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ここだけ並行世界<<第1世界・岩と砂の世界>> - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/03/28(木) 20:21:05.95 ID:v3BEn/hzo
●世界の設定
<<岩と砂の世界>>
独裁政権が支配している世界で、一部の民間人が反政府組織として、政府軍と戦う内乱状態に有る。
情勢は不安定で、異能者に対する政府側の迫害や、民間人からの政府の打倒への期待などの感情が存在する。
政府の上層とカノッサ機関のつながりがあるようだ。

【首都】
ビルとかが有るが、ほとんど政府の関係者のみしか居ない。
そこらを軍人やカノッサ機関の関係者が歩き回っている。

【集落】
人々が住み、暮らしている。
能力者に対しては好意的。

【闇市】
食料や生活必需品を政府の目を盗んで販売している。
相場より高いとは言え、物価が安い。

【砂漠】
首都や集落を取り囲む過酷な自然。
オアシスはほとんど見当たらず、生命の気配も感ぜられない不毛の土地。

【オアシス】
砂漠の中に何個か有る、水もあり、植物もある地点。
貿易の中継地などになっており、小さな小屋などが設置されている。

●基本ルール
次スレは>>950が世界観を作製した上で立てて下さい
その際は
1.世界の名前
2.大まかな設定
3.場所や地名の名前を数カ所
を最低限作製願います

あくまでオリジナルキャラをロールする場として、版権キャラの使用は禁止です

オリジナルとは言え、余りにも強力過ぎたり壮大過ぎる設定のキャラは控えましょう
もし作ったキャラに不安があるようでしたら、リンク先のしたらばの設定投下スレに投下し反応を見るのが無難です

短文推奨ですが、強制ではありません
長文気味になってしまう場合も多々ありますのでお気軽にご参加下さい

●リンク
ここだけ並行世界したらば
ttp://jbbs.livedoor.jp/sports/40131/

初めての方はしたらばの設定投下スレ等を見て頂けるととう

なりきりスレまとめwiki
ttp://www16.atwiki.jp/ikutomisan/pages/1.html?pc_mode=1
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

中日ドラゴンズ応援A雑倶楽部10 @ 2024/05/23(木) 07:10:38.60 ID:eI49gj3Yo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716415837/

ミートウィークだ! @ 2024/05/22(水) 18:54:34.16 ID:oa3Fli280
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716371673/

【安価とコンマ】或る無名のウマ娘 6 @ 2024/05/21(火) 23:03:45.14 ID:LycZD2yqo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1716300225/

開くと貯金が増えるスレ @ 2024/05/20(月) 21:35:55.08 ID:MOxGLALr0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716208554/

イケパンみっちん39 このスレには可愛いパンダが居るにぇ! @ 2024/05/19(日) 19:47:17.65 ID:skVyN/3XO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716115637/

僕の記憶が全て消えても生まれ変わったらまた君を探す @ 2024/05/18(土) 22:27:06.84 ID:7xX40cGt0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1716038825/

グレみんと快楽の座 @ 2024/05/17(金) 22:24:15.47 ID:DUS3Z54Xo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1715952254/

【習作】安価コンマでワンピース @ 2024/05/16(木) 21:19:27.48 ID:QUcgFIEu0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1715861966/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) :2013/03/28(木) 20:23:06.95 ID:v3BEn/hzo
痛恨の途中送信

初めての方はしたらばの設定投下スレ等を見て頂けるとこのスレの感じが分かっていいかもしれません
3 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/03/31(日) 00:36:09.58 ID:yisH+4qho
//誰もいないのか
4 :カティドロ :2013/04/02(火) 00:55:46.54 ID:kCN1SQ83o
強烈な日差しが容赦無く照りつけ、水分と言う水分を奪い取る。
ここは闇市と呼ばれる場所。人々の生活を支える要所だが、まともなものばかりが出回っているわけではない。
一人の痩せた男が、手製の粗雑な武器を並べ隅に居座っていた。
釘を木の枝に結び付けたものや、鉄板を切り出し刃物にしたものなど、いかにも有り物で作ったといった品揃えだ。
5 :ザップ [sage]:2013/04/02(火) 01:03:04.89 ID:0DMTMGBSo
>>4
闇市の喧噪の中、行き交う人々の中で痩せた男の前で立ち止まる人影が
痩せた男の眼前には打ち出した刃物を覗き込む男の姿。唸っている様だが、顔はガスマスクに覆われて見えない

「アレだよアレアレ。アレだ」
「所謂スローイングナイフ的なのは無いのか」

軽薄そうな、くぐもった声が聞こえてくる

「もしくはコイツの柄の短いヤツ。いや別に買うと決めた訳じゃないんだがね?」
6 :カティドロ :2013/04/02(火) 01:15:54.76 ID:kCN1SQ83o
>>5
「ねーよ、そんなもんは。ただのナイフを投げりゃいいだろぉ?」

カティドロはガスマスクの男を不審そうに眺め、言った。
シートの奥に並べられていた武器等も全てかき集め前に出した。
ガスマスクが求めている様な物は山積みになった武器らには見当たらない。

「冷やかしか?買ってくれよなんでもいいからよぅ……サービスしとくぞぉ」
7 :ザップ [sage]:2013/04/02(火) 01:23:57.81 ID:0DMTMGBSo
>>6
「ぶっちゃけ俺投げるの下手なんだよ」
「大体投げにくいし。まあ数投げりゃいいよな」

出された武器を手早に選別し、比較的小型のものを除けていく
ある程度の妥協は仕方ないと言った所か

「サービスってなんぞ。リップサービスは嬉しいけどおねーさんにしてもらいたいぜ」
「俺ちゃんそんなに金無いしな。これと、これとこれにするわ」

他のものより一回り小振りなナイフを見繕い、指差した
8 :カティドロ :2013/04/02(火) 01:34:07.30 ID:kCN1SQ83o
>>7
「そうだな、サービスにキスしてやってもいいんだぜぇ、俺は……」

口角を吊り上げ、ガスマスクの面体を舐めるように見る。冗談に聞こえないのは気のせいだろう。
指差された粗雑な小型ナイフを手に取り、左手を差し出した。

「金か、水か食い物か。どれで払うつもりだ?」
9 :ザップ [sage]:2013/04/02(火) 01:41:21.16 ID:0DMTMGBSo
>>8
「マジで?遠慮しとく」

ゲラゲラと笑い、差し出された左手にリグに填めたキャンティーンを置いた
小さな浄水フィルターを介したABCキャンティーン。中身はそれなりに入っている

「精製水で。飯はこれから買いに行く所なんだよ。配給ねえし」
「あ、水筒は返してねん。地味に貴重品だし」

見ると、腰のベルトとキャンティーンには短い鎖が通っていた
10 :カティドロ :2013/04/02(火) 01:54:39.59 ID:kCN1SQ83o
>>9
「そうかい、残念だよぅ」
キャンティーンを慎重に傾け、背後に仕舞っておいた広口の瓶に中身を注ぐ。
殆ど空っぽになった水筒と反対に、水で満たされた瓶を早速口に当て、音を立てて飲んだ。
「はぁ……二日ぶりの水分、染みるぜぇ」
水筒を丁重に差し出し、返却する。
「そういやぁ、アンタはレジスタンスだの言う奴等には興味あるのかい?」
11 :ザップ [sage]:2013/04/02(火) 02:03:17.41 ID:0DMTMGBSo
>>10
「げっへっへ」
「水ってのは重要だ、実際。何せ水は金で買えるが金自体は飲めねえしな」

鎖を引き、水筒を手にとってからホルダーに戻す
カティドロの問いに、そうだな、と呟いた

「政府と対立してる民兵達か?」
「金にはなりそうだ、とは考えてるな。俺ちゃんは」

買った三本のナイフを紐で纏め、ポーチに収めながら言った
何かの化学繊維と金属のプレートで構成されたグラブをぶらぶらと回しながら続ける

「首都まで行かない限り状況も変わり様が無いってのに、ご苦労なこったぜ」
「まぁ雇われるなら付くがな。政府でも、レジスタンスでも」
12 :カティドロ :2013/04/02(火) 02:17:50.26 ID:kCN1SQ83o
>>11
「そろそろ渇きも限界だったよぅ、お前が居なけりゃまた手近な誰かぶっ殺……おおっと」
残りの水を啜り、自ら己の言葉を遮る。
ガラガラ音を立ててうがいをし、飲み込んだ。
「ビジネスチャンスってやつかい。アンタは傭兵なのか?
ヤバくなったらすぐ逃げられるらしいな」
13 :ザップ [sage]:2013/04/02(火) 02:22:46.54 ID:0DMTMGBSo
>>12
「ハッハッ。今時殺した事が無いって奴も減ってきてるだろうな」

遮られた言葉に笑う
続く男の問いに、そんなもんだと頷いた

「否定するのは難しいな、俺ちゃん。いや本業は小物売りなんだけどね」
「別に傭兵やってもいいが、金で売れるのは腕までだ。命なんざ掛けらんねえよ」
14 :カティドロ :2013/04/02(火) 02:36:20.36 ID:kCN1SQ83o
>>13
「生きやすい世の中だ……クックックッ」
カティドロは笑い返した。
咳き込んでいるような独特の笑い方だ。
中身を飲み干した瓶を無造作に転がす。
「小物売り、か。本業がそれだと、さぞ不景気だろうなぁ?」
「アンタが死んだらその高そうな装備、すぐ剥がれそうだぁ」
15 :ザップ [sage]:2013/04/02(火) 02:43:15.21 ID:0DMTMGBSo
>>14
「どんな世の中でも生き易いもんなのさ」
「死ぬまでゲームで、死んだらオヤスミってな」

転がる瓶を首を向けて見る
カティドロの言葉に男は笑い、いんやぁ?と否定した

「稼ごうと思えば稼げるさ。でも俺ちゃんストイックだからしないぜ」
「ごめん嘘。・・・俺ちゃんの欲しいなら政府軍でも襲えばいいだろ」
「いやまぁ俺ちゃんのは出所別だけどね」
16 :アンナ [sage]:2013/04/04(木) 21:13:41.23 ID:QYx80Smy0
【闇市付近】

日差しが強い中、一人の荷物を抱いた女が何かを探すように歩いていた。
どうやらその地には慣れていないらしく、服装も若干浮いている。
しばらく女は闇市を歩き回っていたが、やがて誰もいないスペースを見つけるとようやく足を止めた。
そして、持っていた布を広げるとそのうえで鳥を焼きはじめる。
店を出したかったらしい。
17 :夏藍 [sage]:2013/04/04(木) 21:41:36.22 ID:x0p7Ihox0
>>16
(結局、カノッサ機関と政府の繋がりに関する情報は得られなかったか…)

マントを付けた少女・夏藍が闇市を歩く。

(腹も減ったし少し休憩にしますか…)

ふと、>>16の方を見る。

「あの、それをください。」
18 :アンナ [sage]:2013/04/04(木) 21:48:00.09 ID:QYx80Smy0
>>17

少女が翻すマントを女は遠い目で見ていたのだが、声をかけられて我に返る。
「あ、はいはい……えーと」
そこで自分が金の単位を知らなかったことを思い出したらしい。

「三本で、水2リッ……半日分の値段になります」
リットルという単語を飲み込み、何とか誤魔化そうとしている。
ちなみに演技力はそこそこある方である。
19 :夏藍 [sage]:2013/04/04(木) 21:57:34.60 ID:lR1ZbyE+0
>>18
「半日分?それは幾ら位で?自分、このような場所には慣れていないので、よくわからないのですが……」

首をかしげ尋ねる。

20 :アンナ [sage]:2013/04/04(木) 22:07:24.27 ID:QYx80Smy0
>>19
「あー……」
少し考え込み、まじまじと相手を見る。
そして彼女は白状する事を選んだ。

「すいません、私も不慣れなんですよ……」
「大体の相場、というか銅貨数枚っていうか……くらいでしょうか?」

彼女の目的はとにかく通用する貨幣を得る事なのだ。
21 :夏藍 [sage]:2013/04/04(木) 22:18:16.59 ID:gLHsl1ir0
>>20
「なんと!そうでしたか……では…」

ポケットから財布を取りだし

「これくらいでよろしいでしょうか?」

銅貨を数枚出した。
22 :アシャラ [sage]:2013/04/04(木) 22:26:11.49 ID:bQPnC4EAO
【闇市】

(往来の一角。打ち捨てられた木箱に、真紅の髪に色褪せた簡素な服の少女が座っている)

……いつまでもこうしちゃいられないよなあ

はあ…口から火を出そうがお下がりだろうがドレイが欲しいって人、いないかな……

七日に一回のご飯でよく働きまーす、なーんて……

(足をぶらつかせながら深刻そうな表情でぼやき、溜め息を吐く)

……ま、ぼやいても仕方ないか

(少女は木箱から立ち上がり、その場を去ろうとする)

(その際に小石を蹴ったような気がしたが…?)


23 :アンナ [sage]:2013/04/04(木) 22:26:41.41 ID:QYx80Smy0
>>21
「ありがとうございます!」

頭を下げ、焼き鳥の櫛を三本と小さ目の軟骨を渡した。
その後銅貨を裏返して名前を見ている。
「成程、こういう名前か……」
24 :夏藍 [sage]:2013/04/04(木) 22:42:47.56 ID:pu1Fav7s0
>>23
「いえ!こちらこそ!
??銅貨の名称でしょうか?」

銅貨を見ているのを見て


>>22
(この世界では珍しくないみたいですが…やはり…)

「あの、焼き鳥お一ついかがですか?買いすぎてしまって…」

少女の深刻そうな様子を見て、声をかける。
25 :アンナ [sage]:2013/04/04(木) 22:48:47.68 ID:QYx80Smy0
>>22
(……! 見つけたんじゃなかったのか?)
座っている姿を見かけ、内心首をかしげていた。

その直後に、
>>24
頷いて同意を示した後、少女に声をかけるところを見守る事にする。
26 :アシャラ [sage]:2013/04/04(木) 23:10:58.87 ID:bQPnC4EAO
>>24
……ん?
(少女に気付いて其方を見)

お、お肉じゃないですか!!そんなもの貰っても私は何も……
(何故か焼き鳥を見てアタフタする)


>>25
あっ、わっ、アンナさんこんにちは……ってそんな場合じゃ…
どうしましょう、この子が私にお肉を!!
(知り合いに会い挨拶するも何やらアタフタしている)
27 :アンナ [sage]:2013/04/04(木) 23:24:36.10 ID:QYx80Smy0
>>26
「……とりあえず、食べたらいいんじゃないかな?」

状況がつかめていないが、とりあえず勧めてみる。
そしてしばらく考えた後。
(もしかして宗教上の何とかで肉が駄目、とか……?)
「あ、一応野菜もあるにはあるけど……」

女の視線の先では萎びた野菜が串刺しになっているが、果たしてどうなのだろうか。

/ちょっと風呂入って来るのでお二人で進めていただけると幸いです
28 :夏藍 [sage]:2013/04/04(木) 23:26:23.55 ID:CH/YxYyo0
>>26
「お、落ち着いてください!別に、見返りとか求めているわけではありませんから!
ただ、その、一人で食べるより誰かと一緒に食べた方が美味しいではないですか!だから…」

慌てた様子に若干困り顔で言った。

>>25
「ええと…このような場合はどうすれば…」

困り顔をそちらに向ける。
29 :アシャラ [sage]:2013/04/04(木) 23:46:39.48 ID:bQPnC4EAO
>>27
た…食べっ!?
食べてもいいんですか?
(食べれば良いよという言葉に少し戸惑い)

あ、否、お肉が嫌いとかそうじゃなくてその……
(気まずそうに口ごもる)


>>28
み…みか…? ミカナントカって何ですか!?
(まだ慌てながらも聞き慣れない言葉に思わず首を傾げる)

一緒にって…私とですか?
(まだ少し戸惑いの表情を浮かべている)


30 :夏藍 [sage]:2013/04/04(木) 23:58:37.68 ID:/qIayyoC0
>>29
「ええ、自分はあなたと一緒に食べたいのですが。
少しだけでもいいので付き合ってもらえませんか?」

と、近寄り頼み込む。


31 :アシャラ [sage]:2013/04/05(金) 00:08:03.74 ID:Hmb4NOOAO
>>30
い、一緒にですか……
……何か変わった人だな、私にお肉くれたり一緒にお肉食べたがったり……
(私、ドレイなのに……と小さな声でぼそっと呟く。気分はだいぶ落ち着いてきたようだ)

でも、貴女がそれで良いなら御一緒します
(少しだけ笑顔を見せる)

32 :夏藍 [sage]:2013/04/05(金) 00:16:15.09 ID:ljR8Ado20
>>31
「お付き合い感謝します!
はい、お一つどうぞ。」

焼き鳥を一本差し出す。

「そうだ、まだ名乗っていませんでしたね!自分は夏藍と申します!」

33 :アシャラ [sage]:2013/04/05(金) 00:25:09.26 ID:Hmb4NOOAO
>>32
あ、ありがとう…ございます
(おずおずと受け取り)

わあ…お肉なんていつ振りだろ……
あ、私はアシャラっていいます

えーと…よろしく…お願いします、夏藍…さん? ちゃん?
(相手の背格好を見て年下だと分かったらしく、何と呼ぼうか考える)

34 :夏藍 [sage]:2013/04/05(金) 00:36:37.24 ID:t89wsHix0
>>33
「夏藍でいいですよ。こちらこそ、よろしくお願いします!アシャラさん。」

笑顔で言った。


35 :アシャラ [sage]:2013/04/05(金) 00:46:12.53 ID:Hmb4NOOAO
>>34
あ、じゃあそう呼ばせて貰うね

とりあえずこれ、いただきます…
(そう言うとどことなく嬉しそうに焼き鳥を一口食べ)

……嘘だ……私の知ってるお肉と違う……
パサパサしてない……
(何故か再び戸惑う)

(因みに、焼き鳥を食べた時右手の甲に「10」という入れ墨があったのが見えたかもしれない)

36 :夏藍 [sage]:2013/04/05(金) 01:02:54.58 ID:4BfADB9Z0
>>35
「では、自分もいただきます。うん。美味です。」

手に持った焼き鳥を口に運ぶ。

(入れ墨?…気になりますが、余計な詮索はしない方がいいですね…)

チラリと入れ墨を見るが、すぐに視線を戻した。
37 :アシャラ [sage]:2013/04/05(金) 01:16:01.97 ID:Hmb4NOOAO
>>36
…夏藍の言う通りだね。誰かと一緒に食べると美味しいよ
(焼き鳥を食べながらにこりと笑うが)

……そういえば夏藍って旅人なの?
(唐突に尋ねる)

38 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 12:40:13.82 ID:UqBrD+VG0
【首都】
【ビル街の只中を、「黒い影」が闊歩していた】

さて……政府のジジイ共への使いも済んだことだ。
次は――――『能力者』の監視か。
39 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 12:46:25.38 ID:UqBrD+VG0
『能力者』を監視して何になるかは知らねえが……
精々自由にさせてもらうぜ……クックック

【マントのフードの奥で、人知れずそう嗤う】
【「影」の正体は、カノッサ機関のロゴが付いたマントに身を包んだ謎の男】
【炎天下に不釣り合いなまでのその姿だが、疲労している様子は微塵もなく歩いている】
40 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 16:37:17.33 ID:UqBrD+VG0
【闇市】
【売店の影から、佇むように人の往来を眺める】

ここなら人が集まるだろうな……
『能力者』―――どんな奴らかは知らねえが、存分に利用させてもらうとするか……
41 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 17:59:09.92 ID:x2UbSh6J0
>>40
近くを右手に黒い手袋をしている少女が通る。

(また有力な情報は得られなかったか……)

その奇妙な手袋は知識がある者が見れば、彼女が能力を持ったものだとわかるだろう。


/まだ居ますか?
42 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 18:12:39.84 ID:UqBrD+VG0
>>41
//あ、絡みありがとうございます。

【黒いフードの奥に光る双眸は、彼女の右手の手袋を見逃さなかった】
あれは……力を制御する類の道具か?
そういえば、ああいうのを付けてる能力者も多いと、機関の連中も言ってたっけな……

【通りに不意に躍り出て、少女の眼前に姿を現し、声をかけた】

よう……お前、能力者だろ……?

【男は黒いマントに全身を包み込んでおり、素顔は窺い知れない】
【そしてマントには、カノッサ機関のロゴが描かれていた】
43 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 18:24:17.87 ID:uuVoizFl0
>>42
「か…カノッサ機関員!?」

目の前に現れたのは少女にとって、忌々しきカノッサ機関のロゴ。

「何用だ!」

少女は右手の手袋に手を掛け、臨戦態勢に入る。
44 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 18:32:06.16 ID:UqBrD+VG0
>>43
ほう、なかなか勇ましいお嬢さんだな。
用か……ま、任務ついでに、ここの能力者がどんな奴らなのか知りたいと思ってね……

戦うのならそれで構わないぜ……俺も、能力者相手に『力』を試したい所だったからな。

【自らが身に着けるマントに手をかける】
45 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 18:46:39.18 ID:8UIFUiWt0
>>44
(機関の力は強大…だが、相手は一人……勝機はあるはずです!)

「いいでしょう!この夏藍が相手になります!!」

右手の手袋を外す少女。
すると光の右腕が現れた。右腕はそのまま巨大化し、まるで意思を持っているかのように男に襲いかかる。
46 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 18:53:56.38 ID:UqBrD+VG0
>>45
【男は、身に着けていたマントをその場に残して消える】
【否、マントを脱ぎ捨てて少女の目をくらませた隙にどこかに移動したのだ】

―――フッ、ここだよ

【言うと腰の小銃を引き抜き、少女の目の前の壁の上から一発の魔翌力弾を発砲する】
47 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 19:06:56.66 ID:UqBrD+VG0
//あ、ちょっと晩飯の時間なんで席外します。
//食べ終わった後に返信します。
48 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 19:08:17.36 ID:gB4zNO160
>>46
(銃弾…?右腕を盾にして防げば……いや、それじゃ駄目ですね…)

防戦に持ち込まれたらいずれ力尽きてしまうーーそう考えた夏藍は右腕で地面に触れた。

「ここはーー攻めるのみですっ!!」

地面に触れた右腕は形をバネのように変え、夏藍を空中へと飛び上がらせた。
銃弾をなんとか回避した夏藍、攻めの姿勢は崩さない。今度は右腕を鞭のように変化させ振るう。
49 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 19:43:18.79 ID:UqBrD+VG0
>>48
ほう……銃弾を避けたか。
―――だが

【小銃を左手に持ち替えると、腰からもう一つの武器――剣をとっさに右手で引き抜く】
【それと同時に剣先で鞭のような夏藍の右腕を受け流すと、壁の上から飛び立つと同時に空中回し蹴りを放つ】
【足が地に付いていない以上、相手も空中で攻撃を避けるのは難しいと判断しての攻撃であろう】
50 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 19:57:01.54 ID:lNgsT3Xe0
>>49
「ぐっ!!」

やはり回し蹴りを避けられなかった夏藍。
為す術もなくそのまま落下していく。

(まずい!)

地面に激突したらひとたまりもないーーそう思い鞭状の右腕の先端を爪のようにして壁に突き刺した。
なんとか激突は免れたものの宙吊りになり身動きが取れない状態だ。
51 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 20:02:45.82 ID:UqBrD+VG0
>>50
【自らは空中で一回転したのち、受け身をとって地面に着地する】

さてと……これでチェックメイトか?

【冷淡にそう呟くと同時に、左手の小銃を夏藍に向け】
【大ダメージは免れたが、おそらくこのままでは身動きが取れないであろう彼女に、容赦なく魔翌力弾を数発連射する】
52 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 20:23:22.69 ID:Ml7UeLZB0
>>51
(くっ……万事休すですか……いえ!まだ何かあるはずです!何か……これだっ!)

「これしかないっ!!」

右腕にぐっと力を入れる。すると右腕の先端が巨大化していく。
壁は夏藍の右腕が刺さった場所からひび割れを起こし、終いには音を立てて崩壊した。

ーー周囲に瓦礫が散らばる。辺りを見回しても夏藍の姿は無い。恐らくは瓦礫の下だろう。



53 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 20:29:57.30 ID:UqBrD+VG0
>>52
瓦礫の中に生き埋めか……?
ふん……能力者とはいえ、あっけなかったな……

【念のため、剣を前方に向けながら、瓦礫の方に近づいていく】
54 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 20:36:37.88 ID:9bL96fhl0
>>53
シュバルトが近づいた瞬間、瓦礫の中からシュバルトを狙い光の腕が飛び出す。

「この夏藍!こんなところで終わりはしませんっ!!」

続けて傷だらけの夏藍が瓦礫の下より姿を現す。
55 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 20:49:18.99 ID:UqBrD+VG0
>>54
……!?
【放たれた夏藍の光の腕は、剣を持つシュバルトの右腕を掠った】
【一応警戒していたシュバルトであるが、突然の奇襲に流石に少々ののけ反りを禁じえなかった】

なかなか根性があるな……だが、そのボロボロの体で何ができるかな?
そちとら人の身だろ?戦いを続けてやってもいいが……今日は様子を見に来ただけだ、見逃してやってもいいぜ?

【すぐに反撃をするわけでもなく、そう二者択一を迫った】
56 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 21:05:14.20 ID:1TR/H2cv0
>>55
「……逃げることくらいならできますよ!見逃してもらうまでもありませんっ!!」

逃げることは恥ではない。だが、敵に見逃してもらうなど一生の恥となる。それが夏藍の考え方だ。
故に夏藍は逃げるのだ。

「さらばっ!!」

伸びた腕を思い切り地面に叩きつけ、瓦礫を巻き上げる。目眩ましだ。
瓦礫が落ち着いた頃には夏藍は姿を消しているだろう。
57 :シュバルト [sage]:2013/04/06(土) 21:13:29.69 ID:UqBrD+VG0
>>56
……自ら逃げようが逃がしてもらおうがどうでもいいが……まぁいい。
あくまで「能力者を監視すること」が任務の内容だからな……たまには忠実に任務をこなして機関のご機嫌をとってやるのも悪くはないか。

【そう言うと、シュバルトは再び黒いマントを全身に纏い、いずこかに去って行った】

//絡み、どうもありがとうございます。
58 :夏藍 [sage]:2013/04/06(土) 21:25:14.87 ID:x2UbSh6J0
>>57
(危なかった……)

目眩ましの後、右腕をバネのように変え飛んで逃げた夏藍。
少し離れた場所で思考する。

(やはり、カノッサ機関は侮れませんね……一対一なのにずっと劣勢だった……
もっと力をつけねば……そして、共に戦ってくれる者を見つけなければ……)

いつの日かカノッサ機関を倒すことを再び心に誓い、夏藍は歩き出す。


/こちらこそありがとうございました。
59 :ナッツァティア・ジーン :2013/04/06(土) 21:31:01.50 ID:AMxX0vaMo
(闇市、二人の異能者の接触から少し離れた所)

…降ってきたかぁ…こりゃ、今日はボウズかなぁ…
(落ちて来た雨に、粗末な外套のフードの隙間から暗い雲を眺めて呟く)
60 :ナッツァティア・ジーン :2013/04/06(土) 23:00:16.75 ID:AMxX0vaMo
風も出て来たし、今日は諦めるかぁ…
(荒れてきた天気にぼやきながら、家路を急いで行った)
61 :アシャラ [sage]:2013/04/12(金) 23:10:22.88 ID:vYZ8RMnAO
【闇市】

【真紅の髪に色褪せた簡素な服の少女が新聞を開いて見ている】

……読めぬ!!
【少女は新聞をたたみ、放り投げる、が】

ああっ、アレ“今日のご飯”だった!!
【慌てて放り投げた新聞を追う】

62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [ナッツァティア・ジーン]:2013/04/14(日) 17:08:48.53 ID:+FSYUUEKO
(集落の外れ、闇市へと続く道)

いや、こりゃあ参った…

(いかにもな風貌の男…ゴロツキ数人に囲まれている)
63 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 20:13:58.92 ID:ahkXLxX80
>>62
「そこの方っ!助太刀致しますっ!」

突如マントの少女が宙より割って入る。

「一対多ではあまりにも理不尽ですからね!」

そう言うと少女は右手にしていた手袋を脱ぎ捨てる。すると、光輝く右腕が出現した。
64 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 20:22:25.82 ID:guBDUP4zo
>>63
おぉ!?お、女の子が降って…って、能力者!?
(突然の助っ人に驚き、更に能力者だと知って二度驚く)

(ゴロツキ共はというと、小さな女の子だとタカを括った相手が能力者だと知って逃げ出す者半分、無謀にも纏めて獲物にしようとする者半分…)

(オンボロな銃やナイフで武装した4人がその場に残った)

(男たちから見てナッツァティアが夏藍の後ろに位置していたため、夏藍に向かって襲いかかる)
65 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 20:30:53.67 ID:4KZycjNt0
>>64
「まずは……そこだっ!!」

夏藍が狙ったのは男が持っている銃。いくらボロの銃でも、身体に食らったらただではすまないからだ。
右腕を鞭状に変化させ、銃を落とさせようと男の腕を狙う。
66 :ナッツァティア・ジーン :2013/04/14(日) 20:35:02.14 ID:guBDUP4zo
>>65
…おぉー、こりゃ凄い…!
(その能力に目を丸くしている)

(男の持っている銃はあっさりと弾かれた)

(戦闘に慣れた能力者を相手とするには、男たちは明らかに経験不足のようだ)

(ナイフの男たちもたじろぎ、二の足を踏んでいる)
67 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 20:38:55.93 ID:DUBA1rHt0
>>66
「去ってください。あなた達では能力者に敵う筈がない。もし去らないというのならば……」

そう言うと右腕を巨大化させ、脅しをかける。
68 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 20:40:58.92 ID:guBDUP4zo
>>67
(男たちは我先にと逃げ出した…)

…あ、に、逃がしちゃうの…?
(夏藍の背後からおずおずと訪ねる)
69 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 20:45:01.00 ID:DUBA1rHt0
>>68
「えっ!?逃がしてはまずかったのですかっ!?」

右腕を元の大きさに戻し、振り向き言う。
70 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 20:48:57.05 ID:guBDUP4zo
>>69
え?あ、うぅん、そういう訳じゃないんだけどさ…
…どんな能力なのかもうちょっと見ておきたかったなー…ポソリ

ともかくありがとうね、おかげで助かったよ
私ナッツァティア・ジーン
(名乗りながら握手を求める)
71 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 20:56:59.89 ID:hgche2iO0
>>70
「見ていてもたいして面白くありませんよ?自分の光の右腕(ライト・ライトハンド)は、基本右腕の変化くらいしかできませんし」

手袋を拾い、右手に付ける。

「自分は夏藍と申します!」

手袋を付けた右手で握手に応じる。

「ところでさっきの奴等は何者だったのですか?なぜ囲まれて?」
72 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 21:02:21.60 ID:guBDUP4zo
>>71
へ?あ、あはは…聞かれてたか(バツが悪そうに笑う)
ふぅん、右腕の変化…夏藍さん、ね
あ、私の事はナッツって呼んで?

あいつら?あー…大方ここら辺縄張りにしてる盗賊団じゃないかな、市場(闇市)行こうとしてたら目ェつけられちゃったみたいでさ…
73 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 21:11:15.78 ID:RRBNqF4Q0
>>72
「ナッツさん、で良いですか?
それにしても、盗賊団……面倒な連中も居たものですね。」

(カノッサ関係ではないか……能力者ではなかったところから考えても、機関と繋がっている可能性は低いですかね……)

74 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 21:17:34.43 ID:guBDUP4zo
>>73
うん、なんせ名前が長ったらしいからねぇ(苦笑いを浮かべた)
本当にね、物騒になったもんだよ…

…ところでさ、夏藍さんどっかの傭兵さんだったり?
75 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 21:21:49.29 ID:ahkXLxX80
>>74
「いえ、自分はただの旅人です。目的等はありますが。」

訳ありっぽい表情で言う。
76 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 21:28:05.41 ID:guBDUP4zo
>>75
…ありゃ、カンが外れたか…まだちっちゃいのに随分荒事に慣れた感じだったからさ
(でもまぁ、大外れって訳じゃないのかな?)

訳あり、ね…そっか
私一応傭兵の斡旋とかやっててさ、もしその訳ってのがそっち関連の事だったらお役にたてる事もあるかもしれないんだけど…どう?
77 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 21:36:36.37 ID:nj5sY/cn0
>>76
「自分はもう無力な子供ではありませんから。身長の方はあまり伸びてませんけど……
傭兵ですか……」

(今の自分に必要なもの……力、情報、そして仲間……)

「そうですね……是非お願いします!」

78 :ナッツァティア・ジーン :2013/04/14(日) 21:42:34.84 ID:guBDUP4zo
>>77
あ、気に障った…?ごめんね?(ちいさいと言ったのを失言と感じたらしい)

…ほんと?よかったぁ嬉しいよ
じゃあさ…これ、渡しておくね
(小型の折りたたみ式携帯端末を手渡す)

中に私の連絡先は登録してあるから、いつでもかけてね
もちろんこっちからかける時もあるけど…可能な限り出て欲しいな

あとこれ、契約金みたいな感じかな?
(数日は贅沢に食べていけるであろう金額のお金の入った袋を差し出す)
79 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 21:52:08.07 ID:O1lXf5UC0
>>78
「いえ、謝らなくても…自分が小さいのは事実ですから……
通信機ですね。了解です。」

端末を受けとる。

「へ?わわっ!?う、受け取れませんよ!こんなに沢山!」

中のお金を見て、慌てて返そうとする。
80 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/14(日) 21:55:51.79 ID:guBDUP4zo
>>79
そ、そう…?ならいいんだけどさ
うん、無くさないでね?

いいのいいの、助けてくれたんだしさ、受け取ってよ返せなんて言わないから!
(強引にお金を押し付けるように渡す)

…それじゃ、悪いけどこれで
本当にありがとね、今度連絡するよー
(手を振って闇市の方へと走って行った)
81 :夏藍 [sage]:2013/04/14(日) 22:04:11.61 ID:qVIiZTkx0
>>80
「そ、そういうことなら……」

申し訳なさそうにお金を受けとる。

「ええ、それではまた。」

82 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/04/15(月) 19:47:21.90 ID:Dv9HV1Iao
「あれがこの世界の象徴、民の憎悪を一心に受ける摩天楼か!」

砂丘の上にいる黒いローブを着た少年が、双眼鏡から首都を覗いている。
83 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 19:58:44.39 ID:YK3dyssro
…よぉボウズ、風呂でも見えんのか?
(ボサボサの髪にゴーグルを掛け、安物の煙草をふかしている男が声をかけた)
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:10:53.76 ID:Dv9HV1Iao
「風呂だと? ふん、裸の王様ぐらいしかここからでは見えんな」

双眼鏡を覗いたまま返事をする。

「他に見えたとして、見栄と金で飾り立てた醜悪な人間以下の化け物どもと、それに集る蛆虫がせいぜいだろうよ!」
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 20:14:49.57 ID:YK3dyssro
おー、言うじゃねぇか
(かっかっかと楽しそうに笑う)
…で、偉く威勢のいいボウズはなんだ?
裸の王様に指摘する役目でもやろうってか?
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:21:16.58 ID:Dv9HV1Iao
「はっ! 余程俺の好奇心を擽るような舞台ならば話は別だがな」

双眼鏡を下ろして男に目を向ける。
つまらなさそうな顔だ。

「その役割を負うべき人間はそら、熱砂の陽炎の向こうだ」

砂漠の先、微かに見えるばかりの集落を指差す。

「そもそも、舞台の上に観客が立つ、読者が本の内容を差し替えるのはマナー違反だろう?」
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 20:25:48.17 ID:YK3dyssro
観客ぅ?読者…?
はぁーん、成る程ねぇ…変なボウズだ
ちゃんと客席に着くまでに代金は払ってんのか?無賃で入れる程この劇場は甘かぁねぇぜ?
(相変わらずかっかっと面白そうに笑う)
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:31:12.11 ID:Dv9HV1Iao
「む、確かにな、失念していた。いくら陳腐な駄作といえども、無賃は許されんな」

真面目な顔に変わって、しばしの間腕を組んで考える。
考え終わると、腕を解く。

「そうだな。役者に何かを振られたなら、誠意を持ってそれに返すとしよう。これならマナー違反にはなるまい」
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 20:36:05.13 ID:YK3dyssro
かっかっか、そうそう、それならいいんじゃねぇかな
…ところで俺が舞台側の人間だと言えば、ボウズからすりゃ俺も役者って事になるのかな?
(言外に何か「役割を振ろう」としている様だ)
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:37:25.70 ID:Dv9HV1Iao
「そうなるとも。よし、いいだろう。何かあるなら言うといい。可能な限り応えるとしよう」

にやりと不敵な笑みを覗かせる。
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 20:41:02.72 ID:YK3dyssro
よし!ならこれだっ!
(同じ様にニヤリと笑い、大仰にバサっと布を広げその上に何かを並べる)

…「十一の奴隷店」へようこそ、何か買って?
(…ボロボロの布切れの上に並んだのは、それに負けない位にオンボロの銃器や錆びたナイフ、欠けたトンカチや着火石の無いライター等のガラクタばかり…)
92 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:43:00.89 ID:Dv9HV1Iao
「ガラクタばかりだな。金を払うに値しない。店と名乗るんだったらせめて商品を並べろ」

ジト目を向けて酷評。
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 20:48:06.41 ID:YK3dyssro
お、おぉい話が違うじゃねぇかよ…一級品ばっかだぜ…?

…ったく、最近のガキは目が肥えてんなぁ…
(ボヤきながらゴソゴソと自身の鞄を漁っている)
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:51:23.65 ID:Dv9HV1Iao
「何を言ってる、俺は誠意を持って応えたぞ。偽ることなく舞台上の役者として振る舞う以上の誠意がどこにある」

ジト目のまま男の動作を眺めている。
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 20:54:46.81 ID:YK3dyssro
畜生…ここ最近続いてコイツを見せてる気がするぜ…ほれ!
(取り出したのは先程までの物とは明らかに異なるレベルの美しい拳銃)
…政府軍正式採用品、しかも未使用の逸品だぜ?
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 20:57:58.45 ID:Dv9HV1Iao
「ほう。多少は商売人らしくなったじゃないか」

感心した声を出して両腕を組みながら拳銃を見る。

「まずは値段だな。話はそれからだ」
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 21:02:31.14 ID:YK3dyssro
…もっと感動しろよ畜生…
値段ね、高いは高いが金じゃあないんだよコイツは…
(少し動かすと、拳銃はギラリと輝いた)
98 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 21:04:09.95 ID:Dv9HV1Iao
「金じゃない、か。少し興味が出てきたな。何が必要なんだ?」

またにやっと笑う。
99 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 21:07:50.00 ID:YK3dyssro
そうだねぇ、お前さん風に言えばあれだ…
身を売って舞台役者になって貰うって事よ
…それも、裸の王様を笑い飛ばす側としてな?
(釣られたように笑う)
100 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 21:12:10.59 ID:Dv9HV1Iao
「……つまり、俺に武器を取って戦え、と?」

微かに細められた瞳に警戒が灯る。
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 21:16:10.43 ID:YK3dyssro
ま、そういうこったな…もちろん、無理にとは言わねぇけどよ
(拳銃を鞄に仕舞い、両方の手をひらひらと宙に泳がせる)
102 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 21:21:14.54 ID:Dv9HV1Iao
「……むぅ。ゲストにしては地味で、しかもリスクが高いな」

顎に手を当てて考え始め、またしばらくして腕を下ろす。

「わざわざ舞台に上げられて、そのへんの十把一絡げの役者どもと同じなのは我慢ならんな」

頭を左右に振る。
103 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/04/15(月) 21:27:14.32 ID:YK3dyssro
かっかっかっ、我儘なボウズだぜ
…ま、さっきも言ったが無理にとは言わねぇよ?
ただそこまで言うんなら相応の演技が出来るって事かな?
(短くなった煙草を捨て、新しい一本に火を点けた)
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 21:34:14.36 ID:Dv9HV1Iao
「ふん、役者として優秀なら、観客などやっていないさ。だが読者ほど偉そうな存在もいない」

痛いところを突かれたのか、拗ねたように言う。

「俺にやれるとしたら批評ぐらいだろう。どう役立てるかまでは知らんがな」
105 :グランテ・イレイブン [sage]:2013/04/15(月) 21:46:40.15 ID:YK3dyssro
成る程な、違いねぇや
(相変わらずの笑いを浮かべる)

批評ね、いいんじゃねぇのそれでも
何事も客観視出来る人間は必要だからな
…ま、気が向いたら連絡くれよ
(何か紙で出来たカードを投げる)

(…闇市の一画の地図と、丸印に矢印…それと男の名前であろうグランテ・イレイブン、電話番号が書かれた名刺の様だ)

じゃ、ボウズ、俺はここで…役者様は忙しいんでなぁ…
またな?
(煙草の煙を引き連れ、立ち去って行った)
106 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/15(月) 21:49:37.54 ID:Dv9HV1Iao
「脚本家がそれを望めば、また会おう」

//乙
107 :アシャラ [sage]:2013/04/15(月) 22:57:46.63 ID:/Ae+id9AO
【闇市】

【真紅の髪に簡素な服の少女が両腕一杯に鶏ガラを抱えて歩いている】

今日は良い日だな。こんなに沢山のご馳走……あっ
【何もない所で躓いて転び、道に鶏ガラをぶち撒けてしまう】

あ…洗えばっ…洗えばなんとかっ…
【少女は慌てて体を起こし鶏ガラを拾い集めだす】

108 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/15(月) 23:52:11.36 ID:RHTlfq1CO
…うわ!?な、なんか踏んづけた…鶏の骨…?
109 :アシャラ [sage]:2013/04/15(月) 23:59:50.22 ID:/Ae+id9AO
>>108

【鶏ガラを拾い上げようとして足に気付き、そのまま顔を上げ】

えー……あー……すみません
【相手と目があってしまい、気まずそうな顔で謝る】


110 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/16(火) 00:02:39.97 ID:q6W9fpzgO
>>109
え?あー…えーと、こちらこそ、なんかごめん…
(足を退かしながら同じ様に謝る)

…随分鶏ガラばっか持ってるね、スープでも作るの?
111 :アシャラ [sage]:2013/04/16(火) 00:17:44.75 ID:pq3wHNRAO
>>110
あっ…いえいえ!鶏ガラを撒けちゃった私が悪いんですし

えっ?もちろん食べるんですよ?
【不思議そうに首を傾げる】

【よく見ると既に茹でられた後のものだ】

112 :??? [sage]:2013/04/18(木) 19:10:51.16 ID:03D1icbC0
【広大な砂漠の只中】
【灼熱の直射日光を受け、漆黒の影を墜としつつ謎の"黒い"存在が蠢く】

ここか……"例の"世界とやらは……

"あやつ"を見つけるまでの間だ……
ついでといってはなんだが、少々遊んでいってやろう……
113 :??? [sage]:2013/04/18(木) 20:06:51.00 ID:03D1icbC0
砂漠……弱者の歓迎されぬ不毛の大地。
―――甘美だな……力無く果てていった人間どもの無念が、ここには渦巻いている……

【濁った水晶球のようなものを取り出した"黒い存在"は、それを右手に天に掲げる】
【いずこからかふらふらと漂ってきた"青白いオーラ"が、導かれるようにその球に収束していく】
114 :夏藍 [sage]:2013/04/18(木) 20:43:56.62 ID:ij6Hwce+0
>>113
(暑い……怪しい人物の目撃情報を聞いて、もしやと思い砂漠まで来ましたが……)

彼女は砂漠を甘く見ていたようだ。
マントに手袋というこの格好は、砂漠に不向きだ。


/あまり長い時間は絡めませんが…

115 :??? [sage]:2013/04/18(木) 20:54:46.16 ID:03D1icbC0
>>114
……ふむ。
人の気配がしたと思えば、人間の娘っ子一人か……

―――否、只の人間ではあるまい……この気、恐らくは能力者の類……

【水晶球を右手で掲げたまま、そちらに目を向ける】
116 :夏藍 [sage]:2013/04/18(木) 21:03:19.63 ID:OS53FIVi0
>>115
(む……あれはいったい……暑さで幻覚でも見ているのでしょうか……)

「いや、幻覚ではないか……何者です?」

右手の手袋に手を掛ける。
117 :??? [sage]:2013/04/18(木) 21:08:17.39 ID:03D1icbC0
>>116
【全身に漆黒のローブを纏った姿で、フードの奥では瞳が紅く光っている】

ほう……私が珍しいか。
私は、少し用があってこの世界に来ただけの――――"悪魔"だ。

【フードを脱ぐ。確かにそこには、人に非ざる異形の顔が存在していた】
118 :夏藍 [sage]:2013/04/18(木) 21:17:39.40 ID:B5x1FUI50
>>117
「悪…魔……」

(別の世界から来た存在でしょうか……?)

悪魔を見るのは初めてだが、夏藍はその存在がどれだけ危険なのか肌で感じた。

「それで…その用というものは…?」
119 :??? [sage]:2013/04/18(木) 21:24:31.39 ID:03D1icbC0
>>118
それを人間に語る必要もなかろう。
それよりも……悪魔たる私を見ても怯えも逃げもせぬとは、人間の娘っ子にしては気骨のある者と心得る。

―――どうだ、その勇敢なる魂を私に捧げる気はないか?

【そう言うと、右手に持つ澱んだ色をした水晶球を突きだす】
【先程、謎の青白いオーラを吸収していた球だ】
120 :夏藍 [sage]:2013/04/18(木) 21:38:26.07 ID:HfiCWz170
>>119
「ですよね……」

(碌な用ではなさそうですね……)

「遠慮しておきます。自分の魂は自分の為に在りますから。」

臆さずに言うが、内心はかなり警戒しているようだ。
121 :??? [sage]:2013/04/18(木) 21:50:56.62 ID:03D1icbC0
>>120
……クックック、よく言った。
生に執着があればあるほど、魂は奪い甲斐があるというもの―――

―――だが、"門"の影響で、悪魔が人間の世界に居られる時間はあまり長くはない。
しかも、力を制限された私では、能力者を相手にしては時間がかかる……

残念だが、今日のところはここでお別れだ。
次に会う時を愉しみに待っていよう……

【言うと、煙のように靡くローブ姿は砂塵の中に姿を消していった】

//乙です。あまり長くは絡めないとのことなので戦闘はなしにしましたが……
//また今度、よろしくお願いします。
122 :夏藍 [sage]:2013/04/18(木) 22:00:52.16 ID:HBiYmlkm0
>>121
「門?それはいったい……あっ、行ってしまいましたか……」

(でも、戦いにならなくて良かった……この砂漠では自分に勝ち目は薄そうですから…
次に会うときか……用心するしかなさそうですね……)


/絡み乙&ありがとうございます。
早めに切り上げてくださりありがとうございます。
123 :アシャラ [sage]:2013/04/20(土) 21:44:52.78 ID:eDma5ybAO
【闇市】

【道端で、色褪せた簡素な服の少女が若者らに絡まれている】

「テメエ誰にぶつかってんだコラ!!」

ご…ごめんなさい、許して下さい…罰は受けますから…

【若者は三人。裕福そうな格好の男と、それより少し粗末だがそれでも身なりが小綺麗な男。もう一人はぼろを纏った大男だ】

【道行く人々は騒ぎには慣れているのか見て見ぬ振りをしていた】


124 :シュバルト [sage]:2013/04/22(月) 20:08:51.43 ID:O/kz09FQ0
【首都の周囲を囲む城壁】
【その上に、全身を黒いマントで覆った男が腰かけていた】

ちっ……退屈だな……
125 :シュバルト [sage]:2013/04/22(月) 20:23:42.28 ID:O/kz09FQ0
―――だが、あの"悪魔"の言ったことが本当だとしたら。
これは少し面白いことになるぜ……!

【彼の言う"悪魔"や"面白いこと"とは何なのか、所詮は独り言であり、無関係の他者には分かりえないのだが】
【高い城壁を飛び降りた彼は、そのまま首都の外の砂漠に足をつけた】
126 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/22(月) 21:04:11.00 ID:+JqJ/lSZo
…うわっ!?

…この前の夏藍さんと言い何だろうね、どっかから飛び降りるのが最近の流行りなのかな?

(割と近くに飛び降りて来た男に驚き呟く)
127 :シュバルト [sage]:2013/04/22(月) 21:26:06.59 ID:O/kz09FQ0
>>126
うん……?何だ、女か。
見たところ軍人や機関員の類じゃなさそうだが……この辺りで何してんだ……?

【男はフード付きの黒マントで全身を包むという、およそ砂漠には似つかわしくない格好だ】
【また、そのマントにはカノッサ機関のロゴが描かれている】
128 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/22(月) 21:31:47.39 ID:+JqJ/lSZo
>>127
あれ…?
げ、やっばぁあれカノッサの連中か…

(首に巻いているボロいスカーフを掴み上げ、口元を隠す)

(そのまま目を逸らし、コソコソと早足で立ち去ろうとする)
129 :シュバルト [sage]:2013/04/22(月) 21:39:41.38 ID:O/kz09FQ0
>>128
【明らかに慌てるジーンの姿を見て】

(何だ……見つかってはいけないような理由でもあるのか……)
(ま、首都の連中に報告する義理もないな……俺は政府の味方でも、忠実な機関員でもない。)

よう、そこの女。
見たところ一般人のお前がこんなところまで来るとは、面白そうなこと企んでそうだな?
言ってみな、首都の人間には通報しないからよ。

【声をかけた】
130 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/22(月) 21:48:19.77 ID:+JqJ/lSZo
>>129
(ビクッ!と反応し)

あははは…何さ急に、何も企んでなんてないよ、おにーさんの勘違いだってぇ…

(苦笑いを浮かべつつジリジリと後ずさる)
131 :シュバルト [sage]:2013/04/22(月) 21:55:21.59 ID:O/kz09FQ0
>>130
フ……何も企んでない、か。本当だとしたらつまらんな。
お前が機関員を警戒する理由は知らんが……一つ、いいことを教えてやる。

―――機関も一枚岩じゃない。それに、俺もそう機関に忠実なわけじゃない。
さて……俺もそろそろ行かせてもらうか。

【そう言葉を残し、立ち去ろうとする】
132 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/22(月) 22:04:58.35 ID:+JqJ/lSZo
>>131
あははは…そうそう、私はつまらない女ですよーっと
へぇ?まぁそりゃそっか、人間の集まりだもんねぇ…いい事聞いたよ、お礼しなきゃだね…

(立ち去ろうとする背中を見た直後、カバンをゴソゴソと漁る)

(…そしてその漁る動作の中、こっそりとカバンの中の通信携帯端末を操作している様だ)
133 :シュバルト [sage]:2013/04/22(月) 22:08:29.36 ID:O/kz09FQ0
>>132
【ジーンの動作には気づかず、シュバルトはそのまま去って行った】
134 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/04/22(月) 22:14:57.17 ID:+JqJ/lSZo
>>133
えーと、あ、はいこれお礼…って、いないし
(小銭の入った布袋を取り出すも、渡す相手はいなくなった後だった)

(続いて先程の端末を取り出し、呟く)

…命拾いしたよ、状況終了総員帰還…私もすぐ戻る
135 :??? [sage]:2013/04/23(火) 20:01:26.45 ID:vONo+UR50
【とある集落】
【その全貌を見渡せるぐらいの高台の上に、砂交じりの風に揺れるローブ姿があった】

くくくく……今一人、魔道へと引きずり込んだ。
―――尤も、今回のは只の捨て駒に過ぎんがな……

【集落を眺めつつ意味深な言葉を呟いたあと、集落に背を向けてその場から歩き出す】
136 :??? [sage]:2013/04/23(火) 21:52:12.49 ID:vONo+UR50
【右手に持つ、澱んだ色をした水晶球を天に掲げる】
【導かれるようにどこからか漂ってきた青白い謎のオーラは、その水晶球に収束する】

……やはりこの世界は怨念に満ちている。だが、私を満足させるにはまだ足りない。
だからこそ、この世界には"戦乱"が必要なのだ……
137 :アシャラ [sage]:2013/04/23(火) 22:16:37.64 ID:PaNZEXBAO
>>136
……何あれ、凄いきれー…

【青白い光に導かれたかのように真紅の髪の少女がフラフラと近づく】

…お兄さん、此処で何してるんですか?

138 :??? [sage]:2013/04/23(火) 22:25:54.37 ID:vONo+UR50
>>137
それにしても心地よいぞ……未だ生を渇望する哀れな魂の叫びは……

―――む、なんだ……人間の娘っ子か……
私は……儚くもこの砂漠に散った人間どもの魂をここに集めている……
それが我が戯れであり、我が力となるのだからな……

【フードの奥の素顔は窺い知れないが、目が紅く光っているのが見えるだろう】
【また、この男からは人間ではないような気配が漂っていることが、分かる者には分かるだろう】
139 :??? [sage]:2013/04/23(火) 22:27:41.06 ID:vONo+UR50
//すいません、風呂入ってきますので、次の返信遅くなります
140 :アシャラ [sage]:2013/04/23(火) 22:36:15.16 ID:PaNZEXBAO
>>138
は…はかな……たわむ…?
ご…ごめんなさい、難しい事は分かんないんです。
【すまなそうに謝ってから相手をじーっと見】

………?
【人ならざる気配を僅かに感じたのか首を傾げる】
141 :??? [sage]:2013/04/23(火) 22:52:41.64 ID:vONo+UR50
>>140
……?変わった奴だな……
どちらにしろ、人間が我が目的を知る必要もあるまい。

それとも……貴様は、私にその魂を捧げるためにここにやってきたというのか?

【右手に持ち、天に掲げていた濁った水晶球をアシャラのほうに突き出し】
142 :アシャラ [sage]:2013/04/23(火) 23:12:13.50 ID:PaNZEXBAO
>>141
…そうですかね?
あ、でも火を吹けるお下がりのドレイだから確かに変わってるかも……
それより“たましいをささげる”って何ですか?ドレイになる事ですか?
【やはり理解出来ないのか首を傾げる】

143 :??? [sage]:2013/04/23(火) 23:23:45.52 ID:vONo+UR50
>>142
【相手の予想外の答えに、多少拍子抜けしつつ】

むう……なるほど、貴様は世界の奴隷……
働くべくして生ける存在なれば、労働以外のものを知らぬのは道理か……

違う、な……「魂を捧げる」とは、自らの命を捨てて悪魔たる私の力となることだ。
死してなお私の力となるという点では、ある意味"奴隷"じみたものかもしれんがな……
144 :??? [sage]:2013/04/23(火) 23:25:03.82 ID:vONo+UR50
>>143修正
世界の奴隷→この世界の奴隷
145 :アシャラ [sage]:2013/04/23(火) 23:34:37.57 ID:PaNZEXBAO
>>143
えーと………そうです!
働かなきゃ生きていけないんです。まあ御主人に捨てられましたけど。
【何とか理解出来た言葉から意味を考えて相槌を打つが】

……え、そんな…私、殺されるんですか?
【魂を捧げるという言葉の意味をようやく知り涙目になる】

146 :??? [sage]:2013/04/23(火) 23:47:43.04 ID:vONo+UR50
>>145
貴様……火を吹けると言ったか。能力者の類だな……
ならばすぐに殺しはしない……力有る者の魂は、"育ててから喰う"主義だ……

【魂を"育ててから喰う"、その言葉の意味するところはなんなのか――】
【そして――遂に悪魔はローブのフード部分を脱ぎ、その異形の素顔を明らかにした】

我が名はラウム――魔界より来たりし悪魔だ。
我が刈り取る日まで、その命……大事にしておくがいい。

【言い終えると、黒のローブを靡かせながら砂漠のほうへと去っていこうとする】
147 :アシャラ [sage]:2013/04/24(水) 00:03:30.75 ID:VY/vek6AO
>>146
へっ…あ、はい。火が……の、のーりょくしゃ?御主人とかが嫌いな?
育ててから喰う?えっ?私ニワトリと同じ扱い?
【「殺されるかもしれない恐怖」や「自分が能力者だという相手の見解」や「『育ててから喰う』発言」で頭が混乱していたが】

………ぎゃぁぁぁっ!?ごめんなさいぃぃぃっ!!
【更に相手の正体を見てストレートに叫ぶ】

【そしてラウムが去り行くのを見ると】

もう……何だか分かんないよ…
【涙目で呟くのだった】

148 :ラウム [sage]:2013/04/24(水) 00:10:52.55 ID:nCqXnsrK0
>>147
……それにしても、人が人を奴隷にするとはな。
人間も偉くなったものだ……

【そう独り言で悪魔の立場から皮肉ると、ラウムの姿は砂塵に遮られ完全に見えなくなった】

//乙です。
149 :メリッサ E:対戦車ライフル [saga]:2013/04/25(木) 20:29:54.17 ID:KcObKrvxo
「この砂漠はどこまで続いているんだ…?」
 黒髪の女がオアシスのカフェで呟く。
「大体…ここはどこなんだ?どういう世界なんだ?」
 水一杯を買うのに使った労力が割の合わない肉体労働。
 ここでは水が貴重らしいが、他の街もそうなのだろうか。
 そもそも街なんて物はあるのだろうか。
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/25(木) 22:25:51.51 ID:oVVEHzVbo
ts
151 :シュバルト [sage]:2013/04/25(木) 22:35:06.78 ID:wpyVrpC10
さて……"あいつ"の工作も終わったことだろうし
"例の集落"にそろそろ様子見に行くことにするか……

【全身を黒のマントに包むという、砂漠には不釣り合いな格好の男が熱砂の上を闊歩する】
152 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 20:18:12.27 ID:q2rUR40io
>>151
男の後ろについて来る気配が一つ。
未熟者なのかわざとなのか、尾行を隠そうともしていない。
153 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 20:20:51.87 ID:h+ZqQGCY0
>>152
ん……?誰だ?

【気配が明らかならば、それに気づかないほどシュバルトも鈍感ではない】
【気配のほうへ振り向く】
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 20:26:09.73 ID:q2rUR40io
>>153

「ん、流石に気付くか。そりゃあ素人の尾行だしな」

尾行していたのは茶色のローブに身を包んだ少年。
風貌に似付かわしくない尊大な声が性格を表している。

「この暑苦しい砂漠で黒いローブなどと、貴様正気か?」

と、馬鹿にした風に言う。
155 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 20:34:54.04 ID:h+ZqQGCY0
>>154
【尾行していた者の若さに少々驚くが、とりあえず口調は大人に対するそれと同じように返答する】

暑苦しい?まぁ、"ただの人間"ならそうだろうな。
人間なんてもんは所詮、肝心なところでそういう感覚に縛られて苦しまざるを得ない息苦しい存在だ。

で、そういうお前もその格好じゃ他人の事言えないんじゃねぇのか?

【茶色のローブに包まれた少年の姿を見て言う】
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 20:39:54.19 ID:q2rUR40io
>>155
「何だ、人間じゃないのか。砂漠で目立つ格好をしているのも、人でないことから来る過信か何かか?」

つまらなさそうな表情をする。

「暑そうだっていうのか? 俺が言ったのはお前の色合いだ
 日光を吸収する色じゃローブの意味がないだろうに」
157 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 20:50:25.58 ID:h+ZqQGCY0
>>156
正確には"人間と非人間の中間"とでも呼ぶべき存在だがな。
それでも、人間のような脆く儚い存在よりも上を行っているという自負はあるがな。

まぁ、機関から支給されてるのはこの色しかないから仕方ないわけだ。
脱げばいいと思ってるかもしれないが、暑さは気にならないしな。

【黒いマントには、カノッサ機関のロゴが描かれている】
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 20:55:36.28 ID:q2rUR40io
>>157
「ふん、その手の主張は既に聞き飽きてるが、理由を聞いておこう。
 一体、人間の何が脆く儚くて、お前はそれの何を、どのように上回っているんだ?」

両腕を組み、ふんぞり返った態度を全面に出す。
何か面白い答えを期待しているような雰囲気だ。
159 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 21:06:43.47 ID:h+ZqQGCY0
>>158
―――嫌なほど感じているさ、人間の脆さ、儚さってやつはな。
なんせ、この身もかつては"人間"だったからな……

人は死ぬ。人が築き上げたものも、それがどれだけ大きかろうと、いずれは綻びてなくなる。
人間とは無常の象徴さ……しかも、同族で勝手に殺し合い、勝手に自滅する。

俺もそれで故郷を失くした身でね……この身の無力さを憎み、絶望したものだ。
そのとき―――"悪魔"が俺にささやいたのさ、「"力"が欲しいか?」と。

俺はその声に任せ、今の力を得た―――
殺されない限り死なず、それゆえ永遠の時が強者には約束された、"悪魔"の力をな……
160 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 21:13:31.50 ID:q2rUR40io
>>159
「ほう。驚くほど、よく聞く話だな。悪魔のくだりはともかくとして、故郷を失ったあたりが」

馬鹿にするでもなく感心するでもなく、淡々と感想を述べる。

「しかし、だ。永遠の時……不老か? それを手に入れただけで人間より強いというのは面白くないな」

にやり、と不敵な笑みを浮かべる。
挑発するようでもあり、何かを期待するようでもある。
161 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 21:20:23.49 ID:h+ZqQGCY0
>>160
ああ……もちろん純粋な"力"もあるさ。
下等な他種族を上回る―――圧倒的な"悪魔の力"だ。

それで……その力をその脆い人の身で確かめたいとでも言うつもりか?

【こちらも、口調に挑発的な態度が窺える】
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 21:26:24.64 ID:q2rUR40io
>>161
「……おい、本気か。何が凄いって、単に力が凄いのか?」

期待の表情が急速に冷えていき、ジト目に変わる。

「なるほどな。お前が言っていた人間の脆さは単に物質的な話か。
 拍子抜けにも程がある。もう少し面白い答えだと思ったんだがな」

落胆の表情を浮かべて嘆息を一つつく。

「……まぁいいか。次はお前の番だ。期待はずれだったが俺の要求に答えてくれたからな。
 今度は俺がお前の要求に答えてやろう。何をしてほしい?」
163 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 21:35:28.06 ID:h+ZqQGCY0
>>162
ふん……期待にそえなくて悪かったな。

まぁ、こっちにも気になることはあるからな……

【改めて相手の目を見て】

――お前は一体誰だ?それに、この世界の情勢には詳しいのか?
まず、この二つの質問に答えてもらおうか。
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 21:40:59.28 ID:q2rUR40io
>>163
「二つ目はともかく、一つ目は随分と漠然としているな。
 いくらでも答えようがあるぞ?」

にやにやと意地の悪い笑みを浮かべている。

「まずは分かりやすい方から答えるとしよう。この世界の情勢にはそこまで詳しくない。
 政府と反乱軍が争っているが、それぐらいは誰でも知ってるだろう。その程度だ」
165 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 21:48:55.75 ID:h+ZqQGCY0
>>164
……そうか、情報屋ってわけではないみたいだな。
すぐにでも両者の武力衝突の種になりそうなものがあれば面白いと思ったが……ま、それほど期待はしてなかった。

【望む答えは得られなかったが、仕方ないという風に片づける】

フッ……一つ目は質問が悪かったな……
ま、特定の組織の属しているか否かとか、能力者であるか否かとか、それぐらいの情報だけで今は十分さ。
166 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 21:50:47.76 ID:h+ZqQGCY0
なんという誤字……
「特定の組織の」→「特定の組織に」
です。
167 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 21:55:42.19 ID:q2rUR40io
>>165
「それならば答えよう。見ての通り独り身で、能力者ではないが……。
 そうだな、“お前と似たようなもの”と言えば分かりやすいか」

笑みを浮かべたままだが、どこか自嘲しているものに変わった。

「おっと、だが悪魔だとかいうファンタジックなものじゃあない。勘違いするなよ?」
168 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 22:01:47.64 ID:h+ZqQGCY0
>>167
"俺と似ている"……?フッ……どうかな。
純粋な人間ではないということだろうが、悪魔ではないという時点でその差はあまりにも大きいと思うがな。

それで……何だ、お前の正体は?
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 22:10:24.14 ID:q2rUR40io
>>168
「悪魔なのが大事なわけか。そりゃ悪かったな」

またもジト目。呆れ顔にも見える。

「一言ではな。分かりやすくするなら、弱点のない吸血鬼か。
 単純な力と魔翌力が人間よりも多く不老。見ての通り太陽は平気で、吸血も必要ない。
 一族共通の魔術で、一応、配下も作れる」
170 :シュバルト [sage]:2013/04/26(金) 22:20:23.90 ID:h+ZqQGCY0
>>169
吸血鬼か……一応人よりは格上のようだな。
しかしそんなものが実在したとはな……
吸血鬼など伝説上の存在としか思えなかったから、俺としてはそっちのほうがファンタジックだな。

【一応自分にとっての伝説がただの伝説ではなくなった瞬間ではあるが、あまり表情は変えず、淡々と言い】

さて……訊きたいことは訊いた。
急ぐ身というわけではないが、俺には俺の都合があってな。
そろそろ、行かせてもらうぜ。

【そう言い残すと、黒のマントを整えながら砂丘の向こうへと歩き去って行った】

//絡み乙です。楽しかったよ!
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/04/26(金) 22:22:49.08 ID:q2rUR40io
>>170
「吸血鬼じゃないんだが、まぁいい。じゃあな」

//乙。こっちも楽しかったよ
172 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 20:13:39.34 ID:/w/Pvyljo
 荒野を歩く黒髪の女性。
 獲物は布で包まれていても銃火器だと分かる。
 そういう形をしているから。

 皮袋の水筒から水を一口だけ口に含む。
「不味い…。」
 なにせここは水の貴重な世界だ。
 濾過した自分の小便すら貴重な水分である。
 向かうは首都。ヒッチハイクができるならしたい所だ。
 しかし、今彼女が通っているルートに道路は無い。
 乗り物が通りかかる事は期待できそうにない。

 この世界のカノッサ機関には違和感がある。
 だから本当に異世界なのだなと思い知らされる。
「なぜカノッサが政府と繋がっている?
 わたしが、わたし達が作ったカノッサは反政府組織だったはずだ。」
173 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 21:16:14.69 ID:/w/Pvyljo
歴史にIFがあるならば。
多くの人々が真剣に、もしくは戯れで考えてみる事だ。
だが、それが自らの人生に降り掛かってくる者達もいる。
メリッサもその一人だ。

高度に管理された世界で自由を手に入れようと創立したカノッサ。
それは創立者、ビッグマムであるメリッサ自身にとっても
不気味なほど順調に成長し巨大な機関となった。
状況を整理してみよう。
自分はカノッサ機関の創立者であり、平たく言えば巨大テロリストグループのボスだ。
カノッサ機関は彼女のいた世界では世界統合運動に反目する組織だったはずだ。
世界の敵、というよりその世界の社会の敵の親玉だった。そこまでは覚えている。

「この世界のカノッサ機関にはビッグ・マムの席はあるのか?
 いや…それ以前にこの世界のカノッサ機関はわたしが知っているカノッサなのか?」

多くの並行世界のカノッサ機関に彼女の席は無く、またカノッサはカノッサではなかった。
確かめなければならない。本物の自由を世界に取戻すためのカノッサがここにあるのかを。
174 :アンナ [sage]:2013/04/27(土) 21:30:58.15 ID:bJ3RkGwe0
>>173
荒野に一つ、鳥を追って暗い赤のマントが翻る。
正確にはマントを纏った一人の人間。
フードを目深にかぶり、口元も覆っているため顔は殆ど見えない。

その人間は鳥を追って空を舞っていたが、唐突に動きを止めた。
荒野には珍しい人影と、その荷物のせいである。
「……随分と物騒ね」
小さく呟くと、その人影から少し離れた所に降り立つ。
その声は女性のもののようだ。
175 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 21:40:09.03 ID:/w/Pvyljo
>>174
「やれやれ…この人生はまるで図書館の創作物コーナーだな。
 空を飛べる人間なんてわたしの世界にはいなかったぞ。」
 女は女にそう返す。
「物騒か。このサイズの銃を見てそう言ったならわたしの世界の住人じゃないな。
 これはアンチ・マテリアル・ライフル。人でなく戦車なんかを破壊する銃だ。
 対人の兵器としては重過ぎるし、大きすぎる。持て余すものだ。」

「…と、この世界という言い方は分かりにくかったか。」
 全ての人物が並行世界を移動しているわけではない。
 相手がネイティブならばメリッサの一言は意味不明な妄言だ。
176 :アンナ [sage]:2013/04/27(土) 21:58:22.62 ID:bJ3RkGwe0
>>175
「私の世界にもそんなにはいなかったけどね」

知られていないだけかもしれない、と返す。
彼女もまた他の世界から移動してきた人間だ。
何が言いたいのかは理解している、と示して見せたのだ。
そしてしばらく銃の話に耳を傾けていたが、あまり実感の湧く話ではなかったようだ。

「じゃ、あなたは戦車用の武器を持ち歩いてる訳か。対人は持ってないの?」

不思議そうに呟き、何気なく問いかける。実に何気なく。
177 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 22:05:51.10 ID:/w/Pvyljo
>>176
「なんだ、あんたも世界を漂流しているのか。」
 話が早くて助かる。
「対物ライフルでも狙撃には使えるからな。
 わたしはこれだけで良い。突撃銃や拳銃も欲しいところだが普段はかさばる。
 それならば、それぞれの世界でライフルの一丁でも買って使い捨てた方が楽だ。
 もしくは民間人と一緒にネイティブの軍人や警察に庇って貰う手もある。

 荷物は少ないほうがいいんだ。
 遅くなったがわたしはメリッサ・マスカラス。メリッサと呼んでくれ。」
 そう言って水筒の水を一口飲む。
178 :アンナ [sage]:2013/04/27(土) 22:19:57.90 ID:bJ3RkGwe0
>>176
「まあ、そんな所よ」

次の世界があるか、彼女には分からない。
ただ生き抜く事のみを目的としているのだから。

「ふーん……ナイフでいいわ」
うろ覚えの記憶を辿り、様々な銃を思い描いてから一言。
確かに荷物は減らした方がいいし、庇護を求めるのもいい手だと同意する。

「メリッサさんね。よろしく、私はアンナって呼ばれてるわ」

フードを外すと同時にマントを脱ぎ、その容貌を現した。
年齢の分かりにくい顔立ちだが、20代後半はいっていないように見える。
179 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 22:30:18.63 ID:/w/Pvyljo
>>178
「ナイフか。ナイフ使いのナイフは恐ろしいな。」
 頷く。
「アンナか、よろしく。飛べるというのは羨ましいな。
 道路を探さないでも目的地へ真っ直ぐ向かえる。
 わたしは見ての通り、乾いた身体を引きずって首都へ向かっている。」
 歳はそんなに離れていないか。せいぜい離れて一回り。
「ところでアンナは何処に向かっていたんだ?
 首都が目的地なら同行しないか?
 一人よりは二人が良い。」
180 :アンナ :2013/04/27(土) 22:50:06.21 ID:3BdXFKCu0
>>179
「それは光栄ね」
少し照れた様に笑う。

「私は……そうね、そっちの東の集落に向かう所」
大雑把に畳んだマントをちらりと見て、彼女は答える。
「途中まででいいなら、喜んで」
そう笑顔で答えてから、思い出したように言う。

「……でも、首都って旅人には不親切みたいだけどいいの?」
181 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 22:57:14.33 ID:/w/Pvyljo
>>180
「岩場を抜けるまででもありがたい。
 あまり実感はないが、わたしも女らしいからな。
 一人旅は出来れば避けたかった所だ。
 アンナが居てくれると助かる。」
 二人組ならばそれなりに心強い。

「首都の用事はバカンスじゃない。
 この世界の首都で確かめたい事がある。
 親切なんて期待しちゃいないさ。」
182 :アンナ [sage]:2013/04/27(土) 23:11:47.61 ID:3BdXFKCu0
>>181
「それは良かった。私も心強いわ」
ただの野盗に負ける気はしないが、何があるかわからない世界である。
アンナの方は二人いる方が安心である事に間違いはない。

「確めたい事、か。考えがあるなら大丈夫でしょうけど」
その背中の荷物をちらりと見て答えた。
相手の心構えの一端を感じとったようだ。
183 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 23:22:54.91 ID:/w/Pvyljo
>>182
「砂漠を避けるだけでは充分とは思えなかったからな。
 この世界、砂漠を海原のように泳ぐ怪物もいるとか。
 あまり詳しくは調べられなかったが、荒野の方が安全らしい。」
 と、突然背中の"荷物"を持ち手に構える。
「人間も怪物にカウントするとすれば、砂漠も荒野も変わらんが…。
 アンナ、前方右側にある岩棚に走るぞ。身を隠そう。」
 そう言って走りだす。

 よく見れば、向こうの方に土煙が立っている。
 また遠いエンジン音が聞こえる。
「旅のキャラバンなら水でも買いたい所だが…」
 アンナは遠くが見えるだろうか、そうでないにしてもメリッサから
 受け取った双眼鏡で土煙の正体を確かめる事ができる。
 商材など全く積んでいないキャリアを引くトラック。
 そして護衛のバギー。トライク。バイク。
 視線の濁った集団。十中八九追い剥ぎだろう。
184 :アンナ [sage]:2013/04/27(土) 23:34:58.30 ID:3BdXFKCu0
>>183
「それは凄まじい……えっ?」
突如構えられたライフルにきょとんとするが、
慌てて言われた通り岩棚に隠れる。

「よく気づくね……やり過ごせればいいんだけど」
物陰でマントを着込み、双眼鏡を覗きこみながら呟く。
最も、すぐに頭を引っ込めて算段を立て始めたのだが。
185 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/27(土) 23:41:45.39 ID:/w/Pvyljo
>>184
「こちらに来ないならばやり過ごせるさ。
 トラックか…あれは欲しいが無理なものをねだっているのかな。」
 双眼鏡を交代で使いながら追い剥ぎを観察している。
「とりあえず、あいつらはわたし達には気付いていない。
 大人しく隠れていれば何処かに去って行くだろう。」
 言いながらメリッサは念のために対物ライフルにマガジンを差し込んだ。

 追い剥ぎ連中は休憩中なのだろうか、さっきからいた場所をなかなか動かない。
「糞が、とっとと何処かに行ってしまえ…。」
186 :アンナ [sage]:2013/04/27(土) 23:54:10.27 ID:bJ3RkGwe0
>>185
「運転出来るんだ?」
軽い口調で問いかける。少し緊張しているのだろうか。


「……参考までに聞くけど、弾の数はどれくらいあるの?」
187 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/28(日) 00:12:47.09 ID:YKqfKNNFo
>>186
「運転は出来る。
 あと"こいつ"の弾は11発の弾倉が四本だ。」
 静かに答える。
「どうやらこちらから攻め入る必要があるかもしれない。
 あいつら、休憩どころかここで野宿をするつもりらしい。」
 双眼鏡越しに見えるのは完全にくつろいでいる追い剥ぎ。
 テントまではっている。こんな荒野で彼等が退くのを待つのはしんどい。
「わたしはこちらから仕掛けるつもりだが、アンナはどうする?」
188 :アンナ [sage]:2013/04/28(日) 00:18:16.21 ID:nMvczwgl0
>>187
「成程。弾数に不足はなさそうか」
追いはぎの様子を遠目で見ながらしばらく考える。
その間、約十秒ほど。

「じゃあ、一発打ち込んだ後に私が行こうか」
フードをさらに深く被りながら答えた。
189 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/28(日) 00:32:26.29 ID:YKqfKNNFo
>>188
「ナイフ使いとしか聞いていないが、突撃できるか?」
 確認はしてみるが、彼女は言った「わたしが行こうか」と。
「いや、まかせる。わかった、前衛を頼む。」

 予め数を再確認すると八人程度の小規模なゴロツキどもだ。

「いくぞ。」
 ドォウン!と思い銃声をならしメリッサが発砲。
 先ほど欲しがっていたトラックを狙撃、粉砕した。
 別な燃料でも積んでいたのか派手に爆発するトラック。
190 :アンナ [sage]:2013/04/28(日) 00:51:48.96 ID:nMvczwgl0
>>189
「あの人数なら、なんとか」

僅かに見える目元だけで笑って見せ、発砲と同時に岩陰から飛び出す。
そして彼女は空中に舞いあがると、爆発に動揺したゴロツキにいきなりドロップキックをお見舞いした。
その後も空中から有利な位置を取って野盗をなぎ倒す。何故かナイフは出てこない。

数分して、ようやく彼女は地面に降り立って親指を上げて見せる。

その背後で一人、男がゆっくり身を起こした。
191 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/28(日) 00:55:46.07 ID:YKqfKNNFo
>>190
「アンナ!後ろ!」
 叫びながらアンナの背面の男に発砲。
 普通の生物なら引き千切れる砲弾がそれに飛んでいく。
192 :アンナ [sage]:2013/04/28(日) 01:05:47.58 ID:nMvczwgl0
>>191
「えっ……うわっ!」
あわてて後ろを振り返りながら身を屈める。
直後、男が引きちぎれて飛んでいくのが見えた。

「ありがとう、油断してたわ……うん」

その威力に動揺しながら礼を言い、そちらへ歩いていく。
何事も無ければその後、目的地へとまた歩き出すだろう。

//睡魔がヤバいのでこの辺りで終わりたいと思います
絡みありがとうございました
193 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/28(日) 01:10:52.03 ID:YKqfKNNFo
>>192
「この辺で荒野は終わりか。
 一緒に来てくれて助かったよ。
 じゃあ、縁があればまたな。」
// お相手ありがとうございました。
194 :シュバルト [sage]:2013/04/28(日) 15:24:07.25 ID:ZCEVyoSq0
【フード付き、カノッサ機関のロゴ入りの黒いマントを纏った男が砂漠を歩いている】

それにしても、砂以外何もないただっ広い砂漠を地道に歩くのはつまらねぇな。
"例の集落"もまだ見えてこないしな……
195 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 21:15:26.57 ID:7OVm/rWRo
「干し肉と、玉葱と……。
 あと、燃料油……なに無いじゃあ蒸留酒……」

【ずた袋を抱えた男が、闇市の雑貨屋で買い物をしていた】
【商品を見れば、男が旅なれていることがわかるかもしれない】
【また、男が訪れているのはこの界隈では少々高い店であり、あまりこの辺には詳しくないであろうこともわかる】

「そっちの布見せてよ、それ。
 ……ちょっと小さすぎるなあ、やっぱりいいや」

【男は店を出ると、空を見上げる】

「日差しが強いな、日よけのローブかポンチョとか探したほうが良いなあ……。
 大き目の布っきれでもいいんだけど。
 ……あ、もう金無いな」
196 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 21:52:17.71 ID:d+2nDZ7AO
>>195

【真紅の髪に簡素な服の少女が通りを歩いていた】

はあ…お腹空いた…
そういえば最近“色んな事”があってすっかり忘れていたけど…もう何日も……あららー?
【少女の体がふらついたかと思うとちょうど>>195の近くで倒れてしまう】

197 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 22:04:34.83 ID:7OVm/rWRo
>>196
【日除けを探すため歩き始めようとした瞬間、倒れたアシャラが目に入る】

「……行き倒れ……。
 この辺の奴かな」

【男はしゃがんで顔を覗き込む】

「ちょうどいいや、安い服屋か布屋でも教えてもらうかな」

【首筋を掴み、引きずって、道路向かいの飯屋の屋台に行こうとする】
198 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 22:12:19.31 ID:d+2nDZ7AO
>>197

……はれ?
【意識は一応あるらしく、ぼんやりと相手を見る、が】

………?
【抵抗する力もないのかそのまま首根っこをひっ掴まれて引きずられていく】

199 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 22:20:11.66 ID:7OVm/rWRo
>>198
「お人よしめ……」

【どこかから、そんな声が聞こえた気がする】

「おっちゃん二杯くれよ。
 高いな、もっとマケられない?だめ?」

【鶏肉と根野菜の、炊き込みご飯風のどんぶりをアシャラに差し出した】
【一杯は自分用である】

「遠慮すんな、食え」
200 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 22:31:20.44 ID:d+2nDZ7AO
>>199
……!?
【謎の声が聞こえた気がして辺りを見回すが】

や…約10日ぶりのご飯…じゅるり…
【すぐに目の前に置かれた食事の方に意識が向く】

……って、ごめんなさい気をつかわせてしまったみたいでっ!!
【そうかと思えばハッとしたように平謝りし始めた】

201 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 22:35:54.68 ID:7OVm/rWRo
>>200
「気にすんなって、聞きたいことがあるんだよ。
 ……別にわかんないからって飯代返せとかは言わないからな?」

【男も食べながら言った】

「お前、この辺の奴だよな?
 どっか安くていい服屋知らないか?
 布屋でもいいや、日差しよけのローブか、その代わりになりそうなもんが買いたいんだ」
202 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 22:49:03.08 ID:d+2nDZ7AO
>>201
そ…そうですか…それならいただきます…
……!!
【おずおずと飯を口にするとパァッと顔を輝かせる】

この辺り…というか何というか……
ごめんなさい、そういうのは全く…
【少女はすまなそうに謝ると目をテーブルへと落とす】
【よく見ると少女の服は所々ほつれているし薄汚れてもいる】
【その上、裸足だ】

203 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 22:54:42.35 ID:7OVm/rWRo
>>202
「小間使いで買出しに走らされたとかそういうこともないか?
 うーん残念」

【男は一声唸ると、飯をかっ込んだ】

「じゃあさ、砂漠を通ってオアシス経由で首都に行きたいんだけど、
 どっちの道が良いとかそういうのは知らないか?」
204 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 23:09:32.62 ID:d+2nDZ7AO
>>203
えっと…ついこの間までドレイでしたけど…私、馬鹿だからお使いなんてさせて貰った事…
…あっ、一度だけありましたけど、買って来いと言われた物は貰ったお金より高くて買えなくて……それからは…
【段々声が小さくなっていく】
【賢明な者なら分かるだろうが、奴隷だと足元を見られてぼったくられたのである】

ご、ごめんなさいごめんなさいっ!!私ってば馬鹿だから御主人に連れられて来た道も分からなくて…!!
【涙目になってまた平謝りする】

205 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 23:19:29.42 ID:7OVm/rWRo
>>204
「っと、奴隷か、どおりでその格好……」

【ため息をついた】

「この間までってことは捨てられたのか?
 十日ぶりの飯って言ってたけど、捨てられた時から食べてないのか?
 これからどうするつもりだ」
206 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 23:32:35.83 ID:d+2nDZ7AO
>>205
はい、御主人が10番目に買ったドレイだそうです
【右手の甲を見せる。其処には「10」という入れ墨が彫られていた】

まあ、多分そうです。闇市に置いてかれたし、新しいドレイと歩いてる御主人も見かけたし

…まさか、ちゃんとお腹に物は入れてますよ。鶏肉とか新聞紙とか鳥の骨とか

これから……はよく分からないんですよね…新しい御主人を探そうか、どうしようか…

207 :ヒズマ [sage]:2013/04/28(日) 23:43:58.25 ID:7OVm/rWRo
>>206
「新聞って食えないよ?ねえ?食えないでしょ?
 俺が知らないだけで本当はおいしかったりするの?
 ライスペーパーみたいな味したりするの?
 ……本当に物入れてるだけじゃねえか、なんてこった」

【男は頭を抱えた】

「……まあ、なんだ。
 頑張ることだ」

【慰めになっていない慰めを言った】
208 :アシャラ [sage]:2013/04/28(日) 23:57:53.90 ID:d+2nDZ7AO
>>207
え?ドレイ時代からたまにお腹空いた時かじってましたよ?
大丈夫ですよ、濡らしてますし!
【無邪気に笑う】

まあ…新聞紙とか鳥の骨で何とかしてられたのも30日くらい前に捨てられてから少しの間で10日前からは本当に何もお腹に入れてなかったですけどねー…
しかも私、能力者みたいだしこの通り人のお下がりだし馬鹿だから誰も欲しがってくれなさそうですし……
【慰めも虚しくどんどん暗くなっていく】

209 :ヒズマ [sage]:2013/04/29(月) 00:05:36.50 ID:CSFIWeDFo
>>208
「なんとかしてやりたいが、俺だって一介の旅人だしな……」

【アシャラに聞こえるか聞こえないかぐらいの声で言った】

「そうか、能力者……。
 何かと問題もあるかもな……俺だって能力者ではあるけど」
210 :アシャラ [sage]:2013/04/29(月) 00:12:56.49 ID:DkwHvGCAO
>>209
たび…?ああ、遠くの集落から来たんですね
それは確かに何にも…
【少し聞こえたらしく首を傾げるが、服装を見て勝手に解釈する】

えっ、貴方も能力者なんですか!?だったらシュトに行くのはやめた方がいいと思うんですが……
【気まずそうな表情を浮かべて頬を掻く】

211 :ヒズマ [sage]:2013/04/29(月) 00:20:13.62 ID:CSFIWeDFo
>>210
「俺の旅の目的はいろんなところを見ることだからな。
 危険でもこの辺で一番賑わってるらしいところなら見に行かないと」

【この男、そこそこに肝の据わった人物らしい】

「それに近頃この辺は物騒らしいからな。
 その中心地なら一儲けできないかと思ってるんだが……」
212 :アシャラ [sage]:2013/04/29(月) 00:28:02.38 ID:DkwHvGCAO
>>211
そ…そうはいっても元御主人みたいな能力者が嫌いな人はたくさんいるし、物騒な人もたくさんいるんですよ、あの場所!!

ひ…ひともうけって…お金を稼ぐんですか?
確かに元御主人みたいなお金持ちもいますけど…

213 :ヒズマ [sage]:2013/04/29(月) 00:35:10.10 ID:CSFIWeDFo
>>212
「なに、隠してこそこそ行くし、
 バレたら逃げれるぐらいの実力はあるつもりだ。
 俺強いからな」

【にやりと笑って言った】

「まあ旅をするにも先立つものが必要ってのもあるし……。
 金が無けりゃものを見る暇も無くなっちまう」
214 :アシャラ [sage]:2013/04/29(月) 00:57:32.50 ID:DkwHvGCAO
>>213
強い…物騒な人達よりですか?
【目をキラキラと輝かせる】

そっか…旅をすると色々必要だと思いますからね…

215 :ヒズマ [sage]:2013/04/29(月) 01:08:09.07 ID:CSFIWeDFo
>>214
「まあ、そこらのゴロツキよりはよっぽどな」

【その基準は、都市に居る能力者嫌いの輩よりもいくらかランクは下がる気がする】

「ああ、まずはローブ買わないと。
 この辺は暑いからな……」

【男は席を立ち、ずた袋から何かを取り出して、アシャラに投げる】

「俺はヒズマだ。
 またな……になるかはわからんけどじゃあな」

【ヒズマが投げたのは玉葱だった】
【日持ちして安く、栄養もある旅人の必需品である】
【ヒズマは立ち去っていった】

//長時間ありがとうございました!
216 :アシャラ [sage]:2013/04/29(月) 01:14:42.21 ID:DkwHvGCAO
>>215
す…凄い…あれに勝てちゃうんだ…
【都市部にいる軍人などよりレベルは下がるにしても、彼女の中ではゴロツキは強い印象だったらしく更に感心する】

わっ、ありがとうございます!
あ…私、アシャラっていいます!本当にありがとうございましたー!
【大きく手を振り、去り行くヒズマに声を掛けた】



/此方こそありがとうございました!!
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/04/30(火) 03:06:46.97 ID:5YTzGgYI0
「死の大地、というわけか。果たして何人がオアシスに気づけるかな」

オアシスにローブを着た男が座っている。
218 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 21:00:51.44 ID:jHqLmMZ0o
「情報量ふんだくられただけのような気がするなあ」

【目に手をかざして、砂漠の向こうを見る】
【ヒズマはオアシスを目指し闇市を出て、砂漠をずっと歩いていた】

「いつになったら着くんだよ……。
 本当に方向合ってんだろうな……」

【日除けの布を上半身に巻きつけて、さくさくと砂漠に足跡を残していく】

「まともな飯……食いたいなあ……」
219 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/30(火) 21:19:10.07 ID:2RG/+Zbvo
>>218
はるか後方から土煙が近づいてくる。
そして何かが振動するこの低い音はエンジン音。
どうやらディーゼル車らしい。

望遠鏡なり双眼鏡なりがあれば砲台が付いてる改造バギーが見えるはず。
220 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 21:27:57.65 ID:jHqLmMZ0o
>>219
「……ん?」

【ヒズマは振り向き、荷物袋から双眼鏡を取り出した】
【見えるのは、後方からやってくるバギー】

「天の助けか?
 ……ものは試しだよな」

【ヒズマは親指を立て、バギーに向けた】
【ヒッチハイクである】
221 :メリッサ E:対物ライフル [saga]:2013/04/30(火) 21:35:15.51 ID:2RG/+Zbvo
>>220
「ようやく見つかった。これも天の助けだな。」
 砂地に足跡。
 彼女は次のオアシスへの道を外れてしまい遭難していた。
 ただ、そこで確かな進路を目指して伸びる足跡があった。

 ヒズマの横にバギーを止めると声をかけてみる。
「この辺りの地理には詳しいほうか?」
 挨拶も愛想も何もなしに突然道を尋ねてきた。
222 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 21:44:00.67 ID:jHqLmMZ0o
>>221
「……」

【ヒズマはしばらく、メリッサの言葉に答えられなかった】
【天の助けと思っていた相手が、ヒズマ自身を天の助けと思っていたのである】

「……いいや、俺は旅人だ。俺もオアシスを目指してる」

【ようやく搾り出した答えだった】

「とりあえず、闇市の情報屋はこっちがオアシスだとよ」

223 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 21:53:06.47 ID:2RG/+Zbvo
>>222
「そうか。乗って行くか?燃料なら満タンだ。
 おかげで手持ちの水は殆どなくなったがな。」
 乗せてはくれるらしい。
「闇市の情報か…。
 まあ戻れるうちにオアシスが見つからなければ戻るだけか。
 …。
 …・・・。
 …ああ、挨拶が遅くなった。メリッサ。メリッサ・マスカラスだ。」
224 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 22:01:58.99 ID:jHqLmMZ0o
>>223
「乗せてくれるならありがたいな。
 水ならそれなりにあるぞ、あと玉葱も」

【勝手に言われるが早いが、荷物を載せて直後に自分も乗り込む】
【まあ、生身で水を持ち歩くのは辛くて当然である】

「俺はヒズマだ、よろしくな」

【そう言って、左手の袖をまくり、手甲を見せた】

「……まあ、ほんの少しの付き合いになるかも知らないけど紹介しとこう。
 こいつは相棒のロウティ・ルガン、憑き物の類だ」
「……ふん」

【手甲の彫刻の割れ目が動き、唸った】
225 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 22:09:39.89 ID:2RG/+Zbvo
>>224
「ヒズマか。体力があるんだな。
 乗るのは構わん。遭難者であっても拾うつもりだったからな。
 別の情報屋からこの辺りは"出る"とも聞いている。
 放ってはおけない。」

 そう言うとブレーキペダルを緩めアクセルを踏み込んだ。
 走行中に紹介された相棒のロウティをチラッと見る。

「相棒?憑き物とはA.I.を例えてのものか?
 それとも本物の憑き物なのか?
 何にせよ文字通り一心同体の相棒を紹介されたのははじめてだ。」
 少し笑顔になった。
226 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 22:16:54.95 ID:jHqLmMZ0o
>>225
「あの情報屋、怪しいとは思ったけど、
 そんな危ないルート紹介してきたのかよ……気をつけないとな」

【"出る"という言葉に反応してため息をつく】

「まあ簡単に言えば魔物だな。
 こいつが憑いてるのは俺じゃなくて手甲だけど……。
 まあ腐れ縁は憑かれてるのかもな」

【笑いながら言った】
227 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 22:25:05.93 ID:2RG/+Zbvo
>>226
「砂漠は死の世界だと誤解されがちだが、
 独特の生態系が展開されている所も多い。
 人にとってなら死の世界で間違いないだろうけれど。」

「魔物か…そんなものに憑かれていて大丈夫なのか?
 例えば怪談のように魂を吸われたりだな。
 まあ相棒ならしないか。」

 不意に砂地に魚のヒレのようなものが複数浮かんでくる。
 そしてトビウオのように、というよりトビウオが砂漠を泳いでいた。

「この世界のこの生態系はわたしにも理解しがたいが。
 襲っては来ないから安心しろ。
 トビウオが飛ぶのは海でも砂漠でも海中の敵から逃げる時だ。」
228 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 22:34:00.67 ID:jHqLmMZ0o
>>227
「大丈夫だ、あくまでこいつは俺の友達だ。
 だろ?ロウ」
「……」
「こいつシャイなんだよ」

【そんなやり取りをかわしていると、突如トビウオが飛び出してくる】

「うわっ……!……びっくりするなあ、脅かすなよ。
 ……そういやトビウオって食えるんだよなあ……。
 ……まあ調理する暇なんて無いけど」

【そう言って、あつかましくもバギーのシートに寝転がる】

「結構いい風景じゃないか、こういうのを見るために俺は旅してんだ」

【砂漠を飛ばすジープと平行して飛ぶトビウオの群れ】
【絵になる光景かもしれない】
229 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 22:40:28.07 ID:jHqLmMZ0o
//ジープとバギー間違えたすいやせん
230 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 22:46:36.78 ID:2RG/+Zbvo
>>228
「篭手に愛想よくされたらそれが今回の初体験になるな。
 あらためてよろしくロウティ。」

 トビウオが逃げるくらいなのだから砂マグロや砂ザメなんてのもいるのだろうか。
 砂漠の中の生態系はこの世界でも謎に包まれている。
 サメを連想させる背びれも時々見えるのでこれがトビウオの天敵だろう。
 とは言え、人を襲えそうなサイズの砂漠の生き物ではなさそうだ。
 背びれだけ極端に小さな大型の肉食生物でもいれば話は変わるが。

「旅の目的は観光か。いや、冒険に近いな。」
 そんな話をしている間も進行方向に砂トビウオが飛んでいた。
 数が多く、そしてスナザメが砂漠の地上へジャンプ。再び潜る。
「やけに魚の多い砂漠だな。
 ところでヒズマは車の運転か銃の操作はできるか?」
231 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 22:55:59.73 ID:jHqLmMZ0o
>>230
「……ああ」

【手甲は小さく返事をする】

「冒険か、一番的を射てるなあ」

【そう言って、再び起き上がった】

「ん?両方とも使ったことはあるけど……。
 銃にはあんまり自信は無いなあ」

【銃と一口に言っても種類は様々】
【車もそうだが、普通は車よりも銃の方が触れる機会は少ないだろう】
【特に、生身でそこらの武装者を圧倒できるような異能者ならば】
232 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 23:01:44.10 ID:2RG/+Zbvo
>>231
「ん?まだオアシスは見えない。
 ゆっくりしていていいぞ。」

 好奇心かバギーの隣をスナザメの背びれが並んで走る。
 
「それに銃と車については聞いてみただけだ。
 ほら、ここは"出る"場所らしいからな。
 しかし銃が苦手でよくやってこれたな。」

 後から十数匹の砂トビウオがメリッサ達を追い抜いて行った。
233 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 23:10:29.87 ID:jHqLmMZ0o
>>232
「まあ、ロウのこと言ったぐらいだから躊躇わずに言うけど、
 俺能力者だからな」

【この世界では、能力者は迫害の対象になる場合があることは、ヒズマも知っている】
【一応メリッサを信用してのことなのだろう】

「銃使うよりも能力使ったほうが早いってことのほうが多くて、さ」
234 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 23:17:18.76 ID:2RG/+Zbvo
>>233
「カノッサ機関は…わたしが作った。
 いや、違うのか?この世界のカノッサ機関は違うのか?」
 ポツリと呟く。

「能力者か。
 ならばこそ偽装のためにも拳銃くらいは腰に飾っておけばどうだ?」

 スナザメの泳ぐ速さが上がっていく。
 時々地上に飛び上がりながら。
 トビウオが地上を飛ぶのはスナザメから逃げるため。

 ならばスナザメのこの行動は…。
 砂嵐を連想させる巨大な砂埃が背後から迫ってくる。
235 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 23:27:26.46 ID:jHqLmMZ0o
>>234
「カノッサかあー。
 またえらく唐突に懐かしい言葉を聞いたな」

【乾いた声で笑う】

「いや、懐かしいってほど昔のことでもないか。
 最後にそれを聞いたのはいつだったかな」

【そしてため息をつく】

「ああ、そういうのもありか。
 でも銃って結構重いんだよなあ、それに」
「ヒズマ、それにメリッサ」

突然ヒズマを遮って、ロウティが喋った。

「なんだ?」
「後ろに気をつけろ」
「後ろが何だって……」

そうして、ヒズマは振り返った。


236 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 23:37:54.00 ID:2RG/+Zbvo
>>47
「なるほど、出て欲しくないやつが出たらしいな。」

 そいつは地上に飛び出るとそのまま地中に戻るでもなく滑空し始めた。
 見た目はマンタを大きくした風体。
 ただし口の位置はエイにしては前に出過ぎており牙が見える。
 所々は古代魚のような外骨格になっていて、
 幅6mほど左右に伸びたヒレには人工物、
 それも砲門としか思えない筒状の突起が付いている。

『ピギャアアアアアアアア!』
 叫びながら砲門から発砲してきた。

 メリッサはハンドリング捌きでバギーを左右に振りながら的を散らす。
「どうするヒズマ、ロウティ?逃げるか?相手をする方法はあるか?」
237 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 23:48:03.35 ID:2RG/+Zbvo
// 失敬アンカーミス。
// >>236>>235へのレスです。
238 :ヒズマ [sage]:2013/04/30(火) 23:49:36.22 ID:jHqLmMZ0o
>>236
「うおおっなんだありゃあ!」

【ヒズマは振り返り叫んだ】

「地に足が付いてれば戦うんだけどな……!
 俺の能力じゃあこれに乗ったまま戦うのは難しいから逃げの方向で頼む!」

【しかし、能力で砲弾を弾き返す程度のことは出来る】
【もしも当たりそうな場合に備え、ヒズマはエイをにらみつけた】
239 :メリッサ [saga]:2013/04/30(火) 23:55:31.19 ID:2RG/+Zbvo
>>238
「よし!とりあえず魚群の少ない場所へ逸れよう。
 あれが生き物ならば餌の多い方へ行くだろう。」

 とは言え見事にあの巨大エイから逃げている魚群の中に入ってしまっている。
 ハンドルを切るにもスナザメ等の大型魚が邪魔で進路を切れない。

「なんとか邪魔なものを排除出来れば逃げられる可能性はある。」

 
240 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 00:03:18.38 ID:GVIZFAuyo
>>239
「あんまり罪も無い動物を傷つけたくは無いんだがな。
 ほら、俺優しいから」

【ヒズマの右腕に、太く長い、青い物体が出現する】
【鱗に覆われたそれは、普通ではありえないほど巨大な爬虫類の尻尾】
【ヒズマの能力、風の尻尾、ゲイルテイルである】

「もし直撃しても恨むなよっ!!!」

【右腕ごと尻尾を大きく振り回し、強力な風圧を起こす】
【風圧は車体の右側の魚を吹き飛ばすのに、十分な威力を持っているはずだ】
241 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 00:08:12.93 ID:0cIC0DSqo
>>240
「チャンス!」
 素早い攻撃をどう把握したのか右にハンドルを切る。
 そのまま抜けて行くと、魚群から離れていきエイはそちらを追いかけていった。
「助かった、というかヒズマ達に助けられたのか。
 人助けはしてみるものだな。」
242 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 00:14:26.21 ID:GVIZFAuyo
>>241
「いや、今のはメリッサの車捌きが無けりゃ、
 最初に撃ってきた時点でやられてたんじゃないか?」

【尻尾はヒズマの中に消えていく】

「何はともあれお疲れさん!
 水飲むか?玉葱食う?」

【何故そこまで執拗に玉葱推しなのか】
243 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 00:19:34.82 ID:0cIC0DSqo
>>242
「一人ならいずれ追いつかれていたさ。」
 そう言ってから謎の玉ねぎ推しに困惑する。
「なぜ玉ねぎだけ持ってるんだ?
 いや…栄養価の優れた食品だが。
 でもありがとう。」
 うけとると生齧り。
「辛いな。」そりゃそうだろう。

「ところで、そろそろオアシスも見えてきていい頃だと思うが?」
244 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 00:28:21.33 ID:GVIZFAuyo
>>243
「……いや、玉葱安くて栄養価高くて日持ちするから、
 旅の途中で食いまくってたら飽きて嫌いになっちまって……」

【自分勝手な理由だった】

「本当はビスケットと干し肉ぐらいならあるけど。
 チョコレート……ドロドロだ」

【どれもこの世界のアナログな方法で作られた、保存重視の物なので美味しくは無い】
【唯一おいしく食べられるチョコレートは気温のせいでベトベトだ】

「水の匂いがする、近いだろう」
「お、マジで?」

【ロウティに言われ、ヒズマは双眼鏡を覗く】

「あった!あったぞ!そのまままっすぐだ!」
245 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 00:33:31.09 ID:0cIC0DSqo
>>244
「ふふふふ…あはははは。
 なんだかわからないけれど、お前は面白いよ。
 次のオアシスではちゃんとしたものが食えそうだな。」
 オアシスに向かってハンドルを切る。
「一食くらいなら飯はおごるぞ。
 …玉ねぎの礼だ。」
 それだけ言ってアクセルペダルを更に踏み込んだ。
246 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 00:42:14.74 ID:GVIZFAuyo
>>245
「うおっと」

【アクセルを踏み込まれ、ヒズマは後ろに倒れこみそうになる】

「本当か?いやー助かるな。
 砂漠の旅具揃える為に金使っちまったからなあ」

【だんだんと見えてくる水と建物】

「さって、何が待ってるやら」
247 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 00:57:36.71 ID:0cIC0DSqo
>>246
 バギーを停めて手頃な飲食店を探しながら尋ねる。
「意外に燃料は持ったな。
 ヒズマはこのオアシスには用があって来たのか?
 わたしは途中でよるつもりで来ただけだったんだが。」
248 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 01:06:39.25 ID:GVIZFAuyo
>>247
「俺もこのオアシスに用事があるわけじゃない、まあ、観光はあるけど。
 俺は首都に行くつもりなんだ」

【ヒズマは歩きながら言った】

「この辺は情勢が不安定で抗争があっちこっちで起こってるらしいからな。
 そういう混乱に乗じて集まる賞金首を狙ったり、
 あるいは傭兵として抗争に参加して、次の旅に出る資金を集めようと思ってんだ」

【一応、このあたりの常識程度の情報は調べているらしかった】

「で、一番手っ取り早いのは中心地の首都に行くことだと思ってさ」
249 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 01:08:31.52 ID:0cIC0DSqo
>>248
「そうか…この世界は能力者への排斥感情が強い。 
 首都なんかに行って大丈夫か?」
250 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 01:14:54.02 ID:GVIZFAuyo
>>249
「そこは、まあ自分の能力を信じるしかないな」

【そう言って笑った】

「それで、メリッサは何処による途中でオアシスに来たんだ?」
251 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 01:22:46.55 ID:0cIC0DSqo
>>250
「わたしも目的地は首都だ。
 理由は言えないが大切な用事があってな。

 それにしても、唐突だが水がこんなにありがたいとは思わなかった。
 沐浴はもっての外、身体を拭くことすら出来ないのがこれほど不快だとは。」
 
252 :ヒズマ [sage]:2013/05/01(水) 01:32:23.97 ID:GVIZFAuyo
>>251
「メリッサも首都に行くのか、
 ならまたいずれ会うことになるかもな」

【腕を組んでうなずいた】

「水かあ……また水を背負って砂漠歩くのはしんどそうだな。
 俺も何か乗り物確保するべきかなあ」

【ヒズマやメリッサが首都へ行くためにここを訪れたのだ】
【ここから首都へ、乗り物や動物のレンタルも探せばあるかもしれない】

「うーん、善は急げだな。
 悪い、飯はいつか会えたら貰う事にするよ。
 じゃあな!」

【そういい残すと、ヒズマは乗り物の確保のために走り去ってしまった】

//すいません、眠気が限界でした…
//ありがとうございました!楽しかったです!
253 :メリッサ [saga]:2013/05/01(水) 01:53:35.70 ID:0cIC0DSqo
>>252
「車輌はスクラップ置き場でも物色することだな。
 じゃあまたな。」
// お相手ありがとうございました。おやすみなさい。
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/05/01(水) 16:04:26.20 ID:49iRjlMIo
首都の一角で軍人たちが慌ただしく走り回って何者かを探している。
そんな彼らから身を隠すように物陰で息を潜めている少年がいた。

「流石に近づき過ぎたか……まいったな」

全身を覆うほどの大きなローブを着てそこから伸びているフードを頭に被っている。
255 :シュバルト [sage]:2013/05/01(水) 18:55:31.03 ID:A7HGPs7V0
【丘の上に黒いマントで全身を包んだ男が立っている】
【その眼前には、砂漠の只中に存在する一つの集落が広がっていた】

さて……
"あいつ"が言うには、そろそろここで"面白いこと"が起こるらしいが……
256 :シュバルト [sage]:2013/05/01(水) 20:42:47.63 ID:A7HGPs7V0
……なるほどな。それらしい"気配"はするな……
――――あいつか。

【集落の広場で、一人だけ"異"を放つ男が見えた】
【彼は突如胸を押さえ体勢が崩れ落ちる。病気の発作のようにも見えるが……】
【しばらくして彼が立ち上がった後、彼を包みこんでいたのは"黒いオーラ"であった】
257 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 17:42:00.21 ID:eRwMrrlb0
【砂漠。首都の正門を目前にした位置】
【カノッサ機関のロゴ付きの黒いマントに全身を包んだ男が正門へ向け歩いている】

"争乱の火種"は確認できた……あとは、政府のジジイ共を適当に唆すだけか。
258 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 17:50:26.52 ID:BVIpy6+zo
>>257
首都正門近くで対物ライフルを腰に構える黒髪の華奢な女性が声をかけてきた。 

「おい、シュバルト…。お前もここに来ていたのか。こんな所で何をしている?」
突然で不条理で突拍子も無い発言だ。
シュバルトにとってメリッサは初対面であるか別のメリッサの上司か部下であるはずだ。
「ふん、奇妙な現象に巻き込まれていては、
 お前がわたしの知っているシュバルトかどうかもわからないがな。」
こう言う時は合言葉などという古典的な手段が役立つ。
昔話でもいい。メリッサは"裏切り者のシュバルト"をどうするのだろう。
259 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 18:01:17.19 ID:eRwMrrlb0
>>258
うん……?お前の顔はどこかで見たことある気がするが……

【目前に姿を現した女性は、シュバルトにとって初対面かも知り合いかも知れぬ存在だった】
【だがはっきりと初対面だと彼も確信できない以上、メリッサか"彼女に近い存在"を別世界で見たことがある、ということだろう】

奇妙な現象―――成る程、"世界移動"か。
"お前の知ってる俺"がどういう奴かは知らねえが、今の"この俺"は、自身の為にこの世界で行動を起こしてる……それだけさ。

【そうして、質問への答えと成した】
260 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 18:16:01.50 ID:BVIpy6+zo
>>259
「ほう、いいだろう。
 お前には愛され、憎まれ、無碍に扱われたこともある。
 お前はどのシュバルトだ?いや、答えなくていい。
 わたしの知っているシュバルトはわたしの世界でわたしを撃った。」

対物ライフルでシュバルトを狙う。

「わたしはここにいるお前をシュバルトだとは思わない。
 だから撃てる。
 命乞いをしろとはいわない。どうせここのおまえもカノッサなのだろう?
 今のお前はここで何を企んでいる?吐かないと撃つ。」

断片的な記憶がシュバルトに入ってくる。
この女は異能を持っている。他人の武器を生成する兵器廠の能力。
そしてその兵器廠には防衛機能として二門の砲が備わっている。
弱点もある。前面にしか展開しない能力は前面への攻撃しかできない。
261 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 18:33:01.76 ID:eRwMrrlb0
>>260
へぇ……そりゃご苦労なこったな。
【自分と同じ名前が出てくることに多少不気味さを覚えたが、所詮異世界のことだとして傍観者的な態度を取る】
【だが、自身に銃が向けられたとなると無関係ではいられなくなる】

―――『Sevin gliwn』
【どこの言語とも知れぬ言葉を以って詠唱を紡ぐと、召喚魔術によりシュバルトの左手にも小銃が握られ、それはメリッサに向けられる】

残念ながら、話さない自由もこちらにはあるんでな……まぁ、話したところでお前の協賛が得られるような目的でもないだろう。
【そして、自らに流れ込んできた記憶により、おぼろげながら彼女の実力を悟る】
【発砲にも回避にも、あるいは魔術詠唱にも移れるよう神経を静かに研ぎ澄ませる】
262 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 18:47:19.47 ID:BVIpy6+zo
>>261
銃を突きつけあいながらメリッサは苦笑する。
「まったく自分でもそう思うよ。
 感情的な話すぎて、まるで自分がティーンエイジャーの少女のように感じられる。
 それでも仕方がない。同じ顔、同じ声、仕草を見せられては癪に障るものだ。」

ある世界ではビッグ・マムとして上官どころかカノッサのトップにいた。
ある世界では優秀な狙撃手としてシュバルトの部下でもあった。
ただただはっきりしているのは、彼と彼女は他の世界では仲間だった。
仲の良し悪しはあれど、戦場で共にいれば背中を預けられる程度には信頼しあえた。

この場面で思い出すべきは彼女の狙撃能力だろう。
彼女はまず獲物を外さない。このアンチ・マテリアルライフルを猟銃のように使う化物だ。
263 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 19:07:53.68 ID:eRwMrrlb0
>>262
俺の世界では、"お前"とは関係が薄かったんでな……共感はできねぇな。
ただ、今になってお前のことがよく思い出されるのは不思議なもんだな……?

【それは必然か、はたまた神の成し得る奇跡か……】
【ただ、今はその疑問を無関心に捨て、記憶を頼りに相手の手を読む】

(あいつが本当にスナイパーだとすれば、回避は困難か)
(だがあれほどの大きさの兵器なら、逆に相手は兵器を捨てでもしないと咄嗟の回避には移れないだろう――)

――――『Creet mythoe』
【シュバルトの前方に、彼の身長よりもやや短いぐらいの直径の円形魔法陣を創り出す】
【この魔法陣は魔術の威力を高める補助装置的な役割を果たし、それはシュバルトの小銃から発射される魔翌力弾に対しても例外ではない】
【発射された2〜3発の魔翌力弾は、魔法陣を通過して勢いを増すと一直線にメリッサに襲い掛かる】
264 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 19:21:56.33 ID:BVIpy6+zo
>>263
「やはりそういう流れになるのか。
 確認する。わたしの名前はメリッサだ。
 お前はシュバルトで間違いないな!」

メリッサもシュバルトの手の内を思い出そうとするが、
そもそも見た事が無いものは思い出すことなんてできない。
それがCreet mythoeという能力だ。
重い対物ライフルを軽々と抱えながら横に走り転がる。
着地した時には対物ライフルはシュバルトの眉間を狙っていた。

「死…ね…」
引き金に指をかけ、それを引き絞ろうとした時に何処かの世界で
シュバルトが自分のために突撃銃の掃射を受けた場面が見えた。

「シュバルト…殺せない…今の関係が薄くても、あの時の関係は薄く無かった。」
わたしのために死んだシュバルトを殺せるか?無理だ。

今、この世界で、目の前にいる、シュバルトの放った魔力弾は…メリッサに命中した。

「シュバルト…お前がどんなシュバルトでも…お前が生き残るべきだと思う。
 シュバルト…愛していた…さようなら。」
黒髪の女兵士は会ってはいけない人物と会って戦い倒れた。
265 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 19:41:24.88 ID:eRwMrrlb0
>>264
………!!
【シュバルトは、自分の発砲を確認したメリッサが咄嗟に反撃するものだと思っていた】
【銃を向けあい緊張の走る中では、それが必然の流れだからだ―――しかし】

殺せないだと……?さっきまで、あれ程敵意を示していた俺をか……?
―――甘い、な。そういえば、"人間"の感情ってのはそういうもんだったか……

【メリッサの回想に呼応するかのように、シュバルトの脳内にも、おぼろげながら戦友としてのメリッサの記憶が流れ込んでくる】
【ただ、それを振り払うかのようにもがくのは、"今の"、"この世界"のシュバルトの思いだった】

お前の世界での"俺"なんてものははっきりわからねぇが、ただ一つ言えることは―――
―――今の俺は"人間"を憎む。それ故に"人間"の体を捨てつつある、それだけだ……

【最後の方の「それだけだ」だけ語調が弱くなる。それは、いくら"人間"を憎むとはいっても、"悪魔"になりきれていないシュバルトが妙な因縁を振り払いきれていない証拠なのだろう】
266 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 19:53:05.64 ID:BVIpy6+zo
>>265
 急所は外れたか生命は落としていないメリッサ。
「人間を辞める…?ははは、元々わたし達は化物だっただろう。
 そう言われて、そう蔑まれて…迫害と排斥を受けて…
 だからわたしは、私たちは政府に反逆した。
 世界中の能力者や魔術師を集めてカノッサ機関を作った。
 …これが、わたしがわたしの世界でやったことだ。」

 倒れたままシュバルトに話を続ける。

「この世界のカノッサ機関は…随分と…政府と仲がいいようだな。
 なのになぜ異能力者が迫害されているんだ?カノッサが異能を差別だと?
 シュバルツ、わたしの知らない、わたしが愛したシュバルツ。
 何処にいってもカノッサがあった。カノッサとはなんだ?」

 ここで血を吐く。「シュバルツ…お前、面白い能力をもっていたんだな」
267 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 20:06:43.50 ID:BVIpy6+zo
// シュバルツじゃなくてシュバルトでした。すみません。
268 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 20:09:36.48 ID:eRwMrrlb0
>>266
政府による異能者迫害、そして異能者による反抗か……
まぁ、人間というものはそんなものだろうな。つまらない理由で争い、勝手に共食いしていく……
【さも自分は人間でないかのように語り】

……カノッサ機関か。複数の世界に同時に存在し、いずれの世界においても支配的な勢力を持つ超法的組織―――
世界が違えば、機関の目的もまた異なるということだろう……
まぁ、俺はどんなカノッサであれ、俺の利益の為に利用できれば構わないからいいがな。不思議なことに、カノッサ機関員という俺の地位はどんな世界に行っても変わらない。

フン……それにしても、俺の力―――"悪魔の力"に興味があるのか?
269 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 20:19:26.80 ID:BVIpy6+zo
>>268
「ふふふ…面白いな。常にカノッサなのか。
 悪魔の力は欲しくはないが、興味だけならある。。。」
 中空に手を延ばす。
「カノッサは悪魔なのか?
 わたしは自分で…ゲホッ…ゲホッ!わたしはそんな組織を作ってしまったのガ?
 ただ、ただ人間が…能力の有無…関係なく同じように生きて行ける世界が欲しかった。」
 伸ばした手をシュバルトの首に回す。
「シュバルト…わたしは異能力者という化物であっても悪魔になりたくはない。
 荒神という悪魔にならなってもいいが、ただただ人を救いたいんだ。」

「なあ、でも、この傷でわたしは死ぬかも知れない。
 シュバルト。わたしの知らないシュバルトでもいい。
 わたしが死ぬまでの間だけ、わたしを抱きしめてくれないか?」
270 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 20:40:12.67 ID:eRwMrrlb0
>>269
……どうやら「立派」な理想をお持ちのようだな。実に"人間"らしくて、儚い理想だ。
―――まぁ、結局は"悪魔"が人間を屈服させなければ、争いを無くすのは不可能というのが現実だろうよ。
【諦観しきった目で虚空を見つめ、そう語りかけると】

……お前と、"異世界の俺"との絆か?
残念ながら興味はないし、人間の絆などというのはいずれは綻びる虚しい弄びごとだということも知ってる。
お前の絆ごっこに付き合ってやれる暇など……――――
【とことん人間に見切りをつけた言動だが、断るとなるとどこかもどかしい気持ちになるのはまだ人の身を捨てきれぬ証か】

――――くっ……!!
【自ら望んだことではないが、とりあえずは相手の背に腕を回し彼女を抱きしめてやることにした】
【断ればその気持ちはいつまでも付いてくるが、とりあえず相手の希望に沿ってやれば自分の気持ちに整理はつくことになる】
271 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 20:46:37.27 ID:BVIpy6+zo
>>270
「ぎこちないな。
 本当にわたしの知ってるシュバルトじゃないんだな。」
 抱きしめられ、抱きしめながらかすれた声を出す。
「ははは、人間だからな。人間らしくて何が悪いよ?
 ううぅ…痛…。まあいい。わたしはお前に負けた。

 ところでお前は何がしたいんだ?
 首都の中に入って何をしようとしていたんだ?」
272 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 20:56:13.01 ID:eRwMrrlb0
>>271
【メリッサから腕を離すと、首都方向へと2、3歩前進し】

……この世界ではカノッサは政府の味方だ。
俺もそれほど機関には忠実ではないが、政府高官との接触も必要になる……詳しくは言えんが、そんなところだな。
273 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 21:00:36.42 ID:BVIpy6+zo
>>272
「そうか、ならカノッサという存在は気になるな。
 散財になるが、怪我を修復してから首都内を探らせてもらうか。」
274 :シュバルト [sage]:2013/05/03(金) 21:11:05.33 ID:eRwMrrlb0
>>273
―――好きにすればいい。トドメを刺しはしない。
結局、憎むべき"人間"の存在がなければ、俺は何も憎めなくなるからな……

医療施設なら首都にあるだろう。
その後お前が俺に敵対しようと止めはしない……次に会う時は、戦場か否か、分からんがな……

【そう言葉を言い残すと、自分はマントを整え一足先に首都の正門をくぐりぬけていった】

//乙です。楽しかったです。
//パラレルワールドの設定を上手く活かせてたのがよかったと思いますよ!
275 :メリッサ [saga]:2013/05/03(金) 21:19:29.58 ID:BVIpy6+zo
>>274
「同じ容姿に同じ声…まったく癪に障るやつだ。
 ははは。…ははは…。」
 倒れるメリッサ。
 こちらは正門前で倒れて街に引きづられていった。

// お相手感謝、ありがとうございます
276 :司令官 [sage]:2013/05/04(土) 20:00:08.12 ID:wX1W4Zq+0
【集落】
【軍の司令官らしき男が多数の兵士を引き連れ、集落の正門をふさぐように立っていた】

兵士「第2及び第3小隊、それぞれ所定の村落出入口を封鎖したとのこと」
【伝令の兵士が、その司令官らしき立派な服装の男に告げる】

そうか、ご苦労であった。
――第1小隊をここに残し、正門の封鎖にあたらせる。
残りは、私の護衛以外は集落にて能力者の捜索にあたれ。

【そして司令官は少数の護衛を引き連れ、横柄な様子で集落へと踏み入っていく】
277 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/04(土) 20:07:23.28 ID:SQ41fSA4o
…マジで?囲まれてる…?集落全体が?
(集落の中、正門から少し離れた位置で通信機を耳に当ててたじろいでいる)
278 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 20:13:54.61 ID:MpTJgqFE0
>>276
「あん?なんだぁ、こりゃ?能力者狩り大会でも始めようってのか?」

頭と腕に包帯を巻いた男が岩陰から呟く。

「ま、“俺は”能力者じゃねぇけど…」

と言って、肩に乗っている猫を横目で見る。
279 :司令官 [sage]:2013/05/04(土) 20:14:29.26 ID:wX1W4Zq+0
>>277
【既に正門をくぐった司令官が、少数だが護衛を引き連れて通りを歩いているのが見えるだろうか】
【また、多くの軍人は、武力で民衆を威圧しつつ強引に建造物内に立ち入っているようだ】
280 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 20:16:21.05 ID:6O56uyzXo
「なんだか騒がしいな」

【男が集落の片隅で、木陰に座って食事をしていた】
【兵隊達の足音を聞いてそう呟く】
281 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/04(土) 20:20:53.70 ID:SQ41fSA4o
>>279
アジトをガサ入れされたらさすがにマズイな…
総員撤収、何とか逃げてね…ぐっとらっく
(通信機に語りかけながら足速にその場を離れて身を潜める)

…こうなりゃお相手方のご尊顔でも拝まないとね…
(鞄から双眼鏡を取り出して司令官を探す)
282 :司令官 [sage]:2013/05/04(土) 20:23:07.12 ID:wX1W4Zq+0
>>278
【岩陰にいる紫狼の姿にはまだ誰も気づいていない】
【ただ、集落に入った軍人の多くは既に能力者捜索を開始している】
【紫狼の近くでも2〜3人の軍人が巡回している】

>>280
【まだヒズマに気づく軍人はいない】
【ただ、軍靴の足音が徐々に大きくなっていくのがわかるだろうか】
283 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 20:28:48.26 ID:6O56uyzXo
>>282
「んぐっと……」

【最後の一欠けらを飲み込んで、ずた袋を肩に担いで立ち上がる】

「さて、と。
 宿の確保しないとな。
 ……なんだ?」

【まだまだ日常気分のヒズマ】
【しかし、我が物顔で集落を歩く軍人を見て、ヒズマは首をかしげた】
284 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 20:33:28.11 ID:CYynL/Qf0
>>282
「俺の近くには2人か3人てとこか……幸い誰も気づいてねぇようだし……いけるな。」

腕の包帯を伸ばし、鉄のように硬く変化させる。
そして、一人の兵士が近づくタイミングを見計らい、足元に勢いよく横振りした。

「折れちまいな。」
285 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 20:39:56.33 ID:wX1W4Zq+0
>>281
【迷彩服の男たちの中に、勲章のついた立派な軍服の男が見える】
【年齢は中年ぐらいで、熟練した一軍の将といった風貌だろう】

>>283
「そこの男、貴様の住居はどこだ?」
【一人の兵士が銃を携えてヒズマに話しかけてくる】
【どうやら、ここの住人だと勘違いしているらしい】

>>284
【狙い通り、兵士が硬化した包帯によって足を払われ転倒する】

「何者だ!?」
【二人の兵士がそれに気づき、包帯の伸びた岩陰の後ろへと回り込む】
286 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 20:43:28.60 ID:6O56uyzXo
>>285
「ああ、俺旅の者です」

【銃をちらちらと見ながら答える】

「なんかあったんですか?」
287 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/04(土) 20:46:49.43 ID:SQ41fSA4o
>>285
なるほどなるほど…いかにもって面構え…
(双眼鏡からケーブルを伸ばし、カメラに接続してシャッターを切った)

(集落のあちこち、ナッツァティアと同じレジスタンスグループに所属している数人が何とか逃げ仰せようとしている)
288 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 20:49:06.94 ID:fO9R9bmd0
>>285
「さあ?何者に見える?」

先程足払いに使用した包帯が、今度は腕の先にぐるぐると巻き付く。
兵士が回り込んで来る頃には、鈍器と言えるくらいの大きさに巻き付いていた。その腕の鈍器で回り込んだ兵士の内一人に殴りかかる。
その見た目は能力者に見えるが……


289 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 20:55:02.93 ID:wX1W4Zq+0
>>286
「この集落で能力者による暴走事件が起こったのでな、これより集落を軍政下におく」
「事が収まるまで集落の外へは出られない。能力者は、発見次第すぐさま軍に通報せよ」
【そう言い残し、軍人はその場を後にし捜索を続行する】

>>287
「いたぞ、追え!」
【指名手配中の能力者を発見したと思しき軍人の声が聞こえるだろう】
【その能力者も、ジーンのレジスタンスの所属だろうか】

>>288
「能力者か!!」
【兵士一人が殴り飛ばされる。もう一人は機関銃を紫狼に向け連射】
290 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 21:04:06.60 ID:0RvZR6Gh0
>>289
「うお……やべ……」

すぐさま量腕の包帯を使い盾を作り銃弾を防ぐが、反撃の手段が無いようだ。

(せめて一瞬でも隙があれば……弾切れはまだか…)
291 :軍服を着崩した巨漢 [sage]:2013/05/04(土) 21:04:58.82 ID:SQ41fSA4o
>>289
この作戦のリーダー、ドコにイル?
(正門を封鎖している軍人に、2mを超える大男がたどたどしい言葉で話しかける)

…オレ、オンモ
ゾウインで、ここにキタ
(…どうやら軍が派遣した増員のようだ)
292 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 21:05:59.59 ID:6O56uyzXo
>>289
「……あ、そう。
 そういうことですか」

(どっかの能力者が問題起こしたからって俺たちまで巻き添えか……。
 っていうか本当に暴力事件があったかも疑問だなあ)

「いたぞ、追え!」

【頭をボリボリと掻いてその場を離れた】
【すると、視線の先に現れる、軍人に追われる能力者】
【ジーンのレジスタンスの者かも知れないし、そうでないかもしれない】

「……能力者狩りは反対!」

【尾?のあたりに尻尾を出現させ、空気を叩きつけて加速移動】
【そのまま、レジスタンスらしき人物らを追う軍人の中の、】
【ヒズマに一番近い人物に、飛び蹴りをお見舞いしようとする】

293 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 21:13:04.40 ID:wX1W4Zq+0
>>290
【兵士は連射と同時に、それまで紫狼がいた岩陰へと移動し身を隠す】
【先程足払いを受けた兵士はなんとか立ち上がり、援軍を呼びに行ったようだ】

>>291
「増員か。任務が司令官殿の護衛だというなら、通りを真っ直ぐ進んでいけ」
【兵士の一人が言う】

>>292
【飛び蹴りが命中、兵士の一人が吹っ飛ぶ】

「能力者か!!覚悟しろ!!」
【追跡していた残りの兵士2人が機関銃を掃射】
294 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 21:21:42.78 ID:SQ41fSA4o
>>293
了解シタ、真っ直ぐ…
…(鼻を高くし、匂いを嗅ぐように鳴らす)

リーダーに挨拶、後回シ…任務スイコウ優先…異能狩りダ
(裂ける程に口角を上げて歯を見せる…笑っているつもりらしいがそうは見えない)

(その表情のまま巨体に不釣り合いな軽やかな足取りで集落の中へと駆け抜けて行った)
295 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 21:22:54.62 ID:bPYsXFk80
>>293
「隠れやがったか……」

盾を片腕の包帯だけの小型の物に変化させ、そのまま真っ直ぐ岩陰の方へ走っていく。

「これ以上長引かせたら不味いな……一気に終わらせてやるぜ!」
296 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 21:24:18.42 ID:6O56uyzXo
>>293
【キックの命中直後に、尻尾を地面や空中に叩きつけ、】
【アクロバティックに移動し、建物の陰に隠れる】

「二発掠った……危ない危ない」

【腕と足に血が滲んでいた】

「くっそー」

【そのまま集落内を逃げ回ろうとする】
297 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 21:30:06.05 ID:SQ41fSA4o
>>296
(集落を走るヒズマの姿を遠目に目撃する)

(…と、建物の死角を使って追従し、正面に回り出る)

…お前、異能だナ?
(匂いを嗅ぐように鼻を鳴らしながら)
298 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 21:34:46.85 ID:wX1W4Zq+0
>>295
【岩陰はもぬけの殻だった】
【代わりに、隠れていた兵士が通りへ抜けていくのが見えるだろうか】
【おそらく、仲間と合流しに行くつもりだろう。】
299 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 21:39:29.90 ID:NkVBq5pAO
【集落の一角。数人の子供が建物の陰に隠れている】

「ねーちゃん、あのひとたちなに…?」
「あのおじさんたちこわいよぅ……」

大丈夫、大丈夫だよ…きっと…

(あれ…街にいる物騒な人達だよね…?何で…?)
【真紅の髪に簡素な服の少女が子供達を宥めながら建物の陰から様子を見ている】


300 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 21:39:35.43 ID:6O56uyzXo
>>297
「……見れば判るだろ」

【ヒズマには尻尾が生えている】
【異能者であることは明らかだ】

「やるのかデカブツ?」

【急反転し、オンモを見て立ち止まる】
301 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 21:43:44.71 ID:CYynL/Qf0
>>298
「ちっ……しくじったか……能力さえありゃ、あんな奴らに手こずったりしねぇのによぉ。」

その時、肩の猫が不満げに鳴く。

「ああ、悪い悪い。お前の能力がしょぼいとかそういうわけじゃなくてだな……すまん。俺の修行不足だな。あとで缶詰買ってやるから機嫌直せよ。」

と、敵が再び来るかもしれないというのに呑気に話している。



302 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 21:45:53.50 ID:SQ41fSA4o
>>299
>>301
…(鼻を高く上げて鳴らしている)
…今日、沢山イルな、満腹になりソウ…

>>300
(にたりと口角が上がり、尖った不揃いな歯が覗く)

いただきマス…っ!!

(と、一気に加速して拳を振り上げ、真正面から襲いかかる)
303 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 21:47:46.09 ID:wX1W4Zq+0
>>299
【建造物の間の路地などを捜索する軍人も多い】
【いずれはアシャラ達のいる場所が露見するのも時間の問題か】

>>301
「異能者はあっちだ!取り囲むぞ!」
【休息も束の間、軍人たちの声と軍靴の音が響き渡ってくる】
304 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 21:50:37.86 ID:6O56uyzXo
>>302
「たまるか……よっ!!!」

【背中に出現させていた尻尾を引っ込め、今度は腕から出現させる】
【そして、右腕ごと尻尾を振り回し、オンモの足を掬うようにする】
【尻尾の威力だけならば、重量級能力者にも劣らないはずだ】
305 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 21:55:50.19 ID:NkVBq5pAO
>>302
【その存在には気付いていないのか子供達を庇いながら様子を見ている】

>>302 >>303

【アシャラは息を殺.し、物陰から軍人達の様子をうかがう】

「…あっ、わたしのねこちゃん…」
【と、その時アシャラの側にいた女の子がボロ布で出来た猫のぬいぐるみを落とし、拾いにいく】

【それは不幸な事に>>302>>303から見える場所だった】

306 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 21:56:56.54 ID:SQ41fSA4o
>>304
…!?
オォっ!
(振り上げていた拳で自身の脇腹を殴りつける)

(と、巨体はいともあっさりとその衝撃で吹き飛び、尻尾の薙ぎ払いの範囲からなんとか逃がれる)

…食う部分、増えるナそれ…
(受け身を取りつつ尾を見て呟く)

(今度は両腕を上段に構え、ステップを踏みながらジリジリと距離を詰めようと接近する)
307 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 22:00:30.97 ID:v+7Rzr5O0
>>302,>>303
「うわちゃー……やっべぇな……一か八か……マウ。」

合図と共に猫が肩から下りると、人では入れそうにない路地の隙間へ入って行ってしまう。すると、紫狼の腕の包帯が消えていき、能力も使えなくなる。
そしてわざとらしく大きな声で

「うわ〜、どーしよー道に迷っちゃったなー、僕能力者じゃないから怖いなー」

物凄く棒読みである。
308 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 22:04:37.25 ID:wX1W4Zq+0
>>305
「む、子供か?一体どこから……」
【兵士の一人が、ぬいぐるみを拾いにいった少女を発見した】

>>307
「そこの男、この辺りで腕に包帯を巻いた者を見かけなかったか?」
「そいつは能力者だ。既に軍に負傷者も出ている。」

【駆け付けた兵士の一人が話しかける】
【幸い、最初に紫狼と遭遇した兵士ではないようだ】
309 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 22:05:36.73 ID:6O56uyzXo
>>306
「だからたまるかって……」

【再び尻尾を引っ込め、今度は右肩に出現させる】
【そして、尻尾で空気を叩きつけて加速、その威力に載せて殴りつけてくる――】

「らっ!!」

【――かに思われたが、オンモの目の前で上に跳躍】
【フェイントだ、そのままヒズマはオンモの背後に降り、今度こそ右腕で殴りつけてくる】
310 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 22:11:06.93 ID:SQ41fSA4o
>>309
!?
(両の眼がカメレオンのように>>305>>307に同時に向き、跳躍を見事に見過ごしてヒズマの姿を見失う)

…アレ?…うごっ!?
(背後からの一撃を見事に喰らって吹き飛ぶ)

(…が、余りにも不自然に吹き飛び過ぎる)

(打撃時のインパクトも、巨体を殴りつけた割には物凄く軽い)

…ヤったナ…
(殴られた背中を摩りながら立ち上がる)
311 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 22:12:48.50 ID:0RvZR6Gh0
>>308
「み、見てないけどそんな人がいるんだー。怖いなー。」

丸腰の無能力者じゃ武装した兵士にはかなわない。目が泳ぎまくりだ。
しかし、今のところは騙せているようだが。

(やべぇ、俺主演男優賞ものじゃねコレ?)
312 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 22:13:26.05 ID:NkVBq5pAO
>>308
「あ……」
【ぬいぐるみを拾い上げた女の子は軍人に気付き、目に涙を溜めながら辺りを見回す】

【やけに片側の建物ばかり見ている気がする】

313 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 22:18:57.57 ID:6O56uyzXo
>>310
「見た目に違わずタフだな……。
 こいよ木偶の棒!その程度か?」

【尻尾を振り上げ、いつでも移動できるようにしてオンモを挑発する】
314 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 22:23:30.08 ID:wX1W4Zq+0
>>311
「む……怪しいな、貴様。どういうつもりだ!?」
【挙動不審な紫狼の姿に、兵士は疑り深く問い詰める】
【他の兵士にもこちらの様子を見る者がいる】

>>312
「……ただの子供か」
【少女の様子が気になったが、能力者を見つける手がかりにはならないと判断し兵士は通りすぎて行った】
315 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 22:24:48.44 ID:SQ41fSA4o
>>313
あー…アー…
(突然その場に膝を曲げて蹲る)

オォっ!
(…と、両脚をバネに水平に飛んで直線の軌道で襲いかかる)

(愚直な突進だが、速度は凄まじく当たれば威力は相当なものだろう)
316 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 22:29:42.75 ID:6O56uyzXo
「うお……わっ!?」

【オンモの突進を避けようとしたものの、タイミングがずれてしまう】
【右肩にオンモの突進が掠っただけなのに、ヒズマは吹っ飛ばされた】

「がっ……!!!」

【住居に叩きつけられ、血を吐く】
317 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 22:32:10.50 ID:NkVBq5pAO
>>314
【少女は去っていく軍人を見ると足早にアシャラ達のいる物陰へ戻る】

よかった…物騒な人は行ったみたいだね…
(見つかっても普通の人の振りしてれば…大丈夫なのかな?)
【アシャラは周囲を確認してから子供達を連れて物陰を出る】

318 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 22:33:35.79 ID:0RvZR6Gh0
>>314
「いやいや、僕は怪しいもんじゃないってー」

(うわ、やっべぇ、やっべぇ。マウー、早く来てくれー!)

兵士が紫狼に詰め寄ったその瞬間、兵士の上空に全身に包帯を巻いた猫が現れる。どうやら、紫狼が演技をしている最中に屋根まで登っていたようだ。
猫は包帯で出来た身体に不相応な程大きな爪を付きだし、兵士の頭目掛けて落下する。
319 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 22:34:11.97 ID:SQ41fSA4o
>>316
くくッ、脆いじゃナイか…
(にやにやと歯を見せながらゆっくりと歩み寄る)

(…今度は一歩毎に脚が地面にめり込み、大袈裟な足跡が残っている)
320 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 22:43:15.39 ID:wX1W4Zq+0
>>317
【アシャラ達の姿を見かける兵士もいたが、あまり気にはしないようだ】
【子供の能力者が指名手配されているケースがほとんどないからだろうか】

>>318
「く…なんだ!?」
【兵士は頭上から猫の巨大な爪に切りつけられ、血を流しつつ大きく後ろへとのけぞる】
【その様子を見て、周りの兵士が銃を構えつつ接近する。数は5人】
321 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 22:45:36.83 ID:6O56uyzXo
>>319
「ヒズマ、あれを見ろ」
「ぐっ……なんだ?」

【ヒズマに語りかけるのは、その相棒の手甲、ロウティ・ルガンだ】
【ヒズマはオンモの足跡を見た】

「……ただの、馬鹿力ってわけでもなさそうだな……」

【先ほどの当たり方からは想像できないほどの体重】

「少なくとも……今、奴は瞬間的に動けない……かも!」

【壁を尻尾で叩きつけ、瞬間的に飛び出した】
【オンモに向かって飛び蹴りを食らわせようとする】
322 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 22:50:47.32 ID:SQ41fSA4o
>>321
ッ!?
(飛び蹴りがオンモの顔面を捉える)

(…読み通り、瞬発力は無くまた先程の様な軽い当たりではない…しっかりとした蹴りのインパクトがヒズマの脚を伝わる)

(蹴り上げられた顔面は天を仰ぎ、そのまま数歩たたらを踏んでいる)
323 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 22:51:16.65 ID:NkVBq5pAO
>>320
(よーし、これなら隠せる!!大丈夫!!)
【ちらちらと軍人達を確認しながらその場を離れようとする】

【が、この奴隷少女、やはりついていないらしい】

……くしゅん
【ふとした弾みで小さなくしゃみをしてしまい、口から小さな火花を散らせてしまった】

324 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 22:54:42.72 ID:NfJNDfBA0
>>320
「へっ、5人か……さっきより多いな。だけど、もうしくじんねぇぜ。」

マウが肩に飛び乗り、紫狼に包帯が戻る。

「さあて、行くか!」

325 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 22:59:13.78 ID:wX1W4Zq+0
>>323
「む……あの少女、くしゃみの瞬間に火花が……」
「ただの人間にしては不自然だ……能力者だな!?」
【火花に気づいた兵士二人がアシャラに接近】

>>324
「やはり能力者か……撃て!!」
【兵士5人は一斉に機関銃を掃射した】
326 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 22:59:14.35 ID:6O56uyzXo
>>322
「らららっらあっ!!!」

【尾を地面に突き立て支柱にし、】
【ひるむオンモに、両足で何発もの蹴りをお見舞いする】

【とはいえ、尾の推進力を借りないと、鍛えた一般人程度のパワーのヒズマ】
【ひるんだ状態から回復しないうちに、オンモを強く蹴飛ばして退避しようとする】
327 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 23:06:34.51 ID:SQ41fSA4o
>>326
おぉォォ…!
(蹴られながら自らの拳でまたもや自分自身を殴る)

(同時にヒズマの距離を取るための蹴りが当たり、派手に吹き飛んだ)

(…が、その蹴りでヒズマに返ってきた衝撃は軽くふわりとしたものだった)

…オマエぇ…!
(ふらつきながら立ち上がり、鼻血を噴き出しながら睨みつける)
328 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 23:08:10.03 ID:NkVBq5pAO
>>325
ひぃっ……バレちゃった!?
【歩み寄る兵士を見てビクッと肩を震わせ】

あーもう、またくしゃみのせいで……
ご…ごめんなさい……ば、罰は受けますから許して……
【子供達を庇いながらじりじりと兵士達から距離をとろうとする】

「ね…ねーちゃん…」
【子供達は兵士に怯えているようだ】


329 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 23:09:40.05 ID:10AOd5Xq0
>>325
「はっ!」

銃弾がとどく寸前、紫狼の体が宙に浮かぶ。そして、屋根に向かって引き上げられていく。先程マウが屋根に登った時、包帯を硬化させ屋根に突き刺しておいたようだ。

「さて、俺を狙い撃てるかな?」

屋根に登った紫狼は走り続け、銃弾を避ける。
330 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 23:15:42.86 ID:wX1W4Zq+0
>>328
「そこの能力者……その子供たちは何だ!?」
【二人の兵士は銃を向けながら、一方の兵士が言う】
【銃を向けるのはアシャラに対してのみで、さすがに子供たちには危害は加えないらしい】

>>329
「ちっ、追うぞ!!」
【兵士5人が屋根の上の紫狼に発砲しつつ追跡を続ける】
331 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 23:19:38.53 ID:6O56uyzXo
>>327
「体重操作か、あるいは身体の構成物質の置換……もしくは重力や重心に関係した能力を……」
「ああわかったわかった!
 とにかく攻撃が利くタイミングと利かないタイミングがあるんだろ!」

【鼻息を荒くしてヒズマは着地する】

「今度の蹴りはちょっとばかし利いたらしいな!
 ずっとふわふわしとくか?」
332 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 23:26:01.05 ID:NkVBq5pAO
>>330
な…何って…普通の子達です!
私が最近お世話……
【其処まで言い、彼女は口をつぐむ】

【“私が最近お世話になっている家の子”という言葉がどういった事態を引き起こすか察したらしい】

333 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 23:29:06.44 ID:SQ41fSA4o
>>331
ッッッ!
(距離が離れているにも関わらず聞こえる程に強く歯軋りをする)

…オォっ!
(三度目の加速突進)

(…と、見せ掛けるが途中で自身の横っ腹を殴り急激に進路を変える)

(その先には銃痕が痛々しい道路標識があった)

(…標識にふわりと重力を感じさせずに「着地」し角度を変えてのサイドからの突進攻撃だ)
334 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 23:29:40.87 ID:I4d2L/kF0
>>330
「当たんねぇぞ!ノーコン野郎共ー!」

挑発をしつつ逃げ回る。

「おおっと!」

油断したのか銃弾に当たりそうになり、屋根の上で伏せる形になる。しかしーー

(さて、次は……ここをこうして……)

しばらくした後、何を思ったのか屋根から飛び下りていく。
いや、違うーー飛び下りたのは紫狼ではなく包帯で出来た人形だ。
これで隙を作れるだろうか?







335 :政府軍 [sage]:2013/05/04(土) 23:36:56.78 ID:wX1W4Zq+0
>>332
「もしや……子供をたぶらかして反乱因子を育てているわけではあるまいな!?」
「いずれにしろ、能力者は連行する!」

【一人の兵士がアシャラに銃を向け続け、もう一人の兵士が、塞がっていない左手でアシャラの右腕を掴もうとする】

>>334
【銃撃を浴びせる―――人形のほうに】
【しかも5人全員が、だ。今ほど隙の多いときはないだろう】
336 :ヒズマ [sage]:2013/05/04(土) 23:41:53.22 ID:6O56uyzXo
>>333
(衝突の瞬間、威力を高めるために"ヘビーに"なれる……。
 ひるんでる時に連続蹴りを受けてても、一瞬で体質が変えられるっぽいし……)

【ヒズマは右腕に尻尾を出現させて構える】
【攻撃を仕掛けるつもりだったらしい、が】

「くっ!!」

【角度を変えた変則攻撃】
【ヒズマはオンモをただの木偶の棒だと思っていたことを反省する】

【尻尾は鱗に覆われており、とてつもなく頑丈だ】
【オンモの突進を、その尻尾で受け止める】
【尻尾がクッションの役割を果たし、多少衝撃を吸収する、が】
【ヒズマが足を踏ん張れるはずも無く、オンモごと吹っ飛んでしまう】

「ぐっ……油断したか……?」
337 :紫狼 [sage]:2013/05/04(土) 23:45:37.64 ID:v+7Rzr5O0
>>335
「かかったな!阿呆共が!!そっちは俺が作った人形、バンテージ君1号だ!」

人形が蜂の巣になっている間に本物の紫狼が飛び下りた。
そのまま兵士達に一気に接近しーー

「まとめて叩くぜ!バンテージ・ウィップ!!」

両腕の包帯を大きく伸ばし、鞭のように何度も振るう。
338 :アシャラ [sage]:2013/05/04(土) 23:47:13.60 ID:NkVBq5pAO
>>335
は…はんら……何ですかそれ!!
【聞いた事もないような言葉を聞き一瞬ぽかんとするが、自分が疑われている事に気付き涙目になる】

「や…やめろ!!ねーちゃんをつれてくな!!」
「おじさんたちやめて!!おねがいだから!!」
【子供達は怯えながらもアシャラの腕を掴もうとする兵士にすがりつこうとする】

339 :オンモ [sage]:2013/05/04(土) 23:51:03.04 ID:SQ41fSA4o
>>336
くくッ、軽いナ、オマエ…
(膝に手を当てながらのったりと立ち上がる)

(…が、尾に顔面から突撃したらしく右の額が激しく損傷して血を噴き出している)

(痛みの感覚が薄いのか、鬱陶しそうに拭うも血は止まらずに顔の右半面を覆う)

(地面に血痕と足跡を残しながら、またもや上段に構えてヒズマとの距離を詰めて行く)
340 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 00:00:09.68 ID:ZEdyY72do
>>339
「お前がデカいんだよ」

【地面に血の混じった唾を吐き、尻尾を右腕からまっすぐ伸ばした】
【それはさながらランスのごとく】

「もうちょっと自分の身体を大切にしやがれ!」

【足跡を地面につけている今なら"ヘビーな"はず】
【尻尾を構えてヒズマは走り出した】
【尻尾はヒズマが突き出すと同時に収縮し、バネのように一気に伸びきり、オンモを貫こうとする】
341 :政府軍 [sage]:2013/05/05(日) 00:06:16.78 ID:F4b0KWz70
>>337
「ぐわっ!!!」
【不意打ちに対応できず、反撃の暇を与えられぬまま兵士達は鞭のような包帯に打ちのめされ、全員が吹っ飛んでいった】

―――フン、役立たず共め……
上司の手を煩わせぬことが礼儀だと、あやつらも教え込まれた筈だが。

【その様子を見ていたのか、兵士達とは違う、もっと堂々とした威厳ある声で語る者がいた】
【立派な軍装に髭を蓄えた顔、そこにいたのは、この襲撃の司令官であった】

>>338
「ちっ、子供という身分を笠に着やがって……!」
【流石に一般人の子供に狼藉を働くほど兵士も冷酷ではなかったか、仕方なく兵士は二人ともアシャラから遠ざかる】

「ならこいつらは監視下に置くことにしよう。乱暴は働かんが、その代わりここから逃げ出すことは許さん」
342 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 00:07:09.20 ID:dEglw5LXo
>>340
ち、チビめ、お、大人しク、飯になれバいいモノを…
(肩幅より少し広い位に脚を開き、腰を落として両腕を突き出す)

(…腕を組まないバレーボールのレシーブの様な姿勢だ)

(恐らくヒズマの突進を受け止めようとしての構えだが)

…!?
(伸びる尻尾に意表を突かれ、反射的に回避しようとするも多量の出血により脚の自由が効かない)

シまッ…ガッッ!!
(脇腹を尾に貫かれ、くぐもった声を絞り出す)
343 :アシャラ [sage]:2013/05/05(日) 00:15:04.06 ID:TcUHXW0AO
>>341
「ね、ねーちゃん!だいじょうぶ?」
【兵士達が離れたのを見て子供達はアシャラに抱きつく】

うん、平気…
それより…カンシカってどういう事ですか?この子達に何かする気ですか?
ここから…というのはこの場所からですか?
【再び子供達を庇いながら兵士に尋ねる】

344 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 00:17:03.08 ID:ZEdyY72do
>>342
「肩が……きっついな!!!」

【オンモの突進を受けたダメージが、今現れる】
【しかし、膝を付き、貫いたままのオンモを尻尾の力だけで振り上げ】

「うおおおおおおっ!!!」

【そして、地面に叩きつけようとする】
345 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 00:22:56.48 ID:cshrs2y20
>>341
「あ、一人とっ捕まえてカノッサ機関との繋がりの事を聞こうと思ってたのに、全員ぶっ飛ばしちまった。」

まいったと言わんばかりに頭を掻く。

「って、ただの兵士は知らねぇかな。やっぱり、リーダーさんに聞かないとな!」

そう言って司令官の方を向き指差すがーー
どうも猫の様子がおかしい。能力者の勘か、司令官の実力恐れ震えているようだ。

「マウ?」

346 :オンモ [すみません落ちます、ありがとうでした]:2013/05/05(日) 00:25:09.77 ID:dEglw5LXo
>>344
ぐぅ…ゥ…!
(振り上げられ高さが頂点に達したタイミング)

こぉノッ!!
(自身を殴ると同時に槍となっている尾を蹴り飛ばし、勢いよく飛んで行く)

(べちゃりと建物の屋根に血を撒き散らしながら何とか着地し、片目でヒズマを睨みつける)

…こ、今日ハ…め、メシ抜き…ガハッ!
(盛大に血を吐きながら踵を返し、屋根伝いに飛び跳ねて巨体は逃げて行った…)
347 :政府軍 [sage]:2013/05/05(日) 00:29:44.66 ID:F4b0KWz70
>>343
「お前達は誰一人として、ここから逃がさないということだ」
「もし子供一人逃がして、援軍でも呼ばれると面倒だからな」

>>345
わざわざ部下の尻拭いをしてやるのは面倒だが、私直々にやるしかない
―――と思ったが、どうも戦況が芳しくないようでな。
どうせ、集落に匿われたお前たち能力者の必死のあがきといったところだろう。

今日のところは撤収する。集落の各出入口と内部に1小隊ずつ残して、な……
【そう伝令の兵士に伝えると、自らも集落の正門に向かって歩いていく】
348 :政府軍 [sage]:2013/05/05(日) 00:32:02.60 ID:F4b0KWz70
>>343
【しかし兵士たちは、撤退命令を受けるとその場から去って行った】

//これ追加で……では、また明日。
//皆さん、お疲れさまです!
349 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 00:38:26.66 ID:ZEdyY72do
>>346
「うがっ!?」

【ヒズマの尾は身体の一部であり、痛覚を持っている】
【蹴り飛ばされ、ガクンと衝撃が襲う】

「ぐっ……逃げられたか……」

【右肩を押さえ、口元の血を拭いながら物影に退避した】
【そして政府軍司令の居る場所を覗き込んだ】

「一応ひと段落か……。
 根本的には解決してないけど……これ以上は俺もやばい……」

【そのままヒズマはきびすを返し、姿を消したのであった】
350 :アシャラ [sage]:2013/05/05(日) 00:39:01.09 ID:TcUHXW0AO
>>347
……!!
【司令官の言葉を聞き目を見開く】

「ね…ねーちゃん…」
【子供達は不安げな表情でアシャラを見る】

(……そうだ、この子達にとっては私だけが頼りなんだ…)

(…勇気を出せ、アシャラ!!能力者でしょう?)

……心配しないでください
【声を少し震わせながら、それでも軍人達を睨む】

私は、逃げも隠れもしませんから…!!


351 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 00:42:09.58 ID:A7+OT8D30
>>347
「他の能力者も頑張ってたんだな……何はともあれ、助かった
みたいだぞ、マウ。大丈夫か?」

そっとマウに手を触れる。

「にしても、こんなマウを見るのは初めて会ったとき以来だな。
こりゃ、明日は今日以上の激戦になるな……」

352 :政府軍 [sage]:2013/05/05(日) 20:00:00.58 ID:F4b0KWz70
【集落、中央広場】
【この広場の近くには、この集落で最も大きい建造物――町長邸が構えられている】
【もっとも、ここが軍政下に置かれた今では、軍旗が掲げられ、入り口を軍人が警備する物々しい要塞のように変貌してしまったのだが】

さて……能力者はいつ見つかるのかね。

【司令官が左右に1人ずつ護衛を侍らせながら、広場中央に立っている】
【慌ただしく集落中を動きまわる民衆を冷徹な目で見やりつつ、そう言い放った】
353 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 20:07:14.24 ID:dEglw5LXo
あのチビめ…
今日こそ、今日コソ…!

(昨日の戦いの傷を汚れた包帯で覆っている)
(軍服も血糊に塗れてボロボロだ)

(しかし、それを意にも介さずオンモは集落の中へとゆっくりと歩いて行った)
354 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 20:11:44.98 ID:mbkzsCQB0
>>352
「あそこを落とせば戦いが終わるのか……?」

建物の屋根から中央広場の方を見る紫狼。

「さて、どうやって入ろうかね?」
355 :政府軍 [sage]:2013/05/05(日) 20:18:25.89 ID:F4b0KWz70
>>353-354
【集落中のあちこちで動き回るのは、昨日とはうって変わって、現地の住人である】
【「能力者はどこだ!?」「探せ!」―――そういった言葉が聞き取れるだろう。どうやらなぜか能力者を捜索しているらしい】
356 :オンモ :2013/05/05(日) 20:21:10.21 ID:dEglw5LXo
>>354
(鼻を高く上げて匂いを嗅ぐ仕草)

…近くに、イルか…?上?
(跳び上がり、付近の屋根の上にふわりと着地する)

>>355
…いざとナレば腹の足シにはナルか…
(屋根の上から住民をみてにたりと笑う)
357 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 20:24:14.98 ID:ZEdyY72do
>>356
「このまんま戦うのが、本当に正しいのかね……」

【政府軍は、素直に同行すれば危害は加えないと言っている奴も居る】
【それに、能力者がこの集落で暴れたという話が大前提として存在する】

「まあ、何処まで本当かは知らないけど……。
 一時でも自由を束縛されんのはちょっとな……」

【ヒズマはため息をついた】

「能力者狩りに加わってる能力者ってのも気に食わない、し。
 何よりあいつは従う以前に問答無用でぶっ殺しにきてるしな……。
 抗わせてもらうか」

【オンモの目の前に、ヒズマが現れた】

「遅れて悪いな、デカいの」
358 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 20:24:29.70 ID:i/KWkVYwo
中央広場に近いバーから様子をうかがっている黒髪の女性がいる。

腿のベルトに軍用ナイフが一本。
腰に9mm弾を10+1発込められる拳銃と予備弾倉が4つ。
そこから極端にサイズアップして12.7×99mm弾を放てる対物ライフル。
これは布で包み、店の中で席の後ろの壁にかけてある。
偏った装備だがじつに能力者らしからぬ服装と持ち物だ。

首都正門前で気を失って保護され、そのあと長時間の尋問を受けた。
その後に放り出されたわけだが、開放されたと考える事もできる。
「能力者狩りか。敵対すると面倒な事になりそうだな。
 関係者に顔でも覚えられたら首都潜入なんてできなくなる。」

>>355
「目的がはっきりしないな。
 すこし芝居でも打ってみるか…。
 おい。そこのあんた。探し物かい?」
適当な原住民に声をかけてみた。
359 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 20:30:10.22 ID:m054epB40
>>355
「なんだ?今日は兵士じゃねぇのか?民間人を人質兼偵察役として使ってるってところか?
ゲスいこと考えるな……」


>>356
屋根の下に視線を集中していたため、迫り来るオンモには気づいていない様子だ。
360 :オンモ :2013/05/05(日) 20:31:14.97 ID:dEglw5LXo
>>357
なァニ、今キタとコろさ…チビ
(歪な歯を見せて口角を上げる)

ブツブツ言うナ、大人しく腹に入レばいい…
(ぐぐっと腰を落として両腕を広げた体制を取る)

(そして直ぐにじっくりとヒズマとの距離を縮め始めた)

(一歩毎に屋根にヒビが入り、元々頑丈さの乏しい建物は今にも崩れてしまいそうだ…)
361 :民間人 [sage]:2013/05/05(日) 20:36:45.58 ID:F4b0KWz70
>>358
【中年の男がメリッサの声に答えた】
「探し物って……あんたは頼まれてないのか?」
「ほら……俺たちは軍に能力者の捜索を命令されてるんだ」
「軍は町長邸で一部の住人を人質にとってる。俺の妻と子供もその中にいるんでな……」

「早く見つけないと、いつ命を取られてもおかしくない、というわけで行かせてもらうぞ!」

【そう言い残し、男はメリッサのところから去って行った】

>>359
「ん?あいつなんで屋根の上に登ってんだ……?」
「怪しいな……そこの兄ちゃん!あんたは能力者なのか!?」

【二人組の青年が下から声をかけてきた】
362 :オンモ :2013/05/05(日) 20:37:49.14 ID:dEglw5LXo
>>359
(ジリジリとヒズマとの距離を縮めながらも、同時に離れた屋根にいる紫狼に飛び掛かるタイミングを測っている様にも思える)

363 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 20:41:48.76 ID:ZEdyY72do
>>360
「勢い余って腹ぶち破るかもしれないぞ」

(すでに今、重くなってるってことは……。
 単純に攻撃は利くはずだ)

【しかし、タイミングが計れない】
【相手のタネは、ほぼ自分にバレている】
【何も策無しで来るだろうか?】

「ただの馬鹿だったらどれだけ楽か……」
364 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [sage]:2013/05/05(日) 20:48:40.58 ID:dQfamau8o
【薄緑色の髪、赤い縁のメガネをした男がポケットに手を突っ込んで街角を歩いている】

なんだ、なんだ今日は。騒がしいなあ鬱陶しいぜ
能力者なんざ探しても、手前らで手を付けられる相手じゃあないだろうに
それともそんなことも分からないようなゆるい、ゆるうい頭の持ち主かあ?

【無駄な努力だと吐き捨てるように笑うこの男の服装は、どうやらこの世界のものではないようだ】
365 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 20:48:42.02 ID:HSOjK4DR0
>>361
「ん?俺か?さあてな?能力者に見えるか?」

そう言って腕の包帯をグニグニと動かす。
その様子は能力者に見えるだろう。


>>362
屋根に皹が入り、建物が軋む音によりその存在に気づく。
しかし、紫狼はもう戦闘準備をしている。包帯を動かしていたのは民間人に見せるためだけではなくすぐに戦闘態勢に入れるようにするためでもあったからだ。
366 :オンモ :2013/05/05(日) 20:52:11.77 ID:dEglw5LXo
>>363
…くくッ、来なイのか…?なラ…

(何を思ったか突然屋根の一部を踏み抜き、屈んで人の体程の大きさの破片を左手で乱雑に掴む)

(にたりと口が裂ける程に笑い、その破片を前方に掲げて空いている右手の拳で殴りつけた)

(すると破片は細かく粉砕され、不自然な程の速度を得た散弾の様に散らばりながら、実に大雑把にヒズマのいる方向へと向かう)

>>365
…ほータイ?
必要ないゾ、怪我が治る間モなく腹に入れてヤル…
(ヒズマに飛ばしたものと同じ様に瓦礫の散弾を飛ばす)
367 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 20:58:07.47 ID:i/KWkVYwo
>>361
「わたしは旅の傭兵でね。忙しい所をじゃまして悪かったな。」
去って行く男の背を見て「なるほどね、能力者の捜索か…。」と呟く。
目立って行動する性格の能力者なら見つかりそうではあるが、
慎重に身を隠している者もいるだろう。しかしいずれ炙り出されるかもしれない。

大人しく投降して従えば危害は加えられないという話もあるという噂だが、
欲しいのは主導権だ。こちらでも能力者を集めてみよう。
それっぽい雰囲気の奴に片っ端から声をかけるんだ。
戦うにしても話し合うにしてもこっちの立場を上に置きたい。

>>364
「なんだ、このあからさまな男は…。」
開口一番これである。

368 :民間人 [sage]:2013/05/05(日) 20:58:44.25 ID:F4b0KWz70
>>364
「ん?おい、あっちに見慣れない格好の男がいるぞ!」
【一人の住人のその一言により、異世界から来たと思しきその男に視線が集まった】

>>365
「おい、そういえば軍によると、昨日包帯を使う能力者がいたって話じゃないか」
「そうだな……あいつはやっぱり……」

「能力者なんだな?頼む!今すぐそこから降りて大人しく広場に向かってくれ!」
「能力者を差し出さなきゃ、俺たちはいつ殺されるかわからねぇ、頼む!!」

【男二人は、そう紫狼に懇願しているようだった】
369 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 21:02:34.62 ID:ZEdyY72do
>>366
「うっ……らっ!!!」

【右腕に出現させた尻尾を振りぬき、風圧を起こす】
【尻尾の鱗は銃弾を跳ね返すほど強固で、風圧も相まって、散弾の威力を大きく殺ぐ】
【散弾はパラパラと音を立ててヒズマに当たっただけだった】

「落ちろっ!!!」

【そのまま尻尾を回転させ、返しの動作で攻撃を仕掛ける】
【狙ったのはオンモではない、民家】
【オンモの行動で、すでに脆くなっているはず】
370 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 21:09:05.40 ID:dEglw5LXo
>>369
…ッ!?
(屋根の崩落に巻き込まれる中、自身の体を殴りつける)

(すると途端に身軽になった様に軽快に高く飛び上がり、崩れ落ちた屋根の瓦礫から何とか脱出した)

(そしてヒズマの上空を取ったタイミングで、ちゃっかり確保していたらしい瓦礫を幾つか投げつける)

(今度は普通の投擲らしく、速度も常識の範囲内だ)
371 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 21:10:44.76 ID:q4wfqfi10
>>366
「仕掛けてきたか!だけどこの程度防いでやるぜ!」

動かしていた包帯を盾のようにして瓦礫を弾いた。


>>368
「残念だが、こんなナリでも俺は能力者じゃねぇんだよ。ま、どのみち中央には向かうつもりだがな。大人しくはしねぇけど。
って、しまった!避けろ!」

防御中に話していたせいか、先程弾いた瓦礫があろうことか下にいる民間人の方へ飛んでいってしまう。


372 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:14:36.03 ID:i/KWkVYwo
>>358-371
「アーセナルゲート!防衛システム展開!!」
 地面に六角形のタイルが敷き詰められた床が現れ、
 民間人を庇うように四角い隔壁がせり上がる。
 間に合うか?!

 というか能力を使ってしまって良かったのだろうか。
373 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [sage]:2013/05/05(日) 21:14:49.09 ID:dQfamau8o
>>367
少しくらいあからさまでないと連中の目には留まらないからなあ

【まるで自らが能力者であると気付いてほしいとでも言いたげな口ぶりで返す】

大方、お前も能力者なんだろう?騒いでる連中とは眼が違うもんなあ

>>368

くく、注目の的ってやつかあ?

俺はお前等が探してる能力者だが、だったらどうする?
言っておくが俺はお前等が、お前等の家族が死のうが知った事じゃあ無いぜ?
374 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 21:16:49.87 ID:dEglw5LXo
>>371
(>>370からの着地で、紫狼のほど近くに着地する)

…お前…何ダ?異能じゃナイのか…?
(紫狼の方向に鼻を向けて匂いを嗅ぐ仕草を行い疑問符を浮かべる)

>>372
…!?
何だ?まだイタのか…っ?
(民間人を守った壁の出現に注意が向く)
375 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:17:38.60 ID:i/KWkVYwo
// 失敬、>>372>>368,>>371へのレスです。

>>373
「ち…チガイマスヨー。能力者ジャナイデスヨ―。
 スプーン曲げとかカッコイイヨネー。」
 足元に六角形のタイル。隔壁に向かって伸びている。
376 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 21:18:46.66 ID:ZEdyY72do
>>371
【常識の範囲内の速度で飛ぶ瓦礫】
【背中に尻尾を出現させ、地面を叩きつけて加速し、ひょいひょいをそれを避ける】

(……どーもひっかかるな……。
 スイッチか?能力に目が行き過ぎて、見逃してる気がするぞ……)

【幾度と無く見た、オンモの自分の体を殴る動作を見て、首をかしげた】

【そんなことを考えていても抜け目無く、】
【ヒズマの尻尾の先が、飛んでくる瓦礫の一つを掴み取った】

>>371
【ヒズマは、紫狼の居る屋根の上に着地した】

「よう大将。
 あんたも狙われてるクチか?
 共闘と行かないか?」
377 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:22:52.45 ID:i/KWkVYwo
>>374
「あー!わたしのアホー!
 このままじゃ、こっちでも能力者を集めて多人数で
 押し寄せて脅して交渉を試みてみようという計画も、
 その隙をついて分断させた隠密行動のできそうな奴に人質を
 奪還させる計画も、準備が整う前にご破算じゃないかぁ!!」
 そんな事を企んでいたらしい。
378 :司令官 [sage]:2013/05/05(日) 21:26:22.51 ID:F4b0KWz70
>>371
>>372で民間人が守られたのを見て】
ふむ……何者かに守られたはよいが。
無辜の民に危害を成さんとするとは、やはり能力者とは危険な存在よの。

【司令官が紫狼のほうへ歩み寄り、そう語りかける】

>>373
【異世界の服装をした男の姿も、司令官は視界に入れる】
能力者が集まってきたか…ちょうどいい。
379 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:33:08.53 ID:i/KWkVYwo
>>378
「まずいな、見知った顔は…あれはヒズマか。
 忙しそうだな…。それに親しくもないし…。」(>>376)

 こっちはバラバラ、あっちは統率の取れた軍。
 何の準備もなしに対峙したくないものだ。
 誰か血の気の多い能力者がいれば便乗やむ無し。
 とはいえ、大人しく司令官のいる方向へ歩いて行く。

「わたしはメリッサ・マスカラスだ。
 今回の人狩り紛いの能力者騒動と、そうでもない一般市民の
 強引な動員はどういうつもりで行ったのか聞かせてもらおうか。」
380 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 21:33:45.55 ID:dEglw5LXo
>>376
…ちッ!
(ヒズマと紫狼の二人を見て同時に相手にするには不利を感じたのか、屋根から飛び降りて距離を離す)

(そして乗り捨てられていたジープを殴りつけ…)

(片手で軽々と持ち上げて勢いよく二人へと投げつけた)

(本来の重さからは考えられない程の豪速で直線にジープが飛んで行く)

>>377
あ、アァ…
(少し呆気に取られながらもとりあえず手近に落ちていた瓦礫を投げつける)
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(空) [sage]:2013/05/05(日) 21:35:31.18 ID:dQfamau8o
>>375
ほーう、それじゃあその地面から出てきているタイルのようなものは何か、新種のオブジェか何かか?
なかなか斬新だよなあ、こんな街中で、あんな訳のわからねえ隔壁が常備されてるわけだからなあ?
それに、わざわざそんな所で突っ立っているお前自身も奇抜だぜ?

【嫌味たっぷりに言ってのける】

>>378
よう、おまえか?戦力にもならない無駄な人員割きまくって能力者を探しているっていうのは?

【ポケットに手を突っ込んだまま、不遜な態度で司令官に問いかける】
382 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/05(日) 21:36:01.56 ID:tukqWM6+0
>>372
「この壁は……誰だか知らねぇけど助かったぜ…」


>>374
「なあ、アンタ。場所、変えないか?ここじゃ、民間人に被害がでちまう。って言っても、良いよなんて言ってくれる優しい顔してないな、お前。」

オンモに睨み付けるような視線をむける。


>>376
「ああ、そんなところだ。
共闘とはありがたい。知ってると思うがアイツとんでもねぇ奴だからな。優しくない顔してるし。」

共闘に応じるようだ。二人(と一匹)対一人、戦況はどう変わるか。


>>378
「昨日のも出てきやがったか……だけどな、昨日までの俺とマウだと思うなよ。あの後、特訓したんだからな。さあ行くぜ!マウ!」

腕の包帯が唸りをあげる。
383 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:37:50.78 ID:i/KWkVYwo
>>380
「ナイスでゴイスな作戦だったでしょうが!
 失敗したのはあんたのせいでもあるんだからね!」
 軽い身のこなしで避けると拳銃を抜きオンモに発砲する。
 拳銃の射程外、オンモの運が悪ければ被弾するだろうが。
384 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:43:25.19 ID:i/KWkVYwo
>>381
「チッ、わたしはメリッサ。確かに能力者だ。
 能力は秘密だが簡単な防衛システムが備わっている設備を作り出せる。
 今のような防御機能の他にそれなりの攻撃行動、例えば砲撃も可能だ。

 って、馬鹿。その戦力外の連中の大半は善良な無辜の民だぞ。
 制服を着ていない奴は攻撃するな。人質を取られているんだ。」
385 :オンモ :2013/05/05(日) 21:44:10.21 ID:dEglw5LXo
>>382
あァ?
くくッ、よくわかってルじゃないか、お断りダ…
(不揃いな歯を見せて歪に笑い、>>380の行動へと移行する)

>>383
ふン、煩いチビだな
(左腕に被弾し出血するも、あまり気にしていないようだ)

…お返しダっ!
(近くに刺さっていた道路標識を叩いてから引っこ抜き、投槍の様にして投げつける)
386 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 21:46:15.37 ID:ZEdyY72do
>>379
【と、突然ヒズマが今気づいたように手を振ってきた】
【のんきな奴だが、互いに居ることが判っているだけでもいくらかマシだろう】

>>382
「頼むぞ。
 俺はヒズマ、こっちは俺の相棒ロウティ・ルガン」

【実のところ、この場にいるのは二人と一匹に加え、一個】
【ヒズマの左手甲は、魔物に憑依された意識ある手甲なのである】

>>380
「……っべ!」

【ジープなんてものを屋根の上に投げられたら、ヒズマが尻尾で受けとめたとしても、】
【屋根が崩れ落ちれば、ジープの全重量がヒズマにのしかかってくる】
【ヒズマは空気を尻尾で叩き、ジープを蹴りつけた】

「だらあああっしゃ!!!」

【何度も尻尾が空気を叩き、徐々にジープを押し戻し、なんとか迎撃に成功した】

「屋根なんぞに上らなきゃよかった……」
387 :司令官 [sage]:2013/05/05(日) 21:48:37.53 ID:F4b0KWz70
>>379
【メリッサの声のする方に顔を向ける】
【司令官は、勲章のついた立派な軍服に身を包み、髭を蓄えた顔の熟練軍人といった風貌だ】

……ふむ、メリッサ・マスカラスとな。聞かぬ名前だが。
今回は、一人の能力者の暴走という緊急事態につき、戒厳令によりこの集落を一時的に軍政下におくものである。
そのような危険な能力者を捨て置くわけにはいかんからな……それに、政府の調べでは、この集落こそが最も能力者を多く匿っている場所であるとの検討が前々からついていたのでな、この機に反乱分子たる能力者を一掃してやろうというわけだ。

>>381
いかにも、この作戦の責任者は私である。
だが程よく頭数は揃ってきたのでな……そろそろ始めさせてもらうとしよう。

【司令官が腰の剣を抜刀する。剣には呪文らしき文字が見えることから、魔法に関わりの深い武器だろうか】

>>382
フン……それがどれほどのものであるか。
これはほんの挨拶だ……

【紫狼に向け、魔法攻撃と思しき火の玉を剣の先から発射する】
【近づくだけでも高熱を感じられるほどの強力な火球であるが、大きさがそれほどでもないのが救いか】
388 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 21:54:45.67 ID:i/KWkVYwo
>>385
 先述の通りお互いに距離が中途半端だ。
 メリッサにはオンモを攻撃する充分な距離がない。
「怪力に優れた運動神経か。
 この距離だとライフルを構える暇も無いな…。」
 それでも対物ライフルの布を取る。

 腰だめで狙えるものだろうか。
 ダメ元で発砲するしかなさそうだ。
 しかしそれでもさらに言えば民家と民が邪魔だ。
389 :ライム [sage]:2013/05/05(日) 21:58:34.37 ID:dQfamau8o
>>384
フン、最初からそういえばいいのさ
俺はライム。自分の能力をこうも簡単に人に教える奴は久しぶりに見たぜ

随分と優しいんだな?顔も名前も知らないような凡百の民を相手によお?

>>387

『能力者の一掃』ねえ。大層なことを言っているようで、自分もその能力者じゃねえの?

【文字の刻まれた剣に眼をやりながら、メリッサへの言に返し】

そうでもなけりゃあこの俺の前にのこのこ出てきた意味が無いぜ
それともただ糧になりに来てくれたのか?それなら礼を言わなくちゃなあ?
390 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 21:59:28.95 ID:dEglw5LXo
>>386
くクっ、あと2だーイ…
(ねっとりと笑いながらもう一台止まっている車へと歩み寄っていく)

(それを含めてあと2発「弾丸」が停車しているのが屋根からでも見て取れるだろう)

(そしてその内の一台を殴ってから持ち上げ、投げつけた)

>>388
…!
(メリッサの持つ得物を見て目を丸くする)

ちっ…!
(そして舌打ちをひとつ、二台停車していた車の内の一台を盾の代わりでもあるのだろう、メリッサに向けて投げつける)
391 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 22:03:04.19 ID:cl7Ad7Hi0
>>380
「うおっ!速えっ!」

とっさに包帯の盾を構える。


>>386
「おっ!それがアンタの能力か?凄ぇじゃねぇか!」

ジープを迎撃したヒズマを見て言った。

「ヒズマか。俺は紫狼。こっちはマウ。お前も変わった相棒を連れているんだな。こんな時じゃなきゃ、ゆっくり自己紹介タイムにしたいんだがな。」


>>387
「うわっ!よりによって火かよ!!包帯燃えちまうよ!
ええいだがやってやるよ!ようは触れなきゃいいんだろ!おらぁ!これでもくらいなっ!」

そう言って包帯を伸ばす。包帯は屋根の下へ伸びていき、先程ヒズマによって迎撃されたジープに巻き付いた。
そのままそれを火球に勢いよく叩きつける。
392 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 22:11:30.23 ID:i/KWkVYwo
>>386
「呑気そうな表情は相変わらずか。元気そうでなによりだ。」

>>387
「なるほど、危険人物ならば能力者でなくとも抑えるべきだな。」
 相手の言い分を聞き入れた風に振るまい、言い分を変えて答える。
「反乱分子の掃討。国家に属する者の司令であるならば真っ当な物の範囲内だ。」
 この言葉については揚げ足取りも言葉遊びも何もなくすんなり受け入れる。
「では、旅行者や巻き込まれてやむなく抵抗している能力者は掃討作戦から除外していいな?
 いかに独裁政権とはいえ、法秩序を全く全て無視できるわけではないだろう。どうだ?」

>>389
「能力を隠したいなら能力を追加してみるか?
 能力を持った武器を一つ進呈しよう。」

>>390
 車はさすがに的が大きすぎる。
 オンモが投げた車は超能力でも魔法でもないただの物理工学の産物に蜂の巣にされ爆発炎上する。
 貫通した弾丸がおおよそオンモの方向へ飛んでいく。とは言え腰だめ撃ちの対物ライフルだ。
 避けないでも当たらないかもしれないし、避けないと当たるかもしれないし、避けてもあたるかもしれない。

393 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 22:14:20.02 ID:ZEdyY72do
>>391
「射程と量だけで言えば、その包帯にはかなわないけどな!
 頼むぞ、紫狼!」

【そう言うと、ヒズマは第二射を迎撃に行く】

>>390
「ま、だ、ま、だああああぁぁぁ!」

【ジープに体当たりし、ジープの向きをそらす】
【民家には落ちずに、ジープは道路に叩きつけられた】

【ヒズマを下敷きにして】

「……ま、だ、まだ……だ!」

【しかし、ジープの下で、ヒズマは何かしているようだ】
394 :司令官 [sage]:2013/05/05(日) 22:16:32.81 ID:F4b0KWz70
>>389
フフ……能力者といえど、素直に我が軍門に下れば、相応の地位を与えてやってもよいのだぞ?

【年季の籠った顔に歪んだ笑みを浮かべ、ライムに語りかける】
【抜刀はしたが、まだ剣は向けてはいない。一応の降伏勧告であろう】

>>391
【ジープは、火球との激突部分に火球と同じ大きさの穴を空ける】

見くびられては困るな、火だけではない……
【刀身に呪文が刻まれた剣――"魔法剣"を天に掲げると、紫狼の上空に暗雲が立ち込める】
【暗雲は、間隔をおいて5本の雷を落とすだろう。ただ、それは紫狼を正確に狙っているわけではなく、ランダムに降り注いでくる】

>>392
巻き込まれたのであれば、逃げればよいだけのこと。
それを血迷ったか、現にここにいる能力者の多数は我が軍を妨害し、兵に危害を加えている者も少なくない。
我が軍の行為は正当な防衛措置といえよう。
395 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 22:21:51.28 ID:dEglw5LXo
>>391
ちッ…!
(自身が投げたジープを使っての防御に舌打ちをする)

(…だが二人の共闘に警戒心を強め、得意のはずの近接戦闘に持ち込む事も出来ないでいる)

>>393
潰れタラ食感が悪イな…まぁいイか…
(…と、ヒズマが脱落しと思い込み残りの敵対者へと注意を向ける)

>>392
…!?
(爆発に、本能的に飛びず去る)

(…この行動が成功か失敗か、対物ライフルの弾丸がオンモの右脚を掠めた)

(掠めただけのはずのそれは、肉を抉り取ってズタズタに引き裂き直進していく)

ぐッ…!
(さすがにこれは応えた様で、着地はなんとか残った脚と両腕で行うも脂汗を滲ませながら地面を紅く染めている)
396 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 22:29:56.70 ID:ZEdyY72do
>>395
「へっ、油断しやがって!」

【突然ジープがヒズマの尻尾にひっくり返され、正位置となる】
【そのままジープに飛び乗り、アクセルを踏み込んだ】

「ハンドルつぶれてるみたいだけど……直進だけできりゃいい!」

【ジープは全速力でオンモに突進する】

>>392
「メリッサアアアア!!!このジープ撃てええええ!!!」

【そう叫んで、ヒズマはジープから飛び降りた】
397 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 22:35:40.90 ID:i/KWkVYwo
>>394
「ん?追われている者達全員が逃走に使える能力を持っているわけではない。
 能力者は魔法使いではないのだ。逃げないのではなく逃げられない者もいる。
 皆、それぞれの人生の中で押し引き、駆け引きの仕方を学んできたはず。
 実際わたしも追われたら立ち向かうしかない。
 アーセナルゲート…通常装備"避雷針"。」

 地上を襲う雷の1本が地面から突き出た鉄塔に吸収される。
「わたしの能力は設備と同じ性質を持っている。」
 内心焦っている。全部地面に流せる物だと思っていたからだ。
「その気になれば全ての落雷をアースに流せるぞ。」嘘ですw

>>395
「わたしのパーティキュラムが要塞ならレーザー砲くらいは持てたかも知れないが…
 ないものねだりはできないか。」
 パーティキュラム、それはそれぞれの人格を投影した唯一無二の武器。
 アーセナルゲートは兵器廠のパーティキュラムで能力は他人のパーティキュラムの創造。
 オンモには少し脅しをかけておく。
「アーセナルゲート…迎撃装備"機銃"、"高射砲"、"砲台"…。」
 ゆっくり動く兵器を模した異能の方針がオンモに向かって振り返る。
「(気付いてくれるなよ?)」
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/05/05(日) 22:37:02.87 ID:F0DOA6nt0
>>393
「背中は任せたって奴か?へっ、燃えてきたぜ!いや、ホントに燃えたら困るんだけどな。
って、ヒズマ!?おいっ!」

ジープの下敷きになってしまったヒズマをすぐさま救出に向かう。
しかし、この時司令官に背を向ける形になってしまう。


>>394
「げっ!今度は雷かよ!せめて、ヒズマの奴は救出してやらねぇと……よし!任せたぞ!マウ!」

なんとヒズマの救出はマウに任せ、自らは無能力状態になって雷雲の下に残った。

「こいよ!雷!」

そんな危険な状態で雷を器用に避ける紫狼。しかし、この状態で他の攻撃をされたら非常に危ない。


>>396
「ヒズマ!無事だったか!」

ヒズマの無事がわかった安堵からか、隙が生じる。
そこへ運悪く雷が命中する。

「ぐああっ!!くっそ…無能力者には痛すぎるぜ……」

その場に倒れこむ紫狼。
399 :ライム [sage]:2013/05/05(日) 22:37:04.30 ID:dQfamau8o
>>392
言いくるめて場を収めようって魂胆か?
【茶々を入れるような声色で、敢えて聞こえるようにつぶやいた】

能力を作り出せるのか。そいつは便利な能力だな
【しかしその能力については素直に称賛し】

>>394
相応、なんかじゃ物足りねえな。トップ以外は興味ねえよ
市民を守るための軍人が市民を人質に取る、なんてのはなかなか俺好みではあるけどなあ、如何せん回りくどいのがよくねえよ

そんな立派な剣見せつけておいて戦わないなんてのはなしだぜ?こっちはもういつでも来いってな物なんだからよ

【楽な格好のままに告げる】
【上着のポケットに手を突っ込んだままの姿勢で言う台詞ではないように思えるが】
400 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 22:37:27.75 ID:i/KWkVYwo
>>396
「え?」
 突然のヒズマの叫び声に反応して従ってしまう。
 アーセナルゲートの砲台から120mm砲が発射されジープを粉砕、破砕する。
401 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 22:40:03.45 ID:i/KWkVYwo
>>399
「人質がいるんだ。
 紳士的に振舞ってもらえるならわたしだって淑女になれる。
 初対面でいきなりお褒めの言葉を頂けたのは嬉しいね。
 厳密には能力を創るのでなく、もう一つを引き出すのさ。」
402 :オンモ [sage]:2013/05/05(日) 22:42:43.09 ID:dEglw5LXo
>>396-397
>>400
ぐ…アァ…
…オォっっ!!
(ジープの突撃とヒズマの叫びで迫る危機を察した様だ)

(雄叫びを上げながら両腕で思い切り自分の腹を殴りつける)

がほッ…!
(目玉が零れ落ちそうな程に目をひん剥き、大量の血が口から吐き出された)

…こ、この…チビ共…っ!!
(苦々しく呪詛を吐き捨てる)

(粉砕されたジープの破片が慣性に従ってオンモにぶつかる)

(…が、それらは刺さる事も傷付ける事もなくオンモの体をふわりと吹き飛ばし、彼をそのまま遠くへと運んで行った)
403 :司令官 [sage]:2013/05/05(日) 22:48:04.50 ID:F4b0KWz70
>>397
……フン、それは可哀そうな者共だな。
逃げも隠れもできぬならば、大人しく政府が庇護を与え新たに国民として迎え入れてやるものを。

【自らの魔法を吸収した避雷針を見て】
だが、いつまでも言い争いをしているわけにもいくまい。
能力者である以上、私は貴様も排除せねばならぬからな……

―――喰らえ!!
【"魔法剣"を天に掲げると、周囲の大気が収束し、直径3m程、高さ10m程の竜巻を起こし、メリッサに襲い掛かる】

>>399
よい威勢だ……だがそれもどこまでもつかな?
【メリッサに放ったのと同一の竜巻が、ライムにも襲い掛かる】

>>398
ふむ……随分と頑張るものだな。
【司令官はメリッサとライムを主に視界に入れ、今回は紫狼には一瞥をくれるだけだった】
404 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 22:52:18.10 ID:ZEdyY72do
>>398
>>400
>>402
【ヒズマはそのまま顔を伏せていた】

「ふいー……なんとかやって……
 !?おいっ、紫狼!!!」

【ヒズマは立ち上がると、紫狼に走り寄る】

「おい!大丈夫かよ!?
 背中を任せるとかそういう熱いのは大好きだけどさ!!!
 俺のせいか畜生!!!」

【そのまま両頬をパンパンと叩く】
405 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 22:55:29.12 ID:i/KWkVYwo
>>402
「あれは…わざとだな。撤退したか。」

>>403
「あ、ああ。気付いていなかったのか。
 実はわたしにも人質がいてな。」
 竜巻には対処する方法がない。これは困った。
「この攻撃行動の停止と街の人質の開放を条件に、
 その人質を開放するからこの物騒な術を解け。
 正直、わたしは竜巻に対処はできない。
 だからこの要請を聞き入れてもらえないなら人質を殺す。」
406 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 23:02:49.88 ID:rj+/NlZk0
>>403
(………ああ、ちくしょう……体がめちゃくちゃ痛ぇ……)

かろうじて意識を保っていた紫狼。

(だけど……マウが無事で良かったぜ……アイツだけでも逃げてくれりゃ……
って、マウ……お前、逃げろよ……)

マウは紫狼の元へ戻って来ていた。カノッサ機関の研究所で助けられた過去を持つマウは、今度は自分が紫狼を助ける番だと言わんばかりに紫狼に近づく。

(へっ……そうかよ……俺は良い相棒を持ったな。)

紫狼の腕に再び包帯が巻き付く。そして、辛そうだが無理やり包帯を身体に巻き付け立ち上がり。

「おい!どこ見てんだよ!俺はまだくたばっちゃいないぜ!!」

硬化した包帯を伸ばし、司令官に向けて振るった。


>>404
「へっ……心配すんなよ。あんな雷より、親父がぶちギレた時の怒りの雷の方がよっぽど凄かったぜ…」

無理やり立ち上がった直後辛そうに言った。
407 :ライム [sage]:2013/05/05(日) 23:05:04.70 ID:dQfamau8o
>>401
人質なんざ気にせず殴ればいいだろうが
それも出来ないとは、さっきは優しいと評したが……なるほど難儀でもあるな

もう一つか。よく分からねえな。
【理屈ではなく経験として味わえば分かるものなのだろうが、今はその状況にない】

>>403
街への被害とか全く考えないんだな……!
【叫びながらポケットに入れていた右手を上空に掲げ】

エイリアン・スニーカーッ!!

【叫ぶと、右手の先に人型で緑と紫色の入り混じった幽霊のようななにかが現れ】
【ライムはそれにぐいと引っ張られるかのように、竜巻の周囲から緊急脱出した】

剣士かと思い込んでいたが、こいつ魔術師タイプか……厄介だな
408 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 23:09:31.66 ID:ZEdyY72do
>>403
>>406
「頼もしいな!
 ……しかし、また厄介な状況らしい」

【メリッサが司令官となにやら交渉中】
【安易に攻撃していいものか、決めかねていた】
409 :司令官 [sage]:2013/05/05(日) 23:11:42.26 ID:F4b0KWz70
>>405
ふむ……
【言葉を聞き、竜巻を一時停止させる。ただ、竜巻が消えたわけではない】

その人質とやらが誰かにもよる。
末端の一兵士や市民か、それとも政府高官か高級軍人か……

>>406
何!?くっ……!!
あれだけの傷を負いながら……小僧めが……!!

【不意を突かれ、硬化した包帯の一撃が直撃する】
【数歩後ろにのけぞった後バランスを崩し、片膝を地面に付いた。戦場においては、それは致命的な隙】

>>407
【紫狼の放った一撃により、司令官には大きな隙ができている】
【これほど攻勢に出るべき場面もなかなかあるまい】
410 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 23:18:13.59 ID:i/KWkVYwo
>>409
「これからその人質の名前を確認することにする。
 お前の名前はなんだ?お前は有能そうだな。
 ただのお飾りかと思っていれば自分も先陣に建てる司令官。
 良い人質だ。おっと自害は考えない事だ。
 お前の身体はお前のお国のものだろう?
 国家への忠誠心がないならこの場で自害して果てても良いが。
 一旦お前の身柄を預からせてもらう。この街がな。」
 改めて「お前が人質なんだよ」と彼女ははっきりそう言った。
411 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 23:19:08.62 ID:h7nOXUma0
>>408>>409
「今だヒズマ!
ぐっ!」

叫んだことにより、全身に痛みが走る。包帯で支えていても立っているのが厳しいようだ。
マウも立て続けに能力を使用したため、息が上がっているようだ。
412 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 23:28:24.62 ID:ZEdyY72do
>>411
「そうは言っても……実は俺も割とキツくてさ」

【乾いた笑い声を上げる】
【うまくへこみに体を滑り込ませ、ジープを避けたとはいえ、衝撃が衝撃だ】
【あちこちの骨に皹がいっており、昨日の傷も後を引いている】

「……怪我のせいで半人前が二人いたとしても、
 二人で一人前に出来ないかな?」

【なんのことはない、ただの思い付きである】
413 :ライム [sage]:2013/05/05(日) 23:29:48.77 ID:dQfamau8o
>>409

【体勢を持ち直しながら次の攻撃に備えるが】
(追撃が来ない、ならば―――)

一気に決めてやろうかあ!?

【宣言、司令官へ向け加速を付け】
【ライムの右の拳と、現れた幽霊のような、彼の能力の本体―――エイリアン・スニーカーの左の拳を、同時に司令官の顔面に向けて振るった】

【メリッサがなにやら交渉をしているのに気づいていないわけではない】
【寧ろ気付いて敢えてやっているのだ】
【先に彼自身が言ったように、周りくどいことが嫌い、というだけの話だ】
414 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 23:37:38.65 ID:i/KWkVYwo
>>413
「ああ、こういう人もいるんだよな。
 まあいい。どちらでもいい。とにかく街を盗ろう。
 人質を取る方法が正解ならその方法を取るし、間違いならその方法は捨てる。
 この街は政府から盗らないといけない。
 能力者が多いというならこの街はぜったいに盗らないといけない。」
 ライムの邪魔はしない。彼の一撃で沈むような司令官ならいらない。
 烏合の衆になった兵隊たちを片付けて人質を奪還。

 わたしの能力でこの街を国に変えて丸ごといただこう。
415 :司令官 [sage]:2013/05/05(日) 23:37:48.66 ID:F4b0KWz70
>>410
ほう、私が人質とは……面白いことを言う。
名は「ウェイガン」、だが死にゆく者どもに名乗ったとしても無意味であろうな。
"殺害する"という貴様の条件に従うつもりはないが……元はといえば、私も部下の尻拭いで貴様らを始末しにきた身だ。

面倒が起きずに戦闘が続行できるなら、ありがたいことだ……!
【停止していた竜巻が、再び砂塵を派手に巻き上げつつメリッサに迫る】

>>413
ぐわああっ!!
【命中!司令官の体が大きく吹っ飛び、背後の建造物の壁に人型のヒビを入れる】

ふん……やってくれるではないか。
周りには能力者が4人……久々に本気を出すとしようか。
416 :紫狼 [sage]:2013/05/05(日) 23:48:03.14 ID:FGP64ckB0
>>415
「おいおい……まだ本気じゃなかったってのかよ……負け惜しみ…じゃねーよな……」

>>412
「今の俺は半人前どころじゃねぇかも知んねぇけど、やれるだけやってやるぜ。とりあえず、包帯ならいくらでもやるぞ。」

苦しそうに息を吐く、今にも倒れそうだ。
417 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/05(日) 23:50:33.85 ID:i/KWkVYwo
>>415
 ライムの攻撃を喰らったウェイガン。
 それを見下ろしている。
「詰んだね。
 さっき言った殺害するというのは脅しでもあったけれど、
 あんたが生き残るための交換条件だった。
 もう次のあんたを殺すという台詞に取り消しの条件はないよ。」
 困ったのは竜巻だ。こればかりは逃げるしか無い。
 逃げる方向は町長邸。

>>416
「追加の武器なら用意してやれるが。
 何が出てくるかわからないし、どんな特性の武器かはわからない。
 ただ、あんたの性格、性質に合った武器を一本用意する事はできる。」
418 :ライム [sage]:2013/05/05(日) 23:52:58.06 ID:dQfamau8o
>>415
本気?本気だあ?
どこまでも間怠っこい奴だなあ、最初っからその気で来いよ
お陰で軽く失望するところだったじゃねえか

>>412,416
おいお前ら、名前も知らないけどよお
連戦で疲れてるっていうなら任せてくれていいぜえ?

【薄緑色の髪に赤いメガネをかけた男がそちらには目もくれずに声をかける】
【その傍らには紫と緑色の入り混じった幽霊のような人型が浮かんでいる】
419 :ヒズマ [sage]:2013/05/05(日) 23:59:24.24 ID:ZEdyY72do
>>415
>>416
【交渉は決裂か?】
【ヒズマは尻尾を地面に叩きつけて飛び上がる】
【――紫狼、マウの襟首を掴んで】

「駄目なら俺が足にぐらいはなる。
 ……だから、諸々サポート頼むわ」

【そんな勝手なことを言って、】
【そのまま司令官ウェイガンに向かって飛び込んでいった】

>>418
「いいや、蚊帳の外は性に合わないな!
 まだやる!」
420 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 00:02:06.60 ID:riX+RpYR0
>>417
くっ……こうなれば人質などくれてやる。
ならば残った三人だけでも確実に始末してくれる……!!

【人質の捕らわれた町長邸に向かうメリッサを気に留めず、残りの紫狼・ヒズマ・ライムを視界に入れ】
421 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 00:07:26.31 ID:riX+RpYR0
//途中送信かました……
>>420追加
【竜巻は、メリッサが町長邸に向かう途中消える】

>>418>>419
【魔法剣に魔翌力を収束させ、待ち構える】
422 :紫狼 [sage]:2013/05/06(月) 00:10:59.27 ID:F1vR7qqg0
>>417
「武器か……欲しいが体がまともに動かないんじゃなぁ……どんな名剣だろうと銃だろうと使えないんじゃあガラクタだ……
待てよ…なぁ、猫用の武器も用意できないか……?」

今の紫狼にまともに動くことは不可能。だが、息は上がっているもののマウはまだ動ける。


>>419
「おお!そいつはありがたい。これならまだ戦えそうだぜ!
サポートかOK任せな!」


>>419
「ヒズマと同感だ。つーか、ここまで疲れてたらあれだな。逆に気持ちよくなってくるしな。いや、マゾとかそういうんじゃないけど」


>>420
「さあ、第2ラウンドと行こうぜ!!」

威勢良く言った。
423 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 00:18:01.80 ID:xD2BZ49Co
>>420
迫る竜巻から逃げて逃げて逃げて逃げて、町長邸に入る前にとりあえず閃光弾。
まああれです。大した邪魔がいなければ人質を奪還という話になるわけです。
そうそう上手く容易く簡便に人質を取り戻せるわけでもないけれど。

ただ、人質がいなくなるという事は街の人間を拘束する要素が無くなるという事。
ウェイガンもどうやら能力者に囲まれて判断力が鈍っているようだ。
屋内戦をこなしながら人質達の部屋にたどり着くメリッサ。
- 人質などくれてやる! -
ではいただこうじゃないか。元々は能力者に友好的だった人々の説得は容易かった。

「アーセナルゲートは唯一無二の超常武装を創造する。
 逃げたい者は逃げてかまわない。守るべき家族や友人、恋人がいるのだから。
 しかし手を貸してくれる者はわたしの能力を使って欲しい。能力者になってほしい。」

>>422
「誰の武器でも作れる。どんな武器になるかはそいつ次第だが。
 このゲートをくぐれば、武装した状態で出てこられる。」
 六角形のタイルに囲まれたゲートを出す。
424 :ヒズマ [sage]:2013/05/06(月) 00:23:09.36 ID:5YzCZ4Amo
>>420-423
【ヒズマは、ゲートの近くに着地する】

「これで準備は整うってわけだ……」

【そして、マウが武装を纏うかを見届ける】
425 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 00:25:26.73 ID:xD2BZ49Co
>>424
「戦う意志とイメージをもってゲートを通れば良い。
 それで準備は完了だ。そして武器に名前をつけろ。
 名を呼ばれたらそいつは現れる。」
426 :ライム [sage]:2013/05/06(月) 00:25:52.84 ID:ZkWj6DkOo
>>419
そうかい、じゃあ勝手に死んでも文句は垂れるなよ?
ま、その威勢がありゃあなんとかなるとは思うがなあ

>>421
フン、此方から来い、ということかあ?
ならその挑発、乗ってやろうじゃねえか!

【先程と同様にライムが右、エイリアン・スニーカーが左の拳を構えてウェイガンの懐に潜り込もうと突撃する】
【今度は少しタイミングをずらして、エイリアン・スニーカーが先に拳を放つようにして】
【狙いは剣の的を絞らせないことだが、ウェイガンはどう反応するのか】
427 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 00:37:07.45 ID:riX+RpYR0
フフフフ……ハハハハハ!!!
人質をあっけなく渡してしまうとは、我ながら愚かな選択よ……

久々の手ごたえある戦いに血湧き肉躍った結果であろうが……結局私にはこのような生き方が向いているのやもしれんな……!!

【注ぎ込まれた大量の魔翌力に呼応し、刀身に刻まれた呪文が光を放つ】
【膨れ上がった光は刀身全体を包み込み、剣の威力とリーチを更に伸ばす―――"光の魔法剣"だ】

>>422
【光の魔法剣から一条の光線を放つ】
【速度は最初に放った火球よりも速めだが、光線自体の太さはそれほどでもない】

>>426
フン……素手での攻撃とは……
随分と不便だな!?

【躊躇いなく、光の魔法剣の横一閃で迎撃を試みる】
【相手が素手での殴打であるのに対し、こちらはリーチの伸びた剣であるから有利と踏んだのであろう】
428 :紫狼 [sage]:2013/05/06(月) 00:38:00.78 ID:vI9k0mRV0
>>423
「へぇ、面白いな。ありがたく使わせてもらうぜ。」

>>424,>>425
「サンキュー、ヒズマ。よし、マウ。行ってこい!
って、武器に名前を付けてなおかつ名前を呼ばなきゃなんねぇのか!?猫には無理だろ!?いやでも、猫は一生に一回だけ人語を話すっていうし……いや、そんなに都合良く話さないだろ!」

自分でツッコミを入れる紫狼。
そうこうしている間に覚悟を決めたマウがゲートへ向かっていく。果たしてどうなるのかーー
429 :紫狼 [sage]:2013/05/06(月) 00:41:02.05 ID:vI9k0mRV0
>>427
「やべぇ!避けれるかヒズマ!?」

マウと離れ、無能力状態の紫狼が叫ぶ。
430 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 00:41:52.67 ID:xD2BZ49Co
>>428
名を叫べるのか。名を伝えられるのか。それが全てだ。
戦う意志を伝える相手、それが自分の武器なのだから。

ゲートをくぐった時準備だけはできた事がなぜかわかる。
431 :ヒズマ [sage]:2013/05/06(月) 00:47:27.29 ID:5YzCZ4Amo
>>429
「ああ、問題ない!」

【尻尾を地面に叩きつけて跳躍】

「紫狼、これ、使い方わかるか?」

【ヒズマは、空中で紫狼に何かを差し出した】
【それは銃】

「疲れてても、トリガーぐらい引けるだろ?」

【銃に自身がない、とメリッサに言ったヒズマが】
【どうしてこんなものを持っているのかはわからない】

(……銃に自身が無いって言ったのは本当だ)
432 :ライム [sage]:2013/05/06(月) 00:49:36.02 ID:ZkWj6DkOo
>>427
本当は遠距離でも使える攻撃手段が欲しいんだけどな……ッ!

【叫び、ライムは剣の横薙ぎの届く寸前で急ブレーキをかける】
【しかしエイリアン・スニーカーには突っ込ませ、結果としてその左腕の前腕半ばから先が光の剣で吹き飛ばされた】

ぐッ………!

【すると、それに応じるかのようにライムの左腕からも鮮血が溢れ出た】
【欠損しなかったところを見ると100%ではないものの、使い手へのフィードバックがあるようだ】

痛ってえ……が、まだだぜえ!
【エイリアン・スニーカーの勢いは止まらず、続いて右脚による蹴りを放つ】
【狙いはウェイガンの腹部だ】
433 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 00:55:48.09 ID:xD2BZ49Co
>>431
「知らん!」
 無慈悲な返答である。

「そもそも、それぞれの個人のための武器だぞ。
 具体的に言えば貸出可能な異能がそれだ。
 貸しても普通の銃としてしか機能せんが…
 …ふむ銃か。
 元々強力な武器だし特殊能力なんかいらんかもな。」
434 :ヒズマ [sage]:2013/05/06(月) 00:58:25.97 ID:5YzCZ4Amo
>>433
//あ、ごめんなさい
//ヒズマはゲート通らなくて、実は普通に銃隠し持ってただけです…
435 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 00:58:54.61 ID:xD2BZ49Co
>>434
// 了解。気付かなかったことにしますw
436 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 00:59:20.24 ID:riX+RpYR0
>>432
ヌッ……!
【剣を持たない左腕で蹴りを受けるが、衝撃は伝わったらしくそのまま後方へ2m程後ずさる】

隙を与えぬとは面白い……はああ!!
【"光の魔法剣"の剣先を向けると、そこから数発の光球をライムに向かって飛ばす】
437 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 01:04:50.05 ID:xD2BZ49Co
>>436
「不味いな。生まれたての能力者、むしろ能力者でもないやつはぶつけられない。」
 とりあえず、街の人間を軍の味方でなくしたのが充分な成果か。
438 :紫狼 [sage]:2013/05/06(月) 01:05:22.04 ID:uJ4O8gVs0
>>431
「銃か。ああ、一応な。上手くはねぇけど」

そう言うと銃を受けとる。


>>436
「サポートがてら飛距離でも確かめさせてもらうか。」

司令官に向け、何度か発砲。だが、手つきが完全素人だ。
439 :ヒズマ [sage]:2013/05/06(月) 01:12:01.03 ID:5YzCZ4Amo
>>438
「よし、撃ちやすい場所を言ってくれ。
 マウも回収に行く!」

【そう言って着地する】
【ゲートを越え、マウはどのような武器を手に入れたのか】
440 :ライム [sage]:2013/05/06(月) 01:16:13.99 ID:ZkWj6DkOo
>>436

ちぃぃッ!エイリアン・スニーカーッ!

【自身と光の弾との間にエイリアン・スニーカーを滑りこませる】
【それによって直撃は免れたものの、フィードバックによるダメージで背後に大きく吹き飛ばされ、背中から倒れてしまう】

【そして、この数発の光の弾を受けたことによって、エイリアン・スニーカーの身体に変化が生じた】
【体表の紫と緑の比率が、紫色に傾きつつあるのだ】
【最初は半々くらいだったのが、今では8割ほどが紫色で】

(あと……・少し……!)

【ゆらりと立ち上がるライム。傷ついているが瞳はまだ死んでは居ない】
【そして、そろそろ他の連中の戦闘準備も整った頃だろうか……】
441 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 01:24:00.87 ID:xD2BZ49Co
>>436
そこへ部下からの電信。
内容は悲痛なものだった。
『の…能力者です!人質の殆どが能力者です!
 撤退命令を!我々では持ちこたえられません』
パーティキュラムを持った一般人は強く抵抗していた。
メリッサは軍の中でちょっとした演説をしたのだ。
この能力者に特に好意的な街の中で簡単な演説をした。
「国が欲しくないか?欲がないなら自治区でもいい。
 お前達はお前達が治められる国が欲しくないか?
 それともいきなりやってきた軍隊に家族を質にとられる地方で暮らしたいか?
 自立したくないか?独立したくないか?自分達の自由な国が欲しくないか?」
『…。』、『欲しい』、『そりゃ欲しいさ!独裁政権なんてまっぴらだ!』
「じゃあ、独立しましょう?仲間を探して、見つけては同胞にして。
 ね?簡単でしょう?ここに新しい国を作れるのはこの世界のあなた達だ。
 できる。やれる。だから…やりたいならば、そうしたいならそうしろ。」

>>439
武器は人格が決める。
// 中の人しか決められません。
442 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 01:26:06.76 ID:riX+RpYR0
>>437
ふむ、人質を解放し、戻ってきおったか……

>>438
むっ、油断ならんな……!!
【銃声に反応、1発目はウェイガンの左肩を掠る】
【2発目以降は一部"光の魔法剣"に弾かれるものもあったが、うち1発がウェイガンの腹部を直撃】

くそっ……生意気な……!!
ただで済むと思うな!フンッ!!
【"光の魔法剣"を掲げると、2つの尖った氷の塊が上空から紫狼を襲った】
【砂漠に似合わぬ技だが、これも魔法の為せる業か】

>>440
【今は目が紫狼に向いているようだ】
443 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 01:31:23.81 ID:riX+RpYR0
>>441
【通信を受け】
ちっ……一般人を人質にとったつもりが、いきなり能力を得るなど……!!
そうか……あの女……メリッサの仕業か…!!

お前達は戻れ!!私もすぐに続く!!

【通信で兵士たちに撤退を命じた】
444 :紫狼 [sage]:2013/05/06(月) 01:36:45.14 ID:/DBycFeS0
>>439,>>442
「よし、当たりっ!もっと近くに……
うおっ!今度は氷かよ!!避けてくれ!」

氷塊が紫狼に迫る。そこへ、何かが飛び出してくる。
飛び出してきた何かは鋭い包帯の爪で氷を砕く。

「この包帯は……ついに来たか!マ…誰だお前!?」

そこには、包帯に全身を覆われ、大きな翼の生えたライオンが居た。



445 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 01:38:47.89 ID:xD2BZ49Co
>>442
「ウェイガン!お前を倒すのはわたし達には骨が折れそうだが、
 人質開放のついででおまえの部下達の士気は根こそぎほじくり返させてもらったぞ!」
 将棋の駒のようにウェイガンの部下達のいくらかはこの街に取られてしまった。
「お前に忠実な残りの駒と一緒に向かってくるなら…
 もらった駒と一緒に異能と化した街の人間達もお前達に仇なすだろう。
 その剣、お前の魔法紛いの力。どちらも強力だが戦争は最終的には数だ。
 お前の負けだ。最後のチャンスをやる。投降しろ。」

>>443
「わたしは何者でも能力者にできる事を覚えておけ。」
 嘘である。パーティキュラムを得られるのは確かな強い闘志を持ったものだけ。
 そんなものをもっている人間はそうそうはいない。実際人質のほとんどは無能のままだ。
「この街は今日、この日をもって政府から独立する。」

『撤退命令がでたぞ!』、『了解しました。戦線離脱します。』
446 :ヒズマ [sage]:2013/05/06(月) 01:40:21.32 ID:5YzCZ4Amo
>>442
「くっ……」

【紫狼の攻撃は、ヒズマが防ぎ、避ける役目だ】
【ただ、着地直後の隙が、回避を困難にしていた】
【尻尾を振り上げる】
【しかし、銃ですら弾く尻尾の鱗だったが、今日は酷使しすぎている】

【氷の塊は、ヒズマに突き刺さる――かと思われた】

>>444
「……やるねえ」

【目を開くと、そこには変わり果てた姿】

「ぶっ飛ばしてやんなよ、あいつを」
447 :ライム [sage]:2013/05/06(月) 01:45:19.16 ID:ZkWj6DkOo
>>442
どうしたどうした!余裕が無いぜ、お前!

【叫んで、鬨の声を上げ、己を鼓舞しながら、またウェイガンに走っていく】

今度は両方右だ、受けろよォ!

【宣言通りに、エイリアン・スニーカーとライム自身、2つの右の拳がウェイガンに迫る】
448 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 02:00:15.41 ID:riX+RpYR0
>>444
ちっ……力を増したか、分が悪いな。

>>445
フン……訓練不足の弱兵など、私はこの戦いで見切りをつけたまでよ。
確かに個人の武勇は万単位の軍勢の前には無力に等しいが、「一騎当千」という言葉もあるのでな……

だが、これでこの集落の政府への敵対は明確となった……
これからはこの街全体を国家の敵として、気兼ねなく叩き潰せるというものだ。

>>447
フッ……!!
【二つの拳を"光の魔法剣"の刀身で同時に受け止める。が、衝撃までは吸収できず、足元に砂煙を巻き上げつつ数メートル後退】

それはそちらとて同じことであろう……?
我慢比べといくか……!!
【水魔法発動】
【"光の魔法剣"の剣先を向けると、鋭いウォーターカッターをライムに向け噴射する】
449 :紫狼&マウ [sage]:2013/05/06(月) 02:08:03.45 ID:COgsMMe20
>>446
「マウ……なんだよな?立派になりやがって、俺よりかっこいいじゃねぇか。名付けて、マウ・スフィンクスモードってところだな。」

嬉しそうにマウに話しかける。

「サンキューなヒズマ。もう、移動も攻撃も大丈夫だ。」

そう言うと、先程借りた銃を返し、そのままマウの背中に飛び移る。


>>448
「さあ、行くぜ!!マウ、お前の新たな力を見せてやれ!!」

紫狼を背に乗せ、司令官へと接近するマウ。

「やれっ!!スフィンクス・バンテージ・クロー!!」

巨大な包帯の爪を突きだし、突進する。
450 :ヒズマ [sage]:2013/05/06(月) 02:11:16.19 ID:5YzCZ4Amo
>>449
「おう、やっちまえ」

【にやりと笑って銃を受け取る】
【直後、ヒズマは崩れ落ちる】

「っ……俺はもう限界だ……。
 前言撤回か、かっこ悪いな……」

【そう言って、ヒズマは戦場から立ち去った】
451 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/06(月) 02:13:38.17 ID:xD2BZ49Co
>>448
「ふん、白々しい。この街なんてすでに体制の保護対象から外れていた。
 そもそも、家族を人質にとって民衆を使っていたという事はここを見捨てる
 一歩、二歩手前の拠点と見なしていたことじゃないのか?
 作って見せてやろう。国を転覆させかねない町の存在を。それに…」
 あはははと笑う。
「一騎当千の兵か。中々ロマンチックな存在を軍備に入れるんだな。
 仮にそんな者がいるなら、それこそが能力者なんじゃないのか?
 …まあいい。扇動してしまった責任だけはとらないとな。
 確かに独立宣言をしたぞ。忘れるな。現行政府が気に入らない街はいくつもある。」
452 :ライム [sage]:2013/05/06(月) 02:24:03.60 ID:ZkWj6DkOo
>>448

(持久戦は飛び道具も武器もない分こっちが圧倒的に不利だぜ、だが……)

【新たな戦力を得て戦線復帰した紫狼とマウを見て、少し思案するが】

           ・・
いや、俺に限ってそれはないな
―――お前を倒すのはこの俺だ


【発射されたウォーターカッターはエイリアン・スニーカーの顔面に直撃した】
【しかし、ライムは顔面にいくつもの切り傷を負ったものの吹き飛ばされず】
【代わりと言わんばかりに、体表色が全て紫になったエイリアン・スニーカーの姿形が変化を始める】

【まず口が裂け、瞳に当たる部分が赤く光を放つ】
【続いて人型の骨格が大きく変化し著しい前傾姿勢を取るようになり、顔も鋭角的なフォルムになる】
【千切られた左腕がずるりと新しく生え、荒々しい爬虫類を思わせる爪を身につけて】


エイリアン・スニーカーの「紫」が身体をおおった時にこそ、こいつは真の姿を現す!
それがこの―――エイリアン・スニーカー デモリッシュファームッッ!

【名乗りを上げると同時に、エイリアン・スニーカーは飛び出した】
【これまでのスピードを格段に上回り、その鋭い爪をウェイガンに突き立てようと迫る】
453 :司令官ウェイガン [sage]:2013/05/06(月) 02:33:55.33 ID:riX+RpYR0
>>451
仮にそのような街が一斉に独立し政府を打倒したとして、それで世が簡単に治まるまい……
人は所詮、恐怖を与えることでしか秩序を保つことができんのだ……!
まぁ、ありもしない仮定の話をしても無駄というものか、我らが政府の軍事力は尚強大……
本当の恐怖をこれから貴様等に味わわせることになろうぞ……

>>449>>452
面白い……
避けずにおいてやろう、来い!!

【魔法剣の腹を前方に向けると、岩石のような外見の強固なバリアが出現】
【逃げも隠れもせず、堂々たる様子で二つの突撃を正面から受け止める】
【だがバリアにも徐々にヒビが入り、遂には砕け散ると同時にウェイガンが後ずさりし膝をつく】

ちっ……見事だ。
今日のところは貴様らに花を持たせるとしよう。

だが……最早この街は政府の敵だ。本気で立ち向かうというならば、軍も相応の対応を取らせてもらおう……
さらばだ、能力者の諸君――――ハハハハハハ!!!

【高笑いとともに司令官は能力者たちに背を向けたかと思うと、一瞬の発光とともに姿を消した】
【転移魔法である】

//みなさん、こんな時間までお付き合いありがとうございます。
//これにてイベント終了となります、改めて、お疲れ様でした!!!
454 :ライム [sage saga]:2013/05/06(月) 02:43:14.68 ID:ZkWj6DkOo
>>453
【ウェイガンが転移魔法で去っていくのを見ると、後ろに倒れこみ、大の字になって】
【集中が途切れたせいか、自然と発現していたエイリアン・スニーカーも消える】

クッソ苛々する野郎だな余裕ぶりやがって
いつか絶対殺す……!

【しかし、今は何を行った所で負け犬の遠吠えにしか感じられなかった】

/ありがとうございました
/GMお疲れ様でしたー!
455 :紫狼 [sage]:2013/05/06(月) 02:47:51.02 ID:xUy4l7fs0
>>453
「避けとくべきだったな。能力者舐めんな。って、俺今は能力者じゃなかったな。
へっ、上等だ!お前ら軍を追い詰めて、カノッサの尻尾掴んでやるよ!」

ウェイガンが先程まで居た空間に叫ぶ。

「ま、今しばらく休むけどな……」

叫び終わると限界がきたのか、地上に降りる。マウも元の大きさに戻ったようだ。一人と一匹は、しばしの休息に入るだろう。


/イベント開催乙です&皆様、絡みありがとう&お疲れ様でした。
456 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 21:40:16.62 ID:C3KunzNAO

【集落…否、昨日独立宣言が出された“国”というべきか――】

【その一角の裏路地から若い女のすすり泣く声が聞こえていた】

【泣いているのは真紅の髪に簡素な服の少女】

……酷いよ…この前まで優しくしてくれたのに…何で急に…っ…
逃げも隠れもしないっていったけど…あれじゃ、逃げるしか出来ないよ……
【膝を抱えた少女がしゃくりあげる度に口から小さな火が飛び出る】


457 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/06(月) 21:59:23.02 ID:cCj3U9VRo
はぁ…
アジト壊滅、メンバーはほぼ捕縛されちゃったし、どーすっかなぁ…

(ブツブツと愚痴りながら歩いている)

>>456
…ん?…お嬢ちゃん、どったの?大丈夫?
458 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 22:13:01.52 ID:C3KunzNAO
>>457

【声をかけられた瞬間、少女はビクッと体を震わせ立ち上がる】

だ…誰ですか?
“おじさん達”に言われて私を探しに来た“町の人”ですか?
【少女は言いながらじりじりと後退る】

わ…私を軍の人達の所へ連れて行く気ですか?
【少女が言葉を発する度に小さな火が口から吐き出されては消える】

459 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/06(月) 22:22:34.77 ID:cCj3U9VRo
>>458
おぉ、凄い、パイロキネシス…?
…じゃなくって、あー、何、怪しい者じゃないよ?
ただ貴方が泣いてたから、大丈夫かなーって思って声を掛けただけ
(顕にされている警戒心に苦々しく笑いを浮かべる)
460 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 22:33:45.34 ID:C3KunzNAO
>>459
…怪しい者じゃない?
ああ、そうですよね…私を探している町の人や軍の人だったら『怪しい人』じゃないですよね…
泣いてる私に声をかけませんよね……
【まだ少し疑っているようだ】

461 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/06(月) 22:37:56.24 ID:cCj3U9VRo
>>460
ありゃ、こりゃあ重症だなぁ…うーん…
私は少なくとも、貴方をどうこうするつもりなんて無いし誰かに引き渡したりする気もないよ
…と言うか貴方、軍から逃げてるの?
462 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 22:59:33.51 ID:C3KunzNAO
>>461
ほ…本当…ですか?
……良かった…
【少女は安心したのかその場に座り込む】

べ、別に逃げてる訳じゃ……
【ムッとしたように反論しかけるが、ふと黙り込み】

……そっか、結局逃げちゃったんだな…私…
【変な事をぽつりと呟く】

463 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/06(月) 23:07:47.43 ID:cCj3U9VRo
>>462
うんうん、誓って本当だよ
…何だか訳あり?あぁ、もしかして昨日一昨日の騒ぎの関係?
とりあえずさ、立ち話も何だしあそこにでもいかない?
(視線を送る先には外に席が設置されている軽食屋台があった)

…ほら、これで髪隠してさ
(追われる身では目立ち過ぎるであろう真っ赤な髪を隠す様に帽子を差し出す)
464 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 23:14:26.97 ID:C3KunzNAO
>>463
そうです、昨日とその前の日の事で…
【はあ、と溜め息を吐く。もう火は出てこない】

…それもそうですね、行きましょうか
【ナッツから帽子を受け取ると被る】

465 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/06(月) 23:21:01.47 ID:cCj3U9VRo
>>464
何か大変だったよねぇ、巻き込まれる身としては勘弁して欲しいよ全く…コーラふたっつねー
(苦笑いを浮かべながら適当な席に座って店員に叫ぶ)

…で、追われる身になっちゃったって訳か…
あ、何か食べ物勝手に頼んでいいからね?
466 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 23:33:58.77 ID:C3KunzNAO
>>465
あ、いえ!食べ物は大丈夫です!!
【そう言ってから話を始める】

…昨日の前の日でした。急に軍の人が来て…慌てて最近お世話になっている家の子達と隠れてたんです。
けど、私が能力者ってバレちゃって…銃向けられるしあの子達は怖がるし……でもあの子達を守れるのは私しかいないって思って「私は逃げも隠れもしない」って言ったんです。
……その日は良かったんですが、ね…
【また溜め息を吐く】

467 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/06(月) 23:42:01.21 ID:cCj3U9VRo
>>466
そ?ま、遠慮しないでね?

ふぅん、なるほど、格好良いじゃん
…その日はって事は、昨日今日のお話?
(運ばれてきたコーラのビンに口をつける)
468 :アシャラ [sage]:2013/05/06(月) 23:54:05.56 ID:C3KunzNAO
>>467
か、かっこいい…ですか?
【少し照れたように頬を掻く】

はい。問題は昨日だったんです。
昨日になったら急に、今まで能力者の私に優しくしてくれた町の人達が「頼むから軍にトウコウしろ」って口々に言い出して……訳が分からなくなってお世話になっている家を飛び出したら私の事探し出して……
それからずーっと隠れちゃってたんです…「逃げも隠れもしない」って言ったのに……
【彼女はそれが軍の策によるものとも、この地が独立したとも知らない】

【『町の人が自分を裏切り、能力者に容赦なく銃を向ける軍に味方した』と勘違いしていた】

469 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/07(火) 00:02:17.94 ID:skOvPqteo
>>468
うん、誰か守るためにそういう事言えるのって、格好良いと私は思うよ

…そっかぁ、昨日ねぇ…それでさっきまで隠れてたと…
あー、でもさ、もう軍は撤収してるんだし大丈夫なんじゃないの?
470 :アシャラ [sage]:2013/05/07(火) 00:14:23.20 ID:sOzssoJAO
>>469
まあ…言った次の日に思い切り逃げ隠れしてますけどねー
【苦笑を浮かべる】

……え?もうテッシュウした?
【軍撤収の話にきょとんとする】

で、でも町の人が軍に連絡とかしたらまた…
【辺りをキョロキョロと見回す。端から見たら挙動不審だ】

471 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/07(火) 00:18:54.46 ID:skOvPqteo
>>470
それは、まぁ…戦略的撤退みたいな?
(同じ様に笑う)

え?うん、昨日の夜だけどね?
…だってあれだけいた軍人もういないっしょ?

だ、大丈夫だとは思うけど思いっきり不審だよそれ…
472 :アシャラ [sage]:2013/05/07(火) 00:27:43.71 ID:sOzssoJAO
>>471
せ…せんりゃくてきてったい?
【難しい言葉は分からないらしくポカンとする】

ええ…隠れてる間にそんな事が……あれ?でもそれ軍のせん…ナントカじゃないですよね?
【軍の撤退も戦略ではないかと言いたいらしい】

で、でも町の人は軍の見方になっちゃったんじゃないんですか?
【やはり挙動不審である】

473 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/07(火) 00:32:34.79 ID:skOvPqteo
>>472
あはは、まぁ時には逃げるのも正解って事

多分違うんじゃないかなぁ、私もまだ分からない事のが多いから何とも言えないけど…
(所属していたレジスタンス組織がかなりのダメージを受けてしまい、情報が入って来ないようだ)

それも多分だけどハズレ、むしろ逆みたいよ?
何でも、軍とか政府から独立した自治区になったとかなんとか…
474 :アシャラ [sage]:2013/05/07(火) 00:45:53.81 ID:sOzssoJAO
>>473
へぇ…そういう意味なんだ…お姉さん頭良いんですね!
【根は純粋な性格らしく、目を輝かせる】

そっか…まあ来ないなら来ない方が……って、ええっ!?
【政府軍が本当に撤退した事を理解したすぐ後に独立の話を聞き、思わず立ち上がる】

……あっ、すいません何でもないですハイ……
……でも良かった…本当に私の事見捨てようとしたんじゃないんですよね…?
【立ち上がった事に驚いて近付きかけた店員に弁解すると座り、改めてホッとした表情を浮かべる】

475 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/07(火) 00:52:04.98 ID:skOvPqteo
>>474
え?あ、い、いやぁそんな事ないって、照れるなぁ…
(大袈裟な賞賛にそれでも満更でもない感じに苦笑い)

うん、だから、そのお世話になったってお宅に行ってみたらどう?
…きっと大丈夫だと思うからさ
476 :アシャラ [sage]:2013/05/07(火) 01:02:26.98 ID:sOzssoJAO
>>475
そんな事ありますよ!
私なんて文字も読み書き出来ないし…
【苦笑する】

そう…ですね!
私、家に戻ってみます!!ありがとうございました!!
【そう言うないなや立ち上がり駆け出そうとするが】

あ、帽子お借りしました!!
【慌てて帽子を脱ぎナッツに渡す】

【そして、再び駆け出しその場を去ろうとするのだった】




/絡みお疲れ様でした!
477 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/07(火) 01:07:48.86 ID:skOvPqteo
>>476
よ、読み書き…?
うん、行ってらっしゃい、気を付けてね
ちゃんと仲直り出来てる事を祈ってるよ

(走っていく背中をしばらく見ていたが、やがて重そうに腰を上げて店員に代金を払って店を後にした)
478 :オンモ [sage]:2013/05/08(水) 12:22:55.94 ID:nBvD525MO
(オアシスの外れの小さな貿易用拠点)

…喰いタリないナ…モッと、もット…

(すっかり人の気配がしなくなった拠点で、ナニかの骨を囓りながら呟く)
479 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/08(水) 12:33:36.09 ID:C+8snP25o
>>478
「み…水…。」
 これで元は軍人なのだから呆れた話だ。
 充分な水を確保せず街に入るなり倒れる。
「目算を誤った…。」
480 :オンモ [sage]:2013/05/08(水) 12:39:50.37 ID:nBvD525MO
>>479
(物足りないのか小骨を咥えながら周囲を徘徊している)

…アぁ?どっかで見たツラだな…異能か?

(倒れるメリッサを遠目に見つけ、鼻を鳴らして匂いを嗅ぐ)
481 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/08(水) 12:45:20.20 ID:C+8snP25o
>>480
「ああ、いつか車を投げてきたやつか」
 立ち上がる元気が残り少ないのかふらついている。
「こんな所で何をしているんだ?」
482 :オンモ [sage]:2013/05/08(水) 12:50:10.24 ID:nBvD525MO
>>481
クくっ、アぁ、あン時の異能か…
何って?腹ゴシらえサ、少しバかり物足りなカッタ所だが…

(値踏みするような目付きでメリッサを見やる)
483 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/08(水) 13:00:54.83 ID:C+8snP25o
>>482
「襲ってこないのか。
 意外に大人しい顔も持っているんだな。」
 水分不足でそろそろ限界のようだ。
「だが悪いがお前に構っている暇はあまりない。
 身体が持たん。
 …ああ、そうだ。わたしはメリッサ。お前は?」
484 :オンモ [sage]:2013/05/08(水) 13:10:03.93 ID:nBvD525MO
>>483
あァ?干からビてマズそうダ

め…?あァ、ナマエ…?オンモ
知ってドウすンだそんなモン

(と、ふらつくメリッサの頭を鷲掴みにせんと腕をゆっくりと伸ばす)
485 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/08(水) 13:18:41.40 ID:C+8snP25o
>>484
「おい、最初の挨拶がそれか?」
 腕を払う仕草を混ぜて上半身を傾ける。
「それにしてもさっき食ってた小骨。
 あれは何の骨だ?」
486 :オンモ [sage]:2013/05/08(水) 13:24:31.10 ID:nBvD525MO
>>485
くくッ、何ダ動けルじゃなイか…

(不揃いな尖った歯を見せて口角を上げる)

アぁ?骨ェ?ソりゃ、メシの肉のニ決まってンダろ?
487 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/08(水) 13:28:35.49 ID:C+8snP25o
>>486
「それでもいっぱいいっぱいなんだ。
 とにかく水と飯が欲しい。なんだ、肉も食えるのか。
 良いオアシスに当たったな。」
488 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/08(水) 13:34:33.40 ID:C+8snP25o
// 少し急用が入りました。すみませんが停止でお願いします。
489 :オンモ [sage]:2013/05/08(水) 13:35:18.70 ID:nBvD525MO
>>487
ソリゃ大変ダな、チビはひ弱だ
…ミズは沢山あるゾ、ニクは殆ど喰っチまったガな
探せば隠れテっかもダガ、そんな弱ッコイのはマズい
490 :オンモ [了解デすー]:2013/05/08(水) 13:38:05.08 ID:nBvD525MO
>>488
491 :シュバルト [sage]:2013/05/08(水) 21:33:01.14 ID:qlFY+YqO0
【「パッ、パッ、パッ、パッ」】
【砂漠の只中に存在するその集落の近くに、乾いた音で一人分の拍手が響き渡る】

―――独立、ご苦労ご苦労。上手いこといったな。
最早政府軍と反乱軍の全面戦争は時間の問題、これは面白いことになるぜ……

【集落を一望できる高台に立つ黒いマント姿の男】
【そのフードの底で、彼は影を湛えた不気味な笑みを浮かべていた】

//一応絡み待ち
492 :シュバルト [sage]:2013/05/09(木) 19:26:31.63 ID:OdxsRElL0
そろそろ首都に戻るとするか。
政府のジジイ共とのやりとりは退屈だがな……

【付着した砂を振り払うかのようにマントを翻すと、首都方面へ向かって集落を発った】
493 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/09(木) 20:51:15.85 ID:fj5DP7Pfo
【集落の中】
この集落は広い町長邸があり、広場があり、建物が規則正しく並ぶ。

- メリッサさーん、壁より先に屋根なんて補修してどうするんですか? -
「これでいい。駱駝はちゃんと集めておいてくれたか?
 それから可能な限り大口径の銃や砲も集めてくれ。
 いくつかはバギーに取り付ける。しっかり固定しておくんだぞ。
 作戦は後で説明する。今はわたしの言う通りにして欲しい。」

- やぐらも増やしました。それぞれ背の高い高い建物も修復が進んでます。 -
「それぞれの最上階や屋根にザイルを貼っておいてくれ。
 なるべくたわまないようにきつくだぞ。」

戦闘準備は進んでいる。
ほぼ賭けに近い作戦だが、なんの勝算もないよりマシだ。
政府軍が反乱軍に対してどの程度の準備をしてくるかは分からない。
494 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/09(木) 21:29:13.74 ID:fj5DP7Pfo
駱駝の引く荷車が最も近い無人のオアシスと往復している。

- 用意できたぞい。 -
街の職人が大量の滑車をメリッサに提供した。
ベルトが付いているものと、袋のぶら下がっていいるもの。

「うん、ありがとう。これで相手より早く動けるな。」
なんとなくだが、今回の開幕戦は陸戦になるような気がしていた。
反政府軍の能力者にはとくに指示も指導もしていない。
彼等には彼等の個性的過ぎる技能があり、独特の運用法がある。
そこで能力者でない者達の扱いが大切な要素になってくる。

「子供の頃に滑車やロープで遊んだ記憶があるものは
 この滑車付きのベルトを巻いて頭上から敵を襲ってくれ。
 二本のロープのどちらかが倒されていないやぐらに
 結ばれている事を常に意識しておいて欲しい。
 作戦の説明だが、街には敵を積極的に入れる。
 街を一度取らせてから取り返す事も可能な案だ。
 侵入は恐れるな。おびき寄せてやれ。」
495 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/10(金) 01:40:20.81 ID:wCZNmkbDo
【短波放送】
「政府は…結局は君たちの味方じゃなかった。
 税だけむしってそれで終わるだけの存在じゃなかった。
 先日、能力者刈りのために、あるオアシスで人々の家族を人質に
 とって、政府の連中はとある街で能力者狩りをはじめたんだ。
 反政府軍達もお前達の仲間じゃないかもしれない。
 ただの政府の敵でしかなかったのだろう。

 わたしも恐らくは君たちの味方なんかじゃないのかもしれない。
 わたしもただただ、現行政府が気に入らないだけだ。だがもうやめにしないか?
 身内を人質にするような首都の連中に従っても何の安心も得られはしない。
 自由な生活が欲しくないか?自由にとってわたしが邪魔ならわたしを殺せ。
 だが、わたしは今から、無辜の民の味方になる事をここで誓う。
 反政府主義者達は手を貸してくれ。わたしも手を貸そう。
 戦争が嫌なら逃げ場だって用意しよう。

 諸君!わたしは戦争が嫌いだ。だが、喧嘩は売るものではない。
 売られるものなんだ。逃げたいものは逃げていい。逃げ場は作る。
 だが、もしも一緒に戦ってくれる人がいるなら、一緒に政府軍を打倒しよう。
 奴らは自分たちに従うものに優しい存在じゃない。
 そこにいるだけで脅威になるわたし達全ての敵だ。
 共に戦ってくれる人は手を貸してくれ。一緒に戦おう!」
496 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/10(金) 15:50:09.21 ID:VXVdNTcbO
(通信機器でメリッサの演説を聴いている)

…ヒールにもメシアにもなれる英雄様の登場か…
ふふ、こりゃあ重畳、頼もしい先導者だ
497 :シュバルト [sage]:2013/05/10(金) 17:50:39.46 ID:kMqFgq4m0
【首都。中央の行政施設の一室にて】
【カノッサ機関のロゴがついた黒いマントに身を包む男と、貴族的な正装に身を包んだ政府高官が対話を繰り広げていた】

――――「それで、状況は?」
ああ。例の集落では、何らかの準備が進められていた。
一般人の多くが能力を得たとはいえ、戦い慣れせず、数も政府軍に劣るというのが現実だ、無策ではいられないといったところだろう。

「ふむ……物量では我らの有利は揺るがないが、それほどまでに能力者が増えたとなると……」

わかってる、どうせ俺に協力してもらいたいんだろ?
ただし条件がある―――俺に兵を貸せ。数は1桁程度でいい。
498 :シュバルト [sage]:2013/05/10(金) 18:18:29.69 ID:kMqFgq4m0
「兵を少々、か……まぁ、それで機関員の協力が得られるなら安いものだろう」
「了承した……軍にはそのように伝えておこう」
「しかし珍しいものよ……あんたは群れることを嫌う、一匹狼だとばかり思っていたが」

考えがある、というだけのことだ……馴れ合いをするつもりはない。
戦いが終われば"契約"は終了、俺はどこへなりと消える―――それだけだ。

「ふん……馴れ合えと言うわけでも、居座ってくれと言うわけでもないわい」
「客人一人欠けては形を保てないような政府など、わしだって御免だからな」

そうか、なら精々頑張るといい。
そこまで言い切るなら、お前らのもたらす泰平がどこまで続くか見物というわけか。
―――ではな。

【皮肉めいた口調でそう締め括ると、別れの挨拶を交わしシュバルトは部屋を出て行った】
499 :アシャラ [sage]:2013/05/10(金) 21:40:34.93 ID:obEFn24AO
【集落】

…むぅ、政府は悪い奴だから国の皆で倒せって事だよね…多分…
確かに彼奴らは町の人を苦しめた悪い奴らだし、私も許せない…
けど、政府と戦う事が皆を守る事になるのかな……

あーもうっ!!難しい事分かんないよ、馬鹿だもん!!
【メリッサの演説をラジオで聞きながら頭を抱えている】

【最後の声が大きかったらしく通りがかる人々が「何事だ」という顔で見ている】

500 :オンモ [sage]:2013/05/10(金) 22:36:08.89 ID:tInpZh6lO
(集落の外れ、簡素な煉瓦造りの家の中、自分の物とそうでない物に体を真っ赤に染めて蹲っている)

…久しブりのご馳ソウだ…

(荒れ果てた部屋でラジオの場違いな歌謡曲に、ナニかを咀嚼する音が混じる)

…?

(と、ラジオの歌が止み、メリッサの演説に切り替わった)

(興味なさ気に鼻を鳴らし食事の続きに入ろうとした矢先、彼の数少ない所有物のひとつである軍からの支給通信機がそれを静止させる)

…オンモ
…ゴウ流?指キ下にハイる?
しゅば…?アぁ、リーダーのナマえ…
…いイ、アソこに行ケばいいンダろ?

(やがて骨を噛み砕く音だけが暗い室内を支配した)
501 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 19:47:46.67 ID:2sjeEL2X0
【先の戦いで独立を果たした集落】
【それにほど近い砂漠で、砂塵に混じる煙のような黒いローブ姿が揺らめいている】

フフフフ……
聞こえるぞ、下らぬ信念のぶつけ合いの末にあたら若い命を散らしていった人間どもの魂の無念の叫びが。

【ローブの奥で異形の顔は口元を歪め、血のような紅い眼光を光らせている】
502 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 20:07:17.91 ID:Uund7k6do
【ラウムから少し離れた、風下の位置】

…ナンだ、この匂イ…
【鼻を高くして匂いを探る】

極ジョー品だ…っ!
【自身を強く殴りつけ、体を軽くしてラウムのいる方角へ砂漠を一気に駆け抜ける】
503 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 20:23:06.31 ID:2sjeEL2X0
>>502
【悪魔の紅い双眸は、砂漠を駆けるオンモの姿を正面から視界にとらえた】

………人間か

【静かにそう呟くと、いずこからか濁った色の水晶球を取り出し、右手にとった】
504 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 20:30:54.64 ID:Uund7k6do
>>503
くくク…くクくッ、こノ間のチビ共と同ジくらい…モッとかもシレない…!

【全速力で駆け、あっという間に互いの距離を無くす】

…よォ、何ダおマエ…
喰わセロ、ウマソうだ…

【ニタリと下卑な笑いを浮かべ、両腕を大きく広げ腰を落として脚の幅を肩より開く】

【彼なりの戦闘スタイル…構えの様だ】
505 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 20:41:56.17 ID:2sjeEL2X0
>>504
喰う―――人が悪魔を、か?
それも人間故の思い上がりか……哀れな。本来人を喰らう立場にあるは悪魔だ。

尤も、私が欲しいのは、人の肉体ではなく"魂"のほうだが……

【右手の水晶球を天に掲げると、青白いオーラが水晶球より浮かび上がり、数個の発光体としてラウムの周囲に収束する】
506 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 20:47:15.44 ID:Uund7k6do
>>505
悪魔ァ…?
知らナイナ、ゴタクはいイ…腹にハイれ

【自分の腰を後ろから殴りつけながら、更に両足の力も加えての加速突進】

タマシーなんザァ、足しニもナランッ!

【腕を振り上げながら圧倒的な初速で殴りつけんと迫る】
507 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 20:59:41.00 ID:2sjeEL2X0
>>506
ほう……
【人間と侮っていたオンモの圧倒的な速度に多少の驚きを示しつつ、咄嗟に両腕を胴体の前で交差させ防御の姿勢をとる】

【だが速度による勢いの加わった一撃に悪魔といえども平気では済まず、足元に派手に砂煙を巻き上げながら10メートル以上も後方にのけぞる】
【ただ、膝をついてはいない】

ふむ……やるな、只の人間ではあるまい。

【自らの周囲を旋回していた魂を、足元の砂に沈みこませる】
【すると、ラウムの前方に巨大な砂嵐が発生し、それがオンモに向かう】
【どうやら、視界を遮るのが目的らしい】
508 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 21:09:30.19 ID:Uund7k6do
>>507
…!
クくッ、ヨユーだナァ?
【完全な防御に目を大きくするも、またもやニタリと歯を見せる】

【もし悪魔に対しても能力が有用なのなら、オンモの拳撃によってラウムの体は軽くなっているであろう】

…チっ!ナンダこノ風…!

【それこそ風に身を取られる程にまで】

ウッとオシイな…

【砂嵐に対し、オンモはまたも自身の体重を軽くして飛び込む】

オォアァっ!!

【荒れる風に乗り、ある程度の高さまで巻き上げられた所で能力を解除して飛び出し、上空から飛び掛る】
509 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 21:19:26.18 ID:2sjeEL2X0
>>508
……妙に体が軽いな。
それに、あの巨体が本来あの程度の風に乗れる筈はない――――やはり"能力"か。

【人間にも能力者が存在するという認識は悪魔にもある】
【悪魔が脆弱と見做す人間の中で、言うなれば彼らこそが障害となりうる数少ない存在なのだから】

よかろう……貴様を殺し、その魂は貰い受けよう……!!

【空中のオンモに対し空いた左掌を向けると、そこから黒い雷を発射して迎え撃とうとする】
510 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 21:27:22.74 ID:Uund7k6do
>>509
…!!
オォっ!
【ラウムの掌を視認し、ぞくりと背筋が凍る】

【反射的に自分の脇腹を殴り、その反動により空中で進む方向を変える】

【そしてその行動の直後、黒い雷が右腕を掠めた】

グ…ぅ…!

【バランスを崩して着地に失敗し、砂粒の上をゴロゴロと転がってから】

…ヘンなチカラぁ使いヤガッて…

【忌々しく呟きながら立ち上がる】
511 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 21:36:16.08 ID:2sjeEL2X0
>>510
フフフ……それはこちらの台詞でもある。
―――いや、むしろ私にとっては幸運か。
取るに足らぬ脆弱な人間よりも、戦う力有る能力者の魂のほうが価値は数段も上だ。

【語りつつも、無慈悲な悪魔は次なる攻撃の手を休めようともせず】
【左掌に黒い炎を発生させ、火球としてオンモに放つ】

【先程の黒い雷と同じく悪魔特有の魔術だが、威力は"今は"人間の魔術師の使う魔術と同等、もしくはそれに毛が生えた程度である】
512 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 21:43:03.58 ID:Uund7k6do
>>511
フン、そのマまカエスぞ…
チカラのアルやツのが…

【砂の地面を抉る様に左の拳での低いアッパー】

…喰いガイがアるっ!!

【殴られて自重を失った大量の砂粒が放たれた黒い炎へと跳ぶ】

【相殺を狙っての初撃に続いてあわよくばダメージを与えんと、更に右腕を振り上げ同じ様な二撃目を繰り出す】
513 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 21:57:38.90 ID:2sjeEL2X0
>>512
――――ヌッ……!!
【黒い炎の相殺に驚きつつも左腕で二撃目を防がんとするが、やはり受け止めきれず吹っ飛ぶ】
【オンモの能力で体が軽くなったことも影響して、ラウムの体が地に付くには時間を要した】

ふむ……やはり"門"の制約下で悪魔に本気は出せぬな。
だが―――

【右手の水晶球から数個の魂を取り出すと、吹っ飛んだ先で目についた鉄のガラクタにそれを飛ばす】
【魂に"憑依"された小さな、だが数の多い鉄の廃材は、青白いオーラを放ちつつ、自我を持ったかのようにオンモに飛んでゆく】
514 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 22:07:15.66 ID:Uund7k6do
>>513
ハっ!チビめ…このマま…
…!?
【一気に畳み掛けようと駆け出すも、飛来する鉄屑に脚を止める】

…メンドーなマネヲ…!
【舌打ちをして自身を殴り、軽い足取りで走り出す】

【ラウムを中心にして半円状に走りながら時折振り返り、鉄屑が追尾してきているかを確認している】
515 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 22:16:50.41 ID:2sjeEL2X0
>>514
速いな、だが憑依させた物体の操作は自在―――

【オンモを追う鉄屑の半分ほどを、唐突にそれまでの追跡の方向とは逆向きに移動させたかと思うと】
【それをラウムを中心として、オンモの移動とは逆向きに円状に移動させる】

喰らえ……!
【そのまま、二つの鉄屑群による挟み撃ちを狙う】
516 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 22:27:11.41 ID:Uund7k6do
>>515
…チっ!

【オンモとしては頃合いを見計らって自らの体を限界まで軽くし、鉄屑の衝突の力を利用した加速を行おうと企んでいたようだ】

【だが挟撃となればそれも破綻する】

【苦い表情で左右を睨み、衝突ギリギリのタイミングで飛び退く】

【幾つかの鉄屑が体にぶつかり、鋭利な物は刺さり、血が噴き出す】

…グっ…

【先程とは違い、なんとか二本の脚で着地をするもののややダメージが大きいようだ】
517 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 22:42:23.31 ID:2sjeEL2X0
>>516
フフフフ……人間の世界でこれ以上戦闘を長引かせるのは得策ではない。
そろそろトドメといこうか―――

【水晶球を懐にしまい、空いた両手を地面にかざす】

「……――――」

【どこの言葉とも知れぬ呪文で一瞬詠唱を口ずさむと、ラウムの前方の地面に魔法陣が出現】
【やがて紫色の光を放った魔法陣は、黒い炎を大きくその上に出現させる】
【まるで、魔法陣がそれを灯す燭台であるかのように】
518 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 22:48:48.06 ID:Uund7k6do
>>517
…グ…っ

【よろけながらも腰を落とし、脚を開き、両の腕を大きく広げる】

…フン…何スルツモりか知らナイが…

【…彼の「構え」を取り、その一撃に備える】

…コい、チビ…っ!

【心の底から湧き出たような、引き攣ったような…よく分からない笑みを浮かべて黒い炎越しに揺らめくラウムを睨む】
519 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 22:56:29.02 ID:2sjeEL2X0
>>518
人間よ……
―――悪魔の本気の片鱗、見せてやろう……!!

【ローブの奥に隠れ不明瞭ではあるが、異形の顔は歪んだ笑みを浮かべつつオンモを紅い眼光で見据え】

……フンッ!!
【両手を巨大な黒い炎にかざす】
【それを砲台として、無数の黒い火球がオンモを狙い次々と放たれていく】
520 :オンモ [sage]:2013/05/12(日) 23:07:04.18 ID:Uund7k6do
>>519
ゥオォォォァぁ!!
【迫り来る黒い炎の群れを前に、吠え猛りながら何を思ったのか砂の地面に打撃の連打を加える】

【一撃毎に数多の砂粒が塊となって舞い上がり、ふわふわと停滞していく】

【複数の炎に対する防御壁のつもりなのだろう、砂の地面を削って作り上げたその浮翌遊物はかなりの数だ】

【とは言え、炎の数に比べればまだまだ足りない】

…仕カタない、マタ、こレか…

【苦々しく呟いて自身の体を思い切り殴りつける】

…が…ハっ…!く、クク…!

【極限まで軽くなった体に脂汗を滲ませ、壁をすり抜けて迫る炎を振り切らんと走り出した】
521 :ラウム [sage]:2013/05/12(日) 23:20:19.08 ID:2sjeEL2X0
>>520
回避に移ったか……

【勢いよく迫る黒い火球だが、極限まで体を軽くしたオンモの方が速度では勝っていた】
【しかも、今のところ火球は直線的な動きしかしていない】
【魂とは違い、発射したが最後、自在な操作は不可能といったところか】

速い、な……
追撃に移りたいところだが、今は魔翌力が惜しい。
ここまでにしておこう……――――

【再び右手に水晶球を取ると、魂を数個取り出す】
【魂はラウムの足元の砂に沈み込み、青白い砂嵐を発生させる】

【それが止んだときには、ラウムの黒いローブ姿はどこにもなかった】

//では、撤退ということで。
//絡み乙でした!!
522 :オンモ [saga sage]:2013/05/12(日) 23:28:02.82 ID:Uund7k6do
>>521
【しばらく走った後、背後を確認する】

…?
イナい…?

【勢いを殺しきれず、減速に時間がかかったものの何とか立ち止まる】

…チっ、ナン何だあノチビ…!

【呪詛の様に吐き捨てながら仰向けになって派手に倒れ、暫くの間動く事も出来ずにただじっと空を眺めていた】

//ありがとうでした、乙です
523 :??? [sage]:2013/05/12(日) 23:31:25.02 ID:Q5afDUwQo
(ヒューン…)
遙か空からの轟音。
幾何学模様が描かれた長方形の赤い箱…見方によっては棺だ。
それが虚無から現れ、戦場の片隅目掛けて勢い良く落下してきた。

(ズガァァァァーン!!)
隕石が落ちたかのような衝撃波が辺りに轟き、土煙が辺りに舞い散る。
赤く染まった箱が地面に突き刺さり、箱を中心に深いクレーターが出来た。

(プシュ〜ッ…)
箱の色が徐々に青緑色に染まっていき、蒸気が辺りに立ち上る。
箱の中から、一人の気配が伺える。
524 :ヒズマ [sage]:2013/05/12(日) 23:44:32.28 ID:OiDZInjvo
>>523
「随分と大規模な戦いがあったんだろうなあ」

【ヒズマは集落独立の戦いのあと、反乱側に傭兵として自分を売り込んでいた】
【次の旅へ出る資金集めのためである】

「……なんだあの箱?」

【先ほどまでオンモとラウムによって戦闘が起こっていたそこには、】
【今は大きなクレーターが出来ている】
【ヒズマはそのクレーターは、オンモとラウムの戦闘によって出来たものだと勘違いし、】
【箱の様子を確かめに向かった】
525 :??? [sage]:2013/05/12(日) 23:48:05.91 ID:Q5afDUwQo
>>524
「うーん、よっこいしょういち」
声と共に、箱の一部がスライドして一人の人影が這い出てきた。
気配があるのに、生気が全く感じられない。

「ちゃんと<飛べた>かな?」
マントを羽織った背の低い人間のシルエット…
のっぺらぼうのような顔に、金色の右眼、口元がへの時に曲がった口があった。
影は箱から這い出た後、むくりと立ち上がった。

「…死亡確認」
箱の中を見返すと、真っ黒焦げのミイラが横たわっていた。
影は、棺の中の死体をぼんやりと眺めていた…
526 :ヒズマ [sage]:2013/05/12(日) 23:55:31.91 ID:OiDZInjvo
>>525
「……政府の新兵器?新手の能力者か?」

【どうやら、ただ事ではないらしい】
【目の前にあるのはミイラ、つまり死体。そして不気味な影】

「……おい、言葉がわかるなら動くな、ストップ、フリーズ」
527 :??? [sage]:2013/05/13(月) 00:00:42.80 ID:JowgHqwKo
>>526
「状況が飲めない、いったい何が起きてるんだ?
 記憶領域の断片化…手段と目的の欠如…というか<ハード>が破損…
 あれ、致命的通り越して超致命的じゃないか?」
しんみりとした雰囲気が影の周りに漂う。微動だにしない。

「政府の…新兵器?新手の…能力者…?
 …止まれ?いま止まれって声をかけられた?
 うがあぁぁぁー!自分が何者かの定義も吹っ飛んだじゃないか!!」
影は頭を抱えて大きく反った。壁画のようにぐにゃぐにゃとシルエットが歪む。
528 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 00:10:01.50 ID:wmr1iPdfo
>>527
  _, ,_
「(゚д゚)…」

【どうやら話は通じていないらしいとヒズマは判断した】
【というか、相手の言ってることがヒズマには判らない】

「かと言ってむやみに攻撃しかけるのもどうかと思うしなあ」
529 :??? [sage]:2013/05/13(月) 00:15:07.38 ID:JowgHqwKo
>>528
「(・∀・)ニヤニヤ」
影が両目を見開き、金色の眼が来訪者に向けられる。

「僕自身の少ないメモリを使って、情報を整理した結果…
 自分が誰だかわからない、何でここにいるのかも分からない。
 箱に入った時の情景は分かるけれども、それ以外がロストしている…」
影は気を取り直し、頭を抱えて俯く。

「Q:一体僕に何が起きてしまったのでしょうか。
 1:これは夢だ。頬を抓れば現実に帰れる。
 2:天使のお迎えが来た後。つまりここは天国だ。
 3:ぼうけんのしょはきえてしまいました。弱くてニューゲーム」
530 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 00:21:50.12 ID:wmr1iPdfo
>>529
「話のしにくい奴だなあ。
 ……まあいいや、俺が言えることは……」

【ヒズマはため息をつく】

「そんなこと俺に聞くな、知らん。
 むしろこっちが聞きたい」
531 :??? [sage]:2013/05/13(月) 00:27:41.06 ID:JowgHqwKo
>>530
「質問を質問で返した…だと!?」
影が宙を舞い飛び上がった。
くるりと月面宙返りした後、箱に腕を組んで着地する。

「よろしい。ならば答えよう。
 今君の眼に映ってるモノが、僕の全て…かな。
 僕がどう映っているか?…大体想像が付くだろう?」
影の口元が三日月状に歪む。
532 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 00:40:05.04 ID:wmr1iPdfo
>>531
(知らんって答えたのに理不尽だなあ)

【うんざりそうに顎を突き出す】

「その消し炭は何だよ?それがまったく判らないんだ!
 今この周辺では結構戦いが多いんだよ」

【そこで、相手も一応この場所の状況をわかってないことを理解し、】
【一からの説明を試みる】

「そんなもんの傍らに居たら政府の新兵器と勘違いされてぶっ飛ばされるぞ。
 お前が大丈夫とかそんなの関係ない、無駄な騒ぎを起こしてくれるなって意味だ!」
533 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/13(月) 00:44:27.07 ID:LUM/IldLo
「悪魔でも怨霊でも構わない。
 味方をしてくれるならば何者でも迎え入れる準備がある。
 餌が人なら敵軍から適当につくろってやる。」
 駱駝に載った女性が割り込んできた。
「政府軍の斥候だ。人でしか腹を満たせられないなら食え。」
『ひいいぃぃぃいいいいい!』怯えた青年が差し出される。

>>531
「ところで君は何だ?」

>>532
「久しぶりだなヒズマ。」
534 :??? [sage]:2013/05/13(月) 00:48:36.07 ID:JowgHqwKo
>>532
「つまり僕は死んだのさ、ここに居るのはユーレイって事になるね」
影はしょんぼりとし…

「僕が戦争に巻き込まれて死んだ…
 それもあるな…あの構造体は撃ち落とされたも同然の様子だ。
 中が蒸し焼きになって、中の人が死んでしまったってケースかな…」
焦げ臭い匂いや周囲の状況を纏めた結果を淡々と呟く

「君じゃ大きすぎるな。もう少しコンパクトなのがいい。
 大き過ぎる身体は僕には相応しくない…
 そして、出来るだけ傀儡に近い器が必要か」
ヒズマの姿を眺めた後、今後の計画をぼそぼそと漏らす。
…何かしでかすつもり満々だ。
535 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 00:55:56.05 ID:wmr1iPdfo
>>533
「よう、メリッサ」

【挨拶に片手を上げる】

「勧誘熱心は結構だけど、
 仮にも指導者様が路上で非人道的な行為を人前でするのはやめてくれないか」

【ため息をつく】
【とはいえ敵は敵、止めに入りもしないようで】

>>534
「最初っからそういえば話はこじれなかったのによ」

【こじったのは理解力の無いヒズマにも問題があるのではないだろうか】

「で、敵か味方かどっちだ?
 別に中立でも良いけどな」
536 :??? [sage]:2013/05/13(月) 01:02:25.91 ID:JowgHqwKo
>>533
『僕がチェス盤をひっくり返して見せましょう!』
影の周囲にノイズが走り、一人の燕尾服の人間の姿が影と重なる。

「…えーと、どちら様でしょうか…
 僕は、僕は、…えーと、えーと…」
メリッサの姿が目に入ると、影はたじろいだ。
自分の名前を言おうとすると、壊れた様に影にノイズが幾つも走る。

>>535
「どうやら、状況はそれほど悪くないらしい。
 開幕から聖職者やら巫女やらに遭遇し、即成仏って展開は避けられた!」
箱の上を飛び跳ね、喜んでいる様子だ。

「僕は強い者の味方だよ」
ニコニコと…影が微笑んだ
537 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/13(月) 01:16:02.84 ID:LUM/IldLo
>>535
「深刻な人手不足なんでな。
 町中に政府機関の連中が入ってくれれば面白い物が手に入るかもしれないが。
 人道か。その男…何をしていたと思う?
 斥候として街に入り、避難民を匿っていた町長邸を爆破しようとしていた。」
 フフフと笑う。
「避難先が町長邸なはずはない、町中に非戦闘民を置くはずはないのにな。
 そいつは砂漠にでもほっぽり出してやるつもりだったよ。 
 仲間を得るのに必要な対価として使えるなら…」
 手を叩き肩をすくめる。
「そっちのほうがいい。」

>>536
「チェス盤をひっくり返す?」
 ほう、と尋ねる。
「私達はどこかで会ったか?そんな気もする。
 ところでその盤をひっくり返す方法に興味はあるな。
 (これは…どこかの世界で死んでいるな…誰だ)」

「強い者につくのは傭兵なら正しい。軍人なら間違いだ。」
538 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 01:27:34.51 ID:wmr1iPdfo
>>536
「まあ、そういう考え方は嫌いじゃあないけどな……」

【鼻を鳴らして言った】

>>537
「俺がそんな話を聞いて、それなら構わん殺っちまえ、
 なんて言う奴に見えるんだったら心外だ」

【そいつの悪事に興味は無いと言わんばかりにヒズマは返事をした】
【詰まるところ、生臭い取引は人目のないところでしろと言いたいだけなのだ】
539 :??? [sage]:2013/05/13(月) 01:34:42.82 ID:JowgHqwKo
>>537
「……Error、Error、Error。SyntaxError?」
思考がフリーズすると、影もまた箱人間のように角ばった。
名前を思い出すのを止めると、影は丸みを帯びマントを羽織ったような姿に戻る。

「恐らく、僕は中間管理職か何かですよ。
 僕自身、前線で争ったり、指揮するようなタイプではないと思いますし」
<彼>は中間管理職らしい性格で、影の薄い人間だったようだ。

「…<器>の一つを、提供してくれたら…
 僕も何か、お手伝いが出来るかもしれませんね」

>>538
「ふむ…ならば問題無さそうですね…
 今僕がしたいのは…身体を見つけて、<ゲーム>に参加するくらい…かな」
影はくるくると回ったり、はしゃいでる様子だ。
540 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/13(月) 01:49:08.08 ID:LUM/IldLo
>>538
「そんな風には見えないよ。
 お前は本当に気持ちの良いやつだな。
 だがわたしはそうじゃないというだけの話さ。
 お前みたいな奴は嫌いじゃないがそれは別の話だ。」
 それだけ言って、次の政府軍と反政府軍の話を始める。
「ところで、政府軍が攻め入ってきたら早速迎撃するつもりだ。
 ここでヒズマには大切な事を教えておく。
 オアシスが陥落したらわたし達の逃げる方向を追ってくれ。」

>>539
「それだけの雰囲気を帯びた小物なんていないだろう。
 それにしてもどうする?肉体はこいつにする?」
 足元の斥候は中肉中背といったところか。
「もっといい肉体なら、政府が用意してくれそうだが。
 器か…。肉体より先に鎧を使うのも手かもしれないな。」

異能:アーセナルゲート

「わたしの異能だ。
 人の闘争心に反応してそれぞれを戦士と見立てて武装を作り出す。
 運が悪ければお前は一振りの剣や一丁の銃、砲になり不自由な生活を強いられる。
 運が良ければ、防護服、全身鎧、拘束衣等の人の身体を模した姿を手に入れられる。
 お前にしか使えない唯一無二の武装、パーティクラームの錬成を試してみるか?。」
541 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 02:01:19.21 ID:wmr1iPdfo
>>539
「おいおい、ここの住人にとっては生活を掛けた戦いなんだぞ。
 それをゲームって……まあ、俺もそれで金を稼いでるんだけどさ」

【結局のところ、ヒズマも崇高な目的のため戦っているわけではない】

>>540
「オアシスが陥落?
 それは戦術上の駆け引きか何かか?」

【遠く離れた、オアシスのあるであろう方向をちらりと見る】

「まあ、金がもらえてカノッサをぶっ飛ばせるなら、
 囮役だろうと潜入だろうと買って出るけどな。
 知らないうちに囮にされてたってやつだけは勘弁してくれよ」

【もちろん本気で囮役にされるとは思っていない、あくまで例えだ】
542 :??? [sage]:2013/05/13(月) 02:09:24.42 ID:JowgHqwKo
>>540
「説明が正しければ、絶対に僕は不自由な身体になります。
 もし、武器になったら…持ち主を呪って傀儡にし、自分の身体として扱える。
 …そんな素敵なことがあったかなぁ…?」
ふと、思いふけると…再び影の姿がノイズに包まれる。

『<ハード>は死んじゃいました…新しい<ハード>を見つけないと』
ノイズが晴れると、そこには影の代わりに大きな剣があった。
剣先が丸みを帯びた、真紅の大剣。
所々に金の装飾が施された儀礼剣のようだ。
<武器>。彼は武器としてあの箱に居たのかもしれない。

「ああ…あたまが…とにかく…
 <身体>が欲しいんです…武器は…いりません…」
姿が再び、マントを羽織った影へと戻る。
影は頭を抱え、俯いていた。

>>541
「もう死んでますし…それに…
 僕はなんだか、生きてるって実感が無いんです。前も、今も…」
影はフワフワとして、掴みの所が無さそうだ。
実態が定まってないからだろう。
543 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/13(月) 02:15:07.49 ID:LUM/IldLo
>>541
「非戦闘員はここから南西にあるオアシスに避難させてある。
 戦闘が可能な物しかあのオアシスにはいないのさ。
 市街戦なんてさせても政府軍に新しい人質を提供してしまうだけだろう?
 ベースキャンプを作って非戦闘員は避難。実は他の街にも話をつけてある。」
 笑いながら言った。
「政府軍とは反政府軍と有志だけで戦ってもらう。
 そうでないと戦いに集中できないからな。」

>>542
「身体は必要だな。
 身体か…・。
 あの斥候じゃ足りない。強い身体と意思をもった身体がほしい。」
544 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 02:23:59.25 ID:wmr1iPdfo
>>542
「……ちょうどいい、ロウティ。
 体が無い者同士いろいろ教えてやったらどうだ」

【ヒズマが見せたのは、左腕の手甲】
【その中には、ロウティ・ルガンという魔物が魂だけ封印されているのだ】

「……私には身体など、もう必要ない」
「そいつは結構なことだ」

>>543
「すでにそこまで話が広がってるとはなあ……。
 こりゃこっそり首都の観光に行くことも出来なさそうだ」

【この期に及んで未だに観光気分のようだ】

「首都で戦うことがあれば俺をそっちに配属してくれよな」
545 :??? [sage]:2013/05/13(月) 02:30:01.27 ID:JowgHqwKo
>>543
「さっき、僕はどんなカタチをしていましたか?
 一瞬見えた気がするんです、僕が僕で在り続ける理由を」
剣になったり、人の形を取ったり。
<銘>を失っただけで、武器としての機能は健在らしい。

「強くて、優しい子がいいな。その方が堕とし甲斐がある。
 僕に振り回されないような、強い人間の味方…か…」
優しげな笑みを浮かべながら、自分の手を眺めていた。

>>544
「人に使われるモノ?…僕は、僕は一体…」
また混乱し始めた。情報が多すぎて彼の頭がパンクしている様子だ…

「…一人は、嫌だな…」
ふぅ、と大きなため息をついた。

>>ALL
「ちょっとふらふらと歩いたら手頃な子が捕まらないかなー?
 じゃ、そういう事で…次は戦場でお会いしましょう、ってね」
影は会釈をした後、ふらりとその場から立ち去った。

奇怪な箱と死体を残したまま…

//一旦ここで切り上げです
546 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/13(月) 02:38:17.86 ID:LUM/IldLo
>>544
「観光が出来る首都なら作れるかもな。」

>>545
「少しだけ、知っていた人の姿をしていた。
 ははは、その子はどうなるんだろうね。」

// 了解です。お疲れ様でした。
547 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 02:42:08.09 ID:wmr1iPdfo
>>545
「……あだ名でもつけてやればよかったかな?
 銘がなんとかかんとか……」

【首をかしげた】

>>546
「この世界を平和にしてやろうとかそういう気はないが……、
 どうせなら見ごたえのある場所がいいな」
548 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/13(月) 02:59:09.17 ID:LUM/IldLo
>>547
「正直な話、反政府軍と政府が戦っても反政府軍は勝てないだろう。
 作るのは拮抗状態が理想だな。最低限でも戦いは終わる。
 それを目指すしかないだろう。」
// では、わたしもそろそろ落ちますね
549 :グランテ・イレイブン :2013/05/13(月) 19:29:44.94 ID:HtC1qREcO
(独立集落に程近い砂漠のオアシス)

…臭う、臭いやがる、近くに来てはっきり分かった…これは金の臭いだ…

かっかっかっ、待ってろよ…俺様が行くまでいい子で寝てておくれよ、戦争ちゃん

(ボロボロのバギーを飛ばし、独立集落へとひた走って行った)
550 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 20:17:52.33 ID:U0aZN5im0
「独立宣言ねぇ……あの戦いの最中でこんなことがあったとは…こりゃあ、そろそろ政府もヤバいんじゃないか?カノッサ機関の連中も出てくるかもな。」

腕と頭に包帯を巻いた男が肩の猫に語りかける。

551 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 20:31:50.21 ID:wmr1iPdfo
>>550
「……この世界の政府って奴は、
 カノッサと繋がってるだけで、カノッサそのものじゃあないらしいな」

【紫狼の後ろに、ヒズマが立っていた】

「まあ、些細な問題かもしれないけど。
 よう、紫狼」
552 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 20:45:01.39 ID:lSy/jrJv0
>>551
「うおっ、ヒズマ!いつから居たんだよ。」

後ろから話しかけられ、少し驚き振り向く。

「俺にとっちゃ些細な問題でもないんだけどな。俺が能力失ってるってのは知ってたっけ?これ、機関の仕業なんだ。早く取り戻さねぇと気分悪いからさ。それに能力盗られたなんて親父にバレたら……
まぁ、とにかくとっととカノッサ機関の尻尾掴んで、能力盗った奴を引きずり出したいって訳さ。」

そう言いながら、肩のマウの尻尾を掴む。マウはそれが嫌だったのか、紫狼の頬を軽く引っ掻いた。

「いてて。」
553 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 20:49:57.67 ID:wmr1iPdfo
>>552
「いや、今来たとこだ」

【笑いながら言った】

「まあ、直接聞いてはいないけど、前の戦いでそんな風な感じはしてたな。
 カノッサに能力を……カノッサもつくづくどうしようもない奴らだなあ」

【笑いが苦笑いに変わる】

「あっちに行ってもカノッサ、こっちに行ってもカノッサ……」

【呟きながら、紫狼の隣に座った】
554 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 20:55:57.02 ID:EwRHc2WL0
>>553
「だよなぁ。もう、どこの世界でどんなことしてようとおかしくねぇ。こいつだって元はカノッサに捕らえられていたしな。」

肩のマウを指差して言う。
555 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 21:01:04.34 ID:wmr1iPdfo
>>554
「旅に出てよかったって思えることは沢山あるけど、
 カノッサに遭遇するたびに、故郷が懐かしくなるよ……。
 俺の故郷はカノッサのカの字も無かったからさ」

【ごく平和な生まれのヒズマ】

「紫狼は元々どんな能力だったんだ?
 マウと同じか?」
556 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 21:15:41.89 ID:A5lx5NNa0
>>555
「ヒズマは旅人やってんのか。良い世界だったんだな。」

そう言うと、紫狼も自分の故郷を思い出す。

「俺の能力か?まぁ、マウのストレンジ・バンテージと似てる部分はあったな。断然俺の能力の方が使いやすかったけどな。
やっぱ、他人の能力は他人の能力だな。この能力を真に扱えるのはマウしかいねぇ。俺の能力もきっとそうだな。俺の能力を盗った機関員は、今頃俺の能力に悪戦苦闘してるかもな。」
557 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 21:26:01.82 ID:wmr1iPdfo
>>556
「そうでもないさ。
 ……"嫌なところ"だったよ」

【ヒズマは目を瞑る】
【飛び出してきたようなものなのだろうか】

「先天的な能力者だったらそうかもな。
 さっき親父が、とか言ってたけど、紫狼は能力者の家系か何かか?」
558 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 21:35:50.30 ID:k7G9EQPb0
>>557
「嫌いだったのか。」

これ以上踏み込むのはまずい話題だと思い、口を閉じる。

「ああ、俺ん家では代々能力を受け継いでるんだ。なんでもご先祖様達がずっと使ってきた由緒ある能力らしくてな。俺も親父から貰った。そんな能力を盗られたなんて親父やジジイにバレたら……考えただけで恐ろしいぜ。」
559 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 21:47:09.04 ID:wmr1iPdfo
>>558
「嫌いだったら懐かしく思ったりしないし、故郷の品を身につけてたりしないよ。
 ただ、十代の頃は嫌で嫌で仕方なかった」

【司朗は腰のベルト代わりの布を触れながら言った】
【若い男は得てして故郷を飛び出したがる物だ】

「それは……怖いな。
 だけど、やっぱりそういう能力には……こういう表現はどうかと思うけど、
 それだけ価値があるんだろうな。」
560 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 22:03:18.16 ID:AcOGNDNi0
>>559
「まぁでも、あるよな。そういうこと。俺も家が好きじゃなかった。」

紫狼の場合、今でもあまり好きではなさそうだが…

「価値ね……だから、機関は俺の能力を奪ったって訳か。んで、マウは能力を盗られずに捨てられそうになったってことか。」
561 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 22:12:01.29 ID:wmr1iPdfo
>>560
「なんだ、お前も家出かよ?」

【ちょっと違う気がするが、茶化すように言った】

「それにしても、能力を奪われた、か……。
 旅の途中で、カノッサが人工的に能力を作るってのは見たけどな……」

562 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 22:21:27.98 ID:xShItPjN0
>>561
「いや家出じゃねえ。けど、今のまま帰りたくはないな。つーか、帰り方わかんねぇんだよな。機関に連れ拐われて、マウと一緒に逃げてたらいつの間にかこの世界に居た。どこを経由したとかも必死だったから覚えてねぇし。まぁ、帰り方なんて能力取り戻した後で十分だけどな。」

そう笑いながら言った。

「人工能力者?それって、誰かから奪った能力を無能力者に移植してるとかだったりしないよな?」
563 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 22:28:51.98 ID:wmr1iPdfo
>>562
「それはどうだったかな……。
 少なくともストレンジ・バンテージみたいな能力は見たこと無いな」

【ヒズマは唸る】

「そういえば、メリッサって奴もカノッサについて何か知ってるらしかったな。
 ……なんて言ってたっけな?この世界のカノッサとは違うとかなんとか……」
564 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 22:38:02.24 ID:7JsdJExW0
>>563
「そうか…だけど、能力を奪った奴が能力を使用してるとは限らないってことが分かっただけでも進展はあったかな。とりあえず、サンキュー。」

と、軽く礼を言う。

「メリッサ?そいつは、この前の戦いの時に居たか?
この世界のカノッサねぇ……気になるな。」
565 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 22:47:39.45 ID:wmr1iPdfo
>>564
「そうそう、しかもこの独立国家宣言の立役者ときたもんだ」

【ヒズマは手を叩いて言った】

「あの女は……どうも信用に足るとは思えない」

【突然手甲ロウティ・ルガンが喋る】

「そうか?
 そこまで気にするほどのことじゃないと思うけどなあ?」

【ヒズマは首をかしげた】
566 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 22:56:35.23 ID:saY4W6bY0
>>565
「ああ、マウにスフィンクス・モードをくれた奴か。」

あの戦いを思いだし言った。

「あいつが独立宣言をねぇ。なんつーか、凄いな。行動力とか。」
567 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 23:02:08.57 ID:wmr1iPdfo
>>566
「そうそう、そいつだよ。
 そっちの説明のほうが早かったな」

【拳で手のひらを叩く】

「まあ、一度ならず二度までも共闘した仲だ。
 信用してやろうよ、ロウティ」
「……お前は一度、それで……」
「あーあー!わかったわかった!」

【大声でヒズマはロウティ・ルガンを遮った】

「とにかく、カノッサぶっ飛ばすなら俺も協力するぞ。
 俺だってカノッサは目障りだ」
568 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 23:13:25.14 ID:yDz8UgCO0
>>567
「そいつはありがてぇ!人数は多い方が良いからな。
カノッサ機関の規模はそうとうだろうから、いくら集まろと数の暴力って訳にはいかねぇだろうけど。そんときゃ、一人が二人分以上の働きをすりゃいいだけだしな。」

なかなか厳しそうな話しをする。
ロウティとの会話は聞いていなかったようだ。
569 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 23:20:22.59 ID:wmr1iPdfo
>>568
「まあ、今出来ることは政府軍と戦うことぐらいだけどな。
 俺は反乱軍に傭兵として雇ってもらってる。
 ……まあ旅費が目的だけど」

【つまりは実質的に、反乱の指揮を執っている、
【メリッサの部下ということになる】

「少なくとも、この戦いでうまく立ち回れば、
 カノッサの情報が得られるのは確かだと思うぞ」
570 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 23:29:34.47 ID:+Bw+m1A40
>>569
「成る程、傭兵か。俺も雇ってもらおうかねぇ。
そうだな。俺としては、なんとしても政府の奴等には機関の情報を吐いてもらいたいところだぜ。」

頭部の包帯を触りながら言った。
571 :ヒズマ [sage]:2013/05/13(月) 23:35:57.84 ID:wmr1iPdfo
>>570
「この間は政府の斥候が捕まったらしいしな」

【ヒズマは立ち上がる】

「まあ、頑張れよ。
 親父さんと再会できる日を……祈っていいのかどうか……」

【そういえば、紫狼も家が嫌いだった】

「まあ、頑張れ!じゃあな!」

【笑って誤魔化して立ち去ってしまった】
572 :紫狼 [sage]:2013/05/13(月) 23:45:26.39 ID:uk8aqGEk0
>>571
「おいおい、そこは能力を取り戻せる日をーーにしといてくれよ。
おう、じゃあな。」

そう言うと、紫狼も歩いて行った。
573 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/14(火) 04:10:29.50 ID:BfKMgsXgo
【あるオアシスの地下室】
「知っているか?
 脳という器官は一部が欠損していても他が機能を補うようにできている。
 だからヘッドショットが常に有効なのは松果体の破壊だけだ。
 眉間を真正面から撃つようなイメージになるな。
 記録によれば前頭葉を失った発破技士が生命だけでなく、
 理性さえ取り戻して生き長らえた記録がある。頭は確実な弱点じゃない。」

 縛られた政府軍軍人がまだ若い女性に馬鹿でかいライフルをつきつけられている。

「ただし脳の欠損がひどければ、例えば脳出血、脳溢血によって脳死
 状態となり相手を死に導く事ができる。脳の血管を千切るのがコツだな。
 まあそんなに精密な話をしても意味はないだろう。
 対物ライフルの一撃はお前の脳を後頭部から排出させる。
 そうなれば細かい理屈は無しだ。即死する。」

 メリッサが対物ライフルのレバーを引けばガシャンという金属音が鳴る。

「政府軍の進軍の規模を教えてもらおう。」

 充分な装甲を施した戦車に孔を穿つ規格外の銃を向けられて、 
 政府軍の斥候はメリッサに洗いざらいを離す。
 物量でもって街を襲うこと、補給路の不足を略奪で賄うこと。
 別に目新しい作戦ではない。あまりにありきたりだ。

「戦車は…戦車は使わないのか?」

- 勿論使う!だから投降しろ!戦車に勝る陸戦の兵器を反乱軍は殆ど持っていないだろ? -

「そうか、つかうのか。それは良かった。そう、戦車が欲しい。型落ちした戦車でもトーチカになる。
 協力ありがとう。充分な情報は得られた。食事をとってくれても休んでくれても構わない。
 君は捕虜のままだが、待遇はきちんとした物にすると約束しよう。
 そうか、戦車で攻めて来るか、戦車が手に入るのか…ハハハハハハハハ!」

 メリッサの作戦は相変わらず荒いが、少しずつ整ってきている。
 今はこれでいい。開戦の前に出来る事をしておきたい。
 そしてそれはできそうだ。
574 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 20:11:30.69 ID:GP8EKje1O
【独立集落の片隅、共同墓所】

いやぁ、なんと言うか…
【真新しい墓石に刻まれた複数の見知った名前を前にして】

…ごめんね、としか出てこないなぁ…本当に
【先立っての前哨戦で没したレジスタンスの仲間達に、苦々しく笑いかけた】

…無駄にはしないからさ、うん…
575 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 20:22:50.59 ID:KrQ+9s+Io
>>574
「見た感じ、ここでの戦闘は長期化している様子か…」
白い兎パーカーを着た少年が、共同墓所に立ち寄る。
墓標に刻まれた時刻を眺め、戦闘履歴として見ている様子だ。

「まだまだ判断材料に乏しいか…」
どちらに付くか。どちらが面白いゲームが出来るか。
彼はそればかり考えていた。
576 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 20:31:48.23 ID:GP8EKje1O
>>575
……
【膝立ちになり顔の前で組んでいた両手を解く】

【少々くたびれてはいるが、喪に服す事を示す黒い衣服を着ているナッツ】

…?
【墓地には不釣り合いな少年の格好を不審そうに見つめる】
577 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 20:37:06.66 ID:KrQ+9s+Io
>>576
「さすがにこれ以上死体が増える状況は避けるべきか…」
彼の眼は、兵士もとい狂犬のような鋭利な眼つきをしていた。

「どうも…一張羅がコレしか無くてね」
視線を感じ、猫を被ったように優しげに笑うと、小さく会釈をする。
白兎が一匹迷い込んでしまったのだろうか。
578 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 20:44:11.03 ID:2/uoHhhWo
>>577
ぁ…
【釣られて会釈を返す】

…貴方、ここの子って訳じゃなさそうだね
【目の前の少年の、どの墓前に着くわけでもなくいる様子を見て】

こんな所で何をしてるの?
【眼つきと、雰囲気の変化に警戒心を露わにしながら尋ねる】
579 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 20:50:29.87 ID:KrQ+9s+Io
>>578
「ふふふっ…」
釣られて会釈した所を眺め、あどけなく自然に微笑んだ。

「最近ここに流れ着いた能力者かな。
 といって偵察に出向く組織の鉄砲玉かもしれない。
 うーん、信用を勝ち取らないと交渉は難しそうだ」
しんみりと、暗い雰囲気を纏う。

「まぁ、被害状況の確認である事は明かすよ。此方は情報不足なんだ」
少年は申し訳なさそうに頭を下げる。
580 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 20:58:04.75 ID:2/uoHhhWo
>>579
能力者?…そっか、大変な時に来たんだね
【力無く苦く笑う】

交渉…って、うーんと…どっち着かずって事なの?
もし敵でないってんなら情報なら幾らかはあげられるよ、ただ場所を変えたいかな…ここで話すのは憚られるしさ
581 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 21:05:29.52 ID:KrQ+9s+Io
>>580
「いいや、大変な時だからこそ数が必要さ。
 流石に未亡人を増やすのは心が痛む話だ」
儚げな表情を浮かべ、墓標を集団として眺め…

「此方が出せるカードは身を張ること位か…
 流石に、ここでする話じゃない…案内してくれ」
フードを深く被り、表情を伏せた。

582 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 21:14:45.51 ID:2/uoHhhWo
>>581
ふーん…って、ちょっと、私の事言ってんの?
私は未亡人って訳じゃないからね?
【その表情の真偽を探ろうとするも、それよりツッコミが優先されたようだ】

…ま、いいよ別に、敵じゃないって証明してくれればさ
着いてきて、こっち
【墓地を離れ、少し歩いて集落の片隅にあるオープンテラスのあるカフェへ】

【客足は疎らで、空席の目立つテラスの一卓に着く】

ここでいいでしょ
…ま、情報ってもお望みの物があるかはわかんないけどさ
【苦笑しながら喪服のジャケットを脱ぎ、シャツ姿になる】
583 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 21:21:08.57 ID:KrQ+9s+Io
>>582
「からかったつもりは無いが、気を悪くしたなら謝ろう」
しんみりと頭を下げた。ウサギの耳がだらりと垂れる。

「生活感溢れる場所だな。少々寂しい雰囲気だが」
辺りを珍しそうに見渡しながら、目的の卓へフード取って座る。
少年のぼさぼさの金の短髪と、金色の眼が露わになる。

「情報といっても、今負けているか勝っているか。
 そんな曖昧なモノでいいよ。
 過度の情報流失のリスクは避けるべきだと、僕は提案する」
テーブルの上にメニューがないか探す。この辺は子供っぽい。
584 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 21:31:09.06 ID:2/uoHhhWo
>>583
…ふぅん
【眼前に座る少年の、フードを脱いだ思ったよりもずっとあどけない雰囲気に】

戦況、ね…状況、そうだね、今の所反政府軍は前哨戦での勝ちもあるし士気も高い
【メニューの冊子を手渡しながら】

…とはいえ、大まかな感じで言えば3:7で不利かな
「戦導者」メリッサ・マスカラス始め結構な数の異能がいるけど、それでも政府軍の物量をひっくり返せるかって言うと…ね
…あ、私コーラね
【そこまで話すと、突然大声でウェイターに叫んだ】
585 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 21:39:57.55 ID:KrQ+9s+Io
>>584
「この甘いフェイスも手札の一枚だしね。
 あっ、オレンジジュース一つ。それとカスタードプリン」
自慢げに、此方はドリンクとデザートを頼んだ。

「これから面白くなる所だな。
 少ない駒で勝負とは…あの人らしいよ。
 しかし…近い所大きな戦いが来るだろうね、このボードから察するに」
プリンが来るのを待った。
よだれが溢れそうになったが、自分のハンカチで拭いた。
586 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 21:49:44.48 ID:2/uoHhhWo
>>585
あはは、大したジョーカーだ
【今度は苦笑ではない、明るい笑いを零す】

面白くって…え?何、知り合いなの?
…だろうね、独立宣言を受けて軍は大慌てで鎮圧部隊を組織
異能中心の特殊部隊も参加するって話もあるし…
【やがてコーラとオレンジジュース、そしてプリンが運ばれてくる】

【目の前に置かれたコーラのグラスに刺さったレモンを親指と人差し指で潰し、果汁を絞り出した】
587 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 21:58:09.27 ID:KrQ+9s+Io
>>586
「これがジョーカーだと、僕の手札が無くなるんだが…」
思わず苦笑いして、目の前にプリンが来ると目を輝かせてスプーンを手前に置く。
いきなりは食べないらしい。

「良くて5:5まで持ち込んで停戦を考えているだろう。
 相手が交渉の場に来るまで、ひたすら殴り続ける。
 ああ…面白い人だったよ。ああいう駒の動かし方は嫌いじゃない」
くるくるとグラスの中の氷を回すと…
橙色の液体をストローを使い、ゆっくりとしたペースで飲み始めた。
588 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 22:06:48.25 ID:2/uoHhhWo
>>587
ふふ、ババ抜きなら絶対勝てる手札だね
【笑いながらコーラに口をつける】

そりゃあ、ね
まさか真っ向から集落ひとつで政府を相手取りするなんては考えないもんね

ふぅん、あの演説もまぁ、確かに結構な物だったし…
…ただ、今回はカノッサも絡んでくるって情報もあるし…あ、カノッサってのは知ってる?
589 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 22:16:57.47 ID:KrQ+9s+Io
>>588
「大体の概要は掴めた。あの人が居るならボードバランスは変わる。
 灯台のように照らす灯りさえあれば、荒い海でも遭難はしない。
 決めた、僕も大勝負と行こうじゃないか…『3』にオール・インだ。」
オレンジジュースが半分ほどになる。まだプリンには手を付けない。

「カノッサ、ねぇ…この件では除外しても良いんじゃないかな
 得体のしれない連中、って事ぐらいしかわからないし」
はぐらかしたのか、ただ知らないのか…
590 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 22:26:20.46 ID:2/uoHhhWo
海ってのはまぁ、見た事ないけど何となく分かるよ
随分な信頼だね…いや、期待かな?

ふぅん…ゲームに乗って、もう降りるつもりもないって事?
【残り少なくなったコーラをストローで吸い上げる】

…そ?ま、私もそこんとこは詳しく知らないから警戒しとくくらいしか出来ないんだけど…ね
【ずずっ、とグラスが空になり、氷同士がぶつかる高い音が響いた】
591 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 22:36:41.88 ID:KrQ+9s+Io
>>590
「大将の人柄以外にも、勝てる要素が見えたからね。
 奴隷が皇帝を刺す。僕はメリッサ以外の駒にも期待を寄せてるのさ」
集落を守ろうとした、一人の少女の姿を思い浮かべながら…
此方もオレンジジュースが無くなると、いよいよスプーンに手を付ける。

「オール・インだ。全額賭けて…そして勝つ。」
目を輝かせプリンをスプーンで掬い、頬張る。
実に幸せそうな笑みを浮かべていた。
592 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/15(水) 22:51:05.23 ID:2/uoHhhWo
>>591
皇帝を、か…うん、そうだね…
私も…いや、私達も期待してるよ
【氷をストローで弄くり、その度に透明な音色が涼し気に鳴る】

あはは、配当金はどこから出るのかな…凄い額になりそうだけど
…さて、それじゃ私はそろそろ行くよ
【プリンを食べる様子を微笑ましそうに眺めていたが、おもむろに立ち上がる】

私はナッツ…ナッツァティア・ジーン
また会えたら会おうね、ウサギさん
【そして卓上に会計を済ませた上で尚それなりに余分が出るであろう金額を置いて、ジャケットを肩に掛けて立ち去って行った】

//ちと強引ですが落ちます、乙でした
593 :メルキオール [sage]:2013/05/15(水) 23:06:13.06 ID:KrQ+9s+Io
>>592
「私達、つまり僕達はもう戦友なのか…信頼されてるんだな、僕は」
彼は至福の時を味わっている。
舌で転がすように、カスタードの甘味に酔わされている。

「毟れるだけ毟ってパーッと使おうじゃないか。
 略奪は、勝者に許された権利なんだよ」
プリンが無くなり、後に引く甘みをまだ味わっている。
美味しいものを最後に残すタイプらしい。

「ナッツァティア・ジーン…か
 さて…餌付けされちゃった以上、懐くくらいはしないとな」
スプーンを咥え、プリンの味を想い耽けた。
彼はしばらくその場を離れなかったそうな。

//お疲れ様です
594 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/15(水) 23:57:41.06 ID:dT8A7BsSo
【オアシスの街】
「ある程度は準備も整った。
 作戦リストをつくって置かないとな。」
※主にイベント参加者のために
「疲れた…突貫工事になったがこんなものだろう。」

宿の自室で計画書の編集を終わらせると、
彼女は街に出て食事を取ることにした。
595 :メルキオール [saga]:2013/05/16(木) 00:07:43.07 ID:/Piw72opo
>>594
『このまま行けば、良くて5:5。流れは此方に来ているよ』
ここは、集落の片隅にあるオープンテラスのあるカフェ。
白い軍服に身を纏った、ウェーブの掛かった金髪の青年の姿が腰掛けていた。
丸眼鏡を掛けていて、手元にはプリンが盛られたデザート皿が。

「んー…今のは…夢か…?」
ノイズが晴れると、白兎のパーカーを着た少年はカフェで前屈みになっていた。
ムクリと起き上がり、椅子に座って背伸びをした。
596 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 00:17:17.76 ID:lbZtaktqo
>>595
紙の束を手に持った黒髪の女がカフェに来る。
手の紙束にはセメント、鉄骨、ガラス窓からカーテンに至るまで。
建材だけでなく建築士や建造士のリストまで揃っている。

メルキオールの姿を見る。珍しい姿が目についたのだろう。
だがしばらくすると隣のテーブルについて野ねずみの丸焼きを注文する。
597 :メルキオール [sage]:2013/05/16(木) 00:23:40.04 ID:/Piw72opo
>>596
「連戦連勝の報が続き…耳も舌も幸せな夢だった…」
夜は更け、辺りは静寂が支配していた。
少し経つと、少年は皿もスプーンも片付けられた事に気付く。

「おやおや、こんなお時間に。お夜食ですか?」
眠そうな表情を浮かべ、少年から声をかける。
フードが取れているが、かぶり直す事をしなかった。
598 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 00:28:40.87 ID:lbZtaktqo
>>597
「食わないと持たないからな。
 それにそういう君こそ若いのに夜更かしは良くない。」
 紙束をテーブルの上で整える。
「君は?随分可愛らしい格好をしているね。」
599 :メルキオール [sage]:2013/05/16(木) 00:35:14.07 ID:/Piw72opo
>>598
「何だか眠れないんです。期待感とか興奮とかで…
 学校の頃、遠征に行く時の高翌揚感というんですかね…」
楽しそうな笑みを浮かべていた。遠足じゃないらしい。

「ええ、とっても気に入ってますよ。
 格安で食料が貰えるんで、利用しない手は無いんです」
容姿もまたカードらしい。
600 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 00:44:40.47 ID:lbZtaktqo
>>599
「期待?興奮?
 それに遠征の気分?変わった少年だな。
 この緊張状態の中で実に楽しそうにしている。」
 テーブルに運ばれてきた皿を自分に寄せながら相手を探るように観察する。
「もうしばらくすればここは戦場になる。
 巻き込まれたくなければ疎開先も用意してあるが。」
601 :メルキオール [saga]:2013/05/16(木) 00:48:50.34 ID:/Piw72opo
>>600
「えーと、えーと…名前、名前…名前…ッ
 …名前…仮称でもいいから名前だ…
 身体はもうどうにかなった…ウサギさん。それでいいのか?」
少年の姿がぼやけて、ノイズが幾つも走る…まだ完全じゃない。

「いいえ、巻き込まれるために長居してます。
 面白い子が居たので、力になれればなと…」
ぐったりとした様子で、前屈みになる。
602 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 00:54:13.75 ID:lbZtaktqo
>>601
「じゃあ、ウサギで。わたしはメリッサだ。
 ん?君、身体が…」
 どこかの異世界人か?
 転移の失敗?それともそういう存在?
「人手は欲しいが、不安定な者の存在は困るな。
 …まあ、能力者だらけの部隊もあるここで
 それを言っても説得力はないが。
 体調は大丈夫なのか?」
603 :メルキオール [saga]:2013/05/16(木) 01:01:36.36 ID:/Piw72opo
>>602
『こんな夜遅くにボクを呼び出さないでくれッ!
 メルキオール大尉は留守だと伝えろォ!!』
濃いノイズが、彼を包み…軍服に身を包んだ彼が再び姿を表す。
酷く慌てている様子でもあり、前線司令部が恐慌状態に陥った状態の再現だ。

「…ぜぇ…ぜぇ…メルキオール?…誰…だっけ…
 ええ、まぁ…なんとか…この通り」
ノイズが晴れると、悪夢を見たかのような反応を示す。
顔は青ざめて、肩で息をしていた。
604 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 01:07:56.30 ID:lbZtaktqo
>>603
「異界の軍人がいるのか。
 それとも取り憑いているのか…。」

「というか、君は知らない誰かと身体を共有しているのか?
 う〜ん、不安だ。」
 野ねずみの丸焼きの頭を口に放り込むとコリコリと音を立てて咀嚼する。
「顔色が悪いが、どうした?」
605 :メルキオール [saga sage]:2013/05/16(木) 01:14:44.46 ID:/Piw72opo
>>604
「えーと、まぁ、その…
 前世は中間管理職だった気がします。
 ウサギ…ウサギ…レプレ…レプレ?…その方が可愛らしいかな」
大尉、中隊長、HQのボスといった所の人間。
普段は椅子に座って足を組んで、くつろいでるような…

「なんか自分が二人いる気がするんですよね。
 お互いに気付かないだけで…共有してるのか、してないのか…
 夢中になってる時は、こういう発作はないんだけどなぁ」
頭を抱えて、ムクリと起き上がる。
視点が合わず、ぼんやりとしていた。
606 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 01:20:58.42 ID:lbZtaktqo
>>605
「この子…大丈夫なんだろうか。」

「まあいい。避難先は30km程南下した所にある。
 戦えないと思ったらこの地図の場所にいけばいい。」

街を戦場にするつもりなのだから当然疎開先も用意してある。
というより作戦内容が建造物の破壊も伴うものなので
街の人々には結構無理を聞いてもらっている。

「力になってくれるという気持ちだけでも嬉しいよ。
 よろしく、ところで君はウサギと呼べばいい?
 レプレと呼んだ方がいい?」
607 :メルキオール [saga sage]:2013/05/16(木) 01:28:23.35 ID:/Piw72opo
>>606
「避難先…ここが撤退ルートって事ですかな
 そしてここが、最終防衛線と…」
虚ろな目で、用意された地図を眺める。

「やはり偽名は僕には合わない。
 メルでいい。…なんかくすぐったい感じだな…」
この愛称で呼ばれることに抵抗があった。
しかし今は、何とも思わない。
むしろ、しっくり来るような…そんな感じがした。
608 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 01:38:47.41 ID:lbZtaktqo
>>607
「撤退ルートにもなる。だが今は疎開先との連絡路だ。
 非戦闘員は戦場に残せない。特に今回の戦場にはね。
 その線も通常なら最終防衛線と読むのが正しい。
 今回は違うが、街を壊す意味では同じようなものだ。
 君、やっぱり只者じゃないね。」

「メル…ようやく名乗ってくれたか。
 相性が欲しければ色々とあったんだがな。
 例えば"フーミン"とか"げろしゃぶ"とか…」
609 :メルキオール [saga sage]:2013/05/16(木) 01:50:44.57 ID:/Piw72opo
>>608
「撤退ルートがこうだとすると、相手の進行ルートは…」
ポケットから、黒いナイトをテーブルの地図上に2体置く。
この集落の位置を挟む形で。
ナイトは機動戦力を例えているのだろう。軽車両か何かだ。
駒を位置関係を虚ろな目で眺めると

「録画ボタンとか桃色吐息とか…
 変な名前になってたかもしれません」
しんみりした雰囲気で
610 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 02:11:35.01 ID:lbZtaktqo
>>609
「残念な話だが、最前線は街の周りじゃない。
 街の中だ。抵抗しながらも、そのまま進撃してもらう。」
 メルキオールが取り出したナイトを街の地図の中で倒す。
「この時の車輌はごっそりいただく。例えスクラップになっていても。」

「この街の地図は大きく描き変えられてしまうだろうな。
 だから住人たちの反対はとんでもなく大きかった。
 当り前だ。
 建物の瓦礫を障害物や武器にしてしまうのだから。
 わたしもこの街は嫌いじゃない。勿体無いと思う。」

 ここでアハハと笑う。
「ニックネームの件は冗談だ。変な物はつけないよ。」

 しばらくすると大型トラックの運転手がメリッサに声をかける。
『お〜い、新町の方は順調らしいぞ。基礎工事は終わったらしい。』

「そうか。それは助かる。傭兵を建築関係者から募って良かった。」
611 :メルキオール [saga sage]:2013/05/16(木) 02:24:22.61 ID:/Piw72opo
>>610
「街への侵入を許す…?市街地戦での車両は基本的に悪手だ。
 奴さんはここを車両使って占領するつもりなのか?」
2体のナイトが街に並ぶ。首を傾げて地図を見凝らした後…

「これは一つ分からせてやらないとなぁ…
 しかし捕獲まで考えるとは驚いたよ…
 街一つそのものがネズミ捕りになるとはね」
駒を取りポケットに収め、少年の口元が三日月状に歪む。

「さて…お楽しみは後にとっておくとしよう。
 また、倉庫で寝るとするかな…それじゃ大将、よい眠りを」
席から立ち上がり、宿ではなく街の一つの倉庫に向かう。

//FOなう こんな夜遅くまでお疲れ様でした!
612 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/16(木) 02:33:32.81 ID:lbZtaktqo
>>611
「はぁ…街に車輪がつけられたらそれが一番なんだけれどね。
 仕方ないから、この街を動かすのを諦めたんだよ。
 ここはもう移動が始まっているよ。」
 クスクスと笑う。
「お休み。面白い戦争の仕方ができそうだよ。」
 席を立つメルキオールを見送って「See you...」一言呟いた。
// お相手ありがとうございました。
613 :シュバルト [saga]:2013/05/16(木) 19:51:33.29 ID:RvJuo2dr0
【首都】
【正門にほど近い城壁の上に、漆黒の外套を纏った存在が一つひっそりと佇んでいた】
【それは首都のそこかしこで忙しなく蠢く軍人たちの光景に冷ややかな視線を墜としつつ】

――――フッ……愚かだな、実に愚かしい。
人間どもは戦争を、平和実現の為の手段として正当化しているが……
実際のところそうしてできた平和すらも、やがては踏みにじられる為だけに存在しているのだから……

【そう、独りごちった】
614 :ジェリーピース [sage]:2013/05/17(金) 02:15:49.13 ID:rDzO29n4o
 日が傾き始め、照り付ける焦熱の勢いが弱まった頃。
 集落の一角で喧騒が起きた。
 ブラウンのトレンチコートを着用し、黒い山高帽を深く被った大男が、商人と思しき男を片腕で締め上げている。
 「俺は能力者だ。水が必要だ。金はない。意味は分かるな?」
 大男が言う。周囲はどよめく。だが、誰も商人を助けようとはしない。
 危険な対象から遠ざかるのは賢いことだ。皆、他人の命よりは自分の命が大切だ。
 それに、要求が物なのでそれを渡してしまえば済むと考えている野次馬も多かった。
 商人にとっては物、すなわち商品である水は貴重な収入源なのだが。
 商人と野次馬は深刻さの違いさえあれど、この状況を打破してくれる勇者を待ち望んでいた。
615 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 21:20:27.25 ID:fr4tzOqQo
「……雨は遠いなあ」

【ヒズマはオアシスで干されて、】
【風になびく洗濯物を見て呟いた】

「そもそもこんな世界で雨なんて降るのか?」
616 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 21:47:57.89 ID:paBjFeldo
>>615
「何をしているんだ?」
通りすがりに黒髪の女が通りかかる。
手には籠、中には布。四角く折り畳まれている。
617 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 21:54:05.31 ID:fr4tzOqQo
>>616
「ん?メリッサ?お前も洗濯か?」

【ヒズマは振り返り、メリッサの持っているものを見る】

「んー、なんていえばいいのかな、占い?」

【首をかしげた】
618 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 21:57:45.13 ID:paBjFeldo
>>617
「オズマもか。
 いくら水が貴重といっても衛生は守りたい。」

 着替えはびっくりするほど死角くたたまれている。

「占い?何を占っていたんだ?」
619 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 22:01:17.95 ID:fr4tzOqQo
>>618
「砂漠は砂が服にこびりつきやすいからなあ……」

【腕を組んでうなずく】

「まあ、いろいろ……。
 あんまり得意じゃあないんだけど」

【そう言って、また風になびく洗濯物を見る】

「んー、あんまりよくない風だな」
620 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 22:07:19.51 ID:paBjFeldo
>>619
「身体を拭ける程度には水はあるしな。
 贅沢が許されるなら水浴びがしたいよ。
 …この世界の水源は、源流は何なんだろう。」

「良くない風?天気でも占っていたのか?」
621 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 22:14:42.15 ID:fr4tzOqQo
>>620
「……地下水、かなあ?」

【目の前のオアシスは、素人目に見て地下から湧き出ているように見える】

「いや、戦乱の予感って言うか……そういう匂いを風が運んできてる。
 風向きも良くないし、まっすぐ吹いてるように見えて乱れてる。
 まあ反乱がどうこう言ってるから当たり前っちゃ当たり前だけど……」

【どうやら雲の向きを見て天気を予測するようなものではなく、】
【根拠の無い、本当に占いをしているらしかった】
622 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 22:21:55.60 ID:paBjFeldo
>>621
「う〜ん。これはそこからもっと先の話なんだ。
 井戸があるのだから地下に水脈か水溜りあるのは想像しやすい。
 じゃあ、その水はどこから来たのかな?と少し気になった。」
 ヒズマの見ている先を見ても湧き水がオアシスに溜まっている。

「空模様から本当に未来を占っていたのか。
 戦乱の予感か…。早かれ遅かれ来るだろうな。
 呼び込んだのはわたしだ、わたしを恨む者も街にはいる。」
623 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 22:30:59.47 ID:fr4tzOqQo
>>622
「……そこまで考えたこと無いな……」

【遠くで降った雨や、海や川の水が地面に浸透し、ここまで運ばれているのかもしれない】
【しかし、ここは岩と砂の世界、海や川自体がどこかに存在するのかも怪しい】

「昔取った杵柄で、ちょっと占いが出来るんだ。
 まあ、当時から俺のは当てにならないけど」

【だから気にするな、とでも言いたいのだろうか】
624 :アシャラ [sage]:2013/05/17(金) 22:33:26.26 ID:YaESMqBAO
>>621 >>622
洗濯物、か……
何か御主人に捨てられた時の事思い出すなあ…
【突如二人の背後から少女の声が聞こえる】

【もしも振り向いたなら真紅の髪に簡素な服の少女が其処に立っているのが分かるだろう】

625 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 22:37:56.98 ID:paBjFeldo
>>623
「わたしもさっきまで考えもしなかった…。
 地下水を手繰ろうにもそんな技術を持った人物は知らない。
 探す価値はありそうだ…少なくとも紛争が少しは減るだろう。」
 先日政府に喧嘩を売った女が言ったとは思えない台詞だ。

「ははは、そんな占い師がいてもいいさ。
 ヒズマは旅生活は長いのか?」
626 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 22:40:25.60 ID:paBjFeldo
>>624
「ん?」
 独り言の内容は聞こえていたが触れないことにする。
 自分も消耗品だ。戦争の犬は奴隷ではないが。
「どうした?迷子か?」
627 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 22:46:35.74 ID:fr4tzOqQo
>>624
「アシャラじゃないか。
 アレからちゃんと飯食ってるか?」

【ヒズマは軽く手を上げた】

「まさかこんなところで会うとはな」

>>625
「ふーんむ……。
 水源のそのまた水源か……」

【何せ遥か地下、そしてさらに遠くの話かもしれないのだ】
【想像も付かない、といった表情を浮かべている】

「旅を始めて?
 もう4〜5年になるかな……いや、3年くらいか?」

【世界ごとに季節の流れ方が違うので、どうしてもこの辺の記憶はあいまいになる】

「って言ってもこの占いは故郷で身に着けた技術だけどな」
628 :アシャラ [sage]:2013/05/17(金) 22:54:17.17 ID:YaESMqBAO
>>626
あ…えと…こんにちは?
【メリッサに呟きを聞かれた事に気付き、慌てて頭を下げる】

えーっと…迷子じゃなくて…その…せっ…
【戦闘員と言おうとするが、見知らぬ女性に素性を明かして良いものか迷ったらしく言いよどむ】

>>627
あ、たまねぎおぢさ…じゃない、ヒズマさん!お久しぶりです!
【何故かたまねぎおぢさんと言い掛け、慌てて訂正してから挨拶する】

ええ、あの後この町の人の所でお世話になってまして
……ところでヒズマさんはどうして此処に?


629 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 22:56:14.71 ID:paBjFeldo
>>627
「あの子は知り合いか?」とヒズマにも尋ねる。

「水の話はここでは特に一大事だと思う。
 豊潤な水源が手に入れば、この世界の争いの
 主原因は政府と反政府の喧嘩くらいになるだろう。」

「3年と5年じゃえらく違う気もするが…。
 故郷か、どんなところだったんだ?」

>>628
「メリッサだ。君は?」
 胸ポケットから携帯食を取り出す。

「どうした?これでも食べて落ち着くといい。」
 その携帯食を差し出す。
630 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 23:04:37.56 ID:fr4tzOqQo
>>628
「おい、たまねぎはいいとしておぢさんはやめろ」

【まだ自他共に認める二十台前半である】

「首都とこの辺で戦争の空気が漂い初めてな、首都に行けなくなったんで、
 傭兵としてこいつ(メリッサ)らに協力してる」

>>629
「ああ、闇市の辺りで会った。
 この辺の子らしいよ」

【アシャラを横目に見ながら行った】

「占い師集団の排他的な嫌な村でさ、まあ老人共がうるさい村だった。
 半分飛び出してきたようなものかな。
 村に来た旅人に憧れたとか、ほかにも理由はいろいろあるけど」

【ため息をついた】

「まあ、ここよりも豊かな土地ではあったかな」
631 :アシャラ [sage]:2013/05/17(金) 23:10:51.23 ID:YaESMqBAO
>>629
あ、アシャラです
【ぺこり、と礼儀正しく頭を下げる】

わあ…食べ物だあ……って、いけないいけない…ドレイだった頃の癖が
【一瞬顔を輝かせるがハッとして頭を軽く振りながら聞こえるか聞こえないかの声で呟く】

>>630
ご、ごめんなさい何か「たまねぎおにいさん」よりこう…良かったからつい…
【どうやら語感の問題だったらしい】

ヨウヘイ……?
【聞き慣れない言葉にきょとんとするが】

あれ、でも協力って事は…このお姉さんは良い人なんですか?
【メリッサを見て尋ねる】
632 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 23:16:49.79 ID:paBjFeldo
>>630
「そうか。」

「まるで家出少年だな。」
 実際はどんな村だったのか分からない。
 窮屈で陰惨な村だったかもしれないし、
 お節介ながら牧歌的で平和な村かもしれない。
 ただヒズマが表現すると悲壮感が後者に思えてくる。

 不思議な男だ。

>>631
「よろしくアシャラ。
 その歳頃なら避難先に移っていい頃だな。」

「食べれば落ち着くものさ。遠慮はいらない。」
 謎肉の缶詰と乾パンだ。

「良い人かは自分ではわからないな。
 これから知らない街を戦場に変えるのだから…
 …きっと悪い人なのかもしれないね。」
 寂しそうな笑顔だ。
633 :ヒズマ [sage]:2013/05/17(金) 23:24:28.51 ID:fr4tzOqQo
>>631
「いいやこいつは悪いお姉さんだ」

【腕を組んで言った】

「アシャラ、実は俺はこのお姉さんに操られて協力させられているんだ。
 助けてくれ、俺を解放してくれ」

【棒読みででまかせを言う】

>>632
「まあ、そのうち顔出しに一度帰ってもいいかなって思ってるんだけど……
 どうやって帰ればいいもんかな」

【故郷は故郷。どれだけ嫌であっても心配もあるのだろう】

「そういや、メリッサ。
 この間カノッサがどうとか言ってたな。
 これからカノッサと戦うかも知れないんだ
 ……あの話、詳しく聞かせてもらえないか?」

【昔話で思い出したのか、唐突にメリッサの過去、】
【つまり、以前メリッサが呟いた、】

『カノッサ機関は…わたしが作った』

【この一言について聞いてきた】
634 :アシャラ [sage]:2013/05/17(金) 23:35:58.69 ID:YaESMqBAO
>>632
よろし……って、失礼な!!こう見えて16歳ですよ!!
【子供扱いされてムッとする姿はどう見ても見た目相応の12〜14歳位の少女だ】

あ…もう落ち着いたから大丈夫です、けどとりあえずいただきます
【缶詰とパンを受け取る】

……でも、ええっと…上手く言えないけど、戦う事でこれから先皆が守られるんでしょう?
だったらきっと良い……
【言い掛けるが】

>>632 >>633
えっ?へっ?
操られてるんですか、ヒズマさん!?
えー…じゃあ悪い人…いやいや…あー、でも自分で悪い人って言ってるし…
【ヒズマがからかったので何やら混乱してしまう】

635 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/17(金) 23:58:11.80 ID:paBjFeldo
>>633
「自分を善人だと言うつもりはないが、
 人に言われるとなんだか腹が立つな。」
 少し睨む。

「カノッサか…。
 恐らくここにあるのは、名前だけ同じ別組織だろう。

 ここでも存在するが超常能力を持った人間と、
 異能を持たない人間の争いからカノッサ機関を作った。

 わたしの世界では能力者が通常の人間を支配していた。

 まだ少女兵だったわたしは一人の能力者でありながら、
 能力者の敵である対能力者部隊の一人だった。
 こいつで普通の連中を能力者に変えるのが任務だ。」
 パチンと指を鳴らすと正六角形のタイルが敷き詰められる。

「反乱は成功したよ。政府からの非能力者への迫害はなくなった。」

- 替わりに非能力者から能力者達へ排斥がはじまった -

「最初はただただ自由を欲しがっていた仲間達がどんどん変わっていった。
 能力者を有害な怪物と便利な怪物に仕分けて徹底的に管理しだした。
 わたしを見る目も変わってきた…話が長くなるから結果だけ言おう。
 今度は自分が先頭に立ち、人間が人間であるだけで人間扱いされる世界を目指した。
 それがカノッサ機関だ。
 独立運動が終わる前に水に覆われた異世界に飛ばされたから仲間の安否はわからない。
 少なくともわたしのカノッサ機関は能力者にも非能力者にも偏重して加担しない組織だ。」

>>634
「まだ16歳なのか。」
 見た目は更に幼いが、やはり若いなと思ってしまう。

「戦う事でみんな傷つくよ。
 でもね、平和っていうものはこの世界の水よりも高価な贅沢品なんだ。
 この戦争はみんなを守るためにやらないといけない事だと思う。
 これからの戦いは平和を毟り取るための戦い。きっと…、きっとそうだ。」
 自分に言い聞かせるように呟く。
636 :ヒズマ [sage]:2013/05/18(土) 00:08:57.49 ID:5Pl20fvto
>>634
「……悪い、冗談だ。
 "一応"いい人だ」

【何故一応なのか】
【それは先日の取引の一件を考慮してのことなのだろう】

「アシャラもこの世界の人間なら、
 一応この世界を守るための戦い……になるはずだ。
 頑張れよ」

>>634
「あ、いや、ごめん、つい……」

【視線を避けるように目をそらす】

「……ふーん……ぜんぜんイメージが違う組織なんだな」

【ヒズマはうなずいた】

「カノッサはやっぱり世界によって別物のことがあるのか……」

【しかし、メリッサの話を聞く限り、】
【この世界のカノッサと戦うためには少なくとも有用な情報ではなさそうだ】
637 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 00:14:38.70 ID:75hndhrAO
>>635
へ、あ…はいっ
【まだ混乱していたらしくビクッとしてから返事をする】

皆を守る為の戦争……そうなんですよね…
【ようやく落ち着いた様子になる】

…私、始めは「政府と戦う事は皆を守る事にはならない」って思ってました
けど、政府軍の能力者から襲われそうになった商隊を見つけて…勇気を出して立ち向かった時、何となくですけど…そういう事かなって…だから……うーん、やっぱり上手く言えないや…

>>636
もう!びっくりしたじゃないですか!
【一瞬子供っぽい膨れ面になるが】

……もちろんです
町も…この町の皆も私が守ります
此処が私の“新しいふるさと”だから
【真面目な表情で答える】

638 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 00:20:03.14 ID:erhiB8fso
>>636
「あまり役に立てなかったようだな。
 すまない。
 正直な話、この世界の事はわからない事だらけなんだ。」

>>637
「良い悪いの問題もあるけれど、
 自分が出した結論ならまずそれは嘘じゃない。
 自分が正しいと思った事をするしかない。
 アシャラ…」
 胸の真ん中に掌を乗せる。
「自分の心に対して正直であってほしい。
 アシャラ、君は大丈夫そうだね。」
639 :ヒズマ [sage]:2013/05/18(土) 00:29:38.95 ID:5Pl20fvto
>>637
「悪い悪い、ついからかいたくなって」

【つい、というのは問題だ】

「……ったく、応援した俺が言うのもなんだが、
 子供からそんな言葉を聞くとちょっと悲しくなるな……」

【もちろん、小声の呟きである】

>>638
「いや、わからないのは俺も同じだ」

【ヒズマは手を振った】

「しっかし、カノッサってのは聞けば聞くほどわけのわからない組織だな……」

【世界によって違う組織、と言われればひとまずのつじつまは合う】
【しかし、それだけでは説明できない違和感を感じるのだ】
640 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 00:35:05.09 ID:75hndhrAO
>>638
自分の心に…正直に…
【メリッサの言葉を繰り返し】

……はい!
【改めて決意した表情で頷いた】


>>639
…つい、じゃないですよもう。

……?
【小声で言った事は聞こえなかったらしく首を傾げる】
641 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 00:38:12.63 ID:erhiB8fso
>>639
「同じ名前の巨大組織が違う世界に存在する偶然。
 これを偶然と片付けてしまっていいのかも迷う。
 わたしのカノッサとこの世界のカノッサで同じ
 所と言えば…政府機能の侵食?
 ははは、それを多世界でやる意味は無いな。
 すまない、今のは忘れてくれ。」

>>640
「ところでアシャラは戦闘員として参加するんだったな。
 何か戦う方法は持っているのかい?
 兵法でも超能力でも魔法でもなんでもいい。
 銃だけ持たせて飛び込めなんて指示はだせないぞ。」
642 :ヒズマ [sage]:2013/05/18(土) 00:47:35.18 ID:5Pl20fvto
>>640
「こんなことも俺が言えることじゃないけど……
 アシャラが年齢相応の生活が出来るように願ってるよ」

【ヒズマはため息をつく】

>>641
「カノッサとは一生敵対のつもりで旅をしてきたけど、
 メリッサの居た世界ではメリッサの言ったような組織だったなら、
 考えを改める必要がありそうだ……」

【ヒズマもまた、多くの異能者と同じように】
【カノッサに煮え湯を飲まされた過去があるのだった】

「ふー、そろそろ洗濯物も乾いたかな……。
 ……やっぱり風向き考えて干さないとせっかく干した洗濯物にまで砂が付いちまうな。
 じゃあな、二人とも」

【ヒズマは洗濯物を抱えて立ち去った】
643 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 00:55:22.25 ID:75hndhrAO
>>641
戦う方法…ですか…
一応といったら変ですけど、口から炎を吐き出す能力を持ってます


>>642
大丈夫ですよ!私、この戦いが終わったら「普通の女の子」になるつもりですから
【何が大丈夫なのかは分からないがフラグじみた事を言い、ヒズマを見送った】
644 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 01:03:32.41 ID:erhiB8fso
>>643
「炎…? …!! 炎の威力はどのくらいだろう。
 レンガ造りの家をサウナにしてしまうくらいの自信はあるか?!」
 これは頼もしい助っ人かもしれない。
 その能力の事を尋ねる声も大きくなる。
645 :アシャラ :2013/05/18(土) 01:12:55.28 ID:75hndhrAO
>>644
えっ、威力ですか?
多分そんなに強くはないんじゃないかな……その…サ、サウ…ナ?とかは多分出来ないかと…
【相手の勢いに少し困惑しながらも答え】

……あ、でも洗濯物は焼けましたね、確実に
【洗濯物を見て思い出したように付け足す】

646 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 01:19:34.33 ID:erhiB8fso
>>645
「少しだけ威力を見てみたいな。
 街の外には出られるかい?車を回してくる。」
 そう言ってアシャラを待たせて戻ってきた。
 メリッサが乗ってきたのはボックスワゴンだ。

 このままアシャラの都合が開いていたら二人は街外れの砂漠の中で二人きり(?)になる。
647 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 01:23:30.78 ID:75hndhrAO
>>646
ええ、私は大丈夫です
【そう言い、メリッサと共に出かけようとする】

648 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 01:28:50.56 ID:erhiB8fso
>>647
 二人が移ったのは街が少し遠く見える場所。
 どうせ砂漠だ。火事の心配なんていらない。
「炎をどれだけ調整できるのかと、どのくらいの炎を出せるのかを直に見たい。
 アシャラ、お願いできるかな?」
649 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 01:31:29.11 ID:2Lqh9uATo
「乾いた風だ。これならば火薬はよく燃え、大火事になる。
 ドミノは倒す時が一番楽しいのさ…」
垂れた兎耳の付いた人影が、砂漠の丘の上から伸びる。
影の主は口元を歪ませて、丘から2人の人影を眺める。

「天気予報が正しければ、明日は榴弾ときどき火の粉だろうか」
政府側の焦土作戦でも期待しているのだろうか。
650 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 01:33:58.46 ID:75hndhrAO
>>648
分かりました、やってみます
【いうないなやアシャラは大きく息を吸い込み、一端止める】

【そして、大きく炎を吐き出した】

【炎の距離は大体数十メートル、といった所だろうか?】

651 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 01:46:14.29 ID:2Lqh9uATo
>>650
「いやぁ、お見事。僕でも届かない距離だ」
パチパチパチと拍手をしながら迫る、一人。

「生憎、僕はその手の飛び道具が無い。
 だから自衛用の銃が無いと駄目でね…」
手を鳴らした後、腕を組んで白兎の少年が現れる。
652 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 01:59:22.93 ID:erhiB8fso
>>650
 全身に鳥肌が立つ。何かが身体の中を走り抜ける。
「充分だよ、アシャラ…その能力があれば…陸戦では勝てる!!」
 相手がどんな戦車を用意してきても搭乗者は人間だ。
 そしてアシャラの炎を浴びた戦車は金属の火葬場になる。
 運転手や砲撃手が戦車を死守しても蒸し焼きになるだけだ。

>>651
「誰だ?!…メルか。こんな所で何をしているんだ?
 そういえば、メルもクーデター参加者だったか。
 この子は凄いと思わないか?頼もしいじゃないか。
 アハハハハ!」
653 :ジェリーピース [sage]:2013/05/18(土) 02:04:14.97 ID:QqDAnl1Yo
 この広い砂漠の小さな空間に居るのは、三人だけではなかった。
 外から見れば、メリッサのボックスワゴンのフロントガラス越しに、何かが動いているのが見えるだろう。
 何者かが侵入しているということは一瞬で理解出来るはずだ。
 車のドアは全て閉まっている。
 窓も割れていない。
 メリッサが鍵を掛け忘れていなかったのでないならば、後から入り込んだような痕跡は見当たらない。
654 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 02:07:34.22 ID:75hndhrAO
>>651
……ん?
【拍手に気付いて其方を見る】

あれ…この前の剣くん?
何してるの?

>>652
勝てる…本当ですか!?
【ぱっと顔を輝かせる】

【それはもう、無邪気に、純粋に】

655 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 02:09:53.01 ID:2Lqh9uATo
>>652
「こんばんわ、大将殿。
 面白い子だろう、その子は。
 大男相手でも怯まない。恐らく皇帝相手でもね」
ニコニコと笑みを浮かべ、フードを取り会釈をする。

>>653
「どうしたものか、3人のはずだが」
車が動く物音に気付く。

「此方も手の内を見せておこうかね…」
パーカーの左の袖から赤い剣が現れる。
左腕を真紅の長剣に変えたのだ。

「まぁ…こんなものか」
思い切り縦に振り下ろすと、地面を山吹色の剣圧が砂の地面を焦がす。

剣撃は車の方角へと向かったが、届かない。
12m。今はコレが限界で、そう遠くには届かないのだ。

>>654
「いや…面白そうだったから、ついね」
左腕を剣状態にしながら、ニコニコと車の方を見ていた。
656 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 02:14:24.05 ID:erhiB8fso
>>653
「何か…いるな。ドアロックはかけていたはずだが。」
 武器はワゴンの中だ。今なら丸腰である…はず(?)

>>654
「アシャラもメルの知り合いか。
 お互いの挨拶も早くすませそうだな。」

>>655
「大将か。わたしはそんなに大した存在じゃないさ。
 皇帝相手…そんなトランプゲームがどこかにあったな。」

「…唐突に攻撃するんだな。
 しんがりをお願いしたい相手だね。」
657 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 02:21:36.24 ID:75hndhrAO
>>655
…面白そう、か
滅多に見られないもんねー、他人の能力って
【のんきに返す】

……車がどうかした?


>>653
>>655が車を見ているのにつられて車を見る】

(……あれ?何かいる?)


>>656
ええ、砂漠で会った剣で……あれ、あの子メルくんって名前だったんだ…

……所であれ、何でしょうね?
【車を示す】

658 :ジェリーピース [sage]:2013/05/18(土) 02:27:44.56 ID:QqDAnl1Yo
>>655 >>656 >>657
 メルキオールが剣を振るった。
 すると、蠢いていた物体の動きが止まる。
 目を凝らして見ると、車のドアとフレームの隙間から、何かがはみ出して来ているのが分かった。
 水風船のような、スライムのような。
 はみ出しているそれは水分を多分に含んでいるようだ。
 次第に外に出ている面積が大きくなる。
 次の瞬間、大きな塊が滑り出るように飛び出し、二本の脚で立ち上がった。
 人間の形をしている。だが、青みがかった躰はゼラチンを彷彿させる質感でいて、鼻以外のっぺらぼうだった。
 明らかに、異形である。
659 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 02:30:46.44 ID:2Lqh9uATo
>>656
「ああいうのが、大局を揺るがす駒となるんです。
 どうやら、貴女が先に目を付けているようですね…」
フードを右手を使って被り、鋭い眼つきを隠す。

「殿軍…撤退戦は避けたい所です、脚の遅い僕が取り残されますし。
 …貴重な車両が真っ二つに裂けたら僕の責任ですかね」

>>657
「メルくん、か…悪く無い。
 さぁ…斬ってみれば分かるんじゃないかな」
フードの下では顔を赤くしたのだろうか。
今は顔が暗くてよく見えないだろう。

>>658
「面白いねぇ。この不毛な土地で水があるなんて」
我先にと、異形目掛けて突っ走る。
左腕の剣を正面に構え、車両までの距離を詰めようとした。
660 :ジェリーピース [sage]:2013/05/18(土) 02:49:34.64 ID:QqDAnl1Yo
>>659
 次にメルキオールが瞬きした瞬間、目前に顔面程はありそうな手の平が迫っていた。
 さあ顔を鷲掴みにせんと唸りの声を上げている。
 まだワゴン及び異形までの距離は結構ある。少なくとも普通に殴ったり蹴ったりが届く範囲ではない。
 何故か?
 異形の右腕が恐ろしく伸びたのだ。
661 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 02:52:18.19 ID:75hndhrAO
>>658
えっ!?
【隙間から漏れ出したスライムを見て硬直するが】

う…うわぁ!!何アレ!?何あの美味しくなさそうなの!!?
【謎の異形を指差して叫ぶ】


>>659
そう?なら良かった…

って、何か変なの出……
メルくん何してるの!?
>>658を見て良い反応をしたりその異形に突っ込んでいくメルキオールにわたわたしたりと慌ただしい】


662 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 02:57:29.77 ID:2Lqh9uATo
>>660
「平和すぎて頭が蕩けそうだった。生憎、僕はヒトガタの味方でね」
フードの下でギラつく金色の眼光が、異形へ向けられる。
左足を真紅の剣へと変え、迫り来る腕目掛け左足を振り上げ宙返りする。

「さて…愉しみたいのは山々だが、今回は予行練習だ。
 …あの子でも扱えるサイズっと」
右手で指を鳴らすと、クルクルと回りながら淡いオレンジ色の光が彼を覆う。

>>661
『サウナを蒸し焼きにする火力、僕達なら出せるだろう?
 大将殿に見せ付けてやろうじゃないか』
真紅の長剣が、少女の目の前に突き刺さる。
小振りだが、子供でも扱えるレベルだろう。
663 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 03:00:10.81 ID:erhiB8fso
>>658
普通に立って、その異形の出方を見る。
能力の出し惜しみは上等である。
「隠れて近づいてくるとはやましい所でもあるのか?
 無いなら水を分けてやるが。」
 さっきもこの世知辛い世界でアシャラに食料と水を与えている。
 このメリッサという女、何処か水や食料の確保先を手に入れているようだ。

>>659
「だったら短気を直してくれ。
 さっき見せてくれた武器のような何か…破壊力はありそうだ。
 最後尾から先陣まで配属を変えて欲しければ理性を見せてくれ」
 肩をすくめてメルキオールに告げる。
 実際、メリッサから見てメルの能力は先鋒に欲しい一撃が期待できる。

「そのワゴンはいらない。壊してもいいぞ。
 オアシスの街まで1kmのこの場所で一般車両一台失っても痛手にならない。」

>>660
「アーセナルゲート、隔壁3〜4番!」
 それを遮るように地面から硬そうな隔壁がせり上がる。

>>661
「落ち着くんだ、深呼吸をして戦況をみろ」
664 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 03:03:36.35 ID:erhiB8fso
>>661-662
「アレじゃまるで異能どころか異なる生物だな。だが面白い。
 アーセナル・ゲートあの少女に武器を!!」
 幾何学的模様に飾られた門がアシャラの前に現れる。
665 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 03:08:33.23 ID:75hndhrAO
>>662
え…これ…
【少しだけ戸惑うが】

…あーもうっ!!やるしかない!!
【片手で自分の頬をぴたぴたと叩くと剣の柄を両手で掴み、引き抜く】


>>663-664
そ…そう言われましても……
【メルキオール(剣)を手に困惑している】

メリッサさん…これは?

666 :ジェリーピース [sage]:2013/05/18(土) 03:13:10.67 ID:QqDAnl1Yo
>>661
 前触れもなくゴムの如く腕が伸びた異形は、噛んでも不味いはずだ。
 色も食欲を減退させる。

>>661 >>662 >>663
 アーセナルゲート、寸で間に合わない。
 しかし振り上げられた斬撃が手首らしき部位を捉え、斬り落とす。血ではなく、水しぶきが飛び散った。
 勢いを保ったままの手首が水を撒き散らしつつきりもみ回転しながら、アシャラの足元に落ちる。
 伸びていた右腕が元の長さに戻る。
 左手で切り口を掴み、力を込めている。
 たった今斬り落とされた手が、徐々に生えてきているようだ。
667 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 03:16:43.10 ID:erhiB8fso
>>665
「戦う決心をしながら、その門をくぐれ!
 わたしの能力はそれぞれの人格、体質、性格を反映した唯一無二の武器を創造する事!」
 カチカチカチカチ!門は完成する。

「そこを通るとアシャラにあった、アシャラにしか使えない、アシャラのための武器、兵器が
 君のものになる!それは武器が持つ本来の機能ともう一つの異能のような機能を持つ!」

「勇気!決意!闘志!それがアシャラだけの武器を作り上げる。」

>>666
「チッ…!わたしのパーティクラーム!アーセナルゲート、隔壁1〜2番!
 アシャラにアーセナルゲートへの道を創れ!!」
668 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 03:16:56.01 ID:2Lqh9uATo
>>663
『口より先に手が出る…これもいくさ場の狂気でしょうかね。
 だからこそ、僕は一人になるなと命令され…僕は中隊を纏め上げた。
 誰、だっけな…僕にそう命令した人は…』
真紅の剣が、哀しげな声で呟く。

>>665
『ここは君に任せよう、僕は此処で見物だ』
武器の主導権が少女へと移る。

>>666
『さて、どう出るかな…』
少年は、すでに人の姿を取っていない。
669 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 03:24:20.68 ID:erhiB8fso
>>668
「なるほど、前にも後にもつかず、しかしきっちり戦うスタイルか。
 メモさせてもらう。」φ(`д´)メモメモ...

「上手く配人できれば街の人間は抜きで戦争が出来そうだな。」
670 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 03:27:27.87 ID:75hndhrAO
>>666
うわっ…
【足元に落ちた手首を見て声を発する】

これは…水…?


>>667
私の武器…
私だけの…力を持った…
【小さな声で反復すると、決心したようにアーセナルゲートを見】

私は…皆を守りたい…その為に戦う…
その力を、私に!!
【アーセナルゲートに向けて駆け出す】


>>668
…うん、やってみるよ…
【アーセナルゲート、そしてその先の異形に向けて駆け出す】


671 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 03:32:31.01 ID:2Lqh9uATo
>>669
『HQでふんぞり返ってても、結局は一人の歩兵です。
 …今は剣の中でふんぞり返ってますけどね』

>>670
『さーて、何が出るかな。
 皆を護るって願いは、自分も含まれるんだろう?』
宙に浮き足を組み、右手で頬杖を付く青年の姿が、アシャラの後ろにあった。
以前の彼とは手足が長く、その姿はおぼろげだった。
どうやらこれは…アシャラだけにしか見えない。
672 :ジェリーピース [sage]:2013/05/18(土) 03:38:16.89 ID:QqDAnl1Yo
>>667 >>668 >>670
 異形が車のボンネットに飛び乗り、ドアガラスを左右どちらも叩き割る。
 そしてガラスがなくなったことで掴み易くなったドアに手を掛け、腹に抱え込むようにした。
 弾力、伸縮性を活かして側面に向け回転する。
 どんどん腕が絡まり、捻れる。
 実に奇っ怪な行動だ。
673 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 03:44:12.19 ID:erhiB8fso
「援護の準備に入る。
 兵器廠のパーティクラーム"アーセナルゲート"!!」
 パーティクラームを生み出すパーティクラームがメリッサの異能。
 アーセナルゲートは兵器廠を防衛するための迎撃機構を発言させる。
 つまり重機関砲と大砲が数門。要塞と呼ぶには頼りないが中々のものだ。

>>670
「自分の意思、意志、そして誰かを守りたい願いを持ってその門をくぐればいい!」
 アーセナルゲートが戦士の心の部分に反応する。
 幾何学的な模様が、それぞれパーツとして壁から離れ集まりアシャラの力となる。

>>671
「ふんぞり返るのは結構だが、芯は折れるなよ!」
674 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 03:53:47.08 ID:75hndhrAO
>>671
…まあね、私も守らないと戦えないもの。
……ところで…えーと…
【青年の姿に突っ込もうとする】

…まあいいか

>>672
…?
【捻れるジェリーピースの行動の予測がつかないようだが、まっすぐ進んでいく】


>>673
【アシャラに集まるパーツが赤く光る】

【それらはまるで小さな羽のような形を作っていく】

【アシャラがゲートの外に踏み出した時、変化が起きた】

【彼女の背には、緋色の鳥の翼のようなものが生えていた】

【否、生えているというよりは背中のあたりに集まっている、という所だろうか?】

675 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 03:57:24.50 ID:2Lqh9uATo
>>672
『んー、泳がせても良かったな。
 帰る足がなくなるといっても、街は見えてる訳だし』
攻撃してから物事を考える。どこか頭のネジが取れているようだ。

>>673
『フフフッ。見えない所でやってるので…ご安心を』
今はアシャラの裏で剣の意識がふんぞり返っている。
上官の手元ならばこんな姿は出来ないだろう。


>>674
『…後で聞こう。今は目の前の事に集中して』
長い手足に、顔には眼鏡…衣装は白兎のパーカーなのだが。

『これはこれは…美しいというか、可愛らしいというか…
 今まで見たこと無いって事は確かだな…』
アシャラの後ろで、その光景を傍観する。
676 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 04:05:30.35 ID:erhiB8fso
>>674
「このパーティクラームは一体?」
 知っている武器ではない、どう見ても翼。
「まあいい、アシャラ。それは君にその翼が本来持っている機能+
 君の精神の形や強さに応じた何らかの力を君に与えてくれるはずだ。
 だが、今は特殊能力には構わず、その武装の基本的な使い方を身につけてくれ。」

>>675
「剣を持った翼のある少女か…。 
 まるでバルキリーだな。」
677 :ジェリーピース [sage]:2013/05/18(土) 04:12:05.27 ID:QqDAnl1Yo
>>673 >>674 >>675
 限界まで捻じれた腕が、千切れんばかりにギリギリと音を立てる。
 元の形に戻りたい、と悲鳴を上げている。
 その腕の外見はコイルに似ていた。
 思い切り体を反らす。異形の肩の辺りが大きく膨らむ。
 ゆっくりと、ゆっくりであるがボックスワゴンが持ち上がった。
 そして次からは怒涛だ。
 グッと力を全身に入れると、なんと車を掴んだままジャンプした。
 束縛していた腕を解放。
 凄まじい応力が働き、異形と車体が高速で回転。
 そのまま捻り、投げ付ける。
 
 アシャラがゲートを潜る。
 丁度彼女を狙って車体が飛来した。
 風を裂き唸るボックスワゴン。
 まともに食らえば、危険じゃ済まないだろう。
678 :アシャラ [sage]:2013/05/18(土) 04:19:00.26 ID:75hndhrAO
>>675
……まあ、そうだよね
【答えると目の前のジェリーピースに意識を向ける】


>>676

(これが…皆を守る“武器”…)

…はいっ!!
【返事と共に翼が散り、羽根のような金属片がアシャラを取り囲む】


>>677
……!! あの化け物…それを狙って…!!
【剣を構える】

いくよ、メルくん!!
【剣を大きく振りかぶり】

【此方に向かって接近してくる車、否、鉄塊だろうか?それを斬ろうとする】

679 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 04:21:49.60 ID:erhiB8fso
>>677
「アーセナリーゲート…全弾発射準備!」
 全てはジェリーピースに向かっている。
 今ワゴンを撃てばアシャラを攻撃する事になる。
「攻撃用意のまま待機…。」

>>678
「アシャラ!この場は頼むぞ!」
680 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 04:23:40.69 ID:2Lqh9uATo
>>672
『んー、泳がせても良かったな。
 帰る足がなくなるといっても、街は見えてる訳だし』
攻撃してから物事を考える。どこか頭のネジが取れているようだ。

>>673
『フフフッ。見えない所でやってるので…ご安心を』
今はアシャラの裏で剣の意識がふんぞり返っている。
上官の手元ならばこんな姿は出来ないだろう。


>>676
『ワルキューレ…戦死者の魂をワルハラへ誘う女神様でしょうか…』
剣の思念体はふんぞり返るのを止め…興味深くその光景を真近で眺めた。

>>677
『どうやら、逃げる気は無さそうだ。足を棄てたのだからね』
足、ここでは装輪車両の事だ。回転しながら迫る車両を眺め、少女の返答を待つ。

『ああっ…真っ二つだ!!』
剣の炎の色は、主の色に染まるだろう。
どんな色を見せてくれるのかと、<大尉>は口元を歪ませて眺めた。

剣は緋色の炎を纏い、灼熱の剣圧が車両目掛け放たれる。
砂の地面を抉りながら、炎の刃が回転する車両を縦に裂こうと向かう。
681 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/05/18(土) 04:25:25.56 ID:2Lqh9uATo
//11行までカットで…
682 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 04:26:13.74 ID:erhiB8fso
>>680
「ここは任せるよ。
 今はわたしの能力は邪魔にしかならない。」
683 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 04:45:02.09 ID:2Lqh9uATo
>>アシャラ
『優しい色だ…眩くて…暖かくて…懐かしくて…
 駄目だ、意識が…持っていかれる…』
動揺を隠せない。まるで意のままに操られたようだ。
意識体の姿に幾つものノイズが掛かると、姿は消えてしまった。

『及第点…じゃないかな。街の倉庫が僕の寝床だ…頼んだよ』
剣から霞んだ声が漏れると、剣のまま…眠りについた。

あの一振りの後、彼は微動だにせず長剣の姿のままだった。
剣を振るう者の意のままに動く、ただの道具に成り果てた。

//寝落ちなう
684 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/18(土) 04:53:30.84 ID:erhiB8fso
5分5分の状態で政府に会談を申し込むはずだった。
開戦してからの独立と停戦を考えていた。

「勝てるかもしれない。」

この戦争…とんでもない切り札が手元に現れた。
685 :外套のフードを深く被った人影 [sage]:2013/05/18(土) 04:59:04.25 ID:LgrZvD4/O
【戦闘地帯より少し離れた小高い砂丘の上】

【軍用のジープの脇に、ぽつんと人影が落ちている】

…何ですかあれ…

【それは双眼鏡を持って四人(?)の戦闘を覗き、ブツブツと呟いていた】

…赤いのと青いの、あとあれって独立宣言のマスカラスですよねぇ…

【手元にある写真の顔と双眼鏡のレンズとをちらちらと見比べる】

【そしておもむろに通信機を取り出し、語り掛けた】

こちらギャラエ、ポイントα付近にてターゲット1及び数人の能力者を目視
…えーと、怖いんで撤退したいんですけど…はい、絶対無理です
あざーっす…え?あ、すみません…

【ギャラエと名乗った人物は足早にジープに乗り込むと急いでエンジンをかけ、砂埃を巻き上げさせながら猛スピードで何処かへと走り去っていった】
686 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 17:42:10.17 ID:uo8AKvX50
【首都――軍の演習施設、その何処とも知れぬ一室】
【部屋の四隅の燭台に燈る『黒炎』は光を喰らい、陽光差し込む真昼の室内を薄暗く染めている】
【通常の赤い灯火が光を発し闇を照らすのなら、この『黒炎』は正にその逆の様相を呈している】

【床に描かれた魔法陣は妖しい紫に光り、それを挟み二つの影が各々の両手を魔法陣に向ける】
【そして、魔法陣の上には更に4つの人影が佇立し――】

――――Theo bile ahoolte ricektler,(魔の神は絶対の統治者にて)
aked ricivide edminateg folim tlwesitime.(無常より万物を解放す)

【まるで悪神を讃える邪教徒の儀式のような暗澹たる空気の中、賛歌のような呪文が室内に反響する】

【暫くして呪文が止んだ】
【ことが済んだのか魔法陣の上にいた4つの人影――兵士達は室内を去る】
【みな、瞳の奥を深い闇色に染め、どことなくおぞましい威圧感を従えながら――】
687 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 17:56:07.76 ID:uo8AKvX50
―――また一つ、世話になったな。

???「必要あらば、手を貸すまでだ……私も、そろそろ魔界へ戻る必要があるからな。」

不便だな……"純"悪魔というのも。
だがそれも、『門』を破るまでのことだろう?

安心しろ―――今回の戦乱では、間違いなく多くの人間が死ぬ。
政府軍も、独立軍も、無辜の民も――そして、全てが"生贄"となる。

???「我々の念願の成就するはまだ遠いが……この前進が大きなものであるのに変わりはあるまい。
  期待して待っていよう……」

【そう言い残した影の一つは、存在を虚ろにし闇の中へと完全に消え行った】
【そして一人部屋に残されたもう一つの影―――シュバルトは】

―――この手の上で死屍累々が築かれようと、俺はそれを受け止めよう。
人は―――"死"無くして人ではあり得ない――――

【自身の右掌に視線を墜とすと、握りつぶすように右拳を作った】
688 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 18:03:44.51 ID:GOZ/jaRjO
【独立集落より少し離れた、以前夕焼け色の少女と戦った場所】

………

【指を開き、そしてまた閉じるを繰り返してその動作の調子をよく観察している】

…よシ、問ダイなイな…

【真っ直ぐに捻じ曲がった彼の思想は傷の治療から、戦い、そして喰らう事へとゆっくりとシフトして行く】

…あァ、そうイヤ…

【そう言えば、どこかの部隊と合流するようにと言われていたのを思い出した】

…チッ

【一応、軍からの指示には最初だけでも従っておかないと不便になるのは自分自身だ】

…面ドウくせェ…

【それを今までの経験から学習している彼は、指定された合流場所へと足早に駆けて行った】
689 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 18:12:22.36 ID:uo8AKvX50
【首都近辺。とあるオアシス】
【開戦に向け多数の兵や軍事車両が砂漠を駆ける中、そこは未だある程度の静謐を保っていた】
【あるいは、それが嵐の前の静けさになるやもしれないが―――】

軍――俺の指揮下に入る連中とはここで落ち合う予定だな。
既に"施し"も済んでいる……開戦の時が愉しみだな。
690 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 18:22:40.08 ID:cx/ggAKZO
>>689
お前ガ、リーダーか?
【空からふわりと砂地に降り立ち、問い掛ける】

オレ、おマエのブ隊に入るよう言わレタ…
【そしてシュバルトの背に寄っては思い切り見下ろす形になるであろう、不遜な態度のまま正面に立つ】
691 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 18:35:23.52 ID:uo8AKvX50
>>690
【シュバルトも181cmと成人男性としては高めの身長だが、流石に巨漢のオンモには及ばない】
【黒のマントの下から取り出した書類と、眼前に現れた大男を見比べ】

政府軍兵士No.XXXXXX、『オンモ・オンセ』か。

【相手の不遜な態度にも動じることなく、ただ淡々と本人確認を済ませ】
【やがて他の4人の兵士がシュバルトの眼前へと次々に集結した】

俺はカノッサ機関のシュバルトだ。
政府から見れば客員という形になるが……一時的にお前らを率いることになった。
まぁ、馴れ合いをする気はないが、俺を愉しませるぐらいの働きは期待したいところだな。

【どこまでも冷淡にそう言い放つ】
【オンモの勘がよければ、他の4人の兵士はみな邪悪な『魔力』じみた"何か"を纏っていることがわかるだろう】
692 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 18:50:55.73 ID:G0SWk/2Ko
>>691
…カノッサ?
【その単語にピクリと眉間に皺が寄る】

【どうやら彼の少ない脳細胞に刻まれたその名前に対する嫌悪感が現れているようだ】

…フン、そりゃアこっチのセリフだ
揃いもソロって似たようナ匂いさせヤガッて…
【この顔合わせが終わったら1人くらい喰ってやろうか…そんな事を考えながらも、これからやって来るでろう混沌とした食事の時間を今か今かと待ち侘びている】
693 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 19:04:53.52 ID:uo8AKvX50
>>692
随分と察しがいいな……

【再び書類に視線を向ける】
【どうやら、この部隊の兵士の情報を記したものらしい】

―――なるほど、お前は能力者だったな。
紹介が遅れたが、この4人は一時的に悪魔の力を得た、いわば『魔道兵』だ。
力では俺には及ばないが、お前の足を引っ張らない程度ではある。

【『カノッサ』という組織名に対するオンモの反応を知ってか知らずか、そう説明し】

さて……見たところ全員補給は済んだみたいだな。
ならさっさと出発するか。場所は周知の通り、先日独立を果たした集落だ。

【さながら大名行列のように砂漠を闊歩する政府軍の隊列を視界に入れ、配下の兵士達ともどもオアシスを発っていった】

//晩飯なんで、いったんここで落ち。
//また人が集まってきたら再開しましょう。
694 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 19:15:06.14 ID:G0SWk/2Ko
>>693
ハぁ?悪魔ァ?
【ふと、先日喰い逃した極上の「あいつ」を思い出す】

【…そうだこの匂い、確かにあの匂いに似ている気がする】

……あァ、話がハえぇ奴はイヤじゃねぇナ…
【これはツいている…作戦中にも、作戦が終わった後もなお食事が続くなんて】

【ノシノシとシュバルトの部隊に続く】

【途中、尖った歯を露出するがそれを見てそれが笑みだと気が付くのは、なかなかに難しいであろう】

//了解
695 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 20:39:37.71 ID:uo8AKvX50
【戦場において高所を制圧することは、戦略的な有利を確立するためのセオリーであると言われている】
【それに則るように、政府軍の戦車隊は集落近くの小高い丘に集結していた】

ほう……上から砲撃するというわけか。
なら、それを避けて敵が避難するのは―――丘の下だな。

【灯台下暗し。高い位置から砲撃をする反面、崖の真下は死角になるということだ】

露払いは戦車隊に任せるとしよう……
俺達は、砲撃を逃れてきた連中を始末する――――

【目的は定まった】
【集落に近づいたシュバルト隊は、完全武装で丘の真下へと移動を開始した】
696 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 21:25:33.57 ID:WsD2trZb0
【決戦の直前】

【一人の女が戦場近くの集落に訪れていた】
【いつの間にか要塞のような状態になっていたそこを目の当たりにして】
【アンナは一言だけ小さく呟く】

「……いいなぁ」

【それはまぎれもない羨望の台詞だったのだ】

【しかし羨望ばかりしている訳にもいかない】
【実際、しばらく留守にしている間に集落が封鎖されていたのだ】
【そして、別の集落に身を寄せていたらいつの間にか非戦闘員ばかりが避難してきた訳である】
【率直に言うと、吸血などの行為に及べる空気ではなかった】

【そんな訳で、彼女は血の香りが漂いそうな戦場へと訪れたのである】


【決して、共闘できる仲間が羨ましくて引き寄せられた、とか】
【守る物を持つ者たちがいる戦場が懐かしかった、とか】
【そんな理由では決してないはずなのだ】
697 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 21:42:50.47 ID:G0SWk/2Ko
>>695

【今にも砲撃が始まりそうな丘の下、憮然とした表情で待機している】

【どうにも逃げて来た敵に対する攻撃というその作戦内容に満足していないようだ】

【敵は戦う意思を持っているから敵であり、それだからこそ美味いのだから】

【折角の戦場だというのに、逃げ惑う連中の味なんかは、オンモは正直そこまで味わいたい物ではない】

【そんな中…】
>>696
…?
【妙な匂いが火薬に紛れて漂ってくる】

【もしもう少しアンナが砲台の丘に近づけば、彼の猟犬の様な嗅覚がその気配を察知するかもしれない】
698 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 21:52:45.93 ID:uo8AKvX50
>>697
【集落に隣接する小高い丘のふもと】
【巨大な日陰となっているそこに、シュバルト隊は布陣する】

さて……
これだけの戦車隊を見れば、賢明な奴ならここに避難してくる筈だが……
――――……?

【視界の向こうから数人の人影が向かってくるのがシュバルトには見えた】
【一方で、アンナの気配には気づいていないのだが】
699 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 21:56:10.41 ID:2Lqh9uATo
「天気予報は、恐らく当たりだ」
要塞の城壁に、一人の子供が木箱に腰掛けていた。
まだ彼は避難しないのだろうか。

「政府側としてはこの街は忌々しいだけだ。
 焼き払って反乱の芽を絶つのが筋に決まってる」
乾いた風を肌身で感じ、決戦の火蓋がまもなく切られると感づく。

「まったく…自分から出向けないのが誠に残念だ。
 火蓋を切るのは、大将殿にでも任せよう。作戦の変更があるだろうし」
少年は腕を組み、木箱に座ってふんぞり返る。
白いパーカーの耳が風にたなびく。
700 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:02:53.82 ID:G0SWk/2Ko
>>698
…お出マシか?あリャア…
【鼻ではなく、ジッと目を細めて遥から走ってくる数人の影を見据える】

…ザコだな、アレはテメぇらにやるよ
オレは少し…「ジュンカイ」してクル

【言うや否や、シュバルトの返事も聞かずにオンモの姿は消え去る】

【いや、跳ねる砂粒を残して上空へと飛び跳ねたのだ】

【徐々にどこからか確かに香りはじめた、極上品の匂いを探って】

>>699
【城壁から、もしかしたら飛び跳ねたオンモの姿が見えたかもしれない】
701 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 22:04:50.54 ID:WsD2trZb0
>>697
【彼女はまだ、作戦を詳しく知らされていない】
【それでも、何かを待ち構えているという空気位はわかったようだ】

……ふむ?
【彼女は数歩砲台の丘に近づいていく】
【暗い赤のマントが風に翻った】

>>698
【数人の人影が近づくのがちらりと視界に入った】
【彼女が砲台の丘に近づいた理由の一つである】


【が、まだシュバルトには気付いていないし直接見える距離でもないようだ】
702 :??? [saga]:2013/05/18(土) 22:06:25.75 ID:xQuys46N0
【だだっ広い砂漠】
【熱風吹き荒び、太陽がじりじりと照り付ける砂の上を一人の男が行く】

はぁ、はぁ、はぁ……いやはや、あっちーですねぇ。 ……実にあっちーですよ!
もし魚だったらとっくに干物になってるところです!

【砂埃にまみれたボロボロのマントを羽織り、男はだらしなく舌を伸ばしてぜぇぜぇと暑さに喘ぐ】
【フードは頭をすっぽりと覆っているため、顔や体型はわかりにくい】

手紙を受け取ったから遠路はるばる来たというのに迎えの一つも寄越さないなんてどーゆう神経してんですかね……ホントにもう。
……別にいいですよ。旅行だと思って割り切りますから。ええ、別にいいですとも。べ・つ・に!

【男は不満と皮肉たらたらで水筒を手に取り、ぐいぐいと水を飲む】
【再び顔を地平へと向けたその先には集落が見える】

ぷはっ! さーてと、もう一歩きするとしますか。あそこの集落で一旦休憩しましょう。

【とりあえずの目的を見つけたことで気分も紛れたのか、やや軽い足取りで再び歩き始める】
703 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 22:11:56.84 ID:2Lqh9uATo
>>700
「もう入ってきたのか。
 しかし、お互いまだ手を出しちゃ行けない段階だろうに」
城壁に居る、小柄な斥候が気付く。
彼は信号弾入りの中折れランチャーを腰に下げている。

《此方ブラボー6、敵の斥候が一人監視区域に入った模様。侵入に備えろ》
通信機で、HQに連絡を入れる。
704 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 22:13:35.05 ID:uo8AKvX50
>>700
ああ、好きにしていいぜ。
どうせ俺はまともに部隊を指揮するつもりはないからな……

【既にオンモが消えた後で、虚空に語りかけるような形になったが】
【接近する人影を見据える。服装は簡素だが、全員が武器を持っているようだ】

あいつらは……確かに能力を得ているとはいえ、それでも普通の人間だな。
――――ああ、お前らはそこら辺を見張っとけ。

【部下4人に哨戒を命じると、自らは無手のまま駆け出していった】
705 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:16:33.11 ID:G0SWk/2Ko
>>701
…!
【空中にいたオンモは、自身の横っ腹を叩いて落ちる方向を変える】

【そこは黒く赤い外套の真正面】

…よォ、おマエ…変な匂いガするな、異能ジャないのか?

【ふわりと体重を感じさせずに2mをゆうに超える巨漢が降り立ち、尖り黄ばんだ歯を見せた】
706 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:19:38.53 ID:G0SWk/2Ko
>>703
【丘から離れ、少し城壁に接近した事で微かな匂いを感知する】

…こレは…この変ナ匂イ、前にモ…?

>>704
【この作戦が終わったら喰ってやる、と鼻息荒く飛び出して行った】
707 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 22:23:07.07 ID:WsD2trZb0
>>705
【空中を巨体が飛びはねたのを彼女は見ていた】
……!?
【そして、物理法則を無視した落ち方を目の当たりにして彼女は少し身構える】


……女性に対して変な匂い、とは言ってくれるわね
マントさえ取ればごく普通の人間よ?
【一歩後ろに下がりながら彼女は答える】

貴方こそ、もう少し清潔にした方がいいと思うけれど

【冷静に言葉を紡ぎながら、彼女は間合いを測っている】
【獲物と成り得るか、はたまた脅威たる存在なのか】
【まだ判断はついていないようだ】
708 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 22:23:24.86 ID:uo8AKvX50
>>701
【人影の姿が明確になっていく】
【服装は簡素だが、武器を構えているところを見ると、メリッサの能力により戦う力を得た集落の男達だとわかるだろう】

――――フン、開幕の挨拶だ。

【反乱軍、銃器を持った男たちの武器が一斉に火を吹くが、それをマントの一振りで難なく弾き】
【跳躍での高速接近と同時に右足の飛び蹴りを一人に喰らわせる】

……ハッ!
【同じ足で、その左の男、続いて右の男に次々に蹴りを喰らわせた】
709 :紫狼 [sage]:2013/05/18(土) 22:24:08.88 ID:cT9Oe6zJ0
「だぁー!くそっ!もう始まりやがったのか!出遅れたぜ!一番槍は頂こうと思ってたのによ!」

空を駆ける獅子とその背に乗った男。
すごい速さで戦場に向かう。

「マウ!急ぐぞ!今日こそ機関の情報を掴んでやる!」


710 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 22:26:33.43 ID:2Lqh9uATo
>>706
「アイスクリームでも持ってくれば良かった。
 此処で食べる奴はさぞかし美味いだろうね」
斥候は城壁上部に居る。

「今は少々都合が悪いねぇ、有無をいわさずってなら付き合うけど」
今は木箱の上でふんぞり返っている。
彼は口元を歪ませて、襲撃を待った。
711 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:28:20.31 ID:G0SWk/2Ko
>>707
ふン、とイウこたァその布っキレの匂いか…?
【顔を左右に傾けるたび、ゴキゴキと骨の軋む音が聞こえる】

…ま、イイか、喰っテから考えルとシヨウ…
【ゆっくりと両腕を開いて腰を落とし、身構える】

【…誰彼構わず、と言った気配だ】

>>709
…!
【以前も嗅いだ匂いにピクリと体が反応する】
712 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:31:04.54 ID:G0SWk/2Ko
>>710
【チラリと城壁を睨みつけ、鼻を鳴らす】

【しかし大まかな位置しか分からず、目の前の獲物を優先する結果に相成った】
713 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 22:35:19.75 ID:2Lqh9uATo
>>712
「やっぱり僕は鉄っぽくて身も少ないしダメそうだ。
 とても食えたもんじゃないなと自負しちゃうし」
ふんぞり返りながら、監視任務に戻る。

《此方ブラボー6、不審人物が2人小競り合いしてるようだ、此方は任務を継続する》
通信機を使い、状況を伝えた後…

「まだコイツは使わなくていいか、大騒ぎする程でもない」
いつでも信号弾が使えるようにと準備はしてある。
714 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 22:37:34.35 ID:WsD2trZb0
>>711
そういう事、だからそのままさようなら……という訳にもいかないか
【軽く息をつくと】

お互い食欲のために戦うって訳ね、面白い!
【相手が身構えたのを見た瞬間、わずかに目つきと帯びた気配の色が変わった】

【その瞬間、マントの下でナイフを抜いている】
715 :紫狼 [sage]:2013/05/18(土) 22:41:06.82 ID:EojxpmeW0
>>711
「あいつ……この間のデカブツ……相手はまだ気づいてないようだし、包帯で遠くから攻撃したいが、それにはスフィンクス・モードを解除しなくちゃな。」

上空からオンモを発見する。まさか、嗅覚がここまで優れているとは思わず、相手は気づいていないと思い攻撃をしかけようと考える。だが、今の紫狼は無能力状態。
一度降りようと考え、停止し辺りを見回す。この瞬間、周囲から丸見えで動いていないので隙が生じる。
716 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:41:49.47 ID:G0SWk/2Ko
>>713
…後回シ、だ…
【色の悪い舌でべろりと薄い唇を撫でる】

>>714
…!?
【気配の変化を察知し、一瞬身が強張る】

…オォっ!
【…も束の間、次の瞬間には拳を振り上げその巨体は爆発的な速度でアンナに迫る】

【速度と上背を活かした打ち下ろしの拳撃を狙っているようだ】
717 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 22:46:44.11 ID:2Lqh9uATo
>>716
「勘の良い人が集まるまで待ってるとしよう。
 僕は火蓋を切る役じゃないしね…」
斥候は他の侵入者が来ないかと双眼鏡で索敵を続けた。
718 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 22:48:16.60 ID:WsD2trZb0
>>716

……!
(見た目の割に素早い……!)
【その速度に目を見開きながら、反射的に身を屈め】
【相当な速度で自分も駆け、その拳の下を潜り抜けようとする】

【上手くいけばすれ違いざまにナイフで脇腹のあたりを斬りつけようという算段だ】
719 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:48:19.77 ID:G0SWk/2Ko
>>715
…アりゃぁ…ナンだ?
【匂いの先に空飛ぶ獅子を目撃し、手近にあった鉄製の立札を叩き軽くし投擲する】

720 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 22:49:11.81 ID:uo8AKvX50
【隙ありとみたか、反乱軍の一人がシュバルトに十分な距離を詰め、ナイフを横に薙いだ】
【だがシュバルトはそれを側宙でかわし】

……フンッ!

【なおも執念深くナイフを振り下ろす男の腕を右手で受け止め、左拳を男の腹部に叩き込んだ】

――――砲撃までは、確かまだ時間があったな。
どうやらここにいても臆病な雑魚しか釣れないようだしな……往くか。

【自らの打撃に体を歪め地面を血に染める男たちを尻目に、街中へと歩き出した】
721 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 22:53:57.93 ID:G0SWk/2Ko
>>718
…ふッ!
【相手に下を取られ、潜られると察知すると彼は攻撃を諦めて地面を蹴り、軽やかに跳ぶ】

【5m程空を切り、着地】

【旋回し、再び構えの体制へと移行する】

【しかし今度の構えは、拳を上段…顔の前に置き背筋を軽く伸ばしたボクサースタイルだ】

【滑る様にステップを踏み、再びアンナに迫る】
722 :紫狼 [sage]:2013/05/18(土) 22:55:15.20 ID:Aq78gG2V0
>>719
「なにっ!?アイツ、気づいてたのか!?やべぇ!マウ!解除だ!」

マウは少し戸惑うも、主人を信じたのかスフィンクス・モードを解除した。
たちまち、大きな獅子から小さな猫の姿に戻る。これにより、投げられた立札は避けれたものの、一人と一匹はそのまま勢いよく落下していく。
723 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 22:56:59.09 ID:2Lqh9uATo
>>720
「敵襲確定」
銀色のランチャーを上空に構え、1発目の信号弾を打ち上げる。
閃光弾が一発、上空で轟く。すぐさま擲弾銃を中折れさせて排莢する。
2発目を撃って敵襲の合図を出すつもりだ。

《此方ブラボー6、侵入者複数…敵襲だ。A地点で信号弾を使用した!》
通信機を使い、HQに最後の連絡を入れる。
724 :??? [saga]:2013/05/18(土) 22:59:32.92 ID:xQuys46N0
んぐっ……んぐっ……! ぶーはぁぁー! 生き返りますねぇぇぇー!
【集落へと辿りついた男がまず最初にとった行動は水分補給であった】

【マントを脱ぎ、傍へと置く】
【薄汚れたマントとはうって変わって小奇麗なシャツにリボンタイ】
【これまた小ざっぱりしたズボン、革靴は多少砂が付着しているものの、目立った汚れはない】

【20代から30代辺りだろうか】
【喉を潤して満足したのか、人懐っこそうな笑みを浮かべて見せる】
【が、やけに大きいギョロ目と三白眼のせいでどうにも薄気味悪い笑みにしか見えない】

しかしまぁ、どうもパッとしねー雰囲気ですね。
【そういって店の中を眺め回す】
【浮かない顔をした住民が数人と、休憩中の反政府の兵士がわずかにたむろするばかり】

ま、開戦の影響でしょうね。手紙に書いてあったとおりですよ。
725 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 23:01:19.58 ID:G0SWk/2Ko
>>722
アレで終ワルか?
…ンなこたァネェよなァ…?
【アンナと相対しながら、ボソリと呟く】
726 :??? [saga]:2013/05/18(土) 23:05:12.40 ID:xQuys46N0
【さて、これからどうしたものかと考えあぐねる男に店主が尋ねる】
「なあアンタ、どこから来たんだ?」
海の向こうから。

「ハハ、そいつぁいいや。でもよ、引き返したほうが良いぜ? もうじきえれぇ事になるんだからよ」
冗談! そのえれぇ事のためにわざわざ来たんですよ? 引き返す理由がありません。

「理由ねぇ……。ま、とにかく命だけは落とさねえようにしなよ? 能力者だろ?」
ご親切にどうも。……あ、申し遅れました。名をペコラギと申します。
こんな出会いですからね、忘れてくれても構わねーですよ?

「ハハハ! 何言ってんだ! 俺っち、こう見えて客の名前と顔は忘れねえんだぜ? とにかくゆっくりしていきな!」
そうですね、とりあえずは知り合いがくるまで休ませてもらいますかね。
727 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 23:06:25.71 ID:uo8AKvX50
>>723
フン……開戦祝いの花火にしては、随分と味気ないな。
まぁ、いい―――これで敵がやってくるなら話が早い。

―――『Sevin sniverd』、『Sevin gliwn』

【召喚魔術により、右手に片刃剣、左手に小銃を召喚する】
【周囲に首を向けつつ、信号弾の発射地点へと歩いていく】
728 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 23:06:35.36 ID:WsD2trZb0
>>721

ちっ……!
【臨機応変な相手の行動に舌打ちしながら彼女は空を見上げる】
【そして突進してくる相手に対し横に回りながら背後を取ろうとしたのだが】

>>722
……!?
【が、空を見上げた瞬間何か落ちてくるのが見え】
猫?
【横に回る最中に動きが止まり、大きな隙が生まれる】
729 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 23:10:27.11 ID:2Lqh9uATo
>>727
「どーん、どーん。歓迎しよう、盛大にな!」
殺気を感じ取り、斥候の口元が三日月状に歪む。

2発目を込め、上空に2発目の信号弾が上がる。
けたたましい爆音が2度も街中に広がる。
上空に打ち上がった2発の信号弾は、街に敵襲を告げた。

「…これで晴れて自由行動かな」
擲弾銃を木箱の上に置き、城壁の上で敵を待つ。
730 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 23:12:28.35 ID:G0SWk/2Ko
>>728
【口角を上げ、歪な歯が顔を覗かせる】

【どうやら笑っているようなのだが、到底そうは見えない】

【…ともかく、その隙を見逃す事は無かった】

おォっ!
【素早いジャブ数発と、腰を使ったストレートを一発放つ】

【どの拳撃にも彼の能力が「乗って」おり、能力に対抗する手段無しに打撃を喰らえばその重さに反比例してしばらくの間、体重が奪われて行くだろう】
731 :紫狼 [sage]:2013/05/18(土) 23:16:27.64 ID:XXcCJ99Q0
>>725,>>728
やがて紫狼は二人からは見えなくなる。このまま落下すると、大怪我は免れないが……

「だああぁぁ!!このまま落ちてたまるかぁぁ!!」

マウを抱き、包帯を全身に巻き付ける。やがて、紫狼の姿は白い包帯でできた球体になる。どうやら、包帯をクッション代わりにするつもりらしい。

>>726
「うおわああぁ!!」

白い球体となった紫狼が落下したのは集落。
辺りに叫び声が響く。
732 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 23:16:53.52 ID:uo8AKvX50
>>729
【信号弾を目印に歩を進めていくと、真新しい城壁の光景が視界を支配した】
【そして、その信号弾の主の姿はやがて城壁の上に認められた】

うん……?
―――おいおい、さっきの信号弾を撃ったのはお前か?
お前のようなガキが戦場に駆り出されるとは、反乱軍も案外酷なもんだな。

【メルキオールがこうして戦場に降り立った事情には無知のまま、城壁の下から言葉を浴びせかける】
733 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 23:20:21.37 ID:G0SWk/2Ko
>>731
あっチは…ククくっ、丁度イい、後でユッくり探しテやる…
【集落の方角へ落ちて見えなくなった1人と1匹へと呟いた】
734 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 23:21:16.09 ID:WsD2trZb0
>>730
……しまっ
【ストレートは何とか避けたものの、ジャブを避けきれずに体制を崩し】

【自らの変化に目を見開く】
【ひとまず回避のみを考え、数メートルの距離を取り】
成程、さっきのタネはこれか……でも好都合、よ!

【そう言い捨てると一気に距離を詰める】
【オンモから接近してくれば、ぶつかる直前に垂直に飛び上がるだろう】
735 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 23:22:39.92 ID:2Lqh9uATo
>>732
「榴弾の雨が降る前に合図を出したし、最低限の仕事はした。
 後は、主役が頑張ってくれるのを待つだけだ。
 脇役は脇役らしく時間稼ぎに興じるとしよう」
気配が城壁の下に居る。
当然花火を打ち上げたのだから、気付かれて当然だ。

「…少年兵すら駆り出される程の人材不足でね」
登ってくる様子はない。
小さな斥候は同じ土俵に来るまで、腕を組んでふんぞり返っていた。
736 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 23:25:01.61 ID:G0SWk/2Ko
>>734
更に軽クなっタか?チビ
【にたにたと穢い笑みを浮かべている】

…おぉァ!
【アンナの突進に対し、同じ様にして駆け出した】

【再び拳を振り上げ、拳撃を狙っているようだ】
737 :アンナ [saga]:2013/05/18(土) 23:29:56.73 ID:WsD2trZb0
>>736
そうみたいね、どうやら!
【相手が駆け出した瞬間、ナイフを構え】
【相手の拳に向かってそれを突き出し、直後真上に飛び上がる】

【それは回避行動のように見えたかもしれない】
738 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 23:30:22.75 ID:uo8AKvX50
>>735
フン……それは可哀そうにな。
だが"若い人間"が参戦しているなら――――好都合だ。

【相手が"若い"ことがなぜ重要なのか。現時点ではその真意はおそらくシュバルト本人にしか知りえないが】
【普通の人間には考えられない跳躍力を以って城壁の上へと降り立つ】

【ただ、少年相手とはいえ薄々ながらメルキオールが能力者であることには気づいているのだろう】
【彼と同じ土俵に立ったが同時、右手の剣、左手の小銃を胴の前に構え臨戦態勢に入る】
739 :ペコラギ [saga]:2013/05/18(土) 23:31:58.63 ID:xQuys46N0
>>731
うぃっく……まー色々やりましたよ! 泥棒、店番、運び屋。
でも結局のところ、いつも傭兵に戻るっつー話なんですよねー!
【酒が回ってきたのかグダグダと店主に愚痴る】

「あーそうか……。なあ、ちょっと飲み過ぎじゃねぇか?」
そんなわけねーっつーんですけどー!? このペコラギ、飲んでも飲まれるようなヘマしねーんですよ! わかってくれてますかー!?

「あー…わかったわかった。一度表の空気でも吸ってきな、飲んでばかりじゃアレだろ?」
……それもそうですね! ちょっと風に当たってきますかねー!

【そんなことを言いながら店を出た瞬間】
【辺りに叫び声が響き渡る】
……はて? どこかで聞いたような声が……

【何事かと向かった先には】
……あっ! 紫狼じゃないですか! 久しぶりですねえ! ペコラギですよ! 手紙どおり遥々来ましたよ!

【酔いも醒めた様子で紫狼へと声を掛ける】
740 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 23:35:30.80 ID:G0SWk/2Ko
>>737
…!?
【突き出されたナイフに、拳を解き軌道を逸らし、ナイフを持つ腕を鷲掴みにせんとするが】

…っちッ!
【真上に飛ばれた事でその目論見は頓挫する】


【一瞬、彼はアンナにかけた能力を遮断する】

【これによって軽くなった体重は元に戻り、飛び上がった上でのバランスコントロールに少々の難が出るかもしれない】
741 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 23:35:57.56 ID:2Lqh9uATo
>>738
「あーあ。まだ主役は来ないのか。
 …奴さんのボスと正面からやりあえって無茶な話だ」
白兎のパーカーを着た少年が一人、木箱に立ち腕を組んで仁王立ちしていた。
木箱はトラ模様のテープがぐるぐる巻きにされている。

『何も備えもなく…僕がここに居るわけがないだろう?
 この壁の一部は砲撃によって壊されたって事で、よろしく」
箱の上で小さく跳躍し、淡い光とともに姿が真紅の大剣へと姿が変わる。
宙に浮いた大剣は、下の木箱目掛けて落下する。
台詞からして自爆するつもりだ。
742 :紫狼 [sage]:2013/05/18(土) 23:40:53.83 ID:/hEnpods0
>>739
「はぁ……死ぬかと思ったぜ……マウも無事…だな…」

しゅるしゅると包帯が縮んでいく。安堵のため息をついていると

「あん?えーっと……手紙?てゆーか、どちらさん?」
743 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 23:43:37.36 ID:uo8AKvX50
>>741
剣に姿を変えたか……だがあの箱は――――

………――『Creete mythoe』
【メルキオールの意図を悟ったか、自らの前方に円形の魔法陣を創造する】
【この魔法陣は、自らの魔術の威力を高める補助装置であると同時に、敵の攻撃をある程度防ぐ防御壁にもなる】

【もし間に合うならば、魔法陣ごしに左手の小銃を発砲し、大剣の切っ先を数発の銃弾でずらそうとするだろう】
744 :アンナ :2013/05/18(土) 23:43:53.68 ID:yu++1dH50
>>740
……!
【突如地面に引かれる感覚が強くなり彼女は空中でよろめく】

……仕方ない!
【落下しながらフェイントを仕掛けるつもりであったが、それを素早く諦めると】
【彼女は空中で不自然に一時停止し、ゆっくりと旋回して撹乱を狙う】

【隙が生まれれば直ぐに急降下して斬りかかるだろう】
745 :オンモ [sage]:2013/05/18(土) 23:46:22.70 ID:G0SWk/2Ko
>>744
なッ!?
【慣性に従い落ちてくると踏んだ相手が空中を舞っているのを見て目を見張る】

【そしてそのタイミング、彼の四肢は硬直し少々以上の隙が生まれた】
746 :メルキオール [sage]:2013/05/18(土) 23:49:02.93 ID:2Lqh9uATo
>>743
『ヤルねぇ』
鉄の鈍い音が二発、辺りに響き渡る。
大剣の切端が木箱から逸れ、大剣は木箱の裏側に突き刺さる。

『起爆させる手段をもう一つ作っておけばよかった。
 僕も詰めが甘いなぁ…もう窮地なのか…?』
変身を解こうとしない。危険物を示した木箱の裏側で、大剣は囁く。
747 :アンナ [sage]:2013/05/18(土) 23:52:22.28 ID:yu++1dH50
>>745

……そこだ!
【その隙を見てとると彼女は一気に急降下】
【多少のダメージは覚悟の上で、自らの体重を乗せ】
【着地と同時に肩を撫で斬ろうとしたのだ】

【勢いを止めず着地と同時に距離を取るつもりではいるが】
【それでも攻撃の際には隙が出来るだろう】
748 :ペコラギ [saga]:2013/05/18(土) 23:54:17.22 ID:xQuys46N0
>>742
……よくよく考えてみたら貴方とペコラギは初対面でした。
酔いとその場のノリでついそれっぽいことを口にしてしまいましたよ。
【無責任ここに極まれり】

とりあえず……立てますか?
いやはや、お恥ずかしいところを見せてしまいました。失礼。
ペコラギと申します。ま、これも何かの縁ということで。

ま、早い話がこのペコラギ、ここに住む知り合いから手紙を受け取って遠路はるばるこのクソあちー砂だらけの土地に来たというわけなんですよ。

知り合いと言っても顔もわからない、向こうが使うのはいつも偽名、そんな具合ですからね。
そんな相手を知り合いと言っていいのやら……ホントにもう困った話ですよ。

だいたいですね……
【一度喋り出したらもう止まらない。キリのいいところで話を切ってやらないと永遠に話し続けるだろう】
749 :シュバルト [saga]:2013/05/18(土) 23:54:41.51 ID:uo8AKvX50
>>746
俺だって伊達に"人間をやめた"わけじゃないからな……

【爆発の回避を確認し、小銃の構えを解く】
【だが、再度起爆を試みられる可能性も無きにしも非ずと見たか、魔法陣を前方に展開したまま、城壁を飛び降りようとする】
750 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 00:00:16.20 ID:xyhg5qcQo
>>749
『ああ、視えていたのか。察しがいいな。
 普通の人間だったら、アレで食えたのに』
飛び降りるのを確認すると、変身を解いて元の少年の姿に戻る。

「さて、今のうちに手動で爆破するとするか」
箱の上の銀のランチャーを持ち、箱から離れるように城壁を駆ける。
空薬莢を排莢して、ポケットからHE弾を取り出す。
751 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 00:00:38.03 ID:1L3FKYQuo
>>747
ぐッ…!
【裏拳気味に腕を振り回すも、掠めるだけですれ違う】

【そしてアンナの着地と同時、斬られた肩から鮮血が溢れ出した】

…ふン…やっテクレるじゃネェか、このチビ

【と、離れた位置で急に戦闘体制を解く】

…ワリぃがてメェにだケ構ってるワケにゃイカネぇ
折角のセンソーだ、腹イッパイにせにゃァな…
【アンナとの決着にはどちらにせよ時間がかかると踏んだのか、自身を殴って体重を軽くして城壁へ向かって駆けて行った】

//落ちます、乙です
752 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 00:05:12.11 ID:JSpYjb8Y0
>>750
【今のところシュバルトは自由落下の最中である】
【が、すぐにでも起爆すれば巻き込める位置にいるだろう】
753 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 00:07:18.18 ID:JplRdmMV0
>>748
「なんだよ。びっくりさせるな……っておいおい!ちょっとまて、ストップ、ストーップ!一旦黙って俺の話を聞いてくれ!
アンタさっき、俺のことを紫狼って呼んだよな?俺の名前は紫狼なんだ。つまり、俺の名前がその手紙の差出人に使われてたってことでいいんだよな?その顔も本名も分からない知り合いについて教えてくれないか?」

真面目な表情になり問いかける。

754 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 00:13:43.04 ID:xyhg5qcQo
>>752
「落下した状態で、瓦礫の弾幕を潜れるかな?」
くるりと向きを変えながら、擲弾銃に榴弾を込める。
HE弾を込めた擲弾銃を、木箱目掛けて向ける。

「…Fire!」
ポンッと軽い音が鳴ると、木箱目掛けて小型榴弾が放たれる。
木箱に命中し、グレネード弾は着発信管で爆発。
木箱は炎上しながらダイナマイトが周囲に散らばる。
辺りに散った火の粉がダイナマイトに火をつける。

「kaboom!!!」
幾つもの重なった爆音。
木箱のダイナマイトが幾つも爆発すると共に、城壁の一部が崩落する。
シュバルト目掛け、衝撃波を伴う爆風と城壁の瓦礫が迫る。
755 :アンナ [sage]:2013/05/19(日) 00:18:38.96 ID:+vFVRWZS0
>>751
【振り回された腕が耳を掠め、風の音が響く】

貴方も、ね
【手についた鮮血を舐めながら呟き、出方を伺うが】

えっ?

【急に戦闘体勢が解かれたのを見てきょとんとする】
【そしてオンモが去るのをしばし眺めてから】
……ああ、別の獲物を探す、と。
【やがて、得心したようにいい作戦だと呟くと】

この血の量だと2、3日位はもつかな?
【ナイフについた血を舐めとり】
【自分も空を駆け、戦場を見渡しに行くのだった】

/乙です、お付き合いありがとうございました
756 :ペコラギ [saga]:2013/05/19(日) 00:24:32.00 ID:8yxOawBG0
>>753
とまあ、そこでペコラギの能力が炸裂するわけですよ! 
その時の活躍ぶりたるや……はて、なんですか? これからがいい所だったのに……
【若干不服そうにしながらも、ようやく話を止める】

教えてくれと来ましたか……。ま、これも何かの縁ですしいいでしょ。
そうですねー……ペコラギ自身も先ほど言った通りのことぐらいしか分かりませんから、何とも言いようがありませんけど……あー、でも……

手紙は基本的に「何処どこに言って何をしろ」だとか、「ナントカに住む何々をあの世に送れ」だとか、そんなのばっかりですねぇ。
ま、それをこなすだけでいいお金になるんでペコラギは詮索しませんけど。
757 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 00:25:28.77 ID:JSpYjb8Y0
>>754
―――――ちっ…!
【魔法陣が爆風と瓦礫を一時的に食い止めたが、防ぎきれずにやがて消滅する】
【爆風の煽りと瓦礫の直撃を受け、シュバルトの身体は派手に地面に叩きつけられた】

随分と用意周到だな……あそこで俺が飛び降りる隙を作らなかったら、この程度じゃ済んでなかったな。
さて……この要塞には、まだ爆弾があるのか?

―――『Creet mythoe』『Scht rlyley』
【再び前方に魔法陣を創った後、一条の光線を発射する】
【魔法陣を通したそれは太さと勢いを増し、破壊光線となる】

【城壁を飛び降りた後でメルキオールの姿は確認できないが、彼が逃げたであろう大体の位置を狙った】
758 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 00:32:05.23 ID:xyhg5qcQo
>>757
「おおっと…近すぎた」
爆心地の間近ではなかったが、衝撃波を身体に浴び大きく吹き飛ぶ。
少年の軽い身体はビニール袋の如くゴロゴロと城壁を転がる。
辺りを覆う硝煙を吸い込み、気管支をやられる。

「げげっ!!…盛り過ぎた」
レーザーは城壁を抉り、少年の目の前を通り過ぎる。
彼は、足で逃げれる範囲を超えた距離に居る。
しかし、自分の爆弾でダメージを負っていた。
全身を強く打ち、左肩をは上がらなくなっている。
759 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 00:34:24.25 ID:zT/LCieK0
>>756
「あの世にって……おいおい!勘弁してくれよ!どこのどいつだよ、人の名前悪用しやがって……つーか、ほんとにそれ以上は知らないのかよ?」

(俺の名前、偶然そいつの偽名と被ったんでなきゃ、俺を知ってる奴になるよな……やっぱり、カノッサ機関……なのか……?)

紫狼の脳裏にカノッサ機関のエンブレムが浮かぶ。
760 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 00:39:49.85 ID:JSpYjb8Y0
>>758
結構派手に炸裂させたが……どうやらそこに爆弾はなさそうだな。

【光線に穿たれた城壁の間から、メルキオールの姿が垣間見えた】
……そこか――

【再び跳躍し、城壁の上に飛び乗る】
【メルキオールのダメージには気づかず、やはり城壁に降り立った瞬間両手の武器を構え警戒する】
761 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 00:45:06.05 ID:xyhg5qcQo
>>760
「自ら招いた失策か…」
立ち上がり、血反吐を吐く。衝撃波で内蔵もやられている。
生憎、今の身体は丈夫には出来ていない。

「でも、花火ってのは沢山盛らないと面白く無いんだよね…」
敵がすでに城壁に上がっているが…
今は痛手が重すぎる、足も鈍くて逃げられそうにない。

『…まずいな。この体では無理だ』
少年は何もためらいもなく飛び降りた。
下に何もないと見て、再び剣状態に変身する。
標準的なサイズの両手剣へと姿を変え、落下する。
762 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 00:51:42.11 ID:JSpYjb8Y0
>>761
ああ、まったくだ……
折角の戦争だ……あの信号弾程度じゃ景気付けには程遠いぜ……!

【如何にシュバルトが人間以上の頑丈さとはいえ、先程のダメージはそこそこ痛い】
【爆風による煙がまだわずかにシュバルトの服に残っているのを見ると、その発言は強がりとも取れるかもしれない】

【剣に姿を変えて飛び降りた相手の意図はわからないが】
【戦いの第二幕を予感し、自らもそれを追い城壁から体を宙に躍らせる】
763 :ペコラギ [saga]:2013/05/19(日) 00:54:13.99 ID:8yxOawBG0
>>759
そう言われましてもねぇ。言ったことはこれで全部ですし、あんまり手紙の内容をベラベラしゃべるのも良くないような気がしてきましたし……

あ、いやでも待てよ……あれぐらいなら別に問題ないですかね?
【せわしなく目を動かしながら何か考えあぐねている】

そうですねぇ……強いて言うなら名前はいつもバラバラですが、手紙にはいつも同じマークが描かれてますよ!
ほら、こんな感じのです。
【指で地面をなぞり、完成したそのマークは】

【カノッサ機関の紋章】
764 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 00:58:01.20 ID:xyhg5qcQo
>>762
『さて。十分時間は稼いだつもりだ』
真紅の大剣は、地面に突き刺さる。
本体のダメージが大きすぎて、変身解除が出来ない様子だ。

『このまま何もなければ…万事休すって奴かな』
剣は儚げに、声を漏らした。
花火を3回も使い、街に警笛を促した。斥候の役目は終わった。
765 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 01:06:26.88 ID:JSpYjb8Y0
>>764
………しかし、剣が喋るというのも妙なもんだな。
お前もこんな田舎の反乱軍に肩入れせずに、カノッサ機関に身を寄せれば研究者どもからも大事にされそうなもんだが。

【突き刺さったまま動かない剣を見て、警戒を解いたか】
【戦闘には関係のなく、メルキオールのその姿に対する感想を漏らす】
766 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 01:12:04.40 ID:r6galukS0
>>763
「!!」

(このマーク……ビンゴ!やっぱりカノッサか!政府の奴等を叩きのめして聞き出そうと思ってたが、まさかこんなところで機関の情報を得られるなんてな。だけど、こいつからこれ以上聞き出すのも無理そうだな。機関員って訳でもなさそうだしな。)

ペコラギから底知れぬものを感じたのか、これ以上の質問は無意味と判断した。

(ま、これだけでも有難い情報だな。)

「教えてくれてサンキューな。ええと、ペコラギだったか。
俺はもうそろそろ行くぜ。あのデカブツにリベンジしないといけないんでな。」

そう言って、ペコラギに背を向けて歩きだす紫狼。

「あ、そうそう。そのマークの奴と関わるのは、ほどほどにしといた方が良いと思うぜ。ってアンタに言っても無駄かもしんねぇけど。」

最後にそう言い、去って行った。




767 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 01:12:05.42 ID:xyhg5qcQo
>>765
『さぁね…僕は分の悪い賭けが好きなんだ。
 このゲームは…奇跡が続かない限り、勝てないように出来てる』
エコーの掛かった、ボーイソプラノの声が周囲に響き渡る。
装飾剣のような物々しい大剣が喋る、滑稽な状況だ。

『僕はただ…勝って当然のゲームをしたくないだけさ』
ふと、本心を漏らす。微かな希望に縋って壊されてもいい、と。
768 :ペコラギ [saga]:2013/05/19(日) 01:27:22.43 ID:8yxOawBG0
>>766
あ、おーいちょっとー!? ……行ってしまいました。
機関のマークを見て顔色が変わりましたねぇ。そんなに大層なモノなんですかね?
ま、彼には彼の事情がありますから何も言いませんけど。
【小さくなっていく紫狼の後姿を見送ると、気を取り直したように頭をポリポリと掻く】

どれ、ペコラギも飲み直しますかね。
どうせまた延々クソあっちー砂漠を歩くことになるんですし。さーてと……

【一人呟きながら店へと戻っていく】
769 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 01:28:48.38 ID:JSpYjb8Y0
>>767
フン……人である時点で、そもそも人生っていうのは賭けみたいなもんだ。
自分で何かを確立したと思っても、それは案外脆いものだからな……

まぁ、能力者でもお前ほどになるとそもそも"人"であるかどうかわからないが……
寿命に縛られ、身体も人間並みに脆いというのであれば、同じだな……

【剣よりも遠くを見つめるような視線を走らせ、拗ねたような口調で言い放つと】

ああ――お前の命は暫く預けておいてやる。
若い奴を殺せるなら好都合だが……利用しがいのある奴は嫌いじゃないからな。

【殺す相手が"若い"ほどいい、シュバルトの発言の真意は謎に包まれているが】
【大剣に背を向けると、そのまま歩き去って行った】

>>766
【もし紫狼が、城壁の近くを歩くシュバルトの姿を視認したなら】
【彼の全身を包むマントに描かれたカノッサ機関のロゴが目につくかもしれない】
770 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 01:32:21.16 ID:JSpYjb8Y0
//あ、すいません。紫狼の中の人の落ち宣言、避難所で確認しました
//16行目からカットで……
771 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 01:36:18.34 ID:xyhg5qcQo
>>769
『今回は負けを認めよう…僕一人では太刀打ち出来ない。
 そして…機会を与えてくれた事に感謝する』
儚げな声で、シュバルトの姿を見送った。
剣は、周囲の人気が無くなるのを見計らい、ゆっくりと元の姿に戻る。

「生かされた、ねぇ…今度は爆弾ナシでやろうか…」
全身のダメージ的に、当分は病院から出れそうにない。
彼は左肩を押さえ、足を引きずりながら宿屋に向かった。
772 :メリッサ・マスカラス [saga]:2013/05/19(日) 19:35:34.98 ID:jds/BQbmo
【戦時中のオアシス】
「出来る事ならこの街は残してやりたかったが…
 いや、建物だけならまた建て直せるさ。」

 開戦数日前から大型トラックがやたら出入りしていた。
- メリッサさん"引越しの荷物"はもう移し終えたぜ。 -

「ギリギリ…いや、遅いくらいか。
 だがありがとう。これで心置きなく戦える。
 開戦翌日に準備が整うとはわたしも随分と鈍ったものだ。」

 戦闘員に出した命令は戦車と能力者は相手にするな。
 そして攻撃しながら撤退して敵を街の中におびき寄せろ。

 この二つだ。

 戦力は突撃兵、重装歩兵、一般車輌をに重火器をとってつけた粗末な改造戦車。
 そしてもはや避難行動も改造も終わっている"街"そのものである。

※街には原始的な落とし穴から近代的な対人地雷まで色々仕掛けられてます。
  防衛側の人は上手く活用、政府軍の人は上手く回避して下さい。
773 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 20:44:24.93 ID:1L3FKYQuo
【独立集落内、城塞付近】

…ドウなっテヤガル、ドイつもコイつも…
【まともに戦闘もせず、街中へ誘い込む敵兵を相手に不機嫌そうに呟く】

中へナカへ、ってカ?…上トウだ…
【蜘蛛の巣の中へと、ゆっくりと歩いて行った】
774 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 20:56:23.09 ID:jds/BQbmo
>>773
「誘い込もうとしているのが完全にバレてるな。」
 まあ普通の町人に上手い誘導や陽動は期待していない。
 それに物量で勝る相手の司令官がまともならどちらに
 せよ前進してくるだろう。圧倒した方が早いし安全だからだ。
 策を練って小細工をしなければいけないのはいつでも劣勢。

 オンモが能力者だという事は確認ずみだ。
 広場に誘い込んでもらうとしよう。
- そいつの相手はわたしがする。広場に誘導してくれ。 -
 オンモと退治している戦闘員にはそう通達を出した。
 
 
775 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 21:03:48.56 ID:1L3FKYQuo
>>774
【集落内、広場前のトラップエリア】

…!
……ォっ!
【嫌な気配を感じ取り自身の体重を軽くした】

【地面にある踏圧式の罠の殆どをスルー出来るだろう】

【指向性の罠等があればもちろん有効ではあるが】

…さテ、コッチか…?
【するすると、蛇の様に広場へと向かって行く】
776 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 21:12:13.90 ID:xyhg5qcQo
「さてと…ようやく戦争らしい空気になったかね」
背の高い建物に潜み、戦闘員らの無線をイヤホンで傍受する。
戦局は今の所は予定通りだが、彼は何かが引っ掛かると考えていた。

(…戦力3割減。再装填も遅くなるか)
体力は回復したといえど、左肩は壊れたままだ。
片腕だけでは、長い銃を扱うのは無理そうだ。
777 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 21:16:05.27 ID:jds/BQbmo
>>775
「感圧式の地雷は全てパスか。落とし穴も働かない。
 そう言えばあいつは以前に車を投げていたな。」
 思い出す。

「重さか質量のコントロールが能力か。」
 広場には白い軍服に黒髪の女が待ち構えていた。
「やあ、一度は少し言葉も交わしたな。
 君は政府軍側の者だったか。

 一応今回の戦場、こっち側の大将はわたしだ。
 わたしを倒せば君等の勝ち。」

 そういって能力発動。
 正六角形のタイルが足元から広がり、地面から重機関砲がせり上がってくる。
「はじめよう。これは挨拶代わりだ。」
 機関砲の口径は不明だが能力の砲弾だ。そこは考える必要はない。
 ただ、音が教えてくれる。これはかすっただけでも危険な代物だと。
778 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 21:26:08.34 ID:1L3FKYQuo
【独立集落、広場】

>>777
あァ?
あー…メ、めり…?なんッつタか、忘れタな…あん時干からびテたチビか
【首を捻るが、名前は思い出せないようだ】

大しょーダカなんダカ知らネェが、
【展開した機関砲を見てぐぐっと腰を落とす】

ウマそーにナッタなぁオイっ!!
【そして自身の背を殴ると同時に思い切り地面を蹴り飛ばし、腕を振り上げ爆発的な勢いでメリッサに迫る】

>>776
【場所にも寄るが、広場でメリッサと対峙する姿がそこから見えるかもしれない】
779 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 21:28:34.81 ID:xyhg5qcQo
「さて、大駒がいきなり取られる事態はあるまい」
懐から銀色の回転式拳銃を抜き…
左手でスイングアウトし、弾が込められているかを確認する。

「何れ後退戦になる。殿を務めるだけの体力は残さないと」
痛む左肩に顔を引き攣らせる。

>>777-778
「おそらく…手を出すな、だろうな」
2人の様子が手に取るように分かる位置。
彼は背の高い建物の内部でふんぞり返っていた。
780 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 21:31:58.41 ID:jds/BQbmo
>>776
高い所から見下ろせば多くの建物の屋上に骨組みの畳まれた何かが見える。
見た感じ、建物の端にある砂袋を落とせば動く仕組みのようだ。

>>778
「隔壁二門展開!」
 その場から一歩も動かずオンモの進撃を
 止めるように地面がせり上がり壁が二枚現れる。
781 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 21:39:24.62 ID:1L3FKYQuo
>>780
…!?
【突如現れた壁に身を強張らせる】

オォっ!
【それも一瞬、壁に向かって跳んで両足で「着地」、慣性に引きつけられている内に壁を駆け上がる】

【頂上までを一気に登り、内部にいるメリッサに対して上からの強襲を仕掛けようと飛び降りた】
782 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 21:42:00.68 ID:xyhg5qcQo
>>780
「…折角のタイマンに水を差すのは気が引けるねぇ」
窓から街を見下ろすと、使えと言わんばかりの罠の数々が点在していた。

「ATMでも転がってないかなぁ…」
恐らく今の建物の屋上にも何かあると見て、非常階段を駆け上がった。
783 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 21:57:35.82 ID:xNrdQ8qW0
(カノッサ機関……昨日は思わぬところで情報を入手できたな。よし、今日は政府の奴等から聞き出してやるか。)

腕と頭に包帯を巻いた男と、同じく包帯を巻いた猫が並んで歩く。

「しっかしなんだ?今日は町にトラップが仕掛けてあんのか?こりゃいいや、いっちょ有効活用して……
って、うおわあああ!!」

トラップの位置も把握していない上によそ見をしていたため、紫狼が落とし穴に落ちてしまった。
運の悪いことに、落ちたのは紫狼だけ。マウは驚き、落ちて行った紫狼を心配そうに下を覗く。
784 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 21:57:59.65 ID:jds/BQbmo
>>781
「ちっ、こいつ相手の接近戦だけはなるべく避けたいな。」
 能力解除、一丁の対物ライフルを抱きながら横に跳び、
 転がり、立膝をついた状態でオンモにむけて発砲する。

>>782
 そこにも上から見えたものと同じ物が畳まれていた。
 これも砂袋を落とせば…おそらくせり上がる構造だ。
 メルキオールはやぐらである事に気付くかもしれない。
 そしてザイルが括りつけられたクロスボウも置いてある。
785 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:03:37.78 ID:1L3FKYQuo
>>783
…あァ?
【紫狼が落とし穴に落ちる時の叫び声が、銃声音に混じってオンモの耳へと届いた】

>>784
…ぐッ…
【ライフルを目視した直後、空中で横腹を殴って軌道を変える】

【初弾をなんとか回避した後、再度の加速を得て肉迫せんと突撃する】
786 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 22:05:59.95 ID:xyhg5qcQo
>>784
「空からの襲撃は無いと見ていいだろう。
 あればこの辺に対ヘリ用の武器があるはずだがね」
腕を組み、ザイルの付いたクロスボウを手にする。

「…お手伝いに行くか。やはり一人にするのは問題だ」
クロスボウの照準を、2人の近くの建物の壁に合わせる。
ザイル付きの矢を躊躇いなく、建物目掛け射出する。
787 :アシャラ [sage]:2013/05/19(日) 22:09:15.88 ID:CX31MeXAO
【集落内部】

(軍の人達を町の中に誘う…それが私の役目、か)

ほらほら、早くしないと逃げちゃいますよーっと!!
【アシャラが走る背後には何人かの軍人達】

【その姿が瞬時に消え、鈍い音と小さな悲鳴が聞こえる】

……やった、成功…えへへ
【にやりと笑い、軍人達がいた所を見る】

【其処には落とし穴が空いており、軍人達が中で目を回していた】

788 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:13:38.57 ID:1L3FKYQuo
>>786
!?
【突然意識の外から飛んできた矢に注意が向く】

>>787
…こノ匂い…火吹きのチビか…
【案外近くにいるのだろうかそれとも風向きの関係か、存在を察知した】
789 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 22:16:59.61 ID:jds/BQbmo
>>783
 戦闘員Aが紫狼に声をかける。
「お〜い兄ちゃん大丈夫か?
 しかたねえな。やぐらを使うぞ。」
 戦闘員Bが砂袋を落とすとやぐらが立ち上がる。
 戦闘員Bはやぐらに仕掛けられていたウィンチからロープを伸ばす。
「りょうかい。よっこい昭市っと〜。
 ザイルに掴まれ、一気に引き上げるぞ。」

>>785
「こいつの能力を見くびっていたか。
 加速、減速、方向転換自由自在じゃないか。」
 腰からナイフを抜いて腕に斬りかかる。

>>786
 畳まれたやぐらにはクロスボウを引っ掛ける金具と
 ベルト付き、ハンドル付きの滑車が置いてあった。
 狙いがよかったのかザイルは程よく緊張している。

>>787
 先日の話だがアシャラにはもう一つの指示が出されていた。
 タンクの相手である。準備が出来たら迎えを寄越すと言われている。
790 :ペコラギ [saga]:2013/05/19(日) 22:22:32.85 ID:8yxOawBG0
【水分補給と休息を終え、集落を後にしたペコラギ】
ぜぇ、ぜぇ……今日もまた一段とあっちーですねぇ……ぜぇ、ぜぇ……

【目指すは首都】
【昨日と同じようにぜぇぜぇと息荒く砂漠を行く】

【そんな時である】

ぜぇ、ぜぇ、ぜ……おや? おやおやおやぁ?
【遥か向こうで小さな爆音と煙が立ち上るのを目にしたのは】

……あー、成程……。これは面白いことになりそうですねぇ!
【何かの匂いを嗅ぎつけたのか、相変わらずの薄気味悪い笑みを浮かべる】
【進路を変え、向かうのは街】
791 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 22:22:37.83 ID:xyhg5qcQo
>>788
「あっらー。すっごい見てる…仕掛けるなら今かな」
これじゃ注意を引き付けただけだ。
大将が到着まで時間を稼ぐだろうと見て決行する。

>>789
「…乱入するとはとんでもないやつだ」
滑車をザイルに通し、ザイルを屋上の柵に括り付ける。
「イーヤッホォォォーゥ!!」
ハンドルを右手で握りしめ、射出地点目掛けて降下した。
792 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:22:43.27 ID:1L3FKYQuo
>>789
…ふッ!
【腕を狙ったナイフの斬撃に対し、またもや横腹を殴る事で、しかし今度は僅かに吹っ飛ぶ程度で回避する】

【そして着地し、近接戦でのリーチの差…体格差からくる四肢の長さ…を活かせる距離から拳撃を繰り出す】
793 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 22:23:44.73 ID:JSpYjb8Y0
【集落を見下ろす小高い丘、その崖下に、シュバルト隊の布陣位置がある】

―――「隊長、戦況を報告します」
「現在、集落内部で落とし穴が7箇所、対人地雷が3箇所確認されたとのこと」
「また、中心部にて交戦中の部隊は苦戦を強いられている模様……」

【隊長の機関員――シュバルトは、兵士の報告も聞き流す程度にしか耳を貸さず】
【真剣な兵士を尻目に、どうでもよさげな態度を貫いていたのだが……】

わかってる……罠は市街戦の常套手段だからな。
他の奴らがどうなろうと構わんが、お前らには一人でも多くの人間を殺してもらう必要があるからな―――
794 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 22:24:33.25 ID:voZ3GOkC0
>>789
「必要ねぇよ。俺はこう見えて能力者だ。……今は能力失ってるけど。とにかく自力で上がれるから、お前らは自分の仕事をしてろよ。」

そう言うと、マウのいる方を見上げ

「マウ!スフィンクス・モードでこっちに来て俺を乗せて……いや、狭くて無理だな。翼がぶつかっちまう。なら、包帯を伸ばして俺を引き上げてくれ!スフィンクス・モードのお前ならできる筈だ!」

それを聞くと、マウはライオンの姿に変化し、落とし穴に包帯を伸ばす。紫狼はそれを自分の体にしっかりと結びつける。

「よし、いいぞマウ。引けっ!オーエス!オーエス!」

と、引かれる側の台詞ではないようなことを言う。やがて、引き上げられて

「ほらな。」

ただ引き上げられただけなのにドヤ顔だ。


>>785
こんな調子でオンモにはやはり気づかない。昨日、リベンジするとか言っていたのに……
795 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:29:29.38 ID:1L3FKYQuo
>>791
…ちっ!
【メリッサとの近接戦に移行しているため、援軍としてやってくるのが分かっていながら対応が出来ない】

>>794
…こりャア…あントキのホータイチビか?
【微かに漂う匂いを嗅ぎ、呟く】
796 :アシャラ [sage]:2013/05/19(日) 22:31:20.40 ID:CX31MeXAO
>>788
【アシャラのいる位置は広場からは少し離れているようだ】


>>789
とりあえず追ってくる軍人は今はなし
【辺りを見回して状況を確認してから端末を取り出し】

…連絡みたいなものもまだなし、かな?

797 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:35:11.51 ID:1L3FKYQuo
>>796
……っチ
【すぐに気配が読めなくなったのに対して舌打ちしつつ、内心では半分安心していた】

【ただでさえ周りは敵ばかり…それも歴戦の能力者だらけ…なのだから】
798 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 22:35:33.88 ID:JSpYjb8Y0
「は、はぁ……それで、如何なるお考えを?」
【協調性には程遠い隊長の発言だが、上官の考えならば逆らえぬのは軍人の定めか】

いいか、敵の手の内を識るのは常に敵だということだ。
だったら、罠の位置如き敵に教えてもらえば済むことだ―――

―――『Creete mythoe』『『Sevin fyeem』
【シュバルト隊を視認し、今にも攻撃に移らんとする反乱軍兵士達の真下に巨大な円形魔法陣が出現】
【更に魔法陣からは黒い炎が湧きあがると、それは兵士たちの足元に収束する】
【攻撃であることを警戒した反乱兵だが、なぜかそれに何もダメージがないことに少々当惑しているようだ】

さて―――往こうか。
ここから、世紀の大虐殺の舞台が幕を開ける………ハハハハハハハ!!!

【高笑いと共に、4人の『魔道兵』を率い自ら先頭に立ち前進する】
【反乱兵たちは、指令通り後退を始めた―――砂の地面に、焦げたような真っ黒な足跡をつけながら】
799 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 22:44:13.99 ID:jds/BQbmo
>>791
「メル?!」

>>792
「パンチ一発なら致命傷にはならない。」
 殴られながら腕の内側をねらってナイフを突き立てるつもりでただ刃を前に出す。

>>794
戦闘員B
「そ、そうか。じゃあ敵能力者が来たら頼む。
 こっちはなるべく、ノーマルはノーマルで当たる作戦だしな。」

>>796
PPPPPP.......
『こちらモロク、こちらモロク。アシャラさんですか?
 近くにいる事は把握しているんですが。
 お迎えにあがりました。えっとですね。
 そろそろはじめます。連中が始める前に始めます。
 そこに待機していてくだ…っていた!』
 街の曲がり角から地味な栗毛の青年が現れた。
『(わぁ…可愛いな。)』

>>798
 大虐殺は起こらない。
 なぜなら起こせないのだ。この街には戦闘員しかいなかった。
 一般民間人は全て他所のオアシスか新しい街に移動済み。(>>610,>>772)
 
800 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 22:48:39.53 ID:LxKt1w2V0
>>795
相変わらず気づかない紫狼。まぁ、無能力者と猫だから仕方ないかもしれない。


>>799
「オーケーオーケー。能力者の相手はまかせな。」

(俺の能力を奪った奴がいるかもしれないしな。)

801 :ペコラギ [saga]:2013/05/19(日) 22:49:18.54 ID:8yxOawBG0
【厄介事の中に何かを見出したのか、戦闘真っ最中の集落へと辿り着く】
【立ち込めるのは砂煙、鳴り響くのは銃声と怒号、充満するのは硝煙と血の匂い】

【そんな凄惨な光景を目の当たりにし、】
うんうん、派手にやってますねぇ!実におっかないですねぇ!
【口では怖いと言いつつも、その表情に恐怖の色は微塵も無い】

【手紙を取り出し、描かれた機関の紋章を眺める】

……ペコラギは実に運が良いです。
これはひょっとしてもしかすると、わざわざ首都まで行く必要が無くなるかもしれませんよ。
【戦場にまるでそぐわない、如何にも能天気といった風で独り言ちながら街中を歩いていく】

「止まれ! 貴様何者だ! 所属を言え!」
へっ? あぁいや、ペコラギはそういう者では……
「構うな、怪しい奴は片っ端から殺してしまえ!」
えぇ! ちょちょちょちょっと! 銃なんか向けないで……って、わー!!

【幸先悪く、ばったり出くわしたどこぞの兵士達に発砲され逃げ惑う】
802 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:50:58.23 ID:1L3FKYQuo
>>799
…ふンっ!
【ナイフを突き立てられた腕に力を入れ、振り上げる】

【筋肉で無理矢理固定されたナイフは引き抜くのにはそれなりの筋力が必要だ】

【更にもし能力が対用しているならメリッサの体重は拳撃により「軽く」なっているだろう】

【そうだった場合、ナイフを手離さなければ一緒に振り上げられ、手離せば武器を失う結果になるが…】

【もちろん、このナイフに何か付随効果があるとしたら彼の目論見はご破綻する事だろう】
803 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 22:51:37.54 ID:xyhg5qcQo
>>792
「苦戦してるようだねぇ…」
降下の途中でハンドルを手放し、くるりと一回転して着地する。
…着地の瞬間、顔を引き攣らせたように見えた。

「残念だが、今回は手を貸してやれそうにない」
屈んだ状態から立ち上がり、ぼんやりとした表情で大男を横目に…

>>799
「もうじき、奴さんのボスが来ます。
 今しばらくはこれで耐えて下さい」
メリッサ目掛け、片手で側転しながら向かう。
パチンと指を鳴らし、全身が山吹色の炎に包まれると…

『…この方がいいでしょう』
赤い儀礼短剣となり、回転してながらメリッサに向かう。
ブーツナイフのような小さな姿だ。
804 :アシャラ [sage]:2013/05/19(日) 22:56:35.65 ID:CX31MeXAO
>>799
わっ!?え、えーと確かこのボタン…
もしもし、此方アシャラです…
(良かった…繋がったぁ…)
【操作法に手間取りながらもなんとか端末をとり】

はい、分かりまし……あ、はじめまして
【通信の最中に此方も相手を見つけ会釈する】

…それでは行きましょうか

805 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 22:57:43.22 ID:1L3FKYQuo
>>800

【もし広場方面へと向かって来られたらメリッサとメルキオールに加えて相対する事になる】

【もしそうなったら撤退するしかない、と彼の本能が警笛を鳴らしていた】

>>801
…??
ナンだ…?
【突如としてやってきた正体不明の匂いに当惑する】

>>803
ふン、このマエのマズそーなチビか
ンな手ぇなんザイラネェな、ドンな味がスンのか試しテやルヨ…
806 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 22:59:11.26 ID:JSpYjb8Y0
―――『Creete mythoe』
【円形の魔法陣を展開。それを防御壁として反乱兵の銃撃を防ぎつつ、逃げる彼らを追う】
【魔道兵4人も同じような術を展開しつつ行軍し、徐々に中心街への距離を縮めていく】

【シュバルト隊の行軍ルートは、反乱兵の真っ黒な足跡を辿るような形になる】
【つまり、敵兵の歩いた位置ならば罠が存在することはありえない――シュバルトの狙いはそれだった】

>>799
【集落を見回すと、確かに力無き一般人の姿は見受けられなかった】
(ちっ……民間人は既に避難済みか)
(まぁいい、革命の為に命を賭ける無謀者なら大勢居る筈だ―――まずはそいつらからだ)

>>800
【行軍中のシュバルト隊を見かけたなら】
【その中に、カノッサ機関のロゴ入りの黒いマントに全身を包んだ男が見えるだろう】
807 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 23:08:09.64 ID:jds/BQbmo
>>801
 集落の中はすでに戦場だ。
 街側の戦闘員の狙撃が政府軍の兵士を。
 政府軍の兵士が街側の戦闘員を狙撃もする。

>>802
 ナイフは普通のコンバットナイフだ。メリッサに怪力等の特殊能力もない。
 振り払われただけで吹き飛ばされ、しかし受け身をとって体勢を整える。

>>803
「な、君は変わっているな。どちらの味方なのだい?」

>>804
『ど、ども!モロクっす一八歳です!彼女募集中です!
 えっと戦車をとりあえず片付けて来いと命令されてます!
 で…乗り物が…え?』
 小さなトライクだ。これで戦車と戦えと?

『アシャラさん、生まれる前から愛していました。
 こんな街は捨てて二人で逃げましょう!』
 
808 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 23:10:33.11 ID:v9+M4/DV0
>>805
紫狼の匂いはオンモから遠ざかって行く。なぜなら、紫狼は別方向へ移動したからだ。

>>806
紫狼が移動した先で見かけたのは、カノッサ機関のロゴだった。

「あれは…カノッサ機関員!!やっぱり出てきてたか!」

肩にマウを乗せた紫狼は建物の影に隠れ、カノッサのロゴを身に付けた男を見張る。隙があれば、攻撃を仕掛けるつもりだ。しかし、紫狼は殺気を隠しきれていない。
809 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 23:12:38.74 ID:xyhg5qcQo
>>802
『…そうかい、あとは大将が決めることだ』
短剣になりながら回転し、飛翔していた。

>>807
『あれ…?貴女なら空中のボクを掴んで…
 奴に突き刺すと思ったのにな…』
かわされた。…一本の短剣が壁に突き刺さる。

『…思ったより信用されて無いんですね。まぁいいでしょう』
すぐには変身を解除できなさそうだ。今なら彼を捕まえられる。
810 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 23:16:32.59 ID:1L3FKYQuo
>>807
【指で摘まむようにしてナイフを引き抜くと、赤い軌跡を描きながら乱雑に投げ捨てる】

…オォっ!
【そして少し距離が開いた事で射撃を警戒しているのか、地面を抉りながら殴って砂埃を空中に停滞させる】

【細かい粒子や砂粒が自重を失ってふわふわと漂い、ところによって視界が悪くなった】

【そしてまた距離を詰めようと、ステップを踏み始めた】

>>808

【やがて気配が察知出来なくなったのを確認した】

>>809
…なァニやってンダ?オマエ…
【壁に刺さったメルキオールを視界の端に捉えながら】
811 :アシャラ [sage]:2013/05/19(日) 23:17:36.77 ID:CX31MeXAO
>>807
へ!?あ、はい…アシャラです…
【モロクの勢いに圧倒されながらもなんとかそれだけ言う】

…あー、これに乗って戦…え、え!?
【トライクに乗って戦うというのを理解しかけた時に唐突に駆け落ちを持ちかけられぽかんとする】

あの…今はふざけてる場合じゃ…

812 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 23:19:02.29 ID:JSpYjb8Y0
――――よし、お前らはそのまま、術をかけた反乱兵を追え。
【紫狼の気配に気づいたシュバルトは、魔道兵4人を中心街へと先行させ】

>>808
【少なからず殺気が発せられているというならば、それに気付かぬほどシュバルトも鈍感ではなかった】
【唐突に足を止めた彼は、いずこの言葉とも知れぬ発音で"詠唱"を紡ぎ出し―――】

……『Sevin tookeir』
――――そこだろ?出てこいよ。

【殺気の発生源へ掌を向けると、一本の『黒い雷』を発射する】
【それは耳を衝くような雷鳴と共に建物に直撃し、威嚇射撃の役割を果たすだろう】
813 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 23:24:14.59 ID:0kdv/BVI0
>>812
「ちくしょう!バレてたか!」

急いで建物から離れる。

「雷に直撃なんてもう勘弁なんでね!
くらいな!カノッサ機関員!!」

シュバルトに向け、鞭のような包帯を伸ばす。
814 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 23:26:29.16 ID:jds/BQbmo
>>809
「君を頼ろう。力を貸してくれるのなら感謝する。
 だが、無理はするなよ?」

>>810
 砂塵を利用して姿を消す。
 勿論オンモの使ったオンモの能力によるオンモの作戦だ。
 彼がメリッサを見失った理由は用意できる。
 予想外の方向へ走りだしたのだ。
「まさか自分から接近戦を望む事になるとはな。」
 その視界内に砂塵の中に紛れたメリッサの姿が飛び込んでくる。
 そして短剣となったメルキオールを引き抜いて構える。
「勿論離れたら次はわたし自身の異能で君の相手をする。」

>>811
『僕は大真面目です!!ちなみに9歳から48歳がストライクゾーンです!!』
 モロクは答えた。
 そう言えばメリッサはアシャラにこんな事を言っていた。
 戦車も車だから酸素、わかりやすく言えば空気が無いと動かなくなると。
 それからもう一つ、戦車は金属製の箱にも似ていて熱が効くとも言っていた。
815 :ペコラギ [saga]:2013/05/19(日) 23:26:37.90 ID:8yxOawBG0
>>805
「く……がはっ……!」
「うぅ…………」
【呻き声を挙げながら、地面に横たわる兵士達】
【先ほど発砲しながら追い掛け回していた連中だ】
【切り傷、打撲痕、火傷……あらゆる傷を身体に刻み、血の海に転がっている】

……だから銃なんか向けないでって言ったのに。困りますよねぇ。
【そんな兵士たちを眺めながら、ポリポリと頭を掻く】

ま、いいでしょ。差出人に会って「教育が出来てない」って言えば済む話ですし。
【兵士たちが物言わぬ骸になるのを見届けずにその場を後にする】

【街中を進んでいくと、何やら大柄な男が目に映る】
【服装を見るに、どうやら政府軍関係者らしい】
やあ、こんにちは! 今日の調子は如何ですか?

【初対面であるのにまるで知り合いのような気軽さで男に声をかける】
816 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 23:30:55.36 ID:xyhg5qcQo
>>810
『ああ、この大将中々手強くてねぇ。
 何度か試したけど尽く駄目だった』
どっちの味方なんだ。

>>814
『…さて、どんな色を見せてくれるかな…』
剣の主導権は、すでにメリッサに渡されていた。
白い軍服を着た、長身の青年の姿がメリッサだけに見えるようになる。

『敵はいつ何処から来るか、分かりませんよ?』
数歩離れた後ろに、彼は居るようだ。
後ろで手を組み、丸いレンズ越しの金色の目でメリッサを眺める。
白いパーカーを着た彼は何処に行ってしまったのか。

『大丈夫です、今回の僕は貴女の味方です』
彼は小さな声で、囁いた。
817 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 23:33:26.18 ID:JSpYjb8Y0
>>813
やはり、能力者か……

【黒のマントを脱ぎ捨て、戦闘態勢に入る】
【一条の白い軌道は、しかしシュバルトを捉えんとするところで途絶えた】
【彼が包帯を右手で掴み、力づくでそれを止めたからだ】

どうした?
まさかその程度で終わるわけじゃないだろうな……?

【挑発的な笑みと共に、包帯を掴んだ右手に魔力を集中させると、そこから『黒い炎』が燃え上がる】
【もし包帯が通常の包帯と同様に火に燃える性質を持つのなら、『黒炎』はたちまち紫狼のほうへと伝わっていくだろう】
818 :アシャラ [sage]:2013/05/19(日) 23:36:23.21 ID:CX31MeXAO
>>814
……モロクさんはこの町の出身ですか?それとも別の町から?
【トライクにあちこち触れて動かし方を模索しながら唐突に尋ねる】

819 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 23:36:49.38 ID:1L3FKYQuo
>>814
…くクくっ、楽しクナッテきたナァ?
【腰を落としてどっしりと構える】

【左腕を首に巻きつけるように左の拳は右肩の前、そして右腕はやや突き出して目線の先に…なんとも不思議な防御重視の上段の構えだ】

【恐らく強襲されたとしてもその初撃を食らいつつ、反撃を行えるようにとの事なのだろう】

【距離を離さぬ様、大まかな方向へステップを踏むのを忘れずにいた】

【そして視界に入ったメリッサを捉え、一気に駆け寄り突き出ている右腕で鋭いジャブを放つ】
820 :紫狼 [sage]:2013/05/19(日) 23:40:14.94 ID:kOtoteNx0
>>817
「くっ、離せよ。」

シュバルトを睨み付ける紫狼。しかし、シュバルトが炎を使った途端焦りだし

「うわっ!火はマズイ!!マウ!!」

マウを離れさせ、無能力状態になる。マウはそのまま路地の隙間へ入って行く。包帯は消え去り、紫狼に炎は届かなかったが……

(どっちみちやべぇな……マウの奇襲も通用しそうにない……)

821 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 23:42:19.12 ID:1L3FKYQuo
>>815
…!?
【突然声を掛けられ、思わず振り返ってしまう】

【恐らくメリッサとの近接戦闘における、結構な隙になる事だろう】

>>816
はッ、ゴ託はイラねぇ、さッさと来いよ…鉄チビ
822 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/19(日) 23:48:36.44 ID:jds/BQbmo
>>816
「あなたはまるで武人のように大義を自分で選ぶ一振りの剣のような。
 不思議な人です。不思議な刃です。不思議な方ですね。」
 唯一無二の武器パーティクラーム再帰創世…?それが機能に加わる。
 メリッサのアーセナルゲートは兵器廠のパーティクラーム。
 防衛機能に何かが加わった。

 その前にメルキオールはどんな姿でメリッサの前に現れるのか。
 若草色の蛍光色を帯びたその刃物はなんなのか。

>>818
『この街、だけれど。俺の家族ってキャラバンだからさ。
 だから、故郷とかそういうのないんだよね。
 でもこの街は好きだよ。よく使う中継点でさ、友達の殆どはここの人。』

>>819
 駆け寄る前にバックステップ。
 ジャブであろうが居合であろうが、攻撃の初弾は未経験者には避けられない。
「わたしはお前を侮りはしない!」そして、そのあとから前に向かって突きを打つ。
823 :シュバルト [saga]:2013/05/19(日) 23:51:53.97 ID:JSpYjb8Y0
>>820
…………?
(猫が離れていったように見えたが……―――)

【面識のない相手故、マウが離れると紫狼が無能力になるという事情は知らない】
【隙間に隠れたマウを一瞥したが、目前にいる男――紫狼が能力者であるという思い込みを抱いたまま】

なら……お前はこいつでもてなしてやるか。
―――『Sevin sniverd』

【召喚魔術により、漆黒の片刃剣を右手に呼び出す】
【剣を自身の胴の前で横に構え、防御にも対応できるようにしつつ、前進する】
【その速さは、特筆するべきものではないものの、平均的な人間を大きく超えたものとみることができるだろう】
824 :メルキオール [sage]:2013/05/19(日) 23:53:50.68 ID:xyhg5qcQo
>>821
『生憎、今は手も足も出ない状況でね…』
意識だけが外にある。本体はメリッサの手の中だ。

>>822
『…所詮、自分の身体も消耗品ですから。
 上手く使ってくれる人間が居れば、それに従うまで…』
若草色の光を眺め、彼は口元を歪ませた。

『彼はアウトボクサーですかね…切れるような左だ。
 体格も相まって、見た目以上にリーチが長い…
 チョークに一発入れて、ラッシュでも掛けてみますか?』
眼鏡を手のひらでかけ直す。
825 :オンモ [sage]:2013/05/19(日) 23:57:51.44 ID:1L3FKYQuo
>>824
口は出セんのか?変ナチビだ…

>>822
…!
【そのまま先程と似た手段で武器を奪おうとしたものの、メリッサの手にしたナイフから普通ではない威圧感を感じて作戦を中断する】

【右肩の前に置いた左の拳でそのまま肩を叩くと、体が左脚を軸にぐるりと回転する】

…オォォぉあっ!
【そして突きを回避しつつ、遠心力を加えた裏拳を繰り出した】
826 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 00:00:01.74 ID:+m0Gr1yAO
>>822
…友達がいるなら、何故「この町から逃げよう」なんて言うんですか?

……私にも故郷はありません。ドレイになった三歳から前の記憶がないから
だから、この町が新しい“故郷”なんです
この町の人達が“家族”なんです
だから私はこの町を、皆を守りたい…皆を捨てて逃げるなんて絶対に出来ない
【トライクの操縦を諦めたのかトライクから離れる】

……タンクの場所、教えてください
私一人で行きますから

827 :紫狼 [sage]:2013/05/20(月) 00:00:17.00 ID:r6V65hZB0
>>823
(やべぇ……避けれねぇ……)

咄嗟に目を瞑る紫狼。剣が紫狼に迫る寸前、硬い何かがそれを防ぐ。
ゆっくりと目を開ける紫狼。目の前にはライオンの姿が

「マウ!間に合ったか!」

硬い何か、それは翼の生えたライオンと化したマウの包帯の爪だった。
828 :ペコラギ [saga]:2013/05/20(月) 00:09:12.00 ID://SmV1OR0
>>821
【声をかけた瞬間、男の遠方から人影が現れる】
【どうやら戦闘中だったようだ】

わぁ! こ、これはとんだお邪魔をしてしまったようですね……!

あまり長居しては戦闘の余波がペコラギにまで飛び火しそうですよ!
【先ほどの軽快さはどこへやら、あわあわと傍の路地へと潜り込むとそのまま走り去る】
【このまま走っていけば誰かと遭遇するはずだ】
829 :シュバルト [saga]:2013/05/20(月) 00:11:29.97 ID:qttERZ9+0
>>827
――――……っ…なんだ……!?

【剣を通じてその手応えを噛み締めた】
【自身の剣閃を阻んだその獣が、先程隙間に隠れた猫のマウであるという事実はシュバルトには知る由もなく】

ペット――にしては、少し凶暴そうだな。
使い魔の類か…?

【湧き上がる疑問と並行して、目前の強力な獣に対抗する手段を思索し……】
【常人を凌ぐ跳躍力で体を宙に舞わせると、マウの巨体を飛び越え落下と同時に背後の紫狼に剣を振り下ろそうとする】
830 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 00:16:25.81 ID:zwlJkiTbo
>>824
「メルとわたしは同じなんだな。確かにわたし達は消耗品だ。
 だが、使い捨てにされるくらいなら最後まで誇り高く戦いたい!」

>>825
 こう言う時はバックステップより前進だ。
 肩に刃をあてようと密着する。当たれば一気に引き切るつもりで。
「これが武器を持った人間の力だ!」

>>826
『…。ああああ!もう!後部座席に乗って下さい。俺も行きますよ!!』
 覚悟を決めたモロクはアシャラのためにエンジンを回し、地図の場所を思い出す。
『けれど、俺らで戦車なんて相手にできるんですかね!
 無理だと思ったらアシャラさんをさらってでも一緒に逃げますよ!』
831 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 00:21:29.76 ID:+m0Gr1yAO
>>830
……!! ありがとうございます!!
【ぱあっと顔を輝かせるとトライクに乗り込む】

大丈夫ですよ
私は炎を吐き出す能力を持っていますし…何よりその威力はこの戦いのリーダーが認めたものですから!
【少しだけ自信ありげに笑う】

832 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 00:22:14.26 ID:akkWuYoto
>>824
『喋れているつもりなんだけどね…まぁ、いいでしょう』
短剣が喋る光景…大剣の時といい奇妙な光景だ。

>>830
『人の上に立つ人間のココロ…か。
 さぁ、次で決めましょう。…その覚悟を、奴に思い知らせましょう』
期待を胸に、柄に力が入るのを待った。
833 :オンモ [sage]:2013/05/20(月) 00:24:19.23 ID:9pcbmNS3o
>>828
…!?

>>830
…しマっ…!
【ペコラギに気を取られた一瞬、その刹那で肩を削ぎ取られる】

ぐッ…!
【無事な方の腕で自身を殴り後方へ吹っ飛ぶ】

…クソが…っ!
【忌々しそうに呟き、砂の煙幕を張りながら撤退して行く】

【もし銃撃を行えば充分に命中が期待出来るだろう】

//すみません、落ちます、乙でした
834 :紫狼 [sage]:2013/05/20(月) 00:25:04.68 ID:AYSmnKgI0
>>829
「へっ、そうだ!使い魔だ!俺の能力で操ってる!他にもまだまだいるぜ!」

(こうなったらハッタリ作戦だ……どうにかして奴の隙を見つけて……)

紫狼が思い付いたのはハッタリから隙を探して、不意打ちの流れ。しかしーー

「なっ!?跳んだっ!?ぐっ……マジか…よ……」

まさかマウを跳び越えるなどとは思っておらず、胸を斬られてしまう。何とか致命傷は避けたが、出血が酷くそのまま自身の血黙りへと倒れる。
マウはそれに気付き、急ぎ紫狼の体に包帯を巻き付ける。しかし、猫に応急措置の心得などなく、止血すらまともに出来ていない。更にはその行為が隙になってしまった。

835 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 00:30:13.46 ID:zwlJkiTbo
>>831
 モロクという栗毛の青年は答えた。
『俺と同じパイロキノの一人なのかな。
 戦車は恐いよ。でも弱点のない武器も兵器もないってメリッサさんが言ってた。
 信じてみるか。いくよ!』
 トライクは街近くの高台に向かって走りだした。

>>832
「上じゃないよ。先だ!もっとも鋭い部分がわたしじゃないといけない!!」

>>833
「このまま串刺してやる!!」
 そう叫んで刃の切っ先を突き立てようとするが砂塵に邪魔をされる。
「…また逃したか。だがいなくなったなら…それでも十分だ。」
 ニタリと笑い、オンモの撤退をそのまま見逃す。
「あれは兵でも戦士でもなく、一匹の獣だ。」

// おつかれさまです。

836 :シュバルト [saga]:2013/05/20(月) 00:38:26.66 ID:qttERZ9+0
>>834
フッ……いくら使い魔が強くても、本体は大したことなさそうだな……!
(とはいえ、このライオン以外にも何か呼ばれれば不利か……)

【紫狼の言葉を真に受け、他の「使い魔」を警戒し、地面を蹴り大きく後退する】
【その先は広場。死角のできる建造物の近くを避けての選択である】

【元はといえば不意打ち狙いの紫狼の演技だったが、シュバルトの後退により応急措置の隙が帳消しになったのは、一応功を奏したと言うべきか】

―――『Creete mythoe』
【自身の前方に、円形の魔法陣を創りだす】
【これは魔術の威力を高める補助装置であるだけでなく、敵の攻撃をある程度防ぐ簡易の防御壁にもなる】
837 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 00:38:26.75 ID:akkWuYoto
>>830
『楔、切端、先導者…なるほど。もっとも鋭利でなければならない。
 そういう僕は、切端が丸く出来ている。ナイフとしては使いにくいかな…』
彼の変身する刃物は切端が丸い。彼の性格が反映されているようだ。

『ふう…退ければ十分でしょう。つい力が入ってしまいました。
 そろそろ、奴さんの大ボスがこの街に現れる頃でしょうか』
対象が撤退する姿を見て…ふう、と大きく溜息を漏らした。
838 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 00:39:32.44 ID:+m0Gr1yAO
>>835
貴方も能力者なんですね…まあ、確かに普通の人とも言ってませんでしたが
……メリッサさんが言ってました。戦車は金属の箱みたいな物だから、熱が効くって
だから大丈夫です
【地点への到着を待つ】

839 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 00:45:50.60 ID:zwlJkiTbo
>>837
「命拾いはしたわけだ。
 能力者対策を能力者だけにさせた下の下の作戦だったからな。
 今回は協力してくれて感謝する。メル。」

>>838
モロクが言うには「ただ自分たちの能力で洗車を焼け。」と指示されているとの事。
『奇襲だそうです。この奇襲で戦車が無力化できるって本当なのかな。
 あ、おれも炎使いです。火炎放射器のパーティクラームを使えます。』
840 :紫狼&マウ [sage]:2013/05/20(月) 00:50:35.87 ID:icRMkwCD0
>>836
マウの知能は人間に比べ高くはないが、言葉は理解できるし猫のそれを大きく上回っている。当然、勝てる相手と勝てない相手の区別位はつく。今回の場合は後者だ。故に逃げ出そうと空に飛び立つ。
一方、紫狼は出血により気を失ってしまったらしく、飛び立ったマウに引っ張られ、宙吊りの形になる。
紫狼の血の雨を降らせつつ、マウはシュバルトに背を向ける。

841 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 00:51:47.65 ID:akkWuYoto
>>839
『まだまだ戦いは終わってませんよ…
 その台詞は後でとっといて下さいな』
能力者一人を退けた所で、他の政府軍が居ないとは限らない。

『どうしますか?…別れて行動します?
 昨日の戦闘もあり、奴がこの街に来てるかもしれません』
奴。…彼は<奴>と戦ったのだろうか?
842 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 00:55:22.22 ID:+m0Gr1yAO
>>839
奇襲、ですか……
上手くいけばいいな…
私もパ、パーティ…クラ、ームは持ってますよ
「フユウシキコガタヘイキ」のものみたいです
……っと、そろそろでしょうか?

843 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 00:56:59.33 ID:zwlJkiTbo
>>841
「一つ一つの積み重ねの上に勝利がある。
 今日は本当に助かったよ。」

 さてメルキオールからの提案だが…。
「剣や刀に化けるだけが能力なら一人にはできない。
 ただ、そうでないのなら散開したいところだ。
 …"奴"?」
844 :シュバルト [saga]:2013/05/20(月) 01:03:42.04 ID:qttERZ9+0
>>840
…………?

【敵の反撃を警戒、更に可能ならば追撃の術を編もうという意図が、魔法陣には込められていたが】
【明らかな戦略的撤退の様相を見せる相手に、少々拍子抜けしつつも魔法陣を消し去った】

奴を骨の髄まで斬り裂いた手応えはないが―――ダメージは割りと深刻みたいだな。
ま、本体がああとはいえ、あの獣をまともに相手しては流石に手こずりそうだからな……

【紫狼たちの撤退を確認すると、シュバルトもその反対側へと踵を返し】
【両者が背を向けあうまま、互いの距離は遠ざかって行った――――】

//では、ここで落ちです。
//お疲れ様でした!!
845 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 01:04:03.08 ID:zwlJkiTbo
>>842
 街を見下ろせる高台が存在する。
 そこには政府軍の戦車隊が存在した。
 モロクは唾をゴクリと飲み込む。
『重さが10d異常の車両兵器です。
 轢かれたら身体能力強化型の能力者でもまず死にます。』

『車体が硬いのでどんな強力な攻撃も効きません。
 重いので、威力のある砲撃だってできます。陸戦の暴帝です。
 それが戦車です。アレに火あぶりだけで勝てるんでしょうか。
 いや、やらないといけないんですね。』

 政府軍の用意した戦車の列を見てモロクは震え出す。
846 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 01:04:07.69 ID:akkWuYoto
>>843
『まだまだ…勝ち足りません。
 貴女が望む5:5は、こんなもんじゃない』
顔を右手で隠し、笑みを浮かべて…

『奴さんから、おぞましい何かを感じました。
 若い人間が居るから好都合とか…難しい奴です。
 カノッサに身を寄せれば…とも言ってましたっけ。
 もう一度、サシで奴とやり合うには…此方は分が悪い』
右手で左肩を抑えながら、顔を引き攣らせた。
847 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 01:10:17.11 ID:+m0Gr1yAO
>>845
あれがですか…流石に大きいですね
【高台の戦車を見上げつつ答える】

やるだけやるしかないんじゃないですか?
とりあえず戦車に届く場所まで行った方が良いのでしょうかね?

848 :マウ [sage]:2013/05/20(月) 01:14:41.45 ID:qkfH3teX0
>>844
急いで紫狼を手当てできる場所へ連れて行かねば……一刻を争う事態だ。必至で逃げるマウ。
しかし、どこへ連れて行けば手当てが可能なのか……マウには分かるはずもなく、あてもなく飛び続けーー一人と一匹の行方を知るものはまだいない。


/乙です。
自分もここで落ちます。
849 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 01:19:04.68 ID:zwlJkiTbo
>>846
「ん?
 くっくっくっククククク。
 あははははは!あーっはっはっはっはっははははは!
 いくつか誤解があるようだが、まず5:5に持っていくつもりはない。
 奴らを恫喝するには対等の立場では足りないからな。最低でも7:3だ!
 カノッサは最初から蚊帳の外さ。普通の人間同士の戦争をするのさ!
 そして私達は勝つのさ。能力者はオマケの戦力にする。
 頼もしいオマケとしての立場を守る。
 この世界のルールではノーマルが能力者を支配しているからなッ!」

「おっかない奴とサシでやるつもりなんてないよ。
 こっちの連中とあっちの連中の戦いに能力者を入れさせない。
 それがわたしの一番のぞんでいるこの戦争の形なのさ。」

>>847
 モロクは説明をはじめる。
『そう、戦車には近づかないといけないんだ。
 で、戦車も車だからね。光熱の空気を中に吸い込めばエンジンがやられる。
 でも、最新のエンジンの冷却装置なら戦車だけは守ってくれる。』

 これが一番大切な所だ。
『戦車は兵器だ。普通の、ただの一般車両じゃない。
 金持ちが乗っている乗り心地のいい車両と違ってエアコンが操縦席にない。
 つまり、俺達が加熱したら、操舵席、砲手席の温度はどんどんあがるんだ。
 そこから人を追い出す方法なんて簡単だろう?』
 つまり加熱すればいい。
850 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 01:27:27.18 ID:+m0Gr1yAO
>>849
成程……
じゃあ早速やっちゃいますか?

851 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 01:30:13.95 ID:akkWuYoto
>>849
『クククッ…5:5を通り越して…7:3。
 泣くまで殴って交渉の場に引き摺り下ろす形ですね…』
釣られて青年も笑う。

『瓦礫を受けても、爆風を受けてもピンピンしてました。
 車に轢かれても、飛行機から落ちても…きっと死にません。
 カノッサの連中って、皆ああなんですかね…』

『喧騒が鎮まりましたねぇ…恐らく撤退したんでしょうか。
 一先ずお開きにしましょう。僕を適当な所に投げて下さい』
主導権は武器側にはないようだ…
852 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 01:37:20.23 ID:zwlJkiTbo
>>850
 モロクは頷く。今は休憩中らしい。
 奇襲をかけるにはちょうど良い。
『パーティクラーム"スプレッド・アフェクター"!』
 化学兵器のパーティクラーム、攻撃の影響範囲を拡げる支援能力。

>>851
「そこが最低ラインだ。そこから先もあるがね。」
 メリッサは不敵に笑う。
「一回目がこれなら政府との交渉が楽になるだろ?」
853 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 01:43:02.20 ID:+m0Gr1yAO
>>852
それじゃやっちゃいましょうか!!
【戦車をまっすぐに見ると、息を大きく吸い込み、一旦止める】

【そして、紅蓮の炎を戦車めがけて吐き出した】

854 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 01:44:40.94 ID:akkWuYoto
>>852
『…7:3より先。考えたくないですな…』
おおこわいこわいと小さく漏らし…

『えーと。手放さないって事は…
 どうやら、僕はこの姿で一夜を過ごすようだね…
 まいったな…これじゃ昼にプリンが食えない』
武器状態で箱の中に入れて封印すれば、彼は出られないだろう。
幾何学模様の箱は、どうやら封印術が施された物の様子だ。
855 :政府軍 [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 01:52:35.98 ID:zwlJkiTbo
「何事だ?!」

『そ…それが、それがただの火炎放射です。』
「火炎放射?!エンジン停止!エンジン停止だ!
 強襲者に迎撃!掃討しろ!」

『駄目です!キャブレターが可燃性物質を吸い込んだようで…
 1345789号車…エンジンをやられました!』

「敵は、敵は何名だ!」

『不明です。強力な火炎放射器を装備しています。
 もしくは…能力者です!』

 政府軍の戦車隊はパニックに陥っている。
856 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/20(月) 01:55:45.24 ID:zwlJkiTbo
>>854
「おっと、すまない。」
 ショートソードは手放す。
「また会おう。君は自分の意思で動ける方が良いと思う。」
857 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 02:00:28.22 ID:akkWuYoto
>>856
『…おや、あっさり開放するんですか。
 自分の方向に飛んできた刃物なのに…』
短剣が燃え上がると、青年の彼の姿は霧となって消え…

「ぐぅ…あの時のダメージがまだ…」
剣のあった場所に、うつ伏せの少年が右肩を押さえて倒れていた。

「くんくん…おや?火事ですか?
 これは装甲板が燃える匂い…?
 こっちの陣営に装甲車両なんて…』
ムクリと立ち上がり、新たな戦火の予感に目を輝かせた。
858 :アシャラ [sage]:2013/05/20(月) 02:01:46.17 ID:+m0Gr1yAO
>>855
……これで目的は果たせた、かな?
【パニックになる戦車部隊を物陰で見ながら勝ち誇ったように笑う、が】

【混乱で逃げまどう軍人の中に見知った顔を見つけ、顔色が変わる】

そっか…そういえばそうだったよね…

……待って、下さい…“御主人”――
【その場から逃亡する嘗ての主の姿を追い、その場を離れてしまった】




/強引ですがこれで落ちますー
859 :メルキオール [sage]:2013/05/20(月) 02:30:29.47 ID:akkWuYoto
「火事…見晴らしのいい場所があったんでね」
少年の口が三日月状に歪む。

「此処から先は機密に関わるお話なので…大っぴらには。
 という訳で…今は英気を養うとするかな。それでは、失礼します…」
左肩を右手で抑え、宿に向かって走っていった。
サシでやったダメージが、再戦までに無くなっていればいいが…?

//寝落ちなう
860 :ギャラエ [sage]:2013/05/20(月) 15:53:04.70 ID:qS+f2ucaO
【独立集落から少し離れた場所に停車している軍用ジープの車内】

はいはい、こちらギャラエ
え?えぇ、落ち着いてますよ
攻撃部隊の第一陣はほぼ総崩れ、戦車もあれじゃピザ釜ですね
…あー、まだです、あぃ、すみません…
…と言うか、やっぱ写真も無しに探すのは無理なんじゃ…?
…はい、ごめんなさい、頑張ります…
861 :シュバルト [saga]:2013/05/21(火) 20:38:00.91 ID:tVhySpbb0
【集落隣の丘。政府軍の野営地】

政府軍は主力の戦車隊が沈黙し、戦線も大幅後退、か。
まぁ、力関係があっさり変わることなど人の世では枚挙に暇がないな……

【もはやただの鉄の塊同然と化した戦車群から、日光照りつける上空を視界に入れ】
【万里の先に行きつくようなその視線は、時空を突き抜け、自らの過去を眺めるようでもあったが……?】

さて……このまま敵が勢いづいて攻勢に入るなら――好都合だな。
まだまだ殺し足りないと思ってたからな……相手から来てもらえるなら面倒が省ける。
862 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 21:19:48.27 ID:tcrZVQqYo
【オアシス、集落の町長邸】
 メリッサは仲間達の前で口を開いた。
「正直に言おう。次の波が恐い。いや、次の波も恐い。
 戦車隊を止められたのは相手の司令官が待機命令を出してくれたからだ。
 これは愚策ではない。これも戦車の正しい使い方の一つだ。
 今回の戦果は我々の幸運だと思って欲しい。」
 街中で暴れる戦車への対処法は用意していたがほぼ特攻作戦だった。

「たまたまこちらに高火力の能力者がいたから対処できた。
 戦車隊が普通に砲撃、突撃してきたら10tの鉄の固まりが
 時速80kmちょいで町中を走り回っていただろう。
 …10〜120_の砲弾と機関銃の弾をばら撒きながらな。
 敵は馬鹿じゃない。それからそもそも我々より強いんだ。
 人数も兵器の数も街一つよりはるかに多い。同じ手は通用しない。
 だから戦術を練る。今後も奇襲作戦を中心に、あらゆる手で敵を攻める。」

『次の作戦は?』呼び出された自動車整備士が口を開く。

「欲しいな。あのキャブレターがイカレた戦車…。
 こちらの戦力にしてしまいたいもんだ。」

『IDなら外せるけれど機械は直せるんですか』ハッカーが尋ねる。

「熱でやられたのは搭乗員達であって戦車じゃない。
 修理の必要はあるだろうが…戦車はあの程度の熱で大破はしない。
 次の作戦だ。人数が集まり次第戦車を頂戴しに行く。
 こちらは機動力が欲しい。
 バイク、トライク、バギーを中心に運用する。」
863 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 21:43:35.35 ID:+M2tk38po
「……」

【ヒズマは、話題のクロコゲ戦車の前で立ちすくんでいた】
【とはいえ、表面に煤が付いているだけで、まだ直せば動く代物らしい……?】

「こんな往来の真ん中に……邪魔だよなあ」

【そう呟いて、戦車に登る】
【中をのぞくと、すぐに顔を上げた】

「……うわっ、見なきゃ良かった」
864 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 22:04:45.32 ID:tcrZVQqYo
>>863
「見たか…。戦車にエアコンはないからな。
 まあ、クーラーがあっても同じ結果になったろうが。」
 人間の丸焼きを見てオンモを連想してしまう。あいつは生で丸かじりだったか。
 オンモか…政府に対する忠誠心などなさそうだ。
 見返りを用意して渡せば寝返ってくれるだろうか。
 その見返りを用意すると仲間の士気が急降下しそうだが…。

「エアキャブレターのフィルターを除く熱に弱い部品は全て外して修理してもらう。
 あとはエンジンの分解と洗浄、NAチューンだけで動く機体が残っているはずだ。
 半エコロジー極まりない乗り物に生まれ変わるわけだが元とあまり変わりない。」
 メリッサも何処かイカれているらしい。
 これをアシャラやモロクのような少年少女にさせたのだから。

『メリッサさ〜ん。戦車はIDで縛られてない。エンジンがかかれば動くよ。』
 仲間の声が聞こえる。

「動かない車両は牽引しながらごっそり戴いて帰ろう。
 とりあえずこれでやっと戦争の道具だけは揃った。」
865 :メルキオール [sage]:2013/05/21(火) 22:12:14.19 ID:XxoQ+GHCo
「これだけの戦車が街に襲ってきたら、街は壊滅してたでしょうね。
 あちらが痛手を覚悟で攻めてくれば、此方は大きな被害を受けたでしょう」
一両の戦車を眺め、周囲をふらつく一人。
白いパーカー姿の彼は、あまりにも場違いに映る。

「流れが来ている、ねぇ…
 奴さんらは痺れを切らすのを待って、誘っているようにも見える」
体調は改善し、左肩も上がっている…
866 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 22:17:57.83 ID:+M2tk38po
>>864
「メリッサか。
 この辺のもん全部鹵獲すりゃいいんだな」

【適当な車を探してみる】

「これなんか動きそうか?」

【しかし、エンジンを掛けようとしてもプスプス音が鳴るばかりである】

>>865
「ありゃあこっち側のやつか?
 ……おーい、能力者なら手伝ってくれいー」

【男が手を振ってくる】
【反乱軍側に雇われている能力者の傭兵、ヒズマだ】
867 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 22:22:33.57 ID:tcrZVQqYo
>>865
「やあ、身体の具合はどうだ?
 見たところ良くなっていそうだが。」

「序盤戦だけは完勝させてもらわないと街一つが国に勝つのは無理だ。
 強引な作戦、強引な人員配備、全て賭けだったのさ。
 勿論、戦車が突撃してきた時の対策もしていたけれどね。
 あの やぐら さ。ロープを縦横無尽に貼って、滑車で移動できるようにしていた。
 多くの戦車は例外はあっても上面が弱いからね。
 上からアンチ・マテリアルライフルで操縦者と砲撃手をブチ殺すつもりだった。」

「この戦場では5:5に持ってこれた。
 全体的にみれば3:7というところかな。
 そろそろ敵陣営に攻めに入らないといけない。
 でないと首都から増援が来て、せっかくつくった拮抗状態が無駄になる。」
868 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 22:27:16.72 ID:tcrZVQqYo
>>866
「それは戦車砲が生きているから砲台として使う。
 足の死んだ戦車にも使い道はあるものさ。」

『待て待て』自動車整備士が勿体無い事をするなと口をはさむ。

『セルモーターの音じゃない。エンジンの音が鳴ってるだろ。
 ちゃんと吸気、発破、排気ができればまだ動くさ。
 これは使えるから使う。とにかく動く車両で街まで引っ張ろう。』
869 :アシャラ [sage]:2013/05/21(火) 22:31:02.11 ID:7Pt9EA+AO

御主人、見失っちゃった…
戦車を燃やす事には成功したし、攻めてこないって事は軍も大変なのかな?

【少し離れた所から高台の機能停止した戦車を眺める】
870 :メルキオール [sage]:2013/05/21(火) 22:32:11.39 ID:XxoQ+GHCo
>>866
「エンジンをバラすなんてやったこと無いな…
 こういうのは、専門家に診てもらうのが一番だよ」
フードを深く被り、困った様子で…

>>867
「ええ、なんとか…」
両腕を頭の後ろで組む。問題無さそうだ。

「今回の勝利でお陰で、一つの街が無傷に近い状態で残っています。
 これで兵站は問題無さそうです、後は勢いのままに攻め入るだけ。
 今度は守る側ではなく攻める側です…相手も罠を仕掛けてくるかと」
彼はうーと唸った。駐留していた戦車隊の規模を見て、不満気に…
871 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 22:39:03.60 ID:+M2tk38po
>>868
「わかってるわかってる。
 ガラクタだろうがなんだろうが持って帰ればいいんだろ」

【そう言ってヒズマは、能力を発動、背中から尻尾を出現させた】
【それをなんと車に突き刺し、引っ張り始めた】

「よーとせ!よーとせ!」

【乱暴にもほどがある】

>>869
【ヒズマが車を引きずっている】
【戦車もじきにメリッサたちに移動させられるようだ】

>>870
「街中で修理ってわけにも行かないだろ。
 またいつ敵が来るかわかんねーんだから」

【そう言って牛が歩くぐらいの速度で車を引きずっていく】

「引っ張れるだけの力があれば手伝ってくれよ」
872 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 22:44:49.67 ID:tcrZVQqYo
>>869
「お〜い。どうしたんだ?」

>>870
「本来陸戦では戦車隊を持っている側が必ず勝つ。
 なのになぜわたし達は勝てたのか。

 能力者というもう一つの脅威が存在するからだ。
 その脅威が仲間にいるからだ。
 だからこそ攻められる時に攻めないといけない。
 籠城なんてさせられたらわたし達は一巻の終りだ。

 ここからなんだ…こちらにも多くの死傷者がでるのは。
 分かっていても前に進まないといけない。」
873 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 22:46:23.38 ID:tcrZVQqYo
>>871
「その尻尾…力強い事は知っていたがそこまでだったのか。」
 呆れた馬鹿力だ。
874 :アシャラ [sage]:2013/05/21(火) 22:51:22.42 ID:7Pt9EA+AO
>>871
あれ、戦車が動い…ああ何だヒズマさんか、おーい!!
【とりあえず手を振ってみる】

>>872
ああ、メリッサさん!
【メリッサ達に駆け寄り】

知ってる人を見失ったのでフラフラと……
其方は何してるんですか?
【動く戦車の残骸を横目に見ながら尋ねる】

875 :メルキオール [sage]:2013/05/21(火) 22:52:02.94 ID:XxoQ+GHCo
>>871
「生憎、僕の身体は力がなくてね…」
大きなため息をつきながら。

>>872
「これ、中隊レベルですよ。3-4両の小隊でも甚大な被害が出ます」
戦車の数を見て、引っかかっている様子だ。
これだけあれば、街を一つ落とすなど容易いだろうと。

「ここで足踏みしたら、この戦車中隊以上の戦力が押し寄せてきます。
 前に進むしかないんですよ、ここまで来てしまったらね…」
フードを深く被って表情を隠す。どんな顔をしていたのか。
876 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 22:56:48.90 ID:tcrZVQqYo
>>874
「尋ね人がいるのか。
 今はその人を探さなくていいのか?
 その…戦争なんかに参加していても。」

「今やっているのは戦争の準備かな。
 今までのは前哨戦だったから。」

>>875
「わかっているさ…。
 もうわたし達には引き返す道はない。

 今までは迎撃戦でしのいできたが、これからは攻勢にでる。」
877 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 22:58:26.15 ID:+M2tk38po
>>873
「ああん?車が壊れる?
 元から壊れてんだ、いまさら直すところが一つや二つ増えたところで……」

【整備班に文句をつけられていた】

>>874
「おっ、アシャラじゃあねーか」

【ヒズマも手を振り返す】

>>875
「残念だな。
 動かせる奴があるかも知れねーから、探して運転とか出来ないか」

【とりあえず、ヒズマが試したバイクや車は一通り駄目になっていたが】
878 :オンモ [sage]:2013/05/21(火) 23:02:23.90 ID:M7KXQY3Io
【軍の前線基地】

………

【なかなか解けない待機命令に不機嫌なオンモの傍で、ラジオから音楽が流れる】

【とは言え、彼には音楽を理解する趣味はない】

【暇潰しにでもなれば、と慣れない操作で動かしたものだが…やはりつまらなかった】

【果たして次はいつ戦えるのだろう?いつ喰えるのだろう?】

【その疑問を繰り返す内にあっさりと我慢の限界値を超えてしまい、彼はゆっくりと立ち上がる】

【目指すはあの集落、喰らうはあの連中】

【後に残されたラジオは「断頭台への行進曲」をノイズ混じりに奏でていた】
879 :メルキオール [sage]:2013/05/21(火) 23:04:25.68 ID:XxoQ+GHCo
>>876
「能力者。僕はそれを見くびっていたのかもしれない。
 自分も異能の力を持ちながら…ね」
焼け焦げた戦車を眺め…

「あの子が…街を救ったのでしょうか。
 …いやいや、まさか?」
犯人の見当が付く。…彼は思わず口元を歪ませた。

>>877
「バイクは無理だが、車はなんとかなるかな…?」
軽車両が無いか辺りをふらつく。
戦車隊に随伴する、偵察車両が無いかを見ているようだ。
880 :アシャラ [sage]:2013/05/21(火) 23:09:03.60 ID:7Pt9EA+AO
>>876
尋ね人、というかドレイ時代の御主人ですね…
別に戦争に参加していても大丈夫ですよ?だって見かけるまで忘れてましたがあの人軍人ですし。その内戦場で会えるでしょう。

準備、ですか…
とうとう軍の居場所に乗り込むって事ですか?

>>877
その戦車運んでるんですね
……見事に真っ黒じゃありません?それ
【心なしかそわそわした様子で尋ねる】

881 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 23:15:57.81 ID:tcrZVQqYo
>>877
「頼むから仕事を増やさないでくれ…。
 あと疲れは残さないようにな。」

>>878
単身乗り込んでくる物がいるのは予想外だ。
いま、メリッサは集団と集団の戦いしか頭のなかにない。

>>879
「出るはずの死傷者が全て生き残った。
 これがアシャラのやった事の結果なのさ。

 あ、そうそうバギーなら街で用意した物もある。」

>>880
「そうか。奴隷?
 こんな所でもさがすくらいだし良いご主人だったのか?

 敵地には乗り込むよ。そうしないと乗り込まれてしまう。」
882 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 23:17:23.53 ID:+M2tk38po
>>879
「あの辺にまだ試してないやつがいくつか転がってるぞ」

【ボコボコになった車が多数、ヒズマが指差すほうに転がっていた】
【政府軍は相当兵器を消耗しているようだ】

>>880
「あれか?
 能力者が焼き払ったらしいからなー。
 でもまだ直せば使えるらしいぞ」

【そう言って、ヒズマは自分の仕事に戻る】
【と、もう一度振り返り】

「あ、戦車の中は見るなよ」
883 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 23:18:33.80 ID:+M2tk38po
>>881
「大丈夫だ。
 俺のとりえは無意味に元気なことだからな」

【そう言って高笑いしていた】
884 :メルキオール [sage]:2013/05/21(火) 23:25:13.70 ID:XxoQ+GHCo
>>880
「あの子一人で…これを全部片付けたのかな」
犯人の方を向いて、微笑む

>>881
「僕は一旦…街に戻ります。
 兵站が伸びた分、後ろを気にしないと」
今から街に戻る車を捕まえ、彼は助手席に乗り込み。 

『戻るぞ…さて、戻ったら夜食でも食うか』
「はいっ」
見た感じ、一人のドライバーに懐いている様子だ。

>>882
『この子は一旦帰るってさ。私はこの車を持って帰るよ』
彼を乗せた軽車両は、街方面に向かっていったようだ。

//今日はこの辺で
885 :アシャラ [sage]:2013/05/21(火) 23:28:14.57 ID:7Pt9EA+AO
>>881
はい…この通り
【右手の甲に彫られた「10」の入れ墨を見せる】
いえいえ、すぐ怒るし、殴るし、ご飯抜くし、私を闇市に捨てて自分は新しく買ったドレイとちゃっかり帰るような人ですけど、一応13年の恩はあるんで…会ったらトウコウを勧めようかなあって……

…やられる前に…って事ですかね?


>>882
ふふん、その能力者っていうのがなんと私なん……
【どーだ、私を誉めろ!と言いたげな顔で言い掛けるが作業に戻ったのを見て】

別に見ませんってばー!!
【むくれながら返した】

886 :オンモ [sage]:2013/05/21(火) 23:29:02.23 ID:M7KXQY3Io
【独立集落、城壁の見張り台】

【呻き声を上げる血塗れの歩哨の頭を鷲掴みにしたまま望遠鏡を覗き込むオンモ】

…中にハ、いなイのか…クそっ…

【恨み言一つ、歩哨を手離し城壁の外へと飛び出した】
887 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/21(火) 23:39:00.13 ID:tcrZVQqYo
>>883
「フフ…いいんんじゃないかな。」

>>884
「気を付けろよ。
 見張りはいるがスカスカなんだ。」

>>885
「駄目な人じゃないか…。

 そうだ。準備の整った政府軍は恐ろしいからね。」

>>886
そもそも独立集落は都市機能を他所のオアシスに移動している。
それでもメリッサは独立集落の方に戻ってくるだろう。
そこもまた戦場だからだ。
888 :ヒズマ [sage]:2013/05/21(火) 23:47:52.17 ID:+M2tk38po
>>884
「さいならー」

【片手を上げた】

>>885
「ああ、お前能力者だっけ?
 これを?……すげーなおい!」

【戦車を振り返って言う】

「しっかし中は相当グロいことに……」

【と、呟いた】

>>887
【それにしても、運ぶのは遅い遅い】
【それでも単独で壊れた車を動かせるパワーは貴重ではあるかもしれないが】

「ふーっ、ちょっと一休みっと」

【いや、貴重でもないのかもしれない】
889 :アシャラ [sage]:2013/05/22(水) 00:00:49.05 ID:kbkLKkqAO
>>887
まあ…確かにそうなんですけど…そのお陰で痛いのは大体平気だし七日くらいご飯食べなくても普通に働けるようになったんで…
【苦笑を浮かべる】

もしかしたらこっちが逆に…って事になりかねない、って感じですか…


>>888
あれ…言ってませんでした?はじめて会った時
ふふふ、凄いでしょう!
【誉められたのが嬉しいらしく胸をはる】

………うあ
【大体想像がついたらしくちょっと引く。やった本人の癖に】

890 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/22(水) 00:11:20.76 ID:5gvHkywio
>>888
「それでも10d前後を引きずれるのか…。
 少し人事を考えなおしてもいいな。
 あえて後援?う〜ん。」
 何か考え始めた。

>>889
「ご飯は可能なら毎日食べなさい。
 まったくとんでもないご主人様だな。」
 溜息一つ。

「戦うという事はそういう事だよ。
 特に今回はこっちが不勢だから頭を使わないとね。」


「今日は休もう。皆疲れている。」
891 :ヒズマ [sage]:2013/05/22(水) 00:21:44.91 ID:qGaXK/ufo
>>889
「見る限り炎系の能力者か?
 それともプラズマ……」

【能力をぶつぶつ呟いている】

>>890
「えっ、いや、後援とかやめて?
 前線で皆と一緒に戦わしてくれ」

【ややバトルマニアの節があるらしい】

「後援とかそんなつまらないこと……。
 はぁ〜っ……」

【ため息をつき、そのまま車を引きずって整備所に向かっていき、見えなくなった】
892 :アシャラ [sage]:2013/05/22(水) 00:25:08.09 ID:kbkLKkqAO
>>890
はい、分かりました
まあ今はちゃんと毎日食べられてますけどね

攻めるか攻められるか…なんですね…

そうですね、休んで戦いに備えなきゃ…


>>891
炎を吐く能力、ですね
……ところでプラズマって…まあ、いいか

(…力仕事大変そうだし……)

893 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/22(水) 00:39:29.13 ID:5gvHkywio
>>891
「志願あれば受け付けるが、前衛はきついぞ?
 一番死に近い戦線だ。」
 ヒズマの感情を汲み取れず、むしろ心配する。
「本当にいいのか?」

>>892
「ああ、敵が一番嫌がりそうな布陣を考えてある…ククク」
894 :アシャラ [sage]:2013/05/22(水) 00:47:13.82 ID:kbkLKkqAO
>>893
敵が嫌がる…一体どんなものだろ……
まあ、今は休むのが先ですね…サクセンカイギでのお楽しみにします…
【軽く伸びをすると寝泊まりしている場所に帰っていった】



/落ちます、ありがとうございました

895 :シュバルト [saga]:2013/05/22(水) 21:25:00.22 ID:1dB1OucDo
【集落近く。政府軍の前線基地】
【攻勢をくじかれ、政府軍が劣勢に追い込まれる中】
【文字通りこの戦争の最前線を見守るこの基地では、いつ反乱軍に攻め込まれてもおかしくないという緊張が場を支配していた】

【険しい表情で指令を待つ軍人たちの中で、黒いマント姿の男が一際異質な存在感を放っていた】

疼く……俺の悪魔の力が疼く……
より多くの人間を殺せと……そして未来により多くの空白を生めと……

【苦しむように右手を胸に当てると、やがてその動悸じみた何かを腹の底に飲み下したように腕を下ろし】

―――いいだろう……自らの未来は他人の未来を犠牲にすることでしか得られないと云うのなら……
俺は戦おう……何よりも、この己自身のために……―――

【決戦の時が近いことを本能的に悟ると、独り基地を後にし集落方面へと歩を成し始めた】
896 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/22(水) 22:36:48.71 ID:1L26xoDko
【政府軍前線基地付近】

【粗末な砂漠迷彩が施されたジープの車内に護衛2人と同乗している】

(政府軍は明らかに疲弊してる…)

【能力で傍受機能を強化した端末から、政府軍の慌ただしい通信が響く】

(初戦の敗退、しかも戦車部隊の沈黙もあるし…もしかしたら、本当に勝てる…?)

【そんな淡い期待を抱ける程、今の政府軍の通信は混乱を極めていた】
897 :シュバルト [saga]:2013/05/22(水) 22:48:05.44 ID:1dB1OucDo
>>896
【前線基地を出てしばらく歩いたところで、ジープを目撃する】
【砂漠迷彩がそれほど上等でなかったこともあり、発見に苦労はしなかったらしい】

あれは……政府軍のジープじゃないな。政府印がない。
わざわざ喧嘩を売りに来る馬鹿がいるとも思えないが、顔見せ程度はしておくか。

【黒いマントに全身を包んだ男がジープに向かって歩いてくる】
【マントにはカノッサ機関のロゴがついている】
898 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/22(水) 22:55:35.77 ID:1L26xoDko
>>897
【盗聴に集中しており、外の様子は見ていない】

「…誰か来る…あれは…?カノッサだ!」

【護衛の男が気が付き、車内が慌ただしく緊迫する】

「待って、あれ独りじゃない…?」

【もう1人の護衛…こちらは女性…がシュバルトの周囲に誰もいない事を指摘する】

【言外に、独りならなんとか、と言っているようなものだ】

【護衛の2人は頷き合い、小銃を持ってジープを飛び出した】

【2人はどうやら能力者ではなく、武装した傭兵のようだ】
899 :シュバルト [saga]:2013/05/22(水) 23:03:32.36 ID:1dB1OucDo
>>898
ほう……逃げるかと思ってたが、意外にも肝が据わってるらしいな。

【2人が能力者でないことには気づかず】
【仮に能力者であるなら、カノッサ機関員とわかっていて立ち向かうのにも説明がつくといったところか】
【もっとも、2人は自分が護衛の一人もつけていないことから自ら姿を現したのだが】

―――お前ら、ここで何やってるんだ?

【声が十分に通る距離まで接近し、問う】
【2人が小銃で武装しているが、怯む様子はない】
900 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/22(水) 23:12:55.46 ID:1L26xoDko
>>899
「…っ!う、動くな、それ以上近寄れば撃つ!」

【銃を向けているにも関わらず、明らかに憔悴している護衛が声を荒げる】

【両手を上げてナッツがジープから降り、2人の護衛にも銃を下ろすよう進言した】

あー…お察しの通り、偵察だよ
貴方、前にちょっとだけ会ったよね、忘れてるかもだけど

【文字通りのお手上げ状況の中、話しながらも一瞬、ハンドサインで何かを護衛の2人に伝えたようだ】
901 :シュバルト [saga]:2013/05/22(水) 23:21:45.30 ID:1dB1OucDo
>>900
おいおい、そう焦んなよ。まだ戦うと決まったわけじゃない。

【歪んだ笑みを交えつつ、からかうようにそう言い】

ああ、確か首都付近で怪しい行動をしてた女か。
今回も大体同じ目的ってところか……どうやら、コソコソ敵を覗き見するのが本業らしいな?

【ジーンの正体――レジスタンスのスカウト――を知らないシュバルトは、そう挑発的に言い放つ】
【ハンドサインには気づいていない】
902 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/22(水) 23:28:24.67 ID:1L26xoDko
>>901
「…っ!」
【護衛の2人はハンドサインに目を丸くしたものの、ジリジリと後退】

【そしてジープのドアに後ろ手をかけて開こうとしている】

あれ、何?覚えててくれたんだ?光栄ね
…ま、そんなところかなぁ…得意ってわけじゃないけどね、現にこんな状況になってんだし
【冷や汗をかきながらも、どうにか冷静を装い苦々しく笑った】
903 :シュバルト [saga]:2013/05/22(水) 23:42:01.05 ID:1dB1OucDo
>>902
フン……ご苦労なことだな。

―――それで、どうするんだ?
お前ら3人をここで血祭りに挙げてやることもできるが、それじゃつまらないからな。
今すぐそいつで逃げて、腕の立つ援軍を呼んでもいいんだぜ…?

【今まさにドアが開かれようとしているジープを指差して言う】
【もし魔力の類に敏感なら、シュバルトから漂う息苦しい殺気のようなものを感じ取ることができるだろう】
904 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/22(水) 23:57:42.82 ID:1L26xoDko
>>903
あ、あはは…そうさせて貰えるの?
それなら遠慮無くって言いたいとこなんだけど…生憎、そんなツテなくってさぁ…
【ナッツは戦闘能力者ではない】

【ただそれでも感じるオーラに目に見えて動揺していた】

【そしてそれは2人の護衛も同じだったようだ】

…って、あぁ!?
【ジープのドアを一気に開き、我先にと乗り込みナッツを置いて走り去ってしまった】

………
【取り残されたナッツは唖然とそれを見送り、シュバルトへ向き直った】
905 :シュバルト [saga]:2013/05/23(木) 00:09:55.41 ID:fEjhnqg7o
>>904
【徐々に遠くなっていくジープの後ろ姿を見て】

フッ……どうやらお仲間は相当我が身が可愛いらしいな。
まぁ、人間なんてのはそういうものだろうよ。

それで……どうする?
俺としては、お前が利用価値のある奴かどうか見極めたいところだがな。
何か情報と引き換えになら、見逃してやっても構わない。
906 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/23(木) 00:13:53.03 ID:GE7WKMN3o
>>905
【状況に絶望したのか、手で顔を隠して俯く】

…ま、正しい判断だと思うよ、私も逃げたいもん
情報…情報ね、知ってる限りなら何でもどうぞ…
【投げやりなのか、歯切れが悪く喋る】

【相変わらずその表情は伺えない】
907 :シュバルト [saga]:2013/05/23(木) 00:18:27.72 ID:fEjhnqg7o
>>906
そうだな……まず、お前が何者か。
そして、集落から避難したらしい一般人どもがどこにいるのか。

この2点について、答えてもらおう。

【不敵に笑みを浮かべたままで、問う】
908 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/23(木) 00:23:58.96 ID:GE7WKMN3o
>>907
私…?
私は、ご覧の通りの不憫な偵察員…貴方達の言うところの反乱軍のね
…まぁ、もう見捨てられてるし元反乱軍って感じか…

避難民は私は知らない、ただ…えぇと…何処かしらの別の集落に一時的に逃げてるとは思うよ
…あの集落から近いとなると…えーと…西の集落…北西の集落…あと南にもあったか…?

【相変わらず歯切れ悪く、俯いて答えた】
909 :シュバルト [saga]:2013/05/23(木) 00:40:55.98 ID:fEjhnqg7o
>>908
そうか。
道理だな。一時的に避難するだけというなら、できるだけ近くのほうが都合がいい――

【もっと明確な答えを求めようとも思ったが、歯切れの悪い喋りにこれ以上の答えを求めても無駄と悟った】

約束だ、その命はお前に預けておこう。
直にこの辺りも戦場になるだろうから、無駄になるかもしれんがな。

【言い残すと、遠くへ歩き去って行った】

//他の人は……来ないのか;;
//では、自分はこれで落ちということで。乙でした。
910 :ナッツァティア・ジーン [sage]:2013/05/23(木) 00:50:28.36 ID:GE7WKMN3o
>>909
…そりゃ、どうも…助かるよ…
【指の間からその背中を見詰める】

…キっツイわ…これ…怖いのなんのって…
【それが見えなくなると同時、その場にへたり込む】

…こちらナッツ、時間は、稼いだよ…もう無理…
【胸ポケットから通信機取り出し、語り掛けた】

【すると先程ジープで走り去った2人の傭兵の声が返答する】

「…城壁地点、迎撃準備完了…大丈夫か?」

…大丈夫、大丈夫…7番地点で合流待ちます…以上…

//乙でした
911 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/23(木) 21:17:28.58 ID:sKzpSoIco
【戦場から西のオアシス】
 カフェで夕食を取りながら別のオアシスの
 レジスタンス達とも連絡を取りあっていた。
「首都の陥落はオアシスをいくつ味方につけても難しい…か。
 世界の地図を書き換えるのはそうそう容易い事ではないな。」

 まあわかりきっていた事だ。
 政府の城壁に少々の傷をつけるくらいならできるだろう。
「狙いは最初から首都の経済だ。減税は勿論、自治権の拡大、
 周辺のオアシスの独立性を上げる以上は望んではいない。

 以前より少しだけの平和と自由。それが手に入ればそれでいい。」

 正直言ってチャンスがあれば革命を起こしてしまいたいものだ。
912 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 21:06:45.07 ID:Xe/x30aC0
「北東方向から反乱軍襲撃!」
「繰り返す!北東方向から反乱軍襲撃!総員配置に付き至急応戦せよ!!」

【政府軍の前線基地】
【けたたましく鳴るサイレンが室内を赤く照らすと共に、敵襲の警報が叫ばれる】
【硬い軍靴の音がそこらかしこで鳴り、兵士達が慌ただしく基地の内外を飛び交う】

やっと来てくれたか……
俺は我慢しているつもりでも、「力」はなかなか言うことを聞かないんでな……――

【決戦の時を確信した黒マントの機関員は、合流した手勢の魔道兵4人とともに基地を堂々と歩み出た】
913 :メルキオール :2013/05/26(日) 21:14:42.13 ID:gT0a2LO3o
「本土決戦ねぇ。乱暴なやり方だとは思ったけど。
 まぁ、それくらいしないと民衆のココロは動かないか」
襲撃班に一人紛れた、一人の白いパーカーを着た少年がいた。
軽車両の裏で、鋭利な目で襲撃の様子を眺めていた。

「どうしたものか…
 また敵のボスに遭ったら骨折るだけじゃ済まないぞ」
乾いた風が吹き付ける戦場の中、彼は口元を三日月状に歪ませた。
914 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 21:23:58.78 ID:X3xlGnSBo
【基地の一部で爆発が起こり、政府軍兵士が数人吹っ飛んでいく】
【爆風の中から飛び出してくる男が一人】

「ちっ、能力者ですらない雑魚ばっかりか。
 もっとやれる奴はいないのか!?」

【右肩口に青色の尻尾を持つ男】
【彼の名はヒズマ】
915 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 21:24:42.19 ID:xfTfPNqM0
「離せよー!」

集落にて、医者と思われる男に取り抑えられている紫狼。

「俺は戦えるっての!」

『無茶だ!そんな怪我で戦ったら死んでしまうぞ!』

「大丈夫だよ!こんなん唾つけときゃ……いててて……」

『ほら、無茶するんじゃない……』

「隙あり!」

医者の制止が緩んだ隙を見て、走り出す紫狼。

「へっ、おとなしく療養なんてしてられっかよ!行くぜマウ!」

一人と一匹は決戦へと駆け出す。
916 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 21:28:49.51 ID:Xe/x30aC0
―――総員散開、各々できるだけ多くの敵を殺せ。
お前らの「魔道兵」としての力、今日で使い果たすつもりでな……

【一応隊長として、適当に指示を出した後単身で敵陣に入る】
【政府軍の味方とはいえ、一匹狼の彼には集団による協力は向いていないということだ】

>>913>>914
【両者が位置的に基地に近いならば】
【身体があらぬ方向に歪み、すでに意識のない反乱軍兵士が数人どこからか吹き飛んでくるのがわかるだろう】
【反乱兵が吹き飛んできた方向には、何があるのだろうか】
917 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 21:31:11.83 ID:Xe/x30aC0
>>915
【政府軍基地の近くでは、既に両軍により戦線が出来上がっているのが見えるだろう】
918 :メルキオール :2013/05/26(日) 21:36:03.02 ID:gT0a2LO3o
>>916
「…はぁ、今日はあの子は居ないのか」
隠れるのをやめて戦場を見渡し、ため息を付き…

「そろそろ、大駒を取りに行きましょうかね…。
 今日の僕は全快だ、奴さんがどう出るかにもよるが」
両腕を赤い剣へと変え、吹き飛んできた兵士を右へ左へかわしながら前進する。
敵本営目掛け、一人で駆ける。
919 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 21:36:43.55 ID:X3xlGnSBo
>>916
【ヒズマはそれを見届けると、右肩の尾を持ち上げる】

「……あっちだな、よし」

【それを叩きつけ、その反動での高速移動】

「骨のある奴、出て来い!!!」
920 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 21:42:16.63 ID:xfTfPNqM0
>>917
「おらおらぁ!紫狼様のお通りたぜ!」

基地の近くまで行き、叫ぶ紫狼。

「雑魚には興味ねぇ!出てこいよ!カノッサ機関!!」

そう叫び、敵兵の群れへ鞭状の包帯を振るう。
921 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 21:49:06.28 ID:Xe/x30aC0
>>918-919
―――お、能力者か?
片方(メルキオール)はこないだ集落で見たガキだが……もう一方(ヒズマ)は面識がないな。

【二人の視線の先にあったのは、カノッサ機関のロゴ入りの黒いマントを纏った男】
【右足で血まみれの反乱兵の一人を踏みつけにしており、左手では、苦しむもう一人の反乱兵の首元を掴みあげている】

【それ以外にも、男の周りでは多数の反乱兵が血糊とともに地に倒れ伏している】
【非常に容赦のない男だとわかるだろう】

こいつら程度では前菜にもならねぇからな……お前らは楽しませてくれるのか?

【言うと、踏みつけている兵をメルキオール狙い蹴り飛ばし、掴みあげている兵をヒズマに投げつけた】
【あまりにも惨い先制攻撃】

>>920
(何か聞き覚えのある声だな……―――あいつか)

【紫狼がそう叫んでからさほど間を開けず】
【シュバルトの殺気が、その声の主にも向けられた】
922 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 21:55:59.28 ID:h7CGCKvB0
>>921
「…!!この殺気……やっぱりか、マント野郎!」

殺気を感じ取り、シュバルトの方を睨み付ける。

「この間の借り、返させてもらうぜ!!」



923 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/05/26(日) 21:59:15.77 ID:gT0a2LO3o
>>921
「…容赦がないというか、悪趣味というか…」
踏みつけられていた兵が此方に飛んできた。
反射的に腕を振るい、彼の胴体目掛け右腕を振り払おうとした。

「苦しませて[ピーーー]なんて、心象は悪いねぇ」
フードの下で、シュバルトを鋭利な目で睨みつけた。
924 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 22:02:23.96 ID:X3xlGnSBo
>>921
「こいつっ!!!」

【空気を尻尾で叩きつけ、空中で高速回転】
【その衝撃が大気に歪みを作り出し、飛んでくる兵士を弾いた】

「くっ」

【そのまま着地すると、今弾いた、上から降ってくる兵士を受け止め、】
【その場に下ろした】
925 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 22:09:17.71 ID:Xe/x30aC0
>>922
やっぱりな、こないだの飼い主野郎か。
威勢がいいのは結構だが、あの時の傷はもう治ったのかい……?

【マントを脱ぎ捨て、戦闘態勢に入ると同時に挑発めいた口調で言う】

>>923
【蹴り飛ばされた兵士は、メルキオールの右腕により明後日の方向へ受け流された】

戦争ってのはこういうもんだろ?
誰かが勝利に酔う一方で、誰かが苦しみ、未来を奪われる―――

それとも、こういう現実は夢見るガキには少々刺激が強すぎたか……?

【挑発的な口調はやはり変わらない】

>>924
ほう……なかなか優しいな。
尤も、そいつが必ずしも生きてるっていう保証はないがな。

【ヒズマが受け止めた反乱兵の喉には、喰い込むような手跡が刻みつけられていた】
【眠るように目を閉ざすその兵。だが呼吸はわずかにあるようだ】
926 :メルキオール :2013/05/26(日) 22:16:38.64 ID:gT0a2LO3o
>>925
「生憎手遅れな人間を見繕う程、此方に余裕はないんだ」
金色で、ぬくもりを感じられない眼。
吹き飛んだ兵士を見向きもせず、ただひたすらシュバルトを見据える。

「クククッ…結局の所、僕は自分しか見ていない。
 人のことを見ると、ああなりたくないなって…
 力いっぱい身体が動かせる。…心置きなく、何も考えずに」
彼の眼は笑っていないが、口元は喜んでいた。
両腕に山吹色の炎を纏わせて、正面で交差させるよう構える。
927 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 22:17:09.49 ID:uS4EdnJU0
>>925
「へっ、あんなかすり傷唾つけときゃ治るっての!」

実際はマウが医者の元まで運ばなければ、死んでいた可能性もある。
しかも、まだ完全に治っていない状態だ。

「今度は俺がお前に、かすり傷じゃ済まない傷を負わせてやるよ!!」

そう言うと、鞭のような包帯がシュバルトの方へ勢いよく向かう。
928 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 22:19:44.55 ID:X3xlGnSBo
>>925
「ここは戦場だ……。
 悪いが後はこいつ自身の運で生きてもらう」

【攻撃の要である能力者が一兵士を助けるためだけに動いては、適材適所とは言い難い】
【今すぐ死ぬ状態からは救っても、わざわざ本隊に連れ帰ることは出来なかった】

「そうだろう?なあっ!!!」

【そう言うと飛び上がり、大気を蹴飛ばし、その反動で威力をつけた拳をシュバルトに叩きつけようとする】
929 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 22:30:11.87 ID:Xe/x30aC0
―――『Sevin sniverd』、『Sevin gliwn』
【召喚魔術。シュバルトの右手に片刃剣が、左手に小銃が握られる】

>>926
―――そうか。
だが他人と違うためには、それ相応の力が必要になるってもんだ。

お前の力を―――見せてみろ……!

【左手の小銃から、魔力弾を3発発砲】

>>927
そりゃ、愉しみだな……!

【小さな砂煙を巻き上げつつ地面を蹴ると、右方向へのステップで包帯を回避する】

>>928
悪くない判断だな……弱者の面倒を見てやる義理はない。
……来い!

【ヒズマの攻撃と同時に、右手の剣を突きだす】
【クロスカウンターのように両者の攻撃が交錯するが、拳と剣では後者のほうがおそらくリーチでは勝っているだろう】
930 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 22:36:20.86 ID:Ei2uTj9M0
>>929
「避けてんじゃねぇ!!」

紫狼はまだ攻撃を続ける。
今度は両手の包帯を鞭のように変え、左右から同時に攻撃する。
931 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 22:39:14.18 ID:X3xlGnSBo
>>929
【剣で補えば、リーチで打ち勝てるか】
【ヒズマの能力を考えれば答えは否】

「ゲイルテイルッ!!!」

【シュバルトの剣が突き出されると同時に、肩口から生えていた尻尾が体内に引っ込む】
【ヒズマは首を傾け、短剣を避けた】
【ヒズマの頬を掠めた短剣が赤い線を残していく】
【そして、ヒズマの拳から、先ほどまで肩にあった尻尾が出現し、シュバルトに突き出される】
【抜き打ちとはいえ、全力ならば鉄板をも貫ける尻尾による一撃だ】
932 :メルキオール :2013/05/26(日) 22:40:00.69 ID:gT0a2LO3o
>>929
「…そうだ。僕は君の手の下した連中とは違う」
銃身が此方に向くと構えを解き、左腕を元の腕に戻して…

『ボウズ…一体お前、何を…グアアァァァーッ!!』
地面に転がっている兵士の首を掴み上げ盾する。
敵将の放った魔弾は彼の命を絶つには十分すぎる威力だ。

「介錯の手間が省けた。…じゃ、いくよ」
味方の死体を正面に放り投げ、無傷の少年がその脇から飛び出す。
山吹色の炎を纏った右腕を振り上げ、シュバルト目掛け振り下ろす。
地面をえぐりながら、炎を伴う剣圧が放たれる。
933 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 22:57:34.59 ID:Xe/x30aC0
>>930
【剣を右手にヒズマと向かいあうシュバルトにも、攻撃の気配は感じ取れたが】
ちっ……

【だが、流石に二人の敵に対処しきれず、シュバルトの背中を攻撃が直撃した】

>>931
【紫狼の攻撃もあり、対応が遅れてシュバルトの左肩の一部をヒズマの攻撃が抉る】
【が、怯んだ様子はない。間違いなくダメージはあるのだが】

フッ……挟み撃ちは面倒だな……ハッ!!

【剣を横に薙ぎ牽制すると同時に、大きく跳躍して基地の屋根に乗る】

>>932
ほう……ガキだと思ってたが、意外に戦場を心得てるようだな……!

【大きく跳躍して基地の屋根に乗ると同時に、地を走る剣圧を回避した】

―――『Creete mythoe』
【円形の魔法陣をシュバルトの眼前に創り出す】
【それは自身の魔術を強化する補助装置であると同時に、簡易の防御壁にもなる】
934 :メルキオール :2013/05/26(日) 23:07:58.92 ID:gT0a2LO3o
>>933
「ここで落ちる訳には行かなくてね。
 スポンサーの意向には添えなかったが、致し方ない」
防御壁に弾かれると、剣閃はその場で山吹の光を伴って弾け飛ぶ。
地面を半球体状に抉り、抉った場所から砂埃が辺りに舞い散る。

「…もう一発かな、いや…今度は」
盾にした兵士に目をくれず、砂埃の煙幕が続いているのを確認し
左から回り込むよう壁に跳躍し、壁を蹴って背後を取ろうとした。
くるりと体を捻り、左腕を剣に変え…
剣と化した両腕を交差させて構える。構えた状態で、力を溜めている様子だ。
935 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 23:10:42.74 ID:X3xlGnSBo
>>933
「逃がすかっ!」

【ヒズマは左腕に、皮と金属で出来た手甲をつけていた】
【左腕を構え、剣の横一線を受け止める】

「っらああっ!!!」

【右腕の尻尾を振り回し、空気に叩きつける】
【その衝撃がそのまま、空気圧の弾丸となって、シュバルトに襲い掛かった】
936 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 23:12:42.30 ID:q9039eKq0
>>933
「よし!当りっ!……しっかし、これで怯まないとはな……どうなってやがるんだ?痛覚が無いのか?」

怯んだ様子を見せないシュバルトに驚愕し、攻撃の手を緩める紫狼。
だが、ただ攻撃を緩めただけではない。どうすれば有効打を与えられるかーー確実に勝つためにそれを考える。
937 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 23:21:40.18 ID:Xe/x30aC0
>>934
【メルキオールの移動の軌跡を目で追う】
【シュバルトを基準にすると、魔法陣と反対の方向にメルキオールの姿がある】

フッ……どうやらお前らは挟み撃ちが好きなようだな。
いいだろう……乗ってやるぜ?

【背後のメルキオールに、左手の小銃を数発発砲】
【それを終えると、即座にヒズマと紫狼のいる前方、屋根の下の地面に目を向け】

>>935>>936
―――『Scht rlyley』

【前方の魔法陣に右手の剣をかざすと、無数の魔力光線が発射される】
【魔法陣を通して太さと威力を増したそれらは、ヒズマの放った空気圧の弾丸を相殺しつつ】
【砂埃を上げんばかりの勢いで二人に次々に襲い掛かる】
938 :メルキオール :2013/05/26(日) 23:31:12.25 ID:gT0a2LO3o
>>933
「…おや。流石に気付かれてしまいましたか」
銃口が此方に向くと、集中が途切れる。構えが崩れて技が不発した。

「付け入る隙すら与えない。…当然といっちゃ当然か」
伏せて身を低くし、魔弾は彼の背を通り過ぎた。

「此方も搦め手を使うとしよう」
右手を通常の腕に戻し、ポケットから銀色の拳銃を取り出す。
939 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 23:33:43.71 ID:X3xlGnSBo
>>937
「くっ……光線か」

【ヒズマは尻尾を回転させ、壁のようにして身を守る】
【しかし、尻尾のところどころが光線によって焼け焦げ、ヒズマは苦悶の表情をする】
【長くは持ちそうに無い上、尻尾の盾からはみ出した光線がヒズマに確実にダメージを与えていく】
940 :紫狼 [sage]:2013/05/26(日) 23:37:05.79 ID:k5Egx7Q+0
>>937
「有効打…有効打……考えてもわかんねぇな……俺には行動してから考える方が合ってる。つーわけで、マウ!スフィンクス・モード行くぜっ!!」

それを聞き、マウは紫狼の肩から降り翼の生えたライオンに変化する。

「ライドオン!!そのまま光線を避けて接近だ!!」

紫狼はマウの背に飛び乗る。そして、右へ左へと器用に光線を避けるが……

『ガアッ…!』

突如叫び声をあげるマウ。光線を避けきれず、翼に命中してしまったのだ。

「マウっ!!」


941 :シュバルト [saga]:2013/05/26(日) 23:45:36.87 ID:Xe/x30aC0
>>938
【新たに出現した銀色の拳銃を一瞥し】

(銃撃戦に持ち込むつもりか……?)
(あっちの火力の程は知らねえが……少々の銃撃なら、こいつで防げる分こっちが有利だ―――)

―――『Creete mythoe』
【円形の魔法陣を創造。今度は自身の背後―――メルキオールの側に】
【振り向きざまに左手の小銃を向け、魔法陣を盾のように前方に構えつつそちらへ歩み寄り始める】

>>939>>940
【やがて光線は止み、魔法陣も消滅する】
【両者からの反撃がないことを確認すると、シュバルトは背後のメルキオールに振り向く】
942 :メルキオール :2013/05/26(日) 23:53:44.54 ID:gT0a2LO3o
>>941
「…これはちょっと分が悪いかな」
今握ってる物は、個人で携行出来る自衛武器でしかなく…
彼の得物とは、取り回し以外は比べ物にならない程の差がある。
何はともあれ、ハンマーを親指で起す。

「さて、弾幕でも張ってみるかね」
じりじりと詰められ、後ずさりしながら…拳銃の銃口を片手で向ける。
牽制に3発、シュバルトの胴目掛け鉛の弾丸が拳銃から打ち出される。
1発目はシングルだが、2発目以降はダブルアクションで、酷くブレた。
943 :ヒズマ [sage]:2013/05/26(日) 23:57:19.60 ID:X3xlGnSBo
>>941
「いてて……これでダレると思うなよ。
 "お返し"だこんにゃろう!」

【腕ごと尻尾を振り回し、空気を二度、三度と叩きつける】
【先ほどの気圧弾を何発も連続で発射する】
【発射速度は空気を打ち付けていく内にどんどんと加速】
【次第に先ほどのシュバルトの魔翌力光線に匹敵する弾幕を作り出す】
944 :紫狼 [sage]:2013/05/27(月) 00:03:02.39 ID:prq/d+pD0
>>941
「くそっ!マウ!大丈夫か!?一旦降りるぞ!」

光線が止むと、紫狼とマウは着地する。
マウはスフィンクス・モードを解除し

「まだ行けるか……マウ?
……そうか、よし!はんげ……いっ……こんな時に……」

マウの翼は包帯で構成されているので、マウはまだ戦えるようだ。
しかし、紫狼の方は無理をし過ぎたのか、前回の戦いの傷口が開き、苦しそうに胸を抑える。





945 :シュバルト [saga]:2013/05/27(月) 00:14:22.99 ID:wXXhsciL0
>>942
【相手の発砲に呼応するかのように、同様の動作をこちらも左手で行う】
【今か今かと発射を待ちわびていた魔力弾は小銃の銃口より同じく3発放たれ、魔法陣を通ったそれは更なる威力を付加されてメルキオールを襲う】

【両者の弾丸が交錯する】
【相手の攻撃に対しては盾となる魔法陣は、鉛の弾丸を1発、2発と受け、ヒビを生みそれは徐々に成長し】
【3発目で、魔法陣がガラスの割れるような音と共に完全に砕け散った】

>>943
『Creete――』
【後方に殺気を感じとり、顔だけをそちらに向けたままとっさに詠唱を紡ごうとするが―――】

グッ……!クソッ、なんだ……!?

【メルキオールに気を取られ、ヒズマの攻撃には対応できなかった】
【まして、それがまともな回避の困難な弾幕であるのなら】

【魔術発動が妨害され、まともに気圧弾を受けたシュバルトは大きく吹っ飛んだ】

>>944
【ヒズマの攻撃により吹っ飛んだシュバルトは、傷の疼く紫狼を一瞬目に留める】
【だが、今のシュバルトにその隙に付け込める余裕はなかった】
946 :メルキオール :2013/05/27(月) 00:21:29.17 ID:fVc7ISHjo
>>941
「まぁ、こうなるか…」
両者の発砲の後、倒れたのは少年の方だった。
軸をずらそうとするも、左胸に一発の致命弾を浴びる。

「…(力が、抜ける…)」
ガクリと両膝をつき、前かがみに倒れてしまう。
パーカーの胴体が赤く染まり、夥しい量の出血で屋根に滴る。

「…(これで、他の駒が…あいつを…)」
安心した表情を浮かべて…ぐったりと動かなくなった。
947 :紫狼 [sage]:2013/05/27(月) 00:22:16.68 ID:zqPw5/cJ0
>>945
「ぐっ……くっそ……血ぃ出てきやがった……」

紫狼の服が赤く染まっていく。
マウはと言うと、翼をやられたというのに再びスフィンクス・モードになり紫狼を庇うように立ち上がった。
948 :ヒズマ [sage]:2013/05/27(月) 00:24:02.48 ID:n4YW33Kjo
>>945
「はあっ……はあっ……」

【弾幕は突然消え去る】
【ヒズマは息を切らしていた】
【能力によるものとはいえ、高速で尻尾を振り回したのだ、疲れないはずは無い】

「はあっ……はあっ……。
 ……ダメ押しに……もう一発うううぅぅぅ!!!!」

【野球の投球フォームのように片足を上げ、一気に尻尾を打ちつけた】
【一発の特大気圧弾がシュバルトに向けて放たれた】
949 :シュバルト [saga]:2013/05/27(月) 00:45:34.92 ID:wXXhsciL0
>>946
(フッ……魔法陣は砕かれたが、読み通りか)
(あと、二人―――)

【倒れ込むメルキオールに背を向けつつなんとか立ち上がり】
【視界に入れた紫狼とヒズマ――残る二人の能力者に注意を向ける】

>>947>>948
チッ、所詮「人」の身の能力者如きに……――
「悪魔」の力を怒らせると、怖いぜ……!?

【不意打ちを受けただけにダメージは大きいが、沸々と湧き上がる憎しみめいた感情を糧に体力を保ち】
【臓の奥底に秘めた魔力を絞りだし、詠唱を紡ぐ】

『Sevin fyeem』―――『Theo perjekch wefleh fyeem(魔の神は黒炎を以って裁く)』

【空間を歪めるように燃える漆黒の炎を呼び出すと、それは一つの巨大な球に収束し】
【通常の魔術とは異なる一段上の詠唱の後押しを受け、火球は勢いづき飛ぶ】

【それはやがてヒズマの特大の気圧弾と相殺を起こし、それによる衝撃波が両者を襲った】

グァッ……!!!
950 :メルキオール :2013/05/27(月) 00:49:43.10 ID:fVc7ISHjo
>>949
『(しばらく、眠ろう)』
血の水溜りが辺りに広がると…
少年の姿が山吹色の炎に包まれ、一本の真紅の長剣が転がった。
…意識は休眠状態へと陥った。

シュバルトの足元に、真紅の剣が転がっている。
放置するか、壊すか、使うか。
精神や魔翌力を食らい、炎を纏う魔剣としての機能は健在だろう。
951 :紫狼 [sage]:2013/05/27(月) 00:57:50.40 ID:sP3JUiwv0
>>949
「うお……これ……やべぇぞおい……」

声を出すのも辛そうな紫狼。なんとかマウにしがみつく。
このまま衝撃波が届かない位置まで飛ぶつもりだが、マウは翼を負傷している。飛べても長くは持たないだろう。

「頼む……マウっ!」

最後の力を振り絞り、マウは羽ばたく。
952 :ヒズマ [sage]:2013/05/27(月) 01:03:04.87 ID:n4YW33Kjo
>>949
「お前が悪魔……?
 魔物とお友達の俺がそんなもんでビビると思ってんのか!」

【ヒズマは尻尾を盾に、衝撃波を防ぐ】
【しかし、尻尾ごと弾き飛ばされ、建造物に衝突した】

「ぐっ……ああそうさ、ビビりまくりさ……!
 到底たどり着けない領域の存在……!
 ……それでも立ち向かってやる……」

【ヒズマは立ち上がり、右肩に尻尾を出現させた】
953 :シュバルト [saga]:2013/05/27(月) 01:21:17.66 ID:wXXhsciL0
>>950
【相殺の余波を受け、シュバルトの身が宙に躍る】
【やっと地面に叩きつけられ、なんとか体を起こそうとしたところで、足元で何かを踏む感触を覚える】

剣……いや、「あいつ」だな。
文字通り"手も足も出ない"今のこいつなら利用してやることも不可能じゃなさそうだが……――

【真紅の剣に伸ばしかけた手を止め】
【膝をつく姿勢のまま、紫狼とヒズマのほうへと向き直り】

>>951>>952
フッ……まさかお前ら人間の能力者にここまで粘られるとはな。

グフッ……!
中途半端に「人間」が残ってるこの体じゃ、力不足ってわけか……!

【赤い血の流れる自分の胸を押さえつつ、憎々しく言葉を吐き棄てると】

もう俺は、「この世界」からは退場させてもらおう……
この世界では戦乱の炎が、多くの若い命を焼き払った―――すなわち、『未来』に多大な空白が生まれた。
今は……それで十分だ…………

【戦争により、人々の命が奪われる―――果たして、シュバルトにとってそれはどういう意味を持つのか】
【重くなった体を引きずるようにして立ち上がると、再びマントで全身を隠し、跳躍】
【傷を負った身を押し、砂漠の向こうへと姿を消していった―――】

//夜も遅いので、ここで落ちます。皆さん、お疲れ様でした!
//それでは、また……
954 :ヒズマ [sage]:2013/05/27(月) 01:38:14.05 ID:n4YW33Kjo
>>953
「去ったか……。
 ……未来の空白……悪魔……奴は何が目的だ……」

【ヒズマは膝を付き、胸を押さえる】

「先ほどの衝撃で内臓を少しやられているな。
 これ以上の戦いは危険だ」
「……くそっ、でも負傷者を撤退させるぐらいなら……」

【手甲ロウティ・ルガンの忠告で、ヒズマは先に助けていた兵士や、】
【この地で戦い、負傷した者の為の退路を開きに行く】

「戦いの終わりも近い……。
 ただの……ひと段落と言えないことも無いが……それでも……」

【ヒズマは掲げられた旗を見て呟いた】
955 :紫狼 [sage]:2013/05/27(月) 02:20:58.87 ID:dTky/aaq0
>>953
衝撃波をどうにか避けた紫狼とマウは包帯をクッション代わりにして、落下した。マウはすでに猫の姿に戻っていた。

「ハァ…ハァ…くそっ……またしてやられたのかよ……機関員め……」

結局のところ、紫狼は機関員に歯が立たなかった。前回よりは善戦したが、カノッサ機関の情報を得るという目的は果たせていない。

「だけど、まだ俺もマウもまだ生きてる。次こそはーー」

紫狼とマウは己の未熟さを知り、更に強くなろうと決意した。

「あと、次からはちゃんと療養するよ……医者のおっさん……」



/お疲れさまでした!自分も落ちます。
956 :オンモ [sage saga]:2013/05/27(月) 15:31:14.29 ID:LuhA6jIsO
「…マスカラスの反乱の生き残りとは言え、こんなものですか…なぁんてね、まぁ相性悪いですもんね私たち」

【その女はしゃがみ込み、倒れ伏せるオンモの頭を片手で掴んだ】

「聴こえてますか?…申し訳ありませんが約束は約束…」

【逆の掌で頬を軽く数回叩くと、オンモの瞳に鈍く光りが灯る】

…ぉ、オぉぁ!

【軋む体に檄を飛ばしながらの剛腕の一撃】

…ァ…?

【女はそんなオンモの、彼女の胴体程もある拳を片手でいとも簡単に止めた】

「や、やめて下さいよ…ちゃんと約束しましたよね…?」

【自業自得です、と付け足すと彼女の掴むオンモの頭に激しい痛みが走って肉が裂け飛び、だくだくと血が流れ出す】

あ、ガ…っ…

「ち、ちょっと!死なないで下さいよ!?結集前にチームメイトに死なれるなんて夢見が悪過ぎますから!」

【必死になってオンモの頬を叩くも、気を取り直した様に咳払いをひとつ】

「…ま、まぁ多少強引でしたが問題ないでしょう」

【女がニコリと笑い、オンモの顔を覗き込んでくる】

「歓迎します、オンセさん…カノッサへようこそ」

【これが彼の、彼から言わせるとなんとなく結構気に入っていたこの世界での、最後の光景となった】
957 :ラウム [saga]:2013/05/27(月) 20:11:51.33 ID:wXXhsciL0
【独立集落のほど近く、政府軍前線基地跡】
【反乱軍の猛攻に呑まれ既に陥落の憂目をみたそこは、生き残りの政府軍も引き上げ、あらゆる生気の失せた死の世界と化していた】

【未だ硝煙と血の臭いがうっすら漂うそこでは、無念半ばに命を落とした両軍兵士の遺体がそこかしこの風景の一部を担っている】

……「創造<ハジマリ>」の産声は無限の未来への期待を抱かせる――
が、万物の収束する未来はただ一つ――昏いながらも安寧なる、闇の最底辺―――「死」

【揺らぐ煙のような黒い影が、そう詩を唄うような儚げな低音で呟く】
【懐に手を差し伸べ取り出された濁った色の水晶球を片手に、それをゆっくりと天に掲げ】
【砂漠の空のあちこちに尾を引いた青白い光が、導かれるようにして水晶球の一点に収束する】
958 :『D』 [sage]:2013/05/27(月) 20:24:59.38 ID:aXA7Aw5xo
>>957
【精気の失せたその場に、ふらりと黒い影が揺れる】

やれやれ、何だか知らないが胡散臭い雰囲気が漂ってるじゃないか

【黒色の外套が砂埃を巻き上げる風に吹かれ揺れた】
【そこに居たのは少年だった、黒ずくめの……左目だけが怪しい赤の色を持つそんな少年】
【……だが、どうにもその言葉はその少年が発している訳では無さそうだ】
【少年の頭の上で少年と同色の尻尾がくいっと揺れた】

懐かしい、とそう感じる辺りボクも……まあ日和ってるんだろう
なあ、そう思うだろう、悪魔

【その尾の持ち主、少年の頭上の黒猫はしたり顔でそう言った】
959 :ラウム [saga]:2013/05/27(月) 20:37:04.95 ID:wXXhsciL0
>>958
【生命を拒むかのような空間をこじ開け、一人――いや、一人と一匹の訪問者が訪れたように思われた】
【彼らに反応するように、儚げな黒い影もローブを翻し、向き合った】

ふむ……珍しきことだ、「同族」の気配がする。
その小さき獣の姿は、かりそめのものか……それとも、生来のものか……

【ラウム―――全身を黒いローブに包んだ悪魔】
【顔も含めその全貌は窺い知れぬが、フードの奥で血のような赤黒い眼光が光っているのがわかるだろう】
960 :『D』 [sage]:2013/05/27(月) 20:47:33.30 ID:aXA7Aw5xo
>>959
【黒猫は身構えるわけでもなく、尾を優雅に振りながら首を捻った】

「同族」とは限らないんじゃないかな
ボクも君も悪魔のようだけど、その存在が同じものには見えやしない

【さながらその黒猫のための動く台座とかしている少年は微動だにせず】
【その怪しく光る赤の瞳でラウムを見つめたままだ】

ああ、まどろっこしい言い方はやめようじゃないか
君みたいな奴と同族ってのはゴメン、って話さ
猫とはいえ、仲間を選ぶ権利ぐらい与えてくれてもいいだろう?
961 :ラウム [saga]:2013/05/27(月) 21:00:13.39 ID:wXXhsciL0
>>960
―――そのようだな。
どうもお前は、私の識る「悪魔」とは一線を画す存在らしい。

ただそれ故、興味深くもあるがな……
獣が理性を帯び、言語を解すなどということは「魔界」では珍しくない。
そして時には、通常の悪魔に思いもよらぬ叡智をもたらすことさえある……

―――端的に言おう、お前が今ここで何をしているのか、それが知りたい。

【異形の顔が紡ぎ出す表情はローブの奥底に隠れて窺えず】
【ただ言葉のみを淡々と虚空を通じ響かせる】
962 :『D』 [sage]:2013/05/27(月) 21:10:27.16 ID:aXA7Aw5xo
>>961
何をしている、何をしている、ねぇ……
ボクとしては暇つぶしとしか言えないし、ボクのご主人様からしてみれば
それはなんだろうね、うーん自分探しの旅って所でいいのかい?

【ぺちん、と黒猫の尾が少年の眉間を叩いた】
【少年が軽くその頭に被る学帽の鍔を正すと、初めて口を開く】

言い得て妙、だな
嗚呼、自分の目的は自分探し、といった所だ

【抑揚のない声がそこに響く】
【だが、異形を前に恐怖もなく怒りもなく、ただただ其処に存在するだけ】
963 :ラウム [saga]:2013/05/27(月) 21:24:09.22 ID:wXXhsciL0
>>962
【赤黒い眼光に端を発する視線が、猫より僅かに下――『D』のほうにずれる】

その人間か、お前の主人とやらは。
―――やはり変わっているな。本来人間と悪魔、いずれが上に立つのかは最早明確だ。
ますます興味が湧いた……

【純粋な力では悪魔が人間に勝るのだから、悪魔が人間を支配下に置くのは当然――と言っている】

それにしても、暇ができるほどつまらぬか、この世界は。
私は今しがた「戯れ」を終えたところだ……

戦乱の先を夢見る内に散り逝った者達の「魂」―――暫く見ないような上等品ばかりだ。

【右手にもつ、濁った色の水晶球に視線を墜として言う】
【先程無数の青白い光を吸い込んだ水晶球だ】
964 :『D』 [sage]:2013/05/27(月) 21:35:06.57 ID:aXA7Aw5xo
>>963
明確というのは少しばかり早合点じゃないかい?
弱者だからこそ、策を練り知を絞り……力を求める
どんな対価を払ってもね

【黒猫は満足気に微笑んでみせる】

魂集め、か
あまり褒められる趣味じゃないと思うよ
『D』は……ああ、下の彼の事なんだけど、そういうのはあまり好かないしね

【好かない、と猫はいうが少年の表情は変化せず、何か構えるような素振りもない】
【黒猫は背伸びをするように姿勢を正し、ラウムを見つめる】

申し遅れた、ボクのことはネロで良いよ
さっきも言ったが、下の彼は『D』と呼ぶと良い
965 :ラウム [saga]:2013/05/27(月) 21:52:15.22 ID:wXXhsciL0
>>964
……互い、呼ぶ名がなければ不便というもの。私は『ラウム』だ。

【相手が名乗るなら、こちらも応じる。それは人間にも悪魔にも共通する礼節なのだろうか】

確かに、悪魔と対等の知恵を得たことが、人間にとってのせめてもの救いよ。
彼らにとっては、一概にもそれが幸福だとは言えぬようだが……

なぜなら、意思を帯び、思考を巡らせるからこそ、彼らは悲しみ、嘆くからだ。
私の手中に収まった幾つもの魂から、そのような声を幾度となく聞く。

―――実に甘美で、骨の髄まで染み渡る深みを帯びた声だ。故に私は魂を集める。
966 :グランテ・イレイブン [sage]:2013/05/27(月) 23:07:33.69 ID:08Z9wiQRo
(独立集落城壁近く、愛用のジープの車内)

かっかっか、こりゃあ大儲けだ
本当、戦争は金を運んできやがる…

(視線を戦場跡地に向けると、まだ埋葬されていない戦士の亡骸が幾つか見て取れる)

…わりぃな、だがよ…俺様を恨むのはお門違いだからな…?

(誰にでもなく呟き、視線を逸らした)

967 :アシャラ [sage]:2013/05/29(水) 17:41:52.57 ID:hEmDV43AO

政府軍本拠地付近のとある場所。
アシャラは一人の軍人を追い詰めていた。

「御主人、頼むから降伏して下さい。そうすれば……」

「だ…黙れッ!!奴隷如きが主人に指図するな!!一体誰が此処まで……クソッ、あの時と同じ目ェしやがって…あの女みたいな目ェしやがって…!!」

「あの…時……」

軍人の言葉にアシャラは目を見開く。その脳裏に蘇る、一つの記憶。

「……思い出した…私は…この、男は……!!」
「――『ガーネットガーディアン』」

アシャラは低い声で自らのパーティクラームを呼び出す。
それに呼応するように背中に現れたのは、緋色の翼。
それはすぐに分離し、幾つもの羽根の形をした刃となってアシャラの前に浮かぶ。
その切っ先が軍人を向く。
羽根を模した刃が発火する。

軍人が恐怖に顔を歪ませた瞬間、機関銃の様な音が響いた。


968 :アシャラ [sage]:2013/05/29(水) 17:45:15.07 ID:hEmDV43AO

機関銃の様な音が響いた数秒の後。
一人の軍人がその場にへたり込んでいた。
そして、彼の足元にはくすぶる羽根を模した刃が幾つも落ちていた。

その刃が霧散する。

「――け」

「……へ?」

「……っ、行けって、言ってるんだッ!!」

「ヒィッ!?」

アシャラの表情に軍人は、彼女の嘗ての主人は悲鳴をあげ這うように逃げていく。


「――何、やってんだろ…彼奴は“パパとママ”の仇なのに…」

「ばかだな、わたし……」
呟いたアシャラの目から涙がこぼれ落ちた。




969 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/31(金) 00:40:08.59 ID:2jz9T0eso
 あちらこちらで戦線を展開して奇襲を重ね、奇跡も手伝っての優勢。
 ようやく準備が整った。あとは政府と交渉するだけだ。
「あ〜疲れた。」
 メリッサは大きく伸びをする。
「これでやっと負けられる。投降できるようになったよ。」
 満面の笑みで確かにそう言い放った。
970 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/31(金) 03:38:54.66 ID:2jz9T0eso
メリッサマスカラスは古いラジオを取り出した。
短波放送で良い。短波放送がいい。聴衆は多いほうが良い。
====================
 政府首脳の皆に告ぐ。政府首脳の皆に告ぐ。
 挨拶文は前略とさせて頂く。挨拶文は前略とさせて頂く。

 わたし達は首都を取ることが出来無い事を悟ったので投降したい。
 わたし達、首都近辺のオアシスが今から玉砕覚悟で一斉攻撃をかければ我々は首都の城壁を砕き街を焼き払い議事、国会機関に大打撃を与えられるだけの兵力を手に入れた。わたしが生み出した異能力者、異界から現れた異能力者達、そして異能を持たない兵士達の戦力も士気も猛りに猛り、これから首都とレジスタンス達は幾百、幾千以上の犠牲を生み出しながらこれからも戦い続けるのだろう。しかし勝てはしない。我々は負ける。

 自分で言うのもなんだがわたしはテロリズムの首謀者だ。そして仲間達はテロリストなのだろう。中央政府を名乗っているあなた達はそれに屈する必要は全くない。大義名分を守りながらわたし達を認めろ。わたし達もあなた達からの圧政に疲れている。ここで休戦にしないだろうか?

 簡単な調停を結んでくれればいい。そうすればわたし達は政府打倒等というありえない目標を掲げなくて済むし、あなた達は我々からのテロリズムに怯える生活を送らないで済む。美味しい話だと思わないか?

 この紛争は我々が優位に立っている今だからこそ、あなた達の勝利として幕を下ろして良い。わたし達は負ける。そしてあなた達に有条件降伏を乞う事とする。減税、独立的自衛権、集団的自衛権、そしていくらかの自治権を認めてくれればわたし達は政府直下の州政府を樹立し、あなた達を中央政府として迎え入れよう。あなた達はこれまで通りこの世界の王で良い。

 もしもこの形での投降を認められない場合は休戦の申し立てが流れた物となり、わたし達はこの世界で政府に対して半永久的に反抗し続ける。それがあなた達の利益になるとは思えないが、望むならば永遠の戦争を続けよう。

 わたし達には現行政府を中央政府と認めそれに従う準備がある。
 選べ。異常だ。
====================
 いかにテロリストを殲滅しても国土の残りが瓦礫の山では話にならない。
 そこを見越しての負け戦。メリッサは大きく溜息をつく。
「出来るものならば、わかりやすい勝ち戦が好みだがね。」
971 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/05/31(金) 11:18:13.50 ID:2jz9T0eso
>>968
「ふう…」
 放送を終えたメリッサが近づいてきた。
「アシャラ、君は君なりの決断をした。
 それが良いのか悪いのかは分からない。
 でもそれが善でも悪でも君の下した決断だ。
 わたしはアシャラを褒めるよ。汚れた復讐者になんかならなかったんだから。」
 
972 :政府―高官会議― [saga]:2013/05/31(金) 18:31:21.17 ID:FSPDVV6d0
【首都】
【その中央に、城のような存在感と威圧感を以って、行政の中枢施設が屹立する】
【厚く重い扉を何枚も隔てたその奥】
【民の声など到底届かぬそこに、上位の高官達のみが足を踏み入れられる小議場が存在した】

『さて……本題に移ろう。諸君も聴いての通り、先の反乱の首謀者であるメリッサ・マスカラスが講和を持ち掛けてきた』
『反乱が許されざる大罪であることは言うまでもないが、それにこちらが手を焼いていることも事実だ』
『ここで我々は、如何にすべきか―――』

【テーブルの上座に君臨する、立派に髭を蓄えた人物――議長が会議の口火を切った】

「今までは、諸集落への課税や商人からの借り出しで戦費を賄えたのですが、」
「先の反乱に影響を受けた集落が多いことを考えると、また新たな反抗の芽を育てかねませんし、」
「それに先の敗北で商人からの信用が薄れたことを考えると、これ以上の戦争継続は難しいですね。」

【上座から見て左、財務担当らしき高官が発言する】

「軍のほうも、ひどい厭戦気分ですしね。」
「それに付け込まれ、敵の奸計に飼い慣らされた裏切り者も少なくありません。」

【上座から見て右、軍事担当らしき高官が言う】
【それ以外にも何人かの高官が発言をしたが、いずれも先の2人に同調するような形になった】
973 :政府―高官会議― [saga]:2013/05/31(金) 18:34:05.62 ID:FSPDVV6d0
『ふむ……どうやら、反乱軍との講和を行うことに異論のある者はいないようだな。』

【議長がペンを置いた】

『それでは、後々独立集落へは使者を送らせるように。』
『締結の場は――ここ、首都であると伝えさせるように。』
『"王"がわざわざ相手のもとへ出向く道理などなかろう。相手が我々を"王"と見做したのなら、尚更な。』

【鼻を明かされた"王"であっても、未だに意地悪な表情と嫌味な言葉を保てるのは、惰性であろうか】
【やがて会議は解散となった】
【この世界は、また一つ、新たな未来を迎えようとしている】
974 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/01(土) 20:44:07.19 ID:1iS1W3ino
【独立のきっかけになったオアシス】
 服屋のショーウィンドウ前。
 ガラスに映った自分の格好に気がつく。
「うっかりしていた。買い物に行く服装がこれではな…。」
 薄汚れた白い戦闘服で中央へ行けば舐められる。
「礼服を作る資金は…なんとかギリギリありそうか。」
 財布の中身を確認して溜息をつく。
975 :グランテ・イレイブン [sage]:2013/06/01(土) 21:09:59.43 ID:FC1Bj3nQO
>>974
ん?ありゃあ…
(何をするまでもなく通り過ぎる予定のオアシスを通過中、思わぬ人物を発見したようだ)

(先の戦い、たったひとつの集落の独立戦争)

(その中心となった人物のひとり、政府軍を相手に奇跡的な勝利を勝ち取った英雄)

…へいへいへいへい、お姉さん、何か物をお探しかい?
見た所ちょっとそこまでお買物に行けるような小洒落たお洋服なんかをお探しじゃあないかい?
先の英雄、「戦導者」様に特別だ、こいつをどうか持って行ってはくれないかい?
お代は結構、さあさ、受け取れ泥棒!

(まくし立てる様に一方的に話し掛け、洋服を一着強引に手渡す)

(彼なりの顔売りと宣伝を兼ねた行動らしい)

(その洋服は、仕立てはいいものの背中に大きく「十一の奴隷店」とそこに到る地図が刺繍されているちょっとアレなセンスの一着だ)

グランテ・イレイブンと「十一の奴隷店」を宜しくご贔屓にー
(そして走り去る様にして去って行った…)
976 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/01(土) 21:16:20.66 ID:1iS1W3ino
>>975
「ちょっと?!これは…うわぁ…。」
 これを正装に合わせろと?
「捨てるのは勿体無いから上着にして、無難なドレスを選ぶか…。」
977 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/02(日) 01:07:42.64 ID:7FgGlxoeo
 店から出てきたメリッサは白いドレスにグランテから
 貰った悪趣味な上着を身につけて店からでてきた。
「一人か。緊張するな。
 先鋒には後から人が来るとでも伝えておくか。
 一応は会談の形式を取ってくれるらしいし、
 飯につられて誰か追いかけてくるだろう。」
978 :政府 [saga]:2013/06/02(日) 18:02:32.75 ID:+IPiU5dr0
【首都】
【その中心部では、そこが砂漠の只中であることを忘れさせるほど街が発達している】
【僅かに砂塵を含む空気の中、中央広場にて独立集落との調印式の準備が終えられようとしていた】

「ふむ……この私が降伏宣言の調印を任されるとはな。」
「"敗者"にはお似合いの役目だということか。」

【式典の様相を呈しつつある広場の様子を間近で観察していた政府関係者の面々】
【その中に、一部の能力者なら脳裡のどこかに焼き付いているかもしれない軍人の顔があった】
【勲章の付いた一際豪華な軍服に身を包み、口元には立派に髭を蓄えている】
979 :アシャラ [sage]:2013/06/02(日) 22:29:07.69 ID:002mJoGAO
【首都】

【調印式が行われるという広場には既に見物人が幾らか集まっていた】

【その見物人達の後方でぴょこぴょこと跳ねる小柄な少女が一人】

くっ…、やっぱ、前、行った方、良いの、かなっ!
【跳ねる度に揺れる真紅の髪に黒いワンピース】

【大きめの軍服の上着をその上に着ている】


980 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/02(日) 22:48:52.36 ID:7FgGlxoeo
>>978
変な所が律儀なのか、押しが弱いだけなのか
十一の奴隷店の上着のみ外套として首都に現れた。
コートの類は調印の場に入る前に人に預けてしまい
紫のイブニングドレスを装って調印式の場に現れた。

(スーツの方が良かったかな…。)
そんな暢気な事を考えながらボディチェックを受ける。
丸腰らしくそのまますんなり席に通された。

「すまないが他のメンバーはバラバラに来るはずだ。」
981 :メルキオール [sage]:2013/06/02(日) 22:55:16.96 ID:n3Qb5gkro
「…おわり、か」
ここはポップコーンの売店のベンチ。位置的に広場が見渡せる場所だ。
ポップコーンの容器を片手に、いつものパーカーの少年がそこに居た。
広場の人集りに目をくれず、売店の前のベンチに腰掛けていた。

「随分愉しませてもらったよ。
 まぁ、次のゲームはこうは行かないと思うけどね」
“ショーの主役”が場に現れると、彼はポップコーンを一つ口に放る。
幕が下りるのを惜しむような表情で、遠くからその姿を眺めた。
982 :司令官ウェイガン [saga]:2013/06/02(日) 23:07:37.96 ID:+IPiU5dr0
>>980
そちら側の「大将」がお出ましか。

【軍装と打って変って正装に身を包んだメリッサを目にしても尚そんな言葉が漏れるのは、長く戦場に居すぎた者の悲しい惰性なのだろうか】
【上座に腰掛けるは、他でもない第一次襲撃時の司令官、ウェイガンであった】

――――いや、今は「代表」か。これはこれは、礼を失したな。

よかろう、こちらとてそう気の短い人間ばかりではない。
時間なら今少しくれてやるとしよう。

【言い終えると、近くにあったウォーターピッチャーから自分のグラスに水を注ぎ、それを一気に飲み干す】
983 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/02(日) 23:16:29.47 ID:7FgGlxoeo
>>982
「お構いなく。
 今回は我々の申し出を受け入れていただき、
 その現行政府の寛大さに感謝する。
 今後も中央として世界を導いて貰いたい。」

 調停の条件は大まかにはこうだ。
 反乱に関わった者達への恩赦、放免。

 地方都市の個人的、集団的自衛権含む自治の許可。
 但し代表者への支配権は引き続き政府が持つものとする。
 このために現行政府を中央政府とする。

 そして報道の自由を約束する事。
 その報道にデマコギーを混ぜた者は詐欺罪等で罰して貰って構わない。
 それは今までレジスタンスが隠れてやっていた事だ。
 検閲ができなくなるが、テロリストの嘘出鱈目に悩まされる事もなくなる。

>>979,>>981
群衆の中に知った顔を見つけたら小さくピースサインを作った。
「ちょっと平和を買ってくる。」
984 :メルキオール [sage]:2013/06/02(日) 23:20:58.29 ID:n3Qb5gkro
>>983
「お茶目な司令官だな。いくさ場での彼女とは大違いだ」
彼のフードの下の表情は、ぼんやりしていた。映画が終わる時の顔らしい。

「会う顔がない…僕は死んじゃったからね。呆気ない最期だった」
ポップコーンの容器をベンチの横に置き
頭の後ろで手を組み、大きく上体を反らした。
985 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/02(日) 23:35:12.13 ID:7FgGlxoeo
>>984
そうこのゲームは終わった。
ただしこのゲームには次回作がある。
新しく調印される議定書は政府を首都とした
合衆国のような物を形作る内容になっている。
独裁体制の骨組みはすでにガタガタになった。

もしも民衆達がまた動きはじめれば次は…。
986 :司令官ウェイガン [saga]:2013/06/02(日) 23:40:28.53 ID:+IPiU5dr0
>>983
権威無くして、人は治まりませんからな……
政府を代表し、中央政府と地方都市間の秩序維持を大任として受け止めよう。

【自らの目前に置かれたテーブル上の書類に視線を移し】

さて……独立集落側からの要求は、こちら側も知っての通り、
地方都市の自治権及び個人的、集団的自衛権の獲得。
今回の反乱を正当な抵抗とみなし、反乱の罪を科せられた者達を釈放すること。
さらに減税及び報道の自由等を認め、健全なる民主国家の体制を確立すること―――

以上の要求は政府の名の下にこの場で代表ウェイガンにより認められるものである。
では独立集落の代表メリッサ・マスカラス、手元の書類に署名を……

【メリッサのテーブルには、彼が指した書類と署名の為のペンが置いてある】
【この署名こそが、人々が欲した平和への一つの扉であることは言うまでもない】
987 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/02(日) 23:48:23.48 ID:7FgGlxoeo
>>986
「司令のおっしゃるとおりです。」
 書類の内容に問題がないことを再確認しサインする。

 短い戦いだったと思う。何かに急がされているような。
 だが何年も戦っていたような気分だ。
988 :メルキオール [sage]:2013/06/02(日) 23:49:33.57 ID:n3Qb5gkro
>>985
「もうじき…ここの幕が下りる。
 ここで新しい幕が上がるのは、もう少し後だろう」
容器を持ってベンチから立ち上がり、広場を後にしようとする。

「さて、そろそろか。
 次の舞台の彼女達は、どんな演目をこなすか…愉しみだ」
少年の周囲にノイズが走る。
幾重にも姿が歪み、周囲がシャボン玉のように歪んで消えた。
―ポップコーンを持った彼は、何処に行ってしまったのだろう。
989 :司令官ウェイガン [saga]:2013/06/03(月) 00:06:18.20 ID:skjn8rsc0
>>987
【時を同じくしてウェイガンも署名を済ませ】
………この尊き日を与えられしことに感謝を捧げ、代表としての最後の言葉とする。

【両目を閉じ、祈るのようにしてそう言葉を締めくくり政府代表の任を終えた】
【だが、人生の多くを戦場で過ごし、少なからず戦争の狂気に酔わされた経験のある彼個人にとって、それはどのような意味を持つのか―――】

【程なくして席を立つと、閉じられた両目の瞼をゆっくりとこじ開ける】

さて……今日この日を祝福しこれからここでは宴会が開かれることになる。
争乱が幕を閉じた今、無論独立集落の諸君にもその席は開かれている……

しかし悲しいかな、戦場こそが我が唯一の母であったようなこの身には、どうにも気分の乗らぬ話だ。
だからといって、平和の謳歌に水を差すつもりはない……ただ、老兵は去るのみということ―――

【一礼をメリッサの前で残してから、司令官は会場を後にしていった】
【哀愁の漂う背中を見せながら、時代に取り残された我が身に彼は何を思うのか―――】
990 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/03(月) 00:23:18.53 ID:t45XOlz5o
>>988
メルキオールの消滅にメリッサは気づいていなかった。
しかしそうだ。そろそろだ。この世界に居続けられる時間は残り少ない。

>>989
ウェイガンの一礼に敬礼を返した。
ドレス姿には似合わない行動だが自然に出てしまった。

ハッとして改めて一礼を返す。
そしてその背中を見送ると宴の席へと向かった。
991 :ラウム [saga]:2013/06/03(月) 00:46:36.52 ID:skjn8rsc0
【独立集落近く、政府軍の前線基地跡】
【数日という時間は戦火の余韻を完全に奪い去るには足りず】
【未だに、当時の惨状をその光景から窺い知ることができた】

―――人は死せど、物語は死せず。
悪魔であれ人であれ、有象無象であれ、そこに『意思』が存在するならば新たな物語の紡がれるは必然……

私も会いに往こう、旧き意思を従え、次なる混迷の時代へと……―――

【フードの奥で、ただただ紅い眼光を光らせる、その黒い『意思』は】
【自らの右掌に収める、青白いオーラを浮かばせる水晶球を一瞥したあと、目前の虚空に視線を移し】
【自身の外套と同等の黒を備えた闇が悪魔を迎え、それが晴れたあとには砂漠から悪魔の姿は消え去っていた】
992 :紫狼 [sage]:2013/06/03(月) 11:07:42.29 ID:EHI42MiJ0
「調印式ねぇ……一件落着ってとこなのか?まぁ、俺には関係ないけど」

包帯で出来た人形を相手に技の修行をする紫狼。

「俺にとっての一件落着は能力を取り戻した時だ。それには、機関に対抗できる実力をつけなきゃならねぇ。」

腕の包帯を槍のような形に変化させる。

「マウ!新技行くぜっ!バンテージ・スピア!!」

人形は槍によって勢いよく貫かれた。

「よし!」

修行は順調。新たな世界が待っていることを今の紫狼は知らないが、きっと次の世界でも大丈夫だろう。
993 :ヒズマ [sage]:2013/06/03(月) 13:07:01.56 ID:Gz+oad87o
「歴史は繰り返すとよく言われるだろう。
 この調印式も、何度か繰り返された歴史の中の一度なのかも知れん」

【砂漠の真ん中で、何か呟く声がした】
【それに、一つ分の足音】

「だからな、ヒズマ……」
「……ひぐっ……」

【もう一人分、すすり泣く声が聞こえてきた】

「調印式前夜祭などと称した傭兵たちの宴会で飲みすぎたために、
 二日酔いで歴史的瞬間の場に行けなかったからって泣くんじゃあ無い」
「……うぐっ……おええええっ……」

【もはや泣いているのか二日酔いなのかわかったもんではない】

【こうして、いつもと同じようにまた"二人"で旅に出る】
【方や、誰も見たことの無い、特別な物を探して――】
【方や、そいつが何処へ向かうのかを見届けに――】

「おえええっ……」
「……こんな身体で砂漠越え……今度こそ死ぬぞ」
994 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/03(月) 18:10:29.41 ID:t45XOlz5o
【砂漠の中】
「また濾した小便を飲んで彷徨う生活に戻るのか。
 暫くは水浴びなんて夢のまた夢だな。」
 彼女には首都に残り普通に暮らすという選択肢もあったかもしれない。
 何もしなければ革命の首謀者とて一度許されれば暗殺の心配はない。

 だが彼女は砂漠に出た。
「仲間のいる所に帰ろう。集落についたらまず身体を拭こう。
 野ねずみの丸焼きを食べて、水を飲んで、少し休んで…。」
 さて、これからこの世界で何をしよう。そんな事を考えていた。
995 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/03(月) 18:48:23.11 ID:t45XOlz5o
ここだけ並行世界<<第2世界・城と龍の世界>>
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1370185629/
996 :アシャラ [sage]:2013/06/03(月) 20:48:40.30 ID:BfOYbANAO

全ての始まりとなった集落の市場。真紅の髪の少女が駆ける。

思えばこの数ヶ月の間に色々な事があった。
能力に覚醒して、主人に闇市に捨てられて、様々な人達に出会って
大切な物を守る為に戦って、悩んで、決意して
失われた記憶を取り戻して
これから先、もっと様々な事が待っているのだろう。
“奴隷の女の子”ではなく“人よりちょっと頭が悪いだけの、この町では割と普通の女の子”になった彼女を待っているのだろう。
それでも――

「ただいま、おじさん、おばさん!」
希望に満ちた笑顔を浮かべ、“奴隷だった女の子”は“自分が帰る場所”の扉を開けた。

997 :グランテ・イレイブン [sage]:2013/06/03(月) 22:01:14.14 ID:rRz027vXO
【オアシスの元戦闘地帯】

(…なんだって、俺様がこんな真似を…)

【彼は穴を掘っていた】

(こんな奴、知りもしねぇこんな奴のために…)

【その傍には、まだ年端もいかない少年兵であったであろう亡骸が砂漠の熱に干からびている】

(…くそっ、くそっ、なんで丁度スコップなんか積んでんだ俺の車は…!)

【最早慣れた風景、そのはずがなぜか彼はその亡骸の墓を掘っていた】

(…こんなもんでいいだろ、知るかクソッタレ!)

【使い捨ての手袋を着け、丁重に亡骸を横たわらせる】

(はいはい、お休みよ…出来る事なら、ゆっくりな)

【掘り起こした土と砂を掛け、埋めて行く】

【しばらくの間、彼は穴を埋めていた】

(…墓標は…これでいいか、ねぇよりマシだろ)

【少年兵の側に落ちていた、彼のと思わしき壊れた小銃を盛り上がった砂に突き立てる】

(んじゃ、あばよ…化けて出るなよ)

【車は黒い排気ガスと砂埃を上げて走り去って行った】
998 :メリッサ・マスカラス [saga メリッサ中]:2013/06/03(月) 23:36:23.45 ID:t45XOlz5o
>>997
「排気ガス?乗せて行って貰えるかな。
 お〜い!お〜い!」
 足跡を残しながら車を追いかける。

 そしてその足跡は砂漠の真ん中で途中から消えていた。

// 次スレ(>>995)移動します
999 :グランテ・イレイブン [sage]:2013/06/03(月) 23:55:52.84 ID:hWlk5ADfO
>>998
…ん?お、この声の感じは…クールで綺麗目なお姉さんじゃねぇの!?

(停車し、満面の笑みで振り返る)

いいぜっ!乗ってき…あれ?

(忽然と消えた様な足跡だけが、そこには残されていた)

…なんのこっちゃ…?

(よって、不思議に首を傾げる彼の姿が一陣の風と共に掻き消えたのを見るものは、その場に誰もいなかった)
1000 :1000 [sage]:2013/06/04(火) 14:23:01.90 ID:zro6rSbEO
数多の能力者達が駆け抜けた世界
そんな世界は、今日も変わらず廻り続けるのだけれど…それはまた、別のお話
1001 :1001 :Over 1000 Thread

 ,.――――-、
 ヽ / ̄ ̄ ̄`ヽ、   【呪いのパーマン Ver2.0】
  | |  (・)。(・);    このスレッドは1000を超えました。|
  | |@_,.--、_,>    このレスを見たら10秒以内に次スレを建てないと死にます。
  ヽヽ___ノ    次スレを10秒以内に建てても死にます。

パー速@VIPService
http://ex14.vip2ch.com/part4vip/

ローカルルール変更に伴い、1000到達の報告が不要になりました。

1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
モバP「撮影の合間に」 @ 2013/06/04(火) 13:20:44.11 ID:kSkJ+VBV0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370319643/

【スパロボA】マサト「仕事をしよう」 @ 2013/06/04(火) 12:29:22.48 ID:qSZ8CcMb0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370316562/

PS3 ゴールデンアイ リローデッド 【闘いの証明】 (クラン募集&交流広場) @ 2013/06/04(火) 12:20:37.02 ID:gcdDoto10
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1370316036/

びちスレ避難所 @ 2013/06/04(火) 11:50:38.93 ID:8W+m0nmSO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1370314238/

李衣菜「偶像を侵すチグリジア・シンドローム」 @ 2013/06/04(火) 10:46:55.10 ID:cVGklp150
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デブの墓にありがちなこと @ 2013/06/04(火) 09:52:40.51
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マルセイユ「飛ぶの飽きたな……」 @ 2013/06/04(火) 09:45:23.15 ID:CKAlBdPBo
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アルミン「うなれ、僕のナックルボール」 @ 2013/06/04(火) 09:24:22.18 ID:b/U7Bohu0
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