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オレと悠紀の微妙な関係 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/15(金) 21:34:46.25 ID:+6VdWoa/0
このスレからのスピンアウト

【男女の友情()】 ともだちセックス その2
http://kilauea.bbspink.com/test/read.cgi/hneta/1321570448/


まずは、これまでのログ貼っていきます。漏れてたらスマン。
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713861164/

2 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:40:28.14 ID:+6VdWoa/0
一章

三回生 冬


584 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 02:06:16.59 ID:658f9PEb0
大学の頃、クラスメートの部屋に数人で集まって駄弁ってた。みんなでコタツに足突っ込みながらデリバリーピザつまんで、慣れないビールを格好つけて飲んだり。

部屋の主の悠紀とは、その時まで特に仲が良いというわけでもなかった。授業で顔を合わせると軽く会話を交わす程度。悠紀に遠距離恋愛中の年上の彼氏がいてたまに深夜高速バスで会いに行く関係というのも、この夜初めて聞いた。

「この前会った時、妹みたいって言われてん。どう思う?」と膨れる悠紀の話を肴に、みんなでワイワイ騒いでた。
3 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:42:05.13 ID:+6VdWoa/0
で、その夜、オレはいつの間にか眠り込んでしまったらしい。腰のあたりに圧迫感を感じて目が覚めた。
カーテンを引いてあるのか、本当に真っ暗な部屋。そして、黒い影がオレを見下ろしてる。寝ぼけた頭で心霊現象?って怖くなった瞬間、その影が喋った。

悠紀「…やっと起きたん?」
オレ「え、ちょ…?」
悠紀「みんな帰ったで?」
オレ「なにしてるの?」
悠紀「んー 自分だけ下宿近いし、起きたら帰らすってみんなにゆーといた」
オレ「いや、その、なんでオレの上に跨ってんの?って」
悠紀「んー 私にもわからへん」

ゴソゴソ動く悠紀らしき人影。ニットの下からブラジャーがスルリと抜かれて、横に落ちる。そのまま黒い影が倒れ込んできて、長い髪がオレの頬をくすぐる。

悠紀「なぁ、ちょっと相談あるねんけど」
オレ「なに」
悠紀「自分、朝まで記憶喪失なってくれへん?」
オレ「どういう意味…」

塞がれる唇。数秒後、舌が割って入ってくる。ニット越しに伝わる胸の量感、ジーンズに擦り付けられる下半身、ただのクラスメートとしか意識してなかった女の香りが容赦無く鼻腔を満たす。

オレ「…こういうの久し振りだからガッつくけど、いいの?」
悠紀「望むところ。そういう求められる?みたいな感覚に飢えてるねん、私」

再び降りてくる舌を迎え入れる。悠紀のニットの裾から両腕を差し入れて、細い背中を抱く。背骨をなぞりながら、片手を下半身へ。
滑らかな感触の下着越しに尻の感触を楽しむ。細身なのにしっかり肉がついていて、オレの指が食い込む。

オレ「コレ、邪魔。脱いで」
悠紀「せっかちやな、自分」
オレ「どっちが。オレの指、なぜかもう濡れてるんだけど」
悠紀「…うるさいな。あんたも脱ぎぃや」

もどかしさを感じながら、互いの服を剥ぎ取る。上になろうとするオレを「あかん。私が誘ってんから、攻めるのも私」と抑え込み、再び跨る悠紀。
仕返しに目の前の胸に舌を這わせると、直接擦り付けられている下半身から湿り気ある音がすぐに聞こえ始める。濡れた粘膜の感触にそそり立つオレの性器。

オレ「どっちがせっかちだよ?」
悠紀「なぁ、コレ、欲しいねんけど」

どこからかコンドームを取り出すと歯で袋を破り、オレの性器に被せようとする悠紀。だが、うまくいかない。

オレ「だいじょうぶ?」
悠紀「んー やっぱり自分とするの初めてやし、真っ暗やから無理やわ。自分でつけて?」
オレ「ちょっと待って………ん、できた」
悠紀「えへ。ありがと。それじゃ…」
オレ「え、もう? まだ準備出来てないんじゃ?」
4 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:43:01.06 ID:+6VdWoa/0
その時の悠紀の表情はよく見えなかったけど、なぜか物凄く優しい印象だけが残っている。おもむろに腰を沈めて、オレを飲み込む悠紀。
息を飲みながら、ぎこちない動きで腰を前後させる悠紀を見ていたら、急速に心が鎮まっていった。上半身を起こして細い背中を抱き締め、動きを止めさせる。

悠紀「え…ちょっと。何してんの」
オレ「なぁ、何があったのか知らないけど、もうちょっとゆっくりでもオレは良いよ?」
悠紀「…いいやん、別に。自分はただガッついて、気持ち良くなってくれたらええねん」
オレ「んー なんかそういう気分じゃなくなったかも。とりあえず、そのままジッとしてて」

胡座をかいたオレの上に悠紀が跨って、下半身で繋がっている。そのまま抱き締めて、小さな頭を撫でる。指で髪の感触を楽しみながら頬に口付けして、そのまま首筋、鎖骨へと唇を降ろしていくと、甘い吐息が漏れてきた。

悠紀「ちょっと、あかんて。こんな優しいのヤバいから。あかんねんて…」

耳元で繰り返される言葉を聞き流しながら、徐々に動きを再開。さっきより滑らかに出入りするオレの性器を、悠紀の内部が時折きゅっと締め上げる。
そのまま時間を掛けて味わっていたかったが、女の身体を久し振りに味わうオレは早くも限界に近付いていた。余裕がなくなってきたオレの様子に気付く悠紀。

悠紀「どうしたん、自分?」
オレ「ぐ… 聞くな。わかってる癖に」
悠紀「ふふっ。嬉しい。いいねんで、いつでも」

その言葉を聞いた途端、急激にこみ上げた快感をあっけなく放出してしまう。オレの頭を抱きかかえたまま、痙攣する下半身にあわせて短い声を上げる悠紀。 そのまましばらく、互いの乱れた息だけを聞きながら動かずにいた。

ふいにクスクスと笑い始める悠紀。オレも思わずつられて抱き合ったまま笑ってると、悠紀がクシャミした拍子に性器がスルリと抜け落ちた。

悠紀「うー 冷えるな。あ、すごい。いっぱい出てるやん」
オレ「久し振りだったから。あんまり見るなって。なんか恥ずかしいから」
悠紀「へー コレがあんたのか。ちょっと黄色いで?」
オレ「溜まってたんだよ」
悠紀「だから早かったん?」
オレ「むか。いきなり襲っといて、それはないでしょ」
悠紀「そーやな。良かったよ? こう… ガッつきながらも優しい感じ」
オレ「リベンジを希望。朝までまだまだ時間あるし」
悠紀「そーやね。私ももっとしたいわ」
5 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:44:17.29 ID:+6VdWoa/0
591 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 02:23:58.67 ID:658f9PEb0

以上、学生時代にあった出来事。身バレはないと思いながらも、念の為にかなりのフェイクとアレンジ入ってるけどね。

その後、彼女とは何かあったら身体で慰め合う?みたいな戦友っぽい関係が卒業まで続いた。オレが凹んだ時に、時間掛けてゆっくり抱いてくれた時もあった。まぁ、第三者にはセフレにしか見えないか。

初めての時こそこんな風に早漏だったが、愛情入らないぶん快楽の追求に集中出来たのか、もともと相性良かったのか、互いに付き合ってる相手よりも良くなってしまうという少し困ったことに。
彼女が関西に戻って就職することになり、最後に一度だけ恋人ごっこデートした時には12月って時期もあって気分が盛り上がった。
卒業式の後、入場券買って見送りに行った新幹線のホームで「なんでこんな涙出るのかわからへん」って言いながら抱きつかれた時には、正直心が揺れた。

就職して数年は互いに忙しくて会わなかったけど、彼女の出張を機に再会。いまでも年に数回一緒に眠るんだけど、会ってない間は完全に忘れてるというドライで不思議な関係が続いてる。
6 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:44:48.90 ID:+6VdWoa/0
592 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 02:39:34.61 ID:9rXDNXHj0
>>591
羨ましい
悠紀が誰に似てるかとかスタイルなど補完してくれると有り難い


593 :!ninja:2013/11/10(日) 05:41:41.11 ID:JkMZ6V680
うむ、超GJ
また頼むぜ


595 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 11:17:23.47 ID:0UoYEXEwi
>>591
関西弁の女ってそれだけでなんかいいな。内容もあっさりしてて好印象。続き書いて欲しい。


596 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 11:36:09.86 ID:46tI1eXw0
>>595
ICIKAオススメ
7 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:45:34.49 ID:+6VdWoa/0
597 :584:2013/11/10(日) 15:14:33.49 ID:658f9PEb0
>>592
悠紀の第一印象は「カッコいいお姉さん」。芸能人ってあまり知らないんだけど、水川あさみって女優さんを見た時には「あ、この人、悠紀に雰囲気似てる」って思った。
いつもサバサバしてて本人は騒いでる感じしないのに、なぜかいつもクラスの中心近くにいて文化祭とかイベント委員を楽しそうにやってた。体育会系で部活ばかりだったオレとは対照的。

スタイルは長身細身。小さい顔、フツーサイズの胸、目立たないけど脱ぐと実は大きめの尻。良く言えばモデル系か。
脚長いのが自慢で、細身のジーンズにブーツ合わせたり、ロングスカートでキャンパスをスタスタ横切っていく姿をよく見掛けた。

男子学生と一部の後輩女子から人気あって「なんでオレなんかと?」って感じがしないでもなかったけど、二人でいるところ目撃されても「ただの友達だから」って笑って誤魔化せた。

じゃ、>>590の続きをサラッと書いたので載せときます。
8 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:46:09.28 ID:+6VdWoa/0
598 :584:2013/11/10(日) 15:15:57.03 ID:658f9PEb0
汗で冷えた身体を暖める為に、湯船に湯を張る。バスルームでシャンプーし合ったりしてるうちに、自然と後ろからもう一度交わる。
揺れる胸に背後から手を伸ばしながら肩口を甘噛みすると「この前、志村どうぶつ園で同じことやってたで、ライオンが」って笑われる。
ふざけて背中を爪で引っ掻くと「あ、あかん。なんかゾクゾクするわ、それ」って悶えながらキュッて締め上げられた。

終わった後に自分から膝ついて舐めておいて「苦手やねん、自分の味するから」っていきなりひねったシャワーが冷水。飛び上がるオレ。「ゴメンゴメン」って謝りながら笑い転げる悠紀。

色んな疑問が喉元まで出かかってるのに、言葉に出来ないヘタレなオレ。「せまいわー。デカいねん、自分」とかオレにはどうしようもない文句言われて、苦笑しながらシングルベッドに入る。後ろから悠紀を抱いて、髪に顔を埋めながら眠る。

明け方、冬の白い薄明かりの中で、どちらからともなく求める。今度は主にオレが上。「スゴーい。めちゃ腹筋割れてるやん。初めて触るわー」「ちょ、やめ、ソフトタッチはなし。力抜けるって」とかクスクス笑いながら。


で、手早く用意してくれた朝食が意外なことに和風。
以下、味噌汁啜りながらの会話。

悠紀「前から友達なりたいと思って自分のこと見ててんで。なんか素朴ってゆーか、燻し銀ってゆーか、古武士みたいな渋い空気まとってるやっちゃなーって」
オレ「それで、いきなり襲ったわけ?」
悠紀「んー そこは自分でもよくわからへん。そんなつもりなかってんけどなー。でも、彼女と別れたって聞いたで、あの二回生の可愛い子。そしたら自分には何も問題ないやん」
オレ「ぐ… そっちはこれからどうするつもり?」
悠紀「へ? わからへん。でも、多分どーもせーへんよ。とりあえず友達が一人増えて嬉しいかな」
オレ「友達の段階を一気にすっ飛ばしといて、よく言うよ」
悠紀「ええやん、こんな美人とできてんから。あ、みんなには内緒やで。記憶喪失なるって約束したんやからね、自分」
オレ「約束する間もなく襲われた、が正しいと思うけど」
悠紀「男がそんな細かいこと言うたらあかんて。あ、こんなんすんの、自分が初めてやねんで。好みのタイプって滅多におらんから、身持ちは固いねん、私。そこは自信持ってええで」

朝御飯食べたら「私、出掛けるから」とさっさと追い出され、大学で会っても何事もなかったかの様な素っ気なさ。「このまま何もなかったことにするのか。女って強いなー」って感心しながらオレも就活の準備とかしてた。

次に二人きりになるのは、数週間後のこと。

以上
9 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:46:33.82 ID:+6VdWoa/0
601 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 23:11:53.33 ID:JkMZ6V680
うむ
続報乙


602 :えっちな18禁さん:2013/11/10(日) 23:41:49.50 ID:/kWlFT1Z0
なんだ、ただのビッチか。しかし、意外に悪くないぞ。続けてみろ。
10 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:46:57.24 ID:+6VdWoa/0
603 :584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/10(日) 23:51:14.25 ID:658f9PEb0
こんな話をいまさらダラダラ書いてるのは、過去を文字化して見つめることで自分なりに踏ん切りつけて、前に進めると思ったからなんだ。

悠紀との関係に最も理解が得られてスレチになりにくそうな場所ってことで、ここを選ばせてもらった。長文連投、目障りなら申し訳ない。コテつけるからNG登録してくれ。

また続きが書けたら、載せてもいいだろうか?
11 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:47:27.98 ID:+6VdWoa/0
604 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 00:09:41.72 ID:QUGoK/My0
ぜひ書いてくれ


605 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 10:08:53.42 ID:7TxxcYwt0
良作


606 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 12:22:06.92 ID:QjJK3kR50
ぜひお願いする
水川あさみ、確かにはまってるわww


607 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 12:27:15.29 ID:epYnMQbb0
なんだこのエロシーン。友達がジャレ合ってる感が半端ない。恋人だとこんなアッサリとはいかないよなってことで、期待してるぞ。


608 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 17:07:05.19 ID:DOgMNlhMi
小説みたいだ。紫煙。


609 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 17:23:15.83 ID:hUDkc25v0
面白い。続きはよ。


610 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 19:02:22.55 ID:6CAUH/UG0
関西弁の女っていうと
ナニワ金誘道に出てくるどうしようもないので脳内変換されてしまうので
俺は萌えないなぁ。

まあ人それぞれなんでしょうけど。


611 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 20:47:31.23 ID:NT2i+00J0
ついこの前、大阪出身の女と別れたオレが通りますよ。
リアルな関西弁だな。思い出してグサグサくるわ。読みたいような、読みたくないような微妙な心理だ…
12 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:47:56.09 ID:+6VdWoa/0
612 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/11(月) 21:02:55.25 ID:yNnFqoxz0
いきなりスレに来て、勝手にコテ名乗んな消えろ

くらいの反応を覚悟してたんだが、意外に好意的な声が多くて逆にプレッシャーだな…

>>604>>609
有り難う。基本的には隙間時間に書いたものを他の書き手に混ざってチマチマ載せてくから、あまり期待せずにまったり付き合ってくれると嬉しい。
思い出しながらフェイクいれるのって手間掛かることをいま実感してるんだ。

>>610>>611
オレも関西弁は苦手だった…ってか、吉本の芸人が使う様なコテコテの大阪弁とか今でも苦手だ。
悠紀はもう少し西の方の出身なんだ。文字にするとバリバリの関西弁だけど、低めのトーンであまり抑揚つけないから、実際に話してるのを聞くと落ち着いた印象を受ける。

…それでも、関西弁でマジ切れされた時には文字通り玉がキュッとなったが。


じゃ、>>600の続きが少し書けたので載せます。
13 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:48:53.61 ID:+6VdWoa/0
613 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/11(月) 21:05:23.86 ID:yNnFqoxz0
大学の昼休み、学食で後輩ときしめん食べてたら、マフラーを外しながら扉を入ってくる悠紀の姿が見えた。

いつもの様に視線を高く維持したまま颯爽とテーブルの間を横切っていく。そういえば、彼女がトボトボうつむいて歩いてるところなんて見たことがないな…とか考えてたら、オレの視線の先に気付いた後輩が口を開く。

後輩「悠紀先輩って格好良いッスよねー あれで彼氏いなかったらなー」
オレ「ん、そーだな」
後輩「なんでイイ女って必ず男がいるんスかねー?」
オレ「それは…イイ女だからだろ。バカか、お前」

きしめんの出汁を飲み干して一息ついたオレは、スマホを取り出してメールをチェックする。就活サイトからの案内が数件。斜め読みしてゴミ箱へ。

悠紀「ねぇ、私も欲しいんだけど、それ」
オレ「…え?」

斜め上から、聞き覚えのある少し低めの声。カシャリと音を立てながらオレの隣席に食事を載せたトレイが置かれて、悠紀が当たり前の様に座る。


あの夜から数週間、挨拶程度しか言葉を交わしてこなかったのに、悠紀はまるで長年の友人に対する様に一気に間合いを削ってくる。

オレ「それって…きしめんのことか?」
悠紀「違うよ。そのスマホだって」
オレ「駅前の携帯ショップ行って、金払えば買える」
悠紀「そんな意地悪言ってないで、付き合ってよ」

馴染みのない人間が多い場では、なぜか関西弁を引っ込める悠紀。前の席の後輩の目が大きく開かれているが、うっとおしいので無視。

オレ「午後から稽古だよ。この道着見ればわかるだろ」
悠紀「いいよ、図書館にいるから。何時まで待てばいいの? ね、ご飯奢るからさ」

心拍数が一気に跳ね上がっていたが、後輩の手前そんな素振りは見せられない。わざと大きな溜息をついてから待ち合わせの時刻を告げると、オレは逃げる様に席を立った。
14 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:49:22.76 ID:+6VdWoa/0
615 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 21:33:34.93 ID:RB1CCrll0
続きを待つ間に・・・これだけは言っておこう

>>591
>卒業式の後、入場券買って見送りに行った新幹線のホームで「なんでこんな涙出るのかわからへん」って言いながら抱きつかれた時には、正直心が揺れた。

頭の中にイメージしたらちょっともらい泣きした。


616 :えっちな18禁さん:2013/11/11(月) 21:45:16.01 ID:DOgMNlhMi>>615
たかが素人の駄文ごときにww
感情移入し過ぎなんだよwww









>>591
>オレが凹んだ時に、時間掛けてゆっくり抱いてくれた時もあった。

もげろもげろもげろもげろ爆発しろ
15 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:50:06.98 ID:+6VdWoa/0
617 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/11(月) 22:52:38.70 ID:yNnFqoxz0
悠紀「なぁー できたん?」
オレ「まだOSのアップデートしてる。しばらく掛かるよ」
悠紀「えー いつになったら使えんの、それ? 全然スマートちゃうしー」
オレ「うるさいな。黙ってメシ作っとけよ」
悠紀「あー! そーゆー言い方、良くないと思うんやけどー」
オレ「外食だと思ってたのにマーケット付き合わされて、しかもいまから作るとか…」
悠紀「ええやん。前からやってみたかってん、二人で買い物。それにどーせ暇しとぉんやろ? 美人の手料理食べられるんやからさー」

後輩のうっとおしい冷やかしを組手で徹底的に沈黙させ、夕方頃に悠紀と合流して携帯ショップへ。当たり前だが、店員は最低限の設定しかしてくれなくて、残りをオレがやることに。

キッチンから甘酸っぱい香りが漂ってくる。この日の悠紀はローゲージのタートルネックニットに色褪せて膝の抜けたジーンズというラフなスタイル。クラッシュしたところから素肌が見えていて正直、目のやり場に困る。

悠紀「ハイ、出来たよー。炊きたて銀シャリ、なめこ味噌汁、沢庵にメインのコレは…中華っぽいなんかでーす!」
オレ「…なに、そのテキトーな感じ? メインって一番大事なんだけど?」
悠紀「あー 細かいやっちゃなー 鶏肉の酢豚っぽいヤツやって。ほれ、美味しいはずやから食べてみ?」
オレ「あっつ! 無理無理! 熱いって! 大体、酢豚は豚肉使うから酢豚って呼ばれてるんじゃ…」
悠紀「もー ほんま世話焼けるなー」

鶏肉の餡掛け炒めらしき料理に、ふーふー息を吹き掛けて冷ます悠紀。菜箸の先のそれを、平静を装って口で受け取るとパイナップルの酸味と鶏肉の香りが口内に広がる。

オレ「ん、美味いな、意外に」
悠紀「なんやねん、意外にって。一言多いわ」

悠紀の料理は想定外に美味しかった。普段は学食かバイト先で晩飯を済ませるオレはたった一回の手料理で既にノックアウトされていたが、気取られない様に黙々と料理を口に運ぶ。

悠紀「さすが体育会系男子。気持ち良いくらいよー食べるなー」
オレ「見てないで食べたら? なくなるよ」
悠紀「うわ! ホンマや。自分、ちょっとくらい遠慮しーや」
オレ「………(もぐもぐ)」
悠紀「ホンマありえへんわ、この男。ちょっと、さっき買ったビール取ってきて。冷凍庫にグラス冷やしてあるから」

食卓に戻ると、メイン料理は悠紀の取り皿に全部移されて、もうなかった。残りは全部私のね、という意思表示らしい。

悠紀「それじゃ、おビールおつぎしましょうかね」
オレ「いいよ、なんか気持ち悪い。自分でやる」
悠紀「ダメ。私もついで欲しいねんから。一人晩酌に飽きてるねん」
オレ「女子大生の皮を被ったオッサンかよ」

霜で薄っすら曇ったグラスに悠紀がビールを注ぐ…が、慣れていないのか、中身は泡ばかり。オレが悠紀のグラスに注ぐビールは完璧な比率。

悠紀「あれ? なんか自分の、泡多いけど? まぁ、いっか。はい、かんぱーい!」
オレ「乾杯…って、泡しか口に入ってこないし」
悠紀「あー めっちゃ美味しー! いっつも指咥えて見ててん、このえべっさんのビール! 割り勘でないと買われへんよねー」
オレ「えべっさん… 恵比寿様のことか。半分払わせる為にオレ誘ったわけ?」
悠紀「え? いやいや、ちゃうで? それだけちゃうねんで? ほら、実際、スマホとか用事もあったし?」
オレ「ふーん。それ、食べないならもらうよ」
悠紀「あ、ちょっと! 他人の取り皿まで箸伸ばすかな、フツー? ご褒美はまた別に用意してあるねんからさー」

食事以外のご褒美… 心臓が大きく一つ跳ねる。悠紀から視線を逸らす為に、グラスの中の泡を一気に流し込んだ。
16 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:50:31.25 ID:+6VdWoa/0
621 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/11(月) 22:59:40.19 ID:yNnFqoxz0>>615
有り難う。あの時に戻れたら…って後悔してる思い出の一つだよ、それ。

>>616
ありがとw そのうち書くわ。


ってことで、今夜はここまでです。おやすみ。
17 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:51:10.83 ID:+6VdWoa/0
622 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 00:09:21.47 ID:fouL8xmfi
まるで他人の下宿覗いてるような、こっちまでむず痒くなってくる感覚w こっちまで恥ずかしいww 賛否両論あるだろうが俺は好きだwww


623 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 00:34:05.34 ID:w7ANH5MK0
かわまん、続けろ


624 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 00:59:57.52 ID:pknQRneA0
悠紀が会話で頻繁に「自分」って言ってるけど、これは話してる相手に呼び掛けてるってことでいいんだよな?
関西弁使うヤツが周りにいない俺にとっては、会話部分が結構難解なんだよ。楽しそうな雰囲気はわかるんだが。


625 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 07:07:12.17 ID:3n+N3cigi>>624
相手のこと自分っていう人いない?そのつもりで読んでたわ


626 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 09:24:21.42 ID:yfTNVhl/0>>624
「自分」は「アンタ」くらいに脳内変換しておけばオケ。


>>617
>悠紀「ええやん。前からやってみたかってん、二人で買い物。それにどーせ暇しとぉんやろ? 美人の手料理食べられるんやからさー」

喋り方がいちいち可愛い… 「〜しとぉ」って語尾につけるところから察すると、悠紀は兵庫出身、お嬢な雰囲気だから神戸とか六甲か。


627 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 13:44:20.74 ID:NM3vfQU50
ついでに学食できしめんがあるとか愛知かその近辺の大学かな?


628 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 17:04:44.72 ID:O8pcwv8N0
>>616
名大、名城大にはきしめんなんてないよ。愛知だから、学食できしめん食べるだろうと思ったら大間違いさ。


629 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 17:09:28.99 ID:v/ekwxVM0
俺は愛知県民を40年近くやっとるが味噌煮込みうどんを食った事がない。


630 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 17:10:11.84 ID:AwOk8qhP0
面白い。これはパー速でまったり読みたいレベル。


631 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 17:22:29.00 ID:szR/nmc90
なぁ、どこの大学行ったらこんな経験出来るのかおせーて。オレのとこと全然違うんどけど、なんでなん?
18 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:51:45.85 ID:+6VdWoa/0
633 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/12(火) 22:50:36.97 ID:sBnv8YOU0
オレ「げふっ」
悠紀「あ、ちょっとー いくらなんでも油断し過ぎなんちゃう? こんな美人を前にしてよくも…」
オレ「んー 腹膨れたら眠くなってきたかも」
悠紀「お風呂、もうちょいしたら用意出来るから起きといてよ」
オレ「いや、帰る…」
悠紀「え…」
オレ「帰るよ」
悠紀「…なんで?」
オレ「別に。もう遅いから自分の部屋に帰るだけだ。おかしいか?」
悠紀「私に彼氏がおるからなん?」
オレ「そんなんじゃない」
悠紀「じゃ、なんで? 私のこと、嫌いなん?」
オレ「いや、それも違う」
悠紀「ねぇ…」

悠紀の手入れされた指先がオレのジャケットを掴む。見上げる顔が近い。至近距離で見ると本当に端正な造形で、自分の無骨な顔で相対するのが恥ずかしくなってしまう。

オレ「……」
悠紀「一人でいたくないねん。一緒に寝て」
オレ「意味がわからない」
悠紀「…誰か抱きたくなったら、私が相手する。だから、私がお願いした時は黙って抱いて。だめ?」
オレ「本気で言ってるのか、それ」
悠紀「こんな冗談言う女やと思ってんの?」
オレ「思ってないよ。ただ、理由がわからない」
悠紀「それは…言えへん」
オレ「そんなの無理だろ。オレが悠紀のこと好きになったらどうする?」
悠紀「それはダメ。好きにならんといて」
オレ「話にならない。帰る」

ジャケットの袖を掴んだ悠紀の手を乱暴に振り払って、視線を合わせる。睨みつけるつもりだったが、目尻が潤んでいるのに気付いて顔を背けてしまった。そのままの勢いで、辛うじて玄関へ踏み出す。

悠紀「わかった、もういい。他の人に頼む」
オレ「…はぁ?」
悠紀「自分がしてくれへんのやったら、他の人に頼むってゆーてるねん」
オレ「いい加減にしろよ。誰でも良いのかよ」
悠紀「誰でも良いわけないやん。なんでかわからんけど、自分がええから自分に頼んでんねん。でも、嫌やったらしゃーないやん」
オレ「あー、もう! 駄々っ子みたいなこと言うな!」
悠紀「ヘタクソって言われてんもん」

ヘタクソ… オレがその意味するところを理解するまで、数秒の沈黙。悠紀は顔だけじゃなく首筋まで真っ赤に染めている。

オレ「なんだよ、それ」
悠紀「彼氏に言われた。お前としてもツマラン、疲れるだけやって」
オレ「そんな男、やめとけ」
悠紀「いやや。好きやもん」
オレ「悠紀ならいくらでも選べるだろ」
悠紀「だから、選んだんやろ。自分が教えてよ。どーやったらいいか、私に教えて」

バカか、コイツは… 無意識に腕が上がる。男ならそのまま頭に振り下ろすところだが、悠紀の小さな頭を前にどうすればいいのか自分でもわからない。
行き場を失って漂っていた掌が、悠紀の頭頂部に恐る恐る降りる。最初は優しく、徐々に荒っぽく撫でる。髪がくしゃくしゃになっているが、俯いてされるがままになっている悠紀。
そのうち「うー」って低い声が聞こえてきたかと思うと、足元をポタポタと滴が濡らし始めた。
震えてる背中を抱くと、オレの胸に拳を打ちつけながら本気で泣き始める悠紀。こうなったら男はもう立ち尽くすしかない。息を止めて、天井の灯りをただじっと見上げる。
19 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:52:55.19 ID:+6VdWoa/0
633 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/12(火) 22:50:36.97 ID:sBnv8YOU0
オレ「げふっ」
悠紀「あ、ちょっとー いくらなんでも油断し過ぎなんちゃう? こんな美人を前にしてよくも…」
オレ「んー 腹膨れたら眠くなってきたかも」
悠紀「お風呂、もうちょいしたら用意出来るから起きといてよ」
オレ「いや、帰る…」
悠紀「え…」
オレ「帰るよ」
悠紀「…なんで?」
オレ「別に。もう遅いから自分の部屋に帰るだけだ。おかしいか?」
悠紀「私に彼氏がおるからなん?」
オレ「そんなんじゃない」
悠紀「じゃ、なんで? 私のこと、嫌いなん?」
オレ「いや、それも違う」
悠紀「ねぇ…」

悠紀の手入れされた指先がオレのジャケットを掴む。見上げる顔が近い。至近距離で見ると本当に端正な造形で、自分の無骨な顔で相対するのが恥ずかしくなってしまう。

オレ「……」
悠紀「一人でいたくないねん。一緒に寝て」
オレ「意味がわからない」
悠紀「…誰か抱きたくなったら、私が相手する。だから、私がお願いした時は黙って抱いて。だめ?」
オレ「本気で言ってるのか、それ」
悠紀「こんな冗談言う女やと思ってんの?」
オレ「思ってないよ。ただ、理由がわからない」
悠紀「それは…言えへん」
オレ「そんなの無理だろ。オレが悠紀のこと好きになったらどうする?」
悠紀「それはダメ。好きにならんといて」
オレ「話にならない。帰る」

ジャケットの袖を掴んだ悠紀の手を乱暴に振り払って、視線を合わせる。睨みつけるつもりだったが、目尻が潤んでいるのに気付いて顔を背けてしまった。そのままの勢いで、辛うじて玄関へ踏み出す。

悠紀「わかった、もういい。他の人に頼む」
オレ「…はぁ?」
悠紀「自分がしてくれへんのやったら、他の人に頼むってゆーてるねん」
オレ「いい加減にしろよ。誰でも良いのかよ」
悠紀「誰でも良いわけないやん。なんでかわからんけど、自分がええから自分に頼んでんねん。でも、嫌やったらしゃーないやん」
オレ「あー、もう! 駄々っ子みたいなこと言うな!」
悠紀「ヘタクソって言われてんもん」

ヘタクソ… オレがその意味するところを理解するまで、数秒の沈黙。悠紀は顔だけじゃなく首筋まで真っ赤に染めている。

オレ「なんだよ、それ」
悠紀「彼氏に言われた。お前としてもツマラン、疲れるだけやって」
オレ「そんな男、やめとけ」
悠紀「いやや。好きやもん」
オレ「悠紀ならいくらでも選べるだろ」
悠紀「だから、選んだんやろ。自分が教えてよ。どーやったらいいか、私に教えて」

バカか、コイツは… 無意識に腕が上がる。男ならそのまま頭に振り下ろすところだが、悠紀の小さな頭を前にどうすればいいのか自分でもわからない。
行き場を失って漂っていた掌が、悠紀の頭頂部に恐る恐る降りる。最初は優しく、徐々に荒っぽく撫でる。髪がくしゃくしゃになっているが、俯いてされるがままになっている悠紀。
そのうち「うー」って低い声が聞こえてきたかと思うと、足元をポタポタと滴が濡らし始めた。
震えてる背中を抱くと、オレの胸に拳を打ちつけながら本気で泣き始める悠紀。こうなったら男はもう立ち尽くすしかない。息を止めて、天井の灯りをただじっと見上げる。
20 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:53:40.68 ID:+6VdWoa/0
637 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 22:58:09.10 ID:0cI9/S8zO
最高。しえん



638 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/12(火) 22:58:10.39 ID:sBnv8YOU0
今夜はここまでです。

きしめんはフェイクなんだ、スマン。この時なに食べてたかは流石に覚えてないから、テキトーに浮かんだのを書いた。探せばどっかにあるんじゃないかな、きしめん食べられる学食が。

>>626
話し方の語尾だけで大体わかるものなのか。ビビッたよ。もっとフェイクとアレンジ入れないといけないってことか。しかし、話し言葉は難しいな。

>>630
単独スレにすると目立つよね? 一般受けする話じゃないだろうから、多くの人に読んで貰いたいとは思ってないんだ。荒れる確率も上がるだろうし。
どうしても邪魔なら出て行くけど、住人が許してくれる限りはここでひっそりやらせてくれないだろうか。

それじゃ、おやすみ。
21 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:54:27.81 ID:+6VdWoa/0
639 :えっちな18禁さん:2013/11/12(火) 23:33:58.66 ID:an5udFhF0
>>638
関西弁ってそのまま文字にされると20〜30kmの範囲に特定できるよ
でも神戸のお嬢様で名古屋〜東京辺りの大学に行ったという情報だけで
特定できる程人口少なくないから安心しろww


640 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 08:23:17.93 ID:0ydCHe/s0
播州の人間も「しとぉ」とは言うしな。
正確には「しとん」って感じだけど。


641 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 08:49:43.48 ID:c+1610A90
以前は「あぁ、美人ですねハイハイ」としか思ってなかった水川あさみが、最近やたらと気になって仕方ないオレガイル。


642 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 09:33:17.32 ID:htZEfT2a0
長澤まさみ似とか言われるとなんか嘘くさくてハイハイって感じだったが
水川って関西あたりに普通にいそうだからな
リアリティあるわww


643 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 12:16:21.58 ID:fx8lbjZVi
>>642
あのレベルなら、大学の一学年に数人くらい余裕でいる。

と大阪で現役大学生やってるオレが言ってみる。


644 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 12:35:48.39 ID:kM5rAj/H0
>>635
>悠紀「彼氏に言われた。お前としてもツマラン、疲れるだけやって」


コレが最初のコレに繋がるわけか。


>>586
>悠紀「望むところ。そういう求められる?みたいな感覚に飢えてるねん、私」


泣けるな。ってか、実際泣けてきた。オレからも悠紀に一言。そんな男、やめとけ。


646 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 15:21:47.31 ID:htZEfT2a0
お前としてもツマラン、疲れるだけやって みたいなこと言う男ってかなりの確率で浮気してる
っていうか、こっちの方が浮気かもww
本当に好きな女には絶対そんなこと言わないだろうし、別れたいフラグと取っていいんじゃないかと…

けどそういう同性から反感買うような奴が女にもてるんだよなww


647 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 17:22:15.02 ID:VuUPpYFF0
だからオマエラ、感情移入し過ぎなんだってw
まぁ、オレも水川あさみは個人的に嫌いじゃないけどさ…






>>635
>悠紀「ヘタクソって言われてんもん」

どこのどいつだ! ヌッころしてやるんだお!!!
22 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:55:10.32 ID:+6VdWoa/0
648 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/13(水) 22:01:11.57 ID:yqzoJFH10
オレ「なぁ」
悠紀「うん?」
オレ「そろそろ本気で寒くなってきてるんだけど」
悠紀「そーやね。さっきから震えてるで、自分の身体」
オレ「悠紀もヒドい顔になってるぞ。オレの服も涙と鼻水だらけ」
悠紀「ゴメン。洗って返すから」
オレ「気遣い過ぎだろ、そんな泣き腫らしたブサイクな顔で」
悠紀「…あ、初めて言われた」
オレ「はぁ?」
悠紀「だから私の人生初やって、ブサイクとか言われんの」
オレ「どんな人生だよ。自慢か?」
悠紀「えへ。自分もブサイクな顔なってんで」
オレ「いや、オレ、全然泣いてないから。いつも通りだから、この顔」

手近にあったティッシュで顔を拭ってやる。一枚では足りないので、数枚抜き取って顔をゴシゴシ。「むぁー」とか変な鳴き声出しながら大人しく拭かれてる悠紀。

悠紀「…なぁ、さっきの話はちょっと横に置いといて」
オレ「うん?」
悠紀「正直ゆーてさ…いまものすごーくしたい気分やねん、自分と」
オレ「…まぁ、そうだな」
悠紀「あ、したい? 私としたいって自分も思ってくれてんの?」
オレ「し…」
悠紀「し?」
オレ「しばれるな、今夜は」
悠紀「全然ちゃうとこ出身やろ、自分! アホちゃう?」
オレ「と、とりあえず風呂入って身体暖めるってのは?」
悠紀「わーい! さんせー!」

悠紀を後ろから抱いて、学生マンションの小さなバスタブに肩まで身体を沈める。冷え切った手足に血流が回復してジンジンする。
その間も悠紀は後ろに首を捻って、オレの唇を離さない。舌を絡め、唇を噛み、せっかちに、あるいはゆっくりと、ありとあらゆるパターンのキスをしてくる。
そのまま荒っぽく互いの身体を洗い、一枚のタオルを取り合いながらバスルームを出る。真っ暗な廊下を手探りで進みながら、互いの身体の感触を貪り合う。ベッドが遠い。

オレ「なぁ、さすがに寒いんだけど。ベッド、どこだっけ」
悠紀「フフ。そーやね。こっち、来て」

手を引かれるままに暗闇を進み、悠紀の上に倒れ込む。引き締まったライン、少し張りだした腰骨。見惚れる隙も与えられずに首に細い腕が回され、胸に押し抱かれる。

悠紀「私の心臓、すごい速く動いてるの、わかる?」
オレ「あぁ」
悠紀「自分は? ドキドキしてくれてる?」
オレ「さぁ? 確かめてみたら」

オレの首に回されていた手が肩胛骨へと降りてきて、悠紀の耳が胸に押し付けられる。濡れた髪のひんやりとした感触。なんだか照れ臭くて、呼吸を止めてしまうオレ。
納得したらしい悠紀の頭部がベッドに沈み、オレの背後で彼女の両足が素早く交差して、腰をロック。
オレを見上げて満面の笑みを浮かべながら、自分の中心へと導き入れようとする。

オレ「せっかち過ぎないか」
悠紀「うん。ガッついてんねん、今夜の私」
オレ「でも、ちょっと待った」
悠紀「なんで? 私はもう用意出来てるで? あ、ゴムやったらここに…」
オレ「それもあるけど。まだダメだって」
悠紀「え…?」

首筋、胸、腹部と滑らかな肌に口付けしながら、下へ降りていく。折りたたまれた白い脚をそっと開いて、その中心部に唇を押し付ける。
上の方で悠紀が息を飲む気配がするが、いまは無視。オレの唇から粘液が糸を引く。
23 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:55:45.20 ID:+6VdWoa/0
652 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/13(水) 22:09:35.97 ID:yqzoJFH10
読んでくれてる人、有り難う。
今夜はここまでです。

>>639>>640
そうなのか。関西の人って、他地方に行っても、話し方あまり変えないよね。悠紀は標準語と使い分けてたけど。

>>641>>643
顔はそれ程似てないけど、全身をぼんやり見た時に受ける印象が近かった。
学生時代の普段着は着古したジーンズとかカーゴパンツみたいな男っぽいボトムに、女の子らしいキャミソールとかカットソーをよく合わせてて、それがまた格好良かった。


653 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/13(水) 22:10:34.98 ID:yqzoJFH10>>644
泣いてくれて有り難う。

>>646
良い線いくね。どこにでも転がってる話と言えばそれまでだけど、当事者にとっては結構ヒドい話だった…
当時はオレも悠紀も子供だったんだ。またそのうち触れるけど、まぁ、もう過去の話だよ。

>>647
感情移入してくれて、有り難うww


それじゃ、おやすみ。
24 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:56:19.08 ID:+6VdWoa/0
654 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 23:00:33.85 ID:ahvoyoe50
こ こ で お預けなの か…


655 :えっちな18禁さん:2013/11/13(水) 23:13:44.41 ID:HipxNcbT0
>>654
いや、よく考えろ。これは金曜夜にヤマ場を持ってくるという一流の書き手の配慮だろ。


656 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 01:41:09.18 ID:OT4HydRri
もはや584専用スレになっている件について。
この文才を紫煙。


657 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 09:29:10.89 ID:TLKH55Vp0
悠紀は水川でいいとして、584は武道系の無骨な感じと想像して俳優の高橋努で脳内再生してるんだが
異論があったら訂正頼むわ


658 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 12:25:55.39 ID:ypQQ0PKO0
>>584
面白いんだが、まだまだ続くのか? あまりに長くなるなら、他の住人がネタ書き込みにくいしスピンアウトさせた方が良いかもよ。

>>657
オレは須藤元気で再生してる。


659 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 13:59:42.67 ID:upAMArvH0>
悠紀「うん。ガッついてんねん、今夜の私」

いつもそうやん


660 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 17:03:36.48 ID:lOsSg8vs0
続きはよ
25 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:57:04.13 ID:+6VdWoa/0
661 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/14(木) 20:45:37.89 ID:BR9DPh9g0
悠紀「それ… あんまりされたことないから… あ、あかんって」
オレ「…?」
悠紀「にゃははは! ちょ、やっぱこそばい! 無理! 無理無理!」
オレ「うわ! ちょ、あぶな! いっ…」

バタバタしてる長い脚をなんとか確保、視線で悠紀の了解を得てからもう一度下りていく。内股に優しく唇を押し付けながら、ゆっくりと中心へ。
亀裂に沿って舌を這わせると、かすかに潮の味がした。悠紀はひたすら毛布を噛んで耐えてるらしく、押し殺した声が聞こえてくる。

舌全体を使って丁寧に、何度も往復していると、陰唇がふわりと開いてきた。手探りの両手がオレの頭を包んで持ち上げる。
促されるままに視線を上げると、その向こうになぜか涙を流している悠紀の顔。

オレ「ゴメン、泣くほどこそばかった?」
悠紀「ちゃうわ、あほ。死ぬほど恥ずかしいのと… 嬉し泣きやっちゅーねん…」
オレ「?」
悠紀「あのな、ありがと。なぁ、もう我慢できへんから。ちょうだい」

悠紀から受け取ったゴムをつける。綺麗に開いた唇にあてがって先端を押し付けると、あっけなく中程まで吸い込まれた。

悠紀「…っはぁ!」
オレ「ぐ… ちょ、いきなり… 締め過ぎだって」
悠紀「そんなん…知らん。だってすごい気持ちいいねんもん」
オレ「だいじょうぶ? こんなにキツくて痛くないか?」
悠紀「痛いわけ…ないやろ。なぁ、なんで? 自分としたら、なんでこんなんなるの?」

悠紀がさらに足を絡めてきて、オレのが一気に奥まで飲み込まれる。反り返る悠紀の背中。
強烈な圧迫感に歯を食いしばって耐えながら、オレはゆっくりと悠紀の中を往復し始めた。
26 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:57:59.99 ID:+6VdWoa/0
悠紀「ちょー いつまで寝てんねん。起きや」
オレ「ん… ここ、どこ…」
悠紀「派手に寝ぼけてんなぁ。ほら、珈琲入ったで」
オレ「んん… 有り難う」
悠紀「ほら、これからどーするか、いろいろ話せなあかんことあるから。はよ朝御飯にしよ」
オレ「ん、ん?」


この日二人で相談して決めた事は、大体次の様な内容。

1. この関係について他言しない。大学ではこれまで通り顔見知り程度の浅い交流を維持。連絡は極力メールで済ませる。
2. どちらかからリクエストがあった場合、もう一方は対応可否を検討。可能ならば一緒に過ごす。
気分が乗らない日はその旨を率直に伝えて、言われた側も素直に引くこと。無理強いは絶対にしない。
3. 避妊はしっかりと。これ、大事。
4. 食事等、二人が一緒にいる為に掛かる経費は全部割り勘。友達だから当たり前。
5. 相手に必要以上の好意を持たない。また、オレに彼女が出来そうな場合は、別途相談。


大学三回生の冬、悠紀との関係が始まった。
27 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 21:59:37.04 ID:+6VdWoa/0
667 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 21:25:54.03 ID:tEQ2pBmFO
>>666
スレ立てはどっちでもー

時に>>662と663の間は飛んでるわけでなく?


668 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 22:14:30.32 ID:6x22tULI0
>>666
GJ!
続き楽しみにしてる!


669 :うふ〜ん:うふ〜ん ID:DELETEDうふ〜ん


670 :えっちな18禁さん:2013/11/14(木) 23:21:16.33 ID:OT4HydRri
爽やかエロだな。読み物として面白くなってきたからパンツ穿いた。
コマ切れになって集中しにくいのがもったいないので、パー速で続行に一票。


671 :えっちな18禁さん:2013/11/15(金) 00:14:41.20 ID:OmiUWbd50
出て行け。
ただし、移転先は必ずここに書いていけ。それが条件だ。


672 :えっちな18禁さん:2013/11/15(金) 00:18:33.21 ID:vPnalKXU0
長丁場ならスレ立てしてもいいかもね。
今までの「一章」も転記しておけば、スレ見れば全部わかる状況になるし。


673 :えっちな18禁さん:2013/11/15(金) 00:42:27.40 ID:C2NmMp+N0
読んでくれてる人、有り難う。


>>667
うん。抜けてないよ。ちょっと色んな書き方模索してて、このパートはこういうシメ方にしてみたんだ。

>>668>>672
了解。前向きに検討する。ところで、パー速ってこれくらいのエロならやっても大丈夫なのだろうか?


それじゃ、おやすみー

674 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/15(金) 00:43:18.70 ID:C2NmMp+N0
あ、コテ忘れてた。オレです。
28 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 22:00:24.28 ID:+6VdWoa/0
以上、ここまで元スレから引用です。
29 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/15(金) 22:04:47.44 ID:1J9DqA3fo
>>28
乙!
毎日楽しみに更新待ってる。
30 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/11/15(金) 22:05:06.18 ID:xDEi7KqZo
>>1
スレ立て乙!続き待ってるぜ!
31 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/15(金) 22:07:49.04 ID:l2h3ipRyO
仕事はえぇw これは読まずにはいられない
32 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k :2013/11/15(金) 22:12:08.55 ID:l2h3ipRyO
>>29, >>30, >>31
早速来てくれたのか。有り難う。


スレ立て、ログ貼りに気力を使い果たしてしまった。手こずらせやがって…

取り敢えず、二章の最初だけ書き上げたので載せます。今夜はこれにて。おやすみ…
33 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/15(金) 22:13:35.31 ID:l2h3ipRyO
二章
四回生 春


同期「なぁ、四回生にもなって月曜朝イチで必修授業あるってどうよ?」
オレ「オレ達の生活リズムを維持してやろうっていう大学側の心遣いじゃないか。オレは道場で一汗流してきたぞ」
同期「うぇ、マジで。ありえねぇ」
オレ「いまからでも入部受け付けるぞ。鍛えてやろうか」
同期「冗談だろ。オレ、実家だから、通学に1時間半も掛かるんだぜ?」

健康的な朝の日差しに満たされた教室、その一番後ろの席に荷物を降ろす。少しだけ開かれた窓の隙間から春の穏やかな風が流れてきている。授業開始までしばらく余裕があることを確認すると、オレは目をつむって意識が遠ざかる感覚を楽しむ。

ふわり、と首の後ろに何かが触れる感触。うたた寝から覚醒しながら、指先で撫でられたのだと認識。ゆっくりと目を開くと、水色のスプリングコートの背中が机の間を進んでいくのが見えた。

長いストレートの髪、今朝は風に揺れるに任せている。「あぁ、悠紀か…」と胸の内でつぶやく。数秒後、それとなく周囲を見回すが、誰も気付いた様子はない。数人のクラスメートと挨拶を交わしながら、席に着く悠紀。少し動悸が速くなる。

授業が始まるまであと5分弱。窓外の街路樹をぼんやり見ている振りをしながら、視界の隅ではやはり悠紀を捉えている。彼女はスマホを素早く操作すると、ポイとカバンに放り込んだ。

数秒後、オレのスポーツバッグの中で場違いな旋律が鳴り始める。週末にマナーモードを解除して、再設定するのを忘れていた。慌てて取り出してサウンドをミュート。画面に表示された悠紀の名前。メールを開く。

「油断し過ぎやで、武術家さん。今夜、来て欲しいねんけど」

目を瞑り、黙考すること数秒間。「了解」とだけ書いたメールを送信。退官間近の教授がゆるりと教室に入ってくると雑談が静まり、おもむろに講義が始まった。
34 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/11/15(金) 22:35:00.86 ID:xDEi7KqZo
>>33
相変わらず寸止め具合がハンパないな。いつパンツ上げればイイんだ?www
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/16(土) 01:16:43.13 ID:lmWCycC3o
今北産業。なにこれ?
36 :!ninja [sage]:2013/11/16(土) 01:44:41.32 ID:70a5W8rFo
>>35

>>1
37 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/16(土) 09:01:23.39 ID:9hEJCSBKo
>>1 おつ
期待していまつ
38 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/16(土) 11:32:48.19 ID:ecCVYqewo
土曜の会社到着。静かだ。通勤途中に書けたの、載せます。昼飯行ってくら。


>>34
スマン。しばらくマターリエピソードが続く予定なんだ。週末のエロは他に求めてくれw

>>36
対応、有り難う。

>>37
ありがと。気長に付き合ってください。
39 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/16(土) 11:35:17.63 ID:ecCVYqewo
悠紀の部屋の窓から見える桜が、花びらを落とし始めている。

大学最後の一年が始まり、オレは志望企業に数打ちゃ当たる方式でエントリー。数社から最終面接に呼ばれながらも、これまでのところ内定はゼロ。焦り始めていた。

一方、悠紀との関係は特に変わりなく、週に2、3回のペースでどちらからともなく誘い、一緒に過ごす日々が続いている。

目を開いて最初に見えたものは、カーテンの隙間から差し込む光に照らされた悠紀の左肩。
首の下に敷かれて少し痺れている腕を何とか動かし、細い肩を抱き寄せて唇を押し付ける。

悠紀「ん… なにしてんの。こそばい…」
オレ「…ぺろ」
悠紀「ぬぁ! 舐めなや、猫ちゃうねんから…って、え? もう朝なん?」
オレ「そうだよ。もうすぐ一限目が始まる」
悠紀「んー なんか自分と寝るとな、背中がぬくくて安心すんねん。よー寝れるわ」

微細な引っかかりを持つ言葉。目を閉じて、呼気とともにそれを吐き出す。ん。大丈夫だ。
後ろから抱き締めると「きゅー…」ってヘンな声漏らしながら悶えてる。なんだ、この生き物。ずっと大人びて見えてた悠紀のイメージが、年相応の女の子に補正されていく。

オレ「オレもこの抱き枕はすごく気に入ってる」
悠紀「抱き枕… 今日は講義、何限目からなん?」
オレ「ん? オレ、講義ないよ」
悠紀「えー そしたら、朝から大学行くの、私だけ?」
オレ「そーだね。勉学に励んできてくれたまへ。午後からはオレも道場に顔出すけど」
悠紀「はぁー 昨日の残り物でいいやんね、朝御飯?」
オレ「もちろん。作って貰う立場なのに、贅沢なんて言わない」

ベッドからスルリと抜けると、下着一枚の姿で天井に向けて伸びをする悠紀。
朝日というにはやや高くなってしまった光が、レースカーテンの模様をそのしなやかな肢体に投影する。キラキラ光る背中の透明な産毛を、オレは不思議な気持ちで眺めていた。

悠紀「ちょっと」
オレ「ん?」
悠紀「じっと見過ぎやねん。恥ずかしいって」
オレ「あぁ、いや、いつ見ても綺麗だなーと思って」
悠紀「…友達褒めても何もでーへんで。でも、ありがと。なぁ、観たい映画あるねんけど」
オレ「そっか。日々の生活に小さな楽しみがあるのは良いな」
悠紀「いやいや、ちゃうやろ。そんな受け答えしてたら一生面接通らへんで、自分?」
オレ「むか。自分が内定貰ったからって偉そうに」

悠紀は出身地の関西の企業から早々に内定を取り付けていた。本人いわく「ターゲットを絞って就職活動した成果やで。アンタの数打ちゃ当たる作戦、はよ見直しや」とのこと。まだ内定を得ていないオレにとっては耳が痛い。

悠紀「なぁー 誰か一緒に行ってくれる渋くて優しくて私だけを見てくれる人、おらんかな? 平日やったら人少ないし大丈夫やろ?」
オレ「いや、全然だいじょばないけど」
悠紀「どこの方言やねん、それ」
40 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/16(土) 13:11:23.29 ID:lmWCycC3o
水川あさみ抱き枕…





もげろ
41 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/16(土) 19:40:45.29 ID:ecCVYqewo
後輩「ちょっと話があるんですけど、先輩」
オレ「あぁ、新しい筋トレメニューのことか。いいだろ、あれ。高効率かつ各自の筋力に応じて負荷を調整出来る。目標達成度を計測して、日々成長を実感できる画期的…」
後輩「いえ、全然違いますから。プライベートなことで。後で道場の裏来てください」
オレ「裏? なんか怖いな」
後輩「はい、覚悟しておいてください」

稽古後、雪駄をつっかけて道場脇の砂利道を進む。裏側への角を曲がると、腕組みして仁王立ちしている後輩の姿が見えた。
160cm弱の小柄な身体から尋常ではない気迫が放出されている。いまからアレと対峙するのかと思うと途端に気が重くなるが、怯んでは先輩の沽券に関わる。丹田に息を降ろして、着実に歩を進める。
「あー、でも、やっぱりイヤかも…」と思った瞬間、からくり人形の様にショートカットの頭部がクルリと回転して補足された。もう無理だ。引き返せない。

オレ「お待たせ。なんか顔、怖いよ?」
後輩「…悪かったですね、生まれつき可愛くない顔で」
オレ「いや、そんなこと言ってないだろ」
後輩「まぁ、いいです。早速本題ですけど。ヘンな噂、聞きました」
オレ「ん、興味ない。帰る」
後輩「待ってください。先輩自身に関することです」
オレ「へ?」
後輩「悠紀先輩」
オレ「…あぁ、ただの友達だよ。なんかさ、これまで全然仲良くなかったんだけど、たまたま話してみたら気が合って…」
後輩「それ、この前も打ち上げの時に二回生の男子に言ってましたね。全く同じセリフ。もうちょっと頭使ったらどうですか」
オレ「いや、でも本当に…」
後輩「私もつまらない噂話だと思ってた。あんな綺麗な人が先輩となんてありえないって」
オレ「なんだそれ、ちょっと失礼だぞ」
後輩「でも、二人で一緒にいるところ、見たの。買い物してた。豆腐売場で一個一個手に取りながら、クスクス笑ってた。たかが豆腐なのに。バカじゃないの」
オレ「…」
後輩「元カノの目を誤魔化せると思ってるの?」
オレ「嘘はついてない。付き合ってないんだ」
後輩「あの人、遠距離恋愛中の彼氏いるって公言してるじゃない。そういうのみっともないから、やめなさいよ」
オレ「だから付き合ってないって言ってるだろ」
後輩「もういいって、そのヘタな嘘」
オレ「とにかく…悠紀とのことは説明しても後輩にはどうせわからないし、もう関係もないだろ」
後輩「…ふーん、悠紀ね。わかった。一応、言うだけ言ったから」

言い捨ててさっさとその場を離れる…と思ったら、数メートル進んだところで踵を返して、また戻ってきた。

オレ「なに? まだあるの?」
後輩「避けるの、ナシね」
オレ「え、ちょ…」

後輩の腰が沈む。ふわりと右足が浮いたかと思うと、ムチのようにしなってオレの太腿へ。打ち付けられる肉の鈍い音。

オレ「いっ…! いま本気で蹴っただろ。暴力反対!」
後輩「うるさい、バカ!」
42 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/16(土) 19:41:24.87 ID:ecCVYqewo
>>40
色々と手が焼ける枕なんだぜ…

今夜はここまでってことで。
おやすみ。
43 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/17(日) 07:09:30.12 ID:jdXu/ejjO
おはよ。誰もいなくても、仕上がったのを淡々と貼っていくよ。
44 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/17(日) 07:10:29.21 ID:jdXu/ejjO
それでもオレは悠紀の「お願い」に弱い。とことん弱い。自分への苦々しい思いとポップコーンの容器を抱えて映画館の椅子に身体を沈めているオレに、この日はさらに追い討ちを掛ける事態が待っていた。

「あれ? オレ先輩だ」

すぐ後方から聞き覚えのある声。イヤな予感、というかほぼ確信を持って振り返ると、同じ学部の後輩女子数人がちんまり並んで座っている。
なんで大学生にもなって女ばかりで映画館来るんだ、こいつら? いや、これはちとマズイ。受付に頼んで違う席にして貰おう。

後輩と適当に挨拶しながら腰を浮かせた瞬間、悩みの種が颯爽と戻ってきた。オレの手からコーラを奪うと、ストローに口を付ける。

悠紀「はぁー、お待たせ。女性トイレ、めちゃ混んでてさー 自分に一緒に来てもらって、男性用の個室入ろか思たわ」
オレ「……(絶句)」
後輩「え… 悠紀先輩?」
悠紀「ん? あれ、後輩ちゃん? みんな揃ってどうしたの?」

関西弁が突然引っ込む悠紀。大学での「綺麗で頼れるお姉さんモード」に切り替わったらしい…が、流石に目が泳いでる。

後輩「えっと、お二人はデート…ですか?」
悠紀「あ、いや、それはちょっと違うような違わないような…」
後輩「ひょっとして、先輩達って付き合ってるんですか?」
悠紀「んー まぁ、えっと…」

珍しく歯切れの悪い悠紀を見ていたら、妙な苛立ちが込み上げてきた。溜息とともに言葉を吐き出す。

オレ「デートじゃない。今日はオレが無理言って付き合わてるんだ」
悠紀「…え?」
後輩「何か弱み握られてるとかですか、悠紀先輩? 大丈夫?」
悠紀「いやいや、そんなことないって。たまたま! 世間話してたら、この映画観たいって偶然一致して、それじゃせっかくだし一緒に行こうか的な軽いノリで? ってか、そんなズルいことしないって、この人」

言うことだけ言ったオレは前を向き、わざと憮然とした表情を作り、腕を組んで座る。
その横に微妙な苦笑いを浮かべたままの悠紀が、ゆっくりと腰を降ろす。後方からの視線が痛くて、映画に集中出来そうにない。

これまでも、こういうことは幾度かあった。小さな大学都市だ。ありとあらゆる場所で同じ大学の学生が買い物してたり、バイトしてたり、デートしてたり…
そのたびに「ただの友達」で済ませてきたが、そろそろ限界なのかも知れない。
45 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/17(日) 08:01:09.49 ID:GOmpVQfmo
@@@@
46 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/11/17(日) 08:39:34.90 ID:+AfqUMS0o
読んでる
47 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/17(日) 20:32:42.61 ID:w/ceZsIVO
>>45,>>46
済まないな、催促したみたいで。
続きを貼るよ。
48 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/17(日) 20:33:14.35 ID:w/ceZsIVO
悠紀の部屋に着いて、荷物を置く。中身は軽いはずなのにひどく肩が凝っていて、思わず深い溜息をついてしまう。
そのままベッドで横になってると、珈琲が入ったマグカップが眼前に突き付けられた。

オレ「…どうも」
悠紀「ねぇ… さっきの、なによ? まるで自分だけが悪者気取りやん。どういうつもりなん?」
オレ「仕方ないだろ。咄嗟にあれしか浮かばなかったんだから」
悠紀「むしろいつも無理に付き合わせてるの、私やし? 正直にそう言えば良かったやん」
オレ「言ってどうなる? だいたい、ただの友達なんだろ、オレ達」
悠紀「そのへんのカップルよりずっと仲良いと思うけど?」
オレ「それでもオレと悠紀は…ただの友達だ」
悠紀「なんでそんな意固地に否定するん? 私は別にええよ?」
オレ「だからダメだって。そんなの耐えられない」
悠紀「ちょっと、どういう意味よ、それ! 前から思っててんけど、私が相手じゃそんなに不満なわけ?」
オレ「違う! オレはどう思われようと構わない。だけど、悠紀が二股掛ける様な女だって周りに思われるのが耐えられないって言ってんだよ。わかれよ、それくらい!」

大きな声を上げてしまった自分に驚きながら、悠紀の真っ直ぐな視線を受け止める。切れ長の瞳が潤んだかと思うと、次の瞬間に一滴の雫が頬を伝う。

悠紀「…だって、本当のことやんか。二股掛けてるもん、私」
オレ「身体だけで二股とは言わないだろ」
悠紀「…あっそう。結局そーゆーこと? ずっと笑ってたんやね、私のこと?」
オレ「そうじゃない。ただ…」
悠紀「ただ、なんやの?」
オレ「いや、言葉にしてもどうせうまく伝わらない」
悠紀「ふーん。逃げるんや? もうええわ」
49 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/17(日) 21:27:06.63 ID:w/ceZsIVO
玄関の鍵束を荒っぽく掴んで出て行く悠紀。また近くの自販機で何か買って、頭を冷やすつもりなのだろう。

こういうことになると、オレは極端に要領が悪い。後輩にもそれで愛想を尽かされた。
悠紀と彼氏との関係には口出ししないと決めているし、本命でもないオレがどうこう言えることでもない。
わかっているが、そのことを考え始めると頭がグチャグチャになって、いつも答えが出ない。

ベランダに出てぼんやり空を眺めてたら、サンダル履きの悠紀が帰ってくるのが見えた。

なぜか焦って部屋に戻るオレ。急いでベッドに横になって、くつろいでいる振りをする。
部屋に入るとそのままオレの前まで真っ直ぐ歩いてきて、立ちはだかる悠紀。腰に手を当てて本人は怒っていることを伝えようとしてるのだろうが、ファッション雑誌のモデルにしか見えない。

顎を突き出して薄目でこちらを見下ろしながら、自分の服に手を掛ける。

悠紀「こっち見て」
オレ「見てるって」
悠紀「違う。顔上げて。もっとちゃんと私を見てよ」

薄いブルーの洗いざらしのシャツ。ボタンをプツプツと外して細い腕を抜き、パサリと後方に投げ捨てる。細身のジーンズから苛立たしげに長い脚を引き抜くと、それも足で後方へ。
残りは黒いタンクトップと下着だけ。悠紀はブラジャーを嫌って、必要がない限り避けようとする。胸の突起が痛々しい。

悠紀「脱いで」
オレ「まだ明るいんですけど?」
悠紀「いますぐやないと、私の気持ちが伝わらへん」

視線を交差させるが、引くつもりはないらしい。ヤケクソになってシャツとパンツを放り投げると、四つ這いの姿勢を取った悠紀の頭部が降りてきて、いきなり口に含まれる。
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/17(日) 21:44:19.20 ID:UU3pKZWro
これは良作age
51 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/17(日) 23:22:01.73 ID:Jo5ciueRo
前のスレからずっと見てる。
52 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/18(月) 06:48:11.09 ID:sfLUFkVcO
前々スレからずっと見てる。
53 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/11/18(月) 08:51:17.81 ID:iTJxUHnqo
悪くはない。が、いかんせん長い。
54 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/18(月) 09:00:50.77 ID:+ZXDfXbCo
だがそれがいい
55 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/18(月) 09:23:19.10 ID:cYTqbJ2So
やっと追い付いた。下手くそで日本語も無茶苦茶な短文がほとんどだから、長くてもちゃんと描写してくれる方が良い。
で、友達とか言って意地張ってんの本人達だけで、傍目から見れば完全に恋愛してる件。
56 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/18(月) 12:41:33.73 ID:sfLUFkVcO
月曜の昼休み、女性社員が弁当広げてる横で密かにおっきしてしまってるオレはどうすればいいんだ?
57 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/18(月) 12:45:12.96 ID:+ZXDfXbCo
>>56
見せつけてやれよ
58 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/18(月) 14:22:10.82 ID:t8SApXP3O
抜こうと思って開いたら
59 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2013/11/18(月) 17:02:09.92 ID:iTJxUHnqo
いつもながら見事な寸止め。

しかし、オマエラ、よくこんなので抜けるな。エロ描写はふぅ…あっさりだし、ほぼフツーの青春小説だろふぅ…
60 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/11/18(月) 17:28:26.93 ID:jbsXD7I7o
>>59
ふぅふぅ言ってんじゃねぇかwww
61 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/18(月) 21:54:04.32 ID:BLQLxl+1o
>>50,>>51,>>52
有り難う。だが、前々スレは知らないw

>>53,>>54
長くてすまん。読んでくれて、有り難う。
恋愛云々は、まぁ、今なら素直に認められるけどな。

>>55,>>56,>>57,>>58,>>59,>>60
いつも寸止めになってしまうのには理由があるんだ。
こういうシーンは苦手だから、どうしても書き上げるのに時間が掛かってしまう。
あと、オレ自身、そういう用途に向いた文体だとは思えないんだが、月曜朝から載せて>>56みたいになられても微妙な気分だしw


じゃ、二章のラスト、やっと仕上がったから載せときます。おやすみ。
62 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/18(月) 21:54:59.46 ID:BLQLxl+1o
理不尽な刺激にも即座に反応するオレの身体。硬くなりつつあるそれになんとか唾液を絡ませようと苦戦している悠紀。その長い脚に腕を伸ばして、下半身だけを強引に引き寄せる。

目の前の紫色の布地を横にずらして舌を這わせる。驚いた悠紀がくぐもった声を上げるが、今日はオレも加減する気を失くしていた。
舌を尖らせて入り口に分け入ると、突然の刺激に耐えかねてオレの下半身から口を離す悠紀。構わずに同じ動作を繰り返して、舌で悠紀の中を味わう。

息を荒くした悠紀が自分で下着を降ろし、おずおずとオレの前に四つ這いになる。

オレ「なに?」
悠紀「もういい。入れて」
オレ「そんなのじゃ入らないだろ。もっと腰落として、脚開いて」
悠紀「…意地悪。覚えときや」

膝をにじらせながら、ゆっくりと左右に開かれていく白い脚。その中央のまだ熟していない唇がおずおずと突き上げられる。
いつもの場所に隠してあるゴムに手を伸ばして、わざと時間を掛けてつける。切なげに収縮している唇に先端を当てがって、ゆっくりと、だが根元まで一気に沈める。

悠紀「んあぁぁっ!」

悠紀の爪がフロアのラグを掻きむしり、髪が乱れて踊る。ロングストレートの髪をうなじで一束にまとめてつかみ、軽く後ろへ引く。手綱の様に。
そのまま腰を動かし始めると、喉を仰け反らせて喘ぐ悠紀。手足に力を込めて、オレの荒い動きを健気に受け止めようとしている。
しばらくすると、タンクトップが背骨に沿って汗で濡れ始めた。さらに髪を手繰り寄せると、後ろを振り向いて睨んでくる悠紀。

悠紀「私が… どんな気持ちか、ぁあっ… ちゃんと伝わっとぉ?」
オレ「く… いや、何も… 考えられない」
悠紀「…っ ちゃんと感じーや、アホ」

数秒睨み合ってから目を伏せるオレ。つかんでいた髪を離すと、両手を腰のくびれに添えて、下半身を激しく打ち付ける。崩れ落ちる悠紀の上半身。
ほっそりしたラインにいささか不釣り合いな量感ある尻が揺れている。五指を食い込ませると、悠紀の喘ぎ声に初めて聞く高音が混ざった。
本能的な衝動に駆られたオレは爪を突き立て、白い肉を左右に開いて奥まで突き入れる。悠紀の細い顔がオレを再び振り返るが、その視線にはついさっきの挑発的な力強さはなく、懇願の色が滲んでいる。

悠紀「なぁ… 叩いて?」
オレ「…え?」
悠紀「お尻。叩いて」
オレ「いいのか」

ラグに埋れた顎が小さく縦に揺れる。オレは戸惑いながらも片腕を持ち上げると、手加減しながら振り下ろした。鈍い音が部屋に響く。

悠紀「いっ…たぁ」
オレ「大丈夫か」
悠紀「ちゃうの。そうじゃなくて…手の平全体で。おっきな音が出るように」

なるほど。ダメージを与えるんじゃなくて、音だけ派手にすればいいのか。リクエストを把握したオレは、腰の動きとは別にランダムに手の平を振り下ろす。
ピシャリという派手な衝撃音が部屋に響くたびに悠紀の声が跳ねて、オレを締め付ける。真っ白な肌にオレの手形が赤く浮かび上がり、その光景が刺激となって脊椎にジワリと快感が這い上がってくる。

悠紀「んぁ… ジンジンする… 麻痺して気持ちいい」

喘ぎ混じりの言葉を意識の片隅で聞きながら、悠紀を貫くペースを上げる。汗が伝う首筋に口付けながら、オレは本能の命じるままに悠紀の中で達していた。
63 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/18(月) 21:56:53.93 ID:BLQLxl+1o
視界が回復すると、カーテン越しに射し込む気怠い光が部屋を紫に染めている。

あの後、その場にへたり込んで動けない悠紀をなんとかベッドまで運び、オレもそのまま眠り込んでしまったらしい。毛布からはみ出た悠紀の長い脚が夕日に艶かしい。穏やかな寝顔をしばらく眺めていると、長い睫毛が震えた。

悠紀「ん… いま何時?」
オレ「わかんないけどたぶん夕方」
悠紀「うわぁー なんか全身が物凄いだるいんやけど?」
オレ「筋トレ不足じゃないか」
悠紀「あんな激しいのもできるんや、自分… いつも私に合わせて我慢してくれてんのちゃう?」

こちらを探る様に近付いてくる悠紀の小さな顔を片手で掴んで、押し退ける。

オレ「ちょっとやり過ぎた。一人でするんじゃないから、悠紀に合わせるの当たり前だろ」
悠紀「叩き方、上手やったよ。痛みが残ってないわ。ほら、見て。さすが武術家さん」
オレ「なんか微妙な褒められ方だな、それ」
悠紀「そ? 私はドキドキしたよ?」
オレ「喜んでくれたならなにより」
悠紀「ふぁーあ… 晩御飯の材料、買いに行かなあかんなぁ。いや、いっそのこと外で食べよか?」

散乱した自分の服に向かって、毛布の下から手を伸ばす悠紀。だが、あと少しのところで届かない。
美しい造形の生き物が一生懸命手足をバタバタさせている様子が滑稽で、つい笑いが漏れてしまう。

悠紀「なに笑ってんねん、自分。誰のせいやと思ってんの?」
オレ「いや、ゴメン。なぁ、オレなりに考えたんだけど。さっきの話」
悠紀「え?」
オレ「結論から言うと、よくわからないから…どうでもいいわ」
悠紀「…どういう意味よ、それ。私のこと?」
オレ「違う。逆だよ。悠紀以外はどうでもいいってこと」
悠紀「え?」
オレ「周りにどう思われてもいい。否定も肯定もしない。図太くなるよ、オレ」
悠紀「…なんかうまく言えないけど。でも、とりあえず、ありがと」

オレの太腿を枕にして、見上げてくる無表情な悠紀。その向こうにある感情をオレは読み取れない。

オレ「ただ、一つだけ気になることが」
悠紀「ん、なに?」
オレ「その… 大学関係の人から彼氏にバレたりとか…」
悠紀「あ、それはないで。だいじょぶ」
オレ「そっか。なら、いいけど」
悠紀「いいけど、なに? なんか引っ掛かってない?」
オレ「そげんことなかとよ」
悠紀「だからどこで覚えてくんねん、その喋り方」

大学関係でないなら、どこで知り合ったのか… 無意識に考えようとしている自分に気付いて、思考を遮断する。

そして、他者をシャットアウトするということは、それだけ悠紀に対して脆い部分をさらけ出すこととイコールだと、この時のオレはまだ気付いていなかった。
64 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/18(月) 22:11:44.50 ID:G+PQ1dr3o
4
65 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/18(月) 22:35:41.94 ID:0yYJZgxno
66 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/19(火) 07:38:08.11 ID:XKNKPZSYo
エロシーン更新前 雑談モード
エロシーン更新後 「4」「円」だけ

オマエラw









朝イチふぅ…
67 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/11/19(火) 08:57:03.12 ID:3JgF9kv6o
関西弁を操る綺麗系女子大生だと?
妄想でもやっていいことと、悪いことがあるだろ…

構わん。続けろ。
68 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/19(火) 09:25:27.65 ID:PfsJsv7io
しかも普段気が強くて実はMとか
もげろ、いや、もいでやる
69 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/19(火) 11:30:31.98 ID:d2Hvw2iLO
なんだよ、それ、そんな甘酸っぱい青春があってたまるかよ。見てらんねぇよ。








はよ
70 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/19(火) 17:50:10.93 ID:BuVTpEAVo
今夜から三章。やっと中盤か。こんな長い文章書くの、初めてだ。

またしばらくはマターリする予定だから、期待せず気長に付き合ってください。
あと、説明は出来るだけ丁寧にしてるつもりだけど、ここまでで不明点とかあったら言って欲しい。


>>64,>>65,>>66
有り難う。

>>67,>>68,>>69
天邪鬼が多いなw
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/19(火) 17:52:45.71 ID:0V66zSYvo
おっ 待ってました
72 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/19(火) 17:53:20.77 ID:BuVTpEAVo
三章
四回生 夏

早朝の澄み渡った空気が心地良かった朝練も、暦が進むにつれて爽やかさを失っていく。
更衣室で滴る汗を拭きあげ、研究棟のゼミ室に向かう。今日は卒論の進捗報告をすることになっていて、気が重い…

オレの日常は相変わらず就職活動、部活、バイト、授業、そして、悠紀との時間で占められていたが、一つだけ変わったことがあった。
最近、何かと絡んでくるヤツがいる。体育会系サークルが集まって飲み会やった時、たまたま隣に座ってた三回生の女。名前は理沙。

酒の好みが似ていたことから会話が弾んで、意気投合。飲み会が解散になった後、二人で駅前の居酒屋に入った。解散したのは深夜だったから、家まで送った…と言っても酒の入ったテンションで馬鹿話しながら一緒に歩いただけだが。

それ以来、理沙は何かと理由をつけて道場に顔を見せるようになった。
小柄な身体に好奇心の強そうな大きな目が印象的で、動物的な可愛さを振りまいて他の部員ともすっかり馴染んでいる。
オレの大して面白くもない話にもいちいち健気に頷いて、何が楽しいのかずっとニコニコしている。決して悪い子ではないのだが、正直持て余していた。

悠紀「ふーん。理沙ちゃんやったら、私も知ってるで」
オレ「え、どうして?」
悠紀「文化祭の委員やった時に一緒やったから。よー気がついてテキパキ動くええ子やよ。胸大きいしな」
オレ「…なに、その最後の?」
悠紀「男はみんな好きやろ、大きいおっぱい?」
オレ「い、いえ、そんなことはありまへんけど」
悠紀「じゃ、私のCカップが最高です付き合ってくださいって、目見ながら言ってみ?」
オレ「え、Cカップもあるの、それ?」
悠紀「一回本気でシバいたろか、自分? それで、どーやの?」
オレ「へ? どう、とは?」

半笑いで振り向くと、意外なことに真剣な表情の悠紀がそこにいた。

悠紀「ええ感じなんやろ、理沙ちゃんと? 付き合うんかって聞いてんの」
オレ「いや、話が飛び過ぎだろ。そんなに自惚れてないって、オレ。良いダベり友達が出来たくらいに思ってるんだろ、彼女は。それに、もうすぐ卒業だし」
悠紀「ふーん。そーかなぁ?」
オレ「…なに、その不審そうな目付き」
悠紀「別に? お姉さんの勘はそうは言ってないねんけど?」
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/19(火) 18:31:23.62 ID:2Dy6c5L9O
この文体、どこかで読んだ気がする…

しかし、ただ>>1がモテまくるだけの話か。そういうのはもうね、まとめでたくさん読んできてるから。オレのハードルは相当高いよ。









続きはよ
74 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/19(火) 20:26:29.86 ID:BuVTpEAVo
夕飯、風呂、歯磨きをそれぞれ済ませると、そろそろベッドに…という雰囲気が漂ってくる。回数を重ねて互いに慣れてきた、というか、この流れが日常の一部になりつつある。

決して不満があるわけじゃない。悠紀は相変わらず魅力的だし、ベッドでも積極的に男が喜ぶやり方を身に付けようとしてくれていた。
しかし、悠紀が積極的であればある程もう一人の存在を意識してしまい、オレの中から卑屈な思いが引き摺り出されていく。

そこで、この日のオレはそんな連鎖に一石を投じることにした。

悠紀「なぁ、そろそろ電気消し…」
オレ「電気消して映画観よう!」
悠紀「…へ?」
オレ「DVD、借りてきた」
悠紀「え、急にどしたん?」
オレ「飲み物は…もう歯磨いたから炭酸水持ってきて。ゲロルシュタイナー!」
悠紀「なんかえらい張り切ってんなぁ。まぁ、ええけど」

部屋を暗くしてメディアをプレイヤーに挿入。ベッドの上に座って待ってると、悠紀がペットボトルを手に部屋へ戻ってきた。

悠紀「ちょっと… アンタがそんな場所取って座ってたら、狭いやんか」
オレ「いや、横に並んで座るんじゃなくて。ここ、ここ」
悠紀「え、なんでそんな二人羽織みたいな座り方なん? 映画観ながら後ろからエッチなことするつもりじゃ…ってか、まさかコレ、AVとか?」
オレ「交尾シーンはあるかもね。ペンギンのだけど」
悠紀「はぁ? ペンギン?」
オレ「いいから座る! 始まるよ、ほら」

今夜の映画はペンギンの子育てドキュメンタリー。南極の厳しい自然の中、恋人同士がやがて夫婦となり、綿毛玉のようなモフモフの子ペンギンを協力しながら育てていく感涙の物語だ。
首を捻って苦笑いしながら、オレの言う通りに大人しくちょこんと座る悠紀。キャミソールにキュロットパンツというくつろいだ格好。風呂上りの身体が香る。

悠紀「なぁ、なんでコレ選んだん?」
オレ「大学の資料室で司書さんに、ベッドシーンがなくて感動間違いなしのラブストーリーってお願いしたら、コレが出てきた。ほら、飲む?」
悠紀「ん、ありがと…って、やっぱり二人羽織やんか」
オレ「いいのいいの。ほら、もっともたれかかって」
悠紀「んー なに企んでんねん、自分?」
オレ「後で説明する。ほら、ヒナが産まれるよ」
悠紀「いや、確かに可愛いけどさ。これやったら志村どうぶつ園でもええやん」

なんだかんだ言いながら、ドキュメンタリーの品質には定評がある某国国営放送の作品。悠紀も徐々に口数が少なくなっていく。
もたれてくる華奢な重みを胸で受け止めて、両腕でそっと抱き締めながら鑑賞終了。

悠紀「…フツーに終わったけど?」
オレ「そうだね。なかなか良かった」
悠紀「で、次はどーすんの?」
オレ「その問いを待っていた。今夜はオレから一つ提案があります」
75 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/19(火) 20:27:11.15 ID:BuVTpEAVo
>>71
歌舞伎の様な合いの手、有り難うw

>>73
どこかで会ってるかもね。


ってことで、今夜仕上がったのはここまでです。ちょっと一人で酒飲んできます。
76 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/11/19(火) 22:53:20.79 ID:tzrmHLzoo
またいいところで…
77 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(新潟県) [sage]:2013/11/20(水) 02:30:17.35 ID:qadPR4HIo
>>73
Y美先生?
78 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2013/11/20(水) 08:49:14.67 ID:BDDmPHG5o
>>77
だれそれ?
79 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/20(水) 12:35:33.87 ID:t9wDdg7ao
完全に寝とってる件
なぜ付き合わなかった?
80 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/20(水) 15:35:48.22 ID:pxtbYzxkO
読んでるとイライラするわ。もう突き合ってるんだから、はやく付き合えよ。で、さっさと幸せになれ。
81 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/20(水) 20:49:06.67 ID:pQOt4XSOo
悠紀「…なんやの。さっきのペンギンみたいに一緒に子育てとかあかんで」
オレ「違うって。えーっとね…今夜はなにもしません」
悠紀「…うん? それが提案?」
オレ「そう。今夜はただ静かに抱き合って眠ろう」
悠紀「なにもせーねんの?」
オレ「なにもしない。ただ眠る」
悠紀「…どしたん? 私、何かあかんことした? なぁ、言うて? 直すから…」
オレ「違うって。悠紀とするのは大好きだよ。でも、今夜はしない」
悠紀「意味わからへん。なぁ、なんでなん?」

首を捻って振り返る悠紀の瞳に、明らかな不安の色が宿っている。彼女の口からかつて聞いた言葉を思い起こしながら、切れ長の瞳を見つめ返す。

オレ「この週末は、出来るだけ引っ付いて過ごしたい」
悠紀「…よーわからんけど。私、いまでもちょっと、あの、あれなんやけど。せーへんの?」
オレ「それよりもこう…身体の温もりとか心臓の鼓動、感じる様にしてみて。オレもやってみるから」
悠紀「むー 確かに新路線やな。でも…」

渋ってる悠紀をなだめながらベッドに入り、横向きになった彼女を後ろから抱き締めて、腕枕する。
毛布をかぶって照明を落とすと、街路樹の葉擦れの音、ごく稀に通る車のタイヤノイズ、あとは悠紀が呼吸する音しか聞こえない。

悠紀「…なんかこう」
オレ「なに」
悠紀「背中ぬくい。ってか、そろそろ暑い」
オレ「そーだね」
悠紀「あと、背後を守られてる感が半端ない」
オレ「キャンパス内でオレとやりあえるのは、師範と主将くらい」
悠紀「型の演舞はかっこええと思うけど、あの痛そうなのはちょっとなぁ…」
オレ「稽古、見に来たたこと、あるの?」
悠紀「えへ。この前、こっそり見たで」
オレ「勝手に覗くな、不審者」
悠紀「なんでやねん」

腕の中の温もりに意識を集中させる。悠紀はしばらくモゾモゾしていたが、徐々に緩やかになる呼吸がいつしか寝息へ溶けていった。
82 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/20(水) 20:50:16.69 ID:pQOt4XSOo
悠紀「なんか、こう、あらためて手繋ぐって…ホンマ恥ずかしいねんけど」
オレ「たしかに。ガマンガマン」
悠紀「なんの修行やねん、コレ。ってか、誰かに見られたらどーすんの?」
オレ「だから、もう気にしないことにしたって」

遅めの朝食を終えて、近くの公園まで散歩に出る。休日の公園はこれでもかというくらい長閑な雰囲気の押し売り状態で、否応なしに心が和む。

悠紀「あ、なぁ、ソフトクリーム買って!」
オレ「おー なんか懐かしい雰囲気だな。いいよ」

屋台のおじさんが渡してくれたソフトクリームをひと舐めして、オレの口元に突き付けてくる悠紀。

悠紀「どう?」
オレ「ん。素朴な味。小さい頃の縁日を思い出すな」
悠紀「ふふーん。ぺろぺろ」
オレ「なに、そのヘンな笑い方」
悠紀「間接べろちゅー」
オレ「…大学で澄ました顔してる時とのギャップが半端ないな」

悠紀のスニーカーがオレの脛を蹴る。力加減を知らないのか、それなりに痛い。
それでもソフトクリームで機嫌が回復したのか、オレと繋いだ手をブンブン振りながら歩く悠紀。

悠紀「あれ…」
オレ「なに? 今度はかき氷でも見つけた?」
悠紀「向こうから自転車で来るのって、ひょっとして」

視線の先を辿ると、青いクロスバイクが近付いてくるところだった。見覚えのある人物。急制動に入る自転車。タイヤのリムにブレーキシューが押し当てられる摩擦音。

理沙「あ! せんぱーい!…が二人? って、え?」
悠紀「こんにちは」
オレ「おぅ」
理沙「なんか… 大学では見掛けない組み合わせですね。散歩中ですか?」
悠紀「ん。そんなとこ」
オレ「ちょっとね」
理沙「えっと… 私、バイト行くとこなんで、それじゃ…」

互いに曖昧な表情のまま、別れの挨拶を交わして擦れ違う。その後ろ姿を見送りながら、悠紀が低い声でつぶやく。

悠紀「なぁ、周りにどう思われてもいいって言わへんかった、自分?」
オレ「言ったけど」
悠紀「じゃ、なんでいま離したん、私の手?」
オレ「知り合いにわざわざ見せ付けなくてもいいだろ」
悠紀「ふーん… まぁええけど」

そっぽを向いている悠紀の手を強引に取って、歩き始める。部屋に帰るまでの間、悠紀の腕は力なく垂れ下がり、オレに引っ張られるままだった。
83 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/20(水) 20:51:51.26 ID:pQOt4XSOo
>>76
スマン。今回は期待してもらう程のネタではない。しかも不発に終わるんだ。

>>77,>>78
誰か知らないが、オレは女ではないw

>>79,>>80
腹立つから極力触れてないが、この間も悠紀は深夜バスで彼氏のとこに時々行ってた。そういうことだ。
最初の方に書いたんだが、春にはそれぞれ違う場所で就職して離れるからオレと悠紀が付き合うエンドはないんだぜ…


今夜はここまでしか書けてないんだ。スマンな。
ってか、急に寒くなり過ぎだろ。風邪引いたかも。おやすみ…
84 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/20(水) 22:28:21.19 ID:LA6LNt3So
なんだ、それ。こんなにラブラブなのに切ない話なのか、ひょっとして。もういい。見てられない。









でも、明日も待ってる
85 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/20(水) 23:51:14.00 ID:Js4WJo9Eo
スローセックス?焦らしプレイ?

明日も待ってる。
86 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/11/21(木) 00:41:12.57 ID:EHVGMm/6o
お疲れ様。身体壊さんようにね。

明日も待ってる。
87 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/21(木) 00:42:28.11 ID:EHVGMm/6o
スマソ。ageてしまった…
88 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/21(木) 12:40:38.91 ID:g0T1Mfp6o
エロがなくても、なんか気になって見てしまう。オレもこんな大学生活したかったんだぜ…







今夜も待ってる。
89 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/21(木) 12:41:23.54 ID:g0T1Mfp6o
>>87
おぉ、同じ大阪ナカーマw
90 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/21(木) 16:48:22.26 ID:F+iN6+lkO
>>1と悠紀はいまそれぞれ何してるの? 連絡は取ってる?
91 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/11/21(木) 18:17:19.72 ID:OjKVspQco
>>90
それはまだ知りたくないぞw
92 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/21(木) 20:18:18.42 ID:5HPxwpt3o
悠紀「お風呂、あいたで」
オレ「ん。入ってくる」

帰宅してからも悠紀の態度はどこかよそよそしい。さっきのことが引っ掛かっているのは明らかだが、オレも言葉が浮かばないままでいる。
風呂から上がると、もう部屋の明かりが消されていた。悠紀はもうベッドの中にいるらしい。アーモンド型に膨らんだ毛布にそっと手を置いて、話し掛ける。

オレ「さっきは… 悪かった」

きょとんとした顔が、毛布の下から出てくる。窓から入る街灯の光を宿した瞳が、オレを不思議そうに見る。

悠紀「なんで自分が謝んの?」
オレ「いや、なんでって言われても」
悠紀「別にやましいことなんか、何もないやろ? 私達、友達なんやから、お互い誰を好きでもええやんか」
オレ「それはそうだけど… でも、悠紀も良い気分はしなかっただろ? だから謝ってる」
悠紀「あ、否定せーへんの? 理沙ちゃんのこと、やっぱり気になってるんや?」
オレ「そんなこと言ってないだろ。しつこいな」

声に苛立ちが混ざる。身体を起こしてベッドの上に胡座をかいた悠紀が、オレに視線を合わせる。

悠紀「ごめん。私にこんなこと言う権利、ないのにな。自分でも何をすねてんのか、よーわからんねん。自分は彼氏おるくせに。アンタに無理させてんの、私やのに」
オレ「無理なんかしてない。オレは自分のやりたいようにやってる」
悠紀「嬉しかってんで? なんかこう、身体だけが目的じゃなくて色々しようとしてくれてるの、伝わってきてさ。こういうのされたことないから… 今日は私もちょっと調子乗り過ぎたわ」
オレ「こういうのされたことないって、どういう…」
悠紀「なぁ、もう寝よ? こっちきてよ」

ベッドにゆっくりと上がり、膝立ちで悠紀の小さな頭をそっと抱く。カーテンの隙間から入る街灯の明かりが壁紙のパターンを立体的に浮かび上がらせる。

これまで三年間見てきた悠紀は、大学の仲間と騒ぎながらもどこか一線引いているというか、一定以上は踏み込ませない空気をまとっていた。それがいま、自分の腕の中にいるノーメイクの女の子は、年相応に華奢で無防備だ。だから、いつまで続く関係なのかわからないけど、オレなりに出来ることをしようと思った。

それなのに、オレは…

悠紀「…なぁ、ちょっと」
オレ「ハイ」
悠紀「なんか当たってるで、お兄さん」
オレ「お姉さんが美人過ぎるのがいけないんだと思います」
悠紀「ぷっ… なにそれ。もう我慢も限界なんとちゃう?」
オレ「いや、まだまだ」
悠紀「このコはそうは言うてないで?」

悠紀の細い指が下着越しにオレの下半身を撫でて、思わず腰を引いてしまう。そんなオレの反応に、悠紀の顔がぱっと輝く。
93 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/21(木) 20:19:11.34 ID:5HPxwpt3o
悠紀「ってことで、今夜は私の言うこと聞いてもらおかな」
オレ「なにそれ。いつ決まったの」
悠紀「昨日は自分の言うとおりにペンギン映画観たやんか。なんかやたら我慢したいモードらしいし、どこまで耐えられるか見せてもらうで」
オレ「ちょ、やめ…」
悠紀「なんで? セックスせーへんかったらええんやろ?」

いたずらっ子の表情の悠紀が、オレの下着をスルリと下ろす。露わになった部分の下側を指先でなぞる悠紀。唐突な刺激にも嬉々とした反応を見せるオレの身体。

悠紀「ふふっ。かわいい、コレ」
オレ「ガン見し過ぎだろ。男でも恥ずかしいんだぞ」
悠紀「あれ? ただ見てないで何かしろと?」
オレ「そんなこと言ってないし」
悠紀「ふーん。まだそういうこと言うんや。ま、せいぜい頑張って。やめて欲しかったら、いつでも言うねんで?」

オレの下半身に顔を近付けると、腰骨を両腕で抱え込んで性器周辺にゆっくりと口付けを始める悠紀。オレは堪らずに悠紀の長い髪に指を差し入れて、唇の感触からなんとか意識を遠ざけようとする。

悠紀「いきなり咥えるんじゃなくて、こうやって頬擦りしたりいっぱいキスしてからの方が愛情感じるんやろ? 自分、教えてくれたもんな」
オレ「く… 愛情じゃなくて… 友情だろ」
悠紀「…ホンマ意地っ張りやな」

オレを見上げていた悠紀の顔が伏せられたかと思うと、生暖かい粘膜の感触に包まれる。舌先の細やかな刺激が先端に伝わってきて、悠紀の頭を掴む手に力が入ってしまう。
ゆっくりと上下に動き始める悠紀の頭。まだぎこちなさが残るが丁寧な動きで、着実にオレの中から快感を引き出していく。
最初の頃みたいにただ一心不乱に咥えて吸い続けるのではなく、ついばむ様な口付けや舐め上げる動作をランダムに挟んでくる悠紀に、オレは着実に限界へと追い込まれていく。

悠紀「んん… ちょっと口疲れたわ。きゅーけーな」
オレ「はっ… は…」
悠紀「この前したのって水曜やっけ? よー我慢するとか言うたな。出したいんちゃうの?」
オレ「…うん」
悠紀「ふふっ。正直になったご褒美あげなあかんね」
オレ「もっと我慢するつもりだったのに…」
悠紀「スローセックスってヤツ? そんなん年取ってからでえーやん。はい、さいかーい」

再び粘膜に包まれる感覚。だが、今度はさっきまでの感じさせる為の動きではなく、深く咥えながら舌と頬で圧迫して吸い上げる動き。
オレの腰に回された悠紀の両手に力がこもる。爪が肉に食い込んでいるが、快感が強過ぎて痛みを全く感じない。
ろくな抵抗も出来ないまま一方的に攻められ続けたオレは、あっけなく悠紀の口内に大量の体液を放っていた。
94 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/21(木) 20:20:20.29 ID:5HPxwpt3o
今日はここまでです。相変わらずこういうシーンは書いた経験がなくて、時間掛かる割りに不納得な出来だ…


>>84>>89
待っててくれて、有り難う。

>>86
昨夜薬飲んで寝たから、体調回復しました。有り難う。

>>90,>>91
>>5
95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/11/22(金) 03:35:07.18 ID:v6c+KWwEo
お疲れ様。臨場感あって、良いと思うよ!
しかし、なんか連載小説みたいに日々の楽しみになっているわw


>>89
実は兵庫県なんよwプロバイダーのせいか、大阪になってるけど
96 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/22(金) 09:29:10.93 ID:aodcCvTGo
>>1おつ。関西弁が自然で抵抗なくスッと入ってくるから、大阪府民としては読み易い。関西生まれじゃない人?でもこんなに書けるものなんだな。

>>95
なるほど。県境だとそういうこともあるのか。
97 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/22(金) 12:39:05.36 ID:fMqspWSEO
しばらくエッチシーンなしか…とか思ってたらちゃっかり始まってる件。若いっていいな。
しかし、オレも日々楽しみにしてるんだがよく毎晩きっちり書けるもんだな。
98 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/22(金) 19:23:50.13 ID:OMPNHej9o
悠紀「ん、んー!」
オレ「う…っ あ…」

荒い息をしながら壁に手をついて、ベッドに倒れ込むオレ。悠紀はさっきの姿勢のまま、口許に両手を添えて困った顔をしている。

悠紀「ん… くっ…」
オレ「大丈夫? ちょっと待って。ティッシュ取ってあげたいんだけど… …っ しばらく動けそうにない」
悠紀「く… んぐ」
オレ「…悠紀?」
悠紀「…」
オレ「だいじょう…」
悠紀「うぇ… ヘンな味…」
オレ「え?」
悠紀「…多いねん」
オレ「え? え?」
悠紀「しかも濃いし」
オレ「あの… はい、ティッシュ…」
悠紀「もういらんし」

驚きのあまり沈黙するしかないオレ。悠紀はオレの横にゴロンとなって、身体を丸めたままなにかボソボソ言いながら悶えている。

悠紀「んぁー やっぱビミョーやわ、コレ。喉に引っ掛かるー」
オレ「あの、悠紀…」
悠紀「水くれへん?」
オレ「あ、はい。どーぞ」
悠紀「ん。ありがと。んぐっ」
オレ「どうして…」
悠紀「もー 理由なんかええやん。そんなんいまは置いといて」
オレ「うん?」

悠紀の手がスッと伸びて、オレの手首をつかむ。そのまま太腿の間に挟まれると、生温く湿った下着に押し当てた。それだけの刺激で身をくねらせる悠紀。

オレ「えっと、お返しが欲しいと?」
悠紀「うん。もう無理。我慢してんから、いっぱいしてな」
オレ「んじゃ、それ、脱いで」
悠紀「え、いきなり? まぁ、ええけど。はい」
オレ「ベッドに仰向けになって、膝の下に自分の手を通して… そうそう。で、自分で開いて」
悠紀「え… ちょ、ひょっとしてめちゃ恥ずかしい格好してない、私?」
オレ「ん、恥ずかしいかどうかはよくわかんないけど、美味しそうだよ」
悠紀「うぅ… やっぱ意地悪」
99 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/22(金) 19:25:30.59 ID:OMPNHej9o
左右に広げられた花弁に口付けると、それだけで悠紀が白い喉をのけぞらせる。割れ目に沿って舐め上げ、既に十分に潤っている部分にさらに唾液を垂らす。

指でなぞると中指の第二関節までするりと吸い込まれた。ゆっくりと出し入れしながら、舌で突起に刺激を与える。耳に届くのは悠紀の高まっていく息遣い、毛布を噛んで押し殺した喘ぎ声、そして艶めかしい水音。

指を二本に増やして、多少の変化を加えながら奥まで掻き混ぜていると、悠紀の腕が伸びてきてオレの髪をかき回した。

悠紀「んぁ… あかんって。もう気持ち良過ぎ…」
オレ「さっき飲んでくれたお礼」
悠紀「だって我慢させるから… んん、あかんって、その動き。フワフワする…」

あかん、という言葉とは反対に股間を押し付けてくる悠紀。腰を浮かせる周期が徐々に短くなり、オレの指を締め付けていた内部が不規則に収縮したかと思うと、腰がグッタリとシーツに沈んだ。荒い息遣いだけが部屋に響く。

オレ「あの、大丈夫?」
悠紀「だい…じょばない」
オレ「ぷっ。それ、オレのセリフ」
悠紀「ちょっと… なにしたん、いまの?」
オレ「ん? オレにしてくれたことのお返しだけど」
悠紀「あかん、起きあがられへん。なんかフワーってまだ浮いてるみたいやねんけど、これってひょっとして…?」
オレ「んー オレ、女じゃないからわかんないけど、多分そーなんじゃないかと」
悠紀「うう、こんなのなったことないのに。もうお嫁に行かれへん。責任取ってや」
オレ「このタイミングで逆プロポーズ? いまオレに出来る精一杯の責任の取り方は…これなんだけど」
悠紀「わ、素敵。お預けされたぶん、めちゃ期待」
オレ「そんな物欲しそうに見ないで。プレッシャーに弱いから、このコ」
悠紀「そしたら、目閉じとくから。はやくはやく」
100 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/22(金) 19:26:54.58 ID:OMPNHej9o
>>95
読んでくれて有り難う。臨場感… そうなのかな。自分ではよくわからないんだ。来月通る予定だよ、兵庫県。

>>96
文字にするのは自分でもそこそこ出来てると思うんだけど、実際に話すのは難しい。イントネーションがどうしても不自然らしい。笑われる。

>>97
粗筋は頭の中にあるし、思う処あって期限切って書いてるんだ。


さて、夏も色々あったんだけど、秋と冬が長くなりそうなので、三章はこれだけで終わり。
今年も終わりが見えてきてるな。大学出てから年取るのがどんどん早くなってる気がする… 一週間お疲れ。
101 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/23(土) 10:15:14.87 ID:gwMP/uN5o
プレッシャーに弱いそのコがどれだけ頑張ったのか気になるぞ
102 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/23(土) 13:38:34.52 ID:S7D8vTWMo
>>101
今回はオーラルを書きたかったんだ。この後、悠紀とする時にはオーラルで互いに奉仕して、挿入はおまけっぽい位置付けになっていく。お陰で他人としても満足出来ないことに…

じゃ、四章、淡々と続けてきます。こういうのはサラッと書けるんだが。
103 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/23(土) 13:40:53.12 ID:S7D8vTWMo
四章
四回生 秋


気が付けば朝夕の風が肌寒く感じられ、キャンパスですれ違う学生達がニットやフリースを身に着け始める頃。オレに内定の通知が届いた。
来春以降の時間のほとんどを捧げる予定の組織からの連絡はあっけない程に事務的で実感が涌かなかったが、だからと言って周囲が放っておいてくれるはずもない。

主将が音頭を取ってセッティングされた飲み会には思いのほか人数が集まり、駅前の居酒屋の二階を貸し切って大騒ぎになった。
結局、学生生活の最後から意識を逸らせるなら、何でも良いのだ。店員にとっては見慣れた風物詩なのだろう、学生用に薄められた酒と食物が続々と座敷に供給される。

会も中盤になると誰もオレに注意など払わない。タイミングを見計らって、テーブルの下のスマホで短いメールのやり取りをする。

オレ「今夜、行ってもいい?」
悠紀「ん、いいよ。でも、女の子の日だから相手出来へんよ」
オレ「構わない。ただ、一緒に寝たいんだ」

悠紀からの返信には、驚いてるのか喜んでるのかよくわからない顔文字だけが並んでいる。

手許に視線を落として苦笑しているオレを目ざとく見つけた主将が、太い腕を絡めてくる。
四年間張り合ったこの男の顔ももうすぐ見なくてよくなるのかと思うと、むさ苦しさも我慢できそうな気がしてくる。

主将「おい、なにコソコソしてんだよ。本日の主役さんよ」
オレ「ん。ちょっとな」
主将「…あの女か」
オレ「まぁ、そうだ」
主将「なんだかなぁ。お前だけは真っ直ぐなヤツだと思ってたのに」
オレ「オレは真っ直ぐだよ」
主将「そうかも知れんが… まぁ、そんなことはいいか、祝いの席だし。ほら、飲めよ」

一層盛り上がりつつある後輩達の騒ぎを背景音楽に、テーブルの隅で二人で杯を交わす。

オレ「妙な気分だな」
主将「あぁ」
オレ「年を取ったのか、オレ達」
主将「まぁ、そういうことなんだろうな」
オレ「実家継ぐんだってな、お前」
主将「そうだな。あとは嫁だけだ」
オレ「お前の場合、それが最大の難関だろ」
主将「うるせーな。ほら、杯あいてるぞ」
104 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/24(日) 02:47:51.41 ID:dWHcPl93o
毎度おつです
情景と心理の描写とか上手いと思うし、好きだよ〜

来月か〜時期が合うならルミナリエとかやってるんで、見てやってください!


>>96
県境というか、モロ兵庫県の中心地なんだけどねwなんでだろ…
105 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/24(日) 09:37:47.20 ID:ZkZODxpoo
>>104
こんな不人気スレなのに頻繁に見に来てくれて有り難うw ルミナリエは何回か行ったよ。人混み凄い上に寒かった…


ってことで、続きです。
106 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/24(日) 09:38:38.62 ID:ZkZODxpoo
オレ「入社までに資格取っとけって言われた。証券外務員」
悠紀「ね、配属地とか希望出せるん?」
オレ「一応希望は言えるらしい。でも、東京で集合研修受けてその後どこに配属されるかはほぼくじ引き状態だって」
悠紀「そっか… なんか、急に色んなことが決まりだしたなぁ。春には違うところで働いてるんやね」
オレ「まだしばらくあるさ」
悠紀「もうちょっとしかあらへんよ…」
オレ「あ、ひょっとして寂しいとか?」
悠紀「シバくで」
オレ「肉弾戦には慣れてる。好きなだけどーぞ」
悠紀「…つまらん。ってことで」
オレ「ん?」
悠紀「自分の就職が決まったら話しようと思っててん。な、ちょっとええとこ行かへん?」

差し出されたスマホを見ると、そこにはこぢんまりとした丸太作りの小屋が表示されている。C.W.ニコルが住んでそうだ。

オレ「なにこれ?」
悠紀「親戚の叔父さんが持ってるねん。事前に言っといたら、自由に使えるんよ」
オレ「マジで。すげぇ。どこ?」
悠紀「長野の山ん中」
オレ「おぉー 別荘ってヤツ? お金持ち?」
悠紀「そんないいもんちゃうよ。バブルの頃に買って、そのまま塩漬け」
オレ「そっか。でも、長野ってことは...泊り?」
悠紀「もちろん。日帰り出来る距離ちゃうよ。ここ行くの久し振りやから、1〜2週間のんびりしたいなぁ」
オレ「行ったことあるんだ?」
悠紀「うん。ちっちゃかった頃は、家族で毎年行ってた。バーベキューとか川遊び出来るねんで」
オレ「え… なんかそんな思い出の場所に一緒に行くのがオレでいいの?」
悠紀「なに卑屈なことゆーてんの。自分が来てくれへんかったら、私一人で行かなあかんやんか」
オレ「まぁ… そこまで言うなら」
悠紀「あとな、私ってめっちゃ方向音痴やから一人やと辿り着かれへんねん。頼むで、エスコート兼ボディガード」
オレ「それが本当の理由じゃないのか」
悠紀「夜伽もお願いしたいんだけど」
オレ「いっそのことそのまま暮らさないか、そこで」
悠紀「…そういう冗談、禁止」

必修授業と卒論指導はあるとはいえ、部活も引退して就職も決まった四回生にとって残りの時間は人生最後の長期休暇みたいなもの。
数週間後、プラットフォームを吹き抜ける冬の気配をはらんだ寒風に身を縮めながら、オレと悠紀は列車の到着を待っていた。
107 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/24(日) 12:12:44.63 ID:9J7cBa7qO
わっふるわっふる
108 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/24(日) 14:59:51.62 ID:UaOqVwqqO
静かで地味な一人語りスレだな。悪くない。続けろ。
109 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2013/11/24(日) 19:17:49.15 ID:x4d4gKiDo
あと891レスぜんぶ>>1に書いてほしい
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/24(日) 19:52:06.39 ID:FBusKljyo
わかった。>>1は悠紀、だろ。根拠は以下の通り。

大人数に読んで欲しいとは思ってない。
→ 女だと名乗ると人が集まるから隠してる

あっさり婉曲的表現のエロ描写
→ 男の文章はもっとクドくて直接的

会話を重視した構成
→ 女は会話好き


…どう?
111 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/11/24(日) 21:30:46.63 ID:47myht5qo
>>110
いくらなんでも無理矢理すぎるwww
にしちゃあ自分誉めすぎだろうw
112 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/25(月) 18:22:56.35 ID:LjyC1S5So
>>107,>>108
有り難う。

>>109
なにそのストイックなスレw それならローカルのワードファイルでよくね?
流石のオレでも多少の反応ってゆーか、他人がどう思うかちょっと興味あるからここに書いてるんだぜ…

>>110
なぜオレを女にしたがるw ってか、女が性別偽装してこんなとこに書くって誰得?

>>111
フォロー有り難う、長屋の人。


続きが少し書けたから載せます。あの場所の雰囲気を言葉にするのが難しくて、前に進まない…
113 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/25(月) 18:23:42.58 ID:LjyC1S5So
オレ「おぉー 木の匂い。天井烽「ね。吹き抜けかぁ… あそこはロフト?」
悠紀「うん。天窓から星見ながら寝れるよ。あんまり広くないねんけど、このコンパクトさがまた落ち着くねんなー」
オレ「え、これってひょっとして薪ストーブ?」
悠紀「そ。外に薪あるから、それをポイポイッて入れて燃やしたらぬくぬく」
オレ「それがオレの最初の仕事ってわけね」
悠紀「あ、でも着火にはコツあるから、最初は私がやるわ。横で見てて」
オレ「まずは見取り稽古か。了解」
悠紀「早速やけど、一束取ってきてくれへんかな、薪。軍手はストーブの上ね」
オレ「へいへい。わかりました、お嬢様…」
悠希「まずはここ暖めんと、日が暮れたら途端にめっちゃ冷えるねん。珈琲の用意しといたるからさ」

県道から脇道へ逸れて、静かな林道を15分程進んだ先にポツンと佇むログハウス。ここまで来る途中に同じ様な造りの小屋をいくつか見掛けたが、いま視界に映る範囲では隣家を視認出来ない。別荘地のせいか、そもそも人の気配がしない。

こんな場所で、誰かと二人きりで過ごすなんて初めての経験だ。そして、オレはその相手の意図をまだ測り兼ねている。
身体を重ねるだけではなくそれなりの信頼関係を積み上げてきたつもりで、ここに来るのに不安はなかった。
だが、いまにわかにザワつき始めている自分の心境を思うと、所詮は核心部分から目を逸らせた付き合いだったということか。

ログハウスの裏手に積まれた薪の山から、手頃な束を一つ抱える。頭上を覆う樹々が落とした赤黄色の葉が、足元でクッションとなって柔らかな音を立てている。

小窓の横を通り掛かると、キッチンで作業する悠紀の姿が見えた。長い髪を一つに束ねて、真剣な表情で珈琲豆に湯を注ぐその横顔は、寒さのせいかいつもより引き締まって大人びた美しさを放っている。

窓外に佇んでいるオレに悠紀が気付いて、窓を少しだけ開く。

悠紀「なにしてんの? 私に見惚れてんと、はよ入りーや。寒いやろ?」
オレ「あ、あぁ」
悠紀「どしたん、まさか本気で見惚れてたとか? 図星?」
オレ「う、うん」
悠紀「…アホちゃう。なんかおかしいで、自分。珈琲冷めるよ」
114 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/25(月) 22:31:42.63 ID:LjyC1S5So
マグカップで両手を温めながら、薪ストーブに火を入れる悠紀の手許を見守る。しかし、「あれ?」とか首を捻りながら小さな炎と格闘するその姿はいかにも危なっかしい。

オレ「…なぁ」
悠紀「いま大事なとこやから話し掛けんといて」
オレ「それ、かなり慣れが必要な様に見受けられるんですけど」
悠紀「大丈夫。叔父さんがやるのいつも見ててんから」
オレ「…え、見てただけ?」
悠紀「…」
オレ「それ、使えない場合はどうなるの」
悠紀「石油ストーブもどっかにあったはずやで、最悪の場合」

炎がようやく安定する頃には既に小一時間が経過して、夕陽が傾き始めていた。空間全体が暖まるまではまだしばらく掛かりそうだ。

来る途中で買っておいた軽食で早めの夕飯を済ませ、風呂に一緒に入る。決して広くはない湯船だが、学生マンションに慣れたオレにはそれでも贅沢な空間に感じられる。なのに、悠紀にとっては勝手知ったる空間なのだろう、細長い足を湯船の縁に乗せてくつろいでいる。

オレ「まるでお姫様だな」
悠紀「苦しうない。接吻せよ」

差し出された足の甲に唇を押し付けると、真っ白な指先がピクリと震えた。
115 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/25(月) 22:32:26.00 ID:LjyC1S5So
今夜書けたのはここまでです。おやすみ…
116 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/25(月) 22:49:56.49 ID:iTZkEOfCo
いつも楽しみにしてますよー
117 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/25(月) 23:24:45.30 ID:VXhzMhmSO
秋からいきなり雰囲気変わったな。だが、それも悪くない。続けろ。
118 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/26(火) 09:08:51.65 ID:AVXN8WDrO
>>116,>>117
この長文に気長に付き合ってくれてる奇特な人達w 有り難う。

ってことで、たまには朝から更新です。
119 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/26(火) 09:10:29.93 ID:AVXN8WDrO
オレ「さーて、風呂上がりの楽しみといえばキンキンに冷えたビール…」
悠紀「あ、キッチンに白ワインがあるよ。リボン掛かってるやつ」
オレ「…へ? リボン?」
悠紀「うん。叔父からだと思う。そういうキザなこと好きな人だから」
オレ「え、わざわざ持ってきてくれたってこと?」
悠紀「いや、管理人さんに頼んだんちゃうかな。薪とかもお願いしてるから」

キッチンに足を踏み入れると、確かにリボンの掛かったボトルが鎮座していた。たかがワインのくせに、学生のオレでは触るのも恐れ多い高級そうなオーラを発している。
オレの脇をすり抜けて悠紀がキッチンに入り、引き出しからソムリエナイフを取り出すと無造作にコルクを引き抜く。

悠紀「そこの戸棚にワイングラスあるから持ってきてー」
オレ「へいへい」

ここに着いてからずっとアウェイ状態だが、相手が悠紀だと不思議に悪い気はしない。どっしりした一枚板のテーブルに着くと、悠紀が二つ並んだグラスになみなみとワインを注ぐ。

オレ「え、いきなりそんなに? 高いんじゃないの、それ?」
悠紀「そんな細かいことええの。美味しく頂けばオッケー」
オレ「…いただきます」

薪ストーブの灯りで琥珀色に染まった液体が、微かに発泡している。グラスを傾けると、なんとも言えない複雑な風味が口内に広がった。

悠紀「どう? 美味しい?」
オレ「んー 生まれつき大味なんだ、舌が。ぶっちゃけ、よくわからない」
悠紀「ん。正直でよろしい」
オレ「それ、褒めてるの?」
悠紀「自分のことはいつも褒めてるで。心の中で」
オレ「たまには言葉にして」
悠紀「いやや、照れ臭い」

顔を背けて立ち上がった悠紀が、部屋の隅のオーディオセットに向かう。100枚は軽くありそうなCDの中から迷わず一つを取り出すと、トレイに乗せた。ピアノの旋律が小さな音量で流れ始める。聞き覚えのあるジャズのスタンダードナンバーだが、曲名はわからない。

戻ってきた悠紀が、テーブルの対面に座る。目を閉じて天井を仰ぐ悠紀の白い喉を、炎が赤く照らしている。オレは何も言わず、ただ待っていた。

ピアノに聞き入る様にしばらく身体を揺らしていた悠紀が、長い息を吐いてから視線をオレに向ける。ポケットに手を入れたかと思うと、テーブルの上にカサリと音を立てて、何かが置かれた。色分けされた小さな錠剤が規則正しく並ぶシートには、なぜか曜日が印刷されている。
120 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2013/11/26(火) 10:44:14.12 ID:TBVHV39yo
>>119
>色分けされた小さな錠剤が規則正しく並ぶシートには、なぜか曜日が印刷されている。
朝から変化球キター!wktk
121 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/26(火) 11:05:33.04 ID:6Xf5JK6no
>>119
どゆこと?
122 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/11/26(火) 11:20:07.92 ID:M2ktYEkdo
未婚の(妊娠しても祝福されない)女性が毎日飲む(その為に曜日が印刷されている)薬とは?>>121
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/26(火) 12:56:27.69 ID:6Xf5JK6no
貴方が神か。正座して待ちます。
124 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2013/11/26(火) 16:59:44.34 ID:xjNDyNsfo
もうね、いくら妄想でもやって良いことと、悪いことがあるだろうと。いい加減にしろよと。
美人女子大生に二人っきり休暇@山奥の別荘に誘われて、しかも自ら生依頼してくるとかね。ここまで来ると失笑物だわ。ホントお疲れさん。
適度にエロいのとほのぼのするから読んできたけど、今回ばかりは流石のオレも呆れてF5ポチポチする手がもう止まらないわ。







はよ。
125 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/26(火) 20:50:11.95 ID:3ICxZZm4o
ちょっとクドいけど面白い
126 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/26(火) 22:44:32.35 ID:hFuMOhNdO
切る所が少年ジャンプよりクドい。
やってられっか。








はよはよはよはよほよほやはよ
127 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/26(火) 23:12:23.32 ID:xqL5IqK+0
白ワインなのに琥珀色とはこれいかに
128 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/27(水) 00:14:02.78 ID:4tzcTbn1o
悠紀「なぁ、ちょっと相談あるねんけど」
オレ「いつか聞いた台詞だな、それ」
悠紀「いま勇気振り絞ってんねんから、茶化すのやめて」
オレ「わかった。ちゃんと聞く」

テーブルの上に両肘をついて手の平で顔を覆う悠紀。薪のはぜる微かな音と、ランダムに揺れるピアノの旋律がシンクロしていく。

悠紀「まず… 一緒に来てくれて有り難う」
オレ「う? うん」
悠紀「自分がしてくれてることに対して、私は自分が思ってる以上にずっと感謝してます」
オレ「急にあらたまって、どうしたの」
悠紀「なぁ、正直、いまどう思ってんの、私のこと? 気持ち、聞かせて」
オレ「え… 無理」
悠紀「なんでよ。二人っきりなんやから、誰も聞いてへんて」
オレ「いや、これまでも大抵、二人っきりだったし…」

それ以上のやり取りは無用という意思を、微笑みを浮かべた沈黙で伝えてくる悠紀。目を閉じて、自分の中に意識を沈める。普段は喉元にかろうじて留めている苦い塊も、この非日常的な空間によってあっけなく引きずり出されてしまいそうな感覚。

観念したオレは悠紀の視線を正面から受け止めて、浮かぶ言葉をそのまま音にした。

オレ「普通なら… 滅茶苦茶好きになってるよな、やっぱり。でも、恋人にはなれなくて、かといって友達でもなくて…気持ちを抑え込んでる分、凄く苦しくて…我慢すればする程、余計に愛おしくて、どうすればいいのか全然わからない」
悠紀「…ありがと。信じてくれないかも知れないけど、凄く嬉しい。春には会えなくなるって想像しただけで涙が出てくる」
オレ「報われないってことなんだな、結局」
悠紀「自分勝手で…ゴメンね」
オレ「…」
悠希「でも、その気持ち、ここに二人でいる間、私にぶつけて欲しいねん。それが、ここに誘った理由の一つやから」
オレ「どういう意味」
悠紀「気持ちには応えられへんけど、そのぶん身体で。それ、低用量ピル」

さっきテーブルの上に置いた錠剤のシートを示す悠紀。

オレ「…ピル?」
悠紀「少し前から飲んでる。いまなら妊娠しない」
オレ「え?」
悠紀「忘れたい…っていうのとは少し違うねんけど、無理矢理にでも過去にしないとあかん人がいるねん」
オレ「だから?」
悠紀「私なりに考えた、前に進むための方法。荒っぽいけど。自分にしか頼まれへん」
オレ「本気?」
悠紀「冗談でこんなこと言われへんよ。やっぱ女として…その、本能的に結構来るモノあるし」

ストーブの放射熱は室内を十分に暖めているのに、悠紀の身体が細かく震えているのに気付く。目のやり場に困って、薪に宿る鈍い灯に視線を止めた。
オレの中の本能がゆっくり明滅する赤い光に合わせて疼き始めるのを感じて、慌てて顔を逸らす。

オレ「どうしてそこまで…」
悠紀「理由は聞かずに、ここにいる間できるだけたくさんして。私を満たして、勘違いさせて。そしたら、最後に話するから」
129 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/27(水) 00:16:27.22 ID:4tzcTbn1o
今夜書けたのはここまで。読んでくれてる人、有り難う。
遅筆で済まないが、これでも一応社会人なのでw


>>120
長屋の人、朝から素敵な反応、有り難うw

>>122
フォロー、有り難う。この時、初めて見たオレは「なにそれ美味しいの?」状態だたよ。

>>123
まだ書けてないからくつろいでてください、大阪の人。ってか、関西弁でオーケーっすよ、わかるからw

>>124
よくわからないけど、有り難うw

>>125
>>61
スマン。どうか気長に付き合ってくれ。

>>127
つ ワインネット 琥珀色とは
http://www.wine-net.info/m/glossary/kohaku.php
130 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/27(水) 01:10:10.94 ID:Sr4NCWBFo
やっぱ気持ちには応えられないんだ。なのに身体でって…自分は結局それでよかったの?
私女でそれだけ割り切ってサバサバしてる悠紀に憧れるけど、美貌もオーラもないからムリだ。
131 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/27(水) 01:34:53.38 ID:4tzcTbn1o
>>126
ゴメン、レス抜けてたのにいま気付いた。
懐かしいな、少年ジャンプ。いまはどうなってるんだろ… サクサク進まなくて済まないが、読んでくれるのは嬉しく思ってる。

>>130
おぉ、こんな内容のスレに女の人って… 本当だったらなんか気恥ずかしいな。
それで良かったのかと言われると… 全然良くはなかったんだけど、当時のオレにはどうしようもなかったというのが正直なところ。
ところで、自分の容姿は自分で作るもの、だと思う。大学出て最初に就いたのが営業職だったからなおさら。ゴメン、偉そうなこと言った。

それじゃ。
132 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/27(水) 09:12:41.31 ID:9WSCFwOAO
私も女だけど読んでる。エロいんだけど優しいエッチしてる感じで裏山
133 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/27(水) 11:55:03.67 ID:OELaR9lno
スレ主は関西の人とちゃうんやんな?
そうやとしたら、めっちゃ関西弁っていうか、神戸弁表現するのうまいね!
兵庫県民としては、すごく読みやすいわ。
134 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/27(水) 11:55:50.15 ID:OELaR9lno
ごめん!
あげてもうた
135 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/27(水) 12:42:31.80 ID:bIamTXl4o
やっぱ神戸弁やんね。大阪弁より表現がところどころ柔らかい。まぁ、あまり特定に繋がる話はやめとくけど… 続き期待してる。
136 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/27(水) 18:06:00.61 ID:RjX+OD6Ro
もう '`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ するしかない
137 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/27(水) 23:19:19.21 ID:4tzcTbn10
ロフトに二人で上がると、なぜか悠紀が正座して待っていた。オレもつられて、対面に正座する。

オレ「えっと、それでは夜も更けてきたし、始めますか」
悠紀「ふー… よし、おっけー。ええよ。よろしくお願いします」

目を閉じたまま幾度か深呼吸してから、ペコリと頭を下げる悠紀。オレも手をついて頭を下げていると、道場での稽古開始の挨拶を思い出した。

オレ「プッ… なにこの二人して改まった感じ?」
悠紀「だって、やっぱり初めてやし」
オレ「最初はいきなり襲ったくせに」
悠紀「あー あれだって、どんだけ迷ったと思ってんの?」
オレ「あ、そーだったんだ」
悠紀「そーだよ。でも、今日までちゃんと避妊してくれたから、安心してできた。ありがと」
オレ「礼には及ばぬ」
悠紀「黙っててゴメンな、ピル飲んでること」
オレ「今は不問に処す」
悠紀「何時代の人やねん、自分」
オレ「照れ隠しだって。いざ、参られよ」

両手をゆっくり伸ばして、抱きついてきた悠紀を受け止める。小刻みに震えている背中を毛布で覆うと「別に寒いわけちゃうで」と小声で囁くのが聞こえた。
軽く口づけを交わすと、すぐに吹き出してクスクス笑い始める悠紀。そのままオレの太腿の上に突っ伏して、バシバシ叩き始める。

オレ「ちょ、なにしてるの」
悠紀「あかん。なんか緊張し過ぎて笑けてきた。なぁ、ちょっと、コレ、見ていい?」
オレ「え… 何回も見てるだろ」
悠紀「ええから。ほら、脱いで」

二人でじゃれながら脱がし合う。悠紀のパーカーのジッパーを下げて、お椀型の綺麗な胸と引き締まった白い腹をそっと撫でる。
部屋着と下着を足首まで降ろされた間抜けな格好のオレを凝視する悠紀。

悠紀「なぁ、もうだいぶおっきくなってるで」
オレ「それはこれから起こることに期待してるから」
悠紀「今日までいっぱいしたのに飽きへんの、私に?」
オレ「飽きてる様に見えるか、それ?」
悠紀「あったかい、このコ。今日までゴム被って苦しいの我慢してくれててんなぁ」
オレ「いや、苦しいかどうかはちょっとわからないけど… ヘンなこと考えるんだね」
悠紀「なんかいつもより大きくない? ゴムで抑えられてたん? こんなに段差あったっけ、ここ…」
オレ「怖くなってきた?」
悠紀「…そんなことない」

頬擦りと軽い口づけの刺激を加えられると、一層硬さが増す。オレも片手で悠紀の身体を撫でながら、もう片方を唇へと伸ばすと指先が糸を引く。
馴れ親しんだ肌の感触、いつもの形。だけど、心地良さに変わりはない。脳に刻まれた快感の記憶が想起されるのか、触れ合っているだけで気持ち良い。
背骨の突起を舌でなぞり、肩甲骨に口づけする。くびれたウエストの先、大き目の臀部に手の平を置いて、太股へと滑らせる。

悠紀「ちょっと待って、天窓のシェード開けると…ほら」
オレ「おぉ、明るいな。月が丸い」
悠紀「すごいよね、こんな明るいんや、お月さまって。普段忘れてるけどさ」

自分達がしていたことを忘れて、二人でしばらく空を見上げる。横であぐらをかいている悠紀を、月明かりが青白く照らす。張り出した鎖骨のくぼみに興味を引かれて唇を押し当てると、驚いた悠紀が嬌声を上げる。月明かりに浮かぶ互いの身体、時間を掛けて愛撫する。

悠紀「なぁ、そろそろ…」
オレ「ん。じゃ、手と口でしたげる。そっちのクッションにもたれて、脚開いて」
悠紀「ちゃうの。今日はもう入れて」
オレ「…いいの? ゴム、一応持って来てるよ?」
悠紀「そういうこと言われると決意が揺れるから。はやく入れて」
オレ「わかった。上と下、どっちになる? 悠紀が安心できる方を選んで」
悠紀「ありがと。ホンマ優しいな、自分。どっちでもええよ。信頼してるから」
138 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/27(水) 23:26:09.24 ID:zCT/l7Xjo
悠紀マジ天使
139 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/27(水) 23:34:09.11 ID:Sr4NCWBFo
今日これでお預けされたら眠れない。
期待しながら風呂入ってくる。
ちなみに女です。女にも楽しめる作品。
140 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/27(水) 23:35:04.77 ID:4tzcTbn10
>>132
また女性ですか。驚き。優しいエッチ…かな。悠紀はその日の気分でSにもMにもなれる人で、荒っぽいのも喜んでくれた。二章の最後みたいなヤツ。

>>133
書き言葉でも、褒められると嬉しいな。有り難う。悠紀と知り合うまでは関西とはご縁なかったよ。修学旅行で京都行っただけ。

>>135
配慮、有り難う。

>>136
オレの素っ気ない描写で '`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ できるの? そういうのには向いてない文体だと思うんだけど。

>>138
そして、関西弁でキレた時とのギャップに震え上がるw


突発トラブル対応で今日はグッタリっす。そして、こういうシーンは例によって遅々として言葉が出てこない。また明日頑張るわ…
141 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/27(水) 23:36:45.79 ID:4tzcTbn10
>>139
ちょ、ほんとゴメン…
142 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(青森県) [sage]:2013/11/28(木) 00:09:04.27 ID:syO+XBmHo
いつも読んでる。
かすかな心の動きが表現出来ててすごい。
ゆっくりでも構わないから、途中でやめないでね。
143 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/28(木) 00:20:34.62 ID:kzpsusjyO
もうね、うっかり気まぐれで開いたスレでいきなりこんなラブラブ前戯読まされて、ほんわかエロ過ぎて痛いのよオレの心が。
先週彼女と別れたばかりのオレに一体どうしろと? 泣けばいいの? 抜けばいいの? でもまだ抜きどころじゃないし? もうわけわからんわ…
144 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/11/28(木) 00:50:14.71 ID:0CICj3zfo
>>143
もっといい女いるさ
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/28(木) 01:36:51.49 ID:QQRNVS/r0
ホントにこんな風にしてくれるなら>>1に抱かれてもいいと思ったオレは31歳童貞
146 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/11/28(木) 09:28:42.63 ID:lHh3AkzW0
ここまでしてんのに、なんでまだ付き合わへんとか言ってんの? ってか、付き合ってる以上にラブラブやんw
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/28(木) 11:27:04.20 ID:27avWvdlO
>>146
付き合ってない人との方がラブラブになったりする事もあるのよ。
俺童貞だけど。
148 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/11/28(木) 16:55:21.61 ID:lpM+Z+v+0
>>137
>悠紀「ふー… よし、おっけー。ええよ。よろしくお願いします」

萌えた。続きはよ。
149 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/28(木) 22:04:25.64 ID:hnchWfZD0
悠紀の眼差しに宿るのは、押し殺した不安と精一杯の強がり、それから多分、少なからぬ好奇心。真っ直ぐに受け止めるのが照れ臭くて唇を合わせ、そのままクッションに沈み込む。
それをオレの答えと解釈した悠紀が、長い脚を腰に絡めてくる。何も遮るものがないまま、触れ合う剥き出しの下半身。これまで偶然当たった時には慌てて離してきたそれらを、今夜はそっと押し付け合う。
悠紀の割れ目に沿って、ゆっくりと擦り付ける。濡れた粘膜の感触だけでも互いの息が乱れる。

やがて、両手を頭の上で組んで、脚を大きく開いて誘う悠紀。目の前にさらけ出される、あまりにも無防備で容赦ない美しさ。
初めての場所、初めての行為、そして回数を重ねるごとに魅力を増していく肢体。

オレ「綺麗過ぎて、眩暈してきた」
悠紀「ありがと。自分も身体は抜群にかっこええよ。あと…なかなか味のあるええ顔してるし」
オレ「なに、いまの間? なんか言葉選んでなかった?」
悠紀「もー 細かいことはええから。ほら…」

上半身を重ねて視線は合わせたまま、舌を絡める。最初はクスクス笑いながらゆっくりと。そして、徐々に深く。
粘液が絡んで十分に潤ったそれを入り口に添えると、悠紀が吐息を漏らす。先端に微かな抵抗。顎がのけぞって、二人の舌が離れる。
そのまま吸い込まれるにまかせて、体重を落としていく。急激に昂る快感に抗えないまま、半分程がぬるりと飲み込まれる。

悠紀「はっ… ちょっと…」
オレ「…っ、大丈夫? 痛かった?」
悠紀「アホちゃう? 自分としてて痛かったことなんか…」
オレ「じゃ… なに?」
悠紀「ぬくいのがぬるぬるって… とにかく… なんかヤバいねんて」

切なそうな表情で拙い言葉を呟く悠紀。その様子がおかしくて、少し笑いが漏れてしまう。つられて笑いかけた悠紀の表情が強張る。
力が抜けた拍子に、より深いところまで飲み込まれた。そのまま体重を預けると、ゆるゆると押し広げながら根元まで悠紀の中に吸い込まれていく。

悠紀「はぁぁ…」
オレ「ぐっ…」
悠紀「…んん、全部… はいったん?」
オレ「あぁ」
悠紀「どんな… 感じ?」
オレ「あたたかくて、ぬるぬる動いてて…とにかくヤバい」
悠紀「さっきの私と… んっ… おんなじやん」
オレ「ちょっと… もうしゃべるの、無理だわ」

濡れた粘膜の感触に震える腰。左肩に微かな痛みを感じて顔を向けると、悠紀の綺麗な歯型がついている。恐る恐る身体を揺らすと、それだけで強烈な快感に襲われる。歯を食いしばって耐えながら最初は出来るだけ繊細に、そして少しずつ大きな動きを織り交ぜていく。
絡みつく悠紀の内部が、オレの背骨から容赦なく快感を引きずり出す。本能が命じるままに悠紀の中を貪って衝動を高めていく以外、何も考えられない。辿り着く場所は明確で、妨げるものは何もない。
溢れた粘液が水音を奏で、二つの肢体が鈍く絡み合う。激しい動きではないにも関わらず、これまで味わったことのない快感が脊椎にジワリと爪を立てながら、這い上がってくる。

オレ「…っ 悠紀…」
悠紀「…いいよ」

この世のすべてを受け入れたかのような瞳を見詰めながら、悠紀の内部に快感の塊を注ぎ込む。痙攣する悠紀の白い下腹部。
いつまでも、どこまでも吸い込まれていきそうな不思議な感覚。自分が注ぎ込んでいるのか、あるいは悠紀に吸い出されているのか。
錯覚が快感と虚しさへ溶け込んで、オレは悠紀の胸に身体を預けた。
150 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/28(木) 22:05:39.56 ID:hnchWfZD0
ってことで、やっとここまで書けた…

こういう場面は、普段の情景描写の3倍くらい時間掛かってしまう。書き上げたのそのまま載せてるから、誤字脱字細部の不整合は許して。


>>142
おぉ、青森。色んな都道府県の人が読んでくれてると思うと、なんか緊張。
凄い褒め言葉、有り難う。年内には終わる予定です。

>>143
スマン。オレの駄文で気が紛れるなら、読んでいって欲しい。で、飽きたら次の恋に進んでくれ。

>>144
ナイスフォロー、長屋の人。有り難う。

>>145
あなたが魔法使いか。

>>146
まぁ、その辺りの話はまた後日。

>>147
ん。それはちょっとわかる気がする。
俺童貞じゃないけど。

>>148
お待たせ。書きたてほやほやですよ。


それじゃ、おつかれ。
151 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/29(金) 18:36:48.95 ID:vTjbJ9dmO
フィクション…なのか? 文章は上手いと思う。
だが、ここまで読んだ限りではキャンパス屈指の美人にいきなり誘われて、卒業するまで散々ヤリまくった話にしか思えないんだが。
152 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/29(金) 19:46:38.18 ID:ug3ZPL4w0
>>151
話の軸には実体験があるけど、身バレ防止でフェイクとアレンジかなり入れてる。フィクション6割、リアル4割くらいと思って気軽に読んで。終盤なので、そろそろ違う要素も入ってきます。


一週間のシメはムサい男だけで飲み会なんだぜ。続き書けたのちょっと載せて、行ってきます。じゃ。
153 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/29(金) 19:47:44.85 ID:ug3ZPL4w0
悠紀「わ、あかんて。こぼれそう。ちょ、みんなどうやってんの、これ?」
オレ「…っ、そんなの知らないって。オレだって初めてなんだから」
悠紀「脚閉じてジッとしてたらええんかな? うー…」
オレ「交尾後のライオンのメスは仰向けになってゴロゴロしてたよ」
悠紀「また志村どうぶつ園か」

あきれて唇を突き出している悠紀の様子につい笑ってしまうオレ。膝を曲げて両脚をピタリと合わせた体勢の悠紀がこっちを睨んだかと思うと、剥き出しの太腿をペチッと叩かれた。

悠紀「もー 笑ってんとティッシュ取ってきて!」
オレ「ティッシュって… どこ?」
悠紀「…私もわからへん。バッグの中にポケットティッシュあったはず」
オレ「えー…」
悠紀「ほら、はよ」

素っ裸でロフトを降りて、バッグの中をガサゴソ。ようやく見つかったティッシュを手に戻ると、シーツにくるまってゴロゴロしてる悠紀と目が合った。

オレ「なにしてるの。ライオン?」
悠紀「ん、ティッシュ、もーいらんくなった。ありがと。このシーツ、ちょっと埃っぽいし明日朝イチで洗うわ」
オレ「ん、りょーかい。はい、ミネラルウォーター」
悠紀「ありがと… で?」
オレ「え、なに?」
悠紀「だからさ、どうやった?」
オレ「…ひょっとして感想求めてる? 興味あるの?」

瞳をキラキラさせてオレを見上げる悠紀の首が、小刻みに縦に揺れる。ミネラルウォーターのボトルを受け取って一口呷ってから、言葉を探す。

オレ「そうだな…とにかくあったかくて、気持ち良過ぎて… 夢中だった」
悠紀「それは私も同じ。こんなに違うと思わなかった」
オレ「直接繋がってる感が半端ない。動くと中の感触がモロ伝わってきて… 出てるのわかった?」
悠紀「んー いつもみたいに震えてるのは感じたけど出てるのは… 正直わからんかったかな」
オレ「そっか。なんかいつもよりだいぶ早かったよね、オレ?」
悠紀「ふふっ。そーかも。でも、いいねん。そのぶん、いっぱいして」
オレ「はいはい、仰せのままに」
悠紀「…なぁ」
オレ「ん?」
悠紀「思い出してたら、なんかこう…」
オレ「え、もう?」

上半身を起こして、ためらいなくオレのを口に含む悠紀。出したばかりでまだ敏感な器官が、湿った舌の感触に素直な反応を示す。咥えたまま、クスクス笑う悠紀。その頭を両手でそっと包んで、指の間を流れる長い髪の感触を楽しむ。

悠紀「今度は私が上な」
オレ「どうぞお好きに。信頼してるから」
悠紀「ふふっ。ありがと。なんかさ…」
オレ「…なに?」
悠紀「もうどっちがどっちかわからへんな」
オレ「なにそれ?」
悠紀「ん。私にもよーわからへん」

零れ落ちる粘液にも構わず、大きく脚を開いてオレに跨る悠紀。内股に浮かぶ血管が月明かりに青く映る。白く濁った唇に捕らえられたオレの先端が、再び悠紀の中へと飲み込まれていった。
154 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/29(金) 22:39:39.18 ID:0BhEyJA+o
>>152
>終盤なので

早く読みたい、だけど終わってほしくない
この矛盾
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/11/30(土) 02:03:19.48 ID:orpSAwhoo
>>154
確かに。ハリーポッター以来だw
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/30(土) 08:04:20.52 ID:3B3MHsoQO
読んでたら濡れてきた。女です。抱いて>>1
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/11/30(土) 09:57:47.26 ID:K3nrdEm50
ただのエロ話ならピンク板に転がってるが、感情の動きまで丁寧に描写してるのは少ない。楽しみにしてる。
158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/11/30(土) 10:37:44.56 ID:IlR+svQMo
おれは相変わらず、'`ァ,、ァ(*´Д`*)'`ァ,、ァ だぜ
159 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/30(土) 16:49:34.34 ID:GHZ/LvA90
>>154
有り難う。まだ続くから、もうちょい付き合って。

>>155
オレはスネイプ先生一筋なんだぜ。

>>156
濡れてくれて有り難う。抱くのは無理だけど、頑張って書いてるから許して。

>>157
有り難う。逆にそのへんを書かない単純エロは苦手なんだ。

>>158
楽しみ方は人それぞれ。まかせるよ。


ちと飲み過ぎた。紅葉した街路樹眺めながら夜道をフラフラ帰ってきて、起きたら寒気するオレ、バカス… 続きを少し載せときます。
160 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/11/30(土) 16:50:54.36 ID:GHZ/LvA90
オレ「悠紀さん…」
悠紀「はい」
オレ「岸はどっちですかね?」
悠紀「んー たぶんあっちちゃう?」
オレ「霧で何も見えませんけど」
悠紀「...大丈夫やって。ちっちゃい湖やからどっち行っても岸に辿り着くって」
オレ「関西人ってみんなそんなにテキトーなの?」
悠紀「あ、差別発言! イエローカード!」
オレ「とりあえず、さっきの桟橋の方角だけでもわかる?」
悠紀「お! なにそのスマホ! コンパスになんの?」
オレ「大抵のスマホに搭載されてる機能ではないかと」

水面を撫でていたオールを置いて、電子コンパスに望みを託す。小さなボートの上に二人、縦に並ぶ配置で悠紀はオレに背中を預けている。
耳に届くのは早朝の静かな波と、湖の上を渡っていく風の音だけ。冗談っぽい口調で話しながらも、オレの手元を覗き込む悠紀の表情は真剣で、それなりに心細かったらしい。

徐々に判明する悠紀の正体。外見を物凄く巧みに「デキる女」っぽくカモフラージュしているが、お嬢様育ちらしく実体験に乏しい。基本的な姿勢は何事にも前向きで、未経験のことでも果敢に、というかなぜか自信満々にやってみようとする。
これまでも疑問符が浮かぶ瞬間がしばしばあったが(ここに来てからも薪ストーブの着火に悪戦苦闘したり)、本人いわく「いつも父か叔父が一緒で全部やってくれてた」とのこと。あと、かなり天然入ってることも後々判明していく…

オレ「あのまま遭難するかと思った…」
悠紀「ほんまやねー 生きて帰ってこれて良かった! きっとご飯が美味しいよ」
オレ「いや、結構ヤバかったと思うんだけど。ちゃんとわかってる?」
悠紀「ふふーん、お昼はバーベキューでーす! にくにくー!」
オレ「人の話、聞いてないし...」
悠紀「えっと、まずは炭を用意せなあかんな」
オレ「あ、それいい、オレがやるから。食材頼む」
悠紀「むー やってみたかったのに…」

オレが火の管理を担当して、悠紀が下ごしらえの出来た食材を焼網の上に載せていく。ビール片手に、途中の道の駅で奮発して買った骨付きカルビを焼けた端から口に放り込んでいく。

オレ「しかし、本気で人いないな、ここ」
悠紀「ちょっとオフシーズンやからね」
オレ「なにして過ごそうか、あと2週間」
悠紀「起きて、食べて、散歩して、それからお風呂入って、一緒に寝る」
オレ「贅沢な時間だな」
悠紀「あと、ずっと私だけを見てて。愛して」
オレ「...ひょっとして、もう酔ってる?」
悠紀「酔ってない。ちょっと本気」
オレ「ちょっとだけしか本気じゃないんだ」
悠紀「…どうかな」
161 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/01(日) 09:08:53.83 ID:YH3mn7zj0
オレ「お! 珈琲豆、発見」
悠紀「ほんまや。これを砕いたらゴールドブレンドになるんやんな?」
オレ「…え?」
悠紀「あれ、ちゃうの?」
オレ「キッチンに手動のミルとドリッパーあったよね。豆から抽出する淹れ方、やってみようか」
悠紀「ん。よくわからへんけど、よろしくー」

持参した食材のストックが心許なくなってきたので、最寄りの地元スーパー(といっても車で小一時間の距離)にて買い出し。その間も悠紀はずっとオレの腕を抱え込んでいる。

オレ「歩きにくいんだけど」
悠紀「えへへー」
オレ「カートも押しにくい」
悠紀「身体鍛えてきた甲斐があったな。頑張れ、男子」
オレ「晩御飯はお手軽にパスタにしようか」
悠紀「男子、厨房から出るべからず」
オレ「いや、二人で作るから、悠紀助手」

ここに来てから、文字通り1日24時間、体温を共有している。大学を中心とした生活圏内で常に人目を気にしてきた反動か。
ただ淡々と日々を過ごす。天窓から射し込む朝日で目を覚まして、一緒に御飯食べて、林道を歩いて、風呂に入って、身体を求めて、抱き合って眠る。
哺乳類というのは不思議なもので、こうなると二人で一つの生き物の様な気がしてくる。相手の考えていることまで、わかりそうな錯覚に陥る。
悠紀がオレの横をスッと離れてテーブルの向かいに座った時に「あぁ、きたな」という静かな確信があった。

ダイニングテーブルの上にコトリと置かれたのは、シンプルなフォトフレーム。書棚に並んでいた家族写真の一つで、高校生らしき悠紀と一緒に、髪に白い物が混じり始めた初老の男性が写っている。
長身痩躯、眉稜の下に深く沈んだ鋭い瞳、少し日本人離れした鷲鼻。悠紀と遺伝子の一部を共有していると一目でわかる。

悠紀「…」

膝の上に両手を置いて、俯いている悠紀。長い沈黙。待つのは苦手ではないが、話の糸口を探り兼ねているらしい悠紀の様子を見て、先を促す。

オレ「…それは?」
悠紀「この人が、叔父さん。ここの持ち主で… 私の初めての人」
162 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/01(日) 12:12:50.03 ID:lKlgbT6ao
驚愕の事実!!
163 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/01(日) 12:25:09.60 ID:nPY2ShQBO
なん… だと…
164 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(青森県) [sage]:2013/12/02(月) 00:22:00.78 ID:3lmICzJ0o
え…。

まさか…
165 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/02(月) 01:35:53.23 ID:F/ru9f3IO
これまでそんな気配全くなかったから、マジでサプライズなんだけど?
166 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/02(月) 09:29:00.71 ID:huc/F2G90
え、そういう話だったのこれ?
なんにせよ、続きはよ。
167 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/02(月) 18:25:25.30 ID:6YC7xOJR0
>>162>>166
時間掛かってスマン。もっと混み入った話なんだけどバッサリ省略して、フェイク入れるのに時間掛かってしまった。


ってことで、やっと書けた続きを少し載せます。
168 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/02(月) 18:26:19.44 ID:6YC7xOJR0
オレ「…え?」
悠紀「誤解せんといて。私が頼んで無理にしてもらってん」
オレ「いや、でも、実の叔父さん… だよね、その人?」
悠紀「そうだよ。話するから聞いて?」

頭の中にいくつもの疑問が矢継ぎ早に浮かぶ。それらの中で最も大きなものはやはり「どうして?」だった。オレの沈黙を了解の意に解釈した悠紀が、再び口を開く。

悠紀「昔から大好きやった、叔父のこと。堅い父と違って自由奔放で、いつもお洒落で、色んなこと知ってて、格好良い車であちこち連れてってくれた」
オレ「…」
悠紀「叔父さん、二回離婚してていまは独身やねん。二人目の奥さん、病気で亡くなってもう結婚はいいって。子供いなくて、私を娘みたいに可愛がってくれた」
オレ「彼氏ってひょっとして…」
悠紀「そうやで。もうね、あまり生きられへんねんて。最近は彼氏に会うってゆーより、病室にお見舞いに行く感じやし」
オレ「それがどうやったら、さっきの話に繋がるわけ?」
悠紀「叔父さんが余命告知された時、私から無理矢理頼んでん。叔父さんが生きた証拠が欲しい、私の身体に刻んでって」
オレ「普通じゃないだろ、そんなの」

思わず漏れてしまったオレの言葉に、俯く悠紀。長い髪がその顔を隠す。泣いているのかと一瞬思ったが、再びオレに向けられた眼差しにはむしろ挑みかかる様な鋭さがあって、たじろいでしまう。
この数週間、悠紀と深い部分でわかりあえた気がしていた、それが儚い錯覚だったと思い知る。

悠紀「普通ってなに? 叔父と姪の結婚を認めてる国だって少なくないんやで。ただの法律上の線引きの違いで、それがたまたま禁じられてる国に生まれただけ。いままで生きてきて一番好きになった人を初めての相手に選んでん、その人がいなくなる前に。それは本当にあかんことやの? 同じ近親婚でもいとこ婚は許されてるのに? 片親が違えば兄妹や姉弟婚が認められる国もあるのに? 抱かれただけで普通じゃないって、なにそれ?」

彼女自身が幾度も自問してきたであろう身の内の思いが一気に溢れ出して、オレに突き付けられる。この問題を議論するにはオレ自身あまりにも準備不足だったし、混乱していてまともな話が出来る自信もなかった。
だから、もう一つの大きな疑問をブツけることにする。

オレ「じゃあ、オレとのこの関係は… なに?」
悠紀「…抱いてもらう時、一つ約束させられてん。叔父さんが生きてる間にちゃんと好きな人作って紹介するって。叔父さんのこと、乗り越えて見せるって」

絶句。いままでの1年足らずの時間に散りばめられた小さな違和感が、一気に形を取ってオレの前に突き付けられている。
悠紀の言動には時折、不思議な危うさが漂うことがあって、オレにとってそれは魅力の一つでもあった。だが…

オレ「乗り越えてる様には、とても見えないんだけど」
悠紀「そうやね。でも、私なりにもう出来ることは全部やった。明日、叔父さん来ることになってるから、会って欲しいねん。いまの自分とやったら、ちゃんと恋人の雰囲気出てると思うから」
オレ「…悪いけど、自信がない。帰っていいか」
悠紀「待って! 私に出来ることなら何でもするから」
オレ「じゃあ、一つ教えろよ。どうしてオレを選んだ?」
悠紀「…私が大学から自分の部屋に帰る時、道場の横通るの、知ってた? 自分のこと、私は前から見てた。ちょっとええ感じやなぁーって。で、去年の冬、たまたまうちに来て酔い潰れてる自分の寝顔見て、この人とならしたいかもって。叔父さん以外にそんな風に思えたのは自分が初めて。なんでやろね、全然違うタイプやのに」
169 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/12/02(月) 18:35:54.24 ID:Of4Vai6Io
ここはフェイクだと思うことにしよう
170 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/02(月) 20:33:48.27 ID:9ct8wN4F0
なんかこう…どこまでフェイクなのかわからないが、このシーンを文面通りに解釈したとしよう。
すると、ここまで読んできて「そんな美味しいことあるわけねーだろ」ってツッコミ入れる場面多数だったのが、なんか腑に落ちたわ。ピル飲んでまで生迫るとか、悪いがやっぱこえーわ…
171 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/02(月) 20:49:16.08 ID:AWsKcwTzo
思ってもいなかった急展開
急展開すぎて>>168を5回ぐらい読み直してやっと理解できた

ただ、叔父さん像が未だに理解できん

>>168読んだ直後の叔父さん像と
>>18で↓のように言い捨てるような叔父さんがどうしても紐づかん
>悠紀「ヘタクソって言われてんもん」
>悠紀「彼氏に言われた。お前としてもツマラン、疲れるだけやって」
172 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/02(月) 20:59:13.83 ID:gYYoRlSoo
>>171
>>1とする為の口実かと...
女特有と嘘
また、フェイクもちりばめてるっていってるし
173 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/02(月) 21:57:37.82 ID:F/ru9f3IO
調べてみたらドイツとかガチでオーケーなんだな、叔姪婚。ビビッたわ。どこに向かってるんだよ、この話…
174 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/02(月) 23:41:35.80 ID:jAIelcHYo
なんか村上春樹的な展開になってきたな
これ確かまだ現在進行形(数ヶ月に一回会うがドライな関係)なんだよね
今主さんは彼女いるのかな?
だとしたら大変だねー
175 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/02(月) 23:54:30.67 ID:HxG0/BiEo
>>171
結構嫌味な彼氏を想像してたけど
娘をからかう父みたいな感じだったんじゃないか?
軽いノリで言われたのを悠紀がずっと気にしてたとか
176 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/12/03(火) 02:13:11.06 ID:+adlw2lco
面白い!すっかり愛読者だわ。
177 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/03(火) 02:29:15.84 ID:x9Ag5xM2o
衝撃的すぎる
前のスレからずっと見てるし明日も待ってる
178 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/12/03(火) 09:30:18.99 ID:a4/XE8rt0
これっていま四章(秋)やっけ。あと一章で終わりで、しかも別れることが確定してるとか雪茄子。とりあえず三章読んでマターリしてくるわ…
179 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/03(火) 12:56:13.91 ID:zAA8m3BTO
悠紀がビッチ気味(多人数とやってるわけではなさそうだが)な背景に叔父有りか
まぁ、そんなことでもなければ美人がいきなりとかないよな
180 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/12/03(火) 17:28:48.82 ID:PMpOZ5K30
追い付いた。長えよ。だが、続き期待してる。
181 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/03(火) 18:26:25.49 ID:ZXphWyc/0
続き書けた分、載せます。


>>169
解釈は読み手にお任せする… と言いつつ、ここは他人がどう思うか最も気になってるパートでもあるんだ。デリケートな部分だからリアルで顔見知りに相談する訳にはいかないし。

>>170
ピル飲んでまで…ってとこはリアル。場面とかセリフはアレンジ。

>>171
その辺は叔父さんと相対する場面で。

>>172
おじさんに裏取った訳ではないが、あのセリフ自体はほぼリアルと思われ。似た様なこと言われたらしい。

>>173
欧州にはオーケーな国が結構ある一方、性交だけで法に触れる国もあるとか。日本でも夫婦として例外的に認められた判例がいくつか…

>>174
村上春樹…どんなんだっけ。大学の頃に一冊だけ読んだけど、ちょっと合わなかった。
彼女はいない。悠紀を引きずってるw ヘタレww でも、仕事オモロいからいいんだ…

>>175
叔父さん、ロマンスグレーの紳士だったぜ…

>>176
有り難う、福岡の人。

>>177
ずっとお付き合い、有り難う。

>>178
これがあるから三章はまったりさせたんだぜ…

>>179
序盤の性欲過多気味な描写は意図的。実際はもっと拙かった。歯、痛かった…

>>180
スマン。誰か短く書く方法教えてくれ。
182 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/03(火) 18:28:04.24 ID:ZXphWyc/0
純白のマセラティが流線形のボディを翻しながら林道を低速で登ってくる光景は、海底をゆったりと漂う大型の鮫を連想させた。
エンジンの回転数を抑えていても隠し切れない獰猛な本性が低音のエキゾーストノートから滲み出して、停車してもなお周囲の樹々を圧する存在感を放つ。

だが、有機的な造形物から降りて来たのはそんなイメージとは程遠い、乾いた印象の人物だった。

悠紀「こんにちは、叔父さん」
叔父「あぁ、悠紀。こちらが…」
悠紀「はい。お話した人です」
オレ「初めまして、あの、悠紀さんとお付き合いさせて頂いてます…XXと申します」
叔父「あぁ、悠紀から聞いている。遠い処をよく来てくれた。叔父です」

額に幾筋か垂れる銀髪、ステッキを持つ手に隆起する青黒い血管。悠紀に見せられた写真よりも数回り年老いて見える。
叔父と名乗った紳士はステッキに体重を預けながらアプローチへ向かい、悠紀はその横に自然に寄り添って手を差し伸べている。オレはその風景をただ傍観するしか出来なかった。

悠紀「えっと… とりあえず珈琲淹れてくるね、私」

銀髪の男性と二人、ダイニングテーブルに残される。悠紀に話を聞いて以来オレの中に燻っていた憤りは、とっくの昔に行き場を失って消え失せていた。

神崎「…すまなかったね、遠いところを来てもらって」
オレ「いえ、とんでもありません。こちらこそ、その…何て言えば良いか…」

悠紀の叔父は室内を見渡し、赤い炎が静かに揺れる薪ストーブに目を止めると、そのまま黙り込んだ。悠紀が運んで来た珈琲を一口すすると、目を細める。

叔父「キッチンのミルを使ったのか」
悠紀「そうなの、叔父さん。彼が使い方、教えてくれて」

再び訪れる沈黙。薪の爆ぜる音だけが微かに聞こえる。

悠紀「あの、それでね、叔父さん。私、この人といま付き合ってて…」

会話の端緒を求めてようやく口を開いた悠紀を、片手で制す叔父。

叔父「悠紀、彼と二人で話がしたい。しばらく外しなさい」
183 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/03(火) 19:24:23.72 ID:Cq1UhNBAo
>>181
まじか!
184 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/03(火) 20:40:14.67 ID:mS3GqDSlO
叔父はちょっと置いといて、一つだけわかったことがある。車好きだろ>>1
185 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/03(火) 21:56:58.16 ID:+5X8ckJDO
社畜なトレーダー
186 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/03(火) 21:59:36.82 ID:HVhTqgoTo
>>181

>>174
>彼女はいない。悠紀を引きずってるw ヘタレww でも、仕事オモロいからいいんだ…

YOU!さっさと悠紀にプロポーズしちゃいなよ!
って違う??
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/04(水) 00:45:08.31 ID:a4oKE+350
>>185
俺もそう思った。
188 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) [sage]:2013/12/04(水) 00:51:33.53 ID:PlRiwXe+0
映画化はよ
189 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) :2013/12/04(水) 08:59:16.14 ID:b1HtOAcP0
>>185
なにそれ?
190 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/04(水) 11:12:48.05 ID:Mjxp4V0BO
社畜兄か
191 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/04(水) 12:36:59.73 ID:6uaFIPI+0
まさかあの人の新作だと言うのか、これが?
それは叔父の件より遥かに衝撃wktk
192 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/04(水) 12:57:00.70 ID:cHMj3mipO
いや、だから何の話してるんだってばよ?
193 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/04(水) 20:49:14.27 ID:SmYEL/Cq0
アウトドアジャケットを羽織った悠紀が、静かに玄関から出て行く。その背中を無言で見送ってから、深い吐息を漏らす叔父氏。
まるで黙祷しているかの様にしばらく動かなかったが、次に目を開いた時にはさっきまでの弱々しさが消え失せて、50代の男性に相応しい威厳と貫禄が漂っていた。
顎を引き、非礼に当たらない様に正面から向き合う。男として、ここで視線を逸らすわけにはいかない。

叔父「…なるほど。最近の若者にしては悪くない面構えをしている」
オレ「…」
叔父「さて、少し話に付き合ってもらいたい。君には私を蔑み、罵倒する権利がある」
オレ「お話を伺います」
叔父「まずは悠紀のことだ。あの子は小さな頃から…可憐な娘だった。危うい程にね。なぜか父親よりも叔父である私に懐いた。子供がいなかった私達夫婦にとっても、それは喜ばしいことだった」
オレ「悠紀さんからその様に聞いています」
叔父「妻を亡くして以降、やり場を失くした自分勝手な愛情を全てあの子に注いでしまった。愛する対象がいるということが、妻の不在から私の意識を守ってくれたんだ。それが悠紀に与える影響には考えが及ばなかった、少なくとも当時は」
オレ「…」
叔父「余命告知を受けた私は、療養所に入ることにした。幸い、この世に思い残すところは少なく、幾ばくかの資産もある。唯一の誤算は、悠紀が私の想定以上に取り乱したことだ」
オレ「だからって…」
叔父「悠紀の願いを叶えてしまったことについては、弁解の余地もない。半世紀生きてきたにも関わらず人生の最期に負けたんだ、姪が突き付ける剥き出しの純粋さに」
オレ「わかりません。貴方はそうすべきではなかった」
叔父「素直な回答だ。それでいい。棺桶に引き摺り込まれつつある老体の心理など、君が理解する必要はない。とにかく、今さら無駄な足掻きと自分を嘲りながら、以降の私は悠紀を遠ざけようとしてきた。君という男が現れてくれて私が棺桶に持ち込む呵責も少しは和らぐ…というわけでもなさそうだが、さて」
オレ「…」
叔父「君の話を聞きたい。何を思って、あれの戯れ事に付き合ってくれているのかね」

そこまで一気に言葉を吐き出すと途端に疲労を覚えたのか、叔父氏は珈琲を一口飲み下すと、天井を仰いで細く息を吐いた。首筋に浮いた血管の黒さが、オレの若さでは受け入れがたい不健康さを連想させる。

オレ「…現状がどうであろうと、私が悠紀さんに強く惹かれていることは事実です。しかし、彼女の中には貴方がいる」
叔父「愚かな… すべて私のせいだ」
オレ「わかってるなら、なんとかしたらどうなんですか」
叔父「私には無理だ。もう時間がない」
オレ「そんな無責任な…」

薪の爆ぜる音が、一際大きく室内に響く。沈黙に耐えかねてコーヒーカップに伸ばした手が、空中で静止する。叔父氏の眼球は、オレの身体を捉えたまま微動だにしない。その視線の執拗な粘度に、嫌悪感を覚えてしまう。

途端に投げやりな表情になった叔父氏が、細い脚を組みながらしわがれた声で呟いた。

叔父「…死にゆく老人の厚顔無恥な最後の頼み、聞いてくれるかね」
194 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/04(水) 20:50:15.25 ID:SmYEL/Cq0
>>183
その「まじか!」はどの箇所に対して?

>>184
好きだよ、車。ヘンな女といるくらいなら、車走らせてる方がずっと楽しい。

>>186
それはどうだろう…

>>188
転載禁止にしてるのに映画化されたら困るw

>>185,>>187,>>189,>>190,>>191,>>192
195 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/04(水) 21:26:35.37 ID:rFOKuhaaO
言葉の選び方が>>1に似ているスレ主が昔居たのだよ。
196 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/04(水) 23:23:16.82 ID:NshlrgAYO
叔父が言ってたってことが、
想像てきなかった!
197 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/05(木) 00:18:03.80 ID:TZU3LabCo
話し方ただのエロじゃなくなってきた。重いな。
でもそんなとこも書ける>>1は素敵。明日も待ってる。
198 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/05(木) 02:03:13.49 ID:rv3gXVIA0
>>193
>とにかく、今さら無駄な足掻きと自分を嘲りながら、以降の私は悠紀を遠ざけようとしてきた。

「ヘタクソ」「つまらん」発言はこれに含まれてるって解釈でおけ? 叔父さん、フツーに良い人ジャマイカ。切ない…
199 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/05(木) 12:49:45.96 ID:CBGGbIKH0
共通点

大卒
体育会系(弓道部)
証券外務員(外銀)
車好き(青いロータス)
珈琲好き(ほぼカフェイン中毒状態)

長文だが読み易い文体。
淡々とした情景描写と、少人数の軽妙な会話で展開する物語。


兄はエロを書かなかった(書けなかった)が、さて…
200 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/05(木) 14:16:34.32 ID:x4JFFLhaO
だから誰だよ、それ。自分で名乗ってないのに特定されるとか余程の有名人か?






どっちにせよスレチ。
201 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/12/05(木) 15:24:04.58 ID:fB2KId0U0
続きが読めればどうでもいい
202 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/05(木) 20:47:04.41 ID:UIA234PU0
落ち葉で黄色に染まった地面を踏み締めながら、静まり返った林道を歩く。あまり手入れされていないのか、ところどころ腰の高さまで伸びた雑草を手で払いながら進む。枯葉色の景色の中をただ黙々と、何も考えなくて済む様に。

やがて道の先に、こちらへ向かってくる細い人影が見えた。

悠紀「あれ、叔父さんは?」
オレ「もう帰ったよ」
悠紀「あー やっぱりさっきの車の音、叔父さんやったんや。携帯鳴らして欲しかったなー」
オレ「圏外だろ、この辺り」
悠紀「むー じゃ、迎えに来てよ。二人ともドライやなー」
オレ「冷えただろう。帰ろう」
悠紀「ん。熱い珈琲、淹れて欲しいな」

一歩踏み出した瞬間に、傾斜に降り積もった落ち葉に足を取られて大きく姿勢を崩す悠紀。その腕を咄嗟に掴んで、転倒しない様になんとか支える。安堵の溜息をつくオレの横で、悠紀は掴まれた自分の腕をじっと見ている。

オレ「どうした? 痛かった? 急だったから力の加減が…」
悠紀「ちゃうねん。全然怖くないねん。それが不思議やってん」
オレ「…?」
悠紀「こんな誰もけーへん場所で。力では絶対に敵わへん相手に、こんなゴツい手で掴まれてるのに。私の身体、全然怖がってへん」
オレ「…帰って眠ろう。夜長いし」
悠紀「ん。賛成」

深夜に別荘を発ったオレは、高速を走っていた。標識が案内するのは、初めて目にする地名のサービスエリアばかり。
一定間隔で後方へ流れていくオレンジ色の照明。暇潰しにカウントしていたトンネルの数も、とっくの昔にわからなくなっている。
たまに前方に現れる大型の物流トラック、障害物をかわす感覚でそれらをパスしていく瞬間だけテンションが僅かに上がる。
助手席の悠紀は首元まで毛布を引き上げて、穏やかな寝息を立てている。手探りでオーディオをオフにして耳を澄ますが、高速を定速巡航する車体が発する音は面白みに欠ける。

非日常を日常だと錯覚し始めている自分の感覚をリセットする為に、ひたすら運転に集中する。悠紀とこんな時間を過ごすことはもうないのだと思うと、二人だけの時間から遠ざかる為に車を走らせている自分の行為が滑稽に思えてくる。
この速度でステアリングを一気に切れば、それだけで二人の人生が終わる。たったそれだけのことなのか、人の命って。たったそれだけのことなのに、いままで一度もそういうことをせずに20年以上も生き延びてきたのか。
今だって、オレの意思に絶対服従するはずのこの腕は、その動作を拒んでいる。あの叔父氏だって、幾度となくこういう誘惑に駆られてきたはずだ。

悠紀「ん… いま、どのへん?」
オレ「さぁ? 県境辺りかな」
悠紀「なぁ、おしっこ」
オレ「子供かよ。20歳を越えた女の使う言葉じゃない」
悠紀「んー もー、ええやん。自分相手に今更カッコつけてもしゃーないし。次のサービスエリア入ってよ」

以前にも増して無防備な悠紀の言葉。自分の中に湧き起ころうとするいくつかの感情を苦笑で誤魔化すと、オレは左ウィンカーを点滅させて車体を側道に進入させていった。
203 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/05(木) 20:48:12.37 ID:UIA234PU0
>>195
そうなのか。なるほど。

>>196
もちろん、叔父さんの全てをそのまま描写出来てるわけではないからね。アレンジもしてるし、その辺の不整合が生じるのは目を瞑って欲しい。

>>197
有り難う。励みになる。

>>198
その解釈でおけ。

>>199,>>200,>>201
???


ってことで、四章終わり。ここまで付き合ってくれてる気の長い人、有り難う。次の章で最後です。

>>197の長屋の人も書いてくれてる様に、内容がエロだけじゃなくなって予定してたスケジュールちょい押してるんだが、頑張るわ。それじゃ。
204 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/05(木) 21:06:51.98 ID:INcuNgVMo
できれば40章ぐらいまで・・・
205 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/05(木) 23:17:58.14 ID:INcuNgVMo
…と冗談はさておき、

>>193最後の
>叔父「…死にゆく老人の厚顔無恥な最後の頼み、聞いてくれるかね」
って結局何だったの?次の章に出てくるのかな?
206 :!ninja [sage]:2013/12/06(金) 00:03:40.27 ID:vy+3dLLlo
ちょっと遅れたレスだけど
日本の法律は叔父との婚姻は駄目だけど従兄弟との婚姻はOK って法律なんだよな……

これに関しては従兄弟と婚姻できるのはおかしいって言っている外国人も当然いるだけど
207 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/06(金) 12:49:51.68 ID:KJTTDuV0O
>>205
書き手が敢えて記述してないことを、このタイミングで尋ねるのは無粋ではないかと…
208 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/12/06(金) 17:07:46.46 ID:6hlDrfJI0
まさかこのままエロシーンなしで終わるのか…?
209 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/06(金) 17:50:26.07 ID:nov27sLv0
>>182の描写を読む限りでは悠紀と叔父の間に男女の香りが全くしないんだが。悠紀が叔父と関係を持ったのは処女を捧げる為に一回だけ?
210 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/06(金) 17:59:54.92 ID:wTtUPCy+O
>>209
>>18
>悠紀「ヘタクソって言われてんもん」
>悠紀「彼氏に言われた。お前としてもツマラン、疲れるだけやって」

これ、叔父に言われてるから1回じゃないだろ
211 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/12/06(金) 22:25:36.76 ID:Ey8abS0S0
毎日読んでる。新聞の連載小説みたいな感覚。個人的にエロシーンよりこのセリフの方がエロかった。

>>202
>悠紀「こんな誰もけーへん場所で。力では絶対に敵わへん相手に、こんなゴツい手で掴まれてるのに。私の身体、全然怖がってへん」

ゴムなしエッチで心も身体も…ぐぅ裏山。
212 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/07(土) 09:23:55.07 ID:9bDiMPhkO
続きまだ?
213 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/07(土) 11:42:31.31 ID:ciWtfOyg0
>>204
有り難う。でも、そこまで続けるとオレと悠紀が還暦を迎えてしまうw

>>205
内緒。叔父さんとの男の約束。

>>206
近親婚については、主に生物学的理由と社会倫理的要請から、ほとんどの先進国で禁忌とされてるみたいだね。どこまで禁止するかはバラつきがあるけど、血族特有の疾患とかあったらやはり強化されてしまう可能性は高いだろうなぁ…
オレにも従姉弟で結婚した友人いるけど、やはり親族からは「血が濃過ぎる」って反対があったらしい。じゃあ、二人の幸せは間違ってるのか?とか、いとこ婚が認められない国に行った途端に二人の子供は法律外の存在になるのか?とか、恋愛するだけでも法律で罰するべきなの?とか議論は尽きないよね。

>>207
まぁ、オレがバシバシぶった切ってるってゆーのもあるから、不明点は尋ねてくれると助かる。答えられないのもあるけど。

>>208
ノーコメントw

>>209,>>210
んー 少なくとも一回ではないはず。正確な回数は知らないけど、その点について追及したことはないし、する気もない。叔父さん、もう亡くなってるし。

>>211
あの頃の感覚には、何とも言えない不思議なものがあったな。雄と雌のつがいというか… 上手く言えないけど。

>>212
済まない。昨夜は飲みに行って、そのまま寝てしまった。四章まで休みなく書いてきて、気が抜けたのか。


じゃ、大学卒業まで、今日から書いていきます。
214 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/07(土) 11:43:56.88 ID:ciWtfOyg0
五章
四回生 冬


悠紀「ちょっと! いきなり電話もメールも無視ってどーゆーつもりやねん、自分!」
オレ「うるさい。道場まで来るな。帰れ」
悠紀「…私のことはええとしても。理沙ちゃん、断るなら断るで一言相談してくれてもええやろ」
オレ「はぁ? どうして? 悠紀には関係ないだろ」
悠紀「関係あるっちゅーねん。さっき食堂で泣きつかれたわ」
オレ「それもオレのせいだって言うのか?」
悠紀「…そうは言わへんけど。なぁ、どしたん? なんか最近、自分らしくないで。とにかく今晩、自分とこ行くからちゃんと話しよ? な?」

クリスマスに近付くにつれて慌ただしさを増すバイト。四年も働いていると社員よりも頼りにされる。
酔客の相手で無駄に疲れて帰ってくると、オレの部屋の換気扇がスパイシーな香りを盛大に撒き散らしていた。

オレ「ただい…ま…?」
悠紀「おっかえりー 寒かったやろ? 好物のカレー作ってるで」

妙にテンションの高い悠紀が出迎える。内心ウンザリしているのが顔に出てしまったのだろう、それ以上は何も言わず悠紀はキッチンに戻っていった。

オレ「なぁ、悠紀」
悠紀「もうちょい掛かるから座っといて」
オレ「そうじゃなくて…」
悠紀「いいから座っといてって!」

苛立ち紛れに、鍋の淵にレードルを叩きつける悠紀。カレールーの飛沫がキッチンの壁に飛び散る。こうなると、オレも不貞腐れるしかない。部屋の隅に荷物を放り投げて、クッションに座る。
二人とも沈黙したまま、ただ時間だけが過ぎる。時折、悠紀が調理器具を扱う音だけが聞こえる。やがて、湯気を立てたカレーが二人分、テーブルの上に置かれた。

悠紀「できた。美味しいはず。食べて」
オレ「ダメだ。先に話をしよう」
悠紀「…どうぞお好きに」

言葉では強がっているが、口を一文字に結んで顎を突き出した表情は、何かに耐えている時の悠紀の癖だ。心の整理はいつまでもつかないが、どうせ近い内に伝えるつもりでいたこと。短い溜息を一つついてから、オレは少しずつ言葉にしていく。

オレ「考えたんだ。そろそろ… 距離を置くべきじゃないか、オレ達」
悠紀「…え?」
オレ「叔父さんにはもう納得してもらったんだろ?」
悠紀「う、うん。もっと疑われるかと思ってたけど、意外にあっさり。自分がちゃんと話してくれたからやろ?」
オレ「じゃあ、オレの役目は終わりだな」
悠紀「そんなこと…言わんといて」
オレ「事実だろ。悪いけどさ、春にいきなりサヨナラとか流石にキツいから、そろそろフェードアウトしていきたいわけよ。ショック和らげるために」
悠紀「…理沙ちゃんのこと、私のせいなん?」
オレ「言っただろ、悠紀には関係ないって。とにかく少し距離を置きたい」
悠紀「そんなん急に言われても無理」
オレ「ずっと無理言ってきたのはそっちだろ! それとも、死に掛けてる叔父さんほったらかしてオレと付き合うなんて出来るのか?」
悠紀「…帰る」
215 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/07(土) 13:40:47.24 ID:9bDiMPhkO
続きキター。しかし、これで最後か。
ってか、いきなり不穏な雰囲気じゃないか。ラブラブな二人が好きだったんだが。
216 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/07(土) 18:18:07.63 ID:wyOuw8pQ0
お疲れさま

もう泣く準備はできたわ…
217 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/07(土) 18:31:17.88 ID:pvMDt3W30
>>213
>叔父さん、もう亡くなってるし。
>叔父さん、もう亡くなってるし。
>叔父さん、もう亡くなってるし。

号泣した。
218 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2013/12/09(月) 12:46:50.96 ID:hV4bboaAO
こんなに続きが読みたくなる文章は初めてだなぁ。

更新楽しみにしてます。
219 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/12/09(月) 17:17:29.67 ID:kjp+sgCv0
あれ… 続きは?
220 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/12/09(月) 22:47:36.08 ID:tpvh8s750
私も続き楽しみにしてるんだけどな
221 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/09(月) 23:10:43.22 ID:Ejl05NUyo
みんな落ち着いて待とうや
222 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2013/12/10(火) 09:27:33.92 ID:qCQYOBVl0
作者急病につき休載のお知らせ

本日掲載を予定していた「オレと悠紀の微妙な関係」は、作者が財布を落として落ち込んでしまったため、休載となってしまいました。
楽しみにしていただいている読者の皆様、申し訳ございません。
223 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福井県) [sage]:2013/12/10(火) 12:05:13.63 ID:wWwTaAmx0
ささやかだが、


っ[壱万円]
224 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/10(火) 16:49:40.91 ID:RJL9tei30
悠紀が急に来てるので、しばらく書き込みできません。申し訳ない。


>>222
勝手にオレの財布落とさないでw
225 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/10(火) 17:40:04.12 ID:iZC/4znV0
>>224
第何章がリアルタイムで進行中なのか分からんが胸熱な展開を期待。
226 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/10(火) 20:26:47.58 ID:wtqOtTYCo
>>224
悠紀ちゃん来てるなら>>186よろしく
あと、第6章があるから最終回は延期だねw
227 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/11(水) 22:22:15.59 ID:9pCHQ25Ao
熱い夜をkwsk
228 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2013/12/12(木) 08:59:43.61 ID:ald6tIxT0
せめていまどんな状態なのか、少し書いてくれ。気になる。
229 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(福岡県) [sage]:2013/12/12(木) 15:06:10.11 ID:48dmnJJ8o
順を追ってでかまわないよ
230 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/12(木) 22:34:17.98 ID:rYRk2eAvO
>>224
大人になった悠紀とのいまのエッチを書いてくれたら許す。
231 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/13(金) 00:32:53.63 ID:iaxm5nC7o
まあ気長に待とうや
232 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/13(金) 11:34:20.23 ID:0/ICZnQBo
このスレのことバレて怒られたんだろ
233 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/13(金) 17:36:41.65 ID:5sOB9iWBo
>>232
俺もそう思う
がんばれオレ!
234 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/14(土) 23:46:27.92 ID:MhHDVFYjo
>>1がリアルタイムでネタ仕込んでる間、
最初から読み直して(;´Д`)ハァハァしてくるわ
235 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/16(月) 01:24:50.86 ID:lv4jWkd20
期待しながら待ってる
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2013/12/18(水) 22:33:39.14 ID:ca2PG2sto
はよ
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/18(水) 22:59:49.05 ID:KB9GcuSto
クリ○○スに向けて盛り上がってるんだろうなぁ…
238 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/19(木) 07:26:35.25 ID:Bg+tXDlJo
ネタで書いてると
突然虚しくなったりメンドクセくなったりするから
いきなり終わるんだよなww
俺もそうだったwwww
239 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/12/19(木) 22:34:32.01 ID:miEJBtDm0
まぁ、どんだけ書いても>>1には何の得にもならないわな。最初から転載禁止にしてるからアフィ目的でもないし。何がしたかったんだろ…
240 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/19(木) 22:42:30.08 ID:vUrp5jrbo
気持ちの整理じゃない?
241 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/19(木) 22:47:56.66 ID:nulzRonko
どんなスレでも思うけど、失踪するなら産業で結末だけでも教えてくれ
釣りでも何でも
242 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2013/12/20(金) 11:37:09.61 ID:MhM5pWkg0
結婚するよ
243 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/20(金) 12:35:57.93 ID:oJUT2KHd0
>>242
え、マジで?
244 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) :2013/12/22(日) 08:19:12.52 ID:NY3iSbvg0
このままフェイドアウトか?
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/22(日) 11:19:28.98 ID:d315JCA/o
12/24にリアルタイム実況してくれると信じてる
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/12/25(水) 19:27:25.59 ID:8A1WrVTL0
悠紀が来てから何があったんだ…
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/25(水) 23:18:29.47 ID:oAJE+X60o
>>246
だから怒られたんだって
248 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/26(木) 08:37:36.79 ID:fQqYcnwIO
長らく来れなくてゴメン。事情あってこれ以上書けないので、三行でまとめさせてくれ。

亡くなった叔父さんの遺言
「私が死んで一年経ったら悠紀とのことを真剣に検討して欲しい」
一年後(ちょいフライング)事情知らずに取り敢えずやって来た悠紀と相談、結婚

以上
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 08:39:55.66 ID:WMi/xzj9o
>>248
おおおおおおおおおおおおめ
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 08:49:36.01 ID:nkIX64uUO
おめでとう〜♪
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/26(木) 09:32:22.19 ID:wtnfLAiDo
>>242何者だよwwwwww
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東海) [sage]:2013/12/26(木) 10:29:36.33 ID:NDqAX8eAO
>>248

おめでとう!!
幸せにな!!
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 11:09:21.56 ID:G54mn879o
>>248
続き聞けないのは寂しいが
とにかくおめでとう

なんならこのスレから祝電打つかw
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2013/12/26(木) 11:26:08.05 ID:fNMW6C2P0
ご愛読ありがとうございました。
584先生の次回作にご期待下さい。
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(神奈川県) [sage]:2013/12/26(木) 11:45:52.43 ID:oW3NdVL80
おめでとうございます

----
>>100
粗筋は頭の中にあるし、思う処あって期限切って書いてるんだ。

>>248
事情あってこれ以上書けないので

一年後(ちょいフライング)
----

一年後にプロポーズするつもりでまとめてきたのが、早まってしまって連載打ち切りというところですね。

次回作に期待します。
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 13:49:12.31 ID:mnbUm6QDO
義妹ちゃんに怒られたからか?
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/26(木) 16:54:06.95 ID:QRE87byR0
>>242
…天国の叔父さん?
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 17:01:54.11 ID:yq9hg+D3o
もう別のところで連載始まってる
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2013/12/26(木) 17:16:01.33 ID:1tGC2SPp0
これか

http://kohada.2ch.net/test/read.cgi/comic/1383099671/
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 23:21:39.73 ID:rSgFycrqo
>>248
おめ!
2ちゃん初レスやけど毎日更新楽しみにしとったわ

悠紀が神戸と信じて神戸のどこかでお会いできるのを楽しみにしとく。
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/26(木) 23:46:46.90 ID:vUDQxRhyO
きm
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/27(金) 02:36:58.26 ID:n6ikD64Z0
>>248
おめでとうございます!!
幸せをお祈りいたします〜

…神戸のどこかでお会いできることを夢見つつ
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/27(金) 12:34:59.53 ID:WVQO/X0J0
放置してたのに、こんなにたくさんの反応有り難う。
いま所用で関西来てる。ちょっと慌ただしくしてるので、またまとめてレスします。
264 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2013/12/27(金) 12:35:31.78 ID:WVQO/X0J0
あ、コテ忘れた。
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/27(金) 14:08:25.07 ID:B9N7s3R7o
待ってる
266 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2013/12/27(金) 23:56:04.84 ID:Y5g/YjvJ0
悠紀の親に挨拶?
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2013/12/28(土) 02:43:51.11 ID:0w4iHJFj0
期待しながら待ってます
268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/28(土) 06:52:02.73 ID:YksDZA13o
ぬるぽ
269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2013/12/28(土) 07:42:52.29 ID:jCqmhmWao
>>268
ガッなんてしてあげないんだからね!
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/28(土) 10:16:06.44 ID:Vd9ssMuVO
ここが2chだと思ってるやつまだいるのか
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/28(土) 10:50:57.38 ID:jmCClY/Wo
結婚式とかで、2人のなれ初め何て言うんだろう?
>>3-4あたり?w
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2013/12/31(火) 12:21:12.18 ID:XGqUC4k0o
ほしゅ
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(SSL) :2013/12/31(火) 23:27:20.62 ID:ySHEZPu70
ほしゅ
274 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/01(水) 05:48:36.74 ID:cXr6ck6KO
パー速はひと月は保守いらん
275 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/01(水) 13:29:30.94 ID:I9po0AT/o
>>1&悠紀ちゃん
あけおめ
276 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [[sage]]:2014/01/04(土) 20:55:03.29 ID:vQy9+SmJ0
ほしゅ
277 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2014/01/04(土) 23:45:25.60 ID:1lGnwxF70
あけまして、おめでとう。まだ読んでくれてる人がいたらだけど。書き始めてた五章、箇条書きで悪いんだけど取り急ぎ載せときます。



あれ以来、悠紀と会っても喧嘩ばかり
せめて最後は良い思い出にしようと、一日限定恋人としてクリスマスデート提案

年が明けて、悠紀から「生理来ない」とメール
互いに離れた場所で就職を控えた学生の身、しかし、生命を殺していいのかと激しく口論
妊娠検査薬持ってトイレに入った悠紀、中から「生理来た!」との声

口論が後を引いて、絶交状態のまま卒業式が終わる
行くあてなく歩いて、気が付くと悠紀の部屋の前
インターフォンを鳴らしても反応なし
合鍵でドアを開けると、部屋は引き払われた後
施錠して、ドアポケットに合鍵を入れる

思わず悠紀の携帯を鳴らすと「駅前のホテルをチェックアウトした。もうすぐ新幹線で実家に帰る」と
走る。ひたすら走る。駅のホールに駆け込みながら、悠紀の携帯を鳴らす。

「着いた! どこ!?」「プラットフォーム、前の方!」「前ってどっち!?」「そんなんわからへん!」
階段を駆け上がって、プラットフォームをさらに走る。

発車案内のアナウンスが流れる中、コート姿の悠紀に駆け寄る。何とか間に合ったけど、潤んだ目で見上げられて言葉が出てこない。もどかしくて悠紀の身体を抱き締めるが、互いの感触に否定し難い違和感があって、以前の様な一体感が得られない。

「何でこんな泣いてるんやろな、私。わからへんわ。最後に会えて嬉しかった。ありがと」
そっと胸を押されて身体が離れ、目の前で扉が閉まる。

馬鹿みたいに必死に走ってきたのに、何も言えなかった。思いを言葉に出来ないまま、オレは滑る様に動き始めた新幹線を見送っていた。

五章 完
278 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2014/01/04(土) 23:45:44.41 ID:1lGnwxF70
あけまして、おめでとう。まだ読んでくれてる人がいたらだけど。書き始めてた五章、箇条書きで悪いんだけど取り急ぎ載せときます。



あれ以来、悠紀と会っても喧嘩ばかり
せめて最後は良い思い出にしようと、一日限定恋人としてクリスマスデート提案

年が明けて、悠紀から「生理来ない」とメール
互いに離れた場所で就職を控えた学生の身、しかし、生命を殺していいのかと激しく口論
妊娠検査薬持ってトイレに入った悠紀、中から「生理来た!」との声

口論が後を引いて、絶交状態のまま卒業式が終わる
行くあてなく歩いて、気が付くと悠紀の部屋の前
インターフォンを鳴らしても反応なし
合鍵でドアを開けると、部屋は引き払われた後
施錠して、ドアポケットに合鍵を入れる

思わず悠紀の携帯を鳴らすと「駅前のホテルをチェックアウトした。もうすぐ新幹線で実家に帰る」と
走る。ひたすら走る。駅のホールに駆け込みながら、悠紀の携帯を鳴らす。

「着いた! どこ!?」「プラットフォーム、前の方!」「前ってどっち!?」「そんなんわからへん!」
階段を駆け上がって、プラットフォームをさらに走る。

発車案内のアナウンスが流れる中、コート姿の悠紀に駆け寄る。何とか間に合ったけど、潤んだ目で見上げられて言葉が出てこない。もどかしくて悠紀の身体を抱き締めるが、互いの感触に否定し難い違和感があって、以前の様な一体感が得られない。

「何でこんな泣いてるんやろな、私。わからへんわ。最後に会えて嬉しかった。ありがと」
そっと胸を押されて身体が離れ、目の前で扉が閉まる。

馬鹿みたいに必死に走ってきたのに、何も言えなかった。思いを言葉に出来ないまま、オレは滑る様に動き始めた新幹線を見送っていた。

五章 完
279 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/04(土) 23:58:00.57 ID:9ghNBkgB0
おーおかえり
280 :転載禁止584 ◆ICC9kXgG7k [sage]:2014/01/05(日) 00:03:25.29 ID:QypVRiN90
なぜか二回書き込んでしまった。ゴメン。

この話を書こうと思った動機は、ほぼ>>255のとおり。まぁ、プロポーズを決めてから書き始めたわけではなくて、書きながら自分の気持ちを再確認した感じではあるけど。

だけど、五章入ったところで悠紀が突然やってきて、書く理由がなくなってしまった。ラストがこんな風になってゴメン。
ってことで、最後のやりとり書いて終わりにしたいと思います。これで完結です。付き合ってくれて、ありがとう。じゃね。



悠紀「え、いまなんて言った?」
オレ「け、結婚しよう」
悠紀「誰が?」
オレ「オレが」
悠紀「誰と?」
オレ「悠紀と」
悠紀「…いまさら何ゆーてんの?」
オレ「え、遅い? 誰か付き合ってる人いるの?」
悠紀「アホちゃう? 自分、ホンマいい加減にしーや。あんまり眠いことゆーてたら本気でシバくで?」
オレ「…ぅ」
悠紀「だいたいな、こんなイイ女が何年も待ってるとか、どーやったら思えるわけ?」
オレ「お、あぅ」
悠紀「ホンマめでたいわ。めでた過ぎてシッカリお祝いしてもらうからね。うちの親戚、賑やかなん好きやから覚悟しときや」
オレ「え? え?」
悠紀「美人妻ゲットした心境はどう?」
オレ「…え? いや、ちょっと意味わからないんだけど」
悠紀「はぁ、なんやの、それ。そんなんやと先が思いやられるわ。けど、自分しかおらへんと思ってるねんからよろしくね、武術家さん」


281 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 00:16:11.77 ID:yvRMDQT2o
感動した
282 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 00:42:15.00 ID:99wyZZ1f0
>>280
とりあえずオメ!
でもオチはもう少し丁寧に書いてもらいたかったような…
283 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 01:17:01.19 ID:dw3fZoZPo
もはやエロではなくなった。
前スレからずっと読んでたら。ありがとう。
そしておめでとう!
284 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 07:08:06.83 ID:dQo4/agDO
おめでとう
2人に幸あれ
285 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 07:58:49.95 ID:dtqO85sAO
本当におめでとう!
ここまで読んできてよかった。
お幸せに!
286 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 08:10:48.85 ID:uLaJRYFdO
おーおめでとう
しかし障害がなくなって心が本当に通じ合うところは見たかった
書き始めた動機を考えれば仕方ないが

末長くお幸せに
287 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 20:49:36.16 ID:fVfYz4GDO
社畜兄の次回作はご期待くださいm(__)m
288 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/05(日) 21:11:41.05 ID:DPEo0+fB0
本当に社畜兄なのか?
289 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/06(月) 03:10:23.55 ID:j1ESLT7oO
ちげーだろ
290 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします :2014/01/06(月) 03:16:20.28 ID:vb7V0LJz0
おめでとう
いつか卒業後の再会編を書いておくれ
本当におめでとう!
291 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/01/06(月) 12:56:08.04 ID:tXsbn4670
いや、この文体、独特の雰囲気。短い描写だったが隠し切れない車への愛情。兄なんだろ?>>1
292 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/02/05(水) 17:20:23.43 ID:RZO8zZ3/O
事実かどうかなんてどうでもいい
おめでとう
感動したよ
293 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/08(土) 08:26:43.03 ID:L1Yf/eYWo
最近読み始めてだいぶ遅れて読みきったんだが、まさかこんな結末とは…。おめでとう!
294 :以下、2013年にかわりまして2014年がお送りします [sage]:2014/03/08(土) 17:47:25.40 ID:j2bws/bC0
最後かなり端折った感が否めないが、途中までのクオリティは高い。社畜兄の外伝だしな。
295 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2014/04/08(火) 23:08:00.32 ID:2LrfBJgq0
やっと追いついたと思ったら、もう既に終わってるとか…orz
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関東) [sage]:2014/05/11(日) 02:12:33.81 ID:mKgK2U/AO
この話をきっかけにして自分の精神的な病から脱け出そうとしている。オレはこの作者みたく成就出来なかったけど。
今は別の女と家庭を持っている。泣けた、深く突き刺さったトゲを抜くきっかけになった。ありがとう…オレも大学時代につきあってた女を確かに愛していた。本当に拙かった。
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2014/05/21(水) 18:05:26.78 ID:+BlMuHv30
会話文が生き生きとしてて良い。これは隠れた名作。この人の他の作品ないの?
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