:55:57.98 ID:fckvX3Y6o
>>893

“鏡よ鏡よ鏡さん、この世で一番凄惨な場所はどーこだ”

【ふと唐突に、そんな問いかけが響くだろう】
【見れば路地裏の奥から一つの影がそちらへやってくる】

【汚れ一つない白いタキシードの下に赤いワイシャツをきっちりと着こなして、金色の双眸を持ち】
【同色のウェーブがかかった、所謂ソバージュの長髪。邪魔くさいのか頭部はそれを一つに括っていて】
【首からは鏡で出来た十字架のネックレスを着用している、そんな目立つ優男だ】

【誰に向けるでもないヘラヘラとした笑顔を張り付けて、ゆっくりと歩いてくる】

こりゃまた、随分な光景だねー
これ、キミがやったの?

【男から2m程離れた場所で歩みを止めると】
【付着する返り血を見て、軽い口調で問うだろう】
897 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/02(月) 22:56:28.88 ID:bPuFmPCIo
>>889

か、勘違い…?

【今まで生きてきて、それに思い当たるフシはいくつもある】
【しかし、今目の前の者に対しては該当するものは無い】
【戸惑うのは当然ではあるが、その答えを聞いた瞬間、目付きが変わった】

【しっかりと、迷いの無い、真っ直ぐな、そんな目付きである】

貴方さんに、何があったかは分かりませんが…!

───いいでしょう!
貴方さんのその憎しみが晴れるまで、お相手いたします!

【言葉を発すると同時に、手のひらを広げて腕を前に構えた】
【これまたやはり、龍を彷彿させる、鋭い爪の伸びた異形の腕】
【次の瞬間には、バチンッ!と小気味のいい音が鳴り響く】
【雷の魔翌力を帯びて青白い閃光が爪と爪、指の指の間を走り回る】

【創りだしたのは、非常に強力な磁界】
【ばらばらに散った弾丸を、後ろの壁へ当たるはずだった弾丸も含めて
  ────、わざわざ、一点に収束させた】
【その先は言うまでも無い、磁力を発生させて本人だ】

    【再び───白い肌が後ろへ吹き飛ぶ】
898 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/02(月) 22:57:43.52 ID:HfKhOQnYo
>>888

【言葉は、只、寂しそうな色を帯びていて。 それ以上でもそれ以下でも無い】
【表情は窺い知れない――泣いているのか、笑っているのか、怒っているのか、何も浮かんでいないのか】
【伏せた体は、不思議と普段の彼よりも……幾回りも、小さげに見えて】



……、だって……そう、しないと。
僕に……生きる権利なんて……――、無い、から。
誰かを、助けないと。 ……たくさんの人を殺したのに、生きてる……理由なんて。
結局……、……僕は――、 自分、が――



【――「自分が大事な偽善者だ」、と。 ……彼は、そう告げる】
【誰かに優しくしないと、生きれないから。 誰かを助けてあげないと、死ななければならないから】
【彼女が言う様に、“良い”とか“悪い”とか。 ――それ以前の、独り善がりな物だと】
【彼にとっては、偽善≠盾にして自分の為に使用しているだけだと、そう言って】



……なのに、また、――人が、殺したいほど憎くなって……。
でも、僕には、そんな資格なんて。 ……卵を使って、自分じゃないって、逃げて……。
殺したがったのは、……自分だけど、自分じゃないって…、……。
今だって、何を言いたいのかも、何をしたいのかも、何を望んでるのかも……何も、判らない――。



【――紡がれる言葉は、支離滅裂で。 只管に浮かんだ感情を吐き出すような物】
【他人には完全に理解する事は難しいかも知れない……彼ですら、何も判っていない】
【震えることすら無い肩は力を無くし、自己嫌悪と自己憎悪に塗れて――】






…………もう。 ――……僕なんて、消えてしまった方が――。




【何で、僕は。 この人に、こんな事を言うんだろう。 ――悲しむ事は判っているのに】
899 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 22:58:19.02 ID:fckvX3Y6o
>>896
/ごめんなさいつい気です
【“見えない何か”の存在には気付いているのかそうでないのかわからないが、言及しようとはしない】
900 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 23:00:29.29 ID:Lhp1v9c1o
>>895
【先程から聞こえていた、出所の知れない声】
【狼はぴくぴくと耳を忙しく動かしているが、結局音の正体は掴めず―――】
【そしてその声が話す内容に、少女は驚いたような表情を見せて】

中将どの…?
えっ、もしかしなくても偉い人だったりしちゃう感じ?

【着崩した軍服姿とのギャップに驚きつつ、続く青年の話を聞いて】

あすてぃりあ…初めて聞いたけど、どんな所なの?

ってか、迎撃されちゃってあんなド派手に落っこちて来たんだ…
………元の場所に帰るの、難しそうだね

【よくよく見ると酷い状態であった宇宙船を、心配げな表情で見つめて】
901 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 23:02:10.50 ID:JBxrROezo
【空、海の二方向。複数の敵を相手にしている状況で】
【然し『エキドナ』は、まだまだ追い詰められているとは言い難い状況だった】
【戦場が海だけならば、もしかすれば有利に傾き始めているのかも知れないが】
【空中の部隊の存在が、それをまだ確定させてはくれない】

>>879
モルガン:一発二発で終わらすな、撃て撃て撃てー!!
     次の用意はもう出来てきた、あとちょっとの辛抱だぞー!!

【乱射乱撃雨霰、追加される砲弾、複数発】
【ざあざあとベアリングを振らせる砲弾の、殺傷力は決して低くない】
【だが、それは常識的な兵器の中で見て、の事】
【高密度カルシウム弾頭、通常兵器とはそもそも存在するラインの異なる様な武器を前にすれば】
【或いは炸裂前、或いは炸裂の後。杭に打たれ、空中で四散する】

【閃光の槍に関しても、『エキドナ』は防御手段を持たなかった】
【そもそもが、「並みの攻撃は効かない、効きそうなら撃ち落とす」がコンセプト】
【発射の予兆を知り、誘導手段から逆算する事で、ミサイルの類なら迎撃は容易いが】
【その正体を知る事の出来ない兵器には弱い。それが、この潜水母艦の弱点だ】
【大砲の一つが、甲板に縫いとめられる。少なくとも、大きな武器の一つを沈黙させた】

>>880
【出し惜しみをしなければ、そう恐るべき敵では無いのだろう】
【だが。彼等は空を主戦場とし、空戦に生きる戦闘のプロなのだ】
【例え相手が大型兵器であろうと、操る人間に明確な意思が無いのならば】
【それで落とせる程には、温い戦い方をする者では無かった】

空兵A:回避成功、再度上昇!

空兵B:一時的に退避、高高度より再びの攻撃を行います!

空兵C:防壁に損傷あり、でもまだまだ飛べる!!

【急降下する彼等を追う、叩き落とすような手。それが捕らえたのは、一人の背】
【ブースターと、高速度で飛ぶ際に張られる魔力障壁、共に打撃で破損するも】
【飛行速度が落ちたばかりで、まだ墜落までには至らない】

【兵器の質で、大幅に勝っているのだ。ならば、たった数人の兵士を落とせない訳が無い】
【それでも現時点まで彼等が空に居るのは、これは兵器の能力の問題では無い】

>>883
【圧縮衝撃波による攻撃は、おそらくそれ単体ならば大きな効果を生まなかった】
【だが、事前の迫撃砲による攻撃に加え、>>879の攻撃、重力攻撃等々】
【鉄壁の防壁ですら、攻撃を受け続ければ脆くなってくる】
【そして最初にその脆さが露呈するのは、構造上細くなる部分が多い、機銃や砲台】
【守りの要より先に圧し折られたのは、牙と爪だった】

【外壁の一部破損、艦上兵器の大幅な破損。防御性能は幾らか落ち、攻撃性能は大幅に】
【だが、まだまだ『エキドナ』は、その怪物的な性能を死なせてしまっては居ない】
【潰されていない砲台が。一際巨大で一際頑丈そうな、金属の柱のようなそれが残っている】


ハクタカ:機関の手先に次ぐ。お前達の様な人間の下で、戦う事に価値など無い!
     その下らぬ口を閉ざさぬのならば、私の爪がその舌を―――

モルガン:ほーうほう。例えばどんなだい、その配給品は?

ハクタカ:………!?何を言い出す!?

【手を動かしながらでも、会話は出来るのだろう彼女達】
【これまで叫び続けていたモルガンは、不思議と声を低めていた】


/続きます
902 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 23:02:39.95 ID:J0Nxm5xLo
>>897
…ああ?

【つい、と、眉が吊りあがった】
【それは、わざわざ弾丸を集めて直撃する、と言う愚行を行った相手への怪訝な表情】
【浮かべていた笑みが消え、ただただ憎悪だけが、更に膨らむ】
【背後の竜も、音には出さないが、感心したようにその口を歪めた】

なんだそりゃ、自殺志願者か何かか、お前?

【さっきの段階で既に臨界かと思われた負の感情が、ますます大きく、強く膨れ上がる】
【竜の姿も更に鮮明になるが、少女はやはり不機嫌だった】

【ショットガンを虚空へ、消失させるように仕舞い込むと、吹き飛ばされた相手に早足で歩み寄って胸倉を掴み上げようとするだろう】

つまらないんだよ、そんなんじゃ。
もっと抵抗しろよ、火ぃ吹くなりその爪で切り裂くなりしてよぉ?
でなきゃ殺し甲斐がねぇぞ、あ?

【もし、掴みあげることに成功したら、至近距離に顔を突き合わせながら】
【抵抗してすり抜けられたなら、見下ろすような姿勢で】
【殺気立った視線を向けながら、極めて尊大に問うだろう】
903 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/02(月) 23:03:45.80 ID:JBxrROezo
>>ALL
モルガン:何だか楽しそうな話は聞こえたけど、それとこれとはまた別だー!!
     見せてやるさ、こいつがどんな戦い方する為に作られたのかっていうのを!!
     伊達に俺の給料二万年分もかけて作られてないぞー!!!

 海兵達:金額がピンと来ません隊長ー!!

モルガン:分からないならそのままにしとけー!
     オルトロスの牙#ュ射!!隣の船、海の底に引きずりこめ!!

【1番艦『レティキュレート』の下に潜り込んだ鎖。それを迎えに行くように】
【今度は真上から『レティキュレート』を越えて、海面に落下するもう一つの鎖】
【二本の鎖は海中で互いを固定し、結果、一つの大きな輪と化す】
【『レティキュレート』を中に閉じ込めたまま作り上げられた、鎖の輪】
【それが、急激に巻き上げられ始めた】

【『エキドナ』と『レティキュレート』を繋ぎ合わせる、環状の鎖】
【二つの船体が近づき始めると同時、もう一つの異常事態が起こる】
【この状態で。『レティキュレート』を捕まえた状態で、『エキドナ』が潜水を開始したのだ】

モルガン:さーあ潜るぞ潜るぞー!!たっぷり水を飲ませてやれー!!

香月:!?な、ちょっ、待てこの馬鹿!?幾らなんだってそんな戦い方が……
   おい、誰かこの鎖なんとかしろ、沈むぞ、早く!!

【艦隊指揮官の香月は、管制室で慌てふためくばかり。そもそも彼女は、陸戦が専門である】
【海戦のノウハウなど何一つ無い。出す指示一つ、理解していない】


【そして、それをカバー出来る人材を持つ事こそが、カノッサの強み】
【圧倒的な人材の数は、普段は日の目を見ないかも知れないが、大量の才を抱え込むのだ】

艦長1:こちら『レティキュレート』、うちのお嬢さんはパニック中だ
    僚艦に要請する、船舶捕獲用チェーンアンカーを当艦の横腹に打ち込んでくれ

艦長3:こちら『ジャベリン』、了解した。喫水線より下で構わないな?

艦長2:こちら『レッドテイル』、了解した。彼の冗談は何時もの様に聞き流せ

【『レッドテイル』『ジャベリン』の二艦、側面に用意された特殊な砲口】
【其処から射出されたのは数本の銛、太く頑丈なチェーンが後方に伸びるもの】
【『レティキュレート』に突き刺さった銛は、装甲の内側で傘を開き、容易くは抜けないようにして】

船長1:『レティキュレート』艦長より、当艦隊戦闘員に告ぐ
    これより当艦は海中に引きずり込まれる事となる
    僚艦がそれを阻止しようとしている所だが、長時間は耐えられない

    敵艦『エキドナ』のバラストタンクを破壊、潜航を阻止するか
    何らかの手段で『レッドテイル』『ジャベリン』二艦の出力を増幅させよ
    洋上の女神=A海中に存在するのは不自然。吊り上げて、水槽に放り込んでやろう

【『レティキュレート』の進行方向から見て『レッドテイル』は右、『ジャベリン』は左】
【突き刺した巨大銛から伸びる鎖が、ぴんと張る様に進む】
【海中へ逃げようとする『エキドナ』を、『レティキュレート』ごと海上に留める策】
【艦長の言葉の通り、長時間この二艦だけで耐える事は不可能だ】
【必要なのは、能力者達のサポート。迅速な行動こそが、肝要となる】

【そして、もう一つの攻め口は、オープンチャンネルで繋がる声】
【敵の指揮官二人は、どうにも仲が良い割に、思想は噛み合っていないようだった】
904 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 23:05:29.38 ID:7xK5CAh10
>>894
「ヤブ医者」さんね....憶えておくけど....『黒陽』?
「悪いけど、我も主もそのような人を知らないわ」
【フードの人も露出狂女も首を傾げる】
【見たところ嘘をついているようには見えない】

「その『黒陽』さんはどのような人なの? まさか、生き別れな弟的な」
【露出狂女は二人の顔を見ながら言う】
いや、そりゃねーよ、さすがに
【横でフードの人は突っ込みを入れている】
905 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 23:07:36.49 ID:I94/rz8SO
>>896

(……面倒な事って重なるモンだね)
(十字架って事は“教会”か? 優男っぽいが……人は、見た目によらないって言うしなあ)

【マシェット・ナイフを、軽く一振り】
【何も無い空間を通った刃は、何の軌跡も残さず、ただ空振りしただけ】
【彼の表情は、怒りとか疲れとか、いろいろと織り交ぜた“マイナス”な笑顔で−】

ずいぶん、馴れ馴れしいね。俺は今、気が立ってるのさ……どうする、君も殺されたいのかな。

【そう言った彼の口調は、平静を装ってはいるが、何か「焦り」が見えるモノ】
【良く見れば、あるいは分かるかもしれない。倒れている計四人、その全て、刻まれた傷は「突撃性」のモノ】

【特に、黒服の一人は顔が「ドーナツ」のように空洞になっていて−】

【−何か、おかしい。この青年が、“そんなこと”が出来る武器の類を携帯しているようには見えないが−】
906 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 23:08:28.92 ID:mq2b9kp0o
【路地裏の奥の更に奥】
【犯罪が日常的に行われているその場所にて】

…………………――――

【小規模ではあるがとある異変が起きていた】
【その酷く醜悪な場は異形とも言えるような物体に侵されていた】

………………………

【その異形、例えるならば限りなく平面に近い薄さのそして限りなく透明に近い白色に染まった……「手」】
【その「手」はその薄さ故に関節と呼べるような物はなく、爪もなく、血管もなく、表裏の区別すらつかない】
【人間の手と腕を極限まで簡略化したようなその「手」は石畳の隙間から植物のように無数に生え】
【時折吹く冷たい風に身を任せ樹のざわめきのようにふわりふわりと揺れている】

【冬の澄んだ月明かりを受けて淡く輝くそれは幻想的ではある、だがそれ故に酷く――――不気味】
【およそ自然界では見られないその光景を例えるならば変異域、異空間、非日常、そのどれもが当てはまるに相応しく】
【地面に加えて左右の壁からもその「手」が無数に広がり侵食していた】
【唯一無事なのは無限の天、誰の元にも差別無く広がる黒い空だけだった】

………………………

【どうやらある種の“狩り”をしているらしくその異形にとってその場は正しく狩場】
【ただ幸いにもその“狩り”の犠牲者はまだいないようで、彼らは未だ「待っている」】
【何を?……獲物を、だ】

【生ある者がその空間に踏み込んだが最期――――】
【その現れた獲物に彼らは一斉に襲いかかるだろう】
907 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 23:12:49.82 ID:RzHt/LfCo
>>900

いやいや、そんなに偉く無いから気にしないでくれ

【何でも無い、というふうに青年は話す】

≪いいえ、ご自分の立場をそろそろ理解してください、
大星間連合 第52943方面宙軍 アスティリア宙域駐留艦隊 副提督 ネクト・ドミニエン中将≫

【謎の声は少々呆れたような口調で青年に訂正を促す】

あー……

【青年はばつが悪そうに一瞬黙り込み】

まあちょっとした事情で軍人なんてやってるけど、ただの青二才だよ俺みたいなのは

【などと言いながら笑った】

アスティリア宙域は、まあ何も無い田舎さ……
恒星とちょっとの岩ばっかり惑星とアステロイドばっかりのな

≪距離にして40万光年、フェーズ亜空間潜行航行なら――この星で言うと1日程度の距離ですね≫

【青年が適当な事を言うたびに謎の声が訂正を加えていく】


確かに…結構酷く壊れたな、アルフィーネ、破損箇所のチェックは?

≪現在システムチェック 87%です≫
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 23:18:38.60 ID:fckvX3Y6o
>>905

【男の返答を聞くや否や、再度歩み寄ろうとするだろう。男にではなく男が見つめる少女の方へと】
【殺されたいか、そんな言葉を投げられても顔色一つ変えず、彼は止まることをしない】

答えになってないねー……それにこんな幼い子までやっちゃって、ついかっとなっちゃったのかな?
まだまだ将来がありそうな可愛い子なのにねー

【クスクス、小馬鹿にするような渇いた微笑を漏らして】
【接近を許したならば、屈んで少女の顔を覗きこみ、そう言うだろう】
【その様子から、彼には敵意が不自然なほど、ない】

【途中4人に刻まれた傷を満遍なく、さっと観察して、黒服の男の傷を捉える時間は少しだけ長かったが】

(ナイフとか、あの鎖鎌ならできないことも…いや、無理だねー)
(となると、やっぱり当たり前のように能力者かー)

【この考察も、殆ど一瞬で終わる。あとは、男の反応を待つのみ】
【屈んだ無防備な優男に、あなたはどう反応するのだろうか】
909 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 23:20:18.77 ID:sbq1uHcg0
>>904
【その返答を聞いた途端、リカルドは深くため息をついた】
【顔に「クソッタレ」と十数回書かれていてもおかしくないぐらいである】

―――中々尻尾出さねえなあの犯罪者め、どこに居やがんだ

『そりゃ、そう簡単には見つからんでしょうよ‥‥』

【『黒陽』という人間との関係は、どうやら良いものではないらしく】
【犯罪者と言うワードからは、その『黒陽』が悪人であるように思える】

『そうそう、そうなんだよリカルドさんの生き別れのおtあだっ』

【リカルドは、女性の推測に乗ろうとした包帯男の頭を無言でぶっ叩く】
【その後、口に咥えたまま、小さくなった煙草を地面に捨てた】

『黒陽』という名前と『能力者である』事、『何処かの異世界人である』という事以外、詳細は不明
俺らはそいつを速めに捕まえなきゃいけねえんだが、情報が足りなさ過ぎてな

【地面に落ちている煙草を、足で踏みつぶす】
910 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 23:21:03.92 ID:7BnGZTWGo
>>901>>903

……ん、よし。

【砲弾が次々と落されていくのを見て、こくり、と頷き、後方に控える侍女に目線を向ける】

メアリー?行ける?
「……あいよ、一服終わったしな、大丈夫だ」

【そう言うと、メイドはしゃがんだ態勢から立ち上がり、タバコ型エネルギーチャージャーをぴんっ、と指で弾く】
【次の瞬間、エネルギーチャージャーの残存エネルギーで閃光を産み、狙いをつかませなくしようとして】

【並び立つは二人のナンバーズとそのナンバーズの駆る兵器3機】
【そして、ガートルッドは指をばちぃん、と鳴らすと、巨人の一体が、口を開け隣の巨人に食らいついた】
【ばりばりごきごきごしゃごしゃ】
【巨人は、同じ行為をさらに繰り返し、一体分の巨人となった。そのサイズは、2.5倍程で、どうも融合できるようであった】

鎖、か。メイド部隊が居ればいいんだがな、研究所に動ける《Catherine》は居ない、持ってくるのは難しいか。
「おい、マスター、放送が来るみたいだ」

【のんきに、メイドと主は会話を繰り広げて、船を沈めるのに対して、対処は出来ているようだ、とメイドが忠言】
【そして、船長の言葉を聞き、二人は顔を見合わせて】

「結局」こういう「事に」なる「みたいだなぁ」だったら、「未だ奥の手が」ある。

【ガートルッドが、メアリの胸に釘を打ち込む。メアリーは、腕を大きく広げ、口を開いて】

「Open!」
type---03  Binah≠チ、搭乗。

【その瞬間、二人のナンバーズは姿を消した】
【そして、代わりに甲板に立つのは、ロボットと巨人であった】
【全長は5m程だろうか、かなり巨大な所々が鋭いヒトガタの兵器である】
【全体の色彩は、白。白だというのに、光を感じさせない、それでもその機体は白=z
【四肢の末端には、十字架の文様が刻まれており、そこから[漆黒/純白]い[閃光/暗黒]が漏れていて】
【全体的に、シャープであるが、それでも装甲は隙無く、割と重装甲で有ることが伺える】
【背部には、強力なスラスターが搭載されており、推進力は極めて高そうだ】
【頭部は、清楚な女性を彷彿とされるマスクが装着されており、どこか人間らしさを感じさせる】
【頭部には十字架が刻まれており兵器でありながら神聖≠ウもかもしだす不可解な雰囲気の存在だ】

<<はっはぁッ!!おい、艦長ッ!!>>

【びりびりびり、と空気を震わせて、内蔵AI≠フメアリーの声が響き渡る】

<<出力だな!?だったら、今からマスターの能力を大規模に使用するッ!!
全艦の動力を普通の動力からテレズマに変更させる、良いな!>>

【ロボの両腕から、光が生じ、3本の釘を創りだしていく】
【その釘を一本づつ、全艦の甲板に飛ばし、突き刺すつもりである】
【先ほど、メイドロボの出力を大幅に上昇させたのと同じことをするつもりだ、その上昇幅は極めて高いと言えるだろう】
【そして、巨人は、その腹部に巨大な杭を精製している。太さ3m、長さ7mの長大な杭である】
【其れを、巨人の念動力の全てを以てして、エキドナに打ち込む積りである。反動で巨人は自壊するが、その威力と速度だけは凄まじいはずだ】
【使い捨てで有ることを前提とした攻撃が―――― ド ゴ ン ッ ! ――――純白の杭が、念動力により、一直線にエキドナ≠フ船体に襲いかかって言った】
911 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 23:23:59.41 ID:Lhp1v9c1o
>>907
【謎の声の注釈に、ほえー…と少女は驚いた様子で】

えっと、じゃぁネクト中将さん、って呼べばいいのかな?
あたしは濤渦(とうか)! こっちは蒼駆(そうく)!
なーんの肩書もない一般人だけど、よろしく!

【そう言って、満面の笑みを見せ】
【青年のばつの悪そうな様子には、首を傾げるも】

…ちょっとした事情、かぁ。
でも青二才ってのは絶対嘘だね、だっておにーさん凄そうだし!

【気を遣いつつ、本心からの言葉をそのまま言う】

【そして、謎の声がまるでオペレーターのように青年に情報を伝えている事に気づくと、機械の方を見て】

この声、さっきから聞こえてるけど…
もしかして、その機械の船が話してる………の?
912 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/02(月) 23:24:38.57 ID:bPuFmPCIo
>>902


貴方さんの憎しみを受け止めるには…
こんなモノでも……まだ…足りないでしょう……?

【被弾した箇所は、彼女の左肩であった】
【恐らく大きな風穴が空いているに違いない】
【だが、それを埋めるように夥しい血液が流れ出る】
【傷口からは回復のための魔翌力が溢れて、僅かずつに自己再生が始まる】

【そして、いくら耐久力、再生力に富んでいても、痛みは変わらない】
【その肌に雫のような汗を浮かべて、顔を苦悶に歪める】
【小さな唇からは押し殺したような呻き声も聞き取れる】

…はぁ…は…っ…!
抵抗すれば、満足してくれ……ますか?
火を吹…げほっ…いたり、爪で切り裂けば満足してくれますか?

私を殺せれたら───あなたの憎しみは全て晴れますか?

【僅かの抵抗すら見せず、彼女の足は地を離れるだろう】
【ちなみに、見た目以上に非常に、軽い】

【殺気立った視線を向けられて尚、怯まず、凛とした、真っ直ぐな視線をぶつけ返すだけである】
913 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/02(月) 23:26:50.18 ID:BlaTn8C7o
>>901>>903


「あっ!かわされたじゃないですか!兵器使うべきですよやっぱり!」
……チッ、しょうがないなぁ……
「しょうがないじゃないです!さぁ!はやく!」
うるさいなぁ……ほんとに……

【攻撃がかわされたのに対し、少しイラつきを感じながらも、AIナビの言葉には素直に従う青年】

【アサルトブラストを、兵士3人に向けて発射。かわすようであれば、追撃するかのように右手を動かすだろう】
【今までのように、甘い攻撃が来ることはないだろう】


「艦長さんからの命令です正次さん!」
分かってるよ……
「あ、とっとと終わらせてください!そうしないと、攻撃されます!」
注文が多い子だなぁ……じゃ、クラスター弾発射
「クラスター弾、発射します!」

【AIナビの呼びかけで、攻撃を辞め、くるりと身を翻し、『エキドナ』のバラストタンクへと肩からクラスター弾を2つ放つ】
【撃ち終わると、また元の方向へと体を戻すだろう】

【だが、元の方向に戻るまでは数秒あった。隙は確実にできた】
914 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 23:27:23.78 ID:7xK5CAh10
>>909
犯罪者....?
「そんな人を追っているのですか...」
【二人は結構まじめに聞く】

「名前が『黒陽』、「能力者」、「異世界人」.....」
【露出狂女はちょっと考え込む】

どうした? ワルキューレ。
【フードの人は露出狂女を見ながら言う】
915 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 23:29:24.64 ID:I94/rz8SO
>>908

……良いよ。君は勝手に[ピーーー]。俺は、もう疲れた……「こいつ」の相手は−

【そう言うと、彼は実に面倒臭そうな表情で。少女を拾い上げ、その右脇に抱えるだろう−】
【−邪魔をしようとすれば、可能だ。しかし……すぐに、“起こる”】

【それどころではない、“異変”が】

ああ、一度だけ忠告する……「避けた」方が良いと「思う」よ。

【彼は、彼女を抱えたまま……あるいは抱える事に失敗して、そのまま後ろに跳ねるだろう】
【これも、邪魔は出来るが……“間違いない”“そんな場合ではない”】

<チュリイイイイイイン…………>

【そんな、“声”が聞こえるだろう】
【そして次の瞬間には、貴方の腹に向けて……“魔翌力弾”に近い何か。魔翌力性の突撃が、襲い掛かるだろう】
【青年の行動から、「何かが来る事」を推測すれば。回避は、容易だろう】
916 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/02(月) 23:31:26.35 ID:vRJ9bXRR0
>>901>>903

フフーフ……どうやらそのお堅い相方に束縛されて貴女の願望≠ェ実現できないようですね
それはいけませんッ!!!!戦いとはッ!!!!破壊とは自らの願望を満たす己モノッ!!!!

配給品ッ…?笑止ッ!!!貴女は機関がどれほどの組織か分かっていないッ!!!
資金!!!!兵力ッ!!!!そのすべてが大国に匹敵するッッ!!いやそれ以上ッ!!!!

望めば貴女の願いは叶うッッ!!!!さぁ!いまなら間に合うッ!!機関へッッ!!!!

【口元を大きく歪めながら、オープンチャンネルで相手に叫びかける】
【思考の攪乱、判断力の低下、何かしらこちらが有利に運ぶように―――】

世話の焼ける………まぁいいでしょう……対装甲迎撃弾槍兵<b!!!!援護しなさいッ!!!

いまから……敵艦にアプローチをかけます………ショーのクライマックスの開宴ですッ!!!

【掛け声と同時に、先端がミサイルになっている2m程の槍を持った兵が3体現れ】
【敵艦の側面に対してミサイルを発射する、今回の弾は、装甲を貫く事のみを目的とされた弾である】
【その為、艦にダメージはあまり与えられないだろう】

ヒャハハハハハハハハハッッッ!!!!串刺しになって下さいよぉおおおおお!!
神への祈りはすみましたか!!!??これで……引導ですッッ!!!!!!!!!!!

【ダンッと甲板を強く蹴り、敵艦の上空にフロートする】
【そのまま金属の柱のような砲台ごと、艦内を貫きバラストタンクを兜割りの要領で上から突き刺そうとする】

【片腕が損傷大なので、狙いは甘いが、威力は凄まじい】
917 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/02(月) 23:31:58.84 ID:J0Nxm5xLo
>>912
………。

【濃厚な侮蔑の表情を浮かべる少女は、相手の眼をじっと見つめる】
【背後の竜同様、瞳孔が細く狭まりながらも、じぃっと相手と眼を合わせる】
【一切の嘘の類を混ぜた様子が無いその曇りなき瞳に…少女は、手を離した】

【落下するであろう少女にはかまわず、渾身の力を持って壁を殴りつけるだろう】
【巨大な皹が瞬く間に広がって、壁をただの瓦礫へと変える】
【幸いと言うべきか、そのビルはそもそも廃ビルだったようで、中の人間が困る、と言う事はなかった】

【拳を突き出した姿勢のまま、小さく、震える少女は】


…行け。

【瞬間、背後の竜が呆れの視線を少女に向けた】
【好物を前にお預けを食らった犬のような顔で、少女の手を引っこ抜いて、振り上げさせようとする】

…っせぇな、竜は殺.すが、人間は殺さない。言った筈だ。

【姿勢を変えぬまま、背後の竜に向けて、言い切る】
【けれど納得がいかないのか、竜はしきりに、相手の竜を指差して何かを訴えている】

【そんなの詭弁だ、こいつは竜だ、殺せよ】

…早く行け、頼む。

【ちらりと、覗く目は】
【金色を覆い隠すように焦げ茶がゆっくりと戻りながら】
【言葉なく、内なる何かと闘っていた】
918 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 23:34:07.28 ID:sbq1uHcg0
>>914
まあな、依頼された事を適当にこなすっつー仕事をやっててよ
本職は医者だが

『あ、俺はバイトっす』

【―――ということらしい】
【包帯男の情報は、要らなかった気もするが】

―――どうした?心当たりでもあるのか?

【かなり真剣に、女性を見つめる医者】
【それほど仕事に熱心なのだろうか――】
919 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/02(月) 23:38:37.33 ID:RzHt/LfCo
>>911
濤渦さんね、それと蒼駆か、
俺は、まあさっきアルフィーネが全部言っちまったけど……
ネクト・ドミニエンだ、よろしくな

呼ぶときはネクトで良いよ

【少女達に笑顔で答える】

≪第52943方面宙軍アスティリア宙域駐留艦隊所属艦 エリクシアのサポートAI アルフィーネです≫

【アルフィーネと呼ばれた声も、自らの素性を名乗った】
【少女が察したとおり、宇宙船のAIのようだ】

いやまあ、多少偉くても青二才には変わり無いんだが、まあ――いいか別に

【この青年わりと適当な性格のようだ】







920 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/02(月) 23:41:19.82 ID:cILdCZOSO
>>906
【――かつん、こつん。死と頽廃の匂いに満たされた路地の奥に、新たな異物が混ざり込む】
【硬い靴音、たなびく紫煙。安っぽい、煙草の葉の焦げる香り】

【異形にとってそれは恐らく、待ち望んだものの到来の兆しだ】
【深海に靡く海藻の群れのように、只々そこに在るだけだった無数の手】
【それらが牙を剥くべき――牙、というのも語弊が有るだろうが――対象は】

【かつん、こつん。徐々に、徐々に、そちらへと近付いている】
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/02(月) 23:42:20.55 ID:fckvX3Y6o
>>915

【男が少女を抱え上げることを妨害する気など全くなく、視界から少女が消えると】

ありゃ、持って帰るんだー、なになに?そんな趣味でもあるのかな?

【ヘラヘラ笑いながら、やはり軽い口調で】
【そして、男が跳ね退いて、その“声”が聞こえた瞬間――】

おっと

【驚く様子もなく、真横に跳ねるだろう。結果、魔翌力弾はかわせたが、ズボンの裾が少しだけ焼き切れた】
【体勢を整えると、立ち上がり】

クス、―――まったく、短気だねー。疲れたっていうなら愚痴でも聞いてあげるよ?
俺はそうゆう仕事してるから、別に苦じゃないしねー

あと―――

さっきの音、誰がやったのかなー?

【その言葉は、明らかにこの場に視えない何かがあると指摘していると言っているようなもので】
【優男はそれに勘付いていた。そのうえで、気付かないフリをしていたのだ】

【その言葉が終わった直後、優男の周囲がキラキラと僅かに輝きだす】
922 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/02(月) 23:42:31.44 ID:7xK5CAh10
>>918
「い、いや、何でも無いですよ」
【露出狂女は首を横にブンブン振りながら言う】
......?
【フードの人も首を傾げる】

医者がそんなべんり屋みたいな事してるって何よ。医者やってたら収入も悪くなかろうに
「(主、そこは察してあげてくださいよ。 この人「ヤブ医者」でしょ)」
(あ、そういやそうか)
【二人で小声で言っている】
【耳が特別良くなくても聞こえるだろう】
923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/02(月) 23:43:12.38 ID:voUU6ucM0
>>898

【感情の込められた言葉は、確かに、亜人に届く。歯痒さと、哀しさが、募って行く】
【彼は、偽善だと言った。だが、そうは思えなかった。彼は、独り善がりでも、偽善者でも無い】

【最後に、彼の紡いだ言葉は。胸に、刃物が深く突き刺さった様な感覚が走った】
【だが。今迄、会わなかった、此の日々。彼が、苦しんで生きて来た事は、理解出来て】
【其れに、気付けずに。のほほんと生きて来た自分が、情けなく思う】

【消えるべきなのは。彼では無く、自分だ】

……。

【真っ白な思考が続いた。彼の頭に、置いていた片手も。感覚を失い、何も感じられなかった】
【暫しの沈黙。 やがて、亜人は。薄く、唇を開き】

……貴方は、……生きて

【消えて欲しいと、思っていない。貴方を愛する人は、誰もが、思っている】
【どうか、自分を追い詰めないで欲しい。頭では、大量に言葉が溢れるのに。其れを、口にする事が出来ない】
【そうして、紡いだ其れは。思考で選んだものか、無意識で放っていたものかは、分からない】




消えないで、京




【ただ、彼の名を呼んだ。たった、一度きり。其処で、押さえ込んでいた感情が弾けた】
【テーブルに、雨≠ェ一粒、落ちるかもしれない。今は、晴れている筈だが】
【最低だと思った。彼に何も出来なかったのに、こういう場面で泣く自分が、心の底から気持ち悪く感じた】
924 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/02(月) 23:47:18.19 ID:mq2b9kp0o
>>920

………………

【何者かの存在に無数の「手」達がざわめく】
【先ずその人物の存在に気が付くのは金の瞳を有した「手」】
【普通の「手」達の後方に3本程、揺れて周囲を監視していた彼らが気付いた】

………………

【その仮の司令塔とも言うべき瞳付きから他の「手」へと警戒の旨が伝えられる】
【ざわめきが広がり彼らは総じて人物の方向へと意識を向ける】

【彼らの内の殆どが地面に潜り残ったのは先程の目付きと】
【普通の「手」が5本程、揺れてその人物の影が完全に狩場に入る事をただ待つ】
925 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/02(月) 23:50:17.26 ID:Lhp1v9c1o
>>919
わかった!
よろしく、ネクト!

【自分よりも目上の青年、だが彼の笑顔から砕けた調子でも大丈夫だと判断したようで】
【彼の要望通りに名前で呼んで、彼女もまた笑顔を見せ】

あなたはアルフィーネね、よろしく!

【エクシリアと言うらしい艦船のAIである声にも、元気に挨拶をして】
【声の方にもいろいろと質問責めをしようとしたが―――】

【―――!】

………!

【青年にじゃれていた狼が突然、遠くの方向を睨み、唸り声を上げて】
【それに気づいた少女は、急いで再び狼の背に乗る】

ごめんなさい、“彼”が近くにいるみたい…!
もし良かったらここに連絡してね、それじゃ!!

【そう言って連絡先を青年に渡すと、待ちかねたように狼は駆け出し】

また会おうね、ネクト、アルフィーネ!

【少女のそんな声が、走り去った先から聞こえた事だろう―――】

/すみませぬ、眠気限界なので落ちます…orz
/楽しかったです、機会があったらまた絡ませて下さいなー!
926 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/02(月) 23:50:45.95 ID:bPuFmPCIo
>>917

…ぅ…けほっ…けほ
…む?

【手を離されると、陶器のように地面に崩れ落ちる】
【目をぱちぱちさせて、何が起こったのか整理をした】
【それから、やや笑顔を浮かべて、立ち上がった】

【そして、先程の傷跡にちらりと目を向けると、既に流血は止まっていた】
【綺麗なハンカチを取り出し、血液が付着しないように傷口にかぶせると】
    【少女を───ぐっと、抱き寄せた】


いいえ、まだ……だめです
……まだ、貴方さんを───救えていません


【まさに至近距離、心臓を一突きすることも、不可能ではない】
【それでも彼女は、自ら、体温が伝わる距離まで近寄った】

憎むのは良くない────
そういう自分の価値観を押し付けるのは良いことではないです

でも……自分以外の誰かを憎んだ時の…

その、何処か寂しそうな目を私は見過ごせないのですよ
927 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/02(月) 23:55:04.25 ID:sbq1uHcg0
>>922
―――そうか、まあいい
何か分かったら教えてくれ

【少し女性の反応に違和感を覚えながらも、そう二人に頼む】

実は意外と少ねえんだよ金、医者じゃなくても治癒能力者とかいるだろうしな

『‥‥そりゃ、怪我して動けない奴を無料で診てやったりしてたら収入も減るっつーの』

【リカルドはこう語っているが、包帯男が若干ボソッとつぶやいたことも合わせての状態なのだろう】
【煙草の入った箱を、ポケットから出して】

‥‥っつーか聞こえてんだよおめーら

【―――と、言いつつも大して気にしていない様子で】
928 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 00:01:26.92 ID:6Lx36o2SO
>>921

−俺の、嫁だから、ね。

【笑い。彼はそのまま、数歩後退して】
【「ばりん。そんな音と共に突如破れた空間の中に、少女を放り込む」だろう】
【その後、ばりん。という音は断続的に数秒ほど続いて−】

《チュリィィィィ……ン》

【音が止み、鳴が響く。青年は何も言わず、右にサイドステップを踏む】
【先程まで青年が居た座標に、細い穴が空いて……“何か”は再び沈黙する】

へえ、俺がやったのかい……それは、俺自身も気付かなかったね。

【皮肉るような口調で、然し表情は笑顔】
【純粋だとか無邪気だとか、そういうモノとは程遠い、“汚(ケガ)れた”笑顔】

分かれば、苦労しないさ……はた迷惑な放し飼いか、しがないギタリストを狙う無差別殺人鬼か

【苦笑、のような。そんな声色】
【今は、何も起こらない……が。優男の頭上に、“魔翌力が集まり始めている”……恐らく、それが分かるだろう】
929 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/03(火) 00:02:19.24 ID:OPxT/Q79o
>>926
…よせ、馬鹿っ…!!

【強く、震えて、男女は、拒絶しようと手を伸ばしかけて、やめた】
【背後の竜は、激昂していた。何だこの茶番はと】
【猛り狂う竜を見ながら、でも、男女は、相手を拒絶するだけの力を込めきれない】

…お前だけの都合じゃない、俺は、人間は…っ、

【力ない両腕で、頭を抱えながら、少女はそれを必死に噛み殺した】

【邪竜は、のろいだ。それも強い、とても強い呪い】
【殺意を膨らまし、殺戮を強要する、血によって引き継がれた業】

…見過ごす気が、ないんなら、なおさらだ。
俺の視界から消えろ、とっとといなくなれ…いなくなってくれっ…!!

【双眸が、明滅するように変色する】
【少女の瞳のこげ茶色が、邪竜の金と混ざり合って踊る】
【背後の邪竜も怒り心頭と言った様子で、これ以上相手を放っては置かないかもしれない】

【それでも、少女は、渾身の力で相手を突き飛ばそうとするだろう】
【路地の出口へ向かって、竜をも突き飛ばす強大な膂力でもって】

…『お前』を、殺したく、ないんだっっ!!

【竜か、人か、化物か】
【そんな区別では、なく】

【この少女は、邪悪な竜に蝕まれる少女は】
【痛みに狂いながら、『彼女』を、拒絶する――――】
930 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2011/05/03(火) 00:02:55.13 ID:NJxOHM0do
>>925
え、ちょっと待――

【急に連絡先を渡され、少々驚いている間に少女は走り去った】


どうし――

【どうしたんだ? そう呟こうと所で、ネクトも何かの違和感に気づく】


アルフィーネ、周辺の生体反応はサーチできるか?

≪了解――周囲の生態反応をサーチします……チェックコンプリート、周囲には我々とあの少女達の他にこれと言って生体反応は検地出来ません≫

そうか――

【ネクト自身に何かを感知する能力は無い、しかし言うなれば】
【様々な惑星に出向き、数多くの原生生物と対峙してきた、経験――感とも言うべき物が、何かを彼に告げていた】

この場所を離れるぞ、飛べるか?

≪重力下推進であれば問題無く≫

【青年は、反損した宇宙船艦エリクシルへと戻り、数秒後エリクシルは地上を離れた】


/了解しました、非常に遅レスで申し訳在りません、文章力も思った以上に落ちているorz
931 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/03(火) 00:04:45.89 ID:zQNvF1r0o
>>923


【俄か雨か――、―そんな物、駄目じゃないか】

【この人が、雨に濡れてしまう。 ……風邪でも引いたら、どうするんだ】
【……彼女を看病してくれる人は居るのだろうか、と。 ふと、考えた】

【――こんな自分でも、消えないで、と言ってくれる愛しい彼女】
【――こんな自分でも、名前を呼んでくれる、優しい彼女】


【…………、……。 ――嗚呼――、―】




















           ………………、……ごめんね、いろは。




  【 ――――やっぱり僕は、馬鹿だ。生きる理由なんて、此れで十分なのに。 】








【頭に置かれた彼女の手を、左手で優しく取ると――彼は、立ち上がる】
【彼女に、泣いて欲しくなんて無い。 ……自分を好きだと言ってくれた、彼女】
【泣かせる位なら、下らない自分の主義なんて投げ捨ててでも、生きてやる】
【迷いなんて、無理矢理にでも自分の中で折り合いを付けて……此処に、居続けよう】



【彼の顔には、少し疲れた様子の――其れでも、優しい微笑み】
【泣いたら彼女まで泣いてしまうから、今は泣かない。 ……後で、思いっきり泣こう】



【彼は、彼女の傍に立って。 ――其の身を優しく、抱き締めようとするだろう】
932 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/03(火) 00:06:25.49 ID:o4voccRO0
>>927
「「ゲッ!」」
【「やっべ! 聞こえてた!」的な顔をしてリカルドの方を向いた二人】

「あははは.....どうもすみません、我の主が馬鹿な事言って」
責任なすり付けやがった! この野郎!
「はいはい、うるさいうるさい」
【とりあえず、暴れそうなフードの人を羽交い締めにしながら言う】

「そういえば、自己紹介してませんね。 我はワルキューレ、この主の使い魔です」
俺は白髪 桜って言う...って痛たたたッ! 羽交い締めからそのまま関節技するのやめろ!

【大暴れしながら自己紹介する二人】
【......そういえばフードの人、未だに顔があらわになっていません】
933 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 00:09:39.78 ID:bPTPgdQSO
>>924
【茫――――】

【銜え煙草の先端に燈された幽かな光は、人影の形を露なものとするには、些かに儚い】
【細長く、路地の形に区切られた天蓋。その中央から差し込む月照も、その場所にまでは届かない】

【かつん、こつん。数秒を歩みに費やして、漸く影は月下に姿を曝した】


…………術式、には見えないね。使い魔か、何かか?
こうも派手に網を張ってるって事は、近くに魔術師さんの工房でも有るのかなぁ。

何にせよ、興味ないけどさ。……依頼の邪魔ものになるんなら、排撃するだけだし。

【間延びした柔らかい声。ひょろりとした長身に、所々ハネた黒髪】
【目深に被ったソフトハットの所為か、顔立ちは定かではないが】
【恐らく、男だ。青年と呼べる年頃の。――彼の緩く着崩された装いは、みな一様に葬儀屋めいて】

【白のカッターシャツと他幾つかを除けば、その殆どが黒だった。手袋、レザースニーカー、スーツに揃いのスラックス】
【腰の左右に吊ったホルスターから、揚句の果てに銃の片方まで黒尽くめ】

【くい、と帽子の鍔を、左手で押し上げて。彼は、眩しげに目を細めた】
934 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/03(火) 00:10:02.47 ID:A4g6Qr1Jo
>>910

艦長1:こちら『レティキュレート』艦長、素晴らしく夕食が進む光景に感謝する
    可能ならば次にそれを改良する時は、噛み砕かず丸のみにしてくれれば有り難い

    そして、質問に答えるならばその通り
    あの巨体を海面に完全に浮上させ、動きを止めるまで
    相応の労力と時間を費やす事は、覚悟の上で行動して頂きたい
    陸のナンバーズは海で何処まで戦えるか、見せてくれ

    そして余裕が有るのならば、テレズマなるエネルギーに関しての講義を要求する
    生憎と私は、そういう知識は余り持たないので

【巨人が巨人を平らげる食事シーンに言及しながらも、艦長は落ち着いていて】
【自分の緊張を和らげるためか軽口を叩きながらも、その質問に答えを返した】

【3つの艦の内、繋がれている『レティキュレート』だけは、推進力が増しても然程の効果は無い】
【だが、残りの二艦の出力が向上した事は、目に見えて現状を改善させた】
【伸び切った鎖が、『エキドナ』の巨体をじわじわと引き上げる】
【海の化け物との綱引きは、中々経験出来ない事ではあろう】

【船体を狙う杭。『エキドナ』の様な巨体に有効なのは、速度を捨ててでも威力に特化した攻撃だ】
【質量が有り、強度が有れば、それで良い。増してやこの様に、速度さえも合わせれば】
【『エキドナ』船体、右側面。オルトロスの牙♀ェき上げ装置を、外側から貫く杭】
【『レティキュレート』を縛り付ける杭が、少しばかり緩んだ】

>>916

ハクタカ:何を言うっ!!無意味に目的も無しに力を振りまわして良くなる事など有るものか!!
     お前達の様な輩が居るからこそ争いが起きる、死者が増える、だから私達は―――

モルガン:舌先三寸で誰か口説くならよーく言葉の意味を考えるんだな!
     供給してくれるというから耳を傾けたんだ、それがなきゃ俺はお前に興味無いさ!!

ハクタカ:おい、どういうつもりだモルガン!?何故あんな戯言にまともに取り合う!?

【幾ら声がでかくて、物事の考え方がおかしくて、テンションがおかしかろうと】
【モルガン=デスティレリアスは、只の馬鹿という訳ではないのだ】
【自分を言葉で揺るがせようとしている事は分かる。そして、それに乗るのもやぶさかでは無い】
【だが、彼が自分の求めているものを理解出来ていないのなら、それに賛同する事は出来ないのだ】

海兵:砲身より艦内に衝撃!!砲身に損傷は無し、バラストタンク内部破損!!
   このまま使用を続ければ、二度と浮上出来なくなる危険が有ります!!

モルガン:ならさっさと穴塞いで来ーい!!生娘じゃあるまいし破れた程度でピーピー泣くな!!

【砲身の強度は、外壁のそれより更に一段階高いらしい。叩きつけられ、圧し折れもしない】
【だからこそその砲身は、パイルドライバーの様に、船内に衝撃を完全な形で与えた】
【内部から壁面を損傷し、自重、内部の水圧、その他各種要因でぎしぎしと悲鳴を上げるバラストタンク】


/続きます
935 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/03(火) 00:12:48.19 ID:A4g6Qr1Jo
>>934

>>913
【海上、揺れと波と爆音の突風の中に居るよりは、まだ空の方が平和と言えるのだろうか】
【上昇する兵士を追い掛ける魔力弾丸、少しずつ少しずつ近づいて行き】
【真っ先に捉えられたのは、先の攻撃でブースターを破損していた一人】
【魔力障壁とブースター、共に破壊された彼は、地獄の海へと落ちて行く】
【続けて、その下を飛ぶ一人、その先を飛ぶ一人。順番に、蠅を落とす様に】
【荒れる『エキドナ』と『レティキュレート』により、轟々渦を巻く海面】
【飲み込まれ、姿を消すのは、瞬き数回分程度の時間で十分だった】

【洋上の女神≠ェ、その我儘さを窘められる瞬間が、遂に訪れる】

【内圧によって罅が入り、防御力を失っている『エキドナ』の外壁】
【それに止めを刺したのは、外側から爆発を起こし打ち破る、クラスター弾だった】
【引き剥がされた様な穴が開き、海水が際限無く流れ込むバラストタンク】

海兵:バラストタンク、完全に破壊!!隔離用の内部防壁を降ろします!!
   潜航は完全に不可能、当艦は一切の潜水能力を失いました!!

モルガン:ちっくしょー……!!!嫌ーな所狙い打ちしやがったなあの連中はあ!!!

【潜る事を諦め、取り込んだ海水を完全に排出し、『エキドナ』が浮上を完了する】
【鉄の体、化け物の様な潜水能力、巨大な火力】
【その3つの内1つを完全に奪われ、2つを大きく削られて】
【今や『エキドナ』は、其処に浮かぶばかりの船となっていた】


>>ALL
【ざー、ざー。ノイズの後に聞こえてくるのは、あの艦長の高揚した声】
【声の裏で聞こえている少女の声は、それに比べれば随分と細く弱くて】
【機関の兵卒達も、歓喜よりは安堵の声ばかりが聞こえていたが】


艦長1:『レティキュレート』より艦隊総員、当艦は沈没の危機より脱出した
    敵空母の対艦対空能力は激減、もはや脅威に在らず
    諸君等の活躍は、私達の想定を遥かに上回っていた

    『エキドナ』よ降伏せよ、もはやこの海はカノッサのもの
    只今を以て我等が艦隊は、スレイプニルを包囲する!!

【それは、≪リンカルス海峡海戦≫に於ける勝利宣言だった】
【例え彼女達が何を望もうと、どう戦おうとも、もはや覆す事は出来ない明確な結果】
【空を飛ぶ彼女は、共に駆ける者を失った。海を行く彼女の心は、既に『エキドナ』と共に新天地へと向いている】
【陸戦、空戦、カノッサと言えどノウハウは多く無かった筈だ】
【そして『エキドナ』の武装は、防御力は、何れも桁が狂っている馬鹿げたレベルであった筈だ】
【だが、機関艦隊は未だ意気軒昂であり、洋上の女神≠ヘじゃじゃ馬から淑女へとランクアップしている】
【艦長の言葉は、艦隊指揮官の代わりに発せられた、勝利宣言だった】


【さあ、威容を整えよ。スレイプニルの護衛は、今は遠く『ディストン港』沖合】
【機関の兵数、武装、そしてナンバーズの名の恐怖、それ等が重なれば】
【果たしてこの海上で、誰がカノッサ機関に逆らう事が出来るのだろうか】
【『レティキュレート』船員が、『エキドナ』に掛けられた鎖を外していく】
【『レッドテイル』が『ジャベリン』が、チェーンアンカーで二艦を牽引する】
【スレイプニルへ、彼等は何事もなく、降り立つ事が叶うだろう】
936 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/03(火) 00:17:29.90 ID:Jt4G7y0+0
>>932
‥‥お前ら

【聞こえてないと思ってたのか、と呆れながら】
【若干、片手で頭を抱えた】

『さっきから思ってたけど主と使い魔って関係じゃねーだろその状態』

使い魔自由だなオイ

【ツッコミはするが止めはしない】
【双方とも、羽交い締めしたりされたりの二人組を傍観するばかりだ】

ワルキューレと、桜な
俺は‥‥ってもう言ったな名前、おい、お前の番だろ

『はいはい‥‥あーっと、俺は黛 結城(まゆずみ ゆうき)でっす
 まあ適当に呼んで下さいな』

【単純に名前だけを言う包帯男、結城】
937 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 00:17:39.21 ID:uB44dHRvo
>>933

………………

【獲物は1人、それならば余り力を入れる必要もないだろうと判断】
【青年の前に佇む5本の「手」が寄り添い、捻れ、混ざり合い】

………………

【二回り程大きくなる、凡そ成人男性程度の大きさへと変貌した】
【またその表面も西洋甲冑の手甲のように厚く、そして刺々しく形を変えた】
【特出するべきはその鋭い爪、それはナイフのよう】

…………――――――――!

【変貌の後、「手」は地面を滑るようにして移動を開始】
【その動きは存外に速く直ぐにでも青年へと近づき】

【やがて正面から正中線状を撫でるようにその爪を振り下ろそうとするだろう】
938 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 00:18:37.61 ID:yIELsBGSo
>>928

へぇ―――……嫁、ねー
嫁なのに、――どういう、ことかな?

まさか、キミが殺ったわけではない、ってことかな?

【表情はそのまま、だが今までと違うすこし落ち着いたかのような、そんな口調】
【そして、問いかけ。流石に優男も彼の様子がおかしいと思い始めたか】
【軽くため息を吐くと――】

キミ、命か何かを狙われてるのかい?

【最後の言葉を受けて、そう返すだろう】
【そして頭上の違和感――それを察知すると】

なんにせよ、俺を狙うなら容赦はしないよー?
キミが攻撃するにしても、視えない何か≠ェ攻撃するにしても
キミがソレに狙われてるって言うのなら、よかったじゃん。俺が始末してもいいよ?

【軽口を叩きつつ】

反射鏡―カウンター―

【小さく呟くと、優男の頭上に鏡の盾が現れるだろう。蜃気楼のように、輝いていた空間から】
【強度は鏡にしては中々のものだろう。だが、それの真の使い方は盾ではなく――】
【もし頭上の魔翌力が先程のように優男へと降りかかり、うっかりその鏡を割ってしまうと】
【その破片達はまるで意思を持つかのように、攻撃を繰り出した者へと降り注ぐことになるだろう】
939 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/03(火) 00:24:41.55 ID:o4voccRO0
>>936
「結城さんですね。覚えましたよ☆」
【胸元を強調させながら笑顔で言う】
【どうやら彼に色仕掛けをするのが好きなようだ】

「あ、そうだそうだ、これ見てくださいよ二人とも」
【そう言うとワルキューレは主のフードを掴みながら言う】
お、おい! やめ!
「えい。」
【ワルキューレが思い切りフードを取ると】

【黒髪、短髪、美少女の姿があった】
「ね、主の顔どう思う? 可愛い?」
おい! 何してるんだ!
【すぐにフードをかぶり直す】
940 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/03(火) 00:25:15.21 ID:4PsT6mfwo
>>929

ほら、震えてる
大丈夫……きっと、大丈夫

【少女の頭にそっと手を載せようとした瞬間である】

───きゃっ!?

【不意に身体に加わる力に、声を上げる】
【しかし、すぐに危害を加えるための力ではないことを悟ると軽く受身を取った】
【立ち上がる前に耳に入った言葉を、反復する】

それが、貴方さんの本心ですね…?
……聞けて、良かった
頑張った甲斐がありました

【"殺したくない"、それを聞いて彼女は───ニコッと笑った】

【もう少し、目の前の少女の"闇"に傷を付けたかった】
【が、これ以上は、同時にその身を傷付けてしまう】
【已むを得ず、ぐっと堪えて、ローブを拾い上げると、路地裏の出口へと走り消えるだろう】
941 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 00:27:12.33 ID:O7ADOOwgo
>>934>>935
<<ウチのマスター曰く「善処する」だってよぉ!>>
<<はっは、私等を舐めないでくれ、之でも伊達にメイドやってねーしマスターも研究者やってねぇんだから!>>
<<あと、テレズマだかについては、今マスターに説明させるからちょいとまっとけェ!>>

【声が響いて、ざざ、という音と同時に切り替わった】

《《テレズマ、は。天使、とかの、力。》》
《《私自信の、体から出るけど、出力は、膨大》》
《《あと、釘を刺した物には、エネルギーを込められる、から》》
《《今、力流してる、…………ね?強くなるでしょう?》》
《《…………一時的に、だけど。数倍は、出せると思う、悪いけど、後でメンテナンスは、して》》

【爆音なのに陰鬱な印象を与えるのは流石というものか】
【とりあえず、最後の声は、エキドナを引き上げるのを見て、すこし得意気であった】
【まあ、普通の機械であれば、代償にメンテナンスが必須と成るのが玉に傷であるが】
【それでも、出力はかなり上昇しただろう】

【そして、巨人の大破と引換にエキドナの巻上装置を破壊して】

【勝利宣言が、響き渡った】

<<っし、ビビったぜェ?なぁ、マスター>>
《《未だ、兵装の全ては出していない。但し、敗因はもう少し大規模な物を多く持って来るべきだった》》
<<はは、違いねぇ。他の巨大兵器、帰ったら作るかい?>>
《《そう、する。この機体の、ノウハウも、学んだから》》

【甲板に立ちながら、そう和やかに話を繰り広げて】

【そして、危なげ無く5mの、機体が、スレイプニルに、降り立つ】
【未だ、出力には余裕がある様で、彼女の持ちあわせてきた兵器達のオンパレードとなった戦場であった】
【メイドロボに、巨人に、巨大ロボット。恐らく、未だ出していないものがあって】
【しかも、ほとんど戦略には疎かったため、性能≠ナ押し切った形となった】
【それでも、通ったのは、彼女の科学力≠フ証明だったかもしれない】

<<で、マスター、この島を落とすんだろ?>>
《《そういう、こと》》

【コックピットの中で、ガートルッドは荒い息を吐いていた】
【慣れない、自分が戦闘をする≠ニいう行為に、少々の消耗が有ったようだ】
942 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/03(火) 00:31:47.07 ID:PYGuyVMe0
>>934>>935

だから言ってんじゃあねぇかよ……戦場だよッッ!!!!戦場戦場戦場戦場ッッッ!!!!!
血と鉄ッ!!!腐敗臭と硝煙ッ!!!!断絶魔の叫びッ!!ただひたすらの殺戮の場ッ!!!!

てめぇだってもっと刺激が欲しいんだろうがッッ!!こんなチャッチな防衛任務じゃあなくてなッ!!!

【今だ敵艦の上に君臨しながら、ただ叫び散らす】
【そこに取り繕う言葉はない―――ただ自らの欲求に忠実な姿】

破壊破戒破壊ッッ!!!!ひたすらな戦場ッ!!!
その場と手段を機関は与えてくれんだよぉぉぉぉぉぉヒャハハハハハハハハハ!!!!

分かったらお前も素直になったらどうだ?自分の欲求って奴によぉ…
機関に入れば戦争≠ェし放題だ、国家だろうが世界だろうが構わねェ……

お前クラスの人間なら支部長<激xルになることだって容易いはずだぜぇ?
もっと欲望に身を委ねたらどうだぁ?

そうだ……この島≠セって貴様のモノになるかもしれねぇなぁ…
ここを要塞島にして、自由気ままに辺りの国々を侵略なんてぇなぁ…まぁそこは41≠フさじ加減だが

【ニタニタと笑いながら、そこでオープンチャンネルを切る】
【もう相手の心に語りかける事は語りかけた、後はこの女自身の問題と、指揮官であるNo.41の問題だ】
943 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 00:32:46.78 ID:6Lx36o2SO
>>938

俺が、彼女を? 傷付ける?

−ありえない。有り得るワケがない。

【表情(えがお)に、怒りとも何とも言えない、“キレた”モノが混入する】
【マシェットナイフを、腰に戻して】

狙われる覚えは有るよ。俺は、セイギノミカタだから−

【代わりと言うのか、右手に持ったのは二枚の“チャクラム”】
【片方を左手に持ち替え、それぞれ一枚ずつの薄円刃】

【然し次の瞬間−】

…………な…ッ

【突如、彼は「不自然に」前に飛び出す】
【何かに押されたかのような……然し、背後には「何も見えな」くて】
【意外。その言葉しか似合わない表情で後ろを見ながら、地面に仰向けにすっ転ぶ】

《チュリリリィィィィィィィンン》

【一方、優男の頭上に“鳴き声”】
【次の瞬間には、「不可視の突」が、彼の頭蓋をブチ抜こうと振り下ろされるが−】

【ぱりん】

《!?!?!?!?》

【割れた鏡、飛び散る破片と、襲い来る破片】
【不可視。それに突き刺さる無数の破片……それは、透明怪奇の正体を明らかにするだろう】

【−現れたのは、蛇】
【とぐろを巻いた黒の大蛇、その身体に纏う“不可視化の鱗”】
【ダメージを受けた事で、それが解除されたのか……そして、突の正体も分かる】

【“角”だ。蛇の頭に存在する、魔翌力のカタマリである“角”】
【鏡片が数枚刺さったソレが、惨劇の主】



【然し−ならば、何だ?】
【ギタリストの青年を、後ろから、突き飛ばした“何か”は−】
944 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/03(火) 00:35:27.06 ID:AxtogaD3o
>>934-935

「命中しました!命中しましたよ正次さん!」
見れば分かるよ……
「なんか冷たいですね……」

当たって当然だから……
「むぅ……」
【魔弾の行く末を目に入れて、言葉とは裏腹に、口調は少し安心していて】

で……クラスター弾は……?
「命中しましたよ!見事です!味方の艦隊は無事です」
それならよかった……


【話していたせいか、クラスター弾の行方は分からず】
【AIナビによる声を聞くだけ。次に聞こえてくるのは、勝利宣言。ふぅと柄にもなく、安堵の溜息をついて】

【『レッドテイル』の甲板へとゆっくりと近づくと、機体をデータ化し、携帯端末へと戻す】

【携帯端末には、茶髪ポニーテールの少女が映されており、先程からの声はこの少女のモノのよう】

やっと……おわったのかな……
「終わったんですよ!お疲れ様です」
そっちもお疲れ様……

【携帯端末の中の少女へとの会話が終わると、コートのポケットへと端末を戻して】

今から何するんだろうね……
【大きく体を伸ばしてから、そんな事を呟くのであった――】
945 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/03(火) 00:35:52.92 ID:Jt4G7y0+0
>>939
『あ、ハイ、ありがとうございまっす』

【以下、結城の心理状況】
【「うはwwwwwwwwwktkrwwww(ry」】

【なお、平坦に言っているが視線は胸へと一直線である】

‥‥あ?
一体なん――――――――――――――――

『え』

【桜のフードが取られた瞬間】
【一瞬だけだが、確かに一瞬、時が止まった】

‥‥お前女だったのか

【普通に驚いているヤブ医者】
【一方、包帯男は】


『普段は顔を隠しているけど素顔はすごい可愛い女の子―――良いと思います』


【右手の親指を、豪快にサムズアップした】
【※変態】
946 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 00:36:02.99 ID:wfw9vnMf0
>>931

【彼が、立ち上がり、見えた亜人は】
【向けられた微笑みに、驚いている表情。両目から、ほたり、ほたりと、大粒の透明が溢れている】
【しょぼくれた様子の耳は、此れ以上無いぐらい垂れ下がっており。温度を持った雨は、未だ止まない】

―――、

【抱き締められるまで、呆けていた様子だが。数拍の後、漸く、我に返る】
【気付けば、体温が伝わる。其の事実が、どうしようも無く嬉しくて。大声を上げて、泣きたい衝動に駆られる】
【だが、彼が浮かべた微笑みから、彼が、生きてくれる事を選んだのを悟った】
【では、泣いてはいけない。自分も、笑うべきだ。嬉しい時は、笑うべきなのだ】

【頑張っても、頑張っても。浮かべられる笑みは、本当に僅かに口元を緩めただけの、情けないものだった】
【眩い光の広がった、希望の情景。其れを、視界に納め、瞼を閉じる】

……。……、ごめん、なさい……

【先ずは、謝った。幾つもの、自分の過ち。気付けずに居た、自分の罪】
【謝って済むもので無い事は、判っている。だから、一生を通して、彼に償いたい】

【恐る恐る、彼の背に、細い腕を回そうとして】
【会えた時、一番、言いたかった言葉。其れを、紡いだ】


―――…… お帰り





【溶け合う影、二つ】
【揺らぐ事無く、光を発し続ける外灯は。二人を照らしていた】
947 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(熊本県) [sage]:2011/05/03(火) 00:36:10.56 ID:OPxT/Q79o
>>940
………っ

【消えた相手の背中を見送り、少女もまた小さく笑った】
【それは、傍目にはわからない程度に小さな、気持ち程度口角を上げただけの、見逃してしまいそうな変化】
【直後、少女は頭を抱えて身体を反らせた】

くそっ、うるさい、うるさいうるさいうるさいっっっ!!
黙れ、黙れ黙れ、だまれぇええええええぇええぇえぇええええええ!!!

【絶叫、耳元で荒れ狂う邪竜の声を掻き消すように、髪を振り乱して暴れる】
【背後の影が、形をなくした霧となり、少女の周囲を覆いつくす】
【魔翌力がなくたって、見えるはずだ。その邪竜の力に蝕まれてなお、闘うその姿は】

うおぉおおおおおおぉおぉおおおおおおおおおっっっ!!!

【咆哮――――!!】
【開放された力が路地裏を瓦礫の山に変え、夜の街に粉塵を巻き上げる】
【白い靄の中に、少女は消えて、衝撃と咆哮にまどろむ街の眼が覚めるだろう】


【―――――――――】

【後日、例によって事故と書き換えられた報道が、各メディアによって為されるであろう】
【当然だ、被害が大きすぎて、とても何も無かったなんて言い切れない】
【とにかくテロだなんだと週刊誌が祭りあげ、ワイドショーのコメンテーターが好き勝手な評論を述べるだろうけれど】

【決して、真相にたどり着くものはないだろう】
【瓦礫の下には、何も埋まっていなかったのだから】

//お疲れ様でしたー!
948 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/03(火) 00:42:28.75 ID:o4voccRO0
>>945
ちっちがう! 俺は男だ!
【大きな声を出すが顔真っ赤】
【恥ずかしいのか目を合わせない】

「可愛いでしょー。主あれでも男なんですよ一応、男性ホルモンと女性ホルモンの比率ヤベェって」
【ニヤニヤするワルキューレ】
「昔からよく女装されてましたよ。ほら、髪留め付けるだけで...」
やっやめろ!
【抵抗する桜を押さえつけて髪留め付けると...】

【とっても簡単美少女の出来上がり】
949 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 00:45:27.80 ID:bPTPgdQSO
>>937

(視界が安定しないね、FCSを――いや、この距離じゃ間に合わない)
(とすれば矢っ張り、近接戦か。……拙いな、どうも)

【見掛けよりも遥かに素早く迫る手を見遣れば、右ホルスターに差した拳銃の銃把を左手に握り】
【撃鉄を親指で押し上げ、至近距離で抜き撃った。弾種は.357マグナム、ホロー・ポイント】
【ステンレスシルバーの銃身が、銃火を散らして咆哮する――この距離だ、碌な狙いは付けずとも、恐らくは】

【だが。仮に当たったとして、貫通力に優れない鉛弾が鎧の外皮を抜けるかは、甚だ疑問である】
【構えて、撃つ。攻撃の成否問わず、この行為により必然的に、正中線を狙った爪の一撃の針路には】
【拳銃と左腕が割り込み、代わってそれを受ける事と相成った】


……やっば、マズった!?

【拳銃を弾き飛ばしながら、爪は前腕部外側を裂いて過ぎる。裂かれたスーツから、肌色の傷口と血の赤が覗く】
【青年は露骨に顔を歪めて後退り、その手をもう一挺――左腰、黒の大型拳銃へと伸ばした】

【見掛けによらず、頑丈らしい。損傷を負いながらも、未だ左腕による射撃は可能である】
950 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(岡山県) [sage]:2011/05/03(火) 00:47:07.46 ID:4PsT6mfwo
>>947

はぁ…

……はぁ……っ

【去った少女は、走り続けた】
【後ろで何かが起こっている。音でも、空気の感じからでもわかる】
【でも、今は、約束を守らなければならない】
【振り返らず、入り組んだ路地裏をひとすら進み続ける】


はっ…げほ…
…………ぐ…ぅ…

…えへへ…
……ちょっとだけ……いいカッコしすぎましたね

【彼女の足が、身体が、よろめいた】
【最初の一撃、シンプルだからこそ、直に手が触れた攻撃だからこそ】
【邪竜の怨念の篭った一撃が、小さな身体の中を渦巻いている】
【死ぬことはないが、そんなにすぐに治るものでも、無い】

【どしゃあ、と崩れ、地面を大きく擦る音が、路地裏に木霊した】

/はい、お疲れさまでしたー!
951 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/03(火) 00:48:40.89 ID:zQNvF1r0o
>>946

【言葉を返すことは無く、只管、彼女を抱き締め続けて】
【気が付けば、兎≠ヘ……自分に融けて混ざって、消えていた】
【残ったのは、単に魔翌力を発する異物。 不快だが、制御は容易い――何も、心配は無い】





       …………………――。  ……ただいま。





【――――こんな言葉を言ったのは、何時以来だろうか】


【自分には、帰りを待ってくれる人が居る】
【其れだけで――、何処までも、強くなれる気がする】
【結局、自分は誰かに支えて貰いたかっただけなのだろう……悪い事では、無いのだろうか】
【確信は無いが、悪いことでは無いと思いたい。 だって、こんなにも心が温かいから】





【――数秒か、数分か。 其れくらい経った後、彼はゆっくりと彼女から離れるだろう】
952 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/03(火) 00:50:02.03 ID:Jt4G7y0+0
>>948
‥‥‥

【見た目無表情だが、結構混乱しているリカルド】
【「えーと、男だと思ったら実は女、かと思いきや本当は男で‥‥今どっちだ?」とか呟いてる】

『つまり男の娘とな?つまり男の娘とな?』

【大事な事なので二回言いました】
【※変t(ry】

『せんせー、写メ撮っていいですかー?』

【手を上げて、そう質問する結城】
【ポケットにもう片方の手を突っ込み】
953 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/03(火) 00:54:59.04 ID:A4g6Qr1Jo
>>942
【ずるずるとひきずる音こそ無いが、二つの艦に引きずられる『エキドナ』】
【まだ、船員は居る。玉砕覚悟なら、十数分陥落を遅らせる程度の事は出来たのだろうが】

「おー………良いな、そういう声のでかい奴は割と好きだ!!!
それに、分かりやすいのが気に入った!!複雑だと頭が疲れる!!」

「だったらそうだな、まずは優秀なコックを1ダース寄こしてくれ、レシピは有るぞ!!
それから酒だ、出来るだけ大量の酒だ、今日は戦勝祝いでパーっとやるぞー!」

《隊長、俺達は負けた側です!!》

「うるせー知った事かー!!!」

【彼女達はもう、機関に対して反抗する事は無かった】
【水の国海軍所属、キャプテン・モルガンことモルガン=デスティレリアス】
【スレイプニルの誘導された先、その不自然さに疑問を抱き、『エキドナ』を部下と共に盗み出し出撃する】
【馬鹿では無いが後先は考えず、無能では無いが目先の戦闘に囚われる】
【端的に言えば、使える頭を使わない、そんな迷惑な類の人間で】
【だからこそ、分かりやすい言葉には、分かりやすく賛同した】


>>941>>944>>ALL
【警備システムも、センサーも、実際に侵入されてしまえば】
【それも、空母三隻で輸送できるだけの人員に攻撃されてしまえば、何の役に立つのだろう】
【ましてや機関は、大群を用いての陸戦ならば、世界でもトップクラスの熟練度を誇る】
【もはや制圧に、ナンバーズの力を借りる必要すらないのだろう】

【弱者は、技術と作戦によって、掻き乱す事で強者から勝利をもぎ取るのだ】
【だが、強者が弱者よりも遥かに上の技術を持っていたとしたら、どうなるのだろうか?】
【多少の作戦、豊富な経験という優位性は、技術と兵力の前に掻き消される】
【この海戦は或る面では、正しく機関の戦いだったと言えるだろう】
【最新鋭の技術で叩き潰す。こざかしさの欠片すら持ち合わせない、覇者の戦だった】

【スレイプニルに彼等が降り立った時には、既に『レティキュレート』から兵が展開】
【見ている内に、制圧は次々に完了していく事となるだろう】

【『レティキュレート』の管制室から、甲板を通って降りて来るのが二人】
【片方は、この艦隊の指揮官の香月。長い白髪は、揺られて乱れて、寝癖でもついたようになっている】
【もう一人は、白い髭を蓄えた五十代の男性。衣服からすれば、彼は艦長なのだろう】

『空の敵は逃げた、この数では何も出来ないと判断したのでしょう。
海の敵は今は味方となり、早くも酒盛りの用意を始めている……海の上では、酒は娯楽であり水分ですが
そして地上は、カノッサの本来の戦地は、もはや制圧完了間近』

『ミハイル・霧氷=ディストースカヤ。レティキュレートの艦長です。
お疲れ様でした。これだけ新兵器が飛び交う戦場は、ついぞ見た記憶は有りませんな』

【艦内放送の時よりは、幾分か落ち着いた口調。目上の者と認識しているのか敬語を用いて】
【彼は、戦勝祝いの挨拶の様な言葉を述べる】

【香月は、船酔いでもしたのか、或いは別な要因か、顔色が優れない】
【それでも、絞り出す様にして、艦隊指揮官としての任務を全うしようとする】

……あー……ごくろうさん、だ……これで、スレイプニルはウチのもんだ
弾薬の消費やら何やらもあるだろうし、請求するならリストに纏めといてくれ……
怪我が有るなら、衛生班も居る……

……カリナトゥスからの、伝言だ。勝った時だけ聞かせられる、伝えられるのは喜んで良いのかな
スレイプニルを、海上要塞へと作りかえて、次の戦の拠点とする
狙うのは、櫻の東だ=@………だと、さ

【その任務とは、彼女が決して逆らえない、とある天災の言葉を伝える事】
【その言葉は、一つの戦闘が終わった瞬間に、新しい戦場を突き付けるもので】
【休む暇など与えない、そう言わんばかりの命令でもあったが】
【だがそれは、カノッサにあるならば寧ろ、望むべき事なのかも知れない】
954 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 00:55:06.59 ID:yIELsBGSo
>>943

だよねー。あの子がほんとにキミの嫁なら、殺ったりしないよね
少なくとも、俺はそうだよ

【同意。誰が好き好んで自分の終生の伴侶を殺したりするものか】
【ということはやはり、この空間に彼でも優男でもない別の何かが$んでいる。若しくは逃走後】
【優男は状況をそう理解して】

【そして鏡で頭上を守られた優男は辺りを見渡す余裕があった】
【故に男が手にしたチャクラムをしっかりと確認し、警戒した―――が】

(―――?)
(なんだなんだ、なにしてんだろうねぇ)

【あまりにも不自然なその姿を見れば、別の何かが存在しているのは明白】

【―――数瞬後、続く、鏡が割れた音】
【優男は一旦男から眼を離すと鏡の破片達がどこへ行くかを眼で追い―――】
【そしてそれらが突き刺さった空間からようやく現れた、角蛇。それを金色の双眸で捉えた】

―――さて、なんか出てきたけど…あれがキミの嫁さんを手に掛けたのかな?

【また視えなくなることを警戒してか、角蛇を注視したまま問いかけるだろう】

あと―――

【  シュッ  】
【優男は呼び動作無しにいつの間にか手に持っていた“鏡の破片”を男が転ぶ前にいた少し後ろ】
【つまり、視えない何かがいるとしたらそこだと、狙いをつけて、鋭く投擲するだろう】


もいっぴき、そこにいる―――よね?

【もしそこに“何か”が居れば――回避しない限り薄く鋭利なそれが突き刺さることになるだろう】

//お風呂入ってきますね!
955 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 00:57:18.29 ID:O7ADOOwgo
>>953
《……》》
956 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 00:57:46.32 ID:O7ADOOwgo
>>955//途中投稿です
957 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/03(火) 01:00:38.07 ID:o4voccRO0
>>952
「もちろんいいですよー結城くん、お金払うなら」
やめろよぅ....バカ
【顔真っ赤で泣きそうになっている】

「主はレストランでバイトしようとしたらウェイトレスの服渡されたりとかしてるんだよね〜、むっちゃ似合うけど」
【ニヤニヤ笑っている】
【どう見ても主従関係が逆転しています】

「ヤブ医者さんはどう思います? 主のこと」
【期待のまなざし】
958 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 01:02:41.72 ID:uB44dHRvo
>>949

………………!!

【『キュイン』という音は弾丸が弾ける音】
【「手」の装甲は見た目は柔らかそうでもその実非常に堅牢であった】
【白い肌に黒い焦げ目と微かに抉れた後、損傷は軽微で行動に支障はない】

………………

【爪に残る赤色は白と対比してそれは紅白】
【どこかの国であればその配色はめでたいものなのだろうが、この場では違うだろう】

【微かながら血に触れた「手」は、その血液から人物の情報を得ることとなる】
【といっても判るのは種族や性別といった当たり障りない物である】

………………――――

【「手」はその場で留まり、二回目の攻撃へと入る】
【自身の身を大きく振り上げ指を開き逸らし……そして青年に向けて振る】
【無論この距離では直接的な攻撃は届かない、成されるのは間接的な攻撃】

【謂わば飛び道具のような物であった】
【先の尖った白い杭のような物が指先から射出され青年へと向かう】
【その数は4本、それぞれが右腕左腕と右脚左脚を狙うような軌道である】
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 01:05:22.59 ID:O7ADOOwgo
>>953
【ロボットは、そのメインカメラを、スレイプニルの制圧の確認に使用して】

《《仕事、する必要。なさそう》》
<<だな、マスター>>

【そう言うと、ロボットは光に包まれて、消えて】
【次の瞬間には、そこに二人のナンバーズがそ知らぬ顔で立っていた】
【現れた、魔斬とミハイルに会釈を二人揃って返す】

……ん、怪我は無いけど。
後で、今回壊れた兵器の材料代、請求する。
「そういえば、海軍ってカレーが旨いんだっけか、マスター、カレー食わねぇ?」
カレーは嫌だ。
「私カレーしか作れないの知ってるくせに」
カレーは嫌だ。
「……チッ」

【等と、淡々と会話を続けつつコントのような掛け合いをメイドと繰り広げて】

ん、了解。
私、ちょっと研究する事、見つけた、から。
その時、新兵器、投入する。
じゃあ、私、行くから。
「えーと、お疲れっしたーぁ!」

【二人とも、踵を返して、携行倉庫から取り出した小型飛行機械で飛び去って入った】
【彼女らの戦う理由は、大義でも信念でもなく、只の実験≠フため】
【必要があれば、恐らく彼女らはどんな戦場にでも出向いていくだろう】

//乙でしたー!!明日は用事があるので、一足先に行かせていただきます、楽しかったのですよー!
960 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 01:07:53.41 ID:wfw9vnMf0
>>951

【彼の心内で、消えた存在の事を、知っていたならば。亜人は、どんな表情を浮かべただろうか】
【体に、腕に残った体温を、きっと忘れない。此の瞬間を、何時までも】

……、

【慌てて、残っていた涙を拭う。視線を彷徨わせ、最後は矢張り、彼に辿り着く】
【何から、話そうか。何から、問いかけようか、迷った。其れでも、最初に伝えるべき事は、決まっている】


……京、……兎に角、今は、……休んで、


【先程、衰弱していた様子の彼の姿を思い出し、慌てて告げるだろう。少しでも良いから、疲れた体を、休ませて欲しい】
【一度、笑みを消し。次に向けるものは、不安に満ちた表情で】
961 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/03(火) 01:11:02.19 ID:PYGuyVMe0
>>953

【機体をデータ化し、そのまま島へ着地する】
【端末をスーツに入れて、帽子を被り直しながら柔和な笑みを作り】

いやー実戦データも沢山取れるわ、島への侵攻は成功するわ、良い事ばかりですねぇ…
これで先の失敗の汚名も少しは返上できたというモノ……フフーフフ

おっと忘れてましたぁ…これは提案なのですが……今回はブレイザーの失敗を糧として
住民の調教を念入りにすべきかと……もしくは住民は他の場所に移して機関員のみで島を制御とか…

あぁ…兵器の方はこっちで直りますのでお構いなく

まぁやる事は多いですねぇ……それと櫻≠ヘ既に大乱の予兆がありますが
貴女の上司はそれを見越しての判断ですかね?まぁ私は兵器の実験が出来ればいいですが…フフーフフ

【適当な考察と、自らの考えを述べる、帽子を抑えながら】
【そのままデータを纏めながら近くの壁に背を預けるだろう】
962 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/03(火) 01:11:28.20 ID:Jt4G7y0+0
>>957
『えーと、財布財布‥‥』

払おうとすんな馬鹿

【金を払おうとするも、元に戻ったリカルドに静止させられたため写メまでは至らなかった】
【結城は渋々「はいはい」とか呟いている】

『アッハッハ、想像が容易いわァ!
 なんなら今すぐ着るのはどうだ!?』

【―――暴走中である】
【この暴走が止まるかどうかは定かではない】

‥‥何で俺に振るんだよ
別にいいんじゃねえの、どうでも

【女装しようがしまいが気にしないとのことです】
【というか、それ以外受け応えの仕方が見つからなかったのだろう】
963 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2011/05/03(火) 01:15:14.28 ID:AxtogaD3o
>>953

後は……他の機関員さんがやってくれるのかな……

【陸戦を展開していく機関員を横目に、他人事のような言葉を放つ】
【事実、先程の戦闘ではそこそこ役に立ったので、免罪符はあるが……】

おつかれさま……
また戦いね……
ボーナスかなんか出るんならいいんだけど……
【艦長と香月へと、聞こえるか聞こえないか分からない位の声を出して】
【戦いに関しては、渋々だが、また参加するという意図があるらしい】

【コートのポケットから、また携帯端末を出し、画面を見る】



じゃ、もうちょっと働いてもらうよ……氷の国支部まで戻らなくちゃあいけないからね……
「はい、じゃあ私達は帰りますか」

そうさせてもらうよ……

それじゃあ皆さんさようなら……

【簡単に、別れを告げると共に、ヒトガタの機体を出現させて、空間転移の準備を始める】


/自分も明日用事があるので、一足先にあがらせてもらいます
ありがとうございましたおつかれさまでした
964 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 01:18:46.40 ID:6jwNEucho

【──とある、森の中。】
【“歪み”の生じる場所として一般人は立ち入る事を禁じられた区域に、一つの影が立っていた。】



────。

【影はどの言語にも属さない“音”──魔術とみられる“一通りの術式”を紡ぎ、先程から外部へと逐次放出し続けている。】
【何らかの目的でこの行動を行っているようだが、近くにでも寄らなければ判断は難しいだろう。】
【──だが、外部へと放出される魔術の“余波”は、世界に“陰り”を与える力を持っており、人体にもそれなりの悪影響がある。】
【聖職者等からすれば、“邪”という言葉が適切だろうか。】


【───全身を黒衣で覆い尽くす“漆黒の影”を知る者なら、それで“彼”であると気付く事が出来るかもしれない。】
965 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 01:20:54.21 ID:6Lx36o2SO
>>954

…………ッ、なん、だ……?

【ギタリストにとっても、“もう一人”は予想外だった……そんな、言い方】

…………………っ!?

【更に、“異変”は続く……奇っ怪な事である。ギタリストの身体が、“何か”により地面に押さえ付けられている】
【彼も、恐らくはそれなりの手練……しかし、それすら、瞬時に“無力化”する手際良さ……何者だ?】

【ギタリストからの、返答は無い】
【投擲された鏡片は−】

【ぐさり、何も無いハズの空間に、突き刺さる…………?】

【そして−】

「……ってぇなクソカスが。」

【現れるのは……一人の、男】
【頭頂部から、順に。ダウンロードされるように、出現する−】
【とてもチープな、ブランドっぽい黒キャップ、白いヘッドホン、ワックスでガチガチに固められた黒髪、鋭い目付き、顎髭】
【やはりチープな白いシャツの上から青いパーカーを着て、下は黒のジーパン】

【右手には、白の携帯電話。鏡片は頬に刺さったようで、血が流れ出している−】
【ごく普通の、青年】
【ギタリストの背中を踏み付けながら、携帯を操作するその姿は、どこかシュール】

【角蛇は、動きを見せない−】
966 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/03(火) 01:22:46.79 ID:o4voccRO0
>>962
「ちぇー...つまんないの」
ワルキューレ.....
【もう桜は泣きかけているのでさすがにいじくるのはやめておいたようだ】

「さすがに、主が泣くと面倒なので、そろそろ」
【ワルキューレが桜を抱きかかえる】

「あなた方に会えて楽しかったですよ。『黒陽』も何かあれば報告しますね」
【ワルキューレは桜を抱きかかえて歩き出そうとする】
967 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) :2011/05/03(火) 01:23:42.92 ID:zQNvF1r0o
>>960

【見れば――矢張り、森島の顔色は余り良くは無い】
【体の疲労と、心労による物だろう。……浮かべる笑みも、何処か弱々しく】



…………うん。 ――、―何処か、休めるところを探して。
少しだけ……、ゆっくり――、



【其処まで話した所で――ふらり、と。 体が大きく揺れる】
【眩暈と吐き気で、立っている事さえも辛い。 意識が現実から引っぺがされる様な感触――】




…………、……ごめん。 ――ちょっと、限界……、……。



【――其の言葉を最後に、彼の体は崩れ落ちる】
【命に別状は無く、只の『気絶』……救急車を呼ぶまでも無いかも知れない】
【この後、何処へ連れて行かれる事と成っても――、彼が、彼女に無断で飛び出すことは無いだろう】




【――――何処か、幸せそうな。 そんな寝顔だった。】


/この辺りでしょうか、お疲れ様でしたー!
968 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2011/05/03(火) 01:24:11.20 ID:A4g6Qr1Jo
>>959

『カレーは、日付の間隔を失わない為に……という理由もありましたが
シチューなどと同様、栄養を効率良く使うには良いメニューです
我々などは、骨付きチキンを放り込むなどが好きでしてな……』

『……何れ又、お会いする時が有れば御馳走しましょう
何、私は何時も海の上。探すには手間取るかと思いますが……』

【『おお、忙しい』 早々に飛び立つ彼女達には、驚愕の念を】
【帽子を手に振り、戻してから敬礼し。その姿を見送った】

>>961
………スレイプニルに、住人はそう多くない
そして周囲は海で、どうやっても逃げ出せない
だったらどうするかも……指示は受け取ってるさ
櫻侵攻の兵器開発、その実験台にしろ。幾ら死なせても良い≠ニさ……

………楽な方を、ウチの支部長は選んだらしいよ
これに賛同するかどうかは、そっちの自由だろうけど

……それと。大乱の予兆?データベースで何か言ってた様な気はしたけど……
こっちのは、別物。何か面白そうな事、自分で嗅ぎつけてきたって
珍しく外に出てたよ、あの引きこもり

【櫻を攻めようと考えたのは、別な理由。実行前に大乱の予兆が見えたのは、偶然だ】
【知ってから計画を立てていたのでは、艦隊の用意やスレイプニルの誘導が間に合わなかった】
【そう考えれば、今は機関に運が巡っている時期なのだろう】

>>963
あー………請求してみれば良いんじゃないか?
いや、普段が結構な高給取りだからそういう事考えてなかったけど
出た所で、使う所も無いんだよなあ……

【使うタイミングが無い、のかも知れない。戦場に出向いてばかりでは】
【それでも金が必要というのなら、必要なだけは与えられるのだろう】
【ナンバーズ、有能であると認められれば、扱いは非常に良いのが機関なのだから】

『あの地は、骨まで凍る。不凍液の代わりに、ウォッカでも入れて行けば如何でしょう?』

【艦長が、また冗談めかしながらも敬礼を送る】
【姿が消えるまで、その姿勢を崩す事は無かった】



【こうして、『リンカルス海峡海戦』、並びに『スレイプニル制圧作戦』】
【それらは、カノッサ機関の勝利という形で幕を閉じる】
【今回の作戦に於いては、所属支部なども異なる複数の人員が、防衛ではなく制圧に参加するという】
【昨今の機関では極めて貴重な、作戦形態となった】

【乱の種は、こうして世界の海に根付く】
【華は東の果てに、何時咲く事になるのだろうか】


/これにて、イベントを終了します
/御三方とも、お疲れさまでしたー
969 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) :2011/05/03(火) 01:32:01.40 ID:PYGuyVMe0
>>968

おやおや……こっちのやりたい事までお見通しでしたか……いやぁ恐ろしい
まぁこれでまたプレート≠増やせますし、良しとしましょうか……フフーフ

成程、偶然の一致ですか……まぁこっち≠ェ掴んだ情報の方は
暫くしたら昼の国支部≠ナなんらかの連絡がくるでしょうからその時にでも

これからは櫻の国≠ェ主戦場になりそうですねぇ……フフーフフ
では何か兵器の要請などありましたらお気軽に支部の方へ……では私も失礼

【それだけ言うと、闇の中へ消えて行った】

//お疲れ様でした!!!
970 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(石川県) [saga]:2011/05/03(火) 01:32:49.64 ID:Jt4G7y0+0
>>966
『ですよねー』

【愉快そうに笑う結城、何かと満足したのだろう】
【ポケットに両手を突っ込み】

やれやれ
まあ、頼んだぜ

『それじゃまたなー』

【リカルドは適度に、結城は若干大きく手を振り】
【その場で、彼女らを見送るだろう】


【その後、彼女らの居ないその場所で】

‥‥結城、お前はふざけ過ぎだ
アホか‥‥

『へいへい、すいません』

【軽く言葉を交わしてから、彼らもその場を後にするのだった】
【―――『黒陽』なる者を、無事探し出せるのだろうか】

/乙でしたー!
971 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 01:39:34.97 ID:yIELsBGSo
>>965

これで、全員揃った――かな?
さーてさて、“鏡よ鏡よ鏡さん、その人のお嫁さんを殺ったのはだーれだ?”

まさか、てっきりまた化け物が出てくると思ったんだけどねー
まさかニンゲンとは

【現れた男――優男は角蛇から視線を外しそいつを見つめる】
【クス、―――渇いた微笑と同時、優男の周囲の輝きが広まってゆく】

【そして唐突に】


クス、―――キミは、自分をセイギノミカタ≠チて言ったよねー?

俺は――セイギなんて大層なものは持ってない
ただ目の前のものを守れれば、それでいいと思ってる。だから俺にはセイギもアクも関係ない

それが出来ないやつに、セイギもアクもない


【 つまり、だ 】


今から取りあえず俺のことをカスっていったこいつらをぼこぼこにするけど…
キミは、どうするかな?

キミの大切な<モノ/お嫁さん/命>を守るために闘うかい?


【キミのお嫁さんを手に掛けたやつがこいつらなら――加勢してやるから、闘え】
【やたら長い前置きの後、地にとっ伏すギタリストに向かって、そう問いかけるだろう】

【ヘラヘラ、その顔に張り付くは柔和な、“笑み”】
【しかし、どこか冷たさを併せ持つ、“笑み”】
972 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2011/05/03(火) 01:39:43.52 ID:o4voccRO0
>>970
ワルキューレ...バカ
「はいはい、ごめんなさいね主」

【二人の姿は闇の中に消えていく】

/乙でした〜!
973 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 01:41:20.24 ID:wfw9vnMf0
>>967

【彼の言葉を聴き、返答しようと口を開いた瞬間】
【崩れ落ちた彼に、目を丸くし、言葉を失った】

……あ、……。……

【慌てて、彼を抱き起こす。急ぐような仕草には、明白な焦りが込められていて】
【少しばかり、周囲を見渡して。よし、と決意した表情を浮かべると】

……、……。よいしょ……

【彼に、肩を貸す様な形で、ゆっくりと持ち上げて。一歩一歩、前に進む】
【其れを見掛けた店員が、手伝いましょうか、と声を掛ける。其の好意に甘え、二人掛りで、宿に連れて行った】
【宿の店主に、事情をごまかす為の言葉を考えて置かないいけない。思考が過ぎり】

【彼が目覚めた時、椅子に腰掛けた亜人が、転寝をしているかもしれない】
【其れに。声を、掛けたなら、   】

/お疲れ様でした、ありがとうございました…!
974 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 01:49:05.71 ID:bPTPgdQSO
>>958
【種族は純正の人間、性別は雄。選られた情報は、外見から推測できるそれと何等変わりない】
【しかし、一つだけ不可思議な点が見られた。生体細胞に擬装して血中に潜む、何か≠フ存在】

【彼は本当に、人間――――なのか?】

【<弾着、損傷は軽微。対象、依然として健在。実弾による射撃は非推奨>】
【<コード、KILLER BEE≠ノよる制圧を提案。――承認。セーフティ、リリース>】
【<FCSをアクティブに――コ・プロセッサ接続完了、演算処理を開始します>】

……やっぱり硬いみたいだね、随分と。

【外界に洩れず、直接脳裡に響く通信音声。それに従って、彼は黒の大型拳銃を引き抜く】
【長く大振りな銃身、それに添うように備えた一体成型の銃剣(バヨネット)】
【剣の根元には、鍔。用心金と左手を守るように、ナックルガードが延びており】
【零距離での射撃を意識してか、その銃口の先には対象に食い込む小さなマズル・スパイクが生えていた】


ブチ抜く――って、えぇ!?てっきり素手オンリーだと思ってたのに、それ反則……!

【杭に対して採った対処は、銃撃。無造作に二度引き金を引けば、左半身を狙った杭は】
【銃口より迸る、閃光――熱と衝撃で対象を破壊する、エネルギー弾に相殺される】
【右半身を狙う物は、敢えて避けない。右脚を引き、半身になって傷を浅く留める】

【右太腿から散る血飛沫。スーツの右袖が、前腕の半ばから千切れて飛ぶ】
【傷は軽くない。だがそれと引き換えに、彼は照準を完了させ――白い手へと、引き金を引いた】
//遅れました、申し訳ない……!
975 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/03(火) 02:00:06.39 ID:6Lx36o2SO
>>971

「ぁー……マジハンパねぇ。…まっ、これも“試練”って訳か……」

「“ついで”だ。……オメーも“超えてやる”よ優男サンよ……」

【携帯電話の青年は、ギタリストから足を退ける】
【その表情は、彼の性質を物語るかのように“安っぽい”モノで−】

…………今になって、まさか「昔貸した金返せ」とでも言いに来たのか、クモル。

「バァカ、“超え”に来たんだよ……オレの“正義”を、より“高み”にイかせる為にな……」

そうか……でも死ね。

【短くて、然し意味ある会話の直後、あるいは途中か】
【ギタリストは素早く身体を起こして、チャクラムを投擲−】

「っぶね……ハンパねぇな…………」

【携帯電話の男−クモルは、それを右に跳ねて回避して−】
【再び、今度は、足から順に、上に上がるように「消えていく」】

……俺の正義は、自分と自分の大切な人に仇なすモノを皆殺しにする事。だから、あいつは−

−弟(クモル)は、俺が殺る。

【ギタリストは立ち上がる。その顔の笑みに、研ぎ澄まされた殺意を乗せて】
【右手に、「マシェットナイフ」を再び持ち、チャクラムは腰に戻した。】
【その時−】

《チュリイイイイイイイイン……》

【黒の大蛇。その身を振るう】
【まるで鞭のように、右から左に身体を振るい、その角を優男の顔面にたたき付けようとする】
【……仮に当たれば、「いてっ」では済まないパワー】

【然し、回避出来れば……それは、大蛇の大きな隙となる】
976 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 02:18:58.89 ID:yIELsBGSo
>>975

クス、―――キミじゃ俺を超えれないよ?
俺は、強いからねー

【どこからそんな自信が出てくるのか、笑みを崩さず軽口を叩き】
【そして、ギタリストの回答を聞いて――】


ハハハッ――いーね、守れるならば殺っても構わない。俺もそう思うよー
危なくなったら、手助けしてあげるよ

だから、かんばるんだねー。俺のお相手はこっちだ


【その笑いは、“渇いた”ものではなかった】
【ギタリストの思想、それが一致したことに対し、初めて感情を乗せた笑いを零した】
【どうやら運悪くギタリストはこの優男に気に入られたようで――】

【次の瞬間、響く角蛇の声】

さて、キミは邪魔だ。死んでもらおうかな

<< 鏡剣―レイピア― >>

【優男の右手周辺が輝きを増す―― そして一瞬光ったかと思うと、その手には鏡でできたレイピアが握られているだろう】
【このことから間違いなく優男の周囲の輝きは、彼の魔法によるものだと判断できるだろうか】
【そして来る角蛇の攻撃を、屈むことで回避しようとするだろう】

【成功すれば、出来た隙を逃さず、角蛇の頭にそれを突き刺すだろう】

【同時、蛇の周りの輝きが少しづつ増してゆく】
【さっきの鏡でのカウンターで倒れなかった耐久度からして、何か大技を以て角蛇を鎮めるつもりのようだ】
977 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 02:20:24.75 ID:uB44dHRvo
>>974

【路地裏に現れる「手」の、彼らの目的は生命力の蒐集である】

【血中内にアンノウンを検出した事で一瞬だけ「手」の動きが鈍る】
【彼が人間で例え生命力を蒐集出来たとしてもそのアンノウンの存在が驚異である】
【この場合、不確定要素が大きすぎる事は即ち自身の生命の危機に繋がるのだから】

……………………

【しかしながらやろうと思えばそのアンノウンを除去して生命力を蒐集する事も可能かもしれない】
【「手」が各々で独立して計算を始める、それと同時にこの場にはいない彼らの根源にあるモノも思考を始めた】

【そうしている間にもこの場の状況はリアルタイムでそれぞれに伝えられている】
【視覚情報については瞳付きの「手」のみであるがそれも後方から監視をしている】
【どうやら彼は上手く避けたらしく、捉え身動きを取れなくしてからの蒐集計画は潰えたらしい】

…………――――――――!!

【否、避けただけではなかった彼はその銃口をこちらに向けていた】
【後方に位置する瞳付きは無感動にその光景を見つめる、もはや避けるには遅い】
【銃撃が「手」を直撃、その直後ガラスの割れるような音がして「手」の外装がバラバラに砕けて散っていた】
【それだけでは攻撃を殺し切れずに「手」には丸い弾痕、微かな焦げたような臭い】

――――………

【暫くは直立不動のままでいた「手」だが】
【数秒してその身体を地面に横たえ、そして弾痕を中心として白い霧と霧散してゆく】

【立塞がる「手」は倒れた、残るは更に前方の瞳持ちの「手」のみ】
【彼らは情報を得るだけに在るモノ、攻撃手段は持たずただ動きは速い】
【情報収集能力も高く、そういうように進化していた】

【狙うのであれば、一瞬で潰す事が最有効手段であろう】
【今ならば倒れた「手」の情報を受取る為に意識はそちらに割かれている】
978 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga]:2011/05/03(火) 02:37:09.99 ID:6Lx36o2SO
>>976

「ハンパねぇ自信だなぁ……まっ、オレも相当強いんで……っと」

【言い終える前に振るわれた、ギタリストのナイフ。それを、右肩を掠める程度に抑えたクモルは、後ろに跳ねて】

チッ……

「(っぶねえなあ)」

【舌打ちするギタリストと対象的に、余裕こいた表情(とは言え、姿は“見えない”のだが)で、携帯電話を操作】
【やはり“見えない”のだが……携帯電話は「銃」に変形。放たれた雷の魔力弾(これは見える)は、ギタリストの右足を−】

…………シィッ!!

「(ッ……!?)」

【貫かなかった】
【素早く跳躍して、それを回避。弾の発射された空間から座標を推定し、着地と同時に、マシェットナイフを素早く振るう】

「ぐあッ……痛ェなおい…………」

【クモルの腹部から、鮮血が噴き出し−】
【同時、彼の透明化≠ヘ瞬時に解ける。ダメージの受けすぎか、あるいは何か別の理由か】

【一方−】

《チュリャアアアアアアッッ!?》

【優男の作戦は成功し−】
【大蛇の頭には、まるで「二本目の角」のように、“鏡の剣”が突き刺さる】
【その痛み、怒りからか……大蛇は、その口から。「破壊エネルギーの塊」……所謂破壊光線を溜め始める】

【威力は冗談で済むレベルでは無い】
【然しその兆候が見えてから放射まで、かなりの「ラグ」がある……“回避”や“阻止”は、可能なハズ】
979 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 02:40:34.90 ID:uB44dHRvo
>>974
/追記です
/全然大丈夫ですよー
980 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 02:54:09.78 ID:yIELsBGSo
>>978

自信くらい男なら持たないとねー

ほら、危ないよ?

【クモルの腹部から鮮血が吹き出したその直後。優男の手が光るだろう】
【いや、手が光ったのではない。最小限の動きで放たれた鏡≠ェ光ったのだ】

【それは真っ直ぐにギタリストと対峙する男の右足へと飛来するだろう】
【成功すれば、足へのダメージだ、多少なりとも機動力は削げるか。ギタリストは追撃しやすくなるだろうか】


【そして、角蛇の方はというと】


あーあー、気色悪い声で鳴かないでくれるかな?

(んーなんかヤバそうだ、ね)
(離れるしかないかなー)

【危険を察知するとレイピアを抜くことはせず、それから手を離し】
【軽い身のこなしでバックステップをとるだろう】

【距離をとる途中、牽制のように2つほど四角く薄い鋭利な鏡を角蛇の“眼”へと投擲するだろう】
【眼を潰すことで狙いをズラすことが目的だろう】

【さらに、角蛇の周囲の輝きはさらに増し―――】
【なにもない空間から蜃気楼の如くスーッと、角蛇を囲むように無数の鏡が出現するだろう】


【  準備は、整った  】
981 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 02:59:09.12 ID:bPTPgdQSO
>>977
【それ等が採集するものが形を持たぬ純粋な生命力≠ネらば、恐らく問題は無いだろう】
【ただし、彼の身体の一部を媒介として間接的にそれを得ようとすれば、少々厄介な事になる可能性も否めない】
【勿論、除去する事も出来なくはないのだろうが――取らぬ狸の、何とやら】

【<弾着、対象を撃破。左脚部、腕部に損傷。身体機能、若干の低下を確認>】
【<オートバランサー、起動。重心補整、完了――戦闘、続行可能>】

(……未だ、誤魔化しは利くか。早いとこ終わらせないと、ヤバ気かも)

Dust to Dust=\―――って、ね。
神様なんて信じてないし、そも君達はあれの被造物じゃないのだろうけど。

【白い霧と消えゆく手を見遣り、多大な反動と脚の傷と、それから右手が落ちたのとで狂った態勢を立て直せば】
【血を吐き出す右腿を押さえもせずに、彼は心にもない弔いの文句を紡ぐ】
【一瞬遅れて、排莢された三発分のカートリッジが地面に転がる、澄んだ音】

【千切れた右袖が、ぴくりと脈打つ。吹き飛んだ前腕の断面からは、血液の代わりに】
【ごぼ、ごぼっ=\―醜悪に泡立つ、僅かにコールタールのような粘性を帯びた液体が、溢れ出した】
【肘から下にぶら下がった漆黒のそれは幾度も幾度も、元の腕を模っては出来損ない、崩れてを繰り返す】


……情報収集用の端末があるって事は、モニターの向こうだかに本体が居るんだよね。
人語を解するだけのアタマが有るんなら、話し合いに応じてくれない、かなぁ?

三つ数える内にリアクションが無きゃ、纏めて焼き払うよ。……1。

【それはさておき。事もあろうに彼は、手との対話を試みる――無益な争いは好まない、のか】
【引き金を引きっぱなしにしたまま、銃口は其方に向けて。半ば脅しのように、言葉を接いだ】

【一度、二度、と、緩やかにスライドが往復して薬室から空のカートリッジを弾き出し始める】
【閃光は、未だ放たれない。ただその銃身の内に、強い光が集束してゆく】

【――――何というか、これは酷い……。】
982 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 03:21:03.29 ID:6Lx36o2SO
>>980

「チッ……《サテライト+MB》」

【その言葉と共に、クモルの“携帯電話の銃”から「白い光」が漏れ出す】
【優男の投擲した鏡は、彼の脚に突き刺さり……彼は、地面に膝を着くが……まだ、戦闘不能には至らない】

【そしてその銃の矛先は……ギタリストから、優男に変わり】

「先にオメーだ優男…………」

【放つのは、先程のギタリストに対してのモノより“大きい”雷の魔翌力結晶弾】
【命中と同時に炸裂し、結晶の破片と雷魔翌力による電撃が優男を襲う一撃】

【回避は難しくは無いだろうし、武器の材質によっては、防ぐ事も十分可能】
【威力偏重の、“イマイチ”な技だ】

…………隙だらけ、だよ……ッ!!

【その隙を突こうとナイフを振り上げたギタリストは、然し、「その行動」には至れなかった】
【自分に口を向ける、破壊の蛇を、視界に捉えたから−】

《チュリャギャアアアアアアッッ!!》

【放つ破壊は、魔翌力性の破壊光線】
【ギタリストは、地面を蹴り、それを何とか回避するが……マシェットナイフはそれに巻き込まれ、破壊こそされずとも、遠くに弾き飛ばされる】
983 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 03:23:05.91 ID:6Lx36o2SO
>>982追記

【優男が大蛇に投げた鏡は、蛇の目を正確に傷付けるが……目潰しとしては、大した意味を持たない】
【蛇は「体温を感知する器官」を持つ。この大蛇も例外では無いようで……】

【然し本来の目的とは違えど、ダメージにはなった−】
984 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 03:29:31.21 ID:uB44dHRvo
>>981

…………――――――――

【情報の処理は粗方終了、次いで外界の情報が視覚として入ってくる】
【向けられる銃口はつまりは攻撃の意思を意味するのだろう】

【青年の腕の奇妙な物体についての外見的情報も全て蒐集】
【まだ先の情報も得たいものだがここで「瞳」を失うのは合理的ではないと判断】
【「瞳の手」は地面の中へと引込み後には何も残らない】


【瞳が消えた一方で】
【「手甲の手」が霧散して辺りに舞っていた白い霞が集い始める】
【それはやがて明白な人の形を取り、やがて現れるのは……】

「ふむん……なんやかんやで会話による交渉が一番合理的なのですかね」
「言語はほぼ平等に配分されている最強の武器……か」

【長い白髪、白い肌、白紫の瞳、肩の露出するような白い装束の少女であった】
【細いその腕と脚には黒いベルトが交差するような形で巻かれ、まるで拘束具のよう】
【幽霊のように白い少女は微かではあるが浮翌遊していて】

「と、こんな感じでレスポンスしたので焼き払わないで頂きたいのですが」
「私も完全に撤退出来ていませんし、そんなモノを使われた日には狩場が……」

【極めて平坦な口調で、現れた少女は青年に向け声を掛ける】
【彼女に表情は無く、無機質な声色からは感情というものがあるのだろうかという疑いの念が生まれる】
【無感動な視線は銃口を気怠そうに見つめて、しかし彼女は何もしようとはしない】
【撃たれた所でどうでも良さそうですらあった】


【青年が「白妙」という少女の記憶があるならば】
【現れた少女から面影を感じ取るかもしれない】
985 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 03:37:39.94 ID:yIELsBGSo
>>982

(あれは喰らっちゃうねー。仕方ないか)

【クス、―――】
【回避も防御も確かに苦ではなかっただろう。先程までの彼なら】
【だが大技に集中しすぎて動けず、雷撃の軌道に合わせて薄い鏡の盾を生成することしかできなかった】
【悪あがきのそれも、高威力の雷撃を止めるには遠く及ばず割れて――】


ぐぅぅぅああああっ―――!!

【結果、雷撃は優男に命中する。全身に痛みは迸り、地面に膝をつくも――】


…………――残念だったねー………キミの、負け≠セ


【悪あがきの鏡の盾の破片が、無数に出現していた鏡の方へと飛んでゆく】

【  ―― パリィン ――  】
【そして、その一つが割れ、その破片の一つは矢張り意思を持ったかのように別の鏡へ飛翔して行き】
【鏡を割るとその破片の一つはまた別の…と連鎖を起こしてゆく】

【では、残った破片達は―――】



クス、――――これが俺の大技

<<  瞑  鏡  止  水  >>


【割れていった鏡から順番に、大小合わせた全てが無数の鏡の雨となり、角蛇に降りかかる!!】

【鏡の連鎖は3分の2程で終わるだろう、残りは――】


さって、残りはキミにあげるよ
大丈夫、急所は外すからねー

【残りの鏡の中の一つに鏡を投擲――】
【さっきのように連鎖し、破片達が次はモクルへと降りかかるだろう】
【ギタリストの希望通り致命傷を与えず、顔や心臓といった急所全てを的確に外し、行動不能にするつもりだ】

【初めの鏡が割れるまでと、鏡の連鎖が始まるまでは僅かながら間がある】
【この攻撃を避けるとすればその時を於いて他はないだろう】


【鏡の雨が止むと、優男は立ちあがるだろう】



【ギタリストの周りにも、大量の鋭利な鏡の欠片が落ちている筈だ】
986 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 04:03:45.22 ID:bPTPgdQSO
>>984

――2、さー……ん、っと。有り難う、迅速な対応痛み入るよ。まあ、単なる虚仮威しなんだけどね。
見た目程度の威力しか無いし、一帯焼き払うなんてとてもじゃないけど無理。
それに君って群体みたいだから、この程度じゃ――――……え、っ?

【す――と、白い少女の現出に応じて左手が挙がり、構えられた銃口が空を仰ぐ】
【スライドが行き来した回数、五度。彼が引き金から指を放せば】
【カートリッジ五発分のエネルギーが一斉に解き放たれ、光の奔流となって夜空を翔けた】
【余波は風を生み、肌をなぶり、スーツの裾を靡かせて通り過ぎる】

【蜂の一刺しは、馬鹿にならない。だが――対人戦には十分過ぎる火力とて、あの異形に束で来られれば】
【とまあ、謙遜だか自画自賛だか判らないが、大体そんな風な事を宣い――宣い、かけて】


――……白妙、ちゃん……?


【暫時、言葉を失った。少女の姿を捉え、捜し人である彼女≠ニ照らし合わせて】
【青年はどうにか、それだけを呟く――他人の空似、というレベルでは収まらない。いや】
【仮に収まったとしても、それは当然の反応と言えた。依頼を受けてからはや何ヶ月か】
【捜し続けて、ぶざまにも手懸かり一つ見付けられなかった相手の、そっくりさん】

【それを、よりにもよってこんな場面で、拝む事になったのだから】

……ぁ、うん。それで、君の目的とか……えっ、と。
987 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 04:18:48.05 ID:uB44dHRvo
>>986

「過度な力は身を滅ぼすと、偉い人は言いました」
「まあ私が持っている訳ではないのでどうでもいいのですけどね」

【黒空へ逆に流れる流星を尻目に少女はポツリと呟いて】
【やがて青年へと視線を移す】

「誰ですか其れは?ナンパの類でしたら丁重にお断りしますけど……」
「例えお受けしても身体が無いのでどっちにしても成立しないですがね」

【少女はその名に反応すらしない】
【表情は変わらずただ事務的に会話を返すだけ】
【裏表ないその評定からは嘘の類は感じられないだろう】

「私の目的は人間から生命力を頂く事です、以上」
「……最近こんな説明ばかりしてますね、全く――――」

「とも、そんな感じなので貴方の生命力を貴方が死なない程度に頂きたいのですが」
「いいですよね?どうせ生命力なんて2,3日すれば回復するようなモノですし」

【少女が腕を突き出せばそれに沿うように……】
【卒塔婆をそのまま白塗りにしたような物体が9本、回転しながら現れる】
【風車のように回りやがて停止、パラボラアンテナのように或いは傘のようにそれらが掌を中心に円状に並ぶ】
988 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2011/05/03(火) 04:45:31.81 ID:bPTPgdQSO
>>987

知ってるさ、痛い程にね。

【力が自慢できたって、何の得にもなりはしない。そう言いたげに、世にもつまらなそうな顔をして】
【肩を竦めつつ口にすれば、視線を合わせる。へらり。また、元のような軽薄な笑みが満面に浮かんだ】


……勘違い、か。いや、多分ナンパじゃないから安心して?
タイプじゃないって訳じゃないけど、ちょっと君に似てる子を捜してて。

(これでまた、振り出しに戻る――かぁ。まあ、そんなもんかな)

【見開かれた目の奥に湛えていた驚きの色も、今となっては影も形もなく】
【軽い言葉で外面を取り繕いながら、青年はつらつらと事のあらましを紡ぐ】
【内心で落胆を覚える自分に、自家製の慰めの言葉を掛けながら。溜め息、一つ】

そっかー。出来れば理由が知りたいなぁ、なんて……。
……ん、いーよ。八割方吸われても、死にゃしないからさ。

台所の黒光りするアレよりしぶといのが、少ない取り柄の一つでね。
989 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 05:05:19.98 ID:uB44dHRvo
>>988

「人は力の恐ろしさを理解してもそれを捨てない……」
「それが愚かなのか賢いのか私は判別しない、です」

【彼女は観察するだけ、自分の意思はその行為に決して混じらせない】

「そうですかてっきりやたらと高い絵画を買わされるのかと思いましたよ」

「……私に似ている子、となるとあながち間違っていないかもしれませんね」
「どうやら私は記憶、というか記録を無くしてしまったようなのです」
「私は私が何なのかは知っているけれど何者として生活していたのかは分からない」

「つまりはまあ私が貴方の探している子という可能性はあり得るという事です」
「同時に確かめる術もない、という事なんですけどね……」

【少女の言葉は虚構かもしれない】
【何れにせよ全てを確かめる術はこの場には存在しないのだろう】

「とある場所で停止中の私の本体を修理する為です、以上」
「それにしても言葉の力は凄いですね、もう人間を襲うほうが効率が悪い気がしてきましたよ」

【淡々とした口調で目的を簡潔に話す】
【少女の身体がある場所を決して言わないのは防衛の為だろう】

/ではまた明日、というか今日よろしくお願いしますー
990 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2011/05/03(火) 08:31:38.02 ID:O7ADOOwgo
//次スレ立ってなかったので立てときましたー
//http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1304379054/
991 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage saga !red_res]:2011/05/03(火) 10:12:00.73 ID:A4g6Qr1Jo
【最新鋭の兵器が火を噴き、数万トンの巨体が浮かび沈み】
【大規模な作戦となった『リンカルス海峡海戦』、『スレイプニル制圧』は完了する】
【海上都市スレイプニルは、航空母艦『レティキュレート』『レッドテイル』『ジャベリン』】
【更には、開戦の結果拿捕した、潜水母艦『エキドナ』を加えた4艦での防衛体制を構築】
【また、島自体の防衛網の強化も始まっている】

「おや、君か。よもや君まで裏切ろうとは……いや、寧ろ違和感が無いのか。
なんにせよ、これで我等の同胞だ。歓迎するよ、キャプテン・モルガン」

『久しぶりだなー、ミハイルのおやっさん!!何で機関なんかに居るんだとか聞きたい事多いぞ!!
でも今はそんな事より飯だ飯、食材は有るからパーっと作るぞー!!』

「カレーで良いかな?昨日の残りに継ぎ足せば味も良くなる。
左手、行方知れずの空の同僚に敬礼。右手、スプーンを装備。至急、食堂の椅子に体を固定せよ」

『Sir, Yes Sir Admiral Mikhail!』

【機関各支部、また構成員の所有する端末などに】
【この声明の音声ファイルが届けられたのは翌日の朝の事だった】

グッモーニーン、機関の皆さーん!
昨日の制圧作戦にご協力いただいた方々はありがとーございましたー
私は夜の国新支部長カリナトゥス、前支部長行方不明なんで頑張ってまーす
さーてさて、皆さんのおかげで無事にスレイプニルを頂いたばかりか空母も一つゲット
こりゃかなりでかい進展だと思いますんで、勢いのあるうちに次を喧伝しましょう!


これよりスレイプニルの貧弱な防衛機能を、少なくとも立て籠れる程度にまで引き上げます
機動力も増やしたい、今の速度じゃあんまりのんびりのんびりし過ぎですからねえ
ですが、これだけじゃあ足りない。そりゃそうだ、引きこもるばかりじゃ勝てません

私は本日この瞬間を以て、『レティキュレート』を旗艦とするカノッサ第一艦隊≠フ設立を提案します
現状じゃあ船も少ない、能力者なんざ殆ど居ない!海が好きなみなさーん、船持って参加してくださーい!
この艦隊の主目的は、スレイプニルを中心とする海上作戦の強力な支援!
我等がカノッサの超兵器を、大量にかつ迅速に、陸路じゃ運べない所へ送るって寸法です
え?そんな所が有るのかって?ありますよお、皆さんご存じでしょ?


そう!何やら櫻の国を狙って、何方か頑張ってらっしゃるよーだ
ならばスレイプニルは、航空機の中継地点、船団の休憩地点、はたまたそれ自体での攻撃と
海の上を自走する島なら、さぞや使い道は多いでしょうねえ

各支部に、簡易転移装置を送ります。スレイプニルまで往復する為の、ねえ
各種カレーを食べたい時は、どうぞスレイプニルへ!!

【音声ファイルに記録されていたのは、言葉の数の割には録音時間の短い言葉】
【独特の抑揚、言葉の選び、舌の動く速度等々は、確かに彼女自身が名乗ったのと同じ人間の特徴で】
【その宣言の要旨は、戦果の発表と、次の作戦へ向けての人員増強】
【そして、次に毒牙にかける為の、新たな的の発表だった】


/イベントの〆的な告知文章です、絡み不要
992 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2011/05/03(火) 11:33:18.01 ID:BnFM1tOfo
【昼の国・砂浜】

【燦々と初夏じみた太陽が照りつける海辺に、人が居た】
【パラソルも無しに黒い軍服をきたその姿はとても暑そうだが、褐色の肌には汗一つ見えず】
【銀色の髪と碧い瞳は、陽光を跳ね返すかのように鈍く輝いていて】

新たな戦場、拠点……海上都市スレイプニルに櫻の国東部、か
何時までも姿を見せないわけにもいかないが………。

………この海の果てに、幾つもの戦いがあるというのに、なぁ

【漣の音が耳に心地よい。女性は、手に持っていた何かの端末を砂の上に放り投げて】
【左手を支えとしてつきながら、ただじっくりと海を眺める。】
993 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2011/05/03(火) 12:37:12.40 ID:6jwNEucho

――――…。あのまま、か。

【──とある、森の中。】
【“歪み”の生じる場所として一般人は立ち入る事を禁じられた区域に、漆黒の人影が立ち尽くしていた。】


【現在、時刻は昼頃。】

【昨晩この地点で術式を発動させた際、“暴走”によって辺りの物が尽く吹き飛んでいる。】
【術者―――人影も例外では無い。“暴走”を引き起こした事によって吹き飛び、どうやら気絶していたようだ。】

【その証拠に、身を包む黒衣は幾つか“焼き焦げた”ような跡がある。】

(…流石は哲学者の卵がベースってだけの事はあるな)

(咄嗟に防護魔術を重ねてなきゃ、こんなんじゃ済まなかった――)
994 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東・甲信越) [saga sage]:2011/05/03(火) 14:53:43.44 ID:zbD2QrIAO
【海の近い草原】

【ざぁぁと鳴く風は潮を孕んで少しばかり重たく、空もまた同じような質量の灰色を宿していた】
【元は公園でもあったのかもしれない其処には、風化した遊具がぽつぽつと物寂しげに残ったりしていて】
【錆びれ、変色したブランコのみすぼらしい有様を、まるで名残惜しむように揺らす人影があった】

【闇を溶いたような紅蓮の髪は、細くしなやかな絹糸のようで】
【金を宿した隻眼は、瞬く度に絵の具を足していくかの如く色彩を濃く輝かせる】
【黒いジップパーカーをカッターシャツの上から羽織り、ジーンズにブーツ】
【包帯で包まれた掌は、所有しているブラックホールみたいな色をした鞘に納まる刀を抱いていた】

――あー
もうそろそろ、終わり。かぁ

【周囲が何もなく、視界は良好】
【ブランコに座りながら見上げる灰色の空には、天空城の影が浮かんでいて】
【髪を嬲って揺らす風も――どことなく、熱っぽく感じ取れた】
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !nasu_res]:2011/05/03(火) 18:09:33.96 ID:67EAbK8No
【櫻の国近郊・穏やかな街】
【夜も近付き、街灯が灯りだす。少しづつ、人通りの増えて来た大通り】
【安寧秩序の中、今日もいつも通りの日常が過ぎていく―――】

【―――はずだった。】

/7時より、拙いですが突発イベントを行わせて頂きます。
/参加して下さる方は、【櫻の国近郊・穏やかな街】に訪れるロールをお願いします!
/7時締切で5名までとさせて頂きます、昨日は本当すみませんでした!
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [saga !nasu_res]:2011/05/03(火) 18:13:56.02 ID:67EAbK8No
/早速やらかした…
/次スレに投下し直します、本当申し訳ない…
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/03(火) 18:21:01.37 ID:T+Dh32ajo
/残り僅かなので、埋めておきますね
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/03(火) 18:21:36.82 ID:T+Dh32ajo
/2
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/03(火) 18:22:08.67 ID:T+Dh32ajo
/1
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/05/03(火) 18:22:32.31 ID:T+Dh32ajo
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1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
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ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
GWだけど遊戯王WCS2011やって満足するしかねぇ! @ 2011/05/03(火) 18:08:28.04 ID:NM2RONgDo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1304413707/

結標滝壺御坂初春「きっさてん!!」 @ 2011/05/03(火) 17:46:18.79 ID:pauMjUYb0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304412378/

ほむら「そうだわ、魔法少女のことを漫画にしましょう」 @ 2011/05/03(火) 17:38:46.72 ID:aPrEnlUh0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1304411926/

架空のお題を作って叩き合うスレ @ 2011/05/03(火) 17:35:30.10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1304411729/

春の〜散歩道に〜は〜黄色い花冠が〜 夏の〜散歩道に〜は @ 2011/05/03(火) 17:23:41.22
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1304411020/

テイスト @ 2011/05/03(火) 17:21:47.37 ID:C0l4nNEAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/zikken/1304410907/

ほむら「ああ! まどに! まどに!」 @ 2011/05/03(火) 16:39:15.73 ID:KrvDPoVGo
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大島優子大島優香大島優希AKBSKEスレ @ 2011/05/03(火) 16:13:44.86 ID:x5tPP+XJo
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