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厨二能力やるからそれ使って戦え Act.1 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆O2xXBQyuwc :2012/11/12(月) 19:43:26.99 ID:QW2a/hhRo
厨二病患者隔離スレへようこそ!そしてこのスレを開いてくれて有り難う!
ルールを読んだ後は君の妄想を爆発させてみよう☆ミ

【基本ルール】 荒らしは全力で華麗にスルー!
※荒らしに反応した人も荒らしです。

チート無双、無理やりな防御&回避、確定攻撃は禁止!
※1酷い場合は注意しましょう!ただし煽るようなキツい言い方は好ましくないです。
※2たまには攻撃に当たりましょう!いつもと違うスリリングな戦闘をしてみよう!

武器は初期装備していません!欲しい方は能力者に作って貰いましょう!
※1武器を所持している時は名前欄に書きましょう。
※2能力授与時に貰っている場合は例外です。

基本スペックはみんないっしょ!
※能力授与時に体が強いなど言われない場合はみんな常人

老若男女巨乳貧乳に人外キャラまで自由にどうぞ!
※好きなキャラを演じてスレの世界を楽しもう☆
ただし鬼だから怪力、天使だから空を飛ぶ等は勿論なし!

書き込む前に更新すると幸せになれるぞ!!

【新規の方へ】参加したい場合は下記の授与スレで能力を作ってもらおう!

@wikiURL→http://www26.atwiki.jp/vipdetyuuni/
避難所→http://yy72.60.kg/vipdetyuuni/
避難所 授与スレ→http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1350597605/
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佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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トーチャーさん「超A級スナイパーが魔王様を狙ってる?」〈ゴルゴ13inひめごう〉 @ 2024/04/23(火) 00:13:09.65 ID:NAWvVgn00
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【安価】貴方は女子小学生に転生するようです @ 2024/04/22(月) 21:13:39.04 ID:ghfRO9bho
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ハルヒ「綱島アンカー」梓「2号線」【コンマ判定新鉄・関東】 @ 2024/04/22(月) 06:56:06.00 ID:hV886QI5O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713736565/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/12(月) 20:46:31.90 ID:Q1o1XjNAO
待機
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(中部地方) :2012/11/12(月) 21:11:32.14 ID:OMNBdXgo0
新規の人は上の授与スレってとこで貰ってくるといいですよー
4 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/12(月) 21:14:07.02 ID:5KaJVpVY0
>>1
スレ建て乙です!


日もとっぷりと落ち、そろそろ出歩くのも厳しい寒さになった頃。
都心の賑わいも置き去りにした、噴水の目立つ公園。人気も減ったその外周を道なりに歩く一つの影があった。

「お腹空いた…」

月並みな独り言を吐いたのはブレザー制服の少女。年齢は高校生くらいであろうか。
肩からは斜め掛けした制定鞄。足元のローファーをこつ、と鳴らし、公園の入口の前で立ち止まる。
周囲の様子を何とは無しに窺いつつ、街灯に群がる羽虫の如く、夜闇に浮かぶ自販機の明滅へ歩みを進めていった。
5 :【鉄壁騎士】 :2012/11/12(月) 21:14:33.40 ID:jBGicFaIO
能力者が闘うスレin避難所 Act.112
http://yy72.60.kg/test/read.cgi/vipdetyuuni/1352030860/

>>498、【白天剣】様へ

「…………あぁ、捕まえてやるさ」

瞳に映る、静かにに微笑んだ青年の声を合図に一筋の閃光が世界に走り抜けた。

ひゅん、と、大気を、時を、切り抜いた高速の剣が迫る。

男は動かない、ただ相手の瞳を見つめ喜びの色に染まり始めた彼女の微笑みを、ただじっと見つめるのみ、ただ凝と穏やかに
諦めたのか、心が折れたのか、自らの敗北を悟ったのか、全てを任せたのか、否、違う、その表情の奥は確かに、獲物を見据え
瞬間、彼の身体が荒いビデオの様に荒く、ぶれると銀の輝きが走る、闇銀たる暗き光、彼の策、気儘に揺れる花弁を掬う手段
そして鈍い音、金属と金属をぶつける絹を裂いた様な鳴き声がした。けして人体と刃が接触した様な心地良い悲鳴では無い。

鮮やかな血潮では無い、鮮やかな火花が二人の間に飛び散った。

「なに簡単な事さ、読めても裁く事が出来なければ」

受け止めれば良いと、面を上げた血錆びが着いたヘルムを被る男がさも簡単な事の様に言い放つ、その表情には笑みが零れて、
男はさも当然の様に甲冑を身に纏っていた
全身に血錆びが目立ち、月光を浴び憂鬱に輝く細身の西洋甲冑、彼女の白刀は右腕部位に組み込みその刃を白銀に灯している。
美しい刀であった。彼女に相応しい、まるで彼女を模した様な初雪の純白に染まる劔であった。刃には凛とした冷たさを宿す。
横目でチラリと見た青年は思う、だがいくら刃が鋭くてもいくら使い手が達人でも角度が悪ければなと刃は食い込み固定され

「ほれこの通り、お嬢さんお手を拝借させて頂きます。」

今宵、幻想は始めて現実を身に纏う。揺れる微笑む蝶は華に止まりて捕らえられ、雷速の剣も動かなければ、唯の一振りの剣で
男は剣を握り締めた(または握り締めようとした)逃さぬ様に要約捕らえたこの幻影をこの幻をこの美しき剣士を愛おしい者の手を掴む様に優しく優しくその手に掛ける
もし失敗したのであれば、その手を空を切り酷く幽霊に騙された間抜けな光景か、成功したのであれば姫の手を握る騎士の姿か



傲慢で気儘な蝶をたった捕まえるたった一度の為だけの奇策、いや捨て身の愚策、後出しには更なる後出しを…さてどうなるか


/遅れてすまぬッッ!
/とー、こっちで良いのかな?>>1乙です
6 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 21:27:29.44 ID:mmQIEu+Eo
路地裏――――――――深い闇に包まれた、その場所で。
一つの命が、底なしの絶望とともにぷつりと鼓動を刻むのをやめた。

「まったく最近寒からなぁ……人肌が恋しくなるってもんだ」

この街には殺人鬼が潜んでいる――――そんな話が、此処では大昔から伝えられてきた。
だから人気のない場所にはあまり立ち寄らないほうがいい、暗い場所にはいかないほうがいいと、親は子供に言って聞かせるのだ。
あながちその言葉は間違ってはいなかった。
能力という普通では持ち得ない力、それを手に入れた人間は時として暴走する。
刃を手に入れれば何かを斬りたくなるし、銃を持てば引き金を引きたくなる――――そんな感覚と一緒だ。

「だがまぁ…………こんだけ寒いとすぐに冷えちまうよなぁ」

そしてたった今一人の人間を肉塊に変えたこの青年もまた、能力を手に入れ未知を踏み外した人間の一人だった。
何の変哲もない、ボサボサの黒髪と深い黒の瞳を持つ、学ランを着た好青年といった見た目の青年。
その手には一振りのナイフが握られており、目の前にはすでに事切れた同い年ぐらいの少女の死体が転がっていた。
少女の死体は所々浅い切傷や痣などで傷つけられているようだったが、どうやら死因は心臓部分を深く一突きしたせいのようだ。
状況から見て犯人が誰なのかは一目瞭然――――死体を前にして、楽しそうに笑う彼にほかならない。

/このキャラの初ロールのためキャラが安定しないかもしれませんが…………そして>>1
7 :【忌零那瞳】 :2012/11/12(月) 21:30:59.93 ID:1OKDCYN40
剣を振る、上げる、振り降ろす、跳ね上げる。
夜、大きいとは言い難い小さな公園の中、一人の青年が刀を振っていた。派手とは言えない、華も無いに等しい。                   か
好く者は少ないであろう単純な反復練習。しかし、それでいながら青年の動きは一切のズレを無くし、総ての妥協を消し去った舞にも似た美しさがあった。
三度刀を落とす、刃が大気を掻き分けて唸る。また刀ゆっくり上げる。

ただ静かであった。
それは近くに降りた鳥が逃げ出さず、その場に留まり続ける程だ。
恐らく若いうちから剣を降り続けているのだろうと、有る程度の心得がある者ならば直感するだろう。
再び、刀を振り降ろす。

押せばすぐに壊れてしまいそうな程に繊細な光景は、何者かの乱入を待ちわびているようですら在った。

/【武装奥義】さんまちでふ
8 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki [sage]:2012/11/12(月) 21:47:08.82 ID:/NWc9gheo
>>6

【少女の死体のほうへとヒールを鳴らしながらやってくる人影が一つ。】
【路地裏の深い闇でも目立つような真紅の姿は青年の目に入るだろうか?】

【女は死体に気づいているらしいが死体の方、と言うより青年の方へ歩みを進めている】

「んー…確かに。確かに寒いわねぇ。ほんっと心まで冷め切っちゃいそう。」

【青年の独り言を聞きボソリとそう呟く女。】
【目の前の少女は青年が殺したことに気が付いているのだがまったく動じていない。と言うより気にしてない】
【だって、路地裏は昔からそう言う場所だったし。ここで血なまぐさい事が起きない日の方が珍しいし】

【夜風に赤いドレスを靡かせながら女は目の前の青年を値踏みするように見つめる】
【真紅の紅で彩られた唇は、うっすらと微笑んでいるようにも見える】

「一つだけ良いこと教えてあげる。
女に手を出す男は論外よぉ? というより0点だわ。男失格よ?」

【どうやら女の値踏みが終わったらしい。】
【目の前の少女を一突きで殺していると言う事は被害者が無能力者か不意打ちかの二つに絞れる】
【それを考慮して女は青年に0点と言う点を付けたのだ。】

/1乙です。
/私も初キャラなので気にしないでくださいなっ

9 :【捕食菌属】 :2012/11/12(月) 21:47:37.82 ID:0zDRryVe0
>>6
「人のにおいがするなぁ・・・。」

暗闇の路地裏にて、一人のフードジャケットを着た男が一人で歩いていた。フードを
被っているためか顔は見えない。しかし、その顔からは人ならざる飢えと殺気を感じた。
彼は飢えていた。何よりも栄養を取りたかった。手っ取り早く取るには簡単、生物を
生きたまま喰らうことだ。

「こんなところで人を殺しちゃっていいんですかねー?」

低く、そして冷たい声が路地裏の壁に反射し、共鳴する。彼は、誰かがいることが分かった、
そしてその存在が、自分と同じ、人を傷つける事で喜びを見出す、狂人である事を知っていた。

/>>1乙、まだいますかー?
10 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/12(月) 21:48:25.06 ID:Dsf/6YJpo
>>5
//遅れて申し訳ねぇでごんす
//刀は右腕で止めて、そのまま握りこみ、白雪の腕をもう片方で掴む感じですかい?
//読解力皆無ですまぬ……すまぬ……
11 :【捕食菌属】 :2012/11/12(月) 21:48:25.10 ID:0zDRryVe0
>>9

//あばば、下げます、すいません。
12 :【武装奥義】 :2012/11/12(月) 21:51:29.70 ID:xEbMqbN10
>>7

【そんな殺伐とした鍛練場に 一輪の花を添えるように】
【妖しくも 美しい 一人の少女が歩み寄る】
【少女は数秒、その鍛練を眺めた。 そして なにも言わずに】
【虚空から 雷を纏ったヒトフリの長剣を引き抜き】
【静かに 男へと語りかける】

「我が名はペンタグラムの騎士団が一人 武装奥義 エーゲイリネイア・エオス」
「今より貴様を試します。 この僕に 神剣を抜かせなさい」

【剣の切っ先を相手に向け】【男の返答を待つ】
【これ以上の言葉は居るまい。 今、この場に剣士が二人居る。 二人は剣を抜いている】
【彼女が求めるのは言の葉ではない ただ美しき 踊るような刃だ】
【さて 男は どうでるか】
13 :【鉄壁騎士】 :2012/11/12(月) 21:55:10.32 ID:L0n8DnYdo
>>10
/おうふ、あれですぜ
あのままの切り上げならば右腕に当たると思ったのですよ
それで、そのまま右腕をずらして刀鎧に食い込ませて受ける、そのまま左手で刀を掴む

的な感じですはい、説明不足でごめんなゃさい
14 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/12(月) 21:57:52.46 ID:Dsf/6YJpo
>>13
//白雪の腕は掴まない感じ?
15 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 21:58:29.01 ID:mmQIEu+Eo
>>8

衝動的殺人願望を満たした青年は、満足気に活動をやめた少女を観察する。
死体自体にはさほど興味はないが、死という感覚はたとえ他人の物でも最高に強烈な衝撃だ。
死ぬ前の少女の悲鳴は、今でも耳にこびりついて頭から離れようとしない。
こうして青年が余韻に浸っている時――――唐突に、その人物は現れた。

「…………ははっ、誰だかしらねーけど教えてやるよ」

青年は動じない。此の場所では、何が起きても可笑しくはないのだ。
ただ脳内で考えることは一つ――――相手をこの場から生きて返す訳にはいかないということだ。
理由は簡単、この殺人の犯人が自分だとバレるのは状況的に考えてあまりよろしくないからだ。
殺人鬼であろうが昼間は学生、通報されるのは困る。

「世の中弱肉強食――――弱い奴が悪いんだぜ?」

獰猛な笑みを浮かべながら、青年は女性に向き直る。
ポケットに入れたナイフをいつでも取り出せるように右手をポケットに突っ込み。
そして、腰をかがめて地面に落ちている石ころを一つだけ拾い上げた。
相手がどんな人物か見定めながら、能力者なのか無能力者なのか戦えるのか戦えないのか確認し。
――――――――そして殺す。
16 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 21:58:59.30 ID:mmQIEu+Eo
/>>9ごめんなさいっ!次の機会にお願いします!
17 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/12(月) 22:01:23.19 ID:MMZNEb2Ro
>>1乙!
18 :【鉄壁騎士】 :2012/11/12(月) 22:06:32.16 ID:L0n8DnYdo
>>14
/はいそうですよはい……ま、迷う、けど、はい、これでいいです、
19 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki [sage]:2012/11/12(月) 22:09:05.16 ID:/NWc9gheo
>>15

【目の前で人が死ぬのも、死体を見るのも遥か昔に慣れている。】
【だから人の死は自然な現象だし、女にとってはそんな莫大な感情は無い】
【が、無差別に与えられる死ほど忌むべき物はない。】
【命の価値は有ってないような物で有らなければならない物なのだから】

「あらぁ…名乗り忘れちゃった。
私はロベルタ=グランベリーよ。ベリーって呼んでちょうだいね」

【目の前に殺人者がいても余裕綽々な様子で名乗る女】
【路地裏に足を踏み入れた時点で血生臭いことに巻き込まれるのは覚悟しておかなければならない】
【この場所は女にも子供にも平等に死を振りまく場所だから。】

「んー……まちがってるわぁ。
ちゃんと強者を食らう絶対的捕食者の存在もあるのよ? 強い獅子でも軍隊には敵わないでしょう?」

【女も青年と同じく野球ボールほどの大きさの石を拾い上げた。】
【路地裏に落ちているにしては結構大きいほうではないだろうか?】
【そしてゆっくり石に口付ける。青年のほうからは見えるかどうか分からないが。石には真っ赤なキスマークが付着している】
【青年の動向など気にせず、女はその石を大事そうに両手で抱え込んだ】
20 :【忌零那瞳】 :2012/11/12(月) 22:09:54.93 ID:1OKDCYN40
>>12
「いきなり…………だな」

呆気に取られた、正にそんな顔であった。
無理もあるまい、初対面の少女にいきなり試すなどと言われ、総てを理解し行動できる者が居るのか。
ただ、一方的に告げられた言葉の中に青年は興味を持った。
『ペンタグラムの騎士団』名を聞いたときすらない組織である。しかし、『試す』と彼女は言った。
ならば彼女にそれなりの実力はあるという事だろう。また所属するその組織もしかり。

そして、青年は『剣士』だ。戦いを挑まれ、其れを拒否する理由はない。
故に、少女に対し向き合う形に姿勢を変える。
構えは、取らない。

「いいだろう、俺の剣存分に見極めて貰おうか」

相手が少女だから油断しているわけではない。其れならば言葉と同時に氷のような殺気が発される筈はない。
ならなぜ構えない。否、この体制が既に構えなのだ。『無構え』と呼ばれる其れ。
一つの流派に拘らず、実用性のみを求めた先に必然と生まれる技術だ。
一見隙だらけの青年にうかつに飛び込めば、手痛いカウンターが飛んでくるだろう。

(先ずは様子見か……)

青年は頭の片隅で思考する。
21 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/12(月) 22:12:40.33 ID:Dsf/6YJpo
>>18
//ありがとざいやす!今から書くので遅れます(テヘペロ
22 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 22:23:55.09 ID:mmQIEu+Eo
>>19

「へぇ…………ま、聞いた所で覚えておく予定はねーがな」

これから死に往く者の名前を覚えておく必要などない。
左手で小石を弄びながら、遠すぎず、近すぎずの距離を保ち続ける。
理由は分からないが相手の余裕は弱者から発せられるそれではないことぐらいは理解できた。
つまりは能力者か、それとも何か武術や戦闘技術を修めた人間の可能性が高いということ。
下手に近づくことも、距離を取り過ぎることも簡単には出来ない。

「間違ってないじゃないか。獅子が弱いから軍隊には敵わない。弱いのが悪いのさ」
「でもまー……今この場においてそんな喩え話――――――――どうでもいいだろ?」

瞬間、膨れ上がった殺意が場の空気を侵食する。
黒い半透明、握りこぶし大の球体が路地裏にランダムに形成され、数を増やしていく。
多すぎず、少なすぎず、色々な場所に形成された足場――――これこそが青年の能力だった。
足場を作る、それだけ聞けばあまりに弱く話しにならないと思うかもしれない。
確かに普通の人間が使ったのならばそうだろう。だが使用者である青年は少なくとも普通≠カゃない。

形成を完了させると同時、青年は持っていた石ころを自分の斜め後ろに放り捨てた。
そしてそれは球体にぶつかり、弾かれ、加速する――――。
弾かれた小石は別の方向に進み、また別の足場にぶつかり弾かれ続ける。
四方八方に移動した小石は、最終的に後ろから女性の後頭部に向かって勢い良く進んでいった。
速度は常人でも見切れ、そちらに意識を集中すれば躱せる程度――――。
23 :【武装奥義】 :2012/11/12(月) 22:25:53.21 ID:xEbMqbN10
>>20

【相手は動かない。 どうやら 『待ち』の剣士の様だ。 もし自分の得物が偽神だったなら その構えごとバラバラに出来たであろう】
【だが、今は試すべき闘い。 ヘレナと名乗る少女が自分を殺さなかったかのように】
【自身もまた 相手を殺してはいけない。 あの隙の無い相手にソレは厄介だ 】
【だが、試すと言った以上は やるしかない】


「では 推して 参ります」


【思考 呟き 刹那】【少女はその場から消える】
【もし、相手が雷速で駆動する少女の移動を見切れたのなら 否、見切れずとも 気配さえ感じられたのなら】
【閃光の如くに相手の背後へと移動した少女が降り下ろす】
【落雷の様な速度 破壊力を伴った剣に 回避 或いは反撃を入れられるであろう】
24 :【英剣王】 :2012/11/12(月) 22:28:21.75 ID:XHnJkGgq0
避難所>>521

「見つけられますとも。何百年かけても」
「とか思ってたら探し始めてもう何百年たったんでしょうね」

彼女は遠い昔に思いを馳せてみた。誰にも触れさせず誰の物にもならずに既に云百年。
生涯心を許した人間は唯一人、自分の生みの親のみ。友人と呼べる存在も多くはなく、
今現在でも生きているのは本当に片手で数えられるような少数となってしまった。
生まれてこの方柄を人間に握られたことはただの一度もなく……否、不覚を取って握られたことはあれど、
自らの貞操を捧げたこともなし。幾つの剣に憧れ幾つの剣を憎んで幾つの剣と戯れたか。
一つ言えることはこうして明るく振る舞う彼女がその生の大半を孤独で過ごしているということのみであった。

「やっぱり地道にコツコツ、ですよねー……まあ、折角相棒ができても多分……」

唯の人間なのであれば………彼女は途中で言葉を濁した。
そして寂しさと虚しさを紛らわせようとしてか全身を湯の中に埋め、暫く潜水し続けた。
が、長くは持たずにすぐ頭を出すこととなった。

「そう簡単に面白いことは起きませんよ」
「長生きしてる私が言うのですから間違いありません。一日一日は結構淡白です」

精神が大人びると時間の経つのが早く感じられる。それは彼女も然り。
長く生き続ける化け物は、よく死を求めるなんて言われるが、彼女の場合はそんなことはない。
一日が淡白だろうが彼女が彼女である内は生き続けるだろう。
生きられる間は生きたい分だけ生き続けるのだろう。なにせ大好きな物が常に自分とともにあるのだ。
淡白ながら満たされている。幸せな奴である、と捉えることもできる。

「さあ、いい加減あがりましょうかね」
「それとももう少し入っていきます?まだいろんな種類ありますし」

露天風呂だけが銭湯ではない。サウナにジャグジー、打たれ湯に歩き湯、それから足湯に水風呂。
流石高級なだけあって様々な種類の風呂がそろっておりより取り見取りもいいところであった。

/了解でうす!
25 :【天地開闢】 :2012/11/12(月) 22:33:51.23 ID:QW2a/hhRo

どこまでも続く荒涼とした峡谷を切り立った崖の上から眺めていた。
深い、あまりにも深い谷底では、宇宙の色に似た遮るもののない夜空から降り注ぐ月光を輝り返す川が流れていた。
数千万年もの悠久の時を、眼下を流れる細く入り乱れた川が、かつてこの地にあった高原を削り取り、大地の底を剥き出しにしたのだった。
時間は今も流れ続け、この世界の最初期の秘密にまで到達しようとしている侵食はいまだ止むことを知らない。
土地は酷く乾燥していたが、夜の色に階層を失った断崖や川の近くではわずかに緑が生え、今彼女の頬を撫でる乾いた風に揺れていた。

彼女は二時間ほどその場所にいた。
抜かれたオリハルコンの剣、テオス=アポルリューミを前に掲げ、なにかを確かめるように月の光に浴していた。
水晶のような剣身は火を灯したようにやわらかい光を発し、
空から降り注がんばかりの数限りない星々の一つとなって、世界の理と同化していくのだった。
この神秘的な光景を峡谷に住む獣たちは静かに見守っていた。
まるで聖なるものが誕生するかのような、恍惚の瞬間だった。
彼女は目を瞑り、この天の意味を読み解き、この地の慈悲に身を捧げる。
古代から続く神=真理に近きものの、ささやかなる儀式。
忘我の域に達してもなお、彼女は夜を見ていた。

/人待ちです。
26 :【超撃雷光】 [saga]:2012/11/12(月) 22:35:17.03 ID:tXJ7Gluyo
避難所>>516
【攻撃を躱そうとしゃがんだ先に居たのは少女だった 反撃する間もなく、もう一度投擲されたブーメランが少年を襲う】
【先ほどと同じように、大きく後ろにステップして攻撃を躱す―――背後に現れた少女に、近づいていくように】
【電磁波の異変に気づき振り向いたところでもう遅い 少年の回避行動は、少女が放つ斬撃の威力を皮肉にも自ら高めてしまった】

っ…!?
―――ぐぁっ…!

【少女の狙い通り、斬撃が腰に当たった少年の身体が地面を転がる いくら身体能力を強化してようが、身体が頑丈になったりするわけでもなかった】
【さらに元々少年の身体は軽く―――3mほど転がって、ようやく止まった ダメージは小さくないが、まだ戦える 瞬時に起き上がり、相手の方へと向き直る】
【生体電流の動作を止め、代わりにポケットからゲーセンによくあるようなメダルを取り出し―――右腕を突き出し、少女へと狙いを定める】
【親指を空の方へと、縦に握った拳 その親指の上には―――先ほど取り出した、メダルが置かれていた】

―――……らぁっ!!!

【少年がメダルを弾いた瞬間、そのメダルは少女を貫こうとするだろう ―――少年の必殺技、電磁砲(レールガン)】
【メダルが空気中を進む速さは音速の三倍に達し、威力、衝撃波ともに莫大だ 命中率に少し難ありだが、この距離なら十分に当たる】
【―――そして何より、この技は"雷撃の槍"と違い電撃による直接攻撃ではない 雷以外なら通用するだろうか、という少年なりの考えによるものだ】
【この攻撃も、少年の予備動作を視認し予測回避をすれば躱すことが可能だ 大きく回避しない場合多少の衝撃波はあるだろうが、戦闘に支障はないだろう】
【ただ―――先ほどと同じように、この攻撃を受け止めようとしたら もしメダルを完全に"断つ"事ができても、衝撃波が直撃することになる】

/>>1乙ですー
27 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki [sage]:2012/11/12(月) 22:40:04.56 ID:/NWc9gheo
>>22

「酷いわぁ。名乗ったんだから覚えてくれるくらい良いじゃない。
というより。貴方も名乗りなさぁい、それが一応礼儀って物よ?」

【自分が死ぬなんてそんなヴィジョンを抱いているはずも無く。】
【だが、相手を[ピーーー]といったヴィジョンも抱いていない】
【少しだけ痛い目にあわせるだけだ。弱者をいたぶるような男は許されない】
【だからこそ痛い思いをさせて青年にその事を教え込ませる】

「だ・か・ら。そう言う問題じゃないのよねぇ。
弱いのが悪いんじゃないわ、弱い物の力量を知ってて喰らいにかかる強者が悪いの。
そうねこんな話どうでも良いわねぇ。ごめんなさいね、年を重ねるごとに話が長くなっていくのよねぇ…」

【膨れ上がる殺気を察知したのか、抱えていた石にもう一度口付ける。】
【もとより付けられていたキスマークはより赤みを増し。ワインのようなそんな色になっている】

【周りを見れば何か良く分からない物が着々と形成されていた。】
【黒いガラスのような。今までに見たことも無い不思議な何か】
【たとえるならどこかのパーティー会場で見たホログラムに似ているかもしれない】

【青年が投げた石が不思議な動きで速度を増していく。】
【まるで空間で行われているビリヤードでも見ているようだと女は思った】
【が、悠々と眺めている訳にも行かない。きっと石は自分を狙って飛んでいるのだから。】

【手にした石を思い切り足元に投げつけた。】
【それと同時に石は大きな音を立て爆散する。きっと後ろの小石もどうにかなってくれるだろう】
【爆散した煙の中から現れたのは、まるで爆発なんか無かったかのように悠々と立ち振る舞う女の姿だった】
28 :【空腹絶倒】 :2012/11/12(月) 22:57:40.22 ID:fqQwrsZl0
>>25
何故か気に食わなかった

何がといえばよくわからない、しかし何故か無性に苛立った。
目の前で小さき太陽のように柔らかく光を放つ剣を掲げた少女にだ。
その子は百合の花のように可憐だった、自らの陳腐な言葉では表し尽くせないほどに。
それでも、それだからこそ気に食わなかった、まるで『神に造られた』とでも言われそうな容姿、そして剣。

見れば見るほどに腹が立った、そのうちその感情はとぐろを巻いて一つの塊となる。
名付けるなら、『嫉妬』というのだろうか。 人間が持つ七大罪の一つであり、人が少なからず持っているもの。
ソレを見ず知らずの少女に浮かばせていた。

世界を愛し、人を守る『勇者』などと言われる存在。
無意識に少女とあいつを重ねてしまったのだろう、無邪気そうな顔がまぶたに張り付く。
忘れろ(忘れるな)、忘れろ(忘れるな)。 俺はアイツを忘れなければならない(俺は罪を償わなければならない)。

無意識に響く心の表層、それは欲望と怨嗟にみちた醜き心。
されど美しい、人間の美とは罪の中にこそ存在される。 それがい意味であろうとなかろうと。

心を強く持て、惑わされるな、俺は誓ったはずじゃないのか。
あいつに、俺自身に。 あれは偽りだったのか?


心は上空、フラリ、フラリと青年は少女に小さな引力が発生しているかのように近づいていく。
もう少ししたら、少女からもこちらが視認できるかもしれない。

灰色の髪に戦闘用に加工された神父服、年齢は二十代前半ほどでまだそこまで年老いるふうには見えない。
もしかすれば少女はその授かりし眼(まなこ)で気づくかもしれない、この人間は『神に選ばれなかったもの』つまり『欠陥品』であるということが
29 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 23:00:06.85 ID:mmQIEu+Eo
>>27

「殺人鬼に礼儀を求めるなよ。わざわざ目撃者に名前を教える馬鹿が何処にいるってんだ」

今までに何度も殺人を犯しておきながら、未だに警察に捕まっていないのは目撃者もきっちりと殺しているからだ。
それが今日、こんなところで名前まで教えて警察に御用になるなんて冗談にしても笑えなすぎる。
だから、確実に殺さなければいけない。警察に言わないから、などと言う言葉が出てきても信用など出来るはずもない。

「…………あっそ。そんな話オレには関係ねーわ」

石を投げた直後、青年は相手の意識が石に向けられていく事を確認する。
さて、どう対処する。ただ躱すか、それとも能力を持っているのなら能力を使うか。
青年としては嬉しいのは後者だ。能力者ならば相手がなんの能力なのか見極めたい。
一歩一歩、漫然とした動きで距離を詰めながら、獲物を見るような瞳で相手を観察する。

石が女性に激突するその直前、女性が自らの足元に投げつけた石ころが爆発を起こした。
能力者――――爆発に関連した能力で、おそらく起点となったのはあの石ころ。
だがあの石は女性が最初から持っていたものではなく、つい先程ここで拾い上げたものだ。
ということはつまり石或いはそれに準ずる何かを爆発させる能力――――?
少なくとも近距離戦闘に向いている能力ではないと推測した青年は、爆発と同時に走りだす。

「刺激的だね、お姉さん♪」

煙が晴れるのと同時ぐらいのタイミングで、青年は女性に接近した。
彼の身体能力はそれなりに高く、身軽さやバランス感覚にいたっては人間というレベルを超越している。
その身軽さを利用すれば距離を詰めるのは容易なことだった。
青年はその勢いを利用して女性の顔に向かって右拳を放つ――――青年は格闘技などはやっていないため、避けることは可能だろう。
30 :【忌零那瞳】 :2012/11/12(月) 23:02:51.68 ID:1OKDCYN40
>>29
「……………………疾いな」

雷の如き対し軽口のように告げられる言葉は、試している側からすれば些か傲岸不遜とも取れる態度であろう。
しかし、今青年には軽口とも取れる程に軽い言葉を発する余裕が事実としてあったのだ。
鉄すら容易く断ち切れるであろう剛の剣が、青年の背を縦一文字に切り開く事は無かった。
振り抜かれた雷の如き剣が、或いは雷その物が青年が居た辺りの大気を暴力的に撫でる頃、青年はその一尺先に立って居た。
常人は疎か並大抵の達人すら意識するより速く葬り去るような一撃を、青年は、余裕すら持って避わしていた。

そして、相手の攻撃を回避した者が、疾く反撃を行うのは当然の権利である。
故に、右手で持った長さ四尺程の太刀をだらりと下げ、相手偽を向けた状態で立っていた青年の右腕が霞むように消えた。
否、剣を振りおろした事で隙が出来た相手の首もとへ太刀(の峰)を高速で叩き込まんとしているのだ。

無論、少女が超速の斬撃一発に慢心せず、残心をしっかり取っていたのならば対処が難しい間を置かないカウンターにも対処は出来る筈だ。
31 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/12(月) 23:06:46.25 ID:LIOOlAHDo
【街中】
【めっきり冷え込んできた街中を歩く青年が居た】

…やれやれ、本格的に冬になってきたな
…あーさむ…

【ブレザーを着たどこから見ても普通の青年である】

(…さっさとコンビニ行こう、肉まん食いたいな)
32 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki [sage]:2012/11/12(月) 23:15:11.80 ID:/NWc9gheo
>>29

「あら。殺人鬼も立派な人間だと思うわ
でも鬼って言う字が入るくらいだし人間じゃなくて鬼なのかしらねぇ?」

【こんな時でも余裕綽々。まるで他人事である】
【というより殺人鬼と対峙してこんなに堂々としていられる人間はそうも居ないだろう】
【殺人鬼も人間と割り切れば何とかなるのかもしれないが……】

「もぅ……女の子の話をちゃんと聞いてあげないとモテないわよ?
お年頃な男の子の身には少し辛いんじゃなぁい?」

【飛んできた小石は爆風でどうにかなってくれたようだ】
【自分に石が当たってないのがそれを証明してくれている。】
【だが、目の前の危険人物に能力を見せてしまった。気付かれなければいいのだが…】

【女は即座に次の石を拾って口付ける】
【テニスボールほどの石にキスマークが付着した】

「あらぁ。刺激的なのはお嫌いかしら?
私は好きよ。大好き。刺激が無いと生きていけないわぁ。」

【そう言い終わるともう一度石に口付ける。】
【キスマークは先ほどと同じく赤みを増し、どこと無く妖しい雰囲気を放っている】

「女の顔を狙うなんてぇ…ダメよ。ダメダメよぉ」

【ため息をつきながら石を持った手を男の拳が来るであろう位置に移動させる】
【男がそのままパンチを繰り出してきたら_________】
33 :【武装奥義】 :2012/11/12(月) 23:16:43.69 ID:xEbMqbN10
>>30

「その反応速度、なかなかやりますね」
「まぁ、待ちの剣を振るう癖に 避けず返せずならば 端から刃を交えることもありませんが」

【男の振るう剣は停められた】
【隙だらけの少女に、 一撃を避けられ、刃で地を抉る少女に だ】

【正確に言えば、男の振るう一撃は 空間に突如現れたヒトフリの剣。 雷を帯びた長剣に止められたのだ】
【それは少女の持つ七星の能力。 属性剣の召喚及び操作】

【男の太刀を止めた雷剣は今、 太刀という絶好の通電体を持って 男へと荒々しい雷の力を 流し込もうとするだろう】
【迅速な対応が出来なければ それは 死に直結する可能性さえある】

【そして剣を防いだ隙に体制を立て直した少女は そのまま、 低い体制を維持し、 相手の両足を狙った 横凪ぎの一閃を放つだろう 】
34 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 23:26:47.00 ID:mmQIEu+Eo
>>32

「さぁな。まあひとでなしなのは確かだぜ?」
「どうせ殺しちまうからどうでもいいよ、そんなもん」

女性の態度は明らかに余裕を持ちすぎている。
只の人間ではないのは明らか……おそらく、見た目の割りには場数を踏んでいるのだ。
勿論青年は先ほど殺した少女のような怯えも好きだが、余裕ぶっている相手を殺すのも大好きだ。

「最高に大好きさ。刺激がなけりゃせっかくの人生が塵芥みてぇになっちまうからな」

拳の先、其処にあるのは女性が口付けをした石ころ。
マズい。危険なのは確実だろう。だが勢いを利用した攻撃のため、今更止めることも出来ない。
青年は咄嗟に自らの左足の下に足場を形成し、自らの身体を弾き返す。
パンチは強制終了され、青年の身体が空中に投げ出された。

「ふぅん……思ったよりは出来るじゃん。能力もオレのよりはずっと強いみたいだ」

上空三メートルほどの所にある足場の上に立ちながら、態勢を立て直す。
こぶし大の大きさしか無い球体に立つなど普通なら出来るはずもないが。
青年の身体能力をもってすればそれぐらいは造作のないことだった。
35 :【天地開闢】 :2012/11/12(月) 23:29:05.58 ID:QW2a/hhRo
>>28

彼女は喪服を着ていた。踝まで皺なく伸びた黒いワンピースを着て、ヴェール付きのトーク帽を被っていた。
粗い網目状のヴェールは夜でも映える彼女の白い顔を隠し、その表情を隠す。
彼女はわずかに小さな唇を開き、あの日、彼女の姉が歌った古い聖歌を口ずさんだ。
峡谷の間を抜ける乾いた風の音に消えてしまう。かの聖歌は現代に伝わっていない。
彼女たちが信じた神々は、異邦人の侵攻によって根こそぎ破壊され、新たな、荘厳な神に取って代わった。
それでも彼女はこの涼やかな聖歌を歌い続けるだろう。
その歌はエーゲ海の涼風がアテナイの街を抜ける音に似ていた。

彼女は歌い終えると、剣を鞘に収め、靴音も立てずに振り返った。青年の顔が見えた。
彼女はその複雑な顔を正視し続けていた。左手で首に掛けたペンタグラムのネックレスを握り、ある予感に息を潜めた。

夜の闇の中でも青年の顔がはっきりと分かるような距離になると、彼女は話しかけた。
この場所は普通の人間にはたどり着けないはず。どうしてここへ。彼女はゆっくりとした話し方で、一語一語確かめるようだった。
驚いた様子はない。それでも、この見渡す限りの峡谷で、なぜこの場所を選んだのかは疑問に残った。

/別作業もやりながらなので、少し遅れてしまうかもしれません。すみません。
36 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/12(月) 23:34:46.85 ID:Dsf/6YJpo
>>5

─────吸気すら無限の時間に感じるほど、圧縮された闇夜。
青年の體を照らし上げる様な昏い光、其れと同時に白雪の腕に鈍い衝撃が奔る。
闇夜に煌く青年の其れ、成る程、其の動きがより”らしく”なった事が容易に見て取れる。
貫くでも断ち切るでも、弾かれるでもなく、刀は『阻まれた』。
肘に違和感。己の剣撃を止められる事に、彼女の躰は其れほど何度も耐えられる物ではないらしい。
目の端がチリ付く様な、激しい火花は、其の情緒溢れるとは云い難い鈍色の金属音に似て、無感動な美しさがあった。

さて、刀は止められた。青年の何処か鬱屈した物を感じる甲冑に、雷撃の如き一閃は姿を顕したのだ。
其の事に対する驚きは、白雪の瞳に映る明朗で在りつつも凄艶な光が青年の策によって揺らぎ、壱歩退くと云う形を取って世界に現れた。
動揺は明確な隙だ。




「──────────────有り難く───────」



其の動揺まで読み切っている様に、切っ先の進むべき道が滲んだ刀に手が伸びる。
丸で、鮮血の色をした曼珠沙華でも摘み取る様に、其れは自然に、其れは当然に……歪み等在ろう事も無く……伸びる。
其の腕の中に捕まってしまう事を半ば確信して居るにも関わらず、彼女は、又しても困った様に、だが、何処か嬉しそうに笑みを浮かべる。
元より、精美にて青年と対峙していた彼女は、連れられる姫君の如く、清美な、其れは其れは犯し難い物の様に笑むのである。
吐息の様に、平坦に、後ろ髪を束ねる鈴のように、凛と、青年の演技に付き合うのか、小さく呟く。
詰まる処、騎士は彼女を掴んだのだ。

──────…そして、彼女は笑い掛けるのだ。───────…『手を握ったら、次は熱い抱擁かな?』とでも云う様に。

其の瞬間に悪寒がしたとすれば、正解だ。
否……正確に言えば、”する筈なのだ”。 彼の気が、『触れた』のだから。
狂気に走ったやら、比喩表現やらではない。───────本当に青年の身には彼の気が触れていた。
気を信じようが信じまいが関係ない。 重要なのは……彼が其れを使うと云う事。

────……初めて、明確に気が触れたのだと云う事……




『────────……遺白……』



踏。
込。
壱歩で落花。弐歩で流水。
時の無情さを踏み出した足元に置き去りに。───────白い幻影を元居た場所に置き去りに。其れ程の突きである。
されども、彼女の服装にも、彼女の頭髪にも、何処にも此れほど病的な白を遺す要素は無い様に思えるが、其処に残っているのは彼女と云う『気配』
壱歩で地を捨て。弐歩で空駆ける。
手に持つ刀に気が流れ込む。其れを通じて、青年も白雪の『気配』の色を知るだろう。 仄温かい真白の雪の色。
月夜の下に真白であった刃が、冷たく淡くただ只管に真白であった刃が、奇跡でも起こさんとする様に、静かな明りを其の身に秘めた。

───────二人だけの狂想曲に酔ってしまえば、青年に強く握られたまま甲冑を上滑りする様に刃は進む。
            強く握り締めるのも手だろう。 放してしまうのも手だろう。
              もしも、力加減を間違ってしまっても、青年を傷付ける前に、彼女は刃から気を抜く。
               連弾の様に進む我等が騎士と剣士の舞踏会は、青年の次の一手を待っている……


//遅れましたあぁ!
//やばいやばい……駄目っぽいところが在ったら云ってくださいね!!
37 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki 爆弾×1 [saga]:2012/11/12(月) 23:39:15.81 ID:/NWc9gheo
>>34

「あらぁ…私貴方に殺されちゃうのねぇ……怖いわぁ
考えただけで。鳥肌立ってきちゃった。」

【青年は自分の事を割りと本気で消しに来ている】
【それに気付いているが女はなんとも思っていない、だって自分は殺させないから。】
【前述したとおり女は青年を殺すつもりも警察に突き出すつもりも無い。】
【ただ、快楽殺人者に礼儀とマナーを叩き込むだけだ】

「あら。貴方とは仲良くなれそうだわぁ。
あ…でも貴方の話だと私殺されちゃうのよねぇ?」

【クスクスと小馬鹿にしたような笑い声を漏らす女】

「能力に強い弱いも無いわよぉ。能力とお金は使い道次第でなんにでも化けるの。
その事は貴方も良く分かってるんじゃない?」

【上空に退避した青年を見上げ、青年の言葉を緩やかに否定した】
【女は手にしている石とは別の小さな石に素早く口付けし、上にいる青年に投擲する】
【女の投擲だからと言ってナメてはいけない。彼女の投擲スキルは結構高いのだから。】
38 :【空腹絶倒】 :2012/11/12(月) 23:51:23.53 ID:fqQwrsZl0
>>35
黒い喪服、少女は夜を纏っていた。
しかしなぜだろうか、そのことについて疑問を思うのは。なぜこんなに見えないのだろう。

遠くから僅かに見えていたはずの顔は靄のベールに隠し守られる。
見れば花嫁のようにも見える。 さしずめ夜の花嫁といった具合だろう。

センスがないのは勘弁して欲しい、俺も見て思ったままのことをいているに過ぎないんだ。
今はあまり脳が動かない、まるで何かに魅せられてしまったようにだ。 

不意に、歌が鳴り響き、俺の意識は完全な覚醒を果たす。
表層が聞こえなくなる、怨嗟などなくなった。 俺は今を生きているんじゃないか。 亡霊などに用はない。
数時間? いや、先程から時間はさほど立っていない。俺の頭は深い眠りから気持ちよく覚めた時のすっきりした感じを味わっていた。

声が止み、こちらに少女が振り向いた。 こちらを凝視し、何かを握りしめている。
ソレをなんとなく見つめると五芒星を表したものだと理解した。 この少女は破魔師でも生業にしているのだろうか。
五芒星などそれ以外に用途が浮かばなかった。 何かの印とまでは俺も頭が回らない。

「知らない、気がついたらここにいた」

俺はそう返した。ここおでようやくここがどこだか考え始める。
今まで気づかなかったが、ここは一度も来たことがなかった。 来いと言われても行ける自信もない。

運命か、それとも偶然か、それは誰にもわからない。
しかし、少女ならば。 これが偶然か必然なのか 見極める術は確かに存在する。


少女の目的は、なんだった?


//ハーイ!!
39 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/12(月) 23:52:30.61 ID:mmQIEu+Eo
>>37

「そいつぁよかった。殺人鬼として鼻が高いぜ」

とん、とんと軽やかに色々な足場に移りながら、次の出方を伺う。
先ほどの青年の読みが正しかったのなら、あの爆発は投げることも可能なのだろう。
となるとひとつの場所に留まるのは馬鹿のすることである。

「残念、オレはアンタみたいな人を見下した態度の奴とは仲良くなれそうにないぜ」

右手の親指を立てると、それを下に向けてニヤリと笑った。
攻撃手段も防御手段も爆弾しか無いのならば、戦い方はいくらでもある。
まず今までの行動から察するに、物質を爆弾に変えるにはくちづけというワンステップが必要らしい。
あれだけ堂々と行動していればそれぐらいは馬鹿にでも分かることだ。
つまりはその行動さえ封じてしまえば爆弾は生成出来ないということである。

「そんなもん、当たると思ってるのか?」

投擲というのは大きな予備動作を必要とする。
いずれ爆弾が飛んでくるであろうということは読んでいたため、青年は女性が投擲の動作に入ると。
素早く投げられるであろう方向から移動し、球体の弾く効果を利用して加速し地面に降り立った。
石ころを武器にするのは女性だけではないことは、青年の最初の行動からわかっているだろう。
距離にして十メートルほどの開きを作り、青年はゆっくりとした動作で足元に転がる石ころを幾つか拾い上げた。
40 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki 爆弾×1 [saga]:2012/11/13(火) 00:04:44.16 ID:kGhAYRKzo
>>39

「あら。お褒め出来たみたいで光栄だわぁ。」

【青年の読み通り、爆弾は投げて活用することも出来る。】
【というより本来の使い道は投げて目標物を殺害する用途で使用される。】
【なので、女の爆弾の使い方は豪く特殊な物に分類されるだろう】

「あら……見下してるつもりなんて無いのよぉ?
ただ、貴方の言っていることがあまりにも幼くて可笑しくなっただけ。」

【青年の殺人に対する執着は女にとってはおもちゃに執着する子供を見ているような物】
【先ほどからの余裕もきっとそこから来ているのだろう】
【いくら青年が殺気を出したところで何も恐ろしくは無いのだ】
【むしろ威嚇している子犬を見る様で物凄く滑稽な物に映る】

「当たるなんて思ってないわぁ。
貴方を地面に降ろしたかったの、理由はそれだけよ。」

【投げた石は地面に落ちて爆散する】
【が、女の真の目的はそこにあったのだ。】
【爆散した際に爆弾は地面の土を抉り土煙を舞い上げる。】
【少しでも青年の目を眩ませればいい。女は内心祈りながら地面にある小さな石を拾い集めていった】
41 :【忌零那瞳】 :2012/11/13(火) 00:09:02.23 ID:tW4U1jbB0
>>33
青年は彼女に対して三度目の『疾い』と言う感嘆を抱いた。
念のため言うと、一回目は一言目に戦えと言ってきたことに対して、二回目は雷が如き駆動に対して、三回目は判断速度についてである。
振るった太刀の一撃。『全力』では無いものの手を抜いているという事もない。ただの剣士相手ならば十二分に通用する一撃だ。
無論、鋭く、重く、何より速い。それを初見で見切り、異能を用いて的確に対処してきたことは青年に小さな驚きをもたらした。

しかし、その行動は青年に自らの手の内を晒す行為である。力の片鱗に過ぎないとは言え、これは有るのと無いのでは戦況がガラっと変わる情報だ。
まず一つ。相手の能力は剣の創造が含まれるという事。ならば思わぬ包囲からの奇襲や、機転を効かせた防御なども可能なのだろう。
もう一つ、『雷』。自身の背に回り込んだ駆動をみた瞬間可能性は在ると思ったことだ。
それは、中空に浮かぶ直剣を視た瞬間確信に変わる。それが自在に操れる程度なのか、付与に留まる程度なのかは解らない。
ただ、即座に行動に移さねば、命の危険すら在ることはとっさに理解した。ならば行動せねばならぬ。
42 :【忌零那瞳】 /続きです :2012/11/13(火) 00:09:17.68 ID:tW4U1jbB0
>>33
青年の振るう太刀は確かに止められた。しかし完全な制止ではない。剣と剣がぶつかり合い力の向きが反転する。
自身の太刀が弾かれたのならば必然的に相手の剣とは距離が空く。致死量に至る電気は此の行動により回避する。

そして足元へ繰り出されるもう一撃。
青年にとっては此を一歩も動かずに此に対処することすら不可能ではない。しかしそれを使うにはまだ速い。
ならば使えるのは己の業一つのみ。

故に、青年は跳躍した。少女の斬撃が青年に到達する頃、やはり青年の脚はそこには無い。
無論ただ飛び跳ねる攻撃を避けるだけではない。太刀を弾かれた勢いを利用し、少女に背を向けていた体の向きを180度逆転させる。
そして右腕を振り上げて……………………………

螺旋により生み出されるエネルギーを余すところ無く太刀(の峰)に乗せ、少女の頭上へたたき込もうとする。
先の一撃とは訳が違う。剣を出したりと言った生半可な防御では、何の意味すら持たぬほどの一撃。
まともに食らえば、脳震盪を起こし立つことすらままならなくなるだろう。
43 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/13(火) 00:16:13.85 ID:zznrjXr5o
>>40

「あー……うん。やっぱりアンタとは仲良くなれないな。話してるだけでムカつくし」

青年はたとえ相手が自分より強くても、偉くても、上から何かを言われるのはあまり好きではなかった。
実生活の中でなら、学生をやっている時ならばまだ我慢できる。
その時の自分の立場はあくまで学生であり、誰かに従って生きていくのが当然の姿だからだ。
だが、今は違う。青年は殺人鬼であり、誰にも従う必要のない独立した個体だ。
だから上からモノを言う人間は嫌いだったし――――なにより、自分より弱い人間に見下されるのが一番苛立つ。

「へぇ……でもそれって、意味あるわけ?」

石を投げた目的は青年を爆発に巻き込むためではなく、視界を潰すためだったらしい。
確かに石を拾うという行為には若干の時間が掛かるし、正しい選択なのかもしれない。
しかし、それは同時に自分の視界をも潰すということになる。
今女性から青年の姿は見えない。石を拾うという行為を素早く行いたい女性は、おそらく現在の位置から大きく動くことは無いだろう。
それに石を沢山手に入れたとして、次に必要なのは爆弾に変える時間だ。
煙が晴れるまでに、果たしてそう多くの事を同時に出来るだろうか?

「――――…………♪」

青年は音もなく、足場を利用して煙の届かない視界の開けた上空を移動する。
とりあえず女性の背後を取ろうと考えたが、それではあまりに単純すぎると思い。
女性の真上、十メートルほどの所で立ち止まると、拾い上げた三つの石を落とす。
それはそれぞれ違う足場にぶつかり、違う方向へと弾かれ加速を始めた。
いずれは別々のタイミングでどこからか女性に向かって行くだろうが……まだ、煙が晴れていないためそれは出来ない。
44 :【鉄壁騎士】 :2012/11/13(火) 00:16:41.35 ID:kPrlJpuNo
>>36
/えと、腕に剣を突き刺す感じなのでせうか?
45 :【天地開闢】 :2012/11/13(火) 00:18:08.40 ID:GSPde8bTo
>>38

ペンタグラムが、導いたのかも、しれない。彼女はそう言ってネックレスから手を話し、左手で薄い右肩を掴んだ。
わたしは、いま、この星の導きに従って、夜を、歩いている。多分、あなたも。
彼女は目を伏せ、夜の冷えた大気にわずかに体を震わせた。
黒の喪服以外に着ているものはなかったから、高さのある峡谷の上に立っていると、指先が悴んでくるのを感じた。

顔を上げ、青年の顔をもう一度見た。彼女は一瞬何かを考えた後、背中から木刀を抜き、大地を指し示した。

あなたを、試す必要が、あるのかもしれない。全力で、来るといい。後悔を、しないように。
彼女は何の説明もなしに、青年にこれから試験が行われることを告げた。彼女にとってはこれで全てを説明したつもりだった。
ペンタグラムの導きによって青年に出会った。これで十分だった。

彼女は青年に向かって歩き出した。黒いワンピースの裾が揺れる。彼女には怯えの欠片もない。
けれども、過信もない。青年よりも遙かに小さな彼女の肉体に秘められた力は、過信など与えない。
表情を変えずに近づき、木刀の間合いに入ろうとしていた。
46 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/13(火) 00:23:09.97 ID:QgtyOwxVo
>>44
//えとですね
//鉄壁さんが、右腕で切り上げとめ、左手で刀を握ったということで
//前方に突き出す方向には腕は無いのじゃないのかなと解釈してしまった次第で御座います。
//もしアレでしたら書き直しますゆえ!
47 :【鉄壁騎士】 :2012/11/13(火) 00:26:29.20 ID:kPrlJpuNo
>>46
/つまり騎士の刀を握った手が切れるか切れないかっうことですねわかりました
今から書きやすので……30分程たっても返事が無かったら寝落ちしたと言う事で
48 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/13(火) 00:28:20.52 ID:QgtyOwxVo
>>47
//YES!I!DO!
//HAHAHA……一時間も掛けてゴメンヌ……orz
49 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×1 爆弾×2 [saga]:2012/11/13(火) 00:31:21.90 ID:kGhAYRKzo
>>43

「あら…そう言われると心に何か来るものがあるわねぇ。
人に嫌われるのって傷つくわぁ……」

【目の前にいる青年はあくまでも見た目だけが青年。】
【中身は一つのことに固執し続ける小さな子供】
【女は目の前の青年をそう言う風に評価している】
【もちろん良い意味で思っているではない、悪いほうでそう位置づけている】

「あるのよ。大アリよぉ
だってこうすれば私の事をカモフラージュ出来るじゃない。」

【石を拾うのを中断する、石の数は目標数には至らなかったが少しは集めれた】
【女は自分で巻き起こした土煙の中へと入っていく】
【もちろん土煙の中では意思を爆弾に変える作業を行っているのだが___】
【目的はこれだけではないという事は多分分かってしまうだろう】

【土煙の中で女は石を爆弾に変え終える。だが、時間が足りなかったらしく口付けはそれぞれ一回しか出来なかった】
【女の手元にある石の数は二回口付けした石一つ。そしてその他を三つ所持している】

【土煙が徐々に晴れ行く中で女は一体何を目論んでいるのだろうか】
【弾かれ速度を上げていく石を遠目に見ながら女の作戦はゆっくりと始動されて行く】

/すみません眠気がヤバイので凍結よろしいでしょうか?
/明日は夕方くらいからいると思いますので。
/まことに申し訳ございません。
50 :【空腹絶倒】 [saga]:2012/11/13(火) 00:31:46.08 ID:PJAGsonE0
>>45
俺は言いようのない感情に押されていた。
それは殺意とも打って変わって愛情とも呼べる感情(モノ)。

五芒星型魔法展開陣(ペンタグラム)が導いた。少女はそう言って刀を背から抜き出した。
それは木刀、殺さない刃。 何かを試す、そう言った。 ならば、答えるしかあるまい。
この殺意(チカラ)を一度試したいと思っていた。 好都合

少女は歩き出し、ちょうどその足が間合いに入るより前のこと。
俺は地面を滑るように移動し、少女の左側(青年から見て右側)に回り込むように円を描きながら迫り、その手で腕または体の一部を触ろうと伸ばすだろう。

もし俺の手が触れられたのなら、僅かにだが『体の中のエネルギーが減る』現象が発生するだろう。
仮に当たったとしてもまだ感知できるほど吸い取れはしないのだろうが。

まだ俺は、少女の本当の力を知らない。 それは過信につながるのだろうか、まだわからない。
51 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/13(火) 00:32:29.02 ID:zznrjXr5o
>>49
/先に凍結了解しました!
52 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/13(火) 00:45:25.36 ID:zznrjXr5o
>>49

「ははっ、まーせいぜい時間稼ぎ頑張ってよ」
「そんで、少しは楽しませてくれ――――せっかく久々の能力者との戦闘だからね」

青年は殺人鬼であると同時に戦闘狂である。
弱者をいたぶって殺すのもいいが、強者との戦闘もまた心躍るものがあった。
真正面から正々堂々戦って殺すのも好きだし、卑怯な手を駆使して追い詰めて殺すのも大好きだ。
だがただの一般人は青年とは戦えない。だから、こうして戦える機会は大事にしなければと青年は考えていた。

「………………」

形成された半透明の足場、その幾つかを青年は実体化させた。
本来ならば自分以外は触れられない足場、しかし一度のみなら実体を与え、それ自体を利用して攻撃をすることができるのだ。
体力や気力などと引換のため多くの足場を同時に実体化することは実用的ではないが。
たった数個ならばさほど戦闘に支障は出ない。
青年が実体を与えたのは十個、中空にはそれ以外にも多くの足場が漂っており。
夜、更には路地裏という明かりの届かない場所での戦闘のため、じっくりと観察しないことにはそれを見分けるのは不可能だろう。
投げた石は三つ、それに加えて足場を含めれば合計十三個の投擲物が青年にあることになる。

「…………んじゃ、そろそろ逝きますかい?」

煙が晴れ始めると同時、青年はまず石の一つ目を女性目掛けて飛んでいくように仕向ける。
女性の右側、真横から飛来する石――――何度も弾き加速させたため、速さはそれなりにあった。
しかし大きさはそれほどでもなく、当たっても大ダメージは見込めないだろうが。
三つのバラバラの動きをする石を同時に認識する、というのは集中力なしでは無理な所業。
その隙を突くのが青年の作戦の一つなのだが、青年は未だ動こうとはせず。
速度を伴ったそれは女性に向かって突き進んでいく――――飛んでいく先は女性の足、太股の辺りだ。
53 :【武装奥義】 :2012/11/13(火) 00:45:50.71 ID:iRO2rueP0
>>42

【雷、足払い共に不意を打った積もりであったが なるほど。 やはりかなりの手練れの様で】
【雷剣を弾き 同時に足払いも避ける その速さは 雷速を誇る自身さえ凌駕するほどだ】
【これならば騎士団に推奨しても自らの株が堕ちることもあるまい。 少女は 頭上に迫る剣など意に介さずに男の実力について考察していた】
【して 次はどうするか。 前へと沈み込んだ重心を利用し、距離を開くか 】
【超人の怪力を奮う不壊の右手を持って 鉄よりも硬き刃を奮い その一撃を阻むのか】

【さて どちらがより 自信を楽しませてくれるのか 少女は考える】


「武装奥義 ......【暗転】」

【次瞬、少女が導いた答は回避】
【その速度をもってして 男の約10mは先に移動する】
【何せ今の彼女は雷速の世界観を数年体験しているに等しいのだ 常に冷静な判断など 造作でもない】


「素晴らしい。 おめーの実力は今を以て証明されました」
「偽神兵器 エオス
54 :【天地開闢】 :2012/11/13(火) 00:57:12.76 ID:GSPde8bTo
>>50

彼女は青年が間合いをそれ以上詰められないように円を描きながら動くのを黙殺した。
彼女はたった一歩踏み出すだけで相手にいつでも到達することができたし、
どのような力を持ち、どれほどの戦闘スキルがあるのか見計らっていたのだった。
峡谷の中でも特に狭い谷に風が吹き抜けて、ぼうぼうと角笛を鳴らすような音が響き渡った。
彼女は木刀を持ったまま体を静止させ、青年が次にしてくることを待った。
彼女の聖域(まあい)に立ち入れば、即座に木刀が彼の腹部を突いていただろう。

しかし、青年が機会を読み、踏み込んできたところで、彼女に悲劇が起きた。
彼女の全身に唐突に悪寒が突き抜け、青年が彼女の腕に触れた時には、彼女は左手で口を押さえ、吐血していた。
血は左手だけでは収まらず、容赦なく溢れ出し、彼女の黒の喪服に零れ落ちた。
彼女は大地を蹴り、かなりの距離の跳躍をして、青年から離れた。
吐血は収まったが、まだ顎の周辺には血が滴っており、彼女は喪服の腕の裾で口を拭った。
彼女の白い顔は熱で上気し、まるでうら若い乙女のように見えた。

彼女は体力を奪われたことに気づいていなかった。それよりも吐血による体力の低下のほうが大きかったのだ。
息が荒く、妙に艶かしいものだったが、落ち着きを見せていた。

気にしないで。続けて、構わない。彼女は吃音混じりの小さな声で言った。
そうして、また木刀で大地を指し示して、今度は青年へと走りだした。木刀を振るつもりはなかった。
55 :【忌零那瞳】 :2012/11/13(火) 00:57:47.31 ID:tW4U1jbB0
>>53
「……………………ぬ」

ガツッ!という鈍い感触に顔をしかめ僅かな内で起こったことを理解する。
先にも見せた超速駆動、あれは回避にも十分に応用可能らしい。

(しかし何を言ってるんだコイツは……)
56 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/13(火) 01:09:09.13 ID:vfjUt7Ono
>>31
再募集!
57 :【空腹絶倒】 [saga]:2012/11/13(火) 01:14:19.48 ID:PJAGsonE0
>>54
俺は少女の力に驚嘆していた。
油断していたわけでもない、過信などは微塵もない。 あくまで真剣そのものであった。

彼女の間合いには言った瞬間、ゾワリと背筋を登る嫌な感覚が訪れる。
何度も感じたこともある、『死』 そのものが体に迫った時に起こる拒否反応、やられる そう思った。

現実は小説よりも奇なりというが、まさにそのとおりかもしれない。
見ず知らずの少女の勝負を受け、その少女が急に吐血する。 こちらにも幾ら掛かるが気にしてはいられない。


5%、これがさきほど奪い取れたエネルギーの総量。 少なすぎる、だがないよりはマシだろう。
早速全て使用して身体能力を1.5倍にする。
ここまでで少女は体勢を整え終わる。 隙はなくなる。

艶めかしい色を見せた声で、大丈夫といった。 ならば大丈夫なのだろう。
そもそも考える余裕などない、少女の走るタイミングに合わせて体は動く。機動は先ほどと全く同じ、少女の左側を取る形になる。

しかし、先ほどより青年お身体能力はわずかだがあがっている。 これを利用しない手はない。
剣とは僅かにタイミングが狂うだけで当たらないものだ、踏み込んで行くまでは先ほどと同じ速度で行い。
ちょうど『死』が迫ってきたタイミング、つまり剣が振られるタイミングで少し速度を上げて掌底を放つだろう。

相手が剣を使おうが使わまいが作戦は不変、掌底がもし当たればまたあの感覚が訪れるはず。
掌底は動いたあとにいきなり放った形になるので、そこまで威力は高くないはずだ。 もちろん躱すことも十分に可能である。
58 :武装奥義 :2012/11/13(火) 01:14:26.88 ID:iRO2rueP0
>>42

【雷、足払い共に不意を打った積もりであったが なるほど。 やはりかなりの手練れの様で】
【雷剣を弾き 同時に足払いも避ける その速さは 雷速を誇る自身さえ凌駕するほどだ】
【これならば騎士団に推奨しても自らの株が堕ちることもあるまい。 少女は 頭上に迫る剣など意に介さずに男の実力について考察していた】
【して 次はどうするか。 前へと沈み込んだ重心を利用し、距離を開くか 】
【超人の怪力を奮う不壊の右手を持って 鉄よりも硬き刃を奮い その一撃を阻むのか】

【さて どちらがより 自信を楽しませてくれるのか 少女は考える】


「武装奥義 ......【暗転】」

【次瞬、少女が導いた答は回避】
【その速度をもってして 男の約10mは先に移動する】
【何せ今の彼女は雷速の世界観を数年体験しているに等しいのだ 常に冷静な判断など 造作でもない】


「素晴らしい。 おめーの実力は今を以て証明されました」
「偽神兵器 エオス
59 :【忌零那瞳】 :2012/11/13(火) 01:23:16.70 ID:tW4U1jbB0
>>58
/文が思いつかなくてやたら短くて申し訳ないんですが一応>>55に返しましたぜ?
/ただの連投だったらすいません、ハイ
60 :【武装奥義】 :2012/11/13(火) 01:24:21.52 ID:iRO2rueP0
>>55

「ふ、ふふふ」

「おめでとうございます。 貴様は今、ペンタグラムの騎士団の一席に御す権利を与えられました」
「もしも貴方が其れを受け入れるならば そのみに五芒星を刻むと良いです」

「では 来るべき時に貴方が騎士であるならば 再び あいまみえましょう」


【そう告げ終わると】
【少女はまたも剣を消滅させ 夜の闇に消えて行く】
【少女の言葉に従うか否かは 貴方次第だ】


辛みありおつしたぁ!
61 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/13(火) 01:25:35.19 ID:iRO2rueP0
>>59
いや、ねぼけただけでする...
すいませぬorz
62 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/13(火) 01:27:32.02 ID:f76XEgdJ0
夜も深まり、草木が瞼を重くする頃
黒に統一したスーツ姿の男がいた。
手には投石器を持ち、夜の河原から川の中の月に石を投げつけている。

「外れますねえ、あまり使い慣れませんし」

このような武器はふつう使うものでもないし、熟練度はかなり低い。
なんだかんだで、月を砕くには至っておらず、波紋をあちこちにつくるのみである。

「今度こそ……。あ」

必中を期して放った石つぶては、あらぬ方向に飛んで行った。
こんな時間のため、人はいないだろうが、一応誰かあるかもと石の落ちた周辺に歩いて行く。

//こんな時間ですが、絡み待ちです
63 :【忌零那瞳】 :2012/11/13(火) 01:27:56.06 ID:tW4U1jbB0
>>60
「ペンタグラムの騎士団、か……」

一時の戦闘の熱を冷ますかのように、冷たい夜風が流れていく。
青年は、少女が去っていった方角に視線を向け、暫しした後に去っていった。

/リロードェ……
ぐだぐたになってすいませんでした。絡みあり乙です
楽しかったですー!
64 :【天地開闢】 :2012/11/13(火) 01:40:12.51 ID:GSPde8bTo
>>57

青年の驚嘆も知らずに、彼女は疾駆した。風を纏うような走りだった。
その速度をもってしても彼女の本来の力からはとてつもなく小さいものだった。
彼女の剣と呼応する剣士だったから、木刀のような器の小さい剣では彼女の膨大な力を到底受け入れることなどできなかったのである。
もし木刀の受け入れられる容量を超えるような力を出せば、木刀は消失してしまう。
そのために彼女は力を制限し、剣技は冴えているものの、身体能力を著しく低下させての戦いをしていたのだった。

左側へと青年が距離をとったところで、彼女は右足を捻り、急激に方向転換した。
右手の木刀は地面に触れるほど深く下げられ、彼女の体はバネを溜めるように屈められていた。
木刀が彼女の清浄な剣気と呼応し仄かな光りに包まれる。左足を踏み込む。
彼女の木刀は右切り上げの軌道を寸分違わず描き、青年の右脇腹を捉えようとする。
だが、青年の速度が少しばかり速まり、掌底が放たれていた。
彼女はその速度変化を見て取ったが、木刀を持った状態の力ではそれほど高度な動きはできなかった。
それでも、彼女の技術は卓越したものだった。掌底を中心線を外すように体を捻転しながら受け入れた。
口から血が残っていたものも含め迸る。体に憎悪似た悪寒が突き抜けたが、それに感じ入るほどの時間はない。
振り上げられていた木刀に添えられる左手。彼女の聖域だ。そのまま青年の肩口に袈裟斬りを放つ。
その一撃は彼女の剣気の制限により、その剣速に合わない威力しか与えられていなかった。
65 :【再生鬼行】 [sage]:2012/11/13(火) 01:52:32.66 ID:n/TvfHaWo
>>62
【石つぶての飛んでいった方向から、ガツン、と鈍い音がした】


ず……頭蓋骨がッ…ぁぁ…!

【現場にたどり着いたなら、そこで全身をフード付きの外套で覆った人物を目にするだろう】
【明らかに先ほどの石を喰らったと見えて、頭を抑えながらよろめいている】
【やがて、近づいてくる男に気付くと手を外套の中に入れ、ふらつくのを堪えてそちらに振り返った】


…あーっと……貴方もどっかのカルト教団の関係者か何か?


【努めて冷静に対応しようとしているようだが、どう見ても苛立ちを隠しきれておらず】
【誰何する最中も、フードの中からグリーンの瞳が男を睨み付けていた】
【おまけに何か思い違いをしているのか、変な推測を立てている】
66 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/13(火) 02:03:21.67 ID:kPrlJpuNo
>>36

時間が分へ分が秒へ秒が瞬へ瞬が刹那へ濃縮され解体されて二人だけの世界は二人だけの舞踊はまだ続く
奏でられるのは円舞曲の二重奏、興奮を齎すテンポで無い何処か淑やかなリズムで紡がれる幻想的な世界
時を重ねた蒸留酒の様な深みのあるアルコールにも似た戦いの熱に酔って酔われて騎士と剣士はバッカーノ

「─────っふ」                   心の其処で、この時が終わるなと思いながら

「中々綺麗な手をしているなレディ」         だがもうそろそろ終わるかもな、と騎士は考える

やっとようやくその手に収めた彼女の姿、そこに先ほどの恐怖心は無く、心に巣食う非現実の感触は消え去った。
改めてよく観察してみる……やはりと言うか綺麗であった鮮血を浴び続けた鎧を着こむ己と比べて澄んだ雪の様な
刀を掴んだ手がいつの間にか少し強く握られていたシャリと編まれた鎖が音を鳴らす何故か彼には解らず──ただ
これだけは解っている、否、之だけは理解している、終わっていない、まだ曲はファンファーレを鳴らしていないと。
彼女の笑みが知らせてる、彼女の瞳が知らせている、まだ踊ろうとまだ終わっていと、期待を込めた視線が告げてる



手は繋いだ、次は抱擁、とでも、剣を取られかけているというのに、彼にとって少し嬉しい事に
                     
                    …………だからか、手を放すことが無かったのは

「…うく」見つめ合う二人、桜が一斉に花開いた様に嬉しげに咲き乱れた彼女の表情、見惚れる暇も無く、それは来た


それは衝動、それは衝撃、それは衝突、それは衝波、世界の違う騎士にとっては生れ落ち初めて身に感じる感触であった
先ほどまでの集中にパンクしかけた脳が再び悲鳴を上げ始める、体が未知に拒否反応、抑える心で強引に、抑えて何故か
ここまで来てとの思いを糧に、拒否反応からの吐き気を強引に留め、反応が薄まり伝わる感触が優しい物と知った時
彼は見た、その動きを、流水の動きを、一切の無駄が省かれた彼女の真髄を、そして捕まえていた手は実はじゃじゃ馬の尾という事を

白き彼女が動いた二歩、その響きだけの足音は一旦は静まり返った世界に波紋の如く広がりて、風が奔った清き白風が
手に握った彼女は見かけによらずな寂しがりやか、それか傲慢な我儘か、刀は前に突き出され編まれた鋼鉄が鳴き声を上げる

ぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎぎちぎちぎち
ぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎぎちぎちぎち
ぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎちぎぎちぎちぎち

頑丈な鎖が銃弾の様に鋭く突き出されていく白刀の刃に触れて悲鳴を叫ぶ、耳を劈(つんざ)く音が一気に広がって、騎士は
顔を苦痛に歪めながらもその手を更に握りしめ、暴れる力を抑え込まんと、まるで嫌だと駄々を捏ねる子供の様に強く、強く、強く
次第に鎖はその鋭利な白刃にぷちり、ぷちりと切れていく、リズムカルな音色で、次第に肌には白刃が近づいていく、だが彼は
やはり放すのを止まなかった、囚われたのは実は彼のほうだったのか憐れにも無謀にも、迫る彼女の勢いを抑えつけよと


────そして、やがて彼女の動きが止まった時、即ち、二人の空白が殆ど埋まった時、ぽんと、騎士は、剣を握りしめる
既に相手は自分の直ぐ傍、逃げるのは至難の業、ならばそのまま腕を回しチェックメイト、思考が紡ぐ、されど彼は剣を手放した

かちゃんと妙に軽い音が地面の軽く振動した、一度跳ねて大人しくなった剣はきらきらと月明かりを浴びて美しく、不意にぽん、と

「あまりにも綺麗なせいで思わずずっと握っちまったじゃねーか、あーーあ、おかげで俺の地で汚してしまって」

騎士は手を伸ばさなくても届く距離、剣士の頭に武器を捨てた右手を廻しクシャクシャ頭の撫でたのであった、捨て台詞を吐きながら
クシャクシャ称える様に褒める様に八つ当たりの様に、そんな彼の左手からは僅かに血がポタポタと滴り、刀を伝わり僅かに彼女の手を汚していた

「──俺の負けだちっくしょう」

/お、おくれてすまぬ…
67 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/13(火) 02:06:51.09 ID:f76XEgdJ0
>>65
「おっと、これはまずい」

聞こえないほど小さな声で、状況を見た男は呟く。
来てみれば、フードをかぶった男性がこちらをにらんでいる。
一目で、よろしくない感情を抱いていることは明らかであり、大変気が重い。

「こちらの不手際でけがをさせてしまって申し訳ありません」

とりあえずは謝罪し、救急車を呼ぶ用意をする。

「それと、私は特定の宗教への信仰心は持ち合わせて居ませんから
あと、救急車呼んでおきますので」

何か口を挟まれでもしない限り、電話を掛けるだろう。
68 :【空腹絶倒】 [saga]:2012/11/13(火) 02:13:46.44 ID:PJAGsonE0
>>64
少女の動きに一瞬にも満たない時間であるが見とれてしまう、荒々しくもそれでいてそれを感じさせぬ動き。
急な方向転換、ばれたかと思ったがうまく嵌ってくれたらしい。 僅かに木刀が光る、能力なのか? まだわからない。
 
少女がかなりの制限を受けているとは露知らず、俺は掌底を決めたはずだったのだが、中心線を外すようにして受けられた。
だがこの能力の真価は攻撃ではなく【強奪】どれだけ強く触れればいいかであり、強く触れれば触れるほど吸収できる量は増えていくのだ。

7%、先ほどより多いが、威力を逃がされたのが惜しい。 あれが入れば9%は行けただろうに。
思考する合間にも剣が迫る、すぐさまエネルギーを使用し身体能力を二倍に引き上げて前にタックルをかまそうとする。

そのために木刀は俺の左肩に想像したよりも弱い衝撃を与えながら当たるだろう。 
しかし少女にタックルをすることつまり相手の間合いのさらに中に入り込むことによって普通に喰らうよりダメージは軽減できたはずだ。


それで少女に隙ができたなら両腕で右腕をつぶしにかかるだろう。 
いまの俺の握力は平均な人間の約二倍。 つまり80キロ×2程度のチカラで右腕が締め付けられるはずだ。

もしタックルが不発に終わった場合、すぐさま間合いからバックステップで離れようとするだろう。


//眠気が………凍結をお願いしたく…………
69 :【天地開闢】 :2012/11/13(火) 02:20:25.81 ID:GSPde8bTo
>>68
/はい。僕も少しやることがあるので、ここで凍結でお願いします。また明日の夜に。
70 :【空腹絶倒】 [saga]:2012/11/13(火) 02:21:16.25 ID:PJAGsonE0
>>69
/了解です、一旦乙でした!!
71 :【再生鬼行】 [sage]:2012/11/13(火) 02:25:39.45 ID:rHz8jqKbo
>>67

【信仰心は持ち合わせていない、と言われた途端】
【何故だか怒りと警戒心を和らげたのが、フード越しにでも分かるだろう】

……違うんだ。びっくりしたー…

あ、救急車は呼ばないで!

【男が救急車を呼ぼうとすると、その人物は慌てて駆け寄ってきて、フードを取り払った】
【フードの中から出てきたのは、長い銀髪と、先ほど睨みつけた緑の瞳が印象的な若い女だった】

そんな石が当たったぐらいで救急車呼ばれても困るって
ほら、何ともなって無いでしょ?

【女は少し不自然に慌てながら髪を掻き分けて、石が当たったらしいおでこを見せ付けた】
【確かに、特に変化は無いようである】
72 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/13(火) 02:39:59.02 ID:f76XEgdJ0
>>71
「え、よろしいのですか」

思わず、救急車を呼ぶなと言われて、携帯をしまってしまう。
駆け寄ってきたフードの下には緑髪と銀髪という、外国の雰囲気漂う女性があった。

「石と言いましても、こぶし大はあったのですが」

扱いやすいように少し小さめでも、当たってただですむ大きさではない。
なのに無傷とはいかなることか。

「カルト教団に敵意を見せるといい、石が当たったのに血の一つも出ていないといい、怪しいというほかありません」

今度は、こちらが疑う番である。
73 :【再生鬼行】 [sage]:2012/11/13(火) 02:55:12.04 ID:rHz8jqKbo
>>72
/も、申し訳ない、やっぱり眠気が限界なので
/このロールは一旦凍結か、なかった事にしてください、すいません
74 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/13(火) 02:57:33.98 ID:f76XEgdJ0
>>73
//では、なかったことで、おやすみなさい
75 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/13(火) 08:29:25.37 ID:qFoaxzO6o
>>26

(またヴァジュラの────)

手応えの後、投げた方のブーメランを回収し、構えていれば
再度の雷撃。これならば、と真理切断を発動した大ブーメランで先と同じ防御をしようとするが

(不純物!?)

雷速を切れば、ジィンと腕に響く感触。
次の瞬間には自分は大木に背中から叩きつけられていた

ブーメランは咄嗟に放す事でメダル本体の衝撃は散らしたが、衝撃波までは対応できなかったのだ

────盛大に咳き込む、隙。チェックメイトをかけるには、十分すぎた

巻き上げられた泥を被った姿は、チョコレート色の肌と合間って、土から黒髪だけが見えているかの様だった

/おまたせしました!
76 :【月光官能】 [sage]:2012/11/13(火) 17:45:03.80 ID:DwxNRTS6o
/かきこみテスッ!!
77 :【月光官能】 [sage]:2012/11/13(火) 17:46:48.12 ID:DwxNRTS6o
/とりあえず>>1乙です!!!
78 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×2 爆弾×0 [saga]:2012/11/13(火) 18:19:26.41 ID:F4C1yswbo
>>52

「そうねぇ。でも余裕なのも今の内かもしれないわよぉ?
受身なだけなんて……そんなの絶望的に退屈だわ。」

【今戦っている青年は多分一筋縄では倒せない。】
【何故ならば、女がここまで時間をかけて倒せないのはきっと初めてだ】
【正直、青年の能力の厄介さや青年の熟練した能力の使い方に手こずっている】
【だが、ここで負けるわけにもいかない。そんなの格好悪すぎるから】

「あらぁ……そう言うことも出来たのねぇ?」

【青年が実体化させた足場を運良く一つだけ見分けれた。】
【多分あの足場にはぶつかった物を加速させる性質がある】
【それが実体化したとなれば厄介な事はこの上ない。】
【しかも、周りは暗く足場がどれほど実体化しているのか把握できない】
【もし、発見に時間をかければ相手の攻撃が来きてしまう。】
【足場のせいで無闇に動けないが、動けなかったら攻撃が回避しにくくなる。】
【多分今の戦況は最悪だろう】

【女は一度口付けした石にもう一度キスをする】
【さすがに二個は無理だったが、一個は無事に二度口付けれた。】

【女は先ほど拾った三つの石の内の一つを青年に投擲した】
【口付けを交わしていない石、つまりはフェイクの石を青年に投げつけたのだった】
【青年を地面に引き摺り下ろすのが目的だろう】

「_______!」
【青年の投げた石が女の太ももに直撃する】
【無傷で帰れるとは思っていなかったが、予想以上の痛みによろけてしまう。】
【履いている靴がハイヒールという事もあり女は地面に尻餅を付く】
【その際に女の懐から一度口付けした石が地面に落ちた。】
【運良く爆発しなかったその石は、不運にも敵である青年の元へところころ転がって行ってしまった】

/凍結すみませんでした!
79 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 19:30:11.32 ID:K2DGFnZ/0
>>4
/再募集
80 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/13(火) 19:46:37.23 ID:QgtyOwxVo
>>66
彼女は瞳を閉じていた。故に、貌を上げる事無く、其の瞳には何者をも映しこんでいない。
壱つだけ。 青年が其の肌を彼女の細い指先が這っている様に感じるであろう程、濃い『気』だけが、周囲に満ち、周囲を見ている。
青年を、青年をこそを、貫かんとする様な但し、手中を摺り抜けて滑り抜けていく緩慢な突き。

そして、突きが止める。
此れ以上進めてはただ傷付けるのみと、剣士は不意に判断したのか、刀に加わる力を霧散させた。
そして、剣の堕ちる音。
世界に強制的に平静さを取り戻させる様な、不思議と軽い音。

交響曲の最後の一音。そう『呼ばれるべき』何処か”重み”の失せた音に、瞳を開ける。
視線を切っ先へとずらすと、刀を伝う生々しい、『生の塊』と表現するに難くない、赤黒い滑りを帯びた血。
月夜に濃紅の光沢を持った、青年の体液が、彼女の 『重い物など持ちたくないと駄々を捏ねる令嬢』 の如き手指を濡らす。
唐突に。余りに唐突に。
刀を左手だけで持ち、右手を放す。

刀を染め上げる如き血液の流れを、人差し指で堰き止め、甘たるいクリヰムでも掬い取る様に、拭う。
───────そして、至極当然の様に自然な動きで、───────舐めた。
ちろり、と唇の合間から覗いた紅く誘う様な舌の上に、粘着いた静脈血を載せたのだ。
そして。
そして。
こくっ、と彼女の喉が淫靡な音を立てて、其れを飲み込む。
そして。
そして。
穢れた指先を、一本一本。一本一本。大指を。食指を。将指を。紅付指を。李指を。舌の上に擦り付ける様に舐めつつ、青年に言葉を発する───────


「拙を捕まえた人は久しぶりなんだからね?」

「……あ、でも其れ……大丈夫かい?」
「………怪我をさせちゃったね……」


頭を撫でられる。舐めているのが血でなければ、丸で手に付いたクリヰムを舐め取る女と、其れを撫でる男の図であり、微笑ましい。
心配そうに青年の左手と、青年の顔を視線が行き来する。
浮雲の様な白雪を其の手の内に捕まえる……声に冗談は滲んでいない。何しろ彼女は生半可な『物』では触れる事さえ叶わないのだから。
そうして彼女は、青年に撫でられる侭に、何処か嬉しげに瞳を細めるのだった。

//遅れまして!(ry
81 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 19:46:59.16 ID:xWb1hbgr0
>>79
あなたが自販機に近づいたなら
その目に入る事だろう。自販機の"上の"人影が。

「……。」

難しい顔をした青年が、自販機の上に胡座をかいているのだ。
上部に向けたライトは付いていない為、近づかないと見えない。
………夕闇に目が強い、というなら、離れていても見える事だろうが。

恐らく自販機で買ったペ○シコーラを飲んでいる青年は、ポジションがちょっと変だが、危険な雰囲気はない。


ただ、893染みたその目付きの悪さを除いては。
82 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 19:55:52.94 ID:K2DGFnZ/0
>>81

「えっ」




「えっ」

いや誰だよ。
一瞬、ここの店員かなどと考えるが――――まあ、そんな筈はない。
そこベンチと違いますよと突っ込みを入れるべきかと迷ったが、相手の目つきの悪さに即断念。
当然無視するという手もあったが、しかし買う買わない以前に、頭上をとられるというのは予想以上に精神を圧迫するものがあり。

「あ、あのぉ…買っても、いいですか?」


駄目と言われたら向こう側のを使おう。
そう心に決めながら、恐る恐る男の膝辺りを見て問い掛ける。
83 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 19:59:09.05 ID:xWb1hbgr0
>>82
「……ア?」

青年は、ふっと我に返ったような調子であなたを見た。
まあ、この青年の"見る"と一般的な"睨みつける"はイコールな訳だが。

数秒、あなたをジッと見つめた青年は、当然のようにこう言うだろう。

「いや別に」


「俺に許可取る必要ねーだろ。」

そりゃそうだ。
84 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 20:08:16.79 ID:K2DGFnZ/0
>>83

「は、はい。どうも…」

ですよねーと納得しつつも、睨み付けられると下手に出る他なく。ぺこりと頭を下げて一歩歩み寄る。
ショバ代をとられるのではと余計な心配をしつつ、指を彷徨わせて表示を数瞥し、思い出したように硬貨投入。
無難中の無難である緑茶のボトルを選び、相手を気にしつつも転がり出た其れを一口。

「…うっ」

と、目を白黒させながら慌てて口元を押さえる。
辛うじて嘔吐だけは堪えるも、げほげほと咽せ、こけそうになる身体を自販機に預けた。
85 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 20:13:31.73 ID:xWb1hbgr0
>>84
「おう。」

至極普通の返し。
ゴクリと豪快に缶コーラを一口飲んだ青年は

直後
何故か緑茶で咽たあなたを見て

「………。」
「え何?俺ここに居るとなんかまずい?。」

あなたを見下げながら、そんな事を言うだろう。
その顔に、少し不安気な表情が映る。
86 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/13(火) 20:15:44.71 ID:zznrjXr5o
>>78

「余裕だなんて思ってねえさ。もしかしたらアンタがまだ切り札を隠し持ってるかもしれないしよ」
「能力者の戦いで一発逆転なんてのは珍しいことでも無いだろ?」

そう、青年が警戒しているのはそれだった。
相手が本当に全ての手札を曝け出したのか、彼には判断できない。
女性の能力、爆弾という性質を考えるともしまだ手を隠しているとしたら相当にマズいのだ。
容易には近づかず、あえて遠距離攻撃のみを繰り返しているのも、それが理由だった。

「イッエース!ま、隠してたわけじゃないけどさ」

実体化を見抜かれる。だが、それは大した損失ではない。
むしろ足場を実体化出来るとわかれば、あらゆる方向からの攻撃を気にしなければいけなくなる。
無数に存在する足場、そのどれが実体化したものなのかを探すことに集中してしまえば、それは格好の餌食になってしまうだろ。

「っと……それ、一発でも当たると怖いからなぁ……」

人を殺すことに愉悦を覚える殺人鬼といえど自らが怪我をすることは望まないらしく。
女性の投げた石を避けるように足場を移動していき、そして地面に降り立った。
その際に、攻撃のスキを与えないように女性に向かって残り2つの石を女性に飛んでいくように調整する。

「…………あらら。まあいいか」
「さ、それじゃあそろそろ追い詰めちゃおっかな――――――――っ?!」

が、太股に石が直撃した女性は予想外にもそのまま尻餅をついてしまった。
そのおかげで幸いにも石は女性に掠ることすらなく、空を切って、裏路地の闇の中へと姿を消していく。
青年は残念そうにため息を付いたが、まあ残りあと十個の足場があるのだからよしとしよう。
女性も転んだことだし丁度いい――――実体化させた足場十個を放つために、女性に狙いを定め。
あらゆる方向から、宙に浮いていた実体化させた足場を、足を崩した女性に向かって打ち込む。
硬さは常人でも殴れば壊せる程度、速さも常人が集中すれば認識、撃墜が可能なレベルだ。
十個がそれぞれ女性に向かって飛んでいくが――――それと同時に、青年は驚きの声を上げた。
偶然にも、女性が転んだことにより彼女の持っていた石の一つが足元にまで転がってきたからだ。
87 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 20:23:41.73 ID:K2DGFnZ/0
>>85

ようやく一息ついて上を見上げるとバッチ路と絡み合う視線。
顔の怖さで気分が悪くなったとでも思われたのだろうか、誤解を解消すべく涙目で言い訳を始める。

「あ、いえ、その……なんか、腐ってたみたいで」
「大丈夫です、はい」

実際には腐敗臭ではなく灰を十数時間煮込んだような味がした為なのだが、勿論そんな説明はしない。
そもそも自販機のお茶が腐るなんて滅多にない事だろうに、自らの説明の矛盾にはとんと気付かず。
殆ど減っていない手元のそれの蓋をがっちりと閉め、自販機横の備え付けのゴミ箱へ強制収監しようとする。
88 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 20:28:55.40 ID:xWb1hbgr0
>>87
「…腐ってたァ?」

チラリ、と自分のコーラを見て

「自販機だぞお前、んな訳ないだろ。」

…とは言いつつも、自分が飲んでいる物が腐ってたりしたら困るので(コーラが腐るのかどうかは分からないが)

「ちょっとそれ寄越せ。」

胡座のまま、上半身を乗り出して
あなたに向かって右手を差し出すだろう。
89 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/13(火) 20:35:58.44 ID:F4C1yswbo
>>86

「切り札? 何言ってるのよぉ…私の能力は貴方の想像している通りだと思うわぁ
だから貴方も対策を練って攻撃してきてる。そうなんでしょう?」

【青年の警戒する通り、女は色々な作戦を練って青年を追い詰めようとしている。】
【もしかしたらもう作戦は実行されて、青年は女の手中に居るのかも知れない】
【青年の思っている通り、女の能力は爆弾生成能力。】
【使い道を間違えれば自分にも被害を及ぼす言わば諸刃の剣】
【だからこそ女も無駄なたたかい方は出来ないのだ】

「んー…貴方の能力って。本当に応用が利いて素敵なのね。
お姉さんもそんな便利な力欲しかったわぁ。」

【女は青年から目を逸らさなかった。】
【だってそんな事をすれば攻撃がどこからやってくるか分からないから】
【かと言って実体化した足場もどうにかして警戒しなければならないという理不尽な状況だ】

「ふふ。分かってるじゃなぁい、貴方の言うとおり私の爆弾は当たると怖いわよぉ?
下手したら体がボン! なーんて事もありえるかもね。」

【青年は自分の爆弾の怖さを良く分かっているらしい。】
【それ故に女はわざと話を誇張して青年を脅してみせる】
【まあ、それが聞いているかどうかは別にして。】

「あらあらあら…これは不幸中の幸いって奴かしらぁ?」

【女が先ほどまで立っていた場所を石がすごい速さで通過していく。】
【もし直撃したらきっと大きなダメージを受けていた事だろう】

「んふふ。次は実体化した足場で私を押し潰すって作戦かしら?
後、貴方にお礼を言っておきたいの。石を二つも無駄遣いしてくれて本当に”ありがとう”。」
【これが合図。これが女の作戦を一気にまとめる合図だった】

【女はここぞとばかりに妖艶な笑みを浮かべ青年に投げキッスを送る】
【もちろん青年に感謝するためではない、青年の足元に転がって言った爆弾を起動させるためだ】
【迫ってきた足場も迎撃できるし、青年にも攻撃できるかもしれない。】
【そんな女の作戦は上手く運んだのだろうか? いまは只祈るしかない。】
90 :【銃鳶成圏】二丁拳銃使い [sage]:2012/11/13(火) 20:38:22.41 ID:xwxIw3gdo
>>24

「まあ、──そうね。貴方なら、何時かは」

こうして見る限りでは自分と対して変わらないであろう彼は、しかし、自分とは違う規模の時間を生きている。
何時かはきっと、見つかる事もあるのだろう。それが何時になるのかも、そしてそれがどう言う意味を持つのかも
彼女には、判然としなかったが──。半ばで言葉を切り上げて、回想する。脳裏の記憶に、思いを馳せる。

「──」

途中で途切れた彼の言葉。その続きは、自ずと察する事が出来た。彼は、自分とは違う生き物なのだ。
けれど、だからこそ。何て声をかけたら良いかなんて、分かる訳もなかった。
湯の中に浸かった彼の姿は確認する事が出来ない。彼女はただ、無言で外方に視線を向けていた。

「それも、そうかもしれません」

日々が退屈に感じられるなんて、ざらな事なのかもしれない。どんな生活をしていてたとしても、慣れてしまえば同じ。
それは、長い時間を生きる彼にとっては殊更当てはまる事なのかもしれない。
何が彼に取っての幸せな日常なのか。分かりもしないし、自分は自分の幸福を求めるばかり。そんなところは、少し淡白かもしれない。

「……いえ、今日はもう結構ですわ。これ以上入ったら、どうにかなってしまいそう」

折角の豪華な銭湯である。名残惜しくはあるが、身体はこれ以上なく火照っている。
意識を失ったりする前に、出てしまうのが賢明だろう。ざぶん、と小さな音を立てて、浴槽から上がる。
水風呂、足風呂、サウナ。残りは──、そうだ

「また機会があれば、他の色々も楽しませていただきましょう」

/お返ししておきます!
91 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 20:39:50.84 ID:K2DGFnZ/0
>>88

「で、でも偶々あたしのだけ腐ってたって事も――イエ、ナンデモアリマセン。…ど、どうぞお納めください……」

更に言い訳を試みようとするが、ここで無視して捨てたりしようものなら何をされるか分からず。
いざとなったら全力で逃げられるよう、心中でスタートダッシュの準備をしつつ、黄緑色のペットボトルをそうっと差し出す。

「あの、本当に飲まない方が…」

キャップを開ければその中は――――――――勿論、正真正銘の緑茶。
灰の味も腐敗臭もない、カテキン豊富なごく普通其れそのものだ。
そうとは知らず、或いは知ってか――当の本人は、不安そうに鞄を掻き抱き、びくびくと相手の反応を待っていた。
92 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 20:46:20.97 ID:xWb1hbgr0
>>91
「一本だけ消費期限切れなんてありえねーだろ。自販機だぜ?定期的に整備してるはずだけど……(正論」

あなたからお茶を受け取った青年は
ラベルを確認したり、匂いを嗅いだりし
…少し思考して…思い切ってそのまま飲んだ。




「…普通じゃねえか。」

凄く迷惑そうな顔で、青年はあなたにお茶を差し出し返すだろう。
93 :【英剣王】 :2012/11/13(火) 20:52:56.13 ID:i2mWhHbG0
>>90

「今生きている人間が全員死んだとしても見つけ出しますよ」
「最高の剣士様をね」

それは果たしてどういう意味だったのだろうか。気の遠くなるような年月が経ってもということなのだろうか。
彼女の言葉の真意は定かでなかったが、しかし彼女の決意じみた何かは感じ取ることができたかもしれない。
少なくとも彼女は自分の身が朽ち果てない限りは諦めというものを知らないだろう。

湯の中は思った通りに温かく、しかし熱くもあった。

「そうですよ。でも面白いことが起きる可能性はあるので」
「明日にでも起きるかもしれませんね、面白いコト」

明日は明日の風が吹く。明日は明日の自分が担ってくれる。深く考えずに未来を享受すればよいのだ。
勝手に、自然に、なるようにはなるのだから。

女性はこれ以上長く湯船に浸かる気はないようなので彼女もつられて立ち上がる。
湯が這った全身は月光に照らされて艶めかしく輝きを放ち、チープな表現をすれば体中にサランラップでも巻きつけたかのような
そんな出で立ちとなっていた。

「そうですか。それもそうですよね」
「じゃ、上がりましょうか」

女性がためらわなければ彼女は一目散に脱衣所へと向かうだろう。

/こちらもお返し!
94 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 20:58:16.11 ID:K2DGFnZ/0
>>92

「あ、あれー?、 おかしいな…」

飲んだ。普通に飲んでいた。
差し出し返されたボトルを、ハテナマークを頭にくっ付けて受け取る。
訝しげに持ち上げて透かして見たり、何度も振って混ぜてみたりするも、異常な点は見つからず。
結局何も分からぬまま、躊躇いがちに再びゴミ箱へ放り込む。

「――あたしの勘違い、だったみたいですね」
「どうも夜分にお騒がせしましたー…」


半信半疑と云う顔つきで男に頭を下げ、その場から離れようとするが。
見掛けに寄らず(?)チャレンジャーなのか、その足は道を挟んだ反対側の自販機へと向かっている。
最初の自販機からは距離にして10数m。微妙に違う型の箱体は男の座る場所からも良く見えるだろう。
95 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/13(火) 21:01:02.64 ID:zznrjXr5o
>>89

「まず――――――――――――っ?!」

それは一瞬だった。爆弾の起爆方法については考察していなかったのが裏目に出たらしい。
てっきり爆弾を爆発させる方法は『爆弾化したそれに衝撃を与える』の一つだけだと思い込んでいた。
女性の投げキッス、それが爆弾のもう一つの起爆方法だったようで。
青年の足元に転がってきた石は激しい熱と爆風を巻き上げなからはじけ飛んだ。

「――――――――――――」

爆弾は地面を抉り、そして砂埃を巻き上げ全ての視界を潰した。
青年の姿もそれに紛れ、直撃したのか回避したのか、生きているのか死んでいるかすらわからなくなる。
呻き声も悲鳴も、物音一つ聞こえてこず、ただしんしんと煙によって闇が深まるばかりだ。
そして煙が晴れていき、女性の視界も開けていくだろう。






――――――――――――――――青年の姿は、何処にもなかった。






直撃したならば転がっているであろう死体が、其処には存在していなかった。
つまり答えは簡単――――彼は未だ生きているということだ。
爆弾といえど流石に青年の肉体を完全に消し飛ばす威力など在るはずがない。
ならば青年は何処に行った?こういう場合、大抵相場は決まっているものだ。




「クハハハハハハハハハァ!全くやられたよ、まさか運がなかったせいで此処まで追い詰められるとはなァ!」



上。青年は空から、女性の目の前へと降ってきた。
どうやら完全回避とはいかなかったらしく、左足はズタボロになっており酷く出血しているようだが。
幸い致命傷となるには少し威力が足りなかったようだ。
青年が上から降ってきた理由は簡単、爆発する直前に足元に足場を作り出し。
更に爆風を利用して一気に空高く舞い上がるという人智を超えた業を使用したからだった。
そのせいで左足は犠牲になったものの、青年の神がかった身軽さを最大限に活用した回避方法だった。
むしろ、この程度の傷で済んだことを喜ぶべきかもしれない。

「さぁ、爆弾は後何個だい?オレの見立てだとおそらく全て使いきってると思うんだけどさー」
「ま、いいや。此処まで接近しちゃえば爆弾が爆発するより速くお姉さんの心臓にこいつをぶち込むことだって出来るしね」

青年は、愉しそうに笑った――――口を、まるで三日月のように歪ませて。
右手に握られたナイフ、その鋒が月光を反射してきらりと光った。
死が、目の前にまで迫ってきている。青年そのものが死の体現であるが如く。


「…………なーんてね。なんだか今日はもう満足しちゃったわ」
「お姉さんが予想外によくやってくれたし、今夜は一人もう殺しちゃってるし」
「だから、今回は見逃してあげる。今回≠ヘ、だけどね」


青年はもう飽きたとでも言うように、ナイフを小さな鞘に収めるとポケットに無造作に突っ込んだ。
女性の見立て通り、青年はよくも悪くも幼稚な精神の持ち主だった。
そのため彼の言葉には一切の嘘偽りなく、本当に今殺すつもりはなくなってしまったようだ。
いや、正確にいえば理解したのだ――――戦いを通じて、この女はおそらく通報などしないだろう、と。
ならば今殺す必要はない。それに、青年は好きな食べ物は最後までとっておくタイプなのである。
96 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 21:06:05.72 ID:xWb1hbgr0
>>94
「……うーむ。」

首をかしげて、青年は考えた。
あなたがゴミ箱に、まだ幾らか中身の入っている緑茶を突っ込むのを、顎を抑えたまま目で追う。

「…あぁ、じゃ、まあ。」

ただの気のせいだったのか。
いやしかし、飲んだ直後のあの反応はわざととか、気のせいとかの問題じゃないよな………

「…」
「(って次の自販機行くんかい…)」

青年は呆れながらも、次の自販機であなたが何を飲んでどう反応するかを見物する事にしたようで
あなたの背中と、向かい側の自販機をジッと見つめている。

少し視線を感じるかもしれない。
97 :【超撃雷光】 [saga]:2012/11/13(火) 21:12:30.43 ID:h5DlcwhSo
>>75
【舞い上がる砂と泥、響く鈍い音 前髪からバチバチと幻想的な青白い光を散らせる少年は、それを前にして思わず左腕で目を覆う】
【―――当たった…? 発射直前、恐らくだが少女は躱す動作を取って居なかった だとすると、うまくいったのだろうか】
【砂埃が止むのを待ち、左腕を下げ―――まだ少女に向けたままの右腕の先には、大樹と近くに倒れる少女の姿があった】

【完全に地面へと舞い戻った砂塵が、少年を戦いから引き戻す 緊張の和らぎと、反比例するように今頃痛んでくる腰】
【もし少女があの攻撃を躱していたら、今頃地に伏しているのは自分だったかもしれない 一撃が、当たったか当たってないか それだけで、結果は大きく変わる】
【―――右腕を、下げた これ以上の攻撃は必要ないだろう なら、自分は勝ったのだろうか―――腰の痛みは、それを確信へ至らせることを拒んだ】
【先ほど地面を転がった時についたのだろうか、服についた泥を振り払う それから、覚束ない足取りで少女が倒れている方へと歩き―――】

…おい、大丈夫か……?
…全く… …アレを受け止めるのは、無理があるだろ………

【―――泥をかぶった少女へと声を掛け、先ほどレールガンを放った右手を差し出すだろう】
【その手は、握るも握らないも自由だ 一応、少年の言った通りあの攻撃を受け止めたとすればかなりの負担がかかる、と思っての行動だ】
【まあ、「…これでさっきくれた林檎の借りは無しな」とかなんとか言ってるのだが… 戦った末相手に手を差し出す、なんて良いシーンかも知れないがこれではぶち壊しである
98 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 21:16:41.47 ID:K2DGFnZ/0
>>96

背中に当たる視線をあえて無視し、とことこと箱体の前に立ち、穴があくほどの勢いで凝視。
機種が異なるせいか生憎と緑茶は売り切れであった。

「うーん…」

しばし迷った挙句、コーヒーは大人の味過ぎるという事で、今度の選択は烏龍茶。
蓋を開け、なみなみと注がれた褐色の液体を前に、思わずたじろぐも、
背中から感じる男の視線。深呼吸を1つし、意を決して一息に煽り、


「っ、ぶふぇッ!!」


乙女失格なほど盛大に吹き漏らし、その拍子に自販機のアクリル板で額を強打。
二重の意味で泣きそうな顔で思わずその場にへたり込んでしまう。
99 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 21:20:26.09 ID:xWb1hbgr0
>>98
…ふむ、どうやら今度飲んでいるのは烏龍茶…のようだ。
にしてもあくまで茶にこだわ

「!?」

やばい音が二つした。
一つ、飲み物を吹き出した時の音。
一つ、打撲音。

「おいおい、大丈夫か?」

流石に遠くから見ている訳にも行かないので
青年は、ぴょんっと自販機から降りて、あなたに近づいていくだろう。
100 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/13(火) 21:21:36.86 ID:MWyUzTjPo
>>97

よたよたと体を起こし、差し出されたその手を、見る
少女の頬には、涙が伝っていた。しかし、悲しみのそれではない、一筋だけの涙。

「……」

一度俯き、顔を地面に向け
再度上げた時には

「あっはははははははは!!!!!」

笑っていた。
狂気的な其れではない。吹っ切れた時にでるような、滲み出る笑いだ

「――――まだまだ、未熟だな、イシュは!!!」

強くなくてもいい。強くならなくてもいい。
゛あの人゛はイシュにそういった。なら、イシュは未熟者だ

未熟者だから、強くなるのだ
未熟者だから、先が視えるのだ

改めてそちらを見ると、その手を掴み、勢い良く立ち上がり

「おまえ、強いな!」

ニカッと、嬉しそうに、笑った
101 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/13(火) 21:25:30.16 ID:6z9gYczeo
>>95

「フフッ。ここまでは私の見立て通りに進んでるわぁ。
でも、威力調整ちょっと間違っちゃったかもね」

【フェイクの石を投げたときから女の作戦は始まっていたらしい。】
【爆弾を相手の下にどう潜り込ませるかは最後まで決まらなかったが、青年の攻撃のおかげで何とか実行できた】
【爆弾のもう一つの起爆方法を最後まで隠していたのが功を制したらしい】
【女の一枚だけの切り札は爆炎とともに豪快に散った】

「ゴホッゴホッ…。んー…すごい煙ねぇ…
ここまで爆発させるつもりは無かったのだけれど……計算ミスね。」

【女もどうやら焦っていたらしく、最後の最後に大きな計算ミスを犯した。】
【こんな煙の中で攻撃を仕掛けられたら本当にマズイ】
【視界は徐々に開けていく。それと同時に女の心に戦慄が走った】


「ちょっと待って_____________
これは……これはマズイわね…」


【計算ミスとはいえ青年が消し飛ぶような威力の爆弾は作っていないはずだ。】
【というより威力は物質に依存するはずだから石如きでこんな事になるはずは無い】
【しかも周りの損壊がそこまで酷くは無かった】
【という事は、考えられるケースは一つしかない。それは”青年が爆破を回避”した事】


「私の一番の計算ミスは貴方の身体能力の高さ……ね
そこまで身軽だなんて正直予想してなかったわ。というより予想の範疇を超えてたわ」

【女は侮りすぎていたのだ、青年の速さと身軽さを】
【能力者なのだからそんな事は当たり前なのだが……】
【女の一番のミスは自分の作戦に目を向けすぎていた事。それがこの結果を引き起こしたのだ】
【だが、幸い青年も無傷ではないらしい。ボロボロになった左足は今にでも入院したほうが良いレベルだろう】
【だけど自分も多分死ぬかもしれない、ううん。きっとここで殺されてしまうのだろう】
【最初から覚悟していた事だが。自分のミスが巻き起こした結果だと分かっている故に少し悔しい】

「見立てどおり、私の手元には爆弾なんかないわ。
もし爆弾を持っていたとしても。貴方なら簡単に回避しちゃうんでしょう?」

【女にとって死ぬ事はあまり怖くないらしい。だからこそこんな余裕な態度が取れるのだ】
【爆弾が有っても無くても自分は殺される。つまりは詰んでいるのだ】

「あら…予想外の気変わりね。
ふふ。女の子をあんまりナメてかかっちゃダメなのよぉ?
この町には私より強い女の子がいるんだから。もしかしたらそのときは左足じゃ済まないかもね」

【最後に戦った相手ににこやかに警告を告げておく】
【この町での無闇な戦闘は、無闇な死を呼ぶことになるのだ】
【いくら殺人鬼と言えども無闇な死を享受させる事は不憫すぎる】
【だからこそ女はこの青年に忠告したのだった】

「それじゃあ御機嫌よう。
左足はちゃんと病院に行くのよ? 化膿したりたら大変だ・か・ら」

【女は青年の目と鼻の先まで顔を持って行き、妖しげな笑みを浮かべる】
【顔を遠ざけると女は路地裏から去っていった。】

【もし青年が何のアクションも起こさなければ女はここから去っていくだろう】
102 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 21:31:29.62 ID:K2DGFnZ/0
>>99

「うげぇ…ぁ」
「だ、大丈夫です!、 これくらい全然平気!」

取り落としたボトルにも構わず、しゃがみ込んで激しく咳き込むが、
涎と涙と鼻水だらけの手をぶんぶん振って健気にも異常なしを必死にアピール。

「どうやらあたし、急性のカテキン中毒になってたみたいで……これならきっと――――――――」


「ぐぇほ!!  あっつ! まっずぅ! コレさっきより酷いあじィ!」

支離滅裂な言い訳をしながら、生まれたての小鹿みたいな脚でよろよろと起立。
男が近付くに気付き、まだ無駄な努力を試みるつもりなのか、残った小銭でコーヒー缶を買い、慌ててプルタブをこじ開け、
勝手に一口飲んでまた嘔吐。もう地獄絵図の阿鼻叫喚である。
103 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/13(火) 21:35:14.56 ID:zznrjXr5o
>>101

「くはっ、警告するならオレじゃなくてオレに殺される奴にするんだな」
「ま、一応ありがたく聞いといてやるよ」

この街の人間の強さに、性別や年齢など関係ない。
女でも強い奴や強いし、子供でも大人より強い人間はいくらでもいる。
見た目で強さを判断することほどこの場所で愚かなことはないのは、青年もよく理解していた。

「そうだなー……流石にこれだと病院行かないとだな」
「ああ、それと次会ったらその時は殺すからそのつもりで」

左足の怪我は割りと重症らしく、早めに手当をしておいて損はないだろう。
人を殺したその足で病院に行くというのもかなり奇妙な話だが、この際それは置いておいて。
戦闘の興奮も覚めてきて痛みがようやく感じられるようになってきた。
早めに行かなければ、更なる激痛に身を捩ることになるだろう。

「んじゃ、さよーなら」

別れの挨拶を告げると、女性とは反対方向に進みだす。
病院に行くまでに、怪我をした理由を考えなければならない。
学校での言い訳も考えなければいけないし……ああ、やることはまだまだたくさんあった。
とりあえず痛みに思考が麻痺させられる前に、言い訳だけは考えておくとしよう。


/絡み乙でしたー
104 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 21:38:04.55 ID:xWb1hbgr0
>>102
「………。」

『落ち着けよ。』

見かねた青年は"喋った"。
普通の表情で、普通の声で、普通に喋った。
それが、青年の特技。
その声を耳に入れた人間は、何の過程も理由も必要とせず、漠然とその声に聞き惚れる。

恐らく、あなたも。

『お前、急性のカテキン中毒じゃないけど、多分何か病気だぞ。』
『たぶん味覚がどうにかなってんじゃねえのか。俺は専門家じゃねえから分からないけど。』

と言いながら、青年はどこからかハンカチを取り出し
スッ、とあなたに差し出すだろう。

もしそのハンカチを使ったならば、まるで魔法のようにあらゆる汚れを消してしまうだろう。
吸収ではなく、消滅である。
105 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/13(火) 21:40:27.90 ID:6z9gYczeo
>>103
/楽しかったです!
/戦闘と絡みおつありでしたー
106 :【銃鳶成圏】二丁拳銃使い [sage]:2012/11/13(火) 21:41:12.19 ID:xwxIw3gdo
>>93

「そう。気の長い話ねえ。──まあ、精々は応援しておいてあげる」

眼を合わせないままにぶっきらぼうに告げるのは、慣れたものではない激励の言葉。
社交辞令というやつなのか、それとも彼の決意に応えたものなのか。彼女の視線は、夜空に向けられていた。

「そうとでも考えなければ、やっていけませんわ」

戯けた仕草で肩をすくめて、微笑を浮かべる。
淡白な日々に諦念のみを抱いたのなら、日々は増々色を失っていくものなのだろう。
明日には、起きるかもしれない。そんな考え方が案外、未来を彩っているのかもしれない

「そうしましょう。──ああ、私は満足したわ」

彼にあとに追従する形で、脱衣所へ。
それから元の服を纏って外に出るまで、きっとそうは時間も掛らないだろう。
107 :【超撃雷光】 [saga]:2012/11/13(火) 21:48:41.41 ID:h5DlcwhSo
>>100
【手を差し出した先にいる少女は、地面に伏せ泣きだしたと思ったら、今度は顔を上げて思いっきり笑った 清々しいほどの、かわいらしい笑顔を浮かべて】
【ころころ表情を変える少女に一瞬戸惑う少年だったが―――やがて、何となくだが解った 少女の見せる笑顔の"意味"が】

【少女は少年の手を掴み、起き上がる あまりの勢いに、思わず自分が倒れそうになる少年 これでは何のために手を差し出したのかわからない】
【どうにか踏みとどまると、目の前には少女が元気そうに立っていた どうやら、大事に至ることはなかったようだ】
【息をつくのも束の間―――少女が発した言葉に、答えることをせず 思わず、考えこむ 一応、この戦いは自分が勝ったことになるだろう―――じゃあ、自分は"強い"か】

…別に、俺は強くなんかねえよ……

―――……まあ、弱くてもいいけど、な

【最初に発した少年の言葉は半分照れ隠しで、半分本音 そこに謙遜や嫌味は全く含まれていない この状況だと、嫌味と勘違いするのも仕方ないだろうが…】
【自分は攻撃を受けつつも勝ったし、それについてはウザいくらい誇りに思っていた―――だが、それだけが強さとは言えないだろう】
【しかし、戦う前に悩んでいた少年の思う"別の強さ"なんて、今はどうでもいいように思えてきた それが強くても弱くても、"自分は自分"】
【最後の言葉は、自分に言い聞かせるような独り言だった 闇に消える光のように一瞬で溶けていくそれが、少女の耳に届くかはわからない】
108 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 21:49:37.83 ID:K2DGFnZ/0
>>104

「、――――ッ」

びくん。
身体が一度跳ね、それから咳と涙が急速に引いていく。
先程とは別人のような態度で、何のためらいもなく相手の手からハンカチを受け取り、すすと口と胸元を拭う。

「はい…、味覚が……そうなのかな…」
「でも、お昼を食べた時には、いつもと変わらなかったんですけど――――」

陶然と細められた目で、視線は男の顔と手元のハンカチを何度も往復する。
口元の汚れが一瞬で“消えた”不思議にさえまるで気付かず、ぼんやりと相手の言葉に頷いた。
109 :【英剣王】 :2012/11/13(火) 21:50:55.40 ID:i2mWhHbG0
>>106

明日には何か起きるかもしれない。ではなく、

「明日は何かが起きる、というよりは明日に何かを起こす」
「半端じゃない私なら何か起こせる気がする、って考えるのも悪くないですよ」

自信過剰にもほどがあった。

「満足しましたか。いいですね、まあ、銭湯ですし来たくなったらいつでも来れますよ」
「料金もいい具合ですしね」

彼女にとっての『いい具合』がどの程度かは推し量ることができないが、まあいい具合なのだろう。
脱衣所にはよく体重計が置いてある。彼女はどれだけ運動しても重量が変化するということはないので体重計など、
無用の長物もいいところだが、女性ならば普通に人間なので体重にも変化があるだろう。というわけで、

「ねえ、ちょっとその体重計とかいうのを使ってみてくださいよ」
「私はいついかなる時には勝っても変わり映えしないですけれど、貴女は違うでしょ?」
「それがきちんと機能しているところを見てみたいのです」

と、女性に対しては少し失礼かもしれないお願いをした。
110 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/13(火) 21:53:44.18 ID:MWyUzTjPo
>>107

「ああ。弱くても、いいんだ。」

どうやら聞こえていたようで。
そちらを覗きこむように笑うと、少女は

「強くても、弱くても。大事なのは、強くなりたいって思うコトなんだ、きっと」

たった今自分が見えたものの破片。その輪郭だけでも伝えたくて。共有して欲しくて。
きっと、少年は解っているのだろう。少女よりも、沢山。
子供っぽい感情で話すのは、やはり内面は子供だからで

「なっ、なっ」

その握った腕をぶんぶん振って
一生懸命、語りかける。小さい子が興奮した時も、ちょうどこんな感じだろう。
でも、少女は気にしない。だから

「お前の名前、押しててくれ!イシュはイシュだ!」

とても今更な質問を、するのだ
111 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 21:56:42.34 ID:xWb1hbgr0
>>108
あなたの反応の違いに、特に驚く事もせず
顎を抑えて、自販機で光る"烏龍茶120円"の文字をじーと眺める。

『…昼メシの後から何かあったんじゃねえか?』

「黒ずくめの男達に薬打たれたとか。」

ニッ、と笑いながらそんな冗談を言う。
その頃にはもう、青年の声の魔法は切れているだろう。
あなたが落ち着いたから切った、というのが正確だが。
112 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 22:10:31.57 ID:K2DGFnZ/0
>>111

「昼ごはんの後…あと……」
「御飯食べて…授業受けて…バイトの面接……、」

「――――あれ?」

学校で過ごした正午。帰りの電車に揺られた昼下がり。面接会場に向かっていた夕方――――

その後の記憶がない。

「――――、」


何処かで、誰かと、何かを話した気もするが、気が付くとここの前に立っていて。
得体の知れぬ空腹と渇望に衝かれて、園内へ自然と足が向いたのだ。


「ぉ…あれ? あれぇ??」

落ち着いた筈の身体が思わずぶるりと震える。
寒くもないのに、両腕で己の胴を鞄ごとぎゅっと抱き締める。
歯の音が鳴る音に混じり、荷物の中身が、がたと重たい音を立てた。
113 :【銃鳶成圏】二丁拳銃使い [sage]:2012/11/13(火) 22:14:40.10 ID:xwxIw3gdo
>>109

「──貴方らしい、ですわね」

考え方としては、まあ、たまには悪くないのかもしれない。現実離れしていると思うのと同時に、
そんな感想をまた抱きながら──口に出したのは率直な、シンプルな感想であった。

「いつでも、ね。慣れるのはいやだけれど、良いところだったわ」

この特別な感じが、何とも好きだった。
いい具合と言うのがどの程度の金額を指すのかは分からなかったが、肩代わりしてもらっている以上
そう頻繁にいく訳にもいかないだろうし。それに自分には、そこまで贅沢するような金は無い。
何とも切実な話だった

「──気は、進みませんが」

そんな言い方をされればどうにも、絆されてしまい易くなってしまう。
普段であればそれでも拒絶していたであろうが、風呂上がりの俄に気分の昂揚した今は別だった
気は進まないと前置きしながらも体重計に乗ってみせる。結果は、ご想像にお任せしよう
しっかりした筋肉のお陰(所為)で、見かけよりかは少し重たいかもしれない──とだけ
114 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 22:17:43.21 ID:xWb1hbgr0
>>112
「…ふーん。」

まさか図星か。
茶類への異様な拒絶反応、昼まで大丈夫だったのに、昼からの記憶がない。
ってこりゃもう。

あなたの震える様を見ても、青年は困ったようにぼりぼりと頭を掻くだけで
安心させるような一言も言わない。
…というより、青年も割と焦っている。こんな人に会って。
こういう時は病院か?警察か?


青年は聞いた。

「…おい。」

音。

「そのカバン、中に何入ってんだ。」
115 :【超撃雷光】 [saga]:2012/11/13(火) 22:19:16.44 ID:h5DlcwhSo
>>110
【「弱くても強くても。大事なのは、強くなりたいって思うコト」 単純すぎる言葉だった 超単純思考の少年を超える、単純さ】
【一切の毒も含まない、ピュアすぎる一言 少年よりも小さい少女の一言は、純粋すぎるほど純粋で、少年の心に大きく響いた】
【決して悪い意味ではない それは丁度、黒よりも黒い闇を、白よりも白い電撃で塗り替えるように――― 「弱くても、いい」】
【それは少年にとってものすごく難しいかもしれないが―――無邪気な笑みを浮かべて顔を覗きこんでくる少女を見て、…思うだけならいいか、なんて思ってしまうのだった】

【しばしの間脳内をぐるぐる駆け巡っていた思考は、自分が大きく揺れる感覚と同時に霧消した ―――やっぱり、身体を揺らしているのは少女】
【先ほどよりも数倍子供っぽい仕草をする少女をみて、これが本来の少女なのだろうと少し微笑ましい気持ちになる と言っても、このまま揺られていると転ぶのはほぼ確実なので―――】

わっ、わかったからあんまり揺らすな!
俺は道行! "神無月 道行"だ!

【必死に手を振り払いつつも、少し強い語気で名乗りだすだろう 勿論、相手の名前もよく頭の中にいれて 先ほどから何回か聞いた名前ではあったが】
【名乗りもせず戦って、終わってみればこんな状態である 少女の容赦無い行動に何度かよろけつつ、心のなかでちょっと面白おかしく思う少年だった】
116 :【異形神話】 :2012/11/13(火) 22:23:32.69 ID:BtAP2iu30

「えいゆうにー あこがれてー 」
「じゃーん じゃーん じゃーん」
「いばらのみちを みつけだしー くつをぬぎすてるー いえーい」


【其所は静かな森の中】
【大きな木に背中を預け】
【愉快に歌う子供が独り】

「おしまれながらー しんでゆくー 」
「えいゆうに あこがれー」
「むぐむぐ 林檎がおいしいよー 」


【林檎をかじる子供が独り】
【辺りは静かだ】【子供以外は誰も居ないのであろう】
【しかし、感の良いものならば気付く】
【その森には 潜む 無数の殺気に】


ワンアクションロールでお願いシャスッ
117 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/13(火) 22:27:07.79 ID:MWyUzTjPo
>>115

「よろしくな!」

一際大きく、ニカッと笑うと
少女は少年ほど難しくものを―――失礼、もともと物を深く考えるのは苦手である
だから、其れ以上は、その時がくるまで考えない

揺らすのを止めると、手をぱっと離して

「これから道行はどうするんだ?」

突拍子も無く、そんなことを尋ねる
118 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 22:29:26.07 ID:K2DGFnZ/0
>>114


「え…。」
「きょ、教科書とか、筆箱とか、参考書とか、です。けど…」

問われてはっと顔を上げ。質問の意味に戸惑いながらぼそぼそと回答。
これでもクラス内では真面目ちゃんで通っている。規則で禁じられている不用品など入っている筈もない。 ない、が――――

訊かれて、こんなにも胸騒ぎがするのは何故だろう。


「――――わ。」
「わたし、そろそろ帰りますッ」

突如、くるりと踵を返す。
しっかりと閉じられた鞄を胸に抱え直し、出口へ向かって足早に歩き出そうとした。


/すいません、ちと風呂落ちするので次レス遅れますorz
/不都合でしたらこのまま〆てもらっても大丈夫ですのでっ
119 :【英剣王】 :2012/11/13(火) 22:29:38.01 ID:i2mWhHbG0
>>113

「まあ、毎日来てたら流石に破産しますよ」
「私も懐の温かい方ではないので」

そもそも仕事してないのにどうやって稼いでるんだよ、と聞かれれば路地裏で強奪しているとしか言えない。
そして彼女は最悪何も食べなくても生きていけるので食費は浮かせたい分だけ浮かせられるのだ。
更に彼女は定住地をもたないので家賃もゼロであり、冬でも暖房費ゼロ、服も買わないのでそこもゼロ。
勿論電子機器なんかも持っておらず、金をもっていても使うのは娯楽の場でのみなのであった。

「体重計がいつでも同じ数値しか出さないのでは、と思ってきているのですが」
「流石にそういうことはないようですね。貴女と私じゃ体重違うでしょうし」

彼女は重量が一切変わらない。体重計がきちんと働いているのか疑問に思ったことも何度かある。
だが女性が乗ってみてなんだか実感がわいた。ちゃんと働いてるんだなぁ此奴、というどことなく上から目線の実感が。

「よし、では服も着終わってそろそろ解散しますか」
「それとも風呂上がりに何か冷たい物でも食べますか。食べるんなら私が奢りますよ」

先に述べた理由から遊ぶ金は有り余っているので、他人に対して奢るというのはよくあることである。
金に糸目はつけないのだ。
120 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 22:40:42.76 ID:xWb1hbgr0
>>118
「おい。」

あなたが背を向けるか向けないか、そんな速度で青年はあなたを止めるだろう。
真剣な、低い声で。

「お前、今から家帰んだろ。」
「色々あって疲れたから、飯なり風呂なりゲームなりするだろうよ。」
「それで寝る前に、明日の学校の支度をしようと鞄を開ける。」

「そん時。」
「そん中にやべェもん入ってたら」
「……お前、どうすんだ。」

警察にちゃんと行くか行かないかとか、そういう意味。ではない。
その時のあなたの精神状況。それを青年は言っている。
何せ、昼間の記憶が無いだけであなたがそんな様子なのだから。
…だからこそ、強制するつもりは無い。"喋"らないで、普通に声であなたに聞いた。

確実に生活に支障が出る。きっと緑茶と烏龍茶が飲めないだけじゃないだろう。
それでもよい。公共機関にきちんと連絡し自分で対処する。
そういう選択肢も、あなたが取れるようにと。

/了解でーす。じゃあ自分も(便乗
/ごゆっくりどーぞ!
121 :【天地開闢】 :2012/11/13(火) 22:41:02.39 ID:GSPde8bTo
>>68

左肩口に振るわれた剣は奇妙な事に引かれなかった。突進する青年に合わせるように彼女は地面を強く蹴った。砂煙が立つ。
峡谷の堅い土の上だったから、平らな岩場のように安定していて、彼女の軽い体を持ち上げるには十分な力が加わった。
左手首を捻り、青年の頚椎に押し当てるように木刀をずらすと、彼女の体は半月を描きながら、青年の後方数メートルほど跳躍した。
青年の上昇した身体能力を利用したのは彼女の天性の戦闘感覚がなせる技だった。
たった一瞬、思考する時間与えられなくても、本能と呼ぶべき生まれながらに備わった力が彼女を支えた。
多くの武術家が実戦での使用を試み、自動化することに命を賭してきたが、現実にできずにいたのは詰まるところ本能が欠如していたのである。

彼女は左手を付きながら着地すると、その勢いのまま更に数メートルほど滑った。
先程より大きな砂煙が立ち、彼女の姿をぼんやりとしたものにする。
彼女はその反動を用いて、青年の背後に襲いかかることも可能だったが、ゆっくりと左手を離し、立ち上がった。

あまり、使いたくはないのだけど。あなたには、必要みたい。
彼女は木刀を背中の鞘に投げ入れると、もう一本の剣、つまりオリハルコンの剣テオス=アポルリューミを手にした。
水晶のように透き通った剣が抜かれると、彼女の周囲の場が一変した。彼女を中心にして、実体をもった光が渦巻き、風が吹き始めた。
剣は柄に近い方から光が充足していき、ついには剣先に到達すると、テオス=アポルリューミは本来の光剣としての姿を表した。
彼女を包む空気は突如緊張に満ちたものになって、どれほどの領域が彼女の聖域なのかを告げる。
木刀とは比べ物にならないほどの支配領域と、圧倒的な威圧。今まで注ぐことのできなかった彼女の剣気は惜しみなく費やされ、彼女の体を蝕んでいく。
彼女がこの剣を抜きたがらないのはその体の弱さにあった。テオス=アポルリューミを抜けば、命を縮めることになる――――。

彼女は地に視線を落とし、口元から血を滴らせていた。肩で切り揃えられた彼女の髪は、逆巻く風にそよぎ、その過酷をわずかに隠す。
彼女の頬は朱に染まり、彼女の全身が活性化したことを告げる。ここからが闘争。ここからが地獄。
彼女の剣は青年に向けられておらず、大地を指し示した。

これを抜いたらもう抑えられない。彼女は微笑んでいた。闘争のために生を受け、闘争とともに生きてきた彼女にとって、闘争は彼女自身だった。
いつでもどうぞ。あなたを試すために戦っているのだから。彼女の目が青年に向けられる。領域が広がる。柄を握る右手の力は抜かれていた。
122 :【超撃雷光】 [saga]:2012/11/13(火) 22:43:14.83 ID:h5DlcwhSo
>>117
【身体が揺れるのが、止まった あまりに少女がパッと離したせいで転びそうになったが、何とかこらえる】
【それも何とかこらえて―――少女の問いに、顔を上げる 幸いなのかは分からないが、まだ暗い夜空 それほど時間は経っていないようだ】
【忘れた頃に、また腰が痛んでくる とはいえ、それも大分和らいできたし―――その痛みがあってこそ、日常に戻ってきたことを実感出来た】
【あまりここに長く居るのも良くないだろう 街の方に視線を向けて見ると、多少落ち着いてきたものの相変わらず華やかな光があった】

……眠いし、俺は街に戻るよ
……ついてきたかったら、ついてきてもいいぞ …何もないけどな

【光の方へ何歩か歩いて、ふと振り返り、少女へと問いかける 何となくこの少女なら森にいても大丈夫な気がしたが、一応】
【ホントに少女にとっては得も何もない上に、少年が道を聞きたいというだけなのだが…多分このままだと迷う】
【もし少女が拒否を示したら、少しうなだれつつ別れの挨拶をし―――少女がついてくるかに関わらず、街の光の方へと歩いていくだろう】
123 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/13(火) 22:46:58.54 ID:MWyUzTjPo
>>122

「んー……」

少しの考えのあと。

「食べるものくれそうだから、行く!街はこっちだぞ!」

そんな現金な決断と共に、走り行こうとする
相手がゆったりと歩いているのであれば、先行した後、直ぐに戻ってきて、そちらを背負って木々の枝を走り飛ぶだろう
理由を問われればこう返す。「こっちのが早いから」と。

どちらにせよ、途中からは少年の指示に従い、移動するだろう
124 :【超撃雷光】 [saga]:2012/11/13(火) 23:00:29.47 ID:h5DlcwhSo
>>123
【食べ物は自分も欲しいものだが…、少女の言葉に深い溜息 戦いの疲労もあって、お腹が空いたらしい 赤い林檎が恋しくなる少年だった】
【そのまま進もうとしたのだが―――どうやら方向を完全に間違っていたらしい まあ、少年のことなので当然といえば当然である】

…え、街ってそっちかよ……!
……おーい、待ってくれー…

【完全な逆方向を走っていく少女を見て、慌てて少女の背中を追っかける少年 流石に少女に背負われることは無さそうだが、いつまで走れるやら】
【これではどっちがついていってるのかわからない―――また、深い溜息をひとつ しかし、同時にいくらか安心もしていた少年】
【少女がいなければ、ぜんぜん違う方向へと突き進んでいたわけで―――心の中でだが、少女に感謝していたりもするのだった】

【山で始まった一つの戦いは、少年の一勝一敗で終わることになりそうだ―――主に、戦闘の勝利と体力的な敗北で】

/これで〆ですかね 長い間お疲れ様でしたー!
125 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/13(火) 23:01:38.23 ID:MWyUzTjPo
>>124
/ですね!長い絡みおつありでした!
/楽しかったです!
126 :【空腹絶倒】 :2012/11/13(火) 23:13:13.62 ID:8ZoGfb5K0
>>121
何が起こった?
即座に反転とバックステップを行い、相手の間合いから少しだけ離れながら。 俺はできる限りの速度で思考する。

まずはあの以上とも言っていい戦闘センス、タックルをした俺に合わせるように跳躍、さらに俺の体を利用して飛距離を伸ばす。
そしてあえてそのまま止まらずに地面を滑るように止まることで砂煙がたち、少女の姿を俺からぼやかした。

少女程の能力の持ち主ならば、あの場面に攻撃することも可能だったはずだ。 どうして?
『あなたを試す』理解した、少女は俺を[ピーーー]つもりはない。 あくまで本気を出させようとしているのだと。
それならいい、やってやろう。 全力を持って一撃を食らわせてやる。

先程、先頭の前にだしていた剣が木刀と入れ替わるように取り出され。 その光を解放させた。
まさに『聖剣』と感じられるものであり。 光は柔らかく且つ圧倒的な威圧となって俺を襲い渦を巻かせる。

舐められたものだ、いつでもどうぞ なんて言いやがる。
俺は威圧から無理やり抜け出し、大きく体に染み渡らせるように深呼吸をすると。 動き出す。



【衝 勁】(極度の集中状態、三レス後に強制解除)


ここからはミスは許されない。 一挙一動に緊張の糸を張れ
呼吸を常に意識して、体に酸素を補給し続けろ。 考えるな、感じて動け。 五感全てを駆使して足掻くんだ。

俺は砂煙が晴れる一瞬ほど前の空白、ダンッッ!! という地面を思いっきり踏みしめる音と共に俺は自らがその動きで最後に残った煙を蹴散らしながら全力で相手へと近づく。
直線的、故に速度を落とさずに全力を維持しながら今持てる最大のスピードで疾く駆ける。

もし俺の間合いまで少女に近づけたのなら、地面と調和させるように左足を軽く踏みしめて、それから左足を軸にやや半身になりながら右足を前に出すと同時に右腕を完全には伸ばさない状態で腹部をやや打ち上げるように殴る、という動作を流れるようなモーションで行うだろう。


ちなみにこの攻撃【独撃(ヒトリウチ)】って読んだりする。
127 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/13(火) 23:13:45.71 ID:5vwUzYgno
【街中】
【ライトアップされた夜の街中を歩く青年が居た】

…いきなり寒くなりすぎじゃね?
いや例年と比べて今年は寒くなるのが遅いのか…?

(…上着出そうそうしよう)
(風邪ひく前にな、やれやれ)

【ブレザーを着たどこから見ても普通の青年はぶるぶる震えている】

…あーさむ
肉まん食いたい…いいな肉まん…

【欲望が口からもれてます】
128 :【銃鳶成圏】二丁拳銃使い [sage]:2012/11/13(火) 23:14:13.21 ID:xwxIw3gdo
>>119

「贅沢はたまにするから良いのよ、きっと」

手持ちの金銭的にもそんなものだ。深い考えがある訳でも無し、何と無しにそんな返答を寄越すのであった。

「そりゃ、そうでしょ。──もういいかしら」

たとえ彼女であっても人の視線に晒されながら体重計に乗るのは些か抵抗があるようで、
彼の漏らした感想を聞いては、直ぐに体重計から降りてしまった。ふう、と小さく息を吐いて。

「そう──ね。
 いいえ、これ以上人の財布に甘える積りはありませんわ」

頷いてみせながらも、これ以上の好意は受け取れないとばかりにかぶりを振った。
淡々と、彼女は身支度と整えていく。刹那を生きる身の上ではあるが、しかし中々有意義な時間であったと言えよう。
楽しげな三日月の笑みを浮かべて、改めて彼に向き直る。

「それでは、ベヘアシャー。また、逢いましょう」

この借りは、今度返させてもらいおう。
いくらかの妖婉さを伴った口調で、緩慢な調子で言い終わったのなら。
暖簾をくぐって、銭湯の内部より外の暗闇へと歩みを進める事だろう。今日と言う日の邂逅を、回顧しながら。

/今日もこれで落ちないといけなくなってしまったので、こんな感じで!
/遅短レスすいませんでした 絡みお疲れさまでした、そしてありがとうございました!
129 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/13(火) 23:16:15.97 ID:BtAP2iu30
>>116
凍結になりそうですがあげ!
130 :【銃血機鋼】 [sage]:2012/11/13(火) 23:28:17.36 ID:K2DGFnZ/0
>>120

今度は不思議な魔翌力ではなく、己の意志で。立ち止り、のろのろと振り返る。
折しも月の翳った薄暗い公園では少女の全貌を映すものは何もなく、
少し離れた自販機の頼りない明かりが、俯いた顔の下半分を照らすのみ。

「…、」

男の最後の問いかけに、乾いた唇を舐め、喉奥から掠れた呻きを絞り出そうとして。


        「《{■■■■■}》」        


助けて、と言おうとしたのかもしれない。
さよなら、と言おうとしたのかもしれない。

しかし、次に自販機の明かりが明滅したとき。少女の姿は何処にもなく。
天空に薄明が戻れば、ローファーの駆ける靴音と、獣の荒い息遣いのような風音が、ちょうど月の方角に消えていくところであった。


/ありがとうございますっ、ではこれにて〆とさせて頂きたく…
/ラスト強引且つ遅くなって申し訳ないです、絡みあり&お疲れ様でした!
131 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/13(火) 23:32:56.26 ID:kPrlJpuNo
>>80

チロチロと朱い舌が、初雪に滲んだ鮮血を。チロチロと鮮やかな赫が、チロチロと舐めとっていく
それは異質な光景であった、それは異常な光景であった、それはとても美しい光景であった。

彼はその光景をじと見ていた、見惚れれいたとも言えるか、幻想的な光景に、背徳的な光景に
女性とも──いや、整い過ぎた造形、儚い雰囲気と白銀のライトと相まって天女の如く美しき。

存在が、ひたすら求める様に、己の指を嬲る光景には色気、やや、まだ若い青年には耐えがたく、と


                  もし体温を感じていたら危なかったと思う


「……………だ、だ、大丈夫だこれ位、なんとも─ねぇ、うん、」 

 だから彼は胸元の存在から視線を逸らした、広場の時計へ、数分の時を刻んだ時計へ。


剣士、彼女、彼、には耳元まで真っ赤に染めた、よく言われるなら湯で蛸の様な青年の顔が良く。
見えるだろう、次第にポンポンと頭を撫でていた手も歯車が狂い始めた様にギコチナクギコチナク
ポン、ポン…ポン……ポン…………ポン、と言った感じ、調子狂い、子供の様に初心な緊張と知れる。

「……つ、強いな、お前───結局、一度もまともに相手が出来なかった」

僅かな沈黙ののちに彼はぽつりと言葉を零した、悔しげな音色で、その表情には眉間に皺が寄っている
一度も真面に攻撃を当てれなかった、プライドと言う鎧に罅が入って彼は刀から放した手をぎゅっと握る
小さな苦悶が大気に溶けた降ろされた腕、痛みを心に刻む様に振るえた手、溢れた赤色は地面を水玉に汚した


132 :【警戒口調】@wiki :2012/11/13(火) 23:33:26.00 ID:xWb1hbgr0
>>130
急に、動きが
変わった…気がした。

「………おい。」

いや、気のせいではない。明らかにおかしい。
まるで何かに。


声。
瞬き。


青年の視界に、もうあなたは居なかった。

/絡みありがとうございましたっ。
133 :【英剣王】 :2012/11/13(火) 23:42:15.01 ID:i2mWhHbG0
>>128

「ああ、もういいですよ、ありがとうございました」

体重計が仕事していると分かっただけでも新発見だ。
剣だとこういうことでもちょっとばかし新鮮に思えてくるから不思議である。

「そうですか。やはりプライドが許さないんですね」
「いや、わかりますよ。私だって他人に貸しは作りたくありませんから」
「常に自分のことは自分で、独力で生きていたいんですよ」

孤独の期間が長い彼女が言うとどうも強がりに聞こえないこともないが、それは案外本音であった。
彼女は独りが好きではないが群れるのは嫌いである。故に神殺に所属しているにもかかわらずロマンティカ以外のメンバーを知らない。
名前、顔、能力、性別、何もかも知らない。会ったことすらない奴もざらだ。だがそれでいい。それがいい。

「では機会があればまた会いましょう。殺し屋クロウ」

彼女は背を向け去っていく女性をしり目に別れの言葉を呟きつつもアイスを求めて銭湯の奥へと踏み出す。
今日は気分がいい。無駄金を幾らか使ってやろうというわけだった。

/こちらこそ絡みありがとうございました!!
134 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/13(火) 23:44:45.87 ID:5vwUzYgno
>>127
再募集
135 :【天地開闢】 :2012/11/14(水) 00:00:09.36 ID:fsu9mZ8jo
>>126

彼女は駆け出した青年が近づくの待っていた。この剣を抜いた状態なら至近距離の戦闘でも不利になることはない。
砂埃を巻き込みながら全速力で疾駆する青年を横目に剣を振るべきタイミングを図る。たった一歩踏み出すだけで届く距離でも彼女は動かなかった。

まっすぐ。彼女はそう呟いた。直線的な攻撃がくる。彼女は青年の左足に体重が乗ったのを感じていた。
強化された速度、青年の体重、加えて人の域にはない腕力を込めた強大な暴力が振るわれる。
だが、彼女にとってその暴力を構成するすべての力は意味をなさなかった。
目で捉え切れないほどの足で繰り出された拳に、引き上げるようにして光り続ける剣の腹を当てる。
と、同時、ドゴンと地の底が抜け落ちたような、鈍く大きな音が峡谷に響き渡った。空気がぴりぴりと震えるほど爆音だった。
だが、その衝撃は彼女には届かなかった。彼女の剣は微動だにしていなかったのである。青年の拳は剣の腹で受け止められていたのだ。
彼女の持つ術技の一つ、大地――ガイア――。彼女は振り上げられた青年の拳の力を剣を通し、大地へと受け流していたのだった。
だから、彼女の足元には、彼女の立つ部分を残して、隕石の落ちたようなクレーターが広がっていた。
青年が放った力を大きさを物語るように、クレーターは深く広いものだった。

彼女はわずかに残された地面を蹴り、青年の横を音もなく通り過ぎるその瞬間に、青年の横腹へと斬撃を放っていた。
彼女はもうクレータの縁にいて、青年へと背を向けているのだった。

/すみません。wikiを作っていて遅れました。。。この先も微妙に遅れ気味になると思います。
136 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/14(水) 00:08:19.40 ID:pzgBdv4mo
>>131

何とも無いと、青年が告げる。
其の声に釣られる様に視線を上げ、青年の瞳を見据えようとするも、不意に其れは逸らされた。
逃げる様に、ただ、その先に在る存在を見ると云う行為は至極尤もな行為であり、不自然ではあった物の、詰問するには至らぬ。
相手が大丈夫だと言った以上、其れ以上に過保護になる事は、相手への侮辱にも似ていよう。
故に、

「うぅん……なら良いんだけど……」

と、何処か不満げな物を含ませた声色で青年が『何とも無い』事を認めた。
丁度紅付指を『紅を付ける様に』舐めていた所であり、其の何ともimmoralな行為と物憂げな表情は、暗に心配を伝えている。
彼女自身は其の気は無くとも、戦闘中で無い今、其の内情は妙に透通って見えるように感じられるだろう。

そして、青年の手の動きが噛み合わせの狂った歯車のように変調する。
少しばかり上気した頬を緩ませながら、其の調子のずれた撫でを別段嫌がる様子も無い。
もし、チラと此方に視線を戻せば、黒々とした瞳が切れ長の目の中で揺蕩いながら、それでも確かに青年を見詰めているのが見えるだろう。


「君も……そうだね………」

「……もう少し、剣士との闘い方に慣れるべきかも知れない」
「───────『拙達』見たいなのには……『此れ』しか無いからね……」


強かった。強い。
青年に掛ける言葉はそんな物ではない。
驚かされたし、凄かったが、強い。 其の言葉を掛けるべきではないと思ったのだろう。
放された刀が左手を軸にして円弧を描く様に落ちる。土を僅かに切裂いて止まる。 地面を裂いた淡い音がする。
そんな中で彼女が掛けた言葉。
慣れろ。
───────『此方側』の論理を知る必要はないが。 『此方側』と闘う術は凡では勤まらぬ。
剣しか知らぬ。道も。理も。知らぬ。───────そんな子供の様な存在と同化する必要は無く。応対の術があれば良い。
彼女は嫌に真剣な貌でそう言うのだった。

//おくれました!
137 :【空腹絶倒】 :2012/11/14(水) 00:24:14.20 ID:820IIRB40
>>135
当たった、そう確信するだけの要素はあった。 しかしそれは間違いであったのだ。
そう、俺の攻撃は全て『受け流された』ようだった。 クレーターが出来るなんて俺の格闘術もそうそう捨てたもんじゃないな。

全くもって驚かせてくれる。 俺は思考を回転させ続ける 
考えろ、人の二倍の思考速度が今の俺にはある。 打開策を見つけ出すんだ。

刹那、斬撃が俺に容赦なく襲いかかる。
早くそして正確な斬撃、 とっさに左手で剣の刃の部分を殴り、機動を僅かに逸らせることで軽く脇腹を切り裂かれるだけですませる。
ギリギリのタイミングで身体能力を二倍にしていなければ追いつけなかったほど。
だがおそらくまだ本気すら出していないだろう。 少女が本気を出せばおそらく俺に反応などほぼ出来ないはずだから。


左手の被害が甚大だ。 剣の刃がついているところから被害をできるだけ少なくするために僅かにずれたところを意識して狙ったのだがそれでも拳が切り裂かれ白い骨が少し露出してしまうほど。 水かっらの体が少女の斬撃の恐ろしさを雄弁に物語っている。


「うーん………どれだけ考えても俺はお前に勝てる気がしない」
「だから、『俺は今から全力の一撃をお前に叩き込む』」


痛みが酷く俺に訴えかけていた、血が少し減ったせいなのか立ちくらみでぐらりと揺れそうになる体を垂直に留める
このままやっていただけでは埒があかない、そう考えたゆえの言葉。

真実、二倍の身体能力とは言え所詮二倍。 今のままではジリ貧のままだろう。
だから俺は打って出ることにした。 全力をかける、仮にも俺を試そうとする人物ならこれを無下にはしないだろうという考えもあっての行動だ。

断っても別に構わない、これは少女の始めた闘争だ。 主導権はそちらにある。 
138 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/14(水) 00:36:03.29 ID:9TE8CYSqo
【街中のコンビニから店員のやる気のないありがとうございましたーという声を背に】
【ほくほく顔で出てくるどこから見ても普通の青年】

♪〜

【手にはビニール袋がぶら下がっていた】

♪〜♪〜

【鼻歌混じりにビニール袋からゴソゴソと何か取り出す】
【ふわっと湯気の立つそれは冬の定番肉まんだ】
【アツアツをがぶり】

ほっほっほっ…
…あー…うまいっ

【まあ幸せそう】
139 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/14(水) 00:37:18.96 ID:poBQlml/o
>>136

「────」  これしか無い、と言う言葉

その言葉に視線を戻し、ちらりと垣間見た彼の表情は何処か何処か何故か欠片程の悲しみが落ちていた。
これしかない、これ以外を全て捨ててきた、己を護る者を物を全て置いてただ一振りの剣を共に生きていく。
これが剣士か、それが修羅か、彼は最後まで言葉を掛ける事は無かった、否定をしたらそれは侮辱と繋がろう。

ただ

僅かに勿体ないと気がしたのも確か

だが

騎士はもう一度だけ剣士の頭を優しく撫でると、手を放した。

「…………おう、だが、やっぱりそれだけじゃ、慣れるだけじゃ相手にお前に、失礼だろ?」

「だから、お前らの…戦い方だけじゃなくて思想とかも学んでみるさ、まぁごちゃごちゃ装備してる俺に出来る事はしれてるがな」

ゆっくりと開いた血塗れの左手をそこに刻まれた一文字の傷に一度ちらり視線を添わすと騎士はニカと微笑んだ。
瞳を細め身尻を緩め、それは小麦畑の間を駆け巡る清風の様な爽やかな笑みであって、語りかける種類の表情。
自らの答えを彼女に言う、甘い甘い甘言、子供の様な言葉だろうが、真剣過ぎて疲れていると見える彼女はどう思うのか
140 :【天地開闢】 :2012/11/14(水) 01:06:22.87 ID:fsu9mZ8jo
>>137

彼女の剣には血が付着していなかった。そのことが彼女が振るった剣の速度を容易に伝える。
脇腹を切られた青年を振り返ると、青年は自身と戦っているようだった。

最初からそれを望んでいた。青年の全力がどれほどのものかはかるために戦っているのだから。
そして、彼の能力と彼女の力はとても相性が悪いことを彼女は自覚していたから、青年の力をはかるにはそれを受ける必要があったのだ。
避ける気などさらさらない。彼女は青年の顔付きを見て、僅かに目を細めた。
夜は更に深まり、月の光だけの青黒い空間だったから、青年の機微までは読み取れそうになかった。それでも覚悟のほどは伝わった。

彼女は剣を下げたまま、青年に語りかける。
あなたを試していたのは、あなたが、わたしたちの組織に相応しいか、観るため。あなたの全力をはかる。
わたしの大地――ガイア――を超えられないようなら、この先、犬死するだけ。だから、あなたの本気を、わたしに見せて。
彼女は剣先を地につけ、受けの構えを取った。青年がこれから戦うのは彼女ではない。大地と戦わねばならないのだ。
この峡谷の堅い大地を破壊するほどの力が搾り出せるか。彼女はその一点を見極めるために、青年に目で合図を送った。

/ごめんなさいおくれました!
141 :【空腹絶倒】 :2012/11/14(水) 01:29:40.84 ID:820IIRB40
>>140
少女は承諾した。 ならば見せよう、極限を。
どうやらこれは入団テスト? のようなものらしい、こんな無理難題を押し付けてくるやつがあるか!

どうやら調子も元に戻ってきた、これで今の俺の全力を出し切れる。


一歩、一歩 踏み出す ゆっくり されど 素早く 緩やかに流れる水のように 無駄をなくせ 動きを止めるな 一撃を叩き込め。


右足を全力で踏みしめ跳躍、一気にトップスピードまで持っていき、少女の目の前まで近づく。
そのあと、左足を大地に突き刺すように固定、―――震脚―――左足がミシリと悲鳴を上げる。 構うものか
右足を前に出し、そのまま右腕も前に伸ばす。 

右足にもビキリという嫌な音が聞こえた、骨に罅が入ったかもしれない。 それも想定済みだ 
先ほどのように肘をやや曲げるのではなく、今度は肘を伸ばした状態、つまり威力が全て伝わり切るように考案された型。

【衝勁・傲砲】


全力を少しだけ上回った威力の拳が、少女へと放たれる。
身体能力のそこまで上がっていない二倍の状態で使用すれば右足と右腕に異常な負担がかかり、ギリギリ折れるか折れないかの境目までになってしまうのと、この技を使用すればこのロール中では体が言う事を聞かなくなってしまうのが代償。

これは、少女に届くのか、おそらく届かないかもしれない。
でも、僅かにでも交代させることができたなら――――――――――――――――――――――――――――


//全然大丈夫です!! 文章がめちゃくちゃで申し訳ない
142 :【天地開闢】 :2012/11/14(水) 02:16:16.14 ID:fsu9mZ8jo
>>141

彼女には剣術以外の武術の知識はなかったが、先程までと違う流れるような動きに剣を握る手を緩める。
これは気を練るだけの時間が与えられているから到底実戦とは呼べないものの、十分に体の力を整えているのが見えた。
青年の最大級の攻撃がくる。青年が駈け出した時には、彼女はもうどれほどの威力か分かっていた。

左足が人間の耐久力の限界を告げても、彼女は地に付けたまま上げようとはしなかった。
彼女の術技の多くは極限までタイミングを要求される。相手の力が強ければ強いほど、それが可能になる時間が狭まっていく。
先のアッパーとは訳が違う。更に一桁下の位の間で、肘、肩、背骨、骨盤、膝、踝、楔状骨や母趾末節骨のような細部に渡るまでを繋げなければならない。
理論としてはあるものの、かつて実現した者は皆無であり、机上の空論とされてきたのは、実戦のコンマ以下の時間でこれを無意識化でできなけれならないからであった。
けれども、彼女は毛ほどのブレを与えることなく、この完全な防御の理論を実現したのである。

彼女はもはや目を瞑っていた。これほどの精度を実現するためには、視覚はむしろ邪魔でしかなかった。
青年の拳が振るわれる。その先端に青年のエネルギーのようなものを感じる。彼女の剣が上げられる。拳に触れる。

今度は獅子の咆哮のような音が峡谷に響き渡った。まるで、大地の夜明けを告げるような。
猛烈な砂埃が立ち込め、二人の姿は一瞬にして見えなくなった。青年の最大出力が大地に還元されていく。

ピキピキと音が鳴った。彼女たちが立っていた峡谷の崖の上に罅が入った音だった。
二人の間に真横に亀裂が入り、崖の端に向かう。次いで、ガコンという底が抜けたような音が聞こえた。
彼女と青年立っていた崖の一部が崩れ落ち始めていた。岩石のように硬くなった地面が割れ、夜の谷底に転がり落ちる。
谷底には数千万年と流れ続けた古の川が流れていたが、底の闇は濃く、まるで地獄に自由落下するようだった。
崩落は収まる気配はなかった。硬すぎることが災いし、一度崩落が始まってしまえば、大地の秘密の力は、抉り取れるだけだけ抉り取るのだった。

彼女と青年は空中に投げ出される形で、元大地だった岩の上にいた。遥か千メートルを超える下方に流れる川は見えない。
二人は紫煙のような夜霧に包まれた。彼女の服の表面には大粒の水滴が付き始めていた。

彼女は青年を見つめた。このまま崩落に巻き込まれれば、川に叩きつけられ、歴史の最下部へと埋葬されることになるだろう。
その前に手を打たなければならない。彼女のヴェールは風によって巻き上げられ、夜の霧の中で浮かぶ白い顔があらわになっていた。
その顔に恐怖の色はなく、なぜか微笑みがあった。彼女の持つテオス=アポルリューミは光り続けていた。
143 :【空腹絶倒】 :2012/11/14(水) 02:35:19.20 ID:820IIRB40
>>142
俺が少女に一撃を加えんとしたとき、見てしまった。
目をつぶっている、話には聞いたことがあるのだが、自らの視界を絶ってほかの感覚を上げるなど俺でもできそうにはない。
たとえ出来たとしても十分に感知できる攻撃のみで実践に薬代はしないだろう。

しかし、少女は完璧といえるタイミングで俺の拳を剣で防いだ。大地が揺れ、軋み始める。
全力、まだ限界と言うつもりはない、それでも受けきられたことに少し悔しくはある。

(ここから真の心の声(仮))
そしてだんだんと崖は崩壊を始め………………え? マジですか?
ちょっと待った、今私動けませんよ! 下が見えないほど底があるしやばいやばい死んでしまう!

やーーーーばーーーーいーーーーーー

心の中は冷や汗でいっぱい、でもポーカーーフェイスを崩さない俺。いや足が痛くて動けないんですホント助けてください。
てか体が動かないんですー!!!
(心の声(仮)終了)

そんな心の中で絶叫を上げている時、少女が微笑んでいるのに気づいた俺は何故か納得してしまった。
大丈夫だ、という絶対の安心感を少女の中に見てしまったのだ。
日溜まりのかなにいるような、ほんわかとした感覚とはまた違う。 うまく言葉にできないけどそんな感覚だったと思う。

とりあえず、任せてみることにした。 視線だけで伝わるといいのだが…………



144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2012/11/14(水) 02:40:47.55 ID:fsu9mZ8jo
>>143
/すみません。いいところですが、そろそろ眠気がひどいので、凍結させてください。
/明日返しておきます。
145 :【空腹絶倒】 :2012/11/14(水) 02:42:05.11 ID:820IIRB40
>>144
//凍結了解です! ではまた明日
146 :【天地開闢】 :2012/11/14(水) 18:55:54.28 ID:fsu9mZ8jo
>>143

背を下にして落下し続ける彼女は、青年の焦燥を見て取って微笑んでいた。かつて至純な存在だった彼女はもういない。
神殺しの呪いをその身に受け、彼女の性質の全ては反転してしまった。優しかった心も、怖がりだった心も、彼女の中から消えてしまったのだった。
その性質は彼女が憧れている姉に似ていた。彼女の心の中には人が持ち得る残虐性の全てが詰め込まれていた。
神殺しの呪いとは、神が請け負っていた世界の悪をその身に受け入れることだったのだ。
彼女はそれを自身の持っていた薄く白い半透明の膜で覆い、内に押し留めたのだった。

打つ手はない。全身が風を切る音で彼女の小さな声を届かない。それでも彼女の小さな唇の動きで分かるだろう。
絶望の言葉が紡がれていることが。彼女は青年の信頼の打ち砕くように、青年の視線を切り、目を伏せ青ざめた顔をした。
死に近い女の妙な艶めかしさすら湛えながら。彼女は内心青年の心の声を聞き、黒い笑みを浮かべていた。取り乱した男というのは滑稽なものだ。

といっても、彼女自身もこのまま古の川に叩きつけられるわけにはいかなかった。彼女の細い体などすぐにバラバラになってしまうだろう。
彼女は同じく落ちている青年のことなどどうでもよかったのだが、おそらく助けてしまうだろうことも分かっていた。

残り五百メートル。彼女たちを包む夜霧も濃さを増し、彼女の顔は水浸しになっていた。右手に握ったテオス=アポルリューミに力を込める。
彼女の剣から幾重にも重ねられた絹糸のような光が溢れ出し、上空へと昇っていく。
彼女は空中に投げ出されたままの青年の位置を確認し、体を捻った。これから叩きつけられる大地と対峙し、剣の柄を両手を握り、振りかぶった。

三百メートルほどのところで、彼女の剣はますます発光を強くしていた。
峡谷の崖の層は茶色から黒っぽい色に変わり、歴史の最初期の熱のある時期を想起させた。

成功するかは分からなかった。彼女とてこのような状況は初めてだった。危機を打開する最大出力の一撃を。
――――明けの明星。彼女の姿に重なったのは、金星ではなく、白く輝く月だった。
彼女の剣気を溜め込んだテオス=アポルリューミは猛烈な発光をしながら、間近に迫った大地へと振りぬかれた。
同時、川幅を超える巨大な斬撃波が何重にも放たれ、音よりも早く大地に叩きつけられた―――が、何も起きなかった。

彼女の顔にまた笑みが漏れる。成功したのだ。

斬撃波は川を通り抜け、更に奥に向かう。彼女の狙いは川ではなく、その地下深くの層を消失させることにあった。大地に対する居合。
どどっ、という鈍い音が鳴った。直後、大地が揺れた。大地の底が抜けた。川の中心が、ひび割れ、八方向に亀裂が走る。
二人を猛烈な上昇気流が襲った。そこからは早かった。
川は隕石でも巨大な鉄球でも落とされたかのように円状にぼろぼろと崩れ落ち始めると、上流から流れ来る川の水が巨大なドーム状の空間に流れ落ちた。
滝ができていた。崩落する大地の上空で、彼女は次にすべきことを見つめていた。

百メートル。いや、削り取られた大地を入れれば数百メートルはある。彼女は宙で体を翻し、青年に顔を向けた。
そして、およそ剣など握れるはずのない小さな白い手を伸ばした。死にたくなければ掴まって。彼女は声に出さずに青年に伝える。声など届きはしないのだから。
彼女の髪は地下から吹き上げる熱を帯びた上昇気流で生命あるもののように踊っていた。
147 :【空腹絶倒】 :2012/11/14(水) 19:40:59.45 ID:820IIRB40
>>146
何ですかあの野郎は、笑ってやがりますですよ。 てかさっきと性格が完全に変わってない?

ゆらり、少女の姿が二つ、片方は黒でもう片方は灰色。灰色の方はもとは白だったのだろう、黒に大部分を侵食されていた。
俺の錯覚か、それとも何かの必然か。 それは蜃気楼のように一瞬だけおぼろげに現れると姿を消してしまったようだ 真意は今の俺にはわからない。


はい? 今なんと言いました?  打つ手は無い…………ってマジ(゚д゚)!?
いや、顔を伏せている少女を見てみろ。 本の少しだが体が震えてやがる。
いくら落下中でも、あんなにぷるぷるはせんだろ。 ま   さ   か


笑 っ て や が る。 あの野郎あとでぶっ飛ばしてやろうか、もちろん不意打ちで。
正面から攻撃なんてしたらすぐ殺されてしまうから、後ろからこっそりバン! してやる。


あたりに夜霧が湧いてくる。 ふと光があたりを照らし、目に光が入り込んでくる 眩しい。
少女の方を見るとやはり、少女の持つ剣があたりを照らせるほどに光り輝いていたのだ。


「――――ハァ!!??」


今目の前で起こったことありのまま話そうか。
少女の振るった剣が音を超えうる速度で振られ、幾重もの衝撃波が下に向かって放たれた。
その時少女のバックに白く輝いている月が見えたがこれも…………またか………………………

わずか数分にも満たない時間でもう慣れてしまった、適応していかないとついていけないから。
何がこのあと起こったのかというと、滝ができていたのだ。 少女が力ずくで作った滝が。
もういっそのこと建築業でもやったらいいよ、とか考えている時間はないのだがそれでもついつい考えてしまう。悪い癖だ


伸ばされる、手。 俺は迷わずそれに手を伸ばす。
上気によって髪が踊り狂い、映画の主人公のような状態になっている少女へ、俺はニヤリと笑顔を浮かべながら、友人に手を貸してもらうように。


//遅れましたァ!!
148 :【姫銃創射】@wiki :2012/11/14(水) 20:18:15.68 ID:mOsrh7fk0

「ふぅー、ッ…………」

 スラム街の夜は早い。
 泥と埃と油と血に塗れたそこでは、浮世のルールなど無視も同然である――今日もどこかで、人が死ぬ。
 そんなドブネズミたちの織り成す猥雑なざわめきの中、掃き溜めに鶴が一羽。

「……いつ見てもここは、なんつーか……」

 ため息を漏らす女。黒いロングコートに、腰にたなびく美しい銀髪。
 屯する荒くれ者たちは、彼女の姿に暫し見惚れ――胸元付近の不自然な膨らみを見つけ、不意に視線を逸らす。
 使い古しのジーンズから僅かに覗く素足には、古傷が刻まれていた。

「……よっ、と」

 こんな場所には似合わない、美しくも屈強なその女は、ふと立ち止まり辺りを見回し。
 人の少なそうな酒場を見繕い、その錆びた扉を開ける――人の多い所は、嫌い。
 思わぬ来客に店主は驚いたか、慌てて黙々とグラスを磨き。女がカウンター席に座るのを見れば、いよいよ狼狽えるのだった。

「……ワインひとつ。一番安いのでいいわ」

 声も気だるげにそう言えば、店主はいそいそと店の奥に姿を消す。
 さて、こんな女に声をかける人間は、いるのだろうか――――――

/【轟爆接吻】さん待ちですっ
149 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/14(水) 20:31:40.73 ID:d2JZtyGFo
>>148

【そんな寂れた酒場へと入ってくる人物が一人。】
【入ってきたのは赤いドレスを身にまとった妖艶で妖しげな美女】
【赤いヒールをカツカツ鳴らしながらカウンター席のほうまでゆっくり移動する】

「あらぁ…マスター。見た事無い顔があるみたいだけど……
もしかして道に迷った人でも強引に連れてきたのかしらぁ?」

【「横、座るわね」と小さく呟き、横に居る女の隣の席に座り込んだ】
【席に座った女は暫くはオーダーするでもなく、ボーっとしている】

「マスター。いつもの下さるかしらぁ? あと横のお姉さんにも何か出してあげて。」
【マスターは女の注文を待っていたらしく、店の奥から出してきた一番高いであろうワインをグラスに注ぐ】
【おつまみにもあまり見た事も無いような高級品が次々と眼前に並べられる】

「あ。気にしないで食べてちょうだいねぇ。
というより、こんなに頼んじゃったら私一人で食べきれる気がしないわぁ。」

【ワイングラスから口を離して、横に居る女に微笑みかける】
【暫くすると女の目の前にもさまざまなおつまみが並べられるだろう】
150 :【天地開闢】 :2012/11/14(水) 20:33:32.14 ID:fsu9mZ8jo
>>147

伸ばされた青年の手をがっしりと掴む。離すつもりはなかった。青年の背後には夜空が見えた。
大気に抱かれて、視界いっぱいに広がる星々の海を見るのはとても心地よかった。まるで宇宙と合一したような、この上ない喜びだったのだ。
このまま永遠に落ち続けられたなら。一瞬、彼女は死への恐怖――あるいは生への渇望を――を忘れていた。
それでも意識を取り戻したのは、煌めく星々に悲しみを見たからだった。何故戦うのか。何故生きるのか。
あらゆる原初の問いが彼女を取り囲んでも、彼女は意識を放り渡すことはなかった。
彼女は星界彼女は再び体を翻して、水飛沫をあげている円状の空洞の縁に向かい合う。
右手のテオス=アポルリューミはいまだ光り続け、遙か上空へと光の尾を引いている。

数十メートル。彼女は剣を前方へとつきだした。空洞の縁では川からの水が流れ落ち、壁への距離を測らせようとはしない。
それでも彼女には分かっていた。ガチッ、という音。彼女の剣が空洞の縁を捉えると、包丁を入れたかのように空洞の壁が縦に引き裂かれていく。
青年を掴んだ左手に強烈な負荷がかかる。骨が砕くほどに力を入れる。彼女は青年の手を離さなかった。速度は徐々に落とした。
あまりに急激に止まると、手を離してしまいそうだった。百メートル近く剣は壁を切り裂いていった。
彼女と青年の上からは川の水が滝のように降り注ぎ、全身を濡らした。彼女の黒い喪服はぴったりと張り付き、彼女の女としての輪郭を露わにする。
黒いワンピースの裾からは雨のように水が滴り落ち、剣の柄を握っていた黒い手袋は水が入りすぎてかぽかぽと音を鳴らしていた。
しかしながら、このような状況を判断できるほど、彼女に時間はなかった。
剣はさらに壁を引き裂いていき、ついには空洞の底十数メートルの高さまで来ていた。
そのときにはもう二人の速度は緩やかになって、そして、完全に停止した。

彼女は上からの叩きつけるような水を浴びながら、青年の顔を見つめた。そして、手を離した。

彼女もまた、壁に刺さった剣を抜くと、空洞の底へと落ちていった。空洞の底は暗く、かすかに見えるだけだったが、川からの水が溜まり、即席の湖となっていた。
夜が明ければ、この場所は大量の水で埋まってしまって、川の一部となるだろう。だが、今このとき、彼女は湖にいたのだった。たった一日だけの、秘密の湖に。

彼女は湖に飛び込むと、体を上に向け、しっかりと目を瞑り、中心に向かって揺蕩った。
水は円状の縁から落ちてくるので、水の流れは中心へと向かっていたのである。水はとても冷たかった。
それでも力を絞り出し、微熱を帯びた体を冷ますにはちょうどよかった。黒い衣をひらひらと漂わせながら、湖の中心に辿り着いた。
彼女はゆっくりと、目を開ける。眼前には空洞の円に切り取られた青黒い夜空があった。そして、まばゆいばかりの月の光が彼女に降り注いでいた。
斜めに入った光は水の跳ね上がる湖面を照らしだし、地上の星を作り上げていた。この時ならば、きっとこの時ならば奇跡が起きたのかもしれない。

彼女は夜の底で、胸元のペンタグラムを握りしめた。

あなた、わたしの組織に来るつもりはない。彼女はそう呟いたが、滝の音は大きく、ほとんどかき消されてしまった。
151 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/14(水) 20:48:42.65 ID:mOsrh7fk0
>>149

「…………こんばんは」

 どうやら、鶴は一羽に留まらないらしい。少しだけ、女の目が見開かれた。
 無論、女も間抜けではない――すぐに、その視線は値踏みするような物へと変わった。
 中年の店主――マスターは二人を見るなり、ボロのエプロンの皺を伸ばそうと懸命かつ無駄な努力をする。
 すぐに置かれたのは、女が頼んだ安物のワイン。胡椒瓶を手に取り、軽くふりかける――が。

「……ぬわぁ」

 銀髪の女は、危うく胡椒をぶちまけてしまいそうになったのだった。
 何せ、目の前に突き出されたのは、ブランド物に高級食材、この店で出せそうにも無いメニュー――なるほど。この人、見た目だけ着飾ってるわけじゃないのね。
 おまけに、相手は女に向かって「食べていい」とまで言うではないか――冷ややかに結ばれていた女の唇が、微かに緩んだ。

「……ありがとね。見た所、結構いい暮らししてるみたいだけれど、一体何の仕事してるの?」

 とりあえず、と摘んだナッツを口に入れ、女はそんな疑問を相手に呈するのだった――これで「人さらい」とか言われたら、どうしよう。
 相手とは対照的に、ワインを節操もなく煽る女の手には、「銃創」――それこそ、古いものから、まだ生々しいものまで。
 彼女の不自然な胸の膨らみは、拳銃二挺と言われれば、確かにそう見えなくもない――何となく、この女の職業に察しはつくだろう。
152 :【空腹絶倒】 :2012/11/14(水) 20:58:56.88 ID:820IIRB40
>>150
夜空、奇妙な浮翌遊感、星。 そして少女
幻想的で、このままいつまでも眺めていたいという思いが急に体を蝕む。 少女の左手を握る俺の手に少しだけ力が入った。

剣は光を発し続け、空洞の縁へとたどり着く。 流れ落ちる水で壁のいちがブレ、距離を図るのは至難のはずだった。
それでも、少女はそれをこなした。 空洞の壁がバターのように切り裂かれていく。
少女の腕に力が入る、それに応えるように俺も力強く握り返した。 強烈な負荷がかかっているのだろう、心なしか苦しそうに見えたのは気のせいだったか。


水は大量に俺と少女を打ち、水浸しになってしまった。 正直風で結構寒いのだが気合で耐えこむ。
その時少女の体に張り付いた服が気にならないわけじゃないが、命が惜しいのでそこはスルーしておいた。

少女には時間がなかったろうが、俺には僅かだがその時間が与えられていた。 思考する時間のことだ
なんでもないような無駄なことをいくつか考え、無意識に消していく。 それを何度か繰り返した後だろうか

落下が止まり、空洞のそこにかなり近い距離。 およそ数十メートルもないくらいのところ。
俺の今からすることは理解できていた、少女に見つめられたあと 自分からも手を話す。


ゆっくりと落ちていく感覚のあと、水の中に落ちる独特の感覚。
左拳がズキズキと痛むが、自分の命と天秤にかければ安いものだろう。 さっきまで張り詰められていた緊張の糸が解かれていく。
冷たくて、頭を冷やしていく。 先ほどの焦りがバカみたいに思えてきた。 少し笑ってしまう。

そうしているうちに、少女がこちらに近づいてきていた。 上を見る仕草に俺も反応して上を見てみる。
まるで写真から切り取られたような空洞の円に浮かぶ星空 あとはこれがお湯だったならいい温泉の名所になりそうだった。


少女が胸元のペンタグラムを握り締め、言の葉を紡ぎ出す。
それは滝の音にかき消されほとんど聞こえなかったが、不思議とそれに対する答えは出来上がっていた。

「もちろん、行かせてもらうさ」「じゃなけりゃこんなに苦労した意味がない」

声は聞こえるだろうか、いや  少女ならば感じ取ることができるはずだ。 問題ないだろう

153 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/14(水) 21:01:45.21 ID:d2JZtyGFo
>>151

「あらあら…そんなに驚かないでも良いじゃなぁい。
このお店。見た目はちょっとアレだけど出す料理は一級品ばかりなのよぉ?」

【故障をぶちまけそうになる女を見てクスクスと笑みを漏らしている】
【グラスに入っていたワインを空にすると、マスターがワインをそそくさと注ぐ】
【マスターの対応を見れば、彼女はこの界隈で有名な人物だと言う事が推測できる】

「仕事…仕事ねぇ。
少し前まではちょっとした部隊で工作兵……なんて事やってたわねぇ。
ま。この町に来てからはパーティー巡りしたり。殺人鬼とやりあったり…」
【女が口にした部隊の名前は、同じ系統なら知らぬ人物は居ないと言うほどの強豪部隊だった】

【ワインを煽る女の手を見て彼女も女の職業が何だったのか察しが付いたらしい】
【というより、こんな場所に一人で来るくらいだから只者ではない事ぐらいは分かっていた】

「もぅ。勿体無いわぁ。そんな綺麗な体なのに銃創なんて刻んじゃって…
女が体に刻むのは過去の恋と。今まで愛した男の名前だけで十分なのよ。」

【女はそう言うと注がれたワインを一気に飲み干したのであった。】
154 :【捕食菌属】 :2012/11/14(水) 21:17:31.24 ID:LSruHep50
「あ、ぐぁ・・・・。」
【路地裏にて、ひとりのフードジャケットを着た男性と、まるでペンキをぶちまけられたように血まみれのスーツ姿のガラの悪い男が二人いた。ジャケットを着ている男の腕からは、黒光りした刃がまるで彼の腕が刃であるように袖から
出ており、その黒光りした刃は血まみれのスーツ姿の男の腹に刺さっていた。刺された男は呼吸が荒く、たまに
まるで喘息のように吐血をしていた。まるで内部で何かが暴れているように。】

「おい、なんていった、さっき。」
【フードの男はスーツ姿の男を脅迫していた。いや、正確にいうと彼自身が因縁をつけられたのだが、彼は
こういう人間がたまらなく好きだった―えさにできるからだ。】

「すいま・・・・。」

グシャ、と彼の内部から生々しい音が響き、それとともに、男がまた再び、吐血をした。

/絡み待ち
155 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/14(水) 21:21:44.86 ID:mOsrh7fk0
>>153

「へぇ、あそこか……なるほど、ね。
 てっきりあたしは、どっかのマフィアのボスでもやってるのかと、ねぇ」

 ――聞いたことがある。潜入・諜報工作に特に長けた、言わば平成のFOXHOUND。
 女は改めて相手の容姿を観察する。覗く瑞々しい肌からは、筋肉質な様子も傷も見当たらなかった――「能力」の類で勝ち上がってきたタイプか。
 名の通った経歴。伴う実力。何より、人間性の高さ。女の唇は、微かに吊り上がった。

「ふふ。生憎と、あたしの好きな人はもう決まっててね。
 そこらの下衆い男なんかに体売るくらいに落魄れるなんて、あたしは御免なのよ」

 息を吐くように紡ぎ出されたその言葉には、確固たる意思。彼女には想い人がいるのだ。
 この世の誰よりも可愛らしくて、人らしくて、自分の価値観を大きく変えてくれた、「アイツ」。
 継ぎ足されたワインをまた飲み干して、女は楽しげに笑うのだった。

「……そうね。あなたも、そんな前歴を持っておきながらこんな所で腐ってるなんて、勿体無いと思うわ」

 組んでいた手を解き、懐に手を伸ばす。やがて彼女のコートから出てきたのは、一枚の名刺だった。
 テーブルの上でそれを滑らせれば、長方形は相手の目の前に躍り出るだろう。

「……ねぇ。もう一度、『仕事』してみるつもりはない?」

 「Peace Maker」。渡される名刺には、ピースマークを象ったロゴが描かれていた。
 一見、一体どんな会社なのか皆目見当もつかない。訊いてみるのが、吉というものだろう。
156 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/14(水) 21:35:40.60 ID:d2JZtyGFo
>>155

「マフィアのボス? 無理無理。そんなの私の性に合わないわよぉ。
と言うより工作兵だったのも半ば強制的だったしね。」

【彼女のお察し通り、女は能力一つで成り上がってきたタイプの人間だ】
【だが、その能力は女の洗練された知識が無いと腐ってしまう。言わば女の知識に裏付けされた能力だ】
【女はそれをひけらかすつもりも無いし、と言うより必要でなければ自分が能力者であることは明かさない】

「あら。貴方みたいな人に好かれるだなんて幸せな男ねぇ。
あぁ、私にも早く白馬に乗った王子様がやって来ないかしらぁ…」

【性に見合わず意外とメルヘンチックな言葉を零す女】
【相手がそこまで思う男とは一体どんな人物なのだろうと少し気になってもいる女であった】

「腐ってる…腐ってるねぇ。
でもまあ、最近は確かにお酒飲んで馬鹿騒ぎするのにも飽きてきたしぃ…」

【正直最近はパーティー巡りにも飽きが回ってきていた所だった】
【長方形の物体を受け取るとまじまじ見つめて女は笑みを浮かべる】

「んー…『内容』にも依るわぁ。こう見えても腐った『仕事』だけはしたくないしねぇ。」

【女は名刺を見つめながら働くかどうかは仕事の内容に依ると伝える】
【一応女もどんな会社かを頭の中で想像しているが、まったく見当が付いていない】
157 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/14(水) 21:55:11.17 ID:mOsrh7fk0
>>156

「……腐ってる、というよりは。
 傍から見りゃあ、甘ったるい仕事に見えるらしいわ」

 かりっ、とナッツを噛み砕いて、女はぽりぽりと頭を掻いた。
 ワインボトルを鷲掴みにして、しかし音も立てず、丁寧にグラスに注いでいく。生まれは案外、いいのかもしれない。

「……ま、簡単に言っちゃえば『世界平和』のための会社。
 言っとくけど、新興宗教とかじゃないわよ?」

 冗談気味に釘を刺せば、魂の根幹を吐露するような、言わば彼女の理想を、語り始める。

「世界に蔓延る争い、殺し合い……まともな感性の人間なら、誰しも無くなって欲しいと思う。
 だけれど、それは出来ない。何故かって言うと、それを止めるだけの力がないから」

「そうやって悩んでいる人の所に向かい、武力によってそれらを強制的に終結させる……そういう会社よ。
 でもね、今働いてるのは、ゴロツキ上がりが結構多くて……必然的に、諜報活動や潜入工作を行える人間は、少ないわけ」

 なお、ゴロツキ上がりが多いのは、紛れもなくこの女のせいである。
 路地裏でやさぐれている輩を見かけては説教を垂れ流し、時には拳を使って交渉し、歪んだ性格を更生させて配下に引き入れる。
 そんな馬鹿みたいなことをやる人間は、彼女くらいのものである――奇妙な噂を、聞いたことがあるだろうか?

「だから、あなたもあたしに力を貸して欲しい……あそこから上がってきた兵士がいる所と戦う気になれる奴も、そうそういないからね」

 つまりは、世界平和を目指す仲介人。確かに、甘ったるい仕事と思えば、そうであった。
 しかし、白馬の王子を夢見る――比喩に過ぎないのかもしれないが――相手にとっては、どう捉えられるのだろうか。
158 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/14(水) 22:12:51.32 ID:d2JZtyGFo
>>157

「私は好きよ。だって腐ってるより甘いほうが美味しいじゃなぁい
と言うより、人から甘いって言われるのはそれほど易しいってことだと思うわぁ」

【因みに女はワインボトルをもう既に4つ空けている。】
【女の酒好きさは既にお酒に強いとか弱いとかの次元を超越していた】

「世界平和…って。あの戦隊物とかアニメとかでよくあるアレかしらぁ?
新興宗教ってのもなかなか面白そうだけどぉ」

【世界平和と聞いて女の頭に浮かんだのは赤いタイツを着た正義のヒーロー】
【横に居る彼女がそんな事をしているなんて考えたら少し可笑しくなってくる】

「ええ。貴方の言ってることは概ね同意できるわぁ。
と言うより最近は腐った殺人者が多すぎなのよぉ……まあ。殺人自体が褒められた物ではないけどね…」

【女自身も最近の町の荒れ方には正直業を煮やしている】
【なので、横に居る彼女からの誘いは物凄く良い事として受け取っている】

「確かに。ゴロツキやチンピラにはそんな細やかな行動は向いてないわねぇ。
……それで私が必要って訳かしら?」

【実の所女も先日会った殺人鬼に説教を垂れ流していた】
【歪んだ性格を更正させるという点ではきっと女も同じなのかもしれない】

【路地裏での救済活動。それはきっと自分の人生に刺激を与えてくれる】
「良いわよぉ。と言うより喜んで『仕事』させて貰うわぁ。」
【そう考えた女は快く彼女の誘いを快諾したのだった】

【プライドの無い人間を更正させれて且つ刺激も得れる】
【こんな優待遇な会社は世界を探してもここにしかないのだろう】
【というより同じにおいがする彼女の誘いはなんとなく断れない。だって断ったら人生の半分は損をしてしまいそうだから_____】

/すみません!いいところなんですが、時間が来たので凍結させてください。
/明日は夕方からこの時間帯まで居ると思いますので。
/凍結すみません。
159 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/14(水) 22:15:39.08 ID:mOsrh7fk0
>>158
/了解です! それではまた明日よろしくお願いしますっ
160 :【捕食菌属】 :2012/11/14(水) 22:32:42.17 ID:LSruHep50
>>154
再募集
161 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/14(水) 23:07:01.04 ID:JgEJ3c49o
【公園】
【人気のない夜の公園に一人の青年が居た】

…ふっ!

【ジャージ姿のどこから見ても普通の青年は鉄棒にぶら下がって】
【白い息を吐きながら懸垂を行っていた】

…ふっ!
…どわっ

【ぶるぶる震えていた手が滑り、地面に尻餅】

いっ…たぁ〜…!
…やれやれ
162 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/14(水) 23:10:03.47 ID:pzgBdv4mo
>>139

返って来た返答に彼女は驚愕した。
其の驚愕は迚も隠しきれるような物ではなく、其の狼狽は見開かれた目に良く表れている。
次の瞬間、苦虫を噛み潰した様な表情。目敏くなければ判らないほどに一瞬で終った変化であるが、確かに彼女の表情は歪んだ。
視線が自然と下がる。

努めて視線を上げる。
青年に向かって、何処か上滑りした様な笑みを浮かべる。視線に滲む色も一見、嬉しそうにさえ見える。
言葉を発しようとして口を開けるが……何か思い至る処があったのか、視線を散らして言い澱む。
此れが学校の屋上にでも呼び出した後であれば、愛の告白でも期待して良い処なのだろうか。
意を決した様に、何処か白々しい笑みを浮かべたまま青年を見詰めると、其の朱く、潤い、其れで居て控えめな唇を開く──────



「──────────────………っ………」


が、言葉が……出ない。  『そうだね』と、たった其の一言が声に成らない。
一旦、視線を下げて、再度言葉を形にしようとするが───────成らない。口を開いても小さく息が漏れるだけだ。
原因として挙げられるのは、青年の表情。 其の笑みは、月明かりの元で耀いて見えるような、静かで、胸を梳く様な、仄かで、優しい景色。
”はい”と”是”と”YES”と。 たった一言である。 だが、其の言葉が途轍もない悪事に思えてならない。

強く。
強く。
強く、青年の事を見詰める。丸で、闇夜の向こう側を見通そうとするかの様に。
そして、口を開く───────無論、其処からは何も出て来ない。
泣き笑い……何方かと云えば泣きの方が強い……の様な、今にも泣き出しそうな、心を揺さ振る様な、中間の表情。
涙は流れない……が、如何しても耐えられなくなったのか青年の香り立つ様な笑みからは視線をずらし……



「───────頑張ってね……」


言っていることが的外れも的外れである。
青年から貌を背けて、丸で許しでも乞う様に體を震わせながら、彼女は絹を裂く様な悲痛な物を乗せて、青年を激励する。
無論、此れを激励と云うならば、───────此の世の言葉の殆どは激励の言葉になってしまうことだろう。
横顔が迚も苦しそうで……

青年にゆっくりと背を向ける……己の表情の余りの物に気付いたのかは定かではないが。
後髪を纏めた鈴が、妙な光沢を持って青年の前で揺れる。
刀に付いた血を一振りで飛ばしてしまうと──────────────今迄の彼女にして見れば幾分ゆっくり、納刀する。


//遅れまして!
163 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/14(水) 23:27:36.19 ID:ibcJitxNo
>>161
再募集!
164 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/14(水) 23:44:27.71 ID:ibcJitxNo
>>161
再び再募集!
165 :【天地開闢】 :2012/11/14(水) 23:54:25.84 ID:fsu9mZ8jo
>>152

ペンタグラムの騎士団。あなたが属することになる組織の名前。彼女は夜の空を見上げたまま、青年に語りかけた。
体が冷え始めていた。これからあなたは多くの闘争を経験することになる。逃げることのできない闘争に―――。

彼女は近くを泳ぐ青年へと瞳を向ける。そして、白い左手をまるで空に浮かぶ月にでも触れるように伸ばす。まとわりついて、滴り落ちる水。
彼女は冗談めいた言葉でこう言った。左手が痛い。強く握りすぎ。そんなに死にたくなかったの。かわいい。
彼女は表情に出さないものの、明らかに青年を嘲笑っていた。
166 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/15(木) 00:15:24.13 ID:+8IdvSB3o
>>162

まるで罅が入った硝子の様だと彼は思った。一瞬だけ姿を現した苦悩,悲観、当然人にはある物だ
だからこそ彼は戸惑う、彼女には恐らく初めてみるただの人間一面と、何があの笑みの仮面を崩したのか
解らない、知らない、何が彼女を其れほどまでに追いつめたのか、どれが彼女を悲しみの色に染めのか

否、原因は知っている、己が零した言葉、だが理由が解らない、結局、彼は言葉をかける事は出来なかった

「………あっ」             正面で艶やかな黒髪が薄闇と混じりながらふわりと揺れる

最後に垣間見た横顔は酷く悲しくて寂しくて苦しそうな孤独な表情であった、思わず伸ばしかけた手を
瞬、と血払いに振るわれた刀、彼はその手を止めた、おそらく偶然だろうがその行為を己を拒絶している様で
何とか言葉を紡ごうと口を動かすが出るのは息だけで音は謳われない、パクパク喘ぐ魚の様に彼もまた苦しげ

「……がん………ばるよ」震えてる背中を摩る事も抱きしめる事も出来ない、自分にはその資格はまだないと


思った彼は自らも背中を向けた。天井の月、背中合わせの二人の影が、とても悲しげであった
167 :【空腹絶倒】 :2012/11/15(木) 00:17:16.27 ID:W83ZyWOs0
>>165
「ペンタグラムの騎士団…………」

それで五芒星をつけていたのか、ようやく納得が言った。
これから巻き込まれる闘争? 面白いじゃないか。 はじめから逃げるつもりなんて毛頭ない

「そりゃ死にたくはないだろ普通…」「強く握りすぎたのは謝るが」

あれだけ何度も笑われたらこちらにも一定の耐性はつくというもの。 これで怒るほど馬鹿じゃない
少し真面目な顔になるのを感じながら俺は言う、俺だって死にたくはない 死にたくないから強くなるんだ。 

取ってつけたような理由、これが嘘なのか真実なのかは俺にしかわからないことだ。 当の俺ですらわからないんだからお手上げだよな。
でも今はこれでいい、いずれ嫌でも自分の目標を見直す時がくるさ。 その時まではこのままで

「なぁ、とりあえずここから出ないか?」「寒くてやれん」

流石にこの季節にただでさえ冷たい水に浸かり続けるのは健康上大変よろしくない。 
とにかく陸地に上がって体を温めなければまずい。 そう少女に進言した
168 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/15(木) 00:44:50.88 ID:s+HscK3e0
“人斬り”は夜街を徘徊するーーーー白い吐息を虚空に霞めさせて、乾き冷えきった空気に、閑散とした人通り

寒さも及びが付かなくなる時期、私は外套の様な羽織りと、手袋、耳当てと、随分と早々とした季節対策の防寒具で身を固めている。
自分は見た目通り筋肉量は少ない為に、基本的に体温は低い、故に寒がりという体質が身に付いており
こういった節目にも自分の身体の管理を施している、もっともこんな時でも“仕事”の方は持続するのだが、冬になれば効率も落ちるのは
明らかで、依頼主にもその節を理解してるみたく、普段よりは仕事が少ない、が必要最低減はこなす必要がある
どんな環境下でもこなせばならないのがプロという自己意識なのだからーーーーーなんて、そもそもこんな仕事柄に真面目に向き合う方がおかしい

本来ならば、人斬りには仕事なんて無い方が当然良い、しかし可及的速やかに“処分”しなければ、理不尽に脅かされる命が有る。
この“殺人鬼症候群”の位置付けは、殆ど確実に“そう”なのだーーーーーそして其れは表には公にはなってはならない懸案だ。
だから手を“汚しても良い者”が手を下す。


ーーーーなんて


「ーーーーー私にはそんな事情、どうだって良いのですがね」


例えそれが治安や、平和や、正義や、人助けの為になろうとも私は“人斬り”で根本的な“人殺し”だーーーー殺して誰かが生きるのなら
なんて考えに基づくのでは無く、寧ろ“殺して生きる”のが私らの仕事柄というものだ
遥か祖先から人を殺め続けた家系、一族、きっとご先祖様は殺人鬼だったのだろうーーーーそんな世代から、人が人の死を重ねて
何時しか、“死”というものに取り憑かれ、重みに換わって、記憶として引き継ぎ、そしてそれが誇りと様式美と責務になっているのだから
人はいずれの時代にも争い、殺し合う生き物だーーーーそれが間接的でも
例えば“殺人鬼”のような異端者は数に、社会の力に殺されるのには変わり無い、死の積み重ね無しに“生”は語れない。
もっとも死に恐怖するのは“記憶”という概念をもった人間だけだ。

今日の“死”をゆっくりと瞳を閉じて思い出して往くーーーーズブリッ、という柔らかい肉が避ける手応えと音だったろうか
其の時の悲痛な表情、暖かい液体の心地、半分に分断された死体、ショーテルに滴る血の音、臓物の異臭


「ーーーーーーーーー南無」


ーーーーせめて安らかな気持ちで人を殺せる手段があれば、それに縋りたいものだ
しかしどの道、その考え方でさえ、殺人鬼そのものなのだから、叶って欲しくも無いがーーーーー


「あーーーー納豆と牛乳を切らしていたのを忘れていましたーーーーーどうしましょうかねーーーーー」


背中には血塗れの包帯に巻かれたショーテルを背負っている、外に置くにも不用心だし、かといってこのままコンビニ辺りの
中に入るのは危うい、人斬りも警官の類は嫌いなのだ、現行での事情聴取は揉み消しが効きづらい。
しかし朝に牛乳と納豆が無くなるのは大問題だーーーーーなんか釣り合いがおかしい気がしないでもないが
しかし人斬りことその少女は、夜待ちでコンビニを遠目に凄く悩んでいたーーーーーー割と本気で
169 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/15(木) 00:54:33.63 ID:KPgOal3No
>>168
…何やってんだカリア?

【背後から隠す気などない足音と声が聞こえてくる】
【振り返るとそこにはジャージ姿のどこから見ても普通の青年が居る】
【うっすら浮かぶ汗、軽く乱れた息は】
【青年が何かしらの運動をしていたことを知らせていた】

…とりあえず、それをどうにかしろよ
通報されるぞ

【少女の背負うショーテルを指差す】
170 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/15(木) 01:21:01.08 ID:s+HscK3e0
>>169

「そうなんですよねぇーーーーー今通報されれば、寮へ帰る時間が遅れ寮長に迷惑を掛けますしーーーー」
「しかし納豆と牛乳も捨てがtーーーーーって、いきなりなんだと思えば寮長ですか」


「これは奇遇ですね、汗水流して軽く息を乱して登場とは、もしやただいま寮長は発情して興奮中なんでしょうかーーーーー?」

「どうしましょう、実に私の貞操の危機ですーーーー通報するしかありませんね確かに」


暫し悩んでた為かーーーーその声の主を誰なのか判断もしないまま独り言の様にそんなどうでもいい悩み事を紡いで居た
なんて、流し目で青年を一瞥しだすと、少し目を見開く様にしながら、驚きの表情を作り、声は至って平静の儘
毒舌ジョークをかましたりなんかしてみた
いや、本当は解っているのだがーーーー私は寒稽古というものは見るのも、嫌だ、スポーツ科学的にはきちんと暖まった室内でやるべき
なのだがそういうのは儀礼的意味合いのが強いのか、というか精神的な鍛錬そのものを信用していない。
実用的なものにしか興味の無い私には、その運動の後が不効率なものに見えて仕方が無いーーーーまぁ

実際は身体を鍛えるだけーーーではないなら私に口出しする権利も無いのだが
そもそも私のスポーツ観念が完全に正しいとも思っていないし、知識が偏っている面も有るのだから


「ーーーーと、そうじゃありませんでしたね、寮長、三分で済ますので、このショーテル持っていていただますか?」

「これは刻一刻をあらそう事態なんですーーーーーーー牛乳とーーーーー納豆ーーーーー此の二品が欠けるのはーーーー」

「私の朝の黄金三角献立の均衡が崩れるという意味ーーーそうなればーーーきっと明日の授業にも響きますーーーー!!」

「だからこれは一生のお願いですーーーーーーーその子(血塗れのショーテル)をーーーー頼みますよッーーーー!」


と、ショーテルを差し出しながらーーーーー凄い真剣な形相でそう述べていたーーーーーその意思の強い瞳には何を込めているのか
主に朝食かもしれないが、というか色々と大げさに話すカリアであるが、こんな外でも得物を青年に預けるのは
一概にその青年への信頼が強いとも言えた、と思う。
まぁ、本当にその頼み事を聞いたのならば、コンビニに早足に駆けて納豆と牛乳を買うだろうがーーーー逆に青年に
お使いを頼んだらどうだろうかという発想はあるのだろうか、定かでは無い。
171 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/15(木) 01:30:15.93 ID:Uo5QnzFDo
>>170
たとえ発情期に入ったってお前はスルーするわ
返り討ちされるような相手に手を出すバカはいないっての
だいたい俺はまさに断崖絶壁、悲しみを表したような身体に興味はないから安心しとけ

【汗を袖で荒く拭う】

お前は何を言っているんだ
…やれやれ

【呆れ顔でため息】

とっとと行ってこい
俺がお前の代わりに通報されない内にな

【呆れながらも得物を受け取る青年はどうにも人が良いというかなんというか】
172 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/15(木) 01:59:31.34 ID:s+HscK3e0
>>171


「ーーーーなんだかんだで、ありがとう御座いますーーーあと付け加えますが…………ーーーーー脱いだら、凄いんですからね?」


失礼な、サラシによって胸部の膨らみが隠されているゆえ、私はーーーBいやーーー鯖読んでCくらいの微乳くらいはあるのだ
しかし、いきなり女性で聞いてはいけないデリケートな部分に触れるとはーーー誰かさんと勘違いしてるのではないでしょうか?なんて
勘違いさせてはいけないので、コンビニへの去り際に意味深な事を言っておいた。

脱いだら凄いーーーまぁ、有る意味という含みも強いんですが、貧乳のカリアなんて異名は持たれたくは無いので、えぇ
なんだかんだ礼を告げながら三分もすれば3.5牛乳三本と黄金の粒四パックほど、あとネギ一本を袋に詰めて
ほっくりした顔で青年の元へ帰ってくるだろう。


「帰還しましたーーーーーいやぁ、助かりました、あ、ショーテルもう帰して頂いていいですよ」


言いながら手を差し伸べて思いつくーーーーそうだ


「ーーーーお礼と言ってはなんですけどーーーーー私の部屋で何か夜食を作りましょうかーーーー?」

「運動後、というのも考慮してなにかお肉の料理でも御馳走しますよーーーー」

「前回は部屋にお世話になったのでーーーーそのお返しーーーーーみたいなものでもあるのですがーーーー」


「まぁ、都合が悪いのならばーーーー次の機会、でも良いんですが」


首を傾けて何気なく聞いてみたーーーー貞操観念云々を冗談で言う割りに、カリアには、根本的にその自身の“緩さ”を自覚する由も
無いのだが、有る意味ではそんな機会等今まで無かった彼女には、当たり前なのかも知れなかった


173 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/15(木) 02:05:13.39 ID:nC6kBHAJo
>>172
はいはい、いいから行ってこい

【しっしっと手を振る青年】
【全く信じてない】

あーおかえり
ほれ

【少女にショーテルを渡し】

へ?
飯食わせてくれるのはありがたくて涙が出るが…いいのか?

【ぐう】
【青年の腹が自己主張する】

…遠慮なく食うぞ?聞いての通り、腹減ってるからな
174 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/15(木) 02:24:20.07 ID:s+HscK3e0
>>173

「どうもーーーーー」

「ふふーーーーそれは良かったですーーーー幸い、と言いますか、こういう御馳走を何時でも用意出来る様に控えていた肉もあるので」
「早足でアカデミーにでも帰りましょうかーーーーー」

「あと涙がでるって言うのは寮長の割にちょっと過剰では……ーーーー?」


そんなやりとりで軽く柔和な笑みを浮かべつつーーー帰路をアカデミーに向けて告げる
あと言っちゃ悪いが、青年こと寮長にはそういった面でポーカーフェイスじみたイメージを持っている為か、料理で泣く、なんて光景は
想像も付かなかった、それだけに腕に寄りはかけたくなるものながら
私は誰かに御馳走するーーーーという考えは初めてだ、何時か誰かさんに“特性ジュース”をあげた覚えがあるが
あれは失敗作ーーーーー私でも吐いたのだ実際、死ぬかと思った。
まぁ、単純に間違えた為に特に何も考えずあの嫌いな御方に渡したのだがーーーーー最終的な行方が気になるものだ。

腹の虫を聞いて、時間もあまり掛けるのは良く無いか、と思い手軽に作れるレシピでも考えながら
帰路に赴く事にしたーーー寮内、言わば台所以外は殺風景なカリアの部屋まで


//次アカデミーに返しますん!
175 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/15(木) 02:39:42.70 ID:V/L6Wx+Yo
>>174
うまいもん食ったら嬉しくなるし、腹減ってる時にご馳走してくれるってんなら涙ぐらい出るさ
俺は普通の一般市民であって感情も無けりゃ涙腺もないロボットじゃないんだぜ?

【肩をすくめる青年】
【実際に食事で泣くのか、と言われるとほぼ無いと言えるだろう】
【ウダウダと言葉を垂れ流して煙に撒くのは彼の悪い癖である】
【何はともあれ、少女と共に「家」に帰るのであった】

/了解!
176 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント くまちゃん 猫耳銃 女子銃 :2012/11/15(木) 17:44:53.29 ID:SfSpVhrdo
【寒空のした。なんかふさふさしたでっかい看板もった黒髪の子供が街角に立ってる。
頭にはみずいろのネコミミ、目も水色。あったかそうな赤いコートを着、足元はコーデュロイのズボンとスニーカー。わりと動きやすそうな格好だ。
看板の内容は以下……】

『争いの絶えぬ世に悲しむ諸君!
ともに世を平和に導いてみないか?
まずは自分から幸せになるもよし!
やりがいのあるお仕事、楽しい仲間が待ってます!
三食おやつ昼寝つき、おうちもあります!
※わんことにゃんことどせいさんときつねさんとねずみさんもいます
ねこみみサービスいまなら無料! おためしもどうぞですにゃ☆ミ』

【……なんかどこか変な気がしないでもない】
177 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント くまちゃん 猫耳銃 女子銃 :2012/11/15(木) 18:22:30.10 ID:SfSpVhrdo
>>176
【やつは寒そうに身震いすると、どっかから暖かな肉まんを取り出した。
二つにわるともふぁっと濃密な湯気が上がり、うまそうなかおりが広がった。
幸せそうな顔をした奴は、ふうふうと熱気とジューシーな香りを吹き散らすと、そのままぱくっといこうとする……】

/マダイタリー
/19:00に一旦落ちちゃう奴でもよろしければ、まずげならスルードゾ
178 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 18:51:02.50 ID:hkLQEYS40
>>158

「いいねいいね、そうじゃないと。
 さ、そうと決まったら……この契約書に、サインしてくれるかな」

 楽しげに女は笑い、懐をガサゴソと漁る。カウンターの上に放られるのは、A4サイズの紙数枚。
 社則、契約書、本社への地図――「Peace Maker」で労働するに最低限必要な情報が、そこに記されていた。
 そして、それらの紙を纏めているのは、一本のボールペンである。

「ほい、支給品――諜報活動には役立ってくれるはずだよ。
 装弾数は二十発。本社に来れば補充できるから」

 何事も無く相手がサインをしたなら、一挺の拳銃が相手の目前に置かれるだろう。女の「能力」によるものだ。
 OTS-23 Drotic。某国の製作した、防衛用の機関拳銃。小口径の弾丸を三発連続で発射する代物。
 その上、相手のような華奢な体でも片手撃ちできるほど反動は少ない。高性能さ故に、大量生産はされておらず、とても高価である。
 悪用された場合も、リスクは大きい――それを初対面の相手に渡すということは、信頼の証でもある。

「あと、とりあえず給料も渡しとくね。大分少ないけど、それは勘弁して」

 頬を紅潮させ、上気した様子で財布を取り出せば、女は札束を相手にぽんと渡す。
 様々な単価の入り混じるそれらは、世界中で行なってきた仕事で手に入れたものだ。この女、椅子にふんぞり返っているわけでもないらしい。
 全て換算して、凡そ五十万円近く。「期待してるよ」――笑って、肩に手を置いた。

/お返ししておきます!
179 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント くまちゃん 猫耳銃 女子銃 :2012/11/15(木) 18:55:55.89 ID:SfSpVhrdo
>>177
/めしにつき一旦撤退!
180 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/15(木) 19:18:19.22 ID:vo1+M3SGo
>>166

青年の声。                                      リアル
何処か遠くから聞こえる様な、酷く現実離れし、其れで居て迚も明瞭で現実的な声。
頸を曲げ、顔を横に向けると、視線だけで背後を覗く。
青年の寂しげな背中。言うべきは何か分かっていても出来なかった自分が融けて仕舞えればいいのに、と思った。
笑う。
真に笑えなくとも、『笑うフリ』は出来る物なのだと、何処か自虐染みた事が脳裏を掠めるが、意識して無視した。

───────そして



「壱つだけ…………」

「……………  『拙』  を教えて上げよう………」

「だけど、此れを『答え』だと思っちゃあ駄目……だよ?」



日和ったか。青年に嫌われたくなくなったか。青年から視線を外すと、酷く現実離れした声で、青年の大きな背中に話し掛ける。
───────青年が背後を振り返ろうが、振り返るまいが、応えようが応えまいが。彼女は続ける。

左手の紅付指を新しい紙幣の様にピンと立てる。反り返る程。太刀魚の様に、すっ、と細く伸びた指。
右手の甲に残っていた『青年』の血液を掬い取る。 其の深紅は、生命の様に紅いが、死の様に、何処か黒ずむ。
指をゆっくりと唇に運ぶ。青年が振り返っていたとしても彼女の横顔しか見えぬが、彼女の指は元より朱を塗った様に紅い唇に。
先ず、下唇。 ぷっくりと、雲か霞の様に柔らかそうに『僅かに震えている様に見える』下唇に、其の指で血を口紅として塗った。
続いて上唇にも同様に塗り付ける。 馴染ませる様に唇を合わせる。


──────────────笑みを浮かべた。


壱つ、青年は見詰められて等居ない。
壱つ、青年は見据えられてすら居ない。
壱つ、青年が見ているのは横顔だけなのだ。
壱つ、青年は……『此れ』に対峙などして居ないのだ。

其れでも。 灼ける様に冷たく鋭く脆い気配。 気配が空気を裂いている様にさえ思える事だろう。
邪悪と見るか。 善美と見るか。



「───────」


一言も発せぬ彫像は、『邪悪と善美』。 何方を採用するにしても大きく『行き過ぎて』居る───────


//遅れました!
181 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/15(木) 19:28:17.28 ID:F0V3t9Tpo
>>178

「こう言うのって即決しないとねぇ?
馬鹿みたいに答えに渋るだなんてそんなの格好悪いわぁ。」

【カウンターの上に置かれた紙を手に取りパラパラと流し見していく】
【一度働くと言った女にはどんな条件かは関係ないらしい】
【そして、紙をまとめていたボールペンを外して契約書の上にペンを置く】

「あ。そうそう、もう気付いてるかもしれないけどぉ…私能力者なのよぉ。」
【契約書にペンを走らせながら女は自分が能力者であることを明かす】
「キスした物を爆弾に変える能力。基本は衝撃で爆発なんだけどぉ…投げキッスで一斉起爆も出来るわ。」
【相手を信頼しているのだろう。女は 自分の能力を明かし終わると同時に記入した契約書をカウンターの上に置く】

「あら。こんな物騒な物……ありがたく頂戴するわぁ」
【クスッと妖艶な笑みを浮かべ、銃を自分の胸の谷間に収納した】

「ふふ。こんなに貰っちゃっていいのかしらぁ? まだ仕事もしてないのにぃ」

【渡された札束を中身も見ずに受け取る。】
【女にはきっと金額は関係ないのだろう。大切なのは相手がどこまでの事をしてくれるかだ】

【渡された拳銃に札束、そして信頼できそうな社長。女が全力で働くには申し分の無い条件だった。】
182 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/15(木) 19:28:34.18 ID:F0V3t9Tpo
>>178
/凍結すみません!
183 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 19:46:51.21 ID:hkLQEYS40
>>181

「いいのいいの。あなたは信頼できそうだし」

 ――相手は相応に気に入ってくれたらしい。これなら、幾つか凍結していた工作任務も任せられそうだ。
 自然と、頬が緩んでしまうのだった。これでまた、彼女の夢に邁進することが出来るのだ。
 契約書を鷲掴みにしてコートの中に突っ込めば、晴れて相手は「平和の創造者」の一員である。

「うはー、なんつーか……華麗なる女スパイ、って言ったところかしら?
 実を言うと、あたしも能力者でね……そぉれっ!」

 冗談気味にそう言って、軽い掛け声。何もなかった空中から顕になる「銃口」――マガジン、遊底、撃鉄。
 無数の銃の部品が、一つ一つ唐突に出現し、組みあがり、形取る武器、「銃」。
 これが、彼女の異能。知りうる限りの銃を、この世の理に逆らい生み出す力。
 とある兵士は彼女のことを「歩く軍隊」と呼んだという――「武力なき平和は有り得ない」彼女曰く。

「……っと、こんな所かな。
 そうだ、まだ名前聞いてないや。教えてくれる?」

 作り上げられたリボルバー拳銃は自然落下する。女はそれを手に取りながら、あっけらかんとした口調で相手に問う。
 先程渡された名刺には、女の顔写真と共に、こんな名前が記されている。「リリア・エインズレイ」。
 

 
184 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/15(木) 19:58:20.06 ID:F0V3t9Tpo
>>183

「それだったら私と貴方は良いお友達になれそうだわぁ。
ううん。良い上司と部下…って言ったほうが良いのかしらねぇ?」

【一応この女は横にいる彼女の部下と言う存在に当たるのだろうが…】
【不思議な事にまったくそんな感じがしない。】
【女自身は横にいる彼女の事を尊敬しているのだが…雰囲気はそれを分かってはくれていないみたいだ。

「私が華麗なる女スパイなら貴方は敏腕女社長ねぇ。
って…あらあら……」

【冗談に冗談を返して楽しそうに笑う女】
【彼女が能力を発動したのを見て、さすがに女もビックリした表情を浮かべる】
【銃が出来る過程を早回しで見せられたようなそんな不思議な光景に目を奪われていた】
【多分この能力は自分の力より強い。と内心尊敬するのであった。】

「リリア…リリア…そうねぇ。リリーで良いわぁ。
って、私の名前? 私はロベルタ=グランベリーよ。好きなように呼んで頂戴な。」

【相手の名刺を見て名前を把握した女は、勝手に『リリー』と言うあだ名を付ける】
【お近づきの印にとでも考えていただければ幸いだ。】

/すみません。お風呂なので次の返信が少し遅れそうです。
/ごめんなさいっ!
185 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 20:18:30.09 ID:hkLQEYS40
>>184

「り、リリー……そんな風に呼ばれるのって、初めてかも。
 それじゃあ、ロベルタで呼ぶね。今後とも宜しく」

 ――愛称で呼ばれるのは初めてだ。ちょっと気恥ずかしいが、まぁいっか。
 嬉しそうな苦笑い、というのも、あまり見られないだろう。いつもは前線で指揮を取り銃を構える彼女が、まず表に出さない表情だった。
 酔っ払っているせいもあるのだろうが、しかし。アルコール如きでは、彼女の信念は歪まない。

「あぁ、そうだそうだ。忘れてた……はい。お代」

 財布を取り出したついでに、女は厨房で暇を弄んでいたマスターに、チップにも満たないワインの代金を渡す。
 ロベルタの注文した豪華絢爛なメニューに比べれば、本当に僅かなものだった。その気になれば、誤魔化してしまえるほどの額でもある。
 しかし、彼女はそれをしなかった。きっちりカタは付けるタイプのようである――そうじゃないと、気に食わないから。
 然りげ無く姿を見せる、女の人間性。ロベルタは一体どう思うのだろうか。

「さて、これからどうする?
 あたしは、もう少しこの辺りをぶらついてみようかと思ってるけど……」

 彼女がここに来たのは、自らの部隊に配備する武器を購入するためであった。
 そして大量のAKS-74Uとアップルグレネードその他を仕入れた後、ふとした気まぐれにここに立ち寄ったのだ。
 故に、夜はまだ続く――さて、ロベルタはどうだろうか。
186 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/15(木) 20:31:15.74 ID:F0V3t9Tpo
>>185

「あら。じゃあ決定ね。貴方は今日からリリーよ
私の事はロベルタでもベリーでも何でも良いわぁ。とにかく可愛い名前で呼んで頂戴ね」

【女は『可愛い名前』で呼べとリリーに無理難題を押し付ける】
【普段は寡黙な女がここまではっちゃけるのはお酒と信頼できる人物がいるからかもしれない】
【因みに、女がもし気に入らない名前で呼ばれたらその時は______】

「あらあら…それくらい私が払うのにぃ…リリーってば誠実な子なのねぇ。」

【きっとリリーと言う女性は物凄くキッチリしていて誠実な人間なのだろう】
【だからこそ女はリリーの下で働く気になったのだろうが。】
【女がマスターに渡したのはどこから出したのか分からない、さっき貰った札束より多い札束】
【もちろんマスターにはお釣りはいらないわ。と口添えする】

「私は支払いも済ませた事だし。ここでもう少し呑む事にするわぁ
会社に行けばいつでもリリーとも合えるみたいだしね。」

【どうやら女はまだここで呑み続けるつもりらしい。】
【いつの間にかワインの空き瓶でカウンター席は埋もれそうになっていた】
【上司であり仲間でありそして呑み友達が出来たので、ロベルタは物凄く上機嫌でお酒を呑み続けていた】
187 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 20:48:16.73 ID:oCWSWmhko
【夜の公園にて佇む男が一人】
【全身を黒いローブで包み隠し、首からは銀のクロスを下げた――】
【所謂、聖職者を思わせる格好だ――】

「誰かが言った言葉がある…死は美しいと」

【緩やかに風が吹き、彼の銀髪が軽く揺れる】
【揺れた髪を軽く触りながら、男は言う】

「死ぬから美しいのか、美しいから死ぬのか…未だに僕は答えを見つけられないが」

【夜空を見上げ、赤い目を軽く潤ませながら、彼はため息をつく】

「僕はね、死なない生き物を見てみたいんですよ」

【夜空に放った独り言】
【その発言は、憧れに似た狂気が含まれていた】
【彼の正体を知るものがいれば、裸足で逃げ出すほどに】
188 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 20:48:21.21 ID:hkLQEYS40
>>186

「うん、それじゃあまた。
 明日はなるべく十時までに本社に顔出しておいてね、点呼取るから」

 相手の呑みっぷりに些か驚きつつも、女は別れの挨拶を済ませ、木製のドアを開けて外に出る。
 ――今日は、不思議な出会いのある日だった。明日も、悪い風にはならないだろう。
 そんな事を思いながら、女は再び人混みの中に紛れる。体を撫でる晩秋の乾風が気にならない理由は、女にも一言では説明できなかった。

「さーて、と。
 これから、どうしようかなー…………」
 
 小さく呟きながら、スラム街の奥へ、奥へ。
 一世代前のネオン灯が、女の瞳を照らし、煌めかせる――こんな所にいるのも、たまには悪くない。
 が、しかし。

「……まだまだ『抑止力』は、足りないみたいだね」

 酔った身体は上手く動くだろうか。すぐ近くで上がる悲鳴、ふとそんな事を思う。
 はぁ、と溜息を吐き出して、ざわめくドブネズミ達を掻き分け、「そいつら」の元に向かう――なるほど、ふぅん。
 「あー、ちょっとそこの人」呑気な声だ。筋骨隆々の男たちが振り向く。どうやら、誰かを取り囲んでいるらしい。
 仲介人は24時。いつだって、仕事をこなすのだ――懐から、二挺の拳銃を取り出して。

/っと、ではこのあたりで〆させて頂きます
/絡みあり乙でした! 準OSの方、編集しておきますねっ
189 :【轟爆接吻】美女は爆弾魔@wiki キスマーク(2)爆弾×0 爆弾×0 [saga]:2012/11/15(木) 20:51:23.58 ID:F0V3t9Tpo
>>188
/楽しかったです乙ありでしたー
/はい。編集よろしくです。
190 :【命逆手持】@wiki [sage]:2012/11/15(木) 22:10:41.51 ID:oCWSWmhko
>>187
再募集かけます!
191 :【感狂穿怪】@wiki :2012/11/15(木) 22:17:06.02 ID:rW/5HPXF0
>>187
はあ、、。冷えるな、、。

【真っ赤な髪に、灰色のコート。そして、両手のガントレットに、濁った緋色の目。】
【それが、青年の特徴だ。その青年はなにやら狂気に誘われ歩いてきた。】
【根本は違えど、狂気を持つものとして。】

死なないか、、。確かに見てみたいが、、。あながち良いものじゃないだろ。

【青年は狂気の中心である相手に言った。】
【やんわりと否定する形で、、。】

/1時に落ちる私でよろしければ。
192 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 22:33:18.60 ID:oCWSWmhko
>>191

「おや、ただの独り言だったんですが…聞かれてしまうとは…」

【声のしたほうへ振り向きながら、またやってしまったかと言いたげな顔で男は言う】
【同時に、少し眉をひそめながら】

「しかし、死の概念が失われた者がいいものではないと言われるのは、少し心外かな。
 誰も死ななければ、誰も悲しまない、誰も死なないと分かれば、自ずと争いは無くなる…そうは思わないかな?」

【男は、自分の理想を語る】
【今の彼は異常なのか、否、これが彼の正常なのか…相対する青年には、わかりかねるだろう】

「勿論、今の世界ではそんなことは現実的にあり得ない。
 今この瞬間も、誰かが寿命で、争いで、病気で命を落とす…悲しいことだ」

【だが――と男は続ける】

「いずれ、世界はそうなるべきだと僕は思うのだよ。
 その為なら僕はどんな手段を使っても、たとえ祈る相手が悪魔であろうと、構わないと思うがね」

【男は、静かに続ける】

「そう、それが…今死を迎えている骸を弄ぶことになっても、だ」

【異様な男の言葉は何を意味しているのだろうか?】
【ここから先は青年の対応次第であろうが、この男が危険であることは十二分に伝わったであろう】

/よろしくお願いします!
193 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/15(木) 23:00:17.96 ID:Pbzxs/xJo
宵闇に包まれた閑静な通りを、驟雨が襲う。

篠衝く雨の奇襲を受けた彼は、立ち止まっては眉根を寄せて空を見上げる。
帰路も半ば。しかしながら帰るべき場所へと到着するのは、随分先になりそうだなと、そんな事を思いながら。
……濡れるのは、余り好きではない。傘でもあれば、別なのだが──。

「ったく、ついてねえー…。」

数分後
閉店して久しいと推察される古びれた商店の軒先で、二十前後と思しい男が一人。雨が止むのを待っていた。
鋭い目付きで空を見上げて、文字通り濡れ羽色の髪をがしがしと掻いている。

「──…」

雨はまだ、止みそうにない。
くしゃみがひとつ、絶え間ない雨音に紛れて消えた。

/微妙に使い回し
/凍結になるかもしれないのでゆっくりでも宜しければ
194 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/15(木) 23:11:15.34 ID:rW/5HPXF0
>>192
ほう、、。なるほど、、。誰も苦しまないか、、。
確かに死ななければ、死によって悲しむ人は居なくなるだろうな、、、。

【青年は相手に納得したようにつぶやく。】
【しかし、だが甘い。と口にした。】

人は1人1人感情や考え方が違う。故に争いは無くならないよ。
必ず、人は裏切る。そして、殺しあう。

【青年は濁った目のまま言う。そこにはもれ出る狂気が感じられる。】

ひはは。全く。君を否定するつもりは無い。だって、君の意見は全て可笑しいという点を除けばおおむね正しいのだから。

【青年は壊れかけの笑みで返した。もし、相手が青年の目を見ていたならば、その瞳が孕む底知れない狂気に驚くだろう。】

/遅れてすみません!!
195 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 23:15:04.57 ID:VHLQcoSUo
>>193

雨が酷く苦手であった。濡れるのも嫌だが、現象そのものが嫌いだ。
何が原因でそうなったかも分からないが、とにかく気に入らない。

生憎と外出時の天候は快晴。気象情報を確認する習慣のない彼は傘を持たずに外出した。
結果、帰路半ばで全身を濡らしてしまった。苛々しながら溜息を吐いた。
既にぐしょぐしょになった後であるし意味もないが、商店へと逃げこむ。


「……………ちっ」


灼熱の様な赤髪を掻きあげ、飛沫を散らしながら舌打ちする。
体格の良い、成人間近の青年であった。到底真人間とは思えない風貌である。
左頬には龍のタトゥーが入っていたし、耳にはシルバーピアスが目立つ。
目つきも酷く悪く、ナイフの様に鋭い―――それでいて、やけに真っ直ぐな紅蓮の瞳を保有していた。


(―――――先客、か)


ちらり、と先に逃げ込んでいた男を一瞥した。目が合えば、睨んでいるととられてしまうか。
何の気なしなしに、懐に仕舞っていた煙草を取り出そうとしながら男を見ていた。
196 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 23:27:18.53 ID:oCWSWmhko
>>194

「ふむ、君の意見にも概ね賛成しよう。殺しあうのは人の性。
 だが――それは剣を刺せば相手が死ぬとわかっていればこその争いだ。」

【裏切りという感情そのものを止めることはできないだろうがね、と男は付け加える】
【そして、青年の濁った瞳を見ることで、ようやく合点がいったと軽く笑う】

「君は…なるほど、君は随分と底知れぬ闇を抱えているようだね。
 僕は自分なりに狂っていると思っているんだけど…なるほど、"君の闇"も相当深いようだ」

【少し目を細めて、男は青年をもう一度見る】
【髪や服装に大した特徴は無いが…両手に付けられたガントレット…それが男の目についた】

「…ただの狂人ではない。
 所謂、能力者…といったところ、かな?」

【男の言葉は、あくまで推測の域を出ない】
【だが、この言葉に仮に反応するのであれば…推測は当たっているといえる】
【青年の反応を見る前に、男は続ける】

「君の過去を僕は知らないが…戦うことでその闇を削れるというのであれば
 少しばかり、この僕が相手をしてあげよう…迷える子羊を導くのは聖職者の仕事だからね」

【もっとも…本当に戦うのは僕ではないのだけれど、と男は心の中で付け加えるのだが】

/いえ、お気になさらずに!
197 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/15(木) 23:34:32.88 ID:Pbzxs/xJo
>>195

黒髪から滴り落ちる雨粒などぼんやりと見つめて、雨が過ぎるのを待つ事暫く。
雨音の中に足音が紛れているのに気がついて、彼は顔を上げた。──紅い髪、厳つい体格、頬に刻まれたタトゥー。
暗がりの中で歩みを進める青年の姿を認めるのに、そう時間は掛らなかった。

「(──なんか、柄の悪そうな奴だな──…)」

歩み寄るその姿をぱっと見て、自身のことを棚に上げながらそんな感想を抱きつつ。
何と無しに続けて来訪者を観察していれば、眼が合った。──ぎろ、と。あれはこちらを、睨んでいるのだろうか?

「(ああ、面倒くせえな……)」

がしがしと濡れた頭を掻きながら、溜息をつきたくなるのをぐっと堪える。
視線が気にかからないこともなかったが、いちいち食って掛かる積りは今のところない。
ただ、相手も──柄の悪そうな青年も──同じ心境で、いてくれるのだろうか? ちら、と、ずぶ濡れの赤髪に眼をやる。

「お前も、雨宿りしに来たのか?」

このままでいても何となく居心地が悪いだろうし、彼は話しかけてみることにした。
その内容は何とも当たり前のことで、ぶっきらぼうな口調は相手に刺々しい印象を与えるかも分からなかった。
彼の青年に対するものと似たような心証を、そのまま青年が抱いたとしてもおかしくないような容貌を、彼はしていた。
198 :【天地開闢】 :2012/11/15(木) 23:41:57.63 ID:zGEcgH3Lo
>>167

それなら問題ない。彼女はまた空洞の外を見上げた。パラパラという音が上空から聞こえてきた。
空洞の壁で反響して、音は増幅され、ひどく大きいものになっていく。
夜空の浅い光に慣れた目にはきつい、ナイフで突き刺されたような眩しい光が空洞の中に入り込んできた。
楕円形の光は空洞の中心にいる彼女を捉え、そこから動かなくなった。空洞の入り口の辺りには、雀蜂を思わせる軍用ヘリが滞空していた。
単純なSAR(探索救難)でなく、前面に備えられた二つの重火器からCSAR(戦闘探索救難)であることが見て取れた。
その大きさから大型輸送ヘリコプターであろう。ヘリは鼓膜の奥を叩くような重低音を鳴らしながら降下し、次第にその下に猛烈な風を巻き起こした。
一夜の湖の湖面には幾重にも波紋が作られ、浮かんでいた彼女を上下に揺らす。二人を[ピーーー]つもりだろうか。ヘリは更に近づいてくる。
彼女の作り上げた空洞はかなり広かったが、ヘリは確実に中心に位置取り、降下していた。かなりの腕前のようだった。
そして、残り数十メートルまで来たところで、彼女の上に吊り梯子が射出された。
畳まれていた梯子がバタバタと展開されていき、彼女の側の水を跳ね上げて、湖に浸かった。彼女は吊り梯子をつかみ、湖から出た。
喪服が水を吸って重くなり、ぴったりと体に張り付いて動きにくかった。トーク帽に溜まっていた水を出し、再び被りなおす。
胸元のペンタグラムを握ったのは、救援を呼ぶためだったのだ。

わたしはここから出る。また会いましょう。彼女は寒がる青年を見つめて言った。わたしは、ヘメラ。あなたがペンタグラムを持つならいずれまた会う。
ヘリが上昇を始める。青年とヘメラの距離が広がっていき、届かないほどになる。

しばらくして、ヘリは彼女を救出するという目的を達成し、急上昇した。彼女は青年を置き去りにしたまま、空洞を抜け、西の空に向かった。
ヘリの重い音が遠ざかっていく。そうして、完全になくなると、空洞の縁から流れ落ちる滝の音だけになった。

/遅れてすみません。多分これで僕の方は〆です。
199 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/15(木) 23:42:13.90 ID:rW/5HPXF0
ひはは。まあ、あんたも人のこと言えないぜ。

【青年はまたもや壊れかけの笑みで答えた。】

ああ、俺は能力者。そして、全ての裏切りを憎む、、、、、、、、化け物だ。

【青年は無表情になって言った。口調からはまるで自嘲しているかのように聞こえる。】

そして、あんたは神父さんかい。ひははははあはははあははははははははっはは!!!
ヤバイね。おもしろい。では、死なない程度にお願いしようか。

【青年はガントレットに火を灯す。その色は赤と黒を混ぜたような色。その色を見て青年は思う。】
【赤い炎に、、。あの頃の炎に近づいている、、。あの少年のおかげかな?っと、、。】

ひはは!!じゃあ、始めようやあああああああああああ!!!!!!!!!

【青年は叫びながら火蓋を切った。】
200 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/15(木) 23:51:13.53 ID:VHLQcoSUo
>>197

ふと目が合った。あちらも自分を観察していたようだ。
何百と視線がぶつかっただけで喧騒になったものだ。今回も例外ではないかもしれない。
慣れっこだが、目つきが悪いのは仕方がない。笑顔は苦手だし、不器用なのだ。

絡まれる覚悟をしながら、不意に視線を逸らして胸元から煙草を取り出した。
くしゃくしゃになった一本を口に咥えて、ジッポで火を点けた―――のだが、湿気っていて。

苛々はいよいよ絶好調。大嫌いな雨に濡れるわ、煙草はダメになるわの踏んだり蹴ったりである。
そんな中、先客からの言葉が飛んできた。ぶっきらぼうな口調は彼に良く似合っていた。
見た目で判断するならば、間違いなく柄の悪い人間―――なんとなく、自分と同じ種類かと想い。


「………あぁ」


再び男に目線をやって出た言葉は酷く短かった。ぶっきらぼうというのなら、青年もまたそうだ。
火の点いていない煙草を咥えながら暫しの沈黙。数秒空いて、青年の口がまた開いた。


「………アンタもか? 中々、止みそうにないけど」


無言で居て気まずいよりは、雨が止むまで和気藹々と語り合いたいものだ。そう判断して、質問を投げ返してみる。
とはいえ、愉しく話せる話術も持ちあわせていないし、仏頂面に定評がある。不機嫌そうな顔だともよく言われる。

案外、似たもの同士なのかもしれない―――絵図的にはとても柄の悪い光景である。
201 :【空腹絶倒】 :2012/11/15(木) 23:56:42.77 ID:W83ZyWOs0
>>198
眩しい光が俺たちを照らすと同時に、光がした場所からヘリがこちらに向かってきているのが確認できた。
どうする、隠れるか? と考えているとヘリはもう俺たちの真上に現れ、少女はそれに乗りさってしまっていた。

先ほどペンダントが光ったのはコレだったのね……… 連れてくれて帰ってくれてもいいんじゃないかという不満が徐々に顔を出してくる。
それよりも寒い、早くここから上がって体を温めないと。 幸い左拳の鋭い刺すような痛みで当分意識を失うことはない。

ゆったりとしたスピードで俺は空洞の入口付近まで行き、とりあえず脱出することには成功した。  だが


「ここはどこだっけ?」


俺にはここの土地勘が全くと言っていいほどない、というかここが何処かすらも分からないので判別のしようもない。
これからどうやって帰ろうか、試行錯誤を繰り返しながら俺はサバイバルを開始した。

その時巨大な生物に襲われたり、得体の知れないものと戦ったりしたのだがそれはまた今度話そうと思う。
とりあえず、俺は能力者の街に帰ってくることに成功した。

その代償は三日のサバイバル生活。 まぁいい経験もできたし良しとしておこうか。



//絡みありがとうございました!
202 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 00:03:03.88 ID:OS20dWIFo
>>199


「そう、哀れなる羊を救済するのも、僕の役目の一つだ」

【そう言いながら、男は左手を翳す】
【翳された左手に青い光りが宿り、光はやがて地面へと沈んでいく】

――出でよ冥府の扉
  我が声に応えよ、哀れなる屍達
  汝、仮初めの魂をその身に宿し、生者を刈り取る鎌となれ――

【男の言葉とともに、光りが沈んだ地面がぐちゃり、と黒く染まる】
【黒く染まった地面から飛び出したのは、漆黒の翼を持つカラスだ】

「まぁ、正確に言うと…戦うのは僕ではなく、僕の駒なのだがね」

【男が手を下ろしながら、行け、と命じるとカラスは一声鳴き、青年に向かっていく】
【カラスの速度は通常のソレより早く、嘴を閉じ、青年の右肩を貫こうと一直線に飛んでいく】
【かなりの速度を持っているものの、青年が武術に長けているならば、避けることは容易だろう】

(さて、僕は能力の特性上――先に能力を披露しなければならなかった)
(恐らくは炎の能力者だろうが…まずは、コイツで様子見、だな)
203 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 00:13:22.42 ID:TXVGEL6Co
>>200
青年の雨音に掻き消されんばかりの短い、しかし確固とした無愛想な返事にいよいよシンパシーを感じながら、
それでも初対面の相手に好意的に振る舞えるような対人能力を持ち合わせてはいなかった。数秒の沈黙。そして、

「……お前と同じだ。──ったく、ついてねえよなあ」

再び開いた青年の口から、男に向って問い掛けが至る。数秒の間をもって、同様に硬質な口調で彼は応えた。
別に意識してそんな喋り方をしている訳ではなかったが、意識したところで喋り方接し方なんて変えられない。
曇り空のようにどんよりとしたこの居心地の悪い雰囲気を打開出来れば、それに越した事は無いのだが──…
乱暴に、頭を掻く。それが何時もの癖だった。
忌々しげに細められた視線はその後暫くの間屋外の雨に向けられていたが、やがて所在無さげに推移する。

「──ん、」

ふと唐突に気にかかったのは、青年が口に銜えているものだった。
無論見覚えがない訳ではない。日々のうえで往来を歩くに当たって、何度かそれを目にした事はあった。
しかしそれが何なのかというのは、生憎と常識にいくらかの欠損がみられる彼とっては、不詳のことであった。
自然、視線は青年の口元に集中する。生来の目付きの悪さも相俟って、中々イヤな感じを受けるかも知れなかった。
204 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 00:20:41.68 ID:9EJwl74t0
>>202
ひははは!!おもしれえ!!

【青年は出てきたカラスを視認すると、、。】

燃え尽きろ!!

【容赦なくガントレットから炎を出し、燃やし尽くそうとする。】
【その炎は、黒さの中に紅蓮の輝きを持った赤が混じっていた。】

【もし当たっていたのならば、カラスは跡形も無く燃え尽きるだろう。】

あはっはっはああはっはああははははあああ!!!!
さて!どうする?
205 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 00:24:51.67 ID:BNn/D9lto
>>203

「…………あぁ、ついてねぇよ」

本当にそうだ、と溜息が漏れた。早急に止んで貰いたいものだ。
既にずぶ濡れになっているが、雨の中傘も持たずに歩くのは精神衛生上よくない。

それに、なによりも出来る事ならこの場を離れたくもあった。
お互いがお互いに無愛想な人間であると思う―――ならば、気まずい時間だろう。
気軽に話かけるのも気が引けるし、向こうだって話しかけてはくるまい。

何かきっかけさえあれば、それなりに会話は弾むのだろうが――――と、思案していると。
男の視線がやけに口元に集まっていた。何を見ているのだろうか、と少し眉間にシワを寄せた。


「あぁ……アンタ、煙が苦手か?心配しなくても、まだまだ点きゃしねぇぜ」


恐らく煙草の煙が酷く嫌いなのだろう、と判断する。確かに、紫煙を嫌う人間は多い。
喫煙者の肩身が狭い世の中になったものだ―――と、少し溜息交じりに物思いに耽る。
まさか男が”煙草”という存在や用途を知らないとは夢にも思うまい。

暫く。それこそ雨が止むまで、湿気った煙草は乾きはしない。
乾いたなら火も点き、本来の役割を果たすだろうが―――味はともかくとして。
206 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 00:37:12.95 ID:TXVGEL6Co
>>205
記憶にある内ではあれを銜えていた人は、一様に銜えたままであった気がする。
とすれば、食べ物ではきっとないだろう。それならば、一体──ぼんやりと巡らせていた思考は、
青年の言葉でもって再び途切れた。眉間に寄ったしわを認めて、少しはっとする。

「あー、いや。苦手っつーか、──」

終始きっぱりと含むものの無い口調を貫いていた彼にとってはおよそ珍しく、返答の言に窮している様子で
中々、青年の期しているであろうしっかりとした答えは帰ってこなかった。言葉を選ぶように戸惑いがちに、頬を掻き

「それ、なんなんだ?」

遂に飛び出した問い掛けは、相変わらず要領を得ないものであったかも知れない。
適当にお茶を濁したままにしておく事も出来たかもしれないが、やはり釈然としない物もあって、彼の指先は煙草を指した
それになにより、雨が上がるまでには、もう少し時間もかかることだろう。
207 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 00:39:39.45 ID:OS20dWIFo
>>204

「…なるほど、やはり火を操る系統の能力者か」

【突撃させたカラスは、もういない】
【何故ならば、青年の放った炎に、丸ごと焼かれてしまったからだ】

(だが、これでいい。
 カラス程度の死体であれば、いつでも補充が利く…)

【男の目的は、少年の能力の解明】
【炎を使う能力者、それが分かっただけでも対策はしやすくなると考えれば、安い犠牲だった】

「何かを得るためには、犠牲が必要とはよくも言ったものだ。
 犠牲無くして成功を得ることはできない――僕の理想郷も、そうだと思っているがね」

【言いながら右手を翳し、先ほどと同じように呪文を唱える】
【漆黒の大地から飛び出したのは、黒い犬だ】

「ここから先は、甘く行くものと思わないほうがいいよ」

――血肉に飢えし獣よ、我が声を聞くがいい
  肉を喰らいたくば、その身に宿し憎悪を糧に、生者を屠る牙と化せ――

【言葉を紡ぐ度に、黒き犬は唸り声を上げ――】
【紡ぎ終わると同時に地面を強く蹴り、青年の下へと走り出す】
【黒き犬の速さはカラスとは比べ物にならないほど速く――地面縫うように駆ける】
【犬が狙うは青年の左足、だが、避けることは不可能ではない】
【しかし、先ほどのカラスと同じように対処しようとするのであれば、鋭き牙が青年の足を抉ることになるだろう】

「さあて、ここからが本当の勝負というやつだ。
 君の実力を見せてもらうとしようか」

【黒き聖職者は、軽く笑いながら、新たな言葉を紡ごうとしていた】

208 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 00:46:27.39 ID:BNn/D9lto
>>206

歯切れの悪い答えが返ってきた。何をそんなに言葉に詰まるのだろう。
見かけで判断しては悪いと思うが、そこまで人に気を遣う人柄とも思えない。

少し、不思議そうな顔をして―――戸惑いがちに、頬を掻く男を見ながら。
漸く飛んできた言葉は予想の斜め上。想定外であり、よく意味の理解できない質問。


「…………銘柄か? コンビニで売ってる、なんでもないヤツだぞ」


暫し、沈黙――――いや待て、わざわざ銘柄を聞くならもっと言い様があるだろう。
もっと単純に銘柄はなんだと訊ねてくればいい。それに、戸惑った様な仕草。

あり得ない可能性だとは思うが、辻褄が合う。”煙草”という存在を知らなかったら―――?


「これは、煙草ってんだ。 煙を吸って、気分を落ち着かせる……嗜好品だ」

「…………なんてな。 まさか、煙草を知らねぇ人間なんていないんだしな。 悪かったな、馬鹿にして」


つい、口から煙草というものを説明する言葉がでた。それが正しいかは分からないが、少なくとも自分はそう感じる。
しかしながら、失礼だっただろうと謝罪する。知らないはずがないのだ。少し気まずそうに、頬を掻く―――。
209 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 00:57:50.58 ID:9EJwl74t0
>>207
ちっ!!

【青年は迫り来る黒い犬を見て舌打ちする。】

(驚いたな、、。まさか、死体使いとわ、、、。)

【青年は両手のガントレットに火を灯し、下に噴射する。】
【そして、飛翔。】
【両手の炎をジェット代わりにして黒い犬の頭上に移動する。】

喰らえ!!

【青年は赤い炎を放つ。これも当たればそこそこのダメージになるだろう。】

/すみません。凍結させてください。もう、落ちますので。
210 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 01:07:59.60 ID:TXVGEL6Co
>>208
些か不思議そうな表情が青年の顔に浮かんで、増々彼は居心地の悪い思いがした。こういう瞬間が、一番苦手だった。
“人間”の文化に馴染めていないような、──人でありながら一抹の疎外感を痛感するような、そんな瞬間。
相手が悪い訳では全く無いのだから、質が悪い。殴ったところで、解決は出来ないのだ。

「……?」

青年の返答を聴いて、それでも彼の疑問が晴れる事はなかった。そもそも聞き方が悪かった、というのは自覚している。
ああ、何ともやりにくい。がしがしと彼は乱暴に頭を掻く。煩わしげに、純然たる黒い瞳がすっと細められる。
そんな反応を見てか、暫しの沈黙の後に、青年は次いで返答を補った。

「──ああ、」

どこかほっとしたような表情が、無愛想な彼の顔に浮かんだ。
説明を聞けば、どんなものかは大体分かった。聴きさえすれば俺だって、他の人間と変わらないように理解出来るのだ。
頭の方から手を放して、再び彼の手はタバコとやらに向けられる。ぶっきらぼうな表情を造っていた口角が、僅かに緩む。

「タバコ、っていうのな。──でも、旨いのか? 煙なんて吸ってよ」

青年の謝罪もそっちのけで、得心顔で彼は二三と頷いた。
無機質な問答の際よりは、いくらか感情のこもった声で──再び彼は、問いかけた。
相変わらずお世辞にも友好的とは言い難い様相ではあったが、先刻までと比べてみれば、少しはマシといったところだ。
211 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 01:22:34.10 ID:OS20dWIFo
>>209

(驚いたな、能力で飛翔までできるのか)

【男は驚き、呪文の詠唱を途中で止める】
【その事が幸運にも、男の次の言葉を早めることになった】

――下がれ!

【攻撃に失敗し行き場を無くした黒き犬に、男は指令を飛ばす】
【地面を抉るほど大きく蹴り、犬は男のほうへ下がる】
【そのすぐ後、犬のいた場所は炎に焼かれ、地面を赤く染める】

(……辛うじて、といったところか。
 あまり悠長に戦っていると犬すら焼かれかねないな…流石に、"人間"は使いたくないんだけど)

【男は一瞬思考する】
【そして】

――跳べ、亡犬よ。
  標的を蹴り殺せ

【男の言葉に従うように地面を蹴り、黒き犬は再び青年に向かう】
【通常の犬程度では到底行えない芸当。だが、この男によって蘇生された者は限界を超えた動きを可能とする――】
【そして、地面を蹴った黒き犬は空中でクルリと一回転し、青年の腹部へ向かって蹴りを繰り出す】
【地面を抉るほどの威力を持つ蹴りをその身に受けるとすればどうなるか……青年にもわかるだろう】
【もっとも、空中で足が固定されていない分、その威力は落ちているだろうが】
212 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 01:32:46.27 ID:BNn/D9lto
>>210

「…………マジで煙草を知らねぇのか?」

驚いた様に、鋭い目つきが丸く崩れた。普通に生活していれば知っているだろう?
ならば普通に生活していなかったのか。なんにせよ、常識を逸した生活でもしていたか。

そうして、ふっと緩んだ表情が―――なんだか、不思議と気にかかった。


「まぁ、旨い……と、感じるのも慣れたからだろうな。 最初は不味かった」

「健康に悪いし、中毒作用があるけどよ―――……まぁ、癖で吸ってるんだよ」


もう一度、煙草の箱を取り出してみた。雨水が浸透して台無しになっているのは間違いない。
とはいえ乾かせば吸えそうなものもあるはずだ。少ししか濡れていないものを指先で探す。

数秒そうして、見つけた一本。口に咥えた一本より濡れているとはいえ、数分で乾くだろう。
既に口元のそれは乾いた―――カチッ、と点火して煙を吐き出す。少し癖のある香りの煙が胡散していく。


「………これ、吸ってみるか?」


乾いたらだけど、と手に持ったくしゃくしゃの一本をちらつかせながら訊ねてみる。
男の興味がどうやら煙草に向いている様だった―――ならば、勧めてみるのもアリだろう。
213 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 01:58:16.97 ID:TXVGEL6Co
>>212

「人が吸ってんのはそりゃあ、見た事あるけどよ。それが何かなんて、知らねえよ」

驚いた様子の青年に対し、らしくもない引け目を感じてか視線を下方に逸らしながら彼は応える。
相手にとっての当然は、彼においても全て当てはまるというわけにはいかないようである。
くっ、と不意に彼の口元がひどく自嘲的な三日月に歪む。しかしそれも一瞬の事で、
すぐに変わらぬ無愛想な顔へと変貌を遂げた。


「はあ、良く分かんねえけど、なるほどな。変わってんの」

不味いと感じるものを旨く感じるようになるという感覚も掴めなかったし、第一煙が“美味い”というのが良く分からなかった。
健康に悪いといいながら癖と言って吸っているということも、いかんせん納得し難いような表情をしていたが、
やがてはそんなものかと思い直して、小さく頷いた。

「お、点いた──…旨いのか?」

先とは打って変わって、タバコの先が燻り始める。立ち上る紫煙は癖のある香りを伴って、人一倍敏感な彼の鼻孔をもくすぐった。
物珍しそうにその光景に視線を寄せながら、さながら犬かなにかのような所作で匂いを確かめ。少し、眉間に皺を寄せた。
嗅いだ事の無い匂い。何となく得意な感じではないような気がしたが──しかし、常識であるらしいそれを体験せずに、いられるだろうか。

「おう、頼む」

さして間も置かず青年の手の先くしゃくしゃになった一本のタバコに視線を寄せつつ、彼は頷いた。
その有様をみれば、彼の好奇心は瞭然と分かることだろう。それは或は、青年にとって奇異なものと感じられるかも分からないのだが。

/すいません、凍結お願いします……!
214 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/16(金) 02:07:56.30 ID:BNn/D9lto
>>213
/おっけーです!
215 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント くまちゃん 猫耳銃 女子銃 :2012/11/16(金) 17:46:38.57 ID:KA+CKL8po
【寒空のした。なんかふさふさしたでっかい看板もった黒髪の子供が街角に立ってる。
頭にはみずいろのネコミミ、目も水色。あったかそうな赤いコートを着、足元はコーデュロイのズボンとスニーカー。わりと動きやすそうな格好だ。
看板の内容は以下……】

『争いの絶えぬ世に悲しむ諸君!
ともに世を平和に導いてみないか?
まずは自分から幸せになるもよし!
やりがいのあるお仕事、楽しい仲間が待ってます!
三食おやつ昼寝つき、おうちもあります!
※わんことにゃんことどせいさんときつねさんとねずみさんもいます
ねこみみサービスいまなら無料! おためしもどうぞですにゃ☆ミ』

【……なんかどこか変な気がしないでもない】

【やつは寒そうに身震いすると、どっかから暖かな肉まんを取り出した。
二つにわるともふぁっと濃密な湯気が上がり、うまそうなかおりが広がった。
幸せそうな顔をした奴は、ふうふうと熱気とジューシーな香りを吹き散らすと、そのままぱくっといこうとする……】

/再利用ですが
/19:00に一旦落ちちゃう&土日置きなんて奴でもよろしければなんでもー
/まずげならスルードゾ
216 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント くまちゃん 猫耳銃 女子銃 :2012/11/16(金) 18:13:22.98 ID:KA+CKL8po
>>215
/まだいたりするんばーどなたでもー
217 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント くまちゃん 猫耳銃 女子銃 :2012/11/16(金) 18:35:51.78 ID:KA+CKL8po
>>215>>216
/末尾様のお告げにより撤収!
218 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 19:56:13.58 ID:1B5KG2jv0
そこに少女は居た。
冬の公園。
左掌に、一本の短剣を握って。

「……っふ!」

ガリ。ガリ。ガリ。
冬の寒風に揺れる木の幹を、リズミカルに。

時に、一歩踏み出しながら
時に、右半身を引きながら
時に、滲む汗を振り払うように。

少女は、短剣を振り続けていた。

近くのベンチには、白いタオルと一緒に、複数の武具が並べてあった。
例えば杖。例えば盾。例えばナイフ。
お世辞にも綺麗に並べてあるとは言えないソレらは、恐らく少女の所有物であろう。
219 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/16(金) 20:42:48.65 ID:9EJwl74t0
>>211
なっ!?くっ、、。

【青年は黒い犬が飛び上がったことに驚いた。】
【そして、その犬が放つ蹴りを受けて地面に落ちる。衝撃が緩和出来たことはせめてもの救いか。】

へえ、、。死体だからこそその物のリミッターを越えた動きが出来るってことかい、、。
ああ、おもしれえ、、。

【青年はそれを知ってもなお笑う、嗤う、哂う。】
【楽しい。青年はそう感じていた。特殊な相手に会えて戦える。ここまで、嬉しいことは無い、、。】
【だが、渇く、渇く。どうしようもなく青年の心が満たされること無く渇く。】

(なんだ?なにが欲しいんだ?分からない。でも、何か別のもの。暖かいものが、、、。)

【青年はその考えを振り切った。そして、相手に告げる。】

そろそろ、終いにしようや。あんたも無駄に死体のストック減らしたくねえだろ。

【青年は心を冷たくする。芯の奥まで。すると、青年の炎が変質する。】
【その色は黒かった。まるで、青年の過去、留まる所を知らない狂気、そして、底知れない闇を体現していた。】
【そしてその炎は、、、。】


【どこまでも冷たかった。】

【近づくものを全て凍らそうとするかのように、、、。形を剣として、、。】

フィナーレだ。受け取れ。



黒 凍 炎



【放たれた。目に見えるもの全てを滅しようとするかのように、、、。】
【当たれば、たちどころに凍り付いてしまうだろう、、、。しかし、神父に当たることは無いだろう。さて、どうする?】

/すんません。体調悪くて遅れました!!!
220 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 20:55:37.30 ID:/NeAGW4Wo
>>218
/まだいらっしゃいますか?
221 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 20:56:19.67 ID:1B5KG2jv0
>>220
/割と。
222 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 21:04:34.31 ID:/NeAGW4Wo
>>218

「……」

そちらの背後に、その鍛錬風景を見る少女が一人
着物を着て、刀袋を抱えた、狐の少女だ

「……」

数分前から見ており、話しかけようと思うのだが

(邪魔してしまうのは申し訳ないですし……)

そんな事を考えて、未だに話しかけられないでいる
何かきっかけがあれば、と思うのだが――――



―――――ふわっ

木の葉が風で舞い上がり、少女の鼻っ面を撫でていく

「クシュッ」

両手がふさがっていたためもあり、身を躱すのも忘れ、うっかり声を上げてしまった
223 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 21:04:47.15 ID:/NeAGW4Wo
>>221
/ではよろしければ!
224 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 21:10:50.24 ID:1B5KG2jv0
>>222
あなたの気配に気づかなかった少女は
まさか、人は来ないだろうとは思わず
正面の木に集中していた。

あなたのクシャミに気づいた少女は
まさか、人が居たなんて、と内心驚きながら
正面の木から意識を外して、ふと後ろを振り向いた。
そして

「……?」

凄く不思議そうな目で、あなたを見つめるだろう。
しかし、怪訝というより、好奇心という意味での"不思議"だ。

/こちらこそよろしくお願いします!
225 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 21:12:08.11 ID:1B5KG2jv0
>>224
/二行目
/「まさか、人は来ないだろうとは思わず」→「まさか、人は来ないだろうと思って」
/いきなりミスってるけど気にしない方向で!
226 :【忌零那瞳】 :2012/11/16(金) 21:14:19.69 ID:kXdbC2VB0
日中、冷たい雨が降り続く秋の雨空の下に人の姿は殆どいなかった。
そして日が落ち数時間。
美麗な夜景を拝める港街は僅かに切れた雲の合間から黄金色の三日月が覗ける程度には晴れている。
晴れている内に買い物や用事を済まそうというのか、人の列で海に面する大通りはごった返していた。

「……………………………………ペンタグラムの角は後壱つ。人探すのは他の奴等にでも任せるか……」

宙を泳ぐ呟きはまともな者が聞けば何を言っているのかと首を傾げるような言であった。
そして、それは誰に向けて言った訳でもない独り言であった。
往き交う人にも、また自分に言い聞かせるわけでもない正真正銘の独り言。
ただ、もし酔狂な聴覚と行動力のある者が其の呟きを聞きつけ、その出元を追えば一人の青年を見つけるだろう。

海を挟み、向こうの岸の夜景を眺めることの出来る展望台に青年は居た。
近寄り難い。そんな印象を抱かせるような青年だった。
潮を含んだ風に揺らされる黒い髪や黒い地に広がった夜景光を見つめる黒い瞳。
特別美青年と言う訳ではない。が、何をするまでもなく自然と周りの喧噪を遠ざけているようる。そんな雰囲気を持っていた。

/何でも対応絡み街!
227 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 21:16:45.63 ID:/NeAGW4Wo
>>224

「あ……」

びくぅ!と狐の耳と尾が立ち上がる
が、直ぐに元に戻っていく。ジブリ的表現。

「すいません、用は特別にないのですが、少し気になって」

えへへ、と苦笑を浮かべながら、両手で刀袋を大事に抱えたまま、そちらへ近づくだろう
何と言うか、パーツだけで見れば異質だが、全体でみればとても絵になる少女だった
228 :【命逆手持】 [saga]:2012/11/16(金) 21:22:08.93 ID:9gLIFyfNo
>>219
【亡犬の蹴りは青年の腹部に突き刺さり、その力に従い地面に落ちる】
【思惑通りとはいえ、予想していた威力を下回ったことに、苦笑】

(本来であれば、地面に叩きつけるくらいの威力はあるはずなんだけど、な)

【地面に叩きつけられなかったことが青年の身体能力の高さを、物語っている】
【とはいえ、青年がダメージを受けたのは事実】
【男の優位は崩れていない】
【それ故か、男は気分良さげに話す】

「ご明察、僕の能力で甦った骸は、生前よりも強力な肉体として僕に従う。
もっとも、その常識を外れるものも中にはいるんだけどね」

【言いながら男は妙な違和感に気付く】
【その違和感は、相対する青年からだ】
【狂気を身に宿しながら、どこか心の奥底に眠る光が見える気がする】
【数多くの迷い人を導いた男の直感ではあったがーー】

「……気のせいか」

【青年から、光が消えた】
【正確に言うならば、押し潰されたようにも思えたが】
【いずれにせよ、その思考をしている間は与えてくれないようだ】

「ーーやばいッ!」

【背筋がゾワリと凍りつく感覚】
【予想していたよりも、ずっと速く、恐ろし い死の臭い】
【青年が放った漆黒の炎は、男を焦らすには十分だった】

(今更犬を下げてもこの炎には間に合わないーーならば……)

ーー死の臭い嗅ぎし冥界の死者よ!
我が力で、汝の棺を暴き
この世に現出せん!

【突如、男の前に出現した黒い影】
【その影に、青年が放った漆黒の炎が直撃する】
229 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 21:23:03.50 ID:1B5KG2jv0
>>227
「…ん。そっか。」
「まあそんなモンだよな。」

白い歯を見せながら、にししっと少女は笑った。
非常に活発そうである。

少女は、近づいてくるあなた(の主に頭頂部)をチラチラと見ながら
左手に握っていた短剣を腰に紐で吊るして、武具達と一緒に、ベンチにダランと座ろうとする。
その際、両足は地に
左手と……包帯でぐるぐる巻きにされた、親指以外の指が無い右手も
ベンチに放り出されるだろう。


武具達と少女が占領しているせいで、他に座るスペースは無いが。
230 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 21:30:03.64 ID:/NeAGW4Wo
>>229

「?」

そんなモン、と言うのはどういう事だろうと首を傾げるが
考えたところで分かりそうにない

「私(わたくし)はスイと申します。差し支えなければ、あなたのお名前を聞いても良いですか?」

態々丁寧な言葉を使うのは、性格ゆえだ
ほんわり微笑む表情と合わせ、どこかの良家のお嬢様と言われても違和感は無い

刀を抱えたまま、ペコリとお辞儀をする
231 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 21:34:40.82 ID:1B5KG2jv0
>>230
「ぁ〜……。」

脇のタオルで額やら腕やらの汗を拭いながら
銭湯に居そうなおっさんのような声を漏らす少女は、あなたとは正反対とも言える。

目を閉じて、心地の良い疲労感に身を任せながら
少女はあなたの名を復唱した。

「スイ…か。」
「俺は死神――」

「――まァ、見習いってトコだな。」

…こちらも、少し微笑みながら
くあー、と大きく欠伸をするだろう。
232 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 21:39:57.99 ID:/NeAGW4Wo
>>231

「死神……」

正しき死を与える者。悪しき生を狩る者。
その存在を、少女は一人、知っている

「死神に、なりたいのですか」

その死神は、笑っている
いつでも自由に、気のままに生きている

だからという訳ではないが、少し、興味が湧いた

「死神になって、何をしたいのですか?」

微笑みを崩さぬまま、問う
233 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 21:45:41.47 ID:1B5KG2jv0
>>232
「…んー。なってか。死神になってなァ……」

ふわりと目を開けた少女は
ぼんやりと、無気力にあなたの狐耳を眺めながら
言うだろう。

「生きてェ奴を生かして、死にてェ奴を殺したいなあ……。」

微笑みを浮かべているが、今にも眠ってしまいそうな顔だ。
でも、少しばかり幸せそうな
ラクそうな表情。
234 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 22:17:12.81 ID:/NeAGW4Wo
>>233

「―――そう、ですか」

その答えを聞いて、心中で思うのは

……難しいですね

自分が知っている死神とは、彼女の言ったことと逆の面も持っている
生きたいと望んだ者を送らねばならず、死にたい者も殺せない

そんな理不尽も、併せ持っていた
そこでふと思うのは

「運命として、それを背をう理由があるのですか?」

子供の夢を聞く母の如き表情で、問う
235 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 22:26:19.64 ID:1B5KG2jv0
>>234
「…別に、運命とか深くは無いけどサ」

両手を頭の後ろに当てて、今更ながら、ちょっと照れくさげに
少女は空を見上げた。

「ただ、なんつーか、死神になれば。」
「死神なら、そういう事も出来るのかなーって思ってさ。」

「…別に、死神じゃなくても、そういう事出来ればなんでもいいんだ。」

とは言いつつも、"女神"ではなく"死神"に拘るのは
少女なりの何かがあるのか。
それとも、なんとなくなのか。
236 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/16(金) 22:56:13.10 ID:/NeAGW4Wo
>>235

「できますよ」

真剣な表情できっぱりと言い放つ

「死神じゃなくても、できます」

少女の力強い言は、自信を持っていることの表れで

「頑張ってください。きっと、あなたは新しい道を見つけることができますから」

そして、ほにゃあと笑うのだ
あいてのことを、少なからず優しい人だと考えているのだ

「その為に必要なら、私もお手伝いしますよ」

やはり、母のように言った
237 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 23:03:09.43 ID:1B5KG2jv0
>>236



「は?」

少女は、くいっと首を持ち上げて、急に目を見開いた。
…不思議と、眠気は吹っ飛んだらしい。
何にそこまで反応しているのかは分からないが…少なくとも、あなたの発した言葉の、どれかだ。

「いや、でも……」

ポリポリと頬を掻きながら少女は言う。

「やっぱ、そーゆーのは死神ってのが一番しっくり来るっつーか…」
「他に形容の仕方も無いっつーか…な?」
「何でもいい訳でもないよなやっぱり…ウン。」

そして、笑みを……硬い笑みを、浮かべるのだ。

何が少女を"死神"に執着させるのかは、あなたには分からないだろうが
少なくとも、少女の様子がおかしいのは分かるだろう。
238 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki :2012/11/16(金) 23:40:02.03 ID:jHzj3tpyo
>>237

「……」

死神と言う言葉への執着を感じる
そして狐は思う。きっとこの執着は、偶像へのそれなのだろうと


「……私の知り合いに、死神さんがいるのですが」

正直、教えるのは躊躇われた
けれど

「ランカーズ3位、人外屋敷に住むセレナーデ・ド・サルタナと言う方です」

あの人なら、この人の話を聞いてあげられるだろうと思うのだ

「何か知っているかも知れませんよ?」

そう言って、微笑む


/すいません、落ちるので凍結かキンクリお願いします!
239 :【心通武工】@wiki :2012/11/16(金) 23:48:42.26 ID:1B5KG2jv0
>>238
「…それ」
「ほんと?」

少女は、また目を見開いて
脳に、それらの単語を刻み込んだ。

"ランカーズ3位"
"人外屋敷"
"セレナーデ ド サルタナ"

死神が居て、どこかに住んでて、しかも普通に会える事に、不思議も違和感も感じない。
きっと、そんなモンだろうから。
敢えて、場所は聞かないようにしよう。

少女は、先程の笑顔を取り戻したようで
何も言わずに、ニカッと明快に笑うだろう。

そして、ふと浮かんだ疑問を口にするのだ。

「…じゃあ、スイもやっぱ人じゃないのか?」

狐の耳をジッと見つめながら。

/では凍結で!
240 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/17(土) 11:31:54.70 ID:t6w9TlBNo
>>239

じっと見つめられ、頬を染めながらも
はにかみ笑いで答える

「私は天狐――つまり狐の仙人のようなものです」

ピコピコと狐の尾を揺らす
見るものが見れば分かるのだが、霊力が澄んでいるのがその特徴だ

「分不相応とは思うのですが……ね」

えへへと恥ずかしそうに笑う姿は、ただの歳若い亜人にしか見えず
その髪の色合いからも、草原の様な印象を受けるだろうか

/ありがとうございます!お待たせしました!
241 :【心通武工】@wiki :2012/11/17(土) 12:02:16.56 ID:A3iUl5hE0
>>240
「狐の仙人…かあ。」

…色んな役職がある物だ。
少女は、特に疑問も持たず納得した。

だって実際、耳も尻尾もあるし。
視線を耳から外し、今度は揺れる尻尾を目で追っていた少女は

急に

「触っていい?」

左手を握ったり開いたりしながら、そう問いかけるだろう。
割と真剣な顔で。
242 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/17(土) 12:04:15.18 ID:t6w9TlBNo
>>241

「ふふっ」

口元を袖で隠して笑う
自分が何者かを述べたり、自分の姿を初めて見た人は皆同じ反応をする

「いいですよ、強くしないでくださいね?」

尻尾を前に回し、一応の注意をして、了承の意を示す
……正直、慣れたものだ
243 :【心通武工】@wiki :2012/11/17(土) 12:17:52.66 ID:A3iUl5hE0
>>242
少女は目を輝かせながら、躊躇いなく左手を前に突き出して
あなたの尻尾をもふもふし始める。

無言だが、それは逆に、もふもふに熱中しているという事でもある。
とりあえずもふろうとするその姿は、やはり普通の少女である。

でも、ちょっと熱中し過ぎて
触るというよりは、半ば握るような感じになってしまっているだろう。
結構強く。
244 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/17(土) 12:35:57.93 ID:t6w9TlBNo
>>243

「つ、強い、強いですっ」

無理に振り払おうとはせず、言葉だけで主張する
気が弱いと言うか、優しいのだろう

「〜〜っ」

それでも両手で刀袋を抱えているあたり、律儀だ
245 :【心通武工】@wiki :2012/11/17(土) 12:52:33.47 ID:A3iUl5hE0
>>244
「……あえ?」

はっ、と我に帰った少女は
慌てて左手をあなたの尻尾から離す。

「わ、わりいわりい。」

頬を掻きながら謝…
…りつつも、その左手は、名残惜しそうにまだグッパーしている。
ほっといたら相当長い間もふっていたであろう事が伺える。
しかも、まだあなたの尻尾と耳に視線を集中させている。
246 :【心通武工】@wiki :2012/11/17(土) 13:59:37.79 ID:A3iUl5hE0
>>224
/すみません、次一時間ぐらい遅れますorz
247 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/17(土) 14:29:14.65 ID:+ke8rtFC0
>>228
へえ、、、。当てないようにしたつもりだけどな、、。
まだそんな隠し玉持ってたのかよ。

【青年は相手の防御能力に賞賛の意を示す。】
【だが、青年の方がより酷いだろう、、。そう、ありえない事が起きているからだ。】
【辺り一面が凍りついていた。青年の黒い炎によって。炎が物を凍らせる事などありえるだろうか。いや、本来ならありえない。】
【犬の死体も例に漏れず凍り付いていた。青年はそれを確認すると身を翻して呟く。】

分かったか、、、。これが俺が化け物と自称する所以だ、、、。
厄災の炎とも呼ばれた事もある。
まあ、感謝するよ。あんたみたいな人が居ると思うとまだまだこの世がおもしろいと思える、、、。

【青年はその場を後にしようとする。呼び止めることは可能だが、さて、どうする?】

/昨日はすみませんでした!!!熱があって返せませんでした。
/こんな感じで〆ましょうか?
248 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/17(土) 17:01:36.35 ID:t6w9TlBNo
>>245

「むぅう……」

握られ、手汗で少し萎れた尻尾を手で漉き直しながら、難しい表情
女子が」髪の毛をワシャワシャされたようなものである。つまりイラっとする。

「ま、また今度触らせてあげますから、我慢してくださいね?」

視線に気づき、慌ててそう言うと
あ、と気付いて、視線を公園の時計へ

「こんな時間っ!ごめんなさい、家主様のお世話をしなければいけないのでこれで失礼します!」

慌てて走りだそうとする
しかし去り際にペコリとお辞儀。何も止めなければ、そのまま去っていくだろう
249 :【心通武工】@wiki :2012/11/17(土) 18:17:00.65 ID:A3iUl5hE0
>>248
「……。」

あなたの静止の声を聞いても、少女は無言のまま
…あまりにも集中し過ぎて
その視線が、むしろちょっとコワくなってきた。

故に。

「………はぇ?」

ぴゅー、と去って(逃げて)いくあなたに反応するのが遅れ
襲いかか…いや、呼び止める事が出来なかった。

あなたが消えてからも数秒間
少女は、狐につままれたような顔をしていた。

/すみません遅れましたッ…
/絡みありがとうございました!
250 :【狐幽使霊】薄翠色の髪の狐っ娘 @Wiki [sage]:2012/11/17(土) 18:18:44.73 ID:t6w9TlBNo
>>249
/ありでした!
251 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/17(土) 22:20:00.00 ID:hC14p6Xbo
路地裏。
絡みつくような粘り気のある闇の漂うその場所を、一人の殺人鬼が歩いていた。

「今日は殺人日和だなぁ……」

僅かに差し込む月明かりに目を細めながら、呟く。
何の変哲もない好青年、それが彼を見た時の大抵の人の第一印象だった。
ボサボサの黒髪と深い黒の瞳を持ち、学校の制服である学ランを身にまとって。
何故こんな場所にいるのか不思議なほどに、彼の外見は普通だった。

「しかしまぁ……誰とも会わなきゃ意味もねえわけだけど」

そんな青年の本性は、路地裏に潜む殺人鬼。
毎日のように人を殺しているわけではなかったが、今まで殺した数を聞けば彼は覚えていないと答えるだろう。
数え切れないほどに人を殺した快楽殺人犯、それが青年の第二の顔だった。
そして今日も、獲物を探すためにふらふらと青年はゆったりとした歩調で、歩みを進めていく。
252 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/17(土) 22:46:08.04 ID:y7j1RSK40

『――――ヒィッ!』

 夜の砂漠には、凍える風が吹き荒ぶ。
 迷彩服の中に砂が入り込むのも気に留めず、情けない叫び声を上げてへたり込み、後退りする男がいた。
 屈強な肉体であった。決して、腰抜けではないとは誰もが分かった。しかし、その男は怯えていた。
 男に影を落とし立ち塞がる、一人の女――その女たった一人に、この男は怯えていたのである。

『……す、すまなかった! 俺が悪かった! 頼む、祖国に家族がいるんだ!
 悪いようにはしない! あんたに攻撃なんてしない! だから、だから――――!!』

 黒いコートを纏った女は、冷ややかな目付きだった。思いつく限りの語彙から繰り出されたであろう命乞いにも、握る拳銃の銃口をブレさせなかった。
 細やかな一面の砂の上で呻いているのは、灰色の象たちだ。
 地に伏してばたつく何十人という兵士。
 タイヤを全て爆ぜさせられた装甲車。
 装甲を撃ち抜かれて黒煙を上げる戦車――どうやら、ここで行われていたのは、何かしらの戦闘らしい。
 しかし、この戦闘にはおかしな点が一つ。対局の争いならば、なぜ勝者が存在しないのだろうか。

「……両方のお偉いさんに伝えな。この区域での戦争、それに準ずる行為を、直ちに全て中止せよ、と。
 さもなくば、貴国が被る損害は絶大なものとなるだろう――ってね」

 結ばれていた唇から、淀まずに言葉が投げかけられる。
 同時に、ゆっくりと人差し指でトリガーが引き絞られ――男の口からは、いよいよ絶望の掠れた悲鳴。

「おやすみ。夜間の戦いは体に障るよ」

 ――――乾いた銃声。男の額が撃ち抜かれ、そこに注射針のようなものが突き刺さる。
 着弾すれば、男はすぐに微かな寝息を立て始めた――こんなカッコつけたセリフを吐いてみるのも、いいかも。
 ――おかしな点は、一つではなかった。この戦闘で倒れている兵士たち。見れば、彼等の中には死んでいるものは一人もいない。腕や足こそ撃ち抜かれているが、胴や頭には一発たりとも傷がないのだ。

 ひゅう、と。戦場でなくなった戦場を、新しい香りを乗せた風が撫でた。

/人待ちです!
253 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/17(土) 22:56:27.90 ID:FF+6o9yBo
>>213

「………ふーん、まぁ、知らねぇなら仕方ねぇさ」

特にそのことには追求せず、煙草に火を点けながら呟く。
数瞬に垣間見せた男の自嘲的な表情に少し感心したようだった。
直ぐに無愛想な顔に戻る事から―――不器用なヤツだ、とほくそ笑む。


「――――ふぅ……あぁ、旨い。といっても、湿気た後じゃ少し不味い」


じり、と煙草の先を燻らせ一度吸った紫煙を吐き出す。
点火部から昇る煙とは違った、斑のない煙が辺りに充満しては消えて行く。
煙を吸引する青年は少し眉間にシワを寄せて、口元を歪めていた。どことなく、幸福顔で。


「ん、乾いたか……ほら、フィルターんとこ咥えろ。そんで、火点けたらゆっくり吸えよ」


乾いた煙草を一本差し出す。口に咥えたなら、青年はジッポでそれに点火するだろう。
なんとなくオチが見えているが、青年は特に表情も変えず咥え煙草のままである。


/返信しときます!
254 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/17(土) 23:07:41.74 ID:RAsoYzYp0
>>251
//まだいいかな!
255 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/17(土) 23:08:05.84 ID:hC14p6Xbo
>>254
/大丈夫っす!
256 :【命逆手持】 [saga]:2012/11/17(土) 23:12:48.02 ID:RxtlvjYvo
「……おいおい」

【青年の言葉を真実と受け取るなら、男の取った行動は早計ともいえた】
【しかしながら、今周囲に起こっている現実を見るのであれば、誰もが納得していただろう】

「とんでもない能力もあったものだね」

【一面が凍り付いている】
【周囲に生えている草も】
【恐ろしき牙を持った犬も】
【咄嗟に現出させた死体の盾も】

「炎と氷の複合能力、いや
熱量を支配する特殊能力……かな?」

【青年の使う能力がわかったところで、男には戦いようがなかった】
【何故なら、今の三体目でストックを使い果たしたからだ】
【それを知ってか知らずか、青年は男に背を向け歩き始める】

(なんとか、命拾いしたみたいだね)

【あくまで顔には出さず、心の奥底で安堵する】
【自分の不利を顔に出すは愚か者のすること】
【そんな言葉を男は聞いたことがあった】
【そしてその言葉に従うよう、余裕を持った声で男は言う】

「君が道に迷い続けるならば
僕は君の前に再び現れるだろう。
……敵か味方かは別にしてね」

【青年から殺気が消えたことを確認し】
【その時を楽しみにしているよと呟きながら、青年に背を向け男も歩み始める】

(さあて、新しく死体をストックしなきゃあね)

【醜悪な笑みを浮かべながら、死者を弄ぶ聖職者は夜の闇に消えていった】
257 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/17(土) 23:14:34.86 ID:RAsoYzYp0
>>251

「ーーーーー巷の噂程度ですがーーーーーー貴方の事、陰ながら聞き及んでおります。初めまして」


「貴方の様な“殺人鬼”を調停する役割を担う“人斬り”ーーーーーーーカリアです。」


掠れた声、語り口で聞かせる其れは、抑揚も無く、感情を思わせない、何処か無機質な響きを思わせてーーーー
ーーーー其処には、歪曲した刃物、人程の大きさを持つショーテルを背にした全身がほっそりした華奢なる少女が月を背にし
立っている、路地裏の進路先を阻む様に、それは殺人鬼を狩る担い手の役割を持ち合わせながら
正義の役職にはとても付いていると思えないーーーー“狩人”の眼光で
殺人に携わる者ならばその鋭利な殺気を肌身で感じる筈だ。

そして、それが血の匂いを啜るワインの様な高貴さを得てして求める様な、青年と似て非なる“殺人衝動”に近いもので
構成されている事もーーーーー雰囲気で読み取れるだろうかーーーー
最も殺人鬼等、そんな共感は求めない事は知っている筈だ、そして彼女は其れを“理性”で克服している。


「ーーーーーー」


ーーーーパシ、ヒュンッ、と背中に掛けていたショーテルをこなれた手つきで一回転させる様に抜き取り。
地面に其の重心がずれた刃先を向けて、立ち尽くす、構え無しながらーーーーその“構えない”という行為が彼女の“構え”だとでも言う様に
名など無しに等しい“無名”の剣術ーーーー寧ろ名は飾りでしか無いとでも言うそんな彼女の気質が現れるかの様に
もはやそれは開始の火蓋が出会った時からとでも言わんばかり
互いの間合いを計る事から始まる“死合い”の視線だと言う事を言葉にせずとも伝わるだろうかーーーーいやむしろ
殺人鬼に互いの合意は要らない筈だ、と、そう言わんばかりの無言の迫真

粘り着く闇さえも、彼女を纏い空気を裂かんばかりにーーーーあるいわ掻き乱さんばかりに喧噪を漂わす中でただ一人寡黙な静寂で
存在感を示すが如くーーーーー彼女は青年を無言で睨んでいた。


//よろしくお願いします!
258 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/17(土) 23:31:32.05 ID:hC14p6Xbo
>>257

「……………おおぅ?ようやく獲物を見つけたと思ったらわけが分からねーぞ」
「調停?人斬り?ははぁん……成る程そういうことね」

身に覚えがないわけがなかった。
殺人鬼を調停する人斬り、聞いたことこそ無いものの、そんなのがいても可笑しくはない。
なんとなく状況を飲み込んだ青年は、ゆらりとさも当然のように殺気を放ち始める。
まるで呼吸をするかのように殺気は空間を支配していき、流れる空気そのものを変質させた。
ただの路地裏から、宴の会場に――――――――。

「オレってばなんて運がいいんだろうな。こうして時間を開けずにまた戦れるなんてよ」
「おっと、言葉は無用だよな。人殺しなら殺して語れ、なんてよ」

殺気、少女のそれは青年と似ているようだが、その実全く性質の違うそれだった。
少女の殺気は青年のように貪欲に死に魅入られ取り込まれてしまった人間のそれではない。
そう、青年のと比べれば、少女のそれは少し上品過ぎた。

                あそび
「そんじゃ、愉しい愉しい殺し合いの始まりと行こうか――――――――」


少女が構えたのを見て、青年は僅かに姿勢を低くする。
慣れた動き、人斬りというぐらいなのだから、少女もまた多くの人間を殺めてきたのだろう。
その迷いのない動きに、青年は思わず嗤わずにはいられなかった。
構えないという構え、初めて見るが中々に面白い。
あそこからどんな動きを見せてくれるのだろうかと、胸を躍らさずにはいられなかった。
青年もまた、特定の武術などを習得しているわけではないため構えは存在しない。
ただ思うがままに攻撃する――――そんな野性的な、獣のような戦い方こそが彼の戦闘スタイルなのだ。

少女の視線、常人ならば人斬りに睨みつけられれば心底震え上がることであろう。
だが彼は常人に在らず、戦闘を好み破壊を繰り返し殺人を犯すただの殺人鬼だ。
彼女の視線もまた、青年にとっては愉快なものに過ぎず、ただただ愉しそうに笑うばかり。
青年はまだ手の内を晒すには早すぎるかと、能力は発動せず。
静寂を突き破るように低姿勢のまま地面を蹴ると、軽やかな動きで疾駆し、少女に向かって接近を始める。
259 :【天地開闢】 :2012/11/17(土) 23:53:07.70 ID:7nT3M2INo
>>252

南側は見渡す限りの砂地が広がり、赤黒い風紋を織り成していたが、北側は海に近く、岩石や礫などが混在したアメクメネを構成していた。
彼女は高台で女の戦闘を観察していた。アンクル丈の黒いワンピースを黄砂まじりの風に揺らし、トーク帽につけられたヴェールの下の大きな瞳を月の光に輝かせながら。
この深夜に行われた局地戦は拮抗していたが、一人の女が来るや、両軍が一方的に瓦解し、ついには一人の情けない男を残すだけになった。
圧倒的な戦力だった。女を殺害するにはもっと大きな軍隊が必要になるだろう。乾いた砂漠に響く命乞いの声。
虫すらも息を潜めるこの荒涼とした大地で、なぜ生を求めるのか。

彼女はオリハルコンの剣、テオス=アポルリューミを引き抜き、砂漠の砂に触れるほど低く構えると、すっと音もなく切り上げた。
波動すら感じさせぬ遠距離での居合は、打ち捨てられた廃棄物のような戦車を一つ残らず両断した。
すぐにガゴッという音がすると、戦車が真っ二つに割れ、砂の上で転がった。ガソリンが漏れだして引火し、黒煙をあげていたが、爆発はなかった。
彼女は高台から飛び降りて、女のほうに近づいていく。妨げるもののない砂漠の夜の空に同化したかのように、彼女の輪郭が曖昧になっていた。
時折風で揺れるヴェールが、彼女の白い顔をちらつかせていた。

あなたは試す価値がある。彼女はまだ離れている女にそう呟いた。砂漠の静けさの中でなければすぐに消えてしまいそうなほど小さな声だった。
260 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/17(土) 23:58:58.56 ID:RAsoYzYp0
>>258

「ーーーーー助かりますーーーー貴方の様な人でなしが世に蔓延れば蔓延る程にーーーー私達は仕事のし甲斐もありますから」


ーーーー少女は剣士でありながら剣士を名乗らない、武器、スタイル、戦型の奇怪さは、通来において“人が身につける様な剣術”では
無いからだ、彼女は言葉をつらつらと紡ぎながら、其の軽やかな動きは“人の範疇”においてはかなり優れたものだと関心した。
しかしまだ様子見と言ったものだろう、彼の様な“殺人を楽しむ”悦楽主義者というのは
まずは先出しした相手の特徴を見出してから、自分の力で弄び嬲ろうと言う心の隙があるーーーーただ彼女は、そんな楽しさを共感する由も無い

“たかが殺人程度で”

みしッーーーーーという骨が鳴る音が辺りに微かに音として響くーーーーーすれば其の目の前には“奇形に脚の関節変形させた少女が”
さながらバネの要領で高く前方へ飛翔するのが見える筈だ
“それ”がすれ違うのを感じれば、其の掠れた声は耳に響くだろう
何処までも見下す様な、しかし其れは挑発ではない、“殺人”という行為を許せないと思うのではなく“たかが殺人”と冷笑する
現実味と重みを帯びた響き

着地点はすれ違った青年の背後ーーーーーしかし“普通に振り返っただけならば”ーーー刹那のみ、少女が“消える錯覚”を覚えるかも知れない


何故ならば、少女は青年の膝下に及ぶまで“地面と同化するように”あらゆる関節を変容、駆使しーーーー言うなら、蜥蜴の如く
姿勢を低くして身構えているのだ。


「ーーーーーー斜嗚呼々々々々々々々々々々ッ!!!!!」


蛇の鳴き声の様にくぐもった低く沈む様な声でーーーーー真下から、青年の股下から両断を狙う様に鋭くショーテルの斬撃が向かうだろう
しかし、“刃を振るう”姿勢に関節を変形させるラグが有る為か、その刃が振るわれるには微かな間が有る筈だ
その点から、青年の身軽さを持ってすれば回避は可能な範疇にあるだろう
261 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/18(日) 00:16:45.64 ID:pCY1T/SNo
>>260

「オレみたいのが蔓延るようじゃ世も末だろうなァ……」
「いや、っつーか殺人鬼は俺一人で充分なんだよ――――獲物、減っちまうしよ」

殺人鬼は殺人鬼相手すら殺す対象でしかなく、人間は極上の餌に過ぎない。
むしろ、青年としては餌を奪う可能性のある他の殺人鬼は殺しておきたいところだった。
殺す側は自分一人で充分――――それ以外には、必要ない。

「……ふぅん。お前、あれだな。所謂最悪≠チてやつだ」
「人を殺しておいてなんも思わねー奴ってのは一番最悪だぜ?最高のひとでなしさんよ」

剣を抜いた時点で剣に特化した人間だと想定したが、どうやらそれは違ったらしい。
脚を普通ではない形に変形させた少女は、それをバネのごとく使用して跳躍した。
身体を変形させる能力だろうか、なんにせよ近距離戦において面倒であることに変わりはない。
普通とは違った身体の使い方が出来るということは、つまり普通では考えられない攻撃が出来るということだからだ。
成る程面白い。人斬りで剣士で能力者――――実に殺し甲斐があるというものだ。

「上っ――――――――じゃなくて下かよ!」

振り返る。少女の姿が見えない。消えた?いや、そんなはずはない。
ならば何処に行った――――こういう時は上にいるのが定石、しかし上を見るも其処には影もなく。
そして接近してくる音を間近に聞き、青年はようやく少女が下にいることに気がついた。
なんとも面妖で、まるで人間を相手にしているとは思えない。
いや、相手は人間にあらず人斬り――――何が起きようと可笑しくない。

接近から攻撃、その僅かな一瞬の隙をついて、青年は自らの足元に足場を創りだした。
黒い半透明、握りこぶし大の球体は青年の能力によって創りだされた彼専用の足場だ。
足場には青年と、青年の投擲したものを弾く能力があり。
青年は持ち前の身体能力とその弾く効果を利用し、勢い良く飛び上がった。

「まったくなんでもありかよ……ま、そうじゃなくちゃ面白くねーわな」

刃を振るった直後、其処ならばもう一度隙が出来ると踏んだ青年は。
あえて空中に留まることをせず、高さ数メートルから落下し始める。
落下速度に加え、空中で下に向かって自分に足場をぶつけることにより、更に加速し。
青年はそのまま少女の頭上に向かって、右足で踵落としを繰り出そうとする。
262 :【蛇骨舞剣】 [sage]:2012/11/18(日) 00:53:37.82 ID:FJ082vAQ0
>>261

「ーーーーーーやはり、能力者、ですかーーーー」

足場無き箇所に、更なる足場、大体の人の体術は体重で力を支えて威力を増させる、所以、地面に縛られた動きしか出来ないが
青年は新たな支点を自由に作る事が出来る、三次元的な空間を作用した戦闘法が取れるという訳だーーー彼女はそんな俯瞰気味に踵落としを
見た時点でーーーー通来ならば、此の振った後の姿勢には“頭上”の攻撃に際しては行動など出来はしないだろうか
しかし、あくまでも彼女は“腕”をしなやかな蛇の様にあらゆる関節を回旋、曲げて、振り上げたショーテルの刃の側面を
踵落としの落下地点に持って行き、ギッ、という鈍い金属音を立たせるように防ぎつつ、少女は奇形に変形させた足で衝撃を逃がす様に
背後へ跳躍していたーーーーー

こういった体裁きはさながら達人らしい無駄の無い動きでーーーー姿勢、立ち位置、行動、それら一切に余念は無かった。


ザザッーーーと間合いから三歩半離れた所で青年と向き合う形に足を滑らす様に着地ーーーーショーテルをどかせば、刃の側面と接触した為か
少女の額に血が流れていた、軽い打ち身のようなものだろう
筋となる様に滴る血は、頬を伝い、彼女の唇の端を濡らすーーーーカリアはそれを舌で舐めとり、口に含む


「そうですねーーーー私の場合は“最悪”かもしれません。」

「人斬りはーーーーー人殺しに楽しみだとか、そんな程度の事に感情を持つ人種とはなんら変わりありませんよ」
「だけどーーー殺人鬼だけですよ、殺人なんてものを趣味に物事に最高だとか最悪だとかーーーー“物差し”を持ってこようとするのは」


「タチが悪いんですーーーー人殺しなんか興味の無い人間には、ぶっちゃけて、はた迷惑です。だからという訳でも無いですが」


「私は人として貴方を[ピーーー]事よりもーーーーー殺人鬼として貴方を[ピーーー]事で理不尽に死なずに人が活きる方が、有意義に思いますね。」


“活人剣”ーーーーこれは其の考えに基ずく教えの様なものだ、殺人鬼とは“人に在らず”ーーーーさながら名も無き剣士の受け継いできた
此の剣の重みとは其の代々の結論を、そして怨嗟を、理不尽を断ち切る為に生み出された“傲慢に対する傲慢”
それは正義でもなんでもないーーー悪の悪、という概念そのものだ
彼女は正義の味方を名乗らない。
正義の裏には必ず誰かの“絶望”があるという事を知っているからだーーーーーー今度はカリアは構えを“見せる”


明らかに“胴”を目掛けて振るといわんばかりに、さながら“バッティング”の打法を思わせる単純にショーテルの刃先を
後ろに構えて其処で静止する、居合いに似たものだろうか
だが鞘も無い其れは、初動が間に合うかどうかも計り知れない
しかし素人でもその構えが正面横薙ぎの一択しか無いというのは一目瞭然の筈だ、しかし彼女は静止しながら“待ち構えている”

殺人鬼をーーーー命の一つとも思わぬ様に睨みながらーーーー滴る血すら彼女の瞼を閉じる事は無い。
263 :【蛇骨舞剣】 [sage saga]:2012/11/18(日) 00:55:12.89 ID:FJ082vAQ0
>>261
//パー速の仕様忘れてたッ!今更ながら遅レスごめんなさい、[ピーーー]は“殺す”です
264 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/18(日) 01:15:45.57 ID:pCY1T/SNo
>>262

硬いものにぶつかる感触、剣の側面で踵落としは防がれていた。
追撃を加えようと企てるとも、残念ながら少女はすでに後方に退避している。
無駄のない動き、自分の身体の動かし方をよくわかっていて、それを最大限に利用している。
どうやら身のこなしや戦闘技術に関しては少女のほうが格段に上らしい。
それもその筈である。青年は今まで戦闘に関する技術を磨いてきたことなどなかった。
全てが我流、能力と身体能力に頼りきった戦い方しか彼にはできないのだ。
だがそれでもいままで戦ってこれたということは――――踵落としの後、大人しく青年は着地する。

「あぁ迷惑だろうな。他人殺すことがそりゃ良い事な訳ねーって」
「でもよぉ……お前が殺人鬼だとか人だとか、そんなことは些細な問題に過ぎねーのさ」
「オレはとにかく戦えればいい!壊せればいい!殺せればいい!それだけだ!」
「負けるのも、壊されるのも、殺されるのも、弱いのが悪い!簡単な話だろ?」
「有意義とか無意義とかどーでもいいんだ。人斬りなら、それぐらい分かろうぜ?」

おおよそ常人には理解できない考えを露呈させる。
彼との会話は無意味だと思わせるほど並べ立てられた言葉、そのすべてが彼の本心だった。
他人とは分かり合う事の出来ない性質、人ではなく殺人鬼≠ナあることの証明。
だからこそ、彼を殺そうとする人間は躊躇う必要などありはしないのだ。
それは人ではなく、人の形をした鬼でしか無い――――人間の皮を被った、化物よりも化物らしい化物なのだから。

「お?それなんつーんだっけ……居合?」
「…………まーいいや。とりあえずアンタが十分強いってことは分かったわけだし」

低姿勢のまま、視線を受け止め――――そして、青年はニヤリと笑った。
刹那、空間に幾多もの足場が形成され始める。
ランダムに点在するそれ全てが彼の足場であり、空中が彼の支配下に置かれた証拠であった。
道など必要ない――――彼にとっては空間全てが通り道なのだ。

青年は形成を終えると足元に足場を形成し、それを踏み込んで駆け出す。
足場を踏み込み、弾き返された威力を利用しての加速――――一気に接近を試みる。
居合だろうがなんだろうが関係ない。先に殴ってしまえばこっちのものだと。
そう言わんばかりに、青年は間合いなど関係なしに突撃した。
近づくことが出来れば握り固めた右拳で、少女の顔面をぶん殴ろうとするだろう。
とはいえ所詮は素人の動き、達人から見れば見切ることは簡単だ。
265 :【蛇骨舞剣】 [sage saga]:2012/11/18(日) 01:49:57.51 ID:FJ082vAQ0
>>264

「はいーーーー人は殺し合い、正義と悪を“力”で誇示しなければーーーー歴史は紡がれず、今という現代は存在し得ない。」

「だからこそそんな“些細な事”で生きて来れた人達が居る、歴史が在るーーーー貴方はただ本能で、生まれたままの姿で」
「言うなれば理性の服を脱ぎしてて“キモチイイ”だとか抜かす変態野郎ですよーーー貴方は空気の読まない人間でしょうし」
「そんな事、どうだって良いんでしょうけどねーーーーどの道、私は貴方に救いを求めて来たんじゃありませんーーーー」



「“個人的嫌悪感という私情で斬り殺し”に来ただけですーーーーー。」


人斬りとして、それは隠すべくもない、ただの本心、お前が嫌いだからお前を切るーーーーそんな単純な話で良いのだ
彼女が自分が正義を名乗らないか、誰かの為に、だとかそんな事情で人を斬るなんて“責任を押し付ける”真似はしない、と
そう紡ぐとともにーーーー彼女は引き絞る様に身体を、通常捩じれない様な所すらも、捻りきる様にして
そして得てして腰を折り曲げる、その動作で青年の拳は
頬を掠めるだろう、そして彼女は身体を回すーーーー青年が自分を殴れる間合いにまですら達して居ながら、其の剣は“近すぎる距離”
にまで対応する様に、言うなれば“釣り引き”なる加速した状態で相手を切るべくに用意された行動
彼女が無名ながら達人の息を以てなし得る、人智を超えた曲芸の様に“奇想天外”の動きーーーー彼女が身体を回旋させるのはさながら
“コマ”の要領そのもので、限界を超えた身体の引き絞りから生じるーーーー強力な土台を活かした力


青年のあらゆる用意された道は厄介である、しかしーーーー“同じ道”に辿り着いた瞬間を狙ったならだろうかーーーー?

ーーー“居合い”なんてレベルではない
そのまま鞭の様に振るわれたショーテルは時間差を、完全に狂わせながら、あらゆる関節と独楽の要領で振るわれた“神速”の一薙ぎ
それは正面のみならず、人を超えた駆動範囲で“周囲”を切り回すーーーー龍の巻く姿の如く回転し纏う空気すら遅れて、断裂するだろう

しかし目測はずさんだーーーあくまで来るだろうと予測した構え攻撃の為に、其の斬撃は青年が事前な行動を取っていれば
急所に当たる事も無くなるか、もしくは完全に僅差ですれ違うかもしれない。
266 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/18(日) 02:16:52.19 ID:pCY1T/SNo
>>265

「初対面の殺人鬼に向かって変態野郎とは随分な言い草だなおい」
「それに空気ぐらい読めるぜ?これでも学校では優等生だからなァオレは」
「ま、そんなことだってどうでもいいのさ。殺すか殺されるか、それだけでいい」

単純明快でいい。面倒な事は大嫌いだ。
戦うために、壊すために、殺すために、いちいち理由付けする人間は大嫌いだ。
戦いたいから戦う。壊したいから壊す。殺したいから殺す――――全部、それで充分。
その点、目の前の少女はわかりやすくて良い。苛立たず、ただ純粋に殺したくなる。
青年の放った拳は掠るのみに留まり、残念ながらこれといった威力をうまなかった。
これが刃物による攻撃だったら少しは見栄えもするかもしれないが、拳ならば掠った所で意味は無い。
とはいえ、相手は剣術の達人だ。ド素人の拳が当たるはずもないこともわかっていた。

「やべっ――――――――」

いっそ剣で切れない所まで近づければ剣も意味をなくすと考えての接近ではあったが。
そう、少女は身体を文字通り自由自在に操ることができるのだ。
距離など関係ない――――そのことを完全に理解したのは、青年が拳を完全に振りぬいた直後である。
ヤバい――――と頭ではわかっているが、ここまで近づいてしまったら完全に回避することは難しいだろう。
それに、居合といえば剣術の中でも速さに特化した技である。
間合いに全身突っ込んだこの状態で回避しろ、というのは人間にはあまりに酷な話であった。

「…………おー速いなー。目じゃ追いきれねえぞこれ」

しかし彼は常人ではない。殺人鬼であり、能力者だ。
今更身体を自分の意志で動かした所で回避が間に合わない事は誰がどう見ても明らか。
だから青年は殴った勢いで前に進む自分の体の前に、足場を形成した。
それは青年に触れた瞬間に彼を弾き返し、間合いの外へと強引に押し出そうとする。
咄嗟の判断にしては上出来と言えたが、やはり完全に回避するには至らず。
急所を守るようにして交差した腕、そのうち左腕が剣に巻き込まれ、かなり深い傷を負った。
青年は感心したように言葉を漏らすも、左腕から出る血の量は尋常ではない。
このまま放っておけば大変なことになるのは間違いなく、またこの戦闘においてはおそらく左腕は使いものにならないだろう。
そんな状況にもかかわらず、青年の表情は依然として不気味な笑顔のままだった。

「いやまったく強いなぁアンタ。正直オレじゃあ歯が立たねぇわ…………」

青年の言っていることは事実だった。
彼はナイフ以外の武器を所有しておらず、故に近距離以外での戦闘はできない。
しかし技術、速度共に相手のほうが上で、その上リーチも負けているのだ。
策を練らないことには勝ち目はなかった――――さてどうしたものかと青年は考える。
そして、次の瞬間には青年は走り出していた。
無意味に策を弄した所で達人相手ならば通用するか怪しい――――ならば、アドリブでなんとかするしか無い。
まずは攻撃するために、青年は距離を詰めようと再び走っていく。
267 :【蛇骨舞剣】 [sage saga]:2012/11/18(日) 02:55:46.98 ID:FJ082vAQ0
>>266


「此の決めでーーーーまだ生きているなんて、本当に不快ですねーーーーゴキブリを彷彿とさせますーーーーほんと」



一時は驚愕に目を見開かせて居たーーーーこの段階で生きているとは、とでも言う様に

本当に嫌そうな面持ちで、其の刃先に溜めた血糊を振り払うーーービキ、ミキッ、という関節が緩慢に戻りゆく動作から
解るだろうかーーー彼女は多関節が故に、一度“大技”を放てば、その関節から次の行動に移すのに多少の時間が掛かる、だからこそ
青年が回避しつつも負傷した所を突いての攻撃を“しようとしないのではなく”出来ないーーーー
そしてさっきの斬撃も“通常なら間合いに入る直前で”振ってしまえば出来た行動をしなかったーーーそれらの指す意味は
“間合いの前で立ち止まる”のを恐れたからだ、そうなれば無防備を晒す羽目になるから

だから“確実に間合いの中で仕留めたかった”ーーーーその神速の振りは一時に置ける、最大の隙だーーーーーー
人並みはずれているからこそ生じる“人の範疇での隙”ーーーー最低でも
彼女が其の斬撃をしてから三秒は身動きが出来ずに居た、関節が剣を振るに適した“だけ”の態勢だったために
完全に足場を土台にした時点でその場をすぐ動くなんて出来ないしーーー言わばこれは複雑なシステムの様なものだ、事前にその
効率と行動に適した動作で“予想外のエラー”にはすぐ対応出来ない。


それがもし、完全に見破られていたならばーーーーー


「ーーーーーー」


「ーーーーーーさっきので味わったでしょうがーーーーーー“近付かない”方が得策ですよーーーーー貴方に此の技はーーーーー」


「破れませんーーーーーー」


“もう一度身体を振り絞り”ーーーーーー

さっきと同じ様な態勢になる、が、今度は姿勢を低くしつつ、刃先を水平に構えている
しかし彼女の剣技は見た目に反して自由自在に、態勢、関節を捻られるという点で
其の斬撃は確実に横薙ぎに限らないーーーという事は読める筈だーーーこれは達人だからこそ、己と相手の優位性を理解した所以の、行動だろうか
達人には“抜かずして勝利する”という居合いの行動があるように、それは青年に“近付いたら死ぬ”と脅す様な振りとも言える
貴様程度ならば同じ二の舞に散るぞーーーーーそう迫力で伝えきる、いわば尋常ならぬ“剣気”という空気がひしひし伝わる筈だーーーーその言葉に嘘は
無いと言わんばかりに

彼女には此れしか無いのだーーーーその“事前に構える”というやり方を突き通すという手段しか


今度は間合いに入ったのを完全に目視したのを捉えてーーーーーまたや“独楽”の要領でーーーーー距離すら奪わんとでも言う様に
神速の薙ぎが向かう筈だーーーーー彼女の剣技には“無駄”は無い。そして“放つ際”に至っては隙がないーーーーー。
268 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/18(日) 03:19:34.92 ID:pCY1T/SNo
>>267

「ははっ、残念ながらオレは新聞で戦えて死ぬほどやわじゃねえ」

青年は肉弾戦しか出来ない。が、それは相手とて同じ事だ。
そして、先程の居合――――あれほど大きな動作をすれば、如何に達人と言えども一瞬は隙が出来る。
その一瞬を突くことだけ考えていれば或いは居合を攻略することも可能かもしれない。
おそらく無傷では済まないだろうが、青年は後先考えて行動出来るような殺人鬼ではなかった。

「おいおい、やってみなけりゃ分かんねーだろうが」
「まったくよォ……これだから達人様は困るぜ。自分の技を過信しすぎる」

先ほどと同じような姿勢。間合いに入れば居合が飛んでくることは明らかだ。
だが、青年は止まらない。策はあるのか?――――残念、そんなものは用意していない。
ならばどうする。どうもしない。身体が動くように動いてくれる。
自問自答を繰り返し、青年はひたすらに前に進み続ける。
剣気――――剣士ではない、剣を持ったことすら無い青年ですら、その気迫が肌にビリビリと伝わってきた。
確かに、破れないかもしれない。そう感じさせる説得力が、其処にはあった。
だからといって彼が止まるのかと言われれば、勿論答えは返すまでもなく分かるだろうが。

「ほいじゃ――――勝負といきますかい?」

数瞬後には、少女の間合いに入り込む――――青年は嗤った。
緊張感が身体を支配する。恐怖が心を蝕む。そして、衝動が早く殺せと突き進む。
そして、青年は少女の間合いに入り込み――――――――。

「――――――――ばぁ」

刃が飛んでくる瞬間を狙って、跳躍した。
攻撃するならば、居合が終了した直後を狙うしか方法はない。
そして、その間にできるだけ攻撃を回避しながらその場に留まらなければ、その隙を突くことは出来ない。
そうして青年の本能が選びとった答えは、身体能力をフル活用した跳躍により、上に逃げるということだった。
青年の身軽さはもはや人の領域にあらず、形容するならば神がかっているといって良いだろう。
尋常じゃないその身軽さを利用し、青年は上の間合い≠も飛び越えて少女の真上に飛び上がる。
足に攻撃されていなかったのが幸いだった――――が、飛び上がる瞬間、やはり神速は回避しきれなかったらしく。
右足をざっくりと斬り裂かれていた。これではおそらく満足に飛び回ることもできない。
つまり、これが決まらなければ青年は唯一の持ち前である身軽さすらも失うということになるのだ。

そして、青年は上空で居合が完全に振り抜かれたその瞬間を狙い。
右ポケットに収まっていたナイフを取り出すだろう。
相手の剣相手にリーチで負け、技術的にも開きすぎているから使用できまいと仕舞っておいたそれだったが。
この瞬間ならば、これが最も威力を発揮できるだろうと青年は判断したのだ。
青年は取り出すと同時に、ナイフを下に向かって投擲する。
落下による加速を得て、刃は少女に向かって突き進んでいく――――だが、残念ながら青年の投擲技術は優れたものではなく。
狙いも杜撰、果たして当たるかどうかわからない代物であるが……。
269 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 03:46:27.94 ID:mqMnMsGlo
>>253

「──…確かに、美味そうだ」

さながら熾火のように煙草の先端がじりじりと燻ったかと思えば、紫煙と青年の返事とが返ってくる。
終始無愛想を貫いていた青年の顔もどこか幸福そうなものになっている気がして、
なるほど確かに旨そうだ、と面白そうな表情を浮かべ、小さく頷いた。

「よ、よし……」

差し出された煙草を受け取って、どことなく緊張した様子。
幾分か初対面時の緊張が晴れたのか、当初よりかは感情が分かり易くなったように思われる。
慣れない手付きでそれを銜え、青年に点火してもらう。──ゆっくり吸う、だったか

「……っ」

慣れない感覚が口腔に侵入してきて、びくりと男の表情が動く。
にわかにどこか感動的な感情を覚えて、──つい、吸込む勢いは、強くなってしまった。

「──ゴホッ、ゲホッ!」

案の定と言うべきか、彼の想像を遥かに上回った勢いで傾れ込む煙に、盛大に咽せる結果となった。
煙草を落とさないように努めるのが詰まる所の精一杯で、彼は身体を軽く曲げて衝撃に耐えるのだった。

/今の今まで疲れて寝てました……申し訳ない、お返しします!
270 :【蛇骨舞剣】 [sage saga]:2012/11/18(日) 03:55:20.76 ID:FJ082vAQ0
>>268

確かにーーーーー彼女が一度見せたであろう、其の剣技は容易く破られた。
跳躍で、同じ場に立ち塞がる事の無い様に、高い飛翔で振り終わりを狙うナイフの投擲が、それは運だったのか見事に彼女の頭上へと
弾道を浮かべて居るだろう、その刹那に少女は口角を吊り上げて、微かに笑う。
もはや助かるべくも無い走馬灯を過らせた、あきらめの笑いだろうか?

いいや違うーーーーーーーーーーーそれは明らかに殺人鬼の様な“楽しみ故の笑い”ーーーーーーー





「“流石です”ーーーーーー確かに“さっきと同じ業”ならばーーーーーーー“それ”でやられてましたーーーーー」




そう“事前に構えるしか出来ないからこそ”ーーーーー彼女は其の構えを見せつけて“挑発”していた。

もっとも最初のひと睨みで狼狽えない、楽しもうとする姿勢を覗いたからこそーーーー敢えて、こちらへ向かう為の“ハードル”を
用意したのだ、剣技に其処まで自信があったのなら、私は其れに“名前”を付けて誇っていただろう
しかし、違うーーーーー私が誇りに思うのは“人斬り”という事だけだーーーーー斬られ斬る事に、誇りを抱き
斬る相手には一切の油断を許さない。そもそも彼女はただ“剣士”なんかでは無いという事を忘れてはいけないのだ。
彼女が殺人鬼という恐怖に対しても乗り越え楽しむタイプの
人間を理解していない“筈が無い”ーーーーーーー彼女はまさしく“殺人鬼を殺す為の殺人鬼”なのだから


ナイフはまたやーーーー“二度目の神速の振り”で弾かれて居た、それは完全に目視で捉えており、キィイィンッ!という金属音が
響き渡るだろう、そのナイフは少女が狙ったかの様に、遠く深く地面に突き刺さるだろう
彼女が放てる斬撃は“一発”とは限らない、何処かの武士ならば“二の太刀要らず”とその場でしか発揮出来なかっただろうが
さっきとの違いは“水平”に薙いだ、という事、それはまさしく彼女はその剣術を放った後に“反対面にまた同じ態勢を作るため”
言わばゴムの反発、右回転の後に左回転に切り替えるという関節の“システム”を組んでいたーーーーー



もっとも其れを防いですぐ青年に再び攻撃出来る訳では無いーーーー彼女は此の二の太刀目で青年を確実に殺せるだろうと踏んでいた
しかし、それは結果的には良い方向に向いたが、殺せなかった、これは人斬りが思うよりも、その殺人鬼と実力が拮抗しており
運が悪ければーーー少女は既に死んでいるのかもしれなかった


今度は掠めた頬から溢れる準える血を、舌で舐め、口に含みーーー関節を変容させていたーーー今度も二秒ほどのラグが
あるようだが、青年に此の隙を突く余力が在れば、まだ解らないーーーゆえん
少女もまだ気を抜いていなかった

彼の様にーーーーー楽しんでる場合じゃないーーーーーー確実にーーーーー殺さない、とーーーーーー

少女は肩で息をしているーーー体質上、体力はそんなにないのだろう。
271 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/18(日) 04:17:45.05 ID:pCY1T/SNo
>>270

「あっららー…………完全にやったと思ったんだけどなぁ…………」

ナイフは予想外の二の太刀目に弾かれ、地面に突き刺さった。
最初の神速と微妙に構えが違っていたのはこれを狙っていたからなのか、と感心しながらも。
今の一撃で決められなかったのは相当まずいと、青年の中で若干の焦りが生まれていた。
右足が使い物にならないと言うことはつまり、跳躍が封印されたということ。
彼の最大の武器である機動力を奪われたのだ。このまま続ければ勝てる可能性は限りなく低いだろう。

「じゃあこれだ――――奥の手、第二弾」

青年は飛び上がったままその場に足場を作り、空中に留まると。
素早く周囲の足場に『実体』を与えた。
通常ならば他人が振れることの出来ない足場に実体が生まれたということはつまり。
足場による直接攻撃が可能になったということにほかならない。
青年の持ちうる中での二つ目の飛び道具――――ただし、実体化には体力や気力などを消費するため。
大量にできないのが難点ではあったが、今はこの際目を瞑ろう。
しかし問題は、この足場を相手に放っても大した速度では飛んで行かないということだ。
硬さも常人が砕ける程度。速さも常人が集中すれば認識が可能なレベル。
つまり、達人並の技量と身体能力を有する少女相手では、簡単に見切られてしまうということ。
また、普通に放った場合では僅かに生まれたラグのうちに攻撃が届かないという問題点を持っていた。
それを改善すべく、青年は足場の一つに無事だった右手を置くと、逆立ちの容量でバランスを取り。
器用に球体の上に腕一本で立ってみせる。

「さぁて、こいつぁどうするよ――――人斬りさん」

そして、実体化させていた足場、その一つを無事な左足を使用して蹴りを入れる。
無事だった右手と左足のみを使用する――――桁外れなバランス感覚を持っている青年だからこそ出来た技である。
蹴られた足場は通常よりも速い速度で、少女に向かって飛んでいくだろう。
それに追随するように、およそ十個もの足場が少女目掛けて様々な方向から飛来してくる。
速度は、最初に蹴りを入れて加速させた足場がラグが終わるか終わらないかギリギリ程度の速さで。
その他はラグが終わった後に少女のいる場所に到達するはずだ。
硬さは常人でも砕けるため、少女の身体能力をもってすれば破壊は簡単であり。
また、一発では致死に至るほどの威力も無く、当たった所で良くて気絶程度の物だ。
272 :【蛇骨舞剣】 [sage saga]:2012/11/18(日) 05:03:05.76 ID:FJ082vAQ0
>>271

「つあッッーーーぐぅッーーーーーーーー」


結果からして、此の攻撃は予想し得て居ないーーー彼女はラグを終えて間もなく、出来た行動は
頭を低くしつつ、ショーテルで出来得る限りの数の足場を弾く事、後は主に肩部、腰部、腹部、に直撃、他は足部を掠めて往く
そうして彼女はみしッ、と肉を抉る音を聞き、呼気全体が痛みとなる錯覚を覚える
肺に伝わる、空気が痛みに換わる様な、其処でカリアは膝をつくーーーー体力が万全なら、もっと防げていただろうか
なんて言い訳しても遅い、私という複雑多岐な関節は、衝撃に弱い
一定の痛みに慣れていようがーーーーこういった鈍い痛みが続くと、思考が濁ってしまう。
そのまま倒れ伏せんと、前へ飲まれる様にーーーーーのめり込んで往くーーーー


ーーーーー情けないものだと思うーーーーーーーそして頭を過るのはーーーーーーーかつてたった一人の剣士に言われた事


“お前じゃ役不足だ”ーーーーー此の声だけは未だに耳に離れないーーーー人斬りの役職を全う出来ない事は、恥そのものだ。



「人斬りを、馬鹿にーーーーーーーーしないでくださいーーーーーーーー」

「私が、親から授かったーーーーー誇りをーーーーーーー剣をーーーーー命の重みをーーーーーーーそれを奪う地獄を」
「貴方に見せてやらねばならないーーーー人を殺めた経緯がなんであれど、殺人鬼に同情等、くれてやる由も無いーーーー」
「人斬りーーーーー代々と受け継ぎ地獄から、貴方達を斬るに名ずられた、怨嗟の声を轟かす剣であると」


「ーーーー死に給えーーーー殺人鬼に生きる場等、この世には無いーーーーーー」



それは経の様に唱える言葉見たく、小さくか細く、呟く様な声ながら、何処か怒りに冷たく重く沈む様な鈍さと抑揚を醸し
カンッーーーーとショーテルを支えたる杖にする様に、そのまま倒れるのを中断した、力がこもりきらず震える足を、無理矢理言う事を聞かせ
少女は立ち上がり、口から逆流し、溢れ出る血を滴らせ、光のともらぬかすれた目で睨みながら告げる
ずりッ……ーーーずりッ……ーーーとショーテルの刃先を地面に擦らしながら、彼女は肩で息をしながら
ぼろぼろで砂まみれの服と、血の染みた、袖口に、襟元、老人の様に曲げた背の姿勢の儘ーーーーのそりッ、とでも言う様に
緩慢に青年へと歩を歩み進めて居た、それこそ明確な“殺意”を見せつつも

しかし互いに後一歩半辺りで間合いとなる様に其れは立ち伏すだろうーーーーーそのままショーテルを頭上に構えて


「ーーーーーーーーーー貴方は苦しませて、仕留めますーーーーものの最後の抵抗を見せるなら、一思いにやりかねません」

「もう体力もそんなに無いですからねーーーーーー所以、私が殺すか、殺されるか、はっきりと解りませんが」

「此れは、人斬りとして貴方という命だったもの記憶に留める為ーーーー聞いておきます」


「名前ーーーーー教えて、いただけますか?」


その名を聞く瞬間だけーーーーーーカリアは、優しい笑みを向けていた、慈愛を思わせる様な、人として接する様な、それは殺し合いの
中では全く以てあり得ない行為でありながら、其処には作り笑いという感情一切無い
最も、彼女と青年は“殺人鬼”と“人斬り”の垣根が無ければ、ただの近い年齢の人間なのだ
だからこそ彼女は、正義等名乗りたくは無いーーーー
こんな立場で無ければーーーー良き友にでもなりえただろうかーーーーしかし其れは現実ではない、妄想でしかない、この世で
空想で人を語る程、虚しいものはない。

だから彼女に出きるのは、殺した相手の顔、姿、名前、出きる限りーーーー記憶に留める事だ

それが彼女に残された人間足り得るための感情と良心であるとーーーー
273 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/18(日) 05:38:45.15 ID:pCY1T/SNo
>>272

「クハハハハッ!同情なんざ欲しかねーっつゥの!」
「ただの一人の鬼すら斬れずに何が人斬りだよ、笑わせんな」
「化物殺すのが人間の役目だろうが。それすら出来ないテメェなんざ、殺す価値すらありゃしねぇ」

軽やかに地面に着地すると、青年は左手と右足の感触を確かめるように動かそうとした。
だが、動かない。右手と左足のみで戦えるか?……少し、難しい。
せめてナイフさえ手元にあれば片手でも殺傷能力を生み出せるのだが。
残念ながらそれも投擲に使ってしまい、状況としては最悪といってもいいだろう。

明確な殺意を以て一歩一歩、ゆっくりと近づいてくる少女。
青年は、あえて攻撃をしたり、歩き出すこともしなかった。
ただ、満身創痍の相手がどのような行動に出るのか、少し興味があったのだ。
誇り高き人斬りとやらがこのあとどのような動きを見せるのか、気になったのだ。

「名前……名前ねぇ…………」
「浅霧優斗。あー……言っとくが、名前を教えるのはテメェに殺されるからじゃねえぜ?」

普段、ただの学生として活動している彼は、人を殺す際に名前は絶対に名乗らない。
それは表の世界を壊したくないからであり、警察などに通報されないためだ。
殺人鬼である彼が何故社会的地位を未だ守り続けているのか――――…………。
彼は元々ただの人間に過ぎず、殺人鬼と化したのも能力覚醒の代償に過ぎない。
表の世界は、彼が普通の人間であったことを証明する唯一の依り代なのだ。

振り上げられたショーテル。次の瞬間には、それは振り下ろされも可笑しくない。
死がこんなにも目の前にまで迫ってきている――――青年は、嗤わずにはいられなかった。
他人の死ですら鮮烈なのだ。自分が死ぬときは、どれ程素敵な衝撃を味わえるのだろう。
想像しただけで笑いが止まらない。だが残念なことに――――――――未だ、こんなところで死ぬつもりは、なかった。

「先に言っておく。知ってるとは思うがオレは殺人鬼であって戦士でもなけりゃ剣士でもねぇ」
「つまりはまぁ危なくなったら逃げるっつぅ当然の思考を持ってるわけだ――――お前らみたいに、誇りとかそれこそどうでもいい」
「では問題です…………片手片足使えなくなったら、普通どうするでしょうか?」

残った左足のみで、後ろに跳躍する。その飛距離は、常人では有り得ない程だ。
そしてそのまま足場の上に立つと、右手の親指を突き立てて下に向けた。
正解は単純明快、逃げる以外には選択肢は存在しなかった。

「お前、他の殺人鬼も殺すんだろう?なら、都合がいいから生かしといてやるよ」
「ま、せいぜいオレの名前と一緒に刻んどけ――――――――次、オレと会った時が死ぬ時だ」


「じゃ、そういうことで――――――――裏路地の殺人鬼、浅霧優斗がお送り致しましたー」
「次回お会いしましょう――――ってことでオレはさっさと逃げさせてもらうぜ」


芝居がかった動きで一礼すると、そのまま上に上に移動を繰り返し、ビルの屋上に飛び移ると青年はそのまま姿を消す。
裏路地には、ただ煌々と月の光が変わらずに降り注ぎ続けていた。



/ってことで長時間のからみ乙でした!
/最後逃走という微妙な結果になってしまい申し訳ない……
274 :【蛇骨舞剣】 [sage saga]:2012/11/18(日) 06:11:45.95 ID:FJ082vAQ0
>>273

「まッ……ーーーー」


待て、と言いながら追おうとするも、彼女の足は及び突かない、身体の疲労とダメージの蓄積の為の限界だ
追いかけるまでいかず、膝を崩して彼女はその背中を覗くーーーーーー彼女は其の殺人鬼を“名乗らない”ものだと踏んでいた
しかし此の隙がいけなかったのか、純粋な殺人鬼に掛ける情け等、虚しいものだ
カリアは深くそう思ったーーーーー悔しく無い筈が無い、これでは殺人鬼という厄介でタチの悪い生き物を楽しませて
逃しただけだーーーーーー人斬り、としてはたまったものではない
逃げるが勝ち?
ふざけるな、殺す、殺させろ、斬り殺されろーーーーーーー憤怒しようと感情に陰りが出始めるが、其処で、彼女は自我を戻した


嗚呼、これじゃ殺人鬼となんら変わり無いーーーーー殺人、という彼と同じ舞踊で踊る様な者
されど殺人、たかが殺人だ、今回は私の失態が悪かった、それだけだ
わざわざ私が彼の遊戯に付き合う必要が無いーーーーーそれこそ彼の思うつぼであろうが
しかし、冷静に考えれば彼自身も対抗手段が無いからこそ、逃げた、それは彼は不殺で妥協したという事だ
もっとも自分が満身創痍を装いながら近付いてる間など隙を見せていたが


「武士ならぬーーーーー“殺人鬼は死狂ひ”ですね」

「所詮、どんな殺人鬼でもーーーー最後には、積み上げた怨嗟の声と数で殺されるーーーーーー其の中で彼が最後に生き残るなら」

「其処で仕留める時が来るーーーーー来なければ、勝手に何処かでくたばるだけでしょう。」


自分の及び知らぬ所でくたばるーーーーその方がずっと“楽”で良いですかね

殺人は、人を斬るという行為は本当に心労ものだ、親から継いだといえどブラック企業そのものかもしれない
カリアはコキンッ、と首や体の骨を鳴らして溜め息を紡ぐ、幸いにも明日も休日だから良いが、早急にアカデミーでの課題と
予習を仕上げねば、後が大変だ、あと寮長にもおこられるだろうか
私は人斬りこそ誇りには思いますがーーーー楽しいと思った事も無いし、それなら、料理でもしてる方が楽しい
しかし殺人鬼は、それを好む普通の人間の生すら奪うのだから
殺すべくなのは絶対だーーーー彼に限らず、全ての不義には鉄槌を下すべきだーーーーもっとキリング・マシーン、らしく

事情はどうあれ、それが生きる事なのだから、そう

人斬りは殺して生きる、殺人鬼ももっと世の為に人を殺せば良いものをーーーーーーなんて皮肉まじりに笑ってみせた

今宵はこんなズタボロの体で課題の事を考えれば、少し億劫でーーーーーまた溜め息が出た。


ーーーーーやはり殺人鬼はみんな苦しんで死ぬべきです。

そう恨み言を紡いだ。


//乙ッ!!なんかこちらこそ色々無理してごめんなしあ!!遅駄レスですまんかった
久しい戦闘で感覚を掴めなかったけど、こちらに割と気の使って頂いた所もあって、なんだかんだ楽しめました!!
こんな遅くまで付き合わせてしまい申し訳ありませんでした!おやすみあれ!!//
275 :【姫銃創射】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 07:26:57.75 ID:sffjIj24o
>>259

 さて、今日の仕事は終わりか。乗ってきたストライカーは潰されたし、どうしたもんか――

「――――――ッ!?」

 銃をポケットにしまい、踵を返そうとする女は、その風圧にて引き戻されることとなる。
 空気が弾け、衝撃波が飛び、両断されたのは鋼。彼女の潰してきた戦車「全て」が、唐突に破壊されたのだ。
 風圧により、至近距離にいた兵士たちがあおられ、数m吹き飛ぶ。砂塵の混じったそれは、女の長い銀髪を激しく揺らした。
 斥候用の高台に見えるのは、一人の少女だ――まさか、あの子が。いや、それ以前に。

「……っ、試すって……? というより、あなた……!」

 試す。その言葉の意味が、この女には計りかねた。
 爆発による兵士たちの死が引き起こされていないのからして――こっちの意思は汲んでくれそう、だけれど。
 軍人であり、全ての兵種をこなせる特異な彼女は、当然のことながら視力が良い。
 故に、ぼやける少女――凡人なら、性の判別すら難しかったかもしれない――の、ヴェールからちらつく素顔は、しっかりと見て取れた。
 ――間違いない。あの子は、理想郷の、妹さんだ。
 しかし、相手がなぜ「自分を試す」と語りかけるも、女には計りかねた――この間会ったときには、こんな冷たい視線じゃなかった、のに。
 とは言え、戦いを挑まれているのは確かな話だろうとは、女は理解できた。話し合いでは解決はないだろう。
 コートの内側に、無意識的に手が伸びる。ざり、と砂が音を立てた。

/ぬわー、しょっぱなから寝落ち……申し訳ないです。
/とりあえずお返ししますっ
276 :【神曲聖杯】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 15:43:04.89 ID:s5l9Qa9ko

つんとした冷たい風がびゅうと路地裏に吹き抜け、突然の冷風に道を歩いていた人たちは驚く。
いよいよ間近に迫る冬の到来を感じた彼らは、寒そうにコートの襟を立て直してつかつかと歩みを進ませた。
それは毎年経験する危機感に過ぎず、言葉で危機感とは言っても、慣れてしまえば到底恐れるようなものでないのは、
鳥肌を立てて眼を細め、体を震わせる彼らはよくわかっているのだ。
この爽やかで陰険な風は自分に四季を認識させてくれている、悪友のようなものだと思っているに違いなかった。
もちろんそれは当然の思惑で、私はそれに一切として反論するつもりもない。
だけれどしかし、ソレを識っている私からしてみれば、何事も無かったかのような平然としたその顔を想像すると、
腹から込み上げてくるような笑いを抑えるのは堪え難く、くふりと冷たい息を唇から漏らさずにはいられなかった。
彼らは知らないのだ。いや、現代社会風のイデオロギーにどっぷりと浸かっている彼らには理解できないのだ。
想像すらしない。この冷たい風が ―― どこから吹くかなんて。



「センキューベリーマッチです。」
「お陰でお腹一杯 ―― いや、杯一杯です。」

「渡し守に会ったら、まだ暫くは帰らないと言っておいてください。」

私は彼のの耳元で囁いた。

私はこの暗い路地裏の奥、T字路の連結点にて一人の男性の腹の上に乗り、彼の頬に両手を当てていた。
顔をぐんと近づけて、鼻と鼻がぶつかりそうなくらいにまで近づけて、極寒の吐息を彼の唇に浴びせて、
何よりも深く、何よりも冷たい瞳で彼の目玉の焦点を奪い、時折、瞬きをして彼の意識を活性させる。
今日の"食事"がもうすぐ終わりを告げようとしているのが、彼の徐々に弱まっていく心拍で分かった。
心拍だけでもなく、彼の小さくなっていく息遣い、下がっていく体温、肌に纏わり付き始めた霜も私に伝令をしていた。
そして遂には彼は、その手からバッグを ―― とあるご婦人から引っ手繰ったもの ―― ぱたりと落とし、
眠るように、静かに、安らかに。その胸の音を止めた。

コンクリートの壁にも、霜が付いていて、冬の冷気を僅かにながら助長させていた。


/誰でもうぇるかむん。
277 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/18(日) 16:38:24.60 ID:p417HPFro
>>276
/まだいらっしゃる?
278 :【神曲聖杯】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 16:44:59.23 ID:s5l9Qa9ko
>>277
/いますよー。
279 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/18(日) 16:52:21.26 ID:SyQU8wito
>>276
…ぁ〜…ダメだ、寒すぎる…!

【ぶるぶると震えながら歩く青年】
【ブレザーの上に普通のジャケットを羽織ったどこから見ても普通の青年である】

(異常気象ってやつじゃないだろうな、寒いにもほどがある!)
(今日は鍋!もしくはラーメンだ!)

…やれやれ

【白い息が宙に消えていくのを眺めながら歩く青年の歩みが止まる】
【正面に倒れた男と男の腹の上に乗った女が見えたからだ】

…えーと…

【青年から見ると二人は情事か何かのように見えたのか】
【顔が引きつっていた】
280 :【神曲聖杯】@wiki [sage saga]:2012/11/18(日) 17:16:51.73 ID:s5l9Qa9ko
>>279

 ―― 人の気配に気が付いた私は、長い髪の毛をふるりと揺らしながら体を起こした。
視線を向けてみれば、頬を引きつらせて困惑と戸惑いの色を表情に浮かべた青年の姿があった。
ここで不思議そうに小首の一つでも傾げれたならば、私は天然系の可愛らしいキャラに視えたかも知れない。
だけれどしかし、私は彼がどんな予想をしたのかを察せれて、くふりと笑いを零してしまうような性質だった。
見るからに普通の青年 ―― 私が食べれる部分は余り無さそうに見えた。

「顔を引きつらせてますけど、それは違いますよ。」
「まず、赤ん坊はコウノトリが運んでくるのですから、そういうことをする必要は無いでしょう。」
「いや、あなたが常識的な教育機関で教育されてたならば、謝ります。今のは嘘です。」

二つの足。裸足で立ち上がり、髪の毛を両手でふわりとかきあげる。

「では第二、私は外でするようなはしたない趣味は持ち合わせていません。」
「あ、ですがまぁ、今のは8割嘘です。」

彼から見るに、私とお楽しみをしていたらしいソレの青白い肌は、霜に埋まり始めて白くなりかけていた。
肌をつんざくような冷気。
冷たさ。

「……ともかくも、お目汚しになったなら、何かお詫びをしましょうか?」
「彼も"これはお見苦しいところをおみせしやした"と、心の中で謝っているに違いありませんし。」

くふり。また私は笑う。
281 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/18(日) 17:24:02.49 ID:qR8UQ3Vjo
>>280
ほぼ嘘じゃねーか

【ビシッと音が聞こえてきそうなツッコミを反射的に返す】

お詫び…って言われてもな…

(…ん?)
(…こいつは…)

…その彼とやらが生きてるようには見えないんだけど
犯人はアンタ?

(…めんどくさい事になりそうな…やれやれ)

【青年の顔が再び引きつる】
282 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 17:29:25.47 ID:/4NY3zJ+o
【街――それは人々の活気溢れる場所】
【今日の夕飯はどうするだとか、明日はどこへ行きたいなど人々の希望に溢れた声が聞こえる】
【しかし、そんな活気溢れる街にも、光りがささぬ場所があった】

「……可哀想に」

【路地裏と呼ばれる場所に声の主はいた】
【全身を黒一色で染め上げたローブを身に纏い】
【肩にかかる程度の銀髪、ルビーのような赤い瞳】
【首から下げられた銀のクロスを右手で握り締めたあと、男はもう一度呟く】

「可哀想に」

【男の視線の先には仰向けに倒れている少年が一人】
【リンチにでもあったのか、顔中に青痣をつけ、身に付けている学生服は所々破られていた】

「たまたま路地裏に迷い込んだ一般人か、はたまた能力者の末路か」

【クロスを手から放し、男は少年に近づいていく】
【一歩、また一歩と少年に近づくにつれ、哀れみの表情を浮かべていた男は、表情を消していく】

「少年の死体か。
なるほど、ともすれば油断をしている能力者相手には、なかなか有効な手札かもしれないね」

【少年の前に立った男はそう呟いた】
【言葉の意味が伝わる者はそういないだろうが、マトモなことを言ってるようには思えないだろう】
【その証拠に、男は周囲に人がいないかどうか、視線を動かすのであった】

/人まちです!

283 :【神曲聖杯】@wiki [sage saga]:2012/11/18(日) 17:34:13.15 ID:s5l9Qa9ko
>>281

「ええ。ほぼ嘘です。」

相槌を打つように、迷い無く私は彼の言葉を肯定した。

「けれど、これが私のアイデンティティーで ―― 」


「や、彼が死んでいるように視えますか?」

彼が私の背後にある ―― 死体 ―― に引っ掛かったので、
私はどことなく楽しそうに質問を投げ返しながらまだしゃがみ込む。
そして右腕を掴み、生気の欠片もない瞼をもう片手で無理矢理開かし、

「やーやー。僕は生きてるよ。」

と言った。

「ほら。生きてます。」
「本人が言っているんだから、間違いありません。」
「だから、犯人が云々以前に、犯罪なんて一つもなかったのです。」

まるで等身大の人形で遊ぶように、私は掴んだ腕をぶらぶらと振り、
黒目がどうしても正面を向かず、ぐるりと引っくり返って隠れてしまうので、
直接人差し指で転がしたりして調整しつつ、彼の様子を伺った。
284 :【唐揚感染】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 17:43:51.09 ID:yEnyIlNq0
>>282

街中、人通りが多い。故に犯罪も少ない。
対して路地裏。人が少なく人目に付きづらい。故に犯罪が多い。故に、故に正義の味方であるところの少女は、
どこかの球団の野球帽をエロ被りしているジェイルの少女は路地裏を優先的に徘徊していた。
路地裏に飛び込むと起きる出来事は大きく分けて三つ。
不良が現れて襲われる。不良が喧嘩している。誰かが襲われて死んでいる。死、死は許せない。

「………む」

死は許せないし喧嘩も許せない、悪事が大嫌いで絵に描いたようなヒーローを夢見る少女は路地裏にて事件発見。
死体と思われる少年と、それを見下ろし何かを呟いている男。見た感じからして怪しさ全開。
男の方はといえば悪人オーラが迸ってすらいるように(彼女には)見えた。
万が一この男が倒れている少年と無関係な人物だったとしても、事情聴取はしなければならない。
少なくとも少年は生きているならば保護、死んでいるのだとすれば回収しなければならない。やらなければならない。
彼女は正義の味方だから。

「そこの君ー!そう、そこで少年を見つつぶつぶつ呟き、且つきょろきょろしている怪しい君ッス!」
「私はジェイルの者ッス。ちょっと話があるッス」

ジェイルの構成員だという証明である手帳的な物を見せつけつつ彼女は男の方へと歩いて近づく。
彼女が駆け寄らないのには理由がある。多くの場合、殺人者はジェイルが来たからと言って慌てふためき逃げ出さない。
それはこの世界における殺人者の大半は能力者かそれに準ずる屈強な者どもだからだ。
故に下手に急速接近すると返り討ちに遭う可能性がある。また、この場合倒れている少年もグルだということもある。
正義の組織も能力者世界では絶対無敵とはいかないのだ。気を抜くとすぐに殺される。

「とりあえず落ち着いて聞いてほしいッス。そこに倒れている少年は生きているッスか?」

まずは少年の生死を尋ねる。出来れば生きていて欲しいが果たして…?
285 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/18(日) 17:52:57.13 ID:Sh18i2vyo
>>283
…勘弁してくれ、人形劇には興味ないんだ
それともそれもアイデンティティの一つなのか?
…やれやれ

【気持ち悪そうに顔を覆いため息を吐く】

どっちにしろ、いい趣味とは言えないな
んで?そのバッグを奪い返すために…ってとこか?

(…やっぱりめんどくさい奴っぽいなぁ)
(「暇する」暇もないのは良いことなのか悪いことなのか…やれやれ)

【ちょんと青年が指さす先には地面に落ちているバッグがあった】
286 :【神曲聖杯】@wiki [sage saga]:2012/11/18(日) 18:05:39.55 ID:s5l9Qa9ko
>>285

「バッグ。」

あっ。

と思い出したように彼の指先の延長線を追い、
パッと腕を放して地面に落ちてる鞄を両手で取った。

「いや、それは3割くらいしかあってません。」
「内、2割は私からの頑張ったで賞なので、正確には1割だけ合ってます。」

すくりと立ち上がり、鞄を開けて、中を探るようにぐるりと見回す。

「これは偶然見かけた婦人の持ち物でして。」
「こちらで倒れている血色の悪い方が、怒涛の勢いでこれをぶんどったのです。」

そこまで言うと、チッと舌打ちしてから鞄の蓋を閉め、
ひょーいと彼の方へとめがけて鞄を投げる。

「今頃近くの交番とかにいるはずですので、届けてみては如何でしょうか。」
「中々の美人でしたので、あわよくば今夜はしっぽり……おっと、下品なネタを失礼。」

「まぁ、私には関係の無い話ですが。」

私のチャームポイントはお喋りなところだと、自負している。
287 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 18:11:31.34 ID:/4NY3zJ+o
>>284

【男はギロリと声のしたほうへ視線を向ける】
【視線の先にはこの路地裏には相応しくない一人の少女が、少し離れたところからこちらに声をかけているのだ】
【能力者か一般人かは判断がつかないが――】

(とりあえず、口封じのために殺しておきますか。どうせ使うなら手札は多いほうがいい)

【幸い"まだ"何もしていない】
【路地裏を歩いていたら、この少年が倒れていたのだ。自分は加害者ではなくただの目撃者だ】
【しかし、一つでも強力な手札が手に入るのであれば、ここで戦闘を行うことを考えても釣りは十分くる、と】
【だが、男のよからぬ企みは少女の言葉で遮られるのであった】

(……ジェイルだって?)

【こちらのほうへ歩いてくる少女の手帳を観察しながら、男は少女の言葉を脳内で反復する】
【路地裏には随分と不釣りあいな少女だとは当然思ったが】

(なるほど、能力者か)

【この場所に少女がいることも納得がいく】
【しかし、随分と悪いタイミングで現れてくれたものだと内心舌打ちをする】
【ジェイルといえば、所謂正義の組織――とでもいったところか、それも大規模な】
【ここで下手に構成員に手を出せば自分も手配される可能性は高い、少女と少年の手札を諦めるのは非常に惜しいところではあるのだが】

「僕ですか。
怪しいとは失礼ですね、僕はただの聖職者ですよ」

【銀のクロスを相手に見せつけ、聖職者という仮面を被り】
【それと同時に相手の問いに答えるために、倒れている少年を観察する】

(顔中に暴行された痕があるものの、直接の死因は胸の傷、といったところかな)

【よく見ると、少年の胸には小さな穴が開いていた】
【おそらくナイフのようなもので一突きされたのだろう】

「心臓をナイフか何かで刺されてますね。
残念ですが、既に亡くなられているようです」

【ソレを見て、男は内心で凶器を持っていない自分は加害者から外れたと安堵する】
【そして、自分が加害者ではないアリバイを男は話す】

「急いでいたので危険だとはわかりつつも、路地裏を通ろうと思いまして。
するとここに少年が倒れていたので……職業柄つい声をかけずにはいられなかったのですよ」

【あたかも本当に悲しんでいるかのような表情を作り、少女に言う】
【よく見れば、男の目は少し潤んでいた】

「悲しいことです。
罪も無いような人々が巻き込まれ、命を落とす。
僕は自分の無力さに腹が立ちますよ」

【右手をぐっと握り締めながら男は言う】
【男の演技はかなりのものだった】
【もっとも、幾多の犯罪者を見てきたジェイルの構成員にそれが通じるかは微妙なところだが】
288 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/18(日) 18:13:32.60 ID:RNP66lJXo
>>286
一割…ってことは…

【投げられたバッグを両手でキャッチし】

…「趣味」か「食事」か?
やっぱりいい趣味じゃないな

【バッグを小脇に抱える】

アンタが持っていけよ、関係ないってことはないだろ?
何せアンタが捕まえて奪い返したバッグじゃないか
289 :【唐揚感染】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 18:30:50.39 ID:yEnyIlNq0
>>287

「あ、え、聖職者ッスか……?こ、これは失礼したッス!」
「聖職者が人殺しなんてあり得ないッスもんね」

よく見れば確かに聖職者っぽい容姿……かもしれない。彼女は純粋且つ正義大事になのであまり人を疑わない。
彼女が嫌悪感を露わにするのは海老と悪と同性愛だけだ。海老は単純に嫌いな食べ物なのである。
男が死因まで加えて丁寧に少年が死んでいるということを教えてくれた。そうじゃないかとは思いつつも、認めたくなかった。
少女は少年の死を悔やみ、己の無力を責め立てつつ死体に目を遣り歩き出す。いや走り出す。
先ほどまでの警戒はどこへやら。だからアホだというのである。

「ナイフで一突き……ッスか……顔も何度も殴られているようッスね……」

なんという残酷な、悪魔の所業か何かだろうか。否、紛いなく人間の仕業だ。こんなことするのは人間しかいない。
声明をいたぶることに快楽を感じるのは人間という生き物だけだ。

「急いでいても出来るだけ路地裏は通らない方がいいッスよ」
「その……この通り路地裏は無法地帯ッスから……」
「中には人殺しに目がない凶悪な能力者もいるッスし、兎に角危ないッス」

結局のところジェイルに入っても仕事以外の時間を徘徊に割いても、出来ることは更なる被害者を生まないように、
こうして注意をすることだけ。彼女が駆け付けた時には既に事は終わっていたということが9割を占める。
それだけこの世界の悪人は手際が良い。やることやって速攻でやり逃げなのだ。
他にも悪事につられてやってきた少女のような人間を狙って……という場合もある。

「はあ……本当ッスね。私はジェイルに入れば何か変わるかと思ったッスが、何も変わらなかったッス……」
「ただ給料がもらえるかどうかって違いだけッスよ……」
「私がいくら頑張っても悪人はいなくならないし、死亡者数も減ったりしないッス………」

聖職者を名乗る男の物は演技だったが、彼女の場合は本気だった。
本気で人々を救いたいと思い、無力を呪い、悔いた。

「はは、私の場合はジェイルの中でも一番弱い能力ッスし」
「もしも悪人に出会っても勇気を振り絞って戦うか、こっそり写真でも撮って先輩に報告するしかできないッス」
「私って本当に役立たずで……うう……」

少女は泣いていた。今まで何人の死体を発見しただろうか、幾つの悪を逃がしてきたか。
もしも自分にも先輩ほどの力があれば、何人救われたことか。後悔しかない。
後悔が小さな涙になり、頬を伝って血生臭い地面に落ちた。
290 :【神曲聖杯】@wiki [sage saga]:2012/11/18(日) 18:59:39.70 ID:s5l9Qa9ko
>>288

「いいえ。」

「だって、私は警察とは…… ――― 」


私は、深い感情を胸で渦巻かせ、


暫し、思考をして、


闇を ―― 漏らし ――



「痴女だと間違われて、この前職務質問されたので、嫌です。」

はぁ、と溜め息混じりに言った。深刻そうな雰囲気までは装えなかったけれど。

「私は痴女なのではなく、ただのキュートビューティーな妖精さんなのに。」
「まぁ、妖精じゃあないんですけど。これは嘘じゃなくて、比喩、です。」

腰に手を当てて、やれやれという風に首を僅かに横に振る。

「さて、では私はこれにて。」
「こう見えて私は暇じゃないのです。」

「……4割嘘です。ちょっと前までの話なので。」

「では。」

そういい残して、私はするりと路地裏から歩き出したのだった。
幽霊のように。旋風のように。


/遅れてごめんなさい!
/その上、おちねばならず、明日もロールできるか怪しく……、
/数日跨ぎの凍結はいかんとも忍びないので、強引ですが〆ますねっ……。
/絡み乙でした。また見かけたら、絡んでいただければ幸いっ。
291 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 19:02:52.16 ID:/4NY3zJ+o
>>289

「そうですね。
僕もあまり近づきたくはなかったのですが……今後気をつけることにしますね」

【少女は気づかなかった、この男の正体に】
【聖職者の仮面を被った、ネクロマンサーに】
【ネクロマンサーは聖職者がするような優しげな顔を作り、少女に言う】

「あまり気に病まないことです。
確かに個人個人で出来ることには限界があります。
でも、だからこそ人は助け合い、力を合わせるのではないでしょうか」

【この言葉に嘘はない、出来うることならば力を合わせる】
【かつて男が狂気に触れる前から説いていた言葉だ】

「それに、貴方のように熱心に仕事をしてくれる方がいるからこそ
この街の秩序は、辛うじてとは言え保たれているのです。
そこに能力の優劣は関係がないと僕は思いますが」

【少女は気づいていないだろうが、ここを発見できたからこそ、この少年の骸は利用されなかったのだ】
【目に見えない結果とはいえ、彼女の功績は誇れるものと言える】
【だがその功績に気づかない少女は涙を浮かべ、それを見た男は少女へと歩み寄る】
【その表情は、聖職者でも、死者を弄ぶネクロマンサーの表情でもなかった】

「ですが、何が正義で何が悪なのか
僕は時々疑問に思うことがあるのです」

【空を見上げながら男は呟く】
【冬が近づいているからか、今宵は月が綺麗だなと男は思った】

「例えば、死者を蘇らせることが出来る能力者がいたとしましょう。
彼は正義のために死者を操り、凶悪犯を徹底的に潰す。
犯罪者を潰すためとはいえ、死者の墓を暴き自分の手駒とする。
……彼の存在は貴方にとって、正義でしょうか?悪なのでしょうか?」

【男は純粋な興味から少女に問いかける】
【もしかすると、少女の答えがこれからの男の道を変えるのかもしれない】
292 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/18(日) 19:03:12.64 ID:vcJ/7I4To
>>290
…なんだってんだ
…やれやれ

【ため息を吐き出し…倒れている男に近付く】

…「犯人」も連れて行っとくべきだよなぁ
どっこいしょ…

【男を担ぎ上げて歩き出した】

(…死ぬことはなかった…ってのはやっぱり甘いのかね?)

…やれやれ

/乙でしたー!
293 :【唐揚感染】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 19:27:06.18 ID:yEnyIlNq0
>>291

「はい、気を付けてくださいッス」

一見平和に見えるこの街でも一歩踏み出せばそこは無法地帯、殺戮ショーの真っただ中ということも珍しくない。
日々誰かが死に、誰かが能力に目覚める街なのだ。何故この町が潰れないのか不思議なほど人は死ぬ。

「そうッスよね。私がくよくよしたって、それこそ無意味ッスよね」
「私が届かない分は先輩たちにお任せすればいいッスよね」

同意を得たいのか、自分に言い聞かせているのか。こうでもしないと紛らわせないのか。
少女は自分自身に対する慰めの言葉を紡ぎ、泣くことをやめた。
少女は弱い。正義のヒーローに守られているモブキャラの如く、怪人に襲われれば砕けてしまいそうだ。

「辛うじて……本当にその通りッス」
「もしも正義の能力者がいなかったら、この町、世界はもはや世紀末ッスよ」
「ジェイルや世界警察の隊長クラス、不殺同盟の幹部クラスが何人もいなくなったとしたらと思うと」
「………ううぅ、背筋が凍るッス……」

この世界はあまりに悪が多い。自己中が多い。狂気に満ち満ちている。そして正義は少なかった。
それでも世界が保たれているのは圧倒的能力を抱えた正義組織の存在である。
また、それを支える中立の人々の力である。この世界に魔王を倒す英雄はいない。
だが魔王を倒す力を持った戦士ならばたくさんいるのだ。

「え?」

突如正義について、疑問を投げかけられる。
死体を操っての正義活動は善悪どちらか、非常に難しい質問である。
少女にとっての正義の『象徴・模範』は戦隊ヒーローや仮面ライダーやらである。
だから考える、唸って考える、頭を使って考える。例えばあのライダーなら……あのヒーローなら……
なんというだろうか。使者を弄ぶ行為を断固として許さないだろうか?正義だから許すだろうか?
まだ未熟な少女は必死に答えを模索する。

例えばジェイルならば、それはあまり褒められた行為ではないのかもしれない。
だが同じ正義組織でもDOTAならばどうだろうか。それは称賛されて然るべきなのではないか。
だから、同じ組織でも思想次第でそれが善か悪かは異なる。賛否両論だ。
しかし今回聞かれているのはこの少女自身が如何思うか≠ナあり、立場が異なれば…なんて都合の良い
聞き触りの良い回答は求められていない。

「わ、私は……」

未熟。あまりに未熟。凶悪犯罪者を懲らしめるのは大事なことだが、死者を安らかにしておくのも同じくらい大事だ。
彼女はその二つをどうにかして両立させたいと考える。未熟な甘い考えだ。理想を捨てきれない、子供の考え。
どう足掻いてもテレビ番組のように上手くはいかないのだ。割り切るしかない。しかしどちらも切れない。
その末に彼女が出した答えは、酷く醜く、未熟で、決して満足がいくようなものではない。テストならば0点必至。

「…………わかりません」
「わ、私じゃまだ、それが良いことか悪いことか判断できないッス……ごめんなさい」
「け、経験不足ッスね……」

面目ない、と本当に申し訳なさそうに俯く。無力なだけでなく浅慮にして無知。
考えが浅いにもほどがある自分に腹が立つどころか呆れていた。
294 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 19:55:17.82 ID:/4NY3zJ+o
>>293

【わからない、と少女は言った】
【思えば、何故少女にこんな質問をしたのだろうと男は我に返る】
【そんなものを聞いたところでどうするつもりだったのか】
【自分の無意識下の疑問に、驚きを覚えた】

「いえ、気にしないでください。
日々の仕事に疲れた聖職者の戯言だと思っていただければいいですよ」

【苦笑いしながら、男は言う】
【正義だの悪だの彼には関係が無かった、彼の目指すものは、その最果てだ】

「不死、誰も死なない世界
その目的のためならば、僕は正義にも悪にも染まってみせる」

【少女に聞こえるか聞こえないか程度のつぶやき】
【もし聞こえてしまったならば、少女はどう思うだろうか】

「君はまだ若い。
今その答えが出なくとも、いずれ自分自身で見つけることができるよ。
君のような純粋な気持ちを持っているものなら、尚更ね」

【言いながら、路地裏にあまり長居するのは無用だなと男は感じていた】
【今は誰もいないが、この無法地帯に入ってくる者は多い】
【それが凶悪な犯罪者の場合戦わざるを得ない――つまり、能力の使用を強要される】
【体術などで対抗したくとも、彼の肉体は一般人のソレとほとんど大差ないのだから】
【今、死者を操る能力者だと露呈するのはあまりいい状況は生まないだろう】

「さて、あまり危険地帯に長居するのは安全ではないね。
僕はそろそろ表の道へ出ようと思っているんだけど」

【と、少年の死体へ目をやる】

「亡くなった少年の処理はどうするつもりなのかな?
このままにしておくのも可哀想だし、僕でよければ、"埋葬の術"を持っているのだけど」

【無論嘘だ】
【正確には、異次元空間へ死体を転送する術式】
【だが、詠唱は固定化されていない――騙すことは大いに可能なのだ】
【少女の出方次第だが、ジェイルで処理をするというのであれば男は大人しく引き下がるだろう】
295 :【唐揚感染】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 20:06:42.56 ID:yEnyIlNq0
>>294

「力及ばずで申し訳ないッス……」

軽くお辞儀をしてもう一度だけ謝罪する。
こんな質問に満足な回答をたたき出せない自分はやっぱり中途半端なんだと彼女は思う。

「え?」

男の小さな独り言。全ては聞き取れなかったが、おぼろげには耳に入ってきた。
不死、という単語が少女の耳にはよく残ったとか。

「そうッスかね?私なんかに昔見たヒーローたちの代わりが務まるか不安ッス」
「私の目標のヒーローたちはみんな、きっと今の質問に答えられると思うッスけど……」
「それが本当に正解かどうかは別としてッスけどね……」

テレビの中のお伽話のヒーローがいつでもだれにとっても正しいとは限らない。
しかし少女にとっては正しい模範のような存在。いつか追い付きたい正義のヒーローたちなのだ。

「そ、そうッスね」

男はそろそろ表通りに出ようという。それは完全無欠に正しい判断だ。
今この状況で悪人が襲ってきても男は愚か自分の身すら守り切れる自信はなかったのだから。
そんな頼りない正義の味方というのもどうかと思うが、現実はこんなものである。

「え?少年の死体は私がジェイルで埋葬を……え?埋葬の術ッスか?」
「ああ、聖職者ッスもんね。ならそっちのほうがいいような気がするッス」

ここで単なるイメージだけで死体を譲ってしまうのが弱さであり、少女である。
中途半端な正義は一般市民を混乱させるだけ、悪に対して手引きにしかならない。
そういう冷たいリアルを少女はまだ全然知らない。若くて未熟。中途半端。足手まといは敵より敵である。

「というわけでお願いするッス」

やはり、気付けないのであった。
296 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 20:09:26.63 ID:MftTmvIQo
人も疎らな拉麺店。

カウンター席に座って、店員に向かって話し掛ける少年がいた。
長い茶髪の若者は、少し衣服の装飾が乏しいがこの時間帯に外にいる子供に相応しい。
それ自体に違和感は無いのだが、細かく見ていくと、少し噛み合わないところがある。
例えば、その表情。例えば何か大切な物を置き忘れてしまった様な追い詰められた顔。
そして会話の内容だが、

「へ〜、此処のバイト時給800円なんですか〜……。」

これだけなら、まだただの世間話として捉える事が出来るが。

「あの、あれ。洗ってない食器とか随分溜まってるんじゃ無いですかね?あ、そうでもない?」

そう。


―――――――――この少年、金を持っていない。


(やばい、『王国将軍、無銭飲食!』とか新聞に書かれるの嫌だよ!!
 どうすんだよ、これマジでどうするんだよぉ!!)


「あの、これだけ忙しいと掃除とか、追い付いて無いんじゃないですか?あ、そうでもない?」

傍らには空の拉麺の丼。逃げる事は出来ない。
天下の王国の将軍は、一杯数百円の拉麺に、ただただ涙目に陥るばかりだったとさ。
297 :【生命爆徒】 :2012/11/18(日) 20:18:23.02 ID:7vPR2LR90
>>296
/まだいますかねー
298 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 20:25:44.78 ID:/4NY3zJ+o

「わかりました。
ならば僕の術で少年を埋葬いたしましょう」

【男は優しげな顔で少女に言う】
【その内心でいい手札を手に入れたものだと小躍りしてる男がいるとも知らずに】
【とはいえ、一応聖職者――少年の死体に祈りを捧げた後、言葉を紡ぎ始める】

――我が主よ
ここに横たわるは命の炎消えし哀れなる少年
我が願うは死者の安息、願わくばこの少年を大いなる聖地へ導かん――

【少年の横たわっている地面が、別の色を帯びていく】
【聖なる詠唱とは裏腹に、その色は漆黒】
【少女が疑問に覚えるかはさておき、少年の体は地面に取り込まれるかのように沈んでいき】
【やがて、元々そこになにもなかったかのように、消失した】

「……さて、これで埋葬の術は終わりました。
僕も戻るとしましょうかね……。大分冷え込んできましたし」

【冬特有の冷たい風が吹く】
【男のローブをはためかせ、銀髪を揺らす】
【自然と吐く息も白く染まる】

「では、正義のための活動を期待していますよ。
貴方にこれからも神のご加護があらんことを」

【ニコリと笑うと男は踵を返し路地裏の出口へと向かっていく】
【このまま声をかけなければ、男は去っていくだろう】
299 :【命逆手持】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 20:26:20.12 ID:/4NY3zJ+o
/ >>295あてです!
300 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 20:26:50.93 ID:MftTmvIQo
>>297
/いますーが、途中風呂落ち入りますっ それでよろしければー
301 :【唐揚感染】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 20:41:33.74 ID:yEnyIlNq0
>>298

少女は何の疑問も抱かずにただ聖職者という男の詠唱に聞き入っていた。
少しして地面が変色し、少年の死体が焼失していくさまを息を飲んで見守った。
彼女ができたのはそれだけ。ただ事の成り行きを端で見守るだけ。

「そうッスね。風邪ひくといけないッス」
「期待に添えるように頑張るッス!ありがとうございます!」

微笑み去っていく男に対して少女が抱いた思いは「優しい人だな」ただそれだけであった。
何の疑いもなく彼女は本当に愚かであった。純粋すぎるというのも考え物である。
ただ、彼女が人を信じられずに疑うような時が来たとしたら、その時の少女はもはや少女ではない。
良くも悪くもこれが彼女なのだ。
無論、去っていく男を引き留めるということもない。ただ背中を見つめて、見送るだけ。それだけだった。

/絡みあり乙でした!久々に動かしたので変なところが無ければ良いのですが…
302 :【生命爆徒】 :2012/11/18(日) 20:43:10.55 ID:7vPR2LR90
>>296
ひとり、慌てる少年の隣のカウンター席で、ひたすらラーメンをすすっている、白髪の青年がいた。
すするたびに、ズズッと麺をすする独特の心地よい音がする。

彼自身、いままではほとんど携帯食―カロリーメ○トなどですませ、それしか味わっていない
無機質な舌が、いまだけは生き生きとラーメンの味を感じている。
(ああ、久しぶりだ。)

久しぶりの暖かく、味がいいものは彼に奇妙な感覚を与えた。ただ、ひとつ、となりがうるさいのは
除いて。

しばらくはそのまます、すっていたが、だんだんうっとおしくなってきたのか、彼の顔は無表情だが
なぜかうっとおしい的な雰囲気を出していた。

しびれを切らしたか定かではないが、彼は、ラーメンをすするのをやめ、右手でコートの裏をさぐる。

しばらくまさぐった後、財布を取り出し、それを開く。乱雑に、そして容赦なく財布から札を二枚抜き取ると、
焦る少年の前に置いた。

「となりの少年の分と、自分の分で。つりはいりません。」

【無表情、そして抑揚のない独特な声調で、それだけ言った後、彼は再び、目の前のラーメンをすすり始めた。】

ひたすらラーメンを見て、手を動かし、食べる姿はさながら機械をふっとうさせるが、やはり人間か、食べているという感じ
がする。

>>300
/大丈夫ですよー
303 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 21:04:48.61 ID:MftTmvIQo
>>302
「あれ、あの、メンマ乗せる係とか、あ、自分で?」

未だしつこくどうにかつけ入る隙を探す木方仇政には、とても隣の客の事は頭に入らなかった。
救いの手。カンダタの前に吊るされた蜘蛛の糸どころか天国への扉。
それが差し延べられることで、ようやく、彼は気付く事が出来た。
歓喜と訝しげに溢れた顔で、彼へと視線を向ける、のだが。
彼の表情は、少なくとも釈迦の様な悟りを開いている人間には到底思えない物であり。
無機質に麺を喰らう姿は、人間が造り出した機械にすら感じられた。

(なんだよ、このア○ギみたいな頭してる人!超無愛想じゃん、超恐い!
 どうすんの!?何、何か言った方が良いよね!?)

黙り込んだ、と思いきや、今度は頭を抱えてウンウンと唸り出した。
隣で静かに拉麺を啜っていたい彼にとっては迷惑この上無いだろうが、其処から一歩。
少年は、恐る恐る話し掛ける、と言う勇気を無駄に、出してみた。

「この借りは、必ず返す―――――――――。」

無駄に、格好つけて。

(言葉のチョイス!!なんで変に格好つけたんだよ!
 馬鹿だろ?俺馬鹿だろ?あ、掛け算で積む馬鹿でした。)

また隣で頭を抱えて唸り出した彼は無論。鬱陶しいこと、この上無い。
304 :【生命爆徒】 :2012/11/18(日) 21:25:31.43 ID:7vPR2LR90
>>303
実際、彼がア○ギみたいな頭と言っているが、実際はア○ギみたいな事をやっていた。
麻雀ではなくカ○ジ的なギャンブルだが。

「・・・・・・。」

【彼はうんうん唸る少年を横に、ひたすら、機械のようにラーメンをすすり、たべている。
その動作には一切の狂いもない。そのうち、麺が終わったのか、彼は丼を持ち、スープを飲み始めた。】

まだ、暖かいスープが口の中へと、流され、舌はスープの、調和された味に歓喜する。そのまま、暖かいスープ
はのどを通る。スープの香りが、喉にただよい、なんともいえぬ心地よさだ。

あらゆるダシと旨みが聞いた醤油味のスープはおいしい。しかし、「おいしい」としか彼には感想が持てなかった。

ラーメンを食べ終わった後、彼は唸る少年を見る。その眼は何も宿していなく、どちらかと言えば濁っていた。
無表情さとその声の抑揚のなさが、さらに彼の異質さを引き立てた。

「あの、大丈夫ですか?お金ならいいんで。」

【相変わらず抑揚のない声と無表情さだが、その優しい言葉と言っている態度が乖離していて、
奇妙な感じをただよわせていた。眼も相変わらず濁っている。冷たい眼とかならまだマシなのだが、この
眼だと流石に対応に困るだろう。】

現に、札二枚程度なら彼はいくらでも出せる。ギャンブルで金は何十万も溜めてあり、銀行にもそれ相応入っている。
今日あたりで、半分が借金の返済にあてられるが。
305 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 21:51:03.72 ID:MftTmvIQo
>>304
(何?何なの?この人怒ってんの!?)

彼は、ただひたすら無言で麺を啜っていた。
外見からは、何の感情も、美味しいとも美味しくないとも読み取る事が出来ず。
少年の不安はただ、加速していくばかりであった。

ただ、ようやく、彼からの反応が見られた。
送られる視線。続く声は、抑揚の無い、感情の無い声であり、双眸は、死体の様な濁り方。
ただ、かけられた言葉の内容はいやに普遍的な物であり。

「あ、いえ、大丈夫、大丈夫なんで。お金はまぁあるんで、今度返しますんで。

(普通に返されたー!?畜生、なんだそれ!?)

どうにも不気味な彼に、少年の軽い頭は頭痛すら訴えかけてくる。
だが、言葉が通じる相手なら。何とか切り抜けられる筈と、何とか沈むメンタルを持ち直し。

「ありがとうございます、今日はホントに。こんな赤の他人に……。」

ここから唯の世間話に持ち込もうと画策する。どうにも、『世間』とは程遠い相手な気もするが。

/遅レスごめんなさい、そして風呂落ちですー……
306 :【生命爆徒】 :2012/11/18(日) 22:26:51.14 ID:7vPR2LR90
>>305
「ああ、まぁ、一応同じラーメン食べている同士ですし・・・。」

彼は、若干、何かを濁すように言った。といっても、あまりにもその誤魔化しのテクニックは高く、
洞察力が高くない限りはいつもの無表情、抑揚の無い声にしか聞こえないが。

ぶっちゃけるとうっとおしい事このうえないだけだったが、その言葉を言うのは何か、嫌な予感がしたので、
彼は心の中にそっとしまっておいた。口は災いの元、駆け引き以外では言うのはよくない。

彼からは、少年はやけに落ち込んでいる、というより無理やり自分をがんばらせている、そんな感じに見えた。
まぁ、洞察力もあるのだが、金を渡した後の、あの唸り具合、そして今回の口調の動揺から推測したのだが、
彼は知る由も無いだろう。

「あの、大丈夫でしょうか、何か落ち込んでいるように見えるのですが・・・。」

できるだけ、心配するように、無表情な声にそれをもたせる。一見は普通の人間がしゃべっているようだが、
やはり細部を見ると表情筋が多少こわばっていたりと、不自然さがにじみ出ていた。

少年の予想通り、それが吉か凶かは不明だが、彼を世間話らしきものにはもちこめた。次
からどうつなぐかが難しいところだが。
307 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/18(日) 23:15:39.33 ID:kmiDIQ+Wo
>>269

「……ぶはは、ははははっ! 馬鹿、ゆっくり吸えって言っただろう」

緊張した面持ちの男―――そして、咽る姿を見て青年は少し間を置いて笑った。
仏頂面の無愛想な青年であるが、此処で初めて声を出して笑っていた。
男を馬鹿にするつもりはないし、初めてならそうなるのは常の理であるのだが。


「まぁ、初めはフカシで吸えばいい。 肺には入れないで、口の中で転がすんだよ」

「葉巻なんかはそういう吸い方なんだが―――……あんまり、オススメはしねぇがよ」


咽る男とは対照的に、随分と様になった仕草で煙を燻らせていた。
青年の口角は緩んでいて、何処か愉しげでもあった―――。


/返信!
308 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/18(日) 23:41:19.58 ID:MftTmvIQo
>>306
なんだか凄く人間らしい事を言った気がするが、其の抑揚の無い声に全く変化はない。
微かに何かが変化したような気もするが、目の前の事で一杯一杯の少年は、変わらず頭を痛め続ける。
ただ、彼が話の通じる人間である事は分かった。これだけでも大きな収穫ではないだろうか。
そう自分に言い聞かせて、何とか会話を繋げようと、自分を奮い立たせる、のだが。
其処にかけられたのは、何処か無理矢理な感じが伝わる声。

(何だよ、結構突っ込んで来るんだなこの人!?そうだよ、落ち込みまくりだよ!
 もういっその事軽ーく斬り捨て……いやいや、それはホントに駄目だ!!)

全く舵を取れない自分の思考と、全く変化が読めない相手に板挟みになり、危ない方へ行く思考。
出番かと疼く右腕を左手で抑え付けて、出来るだけにこやかに視線を送る、が。
何やら笑ってくれている、ようなのだが、何処かぎこちない。何処か不自然。
やっぱ怒ってんのかな、とか思いながら、どうにか返答を作る。

「いえ、ホント大丈夫なんで!元気一杯なんで!あっ、携帯番号とか教えて貰えます!?
 僕携帯持ってないんですよ!!何か適当に連絡先教えて貰いたいなーって!!」

汗を何滴も浮かべながら、もう死んでしまいそうな程の勢いで無理矢理な方向転換。
俺はただ、拉麺を食べに来ただけなのに、と。自分の不幸を、有りったけ呪った。

/すみません、凄まじく遅れました……
309 :【生命爆徒】 :2012/11/19(月) 00:23:42.18 ID:NIjyN1dN0
>>308
(・・・・・。もしかして怒っているように見えてる・・?)
さっきから少年の焦り、声からして、どうみても自分を怖がっているようにしか見えない。
おそらく、原因はこのしゃべり方。

参ったな―心の中で言った。

「いや、ちょっと自分、住所がないんで・・・・。」

ギャンブルで稼いだ金でカプセルホテルなどに泊まるのが彼の日課だ。そんな放浪癖のある男に
住所などはないし、また家に住もうという気もさらさらなかった。

と、現実逃避はここまでにして、この状況をなんとかしなければなるまい。両方の精神衛生上、良い事は
確実にもたらさないであろう。

「あと、怒ってないですよ、そう思っていたらすいません。自分、しゃべるのが苦手でして・・・。」

彼は、できるだけ「怒っていない」ということを表現するように、手を振って手刀のジェスチャー―申し訳ないと
いう意味でやりつつ、表情をできるだけやわらかくして言った。といってもやはり不自然さがあるが、これが
限界なのだろう。

残念ながら彼はギャンブル以外ではあまり頭はまわらない。ならば方法はひとつ、ストレートに
言うだけだ。

/いや、大丈夫です。すいません、今度はこっちが遅れちゃって。
310 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/19(月) 00:38:54.49 ID:FcALgR9Ao
>>307

にわかに頭がくらっときて、思わずその場にしゃがみ込めば、頭上で弾けるような笑い声がした。
ぼんやりと滲んだ視界を服の袖の辺りではっきりとさせて、青年の方を見上げる。

「ちゃんとゆっくり吸った! ……つもりだったんだがな」

咄嗟にむっとなって言い返したものの、顔を上げて見えたのは慣れた様子で紫煙を上らせる青年の姿。
これでは何を言っても見苦しいだけである。──まったく、どうやったらそんな風に吸える様になるんだか。
途端に先程の自身の有り様が気恥ずかしく思えて視線を逸らしてしまおうとするが、
始めて青年から仏頂面以外の表情を認め、──彼もまた、段々と穏やかな心持ちへと変わっていった。
照れくさそうな顔で頬を掻きながら銜えただけの煙草を僅かに揺らして、彼もまた控えめな笑声を重ねた。

「なるほど、な。コイツにも色々あるのか」

とんとんと煙草を叩いて頷いてみせ。そうして、おもむろに立上がる。
再び、恐る恐る煙草の煙を吸ってみて、今度は口腔の内でゆっくりとそれを味わってみる。
──…。
眉をひそめて何か吟味するような彼の表情は、それはそれでいくらか面白みのあるものであったかもしれない。

「……俺は、肉のが好きだな」

ぼそり、と。そうして出した結論は、実に彼らしいものだった。
折角厚意を享けておきながらあんまりな言い分かも知れなかったが、お世辞や配慮は彼の苦手とするところなのだった。


/返しておきます!
311 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/19(月) 00:55:44.05 ID:gbiCSAAlo
>>309
住所が無い、とはまた予想外の返答だった。
もう少年の中は、焦燥と混乱と罪悪感で一杯で、今すぐにでも剣を抜き放ちたいくらいだった。

(何だよ、何か俺が悪いみたいになっちゃうじゃん…なんでだよ)

額に手を当てて、なんでこうも自分だけ焦ってるんだ、と頭の中で呟いてから。
ようやく気付く。本当に、なんでこんなに焦っているのかと。
一旦落ち着こう、と深呼吸でも始めようとした時、彼から何か声をかけられる。
………まるで、見透かされたような。

「あ、いやいや、そんな、まさか、怒ってるだなんて……はは、はははは……」

(それ素かよぉぉぉぉ!!!!!!)

これで正真正銘、焦ってたのは自分だけになってしまった。
少し深く落ち込みながら、力なく席を立つ。俯きがちな其の顔は、暗く、双眸は涙に潤む。
無理矢理顔を上げて、笑顔を取り繕い。彼へと声をかける。

「じゃあ、是非、今度【王国】にいらして下さい……あ、交通費は僕が払いますんで。
 木方仇政、って言えば、僕が出てきますんで。」

勝手に折られた心を無理矢理支えて、震え声でそう言った。

/私こそ、  ま  た  遅れました……
312 :【生命爆徒】 :2012/11/19(月) 01:25:33.28 ID:NIjyN1dN0
>>311
「ああ、やっと落ち着きましたね・・・。いや、すいません。ちょっと(危険な)ギャンブルのしすぎで
ポーカーフェイスがあたりまえになってしまいまして・・・。」

やはり、彼は(無表情で)申し訳なさそうに言った。まぁ、実際は9割5分違うのだが。

地雷を踏んでしまったか―と彼は思った。色々な意味で。
彼自身、こういう時の対応は慣れていない。

「あ、いや、無理やりに取り繕わなくても結構ですよ。」

無表情ではなく、ぎこちない笑顔で、できるだけ声も明るくしようとした。
やはり不自然さはぬぐえない。

ゆえに、相手の心情を見つつ、なんとかせねばならない。なかなか
こういう事はしなかった―と心の中で思った。

力なく立った彼を見て、これは失敗か・・・・と考えた。

「あ、いや、交通費は大丈夫です。お金はもっているんで。」

彼は、手で、止めるようなジェスチャーをしつつ、申し訳なさそうに言った。
震えている声を聞くとどうも個人的に気まずい。

ギャンブルで荒稼ぎしているからな―と心の中で思いつつ。ほとんど裏カジノなんだが。

稼いでいても交通費はやっぱりとりにいくか―社交辞令的な意味で。



313 :【変刀三刀】@wiki [sage]:2012/11/19(月) 01:51:53.41 ID:gbiCSAAlo
>>312
最早彼の言葉は断片的にしか頭に入っていない。
ポーカーフェイスだのギャンブルだのと聞こえたが、なんだろうか、雀荘にでも行ってるのだろうか。
その思考はそこまでで停止して、他の大きな物に塗りつぶされる。
少年の中を満たすのは深い深い失意。凄まじいまでの空回りの末の喪失感。
相手の遠慮も、不自然な表情も、最早何も彼も自分を馬鹿にしているとしか思えなかった。
少年自身にも最早自分が何と戦っているのかを全くと言って良い程理解出来ず。
故に。少年の中での少年は、今、全生物最低辺レベルであり。

「いえいえ、遠慮なさらずに。こんな蛆虫野郎に出来る事はこれくらいしか……。
 ああ、でもそれじゃ蛆虫に失礼ですよね……それじゃあ、僕はこれで。」

そう言って、彼はそのまま立ち去ろうとするだろう。
拉麺屋の扉を引いて、外界へと踊り出る。
暖かい暖房も、かぐわしい拉麺の臭いも無い外の寒さが、優しく少年を包み込む。
人の見当たらない外は、とかく広大な気分になれる。ちっぽけな悩みなんか捨てられる程に。
だから。全力疾走で、駆け抜けた。


「財布を忘れるのはそんなに悪い事かぁぁぁぁぁ!!!!!!!」


大粒の涙を零しながら。


/すみません、長くしちゃって……こんな感じで、絡み乙でしたっ
314 :【生命爆徒】 :2012/11/19(月) 02:21:33.57 ID:NIjyN1dN0
>>313
「どこかで聞いた事のある言葉だな・・・・・。」

突然、彼の脳裏に、裏路地であった薄幸そうな、少女を思い出す・・・・。確か
彼女もこんな性格だっただろうか。

(どうしたんだ―あんなに全速力で走っていって・・・。)
彼は疑問に思いつつ、席を立ち、出口へと出る。

さっきの少年の声がかすかに反射しているような気がしたが、気のせいだろうか。

彼はポケットにてをつっこみ、再びどこかへと去っていった。

/おつでしたー
315 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/19(月) 17:20:56.80 ID:2iX47VB3o
ふう……。

【とある喫茶店のそば。
黒のワンピースを基調とした、シックなウェイトレス姿の少女がひとり。
彼女の背丈にはあまるくらいの長ほうきを手に、ため息ひとつ】

【その姿は、とあるもののため、みならい魔女のようにも見えなくはない――
ショートの銀髪の間からのぞく白っぽい猫の耳。可愛くぺこんと垂れている。
スカートの後ろの尻尾穴からも、ふっくりとした白しっぽ。】

【年のころ中学生くらいか。そんなおちびさんが呟くのは意外と野心的な言葉】

今年中にランカーとしてひとけたアップ……できるのかなあ?
うーん。店長さんが戻っていらっしゃるまで、
ちょっとここで素振りでもしちゃおうかな……

【って、おいおい。
なんかあって伝言が伝えられなくなったらどーするんですかい。
でも少女は本気の顔をしている。だいぶ、思いつめている様子にみえるが――】

/こんなんですがなんでも!
316 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 17:46:28.85 ID:Goy8Q7jWo
>>315
…あー寒い…

【ぶるぶる震えながら歩くブレザーの上に普通のジャケットを羽織ったどこから見ても普通の青年】

(今の俺の状況を端的に現すなら「小腹がすいた」状況な訳だ)
(晩飯って時間でもないし…あったかいもん、腹に入れたいなぁ)
(何にするか…お)

【キョロキョロと辺りを見回す青年が喫茶店を見つける】

(あそこにするか)
(テキトーにコーヒーとトーストでも…)

【喫茶店に向かって足を運ぶとどうにも昔聞いていた単語が青年の耳に入る】

(…「ランカー」って言ったな今)
(…いやいや、今の俺には関係ないじゃないか)

【以前上位ランカーであった青年は苦い顔をする】
【いつまでも現れる挑戦者、有名人みたいに扱うマスコミ…自分の弱さ】
【青年にとっては嫌な思い出であった】
【一旦足を止めるが思い直し、再び足を動かして】

店員さん、今店は開いてるか?

【不穏な呟きを漏らす少女に声をかけた】
317 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 17:53:07.41 ID:2iX47VB3o
>>316
あ、はい、開いて……って、イチ先輩!
いらしてくださったんですね! どうぞどうぞ!

【ちょっと人見知りしつつ振り向けば、あれま、こないだの先輩ではありませんか。
一転、ニコニコの笑顔でお店にご案内。】

ええと、こことあそことあと、カウンターのどこか、おすきなところでどうぞ!

【『灰猫喫茶店』の看板がかかったその店は、暖かく客人を迎えるだろう。
ただしこの店、霊感がある人とない人では違った様相を見せる。
ない人の場合、ウェイトレスが奇妙な座席指定をする、がらんとした喫茶店。
ある人の場合は、幽霊さんと幽霊にゃんこがくつろぐ不思議な喫茶店となる――】
318 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 18:03:18.09 ID:pZKPF/XKo
>>317
よう、久しぶり…でもないか?
まぁいいや、久しぶりで

【自分で話題を振っといて放り投げながら少女についていく】

………

【いきなりだが青年にはある程度の霊感がある】
【もともとは無かったのだが様々な妖怪との出会い、奇妙な同居猫のせいか】
【うっすら、本当にうっすらとだが「見える」ようになっていったのだ】
【つまり…】

…商売繁盛なようで何よりだ
よくは見えないけどさ

【…青年の考え方の一つに「そんなこともあるさ」という物がある】
【「何か」が起こり、それが自分の知らない事柄だった場合】
【「まぁそーゆーもんだろ」とあっさり納得してしまう】
【いつものように「まぁそーゆー店なんだろ」と納得して示された席についた】

ホットコーヒーとトーストもらえるか?
コーヒーはミルクは無しで
319 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 18:11:53.32 ID:Rc58OUjao

街中の一角にある洋風の中華料理店――『舞葉軒』と書かれたその店は、今休業中との張り紙をされていた。
店主である女性が修行の旅に出ていたからであり、紙が貼られてから既に一年近くの月日が経っていた。

そして、今

「……屋台はこの辺に置いておきましょうか」

紅葉柄の着物を纏った長い黒髪の少女が、この店の横に一台の移動式屋台を停めた。
髪の隙間からは小さな一対の小さな角、着物の帯の辺りには中華包丁が二振り刺さっている。
少女は屋台の中から袋を取り出すと肩に担ぎ、店の正面へと。

そして、大きく息を吸って吐いて。呼吸を整えてから、意を決して扉を小さく叩いた。

「――あの、黄葉ですけど。ただいま帰りました」

往来に人通りもあるせいで大きな声は出せなかったが、とにかくそんな風に中へと向けて言葉を掛けて。
ガチャリと扉を開くと、中に首を突っ込みながら店内の様子を窺う事になる筈だ。

「エルー、いますか?」

/ひとまち
320 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 18:12:20.48 ID:2iX47VB3o
>>318
【えへへーなんて笑いながらご案内する少女。
その辺は(も)ゆるいのである】

【少女の霊感はいまのとこ、この店や、マスターの近くにいるとき限定だ。
だがこの店にいるときはみんながいるのが当たり前すぎてついつい、それが特別だって忘れちゃう】
【しかし先輩の言葉ではっと気が付く。
「よくは見えない」……】

あっ、先輩は霊感あるんですね。いいなあ……
っと、はい、ホットコーヒーとトーストですね、お待ちください!

【あぶないあぶない、まずはおしごと。
オーダーを復唱し、一旦手を洗ってきてから厨房へ。
うちでも練習した甲斐あって、簡単なメニューならこなせるのだ。
まもなく、いい香りとともに、オーダーの品をお盆に載せたウェイトレスがニコニコやってくる】

おまたせしました!
ごめんなさい、店長さんならもっともっとコーヒー、おいしいんですけど……。
もしもいまいちだったら、御代はいいですから!

【コーヒーの入り具合、トーストの焼き具合ともなかなかのものだ。
しかし、スコ耳少女の意識は高いらしい】
321 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 18:22:12.41 ID:Goy8Q7jWo
>>320
…いいのか?

(…ダメだ、何がいいのか分からん)

【青年としてははっきり言うと「うっとうしい」のだ】
【何せ普通に歩いているだけで「何か」が居るのが分かるのでなんか気になって仕方がない】
【「気になる」程度な辺り、なかなか図太い】

ん…

【ガムシロを軽く入れスプーンでかき混ぜる】
【コーヒーを一口】

…うまいじゃんか
これだけやれるなら上等だろ

【サクッとトーストを噛み締め】

…うん、うまい

【コーヒーで空っぽの胃に流し込む】

…あー、なんだ、その…

【もごもごと言いづらそうに】

…お前【ランカーズ】なのか?

【「嫌な思い出」に踏み込んだ】
【青年にとっては嫌な思い出だが、目の前の後輩にとっては違う意味を持つだろう事柄である】
【ならば何かしら出来るかも…と思ってしまったのである】
322 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 18:27:55.42 ID:WGaQaBuBo
【山奥にある大きな廃寺の最奥に一人の少女がじっと佇んでいる】
【退廃した寺の奥からは生温い風が吹き少女の髪を揺らす】

「今日もお仕事が終わりましたよ、父様。母様」

【誰も居ない寺そんな事をぼそっと呟いた少女。灰色の着物の袖から手を出して静かに合掌を始める】
【誰も居ない退廃した寺に墓石などあるはずが無いが、何も無い退廃した寺で少女は静かに合掌している】

「今日は父様のお得意様のお方の依頼を果たし存じさせて頂きました。
私はまだ呪力が未熟なため先代様のように上手くは出来ませんでしたが…」

【少女は目を瞑り合掌しながら何も無い虚空に一人話しかけている】

「でも、お仕事には慣れてきました。
今日なんて予想していた時間よりも早くお仕事が終わったんですよ」

【どうやら少女の一方的な報告はまだまだ続くらしく____】

「蟲の扱いも段々と上手くなっているみたいで…
この前なんて一匹だけで任務を遂行できたんですよ?」

【少女が先ほどから言っている『仕事』とは一体何なのだろうか?】

【その答えは少女自身が身に纏う僅かな血の臭いと死臭が教えてくれるだろう】
【まあその臭いは微弱なため。気付くのは感の良い者か血と死を知っている者の二つに限定されてくるだろう】

/10時には凍結挟むと思いますがっ
323 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 18:28:22.71 ID:Ht9G2eng0
>>319

元々はとある中華料理人のために用意した店舗であった。
店主が修行の旅にでて既に一年ほど経ち、不気味に休業の看板を掲げ続ける中華料理店。
誰もいないはずのその店は昼は子供と思われる者の足音が、夜中は電気が煌々とつきやはり何者かの足音がせわしなく聞こえていた。
それを受けて市民たちはこの建物に幽霊でも居ついているのではと思い至ったらしく、今では巷で噂の心霊スポットになりつつあった。
のだが、先日意を決して無人のはずのこの店の門扉を叩く者がいた。鍵はかかっていたが強制突破も可能なので、乱暴に侵入してくる。
そして入ってきた人間が見た物は……一心不乱に踊り続ける小さな少年と思われる、彼の姿である。

というわけで、というかそのような経緯から幽霊屋敷疑惑は晴れたわけだが、未だに店主は帰ってこない。
建物の中心にあるダンスホールで独り楽しく踊り暮らしている彼もほんのちょっぴり不安になっていた。
そんな時、扉を叩く音が聞こえた。彼は踊りつつも扉の方へと近づき、声をかける。

「ごめんなさーい!今ここはお休み中なんだよ!」
「料理人が帰ってくるまで待っててほしいんだよー」

休業中の看板を碌に見ずにやってくる客は稀にいたので、その度にこうして追い払うのである。
彼は今回もそうなのだと思い込んでいた。

しかし、彼の忠告を無視して扉は開かれた。そして顔を覗かせたのはその料理人の鬼である。
彼はほぼ常に笑顔だが、彼女の顔を視界に捉えるなり笑顔がさらに輝きを増した。

「うわー!お帰りなさいなんだよ!修行終わったのかな?」

バレエか何かなのか彼はフィギアスケート選手顔負けの回転を披露しつつ今まさに帰ってきた女性に問うた。

/よろしくお願いします!
324 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 18:34:35.39 ID:2iX47VB3o
>>321
はい! いつでもゆうれいにゃんこさんとお話できますから!
ね、ハルさん?

【ニコニコニコニコ】
【少女は猫っぽい気配のするあたりに話しかけるが、気配はふいとどこかに行ってしまう。猫らしいきまぐれな挙動だ。
それでも、上機嫌で少女はキッチンに消える。
……ちなみにこの猫は灰色である。灰猫喫茶店の由来というべき存在らしい。】

【さて、オーダーの品はご好評のよう。お盆をもったまま、えへへっと笑う。
ちょびっと垂れ耳がぴこぴこした】

よかったぁ。
えへへ、うちとかでもいっぱい練習したんですよっ。

【と、突然の? 質問】

あ、はい。7777【透月】です。
えと、……?

【過去の対戦ビデオを日課として何本も見る少女は、先輩のことも知っていた。
だが、すでに引退しているとも。最近お仕事をもらいにきているらしいという噂も聞いている。
だが、それだけの情報ではまだ、何を話したいのかが判断付かない。
ちょっと表情が浮かないけど、悩み事かな?
テーブルの脇、ちょこんと小首をかしげて、続く言葉を待つ。】
325 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 18:40:02.69 ID:Rc58OUjao
>>323

店主が居ない間に幽霊屋敷疑惑があったり、晴れたり――そんな事をまるで知らずに帰ってきた少女。
修行の旅に出かける旨を手紙で残したとは言え、店を作ってくれた悪魔がどう対応したのかは分からぬまま。
だから、店が残っていた事にも正直な所驚きを覚えていたし、同時に嬉しさも感じられていた。

――帰って来たのだと、そう実感できるようで。

扉を叩いた時に向こうから聞こえた声、それに久し振りな感覚を覚えながら扉を開いた少女は。
相手の顔を見ると、その笑顔につられるまでも無く自然と顔をほころばせる事になった。

「ただいま帰りました! ええ、確りと成果を収めてこうして戻ってまいりました!」

素晴らしい踊りを見せる相手の様子を、目を細めて見守りながら帰還の報告。
そして、相手の回転を見ていて衝動に駆られる事になったのか、荷物を近くのテーブルの上に置くと

「歩いて来て少し疲れていますが、……久し振りに私も踊って見ましょう!」

思えば最初に相手に会った時以来踊っていなかった。
その時はこの店を作って貰った喜びから、そして今感じている喜びもそれに近しい物である。

だから、と意を決して、相手の方に近付きその手を取る事に成功すれば、共に踊りに興じる事になる筈だ。
――直ぐに疲れて手を放すと、脇に離れて肩で息をする事になってしまうのだが。
326 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 18:42:21.38 ID:m10YhE8Ao
>>324
あー、あれだ、えー…

【言葉を選んでいく】
【言いたいことはある、あるのだがはっきり言って「言いたくない」のだ】
【何故なら普段の青年ならば絶対に、天地がひっくり返っても言わないことだから】

…あー、あのな…お前さえ良ければなんだが
…俺と手合わせ、してみるか?

【とっても言いにくそうに、手合わせの提案】
【普通の青年は、普通に後輩に出来ることを考えて】
【普段なら絶対したくないことを提案した】

いや、あれだ、やりたくないなら無理にとは言わないぞ?うん
っていうか忘れてくれていいからな、うん

(…何言ってんだ俺は…)

【早口でまくし立てる】
【言ってすぐ後悔が来たらしい】
327 :【生命爆徒】 :2012/11/19(月) 18:46:33.18 ID:NIjyN1dN0
>>322
ザッザッザ・・・・・・。
何かを踏みしめる音が聞こえる。

普通、こんな錆びた場所には人は来ないだろう。だが、その
足音は確実に、少しずつ大きくなる。

ザッザッザ・・・・・・。

遠くのほうから、黒いコートとフードをかぶった、人型が見えた。顔は、
そのフードによる暗闇によって見えず、また肌も、全てコートなどで
覆い隠しているため確認できない。人型はコートのポケットに手をつっこみ、
寺のある方向へと移動している。



328 :【捕食菌属】 :2012/11/19(月) 18:48:07.40 ID:NIjyN1dN0
>>327
/すんません、生命じゃなくて捕食のほうです、申し訳ない。
329 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 18:49:08.06 ID:Ht9G2eng0
>>325

「え!?一緒に踊るのかな!」
「それは嬉しいんだよ!僕はふつう一人踊りしかできないから」

こと踊りに関してはプロ以上の技術を持ち、あらゆる知識を網羅している彼だが、一緒に踊れる相手はいない。
故に知識はあっても数人で行う踊りというものはなかなか実行できないのであった。
中の人は踊りに関してなんにも詳しくないのが辛いところである。

彼女が近づいてくるのを察知して彼は回転速度を緩めていき、きちんと応じて手を取った。
踊るダンスは社交ダンスかカップダンスか、創作ダンスか。人数が増えるだけで無限に広がる可能性がある。
彼に関して言えば体力は無尽蔵にあり、睡眠も食事すら必要としない体質なので、相手が躍り続けるだけ踊れる。
疲れというものを知らない彼に踊る相手ができないのはそういうことも関係していた。

「ふふ、二人で踊るのは一人で踊るよりもだんぜん楽しいんだよ」
「これに観客もいれば最高だねー」

踊りとは一人で孤独にするものではなく、多人数でやりたい放題やるのが彼の理想であった。
下手でも良く、大事なのは気持ちなのである。別に命がけなわけでもないのだし。
いや、彼の場合は一瞬一秒常に命がけで踊っているわけだが……。
330 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 18:49:45.23 ID:2iX47VB3o
>>326
【いいぞ、がんばれ、いっちまえー! なんて幽霊さんが声援送ってるぞ!】
【しかしそれはすぐにブーイングと化した】
【男なら告れよォォ! なんていってるが、勝手に誤解しといてそれは酷いぜ幽霊さん。】

えっ? え、いいんですか?
うれしいです、けどその……わたしすっごく弱いし……。

それに、先輩こそ、なんだかその、……しんどそう。
だめですよ、あんまり無理、しちゃ。
やっぱり、試合は楽しいほうがいいと思うんです。だからもし先輩が、ちょっとでも気が重いようだったら……
おしごとあがってからの走りこみに付き合ってもらうのでも、ぜんぜんうれしいので!

【一瞬、ぴこんとたれ耳がたちかける。
けれど、かなりの心理的葛藤があることはさすがに見抜いた。
だから、無理はしないでと代替提案を沿える】

【この青年が、さりげなく人のために自分をすり減らす、それが「普通」になっている人物であることを、学内のものなら知っている】
331 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 18:55:24.76 ID:WGaQaBuBo
>>327

【もう帰ろうと思った少女は静かにその場から立ち上がる】
【退廃した寺からは何の音も聞こえないはず___だったのだが。】

【どこからとも無く何かを踏んで歩くような。そんな感じの音が少女の耳に入る】
【最初は気のせいかと思ったが、幻聴にしてははっきりしすぎている】
【となれば、この退廃した寺には少女以外の誰かが入ってきている可能性が高い】

「どちらさまでしょうか? ここは立ち入り禁止だと入り口に立て札が立ててあった筈なのですが…
もしかして帰路に迷われてしまいましたか?」

【日も落ちてきて薄暗くなってきた。しかも場所が場所なため暗さに拍車をかけている】
【そんな暗さに少女の視界が対応できるはずも無く。少女は音を頼りに侵入者だと思われる人物を探している】
332 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 19:06:37.06 ID:Rc58OUjao
>>329

「私としても踊る経験なんて滅多にありませんからね」

手を取ってくれた相手に合わせるようにして身体を動かしながら、踊りに入る。
この店の中央にあるダンスステージで相手が躍っているのを何度か見たし、他の人が踊るのも見た。

が、相手と共に長く踊り続ける事が出来る人がいない事も良く知っていた。
常に踊っているのだから。そう言った悪魔であるとは知っていたが、出来れば自分も共に踊ってみたい。
それでもやはり長く続けられないのは、自身が人でなくとも鬼であって体力に限界があるから。

「そうですね、一人での踊りは知りませんがでも二人の踊りが楽しいとはわかります。
観客もすぐに来ますよ。私がこうして戻って来て、また店を開きますので」

観客が来たら、イコールして少女が料理に取り掛かるので共に踊れなくなってしまうのだが。
今のように店を開く前で、少しの時間だけしか相手と踊れない。それでも、身体を動かす楽しさは十分に感じられた。

温かくなった体に汗が滲み始め、少女はそっと手を放すと横にどいて相手の踊りから少し離れる。
肩で息をしていたが、しかしその面輪には満足気な笑みが確かに浮かべられていた。

「――さて、エルー。今、食事は大丈夫ですか? できれば、修行の成果を見て頂きたいですが」

ふう、と大きく息を吐き出してから相手の方に向き直ると、どこか自身を顔に滲ませながらそう問い掛けた。
長く店を開けてまで単身で乗り出す事になった修行、それでどれだけの技術を身に着けたか、親しい人に見て貰いたいのは当然で。
333 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 19:09:48.32 ID:eVU6dKbNo
>>330
いやぶっちゃけ俺も弱いんだが…

【偶然×100ぐらいの偶然で【ランカーズ】に入社してしまった青年である】

嬉しいんだろ?なら俺がやる理由になるんだよ
いくら言葉並べたってさっき耳が立ちかけたのはごまかせないぜ?

【ニヤリと笑う】
【普通より少し優れた目の持ち主である青年は先ほどの耳の動きを見逃していなかった】

やりたいならそう言え、遠慮すんな
それに…元世界三位がどれほど弱いか興味ないか?

【…ちなみに】
【青年は霊感はあるにはあるが耳の方はきかない】
【故に何か腹立つような気分になるだけで済んだ】
334 :【捕食菌属】 :2012/11/19(月) 19:12:14.32 ID:NIjyN1dN0
>>331
「路頭など迷うほど愚かではない。お前が蟲使いか。」
【低い男の声。その声はやさしさのひとかけらもなく、鋭さと低さのみが
ある。】

ギシ・・・・ギシ・・。

寺の床がきしむ音がした。

暗くなっており、さらには相手は黒いコートでフードつきだ、見つけるのは困難だろう。黒いコート
とフードは見事なまでにその暗さにとけこんでいる。

「話がある。」
声は、この寺の出口の近くから聞こえている。どうやらそこまで中には入っていないらしい。
335 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 19:18:40.33 ID:2iX47VB3o
>>333
えっ?! そうなんですか?!
なんかビルかっ飛ばしたとかすごい武勇伝聞いてますけど……!

【学園とアカデミーの友好関係ゆえ、こういうとこは耳に入るのである。
すでに伝説である】
【そんな人物と手合わせできるなんてったら、やっぱしぱふぱふしちゃうのである。
聞いただけでも。
そしてそれはバレバレだったようで】

………///

【ちょっと恥ずかしそうにお盆に半分顔を隠した。
白しっぽがぱふぱふゆれている】

あのいえ……その……
で、でしたらお願いしちゃおうかな……ハイ、お願いします!
わたし、今日もうすぐあがりなので!

【幸い、マスターももう帰ってくる頃合だ。
幽霊たちが伝言してくれるとのこと、心強い】

【青年がそれでいいなら、10数分後には私服の少女と、近くの運動公園かどこかで向き合っていることになるだろう……】

/飛ばしすぎたらすまんです!
336 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 19:22:01.90 ID:WGaQaBuBo
>>334

【「蟲使い」この言葉を聞いて少女のまとっていた朗らかな雰囲気が一瞬凍りついた】
【自分の素性を知っている人物がここに来るなんて早々無い事だ】
【と言うより、自分の素性を突き止めるなんて只者ではない…】

「はい。左様でございますが…
貴方様はどちら様でしょうか? 初めてお会いいたしますよね?」

【この人物とは初対面だ。声を聞いてそう判断する少女】

「『蟻』参りなさい。」

【一応護身として核虫を使い近くに居た蟻を巨大化させる】
【機械化された蟻は少女を守るように、少女の前面に佇んでいる】

「ここに来たのには何か訳があっての事ですね?
何用でしょうか? 用によっては帰っていただく事も有りますと思いますが。」

【少しの警戒心を漂わせながら少女は目の前の人物に尋ねた】

/すいません飯落ちです。
/すぐに帰ってきますので。
337 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 19:22:24.96 ID:Ht9G2eng0
>>332

二人で踊れる間に思いきり踊る。思いきり過ぎて転んだりしたら目も当てられないまま墓入りだが、それでも良い。
彼は踊りを司る悪魔。踊ることにのみ意味があり、それこそが存在価値。それのみが存在価値。
生きることのイコールが踊りなのである。故に彼は踊りを止めた時に死を迎える。一瞬でも踊りが停止したらそこで死。
即死である。最後の言葉を呟く暇も与えられずに、安らかに眠ることとなる。

「あははは!いますっごく楽しいんだよ!」
「うん。黄葉の料理はおいしいからすぐに人は来ると思うんだよ」
「休業中も常連さんたちは『まだかなー』って待ってたんだよ、ずっと」
「そういう人間たちには一緒にごめんなさいして、ありがとうしなくちゃだよ!」

そう、この店にいつ料理人が帰ってくるかわからないので毎日のように通って確認してくれていた人もいたのだ。
いち早く食べたいのかなんなのか、なんにせよ愛されていることに違いない。

少し踊ると―――その少しがどれほどの時間かは察しかねるが―――少女は手を放し横に退ける。
それを少し名残惜しそうに見つつ、極力幅を取らないステップの小さな踊りを続ける彼。
邪魔にならないようにという最低限の配慮だと思われる。

「ごはん?うん、僕はいつでもどこでも好きなだけ食べ放題なんだよ」
「逆にいつまでも断食続きでも大丈夫なんだよ」

つまり食べられるということだ。
心配はない。幾つでも食べられて幾ら食べなくとも良いとはいえ、味は感じるし、好き嫌いもある。
大層な物は期待できないが、精いっぱいの感想を述べることくらいは十二分に可能だ。
338 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 19:24:36.35 ID:+fMwePflo
>>335
あー、うん…

【ビルをかっ飛ばしたことは事実であるがそれは青年の【能力】が「そういう」【能力】だからであり…】
【青年自身の強さとは言えない、と青年は思っている】

んじゃ、やるか

【残りのトーストを口に含みコーヒーで流し込んだ】

【十数分後】

ん…この辺りでいいだろ
先手は譲るぜ

【いつの間にか青年の右手には金属バットが握られていた】
339 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 19:34:30.77 ID:2iX47VB3o
>>338
【きょとんと目をまたたく少女。
強さって、全部で強さ、な気がした。
でも、先輩はそう思ってないみたい……?】
【まあ、とにもかくにも、戦えばわかるだろう。単純にもそう考えた】

【そして、公園にて】

ありがとうございます、それじゃ……

【いつものごとく、ノースリーブの左手首にガラス片入りの小袋をかけ。
靴下のなかにレンズ上のガラス片を仕込み片手で一枚握る。
顔の前にいちまい浮かべて……軽く思案】

【青年の手には金属バット。
あれはたしか何でもかっ飛ばせるのだ。
まずはあれで迎撃されないことが最低条件になる】

わたしはこれでおっけーです!
いきますよー!

【まず、最初のガラス片ドロー。三枚だ、ツイている。
三枚一気に、青年に飛ばした。高さ的に、胸の辺りとなるだろう。
ガラス片の平らな面を向けて飛んできており、
当たれば軽く突き飛ばされたかのような威力となる。
ただ、その軌道は直線的で、うまくすれば一振りで全て迎撃すらできるかもしれない】

【ちなみにこのガラス片、「割る」ことはできない。ふしぎな安全設計である】
340 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 19:35:35.29 ID:Rc58OUjao
>>337

「そうですか……、待っていてくださった方々がいらっしゃるのですね。
その人たちの為にも早く開かなくてはなりませんか」

休業中にも訪れて確認してくれていた人々の声を聞いて、言葉では言い表せぬ程の嬉しさが込み上げる。
その人たちの為にも、一刻も早く店を開けたい。待っていて貰った分だけ多くの料理を食べて欲しい。
想いは途切れることなく溢れ続け、明日にでも準備を整え終えれば店を開こう、との決意が確りと抱かれていく。


「では、直ぐに作ってきますね! 料理は幾らかレパートリーが増えましたが……、餃子で構いませんか?」

前に相手に食べて貰ったのも餃子であるし、比較して貰うには丁度良いだろうかと判じて。
それで了承が取れれば荷物を持って早速厨房の方へ、他の物を注文されればそれを聞いてから、奥に引っ込む事になる。

その表情も足取りも、料理を作る事、そしてその料理を相手に食べて貰える期待に満ち溢れていた。
暫くすれば、厨房の奥からは包丁の奏でる音色と、美味しそうな匂いを含んだ煙が、店内の方へ静かに流れ始める事になる。
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/19(月) 19:38:17.08 ID:JEng3kA70
いもむー
342 :【捕食菌属】 :2012/11/19(月) 19:41:16.28 ID:NIjyN1dN0
>>336
目の前であるがゆえに、改めて彼の外装が細かく確認できた。

フード付きの黒いロングコートを着込んでおり、そして大きめのフードを深くかぶっているが
ゆえに、顔はその暗闇によって見えない。

黒いコートのフードの横の部分には、神殺機関である証の紋章が刻まれており、彼の体格での上腕三等筋あたりには
その機関でのナンバーであるWの文字が刻まれていた。

「なるほど、奇妙な蟲を使うと聞いたが・・・・。」
【コートの男の声には奇妙な感嘆じみたものが混ざっていた。】

「お前が蟲使いである事を見込んでゆえの依頼がある。」

【その男は、手短に言った。男は手を組んでおり、そして壁に背を預けている。
隙だらけのように見えるが、男からは奇妙な殺気、そしてプレッシャーが発せられていた。】
343 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 19:44:04.01 ID:Ht9G2eng0
>>340

「そうなんだよ」
「だから黄葉が戻ってきたって知ったらきっと喜ぶんだよ!」

料理が美味い上に店主は鬼で、なんか踊ってる子供は悪魔で、更に心霊騒動まであったのだ。
話題性抜群である。これ以上ないほど噂は瞬く間に広範囲へ広がってもおかしくない。

「ん、ぎょうざでいいんだよ」

そもそも彼は料理の名前をよく知らなかった。とりあえずラーメンと餃子とソーメンは知っている。
なので何を頂くかは少女に完全に任せて、彼はダンスホールで料理の妨げにならないようにあまりうるさくないアロハダンス、やロボットダンスをする。
ただ、厨房から流れてくる包丁のリズムなどには思わずつられてステップを踏んでしまうようだ。

「ふはー……なんだかあったかいんだよー」

いい匂い、人の音、その場の空気。全部ひっくるめてあったかい。幼稚だが、素晴らしい表現であった。
直球勝負の子供は時に大人すら凌駕するのである。もっとも彼は3億歳を超えているのだが…
344 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 19:45:03.43 ID:Rc58OUjao
>>343
/申し訳ない、飯と風呂で落ちますので、次大きく遅れます……
345 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 19:48:41.03 ID:B406HM1zo
>>339
あらよっ

【バットを縦一閃】
【二枚のガラス片を地面に叩き落とし】
【一枚のガラス片が顔の横を走るがまばたき一つせず少女に向かって走り出す】
【青年の「強さ」の一つ…「自分限定の冷徹さ」である】
【いざという時、仕方無しと判断した場合】
【青年はあっさりと「自分」を「投げ出す」】
【死が間近に迫る恐怖を】
【全身を焼く激痛を】
【強固な理性で抑え込む】
【「生き延びる為」に「死にかける」こと】
【それが「普通の青年」が今まで生きてきた中で出した答えであった】

行くぞー

【気の抜けた掛け声と共にポケットに手を突っ込んで、少女に向かって放り投げる】
【それは野球ボールほどの大きさの鉄球である】
【ふわっと放物線を描いて少女の胸元に迫る鉄球は当たるとズシリと重い】
346 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 19:58:07.02 ID:WGaQaBuBo
>>342

【やっと認識できた人物の姿は異様な物だった】
【言葉で表すなら黒。それほど目の前の人物は真っ黒だったのだ】

【そんな異様な出で立ちなど気にも留めず、少女はどこかで見たことのある紋章に目を奪われていた】
【どこかで見たことのある紋章。だが記憶の奥に封じ込められているらしく思い出すことは無かった】

「ええ。私がその蟲使いの珠園児玉でございますが…どこでその名を聞いたのですか?」

【表に出る事が滅多に無い自分の名前が知れているとなったら、それはそれで一大事だ】
【まあ、目の前の男が裏の世界から手に入れたというなら底まで問題は無いのだが】

「依頼…ですか?
一体どのような物でしょうか? 事と次第によっては勿論お断りさせていただきますが…」
【ある程度の依頼は受け付けるが、やはり初対面で信用の無い人間の依頼は少し制限されてしまうらしい】

「『蟻』良いです。今は下がっていなさい。」

【一応、敵意は無いと判断したらしく『蟻』が後面に下がるように指示をする】

/遅れてすみまっせん。
347 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 20:03:07.89 ID:2iX47VB3o
>>345
【キレのある動きと判断。
弱いなんて――やっぱりぜんぜんうそじゃないか!
ふわっと毛並みが逆立つ、喜びに、期待に、警戒に】

【こちらに走ってくる。もし実戦なら、あのバットだけで充分に脅威だ。
距離をとろうとしたそのとき、青年が何かを投げてくる。
軽い声、軽い動き。だがその質量感は野球のボールのそれじゃない】

【もし避ければこれがその場に残りそれをかっ飛ばされたら――
その推測が出た瞬間に鉄球回避の選択肢はなくなった。
自分から手を差し出して、受け止める――否、軽く押し返すようにした。
これももちろん、さきのガラス片同様、能力で加速。
鉄球はすさまじい勢いで、二人の間の地面をえぐるだろう。
深さ30cmくらいは優にめり込むはずだ】

【土や砂が飛び散る、少しでもけん制、もしくは視界を悪化させてくれればいいのだが。
迫る相手に距離をつめられないよう、靴と手の中のガラス片を操り、後方へ跳ぼうとした】

/すみません……一旦落ちねば、凍結お願いします
/23:20にはまたきますので……!
348 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 20:05:29.40 ID:Rc58OUjao
>>343

「分かりました、では餃子で! 少々お待ちください」

相手の言葉を聞くと嬉しそうに声を弾ませながらそう告げて、荷物を掴むと足早に厨房の方へと戻って行く。
餃子、と一口に言ってもその種類は幾らでもある。踊っている相手が食べやすいのは何であろうか。

「水餃子、焼き餃子、蒸餃子……どれもタレが必要なのに変わりありませんか」

そこが難儀な物であるが、形状的にどれも食べやすくはあろう。
袋を開くと餃子の皮を取り出し、中華包丁と具材を台の上に並べていく。
コンロの状態を確かめ、中華鍋を乗せてから火をつけ、そして即座に調理に取り掛かった――


「お待たせしました!」

暫くすれば餃子を乗せた大皿とタレの乗った小皿を手に、少女が満面の笑みと共に店の方へと戻ってくる。
どうやら選択したのは焼餃子のようで、相手が形容したあったかい、より少し熱めではあるが食べやすいように少し冷ましてもあった。

「それでええっと、これをこうして……っと」

二つの皿をテーブルの上に乗せると、箸を取り出して餃子を掴みタレに付ける。
そしてその状態で箸を持ち上げ、相手の方に渡そうとする事になった。

身体の動きを合わせて、受け渡し――傍から見るとシュールだが、それ以前に先ず難易度が高すぎる。

/一瞬戻って来れたので! 次まだ遅れます……
349 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/19(月) 20:11:48.92 ID:B406HM1zo
>>347
っと…

(いい判断してるなぁ…)

…やれやれ

【いきなり現れた土や砂のカーテンに急ブレーキ、足を止めてため息】
【「次のカード」を切る】
【急ブレーキしたからか、青年のブレザーの内ポケットから先ほどと同じような鉄球が青年の前に飛び出す】

イレギュラーバウンド…ってな

【澄んだ金属音】
【青年が目の前に飛び出した鉄球をバットでかっ飛ばしたのだ】
【かっ飛ばされた鉄球は…先ほど地面に埋まった鉄球に向かっていき】
【鈍い金属音】
【鉄球同士がぶつかり、かっ飛ばされた鉄球の軌道が変わる】
【鉄球はそのまま少女の足元に向かって飛んでいく】
【当たれば捻挫ぐらいは覚悟しなければならないだろう】

/ごめん、その時間帯は俺が来れない… 
/明日まで凍結させてください! 
350 :【捕食菌属】 :2012/11/19(月) 20:17:39.34 ID:NIjyN1dN0
>>346
「裏の人間からだ。」

どうに手に入れたかは簡単だ、とある目的のついでに裏の人や能力者を殺害、脅迫した時に知ったのだ。
勿論、その人間は彼に喰われたが。

「俺は神殺機関の人間だが別に能力者殺しを目的にしているわけではない。ゆえにお前に危害を
加えるつもりは無い。」

これは半分本当であり嘘だ。彼は機関の目的にないのは本当だが、能力者は彼の過去の中では憎むべき存在、
狩る対象としていた。しかし、言っておいたほうがいいだろう。

「ある男を捜している。」
【彼がコートのふところをまさぐり、写真を出し、それを見せた。】

写真は、白衣を着たやせ細った男数人、そして普通の体格の白衣をきた男、そして
スーツを着ている男。それらが一同に会して映っていた。

「ここにいる白衣のやせ細った男、数人を探してほしい。いる場所は学園の地下研究所だが、
警備は厳重、できればこいつがよく出向く場所を教えてほしい。」

351 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/19(月) 20:18:27.91 ID:2iX47VB3o
>>349
/まずはおへんじ……了解ですっ!
/埋もれちゃうのであすに落としときますね、一旦乙様です!
352 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 20:20:37.82 ID:Ht9G2eng0
>>348

「待つんだよー」

待つこと数分。少女が焼き餃子とタレの乗っかった皿を持って現れた。
踊り続けている彼に箸を渡そうとしているが、言うまでもないが動き続けている彼に箸を渡すのは難しい。
そして渡せたとしても彼自身が餃子を掴むこと自体も難しい。とんでもない難易度だ、ただ餃子を食べるだけなのに。
踊り続けなければならないのはこういう時に面倒である。

「おっとっと」

しかし苦節数分、彼はついに箸を受け取ることに成功し、その後さらに数分で餃子を掴み口に運べた。
なんという器用さだろうか。踊りながら箸で餃子を食べるとは……これこそまさに踊り食い(ドヤァ

さて、肝心の味だが。

「おいしいんだよ!すっごくおいしいんだよ!」

らしい。必死に精一杯考えてこうなったのだ。どうか彼を責めないでやってほしい。
ちなみに彼はおいしくない物はおいしくないときっぱり言うので、美味しいということはお世辞なしに美味しいのである。
そもそも彼はお世辞や太鼓持ちなんて言葉を知らない。

「修行する前もおいしかったけど、今のはもっとおいしいんだよ!」
「具体的に何が変わったのかはわからないけど、美味しさは変わってるんだよ!」

料理に疎い彼なのだ、そりゃあこうなる。碌な感想も言えずに本当に申し訳ない。

/了解でう!
353 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 20:30:59.47 ID:WGaQaBuBo
>>350

「神殺機関……ですか。」

【少女はやっと思い出した。目の前の人物のコートについている紋章の出所を】
【多分知っている中で一番大きな悪の組織。裏を統べる機関。】
【そんな巨悪の機関の人物が一体自分に依頼など、どう言った内容なのだろうか?】

「暗殺ではなく…人探し?
本当に人を探すだけで宜しいのですね?」

【人を探すだけの簡単な依頼、人を殺さなくても成功する簡単な依頼】
【人を殺したくない暗殺者にとっては好都合な依頼だった】

「…でも、そんな巨大な組織がどうして私なんかに依頼を?
もしかして、組織ではなく貴方個人の依頼でしょうか?」

【巨大な組織であれば人探しなんて簡単だろう、それなのにそれをしない理由】
【それは組織として出の依頼ではなく目の前の人物個人の依頼、そうとしか考えれなかった。】
354 :【捕食菌属】 :2012/11/19(月) 20:48:12.43 ID:NIjyN1dN0
>>353
「ああ。後はおれがやる。」
【その「やる」という言葉には、殺意や、その他入り混じった感情が篭っていた。おそらく私情
なのであろう。】

彼女自身に殺させてはならない。これは、自身が直接殺して、「代償」を払わせてこそ、成しえる
ことなのだ。暗殺者に任せてしまっては、一番重要なそれが実行できない。

彼女の、問いに、彼は低く、そして何か感情が入り混じったような、ドス黒いなにかを
混ぜたような、そんな暗く、鋭い声で答える。

「俺、個人の依頼だ。」

彼はうなずき、
彼女の考えどおり、これは彼自身の依頼であった。

「組織は能力者を[ピーーー]のが目的だ。一度言っただろう、俺は機関の目的になど興味は
ないと。こいつは能力者ではない。」

彼が殺そうとしている人物は研究者。彼に生物を寄生させた人間だ。
彼は、ただ自身の目的を遂げたいだけなのだ。
355 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 20:50:09.57 ID:Rc58OUjao
>>352

相手が箸を受け取る事に成功するとホッと安堵の息を漏らし、それから取り易いように餃子の皿を持ち上げる。
そして、それにも成功すると、相手の方をジッと見て少しの緊張感に包まれる事になった。

食事を積極的に取る必要のない相手である。
それだけに、前回食べた物と今回とをよりシビアに評価されそうな気がして。

「ほ、本当ですか!」

だからこそ、相手が口にしたシンプルな評価が殊更に嬉しく感じられる事になった。
美味しい、と短い感想ではあるが、しかし相手の様子を見れば大体の思いは手に取るようにわかる。
世辞でも無くて変に言い繕う事も無くて、率直に感想を述べてくれた事が、本当に嬉しく受け止められた。

だから、

「――有難うございます!」

両手を揃えて膝の前に持って行くと深く頭を下げて、餃子を食べてくれた相手に感謝の意を表した。
顔をゆっくりと上げた少女の頬には、小さく光る物が流れた跡が見えた。


決して楽な修行では無かった。それでも何とか乗り越えて帰って来る事が叶い、また店を開ける状態に辿りつけた。
それだけでも、本当に心の底から嬉しかったというのに。さらに、その修行の成果を素直に評価して貰えた。
――これ以上に嬉しい事などある筈がない、また頑張ろうという決意の後押しに最適な物はない。

「…………」

だからその感謝を伝えたかった。そして、御礼をしたかった。
だが、相手に対して自分が出来る事は何であろうか――そう考えた時には、既に体が動いていた。

無言であるが相手の方に歩み寄ると、少女は先と同じ様に手を伸ばし、相手と踊ろうとする。
それしか出来ないが、一人で踊るより二人で踊る方が楽しいと相手は言っていたから。
大丈夫。お茶も飲んだし料理をした事で元気も出た。だから先よりも長く踊る事が出来る、と自分に言い聞かせて。


/お待たせしました!
356 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 21:03:45.58 ID:WGaQaBuBo
>>354

「余程特別な思いがお有りなのでしょうね。言葉に感情が篭ってしまっていますよ?」
【目の前の人物の発した言葉に含まれる感情を敏感に察知する】
【多分私的な恨みや怨恨、その他の思惑があるのだろうが深く追求はしない。】

「この白衣を見るからにして……多分研究者か学者ですね?
医者ならばもう少しマシな身形をしているはずですし……って。こんな事聞くんじゃありませんでしたね。私の悪い癖です気にしないでください」

【依頼の内容に深く首を突っ込もうとする少女。すぐにその行為を恥じて謝罪を始める】
【だが仕事柄この白衣の人物の職業は把握できたらしい、それだけでもきっと大きな進歩だろう】

「だと思いました。
話を遮りますが…報酬の方はこちらで指定させていただいても宜しいですか?」

【申し訳無さそうな顔をしながら差し出がましい事をさらっと口にする】

「そうでございますね。私のような者に依頼してでも殺したい一般人が居るとは余程の恨みがお有りなのでしょう」
【目の前の人物がそこまでして殺したい人物に少し興味が沸くが、底はグッと堪える少女】

357 :【捕食菌属】 :2012/11/19(月) 21:09:12.99 ID:NIjyN1dN0
>>356
/すいません、しばしメシ落ちします!
358 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 21:10:27.92 ID:Ht9G2eng0
>>355

ただ素直に思ったままに感想を述べてみたまで、それでお礼を言われるなんて思いもよらず。
更にまさか感極まってしまわれているとも知らず。彼は結構暢気なものであった。
ただ純粋に美味しい餃子をホクホク顔で食べているだけであった。

彼がいつもの通り踊っていたら少女は彼の手を取った。
ダンス、だろうか。二人で、再び踊り回れる、躍り廻れるのだろうか。

「ふふ、嬉しいんだよ」

暢気な彼はそんなラッキーを受け入れた。無駄な思考をシャットダウンし、彼は彼の思うとおりにしか動かない。
ある意味最高に効率の良い生き方をしている。しかし彼に効率なんて関係ない。
踊り続ける人生に効率など不必要。

「ありがとうなんだよ、黄葉」

餃子をもらい、踊ってもらい、今までの色々これからの色々含めてありがとう。
彼からできるお礼なんて言葉以外他になかった。彼が持つのは体とダンスと言葉だけなのだ。
あとは建物を一瞬で建てることくらいか。

/こちらこそ遅れました!
359 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 21:12:14.09 ID:WGaQaBuBo
>>357
/把握です! こちらも10時前には落ちなければなので…
360 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 21:29:11.03 ID:Rc58OUjao
>>358

「私も嬉しいですよ」

相手の踊りの中へと再び加わりながら、少女は嬉しそうに笑みを浮かべて見せた。
踊り続ける生き方をしている相手と自分とは違う。それでも、こうして共に踊る事は出来る。
だから、踊るという形で感謝を表すしかない――それで相手が嬉しいと言ってくれたなら、この上なく十全なのである。

「……ふふ。もう修行の旅に出る事は無い筈です。これから、頑張りましょうねっ」

相手の感謝の言葉を聞くと笑声を零し、それから目線を合わせると気合を入れるようにそう言葉を掛ける。
修行の旅は終わった。だから、これからは店を盛り上げる事に全力を尽くしていこうと考えていた。

店として料理を作るのは自分であるし、接客も自分が行う。相手にはその間、踊っていて欲しかった。
相手自身の為に、そして客たちを楽しませる為に、そして少女が勇気を貰う為に。
店まで作っておいて貰いながら、更に勝手な願いなのかも知れない。
それでも、と期待してしまう我が儘を押さえる事は出来なかった。

「本当に有難うございました、エルー」

先よりも長く相手に合わせて踊り続け、そろそろ限界を感じた所で、少女はそっと相手の身体を一瞬だけ抱き締めた。
この店を維持し続けてくれた事、餃子を食べてくれた事、そして共に踊ってくれた事の感謝を直接伝える為に。

踊りを妨げてはいけない、だから直ぐに身体を離して先と同様に横に離れる。
踊り続けた事でずれた小さく着物を整えてから、相手の方を振り返ると、己の行動が恥ずかしかったのか少し目線を逸らし。

「――そう言えば。エルーがどこで生まれたのか分かりますか?」

ふと感じた疑問を問い掛けた。
修行の間に多くの料理に関する書籍を読み漁り、各国の郷土料理も知れた。
だから、相手の出身地が分かれば、そこで親しまれている料理も作れるのではないかと考えて。
361 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 21:51:25.20 ID:Ht9G2eng0
>>360

一心不乱に愉しみ、足踏みステップ、捻じれ流転。ジャンプしたり廻ったり、廻ったり戻ったり。
ダンスとは単調な振り付けをいくつもいくつも組み合わせる物。種類こそあれど境界線はない。
自由なのだ。ダンスとは自由、縛られることなく気の向くままに体を振るわせればそれはもはやダンスである。
時には自然に揺れてみたり、幾何学的な動きに、流動する。跳躍する。

「ずっと一緒なんだよ」
「やっぱり一人より二人が好きかなー」

仕方ない。人数が多い方が楽しいに決まっているのだから。風呂に入った後に牛乳を飲むくらいに常識だ(?)
彼と一緒にいても接客はできないし、料理もできないし、片づけもできないし、夜は五月蠅いし、精々客引きができるかどうか。
そんなところである。それでも、一緒の方が独りより楽しいのだ。いない方がマシ、そんなことも言うが、本当はそうではない。
いない方がマシだと思っていた奴だっていなくなると寂しい物なのだ。

「こちらこそありがとうなんだよ!」
「これからもよろしくなんだよ!」

二人での踊りもこれにて終了。また今度はまたいつかだ。
次に少女は彼に出身地を問うてきた。しかし、この質問に彼は満足に答えることはできない。
覚えているような覚えていないような。

「魔界とか、そんな感じじゃないかな?僕はほら、悪魔だから」
「でももしかしたら全然違う場所かもしれないんだよ!全然覚えてないんだよ!」

恐らく魔界といわれる場所で合ってると思われるのだが、魔界の郷土料理といわれてもピンとこないため、
結局あまり意味はいのであった。
362 :【捕食菌属】 [saga]:2012/11/19(月) 21:52:32.16 ID:NIjyN1dN0
>>356
「そうか、余計な世話だ。」
【彼はただ、吐き捨てるように言った。多少の怒気も含んでいる。】

「余計な詮索はするな。」
【彼はただ一言だけ言う。】

「ああ、報酬はそちらで指定してもいい。それで?なんだ?言っておくが、そいつは一般人では
ないぞ。まぁ、察しろ。」


まるでその事を知られない、いや、これは自分だけの問題だというように、彼はかたくなに
情報の開示を拒む。フードの中の顔は、怒りや、ドス黒い感情などでひどく歪んでいる
ことであろう。

「これは俺の問題だ。部外者は手を出すな。」

別に、彼女自身が巻き込まれるだとか、そんな事ではない。余計な事をされては困るのだ。
こいつは自分が喰らう。引き裂き、殺す。ただ、その一身で俺は生きてきた。
それをこの暗殺者ごときで失っては晴らそうにも晴らせない。

/遅いけどただいま戻りましたー
363 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/19(月) 22:01:18.78 ID:WGaQaBuBo
>>362

「ごめんなさい。余計な詮索なんて不要でしたね
私は貴方に指定されただけのことをすれば良い。それなのに少し図に乗りすぎたみたいですね。」

【彼の怒気にも物ともせずに平然とした表情で謝罪する】
【彼とは対照的に機械的で無機質な心の篭っていない言葉だった。】

「わかりました。それでは報酬は指定させていただきます。
内容ですか? それは追って指定させていただきますので」

【報酬内容は最後まで明かすつもりは無いらしい】
【多分、そこまでキツイ内容ではないと思うが…】

「ええ。私はあくまでも手助けをさせていただくだけです。
余計な介入は命取りになりますし。」
【指定された事以外をやるつもりはないらしい】

【よって、少女の仕事は彼の命令どおりに指定された人物だけを探し出すだけだろう】

/すみません。凍結お願いします
/明日は夕方からこの時間まで居ると思いますので。
364 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 22:04:34.70 ID:Rc58OUjao
>>361

「魔界、ですか。悪魔とは聞いていましたから、そういう所だろうとは考えてもいましたが」

相手の出身地を聞くと、やはりかと云う感じで少し難しい顔になってしまう。
実は北方の氷河の奥とか逆に南方の温暖な所で、とかそういう予想外な答えがあるかもとも思っていたが
流石に魔界その物となると、郷土料理も何もあって無いような物なのであろうか。

食事に関心の無い相手に魔界の料理を聞くのもどうかと思うし、そもそも記憶が曖昧であるらしい。
小さく唸り声を上げていた少女だが、それでも切り替えるように軽く首を振ってから顔を上げる。

「教えて下さってありがとうございます。では、他の事もあまり覚えていない感じでしょうか?」

年齢とか、誕生日とか、色々。
一緒にこうして暮らしているのだから折角の機会だし聞いてみようとも思ったが、どうやら記憶が定かでない様に見える。

少し無念に思いもするが、同時に相手らしいと納得する事も出来た。
踊りの事しか考えておらず、踊りだけに生きる――素敵な生き方であると、そう率直に考えられたから。
365 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 22:12:32.87 ID:Ht9G2eng0
>>364

「僕は大体さんおくさいくらいなんだよ。さんおくってすごいんだよ」

端数は完全に切り捨て。正確には何歳なのか、全く不明である。

「誕生日はダンスの日らしいんだよ」

でもダンスの日が何月何日なのかは知らないっていう。そもそも存在するのだろうか。
存在しなかったら……その時はその時である。
彼にとってプロフィールなど殆ど意味のない物である。精々おおよその年齢と阿呆みたいに長い名前を記録するくらいだ。
特に名前は書き留めておかなければ絶対に忘れてしまう自信がある。

「逆に黄葉はどこで生まれたのかな?」

悪魔が魔界だとしたら鬼はどこで生まれるのだろうか。鬼が島だろうか。
僅かに普段より穏やかなダンスをしながら少女に聞いてみる。
366 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 22:35:13.09 ID:Rc58OUjao
>>365

「さ、三億って……。恐竜とかがいた頃から生きている……感じでしょうか」

突拍子も無い程の相手の年齢を聞いて、一瞬理解が及ばず思考が停止してしまう。
それが途轍もなく大きい数字であると理解しているのに、年数でのそれがどれ程の長さなのか想像もつかない。
三億年前と言うと恐竜でもいた事なのかな、とかそんな浅い知識の記憶を辿る事しか出来なかった。

誕生日についても、ダンスの日が何時なのか知らない。
調べれば11月29日と分かる事になるのだろうが。何にでも記念日がある昨今の風潮が怖い。

「私ですか? 私は大陸の奥地にある小さな村で生まれましたよ。
鬼が昔住んでいて、でも今はその血を引いた人だけが残っている所です。
餃子よりも麻婆豆腐の方がよく食べられる土地でした。今回の修行で旅をした場所も、村からそう遠くない地域でしたね」

鬼の血を引いているからと言って、流石に鬼が島その物で生まれた訳では無い。
それでも、鬼だけが住まわせれる事になった様な、そう言う場所でもあったが。
そう言った暗い部分はワザと隠して、少し遠くを見るように中空に視線を彷徨わせながら己の出身地を語る。

「お互い全然違うんですね」

魔界と曰く憑きの村、人外が関係しているという以外はまるで違う。
なのに今こうして共に暮らしているのだと考えると少しおかしくて、面白がるようにくすりと笑声を零してしまった。

「――さて。待っていらしてくれた方の為にも、明日から店を開けないとなりません。
今日は早めに休みましょうかね。

明日から早速賑やかになりますよ、構いませんか?」

後ろ手に手を突いていたテーブルから離れると、少し伸びをしながら明日の準備を考え始める。
そして、少し冗談めかすようにそんな事を問い掛ける事になった。

昨日までは、と言うよりもつい先までは静かだったのだ――それが一日経てば一気に賑やかになる事になる。構わないか、と。
367 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/19(月) 22:38:59.19 ID:Md06DQbPo
公園。
普段は裏路地に潜んでいる殺人鬼が、今日は珍しく公園のベンチに座っていた。

「はぁーやれやれ……これじゃロクに動くことも出来ねーな」

先日、人斬りと殺し合いを演じた結果、殺人鬼はかなりの負傷をしてしまった。
左手と右足、その両方を深く斬り裂かれ、左手にいたっては未だマトモに動かすことが出来ない現状だ。
こんな状態では流石の殺人鬼もただの青年に成り果てるしかなく。
動かない左手に包帯をグルグルと巻き、動く右手でコンビニで購入した夕飯をモグモグと食べ始める。

「この調子だと後ニ、三日はこのままお預けか……はぁ」

三日間。短いようで、とてつもなく長い。
その間戦闘すらできないとなると、もはやため息を付くことしかできなかった。
いや、それこそ命をかけて死ぬ気でやればできないこともないのだが。
どうせやるなら全力で殺りたいのである。

そんなわけで、殺人鬼はおにぎりをペットボトルのお茶で流し込み。
暇そうに、空に浮かぶ月をぼぉーっと見つめた。
傍から見ればたそがれる青年にしか見えないだろうが、勘のいい人間ならば気づけるかも知れない。
青年に染み付いてしまった、死の匂いに。
368 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 22:47:57.30 ID:Ht9G2eng0
>>366

「うーん……恐竜ってなにかな?ゴジラかな?」

何故ゴジラを知っていて恐竜を知らないのか。甚だ疑問ではあるが、趣味に偏りが生じるのは致し方ない。
偏に彼は恐竜図鑑を見たことはないが、テレビなどでゴジラを見たことはあるのだろう。

誕生日については11月29日だということを今ググって知った。
恐らく調べれば毎日ナニカの記念日があるのだろう。もう毎日祝日じゃダメかな。

「ふぅん……じゃあ仲間と一緒に暮らしてたんだね!」
「いいなぁ」

彼にとって仲間、家族、友人は羨望の対象である。羨ましい、気兼ねなく話せる相手が欲しかった時期が、あった。
友人はまだしも家族と呼べる悪魔はいない。悪魔はあくまでも彼は悪くない悪魔なのでハブられてしまった感がないこともない。
悪くない悪魔というのも凄い語感だが……。

「ん?同じ人なんていないんだよ!」
「違う方が普通なんだよ!」

同じ種族である人間同士だろうが同じ人はいない。ならば種族自体が違う二人が同じはずもない。
同じ人と一緒にいても、きっとすぐ退屈してしまうだろうし、これでよいのだ。正反対なくらいが丁度いい。

「勿論!賑やかなのが好きなんだよ!」
「どんどん賑やかになるのがいいんだよ!」

彼は不眠不休で踊り続ける悪魔なので早く休むも何もない。
だが少女の方はそうはいかないのだ。彼は気の利く悪魔だ。少女が休んだのを確認すればちょっとお出かけする。

「もうお休みかな?」

彼はブレイクダンスを披露しつつ聞いた。
369 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/19(月) 22:58:52.23 ID:udQLLzEf0
>>367
はあ、、。さみっ、、。

【鮮やかな赤髪に濁った緋色の目。そして、ワインレッドのジャケットを纏った小柄な青年が居た。】
【その青年はピザまんと肉まんを買っており、いままさにピザまんを食べようとしている。】

寒い時には重宝するぜ、、。ん?こいつは、、。

【青年はピザまんを一口食べながら何かに気づく。すると、目が鋭くなり、壊れた笑みを浮かべた。】

ひはっ!全く、こんな狂気久々だな、、おい。

【青年は公園に行き、狂気の原因の少年に声をかける。】

おい。そこのクレイジーな少年。食うかい。肉まん。

【と、青年は肉まんを差し出した。】
370 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/19(月) 23:04:35.19 ID:Rc58OUjao
>>368

「そうですね……仲間と、暮らしていました」

仲間と言う言葉を口にするときにスッと少女の顔に影が差したが、それも一瞬で消え去る。
相手は仲間と云う物に羨望を覚えている様に見えた。自分がその願いを叶える事は出来はしない。
それでも、その響きに幻滅させるような事は言いたくなかった。――過去、仲間に関して己に何があったとしても。

「違う方が普通。でもその違いを確りと認識して認め合えるのは、幸せな事です」

種族が違えば対立などが起こる事もある、それは同種族の場合よりもより多くの数が。
だが場合によっては今目の前にあるように仲良く居られる事もある。それを幸運な事だと感じていた。

「ふふ、では盛大に賑やかにしてしまいましょう!」

賑やかなのが好きなのだと言われれば、盛り上げる為により一層頑張らねばと言う気になる。
両手で握り拳を作って、身体の前にそれを持って行くとぐっと力を込めた。

「ええ。お先に失礼させて頂きます。お休みなさい、エルー」

自身が休む時に相手が気を遣っている事は前にここで暮らしていた時に知っている。
その事に感謝の念を抱きながら、笑みを浮かべた少女は、小さく手を振るって別れの挨拶を告げた。

荷物を持ってその足を階段の方に向けると歩み始め、その段差に一度足を乗せてから小さく首を振り返らせて。
未だ踊り続けているだろう相手の様子を視界に捉えながら、小さく目を細めた。

階段を改めて登り始めた少女の顔には、これから眠りにつくとは思えぬ程に元気なやる気が満ち溢れていた。

/絡みあり乙でしたっ! 楽しかったです!
371 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/19(月) 23:07:30.24 ID:Md06DQbPo
>>369

「………あ?」

食後に一息ついていると、公園の中に自分以外の誰かがやってくる気配に気がついた。
戦意や殺意といったものは感じられない――――ただの、通行人か。
と、そのまま意識を再び空に向けようとしたその時に、だ。

「……はっ、初対面の人間に向かっていきなり狂人扱いたぁいい度胸してるじゃねぇか」

深い闇のような黒の瞳を、じっと公園にやってきた青年に向ける。
底抜けの闇、表面上は普通を装っているものの、奥底には普通ではない何かが渦巻いていた。

「誰がクレイジーだクレイジー野郎。他人をいきなりクレイジー扱いしてるテメェのほうがクレイジーだぜ」
「チッ……五分前だったら貰ってたんだがな。残念、丁度飯を食い終わったところさ」

殺人鬼の横においてあるビニール袋、その中にはおにぎりなどのゴミとペットボトルのお茶が存在した。
どうやら彼の言葉に嘘はないらしく、つい今しがた夕餉を終えたところのようだった。
食べる前、或いは食べている途中ならばもしかしたら貰ったかもしれないが、残念ながら今は胃袋の中に空きがない。
372 :【永舞悪魔】@wiki [saga]:2012/11/19(月) 23:08:26.37 ID:Ht9G2eng0
>>370
/絡みあり乙でした!
373 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/19(月) 23:19:30.33 ID:udQLLzEf0
>>371
ありゃりゃ、そりゃ残念。いや、満腹なら重畳か。

【青年は笑いながら言う。そして、隣に座ると忠告をする。】

おいおい、そんなに狂人扱いされて欲しくなけりゃな、そんな狂気垂れ流しにするなよな、、。
ひはっ!まあ、そのおかげであんたに会えたわけだ。「殺人鬼」さん。

【青年はニヤリと笑う、嗤う、哂う。そして、その年にしては小柄な体で伸びをしながら言う。】

ん〜〜〜〜〜っと!!まあ、あんたとヤリ合おうとかってわけじゃねえよ。
ただ、興味半分で会ってみたかっただけだからよ。はむっ。

【青年はピザまんを食べきり、肉まんに手を伸ばす。】

ありゃ、、。冷めちまったぜ、、。まあいいや。

【青年は肉まんを食べきる。そして、少年に向き直り尋ねる。】

あんたはこれからどうすんの?

374 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/19(月) 23:27:50.06 ID:Md06DQbPo
>>373

「…………ふぅん。ただの一般人、ってわけでもねぇわけか」

最初の読みは外れていた。どうやら、人間を見る目はあるらしい。
ただの一般人ならば察知できぬであろう殺人鬼の死、それを青年は看破していた。
感覚の鋭いだけの人間ならば、言い知れぬ恐怖を感じる程度なのだろうが。
深い所まで見抜かれている辺り、少なくとも一般人ではない。

「殺人鬼と会ってなにが愉しいってんだ?わからねぇな……」
「運が良かったな、お前……怪我なかったら戦意があろうとなかろうと殺してる所だ」

彼は、たとえ戦士だろうが一般人だろうが、戦えようが戦えまいが平気で殺す殺人鬼だ。
もし相手に戦う意思がなかったとしても、遭遇した時点で『運が悪かった』としか言いようのない存在なのだが。
今日はばかりは怪我で気が滅入っているらしく、殺意もすっかり息を潜めてしまっているようだ。
戦う意志のない相手にとっては、まさに運が良かったと言えるだろう。

「これから?どうする?……さぁ、どうすんだろうな」
「今は見ての通り負傷中だしよ……ま、治ったらどうせまたただの殺人鬼に戻るだけさ」

これからどうするのか、青年は受取りようによっては深い質問をしてきた。
殺人鬼は頭を悩ませる。さて、自分はこれから一体どうするつもりなのか。
よく考えれば、今まで直感と勢いで行動してきたため、先のことを考えたことはあまりなかった気がする。
そして多分これからもそうなのだろう……そんなわけで、返す言葉も曖昧だった。
375 :【火炎朧車】炎の渦を操る学園裏教師@wiki [saga]:2012/11/19(月) 23:38:19.95 ID:5LX8NNxw0
「……コイツもハズレか……」

【とある都市の、地下下水道である】
【分厚いコートに身を包んだ男の左手からは、黒い煙が立ち上っている】
【男の対峙していた、武装ナイフを仕込んだ男は、全身を焼きつくされ、ひざをつき、
 そのまま流れの速い下水の中に落ちていった】

「スパイといっても、末端が持って行こうとしている情報などこの程度……。
 "学園地下研究所"の機密……。
 といっても俺ですら知っている事は、ごく僅かだが……」

【コートの男は掛けていたサングラスを外す】
【彼は今、学園裏の機密を盗もうとしたスパイを一人、始末した所だ】
【男は、学園の教師をやる傍ら、学園裏研究所のエージェントとして、
 こうした諜報活動を行っているのだ】

(だが……。
 この俺も、"学園裏"の機密を探る一人。
 機密を守りつつ、機密を探る――
 ケッ、この俺とした事が、ずいぶん厄介な立場になっちまったな……)

【といっても、学園裏の機密を探る事は、誰に命令されたわけでもない】
【彼個人が、彼自身の、"使命感と呼ぶには高級すぎるが、好奇心よりは強い動機"で行っている物だ】

「サァテと、とっととこんな臭ェ所から出ていこうかね。
 ここは、寒くてかなわん」

【男は左手をかざすと、小さな炎の渦を生み出した。】
【それを光源に、暗い都市の下水道を歩いて行く】
【だが、こうした闇は、能力者の巣窟でもある。】
【油断せず周囲を警戒しながら、厚着のコート男は地下道を歩いて行く……】

/からみまちです、ぜひともー
376 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/20(火) 00:02:42.56 ID:MOtjcxy/0
>>374
「怪我をしてなかったら殺しているところだ」ねえ、、。ひははは!!おもしろい!!
根っからの殺人鬼かい!!ひあははははあ!!

【青年は少年の言葉をきき、笑い始めた。】
【その笑い声はとてつもなく狂っており、常人には恐怖の対象でしかない物だった。】

「殺人鬼に戻るだけさ。」か、、。なるほど、それもありだろうね、、、。

俺は、探し物をしているんだよ。昔失った、心が温まる「ナニカ」をね、、、。

【青年は遠くを見つめる。その「ナニカ」を乞うように、求めるように、、。】

【青年はおっと、気がついたかのように少年に言う。】

そうだ。殺人鬼に戻るなら、ただ戻るのでなく、そこに美しさを求めてはどうかね。
そうしたらひとつ皮が剥けるはずだよ。

では、そろそろお暇するとしよう。

【青年は立ち上がる。そして、帰ろうとする。最後に自身の名を残して。】

俺の名は「火野 焔」以後お見知りおきを。

/そろそろ、落ちねばならぬので〆ませんか?
/絡み乙です。
377 :【無道封天】@wiki [sagesaga]:2012/11/20(火) 00:08:35.98 ID:sNg1Vmuuo
>>376

「うっせーなぁ……やっぱりテメェのほうがよっぽど可笑しいっつうの……」

狂気じみた笑い声に、殺人鬼は鬱陶しそうな視線を向けた。
視線に恐怖の色は混じっておらず、本当に煩いとしか思っていないようだった。
どうやらやはり殺人鬼と常人では感覚に違いがありすぎるらしい。

「はぁ?美しさ?…………なんもわかってねぇな」
「オレは芸術家でもなんでもねぇ。ただの殺人鬼なんだよ」
「そんな芸術家気取りの変態野郎になんざ、死んでもなりたくねー」

殺人鬼にとって死とはこれ以上ない美しさと鮮烈さを兼ね備えている。
それ以上何かを装飾するというのは、死に対する冒涜だと彼は考えていた。
故に、青年の言葉は彼にとって否定の対象にしかならない。

「ああ、覚えといてやるよ…………次、見つけたら殺してやる」

左手を動かそうとするも、やはり動かない。
まだ殺人鬼として復帰するには時間が必要らしい――――殺人鬼は、そのまま青年を見送った。

/からみおつでしたー
378 :【天地開闢】 :2012/11/20(火) 02:08:42.47 ID:wxDVU/OIo
>>275

間欠泉のように地面から吹き出した光の束が真夜中の砂漠を切り裂いていく。
人の裁きか、神の裁きか、彼女の斬撃波が一直線に戦車を両断し破壊したことで、辺りにガソリンの燃焼した臭いが充満し始める。
彼女の起こした風が吹き止むと、砂漠の空気は停滞して、元の荒涼とした大地に戻っていった。ただ一振りの剣で、これだけの大規模な破壊などできるはずがない。
中世にその役目を終えた、古臭い戦場兵器などに。それでも彼女が切り捨てたのは、人間の暴力の粋を集めた砂漠の狐、地上戦において最強を誇る装甲戦闘車両。
戦車の中には気を失った軍人が幾人か乗っていたが、彼女は彼らを[ピーーー]ようなことはしなかった。

彼女は女へと近づいていく。戦車を斬ったテオス=アポルリューミで大地を指し示しながら。彼女が纏っていたのは人が望んだ幻想であった。
口角から血が流れ出し、顎を伝い、乾いた夜の砂漠に滴り落ちた。血は砂漠に吸い込まれ、黄砂が付着し、一つの塊となる。
夜が明ければ、黄色(おうしょく)の大地を焦がす太陽の熱に消えるだろう。

女の反応に彼女はわずかに顔を歪める。彼女に以前の記憶はなかった。
彼女の優しかった日々の記憶は彼女に科せられた罰を押し留めるために一つの半透明な膜になった。
だが、心の奥底で――体の細胞に刻まれた――女の存在を認めるような違和感を覚える。

あなたの戦闘を見させてもらった。手を抜くわけにはいかない。彼女の声はとても小さく、もしこの場所が街の雑踏の中ならかき消されてしまっていただろう。
砂漠の暴力的なまでの静寂の中で、彼女の高音と低音が混在したような不思議な声は届く。彼女は女の目を見ると、おおよそどれほどの強さか把握したようだった。
コートの内側に伸びた手に合わせるように、透明の剣が前方の地面に向けられる。剣の鍔のほうから光が満ちていき、剣先に到達すると、剣全体が猛烈に発光し始めた。
彼女は人が失ってしまった幻想を手に、駆け出した。女までの間にあった一際高い砂丘を一瞬にして駆け上がった。
砂丘の頂上で、彼女は体を引き絞りながら、剣を右肩の上に構えると、水のない大地へと思い切り振りぬいた―――直後、彼女自身が一つの発光体となる。
巨大な兵器の爆心地のような猛烈な風が彼女を中心にして巻き起こった。先程戦車を切り裂いた技だった。
古代において失われてしまった奥義の一つ、トリアイナ。海神ポセイドンの三又銛の名を冠した大地に光の束を疾走らせる術技。
名の通り、女に向かい、大地を削り取るように三本の光の束が噴き出る。砂漠に海鳴りが轟く。
大地を強奪せんとする海の怒りは、まさに神の裁きだった。
379 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/20(火) 03:37:42.78 ID:qEnCQ7Mbo
>>180

秘密を教える乙女の様な弾んだ甘い甘い奥の見えない声に導かれた騎士は、彼は今宵
初めて真正面で彼女の姿を、闘争心も警戒心も無い純粋な心で、彼女の姿を眼(まなこ)に映す。

──ハッと彼は息を飲む、月が照らす目下に佇む彼女は天女、唇を彩るは己の血と気が付いた。

最初に話しかけてきた興味色の姿、戦いの提案をした小生意気な姿、戦いを愉しむ姿、
そして、言葉に打ちのめされた悲しげな姿、誰とも違う彼女、ならばこの彼女は一体何なのか。

何を思ってか、何をする気か、何を教えたいのか、思考の芸術に唐突にであった若い絵描きの
如く、ぴきり、と固まった彼は、悠然と妖艶な、言うならば小悪魔的に微笑む存在に魅入られて

視線を放せない、意識を放せない、強固な鎖に縛られた精神は、全てを彼女に注ぎ込む。
瞳に、唇に、血が滴る指に、その姿は初心な少年とも見え、神を前にした聖職者か、全て失った放浪者か。

「              」

ごくり、と一度、唾を飲んだ、喉仏が上下に揺れ
彼は未だに裂傷から鮮血を僅かに流す右手にぴりと痛みを感じた、手は汗ばんでいた。

/いや、おくれてほんとにすませんぞ…


380 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 08:58:52.37 ID:rfuHE03eo
>>349
【飛び散る土と砂。
それにより足止めができたはいいものの、『次のカード』が視認できなくなるという弊害もまた発生した】

『イレギュラーバウンド…ってな』

【そこへ聞こえた、低い声、澄んだ金属音二回。来る、曲撃ち。厄介な攻撃。
だが、紙装甲タイプの回避行動は、だからこそつねに速い。
的確な狙いにより、左足首をしとめられかけるが、靴下の中にしこんだカケラの操作でやや強引に回避。直撃は避けた――とはいえ、側面を掠めていったので鈍い痛みが走る。
最低でも、あざには確実になっていることだろう。ちいさくうめく。鈍痛がはしる。早めに決着をつけたい気持ちになった】

【くつした脱いでおけばよかったかな、などとちらっと考える。なぜなら曲撃ちへの曲撃ち返しができるから。
なかなか攻撃的な思考――またこのときひとつの仮説が結論に至った――それでも】

【まずはカケラを新たにドロー。二枚。】

先輩って、動体視力、いいんですよね。
それじゃっ、やっちゃいます!
『トゥインクル・スター』!

【まず、うち一枚を右手で頭上たかく掲げ、コイントスの要領ではじきあげる。
能力によるゆるーい上方への加速と、指ではじいて加えられた回転により、それは地上3mほどの場所でクルクルキラキラ輝き始める、街灯のひかりをはじいて】

【回転しつつ頭上に浮かんだそれは、キラキラと断続的に照明(もしくは太陽)の光をはじく。
まずは相手の視界を悪化させ、攻撃や防御の精度を悪化させようというつもりだ。
もう一枚はまだ手の中に温存している。期せずして、両手にカケラを握っている状態となった】

【これで袋の中の残弾数は1となったが問題ない、さっき空中に浮かせたままのカケラがこちらにのそのそと向かってきている。
すぐに、さっきの三枚もこちらに戻り始めるだろう。顔の横を通り過ぎてっちゃったのだけはまだ、ちょっとかかりそうだが】

/お返し置いときます!
381 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 09:02:24.06 ID:rfuHE03eo
>>380
/うわおう
/(もしくは太陽)の部分ナシで……コピペは危険やorz
382 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/20(火) 09:15:31.70 ID:B5Wq1mPho
>>380
…?

(目がチカチカするな…やれやれ)
(向こうはおそらく操作系、視界が悪い状態で撃ち合いになったら負け決定だな)
(となると、やっぱり…)

【自分の唯一、ある程度の自信があると言うことが出来る目】
【その精度が狂わされたならば青年は】

…突っ込むしかないわなぁ、やれやれ

【普段ならばこの時点で逃走の一手を打つ青年である】
【が、これはただの試合…故に近接戦に持ち込むことを選択】

ここからはちょっと「速い」ぞ?

【自分の背中をバットで叩く】
【澄んだ金属音と共に青年が少女に向かって「かっ飛ばされる」】
【【能力】の特性故、高速で迫る青年】

/お返ししときます!
383 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 14:17:22.37 ID:NjAscL2lo
>>382
ひゃっ?

【奇妙な声を上げるスコ耳少女。自分をかっ飛ばすなんて!】
【一瞬、背中とか大丈夫なのかが心配になる。いや、そんな場合でもないし大丈夫そうだいまはとりあえず】
【とっさに回避に――だめだ。「星」の真下から離れれば、自分もその影響を受けるようになる(ちびだからかなりマシだが……)。
この後回避するのだから残弾数に余裕もない、今撃つしか!】

【右手の中のガラス片を高速で『打ち出す』。
狙いは顔面、対処せざるを得ないはずの場所。
同時に左手を大きく振りかぶって『投げる』。ゆるい弧を描くそれは、青年のヨコを抜けていくだろう。
ただし、野球を長く続けていた青年なら、その投げ方が強力なバックスピンをかけるためのものであることを見抜くのはたやすい……かもしれない。
ひいては、そいつがクルッと戻ってきて背中に一撃食らわそうとしてくることを予想するのも】

【その結果を見届けるまえに、靴下のなかのカケラを操り、一気に後上方へと『跳ぼう』とする。間に合うだろうか。
操作系とはいえ、打ち出した後の軌道をかえられないのは青年と同じ。空中移動ができるのは同じ。バットと鉄球(も出すと思っている)の召喚はできない。
逆に、短時間でも滞空できるのがこちらの強み。否、むしろそうして距離をとらなければ、小柄な少女に戦いの勝ちなんかありえない】

【えーちょっとまってよぉというかんじで、さきのひとつのガラス片が少女を追って足元をのそのそやってくる。
もし少女が空中に逃げれば、そいつも一緒にふよふよ浮き上がり始めるだろう】

/こちらもお返しいたしますー!
384 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/20(火) 15:29:49.25 ID:MvRQDRmpo
>>383
【ゴキン、と鈍い音が響く】

…っ!

【青年の「額」にガラス片が当たったのだ】
【咄嗟に顎を引くことで顔面直撃は避けたが…額から血が出る】
【衝撃によって脳が揺れる】

(…ここまでは覚悟通り)

【だが青年の軌道は止まらない】
【「跳んだ」少女の下をくぐり抜け…】
【「真上にかっ飛ばされた」】
【青年の軌道の先にいつの間にか現れていたくるくると縦回転する金属バットの仕業である】
【物理学に真っ向から喧嘩を売る高速変態機動であった】

ーーー言ったろ、「速い」って

【出血しながら少女の背後に着きバットを手放し両腕を少女の首に伸ばす】
【狙いは裸締め、チョークスリーパーだ】

/ちょっと来れたのでお返ししときます
385 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 17:44:00.26 ID:ZFKHATVMo
>>384
【うわっ、と思う。何度見ても流血には慣れられそうにない。痛そう】
【一瞬揺らいだ目の動き、脳が揺れたのだろう、だがそれで止まるほどヤワじゃないということで……。】

【ここでカメラを下からティルトするとしよう】
【地面。金属バット。のそのそ宙を這い上がってくるガラス片よっつ。かっ飛ばされた青年、跳ぶ少女、そしてキラキラ光る『星』。
運動公園似の真ん中になんだか、現実離れした光景が現れた】

【しかしそこにいるものにとってはファンタジックとかそういうのはとりあえずどっかいってて】

【少女視点ではこんなんだ。
おでこから血を出した先輩が、下からかっ飛ばされてきて、後ろに気配を感じると同時にぬっと大きな手が目の前にあらわれる……
先輩には大変申し訳ないが(というかはんぶん少女のせいだ)、すでにちょっとしたホラーの領域に入っていた。
当然、反応は――
悲鳴を上げてがっしとその腕をつかみ、足をばたつかせて暴れだすというものだった】

【運が悪ければその蹴りがどっかに入るかもしれないし、もしも青年の腕が少しでも少女によって動かされれば、能力で強引に『加速』をかけ腕を開かされる、ということもありうる――まあ、万に一つの可能性である】

/おおおおまたせしました! ozr
386 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/20(火) 18:45:32.33 ID:7Ewwk16ko
>>385
暴れん坊だな、やれやれ

【少女の蹴りが何発か身体に当たるが意に介すこともなく…空中で完全な打撃を完成させるのは熟練の技が必要であり、当然青年でも不可能だ…次の動作に移行する】
【ダラダラと血を流しながら少女の胴体に両足を組み付かせようとする】
【ホールドすることによってチョークスリーパーを完全な状態に移行させるためである】

…ちょっと痛いぞ

【少女の腕が邪魔で絞め切れないと判断した青年は腕を固定する】
【空中に居る二人は当然そのまま地面に向かって自然落下するだろう】
【背中を地面に向けて…少女への衝撃を最低限にするようにして…地面に落ちていく】
【そのまま落ちた場合、落ちた瞬間に腕を無理やり絞め上げて少女の腕ごと首を極めにかかるだろう】
【頸動脈、気道を絞めるのではなく頸椎を極めるネックロックと呼ばれる技である】

/帰宅!
/今日も深夜帯は来れません、ごめん!
387 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 18:59:10.35 ID:ZFKHATVMo
>>386
にゃー! にゃー!

【格闘技の経験は乏しい。
ばたばたするだけの打撃は大して功を奏さず、たのみの裡門頂肘も震脚のしようが無いので撃ちようが無い。そのまま脚と腕とで組み付かれてしまう】

【そのとき思いついたのは――『こういうときにもっとも意外な行動というのは』】

【少女はいきなりだらんと全身の力を抜いた。そしてただ、靴のなかのガラス片だけを上空へ向け加速した。
何もしなければ二人はかなりのスピードで、逆さに空中に持ち上げられていくことになるだろう。
そのさきは……まだ考えていない】

/おかえ了解です! のんびりでよろしいならお付き合いください……!
/次れす位は返せるかもです!
388 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/20(火) 19:08:08.29 ID:Z7M8q1xho
>>387
…っ!?

【組み付いた状態でいきなり夜空に向かって加速する二人】

(高っ、何考えて、落ちたらヤバっーーー)

【青年の頭に無数の危険信号が点る】
【…だが】

…そりゃ悪手だろう後輩…!

【青年の強固な理性が青年の身体と脳を動かした】
【青年の理性は少女が身体の力を抜いたということは無理やり絞め上げることは可能と回答】
【腕に力を込めて絞め上げるーーー!】

/了解!
389 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 19:14:27.20 ID:ZFKHATVMo
>>388
【出たとこ勝負の行動。狼狽させることには、成功したようだ】
【だが、相手が悪かった。相手はいつでも普通の――「いつでも」普通の青年だ。
つまり、精神力の底力が違うといっていい】

……!

【ギブギブ、と腕を叩く。
さすがにこの高さで「落ち」たら、笑えないことになると思ったらしい。
結果として、笑えるほどの悪手だった。
締めがおさまれば、青年をくっつけたままゆっくりと降りていくだろう。逆さのまんまだが。
ちなみにスカートの下はスパッツはいているので困ることは無い、たぶんあまりない。】
390 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 19:15:41.58 ID:ZFKHATVMo
>>389
/おっと、それではこれにて落ちまする……!
/凍結でもシメでもどちらでも大丈夫です!
391 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/20(火) 19:24:15.87 ID:/cM6mfcBo
>>389
…やれやれ、何とか先輩の威厳は示せたかな?

【安堵の息を吐き出しながら腕の力を抜く】
【地面に降りた瞬間、地面に転がる】

…あー、ダメだ気持ち悪い…

【青年が組技にかかった理由がここにある】
【額へのダメージは脳震盪を引き起こしており、平衡感覚が麻痺していたのである】
【結果的に青年の覚悟は勝利を呼んだが…一つ間違いがあれば青年は敗北していただろう】

…やれやれ

【ダラダラと血の流れる額をそのままに青年はため息を吐き出した】

/んでは凍結でオナシャス!
392 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 19:28:27.17 ID:ZFKHATVMo
>>391
/了解です、ではまた後ほどお返ししますので! 一旦乙です!
393 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/20(火) 20:39:41.75 ID:YiH7jiEH0
>>378

「っち…………! やっぱ、戦うしか無いかっ!」

 軽く舌打ちしながら、迫ってくる少女に対して女は二挺の銃を抜いた。まずは右手、次に左手。その抜銃は、先程の戦いより余程鈍い。
 ――声が小さい。あの子は確かに内向的そうだった。けれど、それは恥じらいだとか、そういうのから来るもののはずなのに。今のあの子の声は、まるで元来のものに聞こえる。
 口から血が垂れている。度重なる戦いのため。誰かに傷付けられた。漫画みたいな虚弱体質。そんな相手のど真ん中を撃てるか、撃てるか。それなのになぜ、あそこまで冷徹でいられるの。
 隠し通すことの出来ない違和感は、女の中でパンケーキのように膨らみ、戦闘への集中を阻害する。それらを強引に押し潰し、女は結論付けた。

「――――正当防衛、なんだからねッ!」

 左の頬を殴られそうになったら、既で避けて右の頬を殴り返す。それが、女の「出来損ないの抑止力」で可能な事だ。
 少女――相手が握るのは、その痩躯には余りにも不釣り合いな、一本の透明な剣だった。創作という名の水槽の中でしか生きられない筈のその古代魚は、しかし鋭利な牙を以って再び戦場に返り咲いていたのだった。
 躊躇いを押し縮めた女でも、その浪漫には魅せられざるを得ない――だけど、これは戦い。銃と剣は同列に語られるべきだから。
 剣が振り抜かれ、吹き荒れるは暴風。今度は怯めない。砂塵を振り払い、女は相手の繰り出した一撃を見据える。やはり、美しかった。

「く、ぅッ…………!」

 刃から放たれたのは三叉槍。武器種すら問題としない一撃だった。
 動きがなければ、丁度中心となる槍頭に刺し貫かれる。しかし投擲されたそれは、走ろうが跳ねようが、彼女では避けられない速さだった。
 となれば、どうするか。戦場では手段は選ばない。そこに美しさが介入する余地はない。陸戦条約はPMCには適用されない。
 女は大きく横に飛び退き――着地を前提としていない――コートの一部に穴を空けつつも、ギリギリのところで回避したのだった。
 その代わり、地面に大きく転がる。女にとっては剥き出しの生存本能をベールで包む余裕はないし、必要もないのだ。

「――――どらァッ!」

 一秒もかからなかっただろう。匍匐状態から手間取ることもなく立ち上がり、女は両手に握った拳銃を相手に向けた。
 トリガーを引き、マズルフラッシュ。静寂がのしかかっていた砂漠に、激しすぎる銃声が響く。突撃銃を改造した彼女の二挺は、精度は犠牲に威力は折り紙付きである。
 だが、相手との距離は離れ過ぎていた。元々命中精度が悪い上に、重ねてCQBには到底成り得ないこの距離。吐き出された弾丸は凡そ三十発以上にも及んでいたが、まともに相手に辿り着いたのは精々五、六発。その上、相手の身体能力からすれば、悠々と避けられるだろう代物。
 その代わり、彼女は息もつかせず次の手を打とうとしていた。青眼に構えられた彼女の右腕、前腕の数cm程上に突如として生まれたのは、何かの「銃口」。
 続いて前腕全てに及ぶ銃身、それに吊り下げられるバイポッド――WA2000。非正規戦に対応した高精度の狙撃銃を、女は生成しようとしていた。
 そこに、相手が見せたような美しさは無かった。幻想など欠片も感じさせない、無骨さだけがあった。

/お返ししておきますっ
394 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/20(火) 22:37:33.12 ID:amr+/pDao
街中――とあるコンビニ


大勢の人が行き交う大通りの筋に、その何の変哲もない建物はあった。
扉が開いては来客を知らせる音楽が鳴り、用を済ませばまた扉が開き、返ってゆく。
その繰り返し。

だが、一度扉を開いてからというもの、店の中でうろうろしている影がいた。
いらっしゃいませ、ありがとうございました――この商売文句が何度響いたことか

白い絵の具に涙を落したような、長い藍白の髪と碧色の双眸に
雪の結晶を象ったブローチがアクセントの、白を基調としたワンピースに青色の靴を履いた

そんな風采の少女は、陳列された商品の前を行ったり来たりしていたのだった。


「むむ……」


商品とにらめっこしたかと思うと、ふらりと別の場所へ。
こうやって、ずっと迷っているのだろう。
それに気を取られているだけならまだいいが、誰かとぶつかってしまったりする可能性も否めない。
395 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2012/11/20(火) 23:12:07.83 ID:qEnCQ7Mbo
>>394
/ま、まだいらっしゃいますか?
396 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/20(火) 23:17:22.80 ID:amr+/pDao
>>395
/あなたの影に潜んでます
397 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/20(火) 23:30:44.37 ID:qEnCQ7Mbo
>>394

「………えっと」

────自動ドアが空いたら閉まりの右往左往、入る人いりゃ出る人もいて
店は今日もぐるぐる回る馴染みもいれば新規もおして常に生まれる流れ流れ
されど流れに逆らうひとりぼっち、派手やかな髪をゆるりと揺らす少女が一

揺らり、揺らりて、うろちょろと次第に視線は集まりて店員がそっと眺めはじめりゃ
奇妙な光景でございませ、だがねポンと彼女の方に手を置いた変わり者がおりやして
薄桃色の長着に紺の袴の大正姿が華かな長い黒髪、二重の目をした大人びた少女で御座います。

彼女はこっそり、囁きました

「店員さんに……みられてるよ⁈」
398 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/20(火) 23:51:06.99 ID:amr+/pDao
>>397

「――はい?」

唐突な声に僅かばかり驚いて、一瞬遅れて言葉の意味を理解する。
当たり前と言えば当たり前か、ちらと店員へと目を向けると
レジに立つ彼は「はよ帰れ」と言わんばかりの視線を向けていて

視線が痛かったが、しかしそれで怖気づく少女ではないようで


「むー……もうちょっとだけ、選ばせてください。
 たまの贅沢、どうせならいいものを選びたい気持ち、わかってくれますよね!?」


おこづかいをもらったあとの小学生みたいに言って、また商品に目を戻そうとするのであった。

/ちょいと遅れました…
399 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/20(火) 23:55:39.65 ID:9DNrul4Po
>>391
【地面に転がる青年の上に、スコ耳が降り立つ。というか、そのまんま頭からのしっとのっかってしまう。南無】
【だが、すぐに転がって身体をどかす】

だいじょうぶですか、先輩?
頭とか、背中とか……。

ここからだとうち近いんで、あ、うち、研究所やってて医務室あるんです。ちゃんとした手当てできますから、行きませんか?
歩くのしんどければ、迎えに来てもらえますし……

【そういいつつ、ポケットから絆創膏を取り出す。
明るい黄色に小花模様という、男のでこにはかわいらしすぎるデザインだ。
だがよほど遠慮しない限り、ハンカチで出血を押さえた後、ぺたんこと貼り付けられるだろう。こんなときは強引だ】

/おかえしおいときます!
400 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/21(水) 00:10:11.66 ID:oq1TnkWGo
>>398

「…………たまに、か」

怪しい光景にまた一つ怪しい物が加わったと言えばいいので御座いましょうか。
レジで彼女をじぃと眺めていた店員の眼つきが更に鋭く、と言いますか物陰からも
またじぃーと店員の視線が増えておりました、ですがハイカラ少女は気にもせず

少女の肩を叩いた手、即ち右手の一刺し指をぴんと伸ばして、唇を悪戯なものに曲げました。

「ん、ねぇ、おねーさんに任せてくれたら、その楽しみが増えるといったら試してみたくならない?」

それはひそひそ声の内緒話で御座います。また再び息をひそめ二人だけの会話に
もう一度言いますが怪しい、とても怪しい行動で御座いまして、少女はそれに気が付くのでしょうか?
401 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/21(水) 00:20:58.20 ID:W2+F9XHao
>>400

「――はい?」

続く言葉に、商品の方へと向けられていた双眸が再び華やかな風采の少女を捉える。
不思議な恰好と相まって、その誘惑はとても怪しげで
けれど先の見えない話は、不思議と人を惹きつける魔翌力を持っている。


「なりますっ」


僅かに揺らいだもののほとんど悩むことなく、つられるようにひそひそ声で紡ぐ。
402 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/21(水) 00:39:02.61 ID:oq1TnkWGo
>>401

「うん、良い返事だ良い返事だ」  

ひそひそだが弾んだ様な息使い答えた彼女は笑顔でうなずきそして手を伸ばす
それは、先ほどまで彼女が前で立ち悩んでいた商品であるので御座います──ニコリ

さわり、と撫でて、彼女は言葉を紡ぎます

「1、2─────3」 

そしてガラガラとした音と同時に瞬きの間もかからずその商品は何処かに消えてしまいました

「声は出しちゃだめだよ? しーーとして、しーーと」

何事もなかったの様に彼女は、棚を撫でた手でしぃーの構えを取っています。
しかし誰も、正面の少女以外はこの光景を見ていたものはいないのです、皆はみんなは丁度
商品の籠が何故が飲み物の棚のガラス戸にぶち当たりガラスが悲鳴を上げた光景をみていたのですから

「まーーだ、いけるかな、さて、何がほしい?
403 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/21(水) 00:55:25.93 ID:W2+F9XHao
>>402

「――はいぃ!?」

目の前で起こったことが信じられず、思わず声が漏れた。……が、すぐに口を手でふさぐ。

数秒もしないうちに多すぎる量の情報があらゆる方向から入ってきた。
商品が目の前から消えた――と同時に砕けたガラス戸。
意図してやったとしか思えないが、どんな手段で行ったのか見当もつかず困惑する。

当然慌ただしくなる店内。
少女二人組のことなど宇宙の彼方に消し飛ばして、店員は事故現場へ急いで駆ける。


「ほしいも何も、商品どこかにいっちゃったじゃないですか。
 今の、あなたの仕業ですよね。どこへやったのですか?」


となりの少女がやったと店員に勘付かれればきっとややこしいことになる。
それを恐れてか、あわわと震えながら、ひそひそ声は解除せずに、彼女は問いかけるだろう。
404 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/21(水) 01:08:41.16 ID:oq1TnkWGo
>>403

「さぁねーー私は何もやってない、だって見たでしょ?私は商品を‘触った‘だけ」

店内は一瞬で悲鳴やら罵声やら注意の声やら騒々しさに飲み込まれていき、静かなのは
二人、ひそひそと言葉を交わし合う二人だけ、でもその姿を咎める事が出来る人はいません
ハイカラ少女は怯える少女を眺めながらクスリと微笑みましたそれは怖い微笑みかもです

「何もやっていないわ、だって触っただけのもですもの、籠だって…たぶん子供が蹴ったのでしょ?」

其れだけを言うとハイカラ少女は人達がうろうろとする店内を悠々と歩き始めました
まるで慌てる周囲を馬鹿にするようにそれは堂々としすぎた動き、し過ぎて誰も何言えません
くしゃくしゃ、草鞋でガラスが飛び散った床を踏みしめながら、ふと彼女は振り向きました

「ほら、ナニなら早く来なさいな、あぁ、怖いわね一体どこの誰がこんな危険な事をしたのかしら」

舞台女優が客席に語りかける様に、優雅に少女に声を浴びせたハイカラは、またニコリと笑いまして
後ろから様子を眺めていた少女ならば気が付くかもしれません、腰の帯のあたりが妙に膨らんでいるのを
405 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/21(水) 01:27:59.83 ID:W2+F9XHao
>>404

「そーいうのを、なんかやった、って言うと思うんですよね。
 それに――子供なんていないし」

こんな時間だ、店内に子供はいなかった。
というか、ガラスを砕き割るほどの威力でかごを蹴る人なんてそうそういるわけないじゃん。
彼女は心の中でそう突っ込みを入れる。

不敵な笑みを湛え、そんなばればれの嘘ではぐらかす様は
私がやりましたと白状しているようなものだ。

そしてそれは同時に悪い行い≠ナもある。
にもかかわらず堂々たる少女に不信感が募り、自然とジト目になることだろう。


改めて少女を見つめたおかげで、不自然なところに気がついた。


「ちょいとしつれいっ」


言うや否や手を伸ばして少女の腰へと手を伸ばすだろう。
事前に気付けばはたき落とすことも可能だ。
406 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/21(水) 01:36:55.97 ID:oq1TnkWGo
>>405

既に振り向いていた彼女は僅かに驚いた様に瞳を開き───音はしなかった
何もなかった何も生まれなかった、そう何も無く少女の手が虚空を掴んだだけであった

鮮やかな、長着の、裾が、ふわりと揺れた

「あーーーー、こんな道端で女の子の服を脱がそうとするなんていけないんだぁー!」

少女の前に立ち塞がる様にして存在し、ぴんと一刺し指を立ててハイカラ少女は怒る様に紡いだ
帯を掴むのが外れる程に距離を取っていたハイカラが何時の間にかすぐ前に、いつの間にか正面を向き

くすりと、嗤っていた
407 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/21(水) 01:55:18.87 ID:W2+F9XHao
>>406

「――!」

狙った場所へと届くはずだった手が、虚空を掴む。
中身を確かめようと掴むはずだった長着の裾が、あざ笑うかのように揺れるのを
見開かれた目だけが捉えた。

――能力だな、と予想はしていたが、確信に変わる。
同時に掌を返したような怒声。


「ち、違っ――誤解されるようなこと言わないでくださいよ!
 訳わからないこと言ってると本当に脱がしますよ!?」


煽るような口調で紡がれたに、まんまと乗せられて
ガラスへ集中していた目線(特に男子の)がちらちらとこちらに向く。
その角度からはきっと見えないのだろう。彼女に向けられたその笑みが。


「多分、そこに隠してるんですよね。消した商品を。
 試してみるとは言いましたけど、お金は払わないとだめです。
 ちゃんと返してください」


言葉で通じるような相手なのだろうか。
ちょっと不安だったが、触れることすら叶わないのならば仕方がない。
――何か秘策はないかと、時間稼ぎも含まれた説得だった。
408 :【天使機構開放術式《"Because Unable to Live――Angel"》】 [sage]:2012/11/21(水) 02:06:09.48 ID:oq1TnkWGo
>>407

「                       ハハ!」

────その瞬間、ハイカラ少女は注意を促す少女の背後に存在していた。
まるで最初からそこにいたように、まるでそこに付け加えられた様に、喧噪の中で彼女は嗤う

「いい子だね、君は実にいい子だね。わかったオネーサンもいい子になってあげるよ」

ハイカラ少女は手に持っていた商品をぽんと棚の上においた、いつの間にか持っていた商品
化け物だと、だれかが紡ぐ、喧噪は何時の間にか水を浴びたように静まり全てが二人を見ていた
されど、ハイカラはむしろそれを愉しむ様に、腕をゆっくりと広げ頭の上で、パチン、クラップハンド


そして、店内は更なる混乱と喧噪と恐怖に包まれて誰かが悲鳴をあげる人が逃げようと出口へ
少女の元へ次々と押しかけ、その様子は濁流が襲い掛かる様だった、それは人の波であった

「フフフハハハハハ!!!ははははははははは!」
409 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/21(水) 02:06:30.66 ID:oq1TnkWGo
>>408
おっとなまえみす
410 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/21(水) 02:18:38.85 ID:W2+F9XHao
>>408
/ごめんなさい状況がよくわからないので説明plzです…
/とりあえずこっちにひとがいぱーい来た!ってことでいいんでしょうか
/出口に人が殺到したんでしょうか
/で、これはできればでいいのですが、人が来たのは能力を使ったからですか?
411 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/21(水) 03:35:51.79 ID:oq1TnkWGo
>>410
/さて遅れましたが解説のお時間、残念?ながら私には人をよぶ能力は御座いません
正確に言うと人と言うオブジェクトを利用した形となりますかね、ほらホラー映画とか化け物みたら逃げようとしますでしょ?

412 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 05:14:43.86 ID:xIdjVMVko
>>399
どうっ
ゲホッゲホッ…

【鳩尾に入ったのか、思いっきりむせる】

あー、大丈夫だろ
額は血ぃ出るもんだし背中は別にぶつけてないし

【青年のバットは強力な【能力】と引き換えに純粋な打撃力は皆無となっている】
【故に青年の背中はダメージ一つないのだ】

あ、おい、ハンカチ汚れちまう…あーあー…

【止めるのが遅れてしまいペタッと絆創膏まで貼られてしまった】
【ちょっとかわいい】

…よっこいせ
俺のことはいいんだがお前は大丈夫なのか?
足、ぶつけたろ?

【のそりと立ち上がり土を払う】

/お返ししときます
413 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/21(水) 10:29:36.88 ID:bhDWGaIho
>>412
ごごめんなさいっ!

【無意識の攻撃の方が威力あるなんて……オニだな!】
【「そ、そんなにおもくないもん! おもくなんかないもん!(本人からのコメント)」】

【かんたんな応急手当が終わると、血の付いたハンカチを嫌な顔ひとつせずにポケットに。ちゃんと洗って使うつもりだろう】

いいんですよ、ハンカチはそのためにあるんですからっ。
でもわたし、おでこから血が出たことなんかないですよ……?
それに背中、ほんとに大丈夫なんですか? ぎっくり腰はつらいってお客さんからききましたよ?

【というとじじくさいようだが、ぎっくり腰は誰でもなる……はず】
【とりあえず立ち上がったみたいだし大丈夫ではあるのか】

あ、わたしでしたら、大丈夫です。ちょっと痛いけど、いざってときは飛んで帰れますし!

【やっと主人の下に集合したカケラたち。そのひとつひとつを丁寧に袋に収めて、腰に結び付けていた上着を羽織る。
さて、どう帰るのか。それは先輩の選択に任せることとしようか】

/お返しいたします!
414 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 17:05:54.37 ID:jHpbMHC9o
>>413
ならこれからは気をつけとけ、額は簡単に「裂ける」
普通の打撃でもな
咄嗟の防御としては使えるけど後で血が目に入りやすくなるぞ
あー…そうかお前知らないんだったな
俺のバットに打撃力は無い、ただかっ飛ばすだけだ
だから痛くもかゆくもないんだよ

【ぐーっと背伸びして身体をほぐし】

痛いんだろ?ならとっととお前んちに行くとしようじゃないか
よっこいせ

【ヒョイと少女を肩に担ぎ上げようとする】

/帰宅!
415 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/21(水) 17:17:27.16 ID:F4bD2zbVo
>>414
【おでこは簡単にパックリいくとのこと。
地味に知らなかった。なかなか大変な場所のようだ。こくこくうなずく。
バットにかっ飛ばされても痛くはないみたい、それならよかった】

は……はい、わかりましたっ。
痛くないならよかったです。もうどうしようかと思っちゃいました

【例え試合中でも相手の身を案じてしまう。
そんな性格は一年ランカーやってても変わらないらしい。
ひなたのねこのようにぽにゃーんと笑う、そして】

ふにゃ?!
ああああああのそのあわわわわわわわ?!
おお重くないですよ? じゃないないですかっ? えええええとその……あ、こっちです

【ひょいっと担がれ】
【狼狽とテレとでいろいろ口走りつつ、しっかりと肩の上に収まっておうちにつれてってもらったそうな。
時間帯ゆえ、目撃者が少なかったことは幸いであろうか】

【現場から歩くこと数分。こぢんまりした研究所にたどり着く。看板には『速水総合研究所』とある。
両開きの自動ドアをくぐれば、どこかまちの診療所かなにかにも似た、暖かな空気が広がるだろう】

/おかえりでごじゃる!
416 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 17:24:17.62 ID:iuMG3k+Po
>>415
軽いもんだ、ちゃんと飯食ってるのか?
普通の一般人にあっさり担がれるって相当だぞ
なんならお姫様抱っこしてやろうか?

【ニヤリとからかう気満々な笑みを浮かべて歩き出す】

【数分後】

ここか?速水
入るぞ

【自動ドアの前に立ち、研究所の中に】

お邪魔しまーす、急患でーす
417 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/21(水) 17:45:05.69 ID:F4bD2zbVo
>>416
【からかいを大真面目に真に受けてちょっとバタバタにゃーにゃー。
まるで、猫がダダこねているようだ。
白くてぱふぱふしたしっぽがばふばふと青年の後ろ頭を叩くだろう。
むしろ気持ちいいかもしれない】

おおおおんなのこはかるくてあたりまえなんですー!
むしろ重いっていわれたら泣いちゃいますよ?!
そ、それはダメです! 明日からがっこで噂になっちゃいますから!! みんなに質問攻めにあっちゃいますからあ!

【食べてはいる。食べてはいる、のだ。
いるんだけど、みんなエネルギーになっちゃうのだ、訓練と模擬戦の】
【きっとその実態をすぐに先輩は目にすることになる……!】

【少々キンクリ、研究所まえ】

はい、ここです。
ただいまー

『お邪魔しまーす、急患でーす』

「はーい! はーい……あらまあ、うちの子がすみません先輩。
お手数もうしわけないのですけれど、医務室までご一緒してもらえませんか?
あなたのほうも、手当てが必要みたいだし……。」

【声をかけると、二十代前半と思しき、茶色いセミロングにニットセーターというお姉さんがひょいと顔を出した】
【白衣を羽織っているところからして研究員なのだろうが、まるでシュシュのお姉さんのような態度である】
【青年のことはブレザーからアカデミーの先輩と判断した様子。友好的に一礼すると、医務室まで案内しようとする】
418 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 17:54:49.27 ID:zFZCSE8wo
>>417
あいよ

(…おふくろさんかお姉さんか?)

【お姉さんの後ろをついて行きながらぼんやり考察】

(…まぁ聞けばいいか)

【あっさり考察を放り投げて】

おい速水
ありゃ速水のおふくろさんかお姉さんか?

【ぼそぼそと担ぎ上げている少女に質問した】
419 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 :2012/11/21(水) 18:05:51.85 ID:F4bD2zbVo
>>418
あ、あれは研究員のお姉さんで………うん、お姉さんみたいなものです!
「あんずです、よろしくね」
あ、このひとイチ先輩だよ!
「あらーあなたが……シュシュがお世話になってます、寮長さん」

【ふい、と振り返って笑顔を見せたお姉さんは、あんずというらしかった。
明るく清潔な廊下を一分も行かないうちすぐ医務室前にたどり着く。
左右にはいろんなドアがあるが、冷たい感じはさしてしない】

「きゅーかんよたーのもー、て誰もいないか……よし、お姉さんがやさしーく手当てをしてあげよう! そこに座るがよい若人ども!」

【ちょうど無人だった医務室にサクサク入ると、「このイスすわりごこちいーのよねーごーくらくー」なんぞといいながらドクターようのイスにぽーんとかけてホクホク顔】
【シュシュの脚のケガも軽い打撲であり、手馴れた様子ですぐに手当ては終わる。そして】

「うちに来た人は何か食べていくのが大体決まりなの。
おなか一杯じゃなければお茶でもしていかない?」

【なーんて問いかけてくる。もちろんお断りしたっていいのだ。シュシュはわーいと両手を掲げて満タンだが】
420 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/21(水) 18:12:25.93 ID:F4bD2zbVo
>>419
/満タンって「食べる気」満タンですねorz 補完オナシャス……
421 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 18:14:47.35 ID:NdNJpv+no
>>419
どーも
世話した覚えは無いけどな

(…速水のやつ、俺のこと何て言ってんだ?)
(…触れないようにしよう、そうした方がいい気がする)

【プラプラと手を横に振る】

はいよ
どっこいしょ

【少女を椅子に下ろして自分も座る】

ん…いいのか?
…んじゃもらおうかな、腹減ってるんだ
422 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/21(水) 18:25:19.20 ID:F4bD2zbVo
>>421
えー、そんなことないですよー? だってー

【スコ娘はなにかいおうとしたが、そのときプラプラと横に振られる手。
はいはい、まずは手当てねーと、気を利かせたお姉さんがさえぎってうやむやになった】

【さて、お茶会のお誘いにはOKが。わーいわーいとはしゃぐシュシュ。まるで子供だ。
足の痛みなんかもうふっとんだらしい、ぽんっと立ち上がる】

「ではー、居間にどうぞウェルカーム!
今日は浩太郎さん……シュシュのお父さん焼きたてのエッグタルトがあるの、おいしいのよー? イチ君のお飲み物はコーヒーかな?」

【さりげなくシュシュに肩を貸しつつ、お姉さんは廊下を先導していく。
向かう方向は入り口のほう。驚くことに、入り口から一番近いドアが居間である。
女の子らしい飾り付けのある暖かな部屋。大きなテーブルに、まだ若い男性がひとりお茶を入れていた。テーブルの真ん中にはエッグタルトが山盛りの大皿がある】
423 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 18:32:23.32 ID:apB+dUHeo
>>422
親父さん、えらいファンシーだな
普通タルトは焼けんだろ…少なくとも俺は焼けないぞ


【少女に肩を貸すお姉さんを見てまるで猫にするかのように少女の首根っこを掴んで担ぎ上げる】

無理すんなバカ速水
痛みが無くっても怪我人だろうが
あー、コーヒーで
えーと…

【お茶を煎れる男性に目を向け】

どーも、お邪魔してます

【ぺこりと会釈】
424 :【捕食菌属】 [saga]:2012/11/21(水) 18:46:36.72 ID:Y/UpY1sH0
>>363

「ああ、人を探せばいい、後は全部オレがする。」

【余計な詮索はされずに済みそうだ、と彼は心の中で安堵した。】

「報酬は指定か。現金やらなんやら、物じゃなさそうだな。」

言いたくない報酬というのはだいたい個人的には嫌な予感がする
ものだ。とはいえ、復讐の対価ともなれば、その代償はあまりにも
比べて軽い。

「ありがたい。」

【感謝はしているが、黒いコートのフードによって顔は見えず、その
声も鋭さに満ちているものであり、とても感謝をしているようには
見えない。いや、利用できればそれでいいのだろうか。】


彼は、黒いフードの暗闇の中で、口元を歪ませた。奇生体を植え込まれた
ことによる後遺症の産物である赤い目が、さらに得体の知れぬ何かをもっているという
事を感じさせた。

まぁ、見えないのだが―、勘の鋭い者なら、一瞬、その表情が見えただろう。

425 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/21(水) 18:47:34.23 ID:F4bD2zbVo
>>423
えへへー。お父さんすごいんですよ、お菓子なんでも作れるんですから……ふにゃあ
「あらすみません、それじゃいきましょうか」
すみませーん……えへへ

【すっかり猫扱いのシュシュと、ほほえましげに、というか笑いをこらえてのたまうお姉さん。
すぐに居間に着きました。コーヒーを入れ始めるお姉さん】

「所長、お客さんです。『イチ先輩』ですよ。
ほら先輩、座った座った」

「あ、いらっしゃい。なんかシュシュがすみません。父の速水浩太郎です。
あなたはアカデミーのイチさんでいらっしゃいますよね、お初にお目にかかります」

【温和そうな、どこかシュシュに似た男性は笑顔でぺこり。
娘を担いできてる様子にも別に怒ったりしないあたり、ほんとうに温和なのだろう。】

【なんか対応が慣れているのは、娘が街で模擬戦しちゃあお客様連れてくるからである。
でも、嫌そうな様子はまったくない。
ここではみんなで一日に複数回お茶するのが当たり前で、そこに一人二人加わったところで楽しくなることはあれ、困ることなんかないからだ】

【すぐにコーヒーと紅茶、そしてエッグタルトがいきわたり、お茶会が始まるだろう……】

/な、なんか駆け足でごめんなさい……落ちるまでに次レス返せなそうだし、霧もよさそうなのでここで〆ましょうか?
/凍結でも大丈夫です!
426 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/21(水) 18:59:09.20 ID:R30o4NMeo
>>425
あ、や、どーも

(…ホント、俺のこと何て言ってんだ?)

【丁寧な挨拶に恐縮してしまう青年】
【こういうノリというか、対応はあまりされたことがないのだ】

…おぉ…こりゃまたうまそうな
いただきます

【ぺこりと会釈してエッグタルトに舌包みを打った】

/んでは〆で!
/乙でしたー!
427 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/21(水) 20:03:03.57 ID:Q2rgI50mo
>>408

能力――超常的なそれに、人は往々にして畏れを抱く。
ならば自分の能力にも皆恐怖するのだろうか。
人の波に突っ立ったまま、ぼんやりとそんなことを考えて、過ぎ去るのを待つ。

――やがて、店内には少女二人が残されるのだろう。


「さて……人がいなくなったからって盗みをさせるつもりなんてもーとーありませんよ?
 きれいに並び直さないと痛い目を見せますからね……!」


にやりと、脅すようにこちらも笑みを浮かべ、背後に回った少女へと紡ぐ。


「氷晶創想=\―おいで、ラグラスッ」


祈るように両の手を合わせると、そこに冷気が集中してゆく。
淡く光ったかと思うと、次の瞬間にはもう彼女に突き従える使い魔が2体、宙に現れるだろう。
穂のような丸い冷気に、鋭い氷翼を生やした妖精だ。
428 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki   [saga]:2012/11/21(水) 20:09:24.35 ID:WgUiW90ao
>>424

「そこまでして殺したい相手……余程の恨みを抱いているか、そうしなければならない理由が有るか…
って。すみません、余計な詮索は無しでしたよね。」

【ついうっかり悪い癖が出てしまった少女】
【別に故意に詮索しているのではないのだが、やはり心のどこかで気にはなっているのだろう】

「はい。現金でも物でも御座いません。詳細は蓋を開けてのお楽しみと居たところです」

【ニコッと微笑んで目の前の人物を軽くあしらおうとしている】
【もしこれ以上報酬についての詮索が無いのなら少女はこの話題に関して口を開かないだろう】

「お気になさらないでください。これが私の役でございますから」

【この少女はあくまで暗殺者と言う役を演じているだけである】
【その為かどこか無機質で機械的で作業的な印象が露見できてしまうかもしれない】

「ですが一つだけ。私の独り言だと思って聞いてください。
自分を過度に失えば自分は役を為さなくなりますよ? それを肝に銘じておいたほうが得策かと」

【一瞬だけ空気が変わったのを感じ取ったのだろう、少女は遠まわしに「過度な憎悪は今の自分自身を滅ぼす事になる」とそう口にする】
【暗殺者の役が外れ少女の本当の姿が一瞬だけ垣間見えたかもしれない。】

/遅れてマジゴメンなす!
/これから夕飯で次も遅れるかもです!
/本当に反省しております!!
429 :【捕食菌属】 [saga]:2012/11/21(水) 20:45:19.39 ID:Y/UpY1sH0
>>428

//すいません、また凍結でお願いします
430 :【速度変換】触れ動かしたものの速度を変換する銀髪スコ耳娘 E:特殊ガラス片10 下位ランカーバッジ 髪紐 [sage]:2012/11/21(水) 23:30:55.19 ID:adTEw8UBo
>>426
/絡みあり乙でしたー! バトルありがとうでした!
431 :【天地開闢】 :2012/11/22(木) 00:17:42.63 ID:BtGwy2Voo
>>393

彼女は爆風の中でヴェールと髪を巻き上げながら、女の二挺拳銃を見ていた。
彼女の剣気――あるいは生命エネルギー――はあまりにも密度を増したために可視化し、光の粒となって周囲に踊っていた。
その光は死を予感させるものであったにもかかわらず、どこか優しさを秘めていた。暗く凍える夜の砂丘に灯るカンテラのように。
あるいには人のいない砂漠に姿を表した光の妖精のように。女の迷いなど気にもせずに、彼女は砂丘を走り下っていく。
彼女は真夜中の冷気に染まった黄砂に足を取られることはなかった。ダートを駆け抜ける一頭の駿馬のように地面を踏みしめ、砂を巻き起こす。
黒い艶のある髪は血統馬であることの証明だった。

トリアイナに串刺しにされるのをかろうじて回避した女が転がり、その拳銃を握りしめていたときには、
彼女はもう銃撃が彼女の体のどの部位に当たるのか分かっていた。戦場の花火たるマズルフラッシュが銃口で光る前に、彼女は銃が放たれることを知っていたのだ。
彼女という幻想の存在を支えるために神が与えた力。銃という人間が到達した殺戮兵器にすら対抗できる存在として。
この力がなければ、彼女は視覚と経験だけを頼りに銃口の方向、銃種、
狙撃手の筋肉の動き、視線、体勢、癖、果ては風や重力係数などの自然条件まで読み取らなければならなかっただろう。
無論、彼女の剣士としての力量を見れば、このようなことをはかることも可能ではあったのだが、秒を切る現代戦の攻防において多大な負担を強いることは確かだった。
戦場において彼女は攻撃だけを考えれば良かった。彼女の戦場にキングはいない。クイーンだけが相手を睨みつけているのだ。

砂漠を駆け抜ける彼女は女のかなり近くまで来ていた。射出された銃弾を疾駆の風のなかで、躱せるギリギリまで見定めた。
そして、彼女は跳躍した。彼女は一飛びの跳躍で、女の上空まで達していた。
中空で反り返った体は殆ど飛翔というべきもので、頭上に掲げられたテオス=アポルリューミは月の光を隠してしまうほどに猛烈に発光していた。

どうしたの。本気で戦って。彼女は迷いのある女を嘲るように、銃撃音の消えた静寂の砂漠で囁きかけた。事実、彼女は微笑んでいるように見えた。
そして、古の言葉を紡ぐ―――Αυγεριν??。真命を解放された明けの明星という名の術技。彼女はテオス=アポルリューミを地面に向けて全力で振り抜いた。
同時に、幾重にも光の糸が放たれる。糸というにはあまりにも太く、巨大な怪物を捕縛するための網のようでもあった。

はからずして、彼女は狙撃銃に備えられたバイポッドをほぼ無効化していた。真上という狙撃手にとって最も実力を試される空間に彼女は位置していたからだ。
女にとって不幸なことは、邂逅した場所が砂漠ということだろう。彼女はこの土地において女を白兵戦に引きずり出すことができた。
もし彼女たちが出会ったのが市街地で、遮蔽物の多い市街戦ならばこのような攻撃はなかったであろう。
身を隠しながらじっくりと彼女の背を狙い、疲弊しきったところを一発のヘッドショットで決められたはずだ。
巧妙な罠を仕掛け、野生の鹿を狩るように、彼女を追い狙えばいいだけなのだ。
そう、彼女は剣に関しての技術において右に出るものがいなかったとしても、女のような現代戦のプロではない。
名乗りをあげて戦っていた時代の人間であり、正面からの戦闘だけできればいいのだ。

しかし、今宵の衝突は紛れも無い白兵戦であった。銃を持つ人間が最も避けるべき身を晒した状態での交戦。
―――女の体を光の糸が絡みつかんとする。だが、女にとっては好機とも言えた。
彼女が地に足を付けている間は、大地に銃を放つような行き場のない怒りをぶつけるだけなのだから。
432 ::【民七省着物】大正ハイカラ娘 [sage]:2012/11/22(木) 00:21:48.95 ID:rzYchzbYo
>>427
「……むぅ、意外に動揺してくれなかったから紛れて逃げれなかったじゃない」

何時の間にか背中にいれば、彼女は何時の間にか棚に腰を掛けてにやにやとしている
まるで大雑把に書かれたパラパラマンガの様に、彼女の動作には過程が含まれておりません
全部、結果、全部結果で彼女は描かれている、と言いますか、妖精を読んだ少女には、

いな、誰にも見えないでしょう、ハイカラは何時何をしようとしたかなど、結果しかうつりません
幽霊より性質が悪いハイカラの少女、彼女はまた何時の間にかチョコ板を手に持ち、かじっています

「まぁーいいわ?たまにはこういうスリルがある事も、そうね鬼ごっこもいいかもしれない」

女の子が愉しそうに歌いながらチョコを頬張る穏やかな光景なはず、だがハイカラの目は
決して笑っておりませんでした、深淵のくらやみの様に黒く染まった目に感情を宿らせません
最後に彼女は手を少女に差し出すように伸ばし、突き出した一指し指をくいくいと揺らしました

「ふふふ、おーーにさんこちら、てのなるほうへーーーー!」
433 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/22(木) 00:48:35.06 ID:llUbHMWpo
>>432

過程を省く能力――移動にしか使っていなかったために、ずっと瞬間移動だと勘違いしていた。
だが一度瞬きした後にはもう、少女は柵に腰掛けていて
そして、手に持つ板チョコを見ておぼろげながらも理解する――瞬間移動だけがあの子の力ではないと。

いや待て、今はそれよりも大事なことがある。


「あー! 何で勝手に食べてるんですか!?」


元から持ってた可能性も否定できないけど――流れからして、勝手に食ったな。
禁忌を犯したその瞬間、しかと彼女は目に焼き付けて、


「ふふふ……やっちゃいましたね手をつけちゃいましたね?
 おいたをする子には折檻しなくちゃいけませんねー。

 さあラグラス! 粛清の時間よ!」


怒りに引き攣った笑顔を浮かべながら、ハイカラ少女を見遣る。
腕を伸ばして使い魔に指示を出す。2体の使い魔たちは、少女の腹目掛けて飛翔するだろう。
ちなみに、翼に当たっても切れはしない。切れれば痛いから、当たれば結構痛いくらいの鋭利さに落としている。
434 :【紅龍焔将】@wiki [saga]:2012/11/22(木) 02:36:35.10 ID:l2XOeLV+o
>>310

「まぁ、最初はそんなもんさ。 そのうち慣れて―――美味くなる」

紫煙を吐き出しながら、空を見上げていた。
心なしか笑みを浮かべる青年からは最初よりも刺々しい雰囲気はなく。
見た目ほど、悪童という訳でもない―――実の所は善人である。本人は否定するが。


「そう、色々あるんだ……ははっ、違いない。肉のほうが断然美味いと思うぜ」

「だけどよ、コイツも中々捨てがたいもんだぜ―――おう、雨がやんだな」

くくっ、と少し身体を曲げて目を細めた。
肉よりも煙草をとるつもりはないが、もはや青年にとって水の様なものだった。
喉が渇いたという欲求同然に、煙草を吸いたいという欲求があるのであった。

そうして、雨が止んだ。先ほどが嘘の様に、晴れ渡り雲の隙間から光が差していた。


「服も乾いてねぇが……行くわ。さっさとシャワーも浴びてぇんでよ」


青年はゆっくりと咥えタバコで歩き出し、後ろ手を振った。
軽く「縁があったらまたな」と声を漏らしながら―――名前も告げず、雨宿りの客人は立ち去る。



/すまぬ、すまぬ……〆ておく!



435 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 17:40:01.84 ID:6UO4II+1o
【とある公園の噴水。
そのふちに腰掛け、かかえた看板(なぜかふさふさ)を眺める子供が一人。
髪も目も服も水色、頭上のネコミミも水色。
この子供を知るものならわかるが、めずらしくネコミミが折れ気味である】

ぬぅん……。
どーもうまくいかないにゃん。
かんゆうってどうするのがいいんだにゃん……。

【なんか生々しい話だが……まあ、ひとえにナカノヒトのせいである】

やっぱりこう、ピンチにさっそーと現れて助けて恩を売るとか……無理くさ……

【おい、自分で言うなよ! 悲しくなるから!】

【……まあそんな、悩める子羊、ならぬ子猫耳人がいたというわけなのだ】

/ひとまち!

/あのう……じつはワンアクションてきなもの目指してます……
/やりづらいようでしたら従来どおりでも大丈夫です!
436 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/22(木) 18:28:49.77 ID:P0flrmBpo
>>435

きっとそんな噴水の中。
ぷかりぷかりと人の体が浮いているのが分かるだろうか

「……」

褐色の肌の少女だ。
特に暴行の後はなく、そういう関連の事件沙汰ではないであろうことが判るが、どちらにせよ警察沙汰ではある
ぴくりとも動かない少女を、そちらはどうするだろうか

/おkです!
437 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 18:38:53.27 ID:6UO4II+1o
>>436
【そんな言葉をこぼした後、ふと、ふりかえれば】

………ふえっ?

【ヒトがいた】
【ぷかぷかと浮いている。この寒いのに。どう見てもヒトです女の子ですありがとうございます】

ちょちょちょちょおおお?!
だいじょぶかにゃー! 傷は浅いぞにゃー!

【思わずかんばんほっぽりだして、ばしゃばしゃ噴水の中へとっこむ。
何で気付かなかったんだおいらのばか、なんて半泣きになりながら、少女を噴水から引き上げようとする。
生きてるよね、生きてるよね?! どきどきしながらとにかくも、わきの下に手を入れてうんしょうんしょと引っ張ろうとする……
それまでに、このうるさい声少女が気付かなければ、の話だが】

/よろしくです!
438 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/22(木) 18:59:15.84 ID:P0flrmBpo
>>437

「……ぶはっ!?」

引き上げられる途中で意識が覚めたようで、げほがほと咳き込んだ。
もちろん生きてます。

エフッエフッと口の中の水を吐き出し、落ち着くと

「……うぉーたーべっとって難しいな」

そんな事をのたまった
もっと根本から間違っている気がするが
439 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 19:03:57.62 ID:6UO4II+1o
>>438
【あ、気が付いた。ものすごくほっとする水色だが】

うぉ、うぉー……たー……?

それってえーと、ご休憩いくらってお宿にあるアレのことかにゃん?
ぬう、ここは宿だったのかにゃ……

【違え】
【真剣に考えるな、根本的に違うから!】

ん、まあそれはいいや。
おねーさん寒くないのですかにゃ? おいらてっきりしんでるかと思っちゃったにゃん……ヘプチ

【とりあえず軌道修正した。その理由は、自分が寒いからだ。
こういうときはとっこんじゃってから気付くのだ。寒いって。ちっさくくしゃみした】
440 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/22(木) 19:13:56.68 ID:C9/0sp2lo
【公園】
【夜の人気の無い公園で一人、汗を流す青年が居た】

…ぎ…っ…

【黒のジャージ姿のどこから見ても普通の青年である】
【…頭に包帯が巻かれてはいるが】
【青年は鉄棒にぶら下がり、懸垂を行っていた】

…ぎ…っ…

(…頭を打ったのは俺の反応が遅れたからだ、これはどうしようもない)

…ぎ…っ…

(どうしたって才能の分野だからな…俺にその才能は無い)

…ぎ…っ…

(…つまりは…今まで通り鍛えるしかないってことだな)

…あぁっ!

【鉄棒から手を放し着地】

…はぁ、はぁ、はぁ…
…やれやれ
441 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/22(木) 19:38:39.66 ID:P0flrmBpo
>>439

「水の寝床の事らしいからな!気持ち良かったぞ!………途中まで」

ぷかぷか浮いている間は良かったが、その後はご覧のとおりである
何処が違ったのだろうかと真剣になやんでいるが、全部違うと突っ込める人は誰もいない

「くしっ」

寒いか寒くないかなんて、この( >д<)、;'.・ ←顔を見れば分かるようなものだ
442 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 19:46:26.79 ID:6UO4II+1o
>>441
ぬう……

【なんか違う気がする。なんか。
うぉーたーでべっどだから、それでいい気もするんだけど、あれっ?
むかーしおいらの部屋のいっこに入れさせたアレってどんなんだっけか……
部屋多すぎてぶっちゃけ覚えてないにゃ。昔すぎるし。】

【眉間にしわまで寄せて考え込むことろに、くしっとやる少女。
そのときひらめいた――!】

そだ、もっとあったかいのにはいればいいにゃん!
おねーさん「ろてんぶろ」ってしってる? おいらいーとこしってるにゃん!

【こいつ……職権? 乱用する気だ……
それ以前に女の子といっしょに温泉入る気なのかこいつ! うらやまけしから!
いや性別ないけど! ないけどさ!!】
443 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 19:51:23.51 ID:6UO4II+1o
>>442
/ああっとごめんなさい……そろそろ落ちねばなので凍結お願いします!
/23:20には戻ってこれますので!
444 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/22(木) 19:56:43.51 ID:P0flrmBpo
>>442

「ろてんぶろ?」

首を傾げ、なんじゃそら?と言った様子でオウム返し
ともあれ

「よくわからんがいいところなら行くぞ!」

行く事にしたらしい。単純だ。
445 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/22(木) 19:56:53.77 ID:P0flrmBpo
>>443
はーい!
446 :【凍魔纏狼】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 19:57:27.73 ID:13mbL/Woo
>>434

「そんなもん、か──…」

ぼそりと反芻し、軽く頷く。
慣れれば美味くなると彼は言った。それならそう感じるまで、こいつと付き合っていくべきだろうか──?
考えながら視線をあげれば、空を見上げる青年の横顔が眼につく。もはや彼に対する物騒な第一印象は、
すっかり覆されてしまっていた。それを裏打ちするように、澄んだ光を湛えた朱い瞳が視界に収まる。

「おう、……じゃあな」

いつしか濃密な雲の間隙からは穏やかな光が差していて、それはにわか雨に始まった邂逅の終わりを意味していた。
後ろ手を振って短い別れの言葉を漏らす青年に対して、彼もまた同じ様にして軽く手を振った。

「さて、──」

青年の後ろ姿を視界の端に、俺も行くかと足を踏み出し。しかしそれ以上の動きは少しの間訪れない。
口内に瀰漫する紫煙──、驟雨のもたらした新鮮なその感覚を、彼はしばらくの間その場で吟味しているのだった。

/絡みお疲れさまでした、ありがとうございました!
447 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 20:05:31.36 ID:6UO4II+1o
>>444>>445
おうっしゃ!
ではれっつらごーにゃ!
すげえいいとこですにゃ、きっと気にいりますにゃ!

【おいおい、悪人見たいだぞソラよ】
【ともあれ看板を拾うと少女に手を差し出す、れっつごーと】


/ぎりぎりいっこかえせました! こんどこそ凍結お願いします……
/不殺アジトの露天風呂にいっちゃうか、それともけもみみさろんのほうでもダイジョウブデス!
448 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/22(木) 20:14:02.79 ID:P0flrmBpo
>>447

「おー!」

そんなこんなで、次のレスにはもう着いているだろうか
メタ発言?そんなにきにしない!

/お任せします!
449 :【太虎老占】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 21:21:43.36 ID:13mbL/Woo

「ヴェーク、──ヴェーク?」 ……なんだ

【囁くような話し声が、奥まった小径の晦冥の中に響いている。風のように軽やかな声。或は低い、唸るような声。】

「あんた、いま寝てたでしょ」 ……いや、んなことは 「嘘つき。あんたの嘘は、分かりやすい。ちゃんとやってよね。」

【明滅を繰り返す寂れた外灯の光が、ぼんやりと、うっすらと二つの輪郭を浮かび上がらせる。】
【線の細い身体。ぼさぼさの茶髪。歪んだ口角。──毒液のような異様な赤色を湛える瞳。二十代前後と思しい、女】
【その隣には、もう一対の輝く眼が見える……】

うるせえ奴だな。分かってる。──分かっているさ

【虎は、潰れた男の上に坐っていた。】
【赤黒い絨毯の上で双眸を光らせ、唸り声は潜めたままに、次の獲物を狙っている。】
【巨大な赤褐色の身体には、黒い縞模様や古傷が浮かび上がっていた】

「あたしは、とっても楽しみにしてるんだから。しっかりね」

【鼻腔を襲う不愉快な饐えた臭いか、それとも異様な光景か。この場に現れるものがいるとして、それはどちらに先に気付くのだろう】
【彼女は爛々と眼を輝かせながら片手を虎の柔らかな肩に置き、寒い冬の夜に身を震わせていた】
450 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/22(木) 21:37:07.23 ID:uM6sdLdB0
>>431

「――――な!?」

 拳銃から放たれたライフル弾の嵐を確認してなお、攻勢を止めることのない相手。そんな声を漏らし、女は僅かな間硬直してしまう。
 幾ら射線がぶれていたとはいえ、銃口に近付けばその分だけ集弾精度は上がる。それ即ち、死地に飛び込んでいるのと同じ。
 この時女は、相手を誤解していた――相手は、一端の剣士ではない。腰を上げれば一国をも滅してしまえるような、人の器に収まってなお輝く存在なのだ。

「――――――ッ!」

 そして、女はようやく理解することとなる。足を撥条としたたった一回の跳躍、それだけで相手は己の遙か上空にまで飛び上がっていたのだから。
 畳み掛けられるキャパシティを超えた二連の事象に、女は唖然と口を開けていて。相手から声をかけられ初めて、はっと我に返るのだった。
 「本気で戦って」――にわかに信じられない。このあたしが、気合と根性だけは誰にも負けてないつもりのあたしが、気圧されている。
 気付いた時には、もう遅かった。戦場で気を抜けば、忽ち身体はボロ屑同然になる。それは古代魚相手であろうが地球外生命体相手であろうが、同じなのだ――回避行動を取るのが、ワンテンポ遅れる。
 
「っ、がああッ……!」

 水槽から解き放たれたその牙は、暴虐かつ冷酷に、一切の情け容赦なく女の両足を抉った。撃ち抜かれるのとは別種の痛みに、呻く。
 僅かな回避行動のお陰で、傷付いたのは両脛だけ、それもまだ動かせる程度の閃撃だったが、しかし女を固定砲台にさせるには十分な傷だった。
 切り裂かれ血塗れになったジーンズの隙間から、白い骨が見える――小さくぎりりと歯軋りをしたのは何ゆえか。

「……分かった、全力出して――相手してやるッ!!」

 これは戦いだ。そう割り切るのに、もう時間は必要ではなかった。
 未だ空中にいるであろう相手に三挺の銃を向け、トリガーを引く――遠距離相手に対地攻撃を仕掛けるなんて、随分あたしも舐められたもんだ。
 両手に握った機関拳銃は、残弾を全て撃ち尽くすまで。右腕に「装着」された、六発しか無い狙撃銃の弾倉も同じである。相変わらず乱れ撃ちのようなものだったが、一部の弾丸は相手の四肢、それも関節を狙って放たれる。
 ギラギラと光る女の瞳は、しっかりと相手を睨む。もう何の気遣いも必要ない。相手は相手であり、少女ではないと女は認識した。

「――まだまだッ!!」

 斉射が成功するかに関わりなく、女は二挺拳銃のマガジンを地面に放り。新しく生成したマガジンを、新たに装填するだろう。
 さらに彼女の左腕には、新たな火器が生成されようとしている。短い銃身。突撃銃よりも明らかに大きい銃口。散弾銃の類であることは見て取れた――しかも、これはフルオートだ。
 回避されるなら、回避できない量の弾丸をばら撒けば良い。単純な事である。
 大きく足を開き、まるで拳闘でもするかのように構える。銃の反動が大きいということだろうか。彼女の身のこなしは、兵士の中で考えても前線に立つ者以上に優秀だった。
451 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 21:48:51.88 ID:kIzrB4Wc0
はあ、はあ、、。はあ、はあ、、。

【とある河川敷にワインレッドのパーカーと黒のジャージを着てランニングする青年がいた。】
【その青年は鮮やかな赤髪に緋色の濁った瞳を持っており、少々小柄だった。】

【時折シャドーボクシングのようにパンチを繰り出しながら走る。なかなかの動きのキレだ。】

はあ、はあ、、。と、そろそろ別メニュー入るか。

【青年は足を止め次のトレーニングを始める。】
【この行為は彼が「一人」になってからずっと続けていることだ。誰に襲われても倒せるように。】
【――そう例え「味方」でも。】

【青年は未だ気づかない。】
【誰かが裏切るから誰も信じなくなってしまったが、彼自身が繋がりを欲していることに、、、。】

/絡み待ちです。
452 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/22(木) 22:04:54.85 ID:rzYchzbYo
>>433

立ち上がりながら

「あーあ、本当はちょーとからかう感じで遊ぼうと思ってただけなのになぁー」

彼女はもう一度チョコをかじりてボヤキを混ぜて、冷気の気配に誘われた二体の精を僅かに眺めた

綺麗、澄んだ氷の様な凛とした妖精、なぜか少し呆れた空気を醸し出すのは気のせいなのだろうか

二体の精を引き連れた少女は可愛い顔を赤くて歪んだ笑顔を浮かべて、張り切った声はゆけと命じ
空を飛ぶ様子は氷の上を滑る様に滑らかに音も無く美しく、軽やかに鮮やかに、飛ぶが少女は嗤う

「そんなに怒っちゃって」

何故なから当たらないから、何故なら当たらない確信があるから、妖精が飛び込んだ、既に彼女は
少女の正面に堂々と立ち、威風堂々とした表情を浮かべてていた、遅れて音、その場から飛んだ、と
ハイカラ少女の能力を理解してるならそれを知れる、理解しているかどうか、この読みにくい能力を

「ほれ、遅いぞーー落ち着いてないぞー!これを食べて落ち着きなさいよ」

そして、彼女は手に持つかじられたチョコを差し出したのだった
453 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/22(木) 22:15:37.38 ID:KVQUUwwio
>>451

「ふ…ふえぇぇっ!」
【どこからとも無く響く間抜けで無様な叫び声】

【青年がトレーニングしている河川敷、の上にある土手で少し事件が起こっている】

【少女がいつものように家に帰ろうと河川敷の土手沿いを歩いていると突然野良犬に突っ込まれた】
【それだけならまだ良い物の、その野良犬を追いかけるようにバカみたいにデカイ野良犬が少女に突っ込んで来た】
【さすがにこれには耐え切れなかったらしい少女は無様に土手から転がり落ちた】

【この過程を経て少女は冒頭のの素っ頓狂な叫び声をあげて土手から転がり落ちたのだった】

「い…いやぁぁぁぁ!」

【草と土に塗れた少女はトレーニング最中の青年の近くの石に激突して回転を止める】

「う…うぇぇ……」

【すごい勢いで回転してた上に色んな所を打ったので、少女は自分の回転が止まった事に気が付いていない】
454 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 22:31:32.28 ID:kIzrB4Wc0
>>453
ん?なんだ?

【青年は声のするほうに顔を向ける。すると、倒れている女の子が居たから驚きだ。】
【ゆっくり歩み寄ると、相手を労わるように言った。】

おい、大丈夫か?って、凄い事になってるな、、、。ちょっと待ってろ。

【青年は少女についている土や草を取り払った。】
【こんなことをするのは彼からすれば珍しいことだ。今までずっと周りを警戒し、信用することをしなかったからだ。】

(なんで俺こんなことしてるんだろう、、。そうか、こいつが重なって見えるんだ、、。あいつに、、。)

【青年は思い出す。昔、青年が本気で愛し、そして「二度と信じない」という決意を固めさせた人を、、。】

(こいつはそうじゃないと良いな、、、。)

【青年は寂しそうに俯く。】

/遅れますた!
455 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/22(木) 22:41:18.09 ID:KVQUUwwio
>>454

「う…。すみません……」

【まったく知らない青年に土を払ってもらいながら、少女は自分のドジさを物凄く悔いていた】
【というより、恥ずかしくて顔面から溶岩が吹き出そうだ】

「あ。駄目です駄目です…私なんかに触っちゃったら貴方が汚れちゃいます…
と言うより、この草とか土の方が私より清潔なんですっ!!」
【見ず知らずの青年に助けてもらっている罪悪感と、自分の不甲斐なさに持ち前のネガティブを発動する】

「すみません。すみません
お礼はきっちり何でもさせて貰いますからぁ…」
【青年に対してペコペコと頭を下げ始める】

【少女は何度も何度も謝罪の言葉を述べ、その都度自分を罵倒するのであった。】

/お気になさらずー
456 :【白天剣】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 22:56:05.27 ID:9QENgmFgo
>>379

其の重圧。
其の初雪の如き愚昧を照らす眩しさと、白雪の様な何処か邪の物を感じずには居られない程の冷たさ。
成る程、云われる迄も無く、彼女は刀であった。無論、名刀ではなく、『妖刀』の類。
───如何にして斬るか。
即ち___雪自身は、『降る』『降らない』では無く、如何様な降り方をするか、其れ以外の何者にも依存しない___に似ている……

     うろん。
                    ・・・・・
彼女を構成する部品が、次々と うろん になる。
青年の血によって掠れた深紅に染まりつつほっそりと長く伸び、しゅぷんと虚空に溶け入る指先。 うろん になる。
風が地を駆けるよりも速く、肉薄するであろう、パンツに包まれた細く長い足。 うろん になる。
青年が触れた、剣士とは思えぬ程の極楽染みた柔らかさと、『彼』だとは思えぬ程の黄金染みた括(くび)れを持った胴。 うろん になる。
ざわりと、浮き足立つ様に寒風に身を捩らせる、流れ出した『漆黒の陽光』は、髪。 うろん になる。
思わず頬が引き攣る様に、余りにも生々しく、其れで居て”頬を抓って確かめた時”の目の冴える現実感を神経に突き立てる様に紅い唇。 うろん になる。

磨り硝子を一枚。二枚。三枚と。次々に次々に次々に重ねて行った様に。
胡乱は。 うろんとなり。 うろんは。 虚ろとなり。 丸で、気の急いた蜃気楼。詰まる所……『目に見えぬ幻視』に近い。
在るが、見えぬ。 見えぬ、が在る。
最早、何方が先に立ったかも判らぬ、其れすらも『うろん』となる程、薄れる。
ただ。
気配とも、気とも呼ぶであろう。
空間其の物に充足している様な、雪の様に『触る』度に、チリと焼付く様に寒さを感じる其れが、残り香の如く彼女を『彼女自身』を証明していた。

            コレ
─────大凡、是ほどに『明朗な妖気』と『流麗な狂気とも呼べる鬼気』を其の黒に蓄える物は無いと思える程に甘い漆黒の瞳。

     うろん。

彼女はすっかり、『余りにもすっかり』、青年の前から姿を消した。彼女自身の証明をしながら、消えた。
居るが、消えた。 消えた、が居る。

           さアァァァ。

掻き乱す様に、風が嘶く。
お休みなさいよ。と。 安心なさいよ。と。 当然の事なのよ。と。 囁く様に、何処か緊迫した面持ちで。
だが、 目覚まし時計は鳴らねばなるまい。
    ^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^^


「───────…………………また……………ね?……………」


強烈な既視感に襲われたとして、其れは脳が、誤作動を起こしただけだ。───────鳴らぬ鐘は聞こえない。
故に。彼女の姿を見ても。
其れは、頬に感じる凍りつく程柔らかで、寒気がする程暖かな感触と、秘め事の様に甘い涼しさを持って囁く其の声に、青年が幻視したからなのであろう。
──────────────その時、青年の瞳に彼女が、彼女の瞳が、如何映ったか………其れは、青年のみの知る物であろう。

今、公園は静かであった。
初雪の止んだ後の様な、仄白い何かと、青年の頬に紅い血の跡だけが──────────────


//遅れてしまいました(涙)
//ニューロール(造語)も開始されっているようなので、〆させていただきやした!!!
//何とも独りよがりなロールで申し訳のうごぜぇました!! 絡みありがとうございました!お疲れ様でした!!!!!! 
457 :【天地開闢】 :2012/11/22(木) 22:58:32.39 ID:BtGwy2Voo
>>450

――――誤解する必要があるだろうか。
目の前で戦っている一人の人間はかつての対神戦争の生き残り、単騎で神と戦い続けてそれでも死を逃れた剣士であることを女は知っているはずだ。
世界が崩壊しかねない無慈悲な攻撃を受けきり、後続が来るまで戦い続けた。無論、それは女も同じだった。
けれども、彼女は神を殺した張本人となった。運命が彼女を選んだのだ。
神殺しの呪いをその身に刻みつけられたのは、首謀者である姉ニュクスではなく、彼女ヘメラだった。

神なき世界でもなお彼女たちは戦わねばならぬのか。それならあの戦争はなんだったというのか。晩夏の一夜の夢であったというのか―――。
その答えはおそらくない。神=真理は既に彼女たちの手によって失われ、酷く凍える先のない暗闇を手探りで歩かなければならないからだ。
この二人の衝突の先にあるものも、結局のところ無意味なものになってしまうだろう。しかし、それを選びとったのは紛れも無い彼女と、女である。
神の恩寵を破棄してまで、自由を得たいと願ったのは、彼女と、女である――――自由とは、闘争である。

彼女の目は女の行動の細部にまで渡っていた。
一つ一つの行動にどれほどの洗練があるのか見定めるために、猛烈な光の間にいる女から目を離そうとはしなかった。
彼女の斬撃波が女を捉えたときにもその眼差しは変わらなかった。

最初からそうすればいい。彼女は砂漠の上で三つの銃口を向ける女を見て、わずかに微笑む。
女の精度が上がった。先程までの散漫な攻撃ではなく、明らかな殺意を込めた斉射が彼女を狙っている。
この空中姿勢で、雨のような銃撃を受ければ彼女の小さな体など木っ端微塵に飛び散ってしまうだろう。飛び散ってまうはずだった。

――――――――Χ?ο?

古の言葉が紡がれた。瞬間、彼女の前に円状の閃光が疾走る。
大口を開けた空の空間を古代アテナイではそう呼称した。彼女の剣が切り取った円の内部は有限を切断され、外部から隔絶された空となった。
夜の闇よりも黒い、漆黒の深淵がぽっかりと口を開けていた。対神戦争において、彼女を守り続けたのはその直感だけではない。
神という全に対して、空をもって受け立ったのだった。女の銃口のノズルフラッシュの先で、銃弾は空に飲み込まれていく。
しかし、銃弾という有がその空白に飲み込まれるとき、猛烈な光――あるいは稲妻――を放った。
彼女はその後ろで銃弾という有がこの世界から欠落してしまった光に飲み込まれ、その身を焼いた。
着ていた黒いワンピースからは水分を失ったようにボロボロと崩れ落ち、彼女の肌の一部分を晒す。
彼女は体を捻り、黄砂の上に着地すると、足を踏ん張り、その反動のまま剣を引き絞った。

――――――――ΑΡΤΕΜΙΣ

彼女がそう呟くと、テオス=アポルリューミが再び光を取り戻す。狩猟の神である女神アルテミスの名を冠した超高速の斬撃波を放つために。

逃がさない。そう、囁く。女だけに聞こえる秘め事のようにとても小さな声で。

剣を突き出した。この術技ならば、斬撃が早すぎるために、まるで女が眼前にいるように剣を振るえる。
剣先はマガジンを装填しようとする女の左腕の付け根を狙っていた。しかし、このタイミングは相打ちになる危険を秘めていた。
458 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 22:59:45.82 ID:kIzrB4Wc0
>>455
土とかより自分のほうが汚いなんていうなよ。せっかく可愛い顔してるのに、、、。

【青年は相手の顔をしっかり見て言う。普段の彼を知るものならば目の濁りが少し澄んでいることに気づくはずだ。】
【それほどまでに彼はこの少女の事が気に入っているのだろう。】

【目の前の少女が必死に謝っているので、昔の優しかった頃の彼のように優しく言った。】

そんなに謝らなくてもいいよ。もし、何かお礼がしたいって言うなら、少し話聞いてくれないか?

【青年そうやって少女を誘う。もしかしたら探している温かい「ナニカ」を見つけられそうな気がして、、、。】
459 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/22(木) 23:03:27.13 ID:KVQUUwwio
>>458

「か…可愛くなんてないですよ!! 何言ってるんですか!?
そ…そう言う言葉はもっと別の人に言ってあげてくださぁい!」

【青年の言葉を全否定しながら、全力で照れている少女】
【普段の青年のことは知らないので少女は青年が自分を気に入っているなど気がついていない】

「お…お話ですか?
お話だけでいいのなら私聞きますよ?」

【もっと法外な何かを要求されると思ってたらしく、ほっと一息付いている】
460 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/22(木) 23:04:32.05 ID:kRGBDVHio
>>440
再募集
461 :異形神話 :2012/11/22(木) 23:18:13.38 ID:iMNyMvUT0

「というわけでー! 今夜からはー同胞をあつめるためにーどきっ☆ 怪異だらけの大宴会(内臓のポロリもあるよ!)をはじめまーす!いえーい! たのしそー!」

【その掛け声を発したのは、まだ年端もいかぬ幼い少年であった】
【少年は数分前に突然繁華街に現れ、注意をしに歩み寄った大人を軽く小突いた後に、そうさけんだのだ】
【最初通行人たちは首を傾げていた。あるものは、またおかしな能力者でも現れたか】
【と、笑ってさえいた。 そう、数分前までは】


「んーと ひぃふぅみぃのー? ひぃひぃふぅのー。 んーーー?」
「ゆびのかずがご? で、両方でじゅうだからぁ。 今回のかーいはぁ…」
「んー・・・ わかんない!!! まぁ、いーや。 たくさんお友達も増えたことだし、宴会をはじめましゅおー!」


「いえあー!」

【数分、ほんの数分であったのだ】【だが、その気になれば逃げられる数分でもあった】
【この街はもう怪物の町になったのだ】
【あぁ、笑いなどせずに逃げればよかった】【悲鳴を上げることすら許されぬ。首無しに変えられた男は心中で涙した】
【都合よく英雄が現れ、救ってはくれぬものか】【屍人となった女は、先ほどまで友人であった人魚に喰らい付きながら、醜く爛れた頬を、腐臭の漂う体液で濡らす】
【俺は英雄だ。 誰にも明かさずに路地裏で悪人を裁いてきたんだ】【腸を食らわれながら、人魚は延々とつぶやき続けた】

【今宵、天に座する赤き月が この宴会に招くのは 狂気か 正義か はたまた…】


462 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/22(木) 23:19:44.62 ID:umMP0YnVo
>>448
んじゃあー、とりあえず近くのほういこ!
もっふもふだにゃあ!

【連れて行く先は、平原に程近い建物。
もともと教会だったのだろうか、そんな雰囲気だ。
だが『けもみみさろん』って看板がある。もふもふもとしたけもみみついたやつが。
周りにはねこみみとかいぬみみとかきつみみとか、そんな人たちがわらわらいる。
みな親しげに笑いかけてくる】

ここの裏庭にあるんだにゃあ、ろてんぶろー!

【……だそうです。
付いていけば、木戸をくぐった先に、和風岩風呂があるだろう】

/ただいまもどりましたー
/ありがとです! ではとりあえずけもみみさろんに……!
463 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/22(木) 23:31:02.84 ID:kIzrB4Wc0
>>459
ありがとう。それじゃ、話すね。

【青年はその場に腰を下ろした。そして、自らの過去を語り始める。】

俺さ、幼い頃に村を追い出されちゃってね、、。誰も助けてくれなかったんだ。
追い出された理由ってのは能力のせいなんだ。「厄災の炎」なんて呼ばれていたんだ。
余りにも特異すぎるからって、今まで信じてきた人達がみんな俺を見捨てたんだよね、、、。

【青年は遠い目をして語る。】

そこから、当ても無く動き続けた。信じられた人からは片っ端から裏切られた!!
みんな、能力を見た途端に!!利用され、裏切られて、裏切られまくった!!!
唯一信じてくれた女の子も、俺のことを裏切って殺そうとした!!

【青年は激昂しながら話す。】

もう、そこからは裏切ってくる奴らを
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して
殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺して殺しつくした!!!!!!!!!!!!!!!!!

【青年は溜まっていた澱みを吐き捨てる。しばらくすると、まるで捨てられた子犬のように小さくなって言った。】

でも、もう、いやなんだよ、、、。誰かを信じたいんだよ、、、。何が間違ってたんだよ、、、、。
俺はただ、誰かと一緒に居たかったんだよ。好きな人と愛し合いたかったんだよ、、、、。うぅ、、、。

【青年の心の奥に秘められた自身でも気づかなかった願い。それがいま、スルリと口から零れ落ちた。】
464 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/22(木) 23:32:31.64 ID:uM6sdLdB0
>>457

「っ…………!」

 ――変幻自在すぎて、正直ついていけそうにない。
 女は相手が空間を切り取った時点で何が起きているのか理解できず、続いて弾丸が呑み込まれて閃光が走ったのが見えれば理解を諦めた。
 相容れないのだ、次元の異なりすぎるものは。それ故の意志の強さだった。理解出来ないものに一々流されていては、進む道など分かるはずもない。
 彼女が神に反旗を翻したのも、そのためだった。理解しようとしても出来ない障壁に、彼女はいよいよ銃を抜く――しかし。

「――――――――」

 衝撃波が、今まさに銃を抜かんとしていた女の左腕を斬る。
 声にならない呻きが、女の喉から絞り出された。目が見開かれる。一瞬後に、左腕から鮮血が噴き出る。
 今度の一撃は、骨すらも切り裂いていた。少々の筋肉繊維と、血を吸ったコートのみで彼女の左腕は繋がっている――指先も、動かない。
 凡庸の雑兵ならば、ここで倒れ伏していただろう。せめて生命だけは、どうかご慈悲を。跪き涙を流し命乞いを繰り返す。
 しかし、女はそんな真似はしなかった。もちろん、彼女も凄まじい痛みを感じていた。数カ月前の戦争で腕を落とされた時のそれよりも、辛うじて繋がっている神経のせいで、さらなる苦痛だというのに。
 耳元で囁かれたようにも思えた、あの言葉。「逃がさない」――そんな事言われたら、倒れる訳にはいかない。

「……そのまま、そっくりッ、」

 既に弾丸の篭っていた左手の機関拳銃は、地面に落ちている。右手に持っていた拳銃の代わりにそれを拾い、女は痛む両足を強引に鞭打って跳ねた。二秒もかからなかった。
 ――この一瞬に、攻め込むしか無い。このチャンスを逃したら、負ける。今はもう、長くは戦えない。
 満身創痍の女を引き摺るように動かしているのは、彼女の執念だった。いつだって、彼女の軸になってきた意志。
 
「お返し、してやる――――――ッ!!」

 相手が接近を許したなら、女は思い切り相手の首元を右手で掴もうとするだろう。
 そして、一歩踏み出したところにある、女の左足――それに引っ掛ける形で、相手を思い切り、横に引き倒そうとする。
 一つの誤算を、相手は犯していただろうか。リリア・エインズレイは、近接格闘にも優れているのだ。
465 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/22(木) 23:37:27.28 ID:uoPU0Zmc0
>>461
「いえーい!!」

怪物の街、混沌とした場に現れたのは英雄でも正義の味方でもなく。
どちらかといえば狂気よりな少年が右拳を突き上げて叫んでいる。
灰色のパーカーに中性的な顔立ち、どちらかといえば男よりなその顔はいま笑顔で満たされ
濡れたような黒髪は妖艶にされど幼さを残しつつ揺れている。

どこから湧いたのかもわからない、一瞬にして『地面の方から』現れ出ていた。
ほぼ一瞬の上皆上の空であろうから気づいたものはほとんどいないだろう。

さて、この少年に気づくだろうか? いやきっと気づくだろう。
なぜなら、周囲の怪物達が少しだけ、ほんの少しだけ少年から離れていたのだから。


//自分でよろしければ!
466 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/22(木) 23:42:46.97 ID:KVQUUwwio
>>463

「あ…能力者さんだったんですか……
この町では認められてますけど、結構そう言う風に迫害する地域もあるみたいですからね…
でも、この町に流れ着けただけでもそれはきっと幸せな事だったんだなぁって思わないと…」

【他人のことに関してはなぜかポジティブな考え方になっていた。】

「初めて会った私が何を言っていいのか分からないんですけどぉ…
辛かったんですよね? わかります。なんとなく
私もそんな感じでしたから…」

【激昂する青年を見て少し竦んでいるが何とか言葉を紡ぎ出す】

【始めてあった自分にここまで吐露する青年】
【きっとそれほど今まで一人抱え込んできたのだろう】
【怖いと言えば物凄く怖いが、どこか可愛そうで自分と同じ臭いがする】
【だから少女はその場から動けないでいた】

「だ…大丈夫ですよ…
この町に来たんだったら。きっと素敵な理解者が現る…と思います。」

【自分も確言は出来ないが、この町だったらきっとこの青年の理解者になってくれる人が居るだろう】
【だってここは能力者にとっては楽園のような場所なのだから。】
467 :異形神話 :2012/11/22(木) 23:53:10.27 ID:iMNyMvUT0
>>465

「いえー! お客さんがキター!! だれか! 誰か料理とかおさけー!」

【奇怪な夜行を巻き起こした少年は、嬉々として和服の袖を揺らし、鼻歌混じりに相手に歩み寄っていく】
【面と向かい合えば相手も笑顔。 中世的な顔立ちをした相手の笑顔、なんだか照れくさくなりぴょこぴょこと撥ねた豊かな猫ッ毛を軽くなで】
【頭を撫でていない右手で、にこやかに朗らかに右腕を差し出す】
【どうやら、握手を求めているようだ】


「ぼくの名前はれいがん! きみのなまえはなんてーの?」
「よかったらいしょにあそばにゃい?」
468 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/23(金) 00:01:05.17 ID:j+1n7AE/0
>>467
相手はどうやらこちらに気づき、笑顔で鼻歌交じりに歩み寄ってくる。
少年はそれを止めない、警戒も全くのゼロ。 どうやら敵とは微塵も思っていないようだ。
少年は相手の照れくさそうに揺れる猫っ毛を軽く見つめ、左腕を差し出す。 いわゆる握手をしようとするだろう。

「れいがん? 僕の名前はナナシ」「名無しのナナシだよ!」
「もちろん♪ 喜んで付き合わせてもらうよ!」

自己紹介を済ませると、少年はワクワクしながら相手を見つめる。
何が始まるのか、それとももう始まっているのか。


もしくは、既に完了しているのか
469 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 00:02:33.05 ID:9lECIGaa0
>>466
えっ、、、。あっ、、そうだよね、、、。感謝しないとね、、、、。

【青年は弱弱しく頷いた。そして、自分の中にあった気持ちに気づく。】
【―――最も、この感情はついさっき生まれたものだ。壊れかけの彼だからこそ抱いたものだ。】

あ、あのさ、、。よかったらさ、、。君を俺が生きるための理由にしていいかな?
はっきり言って、俺さ、君のことがさ、好きなっちゃったんだ。

【青年は頬を赤らめながら告白する。】

今まで誰も信じられなかった。でも、一目君を見たときに、好きになった。「信じられる。」と思った。俺が全身全霊を掛けて守りたいと、一緒に居たいと思ったんだ。君が汚いとかそんなこと無い。今の君がいいんだ!!!俺はホントのホントのホントのホントのホントのホントのホントに!!!心のそこから、とてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとてもとても好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きで好きでたまらないんだ!!!
だから、

俺の恋人になってくれませんか?

【青年は相手の顔をみて告げた。よく見ると目の濁りが徐々に澄んでいくのが分かるはずだ。】
470 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 00:13:28.73 ID:FFGLRHc0o
>>469

「私が…生きる為の…理由ですかぁ?
えっと…それって…えっと…」

【展開の急さに脳が追いついていない少女】

「え…ええぇぇぇっ!?
わ…私の事が!? え? え?」

【告白されたのなんて初めてだから当然戸惑う少女】
【しかも今さっき会ったばかりの名前も趣味も性格もまったく知らない人物に】

【青年が完全に狂った告白をしている時、少女は別のことを考えていた】
【多分、もしここで断ったりしたら青年が深く傷ついてしまう。】
【しかも何でもするといった分自分に責任を持たなければいけない】
【というより、断ったら自分の身に何が起こるか保障しかねない】
【でも、正直あって数分で告白をOKするのも……】

「んー…と……
いつも一緒で楽しくて超の付くほどの親友から始めませんかぁ?」

【何も思いつかなかったらしく、少女は恋人と意味は一緒の言葉を苦し紛れに言う。】
【これに対しての青年の反応は如何に____】
471 :異形神話 :2012/11/23(金) 00:15:16.99 ID:JG78XZOO0
>>468

「えーナナシってんだー!? キャラかぶりもいいとこだねぇー!! よろしくしんゆー!」
「あ、ぼくのことはレイって呼んでね? ぼくはななたんてよぶからさー」

【相手の左手をぎゅー!っと握り締めぶんぶん振り回す。 が、如何せんもやしっこなので、たぶん痛くはないだろう】
【そして零を名乗る少年の後ろに、大量の怪物たちが酒や、食料を持って並び始める】
【先ほどもいったように、宴を始めるようだ】


「ぼくさぁ、いま、お仕事中でね。 みんなを怪物に変えて僕に従う子たちをあつめてるのねぇ」
「ちかいうちにさっ みんなでパーッとあばれるからさ! 良かったらななたんも」
「僕達の仲間、陰陽衆にはいらない?」

【レイは。背後の鬼より受け取った二つの杯のうち、片方を相手に渡しながら問いかける】
【どうやら、勢力のお誘いらしい】
472 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 00:17:06.58 ID:FFGLRHc0o
>>469
/すみません!次返信できないかもです。
/明日なら一日中居ますので!
/良い所本当にすみません!!
473 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/23(金) 00:29:33.84 ID:j+1n7AE/0
>>471
「大丈夫、キャラはかぶってないさ!(キリッ)」「おうとも親友!」
「おっけー、よろしくねレイー!」

左手をギュッと握られるが、たいして痛くはない。 ぶんぶん振り回されると遠心力で腕がもげそうになっているが。
相手の後ろに、たくさんの怪物たちがお酒や食べ物を持ち並び始める。
宴でもはじめるようだ、自分がっ歓迎されているようで何か嬉しい。

「ふむふむ………みんなを怪物に変えるチカラなのかな?」
「パーッとあばれるのかー、どこを壊すのか楽しみだし」
「陰陽衆? 親友の誘いなら断るわけないさー!!」「もちろん行くに決まってるよー!」

即答である、ノリが良すぎて困ったもの。
しかし、親友の誘いなら断ることはないというのも少年の真実でもある。

少年はレイから杯を受け取ると、それに能力を行使して禍々しい聖杯? いやここは魔杯といったほうが正しいのか、に作り変え始める。
それを見ていたならば、杯の大きさは変わらないがなんとも禍々しい杯へとビフォーアフターすることになる


474 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/23(金) 00:36:16.29 ID:j+1n7AE/0
>>473
追記
聖杯っぽい感じの物って解釈でおなしゃす
これだと聖杯つくる能力者になってしまう………
475 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 00:38:06.78 ID:9lECIGaa0
>>470
はっ!!お、俺は何を!?

【青年は全て言い切ったあとに正気に戻ったようだ。だが、言った内容は覚えている。つーか本心だからね、、、。】

な、なんか!?す、すみませんんん!!
(なんで、俺告白しちゃったんだ?確かに本心だけど勢いあまりすぎだろ!!!)

【青年は頭を抱えていた。恥ずかしくて顔から火が出そうだ。語尾もいつもの調子でない。】

え、っと。こちらこそ、よろしくお願いします。
俺の名前は「火野 焔」だ。ホムラってよんでくれ。

【青年のガントレットから鮮やかな赤い炎と、どこまでも澄んだ蒼い炎が蛍火のように舞った。】
【その炎に青年自身が驚く。この炎は心が壊れた最初のとき以来出てなかったからだ。】

ありがとう。ホントに、、、。

【今度は素直に言えたようだ。】

/そろそろ落ちねば、、、。〆ちゃってもおkです。絡み乙です。
476 :【天地開闢】 :2012/11/23(金) 00:44:01.87 ID:7e3+pXlBo
>>464

女の想像通り、彼女は女の近接格闘能力を侮っていたところがあった。
銃を持つ人間は銃を持たなければならない脆弱な存在だと、その上左腕を切断されかかった女など彼女の敵ではないと、そう思っていたのだ。
彼女は女の鬼気迫る気迫を否応なしに感じていた。女は生命そのもので死地に飛び込んできているのだ。
わずかに反応が遅れ、彼女の目が細められる。突き出した剣に自ら刺さるように女の体が前進し、彼女の白く細い首を鷲掴みする。
百五十センチにも満たない彼女の体は女の力に簡単に振り回されてしまった。
そのまま右肩から黄砂の上に叩きつけられる――――手にしていた剣が空中へと投げ出される。
砂が少し舞い上がり、低い方へとさらさらと崩れていった。幸運にも砂漠の上であり、幾らか衝撃が和らいだ。
彼女は倒れる中、女の顔を見つめていた。卓越した動体視力と立体視能力は女と自分の位置関係を完全に把握していた。

あなたは右手を離した方がいい。これは忠告。彼女は右手で首を絞められながら、女にそう告げる。
嘘ではなかった。女の死角から剣が降り注ごうとしているのだ。死にたいなら別にいい。で
もあなたは『ペンタグラムの騎士団』に所属する資格がある。試していたのはそのこと。
彼女はそこまで言うと、苦痛に顔を歪める女の目を見つめた。この首を締められた状態からでも彼女はいつでも逃げ出すことができた。
剣を相手にした格闘術など不完全なものでしかないのだから。
477 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/23(金) 00:45:57.32 ID:ky4QNRrbo
>>440
再募集
478 :異形神話 :2012/11/23(金) 00:47:57.75 ID:JG78XZOO0
>>473

「わぁ! かっこいい! ちょーいかしてるよ、その杯!」
「いいなぁいいなぁ。 ぼくもまねしちゃおーーー!!」

【とぅとぅとぅーん☆】【せぇいぃはぁいぃ(だみ声)】
【ぺかー・・・っと、満面の笑みで自らも杯を掲げる少年】
【ノリノリだ。 初めての友達にテンションはMAXだ】
【妖しげな泥をどくどくと垂れ流す黄金の杯をわずかに傾け、相手の杯に中身を移してゆく】

「んじゃぁ、僕たちの出会いに乾杯、だね(キリ」
「いくよーみんなー! 新たな仲間、ななたんのさんかにー」

「かんぱーい!!」


【その音頭に無数の掛け声が上がる】【歓声が上がる】【忘れられたくずどもの悲鳴も混じり】
【毒杯の味わいを際立てる】【あぁ、胃の焼け付くような刺激が堪らない】
479 :【剣聖】 [saga]:2012/11/23(金) 00:51:25.84 ID:KfRej1yHo

凍える様な――とはいかないまでも、肌が痛くなる程の季節。
出歩く人々は足早に帰路を急ぎ、暖を取ろうと急いていた。
街頭では来る聖なる日に備えて、商品をあの手この手で売り捌こうと声を張っていた。

早くも電飾で彩られた木々。不思議な表情でそれを見上げる、剣客。
手の届く距離の電飾に触れ――驚いて手を離す。ひりひりと指の腹が痛んだ。


「――――――……落ち着かない」


指の腹を擦りながら、雑多の群れをスイスイと抜け出して行く。
ひゅぅ、と吹き荒れる風に艶のある黒い長髪が靡いていた。
寒さに少し紅潮した白い頬。紫の外套を風に遊ばせて―――幻惑の様に雑踏を歩む。

雑踏を抜け、街を外れ、山麓に出向く。夜景が見えると評判の其処はやはり人が多い。
腰の二振りの刀を揺らしながら、人々に目もくれず木々の中へと歩んで行く。
自然に溶け込む様な、悠然としていて、掻き消えそうなほど儚い佇まいに人々は眼を奪われていた。


「………やっぱり、此処が良い」


数分、道なき道を歩き辿り着いたのは少し拓けた広場―――まず、誰も立ち寄らないであろう場所。
そこには時期を熟した紅葉が辺り一面に展開されていた。月明かりにライトアップされた紅葉は余りにも美しく。
山を流れる川から枝分かれして出来たであろう、小さな湖には紅葉が映されていた。
実像と虚像の境界線を曖昧としたその風景は実に神秘的―――その情景に佇む”剣聖”は漸く”落ち着く”と少し微笑した。


/凍結するかもですが
480 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/23(金) 00:55:00.78 ID:j+1n7AE/0
>>478
「でしょ、なんとなくだけど作ってよかったー」
「って……真似」

昔懐かしな擬音をどこかで聞きながら、現れたのは泥を垂れ流す禁断の聖杯(仮)
その泥を相手はこちらの杯に満たし、乾杯の音頭を取ろうとするから。
少年もそれに乗るのはもはや自然といえよう。

「かんぱーい!!!」

乾性、悲鳴すべてを受け止め味わいながら少年も杯を飲み干す。
胃に刺激が走る、なんとも言えないこの感触。 この刺激がたまらず、旨い

毒なのだろうが、今の少年は無敵。 大事な親友ができたからね♪
481 :異形神話 :2012/11/23(金) 01:09:54.36 ID:JG78XZOO0
>>480

「くうぅぅーー! おなかにくるぜー! いっつも思うんだけど」
「これなんなんだろうね!」

【わからないで飲んでいたのか】【分からないものを飲ませたのか】
【色々突っ込みどころはあるが、親友も自分も平気なのだ、きっと体に良いものなのだろう】
【レイはいまだにだくだくと溢れる猛毒を煽り、喉の焼け付くような痛みを楽しみながら】
【相手の問いについて考えていた】


「んにゃー・・・ 僕の能力、自分でもよくわかってないんだよねぇ…」
「でもたぶん、世界を素敵に作り変え能力だとおもうな! いえい♪」
「あ、あとナナちゃんにこれあげるー。落ちてた、硝子球を弄った魔法の水晶だまー!」
「はい、ぷれぜんとっ」


【少年が手渡したのは無職透明な素敵なびぃ玉、もってたら何時でも陰陽衆との連絡が可能ないかしたやつだ】
482 :【姫銃創射】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 01:19:52.46 ID:ZRDZjYX4o
>>476
「……………」

 ――――嘘には、聞こえない。
 相手のようなやあやあ我こそはと誇りを重んじる戦士が、どうして欺瞞による勝利を喜べるか。有り得ない。
 忠告に従い、女は掴んでいた右手を放し――と言っても、銃は向けたまま――相手から、少し距離を置いた。
 間髪入れず、女の立っていた場所には剣が突き刺さる。肝を冷やしたせいで、余計左腕が痛むように思えた。

「…………ん?」

 灼け付く左腕を堪えつつ、それでもどうにか溜め息を吐けるほど落ち着いてきた女。
 平静に戻ってきていた表情が、疑問を孕んだものに変わる。小首を傾げ、女は訊ねた。

「ペンタグラム? 要するにあの星マークのこと? それの、騎士団に所属しろ?
 ……言っておくけど、私は騎士じゃないよ。あくまで銃士、入れても仕方ないんじゃない?」

 女は、騎士団というもののイメージがついていて、そのためついていないようだ。
 連想したのは、重々しい全身鎧だ。無駄に大きい盾だ。重く潰す大剣だ。
 相手――少女が真に伝えたいことがあるなら、まずは女の固定概念を払拭しなければならないだろう。
483 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/23(金) 01:23:17.89 ID:j+1n7AE/0
>>481
どうやらなんなのか不明なシロモノだったらしい、でも二人が無事なら別に大したことではない。
まだ溢れ続ける猛毒をあおり続け、楽しそうな顔で笑いながら。

「世界を素敵に………かっこいいじゃん!」
「なにこれ、でももらっとくぜー!!」「ありがとうっ!!」

相手が手渡してきたのは無色透明なビー玉、そこはかとなく「自分特別ですから」という空気が漂っている。
面白い、そう感じながら少年も相手のためになにかできることはないかと思案し。

「そうだ!」「出てこーい!!」

その掛け声とともに地面から『大剣』が飛び出してきた。
カタパルトから射出されるような速度で出てきた大剣は空中をくるくる回って、ストンと相手の目の前に突き刺さるだろう。
大きさは相手の背を超えるか負えないかくらい、重さはかなりのもので相手が持ち上げることすらできるか不明なほど。
しかし、少年はこれをプレゼントする

「こっちもプレゼントだよ」
「そのチカラでもっとかっこよくしちゃってよ!」

今のままでは相手には持ち上げることすらできないはずだ。 『今のままでは』
484 :【夢幻鬼道】@wiki [sage saga]:2012/11/23(金) 01:35:09.59 ID:r8d0Ri8No

「――ああ、クソ。喉痛ぇ……風邪ひいたか……」

 かすかに嗄れた声が、人影の尽きた街路に谺すると共に。アスファルトの路面を
叩くブーツの音が、夜の闇に反響して消えていく。夜の帳から、一人の男が歩み出る。

 ――夜気にたなびく金髪は、獅子の鬣(タテガミ)の如く。
 おどろに乱れる影。そこに覗く双眸もまた、すべてを睥睨する王者の黄金。
 細身のライダースを纏った体躯は、しかし衣服の上から認知できるほど逞しい。

「……にしても、異様なほどに人が居ねえな」

 並立する街灯は狂ったように明滅し、息づく気配のない静寂が鬱積している。

 ただ、“異様”。この状況を表すのに、陳腐なその一言で十分だった。
 深更の時分を顧みても、人影どころか野良猫の一匹も見かけない街中。ゆえに当然。
この異域に訪れた何某もまた、それを察知し、そして彷徨う彼の存在にも気付けるはずだ。

 シャッターの下りた服飾店の前で歩みを止めた彼は、ひとつ深いため息を吐いた。
485 :異形神話 :2012/11/23(金) 01:43:23.87 ID:JG78XZOO0
>>483

「うひゃー おっきー」
「ななたんもなかなか芸術的なのうりょくだねぇ」
「はっ!? 僕たちが組んだらさいきょうの芸術をつくれるんじゃないのもしや!?」


【非力な少年は大検を持ち上げられないので、なでなで】
【うーむ。 どう弄ってみようか。 フォルムはこのままで充分だ、ならば】

『んー・・・九十九神のなかまにしてみるー?』

【そう、全体を影のように光を返さないカラーリングにし、大剣の面の部分に巨大なおめめをいっこ】
【柄なんていらない。 そうだ触手を生やそう】


「こんなん、どう?」


【完成したのはやみ色のイカ的なナニカ】
【先ほどの大剣のシルエットに触手を生やしたような見た目となっております】
【こんなみためでもいきております】


/すいません。。。 ねむけがげんかにに!!
.凍結かしめをおねがいしておかですか・・・??
486 :【焦煙大地】 [sagesaga]:2012/11/23(金) 01:45:20.18 ID:j+1n7AE/0
>>485
//では凍結でお願いできますか?
487 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/23(金) 01:48:14.64 ID:xH1HUfhB0
>>486
うぃ、ありがとうございます!
488 :【天地開闢】 :2012/11/23(金) 01:49:41.49 ID:7e3+pXlBo
>>482

彼女は突き刺さった剣の柄に手をかけて立ち上がると、女の疑問に一つ一つ答えていった。
白い首は締め付けられたせいで発赤していて、左手で首を撫でた。

もともとあなたに剣を向けたのはペンタグラムの騎士団に所属する力量があるか試すため。あなたはその基準に達している。
彼女は剣を空中に投げると、背中の鞘にぴたりと収めた。あなたにはペンタグラムの騎士団について話す必要がある。
ペンタグラムの騎士団は時代の流れから騎士だけでなく武人であることを所属の条件にした。
あなたのような銃士が出てから剣は時代遅れになったから。だからあなたは所属の条件を満たしている。
騎士団の目的は圧倒的な武力を用いて世界の秩序と安定を作ること。そのために弱い能力者は入ることができず、当代最高の五人だけが所属を許される。
能力者であるだけの貧弱な人間は必要ない。彼らは世界に混乱をもたらすだけの存在。

彼女の言葉は酷く冷たかったが、奇妙なほど理路整然とした話し方だった。髪についた砂を右手で払う。
あなたはわたしと同じ騎士となり、騎士団のために命を捧げることになる。

彼女は最も重要なことを伝えていなかった。ペンタグラムの騎士団は秘匿的な組織であり、この名前を聞いた時点で断ることなどできないのだ。
もし断ろうものならば、次の瞬間には彼女の剣が女を両断しているだろう。先程までの戦闘における緩い剣裁きではなく、剣士本来の瞬速でもって。
489 :【鏡心一閃】@wiki [sagesaga]:2012/11/23(金) 02:48:39.30 ID:AABnXtBro
夜――――街が静まり返る頃。
オフィス街である其処は、既に人という人の気配を失っていた。
存在するのは、一人の少女と――――――――人ならざる、闇。

「生き返らせてもらった代償とはいえ…………」

そう呟いたのは十代後半、高校生ぐらいの年の少女だった。
月色をした切れ長の瞳、右眼は医療用の眼帯で隠されており、その色は伺えない。
よく手入れされた長い黒髪を後ろで一つに結っており、風にゆらゆらと揺らされていている。
服装は黒のワイシャツに青のモッズコートとプリーツスカート。黒いタイツに茶色の編み上げブーツと一般的なものだった。
ただ、右手に握られた一振りの刀のみが異様な存在感を以って、刃を煌めかせている。
見れば構えている一振り以外にも、腰にもう一振りの刀が差されていた。

「…………まったく、これじゃあ普通の女子高生の肩書きが泣いちゃうわよ」

剣士と相対しているのは、黒いコートを着た男性のようだった。
だが、男性は既に片膝をついており、身体は黒い粒子となって消えかかっている。
少女は、既に一度死亡した人間であった。
地獄で紆余曲折あった結果、様々な条件のもとに生き返らせてもらうことを許可されたのだ。
その内の条件の一つが、地獄から抜けだした罪人を送り返すこと。
目の前の男性もまた、地獄を無断で抜けだした人間の一人だった。
事情がどうであれ、少女は仕事を全うせねばならない――――そして、男性は少女に敗れ、今まさに消えようとしていた。

/滅茶苦茶短く、あるいはすぐに凍結をお願いするかもしれませんが……
490 :【姫銃創射】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 06:58:35.37 ID:ZRDZjYX4o
>>488
/ぐわー、寝落ち……すみませんが、凍結お願いします
491 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 11:23:22.76 ID:FFGLRHc0o
>>475

「いや…あの…謝らないでくださぁい…
だ…大丈夫ですからっ! 気にしてませんからっ!!」

【青年が正気に戻ったと同時に、今までの恥ずかしさやら何やらが込み上げて来たらしい】
【少女は色んな恥ずかしさに身を焦がされ、顔を真っ赤に染め上げている】

「えっと…ホムラさんですね。わ…わかりましたぁ。
こっちは『ネクス=コンディアナ』って言います…豚でもゴミカスゲロ女でも何でも好きな様に呼んでくださぁい」
【どもりながらも卑屈な自己紹介を何とか終えれた】

「いい…い…良いんですよっ。気にしないでくださいっ
そ…それより。そ…その…あの。助けてくれてありがとうございましたっ。」

【もう一度助けてもらった事に対してペコペコ頭を下げる】
【周りは肌寒いはずなのに少女の顔だけが真夏の太陽のように火照っていた。】

/凍結すみませんでした!
492 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/23(金) 11:40:11.66 ID:KiGQxw7oo
>>462

そういえば角はあるけどけもみみ扱いになるんだろうか。不思議。
ともあれ、招待されたその露天風呂を見て―――

「おおお!あったかそうだな!!これが本物のうぉーたーべっとか!?」

テンションは絶好調なのだった。
何も止めなければ、ダッシュジャンプ(謎)でどっぱーん!!と飛び込むだろう

/おおおおおまたせしましたああああああ!!!
493 :【感狂穿怪】 :2012/11/23(金) 11:40:41.94 ID:9lECIGaa0
うん、それじゃネクスで。よろしくな!ネクス。
(こんなにやさしい気持ちになったのは久しぶりだな、、。)

【青年はそう言うと、ニカッっと笑った。本当に久しぶりに。】
【青年は炎を操り、相手が寒くないように温める。】
【周りの寒さで頭が冷えてふと、気がつく。】

そういえば、ネクスは能力者なのか?
この町のことを能力者にとって楽園って言ってたからふと思ったんだけど。

【青年は緋色の瞳で相手を見ながら言った。】


/いえいえ!ちょっと飯落ちします。
494 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 11:54:47.08 ID:FFGLRHc0o
>>493

「こ…今後ともよろしくお願いしますね。
ほ…ほ…・・・ホムラさん。」

【初対面の人物を名前で呼ぶなんて初めてかもしれない。】
【と言うより異性の名前を呼ぶ事自体初めてだった】

【名前で呼ぶのが恥ずかしいのか、少女はまた顔を真っ赤に染め上げていた】

「の…能力者って言うより…そ……その。
なんて言えばいいんでしょう……えっと…多分召喚師?ってやつです。」

【何を召喚するかは不明だが、一応召喚術が扱えるらしい】
【なので、この少女自身に何か特殊な力があるわけではない。】

/把握です
495 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 12:34:27.77 ID:9lECIGaa0
>>494
おっ、おう。よろしくな。

【青年も相手と同様に顔を赤らめる。青年も異性から呼ばれることが少なかったようだ。】
【周りに漂う蛍火がゆらゆらと揺らめく。】

へえ、、召喚師かあ、、。これまた珍しい。

【青年は素直に感嘆の意を示す。あまり召喚師に会うことが少なかったので物珍しいのだ。】

何を召喚するんだ?召喚って言うとやっぱり動物?

【青年は饒舌に話す。本当に話していて楽しいようだ。】

/ただいま戻りました!!
496 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 12:44:59.75 ID:FFGLRHc0o
>>495

「えっと…私が召喚するのは………
動物って言えば多分そうなんですけど…なんか違うって言うか…
と言うより正確に言うと動物じゃないって言うか。」

【少女が召喚するのは蛇だが蛇としては規格外なため多分蛇神に分類される生物】
【というより実際そこらへんの事を少女は最近疑問に思っていた】

「えっと…元動物ですね。
蛇神様を召喚させてもらう能力なんですよ…」

【天候を操ったり、子供を生み出したり、多分そんな事が出来るのは神様くらいだろう】
【そんな感じで少女は今まで通り蛇を神様として扱うことにしたらしい】

「そ…それより。そ…そっちの炎は何なんですか?
や……やっぱり能力ですよね?」

【青年の質問に答えた少女は、同じ質問を青年に投げかけた。】

/おかえりなさーい
497 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 12:54:23.73 ID:9lECIGaa0
>>496
へえ!そりゃすげえ!!蛇神とは!!ホントに凄い事だよ!!

【青年のテンションが上がる。今まで見てきた召喚師の中でも神を召喚する物は居なかったからだ。】

【青年は炎について聞かれて苦笑いしながら答える。】

ああ、能力だよ。この炎は自分の心の状態によって強くなったり、性質が変わったりするんだ。
この赤が普通の炎で、蒼が温度が高い炎。そして、、、黒い炎は、、、、。

【青年は言いよどむ。少し悩んだ後に話し始める。】

黒い炎は触れたものを凍らせちゃうんだ。びっくりでしょ?ひあはっはは!!

【青年は黒い炎の発動条件はぼかした。そして、自分が暗い顔になったことを隠した。】

【しかし、赤い炎は少し黒ずんでいた。】
498 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 13:02:55.79 ID:FFGLRHc0o
>>497

「す…凄く無いですよぉ……
私の家系は代々そんな感じの召喚師ばっかりですし…
努力しないでもこれくらい何とかなったって感じですしぃ……」

【自分の実力で使役しているのでは無い事を吐露する】

「じ…じゃあ。赤青黒で気持ちを判別できるんですね…
なんだか、とっても便利な能力です。」

【説明を聞いて赤→青→黒の順にテンションの高低が付くんだなと言う仮説を立てる】

「そ…そうなんですか…触ったら凍っちゃう炎なんて不思議です…」

【さっきより炎が黒ずんでいる気がする。少女の仮説どおりだったらこれはテンションが下がってきている事の暗示】

「あ…あのぉ。元気出してくださぁいっ!」
【仮説が外れていたら自分は変な子扱いされるかもしれない、それを承知で青年に活を送る少女だった】
499 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 13:18:08.72 ID:9lECIGaa0
>>498
ふ、ふえ?

【青年は活を入れられて驚くが、自分の炎を見て納得する。】

ありゃりゃ、表に出てたのね、、。ありがと。大丈夫だ。
それに、不思議って言ってくれた人はネクスが初めてだよ。

【青年は二カッと笑う。以前の嗤う顔ではない。】

いやー。あまり、いい思い出が無いだけだから。まあ、気持ちの整理はついてきてるよ、、。少しづつね、、、。

見てみたいか?その「不思議な炎」。

【青年は少女に聞いてみる。もちろん、少女が頷けば快く力を見せてくれるだろう。】
500 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 13:27:06.50 ID:FFGLRHc0o
>>499

「だって炎なのに触ったら凍っちゃうんですよ?
不思議ですよ。普通は燃えるのに凍るだなんて…不思議すぎますっ!」

【ネガティブな少女の観点から見ても凍る炎は不思議だ。】
【まあ、不思議だからこその能力かもしれないが】

「いい思い出…ですか。
大丈夫ですよ!私もこの街に来るまでは良い事無かったですけど、ここに来てからは楽しいですし。
ホムラさんもきっと楽しくなります!」

【この町は多分どんな街よりも住みやすい良い所だ。】
【物騒だけど、能力者たちにとっては本当に楽園だと思うし】

「い…良いんですか!? み…見てみたいです!」

【「凍る炎」はどうやら少女の心を鷲掴みにしたらしく____】
501 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/23(金) 13:36:25.27 ID:4My8PpuGo
>>492
【あんさー:あんまりきにしない!
最悪生やせばいいかr(まさに外道)】

えっと、ろてん風呂の入り方わか(ざっぱーん!)っておそかった……
ま、まあいっかぁ!
ゆかげんどーですかにゃー?

【気付いたときにはざっぱーん! 高く高く水柱ならぬお湯柱が上がった】
【まあいっかってよくねえ! たぶん!
あれっでも混浴風呂って水着着用だし……だんだん混乱してくるナカノヒト】
【湯加減は普通にいいはず……だが……さて。】

/お返しおかせていただきます!
502 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 13:41:20.55 ID:9lECIGaa0
>>500
オーケー。ちょっと離れてて。

【青年は立ち上がり少女と距離をとる。そして、右手を出して。ガントレットに意識を向ける。】

【心を閉じる。闇に沈める。黒く染める。】

【青年の目がこの上なく濁る。そして、炎をガントレットに灯す。】

【その炎は黒く、漆黒く濁っていた。まるで、この世全ての負の感情を集めて煮詰めたような威圧感を与える。】

いくよ。

【青年は短く告げる。そして、川に向けて放つ。】

【本来ならば水柱をあげて終わるだろうが、そうはならなかった。】
【水柱は凍りつき、砕け散った。まるで、雪のようだった。】

【青年は心の状態を完全ではないが元に戻す。壊れかけの心だったからこそできることだ。】
【よく見ると、青年の瞳は元に近いほど澄んでいるが、やはり、濁っている。】

どうだった?

【青年は笑顔で尋ねる。】
503 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 13:51:47.99 ID:FFGLRHc0o
>>502

「離れるんですか…?
もしかして。そんなに凄いんですかっ!?」

【何かとんでもない物を想像して急いでその場から遠のく少女】
【だがそれだけでは安心できなかったらしく_____】

「アペプ様っ! 申し訳ありませんが盾になってくださいっ」

【そう言い終ると共に、少女の前に真っ黒な壁が出来上がった】
【その壁は河川敷を縦に分断するほどの長さがある、しかも物凄く大きい】
【真っ黒な鱗と、溢れんばかりの邪気がこれは壁ではないと遠まわしに伝えている】

「始めるんですか? って…アペプ様のせいで見えないじゃないですかぁっ!」

【急遽蛇神の召喚を取りやめて壁を取り払う】

「す…凄いです。まるで雪みたいでしたっ!」

【何とか青年の技を見れた少女は、興奮気味で青年に賛辞の言葉を送った】
504 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 14:19:49.71 ID:9lECIGaa0
>>503
そ、そうか?////ありがと。

【「す…凄いです。まるで雪みたいでしたっ!」の言葉に赤面しながら答える青年。】
【青年は先ほど見えた壁のような鱗をみた感想を述べる。】

ネクスもすごいよ。相当大きな蛇神様だったね。初めて見たよ。
俺、嫌われて無いといいな、、、。

【青年は少女の元に歩み寄る。】
【青年はふと、気づいたようにメモ書きをした。そこには連絡先が記されていた。】

普段は俺、アパート暮らしなんだよね。いつでも連絡してよ。

【青年は笑顔で少女に手渡した。】
505 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/23(金) 14:23:53.31 ID:wQ4K/PWLo

曇天の下に己を曝け出し、降り注ぐ雨滴を拒むことなくその身に浴び続ける。
緋色の髪を靡かせる女性は空を見上げながら、古典的な童謡を鼻歌で奏でていた。

不意に、纏った朱色のコートを大きく翻すと、何時の間にか手にしていた大鎌を振るって、白い光を中空に紡ぎ出す。

「――見つけやした、見つけさせて頂きやした。
其処にお出でになっていたのですねぇ、これは盲点で御座いました。
鹿に化けてらっしゃるとは、流石は狸さまで御座いますよぅ。危うく見逃して帰(けぇ)っちまうところでした」

大鎌の尖端から雫と共に血色が滴り落ちて、この赤を辿って見れば茂みの内に一体の狸が横たわっていた。
小刻みに震え、瀕死の状態から何とか足掻こうとする狸の様子。それを見れば女性は口の端を吊り上げる。

「いけません、いけません。里に帰ろうって魂胆でありやしょう?
帰ろうったってそうは問屋が卸さねぇんです。ここで見失っちまって御覧なさい。しち面倒な事この上ありゃしない

――ですから、大人しくなすって下さい。殺しをおっ始める気なんてアタシにゃありませんからね」

大鎌の柄を肩に乗せながらゆっくりと狸に近付くと、女性は腰を屈めてコートの中から取り出した一枚の呪符を翳す。
呪符から光が溢れ始ると、狸の身体までそれが達して、そのまま光の中へと吸い込まれていく事になった。

「これで、完了っと。後は上手く調子すれば使えるでしょう。

――にしたって、身体が重い。
やっぱし昼間に動く物じゃありませんか。陰陽衆も早く人を十分に集めませんとねぇ」

腰を上げた女性は鎌を抱えたまま歩み出し、どこかしんどそうに呟きながらその場を後にしようとした。
そのまま行けば人通りの多い街道にひょいと姿を現し、大鎌は気付けば何処かに消え去っている事になるが。
506 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/23(金) 14:24:57.19 ID:wQ4K/PWLo
>>505
/誤字訂正 調子→調整
507 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 14:28:30.40 ID:FFGLRHc0o
>>504

「はいっ。あんなの使えるなんてやっぱ凄いです!
能力者って不思議ですっ!!」

【自分の事はさておき能力者を絶賛している】

「大丈夫ですよ。嫌われたとしても何もされませんから。
一応こう見えても私は主なんですからねっ!」

【えっへんと胸を張りながら少し優越感に浸っている少女】

【手渡されたメモを受け取る】

「あ。アパートに住んでるんですか…」
【メモに書いてある住所をまじまじと見つめて内容を暗記しようと頑張っている。】

「今度遊びに行きますねっ。」

【ニコッと笑みを浮かべ、今度アパートに伺う事を伝える】
508 :【感狂穿怪】@wiki [sage]:2012/11/23(金) 14:51:46.04 ID:9lECIGaa0
>>507
うん!待ってるよ。

【青年も少女に釣られて顔を綻ばせる。笑顔は心の薬だ。】
【青年は時計を見るとあわてた顔になる。】

あっ、やばっ!!ごめん。俺、ランカーズに行く予定だったんだ!!
そろそろ、行くね!

【青年は走りだす。】
【壊れた心は形になっても、歪なまま、壊れかけのままだろう。】
【だがそれでも】
【心に大切な「ナニカ」を得た。】
【そして、そのナニカを絶対に守り抜くと誓った。】
【青年はより強くなろうとしていた。】

/すんません。そろそろ〆させてください。絡み乙でした。
509 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 15:01:52.55 ID:FFGLRHc0o
>>508

「ランカーズ……えっと。それってどこかで聞いた事あります。
アレですよね? 能力者さん達がいっぱいの会社ですよね?」

【この町に来て日が浅い少女はあまりそう言う組織などの事には疎かった】

「あ。じゃあまた今度ー
絶対絶対遊びに行きますからねー」

【そう言い、遠くに行く青年を手を振りながら見送った】

「よし。じゃあ私も帰りましょう。
今日はなんだかいつもより楽しかったです。】

【一人でニマニマ笑いながら少女も帰路に着いた】

/乙でしたー
/楽しかったでっす
510 :【焦煙大地】 [sage]:2012/11/23(金) 16:31:13.91 ID:j+1n7AE/0
>>485
「そうでしょ?」
「もしかしなくともそうだぜ親友よ!!」

ちなみに自分も持ち上げられない、なら何故出した。
付喪神の仲間にしてみると言われたが、どうするのか分からず見ているしかできなかったので見ているだけ。
そして、なんともいかしたイカ的な何かが出来上がるではありませんか。

「面白いけど、使えるの?」

至極最もな質問、どんなナニカであれ動かして使えなければ意味がない。
そう言いながらも少年は手を伸ばしてイカ的な何かを撫でようとしています。
511 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/23(金) 19:31:40.05 ID:KiGQxw7oo
>>501
予想GUYです

「暖ったかいぞ!」

どうやらご満悦の様で、そのまま泳ぎだした。バタ足で水を弾いてるわけではないため、すごく迷惑と言うわけでは無いが、マナー違反には変わらない

「ろてんぶろ?は気持ち良いものなんだな!」

当人はすごく楽しそうだが。
512 :【捕食菌属】 [saga]:2012/11/23(金) 20:01:39.67 ID:4j/v4R6u0
>>428
「蓋を開けて・・・・か。」

【秘密にする彼女に多少訝しげな視線を送るが、「大した事ではないだろう」という考えで
彼は送るのをやめた。】

「自分には役も何もない。後の事なども考えていない。」

今は、ひとつの目的にしか興味ない。いや、むしろ彼の存在自体が、その目的
といってもいいだろう。ここまでの執着はもはや執念というレベルを逸脱している。
残った役は復讐に焦がれる自分。これしか役が無いのだ、とっくに自分など
消えている。

「自分が憎悪に飲み込まれてもいい。」

この満ちる憎悪を晴らさなければ、先に進むことはできない。今の
自分が滅んだとしても、果たせればそれが本望だろう。

彼にとって彼女の警告は、意味のないもの、いやむしろ余計な事といってよいだろう。

未来の事を考えればこんな事などできないのだから―

「暗殺者という癖にやけに人間くさいな。なんだ?一族の誇りとやらでもあるのか?」

【煽るような言い方。「そんな感情をもつならやめてしまえ」と捉えられるだろう。】

もし、もう少し前なら、別の意味もあったかもしれないがー

/お返ししましたー、すいません、急に凍結だなんていっちゃって
513 :【世界魔蛇】ネガティブ蛇使い@wiki   [saga]:2012/11/23(金) 20:38:05.61 ID:FFGLRHc0o
>>512

「ええ。蓋を開けてみてからのお楽しみです。」

【ニコッと微笑む少女だったが、どこか黒い何か企んでいる様なそんな笑みだった】

「何を言っているんですか。貴方にもきちんと役はありますよ
貴方がそう思うことも貴方がこれから行う事もすべては貴方を形成するための物なんです。」

【全ては全て台本の中の筋書き通りに進んでいると考えているらしい】
【だから青年が人を殺す事も、青年が持った虚無感も全てが全て役であり筋書き通りに進んでいる。そう考えている】
【多分少女の考えはどこか捻じ曲がっているのだろう、だがこれも列記とした考え方の一つである】
【全ては決められたレールの上を進んでいるだけ、それが彼女の考え方だった】

「それはなりません。自分が自分を失うなんてあってはいけません」
【少しキツイ口調で青年の言葉を咎める】

【台本通りに行動しない事、それは少女が一番悪と思っている行為であるからだ】

「一族の誇り…ですか? そんな物御座いません。
私は一族が名声と名誉に溢れ、全ての人々から慕われるように作り上げたいだけです
しかも一族はもう私しか居ませんから……」

【彼女が色々な人の依頼を受ける理由、それは家を大きくしたいから。残された物を守り抜きたいから】
【だから彼女は家を守る為に色々な役をこなしているのだ】

「だから私は家のためなら何でもしますよ。それは決められた事なんですから」

【そう話し終えると、どこか憂鬱気な表情を浮かべ薄っすらと笑みを浮かべたのであった】

/遅れてしまってすみません!
514 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki [saga]:2012/11/23(金) 20:38:39.51 ID:FFGLRHc0o
>>513
/いやん☆ 名前ミス^p^
515 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/23(金) 21:45:38.31 ID:ZRDZjYX40
>>488

「ふーむ、なるほどね……ふふっ、丁度いいや」

 女には、相手の言い分はそこまで冷徹なものとは思えなかった。同じ思想を持ち合わせているからだ。
 最強の力を集め、それを兵器と同じように扱い、恐怖政治にも近しい形で支配する。彼女が考える平和とは僅かに逸れた所にある平和ではあったが、しかし今は贅沢は言えなかった。
 平和のために命を捧げるならば本望。傍から冷酷と思われても本望。歪まないのは、人の上によじ登った人間の証。
 ――自らの抑止力に成りうる人間は、誰であろうと仲間にしなければならない。それが悪人でも、狂人でも、一般人でも。あたしの拳ならば、幾らだって考えは叩き直せる、から。
 女は、にぃと笑った。その瞳は、世界に名だたる独裁者を想起させるかの如く、万人には好かれない一本筋の通った瞳だった。

「……資金援助はどのくらい受けられる? 組織の規則を全て書き出して読ませてくれるかな。
 本拠地はどこ? 現時点でのメンバーは? 備蓄とか兵装がないんなら、こっちから貸し出しても構わない」

 一息ついた後、つらつらと営業者としての質問を並べ立てる。
 影響力。後ろ盾。活動内容――――ありとあらゆる、重箱の隅を突く事も不可能なほど、ローラー的な質疑内容だった。
 「とりあえずまぁ、これでも受け取っておいてよ」まだ動く右腕で、コートの懐に手を入れる。
 ひゅん、と投げやりに――片手が動かないのは苦労する――少女に向けて、一枚の名刺を放り投げた。
 ピースマークを象った、「Peace Maker」のロゴ。隣には女の顔写真。本社の住所、簡単な職務内容。
 他人にあまり見せない、女の心層装甲板の表皮一枚目。少女に暴露したということは、それだけの信頼の証だった。
 ――この子は、れっきとした騎士だ。あの時から大分雰囲気は変わってしまったが、それは芯が折れないレベルまでの変革なんだろう。嘘を言っているとは思えない。
 ――自分の目的にまた一歩の前進をしたと思うと、あまり表立たない事、細かい事は気にしなかった。

「……ああ、そうそう。最優先事項だけど……」

 苦笑いしながら、女は左肩を突き出す――こんなに酷い傷を負ったのは初めてだ。期待できそう。

「この左腕、どうにかしてくれないかな?」

 冗談染みた、言い方だった。独裁者には成りきれない、「出来損ないの抑止力」らしさ。少女との僅かな方向性の違いが、そこに露見していた。

/遅れて申し訳ない……おまけに今日はこのレスが最後になりそうです
/あまり拘束するのも忍びないですし、このあたりで〆てもらってもかまいません……っ
516 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/23(金) 22:39:57.94 ID:Eb9Xhotdo
>>452

「騒ぎを大きくしたのはあなたじゃないですか」

膨れた顔で呟いて、ラグラスの軌道を見守る。
案の定ハイカラ少女には命中せず、翼は空を切っただけに終わった。

そして少女が目の前に現れ、一瞬息が止まる。心臓に悪い能力だと思った。
瞬間的に移動するだけならまだしも、それ以外の行動をも省略できる便利さもある。
少女に触れるのは容易ではなさそうだ。


ラグラスの攻撃が当たらないと悟ったのか、彼女はため息を吐いて腕を組むだろう。
背の高い子に物を取られ、身長差で取り返せないときのようなもどかしさを感じる。

やがて片方のラグラスが返ってきて、となりについた。


「食べたら共犯になるじゃないですか! お金払わないともっと怒りますよっ」


呆れた顔でチョコを見つめる。その裏で、少女を捕える算段をつけていた。
戻って来なかったもう片方の妖精――彼は低空飛行で少女の元へと近づこうとする。
そして近づけたなら一気に上昇し、首元に触れようとするだろう。
実体はないものの、もし触れれば氷を直接つけられるよりも冷たい冷気が少女を襲うだろう。

狙いは一瞬でも、少女の隙を作ることにあった。
虚を突けば能力を発動する間もなく、少女に触れるチャンスを作れると思ったのだろう。
517 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2012/11/23(金) 22:50:01.45 ID:uFDgit7y0
518 :異形神話 :2012/11/23(金) 23:12:52.86 ID:2rh4oF/60
>>910

「ん? 面白いとかつかえるってゆーかぁ、その子、生き物だしー? 超...... 『噛むよ』? 」

『ブギョァァァァァア! アキュアキュー! 』

【撫でようとする、その腕を狙い、イカ様が触手を伸ばした】
【切り取られた影のようなそれは、ヌラヌラとぎこちなく相手の腕に絡みつき】

『グッギョォォォエィ!』

【思い切り締め付けようとする】
【ちなみに、九十九神とは人間に対し感謝の意を持つ物に魂が宿った物であり】
【怪異遣いである陰陽衆達のものたちには到底産み出せるものでは無い】
【故に 怪異を制すのは、 愛では無く力。 暴力による支配しかないのだ】


「うむぅ。 でも、街に放り出したら良い仕事はしそうだよねぇ!」
519 :【焦煙大地】 [sage]:2012/11/23(金) 23:28:30.42 ID:j+1n7AE/0
>>518
「ちょっと失礼だったかな?」
「でも僕に逆らうとは、少しお仕置きが必要だね………」

触手が腕をつかみだんだんと締め付け始めた頃、少年はニヤリと笑みを浮かべながら言葉を放った。
その直後、決まっていな腕が突然【硬く】なったように感じるだろう、まるで鉄の鎧を握りしめているような感覚が大剣には感じられるはずだ。
少年はいつも服の中に能力発動の要となる鉄を薄く伸ばしたものを操り常に皮膚の上に服を切るように纏わせており。
普段は硬さなどを感じないようにずっと柔らいようにしているが、やわらかさを残しつつも鉄本来の硬さを保つという操作をすることで触手の締めつけを防ごうとする。

それが防げたか防げなかったにもかかわらず、突如大剣の周囲の地面から土色をした鋭い刺のようなものが大剣を中心点としてぎりぎり当たるか当たらないか程度の感覚で接近するだろう。
これが少年の言う『お仕置き』だ、もちろん傷つけないように注意を払ってはいるが。 もしかしたら掠ったりするかもしれない

「そうだね、それもいいかも」

とりあえず会話は続けながらの行動である。
520 :【焦煙大地】 [sage]:2012/11/23(金) 23:31:12.50 ID:j+1n7AE/0
>>519
少年はいつも服の中に能力発動の要となる鉄を薄く伸ばしたものを操り常に皮膚の上に服を切るように纏わせており。
訂正
少年はいつも能力で操ることができる鉄を薄く伸ばしたものを皮膚の上に服を着るかのように全身を覆わせている
な感じでお願いします
521 :【異形神話】 :2012/11/23(金) 23:46:59.45 ID:XOq7L/Yf0
>>519

「んじゃ、おとなしくさせるよ? 」


【イカは絡み付いた腕が通常よりも硬いことに気付かない】
【何故ならイカは人間にそこまでの興味を抱いていないから】
【大剣の意思を宿すイカには、人間の破壊 が意志の大半を支配する】
【次いで、主への忠誠が来る。 順序的には 破壊>>>>>>主となってしまうが】
【故に大剣は生えてきた刺を自らの刃によって木っ端微塵に変えてゆく】
【縦横無尽に暴れまわる。 その姿は まさに怪物か】
【だが、その暴走も この一言で収まるのだが】


「イカちゃん、おすわり! 」
「静かにしないと、狭間に落とすよー?」


【怪異に対しての絶対的な支配権】
【自らが産み出した怪物達の生殺与奪を司る異形神話は】
【怪異達の中でのみ、最強の座に君臨する『王』なのであった】


「うん。 おとなしくしてたらかわいさもあっていっせきにちょー! 」
「すてきなぷれぜんと、ありがとっ♪ ななたん♪」

「せっかくだし陰陽衆のみんなでかおうか!? 」
「うんうん! いろんなつかいみちがあるよこのこは! よきかなよきかな♪」
522 :【焦煙大地】 [sage]:2012/11/23(金) 23:59:42.81 ID:j+1n7AE/0
>>521
「よろしくー」

自分の攻撃を全て破壊する力に若干の感激を抱きながら能力を解除し攻撃を止める。
それにより刺はすべて地面へと戻り、何事もなかったのかのように辺りには何も残らないだろう。
調子に乗りすぎたら溶かしてやろうかなんて物騒なことを考えながら相手が大剣をおとなしくさせるのを見る。

まさに異形の王、といった感じか。 おとなしくしてればイカ(大剣のこと)も可愛いもんじゃないとわらいをこぼす。

「どういたしまして!レイ!」

「それがいいんじゃない? 僕にも欲しいなーとか思ったりしてるよ、可愛いし」
「まぁそれは出来たとしても今度になっちゃうんだけど」

そう言うと、「じゃあそろそろ行かなきゃいけないから」と嬉しそうにしている相手に少年は切り出して、地面の中にゆっくりと手を振りながら潜って言ってしまうだろう。
もちろん声をかければとどまらせることも十分に可能だ。
523 :【異形神話】 :2012/11/24(土) 00:10:18.54 ID:4zPy4F/t0
>>522

「んー...... ななたんにもあげるならやっぱりお人形かなぁ」
「あの娘達はわりとかしこいし! 」
「おっし! つぎにあうときまでには、ななたんにさいこうにいかした人形をもってくるよ! 」
「じゃ! 陰陽衆の集合は水晶がしらせるから! 」

【お人形とは、ヒトガタ、つまりは元が人間の怪異のことでしょう】
【理性のある人間ならば、消滅を恐れ良き人形になる】
【本質が破壊のイカたんよりかは御しやすいはず......】
【ならば、デザインは...... なんて妄想に華を咲かせると】


「なにそれななたん! ちょーかっけー!」
「ばいばーい! またねー! 」


【と、相手を見送る】
【いっぱつめにも みたでしょうに 】


/からみありおつした!
/加入ありがとございます!
524 :【焦煙大地】 [sage]:2012/11/24(土) 00:14:42.08 ID:u6xLb05R0
>>523
//絡み乙&ありでした!
//これからよろしくです!
525 :【剣聖】 [saga]:2012/11/24(土) 00:33:10.62 ID:Sq4ZZYvwo
凍える様な――とはいかないまでも、肌が痛くなる程の季節。
出歩く人々は足早に帰路を急ぎ、暖を取ろうと急いていた。
街頭では来る聖なる日に備えて、商品をあの手この手で売り捌こうと声を張っていた。

早くも電飾で彩られた木々。不思議な表情でそれを見上げる、剣客。
手の届く距離の電飾に触れ――驚いて手を離す。ひりひりと指の腹が痛んだ。


「――――――……落ち着かない」


指の腹を擦りながら、雑多の群れをスイスイと抜け出して行く。
ひゅぅ、と吹き荒れる風に艶のある黒い長髪が靡いていた。
寒さに少し紅潮した白い頬。紫の外套を風に遊ばせて―――幻惑の様に雑踏を歩む。

雑踏を抜け、街を外れ、山麓に出向く。夜景が見えると評判の其処はやはり人が多い。
腰の二振りの刀を揺らしながら、人々に目もくれず木々の中へと歩んで行く。
自然に溶け込む様な、悠然としていて、掻き消えそうなほど儚い佇まいに人々は眼を奪われていた。


「………やっぱり、此処が良い」


数分、道なき道を歩き辿り着いたのは少し拓けた広場―――まず、誰も立ち寄らないであろう場所。
そこには時期を熟した紅葉が辺り一面に展開されていた。月明かりにライトアップされた紅葉は余りにも美しく。
山を流れる川から枝分かれして出来たであろう、小さな湖には紅葉が映されていた。
実像と虚像の境界線を曖昧としたその風景は実に神秘的―――その情景に佇む”剣聖”は漸く”落ち着く”と少し微笑した。


/使い回しですががががn
526 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/24(土) 01:02:01.97 ID:NkHuvnjvo
>>511
【つのっこ泳いでます! 水を得た魚のように泳いでます!
みずいろねこみみは岩風呂のはたにしゃがんでニコニコしてます】

おおう、よかったですにゃー。
ほんとは水着かマッパではいるんだけど今回はおっけーだny『おっけぇじゃねえええええ!!
誰が掃除すると思ってんだ!! つうかなにまたおにゃのこお持ち帰りしてんだよッ!!(←本題)
このやろうこのやろうお前の女運分けろよこのみずいろやろおお!! こないだだってあんな可愛いねこみみっこつれてきtうああああ』

【と、おくからずんずんでてきた黒ネコミミ青年さんが半泣きでみずいろさんの頭をゴンッしました。
そして、女の子のための着替え一式とタオルの入ったかごを置いて号泣しながら走っていこうとします。
止めてあげてもいいし、放置してもいいのです】
527 :【偽神書録】 [sage]:2012/11/24(土) 01:50:11.51 ID:IqDUsU96o
>>525
/*居ますか、良いですか?*/
528 :【剣聖】 [saga]:2012/11/24(土) 01:58:16.80 ID:Sq4ZZYvwo
>>527
/凍結を覚悟するならかまーん!
529 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/24(土) 02:00:16.83 ID:IqDUsU96o
>>525,528
「はは、すまないな……どうやら先客が居たようだ」

『人が居なくて綺麗な所って、私は言ったのに』

少女、スヴェルは拙い日本語で見た目年齢20前半の女に話しかけた。

二年前、約4名が私とその連れを追い回していた時に偶然通りかかった、ハズの場所。
その時は状況なだけにじっくり見ることは出来なかったが綺麗だった、とは覚えていた。

背の高い方(言わずもがな案内した方)は、ベージュのトレンチコートとブーツ。
背中にある大きな風呂敷に包まれたそれは弓道でもしているのか、と問いたくなる事以外、割と普通。
一方小さくて案内された方は金髪碧眼、欧州の生まれと言うことは見て取れる。因みにコートその他諸々はペアルックだ。

「まぁ、基本無人の所だからいいじゃないか、それに要望通り美しいところではあるだろ?」

少女は『う、うん……』と頷く。その姿を横目に、彼女は先客の少女を窺う。
お、あれは8番か。時間は、まだ大丈夫。お話くらいしたってバチは当たらないだろう。
それに、食いつきが良いかも分からない。

「少し寄り道するか、付いて来るかい?」

少女はただ、頷く事もせず右手にしがみついた。
そして女性らは、唯々ドールのような剣豪の元へ歩み寄る。無防備に、警戒する素振りもなく。
昨今のこの世界では目があっただけで斬りかかられる事も少なくないというのに暢気な事だ。

/*なんなら流行りのワンアクションでもいいのだぜ、よろしゅう。*/
530 :【剣聖】 [saga]:2012/11/24(土) 02:43:15.63 ID:Sq4ZZYvwo
>>529

――――人が来た。

まさか、と少し剣客は驚愕する。
何故ならば此処は秘境と言っても過言ではない場所。
道なき道を進み、鬱蒼とした木々を掻い潜らなければ辿りつけない。

ちらり、と振り返れば二組の女性。やはりこの険しい道を来る風体にも見えない。
しかしながら人は見た目で判断出来ないと言うのはこの世の常―――再び、景色に眼を移す。


「―――――……」


此処は長らく自分ひとりの場所だった。とはいえ、土地の権利が誰にあるか知る由もないが。
公共の場とするなら剣客一人のモノではあるまい。だがしかし、彼の心中には僅かな拒否感があった。
この場所を取られたくない―――それは独占欲という一種の感情であった。

とはいってもそれを顔に出す事も、行動に移すこともない。
近づく二人に目もくれず、只々景色を眺める事に集中している様であった。
思いを馳せる師の山。紅に染まる頬はまるで恋する乙女の様な――――。


/ごめん、遅れた……!
531 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/24(土) 03:07:41.30 ID:IqDUsU96o
>>530

人は全てを自らの腕でこなす必要というものは、現代では無くなっている。
欠落のない記憶を元に歩数から距離を求め、文明の利器で場所を特定、空から障害物を超えてやって来てもいい訳だ。
荒っぽく行くならば、剣で八つ裂きにするなりしてもいいのだ。手段は多い。

ちら、とこちらを一瞥された後、またすぐ景色の方を向いてしまった。
一瞬、驚いたような顔をしたような気がしたのだが、気のせいだったのか?
もしや特別な場所、だったとかだろうか。領地だとしたら割と洒落にならないが……

ゆるやかに流れる川のせせらぎが心地良い。
最も、この季節特有のツン、と肌や耳に響く寒さ――そしてこの空気――を緩和してくれるものではなかったが。


……暫しの沈黙。
ミリ単位で動くことのない剣豪の表情その他。
彼女(仮定)に倣い二人もその景色を眺めていたが、その微妙な空気に耐え切れなかったのだろう
スヴェルは喋るのは何年ぶりか、と思わせる程に乾いた声で話しかけた――その声は非常に小さく、聞こえるものかか扠措き――。


『――――お邪魔でした?』

/あいよー
532 :【剣聖】 [saga]:2012/11/24(土) 03:36:59.21 ID:Sq4ZZYvwo
>>531

肌が痛くなるほどの寒気が心地よかった。
精神が統一されるというほど大したものではないが。
自然に身を置き、静かに風の声を耳にしていれば、自分もまた自然の一部と理解する。
母なる大地と父なる空。彼らに守られ、今もこうして脈を打っている――――。

ほう、と白い吐息を漏らした。胸いっぱいに入り込んだ冷たい空気が心地良い。
出来る事ならば一人でありたかったが、それをどうこう言えるものでもなし。
ならばせめて彼女らがいないものであるとして―――目に映る世界だけを今この場と。


「―――――――ぁ」


『お邪魔でした?』という言葉に思わず頓狂な声が出た。
数瞬の間ではあるが完全に自分の世界に入り込んでいた。
自然界に存在する草木や動物から昆虫、それ以外と己―――その世界を唐突に打ち破るか細い声。


「…………いや、別に、大丈夫」


嘘だった。朧気な薄く開かれた紫苑の双眸は表情を変える事なく、平然と口にした。
内心では少しばかり疎ましくも思っていた。それはきっと、未熟な感情なのであろうが。
「だけど」と言いかけて、思わず口を一文字に縛った―――その言葉の続きは言えるものでもなし。

/眠気が……凍結お願いしまっ!明日の日が変わるまでには帰ってくるはずです!
533 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/24(土) 03:43:39.39 ID:IqDUsU96o
>>532
/*了解。少ししたら返しとくので、まずはお疲れでした。*/
534 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/24(土) 16:02:49.94 ID:Oc6smhFvo
>>526

「おまえ、どうしたんだ。やな事でもあったか?」

きょとん、と青年に声を掛ける
岩場から顔だけ出した状態で、ともすれば人魚のポーズの様だ

「辛い事あるなら飯を食えば良いのだ!」

ザパン!と立ち上がった姿は正直あられもない
健康的でそこそこ発育の良い身体に印度風の衣装が張り付き、セクシー。だが、本人は見られても気にしない系夜叉なのだった。
535 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/24(土) 18:01:47.10 ID:7yPZe7c30
【コツコツ、コツコツ。】
【夕暮れの路地裏をゆったりとした足取りで歩く青年がいた。】
【青年は黒髪を無造作にしていて、そこから覗く赤い瞳と褐色の肌が、持ち前の長身と合わさりどことなく武人の雰囲気をかもし出す。】

ふう、なかなか寒いな。今日は早く帰るか、、。
おもしろい奴に出会える雰囲気じゃないし、、。

【青年は黒色のジャケットを羽織直し、歩き出す。】
【こんなに大人っぽい雰囲気をだしてもまだ18なのだ。もう1度言う、18だ。】

【この青年に声を掛けようとする奴ははたして居るのか?】

/絡み待ちだZE☆
536 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/24(土) 19:10:14.08 ID:DT2z+ybf0
>>535
黒いスーツに黒いコート、わずかに見えるネクタイ。
どれもこれも生真面目な様子を見せていた。

「冷えますねえ。雲もありませんし、もっと寒くなりましょう」

路地裏を穏やかに闊歩し、帰り道を急ぐ男である。
俄かに欠けた月が、男の視線を奪ってもいた。
その結果、誰かの肩にぶつかってしまったらしく、後ろによろけてしまう。

「おっと、申し訳ない」

ぶつかったであろう人物に頭を下げた。顔など見る余裕もない。

//まだいればですが
537 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/24(土) 22:31:48.15 ID:7yPZe7c30
>>536
いやいや問題ない。こちらこそ済まない。

【青年はぶつかって来た男に謝罪した。】
【青年から見てもいかにも生真面目そうな印象をうけた。】

【外側は。】

【明らかに漂う能力者のニオイ。経験から導き出された解は青年を突き動かす。】

確かによい月だ、、。まさに戦いにはうってつけだ。

【青年は男に問いかける。】

急ぎでなければ、お手合わせ願えないかな、「能力者」殿?

/超遅レスで申し訳ない!!まだいらっしゃれば!!
538 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/24(土) 22:47:37.59 ID:DT2z+ybf0
>>537
さて、正対して見つけたのは若者である。
顔つきはそうだが、漂わせるものがただならぬものであった。
その上、能力者と看破されれば、黙っているわけにもいくまい。

「寛大なご配慮、痛み入ります」

簡単に謝意を述べると、男は手を合わせ、そして広げる。
腕の動きに合わせて、地面が蠢き男の両側面に土の兵隊が展開された。
その数左右4体づつ、しめて8体。手には長剣が握られている。

「お相手いたしましょう。どうぞお手柔らかに」

2つの横列はまっすぐに青年に突撃した。
行動が無ければ、鈍器たる土の剣に殴打されるだろう。

//まだいますよ
539 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/24(土) 23:05:02.36 ID:7yPZe7c30
>>538
ほう、人形使いとな。これまた珍しい。

【青年はバックステップを取りながら、ポケットからボールペンを出す。ボールペンは鉄製だ。】

さて、こっちも行くか。


【カチッ】


【ボールペンから小気味よい音がする。】
【すると、ボールペンが突如として刀に変わる。そして、攻撃をいなし、兵隊を2体切り裂こうとする。】
【上手くいけば、もう2体も持っていくかもしれない。】

/ありがとうございます!!
540 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/24(土) 23:16:32.32 ID:DT2z+ybf0
>>539

後退した青年の手にした何かまでは判りかねるが、刀剣の類に変化したことは事実である。
対応に手間取り、左の横列は全滅である。

「不意打ちは、2度効くものではありませんよ!」

男は右手を振るい、さらに前方に槍兵を5体展開。
路地を埋めて、相手を追い詰める算段。
さらに残りの剣兵を青年の背後に移動させ、挟撃を画策する。
ここまでの大きな動きをすると、目の届かない部分もある。
何処を付いてくるかは、定かではないが。

「喧嘩を売ってこの程度では終わりませんよねえ?」

男は襟を整えると、退屈そうに言い放った。
もうただの挑発である。
541 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/24(土) 23:27:33.98 ID:7yPZe7c30
>>540
ほう、まだ種類があるか、、。

【青年は現れた槍兵に驚く。だが、動じない。】

奇策が通じぬというなら更なる奇策しかなかろう。

【青年は槍兵の槍を避けながら、その内の1本を掴む。】
【そして】


【カチッ】


【青年の刀と掴んだ槍が変化する。】【刀は長剣に、槍は小刀になった。】
【そのまま青年は体を捻り2体を一閃しようとする。】
【決まれば、青年は長剣と土の小刀を所持した状態になる。】
542 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/24(土) 23:42:49.26 ID:DT2z+ybf0
>>541

「ええ、お望みならば他の武器も出しましょうか?」

陣地を固めていた男は、余裕をまだ見せていた。
が、槍兵の槍が奪取され戦列に穴が開いた瞬間男の余裕の表情が戦慄に変わり、無表情に変わった。
続けざまに剣兵が始末され、時間稼ぎに残りの槍兵に槍を構えての突撃を指示。
その際、突撃の向きは多方向になるように工夫は入れる。
男は、後ずさるとさらに盾兵、投石兵と展開し、穴熊の構えを見せた

「奇策は一度きり、定石は何度でも、でしょう?」

見てみれば、簡単なこと、様子見から挟撃、籠城と
当たり前を繰り返す。戦術に面白味は無いが、指揮官を守るには最適であった。

「どこまで奇策が通るか、試してみるとよろしい」
543 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/24(土) 23:52:05.41 ID:EkE0/mTpo
>>534
「☆#$%&(’〒*●!!!」

【女運のなさをかこつ青年に、女の子耐性なんかあるわけもなかった……
そのまま後ろ向きに倒れちゃいました。南無。】

あーあー。しょーがにゃーあんちゃんだにゃあ。
いやね、このあんちゃん女の子と仲良くしたいけどできないんだにゃん。さびしいんだにゃん。

【鬼かおまえは……事実だけどさ!】

でもおねーちゃんもぬれぺたでなんかえっちぃにゃあ。ちょっぴり隠したほうがよさげだにゃー?

【くろみみ青年を放置して笑顔ではいっ、とバスタオルを差し出す水色のオニ。角なくってネコミミだけど。
こっちはせくしーしょっとにもへーぜんとしてます。だって性別ないんだもーん!】
544 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/25(日) 00:01:54.97 ID:h+ZHsESr0
>>541
それは楽しみだ。種類が多いと楽しみが増える。

【青年はそう言うと小刀で槍をいなしながら長剣で薙ぎ払う。】

ほう、なるほど。それは然り。奇策は1度きりだ。
だが、「定石はいつも奇策に破られる」これはある意味常識だぞ。


【カチッ】


【青年の長剣と小刀が1対の青竜刀となる。】
【青年はそのまま仁王立ちをする。】

見てのとおり貴方の相手は千変万化の武器。
奇策の応酬。

恐れずしてかかって来い!!!!

【青年は改めて宣戦布告する。】
545 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/25(日) 00:26:12.97 ID:jYDdu1VQo
>>532

完全にこの静かな世界に魅せられてなのだろう、剣豪は何処ぞの男に一目惚れでもしたのか、というような表情を見せていた。
口調は平坦そのものだが、顔には出ていた、と言うべきか。
ああこれは嘘だな、と彼女は長身の方は気づき、大丈夫とは言っているものの、しかし邪魔するのも悪い。
退くしかないだろう、気の利いた言葉を考えることの出来ないその女性は「すまないな、失礼する」と端的に別れのあいさつをしようとしたが、

『ありがとう。綺麗だから、しばらく見たいと私は思って……』

スヴェルの声がそれを遮る。
くしゅっとした笑顔を剣豪に投げかけると、軽い足取りで近づく。
女性は、「ああ、こら……」と手を伸ばすが、それは空を切り、少女の元まで届きはしなかった。
少女は剣豪のほんのすぐ隣まで寄った。そして座り込むと彼女の真似事をするかのように、少し遠くを覗くのだ。


取り敢えず、場を持たすための言葉でも選んでみようか……?
言うなれば、ここはあの剣豪のテリトリー、少なくとも彼女はそう思っているのだろう。
しかし、私にはあまり彼女の心境というものが理解できなかった。独占欲なのか、はたまた。
もとより自分専用といった物はないし、一度見れば忘れないから、というのもあるのだろうか。そう考えるとこの時だけは自らの力を心よく思えない。


「こ、ここには……よく訪れるのか?」

そして、出たのはこの程度の言葉。我ながら品のない……
ひょい、と足元に散らばっていた紅葉をひとつばかり拾い上げると、葉の根本からころころと回す。
Y軸にほぼ線対称のそれは、軽い残像を描かせた。
546 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/25(日) 00:34:27.82 ID:+/vUhLOF0
>>544
薙ぎ払われた槍兵を土に還す。
もう接近戦で勝てる相手ではないと悟った。

男は射撃の指示を出し、5体の弓兵の射撃が始まる。
間隔は開くが、遠距離なので牽制にはなろう。

「その奇策も柔軟に受け止められることもままありましょう?
奇策とて、定石を踏まえなくては夢物語に過ぎない」

青竜刀に変じた青年の獲物。2列の戦列が男の命綱。
さらに男は背後に弓兵、前に槍兵の戦列を追加。

「指揮官は、往々にして臆病。万事を尽くすのが役目です
さあ、この陣を破るがいい!」

男は射撃の弾幕を濃くし、隙を伺い、槍で仕留めるという寸法である。
547 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/25(日) 00:59:41.56 ID:h+ZHsESr0
>>546
よし、、。もちろんだ!!

【相手の宣戦布告をしかと受け止め、青年は走り出す。】
【ほどなく矢の雨が襲い掛かる。】

【青年は致命傷になりそうなもののみを青竜刀で弾き、矢が少ないとこに体を捻じ込む。】
【多くの矢が少年に当たり、刺さる。】
【だが、着実に距離をつめる。】

はあああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!


【カチッ】


【青年は鉄の青竜刀をランスに変え、突き進む。】
【矢の雨を抜け、2体の槍兵に飛び掛る。】
【上手くいけば、2体葬れるが、カウンターは多少受けることにはなるだろう。】

/すみません!凍結お願いします!!
548 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/25(日) 02:19:56.42 ID:+/vUhLOF0
>>547
矢はそこまでのダメージにはなっていないが、刺さりすぎると後がまずいので鏃はもう付けない。
これからはもう牽制にしか使えない。

「そこまで犠牲を受けますか……」

後始末の面倒さを嘆いて、男は嘆息する。
槍兵の戦列に躍り込み、暴れまわる青年に対し、残った3体の槍兵はわずかに闘争の姿勢を見せ、直ちに盾兵のタックルに道を譲った。
全方位からの盾兵のタックル。
無茶な特攻だ、後先もあるまい。ここで押し潰して手じまいにしたい。
弓兵も射撃をやめて、一斉射撃の体勢とする。

「さて、私も定石を捨ててダメ押しに入りましたが……」

男を守る層は形を成しておらず、無防備をさらすことになる。

//凍結了解です。
//お返しお待ちしております
549 :【天地開闢】 [sage]:2012/11/25(日) 13:56:49.45 ID:vYFsBWsIO
>>515
遠くから雀蜂のような音を鳴らしながら、一機の大型輸送ヘリコプターが近づいていた。
まだ機影は見えないが、夜の砂漠に重低音は地響きの様に轟いていた。女なら音で機種を判断することは容易だろう。
だが、ここは戦闘区域であるものの、このヘリコプターが彼女を迎えにきたものだとは分からないはずだ。

質問攻めにあった彼女は女の話が長引くにつれて嫌悪の色を深めていった。
活動資金、規則、本拠地、所属騎士、兵装、影響力、後ろ盾、活動内容……。
彼女は残念なことに戦闘以外のことに関して無知であり、そういう細かな話は興味すら湧かなかった。
彼女は生来王になる器ではなく、戦場を駆ける一介の剣士でしかない。
女は彼女の姉を知っているだろうから、姉とは根本的に違う性質であることが分かるだろう。

投げられた名刺を指の間で受け取る。これはなに。彼女は女を一瞥し、名刺に目を落とした。
彼女は名刺を貰ったことがなく、奇妙な様子で裏表を確認した。まず、彼女は文字が読めなかった。
古代ギリシャ・アテナイの生まれであるから、その当時の女が文字など読めるわけがなかった。
それでも女の顔写真と、ロゴだけは分かった。

女がまた話しかけてくる。先ほど剣を突き刺した左肩からは激しい出血があった。
ここから北に進んで海岸線に出れば病院がある。そこで治して。
自分が傷つけた罪悪感などないのか、ひどく素っ気ない言い方だった。

会話の間戦闘ヘリは更に近づいていて、終いには彼女たちの上空で停止した。
砂漠の黄砂が彼女たちを中心に円状に撒き散らされる。ひどく強い風だった。
彼女はヴェール付きのトーク帽が飛ばされないように手で抑えた。吊り梯子が彼女の横に射出される。
梯子に手をかけながら、彼女は言った。ペンタグラムを身につけて。あなたに必要なことが分かる。
ヘリは上昇を始めた。ペンタグラムを身につけなくても、女の問いの答えは目の前にある。

騎士団とはなにか、彼女自身も分からない。しかし、彼女が会った青年ならば知っているかもしれない。
女がその青年にたどり着くかはまた別の話だ。

彼女とヘリは北の方角に去って行った。怪我をした女を薄情にも真夜中の砂漠に取り残して。

/携帯からなので見にくいかもしれませんが。。。僕の方はこれで終わりです。これから頑張りましょう!
550 :【姫銃創射】@wiki [saga]:2012/11/25(日) 14:30:51.26 ID:4RJboe6Z0
>>549

 遠方から聞こえるのはメインローターが撒き散らす不愉快な騒音だった――勘弁して、傷に響く。
 ハインドの二倍ほどの音量が鼓膜を揺らす――ヘイローかな? でもあれは祖国の方の輸送ヘリだ、この辺に飛んでるわけないし。
 ――もしかして、騎士団とやらの所属? なるほど、こりゃさらに期待できるね。
 女は寸分、喉で笑った。流れるような、さばさばとした笑い方だった。

 あからさまに嫌な顔をする少女を、前線で戦う兵士の一人に過ぎないのだと女は認識する。
 となれば、リーダーは別にいるという事になる。顔出しとかないとなぁ、書類まとめないとなぁ。女の動きにキレがなくなった。
 ヘリはやがて二人の上空で静止し、降ろされた梯子によって少女は回収される。言い残した言葉も、組織の全容も、女にとっては未だ分からなかった。
 ――唯一つ。この子は相当冷徹で、機械的。それだけ、分かる。

「えー……そりゃないよ、こちとら怪我人だってのに……ってか、ペンタグラムって何さ……」

 ぼやきを零しながら、女はヘリを見送ることにした――どうせならあれに乗せてもらったほうがよかったかもしれないけど、何か辛辣な空気になりそうで嫌だ。
 ふー、長い溜息を吐いて、コートの中から携帯電話大の通信機を取り出す。指定の番号にコールすれば、聞こえてくるのは男の声だった。

「――こちらリリア。ダウド、応答お願い。
 あたしの左腕がちょっとまずいことになってる。応急治療キットだけでも構わないから、今すぐ迎えに来て。全速力よ。一番速いやつでお願い。
 あぁそうそう、一つお知らせしとくね。すっごく大切なことだから、よーく聞いてて」

 無線の電波の向こう側にいる彼等は、明らかに焦っていた。しかし、女はそれに動じることはない。それが、彼女である。

「――本日二千十二年十一月二十五日を以って、『Peace Maker』と『ペンタグラムの騎士団』は、業務提携契約を結ぶ。Over」

/っと、絡みお疲れ様でした! 楽しかったです
/来れない日も多々あるかもしれませんが、よろしくお願いします!
551 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/25(日) 15:23:45.97 ID:h+ZHsESr0
>>548
やっと、きたか、、。待っていたぞ!!

【青年は不敵に笑う。】
【そして、盾兵のうちの1体を上からランスで突き刺し、棒高跳びの要領で槍兵ごと飛び越える。】


【カチッ】


【直ちに手に持っている土の青竜刀を槍に変化させる。】
【そして、最高速で相手に突っ込む。】

これで、終いだ!!

【青年は槍を突き出す。防御を取らなければ男の顔の前で寸止めされるだろう。】

/すんません。夜まで書けそうに無いですが、置いておきます。
552 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/25(日) 16:15:21.03 ID:2TMViWq4o
>>543

「変なヤツだな……イシュが仲良くなっても良いぞ!」

ざばんと湯を出れば、男の元へしゃがみ、頬をぺちるだろうか
しかし、タオルを貰えば

「えっちぃ?そうなのか?」

裸な訳でも無いのに変だな、と微妙にズレた価値観を漏らし、タオルを衣装に重ねてパレオの様にする

「……さむ!」

そして直ぐに飛び込み直すだろう
553 :【捕食菌属】 [saga]:2012/11/25(日) 18:15:05.66 ID:YeqWsCMz0
>>513
彼女の企みを秘めたような黒い笑みに気づいたとしても、彼自身は復讐ができればそれでいいという
スタンス、ちゃんとやってくれればとくに文句はないのだ。そう考え、彼は企みを含んでいる
笑みを無視する。

「家のために行動するのが自分か。自分自身という役を消しているのはお前の
ほうだろう。蟲使い。それともなんだ、残された物に未練があるのか?」

彼はひきつく笑いを抑えながら言う。フードの中の動きが激しいあたり、かなり滑稽なのだろう。
彼にとっては。

「お前と違い、オレは自分を保つ余裕なんかないんだよ、生憎な。飲み込まれて破滅するなら
それでいい。ようは未練が残らなければ勝ちなんだよ。」

強気な発言だが、これは彼自身が、溢れる憎しみを、必死に、飲み込まれないように足掻いている
証拠なのかもしれない。ただ、本人のその自覚はないが。

//おくれましたー
554 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki [saga]:2012/11/25(日) 18:27:10.09 ID:vzvnXBzto
>>553

「家のために自分を消している? それは違います。
この家の全てが私で、私の役はこの家の全てなんです
だから、私は私を演じているだけ。ただそれだけです」

【残された物に強い執着を抱く彼女。一種の依存体質なのだろう】
【それにしても家と自分はお互いが全て、と言うのは少し異常かもしれない】

「未練が残らなければ勝ち…だなんて
それは貴方の目標でしょう? 目標を高く設定して自分を奮い立たせているだけ。
私にはそういう風に見えますが……」

【彼の言葉に込められている何かに感づいたのか、少女は少し棘のある言葉を吐く】

「一つ…一つ聞きたい事があります。
もし、貴方の言う復讐とやらが終われば。それから貴方は一体何をするのですか?」

【青年との会話で抱いた疑問を少し躊躇いながらぶつけてみた】
555 :【捕食菌属】 [saga]:2012/11/25(日) 19:00:39.35 ID:YeqWsCMz0
>>554
依存というヤツか―。

とはいえ、仕事をしてもらうという事に関してはこちらのほうが好都合だ、あえて切り離す
必要はあるまい。おそらく切り離す機会すらないだろうが。

「どう見ようがお前の勝手だ。好きにしろ。」

彼は不機嫌そうに言った。彼には飲み込まれるという自覚がないのだ、言ったとしても
否定されるだけだ。

「・・・・・・。」

何かを思案するように、彼は突然、口を止めた。

復讐が終われば・・・・か―。

復讐が無事終わったとしても、彼にはやることなどなにもない。帰る場所も無い。復讐が終われば
彼は全てを失うだろう。だが、例え帰る場所などがなくても、彼はこの負の感情を消さねばこの後の
事を考える事すらできない。
556 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki [saga]:2012/11/25(日) 19:09:07.23 ID:vzvnXBzto
>>555

「はい。お言葉通り好きに見させていただきます。」

【これ以上の追求は相手の気を悪くさせるだけだ】
【わざわざ否定しているのに、そこを深く掘る必要も皆無だし。】

「やはり。復讐後のことはお考えになかったのですね。
目先の復讐に目を奪われすぎて、自分を失うなど愚かな行為でございます。
その事をゆめゆめお忘れなきように。」

【自分の目標に自分を見失うならそんな目標なんていらない。そう言う風にも聞こえるかもしれない】
【彼が気を悪くしたとしてもそれだけはどうしても言っておきたかった。】
【だって、自分自身を無くした人間ほど愚かな生物は居ないと思うから___】

「『神殺機関』でしたっけ?
復讐後はそこで平常通りのお仕事をなさればどうですか?」

【彼が復讐を終えた時の為に新たな目標を与えようとしている少女であった。】

/少しご飯落ち
557 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/25(日) 21:21:25.01 ID:T9bIFGRn0
「〜〜♪」

【町の真ん中。人にあふれる繁華街に、その男は歩いていた】
【上機嫌そうに細めた赤いめがねの奥の目は、町の風景を見ているのか判然としない】

【口からは、これまた上機嫌なハミングが漏れる。】

【しかし、その男に近寄る客引き、絡もうとするごろつきも居ない】
【その理由は、ただ単純に、男の風貌によるものだった】

【黒いカソックは、近寄りがたい雰囲気をかもし出し】
【百九十二センチの背丈は、そうと意識せずとも周囲を威圧する】

【肩までの長いストレートの金髪が、夜風によって中空に踊る】

//十一時までしか居りませんがそれでよろしい方、よろしくです
558 :【棒着武人】@wiki [sage]:2012/11/25(日) 21:29:43.04 ID:h+ZHsESr0
>>551
/土塊さんいますか?
559 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/25(日) 22:17:54.51 ID:T9bIFGRn0
>>557
//撤収!
560 :【剣聖】 [saga]:2012/11/25(日) 22:40:24.63 ID:sA0yQvJCo
>>545

綺麗だから、と言葉顕にする少女の傍ら、静かに瞬きをした。
この風景は確かに綺麗だ。ちょうど今の時期が見頃で、知る限り一番であると思う。

笑顔をこちらに向けて、子供の様に自分の真似をして眺める様を少し見つめていた。
特に何か声をかける事はない。面白可笑しく会話するのも――――苦手、であるし。

やや間が開いて、何か思う所があるのか気の引けた声の主に顔を向ける。
彼は静かに「いや」と否定の言葉を声に出して、また紅葉へと眼を戻した。


「………四季に一度。春、夏、秋、冬……その間に一度だけ」


四季によって山の表情は多様に変わる。季節ごとに見えるものも変わる。
その姿形の変貌ぶりが好ましい。一年に四度はそう大した回数ではないだろう。


「――――キミ達はよく?」


透き通る様な声が風に乗る。高すぎず、低すぎず。中性的な声は蠱惑的でもある。
頭上からチラチラと降り注ぐ紅葉を手の平で受け止め、それに視線を落としつつ。


/返信遅くなりやした……!
561 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/25(日) 23:31:40.02 ID:jYDdu1VQo
>>560

少女は、その動作で誰かを笑わせようとしたわけでもない。子供特有の、いわば性質のような物。
大人はそれを微笑ましく思う、ただそれだけであり、幼子を眺めて顔を綻ばせていたのもまたその保護者。
親バカにさせてしまう仕草だ(しかし親子関係はない)。

「そうか、うむ……いい見方だと思う」

――――と、言うのも微妙だが。
温帯ならではと言うべき四季の存在。それの変化に合わせて風景も変貌する。
その度にのみ訪れ、季節を感じるというのは……素敵、というべきか?うまく感情を言葉に言い表せないのは私の欠点だな……


『私は初めて』「私は、二度目だ。前回来た時は夏だったか――――少なくとも、常連じゃない」

厳密に言うなれば通りがかっただけだが……記憶ははっきりとしている、数に入れて問題はなかろう。
いつもよりは機嫌が良いというか、まぁそのような声。普段を知らない者にとっては平坦ボイス。


左掌に乗せた葉に、彼女は優しく息を吹きかける。それは、川にぽとりと落ちて、多くの仲間と合流する。
はて、今まで掴んでいたのは誰だったか。しばらくすると、それも分からなくなってしまった。

少しばかりして、彼女は剣豪の方に体を向けた。右向け右。
月明かりにやっと照らされたその詳細な姿。化粧っけのない肌に栗色の長髪。
コートの襟元には羽をかたどったようなブローチとランカーズのバッジがきらりと輝く。


「四半期に一度の大切な時間に悪いな……やはり楽しみにしていたのだろう?」


/*おかえりなさい、そして早速時間がかかったという……*/
562 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/25(日) 23:46:24.03 ID:OHmn1Z13o
>>516

「……………ひゃ!」

君の思惑は案外すんなりと成功したぞ!

ドライアイスの様に冷たい妖精がハイカラの首元に触れた時、彼女は悲鳴を上げた
差し出していたチョコを落として、びくりと、その表情は純粋に驚いていたようだ、
563 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/25(日) 23:58:09.05 ID:1ZjBJviYo
>>562

「ちゃーんす!」

少女に生まれた一瞬の隙、その間に勝負をつけるべく彼女は動く。
すぐ近くにいたラグラスを掴んで少女へと突き出すだろう。
その際ラグラスの羽は粉々に砕かれ、瞬く間に少女の周りへと、輪を書くように集まる。

やがて砕けた破片は、服に触れるほどにぴたりと集まると、氷の輪となり少女を拘束しようとするはずだ。
事前にこの動きを察知できれば、能力で容易にかわすこともできるだろうが、勝負は一瞬である。

ちなみに、氷は鉄並に硬い。
しかもただ動きを止めようとするだけでなく、輪から近くの棚に氷が伸び固定されるため、
氷を砕かない限りは移動できないようになるはずだ。
564 :【剣聖】 [saga]:2012/11/26(月) 00:01:09.74 ID:iOUMJAATo
>>561

「師匠……は、これに酒があると良いとか」

大酒飲みという訳ではなかったが、静かに嗜む事が好きだった師。
それに追随して二、三口貰う事もあったが……如何せん、酒は苦手だった。
酒に関しては釈然としない、といった風に小首を傾げながら。

常連ではない、と告げる彼女らの言葉に「そう」とだけ告げる。
となればやはり此処を常連としているのは自分くらいか―――?

身体をこちらに向けて、「楽しみにしていたのだろう」と問いかける彼女。
それに顔を横に向けて、少し思案する―――楽しみにしていたのだろうか。
街の様な雑踏から抜け出して、落ち着く為に、もっと言えば此処があるべき場所であった。

”自身があるべくしてある当然の場所”―――楽しみ、と言えば楽しみにしていたのかもしれないが。


「そう、かな―――――……キミ、ランカーズ?」


曖昧な返答の後、視線に入ったバッジを見て呟く。ランカーズであるのか、と尋ねた。
かくいうこちらもランカーズに所属する身。此処であったのも何かの奇縁であろうか―――。
565 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/26(月) 00:10:23.40 ID:blHpRHFAo
>>563

きらきら輝く宝石みたいな氷の結晶達
くるくる回って……ハイカラは逃げられなかった


「は、はなせー!はなせーはなせはなせはーなーせー!!!!!」


棚に捉えられたこそ泥の光景が出来上がり
服がややはだけちょい危ない感じ…そしてふと、ポトリと足元に何かが落ちる、それは先程の商品だった
566 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/26(月) 00:19:27.87 ID:++tOXbESo
>>565

「よーやく捕まえましたよ!」

少女を驚かせた方のラグラスが戻り、彼女の肩のすぐ隣についた。
彼女は抜け出せない様子の少女を見て、ひと段落ついた様子で息を吐くと


「さ、私に対してはおかしいですけど、しなきゃいけないことがありますよねっ?」


少女のすぐ近くまで顔を近づけて、笑みを湛えながらそう言うだろう。
つまりは、ごめんなさいしろ――ということらしい。
567 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/26(月) 00:28:03.72 ID:v3GbBHf6o
>>564

「その師は、良い趣向をお持ちだよ」

まぁ、私もそこまで強いわけではないがね、と付け足しながら顔も知らぬ彼に同意をした。
少しその趣は解せぬのだろう、剣豪たる女性はあまり良い表情をみせていなかった。

「どうした。よもや私や、君以外にここを知っていた者でも?」

敢えてその"師"は省かせて貰った。
少なくとも私はスヴェル以外にここの事を話していない。既に消えてしまったこの世界の創造主に誓おう。
だが、それはあまり私にとって重要ではないか?理由は、言わずもがな。

「今は……君の2つ上ということになる、一応」

上位150番以内で情報が開示されているものについては全て目を通している。無論記憶も。
顔写真も例外ではないから、既に私は会う前から彼女の事をほんの少し知っていた。
こちらは特段世間に明かしていない事を鑑みると、卑怯かもしれなかったか――――

「――――No.6『縹渺』、名はアデリナ・ヴァシレフスキー。能力名は必要かな?」

風で若干、髪が乱れた。彼女を見据える上で邪魔なそれを耳の後ろに掛ける。
ざっくばらんにまとめたせいか、まだすこし視界の中にちらつていた。そろそろ切ったほうがいいかも知れない。
568 :【土塊兵站】地面から兵隊を生み出せる。詳細はwikiにて [sage]:2012/11/26(月) 00:35:47.48 ID:tKKnK/t80
>>551

「越えられましたか……」

盾兵の突撃の届かない場所。上空はどうにもならない。
対地、対地に特化した戦術では、ここまでは対応できなかった。
男は後ろに手を回し、目を閉じて状況を諦める。
実際なら、撤退戦でも始めようかとするが、もうこれ以上の戦闘は厳しい。

両手を挙げて、降参の意思を示すが、目の前に槍を突き付けられていた。

「負けました。どうにもなりません」

どうにかならないわけでもないが、千日手でも最終的には負けである。
戦略的にも敗北となれば・・・・・・
569 :【剣聖】 [saga]:2012/11/26(月) 00:55:51.16 ID:iOUMJAATo
>>567

良い趣向だと言われてもやはり釈然としなかった。
酒の味が苦く感じる。胃に入ればぐるぐると体内で蠢いているのだ。
しかし、師を誉められたというのはなんとも―――少し嬉しそうな表情だった。


「いや、いない。知らない……だから、キミ達が来た時、驚いた」


それと同時に疎ましく感じてしまった。それについては、口にしないが。

彼女が自己紹介する。知らない人間と思っていたが、同じ組織に属する人間だったらしい。
とはいえ彼女と違って”彼”は強く興味を持った人間、もしくは面識のある人間以外は知らない。
情報開示されていたとしても、見知ってはいるだろうが直ぐに忘却の彼方である。


「要らない。名前だけで、良い――――私の自己紹介は不要?」


山風に彼女と同じく、彼の長い髪が乱れた。同じように、耳の後ろに手で留めた。
特に手入れをしている訳ではないが、艶のある漆の様な長髪だった。
性別としては男性である。そう思わせない白い肌や、美麗な顔つき等である。
570 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/26(月) 00:57:43.63 ID:blHpRHFAo
>>566

もじもじもじ……ドタバタドタバタ、時より見えるチラリズム消して何とわ語らない
要するに着物を見出しながら暴れていたハイカラであったが、…その時よりピタッと


止まった、少女が顔を近づけて、命令した時だ

「えっ………えっ、……えと、…………そんな事……まさか、そんな事を要求するなんて……………」

白い頬には次第に朱の色が差し込まれ、瞳からはジワリと涙がこぼれ始める
嫌だと、語る、だが、だけど、相手からの視線は、ニタニタした微笑みは、しつこく
うなだれたハイカラは一度はそっと、前を向いた……笑顔、びくりとまた俯き

「…………わ、わかったから……は、初めてだから…ややや、やさし……」

そっと、顎をあげて、緊張で乾いた唇を…少女の赤い唇に近づけていく───そう




 薄 い 本 み た い に な !
571 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/26(月) 01:25:44.98 ID:v3GbBHf6o
>>569

ふむ、どうやら風味が好みではないらしい。人それぞれ感性は異なる。別に嫌なら嫌でいいのだ。
小言をはさむなれば……歳を食うと、味覚が少しばかり若年の時に比べると衰えるそうだ。
故に苦味もすこしは緩和される、と一説にはある。私的にはただの慣れだと思うが。

「そうか、そうか……それだけならいいんだ、私の思い違いのようだしな。気にしないでくれ」

彼女……は、ある一点に執着しているのだろうと予想された。
ランク目当ての者なら少しは近くの敵を知るだろうし。
ランクのお話では膨らみは無さそうだ。


「そうだな、名前は既に知っているから大丈夫……
 しかし、気になるのはどうして女のような立ち振舞なのか、という事かな?」

ここまで断言的口調で言っておきながら、女性だったらどうしようか、と口を滑らせてから考える。ランカーズ内で見れる情報に、性別まではない。
オソイ。しかし致し方ない。どことなく、アンナティリアルなるつい最近まで女だと思っていた男と"似ていた"。
何がとは自分でもわからないが、まぁ……勘だな。うむ。アバウト。

//あ、危ない、危うく寝落ちするとこrだった。遅れてすんません
572 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/26(月) 01:39:52.10 ID:++tOXbESo
>>570

そういうこと≠ノ耐性と知識のない少女――。
変化する相手の様子と、強張って調子が崩れたピアノの旋律のような声
――少女が誤解したのだと気付くのは、僅かに時間を置いてからのことで、

近かった両者の顔が、ゆっくりと、やがて息がかかりそうなほどの距離まで近づいていって、
そして――二つのシルエットは重なるだろう。


「えいや!」


※ただし、唇ではなくおでこが。
つまり彼女は唇が重なったかと思った瞬間顎を引き、思いきりヘッドバットをお見舞いしようとしたのである。
成否にかかわらず、だがしっかりとキスは回避して、口を開くだろう。


「なんだと勘違いしたんですか、もう。
 そんなんじゃないです。ちゃんと謝ってほしかったんです!」


やや頬を紅潮させて、そう言葉を紡ぐ。
ついに具体的に言わせたのだ、そろそろ観念した方がいいかもしれないが……?
573 :【剣聖】 [saga]:2012/11/26(月) 01:42:56.28 ID:iOUMJAATo
>>571

ランク目当てでランカーズに所属しているわけではなかった。
では何を目的として――― 一つは”強者”と戦う事。一つは衣食住の確保。
更に一つは”この街へと来る要因となった人間の情報を得る事”。

既に一人は出会えた。今は負け越しだ―――そのうち、超えてみせる。
奇しくもその”男”はランカーズに所属していた。今では名前も姿も見えないが、きっと”あの場所に居る”。

要因となった、もう一人の”女”の情報は皆無。師から話された言葉のみ―――。


「そう。だったらいいけど――――……え?」


何故女性の様な立ち振舞なのか―――その言葉は久しくかけられていなかったか。
一見すれば女性とみられる。昔はよく言われていたが、現在ではいちいち否定するのも面倒だから捨て置いている。
故に初見から男性と見抜かれる事はなかった。だが、その問いかけにすんなりと答えられない。

似あうから。否、別に見た目など気にしていない。
男を油断させる為。否、そんな卑劣な事はするまい。
単純に女装趣味。否、特に興味があるわけでもないし。

数秒、彼は思案しながら、解答を模索していた――――が、少し頬が紅潮して。


「―――――師匠が髪を伸ばしたら、似合うって言った……から?」


なんの気なしの一言だっただろう。あの言葉は大した意味もなかっただろう。
長い髪の似合う”男”は羨ましい、とかいうニュアンスだったのかもしれない。
然し、彼の一言で髪を伸ばして――――そこから先は考えると、なんとなく溜息をついてしまいそうだった。


/凍結でも可能ですよぅ!
574 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/26(月) 02:04:59.34 ID:v3GbBHf6o
>>573

まぁ、私もランクに拘る人間、というわけでもなかった。
しかしそれに対して付随してくる収入やら情報やら、その副産物が異常に潤沢だったからであるし。
さらに言うと、使えそうな人材を引きぬきたかったというのも少し――――


「ふっ……ふははっ」

久しぶりの笑い声だった。その笑い方は錆び付いていたようにぎこちない。
恐らく今日笑わなかったら、そのやり方を忘れていたに違いない。そんなレベル。


「だからって、女に転向することはないだろ……?極端すぎだ――――ふふっ。
 と言っても、なんだか雄々しくするよりもそれの方が似合う気もするなぁ。女で通じる顔もしているし。すっぴんだろ?綺麗なもんだよ」

草が生えていた。
ちょっと演技くさいように左腕で腹を抱えていたが、そこあたりは気にしないで頂きたい。
しかし、「恋する乙女」と言う言葉がとても合う。これは、過去の自分に被せてだが。
実際には被ってなんかいないしそんな事を言うのは失礼な間柄かも知れないが、そう感じたと断言させて貰おう。

//まだ気力はある!あると言った!
575 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/26(月) 02:16:03.11 ID:blHpRHFAo
>>572

「ふっ…………中々やるじゃない」

店の中でごつんと大きな音がなりました。
合わさるおでこ、僅かに目を伏せたハイカラはポツリと呟き
つまり、だ。狙いは相手のノックダウン、目的が同じだったという。
そして、これが意味するのはハイカラには反省の気力なしと言う事で

「でもね、私は謝る気はないの、全然ないの全く無いのこれっぽっちも無いの」

「だって私がここではいそうですかと謝ったら面白くないじゃない、そうは思わない?」

「それにあれよ?捉えられて謝るだなんて反省して謝ってる訳じゃないじゃない、だから…そうねぇ」

「私が貴方だったら一回捕まえても謝らなかったら、ちゃんとお話してから拘束を外して頭を下げさせるわ」

「うん、その方がちゃんと反省してる様にしかしてないし、たぶん、その私役は二度といたずらなんてしないと思う」

ハイカラは、ここで一度言葉をきって
じぃ、と少女を見つめ、ゆっくりと言葉を吐き出した、まるで子供に理解させる様に

「だから、話して、君がなんでこの行為に対して怒ったのかを」

「だから、教えて、君の心からの気持ちを、この私に、ちゃんとね?」


そしてニコリと、穏やかに微笑むのだ
576 :【剣聖】 [saga]:2012/11/26(月) 02:21:12.82 ID:iOUMJAATo
>>574

笑い声――うん、確かに恥ずかしい発言をしてしまったかもしれない。
頬は紅潮しているこそすれ、仏頂面であるが、やはり少し恥ずかしいと感じる。


「別に、女じゃない。私は男……なんだろう―――似合う、ならいいし」


別段に服装に頓着しない。なら、似合うと言われるものを着ればいい。
とはいえ似合うと言った最初の人間もまた師であった―――総てが起因しているじゃないか。
はぁ、と内心溜息が漏れた。女であるなら、どれほど良かったか。

気に入られる為の服装、容姿であった。幼いながら、嘗ての怨敵に恋心を抱いていたのだ。
今でもその気持はブレる事が無い―――だからこそ、今でも”似合う”と言われた外見で過ごしている。

だが、この気持を成就させる事は望んでいない。させる気もない。絶対阻止である。
”それ”がどれほどの事かは理解しているからだ――――何よりも、自分は”剣客”だ。


「…………そんなに、可笑しかった?」


それはそれとして。そんなに笑いをとれるものだったのだろうか。単純に気になるのであった。
577 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/26(月) 02:37:04.86 ID:v3GbBHf6o
>>576

「ああ、すまないすまない……貶める気なんてなかった」

ただただ、その気持がすごくわかるのだ。だから懐かしくなってかわからないが、とても笑ってしまった。
勿論、自分は生まれて以来ずっと女だし別物の魂の器になっても女のままだったとはいえ。
しかし、同じような恋煩いをしていたというのは共通点。多分、きっとそう。うむ。乙女と言って差し支えないだろう。

「私に似ているな、と思ったんだ。こんなヤツに似られるとか嫌だ、とかは言わないでくれ
 ちょっと長くなるが、独り言に付き合ってくれるかな?」

上着を脱ぐと、いつの間にかその場に横たわって眠っていたスヴェルにそっと掛ける。
こんな夜中に連れ出してしまったのはやはりよろしくなかっただろうか……?

しかしもう少し、話をしたい。だからもう少し眠っていては、我慢してはくれないか?

578 :【剣聖】 [saga]:2012/11/26(月) 02:50:34.61 ID:iOUMJAATo
>>577

「別に、気にしてはないけど――――」

つい、と景色に目を移す。月明かりのライトアップに紅葉は映える。
師の住む山は此処から途方も無い距離に在る―――あの山で紅葉は見れるだろうか。


「…………構わない」


独り言、と言った。それに構わないと返答するのも可笑しなものだが。
真っ赤な紅葉を枝いっぱい付けた、一本の木に凭れかかった。
カチャリ、と腰の刀が鳴り―――それから、剣客はその場で静かに耳を傾ける事にした。
579 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/26(月) 08:34:06.21 ID:2RiKIbQSo
>>552
【あたたかな手でのぺちぺち。とともに振ってきた温かすぎる言葉。
くろねこみみ青年は飛び起きた。ああ、女神だ。女神が俺の人生に光臨した――!!】

「mjdsk?!
ありがとうございます! ありがぶふっ」

【女の子に免疫なかった青年。目の前にせくしーしょっとなうなおにゃのこ。
鼻を押さえて咳き込みました。どっちかにしなさいと突っ込みたいナカノヒト】

オオオオレハホクトッテイイマシテアノホクトハホクトシチセイノホクトシュミハオンガクヲキクコトスキナタベモノハハンバーガー(ry

【orzの姿勢のままでものすっごいいきおいで(しかも発音カタコト)自己紹介始めちゃう。
しかし、寒さで震える姫君(つうか露天風呂飛び込んじゃった夜叉さん)を前にすると】

「ハッ! 歓喜してる場合じゃねえ!
ソラっちストーブ! 目一杯もってこいっ!!
イシュ様が寒くていらっしゃる!! くそう冬のやつめ!! かくごしてろよ!!」

【まさかの 野 外 で 暖 房 焚く宣言。
そのまんまビシっと虚空を指差す北斗ねこ】
【エコロジー? 地球温暖化? 忘れたな!
かくも激しきは下心……じゃねえ、恋心】

【ソラの協力ですぐに助っ人もあつまり、ストーブも10台くらい集結し、露天風呂周辺はすっかり暖かくなりました!】

【※ よいこはまねしないでください】

あっああああのそれでそのこちらあがられましたらお食事そのあの……

【飯を食え、という言葉をしっかり覚えてたようです。が強くは押せない青年。
赤い顔でモジモジ。純情なのでしょう】
【ソラたちはニヨニヨ見守っている……。】

/おおまたせしてごめんよう……お返し置いときますー!
580 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/11/26(月) 16:16:45.00 ID:PFfrX9kRo
>>579

「ホクト、か。よろしくな!」

にかっ!と笑う姿は、ボーイッシュな様子だ
しかし、髪をアップしているわけでもなく、よしんば髪も濡れて下がっている姿は、とても可愛らしい様子だ
……まあ、お湯から顔だけだした状態だが

「………」

心なしか、岩にしなだれる身体は赤みを帯びて
顔色も、桜色に染まっている。褐色の肌でも、分かるくらいに

「………………」

気怠げな瞳で青年を見上げ、







「」

ドボン

ストーブの暖かさ+お湯の暖かさでのぼせ、意識を無くして沈んでいった
581 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/26(月) 17:11:35.90 ID:r1d7q7yLo
>>580
「……………………………
……………………………………………
………………………………………………………………………(ぽわん)」

【ネコミミ青年ほくとくんはこれまでの反省を回顧した。
女の子に、しかもこんな可愛い子に、天真爛漫に微笑みかけられたことなんかあったっけ。いや、あったことはあったんだ。だがソレは俺がまだ幼稚園の頃、隣に住んでていつもなかのよかったオリヒメちゃんはいっつも俺の(ry
いいいやっ! どうでもいい、もはやそんなのどうでもいい!
イシュちゃん。イシュさん。イシュ様。やばい可愛いなんて可愛いんだろう。ありがとう母さん。俺このヒトさえいればこれからの人生生きていけるよ。ありがとうキミありがとう俺ありがとうこれまでのまいにt】

【そのときだ】

【ドボン】


【しずんだ】【沈んでしまった】
【これには一同あっけにとられ――】

【褐色少女が気付けばそこは医務室らしきベッドの上。
女の子らしい、ゆったりした可愛いワンピースなど一式を着せてもらってあり、
枕元にはすっかり乾いたもとの服。
ベッドのそばの椅子には、くろねこみみ君がいっぴき腰掛けている。
看病疲れ? したのか、こっくりこっくりと舟をこいでいる。
タオルを首にかけて、ちょっとだけまだ髪や毛並みが濡れている。きっととても頑張ったのだろう。
このさい、鼻にちりがみつめてあるのはご愛嬌だ】
582 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/26(月) 17:14:24.09 ID:r1d7q7yLo
>>581
/反省 → 半生
/後悔も反省も(ry!!!
583 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/26(月) 17:34:47.78 ID:PFfrX9kRo
>>581

「…………」

\グゥー/

「……ん」

腹の音で目を覚ます。
ふかふかに包まれている感覚が、とても心地良くて、ぼうっとした頭が再び眠ろうと誘う。

「いしゅは……」

しかし、この誘いに乗ったならば自然界の掟で死んでいる。起きれそうなら起きるべきだ。
眠気を振り切るためにがばりと上半身を起こす。

「ああ、″ろてんぶろ″で寝ちゃってたのか」

いやちょっと違う……けど現実としてそんなに変わらない
ともあれ、辺りを見れば

「……ホクト?」

声を掛ける。
584 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/26(月) 17:41:30.74 ID:r1d7q7yLo
>>583
「んにゃっ?!」
『ニャッ!!』

【くろねこみみ青年、起きた。んにゃっという間抜けな声とともに】
【ドアの影からニャッとかいう声も聞こえた。複数のけもみみどもの気配を感じる……かも。
ついでに、ただよういろんな料理の香りも】

「えっあっあああイシュさんきき気がついたんだ!
そのえっと、あー、……す、すみませんっしたっ!」

【さり気なく答えようとして思いっきり噛み、そしてぺこりっと頭を下げてきた】

「ああの、倒れさせちゃって……っ
そそそそれで、お詫びといっちゃなんだけど、メシ、じゃなくてごはん、食べてかれ(ガチッ)……
うひへもみみはろんていっへいろいろたべものとかあってそのう」

【今度は物理的に噛んだらしい(べろを)。いい年して涙目である。
うちけもみみサロンって言っていろいろ食べものとかあっていつでも来てくれていいしこれからできれば一緒にお食事できると嬉しかったり、といいたいようです。】
585 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/11/26(月) 17:46:15.77 ID:fWCVis1co
>>575

「……なるほど」

拘束を抜け出したいが為に謝る――確かにそうだ。
それでは心の底から謝罪したことにはならない、うんうんと頷きながらその言葉を聞きいれて。

「私は、誰かが困るような行いを止めようと思っただけです。
 そういうことを二度としてほしくないから、だから、あなたに謝ってほしかったんです。
 それは最初から今も――変わりません。
 
 だから――」

一瞬何かを考えるようにして顔を伏せて、やがてゆっくりと言葉を紡いでゆく。
そして真っ直ぐ少女と向き合うのではなく、少女のすぐ後ろへと移動しながら。

そう、悪いことをしたら謝る、二度としないと誓う、たったそれだけのこと。
例え上っ面だけのものだったとしても彼女は満足したのだろう。
だが――


「あなたが心の底から謝れるように、私が手助けしますね!」


満面の笑みを湛えて、振り向いて、商品棚のペンとテープとプリントを鷲掴みする。
躊躇いもなくそれらを開封すると、白い紙に何やら文字を連ね、その端をテープでとめて、
一旦それを置くと、また少女に振り向いて――

「えいや」

勢いよく、長着を脱がすだろう。上半身だけが、露わになってしまう形になるはずだ。
ちなみにこの際、もう片方のラグラスを使い、腕すらも動かせないように拘束しようとする。
最後にギリギリ胸を隠せるように、『心の底から謝るまでこの万引き犯を開放しないでください』と
そう書かれた紙を身体に張り付けて――完成。


「さって、これでよし。それじゃ!」


と、言い残すと、店を出て行ってしまうだろう――。
残された少女のことなど、知ったこっちゃないようだった。

/〆ます。乙でした
586 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/26(月) 19:57:45.44 ID:PFfrX9kRo
>>584

「よく分からんが飯をくれるんだな!食べるぞ!!」

あっさりと承諾。
そうと決まれば、しゅたっとベッドの上へ立ち、

「さあ食べ────ん?」

そして今更に衣装の変化に気付く
足元がスースーして、

「ひ」

一気に顔が紅くなる。
のぼせた時よりも、早く紅く




「ひゃぁあああああああああああああああああああー!?」

慌ててどすん、とベッドにへたり込むと、布団を身体に巻き付け、あうあうあうあうと羞恥の表情に染まった

どうやら、スカートが物凄い恥ずかしいご様子。
587 :【民七省着物】大正ハイカラ娘 :2012/11/26(月) 20:04:36.24 ID:blHpRHFAo
>>585

「────な」

今度こそ彼女の頬は真っ赤に染まるカーっと良く熟れた林檎の様にまっかか
でろんと服が弾けてしまえばそこにあるのは可愛い下着、だがついでにずれてる始末

「こ、この、クソジャリ、よよよよよく……こ、このはなせ、今度こそは、はなせ」

ジタバタジタバタ暴れるも、やはり拘束は取れなくて、罵声が店に流れて暴れて
だから余計服がはだけてあわわあわわのピンク色、ぺたりと紙でようやく完成


「こ、このやろーーはなせー覚えておけよーーーーー」


ようやく警察やら民衆やら集まり始めた
上半身裸で囚われ乙女、さて彼女の命運はいかに?



/絡みありがとーでした!
途中途中おくれてしみません
588 :【薔薇々茨】 [sage]:2012/11/26(月) 20:58:14.78 ID:9qlozXlJo
街の裏通り角に店を構える中華料理屋の酢豚は、安価で味わえる隠れた美食として人気を誇っている。
人気のない場所に位置しながらも店への客足は絶えず、時間帯によっては行列の生まれるほどである。
中華料理店は今日も、常連客の姿で賑わっていた――


『――食い逃げだ! 捕まえろーっ!!』


そこに食い逃げ泥棒が現れたのは、星のよく見える晩のことである。


「はっ……はあ……食い逃げ泥棒はどっちじゃ、無礼者の人間風情がっ……!」


犯人は、まだ幼い少女である。真紅の頭髪と瞳がよく目立っていた。
――走って逃げて、とにかく走った。夜の闇に紛れ人混みをかき分け、何度も道を曲がってひたすら走る。息はとうに切れていたが、なりふり構ってもいられなかった。
やがて追っ手の姿も見えなくなったのを見計らい、路地裏の壁に身体を預け、肩で息を始める。


「ふっ……はぁ……はっ……見たか……。おえっ……ぷ!!」


頭に血が上り、これまた真っ赤に染まっている。立つのも辛そうな様子である。
……危うく、胃に収まっていたパイナップルを戻すところだった。



/超ド遅筆ですが絡み募集
589 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage]:2012/11/26(月) 20:59:15.26 ID:j3Yh5OZn0

能力者もそれ以外の人間もが大勢集まる市街の中心、そこから離れた山間部に近い外れの地。
交通の便もそう多くない裏街道の一つに、武家造りの古びた武道場があった。

雨風により鍛えられた頑丈な門構えは、閂はおろか完全に開け放されていて、
門前に立って耳を澄ますと、中からは鈍い風切音のような唸りが、断続的に聞こえてくる。
一歩踏み入れると頭上には、“無差別格闘泊流形意拳道場”の剥げ掛けた縦看板が掲げられており。
石を重石に乗せ、横に置かれた数枚のチラシには、“練習生募集中”の文字と、下には小さく“見学も大歓迎”とが書かれていた。

石砂利の道を抜けて門の向こうにそびえ建つのは、がらんと開けた大道場。
中では拳法着を着た女が独り、黙々と物干し竿のような丸木の棒を黙々と振っている。

「ふっ――――ふっ――――」

女が動くたびに豊かに束ねられた黒髪が流れ、浅い呼吸に合わせて棒の先端がリズミカルに上下する。
しかしそれを見つめる者は、棒を振る当人を除いて誰も居ない。

時刻は午前9時。通勤通学の煩雑な時間をとうに過ぎている。
外からの喧騒も絶え、朝日の差し込む道場内では六尺棒を振る音のみが孤独に鳴っていた。


/新キャラ故もたつくかもですが、宜しければどなたでも
590 :【手蔓藻蔓】@wiki :2012/11/26(月) 22:00:10.81 ID:MlcPFwhn0
>>588
/まだいらっしゃるでしょうか?
/もしいらっしゃったら、凍結挟むかもしれませんが絡んでもよろしいでしょうか?
591 :【手蔓藻蔓】@wiki :2012/11/26(月) 22:16:31.36 ID:MlcPFwhn0
>>590
/いらっしゃらないようなので撤退!
592 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/26(月) 23:26:49.85 ID:Fd+J8Mp4o
>>586
【メシOK! よっしゃあ! と心の中でガッツポーズしたのもつかの間、響く悲鳴。
何ごとぞ、と走ってくる足音いくつか】

「えっえええ?! え?! えええ?!」

【パニックに陥るねこせいねん】
【見かねたソラがアシストに入りました。
能力で青年のネコミミに(だけ)声を飛ばして――】

『だいじょぶだにゃ! かわいいよっていu』「だだだだいじょぶです! 可愛いです! 似合ってます……すっげえかわいいですっ!!」

【いや、その必要はなかったようです。
こっちも真っ赤になりつつ、一生懸命に……】

「でっででででもっ! ダメそーならっ! ロングスカートもらってきますんでッ!!」(←裏声になりかけてる)

【……物陰で駆けつけてきたけもみみどもがほっこりしてます。
一生懸命です、ハイ】
593 :【鉄壁騎士】 :2012/11/26(月) 23:44:40.71 ID:blHpRHFAo
>>589
さ、流石にもういらっしゃりません、よね?
594 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage]:2012/11/26(月) 23:46:41.74 ID:0Lxf41Hy0
>>593
/いえ、ここに居ります(ドヤ
595 :【中華恋花】@wiki E:移動式屋台、中華料理用道具一式、食材 [saga]:2012/11/26(月) 23:49:42.89 ID:Ylx8h9n/o

高架下を横断する道路
――薄暗く、普段は人通りもまばらなその場所に、一軒の屋台が出ていた。

看板に中華飯店『舞葉軒』と書かれたこの屋台の厨房では、
紅葉柄の着物を纏った黒髪の女性が一人、忙しなく包丁を振るい鍋を揺らしては客に料理を振る舞っていた。
能力者世界に限らずともよくある光景の一つであろう、――女性の髪の隙間から一対の小さな角さえ覗いていなければ。

鬼が振る舞う料理が食べる事が出来、白い湯気と美味しそうな香りを辺りに流すこの屋台に、新たな客は訪れるのであろうか。

/長くは出来そうに無いですがー
596 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/27(火) 00:00:50.10 ID:JGxL9cpWo
>>592

「な、あの、う、えと、」

慌てる相手を見て少し落ち着きを取り戻した。
もじもじ、とシーツに潜ったまま

「その、すごい、すーすーする……」

褐色の肌に白いワンピースはとても映えていて、ともすれば健康的な可愛らしさ────草原を駆け回る少女のような────を備えていた
しかし、当の本人は恥ずかしさのあまり涙目でぷるぷる震えている

「も、もう少し、せめて長いの無いか……?」

ロングスカートの意味が分からなかったらしく、上目遣いでおずおずと尋ねた
597 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/27(火) 00:11:05.99 ID:SudL0S+8o
>>578

「有難う……対して面白みもない思い出話だ」

彼女は少しだけ距離を置き、そして私はぺとんとその場に腰を下ろした。若干尻が冷えるが、まぁ良い――――


「私も、君と同じような……その、恋心というとすごく小っ恥ずかしいものだが、そのようなことがあった。
 確か初めて出会ったのは殺されそうになって命からがら逃げ出した後、だったか。偶然と言った体だな。
 最初はすごく言葉を濁してたりいけ好かない奴、とか思ってたけど、すごく優しかったんだな、彼」

右手のすぐ近くにあった、長さ5cmもしない石。ひょいと川の中に投げ入れる。
手癖だ。取り敢えず体は動かしていなくても手は何かをしていたい、というだけの。

「何度目の邂逅だったか、言い合いをしていたら、4,5人くらいに襲撃を食らった。『カップルは殲滅だー!』とか言ってたか。
 その当時はまだそんな間柄でもなかったのに、意味が分からない奴らだった。
 彼らから逃げまわって逃げまわって助けてくれて――――数時間経ったか、少しだけ休憩を入れた。そこがここ。
 その時にはあいつに心奪われた存在と言った具合だった……」


「ちょっとだけ運命的なモノを感じないか?二人の乙女は同じ場所で男に惚れた……っとね
 すごくメルヘンチックだが、ここには何か不思議な力でもあるとか考えるのも悪くない」

思うままつらつらと(推敲もなく書き)連ねてしまったが……所詮独り言、気にするのも野暮と言うものだ。

//置いておく!置いておくと言った!!時間ないなら適当に話して解散若しくはこっちが去ったって事にしておく。
598 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 00:11:27.50 ID:gUW6F64Yo
372 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 19:15:11.62 ID:oC+PiUcXO
××××って強そな名前だなぁとか思ってたら××したのが自分だった件。

何ほくほくと害悪自慢してんのこいつ
ロールもアレだし欠点の塊じゃ仕方ないか

377 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![] 投稿日:2012/11/26(月) 20:49:19.94 ID:HYa/3x0F0
人の能力に文句をつける場合は、自分が文句をつけられることを覚悟しておけ。

ぶっ飛んでるなぁ

378 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 20:57:54.43 ID:oC+PiUcXO
さすがツイッター勢は格が違う
そのまま裏で仲間同士だけでつるんで出てこなきゃ良いのに
裏でやりとりしてた人間があんなこといっても説得力ねぇよ

382 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 21:07:54.97 ID:oC+PiUcXO
つか自業自得で文句言われて止めるようじゃ止めちまえよ
いつまでも升能力使ってのさばんな害悪

387 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![] 投稿日:2012/11/26(月) 21:13:37.80 ID:HYa/3x0F0
自分にかけてんだろうけど
あの一言は要らんでしょ相手にキツく当たりすぎるんじゃね

392 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 21:20:57.56 ID:oC+PiUcXO
壊れない剣ほしいからわざわざ身内と談合したり
クールなヒール(笑)気取りたいがために無理やりな解釈したり
相変わらずの好き放題で無茶苦茶ですね

395 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![] 投稿日:2012/11/26(月) 21:25:24.13 ID:HYa/3x0F0
こうやって叩かれる事を見越した上で自身にかけたんだろって事だよ

398 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![] 投稿日:2012/11/26(月) 21:35:55.00 ID:HYa/3x0F0
そういう事だよ叩かれる対象は自分だし叩くやつらは叩くだろうから自分にかけたんじゃねって
誰に向けたか言えば叩くやつに向けて言ったらんだろ

402 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 23:25:43.83 ID:oC+PiUcXO
勝手に拡大解釈したくせに破棄とかとことん自分勝手でクズだな
リク逃げ荒らしにも劣るわ
良い機会だしそのまま消えろよ

403 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 23:26:11.00 ID:XJLNvAhe0
あいつは自分のことスレの神様だとでも思ってるのか

404 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 23:31:53.08 ID:dnuSszTD0
拡大解釈つか最初からチート

406 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 23:53:05.80 ID:oC+PiUcXO
「僕は被害者だから悪くない」
って言いたいだけじゃん
ルール守れよクズ

407 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![] 投稿日:2012/11/26(月) 23:58:25.22 ID:HYa/3x0F0
まず能力がチートで問題外それを貰った奴も問題外
議論になる事ぐらい予想出来ただろ

408 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/26(月) 23:59:29.24 ID:oC+PiUcXO
あれで自称大学院生
頭悪すぎるだろ

409 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 00:06:03.77 ID:rk7nxH630
自分で過大解釈して思い通りにならなかったからやる気なくして破棄って・・・駄々っ子かよ
いくらなんでもひどすぎるだろ
599 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/27(火) 00:11:34.08 ID:ngedxTIbo
>>596
【そのとき、物陰で、ちょっとしたもみ合いが起きたらしい。
詳細は不明だが、根本的には、褐色夜叉少女の愛くるしさに起因するものということは確定的に明らか(ry】
【きっとこれは、文化の違いなのだろう。そうに違いない】
【と、それはおいといて】

「――乙女の涙の訴えを無碍にできる男なんか男じゃねえッ!」

【不意に立ち上がり、拳を固め、吼えるねこみみせいねん】

「そうだろうが野郎ども! 『もう少し長いの』見つかる限りもってこいやぁぁ!!」

【それからの団結力はすごかった。
ねこみみやらいぬみみやらなかにはうさみみまでのやろうどもが、けもみみサロン中からロングスカートやら長いワンピやら和服やら(←おい)チャイナドレスやら(←おいおい)をかき集めてきたのである。
医務室はにわかに衣装室と化した。なんなんでしょうねこのノリのよさ……】

『これだから男どもは……。』

【その一角でためいきつきつつボソ、とつぶやくねずみみお姉さん。ソラはにぱにぱ笑っている】
600 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 00:13:48.88 ID:fjxWr3TIo
>>589

彼女のいる道場はランカーズの宿舎に近い為に、時より時間に問わず僅かに爆発音がしたり
また、己の鍛錬に明け暮れる物が正面の道をジョギングコースにしていたり──彼もその一人であった

山へ続く道から、一人の黒いジャージ姿の男、いや、まだ未熟、青年ともいえる、兎も角。人が降りてくる
翡翠色の瞳を無色にして、思考を停止させる様に、ただ、リズムカルに、トントントン、と地面を蹴り、進む。

彼が奔るたびに、道を通る度に、肩まで伸びた黄金色の髪はふわりと揺れて、通る人々が振り返る
男は、美しい、と言われる顔だちをしていた、まぁ、之は蛇足、何故なら苦痛でその顔は歪んでいた。

とん、とん、とん、とん、と、奔っていく、次第に加わる、ぶん、ぶん、ぶん、と何かを振る舞わす音
そして彼は思わず止まったのは重苦しい雰囲気、悪く言えば古めかしい武家屋敷の門の前であった

音は、ここから聞こえてくるのか、僅かに息を切らした、男は耳を澄ませてそう呟いた、興味があるといったか
だが、動こうとはしなかった。歓迎はされると思うが、視線を上げてみる、練習中、邪魔したら悪いのか

一歩、踏み入れようとして、戸惑う、むぅと、声を上げて迷う、歓迎され過ぎてると、人は逆に入りにくい
ぶんぶんぶん、聞きなれているが僅かになれた感触と違う音は止まずに、彼は少しの間悩みだした、

塀でうつらうつらしていた黒猫が、そんな彼を見て笑っていた。


即ち、門の前で悩んでいる、黒いジャージを着た、金髪の西洋人がひとり




601 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/27(火) 00:23:21.74 ID:GCsz6+tXo
【街中】
【様々なイルミネーションが目立ち出した繁華街】
【徐々にクリスマス色に染まっていく街を歩く青年が居た】

クリスマス〜クリスマス〜ホニャラ〜ララ〜♪…っと

【ブレザーの上に普通のジャケットを羽織ったどこから見ても普通の青年である】

(…今年もネコ一匹ドラゴン一匹といっしょにシングルベルになりそうだなぁ)
(…やれやれ)

…あぁ、青春したい…

【はふう、と緩く吐いた息が白く染まり消えていった】
602 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage]:2012/11/27(火) 00:30:17.37 ID:CYPArIfN0
>>600

ぶん、ぶん。棒を振る音を知る者が現れても、そのリズムは一向に変わらず。
門の前に立ち尽くす人物――――金髪の青年に声を掛ける者は、今のところ無し。
よくある光景なのか、目立つ風体の者が立つにもかかわらず、道往く人々も男に然程目を留めない。
それは道場内の女も同じ――――――――――――否、

「 あ、」


と、部屋の壁に付けられた格子窓の一つから、季節外れの紋白蝶が、ひらりと舞い込み。
それが琴線に触れたのか、空気の振動を察知した女の手がぴたりと止まる。

ひらひらと舞う蝶。それを視線で追う女。
やがて蝶は道場の玄関から外へ抜け出し――――女の足も、自然とそちらへ動き出す。

棒を脇に抱え、靴も履かず裸足のまま、ふらりふらりと風に流されるようにして、門玄関へ近付く一匹と一人。
自然、青年との距離も徐々に縮んではいるが…女の瞳に、彼の姿は映っていないようであった。
603 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/27(火) 00:41:10.08 ID:GCsz6+tXo
>>601
/再募集
604 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 00:51:13.29 ID:fjxWr3TIo
>>602

きた───だと

「…………」

目の前を通り過ぎようとしている紋白蝶など露知らず、彼の目線は次第に歩んでくる女へ注がれていく
態々練習を止めてきたのだ自分を中に入れようとしている、と思いたいが、それにしてはやや不自然だ。
笑顔がなく真顔、掛け声も無く無言、むしろその目線は自分を見ずして何を見ているのか、虚空を見るか

先ほどとは違う汗、冷や汗が、彼の頬をつるりと流れた

やはり、歓迎されている様のでは無いと、彼の脳みそが警鐘を鳴らしている、あれは怒りだ怒りの色だ
真顔なのは怒っているから、掛け声を上げないのは上げる余裕がない程怒っているから視線が合わないのは
あれだ───完全に切れちまってるからだ、なぜ私の練習を邪魔したのだと、心と体が真の怒りを帯びてるからだ

ならば、門を開けておくなと、彼は思ったがもう遅い、一瞬心をよぎった自分が何かしたのか、という疑問も飛び跳ねた

もう一度、何か、何か、無いかと、良き見てみる……はだしじゃんと、脇に丸太かかえてるじゃんと


お                      おわったな、           これは


「え、えと───────は、へろう──……」  だ、だが、まだ自分の勘違いという、砂粒単位の希望があるからそれにかけて

男は、やや、とても、否、失敗作の笑顔を浮かべて、に、にっこって感じの笑顔浮かべ、手を少し降ってあいさつしてみた
605 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage]:2012/11/27(火) 01:12:29.57 ID:CYPArIfN0
>>604

てんてんと軽快に、裸足が砂利道を往く。青年と女、暫くは無言の睨み合い(?)が続くかに思われたが、
互いの距離が2mに迫ろうかというところで、ぎこちない挨拶が女の耳朶を震わせて。

「はろー。」

途端、ぴたりと立ち止まり、小首を傾げて、女も空いた左手を持ち上げる。
友好の挨拶もここまで噛み合っていないと、かなり寒々しい。


――――と、持ち上げられたその左手がひょいと動き、
女の人差し指と中指に、件の紋白蝶が無傷で捕獲されていた。

「…、…、」

手の上ではたはたと抵抗する蝶に、目の前に立ち塞がる青年。

口を半分開き、用件を問うのかと思いきや、
棒に凭れ掛かるようにしながら左手を持ち上げて、この二つを交互に見比べる。
彼らの処遇を決めかねると云うより、寧ろ昼の献立を考えるような、隙だらけの仕草であった。
606 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 01:24:24.54 ID:fjxWr3TIo
>>605

ずいぶんとのんびりとした女性が挨拶?と手を上げると其処が目的と止まった紋白蝶
──心が穏やかではないとその光景は無しえない、現に女性の様子は微睡の中の猫の如く

まぁ、男にそれを見てほんわかする余裕はないのだが

「…………・                         …………」

痛い感じの心なしか体が重くなる種類の沈黙が二人の間に舞い降りて、たらり冷や汗
たらたらと冷や汗を零しながら、笑顔崩れの表情を浮かべながら、男はくちをぱくぱく。
それは何を言ったらいいのかわからない事を物語、その見た目はまるで空気を求める金魚


「あーーーーーーーーーー……えーーーーっと………………うん」

されど、このままではずっとこの空気に飲まれ最終的には押しつぶされそうとでも判断したのか
こほんと一度咳払いをすると男は、やんわりと凍っていた体をとかしていき指を鉤爪と曲げると

わしゃわしゃと己の柔らかな髪の毛を掻いて

「えっと、ここの道場の人──か?」
607 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 01:42:53.56 ID:CYPArIfN0
>>606

挨拶も満足に出来ぬまま、艶やかな金髪が掻き乱されるのをじいっと見つめる女。
その集中の矛先が変わったためか、手元の蝶は、何時の間にやら緩んだ指の股から脱しており、
見事逃亡に成功し終えた蝶が、玄関からふらふらと去っていく――――と同時、女に質問が投げ掛けられる。


「違う。のー」

首を振って即座に否定。見学希望(予定)の青年に相対しても、一向に媚びた様子を見せない。
つまりこの“のー”はぶりっ子ではなく、単純にNOの意味だろう。そうでなかったら寒過ぎる。

「道場の師範代。ナンバーツー」

右手の棒で道場内をくいと指し示す。要するに偉い人とでも言いたいか言われたいのだろうか。
示した先の壁には、女の名前が書かれたかまぼこ板のような木札(ソレ)が掛けられているのだが、
しかし示したはいいものの、果たしてこの距離で見えるのか……

「――――入門希望?」

と、自己紹介もそこそこに、顔をやや近づけて本題へ入った。
608 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 01:55:57.31 ID:fjxWr3TIo
>>607

「        」   指差してもらったんですが誰もいないんですけどぉぉぉぉぉ!!!!!

ゆるりと蝶は飛んでいき、ふわりと宙に消えていく、刺された指先、人気無くだがら男は感じたのだ
この人は何を言っているのだと、怖いなと、僅かに口を震わせて、僅かに足を震わせて、がくぶる

もしかしたら未知なる物への興奮とも、捕える事も出来なくなくて

「       え、えと」  どう返事をすれば一瞬迷った様子


ぬん、と近くなった貌、和風の美形、中央に嵌った二つの黒曜石に滲む色(感情)は何色か、
探ろうとするが、濃霧が渦巻く様に影が差す、何も考えてないのか、何事も考えすぎているのか
男は、一度息を吸って吐いての深呼吸、消して相手が美人だから緊張したわけでは…うん、ないぞ

「すまんが入門ではない……一応は武芸者って言うのかな、ここの感じでは、うんそれだ」


「あー、なんていえばいいのか……あ、見学希望とでもいえば。いいのか?」
609 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 02:15:58.45 ID:CYPArIfN0
>>608


先程から連続して相手が窮地に立たされている事など知る由もなく。
青年の金髪を見て、綺麗な色だな、とか、来年は向日葵でも植えようかな、等と、全く無関係な
思考を展開していた女。武芸者だというその立ち振る舞いには少し興味が湧いたようで、

「見学希望…はい――――――――――――はい。」




「えと、では、どうぞ上がってください」

数瞬悩んだ後、顔を離し、目を僅かに見開いて驚きを示す。それだけ久方ぶりの事だったのだろうが、
その後の台詞はどうもぎくしゃくと、機械の合成音よりもぎこちない。
恐らく誰かに、見学者が来たらこう言えと教えられていたのだろう――――

「そういえば、」

と、案内しようとした矢先、思い出したようにぽつり。


「『強盗は半殺し、盗人は全殺し。』」

「『己が身体も張らずにタダ見する不敬な輩は断じて許すな!』」




「…………」


「――――――――て、じっちゃが言っていた」


晴れた青空を見上げ、今は亡き祖父の言葉をそのまま天に伝える。
きらりと八重歯を見せ無邪気に口角を吊り上げているのは、幼き頃の祖父との思い出に浸っているからか。
と、相手の存在を思いだたのかくるりと振り向いて。にこ、と営業用らしきス笑顔を浮かべ、道場への道を促した。
610 :【鉄壁騎士】 :2012/11/27(火) 02:22:10.01 ID:fjxWr3TIo
>>609


「………つ、つまり」


え、何かしなきゃならないって事ですかーっ!!



彼の恐怖はまだまだ続き、むしろ更なる底へ落ちていく、だがもう逃げる訳にはいかなくて、彼はトコトコついていく
ま。まぁ逃げる事は出来るが、言葉を語るちらっと見えた笑顔がとても綺麗だったから、また見たいなと思ったりして


「お、おう」


彼はようやく敷地内に踏み出した
611 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 02:39:30.55 ID:CYPArIfN0
>>610

相手が背後に付いたのを確認し、自分もとことこと来た道を戻る女。

数歩進んで目の前の道場の入り口へ着くと、相手を置いて己はすっと何処かへ去り。
数秒もしないうちに棒の代わりに雑巾と水の入った桶を持って帰ってくる。

「先、どうぞ」

泥で汚れた足を拭いつつ、張りの道場内を示し、先に上がるよう簡潔に伝達。
窓と戸が解放され日が差し込んでいるとはいえ、日中でも内部は薄暗い。
目が慣れぬ間に奥の方へ行こうものなら、目を凝らさねばその境界が判別しない程だ。
612 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 03:00:18.86 ID:CYPArIfN0
>>610
/すいません、眠気がもう其処まで来ていまして…
/凍結か、御都合悪いようでしたらキンクリ〆かをお願いしたいです
613 :【鉄壁騎士】 :2012/11/27(火) 03:05:11.47 ID:fjxWr3TIo
>>611

薄闇に包まれた室内は時が止まった様な静寂に包まれたここには彼女以外いないだろうだが何かいるかもと心を擽る
例えば部屋の隅、とか部屋の奥、とか外は明るいからこそ余計に感じる濃い影、僅かに生物の息吹を感じるのは気のせい
僅かに心拍が踊り始める、落ち着けと、ここの雰囲気に身体を馴染ませる為に深呼吸、染み付いた訓練の、汗の香りがした。

彼は観察する様に目を凝らした、そして気がつく、全部木で出来て入ると

木で作られた建物と言うのは男にとってはとても新鮮なものであった、彼のいた世界では全ては石で作られていた。
だから、だ、彼は先にと言われてただ単に先に、即ちそのまま土足で磨かれた床を汚そうとしたが、瞬間にピタリ
と止まった、水の音に振り返る、彼女は泥がついた足を水で濯いでいる、とても綺麗だなと思った光景がだから
理解した、この家は、この僅かに差し込む陽光に反射して光る程に磨かれた床は汚してならないものだと、しかり
彼は一度振り返ると己の靴を脱ぎ外に置くと、そろりと室内に足を踏み出した。ひやりとした感触が裸足の足裏から
冷たい、だが気持ちいいと、彼は楽しげに呟き、二、三ペタペタ床を踏むともう一歩もう二歩と中へ入りまた振り返ると

女はまだ床に腰掛け雑巾で足を拭っていた。ただそれだけ、たが暗い室内から切り取った光景として見ると
穏やかな陽光が降り注ぐ中、穢れが拭われた足、黒髪から垣間見得るうなじ、静寂の中で僅かな息遣い、綺麗な光景に見えた


「ぜ、全部木でなんて珍しい建物だな、初めてみたぜっ」見惚れてたなんて言えないから、誤魔化す様に跳ねる声で
614 :【鉄壁騎士】 :2012/11/27(火) 03:05:39.38 ID:fjxWr3TIo
>>612
おうふ、ならば凍結でお願いしたい…ですっ
615 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 03:24:49.66 ID:CYPArIfN0
>>613

都会から電車で数駅離れただけでもこの辺りはまるで別世界。
女の住むこの屋敷のみならず、周囲の住宅も古めかしい建物が多い。それらが殆どと言っていいほど木造である訳は、
先祖代々の風紀を重んじる土地柄であるとか、夏涼しく冬暖かい等の環境的なものまで多々あるが、
一番の理由はといえば――――

「壊れても直せるから」

これだけ。
よくよく注視すれば、床や壁の木目模様やその褪せ方が、あちらこちらで異なっていたりする。
何度も何回も、数多のの武人たちに、踏み砕き、突き割られ、叩き折られた道場内。
よくもまあこれだけの鍛錬を…というか、単純に加減無しにやり過ぎた結果なのだが。



「――――座布団。どうぞ」

指の間まで丁寧に拭きとり、元の肌艶を取り戻した足をとたとたと下ろし、女が道場内へ帰ってくる。

その手には今度は座布団という名の薄っぺらい布みたいなモノを一枚持っていて。木張りの床に敷き、ぽふぽふ叩いて着座を促しておく。
置かれたその場所が部屋の壁際で、また玄関から一番遠い場所なのは、偶々――――というより、まあ普通の配慮だろう。


>>614
/ありがとうございます、落ちる前にこれだけお返ししておきます
/では一旦乙でしたー
616 :【剣聖】 [saga]:2012/11/27(火) 03:47:47.35 ID:0A4AJyk2o
>>597

――――確か初めて出会ったのは殺されそうになって命からがら逃げ出した。

その言葉に少し運命的なモノを感じてしまった。奇縁、というかなんというか。
師もまた、自分の親を殺した殺人鬼であった男。自分もまた、殺されかけた事は確か。
それを免れたのは”弱かった”から。故に見逃され、復讐心だけが残り―――。

感情と言葉を失くすまですり減らした精神で、獣に近づき再び相まみえた時。
師は聖人となっていた。自分を養い、育て、感情を、言語を取り戻させて―――。


「――――――……」


何時だったか、狼の群れに襲われた時も身を挺して守ってくれた。
その総て、一挙一動が心を取り戻し、揺るぎない憎悪を打ち崩していった。
斬り殺される事を望んでいたのだろうか―――罪悪感で胸が一杯だったんだろうか。

運命的なモノを感じた。確かに、境遇も大きく見れば似通っていて。
ただそれには一つ、大きな問題があり、許されぬ問題があり、譲歩出来ぬ問題があった。


「確かに、不思議――――……ふふ、奇縁だ」

「でも、私は……男で、師匠は男で、親の仇。何もかもが、駄目」


禁じられた恋とはよく言ったものだ。一方的な想いは吐き気がする様に甘ったるくて、残酷な程に苦い。
駄目なものは駄目。誰が許しても、自分が許せない―――だから、自分の心を殺すのだ。

気がつけば自分の顔が強張っていた。無機質な表情が震えている様にも感じた。
ふい、と顔を女から背けて姿勢を正す。「羨ましいな」と風に乗って、悲哀に満ちた声が聞こえた――――。


/遅れたァ!置いておく、置いておくと言った!いつでも解散してもいいんだぜ……ッ!?
617 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 12:49:12.65 ID:Dgv0KkeIo
>>615

若紫色の薄いの布がぽんと置かれたのは出口よりはるか奥で、それを何を思わせるのか
彼がその可能性について考えた時、姿を引いていた冷や汗が再び溢れてくるような感触がして
出口が遠く、現実が遠く、視線が重く、僅かに手が震え始めて、一体何をされるのか──疑問

旗から見れば、緊張した態度、新しいこの場に緊張した態度とも言えるであろう。

「…………お、おう」        そして言葉が続かない、態度ががたぶる

どうしようかと、少し悩んで、そういえば立ちっぱなしだと気が付いて、よっこいっせっと
とても疲れた様な声を漏らして、男はその場に腰掛けた、丁度胡坐をかいた形であった
618 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 13:27:45.70 ID:8LQAeFiZ0
>>617

女と言えど、流石にこんな場所で戦いをおっぱじめるような無謀はなく、
生きて帰さない等と云う物騒な事は微塵も考えていないが、その姿勢を態々表に出すような気遣いとも無縁であり、故に
全く以て空気が重く、そして女自身はそれを知覚せず、座布団の純粋な厚意を勘ぐられても気にも留めない。

しかしここで相手の不安を他所に別の問題が発生する。


「名前――――」

ふと彼の名を呼ぼうとして、まだ互いに名乗っていない事に気付いた女。
どう声を掛けたものかと一度首を傾げ、



「――――――――うん」

どうでもいいかとあっさり流し。壁に掲げられたこじんまりとした神棚と、
その斜め横に座した青年――――これから練習を見てもらう唯一の見学者――――にぺこりと頭を下げる。


/凍結ありがとうございました! 偶に遅れるかもですがお返ししていきますね
619 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 15:25:19.69 ID:fjxWr3TIo
>>618

「──────」       え、え、え?

さて、いよいよこの場で何か(決闘?拷問?それとも死刑?)な に か が行われる可能性が出てきた
態度が詰めた過ぎる、あの眼が冷たすぎる、座りながら彼は思案、指南、思案まずカードは三枚ほど
一枚目は、このまま流れに身を任せる、二枚目はこのまま不意を突いて、最後は尋ねてみる。かと
    

    いや、普通に考えて、三枚目、なんだけどさ

「あーー、今から稽古をみせてくれるのか?」


/遅れてごめんなさい!!いまかだとちゃんと返せますので。。。
620 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 16:18:36.51 ID:8LQAeFiZ0
>>619

青年が思案する間、女は新しい六尺棒を壁から外していた。
赤子の腕程の直径の其れは、最初の持っていたのよりも若干太く、握り辛くなっており。
両手で擦ったりしてささくれが無いか等、滑りを確かめたりしていると、またしても問い掛けが飛び。

「、ぁい」


思いっきり噛んだ――のではなく。正しくは彼の横のあるモノに気をとられての返事であって。
彼が座る場所のすぐ斜め前、つまり神棚へつかつかと歩み寄り。
そこに提げられていた、日捲りカレンダーらしきものを、ずい、と眼前へ突き付ける。

「今ここ」

暗がりから取り出してみればそれは、分厚いメモ帳を改造したような形をしていて、
一番表の紙には、本日の日付と鍛練の予定内容が細々と書き込まれている。
女が『ここ』と指し示した場所は、メニューの最初らへんの、「棒振り3000」と書かれた部分。
どうやら棒振りはそのままの意味で棒を振ることで、数字は回数を表すらしく。


そして、その下には午前のメニューだけで千単位のトレーニングメニューがびっしりと……



「……」

つまり、この、愛想の欠片もない女が一人黙々とトレーニングする場面、それを彼が
暖房もなしに、寒風吹き荒ぶ冬の道場の中で延々と見せられるという事。
もはや、無益を通り越して不毛ですらある。
621 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 17:23:52.20 ID:fjxWr3TIo
>>620
ぶん、ぶん、ぶん、彼女はこの動作を幾千幾万と重ねてきたのだろうか、その疑問はメモ帳が語っていた
否、メモを見ずとも男にはわかっただろう、其れほどに彼女の動きには無駄が殺ぎ落とされ無駄がなかった
非常に持ちにくい棒で、それを感じさせる事も無く、まるで精密な機械の様に、乱れなく音は流れていく。

それがどれ程凄いのか、彼は、騎士は理解した、そして再び美しい光景が見れたと心が騒いだのだ。

冬の鋭い冷気が満ち溢れた道場で、女性がただ棒を振るう光景、それは他人から見ればただ詰らない
だが食い入るように見つめていた男はふと手に違和感を感じ、視線を一度自分の手元に映して、ふと気が付いた
薄く一文字の傷が入った掌に薄く張っていた汗に、それが自分がこの光景に興奮しているしているからだと

「              」   彼はすぅと息を吐き瞳を閉じて心の中を探った、既に恐怖は消えていた

「      なぁ      」   騎士の本文はこれだから仕方ないなと、心の内で己の事を嗤いながら



「まだ、その木刀みたいなのって───あるか?」
622 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 17:35:22.03 ID:gUW6F64Yo
410 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 00:09:00.13 ID:WBXa23jU0
昔から星空は自キャラの弱体化やらの議論の時はあんな感じ

412 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 00:36:56.30 ID:Jxc3Lc9c0
その調子で全てのチート能力を下方修正しろ

413 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 00:39:45.95 ID:NBzvU9/50
見てきたけど何あれ
すごく大人気ない
しかも叩かれたからって矛先変えてるし

419 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 08:40:41.93 ID:Jxc3Lc9c0
チートやデュアルの議論はいつもgdgdになって終わるからあいつには頑張って欲しいわ
このままチートデュアル剣士能力も頼む

420 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 09:21:58.25 ID:pVFj79XSO
まだ駄々こねてるよあの害悪
もうやりたいことがあれば何が何でもやるんだな
問題があるから言われてんのに問題を解決しようとしないで問題ばかり広げるんだよな
いるわああいうゴメンが言えない自分は完璧と思ってる勘違いちゃん

421 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 11:47:07.49 ID:IW3TzWbcO
剣帝や真双もチートだけど星空のチート能力保有率の高さは異常

422 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 13:01:00.00 ID:pVFj79XSO
まず剣士系がチート
なりきりやるなら相手が空気読むのに身体能力で贔屓しすぎ
主観だか本当に空気読めてるやつは剣士をまず使ってない
剣士イコールチートの公式ができあがってる

433 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 14:47:57.15 ID:L9lPIEP10
チート剣士にテコ入れされようとしてるぞ
お前ら文句あるならマジで議論スレで言ってこいよ

433 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 14:47:57.15 ID:L9lPIEP10
チート剣士にテコ入れされようとしてるぞ
お前ら文句あるならマジで議論スレで言ってこいよ

439 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 15:03:16.50 ID:L9lPIEP10
まだ分からんぞ
古参様は駄々っ子だからな。>>438になりそうだ

447 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:11:17.45 ID:7zAGpwtJ0
誰か言ってやれよ
お前が強い能力を貰えないのは新参だからじゃなくロールが下手なだけだってな

448 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:20:42.34 ID:pVFj79XSO
身内贔屓も問題
最近あったやつも拒否こそされたもののお気に入りの中の人だからって理由は駄目だろ
先生アカン

450 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:26:22.25 ID:7zAGpwtJ0
雑魚だから良い能力貰えないだけだから
後から入ってきたやつでも実力ある奴は良いの貰ってんじゃん
だが身内びいきは[ピーーー]

453 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:34:00.27 ID:pVFj79XSO
新規で良い能力ってあるかってのはこの際いいや
古参に目立つチートがあるのは不味いわな
もらう方もどうかしてるが
特にパー速復帰が新規参加者確保が目的だってのに
実は古参だから許されてるスレでした残念^^ってなると幻滅するわ
623 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 17:36:32.61 ID:gUW6F64Yo
466 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:44:52.79 ID:pVFj79XSO
まあいいや
認める認めないで言えば古参チートを認めないのは事実だし
この前さらされてた軌跡厨なんて身内贔屓の典型じゃん
ソースは?はなしだぞ
さらされてたんだから自分で探せ
どうせ張り付けても晒し禁止で叩くんだし俺は最低限名前はボカシ入れてるしな

保身に必死にならないで現実見ろよ

467 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:48:38.20 ID:7zAGpwtJ0
>>465
上手けりゃイヤでも目立つ
目立たなかったら下手なだけだ
普通の能力でも上手いやつがいるのは同意だが
まあいい能力は目的じゃねえわな

469 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:52:16.50 ID:7zAGpwtJ0
>>466
身内贔屓は死ぬべきだがお前の嫉妬は見苦しい

470 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:56:34.69 ID:pVFj79XSO
嫉妬じゃないけどね
チート能力わたされたら困るわ

471 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 16:57:23.22 ID:7zAGpwtJ0
古参でも上手けりゃいい能力でいいよ
下手な古参が身内で強い能力貰うのはマジで[ピーーー]
下手な新参がつけあがるだけじゃん
上手い新参はもっといい能力貰えよ

479 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:14:37.10 ID:7zAGpwtJ0
事実を言っただけだろ
下手な奴は良いのが貰えない上手い奴は良いのが貰える
目を逸らすな雑魚

480 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:15:02.91 ID:tc3Z/Pjb0
つーかなりきりなんて後からうまくなるやつのほうが圧倒的に多いのに
下手な新規にはあげるなとか頭とちくるってんじゃねえの

481 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:17:24.95 ID:7zAGpwtJ0
てめえが雑魚なだけだろ
しょぼい能力だろうが上手い新参はのし上がってくる
能力ごときで上手くなれねえ奴はどうせ上手くならねえよ

484 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:19:55.11 ID:tc3Z/Pjb0
んなこと聞いてねえんだよ
いい能力わるい能力あげんのは当人の自由だろうが
別にいい能力をあげろとは言わねえが下手だからいい能力もらう資格ないとか頭狂ってんだろ

485 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:20:26.47 ID:7zAGpwtJ0
つか本当に新規の奴には残って欲しいから最初は良いのあげてるだろ
それ以降は実力で割り振られるだけだ

487 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:31:07.97 ID:7zAGpwtJ0
誰が資格の話なんかした
自分が下手なことも考慮しないで嫉妬してるから見苦しいって言ってんだ雑魚
雑魚は上手くなればいいだけなのにいつまで無能から目を逸らし続けんの
624 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 17:40:25.94 ID:8LQAeFiZ0
>>621

ぼくとう――――――――木刀。急に聞かれて、戸惑いから相手を穴の開くほど凝視し、
ぽくぽくぽく、ちーん。そんな擬音が聞こえそうな表情で、ああ成程と手を打つ。

理由は分からないが、相手の目を見て何か考えがあるのだろうと判断。この女にしては珍しく察しが良い。

棒とメモを置き、男の前から姿を消して、暫くごそごそと捜索する音がしていたが、
やがて裏手の倉庫の方からお目当ての品を一本ぶら下げて戻ってくる。


「あった。」


赤樫製で長さはおよそ3尺ほど。反り浅く、刀身がやや幅広い頑丈な造りだ。
柄に巻かれた布部分は汚れてボロボロだが、それ以外に目だった損傷はなく、刀身もよく磨かれた状態。
恐らく、普段は素振り用にしか使われない鍛練用のものだろう。

「…おみや、げ?」


青年に差し出して、欲しいのか? という風に見つめる。

何処となく、観光で訪れた中学生を相手するような目つきであった。
625 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 17:45:22.20 ID:gUW6F64Yo
>>598
>>622-623
は現役スレ住民の偽りない本心です
貴方達の中の誰かは知りませんが、誰かが裏ではこう思っていることを覚えておきましょう

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1352720234/
626 :【太虎老占】@wiki [sage]:2012/11/27(火) 17:48:10.51 ID:eUrz6dKfo
肌寒い夜。外灯の下。一陣二陣と絶えず吹荒ぶ寒風に、錆びたブランコはきいきいと寂しげに揺れ動く。
もはや多くの客人は望めないような小さな公園に於いて、──今夜ばかりは、些かばかり賑やかな咀嚼音が響いていた。

「どう、おいしい?」  ……微妙、だな

この場に不釣り合いな音の主は、赤褐色の巨大な虎であった。
囁くような高い声の問いかけに応えながら、──何か肉を喰らっているようだ。
骨を破砕する音や筋肉の千切れる音が二人の会話を彩って、現実離れした様相を醸成する一つの要素と成っていた。
それは深夜の振る舞いとしては些か大き過ぎる音を伴い、ともすれば誰かにその異様な光景を目撃されてしまいそうでもある。

「そう、そっか。なら、新しいの、──探しましょうよ」

しかしそれでも、彼女は──やけに明るい赤色の双眸を瞬かせ、虎と言葉を交わしている──笑みを崩さない。
寧ろ何者かがこの場を訪れる事を期待しているような、そんなきらいさえあるようで。
ぼさぼさの茶髪を掻き揚げ狂気を湛えた眼を見開いて、薄らと笑みを浮かべる。
傍らの虎は淡々と食事を済ませながら、緩慢な動作で尻尾を揺らしていた。

/凍結の恐れもありますがー、
627 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 17:49:40.62 ID:HzVKtZUIO
てs
628 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 18:01:04.97 ID:8LQAeFiZ0
>>621
/すいませんが少し御飯落ちさせて頂きたく…何度も遅れて申し訳ないですorz
629 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:04:51.37 ID:zBW+6IIIO
フォローするつもりはないくらい中身を好きにはなれないが
ロールだけみればグロチーターとかT山チーターとか猿チーターとか麒麟チーターよりマトモ
文章力じゃなくてロールな
チートは一応しないし確定や理不尽ロールもないし授与スレでイミフな授与蹴りもしないし

中身は好きにはなれないが


超霊と谷山は話を広げる能力に欠けてる、だから魔素とかがのさばるんだ
それとあのスレの真双と剣帝相手には格下で振舞わないといけない暗黙ルールが嫌い


あそこは古参剣士()はえらいみたいな法則でもあんのかね


剣帝様は仕方ないだろ
原作では強キャラで中身が負ける気なくて正規授与かも分からん出会ったら諦めるしかないハズレくじなんだから
中身は仕事してるっつうけどやってることがまんまクソガキの俺最強!主張じゃん

まあそれはナシにしてもただ長いだけのスカスカな返レスに30分かけられると萎える
ぶっちゃけその二人よりか屋敷の元リーダーのがひどいけどな
雑談で「今度お礼参りいきますね^^」とかザラだぞ


630 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:06:13.86 ID:zBW+6IIIO
真双は結構負けてるみたいだが剣帝って負けたことあんの?李さんみたいだな

このタイミングでこれを口に出すとは勇気がある

752 :【轟血爆華】【除騒弾施】【恒穹永蒼】【水猶子明】【繋紡銃牙】:
剣帝さんや真双さんに絡むとか死亡フラグです
キャラ的にも中の人の精神的にも


哀れなくらい小粒になったな厨二も


長文で下手な奴→某所1のCラン下位の奴等とか某所2の個人とか


こんばんはー!今日はオールナイトだぜ!
631 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2012/11/27(火) 18:08:00.64 ID:+kwy7tui0
いつのログ引っ張りだしてるんだよ
ID変えて自演ですかな? バレちゃうよ? ID:pVFj79XSOさん
632 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:08:09.18 ID:zBW+6IIIO
個人の闇人格面白すぎるわ

いつも思うが個人のアレは真面目にやってるんだよな?

真面目なんじゃないかと思うがマーチャーみたいに狙ってやってるようにも見える

個人の主人公さまっぷりが半端じゃないな、[ピーーー]ばいいのに

個人、物理と雑魚だからいらつくんだろう

最近の厨二は目に見えてザコばかりになってきたな
上手い奴ほど多忙でマグロやバカほど常駐する
交流のイベントも魔法戦記民と福島がかき乱すだけかき乱しておしまいにしたしもうだめだ
633 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:15:01.68 ID:zBW+6IIIO
雑談のマグロアーチャーが痛すぎる
そして総スルーされててワロタ

634 :【鉄壁騎士】 :2012/11/27(火) 18:15:54.96 ID:fjxWr3TIo
>>628
おうおうかまわへんよー
635 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:19:49.89 ID:nz8RHnoIO
厨二は本当に中学生が居たんだな
ある程度ロールができる奴はともかく混沌と森寵と万基あたりは消えろ

家具と個人と剣帝と真双もな

真双居なくなったら本格的に厨二は終わるだろ

つっても真双あいつ最近来てなくね?
個人にキャラパクられて嫌になったか

個人の自分中心な態度とロールがうざい
組織なんか良い例だろ
636 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:21:10.13 ID:gvNHyZLIO
文もうざい
描写から魅せ方までなにからなにまで厚顔無恥な丸パクリ
おまけに主人公様だし・・・

さらせよ

影縫なんちゃらのwikiみてこいよ

Leadのwikiもな
勢力とは思えないレベルで自己中心

個人は自己中心的過ぎて笑えない
あいつは主人公の器ではないよな
637 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:23:44.83 ID:RvZlc3CIO
とりあえず勢力を見ようとして途中でブラウザ閉じた
あれ個人とかいうのが自分で書いたの?くっせえ

Leadはネタじゃなく新興宗教っぽくて気持ち悪い

メンバー表からして自分の主観だからな
リーダーの過去を知っている〜とかどんだけ目立ちたいんだよ

雑談でも自分に不利になりそうなこと暗に非難してるし

638 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:25:06.49 ID:JU/LbnSIO
個人は戦闘でも超升。パクリ剣士のキャラな
明らかに過大解釈な能力運営に加えて、しかもどのキャラにもまずは枷()とかいうので舐めプ
その後本気()出したら負ける気皆無だし、あまりにも速すぎて見えない()攻撃しはじめるしな
しかもその戦い方と描写の仕方が何から何まで真双のパクリ
説明から戦法から全部これでもかってくらいパクってる

確かに誰の目にも明らかなくらい露骨に真双をパクってるな個人のキャラ
639 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 18:34:28.39 ID:gUW6F64Yo
今、現役の方10人前後が愚痴スレに常駐していることが確認されています
厨二能力スレは今全体で何名いらっしゃるでしょうか?
その内最低10人ほどは愚痴スレで好き放題に貴方の事を貶しています
楽しくお喋りしているあの人が、楽しく遊んだあの人が、裏では汚く貴方を罵っています
それを理解した上で、これからも楽しい厨二ライフを送りましょう!
640 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 20:11:45.90 ID:70+LT+KR0
「〜〜♪」

【町の真ん中。人にあふれる繁華街に、その男は歩いていた】
【上機嫌そうに細めた赤いめがねの奥の目は、町の風景を見ているのか判然としない】

【口からは、これまた上機嫌なハミングが漏れる。】

【しかし、その男に近寄る客引き、絡もうとするごろつきも居ない】
【その理由は、ただ単純に、男の風貌によるものだった】

【黒いカソックは、近寄りがたい雰囲気をかもし出し】
【百九十二センチの背丈は、そうと意識せずとも周囲を威圧する】

【肩までの長いストレートの金髪が、夜風によって中空に踊る】

//十一時までしか居りませんがそれでもかまわんという方、よろしくです
641 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 20:26:12.55 ID:GcncBeXp0
>>640

「ちょっとそこの若人よ」

近寄りがたい雰囲気の男にそのしゃがれた声は投げられた。
声に振り向けば、そこには顔を何かの模様が描かれた布で隠している老人の姿が見えるだろう。
更に全体を見ればその老人は酷く痩せこけて、加えて占い師であることがわかるだろう。
何を隠そうこの老人は『占い』と書かれた台の奥に腰掛けていたのだから。それで占い師でないということはないはずだ。

「ほら、そこのお前だ、ほら」

老人にしては早口で喋る。それに声には貫禄があり、少々威圧的である。

「どうだ、占っていかないか?なに、金は要らない。趣味なんでね」

繁華街の隅っこで、趣味で占いをする老人。妖しいにもほどがあるが……果たして男の反応や如何に。
642 :【火炎朧車】炎の渦を操る学園裏教師@wiki [saga]:2012/11/27(火) 20:26:51.58 ID:Nlzrc+GH0
>>640

「ちぃっっっ、チョコマカとぉっ!!」

【男は繁華街の屋根から屋根を、跳ねるように何者かを追跡していた】
【男は自身の足に炎を巻き付け、ジェット噴流を噴出させ、常人には出来ない跳躍でその者を追う】
【彼は学園裏のエージェントとして諜報員の仕事もしているのだが……】
【今宵の相手は手練だったのか、学園裏の機密帳簿をスパイに奪われ、現在追跡中である】

「こぉんのぉ……野郎がぁっ!!
 燃え尽きろぉぉっ! Yahaaaaaaaa!!」

【たが、さすがに能力者。全身を厚手のコートに身を包んだサングラスを掛けた火炎の男は、
 見事繁華街のネオン看板の陰で、そのスパイを炎に焼きつくし、機密帳簿もろとも灰にした!】

「やれやれ……こんな目につく所まで逃げてきやがって、ったくよぉ……」

【学園裏エージェントとして場数を踏んできた男は、丁寧に証拠を焼き尽くす】
【繁華街ではあったが、おそらく気がついた一般人は存在しないだろう】
【しかし、武に秀でた能力者であるなら……】
【この繁華街のネオン看板の裏手で、大きな殺気が交錯した事に気がつく事もあるかもしれない】

「ふん。……平和か。いい気なもんだゼ」

【男は、屋根から繁華街を見降ろす】
【その風景の中に、肩まで長い金髪の能力者もいる事だろうが、この時点では男には
 その者の存在に気がついてはいない……】

/もしよろしければぜひともー
643 :【火炎朧車】炎の渦を操る学園裏教師@wiki [saga]:2012/11/27(火) 20:27:54.11 ID:Nlzrc+GH0
>>640 >>641
/被りました! 失礼しましたー
/こちらはスルーしてくださって結構です……
644 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 20:28:04.68 ID:gUW6F64Yo
>>641
「上から目線でうるせぇよカス」

首を切り落としてぶっ殺した
645 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 20:42:12.18 ID:70+LT+KR0
>>641
【男は、声のした方向。道路の隅に目線を向ける】

「おや、私ですか……」
「ええ、占っていただけるのなら喜んで」
「それに、無料ですか。いや、実は私あまりお金持ちではないもので」

【男は、仮にも聖職者と呼ばれる職についている】
【喜捨をしているわけではないが、清貧であった】

「占いと言うのは初めてでしてねぇ。一度、やってもらいたいと思っていたのですよ」
「では、遠慮なく」

【占い、と書かれた台の前に座り】
【座ってもやはり、長身ゆえ存在感がある。】
【目の前の老人に威圧感を与えないよう軽く身を引きながら、相手に声をかけた】

「これは、何を占ってもらえるんでしょうか?」

【男は、にこやかに笑いながら、老人に問いかけた】

>>642>>643
//すいません、またよろしくお願いします!
646 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 20:46:40.76 ID:fjxWr3TIo
>>624

差し出された棒は布こそ鍛錬により解れていたが刀身は良く磨かれ一切のささくれも無く、とても
とても丁寧に扱われた、彼女の武への姿勢が良く見れる、刀よりも剣に似た形状の木刀で、

「いやいや……ちょっとな、うん、ちょっと」

僅かに言葉を言いよどんだ後、彼は道場に漂う光の残滓に反射する其れを握りしめると、にこり
浴びせかけられる僅かに小馬鹿を含んだ視線など気にもせず、微笑みて、彼女から木刀を受け取った

ずしりと、重かった、それは木刀自身の重さか、振ってきた者達の熱意がしみ込んでいるからか

「己が身体も張らずにタダ見する不敬な輩は断じて許すな! だったけか」

「──だからちょいと己の躰を張ってここを見学しようと思ってね」  「  つまり、だ」

彼は一度語りを止めれば、木刀を受け取った手、右手動かし、彼女に当たらない様に木刀を振る
ぶん、と空気が押し出されて悲鳴をあげる、ただその音は先ほどからなる物に対してはずいぶんと
雲ってはいた、それは彼がこういった事に成れてない事を示す音だが、何故か彼の躰は微動だにせず
つまりだ、良く見ていれば悟れる事実はこうだ、彼は随分と違う系列の武芸を治めている、と


「素振り、おしえてくれねーかな?」

/き、きがつきませんでした……おくれてすみませぬ…

647 :【穴中透視】@wiki :2012/11/27(火) 20:51:55.01 ID:gUW6F64Yo
>>645
「何を占ってもらえるか??てめぇの死期だよ!!キエエエェェェェェエエ!!!」
化物級の身体能力で男の胴体を両断した
そしておもむろに切れた下半身を引き寄せると・・
「ハッハッハッ・・!」
盛りのついた犬のように尻の穴を犯し始めた、、穴中透視とはこのことだ!
ちなみに老人はロールを無視してあらゆる情報を知ることができる
648 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 20:52:20.85 ID:GcncBeXp0
>>645

「占うといっても趣味なのでね、そこまで期待しない方が良いかもしれない」

聖職者とは大幅に意味が違うが、この老人も神に仕えている身である。
神の民から金をとろうなどとは考えないし、そもそも彼に金はあまり必要ない。

「初めてか……占いといっても様々な種類があってね」
「手相やらタロットやら、面倒臭い物もある」

台の上を見ていただければわかるだろうが、そこには唯一つ、輪状になった折り紙が置かれていた。
タロットカードや本、ボードは勿論。胡散臭い水晶の類も置かれていない。

「何を知りたい?」
「私が出来るのは遊びの一環ともいえる君の個人情報をずばり言い当てること」
「それから少し発展した君の考えていることを言い当てること」
「えー……それから少し遠くの未来も言い当てることができるが……」
「これらは占いとは少し違うものだな」

彼の能力は結構高めの情報収集能力である。といっても情報を一度に収集できる範囲はごく小さい物だが。

「で、何を知りたいか?」

老人は改めて問うた。

/>>642-643 なんかごめんなさい!
649 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 21:01:54.15 ID:70+LT+KR0
>>648
「そうですねぇ…では今、私が考えていることを」

【机の上、よく聞く水晶玉や、怪しげな壷など。】
【そういったものが一切…否、紙のみ置いてある机上を見つつ、そう言った】

【彼が今考えているのは、目の前の老人がどういった方法で占いをするのかということ】

【にこにことした顔に乗った、眼鏡のレンズに町の明かりが映る】

【さぁ、と秋の終わり、冬の始まりの冷たい風が通り抜けた】
650 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 21:11:38.70 ID:wPh+AVCZ0
>>646

男の頼みに、それまで虚ろなだけであった目がすっと細められ。
からん、と、手にしていた棒が床に転がる。

既になった状態のまま、一歩前に踏み出して





「でハ、体験入門という事で宜しいですネ」



にこ、と例の営業スマイル炸裂。
しかし何故にカタコトなのか、それとも此れも何処ぞの誰かから吹きこまれているのか。


ともかく女は、相手の意図やその内に修めし武芸を掴めぬまま、素振りの基礎を教える事にした。

「振り方は――――、こう」


「――――構えて……」


右足を一足分前に踏み出し、腰はその場に残したまま、くんと下に沈ませて、形意門独特の三体式と呼ばれる構えを作る。
左手は腰横の自然な位置に備え、突き出した右手はふわりと空(くう)に浮かんだ見えない刀を掴み。


「で、――――こう。」

しゃらん。
顔の前まで振りかぶった右手をするりと下に降ろす。
腕の筋力で振るより、重力のままに垂れ下がったと表現する方が適切か。

いずれにせよ、あまり強そうには見えない、なよやかな動き。

明らかに“斬る”目的ではなく、それ以外の――――『捌き』を意識した動きだ。
同様の動作を今度は手にした六尺棒で演じてみせた事からも、それが推測できるだろう。
651 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 21:11:51.01 ID:GcncBeXp0
>>649

「よし、びたりと当てて見せよう……」

男のリクエストは『今自分が考えていることを言い当てる』ことであった。
それを聞くなり老人は輪状の折り紙を手に取り、左目を瞑る。そして折り紙の真ん中、つまり穴が開いている部分を右目に持っていく。
分かりやすく例えるならば虫眼鏡を覗き込み、ピントを合わせようと片目を閉じているような状態だ。
老人の能力は片目を閉じた状態でもう片方の目で穴を通して何かを見て初めて発動する。
発動する能力【穴中透視】、先に説明した通りの手順を行い、穴を通して見た何か≠フ情報を得られるというものだ。
この場合、穴を通して見るのは貴方%セる情報は貴方が考えていること≠ナある。
男が避けようとしなければ老人は男が考えていることの情報を得ることができるだろう。そして声を潜めて、しかし聞き取りやすい声で告げるのだ。

「君は今、どうやら私がどうやって占いを行うのか、ということを考えているらしいな」

と。
老人の布で隠された顔がドヤ顔なのは男にはわからないことである。

「どうだ、当たっているかい?」

念のため老人は出した答えの成否を問う。
652 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 21:23:16.92 ID:70+LT+KR0
>>651
【老人は、紙に開いた穴から、片目だけでこちらを見つめる】
【まさか、これが占いの方法とでも言うつもりなのだろうか】

【しかし、そんな考えは老人の声によってかき消される】

【男は、ほんの数ミリ、口を僅かに開き、息を呑む】

「……当たっていますねぇ」

【本当に不思議だ、心を読むのだろうか】
【男には判らぬ事であった。仕組みも何もかも】

「いや、不思議です」
「…では、先ほど言っていた物をもうひとつ見せていただけませんか」

「私の、私しか知らない個人情報を見抜いてみてください」

【若干興奮しつつ、さらに注文を追加した】

【先ほどの心中は、占い師、それも怪しげな道具を使わない者と知った人間には、よくある質問なのかもしれない】
【では、次はどうだろうか。これは全く、探られることも推理することも出来ないはずだ】

【疑っているわけではないが。逆に言えば、これが当てられれば老人の能力は本物】
【それが証明されるのである】

653 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 21:32:51.81 ID:fjxWr3TIo
>>650

「─────────むぅ」

教えられたとおりに、そして彼女の動きを見たとおりに

踏み込んだ右足、重心は前に駆けずにどちらかと言えばそのまま地面に落とす様に、落ち着かせ
左手は腹部に添えるだけ、木刀を軽く掴んだ右手を、鞭をしならせる如く、緩く、顔まで上げて

すとん、と、落とそうと、僅かに木刀がずれて、逃げ出す様に上下に揺れた。そのまま落とす

しゅっと風を切る音がした。彼の動きは何も知らない素人よりかはいいだろうが、また別の問題
一つ一つの動作を錆びたブリキの人形の様にギコチナク行っていた、筋肉の付きが邪魔をしている

             「これは」

もう一度

     「あれか」

滑らせる様に右足を踏み出して、腰を固定させ、そのまま重心を地面へと落としていく

                「力を込めないっつうことは」

緩慢に右腕を持ち上げて、木刀は捧げられるように

                                  「攻撃の技じゃないのか」


とん、と木刀が床を叩いた、今度は途中で剣筋がぶれていた
彼は悔しそうに唸ると再び構えを取り始め一連の動作を繰り返し始めるだろう
数をこなす事に精度は次第に増してくるし、声を掛けられたらもちろん止まるが

654 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 21:36:56.34 ID:GcncBeXp0
>>652

「当たっていたか……ふむ、まだ衰えはないようだ」

彼の目は人間のソレをはるかに凌駕する力を持っている。彼の目。目として使うならば究極ともいえる能力を持つ目だ。
情報収集の能力を除いても、実生活で役立つ(?)ほどに性能が良い。とりあえず夜目が効くのが大きい。
夜中でも昼間と変わらず見えるらしいのだ。羨ましい限りである。

「先ほど言っていた物?」

「………個人情報の抜き出し、か。まあ良いだろう」
「最初に言うが、個人情報を抜き出そうと思ったら君の何もかもを抜き出してしまう可能性が高い……」
「だが、私は他人の個人情報はよっぽどのことでもない限りは喋らない主義だから、安心してほしい」

先に注意をしておく。個人情報を抜かれて、逆上の末殺害されたくはないのだ。
老人は個人の情報収集に関してはチートとも言えるレベルで可能だが、それ以外は唯の老人。戦闘力など皆無なのである。
故に殺害しようと思えば今すぐ首を絞めればよい。一般人と同じく脆いのだ。だから理解をここで得ておこうとする。

「では失礼」

老人は先ほどと同じく穴を通して男を見る。すると男の個人情報が水か何かのように流れて、老人の中に溜まっていく。
老人の脳味噌に焼き付けられた眼前の男の身体の詳細、記憶、能力情報など。老人は無難に記憶について口走ろうとして、
己の口に待ったをかけた。この男の記憶、やすやすと口に出してよい物ではないように思える。
ううん、と唸った末に、老人は男の名前を言うことにした。

「君の名前はどうやら……ロートス・フィテルラングというらしいな」
「良い名前だ」

簡単なものだが、名前をぴっちり言い当てるというのは意外と難しいことだ。
これで納得してもらえればよいのだが……果たして。
655 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 21:52:25.82 ID:70+LT+KR0
>>654
「おお!素晴らしい…」

【男は、寸分たがわぬ自身の名前を喋る老人に賛辞を投げる】

【加えて言うなら男は、仮にすべてを喋られても逆上などしなかったであろう】
【もうすでに辛い過去は、遠い昔のことだった】

「いやぁ、感激しました」
「やはりその紙を覗くことが発動の条件なのですか?」

【今夜はいい夜だ。これほどまでに「いい体験」はないであろう】
【そういえる物だ】

「長いこと生きましたが、占いと言うもの、何故私はやらなかったのでしょうねぇ」

【ふぅ、と言う嘆息の音ともに、小さくつぶやいた】
656 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 21:52:34.71 ID:wPh+AVCZ0
>>653

「……」

「…………」

「……………………」


眉を寄せ沈黙。首が90度近く横に傾いている。
青年にしては何気ない質問でも、脳味噌筋肉の女にとってはかなり難しい質問だったらしい。

悩みに悩み抜いた末、


「――――ここと、ここ」


「柔らかくなる。」


その場でくるっと半回転し。己の背中の中心(脊柱起立筋)と腕に近い
脇の付け根(烏口腕筋)辺りを指差し。更に駄目押しで、男の身体の同じ部分にも触ってあげようと手を伸ばす。
これは、触られる事で筋肉の動きを意識し、鍛練の目的を明確にするためでもあるのだ。

つまりこの動きの目的は、単純に剣撃の訓練ではない、という事なのだが――――

しかし、指示を出す女、動きは軽快でも、その顔はこれが精一杯という表情で。
根っからの拳法馬鹿らしく、どうやら言葉で上手に説明できるタイプではないらしい。

「…見えないところを――――柔らかいお肉で――――包まれている、みたいな…感、じ?」

説明する本人も、コレと云う確証めいた言葉は見つからないらしい。故に言葉尻もへにゃりと頼りなく。
ぶつぶつ独り言のように呟きながら、今度は棒なし刀なしの素手の掌打で同じような動きをしてみせた。
657 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 22:00:46.74 ID:GcncBeXp0
>>655

「ははっ、まあこんなものだ」
「ちょっと卑怯臭いがね」

占い師といいつつもただの能力者である。
しかも別に占いをする能力でもなんでもない。相手の中身を覗き見るといういやらしい物だ。
それを老人は自ら卑怯臭いと評した。

「まあそんなものだ。別にこの紙でなくとも穴が開いていれば問題ないがね」
「時に若人よ、君は神の存在を信じているようだが、神の存在の根拠となるものはなにかね」
「何故見たこともない存在をそこまで信じられるのだ」

同じ神に仕える者といっても、彼と男とでは違う。形態も立場も全然違う。
老人に言わせれば聖職者とは神を信じ、力を増幅させるのが仕事であり、
天使は神の告げる無理難題を何とかこなす雑務係だとかなんとか。それでも救いは直に神が拝めることだろうか。
そこで老人は思った。この男は見たことのない存在のためになぜ働けるのか、と。

もっとも、顔も見たことのない人間のために働く人間もいるので、そんなに難しい質問ではないのかもしれないし、
それこそ人間の本分なのかも知れないのだが。

「………ま、まあ悪い占い師もいるからほどほどにな」
「私はこうして趣味でやっているから只だが、普通はお金を取られるらしいしな」

老人はどこか遠くを見つめるようにしていう。騙されたことでもあるように、見えなくもない。
658 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/27(火) 22:09:20.09 ID:aYp/0DsJo

酷く寒い。大きく吐いた息が白む。
綿菓子よりも真白の息が、闇にどろりと溶けながら宙に昇る。
昏い空を見上げる。高く、遠い。 逐一、己から遠ざかっている様な錯覚を受ける。
何処か余所余所しい月が、見知らぬ女の様にそっぽを向いて笑っている。屹度、夜が居る方向を向いているのだ。

ぱりり。

月の明りよりも黄色く染まる公孫樹の葉が氷を踏み抜いた様な音を立てる。
くすり。 其れを踏み抜いた人物は、地面に視線を零すと、少し紅い頬を緩めて、小さく小さく笑った。
もう一枚、もう一枚。 踏み抜く度に、其の絶妙に硬い葉が音を立て、壱つの独唱と相成る。
其の足取り───回転───、軽い軽い足取り───回転───、丸で舞だ───回転───、悲劇の類やも知れぬが───回転───
壱歩。回転。壱歩。壱歩。壱歩。回転。跳躍。
人通りの少ないアスファルトの道路で、何者か──此の寒々しい夜よりも軽い誰か────が、水墨の様に掠れた闇を縫う様に舞う。


「────……寒いねェ……」

吐き出す様に声が出た。鬼の類では無いらしい。
漆黒の。 漆黒の光の筋。 『彼女』の毛髪は光の束と形容するに難くなく、其れでいて月明りで出来る影よりも昏い黒。
そして、彼女が舞う度にその表面を、流れる様に白光が撫ぜる。
腰に帯びた刀も、何処か絵画の世界から抜け出した様な色彩で、今日と云う日の特別でも何でもない夜に良く馴染む。
雷雲めいた外套が、寒風に柵(しがらみ)でも感じたのか、天高く捧げられた旗の如く、羽根を広げるが如く、不安定に踊る。

──────────雪も降らぬ乾いた寒さの中、公孫樹の並木道で、貴方は彼女に出会うか───────

//なんでもー!……ですが、超絶遅レス(ぶっちゃけ置きレス並み)です……っっ
//すまぬ……すまぬ……
659 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 22:20:41.61 ID:fjxWr3TIo
>>656

ぺたりと触られた時、緊張で飛び跳ねた心拍、されど相手は教えようとしていると、すまし顔
触れた時に女性の手に伝わるのはかなり鍛えられた筋肉の感触か、彼は一度振るが──唸り声
確かに、動く感触は体に伝わるがそれがどう作用するのかが、いささか不明瞭と言った様子で

「───────あーーー」    だからこそ、彼女の言葉は彼を更なる思考の迷路へといざなった

「な、なんとなく、わかった……ような……わかってない……ような……」


苦笑じみた笑顔を浮かべながら彼はぽつりぽつりと丁寧に言葉を探しながら、返事を返して


もう少し詳しく聞いてみるかと選択肢が彼の頭の中を過ぎったが、考え込む女性の様子を見ると
うん、なんか聞くのが少し可哀そうという感情が湧き上がる、其れほど真剣に考え込む様子で、少し可愛かった
されどこのままでは進む事は出来なくて、どうしようかと悩みながら、彼はもう一度木刀を握り振るった



しゅっと風を切る音、今度は少し体勢が崩れ、彼は僅かに前のめりになっていた
660 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 22:25:06.02 ID:70+LT+KR0
>>657
「簡単ですよ」
「神が居ないなら、私の人生が無意味になってしまう」
「これまでしてきたことが、犠牲にしたものが、全くの無意味に」

「それは、許せないんですねぇ…私にとっては」

【俯きつつそう言った】
【すべてを見た老人にその意味はありありとわかるだろう】

「ふむ…まあ、騙し取られるお金を持っていないので、大丈夫だと思いますが、気をつけましょう」

「ありがとうございました、占い師の方」

【そういうと男は、笑いながら席を…】

「ああ、一つ忘れていました…貴方、人工能力者ではありませんよね?」

【立たない。一瞬腰を浮かせたものの、再び尻を置く】
【その顔には細く開かれた目から、水色の瞳が覗き、下向きに弧を描いた口は今や真一文字。】

【間違いない冷たさを感じさせた】
661 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 22:36:08.03 ID:GcncBeXp0
>>660

「そうか。自分のために神を信じる」
「それくらいが丁度良いだろう。あんまり盲信しすぎるのはよくない」

神がそんなにいい物とは限らないのだ。
神の話に使うのもどうかと思うが、知らぬが仏という言葉もある。
求めすぎず信じすぎず。その点で言えば自分のためというのは丁度良いといえた。

「まあ、取られるのが金とも限らないわけだが」
「ほれ、私の場合は君の情報を取ったしな」

命を取る占い師なんかもいるかもしれない。
いないかもしれないが、注意するに越したことはない。

「人口能力者?ははーん、つまり私が神に背いていないかとか、そういったことを聞きたいわけだね」
「口で言っても説得力は皆無かもしれないが、私も神に仕える男なんでね」
「君に粛清される覚えはない」

尤も、彼の使える神は男の信じる神とはまた別の神であり、その意味では粛清される覚えはあるかもしれないが、
少なくとも彼は人口能力者の類ではない。それだけは確かである。

「さて、近々私は能力を有意義に活用するために情報屋でも営もうと思うんだがね」
「どうだね、繁盛すると思うかい?」

そして咄嗟に話題を変える。これ以上続けても場の空気が凍っていくだけだと判断してのことだ。
662 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 22:39:38.86 ID:wPh+AVCZ0
>>659

「すじが悪い――――筋(スジ)が凝っているから――――」

噛み合わない会話に心なしか女もしょんぼり、もそもそと口ごもりながら
男に触れた感想を述べる。

まさしく大きなお世話と云ったところか、がしかしここまで行くと明かさざるを得ないが、

この女の根幹は素手――――全ては“無手の格闘技術”を極めるための土台作り――――であったのだ。

言ってしまえば太く、大きい一本すじの通った筋肉など不要――――――――ヒトの全身にはざっと200種以上もの筋肉群がある
それら『全て』を――――“自在”に――――且つ――――“意識的に”――――動かせれば
果たしてどれ程の力が出せる事やら

神経を『目覚めさせる』――――真の意味で身体を『起こす』――――そのための棒振り――――そのための数打ち稽古――――



「…………」

男に触れた手を見、ジャージの下に隠れた肉体を想像し、納得のいかない表情で、またひょいと掌を振る。
あと一つ、何か伝え忘れているものが――――――――


悩みながら、熱中している様子の青年に背を向け、懐から古びた巻物を取り出す。
紐解いて中を覗き込むところを見るに、どうやら秘伝の書らしいが……
663 :【武装神釘】 [saga]:2012/11/27(火) 22:48:15.69 ID:70+LT+KR0
>>661
【一瞬で、凍った顔は解け、元の柔和な微笑を浮かべる顔となった】

「なるほど、気をつけなければなりませんねぇ」

「そうでないなら、ええ、私になにかする気はありません」

【そして、相手の言葉を受け止めると】

「ええ、でも気をつけてください、そういう職業で命を落とす方、少なくないと聞きますから」

【口を逆さのUの字に曲げて、男はため息をついた】

「では、今度こそ…」
「今夜はどうもありがとうございました、神の加護があらんことを」

【老人の信奉する神と自分が信じる神は違うと思うが、今日、素晴らしいときを与えてくれた老人の無事を祈らずには居られなかった】


//こんな感じで、〆でいいですかね…?
664 :【穴中透視】@wiki [saga]:2012/11/27(火) 22:51:56.06 ID:GcncBeXp0
>>663

「それは助かる。私は生憎と戦闘力がないのだ」
「もう十分な老体だからね、できれば平穏に暮らしたいのだよ」

といいつつ彼は現在絶賛神様の無理難題に挑んでいるところなのであるが。
所謂任務中である。

「はは、そうだね。なんとかうまくやるさ」

確かに情報屋は何者かの恨みを買うことが少なくないだろう。
逆恨みから殺害されるなんてこともあるだろう。

「神の加護があらんことを」
「ふふ、加護、かぁ……」

彼は少しにんまりと柔和な笑顔を布の奥で見せて、男の背中を見送った。

/おkです!絡み乙でした!
665 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/27(火) 22:56:07.61 ID:gUW6F64Yo
492 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:47:17.41 ID:N1L21FAB0
【神】が裏でどれだけ叩かれたか知ってるだろ
強い能力=いい能力って訳じゃないことに気付け

496 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 17:51:15.98 ID:7zAGpwtJ0
>>492
んなことはどうでもいい
いい能力が上手い奴の手に渡るのは変わらん
雑魚の能力みろよ馬鹿かってくらい適当なのばっか

505 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 18:06:10.18 ID:7zAGpwtJ0
事実から目を逸らしてるだけだがな
お前らも上手い奴にはいい能力作ってるくせになにを言ってんの

522 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 18:17:10.37 ID:7zAGpwtJ0
個人、物理は特別学級の生徒として扱ってやれよ
弱者に対するいたわりをもて
アーチャーワロタ

542 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 18:38:48.83 ID:N1L21FAB0
このタイミングで戻ってくる谷山
スレの破壊者という話は本当だったか

550 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 18:50:26.18 ID:7zAGpwtJ0
個人、物理、マーチャーあたりののドヤ感を想像すると笑いが止まらん
自分ではイケてると思ってんだろうな
池沼レベルなのに

552 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 18:51:10.94 ID:L9lPIEP10
特に個人
見本みたいな主人公様。第二人格がキモすぎる

557 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 18:54:27.78 ID:7zAGpwtJ0
上手けりゃ別にいいが肝心のロールがな
物理のドヤ感が一番笑える
古参のはずなのにゴミだからな
562 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 19:00:10.15 ID:7zAGpwtJ0
また勘違いしてる奴がいんのか
剣帝と真双が優遇されんのは下手じゃねえからだよ
てめえみたいな雑魚はしょぼい能力でしょぼいキャラやっときゃいいんだ
どうせてめえはその二人みたいなまともなロールもキャラもできない雑魚なんだよ
てめえが優遇されないのはスレの性質じゃねえてめえが無能だからだ

564 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 19:02:44.53 ID:7zAGpwtJ0
てめえが無能から変わろうともしないで有能な他人を貶してんじゃねえ
個人、物理、マーチャーみたいな障害者は優しく見守ってやれ

569 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 19:12:10.35 ID:7zAGpwtJ0
上手くなるのに制限はねえんだよ
てめえだって真面目にやりゃ真双や剣帝になれる
それを放棄して叩いてるとか惨めなゴミなだけじゃねえか
雑魚から脱したかったら認められるロールをしろ
それができねえなら雑魚のまましょぼいロールを黙ってやってろ

578 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 19:36:47.70 ID:7zAGpwtJ0
真双剣帝あたりはマジでいなくなるなよ
雑魚と違って代えがきかねえんだから

579 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/27(火) 19:39:52.82 ID:xIj+sQXf0
で、お前は真双剣帝どっちなの?
どっちでも別にいいけど、もう少しソフトに褒めたほうが違和感なく持ち上げられるぜ
自信あるのは結構だけどありすぎて見え見え
666 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/27(火) 22:58:05.23 ID:aYp/0DsJo
>>658
//今日一杯は居る予定でごぜぇますだ…
667 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 23:04:20.21 ID:fjxWr3TIo
>>662

「……………そ、そうか」  僅かにへこんだ様子、練習に更に熱が入る

彼は振り、彼は卸、彼は撃ち、ただ木刀を肉体のずれを修正しながら、熱心に熱中して
次第にしゅと澄んだ音だったが、数を重ねる毎にふん─ぶん、ぶん、と次第に重い物に

黄金色の髪の毛を揺らし、瞳には真剣を帯びる、時より額の汗を拭い、息は荒くなっていく
──ただ、彼は誤解に気が付く事無くただ木刀を振るっていた

男は騎士だ、多少の格闘技は身につけているが本業は盾で攻撃を防ぎ剣で斬り返す
一方でここは格闘技道場である、己の躰のみを武器にして敵を砕く技術を学ぶ場で、

すべては、男が女性の姿を見ているあまり看板の存在を見落としていた所から始まっていた

相手を打ち砕く為の剣とただ己の鍛錬の為に振るう剣では、その考え方に圧倒的な差がある
最初に男が素振りを見て返し技?と尋ねたのはしかたないだろう、何故なら剣の技術として、
女性が素振りの事を筋肉を柔らかくするといったのは当然だろう、彼女にとってこれは柔軟で

「               八!」 何も勘違いしながら彼は素振りを続ける、

集中力は次第に濃さを増していき彼の躰は全てを逃さないと研ぎ澄まされていく、白刃の鋭さ
だからこそ気が付いた、風の斬られる音に混じって後ろで何なら探している気配がすると、


「…………体験入門だからな?それほど重大そうな事は教えない方がいいとおもうぞ」

何時の間にか止んでいた素振りの音、女性の背後で木刀を肩に担いだ男が、困ったような
むしろ僅かに女性の事を心配している様なそんな混ぜ色の瞳で彼女の事を見つめていた
668 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/27(火) 23:20:15.47 ID:cr+qK+C/o
>>658
【舞う舞う舞う「彼女」を眺める青年が居た】



【道端のベンチに座っているブレザーの上から普通のジャケットを羽織ったどこから見ても普通の青年である】
【青年の横にはコンビニの袋が置かれており風が吹くたびにかさりと鳴っていた】
【青年の右手にはほかほかと湯気を立たせる食べかけの肉まん】
【おやつタイムだったらしい】

(…どうしよう、何か気まずくないかコレ?)
(…まぁいいか、いきなり踊り出す方が悪い)

【まぐまぐと肉まんを食べ出した】
669 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/27(火) 23:25:23.13 ID:wPh+AVCZ0
>>667


「どうして?」

形意拳はその単純明快にして快刀乱麻の性能を誇る高級な技術、
故に明かして困る重大な術理など存在せず、ただ修行者に求められるのは此れ“忍耐”唯一つのみ
その事実を頭ではなく身体で解っている女は、汗だくの青年に対し無邪気に問い掛ける――――

「! …あ、の」

が、それよりも気になる事があったようで、続けて不安そうに尋ねる。
どうやら巻物の中に相当難しい語句があったようで、肝心な最後の部分が読めないらしい、不憫(?)なもので
こういう所でも歴然たる学歴の差という物が出てしまう。心なしか少し涙目で


「ここ、最後のところ…――――」
「読んで……」


おずおずと差し出した巻物、表の名前を見るに彼女の祖父が書き遺したものらしいが
中には道教や経絡の難解な語句がつらつらと羅列されており蟻の巣喰う暇もない程、
そしてその最終行には、ただ簡潔に





 梁ちゃんへ

    『 Let's Imagine 』

                        〜by じぃじ〜



とだけ書かれていた。




…英語とはやはり難しい。
670 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/27(火) 23:37:35.83 ID:aYp/0DsJo
>>668
すぅ、と。夜の大気に蔓延する『何か』を吸い取る様に、深く息を吸う。
そして。 ───────音も無く、飛ぶ。 跳ぶではなく、飛ぶ。跳ねるではなく、飛ぶ。
其れは、数米は優に超えるであろう。 巨人の手によって放り投げられた様に、大きく。それで居て、羽毛を手放した様な、柔かい飛行。
ともすれば、天蓋に居座る月を目指さんと、空へ宙へと、飛んでいる様にさえ見えるかも知れない。

が、無論その様な荒唐無稽な出来事が起こり得る筈も無く、ジワリ。彼女の體が堕ちる。
外套が、霹(はため)く。 ばさりばさりと、風に塗れて何処か鈍重な呻き声を上げて。
着地。音は無い。無音に飛び立てば、無音に降り立つ。
一枚の公孫樹の葉が、降り立った風に、錐揉みしながら地を這い這い……やがて動かなくなる。

『彼女』が青年の方へ向く。
切れ長の目。塗れた瞳。視線にさえ色が付いているのではないかと思わせる程に漆黒の瞳、だが輝きを持った瞳だ。
見られていた……と考え付かなかったか、はたまた、見られていようがお構いなしであったのか。
定かではない物の……ふんわりと地面に降り立った『白雪』は、青年を見て、にへら、と朗らかに微笑む。


「……こんばんわ。 美味しそうだね」

食わせろ。と云っている訳ではない。社交辞令だ。
風鈴が鳴く様な、澄んだ声は、間違いなく青年の耳に入る事だろう。良く通る声だから。
壱歩。青年の方へ歩を進めた。
───────、弐歩。青年の方へ歩を進めた。
671 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/27(火) 23:44:31.59 ID:970RyMano
>>670
…あぁ、うまいぞ
冬はやっぱりコンビニの肉まんだよ
買いたてをガブリと食うのがサイコーだよな

(…まさか話しかけられるとは思わなかったな)

【ごくんと口内の肉まんを飲み込み相手に返答】
【がさっとコンビニの袋を掴み】

食うか?あと2つあるんだ
遠慮しなくていいぜ、幸せのおすそ分けってやつだ

【「彼女」の社交辞令をそのまま捉えたのかどうか】
【歩み寄る「彼女」に向かって袋をガサガサと振った】
672 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 23:48:09.14 ID:fjxWr3TIo
>>669

「   」 いや、普通はそういうものもでは……と彼の言葉は遮られた結局口元から出る事無く
僅かに瞳を潤ませた彼女にどきっとした。ごくりと言葉を飲み込んで、彼は紙を覗き込む……

正直の所、ここの言葉は話せるが未だある程度の読み書きしか出来ず、あまり力になれないと
確信していた、そして彼の杞憂は当たってしまい、眺めた巻物には情熱を込めて書かれた世界

僅かな知識で読み解けばそれは学術書の一種である事が朧げながらにわかる、武術書では
無かったのかと驚いた様に、目を開きながら視線で追っていた彼だが、最後に迫ればふと

「藍ちゃんのおじいさんって結構おちゃめな人だったりしなかったか?」

僅かに飽きれた様に僅かに愉しげに、僅かに優しげに彼はその言葉を紡いでたのであった。
永遠と書きつらねられた言葉で固い人物かと思っていたが最後の言葉はとても暖かかった

「ふむ、太陽がにしか……いや、なんでもない、気にしないでくれ」──真に受けたら危ない


「ごほん、『想像しよう』だってさ、ただそれだけで何を想像しろとは書いてないな」
673 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/27(火) 23:50:42.94 ID:fjxWr3TIo
>>672
みすみすーーー


梁ちゃん、ですね呼び方は!
674 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/27(火) 23:52:41.03 ID:aYp/0DsJo
>>671
感心するように、青年の話を聞いていたが、降って湧いた様に青年からの提案がなされる。
ふむ。と。右手の人差し指を其の朱を引いた様に紅い唇に当てて、思惟する。
相手が振った袋に、チラと視線を巡らせる。
暫く……と、云ってもほんの数秒であるが……悩んだ挙句、「そうだねぇ」と切り出して、返答を始めた。


「構わないのなら、貰おうかな?」

人差し指を唇から離す。
少しばかり悴んだ手。 握り拳を作り、開く、作り、開く。 固まりかけた関節が脈動する感覚。
ほっそりと長く伸びた指に、暖かな血液が流れ込む感覚。
重たい物等、殆ど持った事も無い様な、どこぞの令嬢の如し手。 其れと対比させると、腰に提げた刀は何処か歪か。
675 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/27(火) 23:59:12.79 ID:DMk9bed+o
>>674
ほれ

【ガサガサとコンビニの袋から小さな袋を取り出し「彼女」に向かって放り投げる】
【袋はじわりと暖かく、封を開けるとほかほかと湯気が昇る】
【中身はご存知、コンビニの肉まんである】

…あーさむ
もう一個食お…

【もう一つ同じような袋を取り出しコンビニの袋を雑にポケットに突っ込む】

最近、ホント冷え込んできたなぁ
年末って感じがしてきたぜ

【袋の封を開けて中から昇る湯気を顔に浴びる】
676 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/28(水) 00:06:32.61 ID:ios/BzQGo
>>599

「え?え?」

わらわらーっときたけもみみさん達に寄られたかられ、持って来た衣装を片っ端から着せ替えられる。

髪をアップにしてうなじを見せる、大人っぽい雰囲気の着物。

程よい肉付きの脚を見せる、映画に出てくるかの様に着こなすチャイナドレス。

などなど。




「……ん、これにしとく。」

そう言って最後に選んだのは、最初にきせられていたワンピースのロングverだった

少し嬉しそうなのは、やはり女の子だからだろうか
677 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/28(水) 00:10:39.86 ID:uOe0fUVr0
>>672

「…?」

おちゃめ、と言われても子供の頃に別れたきりで記憶も薄く、それが今なんの関係が
あるのだろう、と頭の天辺に?マークを浮かべる女

しかしそれ以外に「なんでこの人自分の名前知っているんだろう」とか、見当違いも甚だしい
想像をしながらも、

ふと神棚へ振り向くと、祖父の幻影が笑いかけていたような気がして
くすりと微笑、ともあれパズルのピースは整った、これでようやく門派の本領を見せられる


青年に向き直りいざ本気モード
先程の掌打の構えのまま、すうと目を閉じて――――




「太陽を想像…――――」



……余計なイメージが混ざったようである。
678 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/28(水) 00:12:48.94 ID:kilVYgwbo
>>675
闇夜を切裂く様に、肉まんが空を飛ぶ。湯気を上げながら、宛ら火の玉の様に。
ほっ、と声を上げて彼女は袋を受け取る。やけに危なっかしい手付きで受け取ったのは気のせいだろう。
受け取った其れの封を、「ありがとうね?」と、微笑み混じりに感謝しながら、開く。
途端、立ち昇った湯気に、一寸、身を引く。 驚いた。 と云うわけであろう。
封を開けた其れ。左手で持ち、右手で少し千切る。 戸惑う様にゆっくりと口元に運び、小さく口を開け、放り込む。


「ふふふ、拙の目利きに狂いは無かったね……美味しい」

何時、目利きを行ったかは定かではないが、美味しいのだろう。頬が綻び、唇に付いた僅かな欠片を此れまた紅い舌で舐め取る。
もう一口。
青年が、ガブリと食うのがサイコーと云っていた筈だが……
千切っては食べ、千切っては食べ。
そうこうしている内に、青年が新たな封を開けながら声を発した。


「……慥かに寒いねェ……拙の故郷は割と暖かかったから、此方の冬は中々に身に堪えるよ……」
「君は……此の辺りの人なのかい?」

外套を羽織っている為、判別付きづらいが、外套の内部に着込んでいる服装を見れば、一見して此の国の人間ではない事が判るだろう。
顔形は、慥かに東洋の『其れ』であるが。
679 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/28(水) 00:19:05.22 ID:1SdvSiI9o
>>676
【その後、オラッ男どもは出なさいッ!! と一喝してお姉さんたちががんばりました!
結局選んだのは、さきの白いワンピースのロングver。
はい、お互い納得のできです。ふう、いい汗かいた。
少女の嬉しそうな表情が、なによりのごほうびだ】

『それ、あげるわ。今日の記念ね。
……ごめんねイシュちゃん、いろいろとねぇ。
よければこれからも仲良くしてもらえると嬉しいわ。
けもみみあるなしにかかわらず、ね』

【ねずみみお姉さんがにっこり微笑みかける。
そこはつけろというべきとこかもだが、まあ、いいのだ。
むりしてもしかたない】

『んで、あいつら呼んでも大丈夫?
はずかしいならこっそり食堂までつれてくわ』

【お姉さんが指すのは騒がしいドアのほう。
ちなみに、なぜかソラまでまとめておんだされた。哀れ。PCなのに! ←重大】
680 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/28(水) 00:21:29.07 ID:dZgoPVdxo
>>678
そいつは良かった
俺としては男らしくガブリといって欲しかったが…まぁ食べ方は人それぞれか
それでも俺はガブリといくのがサイコーだと信じてる止まないがね

【発言通り自分の手にある肉まんをガブリと噛み締め】

ほっほっ…
…へぇ、いいなぁあったかいの
肉まんは好きだが寒いのとこの時期は嫌いなんだよなぁ俺…
ん、あぁ、生まれも育ちもずっとここだよ
アンタは旅かなんかでここに?
なら【アカデミー】と【学園都市】には行っとけ、この辺で観光するなら外せない2つだぜ

【はふはふと口内に広がる肉汁と外の皮の甘みに舌鼓を打つ】
681 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/28(水) 00:25:08.10 ID:Zna/ycoko
>>677

────何がどうなったのかは解らないが、どうなら何かが完成したらしくて
女性は己の方へ向き、瞳を閉じた、身から漏れ出るのは澄んで鍛え上げらた闘志

「」        ここは構えるのが騎士の流儀だなと

僅かに距離をとって、騎士は未だ精神を集中させる彼女の方へ向き直し
構えた剣、右足を前にだし、重心を地面に置く様に、右手は──顔では無く低い位置へ


「太陽を創造か───なにがくるのやら」         高まる緊張感
682 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/28(水) 00:31:58.53 ID:kilVYgwbo
>>680

「でも───────こう寒いと、空も綺麗だね」

肉まんを一欠片、口の中へ放り込むと、チラリと、視線を空に送る。
遠すぎて、何処か現実感の薄い……だが、夢の様な非現実感は無い……空は、凍える様に凝縮した黒で満ちていた。
ボツボツと、錐で穴を開けた様な星屑。針穴写真機を思わせる、小さな小さな光源。
もしも……此の世界が、壱つの星屑を壱つの光源とした沢山の針穴写真機を重ね合わせた物だとすれば……
───────、一体、己を此の世に映し出しているのは、どの星屑であろうか……


「あかでみーと、がくえんとし……だね? 判らないけど覚えておくよ。」
「敢えて目的、と云えば腕試し…何だけど……暫く滞在する心算だから、行ってみるね、ありがとう」

発音からするに、完璧に理解した訳では無さそうだが、有り難そうに微笑みながら小さく頭を下げる。
新たに一欠片、放り込む。 小さく千切っている為中々進みが遅いようだ。
683 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/28(水) 00:40:51.60 ID:dZgoPVdxo
>>682
…あぁ、それも冬の醍醐味だなぁ
今日も星がよく見える

【夜空を見上げる】
【ふわりと昇る湯気が空に溶けていく】

…う、腕試しなら【アカデミー】は止めた方がいいかもな、いや止めとけ、うん
行っても多分望みの相手は居ないと思うぞ、うん

(…もし【アカデミー】に来たら俺が相手しなきゃならなくなりそうだし)

【「腕試し」という単語が出た瞬間軽くどもった青年】
【青年の動揺を現すように湯気がふらふらと揺らいでいた】
684 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/28(水) 00:51:03.37 ID:uOe0fUVr0
>>681

掌を構える数秒前、女がふと思い出したのは門玄関の前で青年の横の塀にいた存在
そして、構えて相対した刹那、女の脳内をよぎったのは


――――燦々と日の差す原っぱで、可愛らしいトラ猫が寝転がっている光景――――


「――――、」

どうしてこうなった――――等と回想する暇もなく、半ば無意識の内に右手は振り下ろされ、


「――――《猫撫劈拳(マオフーピーチュアン)》」


もし、
もし青年が目を瞑らなければ、女が想像したトラ猫の姿がはっきりと見えたかもしれない
オレンジと白の短い体毛、くるりと丸みを帯びたふさふさの尻尾

『……』


ナイフのような鋭い牙、爪の飛び出た逞しい前足――――


『…み゛ゃあ』


体長3m、体重300kgの“可愛らしい”トラ猫――――――――俗に、
『ベンガルトラ』とも呼ばれる獰猛な肉食獣の幻影が、女の背後にくっきりと見えたかもしれない


ごうっ、と
ヒトの顔ほどもある巨大な毛むくじゃらの前足、の幻、それが唸りを上げて青年の顔面へすっ飛んでいく
初めてで不完全とはいえ、強い闘気で半ば実体化した其れ、当ればどうなるか――――

無論、お察しの通りである。
685 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/28(水) 00:52:51.76 ID:kilVYgwbo
>>683
空を見上げていると、様々な色の観念が脳の片隅に浮んでは、淡く散る。
占星術や、星に詳しい者で無い限り、何処か常々変化している様に見える星空。
どれが無くなり、どれが現れたのか、星屑は丸で、意味の無い思考が浮んでは消える脳内に似ている。

「へ?」
「あかでみー……って云うのは、観光施設じゃぁ?」
「……行くなって言うなら……行かないけどさ」

観光する為に、人々はアカデミーに向かうと云った。
ならば、アカデミーの内訳を知らぬ彼女が、其れを遊園地的存在であると結論付けるのも無理は無い。
乾いた風に湯気を攫われながら、青年に対して疑問をぶつけた。
もしかすると、青年が説明していない部分があるから、この様なすれ違いが発生したのやも知れぬ。
686 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/28(水) 00:59:02.44 ID:dZgoPVdxo
>>685
…正確には「学校」だ
学校なんだが中世のお城みたいな学舎でな、物珍しいってんで観光地でもあるのさ
ちなみにアカデミー前にバス停があるからバスで行ける

【はぐ、と肉まんを一口】

ただの物見遊座なら【アカデミー】より【学園都市】のがいいかもな
【学園都市】はザ・近未来って感じの街だし【後天的能力者】も居る街だ
アンタの眼鏡に叶う奴が居るかもな
687 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/28(水) 01:07:24.13 ID:kilVYgwbo
>>686
学校。英語で言えばschoolであるが、此れは「暇」と云う意味の古代ギリシア語から来ているらしい。
尤も、そんな事を知らぬ彼女は、学校と聞き、己の通った陋屋を思い出す。
大きく、珍しい……己の通った其れとは真反対と言えるだろう。


「むうう?」
「あかでみーは、学校で、更には学園都市なる物もある?」

「一杯学校が在るんだねっ」

二つとも学ぶ場所である。
両者の違いを理解できぬならば、かなり近接した所に、巨大な学校が二つ、存在している事と理解される。
少なくとも、彼女はそう理解したのだ。学ぶ内容に、何らかの違いはあれども……
等と、肉まんを口に運ぶのも忘れて、暫く慣れぬ思惟に耽っていた。
688 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/28(水) 01:17:22.86 ID:eNKIy09Ao
>>687
まぁどっちもデカい学校だと思っとけば間違いないよ

【んぐんぐと肉まんの飲み込み】

…他に何か聞きたいことはあるか?
今なら答えるぜ?

(…足りないな、帰りにもう一回コンビニ行こう…)

【肉まんをペロリと完食】
【パンパンと手を叩く】
689 :【鉄壁騎士】 [sage]:2012/11/28(水) 01:19:07.36 ID:Zna/ycoko
>>684

放たれていた闘牙が次第に形を成していき何の冗談かと、彼は目を疑った

────雄々しい叫び声の幻聴を聞いた気がする、正面には動物、決してにゃーでは済まされない獣

黄昏色の表面に、闇色が奔ったマダラの毛並、その瞳は強さを秘め、牙は凶暴を表
だがそれだけならば対処できる、ただ凶悪なだけでありて、あれの一番の問題は

「     でかいな、 」   そう大きさである

人の丈を優に超えた巨体、それは既に動物に意気を離れ魔物や怪物の領域に差し掛かっていた
嫌な汗が噴出して、緊張が体を包んだ、荒く始めた息を整え、木刀を握りなおした騎士は思案
あれは、何なのだろうか、召喚された化け物化、はたまた本当に闘牙が形を得たものなのか

僅かに目を凝らす、輝くオーラの其処に佇む彼女は……先ほどから何も変わっていない

ならば、と彼は一息をついた、ならばあれを殺さなくてよい、と、血を見なくて済むと
恐怖は、彼の心にはなかった、此処とは次元が違う地、彼の故郷は剣と魔法の世界であるからに
慣れていた、普通に慣れてはいた、この瞬間も攻撃手段を考えて、隙を窺がっていた

そう、慣れていた、それが敗因だった

振り下ろされた狂撃に合わせて騎士の躰は滑る様に前に動き、木刀を頭上で横に構えた
攻撃を受けてから、潜り込み、腹部を強打し、戦闘終了、このプランで良いよ確信した瞬間
ばきりと嫌な音がなって、彼の意識はそれを合図に闇に叩き落された……そう慣れていたのだ

己の何時もの装備だと想定して、使い慣れない木刀は当然そのプランに沿わないから
床に叩きつけられた男はカエルが潰れた様な声を上げて、動かなくなった──どくどく頭から血が流れる



690 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/28(水) 01:23:14.56 ID:kilVYgwbo
>>688

「じゃあ、壱つ」


「────……こんなのを良く使う人が集まりそうな処って知ってる?」

邪ッと。
刀の鯉口を切り、態とらしく音を上げる。
青年が、其の方向に視線を向ければ、無論刀が存在するわけである。
本当に、無邪気に問うのだ───────、斬り合いは何処で出来るかと───────
691 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/28(水) 01:29:26.54 ID:uOe0fUVr0
>>689

予想外である、はっきり言って予想以上である
一撃必殺――――こうも容易く決着がついてしまうとは

今のいままで刀であった木屑の残骸の中に頽れた彼、ぽかんと口を開けて見下ろし

「…おーまいが。」


いかなる時も慌てず騒がずが武道家の務め
冷静に近寄り床にめり込みかけた青年を、そうっと仰向けに寝かそうとし
数秒前に顔面を打ち抜いたのとは別人のような手つき――――実際骨折していたら洒落にならないので
血濡れた頭部、揺らさぬよう注意しながら、呼吸音を確かめようと恐る恐る顔に耳を近づける。
692 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/28(水) 01:33:06.80 ID:7mxKAEJIo
>>690
…逆に聞きたいんだが、なんで俺がそんな危険人物が集まるような場所を知ってるかもと思ったんだ?
知ってる訳ないだろ、このどこから見ても普通の一般人たる俺が…

【じとっとじと目で鯉口を切られた刀を見て】

…あー、いや…知ってるちゃ知ってる、か…

【ぐしゃぐしゃと自分の髪をかき混ぜる】
【青年にとっては嫌な思い出の一つだ】

…やれやれ
…【ランカーズ】
有名な企業だから探してみな
世界一強い奴が居るかもしれない会社だ、望みの相手が居るかもな

【重い息を吐き出す】
【ふわりと白い息が夜空に溶けた】
693 :【鉄壁騎士】 :2012/11/28(水) 01:53:15.09 ID:Zna/ycoko
>>691

呼吸はとても浅く……まるで引きつけを起こす様に小さく、薄く、弱々しい
叩きつけたショックはそれ程と大きかったのだろうか、ほぼ瀕死の状態とし
木刀が無かったら死んでいた状態、今の呼吸は死に向かうものがする呼吸であった
694 :【白天剣】男の娘?いいえ、ケ(ry@wiki [sage]:2012/11/28(水) 01:55:12.89 ID:kilVYgwbo
>>692

「ふふっ……知ってたんだから問題ないじゃないか」

青年のジト目に当てられて、何か可笑しくなったのか、笑う。
一般人と云う物言いか。
普通の人間である事を主張する普通の人間は少ない。─────其れは当然『そう』なのだから。
普通と普通でないを特に考えないからこその普通。普通の中で生きる物は普通である事を自覚しない。
故に、青年の物言いは何とも珍妙な物に聞こえた。


「【ランカーズ】……」
「世界一強い人かぁ…正直戦いたくないね……すっごく強そうだし」

集まって居る所を教えろと言いつつ、一番強いのとは闘いたくないなどと曰う。
───結局、痛いのは余り好きじゃ無いようだ。

瞬間、携帯電話が鳴り響く。
喧しいとはこの事だろう。バイブレーションの音ですら十分大きいと思われる。


「…おっと、如何やら呼び出しみたい」
「拙の雇い主は気性が荒くて困るよ…………それじゃ、肉まんありがとう」

「もしアレだったら、○○って云うカフェに来たら奢ってあげる」

電話を取る。怒鳴り声の様な物が聞こえた瞬間、彼女は其の通話を打ち切った模様。再度電話が鳴っているが無視している。
肉まんに礼を言うと、もう壱つの職場の名前だけを教えて其の場を奔り去って行く事だろう。

───────其れはもう、多分、此の空から白雪が堕ちるより速く。

//眠気がMAXなので〆させてもらいました!!
//絡み乙&ありがとうございした! 他の死かったっすwwww(ドヤ
695 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/28(水) 02:04:33.03 ID:3/LqlJS9o
>>694
あぁ、覚えてたら行くよ
んじゃな

【ふらふらと手を振って走り去る「彼女」を見送る】

…あーさむ

【ふわりふわりと落ちてくる白雪を眺め】

…初雪、か
…あー、寒い…

(…もう、冬か)
(…「アイツら」と会ったのも冬だったな、だから…)

…やれやれ、女々しいな我ながら

/乙でしたー!
696 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/28(水) 02:14:03.04 ID:uOe0fUVr0
>>693


「むむ、」

唸っている場合ではない、辛うじて息はあるが非常に不味い、思わず女も顔が青ざめる
免許センターで習った心肺蘇生術を急きょ諦め、猛ダッシュで玄関の電話機へ

焦りを殺して掛けられた119番通報、救急車が駆けつけた時には既に、呼吸浅く危篤状態であったが
救急車がストレッチャーを運ぶ隊員の一人がこの重篤患者がランカーであることに偶然気付き
急ぎ行き先をランカーズ本部へと変更した


赤いサイレンの引く尾が空っぽの道場内に不吉に響いたが、世界最高の医療設備を誇るあの会社ならば、
まず間違いなくこの不幸な青年の命も救われるだろう――――


/と、駆け足気味ですがこのような感じで〆ても宜しいでしょうか…
/長らく絡み有り難うございました! 滅茶苦茶な文で申し訳なかったです、お疲れ様でした!
697 :月光とか [sage]:2012/11/28(水) 21:24:39.69 ID:JeGOkQtSO
カキコミてす!
698 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/28(水) 22:00:32.49 ID:E9J79anw0
路地裏。
そこは薄暗かった。入り口からは、一番奥まで見えない。
どことなく危なそうな空気を押し切って入ったなら、風の無い、少しじめじめしているが、温かい場所ではあった。
それでも、まだ多少残る一般市民、人々の流れは、怪しげな路地裏に向かう事はない。

そんな路地裏に、青年は居た。
しっかり整えられていたであろうその髪は、今は少し乱れている。…いや、髪だけではない。
着ている黒いスーツと紫のネクタイにも、激しい運動の名残が残っている。

 「あぁ、これは。」

青年は、スーツの袖をしきりに擦っていた。
そこに付着した、赤黒いシミは、恐らく落ちないであろうと諦めながらも……

 「困りましたねぇ、ハンカチを忘れてしまったようです……」

ため息と共に、その視線を路地裏の入り口へと向けた。

その足元には、体中に刺傷の跡が残るボロ雑巾。
いや、ボロ雑巾のような体が転がっていた。

/11時かそれぐらいまでしか居られないとおもいますが、それでもよろしければお願いしたい限りでございます…。
699 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage]:2012/11/28(水) 22:29:02.73 ID:woz4KRmQo
>>698

「――はは、堪忍して欲しいなァ。俺、こういうシチュは苦手なんですよねぇ……」

――それは、その場にそぐわぬ妙に間延びした声だった。
 ふざけた台詞と共に路地裏に入ってきたのは袴姿の男である。頭髪を無造作に掻きながら、柔和な笑みを顔面に貼り付けて歩み寄ってくる。
見たところ、武器の類を持っているようではない。手荷物も一切持っておらず、完全な丸腰である。

「んー……いやぁ、恐ろしい恐ろしい。何をどうしたらこんな事態になるんですかね?」

 柔和な笑みを浮かべた目の細い男は、相も変わらずふざけた語調で友好的に語りかけた。
 異常な場の状況にも関わらず、動揺や恐怖といった感情はその顔から読み取れない。
 つまりは、この男も一種の"はぐれ者"という事であり――
700 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/28(水) 22:36:17.22 ID:E9J79anw0
>>699
 「……おや。」

あなたを視界に入れた青年は

笑った。
あなたと同じように……いや、恐らくあなたよりも柔和に。紳士的に。

その笑みは、とても自然に青年の顔に馴染んでいた。
それは、この場限りでの作り笑いでも、愛想笑いでも無い、常日頃青年が浮かべている笑みである事を意味していた。

 「初めまして。いきなりですみませんが」
 「あの、ハンカチ、持ってませんか?」

青年は、体の向きを変え
近づいてくるあなたに、スタスタと歩み寄りながら。
目、口、体……どこを見ても、敵意や殺意は無い。
焦りや不安などもだ。
むしろ、安心と信頼と喜びがほとんどを占めている事だろう。
あなたのふざけた口調や、態度にも、その笑みは崩れない。
701 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage]:2012/11/28(水) 22:49:10.07 ID:woz4KRmQo
>>700

「ハンカチ……? 残念ながら、持ち合わせてないですね――って、ちょっと!」

 歩み寄ってくる青年を見た男は、その動きを制するようにはっと左手を出した。
 さりげなく右手を懐に突っ込んで、細い眼で舐めるように青年を見据えている。

「うっわ嫌だ、近付かないで下さいよ殺人鬼さん! 俺まで殺されちゃ叶わない、ストップ! ストップ!」

 近づいてくる青年を見た男は、存外困惑した様子であった。迷惑そうに眉根を寄せ、大仰に手を振ってみせる――が、その笑みはむしろ先刻よりも愉快そうに、深く刻まれていた。
 果たして青年は忠告を受け立ち止まるだろうか、はたまた近づいてくるだろうか――
 どちらにしても、楽しみだ。
702 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/28(水) 22:55:53.14 ID:E9J79anw0
>>701
 「そうですか、ざんね――へ?」

あなたの口から、ハンカチ無い宣言と共に発せられた停止忠告に、青年は一瞬無表情になった。
が、すぐに困惑の色をその瞳に宿らせ

 「ちょ、待ってください!誤解です!」
 「一見そう見えるかもしれませんが、これは僕の正式な職業かつ正当な給与を貰って行なっている仕事でありまして…………」

青年は、とりあえずその場に足を止めるも、手を広げたり戻したりしながら
くどくど、怪しくないアピールをし始めるだろう。

あなたが納得するまで、と青年は考える。

その口から、「私はやっていない」とか、「正当防衛である」とか……
そう。言うなれば、"まともな言い訳"は飛び出さない。
つまりこの青年、殺人に関しては否定しないのだ。
703 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage]:2012/11/28(水) 23:07:35.22 ID:woz4KRmQo
>>702

「あらら……? 職業? 給与?……これが?」

 細められていた目がわずかに開く。顎を撫でさすりながら驚いたような顔をする。青年の対応は色々予想していたが、まさかこのような釈明を始めるとは思いも寄らなかった。

――自分と「同類」かと思っていたのに。

「ふむ、成る程……。確かにあなた、そんな悪い人にも見えませんねぇ。よろしければ、そのお仕事について――詳しく、お話聞かせて頂けませんかね?」

 話してみれば実は話の分かる人物なのかもしれない。
 信用には足りないが、俄然興味が沸いてきた。
704 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/28(水) 23:15:07.49 ID:E9J79anw0
>>703
 「はいそうです怪しいものではありません!」

青年は息を強めて説明。
なんとしてもこの誤解を解かなければ。

もちろん、客観的に見て、それは誤解でも何でもない。
ただ、青年にとって、殺人鬼……否、"人"殺しという認識は間違っていた。

 「私、とある賭博屋兼金融業という会社に勤めているのですが」
 「割と新入りなので、色々と雑用を押し付けられているんですよ。」
 「その一つがこれなんです。」

 「つまり、借金の取り立てです!!」

まともでしょ。みたいな顔で言い放つ青年。
明らかな説明不足。そして、死んだ人間からどう取り立てるのか、という謎。
それ以外にも様々な謎は残るだろう。
705 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage]:2012/11/28(水) 23:31:26.67 ID:woz4KRmQo
>>704

「……」

 かなり言葉に詰まった、と思う。
 どう形容すべきか……とにかく、目の前にいるこの青年もまた一般的に見て異常なのだろう。そうに違いない。

「……それって、人殺しじゃないですか……?」

 迷ったが言った。

「つまり、金が返せなくなった哀れなその人を殺したってことで良いんですね?」

 青年の言葉は理解に苦しんだが、それだけは何となくで分かった。
 正直なところ、男は困惑していたのだ。今まで様々な殺人場面にも立ち会ってきたものだが、ここまで従順な人間は初めてである。逆に困惑する。

「……それって、人殺しじゃないですか!」

 だからもう一度言ってやった。
706 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/28(水) 23:37:59.33 ID:E9J79anw0
>>705
 「ですから!」

その声に、少し呆れが混じる。
彼を納得させるには、どんな言葉が一番いいだろうか?
それを思考している。

思っていない。これが"悪である"とは、微塵も。

青年は、当然のように言うだろう。

「人じゃないんですって。彼らは"屑"っていうか、そんな感じの……」


「そう、弱者、なんですよ。」

さすがにこれで分かるだろう、とあなたの理解力に期待し
青年は、先ほどと同じ柔和な笑みを浮かべるだろう。
美しいと形容しても引き目の無い、優しい、聖人の
笑みを。

思っていない。
これが、悪であるとは―――


――――…微塵も。

//12時になったら寝落ちします(確信
//たぶん12時ぐらいになったら置きor凍結or〆orキンクリetc...になってしまうと思います、すみませんorz
707 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage]:2012/11/28(水) 23:58:16.40 ID:woz4KRmQo
>>706

「……」

 青年の口舌を聞いた男は、再び黙りこんだ。
 しばらく、黙っていた。

「ああ、そういう事ね……」

 やっと合点がいった――
 この青年は、そもそも人殺しを人殺しと思っていないのだ。おそらく、屑を一つ消した、といった程度にしか認識していないのだろう。
 穏和に見えて限りなく冷酷だ。自分のような「ただの人殺し」などよりも遥かにタチが悪い。

「んー……アンタ、あれだな。根っこんとこからネジ曲がってるタイプですかぁ」

――良い。
 笑みがどんどん深くなるのを感じる。思わず饒舌になる――"いつもの口調"に戻ってしまいそうだ。

「やっぱあんた相当なワルだわ! はっは! 自覚ねぇのか? ねェんだな?」


/構いませんぜー! なんでもお好きにどうぞ!
708 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/28(水) 23:58:30.51 ID:REozLiqio

「寒い夜に御座いますねェ」

緋色のコートを夜風に靡かせる一人の女性が、海沿いにある公園の一つで空を見上げながら、そう呟いた。
右手に持った大きな鎌の切っ先からは鮮血が滴り、闇夜に包まれた砂場に朱い花を幾つも咲かせる。

そこに転がっていたのは人の骸である。
白を基調とした着物は、陰陽師の纏うそれだと傍目にも分かり易い。
物言わぬ屍となった彼等≠ヘ、漂白した様な五指を虚空へと投げ出しながら、横たわっていた。

「――さて。
如何致しましょうか、今宵の此れからは。
裏切り者を始末し役目を終えて、後は呑気に夜の街を堪能しましょうかね。

こンな所ォ見られちまったら、それ所じゃねェンでしょうがね」

紅い視線を足元に向けると詰まらぬ冗句を吐き出し、それから口唇の端をスッと吊り上げた。

「……悪い予想は当たるって言いますし、野暮な詮索は止した方が良かったかも知れやせん。
フッフフフフ、クククククク………………………………ッ」

本当に悪い予感は的中してしまうのだろうか。
そんな事を考えながら、それでも何処かそれを望んでいる様に
女性は担いだままの大鎌を敢えて隠す事無く、不気味な笑声を零しながら、その場に立ち尽くしていた。
709 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 00:08:40.71 ID:BuPJ0glk0
>>707
 「ワルとか曲がってるとか自覚無いとか、なんか失礼ですねえ……。」
 「……ま、とりあえず納得してもらえましたよね?」
 「そういう事で、僕、怪しい者ではありませんから!」

ああ、よかった。
安堵の表情を、青年は浮かべた。

なにせ、これで不審者として通報されてしまうと、無実を証明するのに幾らか時間が掛かるだろうから。

 「にしても、ハンカチが無いと服の汚れが……。」
 「……あ、この辺の百貨店とか、何処にあるかご存知ですか?」
 「ちょっと遠出してきたもので……ハンカチを買いたいのですが。」

平然と、青年は会話を続ける。
このままあなたと少し話して、そのまんまハンカチを求めて去るつもりだ。

まだ、あなたの様子の変化には気づいていない。
青年は、話している相手の裏の顔とかは探らないし、ましてや初対面の人間の態度なんかにつべこべ言わない。
善良な一市民として、当然の事だろう。何の不自然も無い。

//すみません、では、凍結&置きレス式ロールでお願いします。
//そちらが返してくだされば、こちらも時間を見つけて返しますので
//なんとなーくお互い時間が合ったら、自然と解凍状態になると思いますので…。
//もしそちらが面倒でしたら、キリも良さそうなのでそのまんま別れたみたいなキンクリでも大丈夫です。
//ちょっと、限界なので、おやすみなさい。
//本当に、こちらの都合で迷惑をかけてしまって申し訳ありませんでした。
//また明日御お願いします。おやすみなさい。
710 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 00:19:54.03 ID:73OWK5ifo
>>708
【誰かが近づいてくる】
【足音は少し速く、「誰か」が走っているであろうことを伝えるだろう】

…?
うおっ!?

【「誰か」が驚きに足を止める】
【黒のジャージ姿のどこから見ても普通の青年であった】
【青年の顔にはうっすら汗が浮かんでおり、息が少し荒い】
【ジョギングの途中だったようだ】
【青年の目は倒れ伏した屍に向けられていた】

…ビックリした…季節外れのホラーだな
…やれやれ

【ため息を吐き出した青年が大鎌を担ぐ女性に目を向ける】

…これ、アンタが?
711 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 00:28:40.24 ID:TQY6Zvpso
>>710

誰かが近づいてくる事を知らせる、足音の連なり。
それを耳で拾うと、女性は愈々以て嬉しそうに顔を綻ばせる事になった。

足を止めた青年の方に紅い瞳を向け、問いを投げ掛けられると目を細めながら

「如何にもその通りで御座いますよ、お兄さん。
アタシがコイツを使ってざっくりざっくり切り刻ませて頂きました」

右肩に担いでいた大鎌を軽く揺らして見せながら、誇示をする様に言葉を紡ぐ。
状況を説明する事で、相手により分かり易く己の立ち位置を示してしまおうとする様に。

「――こう云う物を見た時、お兄さんはどう対処されるのでしょうか?
見た所ジョギング途中、己の鍛錬に励んでらっしゃるようで、それに正義感も強そうに見えますが」
712 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 00:39:14.53 ID:BS4SN2Jao
>>711
どう対処…って…

【パチパチとまばたきして】

…通報するけど、普通に

【ジャージのポケットから普通のスマートフォンを取り出した】
【女性は一つ、勘違いしている】

やるなとは言わないがせめて公園じゃなくて路地裏とか人の目につかないとこでやれよ…明日からここ使えなくなるじゃないか
人が死んだとこでトレーニングとか胸くそ悪いにもほどがあるわ
…やれやれ

【青年は決して正義感溢れる好漢ではない】
【ただの、普通の青年である】

…オイ、行こうぜ
ここに居たらお巡りさんに捕まっちまうぞ?

【「犯人」に向かってスマートフォンを見せながら声をかける】
713 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 00:46:07.97 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
714 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [saga]:2012/11/29(木) 00:50:13.98 ID:TQY6Zvpso
>>712

「ほう、通報ですか、通報」

相手の返答を聞いた女性は、にやにやと嬉しそうに顔を歪ませてしまう。
視線だけを相手の方に向けていたのに、カッと足首を捻ると、身体の正面も向ける。

「普通に、通報をしてしまわれるのですか。そして、ガイシャである私が此処を離れる時間も与えて下さる」

笑みを湛えた女性は、相手の方へと向けて一歩足を踏み出す。
担いだ大鎌の峰に沿って月明かりが煌めかされて、白い湾月を夜闇に浮かべては溶け込んでいった。

「前言を撤回させて頂きましょう。
お兄さん、正義じゃ無くて、普通なんですね。


――いえ、普通、でもありませんか」


右腕を大きく上から下へと振り下ろし、携えていた大鎌の刃に、身体の正面を縦に通過させる。
白い月明かりが鎌の軌道から吐き出されると、そのまま相手の方に向けて飛び、襲い掛かる事になった。

白く縦に伸びた斬撃は威力も高くなく、命中判定も小さい物だが、狙いは相手の持つスマートフォン。
気付いて相手が回避する時間は十分にあるし、命中したとしても身体に大きな衝撃は及ばされない筈だ。
715 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 00:53:11.65 ID:TQY6Zvpso
>>714
/名前!
716 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage]:2012/11/29(木) 00:56:13.73 ID:LLJ7CAYao
>>709

「あーらら、取りつく島も無いことで……」

 男は肩を竦める。心底滑稽だという風に、愉快な笑いを浮かべたまま。
 同時に彼を包む雰囲気がガラリと変わったのに、善良な青年は気付いただろうか――
 殺意と敵意と悪意。
 ごくごく普通の人殺しとしての感情のすべては、一人の青年に向けられていた。

「あーちょっと待って、待てよ。なんつーか、俺にも人殺しの面子って奴があるからさ……このまま返すワケにゃいかねーのよ。分かる?」

 どこまでも無関心で無感情な青年の態度は苛立たされたが、同時にこの上ない興奮を覚えた。相反する二つの感情は、男を増して饒舌にさせる。
 こんな俗物だから、自分はいつまで経っても「ただの人殺し」なのだ――

「ところで、こりゃ純粋な質問なんですけど……貴方、そこの人間を[ピーーー]とき何も思わなかったんですか? そいつが憎たらしいだとか、哀れだとか!」

 まともな返答を期待している訳はなかった。目の前にいるこの青年は、自分のようなただの人殺しとは訳が違う。
 だから、この問いはあくまで社交辞令である。軽快に舌を動かしながら、再び思った――我ながら俗物めいた質問だ、と。



/おやすみなさい。自分もそろそろ寝るので全然構いません、というか返レスの遅い自分としては置きの方がかえって気がらk
ひとまずお疲れさまでした
717 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 00:56:48.61 ID:p5nvlqWao
>>714
…?
オイ…

【一歩前に出た女性に不穏な空気を感じたのか】
【声をかけて制止しようとしたが…一呼吸遅かったようだ】

とお…っ!

【自分の手の中のスマートフォンを狙って放たれた一閃】
【手を胴体にくっつけてスマートフォンを守る】

…何しやがる
一学生にとってスマートフォンは高級なんだぞ?

【じろりと女性を睨みつける】
718 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 00:57:08.01 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
719 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 00:57:45.68 ID:LLJ7CAYao
[ピーーー]恥ずかしいよやめてよ、殺すだよ
720 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 00:57:57.03 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
721 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 00:58:33.23 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
722 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 00:59:09.59 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
723 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 00:59:47.80 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
724 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:00:29.62 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
725 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:00:59.27 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
726 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:01:28.97 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
727 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:02:04.54 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
728 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:02:36.91 ID:oK9ZQW6Ro
646 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 00:42:57.91 ID:mj72z4ce0
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない
729 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:03:15.67 ID:oK9ZQW6Ro
649 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 01:02:42.46 ID:mj72z4ce0
新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
730 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:03:50.02 ID:oK9ZQW6Ro
649 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 01:02:42.46 ID:mj72z4ce0
新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
731 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:04:24.16 ID:oK9ZQW6Ro
649 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 01:02:42.46 ID:mj72z4ce0
新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
732 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:04:56.96 ID:oK9ZQW6Ro
649 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 01:02:42.46 ID:mj72z4ce0
新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
733 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:05:36.05 ID:oK9ZQW6Ro
649 名前:名無しさん@ゴーゴーゴーゴー![sage] 投稿日:2012/11/29(木) 01:02:42.46 ID:mj72z4ce0
新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
734 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 01:05:38.17 ID:TQY6Zvpso
>>717

「……そうは言われましても、通報されると面倒なンで」

回避された事に少し目を丸くしながらも、まるで悪びれた様子を見せない女性。
再び右肩に鎌を担ぎ直しながら、小さく首を傾げて見せた。

「ですからお兄さん、それだけは勘弁して頂けませんかね?
理由を話せと言われれば話しますよゥ、ですが、もしもそれでも通報なさると仰るのなら

――次はもう一回り大きな一撃を打たせて頂きます」

キィン、と小さく耳鳴りするような音を鎌の刃から響かせながら、女性は気さくな笑みを浮かべて見せる。
紅蓮の長髪を風に靡かせ、白い小顔を楽しげに歪ませ、しかし赤い双眸は鋭い光を一直線に相手へ向ける。

見られた事、に警戒を抱いているのではない。
通報され警察をやって来る事、をどうしても避けようとしている風であった。
735 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:06:02.29 ID:oK9ZQW6Ro
新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
736 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:06:49.84 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
737 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:08:48.11 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
738 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:10:59.90 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
739 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 01:12:24.41 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
740 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:12:48.42 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
741 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 01:12:58.04 ID:xoiGIAW2o
>>734
…一つだけ言わせろ
通報されたくないんならそもそも公園ですんじゃねぇ!
ここは公共の場所だ!
…やれやれ

【スパッと切れ味のよろしい正論を叫びため息を吐き出す】

お前がこいつらを殺した理由なんざ興味ないし、俺としては仏さんをそのままってのは後味が悪すぎるだけだ
こいつらをちゃんと供養するってんなら通報しないさ
だから打つな、俺はまだ死にたくないんだ

【堂々と情けないことをのたまう】
742 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:13:21.37 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
743 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:13:42.72 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
744 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:15:02.83 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
745 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:15:59.80 ID:oK9ZQW6Ro
只今このスレにてある重鎮が引退演説中です!!
ご意見のある方はぜひとも足をお運びくださいまし!!

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1352720234/
746 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 01:25:21.44 ID:TQY6Zvpso
>>741

「……深夜の公園なんて、公共の場であって無いような物だとアタシは思うンですがね。
お兄さんが来るまで二時間ほど、此処で天体観測していましたが、誰も来ませんでしたよゥ?」

正論に対して返されるのはとんでもない暴論。
割と真剣な表情で言うのだから性質が悪いのだが、続く相手の言葉に安堵の色を見せて。

「元々、きちんと供養はする積りでしたンでその点はご心配なく。
もう一時間程で回収の依頼を受けた連中が来ます。疑われるンでしたら、見送りますか?」

くくっと喉を鳴らすようにしながら冗談を言い、それからフッと月明かりの中に大鎌を溶け込ませる。
空いた右手をコートのポケットに突っ込むと、そのまま前に向けて歩み出した。

「それまで暇でしたし、お兄さんみたいな一般の方に通報されるといけないンで残っていたんですがね。
――ついでに、「こういう状況」を目の当たりにして、どういう反応を取るかも見てみたかったんで

で。その見た結果として、お兄さんに尋ねてみたい事があります」

相手の真正面まで近付くと、足を止め、腰を軽く曲げて顔を覗き込むようにしながら

「慣れてらっしゃるんですか? 人の死骸に、殺人現場に、殺しをやっちまった犯人に」

747 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 01:35:16.42 ID:BS4SN2Jao
>>746
「公」園だぞ?何時であろうが公共の場所に決まってるだろうが…

【とんでもない暴論に思わず頭を抱えてしまった】

…見送りはいいだろ、そもそも全員知らない顔だし
…まぁ手ぇ合わせるぐらいは、やるけどさ


【目を閉じ遺体に向かって手を合わせる】
【青年は正義の味方ではない】
【が、見ず知らずの相手に手を合わせる程度には優しいらしかった】

…この「アホみたいな世界」はどっかのバカが世界をぶっ壊そうとして、どっかのバカがそれを止めようとするような世界だぜ?
そりゃ遺体の一つや二つで驚いていられなくなるさ

【目を開けてぐしゃぐしゃと自分の髪をかき混ぜる】

家族に「人斬り」が居るしな
748 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:38:59.47 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ
749 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:40:07.35 ID:oK9ZQW6Ro
騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ
750 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:41:46.63 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ
751 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:45:05.70 ID:8Tt1KGxIO
星空さんお疲れ様
俺はあんたのキャラ好きだったし、あんたのロール毎回楽しみにしてたよ。もう会えなくなるって思うと、正直寂しいし悲しいな

考えなおしてくれるなら、考えなおして欲しい。。。ともかく、お疲れ、そして絡んでくれたりアドバイスくれたり本当にありがとうございました。
752 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 01:47:37.65 ID:TQY6Zvpso
>>747

遺体に手を合わせる相手を見ながら、よくそう言う事が出来るなと感心を抱く。
女性は、人の魂が抜け去った後の肉体など道具でしかない、と考えていた。
怪異に喰らわせて餌とするか、それか有能な能力者であったなら怪異の素体としてしまうか。

それだけに、きちんとその冥福を祈れる人間が物珍しく映る。

「――そういう物なンですかね。『慣れ』と『親近感』みたいな物って事でよろしいンでしょうか」

相手の返事を聞くと、視線を逸らし少し考え込むような表情を置いてから、横目で相手の顔を窺う。

「怖くはないンですかい?
家族に人斬りが居て、それは確かに大切な家族なンでしょうが、でも殺しをやるンでしょう?」

何処か躊躇うような口ぶりであったのは、踏み込んで良い所であるか不明であるから。
それでも、聞く。疑問を疑問として抱えたまんまでいたくは無かった。
753 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:55:08.25 ID:oK9ZQW6Ro
今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
754 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:55:40.27 ID:oK9ZQW6Ro
今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
755 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:56:02.18 ID:oK9ZQW6Ro
今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
756 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:56:18.08 ID:oK9ZQW6Ro
今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
757 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:56:59.36 ID:oK9ZQW6Ro
今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
758 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 01:57:55.75 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ

今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
759 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:00:50.21 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ

今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
760 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:03:22.74 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ

今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
761 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:04:44.45 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ

今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
762 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:04:45.13 ID:5MEHc9uIO
>真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている

指名して戦えばいいやん。正直天地vs真双みたいから是非やってくれよ
763 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 02:06:48.10 ID:eO3cCVGyo
>>752
親近感、は少し違うな
俺個人としては殺しなんてやらないしやりたいと思ったこともないから
だいたいその「人斬り」と『家族』になったのは最近の話だし

【ぐいーっと背伸びして少し固まった身体をほぐす】

怖いぞ?だって人殺しなんだから
いつ殺されるか分かったもんじゃないもんな
…でもそれ以上にソイツを、ソイツの居場所を護りたいんだよ

【何でもないことのように青年は言う】

だいたい人間、好き嫌いはあるだろ
コイツのこーゆーとこが気になる!とかこーゆーとこ直せよ!とか
…でも、ソイツと付き合わないようにしようとは思わないよな?
俺にとっては「家族だけど人殺し」なんじゃなくて…「人殺しだけど家族」なんだよ
…まぁソイツが俺の目の前で誰か殺そうとしてたら止めるけどな
764 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:07:51.70 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
765 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:10:29.44 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
766 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:11:27.55 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
767 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:13:38.84 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
768 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:15:10.96 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
769 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:17:20.59 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
770 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:18:08.98 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
771 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:21:04.93 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
772 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:22:03.92 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
773 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:23:09.23 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
774 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:23:46.00 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
775 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 02:25:28.70 ID:TQY6Zvpso
>>763

「最近の話、で御座いますか」

尚の事、胸の内に抱いていた疑問と云う物が大きく膨らんでいく。

「怖いとは感じていても、その御人の居場所を護って差し上げたいと。
人を殺す事なンて、人の個性の一つだと言っちまいますか」

相手の言葉に耳を傾けて、その内容を吟味するように、己の言葉で簡潔に纏めてしまう。
理解できなくはない考えであるし、同意できる面もあるのだが、しかしどうにも引っ掛かりを覚える。

「お兄さんにとっては、家族とそれ以外とが明確に分けられているのですね。
普通の方は大抵「家族が人殺し」であったなら、本人の意志に関わらず止めさせようとしちまいます。
それは勿論、他人の為と言うよりも本人の為でもありますがね。

ですが、お兄さんの場合は何よりもその家族の事を大切に思ってらっしゃる。
居場所を護る為には生き方を変えちゃいけねェんだと、割り切って、殺しを容認してらっしゃる」

口を一端噤むと、近づけていた顔を戻してから小さく肩を竦め

「お兄さんの事を普通じゃない、とさっき言っちまいましたが、またも前言撤回させて頂きます。
お兄さんは普通です。ただ、普通ですけれど――人に対して甘すぎるんですよ、と率直な感想を言わせて頂きましょう」

説教する、と言うよりもただただ己の感想を口にしただけと言う風に軽く言い切って、微笑を浮かべて見せる。
「余計な御節介でしょうがね」とそんな風に冗談めかす言葉を付け加えながら。
776 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:25:29.41 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
777 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:26:31.43 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
778 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:27:17.45 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
779 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:32:20.54 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ
780 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 02:34:35.51 ID:mmjlUT/lo
>>775
まぁ割り切ってるってか諦めてるんだよ
俺がとやかく言ったってソイツの生き方に変化が起こるとは思えないし、ソイツが俺の居ないとこで殺しをしてたら止めようもないしな
ソイツにとっては自分のことなんだ、自分のケツぐらい自分で拭くだろ
なら俺にやれることっていったら…ソイツがどうしようもなくなった時に手を伸ばしてやることぐらいかな、ってな

【ぐしゃぐしゃと自分の髪をかき混ぜる】

甘い、ねぇ…自覚はないな
俺としては普通のことだし
…くしゅっ

【小さくくしゃみ】
【先ほどまでかいていた汗が冷えたのだろう】
【身体を小さく震わせる】

…あーさむ
そろそろ行くかな、このままだと風邪引きそうだ
781 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:36:03.13 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
782 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:36:30.15 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
783 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:37:28.96 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
784 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:38:10.18 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
785 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:39:31.83 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
786 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:40:10.46 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
787 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:44:02.33 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

ライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
788 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:44:22.91 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

プライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
789 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:46:50.92 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

プライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
790 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 02:49:57.40 ID:TQY6Zvpso
>>780

「でしょうねェ、お兄さんにとっては全部普通の事だと思いますよ。
甘い事が悪い事だと言っちまう気はありません。ただ、アタシからはそう見えたというだけ。

それにしてもお兄さんの『家族』が羨ましい。
自由にさせてくれて、困った時には手を差し伸べてくれて、そして何よりも居場所を守ってくれる。
人に甘いお兄さんの事ですから、他にも色々『家族』はいらっしゃるようですし」

そこまで一息に口にすると、「厭味じゃありませんよ?」と聞かれてもいないのに言葉を付け加えて、笑声を零す。
相手がくしゃみをするのを見るのと共に公園の時計を見上げ、そろそろ予定の時刻に近い事を確認した。

「ええ、そろそろ行かれた方が宜しいでしょう。
ウチの連中は若いから、お兄さんを見たら口封じをしちまうかも知れませんからね」

洒落になりそうも無い冗談を言って、暗にこの場所が危険になる事を伝えつつ、右腕をコートから出すと

「それでは、御機嫌よう。
また会う事があるかも知れませんが、しかしあまり会って良い側の人間でもありませんがね。
それでも次会う事があれば、『ご家族』の事を少しお聞きさせて頂きたく考えております。

アタシも一族の頭領ですからね、家族を預かる身の人の話が他人事とは思えねェんですよ」

手を軽く振るってから、緋色のコートを大きく翻して公園の奥へと向けて歩み始めた。
その向こう、海上には妖しげな光の珠が二三個ほど浮かび上がって、そこから幾人かの人が出てくるのが見える。
791 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:51:59.25 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

プライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
792 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:53:26.45 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

プライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
793 :【反塁打写】 [saga]:2012/11/29(木) 02:56:22.86 ID:eO3cCVGyo
>>790
別に『家族』に限った話じゃないんだけどな、困ってる奴が居たら助けるだろ普通

【青年にとってはつまり、助けるのも護るのも当たり前のことなのだ】

おっとと…んじゃさっさと行くかな
俺の話で良けりゃあな
アンタも大変そうだし愚痴ぐらいは聞くぜ?
んじゃな!

【シュタッと手で軽く礼をして急いで走り去っていった】

/乙でしたー!
794 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 02:56:30.76 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

プライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
795 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/11/29(木) 02:57:37.80 ID:TQY6Zvpso
>>793
/絡みあり乙でしたっ!
796 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 02:58:08.59 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう

プライドが高かろうが低かろうが関係ねえよ
時間の無駄だってことだ。今のスレでロールしてもな
無論、いい奴だっている。だが、もう我慢できるほど多くはないんだよ。お前もそこに気づけ
797 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2012/11/29(木) 03:10:13.68 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい
その一方で何も得られないような人間もいる、それだけの話だ(キリッ
798 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:11:11.29 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい
その一方で何も得られないような人間もいる、それだけの話だ(キリッ
799 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:11:48.01 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい


その一方で何も得られないような人間もいる―――それだけの話だ(キリッ
800 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:12:34.09 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい


その一方で何も得られないような人間もいる―――それだけの話だ(キリッ
801 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:12:50.78 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい


その一方で何も得られないような人間もいる―――それだけの話だ(キリッ
802 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:15:44.89 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい


その一方で何も得られないような人間もいる―――それだけの話だ(キリッ
803 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:30:28.24 ID:oK9ZQW6Ro
しかもな、俺は自分にないものを持ってる人間はしっかり認める
誰も彼も雑魚と言ってるわけじゃない。賞賛すべき人間はきっちり褒めたたえるよ
例えば騎士団の一人がさっきいたみたいだが、砂漠の描写が良かったしな
ある組織の面々も上手いロールしてくる人もいる。上手い会話体だ。センスがいい


その一方で何も得られないような人間もいる―――それだけの話だ(キリッ
804 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:30:57.16 ID:oK9ZQW6Ro
あれほど文盲が多いとは思わなかったよ。怒るなんて無駄なエネルギーを使うのはガキだけだ
顔真っ赤にして怒ってる奴も、したり顔で仲裁に入っている奴も文の一つも読めないようだ

お前らがやっていることはなんだ。ロールだろう? 良い奴だって、胸糞悪い奴だって演じれんだよ
なぜそんなことにも気づかない。中身なんてあってないようなもんだってことにな

そんなことは些細な事だけどな。本当に辞める理由は面白い奴がいなくなってしまったこと、面倒になったことだから
それでも何人かは残っていると思う。無能新参が古参贔屓云々宣ってるが、そりゃそうだ、古参のが面白い奴多い
一年後とかに覗いた時にまだ残っていると面白いとは思うが、昔少しだけいたなりきりは消えちまってたな
これからどうなるかは分からないが、数人残った面白い奴で盛り上げて欲しいと思ってる。これは本心だ
といっても内心無理なのだろうなとも思ってる。仕方がない、何事にも寿命はある

俺なりに色々貢献してきたつもりだが、そろそろお役目御免とさせてくれ
二年も続いた組織だったから、名残惜しくもあるが、これ以上は関われない

新参の無能ぶりなんて今に始まったことじゃないのは分かってる。最初は人数がいたから、面白い奴の多さで掻き消せていた
だが、今は人数もいなくなってしまって、もはや隠すことができない。目も当てられない惨状ってわけだ
自分のこともまともに出来ない奴しかいなくなって、勢力間なんてのは夢でしかない

真双や魔女あたりの新人が成長しているのを見守っていたときはとても楽しかったな
俺は人が成長するのを見るのが好きだった。だから、上手くなっていく奴を見てると無性に嬉しかった
アーサー王のキャメロットの雪原で、魔女と剣聖と戦ったときは、久しぶりにロールで面白いの書いてくるなと思ったのを覚えている
真双とはもう一度剣を合わせたかったが、どうやらもう時間がないようだ。無念だが、仕方ない。他の場所で出会えることを楽しみにしている
こういう奴等が多ければもっと面白くなったんだろうが、彼らもスレを動かすまでの力はなかった

最近の新参はあまり来ていないからよく分からない。どんなキャラかすら分からない
おそらく反吐の出る無気力な少年か、媚びた女キャラかってところだろう。そんなキャラと絡むのは時間の無駄だ
そうだ。俺が辞めようと思った理由の一つに、時間の無駄ってのがあったな。つまんねえ奴と絡んで貴重な時間を使いたくない、ってのがな
805 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:31:09.20 ID:oK9ZQW6Ro
ある組織のみんなへ。本当は、あの最後のイベントで辞めようかと思ってたんだ
キリも良かったし、もうやる気も無くなってたからな。それでもあれだけはきっちり終わらせるつもりだった
二年以上世話になったことは心の底から感謝してる。最初期のメンツがほとんど残ったのは奇跡的だと思う
あの組織が残り続けたのは、俺が動いてたからじゃなく、イベントをやりたくなるようなメンツだったってのが大きい
もう名前を列挙する必要はないか。俺は全員覚えているからな。二年間楽しんでくれていたなら嬉しい

今後のことは住民に任せることにする。維持してもいいし、維持しなくてもいい
一応、街の機能はそのまま残せるということに。前にそこで微妙に問題が起きていたから
一年後、まだあの街が残っていたら、ちょっとした故郷のように感じるかもしれないな

騎士団についても、リーダー不在でも動くような組織として立ち上げてあるから、今後も上手く運営して欲しい
参加してくれたみんなにすまないが、俺は今後行動することができない。欠番は俺とは違って長くやってくれそうな優秀な人材を探してくれると嬉しい

後始末はこれくらいか。あとは愚痴で埋めさせてもらうぞ
806 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:31:31.45 ID:oK9ZQW6Ro
今ルールスレで平等云々と言っているようだが、それがやりたいなら授与形式をやめろ
授与形式なんてバラつくのが当たり前なんだから、それを受け入れてロールをすればいいだけじゃねえか
お前らの言ってる平等なんてのは、愚民が数の暴力を振るうのと変わらねえんだって自覚しろ
お手手繋いでゴールでもするつもりか? さっき俺が喧嘩売ってやっただろ、掲示板なんてのはそれで回っていくもんなんだよ
事なかれ主義なんて何の意味がある。慣れると狎れるの違いくらい分かっておけよ

ああ、俺はこの温い空気が嫌いになったのかもしれないな
最初の頃は殺し合いが多かったから、お気に入りの人が死にそうだったら信者が顔真っ赤にして飛び込んでくるくらいだった

てめえらは最後の捨て台詞もまともに聞けねえカスしかいねえのか
こんな奴等しかいねえから人が減って、中身空っぽの雑魚しかいなくなんだよ
807 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:32:27.54 ID:oK9ZQW6Ro
お前らも気づいてんだろ? 雑談を見た時、微妙なメンツばかりになってしまったこと
キャラに興味なければ、中身にも興味を持てないような奴等が薄ら寒い会話を繰り返してるだけの惨状を
少しでも面白い奴が顔を出したら、突然動き出すのを見ても明白だわな
どうしてこうなっちまったんだろうな

そんなところで雑談してみろよ。一時間もしないで頭が狂いそうになる
夜中になりゃまともな奴が増えるが、夕方なんてもうどうしようもない。居場所のない厨房の溜まり場だよあれは

戦闘スレだって同じだ。もう絡み待ちすら怖いレベルだよ
名前出して叩いてやろうか? 上の方でも叩かれてたようだから、お前らも分かってんだろうけどな
いや別にそういう奴でも面白くロールすることはできなくはないんだが、自分一人だけが頑張ってるのを冷静に見ると、妙に冷める瞬間がある
それで反応はSIRIと会話したほうがいいくらいの、すかすかのものだからな。そりゃ堪えるわ

ネタ能力なんて高度なこと今の連中にできるわけねえだろ
笑の一つも取れねえ雑魚がほとんどじゃねえか
道化もできねえ、上手くもねえ、どこに魅力を感じればいいんだ?
お前らだってそう感じてるから、こんな糞みたいなスレに蔓延ってんだろう
808 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 03:47:56.25 ID:oK9ZQW6Ro
残念ながら、ネットwatchだからとめようがないな

お前らの偽善者っぷりが笑えるな
結局なりきりっていうのは面白い奴とロールするためにあんだよ
下手な奴からも学ぶ〜なんてそういう苦行をするためではないわけ
わけがわからないよ。どうしてお前らは事実をつきつけると偽善者ぶるんだい?
いい人もいる、糞みたいな奴もいる。その事実を言っただけでこれだけ中傷されると俺も傷つくよ

皆様には以下の文だけを読むようにお願いします。これなら文句も出ないでしょう

あのスレにはとても優秀な方ばかりで、僕のような若輩者には到底ついていけそうにありません……
今回、まことにかってながら心労のためにしばらくの休憩をいただきたいと思います
大変ご迷惑をおかけしますが、組織運営の方御配慮いただきますようよろしくお願い申し上げます
809 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/11/29(木) 04:03:05.95 ID:oK9ZQW6Ro
みんなも神様とお話しようよ!
ID:mj72z4ce0が神様だよ!

http://awabi.2ch.net/test/read.cgi/net/1352720234/
810 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 16:42:41.72 ID:BuPJ0glk0
>>716
「――へえ、人殺しの面子、ですか?」

途端。
青年は、あなたの雰囲気を察して、自然に足を一歩引いた。
そして、あなたの眼をジッと睨める。
その様子、仕草から、青年があなたを警戒している事は明らかだ。

人殺しが人殺しを警戒する。
一見おかしくも見えるが、この青年にとっては何らおかしい事ではない。

なぜなら、自分は人殺しではないから。
青年は、人殺しはしない。当然。絶対に。
それどころか、犯罪現場に割って入り、被害者を助ける。
自称殺人犯の少女は、諭して心を入れ替えさせようとする。真性の善人。


だから、こんな言葉も、心の底から発する事が出来るのだ。


「まだ勘違いしているようですね。」
「これは"殺し"じゃありません。」
「"救済"です。」

//おおぅ、ありがとうございます。
//とりあえず返しておきますねッ
811 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 19:00:24.15 ID:CDP2iJ+Yo
>>810

「そそ、そーゆー事。凶悪最悪の殺人鬼が"獲物"をみすみす逃がしたとなっちゃあ……笑いモンだろ? あ、紹介遅れたけど俺様ほら。人殺しだから」

 さらりと言ってのけた。最早ここまで来て素性を隠すつもりはない――否、明かさずにはいられない。
 ここまでの「上物」は久々だ。殺人快楽者として逃がす道理が有り得ない。

「救済だ? 大したイカれっぷりだなァ、おいおい……こりゃ話通じそうにないね。相当な社会不適合者だ、ねじれ者だ! ハハハハッ!!」

 何が可笑しいのか。男はタガが外れたように笑っていた。
 成る程この青年の言う通り、彼は極めて善良な人間なのだろう。温厚で、誠実で、忠実で――それ故に、狂っている。

 それが愉快だ。
 愉快でたまらない。

「―――……だから、よ」


 男が再度懐に右手を差し込んだ。

「俺様が、哀れなテメェを『救済』してやる――」

 其処にある「得物」を握りしめ、居合いの構えのような姿勢で青年を睨む。

 ぞっとするほど冷たい瞳だった。


「――目覚めやがれ。【悪鬼縛棍】ッ――!!」


 刹那――その場にいる者は、形容しがたい違和感のようなものを感じるかもしれない。
 まるで、この世の理を外れてしまったかのような――

「――"鬼の禍角"!!」

 男が右腕を振るった。
 その手には、一尺ほどの棒から巨大な角が生えた形状の武器が握られている。槍のような棒のような、奇妙な得物だった。
 地獄の鬼の角を片手に、男は数歩先にいる青年を睨み据えた――


「……つー訳でさあ。イキナリで悪ぃけど、俺様のためにいっちょ死んでくれや。ガハハハハハハッ!!」
812 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 19:24:27.13 ID:BuPJ0glk0
>>811
「……よく分かりませんが」

青年は、あなたの動きに合わせてゆっくり両手をポケットに突っ込んで

あなたの動きに合わせて、ゆっくりと引き抜いた。


その掌、握られたのは
血塗れた短剣でも、平和の鐘でも、救いの神でも無い。

それはトランプ。
道化が所有し、同時に、道化を象徴する、モノクロとカラーのジョーカーが二枚。

「とりあえず、自首を強くオススメしますよ…っと!」

あなたから出来るだけ距離を取ろうと、青年の両足が地面を強く蹴る。
その体と、髪が浮く。
それと同時に、右手に握られていた、白黒道化師が一人
ひゅぅ、と心地良く風を切りながら、あなたの首元を狙って跳び出すだろう。

青年が投げたソレは、確かにただのトランプであり、変な細工はまったく無い。
その軌道はズレる事なく、確実にあなたの首を狙う。
だが、青年が投げたソレは、確かにただのトランプであり、変な細工はまったく無いのだ。
喉元を軽く抉って、あなたに多少の衝撃を与えて地面に落ちるか
叩き落されて地面に落ちるか、避けられて地面に落ちるか……それとも、木っ端微塵になるか。

それでも、道化師の腑抜けた顔は、あなたを見て、嗤っている。
反して、所有者である青年自身の顔は、焦りからか、とても険しい。
813 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 19:54:20.16 ID:CDP2iJ+Yo
>>812

「何ですかね、これは……」

 相手の武器が小さいのに少し怪訝な表情を浮かべたが、それだけだ。右手の角を一薙ぎにして、トランプを叩き落とす。それが只のトランプならば、あっさり地面に落ちるはずだ。

「んな怯えたツラすんなよ、お前だって"殺す側"の人間だろ……?」

 男はいよいよ楽しんでいるようである。嗜虐の笑みに頬を引きつらせ、狂喜の色さえ浮かんだ瞳で後ずさる青年を見つめている。追う様子はない。
 その代わりに――

「――"蛇帯"!!」

 男の声とともに、角の生えた棒が「伸びた」。大角はそれなりの勢いを持っており、まっすぐに、青年の腹部を抉る軌道で飛んで行くだろう。

「なーんて、アンタに言っても無意味か? ハハハッ!!」

 男はまた、嘲笑った。
814 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 20:14:01.01 ID:BuPJ0glk0
>>813
すたっ、と地面に着地した青年は、左手の彩色道化師を構えた。
無下もなくトランプが叩き落されるのを視界に捉え、心中で歯を軋った。
…いや、その紙切れは、叩き落されるどころか、ほぼ真っ二つになって、路地裏のゴミ溜めへと消えていくだろう。

喜びの感情を顕にするあなたに対して
この好青年は、焦りと恐怖に、自慢の笑顔も浮かべられない。
しかし、こんな状況でも、悪態や舌打ちの一つも吐かないのは、集中しているからか日頃の態度からか。
だが、日頃の行いの良さは、あなたの攻撃を止めてはくれないようだ。

倍返し…以上の反撃を目の前にして、青年は一瞬考えた末
左手の彩色道化師を放った。
しかし、あなたが正面に居て、その正面からはあなたの武器が迫っている以上、あなたに直接投げるのは難しい。

直進であれば。

双子の後を追うように放たれた彩色道化師は
なんと、緩いカーブを描きながら、迫る鬼の角を避けて
武器を握る、あなたの右手を狙うだろう。
さらに正確にいうと、あなたの右手の、その指を。
そのまま行けば、あなたの指の上を掠るように通過し
その鋭利な側面で、あなたの指に切り傷を負わせる事だろう。

青年は、この一手の思考と実行に時間を割いたようで
足はまったく動かしていない。つまり、そのまま鬼の角が直進すれば、確実に青年の腹部を抉るだろう。
815 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 20:37:28.68 ID:CDP2iJ+Yo
>>814

「……っ!」

 鬼の角は青年を貫くに違いないものだと確信していたが、青年の身体が穿たれるほんの一瞬前――右手に鋭い痛感が走った。それでも棍を手離しはしなかったが、手元を狂わされたようだ。角は軌道を大きく下げて、青年より後方の地面に突き刺さって止まっていた。

――やはり、何らかの能力か。

 右手の傷を一瞥すると、手の甲が幾筋の血でべっとりと濡れていた。さほど重大なものでは無いが、思いの外深い傷のようだ。動かそうとすると鋭い痛感が走る。

「……殺す気のねェ攻撃だな」

 構うものか。
 指の感覚が悲鳴を上げるのにも関わらず、より強く棍を握り締め、その長さを元に戻し始める。青年が何も行動を起こさなければ、数瞬後に凶器は男の手に返っているはずだ。
816 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 20:50:30.99 ID:BuPJ0glk0
>>815
鈍い音を立て、青年の足元に角が突き刺さる。
すぐ正面で立った砂煙に、こほこほと軽い咳をしながら
その両手を、もう一度ポケットに突っ込んだ。

何かを掴む。が、取り出しはしない。
相手に武器を見せたくない、というのが一つ。
そして、あなたがその武器を落ち着かせたのを見て……

 「……もちろん、[ピーーー]気はありません。」
 「僕は、あなたと争うつもりは、ありません。」

和平交渉を、と考えたのが、一つ。

しかし、ポケットで隠されたその両手から、武器を手放す様子が無い、というのが
青年が内心、それは無駄だろうと諦めている、証拠だった。
817 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 21:26:14.96 ID:CDP2iJ+Yo
>>816

「思ったより甘いんだなァ……俺は、そこに転がってる屑とやらとは違うワケか!」

 路地の奥に横たわる死体を顎で指す。不服そうな、それでいてやはり愉快そうな表情だ。

「でもよ……残念だけどよ、俺様どんどん楽しくなっちゃってんのよ……ッ!!」

 笑う。前にも増してヒステリックに、狂的に。
 男の瞳からは理性の色が薄れており、その場を覆う異常な違和感を孕んだ雰囲気は濃くなるばかりである。
 気が付けば鬼の角は消えていて、そのの手には短い棍だけが握られていた。
 そして、

「――"蛇帯"――」

 男の頭上で、棍は滑らかに伸び始める。真上へと真っ直ぐ、長く――
 一瞬のうちに数メートルにも及ぶ長さになった棍を掲げ、男は叫ぶ。

「――"オロチ"!!」

 それと同時、棍が肥大化した。太さが数倍にも膨れ上がっている。
 直径は1メートル程だろうか――巨大な質量を伴うであろうそれを、男は負傷した右手で軽々と掲げている。

「ヒハッ、ヒャハハッ……!! オラ、この程度で根ェ上げんじゃねぇぞッ!!」

 次の瞬間――巨大化した棍は、青年の立っている場所に叩き付けられるだろう。
 青年の側にも、何らかの対抗策を取るだけの時間は与えられているかもしれないだろうが――
818 :【闇孔】 :2012/11/29(木) 21:33:31.48 ID:wog8rLSy0

『時に黒猫、おまえはいつになったら本社に帰るきだ』
『さてら私を本社につれていかない気か? なれば、私は貴様に噛み付いてでも吐かせるしかないが』

【暗い暗い夜道を歩く】
【彼等の周囲に明かりは無い】
【お月様さえ輝かない】
【彼等は歩む】【一人と一匹】


「なは、なはは......」
「そーゆーわけやないんけどなぁ...? 」
「とかく山を抜けんことにはどうすればええんか、ぼくにも......」

【一人と一匹は山をゆく】
【天を塞ぐ暗雲】
【暗闇を歩む喋る黒猫】
【暗闇を歩く黒衣の男】


『「やま、おりたいわぁ」』


【道に迷った 黒と黒】
【お空で烏が けらけら笑う】
819 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki :2012/11/29(木) 21:43:13.40 ID:ldCQbT7ho
>>679

「イシュもなるべくそうしたい……ありがと」

そのお礼の意味は二重だ
あえてなにかとは言わないが、感謝している
────はにかみ笑顔

「ん……こっそりいく。場所教えてくれ」

隠行には少し自信がある。
音も気配も無い行動は狩の基本だ

「それと、ホクトとソラだけ連れて来て欲しい」

少しお話したい二人の名をだし、言う
イシュが自分からコミニュケーションを取ろうとするのは、実は初めてかもしれない


//おおおおおおまたせしましたあああああああああああああああごめんなさい!
820 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 21:53:02.73 ID:BuPJ0glk0
>>817
流石にもう気がついている。
もう、あなたが"崩"れていると。

 「……無駄、ですかねえ。」

はあ。
小さなため息をついた青年は、真上に掲げられた棍を睨めつけて
それが、肥大化した瞬間

その両手から武器を取り出した。
それはトランプではない。
鈍く輝く、分銅の、円形のコインが二枚、だ。

そして、まるで居合い斬りを放つかのように
素早く、鋭く、滑らかに、それらを自分の真上に投げた。

 「双蝶、羽撃きの軌跡」

瞬間。
コインが、急に光りだす。
……否、光っているのはコインではない。
コインの"軌跡"そのもの、だ。

コインが通った跡に、半透明に光る、コインのような物体が生成されている。
本物のコインは、すぐにあなたの棍に叩き落されるだろうが、コインの軌跡は消えない。
コインの軌跡一つ一つが連なり、重なり、まるでCGのように、空中へと向かうレールのようにも見える事だろう。
そして、その軌跡一つ一つは確実に実体を、"干渉力"を持っていて
あなたの肥大化した棍にぶつかっては消えていく。

つまり、1cm棍を振り下ろす度に、かなりの硬度を持つコインが、真下からその棍を迎え撃つ。
10かも100かも1000かも、数えようは無いだろうが。
確実に勢いを殺していくはずだ。

問題は、どれぐらい殺せるかである。
まさか、左手に持ち替える事もせず、負傷したままの手であの巨棍棒を振り下ろされるとは、もちろん青年は考えていなかった。
結局は、あなたの気力と根性と


正気に、寄るだろうか。
821 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 22:34:58.44 ID:CDP2iJ+Yo
>>820

 光る軌跡を見つめ、男は最後にまた一度深く、深く笑みを浮かべ――棍を、降り下ろした。
 衝突が生まれる。

「ぐ、ぉ……ッ!」

 幾百幾千の破壊と干渉――右手に感じる壮絶な衝撃と痛みに触れて、男の瞳に危険な色が宿った。

 コイン数百枚分の軌跡が消える。

 頬に脂汗が滲み出す。思わず呻き声が漏れた。もはや右手に感覚は無く、ただ溢れかえる殺意だけがしきりに腕の力を入れ続けている。

 また、コイン数百枚分の軌跡が消える。

「良いぜ……良いぜェ!! 突き破って打ちのめして殺し潰してやるよッ!! ハハハッ……ハハハハハハッ!!」

 男が悲痛な笑い声を上げた時――確かに、棍の先端に大蛇の頭が浮かび上がったのが、はたして青年に見えただろうか……?

 それは紛れもなく、男の理性が一片も残さず消し飛んだ瞬間だった。

――同時、コインの軌跡がすべて破られた。

 一匹の巨大な蛇と化した棍は、そのまま圧倒的な質量と速度を伴って青年へと襲いかかり、そして――


――――ぷちん、


 青年が無惨に潰される図が予想された瞬間、間抜けな破裂音とともに大蛇の頭が弾け飛んだ。

 途端にあたりは静寂に包まれる。
 気が付くとそこに巨大な棍の影は無く、男は短くなった棒を握りしめて苦しそうに頭をおさえている。

「――……あー、いっけねぇ。危うくトぶところだったじゃねぇか、クソがっ……」

 どうやら男は、衝撃の直前に正気を戻したらしい。さも憎々しげな目で青年を睨んでいる。
 理性が持ちこたえたのは、双方にとって幸運だったと言うべきだろうか―― 
822 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 22:52:57.69 ID:BuPJ0glk0
>>821
軌跡の壁その下から、青年はあなたの棍を観察していた。
どちらにせよ、前後左右に動いた程度で避けられる長さではなかった。
それよりは、冷や汗をかきながらも、観察に徹するべきだと。

しかし、まだ大した事は分からない。


いや、むしろ、全て分かっているのだろうか。
それは、ただの狂気の塊であると形容すれば、良いだろうから。


ソレが。
殺意が。
大蛇を象った、その時。

 「……――え?」




あなたが顔を上げて睨めつけようとする青年は
恐らく、うつ伏せの状態で地面に叩きつけられている事だろう。
コンクリートに溜まったゴミと埃に、抉りこまれるような形で。

 トびかけたのはこっちですよ。

そんな皮肉が、青年の頭の中に浮かぶが、口に出す体力も気力も無い。
大蛇が消える寸前、地に伏せようとした瞬間、気がつけば地と睨めっこだ。
叩き潰されはしなかったが、恐らくコンマの差で、青年の状態はかなり変わっていただろう。

青年は、背中の痛みからか、うつ伏せのまままったく動かないが
何やら、うめき声のような物を発している為、まだ生きているのは分かるだろう。

//すみません、また凍結or置きor〆をお願いしたいです……。
//たぶん今日は、次のレスまでしか返せないと思うので…
823 :【亜鬼縛棍】授与スレ>>401 [sage saga]:2012/11/29(木) 23:16:18.25 ID:CDP2iJ+Yo
>>822

「……あーあー、生きてたよ」

 倒れ伏して呻く青年を見て、心底残念だという風に溜め息をひとつ。
 かなり目眩がした。頭痛も酷いものだった。能力を使いすぎたようだ。
――潮時か。

「残念だけど、俺の方はもう限界みたいなのよね……ってぇことで、退かせてもらうわ」

 もう一度溜め息を吐き出す。つい先まで殺しあっていたというのに、別れの句は至極あっさりしたものだった。

「俺をお巡りさんに突き出すつもりなら、まだいくらでもお相手しますけど……ね。貴方も休みたいでしょ?」

 元通りの温和そうな笑顔で目を細めると、青年に背を向けた。路地を出ていこうとする後ろ姿は、往来を行き来する通行人のものと大差ない。
 そのまま男は、平凡な町並みに溶けてゆくのだろう――



/ではキリもいいですし、ここいらで〆かな……?
絡みありがとうございました! 楽しかった!
824 :【追憶に忘我す彷徨う胡蝶】 - Dormir Schmetterling - [sage]:2012/11/29(木) 23:20:13.51 ID:BuPJ0glk0
>>823
「………………。」

青年は何も言わない。
言えない、というのが正確だろう。

指の先すら、ぴくりとも動かない現状を、ぼんやりと認識しながら
あなたが消えたのかどうかも、把握出来ないまま。

青年は目を閉じ、しばらくの休息を取るのだった。

/長引いて申し訳ありませんでした……
/そして、絡みありがとうございました!
825 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/11/29(木) 23:33:55.29 ID:wCGgO/LVo
>>819
【活発な褐色少女のはにかみ笑顔。
男勝りなお姉さんもポワーンとしてしまう】

『わかったわ。食堂だったら(バン)こっちよ。ついてきて!
みんな、あとお願い! ホクトとソラっち、至急宅配頼むわ!』
『『『いえっさー!』』』
『というわけで、足元気をつけてね。すぐにつくから』

【お姉さんはやおら壁をバン、と叩いた。
すると壁が開く。正確に言えば、壁に仕込まれていた隠し扉が。
あとを仲間たちに頼むとねずみみさんは、口をあけた通路をクイッと親指で示して、すたすたと歩みこんでいく。
明かりはすこし暗めながらもしっかりついているので、こけたりはしないですむだろう】

【一分も歩けばひとつの扉に突き当たる。
あければそこは食堂である。
中央あたりのテーブルには、たくさんの料理と、さっきとぜんぜんかわんないソラと、カチコチに緊張しているホクト君】

/だだだだいじょうぶででですよう! こっちこそすまっせん!
826 :【武装奥義】 :2012/11/29(木) 23:40:43.22 ID:wog8rLSy0
『今どき剣士なんて流行らないと思うけどさ』
『何だかんだで剣が一番使いやすいってのも事実なんだよね』


【街の中心に位置する場所に建てられた時計棟が一日の始まりを告げたときからずっと、彼はそこにいた】
【天を貫かんとばかりに伸びる荘厳なる摩天楼、否 時計棟の天辺だ】
【其処は当然の如く危険で、立ち入り禁止区域にされているため、基本的に人が来ない物来ない】
【 しかし、この街の絶景を一望できる隠れた名所でもあるために 人を嫌い 美しい者を好む彼にとって、お気に入りの場所となっていた】


『槍も弓も鎌も刀も』
『片手じゃどうにも難しい......』
『エーゲリネイアも見栄張ってないで診療所なりなんなりいけば良いのに......』

【そう呟いたのは隻眼にして隻腕の少年であった】
【黒い鴉を想わせる闇色のファーコートを羽織り、柔かなウェーブの掛かった豊かな長髪を桃色に染めた少年だ】
【彼は冬の寒さにあてられ赤く染まった頬を、膨らませ、不貞腐れた様に俯いた】

【その背後には金属の足場にばら蒔かれた様々な武器武装の数々】
【黄金色に輝く武装達を 月が優しく照らす】
【どうやら御機嫌が悪い理由は散らばった彼らにあるらしい】
827 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/11/30(金) 22:29:10.42 ID:8l+C+Cgg0

能力者もそれ以外の人間もが大勢集まる市街の中心、そこから離れた山間部に近い外れの地
交通の便もそう多くない裏街道の一つに、武家造りの古びた武道場があった



其処は現在完全なる無人であり、当主は絶賛山登り中であった




「…2021段目」

道場から2km東のとある山道
朝霧が掛かり天辺も見通せない、切り立った霊峰の石段を、段ボールと丸太を担いで裸足で登る、一人の女がいた

「休憩終了」

子供の胴ほどもある丸太を担ぎながらも身に付けた拳法着には汗一つ付かず
立ち止まってから3度目の深呼吸を終え、顔を覗かせ始めた太陽と競うようにして、苔生した石段を足早に登り始める
828 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/01(土) 01:24:26.48 ID:s14GFI3+o
【街中】
【クリスマス色のイルミネーションが煌めく夜の繁華街を歩く青年】

…あーさむ

【普通のジャケットを着たどこから見ても普通の青年】
【そんな青年のジャケットから顔を出している…】

『…のう、主よ』

なんだー?

【なぜか人の言語を操る漆黒の猫】

『世は「くりすます」一色なのに何故主の「てんしょん」はそれほどまでに低いのじゃ?』

それはねーテスト期間だからだよー

『主は「てすと」期間中なのに街中に出ておるのは何故じゃ?』

それはねー頭が普通よりちょっとよろしくないからだよー

『…悲しいのう、主よ』

…畜生に哀れに思われるほど悪くはないんだよバ楓

【とにもかくにも、騒がしい一人と一匹であった】
829 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/01(土) 08:08:10.74 ID:ApODTsyp0
冷たく澄んだ空気が漂う、朝

枯れ落ちた木の葉が敷き詰められた林道を、くしゃりと音を鳴らしながら歩いていた
その後をガラガラと、風情を感じさせないリヤカーのタイヤの音が響いていく
これだけの量が地面に落ちているというのに、側に立つ木々には未だに紅葉の彩りを見せるものがあった
もうすでに季節は過ぎたというのに……秋の名残、というものだろう

「もう、冬になってしまったのだな…………」

ふと林道の中央で立ち止まり、どこか感慨深さを感じながら、白く染まった空を見上げた
暖かさを与える太陽の姿は見えず、世界を覆い尽くすように雲の絨毯が広がっている
……今日は、よく冷えそうだ

木々の間から風が流れ込み、身に纏う黒いローブを揺らす
私はそれに朝の冷たさと、冬の訪れを感じながら……再び、足を動かし始めた
ガラガラと、風情のない音がまた響き始める
830 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage saga]:2012/12/01(土) 10:10:51.32 ID:zllMmHPC0
>>829
/まだいらっしゃいますか…?
831 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 18:46:17.75 ID:A2NB7mH60
女はそこに居た。
寒風、揺れる木々。冬の公園の出入り口。
街頭の光が、その様子を鮮明に映しだす。

褐色の猫耳、青い右目と褐色の左目。

「……。」

そんな女の視線の先には、小さな、動く物体。
人差し指ぐらいの大きさの何かが、もぞもぞもぞもぞ。
黒い体に変な色の…毛か棘か。もぞもぞもぞ。

毛虫だった。

石造りの道で、毛虫が一匹、寒そうにもぞもぞ。
女も、もぞもぞ。

「……ちょっと、退いて。」

少し離れた場所から、女は毛虫と対話し始めるだろう。
まあ、残念ながら言語は通じず、交渉は決裂寸前な訳だが。
832 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 20:33:39.58 ID:Bkv6bIZ70
>>831
//まだいらっしゃいますかね…?
833 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 20:34:30.80 ID:A2NB7mH60
>>832
/余裕
834 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 20:46:35.67 ID:Bkv6bIZ70
>>833
//では遠慮なく
>>831
そこに、こつこつと靴と石造りの道が奏でる音を伴って、男が通り掛かった。
特に目的も当ても無い散歩だったので、当然。

興味のあるものの方へ進んでいくこととなる。
そして、今夜の興味の対象は、どうやら下を向き、虫と会話を試みる少女になったようだ。

「あの…毛虫、と言うか虫には意思疎通が出来ないと思いますよ?」

そうして、男は少女の正面。毛虫を挟んだ向こうに立ち止まり、話しかけた。

毛虫を見つめる少女が、視界に入った靴か掛けられる声にでも反応すれば、長身で金髪の、神父姿の男の姿が見えるだろう。
835 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 21:00:26.61 ID:A2NB7mH60
>>834
 「……?」

ふと顔をあげた女は、一瞬首をかしげてあなたを見つめ
そして、どうやらアドバイスをしてくれたようだ、と理解すると
もう一度、視線を毛虫の方に向け


ジェスチャーを開始するだろう。
言葉で伝わらないのならば、と。ジェスチャーは万国共通なのか?
政治にも経済にも環境にも影響を与えない、とても健全な馬鹿だと言える。
836 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 21:11:01.77 ID:Bkv6bIZ70
>>835
「…虫にはジェスチャーも通じないはずですよ?」

こちらを見た後、なぜか得心顔でジェスチャーを開始した少女を見つつ

「というか、通るなら跨げばいいのでは無いのですか?」

赤い眼鏡の奥で、上向きの弧を描く糸のような目は毛虫と少女、両方を見比べて。
男は、言葉を発すると同時に、困ったように手を胸の前で組んだ。

毛虫はこの少女のペットなのだろうか、そんなことを思いつつ、相手の返答を待った。
837 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 21:19:42.93 ID:A2NB7mH60
>>836
 「……え。」

マジかよ、といった顔であなたを見上げた。
ジェスチャーをやめ、困り顔で毛虫をにらむ。

 「またぐ。」

あなたの提案を、女は検討してみる。
それはつまり、まだ検討していなかったという事も意味している。

が、数秒の沈黙の後
結局、ぶんぶん、と大きくかぶりを振るだろう。
単純に、毛虫がニガテのようだ。
近づく事もできない、となると超重度だが。

「……退かして。」

女は毛虫を指した。
同時に、顔を上げて、あなたにそう頼み込むだろう。
838 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 21:27:03.31 ID:Bkv6bIZ70
>>837
「えっ」

どうやらその返答は予想外だったようだ。

「わ、私がですか…!?」

そして男も虫は得意なものではない様子だ。
しかし、自分は神父である。困っている人は助けなければならない。

若干、ベクトルが違う気がするが。

結果、男はそばに落ちていた木の枝を手に取りかがむ。

だが、手出しをしてぷちゅっとかぐちゃっとか。そういう類のいやな予想が頭を駆け巡る。

ついに窮した様子で、さっきとは逆に、男が女性を見上げる。
その顔からは血の気が失せており、相当必死であることをうかがわせる。
839 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 21:36:03.29 ID:A2NB7mH60
>>838
あなたが女を見上げたなら、
当たり前だが、女の顔が目に入るだろう。

さて、ここで女がどんな顔をしているか。
具体的には、どんな表情をうかべているか、を説明しなければなるまい。
なぜなら、その表情によって、あなたの行動が決まる可能性が微粒子レベルで存在するからだ。
それを一言で表すなら

がんばれよ、っていう表情である。

口をきゅっと結んで、輝いた目であなたをみつめる。
他人まかせ感があふれる、そんなカオだ。
女が、あなたの対処にすごく期待していることがうかがえる。


ちなみに、毛虫を木の枝でつっついても、毛虫は弾け飛んだりはせずに、
気だるげに、普通に木の枝にぶら下がるだろう。

あんまり強くやり過ぎたら、そりゃあ体液が漏れて、ちょっとグロテスクになってしまうだろう。
でもまあ、まさかそんな事もあるまい。はっはっは。
840 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 21:43:40.18 ID:Bkv6bIZ70
>>839
(主よ、主よ。どうして我をお見捨てになるのか)

男は意を決した様子で、その毛虫を道の脇にのけようと、木の枝を払った。

そう、なんの注意も無く、ただ払ってしまったのだ。
結果、毛虫は弾かれ。女性の足元に漸近する。

つま先と、約一センチの距離であろうか。

男は、再び顔を上げる。その顔は、いかにもな謝意と、「やってしまった…」という慙愧の念に満ち満ちていた。
841 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 21:52:33.29 ID:A2NB7mH60
>>840
ぴょーん。ぴとっ。

まず、女の顔は、妙に無表情になる。
次に、目を見開く。
最後に、生える。

褐色の触手が、女の体の背中やら足やら腕から
距離は非均等に、長さは全体的にみじかいのが、にょきっと生える。
びびりすぎてボロがでている。
頭に付いている猫耳も、毛がさかだっている。
そして涙目。

女は、悲鳴をあげる余裕もなく
走って5mぐらいその場から離れようとする。
842 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 22:05:08.61 ID:Bkv6bIZ70
>>840
「ん…?ああっ!」

一瞬、何か触手めいたものが見える。
男は、半ば情けない声を出しながら、女性の背を追いかけた。

触手はもう、見間違いと思うことにした。
まずは、謝ったりなだめるなりしなければならない。

女性の靴のすぐ近くに居た毛虫は一足で踏み越え。
追いつけば、その肩に手を置き留めようとする。
843 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 22:15:52.47 ID:A2NB7mH60
>>842
事件現場からしばらく離れたところで、女はずさーと地面に転がって
正座、前屈、手はあたまの上、というダンゴムシポーズを取った。
ちなみに、あたまの猫耳のあたりをおさえているのは、ナレである。

その頃には、触手は一旦おさまっている。
しかし

あなたが肩に触れたしゅんかん

 「ぉひぅっ!?」

という奇声と共に、あなたが触れた肩周辺に、触手が再発する。
ぶわっ、といった感じで湧き出る触手は、間近で見ると毛虫を超えるほどにきもいかもしれない。
女自身は、体ごとはねて、正座のままあなたにむきなおるだろう。
844 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 22:26:57.78 ID:Bkv6bIZ70
>>843
まあ、とりあえずは立たせようか…そう思い、肩に軽く触れた
触手が肩周辺から生えた。生え―――え?

ぶわ、と鳥肌が立つ。
だが、ここで退いてしまえばそれはとても失礼に値するのではないだろうか。

「すいませんでした」
「…大丈夫ですか?」
「ほら、こんなところに居ては…汚れてしまいますよ」

ほとんど狼狽して矢継ぎ早に声を発し、男は女性を立たせようとする。

その手法は、極めて物理的である。
前側から、相手の両脇に手を差し込むようにして、持ち上げる。そう、丁度「高い高い」の姿勢である。

身長はこちらのほうが高いので、恐らく相手が抵抗するなりしなければ、立たせられるだろうと思うのだが…
845 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 22:39:53.94 ID:A2NB7mH60
>>844
女もそろそろ落ち着いてきたようだ。
あなたの姿を視界に捉え、ほー、とため息をつく。
徐々に触手も引いていくだろう。
脇の触感も、最初は気味の悪い違和感があるだろうが、やがて無くなる。

しかし、女の面倒くささはこれで終わらない。

すっ、とあなたに持ち上げられると、軽く首をかしげてあなたを見つめる。
だが、自分の足で立とうとしない。

そう。この女、生まれてから一度も、そんな立たされ方をした記憶がない。
頭の上にクエスチョンマークを浮かべるだけで、あなたの意図にまったく気づかない。
ゆえに、とりあえずあなたに任せて脱力中。足に力をいれようとしない。
経験がなくてもすぐに気付きそうなものだが……
……まあ、この女がそんな事にも気づけなさそうなのは、毛虫への対応で薄々わかっているかもしれないが。
846 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 23:03:38.68 ID:Bkv6bIZ70
>>845
男は違和感を感じた。
足は伸びきっている。このまま下に下ろせば、その足は地面を踏むはずなのに。
一向にその気配は無い。
下を向けば、くにゃと力の入らない擬音がするように、立つ意思が感じられない

前を向き、目の前にある女性の顔に向けて、心配そうに聞く。

「大丈夫ですか…?」

もしかしたら、無いと思うが走った時に捻挫とかしているのかもしれない。
初対面の女性をそれほど愚かであると断じるほど、男は人が悪いわけではなかった。
847 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/01(土) 23:11:00.45 ID:im/KWjSgo
【街中】
【クリスマス色のイルミネーションが眩しい繁華街を歩く青年が居た】

…あー…目に痛い目に痛い

【普通のジャケットを着込んだどこから見ても普通の青年である】
【そんな青年のジャケットから顔を出す】

『時に主よ』

【なぜか人の言葉を操る漆黒の猫】

…なんだよ

『世はすっかり「くりすますむーど」じゃが…「くりすます」の夜を共に過ごす相手は居るのか?』

…いいか楓
わかりきったことを聞くのはな、時に人を深く傷つけるんだ…

『…やれやれ』

…やれやれ

【とにもかくにも、騒がしい一人と一匹であった】
848 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 23:14:41.93 ID:A2NB7mH60
>>846
 「……う、うん。」

すぐさま、女は首を縦に振った。
その顔には無表情を浮かべているが、内心ちょっとアセっている。

 この人はなにがしたいんだろう。

そんな一文が、今、女の頭の中でぐるぐると回っている。

ちなみに女は、普通の成人女性と比べると、わりと軽い。
そのため、あなたの腕への負担は、多少すくないと思われる……が
あくまで普通の成人女性と比べた場合であって、それでもまだ結構おもい。
あなたがずっと女を持ち上げていれば、あなたの腕は絶対に痛くなるだろう。

普通ならそれが分かって、遠慮しながら地に足を付けるのだが
この女は、勝手が違うのだ。
さっさと質問するなりすればよいのに、首をかしげてあなたを見つめるだけ。
あなたからすれば、かなり気まずい時間が流れるかもしれない。
もちろん、女はそういう"気まずさ"が分からない、幸福な脳みそである。
849 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 23:26:34.98 ID:Bkv6bIZ70
>>848
「…えっ」

これには参った。目の前の相手は大丈夫だといっている。しかし、立てないようだ。
しばしの沈黙が流れる。

男は、何か打開する手段はないかと辺りを見回す。
その間に、男は右手をより深く滑り込ませ、背に沿う様な動きで左脇に後ろから右手を滑り込ませ、
抱き寄せるようにしてその身を支え、左手を膝の裏に当てて、その二点を持って支えようとする。

つまり、お姫様抱っこ…である。
先ほどまでよりは負担は減るはずである、間違いなく。


その形に持っていくことが出来たら、男はここが公園の入り口であったことを思い出し、公園…その中へ、ベンチを探すため視線をさまよわせるだろう。
850 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/01(土) 23:39:20.03 ID:A2NB7mH60
>>849
 「……へ?」

ぐるん、と重心が回転する感覚。
次の瞬間、女の視線は空に向いていた。

 本当にこの人はなにがしたいのか。

女の中では、そんな思考が強くなる。
ちなみに、ベンチが街頭の側にあり、公園がそんな大きくない事もあり、すぐに気づくだろう。
そして、あなたがベンチに気づくのと同じように、女も気づく。
いや、気づいてしまう。

 これはいわゆる、お姫様抱っこではないか。

おお、と目を輝かせた女は、急にあなたの腕の中から顔を持ち上げて
その視点から、きょろきょろとあたりを見回し始めるだろう。
もちろんこの女、お姫様抱っこも初めて。

……いや、お姫様抱っこという名前がつけられていなければ、初めてとはいえ女もこう興奮はしなかっただろう。
しかし、今のこの状態がお姫様抱っこですよ、と命名されていると、
おお、これがお姫様抱っこかあ。と謎の納得と感動が生まれるのだ。

女が勝手に感動してるだけなら、まだいい。
しかし、無闇に女が動き、重心が位置を変えるため、あなたの歩きづらさが確実に増すはずだ。
倍増。
あなたが優しいのをいいコトに、やりたい放題である。
女としては、利用しているつもりはまったく無いのだが。
851 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/01(土) 23:53:53.03 ID:Bkv6bIZ70
>>850
「…失礼」

少し、もたつきながらも公園。そのベンチに到着する。
途中、きょろきょろと見回すその姿は、童女のそれであるかのようだった。

(娘も…こんな感じでしたね)

最早顔すら思い出すのが難しくなっている実娘の顔を朧げながら思い出すも、それを振り払った。

そのまま、ベンチに置くように、女性の体を安置する。
恐らく、寝転がすようにベンチの上に置けば、座りなおすことなく寝ているのが予想できたので、
ちゃんと座らせる。

人がいいと言われるであろうこの男も、学習しないわけではないのだ。
852 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/02(日) 00:00:18.84 ID:kH3iIFH40
>>851
あなたの腕の中から、十分過ぎるほど景色を楽しんだ女は
ベンチに座らされ、しばらくお姫様抱っこのヨインを味わったあと。

くいっ、と首を傾けて、ただでさえ背の高いあなたを、座った状態から見上げて

 「……な、なに?」

今更ながら、あなたにそう問いかけるだろう。
なにも何も無いが、とにかく女は、頭に浮かんだ疑問を率直に投げかけたのだ。
悪い事ではないと思う。馬鹿だけど。
853 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/02(日) 00:01:38.78 ID:kH3iIFH40
>>851
/すみません眠気が…
/凍結をお願い出来るでしょうか?
854 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/02(日) 00:03:14.30 ID:ir+WHQJM0
>>853
//先にお返事だけ
//判りましたー!これまで、お疲れです!
855 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/02(日) 00:04:06.25 ID:kH3iIFH40
>>854
/ありがとうございますorz
/今日は一旦おやすみなさい、お疲れ様でした。
856 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/02(日) 00:05:16.38 ID:qz1QWhwX0

能力者もそれ以外の人間もが大勢集まる市街の中心、そこから離れた山間部に近い外れの地
交通の便もそう多くない裏街道の一つに、武家造りの古びた武道場があった

が 、其処は現在完全なる無人であり、閉じられた門には“本日休業”の張り紙が――――




「…到着」

一方、当主である女は、その細腕に大きな段ボール箱を抱え、早朝からぎゅうぎゅう詰めの
満員電車に乗って、己が住居から遠く離れた都心の駅前へ降り立っていた

「――――いつ見ても、沢山」

見渡す限りの人、人、人
最後に訪れたのはいつ以来か思い出せないが、ともかく久々の都会である

すう、と
やや煤茶けたような街の寒気を胸に吸い込み、さて目的地へ向かおうと
からころと下駄を鳴らし歩き出そうとして


「……」

ぴたり
道がさっぱりな事に、はっと気付いて立ち止まる

誰かに道を訊ねようと視線を彷徨わすも、そこは長ランに学帽、高下駄と時代錯誤且つ不似合いのバンカラな格好の女
都会の洗練されたファッションの人々はその珍奇な格好がお気に召さず、顔を背けるばかりで
全く以て目を合わせようとはしなかった
857 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/02(日) 00:10:38.49 ID:MMreG3rCo
>>856
>>847な一人と一匹が歩いている】

『…むっ』

どした?

『見よ主!バンカラじゃ!マンガの世界の住人が!』

…人のファッションにケチ付けるなアホ

『いだっ!?』

【騒がしい猫にデコピン】
【足を止めて】

悪いな、俺のツレが失礼した

【律儀に頭を下げる】

/よろしければー
858 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/02(日) 00:12:11.16 ID:ir+WHQJM0
>>852
「な、何…とは?」

よく考えれば、何をしているのだろう。

「ああ、そういえば…いや、貴方を怖がらせてしまいましたねぇ…」
「すみませんでした。」

おとこはゆっくりと、そして穏やかな表情で言葉をつむぐと、ふと気になったことを述べた

「そういえば、貴方…普通の人ではない…ですよね?」

よいしょ、と小さく声を出しながら、男は隣に腰掛ける。

//おやすみなさいー!
859 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/02(日) 00:19:00.24 ID:qz1QWhwX0
>>857

「いい――」

人混みの中、箱をぶつけないよう抱え直し
下駄をからりと鳴らして、話し掛けてきた1人と1匹に振り返る
気の抜けた表情は、一張羅にケチを付けられた事に気付いていないのか…


「にゃ」

何となく場の雰囲気で、男同様に頭を下げ
物珍しさからか右手の人差し指を黒猫の顎に伸ばし、擽ろうとする


/こちらこそ!
860 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/02(日) 00:32:07.69 ID:xC4iH6Lvo
>>859
『にゃ?』
『ふふふ…儂を撫でようとするか、来るがいい』
『初対面の指なんかには負けないっ(キリッ』

…何言ってんだお前は

【なにやらキリッとしている黒猫にため息を吐き出す青年】
【女性の指が黒猫の顎を捉えた】

『…ゴロゴロゴロゴロ』

【びっくりするくらい速攻で喉を鳴らす黒猫】

負けてるじゃないか、見事に瞬殺だぞ?

『はぅわ!?』
『ち、違うのじゃ!これは最近NTRに凝っておるだけで…ゴロゴロ』

意味は知らんが不穏な単語だってことは分かった
…やれやれ

【言い訳途中で喉を鳴らす黒猫】
【再びため息を吐き出した青年が女性に向き直る】

…アンタ、さっきキョロキョロしてたが時間とか大丈夫なのか?
861 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/02(日) 00:43:14.68 ID:qz1QWhwX0
>>860

「おお…」

黒猫の愛くるしい所作に、引き結んでいた口元を僅かに綻ばせる
普段から無意識に動物を観察するため直接触るのにも抵抗はなく、寧ろ愉しいくらい
一しきり弄んでから質問を受け、ようやく手を放す


「さあ――――今、12時半くらい」


首を傾げて、腹時計で大まかな時間を述べてみる
目的地までの道すら分からない現状、時間など何と些末な事か
ともかく誰かに道を訊こうと再び周囲に視線を走らせる――――

――――目の前の青年に訊くという発想は浮かばなかったらしい
862 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/02(日) 00:47:19.83 ID:nylysBJbo
>>861
『ぅう…指には勝てなかったよ…ガクッ』

863 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/02(日) 00:50:20.42 ID:kLYrxXzEo
>>862
/途中送信!
>>861
『ぅう…指には勝てなかったよ…ガクッ』

意外に余裕あるな

【カクッと首を曲げてへたれる黒猫】
【口で擬音を発している辺り、お察しである】

…?
何探してるんだ?

【再びキョロキョロしだした女性に首を傾げる】
864 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/02(日) 00:56:16.59 ID:qz1QWhwX0
>>863

「……」

今更だがなんで猫が喋っているのかとも思ったが口にせず
男と同じく首を傾げ、暫し何事か悩むように喉奥を唸らせる

「…リンカーン」




「じゃなかった、ランカーズ」

言い直して、三たびきょろきょろし始め
こっちかな?、と見当をつけて丁度人の流れとは逆方向に歩き出す
865 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/02(日) 01:04:23.27 ID:dK1MZBBVo
>>864
何で別の世界の大統領探してるんだアンタ

『そもそも生きとらんじゃろ「りんかーん」とやら』

【人の流れとは逆の方に歩き出した女性】
【その姿を見て】

…そっちじゃないぞ【ランカーズ】は
ちょうど真逆だ

【ため息を吐き出しながら声をかけた】

…連れてってやろうか?【ランカーズ】
奇妙な縁があってな、場所知ってるんだ
866 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/02(日) 01:12:30.48 ID:qz1QWhwX0
>>865

「まだ続行中」

前にTVをつけたときには、その国民的(?)バラエティ番組も未だ健在だった気がして
完全に話を食い違いながらも首を2度振って否定


「感謝」

声を掛けて連れて行って貰えるとはこれ以上の幸運はない
固い表情ながら素直な気持ちを述べ、とことこと男の後ろへ回ろうとする
867 :【反塁打写】 [saga]:2012/12/02(日) 01:23:37.50 ID:6nBQe3CSo
>>866
そっちかよ
…いやそっちでもないのか…?
…まぁいいか

【自分のツッコミにツッコミを重ねてまとめて放り投げる】

ん、じゃついてきな

【スタスタと歩き出した】

…そういやアンタ、【ランカーズ】に何の用だ?
見たところ【ランカー】じゃなさそうだし…仕事の依頼、ってわけでもなさそうだな
【ランカー】志望か?

/次からランカーズスレにお返ししますー
868 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/02(日) 01:31:17.96 ID:qz1QWhwX0
>>867

突っ込みの意味すら理解しないまま、黙々と男に付き従い
街の華やかさに時々気を移しながらも、一定の距離を保って男の後ろを歩く
と、不意を突かれて、言葉の意味にやや悩みながら

「お見舞い」

そう言って掲げてみせた段ボールはみかん箱であり、
ひょいと観音開きの片方を開けると、外装通り大粒のみかんがぎっしりと詰められている

「…仕事、とは?」

ついでに田舎者らしく、未知であるランカーの仕組みを無邪気に尋ねた


/了解しました!
869 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/02(日) 09:53:33.22 ID:kH3iIFH40
>>858
 「……。」
 ほーつまり

 そういうことだな!

まったく分からないので、とりあえず納得する女。
そして、漫画みたいにわかりやすい"納得した顔"をする。
というか、お姫さま抱っこしてもらったので、細かいところは、もうどうでもよく思っている。

 「……うん。ちがう。」

女は右手を正面に向ける。
そして、右手からまた触手を生やしはじめる。
先ほどのような暴走ではない。
人の腕ほどの大きさをした触手が、一定の速度でスルスルと生える。

一本だけなら、そこまでキモくはないはず。きっと。ぜったい。たぶん。
そして女は、実例を示しながらあなたの方を向いて、左手で小さくガッツポーズしながら

 「ひとで。」

と、丁寧な自己紹介をするだろう。
870 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/02(日) 16:20:41.67 ID:ir+WHQJM0
>>869
「ほう…」

なるほど、やはり―と思う前に、にゅっと腕から触手が生える。
先ほどよりははるかにましである。
だが、0と言うわけではない。

「ええ、もういいですよー?」

仕舞う様に促してから、何故かガッツポーズを取った女性を見る。

「ヒトデ…ですか」

水とか、無くていいんだろうか。
それよりも、どう見たって人だ(触手以外は)

「人の姿なのは…何か理由が?」
871 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/02(日) 16:40:19.14 ID:kH3iIFH40
>>870
 「そう。」

女はちょっと残念そうな顔をうかべながら、
するする、と一旦生やした触手を収納した。

あなたの問いにしばらく沈黙してから

 「……がんばった。」

空いた右手もガッツポーズに使いながら
努力の結果であることを説明した。
872 :【武装神釘】 [saga]:2012/12/02(日) 17:22:00.92 ID:ir+WHQJM0
>>871
「頑張ったのですか」

まあ、どう頑張ったらヒトデが人になるのかはさておき、ただのヒトデでないことは確かである。
そういうことも、この世界には往々にしてある事だ。

「さて、では私はもう行くとしましょうかねぇ…」

そう言って、男は立ち上がると。
ぽふぽふと服の背や尻の辺りを払い、一度大きく伸びをした。

振り返って、その顔ににこやかな微笑を貼り付けて

「随分遅くなってしまいましたから。」

そのまま、歩き去っていこうとする。
873 :【手蔓藻蔓】@wiki [saga]:2012/12/02(日) 17:49:10.53 ID:kH3iIFH40
>>872
あなたの言葉に空を見上げた女は、輝く斑点を見て、夜も更けていることを思い出す。

 確かに、もう真っ暗だな。
 「……うん、わかった。」

女はコクリと頷いた。
離れていくあなたに向かって手を振り――
――少し、首をかしげた。

 なにか、忘れている気がするぞ。

あなたを完全に見失ってから、女は思い出すのだった。

/絡みありがとうございました……かな?
/途中凍結破産で申し訳ありませんでした!楽しかったです!
874 :【捕食菌属】 [saga]:2012/12/03(月) 21:27:43.08 ID:Qxlkh58i0
>>556
「・・・・・・・。」

虫使いの言葉に、彼は露骨とも言えるほどに言葉を詰まらせる。

―後を考えられればこんなには苦しんでいる意味がないだろう・・・

なんだ?自分を失えばだめなのか?愚かでもいい、自分が無くとも、それで
自分がよければそれでいいだろう・・・

一瞬、そんな事が脳によぎった。

「なくしたとしてもいいさ、もう自分などいないも同然なのだから。」

先ほどの、殺伐した雰囲気から発せられる沈黙ではなく、
何かを耐えるような、そんな押し黙った沈黙とともに呟くように言った。それは、自分というものを失った、失おうと
している愚者の、ささやかな心情なのかもしれない。

「別に機関なんぞいい、終わったら後は自由にするだけだ。」

先ほどの沈黙は、刹那の間に終わり、また先ほどの、殺伐とした刺々しい雰囲気に戻る。あまりの
雰囲気の変貌に、さっきの事が幻と思えるよう。

「用件は済んだ、帰らせてもらおう。」

黒いコートを着た男性らしき人型は、寺の出口にへと向かう。黒いコートを着た、高い背中には、
何か執念めいたものが、重い鉄球のようにのしかかっていた。

//遅れてすいませんでしたー
875 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 00:17:45.98 ID:kMJCuSMto

振るってしまえば、鎌は白銀の光を零して、闇を切り裂き、
その向こうにある民家を破壊すれば、扉がぐしゃりと曲がって、
中で惰眠を貪っていた家の主の首が光に包まれると、スパッと小気味よい音と共に上下へ分離、
血しぶき華々しく散らされるや、金切り声が悲鳴とも思えぬ程に夜風を震わせ、
鴉がカァと鳴く暇無く騒々しさのままに飛び立つ、その一部始終を見ていると、嗚呼、どうにも退屈なもんだね。

「……まァ、文句を言ったって始まりませんか」

ため息交じりに鎌を担ぎ直して、その切っ先より滴る鮮血を踏み締める、して辺りに散らすと、
女性は左の腕を持ち上げ、人差し指を民家の方に向けながら、ひゅうと口笛を吹くように息を漏らした。

「――お出でなさい、お出でなさい。
妖怪変化のその御姿、現したるは今宵この場に今この時刻、他に行っては為りませぬ、その御力の全てを此処に」

気付けば中指と人差し指の間にはひらりと紙が一枚、呪符らしく文様の刻まれた之に、俄かに光が集まって来るや否や、
周囲に立ち込め始めるは妖気の類、此れが先に首なしになった者の身体に纏わり付くと、
やがて鬼のような異形に変貌する事になる。

呪符が消滅すると女性はパァンと柏手を打ち鳴らし、白い頬に影を刻みながら、鎌を横に一閃。

「お行きなさい、怪異であるのなら、その力を振るって、吾らが陰陽衆の力を見せつけてやるンですよ」

女性の方を黄金の双眸で一瞥、すると何の反応も見せぬままに通りへ向けて歩み始めるこの鬼は、
やがて商店街に姿を見せ、その力の全てを振るわんとするが如く、人々に向けてその大きな両腕を振るい始めた。

響き渡る悲鳴、逃げ惑う人々の姿、誰が来てもおかしくない、誰かが居なくなるまできっと、この鬼は暴力を振るい続けるだろう。

/凍結挟みそうですが、宜しければ
876 :【形意神拳】象形拳の遣い手@別時間 [sage saga]:2012/12/04(火) 01:19:36.08 ID:41WYDkw10
>>875


からん――――――――からん


阿鼻叫喚の最中、何処からか投げ入れられたのは、一対の下駄
緩やかな放物線を描いて月夜に舞ったそれは、狙いを僅かに外してことり、ことりと鬼の横に転がった

「あれ、」

長い黒髪の頭を掻いて
化生の背後に立つのは、拳法着の女


「ここらを壊されると、困る」

立ち塞がるには余りに細い裸足で歩み
化物を伸すには余りに小さい右手を掲げ
しゃくり、とその手に握った林檎に一つ、歯型を付けてのたまった


/ではお願いします!
877 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 01:28:00.00 ID:kMJCuSMto
>>876

響き渡る下駄の音色、自身の横に転がったそれに気付いたのか、
血に染まった鬼の腕が俄かに動きを止めて、黄金の瞳が拳法着を纏いし女の方へと向けられれば、
だらしなく開いた口元より唾液を落とした鬼の身体がゆっくり、相手の方へと傾いた。

『……ァ、アァ…………ッ!』

元は人間、そして与えられた妖力も僅かな物、
故に鬼の大きさは小さく持てる力も微々たる物なるが、それでも商店街一つを制圧するには必要十分、
されどイレギュラーたる存在が入れば、その計算に狂いは生じて目的は達せぬ、
此れは困った事態であると判じ、その例外要因を、力を持っていると思えし相手を潰さんと、鬼は右腕を繰り出す事になる。

林檎をしゃくっと齧る、その顔目掛けて、
速さは決して遅くないが、動きは知能の低さを証明するが如くに単調、相手が回避するも容易。
878 :【形意神拳】象形拳の遣い手@別時間 [sage saga]:2012/12/04(火) 01:44:15.53 ID:41WYDkw10
>>877

動かぬ女、互いの間合いをちら、と目視し
地に流れた唾液と鮮血に黒曜石の瞳が半眼に細められる

「…、」

余所見という僅かの隙に接近する巨躯
果実を掴む手の甲が、迫りくる剛腕と交差し――――

とん。

上体の捻りのみで掠らせて流し、同時に半歩前へ踏み出す
動いた左脚の踏むべき先は鬼の右足指、沿えたままの右手を後方へ振りほどく様に
勢いを付け、柔(やわら)の要領で相手を頭から前転させようとする
879 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 02:04:30.01 ID:kMJCuSMto
>>878

笑みを零せば、鬼の顔は醜く歪みて、足元に視線を落とす相手の隙を突いたと確信しているよう、
体重を右脚に乗せ、勢い良く右腕を振るい切れば、きっと頭蓋骨を砕く感触を味わえようと、
そう思いし次の瞬間には、鬼の身体は綺麗に前方へと頭から突っ込み始めている。

『う……ァ、ぐゥ……………、ガァ!?』

何が起こったか理解せぬまま、頭頂部より落下した鬼はその勢いのままに向こう側へ身体を叩きつけ、
星々の瞬く夜天を見上げながら、黄金の双眸を何度もパチクリさせて、
訳も分からず混乱している様であった。


「――ふゥん、拳法家かい。低級の怪異とは言え、あっさり倒してくれるねェ」

事の一部始終を柱の影より眺めていた一人の女性が、ひょいと月光の下に姿を現し、歩み寄れば、
右肩に担いだ大鎌の散らす白銀を揺らめかせ、紅蓮の瞳を相手の方へと差す様に一直線に送りつける、
それと同時に緋色のコートを大きく翻して、取り出したるは一枚の呪符、
見せつけるように此れを掲げながら、女性は口元を緩めて朱色の湾月を白い面輪に浮かべて見せる。

「どうする? この怪異は能力を喰って、更に強くなることが出来るんだヨ。
アタシは何時だってそれを実行する事が出来るんだが、それはお嬢ちゃんにとって、望ましく無い事かね?

まァ、怪異の力を見せつけるって役目は果たしたし、交戦する必要は無いんですが」

この様子なら逃げ切った人も大勢いるでしょう、と辺りを見回しながら、満足気に頷くこと数度。


「困るからと言う理由で出てきた御人に簡単に止められたんじゃ、それも一緒に伝わっちまう、そいつは良くない。
それに――――――――ソイツも、まだ戦い足りないみたいですしねェ」

女性がつと腕を持ち上げ指を差してみれば、その先では鬼が動き上がろうとしている様子、
トドメを指すなら今の内、生かしておけば女性の言葉通りに能力を喰うのだろうが、
それを食い止める事は同時に女性への挑発行為になるのかも知れない、さて、相手はどうするのだろうか。

/うぐ、スイマセン今度こそ落ちねば……
/宜しければ凍結をお願いします!
880 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 02:07:32.53 ID:41WYDkw10
>>879
/凍結了解しました! 先にお返事だけ…
/今日の夜はもう少し早めに来れると思います、では一旦乙でした!
881 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 02:34:57.20 ID:41WYDkw10
>>879

勘通りやはり弱い、と倒れた敵に改めて冷めた視線を向ける
およそ見覚えのない生物――――怪異、という言葉も月明かりの下で放たれるといやに耳にこびりつく

「……」

現れたいかにもな女性、聞いてもいない挑発を仕掛けてくる辺り何やら企てがあるようだが
呪符を見せられてもその筋は専門外、となると当面の敵はこの倒れた怪異か
上体を起こそうとしているその喉元へ、逃がさぬとばかりに
ぐいと左足を乗せ、林檎をもう一齧り

「雑魚(ウスノロ)は幾つ増えても同じ――――――――、けど」

女性の赤い唇が言い終える間も与えず
言葉が宙を舞う最中、すいと持ち上げられたのは女の右足
柔軟性は充分に、闇中へ半円の軌跡を描き、僅かに土の付いた足裏が頭上に掲げられ


「あいにく私は気が短い」

一拍置いて、迷いなく踵を振り下ろす

狙うは肋3枚下、掟破りの心臓への打撃
無防備な状態でここに強い打撃を受けると失神、運が悪ければ死の危険もある心臓部
常人でも腕の3倍強いと云う脚力を用い、危険度の高い鬼を迅速に失神へ追い込むのが目的か
882 :【姫虫煕胤】蟲毒の使い手@wiki [saga]:2012/12/04(火) 13:52:57.23 ID:r6GfaP3Mo
>>874

【自分の言葉に露骨に言葉を詰まらせる目の前の人物】
【きっと目の前の人物は復讐に心を奪われてしまっているのだろう】

【こうなってしまっているのなら初対面の少女がどうにか出来る話ではない。】

【まあ、少女自身も似たような物なのだが。】

「何を言っているのですか…貴方は今ここに居て私と話しているじゃないですか。
貴方が意思を持って行動しているなら、それは紛れも無く貴方自身なのですよ?」

【自分などいないという発言が上手く理解できていないらしい】
【だって現に目の前の人物は少女の前に居て少女と話しているのだから___】

「そうですか。ただ自分の復讐のためだけに悪に手を染めるのですね…」
【目の前の人物の言葉を聞いて少し物悲しげな表情を浮かべる少女。】
【自分ではそんな表情を浮かべているだなんて微塵も気付いていない】

「了解いたしました。
外はお暗いのでお気をつけください。」

【寺の出口へ向かう人物にぺこりと頭を下げ。見送った】
【少女も人の気配が完全に無くなると、一人寺を出て帰路へと着いていった】

/絡みお疲れ様でしたー。遅い?そんなの気にしてませんぬ^p^
/楽しかったです。乙ー
883 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 16:12:04.06 ID:kMJCuSMto
>>881

喉元辺りに重みを感じて、起き上がりかけた所をまた地面に押さえ付けられる異形、
その眼は大きく見開かれるのと共に血走り、敵意の視線を相手へ送る、喰らい尽くしてやらんと、
決して、林檎を欲している訳では無い。

「―――と、そうなさるンですねェ」

己の言葉の終わらぬ内に行動を起こす相手を見るや否や、女性の口の端が大きく吊り上りて、
嬉しそうに声を弾ませながら、くくっと喉を鳴らして、肩を揺らすこと幾度となく、
望ましい、望ましい、これは期待通りの展開だ、見込み通りの御人だ、
そんな風に独白を闇に吐き捨てるや、鎌の柄を握る拳に、一寸ばかりの力を足してやる。

振り上げられし相手の右脚は、綺麗な放物線を描いて、上がって、
下がって、その軌跡にすうっと吸い込まれるが如く、目を奪われたまま、
鬼の身体がびくりと大きく跳ねた。


『………ゥ、ぐふォ…………が、………ァ、はァ………………ッ!』


肉の砕ける音、骨の軋む音、鬼の口から零れるのは内臓が破裂するにも似た、乾いた悲鳴、
それは、己が先までこの舞台で他者に奏でさせていた物よりも、より苦渋に満ちた、断末魔の叫び。

――暫く呻いた後、鬼の気配は辺りからふうっと消滅し、充満していた妖気が消え去ると、
そこには怪異の元となった首無しの骸が、横たわって夜風に晒され、やがて灰と化して散っていく、
霧のように舞い踊るこの中を通って女性は相手に歩み寄りながら、大鎌を肩から外してその切っ先を外へ、
視線が一直線に相手へ向くと、そこに込められた色合いは、明らかな敵意であった。

「活動停止程度に納めるつもりだったのかもしれやせんが、そこは怪異ならではの脆弱性、簡単に崩れます。
――まァ、そンな事はどうでも良いんですが、重要なのは

今お嬢さんが仕留めた怪異、それをアタシのだって主張したのに、攻撃したって点です」

大鎌をクッと持ち上げ、その高さを腰の辺りまで上げると、そのまま相手の左半身側から右半身側へと勢い良く振るう、
片手一本であるが為に速度は決して速くないが、鎌の刃は長く広く曲がっている為に、その内側へ入っては危険。

「気が短いのはアタシも同じなンです、奇遇ですねェ」

緋色の長髪を闇に靡かせながら、軽口を叩く割に、その顔はまるで笑っていない。

/お返ししておきますっ!
884 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/12/04(火) 18:59:50.46 ID:swvAmnsOo
>>825

/すいません、テスト期間に入ったため暫く来れそうにありません
/置きレスのままつなげるか、それとも〆切るかお任せします、すいません
885 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 20:11:58.46 ID:41WYDkw10
>>883

「む…」

手応え…否、足応えあり……否、異な。これは――――あり過ぎ
やってしまった、と反省する間もなく退治完了――――――――まあ、なんだ、予想外に脆かった

妖気拡散する渦中でマイペースに林檎を齧りかじり
吝嗇故残り全部寄越す豪胆さも無く、食し終えた芯を死出の手向けと首無し骸に落とし二呼吸半の黙祷
死骸から降りて次の敵に緊張の薄い視線を差し向ける

「違う。」

「重要なのはそこじゃあない」

情報伝達に齟齬があった模様で、直ちに訂正すべく口を開きかけるが最後まで言う事叶わず
唸りを上げて凶器が胴を薙いで来るを、ざ、と半歩後退して喉元で見送った時には
下半の重心は前足三割の後足七割、既に基本の三体式の構えは完成しており

――――後は間髪入れず迎撃あるのみ


「横拳(フェンチュアン)――――――――」


す、と差し出されたのは軽く握り込まれた右拳
左足を前に踏み出し、その足とは違う側の拳を、甲側が下を向くようにして内から外に、拳を横に払い出す技

空手で云う内受けに似るが此れは歴とした迎撃で

“土生金”――――横拳の土気、鎌は金属――――土はその内より金を生み出す、五行に於いては陽の関係、故に
躱した大鎌の柄部に内向きの力を後押しすればその先端は逆に進行速度を増して、それを持つ女性の胴へ戻り往く

とはいえそれは結果論、重要なのは相手に先んじて得物の間合いと重量に触れて体感するためで
撃った拳にも未だ然程の勁力は込められていなかった


/お待たせしました!
886 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 20:40:00.58 ID:kMJCuSMto
>>885

横一文字に相手の身体を襲う鎌の斬撃、之に対する相手の反応を窺うと女性の眼が見開かれ、
思わず鎌を持つ手が弛んで、力を及ぼし切れずに幾らかの狂いが発生、制御し切れず、
拳によって弾かれるまま鎌は逆向きに飛ばされ、急激に腕にかかった負荷に小さく呻き声が零れる、
慌てた女性は左腕を柄に添えながら押し付け、大鎌の動きを一息に抑制。

「――ッ、拳法ってのは刃も押し戻せンのかい」

実際に多くの拳法家を見てきた訳では無い、知識不足からくる油断、
予想外の対処法に舌を巻きながら、それでも瞳に宿す光は、勝負に対する敗北を認めず、
唇を小さく舌尖で舐めながら、ねめつける様な眼光を相手へと飛ばす事になった。

「違う、と仰いましたねェ、重要なのは其処じゃない、と。如何な意味で御座いましょう?」

先に相手が言い掛けた言葉、その続きを促す様に問いを投げながら、
大鎌の刃全体に纏わり付くような白い光を、薄っすらと月明かりから汲み取って、朧ながらも纏わせる、
白銀の煌めきは、冷たく、切れ味鋭く、そうでありながら刃を保護する衣のような柔らかさも秘めている様。

/ッと、遅れました。次からは安定する筈です……!
887 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 21:23:12.13 ID:41WYDkw10
>>886

出来る――――――――
予想なら体ごとよろめいていたのを、危なげなく手中に戻して見せる所業
これだけの業物を所持するにたる力量の相手、睨める視線が交錯するとぞくぞくと背筋が泡立つ
一手読み違えば胴を両断されるこの惨殺空間に己が身を置く事実にときめく心臓を軽く押さえて

「八

屋が潰れた」


半身を解いて相手にも見えるよう身体をずらし重要と言った部分を見せつけたのは
鬼の荒らした商店の一角、女が指差した先には破た箱から散乱するキュウリや青菜
それを目には深い悲しみの色が…

これから鍋が美味しくなる季節、しかし今夜の惨状は二人が戦いを終えた後も長くこの地に深い爪痕を残し
白菜や大根一つをとっても、品揃え悪く値段も高い二駅先のスーパーまで行く他なく
貧乏道場の家にとってはこの商店街が一種の命綱たり得ていたのに、それをこの相手が――――――――


と、思っていたかどうかはさて置き、不貞腐れていた様な顔だった女は続けて、
刃に沁みた月光――――その煌きに目を眩まされぬよう街灯の側へ更に移動しながら――――に別の色を帯びた視線を向ける


「――――――――…大鎌は」
「円の連続運動に強く懐が深い殺傷性重視の武器だが」
「その形状は前後の動きに乏しく、重心の配分から、先端を制せられると動きが取れなくなる」



場の空気が重く冷えるに比例して口の滑りが良くなっていく
スベったのを誤魔化した訳ではない、どちらも事実なのだし

と、述懐を説いたのには訳があって、移動した先は街灯と店舗のシャッターが下りた壁近く
相手が近付いて振り回してきても刃の動きを阻害できるよう、さりげなさを装って壁を背に立つ
少し行けば更に細い路地裏があるが流石にそこまで誘導するには相手がまだ冷静過ぎると
泰然自若にずん、と構えて待ちの三体式をとる
888 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 21:24:49.22 ID:41WYDkw10
>>886
/いえいえ、私の方が超絶遅いのでお気になさらず、寧ろごめんなさいッ
889 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 21:44:33.19 ID:kMJCuSMto
>>887

「……そ、そうか、八百屋がねェ、潰れちまったネ」

態々身体をずらして相手が示して見せる八百屋の惨状、それを見るのと同時に閉口してしまう、
商店街一つを破壊し尽くす積りで怪異を放った事、それによって、人々の生活に深刻な被害を及ぼしてしまった、
幾ら目的が怪異の恐怖を見せる事であったにしても、もう少し他にやり方があったのでは、
などと悔いる訳も無く、反省する訳も無く、何とも言えぬ間を外された感が胸中を占めるのが現状、
相手の真意が本当にそうであるか、と云う事にも興味は示さず、否、分からぬだろうという結論が早かった。

「間違っちゃいない。お嬢ちゃん、大鎌に対するその考察は何も間違って無くて、正鵠を射ているヨ。
刀や剣と違って、柔軟性の面で大きく劣り、攻撃不可能な箇所が広く大きく存在する。
剣士に比べて鎌使いってのはだから、多くないんだねェ」

移動を開始し、その背を壁に向けて立って見せる相手を眺めながら、
首を縦に振りつつ笑みをこぼして見せる、その狙いが己の攻撃を制限しようとする物だと知って、何処か喜ぶ様に。

「でもね」

此の世界には普通の武器使いもいれば能力者の武器使いもいるんですヨ、と女性は語る。
大鎌を納める両手を持ち上げ、右肩側に軽く引き込み、相手との距離を若干離す、
そして、


「―――此の月は、飛ぶンです」


先に片手一本で振るった時よりもより力を込め、右脚を前に踏み込ませながら、
自身の身体の前を横切る格好で、大鎌を勢いよく一閃、
同時に鎌より溢れ出す銀の煌めきが、三日月の形を作って、壁に背を押し付ける相手の肩口を狙って飛ぶ、
鋭い斬撃が、真直ぐに打ち出され、その輝きを血潮に染め上げようと、
されど速度は決して回避に不可能なほどでは無く、拳法家に取ってみれば拳が普通に飛んでくるに近く、
斬撃の武器となり相手を襲う主な要素は、その横に長い幅となるのであろうか。
890 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 21:52:05.31 ID:kMJCuSMto
>>889
/とと、最後にこの文章(↓)が抜けとりました……、

そして、斬撃によって現されたのは武器だけでは無い、
鎌を持つ女性のその前に突っ込んだ体勢、仕留めようという意思が表れ過ぎた姿勢、
一転して反撃に打って出られれば、正しく相手が指摘した重心の問題によって、簡単に対処には打って出れない。
891 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 22:18:11.77 ID:41WYDkw10
>>889

攻めない、攻めてこない
好戦的な口調とは裏腹に距離を置かれた事に無言の下で眉を顰め――――

「、」

能力者、ノウリョクシャときた――――まさか――――
一瞬の油断とまではいかない思考の空白、血を見る予感に肌がざわりと波うつ


「、飛び道具(ソレ)は反則、っ――――」


異能持ちどころか武器使いですらない只の格闘家にはこの状況下で回避以外の選択はなく
迫りくる横に長大な斬撃を前に、前後左右に視線を走らせ

後ろ――――は壁、横――――は歩幅足らず
ならば、前――――――――――――

  キィン――と高い金属音


「、ッと、」

刹那の以前、彈ッ、首を竦めて両足で跳躍、その跳びは上よりも前推進への力配分が強く
マットのない固い地面、両手をクッションに床上体操の如く前転受け身、やや遅れて後方に二つに割けたシャッターの下半分
と中程で折れて光の失せた街灯、そして三寸ばかり切られた髪房が不規則にがちゃがちゃ落ちる

中途に距離を置くのは危険、互いに下がっていたから良かったが今のをそう何度も繰り出されては敵わない
ただ今度は避けたついでに無傷で懐近くに接近出来た――――が、その身は地に伏したまま、相手の前に無防備な背を晒しつつ
バランスを立て直し、そのまま攻勢に転じるべく四つん這いの手足にぐっ、と力が籠る
892 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 22:30:54.60 ID:kMJCuSMto
>>891

「っと、……なッ!?」

鎌を振るった後の前傾姿勢、その状態から身を引こうとする女性だが、
相手の取った回避行動が予想と異なる方であった事に、思わず怯んで初動が遅れてしまう、
確かに後ろは不可、横も回避には向いてないとは言え自身の方に突っ込んで来るとは、
踏鞴を踏むようにしながら退きつつ、小さく舌打ちを漏らしながら、今度こそ大鎌を引いて体勢を立て直そうと、
慌てて行動を起こし始める女性の耳に届く、シャッターの避ける金属音、街灯の曲がる音、厨房の散らかる騒音、
冷静に、努めて冷静に異様としていた己の心に、確かなさざ波が立つのを覚える、嗚呼、苛々するんだ。

「――気の短いってのは、本当に損だね。実感するよッ!」

靴で地面を蹴り、そして右脚を大きく外に開きながら、大鎌を左肩に沿って持ち上げ、直ぐに振り下ろせば、
相手の背中目掛けて遅いゆくのは、大鎌の外を守る様に大きく弧を形作った黒い峰の部分、
気を散らしている様に声を飛ばした女性の攻撃は、相手の行動に対する動揺からか狙いがブレて、
鎌が空を切り裂く音によって相手がその軌道を察するのも、容易であったかも知れない、
が、当たってしまえば、重く、そして地面に叩きつけられるような衝撃が襲い来る。
893 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/04(火) 23:05:20.53 ID:41WYDkw10
>>892

びゅうんと風を巻いて持ち上がる三日月
頭上を目視すれば女性の気合と共に振り来る月影があり

「ぅ、お、」

こめかみの1mm横を大質量の金属刃が轟ッ、と吹き抜け、
半拍子置いて足元を揺るがす大音響、大鎌の先端が堅い地面を見事に凹ます

足がふらつく、膝が抜ける
掠っただけだがくらっときた――――

「〜〜〜〜ッ、」
「確かに短気は損気とも言う――――」

「――――が、それも時代を跨ぐ傑物にはまた必須…!」

出遅れたが相手にも動揺があったのが救い、ここからが反撃と
明滅する視界に初めに入ったのは煌めいた刃の黒い峰、振り下ろされて丁度地面に固定され
柄が並行になったのはまるで相手と自分を結ぶ1つの架け橋

その梯を見た時にはもう自然と身体は動き始めて
さりげなく自画自賛の励ましを呟き、気を奮い立たせてずん、と震脚

峰に手を当て――――発勁


「崩拳(ポンチュアン)――――――――ッ」


半歩踏み込むと同時に、親指側が上の縦拳でずい、と突き出す
空手で云う中段突きだが、体軸の回転で腕を伸ばすあれとは違い崩拳はいわば体軸ごとぶつける必殺の其れ
つまり技のモーション自体は殆ど零に近く、殴るより突き通すといった方がしっくりくる技
手の内の握りが最後に緩むのも、遠く永く八景に威力を轟かすためか

つまるところ大鎌の柄部分を手の延長として相手の身体に勁を流す鎧通しの技術
しかしここでは金剋木――――木気の崩拳と金属の鎌は相剋――――つまり陰の関係
ゆえに本来ならば内臓はおろか背骨までも揺さぶる貫通の威力も、この場にあっては大きく擦り減りゆく
894 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/04(火) 23:29:17.58 ID:kMJCuSMto
>>893

大鎌の刃より伝わる振動、大地と金属とが共鳴する唸り、柄を越して伝わってくる痺れに顔を顰める、
襲ってくる震えその物に対しても、攻撃を外してしまったという焦りからも、
揺れ動いていた心の内に平穏が戻される暇なく、荒れ狂う心中が白い面輪を歪めさせる。


「――――ッ、らァ―――――ッ」


動き始めた相手の姿、震脚によって迫ってくる姿を捉えながら、大鎌を振るい上げようとする、
が、その重さは自身が攻める時にこそ効果を発揮し、守りに入る時には枷と化して、
再び弧が空を切り裂くよりも幾秒も早く、相手の手が峰に触れていた。

拳法家がこの間合いで何を行うのか、己はどう対処すべきか、
女性の脳内を駆け巡る思考は、幾度となく解無しを弾き出し、知識の不足を訴え、
身体は動きに入れず、迎撃手段も回避手段も取れぬままにその一撃を、浴びる事になった。


「……ぐ、ぅ…………かァ…………、はァ……!」


視界が大きく歪み、全身が勢いよく地面に叩きつけられたような錯覚、
柄を越して訪れた振動に両の掌が力を弱め、それでも何とか大鎌を落とさずに済む、
されど被害の程は身体にこそ大きく、込み上げてくる吐き気に苦渋の表情を浮かべながら、
女性は、全身を暫くの間振るわせ続け、それでも維持を絞り出すようにして気合の声を吐き捨てる、
その頃には幾らか振動も下り坂を迎えており、慌てて足を縺れさせ掛けながら距離を取ろうと動き始める。

「く…………ッ」

身体機能に一時的な停止は見られたが、直接的な破壊はまだ不完全、
拳法家の一撃が不完全に終わったのかそれとも、別の何らかの要因があったのかは知れぬが、
それでも、不完全ながらも己は動きを止められる事になった、
事実を受け止めれば、冷静になろうという意思と、焦りとが衝突し、思考が落ち着かない。

「それでも、アタシは未だ動けるンですからね―――ッ、


――――月は、刈りにゆく」


大鎌に力を込めて、刃を横倒しにする事に成功すれば、相手の足元を狩る様に振るおうとする、
白銀の光を放つ其れは、決して素早い動きでは無い物の、威力だけは確かに持って、
だが、女性の動きは衝撃の影響からか全体的に緩慢、攻撃の始動から相手が付け入る隙は十分にあった。
895 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/05(水) 00:10:29.28 ID:7zfcDwz+0
>>894

手応えいや柄応え大いにあり、端麗な顔が苦痛に歪む
もう一撃、もう一撃でその苦痛を意識ごと吹き飛ばさんと、とつとつと互いに縺れ足で追い追われ
つんのめりながらも、追い詰めたらしい好状況にて二度目の崩拳を放たんと――――

ぐうん、と水面に揺らぐ月

否、ここは水域に非ず、では――――――――


「なら、その月そのものを」


「破壊する――――!」

体が居つかず重心が浮いていたのがかえって幸い
止めの一撃を咄嗟に切替え、二度目の崩拳を放つべくスライドした足を抱え込むように掲げ
軸足を中心に大きく持ち上げて、まるで天にも昇らんがごとくの勇壮な構え

龍形の型の一節を用いた踏破と掌打の複合技――――そは龍尾の一振りの如く
而して突き込まるるは一対の双牙


「はぁっ!!」

丁字に屈曲させた右踵と熊手に開いた左劈拳の、真下への踏みつけと打ち下ろしの同時攻撃
各々は下段足刀と下段突きに似るが、真は全体重を掛けた二撃を同時に叩きつける荒々しい動作で
狙いは当然足との交差地点、横薙ぎの刃を真っ二つにへし折ろうという魂胆である

劈とは鉈の意、相手が鎌ならこちらは鉈の重鈍な圧凱を振りかざし
更に劈拳は金気を帯びるがゆえに大鎌の金と相まって比和――――逃げ場なく同じ気が重なる真っ向勝負、奇しくも
直接ぶつかった際両極端的に一番結果が反映されやすい形となった
896 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/12/05(水) 00:24:57.46 ID:WaV5uZZAo
>>884
/了解ですー!

/せっかくなので置きにしてもらえるとうれしいですが、
/大事な時期ですし、テスト終わられるまで凍結しましょうか

/置いていただけたらそのときにお返事しますので! 頑張ってください!
897 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/05(水) 00:34:00.13 ID:y6FV27Ajo
>>895

此方から新たに打って出た一撃に対する相手の対処は、足を抱え込むように上げると云う物、
拳法家の狙いは、しかし今度は確かに理解できる、刃と真っ向からぶつかる気だと、
三日月の弧を振るわんとする大鎌に、直上から天頂から、龍の如き勢いを持って襲わんとする気であるのだと、
そう気づいて、そう察して、では己は一体どういう対処法をこの状態から打つべきであるのか、
打たねばならぬのか、答えなんて物は最初から決まっている、勝負であるとそう気づいた瞬間より、
真っ向勝負に一層の力を込めて、単調な力比べに勝てば良いのだ、単純明快に。


「――――――ラァッ!!」


鎌の紡ぎ出す銀の輝きが俄かに太さを増し、上空より襲わんとする二撃に備える、
それは光の鎧、光の刃、月明かりを思わせる清澄さに包まれた、鋭利な薄い羽衣の様、
衝突の時を迎えて、響き渡るは甲高い金属の音色、
次いで、
何かが砕けるような音色、
地面に散らばり、夜の闇の中に光を華々しく散らしていく、鏡のような破片の数々、
その上空を虚しく通り抜けていくのは、刃の中央を抉りぬかれた大鎌、否、大鎌の残骸と呼ぶべき物。


「―――――ゥ、うう……………く…………ゥ……………!」


ドサリと膝から崩れ落ち、朱色のコートが大きく舞って、緋色の長髪がその上より緩やかに降り注ぐ、
顔を両腕から伝わってくる途轍もない振動によって苦悶の表情に歪ませられながら、
女性は、唇を必死に食いしばって、何とか意識を飛ばさぬ様に堪えていた。

カラン、と乾いた音色と共に半壊した大鎌が地面に落ち、女性は両の掌をそのまま大地に押し付ける、
月明かりを浴びた大鎌は、それでも尚戦闘の意欲を失わぬのか、徐々にだが修復の兆しを見せてもいるが、
さて、相手はこの光景を前にしてどう対応を取る気であろうか、女性の方が直ぐ動けぬのは明白、
されど得物が完全に失した訳では無いようであるのを見るのであれば。
898 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/05(水) 00:51:11.87 ID:7zfcDwz+0
>>897

「――――ふ。」

「勝、利」

ばらぱらと金属片の舞い散る中、それらを踏まないように
戦闘の熱気が失せた女は至極冷静に、己が価値をぼそりと宣言

足の踏み場もなくなった地面をおkっかなびっくり歩き、伏した相手に近付くと
月明かりに照らされた彼女の得物が先に視界に留まる

「破片が…」

何だかよく分からなんけれども飛ぶ斬撃といい自動修復機能といいなにかと便利な代物らしい
これが異能なのかそれとも別のナニカなのか、披露した頭にも徐々に興味が湧いてくる


それを理解する程博学ではないし、それを待つ程お優しい性格でもない


「起立」

瓦礫に埋もれた下駄を引っ張りだして汚れもそのままに穿き直し
足元を整えからりと鳴らしたついでに残った鎌の柄をぽいと転がして、反対側の持ち主の元へ
気絶していようがいまいが容赦なし、襟首を引っこ抜かんばかりの勢いで無理からに持ち上げようとする
899 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/05(水) 01:15:02.00 ID:y6FV27Ajo
>>898

未だに腕の先から体の方へと伝わる痺れに震える、そんな状態の女性だが、
唐突に首根っこを掴まれ上に持って行かれそうになれば、無理矢理ながらも起き上がれる、
紅蓮の瞳を、先まで以上に敵意の満ちた色によって染め上げ、真正面に来た相手の顔に矛先を向ける、
まさに猛獣の如き形相になるも、しかし身体は一切抵抗できぬままであるのだから、情けないが。

「……こうも、無様に負け……てッ、……そう簡単に納得できるほどに、アタシの矜持は低くないンだ。
命乞いを見たかろうと、土下座を見たかろうと、そンな事ァ絶対にしないからね……!」

震える口唇を何とか開いて擦れ声を零せば、
語気は荒く、語調は低く、未だ相手に屈する気は無いと訴えかける、
己が命その物よりも、背負っている物の為に決して容易に敗北を認める様な真似はせぬと言う意思、
確かに相手の方が技術的に上であったと、己の身体を持って実感してはいるが、
しかし言葉にしてしまう気は無かった。

「…………」

尚もねめつけるような視線を相手に向けつつ、ちらりと見やるのは、脇に退かされた大鎌、
諦めてはいない様子であった。

/遅れました……!
900 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/05(水) 01:35:05.33 ID:7zfcDwz+0
>>899

身長は相手の方がやや高いがその差を感じさせず、軽々と立たせ
女性の熱き矜持を正面から受け止め対照的なくらいに冷めた顔つきで宣告

「謝罪」

反抗などどこ吹く風、
隙を窺うように視線を外す、その猛獣のような形相を、両手でばちんと挟み

「しゃ・ざ・い」

も一度、がっちりと目と目を合わせて語気鋭く問い質すが

しかし

「――――みんなに」


その指が示す方は己ではなく、瓦礫となった商店街


相手の命などどうでもいい、どこで誰と何を企もうと知った事ではない
しかし、己の暮らすこの街の平穏、事態に関連した己自身も含めて、それを乱した者については許すわけにはいかない


「付き合うから」

言葉尻だけ聞くと多少柔かいがその手つきは有無を言わさぬ勢いで
そのままぐいぐいと強引に、瓦礫と化した家々を一軒一軒に回り始めようする

隠れた人々や逃げた者たち、それら全員
そして死んでいった鬼の死体に謝罪せよという要求

勝ち負けではない、平穏を乱された彼らの尊厳について
妙な所で拘りを見せるのは、己も関わった事も含め、最後までとことん付き合う姿勢であるようで


/いえいえ、大丈夫ですよ!
901 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/05(水) 01:55:41.54 ID:y6FV27Ajo
>>900

「……謝罪、ですか」

相手の言葉を聞いた女性の反応は、ひどく気まずそうな反応に困るような、煮え切らない物、
呻くように言葉を漏らし、相手の両手で顔を挟まれても、その態度に変化は見られず。

「いえ、仰る意味は分かるンですがね……。
アタシがそう言う事しちまうと、面倒なンですよ」

瓦礫と化した家々、そこに連れて行こうとする相手を両足の踏ん張りによって制し、
女性は何処か諦観した様な心持を抱きながら、言葉を続けていく。

「此れでも一家の長なンです、それが頭を下げて回っちゃ
――しかも、家の方針として決めたことを謝罪しちゃ、示しが付かねェんです。

アタシ自身が責任を取って辞めれば良い話なンかじゃ無くて、そのまンま家全体に迷惑かけちまう」

不意に言葉を切ると視線を脇に逸らし、唇を結んだかと思えば薄っすらと持ち上げて、
負けちまったのが悪いんですがね、と苦々しげに呟き、視線を相手の方へと戻すと真剣な眼差しを向ける。


「――楽しい、勝負でしたヨ」


舌に犬歯を立てて、そのまま引き千切ろうと上下の顎に力を込めながら、すり合わせる、
口の端からは血が流れ始めて、女性の表情は歪み、如何やら舌を完全には切れなかった様子、
こふっと息を吐き出すのに手で押さえれば、掌の上には血が吐き出されて、
それを見下す女性の面持ちは、酷く呆れた様に見える。

「……上手くいかねェ物ですねェ。まァ、これで良いでしょう、これで、アタシが誰かは分かりにくくなった。
命まで一息に噛み千切れれば十全でしたが、叶わなかった以上は謝罪でもしましょう」

そう言うと、女性は先に相手が歩き出した方へと、今度こそ歩み始める、
血を吐き出し顔も蒼褪めた今の状態なら、己が何処の家の誰かなんて事は記憶に残るまいと、
そして、責任を取る為にも己の命はもはや捨て石にしようと、
女性の意志がそうであるのだから、例え今から病院に駆け込めばまだ間に合う事であるのも、一切気にしては無い。

瓦礫に埋もれた家に付けば、女性は先までの口調を仕舞い、至って普通の言葉遣いで謝罪を述べ始める筈だ、
己がどういう目的で行動していたのかは隠し、それでも誠意を持って謝罪はするだろうが。
902 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/05(水) 02:17:08.94 ID:7zfcDwz+0
>>901

「…」

なんで舌を噛んだのか、よく分からない
死より殺しを恐れる精神的未熟な女には、もしや誇りと責任の違いすらも未だ理解できていないのかもしれず
歩きながら、血まみれの相手を時おり盗み見て首を捻ることしばしば

途中何度も警察のお世話になりかけながらも、ともあれ無事(?)謝罪に家々を回り終えて
初めに出会った場所に戻り、鬼になっていた骸も簡略ではあるがその地に埋葬し
ぱんぱんと汚れた手腕を払い、星の掛かる夜空を見上げて唐突にぼそり

「独りが背負い込むようなのは、家族とは言わない」
「重荷になるだけの家ならいっそ――――捨てればいい、のに」

まさか今まで相手の言った言葉に悩んでいたのか、普段より余計に口数か少なかった事から見てまず間違いない
同じく一家を預かる身にもかかわらず独り身の身勝手からか、軽々しく重い台詞を躊躇い無く述べる
相手が怒ろうが悲しもうがお構いなし、こういう所も感覚が欠落しているのか
言うだけ言ってからころ下駄を鳴らして立ち去ろうとし


「帰る、けど――――家。来る?」

振り向かずに一度、何とは無しにぽつり
己と戦いそして謝罪に回っていた者、その関係と内に秘めたる思いについて興味は尽きないが
友としてではなく敵として、寝首を掻かれるのも緊張感があって面白いかも、と変に妄想を膨らませたりして
返事も訊かずに再び歩いて行く、放っておけばそのまま通りを抜け、言った通り山間部にある我が家へ帰るのだろう
903 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/05(水) 02:40:40.29 ID:y6FV27Ajo
>>902

謝罪を終えた頃には最早女性の意識は大分薄れており、歩くのもやっと、
口の端から垂れる血の筋は、緋色の髪に覆われ、朱色のコートに染みを作りながら、
確かにそこにある事を主張している様にも見えたのだろうか。

「――そう云う訳にもいかねェんですよ。もう、何十年だ、何百年だって、一家の頭領をやってきて
その間に何度も死ンで息絶えて、閻魔様の前で幾度も試練を繰り返して蘇ってきた。

……苦しかろうと重かろうと、そうまでしてまで、アタシは家に尽くしたいンですからねェ」

「家族の連中はロクでも無ェのばっかですから、ほとほと愛想尽かしてますが、
何でしょうねェ、こう云うの――――愛着とかそういう、よく分かンねェ感情なのかも知れませン」

何処か振り払ってしまう様な相手の言葉に、女性は苦笑を返すと、
訥々とそんな風に言葉を紡ぎ出した、途中で何度か血を吐き、その度に苦笑を大きな物に変えながら、
何か確認するように、己がどうしてこうまでしているのか、確かめられるのなら確かめたいと、探り出す様に。


「――いえ。今このまンまお邪魔したんじゃ、骸を家に上げるだけになりますヨ」

相手がポツリと零した言葉に、軽く肩を竦めて見せながら、冗談めかす様な言葉を送って見せる、
もう体の中に残っている血の量は多くない、ただでさえ薄い頬の色はより白く、蒼褪めた物に変わっていた。

背を向け相手が歩み出すのを見ると、カタリと地面を擦る金属の音が響いて


「――月は、紡ぎ出す」


修復した大鎌を振るった女性の目前には、白銀の光が糸のようになって中空を漂っていた。

「アタシ自身もどうせ近い内にまた別の身体に乗って戻らにゃなりませンし、ウチの者がお会いするかも知れません。
その時に、コイツを見せてくれりゃ何か、お嬢ちゃんにとって有用な働きをする事になるでしょウ。
適当に武器の材料や交渉道具にしたいってンなら、止めはしませんが。

武神です――迂闊に他言はせンで下さいね? その名前の者と会う事があるンなら……」

糸は銀の輝きを放ち、長さも決して短くないがしかし柔軟性に優れ、それと同時に強靭であると分かるような物、
それを相手の方へと飛ばし、受け取るかどうかを確認する事も無しに、女性の身体は月明かりに包み込まれていく。

呼び止められる事が無ければ、言葉の先を敢えて言わぬまま口を閉じ、完全に姿を消す事になる筈だ。
904 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/05(水) 03:11:46.05 ID:7zfcDwz+0
>>903

「武家は強き者が家を継ぎ、その次の強きものに託し、御家を繁栄させる」
「己の代で可能な限り武を高め、息子娘にそれをまるまま移す」

「魂は消滅しても、心と技を残すのが武家の習わし」
「死と生を繰り返して幾百も現世に執着するのは、理解し難い――――」

隔絶している――――――――そう感じた
能力者だから、なまじ人に無い異能を持って生まれたからこうなっているのだろうか
自分にはそういうものがないからその感覚も分からない、あるのは技だけ

それは一族郎党皆同じ
先代も先々代もその前も、技を高め、生み出し、死んでいった
それを知っているから顔を知らずとも寂しさはないし、家族は死んでも文字通り技の中に皆生きている


死に掛けの女性、しかしその瞳に確かな光を覗いて
血の気の引いた顔も全て見て――その上で、互いに身を引いた


死生観
本人が理解し得ないものを、どうして他人が理解し得ようか――――――――



「たけがみ――――記憶した」

ふと風が流れて、ふわりと舞い降りた其れを指で抓む
異能で紡がれた糸は、月から垂らした天の梯子のように煌びやかで、儚げで
今までにないまろやかな感触であった


「とまり……泊 梁山」
「来世の顔は覚えずとも、心はこの中に」


背を向けたままくいと持ち上げたのは糸を握り込んだ右拳
今日ここで切り結んだ武神の技、それらは確かに女の心に刻まれて

女性を背に残してふと上を見上げると
おおぐま座の北斗七星が、丁度月の光を柄杓に受けて瞬いたところであった


/長らく絡み乙ありでした!
905 :【征月偽煌】@wiki E:大鎌 [saga]:2012/12/05(水) 03:32:15.43 ID:y6FV27Ajo
>>904

「武家はそうなンでしょうね、アタシも良く知ってます。本家の連中はそうでしたから。
ですが、陰陽師の家系ってのはそうじゃないって話なんです、武家とは完全に真逆に位置する、と」

武家の生き様を語る相手の言葉に、懐かしさに近い物と、何処か敵対するような思いを思い返す、
本家と分家との間にある決定的な違い、それを明確化する為に、敢えて己は武家と異なる道を択んできたのだと、
相手の言葉を聞いて、フッとそれを思い出す事が叶ったのだ、
何とも子供らしい、嗤ってしまう様な根源でもある。


異なるのだ、と、それを強調する様に小さく呟いて、霞がかった視界を送る様に目を細める。

相手の名前を聞いた様な気がして、それを朧な記憶に確りと刻み込んで、
己は此度の人生を終わりに向かわせていく、其れは全て、家の望んだ事を変える為、
知ったの責務を今持つこの身体に抱え込んだまま、闇の奥底に葬り去ってしまうのであれば、
綻びは一時の物として、全体を揺るがさずに済む。

使い捨てのような生き方に、それでも楽しさを見出せたのは、最後に戦った拳法家のお陰であろう、
それとも別れ、このまま奈落の底へと、深く、深く、深淵の内へと吸い込まれていく

―――月の灯りの中に女性の身体は何時しか完全に溶け込み、
大地へと映し出される影の在った場所には、一輪の小さな朱色の華が、咲いていた。


【征月偽煌】―――リタイア


/長くの絡みあり乙でした!
/自己満足な〆方で申し訳なかったです……。お付き合い頂き、有難うございました!
906 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/05(水) 22:42:17.17 ID:dmOH1NcJo
街中――大通り


「毎年思うけれど、気が早いと思うのよね」

ごてごての装飾が施され、ぴかぴかきらきら光っている大きなモミの木の前に、声の主は突っ立っていた。
夜はまだまだ始まったばかり。カップルの姿が多くなり、いつもよりも賑わいを見せている。
恋愛など知らぬ少女は、時折彼らを不思議そうに見つめながら、聖夜の雰囲気を楽しんでいた。


「でも、楽しそうならそれでいいや。ね、ラグラス」


白い絵の具に涙を落したような、長い藍白の髪と碧色の双眸に
雪の結晶を象ったブローチがアクセントの、白を基調としたワンピースに青色の靴を履いた
そんな風采の少女は、傍に従える2体の精霊――もといラグラスに声をかける。

言葉を持たぬ彼らは氷の翼をはためかせるのみだが、主と同じく、どこか楽しそうで
まるい冷気の身体を、冬の空に馴染ませていた。


「さて、何しようかなー」


あごに指を当てて、考える。すべきことはもうない。
あとはのんびりしてから帰る予定で、ぽーっとクリスマスツリーの前で佇んでいた。

/なんでもどうぞ!
907 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/05(水) 23:44:45.15 ID:QgEYRLXR0
>>906

「そうか……。この程度にしかならぬか」

【簡素な濃青の服を着た、金髪の女が、商人に交じり、個人商店の店主と交渉に赴いている】
【彼女は、さる国の宰相であるが、身分を隠し、その国の特産品である天然素材の布製品を売り歩いていたのだが……】
【都会のセンスには合わなかったのか、予想よりも低い値段でがっかりしているようであった】
【とぼとぼと、大量の荷物を背負い店舗から出ていく】

「しかし……華美な物だな。【王国】では、こうもいくまい」

【彼女のいる辺境の国――【王国】は、かつて「教団」が支配していた経緯もあり、
 聖夜を祝う風習には力を入れているが、都会のようなきらびやかさは無い】

「商業の発展には、特産品の開発が不可欠ではあるが……うーむ。よいアイデアはないものか」

【ひときわきらめく街の中で、ちいさくため息をついている宰相】
【街の中のシンボルであるクリスマスツリーの前にあるベンチに腰掛ける】

「……?」

【ふと空を見上げると……見慣れない物体】
【綿に羽をつけた、奇怪な物が舞っている】

「……妖魔? まさか、こんな街の中心に?」

【王国は辺境のため、そうした妖怪変化の類にしばしば出くわす】
【だが、奇妙な物体からは特に害意を感じない】

「なんだ? これも聖夜の飾り付けか?」

【思わず、その氷精に手を伸ばそうとするが……?】

/もしよければー
908 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2012/12/05(水) 23:55:30.14 ID:dmOH1NcJo
>>907
/います、ですがもう少しお待ちを…
909 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/06(木) 00:09:56.24 ID:V2EBeq3wo
>>907

妖精の身体は冷気でできているため、触れることはできない。
だが氷よりも冷たいそれは、その指先を包むようにひんやりとした感覚を伝えるだろう。

そして、妖精は女性の手から逃れようと飛翔する。
ある程度の自我があるようで、クリスマスの飾り付けとは違うとわかるだろうか。
当然、その変化を主である少女が気付かない訳はなく――。


「どうしたの? ラグラス」


目の前まで飛んできたラグラスが、少女の前で忙しなく飛んで異常を伝える。
やがて、少女は貴女を見つけて歩み寄ってくるだろう。


「すみません、あなたのところにこの子たちがお邪魔したみたいで……。
 あの、怪我はされてないですか?」


妖精に生えている氷の翼は鋭い。
もし触れて怪我でもしていたらと、心配になったようだった。

/よろしくです!
/…が1時ごろには凍結してもらわなければならないかもです…
910 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/06(木) 00:18:56.10 ID:ohdZxZhj0
>>909

「痛ゥっ……」

【それに触れようとした瞬間、指先に痛みが走った】
【薄く透き通る羽は、思ったよりも鋭く、そして冷たい冷気が、不用意に手を伸ばした女の指先を刺したのである】
【とはいえ、指の腹に一筋切り傷が入った程度……奇妙な事にその傷口は、霜が降りたように白く凍っている】

「これは……」

【女が戸惑っていると……ワンピースの少女がこちらにかけ寄ってくる】

「この子、とは……そなたがこの妖魔の使い手だとでもいうのか?」

【女は戸惑っている。こうした街中に違和感無く溶け込んでいる妖魔と、少女とのギャップに驚いているのだ】

「いや、少々指を切っただけだ。問題は無い。が――」

【金髪で青い大人の目は、数段低い身長の少女の目を見降ろす……】

/了解ですーよろしくおねがいします
911 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/06(木) 00:34:39.93 ID:V2EBeq3wo
>>910

どうやら触れたのは翼だったようだ。
指を切ったと聞いて、貴女の手に入った一筋の傷を見るや否や、絆創膏を取り出して、


「ごめんなさい、私の注意不足で……これ、よければ使ってください」


まず謝罪を述べてから、それを差し出す。
少女の傍を飛ぶ妖精も、どこか申し訳なさそうにしている。


「えーと、はい、一応そういうことになりますね。ラグラスって言うんです。
 でも使い魔というか――ずっと一緒にいるので、家族みたいなものですっ」


命令されたり、使役したり、そういう関係ではないのだろう。
少女が彼らに向ける笑顔には、愛情のような親密ささえも感じるだろうか。

逆に、彼女にとってはそれが当たり前であって、女性が何に驚いているのか理解していない。
こちらを見つめる女性に、まっすぐな瞳を向けて、小首を傾げるだろう。
912 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/06(木) 00:57:19.69 ID:ohdZxZhj0
>>911

「いや、それには及ば……」

【と女が口にしかけたが、少女が潤む目で差し出す絆創膏を見、ふっと力が抜ける】

「ありがたく使わせてもらおう。
 ――ラグラスと言うのか。氷気の妖魔……
 驚きだ。少なからず妖魔というものは、人と仇なすものと思ってはいたが……。
 これは妖魔ではなく、妖精というべきかもしれん。いや、こちらこそ不用意に近づいて悪かった」

【少女と妖精には、邪気がないのが感じられた】
【しばらく、政治の世界で邪気や負のエネルギーの視線にさらされてきたこの女宰相にとって、
 この少女の純真な雰囲気は、癒しにもなった。絆創膏をありがたく使わせてもらい、指先に巻く】

「家族、か。……それはいいものだな。
 あなたもさぞ、良い家庭に生まれ育ったに違いない。
 召喚獣はよく使い手の精神に呼応すると言うが、貴方が気高く生きれば、遣い魔もそれに応えよう」

【家族、と口にした瞬間、この女宰相に僅かに苦い物が走る】
【彼女の父は、あの悪妙高い「帝国」の高官である】
【今や敵対する立場となった、父と娘。女は「家族」という温かみを、いまだ知らない】

「しかし……
 使い魔は、時に強力な力を持て余す事もあるだろう。
 願わくはその力が、悪しき方向に行かねば良い事を願っている」

【宰相はすぐにその苦い顔を打ち消し、大人の笑顔で少女に応える】

「絆創膏の礼でもせねばな……しかし、生憎私は旅の途上……。
 そうだ、もし我が国に来ることがあれば、茶でも振舞おう。
 私の名は、忌部ハイディマリー。これより遥か西の国、「王国」に住まう者だ。
 何か困ったことがあれば、「王国」で我が名を出すとよい。歓迎するぞ、少女よ。」

【そう言って宰相は優雅に礼を少女になす。その姿は、粗末な服を着た商人のものとは思えないほどの優雅さだ】
913 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/06(木) 01:27:42.82 ID:V2EBeq3wo
>>912

「人と仇なす……? そんな妖精もいるんですか?
 ラグラスはいい子だから、妖精にそんな悪い子がいるなんて信じられませんが……」

言葉を持たない妖精。それは裏返してみれば何を考えているのかわからない、ということにもなるだろう。
だけど彼らは違う。貴女の指を切ったのも決して害意はないし、
氷の身体を持つくせに少女と振る舞いと相まって温かさすら感じられるかもしれない。

「いえ、私には両親がいないんですよね。この子たちが唯一の家族≠ナす」

親兄弟は女性と同じくいないという。だがきっと彼女は知っている。
家族の温かみを。それきっと、ラグラス達がいるからだろう。
そうでなければ真っ直ぐな笑みは生まれない。


「心配は要りません。この子たちを悪いことに利用しませんから。
 そんなこと頼むときっと言うこと聞いてくれなくなっちゃいます」


即答だった。迷いなどは一切感じられず互いに信頼し合っている。
気高いかどうかはわからないが――そういった正義の心は共鳴しているようだ。

「礼はいりませ……え?」

聞き間違いかと耳を疑った。ワガクニ? 女王様? そんな、まさかあ。

「えー、では機会があればお尋ねします?
 あ、私の名前はルサ=ルカです。ルサでもルカでも、ルサルカでも、お好きに呼んでくださいっ」

名乗り返し、ハイディマリーを見遣る。
佇まい、仕草、それらは見た目とは裏腹にとても高貴な、洗練された印象を受けるが――
王族の立ち振る舞いをルカは知らないため、むぅ、と唸るしかなく……


「あのー、聞き間違いじゃなかったらもしかしてハイディさんは……王女、だったりするんですか?」


直球で確認しにかかるのだった。


/すみません。このあたりで落ちます……
/明日雑談スレでお呼びしますね!
914 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/06(木) 01:42:21.17 ID:ohdZxZhj0
>>913

「そうか、両親が……」

【女宰相は口をつぐむ】
【このあどけない少女が能力を持ったのも、もしかすると家族がいない事に起因するのかもしれない】

「ルサルカ。いい名だ。はるか昔の伝承に、水の守護精をつかさどる女司祭の名と同じ名だ。
 氷の妖精を扱うのも、何か縁があるのかもしれぬな」

【博学な一面も見せる女宰相】

「王女……? 
 はははははは、私がそのように見えるかね。
 ……王国におわす女王陛下は、私より遥かに優れたお方だ。
 そう、例えるならば、この世一代ではなく、"万世を統治するべき"器量と度量を兼ね備えたお方……
 私などは比べ物にならぬ。
 私は、その女王陛下の一介の従僕に過ぎぬよ」

【気がつけば、周囲はだんだんと暗くなってきている】
【すると、背後のクリスマスツリーが、きらびやかに輝きだした】

「ほう……」

【街が一段と彩りを増し、軽快な音楽が何処からか流れてくる】
【人々は笑顔である。豊かな街の光景だ】

(いつか我が国も、これ以上に人々を豊かにしてみせる……
 能力とは、戦いに用いるばかりではない。人を豊かにする能力の使い方が、必ずやあるはずだ)

【美しい電飾に、女宰相は、決意をまた新たにしている……】

/了解ですー
915 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/06(木) 19:04:39.85 ID:SMrU5uEho
>>914

とてもではないが見えない。
失礼かもしれないけど、今のハイディが権力者にすら見えなかったり。
さすがにそれは反感を買う可能性が大いにあり得るので言わないが。

「でも、偉い人なんですよね、ハイディさんは。
 私偉い人はもっとこう……ぴかぴかの衣装を着ているものだと思っていたのですけど、違うんですね」

きっと豪華な杖と王冠にマントのイメージに違いない。
そして何人もの従者を抱え、贅沢なご飯を食べる、そう思っていただけに落差が大きく
そのおかげで逆に彼女は、ハイディという人物に興味を持ったのだった。

今回は特に――後ろの大きな荷物に目がいった。


「あっ、でももしかしてその背負ってる荷物の中にいっぱい宝石があったりするんですか?」


……見たいのだろうか。弾む口調からは、僅かに遠慮というものが抜け落ちつつあるようだ。
身分の高い者を身近に感じていることも、理由の一つにあるのだろう。

一際輝くクリスマスツリー。
ライトアップされるのは街だけではなく、ここで会話する、彼女たちも等しく照らされる。
光を受けて輝きを増すラグラスの氷翼が、くるりくるりと神秘の軌跡を描いていた。

/お返ししておきます!
916 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/06(木) 20:37:51.58 ID:Gm46LH2Y0
>>915

「ふふ……"偉い人"というのは、人のために何かを成すことができる人……
 私も、出来うるならば、かくありたいとは思っているが……。
 偉大さとは、けっして、ぴかぴかの服を着ている事ではない。
 見た目の華美さに騙されてはいけないよ、ルサルカ。」

【と、そう口にしたが……】
【先ほどまでこの街の虚飾の美しさに、心奪われていた自分もいる】

(……そうだ。国の豊かさとは、虚飾の美しさではない。
 私もまだまだ、精進が足りないな)

【ふと、少女が自分の荷物に興味がある事を察する】

「はは、これか……
 我が国でとれた、天然の繊維だ。
 この街で商売に出来ないかと思っていたのだが……
 大量には生産できぬ上、先ほどこの街の商人に、あまりにも安い値段をつけられてしまってな……」

【王国産の繊維生地だ。丈夫で肌触りも心地よいが、加工が難しい上、大量生産も出来ないため、なかなか売れないでいた】
【宰相は自分の目と足を遣い、王国の特産品産業の問題点を探ろうとしていたのだ】
【ザックを取り出すと、大量の乳白色の繊維や、サンプル製品がつまっている】
【残念ながら宝石や金塊と言った豪華なものではない……】

「ふふ。よければこのサンプルのハギレでよければプレゼントしよう。
 ハンカチ程度にはなるんじゃないか?」

【それともう一つ、宰相には目的があった。】
【近頃この街で噂に聞く【七星】の情報の収集である】
【だが、能力者でも何でもない商人や街の噂からは、全く情報が得られなかったのだ】

「……時に、ルサルカ。最近奇妙な能力者のウワサは聞かなかったか?
 何でも、能力を不当に使用する輩が、何か不穏な動きをしていると聞いてな……」

【何気なく尋ねる。まさかこのあとげない少女が、何かを知っているとは思えないが……】

/おまたせしました
917 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/07(金) 01:31:41.91 ID:gvW+wYyEo
>>916

「なるほど……。じゃあハイディさんもがんばらなきゃですね!
 だってそれを皆のためにできる人も偉い人=Aですからっ」

人のために何かを成すこと――それには限度がある。
ルカ一人がしたところで、世の中に変化が生まれるわけではない。
それを全ての人々に行える者こそ、ハイディのような権力者であって
彼女の言う偉い人≠ニは采を振るう者という意味も含まれているのだろう。


荷物の中身は宝石――ではなかったようで
彼女はそれらに目を向けて、なんだろう、と不思議そうな表情を作る。
商売目的とわかると、得心がいったように相槌を打って

「むぅ……商売って難しいんですね……。
 いっそブランド物として売っちゃうのはどうですか!?
 あったかくて丈夫でオシャレ!……みたいな感じで。
 ごめんなさい、安易すぎますね」

そんな素人丸出しの台詞をたらせば、口を出すべきではないと思ったのか、勢いがなくなってゆく。
ちなみにサンプルはありがとうございますと言って受け取るだろう。
その肌触りに一瞬目が輝き、思わず動物か何かにするように何度か撫でて、
心地よさを堪能した後ポケットにしまうのだった。


「能力者、ですか……。ごめんなさい、あんまり聞いたことはないです。
 何か悪いことをした人なのですか?」


案の定、彼女は何も知らないらしい。
しかしこの街に来る以上、他人ごとではないと思い詳しくきくことにした。


/とりあえずこれだけでも返しておきます
/本当にごめんなさい…
918 :【夜叉首落】夜叉の娘、戦闘バカ @wiki [sage]:2012/12/07(金) 21:06:31.84 ID:OjnpOOUUo
>>825
通路を通り、二人の姿を見てぱあ!と笑顔を浮かべるが、次の瞬間にはもっと―――ぱあああああ!!!くらいの笑顔になる

「飯だ!!!!」 ババーン

謎の効果音とともに言い放つのは、空腹の現れだ
そもそも着いて来るといったあの時点(水死体)で既に空腹だったのだ、このテンションの上がり具合も仕方ないだろう

「ホクト、ソラ、食べてもいいのか!?いいか!?お腹すいたんだ!!!!」

颯爽とソラの隣の席へ着くと、そんな質問をする
―――が、ふと

「ありがとな!」

うっかり遅れていたお礼を、お姉さんにするのだった

/おおおおおおおおおまたせせしましたあああああ!!!!
/凍結有難う御座います!!嬉しいです!!
919 :【空耳制御】声を乗せた風を操る マリンルックの水色猫耳子供 E:マイク 隠れマント 猫耳銃 女子銃 下位ランカーバッジ・ピアス型 :2012/12/07(金) 23:22:16.75 ID:mI8fYxQ4o
>>918
おおう、ちょぴっとぶりにゃー!
「………こ、こんにちわデス」

【がこん、と壁の隠し扉が開くとねこみみたちはそっちをむいた。
まぶしい笑顔にそのまんまの笑顔を返す水色と、頬を赤らめるくろいほう。
てかこんにちわは違うじゃろう】

【一声あげて超絶うれしそうにやってくる少女のために椅子を引き皿をとりと野郎? たちは忙しく動く。
ぽす、と椅子に納まる様子にねずみみさんはよしっとうなずく。
素直にお礼を言う少女の笑顔が可愛い】

『どういたしまして。
よーしあとはねこみみどもに任せるわ。しっかりやんなさいよ!
イシュちゃん、ゆっくりしてってねー』

【まだ用事があるのだろう、手を振り、退出しようとするねずみみお姉さん。
もちろん引き止めればとまるだろう】

「あ、ええっと、これどうぞです!」
どんどん食べるにゃー!

【一方で料理――洋の東西を問わずいろいろあるが共通点は肉料理であるということだ――をお皿にせっせととりわけてさしだすホクトくん。けなげである】
【ソラのほうはのうてんきにもう食っている】

/おかえりなさいいいいいいいいいい(略)いいいいい!!! おまちしてやした!
/よろしくお願いします、例によって土日はすーぱー亀になりますが……!
920 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 11:05:31.64 ID:NUfwr1Hp0
空にはどんよりとした雲が広がり、昇る陽光の暖かさというものを微塵も感じない朝であった
身を切り裂くような強風が吹き荒び、凍えるような冷たさばかりが辺りに漂っている
早朝の街中は、悪天候のおかげでより一層、人影が少なく見えた

「その方が、私としては好都合だが……」

風に飛ばされてゴミやら何やらが転がる道路を、私はリヤカーを引きながら歩いていた
黒いローブが風に揺らめき、時折吹き付ける突風がフードをめくろうとする
私は空いた手でフードがめくれないように押さえながら、ジリジリと歩みを進めていた

しかし予想以上の風の強さに、私は少々難儀していた
本来ならば朝の内に街を抜ける予定であったが、強風のおかげで予定よりも歩む速度は遅い
指先の冷たさも、最早痛みを感じるほどであり………少々辛い

「やれ……季節の変わり目というのは、どうも苦手だ」

一旦歩みを止めると、冷えた指先に息を吐きかける
白い息でも、暖かさを感じれるものだな……
921 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2012/12/08(土) 11:48:51.38 ID:YCGaN9SU0
>>920
/まだいらっしゃいますか?
922 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 12:05:14.89 ID:NUfwr1Hp0
>>921
/まだいますよ
923 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 12:11:04.65 ID:YCGaN9SU0
>>920

ざっ、ざっ、とアスファルトを擦る音がする

「……」

竹ぼうきで道路の塵を吐いているのは一人の女
寒い中薄手の半纏を引っ掛けて、ばっさばっさと手を動かしている
上はマフラーだけ巻いてあとはエプロンに三角巾という念の入れようだが、掃除人にしては歳が若いようでもあり


「…焼いも食べたい」

などと言うものの、街中という事もあって落葉類はまるで集まらない
掃く方向からして、リヤカーを引く相手と対面する側に少しずつ向かっているようだが…


/ではお願いします!
924 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 12:44:04.73 ID:NUfwr1Hp0
>>923
指先に息を吐きかけて、手を擦り、暖めている最中の時のことだった

ヒュルヒュルと鳴く風の音に紛れて、サッサッと軽快な音が聞こえてきた
まるで箒を掃いているかのような音だ……こんな強風の中で、掃除をしている者でもいるのか?
掃除をするには適さない天候だと思うのだが……少々気になって、私は音の方向に目を向けた


そこには、掃除をしている人間の姿があった
三角巾にエプロンを着けて、竹箒を手に道路を掃いている……念を入れた格好をしているが
野外の掃除ならその格好をする必要は無いような気が……いや、気にしないでおこう

その人間は掃除をしながら、やがて私の目の前を横切っていった
……焼き芋を食べたいと呟きながら

「……木の葉が欲しいのならば、ここよりも郊外に出たほうがいいと思うのだが」

秋も丁度終わったことだし、道を埋め尽くすぐらいの落葉があるだろう
私は人間の側を通り過ぎながら、そんな言葉を呟いた
彼女が聞き入れるかかどうかは知らないがね……
925 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 12:56:25.17 ID:YCGaN9SU0
>>924

「む…」

通り過ぎざまの助言を耳にし、女の手足が
ぜんまいの切れた人形のようにぴたりと停止する

振り返って今気付いたかのように、リヤカーを引く後ろ姿をまじまじと凝視
ついでに己の下駄を履いた足元に目を落とすと、そこにあったのは
寒空の下耐えて集め、辛うじて残った、千切れた新聞紙やパンの袋だけ
これでは芋が焼けないのは自明の理である

肩に箒を乗せてむむと悩み

「うん、行く」


流れ的にこのまま郊外に向かうものと思い込んでいるようで
期待に満ちた目で、相手の後ろに付いて歩き出した
926 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 13:11:44.14 ID:NUfwr1Hp0
>>925
ガラガラと、リヤカーのタイヤが回る音がよく聞こえる
風は相変わらず強く吹き、寒さに全身が包まれているかのようだ
街を抜けたら、焚き火をするために落ち葉を集めようか……そんなことを考えていた


……ふと、タイヤの音に紛れて足音がついてきていることに気づいた
誰かが私をつけているのだろうか?私は再び足を止めた
そして僅かに警戒心を抱きながら、私の背後、つまりリヤカーの後ろに目を向けた


…………先程通り過ぎたはずの人間が、そこにはいた


「……君、何をやっているんだ?」
「言っておくが、私は落ち葉など持っていないぞ?ゴミの収集もやってはいない」

どうしてついて来ているんだ、この人間は……
気だるげに、面倒そうな雰囲気を出しながら、私は人間に問いかけた
927 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 13:31:54.43 ID:YCGaN9SU0
>>926

からから、ころころ、タイヤと下駄の小気味よいハーモニー
道はどのくらい掛かるのか等と思索に耽ろうという時、タイヤの回転がぴたりと止み
それに伴って女の足も直立して止まる

「道路掃除をしている」

単に後を付けていたと思われては心外と、箒を持ち上げて正当性をアピール
無論掃いたゴミはすぐさま強風に煽られて通りに散らばっていくけれど

釘を刺されて不思議そうに首を傾げるが
確かにリヤカーには屑拾いの看板も付いていない様子…


「道に不詳故、同行したい」

が、どちらにせよ付いて行くことに変わりはない
邪魔はしないのでどうぞ、という風に、掌を差し出して先を促した
928 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 13:51:13.58 ID:NUfwr1Hp0
>>927
「………………」

いらないことを口走ってしまったかもしれない……少しだけ後悔した
どうやらこの人間、掃除をしながらついでに、私に郊外まで案内させるつもりのようだ
中々に図々しいことをしてくれる、私がどこに行くのかも分かっていないだろうに
………まあ、目的地は同じであるのだが

「君……話の流れを察するに、どうやら私について来れば落ち葉のある場所に行けると思っているようだが」
「もしも私が別の場所へと向かうつもりだと言ったら、どうするつもりだ?」

だが、このまま大人しく案内するのも癪というものだ、私は道案内人ではない
腕を組みながら人間に問う、少々意地の悪いことをしているような気分だが……
929 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 14:02:43.05 ID:YCGaN9SU0
>>928

「えっ」

別段案内を強要する心算もないのだが、この台詞は中々にショックだったようで
相手同様に箒を抱えたまま腕を組んで、難しい選択を迫られた顔つき

「…………………………………………」


「生で食べる」

かなり悩んだが仕方がない、とマフラーの上から胸元を叩き、ため息をつく
その歪な膨らみが付加脂肪の其れではなく、複数本の芋だと云うのは想像に難くないだろう

用意周到なのか単に先走り気味なのかは意見の分かれる所であるが
ともかく郊外に少しでも近付ければいいかと思い直し、も一度手を振って先を促した
930 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 14:23:30.36 ID:NUfwr1Hp0
>>929
私が問いかけると、人間は難しそうな表情をしながら腕を組み、悩み始めた
それから少しばかりすると、答えが出たのだろう、人間は口を開いた

「………たくましいな、君は野山でも生きていけそうだ」

人間の胸元に視線を移す、歪な形をした膨らみを、彼女は手で叩いた
あの膨らんでいるもの全てが芋なのだろうか……どうして袋とかに入れていないのか
……今はそんなことはいいか


くるり、とその場で転身して、私は再び歩みを進める態勢に入った


「私に案内をさせるのだ、報酬はいただくぞ」
「そうだな、君の持っている芋をいくつか貰うとしよう、構わないだろ?」

道案内をするのだから、それくらい対価として貰っても文句はあるまい
私は背中越しに、人間に向かってそう言った
相手にはほぼ拒否権のない交渉だがね、断ったら遠慮なく置いて行くつもりだ
趣味以外でタダで動くというのは、好きではない
931 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 14:41:34.51 ID:YCGaN9SU0
>>930

実際芋を生で食すのは大なり小なり危険が伴うので誰にでもお勧めできる方法ではなくとも
内功を鍛えた武術家であれば例え毒があっても死にはすまい、あと袋に入れていないのは途中で破けたからであろう


「構わない」

芋in道着の懐程度では大した量も期待できない、幾つか相手に献上すれば残りは僅かとなろうが
小食は常日頃の暮らしと修行で慣れている――いつの間にか手段と目的が食い違い始めたようだが
ともかく女の方もリヤカーについて歩き出す

而して数分も経たないうちに、ぐぅと鳴り出すお腹
動いていると余計に腹が減る気がする

「…あとどのくらい?」

リヤカーの座り心地のよさげな荷台を見て邪まな考えを抱きつつ
後ろから質問を投げ掛ける
932 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 15:03:09.49 ID:NUfwr1Hp0
>>931
歩きだしてから数分、腹の虫が鳴る音が聞こえてきた
……私のではないぞ、そんなはしたない真似はしないようにしている
私の背後をついてくる人間が、その音の主なのだろうな……


私は、呆れたような視線を後方にいる人間に向けた
フードの下から、紫の瞳が見つめているのがわかるだろう

「君も女性ならば、もう少し恥じらいというものを持ちたまえ」
「それにまだ数分しか歩いていないぞ……朝の散歩にもならない距離だ」
「もうしばらくは時間がかかるだろうな」

ため息を吐きながら私は質問に答えた
その時、リヤカーに対して邪な視線を向けているのを見て取ることが出来た
……どうやら道案内だけではなく、乗車も要求しているようだ

「ハァ……」

もう一度、深くため息を吐く

「乗りたければ勝手に乗るといい……一人乗せる程度ならば、問題はない」

いつまでも腹の音を聞かされるぐらいなら、その方がマシだ……
私はリヤカーに向かって、指をさした
933 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 15:21:01.98 ID:YCGaN9SU0
>>932

発言に愕然としたのだろう、蔑み、呆れの視線を浴びながら無表情に少し影を落とす
無論数時間だろうと数日だろうと歩けることは歩ける、ただ腹の音が酷くなるだけで
しかし相手は厳しくも優しかった

「感謝」

溜息にも委細構わず、彈ッと地を蹴って荷台上に音もなく着地
衝撃を殆ど与えずタイヤの回転にも支障は無し、相手の手元にも殆ど振動や重量の変動を感じさせないだろう
肉体の重さを羽毛のように消してしまう、軽身功の一種である


「…………」        ぐー


――――まあ、それでも腹の音は鳴る
身を軽く保つのも修行の一環、まるっきり楽ではないので
寧ろ互いの距離が多少縮まって余計にぐうぐう云う音も大きくなる

「今日は、何処から来たの」

箒を指の上に立ててバランスを取りながら
紫の瞳や格好の物珍しさから唐突に話題を振ってみる
934 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 15:48:09.83 ID:NUfwr1Hp0
>>933
私が乗っても構わないと言うと、人間は遠慮せずすぐさまリヤカーの上へと飛び移った
この図々しさ、ここまでくるともはや見事としか言い様がない
リヤカーの引き手をしっかりと握り、人間が着地する衝撃に備える……が


不可思議なことに、衝撃がさほど伝わってこなかった
それどころか人間を一人乗せているはずだが、さしてその重量というものが感じられない
本当にリヤカーに乗っているか確かめてみると、確かにそこに人間がいる
……腹の音を鳴らしながら

「……なかなか、答えづらいことを聞いてくれる」

不意に人間から質問が来た
『今日は』とついていることから、どうやってこの街に来たか尋ねているというところか

「そうだな……この街の近くに山があるだろう?」
「その山を越えてきたんだ、山頂では雪が降ってて少々困ったよ」
「こんな答えで、満足かな?」

人間を軽く横目で見ながら、小さく笑みを浮かべた
ちなみにその山は私たちが歩いている方角とは逆にある、ここからでも見ることはできるだろう
緩やかな三角形をした、小高い山の姿が
935 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/08(土) 15:57:32.64 ID:6bhdFskn0
>>917

「ブランド……ふぅむ、なるほどな。
 しかしブランドにするには知名度のあるデザイナーが必要だが……」

【その発想は無かったようで、思案をめぐらす宰相】
【そういえば、この世界のどこかに、能力者による職能集団があると聞いている】
【中には、服をつくる能力者などもいるだろう。今度、そちらへ行ってみようと考えた】

「悪い事……。力を手に入れれば、その力におぼれ、邪な心を抱く者も少なくは無い。
 そなたのように、純真な心を維持できるのは、珍しい事なのだ……。
 私は、とある悪の能力者軍団が、最近躍起になって"あるもの"を探していると聞いた。
 だが、それが何なのか、わからないのだ。
 【七星】と呼ばれるものらしいが……
 この街で聞き込みをしても、なんら手ごたえのある情報は無い。
 それがあると、世界を焼き尽くすほどの恐るべき力があるとも聞いている。
 そのような物が、悪人どもにわたる前に、我々がなんとかせねばと思っているのだ」

【宰相の目が憂いに変わる】
【このような少女に、こんな話をしていいものかどうかとも思ったが、
 少女の無垢な目に引き込まれるようにして、宰相は情報を話す】

「……つい、話して込んでしまったな。
 ルサルカには、無縁の話かもしれぬが……もし何か分かれば、ぜひとも知らせてほしい」

【しかし少女も、年こそ若いが、妖魔を自在に操れる能力者である】
【その力を何者かに利用される危機だってあるのかもしれない】

/おくれましたー
936 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 16:06:51.22 ID:YCGaN9SU0
>>934

荷物や格好、仕草や喋り方からしてまず旅人に間違いないという確信はあっても
答え辛い――――その言葉の真意を推し量るような繊細な気配りなど、この山猿のような女に求められる筈もなく
意味深な流し目を背に、膝を抱えるような体勢で荷台にしゃがみ込み、ぼけっと山の稜線を見上げている

「雪…」

もうそんな時期か、と他人事のように頷いて一言
年明けは家族揃って山籠もりの習慣があるので、そろそろ準備を始めなければならないのだが


「スキーできそう?」

物見遊山の方も大いに楽しみであり、遠くの山を指(に立てた箒で)差し
ふと荷台にスキー板らしきものはないかと、手でそうっと感触を探ってみたり
937 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/08(土) 16:20:55.25 ID:pqJ5lvBzo
>>935

「私は生まれた時からずっと、ラグラス達と一緒だったから特別何も思いませんが……
 悪いことをする人がいるのは納得できます」

いつしかコンビニで出会った『過程を飛ばす能力』を持つ人物のことを思い出す。
強力、そして便利すぎる能力だった。なんとか捕えたが、あれを悪用しようと思えばいくらでもできるのだろう。


「七星……なんか響きは綺麗なのに、恐ろしい物なんですね……。
 ごめんなさい、聞いたことすらなくて。

 でももし何かわかったらお伝えしますね」


七星というものがどんな形のものか想像すらできない。
星というくらいだから大きなものなのかと一瞬思ったが、それならもう見つかっているはずだと思う。

つまり、そう大きくないものなのだろう。
持ち運べるとすればそれを持つ人物と出会うこともあり得るということだ。
その時は七星の強大さが目に見えてわかったりするかもしれない。
ルカは念のためハイディに、彼女の自宅の場所を訊こうとするだろう。
938 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 16:31:10.04 ID:NUfwr1Hp0
>>936
「スキー?……ああ、雪の上を滑るあれか」

人間は山に指……いや、指の上に立てた箒を差していた
器用な真似をするものだ、バランス感覚が非常に優れているのだろう
そんな繊細さを持ち合わせているようには見えないのだが……
まあ、それはいい

「スキー…をするには、もっと積もるのを待ったほうがいいだろう」
「雪は降っているがまだ量が少ない、出来るとすれば精々雪遊びぐらいなものか」
「私が山を越えるときには、その程度にしか雪は降っていなかったよ」

遠い山を眺めながら、記憶をゆっくりと掘り起こす
そのおかげで山越えもそこまで苦労はなかった、だがそれも今の時期だけだろう
これからは、雪が降り積もる季節なのだから……空を見上げる


ひらひらと、小さく白い結晶が降ってきた


「……君が面白いと思えるものは、私の荷物にはないよ」

手で感触を探ったところで、冷たく硬い鉄の塊の感触や、丸い不可思議な影の塊に触れる感触しかないだろう
残念ながら、遊び道具の類を私は持ち合わせていない……


やがて、街の外の様子が視界に入ってきた
幾つかの木々が立ち並んでおり、その下には枯れ落ちた木の葉が敷き詰められている
939 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 16:51:47.50 ID:YCGaN9SU0
>>938

「そう、残念」

話を聞くに、どうやら今年は例年に比べ降り方が甘いらしい
なれば出発はもう少し延期してもよさそうか…

手に触れるのは様々な感触
丸かったり冷たかったりと多様なな積荷があるのは把握したが
どれもまだ無骨というか無機質で、相手の言うとおり興味を引くものはあまり無かった

「――――行商人?」

訊ねるつもりは無かったが、手に残った感触からそんな感想を小さく漏らす
まあ旅人ならば遊びの道具を持つ余裕がないのも頷けるというもの――


「おお…」

気が付くと周囲の風景が様変わり、家並みは大部分消え失せ一面赤や黄色の柔らかい地面の元
背の高い木々が其処此処に立ち並んでいる

感嘆の声を上げ立ち上がったと見るや次は既に枯れ葉の上にとん、と着地しており
エプロンの裾を整え、頭の三角巾をちょいと直すと
薄らと白い結晶がはらりと零れた……道理で寒いわけで

身体が冷え切ってしまう前にせかせかと手を動かして地面を掃き回る
落葉を効率よく集めるのは熊手の方が断然捗るのに…竹ぼうきしか持ってこなかった事を少し後悔する
940 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 17:19:57.75 ID:NUfwr1Hp0
>>939
「違う、行商人ではない」
「私の仕事というのは、きっと君には縁のない……」

言葉が終わらぬ内に、いつの間にか人間は、今度は敷き詰められた枯葉の上に立っていた
身軽というべきか、動くのが早いというべきか……直感的に行動するタイプだな

私は足を止めて、リヤカーから手を離すと、両の手を重ね合わせてからそっと吐息をかけた
本当に今日はよく冷える………

「さて、お喜びのところ悪いのだが……報酬を頂けないかな?」

落ち葉を集める人間に、さっさと芋を渡すように要求した
せっかちなように見えるかもしれないが、貰えるものはさっさと貰いたい主義なのでね
941 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 17:36:48.82 ID:YCGaN9SU0
>>940

会話の弾み具合――少なくとも女の方はそう思っている――からすっかり約束も忘れただろうと
高をくくっていたのに、腹の虫を恨めしそうに鳴らし、報酬を請求する相手をちと睨む

「……」

地面を掃く手を休めて、渋々相手のところまで引き返して
粗雑な手つきで、襟を広げた懐からアルミホイルに包れた生のサツマ芋を2本、3本と次々手渡していき

「選択の余地、あり」


ぼそりと言い捨ててすぐさま落ち葉集めに戻っていく
選んでおいて下さいという事なのだろうが、その通り、全部で5本ある芋たちの中でも
それぞれ大小の差があるようで、上は赤子の腕ほどのLサイズから、下は百円ライター程度のSサイズまで――


「――――あ」

と、百円ライターで思い出す
今更ながらほぼ手ぶらの自分、つまり火種――――安物のマッチすら持ち合わせが無いと
寒い中折角ここまで頑張ったのに、このままでは本当に生食で腹を壊しかねないときて
こんもりと積み上げた落ち葉の山を前に、所在無げに立ち尽くす
942 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 17:54:38.93 ID:NUfwr1Hp0
>>941
やれ、正当な要求をしただけなのにどうしてこうも恨めしく思われなくてはならないのか
むしろ感謝をされるべき立場だと、私は思いながら芋を受け取った

手渡されたのは5本の芋、人間の言葉から、この中から選んでくれということなのだろう
……しかし全部渡してくるとは、もし私がこのまま持ち逃げしたらどうするつもりだ?無用心な……
そんな不義理なことをするつもりは欠片も無いが

「ふむ、どれにしようか……」

渡された芋を一つずつ、目利きをするようにじっくりと眺めていた
虫食いなどがある様子は無し、このまま焼いても問題はなさそうだ
どの芋を頂いていこうか、選んでいる最中……


人間の方へと目を向けてみると、落ち葉の山の前で立ち尽くしていた
呆然としているようにも見えた、うっかりと忘れ物でもしてしまったかのようだ
それも、落ち葉の山を作ってからそのことに気づいたかのように
……なんとなく、予想できた気がした

「………まさか、火をつけるものがない、なんてことはないだろうな」

小さな雪がハラハラと舞い降りる
943 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 17:58:11.81 ID:YCGaN9SU0
>>942
/すいません、少し飯落ちしてしまうので…
/宜しければ凍結をお願いしたいです
944 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/08(土) 18:03:18.99 ID:NUfwr1Hp0
>>943
/了解しました、いってらっしゃいませ
945 :【形意神拳】象形拳の遣い手 [sage saga]:2012/12/08(土) 20:08:03.69 ID:1+YT4T6h0
>>942

ここまで来て、こうまで苦労してオチ無しとはあまりに残酷である
運命の神とスーパーに寄った時に買い忘れを確認しなかった数時間前の己を呪いつつ
背後からの冷気、もとい冷えるような相手の声にびくりと身を竦ませる

なにか方法はないか、この状況を打開できるような――――
振り返れないまま手近な解決策を求めて、周囲や足元をわたわたと探り回し

「ない――事もない」

動揺を最小限に抑え拾い上げたのは、比較的真っ直ぐで節の少ない枝と、比較的平らで大きい板状の其れ
それぞれをバトンのように交差させ、振り向いてやや得意げに相手に見せつける
片方の先端をもう片方の平面にくっ付け、両手でぐりぐりと揉むように押し付けると
摩擦熱で燃える仕組みであろう

火を使うというのは凡そ人類が初めて編み出した新技術であり
女自身はこれを自力で思い付いた気分らしいが、もしかすると生物的遺伝子の大元に根差す本能なのかもしれない
或いは、幼い頃に歴史の教科書などで読んだのを無意識の内に、というだけかもしれないが…

ともかく雪が舞うほどの寒波、下手をすれば凍死しかねない
善は急げとばかりに、その場に座り込んで板を両足で固定し、枝を錐のように揉み始める
運が良ければ1時間と経たない内に煙が立ち上るだろう――――――――――――多分


/有り難うございます、お待たせしました!
946 :【四堅覇者】物に込められた数を操る女宰相@wiki [saga]:2012/12/09(日) 02:17:13.59 ID:6xnj+TcQ0
>>937

【少女がほんの少しだけ表情を曇らせる】
【おそらく少女も、すくなからず能力者同士の戦闘を経験した事があるのだろう】
【この世界で、能力を持った人間は争いに巻き込まれないではいられない】

「ありがとう、ルサルカ。
 この街に来て正直、収穫がなく、途方に暮れていたのだが
 そなたのような者に会えたことが、一番の収穫だ」

【宰相は力が抜けたように微笑む】
【少女に、自宅の場所を尋ねられ、少し考える宰相】

(特に偽る事もないが……)

【しばし考え、宰相は紙片にさらさらと住所を書く】
【その場所は、王国大聖堂の執務室を示す土地番号だ。
 嘘はついていないが、もし王国の人間にこの住所に知り合いがいる、と尋ねたら、
 大笑いされるか呆れてしまうであろう】
【そこは、王国の権力者の執務する場であるからだ】

「もし私を訪ねるなら、そうだな……これを示すと良い。
 私たちの友情の証のような物だ」

【宰相は、髪留めを解くと、少女に手渡す】
【王国の意匠の入った髪留めは、質素で地味な作りであるが――
 みる人が見れば、宰相しか持ち得ない特別なアイテムである事が分かるはずだ】

「ふむ。日も落ちた。引きとめて悪かった。
 私ももう一仕事してくるとしよう。
 また会える日を楽しみにしている。 
 何か困ったことがあれば、いつでも力になろう。
 では……」

【宰相は美しい金髪を翻して立ち去っていく……】

/こんな形でシメでいかがでしょうか?
947 :【氷晶創想】〜One night dream〜 [sage]:2012/12/09(日) 03:28:06.02 ID:Y1I92YoRo
>>946

これが大人の女性、というものだろうかと、ハイディの笑みを見たルカは思った。
気品のある佇まい、たくさんの課題を抱えつつも志に従った行動と思考。
偉い人は皆こうなのだろうか――ならばきっと、お城は素晴らしい人で溢れているのだろう。


「あはは、何にもしてないですけど照れちゃいます……」


そんな人物にほめられれば、自然と恐縮してしまう。
照れと嬉しさからくる控えめな笑顔を浮かべると


「わかりました。大事にしますね。
 何かあればお邪魔しに行きますっ」


一度お城の中に入ってみたいですし――と、言葉が続けれて
ルカは住所の書かれた紙と髪留めを受け取る。

「はいっ、私もまたハイディさんに会えるの楽しみにしてますね! さよなら」

ハイディの優雅な後姿を目に留めると、ルカも帰路へと着くのだった。


/ではこの辺で、お疲れ様でした!
/途中来れなくてほんと申し訳なかったです…
948 :【呪具生成】呪われた何かを作る [sage saga]:2012/12/10(月) 21:49:53.02 ID:nOBdZOfk0
>>945
相手の様子を見るからに……火をつけるものを持っていないことを察するのは、容易なことだった
一番重要なものを忘れているとは、なんとまあ抜けた人間だ……動いてから考える脳みそをしていそうだ
一体どうするつもりなのかとしばらく観察していると、やがて彼女は動き出した

その人間は周囲を探し始めると、棒状の枝と板に近い木片を拾い、得意げに私に見せつけた
……私は、なんというか………呆れながらその様を見ていた
まさか文明が発達した現代において、その方法で火を起こすつもりなのか?
そう思っていると、彼女は板のような木片に棒状の枝の先端を押し付けて、錐のようにグルグルと揉み始めた

「……なかなか愉快な頭をしているようだな、君は」

必死に火を起こそうとする人間に向かって、冷たい声を投げかける
そんな労力も時間もかかる手段を取るよりも、街に戻って火を起こすものを買ってきた方がどう考えても早いだろうに……
もはやこの人間が憐れにしか見えない……私はその人間の側へと近づいていった


手に持っていた芋のうち、一番大きいものだけをローブの中へと入れると、残りを全て人間の側に置いた
それから、私はローブの中からマッチの箱を取り出し、人間に向かって差し出した

「今は原始時代じゃないんだ、そんなものよりこっちの方が手っ取り早いだろう」
「やれ、全く……君のように手間のかかる者に会うのは久々だよ」

私に無駄な労力を使わせてくれる人間だ……

/返すのが物凄く遅くなって、本当にすいません……
949 :【流麗無拍】wiki :2012/12/10(月) 22:29:57.87 ID:gqvHAVTSo
とある街道

宵もふけ、闇が一層色を深めると共に、降り注ぐ銀に澄んだ月光の調。
光に乗り、我が身を輝かさんと空より舞い降る冬の子。その白雪が今は誰もいない街道の一人の女へ身を寄せた

「―――雪…… 」

すると街道を歩く草履の音は止まり、白息と共に紡がれるのはまだ幼い声。
前髪を額に垂らし、顔の輪郭に添い直線に整えられた御河童頭
白肌の頬には淡い桜色を浮かばせて、小柄な身丈には随分と大きな羽織を纏い

細い首筋に黒髪が寄り添うように垂れ、茜色した瞳が空を見上げて、その場へ少女立ち止まる
よく見ればその腰には朱色の鞘に収められた刀が一振り覗き、羽織を浮かしまるで尻尾の様にさせていた。

「そろそろ……帰らなきゃ。」

なりを見るにその和装は些か周りの景色とは浮いており、誰かが通れば印象深く残る景色であったのかも。
その街道を歩き、先程からすれ違った幾人かの者が刀を持った、変な服装の少女がいたと何処かで噂を流して居るかも知れない

どうにせよ、今その場にいる少女は街の光景とは外れた異様な者と感じるのが常考と言えるものであるのだろう。
950 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/10(月) 23:27:29.08 ID:PO7bbFBxo
>>949

廻れば車輪の下の白雪へと轍を刻む車椅子の奏でるは、小さな金属の音色、
腰を下ろした少女は、この時節にあっても未だ患者衣にカーディガンを羽織るのみで、
肩まで伸びた黒髪に包まれる面輪は寒さに震えている様にも、或いは寒中である事を忘れている様にも見える、
それでも口唇を僅かにも開けば、零した息が直ぐに白へと染まり上がってゆく、
その向こうにふと一つの人影を目して、思わず首を捻りかけたが、
同時に気付くのは相手の腰に備えられた、恐らくは刀の鞘らしき物、
と瞬時に可能性として浮かび上がる帯刀の予測、それを踏まえて躊躇するのも僅かな時刻、
再び車輪を廻し始めれば、少女は相手の居る方へとその進路を既に向けていた。

「――ちょっと、良いかな?」

車輪の廻る音にその存在の主張を任せながら相手に近付けば、その背に向けて少女は声を掛け、
振り返って貰えれば、やあ、こんばんは、と気さくな笑みを浮かべて挨拶を送る事になる筈だ、
が、患者衣から伸びた両腕と両脚に薄っすらと包帯を巻き、
且つこんな時刻にこの寒さの中一人でいる車椅子乗りを、どう見られるかは定かで無い、
にも関わらず、そんな事を当人が気にしていない風であるのは態度から明らかで、
挨拶を受け入れられれば、ちょっと時間を貰えるかな、などと会話の継続を望んでいるかのような自然な態度を取ろうとする。

/まだ、いらっしゃいますか……?
951 :【流麗無拍】wiki :2012/12/10(月) 23:46:30.25 ID:gqvHAVTSo
>>950
/いますっ!暫しお待ちを!
952 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/11(火) 00:07:13.95 ID:ymR8KhxUo
>>950

風も吹かぬ銀夜に白雪は己の慣性のままに身を揺らし
光に当たって輝けば、何時しかコンクリ―トの冷たい地表に触れ消える
季節の情緒に浸って入るか、少女は紡いだ言葉とはまた逆に雪降る空を眺め佇んでいた。
そして静寂に包まれる場に交わる主張もしない金属音
それはまるでその景色の中に奏でられる音で在ったかの様に自然に溶け込んで
音の鳴る方へと身を返し茜の瞳を向けてみれば、少女―――であろうか。

「――――……どうしました? 」

暫し言葉は出ずに眺めていたも。
表情が露わになれば和装の少女も、車椅子の貴方に向かい一度、笑を見せ、言葉を返すであろう
白肌に茜の色は映え、貴方を見る表情が少しばかり不思議そうに見えるのは、貴方のその姿を見ての事

もしその刀に警戒しているのであれば、少女の手がその柄に添えられていない事から
今は敵対心は無いと判断しても問題無いであろうが、言葉に出さない故に、それは貴方の受け取り方次第になるであろう

/急な電話が掛かってきてしまい……遅れましたがよろしくお願いします!
953 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/11(火) 00:24:18.42 ID:RfhLl3QCo
>>952

舞い踊る六辺香の向こう、夜天を見上げるように佇む相手の様子は、
纏った和装の様子も合わさって、筆舌に尽くし難いほど美麗な物である様に少女の双眸には映った、
それは腰に携えられた朱色の鞘が引き立たせる、優雅さの中に一つ鋭い物を含ませている様な麗しさ。

顔を向けられそこに浮かんだ笑みを見ると、小さく安堵の息を胸の内に零す、
柄にも手は掛けられていない様であるし、敵対心を直ぐに向けられはしないと知れば、
幾らか心の内に余裕が生まれ、相手の言葉に背を押される様にして、

「んっと、腕の立つ人を探していてね。まあ仕事のスカウトと言った所……かな。
決して難しい物でも無いし、でも難しい物を要求されれば、とびっきり難しい物も提示できる」

声を掛ける事になった理由とも言える、仕事の話を切り出すが、
しかしその詳しい内容については敢えて言及しようとしない、
と言うよりも何処か、こう言った誘い方に反応するかどうかを先ずは確認している風でもあった。

「刀、使うんでしょ? 腕試しの機会、という風に捉えて貰ってもいいかも知れない」


/と、此方も遅れました……。よろしくお願いします!
954 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/11(火) 00:52:40.94 ID:ymR8KhxUo
>>953

小さく微笑んだ貴方から聞こえた言葉は先程の声色とはまた違い、
その様子に少女も内心では安堵したのか、白息と同時に緊張が解れた様な吐息を零す。
しかしその声色とは裏腹に言葉の内容は意外なものであり

蒼銀が振り光を纏った貴方の姿、金属により蒼が反射し拡散させる様子がより一層
目の前にいる少女の雰囲気を化かす流麗な様相に見せるもので有るかも知れないと
向けられた言葉が噤まれた後も、暫し黙り茜の瞳は目の前の者へと向けられていて

「ええ…刀はを使います、しかしその内容が分からない今ではお答えは出来ません
 差し支えないのであれば――どう言った内容であるのかを教えて頂ければ。」

その沈黙の中で少女が何を思い考えていたのかは分からない、しかし出た言葉を見るに
少女の話は嘘では無く、力を有するものを求めているのは真実であろうと
話を聞き入れようとしている体制であることが分かるだろう。

そしてその言葉をそのまま受け入れるならば、そう言った依頼を熟した事があると予想するのも容易いか
言われたのが初めてでは無いかのように取り乱さず出された答えはその場に白い影と共に漂うものであった。

「貴方の様な御姿の方からの依頼であればある程度特殊な物とも……見受けられますが……この場で話せるものであるならば…」
955 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/11(火) 01:20:05.21 ID:RfhLl3QCo
>>954

仕事の話を聞いて、即座に応じる者であるのなら戦闘意欲が旺盛なのだと判じられる、或いは貧しているかと、
逆に相手の様に疑念を持って、こうして尋ねてくるのであれば、慎重さがあるのだろうと感じる、
それは徒に相手を推し測るだけでなく、仕事の選別にも影響する物であった、
が、言葉を受けての少女の反応は、何処かその意図とは別の所に何かを察した様な破顔に表された。

「へぇ……成程。慎重っていうよりも、これは慣れているっていう感じなのかな。
この場で話す事に問題は無いよ――でも、そうだね。

こんな雪降る夜だ、綺麗な世界に佇み続けるのも素敵な事だとは思うけど、でも、暖を取りたくもあるかな」

同意を求める様に小さく首を傾げて見せながら、
スッと視線を辺りに向ければ、少し先の曲がり角の辺りに、喫茶店の灯りが見えた。

「時間はあるかな? もし、あるなら、あの店に行こう。御代は持つよ。
この場で簡潔に説明する事も可能だけれど、でも、大きな仕事を任せれそうだから細かく話したい」

纏う雰囲気、此方の話に動じず仕事の仔細を探りに来た態度、そして何よりも己の直感、
仕事を受けて貰える事になるのであれば、長く対応可能な人間の見つからなかった仕事を任せられそうな気がして、
それでも直ぐにハッと何かを思い出す表情を取れば、いけない、いけない、と小さく呟きながら、
車椅子の横から一つの新聞紙を取り出して、相手の方へと差し出した。

「すっかりと仕事の内容を話す気満々でいたよ。先ずは、仕事全体の説明をしないといけなかった。
その広告欄に乗っているだろう? ――『悪魔本舗』と云う事務所の求人広告が。

私が、その依頼主である――悪魔だ」

少し冗談めかす様に言葉を付け加えながら、わざとらしく不敵な笑みを浮かべて見せる。
相手が広告に目を落とせば、求人の年齢や経験は不問、腕に自信のある方を幅広く募集している事、
そして、仕事の内容が『怪異の討伐』であるという事が読み取れる筈だ。

ふざけた様な店の名前、そして『怪異』という不可思議な存在、
信用して貰えるかどうかは少女の側からは不明だが、しかしこれが嘘偽りない真実、相手に依頼しようとしていた仕事の内容である。
956 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/11(火) 01:38:44.41 ID:RfhLl3QCo
>>954
/うぐ、スイマセン……早くも眠気が差し迫って来てしまった為、宜しければ凍結をお願いしたいです。
/明日は夕方までに一度、それから午後8時半過ぎから居られる筈ですが
/まだ序盤ですので、ご都合が悪ければ破棄と言う形でも構いません……。
957 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/11(火) 01:53:31.21 ID:ymR8KhxUo
>>955

試したと、言うことですね、返答に返した言葉はきっと先程までの少女のものでは無く
仕事人としての一人の剣客である者の言葉であるのだろう、容姿を見るに貴方とそれ程変わらないであろう年頃
しかしその表情には少女としての影はなく、ただ無粋な―遊びの解ら者としての感情が現れていた。

「そうですね……この夜中に外に居ても冷えますしその様に 」

内に秘めていたであろう、選定の質問、その内をあけっも無く広げた様な言葉に少女としても好感が持てたのか
誘う言葉のままに送られる視線を追って同意の言葉を並べる少女は一つ、貴方と同じく首を傾けた
揺れる黒毛の束には雪を帯び、本来有りもしない艶を走らせ、
もう一度その喫茶店の明るい光より声の主の方えと向けては再び幾つかの弧を宙に描く

「悪魔本舗……また大胆な御名前ですね、  とは言え人であろうと悪魔であろうとこうやって相対できるのであれば――
 承知しました。貴方が悪魔であって、私に依頼をする主になるかも知れない方、これよりはあちらで続けましょうか 」

皮肉か冗談か。広告を眺め貴方に向けた言葉の後に小さく咳を払い
その怪異、悪魔と呼ばれる者へもこれと言った疑いの言葉は無く少々眉間を顰めるも
広義に妖、物の怪と言った者達の存在を肯定しているかの様に少女は広告より目を上げ視線を交える


怪異の討伐――。 その内容を見ても疑念がわかぬ者、きっとそれは身近に感じていた事も有る
だがそれは、きっと。それ程重要なことでは無い。
958 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/11(火) 01:54:40.99 ID:ymR8KhxUo
>>956
/了解しました!!私もそれ程には居られると思いますのでまた明日お願いします!!
/おやすみなさいませ!
959 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/12/11(火) 05:09:29.29 ID:ymR8KhxUo
>>957
文の追加、訂正をさせて下さい…2回目の台詞の後の地の文のなのですが

【皮肉か冗談か、広告を眺め悪魔本舗との名を口に出し咳を払い
後の言葉は貴方の言った事を其の儘、受け取ったかの様な応答であり
その悪魔、怪異との者にはこれと言い疑いの言葉は無く
妖、物の怪そう言った類の者を肯定しているかの様に語り瞳を上げ】

上記の文に取り替えて頂ければと…
申し訳ありません…


960 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/11(火) 19:46:22.72 ID:RfhLl3QCo
>>957>>959

試したのかと問われれば、その言葉の向こうに見えるのは、剣客としての相手の矜持の様な物、
年の差も殆ど無いようであるのに、それを感じさせぬ程の気迫を覚え、
少女はつと視線を外して少しの間を置くと

「人は見掛けによらないからね。それだけでは相手を知れない――でも、私は他人を知りたいのさ。
興味の在る無しに関わらず、全ての人を、ね。気分を害してしまったのなら謝るよ」

褐色の双眸に再び相手の面輪を映し込みながら、そう告げた。

喫茶店の話を切り出せば、どうやら相手の反応も色よい物である様に見えて、その事にほっと息を吐きつつ、
新聞紙を渡すと、件の広告欄に記載されている仕事の内容、
怪異という存在の事やそれを討伐する任務を、相手がどう受け止めるのか、
一抹の不安を覚えてしまいながら、車椅子からは自然と見上げる格好になる相手の顔を眺めていた。

「他に埋没してしまう様な名前では、中々人が集まってくれないからね。
……まあ、逆に人足を遠ざけている面もあるかも知れないけど。それはそれ。
先ずは人の目を引き付けなくちゃ始まらない。

よし、そうと決まれば早速移動を開始しよう。大分遅い時間であるし雪が積もれば帰りが大変だ」

皮肉、冗談、その何れであったのかは知れぬが相手が零した言葉に、
少女はくくっと喉を鳴らす様に笑声を零してから、少し弁解するような口調で、奇怪な店名にした理由を、
そして相手が自身を仕事の相手となる可能性を認識してくれた事に、嬉しそうに頬を緩ませながら、
早速、車椅子の車輪に手を掛け廻し、雪中を進み始めた。

喫茶店に着くまではそう時間が掛からない、目算でそう分かるのに沈黙を嫌ったのか、
或いはその時間すらも、抱いた疑念を晴らす待ち時間とするのに多過ぎてしまうと判じたのか、
共に歩いているであろう相手の方へ顔を向けると、


「知っているのかな? ――怪異や、悪魔を」


先までよりも幾らか真剣みの増した面持ちと共にそう問い掛ける。
相手が言葉を返すにしろ返さぬにしろ、直ぐに喫茶店に着きその中へと入る事になる筈だ。


/凍結有難うございました!
/取りあえず、お返しを。安定して返せるのは一時間後程からとなりますので……っ。
961 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/11(火) 20:53:30.74 ID:ymR8KhxUo
>>960

「いえ、慣れていますので…それに、試されたと言う事は私もまだまだ精進が足りないと言う事でしょう
 威圧的な態度が出ていたのであれば此方こそ謝罪をする立場、申し訳ありませんでした。」

その言葉が向けられ少女が返した言葉は貴方の思いとは少し外れたものであるのかもしれない
しかし向けた言葉は貴方の反応に少女が感じた嘘偽りの無いものであり、
表情を崩さず告げる姿には僅かな不器用さ、或いはまた別の思いが相手へと過るものであったのだろうか。

そうして会話を交える中でその褐色に感情を覗ければ
「そういうものなんですね…」と未熟さ故の己の感情を隠そうと言葉を零し身を返し我先にと足を進めようとするだろう
今、貴方から見えるのは少女の背だろうか、そこからでは表の表情を確認する事は出来ないが
きっとその面には何かしらの少女である故の緩みが浮き出ていたのであろう。


「知っていますよ、それに似た妖や物の怪と言う者達ですけどね。
 こういった事をしていると思わぬ者にも出会ったりするものです…

 それに、私の故郷は少し変わった場所―――ですしね。」

背を向け羽織に入った刺繍に金糸は菊菱に瑞鳥の華やかなものであり、それが揺らめき
後方に入るであろうか車椅子の少女に向けた最後の言葉はどこと無く懐かしさが滲み出る様な悦を彩っていた。

「と……少し話しすぎました、私も貴方の事を何も知らないですし
 続きは中で暖を取りながらでも。」

会話と言うほど長い言葉では無かったが、貴方の言葉に言葉を返す
内心に思うものは車椅子のその者と同じ事であっただろうか真意は解らないが

そろそろ揺らいだ灯りが溢れる扉の前へと付く頃であるか――


/少し帰宅が遅れました…こちらこそよろしくお願いします!と次の返事が少しおくれるかもしれないです…
962 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/11(火) 21:41:56.01 ID:RfhLl3QCo
>>961

「ああ、いや、威圧感を感じたという事は無いよ。精進が足りないなんてそんな……でも、うん。
これは私が判断していい所では無いか。……とにかく人を直ぐに試してしまうのは、私の悪い癖だ」

剣客としての想いのような物を感じたのは事実だが、それに重圧を感じた訳でなく、
真摯な相手の言葉に率直な思いから頭を振りはしたのだが、勢い余って否定の句を続けたのは失態、
剣客で無い己が、出過ぎた真似をしてしまった事を恥じ入りながら言葉を濁し、
直さないといけないね、と小さく苦笑を交えながら一度言葉を切って、この話を終えようとした。
人を知りたいという想いは真でそれ故に人と触れ合おうとするが、どうにもその距離を間違えてしまう。

喫茶店へと向かう道すがら、相手が先導するようであったのが少し意外に映ったが、
その表情はその意外さ故に読み取れず、幾らか推測を巡らすも今一的を得ている気はしない、
出来ればこれも知りたかったが、しかし今は相手が怪異の討伐を知った時に、
然して驚いていない様であった事の方が、疑念としてあった。


「――妖、物の怪。確かにそう云う場合もある、と言うよりも多分同一であると言えるのかな。
違うのは『怪異』というワードには、その妖を内包する程の広さがあるという事。広義な意味を持つ呼称、とでも言えばいいか。

それで、……ふむ。剣客ってのも多く出会いがありそうだからね。うん、続きは中でゆっくりとしよう」

相手が口にした言葉を聞くと首を縦に振りながら、怪異とそれらとが近しい物であろうと考えを口にする、
と同時に、その口振りに何処か懐かしさを感じているのを察し、興味が湧き出る事になった。
仕事柄、様々な職種の人間とは会うが、剣客は多いようであってやはり少なく、その経験や故郷の話は未知の世界。

席に着いてから話したいと思う事が大分増えてしまったな、と思う、それは同時に楽しみをも内包しており、
灯りに満ちた喫茶店の扉を開き、溢れ出る暖気に身を包まれる事すらも、何処か心の弾みを増長してくれる様に思えた。
案内にやって来たウェイトレスに人数を伝え、窓際に設けられた席の中でも最奥、
人気も少なくゆっくりと寛げそうな箇所に案内して貰うと、車椅子からひょいと腰を上げ、備え付けの椅子に着席、
その様子を相手が目にしていれば、少女の足が健常者のそれと変わらぬ様に見えたかも知れない。

「――私はブレンドコーヒーにしようかな。

それで、どうしようかな。一応、怪異と妖が違う――と言う可能性もある。
先ずは、此方が指す『怪異』について説明すべきか、それとも仕事内容を実際に見て貰った方が、分かり易いかな」

手早く注文をウェイトレスに告げ、相手の分も聞いて去っていくのを見送れば、早速、先の話の続きと仕事の話をしようとする。
その間には僅かながらも間がある為に、相手が話を挟もうと思えば挟む事は十分に可能である筈だ。


/遅れました……。 と、大分此方が主導する様な形にしちゃってますが、割り込んで頂いて大丈夫ですので!
963 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/11(火) 22:27:31.80 ID:ymR8KhxUo
>>962

小さく呟いた言葉に少女が何を思ったのかは解らない、威圧感を感じなかったと言ってくれたものの
どうもその表情は曇りがちで己の未熟さを悔いている様な素振りを見せ、何かを言おうとしていた。
しかし、その続きの言葉は彼女が貴方から背を向けた事により噤む事となる。
自分を作るのは人の目、その他人に移るものこそ自分である、そんな事を考えていたのかもしれないが
それは今話すことでは無いもので、もっともこれより仕事の話がある事もあり少女の方も引き下がる形となり。

勢いのまま先頭に立ってしまった少女の歩みが止まった頃、後ろから聞こえる車輪の廻る音に合わせ
その背を向けた状態のまま横へと避ける、そんな挙動不審な姿を見せる事になったのは彼女としても失態であるか。


そして。
店内に入るやいなや身を包む暖気に少女は吐息を零すも
手慣れた様に振る舞う貴方を横目にまるで珍しいものでも見たかのように辺を見渡す少女がいたのもまた一興
車椅子から腰を上げる貴方の姿を見た時はその茜色の瞳が大きく見開かれ、驚く様な表情を浮かべていたであろう。

どうも調子が崩れてしまっている、そんな印象を受けるかもしれないが
その後の少女の行動がまた―――酷く可笑しなものであり

手早く注文を告げた貴方とは反対に戸惑うような素振りを見せ、意外であったかの様な声「え…」と小さく零れた言葉は聞き取れたであろうか

「………………じ……じゃああたしはこれで……」

正面に添えられた品書きの様なものをマジマジど見つめる少女が
散々迷った挙句選んだものはストレートコーヒーそれも、ブルーマウンテンと言ったもの。
指を指しウェイトレスを見上げるその姿は歳相応、否、それ以下にも見えるであろうかーー


そして注文を終えウェイトレスを見送った後、貴方に向けた言葉

「確かに実際目で見るのが一番簡単な方法だと私も思います…
 しかし、その様な怪異と言う者がその辺に溢れているものなのでしょうか?

 後、その怪異討伐も目的とは一体何なのでしょうか…? 」

落ち着きを取り戻すためか、深く深呼吸をした後の応答ではあったのだが
内容は素朴な疑問、貴方の言う怪異とはどう言った存在で何をしているのか、何故それを貴方が討伐の対象としているのか
そういった事に対する疑問の言葉であると捉えて良いだろう。
964 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/11(火) 23:02:36.35 ID:RfhLl3QCo
>>963

喫茶店の内に入り、店員の後を付いて行く間にちらと相手の様子を窺ってみれば、
思わず吹き出してしまいそうになり、それでも何とか堪えて、小さく肩を揺する程度に留める、
剣客であるとこう云う店に入る機会も少ないのだろうか、とかそんな事を考えながら席に着けば、
小さく戸惑う様な言葉を零し品書きを前に悩む相手の姿に、くすっと微かな笑声をついに噴出してしまった。

「……コホン」

それは嘲るような物でなく、何処か相手の様子を微笑ましく感じている様な柔らかな物であったが、
しかし気を悪くさせてしまってはマズイ、と慌てて小さく咳払いを置いて取り繕おうとする。


「溢れているよ、その辺に至極当たり前に。普段は見えないだけで、怪異は何処にだって存在しているんだ。
これは……そうだね、目的にも関連している物だから、一度に纏めて説明させて貰おうか」

落ち着く為の深呼吸をする相手を見守って、そして質される怪異の存在と此方の目的について、
少女は淡々とした口調で疑念を肯定し、その説明に合わせて疑問を解消しよう、と告げる。

「先ず、怪異はどう云う物か――と言うと、これを簡潔に説明する事は難しい。
その姿形からして、実に多様な物を含んでいるし、先に話に出ていた妖や物の怪と同種の外見を持つ者もいる。
色々な妖怪、化け物どもの集合体に対する呼称が、私の指す『怪異』であると先ずは考えて欲しいかな。

ただしこれ等は、決して統一性なく纏められている訳じゃない。
特別な名称を付けられるに相応な共通点、同一性と云う物をその根幹に有しているんだ」

「『怪異』は、人の不幸――もっと簡潔に言ってしまうのであればマイナス面、そう云った物を依り代にしている。
それは悲嘆の情や憎悪の情であっても良い。普通であれば一時の感情として処理されるべきこれらが、自然界に顕現した形。
言わば、マイナス感情の代弁者とも形容してしまえるのかな――『怪異』は。

こうした怪異は、人の居る所には当然の様に出て来るし、それは都市部であったり何か事件の在った場所により多く確認されている。
でも、多くの人に語られている訳では無い。私の様に討伐の役目を持つ人だって、そう多くは存在しない。
何故か」

そこまで一息に言葉を吐き出し終えると、不意に口を閉ざして、問い掛けるような視線を相手に送る、
怪異と云う物がどういった性質を持つのか、その発生の仕方を聞いて相手がどう考えたのか、伺ってみようと。
965 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 00:09:11.09 ID:3K7Nbq+fo
>>964

見知らぬ土地から来た少女が見知らぬ場所へと立ち寄る事などは今まで無い事であったのだろう。
物静かな雰囲気を帯びた少女の表情からは想像も出来ない行動を見た貴方の行動は間違えではなく

そしてこの少女とてその吹き出した声を嘲笑ったものと捉える事などはしなかった
ただ店内に流れる温もりのせいもあるのだろうか、薄墨桜の葉の色、淡いピンクの頬が仄かに赤味を強めた少女がそこにはいて。

「慣れてないもので……」

と、一言零す様子を見るに貴方の行動に気を悪くしている事が無いと理解するのも容易い事であろう
だが今はそんな事も言っては居られない、振り払うかの様に深く息を吐いた少女と小さな咳払いが連じてなり
淡々とした声が流れる中で少女は仮面に無を纏い、与えられる情報を貴方の口が閉じるその時まで聞いていて。

褐色の双眸が向けられた少女の様子もそれとは変わらなかったが
暫しの無音の時間は、その情報を整理、理解する時間であると捉える事ができるであろうか
そしてその静寂の後にゆっくりと少女の小さな唇が開かれ

「……成る程、そして貴方がその怪異討伐を専門とする悪魔本舗の方であると……そう言う事ですね」

初めに向けられたのはまず怪異と悪魔本舗との関係を理解したと分かるであろうもの
だがその言葉は妙に遅くゆっくりと流れるものであり
【話の内容は分かっていた、しかし言葉では今一理解しがたい者であったのだ
その思考は相手にも伝わるか、脳裏の中の情報を引っかき回し、合わないパズルを組み立て様ともしているのか
だけどもやはり――どの情報も合うことは無い、形は出来るがその出来上がった板に何が描いてあるのか理解が出来ない】

「怪異は負の感情を依り代にする存在……
 いや…その存在自体が無いものであるかの様にも聞こえます、何と言えば言葉が出て来ないですが…

 代弁者と言うより怪異とは人の不幸そのままであり、そのもの……存在している者と言うより…
 実態の無い不幸そのものを言っている様で…少なくとも私が知る妖、物の怪とは違う様に感じますかね

 付喪神と似ているものとは思いましたが……違うようにも感じますし、正直良くわからないのが…本音ですかね…申し訳ないです…」


向けられた視線の応答、それははっきりとしたイメージが沸かないもの
都市部や事件の在った場所に多く確認されている、怪異が負の感情であるならばそれは納得が出来る
人の多い場所ではそれ程の多くの感情が渦巻いている、そして事件があった場所に至っては悲嘆、増悪も生まれやすいのだろうと

「しかし、何故多くの人に語られず、討伐の役目を持つ者が多くいないのか分かりません…
 都市部や事件のあった場所にはそれ程の悲嘆や増悪も多くあるでしょうし……」
966 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 00:57:35.87 ID:5Dl/9s1go
>>965

少女は口を閉じ、一旦情報を明かしていくのを止めて、相手の思考が落ち着くのを待つ、
やがて再び開かれる事になった相手の口より紡がれる言葉に、首を大きく縦に振るって見せた。
先ずは此方の立ち位置を理解して貰えた、これだけで大変に嬉しい話であると言える、
が、続けて耳朶を打つ相手の声の連なりはゆっくりとしていて、時間を掛けて理解をしている様に感じられた。

「大丈夫、謝る事は無いよ。私だって最初から正確に理解した訳じゃない。
時間を掛けて、調査を重ねて、ようやく掴めた物だ。
でも、折角そこまで考えて貰えたのなら、組み合わさったパズルを完成品とする為にもう少し解説を付け加えて良いかな?」

謝罪の言葉を阻むのは今日既に二度目だな、とかどうでも良い事に気付きながら、柔らかく笑みを浮かべて見せる、
真っ直ぐ向けた褐色の眸の奥底に少し光を灯し、何処か声を弾ませ、尋ねる為に首を傾げる少女の様子からは、
相手が自分の話を聞いて、真剣にその内容を把握しようとしてくれた事に対する喜びの念が、隠し切れずに溢れ出ている様であった。

普段は、怪異討伐の任を任せる相手の方から、自分の下へやって来て貰う、
だから怪異の事に付いて語る機会は少なく、それ故に現状はイレギュラー、
そんな珍しい状況であるのに加えて、相手の真摯な態度を目にしてこの上ない喜びを覚えていた。

「……うん?
――ああ、そうか。そうだね、その問い掛けに対する解を未だ明かしていなかった」

それだけに、続けて相手の口を突いて出た疑問の言葉に一瞬対応を忘れ、それでも直ぐに真剣な表情を浮かべて説明の句を繋ぐ。

「その答えは、実に簡単な物なんだ。
怪異は、人の方から関わろうとしなければ、その姿を見せない。そして、関わってしまったのなら逃れられない。

街の至る所に怪異は潜んでいるけれど、彼らの側から人に接触する手段は存在しない。
飽くまでも人が、怪異の持つ力に魅入られて引き寄せられ、その怪異の影響――つまりは害を被る事になる」

「えっと……そうだ。さっき君が言った通り、普段の怪異とは『実態の無い不幸そのもの』なんだ。
でも、人がその存在を信じてしまえば、その『信仰』を媒介として、力を持ち、その姿を現実世界に現す。

宗教なんかに例えてしまえば、分かり易いかな?
神様はいらっしゃるんだ、神様に願いを託せば叶えて貰えるのだ、神様の力のお陰で――そう、雨が降って来たんだ、とかね。
大抵そういうのは偶然だとか言われたりするんだけど、『怪異』と言うのはそれが本当に具現化してしまった物。

こう考えてみれば、知らない人は知らない、そして知ってる人があまり多く語らない、語れないというのも分かって貰えるかな?」

「不幸を司る神様が、怪異。――人は困難に直面したり、どうしようもなさに嘆いたりすると、マイナス思考に陥りがちだ。
そして現実と云う物が信じられなくなり、悪魔の仕業だ化物が悪さをしているのだ、と言い始める。

怪異は実体を持たないと言ったけれど――でも、現実世界にその残滓、ヒントのような物を残しているんだ。
それをマイナス思考の人間が見た。見てしまったのなら、その瞬間に怪異のイメージが脳裏に浮かび上がり――信仰が誕生する。
その信じた存在が、自分に害をなすとも知らずに――否……、知っているからこそ」

口を噤む。
決して聞いていて気分のいい話では無い、だから一度に多く語り過ぎては不快感を与えてしまうかも知れなかった。
其れは嫌であった。仕事を受けてくれる人が居なくなるから、だけでは無くて、単純にこうして話を聞いてくれる相手の気を悪くしたくない。
967 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 02:02:02.11 ID:3K7Nbq+fo
>>966

「そうですか……」

紡いだ言葉は僅かに零れた水滴の様な小さなもので、前にやや首を傾け頷くだけ
少女の様子から見るとその怪異の実態を理解でき無かった事に対しても申し訳なさがどうも滲み出ている様にも見えるかも知れない
先程から何度謝罪の言葉を述べたか、その事に関してはきっと少女の中には頭に無く、ただ未熟であると思う気持ちが少女をそうさせるものなのか。
投げかけられた言葉に「では、お願いしますね」と答える彼女は剣客として矜恃持つ者と言うよりは他の者に写るのかもしれなくて
茜に対の少女を写し視線を送る貴方の言葉に耳を傾ける姿が写るであろう


「…………わかりました……」

そしてその怪異の具現化の過程は少女にとって、気分のいい話では無かったのは当然であったのだろうか
貴方の話を聞き入れる少女の姿はその言葉が並べられると共に視線は落とされ、肩に強ばりすくんで行く。
悲嘆や増悪を抱いた人間が自ら手を伸ばし、そして生まれた存在
それでは目の前の少女のやっている事は何なのだ、聞けば聞くほど良からぬ感情を生み出しそうで
何処にその憤りをぶつけるべきかが分からない、その肩の力も次第に脱力と共に抜けていき

「人の弱みに漬け込む所業と言えればどれだけ楽なのでしょうか……しかしその様な事が本当に起こっているのであれば……
 怪異を討伐するだけでは到底解決もされない事………では無いですか………」

その時少女の脳裏には何が思い描かれた。
何故年頃にもなる少女が故郷を出てこうやって知らない街にいるのか。
俯く少女の姿はまるで力が抜けきった、そう言う姿に写るものかもしれないが


「―――それを知った時、貴方はどう思いましたか…? 私はこれを何処にぶつけるべきか分かりません
 しかし―― ………私で良ければ……お手伝いさせて下さい。 」

暫しの沈黙の後紡いだ言葉は震えていた、無を被っていた仮面が剥がされた時のその言葉が少女としての本質の言葉がそれ
少女の中の何かがその言葉を出させたのだ、それは今少女がこの場に入る事が関わっている事で有るかも知れないが

それは誰にも解からぬ事、少女の口から話されない限りは誰にも――。
968 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 02:35:36.67 ID:5Dl/9s1go
>>967

前に小さく傾くようにして頷く相手を見て、どう言葉を掛けるべきか分からず、
ただ感じてしまうのは、こうして真正面から考えてくれる相手に、もっと適切な説明が出来たのではないか、
事実を並べ立てるだけしか出来ぬ自分の技量の無さに対する、歯痒さのような物でもあった。
だからこそ、今度は確りと伝えて見せようと、それは意地のような物であるかも知れない。


怪異に関する解説、その存在が如何にして現実に現れるのかを説明し終え、少女は黙したまま相手の様子を窺う。
話している最中にも相手の様子は目に出来ていた、だから、段々と肩を強張らせていき、そして脱力してしまうまでも見て取っていた。
怒りを覚えてくれたのだろうかと、そしてやるせなさに包まれてしまったのか、それとも別の何かか、
少女の側から察せられるのはそんな予測ばかりであって、言葉を返すにも迷ってしまう。

「――そうだね。でも、討伐はしなければいけない。
決して無くならない物だから、だからこそ地道に怪異を減らしていく」

逡巡の後に少女の口から紡ぎ出された言葉は、何処か強い語調を伴っていた、
それは、相手の力が抜けきった姿を見たからこそ、前向きな態度を見せるべきだろうと判じて、

が、その後に訪れた静寂を破るように相手が口にした言葉に、思わず閉口してしまう。
言葉その物に、そして、その言葉の震えに。

やはり、話すべきで無かったのかも知れない――咄嗟に思い浮かんだのは、そんな気持であった、
だが、直ぐにその考えを振り払い霧散させるべく思考を切り替える、そんな考えを抱いてしまうのは相手に失礼だ、
感情をどうしていいのか分からぬと語り、でも、その後に付け加えられた相手の言葉は――。


「……何としても怪異を滅ぼしたい、そう思ったよ」


――だから、悪魔になった。


当時の己は無力であって、その力の無さに歯噛みし、怪異に対する憎しみばかりが募っていた。
何としても怪異を滅してやりたい、その為に力を手に入れたい。
そう願った、願ってしまった。


「その言葉は本当に有り難い。でも、一応確認させて貰うね。
他の人には仕事を頼む時、普通は怪異の由来について説明をしない、だから怪異に魅入られる心配も少ない。
でも今回、私は君にこうして話してしまった――依頼主としては、実は失格だ。

怪異に関わってしまう覚悟は、あるかな? ……それとも、怪異に関わりたい理由があるのかな?」

後者の質問は、野暮な詮索であるのかも知れない。
だが、こんな怪異の話を聞いて自ら足を踏み入れようとする、その決断を容易く出来る物では無いと知っている。

――否、容易くしてはいけない物であると知っているのだ。
相手を凝っと見つめるように向けられる、一対の褐色の輝き――そこには、何かを隠している様な淀みが微かながらもあった。
969 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 02:43:56.33 ID:5Dl/9s1go
>>967
/うぐ……スイマセン、宜しければまた凍結をお願いできないでしょうか?
/明日は今日と同じ位に来れる筈ですが、ご都合が悪ければキンクリと言う形でも構いません……。
970 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 03:18:40.07 ID:3K7Nbq+fo
>>968

「覚悟は出来ています、私が郷を出たその時からずっと今まで……そしてこれからも…それは変わりません。」

彼女が依頼主失格であるならば、彼女は仕事を受ける人間として失格なのかもしれない
金で動ける者ではないゆえに、動くものではない故に、今、そして過去、彼女が動いて来た理由はまた別の何かであった
この少女の問いに対しての貴方の答え、その言葉と同じく、少女にも明確な理由があった
否、正しくはその話を聞いて新たに理由が出来てしまったのだ。

初めて喫茶店に入り戸惑う少女の言葉、剣客として仕事を熟す少女の言葉、それはその全ての少女を引っ括めた上での
初めての少女自身から出された答えであったのかも知れない、そしてその視線を見上げ茜の瞳は褐色の光を見た。

「関わりたい理由、いえ――そんな話を聞いたからこそ、私はその怪異の存在が分かりません
 不幸は自身で背負うもの、少なくとも私はそう思います。それを訳の分からない存在として認める訳には行かない

 そう思ったから、ただそれだけです。」


確かに言うべき事では無かった――のかも、しかし言葉に出されそれを聞いてしまった故に
今更それを忘れる事等到底出来ることでは無い、その考えに至った詳しい理由、少女の過去は今言う事は無かったが
その過去がそう言わせた今がそう言わせた少女にとっての真実、偽りのない言葉

真直ぐに向けられた茜の色に貴方は何を思うだろうか
ただその瞳の色には曇りは無く、夕暮れを染め上げるその色がそこには煌めきを見せるもので――。
971 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 03:21:54.74 ID:3K7Nbq+fo
>>969
/レスの遅さに詫びても侘び切れないほど……
/こちらこそ凍結をよろしくお願いしますっ……!また明日にでも、それではおやすみなさいませ!
972 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 19:27:06.50 ID:5Dl/9s1go
>>970

「――そう。郷を出た時から、ずっと……ね。うん、覚悟が出来ているなら、良いんだ」

二つ並んだ茜の向こうにある光は、相手の心中は如何であったのか、それを明瞭につかめた訳では無い、
相手が持つ覚悟、なぜ郷里を出る事になったのかと言う経緯、そしてこの話を聞いて結局どう感じ取ったのか、
それらを推測してみても、正答であるかの確認は中々にし難い物であった。
喫茶店に足を踏み入れた時の戸惑った様子、剣客として確かに纏っている空気、
相手の持つ側面は既に二つも見ているが、そのどちらからと言う訳では無く、これは、相手自身からの答えなのだろうか。

「不幸は自身で背負う物、だから、それを得体の知れない存在として認められない、と……成程。
この話を聞いて、君がそう考え討伐に協力してくれる

――私はその判断を、決して否定しない」

不幸を背負うという事に、相手が何かしらの想いを抱いているのだろうか、とも思う、
郷里を出たと語るその背景にある理由、過去に遭遇した出来事、
そう云った物の存在を感じるも、しかし今は問わず、ただ、その想いを肯定するという選択を取った。

聞いてみたい、と言う欲求はあるが、自身もまた過去を語らぬのだから今は止めよう、
真っ直ぐに此方へ向けられた、曇りの無い瞳、夕暮れを思い起こさせる煌めきを前にこれ以上重い話を続けたくは無い、
それに、未だ――名前すらも聞いていないのだから。

「えっと、そうだ……」

『ブレンドコーヒーとブルーマウンテン、お持ちしました』

少女の双眸からも気付けば、何かを隠すように留まっていた淀みが消え去り、真っ直ぐな褐色の光が返される、
交差した輝き、それを不意に遮るようにウェイトレスの腕が机の上に二つのカップを置いて、去って行った。
立ち昇れば白い湯気は照明の光に溶け込み、温かな空気と、珈琲の豊かな香りとを辺りに散らす、
その場にあった重い空気を一掃してしまう様な柔らかさに、思わず少しの可笑しさを覚えて、小さく頬を緩めてしまった。

「――名前を言っていなかったな、って。私は、新免美岬(シンメン ミサキ)だ。
基本的に悪魔本舗は仕事を紹介し場所を案内するだけだけだから、あまり名前を明かしはしないんだけど。
まあ、守秘義務とか考えている訳では無い。それに……なんだか、『君』と呼ぶのも無愛想だからね、良ければ」

持ち上げたカップを傾け、そこに笑みを隠すようにしながら、名前を教えて貰えるかな、と目で問い掛ける。


/凍結有難うございました!お返しさせて頂きますっ
/自分も遅いですし……それに、やり易い速度で大丈夫ですよー。
973 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 20:16:07.34 ID:3K7Nbq+fo
>>972

自分の道に覚悟を決めた故に少女自身が決めた選択に、その言葉に偽りを塗る事は無い
例え何であろうとその覚悟は己の道を示すものであるのだから。

「はい、協力します、貴方に。」

天に登った光が下れば褐色を照らす色は無くなるもの、しかしその光は消え行く前に一時の幻想を残し落る
夕暮れの茜の色は暖かく、その大地に黄昏染めて宵へと落る
少女がその褐色の瞳に何を思ったか、又、貴方がその茜の瞳に何を思ったか等はお互い解らぬものなのだろう
だが白湯気が上り溶け交じるその灯りの下、きっと沈む日の見た褐色の大地は黄金色にさえも見えていたのか。
薫る匂いに誘われ、緩む肌を覗いてか。 少女も面にも同じく可笑しさ交じる笑みが零れた

「世の中には色々な考えの人がいます、私の考えを否定もせずに受けてくれた事に感謝し、それにお答えできるように善処しますね。
 私は 月出舞宵(ヒタチ マヨイ) これからよろしくお願いしますね、新免さん……」

人の考えはその受け取り方様々であろう、不幸に何を思いその事柄に何を抱くかは人其々
きっと目の前にいる貴方であろうと違う考えを持っているのだろう。
それを置いても自分の意見を否定せず、受け入れてくれた事に感謝、その言葉は本当の気持ち。

そして話を聞くに今回の内容は相手にとっても珍しい内容であったのか
しかし少女にとってはその怪異の内容、そして依頼主の名前を聞けた事が嬉しくもあり
言葉はやや硬かったものの、手前に見せた頬の緩みはそれを隠しきれてないものか

してその頬の緩みに自分で気づいたか、気を引き締めるかの様に一つ咳払いをし
目の前に出されたカップに手を付け口へと運び。
きっとその時少女は呟く「苦っ……」そう小さく言ってしまうのだ、まるで独り言の様な声量であったゆえ
聞き取れるかどうかは分からない。しかしその表情は満足気な色もが見えるかもしれない。

まだ貴方の事を全て知ったわけではない、気になることは山ほどある、何故車椅子なのか
その目立つ姿なのか色々詮索してしまう事はあるだろうが―――

今はその柔らかで温かい色に溶け込んでも良いかもと、そう思って。


/よろしくお願いします!
/そう言って頂けるのであれば幸いです。
974 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 20:51:06.32 ID:5Dl/9s1go
>>973

「美岬、で良いよ。良ければ、私も舞宵と呼ばせて欲しいから。
……ああ、嫌だというのなら止めるけれど」

相手の頬の緩みを見て、嬉しさを覚えるのだがしかし、直ぐに咳払いと共に見えなくなってしまう、
それを惜しいと感じたのか知れぬが、少女は気さくな調子でそんな風に告げ、
しかし直ぐに、あれ、これは馴れ馴れしかったかな、と思い返して言葉を付け加える、
耳を傾けていなければ消えてしまいそうな声量で、僅かに頬に朱を差しながらであったのは、
慣れぬ事をしてしまったと省みて気恥ずかしさを覚えていたから。

硬さを取り除いた関係を望んでいたのは事実で、だからこそ、それを素直に表わした行ないが己の意志に反する事であった。
そんな風であったから少女は顔を俯かせ気味にしており、珈琲の苦みに呟きを漏らしてしまった相手を見逃していた、
目撃していれば、先と同様の反応を見せたのかも知れないが、それを見ずとも、
満足な色合いを相手の面輪から受け取っていたのだから、十全な気持ちで居られたのだが。

「――それで、どうしようか。元々、今日は仕事に向かえる時間じゃ無かったからね。
説明にだけ時間を頂戴する積りだったけど、大丈夫な日とかあるかな?
場所に案内したりいざという時は対策を講じる為に私も同行する筈だけど、此方の都合は大体合わせられる。

あと、そうだ。仕事の説明を今聞くか、どうか。今は……そう云う気分じゃないかな?
剣客――なんだよね。近接戦闘の方がやっぱ得意だろうから、後でにするならそれに合う仕事を用意しておくよ」

ソーサーにカップを戻してから、少しだけ真面目な表情を戻しつつ当初の目的であった仕事の話に戻る、
が、出来れば今の温かな空気を壊したくは無いと思っていたので、先に回せるならそうしようかな、と。

もし先に回すと言われたのであれば、
ひょいと手を伸ばしてメニューを掴むと、机の上に開いて、何か菓子でも注文するかい? 
等と尋ねてしまう事になる筈だ、随分と呑気な物である、夜に糖分を摂取する事を何とも思っていない様だ。
975 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 21:32:14.54 ID:3K7Nbq+fo
「いえ、では美岬と呼ばせてもらいます、貴方… いえ…美岬も舞宵と。」

カップを掴んだ手を宙で遊ばせ、揺れる黒濁を覗く少女の瞳。
どこと無くその行動も少女らしいと言えばそうではあって、貴方が後に呟く言葉に首を傾ける様子を見れば
聞こえていなかったと推測するのが正しいか、顔を上げ下に俯き気味にさせる少女を見ては不思議そうな表情を見せ
言葉は相変わらずのものではあったが、しかしその貴方と言った言葉の後に言い直した美岬との言葉は何かの感情を芽生えさせるものなのだろうか。

「どうしました? 具合でも悪いのでしょうか……頬に熱があるようにも見えますが…」

そして言葉が聞こえていなかった故に貴方の頬に帯びた朱の色を風邪か何かかと勘違いしてしまったかのように
内心では気を使ったつもりではあるのだが、どうとらえられるかは分からない

しかし

「……そうですね接近戦闘、そういう事になりますね、
 あと……私は何時でも大丈夫ですよ、これといって以降に用事はありませんし。
 美岬に合わせます。

 説明は……いえ、今の方が良いですかね、確かに余り良い内容の話ではありません
 しかし何時何処に現れるか分からない者、その時になって急ぐより
 今出来る事はやっておくべきかと。 宜しければ……」

まるで溢れるように集中力を欠いた者とも見える少女であったが集中していない訳でも無く
それが自然に出てしまうのは仕方がないと言えばそうなのだろうか

だがいざその話題を持ちかけられれば優先すべきはそちらか、
一度瞼を瞬きしては、そこに先程までの緩んだ顔は無いもので、
語尾を濁したのは少女としてもその雰囲気を壊す事はしたくないと思っての事か
しかしその口調を察すればその内容を聞けば続く言葉は予想できるだろうか
976 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 22:09:00.34 ID:5Dl/9s1go
>>975

「そ、そう……じゃあ、そう呼ばせて貰おうかな。――うん? いや、具合は大丈夫だよ」

名前を呼んで貰えた事に嬉しさを覚えながら、更に相手の名を呼ぶ許可を貰えて声を弾ます、
のだが、此方を気遣う相手の言葉に、己の頬の変化を気付かされると、慌てて否定の句を紡ぎ出し、
自身に言い聞かせるようにして、大丈夫、大丈夫、と連呼。
直ぐに寧ろ熱のせいにしてしまえば良かったとも思うが、出来れば言及されない事を、少女の方からは願うばかり。
視線を泳がせ、取り繕うような態度を取った様子は、不審だと指摘されても致し方ない物であったが、

「分かった。じゃあ、説明を終えてから、日時を指定させて貰うね」

直ぐに切り替える話題として仕事の事があったのが幸い、説明を今直ぐに聞くとの言葉に、
少女は緩やかであった空気を切り払うような咳払いを小さく置いてから、真剣な光をその双眸に微かながらも戻した。
椅子の後ろに停めていた車椅子のポケットに手を伸ばしてファイルを取り出すと、そこから三枚の紙を引き抜く、
風景の写真と、細かい文字の羅列する書類に一度目を通してから、相手の方へ渡そうと差し出した。

「取りあえずは、目を通して貰った方が良いかな。
舞宵の正確な戦い方は今の段階では分からないから、一般的な剣士を基準として妥当な部類を選択した。
説明文を見ただけじゃわからないと思うけど、大体の印象と雰囲気は察せられると思う。

そして、大事なのはそう言う第一印象だ
――仮令、技術的に相性がいい相手でも、見た目に気圧されて実力を出し切れないケースなんて多々あるからね」

口調を真面目な物に戻し、これまで幾つもの仕事を依頼してきた側としての経験から、そう語って、
語り終えれば、何か質問があれば自由に聞いてね、と笑みを湛えながら言葉を付け加える。

書類の内容は紙が三枚あるだけに、三種類の仕事について記載されている。
これ以外にもあれば見せて欲しいと言えば、他に希望にあう案件が出て来るまで少女は提示する筈だ。

・一つ目、それは寺院のような物が現場であるらしく、古い御堂に憑りつき境内に迷い込んだ者や浮浪者を襲う怪異。
相手が妖怪変化の類を知っているのなら、その出典となる怪談に近しい物を感じるのだろうか。
・二つ目、それは鈴の音色を持つ幻影の怪異。音に誘われていけば、塔に導かれて閉じ込めらてしまうと云う物。
・三つ目、これに関しては詳しい内容が書かれている様で、しかし犠牲者の話に終始してしまっている。
唯一手掛かりとして確からしく書かれているのが、これがスラム街の様な雑多な区域に数ある闇に潜む怪異である事。

内容を読んで行けば、それらがどれも都市伝説、街談巷説の類を更に一歩だけ詳しく調べた物である事を察せられるだろうか。
その事を噂話の類では無いかと切って捨ててしまうか、それとも何か理由があるのかと思うかは、相手次第であるが。
977 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 23:07:16.59 ID:3K7Nbq+fo
>>976

先程までの様子と何処か違和感を感じるもの振られた話題が仕事のものであったがゆえ
それ以上の指摘はその話題により阻まれるものとなる。
しかし美岬の様子を見ればどう見てもおかしな物であり、
それを瞬きもせずに見つめる少女の様子はどう写っていたのだろうか。

「はい。」

だが今はその日常的な一時に十分に浸っている訳にはいかないのだろう
美岬の言葉に向けて小さく高らかな声は頷き、差し出されたままの書類に一度目をやり手を介してそれを受け取り
瞳は自然とその書類の方へと向けられ
美岬の言葉を背景に左右に瞳を流してはまた書類を入れ替え
それに目を通す姿と言えばこれといって特殊な反応を示すことは無くは在ったのだが
その無音の静寂の時間はお互い何を考え、何を思っていたのか


美岬の最後に告げた言葉からどれほどたっただろう――
カップに揺れる珈琲はその殆どを残しており今はもう湯気も上がらぬ冷めたものへとなっているか

「一般的な剣士が太刀打ち出来る程の怪異と言うことですね。
 確かに話だけでは分かりませんし実際この目で見てみなくては何とも言えませんしね…」

ひと通り全ての書類に目を通したか、それに向けられていた瞳が上げられれば言葉と同時に向けられるのは
美岬へと。淡々としている、そう言ってしまえばわかりやすか、その書類を縦に卓上で整え紙の響きが止まるやいなや
再びその口は開かれて


「噂話の様なものですね、まるで妖語りの様でした――

 その場その場の不幸に負の感情に振る者であるなら、
 そこに関係深いような怪異が生まれるのでしょうかね、と言っても憶測の範疇でしかありませんけどね……
 とりあえず太刀は実態のあるものにしか通りません、相手の容姿的な特徴がわかればやりやすいのでしょうが…
 そんな事も言ってはいられませんね

 一つは妖怪変化の様、一つは鈴の音…この2つは似ているようにも思えますが……
 一つめ…そして三つめ…でしょうか……被害の拡散が自ずとされそうなもの……それが気になりますかね…」

2つめの怪異に対してはどちらかと言えば鈴の音で誘う者、その被害を抑えるのは特に自分では無くても他にも方法はあるかと認識したか
気になると答えたのは一つ目、三つ目。

一つ目は妖怪の怪談話に似ているもの、そして三つめは自ずの被害を作っていきそうだと。
何方にせよ書類だけではその全容は掴むことは出来なかったらしく、少しばかり曖昧な返事にはなってしまったのだが
やはりその実態を見る事でしか怪異という存在を認識し理解する事は難しいのか
しかし、どの様なものかと言う事は少女なりに理解はしたようで。

今思った事をそのまま疑問として口へと出す。
978 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 23:22:35.74 ID:5Dl/9s1go
>>977

書類に目を落としその内容を読んで行く相手の様子を見守る、
少女の方は特に何かを考えることなく、強いて言うのであればどういう感想が来るのだろうかと予測してみたり、
カップを時折手に取ってコーヒーの香りを楽しみながら、静寂の間を黙したまま過ごしていた。

相手の方にふと目をやって、コーヒーから立ち昇る湯気の薄さを見ていると、相手の声が少し振りに耳朶を打った。



美岬の最後に告げた言葉からどれほどたっただろう――
カップに揺れる珈琲はその殆どを残しており今はもう湯気も上がらぬ冷めたものへとなっているか

「一般的な剣士が太刀打ち出来る程の怪異と言うことですね。
 確かに話だけでは分かりませんし実際この目で見てみなくては何とも言えませんしね…」

ひと通り全ての書類に目を通したか、それに向けられていた瞳が上げられれば言葉と同時に向けられるのは
美岬へと。淡々としている、そう言ってしまえばわかりやすか、その書類を縦に卓上で整え紙の響きが止まるやいなや
再びその口は開かれて

「噂話の様なものですね、まるで妖語りの様でした――

 その場その場の不幸に負の感情に振る者であるなら、
 そこに関係深いような怪異が生まれるのでしょうかね、と言っても憶測の範疇でしかありませんけどね……
 とりあえず太刀は実態のあるものにしか通りません、相手の容姿的な特徴がわかればやりやすいのでしょうが…
 そんな事も言ってはいられませんね

 一つは妖怪変化の様、一つは鈴の音…この2つは似ているようにも思えますが……
 一つめ…そして三つめ…でしょうか……被害の拡散が自ずとされそうなもの……それが気になりますかね…」

2つめの怪異に対してはどちらかと言えば鈴の音で誘う者、その被害を抑えるのは特に自分では無くても他にも方法はあるかと認識したか
気になると答えたのは一つ目、三つ目。

一つ目は妖怪の怪談話に似ているもの、そして三つめは自ずの被害を作っていきそうだと。
何方にせよ書類だけではその全容は掴むことは出来なかったらしく、少しばかり曖昧な返事にはなってしまったのだが
やはりその実態を見る事でしか怪異という存在を認識し理解する事は難しいのか
しかし、どの様なものかと言う事は少女なりに理解はしたようで。

今思った事をそのまま疑問として口へと出す。

979 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 23:23:05.43 ID:5Dl/9s1go
>>978
/ 途 中 投 稿
/まだ時間掛かります、お待ちください……。
980 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/12(水) 23:24:10.45 ID:3K7Nbq+fo
>>979
/了解です!ごゆっくりと!
981 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/12(水) 23:54:25.00 ID:5Dl/9s1go
>>977

書類に目を落としその内容を読んで行く相手の様子を見守る、
少女の方は特に何かを考えることなく、強いて言うのであればどういう感想が来るのだろうかと予測してみたり、
カップを時折手に取ってコーヒーの香りを楽しみながら、静寂の間を黙したまま過ごしていた。

相手の方にふと目をやって、コーヒーから立ち昇る湯気の薄さを見ていると、相手の声が少し振りに耳朶を打った。

「そういう事になるね。結局頼りになるのは、文字から読み取れる情報よりも目で見た情報だ」

百聞は一見にしかずとも言うからね、と付け加えながら、机上で紙を整える相手を眺め、
その動きを止めてから続いた言葉に対し、首を大きく縦に振るって見せた。

「噂話のような物――と言うよりも、正直に言ってしまえば噂話その物、と言う感じだよ。
怪異と云うのはその発生理由からして特殊、異例の極みだから、普通に探そうとして見つけられる物では無い。
人の不幸話や都市伝説を追って行けば、ようやくその手掛かりを掴めるレベル。
だから、私のような人間は少ないんだ。

実体はある筈だから、そこは大丈夫。一般の剣士程度に相応と言ったのには、そう言う点も含められている。
容姿的な特徴は……残念ながら掴めていないね。そもそもが概念的な存在だから、
同じ系統の怪異でも状況次第で姿形が全然違ってきてしまうんだ。それで、ふむ……一つ目と、三つ目、ちょっと良いかな」

先に問われはしたが明かしていなかった、怪異討伐を扱う側が少ない理由を簡潔に説明しつつ、
相手が気になると言った一つ目と三つ目について、もう一度確認をしようと、書類を受け取る為に手を伸ばした。

渡されれば全体に軽く目を通し、それから紙を机上に置いて相手からも見える状態にしてから、指で文章中を指し示す。

「被害の拡散という点を見れば三番目の方が、可能性は高いかな。
これまでの累計被害が多いし、中々に長い期間続いている。
近日中に集中している訳では無く長くに分散し、結果的に規模の大きな物となっているとも言えるね。
他を差し置いてまでも緊急性があるとまでは言えない、でも放置する事は出来ない物だ。

そして一つ目。舞宵が指摘した様に、妖怪の類に近しい物だ――と言うよりも、妖怪をベースにしている可能性もある。
有名な怪談とかは多くの人の記憶にある分、怪異が現実へ姿を現す時に参考にし易いんだ。
拡散と言う面を見た場合に、こちらは封鎖してしまえば大丈夫なようにも見える

――でも、これまでの経験から言えば、危険度はこっちの方が高いかな。
三つ目の方は広い範囲、長い期間に渡って活動して現状の姿であるのに対し、此方はまだ定着して間もない。
御堂の中は不明だから現在の大きさも見えないし、時間が経てば噂が広まり『信仰』が深くなる可能性があるんだ」

相手が気にしていた被害の拡散と言う点だけで見れば三つ目が危険と指摘するも、
しかし、一つ目の可能性についても言及する。それは、どちらかの優先度が圧倒的に高い訳で無い事を示すように。
現在の少女の立場は依頼者なのであって、より詳しく多くの情報を出す事に徹していた、
それを判断し、選択するのに十分な余地を相手に見せ、その考えに沿って自由に選び取って貰おうと。

/お待たせしました……!
982 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 00:29:34.11 ID:fd4BIkyZo
>>981

「噂話……成る程数ある中から怪異を引き出すのもそう簡単には行かないものと言う事ですか……」

都市伝説、不幸話、その様なものは世界に多く広がっているもの
その中から怪異の存在を探し当てるのはどれほど途方も無いものだろうか。
しかしそれを現に美岬はやっていて、その内容を少女は聞いている
そして、そこまでして怪異に関わる美岬の過去には何があったのか――僅かながらその疑問が脳裏を過るが
差し出された手にを視界に入れれば、物思いに耽る暇も無いのだろうと、そのまま書類を手渡し。
卓上に広げられた書類を瞳に映す

―――…

美岬が話す内容には感心せざるを得ないか、的確な分析は経験と言うぐらいに
今まで幾つもの事象を目にして来たのだろう、その様子に舞宵は頷く事も忘れる程で
ただ瞳は書類に向けられていて

「関心しますね……ただ見れば被害の拡散を危険視し三つ目に目を向けがちではありますが……
 経験者が何より言うのです、その一つ目が今後危険になる可能性もありえる

 未だその行動が未知である以上、先に討伐対象と選ぶべきは一つ目………
 信仰が広まればどうなるか分からないそれを先に消しておくべき……ですね

 わかりました……今の話で一つ目……そちらに。」

被害の拡散、それを見ての選択であり、確かに一つ目は封鎖してしまえば問題は無いとも思った
しかし何方も無視はしておけないもの、ではいま長時間続き<形>が形成されているものより
将来的不安要素の高い可能性のある一つ目をと少女は選択した。


「しかし妖を真似るとはまた迷惑なものですね……
 全てをこなせれば一番いいのでしょうが……まずはその件、私にお任せ頂ければと。」
983 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 00:34:39.02 ID:fd4BIkyZo
>>982
/すいません……最後の台詞の後に下記の文を追加と言う事でお願いします……
度々申し訳ない…!

何気なくも少女の言葉は告げられた、その一つ目を受ける言葉と共に
極自然に違和感すら感じる事は無いかもしれないが――。
984 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/13(木) 00:56:17.45 ID:L9MimMWXo
>>982>>983

「……ん、了解。当日までにもう少し情報を探ってみる様にしておくよ――」

相手の言葉を聞くと直ぐに首肯して書類に印を付けて、ファイルの中へと仕舞い入れる、
二つの内そのどちらを選んでも同じく見せたであろう態度で、相手の選択を何であっても受け入れるつもりであった、
それが依頼主と見せれる最大の誠意であると考えてたし、ここで自分の考えを前に出すべきでは無いであろうと。

が、
何気なく続けられた相手の言葉を受けて、思わず聞き流してしまいそうになりながら、
それでも強烈な印象が耳に残り、顔を正面へとふっと向けてしまう。


「え? 舞宵が先ずこの案件を預かるの?」

仕舞い掛けていた書類を反射的に机上へ戻しながら、少女の双眸は大きく見開かれて、純粋な驚きをその面持ちに現していた。
歳相応、と言うよりも先までの振る舞いから更に幼く見えたかも知れない、呆気にとられたような態度。
暫し褐色の双眸を中空に彷徨わせてから、ようやく我を取り戻したのか小さく咳払いを置いて、

「絶対にそれを断らなくてはいけない、と云う事は無いよ。
その分手間を掛けるわけだし、報酬も当然上乗せさせて貰うけれど……」

金銭の為に相手が怪異討伐を申し出たのであれば、納得は出来た筈だ、
が、先に交わした視線の内から感じ取れたのは、そう言った物とは別の所に理由を持っているような雰囲気。
故に推測されるのは、

「何か……、手立てがあるのかな?」

妖に関しては幾らか見聞がある様に話している相手、
ならば今回の怪異に関しての対処法も心得ているのか、或いはその確認の為に先ずは単身で乗り込んでみたいと考えているのか、
幾つかの考えが脳裏に浮かび上がり、相手の返事を待つ時間が直ぐに過ぎていく。
985 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 01:37:05.65 ID:fd4BIkyZo
>>984


「何か可笑しかったですか…?
 怪異と言う存在が何か分からない以上確認の為に乗り込んで見ようと思ったのですが…
 少し無謀で…ありまし…たかね……?」

告げた答えは単純なもの、その確認を踏まえた上でのものであったのが
言葉の後に向けられた美岬の反応に少女の瞳が大きく空けられ、その反応に驚いているかの様な反応を示す
それは疑問を疑問で返すような語尾の上がったものとして紡がれて。
美岬が何を心配しているのかさえ解らないと言わんばかりの言葉ととれるかも

「特に手立ての言うものはありませんが……やはり策と言うものを練るべきなのでしょうか……
 相手が怪異であり討つべき者であるの変わらないでしょうし。
 それならば、私がそのままその場へ向かった方がはやいのでは…と」

その言葉を推測するに恐らく少女は策を持ってはいない、あるのは剣術のみ。
それには無鉄砲なものを感じるか、或いはまた別の考えとして受け取るものかは分からないが
今言った事が少女の考えであったと捉えていいだろう


と、そこまでの言葉は先程までとの何気ない言葉と共に流されていたのだが
その表情に突如に稲妻が走ったか如く瞳孔が大きく見開かれ、そのまま口を噤む事となってしまった
どこと無く可笑しな光景では在ったもの何がその少女をそうさせたのか分からなくはあるのだが
986 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/13(木) 01:55:05.17 ID:L9MimMWXo
>>985

「いや、可笑しいって訳じゃないけれど、状況を把握している私が居た方が楽なんじゃないかなって。
無謀と云う程では無いよ。確認をしたいと考えてくれる、その積極性は好ましい話だし」

自分の力を誇示したい訳ではないが、しかし事態を知っているのは事実、
敢えてそれを除外して単独行動を取ろうという相手の選択が、意外に思われれならなかった。
それでも言葉にした通り、そう相手が選んだのなら禁止してしまう様な事は無く、

「――うん、分かった。じゃあ、この書類は舞宵に渡しておくね――それから、詳細な地図も付けておく。
ただし一つだけ忠告しておきたいのは、“怪異に魅せられないようにする”という事、かな。
感覚的な物だから上手く説明は出来ないけど、体験すればきっと、言葉の意味が分かる事になると思う」

ファイルから一つの地図を取り出し、机上に置かれていた書類に添えると相手の方へと差し出した。
無鉄砲であるとも思わない、相手の実力なら対処できる筈だと信じられる、
そうであるのに何処か心配するような翳りを顔に映してしまうのは、怪異の持つ底知れぬ闇を知っているから、
相手がそれに囚われる事は無いと信じつつも、やはり恐怖心のような物が拭い切れずにある。

――と、不意に相手の顔、双眸に変化が生じたのを捉えた。

「どうしたの?」

首を傾げ、思わず覗き込むようにして相手の顔を視界に入れながら、今し方目撃した物が何であるのかを質そうとした。
何かを感じ取った様な仕草であったが、だとして口を噤んでしまう様な事であるのだろうか。
987 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 02:27:42.96 ID:fd4BIkyZo
>>986

「……いえ――……気にするような事では有りません、私の事情が少し……
 失礼しました…。」

少女の反応は何で在ったのか。それは誤魔化すような反応と共に美岬の方へと向けられるだろう
何かを言おうとしていたのだ、だがそれを言うことは無く、変わりに現れたのはその反応
何かを見たかのような仕草。


 「――それよりも……怪異は何処にでも出る可能性のある存在であるなら、美岬はその他の発生源を探し出し
 より多くの怪異の情報を集めたほうが良いかと思います、きっと余所者の私には情報収集は難しいでしょうし。

 確かに美岬が一緒に来てくれるなら私は楽です、しかし多くの情報を集めるだけでも神経を使うものだと思いますし
 そこまで負担をかける訳にはいきません、美岬が倒れてしまっては元も子もありませんしね。」

そしてその話を振り切るように話の軸を怪異のものへと戻そうとするのも、また態とらしいものに見えるだろうか
気にする事は無いと、一言添え、美岬へと向け言葉を返す、態とらしい切り替えでは在ったもの
その内容は少女の本心。あまり負担を掛けたく無いと言うものが現れた言葉であって
そのまま差し出されたそのファイルに手を伸ばす。

「魅せられないように、はい、忠告として受け取って置きますね……」

美岬の忠告の内容は聞いたもの、きっとそれは対峙してみなければ分からないのだろう
しかしその言葉を言った美岬の表情を見てみれば、怪異を知らないその少女とてその恐ろしさを理解する事が出来るものであり
一度深く頷き了承の意をみせて。
988 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/13(木) 02:49:37.53 ID:L9MimMWXo
>>987

「――そう。なら……いいんだけど。何かあるなら、何時でも相談に乗るからね?」

誤魔化すような反応に対し、特別訝しむような態度も見せずに少女は引き下がる、
言い掛けた言葉を切ってしまった理由、それが思いとどまるような物であったのならまだしも、
何か見てしまった様な態度であったのが引っ掛かるが、それでも、これ以上無理はして貰いたくなかった。

一言付け加えてしまったのは、御節介であったと自覚するも、気に掛かる心持を抑えきる事は出来ず。

「もっともな指摘だ。情報を集めるのは半分趣味みたいな物だし、負担では無いけれどね。
うん、一応は今回の件についても解決し切るまでは、引き続き調査を続けておくよ。
舞宵一人で片付けられても、今後の為には重要なデータとなるしね。

それと一応これを――私の住んでいる所だ。
理想郷という場所で相談所をやっている。夜や朝の早くならいるから、急ぎの連絡がある場合は此処に」

何処かわざとらしさを感じつつも、それでも相手の弁には成程と唸らされ、
その言葉が偽りなき物と知って大きく首を振るい、忠告の言葉に了承の意を見せてくれたのを確認すると、
一枚の名刺を取り出して、ファイルを受け取った相手の方へこれもまた差し出す事になった。

「――と、まあ、こんな所で仕事の話は終わりかな。
コーヒー、大分冷めちゃったみたいだね……。どうする? 暖かいのを新しく貰ってから、店を出ようか」

相手の前に置かれた珈琲を小さく指差しながら微笑み交じりにそんな事を聞き、
自分の方は空になったカップを脇に避けつつ、椅子の背に身を預けて、一つ息を吐き出した。

大分長く話し込んでしまったが、まだまだ相手には伝えたり無い事があるような気がしてしまうのは、
心配性に過ぎるからか、それとも当初の予定通りに説明の言葉を言い終わらないと、気が済まない性分なのか、
下らない事を考えながら照明の橙を見上げ、小さく「ふわ……」と欠伸を漏らしてしまった。
989 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/13(木) 03:02:01.20 ID:L9MimMWXo
>>987
/3日連続で申し訳ない……、
/眠気が限界ですので凍結か、それかキリも良いので〆のどちらかをお願いしたいです……。
990 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 03:09:33.75 ID:fd4BIkyZo
>>988

「ええ、お気になさらずに……本当に此方の話であったので…」

追求の言葉が無かったのが救いであったかは分からない、何を言おうとして何を考えたのかは言葉に出さなければ解らぬもの
相談に乗るとの言葉に、少女の方も少しの笑みを零す姿も詮索されなかった為の安堵のものかも分からない。
ただ本人が気にしている程、それは美岬にとってはどうでも良い事なのかもしれない――。

「ええ、討伐の方はお任せ下さい、美岬はより多くの怪異を見つけて頂ければ…
 と……そうですね、話に集中し過ぎた様です……珈琲…冷めてしまいました。」

指の刺された方向えと目をやると出てきた時の湯気も無く、ただ冷たく揺れるそれがあるだけで
いいえ、冷たいのでも大丈夫ですよ。少し暑くもありますし、と口を開いてその珈琲に手をかけるであろう。

「それにしても理想郷とは良い名です。何か用事があればよらせて頂きますね」

心配を向けられる本人はその美岬の思いもいざ知らず
991 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 03:10:50.35 ID:fd4BIkyZo
>>989
/了解しました…!
/キリもよさそうなのでこの辺りで〆とさせて頂きます!ありがとうございました!
/>>990は途中送信でしたのでまた追加しておきます……おやすみなさい!
992 :【流麗無拍】wiki [sage]:2012/12/13(木) 03:14:29.18 ID:fd4BIkyZo
「ええ、お気になさらずに……本当に此方の話であったので…」

追求の言葉が無かったのが救いであったかは分からない、何を言おうとして何を考えたのかは言葉に出さなければ解らぬもの
相談に乗るとの言葉に、少女の方も少しの笑みを零す姿も詮索されなかった為の安堵のものかも分からない。
ただ本人が気にしている程、それは美岬にとってはどうでも良い事なのかもしれない――。

「ええ、討伐の方はお任せ下さい、美岬はより多くの怪異を見つけて頂ければ…
 と……そうですね、話に集中し過ぎた様です……珈琲…冷めてしまいました。」

指の刺された方向えと目をやると出てきた時の湯気も無く、ただ冷たく揺れるそれがあるだけで
いいえ、冷たいのでも大丈夫ですよ。少し暑くもありますし、と口を開いてその珈琲に手をかけるであろう。

「それにしても理想郷とは良い名です。何か用事があればよらせて頂きますね」

心配を向けられる本人はその美岬の思いもいざ知らず、欠伸を漏らす姿に微かな笑みを零していた。
そしてその珈琲を飲み終わるのにどれ程時間を要したかは別の話。



きっと外は銀世界、舞い降る白雪が2人の少女を向かえることだろう。
993 :【逢魔ヶ刻】@wiki [saga]:2012/12/13(木) 19:59:00.72 ID:L9MimMWXo
>>990>>992

此処で問わなかった事を、後に少女は後悔するのかも知れぬし、そうで無いかも知れない、
結論は今導き出せる物でないが、しかし引き下がった後も幾らかの逡巡があったのは事実であり、
迷った末に出した結論は後に尋ねてみようと云う物、とにかく、この場では引き下がる事を優先していた。


「これ以上見つけても、中々に処理し切れないんだけどね。
勿論、休む事無く探し続ける気だけれど」

冗談めかす様に肩を竦ませながらそんな事を言い、珈琲に手を掛けた相手の姿に頷きを見せた。
奥底に潜んでいるとはいえ、しかし探す時間が多くなればなるほど自然と発見数が増える。
怪異を探すのと並行して能力者も探さねばならぬなと、改めて認識する事になった。

「うん、良い場所だ。幾つか争いもあったようだけれど、それも過去の話。
暮らすには最適な場所だよ。相談所の方にも気軽に遊びに来てほしいかな」

少しの眠気を覚えつつも、しかし相手が珈琲を飲み終えるまではこの暖気の中で意識を保てる、
だから少女は、その理想郷という場所について、カップの中が空になるまで、静かに語る事になるかも知れない。


深々と降りゆく白雪が、窓の向こうに何処までも続く黒の底へと積もっていく様を、目の端に捉えながら。

/絡み有難うございます! お疲れ様でした、楽しかったです!
994 :【悪役抗体】 [sage]:2012/12/15(土) 23:16:16.99 ID:f4AlyiVwo
街中


「――!」

どこにでもあるようなスーパーの前。
繁華街のような賑わいこそ見せないものの人通りは多く、平和な時が流れていた。
――だが、突如として悲鳴が響き渡る。その異変は、この周辺にいれば誰もが察知できるだろう。


「……この俺がそんなに可笑しいか?」


異変の真中にいたのは異質な風貌をした人間だった。
右肩にフラスコの刺繍を入れた濃い緑色の研究衣、それ以外の肌が見える場所全てに包帯を巻いている。
グレーのフェルトハットからは僅かに茶色の髪が見え、包帯の隙間からは色素が抜けたような双眸が覗く。
外見からは年齢は窺えないが、服装や声からしておそらく男であるとわかる。

その人物が右手の包帯を解き、ガラの悪そうな青年の首を絞めつけているのだ。

ただの喧嘩、というには少し様子が違う。
首を絞められている青年の苦しみ方がただ絞められているようには見えないのだ。
表皮に赤い斑点が浮かび上がり、苦痛に呻きながら手を払おうとするも全く力が入っていないようで
すでに全身には痙攣が起こっており、一目でかなり危ない状況だとわかるだろう。


「詫びろ。そうすれば命は助けてやる」


それをする能力はすでに青年から失われている。
男はそれがわかっているからこそ告げたのだ。
つまり――助ける気などないのだろう。
995 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2012/12/17(月) 23:20:29.88 ID:5xvWds2AO
トゥルルル,トゥルルル・・・・

女「もしもし,いきなりごめんね。
  クリスマスイブって... 暇?」

男「えッ!?う,うん暇だよ?」

女「あはっ,やっぱりーwwwwww」
(後ろで多人数の笑い声)

ガチャ,ツー,ツー.............
996 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/01/09(水) 07:20:38.74 ID:2c7u/fUAO
静かになってしまったな
997 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/01/09(水) 07:24:02.58 ID:2c7u/fUAO
まあ仕方がないだろうな
あんな暴力を振りかざされたら痛いわ

俺は正直パー速進出にはあんまり乗り気じゃなかったんだ
こんな風になるのが怖かったし

パー速進出してロールしてたみんなはすごいよ
俺はそこがすごく羨ましかった
ぶっちゃけ勇気なかったもん
998 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/01/09(水) 07:29:17.51 ID:2c7u/fUAO
ところが一変
まさかのパー速進出提案したのがご乱心らしいじゃん?
やる気も勇気も削がれるわなー

別に同情なんてしないけどさ
なりきり楽しいかい?
俺は今あんまり楽しくない
何か無理して遊んでるってだけな気がしてな

いや俺がっていうか
ぶっちゃけみんなも無理してない?
無理矢理楽しもうとしてないか?
ロールするなって言わねえ
だけどさ、

一度変わろうとしてパー速進出選んだだろ
このままでいいのかい?
半端なまま置き去りにしちゃうのかい?
999 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/01/09(水) 07:34:24.92 ID:2c7u/fUAO
盛り上げたいなら
やり抜こう

怖いなら片付けようよ
パー速荒らされるの俺は怖いさ

だからさ
覚悟あるならパー速に力いれようぜ
怖いなら無理すんな
次スレ見るのも怖いならスレを過去ログにしてもらって清算しようぜ

お前らには良い管理人がいるじゃないか
嫌なものは見たくないだろ?



こんなこというのアレだが
避難所の管理人たちよ
住人を見捨てないでやってくれ

お前らがいれば
住人は消えないから

お願いします
みんなも管理人をいつまでも支えてやってくれ

どうか
よろしくお願いします
1000 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/01/09(水) 07:36:23.14 ID:2c7u/fUAO
こんなので>>1000とってごめんな

ただ
いつまでも傷を放っておくより
過去ログにしてしまいたかったんだ

ごめんな皆



我が厨二に、幸あれ
1001 :1001 :Over 1000 Thread
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首相愛人・安倍昭恵「山谷や釜ヶ崎を夜回りしてご飯を作ってあげたい。この間は女子アナに間違われました」 @ 2013/01/09(水) 05:45:03.75
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寝たらそのまま死にますように @ 2013/01/09(水) 02:22:53.84
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ユニコーン「ますたーを、一番の従者は……わたし」バンシィ「いや、あたしだね!」 @ 2013/01/09(水) 02:06:34.08 ID:LofT+sBS0
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シンジ「僕は流派東方不敗(に影響されまくった)碇シンジです!!」Reverse @ 2013/01/09(水) 01:17:54.17 ID:Kp61koTmo
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