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【新規】ここだけ魔竜世界ロールスレッド其の壱【歓迎】 - パー速VIP 過去ログ倉庫

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1 : ◆HKjEOBQP/. :2015/10/31(土) 11:58:38.44 ID:gfKfHURXO
――人類を滅ぼす【開闢龍】が復活の兆しを見せた――

無数の人類の中から龍に選ばれた【龍の眷属】達は己が目的のため世界の破壊を始める

残された人類たちは【超人】とともに、人類最後の地【砦】で龍たちの来襲に対抗せんと立ち上がる

【開闢龍】の復活まで、残された猶予は後一カ月。勝鬨を挙げるのは人類か、龍か?

チート能力を持つオカルト魔法要素の強い能力を持つ「龍の眷属」陣営と、
チート火力SF科学能力を持つ「超人」(人類)陣営、二つに分かれて戦うなりきりスレです
能力は自作型。
期間は「一度人類サイドに封印された『開闢龍』の封印が解ける」までの1か月を予定。
各陣営のトップはGMのロール。
土日含む週4で「GMロール」があり、ストーリーが展開される。
ストーリー展開に沿って戦うもよし。勝手に戦うもよし。
土曜深夜にはイベント戦を予定。その勝敗いかんでストーリーが変化。
竜サイドの目的は「人類を根絶やしにし、開闢竜を中心とした地上の新たなる秩序を作ること」
やや宗教じみている。一人一人が自立し、力で真の独立を果たす。龍の下の究極の個人主義。
人類サイドの目的は「人類の生存と旧秩序の奪還」。 助け合い、友情、愛といった関係性を重視。
「龍の眷属」は、「飛行」「頑強」といった基礎能力のほかに、固有の魔法能力を一つ以上所持している。一人一人がチート主人公クラスの能力を持つ。
ただし、眷属同士は「連携」の意志が弱く、また眷属同士が近い距離で能力を発動させると「血の干渉」が起きてしまい、能力が落ち、頭痛や体の変調などが起こるため、共同戦線は基本的にしない
「超人」および「人類」は、未来の科学技術を駆使できる。
基本的に「装備品」に頼った能力を持つ。
科学力は「ビーム兵器が日常的になった程度」「ナノマシン媒介の精神感応装置」「限定的な瞬間移動装置」等も試用できる。
人類サイドは単独では「龍の眷属」ほどの力は持たないが、「チーム」で戦うことができる(NPCプレイを可能とする。ただしNPCは確定で殺されてしまう。装備品扱い)
ただし、中には龍に匹敵する能力を持ち、単独で戦う事を好む「超人」もいる。

○魔翌竜世界へようこそ、基本ルールは以下になります
•確定攻撃、確定描写の禁止
•複数の自分の持ちキャラクターでの二人がかりでの攻撃
•持ちキャラクター同士のアイテムの受け渡し、情報の共有
•完全防御、完全回避の多用
•能力を超えたキャラクターの行動、能力の駆使
•版権キャラクターからの露骨な転用
•その他相手を不快にさせる言動、書き込みの禁止
•凍結不推奨、なるべくその日の内に終わらせる事にして下さい
•トリップ必須
•返信はなるべく早く、文の長さよりも動きとテンポです

その他、より詳しいルール等はwiki【http://www25.atwiki.jp/maryuworld/pages/14.html
避難所は【http://jbbs.shitaraba.net/game/59376/
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少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
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君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
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笑えるな 君のせいだ @ 2024/04/23(火) 19:59:42.67 ID:pUs63Qd+0
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【GANTZ】俺「安価で星人達と戦う」part10 @ 2024/04/23(火) 17:32:44.44 ID:ScfdjHEC0
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2 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/10/31(土) 12:00:55.96 ID:gfKfHURXO
GMロール
1週目ロールストーリー&ミッション
○龍サイド

【"開闢龍"の息吹を、「始祖の間」と呼ばれている空間で聴くものがある】
【今はただの球状となったそれは、「龍」としての肉体を封じられた開闢龍のつかの間の宿り木である】
【そこから、強い思念波を、ラシャ一枚を纏う龍の守り人の一人は球を抱きかかえながら、感じ取っていた……】

「……お目覚めですかな、開闢龍」

【球は鈍色に輝き、また一層つよい思念波を放った】
【【龍の眷属】ならば、その思念は世界中どこにいても感じ取ったことだろう】
【開闢龍はあるイメージを伝えていた】
【それは、半島に居座る三重の防護壁に守られた都市……『砦』】

「ほう……こんなところに、まだ人が群れていましたか」

【龍の眷属の一部では、すでにその地は知られていた。人類が最後に組織的な抵抗をしている場所】
【開闢龍は、ただその地のイメージを指し示す】
【そこに、何かがある】
【だが、開闢龍は言葉を持たない。何かを具体的に指し示すことはない】
【だが、【龍の眷属】は全員、その地、『砦』を知った……】

「虐殺せよ、と。その時が来た、と……そういう理解でよろしいか?」

【守り人はそう念じ返すが、次の瞬間には球からの思念波は止んでいた】
【守り人は静かに笑みをたたえると、しっかと、その『砦』の方角を見据えた……】

※龍側GMロール
【『龍の眷属』全員が「開闢龍」からの思念を受信する。皆、「砦」の位置を把握したこととなる】
【ただしその『砦』のイメージのメッセージが意味することは、各龍が解釈することになる……】
3 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/10/31(土) 12:03:16.74 ID:gfKfHURXO
1週目ロールストーリー&ミッション
○人サイド

【人類の集う、最終防衛都市『砦』。その評議会館地下。研究ラボ……】
【数人の白衣の研究員たちが、ある研究成果とその装置を眺めている】
【その研究員たちに混ざって、ことによっては、何人かの超人や戦闘員の姿もあるかもしれない】

『対龍無効化装置……そんなものが、今更本当に実現可能なのか?』

【一人の研究員がそう疑念を口にすると、その左ほほを報告書ごとぶん殴る者がいる】

「今更などではないッ。最短結果だっ」

【ヒステリックにわめく老博士は、どこから取り出したのかチョークを取り出し、
 崩れかけそうな壁に高い筆圧を押し付け、計算式を書き始める】

「……『龍の眷属』……そやつらが、基本的に単体行動なのはなぜか……
 やつらが特殊な力……マァ、仮に、愚鈍共が呼称する「マホウ」という表現を使ってやろう!
 「マホウ」起因の現象が発動される際、特殊な周波の波が観測されることが分かっておる。
 ところがその波は、龍ごとに微妙に異なる。
 そして……その波は……他の龍同士重なると、互いを打ち消すような働きを示すことが判明しているッ」

【老博士はツバを飛ばしながら熱弁を続ける】

『それはつまり、龍が二体以上近接すると、奴らの能力を封じられると……』
「愚鈍がッ! そう言ってるではないかっ!」

【エキサイトする老博士はまたしても報告書で口をはさんだ研究員の頬を殴る】

「この波動は、きやつらの呼吸、鼓動、すなわち血液の流れ……が起因となっていると推測される。
 この波動を、我らがもし利用できたならば……」
『「龍」同士の反共鳴を利用して、無効化できる……』

【そう語ると、老博士は、研究室の奥で静かに座っているかもしれない、一人の"超人"をにらみつける】
【彼女は、「あらゆることを瞬時に回答できる」という異能の持ち主でもあり、この『砦』を司るスーパーコンピュータでもあり、神のごとく予言者でもある】
【老博士はしかし、彼女に有無を言わせず、話を続ける】

「しかし、だ。……その反共鳴。いわば、「血の干渉」とも言うべき現象を引き起こし、反龍装置に組み込むには……」
『「生身の龍のサンプルが足りない」』

【そのつぶやきは、その”超人”である彼女から発せられたのかもしれないし、そうでないかもしれない】
【老人はそのつぶやきをかき消すように怒鳴る】

「つまりだっ。愚鈍な戦闘部隊ども、遊撃兵、ならびに全攻撃的守備隊、調査旅団、遠征補給班、すべての武装セクションは……今後龍との戦闘に際し、
 一体以上の「龍の捕獲」、あるいは、「心臓稼働状態での遺骸の回収」を命じるッ。
 期間は、一週間だ。一週間以内にそれらを手に入れれば、龍どもの能力を減じられるっ。
 すでにこの地の近辺、並びに内部での【龍の眷属】との戦闘が確認されている。
 時間の猶予は……ない」
『「最悪、龍の血液の確保ができれば研究は継続できるわ……」』
「だぁまぁれぇっ"計算機"!!」

【老人はついに癇癪をおこすが、おそらく、小さく声を挟んだ声の主は涼しい顔を浮かべている事だろう】

・・・・・・

【かくて『砦』の全戦闘部隊に指令が下された】
【「「龍の眷属」を捕獲、あるいは、「心臓稼働状態の遺骸」を確保せよ」】
【「最悪でも「血液」のサンプルを手に入れよ」】
【「これらは、一週間以内に実行されたし」】
【と……】

【10月31日。午前零時】
【『砦』のサイレンは、作戦開始の鐘を告げた】
【くしくもその時間は、【開闢龍】がすべての龍たちに『砦』の存在を明かした念波を送ったのと、ほぼ同時刻であった……】
※人側GMロールミッション
【「龍の眷属の捕獲」「心臓稼働状態の遺骸」を手に入れろ、という指令が下される】
【同時に「血液」のサンプルを手に入れろとも指令が下る】
4 :ルーチェ ◆RRvBwrccusoE [sagesaga]:2015/10/31(土) 12:34:26.33 ID:aq3AlImko
指令が下され、研究ラボから徐々に人気が消えていく。
その中で、奥の椅子に座っている彼女は、依然として動かずにいた。
無愛想な表情を崩さないまま、顎に手を当てて何かを思案しているような。

「……窮鼠猫を噛む、とはよく言ったものだが。
 場合によっては、存外面白い展開になりそうだな」

独りでに小さな笑みを零す。その様子は、さながら無邪気に笑う子供の如く。
人類の瀬戸際と言っても過言ではないこの状況を、彼女は楽しんでいるのだ。
傍から見れば、行きすぎた実験で精神に異常をきたしたとしか見えない言動であるが。

「だが、まだ私が本格的に動く時でもあるまい。
 すぐに実験が行なえるようにして、軽く散歩にでも行くとするか」

立ち上がり、龍のサンプルが入手でき次第実験ができるように準備を整えておく。
太陽は嫌いだ。肌に光が当たると痛い。だが、陽気で暖かいあの空気は嫌いではない。
彼女は準備を終えると、手元の銀色の立方体を日傘の形へと変化させ、ラボを後にした。
5 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/10/31(土) 19:11:02.17 ID:k5EJ1G0Q0
「この、思念は……」

ある森林の上空に"彼"は居た。
文字通り黒く染め上げられた木々は、各所に打ち倒され、削り取られた痕跡が残っている。
唐突に頭を押さえたかと思えば、程なくして彼は、恍惚とも言える表情で彼方を眺めていた。

「間違いない。ああ、我等が主よ……」
「この場所を指し示すは、ひとえに貴方の崇高たる目的が在ってこそ……」

視線の遥か向こうに聳えるは、ある三重の殻。
砦が其処に存在していると知るや否や、彼は宙空を駆け出した。

「……理解した。ええ、貴方の意志は、私こそが誰よりも理解出来る」
「……そう。この"蛇遣"こそが、最も速く成すべき事なのだ……」

彼は空を駆け抜ける。その方向は、忠誠心を体現するがごとく、砦に向けて一直線に。
目の前に控える彼等を見つめて、彼は低い声で呟いた。

「……待っていろ劣等共。我が主の御前に、貴様等は残して置けん……」

突き抜けるような秋の空。
龍の進軍は今、ここに始まった。


6 :ツングースカ ◆4pdiqV9Ho6 [sage]:2015/10/31(土) 19:54:49.08 ID:elqwfJ7Po
>>5
「飛行生物を龍種と確認。
アースドライブシステム作動、補足行動に入ります」

空を駆け砦に向かうアンシェルスをを補足したツングースカの周囲の空間が歪む。
磁場を発生させ地磁気との反作用によって飛行を可能にするアースドライブシステム。
地球の自転が止まらぬ限り空中での慣性を無視し飛行運動が可能となるのだ。
 
背中から数発のミサイルを発射させながらアンシェロスの進路へと宙を駆ける。
 
「私は元ロリア連邦特殊部隊ツパッツナズ伍長ツングースカ
あなたを捕縛する予定でしたが、捕縛不可能と判断し殲滅行動に移ります」
 
既に肉の体はなく、脳すらも電子ネット網を駆け巡るニューロン活動でしかないツングースカを人たらしめているものはただ一つ、自我である。
こうして他者に自分を認識させることによって結果投影した人間である自分を自認するのだ。
 
宣言と共に構えるのは長さ2M直径が1Mはあろうかという巨大は砲。
その銃口の闇に光が収束されていく。
 
同時に別の軌道を描いて飛んでいた小型ミサイルが一斉にアンシェロスに向かい、数十メートルの距離で爆発。
無数の電磁ネットが襲い掛かる。
当初の予定ではツングースカが姿を晒し注意を引いているところで電磁ネット群で絡め取る予定であったのだ。
だが対峙してみてわかったのだ。。
この龍種は危険すぎる、と。
この場で全力をもって殲滅しなければならないと。
 
本命であった電磁ネット群は囮となり、囮であったツングースカは本命となる。
巨大な砲に収束された光はレーザーとなって射出された。
ツングースカも砲を持ったままアンシェロスへと突撃するのだ。
それはさながら光の攻城槌のように。

/不慣れですがよろしくお願いします。
7 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/10/31(土) 20:18:14.06 ID:k5EJ1G0Q0
>>6
「……!」

前方より飛来する、複数の飛行物体。それに気付いた彼は即座に、空中で肉体にブレーキを掛ける。

「……劣等種か……どれ、貧弱な頭脳でどれだけ成長したか……前哨には丁度良し」

彼は人間の名乗りも耳にせず、独り言を呟き。
直後に襲い掛かって来た電磁ネットの波を目視して、横に避けるように動く。
瞬間、彼は光を視る。それが敵の放った攻撃である事に気付くのには、マイクロ秒とかからなかった。

直後。突如として彼の身体から、暗い"何か"が溢れ出た。
真っ黒な煙のようなオーラは、空に穴が空いたかと錯覚させるかのように深く暗く。
その闇は槍の如き形を成して、さながら光線の様に、飛来する光線を迎撃する。
闇と光が混じり合う。対消滅の無の向こうに、彼は劣等種の姿を垣間見た。

「……この程度か……やはり劣等、成長など見込んだ私が愚かであったか?」

突撃を敢行する人間に対して、彼は前面に"能力"を展開する。
瞬間、秋空の中に突如として、奈落の穴が開かれた。
暗黒の深淵は、全てを呑み込むがごとく。大口を開けて、来る劣等種を待ち構え。

 サプライズ・アンシュルス
「併  合  だ」


一閃。放たれるは闇の光線、太くて暗く、瞳に邪悪に映り込む。
暗転した光は、対峙するすべての敵を併合せんと、前方より襲い掛かる━━━━━!

「……何方にせよ……消えて貰うぞ?瓦落多の機械細工めが」



8 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/10/31(土) 20:28:19.19 ID:7AAV5UKK0
絶海の孤島にありし、周囲全体を防護壁に囲まれた街の一角。
その壁―――ミサイルや核爆撃でも容易には破壊不可能な強固さであるとの噂もある。
しかしながら、それを敢えてする必要など存在しないのであるが。

「……ふーん、ここがさっき送られてきた場所ね」

突如現れし黒影。小柄な体躯を覆い尽くさんばかりの四枚の巨翼を翻し、少女は舞い降りた。
銀髪紅眼。動きやすいように改造された和服を着用し、腰に刀を差している様子だ。
それだけでは普通の人間のようにも聞こえるが、双角と両翼から【龍の眷属】であると一目で解るだろう。

「へェー……こんな窮屈なところで結構な街並みだこと。あっちはどうなってるのかしら」

つい先ほど開闢龍より送られし思念の、イメージ像の意味について彼女なりに解釈はしていた。
ただそれとは別に、人類の住まう『砦』の内部に如何なる光景が存在しているのかという好奇心もあった。
なので特別人間を探す雰囲気も見せず、散歩のような歩調で軽やかに歩き出した。

もっとも彼女もおよその眷属と同様であり、龍の思念は絶対にして絶大である。
故に左手に携える一振りの日本刀の下紐は疾うに外しており、常時抜刀できる状態を保っている。
もし人間を視界に捉えたならば、即刻“駆除”に取り掛かれるようにだ。
9 :ツングースカ ◆4pdiqV9Ho6 [sage]:2015/10/31(土) 20:37:20.45 ID:elqwfJ7Po
>>7
捕縛の命令を無視してでも完全殲滅する攻撃を選んだ。
その自身の選択に間違いがなかった事を確認したツングースカ。
完全に消滅させるつもりで敢行したレーザー吶喊攻撃は闇の槍にて相殺されたのだ。
 
>「……この程度か……やはり劣等、成長など見込んだ私が愚かであったか?」
 
対消滅の無の向こうで呟くアンシェロスがツングースカの目に映る。
そのまま突撃体制のまま接敵というところでその前に空中に漆黒の穴が出現した。
まるでその場の空間自体が削り取られたかのような闇。
 
そこから放たれた一閃
暗転した光はツングースカを呑みこみ虚空を突き抜けた。
が、闇が薄れた中にツングースカは灼熱し半ば白い光を発しながらそこにいたのだ。
 
「熱変換システム作動確認、敵エネルギー98.3%を吸収。五行循環システム稼働開始」
 
龍種から手に入れた技術。
五行循環によるエネルギー吸収により、アンシェロスのサプライズ・アンシュルスを【喰った】にだ。
そのエネルギーを上乗せしたツングースカは通常の出力をはるかに上回る。
 
一気に間合いを詰め密着し手に持って超振動ナイフで細かに切りかかる。

「先ほどあなたは成長を見込んだ、と言いましたね?
人を滅ぼす龍種であるあなたが人の成長を期待しているのは……なぜ?」

矢継ぎ早に繰り出されるナイフの刃先は超振動しており、いかな龍種の強力な外皮であっても切り裂くであろう。
そしてその繰り出されるスピードは更に速くなっていく。
が、そのスピードが長く持たないであろうことはすぐにわかるだろう。
 
サプライズ・アンシュルスは喰らうにはツングースカの許容量が足りないのだ。
あまりにも膨大なエネルギーは循環させても収まりきらず、今のツングースカの強化はあり余りエネルギーの排出にも似ている。
体は灼熱化し、ナイフを振るうたびに肩口から、こめかみから小さく煙が噴出し始めている
10 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/10/31(土) 20:55:14.17 ID:k5EJ1G0Q0
>>9
「殲滅には久しく見ぬ劣等よ……期待など、勘違いも甚だしい」
「これは"時間計測"だ」

闇をその身に受け、しかして其処に存在する劣等種の存在に、彼は少しばかりの疑問を感じていた。
その理由は直ぐに分かった。

奴は━━━━━━━━━自分の闇を、文字通り"喰らった"のであると。
彼はそれに気付いた瞬間、爬虫類に特有の縦の瞳を見開き、肩を震わせた。
その様子から見て取れるは、明らかなる"怒り"であった。

「……地に伏し、我等を崇めるべき劣等が……」

迫り来るナイフ。しかしその刃は、紙一重の位置で"停止"するであろう。
薄く展開した闇が、まるで鋼の如く硬質化し、自らの魔力を帯びた刃を受け止めているのだと。

「或ろう事か……主の力に漬け込むかッ!!」

怒気と共に、闇が弾ける。
受け止めていた刃を腕と共に弾き飛ばす事が叶えば、彼は即座に、先程展開した奈落の穴を━━━━━━"五つ"展開するだろう。

「薄汚い絡繰りめ。我が力に触れた代償は高く付くと思え」
「喰えるものなら喰らうがいい、存分にな!!」

直後。五つの闇の閃光が同時に、その腕を掴んでいようがいまいが━━━━彼女の肉体に向けて、一点に発射される。
怒声は高く。劣等に遣われた事は、其れ程迄に彼の神経を逆撫でたと言うのか。

それは全て、彼等の"主"への信仰によるものだと━━━━━人間は知らないであろう。

11 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s :2015/10/31(土) 20:57:56.07 ID:k5EJ1G0Q0
>>10
//修正の名残が残っていました。
//腕を掴む〜の下りは無視してください
12 :ツングースカ ◆4pdiqV9Ho6 [sage]:2015/10/31(土) 21:12:54.38 ID:elqwfJ7Po
>>10
待機が震えるがごとき怒声にツングースカの頬が歪む。
あと一歩のところで超振動のナイフは展開された闇のヴェールが受け止めていた。
しかし、この失敗すらもツングースカにとっては、人類にとっては、一つの成果なのだから。
 
>「或ろう事か……主の力に漬け込むかッ!!」

怒気とともに闇がはじけ、ツングースカも吹き飛ばされるが、何とか宙にて踏みとどまる。
が、そこまでであった。
展開される奈落の穴五つ。
そしてもはや出力より暴走を強める喰らった闇の力。
 
「喰らいましょう。ですが食らうのは定命の人間ツングースカではなく、種として龍と同様に続く人が!」
 
ツングースカもまた人間であることに、人であることに信仰を持っていた。
個体としての人間は龍種に比べ脆く儚い。
だが種族としての人は、命を繋ぐという方式を取っているというだけで、龍種と同様にその存在を継続していくのだから。
それが今の形態となったツングースカそのものでもあるのだから。

その言葉を残しツングースカは闇に呑まれその存在を消した
 



#################################

N/65-Bポイント15342E3345ツングースカ端末龍種との戦闘の末消滅
転送されたデータを砦と共有同期完了
端末のアップデート開始……
砦の電子ネット網で構築されたニューロンに電子の波が走る
 
ツングースカは死なない
一個体が消滅してもそのデータは受け継がれ、更なる強化を得るのだ。
そう、生物が進化し、人が進歩したように……

//ありがとうございました
13 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage]:2015/10/31(土) 21:29:40.07 ID:k5EJ1G0Q0
>>12
「消えたか。……憂さ晴らしにも為らん」

彼は引潮のように消えてゆく怒りより生まれ出でた冷静さで、虚空に塵と消えた人間の言葉を、静寂の中で反芻していた。
"種として続く人"。彼は女の放った言葉を吐き棄てるかのように独りごちる。

「何処まで業を積み重ねる積りだ?劣等。」
「或ろう事か、自らの"劣等"を創るとは……」

下らない、と言った風に首を振り。
最初と同じように、遥か遠くの人の巣を見据える。

ここに人間が居るという事は、砦が近いという事を証明している事でもある。
彼は暫く遠方を睨んでいたかと思えば、先程よりも速いスピードで空を切った。

「好かろう。貴様等が何を積み重ねようが、何代続こうが、何を為そうが━━━━━━━」

「全ては黒に還る事を、その身に教えてくれる」

目指すは遠く。併合すべき土地を見据えながら、彼は自らの決意を固くした。

/絡みありがとうございます。お疲れ様でした!
14 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/10/31(土) 22:05:36.47 ID:7AAV5UKK0
/>>8で再募集します
15 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/10/31(土) 22:10:04.12 ID:cNRoJm6F0
『砦』の外の、防護壁のすぐ近く。
『龍』の襲撃による損傷の修復のために唸りをあげる、コンクリートミキサー車、ダンプ、ショベルカー……
そんな、今も昔も大きくは変わらない特殊車両たちと共に、その男は汗を流していた。

「……オーライ、オーライ…………」

エンジンの騒音に負けない大声で、次から次へとやってくる重機運搬車を誘導するこの男の名は、菊池 建一。
作業着には、その男の熱心な働きぶりを示すかのように汗がにじむ。

『おい建一、ちょっとこっちも手伝ってくれ!』

「はい、今行きます!」

声の呼ぶ方へと、走って向かう建一。

彼はまだ知らない。たった今自らが誘導した車に、彼の運命を変える代物が載っていたことを。
彼はまだ知らない。彼がこれから、巨大な戦いの渦へと巻き込まれていくことを……
16 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/10/31(土) 22:54:12.60 ID:5EZ5AFfwO
超人の装備を生身で扱う少女センカが、龍の眷属に敗走したあの日から、暫くがたった。
チャージショットの反動で外れた肩は、未だ完治していない。そのため、右腕は包帯を巻いた状態だ。これじゃあ、鍛練すら出来ない。
退屈だ。肩さえ治ったら、すぐにでも龍の捕獲に挑んでやるってのに。

「はぁ……だらけてんのも時間の無駄か。」

砦の内部をふらふらと彷徨いていたセンカは、ある一室の扉を開く。そこは“資料室”。鍛練が出来ないなら、せめて龍や己の武器のこと等を学んでおこうという考えから、この部屋へと入ったのだ。
資料室に入ったセンカは、さっそく己の武器、プラズマ兵器に関する資料を見つけ、近くにあったテーブルに広げ、見ることにした。椅子に腰掛け、珍しく勉強モードのセンカ。だったが、彼女には内容が難しすぎたのか、それも長く続かず……

「ZZZ……」

資料を枕にし、安らかな寝息を立てるセンカ。だらしなく半開きになった口からは、よだれが垂れる。

「ん……あれっ……あたし、いつの真に寝てたんだ?」

暫くして目を覚ますセンカ。いけないいけない、今日は勉強すると決めたんだから、貫かないと。再び資料に目を向けるセンカだったが……

「ああっ!?やべぇよな、これ……」

なんと資料は、居眠りをしていたセンカが垂らしたよだれでぐしょぐしょになっていた。貴重な資料をこんなにしてしまい、慌てるセンカ。もしこんなことがバレたら、大目玉だろう。誰も入ってくるなと祈りつつ、必死で資料を乾かそうと息を吹き掛ける。なんとも格好の悪い光景だ。

/1時くらいまで&戦闘無しになりますが、都合の良い方が居ましたら
17 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/01(日) 17:31:30.66 ID:N+r2qFqV0

―――人々が『砦』と呼ぶ防護壁の内側で、一つの衝撃音が響き渡った。

砦の比較的外側に位置するとある店が、刃物のような得物で両断されたかのように佇んでいる。
そのような巨大な斬撃など普通なら有り得ないが、現に重機で粗砕されたとも爆撃で粉砕されたのとも異なる破壊痕。
その周囲には、恐らく巻き込まれたのか肢体を斬り裂かれた数人分の肉塊が散らばっていた。

「然り然り。ここにも食料って割と揃ってるものね」

そんな光景の中でそう平然と呟いたのは、頭から龍の双角を突き出し、腰に帯刀した少女のような姿の異形。
破壊された店のすぐ真ん前に置かれたベンチに、足を組んでいる状態で座っている。
店の商品らしきアイスを片手にしているが、単なる強奪目的で破壊兼殺戮行為に及んだのではない。
開闢龍からのイメージを砦内部への攻撃命令だと独自で判断し、眷属として実行したまでである。

「……なんでラムレーズンって期間限定なのかしら」

足元に転がっている死体など依然気にしない様子で、スプーンで取った一口を口にした。
この場に何者かが居合わせたならば、彼女が惨状の元凶であると恐らくはそう認識できるだろう。


/日付が変わるあたりの時間まで募集しています
18 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/01(日) 18:41:00.25 ID:AWBhRlse0
>>17
少女は突如として、何か身体から力がどっと抜けるかのような、そんな感覚を味わうだろう。
それは眷属たちが邂逅した時にのみ起こり得る、"血の干渉"━━━━━━━━
その現象の発生、及びその原因は、誰よりも彼等が預かり知る事であり。
元凶は砦の外に。三重にも連なる壁を睨む一人の眷属もまた、それを感じ取っていた。

「これは……"干渉"……」

「……出過ぎた真似を」

彼はそれを感じるや否や、忌々しそうに舌打ちをした後、"壁"を破壊する事を意の外に置く。
人間どもを恐怖に陥れるのは、その後だ。
最も早く解決すべき問題は━━━━━━━誰が、我等が主の為すべき事を為さねばならないか。それに白黒をつける必要がある。
開闢龍を誰よりも賛美し、誰よりも仰ぎ見るべき者としての矜持が、彼の眼前に聳え立つ壁を飛び越えさせていた。

元凶は、直ぐに見つかった。

「……貴様か、"磨羯"」

高き宙に浮きながら。
干渉によって引き起こされる独特の痺れを感じつつ、眼下へ威圧的に声をかける。
その方は、仕えるを同じくする……"始祖十三老"の一人であった。

「貴様が何故、此処に居る。これは私が……最も我が主を理解する、私こそが為すべき事なのだ」

その瞳には、調子付くな、と言わんばかりの見下げた視線と共に。開闢龍に対する心酔を通り越した、狂気とも言える執着が垣間見えた。

「退がっているがいい。主より仰せ遣りし命は、私一人で成し遂げる」
「存在に堪えぬ劣等共を併合するのは、"蛇遣"たるこの私だ━━━━━!」

同胞に対して、彼をしてこうまで言わしめるのは、ひとえに主への信仰あってこそ。
もうひとりの眷属は、彼の瞳に何を見るのであろうか。



19 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/01(日) 19:03:57.62 ID:N+r2qFqV0
>>18

冬の寒さとは明らかに質の違う寒気、そして前兆のない鋭い頭痛が迸る。
数え飽きる程に“それ”を経験した彼女は、アイスを食べたことによる弊害でないと直ぐに理解した。
前方でも後方でも、側面でもない。地中という可能性も考えられないだろう。
ならば考えられるのは一つ、直後に声が聞こえた上空を仰いで彼の者を視認する。

「あら【蛇遣】の。アンタも来てたのね」

眷属特有の飛行能力を以てして宙に居たのは同じく【十三老】が一人、すなわち同胞であった。
この場所にこうして居るという事は、目的は自分と同様であるというのは受け取れる。
男の言葉に対して、はん、と小さく一笑すると一度落とした視線を再び【蛇遣】へと向けた。

「退がれですって?私に命令を下していいのは“あの方”唯一人。頭が高いんじゃないかしら?」

そう言ってわずかに細めた双眸で、此方を見下ろす男を軽く睨みつける。
もっとも臨戦態勢に突入したという訳でもなく、ただ敵意のない殺気を視線に込めただけに過ぎない。
だが言葉の通り、他の眷属が何と言おうが彼女は自分の行動を変更しようとすることはない。
もし攻撃してくるというならば、此方も相応の対処をするだけである。
20 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/01(日) 19:32:22.49 ID:AWBhRlse0
>>19
「……命に従った結果が、劣等共の娯楽に堕した其の行動か?」

ギロリと目ざとく、少女の右手に握られた氷菓を見つめる。
その瞳は呆れた風では或るものの、しかし人間に向けられる様な非情なものではなく。
だが確実に、見下したものではあったようで。

「主が此処を指し示すのは、偏にこの世にしがみつく劣等の残党を排除せんが為……」
「君臨は近い。一刻も早く、我等は劣等を根絶やしにする必要があると」

「……それは、心得ているな?」

彼は路地の奥で、未だその様子を新しくする惨劇を、無感動な目でちらと見て。
分かっていないとばかりに、その首を横に振った。

「貴様は始祖たるが故、多少は思慮が及ぼうかと考えていたが……理解出来んと見える」

彼は紅の眼を見開く。爬虫類の縦長の瞳が、少女たる眷属を見下ろした。

「ならば、その証を見せてやる━━━━━━━━━貴様と私、何方が主に相応しいかをな!!」

迫る言と共に、彼の肉体から闇が溢れ出、空中に三つの奈落の穴を展開する。
干渉が起こっているであろうに、その暗闇は途絶える事を知らず。彼の言う劣等を消し去る事など、朝飯前より容易な事に思えた。

ここは砦。人の巣で繰り広げられようとするふたつの始祖の接触を、人々は未だ感知していなかった。



21 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/01(日) 20:03:36.68 ID:N+r2qFqV0
>>20

「―――然り然り。美味であるぞ」

人間の氷菓子の味を彼女は好いており、己が味覚に従順になることが生きることと思っていた。
既存の常識よりも自分自身が良いと感じた存在を重視することが、彼女にとって自由ということであった。
そこに例外があるとすれば、それこそ自分達の創造主の意思唯一つである。
主たる開闢龍の障害となる可能性の全てを例外なしに排除すること、彼女にとっても最重要の事柄である。

「私達の身の全てはあの方の為に―――私達がここで無闇に消耗することは眷属にとってもあの方にとってもマイナスになりかねない」

相手の意思は測ることは出来ないが、成るべくならば無意味な戦闘は避けたいというのが本意だ。
あの闇の異様さは街単位の一般人民を蹂躙するには十分に思えるし、そこに対しては認める。
それでも湧き出る暗黒の泉を前に、彼女は左手に携える一振りの鯉口を切った。

「それでもおっ始めようっての?てゆーか頭痛ガンガン響いてて鬱陶しいんだけど」

序でばかりにそう吐き捨て、鋭くした眼光で地より依然として睨みつけ続ける。
実際、うっすらと微熱のような症状が発して十全とはいかない身体状態であった。
それでも威勢を崩す様子は一切見せることなく、尚も広がっていく暗闇を見据えていた。
22 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/01(日) 20:35:43.71 ID:AWBhRlse0
>>21
闇を虚空にの中に拡げながら。彼は彼女の言を、又た無感情な瞳で聞き入れれば、フ、と鼻を鳴らして。

「━━━━━━━━」

徐に、右腕を虚空の中に振るう。
忽ち奈落の穴は閉じ、そこには秋月の浮かぶの夜があるばかりだった。
彼はただ紅き眼で、少女を見下ろし。
その口元には、僅かばかりの微笑が浮かんでいた。

「━━━━━━忠道、大儀である。我が同胞よ」

「主の志を理解し、飽くまで尽くそうと試みる其の在り方……存外に事為す気概は在るらしい」

無論のこと……此処で戦闘など始めれば、幾ら劣等と雖も気が付こう。
互いに忠誠を測る行為は、既に始まっていたのだ。

「……フン。主の意を決せぬのは口惜しき事だが、貴様がいる限りは其の時では無い」

彼は少女の信仰を試し、そしてそれに足る器を保つ者と識った。
であれば、今はまだ、自分の出る幕ではない━━━━━━━━


彼は宙に浮いたまま、突き抜けるが如き、雲のない秋の夜空を上昇してゆく。
黒を放ちながら天を目指す暗闇は、ある所で停止し、少女に向けて念を押すように言い放つ。

「……必ずや成し遂げよ」

双方に共通するのは、やはり主に対する忠誠のみ。
類稀なる信仰は此処に、ふたつの路となって離別の刻を迎え。

彼との出会いは、少女の為すべき事を、一層に意識させる事に成ったであろうか。

/少々早いですが、この辺で〆ましょう。
/お疲れ様でした!



23 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/01(日) 20:57:02.01 ID:N+r2qFqV0
>>22

不調であるとも、最大限の警戒姿勢を保ったまま彼を、そして彼から広がっていく暗闇を見る。
彼の言葉をただ聞き取りながら、此方は一言も発さずに佇んでいる。
その後、気が変わったのか或いは最初からそのつもりだったのか、彼は秋空に消えていく。
やがて影も形もその一切が見えなくなり、忌まわしい頭痛が消え去ったところで安堵の一息をつく。
不調により若干荒くなっていた吐息を平常通りに整えていき、空に向かって不敵に一笑した。

「はっ……言われるまでもない。あの方あってこその龍の眷属よ」

今さっき彼の放った言葉はすべて正しいとは思ってるし、同時に自分の思想もすべて正しいと信じている。
開闢龍は自分達にとって絶対にして絶大で、それに害為す人間共はすべてが排除対象。
本来なら疾うに死んでいたはずの自分を生き永らえさせてくれた開闢龍に身のすべてを捧げる。
それは紛れもなく、間違いようもなく自分の心からの本心であると、そう信じている。

「―――さて、もっと奥を目指さないと」

食べ終えたアイスの空き箱をぞんざいに捨て、口端の食べ残しにペロリと舌を這わせる。
手にしていた刀を強く握り締め、彼女は一気に疾走した。


/絡みお疲れ様でした!
24 :ディノ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/01(日) 21:29:18.98 ID:mt9Ns08DO
『怯むな!撃て撃て!』

砦を守る壁のすぐ近に、戦闘音が響く。時に銃撃、時に爆発、様々な激しい音が辺りを騒がす。
そう、龍の眷属が現れたのだ。現在、近くに居た兵が数人集まり、眷属の進行を止めようと攻撃を開始したのだが……

『やったか!?』

兵達の攻撃は、激しさを増し、砂煙をあげた。
砂煙が晴れる前に、銃撃を行った男の一人が言う。これだけの攻撃だ、きっと相手は無事では済むまい。

「……聞かぬっ!」

砂煙が晴れた先に見えたその姿、黒き鱗を持つ龍人。その身体には、傷一つついていなかった。

『そ、そんな……』

『て、撤退だ!わ、我々ではどうにもできん!』

『う、うわあああ!!』

兵達は、その姿に恐れを成し、情けなく逃げ出した。仲間を押し退け、突き飛ばし、皆が逃げることだけを考えている。撤退というには、あまりにも無様。そんな様を見て、黒き鱗の龍人ディノは、落胆する。

「……我を楽しませてくれる者では無かったか。」

開闢龍が示したこの場所を訪れれば、強者と戦える。そう思ったのに、取るに足らない奴ばかり。追撃することも可能だ。だが、そんな価値も無い。
尤も、砦の兵がこんな弱い者ばかりでは無いとディノも理解している。先日、この近くで両断され死んでいた兵。彼は、弱い一般兵ながらも龍の眷属に最期まで立ち向かった様子だった。あの精神は、強者の持つもの。生きていれば、自身を楽しませるくらいには成長していたかもしれないと思う。

「……さて、強者は現れるだろうか?」

一通り回想し終わると、ディノは思う。先程逃げた兵達が、砦に報告をしていればきっと強者が現れる筈だ。ならば、迎え撃とうと。
25 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [sage]:2015/11/02(月) 22:01:29.79 ID:oxWFZR3z0
「なっぜだ、どうしてだ、どういうことだっ!
 戦闘部隊がことごとく敗北だと?!」

【『砦』の評議会館も、地鳴りのような振動に揺れていた】
【そこを通り過ぎ、報告書を丸めたもので無意味に他の研究員を殴りつつ、三重防護壁の階上に向かっている白衣の老人がいる】
【サイレンは鳴り続ける。すでに砦の周辺では「龍」との戦闘が報告されている】
【そしてこの振動は……ことによると近辺に現れた龍への固定砲による一斉射撃の反動(>>24)かもしれない】

「キクチに言っておけえいッ、この程度の攻撃で揺れるような防護壁など、紙にも劣るとなっ」

【防護壁の建設は「菊池建一」の所属する民間会社『道楽重機』に一任している】
【老博士はその中の社員の一人に、戦闘適性があるとみて、以前から戦闘部隊に配属しようとしつこく絡んでいるのであった】
【とはいえ、この老人の絡み方は非常にしつこく、嫌味たらしいものではあるのだが……】

「"ツングースカ"の再起動はまだかっ! 初戦は見事な敗北だったと聞く。
 足止めにすらならんかったが、足止めの足止めくらいには使えるだろうにっ」

【周囲に報告しに来た者を散々に罵りながら、砦を囲む防護壁屋上の先端部にたどり着く】
【老人とは思えない健脚ぶりで、ついてくる研究員たちを振り切ってしまったようだ】
【屋上に上ると、各地で黒い煙が昇っている】

「ついに……はじまったか……奴らの総攻撃がッ」

【老人の目には、あちこちが戦場と化している『砦』周辺の惨状が映っている】
【その光景を見、掴んだ手すりがぐにゃりと曲がっている……】
【彼もまた、自らに改造を施した"超人"の一人なのだ】

【自らの目で惨状を見、老人は次なる手を考えている】
【彼の近くにやってくるのは、報告をしにくる人類側の戦士か……】
【あるいは、上空から飛来する敵……"龍"なのかもしれない】

/0時までくらい待機してます。戦闘でも人類同士絡みでも……
/あるいは他の絡み待ちのリサイクルでも構いません
26 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/02(月) 22:09:59.66 ID:BfSh2cHUo
人と龍、二つの種族の諍いなど知らぬように紺碧の空は今日も不変だ
残り僅かな人の地、そこにある小さな学校
劣化の激しさから立ち入り禁止となったそこの教室の一つに明かりがあった

「生きた龍の捕獲、ね……あのジジイ、私以上の無理難題を押し付けるとは」

そこには、教卓に腰かけてパンを咀嚼するバトルスーツの女がいた
そのパンには肉が挟まっていた、昔よりも高級になってしまった肉が
彼女は黒板を睨んでここにはいない者の愚痴を吐いていた

「いよいよ気が狂ったのか…それはさておき
これもダメだな、いくらあいつらが頑強でも死んでしまう」

彼女は一時間前からこのような感じであった
黒板に何かを書いてはダメだと言って横線で消す、その繰り返しであった

「…これはダメだ、あいつらにも今の仕事がある
となると……」

『千隼隊』の再編という一文を消す
彼女は今、龍の捕獲方法を考えていたのだ
そして、横線が引かれていない方法は今はひとつしか残っていなかった

「特化したメンバーを集めて特殊部隊を編成する、か……
やっぱりこれしかないか」

彼女の名は、千隼翔子
かつてのエリート部隊『千隼隊』の元リーダーなだけだった、ただの根無し草である
27 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [sage]:2015/11/02(月) 22:21:31.28 ID:oxWFZR3z0
>>26

「キッサマァーッ、こんなところで油を売っていたかアッ!」

【その、小さな学校に報告書を丸めたものを振り回しつつ乱入してくる白衣の老人がいる】
【その風貌と周囲の景色……教室というシチュエーションは、まるで怒れる理科教師のようだ】
【どうやら老人は千隼を探していたようだ】

「ころ人類の危急存亡の時に、ナニを一匹狼を気取っておる!
 正規の戦闘部隊の編入も距離を置いて、どういうつもりだあ」

【一気にまくしたてると、老人は黒板に書かれた文字をにらみつける】

「……"再編"? 『千隼の双璧』の余韻に、まだ浸っているつもりかっ」

【そういいつつも、老人の声のトーンはやや落ちる】
【彼女の姉の死に、老人も思う所があるようだ】
28 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/02(月) 22:33:04.05 ID:BfSh2cHUo
>>27
「噂をすれば…」

噂をすればなんとやら、愚痴の対象が怒鳴り散らしながら入ってきたのを横目で見た
教卓に座る自分は不良、報告書…教科書を振り回して入ってくる白衣の老人は教師のようだ
なんて思うと小さく笑った

「再三言ってるだろ?私は死んだ身だ、だから戻る気はないって」

もっとも、そんなのは建前だと博士とて理解しているだろう
本当の理由は

「……ああ、そうだよ
たまに、本当にたまに思うさ、あそこに私がいて、あいつが生きていたら
あいつと私が今でもあんたらと肩を並べて戦えていたら、ってな………」

これだった
こんなことがなければ、なんて希望的なifは想像しないようにしている
しかし、どうしても想像してしまって……

「で、なんだ?私に用か?
戻る気はなくとも依頼としてなら私にも協力する気はあるが」

なんて逸らさねばやっていかれなかった
29 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/11/02(月) 22:41:18.45 ID:rGYyZ7AEO
>>27-28
そんな人類同士のちょっとした諍いに乱入してくるのはそれは、もう想定する中での最悪だろうか
普通ならここで特殊部隊の連中が話に割って入ってくれれば壮年の男性ともう片方の女性の話を止むのだろうか
だが、そこに居るのは今正に現世に騒乱を招く者、それそのものの姿だった
中世風の服を着た青年、つばの広い濃緑色の帽子を被り、灰色のマントを着た旅人然とした男
それが、明らかに異様とも称せる雰囲気を持ったそれが、教室の窓枠に立っていた

「なぁ、一ついいだろうか」

青年はそう言うと静かに口を開く、その瞳は真っ直ぐに人間を見つめており
まるで獲物を狙う狩人のような、そんな雰囲気を纏っている

「少し前に連絡があったんだ、もうここを攻めて良いってな」
「作戦開始ならばすぐにでも行動しなきゃと思ってさ、それで、ここに何人脅威となる人間がいるんだ?」

大胆不敵、堂々とそこに何人超人が居るのかと聞いてきた青年は、そのまま静かに帽子のつばを深く被りなおした
30 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [sage saga]:2015/11/02(月) 22:51:56.01 ID:oxWFZR3z0
>>28

「フン、人類の存亡より、個人の心情かッ……」

【そういいつつも……】
【初期に人体改造を施された、「千隼姉妹」。その姉の"発狂"を目の当たりにし、】
【そこに何のケアもしなかった責任の一端は、この老人にある】
【だからこそ、老人は彼女が「無所属」になった身分であることを許し、「戦死扱い」も認めているのだ】
【また連れ戻しにも『砦』の署員を遣わず個人でやってくるのも、その負い目があるからだろう】

「用というのはな……」

【と、口にしたその時――!】

>>29

<『なあ、一ついいだろうか』

【その声を聴き、老人はすぐさま戦闘態勢となる】
【千隼の前に立ちふさがるように立ち、帽子の男と対峙する】

<『ここに何人脅威となる人間がいるんだ?』

【その問いに、老人は小さく答える】

「……少なくとも、ここには"一人"おるよ、"爬虫類"」

【そういうと老人は左手を自分の脊椎に触れる】
【たちどころに老人の体は半透明になっていく――】

「【リキッド・ボディ】……貴様はワシを殺せんよ……」

【と、そういいつつ、千隼に呟く】

「……『砦』の評議会館に向かえ……。あの胸糞悪い"計算機"……「ルーチェ」に問うんじゃ。『最善』をな!」

【そういうと、スライム人間となった体から触手を千隼に伸ばし、背中を押す】

「行けェい! 千隼! 最速の貴様に、追いつけるものはないッ!!」

【どうやら老人は捨て石となって、彼女を逃がすつもりらしい】
31 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/02(月) 22:52:14.56 ID:YcHeZOct0
『砦』の外の、防護壁のすぐ近く。
『龍』の襲撃による損傷の修復のために唸りをあげる、コンクリートミキサー車、ダンプ、ショベルカー……
そんな、今も昔も大きくは変わらない特殊車両たちと共に、その男は汗を流していた。

「……オーライ、オーライ…………」

エンジンの騒音に負けない大声で、次から次へとやってくる重機運搬車を誘導するこの男の名は、菊池 建一。
作業着には、その男の熱心な働きぶりを示すかのように汗がにじむ。

『おい建一、ちょっとこっちも手伝ってくれ!』

「はい、今行きます!」

声の呼ぶ方へと、走って向かう建一。

彼はまだ知らない。たった今自らが誘導した車に、彼の運命を変える代物が載っていたことを。
彼はまだ知らない。彼がこれから、巨大な戦いの渦へと巻き込まれていくことを……
32 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/02(月) 23:02:52.14 ID:BfSh2cHUo
>>29>>30
翔子は老人への恩も、人類の滅びを望まぬ気持ちもどちらも強い
だが、彼女にはまだ許しきることはできない
自分の半身とも言えた彼女の死、それに近かった者たちのことを

用というのを聞こうとしたとき、緊張が走る
帽子の男、明らかに異常な男の出現
そして、老人が彼の前に立ちふさがる
それだけで十分であった

「そうだな、一人だ、一人しかいない」

彼女も態勢を整える
そして、

「オーライッ!『全加速』ッ!!!」

背中にスライムのような気持ち悪い、しかし気持ち悪くない感触を受けて駆けだした
疾風の如く、老人が入ってきたドアへと
目指すは、評議会館のあの女

千速で逃げ行く翔子、龍が追わぬなら瞬く間に目的地に辿り着くだろうが
33 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/11/02(月) 23:12:45.63 ID:rGYyZ7AEO
>>30>>32
眼前で即時に対応を始める所を見やるとやはり戦闘のプロと言った所か
人間側も中々侮れない、現に自分もその人間だったのだが……
そんな感慨に浸っている時間は無い、もう片方を止める方が先決か

「そんな事を言うなよ、待てって」

そう言うと彼は周囲に無数の槍を出現させる、それは凄まじい速度で穂先が回転を始め
瞬く間に老人と女性の方へと飛び立つだろうか、それは物理法則を無視したドリルのような物であり
壁くらいならば簡単に貫き通すだろうか
同時に老人の横をすり抜けて扉へと駆けだそうとする

「案内してくれよ、お前らの総本山へと」

このまま男を通せば事態は危うい方向へと転ぶだろうか
槍への対処と男への対処、果たして老人はその両を止める事は……
もしくは女性が何らかの方法で攻撃を止めればあるいは
34 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/02(月) 23:16:34.19 ID:6Dc2Zc4aO
>>31

特段駆け足なども用いず普段通りのような歩行速度を以てして、“それ”は現場に近付いていた。
ある程度視力の良い者ならば、角と翼を持つ異様なシルエットの人型に遠距離からでも気付くだろう。
その異形は既に砦内部に侵入していた故に、飛翔も破壊も為さずに徒歩で現われた。

「ここって最初の防護壁のあたり……いや、逆側かしら?」

同じく始祖である【蛇遣】と別れた後、彼女は中心部を目指そうとはしていたが防護壁付近に辿り着いていた。
地図なども何一つしてないのは確かだが、方向音痴か何かであろうか。

「まぁ人間が集まってることだし、―――――ちょうど良い」

そう小さく口にすると彼女は、腰から抜刀することもなく体を猫背気味に変えた。
確りと下ろした両足の膝を曲げて、軽い蹲踞に近いような体勢を取る。
すると彼女の右脚中の血管が浮かび上がって僅かに色を変え、少しずつだが膨張していく。

        テンタクルス
「―――――『馳騁器官』」

瞬間、ゴム風船のように彼女の右太腿が異常膨張を起こし、その脚で全力で踏み込んだ。
辺り一帯に巨大な鉄球を落としたかのような衝撃と地響きが奔り、一部に地割れが巻き起こる。
彼女の周囲の地面が減り込み、その場に居た人間は恐らく全員がその存在を認識するだろう―――。
35 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/02(月) 23:24:33.37 ID:oxWFZR3z0
>>32

「それで……よし」

【老人はそう呟く】
【最速の彼女を阻むものは、誰もいない】
【少なくとも――"人間"の中では、だが】

>>33

【油断……ではある】
【『砦』内部での戦闘はすでにあると報告は聴いていた】
【しかし、このような無機質な地帯に龍が出現するとは思ってもみなかった】
【老人は今、評議会の中枢メンバーでもあるが、手勢を連れていない……】

【しかし……】

「若造がぁっ、貴様の指図は受けん!!!」

【老人の半透明の体は拡大する!!】
【粘度を上限まで高めた体が、不意に出現し放たれた槍をすべてからめとる】

ギュギュギュギュ………

【粘度の高い体に突き刺さった槍が、異様な音とと摩擦を発する】
【さらに、すり抜けようとした龍の進路を、粘つく体で道を塞いだ】

「ワシの体を貫こうてか……そいつぁ……無理な話よ。
 ワシの体は、
 切ろうが、
 叩こうが、
 捻じろうが、
 ……なんの痛みも苦痛も――ないのだぁっ!」

【老人はそのまま反撃を試みようとする】
【といっても、それはあまりにも原始的なやり方だ】
【すなわち、】
【"その粘つく体のまま、全身でのしかかる"】
【である!】
36 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/02(月) 23:30:28.50 ID:BfSh2cHUo
>>33-35
振り返ることはない、
たとえ敵が強大でも、組織に反感を覚えていても
それでも個人への信頼は消えることはないのだから

>>ルーチェさん
「はぁ…はぁ……へへっ、久々だな」

能力を用いてのロングラン、なかなかに身体にくるものはあった
しかし、きちんと老人との約束は果たせた
そう、ここは

『誰……千隼隊長!?』『千隼隊長だとっ!?お、お久しぶりです!』

評議会館の中なのだから
にわかにざわついているのはやはり、伝説的エースが現れたからか

「ルーチェ…ルーチェはどこだ?あのジジイから頼みごとをされてしまってね」

疲労困憊、だがしかし務めは果たす
その姿勢から翔子は計算機、ルーチェの居場所を問いただした
37 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/02(月) 23:34:13.20 ID:kufgOejx0
>>31
//まだいますか?
38 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/02(月) 23:38:07.52 ID:tgp0hhSL0
「……未だ堕ちて居ないか……磨羯め、何を手間取っている」

砦後方、数百m地点。
秋の夜風に木々がざわめく中、その男は其処に居た。
地上約20m。空中に浮遊し、辺りの空気を夜より暗く染め上げる影。
黒の中に佇む人影は、その紅き縦の瞳を眼前に広がる、人々の拠点に向けていた。

「或いは仕損じたか……まあ良い。干渉があろうと、劣等共の巣如きを滅ぼす等、両手も要るまい」

感情の希薄な低い声。あくまで事務的に、計画的な調子をもって宵闇の中に響くそれは、しかし何よりも冷酷な響きを有していた。
彼は徐に、壁へと前進し始める。
それを見据える瞳は、それが邪魔な障害物であるかのように。それでいて、明確な目的意識を持った含みで。

「……事は、迅速に済ませようか……」

彼は自らの肉体より放たれ続けていた闇の、その中心部に手を伸ばそうとする。
何処までも続くような悠久の漆黒。其処から取り出されるものは、一体何であるのか。
ここに人間がいたとすれば、その正体を垣間見ようとするであろうか。
それとも、彼を見たその瞬間に、攻撃を仕掛けるのであろうか。









39 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/02(月) 23:39:01.15 ID:YcHeZOct0
>>34

「……っ!?」

何人かの作業員とこれからの打ち合わせを行っていたところに、突如鳴り響く地響き。

『おいおい、何だ何だ!?雷か?爆発か?それとも……』

考えられるもう一つの可能性に、思わず口をつぐむ作業員。
龍の恐怖は、痛いほど彼らの心にも焼き付いているのだ。

「……ちょっと僕、見てきます」

『おい、待て!もしあいつらだったら……』

「様子を見てくるだけです。それに向こうで何かあったのは確実ですし、みんなも巻き込まれてるかもしれないじゃないですか。
 心配しないでください、ちゃんとすぐに戻りますから」

『……ったく。分かったよ、とっとと状況確認したら、絶対戻ってこいよ!』

その声を背中に受け、建一は走り出す。
その先に広がっていた光景は_______

「………なんだよ、これ…………」

地獄であった。
先ほどの衝撃で崩れたのだろうか、無造作な鉄パイプと板の山と化した工事用の足場の下敷きになり、悶える作業員たち。
あちこちに広がる地割れ。そして、その中心に佇む龍……
建一だけでない、作業員達全員が恐れていた光景そのものであった。

「…………ぁ……あぁ……」

声も出ないほどの恐怖に、思わず後ずさったその時。

『オイ建一、助けてくれ!脚が挟まれて動けないんだよ!』

悲痛な叫びが向けられる。地面と鉄パイプに挟まれた作業員たちの顔は、涙と血で滲んでいる。
その叫び声は当然龍の耳にも入り、建一の存在を気づかせることだろう。

「……逃げなきゃ」

自己暗示をかけるかのような、建一の呟き。
しかし、使命感と恐怖の板挟みになった足は動かない……



40 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/11/02(月) 23:39:59.59 ID:rGYyZ7AEO
>>35>>36
「あぁ何だ逃がしてしまったじゃないか」

そう愚痴を零しながら彼は落胆の表情を見せる
全身を粘液に絡めとられた状態でも微動だにせず、ただ淡々と話を続ける

「それで、お前は何をしたいんだ?」
「―――わざわざ的を広げるだけ広げて―――」

そう言うと彼は全身からくまなく周囲に向けて剣を召喚する
その剣には溶解性の毒が塗られており、ひたすらに纏わり続けるのは危険だろうか
それは以前廃ビル街を破壊したそれと同じ物であり、もしかすれば老人はそれに気付くだろうか

「さて、そろそろ死んでくれないと面倒だから本気を出すんだが」

本気、それは未だにこの龍が力を開放していない事を指す
これ程までに強大でも立ち向かう力があるのなら、微かな光が見えるはずか
41 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/02(月) 23:40:36.59 ID:YcHeZOct0
>>37
//います
//一応こちらは複数okです
42 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/02(月) 23:41:38.34 ID:6Dc2Zc4aO
>>37>>41
/こちらも大丈夫です
43 :ルーチェ ◆Og7kjGBSHU [sagesaga]:2015/11/02(月) 23:49:18.21 ID:lywGJLK9o
>>36
『ル、ルーチェ様ですか?
 恐らく、最上階の部屋にいらっしゃるかと』

ざわついている内の一人が、翔子の言葉に答えるように告げる。
言葉に従って最上階へと向かえば、窓際で一人空を見上げる少女が目に入る。
翔子がその姿を発見したならば、気付いたように窓際の少女はそちらへと顔を向ける。

「騒々しいな。一体何の事態だ?
 ……“また”『砦』の中に龍でも出たのか?」

窓枠に頬杖をつきつつ、少々怠さを表情に出しながら言葉を告げて。
疑問形ではあるが、怠さを含む表情の中にはある種の“確信”の意も読み取れる。

それは最近『砦』内で龍が関わっていると推測される事件が多発しているためか、
或いは、彼女の天才的頭脳ゆえに導き出された憶測そのものであるか。

「まあ良い。何にせよ、異常事態なのだろう。
 簡潔に要点を纏めて話したまえ。何があったのだね?」

小さく嘆息をしながら、翔子の瞳を見据えるようにして問いかける。
その瞳の奥には、普段はほとんど見せない真剣な感情が見えるだろう。
44 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/02(月) 23:51:54.44 ID:oxWFZR3z0
>>40

「何を、じゃと?……知れたことよ。
 貴様がもがき苦しむサマを、見届けてやるんじゃよ!!」

【そういうと、老人は男をネバネバの体でくるみ、圧縮する】

「……?!」

【老人は気づく】
【男は全く動じることなく、老人の体内で全身から剣をだす】
【いや、剣だけではない】

「その……剣は……!!」

【毒、だ】
【しかもそれは、あらゆるものを溶かす、いわば――『酸』】

「グ、オオオオ、おおおおおおお!!!」

【それは数日前、『砦』で報告された戦闘痕と同じものであると、老人は気が付く】
【さらに、無敵の能力に見えた老人の弱点の一つが、こうした溶解性の「酸」の能力である】

【老人の体の粘度が、徐々に薄まっていく】
【酸によって体が溶かされ、その締め付けも緩くなっていくのだ……】

「無から……有を……生む力……
 "マホウ"……
 なぜに、龍にのみ許され……
 ヒトには、許されぬ……の……か……」

【老人の半透明の体から白い煙が立ち上る】
【だがそれでも老人のスライムの体は、相手をくるんだまま、離さない。離そうとしない】
【それは、千隼を少しでも長く逃すため……】

「……。」

【老人は薄れていく意識の中、千隼と、自らが超人化手術を施し、その超人化技術の犠牲となった姉の顔を思い出していた……】

【今ではあれば、体の粘度は薄まり、強引に突破することも可能だ】
【また、その毒の濃度を強めれば、老人の核である部分も犯すことが可能である】
【戦闘に手慣れた者であれば、その核を見つけることは容易だろう】
45 :センカ「」&一般兵達『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/02(月) 23:59:10.55 ID:ZPrBuHOWo
>>38
「いったいどうなってやがる!」

赤毛の少女センカが叫ぶ。各地で多発する龍の襲撃。当然、センカの耳にも届いていた。しかし、何故こんな急に、今まではこんなこと無かったと言うのに。本格的な戦いが始まったと言うわけか?

「……考えたってしゃあないか。それより!」

それより、自分の使命を尽くすのみだ。センカは急ぎ、龍が現れた地点へと駆ける。その後ろには、複数の一般兵。皆、プラズマ銃で武装している。その数、十数名といったところか。以前は、たった三名で挑んだところ、兵達は無惨に殺され、敗走を余儀なくされた。
だが、今回は違う。十分な戦力で挑める。勝機はある。そう思っていた。

「お前ら!一気に行くぞ!」

程なくして、上空に龍の眷属と思われる闇を見つける。先手必勝の信念を志すセンカは、兵達に号令をかける。皆で掛かれと。

『うおおおお!!』

『撃てぇ!!』

『攻撃の隙を与えるなぁ!!』

センカの号令と共に、皆が一斉射撃。無数のプラズマ弾が宙を舞う。一見すれば、強力な弾幕。だが、扱っているのは所詮は一般兵。攻撃にムラがあり、狙いも甘い。エネルギー切れを起こす者も居る。龍の眷属には、取るに足らない攻撃だろう。

46 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 00:00:40.23 ID:BV2XvYMkO
>>39

外見だけ派手な規模に破壊だけして直接的に仕留められた人命はほんの数人か、或いはゼロ。
しかし今さっきの衝撃波による震動で本当に全員を殺戮可能なんて考えてはいない。
実に大雑把、実に非効率的な一撃は軽い挨拶程度にしか過ぎず、リーサは前方に視界を固めた。
離れた向こうの現場から走ってきたらしい彼を見掛けると、彼女は一気に跳躍した。

「へろォ〜?龍の眷属だよぉ」

宛ら鳥類が翼を用いて飛行してからのように、彼の直ぐ眼前にスムーズに着地する。
おどけたような口調で、数秒前に地面の大半を抉った者とは同一でないような雰囲気で。

「あのね〜ボクゥ?殺してもい〜いィ?」

一見すると朗らかな笑顔を浮かべて、尋ねながらスッと右手を上げた。
手刀を象った右手を振り上げると、眼前の彼に目掛けて素早い動作で切り下そうとする。
だがその軌道は首や心臓ではなく鼻先を掠める程度で、牽制のような物であった。
47 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/03(火) 00:03:35.43 ID:X4AN6bXB0
>>43
「助かる、あと警戒は怠るなよ!」

礼を告げ、昔の癖で一言付け加えれば最上階へと駆け出す
流石は超人、体力も常人とは違うといったところか

「その通りだ、私が拠点としていた旧学校にジジイと龍が現れた
ジジイと龍は交戦中だ、」

怠さを露にする彼女に端的に現状の説明
ここまで上がる間にクールダウンを済ませたのか息は乱れがない

「で、私は『最善』を問いにきた…といったところだ
私まで動かされたということは最悪に近い異常事態が起きてるってことでいいんだよな?」

先ほど、事の重大さは思い知った、だからこれは確認だ
同時に、翔子は託された問いを投げ掛けた

48 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/11/03(火) 00:04:53.39 ID:P8Fw/3b6O
>>44
「何故に?決まっているだろう、選んだからだ」
「人を辞め、天地開闢から生まれ出る全ての生命に背いてでも己の力を貫き通す覚悟」
「俺は、俺達はそれを持って選んだんだ。一世一代の大勝負に、不可能のその先の真実に」
「人間はさ、良い生物だと思うよ。今でも人間は素晴らしいと思っている」
「可能性を求め続ける限り、際限無く成長するのが‘人間‘だ、そしてその成長は遂に人と言う枠すらも超えてしまった」

そんな風に自らの攻撃で死の淵へと追いやられていく老人に教鞭を垂れる
一体何様のつもりだと思うだろうか。今更皮肉のつもりかと思うだろうか、だが彼の口から出た言葉は
もしかすれば、いやとても意外な物だろうか。彼はゆっくりと口を開き

「お前は何故、龍にならないんだ?」

そう口走った
既に自らを捕まえられるほどの粘度では無いのだろうか
それでも自信を止めようともがくのは敬意に値する、其れ故の対応かはわからないが
彼は老人に仲間になれ、と言ったのだ。そう、龍の眷属に

「願えば、開闢龍は応える。俺ですらもはっきりと理解していない存在だからな」
「それとも、今ここで垂れる脳漿の奥底に自意識を深く埋め、理解の及ばぬ暗闇へとその身を投じるか?」
「全ての同胞を裏切り、自身の高みへと登るためにひた走るか?」
「お前が選ぶ地獄は―――どちらだ」

そう言いきると彼は静かに剣を手にした
49 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/03(火) 00:15:02.86 ID:faXNDVDy0
>>41 >>42

//確認ミスでした。
今回は、辞退させてください。
50 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/03(火) 00:15:09.19 ID:l51BTkqT0
>>45
「……邪魔な」

彼は、闇の最中へ伸ばし掛けていた指を離す。
虚空の中に右腕を振るえば、宙の最中に現れる"何か"。
黒くぽっかりと空いた、全てを吸い込むかのような穴。完全な暗闇に支配された奈落の穴が、空の中に開かれていた。

迫り来るプラズマ砲。
しかして彼はそれを一瞥し、軽く鼻を鳴らせば。

 サプライズ・アンシュルス
「  死  ね  」


怒号が響く。黄泉への路が拓かれる。
夜を引き裂く程の膨大な闇が、奈落の穴より放たれる。
突き進む地獄の雷は、迫る光を飲み込んでゆく。
後に残るは無。後に何ひとつ残さぬ対消滅を掻き分けて、進むは目障りな人の山。
闇が地に落ちた時、其処には何人が残っているのだろう。

彼は冷酷な、何の感情も秘めぬ眼に、若干の鬱陶しさを込めて言い放つ。

「余興はもう十分だ。……最早、我等に時はない」

彼は腕を組み、大々的に、宣言するかのように。
虚空の中にさらなる奈落の穴を生み出して、人間たちにこう宣言した。

「故に━━━━━此処で斃れ、劣等共」

闇の中から、極黒の光線が撃ち放たれる。
それは放たれるだけでなく、人々を薙ぎ払うかのような挙動でもって、その頭数を減らそうと試みるだろう。
彼がそれらを、全く邪魔な障害物であるとしか認識していないように。



51 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/03(火) 00:15:52.36 ID:XAOBI8wu0
>>48

「選んだ、だと……?
 ふん、貴様は、人であることを辞め、
 成長を、自らの存在を、自らも理解しえぬ存在に託した」

【老人の体は泡立ち、水のように薄くなっていく】
【それでも、手に相当する部分は、男の首の根をとらえ続けている】

「貴様は、『人』と言う枠を『超えた』んじゃあない……
 逃げたのじゃ。貴様ら、龍どもは……人という業から、逃げたのじゃ。
 そんな貴様に『超人』の名など――
 『超人』を語るなど!!」

【どこにそんな力があったのだろう】
【薄れゆく力の中で、その首に残った触手の粘度を強め、その首に巻き付こうと試みた】

「理解の及ばぬ暗闇に投じたのは……龍である貴様じゃあ、名もなき龍よ!
 このデングデンバダルは、貴様のように無様な地獄に落ちるつもりは――

 微 塵 も っ

 ないわいっ!!」

【残された底力で、相手の首を怪力触手でねじ切らんと力を籠めるスライム老人!!】
【これが老人のラストアタックとみて間違いはないだろう】
52 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/11/03(火) 00:26:21.85 ID:P8Fw/3b6O
>>51
「そうか」

―――残念だよ―――

そう言うと彼は静かにその剣を使って自らを絞める腕へと酸性の毒を吹きだした
そのままするりと抜けるように老人の腕から首を解放し、何も感じていないと言わんばかりの視線を送る

「お前は結局、人間ですら無いまま死ぬのか?」

そう言うと彼は静かに教室を後にした
止めを刺したかどうかはわからない、現に心臓らしきものは貫いてはいない……筈だ
どちらにしろ、あれでは虫の息と判断したのか、彼は夜の闇へと紛れて行った

/時間的にこの辺りで〆でお願いします
/それではロールお疲れ様でした
53 :ルーチェ ◆Og7kjGBSHU [sagesaga]:2015/11/03(火) 00:27:16.50 ID:QFIpPF0Do
>>47
「ジジイ……ふむ、博士か。
 彼が実戦に赴くというのは珍しいな」

まるで他人事のように呟いて、翔子の言葉を聞き入れる。
あまりにも落ち着いている様子は、彼女の自信の表れか。

「……直接、私に助言を乞ったのか?
 あの博士が?……いや、まさかな」

眉を顰め、頬杖をついていた手を顎に当てて思案する。
ほんの一瞬ばかりの間を空けて、再びその口が開かれる。

「……『最悪に近い』、ではない。『最悪』だ。
 並みの龍が相手ならば、超人が2人もいれば問題なく討伐できるはず。
 だが、彼の博士はその選択を取らなかった。その意味が解るか?」

中空に向けていた視線を翔子の方へと戻し、早口に言葉を告げる。
真剣な表情は揺るがず、また焦りのような感情も僅かに読み取れるかもしれない。
事実、彼女は焦っていた。その頭脳によって導き出された答えによって。

「……『最善』などない。私は、それを『最善』などとは認めない。
 彼は自らを捨て石として、君を逃がしたのだ。『千隼の双璧』の一人であった君をな」

大きく嘆息して、片手でその頭を軽く抱えながら夜空の月を見やる。
その表情は、やはり滅多に見せない、どこか意志を持ったようなもので。

「…………馬鹿が」

ぽつり、と彼女は小さく呟いた。
54 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 00:29:18.42 ID:+C7rXDKO0
>>46

「ぁ……………?」

此方に視線を向け、ふわりと目に前に降り立つ龍。
まるで子供のころに見たヒーローショーか何かのような光景に、不思議と現実感は感じられない。
ただ、恐ろしい。それだけであった。
龍は何かを此方に問いかけ、右手をゆっくりと振り上げる。

「……えっ………痛っ!?」

その意味を頭の中で処理するより前に、鼻先に痛みが走る。
震える手で確認すれば、真っ赤な血潮が指先に抽象画を描く。

「ぁ……うわあぁぁっ!?」

悲鳴とともに、本能的に数歩後ずさり、資材を積んでいたトラックに背中がぶつかる。
殺される。その恐怖に先ほどの痛みすら忘れ全身に震えが走る。
そんなとき、腰にこつんと、何かが当たる感触。無意識に視線を向けると、それは無造作に立てかけてあった、何の変哲もないシャベルであった。
無論、龍相手には何の役にも立たないであろう。だが、それを見た建一には、どこか奇妙な元気が湧いていた。

(………どうせ……死ぬんだったら……!)

荒くなった息も整えず、シャベルを握りしめ正眼に向け構える。
握りなれた物のなせる技か、はたまた破れかぶれか、不思議と震えは小さくなっている。

「う………うわおあああああああああああああ!!!」

意味不明な叫びとともに、龍に突っ込んでいく。無論、そのあとのことなど頭にはない。



その頃、砦内部の「道楽重機」本社ビル内の、社長室。
巨大モニタには、どこからか撮影されている、建一と龍の姿が映っている。

『……へぇ……あの爺さんの言うとったこと……案外嘘やあらへんのかねぇ……」

作業着を着た、恰幅のいい男が串カツをかじりながらモニタにかじりついていた。
その手元には、「タラバ特型&ユニット操作盤」と書かれた、やたらでかいリモコンが握られている……
55 :デング博士  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/03(火) 00:36:06.38 ID:XAOBI8wu0
>>52

「……アッ」

【老人の腕の触手は、敵の口から噴出された毒の息により、あっさりと溶けていった】

<『お前は結局、人間ですら無いまま死ぬのか?』

【老人は薄れていく意識の中、その言葉を聞く】

【『超人は人なりきや?』】

【その問いは、「超人化計画」を推し進めてきた老人にとって、心の片隅で常に問いていた命題だ】

「ちょうじん……は……ひと、なの、か……
 澪……子……(千隼翔子の姉。設定参照)
 おまえは、人、として……しねた、の、か……」

【老人は気を失う――】

・・・・・

【老人は、死ななかった。】
【死ねない体なのだ。】
【老人の核を酸で犯すには、ギリギリで濃度が達していなかったようだ】
【敵はそのまま、砦の内部のどこかへ消えたという】
【老人のその肢体が、”死んだ”と判断されたのかもしれない】
【老人はかくて、命を拾った】
【苦い敗北という事実を抱えながら――】

/お二人ともロールありがとうございました!
56 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/03(火) 00:38:55.69 ID:X4AN6bXB0
>>53
「…?」

翔子は知らない
博士とルーチェの微妙な関係を
だから、博士がルーチェに直接ということの正確な意味は図りかねた
わかっていたら、こうはならなかったのかもしれない

「まさか、いや………」

ルーチェの導いた解、それは翔子とて予想しなかったわけではない『最悪』
だが、楽観していた。予想しなかったことにしていた
だが、ルーチェの焦りが、言葉が、それを思い出させた

「なっ……悪い…冗談だろ……」

そして、答え合わせ…正解
顔面は蒼白に、心に訪れた感情は数知れず…

「あのバカ野郎……ッ!!」

やりきれない思いはキツく握った拳に壁を叩かせた
強く、強く、叩かせた


「………ルーチェ、私が戻ってここの指揮をする。この未来は『最善』か?」

しばらくして再び問いが投げられる
その瞳には諦めにも似た決心があった
57 :センカ「」&一般兵達『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/03(火) 00:41:01.77 ID:l7MZeG7no
>>50
『き、効いていないだと!?』

「狼狽えんなっ!想定内だろ!」

プラズマ弾をものともしない眷属に、動揺を隠せない兵達を一喝するセンカ。以前も似たやり取りをしたな、と思う。あの時は、本当は想定外の事態だったが、今回は違う。ちょっとやそっとの攻撃じゃ、龍の眷属は傷つけられない。それぐらい、学習済みだ。

「皆、次の攻撃を……いや待て、こっちに集まれ!来るぞっ!」

ならば、攻撃を続ければいい、ちょっとじゃないくらいに。そう考え、センカは攻撃を命令。命令し終わる直前だったか、闇の中から放たれる光線。
まずい、このままでは全滅も有り得る。センカは、咄嗟に羽織っていたシールドコートを広げ、その後ろに隠れるよう兵達に指示。だが、コートの大きさでは詰めても4人程しか隠れられない。一目見れば、それは分かった。そして、始まったのは――

『そこをどけ!!』

『嫌だ死にたくない!』

『てめぇ、今突き飛ばしやがったな!』

『うわああ!来るぞ!』

『た、助け……』

安全地帯であるシールドの後ろを巡る、醜い仲間同士の争いであった。

「な、なにやってんだお前ら!!今は仲間同士で」

『うるせえ!だいたいてめぇ、生意気なんだよ!メスガキの癖に隊長気取りやがって!』

「な、なんだと!?」

遂には、争いを止めようとしていたセンカにすら、罵声を浴びせる者まで現れる始末。そうこうしている内に、光線は迫り――

『『う、うわあああ!!!ぎゃあああああ!!』』

断末魔の嵐。それが止んだ後に、生き残ったのは、シールドコートを展開したセンカと、運良くその後ろに隠れることが出来た3名の兵士のみであった。

『か、勝てるわけがねぇ……』

「なに弱気になってんだ!勝てなくてもいい、今は奴を追い返すだけでも」

『それも無理だ!もう人類は終わりなんだ!!』

そして、その後も醜いものであった。多数の兵が一瞬にして死に絶えらる様を見せつけられ、弱気になった兵達。中には、センカを恨むものも居た。こんな奴に付いていかなければ良かったと。
58 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 00:57:15.60 ID:BV2XvYMkO
>>54

小手調べとして異能も得物もなしに放った手刀による一閃。
ほんの掠り傷を与えれば、その彼はいかにも怯えているような様子を見せる。
それを見て小さく、やや落胆の溜め息の意味も込めた息を吐き落とす。

「本当なら一人残らず殺戮……っていうのが“眷属”の総意なんだろうけど」

工事用具を手にして突貫してくる彼を傍目に、ふと左手を伸ばす。
突っ込んできたシャベルの先端を片掌で受け止め、羽虫を払うようにして手先で弾く。
自分ら眷属には皆一様にして頑強の特性が備わっており、ある程度なら固有能力など使用せずに防げる。
直線状に叩き込まれて掌に若干の痺れだけ残っているが、脱臼一つとて負っていない。

「ねえボクゥ?『超人』っていう奴等まだ生き残ってるはずなんだけどさぁ……何処にいるか知らなぁい?」

少女のような姿をした龍人は、反撃の姿勢を表すことなく問いかけた。
と言うのも、彼女自身の能力もとい攻撃方法は大量殺戮には向いてない方である。
先刻、寛いでる最中に出くわした男の方が、少なくとも自分よりかはそれを可能とするだろう。
だから態々大勢の人民を逐一殺して回るよりも、強大な銭湯力を持っているであろう個体を捜す方を優先した。
例えば『超人』とも呼ばれる彼等が何処にいてどのような立場なのか知らないし、第一存在してるかも明確ではない。
それ以前に目の前の相手がそれを知っているとは限らないのだが、取り敢えず聞いてみる。
表情も口調も成人していない少女のような、その声色で。
59 :ルーチェ ◆Og7kjGBSHU [sagesaga]:2015/11/03(火) 01:10:10.61 ID:QFIpPF0Do
>>56
「……だが、彼が生きている可能性はある。
 彼が勝利する、ということは、恐らくはないだろう。
 とすれば、龍の気紛れ……といったところか」

口から漏れ出た可能性は、あまりにも小さすぎるもの。
だが、彼女が言葉にすることに偽りのものは存在しない。
具体性のない答えはあるにせよ、偽りの答えは存在しないのだ。

「今すぐ現場に向かうぞ、千隼翔子。
 超人と龍の戦闘、ましてやあの博士だ。そう長くは続くまい。
 あの博士は失うには惜しい。僅かな可能性にも賭けなければ」

視線を翔子へ移すとともに立ち上がり、出口の方へと歩き出す。
とはいえ、“今すぐ”といっても彼女は高速で移動する術を持たない。
恐らくは、到着時に戦闘が終了していることは間違いないだろう。

だが、そこからの動きは素早いものだ。評議会から各地方に伝達し、救助部隊を結成する。
特にあの博士の能力は特異的であるため、通常の医学でどうにかなるものではない。
然し、彼女はその力を知り尽くしている。だからこそ、柔軟な対応を可能としていた。


「……それが『最善』であったとしてどうする?君はそれを理由に戻ることを決めるのか?
 私はそうは思わない。この問題には、君自身の意思というものが介在しているではないか。
 一つ言っておこう。『最善』は『最良』ではないのだよ。覚えておきたまえ」

翔子からの問いを最後に返して、彼女と結成された部隊は交戦した現場へと向かう。
返された答えは、彼女の力によってもたらされた答えではなく、彼女が本来持つ考えによるものだ。
“計算機”ではなく、“人”として導き出されるべき、“人”でなければ導き出せない答えを、彼女は言葉にしていた。

「(……まさか、私にここまで手間をかけさせるとはな。
 ここまでさせたのだ。生きてていてもらわなければ困るぞ、博士)」

/すみません、時間的に厳しいのでこの辺りでよろしいでしょうか
/遅筆で申し訳ないです、絡んでいただきありがとうございました
60 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/03(火) 01:10:41.64 ID:l51BTkqT0
>>57
たった一度の攻撃。
落ち着けば簡単に回避できる程度の、その程度の攻撃だった筈だ。
だがこの結果は、いかに人間を見下し続けた彼ですら、予想できなかったものであったらしく。しばらくその紅き瞳を、黒き線が刻まれた大地に向けて見開けば。
不意に彼は右手を顔に当て、天を仰ぐ。垣間見える口元に見えた感情は━━━━━━━━━"嗤い"だった。

「フッフッフフフフフフ……」
「ハッハッハ……ハッハッハッハッ!!」

龍は高らかな嘲笑(わら)いを上げる。
先程の無感動で、無感情な瞳とは相反した態度。
しかしその根底にある感情は、全く変わっては居らず。
むしろ強くなったかのような印象を、人間に与えさせるだろう。

「━━━━━━嗚呼。この様な生物が、何故地上で4000年も生きられた!?」
「よもや、自らの敵すら見失っているだと?これが嗤わずに居られるか!!」

それは闇に帰した者達に向けられた言葉ではない。
ひとしおの"恐怖"に囚われ、何もかもを見失う━━━━人間の愚かしさ、すべてを嘆き、またこれ以上ない程に見下した言葉であった。

彼はひとしきりの高笑いを終えれば、先程のような冷徹な瞳を眼下へ向ける。
その感情は呆れでもない。またあまりに愚かな人間への怒りでもない。
彼はただ、その在り方を嘲笑し、文字通り否定するだけだった。

「それが、貴様等の悪性そのものだ。一時の感情に囚われ、業を重ねる」
「超人……と言ったか?元在るべき姿を否定した、まさしく劣等の中の劣等たる存在もそれだ!」

彼は自身の周囲に円形に配置するように、奈落の穴を"6つ"開いた。
次で完全に、全てを消し飛ばすつもりだ。
あの一斉射を受けてしまえば、コートも唯では済まないだろう。

「最期に己の悪性に気付けて良かったでは無いか。……"学習"だ、劣等」

「そんな悪辣な俗物を、我等が手ずから滅してやろうと言うのだ。感謝し奉れ。跪いて拝するが良い」

彼は上空から見下ろしたまま。
今度こそ、冷酷に言い放った。

  サプライズ・アンシュルス
「死 ぬ が 良 い」


言い放った瞳は、まるで害虫か何かを見るかのような。
拒絶と嫌悪、そして侮蔑に塗れた視線を代弁するかのように、6つの光線がセンカたちに向けて、収束するかのように放たれた。
61 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 01:17:51.23 ID:+C7rXDKO0
>>57

「ぐぅっ……!ハァッ……うああああああああ!」

振り回されたシャベルは、当然ながらあっさりと払われる。
それでも、建一は体力の続く限りそのささやかかつ無謀な抵抗をやめない。
例え、それが払われ続けようとも。

「ハァッ……ハァッ……超人……? ……知るかよ……そんなの……!」

この時点での建一は、まだあくまで一建設会社の社員でしかないため、超人のことなど知らない。
乱れきった息も相まって、酷くかすれた声で少女の問いへと答える。
自棄になっているせいか、口調も荒い。

「……ここにはいないからさ……ハァッ……別のとこ当たれよ……畜生。
 ここは工事現場なんだ……ものを『つくる』場所なんだ……そんなのも分からず『壊す』ことしかできない悪ガキは……お呼びじゃないんだよ!!」

そんな自殺行為としか思えない啖呵を切りつつも、シャベルを振り上げ続ける。
そのシャベルはもはや、ボロボロとなっていることだろう。
62 :千隼翔子  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/03(火) 01:28:59.05 ID:X4AN6bXB0
>>59
「ああ、そうだ……まだ死体は確認していない、生きている可能性だって…」

具体性はなくとも構わない。失う痛みを知っているから、失いたくないと思っているから
だから、博士個人には恩も信頼も、繋がりも感じている翔子にとっては可能性だけでもよかった

「あの龍、おそらく手練れだった…そろそろ終わっててもおかしくはないな
わかった」

一つ返事で翔子も立ち上がり出口を目指す
『全加速』は打ち止め。あれは1日に何度も使える代物ではない。
その遅さに因る不安、それを可能性で潰しながら即席の部隊となってゆく

「………ははっ、そうだった…私がどうかしてた、すまない」

自嘲気味な笑い、返された答えを聞いてようやく自分が動転してたと悟る

(くそッ…ジジイめ……生きてろよな、
とりあえず生きてたらこの恩を拳で返してやるっ!)

小さな決意と共に千隼は歩く
手始めに、旧知の老人を救いたいと思って

//ですね、ではこの辺りでーいえいえこちらこそありがとうございました!
63 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 01:42:17.09 ID:BV2XvYMkO
>>61

「んっ……それもそっか。アンタみたいなのが知ってる訳ないか」

この『砦』は大して広大な面積でもないが、かと言って全住民が情報を知り得てもいない。
数十年前に大戦で龍達と渡り合っていた超人自体を知らないというのも、珍しくもないはずである。
何処らかに潜伏しているという可能性も探ってはみたが、流石にこのような場所にはいないらしい。
聞いた彼女自身も薄々どのような返答が返ってくるかは分かり切っていたことだった。

「仕方ない、他を当たりましょっか、――――――――虫一匹捻じり潰してからね」

対峙する彼を見て双眸を冷たく光らせ、シャベルの金属部分より更に奥部へと手を伸ばす。
その掌は彼の片腕を掴もうとして握り掛かろうとし、たとえ反応しなくても前腕あたりで止まるだろう。
仮に捕らえることが出来たのなら、その五指は万力に揶揄されるような握力で締めかかってくる。
能力は未使用の状態ではあるが、龍人特有の剛力は生身の人間の腕骨を圧し折るには十分ではあった。
64 :センカ「」&一般兵達『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/03(火) 01:56:55.50 ID:l7MZeG7no
>>60
「…………」

何一つ言い返せない。正にその通りだからだ。醜く、愚かで、弱い。
未だにわめき散らし、お互いを責め合っている兵達。一人は投降し、泣きながら許しを請う。そんなことをしても、生かされる訳ないだろうに。もう一人は、センカや他の二名を見捨て、逃げようとする。しかし、腰が抜け、動けていない。終いには、失禁までする始末だ。残る一人、先程センカをメスガキと罵った男。彼は、ひたすらセンカを責め続けた。どうやら、自分より年下の少女が、戦闘部隊としてのしあがったのが、気にくわないらしい。
皆が醜い様を見せる中、その少女――センカだけは違った。

「ごちゃごちゃとうるせぇんだよ!!逃げたい奴は勝手に逃げろよ腰抜けども。だが、あたしは、何としてでも奴を追い返す。そう心に決めた!」

その瞳に、未だ闘志を宿し言い放つ。確かに人は愚かだ。だけど、そうじゃない奴も居る。そう信じて。
そんなセンカに感化されたのか、三名の兵士は

『う、うわあああ!もうヤケだ!やればいいんだろ!?』

『お、女の子が立ち向かうってのに俺は……お、俺だって!』

『一人でかっこつけてんじゃねぇ、メスガキが!』

立派とは言えないが、再び立ち向かう意思を見せ始める。

「やれば出来るじゃねぇか!よし!行くぞ!!」

勇ましく突撃号令。だが、これが行けなかったのだろう。気がついた時には――

「なっ……!?」

三名の兵の身体は、光線によって撃ち抜かれていた。次はセンカの番。眼前に迫る光線は避けることも、防ぐことも出来なかった。

「くそっ……何か……何か手は……っ!?」

何も無い。諦めることを良しとしないセンカは、必死で生きる術を探すがやはり、何も無い。絶体絶命かと思われたその瞬間。センカの背中に衝撃が走り、その身体が宙を飛ぶ。だが、光線ではない。敵の光線なら、命は無い筈だ。それなのに、センカは生きている。じゃあ、いったい……?

『……はぁ……はぁ……バカガキが!てめぇは、隊長失格だな!失せろよ!……俺ら見捨てよ……』

センカの背中の衝撃の正体。それは、辛うじて息のあった兵士の一人が放ったプラズマ弾だった。シールドコート越しに当たったそれに吹き飛ばされ、センカは光線を浴びずにすんだ。
それにより、一命はとりとめたが、最早残された手段は撤退のみとなってしまった。

(くそっ……あたしは隊長失格だ……)

兵は纏められず、兵に救われ、兵を見捨てるしかない。センカという少女は、戦闘要因としては有能なのかもしれないが、指揮官としてはそうではなかった。背を向け、センカは逃走を始めた。

『さて、龍のクソ眷属……お前を倒して、その戦果であのガキの立場を奪ってやるとするか……』

虫の息の男は、敵うはずがないと知っていながら言う。少しでも、センカが逃げれる時間を稼ぐ為に――

/返信遅くなって申し訳ありません。
時間が遅くなってきたので、 〆で良いでしょうか?
65 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/03(火) 02:17:03.32 ID:l51BTkqT0
>>64
「━━━━━━━━━━」

眼下で繰り広げられるは、人類の再起と破滅、そして四散。
彼はその様相に言葉を浴びせる事はなく。ただ卑下する瞳が、人間たちを見据えていた。

そして、裁決は下される。
未だ抵抗の意思がある足下の兵士には、程なくして目も合わせずに、非情たる闇が襲い掛かるだろう。
方や逃げ帰る少女の方は、一瞥するだけ。
元より目の前から消えればそれで良かったその後の彼は、人類種の作り上げた最後の抵抗の証━━━━━━━三重にも連なる壁を見つめていた。

「"人間"……余りに卑小で、余り愚かな存在」
「よもや、底があの程度とは。……此れでは、併合する価値すら……」

その瞳が、何かを思案するかのように閉じられ。
そして再びそれが開かれた時には、大地に残された黒の残滓を残して、彼は徐に飛び立つだろう。

「……フン。この私が世迷おうとはな……」
「時間が無いが……気が優れぬ。今回は、その殻破りは止めておこう……」

そして彼は天上まで昇り来れば、ふと眼下へ目をやる。
彼は人々の作り上げた、安寧の砦という牢獄を見た。

「……その妄執、その徒労、その傲慢……」
「世界から拒絶された存在が、果たして何時まで保つものか」

彼はその瞳に、街にわずかに灯る光を映し出しながら、静かに呟いた。

「"全ては黒に還る。大地は極黒に染まり、天はその無を映し出す"」
「……貴様らの光も、あと僅かだ」


秋空の向こう。
雲間に消えてゆく宵闇が、砦の上空を突き抜けて行った。


/了解しました、ロールお疲れ様です!
66 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 02:18:53.79 ID:+C7rXDKO0
>>63

「……っ!?ァあぁぁっ……!!!!」

振り下ろした右腕が掴まれ、間髪入れずに凄まじい痛みが走り、シャベルを取り落す。
メシリ、メシリと本来腕からなるはずがない音が鳴るたびに、意識が激痛で飛びそうになる。
そのたびに、建一はこれまでの人生を幻視していた。
小さなころ、牛乳パックで作った砦の壁を模した模型。
工業高校から建築科のある大学へ進み、学んださまざまなこと。
「道楽重機」に入社してから、今日までに体験してきた苦楽の日々。
それは、世間でいう「走馬燈」という代物であるが、そんなことを考える余裕は、今の建一にはない。
ただ、幼き頃から続く夢を思い出していた。

「…………あぁ………また……つくりたいなぁ………」

聴き方によっては遺言にも聞こえる一言を、意識の飛びゆく中呟いた……
その時だった。

《ええやん……気に入った!》

その場に突如響く、やたらでかい中年の男の声。
その源は、先ほど建一が誘導した重機からの物だ。

《菊池君!今から時間稼いだるから、こいつに乗るんや!話はそれからや!》

その声と共に、重機から放たれた数台のラジコンカーのようなものが、こちらへ向かって猛スピードで疾走する。
ドリルの付いたもの、ローラーの付いたもの、クレーン車のようなもの、ミキサー車のようなもの……
どれも種類は違うが、工業機械を模したものである。
それらは一斉に、龍へ向かって突進攻撃やクレーン射出、速乾コンクリート噴射などの攻撃を開始した。
威力こそ高くないが、的が複数ある上に小さく周りをちょこまか動くため、これらをすべて捌くのはいくら龍とて困難だろう。
それにより龍の気を引き、時間が稼げたならば、建一は重機にたどり着くだろう。
「タラバ 特型」の元へと______
67 :センカ「」&一般兵達『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/03(火) 02:30:33.43 ID:l7MZeG7no
>>65
/お疲れさまでした!絡みありがとうございます。
68 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 02:46:48.06 ID:BV2XvYMkO
>>66

粉砕した―――確かな手応えを手中に確信し、残る手で喉元を穿とうとしていた。
能力差故に持つ余裕により緩慢なる動作で振り上げて、殆ど同刻である。
中年の声の方向より放出される模型の特攻は、完全に不意を突く形となった。
咄嗟なのか掴んでいたはずの手を開いて、シャベルを持っていた彼を開放する結果となった。
気付けば様々な車を模したラジコンが全身を取り囲み、各々の方法で攻撃を仕掛けてきていた。
これほど多数の的に反応し得るのは、たとえ龍に与えられた高い身体能力であろうと困難だろう。

「普通の龍の筋力なら、ね……」

先程地面を砕いた際のように龍人たる彼女の、今度は全身の体内から妙な音が発せられていた。
自らの両腕の内部で“弾性”を創り上げた彼女は、双方の腕を高速で振り払いはじめた。
それは既に溜め込んだ運動エネルギーの解放であり、どうにか眼で追える模型を次々に撃ち落としていく。
半数以上を撃墜し終えると、ようやく腰の刀に手を掛けて鞘より抜き去る。
腕の機動を維持しながらの斬撃にて、模型の残り全てをも切り裂いて撃ち落とし終える。

「さ、どうなの?逃げ終わった?」

確か先のシャベルの彼が居たはずの前方に視線を向け直す。
其処にはもういないようで、姿は見えない。
彼女は抜刀した得物を右手に握りながら、恐らく準備が終わっているであろう彼を見据えた。
69 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 02:49:08.63 ID:+C7rXDKO0
>>68
//すみません、模型一応護身用の武器扱いなので確定で切り裂かれると困るんですが……
70 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 02:50:53.61 ID:BV2XvYMkO
>>69
/失礼致しました
/では破壊はせず撃ち落としたということでお願いします
71 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 03:20:59.71 ID:+C7rXDKO0
>>68

「ぐぅっ……ハァ……ハァ……」

模型たちの時間稼ぎの間に、声の元の重機へと乗り込み、息を整える。
腕は右腕が痛むものの、まだ我慢できる程度といったところか。

《おいおい、休んどる暇ないで自分!あいつ結構やり手やぞ、『チビ』達全部撃ち落としおった》

視線を向けると、確かに龍の足元に先ほどの模型が転がっている。
その手には、一本の剣が見て取れた。

「えっと……貴方、誰ですか……?」

《なんや、知らんのか?ハァ〜、薄情なやっちゃなぁ〜、入社式で挨拶してワイのいい声はさんざん聞いたと思うんやけどなぁ〜。
 しゃーない、ホレ》

そういうと同時に、引き出しが自動で開く。
その中の名刺には、《道楽重機社長 阪神 大河》と書いてある……

「……はんしん?」

《「さかがみ」や。阪神大河(さかがみたいが)っちゅうんや、よろしゅうな》

「はぁ……。って、社長!?」

《せや、今気づいたんか……。ままええわ、ほな早速いくで!》

「えっ……行くって、まさか……」

《「タラバ特型」、発進!》

号令に呼応するかのように、エンジンが唸り、キャタピラが動き出す。
二本のアームが、タラバというよりはザリガニの威嚇のごとく高く掲げられる。
建一を乗せ、向かう先はもちろん、龍の真正面。

「ちょ、待っ………!」

《行くて行くで行くでぇ〜!!!》

社長のはしゃぐ声と共に、乗用車並みのスピードで突進しながらアームを用い、龍を掴みとろうとする。
いくら重機とて、龍と戦うために作られた特注品。そのアームに捕まれば、脱出は容易ではないだろう。
72 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 03:38:15.28 ID:BV2XvYMkO
>>71

龍たる自分の視界中央、すなわち真正面へと突進してくる重機を迎える。
搦め手を行う算段などないのか若しくはその為の装備が無いのか。
何れにせよアームを掲げて接近する巨蟹のごとし機械を前に、頭を突きだした。
側面に回り込む意味も、上方へと跳躍する必要性もない。

「トロい」

四枚の翼を広げると一気に羽ばたかせ、一直線上に肉薄した。
拘束せんと迫るアームを潜り抜けて、更に同様の方向にと加速を続ける。
ほぼ飛行と言えるような疾駆の先には、巨腕の根本たる操縦席らしき部分。
先刻の彼が乗っていると考えられる場所に近付き、その速度のまま携えし刀で刺突を繰り出す。
73 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 04:06:31.72 ID:+C7rXDKO0
>>72

「うわあああああああああ!!!」

《うおりゃぁ!!……アレ?》

大振りな一撃は当然外れ、社長は素っ頓狂な声を上げる。
そして、高速で繰り出される刺突は、外界とコクピットを隔てるガラスに白い亀裂を走らせた。
貫通はしていないものの、もう一撃同じのを食らったらまずいといったところか。

「うわぁっ!?」

《強化ガラスやなかったら今頃ビリケンさんとご対面やで、君》

「なんで他人事なんですか!?それより、こっちも何かないんですか!?空飛んだりとか、同じぐらいまで加速したりとか…」

《菊池君!うちは何の会社か、よーく思い出してみ?》

「……重機のリースとかしたりする建設会社、ですよね?」

《正解や。ほな第二問。重機は空を飛んだり音速で動いたりするか?》

「……しませんね」

《わかっとるやないか!そんな機能はありまへ〜ん》

「そんな風にお茶目に言われても……うわぁっ!?」

バックへの急加速に、操縦レバーに顔をぶつけそうになる。
接近されないようにアームを振り回しながら退却する様は、どこかシュールだ。

《まあ待ちや、そんなもんなくても、もっとええもんあるから……という訳で、運転交代な。君重機免許もっとるやろ?》

「え……ちょ、えぇっ!?」

《3分凌いだらええことあるから。ほな気張りや!》

そう一方的に告げられると、通話が切れた。

「……やるしかないか……」

覚悟を決め、操縦レバーを握りひたすらバックを続ける。
攻撃なんて贅沢な物は考えない。狙うはひたすら回避&防御、それだけである。

74 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 04:21:56.76 ID:BV2XvYMkO
>>73

加速を乗せた刺突だが、操縦席を覆う硝子は砕けはしなかった。
刺突自体には速度が加わらなかったのか単に異常な硬度の物質で構成されてるのか。
それとも先日の【蛇遣】との接触の不調が未だに引き摺っているのか。
実際どれであろうと構わないと、直ぐに思考を放棄した。

「―――うわっと!」

車体がバックして振るわれたアームを飛行により回避する。
そう、理由が実際どれであろうと構わないのである。
幾度も幾度も斬撃を重ねることにより確実に破壊さえすれば、何の問題もない。
後退する機体を追跡するように、またも彼女は巨翼をはばたかせた。

「はっ…………!流石に鬱陶しいわね!」

機械の両腕を跳躍や飛翔で回避し続け、スキが出来れば操縦席に斬撃。
その同じ行動を繰り返し繰り返して、重ね続けた。
何十秒も行い返し続ける事で、龍たる彼女にさえ疲労が僅かに見えた頃である。
75 :菊池 建一 ◆//Muo9c4XE [sage]:2015/11/03(火) 04:54:32.60 ID:+C7rXDKO0
>>74

「フゥ......オラァッ‼︎」

クネクネと蛇行しつつ全速力で後退し続けながら、二本のアームで死に物狂いで斬撃を弾いていく。
初めて乗るはずの建一の運転で、致命傷をここまで避けられているのは、アームの持つ、剣に比べれば広大なカバー範囲の賜物と言ったところか。

「ハァッ......ハァッ......」

しかし、彼もまた疲労していた。
長い間、極度の緊張状態を強いられてきて、肉体・精神共に限界が近づいていたのだ。
そして、ついにその時はやって来る。
一瞬の気の緩みが、ガラスと剣の距離を詰めたのだ......!

「っ......うわあぁっ⁉︎」

粉々に砕け散る、正面のガラス。
コクピット内に降り注ぐ欠片の雨に、死を覚悟したその瞬間。

《た だ い ま》

その声と共に、重機が元あった場所から、竜めがけ灰色の物体が幾つも飛んで来る。
それの正体は超速乾コンクリート。その身に当たった場合は言うまでもないが、剣で捌こうとしたら手入れをしなければ使い物にならなくなるだろう。

《ミキサーユニット『テッポウウオ』その他諸々、お待ちどうさん!ええもんやろ?》

視線を向ければ、そこにはミキサー、クレーン、ドリル......と、先程のラジコンを巨大化させたものがズラリと並んでいるだろう。
76 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 05:14:10.83 ID:BV2XvYMkO
>>75

「……っ!」

何かが複数個飛来してくると、大して優れてもいない動体視力ではそれが精一杯だった。
思わず振り向いた側の、刀を持っていない左腕で自分に命中しそうなそれを全て弾こうとする。
――が、速乾性故に左前腕に纏わりつき、確かな重量となって腕をぶら下げさせた。
つい大きな舌打ちを出し、あからさまに不機嫌そうな表情に変貌する。

「私はね……っ、虫をついでに捻じり潰すっつったのよ」

能力により左腕は若干の肥大化を見せ、筋力に補正を与える。
煩わしそうにしながらも動くには動けることを強調し、巨大クレーンに歩み込む。

「―――――手間取らせてんじゃねえええよォ!」

苛々から由来する明らかな怒りの感情を怒号に乗せ、展開した四翼で一気に近寄ろうとする。
低空飛行に加えて疾駆速度も合わせ、アームなど追いつけないようにと加速し刺突を浴びせようと肉迫した。
77 :菊池 建一 ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/03(火) 05:51:26.63 ID:+C7rXDKO0
>>76

《させるかいな、んなこと!》

クレーンユニット『アンコウ』のアームに電流がほど走り、その瞬間クレーン先端からは猛烈な磁力が発生し、鉄パイプの山などが周囲から次々と引き寄せられていく。
狙いは、その手に持つ剣。鉄をわずかでも含んでいるならば、磁力はそれを逃さず、下手をすれば持ち主ごと猛烈に引き付けてしまうことだろう。
また、周囲から鉄製のものがクレーン先端へ勢いよく殺到しているため、周囲に気をつけなければ宙を舞う鉄パイプやら板やら工具やらが龍をしたたかに打つだろう。

「.........凄い」

《おーい、何ぼーっとしてんねん自分》

目の前で巻き起こっている凄まじい光景に、建一は目を思わず奪われていたのだ。

「えっ......あっ、はい」

《えっあっはいじゃあらへんよちょっと!君にも仕事があるんやで!?今すぐ合体や‼︎》

「......合体?」

《せや、合体。男のロマンやぞ、カッコええやろ?》

(だったら飛行を何故つけないんだ......)

《ほな行くでぇ〜、道楽合体!》

号令と同時に、先程のミキサーユニットが幾つかのパーツに分かれ、次々とタラバへと合体していく。
そうして出来上がったのは、超速乾コンクリートを撃ち出す主砲(?)1門、副砲(?)2門の計3門を備えた代物。

《完成や!これぞ『タラバ カニミソ』や!》

「テッポウウオは何処へ!?」

《細かい事は気にしちゃアカン!ガッチガチにあいつを固めたれ!》

「腑に落ちないですけど、了解!」

そんなことを言いながらも、龍の方へノズルを向け、レバーを引けば、先程とは比べ物にならない連射速度でコンクリートが放たれる。
また、もしかわされても、外れたコンクリートはその付近の地面へと広がっていく。
かといって、空中へ逃げれば金属をたっぷり引き付けたクレーンが襲いかかる。
何らかの対処を行わなければ、逃げ場は、徐々に狭まっていくだろう......




78 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/03(火) 06:14:56.98 ID:BV2XvYMkO
>>77

降り注ぐ鉄の雨。幾つもの障害物に阻まれ、加速は少しずつ減速していく。
唯一幸運があるとすれば相手が刀を標的に磁力を発生したという点。
その刀『殲鏖丸』は鉄でも鋼でもなく、なので磁力の影響下には陥らなかった。

だが分裂し、展開されていくコンクリート砲が車体に組み合わさる。
その光景を目にして、操縦席向けて疾駆しようとしていた彼女は。

リーサは、自ら加速を止めた。


「……やーめた」

ほんの気紛れ。コンクリートを外すのが困難で活動が鈍重になるからというのも確かにある。
五体満足で必ず圧勝できる訳などなくとも、少なくとも戦闘続行自体は可能な状態。
それでも彼女は飽きたとでも言うように戦闘放棄し、コンクリートの雨を潜り抜けながら上空に飛翔していった。

「まあ街の人間3桁は斬り殺してきたし別にいっか。でもまた【蛇遣】のボケにグチグチ言われんのかなー……」

小さな声で愚痴を呟きながら、直ぐ付近の門上を飛び越えて、龍の脅威は唐突に去っていった。

/すみません、ちょっと時間的な都合で〆させていただきます。絡みお疲れ様でした!
79 :菊池 建一 ◆//Muo9c4XE :2015/11/03(火) 06:32:26.12 ID:+C7rXDKO0
>>78

「んなっ!?」

唐突に去っていく龍を見上げ、思わず声が出る。
作戦かとも思ったが、戻ってくる気配がない。

《何やあれ......飽きたんかいな?》

「さぁ........ふぅぅ〜......」

脅威が去ったことに安堵し、座席にへたり込む建一。

《ようわからんやっちゃな......まま、ええわ。終わり良ければ全て良しや!向こう見てみ?》

視線を向けると、そこには支え合いながら立ち上がり、ゆっくりと小屋へと歩いていく作業員達の姿。クレーンによる磁力により、彼らを押しつぶしていた鉄パイプの山が取り除かれたのだ。

「......ですね」

《せやろ?それじゃあ、これからも一緒に頑張ろうな》

「はい!.........って、えぇっ!?」

《よう言うた!それでこそ男や!そいじゃ、明日からみっちりタラバを操るための特訓するから、覚悟しとくんやで〜!》

その言葉に、思わず表情が歪む。
彼の名は菊池 建一。彼はたった今、巨大な争いの渦への一歩を踏み出したのであった......

//お疲れ様でした
//此方の拙い文章に長々と付き合わせてしまい申し訳ありません......ロールありがとうございました。とても楽しませていただきました。
80 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/03(火) 23:35:00.84 ID:X4AN6bXBo
『はぁ…はぁ…なんなんだあのガキは!?』

砦の外にも廃墟となったビルはある。その地下駐車場跡が今の戦場であった。
ズタズタに切り裂かれた左手を押さえ、同じく随所から鮮血を流す右足を引きずる男は人ではない
龍だ。といってもかなり力は弱いが

『理解できねぇ…そもそも俺は本当にあいつに攻撃されたのか…?どうやって俺は攻撃されたんだ!?
どいつが!?どっから!?どうやって!?ああもう訳が分んねぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』

彼は今理解をはるかに超えた攻撃を食らってきたのだ
ここに来て初めて見た者は少女であった。なんでもなさげな、ただの
ここには電気もまともに通っていなく暗いが、それでも生き物の臭いは分かる。
とりあえず殺そうと近づいた、そしたら、そしたらだ
左腕が切り裂かれていたのだ
そこからはよく覚えていない。見えない何かに蹂躙されて、先ほど攻撃が不意に止んだのだ
余裕ができたから、先の攻撃を理解しようとして、できずに発狂した

『開闢龍様…開闢龍様ぁぁぁぁ!お、教えてくだ』
「だ ま れ 醜 い ト カ ゲ が!」

発狂した龍は解を求めて己が始祖に縋った
すると、少女の怒声と死がその龍に齎された
まず右腕が飛んだ。左腕は血を吐き出すボロ雑巾にされた。
脚の感覚は腿に焼けるような何かが差し込まれた感覚を最後に止まった。彼は自分がいつまで立っていたかも分からなかった。
胴、頭は最後に蹂躙された。絶叫のみを吐くスピーカーと化した喉も、美しい髪も、頭脳も、なにもかも刺され切り裂かれた。
後には血の池に肉片が漂うだけの光景が残された。


「…あ、しまった……心臓、忘れちゃった……」

そんな池の傍に少女が現れる。まるで宿題を忘れたかのようなテンションで言葉を紡ぐ少女が
腕にビーム刃でも出せそうな柄のようなものを多数つけた少女が

「……まあいっか、次気を付ければ」

と残せば血だまりのそばから暗がりのどこかへと歩いてゆく
それだけ、血だまりに平常の反応すらしなかった

彼女はソルヴェイ、純粋な人間だ
その名は、龍に仇為す者の名
先ほどの龍を殺したのも彼女だ
ソルヴェイは、似たような暗所で低級の龍の殺害を度々していた
孤独に、たった一人で………

//一応ソロールのつもりですが時間が早めならば短めのロールはできます
81 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/04(水) 20:19:34.32 ID:ol523Q7Ho
異様な光景だった。砦の外周に存在するスラム街であっても、人々が畏怖の念を視線に乗せる程に。
練り歩く三人のうち二人は身形の綺麗な制服を着ていて、砦の内側から来たのだと見て取れる、普通そういう人間は追い剥ぎに会うのがスラム街の決まりだが、一向にその気配が無いのは、住人の決意を砕く恐ろしいものが一緒にいたからだ。

全くもって異様な姿、腕から体から、ガチガチに拘束されて自由の無い格好が、大きな背中に鋼鉄の車輪を背負った男が、制服の人間を引き連れて歩いていた。
口元すらも鋼鉄のマスクで覆われて、ペタペタと危険な地面を裸足で歩かされているのに、表情はとても穏やかで、だからこそ逆に気味が悪いと、住人達はすぐに手を出してはいけない相手だと理解する。

「そろそろお腹が空いたねぇ、今日の晩御飯は何かなぁ?」
「あっ!カツ丼!カツ丼がいいなぁ!」
『…黙れ』
『無駄口を叩く暇があれば早く龍を見付ける事だな、自分の立場はわかっている筈だ』

無邪気に話す拘束された男と、無愛想に返す制服の人間達。
言われたままに拘束された男は鼻を鳴らして周りの匂いを嗅ぎまわる。

「うーん…まだよくわからないかなぁ」

龍の姿は、未だ見えず。
82 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/04(水) 22:58:17.61 ID:db/RSO450
此処は砦の壁の中。評議会館の地面下。
白い壁と天井の部屋は、荒廃した世界の一端とは思えぬ程に清潔で。
鈍い銀色の金属と、か弱い照明に照らされた室内には、一人の老人が立っていた。
辛うじて設備を保っているデスクの前に立ち、空中に浮かぶスクリーンを眺めている。
浮かび上がっているのは、設計図……だろうか。

彼は銀色の顎鬚をさすり、切れ長の目を細めながら、静かに呟いた。

「"龍"の捕獲とはな……あの爺め、簡単に言ってくれる」

両手を背中に回す。ガチャリと重く、鈍い音がした。
それもそのはず。白の衣服から垣間見える両腕は、既に人間のものではない。
設計図を見据える右眼には、電気的スクリーンを写し込み。
コーヒーを飲む左手には巨大な機械が、当然の様に装備されていた。

デスクにコーヒーを置き、重さなど感じないと言わんばかりに左手を画面へスワイプする。
たちまちスクリーンが閉じられれば、彼はデスクの椅子に座り込む。
その眼前には、設計図にあった装置……の模型が鎮座していた。

彼の周囲には、多数の白衣の研究者たち。彼等は先程から、その手で金属を弄り回し、右往左往に飛び回る。
何を隠そう、ここは砦のテクノロジー・ラボ。
かの老人は、人類生存の要となるこの場所を牽引する人物━━━━━━
ドレスデン・フォン・アイゼンベルグ。

「自分で戦ってみろ。殺すか殺されるか、その二択だというのに」

彼が独りごちるのを聞いていたのだろうか。
壮年の研究者が、苦笑しつつ声をかけた。

『まあ、皆が貴方のような"実戦による試験"の提唱者ではありませんから。』

彼は研究者の方を向いて、いかにもつまらなさそうにコーヒーを手に取った。

「……フン。超人能力だけに頼らぬテクノロジー方面へ拡大すれば、最強の超人チームが出来上がっていたろうに」

『ルーチェ様の言う事には、血だけでも構わない、と小耳に挟みましたが……』

彼のテクノロジー至上弁舌が熱を出す前に止めておこうと思ったのか。
他の研究者が、耳寄りな情報を彼の耳に流す。同時に、彼の顔はそちらへ向いた。

「……血、身体の一部、か……」

彼は思案する様にコーヒーを一口飲んで。
しかし暫くして、諦めたように首を振った。

「……だが、それでは不完全なのもまた事実。やはり完璧に稼働させる為には、奴の言う通り、生きた龍が必要なのだろう」
「……この"対龍無効化装置:Jm-000_georgios(-)"の起動にはな」

"ゲオルギウス"と呼ばれた装置の模型を右手で叩き。さてどうしたものかと、コーヒーカップを口につけた。

彼の背後では特大の龍専用捕縛装置が、その組み上げを待つように鎮座していた。


//ソロールです。ロールに繋げても構いません
83 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/05(木) 00:15:36.91 ID:acQxTRlEO
「………さて、ここか。リベラル気取り共のクソッタレ共が引き篭もっているお家は」

人類最後の防衛線と呼ばれる巨大な砦。そこには強固なコンクリート壁が厳重に敷かれている。
龍との戦いにおいて、人類はここまで追い詰められた。ここを破られればもはや、生き残る術はない。
そんな"砦"と呼ばれる街の郊外に、一人の女が立って不敵に笑っている。
いや、ただの女ではない。体から発せられる異質な雰囲気は明らかに人間のものではなく。

「おい引き篭もりのニート共、そろそろ逃避は終わりだ。現実を見ようぜ?」

龍―――――――――人類に破滅をもたらす災厄。彼女は間違いなく、そちら側であった。

「折角この私がじきじきにご挨拶しに来てやってるんだ。礼節を弁えてそれなりのお出迎えをしてもらわないとなぁ?そうでなきゃ、こんなチンケな壁すぐにぶち破るまでだが」

今頃中の様子はどうなっているだろうか、龍がここまで接近しているのに誰も何も反応しないなどというシステムではあるまい。
警報でも鳴り響いているだろうか、ともかく、女はその場に立ち尽くしているのであった。
84 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/05(木) 00:36:14.83 ID:jT3vwfmc0
『砦』内の、野外トレーニング施設。
普段は戦士たちや『超人』たちの鍛錬のための施設であるが、この日は些か奇妙な光景が広がっていた。

コンクリートまみれの的が立つ射撃場。
直径5mはある、巨大な穴があちこちに空いたグラウンド。
まるで戦車が強引に通ったかの如く、木々が押しつぶされた森林……

《おーし、次いくでー!次は「ウズシオ」や!》

「ちょっと待ってくださいよ、朝から休んでませんよ……」

《何ゆうとんや、折角こんなええとこでの特訓なんやぞ、精一杯使わなあかんやろ?》

キュラキュラと、キャタピラが音を立てて施設をつなぐ道路を走る。
さらにその後ろには、ドリル、クレーン車、ミキサー車、ロードローラー…と、働く車(を模したユニット)の大名行列が出来ている。
その珍妙な光景に、すれ違う人々は思わずぎょっとしたり、訓練の手を止めたりしている……

「ていうか、なんでこんな豪華な施設をうちなんかが使えるんですか?ここ一応『砦』のメンバーしか使えないんじゃ……」

《ん〜?なんや、今更やな。ほれ!》

ガシャリと引き出しが開けば、そこには建一の顔写真が入ったICカードが入っていた。

《これで『砦』へはフリーパスで入り放題やぞ、感謝せえや》

「ちょ、えっ、いつの間に!?てかどうやってこんなの手に入れたんです!?」

その問いに少しだけ、嫌な間が開く。

《えーと……まあ、詳しくはちょっと、いろいろ困る人がおるから説明できんけど……どんな時代でもお金とコネは大事やね、ってことや》

「」

《さっ、そんな事より特訓や!それに、開発陣とも顔合わせせなあかんし……あー忙しい忙しい!》

社長の無茶苦茶っぷりに、絶句する建一であった……

//ソロールです
85 :GMロール1週目中間  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/05(木) 03:00:02.73 ID:oDvXrAyd0
○人サイドGMロール
【『砦』の評議会館には、戦闘部隊の敗北の報告が次から次へとなされていた】
【特に話題になったのは、「センカ」の戦闘指揮能力を問うものと、彼女の戦闘部隊配属を許可したデング博士の処置だ】
【センカは、2度にわたる戦闘で部下を全滅させながら、自分ひとり生き残っている――】
【そのことに、現場に出ない"制服組"の議員たちは責任を追及しようとしているのだ】
【デング博士の発案した「龍の捕縛」指令も、この敗北に影響しているのではないか、と……】

『これ以上戦力の低下は、砦の指揮にかかわりますゆえ……』
『そもそも、龍たちとの戦闘以外の道はなかったのでしょうか?』
『たとえ人類が奴隷となろうとも、絶滅よりは降伏したほうが……』
『せめて我々だけもで逃げることは可能ではないか? たとえば、宇宙に逃げるとか……』
『まてまて、まずはセンカとデングの責任の追及をだな!』

【くだらない会議は続く……】
【しかしその会議を終わらせたのは、民間から出席していた、一人の恰幅のいい男であった】

《なんや、ようわからん事をまーあグダグダと話してまんなあ、かなわんでしかし!》

【言葉の主は、砦の建設などを担っている「道楽重機」の社長であった】

『なんだ民間人。ここは君みたいな人間が口を挟むところでは……』
《ここにいる人間で、一度でも龍相手に血を流した人はおりまっか!!》

【鬼の形相でそう一喝すると、しかしその次の瞬間には、ビリケンはんのようなニッコリとした顔に戻っている】

《ここはひとつ、ウチら「道楽重機」グループに任せてくれまへんか?》
『まかせると言っても……何か策でもあるのか』
《こんなこともあろうかと……この『砦』の防護壁を作るとき、秘密の細工をちょちょいと仕掛けさせてもらいましてん》

【どよめく制服組たち。そんなことは全く聞いていなかったからである】

《よろしいか? これは、全人類が協力しないと機能しないシステムやねん。
 これから3日間。11月8日の夜まで、何がなんでも3重防護壁の最後の層だけは、死守せなあかん。
 そこまで持ちこたえたら、「道楽重機」のスペシャルが作動する算段や。
 せやからな、防御も広域になってくる。
 ……センカの姉ちゃんやデングのじいさん他、すべての部隊を防護壁の防衛に充ててほしいんや》

【そういうと、制服組たちは声も発さず、空気を読み合っている】
【責任を取らされるのを恐れているのだ】

「広域防御策。平素ならば愚策極まりない籠城策だが――
 その3日とは、【『砦』の変形に費やすエネルギーがチャージされる日数』】と考えていいのだな。
 さあらば、その策――『有効』、と判断してやってもいい。」

【車いすに乗って、少女の姿をした「神託」の超人、ルーチェが、制服組の間に割って入る】

《へへ、わが社のトップシークレットなんやけどなあ。あんさんにはかなわんわ……》
「しかし、その変形した『砦』を操作しうる人材など、ここには……」
《それなら、モー間もなくで"仕上がる"予定でっせ。納期はキッチリ守らせてもらいますさかい!》

・・・・・・・・・

【かくて、『砦』では大幅な防衛配置の変更と新たな指示が発せられる】
【「11月8日の0時まで、砦の防護壁の最終隔壁を破られない事」】
【引き続き「龍の捕獲」も発令されている】
【さらに、民間企業の一部には、「砦」へのフリーパスであるICが配布された】
【また敗北した「センカ」への軍事裁判は延期となり、さらなる兵員が補充。】
【また新たに砦に加わった「千隼」にも、すぐさま戦闘部隊に配属されることになった……】

・・・・・・・

【そのころ、何も知らず、地獄の特訓に明け暮れる、民間社員の一人「菊池建一」】
【彼にとんでもない運命が待ち構えている事は、このときは知る由もなかった】

人側ロールミッション
○11月8日の0時までに、砦の最終防壁を破られない事
○専守防衛のまま、龍の遺骸と血液を引き続き奪取する事
86 :GMロール1週目中間  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/05(木) 03:06:28.76 ID:oDvXrAyd0
○龍サイド
【「開闢龍」の思念派により、全世界の龍たちが、『砦』を目指すこととなって数日】
【あの日より、開闢龍の思念は発せられていない――】
【だが、『砦』に近づくにつれて、龍たちはある「違和感」に気づく】
【わずかな――ほんのわずかな、苦み。いらだち。血の泡立ち……】
【それは、龍同士の近接時に起きる、「血の干渉」にも似た感情だった】
【それゆえ、あの地の近くで戦う龍は、戦いの興が削がれたり、突然気分がすぐれなくなり、撤退をするものが現れている有様であった】

・・・・・・・・・

【――始祖の間】
【開闢龍の守り人は、あの日以来何も発さない「龍」の球を抱えていると……】
【一人の闖入者の気配を感じていた】

「……これはこれは。"結晶塔の君"。」

【見れば、龍の守り人と同じような僧形をし、深い緑色の目を持つ男が立っている】

『若き龍に問う……。星に覇を唱えたとして、何とする』

【緑眼の目は、守り人の持つその球を見据える】

「……覇を唱えるも何も……。開闢龍はただその生の心根に従うまま
 息を吐くがごとく人を殺し、
 息を吸うがごとく人を殺すまで。
 それが結果的に、この星の覇になった。ただそれだけの事……。
 ふふふ、"老龍"の使いの者。開闢龍に対して問いとは、不遜であるぞ」

【そう、ニッコリ笑顔を浮かべると、守り人は純白の羽を背中から出現させる】
【"触れると死ぬ"死の羽である。】
【だが、緑眼の者はひるむことなく、言葉をつなげる】

『かの地の近く……「地龍」の疼きを感じぬか。わが主とも若き龍とも異なる系統の龍――』
「……"地龍"? 」
『然り。その龍は、かの『砦』の地下深くにあり。
 おそらく、定命の者(人のこと)共も知る由もない事。
 そして定命から龍を遠ざけたのも、その地龍の力なればこそ……』
「――開闢龍が指し示したのは、人類の拠点などではなく、開闢以前の別の龍、だと――?」

【その時、守り人の持つ龍の球――「開闢龍」が反応した】
【ある思念波が、またしても龍の眷属たちに伝わる】

「なんと――開闢龍は、その復活のための器を、太古の地龍に求めているというのか!」

【その思念のイメージとは、『砦』の最深部の地下に眠る、「太古の龍」の化石……】
【それこそが、開闢龍復活のカギを握る、「器」となるものなのだ】

・・・・・・・・・・・

龍側ミッション
○砦の地下にある「太古の龍」の化石を手に入れよ。
 ただし、その化石は人類も存在を知らず、また地下深いところにある。
「太古の龍」との接触は、龍の眷属にとっていかなる効果を及ぼすかわからない。
 最悪の場合、強力な【血の干渉】を受け、無能力状態にもなりかねない……
87 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/05(木) 18:53:32.85 ID:BvjV4PwSO
防壁の外側にて、砦自体の改装を護るために数多くの部隊が配置されていた。
そこを防衛する兵士の一人が、上空を見上げてふと呟いた。

『おい……逆光でよく見えねえんだけど、人みたいにでっかい鳥なんてこの辺にいないよな……?』
『何?人みたいな大きさって、お前あれってまさk

その刹那――――、上方より猛スピードで降下する人影が地響きを起こした。
余程の重量だったのか周囲十数メートルに砂埃が舞い、幾つかの悲鳴が鳴り渡った。
数人分の肉片と血飛沫が宙に跳び上がり、間もなく地に転がり落ちて散乱する。

「ふぅ……やっと着いたぁ」

銀髪紫眼。双角有翼。右手に握りしは、斬りたての鮮血を滴らせる一振りの日本刀。
蒼空より何の前触れもなく降り立った彼女は、龍の眷属たる身体的特徴を持った少女の容貌をしていた。
先日の重機遣いとの交戦により左腕を負傷、コンクリを剥がした後の傷口が塞がるのを待つ為に休息を取っていた。
殆どと言っていい程に癒えた頃にと開闢龍の思念波を受け取り、砦へと急行した次第である。

「にしても―――、前に来たときは静かだったのに、今日は随分賑やかになってるわね」

彼女の目的は、開闢龍により知らされた砦内部の地下に存在するらしい“龍の化石”の入手。
序でに未だ生き残っているであろう超人を捜しだし、出来れば戦闘に持ち込み始末するという事。
眼前にいる兵員達が、この頑丈な隔壁自体を守護しに配置しているなど知る由もない。

「……まぁいいわ。たとえ何百人何千人でも、肉骨粉にしてあげる」

もっとも知る必要すらない。何故ならば邪魔する者がいたならば総てを鏖殺するまでだからである。
それは策などとは到底呼べない単純な思考であったが、彼女にはそれを実現できる絶対的な自信があった。
まず第一に自らの創造主たる龍の意思であるからには、何としてでも実行しなければならない。
刀身を軽く振るって付着した血滴を落とし、隔壁に近付こうと歩み始めた。


/日付が変わるくらいの時間まで募集です
88 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/05(木) 19:59:59.18 ID:UKdVZrGl0
>>87
"緊急警報発令。ALL SYSTEM CLEAN"
"距離232m地点 敵性生命反応確認"
"現在速度 83km/h"

数々の警報と機械音に彩られ、刹那的に空を駆け抜ける存在があった。
いずれ壁上に現れる"人型"かつ高速で"空を飛ぶ"存在はしかし、立ち現れた龍に"干渉"を起こす事はない。

故に━━━━━━━━━それは紛れもなく、人間であることに間違いはない。

「……派手な登場だな。"龍"」

第一隔壁上空に飛行する人影は、地上の龍に皮肉と辛辣を込めた言を投げかける。
空の逆光はその姿に不明瞭な影を落としつつ、"彼女"の上空に飛来していた。

瞬間。宙空の影より、太陽とは異なる閃光が走る。
青い輝きを放つ量子光は、古参の龍には果たして見覚えがあるだろうか。
前時代。人間たちの徹底抗戦の中作り上げられた、超高火力レーザー砲台の光。
旧式のそれよりも遥かに高い精度と速度で以って、彼女の方へ突き進んでいた。

「袋のトカゲめ。目的と干渉機サンプルの為、先ずは大人しく捕まってもらう」

影の中に太陽光が反射される。空から不自然な金属音が鳴り響く。
次第にそのシルエットが浮かび上がれば、懐かしい光の理由を理解すると共に、その姿を見るだろう。
彼の右腕はキャノン砲。その左腕には巨大兵器。
脚部ジェットで空を駆け抜けた、"テクノロジー"の権化を。
人間たちの歴史を体現した、進化の申し子の姿を。

「貴様らの進撃も……此処で、終わりだ。」

切れ長の瞳が眼下を睨む。風にたなびく銀の髪と髭は、老人でありながらギラギラとした生気に満ちているように思える。
地の龍と空の人間は、今ここに対峙していた。
89 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/05(木) 20:22:50.60 ID:BvjV4PwSO
>>88

「ん?あれは……」

前回の来週時と同様にして、翼を以てして防護壁を飛び越えようかと見上げていた最中である。
自分のように上空に浮遊する一つの影を視界に収める。
いや、自分達とは異なり翼は有しておらず、さらに“血の干渉”による不調も感じない。
つまり敵か、と飛行物体への認識が追いついた瞬間と、ほぼ同刻であった。

「―――――ッ!」

冬の蒼穹に瞬く第二の恒星。
その正体は、始祖たる彼女もかつての大戦により経験したことのある兵器であった。
一歩、反射的にバックステップを取り、空中へと飛行する。
直線状であると高をくくり、その軌道から外れようとする方向に飛び立った。

数メートル真横を過ぎ去っていく閃光を傍目に、付近の防壁に垂直に降り立つ。
そして羽ばたきと共に飛びながら疾駆するように、防護壁上を駆け上がった。
やがて数瞬後、最も外側に位置する防壁の上淵に立ち、たった今レーザーを放った老人と対峙する。

「あら、中々にハイカラなガラクタじゃない」

ほぼ同高度にまで昇り上がり、そう喋りかけた。
到着した途端に思いもよらぬ場所から早々攻撃を受けたからか、極々微量疲労もあり反撃の様子は未だない。
90 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/05(木) 20:57:59.57 ID:UKdVZrGl0
>>89
「……ハイテクな超兵器(ガラクタ)と呼ぶんだな」

彼の左眼の装置は未だに異常を訴えてはいない。
注意深くそれを確認すれば、彼の肩部はたちまち機械音を上げる。
瞬間に展開するのは、左右八門の発射口。

「"Ms-008_godarrow(X)"」

間髪入れず、次なる攻撃を叩き込む。
八連装の"追尾"ミサイルが両の肩から、合計十六発の"神の矢"として遅い掛かろう。

「"対龍スモールミサイル"……人の力、推して知るがいい」

もし眼前の龍がその追尾力を軽視していたとしたら。もしかしたら、その慢心は痛手に繋がる事があるだろう。
何故ならこれらのミサイルは、通常兵器に比べて、"異常なまでの追尾性能"を持っているのだ。
加えて威力面も申し分はない。"godarrow"の名を冠する連続ミサイルを確実にやり過ごす方法と言えば、それは絞られてくるだろう。
━━━━━━━━━加えて。

「そしてこれが……人類進化の証だッ!」

追尾ミサイルを飛来させる後方。
老兵は静かに、しかし暴虐的なその牙を顕にする。
左腕の兵器を起動する。電撃の走るような音、独特なエネルギー体のうねり。
その刃は、熱量で出来ていた。見た目も安定性も、果ては燃費など何処吹く風。
その機械に与された意味は、"目標の破壊"ただひとつ。

「"Rb-000_mosheh(-)"」

右腕のレーザーキャノンと同じだ。
その光刃は、旧き刃の鍛ち直し。

何もかもを斬り捨てる。そんな意志すら持つかのような剥き出しの電熱の暴力は、神矢の後方より放たれた。

間髪入れぬ"テクノロジー"の連撃。
人類史をその身に示さんと、龍に量子の凶刃を翳した。


91 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/05(木) 21:00:21.55 ID:xrSzAXixo
壁近くの荒野。二つの人影がそこに存在した。
一つは、大柄な男。黒い鱗に、四つの腕と翼を持ち、それが彼を人でないと証明していた。もう一つは、男と比べると小柄な少女。その少女は、男に頭を鷲掴みにされ、身体を宙にだらりとぶら下げていた。

『どうした、少女よ?それで終わりか?』

「う、ぐ、あああああ!!!!」

ギリギリと痛む頭、ミシミシと嫌な音を立てる頭骨。龍の眷属ディノは、少女センカの頭を掴んだその手に、力を込める。
センカは悲痛な叫びをあげるが、周囲に助ける者は居ない。何故なら、彼女は単身で龍の眷属に挑んだからだ。今まで何人も兵を死なせてしまった。もう失うのはゴメンだ。そんな気持ちから、単身で挑むという愚考に出てしまったのだ。
勿論、センカに何の策も無かったという訳ではない。瞑想中だったディノの隙を突き、不意打ちを仕掛けたのだ。結果として、不意打ち事態は成功したが、ダメージはほぼ無し。それほどまでに、この男は硬かったのだ。

『つまらんな……強き者は現れんのか?』

単身で挑むくらいなのだから、少しは期待したのだが、只の蛮勇であったか。ディノは、心底ガッカリした様子を見せる。このまま潰すか。そう思い、更に手に力を入れる。

「ぐ、あ、ああああああああああ!!!!」

センカは、苦しみ叫ぶ。その声が、周囲に木霊する。もし、この声が壁の向こうへ届くのならば、誰かが来てくれるかもしれない……

/0時くらいまで居ます
92 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/05(木) 21:04:48.54 ID:5h2RpK6J0
黒雲が穹窿を分厚く覆い隠し、濁った雨粒が大地を殴り続ける。
深夜の墓場にも似た暗鬱が、重圧が、辺りを満たしていた。
生きること、それ自体に圧し掛かる重圧――仄暗き死への誘い水。

そんな中、ただ一人、赫々と光を放つ杖に照らされながら、預言者の如き昂然たる雰囲気を纏った男が、衆目を集めていた。
人々はまともな壁もない、小屋とすら云えるか怪しい粗末な藁屋根群の下で雨風を凌ぎ、男はそれらに面した道を歩き――やがて歩を止め、人々に向かって語り出す。

砦、防護壁外部のスラム街でのことだった――――

「――――聞け、貧しき者たちよ!
今やおまえたちの貧しさを誇るべきときが来たということを!
貧しいということ――それは所有する物が少ないということ、
すなわち、"所有される"ことも少ないということだ!」

皆同じような襤褸を纏った、皮膚の薄汚れた民衆がざわつきだす。
変わり者が現れたとの噂を聞きつけたか、そのざわつきは指数関数的に増大していく。

「見よ、豊かなる者共を――今政府を組織する少数の彼らを!
彼らは欲望を逞しくし、より多くの富を得、そしてより"貧しく"なる。
彼らには"自己"が乏しい!――金という餌を齎す欲望の鳥に心を啄まれ、彼らはより"小さく"なる。
――彼らは、金と欲望に"所有される"!

政府――彼らは巧みな虚言家である。
この戦乱に終止符を打つべくと称し、この街を最後の砦と定め、邪魔になるおまえたちを追剥同然に締め出したこと――政府のこの所業は記憶に新しかろう?
彼らはその代償に無力なるおまえたちを守り、戦火収まりし暁には改めて平和を約束すると言う――
だが……おお、哀れな民草たちよ――彼らが虚言家たることをゆめゆめ忘れるな!
来たるべき泰平の下、"誰が"富を貪るか――そのことに一度でも想像を逞しくしたことがあるか?
『守られるだけの者に、守る者よりも多くを得る資格はない』――彼らはきっとそう言うだろう!」


鋭さを増し、焼き付けられた刃の如く熱を帯びる彼の舌鋒に、民衆もまた熱気を孕む。
呆れた様子で頭を垂れる者も居れば、中には野太い声を以って彼への賛同の意を示す者も何人か居た。
93 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/05(木) 21:05:20.29 ID:5h2RpK6J0
//続き
「なれば我々は如何にするか……
守られる側から守る側へと移るか?――嗚呼、しかし守られる者を守られる者として締め出した守る者は、それを許さないだろう!
"戦う"のだ――守られるのでも、守るのでもなく!

そう――戦え!貧しく、それゆえに自由なる者たちよ!
守られる者としての節度からも、守る者としての責務からも自由なるおまえたちよ!
少ないものを所有するが故に、少ないものからしか"所有され"ぬおまえたちよ、おまえたちこそ戦うに相応しい!
我々の奮戦を政府に見せつけてやるのだ!我々の勇名によりて彼らの出鼻を挫くべく!
来たるべき泰平の下で、我々自身が多くを得るために!」


朗々たる宣言と同時、男は杖を天に掲げた。
杖に宿っていた光が独りでに遊離し、霊魂の如く上昇し、暗雲の只中に自らを掻き入れたかと思うと――
――刹那、暗雲は慎むが如くその身を潺湲と退き、その奥に覆い隠されていた蒼穹が同心円状に広がりゆく。
同時、暗鬱たる雰囲気を拭い去るように辺りに光が満ちていく。
蒼穹の中心には、地に生きる者に常に希望を齎してきたかの偉大なる天体が燦々と輝いていた。

民衆の雑多なざわつきの中から、次第に賛嘆の声が勢力を増した。


「――わたしは『ツァラトゥストラ』――わたし"であり"、かつわたし"でない"者の名だ。
されど『ツァラトゥストラ』はおまえたちに"超人"の道を説くだろう――政府の造りだした偽りの超人ではなく、真の"超人"の道だ。
絶望を知らず、酷薄な現実に向き合い、大地に根を下し、常に自身を乗り越え、ただ自らの意志のみを法として生きる者の道だ。
わたしはおまえたちに"超人"の影を見た――それを実体にせんとする者は、さあ、わたしに付き添え!」


民衆の一人「おお、『ツァラトゥストラ』よ!」
民衆の一人「俺達を導いてくれ!」
民衆の一人「そうだ!俺は超人になるぞ!」


賛仰を一心に浴びつつ、されどそれに倦まず、驕らず、
ただ絶望満つるこの地平を自らの瑞光によりて照らし、生きんとして、
また、他の多くの人々も、同じく強く生きんとするように、
群を成す意志ある者たちの先頭を、男は――いや、『ツァラトゥストラ』は導き歩く。
その重い看板と同時に、多くの重い声援を背負いながら――

//かなりソロール気味ですが投下です
//この光景に反応するとか、あるいはツァラトゥストラの列に加わってついていくとかの描写は大歓迎ですので遠慮なく!
//必要ならばこちらからも反応返しますので
94 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/05(木) 21:11:15.88 ID:S7N2u5Z1o
>>91
『待て!貴様!そこまでだ!』
『その手を離せ!トカゲ風情が!』

少女の痛々しい悲鳴の最中、それを止めるように怒号が響く。
壁の外側、スラム街の方向から二人の人間が駆け付けていた、身形の綺麗な制服を着た二人の人間が、龍に対するには余りに貧弱な銃を手に。
それに遅れて来たのは、大きな背丈の影。鎖の擦れ合う音と、裸足が地面を叩く音、二つの音のハーモニーを奏でながら、銃を構える二人よりも遅れて、しかし彼等よりも前に出る。

「うん、いい声だ、いい声だよ彼女。惜しむらくは、僕は彼女にその声を出させる事が出来ない事かな」
「ねぇ監視員さん、そんなのじゃあの人…あの龍には敵わないよ、きっと、すぐに頭をトマトみたいに潰されて終わりだ、うん」
「こんばんは、龍さん、僕の名前は7010番、君の名前はなんだい?」

穏やかな顔で飄々と語りながら、歩いて出てきたのは背の高い痩せた男。
腕をガチガチに拘束され、背中に鉄の塊とも形容すべき車輪を背負った、人間だった。
95 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/05(木) 21:27:40.48 ID:xrSzAXixo
>>94
今、まさにセンカの頭が握り潰されんとする瞬間。ディノに声を掛ける者が

『ほう、我に名を問うか。ならば、名乗ろう!我が名はディノ!誇り高き龍の血を引く戦士成り!!』

7010番?変わった名だ。いや、名ではないのか?まぁ良い、少なくともこの少女より楽しめそうだ。
ディノは、ほくそ笑むと、掴んでいたセンカを7010番の足元へと投げ捨てる。

「ぐっ……悪ぃ、助かった……だけど、駄目だ……たった三人じゃ、きっと勝てない……」

地に転がったセンカは、朦朧とする意識の中話す。7010番がどんな人間かも知らずに……

/よろしくお願いします!
96 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/05(木) 21:36:42.14 ID:BvjV4PwSO
>>90

放たれた十六撃のミサイルを前に、リーサは剣道で言う“脇構え”の姿勢で対した。
片手に持った刀を提げているだけの様子は、傍から見れば静止しているだけに感じられるだろう。
しかしその実、リーサは開闢龍より授かった固有能力による“溜め”の状態を続けていた。
ノータイムでも十分すぎるだけの威力を生じさせるが、その“弾性”の性質を最大限引き出すためである。
時間にしては一秒にさえ満たない短時間だが、一気に解放した。

         テンタクルス
「――――――『馳騁器官』」

提げていた刀を斜め上に振り払う動作と共に、得物を持つ右腕が数メートル程に伸長し、ゴムのようにうねった。
可動範囲が延長された刀剣は、爆破の範囲内に到達するよりも早くに、ミサイルに斬撃を当てていく。
幾つかの機体その物を切り裂いて虚空で爆破させることで、此方への危害が及ぶ前に凌ごうとする。

(……っ!やっぱ爆撃は完全には無理か……)

しかし、本来の用途では近接斬撃用である武器を振り回すという、実に原始的な防御方法。
放たれたミサイルの総ての軌道を逸らしきれるはずもなく、うち幾つかがその肢体に被弾される。
さらに『馳騁器官』により形成された擬似筋肉に耐爆撃効果は決して高いものではなかった。
その全身には頑丈な外皮もあって少しは軽減できたが、火傷によるダメージを負った。
いきなりで予想外に喰らったとは言え凌ぎきり、今度こそ反撃しようと前方を向いたが―――。

「………………うっぐゥ!?」

此方がミサイルに気を取られている間に肉薄していた老人の斬撃を受ける。
咄嗟に刀で防御しようとはするが完全に防ぎきることは敵わず、左肩に裂傷を創る。
血液を噴水の如き勢いで噴き出しながら、不意打ちもあってか膝から崩れかける。

「うあ゛あ゛ぁ゛ッッ!!」

体勢が崩れかけるその途中で右腕の筋肉が、上半身と同程度ほどにまで肥大化する。
その反動故の重量と速度を以てして、老人に目掛けて下から上という軌道で斬り掛かる。
足どころか体全体のバランスを崩したからか、防壁の下の兵士達のいる地面の方にまで墜落していくだろう。
97 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/05(木) 21:43:43.70 ID:S7N2u5Z1o
>>95
『無事か!?君!?』
『怪我が酷いな…すぐに医療班と迎えの手配をしなければ!』

投げ捨てられたセンカに、7010番は一瞥以外全く反応せず、跨ぐように一歩ディノに歩み寄った。
監視員達はセンカに駆け寄ると声を掛け、応援の連絡をする、戦力の応援も呼ぶが、ここに来るまではそう早くは無い。
だが、応援が来るまで持ち堪えるつもりは無い、少なくとも、この男は。

「うん、よらしくね、じゃあ死のうか」

『7010番!拘束を解除する!くれぐれもこちらを巻き込むなよ!!』

名乗る事に意味は無い、戦いに意義は無い、即ちこの男は、そういう男で誇りだのそういったものには全くもって答えられ無い。
そんな男を縛る拘束具が、次々と外れて行く、枷が外れ、腕を縛るベルトが外れると、自由になった長い腕を解す様に伸びをして。

次の瞬間、背中に背負った車輪を右手に掴むと、繋がった鎖を左手に掴み、そのまま車輪をディノに向けて投擲する。
見た目通り超重量を誇る鉄の塊が、軽々と持ち上げられてぶん投げられる、ただそれだけだ。自動車が突撃するのと変わらない程度の威力。
98 :ルーチェ ◆Og7kjGBSHU [sagesaga]:2015/11/05(木) 21:57:52.32 ID:Iq8n6YHYo
「……月が見えん。
 私に天候を操る力があれば、いますぐにでもあの雲をどかしてやるというに……」

夜空を見上げていた深紅の双眸を閉じ、諦念のような嘆息を零す。
月星を眺めるのが日課となっている彼女にとって、空を覆い隠す雲は大敵だ。
きぃ、と古臭い木の椅子を軋ませながら、評議会館のバルコニーにて人知れず想う。

「そういえば、自然を操る杖を持っている奴もいたか。
 実に派手で羨ましいことだな。私とはまるで大違いだ」

事実、彼女の持っている力は、彼ら超人の中でもトップクラスに地味な部類に入る。
外部から何らかの手段によって問いが入力され、内部で演算を行い答えを出力する。
それはまさしく“計算機”の如く。彼女が導き出す答えに、誤りは存在しないのだから。
とはいえ、やっぱりその挙動が地味であることには変わりないのである。

「……博士は無事だろうか。
 核は回収したし、死んでいるということはないはずなのだが……」

『最善』は尽くした。少なくとも、死んではいない。だが、それは『無事』とも言えない。
その不安は、人の心あるが故に抱くもの。悩まされながら、彼女は再び溜息をつく。

想いを巡らせながら、透き通るように白く透明な髪を揺らし、上界から下界へと視線を落とす。
高所から見下ろす『砦』の風景は静寂に包まれていて、そして生の気配を感じさせるものだった。
だが、この光景が一体いつまで続くのかは、定かではない。神の頭脳を以てしても……。
99 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/05(木) 22:01:26.36 ID:aTijvCXyo
『ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!』

断末魔、それは今夜もここで響き渡る
その源は地上に在らず、地下だ
『砦』の外、廃墟と化したビルの地下駐車場跡からだった

そこは数日前より龍が入ると帰れないところとして人類、龍双方から若干の注目を集めていた
人間の香り、死した龍の臭いに導かれて入った弱き龍は、皆二度と地上に現れることがなくなったのだ
そして、そこは悪魔が住まっているとも噂されて……

かの悪魔の巣窟、そこでは血飛沫が舞い散っていた
今も一匹の龍は命を散らす、その周囲に浮遊するレーザーブレードのようなものが原因だろうか?
それらは刃を消失すると一点目掛けて飛翔した、そこには

「うっ………」

頭を抱え、地面に座り込んで吐瀉物をまき散らす少女がいた
少女の腕にブレードは帰る、少女は口を拭って立ち上がり

「寒い……あはっ、あはははは」

暗がりの中、吐瀉物も鮮血も気にせずフラフラ歩く
明らかに錯乱していた
ある意味で彼女は悪魔であった
過剰な才と全てへの憎悪しか持たぬ、哀しい犠牲者でもあった

ここは悪魔の巣窟と噂される場所
ここには多くの血だまりと、吐瀉物と、肉片と、
狂いだした純粋人間しかなかった
100 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/05(木) 22:04:50.91 ID:UKdVZrGl0
>>96
彼は、リーサの展開した"特殊能力"━━━━━━━もとい、彼の最も嫌う表現である"魔術"を、左眼の装置を介して視ていた。
待機状態から、徐々に上がりゆく熱量。そしてミサイルに向けて爆発的に撃ち放った右腕の量子的エネルギー。
一時的とはいえその腕部は、時たま撃退する龍とは桁違いの"数値"を叩き出していた。

「……"始祖"……!」

明らかに並みの龍とは異なる力量。彼はその数値から確信した。人類種をここまで追い込んだ元凶、何よりも憎むべき敵だと。
この龍は"危険"である。しかし同時に、捕らえることがもし叶ったのなら━━━━━
それは人類進化への、大いなる礎となる予感を。
いや、"なってもらわなくてはならない"。今まで行ってきた凶行を、ここに精算させる━━━━━━━━━!

"モーセ"と呼ばれたレーザーブレードを薙ぎ払う時、彼はその手応えの薄さを感じていた。
それと同時に視界外より迫る銀色の刃。
彼はそれに気が付いた瞬間、即座に"防御機構"を発動した。

「……!"Es-001_aegis(U)"!」

コンマ秒。量子防御の壁が、彼の周囲を即座に取り囲み、"魔術"へのシールドを展開する。
だが、迫る刃は"物理"の攻撃だ。量子的エネルギーでなければ、完全防御には至らない。
銀の刃は、彼の胴を僅かに裂く。痛みを身が襲うが、それどころではない。
斬り捨てるには至らなかったが、眼の前の相手がバランスを崩していたからだ。

今が好機とみた。彼は落ち行く彼女に脚部ブースターをふかしながら、背中に背負った最新兵装……"対龍捕縛腕"を起動させた。

「捕らえろッ!!"Ta-001_medoūsa(T)"!!」


ランドセルのような装置から、四本の鋼鉄線が伸びてゆく。
高電圧が付加されたワイヤー・アームは、いかなる龍でも脱出は難しい……という思想のもとに設計されたもの。
先程のミサイル迎撃時の能力。並々ならぬ実力を感じ取った彼は、まさしく短期決戦を仕掛けた。

怒涛の畳み掛け。ではあるが、そこには少なからぬ焦燥が感じられる。
彼としても必死なのだ。……人類種の生存、その希望の光をつかむために。

101 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s :2015/11/05(木) 22:06:57.28 ID:jYVRYj6xO
>>100
//修正 痛みを身が→痛みが身を です。
102 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/05(木) 22:08:37.37 ID:xrSzAXixo
>>97
『死合おうか!人の子よ!』

試合、死合、彼にとって戦いとは生き甲斐。それのみに喜びを見出だしている。底知れぬ雰囲気の7010番を見て、これは楽しめそうだと口もとを緩める。
だが、同時に違和感も覚えた。この男、少女を助けに来た訳ではないようだ。自分のように、闘争が目的という訳でもなさげである。ならいったい……?まぁ、そんなことより、戦いだ。違和感を拭い払い、戦闘体制へ。

『ふんぬっ!!』

迫り来る車輪を四本の腕を使い、受け止める。強靭な力を持つ龍の眷属であるディノにとって、これくらいは当然といったところか。

『貴殿の武器か?返してやろうっ!』

変わった武器だ。ただの車輪という訳では有るまい。内心警戒するも、それを相手に投げ返す。尤も、これを軽々と投げた男だ。投げ返したところで、攻撃にはならないだろう。だからこそ、すかさず攻撃に移る。

『次は我の力を見せようぞ!』

投げ返した後、背の翼を使い、低空飛行で接近を試みる。ただ真っ直ぐに、黒い鱗に被われた二本の右腕を振りかぶりながら。
しかし、この男、想像以上に楽しませてくれそうだ。と、ディノは笑みを隠せずにはいられない。

「始まっちまったか……」

人の忠告は聞いとけよと、スルーされたことに機嫌を悪くしつつ、センカは呟いた。だがまぁ、彼は強そうだ。もしかしたら……。そんな希望を抱きつつも、センカは7010番に龍とはまた違った不快感を抱いていた。 どうにもこいつは危ない奴だと
103 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/05(木) 22:24:50.64 ID:S7N2u5Z1o
>>102
「うん!ありがとう!」

車輪を軽々と受け止められた事に驚愕はしない、この程度なら当然だと言わんが如く。
投げ返された車輪を右手で掴むと、そのまま重さで体を持っていかれそうになるのを、その場で回転する事で勢いを[ピーーー]。

男の持つ車輪が、その真の凶悪な姿を現わす、外周に沿うように鋭い棘が幾つも並び立ち、ギュルギュルと回転を始めた。

「今度は受け止められるかな?腕がもげちゃうと思うけど」

棘と回転が加わった車輪は見た目の凶悪さもさる事ながら、破壊力が格段に上昇している、それを持ってディノを迎え撃ち、真正面から車輪を叩き付けようとした。
恐ろしい拷問機械を模した車輪は、回転に巻き込んだ物を岩だろうと轢き潰す、それに耐え得るだけの自信がある者だけが、正面からぶつかる事が出来る。

104 :アエーシュマ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/05(木) 22:29:48.85 ID:5h2RpK6J0
>>99
「おや、馨しい匂いに誘われて来て観れば――



――――……くききき……イーッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!!」


日の光も届かぬ、現世の地獄。
そんな阿鼻叫喚の舞台に、役者がもう一人。

顔付きは中性的であるが、体格はスマートながら男のそれであり、紫地に金縁の貴公子を彷彿とさせる礼服に身を包んでいた。
また背中には、『龍』の眷属たることを示す黒い翼。

彼は足を踏み入れるが早いか、妖しい煌きを撒き散らす長い銀髪を泳がせ、流麗な両腕を伸ばし、身を回す。
それは宛ら舞の如く、高笑いに彩られながら、狂気的な音なき旋律を紡ぎだす。


「嗚呼――狂乱の宴の主催者よ、幸運に思うがいい!!
この私が――この世で最も素晴らしい芸術的才能を持つ『アエーシュマ』様が、直々に参加してやるというのだからな!!」


端正な白皙の顔を歪ませ、高踏的な韻律をその蠱惑的な三日月より発する、龍。
挑発を兼ねるように、未だ彼の"舞"は停まることを知らない――――
105 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/05(木) 22:34:50.66 ID:BvjV4PwSO
>>100

左肩を斬られ、抵抗なく防壁上から自由落下していくその途中。
リーサは先程まで足場としていた防護壁を、片足により渾身の馬力で蹴りつけた。
目的は墜落を免れるのともう一つ、身体に衝撃を奔らせて霞みかけた意識に鞭打とうという意図だ。
無事に壁に足着いた場所を重心とした彼女は、その場に足指の握力でしがみついた。

「……んうッ!」

上空を向くように方向転換をし、先程自分を斬り付けた老人の姿を逃さないように鋭く睨む。
格下であると暫定し、侮った故に生じた油断より痛手を負ってしまった。
推測だが眼前の相手は複数個の武装を所持し、自在に扱うように改造された肉体なのだろう。
幾年にも渡り龍達を滅してきたレーザー砲や自分の肉体を灼くようなミサイルなど。
この男を野放しにしておくことは眷属達にとって、開闢龍の意思を阻害する大きな妨げになる可能性を覚えた。

(あの方の復活の為、コイツは生かしておくわけにはいかない……!!)

展開された4本の鋼鉄線を視認すると、直ぐ様両腕両脚に力を込めた。
見る見るうちに先程の右腕のように膨張していき、異形なシルエットとなる。
拘束せんと接近してきた鋼鉄線を確認し、リーサは“両脚”を解放する。
宛らパチンコ玉が弾け飛ぶかのよう急激な加速で壁面を駆け上り、ワイヤーを回避する。

「屑鉄になりなよ……っ!」

右腕に刀を持ったまま両腕の方をも解放し、持てる全速力で振るい回した。
数メートル、いや数十メートル程にまで伸長した両腕は老人の滞空している場所の周囲を攻撃で埋め尽くさんとする。
連続敵な打撃斬撃には正確さなどなく、只管な手数のみで押し通そうという算段であろう。
106 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/05(木) 22:37:35.37 ID:aTijvCXyo
>>104
「お前は……」

闇、光は死に絶えたここにまた一人…否、一匹現れた
見える、暗くても、もう慣れてしまったから
あの忌まわしい双翼が、忌々しい、忌々しい、忌々しい

「お前も……龍かっ!!」

狂乱の宴の主催者、ソルヴェイ
彼女は芸術家の正面にいた
距離はかなりある、ソルヴェイにとっては無意味で無価値な距離が

「怖いか龍?私はお前を殺すぞ、確実に殺すぞ
私からは逃げられないぞ??」

だが、ここは地下、反響をする空間
その反響は声を乱し、正確な位置を教えるには至らない
アエーシュマの周囲、そこに6本のレーザーブレードが浮遊しているのがわかるはずだ
刃を消したまま放った6つの刺客、主の一声でいつでも殺害を実行するそれらは不穏に止まっていた
107 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/05(木) 22:43:31.21 ID:xrSzAXixo
>>103
『面白い!受けてたとう!!』

真正面から来たか。ならば、受けるのみ。それがディノという男。そのまま二本の右腕を車輪へと叩き付ける。棘と鱗がぶつかり合い、火花が飛び散る。

『ぬぅおおおおおっ!!』

しかし、流石に押し負けたのか、後退し車輪から距離を取る。

『やるではないか。』

その表情、未だとして笑みを浮かべていた。そして、その腕はいくつか鱗が剥がれ、流血するものの、機能自体にはなんら問題は無いようであった。

『愉しい!愉しいぞ!!さあ!次はこれならどうだっ!』

車輪に接近するのは、いかに硬い鱗を持つ自身でも危険か。だが、奴の方へ向かうのも車輪が邪魔するであろう。そう考えたディノが、次に取った行動は、自らの剥がれ落ちた鱗を拾うと投擲するというものであった。
単純な投擲。だが、強靭な肉体を持つディノが行えば、その速度は銃弾にも匹敵するものになる。加えて、投げられたのは鋼のように硬い鱗。その破壊力は、一堪りもない筈だ。それをディノは、三連続で行った。
108 :アエーシュマ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/05(木) 22:59:58.86 ID:5h2RpK6J0
>>106
「怖い?――――くくくっ……確かになぁ……

……怖い!!いつも私は震えているよ!私自身の溢れんばかりの美貌と才能に、怖いぐらいにね!
イーッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!!」


相手の啖呵などお構いなしといった態で、龍は返す。
恐ろしいぐらいに狂気と自尊に満ちた旋律が、嗚呼、閉鎖空間たる舞台に不気味に反響していく。


「さて――――」


ゆくりなく舞が止んだかと思えば、彼の白く細い指が透徹するような音を奏でる
パチリ、と――

それに誘い出されるように、何処かの異空に通ずる"穴"が顕現し、それは次第に一本の鋭利な影を吐き出した。
血のような真紅の刀身は、闇の中においても不気味な光を照り返す。
万人の絶望をその輝きの中に秘めし、この世の冥界。

名を――『魔剣アカ・マナフ』

それを一振り、目にも留まらぬ速度で虚空に振り抜く。
それは周囲のレーザーブレードにも、ましてや主のソルヴェイにも届くはずもないが、
果たしてそれは、そちらからの先攻を促す挑発の一声と同義であろうか。
109 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/05(木) 23:00:14.27 ID:S7N2u5Z1o
>>107
高速回転する車輪の棘がディノの鱗を剥がし、押し勝った、飛び散った血飛沫があたりと男を赤く染めて、ペロリと男は舌舐めずりをする。

「残念、腕は取れなかったかあ」
「でも、まあ、うん、血が出てるって事は効いてるって事で、殺せるって事だよね」

思った事は単純にそれだけ、殺せない相手ではないのなら、[ピーーー]事が出来る、それが嬉しい。
どうやって殺そうか、どうやって痛め付けようか、そういう楽しい事ばかりが頭に浮かんで来て、戦いだというのについつい笑顔が溢れてしまう。

「うん!僕も楽しいよ!すっごく!」

楽しさのベクトルは全く別だ、どちらが健全かと言えば、それは人間でも龍でも立場関係無く答えは一致するだろう。
そんな男を見ている監視員達は生唾を飲み込んで眉を顰め、医療班がくるまでセンカのそばで固唾を飲んで見守るしか出来ない。
龍との戦いに手を出せば巻き込まれる事はわかっているからだ、そして、自分達を巻き込むのは龍だけではないとも。

男は車輪を盾の様に扱い、投げられた鱗を全て防ぐ。一つ、二つ、三つと、鋼鉄の車輪に鱗がぶつかるたびに重たい音が鳴り、男は体制を崩されていく。
三つ全て防いだ頃には、守りの体制は崩れ切っていて、大きく弾かれた右手の内側に、大きな隙が晒されて胴体が露見する。

そして、防いだ鱗が弾かれ、跳弾し、センカに駆け寄っていた監視員の内1人の頭を貫いて行ったのを、男は知らない。知ろうともしない。
110 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/05(木) 23:00:33.02 ID:UKdVZrGl0
>>105
捕縛の直前。
彼は左眼のモニターに、異常数値を視認する。
龍の肉体が"熱量"を帯びた。ただならぬ熱量、つまり……!

「……!来る!」

彼は展開した量子シールド、"アイギス"を最大出力展開。
全面防御のみに電気エネルギーを回し、防御だけでも試みる。

そして彼も、ただ防ぐだけではない。当然にして、その攻撃は"迎え討つ"。
左腕のレーザーブレードが、再び以って輝きを増す。熱を帯びた電気の煙が混ざり、固まり、敵を斬り伏す刃と成る。

前面に限定、そして充填量子を最大化させたこのシールドは、原始の力の前には脆弱だ。しかし、彼はそれでもやり遂げなくてはならない。
この戦場で繰り広げられるのは、龍たちが今まで経験した"蹂躙"ではない。
彼らのフィールド、空で繰り広げれる、歴とした"戦闘"であった。

剣の重撃が振るわれる。防御は未だ破られない。
すかさず迫る二撃目に、量子シールドが軋みを上げる。
風のように迫る三撃。四撃。軋みは罅となり、罅は破壊と成って、防御面積を徹底的に追い込んで行く。
そして遂に、その破壊が"突破"に変わる瞬間。
彼の右腕の電熱が、"原初"へ向けて振るわれた。


それと同時だ。彼女が回避したワイヤーは、背部装置への巻き上がり運動によって、後方から蛇のように迫っていた。

彼の超人化改造。それは、肉体のように機械を操る事にある。
対峙するは、今や油断を棄てた龍の力。左眼に示される数値は、考えられない値に達している。
しかし、彼はそれでも圧される訳にはいかない。機能の全てを、未だに人間である頭脳を。抗うかのように尚もフル活用させて、高電圧ワイヤーアームを引っ張り上げる。

その抵抗はまるで、"これが人間だ"と主張するかのように。決死の覚悟の中に潜む、したたかな策略のように。


量子の壁は今、破壊された。右手に残るは熱量の残滓。
機械と化した老人は今、"人類"を救済するために。
その礎となるワイヤーを、静かに手繰り寄せていた。
111 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/05(木) 23:14:46.56 ID:xrSzAXixo
>>109
「なっ!?おい!お前!?」

監視員の頭が貫かれ、生暖かい血がセンカに降りかかる。そんな凄惨な光景だと言うのに、振り向きすらしない7010番。
仲間じゃなかったのか?監視員だと知らないセンカは思う。こいつはおかしい、危険だと。そして、自身もあの監視員のようになるのではないかと思うとゾッとする。

『好機っ!!』

一方、ディノはその隙を逃すことはしなかった。右側に生じたそこに、未だ無傷のディノ二本の左腕が迫る。
だが、全力は出せなかった。何故なら、彼もまた監視員の死になんら反応を見せなかった7010番を異常に思ったからだ。
112 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/05(木) 23:25:32.54 ID:aTijvCXyo
>>108
「そうか……」

このとき、ソルヴェイは悟った
あいつは狂っていると
殺したい、と

だから、腕を上にあげて、振り下ろす
たったそれだけ
それだけで、6つのブレードは光の刃を発現してアエーシュマへと殺到する
あるものは後ろから、前から、右から、左から……
しかしどれもタイミングはずれている、対処はできよう
113 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/05(木) 23:31:21.34 ID:S7N2u5Z1o
>>111
『───…ッ!』

『…っ!?あの野郎ッ!巻き込むなとッ!!』

突然の事に何が起きたか理解する間も無く、頭部を貫かれ、脳を掻き乱され、絶命し倒れる監視員。もう1人の監視員は倒れた仲間を目の当たりにすると、男に悪態を付きながら、センカを庇う様に下がろうとした。
7010番程ではないが、この状況で仲間の死を嘆く暇はないとわかっていた監視員は、何よりも怪我人の救助を優先したのだ。

また、防御の崩れた男に二つの拳が同時に突き立ち、吹き飛んだ。
肋骨が砕ける様な音がして、悲鳴も上げずに、龍の膂力によって大柄な体が地面を転がる。

『7010番!貴様ッ!』
「…あいたたた…ん?……ああ、ごめんね、わざとじゃないよ」

怒号を上げる監視員に、立ち上がろうとした男が気付き、そこでようやく起こった事を知る。
だからと言って謝罪などするはずも無く、言い訳を一言言うと、立ち上がってディノに向き直った。

「痛いなあ、とても痛いよ、ゲホッ!骨が折れちゃった」
「でも大丈夫、君はもっと痛くしてあげるからさ、ね?」

課せられたのは、龍を[ピーーー]事、そうでなければ、自分はただ死刑台にあがるだけだった。
だったら少しでも生き物を[ピーーー]事が出来る方へ、龍への恐怖も怒りも無い、人間への慈しみも敬意も無い、ただ殺さんが為が行動理念。この場の者達が感じ取る異常性は、それから来るものだ。
男は左手に掴んだ鎖を振るい、回転を続ける車輪を自分の頭上で振り回す、グルグルと勢いを付けて、十分に遠心力を乗せてから、それを上からディノに向けて振り下ろした。
回転する棘車輪が、鎖による遠心力と重力を載せて、全てのものを粉砕せんと襲い掛かる。そんな行動すらも、穏やかな表情のまま行う。
114 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/05(木) 23:37:18.28 ID:BvjV4PwSO
>>110

想定通りに、想定外の硬度であった。
先刻、体幹が直立していなかったとは言え能力による斬撃を軽減している。
だが一撃を幾度も重ねて繰り返した場合ならば、話しは別のはずである。

「砕いた!これで―――」

勝ち誇った台詞を叫ぼうとした視線の端が捉えた。
老人の背の武装より伸びる鋼鉄線が、元の場所に帰るのか逆方向に転換している。
僅かな不可解を感じたリーサであったが、少し遅れてその意味を理解した。

「しまっ……」

思考が追いつき今現在滞空している場所を飛び立とうとするが、読みは遅かった。
うち2本を左上腕と脇下に巻き付けられ、捕捉される状態に陥る。
ワイヤーは同速度で収納されていき、老人の元にと引き寄せられていく。

突破したかと思われた斬撃は先のブレードに弾かれ、老人はまるで無傷の状態。
もし他のワイヤーにまで使われ、さらに他所を縛り上げられれば身動きなど取れなくなるかもしれない。
このまま砦内部に連行されて捕捉される訳にはいかない。
自らが主、開闢龍に対してほんの僅かにでも足手纏いになる要因にだけはなる訳にはいかない。

リーサ歯を食い縛ると、両脚、いや下半身―――――否、拘束されていないあらゆる部位を雑巾のように捻じり始めた。
形状こそ違えど先程までと同様に“溜め”であり、老人には察知する事が可能であるだろう。

            テンタクルス
「――――――――『馳騁器官』ウウウゥッゥッ!!」

鋼鉄線が収縮され、老人の間近にまで引き寄せられたところで絶叫した。
捻じられた肢体は解放され、驚異的な旋回を以てして下方に自ら突き落とされようとするだろう。
それは自分を拘束している老人諸共、高速度で地に叩き付けようという思考からである。

単純に刀を使用して刺突、突撃するだけでは再度防がれる可能性が高いと考えた。
しかしこれも“原初”故に原始的な攻撃方法であり、確実さなど微塵もない博打のような一手だ。
仮に叩き付けに成功した場合、頑強な肉体とは言え自分自身にも絶大な衝撃が襲うことは免れない。
115 :アエーシュマ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/05(木) 23:38:09.83 ID:5h2RpK6J0
>>112
「フフ――」

戯れに漏らす微笑と同時、四方より、また異なる時間にて飛来する輝きを、一瞥し。
――刹那、闇の中のアエーシュマの輪郭が揺らぐ。
恰も、闇そのものに溶け込むように。半実体のようになった痩身は、迫る光の間を縫うように舞う――それも、目にも留まらぬ高速で。

やがて、全ての光が通り過ぎた後、アエーシュマの輪郭が再び闇の中に結ばれた。


「暗澹と溶け込むような"悲劇"も好みだが――折角の"惨劇"だ、
ここは目を愉しませようじゃないか……」

にやり、"芸術家"が口角を釣り上げたのを契機としてかしないか、4つの紅い輝きが露わになる。
それは4本の魔剣『アカ・マナフ』――そう、先程魔剣を空に向けて一振りした折、残された残影、
それが4本の実体を成したのが、これである。

中空を漂っていた4本の魔剣は各々の軌を定め、一斉に上空へと放たれる。
程なくして瓦礫が崩れる様な音が響くと同時、天井から4つの光が漏れた。
それは夜空に仄めく月光であり、日昼の陽光とまではいかずとも、それは闇黒の舞台に確実にスポットライトの如き光明を齎した。


「くくくく……これで"舞台装置"は完成だな。
さて――今宵は無礼講だ!共に舞うことを許すぞ、人間よ!!」

その月明かりの下にもしソルヴェイ本人の姿が露わになったのなら、
アエーシュマは目にも留まらぬ高速で接近したのち、流麗な紅い軌跡を描く袈裟斬りを彼女に繰り出すだろう。
先程光の刃を避けたのと同じ高速が、今度は攻撃力となって牙を向くというわけだ。
116 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/06(金) 00:01:15.18 ID:L1cQtNbZ0
>>115
手応えがない
ソルヴェイは血も絶叫も感じられなかったことから自分の攻撃は失敗に終わったと悟る
そして、気付く

「お前は雑魚トカゲなんかじゃないのか……殺しがいがある!!!」

4つの剣、撃たれると思った頃には一歩下がって先ほど自分のいたところに2つの刃なきブレードを残す
しかし、ソルヴェイを撃ったのは月光であった

「くっ……」

暗闇に慣れた目は月光に焼かれ、細くなる
その時迫る龍、しかしその刃は届かない
先ほどの2つのブレードがビームの楯となり袈裟斬りを防いだのだから
だがアエーシュマは留まってはならない
先ほど回避した六の刃がその背中に殺到しているのだから、
そのうち三本は、一度避けても追い縋らんとするのだから
117 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/06(金) 00:04:52.11 ID:VPn5ex0Mo
>>113
「なんなんだよ……アイツ……なあ!なんなんだよ!……うっぐあっ……」

7010番の異常性を目の当たりにしたセンカは、監視員に問い詰める。しかし、大声を出したことにより、傷に響き呻き声をあげてしまう。

『……そうか、そういうことか。』

そう呟くディノは、最初に感じた違和感の正体に気が付いた。そう、この男は自分の求める人としての強さを持ち得ないと。ディノが求める人としての強さ。それは、絆の力、結束の力、勇気の力。これを、“正の強さ”としよう。それらを持つ人間は、ディノにとってとても美しく見えた。そして、そんな人間と拳を交え、生き様を知ることを、最上の喜びとしていた。
だが、この男はどうだろう?確かに、7010番は強い。硬い鱗を持つディノに、傷を負わせる程だ。だが、それは力の話。心の方は、ディノの求める正の強さとは違っていた。言うなれば、彼が持つのは“邪の強さ”。

『それもまた、強者かっ!!』

正の強さと違い、魅力は感じない。だが、強者であることには変わりない。現に、次の相手の攻撃はディノですら食らったら危ないと感じるレベルだ。
回避に徹しよう。そう考え、バックステップを行うが――

『速き攻撃よっ……!』

車輪は速く避けきることは出来なかった。クリーンヒットは避けられたものの、車輪は右胸の肉を鱗ごと削ぎ落とす。一見すれば、大打撃を与えたようにも見える。
だが、鱗が落ちたことで、ディノには再び遠距離での攻撃手段が与えられたのだ。しかも、前回の比ではない量の。ディノは、急ぎ多量の鱗を拾うと、掌に乗せ指で弾きだした。威力は先程のものより控えめだ。だが、量は桁違い。それは、まるでマシンガンの銃弾のように宙を駆けた。
118 :アエーシュマ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/06(金) 00:16:43.04 ID:wlUKuVny0
>>116
「くくく……私は殺しはすれど、殺されるつもりはないさ。
私の才能は謂わば世界の宝。私がいなくなれば世界の損失だからねぇ……!!」

不敵に嗤い、光の双刃の楯を迂回して改めて斬撃を繰り出さんとした、
その刹那――――

「――ほう」

背後に迫る殺気を鋭敏な龍の感覚が捉え、人間のそれよりも伝達の早い神経が咄嗟の運動を促す。
即ち、漆黒の両翼をはためかせ、上昇。6本の刃を避けた。
聊か感心したように僅かな吐息を漏らしながら遂行されたその回避は、しかし未だ事も無げな様子だった。

「――――ハッ……!」

そして空中にて旋回、それに伴って、追尾する残り3本の刃も追いつけぬほどに加速した。
先程と同様、輪郭を虚ろにしつつの高速移動である。これをアエーシュマは、飛行時にも行うことができる。

空気が斬り裂かれ、風が巻き起こるよりも早く、
ソルヴェイの斜め上から、魔剣の切っ先にて一突きが高速に迫り来るであろう。
119 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/06(金) 00:19:35.10 ID:KAE5/FqF0
>>114
「……捕らえたッ!さあ……大人しくッ……!!」

ワイヤーによる一時的な捕縛。
ここまでの力を持った龍をここまで追い込んだ事は、決して奇跡などではない。
何故か。原初の力が必ずしも、共に歩んできた人類種の歴史よりも強い……
そんな事は、誰一人として保証できない。
0から1を作り上げる力。
1から無限に成長し続ける力。
そのどちらが勝っているかなど、星に生まれている以上は、誰にも断言できる事ではない。
たとえ、開闢龍でさえも。

左眼のモニタが、唐突なエネルギー収縮反応を示す。
いや、モニタを見るまでもない。
眼前に縛り上げた龍の筋肉が、みるみるうちに収縮してゆくのだ。
収縮の後に訪れるのは、何時も爆発的な衝動であると決まっている。

「……往生際の悪い……!」

彼は咄嗟に脚部のブースターを蒸す。
冗談ではない。自分は超人だが、あの熱量に耐える事はできない。

刹那の爆発が起こる。
超速で落下方面への推力を得た彼は、その瞬間に脚部の水平抗力ブースターを全開放した。

「うぉおおおおおおおあああっ!!!」

超人化で強化された老体が、突如の慣性転換に軋みを上げる。
自らが死んでは本末転倒というもの。
ここは……少し痛い目を見て、"早急"な"お帰り"を願う事とした。

砦とは真逆の方向に、ワイヤーで絡み合う龍と人間が、吹き飛ぶように飛んで行く。
その超加速は、喋ることさえままならない。彼はその空圧に、機械化した肉体で耐え飛び続けるのが精一杯だった。
彼が取った選択。それは、規格外の龍の"魔術"を逆手に取った、"危険物の隔離"であった。

しかし。彼がこの戦法を取るという事は、同時に━━━━━━━
彼が、この"怪物"を━━━━━"捕らえることはできない"。そう、認めたという事だ。

/続きます






120 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/06(金) 00:20:33.03 ID:KAE5/FqF0
>>114
彼らが、砦が見えなくなって久しい距離まで辿り着いた頃。
彼は背中の捕縛装置を不意に"武装解除(パージ)"する。
眼前に広がるのは岩山。彼は捕縛装置を解除すると同時に、脚部ブースターの推力を蒸して岩山を超える。

これであの龍が、岩山に激突していてくれれば御の字。
……そうでなくとも。ここまで離れてしまえば、当分は襲って来まい。
その間に、幾らでも対策は練れる━━━━━━━

しかし。結果的に危機は去ったとしても、その先の進歩に繋がらなかったこの結果に対し、彼は上空で歯ぎしりをしていた。
もう少しだった。
だが、すんでのところで人間の力は足りなかった。
あの始祖は次に来る時、必ずや万全の体制で来るだろう。
その時に、本当に我々にその行動を止められるのか?
ましてや、捕縛などできるのか?

……いや。やらなくてはならない。
何故ならそれが、残された人類としての責務であり……
また自分たちは、未来への希望を成して行かなくてはならないからだ。

彼は"敗北"を噛み締めながら、砦の連絡装置を起動し。
ただ淡々と、事実だけを報告した。

「こちらドレスデン。龍の"捕縛"に失敗」
「……此れより、帰還する……」

彼はゆっくりと、オーバーヒート寸前のブースターを蒸す。
その行先は帰るべき、人々の進化の家に。右眼の網膜スキャンの生体反応に、未だに残る"龍"の痕跡を確認しながら。
彼はただ、帰ることしか出来なかった。


/夜も遅いので少々無理矢理ではありますが、ここで〆たいと思います
/ロールありがとうございました!とても楽しかったです!
121 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 00:28:35.14 ID:BWr7YA+go
>>117
『…あいつは───』

センカを庇いながら、男に目を向けた監視員が問い掛けに応えようとする、応えようとしたが、言葉に詰まるように止めた。
センカもまた対龍を掲げる人間、知る権利は大いにある。しかしこんなのを目の当たりにした彼女にそれを告げるのは混乱を招くだろうかと迷っている。

「あはははははははははははははははははははは」
「楽しい!楽しいね?」

ディノを下敷きにする事は出来なかったが、地面に叩きつけた車輪、地面を大きく砕きながらも、その回転は止まる事なく、地面を削りながら空回りする。
やがて、ヨーヨーのように鎖が車輪に巻き取られ、それを伝うように鎖の端を持つ男が車輪へと引き寄せられていく。
車輪を引き寄せていては鱗の防御が間に合わ無いと踏んだ男は、どうせ同じならと逆に接近する事を選び、実際鱗に傷付けられながらも車輪へと引き寄せられていく。
鱗が身体中の肉を裂き、抉られた肉から血が噴き出すが、まるで痛みを感じていないかの如く怯まずに。

『奴は、大犯罪者だ、本来ならとっくに死刑になっていた筈のな』
『人間だろうと龍だろうととにかく生き物をいたぶり[ピーーー]事しか考えていない、良心と常識をどこかに落としてしまったような奴さ』
『それが、龍を識別する体質を持っていた、政府はそれに目を付けたんだよ』

『対龍の為に力を利用するってな!その結果がこれだ!』

監視員の語る7010番という男の存在、何故こんな人間が龍と戦っているのかという理由が語られる。
龍と戦う為にモラルなどを考えていられないのかもしれないが、それにしたってこんなのを借り出そうなんてやり過ぎている、割りを食うのは彼ら監視員なのだ。

「そうれっ!!」

車輪へと完全に引き寄せられた男は、身体中に傷を作りながら俊敏に、地面で空回りする車輪の軸を両手で挟む様に掴み持ち上げる。
持ち上げた車輪を高く掲げ、そのままディノの頭目掛けて叩きつける、ただそれだけの単純な攻撃だが、単純なだけにその威力は伝わるだろう。
122 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/06(金) 00:30:32.50 ID:L1cQtNbZ0
>>118
「速…!?」

反応しきれぬ高速、人類最速と謳われた千隼と同等かそれ以上か
どちらにせよ一人間の反応速度の限界を凌駕していた

だから、剣はソルヴェイの左肩に突き刺さった

「痛い痛い痛い痛い痛い痛い!!!!??!?」

そこから先はもはや暴走であった
展開されていない4つのブレード、楯としていた2つのブレードが刃の形を取り一斉にアエーシュマを貫きにかかる
背後からは回避されたブレードがビームガンとなり、闇雲な乱射をしていた
しかし、小柄なソルヴェイはアエーシュマの陰に隠れて乱射を受けることはない
周知の通り、肉に刺さった剣は簡単には抜けない
ソルヴェイの崩壊とも言える攻撃は、自身の頬をもビームで焼いていた
123 :アエーシュマ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/06(金) 00:52:01.78 ID:wlUKuVny0
>>122
苦悶に歪むであろうソルヴェイの視界は、龍――或いは、"悪魔"の、恍惚たる笑みに迎えられた。


「嗚呼、好いぞ――――
もっと私に悲鳴を聞かせておくれ――私の悲劇と芸術を彩るコーラスを聞かせておくれ!

ハハハハ……――イーッヒャッヒャッヒャッヒャ!!!!」

肉に喰らいついた真紅の刃。
錆び付いたような紅の刀身が、鮮やかな鮮血に染まってゆく。
2人の役者。彩るは、龍の名残積み重なるこの世の地獄の舞台。

4つの月光に照らされたそれは余りに醜悪で、それでいて美しく――
嗚呼、それは特別な感性の持ち主にのみ語りかける、あまりに高度な美の形式なのだろうか。
そして少なくとも"芸術家"アエーシュマは――この前衛的な"美"に酔いしれていた。



――それが、絶大な"隙"になろうとも。


「――ッ!?――くくっ……これは……!
成程――これは、"狂気"……しかしこれもまた……くく……嗚呼、痛い……!!」

恐らくは、冷静なときのアエーシュマでもその全てを回避するのは難しかっただろう。
故に、隙が生まれたこのとき、ソルヴェイの"崩壊"は彼の痩躯に数本の傷を残した。
自らの美貌を損ねまいと身を捩らせいくらかの攻撃は避けもしたが、出鱈目とすら云える彼女の暴走は、無慈悲にもそのガラスの如き白皙の皮膚に何本か焦げ茶色の軌跡を残した。

「くく……嗚呼、痛いなぁ……自慢の美貌になんてことをしてくれるんだ……くくく……!!」

しかし、演出された悲劇――否、惨劇に、彼は満更でもない笑みを張り付けているようでもあって。
124 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/06(金) 00:53:24.85 ID:8VTJ8rmQO
>>119-120

「〜〜〜〜〜〜!こ……これは…………ッ!!」

真下へと降下するのみだった旋回運動であったが、あらぬ方角へと傾きはじめた。
思えば当初、今ワイヤーでしがみついている男は翼を用いずに上空にいた。
つまり身体部位の運動なしに推進力を発生させることが可能という結論に至れる。
何はともあれ、老人から感じられる異様な推進力によって、砦の防護壁は次第に遠退いていく。

「ぐぅ…………はなッ…………グッ……せぇぇ…………ッ」

元々砦内部に侵入してから龍の化石を捜索するというのが開闢龍より課せられた使命。
どうにか足掻こうとして砦側まで転換しようとするも、思うように力が入らない。
数発のミサイル、左肩の裂傷、鋼鉄線の電圧――度重なるダメージの蓄積で着実に疲労していた。
もはやこの状態からでは旋回の方向転換など出来ないし、手足を幾ら振り回しても加速は止まらない。
自ら発生させた回旋により自らが煮え湯を飲まされるということとなったのだった。

やがて岩山地帯へと辿り着き、鋼鉄線の拘束から不意に解き放たれる。
誰もいない硬質な山肌に急降下しそうになり、リーサは全身の筋肉を硬化させる。
その状態で幾数回旋をし、高所から降り立つ猫のように四足で岩山に着地した。
四肢から胴体を通して強い衝撃が奔り、思わず俯せの姿勢で力抜けたように倒れ込む。
しかしまた、随分と遠く離れた場所にまで飛ばされて来てしまったものである。

「……ったく、これじゃ行ったところで無駄そうね」

この状態で古龍の化石と対峙して“血の干渉”を受けたならば、戦闘続行することなど到底不可能であるだろう。
いやそれとも或いは、最悪の場合死に至る可能性さえも十分に想定できる。
角も翼も『馳騁器官』もない頃に一度臨死を体験したリーサにとって、死とは絶対的な恐怖などには成り得ない。
しかし今の自分の創造主たる龍に恩を返す為、今ここで犬死にすることは回避せねばならないと考えていた。

「まあ……結構疲れたし……もう今日はいいか……」

思えば幾つもの油断や軽率が招いたが故の負傷も多かった。
それはあの狭い防護壁に囲まれているからと相手の科学力、そして戦闘能力を侮ったからだ。
今回のは自分の失敗からだから、この苦汁を舐め取って次に活かそう。

取り敢えず今は、このまま休むことにした。


/絡みお疲れ様でした!こちらこそ楽しかったです!
125 :センカ「」/ディノ『』 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/06(金) 00:57:09.10 ID:VPn5ex0Mo
>>121
「なんだよそれ……死刑囚を駆り出したのかよ……」

いったい政府の奴等は何を考えてるんだ。こいつ、龍と同じくらい危険じゃないか。ふざけるな。あたしは、もう誰も死なせたくないから、一人で戦うって決めたのに。それなのに、こいつは監視員の命をなんとも思っていない。それどころか――

「殺すことしか……そんなの、龍のクソッタレどもと変わらねぇじゃねぇか……」

ふざけるな。ふざけるな。こっちは、仲間を誰も死なせないって決めたのに。こいつは……こいつはっ!
センカは、殺すことしか考えていない犯罪者へと、怒りを向ける。気が付くと、右手は腰のプラズマ兵器ドラゴンスレイヤーへ伸びていた。7010番は、特殊な立場であれど人類側に所属することには変わりない。それに銃口を向けることなど、許される事ではない。そんなこと、センカにも分かっていた。だが、止められない。この怒りは――

『貴様っ!闘争に水を差すかっ!!』

それに気付いたディノは、声を荒げる。闘争を邪魔するのは、誰であろうと許さん。敗者は這いつくばっていろと。その瞬間――

『ぐぬおおっ!?』

ディノの頭部を衝撃が襲う。センカに気を取られていたせいだろうか、それとも流石に消耗し過ぎたか、完全に反応が遅れた。重い一撃を食らうも、首の骨は無事。だが、頭部より流れ出る血液は、戦闘の続行が困難なことを表していた。

『引き際か……』

それだけ呟くと、四本の腕を使い、車輪を除ける。そして、頭部より剥がれ落ちた鱗を拾い、散弾銃のように撒き散らしながら、飛行を開始。やがて、その姿は見えなくなった。
126 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/06(金) 01:07:31.84 ID:L1cQtNbZ0
>>123
「くううぅぅぅぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああ!!!!!!!!」

悲鳴か、叫びか、最早判別の付かない声と共に崩壊は進行する
ヘッドギアは火花を散らし、鼻からも鮮血が滴る。されどブレードのビーム刃はリミッターが外れたかのような異様な高出力となっていた
もはや、ソルヴェイの意志など反映されているかは分からない
合計12の刃は全てアエーシュマの近くに迫り、高速でアエーシュマを切り裂かんと飛翔する
何度も、何度も、外から見ればブレードの残光で光の檻のようにも見えた
格子一つ一つが龍を焼き殺す檻、次第に狭まるそれは抜け出すことなど………
しかし、アエーシュマは10秒耐えれば問題ない
なぜなら、10秒後に糸が切れたかのように全て止まるから。ブレードも、絶叫のコーラスも
そして、ブレードは音を立てて地に落ちるのだから
ソルヴェイは、膝が崩れて倒れるから
127 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 01:20:20.57 ID:BWr7YA+go
>>125
重く鈍い音が鳴った、鉄の塊がディノの頭部を捉え、叩き潰す。
常人ならば即死してもおかしくはない一撃だが、それでも倒れないのは龍故か、ディノだからこそか。
しかしこの大振りな一撃が当たったのは、ある意味ではセンカのサポートだったのだろう、男は素早く身を引くと、車輪を盾にして最後の鱗を防ぐ。

「あーあ、逃げられちゃった」

攻撃は防いだが、逃走を防ぐまでの立て直しは出来ず、遠くへ飛んでいくディノを名残惜しそうに見つめながら、回転の止まった車輪を肩に担ぐ。
それから、センカの方へと顔を向けた、人の死に鈍感な癖に、敵意には敏感なようだ。

「…ずるいよ」

初めてセンカに向けた言葉は、子供が不満を言うかのような一言で。

「僕は人を殺しちゃだめだって言われたから今は殺してないのに、君が僕を殺そうとしたら不公平じゃないか」
「僕だって、殺したいんだよ?君だけじゃない」

『もうやめろ、7010番、それに君も』

自分に対して銃口を向けかけたセンカに対して、男は何故と問う前に、不公平だと言葉を紡ぐ。
好きでそう思ったわけじゃない彼女に、自分の物差しで物事を測って。
一触即発となりかけた空気を、監視員がため息混じりに制止する、どうやら漸く応援が来たようで、男の拘束具が遠隔で再びロックされた。

『今日の所は失礼した、礼と言ってはなんだが我々の医療設備でゆっくり休んで欲しい』
『今回の所は、防壁の防衛を完了した、という事にしておこう』

やってくる応援の車両を眺めながら、監視員はセンカに言う、一人の人間の命が散ったが、大きな事件になる前に片付いてよかったと考える事にしよう。
応援に来たスタッフ達は、車両に男を乗せ、散らばったディノの鱗を回収し、センカを医療設備行きの車に案内する。
そうして、また砦の中へと戻っていくだろう。

/こんな所でしょうか。乙でした!
128 :アエーシュマ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/06(金) 01:27:05.85 ID:wlUKuVny0
>>126
「くく……心地好い。

――――が、」


刹那、アエーシュマの声色と笑みが酷薄な色を帯びて。
龍とての膂力を振り絞り、細身に似合わぬ力技で魔剣をソルヴェイの肉体から引き抜くと、
アエーシュマの輪郭が虚ろになり、同時、迫る光の刃に同期するように、無数の紅い光の筋が空中に刻まれた。
恰も蜘蛛の巣のように、複雑に。

それらは全て、刃と相殺する魔剣の一閃。
須臾の間に、高速移動の応用技としてアエーシュマが描いた、高速の連続斬撃である。


「――云っただろう?私の損失は世界の損失。
故に私は生き延びねばならぬと――嗚呼、世界よ、喜べ!ハハハ!!」


彼の体躯が再び明瞭な輪郭を帯びた時には、彼は既に歩み出しているであろう。
崩れゆく女を尻目に、されどその刹那の逢瀬を惜しむように、玲瓏な足音を響かせながら。

確かにそのとき、彼は"狂人"であった。
されど一時の悦に溺れ、永続すべき肉体をも擲ってしまうのは単なる"愚者"に過ぎぬ。
故にアエーシュマは、生き延びることとした――彼は、"賢き狂人"であった。

「愉しかったぞ――人間よ。
よもや人間の身で我が身に傷をつけようとは……

私は始祖十三老が一、『金牛』にして天才芸術家のアエーシュマだ。
この名を脳裏に刻み込み現世における復讐の標と成すか、冥土の土産とするか、それは知れぬが。

さらばだ
――――イーッヒャッヒャッヒャッヒャ!!」

やがて足音は、高笑いは、闇黒の只中へと消え行った――――

//そろそろ〆でしょうか
//お疲れ様でした!
129 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/06(金) 01:32:40.20 ID:L1cQtNbZ0
>>128
アエーシュマ、十三老か……強かった

負けた思いしかしない、悔しい………

……私には、力が足らない

もっと力が欲しい

超人の力は、いらない

もっと、超人を超えて、あの龍と対等に戦える力が……………



//ですね、お疲れ様でした!
130 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/06(金) 01:41:10.41 ID:eEpqB1U/O
>>127
「てめぇ……」

悔しさから、ギリリと歯を食いしばる。だが、監視員に諭され、舌打ち一つし、プラズマ銃を腰のホルダーへと戻す。
センカだって分かっている。ここで争いを起こすべきではないと。割りきれないものはあるが……

「ああ……そうさせて貰うよ……」

結局のところ、今回も眷属相手に手も足も出なかった。それどころか、こんな狂った奴に助けられるとは。本人にその気は無かっただろうが。頭の痛みを堪え、センカは思考する。それにしても痛い。
頭骨に損傷と、センカの怪我は割りと洒落にならないレベル。暫くは、治療が必要か。
浮かない表情で、センカは医療設備へと搬送された。

それにしても、今回の戦い。センカにとっては、良い結果では無かったが、人類側にとって得るものは多かったのではないだろうか?
まずは、スタッフ達が回収したディノの鱗。龍の身体の一部で有るため、研究に役立つ他、これだけ硬い素材なのだから、武器や防具の材料としても有用かもしれない。
更に、現場に残された血液。 念願の血液サンプルだ。これがあれば、人類は龍に対する術を得れる。砂が混じっている上に量が足りるかは分からないが……

/お疲れさまでした&絡みありがとうございます!
131 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/06(金) 18:50:19.23 ID:GYH2eagk0

「ここにいるヒトは……これで終わり、でしょうか……」

『砦』の壁の外。血と死体とに縁のあるその地に今日もまた、新たな断末魔が響き渡る。
ひしゃげた兵器類に上半身と下半身が真っ二つになった、或いは誰とも区別できないほど焼け焦げた死体が地面を覆い尽くす。
どうやらそこは警備の数は他より少なかったようだけど。その凄惨な光景は、単なる人と龍の力の差を見せつけるには十分だった。

そんな状況を作り上げたのは、ハープを両手に抱え、ウェーブ掛かった長い金髪にフリルワンピースを纏った少女だ。
ひどく不安げな表情に反して、血溜まりの中央に立つ少女の衣服には傷や血、埃ひとつすらついていない。

「援軍が来る前に早く地下へ……、――――っ!? 」
『…あ、あ……』

人間の数が減ったことで安堵の息を吐こうとする少女だったが。
不意に視界の隅に小さな人影を捉えたことで、思わず息を詰める。
そこに立っていたのは小さな子供だった。十歳にも満たないであろう女の子。その腕には布に包まれた赤ん坊が抱かれている。

子供?何故子供がこんなところに?親がここにいたのだろうか?
あの子は危険?怖い?分からない。そんなことはどうでもいい。とにかく目の前にいる人間は殺せ、と龍としての本能が少女に告げる。
だけど、怯えて動けずにいる子供の顔が。侵略者である少女を何者か理解できずに不思議そうに見つめる赤ん坊の瞳が。
臆病な性分の少女の中。未だに残り続けている『人間性』を、その罪悪感と良心を一瞬だけ大きく揺さぶった。

『……っ、いやっっ!』
「あ――――、」

お互い呆然とした中、最初に我に返ったのは子供の方だった。

固まったまま攻撃をしてこない少女を見てか、子供は少女に背を向けて走り出す。向かうのは当然、壁の向こうへと。
その姿を見た少女もそのまま見送るほど木偶ではない。一瞬遅れて手に持ったハープの弦を音階も何も気にせずに鳴らした。
次の瞬間、少女の周囲に無数の球体が浮かび上がる。そのうちの一つから光線のようなものが発射され―――今まさに逃げようとしている子供を撃ち抜かんとしていた。

/日付が変わるくらいまで待機してます
132 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 20:52:12.06 ID:BWr7YA+go
>>131
空にキラリと輝きがあった、星の瞬きの中で、明らかに無機物的な鈍い光が。
月の光を遥か上空から反射して、輝きを予兆に飛来したそれは、少女と子供の間を隔てる壁のように、地面に落下し壁となる。
重苦しい音と鎖の音を鳴らして、地面に突き立ち砂埃をあげたそれは、鋼鉄でできた重たい車輪のようだった。

車輪に遅れ、空から光無く落下してくるもう一つ、車輪近くの地面に着地し、屈めた身を起こしながら、二つの目で少女を見遣った。
つまり、それは、確かに生き物で、遥か高空から落下して来たとはいえ、人間に他ならなかった。
両腕を拘束されているその人間の男は、穏やかな顔で少女を見つめると、口を開く。

「やあ、こんばんは」

着地の衝撃で飛び散った血が、男の顔を赤く染めている、砂埃と混じり汚れた顔を拭う事も出来無い男は、少女に笑って問い掛けた。

「君の名前はなんだい?」
133 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/06(金) 21:07:08.85 ID:GYH2eagk0
>>132

子供に少女の攻撃が当たる寸前。
飛来してくる『それ』に気付いた少女は瞳を大きく見開き、後ろへと飛び退いた。

「――――っ!?きゃ……な、に……?」

次いで衝撃。思わず身体を強張らせる動作をとるが彼女の衣服はやはり汚れることはない。
よくよく見れば分かるだろうか。少女が半透明な球体に覆われ、それが多少外部からの影響を軽減しているということに。
突然の人物に少女は一層戸惑ったような表情を浮かべる。不安そうに視線を揺らし怯える、そこだけ見ればそれはまさしく人間の少女にも見える。
だが彼女とて龍の眷属。この奇妙な男が人間という種族である以上、やるべきことは分かっている。

「わたしは……リラ。ただのリラ。あなたを殺す、ただの龍の眷属――――」

子供が走り去る音が聞こえることに若干悔しさは残る。だがこの男を殺さなければ前に進むことはできないと直感していたから。
男の質問にそれだけ答えれば、再び少女は弦を鳴らす。少女の周囲を舞う光の球体のうち二つが一瞬大きく瞬いたと思えば男めがけて光線が発射される。
狙うは胴体と頭。まるで流星の如き一線が男を狙う。

/よろしくお願いします!
134 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/06(金) 21:20:39.48 ID:+3+tSVM00
天の灯りと、地の灯り。2つの灯りが交差していた。
半分の月と人造の光が闇を切り払う。
静かなれども騒がしき夜。

1人の龍が夜の空を駆けていた。
壁面、屋根、砦。あらゆる場所は彼の足蹴となった。
彼に翼は無い。ただ己の身のこなしを支えに空を舞う。

「同胞の亡骸を憑代にとは、いささか承服しかねる」

屋根に着地し、すぐさま飛び上がった龍の心は、僅かにさざめいていた。
星の古き主、かつて己の主であった者を眠りから起こすことは、
僕の身からすれば、主を奪われたに等しく思われた。

「ならば、この目で検め、この地に眠る同胞が何者であるかを詳らかにせねばなるまい」

龍は探していた。光の隙間を縫い、壁を静かに超えうる場所を。
龍は探していた。目の隙間を縫い、地下へ通ずる場所を。

/24時くらいまで、待ってます。
135 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 21:25:48.93 ID:BWr7YA+go
>>133
「リラって言うんだ、いい名前だね、うん、そうだ、きっといい名前」
「僕は7010番、僕は名前を名乗る事が許されてないから、代わりに番号」

目の前の少女が龍の眷属である事は聞かずともわかっていた、匂いが違う。
龍の眷属なら、やるべき事は一つ、それは相手の立場からしても同じ事。

「それじゃあ、死のうか」

穏やかな顔で、憎しみの無い声で淡々と告げると、男を縛る枷が遠隔で解除され、両腕が自由になる。
それと同時に光球から光線が発射され、男は素早く傍の車輪を右手で掴むと、それを盾のように扱って、防御をした。
光線を弾き、少しの焦げ跡が付いた車輪が震えだしたかと思えば、外周に沿うように鋭い刃が並び立ち、ギュルギュルと車輪が回転し始める。

唸りを上げて回転し、空気を巻き込み噛み砕く車輪を構えた男は、次の瞬間リラに向かって車輪を投擲した。
地面を擦り、岩も死体も関係無くその途中にある物を砕きながら、凶悪な回転を保つ車輪は物凄い勢いでリラへと突進していく。
136 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/06(金) 21:38:51.12 ID:GYH2eagk0
>>135

「―――っ!あなた、なに……?」

男の名前の異質さ。それに見合ったように相手の様子は龍である少女にとってもひどく異質に思えた。
心の内から湧き上がるのは嫌悪?いいえ、これは紛れもない恐怖。
少女の攻撃を受け止めたことと―――今まで出会った人間からは見られなかったその声と表情に少女は明確な恐怖(殺意)を覚えたのだ。

「……っ、嫌!」

死のうか、なんて言葉にことごとく反応するあたり少女が酷く臆病なのがバレてしまうだろうか。
だが対応そのものは受け身なんてものではなく。迫り来る車輪を確認すれば再び弦を弾く。だが速すぎる。完全に防ぐには少々時間が足りない。
ならば、と光線が放たれた先は車輪の丁度手前で。少しだけ軌道をずらし直撃を避ける。

「きゃあっ――――、う……!」

少女本体には当たらず、代わりに少女を守る球体を掠める。半透明だが一応実体は持っているようだ。
球体がはじかれる形で少女も思わず悲鳴をあげるが、こらえるように前を見据えると弦を弾き、今度は無数の球体が動き出す。
それは先程の光線ではなく球体ひとつひとつが光の刃のような形状となり男へと降り注ぐだろう。
137 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 21:55:40.25 ID:BWr7YA+go
>>136
車輪が通った後には、死体の血肉が砕かれ、挽肉の跡が地面に残る、そこを車輪に繋がった鎖が伸び、その末端は男が握っている。
鎖を引けば、投げた車輪をコントロールし、引き寄せる事が出来る、弾かれた車輪を鎖で引き寄せつつも、降り注ぐ光の剣を見た。
盾にする車輪は間に合わない、ならば見一つで耐えるか、躱すしかないだろう。そう判断してからの行動は、反射的な速さだった。

大きな体が驚く程に早く動き、剣の隙間を縫い、当たったとしても呻き声すら上げずに、リラに向けて男が駆け出した。
体の大きさのせいもあって、ダメージを負う事は免れないが、それでも急所へのダメージだけは回避し、それ以外の部位への傷は無視する。
痛みで足取りがブレるような事は全く無く、表情も穏やかなままで、死体を踏み付けながら、近づいて行く。

「僕は人間、君は龍だろ?」
「ただの人間だよ、僕は」

リラへの接近を続けながら引き寄せていた車輪を右手にキャッチし、回転を続けるそれを前に突き出し、突進の勢いを乗せてリラにぶつけようとする。
回転している車輪は、ちっとやそっとの壁でその駆動が止まるなんて事は無く、防御されたとしてもそれを削り砕かんとするだろう。
138 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/06(金) 21:57:51.86 ID:KAE5/FqF0
>>134
「貴様が……"碧龍"か」

静かに砦を観察する龍へ、ひとつの声が投げかけられる。
その声は上空から。静かに落ち着いた、しかし高圧的な雰囲気を醸し出す声。
視界が幾分か暗くなるのを感じたのなら、"その男"は振り向けば後ろにいるだろう。

身体内部より暗闇を放ち続ける彼は、開闢龍の徒。
ゆえに他の眷属たる彼には、血の干渉はごく微々たる効果しか及ばないだろう。
そもさん、彼の内から溢れ出る闇の濃密さを垣間見れば、干渉など問題では無くに思えもするが。
彼も、それを承知で声を掛けたのだ。そこに敵意がある様子はなく、しかし親近感もなく。その無感動な瞳の中には、微々たる懐疑心が見えた。

「"地龍"━━━━━━━それが存在すると言うのは、真実か?」

彼は静かに、しかし少しばかりの警戒心をひそめながら、前置きもなしに本題を切り出した。
何を隠そう、彼等の主に謁見し、地龍の存在を公にしたのは他ならぬ眼前の男。
主を誑かしている可能性もある。……その真偽を確かめるべく、彼はわざわざ此処に来たのだ。
全ては、主への忠誠ゆえに。
139 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/06(金) 22:09:46.75 ID:+3+tSVM00
>>138

足を止めた龍を、光は迎えなかった。
待っていたのは闇、そして空を従える昏き龍。

投げかけられた言葉は鋭く、重い。

「然り、我が碧龍である。その名も久しいが」

緑龍、碧龍、ヒスイに冠された名は数多い。
それはともかく、互いの言葉に歩み寄りの音は無く、
さながら刃を交えぬ鍔迫り合い。

「地龍が存在するのは真か、だと?
 若き龍よ、答えはここにある」

ヒスイは胸に左手を当てて答える。
その顔は、あざけるような笑み。

「地龍という言葉も、若き龍の目覚めによって与えられたようなもの。
 古き者と若き者を分けるための語」

「それをして、地龍たるヒスイに何を聞く、若き龍よ」

高圧的な態度に、ひるむことなく問いをかけるヒスイ。
闇など、頭を垂れるには値しなかった。
140 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/06(金) 22:16:47.79 ID:GYH2eagk0
>>137

「……!」

恐怖で喉がひきつったような声を漏らす。ただの人間?冗談もいい加減にほしかった。
人間は確かに怖くて気持ち悪くて嫌いだけど、この男以上に気味の悪い心地を抱いたことは一度もない。
人間だとも認めたくない得体の知れない存在に、少女は気押されるように一歩下がる。

勿論、それで相手の攻撃が避けられるかなんてことはない。
近付かないでという願いも虚しく、先程よりも至近距離で放たれた攻撃に傷なくして回避することは、今度こそ不可能だった。

「――――いやぁぁぁぁっ!!」

車輪が半透明の球体に当たった瞬間、相手から見て右側、球体に亀裂が走り、甲高い音を立てて割れる。
それと一緒に少女の左腕がぐしゃりと車輪に巻き込まれた。一瞬訳が分からず呆然と緩慢な様子で首をかしげる少女。
少女の頬を血が濡らすと同時、ようやく現実に引き戻されたのか。激痛による絶叫が辺りに響き渡った。

「嫌――――、嫌、いやいやいや!怖い!
来ないで!わたしに近付かないで――――っ……!」

泣き叫ぶ少女の背から蝶を連想させる翼が生える。
震える指で弦を弾けば光線は男、ではなく少女の腕を攻撃する。絡まった部分を壊し無理やり外したのだ。
そのままとんっと後ろへ下がりそのまま宙へと退避する形で浮遊すれば、少女の上空に先程よりも幾分か大きな光球が現れる。
恐らく先程よりも強力な光線を放とうとするのだろう。今にも泣きそうな表情のまま少女は凶悪な一撃を放とうとする。
何かしら対処をしなければ男もそこらに散らばる死体の二の舞になってしまうが――――果たして。
141 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 22:38:07.45 ID:BWr7YA+go
>>140
腕一本、まずは貰った。トドメまでは至らないが、即死させるよりも寧ろ嬉しい。
愛しい腕だ、例え粉々に砕かれていても、とても愛しい、やはり自分の生き物に対する愛は本物だと実感出来る。

「何でそんなに怖がるの?君も怖がる人間を沢山殺したろう?」
「[ピーーー]のは怖くないのに殺されるのは怖い?同じ事だよ、同じ場所にいくだけだよ、だから安心して」

龍と人の立場とは、こんな物だっただろうか、恐る相手と恐れられる相手は、このような関係だっただろうか。
絡まるリラの腕から血を飛び散らせながら回転する車輪を携え、ゆっくりと裸足が血の池を渡る。
泣き叫ぶ少女に不思議そうに語り掛けながら、一歩ずつ血に濡れた大地を踏みしめて。

「ぼくは こわくないよ」

足元に転がった死体の頭を踏み潰して。

リラの作り出した光球を見て、特別に何かするのでもない、怯える少女を追い詰めるかのように、映画の殺人鬼めいて歩み寄っていく。
リラがその気なら、妨害されずに攻撃を放つ事が出来るだろう。
142 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/06(金) 22:49:39.25 ID:KAE5/FqF0
>>139
「この際に於いて、よもや復古とは言うまいな。……不遜であるぞ、碧龍」
「抑、貴様に諸用無くして、誰が干渉を省みてまで逢おうと言うのだ」

互いに一歩も譲る事なく、圧力的な態度を翻す両者。
であれば、立ち現れた目的は何なのか。そう尋ねるのなら、彼はこう答えるだろう。

「"金羊"から聞き及んだのだ。……我が主に謁見し、彼が意を示したとな」

何かを伝えたがっている様だが、少し言い淀んでいるらしい。
そこに意図的なものはなく。ただ単に"言い方を知らない"様でもあって。

「我等が目的は、始めから変わらぬもの。それは、劣等共の排除に他ならん」

人類滅亡の志。それを、はっきりと言い切る。中立的立場にいる緑龍には、果たしてその言葉に少し思う所はあるだろうか。
そんな事は構わず、彼は言葉を続ける。

「……だが、それは王の望む事。ただそれだけだ。我等は彼の王の命に、ただ従う侭だった。」
「だが貴様はあろうことか彼に謁見し、地龍という存在を示し、彼の征く手に光を指し示すだと━━━━━━?」

その口ぶりに含まれているのは、怒りではない。
どこか呆れたような、しかし悪い印象での呆れでは無い。そんな印象を与えさせるだろう。

「……其れも貴様の不遜ぶり故か、旧き龍。貴様には、諸々思う処は有るが……」
「……一先ずはこう言おう。"大儀であった"と」

その言葉は、彼なりの感謝であった。
常に他者を見下すか、他者を見上げる事しか考えてこなかった彼は、ゆえに━━━━━彼の主にはっきりと道を指し示した彼に、"平等な立場からの感謝"を、これぐらいの態度でしか表せなかった。
全ては、開闢龍への忠義心から。其の龍への行動は即ち、彼の心情となる。
もはや精神同期(シンクロ)にも近い、狂気的で、それでいて熱狂的な、彼の王への信仰があった。
143 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/06(金) 22:57:30.42 ID:GYH2eagk0
>>141

「違う……だって、わたしは……主様のために、
主様が人間がいると怖がってしまうから、だからわたしは……!」

『君も怖がる人間を沢山殺したろう?』
そんな相手の言葉にぎくりと身を強張らせる。ふるふると首を振って紡がれる言葉は最早反論の意味を成していない。
なにせ男の言っていることはすべて事実だ。この少女は現に怯えつつ恐れつつ既に多くの人間を殺しているのだから反論なんてできる訳がない。
少女が『真っ当』に龍の眷属であったならこんな言葉に惑わされなかっただろう。だが、この少女はまだ『人間』としての側面も若干残している。

「どんなに悪いことでも、人にとっては酷いことでも、わたしっ、やらなきゃ――――、最期は主様の元へ帰らなきゃ、だから、」

それは皮肉にも善悪の区別も含まれており。
人間の価値観をわずかに残しつつ龍として戦う少女にとって、人を殺めるということは心の片隅では少し億劫であり。
善悪が反転。否、曖昧な人間を前にしたら、やはり『人並み』に恐ろしく感じる訳で。

恐怖は人の感覚を麻痺させるのだ。

「……わたし、は―――、いや、殺した人のところへは行けない――――っっ!!」

そう少女が叫ぶと、間髪入れずに光線は放たれる。そう、間髪入れずに。先程から鳴らしていた筈の弦楽器を鳴らさずに。
すると先程まで照準の定まっていた少女の攻撃が少し妙な方向へと傾いて放出された。男を狙っているようで、だが直撃とまではいかない放物線を描いて。
144 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/06(金) 23:19:19.29 ID:+3+tSVM00
>>142
「地龍が覇を唱えるには、同胞が足りぬよ。
 それに、ヒスイの役目は目となり後を眺めること。
 若き龍よ、案ずることはない」

穏やかに言葉を述べ、両手を広げる。
敵意は無いと示すがごとく。

「かの龍は若き龍を統べる龍と聞き及んでいた。
 ならば古き者として、祝賀は必要であろう」

その後、言葉を選ぶような口ぶり、
最後の謝意、それらはヒスイの碧眼を細めさせるに十二分であった。

「わざわざそれを伝えに?
 なんと律儀な、義理堅いことだな。若き龍よ」

抑圧した感情から、零れ落ちるように顔がほころぶ。
だがそれも一瞬のこと。すぐさま元の能面のような顔に。

「若き龍よ、地龍はかつて地に栄え、全ての生の主であった。
 すべては龍王達に頭を垂れており、ヒスイもその1つであった。
 今、ヒスイが我が身を長らえ、全てを記さんと欲するは王がヒスイにそう命じられたが故である」

闇の龍が開闢龍への盲目的な忠誠を捧げると同じく、
碧の龍は龍王への深き忠誠を誓っていた。

「今、かの地に眠る力強き地龍、かの龍はそれを欲するとヒスイは伝え聞い た。
 もし地龍の亡骸がヒスイの仕える龍王であったならば……
 その時は、若き龍共の願いは叶わぬと、かの龍に申し伝えるがよかろう」

そして、地龍の記録者は、今の龍の支配者へ条件付きではあるが喧嘩を売った。
そこには、若き龍も地龍も無く、ただ2体の主の違う忠臣がいた。
145 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 23:22:08.42 ID:BWr7YA+go
>>143
「うん、そうだよね、わかるよ、君達は人間を殺さなきゃならないんだよね」
「悪くないよ、君は悪くない、[ピーーー]事は悪いことじゃないんだ、しかたないよ」

「ぼくもたくさん殺したよ、とっても大好きだったから、それをたしかめたくて」

人間を殺した数だけを言うなら、龍と比較出来る程に、それだけ殺している。もっと広く、犬猫等の動物で言えば更に多くの命を奪っている。
人は感情が豊かに発達しているからこそ、命を奪う行為に嫌悪を示す、相手が自分に近い感情の量を持つほどに。
もし、人を[ピーーー]事を躊躇しない者がいたとすれば、それは人を超越した感情と知能を持つか、若しくは感情が人と掛け離れる程に欠落した者。
痛みも恐怖も無いのだから、人の痛みも恐怖も知らない、ただ二つ足りないだけなのに、圧倒的にかけ離れてしまう。

僅かに逸れた光線を、右手の車輪を盾にして弾く。光線を防ぎながら、ズンズンと前に進む事はやめようとしない。
段々と光線により鉄の車輪が熱されて、右手を焼かれる匂いがし始める、しかし例え肉が焦げ、車輪にへばり付いたとしても、止める事は無いだろう。
このままではどんどん距離を詰められる、何かあと一押しがリラにあれば、また違った結果を引き寄せられるかもしれないが。
もし接近を許してしまえば、その時は───この男に、容赦や躊躇いはない。
146 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/06(金) 23:30:31.78 ID:H4yB4NeYO
月が満ちる頃、配下の龍は未だに壁を破壊しようと戦っているところだろう。
しかし、龍を統率する立場であるアジ=ダハーカは、今はある別の目的の為に動いている。

「………ココらへんに感じるんだよなぁ。この違和感、地中の深く、近くにあるに違いねぇ」

以前から感じているこの違和感。龍特有のシンパシー。だが、少し異なるもの。
これは開闢龍とは違う―――――ごくわずかに感じる血の干渉がそれを証明している。
ならばそれは、根本から異なる別種の存在。兼ねてからその噂は聞いていたが、その実在は疑われていた。
始祖龍として長年生きてきた中で、そういった存在に一度たりとも遭遇しなかったからである。

「で、問題はどう潜り込むかだ…座標が分からなきゃ転移しようがねぇ。なら……穴でも掘るか?なんてな」

さて、そこに入り込むか。今のところ壁を破って探し出すという強行的な手段しか思い浮かばない。
しかしそれはあくまでも最終手段にしたい。何せ他の龍達を出し抜かねばならないのだ。隠密に行動した方が利であろう。
きっとそこに至る隠し道があるはずだ。それを探すしかない。

「太古の龍……その知恵と力、私の為に利用させてもらうぜ」

そこに開闢龍への忠義は存在するのか、それは本人しか知り得ない事だ。
アジ=ダハーカは静かに、その脈路を探すのであった。
147 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/06(金) 23:35:53.87 ID:GYH2eagk0
>>145

「っうぁ――――、」

違う。違う、と少女は男の言葉を否定するように頭を横に振る。
違うんだ、己はそんな言葉を聞きたい訳じゃなかった。此方を慰めているようで、その実、狂気でしかない言葉なんて。
少女は弱い。龍の眷属としても知能を持つ生物としても、他より優れる点など何もなかった。
だからこそ、少女はじわじわと迫ってくる男への対応を気圧されるあまり、おざなりにしてしまったのかもしれない。

「……嫌、

 来な、いで  」

眼下にいる筈の男にやっとのことで呟いたのはたったそれだけ。
恐怖で固まっている状態だ。少女が空を飛んでいるということなどハンデでも何もない。
そこに居るのは、今にも泣き出しそうな表情をした、見目麗しい少女の形をした中途半端な化け物であり、
――――単なる、『的』である。
148 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/06(金) 23:48:18.96 ID:KAE5/FqF0
>>144
「フン……この身は我が主の為に在る。我が主の悦びは、之即ち私の悦。貴様が示した彼への儀に、私が痛み入らぬ理由が何処に在る」

その言葉には、嘘偽りはない。
その態度には元より人間であったという事実すら、虚偽で在るかのようにすら思える。
彼は、本当に"主の為だけ"に行動していた。

「私は偶にして貴様を見つけたまで。何れは邂逅して居ただろう……互いに、目指す処を同としているのだからな」

その言葉にもまた、偽りらしきものはない。
彼もまた、三重に聳え立つあの壁を、紅の瞳で見つめるばかりだった。

そして耳に聞こえた、緑龍の売り言葉。
彼はそれに憤慨するでも、怒りを露わにするでもない。
その返事は、"妄言を"と一蹴するかのような、鼻先での笑いであった。

「ならば貴様を闇に沈めるだけだ。旧き時代は過ぎ去ったと識れ……"碧龍"」

彼は身を翻して、秋の夜空に飛び上がり。
眼下の旧き龍を、その紅の眼で見据えていた。

「だが、今は其の時ではない。……貴様の器は視た。次に遭う時は、貴様は何方に味方するのか……」
「貴様が何方だろうと、私は常に……彼の王の剣であると忘れるな」

言葉を残して、彼は天上へと登ってゆく。
彼の信仰心は、彼の敵を如実に明確に、はっきりとさせる。
"開闢龍の敵は、自分の敵""開闢龍が感謝すべき者は、自分も感謝すべき"

絶対の行動理念として決定された目的。それに基づいた行動を、疑いなく実行する不滅の信念。
その在り様は少なからずとも、緑の龍に彼を印象付けさせたであろうか。
彼の姿が雲間に消える。辺りを覆っていた暗闇は、その瞬間に晴れた。
149 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s :2015/11/06(金) 23:48:46.25 ID:KAE5/FqF0
//この辺で〆で。お疲れ様でした!
150 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/06(金) 23:53:44.63 ID:BWr7YA+go
>>147
光線の勢いに押され、多少足取りは遅くなったが、退くことが無い男はリラの元へと辿り着く。
彼女がどれだけ願ったって、聞き入れてくれる筈もない、恐怖に顔を濡らしたって、気にも留めない。
人間側の立場で言えば、『自業自得』だろう、そもそもこ辺りの惨状を作り出したのは彼女だ。

「だいじょうぶ、こわくないよ」

子供や動物を嗜めるように、男は優しくそう言うと、リラに向かって飛び上がり、右腕と癒着しかけた車輪を振り上げる。
まずは、空中にいるリラを地面に叩き落す為に、車輪を振り下ろさんとした。
まだ、微かにでも戦う意思があるなら、その行動は悪手であると気付くかもしれない。空中を自由に移動できない人間が、自ら空中に赴くなど。
151 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/06(金) 23:54:50.36 ID:+3+tSVM00
>>149
//ゆっくり返しますので、ひとまずお疲れ様でした。
152 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/07(土) 00:12:02.17 ID:5z+fwGdg0

>>148

若き龍の威風たる姿は、闇の中の光の如く。
若き龍は人より出でると聞くが、不思議なものである。

若き龍が城壁を見つめると同じく、ヒスイも壁を見つめる。
忌々しく、それはそびえていた。

「古き龍を侮らない方が良い。
 長き時は、弱者を許さぬよ」

嘲笑に返すように不遜な答え。
空へと帰る闇の龍を見送っての言葉。

「若き龍よ、お前がかの龍の剣であるならば、
 ヒスイはわが君の盾となろう。
 その時まで、忠義を貫くがよい」

闇は消え、光が夜を満たし始めた。
古き龍もまた、夜の影を追い、駆ける。

龍は、もうそこにはいなかった。
//改めて、お疲れ様でした。
153 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/07(土) 00:13:11.22 ID:Dm+ZNio10
>>150

「……いや、」

少女は悲鳴にも似た声をあげる。
だが、助けてくれる人はどこにもいない。『血の干渉』がある限り龍側の増援も共闘もある筈がないのだ。
途方もない恐怖に慄き、空中でふらりとよろけた。このまま殺されるのだろうか、それとも、どこかの研究機関に回される?
死ぬのならそこで終わるからそれでいい。ただ、もしも捕まってしまったら。それは主たる龍の願いを妨害することになってしまう、のでは―――?

「……いやっ!!」

思い出したかのような絶叫に再び弦が震える。
所詮低級の龍。魔力はほとんど残っていなかったのだろうか。不意に放たれた光球は僅かに火傷を被る程度の微力なもの。
相手を妨害するため、平たく言えば空中でのバランスを崩すためだけの攻撃を放つが、それはほぼ相手の攻撃とほぼ同時のこと。
振り下ろされた車輪はいともたやすく少女の右足を砕き、少女は地面へと落下する。

「………っ!………っっ」

(………逃げ、なきゃ。主様の、役に……たたなきゃ、わたしは……)

満身創痍。そんな状態のまま少女はふらふらと立ち上がり、男から背を向けてその場から逃げようとする。
ただ少女は見ての通り龍の眷属としては貧弱な部類。その足取りは既に戦うことは限界であるということを体現しており。
増援が来てしまえば捕獲することは造作もないだろう。
154 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/07(土) 00:14:37.62 ID:zzhPZaF2O
/もうしばらく>>146で募集しています
155 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/07(土) 00:34:34.68 ID:jyqep8Ybo
>>153
『龍を殺せ』 言われた事は、ただそれだけだった。
別に龍を殺したいから[ピーーー]訳ではない、刑を軽くしたいからという理由も建前だ、本当は、何でもいいからまだ殺したかった。
戦うのに大した想いも無く理由も無く、機械のように戦うだけで、逃げ出そうとする少女に干渉や哀れみを抱く事も勿論無かった。

リラの咄嗟の攻撃によって顔を火傷し、着地のバランスを崩した、が、立ち上がれないという事も無く。
背を向けて逃げ出そうとするリラ、背中を向けているのはとても好都合だ、追い掛けて、先ずは足を潰そう。
歩き出そうとした男だったが、ふと自分の背後の気配に気付き、足を止めた。男が振り返るよりも早く、その脇を抜けて飛来する物体。
ごく小さな、しかし強烈な電気を帯びた、龍を捕獲する為の電気弾丸が、何者かによって男の背後からリラに向けて発射された。

着弾すると、強力な電気を放ち、対象を痺れさせて自由を奪う、龍を捕縛し研究機関に持ち帰る為の武器だ。
156 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/07(土) 00:55:56.24 ID:Dm+ZNio10
>>155

不意に、少女の身体に衝撃が走った。
何かがぶつかった―――が、男の扱っていた武器ではない?そう漠然と思った途端、脳内にバチンと電流が走る。
意味が分からなかった。そうしているうちに、なんとか歩けていたはずの足も傷口を押さえていた筈の腕も、何もかもが自分の思い通りに動かなくなる。

「……え?」

漏れ出たのは状況を理解できていない、なんとも間抜けな声。
身体の自由が完全に効かなくなる間際、ふらりとした動作で振り返る。霞んでいく視界の隅に、車輪の男とは違う人影が、見えた気がした。
それが本当にそこにあるのかは分からない。ただ分かるのは自分はここからもう、動けない状態である、ということで。

傷を負っていない方の腕が何かを掴もうと虚空へと伸ばされた。
だが、その指先は結局何も掴むことなく、意識を失った少女の身体は地面へと叩き付けられる。
元から十分すぎるほどに身体的ダメージは被っていた。暫くは目覚めることはないだろう。少なくとも少女を、龍の眷属を欲している者達の元まで運ばれるまでは。

/こんなところで〆…ですかね?リラの処遇についてはそちら様(人類サイドさんとGMさん)に一任します。
/遅い時間まで絡みありがとうございましたー!とても楽しかったです!
157 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/07(土) 01:07:27.15 ID:jyqep8Ybo
>>156
目の前で龍の眷属たる少女は倒れた、余りにあっさりとした幕引きが、予想だにしていなかった所から訪れる。
次の瞬間、男の枷が再び体を締め付け自由を奪う、腕を動かせなくなった男は振り向き、自分の背後にいた人間に顔を向けた。

『…ご苦労だった、7010番』
「まだ、ころしてないよ?」

男の背後で、たった今撃った銃をホルスターにしまいながら、制服を着た男は労いの言葉を無感情にかける。
その更に後ろの方には、同じく制服を着た者や、防護服に身を包んだ者もいる。

『事情が変わったんだ、可能なら生きたまま連れ帰って、研究する』
『間に合って良かったよ、貴様が[ピーーー]前に回収出来て本当に良かった』

防護服を着た者達は、倒れたリラを素早く輸送車両に積み込み、その他のサンプルと成り得る物を探し始めた。
自分の欲する行為を突然打ち切られた男は、無表情になって制服の男を暫く見つめて、それから他の車両の貨物室に入り込む。
人類はこの日、龍の眷属を一人捉える事に成功した、しかしそれが正しい行為であったのかは、まだ知る者はいない。

/お疲れ様でしたー!
/リラさんがどうなるかについては、こちらもGMと話し合ってみます、他人のキャラの事なので、慎重に決めるようにしたいと思います。
158 :鋼龍ディノの決意 ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/07(土) 08:42:47.15 ID:v6KBe4AWo
どこかの洞窟の奥深く。龍の眷属ディノは、石へと腰掛け、物憂げな表情を浮かべていた。

「嗚呼、我を愉しませてくれる正の強者は、いつになったら現れるのか……」

ディノは、先日のことを思い出す。
まずはあの少女、果敢に挑んできたかと思えば、只の蛮勇。あれでは、自ら死にに来ているのとなんら変わらない。人の強さは個人の強さではないというのに。あの少女が過ちに気が付くのは、いつになるか。いや、あれでは気付く前に死ぬかな。少なくとも、一人では気付くことはできぬだろうな。

「……っ」

そして、次にあの異常者、邪の強者を思い出す。奴は確かに強かった。今でも傷が痛むくらいだ。だが、自分の求める者では無かった。彼は死刑囚、本来なら人の世から隔離されるべき存在。しかし、あろうことか、それを頼るとは。
人はそんな愚かな手段を取らなければ、生きられぬのか?人はそんなに弱いのか?
ディノの頭にそんな疑問が浮かぶが――

「――否っ!!」

直ぐ様それを否定した。人は強い筈だ。
これより先、龍の侵攻は更に激しさを増すだろう。そうなれば、きっと強き者が現れる筈。強き心を見せてくれる筈。ディノはそう信じると、より一層戦いに力を入れようと決意した。

/ソロールです
159 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/07(土) 22:42:01.78 ID:murGkxc70
太陽が中天を過ぎた頃合い。
清涼な秋空といった趣の穹窿は、雲も少なく澄んでいる。
そして『砦』近辺、その中でも森林地帯と丘陵地帯の広がる一帯。
平素と変わらぬその瑞々しい装いとは裏腹に、一陣一陣と吹き抜ける風は、今日ばかりは宛ら荒野や砂漠の如き荒涼さを孕んでいた。


「世界よ――大地よ――おお、我々の、最も偉大なる試金石よ!
汝は問うであろう――我々の何れが純金なりや、我々の何れが克つかということを!

我々は同情を好まぬ。そして汝らも同情はせぬであろう。
"神は死んだ"のだから。運命は我々の味方にも敵にも非ず。
否、寧ろこう云おう――我々こそが"運命"なのだと!
我々の意志以って世界の法と成す。自ら運命たることを引き受けし者――それこそが"超人"なり!

嗚呼、聞こゆるぞ――世界の喘ぎが、"爬虫類"どもの跳梁跋扈が!
さりとて我々は彼らを憎みはせぬ。ただ軽蔑の舌鋒以って、神聖なる"否"を唱うるのみ――

――さあ、我が"兄弟"たちよ、共に合唱の如くに唱えようぞ。
旧き神を乗り越えんがため――獅子の意志以って、神聖なる"否"を!」


そして彼――ツァラトゥストラは、ここでも自家薬篭中の演説以って、彼の兵――否、"兄弟"たちを鼓舞していた。
森林地帯と丘陵地帯、その境目を中心として広範かつまばらに何人もの人影が根を下ろす。
彼らは軍隊というにはあまりに服装が不統一に過ぎ、また粗末であったが、皆スクラップから拵えた出来得る限りの武装を備えていた。
その中には、正規軍ほどの洗練は欠くとはいえ、光学兵器や火薬など実戦にて威力を発揮するものが含まれている。

また戦場としてツァラトゥストラがこの地を選んだことにも合点の行く理由が存する。
即ち、規律的な行動の取れぬ民兵であるからこその遊撃、奇襲、攪乱の戦術だ。
森林と丘陵という死角の多い地形でこそ、そういったゲリラ戦術は生きるのである。

敵たる龍の眷属は種族的特性上群れることをせず、殆どの場合単独で行動する。
故に目立たず捕捉が比較的困難ということもあり、ツァラトゥストラは広範囲に疎らに民兵を散開させることで哨戒に当たらせていた。
そして一度龍を発見したのならば、伝令がツァラトゥストラの下へそれを伝え、全体の要たる彼を中心として民兵たちは地形を生かした戦闘を繰り広げるであろう。
160 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/07(土) 23:45:28.54 ID:w+ZO7DZpO
アジ=ダハーカが太古の龍の化石を探し始めてから数日。
探せど探せど地下へ続く道は一向に見つかる気配はない。アジは苛立ちを募らせていた。
近くにあるはずなのに、届かない。そこに至る道がとても遠い。そこで、アジは半ばやけくそにこの周囲の穴を掘ってみる事にした。
正確に言えば、ここら一帯を吹き飛ばし、巨大なクレーターを作った、だが。

「……おいおい、マジかよ。本当に穴掘ったら出てきやがった」

巨大な爆発音と衝撃。アジはこの一帯の地面をあっさりと吹き飛ばしたのだ。
そしてできた巨大なクレーターの中に入る。すると、そこは何かの地下通路らしき道であった。

「チッ、さすがに血の干渉も強くなって来てるか。だが、という事は間違いなくこの先にあるって事だ」

地上にいた時よりも干渉の度合いが強まっている。大して戦闘に影響が出る程のものではない。
しかしこの先進むにつれて更に干渉は強くなるだろう。そうなればさすがに戦闘にも影響が出るかもしれない。
先ほどの派手な爆発音で他の龍や人間にも気取られたかもしれない。早急に化石を自分のものにしなければならないのだ。

「今だけは来てくれるなよ劣等共、用を足したら好きなだけ遊んでやんよ」

今だけは、誰も現れない事を祈って進むしかない。アジは共鳴するかのように、その感覚のする方向へ向かって行った。

/絡まれなかったらソロールという形でお願いします
161 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 00:21:40.80 ID:mA6ET4YEo
>>160
アジ=ダハーカと名乗る龍の眷属が、眠れる太古の龍の亡骸を暴かんが為に大地を削り、その音と衝撃は当然ながら隠密とは程遠いものだった。
アジが地下通路へと降りて行って数分後、遅れて同じ場所に辿り着く者たちがいた、数人程のチームで構成された小規模な部隊だ。
身形の良い制服を着た人間が数人、車両を伴ってクレーターに侵入し、そこに空いた通路に目を向ける。

近辺を調査する彼らの間から、一人異質な姿の男が前に出て、通路に近寄り鼻を鳴らす。クンクンと犬のように匂いを嗅いでから、振り向いて静かにハッキリと言った。

「龍の匂いがするよ」

ただ一言、呆然とする制服の人間達に言ってから、それらを尻目に男はぺたぺたと裸足を鳴らして歩き出した。
制止の声も聞かずに、大きな歩幅で躊躇いは微塵も見せずに地下通路を進んで行く、それに着いて行く者は、いない。
162 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/08(日) 00:36:07.84 ID:JWU1PeANO
>>161
立ち止まる。やはり気づかれたようで、人間が入ってきている。
そして、うち一名が、今ここに向かって近づいてきているのを感じた。
人間の匂い。超人の匂いだ。忌々しい、こんなタイミングで来るとは。

「………おい、わざわざこんなところまで何しに来やがった?ここは私の領分だぞ、勝手に入って来やがって」

振り返り、後ろにいるであろう男に向かって言う。
やはり戦闘は避けられないか、充分に臨戦体制を取る。

「私は忙しいんだ、今帰るなら見逃してやんよ。遊びたいなら後にしな」

できれば、戦わずにして済むのが今は最善なのであるが。
163 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 00:45:58.10 ID:mA6ET4YEo
>>162
先客の姿が見えた、此方に気付き、振り向いているのがわかり、立ち止まる。
腕を拘束されたとても高い背に、鋼鉄の車両を背負った姿は、アジから見ればこの地下通路にはとても窮屈そうに見えるだろう。

「やあ、僕は7010番、君の名前はなんだい?」

明らかに敵意を剥き出しにしている龍の眷属に対して、人間である筈の男は穏やかな顔で、問い掛ける。
ほぼ定型文な挨拶を投げ掛けると、鼻をくんくん鳴らして、首を傾げた。

「…君、龍だよね?でも、おかしいな、何だか龍の匂いがもう一つする」
「君達みたいなのとは違う…何だろう、嗅いだ事のない、でも龍の匂い、うん、龍の匂いだ、これは」

機械に頼らずとも龍を見分け、察知するという事が出来る人間は存在する、この男もその一人だった。
匂いで龍を嗅ぎ分ける事が出来る体質を持つこの男は、アジからする龍の匂いを追ってここまで辿り着いたのだが、しかし、それとは違う匂いが地下通路に充満している事に違和感を示す。
恐らくはアジや他の龍が、開闢龍が求めている物の匂いを嗅ぎつけているのだろう、尤も、本人にはそれが何であるかわかっていないのだが。
164 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/08(日) 00:46:32.30 ID:4V53NuA+0
廃墟となった街の、とあるピルの屋上。
人の気配が絶えて久しいはずのその場所に、白衣を風にたなびかせる一人の女。
その手には、この時代としては若干古いタブレット端末が握られている。画面は、大量のプログラム言語で埋め尽くされている。
女の瞳は、画面を見てはいない。タブレット端末を握る手を介して齎される、膨大なデータで埋め尽くされた脳に彼女の意識は集中しているのだ。

その脳内では、これまで行われてきた「砦」の防衛戦……正確には、設置されていた監視カメラにより録画され保存された映像が流れている。

「ふぅん……向こうは相当な人手不足、って訳なのかしら……?」

そんな言葉が思わず零れる。それも当然だろう。
ろくな足止めにもならない機械。
率いる軍隊を2度も壊滅させた指揮官。
気の狂った死刑囚。
世が世ならとっくに隠居しているはずの老人達。
重機。
本来戦場に存在しないはずの代物が、戦力として駆り出されている状況を目にしているのだから……。

「……まあこっちも言えた物じゃないけど」

それに対する龍は、揃いも揃って狂信者。
誰も彼も、彼女に言わせれば胡散臭いことが甚だしい「開闢龍」とやらの命令にホイホイと従っている。
龍が不可思議な力を持っているのは確かだとしても、まるでカルト宗教の如き信仰は彼女にはどうにも理解しがたいものであった。
未だ彼女が知らない、何かしらの秘密があるのだろうか……そんな可能性がふと浮かび上がる。

「一体どうなるのかしら、これ」

開闢龍の復活へと向けた動きの活発化と、龍の捕獲成功により、この戦いは加速するだろう。
そしてこの混迷し続けた世界に、大きな転換点が訪れることは嫌でもわかる。
しかし、それがどう転ぶか。そのことはどうしても、分からなかった。

//ソロールです
//自キャラの情報を知られるのがNGの場合はおっしゃって下さい。修正いたします。
165 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/08(日) 01:02:56.16 ID:JWU1PeANO
>>163
「私か?……くくくっ、私の高名な名前を聞いて驚くなよ!人間に名乗ってやるだけ光栄な事と思え――――私の名は、アジ=ダハーカだ」

その男はどうも人間味を感じない人物だった。穏やかで無感情な表情は、機械のように感じられる。
何よりも、その男の名前は番号だったのだ。文字ではない。人間として認められるには名前が必要である。しかし、この男にはないのだ。

「ハッ、名前が番号とはな。人間様はどうも同じ種族のお仲間を家畜と同等の扱いをするみたいだなぁ?えぇ?名前がないって気分はどうだよ?ん?それとももうそんな事を考えられないように調教されてるか?」

人間は同じ人間を家畜扱いするらしい。どちらにせよ、龍の家畜となるというのに。哀れな存在だと思った。
だが、この男、鼻で龍の違いを嗅ぎ分けた。超人故の感覚の鋭さか。

「ほう、龍の違いが分かるのかお前…随分と賢いな。そうか、犬か!家畜だから犬みたいに鼻が良くなったのか?なんつって!」

だが、それとこれとは話が別。他の龍はともかく、まさか人間に化石を渡すわけにはいかない。

「だが、それが何なのかは知る必要のない事だ。つーか私が最初に知るべき事柄だ。だからここから先は通せねえな」

もし、男がこの奥の行こうと言うのならば、今ここで[ピーーー]。帰るなら、今だけは見逃してやる。
166 :GMロール2週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/08(日) 01:03:47.92 ID:uG42SRP40
2周目GMロール

龍サイド

【太古の龍の化石は、ただ眠っていた】
【夢を見ていたのかもしれない】
【この世界は、その夢が現実化したものなのか、それとも、この世界はただ、夢の中の出来事なのか――】

・・・・・・・・・・

『おいおい、マジかよ……』(>>160

【「太古の龍」は、ついに白日に姿をさらした】
【龍の眷属の力で、『砦』の地下が突然陥没し、地面はえぐられ、巨大なクレーターができている】

【若い龍の接近する気配を、太古の龍――かつて彼は【龍王】と呼ばれていた存在】
【それは「開闢龍」をも凌ぐ、いわばこの星の祖霊のようなものである】
【彼は、待っていた】
【眠りを覚ます者が来ることを】
【そして、その眠りから起きるに足る、"何か"を……!】

【太古の龍は、ひとつ、おおあくびをする】
【その咆哮は、「龍」の血を引くものにとって、精神を掻き毟る変調となるや、あるいは……覚醒を促すものとなるだろうか?】

龍サイドミッション
【「開闢龍」をしのぐ強力なエネルギーを龍サイドは体感する】
【それは【龍王】とよばれていた存在であるが、おおくの龍はその圧倒的な力のイメージしか判別できない】
【龍の眷属は次のGMロール(11日?)まで、龍陣営は『血の干渉』に似た感覚(変調)を得る事になる】
【その変調は龍陣営それぞれに任せるが、通常時より一時的なパワーダウンは免れない】
(全くの無能力状態になっても、一部が使えるようでも構いません。お任せします)
【ただし、そのパワーダウンを経た龍たちは、この週を生き残ればさらなる覚醒を得ることとなるだろう】
167 :GMロール2週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/08(日) 01:06:53.39 ID:uG42SRP40
人サイド 1

『これが……龍の眷属……』
『へっ、いい体してやがるな……』
『このあどけない顔で数百は人を殺しているらしい』
『人類の……敵めっ』

【培養液で満たされたカプセルに、一人の女が何重にも電極プラグでがんじがらめにされている】
【電磁ヘッドセットで目隠しをされ、片腕のちぎれ、片方の手しか残っていないその手首は鋼鉄をも凌ぐアンチ魔法結晶で押し固められ……】
【両足は地に釘づけされ、あられもない体を評議員議員らにさらされている】

【女は、「囚人戦闘員」7010番によって捕獲された、龍であった】
【「リラ」という名を名乗ることも許されず、龍は臆病なる『砦』議員らによって搬送と拘束され、評議会館地下で必要以上の加虐を加えられていた】

『姿かたちに油断しないでくださいよ……この杭も、足に打つのにどれだけ苦労したことか』
『20万ボルトの電極鎖にアンチ魔法結晶に手足を埋め尽くし、食も水も与えず、ホルマリン培養液につけてなお、バイタルサインは消えない……こいつは怪物ですぜ』
『なまめかしい体してやがんのになあ』

【その見学に来ていた議員の群れが、突如崩れ出す】

「無能、愚鈍どもっ、こいつぁ見世物でもないぞ!」

【半透明の身体のデング博士が報告書をまるめてポカポカと殴り、その群れを崩す】
【体が半透明なのは、前回の戦いの傷がいえてないのだろう】

「いいか、この龍はまだ生きておる……。必要なデータを取るという事は、物見遊山な心地では出来ぬ!
 斬るか斬られるか……戦闘と等しい覚悟が必要なのじゃ!」
『戦闘……ふふふ。デング博士。あなたは、単独行動をとった挙句、龍と遭遇し、徹底的な敗北をきっしたではありませんか』

【権力を持っていそうな太った評議員議員の一人がにやにやと笑う】

『それに、もはや研究は次のフェーズに移行しました。
 このラボの主導はドレスデン博士に一任されている……
 命令系統にも逸脱し、敗北した超人の居場所は、ここではありませんよ、ご老体……』

【そう議員は言いつけるが、老博士は意外にも冷静に言葉を吐く】

「ドレスデン……奴が研究を進めるのは、異論はない。
 じゃが――
 貴様らは龍の恐ろしさを忘れている。
 龍がむざむざ、簡単に捕らわれる存在だと思うな……」

【博士がそう口にしかけたとき、この地を大地震が襲った!】

つづく
168 :GMロール2週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/08(日) 01:13:33.89 ID:uG42SRP40
人サイドつづき

【それは、若き龍の一人が、大地をえぐった衝撃であった】>>160
【空を飛ぶ龍に対して、対空防御は想定していたものの……『砦』は、地下からの脅威に対して、想定がされていなかった】
【地下からのエネルギー波により、『砦』の第一層は地下に吸い込まれるように瓦解】
【その被害は、砦の都市内部の人口の1/12を飲み込む大惨事であった……】

・・・・・・・・

「地下からだと!? それも、何百メートルをも地下!?
 なぜだ! 圧倒的な力がある龍が、そこまでして回りくどい方法で『砦』を崩すとは!」
『冷静になることだな、老人……。クールに考えろ。使うのは頭だ』

【非常事態宣言がなされ、混乱する評議会館の中、"計算機"と呼ばれる少女超人・ルーチェは凛としながら、自分の椅子に座っていた】

『理由はいくつか考察できる。
 1、防護壁は、龍にとっても攻略しがたい硬さを持っていた。
 2、龍もまた、何らかの統率で動き出した。
 そして3。……龍の目的は、そもそも砦の防護壁の攻略にはない』

「どういうことだ? ”計算機”!」

【老人は超人少女をにらみつける】
【老人はこの少女の放った救護隊により命を救われたが、老人の態度は依然と全く変わることはない】
【そのことに、少しだけ微笑む少女がいる】

『考えてもみろ。防護壁の一部が崩れたのにもかかわらず、我々が今、死んでないという事は……
 今龍の興味は、我々の命などどうでもいいという事だろう。
 つまり、龍の興味はむしろ、下……』

【すると、闇の向こう側より、もう一人の老人が現れる】
【ドレスデン・フォン・アイゼンベルグ。長い白髪を揺らしながら二人の間をさえぎる】

《この『砦』の地下に、何らかのエネルギー反応が確認された。龍の目的は、おそらくそれだ》

【白髪老人はそういうと、言葉をつづける】

《これは、好機ともいえるぞ、デングデンパダル。 龍どもがそっちに興味がいっているうちに、【ゲオルギウス】を完成させるのだ。
 解析はそちらの担当だ。さっさとデータをよこすがいい》
「フン! データは取ってある。ただあと一つだけデータが足りないだけだ。だが、この状況では……」
『しかし、龍どもの負う地下の「何か」の存在が気になる。その情報がつかめれば、龍に対して足止めする程度の対策ができなくもない』

【その時、一人の署員が飛び入ってきた!】

〔大変です! スラムの住民が……防護壁の崩れたのに乗じて、この評議会館になだれ込んでいます!!〕

【それは、ツァラトゥスラの先導する民兵たちの群れだ】>>159
【民兵たちは防護壁の崩れたクレーターになだれ込み、崩した竜の眷属を狩ろうと躍起なのだ】

「民兵? ツァラトゥスラ……あの刻印もちの超人の先導しだした連中か」
〔それが……民兵たち、捕獲したラボの「龍」を発見したもようで……我々の力では押しとどめることもできず……〕
「う、奪われたというのか!! 貴重なサンプルが!!」

・・・・・・・・・・・・・

【混乱する人類サイド】
【防護壁の一つは崩れ、組織は一時的なマヒ状態にある――】
【とらわれの龍は、無垢な人々により、半ば開放状態にあるが、詳細は不明となった】
【はたして【ゲオルギウス】は完成されるのだろうか!?】

人側ミッション
【防護壁の1つは破られ、砦内部に巨大なクレーターが出来、都市のインフラと指揮系統が混乱している】
【残りの2壁を次のGMロールまで死守し、研究所を防護して「ゲオルギウス」を完成させなければならない】
(ひきつづき8日までに三層を守れれば、道楽重機の作戦も発動できる。これは継続中である。)
【またスラムの民兵がなだれ込み、捕獲した龍の行方が不明となっている。奪還、あるいはサンプルを破壊しなければ脅威となるだろう】
【さらに一部の別動隊には、龍たちが欲している「地下の何か」を調査するよう指令がなされた……】
169 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 01:26:13.25 ID:mA6ET4YEo
>>165
「君、お喋りが好きなんだね、ぼくもお喋りは好きだよ」

アジの口から堰を切ったように溢れ出す、悪意ある言葉の刃を、霞の様にすり抜けて、子供のように無邪気に返す。
呆れたり、怒ったりするのでなく、客観的な感想を漏らすように、穏やかな顔で。アジの感じた機械的な感覚は、その通りだ。

「僕はね、龍の匂いがわかるんだ」
「僕が死刑にされそうになった時に、近くに龍の匂いがしたから、『龍がいるよ』って看守さんに教えたの、そしたら、看守さんはその龍に殺されちゃったけど、僕は死ななくていい事になったんだ」
「死ななくていいから、好きなだけ龍を殺していいって、だから、つまり、うん、僕は君を[ピーーー]よ」

後天的手術によるものでは無く、元々備わっていた体質、人間の本能が龍を恐れ、それに対抗するべくと遺伝子が生み出した隔世遺伝。
惜しむらくは、その力が備わった人間が、まさかこんな異常者でなければもっと良かったのかもしれない。
そうでなければ、こんな風に、兵器まがいに利用するしかないなんて事はなかったかもしれないのに。

「…!」

いつ戦闘が始まってもおかしくないと言った空気で、男が突然虚空を見つめ出す。微かに頷き、そして首を振った。

「でも、龍は殺さなきゃ」
「…うん、わかった、それじゃあ───」

どうやら、通信により指令が送られているらしい、譫言を呟くように受け答えをし、そして。
ガシャン、と音を立てて、男を拘束していた枷が遠隔で解除される。

「ごめんね、君を殺さなきゃいけないけど、監視員さん達が『奥へ行け』って言うんだ」
「だから、君を[ピーーー]のは後にするよ」

入った指令は、龍との戦いよりも、地下にある『何か』を調査・回収する事。>>168での指令が、ちょうどよくその地点にいたこの部隊に下されたのだろう。
命令を受けた男は、枷の外れた体を解すように伸びをすると、次の瞬間物凄い勢いで加速、大きな体からは予想も出来ない程の速さで駆け出し、アジの脇をすり抜けて先に行こうとした。
170 :千隼翔子 《隼きこと、風の如し》  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/08(日) 01:37:58.22 ID:VEC+EcXG0
「そうか、龍を捕らえたか…だが油断はならない、我々は今すぐにでも出られるよう待機だ」

千隼翔子、彼女は『砦』に合流して今は少数先鋭の千隼隊を預かる身だ
多少の独断行動も多いものの合流してからは一人も死なさずに低級の龍を5体も仕留めて壁の防御において大きな戦果を上げていた
そんな彼女らは現在評議会館にて休息と出撃の用意をしていた
かの博士の生存に心から安堵していたのは昔の話だ

『地震!?でかいな…』
『震源も近い…何かの意志によるものか!?』
「攻撃か…?いや……」

そんなときだ、砦が地震で揺らいだのは
瞬間、翔子はただの攻撃ではなく地面の変化を狙っての攻撃であると悟っていた。歴戦による勘というヤツだ。

「…ともあれ外の状況を確かめに行くぞ、これが攻撃ならば壁の防護もする必要がある」
『『了解です!』』

そして決断を下す、出撃の決断を
二人の隊員は快く了解して一分以内に出撃をして行く

このとき、翔子は三人にメッセージを送っていた
デングとルーチェに外の偵察に行くので状況の報告を頼むという一文を
そして、ドレスデンには私のゲイボルクをもう一度貴方の技術で作って欲しいという依頼を
メッセージにはゲイボルクの細かい設計図が添付されていた
これらのメッセージは読まなくても構わない。何せ翔子は知らないのだ、今の状況を正確には
だからこそ、動けたのだった
171 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/08(日) 01:46:13.18 ID:JWU1PeANO
>>169
「ハハハッ!イカれてやがる、お前さんは今まで私が出会った中でもトップクラスにイカれてやがるぜ。
全く可哀想だなぁ、その才を家畜として利用されて終わるなんて。自分の為に使えないんだもんなぁ」

この男は狂っている、と即座に思った。いや、異常だからこその超人か。
まともな人間は、超人になどなれやしないのだろう。どこかが壊れていなければならないのだろう。

「………だけどさぁ、てめえに先を越させるわけにはいかねえ。この奥にあるものは私のものだ。先に見つけたんだから私のもんだ!」

自分の脇を通って、男が駆け出す。やはり化石を奪おうという魂胆か。
とても速い。さすがは超人、並大抵のものでは追いつく事もできないだろう。
――――――だがそれは人間での話だが。

「人間如きが龍より速く動けると思ったかぁ!」

アジも駆け出し、すぐに追いつく。否、先回りした。先回りして、目の前に迫る男に強烈な蹴りを繰り出す。
喰らえば吹き飛ばされる事は免れないだろう。
172 :ソルヴェイ 《然し純粋人間の時は動かない》  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/08(日) 01:46:29.08 ID:VEC+EcXG0
「…………」

四本の月光が照らす地下駐車場、そこにも地震は響いていた
もちろん、多大なる影響があった

「くそっ…万事休すか……」

そう、一部が崩れて出られなくなってしまった者がいるのだ
その者はソルヴェイと言った
純粋な人間であり、また敗者でもある
芸術の龍に破れた彼女は動けるようになるまでここにいようとした、そしたらこの様
龍に受けた傷は止血して命には問題無くなっている。だが

「……ヤツらの力を借りるか」

動けなければ、どうしようもない
だからソルヴェイは砦にSOSを送る
超人の力は借りたくない、だが先ずは助からねば
そう思ってSOSが砦に届いたかも分からぬ少女はまた眠りに就いた……
173 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 02:02:50.33 ID:mA6ET4YEo
>>171
隙を突くことが出来たか、男はアジの脇をすり抜ける事が出来た。だが、それも一瞬の事。
龍の身体能力を嘗めてはならない、それも始祖十三老に数えられている者なら尚更。
一度抜き去った筈が、再び目の前に現れたアジの一撃が男を捉え、胸を蹴り飛ばされて、巨体が後ろに大きく跳ねる。
地下通路の床を滑り、大きく後退させられた男は、しかしむくりと立ち上がって、それでも穏やかな顔で、アジを見た。

「どうして邪魔をするの?君はまだ殺さないって言ったじゃないか」
「僕はこの先に行けって言われたから、行きたいんだ、それだけなのに」

この男は、この先に何があるかは知らない、それが龍にも人間にも重要な存在であるとは考えもせず、ただ命令されたからという理由で、奥へ至ろうとする。
下手をすれば、こういう輩が一番厄介なのかもしれない、事の重大さを全く知らぬのは、敵味方双方からして驚異的だ。

「どけてくれないなら、殺さなきゃならないよ」

彼女はどうしても邪魔をしたいのだ、と思った男は、背中に背負った鉄の車輪を右手に持ち、それに繋がる鎖の末端を左手に持つ。
車輪の外周を沿うように鋭い刃が突き立ち、やがて車輪が回転を始めると、唸りが狭い通路に反響して、怪物の声のようにも聞こえて来た。
やがて、十分に回転が乗った車輪を構えると、男はそれをアジへと真っ直ぐ投擲する、回転によって破壊力を増した鉄の塊が、物凄い勢いでアジに迫る。
174 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/08(日) 02:19:46.11 ID:JWU1PeANO
>>173
「どうして邪魔をするかって?そら私がこの先に行きたいからだ!私がこの先にあるブツを手に入れる!その邪魔はさせねえ!」

やはり戦いは避けられなかった。互いに利害が衝突した。だが、この邪魔者を潰せばたどり着ける。
アマノムラクモを召喚し、それを振るう。投擲されてきた車輪と衝突し、鋭い金属音が鳴り響く。
そして剣を車輪に滑らせるように流して車輪の勢いを殺し、いなす。

「訂正しよう。与えられた命令にしか従わないてめぇは家畜以下の人形だ。自分の意思すら持たない、持とうとしない!てめぇは良いのかそれで!そうやって縛られたままで、人形のままでありたいか!愚かな人間共の傀儡でありたいか!」

その勢いのまま男に肉薄し、剣を縦に振り下ろす。
防ぐか、かわさなければその体が縦に割れる事になろう。
男は人形だった。疑問も持たずにただ忠実に与えられた命令に従うだけの恐るべき存在であった。
その姿は、どこか妄信的に開闢龍に従う龍の姿にどこか似ていた。
175 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 02:45:20.67 ID:mA6ET4YEo
>>174
重い鉄の車輪が、剣の一振りで弾かれる、いくら力をいなしたとしても、傍目にはとんでもない光景だ。
続くアジの反撃、縦の一閃を、投げた車輪に繋がる鎖を左手と右手の間で張り、それを持って剣を受ける。
重たい音だ、龍の力にも劣らない膂力で、剣を抑え続ける。

「よくわからないけど、君達龍も、龍の王様の為にひとを[ピーーー]んだろう?」
「ぼくと同じだよ、君達は龍の王様に言われて人を[ピーーー]、僕も殺せって言われたから龍をころすんだ」

彼の言う『龍の王様』とは、開闢龍の事だろう、余り詳しくはないが、詳しくないなりに知っている。
開闢龍に従う龍と何も変わらない、善悪の区別などを考えもせず、言われるがままに従うだけだ。
下手をすれば、人間よりも龍の眷属の方が向いているのかもしれない。

「ぼくはたのしいよ?だって殺せるんだから」

結局の所はそれに帰結する、対象が人間だろうと龍だろうと、生あるものを殺せれば彼はそれでいい、利害が一致したが故に従っているだけなのだ。
寧ろ、この男を縛り付けている者たちこそが、この男に操作されているのかもしれない、『命令せざるを得ない』と。

剣を受けていた男が、突然後ろにステップし、そのまま鎖を引き寄せた、すると、飛んで行っていた車輪が鎖によって引きつけられ、アジの背後から襲い掛かる。
176 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [sage]:2015/11/08(日) 03:05:59.77 ID:JWU1PeANO
>>175
「私が龍の王様に言われたから殺してる…?そいつは面白い冗談だ!」

一閃を受け止められた。振り下ろそうとしてもビクとも動かない。その力は龍にも劣らない。

「良いか、私が今こうして開闢龍サマの命令を受けているのはその方が都合が良いからだ!だが、それは決して奴の為にやっているんじゃない、私自身の為にやっている!
あくまで利用してるだけなのさ!力を得て、用が済んだら私は奴を切り捨てる!そして、この私が全てを統べる王となる!」

アジ=ダハーカが他の龍と決定的に一線を画している部分、それは決して開闢龍に忠誠を誓っていないという事だ。
他の龍とは違い、あくまでも行動原理は自分の為。自分の都合の良いように行動している。
決定的に他と違う事が男にも分かるだろうか。アジ=ダハーカという龍は、人間よりも人間らしく欲望に生きているのだと。

「チィッ!」

後ろから車輪が迫って来るのを確認し、こちらもバックステップを取る。肩の部分が少し切り裂かれ、僅かに血が出ている。

「……そうか、てめぇは殺せれば良いんだな?なら、さっさと人間なんかに従うのやめちまえよ。命令してる人間なんかとっとと殺しちまえ。
そうしたら私が代わりにてめぇの居場所を与えてやる。私の為に働くのなら、人間も龍も自由に殺せる環境を与えてやるよ。
どうする?このまま良いようにこき使われて死ぬか、私と共に来て自由を得るか」

そしてアジはこの男の本質に気付く。この男はただの殺戮者だ。そこに人間も龍の区別もない。
殺せればそれで良いのだ。それが一体何であろうと。
アジはそこで、この男を自らの勢力に引き入れる事を思いついた。この男が仲間になれば、邪魔な人間も龍も潰してくれる事だろう。
[ピーーー]ばそれまでの話だったというだけだ。
アジは攻撃をせずに様子を見る。男はこの交渉に乗るのか、それとも。
177 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 03:20:58.68 ID:mA6ET4YEo
>>176
アジを斬り裂き、戻って来た車輪を右手でキャッチ、飛び散ったアジの血が髪を赤く染めるが、御構い無しだ。

「いいなあ、それ、すごくいいよ」

アジの提案はとても魅力的だった、人も龍も[ピーーー]事が出来る、それは即ち、捕まるよりも前の状況と同じ、好きなだけ好きな相手を殺せるという状況。
いくら人に似た龍を殺せるとは言え、やはり人を殺したくなる事もある、しかしそれをする事は許されていない為に我慢するしかなかった今、人を[ピーーー]事が出来るのはとてもとても素晴らしく思う。

「でも、ごめんね、それは無理なんだ、僕もそうしたいけど」

しかし、あっさりと男は首を横に振って断る、それから、左手を自分の胸にあてた。

「僕の心臓は今、爆弾だから、僕が龍に殺されたり、人を殺そうとしたら爆発しちゃうんだ」
「きっと、今僕が君について行ったら、爆発して、君も僕も、『奥の龍』も、土に埋まるよ」

この男が殺戮だけを求めているのは、それを縛る者たちも知っている、だからこそ使う上で、保険をかけるのは必然だった。
彼等がかけた保険は、男の心臓に埋め込まれた小型爆弾、小型でありながら範囲と威力だけは一丁前の、科学の進歩の賜物を、男が人間に害を成した時の為に用意していた。
だからと言って、男自身、自分の身の上に悲観している様子は無いが。

「だから、ごめんね、やっぱり僕は君を[ピーーー]よ」

謝りながらも、全く悪びれない様子で、右手の車輪を再び投擲する。
今度は真っ直ぐではなく、鋭角に投げ、天井に激突した車輪は弾かれて壁へ、壁に弾かれた車輪はまた別の壁へ…と、狭い通路であちこちに反射し、狙いを定まらせないようにしながら、凶悪な刃がアジを襲う。
178 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage]:2015/11/08(日) 03:23:54.51 ID:brRrJR/r0
「こう立て続けに何か起こられては、溜まったものではない」

地下のラボは、何時も以上に騒々しい様相を見せていた。
駆け回る幾人もの研究員と、機材、コンピュータの音、そしてその例に漏れず、一人の老人が、ラボのメイン・コンピュータを操作していた。
その口調が、妙なまでに冷静な事に疑問を示したのか。補佐役の研究員が苦言を呈する。

『緊急事態なのですよ……何をそんなに落ち着いているのですか!』

「逆だ。冷静さを欠いてしまえば、解には永遠に辿り着けない」

我々は、砦内のテクノロジーを一任された人類の希望だ。その自負と責任感が、彼を冷静にさせていた。
捕獲した龍の簒奪、未完成の対龍無効化装置。地下における"何か"の活性化、及びそれに伴う攻撃隊の装備更新申請……
処理だけでも手一杯だ。このラボの動力をフル動員してやっと賄える、と言ったところか……
程なくメインコンピュータのスクリーンに、何かの画像が映し出される。
恐らくは"砦"の航空写真だろうか。その上に乗るように、様々な数字が踊っている。
彼はそれを見るや否や、静かに冷や汗を垂らす。彼は、画面の一点。中心で際限なく増え続ける数字を睨みつける。
不審に思った研究員がそれを問い質せば、彼はゆっくりと"状況"を説明した。

「このモニタは……砦周辺に張らせた熱量観測装置のデータ━━━━━」
「砦内で変化する量子的エネルギーをリアルタイムで観測、それを熱量変換した数値だ」

『なっ……』

傍の研究員の顔も、みるみる青ざめてゆく。

『だ、だとしたら……この数値……は……!』

「……!」

彼は我にかえったかのように、ラボに向けて振り返る。
我々が今、何をすべきなのか。その最善を尽くさねばならない。
人類を繋ぎ止めるくさびは、もはやテクノロジーしか残されてはいない。

「防衛システム管理、第二障壁全面に速やかに反魔法領域を展開!!実働班は速やかに、この熱量発生地点及びクレーター付近にRc-085_karnaを各三門設置しろ!」
「技術班は受信した新装備依頼を片っ端からこなせ。私は━━━━━━━━」

彼はさながら司令塔のように、ラボ全員に目的を行き届かせる。指令を受けた研究員たちも、黙ってその業務を行う。極限状態での協調性、と言うべきか。異様なまでの統率性に満ちていた。
このようなものが、覚醒してはならない。彼は、その強大さを現実的な数値として見てしまったのだ。
━━━━━━我等は何としても、守り通さなくてはならない。どんな手を使ってでも、人類種は存続すべき生物だ━━━━━
たとえ、敵が━━━━━━━━━

「"龍"を奪還する」

同じ、人間であろうとも。


彼は机に無造作に置かれていた、進化した龍の捕縛装置を背負う。装置は軽いはずなのだが、何故だかとても重く感じる。

ラボ内に表示されるメイン・モニター。航空写真の砦の中心。
際限なく上がり続ける数字は、これからの波乱を予見させるかのように、不安と恐怖を煽ってゆく。
やがてラボ内に、地上へのハッチが開かれる。その瞬間には、彼の姿はもうそこにはなかった。

/ソロールです


179 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/08(日) 03:40:49.50 ID:JWU1PeANO
>>177
やはり保険はかけてあるようだ。人間も馬鹿ではない、この男の危険性を把握して対策を講じているらしい。
要するに、協力は得られないという事だ。ならば仕方がない。

「そうかい、ならここで死――――――」

と言いかけたところで止める。
殺されても爆発する?なら、ここで殺してはまずいのではないのか。しかし、殺さなければ化石を手に入れる事もできないだろう。
ならば、どうやって爆発させずに殺す?

「……なら、これしかねえよな」

思い至ったのはある一つの方法。いや、殺すのではない。新しく生まれ変わらせるのだ。
車輪などお構いなしに一直線に男の方へ突っ込む。自分の体が切り裂かれている感覚があるが、構わない。
肉薄し、まずは左手で鎖の部分を掴んで車輪が動かないように固定しようとする。
そして、右手は――――――――

「―――てめぇの心臓を頂くぜ」

――――彼の胸を貫き、心臓を引き抜かんと真っ直ぐに胸に伸ばされるのであった。
180 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/08(日) 03:42:36.78 ID:JWU1PeANO
/すいません、そろそろ限界です…置きスレの方で続けたいのですが、どうでしょうか…?
181 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 03:48:00.90 ID:mA6ET4YEo
>>179
アジ=ダハーカの取った行動は、それがどういう思惑であれ、正しかったと言えよう。
きっとこの男は、死ななければ止まらない、ならば[ピーーー]しかないが、そうすれば爆発に巻き込まれてしまう。
ではどうするか、簡単だ、心臓に爆弾があるとたった今言ったのだから、心臓を狙い、爆弾を直接破壊してしまえばいい。

「カハッ」

吐血と共に息が吐き出される声、コントロールを失った車輪が地に落ちた音と同時に鳴った。
目の前にあるのは、赤い赤い肉の塊、脈打つそれが、アジの右手に握られていて。
182 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 03:50:03.26 ID:mA6ET4YEo
>>180
/わかりました、置きスレとは避難所の方のロールスレでいいでしょうか?
/明日は時間があるので、レスを置いておいてくだされば出来るだけ早く返すようにします
183 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/08(日) 03:57:39.33 ID:JWU1PeANO
>>181
「取った……!」

狙い通りに心臓を掴み、引き抜く。
滴る血の雨など気にもせず、手に入れた心臓はどこかへ放り捨てる。

「ここからが本番だ、"龍の心臓"」

代わりに、右手には新たな心臓が創り出される。これは、魔法で作った心臓。いわば、魔力の塊。
それを男の心臓のあった所に突っ込み、その心臓を周囲の血管と繋げる術を施す。

要するに、こういう事だ。
この男は心臓に爆弾が埋め込まれているから人間を殺せない。ならば、その枷である心臓を取り除いて新しい心臓を取り付けてしまおうと。
これは龍だからできる芸当だ。常識を逸した考えだ。

だが、この心臓は魔力の塊の為、その魔力に適合できるかは男の身体次第。
魔力に適合できなければこのまま死に、適合できれば息を吹き返す事ができよう。

/了解です、最後に返しておくのでレスを置いてくれれば早めに返すようにします
184 :ルーチェ ◆Og7kjGBSHU [sagesaga]:2015/11/08(日) 15:12:08.53 ID:sedGtekuo
人間とは、実に愚かな生き物だ。種の絶滅が目前に迫っているというのに、種の中で対立しているのだから。
どちらが正しいかと問えば、どちらも正しいのだろう。何が正しく何が間違っているかなど、私の決めれることではない。
問題は、この状況の異常さだ。各々が自らを正しいと信じ、自らの道を進んだ結果、人類が更なる窮地に立たされている。

「馬鹿げているな。人類という種を残すには、そのすべてが意識を統一する必要があるだろうに。
 ……それすらも理解できぬほど、人間とは愚かな生き物なのか?」

毎夜のいつも通り、評議会館最上階のバルコニーにて、彼女は独り言のように呟く。
解決すべき問題は山積みだ。それは人を超えた頭脳を以てしても、中々消化のできないものであり。
深い深い地の底まで届きそうな溜息をつき、視線を月へと向ける。彼女は未来を憂っていた。

千隼隊からの状況報告の要請に対しては、流し読みで理解できるレベルに纏めたデータを転送しておいた。
現状で把握できている限りの情報を要点のみ抑え、時間を要することなく内容を把握することができるもの。
憂鬱な気分といえど、果たすべき責任は果たさなければならないのだ。人類という種の代表の一人として。

「それに加え、奴らが求めているものの見当がつかん。
 その何かを手に入れることで、奴らには一体何が齎されるのか。
 そして、我々にどういった脅威が訪れることになるのか。
 ……早急に調査結果を報告してもらいたいものだが」

得られる可能性として一番高いのは、彼女自身が赴くこと────だが、その結論は答えとはならない。
『最善』は即ち『最良』ではない。リスクを検討すれば、それは真っ先に除外される可能性だ。
仮に彼女が失われれば、人類は計り知れない損害を負う。そのことは、彼女自身が一番理解していた。
間違っても、自身が死ぬことは許されない。もちろん、それは他の博士たちとて同じことだが。
龍と邂逅でもすれば、自身の全力を出す必要がある。それで龍を倒せるとしても、代償が大きすぎる。

「不用意に外に出れないというのも、なんともつまらんものだ。
 安全が保障されていると言えば、確かにその通りではあるが。
 籠の中の鳥は、果たして鳥と呼んで良いものなのだろうか。
 あるいは、これは『砦』という名の監獄か」

再び溜息をついて、眼下の街並みを一瞥したのちに、館の中へと姿を消す。
この状況下では、自由な時間もそう取れるものではない。悠長にしている暇はない。
……また、ゆっくり散歩ができる時間ができれば、言うことはないのだが。

/時間に余裕がないので、ソロールだけ
185 :7010番 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/08(日) 20:12:34.69 ID:mA6ET4YEo
>>183
/避難所の方のロールスレに返しておきました、時間がある時でいいのでレスをお願いします
186 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/08(日) 20:35:36.21 ID:zjLJyqtZo
突如出現したクレーター。話しによれば、それは龍の眷属が作ったものらしい。そして、その中には地下へと繋がる道が。
その近くに、一人の少女の姿が。少女は、身体中に傷をつくり、ふらふらとした足取りで歩いていた。羽織ったシールドコートには、赤い血の染み。

「……はぁっ……はぁっ……助かった……みたいだな……」

少女センカは、未だに一人で戦い続けていた。自分のせいで、仲間の命が失われるのを恐れて。だが、相手は強大な龍の眷属。生身の人間が、一人で敵う相手ではない。
兄の遺言を無視し、超人になるべきか?そう考える。超人にさえなれば、一人でも太刀打できる強さを得れる。そうすれば、自分のせいで誰か死んだりしない。
尤も、超人になったからといって、簡単に眷属達に勝てるようになる、という訳でもないのだが。

「んな事考えるより……まずは、無事に帰還出来るか、か。」

先程まで戦っていた龍は、自分に止めをさそうとした瞬間、何故か苦しみだした。センカは知らないが、龍王のエネルギーによる変調だ。
そのお陰で逃げられたのだが、センカの負った傷は浅くはない。次に龍の眷属に出会ったなら、助かる確率は限りなく低い。そうでなくとも、出血が酷い為、途中で力尽きる可能性もある。

「出てくるなよ、龍のクソヤローども……」

龍の眷属に出会わないように祈りつつ、ふらふらと進む。そして、出来れば人と出会って、手を貸してもらいたいところ。
そんな彼女の前に現れるのは、果たして龍か人か……

/0時位まで居ます
187 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/08(日) 21:28:54.69 ID:F9EiUw3Go
「…………」

戦闘募集中と書かれた看板を持って立っている。
ちなみに俺は金髪で東洋系の顔立ちのイケメンである。
188 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/08(日) 23:58:51.56 ID:brRrJR/r0
「……余計な事をしてくれたな」

砦より遥か遠く。
今は変わり果てた三重なる壁を一様に見渡せる宙空に、闇が漂っていた。
その深淵は夜を侵すごとく、その肉体から放たれる。
光と相反するもの。反転した光、闇という概念そのもの。
それを剣のごとく体内に収めるその男は、紅の双眼を、憎むべき劣等の巣へと向けていた。
その様相は、かつて見た時よりもより脆弱に、しかしより一層の異常性を孕んで、その眼に映し出される。

壊れた一枚の壁。陥没した大穴。漏れ出る巨龍の気配。そして風に聞いた、捕らえられた同胞の噂。
……何もかもが、余りにも迂闊。度し難く乱雑。感情的で浅はか。
計画性、思慮深さ、想像力。その内どれか一つでもあれば、このような無様な結果にはならなかっただろうに。
これでは、あの劣等たちに"ここには何かがあります"と宣言しているのと同じだ。

彼の強靭な精神力を以ってしても、その脳内は異常を訴え続けている。
地の龍は覚醒を果たしているのだろう。ビリビリと肉体を震わせる、圧倒的な力。以前に"碧龍"が云っていた、龍王の類に他ならぬように思える。
彼は紅き瞳で、その力の程を測る。……計測すら馬鹿らしい。この距離で能力の1/10が封じられている時点で、その力がどれ程までに強大か理解できる。
だからこそ━━━━━━━━━━彼は、何の思慮も無く行動を起こし。あまつさえ龍を不用意に目覚めさせた同胞たちを、腹の底から蔑視していた。

だが同時にその結果として、目的の達成が容易となったのもまた事実。
彼はただ、主の命のままに。旧き龍王の残滓を納めるべく、その虎穴へと飛び込もうとしていた。

「……よい。虎穴であろうが龍穴であろうが、目的は変わらぬ。気に食わぬ事ではあるがな……」

呟きと共に、彼は空を駆ける。
闇を背後に、月を眼前に。距離を詰めるごとに、圧倒的な力がその身を刺激する。

否応無しに肉体が反応するのを感じながら、彼はクレーター内に垣間見えた、小さな出入り口を発見する。
まるで鼠のようだと自らを揶揄しながら、暗い暗い通路を翔ぶ。

脳内に巻き起こる警報は、既に危険域を突破している。
頭に微かな痛みが襲い来る感覚を感じながら、深い深い通路を掻き分ける。

悠久とも言える時間の中。彼は何か、冷たい空気と、悍しいほどの力を感じた。
さながら吹き荒れる嵐と言ったところであろうか。何か広い空間に出た事を認識した、その瞬間。

「……!」

旧き龍━━━━━━━━━━━━━

彼は、原初の理を視た。


/取り敢えず穴から深奥に潜るソロールです。何らかの形で絡んで頂いても構いません
189 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/09(月) 00:03:53.74 ID:a1vkV5H30
太陽がまだ、昇り切っていない頃。
先日の地震の震源地とされる地点付近では、何十人もの作業員たちが様々な調整作業に勤しんでいる。
その中心では『タラバ 特型』と『ドリルユニット「タニシ」』が鎮座していた。

《行くでぇ〜、道楽合体!》

社長の号令とともに、「タニシ」は変形し、「タラバ」へと装着されていく。
数十秒後には、巨大なドリルが前面についた「タラバ」の姿があった。

《よっしゃ!「タラバ ツボヤキ」お待ちどう!
 菊池君、やることはわかっとるな?》

「この真下にあるっていう龍のお目当ての物の調査、ですよね」

《せや、ボーリング調査によれば、何かの化石らしいもんが奥深くにあるっちゅう話やそうな。
 不安がる必要はあらへんで、「ツボヤキ」はマントルの中でも平気の平ちゃんや、自分がいけるんやったらな。行ってみるか?》

「行きませんよ!?というか行けませんよ!?」

《冗談や冗談。和んだやろ?ほな行こか!》

声に呼応するかのように、ドリルは廻り、唸り出す。
そして鋭い先端が地面に触れれば、まるで砲丸を豆腐の上に置いたかのような猛スピードで、「タラバ」はその巨体を地下へと潜らせていく。

彼らはまだ知る由はないが、向かう先で眠るのは大いなる龍の亡骸。
果たして彼らは、無事にたどり着きその謎を解き明かせるのだろうか……?
190 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/09(月) 00:04:32.03 ID:a1vkV5H30
太陽がまだ、昇り切っていない頃。
先日の地震の震源地とされる地点付近では、何十人もの作業員たちが様々な調整作業に勤しんでいる。
その中心では『タラバ 特型』と『ドリルユニット「タニシ」』が鎮座していた。

《行くでぇ〜、道楽合体!》

社長の号令とともに、「タニシ」は変形し、「タラバ」へと装着されていく。
数十秒後には、巨大なドリルが前面についた「タラバ」の姿があった。

《よっしゃ!「タラバ ツボヤキ」お待ちどう!
 菊池君、やることはわかっとるな?》

「この真下にあるっていう龍のお目当ての物の調査、ですよね」

《せや、ボーリング調査によれば、何かの化石らしいもんが奥深くにあるっちゅう話やそうな。
 不安がる必要はあらへんで、「ツボヤキ」はマントルの中でも平気の平ちゃんや、自分がいけるんやったらな。行ってみるか?》

「行きませんよ!?というか行けませんよ!?」

《冗談や冗談。和んだやろ?ほな行こか!》

声に呼応するかのように、ドリルは廻り、唸り出す。
そして鋭い先端が地面に触れれば、まるで砲丸を豆腐の上に置いたかのような猛スピードで、「タラバ」はその巨体を地下へと潜らせていく。

彼らはまだ知る由はないが、向かう先で眠るのは大いなる龍の亡骸。
果たして彼らは、無事にたどり着きその謎を解き明かせるのだろうか……?
191 :廻龍 ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/09(月) 00:28:26.64 ID:oWwYDDX7o
アジ=ダハーカという龍が、地面に大穴を穿ってから、数時間が経つ(>>160)。
そこには、既に数人の研究者とエージェントが集結しており、龍を追って先に送った囚人戦闘員の報告を待っていた。

「おい!7010番はまだ戻らないのか?」
「まさかあいつ、とうとう死んだんじゃないだろうな?」
「死んだら死んだでこっちはそれでいいさ、ただ、この通路の調査が失敗に終わるってのはまずい」

通路の側では、制服を着たエージェント達が固唾を飲んで経過を待つ。
彼等にとって、囚人の命なんてどうでもよく、寧ろ[ピーーー]ば手間が省ける程度の考えだったが、重要案件であるこの調査が失敗する事だけは避けたかった。
つまり、囚人が死ぬ事は作戦の失敗を意味する、それにこの一帯にクレーターを作り出した龍が通路に入っていったとなれば、祈るしかないのも仕方なかった。

「…おい、誰か戻って来るぞ」
「何?龍か?7010番か?」

その時、通路の奥の闇から、人影が戻って来るのが見えた、彼等は気を引き締め、各々武器を構えて通路を見つめる。
やがて、外の光に照らされ、その姿が露わになると、その場の者達は一先ずは安堵した。
帰って来たのは、囚人7010番、龍ではなく人間の方だった、と一息ついてから、その異様な格好に気付く。
まず、彼がいつも持っていたはずの武器───車輪を、戻って来た彼は戻っていない、そして、胸には真っ赤な血で染まっていて、まるで大きな傷を負ったようであった。

「お…おい、7010番!貴様、何が…中で何があった!?」

一人のエージェントが、狼狽えながら恐る恐ると投げ掛けた問いに、男は穏やかな表情で笑い返した。

────────────────────────────────────

「…それで、何があった、と?」

砦の中心部、人間の指揮を取る者達の集う会議室には、重苦しい空気が立ち込めていた。
一度告げられた報告に項垂れ、聞き違いでないかと確認の為に聞き返す。

「囚人7010番が、龍となり、我等人間を裏切りました」
「これにより地下調査チームは全滅、現在奴は行方を眩ませています…」

この時初めて、彼等は自ら犯した過ちを理解した。
龍にとって脅威となる筈の存在は、自分達にとって脅威となる存在でもあったが故に、制御出来なかったリスクが覆いかぶさる。

「…わかった、もういい、対抗策は追って伝える」

こうなる事を予測する事は出来なかったのか、否、考える事は出来た筈だ。
少なくとも、アレを人間の力として使う事が悪手であるとは、わかっていた筈である。
だが、それをわかっていて尚、行動に移した、その決断こそが人類の首を絞める事となってしまった。
その責任を取るのは誰か、深い沈黙が意味するのは、皆が皆責任者を決めようとしているという証拠。
そうしている間にも、廻龍は自由に殺戮を繰り返しているというのに───

/ソロールです、時系列は>>186よりも前と言う事で。
192 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/09(月) 01:23:13.49 ID:DhyYljBD0
龍は、涙を溢していた。
歓喜し、世界に満ちる馥郁たる気を味わっていた。

実際、何かに気圧されるような重さ。
魂そのものが枷に嵌められたような、感覚。

移動には不都合はないが、ただ、水晶を自在にとまではいかない。
量も丈も太さも、己の身を超えるものを作ることが出来なくなっていた。

だがそれも、旧き世界の残滓を味わうことに比べれば、全てが些細。

「若き龍よ!地の龍よ!耳のある者は音に聞け!
 弱き儚き定命よ!地に伏し、ヒスイの言葉に浴すが良い!
 全ての主たる龍王達の一角が、ここに身を安んじられている!」

砦に数えきれない程突き刺さった水晶が相響き、砦の内外隅々に大音声を叩きつけていた。

「定命よ!若き龍!等しく龍王を安んじ奉れ!
 すべての命は龍王の御方々の下にある!
 若し、龍王の亡骸を辱めようと欲する者があるならば、
 定命も龍も無い!全て我、ヒスイの手により、亡骸を弔う飾りとしてくれる!
 命を留めんと欲するならば、龍王を敬し奉るがよかろう!」

今持てる力を最大限に叩きつけ、地龍の記録者は、
今再び、龍王の臣となった。

そして、臣は一直線に縦穴を目指す。
砦の壁面を超え、人の追撃を流麗に躱し、
旧き主に、今一度出仕するために。


//ソロールのつもりですが、これに絡んでもらってOKです。
193 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/09(月) 18:23:35.39 ID:fQbfqJHt0
彼は闇の中に居た。
地下幾百メートル、巨大な洞穴の奥深く。吹き抜けた地下の寝台の中。
その一身に力を感じながら、彼はただ、眼前の光景に圧倒されていた。

規格外に巨大な体躯。風化し肉が削がれ、最早岩と化したとは思えぬ程に、強大な生気。
動かぬ鎌首は、何よりも強靭な意志を持って映る。
洞内どころか砦の周辺にさえ響き渡る、咆哮にも似た響音。
そして何よりも━━━━その強大たる力を指し示すが如く、彼の脳内には呼吸のごとに激痛が走っていた。
"血の干渉"。生半可に人の意識を残していては、早々にショック死していただろう。
心身を共に龍へ捧げ、人であることを捨て去った彼は、辛うじてその苦痛で止まっている。

余りにも雄大。余りにも荘厳。
さながら吹き荒ぶ刻を待つ嵐のように、古代の王はそこに存在していた。
もはや動かぬ身でありながらなお有り余る、圧倒的な力と威厳を発しながら。

唾を飲み込み、気圧されかけた意識を戻す。激痛に苛まれる頭にも、今は構っている暇はない。
旧きものは、現世の主へ。
在るべき所へ還すのが、彼の使命であるのだから。

「……古龍よ……」

彼は、眼下の化石へとゆっくり近付いてゆく。
もう十分に味わったものであるのに。
1センチでも近付くごとに、激痛は輪をかけて強くなる気がした。

「……その身を以って、創生主の依代と成れ」
「現世を律するは……常世の神ゆえに……」

痛みと振動。響き渡る王の意志が、彼の身体を揺さぶる。
その飛行能力のほとんどを削ぎ落とされた龍は、それでも徐に、しかし着実に、古の王へとその手を伸ばし。

その指先は今まさに、化石に触れようとしていた。

/24時頃まで絡まれなければソロールという扱いにさせて頂きます。
194 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/09(月) 20:44:26.65 ID:/oZvAy+AO
>>193
アジ=ダハーカはあの戦闘からすぐ、全力で疾走していた。
その顔はとてつもなく焦っていた。焦りに焦っていた。

「クソが!先回りされた!しかもよりによって始祖龍かよ!」

先回りされたのだ。同じ始祖龍に。チンタラと戦闘をやっている間に、こちらが出し抜かれる格好となってしまった。
どんどん大きくなってくる。頭の中の声が。古の王の咆哮が。
脳が擦り切れそうになる。大量の情報が頭の中に流入し、処理速度の限界を超えてパンクさせようとしている。
生半可な龍なら到底耐えられそうもない。一瞬にして脳細胞は破壊され、死ぬ事となるだろう。

「アレは私のもんだ…!手柄を横取りなんてさせねぇぞ…!」

貪欲なる龍はその確固たる意識を持って、前に進む。
例え相手が誰であろうと自らを失わない強靭な欲の深さが彼女の強みであった。
目の前が開けてくる。光が差し込み、景色が開く。

そこはまるで別次元のような空間であった。
神聖なる空気に包まれた、異質な聖地。
その中心には、太古の龍の骸が厳かに鎮座しているではないか。
骨とは思えない程の生気を放っており、立っているだけでその荘厳さで吹き飛ばされかねない。
そしてその化石にいまにも触れようとしている者を見つけた。後から出てきて忌々しい、入り口を開いてやったのは誰だ。

「ちょっと待ったぁー!!!」

アジはそう叫びながら、その始祖龍を阻止しようと、同じく化石に触れる勢いで手を伸ばすのであった。
195 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/09(月) 21:10:42.21 ID:oHTsmRreO
>>193 >>194
//乱入できますか?
196 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/09(月) 21:12:33.42 ID:/oZvAy+AO
>>195
/自分は構いませんよー
197 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s :2015/11/09(月) 21:24:58.63 ID:fQbfqJHt0
>>194
「━━━━━━━━━━━━」

嗚呼、背後から響くこの声は何だ?
己が主への忠誠を示さんとするこの刻に、よもや横槍を入れんとする愚か者は誰だ?
伸ばしかけた指を戻す。化石をその眼に捉えながら、両腕を組む。
背後から迫るのが誰だろうと関係はない。
深淵の中、彼は何時もと変わらずに、その能力の名を口にする。

サプライズ・アンシュルス
「控 え よ」


彼の背後に闇が渦巻く。虚無で出来たシールドは、手を伸ばさんとした者を跳ね除けようとするだろう。
程なく。腕を組んだまま、彼は徐に後方を振り向く。
誰に対しても冷め切った紅の瞳。一目で理解できる傲慢かつ尊大な態度。
そして何よりも、彼の周囲は、無限の闇で充ちていた。
━━━━━━彼こそが、十三の始祖たる"蛇遣"の姿だった。

紅の瞳で、愚直にも突進を敢行した異物を一瞥する。
彼は変わらず、無感動な態度で言うだろう。

「……せめてあの"碧龍"かと思えば、貴様か"宝瓶"。」
「見よ、この古たる龍を。此より溢れ出でる力、間違いよう無く風に聞く"龍王"の姿であろう?」

彼は相手の言い分も無視して、背後に鎮座する古龍を指し示し、一方的に語る。

「……これ程の力ならば、さぞや主もお喜びになろう……」

その声色には、多少ならぬ心酔と羨望の心情を込めて。
何時も無感動かつ無感情な彼は、彼等の主にのみ心を開く。
そしてまた。主には、"自らのみが相応しい"と、彼は考えている。

「此の大業は、主を最も理解し、また共感せしめる私が為すべき事だ」
「故に━━━━━此処は貴様の出る幕では無いぞ?"宝瓶"」

相手の真意を理解しての事か、はたまた無意識下での主への心酔からの言葉か。
彼の云う主張は少なからず、眼前の彼女を刺激するであろうか。

/>>195大丈夫ですよー
198 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/09(月) 21:35:51.10 ID:fKKbZeIeo
「くそっ……私は………私は……」

砦の壁の外には、悪魔の巣窟があるという噂がある
その悪魔の巣窟はただの廃墟と化した地下駐車場だ
そして、そこは地震によって崩壊して出口なき牢獄となっていた

「死ぬというのか……こんな、ところで…………たった、独りで………………」

龍殺しの悪魔と畏れられた少女は、そこに倒れていた
仰向けになって、静かに、静かに、

「……それは、嫌だ……私は生きる。他人の生血を啜ってでも、人ならざる怪物に堕ちてでも……!」

しかし、碧眼には強すぎる光が残っていた
生存本能。原初の本能の光が

既に砦には救難要請は出した。ここは龍からは少しは注目される場所のはずだ
何が現れてもいい、生命を繋ぐ糸となればそれでいい。だから、現れろ
そんな祈りを、僅かに見える星空にささげた
199 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/09(月) 21:49:26.40 ID:oHTsmRreO
>>194
伸ばした手の先が、龍の骸に届こうとしたとき、足元に細い水晶が突き刺さる。
直上より飛来したるそれは、場所が悪ければ手を貫き、赤々とした大穴を作りかねないもの。

「若き龍よ、穢れた手を除けるがいい。
 我が君の眠りを妨げるならば、人龍の別なく滅ぼしてくれる」


力に制約を受けつつも、地龍としての誇りが、湧き上る力となっているような感覚だった。

>>197
「若き龍、いや、ここでは闇龍と呼ぼうか。
 若き龍が2体もいては分かりにくい。」

その声と共に、闇の盾に碧の閃光が向かった。
数瞬の後、そこには碧の目が闇龍の前に立つ。
闇の盾が、その程度で切り払われているかは定かでないが。

「やはり来たか。
 しかし斯様な力、我が君の御前で晒すでない。
 我が君への不敬である」

手にした水晶の剣を地に突き立て、

「眠りを妨げる無礼、どうか、ご容赦あれ」

と亡骸に膝を折り、詫びる
再び立ち上がった時、古き龍の眼は、怒りに震えていた。

>>194>>197
「かの龍の臣下共よ、ヒスイは約定を違えぬ。
 そなたらの望みは、断じて叶わぬ。
 かの龍に、己の身の弱さを申し伝えるがいい」

地龍として、干渉に対しての僅かな耐性。
そんなもの、どうでもいい。
突き立てた剣を引き抜く。すべては力強き王のため。

「生か死か、選ぶがいい。」

ヒスイは、この場の龍達に剣の切先を向けた。


//それでは、よろしくお願いします
200 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/09(月) 22:27:37.65 ID:/oZvAy+AO
>>197
伸ばした手は闇によって弾かれる。
見覚えのある顔。そして、この男はアジが性格上とても苦手としている者である。

「相変わらず自分に酔ってるなぁ"蛇遣"さんよ?主様に忠実な俺KAKKEEEEEEE!!主様の事一番分かってる俺SUEEEEEE!!なんつってな!」

アジが止めた始祖龍の名は"蛇遣"―――――始祖龍の中でも開闢龍を最も信奉し、かつ忠実に動くもの。
よりによって面倒な相手が来たものだ。いや、彼だからこそここに来たのかもしれないが。
いつも通り、馬鹿にしたような態度で喋るアジ。くだらない忠義などに興味はない。

「おいおい、そりゃあねえだろう?そもそも誰がここの入り口を作ったと思ってる?私だぞ、つまりは私の手柄だ。いきなり横から割り込んできて横取りしてんじゃねえぞカルト野郎」

彼がいくら忠義を、理想を語ったところで彼女の前では簡単に唾棄されるものだ。くだらないものだ。

「あぁ、そりゃ確かにすげえもんだ。だが、ここで依り代にするのは時期尚早じゃねえのか?それより一度持ち帰ってこの無限の力を解明し、それから然るべき場で復活の儀式を……」

と、言いかけたところで彼女の前に何かが落ちてきた(>>199)。
すぐさまこの場に緊張が走る。落ちてきたのは龍。しかし、これは別の龍だ。同胞ではない。

「……へぇ、なるほど。てめぇが地龍って奴か、一度会って話がしてみたかったぜ」

これが地龍。開闢龍の徒とは別の、この古の龍の徒。主を守る為にやって来たというのか。

「まあ落ち着けよ、私らはこの力を有効に活用してやるって言ってんだ。こんなゴミ捨て場に置きっぱなしは惜しいだろう。折角眠っている力は私ら龍が有効に使ってやらなきゃもったいないって話だろうが」

交渉の余地は、ないか。相手は戦闘態勢に入っている。

「古の遺産にいつまでも依存する阿呆が。お前がその気なら返り討ちにして奪い取ってやろうか、老害」

こちらも剣を抜き、臨戦態勢に入る。
一触即発。どちらかが仕掛ければ、龍同士の戦いの火蓋はすぐに切って落とされる事だろう。
201 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/09(月) 22:49:56.04 ID:a1vkV5H30
>>198

「こんなところで一人で何をやっているんだか……理解に苦しむわね」

そこに現れた人影。
その姿は、タートルネックのセーターにジーンズといったラフな格好の上に白衣を着た女といったところ。
しかし、彼女は紛れもない龍の眷属の一人である。
彼女の強い、助けを求める思念を感じ現れたのだ。最も、助けるかどうかは決めていないが。

「これはまた、派手に崩れたものね……まあ手入れもされていないし当然か」

目の前の入り口には、瓦礫の山。
化石からの干渉を受けている現状では、これを手作業でどかすとなると夜が明けてしまうだろう。

「……しょうがない」

取り出したのは、どこか機械めいたフォルムの、一丁の拳銃。
慣れた手つきで操作すれば、たちまち変形し、銃口から光が漏れだす。
そして引き金と共に強烈な光は瓦礫を包み、次の瞬間にはぽっかりと、駐車場内部へ続く大穴が開いた。
かつて彼女を狙った超人が持っていた、人間の英知の結晶による一撃は、瓦礫を跡形もなく消滅させたのだ。

「やはり手入れは大切ね……」

そんなことを呟きながら、内部を進んでいけば、倒れているソルヴェイを目にする。
傷だらけではありながらも、その目はギラギラとしているのが見て取れた。

(この女……あいつか)

先日行ったハッキングで得た映像で、彼女の姿は目にしていた。

まずは、近くに彼女の武器であるはずの、レーザーブレードが落ちていないかを確認し、あれば触れることで思念を流し込み、ロックをかけることだろう。
弱体化した現状では一時的な物でしかないが、気休めにはなる。
この状態での戦闘は、彼女の望むところではないのだ。
202 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/09(月) 22:54:43.78 ID:fQbfqJHt0
>>199
「貴様の"手柄"だと?」

嗚呼、全てが煩わしい。何もかもが穢らわしい。
私利私欲に淀んだ瞳、在るべき忠誠を無きものと吐き棄てる心。
まるであの劣等共を想起させるが如き浅ましいその精神は、彼と相反し、また……絶対に相容れぬ存在であった。
そして奉り崇めるべき主の命を、利己的な感情で敢行しようとするその腐った精神は、決して許すべきではないと。
心の中でフツフツと、静かなる怒りを滾らせながら。尚彼は、静かな口調でこう応じた。

「何もかもを間違えているな"宝瓶"。力を持つべきは、相応の思慮を持つ者だ」

あのクレーターは、少なからず劣等共に古龍の存在を感付かせただろう。彼はその配慮のない行動と、あまりに感情的な行動に対して駄目出しを掛ける。
尤も脆弱な人間の身では、ここに辿り着くまでに数日は掛かるだろうが。

「偶にして通路が在った。偶にして古龍が居た。至る過程などほんの些末な枝葉に過ぎんとは、貴様が最もよく識って居るだろう?」

どうせあの穴も、堪り兼ねて適当に開けたのだろう、と追及しつつ。
彼は心底から侮蔑した、彼女とは対照的な冷め切った声で諌めようとする。いかに自らが、主に尽くすに相応しい者であるかを。
しかし其れらの言も、彼女の耳には届くまい。

「……好かろう。ならば示すのみだ……私と貴様の間にある、圧倒的な違いをな」

まさしく一触即発。しかしその風船は、意図せぬ理由によって萎む事となる。

>>199>>200

「現れると思ったぞ……"碧龍"」

確かに聴き覚えの或る声。
彼は依然として空中に浮きながら、その声に耳を傾ける。
闇のシールドは、いとも容易く蒼光によって斬り払われる。元より全力ではないし、其処に干渉まで加わってはたまらないだろう。
彼の力は此処に来て、既に1/5まで削ぎ落とされていた。

「此の力、やはり貴様の主たる龍王であったか。主を失って尚尽くさんとする忠誠……大義である」
「私が貴様の立場であれば、貴様のようにしただろうよ」

彼は静かに、眼前の龍を褒め称えながら。闇に覆われた洞穴の中に、その能力を展開する。
空中に開かれた奈落の穴は、周囲の闇よりもずっと暗く。ただ"穴が空いている"という事象だけを錯覚させるかの様で。

「だが……今は古龍の時代ではない。世を統べ、天地を分かつべき主は、現世に現れる創生主と識れ━━━━━!」
「貴様が私の前に立つ限り、此の力は振るわれ続けると思え!」

空間に開いた奈落の穴は、人に対して見せる量の三倍を超えている。
それは彼が、相対する龍を、"同格の存在"と認めている事━━━━━━━
闇の発射口は既に数え切れぬ程に増加している。1/5まで弱められた出力とは言え、その質量は伊達ではない。砲を展開する度に激痛が走ると言うのに。
その砲口は確りと碧龍を捉え、また同時に━━━━━━その場にいる"宝瓶"すら、射程範囲に入っていた。
まるで居ない者と認識されているのか、あるいは……

「……"サプライズ・アンシュルス"」

其の詠唱に他意はない。能力を発動する、ただそれだけを考えて呟く、その刹那。砲門より放たれたのは、無数の闇の光線だった。
無論、古龍は射程に入っていない。それが尊重に値する物だと分かっているのか、単に主の依代に傷を付けたくないだけか。
その真意は果たして、何処に在るか。
203 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s :2015/11/09(月) 22:55:04.96 ID:fQbfqJHt0
>>202
/最初の>>199>>200宛です、申し訳ない
204 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/09(月) 22:57:04.83 ID:fKKbZeIeo
>>201
「……人か?」

拳銃から放たれた光、それで監獄は崩れた
その様を静観したソルヴェイは問いかける、所属を
しかし、

「いや…龍か、雰囲気が人なんかじゃない、悍ましすぎる」

その誤解は自分で解いてしまった
すると鋭く龍を睨む、力もろくに残っていないのに
ブレードは周囲には落ちていない。少なくとも7本はソルヴェイの腕にあることが確認できるだろう
残りは瓦礫の山に埋もれたのか見当たらない

「龍が何の用だ。その銃で私を焼くか?それとも私を嗤うだけか?それとも……」

こんな時でもソルヴェイにとって龍とは敵であった
205 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/09(月) 23:18:57.58 ID:a1vkV5H30
>>204

「あら、わかるの?ご明察」

姿もまた、普通の人間に見えるように超人から奪った装備で変化させていたが、気配までは隠しきれなかったようだ。
装備を解けば、服装こそ大して変わらないものの、真っ白な肌と額の1本の角が人間ではないことを示すだろう。

「何の用、って……やたら強い思念が飛んで来たから、来てみたってだけよ。
 で、どうするの?助けてほしいの?それとも……」

見せつけるように、至近距離で銃をもてあそびながら、ソルヴェイへと話しかける。
やろうと思えば、それを向け最大火力でぶっ放せば終わりだ。しかし……

「まぁ、今日の所は面倒だから戦いは勘弁、ってことで」

そういうとその手に握られたレーザーブレードへと、一時的なロックを掛けるべく手を伸ばす。
その動作は相手に抵抗できる力がないと判断しているせいか緩慢であり、やろうと思えば不意打ちも可能だろう。
206 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/09(月) 23:20:46.13 ID:VL6HKbR80
>>200
「活用。そうか、そういうことか」

傾聴に値しない。これは記録に値しない。ヒスイの思考は刹那の内に固まった。
ヒスイは、迷うことなく手元から水晶を作り出し、ダーツのように放る。
目標はやかましいことを垂れ流すその口に。

「失せろ。塵芥は御前に侍る事すら許さぬ」

言い終わるが早く、更に水晶を投擲。

「失せろ、安息地が穢れる」

手に持てるだけの水晶、つまりは4本の水晶が、重ねて投げつけられた。

>>202

「力には、思慮を伴うとは、同意はするが」

放った水晶の半分が、呑まれた。
闇龍の力は、この場においても、圧倒的に思えるもの。

「時代は主を変えるに足る所以にはならん。
 控えよ、わが君の御前である」

無数の黒き光。当たれば無事で済むわけがない。
しかし、ヒスイはその先に迷わず進んだ。
衣を焦し、肌を焦し、避けられぬ弾を剣で逸らす。
多分に代償を払い続け、一気に距離を詰める。

「わが君は、かの龍の器に非ず」

もし、その剣が闇龍に届くのならば、
その剣は刃の部分では無く、面の部分で胴体を殴りつける。
207 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/09(月) 23:32:09.96 ID:fKKbZeIeo
>>205
「……助けは欲しいな、超人以外のがな」

真白き肌、一つの角、直感は正しく目の前にいるのは龍であった
忌まわしい、だが、しかし……

「いいだろう、なら質問がある」

不意に腕のブレードが1本独りでに飛び立ちダイアナの背中にビームガンの銃口を向ける
それ以外はロックを掛けられるがソルヴェイの匙加減で命が飛ぶことには変わりない

「なに、警戒をしているだけで撃ちはしないさ
龍には簡単になれるものなのか?」

問う、人族に聞かれれば叛逆の意があると思われる問いを
実際ソルヴェイが抱いていた超人への不満は緩やかに爆発していた
超人を倒せるなら、龍に堕ちていいと思えるほどには
208 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/09(月) 23:55:01.83 ID:/oZvAy+AO
>>202>>206
「使える物を使わずしてどうやって勝つ!良いか、戦いとはリサイクルしたもの勝ちなんだよ!利用して何が悪い!」

投擲された水晶4つ、全て剣で切り払う。
だが、次いで蛇遣の闇がアジをも巻き込んで放たれる。

「うおっ!?野郎、お構いなしかよ!」

咄嗟に退いて躱し、何とかやり過ごす。
どうやら蛇遣の方は味方と数えない方が良いらしい。元々、龍は群れるものではない。連携など取れるはずもなかった。
できる事といえば互いを巻き込みながら技を撃ち合う事のみ。これは2vs1の戦いではない、バトルロワイヤルだ。

「背中がお留守だぜ!」

アマノムラクモの剣がその場で大量に複製され、彼女の周囲で宙に浮く。
それらは真っ直ぐに、地龍目掛けて放たれる剣の雨と降り注ぐだろう。当然、近くにいる蛇遣も巻き込む形となって。
209 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/10(火) 00:02:51.05 ID:gEoS/be+0
>>207

「……私が龍になってから、向こうでは銃を向けあいながら話す文化が出来たのかしら?」

文句ありげに、背中の後ろを指しながら冗談を投げかける。
頑強の特性も失われている今、それを数発食らえば非常に厳しいことになるだろう。

「まあいいわ、答えてあげる。答えは『知らないわよ、そんなの』。
 あたしもある日突然、こうなっちゃったわけだし」

どことなく、感情を逆なでするような笑みを浮かべながらの返答だ。
しかしその笑みには、そんな問いをするソルヴェイへの関心も含まれている。

「だけど一つ言えるのは、誰にでもなる可能性はある、ってことじゃないかしら?
 研究者からさえない町娘まで、人間だった時やってたことはてんでバラバラだしね。
 ……ていうか、そこまで龍を殺したいんだったらそれこそ超人にでもなればいいんじゃないかしら?貴女も知ってるんでしょ?『干渉』のことは」

ソルヴェイの心に秘めている恨みは、読めていた。
そこで敢えて、さらに感情を逆なでする質問を投げかける。
全ては、目の前の女のことをもっと知りたいという、欲求のために。
210 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/10(火) 00:08:32.15 ID:GsuVer3y0
>>206>>208
「出力が落ちているな。これ程の干渉具合では、張り合う事は難しかろう」

彼は迫り来る碧龍を一瞥し、自らの弱体を嘆く。
しかしその口調は淡々と、まるで窮地にあるとは思えぬ口ぶりで。
振り翳されて迫る水晶の剣の輝きを、ただ眺めていたかと思えば。

「━━━━━━━━━━━━故に」

突如。無風の筈の洞穴に、黒い暴風が吹き荒れた。
指向性を持った暴力。質量を持った闇の嵐。それは眼前に迫り来る、碧龍へ向けての明確な敵意と共に。
それは飛来した幾らかの刀剣を纏めて巻き込み、吹き飛ばし、折り取る程に。
対象が風に当たろうが当たるまいが、彼は依然として宙空で。吹き荒れた嵐の正体を、天高らかに翳すであろう。

彼の右手には、一振りの剣が握られていた。全てが黒で塗られた、闇に彩られた異様の剣。
しかし。その構造は、碧龍の持つ昌石剣とは全く以って異なるもの━━━━それは、能力による産物ではなかった。
何よりも黒く、何よりも深い。
邪悪、混沌、そのような概念すらも塗り潰すが如き純粋な闇。
暗い洞穴の、更にその奥に沈むかのような真黒は、まるでその総てを闇の中へと覆い隠す様で。
一目見れば、その瞬間に理解するだろう。
アレは"剣"など、名乗る事すら烏滸がましい━━━━━━━

"闇"そのものであると。

「特例だ━━━━━貴様には、"強国(ライヒ)"を拝する機会をやろう」

「此処ばかりは譲れん。久方振りに、気合を入れる刻が来たようだ━━━━━━━!」

闇の中で再び、刀身を風が取り巻いてゆく。
全てを塗り潰す。あらゆるものを黒に還す。そんな破壊に満ちた意志を孕みながら、風は収束し、固まり、併合成し遂げる嵐と成る。
"闇"という概念そのものを体現した剣。世界に名だたる強国は今此処に、旧社会へと恭しき挨拶を捧げた。

    ライヒ
「唸れ、黒征剣」

再び以って剣より、闇の暴虐が放たれようとする。碧龍は勿論だが、その射線には"宝瓶"も含まれているかもしれない。
その力は、強大なる干渉を受けてなお余りある威力。余りある出力。余りある迫力。
この力は、まさしく彼の"切り札"だった。開闢龍より賜った、世界を分かつ概念の一つ。
これを持ち出す事はすなわち━━━━━同時に、彼のすべてを賭けるに値する争いである、と。
彼はこの戦いに、そのような意義を見出していた。

211 :ソルヴェイ  ◆111HBuO8jI [saga]:2015/11/10(火) 00:16:49.88 ID:VqzXzG3i0
>>209
冗談には答えない、そんな冗談の応酬ができる余裕など今はないから

「…………」

知らない、その言葉に少しがっかりする
苛立つ笑み、ああ、殺したい
その衝動を堪えて質問に答える

「私が殺したいのはな…超人だ
もう十分だ、何処へでも行け」

行かねば殺す、と後に続くのであろう
ブレードの狙いを背中から外した辺り本気だった

しかし、これで選択肢は増えたとソルヴェイはわかった
一つ、このままここで朽果てる
二つ、超人に回収されて超人のために使い潰される
ここまでは既存、増えた選択肢は…
龍となり、人に仇なす復讐者となる

//ではもう時間も時間なのでここまでで、ありがとうございました!
212 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/10(火) 00:35:16.08 ID:wJ3r3mob0
>>208
二体の若き龍のそれぞれが、相争う状態に見えたことは、
ヒスイにとって僥倖であった。

「見下げ果てたものよ。
 その姿、甚だ愚なり」

それでも、ヒスイのプライドに障るのは、
明らかに白き龍であった。

さりとて、その力は、舐めるには強すぎる。
流石は音に聞く始祖の血統であったか。

「相手は後でさせてもらう」

二体を一時に相手するには、分が悪すぎる。
しからば、打つ手は一つ。

>>210

「まずは、此方からか」

眼前の黒の嵐。ただひたすらに暴力。
殴りつけるはずの刀身は、呑みこまれ、砕ける。
たまらず風の動きに合わせて、暴風から距離を離す。

「鬼札か。笑えない事よ」

新たに作り直した剣を手に、「闇」に向き直る。
だが、息つく暇も無し。暴虐はそこにあった。

ヒスイはその身一つ分の水晶に今込められる全ての魔力を注いだ。
その身を守るために。

>>208

背中に幾本の剣を受けるも、揺るがず壁を維持し続けていた。

「分が悪いが、まだ退くわけにはいかぬ」

流れるはずだった血を水晶を纏うことでごまかし、闇を受け止め続ける。

「認識を改めさせてもらう、白き龍よ」

旧き龍は、壮絶な戦闘の只中に於いて、深く呼吸を始めた。
その意図はしれぬまま。
213 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/10(火) 00:43:19.01 ID:gEoS/be+0
>>211

「おお、怖っ。それじゃ、また逢うことがあればその時はよろしく」

ニヤニヤと抑えきれない笑みを浮かべながら、背を向け立ち去っていく。
超人への、抑えきれない純粋な恨みと殺意。ソルヴェイの見せたそれが、面白くて仕方ない。
今後、どう転び、どんな結末をたどるか、とくと見届けてやろうじゃないか。
そんなことを、思いながら去って行った。

「……人材不足の上にメンタルケアも不十分って、やる気あるのかしら?」

妙な心配と共に、夜は明けていく……

//絡みありがとうございました。
214 :セルフェードル=アキラ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/10(火) 02:11:03.26 ID:S4le4RAmO
壁外の防衛線にて、今日もまたいつ終わるとも知れぬ龍との戦いが行われていた。
毎日毎日、飽きもせずに龍は攻めこんでくる。壁を守る為に戦う兵士や超人にも疲弊の色が見える。

『アキラ、調子はどうだ?』
「父さんが心配しているのは僕の身体とか心じゃなくて、このアーマーだろ?あぁ、今日も絶好調だよこのアーマーは」
『そうか、それは良かった。ただちにBポイントへ向かってくれ。龍の大群に襲われているらしい』

セルフェードル=アキラは現在、龍に襲われているポイントを救援するという任務を行っている。
重厚なドラゴ=アーマーに身を包んだその姿はまるで機甲兵士。だが、それを着ているアキラ本人は、二十歳にも満たぬ年行かない子供だった。
このアーマーの開発者である父の指示を受けて、その場所へ急行する。これを何回も繰り返す。

「皮肉で返してあの反応だ、やっぱり父さんは僕の事をただのモルモットとしか思ってないんじゃないか…!僕なんかよりもこのアーマーの方が大事なんだ。
大体、何が龍だよ。誰がどう見たって姿形も人間じゃないか、何が違うんだよ…!」

理屈ではどうにもならない現実。しかし、少年が受け入れるにはまだ早すぎたのかもしれない。
戦いは殺し合い。多く人を殺せれば英雄になれると言ったのはどこの誰だったか。
しかし、結局のところ、人殺しの感覚しか残らない。
だが迷いを持てばこちらが殺される。甘さを捨て、感情を捨ててやるしかないのだ。

「やるしかないんだろ…!分かってるよ、やってやる…やってやるさ…!やれば良いんだろ…!」

鬱屈した気持ちを抑え込んで、今日も少年は戦場を駆ける。

/キャラ始動ソロール的な
215 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 20:02:37.15 ID:6T88S6eRO
戦場なんて物じゃない、そこは例えるなら───地獄だった。
砦の防壁付近にて襲撃した龍に対して、防衛にあたった人間達は、超人やそれに値する力すら無けれども、連携と勇気で互角の戦いを繰り広げた。
いくら相手が単体でも、いくら仲間が倒れても、人類の未来の為に戦い続けた。
そして、とうとう龍が劣勢となったその時、宙からもう一体の龍が飛来する。

───そこは地獄だった。いや、地獄へと変貌した。
もう一体の龍が参戦してからものの数分、戦場は地獄へと変わった。
人々は死に絶えて、自らの贓物と血肉の海に横たわり、立っているのは二体の龍だけ。
そして、後から来た龍がもう一体の龍の心臓を貫くと、立っている龍は一体だけとなり、また生きている者も一人となる。

「あは、あははは、ははははははははは」

人と龍(どうぞく)との血に塗れて、異常の廻龍は嗤った、おかしくなった合成音声のような抑揚のない穏やかな笑い声。
決して高らかな笑い声ではない、それなのにどこまでもどこまでも響きそうな、不気味な笑い声。
人だけでなく、龍すらも[ピーーー]龍という異質が、世界に毒のように混じり込んだ。
216 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 20:52:37.91 ID:PjJlr19zO
>>215
突然の応援要請に駆け付けた赤髪の少女、センカ。白いシールドコートを靡かせ、急ぎ要請があった場所へと向かうが――

「な……全滅だと……」

兵士から応援要請を受け駆け付けるまで数分。そのたったの数分で、要請を送った兵士もそれ以外の兵士も、惨殺死体となってしまったのか?
驚きを隠せないセンカ。だが、それ以上に驚いたのは――その龍が見知った顔であったことだった。

「!?お前はっ!?とうとう裏切りやがったか……」

いや、裏切ったという表現は間違いか。元々、仲間意識なんてこれっぽっちも持っていない人間離れした奴だった。だが、今の奴は人間離れどころじゃない。そう、これは――

「龍の眷属になったのか……?」

驚きと恐怖を隠せないセンカ。だが、彼を放っておくと、何人もの命が失われるだろう。誰も死なせたくない。そう思い、一人で戦い続けているセンカはすぐにこう考えた。
――戦うしかない、と。

「やってやる……やってやるよ!!」

手の震えを堪え、腰のホルダーからドラゴンスレイヤーを抜き、銃口を向けた。
217 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 21:04:42.16 ID:6T88S6eRO
>>216
「あれっ、君は」

足元に崩れ落ちた龍の死体をぐしゃりと裸足で踏み潰し、血に濡れた顔を、センカの声がした方向に向けた。
目の前にいた少女は見知った顔だった、確か4本腕の龍と戦った時に、近くにいたような記憶はある。

「うん、そうかそうか、そうだったね、君は僕を殺したいんだった」
「うん、いいよ、今ならいいよ、君は僕を[ピーーー]権利がある、だって僕は龍になったから」
「うれしいなあ、僕も君を殺してみたいと思ってたんだ、とっても」

腕は拘束されたまま、しかしそれでもこの光景を作り出したのは間違いなくこの男、飄々として殺戮を肯定する狂人だ。
以前正義感からセンカが銃を向けた時、殺人を許されない自分の不満をぶつけたが、今は全く状況が違う。
センカは存分にその正義感を振るい、この男を殺してもいい、彼はそう自分で語りかける。

「うん、じゃあ、えーと、やろうか」

そう言った途端、男の長い髪の毛が、風も無いなにゆらりとゆれたかと思うと、その内の一部が一つの束となり、蛇のように素早い動きでセンカに伸びた。
髪が固まった束の先端は鋭い槍のように尖っており、事実それは岩をも貫く硬度を持つ、まともに刺さればそれだけで戦闘不能は免れないだろう。
218 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 21:16:56.78 ID:PjJlr19zO
>>217
「ふざけやがって……!!」

飄々とした態度で、残虐な行為を行うその姿に怒りを覚えるセンカ。それにしても、凄惨な光景だ。死刑囚を利用した結果がこれか――
人類はとんでもない過ちを犯したものだ。彼を死刑にしなかった結果、最凶の龍を誕生させてしまったのだから……
だが、奴はきっと油断している。センカはそう思い、引き金に触れた指に力を入れようとするが……

「速いっ!?」

先手は打てなかった。センカが引き金を引く前に、既に髪は此方に迫っていたからだ。このままではマズい。急ぎ羽織っていたシールドコートを前方に広げ、起動させた。それにより、火花を散らすも、何とか髪を防ぐ。

「くっ……」

だが、敵の攻撃は強い。シールドコートがいつまで持つのかは分からない……
219 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 21:27:00.92 ID:6T88S6eRO
>>218
「あははっ、どうしたの?撃ってこないの?」

一度は防がれた髪の槍、しかしすぐさま弾かれたそれを鞭の様に振るい、再びセンカの防御を突く。
何度も何度も防御の上から、わざわざそれを剥がそうとしたり隙を狙ったりはしない、猫が獲物を弄ぶのと同じように防御するセンカを弄ぶ。

「今ね、とってもいい気分なんだ、だって人をこんなに殺せたんだから」
「龍だって殺した、比べてみたらちょっと違うかなって思ったけど、うーん…まだ違いはよくわからないなあ」

触手のような髪でセンカを突きながらも、もう一本の毛束が髪から伸び、それが周辺の地面を刮ぐようにして、転がる死体をかき集めていく。
そこら中に散らばる大量の死体、それを一つの髪束が集め、圧縮し、固め、やがては血の滴る巨大な死体の肉団子を作って、高く持ち上げた。

「きみをころしたら少しはわかるかな?わかればいいなあ」

そして、次の瞬間、センカを突いていた毛束の槍が引いたかと思うと、入れ替わる様に死体団子を持つ髪束を振り下ろす。
命を冒涜した肉と骨の重い塊をまるで鈍器の様に扱って、センカを襲った。
220 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 21:47:49.18 ID:PjJlr19zO
>>219
「くっ……駄目だ……このままじゃ……」

シールドコートに徐々に皹が入っていく。このまま使い続けていたら、完全に砕け散る。
マズイ、反撃をしなければ。そう思うも、攻撃の手は止まず、反撃などとてもじゃないが出来そうにない。

「……っ!?」

あと一歩で砕ける。その瞬間、髪の毛の攻撃が止まった。消耗したのか?そんな甘い考えを抱きつつも、反撃体制に入る。
銃剣を再び構え直し、チャージを開始、更に狙いを定める。一撃だ。本気の一撃で、奴を殲滅するんだ。勝機はそれしかないと考えていた。
――その考えが間違いだった。

「なっ!?」

突如暗く影が射す。何事かと上空を見上げれば、冒涜的な肉団子。そのグロテスクな武器は、センカの命を刈り取らんと、迫り来る。
そう、あの龍は消耗なんてしていなかったのだ。それもその筈、龍の眷属がこの程度で消耗するなんて有り得ないのだから。龍を人間の物差しで計っていけないのだ。

「くそっ!!」

ヒュドラへと向けていた銃口を上空へと向ける。そして、そこへ全力のチャージショット。肉塊に、強烈なプラズマ砲が放たれる。だが、その代償に――

「ぐっ……まだだ!まだ左がある!」

センカの右の肩は外れてしまう。しかし、未だその目は闘志を失っていない。
221 :リーサ ◆zZnJvvWbjg [sage saga]:2015/11/10(火) 21:51:49.38 ID:M9YFDH3bO
闇続く地深きなる穴より、彼女は地下通路に踏み降りた。

絶え間なく響き続ける頭痛、発熱症状に類似した寒気は間違いようもなく“血の干渉”である。
しかし少なくとも視界範囲内、否、五感の行き届く領域には、同じ眷属と思われる気配は感じられない。
認識さえ不可能な位置から此れまで干渉を与えるとは、余程強大な力―――古龍に由来すると察した。

「―――――成程ね。確かにこれは規格外だわ」

耳研ぎ澄まさずとも理解できる程に、複数個所より轟音が鳴り響いている。
果たして音源が通路の先にいる者の戦闘によるのか、或いは地上から届いてるのかは知る由もない。
自らの創造主から古龍の化石についての像を送られてから、既に早数日が経過している。
思念を受け取った他の者が取得しに赴き、若しくは既に主が意を達成している場合も考え得る。

だとしても自らが両の眼で確認しなくてはならない。
創造主の命ならば、万が一にでも砦が内に潜伏す人間共に越されて奪取、破壊などをさせてはならない。
極小程度の可能性をも排斥し、もしもの場合は自分自身が主の為、化石を持ち帰る気で臨まなくてはならない。
たとえ化石を同胞の誰かが入手して、今も尚受け続ける苦痛が無意味であったとしても、である。

「フゥー…………さて、往きましょうか」

腰の日本刀を鞘より抜き、その白刃を晒した姿で地下通路を進み始める。
何時如何なる状態でも、即座に対象を叩き切れるようにであった。
序でに、もし可能なら奇襲しやすいよう人類達の住処への通路を掘り開ける程度の気位で。
222 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 22:04:03.81 ID:6T88S6eRO
>>220
センカの攻撃によって肉団子は砕かれ、ぐちゃぐちゃになった肉の雨が降り注ぐ。その中で廻龍は笑い、伸ばしていた髪束を引いた。

「ねぇねぇ、どうしたの?僕を殺したいんだろう?はやく撃ちなよ」
「僕ばっかりやってちゃ、僕が弱い者いじめしているみたいになっちゃうよ、それは困るなあ」

相手の苦労など知れず、嘲るように攻撃の手を一旦緩めて、無邪気な顔で首を傾げてみせる。
戦う相手に敬意や憎しみや恐れ、蔑む感情を持って対するのではなく、ただひたすらに単なる『対象』として見るこの男に、センカの眼差しは理解出来ない。
どう見ても苦戦しているのに、何故か逃げようともしないのが、単純に不思議なだけだった。

「そうれ、それそれ」

先程攻撃に用いていた二本の毛束を一本に纏めると、それを鞭のようにしならせ、上からセンカを叩き付けようと振り下ろす。
丸太のような太さのそれがしなりを付けて振るわれる、それだけで単純な破壊力は凄まじく、その重みも防御を難しくしている。だが、動きは酷く単純だ。
223 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 22:18:30.18 ID:PjJlr19zO
>>222
「そんなに撃たれたきゃ……」

馴れない左手に銃を持ち帰ると、降り注ぐ不快な血と肉の雨。それに視界を遮られぬよう、銃剣をプラズマブレードモードに変更し振るう。

「お望み通り、撃ってやるよ!!」

そして、再びプラズマ砲モードへと戻すと、狙いを定める。が、すぐに次の攻撃が迫る。当たれば間違いなく致命打。だが、落ち着いて動けば回避できる筈。
センカは、バックステップでそれを避けると同時に、引き金を引き、野球ボール大のプラズマ弾を三発放った。だが、回避と同時に行ったうえに、馴れない左手。狙いは甘く、避けるのは難しくないだろう。
224 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 22:33:24.98 ID:6T88S6eRO
>>223
素早い身のこなしで攻撃をかわしたセンカ、防御を選択しなかったのは賢い選択だ、何故なら…

───大地が、裂けた。

ビルでも崩れたのかと聞き間違う程の轟音と共に、土が吹き飛び、攻撃範囲上に転がっていた死体諸共大地が砕かれ深い亀裂が入ったのだ。
もし、受ける事をセンカが選んでいれば、今頃は挽肉か半身になっていただろう。

だが、それだけの攻撃の反動は大きい、何分龍になってまだ日が浅いせいか、力の制御がまだ下手なのだ。
大きな隙を生んだ所に、センカの反撃が襲い掛かる、3発のプラズマ弾が右肩、胸、下腹部に辺り、次々と連続して衝撃を受けた男は後ろに吹き飛んだ。

しかし、これだけで倒れるならば、龍との戦争でこんなにも被害者は生まれていない。

「そうそう!そうだよ!」
「そうやって、ちゃんと撃たなきゃ!」

少し嬉しそうに、高翌揚した声色で言いながら、仰向けに倒れていた男の体が腕も足も使わずに起き上がる。
自在に操れる髪の毛を使って、ふわりと起き上がった男は、「それでいい」と言わんばかりに笑っている。

「どうだった?ぼくを撃ったとき、どんな気持ちだった?」
「楽しかった?嬉しかった?『やった!』っておもった?」
225 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 22:46:13.49 ID:PjJlr19zO
>>224
「……マジかよ……」

大地を割る一撃。もし当たっていたらと思うと、背筋がゾッとする。冷や汗が頬を伝う。隠しきれない恐怖。だが、それでも戦わなければならない。
自分が戦わなければ、多くの人が死ぬのだから。たとえ、この命を散らそうとも、奴を追い返さなければならない。センカは身体の震えを抑え、決意する。

「はっ!それだけで“やった”なんて思うかよ!そうだな、お前が死んだらやったって思う……かもなっ!!」

笑っている。きっと自分を舐めているんだ。苛立ちと共に、これはチャンスでもあるとセンカは思う。
今のうちに攻撃をと、再び引き金を引く。今度は一発、サッカーボール大程のプラズマ弾を真っ直ぐに放つ。
226 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 23:05:13.57 ID:6T88S6eRO
>>225
「そうなんだ」
「ぼくはね、たのしいよ」

「傷付くと、痛がって、泣いて、何も悪くないのに『許して』って言って、叫んで、叫んで、叫んで」
「そういうのを見てると、ぼくはすごく楽しいよ、きみは違うの?」

センカの放ったプラズマ弾を、素早く伸びた髪が八方に広がり、正しくボールを掴むように目の前で受け止める。
プラズマ弾のエネルギーで髪が焦げたりする様子はなく、何本かの髪が散りはしたが、殆ど無傷。

「龍を傷付けた時、龍が痛がった時、龍が死ぬとき、きっときみもうれしいよ、たのしいよ、うん、たぶんそう」
「ぼくもきみも、『殺したい』っておもってるのは、同じだから」

そのまま、防御に使った8本の毛束が、渦を巻きながらセンカに向かって突き出された。
最初のと同じく、鋭い槍のような攻撃が、今度は同時に8本、しかもそれぞれタイミングを微妙にズラしている。
227 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 23:24:33.19 ID:PjJlr19zO
>>226
「この異常者めっ……」

吐き捨てるように言うが、その声は震えていた。死刑囚になるような男なんだから、異常なのは当たり前のようなもの。それ故に、不快感と恐怖を隠せなかった。そして、怒りもまた――

「違うっ!あたしは、誰も死なせたくないと思ってるんだ!そして、その為にお前を殺す必要がある!それだけだ!!」

殺したい、という問い掛けを否定する。自分は、龍を傷つけ、痛め付け、殺すこと等が目的ではない。死なせない為に殺す必要があるのだ、と。
しかし、言った傍から疑問が浮かぶ。本当にそうだろうか?と。兄や仲間を殺した龍が、憎いのは本当だ。だけど、殺しそのものを目的にしたつもりは無い。無いのだが……
もし、兄の仇をとることが出来たら。もし、この目の前の龍を殺すことが出来たら。自分は、喜びを覚えるのではないだろうか?快感を覚えるのではないだろうか?結局、自分は綺麗事を言っているだけで、本質はこの男の言う通りなのではないか?
そんなことを考えていたせいで、反応が遅れた。

「ぐ……ああ……」

8本の髪の槍により、串刺しとなった少女。刺された部分からは、真っ赤な血が流れ出る。

「うあ、ああ……あああああああ!!!」

絶叫。辛うじて急所は外れたようだが、このままでは出血多量で死に至る。必死で逃げ出そうともがくが……
228 :ソルヴェイ 『憎悪の果てに』  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/10(火) 23:30:48.08 ID:VqzXzG3io
「開闢龍…私を龍にしろ」

悪魔の巣窟と呼ばれていた地下駐車場跡。そこにはまだソルヴェイは残っていた。
戦闘力も、移動能力も、助けもなかった。だから牢獄は崩れてもソルヴェイは囚われていたのだ

「超人を圧倒し…龍をも超える龍にしろ」

囚われの少女は、譫言のように唱える
彼女の人でありたいという望みは二つの望みに潰されたのだ
強くなりたいという望みと、生きたいという望みに

「そうすれば…私はお前の手先になるっ!!!!」

ここに、宣誓は完了した。ソルヴェイは龍になる。
そろそろ開闢龍の魔力が通され、その魔力は純粋を穢す
そして、少女を龍とするはずだ
だが、

「ぐ……っ…ああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!」

少女は絶叫した。あまりの苦痛に、
神経がおかしい、肉の感覚がおかしい、脳の信号がおかしい、おかしい、おかしい、おかしい、
そして、絶叫は止んだ
残されたのは…動かぬ骸であった

ここに、純粋人間は死んだ。
三つの望みはすべて叶えられなかった。
傲慢な彼女は気づけなかったのだ、憎悪に目を曇らせた彼女には見えなかったのだ
別のモノに生まれ変わるということが、いったいどんなことなのかが


//ソロールです、もうソルヴェイはもの言わぬ死体ですので自由に利用して大丈夫です
229 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/10(火) 23:38:33.46 ID:6T88S6eRO
>>227
「だれも?」

センカに突き刺した髪をずるりと抜くと、髪束を元の姿に戻し、逃げようともがくセンカへと歩き出す。
ゆっくりゆっくり、ぺたぺたと裸足の足音を鳴らしながら、話しかけながら。

「誰もの、『誰』って、どれ?」
「きみが僕をころしたら、僕は死ぬよ?僕は『だれ』じゃないの?」
「龍なら殺していいの?龍だって元々は人だ」
「だったら龍の僕は人を殺していいの?でもきみはそれを許さない」

「ねえ、きみは本当にころしたいの?」

殺戮嗜好者らしい禅問答、殺していい線引きとはどこか、センカは何を持って、守るべきものと[ピーーー]べきものを区別するのか。
そんな自分勝手な区別をするくらいなら、皆平等に[ピーーー]方が高尚だ、とまでは言わないが、暗にそうとも取れる。

そう問いかけながら、センカに追い付くと、髪の一束を振るい、センカの右腕に振り下ろす。
鋭い刃のように変質した髪の束で、ギロチンのように腕を切り落とさんとした。
230 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/10(火) 23:53:48.76 ID:PjJlr19zO
>>229
「はぁっ……はぁっ……」

槍からは解放されたが、そのせいで更に血が流れ出る。血を流しすぎた。動くことも困難だ。
もはやこれまでか……センカは、己の死期を悟った。だが、唯で死ぬつもりは無い。

「確かに龍は元々人だな……だけど……」

人を守る為には、人に害をなす龍を殺す必要がある。戸惑う事はない、龍は人を殺し、人は龍を殺す。そう、この戦いは人と龍の生存競争なのだから。勝った方が生き延びるだけ。
結局疑問は拭いきれなかったが、そんなことは考えている場合ではないと気付く。今は戦いに集中だ。最期の戦いに――

「今はただ人に害なす化け物だっ!!」

センカの右腕か血飛沫を撒き散らし、宙を舞うと同時に左手のドラゴンスレイヤーの引き金を引く。

「うぐあああああ!!」

身を犠牲にし、激痛に耐え、近距離からサッカーボール大のプラズマ弾を放つ。
231 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/11(水) 00:25:22.34 ID:IKA/HrguO
>>230
切り落とす、まな板の上で魚の頭を落とすように簡単に人の腕が落ちた。
叫びを上げるセンカ、だがそれは痛みによるものだけでなく、自らを鼓舞する物でもあったのだろう。
カウンターのプラズマ弾が、至近距離で炸裂する、腕一本を犠牲にした一撃が龍の腹を貫いて。

「───」

空いた風穴、丸くくり抜かれた腹部の穴から、向こう側が透けて見える。
ヒュドラの腹部は、プラズマ弾によって貫かれ、そのままごっそりと焼き切られて、綺麗に丸く穴が開いていた。

それで。

「いやあ、いたかったなあ、いまのは」

まだ死なないのは、何故なのか。
龍へと変化したおかげで耐久性が遥かに上がったから、としか言わざるを得ない。元より自身のダメージを無視した人間離れした行動をしていたが、それが強化された結果か。
始祖の龍より賜った心臓がまだ動き続けている限り、倒れる事も、その穏やかな表情を変える事もないのだろう。

絶体絶命か、と思われたその時、龍はくるりと振り返ると、くんくん鼻を鳴らす。

「あっちから、もっといい匂いがする」

野犬並みの何かの匂いを嗅ぎ付けたようだ、とは言っても、食べ物なんかではないのは確か。
自由に[ピーーー]事が出来る今、獲物の優先度を決めるのもまた彼の自由、目の前の獲物を無視して、他の物に興味を向ける権利がある。
髪が二つに分かれ、巨大な翼の形になると、強靭な跳躍力で遥か高くへと飛び上がってから、翼を用いての滑空でその場を離れて行く。
一先ずは脅威が去ったのかもしれない、しかしそれはただ単純に、センカよりも興味を引く何かが近くにあったというだけで、運が悪ければ今頃───。

/この辺で落ちます!お疲れ様でした!
232 :センカ ◆Vih5qYMOaw [sage saga]:2015/11/11(水) 00:38:01.13 ID:KmPsgkK9O
>>231
文字通り決死の一撃。やった。決まった。腹部に空いた風穴を見てそう思うセンカ。
だったが、強大な龍相手では、それすらも極僅かにダメージを与える程度であった。

「あ……あ……」

絶望。ただそれだけ。こんなにも強かっただなんて。改めて龍と人との戦闘力の差を知る。
ああ、死にたくない。どうしてだ。龍を滅ぼすまでは死ねないって決めたのに。もはや逃れることと思われる自身の死にも、抗おうとする。

「くそっ……」

だがどうにも出来ない。目を瞑り、覚悟をするが、止めは来ずに――
彼は他の者を殺しに行った。結局死なせないなんて無理だったのか。せめてそれが龍であってくれと、願うしか今のセンカには出来なかった。

/お疲れさまでした。絡みありがとうございます!
233 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/11(水) 01:07:50.33 ID:tUyycH5x0

「あーらら……残念」

一人の戦士が力を求め、息絶えた数時間ほど後のことである。
地下駐車場に、白衣の女は再び現れた。
その目線の先には、物言わぬ屍と化したソルヴェイの姿。(>>228)
見届けようと思った矢先の出来事であったせいか、少々不満げな様子。

「世の中っていうのは皮肉な物ね……無欲な人間が力を手に入れて、貪欲な人間がそっぽを向かれるなんて。
 まあ、そういうのがお約束って言われれば、それまでだけど」

彼女の武器であったレーザーブレードを拾い集めながら、口からは聞く者のいない感想文がこぼれる。
龍になるために、何が彼女には足りなかったのか。肉体か精神力か、はたまたお約束を理解するだけのジョークのセンスか……
それがわかった所でもはや何の意味もないが、そんなことをふと思う。
思いながらも、休みなく『思念』を駆使し瓦礫の中からもレーザーブレードを抜かりなく回収していた。

「さて、と……」

その足元には、12本のブレードと、ヘッドギアが回収されていた。
使い方は、触れることで大凡読み取れた。中々癖はあるが、適切な手入れとチューニングをすれば十分使用可能だろう。

そして、おもむろに「HUNTER」を屍へと向け、これからやろうとすることに適切な出力へと調整していく。

「君の国のこういう習慣が土葬なのか火葬なのかは知らないけれど、せめてもの礼、ってことで」

引き金を引くと、光が遺体を蝕むように包み込み、それが消えるとともに遺体は跡形もなく消え去っていた。
装備を頂く代わりに、その持ち主の屍を蠅や蛆にたかられることの無いよう処理し、弔う。
歪なギブ&テイクは、ある種の敬意の表れでもあるのかもしれない。
装備と、それを扱う人間に対しての。

そして、悪魔の巣窟は、再び誰もいなくなった。

//ソロールです




234 :ルーチェ ◆Og7kjGBSHU [sagesaga]:2015/11/11(水) 01:20:35.53 ID:XW0M8I0lo
遙か下方にて行われている、龍たちによる激しい戦闘。
直接的に影響は受けないにせよ、その余波は人類も著しく被っていた。
激しい地震の如き揺れは、人々を半ばパニックに等しい状態へと陥らせている。

“計算機”の異名を持つ少女は、揺れの中で身動きすらせずじっと座っていた。
評議会館の最上階。それは彼女のいつもの居場所だ。今はいつもに増して人の出入りが多い。
最低限の対処として、被害が最小限に抑えられる答えは出した。要は避難指示なのだが。

「……恐らくは、龍同士の争いだろうな。
 これを愚かと決めつけるのは、早計だろうか。
 とはいえ、確証は得られた。やはり、“我ら”と“彼ら”に本質的な違いはない」

遙か遠くを見据えるような目をして、手元にある銀色の立方体を軽く撫ぜる。
その不可思議な物体は、神の頭脳を持つ彼女にとって、最高傑作とも呼べる代物。
即ち、“傑作”である。彼女の唯一の装備であり、あらゆるものを再現できる万能の兵器だ。

「だが……これは、“彼ら”を統べるものの話ではない。
 “奴ら”が及ばぬ存在なのも、恐らくは人の弱点を持たないからなのだろう。
 とすれば、龍の性質さえ分かれば“我ら”にも道が見えてくるはずなのだが」

龍の眷属を逃したのは大きいな、と撫ぜていた物体を握り締める。
勿論、ドレスデン博士が龍の奪還に赴いたという話は耳に入れている。
だが、万が一という可能性は容易に想像できることだ。────ならば。

揺れが収まるのと同じ頃、彼女は席を立った。新たなる答えを求めるが故に。

/ソロールです
235 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/11(水) 19:11:09.34 ID:N+RYpdl50

逃げなきゃ。目覚めて最初に思ったことはそれ一つだけだった。
未だに混濁した意識にところどころ痛む身体、それに加えて『血の干渉』を受けたかのような倦怠感。
激しい戦闘音と断続的に続く地響きは混ざりに混ざって、一体どこで鳴り響いているのかさえも、分からない状態となっていた。
『大混乱』。そんな言葉が似合いすぎるこの状況に、自分は、この世の支配者たる主人の眷属であるにも関わらず、何もできずにそこにいる。
あの不気味な男との戦闘の後――、ぼんやりとした記憶を辿れば確か自分は人間の組織に捕えられて、それから、それからどうなった?

「……ここ、は……?」

少女が目を覚ました場所、そこは想像していた研究所とは程遠い、どこかの民家のようだった。
戦闘の跡かそれとも元から廃墟だったのか、部屋の窓はほぼ全て割れており、壁に至っては崩れている場所もある。
砂埃の積もった床に視線を泳がせると、複数の人間が血溜まりの中に倒れているのを見つける。
民間人…にしては装備が多い風にも見えるその死体。そのうちの一人がこちらに手を伸ばす形で息絶えていることに一瞬訝しげな表情をするものの、それも束の間のこと。

「……ッッ、逃げなきゃ、……帰ら、なきゃ。」

そう呟いて立ち上がった少女の身体には肩から膝辺りまでを隠す煤けた布しか身に付けられていなかった。
それが一体誰に与えられたものなのか。人間に捕えられるという失態を犯した者が、どこへ逃げ、そもそも帰る場所なんてあるのか。
分からない。今ここで何が起こっているかすら何一つ分からないけれど、それでも少女は足を進めようとする。生きている限り、主には仕えなければならない。
戦う術をほぼ失った状態のまま龍の少女は逃げる。混乱の続く街の中、その外を目指して。

/非常に遅れましたがリラの脱走中ソロールをば…
236 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2015/11/11(水) 19:12:41.08 ID:MgkDT0+Qo
         ____/ ̄ ̄
          / │ ̄\__     ゴゴゴ・・・
            /
 
 
        ..     、      ,_
        ̄\_/ ̄ ̄\/ ̄     ゴゴゴゴゴゴ・・・
    ___/ ̄へ√⌒l⌒´ ̄ ̄\_
    ´        /   \
 
 
 
      _   ./ ̄ ̄ ̄\    /
    __ `ソ/ ─  ─  \/ ̄/
      \/゚ (●)。 (●)  \/ rへ,ノ   愚痴スレ民だけで作ったスレってここかお?
 __>-へ| i     (__人__)    |ノ  :.\_
      .:/从へ、.゚` ⌒´o.ノ从rーヘ_
    _::ノ    :ノ`⌒Y⌒´::  \
          .::┘   :│   ゚
237 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(東京都) [sage]:2015/11/11(水) 19:15:23.08 ID:MgkDT0+Qo
     ____  
   /      \
  /  ─    ─\ 
/    (●)  (●) \ 文章で中身特定できそうだお
|       (__人__)    |  
/     ∩ノ ⊃  /
(  \ / _ノ |  |
.\ “  /__|  |  
  \ /___ /  
238 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/11(水) 21:16:28.07 ID:6b2j0O/t0
『龍』の襲撃、防護壁の一部崩壊、
そして――騒乱に便乗した民兵による囚われの『龍』の一人の奪取。

そこから何刻かの時を刻んだ。
が、収束を知らぬ波紋が如く、人々のざわつきは収まることを知らない。
恰も研ぎ澄まされた緊張感が肌を刺すように、誰もが感じる。
スラム街はそのような有様であった。

「――――嗚呼、"運命"よ。
おまえとの付き合いは長い。が、付き合えば付き合うほど分からなくなるのが"女"というものだ。
古の先賢たちは、なんと怜悧な比喩を以ってそれを彩ったであろう!
"運命の女神"――嗚呼、汝が車輪は何よりも深き深淵に存し、汝より他には何者も触れること能わぬ。
それ故に、愛しきかな、嗚呼。」

ただ一人、杖を持つ白いローブの男――彼のみが、仄暗き深淵に魂を巡らせ、
その内なる呆然と賛嘆に音の衣を着せ、感傷豊かに詠い上げる。
誰に起こされるでもなく、須臾の間に独り蒼穹の双眸を見開けば、
蚤が騒ぎまわるような外界の雑音に小耳を寄せてみせる。

「しかし、我が兄弟たちよ……"爬虫類"の一匹を持ち出すとは。
――否、わたしはこの事態を憎まない。
運命――その全てはわたしの欲するところであるからだ。」

かの収奪事件の張本人は彼の扇動した民兵たちである。
が、自ら扇動し、その指導的地位に立ち、そしてこの事態に繋がったのだから――それをツァラトゥストラが意図していなかったにしても――責任の一端乃至全てが彼に帰せられるとしても、不思議ではない。
だが彼の表情は未だ平常の昂然たるそれを逸してはいない。
全て運命に逆らう事無き、従容なようで、限りなく"自由"な、正に"超人"の境地。

そこに一人の民兵――ツァラトゥストラを慕う弟子の一人――が駆けつけ、師に何やら耳打ちをする。
その言葉を確と脳裏に刻み付けた後も、やはり彼の余裕は山脈の如く揺るがない。

「――逃げ出したか。
されど、あの"爬虫類"――彼女の、我々にとって如何に有用なことか!
"運命"よ……故におまえは憎ましくも、愛おしいのだ。

捕えよう。政府の者どもも同じことを考えているであろうが。
全てが彼らの思う通りに行かぬとしれば、彼らも考えを改めようからな。」

そう挑戦的に呟くと、ローブを翻す。
少なからぬ砂埃がそこに立ったかと思うと――ツァラトゥストラはそこには居ない。
否――彼は奔っている。稲妻の如く、正しく"超人"的な速度で。

全ては逃げ出した『龍』――リラを捕え、再び自分達の手の内に納めるためである。
彼女が此方側に居れば、恐らくは政府との恰好の取引材料にできる筈である。
もしツァラトゥストラや民兵たちが彼女を捕えたのなら、改めて研究所に引き渡す代わりに、戦後に貧民たちの十分な生活保障を約束させるという取引をするのも悪くはあるまい。
そういったことがツァラトゥストラの意図であった。
239 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/11(水) 21:17:14.01 ID:6b2j0O/t0
>>238
//おっと、これもソロール扱いでお願いします
240 :ジルヴェスター・リブラ 『天秤』  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/11(水) 23:41:38.04 ID:qZ/sDGjao
人類存亡を賭けた戦い、まだ中盤ではあるが確実に犠牲者も出つつある戦線
龍、人共に内部の意志は統一されていないがために混迷を極め、終着は見えない
そんな混沌に、正義を示す者が現れた

「砦とはここか…強者はいったい幾人いるのか?」

黄金の鎧に身を包む女、
龍の間では十三老の定義に当てはまらない十三老、『天秤』として知られる龍
人の間では超人が現れだした頃に消えた戦士として名があった女

「さて…まず龍を量ろうか
戦力的には十分と聞いた、だが未だ人は滅んでいず挙句の果てには龍同士の争い、か…
愚かな、そんなでは人と大差がないぞ」

龍を量る。ため息交じりに
現に天秤は呆れていた、化石を求めて争った三龍に
私利私欲などを露わに戦うなど、最も忌み嫌われるべきではないのだろうか

「人間は…なかなかだな
今日まで耐え抜くとは骨のある戦士も多かろう」

対して人間の評価は高めであった
今日まで戦い抜き、生き残った彼らには純粋な敬意を表していた

「これならば我も期待してよかろう……」

量り終えた天秤は満足げに笑う
その碧眼は期待に満ちていて
気付けば背中の剣を抜き、両手に構えて右の剣先を砦に向けていた

「――――さあ、好敵手は何処か?」
241 :GMロール2週目中間  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/12(木) 04:21:30.34 ID:xzn+MqPr0
人類側パート1 【完成! "移動要塞タラバ"】

【「震源、砦第一外郭北部B3地区直下! 断続的に発現!」】
【「B3地区はもうだめだ……」】
【「報告! 地下から……これは、なんだ……? 水晶体のようなものが地表に、地表を埋め尽くして――う、うわぁっ!」】
【「これは、闇の……爆発!?」】

【「砦」のクレーターが出現した地区は、大混乱に陥っていた】
【断続的に衝撃が起き、家屋や建物は完全に崩壊】
【このままでは第二層の防護壁の維持もままならない……】
【そのうえ、そのクレーターとなった地区からは、地中から湯水のように「水晶」と「闇」が噴出している】
【当然、人が触れれば、「死」だ】

【自崩れが起き、クレーターで生じた穴が、周囲に地崩れを引き起こしている】
【砦もまた、このままその穴に引きずられるように崩壊してしまうのだろうか??】

【その時――】

【『道楽建機』の無線を通じて、ホンワカパッパ〜とラッパの音がけたたましく鳴り響いた!】

『えー、みなはーん! その場所は危険や。早う『砦』の第三防護壁の内部に避難避難!』

【菊池の「タラバ」によって地下に急行させる一方、
 道楽建機社長は地上の作業員や避難民たちに「砦」内部に収容するよう勧告した】
【「砦」の中に収容しても危険は変わらないのではないか……と誰もが思ったその時だった】

『ほな、いきまっか。「道楽変形! トランスフォーム・フォートレス」!!』

【社長がスイッチを押すと……】

【全長数キロにも及ぶ防護壁の第三最終隔壁が、突如形を変え始めた!!】
【防護壁は評議会館や都市中枢をにひきつけられるよう展開し……】
【さらに砦の中央部から、八本の巨大な「足」に相当する部位が、放射上にひろげられる】
【そして、砦の最も奥の部分は――地上からくりぬかれたように独立した】

「う……浮いた?」
「まるで……巨大なタラバガニじゃないか!?」
「動いている……これは、"移動要塞"!!」

【「砦」の第三層は巨大に変形し、八本の足で自立した】

『専守防衛の時代は、終わったっちゅうこっちゃ……
 敵さんが来るのを待つんやない。この移動要塞で、一気に開闢龍の下に赴き、叩く! のつもりやったけど――
 今はとにかく、クレーター周りの避難民の救助や!
 移動要塞タラバ! クレーター周辺でナンギしてる人々を救うんや!』

【そういうと、移動要塞は八本の脚を動かし、クレーター直下に近づき……】
【周辺に配置されたさまざまな重機で瓦礫を撤去し、避難民を救助に向かっている】

つづく
242 :GMロール2週目中間  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/12(木) 04:30:32.79 ID:xzn+MqPr0
人側ロールその2 【科学は「人」であるために……】

<「囚人7010番が、龍となり、我等人間を裏切りました」
<「これにより地下調査チームは全滅、現在奴は行方を眩ませています…」 (>>191

【動き出した移動要塞の内部、沈痛な表情で評議会館の会議室は報告を聞いていた】
【いまだ動向が読めない「地下」】
【調査に向かった菊池建一隊からは報告が途絶え――】
【大きな成果のあった7010隊は「裏切り」という最悪な報告が届いている】

「この地の地下に……いったい何があったのか。
 生きて報告をしたものはいない、というわけじゃな」

【デング博士はそう呟くと、誰も否定も肯定もしない】

『おそらくは龍族同士の争いだ。
 地中から噴出する「水晶」ならびに「闇」の解析結果は魔法起因によるもの。
 従来龍同士は「血の干渉」のため、互いに共同行動を起こすことはおろか、争い合うという例は少ないとされていた。
 この地下に埋まっているエネルギー体とは、龍同士を争わせるにふさわしい何かだ。
 もし、その正体が何か分かれば、龍との戦いを有利になるのは間違いないが――情報が少なすぎる』

【既にドレスデン博士の指示によって、クレーター付近に高威力の砲が配備されている】>>178
【調査隊から報告がなく、このままであれば、クレーターごと焼き払う作戦も検討されているが……】

〔報告! センカ隊が龍化した囚人7010と接触した模様!〕>>232
「なぜだ! センカに戦闘部隊に再編成した覚えはないぞ!」
〔それが……センカさんが誰も反応できなかった応援要請を、たった一人で駆けつけた模様で〕

【センカはクレーター付近で救援隊に発見され、現在治療中である】
【命には別状はないものの、報告によれば7010の龍化は決定的だという】
【重苦しい沈黙が、会議室を包む】

「一つの、決断をせねばなるまいな。」

【老人はふと、呟いた――】
243 :GMロール2週目中間  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/12(木) 04:31:32.58 ID:xzn+MqPr0
その3 【ドラゴニウム】

【そして老人は、おもむろにアタッシュケースを開くと、ひとつのカタマリを机の上に置いた】

『それは……』

【評議員から声が漏れる】

「龍の血液のサンプル、並びに採取したDNA塩基配列データから抽出、合成された"魔法要素"のカタマリ。
 仮に、"ドラゴニウム"とでも名付けようか。」

【評議会館奥の椅子に座っていた"神託の超人"ルーチェが、わずかに顔色を変える】
【それは、「あらゆるものを"科学の力で"作り出すことのできる」彼女の力をもってしても、作れない数少ない例外】
【"ルーチェ自身が構造や原理を認識しえない物質"である】

「これが、対龍装置「ゲオルギウス」のトリガーとなろうが……
 このそれだけではないことが、研究の成果で判明したのだ。」
『その物質を装備品にコーティングすれば、龍の持つ耐久性を再現できるだけでなく、疑似的な「血の干渉」を引き起こすことができる……』
「もっとだ、"計算機"」

【老人は少女に呟く】
【いつものような攻撃性がない。老人は、それだけ悩みに悩んでいるのだ】

「この"ドラゴニウム"を、人体に移植し、超人化手術を施せば――どうなるかわかるかね?」
『バカな……。何を言っているのかわかっているのか!』

【珍しくルーチェが言葉を強める】

「囚人戦士7010は龍との戦いの中、ある意思を持って"龍化"したであろうという報告を聞いた。
 すなわち、突発的な龍化ではなく、ヒトは意図的に"龍"になることが可能という事だ。
 この「ドラゴニウム」を用いれば、再現可能かもしれぬ。
 科学の力をもってして、科学以外の何かにもなりうる……皮肉な事じゃ」

『龍を制するために、龍を作る――
 愚かだと判断せざるを得ないな。最善からは最も遠い。下の下策』
「だが、"下策"をも用いねばならぬ局面かもしれぬ」

【評議会館に集まっている者たちは、沈痛な面持ちで聞いている】
【龍とあらがうため、龍となるか】
【人として戦うため、超人となるか】
【人として生きるため、人のままでいるか】

【砦に住まい、戦う一人一人に、この難題は突き付けられた……】

人側ロールミッション
・【『砦』は『移動要塞タラバ』と化し、龍側本拠地への襲撃も、クレーターからの逃走が可能になった】
・【現在『移動要塞タラバ』はクレーターの直上で避難民の救出などに専念している】
・【人側はロールで、要塞を移動させることができる】
・【研究成果により"ドラゴニウム"による装備品の強化が検討されている】(解禁はまだ。パワーアップ完成ロールは14日以降か?)
・【またドラゴニウムによって「龍化」できる道もあることが示唆されているが、いかなる副作用があるかは未知数である】
・【この事実は人側陣営であれば知ることができる】

・【さらに人側サイドは、「地下で何が起きたのか」の調査が最大のミッションである】
・【後述の龍側ロールで説明される秘密を探れれば、人類は龍に対して大きなアドバンテージを握れるだろう】
244 :GMロール2週目中間  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/12(木) 04:38:17.77 ID:xzn+MqPr0
龍側GMロール 【欠けた宝瓶と竜骨】

【クレーター地下の空間……】
【一人の僧形の者が、静かに歩いている】
【三体の龍が死力を尽くし、己が身を削った空間は……】
【"空間にして空間にあらず"】

「……愚かな戦いをしましたね。宝瓶、蛇遣。それに、碧龍。」

【そこは、古代の龍の胎内であった】
【地下への通路と思われた空間は、「龍王」の喉であり……】
【激しく戦いを繰り広げた場は、「龍王」の腹の中であった】
【ゆえに、どれほど強力な戦いをしようとも、この空間は崩れることなく鎮座している】
【人間たちはこの地層を、単なる「頑強な岩盤」と考えていたようだが……】
【龍王の残した遺骸は、化石となり、形を失った今も、傷一つついていない】

【だが、【宝瓶】アジ・ダカーハが削り取った、太古の龍の化石の中心部――それは「竜骨」と呼ばれる部分だけが、ぽっかりと綺麗に失われてしまっていた】

「……【宝瓶】。古龍の竜骨を持ち去って、何としましょう。もしや、そなたが「龍王」になり替わる、とでも……?
 "龍王は龍王にして龍の王にあらず"
 我ら開闢龍の子にとって、龍王の目覚めは、必ずしも良い事ではありません。
 そうですね、開闢龍?」

【龍の守り人・【金羊】サマンサトゥヴァンは、背中から白き羽を生じ、
 地下で倒れている【蛇遣】と【碧龍】の背中にその癒しの羽を落としていく】

【平素であれば、その羽は「死の羽」】
【触れれば生命エネルギーが暴走し、死に至るものだが】
【強力な「血の干渉」の渦中にあれば、その力は程よく抑えられ、彼らの生きる意志に応じて、生命力を活性化させ治療せしめるであろう】

【完全なる自然治癒能力と、相反する「死」の能力。それが【始祖十三老】筆頭・サマンサトゥヴァンの能力である】

「地龍・"龍王"は、我らが開祖・「開闢龍」とは異なる系譜の力の持ち主。
 開闢龍はその力を、自らのものとし融合を望んでいる。
 もし、器たる"龍王"が、自らの意思を持ち復活を果たせば――
 我ら開闢龍より生じた系譜の龍は、強力な血の干渉を受け、
その力をすべて失うだろう。
 ……おろかな【宝瓶】。目先の力に狂い、同族と争うとは、まるでヒトの如き愚。

 たった今、かの者を【始祖十三老】の座より排除し――【宝瓶】の座は空位とします。」

【そういうと、彼はニッコリ笑い、開闢龍の封じられている球を掲げる】
【かれの意思は「開闢龍」の思念となって、全世界の龍たちにそのことを告げた】

「龍たちよ。……【欠けた宝瓶】が持ち出した「龍骨」を奪還せよ。
 かの骨は、龍王に守られしこの空間から持ち出されれば、いかなる変異をもたらすかわからぬ。
 おそらく【欠けた宝瓶】は、そのうち、龍王にその意識を乗っ取られる。
 それは、我々龍の眷属にとっても由々しき一大事。
 われら開闢龍の子らは、竜骨を奪還し、開闢龍に捧げ完全なる復活を完遂するのだ――」

龍側・ロールミッション
・【元【宝瓶】アジ・ダカーハが持ち出した「龍骨」を奪還せよ】
・【アジ・ダカーハは、「龍骨」を持っている限り「強力な血の干渉」とともに「龍王」からの意識の乗っ取りを受けるだろう】
・【11月14日0時までに奪還できなければ――アジ・ダカーハはおそらく"偽龍王"として、不安定な変異を遂げてしまう? かもしれない】(中ボスイベントバトルへ発展か?!)
・【もしそうなれば、【龍サイド】は大いなるピンチを受けるだろう】
・【この地下で起きた一連の秘密は、何としてでも人類に知られてはならない。もし人類に知られでもしたら、龍の眷属のパワーダウンの方法を人側に悟られてしまう事だろう!】
245 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:19:51.27 ID:Sz375Aimo
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   ヽ|          ,,,,, ,;;;;;;        / ./
     |         ゙゙゙;; ;;゙゙゙゙        /ノ
     |、     、         ,     ,イ
   /|ヽ       ̄ ̄` ´ ̄ ̄     /;|
  /  | \      、___,       /;;;|-、
/   ||  ;;\              ,イ;;;;;|;;;;\
    ||  ゙;;;; \            /;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;\__
     |   |  \     |    /;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\;
     |   |    `ー、___,-´;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
     |   |         ;;;;;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
246 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:20:18.14 ID:Sz375Aimo
                        \)、)ヽ、_ノし/  |;/ |; ; ;| !; | !; ; ;|!; ; |、 \; ; ヽ\; ; \ \; \ |;
                          \    /  || |; ; ;| ヽヽ \\\\ `丶_;,_ `ヽ_  `` `
                             ヽ    し,  .|  |; ;;|   \ ` \\ ェェェェェヨヨヨヨヨヨヨ
                           Y    (  `  ヾ |    _ェェ        ,-───-、
                            |_   __|      |エエエア゙゙          ´  |てり  `
                 _          ´ヽ_| `      \ ,-─-ヽ         乂ノ__,-
             ,;illllllllllllllllllllllllllii;,_       | ` |         ヽ  |し) |       __,-──
            ,illlllllllllllllllllllllllllllllllllli;,         |         |  辻__|               そう思っていると
           ,illlllll゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙lll゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙li,        _  |ヽ       | ─´ |
           llllllll __  ll __ ll        | |  | |       |   |_,-              突然その男は
           |!゙゙ll! -ioi-  /-ioi-|´|          | |  | |       |  !、  ,,,,,,,,,,
           |、|/!  ̄   |  ̄ | |           | |  | |       |   \;;;;;;;;;;           僕の見ている目の前で
            lii、,    ,,,,,,   |/        |/   |/       |        _,-‐-、
            _llll |   __   /                    ヽ     、 ̄___,-ヽ     ツナギのホックを
         _/ /| \  一  /|、_            _ |ヽ  _   ヽ      ̄
    _,-─´ /  |  | \__/;;;|;;;;;;;; ̄ ̄\        ヾ ヾ  ||    \    __,-‐     はずしはじめたのだ…!
  ,-‐´、    /   |  |     ;;;;;|;;;゙ \  ヽ \       ヾ   リ      \
./    \   /    | ̄   __-─ |   ヽ  i  ヽ                 \           /
i      ヽ /     |     ;;;;   |    _!  |   |                  \       /;;;;;;
       く____  |    ;;   |  _,-´   |   |                    \    /;;;;;;;;;;
       | _,-フ   ヽ   |   |  \_  | ,/ ヽ                      ̄ ̄ ヾ;;;;;;;;
       | |_/     \  |  /  /   ̄|/   |                         ヾ;;  _
       | | └-、__  \ | / /| ̄ ̄ ̄| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\      ヽ/
        | |      | \,-─っ´ ) |    /                         ヽ     ///
        | |      |_,-´ `ー´ .人 |    /___________________|   ////
|      __| ヽ_,-─/      / ヽ__/|                           |   ////
|    /__ |_   _,-´ヽ   ´  〉      |                             |   ///
|_/   __,-ヽ ´        /        |___________________.|
247 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:20:35.13 ID:Sz375Aimo
 | |       ;;;     |
 |○|      ゙゙     |
 .|  | ___  _,-‐  ;;;|  .|
  |  |      ;;;;     |  .|
    |      ,,     |  .|
 ジ| |     ;;     |  .|
 | | .|          |  .|
 ジ |○|   、__ __,;;|  | /
  | |  |─´ ,-‐--、 | /
   | |  |  /  /  i |  |
 !  |  |  Y´ |/ヽノ |  |
`丶、  | | , |  !  |;;|  |
   `丶、 |;;| i   |;;|  |  __
      \|;|    || /  ´
\\   ヾ、ヽ   /  |  ,
       ヽ ヽ,  i  |/ /
    \  ヽ;;|,,,/  / ./  ,
  ヽ_  \  ヾ|/ /|   /
ー-、_ \  \_ノ| //  /
    ヽー\_/  _|/´ , ,
     ヾ、   |  ´/
      ヾ 、,,,, | ,,,,/
       ,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;,
    ,,,,,;;;゙゙゙;;;;;;;;;;|;;;;;;;;;;,,、ヽ
 ,,,;;;゙゙゙゙ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\
248 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:21:02.63 ID:Sz375Aimo
 ____     |      |        |;;  ;;;        /  ;;;|      ;;;/
; ; ; ; ;-, ,、  ̄    |     |          |;;  ;;;    i    /    ;;;|     ;;;/
; ; ; ; ; ; ; ; ;`ヽ_    |     |        .|;;  ;;;    |   ,    ;;|     ;;/
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \  、|      |         |;   ;;      /     ;;|     ;/
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;\ ヽヽ    |       |;   ;     i i     ;;;|     /
; ; ; ; ; ;ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ ヽ|    |     ,;; ; .|;   ,      ,,  i   ;;;;| ; , ,,  /
; ;|ヾ; ; ; |ヾ; ; ;ヽヾ; ; ; ; i ヽ    | , ; , ; ; ; ; ;|;  ;;        |   ;;;;|;; ;, ; ;, ;/    /
; ;| |; ; ;| |; ; ; ;| |;| |; ;;|  ヽ   | ,, ; ; ; ; ; ;;|   ;      /   |   ;;;;|; ; ,,; ; ;/   /
;/ /|; /  |; ; ;/ |/ |; ; |  ヽ 、 ヽ; ; ;; ;; ;;,; ;|       ゙゙´   !   ;;;;|;; ;; ;; ;/_,--、/
  / |/  |; ;/  |  |; ;|   ヽ  ∧; ;;; ;;;; ;;;;|  ;;;           ;;;|;;; ;;;; ;/-`ヽ,/
    ,、_____ |; ;| \  ヽ | |;;;;;;;;;;;;;;;;|;  ;;  ;      |   ;;;|;;;;;;;;;/;;;;;-‐/  ,
   / ヨヨヨヨヨヨヨヨヨ |/-、\  ヽ二コ;;;;;;;;r‐´ ̄ ̄`ヽ、_  __,-──┴ミ;;;;/;;;;;-、/ /
   /  ´ ̄ ̄ヽ  | ,-、|     ヽ //         ,,,;;; ̄;;;;;;゙゙゙      \;;;;;; | /
   |;;;, __(9)_   |〈 | |    //             ;;;;;;        ,、\ /´
///.|// //////  |、` |     /     ,-´       ;;;゙         ;,,  ヽ
   |        |// /     i;;  ,  ,           ,           i i
,,  ,;;,        |/ /     |;;  i  ,  ,-     ,,,  ./            | |
;;;;;;;;゙゙゙       | /     | |;;;, |  /        ;;;   /        ヽ |  ;|
__       /´       |;;;;,,,!   /       ;;  ´         i   ,、/  /
__)      /         ヾ;;;;;; ; i     、   _,-       、 /\ ; /  /
__      ,イ          ヾ;;;;;; !   , ,  ` ;;;;__ ,,,,,,,    ! ´ ,,;;;;/ ,
゙゙゙゙゙゙     / |               ヾ;;;;;;;;;;;;;;;,,,|,,,,,,,,,,,,,/|.lニコ|;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,;;;;;;;;;;/ /
        /  |             ヾ_;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|   .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/ /
    /   .|_               `ー-;;;;;;;;;;;;;;;|   .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;´ /     /
___/  /  |エヽ        \    \  ゙゙゙゙゙゙;;|   .|シ / / /     /
      /   |エエ;|       __\     \    \/   / /     /
     /   /エエ|__      `ヽヽ     \    |   //
249 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:21:55.25 ID:Sz375Aimo
   _,-─´ ̄; ; ;ー-、_
 _,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ_
/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;i
; ; ; ; ;|ヾヾヾ゙゙゙ヾヾ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i
; ; ; ; |        `)) ´ ´ ´|; ;|
|; ; ; ;|           /      |; ;|
|;;-、;| .////////   ///////|; ;|
| /i ||  ´iてi`     / ´iてi` | ヽ
| !/| !   ̄ ̄     |;;  ̄ ̄ |-.|
ヾヾ、           |;     |) /
 ヽヽ,         ,     |/
  トヽ      ´` ´       |´
  | ヽ    <二二フ    /        やらないか
  /|  \    __,    ,イ
/ |   \       /;;|\
  ,|  |  \  ` /;;;;;;;;|、 \
  i |   |    `ー‐´;;;;;;;;;;;;;|;;|  \-、_
  |  | |      ノ  /   .|   \ヽ
  |-、_|_ヽ_   ´  i  __ |    ヽ
 .|,,,,,,      、_ / ̄   |    `、
 |           ;;;;     |     `
 |           ;;;;      |
 |           ;;;;      |
 |           ;;;;       |   _,-
ヽ|                   | く_
/ |           ;,,        |
  |          ゙゙        |
  |          ,         |
  .|        ,,;/ 、       |
250 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:22:34.11 ID:Sz375Aimo
                       /,-‐-‐-‐              `丶、_       |
                       |                      |       |              言葉どおりに
                       ヽ                  /  ,,;;;;/       |
                     |  `、               _,;;;;;ノ       _|,              彼はすばらしい
                     |   i               ´ ゙゙/         _|/,
                     |;   |;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,          !、        /|/,             テクニシャンだった
                            人;;;;;;;;;;;;;--‐-           |      __/|// |
                      ,;;;;;;,/ ヾ;;;;,,,,                  人__    、 _/|/ノ/
     , , , , , , , , ,          |´    ヾ; ゙゙゙ヽ          /   `ー-、__>-;;;;;;;;|;;;;;;/, i         僕はというと
   /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ,   |      ヾ;,    、       /         >-;;;;;;;;;;;;;;;;;;/,,,,
   /; ; ; ; ; ; ;/; ; ;/|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; , , ,     ヾ;,    \     /          __ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ii       性器に与えられる
  ./; ; ; ; /|; /; ; ;//; ; ; ; ;/|/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; , ,   ヾ;,,     \   |            ///;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;
 /|; ; ;// || |; ;;| |; ; ; ;/ ||; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;   ヾ;,     `   ヾ,,           _-/;;;;;;;;;;;;;;;;;;       快感の波に
  |;;/ ||  || |; / |; ;||; |  |; ; ; ;/|; ; ;/|; ; ; ; ; ; ; ; ,   ヾ;,        |;;;;;;;;;,,,       _  ノ//;;;;;;;;;;;/       |
  |/  |  | |  |;| |;|  |; ; ;/ |; ;//; ; /|; ; ; ; ; ; ; ;  ヾ;,      ,,,;|`ヾ、;;;;;;;;;,,,,      ̄ / / / /          | 身をふるわせて
  |;;;;;,,,,,,      ヾ|ヾ  |/リ  |/ |; ;/ |; ; ; ; ; ; ; ; ;   ヾ,,    ;;;;/   `ヾ_;;;;;;;,,,     /|  | |        |
   ヾ;;;;;;,     ヨョェ_ `  | |  | |/  |; ; ; ; ; ; ; ; ; ;   ヾ,         |、/ヾ`,,,,        |        | もだえていた
  ー-;;;;;;;      ゙゙゙゙ヨョョェ__   ` .!  /; ; ; ; ; ; ; ; ; ;    \       /  / ;;;;;;;;;;,,、     |        |
   ,;;;;;/,,,,,,,    _ェェ、_ ゙゙゙゙゙゙ヨヨョェェ  /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;     ヽ      |  / | ;;;;;;;;; 、、    |       /
   ;;;/゙゙゙゙゙゙゙゙゙  ‐-、_゙゙゙゙゙゙ヨョェ_     |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;     _|,,,    /   / / | ヾ ヾ          /
   ;;/         `ヽ、゙゙゙    u |; ; ; ; / ̄ヽ; ;    /;;;;;;;;;;;;;; ,,,|  |     / / ;; |         ,,;;;;;;
 /                    |; ;/_,-‐ヽ |; ;   /゙゙゙゙     >-_____|_         ,,;;;;;;;;;;;
 |                 /    ´ /_ヽ_| |; ;   /               ヾ ヽ、     ;;;;;;/、‐-、;;
 \_ ‐-             |      | |   /; ;  /                    |   ;;;;;;;/  ヽ ヾ;;,
   | __            |      ´ /  /; ; ;  /                  / ノ ,,,,;;;;;/|  __ ヽ ヾ;;,,
   .| |   ー-、       ´    /   /; ; ;  |                  !、    |_! |  三 | 三 ヾ;;
   | └-___/           ,‐-─´; ; ; ; ; ;  |         __,-二     )   /_,  .|     |   |;;;
   .|  、__           ,イ      ; ; ; ;  |        ´──´     イ   |//   |     |   |
251 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:23:18.45 ID:Sz375Aimo
 _,-‐´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ_     /    ヽ
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; )     /    `、
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; _ノノ           ト、_
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ー´  ヽヽヽ            |  `     で 出そう…
; ; ; ; ; ; ; ; _ヽ `ー       |/、   ─      |
; ; ; ; ; ; ; ; 、 ´          | \   ´´      |
; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ      , , /////// |   ´      |       ん?
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ_    /// ´/    !、         |
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/      / (i    `丶、       |、      もうかい?
; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /       ー´_,      \      /,|
/  ヾ; ; ; ; ; ;/         ̄      /  `i    | ; ;;;,,  ,;;  意外に早いんだな
. |´ヽ、 ヾ; ; ; ヽ               _, /    / ;;;;;;;;;;;;;;;
  / 入/|; ; ; ;ヽ              ´ /`丶、 /__ _,;;;;;;;;;;
、  ( /  ´|; ; ; ;i                〉  >´ \;;;;;;
; \ ` \ |; ; /                 ,-< 、 /   |/ /;
; ; ; ;`丶_ ヽ´´              ム__  y   / /;
; ; ; ; ; ;) `ー、                    〉/    /  |;
; ; ;/ ´    \               ゙゙| |、  /゙゙゙   |;
; /       ヾ 、              | |`  |、   /;
´         `、`ー-_          | |  ゙゙   /;
          ヽ  ;;;;;;;;─-___     / .|  i   |;;
───、_     `、 ゙゙゙゙;;;;;;;;;;;゙゙゙゙゙゙゙゙゙──´ /| |   .|;
      `ー-、__  ヽ   ;;;;;/        |;;|    |;;
          `ヽヽ    |         |;; |    |;;
             \  /         |; |   |;;
252 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:24:09.56 ID:Sz375Aimo
         _\_______
       /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `ヽ
       /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
      ///; ; ; ; ; /|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
        //|/|// |; /|; /|; /`i; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
       / ,  | | | |;;| |;;| |;;/ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
      / llli、    | | | || | /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;  ち、ちがう…
       |  ゙゙゙ヨヨヨョェ,,,,__   〈; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
      ノ   __゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙  |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;  実はさっきから
    ////  ゙゙゙゙゙llll!       |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
  _,-´  //////      i   |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;  小便がしたかったんです
 i´              i   |; ; ; ; ;-─-、; ;
 .!              j   |/  _,--、 |; ;
  ヾ  _,-‐T-、            / |   /; ;  公園に来たのも
  〈  /|   | ヽ               | -、ヽ /; ; ;
   `| |  .|  |          _) /  /; ; ;  そのためで…
   .| |  .|  ノ  |        ,- ´´ /; ; ; ;
   / `ー-一´  |       /__,-‐´|; ; ; ; ; ;
  ヾ;;,       j      /      |; ; ; ; ;
  ./             イ       ヾ; ; ;
  |          _,;;  ,;;         ヾ; ;
  |     __,-‐´;;;;;;;;  ;;           `
   `ー─´──、;;;;;;;   ;
253 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:24:30.08 ID:Sz375Aimo
                  __,-‐´; ; ; ; ; ; ; ; `ー-__
               _,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;\
              /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \
                |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ
              |;-´ ̄ ̄´/; ; / ̄ ̄´ ̄ヽ/|; ; ; ; ; ; |
              |;     |;(´         |; ; ; ; ; ;|
              |      `          |; ; ; ; ; ;|   いいこと
              |///////   ///////// |; ;/ ヾ; |
                 〉、´iJ` |     ´´iJ``  |; //ヽ|;;|   思いついた
                  | |   ̄ .|      ̄ ̄   |/、ヽ/; |
               ヾ,   |            ///; ; |
                   |   ヽ ‐-         /_/; ; ; |   お前
         ,-       |   `     ,       / ヾ; ; ;|
       /          !、   ̄ ̄ ̄     /;;   ヾ; |   俺のケツの中で
      /          ヽ   ー-一   / ;;    ヾ|_
   ,  /            `、      /  ;     | ヽ ションベンしろ
   / /              ト、 ´  /         |_| \
  / /       ___,-──|;;;;; ̄ ̄                |   ヽ-、
 ./ /    __,-´    ;;     |;;;;;;;;      ,       |    ヽヽ
../ /   /      、        ゙゙゙゙      /    r──┴´`ヽ、`、
/ /    /        ー-、    i      /    |        \ヽ
./   /       ヽ_    ̄`ー-、   __|_, _>;;;
|    |         `ー-     ヽ <        |;;;;゙゙
|   .|                   ,;;;;       ヾ;;;,   _
    |                   ;;;;        (        ̄ヽ
254 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:24:50.27 ID:Sz375Aimo
                    ____           /
                ,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ_           |
               /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \       |
              /; ; ; ; r、; ; ; ; ;、-、; ; ; ; ; ; ; ;ヽ      |
             |; ; ; ; ;;| |; ; ; ; ;| |; ; ; ; ||; ; ; ; i     |
              |; ; ; ; ;| /|/|/|/  |/|/|/ |/|/|/       .|;;,,      男は度胸!
             |; ; ; ; | ェェェェェェェ  ェェェェェ |        〉;;;,,
             |; ;/ヾ|  ´ ̄`   / ´ ̄` /、     | ゙;;;;゙     何でもためして
                 |; | | l!  (し)   (  (し) | |     |
              |;;| |   /////   | //// | /       |       みるのさ
              |;ヽ      ー /    |/       |
               |; /ヽ    ,-─┐   /         |       i
                   |/  !、.    ̄ ̄   /  i、     |      | きっと
                  |   \   ̄   /   j、    |      |
          __,-´  i   `丶___/|    `      |        | いい気持ちだぜ
     __,-‐´           |      ゙゙;;;;|_           |      /
   _,-´   ヽ、__       ヽ      ,  !  `ー-、__  .|     /;;
  /          `ー-、___ヽ    /  __  ´´   .\|
 /           __    `ヽ _,-   ̄    _,     |
./                    i   __,-──-、       |
|                     |_,-´      `ヽ、   /      i
|                    /            \  |      |
                      /    ,,           `丶、     |
         /            |    !           `ヽ `ヽ、  `
        |          |                     \
        |;,   ○     /|                      `丶、
          |;;;;;;;,,       / | 、                       \
255 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:25:22.34 ID:Sz375Aimo
                    __/; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
                   /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
                  /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /ヾ´ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i
                  |; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/´`´´´´`´´´    |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;|             ほら
                   ヾ/´```´ |||              |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;;i
                    |     ||           ヾ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;i             遠慮しないで
                    |      ヽ            ヾ; ; ;/  ヾ; ; ; ; ; ;|
                        |        ////////////  |; ; | 人  |; ; ; ; ; ;|            入れてみろよ
                    |///////      ´  iてノ   |; ;| Y_ ` |; ; ; ; ; ;|
                     \ ´ iて| ,       ̄ ̄    ヾリ (ヽ /; ; ; ; ; ; |
                      !、 二 |                |/ /; ; ; ; ; ; ; ;|            彼はそいうと
                       !、  |               / /; ; ; ; ; ; ; ; ; i
                       |   !  、            └; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;ヽ、          素肌にまとった
                        !  ヽ、_/;;゙゙゙           /   ゙゙ ゙゙゙; ; ; ; ; ;、
                        ヽ     ___,-,      |         ゙ ; ;、         ツナギを脱ぎ捨て
                        ヽ    ヽ__,-─´      /           \
                         `、    __,      /|             \      逞しい尻を
                          \          /                 \、
                            \       /                    `ヽ、 僕の前につきだした
               __,-            \ !   /;;;  __,-─´ ̄ ̄`ヽ、            \
             __,-´               `ー‐´!;;;;;;_,-´          `              \
           _,-´                     /                            \
         _,-´                      /                               \
      __,-´                      /                             i       ヽ
    _,-´                           /                              |      
256 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:25:41.59 ID:Sz375Aimo
     |                       ,              ;;|       /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
     |                、      /              ; |       /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;||; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;  自分の肛門の中に
    /|;;                         ´                |    /; ; ; ; ; ; ;||; ; ; ; ; ; ; ; ; ||; ; ; ; ; ; ; ; ;/| ; ; ; ; ;
    /                                       |   /; ; ; ; ; ; ; ; | |; ; ; ; ; ; ; ; ;| |; ; ; ; ; ; ; ;| |; ; ; ; ;  小便をさせるなんて
   /                                        |   |; ; ; ; ||; ;|ヽ;| ヽ; ; ; ; ; ; ; ;ヽヽ; ; ; ; ; ; | |; ; ; ; ;
    i                                           |   |; ; ; ;| |; ;| ヽ  \\\\\\\\ヾ; ; ; ; ; なんて人なんだろう…
   |                   |  、 ,;;;                  |   |; ; ; | |; |  \   __,,,,,,,ェェェェェェェ、ヾ; ;
.   |  ;                  `  |,;;;                ;   |   || || |  ヾ _,,    ゙゙゙ヨヨヨヨア゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙  `
  |  .;                   、/                 ;   ;;|     |ヨヨヨヨヨア゙、      / ̄ ̄ ̄ヽ     しかし
.  |  ;                   |                 ,;;   ;;;|     \  ,-‐-ヽ        iしリ
  |   ;;                        |                 ;;;   ;;; i      ヽ  iっi|        >-‐´     彼の堅くひきしまった
 .|   .;;                   |                  ;     i      |  ー | ///    ///////
 |,   ゙                    |                           i        | //.|                 ヒップを見ているうちに
. |;;;                      人                       i        |   |´
..| ;;                    ,;;/;;;;ヾ;,,                      i      |   \_,;;;;゙              そんな変態じみたことを
.| ;;                  ,,,;;;;/;;;;;;;;;;ト、;,,                 ヽ i  |     |
.|  ;;            ,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ゙゙|;;;;;;;;;|;;;\_     __,-‐´       ` ! .|     |     _,-──┐        ためしてみたい
|               ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙   ;;|;;;;;;;;;|;;;    ̄ ̄ ̄               |       ヽ    `ー─´ ̄
|                          ;;;|;;;;;;;;;|;;                       |    / ヽ     、__,-´        欲望が……
|  i                   ;;;|゙ ゙̄|;;             ヽ        ;;; |   /   \             /
| ;  |                 ;  ;;;|  .|;;              ヽ         |  `       \         /;゙
.|;  ;;                 ;  ;;;|   |;;               !      ;   ; i         `、     __,-´;;;゙
..|;; ; ;                ;   ;|   |;;               ;      ;  ; ;|          \__,-´;;;;;;;;;;゙
257 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:26:17.74 ID:Sz375Aimo
  /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
 /; ; ; ; ; ; ; ;/|; ; |ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;| |; ; ; ; | ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;/ |; ; ; ;/|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
 |; ; ; ; ; ; ; ;/ |; ; | ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;| |; ; ; ; | ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;|  |; ; ;/ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
 |/ /; ; ; ; |  |; ; | ヽ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; | |; ; ; ; |  ヽ; ; ; ; ; ; ; ; |  |; ; |  |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
 | |; ; ; ; ;|  |; ; |  \; ; |ヽ| ヽ; ; ヽ ヽ; ; ; ;i  ヽ| ヽ; ; ; ;|  |; ;|   |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
 | |; ; ; ; |   |; ; |   ヽ; | ヽ ヽ; ヽ  ヽ; ; i   ヽ  ヽ; ; |  |; |    |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
   |; ; ; ; |   ヽヽ   ヽヽ \ \ヽ  \ヽ   ヽ  \ヽ |/   |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
   |; ; ; ;|    ヽ|    \  \ ヽヽ  \   \  ヽ |    |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
   ヽ  .|     ヽ     \    `    `   `  `     |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
      /ヨヨヨヨョェェェェェェェ;       ゙ヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨヨョョョ、\; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
      \゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙く         ゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙゙  ヾ; ; ; ; ; ;/ヽ
       ヽ   _,-─‐-ヽ          -´ ̄ ̄ ̄`‐-、       |; ; ; ;/
          ヽ   ,illlllllii; |                ,illlllllllli;   `       |; ; / /
         |   lllli,,,;ill |               lllli,,,;illll             |/ /ヽ
         |    ̄ ̄ .|             ̄ ̄ ̄ ̄         ´  /_ヽ
_         |    ̄ ̄|            ̄ ̄ ̄ ̄              |  ヽ
. \        |      |                             ヽ  |
.   \      |     |                               〉
.    \    |       !                        |      ´ ,
.      \    |    ヽ                          |     _,/  /
.        \_|_    \_,;;;;;;;;;                    |    /   /; ;
        \  `ー-、__  ゙゙゙゙       _,;,              |_/|; ; ;
          `        ̄ ̄─-_,-─´                /   ヾ; ;
           ___  | |       ̄─-、__             /     |;
                 /        _,-──´    ̄ ̄`ー-、___/        |
               /\                         `丶__,-──
                                 ___,-──´
258 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:26:32.94 ID:Sz375Aimo
   ヾ \                   \; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
    |         , , , //////////     \; ; ; ; ; ; ; ; /     ヽ; ; ; ;
    |    , , , //////////´´´´         ヽ; ; ; ; ; ;|   _,-‐-、ヽ; ; ;
    |   ///////´´´  __,                |; ; ; ; ; |  /ヽ_    |; ;
    \     ヽ_,-─´___             |; ; ; ; ; |   |  `ー  |; ;
     |     ヽ,ェェェヨア゙゙゙_            |; ; ; ; /  |_,-、   |; ; ;
     /   ──´ _,-‐´              |; ; ; ;|   (_  i   |; ; ;
    /       ̄                      |; ; ; |    )  |   /; ; ;
    /                           \; ;|   /  ´  /; ; ; ;
   /                             `    _,   /; ; ; ; ;
   /                                  /   /; ; ; ; ; ;
  /                     ___ | |      |  /; ; ; ; ; ; ;
  /                        /         _/   ヽ; ;
 /        、              /\        |     __
 ヽ_   ___                             / _,-‐´
   ヽ、__;;;;                         _,-´´
        |       _,-`             _,-´
          |    _,-‐´               _,-´
        ヽ___                / ___ | |
              |                 /     /
            \            /       /\
             |             /
             |          /           |
             |         /           !
             `        /             ・
259 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:26:48.64 ID:Sz375Aimo
;;;   | ,,;;;;;゙゙                               |ヽ ヽ    /       /                      ヽ ヽ
;;;;;;;;;;;;/;;;゙゙                                 | ヽ |ヽ   ´       |                       i、 ヽ
;;;;;;;;;;;;|゙                                   |  |            |                          |ヽ |
. ;;;;;;;/                                    | |   |         !            |            | .i |
. ;;;;;;/                ,;;                     | |   |                      |               | .|
 ;;;/                ;;;                     |   |                     |            | |
  / |                ;;;     ___            |   |                       |            | |
,;;/ /               ;;;;;     ____            |  |                     |            | .|
/ /   /              ;;;;;                     |;;;;;/                      |;,           |  |
.///                 ;;;;;,       ユ               |;;;;;|                       ゙゙;;,,          / .|
  |/ /               ;;;;;;;,      __ | |       /;;;;;|                                  /  /
/ //  /                ゙゙゙゙       /   /         /;;;;;/                                ,;;/  /
 , / ´                           /         ,;;/;;;;;/                               ,,;;;/;;;;;;;;/
/ ´,                                  ,,;;;;;;/  ;|                              ,,;;;;;;/;;;;;;;;;/
/ // /                         |     ,,;;;;;;;;/\__|                             ,,,;;;;;;/;;;;;;;;;;/
/ / |/                          !    ,;;;;;;;;;;/  / |                            ,,;;;;;;;;/;;;;;;;;;/
/, ,, / i                            ・   ,;;;;;;;;;;;|;;;;;;;;/  |                           ,;;;;;;;;;;;;|;;;;;;;/
260 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:27:05.76 ID:Sz375Aimo
  /´ ヽ;/  _ ゙゙゙゙ヨヨヨヨョェ;;   `         u  |; ; ;|
  // ヽ/;/   ゙゙゙゙ヾ;;;;;;,,,,, ヾ      |ェ、           |; ; ;|
 / _,-|;/      - ー,,,      ゙゙ヨヨヨョェ、    |; ; ;|
 | ,-, |/         ,;;;/      ,,,,,,, ゙゙゙゙゙゙ヨヨヨョ、 |; ; ; |  _____             は…
 | ( ( /         ゙゙゙!        ゙゙ヾ;;;;,,  ゙゙゙゙ |; ; /_,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; `-、
 .| ヽ|        ,,;;;;            ゙゙゙゙   /,-‐、; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ、       はいりました…
  |  ´         ゙゙゙゙;;,,,,;;;;;;,            /´__ |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; \
  \           ゙  ゙゙           //´ ! /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
  /|       /<二ー-、_           /、、ヽ /; /|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; i| |   ああ…
  /;;|          `ー-、ヽ_         /_//  /; / |; ;/|; /|; ; ; /|; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;|
 /;;;;;!        、_     `´        /_/´ /|;/  |/ |/ |; ;/ /; //; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; /   つぎはションベンだ
./;;;;;;;;;!         ̄ヾー             /  _ェュ、 ||  |  |  |/ |/  |; ; ; ;/|;/  /; ; ; ;|
/;;;;;;;;;;ヽ                     /--´| ゙゙゙ヨヨョュ_ヽ  !  | |   |/|/  /  /; ; ; ; ; |
;;;;;;;;;;;;;;;;\     /             / // / ;;;,,, ゙゙゙゙゙゙゙゙゙    _  |  | |(  /  /; ; ; ; ; ; |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;\_            /   / | リ   ゙゙゙ヾ;, |   _, ゙゙ヨヨョェ,,,,,_  |  |; ; ; ; ; ; |
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄─_____/    /  |/      /     ,,,, ゙゙゙゙゙゙゙ヨヨョェ、 |; ; ; ; ; ;/
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙ /    /  |      /       ゙゙゙ヾ;;,,,,    /;/ ヾ/
 |                ´    /_  |     /             j /´_,-ヽ /
   |                ,   / `丶!     |、               / ヽ´/
`ヽ、!            /   /   !    `ヽ、 iー、_ ⌒             _// /
_  ヽ          /   /     i      \!    ̄`-、    /   ,-‐´ /
     ヽ__,,;;;;─-、_   /      !       `ヽ、   _)   、/  ,-、_,-/
    |   ,;;;;;;゙゙_   `ー-、_              \_        /   |
   /  ,;;;;゙             ̄ー-__          \、  _,-´  __,!-───-、_
   ´ ,;;;゙                      ̄ ̄;;;;;;;; ̄ ̄ ̄ ̄─-_,-´          `ヽ
    ,;;;                        ゙゙゙゙           `ヽ、
261 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:27:54.27 ID:Sz375Aimo
 ゙|||||||||||||||||||||||ii;,,
  ゙||||||||||||||||||||||||||ii、
i;, ゙||||||||||||||||||||||||||||ii,、
||ii, ゙||||||||||||||||||||||||||||||ii,、
|||||i,, ゙゙|||||||||||||||||||||||||||||||ii、
||||||||i、゙|||||||||||||||||||||||||||||||||ii,、
||||||||||ii、゙||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii,、
|||||||||||||ii、゙||||||||||||||||||||||||||||||||||||||ii、    シャー
||||||||||||||||ii、゙|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||i、
|||||||||||||||||||i,、゙||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||i、
||||||||||||||||||||||i,、゙゙||||||!゙゙       ゙゙゙゙!!|||||i,、
|||||||||||||||||||||||||ii, /゙            ゙゙゙!|||i,、
 ゙|||||||||||||||||||||||゙                ゙゙!!|ii,,、
  ゙゙||||||||||||||||||                   ゙゙゙ヽ,,
    ゙゙||||||||||||||                    ,;|||
     ゙゙||||||||||                    ゙゙!|
       ゙|||||||、
       ゙|||||||i、
         ゙||||||i,、
          ゙゙||||||ii,,,__
           ゙゙||||||||||||||i,、
            ゙゙||||||||||||ii,、
              ゙゙||||||||||||i、
262 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:28:10.71 ID:Sz375Aimo
  __          ヾ|                 /
  _|_           |                /
    |             |                  /
                 |                /
      ユ          |            ;;;;/
                  |;;;;      ;;;;;;;;;;;;;;;;/
                  |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
      __         .|;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/
      _|_         |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/    /
        |           |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/    i
                   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     |
          ユ          |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/     |
                   |;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/      |
                   |  ;;;;;;;;;;;;;/      !
             \     |  ;;;;;;;;;;;/
               \  |  ;;;;;;;;;;;/
                \ |  ;;;;;;;;;;|
                  \ ;; ; ;;|
                 |  \  /
                |    \
               ;;/;;;;;;;/   | \
              ;;;/| ̄7   |
             ;;;;/ |  |    |    ツ
             ;;;;/ |  |    |
263 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:28:34.09 ID:Sz375Aimo
               _,-───-_
             ,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
            /; r‐、_,-、_,-、; ; ; ; ; ; ; ; ヽ
           /; ;/       |/´´´´´´|; ;|
           |; ;;|        ´     |; |             いいぞ
           |; ;| ////////   ///////|;|
           /ヾ|  ´ iて)`   | ´iてノ` |/_
          | iヽ|    ̄ ̄    |  ̄ ̄ |ヽ|            腹の中にどんどん
          | /|       ,-、,-|     |i-.|
          ヽヽ|     ____     |//            はいってくるのが
           ヽ_|    `ー─‐´    |/   ____
             |、     ー-     /  _,-´; ; ; ; ; ; ; ; ; ヽ_ヽ  わかるよ
             |;;ヽ              /| /; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
             |;;;;;\    !     / |; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ; ;
             |;;;;;;;;;;;ヾ,,,;;;;;;;;;;;;,,,,._/  |/|/|/|/|/|/|/|/|/|/ヽ; ;
             |;;;;;;;;;;;;;;;;`ー-一´/   | ̄`ー-、__,-──-、;
           __,-!;;;;;;;;;;゙゙゙     / i   `    ;;;;;゙
       _,-´;;;;;;;;;;;゙゙ |      /  |  __,-‐´
   __,-‐<、 ____ __    ,- ─┴´´   ___,- ,
  /      ,     __ `ー,                 |
. /      /         i |              !
/                | /
                 |;
     /           i |                |
     |           | |              ,-、 ヾ /
   ヽ|            |              `´  |/
,    ヽ○         / ヾ、             ,,,;;;;;;|
;;,    !_      ,,,,,,,;;;/__゙゙;;;;;;;;,,,,,      ,,,,,,;;;;;;;;;;;;_/;;|
;;;;,    ヾ;;;;;;;;;;;;;;;-‐´ ̄  /   ̄ ̄`ー    ̄ ̄ ̄ ̄  ;;|
264 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:28:54.70 ID:Sz375Aimo
      |            ;;;;,,              ,;;;;,            ,,;;;;;;;,,,,,         |
      |          ゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙          |
      |           ゙;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙゙゙゙         ゙゙;;;;゙゙         ゙゙゙゙;;;;;;;;;゙                |
      |            ゙;;;;;;;;;;;;゙ __         ;;;            ゙;;;;            | しっかりケツの穴を
      |            ;;;;;;;;;  _|_        ;;             ;;;             |
      |;,            ;;;;;;;    |         ,,,,、            ゙;;;;,,         ,,,,;;| しめとかないとな
      〉;;;,          ,,;;;;;;;;;           、__llllll!,,             ゙゙;;;         ,,;;;;;;;; |
      / ゙゙゙;;;,        ゙゙  ;;;     ユ       `7´              ゙      ゙゙゙゙゙゙    |
    /              ;;;              /                           !、
    /          ;,,    ;;       |                                  !、
   /       、   ゙;;,    ;       |                                   !、
   /        `、   ゙;;,              |     -                       ,       |
  /            ヽ    ゙           |                            /       |
  /          `、             |     _`               /     /          |
 / 、         、 ヽ               |    _                /       /          |
. | , ,         \ヽ             |    _ _              /    /           |
..|,, , i          ヽ、               _ _                  /´              |
.|;; ,  ,;  ,         ヽ、              _ __ _ _               /              |
|  ´ , /            ヽ            , ,; ;; ; ,; ,, ,_ -         _ _/               i |
| / , /            ,、\,, , ,       i ,,; ;;;; ;;;;;; ;;;;; ;; -、       ,, ,/            ! 、 !.|
| !   、.,          / / \,;;;; ;;;;; ; ;;;;;; ;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;; ;;;;;;; ;;; ;;;;; ;/;;;-、,,         , ;  ; | |
265 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(チベット自治区) [sage]:2015/11/12(木) 15:29:19.49 ID:Sz375Aimo
    |              |  、´   |     !、 /            /  ,     |
     |              |  ヽ) __|__   ´/            |   |      |
    |              |  ヽ   _|_/_   (            /  /    / あまりに激しい快感に
  .__|                 |   _)  / | /  |   し/            /       /
 ./ |            ;;;;;;;;;|   |  ヽレ  /    /          /         /  小便を出しきると同時に
 |  |       |   | |       |   |    |     し‐フ               /
 |  | ,;;;    |  | |     |/  /-、 _|__   /        |        /   僕のペニスは
 .|ー|;;;       |___    |     レ、 _|_/_    }        |       /
 .|,  |      |        |  |    | / | /  |   |     |     |  ,   ,;;|    肛門の尿の海の中で
 .|; .|      |        |  |    7ヽレ  /   `、       !  ´   ,;;;;|、
 .|;; /       |       |  ´    |    |     |              ヽ   あっけなく果ててしまった
  |;/          |  0 |       |,、   |     ヽ              `、
  ||             |__ |      / レ-、  |      `、    ;;,,,,,,,,,,;;      ヽ
  .|               |   |      ´   |   つ   ,-、ヽ    ゙;;;;;;゙        `、
  |                |__          |       | ``     |          i
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266 :Anschluss ◆fgDP.MRP6s [sage]:2015/11/12(木) 18:43:50.01 ID:EisBoZ4k0
━━━━━━━━━━━━━━永い夢を、見ていた様だ。
紅の瞳は、其処に生気を灯して緩やかに開かれる。
概念解放によって内部からズタズタにされた筈の肉体に、自由な感覚が戻って行く。
満たされる血液はしかし、未だに激痛を刻んでいる。━━━━━血の干渉は、未だに続いている━━━━━?
咄嗟に、動かぬ碧龍の方向を見る。何の因果だろうか。"彼"の中には微弱ながら、確かに生命の灯火があった。

徐に起き上がりながら、彼は記憶を手繰り寄せる。
鮮烈な戦いの光景。襲い来る水晶、全てを破滅に堕とす闇の旋風。
暗闇に慣れた眼で、ゆっくりと全域が黒に染められた洞を見渡し、彼は自分に対して呆れた様に呟いた。

「……よもや、慢心を棄てるとはな」

"彼"の全力の一撃と、彼が全力を尽くした一撃の衝突。戦いの記憶は、其処で途切れている。
互いにあれだけの傷を負った。完治には、何方も十幾日は要した筈だ。
しかしその実、余り時は経っていないように思える。

━━━━━まあ良い。これで、我らの目的が達せられたのなら━━━━━━

彼が再び、瞼の帳を落とそうとした、その瞬間。
ある強烈な違和感が、彼を襲った。


━━━━━━━待て。あの戦場には"もう一人"居た。
辺りを見回す。化石が無い。もう一人が居ない。事実を浮き彫りに、確かな記憶が蘇って来る。
そして、全ての事柄が繋がる。彼等の主の思念が、この脳内に響き渡って来る。

"奴が""化石を奪った"
"主に背いた""奴は裏切った"
"謀反だ""不敬だ""あの不敬者め━━━━━"

"其の罪は、万死に値する"


彼は跳ね起きる。彼の脳内で、様々な負の感情が混沌と渦巻く。
活動を再開した彼の体内から、濃密な闇が溢れ出す。この洞内を黒に染めた、深淵の闇が。
活力を取り戻したかの如く、彼は中空へ飛翔する。
彼を動かすのは、"奴"への憎悪。"奴"への嫌悪。反感は今怨嗟となって、龍王の胎内で、裏切り者の名を叫んだ。


「"アジ・ダハーカ"ァァアアアアアアアアアッ!!!!!!!」


瞬間、彼は空を斬り進んだ。
何より深い憤怒を伴い、龍王の喉元を駆けていた。
許さない。許せない。許されない。
先に殺しておくべきだった。
ふたりの龍が己の忠義を交わした戦いの中、其処へ唾を吐き棄てたハイエナ。
声も面も態度も━━━━━━━全てが己の敵だと、理解していながら。
そんな者でも根底では主に仕える者だと、欠片でも思っていた己を殺したくなる。

出口の光が見えた。
彼はそのまま、超速で空を駆ける。
巨大エネルギー砲が自らを捉えるよりも。避難民、その護衛が、自らを視認するよりも。
閃光の如き闇が、秋空を闢(ひら)いた。

人の巣がどうなっているかなど、今の彼にとっては些末な問題だった。
"彼"の想いを踏みにじり、自らの想いをも踏み台に、ましてや主の命に背く者を断罪するために。
使命感の中、彼はただ併合の機械となる。

「害虫のような精神……劣等以下の信念……」
「愚物の骨頂め━━━━━手ずから灸を据えてやらねばなッ!!」

音速とも見紛う速度で、彼は王の匂いを嗅ぎ分ける。
あれ程の力の"質"、認識が違う筈もない。その方向を視認すれば、彼は全速で走り抜く。
秋空の中に闇が閃く。全ては、主の御旗の下に。

/ソロールです。
267 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 19:56:07.22 ID:+hXiG4QTo
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:::.   ヽ____  ニ ヽ (     .::::::::::::::;;;;//    ニ ____ノ     .....::::::::::
      ヽ___,  ニ/ ̄――――― ̄ ̄::::::::\ ニ ___ノ +   + ....:::::::::
        ヽニ -‐(        :::::::::::::::::::::::::::::::::≡ __ノ+ ┼ *:::::::::
         ヽ---\__::::::::::::::::::;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ノ_ +  ┼  .::::::::::
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268 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 19:57:01.47 ID:+hXiG4QTo
            ゙'.    '.;`i  i、 ノ  .、″
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               、/ヽヽ‐ヽ、;,,,,,,,,,-.ッ:''`  .,"-、
              ,r"ツぃ丶  ``````   ../  `i、
          ,.イ:、ヽ/ー`-、-ヽヽヽ、−´    .l゙`-、
         _,,l゙-:ヽ,;、、             、、丶  ゙i、,,、
        ,<_ l_ヽ冫`'`-、;,,,、、、、.............,,,,、.-`":    │ `i、
      、、::|、、、ヽ,、、.    ```: : : ```      、.、'`  .|丶、
     .l","ヽ、,"、,"'、ぃ、、,、、、、.、、、.、、、_、.,,.ヽ´    l゙  ゙).._
    ,、':゙l:、、`:ヽ、`:、  : `"```¬――'''"`゙^`     : ..、丶  .l゙ `ヽ
   ,i´.、ヽ".、".、"'ヽヽ;,:、........、           、、...,,,、−‘`   、‐   |゙゙:‐,
  ,.-l,i´.、".`ヽ,,,.".`   `゙゙'"`'-ー"``"``r-ー`'":      _.‐′  丿  ,!
 j".、'ヽ,".、".、"`''`ー、._、、、           、._,、..-‐:'''′   .、,:"  丿
 ゙l,"`"`''ヽヽ"`"`  ```゙'''"ヽ∠、、、、ぃ-`''''": `      、._./`  ._/`
  `'i`ヽヽヽ`''ーi、、、: :                   、.,-‐'`   、/`
   ``ヽン'`"`  : `~``―ヽ::,,,,,,,,,,.....................,,,,.ー'``^    ,、‐'"`
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269 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 19:57:45.28 ID:+hXiG4QTo
              )
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      /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)  、}
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
270 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 20:34:55.33 ID:7ViFeTLho
ぶりっこ女(いじめ)
日時: 2008/07/29 19:23
名前: リラ ◆Pglsx4a/22 (ID: R358uQ3H)

クリックありがとうございます、
小説を書かせていただきます、リラです★
もちろん、女です!
あまり上手くないですが、よろしくお願いします。
暴力、暴言などが出てくるので、
苦手な方は、ご遠慮ください。

それでは、よろしくお願いします。
271 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 20:35:08.40 ID:7ViFeTLho
Re: ぶりっこ女(いじめ) ( No.3 )
日時: 2008/07/30 11:07
名前: リラ (ID: cnS1BmND)

1話目

「行ってきまぁすっ」「行ってきます。」

あたしぃ、加藤華代ってゆうのぉ。
趣味わぶりっ子でぇす!
双子の姉なのぉ。妹わ、静代ってゆうのぉ。
あたしと正反対でぇ、陰気で真面目臭くてぇ、
勉強しか能がないしぃ、顔すっごい不細工なのぉ。
もぅ、加藤家の恥よぉ!

「ねぇ、静たんっ。次のガッコでもぉ、
  あたしモテ姫だろぉね〜っ」

「……」

もぅっ無視しないでよぅ!
あたしと静たん、パパの都合で引っ越したのぉ。
モテ姫ってゆぅのわぁ、モテモテ女の事ぉ。

あ、学校についたみたぁい。

──津浪学園──

「うわぁっおっきーぃっ
  さすが私立だねぇ、静たんっ」

「そうね。」

質素な返事ぃっ。もっとカワイク言えないわけぇ?
あたしとぉ、静たんわ、校長室に行ったぁ。
272 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 20:38:42.26 ID:7ViFeTLho
SM専門サイト公開調教の館

イメージプレイ掲示板

夜に舞う蝶

投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22
2013/08/16 18:01:08 (caQSdY/0)
貴方は闇の世界で有名な若手のエージェント。
依頼次第で護衛から暗殺、情報屋までこなすやり手。

しかし、貴方は最近同業者に仕事を妨害されたり、
横取りされることが増えてきた。

他の同業者に聞くと、どうやら妨害者は、女であり
普段は無害な一般人として生活しているということ。

貴方は、その妨害者の女をおびき出し、自分の仕事の邪魔をしないよう警告するため、偽の依頼を出し、情報屋の溜まり場となっているバーで待ち合わせをすることにした。

やってきたのは、1人の女学生。それは、貴方が昔、
誘拐した貴族の娘だった。

(リラ:18歳。プラチナブロンドのストレートロングに、アイスブルーの瞳。色白で細身だが抑揚のある体つき。貴方に浚われた後、家が没落し、裏組織と繋がりがある政治家の養女になり、自らもエージェントとしての教育を受けた。)
273 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(兵庫県) [sage]:2015/11/12(木) 22:31:37.44 ID:HPK+HaBdo
俺達のスレを潰した愚痴スレの連中が
のうのうとロールしてるなんて許せないよなあ
274 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/12(木) 22:44:44.77 ID:2xxtsS990
愚痴スレ民の中にお前がいたスレの住民は何人いたんだろうなあ
275 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/12(木) 23:04:51.92 ID:gilRO61J0
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_  争  も  _   /, -‐==ミ: : : : _,ィニ-‐……ー-: 、`ヽ、: : : : ヽ、      _   争   _
_  え  っ  _     . .:´: : : : : : : ≠:7: : : : : : : : : : : : :ヽ、 ヽ| : i : : :,     _    え   _
_   : . と   _   /.: : : : -‐: :7´: : /:,ハ : : : :ヽ : : : ゝ-- :\ | : :! : : : ,   _    :   _
_  :      _ /, -‐/.: : : : :i : : /ィ:爪: : :\ :\ : : :\: : :`ト : !: : : :′   _   :    _
             〃  /. : : : : : : |.:イ :ハ:| \: .、\: : xィ¬ト、: :| : : ! : : : : :,        
/          \   /.: :/.: : : : /l : |/Гト、       / |_,ノ0:::ヽ : : :i : : : : :′ /        \
 /  |  |  \    | .:/.:/. : : :i: i : | |ノ0:::ト :::::::::::::   |: :∩::::::ト: : : !: : : : : : :,  / | | \
             ∨i: |: : : : |: :ヽ| |::∩::| ::::::::::::::::  !.::∪::::::| |: : :i : : : : : : ′            ,ィ /〉
               |: |: : i : :', : |  |::∪::| ::::::::::::::::  !: : : : : :||: : i : : : : : : : :,          / レ厶イ
                ヽハ: : :、: :ヽ|  l : : : |:::::  ,  ::::└――┘ ! : : i : : : : : : : ′        /   ⊂ニ、
                い、: :\/   ̄ ̄                 ', : : i : : : : : : : : ,     _, -‐'    ⊂ニ,´
    r 、  _          ヽ: :〈        <  ̄ フ         |: : : ! : : : : : : : :′,.-‐T   _,. -‐'´ ̄
    くヾ; U|           | : \                   /| : : :i : : : : :_, -‐'    |  /
   r―'   ヽ、             | : : : \               イ: : :| : : :i_,. -‐       |/
    `つ _   ̄ ̄Τ`ー―-- L: : : : : `: : . . .  __    .:〔: : :|: : :r┬'              |
n ⊂TT⊃◎`ヽ.    |         ̄ ̄ `ーr-、__ノ      ̄フ /              | n
| | ⊂井⊃   n ∩ _   n ∩ _         L_            / /             | | L_ r 、
し  (⊂ト、)  LUイ⌒)) LUイ⌒))  ⊂ニニニニニニニニ イ ∠〜'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
    ̄      ∪〃    ∪ 〃                                 ∪L二ノ
276 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 00:09:16.92 ID:0Ck2CUipO
廻龍は殺し続けていた。

逃げ惑う民を、勇猛にかかってきた人間を、いきり立つ超人を、そして龍すらをも。
殺して、殺して、そして[ピーーー]───自らが被った返り血の上に返り血を重ね塗りながら、何処へとも言わずに移動しながら。
その行動に目的は無い、ただ[ピーーー]事自体が目的で、それはさながら自然災害のように無秩序で、決まった標的なんて無かった。

「何人、ころしたかな」

束の間の休息の最中、ふと廻龍は辿ってきた屍の道を振り返る。
血の海に広がる死体の山、どれもが恨めしそうに呻きながらこちらを憎々しげに睨んでいる、人も龍も皆同じ、種族を越え心を一つにして自分を恨んでいた。
三人から先を数えるのはやめた。

「次は何を殺そうかな」

鼻歌混じりに歩きながら、廻龍は呟く。子供が明日の遊びに想いを馳せるように。
龍を、超人を[ピーーー]度に、返り血を介して力が染み込んで来ているのに気付きはせず、怪物は殺戮の為の行動を続ける。

各地から届く強い龍の鼓動、遠くで地響きを立てて歩く砦、自分を龍へと変えた龍の行く先。
気になるものは幾つもある、まだまだ龍としての命に飽きはしないようだ。

「アジって言ったっけ」
「ころしにいこうかな、どうしようかな」

/あんまり意味の無さそうなソロール。
277 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) :2015/11/13(金) 01:24:48.10 ID:QAoO/6uH0
     /⌒  ⌒\
   /( ○)  (○)\
  /:::::: ,( ● ●)、 :::: \
  |   ,' _,,.--、,  ',   |  くっさ
  \  l/r,二⌒ユヾ i /
   \ ''''´ ̄ ̄` /
278 :アジ=ダハーカ ◆a2Ni7pcSK7F9 [saga]:2015/11/13(金) 02:16:31.36 ID:tice+KZlO
砦周辺にある広い森林地帯。
一見、深く、一度迷い込めば二度と戻っては来られないように見えるが、実際は全て魔法によって作られた幻想の森。
あまりにも精巧に作られており、例えそれが始祖龍であっても見抜く事は容易ではない。
しかも、結界や隠遁の魔法がかけられており、厳重に守られている。侵入するのはあまりにも至難の業と言わざるを得ない。
偽りの森を抜けた先は、広い荒野になっており、巨大な古城が建立している。
そこがアジ=ダハーカの拠点であった。龍によって滅ぼされた古き国の城を利用している形だ。

「龍王の化石…相変わらず凄いもんだな、ククク…」

龍王の化石を手に入れた。それは厳重に厳重を重ねて地下に保管してある。アジは化石の前に立っていた。
化石を手に入れたという事はすなわち、強力な交渉カードを手に入れたという事である。
"売れる"のだ。人間にも、龍にも。例え一部の些細なデータであろうと、双方にとっては喉から手が出る程に欲しいはず。更に、いざという時はこれを盾にすれば逃げやすくなるという効果もある。
例えばこれを取り引きの材料に使うとしよう。相手は野心のある科学者か、人間側の上層部の者か。
滅亡の危機に瀕しても人類は権力争いを止めない。ならば、これを一部の者に売る事によって対立を煽る事ができるのだ。
後は、勝手に同士討ちして人類は滅亡するだろう。戦わずしても。

そっと化石の額に、撫でるようにして手を当ててみる。
その瞬間、今までとはまったく違う感覚を覚えた。まるでその無限の力が体の中に入ってくるよう。昂ぶり、滾るのを感じた。

「あぁ、最高だ!これが龍王の無限の力か!私はこれを手に入れたのだ!もう今まで創造主ぶってきた開闢龍なんぞに従う必要はねぇ!私はこの時をずっと待っていた!
この力は無限だ!万物を超越した、まさしく神の領域!開闢龍などただのクソ雑魚だ!この力を完全に私のものとした暁には、開闢龍を滅ぼしてやる!もう奴のみみっちい三日天下は終わった!
あぁ、力がみなぎってくる!みなぎってくるぞぉ!私以外の龍の眷属など不要だ!龍王は―――――いや神は、私一人だけで良い!
段々とこの化石の力が私のものになっていく!私が新たな龍王となり、全てを統べる!私が神だ!ほら、皆私を崇めよ讃えよー!!!
ハハハハハハハハハハハハハ!!!ギャハハハハハハハハハハ!!!」

もはや、開闢龍など眼中にはない。勝者はこの私、アジ=ダハーカだと誇るように響く高笑い。
それは、狂気。人であった頃から、生まれ落ちてから抱えてきた純粋なる欲望の具現。龍になっても尚、それは消えない。むしろ、強くなった。
別に正気を失って狂気の中にいるわけじゃない、これが彼女にとっての正気だ。

「………さて、私は交渉しに行くとしますかな。コンタクトに引っかかる奴がどれくらいいるやら…」

そうして彼女はその場を後にする。秘密裏に人間にコンタクトするのだ。
科学者だろうと政府の高官だろうと誰でも良い。野心のある人間が釣れればそれで。

彼女が出る直前、化石の目が妖しく光ったように見えたのは気のせいか、それとも――――――

/ソロールです
279 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) [sage]:2015/11/13(金) 03:18:46.79 ID:WdfcIwdlo

   ̄ヽ、   _ノ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
     `'ー '´
      ○
       O  

          /)' )' )' )          _ヽヽヽヽヽヽ    
         / ノ ノ ノ ノ      ○   ヽ ) | | | |    
         / ノ ノ ノ ノ フ    /ヽ    | ) ` `  |
        / ' ' / /   /:::__\   | ヽ―、 /  
        |  / ノ   /:::::::___\   \_  ヽ
       /   /  /::::::_____\   `、   ヽ   
      /::    /   <:::::::::::::______>    ヽ   `、
.      |::    /   /;;;;;;;;         ヽ、   |::    i    
      |::    |    l:;;;;;   -=・=-  -=・=- l   |::    |  
      |::    |  │;;;;;      ┌─┐   |   |::    |     と 思 う 愚 痴 ス レ 民 で あ っ た
.      |:::::    |  l ;;;; ι   |  │  l  /   ::::|
      |::::::    ヽ  ヽ::;;;   'ノ──ノ_ノ  /   ..;;:ノ
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               `ヽ、::::::: ノ
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             (_(_(_(_(_ノ
280 :緑龍「ヒスイ」 ◆rpJigmhfjQ [sage saga]:2015/11/13(金) 10:44:33.71 ID:Vm212nSUO
旧き龍は、微睡みの中にあった。
静かな充足の夢に漂い、同胞と語らい静かな時を味わう。
すべて失われた世界の夢の中。

判りきっていたことだった。
これが夢であることなど。

水晶の布団の下で、幸か不幸か、旧き龍は
今一度生を受ける機会を得たようであった。
そして、それを与えたのが誰であるかも。

「秘め事を水晶の前で語るとは、まだまだといったところか」
砕けた水晶を固め、払い除け、今の身を検める。
金刺繍と蒼の僧衣は煤け、焼け焦げ、見るに耐えない代物になってしまった。
何よりの変化は、左腕が欠けたこと。
永き時を共にした体の一部。それが欠けたのに、ヒスイには喪失感は一切なかった。
代わりに、自分に課せられた役目を反芻し、己を歴史の前に引きずり出すことへの喜びがあった。

「我が君が、かの龍に都合が悪いとなれば、少し不都合があってもよろしかろう」
旧き龍の謀は、今この時を以て始まる。
ありあわせの水晶を圧し固め、形成した義手は、能力を経由してとはいえ、ほとんど不都合なく動いた。見た目を除いては。

「まずは人に真のことを伝えなくてはなるまい。
 誰にとっての真であるかはともかくとして」

そして、旧き龍は跳んだ。
中立の看板を投げ捨て、旧き主の御為に。

//ソロールでお願いします。そして
281 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/13(金) 17:02:41.44 ID:r+QbYLu70
『砦』外周のスラム街。
外壁から遠ざかれば遠ざかるほど人造物も疎らになっていき、草木が目立ちだす。
稍すれば完全なる原野が広がる外界が開けようかという場所。
粗末な小屋の陰より躍り出、振り向き、微風に白き外套を泳がせる男。
――あまりに唐突な出現。その時点で、必死に逃亡を図っていた女もおそらく足を止めるであろう。

その男は焦茶の髭を生い茂らせた中年の男と見えるが、
炯々と見開かれた双眸、鷲と蛇を象った杖を突いた姿、そして陽炎の如く立ち上る昂然たる雰囲気、
それらを総合して考えてみても、千々と燻る有象無象の貧民の類とはまず思われぬであろう。
降り注ぐ太陽の光さえも彼に付き従う光暈の如く見え、その預言者か聖人じみた超然的な様相を際立たせている。

「女――否、"龍"よ。この先に行って何とするのだ?
牙と爪を失いし獣は冷厳なる自然の摂理によりて食まれるのみ。
なれば――おまえを連れ出した我が兄弟たちと、このわたしの懐に、大人しく帰するがいい。」

言うと、男――ツァラトゥストラは右手の杖を石畳の足元に突く。
高音が鳴り響くと、彼の"兄弟"たち――即ち、リラを連れ出した民兵たちが四方八方の物陰より現れる。
彼らは皆武装してはいるが、武器は誰にも向けられていない。即ち、"今は"攻撃の意思はない。

「我が敵とするのは敬うべき相手のみ。故にわたしはおまえを傷つけようとは欲しない。
今のおまえは――嗚呼、敬いなどではなく、"同情"の対象にしかならぬ。
同情――それはなんと望ましからぬ感情か……だが、それ以外に何の選択肢があろうか!

――さぁ、わたし、ツァラトゥストラはおまえを迎える。
共に帰ろう、我らの家へ。」

ツァラトゥストラは空いた左手を差し伸べた。
『超人』を超えた"超人"の証、"刻印"の赤いラインの目立つ、左手を。
ただ、その相も変わらず超然的な表情には聊かの悪意も浮かばず。
善も悪も超越したような、ただ自らの運命を意志として愉しむ"超人"の表情だけを浮かべて。
そんな凡百の世人とはおよそ似つかわしくない姿がリラの警戒心を解くか、或いはまた別の警戒心を生むか。

//リラさん待ちです
282 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/13(金) 17:35:19.30 ID:S8MwWC3u0
>>281

「は…っはぁ……、」

一体どれだけ歩いただろうか。
防護壁も履物もない素足を既に泥と血で汚し、滲んだ汗に張り付く髪を整える間もなくリラは『外』を目指し歩き続けていた。
例え今のリラに飛行する術を持たずとも移動している限り辿り着かないなんてことはなく。次第に近付く『外』の気配に希望を持ち始めた、その矢先のこと。

「……っ!」

その人物が目の前に現れた途端、薄紅色の瞳が大きく見開かれる。
一歩後退り周囲を見渡せば、瞬く間にその場にいる人間の量は増えていく。囲まれたということは嫌でも理解できた。
なんということだろうか、あと少しで出られるのに。あと、少しなのに。

「……か、帰るため。主様の…元へ。ヒトに捕まったままじゃ、わたしに価値は、ないから。」

再び舞い戻ってきた絶望と恐怖に身を蝕まれつつ、リラはどうにかその場に踏みとどまり相手の問いに答える。
仮に背を向けて逃げたとしても、武装している人間達に総攻撃をくらうのは目に見えていたから。
なんでそんな当たり前のことを聞いてくるんだろうと、少しだけ訝しげに眉をよせた。

「貴方が何を考えているのかは分かりません。だけど、わたしの帰る場所は―――ひとつだけ。」

「貴方の家なんかでは、ない」

そう、怯えつつもリラは相手の手を取ることを拒否する。
交渉決裂といったところが相手の反応は、果たして。

/ではよろしくお願いしますー
283 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/13(金) 18:10:51.96 ID:r+QbYLu70
>>282
「――――」

返すリラの言葉を黙して聴いていた。
何処までも運命に従容なるこのツァラトゥストラは。
自ら相手を否定することはなく、一言一言を脳裡に烙印する。
そして――続いて、彼の口が開かれた。

「なればその"主"が死したとき、おまえは如何にするのだ?
寄る辺なき根無し草となりて絶望の中で自らも枯れ果てるか?

――かつて人間もおまえたちと同じく、"神"なる存在を主と崇めていた。
だがその神が約束したるはずの救済の時は一向に来ない。
それどころか世界は混乱に満ち、その中で欲を満たさんと人々の利己心が猖獗を極めた。
そして、弱き者は絶望という死に追いやられゆく――それは全て神が死んだからだ!

頼るべき主を失った奴隷は、自らが自分自身の主人となりて、自ら強く生きてゆくしかない。
おまえの"主"もいずれは死するだろう――信仰は必ず裏切られる、それが世の定めなのだから。
そのとき、おまえは一人で生きてゆけるのか?

――わたしはおまえに、自ら生きていける者の教え――超人の教えを授ける。
その後にはおまえはわたしを捨てるがよかろう。逞しく育った鳥が親鳥の下より羽ばたくように。

ゆえに今は――わたしの下で"超人"の道を学ぶのだ。」

その反論は自らの持論ではなく、世界に内在する冷酷なる宿痾を代弁しているに等しい。
まるで運命そのものがツァラトゥストラと一体化して語りかけるように。
差し出した左手はまだ戻さず、リラの反応を待つ。
284 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/13(金) 18:37:20.42 ID:S8MwWC3u0
>>283

「それ、は」

一瞬、リラの瞳が得難い感情に揺れた。
男の言葉に答えることはできず、言い淀んだまま静止する

自分達、眷属に課された使命の中に『古代の龍の化石を探せ』というものがあった。
人間から龍へと進化した己とは違う、純粋な龍。その力が人類を滅ぼすものであっても所詮は生物。
確かに相手の言う通り、いつか、遠いいつかには朽ち果ててしまうかもしれない。
仮にそうなってしまったとしたら。恐らくリラは生きてはいけないだろう。これは、他の龍の眷属にも言えることかもしれないが。

「………」

そこまでは、分かる。ただ問題はその後の言葉だ。
人間の一人が龍であるリラを捕らえるでもなく、殺すでもなく。あろうことか救いの手を差し伸べようとしている。
それはリラにとっても未知数であり不可解な状況。どうするべきか、どうしたらいいのか、見当がつくはずもない。
暫しの沈黙のあと、瞼を閉じる。一回、息を吐けばやがて覚悟を決めたように口を開いた。

「……理由は、それだけですか」
「わたしを、龍を、助けることなんて、『そちら』の長から許されるなんてことはない筈、」
「それは、人間への裏切りではないのですか。貴方は、本当にそれだけのために何をしているのか…分かっているのですか……?」

紡がれた言葉は常日頃の彼女と比べれば、きちんと筋の通っている内容だっただろう。
男の左手を見据えながらそんな問いをぶつける。すぐに手をとるなんてことはできない。その行為は大きな転機になりかねないから。
龍のリラにとっても、あるいは人間の彼にとっても。
285 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/13(金) 19:01:20.41 ID:r+QbYLu70
>>284
リラの決然とした様子と言葉に、ツァラトゥストラは遂に左手を重力に任せ下に向ける。
既に言葉による説得を諦めたという証。

「あくまでもわたしの下に来ることを拒む、か。
わたしは元より主人なき者。故に裏切るべき相手すら持たぬ。
わたしは"人"に非ず――"超人"なり。
故にわたしは自由に動く。なれば――」

言うと、ツァラトゥストラは右手の杖を掲げる。
その瞬間、リラは自らを真下へと引っ張ってゆく強大な力を感じるだろう。
元より地球には重力が存在するが、ツァラトゥストラの持つ"超人の杖"の効果――それは、自然現象の操作。
その力により通常よりも遥かに強い重力を対象にかけ、自由を奪わんとするのである。

「――怪我はさせぬ。元よりおまえを傷つけるつもりはない。
半ば捕らえるような形で、おまえは今は反感を覚えるであろうが……――」

力を使っているとはいえ、殺傷力を持つような類の力ではない。
それでも強力なその力は、弱体化したリラの動きを奪うには十分であろう。

//次のリラさんのレスでフェードアウト、ですかね
286 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:17:38.99 ID:b2XTCkJdo
強引に甘く…

投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 17:23:42 (OtrNPz1m)
西大陸の商業大国に生まれたリラは
王位継承権を持つ貴族の三女。

ある日、父から告げられたのは
顔も知らない婚約者である貴方の存在。

そして、準備された屋敷で
貴方と一週間同居するというもの。

勿論、リラは反発するが、
同居しても理解し合えなければ婚約は解消という
条件付きで同居を受け入れる。

【リラ(18)/157/47/B82(D)W58H82/プラチナブロンドのセミロング、青灰色の瞳、色白/基本的には真面目だがワガママで甘え上手。結婚している上の2人の姉と兄2人とは歳が離れているため可愛がられてきた。】

【頑なに拒むリラに貴方が長年募らせてきた思いを
 ぶつけるように最初は強引に抱いて下さい。
 そこから徐々に甘く進めて行けたらと考えています】
287 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:19:07.03 ID:b2XTCkJdo
2 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 19:15:49 (WHtvcbuc)
まだいますか?
よかったらお相手してください。



3 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 19:18:45 (OtrNPz1m)
まだいますよ。

お相手よろしくお願いします。



4 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 19:38:27 (WHtvcbuc)
遅くなってすみません。
よろしくお願いします。
こんな感じの始まりはいかがでしょうか?

メイドも十分に用意された屋敷。
普段の生活には不自由は無い。
初日に到着した時に婚約者であるアルベルトが出迎えにも来なかった事は今でも腹立たしいが。

初めて婚約者であるアルベルトと会ったのはその日の夕食。
なんとか時間をつくっただの、容姿や服装を褒めていたが覚えていない。
なぜなら、今、この瞬間に同じ部屋に薄い服装で同じベッドで寝るという状況になってしまっているのだから。
会った時の事などすべて頭から飛んでしまっていた。

「いいよな。リラ。」

確認ではなかった。
強引に男の力で押し倒され、あまつさえ、唇さえ奪われる。
舌を噛もうと挑んでも強引にこじ開けられ、薄いネグリジェはめくり上げられてしまう。
288 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:19:39.96 ID:b2XTCkJdo
5 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 19:50:13 (OtrNPz1m)
あっという間に同居の初日が過ぎていった。

メイドになすがままに夕食後湯浴みをする。
甘酸っぱい果実の香りがする浴槽に
身体を沈められ同じ香りのボディーソープと
シャンプーで、身体を清められた。

湯浴みをすませた後は
指先から丁寧にボディクリームを塗り込まれ
爪の色を淡い桜色に染められた。

薄手のネグリジェ姿。
今まで見たことのない自分が鏡に映っていた。

戸惑ったまま寝室へ通され、
アルベルトと同じベッドに入る。

何もないと思っていたのに、アルベルトは
抵抗する自分をあざ笑うように唇を奪い
ネグリジェに隠された裸体を暴こうとする。

「なんで?訳がわからないっ。
 初めてあったのにこんなの…いやよ…」

瞳いっぱいに涙を溜めて、
小さく拒否の言葉を口にした。
289 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:20:08.36 ID:b2XTCkJdo
6 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 19:57:17 (WHtvcbuc)
着飾ったネグリジェを引き裂くように左右に振り払うアルベルト。
同時に押し倒してベッドのマットと同時に上下にバウンドしてしまう。
涙など見えず、拒否の言葉など聞こえないかのように。

「ああ、ようやく。やっと、だよ、リラ。」

不意に名前を呼ばれて一瞬だけ離された唇が再び塞がれてしまう。
舌がリラの歯と歯の間に入り込み、舐め回すかのように伸びてくるのと同じように
纏っていたネグリジェは引き裂かれ、指がリラの女の子に触れてくる。
290 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:20:44.82 ID:b2XTCkJdo
7 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 20:06:08 (OtrNPz1m)
アルベルトに自分の声は届かないのか。
肌を暴かれ、身体の自由を奪われる。

抵抗しようと手に力を入れても所詮は
男と女。力の差は歴然で適うことはなかった。

ただ自分の名前を熱っぽく呼ぶアルベルトの
言葉に疑問を感じる。

ようやく?やっと?出会ったことがないのに
何故そんなことを言うのか
混乱したまま口内を暴かれ、
ネグリジェを引き裂かれるとアルベルトの
手の動きに身体を強ばらせた。
291 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:21:14.80 ID:b2XTCkJdo
8 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 20:14:40 (WHtvcbuc)
口の中を舌で犯されていくリラ。
舌を絡ませ噛もうと試みても巧みに避けてくる。
それ以上に噛む、などという悠長なことを言っていられないほどの陵辱を受けてしまうのだから。

びり、びりり。

ネグリジェが左右に引き裂かれる。
それはキスの前だっただろうか、後だっただろうか。
それすらも今となっては思い出せない。
ただ、キスの最中、いや、「口を犯されている」最中に「指でも犯された」のだ

「本当に初めてかどうか、試させてもらうぞ」

その言葉だけが耳に残っている。
指が無造作にショーツの中に潜り込み弄り、執拗に撫で回してくる。
強ばる身体など無視するかのように濡れてもいないその場所に入り込んでくる。
わずかな痛みを伴いながらも抗えずにいると、

「ふむ。」

そう一言言うと、指は離れていく。

ほっとしたのも一瞬。
その後は指とは比べ物にならないものが押し付けられてしまうのだから。
292 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:21:44.16 ID:b2XTCkJdo
9 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 20:24:57 (OtrNPz1m)
抵抗も許されず暴かれるままに
晒されていく身体。

無遠慮に身体を撫で回す手の動きは
ただただ恐怖と嫌悪しか生まない。

濡れていない自分自身ですら
弄らない其処に指先を埋め込まれると
小さな悲鳴を上げる。

引き裂かれるような痛みを覚え
身体を恐怖で震わせる。

「こんなことをしても…
 私は貴方の妻になんてならない」

震える声でそう言葉を紡ぐのが精一杯だった。

指先が離れた後、熱く硬い昂ぶった塊を
肌で感じて、逃げようとしたが、
身体に力が入らず、空を切った。
293 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:22:17.25 ID:b2XTCkJdo
10 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 20:40:51 (WHtvcbuc)
「妻、そうか、リラは妻になりたいのか?俺は我のモノになるのであれば何であろうとこだわらない」

呟くような、それでいて芯のある低い声。
ともすれば聞き逃してしまいそうな声のはずが、リラの耳朶を打ちのめす。
それが恐怖と嫌悪を増長する事になるのだが、アルベルトには分からない。

乾いているリラのその割れ目に指が潜り込む。
痛みしか無いその行為に涙すら無視されて嫌悪感が増していくその中。

ふっと指が離れる。

アルベルトが離した指にねっとりとしたゲル状の液体を指に塗り込み、その指をリラの敏感な場所へと再び触れてくる。

先ほどとはうって変わって痛みは無い。
嫌悪感は変わらないが。
指が入ってくる感触だけがはっきりと分かる。
だが、途中で指が入れない場所に当たる。
それ以上はリラが身体で拒絶しているかのように。

「入れるぞ」

そう一言だけ言ったアルベルトは同じようにゲル状の液体を塗り込めた太いそれをゆっくりとリラに当ててくる。

「妻、そうか、リラは妻になりたいのか?我は俺のモノになるのであれば何であろうとこだわらない。我の妻になりたいか?妻とはなんだ?」

その言葉を思い出す。
初めて男を受け入れたその瞬間に言われた言葉を。
男とはアルベルトであると認識したその瞬間を。

「リラ、我の傍に居ろ。我が死するそのとき、その瞬間まで。先に死ぬ事は許さん。」

リラは男の精液を初めて受け入れる事になる。
294 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:22:49.90 ID:b2XTCkJdo
11 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 20:54:54 (OtrNPz1m)
「だって貴方は親同士が決めた婚約者だと…」

婚約者であるということは
妻になる以外に何があるのか。

妾?娼婦?

混乱した頭のまま身体に激痛が走る。

低いアルベルトの声が身体の芯を揺さぶる。
こんな時でなければずっと聞いていたい声だった。
けれど、今は恐怖しか生まない。

指が離れゲルを塗られると痛みは引いた。
けれども、無理矢理暴かれるその行為には
嫌悪感しか抱けなかった。

イヤだと小さな声で何度も繰り返し
涙を流してもアルベルトには届かない。

指が離れ、代わりに太い楔が身体を貫いた。

身体が引き裂かれるような激痛を覚えながら
アルベルトの言葉を聞いた。
涙を流しながら恐怖と嫌悪とともに男を受け入れ
呪詛のようなその言葉に囚われはじめる。

「いや…こんなの…殺して…痛いの…
 貴方の言葉になんて従わないわ…だから、殺して…」

痛みと僅かな快楽に身体を支配されながら
こんな思いをするならいっそ此処で散りたいと願った。
295 :リラ ◆Pglsx4a/22 [sage saga]:2015/11/13(金) 19:22:58.35 ID:S8MwWC3u0
>>285

「……っ!」

ついに相手が動く――――。
それに気付けばリラも右手を横に構え、何もない空中から武具であるハープを召喚する。
応戦しようとしたその刹那、リラの視界が狭まり、地面がせり上がる。
――否、地面がせり上がったのではない。リラの身体が膝から崩れ落ちたのだった。

「な……!?く……っっ」

それは体力の限界によるものではなく、外部的な干渉を受けてのものであった。
身動きも満足にとれずに、呻き声をあげたリラは地面に這いつくばった状態のまま男の言葉を聞くことしかできない。
龍の眷属にも匹敵しうるその力に驚愕の表情を浮かべると共に、一瞬だけ弱気な表情ばかりの彼女にしては珍しく敵意の込もった眼差しを相手へと向ける。

(どうしていつも……わたしは……)

自分の不甲斐なさと敬愛すべき主への謝罪ばかりが頭の中を駆け巡る。
だがそんな想いも憔悴した身体と重力によって次第に意識と共に消えてゆき。
最終的に残ったのは、再び意識を失った龍とその手に握られないまま地面に転げ落ちた小さな弦楽器のみだった。

/ではリラはこれにてフェードアウトということで…!気絶させておきましたのであとはご自由にどうぞー
/それでは少しの間でしたが絡みありがとうございます&お疲れさまでした!
296 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:23:50.71 ID:b2XTCkJdo
12 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 21:10:59 (WHtvcbuc)
リラの中心を突き上げながらアルベルトは言う。
「従う、だと?貴様は妻になりたいのではないのか?」
嫌だと繰り返し言葉にしながらも嫌悪感しか抱けないそのモノがつらぬいてきても
「ころして?しねば楽になるのか?貴様を思う者達をしぬ事であがなうのが貴様の正義なのだな?」
痛みしか無いその中で責め立てるアルベルト。
答えなど求めていないのだろう。
答えられないとばかにしているのかもしれない。
どくん、どくんっとリラの中で放出する。
その後も逃げようとするリラを肩から抱いてベッドに引き寄せる。
まるで、リラがいなくなる事を恐れているかのように、眠っていたように見えてもすぐに引き寄せられてしまう。
リラが諦めて眠ってしまうまでその攻防は続いた。

13 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 21:11:54 (WHtvcbuc)
追記です。

【実際は、アルベルトが童貞だったためにリラの気持ちよさに耐えられなかったのだが、それは男の子の秘密。笑
うーん、どこでアルベルトを惚れさせましょうか。無理矢理なところまではなんとかしましたが、後の案があればお願いします】
297 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:24:23.78 ID:b2XTCkJdo
14 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 21:36:09 (OtrNPz1m)
引き裂かれるような痛みに犯されながら
貫かれることで生まれる理解できない感覚に
身体を支配されていく。


嫌悪感しかないはずなのに身体にぴたりとはまる
ピースのように満たされる感覚に
不意に甘い声を漏らしてしまった。

けれどそれを悟られないよう涙で濡れた瞳で
アルベルトを睨み付け責め立ててくる
その問いかけには答えず
この時間が過ぎ去るのを耐えようとした。

けれど、体内に白濁の熱が放出された瞬間、
目を見開いて小さな悲鳴を上げた。

「やぁ…熱いの…やだ…熱い、熱いの…」

熱に浮かされたように自分自身を守るように
背中を丸めて、アルベルトの腕の中で意識を失った。
298 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:25:04.01 ID:b2XTCkJdo
15 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 21:38:58 (OtrNPz1m)
追記の件、了解しました。

【そうですね。まずは、
 自分の思いを理解してもらうまでリラを抱く
 というのもありかな、と。
 或いは、態度が一変して紳士になるとか。
 不器用なところを見せるとか良いかもしれないですね。】
299 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:25:58.44 ID:b2XTCkJdo
16 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 21:42:11 (WHtvcbuc)
リラが目覚めたのはアルベルトと同じベッド。
いや、アルベルトの腕の中だった。


眠れなかったようには見えない。
目の下にクマはないからだ。
むしろスッキリした表情に見える。
そこまで考えたところで昨日の行為を思い出してしまう。


「よく眠れたかな、姫」

わざとらしく話しかけてくるアルベルト。
逃げようと、隠れようと、隠そうと、恥ずかしさを秘めようとしても、
ぐいっと引き寄せてくるアルベルト。

「リラ、我と一緒に居てくれないか?」

そう言うと、唇を重ねてくる。


17 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 21:45:50 (WHtvcbuc)
【おっとっと、先走りしてしまったかもしれません。原則紳士なのですがリラがらみだと感情的になる、不器用な表現という感じで進めてもいいでしょうか。NGだったり前後がつながらなかったりするところは無視する形で汗汗】
300 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:26:49.09 ID:b2XTCkJdo
18 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 21:59:15 (OtrNPz1m)
心地良い人肌の温度に包まれて朝を迎えた。

目を開けると腕と引き裂かれたネグリジェが
視界に入ってきて振り向けば昨夜自分を暴いた彼が
寝姿を見つめていた。

すっきりした感覚と気怠い感覚の双方に
囚われながら、一糸纏わない肌に
シーツをたぐり寄せる。

よく眠れたかという問いかけには
怯えたような視線を向けながら小さくうなずく。

引き寄せられ紡がれた言葉に
戸惑いの色を見せながら唇を重ねる。

何故、私なんだろう?そんなことを思いながら
静かにその唇を受け止めた。


19 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 22:02:34 (OtrNPz1m)
【リラ絡みだと感情的になっちゃう
 不器用な人OKです。
 話の前後はお互い様なので気になさらず。】
301 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:27:46.91 ID:b2XTCkJdo
20 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 22:08:41 (WHtvcbuc)
「不思議そうな顔をしているな。
何故私なんだろうというような。
知りたいか?」

すこし意地悪な子供っぽい表情を見せるアルベルト。
だが、怖がっているリラからすれば恐ろしい悪魔にも見える。
昨日の記憶すら鮮明に残っている中でそんな事を言われてもと思ってしまう。

「会った事を覚えていないのは我も辛いな。いや、あの時の事はリラにとって無かった事に...」

ぼそっと呟くアルベルト。
切なそうにリラとは違うところを見ながら。

【なんて伏線を張ってみましたが、どうでしょうか。NGなら変えます。】


21 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 22:12:23 (WHtvcbuc)
ありがとうです。
今回もネタ振りだけで終わってしまいました。
甘々展開をとても×300くらい思っているのですが
話の流れ的にすぐには無理ですかね...悲
リラさんと甘々にエッチできる時を楽しみにしています!

>【リラ絡みだと感情的になっちゃう
> 不器用な人OKです。
> 話の前後はお互い様なので気になさらず。】
302 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:28:22.30 ID:b2XTCkJdo
22 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 22:17:21 (OtrNPz1m)
アルベルトの言葉にどうして分かったの?と
言いたげな表情を浮かべながら
自分の疑問に答えてくれるならばと
恐怖心を押さえつつ頷いてみせる。

「会ったこと…あるの?」

基本的にリラの家は女に生まれると
外に出して貰える機会が少ない。
学業においても自宅学習だし、
交流があったとしても貴族の茶会程度。

ようやく外に出れるようになったのは
社交界の場くらいだろう。

どうしても思い出せず恐怖心より好奇心を
優先させて素直に問いかける。

【伏線設定OKですよ。】
303 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:28:55.04 ID:b2XTCkJdo
23 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 22:33:26 (WHtvcbuc)
フッと、ともすればバカにしたようにも取れる様な表情をするアルベルト。
ふと、リラはその表情が分かってもらえない諦めを含んだ意味を持つ事に気付いてしまう。
「ああ、ないさ。」
嘘だ。だが、自分が覚えていない。それを覆す事ができない。
だが、会った事が、「ない」と言うのは、「ああ、ないさ」という言葉が嘘だと分かってしまう。
すべての記憶を総動員してリラはアルベルトの記憶を走査するが、それでもなお分からなかった。

「夕方のカラスは悲しげに啼く」

その言葉で、ある舞踏会でのシーンを思い出す。

疲れていたリラはベランダに一人で出ていた。
そこへ小さい子供がやってきて、甘えるようにリラにすり寄ってくる。
大人の執事がすぐにやってきてその子を連れて行くのだが、泣いてしまって離れない。

リラは夕闇に解けていくカラスを指差し、
「ほら、黒いカラスも帰る時間だよ。帰りなさい。」
そう諭すとようやく泣き止み執事とともに帰っていく。

それを見ていたある貴族が、言った言葉は

「私の子供を何処へ連れ去った。
夕方のカラスは悲しげに啼く」

だった。
304 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:29:43.37 ID:b2XTCkJdo
24 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 22:44:14 (OtrNPz1m)
アルベルトの言葉はYESともNOとも
取りづらい答えだった。

記憶の糸をたどるけれど
どうしても思い出せない。

けれど、不意にアルベルトが発した言葉に、
驚いたように顔を上げた。

退屈で笑顔を作るのも疲れて、
一人ベランダに逃げ出した舞踏会。

ぐずる子供をあやしながら、
貴族の言葉を聞いたのを思い出す。

でも、その言葉を発したのは彼じゃない。

言葉は交わしたかもしれないけれど
あの時は覚える気なんて無かった。

困惑した表情でアルベルトを見つめた。
305 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:30:08.57 ID:b2XTCkJdo
25 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 22:54:52 (WHtvcbuc)
「すこしは思い出したかな?そのぐずった子供が我だよ、リラ」

ニヤっとした表情は一瞬子供っぽくもしてやったりといった表情を含んでいた。

「我はリラよりも年下なのだよ。覚えていないのは当然だ。」

少し悲しげにリラを見つめてくるアルベルト。

「あの母の言葉に耳を傾けてくれたのは、リラ、そなただけだった。いまも、その言葉に応えてくれたのは、リラ、そなただけだったのだ。」

子供のように嗚咽するアルベルト。まるでリラにそれを見られたくないかのように部屋の隅に逃げるように移動しながらも。
306 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:30:34.69 ID:b2XTCkJdo
26 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 23:04:42 (OtrNPz1m)
「う、そ…じゃあ…あなた今何歳なの?」

自分より年上だと思いこんでいた。
普段は落ち着いていて、自分より力強くて
だからこそ、年下だとは思わなかった。

アルベルトの言葉に耳を傾けながら
嗚咽し、隅へと逃げようとするアルベルトの
服の袖を掴みながら困ったように微笑む。

「酷い人。泣きたいのは私の方なのに…
 どうしてあなたが泣くの?」

無理矢理身体を暴かれ、
恐怖心を植え付けられながら
初めての経験を迎えた。

今はその恐怖心は遠のいているけれど
身体に残った鈍い痛みがまだ昨夜のことを
思い出させようとする。

アルベルトの手をそっと引いて
見つめながら首を傾げて見せた。
307 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:31:19.53 ID:b2XTCkJdo
27 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 23:20:04 (WHtvcbuc)
手を引いてくれるリラに顔を上げて
掲げて見せてくれた表情に無理をして笑ってみせるアルベルト。
だが、無理をしつつもその中には恐怖も怯えもなく、ただ自分の中身を見せるかのように涙を見せる表情だった。
「我は皇帝なり」
そう言ったとたん、撥ね除けられてしまうリラ。
いや、アルベルトは撥ね除けてはいない。
リラが怖じ気づいて後ずさってしまった事に気付くのは数秒後だった。
さっきまでの泣いていた子供とはまるで違う獣のような妖気。
そう表現する事は不遜なのであろうが、そうとしか思えないほど気持ちの悪い妖気を放っていた。

「我は皇帝なり。リラ、大義であった。もう休むが良い。」

突き放すかのように踵を返すアルベルト。
308 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:32:08.25 ID:b2XTCkJdo
28 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 23:32:01 (OtrNPz1m)
アルベルトの表情に胸を締め付けられる。

この人も不安なのだ。そう思ったのは一瞬。

次の瞬間には撥ね除けられ、
思わず驚いてしまい、表情を歪めた。

壮絶な妖気に怯えながらアルベルトの言葉に
小さく頷いて、踵を返すその姿を
視線だけで見送った。

その姿が見えなくなるとメイドを呼ぶ
ベルを鳴らして、身支度をさせる。

疲れた身体を癒すためにいつも以上に
湯浴みに時間をかけながら
残りの時間をどう過ごすか考える。

今の状況ではうまくやっていく自信なんて
何処にもなくてやはり婚約は解消だな、
そう一人で結論を出そうとする。
309 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:32:41.15 ID:b2XTCkJdo
29 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/12 23:45:24 (WHtvcbuc)
次に会えたのは実に一週間後。
それまでにあった事と言えば嫁いだ国での作法、言葉、知識の練習。
何処を取ってもうまくやっていく自身などつくはずが無い。
結論は決まったと一人で出してしまいそうになるその日、リラの私室に入ってくる者がいた。

「いるか、リラ。」

アルベルトだった。

「ちょっとこい。すぐ来い。いますぐだ」

無理矢理に手首を掴んで引きずるようにベランダに連れて行く。
何事かとアルベルトを睨むリラに対して、アルベルトは何事も無かったかのように

「アレを見ろ。あれは、なんだ?」

そこには、雨上がりの美しい虹がかかっていた。
リラの国では珍しくないがここ、アルベルトが治める国では滅多に見る事はできない。
めったに見る事ができない事ということは良くないことが起こる兆しと捉える風潮がある。
アルベルトも占いなど信じるたちではないが自分が分からない事に不安になっているようであった。
310 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:33:08.45 ID:b2XTCkJdo
30 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/12 23:53:24 (OtrNPz1m)
全てが限界だった。
母国の同じ貴族に嫁ぐなら
きっとこんな苦労はしなかった。

知らない文化。知らない言語。
形になる程度に身につけることはできても
そこに満足感はなかった。

やっぱり無理だったのだ。
そう思いながら荷物を片付けて、
出て行く準備を進める。

着替えも済ませたその時、強引にアルベルトに
ベランダへと連れ出される。

雨上がりの虹。母国でみるそれとは違って見えて
けれども、それ知らないアルベルトに素直に教える。
最後だと自分自身に言い聞かせて。

「あぁ…あれは虹ですね。
 私の国では良いことの前触れとされています。」

そういって、初めて穏やかに微笑んでみせる。
311 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:33:37.90 ID:b2XTCkJdo
31 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 00:13:22 (zDVtbmtr)
「ニジ?良い事の前触れ、だと?吉兆だというのか?あれがか?今まで現れた事が無いんだぞ?あんな竜のような空に色が、本当に?」

キレイである事は認めているが今までの知識でほとんど現象のない月食や日食は不吉なものを教わってきた現れだろう。
穏やかに微笑むリラをじっと見つめ、最初こそ真意を探るかのようにしていたが。

ため息のような深い吐息とともに微笑むアルベルト。

「止めた。リラがそう言うなら、我も信じるぞ。」

虹を二人で見ながらアルベルトはリラの手を握ってくる。
少し怯えるような、少し無理をして頑張っているような。

「リラを我の妃とする。支度せい」

その言葉は向こう一週間の婚姻パーティの始まりであった。
312 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:34:06.50 ID:b2XTCkJdo
32 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22
レス削除
2014/07/13 00:26:35 (5.zcbTgl)
「今日は一本ですが、二本出る日もあります。」

虹を眺めながら母国への思いを強める。

アルベルトに手を取られたまま虹を見つめた。
震えているアルベルトの手を握り返すことができず
そのまま2人並んで立っていると
突然アルベルトが言い出した言葉に
驚きの表情を浮かべた。

「嫌よ。合わなければ婚約は解消。
 その条件だったはず。なのに、何故!?」

そんなリラの拒絶の言葉は聞き入れられず
強引に婚姻の手続きが進められていった。
313 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:34:31.81 ID:b2XTCkJdo
33 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 00:34:51 (zDVtbmtr)
宴が続いた一週間後。
さすがにリラだけでなくアルベルトもヘトヘトになってしまい、同じ部屋で休んでいてもほとんど愚痴すら言う気力は残っていなかった。
形のうえ、同じ部屋で寝ているのだが、以前のようにお互いの身体を触れる事は無く、むしろ公務で疲れ果てていた。

「すまん。我が口走ったばっかりに。リラは我の事は嫌いだったのだな。」

リラの拒否の言葉を受け止めようとするが一度口にしてしまった流れで止められない状況を憂うアルベルト。

「もう少し落ち着いたら、我が汝の祖国への密偵を捜す事にしよう。もう少し我慢してくれんか?」
314 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:35:08.90 ID:b2XTCkJdo
34 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 00:45:42 (5.zcbTgl)
両親や王族は今回の婚姻を喜んでくれたが
兄姉達は、リラの性格を知ってか、
宴の間気を使ってくれた。

それが幾分か助けになりながら、
アルベルトと共に過ごす部屋でも
自分を見失うことなく過ごすことができた。

宴が終わり、家族も戻ってしまえば、
静かに部屋に閉じこもってしまう。

アルベルトの謝罪の言葉に溜息を漏らして、
乾いた笑みをこぼす。

「今更破談だと言ったところで
 双方デメリットしか生まれないでしょう。
 貴方が先走ってしまう方だとは
 なんとなく感じておりましたが…
 こればかりは仕方ないです。
 謝られると惨めなので私のことは
 しばらく放っておいて下さい…」

そう静かな声で言葉を紡ぐと
アルベルトを拒むように背中を向けた。
315 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:35:31.67 ID:b2XTCkJdo
35 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 00:52:57 (zDVtbmtr)
二人きりで拒むように背ける背を向けられ、何かが弾けてしまうアルベルト。
初日のような衝動的な思いがアルベルトを覆い尽くす。
背中を向けるリラに対し、襲いかかるかのようにのしかかってしまう。
まるで四つん這いのような状態になる二人。
それでもなお、アルベルトは止めようせず、滾る男をリラに当てこすってくるほどに興奮していた。
316 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:36:02.76 ID:b2XTCkJdo
36 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 00:58:25 (5.zcbTgl)
「っ…何をしているのですか!?
 放っておいて下さいと言ったでしょう!
 あの時のような辱めを受けるのは
 絶対にイヤよ…来ないで…触れないで…」

四つん這いで覆い被さられ、
臀部に男の象徴を擦り付けられると
身体を強ばらせながらも
拒絶の言葉を口にする。

あんな怖い想いはもういや。
そう言葉にすれば、アルベルトの下から
逃げ出そうとする。
317 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:36:30.69 ID:b2XTCkJdo
37 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 01:02:50 (zDVtbmtr)
「申し訳ない」
そう言うと部屋を出て行った。
318 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:36:50.44 ID:b2XTCkJdo
38 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 01:09:26 (5.zcbTgl)
また無理矢理身体を暴かれると思ったのに
今回は素直に止めてくれた。

突然の変化に戸惑いながら、
ベッドに寝転びそのまま眠った。

翌朝、目を覚ますと、バルコニーへ出て
ぼんやりと外の庭を眺めた。
319 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:37:12.09 ID:b2XTCkJdo
39 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 01:13:30 (zDVtbmtr)
「おはよう。昨日はすまなかった。謝って許されるとは思っていないが、謝るくらいは許してくれ。」
頭を下げてくるアルベルト。
その手にはブレックファーストのスクランブルエッグがあった。

「一緒に食べないか?」
320 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:37:44.05 ID:b2XTCkJdo
40 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 01:22:47 (5.zcbTgl)
不意に声をかけられて振り返る。

其処にはブレックファーストのプレートを持った
アルベルトの姿があった。

そういえば、何も食べていなかったことに気付けば
謝るアルベルトに微笑みかける。

「二度とあんな怖いことしないって約束してくれるなら
 ご一緒いたします。」

飲み物は紅茶でなんて注文も付けながら
バルコニーから室内へと戻ってくる。
321 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:38:06.96 ID:b2XTCkJdo
41 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 01:26:46 (zDVtbmtr)
「子供だったと反省しています」
昨日までの尊大な言葉とは違いリラに敬意を払っている事に付き人達も驚いている。
「紅茶の銘柄は何がお好きですか?すぐに用意させますよ?」
わざと敬語のままニヤリとしてくるアルベルト。
322 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:38:32.28 ID:b2XTCkJdo
42 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 01:37:41 (5.zcbTgl)
突然の言葉遣いの変化にリラも驚きを隠せず
本当にアルベルトなのだろうかとマジマジと見つめる。

「アッサムが良いわ…お願いできる?」

ニヤリとするアルベルトの表情に気付くと
何を企んでいるのだろうなんて思いつつ
ソファへと腰を下ろした。
323 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:38:58.85 ID:b2XTCkJdo
43 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 01:45:04 (zDVtbmtr)
「もちろん。我はダージリンだ。今後、覚えておくように。」
メイドと執事の両方に視線を送りながら、訝しげなリラの視線にもウィンクしてくる。
「まぁ、スクランブルエッグだけじゃ、物足りないだろうし、サラダとウィンナーならどっちを追加したい?」
付き人達がいなくなると少しざっくばらんに聞いてくる。
「我は育ち盛りだし、ウィンナーかな。ん?なんだ?そんなに見られると意外と照れるな。」
すぐに付き人達が紅茶の用意をし始める。。。
324 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:39:20.55 ID:b2XTCkJdo
44 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 01:49:16 (5.zcbTgl)
「ミルクティーにしてもらえると
 もっと嬉しいかも…」

ほんの少しだけワガママを口にしながら
付き人がいなくなると気さくに話しかけてくる
アルベルトに戸惑いを隠せない。

「サラダが良いわ…」

問いかけには素直に答えつつ
何か企みがあるんじゃないかと
アルベルトの表情を眺める。
325 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:39:45.26 ID:b2XTCkJdo
45 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 01:57:29 (zDVtbmtr)
「サラダを選ぶと思ってたよ。ミルクはすぐに用意させる。ミルクで茶葉を出さなくていいのか?ミルクを好む子女はそういう飲み方をすると聞いたが?」

指示を受けてすぐにいなくなるメイド。

「なんだよ、その目、すげー疑ってるだろ」

二人きりになり言葉もぞんざいになってしまうがその分あっけらかんとしている。
326 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:40:23.77 ID:b2XTCkJdo
46 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 02:02:47 (5.zcbTgl)
「それができるならそうしていただきたいわ」

メイドの迅速な対応に感心しつつ、
アルベルトの初めて砕けた口調を聞いて
驚きの表情を浮かべる。

「出会ってすぐに貞操を奪われて
 婚姻まで強行されたのに…疑うなって
 言う方が無理だと思いますが…」

軽く毒を含ませながらそんな言葉を口にする。
327 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:40:49.78 ID:b2XTCkJdo
47 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 02:11:13 (zDVtbmtr)
「貴公...失礼。リラの国では貞操を捧げた相手と婚姻しないのは普通で婚姻は強要と?」
目力を使ってくるリラに両手を使って拒否の意志を示すアルベルト。
「違う違う。侮辱したわけじゃない。クリスト教である以上その辺りはお互い仕方ないと言いたいんだ。
宗教の束縛からは早く抜けたいのが本音だがな。
その。。。すまなかった。だが、」

ひとつ言葉を置いて。

「初めてがリラで、良かった。」

にっこりと微笑んでくる。
328 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:41:12.06 ID:b2XTCkJdo
48 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 02:17:31 (5.zcbTgl)
「そんなことを言っているのでありません。
 止めてと言ったのに聞き入れて貰えず
 そんな怖い思いにさせた相手をどう受け入れろと?」

宗教的に確かに貞操を捧げた者を伴侶とする
決まりはあり、この婚姻もそれに沿ったものである。
けれど、やはり恐怖心は拭いきれずにいて。

「っ…そんなこと言われても…
 怖いものは怖いんだからっ…」

アルベルトの笑顔に心が揺れるが
それを隠すように顔を背けた。
329 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:41:40.52 ID:b2XTCkJdo
49 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 02:26:13 (zDVtbmtr)
「受け入れてもらえないとは思っているよ。僕のわがままなんだ。本当にごめんなさい。今からでもリラが帰りたいって言うなら、どんな事をしてでも実家へ帰してその後のしこりが無いようにするつもりだよ。怖がらせて、ごめんなさい。謝っても許してはもらえないだろうけど。それでも謝らせて欲しい。これは、皇帝としてではなく、僕自身として。」
一人称が変わっている事にアルベルト自身が気付いていない。それでも切々と言葉を綴る。
「でももし、これからも一緒に居てくれるのなら、僕はリラに、いや、リラ以外に尽くす事は無いだろう。なにがほしい?僕は皇帝としてリラに、リラが欲しいものをリラが望むものをどんな事をしてでも持ってくるよ。」
先ほどと少しも変わらないにっこりとした無邪気な笑顔をしてくるアルベルト。
330 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:42:10.00 ID:b2XTCkJdo
50 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 02:31:04 (5.zcbTgl)
アルベルトの言葉を聞いて、
ようやくこの人は不器用な人なのかもしれない。
そう感じた。

真摯に謝るその姿は最初感じた恐ろしさはない。

そっとアルベルトの隣に座って、
躊躇いがちに手を重ねるとじっと見つめる。

「じゃあ…笑っていて?
 皇帝としてでなくあなた自身として
 私に笑顔を見せる…穏やかな貴方でいて?
 私はそれ以上は望まないから…」
331 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:42:37.43 ID:b2XTCkJdo
51 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 02:38:22 (zDVtbmtr)
「わら、笑って?。。。リラ、リラに意図的に笑い続ければ、良いのだな?」

貴族として笑う事、好意的な表情を見せる事は日常茶飯事である。
ある意味、それが貴族の仕事と言ってもいい。それをリラから強要されたという事は、本来の自分を隠せと言っているのと変わらない。

「分かりました。リラが、そう望むなら、笑いましょう。貴女の前では決して笑わない顔を見せる事はありません。」
332 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:43:04.72 ID:b2XTCkJdo
52 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 06:34:41 (a3ihy2dz)
「意図的に、じゃ意味がないでしょう?
 あるがままの貴方でいて欲しいって意味です。
 だから、笑いたいときに笑って、
 辛いときには泣いて、そうやって自分に素直に
 生きて欲しいの…」

アルベルトの反応を見て、困ったように微笑めば
手を包み込みながら、ゆっくりと言葉を続けた。

見た目だけが大人びてしまい、
人間的にはまだまだ幼いアルベルト。
素直でいいのだとゆっくりと微笑んだ。


【ごめんなさい。寝落ちしてしまいました。
 続き可能であればお願いします。】
333 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:43:35.30 ID:b2XTCkJdo
53 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 08:40:45 (zDVtbmtr)
「あるが、まま?自分に素直?ライラはそのようなことは教えてはくれなかったぞ?王とは人の上に立つものは自分自身よりも民の事を考えるものだと。民とは自分以外のこの国のことだろう?」
手を包まれ戸惑いつつも微笑んでくるリラに未だぎこちなく微笑み返す。

ライラはアルベルトの乳母であり、既に故人。
実母はアルベルトが生まれた時に亡くなっている。
実父は皇帝を即位している事から、すでに故人であり、摂政を伴うほど幼少ではないため、今はアルベルトが取り仕切っている。
もちろん、近衛護衛や、優秀な文官、執事はおり、苦言も言うが、リラのように対等の立場で話をできる人間はいない。

【私も寝落ちしていました。気付いたらこんな時間です。
置きレスありであればじっくり楽しませてください。
今日は比較的お返事返せるかもしれませんが、平日は夜から深夜になってしまうと思います。

上みたいなこんな感じの裏設定でいかがでしょう。
少し歪んでいる理由付けになるでしょうか。
リラにもお付きのメイドがいるでしょうし、宮廷の噂になっているという事で既に知っているということでいいのではないかと。】
334 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/13(金) 19:43:43.70 ID:r+QbYLu70
>>295
抵抗する力も失せたと分かれば、ツァラトゥストラは再び杖を掲げる。
リラを圧していた重力が忽ちに元に戻る。尤も、そのことは今の彼女にはわからぬだろうが。

「――――……」

力無く崩れ落ちた彼女の躰に視線を墜とす。
そんなツァラトゥストラの超然たる表情にも、一瞬の影が差した。
本当に善悪の観念を超越した"超人"ならば、自らの意志の欲す事全てについて、全幅の賞賛を自分自身に贈ることであろうが。
あるいは、彼の心にはまだ"人間"だった頃の倫理感が一粒でも巣食っているのやもしれない。

「――――兄弟たちよ、"連れて帰る"ぞ。
(嗚呼、運命よ……自らに"誠実"たるとは、なんと難きことか――)」

自らの率いる民兵数人に意識を奪ったばかりのリラを運ぶよう指示を出すと、
ツァラトゥストラ――否、"この男"自身は、誰にも聞こえぬ精神の奥底で、ぽつりと、弱音らしきものを吐いた。

だが間髪入れぬ運命はただ彼に前へと進むことを命ずる。
弟子たる民兵たちを率いる師として、多くの未来を背負いつつ。
彼らはスラム街の中へと進みゆく。その大所帯は、恐らく遠目から見ても目立つものに相違ない。

//では、ドレスデンさん待ちということで。
//リラさんはお疲れ様でした!
335 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:43:56.68 ID:b2XTCkJdo
54 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 10:46:58 (a3ihy2dz)
「皇帝として仕事をこなすときは、もちろん、民のこと、国のことを第一で考えた行動をする事が大切です。
 でも、ずっとそんな状態で気持ちを張りつめていては、疲れてしまうでしょう。
 だから、せめて、私の前でだけは、ありのままの貴方でいて欲しいのです。」

宮廷に移り住み、抱えのメイドから
色々な噂を収集してきてもらい
話には聞いていたがほとんどが事実らしい。

幼いながらに皇帝であることを望まれ
大人びてしまったアルベルト。

子供を抱きしめるようにそっと
首に腕を回して抱きついてみる。

【では、置きでお願いします。
 私は、土日は大体レス可能です。
 しかし、平日が不規則なので申し訳ないですが
 よろしくお願いします】
336 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:44:27.40 ID:b2XTCkJdo
55 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 11:03:37 (eukQQcuA)
「民の事、国の事を第一に考えるのが皇帝ではないのか?疲れる、とはなんだ?ありのままの我とは?何を言っているんだ?リラ?」」
戸惑うように瞬きの回数が増えるアルベルト。
抱きしめられると、ほぅっと吐息をひとつき。

「子供をあやすようだな。リラ、我を赤ん坊のように思っているだろう?」

その声は少し震え、泣きそうになっているのを必死に堪えていた。

「リラ、汝は我より離れないか?居なくならないか?」

子供っぽい声で震えて怯えて聞いてくるアルベルト。
それと同時にドアをノックする音。

「陛下、起きてらっしゃいますか。至急、確認したいとのアーボルト国との使者が参っております」

さっきまでの子供のような表情が一瞬にして消え、視線と態度が一変する。

「悪いな。ありがとう。時間が来たようだ。」

ふぁさっと布団を被せられ、執事とともに着替えて出て行くアルベルト。
一瞬だけ振り向いたその顔は、リラを慈しむような表情を見せていた。

【こちらも置きレスの方がありがたいです。最悪土日だけになってしまいますかね。
平日の夜は見るようにしますが、無理してた体調崩さないようにしてくださいね。】
337 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:44:58.33 ID:b2XTCkJdo
56 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 11:46:40 (a3ihy2dz)
「ほら、その言葉遣い…
 私の前ではあまり使わないで欲しいです。
 なんだか…遠くに感じるし、
 無理してるように聞こえるから…」

囁くように言いながらぎゅっと抱きしめて
恥ずかしそうに顔を首筋に埋めて。

「赤ん坊というか弟のようなものでしょうか…
 大丈夫です。もう公式に貴方の妻でしょう?
 ちゃんと約束を守ってくれるなら…離れません」

執事の声と共に出て行くアルベルト。
その背中を布団から顔を出して見送りながら
視線に気づき恥ずかしそうに微笑んだ。
338 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:45:16.96 ID:b2XTCkJdo
57 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 12:02:18 (T6UvLCW8)
「赤ん坊?弟?無論、我の妻だぞ。離すわけが無いだろうが。」
男のプライドを保つかのようにわざと言っているのか言葉に反応しながらも執事に促されて執務に向かってしまうアルベルト。

リラも暇で居られるわけではなかった。
何人ものコネクションを狙う商人や貴族達の婦女子がこぞってリラに挨拶をしてくる。
会釈をするだけで嬌声が上がってしまうほど。
それでも、一日を終えて私室へ向かうと既にアルベルトが座っていた。

「アッサム、ミルク入りだったよな。ミルクは入れてないが淹れたてだ。そこにあるミルクを入れれば好みになるはずだ。」

視線は合わせない。合わせないのが恥ずかしいのか照れているのか。両方なのかもしれない。
一瞬だけリラを見て視線が合うとすぐに目を落として読んでいる(振りをしている)本に視線を戻す。
339 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:45:39.49 ID:b2XTCkJdo
58 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 12:10:15 (a3ihy2dz)
商業大国の娘と言うこともあり、
仲良くなれば事業拡大のチャンスも出てくるだろうと
商人たちが次々にやってくる。

その相手が終われば婦人たちの茶会。
いちいち反応がうるさいが、表情には出さず
笑顔を保ち続けた。

ようやく部屋に戻ってくると
先に部屋に戻っていたアルベルトを見つける。

タイミング良く淹れ立てのアッサムを出されると
準備されたミルクをカップに入れる。

本に視線を落としたアルベルトの隣に座ると
「ありがとうございます」と嬉しそうに微笑みかけた。
340 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:46:01.90 ID:b2XTCkJdo
59 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 12:29:49 (T6UvLCW8)
「二人だけだ。敬語なんて要らん。」

照れたように恥ずかしげに本から視線を逸らさずリラからの感謝の言葉を皮肉で受け止める。
パタンと本を閉じ、同じテーブルにある紅茶を一口含む。

「鬱陶しいだろう?」

呆れたような、達観したような、年齢不相応の表情でリラをねぎらう。

「リラが来るまで、我に女の面会の多かった事。分かるだろ?」

皇帝独特の言葉から気さくな普段言葉に変わっている事にアルベルトは気付いていないようだ。
一人称は変わっていないが。
341 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:46:27.35 ID:b2XTCkJdo
60 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 12:40:53 (a3ihy2dz)
「どこの国も同じようなものよ…
 ただ貴方の場合は多すぎる。
 確かに鬱陶しいことこの上なかったけど…」

本とアルベルトの間に顔をのぞかせて
じぃ、と見つめるとにっこり微笑みかける。

「こういう時間があるなら、悪くないと思う」

そういって紅茶に口を付けて、ふぅと吐息を漏らす。
口調が崩れていることが嬉しくて
つい笑みがこぼれてしまう。
342 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:46:49.08 ID:b2XTCkJdo
61 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 12:53:55 (EpXge/kf)
じっと見つめられてしまい、ぷいっと顔を背けるがそのとき既に頬を赤らめてしまっている事に気付かれている。
アッサムとミルクが混じった香りがアルベルトを包み込み、何かに気付いたかのようにコトリと手に持っていた本をテーブルに置く。
立ち上がり、リラをみつめて、

「リラ、俺は謝りたい。もう一度。昨日の事を。」

じっと見つめてくるアルベルト。
その瞳は真剣だった。

「その上で、リラ、お前を抱きたい。リラ、リラが、欲しい。」

瞬きすらしていないのではないかと思えるほどじっと見つめてくる。
触れられていないのに両肩を腰を抱きすくめられているような錯覚に陥るほど威圧感がある。
一歩、アルベルトが近寄ってくる。
それだけで。
343 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:47:09.75 ID:b2XTCkJdo
62 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 13:32:04 (a3ihy2dz)
突然見つめられると恥ずかしくなり、
少し照れながら見つめ返す。

昨晩のお詫びを口にするアルベルト。
ほんの少し威圧感はあるけど、
それは初めて会ったときほどではない。

不器用な彼なりのまっすぐな言葉に
恥ずかしそうにしながらもにっこりと微笑んで
頷いてみせる。

「やさしく、してね?」
344 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:47:30.12 ID:b2XTCkJdo
63 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 13:38:27 (EpXge/kf)
「今日が本当のリラとの初夜なんだろう?優しく、できるかリラが判断してくれ」
言い終わるや否や押し倒され、優しさなど無いのかと思いきや
下半身の足の内側に指と舌を這わせてくる。
まるでリラの香りを楽しむかのように、ゆっくりと足の間に顔をうずめながら。
ツツツッと舌を伸ばして足の間に近寄ってくる舌。
345 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:48:02.14 ID:b2XTCkJdo
64 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 13:56:46 (a3ihy2dz)
「うん…」

恥ずかしそうに微笑みながら頷く。
また押し倒されると一瞬驚いた表情を浮かべて
足を舐められ撫でられるとピクピクと震える。

「やっ…足くすぐったい…んんっ!」

甘い声を漏らしながら愛撫を受け入れる。
346 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:48:28.21 ID:b2XTCkJdo
65 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 14:03:46 (EpXge/kf)
くすぐったがるリラの表情を見ながら少し満足そうにレロレロと足の付け根を舐め続けてくる。
そのまま、パンツ越しに指を這わせリラが感じそうな場所を探してくる。まるで摘むように人差し指と親指で、ソコをパンツ越しではあるがクニクニと弄ってきてしまう。

「足、くすぐったいなら、別のところの方が良いか?」

ちょっと意地悪に聞きながらも敏感な場所を摘んでいる指の圧力は緩めない。
ぺろっと内側の太ももを舐めながら。
347 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:48:51.79 ID:b2XTCkJdo
66 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 14:15:42 (a3ihy2dz)
「ひぅっん!」

下着越しに敏感な其処を探り当てられ
摘ままれると身体を震わせ吐息を漏らす。

舌と指だけで気持ち良くなりながら、
ピクピクと震えて、蜜が滲み出す。

「っ…んぁ…キス、して?」

潤んだ瞳で恥ずかしそうに言いながら
首を傾げておねだりをする。
348 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:49:16.85 ID:b2XTCkJdo
67 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 14:22:27 (EpXge/kf)
太ももを舐めていた舌がリラの顔に近づいてくる。
一瞬だけリラの女の子を触れていた指もその動きを止める。

クチュ。
舌を絡めてくるともっとリラの口の中に入り込んでくる舌先。
それに伴うかのように指が再び蠢いてくる。
パンツ越しだった指が直接触れてくる。
敏感な場所を探すかのように蠢いてくる。

チュ。チュ。。

「リラ。。。」

思わず名前を呼んでしまい照れてしまうアルベルト。
349 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:49:38.52 ID:b2XTCkJdo
68 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 14:27:52 (a3ihy2dz)
近づいてくるアルベルトを抱きしめて、
唇を重ねる。

求められるように絡められた舌を絡め返して
深く求め合うくちづけに夢中になる。
指先が敏感な其処に直接触れると
キスに反応して蜜が徐々に量を増していく。

「ん…アルベルト…気持ちいいよ?」

名前を呼ばれると蜜の量が増し、
恥ずかしそうに微笑みながら、素直な気持ちを伝える。
350 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:50:03.92 ID:b2XTCkJdo
69 投稿者:アルベルト ◆pzsSKVEWic

2014/07/13 14:35:39 (EpXge/kf)
リラと呼ぶたびに溢れてくるソコに指を当てて男としてそれを感じ取ってしまう。
唇を重ねながらも指をリラの敏感な場所を探して潜り込ませてくる。
ゆっくりと指先を入れつつも入り口だけでリラの反応を楽しむかのようにじっと見つめてくる。

「リラ、ここ?」

わざとらしく見つめて聞いてみたりもする。
コリコリした入り口付近の豆っぽいところを摘みながらキスを再びしてくる。
351 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(栃木県) [sage]:2015/11/13(金) 19:50:25.74 ID:b2XTCkJdo
70 投稿者:リラ ◆Pglsx4a/22

2014/07/13 14:39:32 (a3ihy2dz)
唇を重ね甘えるような声を出しながら
身体を震わせていく。
指先が敏感な其処をなぞる度に
反応が良くなっていき身体から力が抜けていく。

「そこぉ…触られると力抜けちゃう…」

まっすぐに見つめられながら淫らに
とろけていく表情を無防備に見せる。
352 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/13(金) 21:29:45.09 ID:2WhGNQ510
>>334
「大量の生命反応……奴等か」

多くの機械音と炎の盛る音を立て、上空を滑空する存在がひとつ。
だが、それは空を翔ぶ存在でありながら龍ではない。歴とした人間は、今や空を翔ぶ程に技術の栄華を極めていた。
荒廃とは、すべからく技術成長への土壌となる。両の腕に嵌められた巨大な機械群が、それを証明するかのように眩く日光を反射していた。

彼━━━━━━研究者ドレスデンは、簒奪された"龍"の奪還に走っていた。
右眼の網膜に、多数の点が映る。生命探知機によって龍と大勢の反応を発見した彼は、その方向へ切り返した。

「人数……大量。機械反応多数。武装兵団か……」

彼は呟きながら、胸元の機械を起動する。
忽ち光の粒子が彼の周囲を取り囲み、その身を護るように包み込む。
やがて光は透明となる。その後は、何事も無かったように風が吹くばかりだった。

「"超人反応"一名」
「"龍反応"一匹」
「龍反応の方は極小だが……この生命力は……"奴"しか居まい」

やがて目視可能な距離に人の所帯が見えた。
彼は下手に勘付かれぬよう、一気に脚部ブーストスターターの出力を最大にする。
目指すは先頭。群れを率いるリーダーにしか用は無い。
彼は時速100km/hで幾人もの頭上を通り過ぎる。一人、また一人。
そして、一挙に列の端へ辿り着いた時。其処には彼の読み通り、"彼"が居た。

「……超人ツァラトゥストラ。やはり君だったか」

彼は上空から列の先頭へ回り込み、呆れ混じりに言葉を投げかける。
徐々にブースターの出力を落とし、ゆっくりと地面に着地する。
もしこの間に、警戒した"彼"の兵団がその武器を手に取り放ったとしても、どのような仕掛けか、彼には傷ひとつ付きはしないだろう。

「……私はドレスデン・フォン・アイゼンベルグ。"砦"の技術開発の最高責任者を任せられている。まあ、君には縁が無いだろうがな……」

この男に喋らせると長くなる。彼にとって"彼"は、そう言った認識であるらしく。
どちらにしろ、彼は簡潔な自己紹介を済ませた後に、手早く自らの目的を話すだろう。
彼は、彼らの引き連れる龍━━━━━━リラを指差した。

「その龍を、こちらへ引き渡して欲しい」

「龍は、我々を常に脅かす存在だ。だが、我々は龍について未だ何一つ識らない。」
「人類種を安寧に導く為には、龍の撃退は絶対の緊急事項だ……此処までは理解できるだろう?」

「其処で……その龍は、我々が龍について識るためのトリガーとなる。龍の力を解析し、龍の弱点を見極め、そして何よりも、龍の目的を識る。それは、その一端を掴むためのトリガーなのだ」

彼の口調は冷静だが、同時にまくしたてるような必死さも垣間見える。
この龍は人類にとって、非常に重要なものなのだと説得するような言い回しで言葉を重ねる。

「だからこそ……もう一度言おう。その龍を、こちらへ渡して欲しい。人類種の存続の希望の為に……」

非常に真剣な面持ちで言う。
この件は、決して笑って見過ごせるような問題ではない。
眼前の男が、少しは物分かりが良ければ良いのだが。彼は心中でそう思った。

353 : ◆HKjEOBQP/. [!red_res]:2015/11/13(金) 21:40:00.82 ID:bqiQlK0NO
太古の龍の目覚め、そしてアジ・ダハーカの裏切り、それは今まで形を潜めていた彼に行動させるし相応しい内容であり
砦付近、アジ・ダハーカが竜骨を持ち去った場所から少し離れた廃墟街
高層ビルの屋上の端に立つバルバトスは静かに残った力を使い、生み出した剣を握った

「そろそろ潮時か……」

そう小さく呟くと彼は静かに目を閉じ、風に揺らめく獲物の匂いを嗅ぎ取るように瞑想を始めた
始祖十三老が一人【天蝎】を名乗る彼はその名の由来に相応しく、狩人然とした姿で
力を抑制されて尚も、悠々と其処に君臨していた

「この付近に宝瓶は居ないか……」
「是非とも会いたい物なんだがな」

そう言うと彼は屋上から立ち去るように歩き出す。誰かと出会う事等予想もせずただふらりとここに来ただけか
だが、彼は周囲への警戒を怠る事は無く、龍の眷属ならば理解できるだろうか
其処に居るのが平均的な龍とは比べ物にならない存在だと言う事が
灰色のコートを纏い、濃緑色のつば広の帽子を被った青年、一見すれば鱗も翼も無いただの人間
それでも秘めたる力はまるで別の物だと

「龍王か……、それはそれは」
「是非とも手中に収めたい所だ」

/遅れて申し訳ないです
354 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 21:51:52.45 ID:bn5paCuuO
>>353
遥か高い空、髪を変質させて形作った翼で滑空しながら、ヒュドラは下方を眺めていた。
特に何かを探しているわけでは無く、何か気を引く物がないかと目的無く。
蟹みたいに歩き出した砦に突っ込んでもいいが、まだその気分ではない、人でも龍でもいいから何かないかと目を凝らす。

その時、ふと何かに気付いたヒュドラは、鼻をくんくんと鳴らして匂いを嗅ぐ、近くから強い龍の匂いがするのに気付いた。
すぐに匂いの方向に進行方向を変えると、躊躇うこと無く真っ直ぐに頭を下に向けて下降を始める、ミサイルのようにスピードを上げて、ブレること無くバルバトスのいるビルの屋上まで急降下していく。

バルバトスから見れば、空から落ちてくるそれはともすれば人間の襲撃のようにも思えるかもしれない。
もし迎撃されなければ、そのままヒュドラは激突とも言える勢いでビルの屋上に降り立つだろう。
355 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/13(金) 22:01:11.89 ID:bqiQlK0NO
>>354
不意に感じた気配、風の流れの変化、何かの音、それは恐らくは同族の物だろうか
一体何故こんな人の居ない寂れた場所へ?そんな事を考えるも、其れは自分にも言える事だと考え直し
その場を立ち去ろうとしていた足をはた、と止める。そのまま淡々と精神を集中させていき

「誰が何の用だ……」

対象への殺意をひしひしと伝わせるかの如く呟くと
人間の強襲と言う可能性も無きにしもあらず、そのため彼は静かに左足へと力を溜め
一挙に後方へと振り向き、その勢いで持っていた剣を迫る物体へと投げ飛ばす、その刃には赤黒い流動体のような物が渦巻いており
それに当たるとまずいと言う事は一目瞭然だろうか、それはコンクリートだろうが人間だろうが容赦なく溶かす毒であり
正面から食らえばただでは済まないか……
356 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 22:13:32.15 ID:bn5paCuuO
>>355
風を切る音が身を包み、強風に身体中が打たれながらも、それを全身で掻き分けるように真っ直ぐに背骨を伸ばす。
自分自身が槍の如き体制となっても、バルバトスの発する殺意と、放った攻撃は察する事が出来た。
次の瞬間、翼にしていた髪を変化させ、身体中を包むような形にする、そのまま高速で回転をかけ、硬い頭髪が折り重なった障壁で放たれた剣を弾き飛ばした。

そして、そのままコンクリートが砕けん勢いでビルの屋上に着地すると、一部溶けかかった髪を解いてゆらりと立ち上がった。
攻撃されたというのに穏やかな表情をバルバトスに向ける、拘束衣によって腕を拘束されている男だ。

「やあ、こんにちは、こんばんは」
「君がこの匂いを出してた龍だね?君の名前はなんだい?」

357 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/13(金) 22:19:08.16 ID:bqiQlK0NO
>>356
屋上に突っ込んだ男を見やると彼は露骨に嫌そうな顔をしながらも簡単に応答を始める
ひとまずは龍だろうか、髪の毛らしき物の具合を見ればそれは予想から確信へと変わる

「あぁどうも、それでお前は誰だ?」
「自分から名乗り出る気も無い癖に突然人に名を尋ねるとは無礼極まりないな」
「流石に龍にもその程度の教養はあるはずだと思っているんだが、どうだろう?まぁ少し前の海落ち野郎はその程度だったが」

そんな風に悪態交じりの挨拶を返すと、彼はマントを避けて腕を前方に突きだす
そこに顕現するのは一振りのバスタードソード、簡素なそれを左右に振ってから屋上の床へと突き立てる
好感は持っていないと言う意思表示か、はたまた臨戦態勢に入った、ただそれだけか
何れにしても挑発にも思えるその返しにどう思うだろうか
358 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/13(金) 22:20:51.31 ID:r+QbYLu70
>>352
「――この音……――"来た"か。」

微笑むでもなく、顔を険しくするでもなく、
ただ泰然とした"超人"の表情を以って、その音を迎える。
常人を超える鋭敏さをもつツァラトゥストラの耳を訪ったのは、紅焔の軌跡にて空を裂く、文明の利器とそれを駆る人間だった。
予想はしていたことである。故にツァラトゥストラはこれを当然のことと考え、狼狽える様子すらない。

鋼鉄の機具を纏った彼を民兵達が認識するよりも先に、先頭を往くツァラトゥストラは左手の一振りにて彼らを停止させた。
上空より降り来たる、政府よりの使者を迎うるがため。
よしんばこの場が鉄火の場に転ずるとしても、ツァラトゥストラの指示無くして彼らは銃を向けることすらしないであろう。
粗暴な民兵連中にしては正規の軍隊じみた行儀のよさを見るならば、或いは率いるツァラトゥストラのカリスマを見て取ることができるやもしれない。

「ふむ……ご苦労だったな。政府の"手足"よ。」

そう同情と皮肉が綯交ぜになった軽口を真顔のまま叩く。
尤も彼がただ政府、あるいはこの世界のために主体的に戦うという意識なら、それは正に軽口以上の意味など持たぬであろうが。
ただ人員を機械の歯車の如くこき使う政府・国家というものを嫌うツァラトゥストラの思想が一方的に顕されているに過ぎないのだ。
何にしろ、かのような儀礼的な決まり文句にばかり拘っていても仕方あるまい。
故に変人とはいえ愚者ではないツァラトゥストラはドレスデンの意図通り、本題へとその意識を傾ける。

「――――」

ツァラトゥストラはドレスデンの言葉を黙して聞いていた。
自己主張の強い彼らしくもなく、従容な感があるが、その反面相手の様子を観察するという側面もある。
息も吐かせぬような深甚な言葉の羅列が、何よりも彼の必死さを雄弁に物語っていた。

元々ツァラトゥストラには、政府――そしてその使者たるドレスデンとは対照的に、何としても龍を自らの手元に残しておきたいという執着は存しなかった。
だからここであっさり折れることもできようが――そのような有様では弱腰の印象を与えるだけである。
ここは幾分か強かに出たほうが、相手に自分は一筋縄ではいかぬことを意識させ、後々のためにも有利になるとツァラトゥストラは踏んでいる。
自称超人ツァラトゥストラは少し政府の権威で嚇かしてやればすぐ従容になる――そんな認識が政府に生まれぬようにするためである。

「ふむ、好い、好い……云いたいことは十全に伝わった。」

暗雲の如き髭を左手で撫でながら、如何にも物分りのよさそうに細かく頷く。

「――であるが」

刹那――ツァラトゥストラの目つきが転じた。
まるで寸鉄を帯びたように。交渉という戦場に赴く、言葉以って剣と成す戦士の目つきに。

「それはこちらとて同じことだ。
この龍を研究し、今後我が兄弟の軍を強化せんと私は努めたいと思っていたところだ。
見よ――この杖を。」

強調するように、右手に持った鷲と蛇を象った、ツァラトゥストラの象徴とも云うべき『超人の杖』を地面に軽く突く。

「おまえたちには及ばぬやもしれぬが、わたしにも技術がある。
食い扶持にもならぬ哲学や文学ばかりがわたしの知恵ではないのだよ。
この杖は確かにおまえたちの技術が母体だが、わたしの動物たち――即ち、鷲と蛇を生きたまま融合させたのは、紛れもなくわたしの成した業だ。」

それを如実に顕すように、杖の先端の鷲と、杖に巻き付く様な蛇は、共に静かな息の音を立てながら蠢いている。

「故に、組織体ゆえに自由でないおまえたちよりは、わたしのほうが余程柔軟にこの龍を生かせると、
わたしはそう云いたいのだ。」

無論これはツァラトゥストラが思いついたでまかせであり本心ではないが、『この龍を"超人"の道に導くために浚った』などとほざくよりは何倍も好かろう。
恰も聳え立つ山上から、交渉相手の存する地上へと降りて行ってやるように、相手も納得しうる反論が必要なのである。
同じ土俵の上でなければ取引は成り立たぬのであるから。
如何にも高踏的な考えだが、これが超人流の"没落"なのである。
359 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 22:36:09.54 ID:bn5paCuuO
>>357
「『あぁどうも』…アードーモ君か、いい名前だね」
「僕の名前は廻龍、ヒュドラ?うん、どっちも呼ばれてる、どっちも僕の名前だから、どっちで呼んでもいいよ」

悪態と皮肉、そういったものは大抵の人間には通じるが、たまに通じない奴がいる、たまたまこの男はそのタイプだったようだ。
悪びれて言い返しているのではない、ただ変に純粋なだけで。

「君、アジ=ダハーカって龍知らない?僕探してるんだ」

バルバトスの敵意など全く意に介さずに、男は会話を続ける。
剣を取り出したバルバトスに対して、彼は全く構える様子も見せずに一見無防備なまま、しかしただそこに立っているというだけでも、彼と言う存在は嫌という程アピールしていた。
それに何よりも染み付いている血の匂いが漂って、濃い獣臭を放っている。人と龍と、二つの種族の血が混じった匂いだ。
360 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(群馬県) [sage]:2015/11/13(金) 22:36:55.03 ID:AIlBvdwRo
リラの顔ワロタ

http://scatrina.com/video/ROSYW6M85DD5/Hot-blonde-babe-poop-on-public-shitgirl-in-publiccom
361 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/13(金) 22:48:29.51 ID:bqiQlK0NO
>>359
「あぁ、そうかい、本当の馬鹿ならそれで良い。それ以上は何を言っても無駄だと理解できるからな」
「ただ、俺はお前よりも高尚で尚且つ力もある。それは理解しておけ、いつ首を叩き切るかわかったもんじゃない」
「それはそうと……なんだお前【臭い】な。まだ成りたてか」

そんな風に最早悪態以外の何物でも無いそれを言い放つと彼は呆れたように溜息をつく
そしてひゅぅと剣を引き抜くと屋上の床の一部を切り取り、弾き上げ、落とす
それは丁度良い高さの四角い椅子のよう、それに腰掛けると足を組み、掌を組んで話に応じる

「へぇ、宝瓶を探してるのか、なら良かった。俺もなんだ」

彼はそう言うと少し考え込むように顎に手を当て、俯き加減で何かを呟く
数瞬で顔を上げると彼はうってかわって何も考えていないような、静かな表情になり

「なぁ、共同戦線を貼らないか?」

そんな風に提案を持ちかけるのであった
362 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/13(金) 23:03:11.86 ID:2WhGNQ510
>>358
「━━━━━━━ほう」

ツァラトゥストラの出した案に対し、彼もまた、白銀の雪原の如き長髭を摘む。
その肉体に施された改造が語るように、彼は最早テクノロジー、人類的技術そのものと言って過言ではない存在だ。
ゆえに、普段ならばそのような案は妄言だと斬り捨てたのであろう。

だが彼は実際、ツァラトゥストラの持つ非人間性と言うべきか、白部屋の中に生きる者には持ち得ぬ生命的胆力に対して理解があった。
だからこそ、彼はそれを初めから斬り捨てはしない。尤も心中では妄言であると考えていても、人の世を逸脱する彼には、何か思うところがあるのだろうかと。

「……具体的に、どう活かす。生態、肉体構造、保有エネルギー、脳波……全てを解析し、果ては兵器転用すら可能かもしれない我々よりも、巧く使えると言うのか。」

彼はその提案に対し、具体案、すなわち確実性の高さを追及した。
安直に彼が理詰めの頭だから、という訳でもない。信憑性の低い不確定要素は、其処にどんな理念と利益が生じるのか。
未だに交渉、というレベルではないが。取引をする以上、最低限に識るべき事象だ。
━━━━━━━尤も。彼が今放った言葉の真意には、「四の五の言わずに渡せ」という含みもあろうが。

「……今は人類種、すべての緊急事態なのだ。それは君にとっても例外ではないだろう。」
「政府などと身内でいがみ合う時間は、もう無いのだ」

彼は、男の言葉の節々から、政府への反感を読み取ったのか、再び以って説得に走ろうと試みる。
彼は確かに政府側の人間だ。だがそれ以上に彼は"人間"だ。
人類種を守護するという使命感の元に行動する彼は、男の頑なに協力を拒む姿勢が、どうしても理解できなかった。

「我々には"力"が必要だ。その龍、そして……」
「君の力も例外ではない。ツァラトゥストラ。」

彼は銀がかった青の瞳を、ツァラトゥストラへと真っ直ぐに向ける。
その中には、理解してくれ、と嘆願するような心情も垣間見えるだろうか。
彼の中にある願いは、単なる龍の返還だけに留まるものか。それとも━━━━━それ以上のものか。

「我々に助力をくれると言うのなら……君の提案も、聞くところまでは聞こう」
「最早、借りられる猫の手すら無いのだから……」
363 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 23:05:17.08 ID:bn5paCuuO
>>361
「へえ、そうなんだ、君も探してるんだね」
「探してるって事は、知らないって事だ、残念」

「共同戦線?それってつまり、君と僕で一緒にアジを探すの?」


バルバトスが提案した共同戦線という物が、何を見越してのことか彼は知らない。
ただ、協力して何かをしようと言っているのはわかった、首を傾げて確認する。

「君は、どうしてアジを探すの?」

というか、そもそもアジ=ダハーカという龍が他の龍に探されている理由を、彼は知らない。
彼女が龍骨を奪い去った事実(>>244)を知らなければ、開闢龍より伝えられた思念が指した『宝瓶』がそのアジ=ダハーカであるとすら知らない。
彼がアジを探している目的はつまり、龍骨を奪うためでは無いのだ。
364 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/13(金) 23:21:54.41 ID:bqiQlK0NO
>>363
「何故?決まっているだろう奴は……」

そう言いかけると彼は何かを閉ざすように口ごもる。そうして少々の間を置いてから口を開く
その間に何を考えたのか、それはここで口に出す事は無いだろう。そして誰かに話すことも今後一切無いだろう

「俺も私的に奴に用があるんだ。それであいつは今逃走中の身」
「つまりは他の龍にも狙われているだろう、それなら協力した方が俺達が奴を見つける確率は上がる」
「わかるだろう?もし他の奴らに彼奴が見つかってみろ、殺せ侵せと群がるぞ」

そんな風にある程度は筋の通った。だが、何処か胡散臭げな提案をふっかける
これに応えればどうなるか、それは彼のみぞが知る所か。彼の思惑に気付ければ逆に利用しても良い
裏切っても、裏切られても、等しく自分は勝ち残る。それが彼が彼たる所以なのだから
365 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/13(金) 23:27:02.37 ID:qhSXOu7Y0
支援

http://imgur.com/a/MCtep
http://i.imgur.com/SLxvO01.jpg
http://i.imgur.com/e08HAcv.jpg
366 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 23:27:21.12 ID:bn5paCuuO
>>364
「へええ、そうなんだ、彼女、今色んな龍に追われてるんだね」
「困るなあ、アジが殺されたら僕が困る、とても困るよ」

バルバトスの言葉の裏に隠されたもの、それに気付いたか否か、それすら読めないくらいに調子は変わらない。
ただ、アジ=ダハーカが殺されるかもとなると話は変わるようで、困る困ると連呼して、少しだけ眉尻を下げた。

「そうだなあ、それだったら早く見つけないとなあ、アードーモ君は協力してくれる?」

367 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/13(金) 23:27:47.30 ID:qhSXOu7Y0
支援

http://t-meister.jp/img/moe/rei/img01.png
http://t-meister.jp/img/moe/rei/img02.png
http://t-meister.jp/img/moe/rei/img03.png
368 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/13(金) 23:28:54.10 ID:qhSXOu7Y0
支援

http://cyclotron.moe.hm/uploaders/scat/src/scat1088.jpg
http://www.a1c.jp/~majin/product/eupho05/ph/ep05_144.jpg
http://gazo.shitao.info/r/i/20151011092702_000.jpg
http://cyclotron.moe.hm/uploaders/scat/big/src/scat_b1157.gif
369 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/13(金) 23:31:10.53 ID:r+QbYLu70
>>362
「――ふむ」

提案としては曖昧すぎたか、そんな一抹の内省が脳裏を過る。
尤も、龍を自らの手で利用したいなどという意図は元より虚偽に過ぎぬのだから、意味のない内省ではあるが。
頷きのように漏らした息は、ドレスデンの云う内容そのものではなく、或いは、科学者としての理路整然たる反論に対する素直ならぬ感心やもしれない。

そして、先程と同様の説得の言説が、続け様にツァラトゥストラの耳を打った。
それを彼は倦怠の感もなく、聞き入れる。元より彼自身もそれを俟っていたかのように。

「然り。
如何に戦乱が"超人"の試金石といえど、わたし以外に一人の"超人"も生まれぬまま全ての人類が擦りきってしまえば、何の意味もあるまい。
わたしはこれより先も"超人"の誕生を望む。故に目的こそ違えど、わたしとて人類を守る意は同じだ。」

またぞろ指を髭に沿わせながら、頷いて見せる。
それは彼自身の"超人"思想の実現に向けた聊か自己中心的とも云える意志だが、そうであっても協力を欲するドレスデンにとっては僥倖ではあるまいか。

また遂には相手からの譲歩をも引き出せる可能性を見出した。
『君の提案も、聞くところまでは聞こう』――この言葉が何よりの証拠だ。
ツァラトゥストラはある意味これを待っていたと云っても過言ではない。
強気に出た甲斐もあったというものである。

「うむ。互いに利益なき交渉など無益だ。
故にわたしはわたしの欲するところを述べる。
無論、龍を折半してでもどうしてもわたしが龍の研究をしたいなどとは云わぬ。龍の全身はおまえたちのものだ。
すなわち、要求の度合を少しばかり下げようではないか!
ふむ……扨て、如何にしようものか。

――――――――

――――そう、あの刻だ。わたしが我が兄弟たちに演説を打ったあの刻、それを思い出してもらいたい。
耳聡い政府の事だ、わたしがその舌鋒以って政府を批判したことは既に存じているだろう。
そもそもその時のわたしの目的は、この兄弟たちを、この地に纏わりつく貧困の霊より救うこと。
――そう、住む家を与え、砦から追い出される以前の豊かな生活を、この者たちに保障すると。
そう確約してもらいたい。それも明確な文書の形でな。

無論おまえたちを疑うわけではない。が、確実を期するためである。
この恵まれぬ者たちの為にもな。」

ツァラトゥストラが兄弟と呼ぶ者達――彼が扇動した民兵たちは、彼の背後にて固唾を飲んで交渉を見守っている。
これまでツァラトゥストラの指示で平静を守ってきた彼らの間にも、聊かのざわつきが聞いて取れた。
余程緊張を抑えきれぬのであろう。自分たちの将来がかかっているのだから。
370 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/13(金) 23:36:29.42 ID:bqiQlK0NO
>>366
「あぁそうだな、とても困る」
(どうせ見つけたら御前もアジも等しく鏖だがな)

裏ではそんな事を思いながら彼は眼前の同族へと同意する、だがふとした瞬間に彼の持っていた剣が消え失せ
次の瞬間、ヒュドラのすぐ横、後方へと二、三本の剣が空を斬って飛んでいくか
それは彼の、彼なりの交渉のようで

「俺がお前に協力するんじゃぁない。俺もお前も自分の目的を求めて協力し合うだけだ」
「無論、途中で何があっても文句は言えないし、それは俺も同じ事」
「それと、俺はそんなバカげた名前じゃない。まぁ自分から名乗れない奴には教えないがな」

そう言うと彼は二コリと笑い、頬杖をついた
371 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/13(金) 23:47:20.22 ID:bn5paCuuO
>>370
ヒュッと風切る音、すり抜けた剣の刃によって硬質化している筈の髪が何本か散ったが、それに驚いた様子は無い。
ただ人形のように、貼り付けたみたいな穏やかな表情のまま、裸足でそこに突っ立っているままだ。

「そうなの?うん、でも、手伝ってくれるって事だよね」
「わーいわーい、うれしいなあ、とってもうれしいよ、ころすことの次の次くらいにうれしいな」

「ああ、早く会いたいなあ、はやく殺したいなあ」
「ついでに、アジを殺したいって他の龍も殺せるよね、一石二鳥だ」

ここでやっと、彼がアジ=ダハーカを探す理由が語られた。語られた、と言っても、発した言葉から予想するしかないが。
つまりは、このヒュドラという龍は、自らを龍へと変えた始祖龍、アジ=ダハーカを殺したいが為に彼女を探していた。
無論[ピーーー]理由などない、ただ殺したいからというだけ、だから、自分以外の者が彼女を[ピーーー]事はうれしい事ではないのだ。

「君は、アジを殺したりはしないよね」

その言葉は、暗に『お前がアジを殺そうとしているならお前も[ピーーー]』とも取れる。
372 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/13(金) 23:52:55.98 ID:qhSXOu7Yo
噛み付き君のプロフ見つけた

http://shock.jpn.org/
373 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/13(金) 23:57:57.40 ID:bqiQlK0NO
>>371
「あぁ、そうだな。幾らでも殺せる、但し殺し方にもやり方って物がある」

そう言うと彼は先程までの表情を壊し、ただひたすらに無感情を貫いた冷徹な表情へと仮面を挿げ替えた
そうして彼の口から出るのは兵法のような、それでいて暴虐普請な自己中心論のようなそれ
それが眼前の者に伝わったとしても伝わらなかったとしても話しておく価値を彼は見出した

「まぁまずは有効的に捕虜に使える奴は痛めつけてから捕まえる、そうだな手足の二、三本は無くても良い」
「後人間側だな、子供は問答無用で捕まえる。龍に変える事も出来るし、苗床にも出来る」
「んで、始祖共だな。まぁ殺せる奴は殺しちまえ、別にあんな奴ら一人減ろうが二人減ろうが大して変わらないだろ」
「死体は焼いてしまえ、焼けなかったらとにかく木端微塵の肉塊にする。そうすれば安心だろう?」
「後女、適当に痛めつけるか侵すかして服従させる。それで大抵何も言わなくなる」

余りにも容赦のない、それでいて狂気的な作戦、それは目の前の殺す事が何よりも好きそうな彼の気持ちを汲んでの事か
それでも何かしら命令されるのが嫌なのなら従わずとも良いだろう。ここに在る事を全て守るなんて到底不可能なのだから

「あぁ、それとアジの野郎。別にお前が殺しても良いよ」
(奴が持ってる何かしらを奪えば、それで良いしな)

そう言うと、彼は徐に立ち上がり、疲れたように頭を掻いた
374 :廻龍ヒュドラ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/14(土) 00:21:33.53 ID:jcMutGNXO
>>373
「うーん、よくわからないけど、わかったよ」
「とにかく殺していいんだよね、もっともっと殺していいんだよね」

作戦、兵法、利用…そういったものはこの男にとって全く需要の無いものだ。
理由があって[ピーーー]のでは無いから、[ピーーー]事にやり方なんて必要ない。
女も子供も龍も人も等しく[ピーーー]、尊厳を奪う事や服従させるのに意味は見いだせ無いから、[ピーーー]。

嘗てこの男が人間であった頃、人間は彼を利用しようと試みた事がある、数々の誓約で縛り付け、道具と同じく扱って。
その者たちの末路を想像出来るのなら、扱い方も自ずとわかってくるだろう。

「うん、それじゃあ僕はアジを探しに行くよ」
「うふふ、楽しみだなあ」

バサ、と翼がはためいた。彼の背中には無い筈の翼が、髪によって象られ、鳥のそれのような大きな翼が広がる。
楽しみそうに笑うと、強靭な脚力で屋上の床を踏み抜かん限りに跳躍、真っ直ぐに上昇すると、そこで風に乗り滑空する事で空を移動し、何処かへ去っていった。

/お疲れ様でしたー
375 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/14(土) 00:23:50.63 ID:ccN7gd7P0
>>369
「であれば……!」

はやる思考が先に出でたのか。
つい一回り大きな声が出てしまい、彼は直後にそれを抑える。
その後に、彼からの"交渉"が行われたからだ。

「……━━━━━━━━━そうか」

彼は眼前のツァラトゥストラの脇から、後方の大群をちらりと覗き見る。
成る程確かに彼らは武装こそしているが、何れも見すぼらしい佇まいの者ばかりだ。
人間の闇、陰で更なる苦しみを負う者たち。
彼はその姿を見て、思案するように切れ長の眼を閉じる。

「………その要求は、ただ一介の研究者たる私には、独断に至るには余りに重すぎる問題だ」

彼は、耳元に付けていた通信機を取り出し、ツァラトゥストラたちへと見せた。

「これは通信機だ。この先には、評議会……政府高官たちの部屋がある」
「私が直接掛け合おう。龍の重要性は、彼らが最も理解しているはずだ……」

彼はその場に静寂を促す。
彼もまた、会話の内容が聞こえて騒ぎにならぬよう、少し離れた所に行き。
静かに通信機のボタンを押して、"交渉"の内容を事細かに話した。


━━━━━━━程なくして。

通話が終わったのか、彼はつかつかとツァラトゥストラへと歩み寄る。
どこか神妙な顔ではあったが、しかし不確かな表情では無い。思いの外、あっさりと済んだらしい。

「……龍のサンプルが還るなら万手を尽くす。緊急事態ゆえ今すぐには言えないが、障壁に囲まれた都市建設計画に乗り出す。……これが、彼等の結論だ。」

政府にとって"彼等"は優先順位が低かったまで、という事なのだろうか。それとも単に、龍がそれほどまでに大切な存在であるのか。
何方にせよ政府には、"彼等"を救えるだけの力は残っていた。これほど猛スピードで進む人類の技術革新からも分かるように。
しかしそれは裏を返せば、龍を引き合いに出さぬ限りは、政府は"彼等"を救う気は無かったという事でもあったのだろうか。

「……当然、最初は渋っていたがね。書類を渡すまで龍は還らないと念押したら、とうとう重い腰を上げたよ」

突如、彼の右腕が唸りを上げる。
皮膚に当たる部分が開いて、金属の部分が剥き出しになる。
機械音を響かせながら出てきたのは、印字が為された紙の束。

「いささか時代遅れではあるが、ファクシミリの書類だ」

彼は書類をツァラトゥストラに手渡す。プリントだが、政府による捺印が押されている所を見ると本物だ。
内容の概略は、大方こうだ。「龍の研究が終了すれば、サンプルは其方の好きにして良い。もし問題が解決すれば、5年以内の実現を約束する。それまでは運命共同体だ」━━━━━━━━━━━

後から相手の目的を達成する前提なのは、少しばかり邪な意図が見えなくもないだろうか。
しかし、もし何らかの不備があれば、彼等には自身で対抗しに行けるだけの力はあるだろう。

「……この条件で、納得して貰えたかね。」

目の前の男は政府嫌いだが、これで少なからずとも、自分たちの誠意は伝わったはずだ。
彼は変わらず真剣な眼で男を見ながら、内心でそう思っていた。



376 : ◆HKjEOBQP/. [sage saga]:2015/11/14(土) 00:26:50.06 ID:z4pRqt7tO
>>374
/お疲れ様でしたー
377 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2015/11/14(土) 00:32:24.67 ID:eGR2Ws7ko
        ∬ ∬    ∬ ∬    ∬ ∬  +
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378 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2015/11/14(土) 00:32:56.74 ID:eGR2Ws7ko
    ⊂_ヽ、
      .\\  /⌒\
         \ ( 冫、)ウンチになぁれ
          > ` ⌒ヽ
         /    へ \
        /    /   \\
        レ  ノ     ヽ_つ
        /  /         ・*.・:
       /  /|          :。 *.・
       ( ( 、           ★。:’*
       |  |、 \        。・.*・; ・
       | / \ ⌒l     ;* ・。;*★ 人・
       | |   ) /      ・ ★・ (_ );; * 。・
      ノ  )   し'        ・ * (__) * ・。・
     (_/          。*.;; ・( ・∀・)  ★.* ’★
379 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2015/11/14(土) 00:33:26.08 ID:eGR2Ws7ko
              )
             (
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          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
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380 :ツァラトゥストラ ◆ZzrmXF6r/g [saga]:2015/11/14(土) 00:46:29.68 ID:SoM9ik2l0
>>375
「ああ――そうしてくれ。」

そう頷きを返した。
ドレスデンが使者というならばある程度の交渉の権限は有しているとも考えられたが、やはりツァラトゥストラの要求はたった二人の人間の間で処理するには重すぎた。
故に暫し、政府による審議を経ることとなったが、提案が受け入れられたとあらば、ツァラトゥストラの表情にも聊かだが綻びが見えた。

「成程、思いの外物分りが好いようで、わたしとしても安心というものだ!
国家よ、おまえは"冷たき怪物"なれど、貧しき者を無下にするほど情が冷え切っていたのではないのだろう!」

彼らしく国家への一定程度の理解を詩的に詠い上げれば、書類を受け取る。
龍の研究に関しては、元よりツァラトゥストラの意図ではなく、交渉の為の出任せに過ぎなかった。
故にそれがどうなろうと関心は無かったが、これすらも政府は考慮に入れるとなると、思いの外うまく行き過ぎているな、と自分の安堵を戒めたくなる。
が、サンプルは然る後に好きにしてもよいとのことである。

ならば、『ツァラトゥストラは超人の道を説くべくリラを連れ戻しに来た』――それを実現するのも悪くはあるまい。
元よりそれはリラに対して使用した口実に過ぎないが、嘘を真にできるならばしめたものであろう。

「――運命よ、故に汝は"面白い"のだ。
気まぐれな彼女――運命の女神を味方に付けた者ほど、強いものはないからな。
故に"運命"共同体――その発想に、わたしも賛同する。

されど忘れるべからず、わたしは真の"超人"にして、政府の手足たる『超人』に非ず。
故にわたしはわたしと、わたしの兄弟の力にて戦う――おまえたちの敵に回らぬというだけのことだ。」

酷薄に結ばれたと思しき言葉も、寸鉄の如き最初に比べれば大分温かみを帯びてきた、そんな気もするが。
倦まず、媚びず、ツァラトゥストラはあくまでも彼の道を往く。即ち"超人"の道を。

「――次に逢う刻は、互いに戦場にいるやも知れぬな。
精々わたしと兄弟の足を引っ張らぬことだ。政府の手足たちよ。」

そう吐き捨てた文句はしかし、嫌みのない微笑混じりだった。
約束の通り、捕らえられた龍――リラは、民兵たちの手によってドレスデンへと渡された。
そうして交渉を終えたツァラトゥストラは、戦利品即ち書類を携え、彼らの家へ、スラム街へと帰還する。さながら凱旋が如く。

//これで〆と致しましょうか
//お疲れ様でした!
381 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(長屋) :2015/11/14(土) 01:12:26.50 ID:fuhM3B9P0
ああああ
382 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s [sage saga]:2015/11/14(土) 01:17:34.86 ID:ccN7gd7P0
>>380
凱旋してゆく民兵たち。彼は彼等の背中を無言で見守り、やがて空へと飛び立って行く。
大きな資源の消費と引き換えに渡されたのは年端もいかぬ少女であり、しかし確かに邪悪なる力を其処に宿した龍。
満身創痍の彼女を再びラボに連れ帰るべく、彼はその場を後にする。
……此奴には、まだまだ引き出すものがある。情報が、肉体が、力が、脳波が、データが必要だ。
今まで続いてきた人類種の、数千年にも渡る歴史を、決して無駄にはしない為に。

「少々、大きな負債だったか……私には、分からないが……」

彼は今一度、後方を振り返る。
無数の人々が、天啓を求めるかのような行進を進めている。
その音は軍靴か、はたまた聖音か。彼はヒトの活力へ、少しばかりの畏れを抱いた。

「……だが……それでも」

今在る生命は、守る事が出来たらしい。
彼はどこか満足気な笑みを浮かべ、しかし使命に満ちた眼で砦を見つめ。
駆動する人々の巣へ、ふたたび舞い戻る。

「先立って、対龍無力化装置の起動を推し進めるとしよう……」

脚より火を噴く人影がひとつ、強固な鉄の壁の中へと飛び込んで行った。


383 :dresden von eisenberg ◆fgDP.MRP6s :2015/11/14(土) 01:17:56.06 ID:ccN7gd7P0
//ロールお疲れ様でした、ありがとうござます
384 :ダイアナ  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/14(土) 02:51:37.97 ID:W0aqp0730

「全くどいつもこいつも、面倒なことしてくれるね……」

深夜の、廃墟と化した研究所で一人吐き捨てた。
液晶に照らし出された顔は、苦々しさを感じさせる。
その画面には、ハッキングにより得たデータの「ドラゴニウム」の文字_______

状況は、彼女にとっては芳しくない方向へと傾きつつあった。
龍側では、裏切り者が竜王の化石を奪いてんやわんやの事態。
人側では、地下調査と「ドラゴニウム」による反撃の狼煙。
この混迷した状況の中、ダイアナの持つ戦力は乏しい。ボロボロの剣と銃一丁では、少なくとも火力面ではまともに戦える相手は限られてくる。
龍への信仰も、人への愛着も持たないダイアナにとっては、どちらが勝つかということはどうでもよい事ではあるが、このままではどう傾いても、誰についているわけでもない彼女にとって不都合な事態となってしまう。
出来ることならば、誰が絶対的な力を持つわけでもないこの混沌とした状態が続くのが、彼女にとって理想的であるのだ。

「……いいわ、精々やってやろうじゃないの」

遠くで蠢く、8本足の砦を見つめ呟く。
狂信にも、力にも屈する気は毛頭ない。
全ては、自身の思うがままに……

彼女もまた、野心を持つものであった。
そして、そのタブレットには、次の狙いを示すかのように「ルーチェ」と「ツングースカ」、そして移動要塞と化した『砦』のデータが表示されている……

//潜入ロールへの伏線(?)ソロール
385 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/14(土) 03:18:50.20 ID:wMJpy0G20
俺達、愚痴スレ民でーすwwwwwwwwww

               ヽヽ           ヽヽ           ヽヽ           ヽヽ    
            ──┐. |  |     ──┐. |  |     ──┐. |  |     ──┐. |  |
               /   |  |        /   |  |        /   |  |        /   |  | ─────
              ノ    ノ  ┐     ノ    ノ  ┐     ノ    ノ  ┐     ノ    ノ
                      ┴             ┴             ┴
                      \(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ/
                          /⌒ヽ      /⌒ヽ.     /⌒ヽ.    /⌒ヽ     /⌒ヽ    
                          (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  
                          (っ⌒*⌒O  (っ⌒*⌒O  (っ⌒*⌒O  (っ⌒*⌒O  (っ⌒*⌒O
                           (_ノ:∴:ヽ_)  (_ノ:∴:ヽ_)  (_ノ:∴:ヽ_)  (_ノ:∴:ヽ_)  (_ノ:∴:ヽ_)
                          /| ̄ ̄::ヽ;ヽ ̄ ̄ ̄:.ヽ:.; ̄ ̄ ̄ヾヽ;.: ̄ ̄ ̄ヽヾ ̄ ̄ ̄ ̄ヾヾ ̄ ̄ ̄
            /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿  /  |":●;:゛∵●;●;:●;:゛∵●;:;:゛∵●:●:●゛∵;,":●; ":●;":●;●;:●;:'
            ( ^ω^), (   *) /   |:●;":●;":●;":●;":''`゛:;●;:●/⌒ヽ ●:●:●゛∵;,":●●●''`●;":●;"
          /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵:●;:●;":●;":●;":●;":゛:;●;:●;( ^ω^)こっちにデカイうんちがあるお!i●;●、
          ( ^ω^), (   *) /`;ヾ;,、`●;.'';,,:●;":''`゛∵●;:●●''`●ノつ,:゛●;;:●;./⌒ヽ;:本当かお!●;:'':●"''`:●゛:
        /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵;,、":●; 。 ''`゛∵;,":●; ":●●;'`●●,;:;";i●;;.;:'(^ω^ )⌒ヽノ';●:●:●゛∵;,":●●
       ( ^ω^), (   *) /`;ヾ":●;;,、`●''●;:/⌒ヽ ● :●;;,, :●●;.●;:,:.;:●;●..:⊂⊂ ととノ,:.;●''`●":●;●:●:●
     /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵;,、'':●:●;:。● (^ω^ ):./⌒ヽ●;:●:●●''`● ,;:・゛∵●;:●;●.,●,./⌒ヽ;:●;: ):●;;,,
    ( ^ω^), (   *) /`;ヾ;,、`●;.●''`●;:●;ノつ●●(^ω^ )⌒ヽノ''`●:●;:''":●;;,, ●;:●;:''" と(^ω^ )つ,_,,_)つ:
  /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵;,":●;、 ●;:●;:●;'`●●,;:;"; ⊂⊂ ととノ,;:;●''`●;:●;:''":●;;,, :●;,●:●●幸せだお〜''`●;
 ( ^ω^), (   *) / `;":●;ヾ;,、`●''`●;:●;:''":●;;,●、●''`●うんこウマスw;:●:●●''`●;:''":, ●;.":●;":●;'';,,●''`●;:''
   (ノU " し `J ;'・ミ∵":●;;,、":●;。 ;,●、●''`●;:●:●●''`●;:''":●、●''`●;:●:●●''`●;:''":●''`●;:''":●''`●;:''":●''`
        /`;ヾ;,、`●;.":●;'":●;';,,":●●、●''`●;:●、●''`●;:●:●●''`●;:''":●:●●''`●;:''":●●''`●;:''":●''`●;:'
386 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/14(土) 03:20:54.29 ID:wMJpy0G20
三度の飯より人の悪口が大好きwwwwwwwwwwww

愚痴スレ民wwwwwwwwww


       /  R /\  > ふぅおほほほっ!!<
       /   /\  \  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
 / \   |  / /=ヽ \  |    /\
 \ ⊂) .|/ (゚)  (゚) \|  (つ  /
   (彡.o_\ ── ゝ── ノ/ホ ゚ミ)
    |\.六 !\____/ !サソ゚/ |
    \ `ー◆        ◇ー´ /
      ̄|  ∵     ∴ | _人人人人人人人人_
       |  ∴    ∴  | > ふぅおほほほっ!<
   ジョボ ______   ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y ̄
    ジョボ|  /  =  ヽ  |
        |  ( ゚)  (゚) |          _   _
      ,-―――●―――-、      .__|_|__|_|__
       ̄|;;;;;;;;;トェェェィ;;;;;;;;;| ̄       |_______|
        ヽ;;;;;しww/ノ;;;;;/
            ∪
              。
           。 O   ___
         ゚  。 \ヽ./  R /\   ゚
         -  ・。 /   /\  \   @ 。
       ,  ゚ 0 ─ |  / /=ヽ \  | / 。   ,'´ ̄ ̄`',
        ゚ ,,、,r-'⌒l/ (゚)..(゚)\|。゚ / o  ,! ハ ハ !
     。 ゚ r-'⌒`ー-'´ヾ トェェェィ; uノ 。 ・゚   l フ ム l
       ヾヽ、_,,,、-、/ミ, ヽ __ノ / -、\   ∠  ハ ッ j
 jヽjvi、人ノl__   = ^ | /  =  ヽ ̄jヽ、  〃ヾ ゚ 。ヽ フ   /
 )   ハ   7     | ( ゚)   (゚){ミ,_   ̄`'''-ヽヾ ` ̄ ̄
 )   フ    て  ,-―――●――― ̄i'-、_,,ン ノ _   _
 7   ッ    (    ̄|;;;;;;;;;トェェェィ;;;;;;;;;| ̄- ニ  .__|_|__|_|__
  )   !!     ( ___ヽ;;;;;しww/ノ;;;;;/__,-=-,_ |_______|
  ^⌒~^⌒^~⌒^       ∪
387 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/14(土) 03:23:22.36 ID:wMJpy0G20
             ζ
         / ̄ ̄ ̄ ̄\       / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
       /         |    < 肥溜め出張所
       | ⌒  ⌒   /|      \_______
       | (・)  (・)   |||||||
       | ⊂⌒◯-----∂)___   ___
       | ||||||||_     /     ゙Y"     \
         \ヽ_/ \/              \
         \    /                 \
          / ̄ ̄ ̄ ̄)        *      ( ̄ ̄ ̄ ̄)
         |    ─<         |\      >─   (
         |      )     /  (|ミ;\    (      )
         ヽ    ̄ ̄)    /(___人|,iミ'=;\  (  ̄ ̄   )
         /" ̄ ̄ ̄ ̄   /    《v厂リiy\  ̄ ̄ ̄ ̄\
         /        /        ゙|,/'' v:,,、.¨)z,_       \
        /       /         ミ/ .-─ .゙》z、      \
        /      /           〔」″ノ‐ 、u ¨\      )
       (      /             ゙|, ..冫 .rー    ̄\_    |
        |      〔              ミ./′   ..r-ー __,,ア┐  |
        |      |              {. .,,,,   .′  .´′ .¨\|
        |       |              ∨   ノ冖′ =vvvvvv¨\
        |     /               ミ.   ,i'           .゙\_
388 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2015/11/14(土) 03:31:58.30 ID:AXBvtSpg0
 

893 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2015/11/13(金) 01:35:02.43 ID:FeLL4GKC
別にロールがどうとか管理人がどうとか言うつもりもないけど魔翌龍世界のシナリオは完全にクソ一直線だと思うんですが
龍対人間どこいったよ
龍同士の内輪もめで人間何もしなくても生き残れそうじゃん

894 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2015/11/13(金) 01:44:44.88 ID:CDyuwJBY
龍サイドが無茶苦茶やり過ぎなんだよなぁ
人間じゃ絶対叶わないレベルまでインフレしちゃったらそりゃ龍同士で戦うしか無くなるわ

895 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2015/11/13(金) 02:08:21.02 ID:3WjAuAtg
なんか捕獲された奴いたからそいつのデータを使った武器持ちの人間キャラ出そうとしたら、捕獲自体がシナリオに組み込まれるみたいな流れになってて参加辞めた
能力面も設定面も人間側は自由度低過ぎ


.    l!  /;'" =ゝt,   ,ィ   ,:r . : : : : : ヾソ!: : :
    i, /' / ,,. -=、ヾ,  /'"  fr‐‐テ、=-: : ヽ、: : :
    ゙i, / ,ノ ,:r;;;、ヽリ ./  '´,r〃´ :,r゙^';;ヽ 、,,_'_,:r:
    〈、ィ" i'0;・;;;i!ソ! /   ,イ′ lο;・;;;;i! ,ノ三ミ
    (ヾ、 丶::::ノ,ノi ,!   fミヽ、. :丶:::::ノ/ノ: : : :
    tヽミ、,_,,ィ;;;i i′  iltヾ::`ニ:ー:‐,'シ";; : : : : 
     !;;   シツ;/ !    i,ヽ ヾミ`: ̄:´ : : : : : : :
     l    ,シ/,!     丶 \ :`: ̄: : : : : : : : : 
     l     ' /    /      : : : : : : : : : : : :
     t, ,,   /   /,,、     : : : : : : : : : : : :
     ヽi,  /    ヾ、丶、   : : 、,:_:_:,,ニヽ
      ヾ 〈、    _,ノ   ` ー - - 一≦テァji〉丶
       丶f、` ̄`)ァ'r      . : : ,ァy'ヽ/川: :  仲良いフリして
        ゙i,ミヽァ、,゙''"  ,.. . . ィ '"ィ'^i´:,jノ7fい: :  裏ではこんなことになってまーすwwww
         ゙i,゙i,゙k ,ノ`゙iー+- ┬'"!´j-:く";;;;/ i: :ィ: :
         ヾj l;;;;ンニ>-'ー-┴ '^'′: :彡,/: !: i:l!:
          ヽVZ7  ο: : : : : : : シr三!: : : : :!:
          ゙i,ヽ/   ;; : : : : : :,ノ;r'ー,ソ: : : : : :,,
           V  : : : : : /;r=ミ//: : : : : :〃
            l  : : : :fY''Y´,〉′/: : : : : ,: ィ
            i,  : : :,iヾ-:':": ,:ノ: : : :ノ,,ィ;;;;;;;
            ヽ  : : リ_,, :ィ": : : :/ ̄´~`゙
             ゝ- ,ィ^''゙: : : : : : /
             しfi !丶,,_,, - '"
389 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(北海道) [sage]:2015/11/14(土) 03:37:39.54 ID:AXBvtSpg0
 
896 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2015/11/13(金) 02:45:52.14 ID:B6fEp1Ce
早速ゴミ溜めを参考にして人間側絡ませようとしてきたな関心関心
でもこれ人間側が手に入れたらシナリオ終了だよね?
なんでこんなもの出したの?

897 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2015/11/13(金) 02:59:31.55 ID:CDyuwJBY
てか1PCが持つには過ぎたもののような希ガス
人間が持てばストーリー終了で龍が持っても強制的に暴走させられる代物をどうせいと

898 :名無しさん@ゴーゴーゴーゴー!:2015/11/13(金) 07:35:15.48 ID:+Vyee+Jy
人間側がクソ雑魚すぎ、ここから反撃の展開があるとしてもあの勢いで二週間で片が付くのかと
化石はPCに持たせるべきものではなかった、特にあいつには
あの感じじゃ展開を扱いきれねえよ



               ,, -―-、
             /     ヽ
       / ̄ ̄/  /i⌒ヽ、|    おぇーー!!!!
      /  (゜)/   / /
     /     ト、.,../ ,ー-、
    =彳      \\‘゚。、` ヽ。、o
    /          \\゚。、。、o
   /         /⌒ ヽ ヽU  o
   /         │   `ヽU ∴l
  │         │     U :l
                    |:!
                    U
390 :ジルヴェスター・リブラ  ◆111HBuO8jI [sage saga]:2015/11/14(土) 21:59:23.11 ID:3UWYgiaSo
(アジは他の眷属がきっと殺す…わざわざ私が手を下すまでもなく死ぬだろう)

リブラは鎧を纏っていなかった
リブラの肢体を包むのは布であった

(ならば私はいずれくる人との決戦に備えよう…)

そう、彼女は今人類が纏うような服を身に纏っていた
鎧での武装は一切していなく、下着まできっちりと人間のものだ
その金髪は隠してはいない、だがリブラは今外見のみは人間であった

「ここが人類の頭脳か……」

そんな『天秤』は、今砦の評議会館を睨んでいた
その視線には、どこか尊敬色も混じっていた

//23:30ぐらいまでの短い間でよければロールしましょう
391 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage saga]:2015/11/14(土) 23:44:23.65 ID:/ctsHsLSo
>>390
「…………」

戦闘募集中と書かれた看板を持って歩いている。
ちなみに俺は金髪で東洋系の顔立ちのイケメンである。

/まだいる?
392 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/15(日) 00:44:27.78 ID:5ic+s9v+0

「何だよ、これ……」

『砦』の、地下数百m地点。
地下調査へと向かっていた男、菊池はその目を疑っていた。

視界一面を覆い尽くす結晶と、凄まじい力による破壊の痕跡。
そして、調査すべきものが確かにあったことを物語る、化石の跡……
戦いに巻き込まれなかったことは、幸運というべきだろう。

「凄いことになってますよ、社長……アレ?」

いつもはやかましいほど話しかけてくる声が、一向に聞こえてこない。
その深度故に、本部との通信がままならないのだ。

「……なんか、静かだな」

妙なさみしさを覚えながら、巨大なドリルの付いた重機を駆り周辺の探索を始めていく……
393 :サザンカ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/15(日) 00:55:42.36 ID:CqcVneDyo
>>392
菊池が駆る重機の音に紛れて、確かにその音は鳴っていた。
ガラガラと車輪を引きずる小さな音が、確かにこの地下で鳴っていて、そしてそれは菊池に近づいて行く。
やがてその音の主が姿を現わす、そこら中に生えた水晶の陰からひょっこりと顔を出し、スーツケースを引きずった少女が。

「よいしょ、よいしょ…ふぅ、これが終わったらローラーをダート仕様に換装する事を提案しましょう」

桃色の髪の少女───龍狩りの超人、サザンカ───は、このただでさえ歩きにくい地下をスーツケースを引きずりながら降りて来て、重機の姿を見つけると迷う事なくそちらへと近付いて行く。
そして、重機の音にかき消され無いようにか細い声を張り上げた。

「すみません、道楽重機の社員様ですね?」
「私はサザンカと言うものです、指示を受け、お力添えに参上いたしました」
394 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/15(日) 01:16:30.96 ID:5ic+s9v+0
>>393

「ん……?」

エンジンの音に混ざって聞こえる少女の声に、顔をしかめる菊池。
こんなところに人など来るわけがない。きっと気のせいだ。そう思い作業を続けるも、なおも声は聞こえ続ける。
しかし、声は聞こえ続け、それは次第に菊池をいら立たせていく……

(何なんだ……疲れてるのか、俺……)

考えてみればここ数週間、様々なことがあった。
特訓やらなんやらで、まともに休めていないのは確かだ。
きっと空耳だ。そう思うも、なおも声は聞こえ続け……

「あ〜もう、何なんだようるさいな!作業に集中したいんだよ!」

集中を乱され続けた苛立ちと共に振り向けば、そこには少女の姿。
さっきから聞こえていることから判断すれば、砦からの救援である。
そして、声はスピーカーで筒抜け。そのことに気が付いた途端、菊池の顔は己の迂闊さに赤くなり……

「あっ……ど、どうも、ご苦労様です」

そう、小声でしか言えなかった。


395 :サザンカ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/15(日) 01:26:28.61 ID:CqcVneDyo
>>394
苛立ちをぶつける菊池の叫びが響き、不意に鼓膜を震わせる。
ビクリと肩を震わせたが、すぐに澄まし顔を取り戻して、顔を合わせた菊池に続けた。

「…あ、申し訳ございません、お仕事の邪魔でしたか」
「すみません、私、手伝って来いとしか言われていないものでして」

「…何か、私にお手伝い出来る事はありますか?」
「一応これでも超人なので、もし龍が来た時の為の防衛は出来ますが。というか、ほぼその為に来させられたような物ですけど」
「それと、勝手な判断ですが、お腹が減っているかと思って食糧も…」

持って来たスーツケースを近くに置いて、肩にかけていたショルダーバックを持って菊池へと歩み寄っていく。
中にはいくらか食糧が入っている、余り多いとは言えないが、小腹を満たすには丁度いいくらいの量だ。
396 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/15(日) 01:52:52.23 ID:5ic+s9v+0
>>395

「あ……そういう事でしたか、申し訳ございません、先ほどは御見苦しいところを……」

アハハハハと、ごまかすような愛想笑いを浮かべながら、微妙に過剰な敬語とやたら低い物腰で接する。
いろいろと気まずい空気が流れるが、菊池の今の心境をごまかすにはそうするしかなかったのだ……

「……お手伝い、ですか……あー、そうですね……ぱっと見、この近くに龍もいませんし……
 それじゃあ、ここらを探っていきますんで、何かないか見ててもらえませんか?こんな位置からだと、見えないものもありますし」

目当てであった、「何か」の化石はすでに持ち去られてしまった。しかし、もっと深く探れば何らかの手がかりがあるかもしれない……
そう思い探索を行っていたが、「タラバ」にはそのような小さな手がかりを見つけるための装備など備わっていない。(此処に社長がいれば《そんなちまちました作業は重機がやる事やない!》とでも言うだろう)
それ故に、菊池は未だ有効な手がかりを見つけられずにいるのだ。
少女に分析能力、もしくは観察眼があれば、化石のかけら程度は見つかるかもしれない……そう期待しての頼みである。

「差し入れですか……ありがとうございます、でも……」

通信が取れなくなり、本部も心配しているのでお気持ちだけ。そう言おうとした矢先。

ぐぐぐぐぐぐぅ〜。

早朝から、何も飲まず食わずの腹が、盛大に鳴った。

「……有難く、いただきます」

再びばつの悪そうな顔をしながらコックピットのドアを開け、ショルダーバッグを受け取った。
397 :サザンカ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/15(日) 02:03:21.16 ID:CqcVneDyo
>>396
「いえ、気にしていません、このような空気の流れの無い所で一人作業をしていれば心が荒むのも仕方ない事ですから」
「全然気にしてませんよ、気にしてないし、ビックリもしていません」

事務的な、というには少し背伸びした感のある話し方で、澄まし顔の少女は続ける。
怒鳴られて驚いてしまったのを少し気にしているようだ。

菊池にショルダーバックを手渡して、彼に言われた頼みに頷いて返す。
特殊な目やそういった機能のある武装は無いが、超人故の基本スペックでそれなりに目はいい筈だ、出来なくもないだろう。

「わかりました、それでは私は貴方様の後について手掛かりを探します」
「とは言っても、この量では二人でも骨が折れそうですが…頑張りましょうね」

なんて、意気込んでいるその間にも、視線はある一点をじっと見つめて、固定したまま動かなかった。
視線の先は菊池に渡したショルダーバック、食糧の入ったそれを、口には出さないが不自然なまでにじっと見つめていた。
398 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:18:01.63 ID:O1ustOqm0

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399 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:19:58.24 ID:O1ustOqm0

             三 ̄ ̄ ̄\
            三  ⌒  ⌒ ヽ   ,rっっ
            三   ( ●)(●) |  .i゙)' 'ィ´
           三    (__人__) }  { ) 丿        うーっす
           三.   ` ⌒´   ヽ/'ニ7
          三"⌒         ヽ /
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         三  ィ二      ___|__ ___   _____
        三::.:::三::三ンィ⌒ ̄" ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ ̄  ̄ ̄  ̄ ̄ニ≡─‐ー-,!
       三::.::.三  三/             ≡''=三≡    ;;;;(( 三iiii_iiiiiii)))))i..-
       三::::.三 三        _____=≒=ー────;‐‐ ̄    ̄  ̄" ̄`'   ミ○ 
       ''三三  三、   ー ィ⌒/                 ;;;;;;:: :゛;.・:゛∴;.゛;.
                                      ヽ ̄ ̄ ̄;`∵: ;`;.: ;
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            三  ⌒  ⌒ ヽ   ,rっっ
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       三::::.三 三        _____=≒=ー────;‐‐ ̄    ̄  ̄" ̄`'   ミ○ 
       ''三三  三、   ー ィ⌒/                 ;;;;;;:: :゛;.・:゛∴;.゛;.
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400 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:20:50.79 ID:O1ustOqm0
      !  !    /⌒i             ,, -―-、
      l  l   /  /           /     ヽ
      l  l  /  /     / ̄ ̄/  /i⌒ヽ、|
     l  l  /  /     /  (゜)/  / / 愚痴スレ民、見てるー?
     l  l /  /   /     ト、.,../ ,ー-、
    /⌒ヽ  ̄  \ =彳      \\‘ ̄^    ,−.
 /{  /⌒丶 _   ',         \\ \   l  l   /⌒i
 |  \ ヽ       \l        /⌒ ヽ ヽ_>i l  l  / /
 i\   \ `T 'ー 、  }         /     `ー−' l  l  / /
 `ヽ丶 _厂     /     /             l  l__/ /
   \  l     /     ,.r''´           /   /⌒'.,
                            / _ノ⌒',  /',
                             l/     ,r' /,イ
                             ',  -一'ー'´T´ ノ
                             \     フ
                                 ``ー-一’


               ,, -―-、
             /     ヽ
       / ̄ ̄/  /i⌒ヽ、|    おぇーー!!!!
      /  (゜)/   / /
     /     ト、.,../ ,ー-、
    =彳      \\‘゚。、` ヽ。、o
    /          \\゚。、。、o
   /         /⌒ ヽ ヽU  o
   /         │   `ヽU ∴l
  │         │     U :l
                    |:!
                    U
401 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:21:35.27 ID:O1ustOqm0

肥溜め、発見wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

               ヽヽ           ヽヽ           ヽヽ           ヽヽ    
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                      \(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ(^ω^ )おっ/
                          /⌒ヽ      /⌒ヽ.     /⌒ヽ.    /⌒ヽ     /⌒ヽ    
                          (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  (^ω^ ) )  
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          /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵:●;:●;":●;":●;":●;":゛:;●;:●;( ^ω^)こっちにデカイうんちがあるお!i●;●、
          ( ^ω^), (   *) /`;ヾ;,、`●;.'';,,:●;":''`゛∵●;:●●''`●ノつ,:゛●;;:●;./⌒ヽ;:本当かお!●;:'':●"''`:●゛:
        /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵;,、":●; 。 ''`゛∵;,":●; ":●●;'`●●,;:;";i●;;.;:'(^ω^ )⌒ヽノ';●:●:●゛∵;,":●●
       ( ^ω^), (   *) /`;ヾ":●;;,、`●''●;:/⌒ヽ ● :●;;,, :●●;.●;:,:.;:●;●..:⊂⊂ ととノ,:.;●''`●":●;●:●:●
     /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵;,、'':●:●;:。● (^ω^ ):./⌒ヽ●;:●:●●''`● ,;:・゛∵●;:●;●.,●,./⌒ヽ;:●;: ):●;;,,
    ( ^ω^), (   *) /`;ヾ;,、`●;.●''`●;:●;ノつ●●(^ω^ )⌒ヽノ''`●:●;:''":●;;,, ●;:●;:''" と(^ω^ )つ,_,,_)つ:
  /⌒ヽ, '⌒`ヽ丿`J ;'・ミ∵;,":●;、 ●;:●;:●;'`●●,;:;"; ⊂⊂ ととノ,;:;●''`●;:●;:''":●;;,, :●;,●:●●幸せだお〜''`●;
 ( ^ω^), (   *) / `;":●;ヾ;,、`●''`●;:●;:''":●;;,●、●''`●うんこウマスw;:●:●●''`●;:''":, ●;.":●;":●;'';,,●''`●;:''
   (ノU " し `J ;'・ミ∵":●;;,、":●;。 ;,●、●''`●;:●:●●''`●;:''":●、●''`●;:●:●●''`●;:''":●''`●;:''":●''`●;:''":●''`
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402 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:22:23.11 ID:O1ustOqm0
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403 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:23:19.82 ID:O1ustOqm0

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       /( ○)  (○)\  ゴミ溜め
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      \  l/r,二⌒ユヾ i /
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       /( ○)  (○)\  ゴミ溜め
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      |   ,' _,,.--、,  ',   |   くっさ
      \  l/r,二⌒ユヾ i /
       \ ''''´ ̄ ̄` /

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      |   ,' _,,.--、,  ',   |   くっさ
      \  l/r,二⌒ユヾ i /
       \ ''''´ ̄ ̄` /

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      \  l/r,二⌒ユヾ i /
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      \  l/r,二⌒ユヾ i /
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404 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:24:21.08 ID:O1ustOqm0

                _______
               ,,.-''   `-、 ,
     ( ^ν^)    /  : : :: :: :::::ヽ
.   ▼   >、/⌒ヽ   |    : : :: :: :::::::::l >>1
─‐⊥‐ッ'-‐y' / i_ ヽ、  : : :: :: :::::::/
      `⌒ー′ | |::|  )゙  ..::::〃:ィ´
         \ | |::|  /" ''  : : ::⌒ヽ
     ノ)    \=::|. i       、 : ::::|____
    (;:.:.__)      \ |      ..::| : :::|::::::|;;;|  
    (;;:::.:.__::;)      \      : :::| : :::|::::::|;;;|  
  (;;:_:.__゚.:.:⌒)       \    : :::| : :::|::::::|;;;|

   「あちらのお客様から……」
405 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:26:43.34 ID:O1ustOqm0
   ♪ ♪   \\ ♪  僕ら〜はみんな〜 生〜きている〜  ♪.// ♪  ♪
  ♪        \\ ♪  生き〜ているけど 愚痴民は氏ね〜 ♪// ♪
       ♪    ∧ ∧     ∧ ∧   ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧     ∧∧  ♪
   ♪    ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*) ♪
        (゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧
      ♪ ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)♪
  ─♪──(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U
          |  U.|  | |  U |  ||  U. |  ||  U. |  ||  U. |   || U. |   |〜♪
    ♪    |  | U U. |  | U U |   | U U |   | U U |  | U U |  | U U ♪
         U U      U U       U U      U U       U U     U U


   ♪ ♪   \\ ♪  僕ら〜はみんな〜 生〜きている〜  ♪.// ♪  ♪
  ♪        \\ ♪  生き〜ているけど 愚痴民は氏ね〜 ♪// ♪
       ♪    ∧ ∧     ∧ ∧   ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧     ∧∧  ♪
   ♪    ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*) ♪
        (゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧
      ♪ ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)♪
  ─♪──(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U
          |  U.|  | |  U |  ||  U. |  ||  U. |  ||  U. |   || U. |   |〜♪
    ♪    |  | U U. |  | U U |   | U U |   | U U |  | U U |  | U U ♪
         U U      U U       U U      U U       U U     U U


   ♪ ♪   \\ ♪  僕ら〜はみんな〜 生〜きている〜  ♪.// ♪  ♪
  ♪        \\ ♪  生き〜ているけど 愚痴民は氏ね〜 ♪// ♪
       ♪    ∧ ∧     ∧ ∧   ∧ ∧     ∧ ∧    ∧ ∧     ∧∧  ♪
   ♪    ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*) ♪
        (゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧
      ♪ ∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)∧ ∧(゚0 ゚*)♪
  ─♪──(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U(゚0 ゚*)| U
          |  U.|  | |  U |  ||  U. |  ||  U. |  ||  U. |   || U. |   |〜♪
    ♪    |  | U U. |  | U U |   | U U |   | U U |  | U U |  | U U ♪
         U U      U U       U U      U U       U U     U U
406 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:28:25.06 ID:O1ustOqm0
             ____
           ./∵∴∵∴ \
          ../∴∵∴∵∴∵ \
          /∵∴∴∵∵∵(・)|    / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
          |∵∵∵∵∵/   〇 < 便所
          |∵∵∵∵ /  三  |   \____
          |∵∴∵∴| ___|
          \∴∵∵| ..  \/
             r‐''''^¨^⌒ ̄ ̄ ̄ヽ
          ,ノ`,            \
          ノ/             ヽ
         ι.}           λ    )
         ヽ(,.          ノ!   r'
          (           l  .,/
          ノ,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,丿へ
         ノ              ,)
         (  ∵ ∧∵    /,,丿
         \,,,,/人\__ノ   /
        (  ) (__)    (   )
        《  l (___)   《 ̄ ̄》
       《__(____)  《____》
407 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:32:02.90 ID:O1ustOqm0
              ____
          ´         `ヽ
         ,′ 消  パ お
           i   え │ 願   i
           |   て 速 い   |
          l   く .か だ   .|
            れ  ら    
            ヽ          ノ
             `ー--v--‐ ´
                .-─- 、
               . ´..:.:.:.:.:.: ´:. : .\
          /..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_
          /..:.:.:.:./:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ト!_
.          / .. .:r==、、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ノ/! )
         /{.-┴- i i ..:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:///{'
       .´ 丶'   `ヽヽ.:.:./マァァ77////
.       ,′´   ヽヽ i i/  }廴////
      i       i i | !ヽ  { 廴/
.       ! li | |  li | | ト{_人  ,}_/
       jハ{ | |  !l !リ<¨ __ノ
       ゝミL辷jムノ<¨´







              n
               ||
               ||
              f「||^ト
              |:::  !}                     n
              ヽ  ,イ                      ||
 ┌─‐「][].         〉   !        ___          ||
   ̄ ̄} |         /!  〉      /    \         「||^|`|
   r─' ノ        / !  !      /─    ─\       |!  :::}
    ̄        / ,!    !     /(●)  (●) |       /"''-,,イ
   [[] 「}       i  i    i    ノ  (__人__)   |      〉  ノ
   rー'_ノ.       !  !   !   !    `⌒´   !    /  !"
.    ̄         !  iヘ   i   !         !  ,/   /
            〈,  Y   "''-_ヽ,..-、,゙    /  /    /!
     (⌒ ⌒ヽ,  \ !        ,.ィ'; ,..イ1   _,/ . /    /  i
  (´⌒  ⌒  ⌒ヾ ヽ|     (_{_)   ̄  ̄''Y   /i  i
 ('⌒ ; ⌒   ::⌒  )i      .;:';'         "' , /  i   .i
(´     )     ::: .)i.       :;::          /-‐-ノ   ,/
(´⌒;:    ::⌒`) :;  )三≡≡≡*:          /      ./
(⌒::   ::     ::⌒ ) \    .:::::.        ∠.....,,,,.. -‐''''"
. (    ゝ  ヾ 丶 ソ .   ' , ..:::::::::...     /
  .ヽ  ヾ  ノノ  ノ        "''‐- ..,,__/  


408 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage saga]:2015/11/15(日) 02:36:09.63 ID:5ic+s9v+0
>>397

「あ……はは……それなら良かったです……」
(やっちゃった……絶対気にしてるよこれ……)

菊池健一、人生を歩んで24年。
古今東西、老若男女を問わず、「気にしてない」と強調する場合大概「気にしてる」。
この一つの方程式は、その歩みの中で嫌というほど経験してきているのだ……

「……それじゃ、よろしくお願いします」

気まずい空気のまま、ドアを閉める。
ショルダーバッグを開けば、チョコレート味の保存のきく携帯食糧数箱と茶の入ったペットボトルが数本。
レンガを細長くしたようなそれを口の中に押し込み、操縦レバーを握りなおそうとしたその時ふと、感じる視線。
少女の方を見てみると、あからさまに目は菊池……というより、そのバッグへ向けられている。

(いいのか、俺…………)

普通に考えれば、彼女もまたお腹がすいているという見立てが自然だろう。
しかし、先ほどから菊池はやることなすこと全てが空回りしているといっても過言ではない。
もしかしたら、ただの自意識過剰ではないか?気まずさのあまり彼女を意識しすぎているのではないか?
何よりここでまたやらかしたら、一生顔を合わせられないような気がする……
疑問符と不安が、菊池の頭を駆け巡る。しかし……

「……………………えっと、これ、食べます?」

人間関係も、建築も同じ。基礎をつくらなければ、どうにもならない。
ならば、こちらから一歩踏み出してみることが、基礎となるのではないか?
そんな思いとともに、菊池は再びドアを開け、勇気を振り絞った。

409 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:37:48.66 ID:O1ustOqm0
             ___
            /     \      _______
           /   / \ \   /
          |    (゚) (゚)   | <  ……………………えっと、これ、食べます?
          |     )●(  |   \_______
          \     ▽   ノ
            \__∪ /
          /     ̄ ̄ \
          | |        | |
          | |        | |
        |⌒\|        |/⌒|
        |   |    |    |   |
        | \ (       ) / |
        |  |\___人____/|   |
        |  |          |   |
                 ズ゙バピュウ!!

              )
             (
         ,,        )      )
         ゙ミ;;;;;,_           (
          ミ;;;;;;;;、;:..,,.,,,,,
          i;i;i;i; '',',;^′..ヽ
          ゙ゞy、、;:..、)  }
           .¨.、,_,,、_,,r_,ノ′
         /;:;":;.:;";i; '',',;;;_~;;;′.ヽ
        ゙{y、、;:...:,:.:.、;:..:,:.:. ._  、}
        ".¨ー=v ''‐ .:v、,,、_,r_,ノ′
       /;i;i; '',',;;;_~⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′..ヽ
       ゙{y、、;:...:,:.:.、;、;:.:,:.:. ._  .、)  、}
       ".¨ー=v ''‐ .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ
      /i;i; '',',;;;_~υ⌒¨;;;;;;;;ヾ.ミ゙´゙^′.ソ.ヽ
      ゙{y、、;:..ゞ.:,:.:.、;:.ミ.:,:.:. ._υ゚o,,'.、)  、}
      ヾ,,..;::;;;::,;,::;):;:;:; .:v、冫_._ .、,_,,、_,,r_,ノ′
410 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:40:23.77 ID:O1ustOqm0
          ____   
       / \  /\ キリッ
.     / (ー)  (ー)\      
    /   ⌒(__人__)⌒ \    <えっと、これ、食べます?
    |      |r┬-|    |   
     \     `ー'´   /
    ノ            \
  /´               ヽ              
 |    l              \
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、.    
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))



          ____
        /_ノ  ヽ、_\
 ミ ミ ミ  o゚((●)) ((●))゚o      ミ ミ ミ
/⌒)⌒)⌒. ::::::⌒(__人__)⌒:::\   /⌒)⌒)⌒)
| / / /     |r┬-|    | (⌒)/ / / //  だっておwwwwwwwwwwwwww
| :::::::::::(⌒)    | |  |   /  ゝ  :::::::::::/
|     ノ     | |  |   \  /  )  /
ヽ    /     `ー'´      ヽ /    /     バ
 |    |   l||l 从人 l||l      l||l 从人 l||l  バ   ン
 ヽ    -一''''''"~~``'ー--、   -一'''''''ー-、    ン
  ヽ ____(⌒)(⌒)⌒) )  (⌒_(⌒)⌒)⌒))
411 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:41:09.31 ID:O1ustOqm0
                           ;;;--‐''''::::::::::::::ヽ
                         /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
                        /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::、
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                       .|::::::::;/‐─ ヽ─ ヾ::::::::::::::|
                          |:::::i'   / ・ ヽ /・ ヽ `i:::::::|
                        ゙:、:|   し- ノ 、‐ J   |:::/
                         |    __(__)    |'
                        >‐ 、...i    \   |   ,!  
             ,  -―‐< ̄ ̄ ̄ ̄\    \_|  ノ  
            / ̄ ̄\___ `ヽ   /´  \__    __/   
          /         `ヽ |    |ニニ. ̄ ̄
            |    y         | |___j⌒ヽ     
            |    |         7 |____/厶ノ
          \  ヘ         h ∧_/
.             ヽ  ヽ       l_/
               ハ   ',     |`ヽ
          (__}__レ ――┴ァ′
.            Y⌒V⌒ヾヽ ー-|
            ! !   | { ー}
.            ヽ_ヽ_ヽ_〉‐''´
412 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:42:41.29 ID:O1ustOqm0
.  /  /    /:::::::::::::::;>"´¨ ̄/............................ヽ           /
 /、  /   /:::::::::::>"      ,':::::::::::::::::::::::::::::::::::ヽ       /
./  /  /::::::::::/         i   ::::::::::::::::::::::::::::::',     /                  _,、- "
、  ./  /:::/⌒i            |:::.....  ::::::::::::::/⌒い     _/\/\/\/\/|__"
__`/  //、   ノミx.        |::::::::::..... ......../  〃¨ヽ    \             /
 /   /   `/  ヾミ、     r'¨`!::::::::::::::::::::::/  /   j:!     <     ?     >
./ /ゝヽ /==、   ヾ    .l  !::::::::::::::::::::/ ヘ./   /:}    /             \
し´    ,イ`苅リヾ、       {   {::::::::::::::::::/  /ヘ /::::!     ̄|/\/\/\/\/ ̄
  ヽ/   、 \_! ;      ,;{   ',::::::::::::::/、  /   ;'::::::|
  /     `          ゙∨ ヽ:::::::::/ー ./、  .!:::::::|   __     ――――――――――
ー,イ                _ ∨   ';::::/  /ー ゝ ,!::::::::|  / ノ
/;:|     r'"        弋匈ヾ.∨   ∨ 、 ;'   .j:::::::::|/ /
{.;:|   r  ゝ '       丶 ゙ゝ、,.ゝ'; >'  ´ "ヽ   |:::::/ /
ゝ}   ゝ、 乂    , '     丶    !          !イ  /        `゙‐-、
 \ {ヾ,\ `¨ヽ _ノ      `  }__  、           /            `゙‐-、
   ヽ\^x ,ゝ、           ノ\`ヽ \      ,イ                 `゙‐-、
\   ハ `ー`'ー≧ー斗- . _ __., ィ    ) ヽ ヽ      i::j                     `゙‐-、
ニゝ.__ノ      (               ヽ ` ー  |/     \
ニニゝ、._______ 二>ー ミ               .}.、       \
ニニニ`ヽ         /ニニヽ              !ニヽ       \
ニニニニニゝ、 _ __ _/ニニニゝ、          ハニニヽ        \
ニニニニニニニ二二ニニニニニニニミヽ         \ニニヽ        \
413 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:43:39.14 ID:O1ustOqm0
                , ,--―--ー―-.
            _, =メLニニニニニニニニニニー=@      ,、
         /ニニニニニニニニニニニニニニニニヽr‐--'⌒`'Yヽ
        /ニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\,^.く⌒\__\
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      fニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\/Y ヽ∠
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      ‘,ニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニニ\
       /ニニニニニニニニニニニヽ<ニニニニニニニニニニニニニニヽ
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       {ニニニニニニニニニニニニニニニヽ  〃"  `>ー、ニニニニニニニニニニニ‘,
       |ニニニニニニニニニニニニニニニ',       / / ` <ニニニニニニニニニ',
       |ニニニニニニニニニニニニニニニ∧   l  |/       `<ニニニニニニ},
      〉ニニニニニニニニニニニニニニニニ} 、 ゝ ' "        ヽニニニニニj ', ,,
       {ニニニニニニニニニニニニニニニム  、            ’ニニニニニ/   ' ,,
      ‘,ニニニニニニニニニニニニニxーァく  丶ヽ ヽ   ´ ̄`¨ー-   ∨ニニニ}    ゙'' ,, ,
      ‘,ニニニニニニニニニニ//      `    、 ' 7 ‖     ∨ニニ‘,      ゙ 、
       〉ニニニニニニニニニ}`レ'´    "    , 、    / ‖ ,.     ∨ニニ}        "゙,
        {ニニニニニニニニニニニ|            ,(   __ノ  ‖/ハ    ∨ニニ/         ';.,
       ‘,ニニニニニニニニ\          ̄´ === /  ノ |    |ニニ}           ,'、
          ‘,ニニニニニニニニニゝ、             _∠_/ ノ     |ニニ/            ;' \
          ‘,ニニニニニニニニニニ> 、 ー- ´    ゝ-- ー ´     ,‘ニ/           ',   ヽ
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414 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 02:44:38.88 ID:O1ustOqm0
糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞
糞                                     糞
糞          糞スレ認定賞                   糞
糞    このスレッドは公正な審議により              糞
糞   糞スレとして認定されました。                 糞
糞     このレスはその証明です                 糞
糞                                     糞
糞            11月15日                  糞
糞            糞スレ認定委員会             糞
糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞

糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞
糞                                     糞
糞          糞スレ認定賞                   糞
糞    このスレッドは公正な審議により              糞
糞   糞スレとして認定されました。                 糞
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糞            11月15日                  糞
糞            糞スレ認定委員会             糞
糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞

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糞                                     糞
糞          糞スレ認定賞                   糞
糞    このスレッドは公正な審議により              糞
糞   糞スレとして認定されました。                 糞
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415 :サザンカ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/15(日) 02:57:38.63 ID:CqcVneDyo
>>408
「じー……」

腹の虫が鳴った訳ではないが、何か言った訳ではないが、しかしその視線一つに乗ったプレッシャーは相当なもの。
食物に対するある種執念的な意思が重くのしかかる。
勿論、一度菊池が貰ったものなのだし、分けてやる義理は彼にはない、しかしそれでも分けようというのなら何も言う事はない。

「はい、いただきます」

いるか、と言われれば驚く程遠慮なく、食い気味に言って携帯食糧を受け取る。
澄まし顔のリスのように前歯で噛み砕きながら口内に送り、頬っぺた一杯に溜めてから飲み込む。
笑いはしないが、少しだけ頬を赤らめて嬉しさを表現した。

「感謝します、いえ、これは私が独断で用意したものなのですが、元より渡すつもりなのでしたが…」
「モグモグ、人が食べてるのを見ると、モグ味がどうしてモグ気になってしまいまして」

二つ目を食べながら言い訳がましく誤魔化して、重機の側に立つ。

「さあ、それでは始めましょうか、私の準備はモグモグ出来てモグいモグまモグす」

416 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:07:17.33 ID:q1lQ1HD00
          ふぅおほほほっ!        / ̄ ̄\―。
           ̄ ̄ ̄∨ ̄ ̄ ̄        (     /  \_
              ___          /        /  ヽ
            /  R /\       .―/          _) 
           /   /\  \    ノ:::へ_ __    / 
           |  / /=ヽ \  |  0 |/-=o=-     \/_
     _______|/ (゚)  (゚) \|  /::::::ヽ―ヽ -=o=-_(::::::::.ヽ
  三  | ||__/ /.\── ゝ── ノ  /○/ 。0 /:::::::::  (:::::::::::::)
  三  ゝゝ/ /_ \____/_/M;o:;M::゚;M_人:::::○   ヽ/   / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
  三  ノ ̄  ̄| ̄   ̄ ̄l ̄  =  Σ;;;。::゚;:;て:))))) \     /  < モグモグモグwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
 三   ll''口 ̄| ̄ ̄ ̄ ̄|゚ ̄_⊂lニΣ Σ:。;;;:)))/.| )     /     \_____
 三  〔 ̄l⌒lヘ____|_l⌒l_l_ ΣE;:;:::・;:;:;:ノ丿 )    /   
      ̄`ー' ̄ ̄`--' ̄ `ー' ̄ ̄Σ`しww/ノ_ノ___イ
            グシャアッ!!  w W   。



                 __----_
               __-‐         \
             /   / ̄\       \
           / __  |   O       \     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
           / / \     /:::::::    ヽ   < おちんこ ビュッ!ビュッ!ビュッ!
          /  |O   _,.-- 、 /:::::::::::::::    |    \_____
          | __ /::○::::::::V:::::○:::::::     |
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            | ::::::::/ 丶--‐"  /      /
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             \      \,:ノ   _ イ
            /⌒ \___∪_/ ⌒\
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            \   ・  | \ (   人  )       /        ヽ
              \   /     ゝ    ヽ \   /          |
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                  \ ̄  ―|;;  ;;;  |-/        |      |
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                      | |;   ;; ;;|          /|    |
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417 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:08:26.15 ID:q1lQ1HD00

          /∧     /∧
         / / λ   / /λ
       /  / /λ /  / /λ
      /   / / /λ   / / /λ
    /          ̄ ̄     \
   /     / ̄\     / ̄\\
   /      |   ●|     |   ●|  ヽ
  |       し ̄ヽJ     し  ̄ヽJ   |   そんな稚拙な文章で
  |             '"""         |
  |   """"   T"     |   T """ |    よく他人を叩いてこられたなwwwwww
   |   """"    |      ノ    |  """ |
   \        丶 ___人___ノ    /
    \_        ヽ―/   __/
     /          ̄ ヽヽ   \
418 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:10:05.34 ID:q1lQ1HD00
              |ヽ
            ヘノ:::::ヽ
          /:::::::::::::::::ヽ
       /| /::::::::::::::::::::::::::ゝ
      /::::|/:::::::::::::::::::::::::::::::::::〉/!
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    |\:::::::::/  `、::::::::/ ヽ:::::::::::::::|/ 
    ヽ:::::::::/    !::::/   !:::::::::::/     どんなキャラが何を言おうと
    \::::::::>    V   <,,=-、/ 
     ヽ「`| /゚\  /゚\#l)             中身は100%肥溜め民wwwwwwwwww
      ‐ゝ、 ⌒    ⌒ ナ___  ___
        ヘ  i=`==、  /     ゙Y"     \
           \ー=.'/               \
           `ー/                  \
          / ̄ ̄ ̄ ̄)        *      ( ̄ ̄ ̄ ̄)
         |    ─<         |\      >─   (
         |      )     /  (|ミ;\    (      )
         ヽ    ̄ ̄)    /(___人|,iミ'=;\  (  ̄ ̄   )
         /" ̄ ̄ ̄ ̄   /    《v厂リiy\  ̄ ̄ ̄ ̄\
         /        /        ゙|,/'' v:,,、.¨)z,_       \
        /       /         ミ/ .-─ .゙》z、      \
        /      /           〔」″ノ‐ 、u ¨\      )
       (      /             ゙|, ..冫 .rー    ̄\_    |
        |      〔              ミ./′   ..r-ー __,,ア┐  |
419 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(千葉県) [sage]:2015/11/15(日) 03:21:32.73 ID:ri3iP4CW0
           _. -─‐- 
            /      ⌒ \ 
          /  ⌒   (● ) \   俺達のスレを凸で潰しておきながら自分達は表でロールか?
         /  ( ● )  、_)   ヽ 
       |      (__ノ /     |   ゴミ共
       ヽ       ̄    _ノ
        >      ̄    \    許すわけないだろ肥溜め民が
420 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(大阪府) [sage]:2015/11/15(日) 03:24:06.05 ID:+zskiOjT0
                              r       ィヽ
                              | ヽ.     / / |
                            _ j  vl!,⌒ `'ノ、ノ
                           ィ!::::|ゝ'  \ゞ\\
                          ' /| :::|ノ    iゞ、.ヾ! ヽ
                       ,/ / |!__|     ゞ,..ノ`ヽ,リ
                      ,. '  '   |! ! /・\      ノ'
                    イ    ノ' ″ || :::::⌒ゝ   ,  !
                  /       レ'/  |r=ォ     i   _j._ l!
                  /  /! l!レ''"/  ハメ\   /,. --ヽ
         ____ ,./ イ /ノ!L,ノ /  ∧| \:::\r/:::/ヽ.   !′
      ,  "´       7/ノ/     /  /  ゞ.._ \::rt::/  ヽ ゙ 、
   /         /        '     '     `rーゞラ rャ    i
  /  ,/      '      /     /      /   ヽ..:.:ゞ!、,.._ ,.:j
./  レ       '              ,     /     ゝ(__人__)
'   '        i        ヽ            /      `トェェェイ
  '                          ∧        `ー'´
  l       :::l                    イ l
  l       :::|         ,,          /   |
  l       :::|    /    ヽ       '    |

                   メシ馬
           【ウズベキスタン共和国に生息する野生馬】
421 :菊池 建一  ◆//Muo9c4XE [sage]:2015/11/15(日) 03:29:02.66 ID:5ic+s9v+o
>>415

「あはは……喜んでもらえたなら、良かったです」

携帯食糧にかじりつく少女を見て、安堵する菊池。
どうやら、勇気を振り絞ったのは正解だったようだ。

「また欲しくなったら、いつでも言ってください。まだ少し残ってますから」

ドアを閉める前に、少女へ向けて話しかける。
これで少しでも、打ち解けられただろうか。

「それじゃ、行きますか!」

レバーを倒すと、二本のアームに取り付けられたドリルが唸り出す。
先端が触れれば、それは容易に地盤や、生えている結晶を砕いていく。
果たして、この場所に人類が求めるものはあるのだろうか……?

//この辺りで置きにさせていただきたいです
//どの程度まで発見していい物なのか分かりませんし……
422 :サザンカ ◆XcfKdTSKiFEn [sage]:2015/11/15(日) 03:33:18.42 ID:CqcVneDyo
>>421
/わかりました、一旦話し合いスレでGMさんの意見を聞いて、それから再開しましょう
423 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:39:42.30 ID:q1lQ1HD00
>>280,905,832,94,490,105,261,519,180,556,575,724,122,182,548,977,573,992,542,134,127,8,191,440,226
>>493,802,252,442,168,532,346,1000,626,836,104,886,354,283,441,928,6,563,109,554,539,682,546,81,815
>>89,6,112,315,682,605,116,934,46,284,465,392,283,90,228,387,976,581,669,417,509,675,979,618,229
>>300,774,599,115,446,687,120,558,1,801,162,117,734,208,400,199,600,683,289,827,69,264,408,737,680
>>412,658,534,640,176,833,414,774,947,859,460,66,416,460,866,578,576,600,786,976,798,385,658,86,212
>>349,620,463,28,536,875,686,69,515,862,901,928,635,847,787,95,912,203,555,778,780,130,377,566,106
>>951,763,260,162,489,609,782,952,637,317,826,323,385,341,184,285,268,819,131,54,913,43,256,467,821
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>>114,652,648,581,473,683,177,669,284,879,41,834,343,672,547,297,912,41,202,789,850,933,988,44,4
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>>595,429,642,755,764,260,848,87,922,943,780,106,381,44,421,552,993,521,105,207,876,721,862,155,686
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>>114,320,102,694,768,471,136,370,525,413,372,409,162,653,998,978,642,932,616,103,470,923,122,534
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>>109,251,325,643,92,804,872,843,22,849,47,353,146,354,377,210,131,537,644,432,110,450,143,845,908
>>558,8,489,887,211,597,138,535,239,229,338,110,72,360,959,119,712,104,472,88,313,603,625,957,35
>>406,177,580,314,26,138,321,515,24,531,111,162,66,349,391,403,459,462,763,417,580,474,520,52,561
>>654,186,789,688,921,195,864,501,508,890,638,828,404,662,359,514,823,424,863,213,827,321,675,589
>>254,62,256,305,623,88,958,809,877,646,729,71,509,229,579,399,867,407,802,528,765,316,351,188,178
>>15,498,238,603,235,491,665,490,796,287,578,754,95,455,399,824,526,908,53,104,306,919,510,108,447
>>423,798,462,601,361,477,99,598,79,333,89,744,822,885,30,400,638,125,854,37,949,379,944,1,483,250
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>>735,66,487,166,329,964,481,364,569,61,112,303,386,823,85,449,855,281,515,987,55,312,598,931,43
>>30,990,502,565,179,236,630,666,401,959,630,882,322,199,942,433,501,328,256,586,777,111,866,292,97
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>>152,258,217,248,179,820,943,29,465,802,909,100,163,354,913,760,427,392,757,459,500,636,812,805
>>598,612,605,639,4,530,790,262,746,38,440,565,980,469,30,782,378,129,945,731,41,704,158,432,461
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424 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:40:00.34 ID:q1lQ1HD00
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>>279,33,448,545,169,986,142,301,437,172,582,224,636,829,963,120,772,532,295,896,365,747,997,702
>>495,714,63,470,758,527,749,790,974,293,959,960,435,260,396,606,841,620,241,670,582,361,442,113
>>337,478,401,333,179,670,828,892,732,297,650,258,45,439,232,338,398,191,772,657,587,377,497,206
>>167,787,978,608,900,633,944,377,34,277,556,703,104,447,434,401,97,691,446,535,923,783,932,113,554
>>700,931,85,905,548,252,692,526,859,592,158,803,969,192,79,524,894,183,971,328,583,67,19,28,602
>>810,534,54,363,122,753,294,207,658,841
425 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:40:48.86 ID:q1lQ1HD00
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>>866>>415>>313>>625>>750>>835>>27>>171>>195>>586>>818
430 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2015/11/15(日) 03:42:57.55 ID:q1lQ1HD00
>>538>>609>>744>>694>>219>>678>>530>>8>>682>>485>>696>>731>>825>>8>>335>>21>>130>>210>>568>>627
>>69>>885>>84>>218>>277>>339>>248>>726>>146>>184>>264>>755>>928>>958>>973>>606>>487>>981>>287>>972
>>17>>797>>683>>351>>818>>813>>561>>385>>439>>906>>453>>324>>990>>671>>600>>328>>919>>325>>473>>102
>>227>>30>>546>>200>>635>>33>>180>>922>>4>>856>>938>>801>>539>>289>>618>>351>>849>>3>>789>>754>>456
>>743>>126>>712>>71>>44>>37>>543>>146>>625>>770>>175>>170>>970>>810>>202>>150>>731>>206>>5>>669>>6
>>957>>624>>893>>805>>627>>682>>559>>83>>793>>302>>208>>504>>372>>252>>541>>915>>398>>165>>685>>573
>>655>>382>>535>>804>>113>>741>>808>>781>>746>>350>>737>>370>>243>>542>>996>>924>>101>>78>>717>>402
>>221>>774>>538>>761>>689>>936>>926>>373>>508>>259>>28>>890>>794>>831>>2>>535>>638>>782>>280>>988
>>650>>231>>61>>646>>155>>162>>724>>871>>563>>10>>92>>337>>547>>853>>25>>482>>778>>398>>990>>37
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>>227>>302>>219>>79>>327>>700>>857>>724>>690>>893>>149>>568>>723>>404>>448>>88>>297>>109>>732>>177
>>26>>287>>530>>965>>551>>932>>627>>686>>897>>299>>913>>199>>517>>992>>525>>217>>848>>249>>906>>741
>>474>>463>>801>>921>>551>>97>>29>>282>>274>>318>>308>>560>>848>>273>>111>>780>>900>>797>>677>>198
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>>776>>424>>163>>886>>204>>62>>683>>880>>260>>392>>755>>974>>93>>154>>904>>641>>802>>740>>928>>846
>>679>>691>>278>>981>>633>>537>>564>>848>>113>>454>>623>>537>>617>>509>>740>>679>>192>>620>>938
>>375>>911>>676>>529>>815>>316>>330>>554>>244>>175>>602>>922>>866>>880>>903>>498>>417>>466>>346
>>920>>969>>65>>537>>477>>805>>215>>668>>425>>153>>251>>800>>64>>926>>328>>878>>241>>657>>432>>484
>>34>>406>>697>>914>>308>>195
431 :GMロール3週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/15(日) 04:25:40.24 ID:B0gkOVty0
3周目・GMロール 人

【龍の少女・リラは再び人類の砦に奪還された】
【奪還の立役者、ドレスデン博士は研究室で、その龍のサンプルと向き合っている】

【リラは――”刻印もち”の超人・ツァラトゥスラの重力波により動きを止められていたが、今はただ、ベッドに寝かせられているだけだ】

【ドレスデンはこの研究室に、何人たりとも入れないと宣言し、部屋は電子ロックで厳重に鍵をかけた。
 これは、いざ龍が暴れ出した時のためではあるし、それ以上に「砦」の議員らに邪魔されることを嫌がったため、とは言われていた】

【が――】
【わずかな気配にドレスデンは振り向く】
【そこには半透明の液体人間・デング博士が佇んでいた】

「ノックもなく入室とは、デングよ。無駄に歳を経ているわりに、品のない事だ……」
『フン。この体に入り込めぬスキマはないという事じゃ。
 ……待望の研究素体を独り占めとは、キサマこそ強欲なんじゃあないか、ドレスデン』

【二人の老人はにらみ合いながらも、次第に目線は目の前のサンプルに移る】

「データはすべて採れた。ドラゴニウムの錬成も可能……。素材もそろった。量産体制にはいつでも取り掛かれる。
 だが――ドラゴニウムは放射性物質のごとく、常に龍の波動を常時放出している。人体にどれほどの副作用がもたらされようか」
『実践主義者の貴様らしくもない。そんなものは、やってみなければわかるまいて。
 それに……お前の危惧はそれだけではあるまい。
 この龍の娘。死んでしまった貴様の娘に、よく似ている。そう思わないか』

【ドレスデンは無意識にデングの胸倉をつかむ】

「私に家族などいない! あんなものは、家族ですらなかった!!」

【ドレスデンの過去――それは我々にも知る由もない】/GMも知る由がありません、勝手にすみません……

『――この龍の娘の処遇はどうするつもりだ。
 対龍装置に組み込まば、おそらく一生兵器として、龍を一人残らず駆逐するまでこの娘に自由はない。
 "刻印もち"とどういう条件で娘をかっさらったか知らないが……貴様はこいつを、ただの龍と――兵器として見られるのか?』
「見くびるなデング! 私は研究者だ!」

【ドレスデンはそう呟くと、レバーを引く】
【龍の娘の頭上にカプセルがかぶせられると……】
【強力な波動が、砦の周辺から発せられた!!!】
【それと同時に、研究所に隣接されている工場の炉に火がともる】
【ドラゴニウムの錬成が始まり――】
【対龍無効化装置「ゲオルギウス」は発動されたのだ!!】
432 :GMロール3週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/15(日) 04:54:14.51 ID:B0gkOVty0
人側ロール2

【同時刻……】

「それじゃ、いきますか!」>>421

【菊池建一とサザンカは、地下で3体の龍が暴れまわっていた不可思議な空間にたどり着き、調査を進めていた】
【レバーを倒すと、二本のアームに取り付けられたドリルが唸り出す。
先端が触れれば、それは容易に地盤や、生えている結晶を砕いていく ……】

【神業的な重機操作で丁寧に探っていくと……】
【重機のツメの先に、金属片のような何かを発見した】

「これは……」

【それを見て、少女超人は――まるで時が止まったかのように目を開き数秒停止すると、突然しゃべりだす】

『……バルムンク』
「なんだって?」
『「古代叙事詩・ニーベルンゲンの歌」に出てくる、龍を屠る武器です。
 私、龍を屠るために、さまざまな知識を学習しました。
 神話や伝承、伝説もすべて暗記しています。
 その伝承で語られる描写が、この金属片の大きさと形状に酷似しています』
「ちょっと待ってよ。それって、単なる創作というか……神話みたいなもんでしょう?」
「この金属片が埋まっている地層は、人類発祥以前の地層。
 その時代に金属加工技術など持ち合わせる知的生命体は、太古の龍と共存していた謎の一族としか考えられません。
 ……「開闢龍」の研究で、太古の昔、人類の文明とは異なるものがあったことが判明しています。
 そうした古代の龍文明の伝承が、人類の神話や文化に影響を与えたと考えてもおかしくはないです
 この金属片は、そうした「龍殺し神話」を生み出した元になった、オーパーツともいえるものではないかと推測できます」

【菊池建一は、この少女超人が常識はずれな事を口走るのに面喰っているが……】
【短時間でこれほどの思考と推論を重ねる少女の横顔を、ふと】【美しい】
【と、呆然と眺めていたのだった】
433 :GMロール3週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/15(日) 04:56:46.82 ID:B0gkOVty0
人側GMミッション

・【人側は強力パワーアップアイテム"ドラゴニウム"の実装が可能になった!】
 ドラゴニウム結晶を、装備品にコーティングすると、龍並みの耐久性を持つことができる。
 さらに武器に転用すると簡易的な「血の干渉」を引き起こすことができ、龍の魔法能力を一瞬だけかき消すことができる。
 パワーアップには「パワーアップロール」を投下したのち、キャラクター登録スレに概要を書くこと
 ただし、ドラゴニウムによる能力アップをしたキャラは、後々思わぬ副作用も起こりうる。強力な能力アップであるほど効果は顕著であろう

・【移動要塞「砦」に、「対龍無効化装置・ゲオルギウス」が発動された】
  要塞内半径5キロ圏内では、龍の眷属の能力は1/3に減少する。
  もともと強力な能力を持った龍ほど、その効果はてきめんに受けるだろう。
 これらの変調は、砦の中心地にいる「リラ」を奪還するか、砦のメイン電源を破壊、あるいは、メインコンピュータにハッキングし、システムをダウンしえない限り続くだろう。
 また、「リラ」は、その能力のほとんどを失った状態で「砦」の中心地にいるが……
 並の人間よりははるかに強い身体能力で、「砦」を脱出できれば、「ゲオルギウス」の発動を停止させる事もできる。
 (リラが施設内にいる事がゲオルギウスの発動条件。必ずしもコードなどにつながれている必要はない)

・【菊池建一とサザンカによって、【謎の金属片・バルムンク】を発見!】
 何らかのロール次第では、龍を打ち破る決定的なカギになる可能性がある……(どなたか設定をでっちあげてロールしていただければ、後半のボス攻略のキーアイテムになります……。)
434 :GMロール3週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/15(日) 04:59:12.08 ID:B0gkOVty0
龍側ロール1

「やってやろうじゃないの」>>384

【龍の眷属でありながら、人の武器やネットに干渉する能力を持つダイアナは、持っていたタブレットを通じて、
 砦の中枢のデータをハッキングしていた……】

【が――】

【ダイアナの持っていたタブレットは、突如として「666」の赤い文字とともにアラートが鳴る】

「チイイイッ、こいつは?!」
『……どこの誰かはわからないが……『砦』にハックとはいい度胸だ。
 この演算履歴から察するに……貴様はヒトではないな。
 人の作りし電脳世界を覗き見する、小器用な「龍」がいたものだ』

【電子音で発生された言葉の主は、”神の計算機”ルーチェによるものだ】
【ルーチェは安楽椅子に座りながら、ルービックキューブ大の立方体を「スーパーコンピュータ」に変形させて、砦のパソコンに接続させている】
【数日前から砦のデータに異様な侵入痕があったと聞き、本来の専門ではないが、ルーチェはネットワークセキュリティを強化していたのだった】

『ハッキングしている龍に告ぐ……。
 人類の英知を――ナメるんじゃあない。』

【そう告げると、ルーチェはプログラムを起動する】

『ツングースカ・システム。「砦」のデジタルネットワークを防衛せよ!!』

【"ツングースカ"は、人類側のテクノロジーで作られた「不死機兵」、つまりサイボーグであり……】
【その真価は、システムが稼働しさえすれば死ぬことはないところにある。】
【ツングースカはネットワークの中で無限に増殖するのだ!】

【だが、どういうわけか、ツングースカは現在龍との戦闘後一度も再起動出来ずにいる】

【さんなツングースカを、ルーチェは現実の世界への再起動を視野に入れつつ、ネットワーク内の防衛に転用するよう、プログラムに手を加えたのだった】

「ほーう……私の"思念"に……"戦闘プログラム"で戦おうってわけね。
 面白いじゃない……」

【ダイアナは銀髪のストレートヘアをかきあげると、ペロリと舌なめずりをした……】
435 :GMロール3週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/15(日) 05:02:30.02 ID:B0gkOVty0
龍側 2

【砦周辺にある広い森林地帯にぽつねんとある古城……】>>278
【竜骨を手に入れたアジは、自分の中の内なるものが、ふつふつと湧き上がるのを感じていた……】
【竜骨を手に入れて以来「血の干渉」による頭痛、吐き気といった変調は激しくなるが――】
【不意に、何もかも吹っ切れたように変調がさわやかになることがある】

【まるで、古代の龍の力が、自分のものになったかのような――】

「……ハッ」

【気が付くと、アジの背後、……竜骨を中心に、不気味な「穴」が空いているのに気が付く】

「誰だっ!」

【穴に向かって叫ぶアジ。すると、穴の向こうでこちらを見ているものがある】
【すると、穴を通じて、一つの思念がアジの脳内に響き渡る】

『わが名は、龍王。
 有に倦み、無に帰りしが、いま再びの有を求める者……』
「龍、王……」

【その気配に、圧倒的な力の差を感じるアジ】

『竜骨を手にしたものよ……〔ゲート・オブ・バビロン〕を死守せよ……
 この穴は、余を「無」より「有」へとつむぐ【門】。
 されど門は、"通行料"を欲する。
 ――強き者の御霊こそ、我の通行料にふさわしい。
 【門】に強者の魂を吹き込むがいい。
 ゲート・オブ・バビロンは、来るもの、出るものの力が等価であることを望む――』

【つよい念波が脳内に響くと、竜骨周辺に空いた異次元の穴は、不意に閉じる】

【アジは背中に冷たいものを感じながらも……】
【その竜骨をふたたび拾い上げるのであった】

【アジはしかし、その念波を、その後もたびたび受信することとなる】
【その念波の洪水に……少しづつ、自らの精神がむしばまれているのを感じることとなるだろう……】

・・・・・・

【森の一角から放たれた「開闢龍」とは異なる念波は、龍の眷属であればたちまち受信したであろう】
【それは、アジ・ダハーカの位置(正確には「竜骨」の位置)と、龍王が「ゲート・オブ・バビロン」から出現しようとしている事……】
【そしてそのためには、強き者の魂が複数必要とすることが、龍のすべてが知ることになったのだ】
436 :GMロール3週目  ◆gkf6lSVpoM [saga]:2015/11/15(日) 05:07:36.56 ID:B0gkOVty0
龍側ミッション
・【特定のキャラは"電脳空間"もまた戦場として選択が可能になった】

 電脳空間に行ける龍は、「物質に干渉できる」「魔力を捜査しコンピューターらに接触できる」などの設定をこじつけられる龍のみ(こじつけられれば何でもよいです)
 電脳空間には、砦にいる人類キャラならだれでも潜入可能
 電脳空間では、肉体的にダメージを負うことはない
 電脳空間では、龍の持つ物理的な頑強さではなく、精神力が防御力に変わる。
 人間側は、科学力とコンピュータへの精通能力が防御力になる
 ただし攻撃は、龍・人それぞれの能力を行使可能(戦闘シミュレータのようなもの)
 電脳空間は圧倒的に人間が有利で、地形、状況などを人間が話が設定できる。ただし、人間側が一人でも敗北すると、「対龍無効化装置ゲオルギウス」が停止するばかりか、砦のあらゆる機能が停止する。
 電脳空間では、人側は「ツングースカ」をNPCとして使用できる。ただしその強度は一般モブ程度。ただし無限に湧く。
(ただしツングースカさん(プレイヤーの方)のみ「ツングースカ」の本当の実力を発揮できます。おそらく電脳空間では無双の強さを誇ります)


・【龍王の復活には、プレイヤーキャラクターの一人以上の死亡が必要である事が判明した!】
 その死は人と龍を問わない。強き者の魂であることが重要である。
 もし、魂を龍王に捧げれば、その者は龍王の力の一部となってしまう――かもしれない?
 死亡の現場に「竜骨」を捧げると、龍王が復活する条件がそろう。
 11月21日22時までに竜骨をもっていたプレーヤーは、その当日、精神を崩壊して、龍王の力を得ることだろう。/中ボスイベントバトルを主催してもらう事になります!
 龍側すべてに「竜骨」の位置と龍王の復活情報は知ることとなっている。

 龍王の復活を阻止するか(竜骨を奪還し開闢龍に捧げると阻止できる)……あるいは自らが龍王となるか……龍側のプレーヤー次第である
 「血の干渉」は相変わらず続いており、龍側のプレーヤーは普段より弱体化が続いている……
437 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:04:00.59 ID:ZmEyxJdqo
>>856>>210>>832>>516>>814>>95>>708>>296>>121>>558>>55>>97>>484>>668>>19>>15>>242>>204>>623>>998
>>763>>784>>41>>10>>102>>214>>173>>848>>248>>169>>704>>457>>1>>219>>271>>96>>927>>566>>217>>485
>>313>>968>>288>>332>>983>>529>>536>>605>>527>>491>>367>>310>>532>>377>>412>>745>>549>>259>>993
>>963>>450>>719>>182>>720>>814>>109>>286>>30>>593>>906>>343>>561>>193>>674>>543>>722>>209>>148>>248
>>515>>558>>231>>891>>969>>976>>439>>228>>968>>157>>191>>417>>875>>372>>137>>688>>480>>422>>718>>73
>>60>>633>>521>>734>>176>>243>>943>>323>>491>>642>>838>>48>>872>>728>>17>>848>>167>>245>>815>>323
>>232>>197>>807>>368>>885>>287>>789>>602>>359>>117>>662>>992>>637>>395>>167>>879>>338>>490>>370
>>327>>417>>851>>54>>434>>698>>221>>679>>513>>543>>114>>744>>740>>920>>112>>624>>206>>900>>225>>564
>>887>>556>>654>>281>>722>>533>>619>>212>>902>>597>>538>>318>>448>>592>>752>>146>>812>>430>>659
>>543>>402>>94>>463>>513>>717>>668>>413>>942>>232>>430>>828>>787>>83>>109>>509>>615>>727>>720>>516
>>258>>834>>771>>849>>585>>916>>660>>15>>574>>14>>558>>976>>107>>20>>489>>824>>688>>902>>765>>920
>>592>>707>>413>>700>>216>>27>>426>>935>>542>>750>>192>>375>>520>>41>>960>>436>>700>>974>>10>>714
>>986>>821>>552>>474>>644>>239>>375>>409>>159>>706>>1000>>865>>118>>700>>80>>144>>126>>15>>686>>875
>>61>>395>>247>>20>>830>>947>>994>>840>>661>>525>>825>>482>>77>>299>>126>>315>>674>>534>>474>>379
>>339>>496>>233>>419>>640>>359>>433>>325>>233>>640>>385>>628>>887>>405>>458>>834>>398>>297>>494
>>122>>976>>999>>420>>101>>314>>93>>634>>788>>472>>167>>126>>967>>400>>544>>607>>758>>977>>932>>991
>>317>>618>>503>>721>>75>>336>>119>>372>>830>>42>>493>>805>>41>>912>>905>>355>>5>>538>>142>>476
>>267>>443>>104>>810>>49>>862>>786>>981>>852>>402>>297>>470>>904>>17>>545>>239>>136>>917>>69>>177
>>874>>218>>321>>778>>572>>325>>316>>713>>801
438 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:04:29.34 ID:ZmEyxJdqo
>>178>>955>>207>>844>>104>>343>>601>>973>>572>>766>>309>>816>>426>>523>>812>>975>>975>>589>>660
>>854>>690>>74>>710>>1>>84>>691>>282>>778>>935>>717>>955>>890>>924>>798>>994>>266>>398>>966>>837
>>274>>653>>589>>797>>465>>564>>771>>53>>224>>490>>907>>914>>563>>617>>914>>646>>307>>195>>423>>242
>>377>>131>>835>>175>>124>>100>>572>>90>>937>>735>>363>>590>>324>>159>>54>>887>>930>>107>>111>>419
>>24>>982>>630>>937>>627>>937>>132>>50>>178>>43>>427>>309>>877>>601>>432>>977>>173>>521>>914>>907
>>504>>230>>43>>557>>117>>972>>664>>228>>391>>677>>251>>372>>306>>188>>999>>242>>319>>48>>420>>362
>>728>>239>>75>>160>>216>>247>>681>>129>>153>>564>>633>>383>>607>>190>>500>>579>>853>>728>>970>>530
>>341>>836>>166>>339>>77>>485>>387>>497>>846>>860>>224>>85>>935>>383>>300>>181>>63>>429>>334>>627
>>717>>234>>250>>216>>812>>103>>943>>781>>632>>921>>122>>467>>87>>461>>544>>572>>847>>40>>418>>707
>>502>>641>>646>>801>>821>>709>>230>>155>>336>>290>>871>>569>>540>>86>>381>>642>>29>>162>>274>>950
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>>847>>385>>868>>228>>27>>896>>389>>301>>846>>672>>41>>882>>415>>326>>489>>5>>650>>513>>301>>237
>>237>>470>>364>>995>>412>>920>>906>>690>>765>>688>>536>>150>>555>>763>>176>>451>>152>>476>>296
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>>196>>283>>440>>245>>30>>439>>285>>824>>900>>260>>290>>169>>936>>792>>470>>487>>540>>673>>692>>226
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>>621>>130>>878>>288>>821>>549>>351
450 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:08:24.16 ID:ZmEyxJdqo
>>118>>242>>49>>445>>503>>220>>183>>953>>108>>919>>612>>816>>339>>649>>261>>120>>282>>568>>810>>206
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>>579>>489>>811>>115>>119>>274
451 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:08:40.12 ID:ZmEyxJdqo
>>637>>525>>286>>928>>80>>311>>239>>585>>385>>107>>747>>582>>960>>876>>143>>58>>327>>268>>518>>476
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>>616>>926>>308>>649>>387>>553>>288>>362>>980>>234>>757>>47>>247>>329>>62>>582>>242>>927>>927>>296
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>>721>>1000>>687>>49>>61>>268>>290>>987>>195>>586>>55>>450>>807>>45>>303>>790>>831>>692>>445>>122
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452 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:09:07.47 ID:ZmEyxJdqo
>>637>>525>>286>>928>>80>>311>>239>>585>>385>>107>>747>>582>>960>>876>>143>>58>>327>>268>>518>>476
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>>522>>125>>709>>997>>920>>693>>896>>682
453 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:10:50.90 ID:jeNXnOrXo
                    ,-─¬-、___
               ,、-─‐/ / /    ̄`Y´ヽ、,_
           _,、‐''"~/  //  /  ___     ! |ヽ \ヽ、
          /  / /   !\  / ,イ ノ\  | | !  ヽ \
         /  /  /!    ∨ \!/ ヽ !  ゙ヽ、!|    ヽ \
        /   / / |    //  |   ハ ̄ ̄`ヽ   /!   |
       /   //! \__/!/_,⊥-‐┘└''ヽ ̄!   / /ハ   |
        〈、___>'〃     ̄        ,シ'´ \/ / | |   ヽ
       \  / ゙'ヾ、,'" /      `ー ,/    く,/ | !   l  「ああっ、出ちゃう…
       /ヽ/    ^゙'ヽ、-‐ /'_:::::::::::::-/′     \   |    !  もうだめぇ〜っ!」
       く   |        ゙''‐--、`::::::' ノ!        ヽ  |    ヽ
      /  ̄>!            ト-|-‐'゙!         `゙'ヽ    ヽ
      〈r''"  !            ! |  !            l    i
       ヽ  / !               |  |   !           `ヽ  !
        \_  ゙、           |` |''"~ヽ            |ヽ /
        / ̄ ̄!、ヽ             |/| /  ヽ           !レ′
     /|_ /!  ヽ           | |/  ! ヽ            |i
      | ヽ  |  |ヽ          ! ゜  ヽ  !          |′
     i_/ ̄ ̄ヽ! ',         ! 〉 `ー-、 !            !
   ,∠´/ ̄ \ ヽ‐!_,、-‐-、,_   l /_,,-──-!             ! ,、-─‐-、
  ,∠ /^^^^^iトヽr‐'′;;;;;;;;;;;;;;;;\  |ヽ  /    !     ,、-ァ‐'''""''''/¬!^^^^^ヽ\
 /-‐/^^^^^^^^!ト、 ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ! `ー-─‐‐!  //;;;;;;;;;;;;;;/''" /^^^^^^^!ト、ヽ
454 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 09:11:06.37 ID:jeNXnOrXo
                    ,-─¬-、___
               ,、-─‐/ / /    ̄`Y´ヽ、,_
           _,、‐''"~/  //  /  ___     ! |ヽ \ヽ、
          /  / /   !\  / ,イ ノ\  | | !  ヽ \
         /  /  /!    ∨ \!/ ヽ !  ゙ヽ、!|    ヽ \
        /   / / |(⌒ヽ //  |   ハ ̄ ̄`ヽ   /!   |
       /   //! \(,/!/_,⊥-‐┘└''ヽ ̄!   / /ハ   | プッ・プゥ〜ッ
        〈、___>'〃  ('⌒  ̄(;;;;;l;;;;;;;;;:) モコモコ´ \/ / | |   ヽ
       \  / ゙'ヾ、,'" /  (;;;;;ヽ:::::`ー ,/    く,/ | !   l
 プリプリ  /ヽ/    ^゙'ヽ、-‐ /'_:::::::::::::-/;;;;`i.  ,;) \   |    !
       く   |  (;,.  .,/'i''‐--、`::::::' ノ!ヾ;;;;|      ヽ  |    ヽ
      /  ̄>! .,,-. .,イ;;;;/    ト-|-‐'゙!  lノl| )  ,;)   `゙'ヽ    ヽ
      〈r''"  ! l゙;;;ノ (;;;;;;〕      ! |  !            l    i
       ヽ  / !  ̄  ゙ヽ'"     |  |   !  l゙;;;;`i、  ⌒ヽ `ヽ  !
        \_  ゙、ブリッ! l| i'ヘ、l||  |` |''"~ヽ  ゙'--ノ       |ヽ /
        / ̄ ̄!、ヽ   (⌒.|;;;;`、 ,、 |/| /  ヽ           !レ′
     /|_ /!  ヽ   (;,, {;;;;;;;ヾ、;) |/  ! ヽ            |i
      | ヽ  |  |ヽ   (_,, \;;;;,`i,. ! ゜  ヽ  !          |′
     i_/ ̄ ̄ヽ! ',     `vw’ ! 〉 `ー-、 !            !
   ,∠´/ ̄ \ ヽ‐!_,、-‐-、,_   l /_,,-──-!             ! ,、-─‐-、
  ,∠ /^^^^^iトヽr‐'′;;;;;;;;;;;;;;;;\  |ヽ  /    !     ,、-ァ‐'''""''''/¬!^^^^^ヽ\
 /-‐/^^^^^^^^!ト、 ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ ! `ー-─‐‐!  //;;;;;;;;;;;;;;/''" /^^^^^^^!ト、ヽ
455 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします(関西地方) [sage]:2015/11/15(日) 09:12:06.58 ID:jeNXnOrXo

            人
           (;.__.;)
          (;;:::.:.__.;)
         (;;:_:.___:_:_ :)
        (;;;::_.:_. .:; _:_ :.)
       (;;;::_.:_. .:__:_:_; _:_ :.)
     ( (;;;::_.:_. .:__:__.:_:_;:_; _: :.), )
     .| ゙-..;;_'' ο ''''',, ''_,,..-'゙ .|
      l,     ̄ ̄ ̄ ̄    .|
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         ゙l'-、..,,,,,,,,,,,,..,、-'l゙
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 l三三三三三三三三三三三三三三三三三|
456 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2015/11/15(日) 15:49:41.94 ID:oS3pPaiyo
     ,:'   ,, --r,ー "´           >┐      ヽ
     ,'   /  /               ,:' /1      ',
     !   >、,:'      , , ,     ヽ_゙J         !
      l   ヽ、,' ,' ,'  ,','   { { l   !   !  |__lヾ|      |
     l    { { {   {l|  |l | l  |l   l  l  l      | 
      |  ッ='-J、._ jュ‐'"~~ ̄~゙゙``==、, ヽ !       | パー速なりきりを滅ぼしたおバカな愚痴スレ民が飼われてるスレってここ?
     || l(0 ) n !``'h、    _.........._  ',  |!      ! 
     ll/| ゙ー' | |j ! ヽ,|| |     ,,:===、_ Y゙1|       | まるで動物園だ
     i >|,,,,__,,,|_ n-、_,||ノ ,         )| !    |  |
     |ヽ| r‐ュ | ||ノ_ノ_リ  、‐┐        _,,ィ !   |  |
      | ヾ,--''、/_j___,ノ  ' _ノ       /  ! !   |  |
      | r、/" ̄ ) i''''"゙`ヽ、     _、- ゙|^゙'ヽ、 ! !     !   !
      !ノ゙ヽ、  /| |   _ 、- ゙コ ̄     !ァ、   | |    ',   !
   i"〈   ヽ_)-‐、'i´    ゙、     /  ヽ,', ',    ':,  !
   ノ  \   /   l| i⌒`゙`ヾ、 /,,、、、,   }, ゙、     ':, ゙,
  ,:'    ゙ー "l    | }    f⌒l´   j   / `ヽ、     \',
457 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/16(月) 17:30:21.64 ID:D4RPKWwuo

ユーキャンのCMが在日コリアンばかりなのは?
http://ikura.2ch.net/test/read.cgi/ms/1389880675/-100

在日企業がごり押しする「サヨク朝鮮人の流行語」

◆ユーキャン新語流行語大賞 選考委員
姜尚中(作家・聖学院大学全学教授)、
俵万智(歌人)、鳥越俊太郎(ジャーナリスト)、
室井滋(女優・エッセイスト)、
やくみつる(漫画家)、
箭内道彦(クリエイティブ・ディレクター)、
清水均(『現代用語の基礎知識』編集長)」

(2015 ノミネート)
白紙撤回/I AM KENJI/I am not ABE/粛々と/切れ目のない対応/存立危機事態/
駆けつけ警護/国民の理解が深まっていない/レッテル貼り/テロに屈しない/早く質問しろよ/
アベ政治を許さない/戦争法案/自民党、感じ悪いよね/シールズ(SEALDs)/ とりま、廃案/
458 :安倍氏 GJ! :2015/11/16(月) 19:11:10.12 ID:D4RPKWwuo
【サヨク発狂】はすみとしこ氏、青林堂から本出版へ『そうだ難民しよう!
はすみとしこの世界(青林堂)』←大勝利ワロタwwwwww
http://www.honmotakeshi.com/archives/46817243.html

    ● ↑ わかりやすいよwwwwww ●

在日3世「日本という国における楽して稼げる職業は在日・帰化人が握ってるし、金あるから
日本人女とやりまくり。さらにはレイプしても全然バレない。俺らは日本社会のエリート」
http://asianews2ch.jp/archives/46793081.html
在日朝鮮人の生活保護 働かずに年600万円もらって優雅な生活
http://itainews.rnill.com/2009/archives11/cat90/
【拡散】在日上層部が暴露する在日特権の実態が ヤ バ す ぎ た !!!
http://www.news-us.jp/article/426455348.html
【拡散】在日は通名制度を悪用すれば【 年収1億円 】になれることが発覚!!!
これやってる奴絶対いるだろ!!!
https://www.youtube.com/watch?v=iWk4rh3JYh4
朝鮮人への生活保護不正受給を斡旋する組織!
http://s.ameblo.jp/m4y7tbn/entry-11844933002.html

【超速報】安倍総理、韓国人の犯罪を暴く専門組織立ち上げキタ━━(゚∀゚)━━!!
過去の韓国人の嘘と犯罪をすべて公開!!! 日本の流れが完全に韓国排除に向かってるぞ!!
http://asianews2ch.jp/archives/46890443.html

      ●厳選!韓国情報(掲示板有り)●
        http://gensen2ch.com/
459 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/17(火) 03:29:37.71 ID:zAjag15po

【アメリカ】 「テロリストに正義をもたらし、テロ組織を追い詰めるため、フランスをはじめ世界各国と何でもやる」
【イギリス】 「我々はフランスと団結する」「過激派組織『イスラム国』(IS)の脅威は高まっている」
【ロシア】 「ロシアは断固としてこの非人間的な殺人を非難する。テロの捜査のためにあらゆる支援をする用意がある」
【ドイツ】 「私たちドイツはフランスの人々とともに感じ、涙を流している。独政府は仏政府と連携する」
【カナダ】 「私たちカナダはフランスとともにある。フランスへのあらゆる支援をする。国際社会とともに協力していく」
【オーストラリア】「今回のテロは全人類に対する攻撃だ。フランス国民やテロと戦うあらゆる人々と連携していく」
【スペイン】 「我々の価値を守るためにスペインはフランスとともにある」
【イラン】 「この事件の中で世界に求められているのは、テログループとの全面的な対抗に向けたさらに真剣な決意と意志だ」
【中国】 「この野蛮な行いに対し、最も強く非難する。」「フランスおよび国際社会と協力してテロを打ちのめし、各国の国民の生命と安全を守りたい」
【韓国】 「今回のテロはフランスだけではなく国際社会全体に対する攻撃だ。国際社会のテロ根絶の取り組みに積極的に参加する」
【安倍総理】「日本国民はフランス国民とともにある。我々は結束を表明する」
【ブサヨ】 「はぁ?結束とか安倍は余計な事言うな。アベ氏ね。I am not ABE!!」
460 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2015/11/18(水) 19:20:44.89 ID:hqfVmBD2o

    iニニニi
   /  /'ヽ _
 / | 生 |  | /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    iニニニi
   /  /'ヽ
    | 生 |  | _
 / | 協 |  | /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    iニニニi
   /  /'ヽ
    | 生 |  |
    | 協 |  | _
 / | 牛 |  | /
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    iニニニi
   /  /'ヽ
    | 生 |  |
    | 協 |  |
    | 牛 |  | _
 / | 乳 |/ / トン
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
    iニニニi
   /  /'ヽ
    | 生 |  |
    | 協 |  |
    | 牛 |  |__
    | 乳 |/   /|
    |     ̄ ̄|  |_ヾ_ パタン
 / |____|//::/=3
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