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二十歳で別れてから二十年以上、、、 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2014/07/07(月) 01:40:43.08 ID:4y3IfIGfO
会わないのだが、まだ連絡取ってる。
書きためないし自分の整理のためだから、ゆっくりだが投下する。
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もし、探しているスレッドがパートスレッドの場合は次スレが建ってるかもしれないですよ。

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713869982/

2 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/07/07(月) 01:41:26.76 ID:yWQe61Ur0
おっさんかよ
3 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 01:45:36.81 ID:4y3IfIGfO
取り付けて、以下スペック

1
現在40ちょっと
バツイチ独身
関東在住 自営
長身フツメン

リミ 元カノ
同い年 バツイチ
関西在住 パート
155 dかぷ? 可愛い
4 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 01:47:06.70 ID:4y3IfIGfO
>>2
ありがと、おっさんだし
記憶整理だからつまらんかもよ

出会いから始める
5 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 01:53:30.34 ID:4y3IfIGfO
高三の8月
受験もあったがある競技の全国合宿みたいなのがあった。
ちょっと特殊なので割愛するが
そこで出会う

男女混合のグループに分かれて
1グループ二十名ほど。
そこにリミがいた。
男女各一名ずつリーダーを決めたが、
それが俺とリミだった。
6 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:02:05.86 ID:4y3IfIGfO
蝉がしつこいくらいに鳴き続ける
暑い夏だった。
10日ほどの合宿の初日。
宿舎とは別に会場はあって
そこのホールに全国からの参加者が
集められ開会式。全部で100人程度か。

ありがちな流れで式が進み
グループ分けがされた。
同じ地区からの仲間もいたが
基本的にバラバラにされる。
女子もいるのでちょっとドキドキした。

7 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/07(月) 02:09:00.00 ID:kGfHby5Ro
みてる
8 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:12:25.33 ID:4y3IfIGfO
同じグループで呼ばれる面子を
確認しつつ、男子は軽く挨拶。
女子は目をやりつつ軽く流す。
ガン見して嫌われたくないし。

でも皆制服だったのと暑いのとで
汗で張り付いたシャツが少しだけ
透けて10代の猿には刺激的すぎる。

そんなドキドキしていた時に
目立つ訳でもなく、かといって
地味過ぎもしない子に目が止まった。
ショートのボブで面長、一重だけど
笑顔が優しい子で同じグループの子と
早くも話し込んでいる。
9 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:12:49.18 ID:4y3IfIGfO
>>7
ありがと
10 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:23:04.75 ID:4y3IfIGfO
俺も初対面の何人かと話ながら
グループ事の部屋に向かった。
担当のトレーナーから
挨拶がありプログラムの確認や
注意事項等の話しの後、
リーダーを決める話になった。
これはすでにトレーナーが
メンバーの実績等で選んであったようだ。

学校での主将だった俺と
同じように副将だったリミが
指名された。
気にはなっていたけど、
それほど思い込んでもいなかったし、
キャラクターもわからなかったので、
極端に嬉しくもなかったが
少しテンションが上がった。
気付かれないように平静を装ったが。

11 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:32:05.15 ID:4y3IfIGfO
グループメンバー全員の自己紹介が終わり、
その日は宿舎に戻るのだが、
リーダーだけ残されトレーナーから
合宿中のリーダーの役目について、
説明された。
夏期合宿ということもあり体調管理と、
団体行動の必要性について説かれ、
しっかりまとめるようにとのことだった。
団体行動、、、これが色々事件に繋がる。

解放されてリミと歩いて10分ほどの宿舎へ
途中まで一緒に帰ることになり、
お互い緊張しつつ会話をした。


12 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:49:29.41 ID:4y3IfIGfO
山に囲まれた盆地のようなところだったので
夕暮れとはいえ蒸し暑さが残る中を、
リミと友達の距離で歩く。

俺 「なんか結構面倒だね」

リミ 「そやなぁ、簡単ではないなぁ」

俺 「そやなぁ!」

リミ 「関西弁まねせんでええ!バカにしとるん?!」

俺 「いやいや、お近づきのしるしにw」

リミ 「そういうのいらんしw」

軽くからかってみたが、
舌っ足らずの関西弁に少しやられた。
10分位なのでたいして話せなかったが、
リミのキャラクターは少しわかった。
関西弁で言葉そのものはキツめだが、
おっとり喋るので可愛くなってしまう。

男女の宿舎は途中で道は別れるので、
並木道の途切れた所で「また明日」とだけ手を挙げてリミと別れた。
宿舎でやることを頭の中で確認しながら、
リミのことをもう少し知りたいなと
思いながら歩いていた。



13 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 02:52:15.59 ID:4y3IfIGfO
今日はここまで
14 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/07(月) 02:55:50.04 ID:eUCqQjVSO
15 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 03:51:18.47 ID:4y3IfIGfO
寝れねーwちょっとだけ追加

宿舎に戻るとグループ毎に割り振られた部屋に。
改めてメンバーと挨拶。
基本的に感じのいい連中だった。
宿舎は宿舎で当然管理者のスタッフがいて、
団体行動の音頭をとる。
それに合わせてグループをまとめて
点呼まで行うのがリーダーの役目の一つ。
食事、風呂、夜のミーティング、それぞれで
点呼を取っていく。
面倒だったが高校生ながら皆俺の立場を
理解してくれて助かった。

消灯は10時だったが
メンバーとひそひそ話し込んだ。
お互いの地元のこと。
少しリミのことをからかわれたが
「確かに少し気になるけど」と笑って流したら、
それ以上は突っ込まれなかった。
気付くと寝ていた。

朝早く6時起床で清掃、朝食、洗濯の後、8時半からプログラム。
会場に向かう道すがら女子と合流。
朝の爽やかな空気の中、何人かの男女での会話も弾んでいる。
俺もリミと昨晩の話もしたが、今日のプログラムについても事務的に確認しないといけなかった。





16 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 04:13:04.59 ID:4y3IfIGfO
午前中は座学、午後は実技。
座学はクーラーがきいていたが、
実技は当然汗だく。
夕方までこの状態で1日が終わる。
リーダーは残って進捗確認と
翌日の課題確認をトレーナーと行う。
これが最終日までつづくのだ。

リミとはプログラムの最中も声をかけたりかけられたり、
昼食もリミを含めた何人かのグループで食べて、
これが普通になった。

二日目、三日目となるとリミのことも、またそれ以外のメンバーも少しずつ理解できて着て楽しくなってきた。

リミは両親と兄二人の末っ子、裕福ではないが関西の片田舎で育った。
都会からの奴もいれば、
方言が全くわからないよう奴もいて面白い。
俺は比較的都会よりだったけど、
それを優位とも思わなかったし、
かえって個性のある土地に住んでいる
仲間が羨ましかった。
リミも含めて。


17 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 04:29:44.13 ID:4y3IfIGfO

そんな連中の中で男子でも
ウマの合う奴が見つかって
夜は俺とそいつを中心に、ほか何人かが
消灯後も話し込むようになっていた。
そいつは藤井という奴だった。

藤井との馬鹿話も盛り上がりつつ、
リミとのリーダーとしての助け合いも心地良く、
上手くいってると思っていた。
ある奴の問題を除いては。

男子メンバーの中に
どうしても受け入れられてないなと
感じてしまう奴がいた。
二日目あたりから気になっていたが
話しかけても目も合わさずカラ返事で
感じの悪い奴だった。
ほかの連中ともほぼそんなやり取りなので
そういう奴なんだときにしなかったが
五日目あたりだろうか、事件が起きた。
というか起こしてしまった、、、。

18 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 04:50:57.34 ID:4y3IfIGfO
そいつのことはリミにも
なんとなく相談していたし
藤井にも相談していた。
疲れもあってか少しイラついた
俺の感情も二人は知ってた。

五日目の座学の二限目のことだった。
トレーナーは温厚なおじさんで
穏やかな口調で皆に質問を振って
回答は求める人だった。
一見気が弱そうにも見えたので
そんなトレーナーに対して逆に
こちらが気を使いながら
回答しているのが皆の対応だった。
その流れの中で感じの悪いそいつに
質問が振られた。

ヤツはポケットに手を突っ込んだまま
反応しなかった。無視していた。
温厚なトレーナーはそれでも優しく
再度名前を呼んで「どうだろう?」と
問いかけていた。
それでもヤツは反応しなかった。
三度目の問いかけにも反応しないと
わかった時、俺が切れてしまった。
19 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 05:19:02.92 ID:4y3IfIGfO

「反応せーや、こら!」

緊張が走って皆がこっちをみた。
そいつも俺が突然キレたので驚いたが
負けじと睨み返してきた。
少しキョドってるが小声で
言い返してきた。

「じゃかあしいわ!」

俺が席を立ちそいつに近づこうとすると
ヤツも立ち上がって勢いで椅子を
倒して近づいてきた。

トレーナーが慌てて
「あー大丈夫大丈夫!二人とも座って!大丈夫だから!」

遅かった。ヤツの手と俺の手がお互いの襟元を掴んだ瞬間に藤井が間に入ってくれた。
罵声を浴びせたが覚えていない。ほかにも何人か、キレた俺とヤツを羽交い締めにしてくれた。
20 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 05:50:25.50 ID:4y3IfIGfO

安っぽい正義感だった。
温厚なトレーナーに無視を決め込んでいるのが
イジメのように感じた俺は
それまでのこともあってキレたのだ。
空気最悪だ。

冷静になったら自己嫌悪に襲われた。
やっちった、、、。
席にはついたがしばらく手が震えていた。
トレーナーは表向き場をとりなして
講義を進めたが俺は上の空だった。
昼食も仲間と取る気にならず
一人で食べて少し離れていた。
あーあと思いながら広場のベンチで
空を見ながら実技までの休憩時間を
過ごしていると真上に顔が突然現れた。

リミだった。

リミ「キレたら怖いやん!ww」

俺「あースマンスマン、、」

リミ「あれはアカンでww」

俺「絶賛自己嫌悪中、、、ホントごめん、、、はぁ、、、」

リミ「まぁでも優しいからやったんよね」

俺「やり過ぎでしたぁ!すいません!ww」

リミ「まあまあww藤井君が竹田君と話してくれてるよ」

竹田とは感じ悪い奴。藤井のフォローに感謝した。

リミ「竹田君も別に無視していた訳でもないみたいよ、極度の人見知りみたいwww」

俺「えええ!!!www激しすぎだろ!!wwふてくされてるようにしか見えねーよww」

リミ「色んな人がいるねんてwww」

俺「www竹田にあやまらんとなぁ、、、しかし人見知りwww」

その日、宿舎に戻ってから
藤井が竹田と話す機会を作ってくれた。
確かに人見知りだったので
比例をしっかり詫びてリセットできた。
藤井が「ほれ、握手握手!!」と助けてくれたので、
竹田も言葉は少ないが打ち解けてくれて
笑顔を見せるようになってくれた。

事件だったがほんの数日前にあった仲間と、
絆が深まったような気がした。
リミには引かれたかなと思いつつ
話してくれてることに感謝した。

暑い夏がまだまだ続いていた。
21 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 05:53:16.53 ID:4y3IfIGfO
>>14
ありがと
22 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 05:58:41.80 ID:4y3IfIGfO
ここまで。
やっぱり書きためて推敲した方がいいな。
仕事もあるので続きは明日かな。
23 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2014/07/07(月) 16:16:14.35 ID:RCyOn3dso
面白い、待ってるよー
24 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 21:45:11.81 ID:pxFinDdNO
つづき

リミとは少しずつ、でも着実に距離が縮まっていった。
グループでいる時もお互いを自然にリーダー同士として
意識していたし、会場から二人で帰る時もその枠を超えて
お互いの地元のことも家族のことも色々なことを話していた。

でも聞けないことが一つだけあった。
今から思えば大した話ではないが「彼氏」がいるかどうか。
当時の俺にしてみたら「それを聞くことイコール意識してる
イコール告白」に近いことだったので聞けずにいた。
25 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 21:46:38.08 ID:pxFinDdNO
7日目ともなると濃い時間を共有した仲間同士の絆が生まれる。
2日前に喧嘩があったことなど忘れたように迫る解散の日が
現実味を帯びてくる。
6日目の晩に部屋で話し込んでいて藤井を筆頭に突っ込まれた。
「どうするんだ?」
「向こうも気があるんだろ?」
「お前はどうなんだ?」
「このまま帰るのか?」
「絶対後悔するぞ」
「もげろ」←これはうそ。当時はない。
26 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 21:51:15.92 ID:pxFinDdNO


ありとあらゆる言葉で煽られた。
これでこのまま帰ったら一生恨まれそうだ。
ただ、それを抜きにしても俺の気持ちはリミにハマっていた。
出過ぎずに俺を立てつつ、でも自分の意見をしっかりと言う。
笑うと垂れる目元が可愛いかったし、
時折見せる憂いをまとった表情も「この子を守りたい」と思わせた。
彼女の女子の中でのリーダーぶりも大したものだった。
姉御肌ではないがそれをも包み込む母性みたいなものがあるのだ。
女子の中でも評判がいいのは当たり前だった。
俺は立てられつつも手のひらで踊っていただけか。


27 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 21:57:24.39 ID:pxFinDdNO


7日目の帰り道、この道を歩くのもあと3日と思うと
焦る気持ちが出てきて、昨晩の男連中の煽りがリフレインする。
焦るのに口数が減ってしまう自分に苛立ちながらも
話し続けるリミに相づちを打つが上の空に見えたのだろう。
リミ「聞いとるん?!人の話!wwお疲れなん?」
屈託のない笑顔で覗き込むように言われると憂鬱な気分もとりあえず飛ぶ。
俺「いやいやいやいやいや、そんなことおまへんがな!ww」
リミ「そんなことちゃうで!そないなこと!やでwww」
俺「お、おう、そないなことおまへんがな!!」
リミ「まぁまぁやなww」
俺「毎度おおきにw」
並木道が途切れた角でリミは右へ、俺は左へ行く。

28 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 21:59:12.56 ID:pxFinDdNO



そこまであと10m。

リミは俺の言い方がツボだったらしく
「おかしいわぁ!笑える!ww」とウケ続けていたので
俺も苦笑いしながら10mは過ぎてしまった。
笑いながら角まで来て俺は頭の中で「このまま行ったれ!」と
関西弁で思考して、吹っ切ったようにかましてやった。
俺「お姉ちゃん!彼氏おるんかい!?」
リミ「おらんがな!ww」
間髪入れずに返して来たリミのノリに安心したのと
いない事実が判明して安心したので
ノリで返せなくなっってしまった。


29 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 22:03:04.48 ID:pxFinDdNO


俺「(やばい返さな)ww・・・w・・・・そーかw」
半笑いだった。

リミ「なにがおかしいん!?馬鹿にしとるんかぁ!w」
リミも返しながら声が小さくなった。

数秒の沈黙が鼓動を瞬く間に激しくした。

リミ「・・・そっちはどうなんよ?彼女おるん?」
リミが急に振り絞るような声で明らかな作り笑いで
目線をそらしながら聞いてきた。

俺「お、おらんがなw」


30 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 22:05:57.71 ID:pxFinDdNO


リミ「そーやろーなぁー!」
いたずらっぽく笑いながらも顔が少し赤く見える。

俺「うるさい!子供は帰ってはよ寝え!」
リミ「言われんでも帰りますぅ!」
俺「おー帰れ帰れ!ww」
リミ「はいはい帰る帰る!wwあんたもはよ帰りぃ!」
俺「ほなほな帰りますさかいww先にお帰りぃ!」
リミ「いやいやいやいやお先にどうぞ!」
俺「なんやもっと話したいってかぁ?」
リミ「・・・話したいで・・・」

俺、凍結・凝固・沈黙。
か、固まってしまった、、、、。
どうするおれ?

31 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 22:08:37.68 ID:pxFinDdNO



俺「・・・お、おう・・・」
ヤバい、次、、、次、、、
あーー駄目だ俺、、、出てこない、、、

リミ「・・・サイテーやで・・・オンナに言わせて」

リミの顔が曇る

俺「・・あ、いや、すまん・・・」
リミ「確かめるみたいなことして・・・」

リミは俯いたまま呟いた。

俺「・・・あ、あぁ・・」
次が出ない。出てこない。あまりのことに焦って言葉が詰まる。
自分の決断力のなさに情けなくなる。

リミ「(溜息)・・・もういいわ、帰る、ほなね、また明日・・・」
歩き出したかと思うと駆け出してしまった。


32 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 22:14:21.50 ID:pxFinDdNO



リミの決心の方が大きかった。リミの懐の方が大きかった。
リミが遠くなるのを見ながら呆然としていた。
見えなくなって後悔が急にでかくなった。

その夜は仲間からの罵声で針の筵だった。
藤井が仲の良い女子から宿舎に電話が入り、リミの宿舎での様子は
藤井に詳細に伝えられていた。溜息ついて女子のうるさい程の会話にも
入ってこないので、その子が聞いてみると涙を我慢して「なんでもない」と
なにも言わないらしい。
その状況を、俺よりも恋愛経験が豊富な藤井が
アホな俺にもわかるように諭してくれた。


33 :1 ◆c44T.vkLFVLC [sage]:2014/07/07(月) 22:21:23.77 ID:pxFinDdNO



藤井「リミはお前の口から男らしく聞きたかったんやろなぁ」
俺「そうかぁ・・」
藤井「そらそうやで、竹田に掴み掛かったお前の男らしさが
一番印象的で、リーダーシップもあってそこを毎日見てたんだから
遠回しに聞かれて、確かめるみたいなことして中途半端で
ウジウジしたお前なんか期待してなかったんちゃう?」
俺「でもあんな怒って逃げ帰るか・・?」
藤井「まぁリミの期待値もでかすぎたかもしれんけど
お前のフォローもなかったんやろ?怒ったいうより
居たたまれなかったのが正解やろな。明日リセットできるで。」
俺「ほんまにかぁ?できるかぁ」
藤井「できるかいうよりそれぐらいせーや!アホ!」
俺「いや、でも」
藤井「うるさい!ウジウジがいややいうてるやろ!わからんか!」
俺「あ、お、おう、わかったから怒るなよ」
藤井「っていうか成立やろ、カップル。おめでとさん。」

皆に冷やかされた。


34 :1 ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/07(月) 22:23:05.37 ID:pxFinDdNO
たいして書きためられんもんだなぁ
あとで来れたらまた書く
35 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/07(月) 23:57:31.22 ID:eUCqQjVSO
とりあえず乙
36 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2014/07/08(火) 00:22:53.21 ID:3WW0HaPzo
また書いてくれー
37 :1 ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:02:43.06 ID:2gm0AnfkO
>>35
とりあえずありがと
38 :1 ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:03:02.16 ID:2gm0AnfkO
>>36
ありがと
いきます
39 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:04:15.83 ID:2gm0AnfkO
※俺が「俺」だと変なので会話は「シュウ」文中は「俺」に変える

その夜は寝れなかった。

俺とリミの話だけでなく仲間たちと話せるのも
段々と時間がなくなっていく、それを実感していたからだ。
皆が寝る時間がもったいないと思っているようで
話が尽きない。
俺は疲れもあり早く落ちてしまって、朝起きて少し後悔した。

でも今日はリミとリセットするという大事なことがあった。
昨夜の皆からの罵詈雑言で腹は決まっていたのですっきりしていた。
朝食をとって皆で会場に向かって女子とそろそろ合流という時、
俺の背中をパーン!と藤井が叩いてきた。
40 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:05:30.93 ID:2gm0AnfkO
シュウ「いっっっ!てーーー!」
藤井「シュウ、わかっとるやろなぁ!」
シュウ「わかっとるわかっとる!見とけアホンダラ!」
藤井「よーしよしよしwwそれでいいw」

女子たちが合流。すぐにリミを見つけて声をかけた。
不思議と思った以上に素直に行動に移せた。

半笑いで声をかけたった。
シュウ「おはよ」
ちょっと拗ねた感じでリミが返す。
リミ「・・・おはよ」
シュウ「すまんかった、ほんと」
リミ「・・・何が?」
シュウ「いやだからリミに言わせてしまって」
リミ「まぁ・・・いいけど・・」
シュウ「へぇwwいいの?」
ちょっとからかった。
リミ「なんなん!?ww」
シュウ「ウソウソ!ww」
リミ「反省してるんかぁほんまにぃww」
リミの笑顔で一気に晴れた。
シュウ「夕方・・いや昼休みにちゃんと話したいから時間くれ」
リミ「まぁくれてやらんでもないなぁ、しゃあないわww」
41 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:07:12.65 ID:2gm0AnfkO


周りの仲間たちは女子も含め俺たち二人にやいのやいの
いう奴はいなかった。みんなの前で「シュウ君」「リミ」と
呼び合うようにはなっていたし、多少にやけてはいたが
そっと見守ってくれていた。
もう男女ともに数日の俺達二人の雰囲気で
こうなることがわかってしまっていたようだった。

浮き足立つ気分を懸命に抑えながら
午前中の座学を長く長く感じながら終えた。
昼食を終えて待ち合わせた木陰に向かう。
リミがもう来ているのが見えた。


42 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:09:27.32 ID:2gm0AnfkO


シュウ「はや!」
リミ「待たせるかぁフツー!」
シュウ「だって時間・・」
リミ「なぁに?なんでっかぁ?ww」
おどけてリミがいう。
シュウ「あーーもう、はいはいw」
リミ「で?で?なにいうてくれんのん?ww」
おどけ続けるリミを制すように真顔でいった。
シュウ「ちょっと、まじめ話すからまじめに聞いてくれ」
ここからは我ながら腹が決まっていただけあって潔く言えた。
リミもおとなしくなって答えてくれる。


43 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:12:38.07 ID:2gm0AnfkO


リミ「・・うん、わかった・・」
リミと目を合わせてそらさずに言う。
シュウ「初めて見た時から気になってた。一緒にリーダーになれた時は
正直嬉しかったけど隠してたし、昨日も卑怯なことしてしまった。
すまなかった。でも一緒にリーダーも頑張れて、
リミのこといっぱい知ってくうちに頭から離れなくなったんだ。
距離は離れてしまうけど気持ちは一緒にいたい。
大好きです。付き合ってくれ。」
44 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 03:16:26.87 ID:2gm0AnfkO
※書き溜めはここまで
あとはゆっくりだが落ちるまで書いてみる
45 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 04:29:12.21 ID:2gm0AnfkO
言い切れた。
リミの目をまっすぐに見て言えた。
リミも目を離さずに聞いてくれた。
真夏の日差しが木の葉を抜けて
優しく微笑むリミの表情を揺らしてる。
リミが静かに話し出した。

リミ「・・・ありがとう・。私にもいわせて。」

深呼吸をしてリミが続ける。

リミ「私は気付いたら好きになってた。いつの間にかシュウ君の真っ直ぐすぎる優しさから目が離せなくなってたの。その優しさの側にいたいって思うようになってた。私も大好きです。宜しくお願いします。」
46 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 04:30:39.71 ID:2gm0AnfkO
リミの目にうっすらと涙が浮かんでいた。

シュウ「・・それはうれしい涙?」
リミ「当たり前やろ・・めっちゃ不安やってんで・・・」

そう言いながら涙が溢れ出して
口元を左手で押さえながら
俺の肩口を右手でバンバン叩きだした。

リミ「不安やってんから・・不安やってんから・・」

泣きじゃくりながら訴える。
リミの手を取って握りしめた。

シュウ「ごめんな。もう不安にさせないから」

リミが落ち着くのを待って話した。

シュウ「残りの時間、大事にしよ、な。」
リミ「ん、リーダーやし頑張るぅ」
47 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 04:32:11.07 ID:2gm0AnfkO
午後の実技で藤井が近づいてきて言った。

藤井「ようやった。大事にせーよ。しかし泣かすとはのうww」
シュウ「まさか見とったんか?!」
藤井「監督責任あるしのうww」
シュウ「ちょwwおまえww」

お節介な仲間たちと過ごせるのも
残りわずかとなってきた。
リミとも仲間たちとも
一緒にいれるだけいて
話せるだけ話したかった。
そんな思いで8日目も9日目も過ごした。
48 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/08(火) 04:33:14.15 ID:2gm0AnfkO
9日目の夜にはちょっとした
イベントがあった。
最後の夜だからと手持ち花火を
皆でやり楽しんだ。
藤井がムードメーカーで盛り上げている。
竹田もいつの間にか大笑いしている。
俺とリミも公認だったし
ずっと一緒にいて皆と楽しんだ。
明日の別れの時に後悔しないようにと
思いっきり騒いでいた。
花火の色とりどりの炎に照らされ
煙にまかれながらはしゃいでいる
仲間が誇らしかった。
最後の夜は心地良く過ぎていった。
49 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/08(火) 11:47:59.44 ID:hvgfJqs1o
青春すぎてつらいわ
50 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2014/07/08(火) 22:07:55.94 ID:CzYckDi+o
青春やなー

あぁ、あの時代に戻りたい
51 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:03:59.99 ID:voGSAAi3o


最終日、10日目の朝を迎えた。

午前中には全てのプログラムが終わり閉会式後、解散となる。
宿舎から全ての荷物を持って会場に行くので
皆早朝からバタバタと片付けを始めている。
今日で終わってしまう寂しさと
迫ってくる時間への焦りで複雑な気分だ。
今日も蝉は変わらず鳴いている。

52 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:04:56.34 ID:voGSAAi3o

グループ毎の部屋で最後のミーティングを行い
閉会式のためホールに移動。
すでに涙を流している女子のメンバーもいる。
あくまで競技の合宿だが、何物にもかえがたい仲間と出会えた。
合宿の修了証代わりにフラッグを一人一人受け取っていく。
トレーナーたちの選曲なのかBGMが流れていたが
泣かそうとしてるとしか思えない曲ばかりで
男女問わずまるで卒業式のように泣いている。
もちろん俺も。リミも数日前に見た泣き顔よりも
もっとくしゃくしゃにして泣いている。

53 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:05:27.52 ID:voGSAAi3o

閉会式が終わり施設の駐車場で待ち受けるバスに向かう。
関東方面と関西方面、それ以外の空港組が、
それぞれバスが用意され荷物を積み込んでいく。
しかし誰も簡単にはバスに乗り込もうとしない。
俺もリミと離れられずにいた。
リミも他人の目を気にせず、俺を手を握りしめて
ずっと泣きじゃくっている。

54 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:05:58.90 ID:voGSAAi3o

リミ「・・・帰りたくないよぅ・・離れたくないぃ・・・」
シュウ「・・俺も・・・絶対会いにいくし電話もするし手紙も書くから・・」
リミ「・・・私も!・・・絶対・・・シュウ君、絶対やで?・・・」
シュウ「ああ、絶対だ・・・リミのことホントに大好きだしいつも
リミのこと考えてるから・・・な。だからもう泣かないで?」
リミ「・・・ん、ん、わかった・・・でもやっぱりアカン・・」

55 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:06:40.19 ID:voGSAAi3o

そう言って俺の肩にもたれて泣きじゃくる。
リミが落ち着くのに何分かかったろう。
落ち着いたところで仲のいい女子に連れて行ってもらう。
その子と藤井にリミのことを頼んだ。
リミがバスの窓を開けて顔を出し手を差し出す。

リミ「・・・じゃあまたね・・・」
シュウ「ああ、またね・・」

56 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:13:22.48 ID:voGSAAi3o


俺の手に指を絡めて強く握りしめるリミ。
バスのクラクションが俺たちの手を離した。
目一杯体を乗り出して手を振り続けるリミに、俺も答え続けた。
見えなくなってからは言いようもない虚脱感に包まれて
夏の蒸し暑さと蝉の鳴き声にを恨めしく思いながら
バスに乗り帰路についた。

57 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:22:52.81 ID:voGSAAi3o

ここまでが「第1章出会い編」。

おっさんの独り語りだから見てくれてる人も少ないかもしれんが、
関係者が見るとばれるのでフェイクもあらゆる面で入れてるので
半分は作ってるようなもんかな。

でも第2章ではリミからの手紙をうp予定。
質問ある人がいれば可能な範囲で答える。



58 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:24:17.56 ID:voGSAAi3o
>>49
ありがと
濃いところだけだからキツいかも
59 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:25:26.42 ID:voGSAAi3o
>>50
ありがと
郷愁に浸るのも心の栄養だね
60 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 22:35:32.14 ID:voGSAAi3o

第2章 遠距離恋愛編


合宿に関東から参加した俺は、
関西から参加したリミと恋に落ちた。
合宿が終われば離れてしまうとわかりつつ
それを受け入れて付き合うことに決めた。

中途半端ながら受験勉強をしつつ
遠距離恋愛が始まった。
61 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 23:02:01.26 ID:voGSAAi3o


第2章 遠距離恋愛編


合宿に関東から参加した俺は、
関西から参加したリミと恋に落ちた。
合宿が終われば離れてしまうとわかりつつ
それを受け入れて付き合うことに決めた。

中途半端ながら受験勉強をしつつ
遠距離恋愛が始まった。
62 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2014/07/09(水) 23:02:13.37 ID:b0cXX6LFo
うpはしないで彼女との思い出に閉まっとけ
63 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 23:02:15.24 ID:voGSAAi3o

俺とリミは帰ったその日から
電話で話したり手紙を出しあって
会えない寂しさを紛らわしていた。
電話は長距離で長時間になるので
当然電話代が跳ね上がる。
遠距離恋愛の彼女が出来たことは
親にも伝えていたのである程度は
認めてくれたが、それでも7万を超えたときは
さすがに怒られて以来、時間規制されたww。
当たり前だと俺でもわかる。

64 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 23:02:30.86 ID:voGSAAi3o

電話は2〜3日に1回。
手紙はずれても2週間で1往復はしていた。
電話は留守録機能もない黒電話で
居間の電話台から廊下に引っ張りだして
話していた。
内容は尽きなかった。
恋に落ちたといっても10日程度で
お互いのことなど知らないので
いくらでも話せた。
当初は寂しがって泣いていたリミも
笑いが絶えないようになっていった。
電話の最後にはお互いに「大好き」と
気持ちを伝えて切るのが習慣だった。

65 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/09(水) 23:29:51.71 ID:voGSAAi3o

リミの手紙は他愛のないことをつらつらと
書いてよこした。バカップルだが
関東と関西だから新幹線を使うことになり
高校生には高額だったが、会うことも考えていたし
実際に計画も立てていた。

実際の手紙の写真がこれ。
http://imepic.jp/20140709/840720

66 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 01:03:55.50 ID:Md8ATJLHo
手紙に2ヶ月後とあるけど実際には早まった。
9月の中頃、リミと電話していた時だった。

リミ「シュウ君、受験勉強はどうなん?やれてるん?」
シュウ「まぁやっとるけどボチボチでんな〜ww」
リミ「そうでっかww今の関西弁はまぁまぁやw」
シュウ「リミの声が聞きたくなると手紙読み返したりしてるw」
リミ「ほんまにぃ?嬉しいなぁ、実は私もやでぇww」
シュウ「再来月は会えるもんな」
リミ「うん!でも法事でこっちの方に来るのに平気なん?時間あるん?」

俺は以前から決まっていた関西方面の親戚の法事に親と行って
リミに近くまで来てもらい会うという計画を立てていた。
が、まだ少し先の話だ。
67 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 01:04:49.04 ID:Md8ATJLHo

シュウ「親にももう話してあるし大丈夫だよ」
リミ「あ〜シュウに早く会いたいよう〜」
シュウ「俺も会いたいよ。でも先立つものがなww宿代もかかるし」
リミ「そうやんなぁ・・・はぁ・・・!ダメ元で聞いてみよかなぁ?」
シュウ「は?なにを?」
リミ「シュウにウチ泊まってもらっていいかどうかww」
シュウ「いやいやいや、ないだろそれは!」
リミ「オカンは応援してくれはってんねんで。そしたらな
新幹線片道だったら私も協力出来るから!」
シュウ「いやでもリミんちってお父さんだっているわけだし・・」
リミ「オカンのいいなり!ちょっと聞いてくるしあとでかけ直すわ!」ガチャン!
シュウ「アゥ、いや!・・リミ!ちょ!・・・」
リーダーだけあって決めると早いのだった。
68 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 01:06:38.70 ID:Md8ATJLHo

リミから折り返しの電話が鳴る。
リミ「聞いて!オカンいいって!!」
シュウ「え〜〜〜〜!!!!それは緊張するやろ!」
リミ「会いたくないん?!」
シュウ「いや会いたいけどさぁ・・・」
リミ「けどなに?・・・・・会いたくないん?・・グシュグスン・・」
シュウ「あ〜いや会いたい会いたい!行く行く!
だから泣かない!な?泣かない泣かない!な?」
リミ「・・・ダッデ・・ヒック・・ズゴイイヤガルガラ
・・グシュ・・・アイダグナイノガドオモウヤロ・・」
シュウ「ごめんごめん!ちゃうちゃう!緊張するだけ!大丈夫!」
リミ「ホンドニ?・・・グシュ」
シュウ「リミがちゃんとご両親と俺の間にいてくれたら大丈夫だよ。な!」
リミ「グシュ・・・そこはちゃんとするし・・・エヘヘ・・グシュ」
シュウ「泣いたり笑ったり何やねん!?」
リミ「そやかて嬉しいもん・・・」
シュウ「そやなぁ」
リミ「いつ来れる?」
シュウ「ん〜っと・・・再来週の土日なら行けるかな」
リミ「ほんまに!?そんな早く会えるん!?やったぁ!!ww」
シュウ「って決めたら早く会いたくなって来たぁ」
リミ「ほんまやなぁ・・・嬉しいよぅ」
69 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 01:11:26.54 ID:Md8ATJLHo
>>62
あう、今気付いたww
お気遣いありがと。当然全てはあげないけど一部だけ。
70 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 01:21:04.09 ID:Md8ATJLHo

今日はここまで。
まぁ、それほど需要もなさそで、最初から
そのつもりで書いてるけどレスあると嬉しいもんだね
読んでくれてる人、ありがとう
オヤスミなさい
71 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/10(木) 01:28:10.62 ID:j+camt8Co
青春続くなーww
続きも楽しみにしてるー
72 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 02:04:26.73 ID:Md8ATJLHo
>>71
ありがと
明日でスマンが頑張るわ
73 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/10(木) 10:13:51.11 ID:xA4YOomw0
みてる
待ってる
(`・ω・´)b
74 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:24:00.29 ID:Md8ATJLHo

それからリミと数日の間、新幹線の時間と
リミの学校の時間を確認したりして
計画を立てた。

75 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:24:36.81 ID:Md8ATJLHo
>>73
ありがと
いくよ
76 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:25:14.11 ID:Md8ATJLHo

シュウ「いや、だから俺は早めについて
適当にうろついて時間潰すから。」
リミ「こっちうろつくとこなんかないし、
オモロナイで。だいたい怪しいってwww」
シュウ「おまww怪しいって何やねんなw
駅前なんかあるやろ、お茶するくらい」
リミ「そんぐらいはあるけど・・・ってかあるわ!
そんぐらい!馬鹿にしとるん!?wwちょっとぉ!」
シュウ「してへんしてへんちょっとだけな!www」

77 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:26:04.14 ID:Md8ATJLHo


リミ「なめたらあかんでぇwここはお城もあんねんで!
・・・ちっこいけどww」
シュウ「ほーまぁ見に行っとくか。それは会ってからでいいな。
だからちょっと早くつくけどどこで待っとけばいい?」
リミ「そしたらなぁ駅前に○○ってデパート的なww地味なんあるから
そこの1階のロビーでどう?そこなら迷わんし」
シュウ「わかったわかった。そこに12時半でいいね」
リミ「うん、学校終わってすぐ行く!」
シュウ「はいよ。じゃ明後日な」

78 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:26:36.69 ID:Md8ATJLHo

リミ「え!もう電話終わり!?」
シュウ「もう15分たったで」
リミ「しやけどもちょっとだけ」
シュウ「今日はリミから掛けてるからお母さんに怒られるって」
リミ「ダイジョウブ!」
シュウ「明後日会うんやし、な」
リミ「ワーカーリーマーシーター!!」
シュウ「よろし!」
リミ「早う会いたいよ、シュウ君・・」
シュウ「ああ、俺も会いたいよ・・」

79 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:26:58.59 ID:Md8ATJLHo


前日の夜はなかなか眠れずに
朝の早い新幹線に乗ると少し眠った。
目が覚めて慌ててどこかと確認したら
名古屋だったので安心したが、そこから先は
眠らずに乗り換えに備えた。
新幹線から在来線に乗り換えてさらに小一時間。
窓から見える景色に瞬く間に緑が増えていくのを
眺めながら「やっぱり遠いんだなぁ」と思いながら
それでもワクワクする気持ちが勝り、
残りの駅を数えながら過ごしていた。

80 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:27:13.60 ID:Md8ATJLHo

「着いたぁ・・・」
長い道のりだったがリミの住む街の駅に着いた。
天気には恵まれて秋晴れの清々しい空だった。
駅前のロータリーには数台のタクシーと
バスが1台ある程度。
人はいなくもないが、時間は静かに流れているように
感じるいい街だなと思った。
もっとも俺の街だけをみれば首都圏のベッドタウン的な
ところで、さらに外れたところにあるから
駅前の広さだけで言えばリミの方が大きかった。
リミの住む街に来たことで、気持ちももっと
近づけたような気がして充実感を味わっていた。

81 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:28:15.39 ID:Md8ATJLHo

約束の時間まで少しあるので街を散策した。
駅前から少し外れると古い町並みがあり、
曲がりくねった路地が街の歴史を物語っている。
田舎街によくある深い側溝が印象的だ。
俺の親の田舎にもこんな風景があり
懐かしさも感じた。
この街でリミが育ったこと、過ごしていることが
宅地造成で造られた街に住む俺からしたら
少し羨ましかった。

82 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:28:30.01 ID:Md8ATJLHo

待ち合わせのデパート的?な1階ロビーには
10分前に着いた。ランチをする場所は
リミに任せてあるし、渡すプレゼントは
ジャケットの内ポケットに入れたし準備万端。
と、突如視界が塞がれた。

83 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:28:53.56 ID:Md8ATJLHo

リミ「wwこれやってみたかってんwww」
シュウ「わかったわかった!ww」
リミ「誰でしょうww」
シュウ「泣きながら笑う人ww」
リミ「うるさい!ww」

84 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:29:14.74 ID:Md8ATJLHo

リミの手が離れて2ヶ月ぶりに
制服のブレザーを着たリミが現れた。

リミ「やっと会えたなぁ」

リミの手を強く握る。

シュウ「おぅ来たでぇ」

リミ「ありがとう」

シュウ「変わってないな」

リミ「シュウ君も・・・でな、早速なんやけど」

シュウ「?」

リミ「友達紹介していい?ww」
85 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:29:40.79 ID:Md8ATJLHo

シュウ「お、おう、もちろんww来てんの?」

リミが柱の影に声を掛けると照れながら二人現れた。

リミ「親友の早苗と恭子。二人とも私が彼氏が来るいうたら
ちゃんと紹介せいってwwよろしくね」

シュウ「あーはじめましてw」

早苗「早苗です。リミがお世話になってますww」
恭子「恭子です。泣かしたらわかってますよねww」

シュウ「はい!わかっとります。っていきなり!?www」

リミ「恭子は心配してんねんww遊ばれてるんちゃうかぁって」

恭子「まぁ見たらちょっと安心したけどねww」

86 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:30:00.81 ID:Md8ATJLHo

4人で昼食にお好み焼きを食べた。
早苗と恭子から俺は質問攻めにあった。
「リミのどこが良かったんですか?」
「彼女何人目?」
「地元で誘惑は?』
「浮気してないですよね?」
「誰か紹介してください」
「東京タワー連れてってください」
「ネズミの国、案内してください」
etc・・・・

87 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:30:20.91 ID:Md8ATJLHo

リミ「あんたらえー加減にしいやwww」
早苗「そやかてなぁリミだけえー思いしてるんやし」
恭子「そーやで、自分だけ」
リミ「恭子は彼氏おるやろww」
恭子「地元ではなぁ刺激ないなぁ」
早苗「地元でもおらん私はどないなんのん、ちょっとぉ!」

88 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:30:32.52 ID:Md8ATJLHo

かしましい関西女子たちの会話に圧倒されながら
お好み焼きを流し込んだ。
厚かましいお願いをして来た彼女たちも
ランチ後は「お邪魔でしょうからぁこれでぇ〜じゃあ」と
冷やかしながら帰っていった。

89 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 17:32:12.88 ID:Md8ATJLHo

シュウ「台風みたいだったな」
リミ「3人集まるといつもあんなんなんww」
シュウ「まぁいい仲間だね」
リミ「助けてもらってんねん、いろいろ」
シュウ「俺のこと愚痴ってんの?ww」
リミ「そう、泣かされたぁ言うてなww」
シュウ「おいおい、無いこと無いこと言うなw」

お城の公園まで街の中を散歩しながら
手を繋いでゆっくり向かった。
90 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:10:56.60 ID:Md8ATJLHo

広い公園の木陰のベンチに腰を下ろす。
週末ということで小さい子を連れた家族や、
俺たちのようなカップルもちらほら見える。
公園の売店で買った缶コーヒーを飲みながら
ひとしきり話したあと、改めてリミのほうに
体を向ける。
91 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:11:13.76 ID:Md8ATJLHo

シュウ「さて、じゃあリミ。ちょっと目を閉じて」
リミ「え?なになに?なに?」
シュウ「いいからいいからww目閉じてちょっと下向いて」
リミ「えーなんなん?・・はい・・」

92 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:11:25.52 ID:Md8ATJLHo

ポケットからプレゼントを取り出した。
ロケットのネックレス。中には合宿の時に撮った
俺とリミの写真を仕込み済み。
それをリミの首に掛けてチェーンを留める。

93 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:11:47.70 ID:Md8ATJLHo

シュウ「はいよし!」
リミ「・・えっ・・・あ〜ロケットやぁ。
あ、写真もちゃんと入ってるぅ!あ〜嬉しい!!」
シュウ「少しは安心出来るやろ?」
リミ「うん!安心できる・・・欲しかってん、これぇ。
つくろかなぁ思っててん・・・グシュ・・伝わってんなぁ
・・・グス・・ウレジィヨウ・・グシュ・・ジュウアリガドゥ」
リミの頭をポンポンして抱き寄せた。

94 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:12:03.38 ID:Md8ATJLHo

シュウ「嬉しくて泣いちゃうんだよね。一緒だからいいよ泣いて。
ギュウってできるから。」
リミ「ン〜〜アイ、アリガドー・・グシュ・・グス
・・ン、ン、アイダガッタヨウー・・グシュ・・グス」
シュウ「・・うん、俺も会いたかったよ」
しゃくり上げてるリミの背中をポンポンしながら
しばらくそうしていた。たまに通る人が怪訝な顔で
通り過ぎるが気にしなかった。

95 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:12:20.29 ID:Md8ATJLHo

落ち着いたところで言ってやった。

シュウ「・・で、そろそろ笑っちゃうんでしょ」

リミ「エヘヘへ・・バレたぁ?・・ヌフフフ」

シュウ「ヌフフかよ、今日はww」

リミ「あー泣いたらすっきりしたぁ」

シュウ「我慢してたんやな」

リミ「うん、でもこれからは大丈夫。ロケットあるし。
ありがとうな、シュウ君。」

96 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:12:50.24 ID:Md8ATJLHo

リミが目を見ていってくれて目が合う。
自然にキスをしていた。リミは驚いていたが
「ンーーンーーっ!」といって抱きついて来た。
それから公園の中をぐるっと回りながら
人目を盗んではキスを繰り返した。

97 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:13:09.07 ID:Md8ATJLHo

リミ「唇、腫れ上がりそうやわww」

シュウ「じゃそろそろやめとく?」

リミ「いやや、まだするぅ」

シュウ「いやでも・・(リミを見る)・・やっぱ腫れとるで、唇・・」

リミ「もともとやでほっといてんかぁww」

シュウ「そうかそうかそうだったかww」

リミ「もう!してやらんわww」

98 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:13:47.19 ID:Md8ATJLHo

夕日が城の白い壁をオレンジに照らし出したので
リミの家に向かった。駅前に止めてあったリミの自転車に
二人乗りをして駅から15分程の古い住宅街だった。

緊張のご両親との挨拶が待ち構えていた。
お世話になりますと挨拶して
少し話したのだがやらかした・・。
緊張しすぎて「ハイ」と返事するところを
「ヘイ」と言ってしまった・・。
話の流れでそのまま流されたが
俺の泊まる離れの部屋にリミに案内された時に
二人で爆笑だった。

99 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:14:05.08 ID:Md8ATJLHo

リミ「緊張せんでえーでそんなww」
シュウ「いやムリムリwwでも優しそうで良かったぁ」
リミ「オカンが許してくれてるから大丈夫やで」
シュウ「お父さんも静かな人やね」
リミ「あんまり怒らんし安心して。晩ご飯の準備手伝ってくるし
お風呂もためるから、ちょっとゆっくりしててなぁ」

100 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 19:14:25.06 ID:Md8ATJLHo

先に風呂を頂いて晩ご飯となった。
お兄さん二人は外出してたので
ご両親とリミ、俺と4人での食事となった。
合宿の時の話や地元のこと、進学についてなど
お母さんが中心で時々お父さんが入るような会話だが
基本的に二人とも穏やかでリミが一番騒いでいた。
合宿時の竹田との一悶着についてもリミから伝わっていて
「まぁ男の子はそのぐらいでいい。段々穏やかになるしなぁ」と
お母さんはお父さんの方を見ていった。
「そうやな」とお父さんはにこやかに答えていた。
お兄さんたちがやんちゃだったらしく後でリミから聞いた。
ちょっと安心。
食後、俺の部屋でリミとたっぷりと話し込んだ。
寝不足と疲れもあったので11時には
おやすみのキスをして早めに寝た。

101 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 22:31:16.12 ID:Md8ATJLHo


翌朝はリミが起こしに来てくれた。
枕元で俺の名前を呼ぶ声で目が覚める。
ニコニコ笑っているリミにグッと来てしまい
思わず腕を引いて布団に引き入れて抱きしめてしまった。
長い長いキスをして「・・・痛いぃ、シュウ君」と言われるまで
ギュッと抱きしめていた。
102 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 22:31:43.33 ID:Md8ATJLHo

シュウ「リミ、大好きだよ」
リミ「こんなんしてるなんて夢見たい、幸せやぁ」
といって抱きついてくる。
自然に目を閉じて唇をあわせる。
胸に手を伸ばすとちょっとビクッとして
俺の服を強く握っきた。
柔らかいリミの胸を服の上から
そして手を入れて直接触った。
リミの着ているトレーナーをそっと捲ってみる。
「恥ずかしいぃ」と目を閉じるリミにキスをして
そのまま胸にもしばらくキスをしていた。

103 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 22:32:31.91 ID:Md8ATJLHo

朝食を頂いてくつろいでいた。
リミが準備をすると部屋に戻っていなくなった時に
お母さんが笑いながら話しかけて来た。

リミ母「だだっ子で大変でしょww」
シュウ「いえ、僕の方が我が儘で」
リミ母「あの子言い出すと聞かないからよろしくね。
もう先週からテンション上がっちゃって大変だったのよ」
シュウ「はぁww」
リミ母「お父さんにもいじめたらアカンでって散々ww」
リミ父「すごかったなww」
シュウ「あーすいませんww」
リミ母「はじめてだからね、彼氏連れて来たのw」
シュウ「そうなんですか」
リミ母「そうなの。ダメな娘ですけどお願いします。」
シュウ「いえ、こ、こちらこそ宜しくお願いします。」

104 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 22:32:46.58 ID:Md8ATJLHo

リミが戻って来た。

リミ「なになに?私がなんだって?!」
リミ母「あんたが迷惑掛けるの目に見えてるから先に謝っといたの!」
リミ「なんでそういうこというのぅ!ww」
シュウ「まぁまぁまぁww]
リミ母「ほら、準備出来たの?!大事な時間でしょ。
どうせまた泣くんだから早く遊び行って楽しんでらっしゃい!」
リミ「泣かへんもん!」
シュウ「ほんまかぁ!?ww」
リミ「シュウ君までぇ!」

105 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 23:34:22.32 ID:Md8ATJLHo

二日目のその日はリミの生い立ちを辿るように
街の中を行ったり来たり。
新幹線の駅で見送ると言って聞かないリミと
3時頃の在来線に乗る。
ずっと手を繋いで離さなかったし、
話が尽きることもなかった。
街の緑が徐々に少なくなっていく様子を見ながら
着いた時の喜びと、もうすぐ離れてしまう
どうしようもない寂しさとのギャップが苦しめる。
106 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 23:34:43.93 ID:Md8ATJLHo

新幹線の時間に30分程の余裕があり
ベンチに腰掛けリミと話していた。
2本やり過ごした新幹線のうち1本は
おそらく中学生の修学旅行だろう。
車内の数名の男子がこっちを見て
指をくっつける仕草をしている。
キスをしろと言っているらしい。
手振りでやらんやらんと返しながら
飲み干したコーヒーの空き缶を5メートル離れた
ゴミ箱に投げて見事ゴール。車内で拍手してくれてる。
新幹線が動き出した瞬間にオデコにチュッとだけしといてやった。

107 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 23:35:03.74 ID:Md8ATJLHo

俺の乗る新幹線が来るとリミはもうしゃくり上げていた。

リミ「あーーあぁ・・グシュ・・グス・・・ワガッドルゲド・・
ムリヤデ・・・ジュウグンザビジイヨウ・・ウェッ・・グス・・・」
リミの肩を抱いて立ち上がり荷物を持つ。
シュウ「大丈夫だよ、来月も会えるやろ、法事のとき、な」
リミ「・・ウェッ・・ン・・ヒック・・アッデグレルン?・・グス」
シュウ「会うって約束でしょ?大丈夫だから、な」
新幹線のデッキで手を繋いだまま話していた。
ベルが鳴り最後に抱きしめてキスをした。
シュウ「じゃあまたね。家着いたら電話するから」
リミ「グシュ・・・ウン・・デンワマッデルヨ・・ゼッダイネ」
シュウ「愛してるよ」
リミ「リミモアイシテルゥ・・・」
その瞬間にドアが閉まる。窓の向こうのリミの顔がクシャクシャになる。
ロケットを出して俺に見せる。ただ頷いていた。
動く列車にあわせてやがて走りだすリミ。手を振り続けている。
顔をクシャクシャにしながら、ついて来れなくなっても
手を振り続け、そして小さくなっていった。
108 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 23:38:37.93 ID:Md8ATJLHo

リミとの二日間はあっという間だった。
日常に戻っても心の波が収まることはなく
行く前より確かに充実感はあったがより会いたくなっていた。
一週間後にリミからの手紙が届いた。
2通、友達からの手紙も同梱されており
笑わせてもらった。一つは早苗、もう一つは別の子から。
この子たちがいれば大丈夫な気がした。

http://imepic.jp/20140710/850100
http://imepic.jp/20140710/849950
http://imepic.jp/20140710/850020
109 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/10(木) 23:47:18.18 ID:Md8ATJLHo
849950は削除したので再

http://imepic.jp/20140710/856030
110 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/10(木) 23:52:51.04 ID:xieXCL2c0
>>109
昔女の子ってこういう字書いてたな…
懐かしいわ(^^)
111 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 00:22:43.02 ID:ZBGJ3bm3o
>>110
ありがと
そうそう男子も結構書いてた
今日はこの辺で
112 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2014/07/11(金) 19:42:12.66 ID:I4R9g6/E0
なんだろう写真見て凄く懐かしい気持ちになった、>>1の導入が若干小説風だな
113 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 19:53:29.88 ID:ZBGJ3bm3o
>>112
ありがと
懐かしく思えるなら近い歳かな。昔は手紙の折り方も女子は凝ってたし。
文章は何となく書いてるからスタイルはブレブレかな、すまん。
114 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:52:34.26 ID:ZBGJ3bm3o

1ヶ月後も会う予定だった。
だから電話・手紙はその話題で終始しており
二人とも落ち着いて過ごせたように思う。

法事のため家族と関西圏に向かう日は
以外とあっという間にやって来た。
今回はたいそうなプレゼントはないが
報告することがあった。進路についてだ。
115 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:52:53.85 ID:ZBGJ3bm3o

大学進学は決めていたが、志望校を
いくつか決めていたものの絞りきれずにいた。
その中で関西圏の大学があるのだが
将来のことも考えた上でそこを第1志望に
することに決めたのだ。

もちろんリミのことも後押ししたのは
否定出来ないが、一人暮らしをしたいのもあったし
その学科以外に興味が持てないのもあった。
そこに進学が決まれば
リミとは1時間半程度電車に乗ればあえる距離になる。
それをリミに報告をしたかった。

116 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:53:11.53 ID:ZBGJ3bm3o

紅葉で赤く色づいた木の葉も落ち葉となって
冬支度の始まる時期だった。
関西の都市部にある親戚が檀家となっている寺で
法事が終わり、会食を途中に失礼して
リミとの待ち合わせ場所に向かう。

新幹線の駅までは少し距離のある場所だったが
リミのよく知っている街らしい。
駅にはもうリミの姿があった。
改札の向こうのリミに手を振る。

117 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:53:26.27 ID:ZBGJ3bm3o

リミ「お疲れさまぁ。法事疲れへんかった?大丈夫?」
シュウ「大丈夫大丈夫。1ヶ月ぶりぃ!」
リミ「いいペースやねww」
シュウ「今後はちょっとあくけどな、まぁまぁ」
リミ「ここなぁ昔、親戚おって小さい時から来とるから少しだけわかるんよ」
シュウ「よし任せた!」

午後の柔らかい日差しを温かく感じながら街をあるき
甘味処と書いてある店に入る。

118 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:53:39.76 ID:ZBGJ3bm3o

リミ「ここなぁお抹茶と和菓子だしてくれんねん。あっちにそんなんないやろ?」
シュウ「ないな。でも抹茶は飲むな。お袋がお茶やってるから。」
リミ「え!?そうなん?すごいなそれ。お抹茶美味しいもんなぁ。」
シュウ「お作法無視してるけどww」
リミ「やっぱりなww」

今回はお泊まりもなく時間ギリギリの新幹線で
帰ることにしていたので時間がない。
早々に進路について報告した。

119 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:53:51.15 ID:ZBGJ3bm3o

シュウ「でな、報告があるんだけど」
リミ「なにぃ報告って、改まって?ヤなこと?」
シュウ「多分いいこと。」
リミ「なになに?」
にやけるリミ。
シュウ「進路は○○大学に決めました!」
リミ「嘘!?ほんまにかぁ!?ほんまに?ほんまに?」
シュウ「ちょwww受かった分けちゃうからww」
リミ「でも受かったら会えるやん!」
シュウ「そうだな。毎週でも会えるな。」
リミ「頑張って受かってぇ!絶対やでぇ!」
シュウ「今のところレベル的にはクリアしてるから大丈夫だと思うけどね。」
リミ「油断したらアカンで!念には念をやで!」
シュウ「そんな興奮しなさんなwwわかったからww」
リミ「あと半年足らずで普通に会えるんやろぅ?!めっちゃ嬉しいぃわぁ!」

120 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:54:10.47 ID:ZBGJ3bm3o

リミの興奮は収まらないまま
この日のデートは時間が過ぎていった。
新幹線の駅でも涙は見せずに楽しい雰囲気のまま別れた。

クリスマスはお互い家にいて
親に許可をもらってメリークリスマスの長電話。
正月はこれも許可をもらってあけおめの長電話。
手紙は1週間程度でやり取りしていた。

121 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:54:22.87 ID:ZBGJ3bm3o

年が明けて俺宛に小包が届いた。
高校生の俺に小包なんかほぼ届かないから
驚いたがやはりリミからだった。
中には手編みのマフラーが入っていた。
生成りのシンプルなマフラーで
メッセージカードが同封されていた。


122 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/11(金) 20:54:56.32 ID:ZBGJ3bm3o

これがそのメッセージカード
http://imepic.jp/20140711/751040
123 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:48:52.81 ID:M3NIpvuGo

リミの編んだマフラーは
俺の高校の詰め襟の制服に
沢山の毛がついたがそれでも使っていた。

リミは編み直すと言っていたが
俺の目から見たら十分なできだったので
直さなくていいと話していた。

124 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:49:10.99 ID:M3NIpvuGo

リミ「でも納得出来ひんもん!」
シュウ「いやもったいないし」
リミ「アカンねんて、ちゃんとしたいん」
シュウ「じゃこれは駄作ということか」
リミ「失礼な!」
シュウ「ちゃうやろ?」
リミ「あーんでもアカンのん!」
シュウ「じゃ来年別の編んで」
リミ「えー」
シュウ「編むのは一緒やろww」
リミ「わかりました!もう勉強しいや」
シュウ「してるって」
リミ「ほんまにかぁ?絶対受かってや」
シュウ「任しとけ」

125 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:49:31.50 ID:M3NIpvuGo

リミはいつも励ましてくれたし
十分支えになってくれていた。
いつしか俺の方が電話を切ることを
嫌がっていたのでリミに諭され、
リミの優しさだと思って受験まで頑張れた。
そして試験を終え合格発表の通知が家に届いた。

「合格」

学校への報告よりもリミへの電話が先だった。

126 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:49:49.09 ID:M3NIpvuGo

シュウ「合格!」
リミ「おめでとう。頑張ったなぁ」
シュウ「これで近くなるな」
リミ「そうやな、良かったな」

どことなく元気がないが気のせいだろうと
とりあえずその日は電話を切った。
だが気のせいではなかった。

127 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:50:07.19 ID:M3NIpvuGo

1週間程して電話をしてその理由がわかった。
リミが電話に出た時から元気がない。

シュウ「なんか元気ないな?」
リミ「・・・」
シュウ「どうしたん?言うてみ?」
リミ「・・・あんなぁ・・・」
シュウ「・・ん?」
リミ「グシュ・・・なんかな・・気持ちがわからへんの・・・グス」
シュウ「え?・・・わからんて・・俺のことが・・好きかどうかってこと?」
リミ「グシュ・・ごめん・・グス・・ごめんなさい・・」
シュウ「・・・そうか」

128 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:50:29.20 ID:M3NIpvuGo

それから一時間ほど話した。
俺への気持ちがわからないまま
受験を控えていた俺に言えなかったらしい。
そのまま時が過ぎるうちに恋愛感情もなくなり
ここ数日は電話も重かったということだった。
心臓の鼓動が激しくなり、リミが泣きながら
一生懸命説明してくれるのを黙って聞くしかなかった。
頭の中は真っ白で、ミゾオチの辺りが苦しい。
引き止める言葉も、この時点ではリミには届かずに
最後は溜息をついてあきらめた。

129 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:50:54.13 ID:M3NIpvuGo

シュウ「・・・わかった・・我慢してくれてたんか・・・」
リミ「・・ごめんなさい・・・グシュ」
シュウ「いや・・こちらこそ・・・。わかったから、な。
じゃ・・・別れよか・・。ウン、ありがとな、支えてくれて。」
リミ「ウェッ・・ヒック・・・ゴメンね・・・ゴメンね、シュウ・・」

泣きながらリミは電話を切った。
頭の中は「なぜ?なぜ?」の繰り返しだった。
納得できるはずがないので当然眠れない。

130 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:51:15.65 ID:M3NIpvuGo

合宿の時からのリミとの思い出が蘇ってくる。
蝉が鳴き続ける並木道を夕日の中を二人歩いたこと。
竹田との一件でベンチにいた時に覗き込んできたリミの顔。
探りをいれてリミを怒らせたこと、そして翌日告白したこと。
リミの家に泊まりにいってキスをしたこと。
細かい電話での喧嘩や手紙も読み返したりしてしまう。
未練タラタラの情けない男だ。

131 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:51:32.30 ID:M3NIpvuGo

最後に会ったのが前年の法事の時だから
4ヶ月近く会わずにいたし、
会わないで終わってしまったのが
悔やまれてならなかった。
最後に会ってちゃんと話したい。
朝方まで悩んだ末、結論は出た。
リミに会いに行こう。

132 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:52:34.84 ID:M3NIpvuGo

週末ならリミもいるはずだった。
別れの電話から2日後、俺は久しぶりの新幹線に乗った。
ろくに寝れていないから(前もこんなんだったなぁ)と
思いながら少し眠った。
昼過ぎについた久しぶりのリミの街は曇り空の下で
でも駅前を行き交う人の流れがあり、
俺の深く落ち込んだ気持ちを
まるで笑われているかのようにも感じた。

133 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:52:56.47 ID:M3NIpvuGo

駅前のビジネスホテルにチェックインして荷物を置き、
記憶をたよりにリミの家の方へ向かった。
数ヶ月前、リミと歩いた記憶が
鮮明に蘇ってくる。
手を繋いで歩いていたのが昨日のことのようだ。
苦しくなり溜息がついて出てしまう。
ちょっとでも話せて、リミの口からもう一度はっきりと
別れの言葉をきけたらそれで納得して帰ろう。

134 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:53:18.38 ID:M3NIpvuGo

3時頃、リミの家が見える交差点についた。
そこの店先にある公衆電話から意を決して
電話をかけた。

(rururururu・・・・)
電話は鳴っているが誰も出ない。
不在のようだった。
しばらくここで時間をつぶそうと思った。
まだ3月の頭で寒さが身にしみてくる。
ホットの缶コーヒーを2本程飲み、
遠目にリミの家を確認しながら待った。
立ちっぱなしで腰も痛くなって来た。
1時間も立ったろうかリミの家に
目をやった瞬間に誰かが家に入っていくのが見えた。
一瞬だったので確信は持てなかったが
リミのような気がした。

135 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:53:32.97 ID:M3NIpvuGo

また電話をかけた。
(rurururururu・・・)
(出てくれ・・・)
リミ宅「はい。○○です」
リミの声だった。
シュウ「・・・あぁ、俺だけど・・・」
リミ「・・あぁシュウ君・・元気?」

気を遣ってくれてるのか優しい声だ。

136 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:54:27.64 ID:M3NIpvuGo

シュウ「・・ま、まぁ大丈夫・・あのさぁ」
リミ「・・ん?どうしたん?・・・」
シュウ「・・あのな・・これが最後でいいんだけど・・
ちょっと・・会って話せないかな・・」
リミ「・・・うん、いいけど・・でも会うっていつ?・・・」
シュウ「・・今・・・」
リミ「え?!・・今って・・来てるん?!」
シュウ「・・ああ・」

リミが慌てるのがわかった。
137 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:54:42.09 ID:M3NIpvuGo

リミ「どこ?!どこにいんの?!」
シュウ「・・すぐ近くの公衆電話」
リミ「角の?ちょっと待って、すぐ、すぐ行くから待ってて!」

138 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:55:03.11 ID:M3NIpvuGo

リミが慌てて電話を切ってまもなく
家の玄関が開きリミが飛び出して来た。
近づくに連れてリミが泣き出しているのがわかった。

リミ「シュウ君!」

俺の胸に飛び込んで来て本格的に泣き出すリミ。
泣きじゃくって言葉にならない。

139 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:55:18.75 ID:M3NIpvuGo

リミ「グシュ・・・アイニ・・キデクレダン?」
シュウ「ああ・・最後にな・・ちゃんと話したいと思って」
リミ「ゴメンな・・ゴメンな、シュウ君」
シュウ「謝らんでいい・・リミがそんな泣くな、な?」

リミが首を強く振る

リミ「・・あれからも悩んでてん・・まだ好きかもって」
シュウ「ほんとに?」

リミが強く頷く
140 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:55:36.78 ID:M3NIpvuGo

リミ「・・んで、今わかった・・やっぱり大好きや」
シュウ「俺は変わらす大好きだよ・・」
リミ「ゴメンな、苦しめてゴメンな・・・グシュ」

俺の胸に顔をうずめてしばらく謝っていた

リミが落ち着いて近くの公園で
手を繋いだまま話していた。
141 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:55:50.75 ID:M3NIpvuGo

リミ「会えんかったからなんかなぁ」
シュウ「んー今こうしてるってことはそうやろなぁ」
リミ「じゃあこれからは大丈夫やねww」
シュウ「我慢しすぎたんやろ?我慢せんといてなw」
リミ「うん。んー・・」

リミがキスをして来た。何度も何度も。
142 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:56:06.29 ID:M3NIpvuGo

シュウ「・・・良かったぁ、来て」
リミ「ほんま、ありがとう・・幸せもんやね,私」
シュウ「俺も幸せもんや」

その日は俺はホテルに泊まりリミは帰った。
翌日朝から一日一緒に過ごして
俺の引っ越しの日程を早めて
手伝ってもらう話をしたりして
楽しく過ごせた。

143 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:56:20.76 ID:M3NIpvuGo

そして遠距離恋愛から晴れて
普通のカップルのように過ごせるように
なっていった。

144 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 02:59:14.09 ID:M3NIpvuGo

第2章 遠距離恋愛編はここまで

ちょっと週末は仕事が立て込むのでしばしあくかも。
オッサンのつたない文章で見てくれてる方がいたら失礼。
コメントは嬉しいです。
145 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/12(土) 03:52:42.99 ID:Q4jsPUDq0
なんという青春
泣くとリミさんがカタカナになるの、可愛いけど少し笑ってしまう ほほえましいw
146 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 05:10:08.74 ID:M3NIpvuGo
>>145
ありがと
誰しもそれぞれ青春はあると思うんだな。
こんな引きずることになるとは思わなかったがw。
泣きながら喋られると聞き取るのに技術が必要ww。
当初は泣いた後は笑って終わってたからよかったけど。
147 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/12(土) 07:56:06.47 ID:zJNhA4GSO
面白いけどスレタイちらっとみたらすごくドキドキしますな
いやあ乙
148 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 08:12:26.19 ID:M3NIpvuGo
>>147
ありがと
え?スレタイでドキドキする?w
、、、に何か淫靡な妄想しちゃうかなw
だとしたらスマンコ!
149 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/12(土) 10:33:30.50 ID:6PgMSVwv0
堀ちえみに似てるのん?
補完は堀ちえみでええのん?( ^ω^ )
150 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2014/07/12(土) 13:16:55.98 ID:ZJ+mtm2xo
仕事がんばれよ!
151 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 14:35:52.22 ID:M3NIpvuGo
>>149
ありがと
髪型が堀ちえみだったんだよねw
補完は八千草薫の若い時
口元はそっくり 目元はスッキリ一重ね
152 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/12(土) 14:36:55.78 ID:M3NIpvuGo
>>150
ありがと
頑張る!アベノミクス効果ないけど
153 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/15(火) 17:32:53.32 ID:ciP81nFC0
俺は待ってる(`・ω・´)キリッ
154 :シュウ ◆c44T.vkLFVLC :2014/07/15(火) 18:35:35.84 ID:kjYMBTJsO
>>153
待ってくれてありがと!
ごめん、ちとバタバタして。
明日朝には多少上げられてると思う。
しばしお待ちを!
155 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/20(日) 10:36:34.56 ID:Yi7zCnFU0
まだまだ待ってる(´・_・`)
156 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/23(水) 10:03:03.04 ID:vf/jO1Yx0
まだバタバタしてるんだな(´・ω・`)
157 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2014/07/24(木) 02:53:21.94 ID:B91GXC+N0
田端でバタバタしてるのかな
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