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勇者「魔王が勇者一族に呪いを掛けたらしい」 - SS速報VIP 過去ログ倉庫

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1 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 00:07:35.18 ID:UGxMjQABo
前スレ
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309147188/
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【進撃の巨人】俺「安価で巨人を駆逐する」 @ 2024/04/27(土) 14:14:26.69 ID:Wh98iXQp0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714194866/

諸君、狂いたまえ。 @ 2024/04/26(金) 22:00:04.52 ID:pApquyFx0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714136403/

少し暑くて少し寒くて @ 2024/04/25(木) 23:19:25.34 ID:dTqYP2V2O
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1714054765/

渾沌ゴア「それでもボクはアイツを殺す」 @ 2024/04/25(木) 22:46:29.10 ID:7GVnel7qo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714052788/

二次小説の面白そうなクロス設定 @ 2024/04/25(木) 21:47:22.48 ID:xRQGcEnv0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1714049241/

佐久間まゆ「犬系彼女を目指しますよぉ」 @ 2024/04/24(水) 22:44:08.58 ID:gulbWFtS0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1713966248/

全レスする(´;ω;`)part56 ばばあ化気味 @ 2024/04/24(水) 20:10:08.44 ID:eOA82Cc3o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1713957007/

君が望む永遠〜Latest Edition〜 @ 2024/04/24(水) 00:17:25.03 ID:IOyaeVgN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1713885444/

2 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 00:18:41.49 ID:+Y/dW3o50
次はここであってんのか?
3 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/30(木) 00:31:10.14 ID:4I219rEho
            -ー=-‐ 、__
          , r '"        ヽ,
          l             ' ,
         /   三ニ=ー-'`=ニiiiiiiiiiiil
        /  ニ'"       `ヾiiiiiiii|
        /  ニ'           'liiiiii|
       ,l   |,r=-;.,_   _,、-=-、|iiiiil
       l  .il .,rェェ、_" :;"ェェ j  |iiiiiil
       | . i| ,,     :;   ,,  iiiiiiil
       ,|   il,    , :: ,    liiiiiill
       l   iil,    ` '      ,|iiiiiiii|
      /     l、  ー- -,ー   イiiiiiiiiill
      /      iゝ、  ̄  /|iiiiiiiiiiiil
     /      i| `ー- ' " ,liiiiiiiiiiii|
  
 クソスレータ・テルナー[Qtosleata Telnault]
     (1946〜1992 イタリア)
4 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/30(木) 01:41:56.09 ID:23VQDAy1o
>>1
後の問題は前スレ>>1がここに来るかどうか
5 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 01:48:06.58 ID:AG630I8A0
死活問題じゃんそれ
6 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 08:48:56.55 ID:3D0ZN+RIO
てst
7 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 08:49:54.64 ID:3D0ZN+RIO
誰かどういう流れで1000になったか教えてくれない?
8 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 09:18:48.51 ID:v+cwGgFno
勇者「あいつら・・・」

女商人「勇者さま・・・私・・・!」

勇者「まて商人。ドアの向こうにあいつらが居るぞ。」

女商人「あ、え!」

勇者「ちょっといってくる。」

タッタッタガチャ、ばたん

女商人「・・・〜〜〜!」
9 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/30(木) 09:23:58.84 ID:8yMEsUNuo
_ / ̄ ̄ ̄/
\/___/
  ( ゚д゚ ) きたか!
  .r   ヾ
__|_|  |_|
   ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
10 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 09:27:14.88 ID:uifpMtPIO
今日は実習ばかりだからあんま暇がない
11 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 09:28:31.03 ID:obkjxLT10
本物かな?
ずっと待ってたぜ
12 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 09:57:31.23 ID:EI9QNY6DO
やっぱ12時から書き始める

今後はこっちで進める方向で
13 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 10:09:32.19 ID:3AK48aeSO
おk期待しつる
14 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 10:58:58.32 ID:v+cwGgFno
〜自室前〜

勇者「・・・・・・」

女戦士「・・・」
女僧侶「・・・」
女魔法「・・・」

勇者「・・・お前らな、なんかいう事あるだろう?」

女戦士「わ、悪かったよ」
女僧侶「すいませんでした」
女魔法「・・・ごめんなさい」

勇者「・・・はぁ。」

女戦士「な、なんだよ。いいたい事あるなら言えよ。」

勇者「・・・なんでもないよ。」
勇者(・・・いつかは聞き耳を立てられる事さえ出来なくなる。)

勇者「これ、渡しておくよ。」

女僧侶「・・・これは、ネックレスですか。」
女魔法「・・・不思議な魔翌力が見える。」

勇者「〔生命啓示のお守り〕だそうだ。これが説明書。」

勇者「・・・俺は部屋にいるから、後で来てくれ。」

ガチャ、ばたん
15 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 11:08:38.13 ID:v+cwGgFno
自室

勇者「・・・」

女商人「・・・・・・。」

勇者「・・・商人?」

女商人「・・・なんでしょう。」

勇者「・・・ハンモックに突っ伏してどうした。」

女商人「・・・なんでもないです。」

勇者「・・・」
勇者(勢いに乗せられて皆がみてる前で告白したからな。恥ずかしさが今来たんだろう。)

勇者(耳まで真っ赤だ。)

勇者「・・・商人。座ってこっちを見てくれ。」

女商人「っ!ど、どうしてもですか?」

勇者「どうしても、だ。」
16 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/06/30(木) 11:10:43.60 ID:PiItD1KSo
  _、_     
( ,_ノ` )    今日は紅茶がうまいな・・・ 
     ζ
    [ ̄]'E
      ̄
17 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 11:47:47.31 ID:edyK/T3IO
女商人「うぅ・・・」

勇者「・・・まぁ眼は合わせなくていいが・・・。」

勇者「・・・左腕を出して。」

女商人「・・・はい。」

勇者「・・・」
勇者(誓いの腕輪・・・俺にまだばれてないと思っているのだろうか。)

勇者「触るぞ。」

女商人「は、はい。」

勇者「・・・」

女商人「・・・温かい、です。」

女商人「・・・これは?」

勇者「俺から皆への贈り物だ。」

勇者「左手に持って指切りしながら、契約を結ぶ、と同時に唱えると」

勇者「ペンダントトップの石を通じて魂を繋ぐらしい」

18 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 12:01:49.62 ID:YIxdf/7O0
支援
19 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 12:11:51.42 ID:v+cwGgFno
勇者「・・・・・・離ればなれになる前に、皆との繋がりが欲しくてな・・・」


女商人「・・・勇者さま・・・。」

勇者「ほら、指切り。」

女商人「・・・はい。」

勇者(・・・細い指、だな。)

勇者「・・・」
女商人「・・・」

勇者・商人「契約を結ぶ」

ペンダント〈キィン!〉

勇者「・・・後は首に掛ければいい。」

女商人「・・・勇者さまの、魂。ボロボロですね。」

勇者「・・・仕方のない事だ。」

勇者「・・・なるほど、契約者の生命の強さが感じれるんだな。」

勇者「これをつけていれば、離れてても皆の危険を察知できる。・・・安心だな。」
20 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/30(木) 12:20:33.85 ID:4EpPvluBo
紫煙
21 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 12:44:37.54 ID:foOeNKcIO
女商人「・・・勇者さまは。」

勇者「・・・」

女商人「・・・・・・いつか離ればなれになる事を、もう考えているんですね。」

勇者「・・・悪いな。」

女商人「・・・いえ。ただ・・・哀しいだけです。」

勇者「・・・」

女商人「・・・わたし、ずっと勇者さまの側にいますね。」

勇者「・・・・・・頼むよ。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
〜自室前〜

女戦士「・・・」
女僧侶「・・・」
女魔法「・・・」

女戦士「・・・私も、ずっと一緒にいてやりたいけど・・・」

女僧侶「・・・いつかは呪いに邪魔されてしまいますね。」

女魔法「・・・ゆうしゃ・・・」

女戦士「・・・」

女戦士「・・・せめて、今だけでも、楽しませてやりたいな。」

女僧侶「・・・そうですわね。せめて思いでを、作ってあげましょう。」

女魔法「・・・どうするの?」

女僧侶「贈り物には、贈り物で返すのが礼儀ですわ。」
22 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 12:46:51.66 ID:foOeNKcIO
そろそろ実習開始
23 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(北海道) [sage]:2011/06/30(木) 13:30:42.51 ID:Mc4QNPb20
これなんて俺屍?
24 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 15:10:51.16 ID:jvwh1fsIO
支援
25 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 15:11:33.59 ID:wCz9tkLIO
支援
26 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 15:11:54.70 ID:p6vaOGhIO
支援
27 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/06/30(木) 15:22:46.71 ID:/H8z6jzJo
だから支援はいらんって
ここは落ちないしさるもないんだよ
28 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長崎県) [sage]:2011/06/30(木) 15:25:57.44 ID:FUQFpRuKo
前擦れの930当たりから進めた?
29 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/30(木) 15:27:52.54 ID:olfnIc5b0
乙!
期待しててよかった
30 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 16:27:04.05 ID:7KntMA1IO
昼〜自室〜

勇者「・・・」

勇者(・・・・・・皆来ないな。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女商人「あれ?皆さんなにしているんですか?」

女戦士「んー?思いで作り・・・かな?」

女商人「?」

女僧侶「商人さんには多分必要無い物ですね。」

女商人「なにか作っているんですか?」

女魔法「おしえない。」

女商人「な、なんでですか?」

女僧侶「理由は女の嫉妬ですわ。」

女商人「え?え?」

31 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 16:32:17.39 ID:AzS0qBcDO
きたー
32 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 16:42:03.03 ID:C2IaqFgIO

勇者「・・・」
勇者(Zzzz・・・)

[近づくんじゃねぇよ!!]
[いやぁぁ!こっちに来ないでください!!]
[・・・来るな]

[勇者さまなんて、嫌いです!!]

勇者「!!」
パチ

勇者「・・・ふぅ」
勇者(ゆめ・・・か。)

勇者(・・・商人。)

ガチャン!

女戦士「勇者!起きてるか!?」
女僧侶「入りますねー。」
女魔法「ますねー。」
ゾロゾロ

女商人「・・・」
タタタ

勇者「・・・皆、遅かったな。何してたんだ?」

女僧侶「まぁまぁ、何も聞かずに、座って下さいな。」

勇者「?」
33 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 16:45:57.95 ID:FUQFpRuKo
930当たりから進んだ??
34 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/06/30(木) 16:54:32.55 ID:IVKMPCjao
進んでないぞ
35 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 17:13:05.11 ID:4FfscguIO
女僧侶「あっ、その前に契約を済ませてしまいましょうね。」

女魔法「ゆびきり〜」

勇者「あ、あぁ。」

魔法・勇者「契約する」
〈キィン!〉
僧侶・勇者「契約する」
〈キィン!〉

勇者「・・・戦士?どうした?」
女戦士「い!いや!?なンでもねぇよ?」
勇者「?」

女戦士「ほ、ほら。契約するぞ!」
勇者「?あぁ。」

戦士・勇者「契約する。」
〈キィン!〉

女僧侶「では、本題に入りますね。」

勇者「あぁ。」
36 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/30(木) 17:47:36.22 ID:1jc8Owxio
しえん
37 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 18:21:27.31 ID:FpfUcINCo
これ商人からしたら、「あたしだけ〜」とか喜んでたのにショボンとなるよな。
38 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) :2011/06/30(木) 18:39:32.72 ID:3ck31zp/0
家に着いた。宿題やってから書く。それとこの掲示板の専用のブラウザあったりするなら教えてくれ。あと>>12は偽者。
39 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/06/30(木) 18:47:06.99 ID:rG0UJRE4o
まあID末尾違うからそうなんだろ

IOってどこだ?ググってもわからん
40 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 18:48:11.48 ID:oh9xB01IO
>>38
鳥をつけてくれ

確か外部板追加で専ブラに入れられたはず
41 :♯tes :2011/06/30(木) 20:07:44.47 ID:3ck31zp/o
>>40
ありがとう。
42 : ◆ZnBI2EKkq. [sage]:2011/06/30(木) 20:13:51.82 ID:zdsn0bNAO
>>41
シャープは半角
因みに#aはこれ
43 : ◆q1wEn4iWX6 :2011/06/30(木) 20:18:55.57 ID:3ck31zp/o
>>42
ありがとう。
44 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/06/30(木) 20:48:52.01 ID:FL+sGJK3o
好きだからこそ呪いがあっても勇者のそばにいるんだろうになぁ
僧侶、魔法、戦士かわいそうすぎるなぁ
45 : ◆adhRKFl5jU :2011/06/30(木) 20:48:54.88 ID:3ck31zp/o
女僧侶「えー。ゴホン。」

女僧侶「この度はペンダントをくださり、ありがとうございました。」

勇者「いや、これは俺のためだから、気にする事じゃ・・・」

女僧侶「お返しとして、ささやかながら私たちからも贈り物がございます。」

勇者「?」

女僧侶「商人さんは、既に『安全祈願の』お守りを贈呈されたとの事ですので、」

女商人「うぅ」

勇者(いじわるだな。)

女僧侶「残り私たち3人の贈り物を、ぜひお受け取りください。」



女僧侶「ではまず私から。どうぞ。」

勇者「指だしの手袋か?この甲の部分についている宝石は・・・」

女僧侶「どうか、何もおっしゃらずに、そのままお納めください。」

勇者「・・・・・・わかった。ありがとう僧侶。」

勇者(・・・いつも大事に付けていたイヤリングの宝石か。俺なんかにくれるとは・・・。)



女魔法「つぎはわたし。」

女魔法「はい、勇者」

勇者「・・・木のブローチ?」

女魔法「わたしの杖を少しきって作ったの。大事にしてね。」

勇者「あぁ、もちろんだ。ありがとう魔法。」

女魔法「・・・えへへ。」


女戦士「さ、最後はあたし、だ。」

女戦士「お、おれはこれをやる。」

勇者「ちょ、ちょっとまて戦士。これはお前の真紅のガントレットの片方じゃないか!こ、これはさすがに・・・」

女戦士「いいんだよばか!このばか!」

勇者「!」

女戦士「僧侶も魔法も私にとってのそれぐらい大事なものをあげているんだ。」

女戦士「私は不器用だからそれになにもしてないけど・・・」

女戦士「・・・受け取ってくれ勇者。」

勇者「・・・」

女戦士「な、なんだよ!受け取らない気か!?勇者は左手で盾をもってるんだからべ、便利だろ!?手の大きさも私と変わらないし!」

勇者「・・・わかったよ。ありがとう。戦士。」

女戦士「僧侶が剣を持つほうの手袋あげてんだから、セ、セットってことで・・・。そ、そうか。わかりゃぁいいんだ。」

46 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 20:49:28.36 ID:3AK48aeSO
前のは偽物だったのか
騙されたwwwwww
47 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 20:53:26.21 ID:NDLHz/5DO
sagaについては誰も教えてあげないの?
48 : ◆adhRKFl5jU :2011/06/30(木) 21:04:01.01 ID:3ck31zp/o

勇者「・・・みんな、悪いな。こんな大事なものを・・・。」

女僧侶「どうか、お気になさらずに勇者様。」

女魔法「わたしがあげたいからあげたの。勇者がくれたペンダントと同じ。」

女戦士「そ、そうだ。そのとおりだ。ほ、ほら。いいから付けてみろよ。ガントレットでその腕輪も守れるぞ!」

勇者「・・・ハハハ。わかったよ。」


勇者(・・・たとえ俺の呪いが再発して、)

サシュ、ギュ

勇者(・・・それが原因で皆が俺を傷つけても、)

カチャ、パチン!

勇者(・・・それはみんなの意思じゃない。)

ガチャン!ガチャ、チャ

勇者(・・・・・・それがようやく、確信できた。)



勇者「・・・どうだ?」

女僧侶「似合ってますよ。勇者様。」

女魔法「かっこいい。」

女戦士「あ、あぁ。なかなかのもんだな。」


勇者(・・・・・・やっと、わかった。)


勇者「・・・皆。本当にありがとう。」

勇者(・・・こんな俺を、愛してくれて。)
49 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 21:06:55.02 ID:b9sV2u0Io
メールにsagaっていれとくといいことがおこるよ>>48
50 : ◆adhRKFl5jU [saga]:2011/06/30(木) 21:14:35.30 ID:n+lh83v/o
メール欄にsaga(半角でsag”a”)を入れないと一部の単語が勝手に変換される
(死ね → [ピーーー] / 魔力 → 魔翌力 等)
詳しくは → http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1300351822/

あと、そのトリップは割れてるよ
51 : ◆adhRKFl5jU [sage]:2011/06/30(木) 21:15:57.44 ID:3ck31zp/o

女僧侶「でも勇者さま?その手袋は戦闘用ですから、もっときつめに縛られて方がよろしいですよ。」

女魔法「ブローチももっと上がいい。」

女戦士「でもな勇者、そのガントレットは服に固定して使うんだ。詰め物もしないとガントレットで打撲になるぞ。」


女僧侶「やってあげますね。」

女魔法「もっとうえー!」

女戦士「一回とれ勇者!付け方教えてやるよ!」


勇者「ちょ」


女僧侶「ほら!動かないでください!」

女魔法「うえー!!」

女戦士「手ぇ出せ勇者!ほらはやく!」


勇者「わかった!わかったから皆離れてくれ!」
女商人「・・・」

女僧侶「動かないでといいましたよ!勇者様!3回目はありませんからね!」

女魔法「私がやるー!!」

女戦士「ほらこうやってだな!ちゃんとみろ勇者!」


女商人「わ、わたしも!」
ガバッ

勇者「うぉ!?商人!?」

女僧侶「ゆ・う・しゃ・さ・まぁ〜?3回目いってほしいようですね!?」

女魔法「・・・あとちょっとでとどかない〜!!。」

女戦士「こっちみろって勇者!」

女商人「えへへへへ」


勇者(・・・本日3回目の嵐か。)

52 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/06/30(木) 21:24:51.45 ID:1jc8Owxio
なんだこの幸せすぎる光景は…(´・ω・` )
53 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 21:28:24.97 ID:b9sV2u0Io
>>51
鳥を変えた方がいいよ
54 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 21:30:27.41 ID:FUQFpRuKo
魔法かわいい
55 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 21:40:26.50 ID:3ck31zp/o
  深夜〜甲板〜

勇者「・・・・・・」

ザァァァ・・・

勇者「・・・・・・」

ザァァァ・・・

勇者(・・・潮風が、体に沁みる。おかげで、頭がさえる。)

ザァァァ・・・

勇者(・・・俺が自分に超々自硬化魔法をかけて、魔法が解けたとき。)

勇者(皆が一斉に攻撃を始めた。商人から聞けば、普通の呪いの状態じゃなかった・・・。)

ザァ・・・

勇者(・・・俺の魔力が濃ければ濃いほど、周りへの影響が強くなる。)

・・・

勇者(・・・・・・今の俺は、どんな状態なのだろう?)

勇者(もし、あの時と似たような状態だったら・・・)

勇者(治った瞬間に、また攻撃が始まってしまうだろうな。それはいいが・・・)

勇者(問題は、魔物を呼ぶ性質の方だ。)

勇者(山あたりで、魔力を利用した歩行術を完成させてから襲われる事が少なくなったが、)

勇者(もしも、今までの何倍もの濃度だったら・・・気配は消しきれない上に、広範囲の魔物を呼んでしまうだろうな。)


勇者(今のうちに、対策を考えておかなければ・・・。)
56 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 21:53:36.07 ID:3ck31zp/o
朝〜自室〜

ジャーーン!ジャーーン!

女商人「・・・うぅ。」

女魔法「んー・・・」

女戦士「ぐー、ぐー。」


女僧侶「ほら!3人ともおきてください!朝食30分前ですよ!」

勇者「そうだぞ、おきろー。起きないと飯抜きになるぞ。」


女商人「・・・すー、すー」

女魔法「・・・起きた。」

女戦士「ぐぅー、ぐぅー。」


女僧侶「魔法さんは毎朝えらいですね。なのにこの二人は・・・」

勇者「戦士も寝起きが悪いんだな。」

女僧侶「ついでに寝相も悪いんですの・・・。・・・女性の上にもう大人ですのに。」


女魔法「・・・ゆうしゃおはよー。」

勇者「おはよう。良く寝れたか?」

女魔法「うん。・・・ねぇゆうしゃー。今日一緒に寝よー。」

勇者「んー、それはなぁ・・・・」


女僧侶「ほら!早く起きてください!置いて行きますよ!!」

女商人「・・・うぅぅ。」

女僧侶「ほら、商人さん!勇者様が見ていますよ!!」

女商人「・・・へ?・・・あっ」


女商人「お、おきてます。おきてますよう。」
57 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/06/30(木) 21:54:24.94 ID:wlGBRRyko
魏軍が攻めて来たかとおもた
58 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 22:00:04.75 ID:3ck31zp/o
女僧侶「戦士さんもですよ!!勇者様が見ているのによろしいんですか!?」

女戦士「・・・私は別にいいぞ。勇者なら・・・ぐぅ。」

女僧侶「な!何を言っているんですか!!!」

女僧侶「まったく!毎朝毎朝あなたは!!恥じらいと言うものを少しはもってくださいまし!」

女戦士「・・・いいよなー勇者。せくしーだよなー。」

勇者「・・・」

勇者「・・・あのなぁ。」

女僧侶「勇者様もすぐに否定してください!!!」


女戦士「はぁー〜〜あっと。おはよう勇者。」

勇者「あぁ、おはよう。」

女戦士「勇者、今夜一緒に寝るか?」

勇者「・・・寝ないよ。」


女僧侶「商人さん!!!また寝ないでください!!!」

女商人「・・・へ?」
59 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 22:16:40.11 ID:3ck31zp/o
朝食後

女商人「・・・うぅ。まだねむいです・・・」

女僧侶「ほらほら、商人さん。起きてください。」

女戦士「飯まずいなー。芋と肉、それにライムだけだったし。昨日から3食まったく一緒じゃないか。」

女魔法「・・・勇者の食べたい。」

勇者「せめて、胡椒があればな・・・」



女戦士「今日勇者はどうするんだ?」

勇者「・・・そうだなぁ。そろそろ体がなまってきたし運動がしたいんだが、まだ剣がもてるほど握力はないから迷ってるんだ。」

女戦士「そんならよー、私とかけっこしようぜ。」

勇者「戦士と?」

女戦士「おう!勇者にはこのまえ負けたからな!」

勇者「あの時は俺とは担いでる物の重さが違ったじゃないか。」

女戦士「これでも私はお父様にいろんな訓練を受けているんだ。そこらの男には3倍の荷物でもまけねぇよ。」

勇者(・・・どれだけ鍛えているんだ。)


勇者「まぁ別にいいが。どこからどこまでだ?」

女戦士「さきっぽから後ろまで。」

60 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 22:29:09.27 ID:3ck31zp/o
甲板

勇者「・・・よし、そろそろやるか。」

女戦士「まけねぇぜー!」


女商人「行きますよー!いちについてー!」

女商人「よーい!ドン!」

勇者「ふっ!!」
ダッ!
女戦士「っ!!!」
ドッ!

勇者「・・・・・・・!!!!」
ズダダダダダダダダダダダ
女戦士「・・・・〜〜〜〜〜っっっ!!!!」
ドドドドドドド


女魔法「・・・ゴール」

女魔法「勇者のかち。」

女僧侶「・・・・圧倒的ですわね。」


女戦士「がぁぁぁぁ!!は、はやすきだろう!もう一回だ!」

勇者「いいぞ。」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



女戦士「ぜぇ!ぜぇ!くっそー!一回も勝てないじゃないか!!!魔法使ってるんじゃないだろうな!!!」

勇者「今の俺は魔法は使えんよ。戦士も十分速いとおもうが・・・。」

女戦士「あれだけ走って息切れもしてねぇやつに言われたくねぇ!!!」


女僧侶「・・・勇者様、いくらなんでも速すぎです。戦士さんだって馬と同じくくらいの速さですのに。」

女魔法「勇者、トリみたい。ワシとかタカとか。」

女商人「・・・二人ともすごいなぁ。」
61 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 22:45:37.54 ID:3ck31zp/o


女戦士「はぁ・・・はぁ・・・くっそう!じゃ、じゃぁ!腕相撲で勝負だ!腕相撲!」

勇者「・・・腕相撲か。いいぞ。」

女戦士「じゃぁ部屋に行くぞ!はぁ・・・はぁ・・・。」


――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――

女戦士「やったー!かったぞー!」

勇者「イテテ・・・」

女商人「だ、だいじょうぶですか?勇者さま」

女僧侶「・・・そもそも勇者様はまだ腕の怪我が治ってませんのに・・・」

女魔法「戦士、卑怯。」

女戦士「わ、わかってるよ!いいじゃないか少しくらい喜んだって!」


ジャーーン!ジャーーン!ジャーーン!


女戦士「あ!昼ドラだな!そろそろ飯か!」

女魔法「まだ30分もありますよ。・・・でもあまり食べたくないですね。」

女魔法「・・・おいしくない。」

女商人「塩なら買いこんだんですが・・・」

勇者「・・・俺のかばんにハーブ類なら入っているが・・・。調理段階に使わないとむずかしいかな。」
62 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/06/30(木) 22:46:54.51 ID:FSCNjqASO
おもしろい内容もツボだし読みやすいしおもしろい
63 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 22:58:34.31 ID:3ck31zp/o
食堂

勇者「・・・また同じメニューか。」

女戦士「少しは期待してたんだがなぁ。」

女魔法「・・・」

女僧侶「・・・明日までの辛抱ですね・・・。」

女商人「き、機械港に着いたら、おいしいもの食べましょうね!」


船員「あ!天然タラシの兄ちゃん!飯そのままくってんのか!?根性あるな!」

勇者「て、てんねん?」

女戦士「根性が在るってどういうことだ?」


船員「なんだ知らないのか!?この船では料理にオプションが付けれるんだぜ!」

船員「ていうかつけなきゃ舌が退屈で死んじまうぜ!!チケット買うときに説明されなかったか!?」


女僧侶「・・・聞いてなかったんですね。」

女商人「うっ!・・・すいません。上の空だったので・・・。」


船員「まぁそういうことだからよ!!飯ドラがなったあたりから受付が締め切られるから早く来たほうがいいぜ!」

船員「兄ちゃんも部屋に女とこもってないでもっと外に出てこいよ!そこの姉ちゃんとの競争も初めのほうはいい賭けになったぜ!じゃぁな!」

64 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/06/30(木) 23:08:53.65 ID:M9WiNYdYo
おもしろい
65 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/06/30(木) 23:15:27.10 ID:IRRheW7Z0
支援
66 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 23:17:00.36 ID:3ck31zp/o
自室〜食後〜

勇者「ふぅ。あのあとすごい視線を感じたな。」


女僧侶「競争ですでに注目を浴びていましたからね・・・。猛牛とマタドールとか言われてましたよ?」

女戦士「私が牛か?ずいぶんひどいやつらだな」

女魔法「うしー。えへへ」

女戦士「こいつこのやろー。」

女魔法「きゃー!えへへへへ」


女商人「さぁ勇者さま包帯を替えましょう。運動なさったからそろそろ蒸れてきたんじゃないですか?」

勇者「そうだな・・・そろそろ変えたほうがいいかな。」

シュルシュルシュル・・・

女商人「わぁ、体はだいぶよくなってきましたね。」

女戦士「おー本当だな。ちょっとまえまでは筋肉見えてたのによ。」

女僧侶「まだ赤いですけどね。」

女魔法「いたそー。」


女商人「・・・指はもう少しかかるでしょうね。」

女僧侶「神経は治りがおそいですからね・・・こればかりは。」


女戦士「さて!魔法!いっしょに外でかもめ見に行こうぜ!」

女魔法「・・・わかった。」

がちゃバタン。


女商人「・・・っ!」

女僧侶「・・・・・・」
67 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 23:25:23.22 ID:3ck31zp/o


勇者「・・・ほら、はやく変えてくれ。」

女商人「・・・すいま、せん。」


女僧侶「変わりますね。」

女商人「・・・お願いします。」

勇者「・・・」

勇者(つらいだろうな・・・右目のまぶたは無い上に、ケロイド状の皮膚だ。目を伏せない方がおかしい。)

女僧侶「・・・回復魔法を使えるようになるまでの辛抱ですね。」

勇者「・・・そうだな。」


女商人「・・・・・・」


――――――――――――――――――――――――



――――――――――――――――――――――――


女僧侶「はい、終わりましたよ。」

勇者「ありがとう。」

勇者「・・・商人。」

女商人「は、はい!」

勇者「甲板に行きたい、付いてきてくれないか?」

女商人「わ、わかりました。僧侶さんは?」

女僧侶「私は後片付けしています。おきになさらず。」

勇者「いくぞ、商人。」

女商人「は、はい。」

ガチャ、バタン。


女僧侶「・・・回復魔法では、治りませんよね・・・。」
68 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/06/30(木) 23:47:10.92 ID:3ck31zp/o
甲板


勇者「・・・」

女商人「・・・。」

勇者「いい、風だな。」

女商人「・・・そうですね。鳥たちも気持ちよさそうです。」

勇者「・・・商人。」

女商人「・・・はい?」

勇者「俺が魔物に食われたとき、助けてくれてありがとうな。」

女商人「・・・え?」

勇者「いや・・・」

勇者「まだお礼を言ってなかったと思ってな。」

女商人「あ、い、いえ。当然の、ことですから。・・・しんで、欲しく無かったですから。」

勇者「・・・」

女商人「・・・」

勇者「・・・この5日間。本当に楽しかったな。」

女商人「・・・はい。」

勇者「いきなり呪いが消えて、皆に謝られて、」

勇者「はじめて、人とご飯を食べて。」

勇者「商人と、長く話しもした。」

勇者「手が動かないから、皆俺に飯を食わせようとしてきたな。」

勇者「俺が指示しながら、飯もつくった。」

勇者「そうそう、貿易人のうるさいおじさんにあったんだ。1時間近く、嵐のように話してきた。」

女商人「・・・」

勇者「・・・・・・本当に、楽しかった。いろいろ、初めてだったな。」

69 :偽者 ◆Xu.2v51xYY [sage]:2011/06/30(木) 23:59:30.37 ID:n+lh83v/o
変更後のトリップ↑も比較的簡単に割れたことを報告しておきます

トリップキーは無意味かつ長い文字列がベストですが
意味がある短い単語でも、前後あるいは両方に
好きな英数字や記号を付け加えることで相当割れにくくなりますよ

↓トリップをググった例
◆5uVZ1iQi/A = #pen       約 289 件 (0.17 秒)
◆zQUuOrxA26 = #a pen      一致する情報は見つかりませんでした。
ちなみに
◆zxdTLmi/Bk = #this is a pen     5 件 (0.11 秒)
◆S2iQw/0uQI = #This is a pen     5 件 (0.17 秒)
70 : ◆Xu.2v51xYY [saga]:2011/07/01(金) 00:00:47.67 ID:CPRv+feLo
女商人「・・・どうしたんですか?そんな、急に・・・」

勇者「・・・今夜。俺はこの船を下りる。」

女商人「え!な、なぜですか!!」

勇者「・・・いやな予感がするんだ。俺の魔力が、もどってくるような、そんな気がするんだ。」

女商人「き!気のせいですよ!そんな!」

女商人「そ、それに!船を下りるといっても!どこかに停泊するわけじゃないんですよ!?」

女商人「海に飛び込む気なのですか!?」

勇者「そうだ。海に飛び込んで、一足先に陸地をめざす。」

女商人「む、無茶ですよう!船より早く泳ぐなんて!」

勇者「俺には無茶じゃない。傷のことを考えても、多分追い越せる。・・・人間とは違うみたいだからな、俺は。」

女商人「じゃ、じゃあ!せめて!明日の朝にすればいいじゃないですか!」

勇者「人目には付きたくない。夜ならばれない。」

女商人「・・・なんで、私だけにいうんですか?」

勇者「・・・皆にも直前に言うさ。ただ・・・」

勇者「商人に最初に聞いておいて欲しかった。」

女商人「・・・なぜ、ですか。」

勇者「・・・さぁな・・・。きっと、俺に会いにこれるのは、今は商人だけだから、かな。」

女商人「・・・」
71 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 00:01:27.71 ID:tMgoe25fo
>>69 日付変わる直前に言うなよ分かりにくいだろうが
72 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/01(金) 00:16:31.27 ID:0+Wz8EmYo
物語の妥当な帰結とは。
何故そうか、どうしてそうなるのかという結論は。
73 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/01(金) 00:17:32.87 ID:CPRv+feLo
勇者「・・・まぁ、まだ昼過ぎだ。あと12時間は在る。」

勇者「俺は、魔法と遊んで来るよ。いっしょにくるか?」

女商人「・・・遠慮しておきます。私、は、自室にいます。」

勇者「そうか・・・わかった。」

女商人「・・・私は、なにもできないですね。勇者さまが、悩んでいても、何も・・・・。」

勇者「・・・商人。」

女商人「わかっているんですよ・・・他の人に比べて、勇者さまの近くに入れるから。・・・わたしだって、特別だから。」

女商人「・・・それでも、それでも。私は何も、できてないんです。」

勇者「・・・俺は商人に救われてるよ、何度もな。そう、卑下しないでくれ。」

女商人「・・・わかりましたよう。港についたら、すぐ会いにいきますね。」

勇者「あぁ・・・楽しみにしてる。」
74 : ◆7c00fFOMs6 [saga]:2011/07/01(金) 00:19:26.92 ID:CPRv+feLo
寝る。多分明日は夜からしか投稿できない。
75 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮崎県) [sage]:2011/07/01(金) 00:21:13.19 ID:aIqu/31w0
おつかれ
待ってるぞ
76 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/01(金) 00:27:24.63 ID:0+Wz8EmYo
おつ
77 :無名 [sage]:2011/07/01(金) 00:47:18.20 ID:8/WZEBUAO
おつかれ〜

(ノ△T)切ない…
78 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします() [sage]:2011/07/01(金) 00:51:40.41 ID:jPQilgYWo
>>74 乙!
無理して打ち切りよりも、週一でも良いから最後まで続いた方が嬉しい。
79 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/07/01(金) 01:06:14.21 ID:hPdrMFTxo
楽しみだから待ってる!
80 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 01:19:08.71 ID:6/YNUwmIO
同じく楽しみ!
81 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/07/01(金) 01:37:09.17 ID:Wm/cv+OK0
オツ!!
82 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/01(金) 01:46:53.45 ID:TW05Jq1Ro
乙した

勇者は今ミイラ男みたいになってんのか。顔の右側だけケロイド状になって左側は元の状態なのかな?
83 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 03:57:09.31 ID:JYpNS6zDO
楽しみにしてる
無理しない程度に頑張ってくれ
勝手申しますがねwwwwww

おやすみなサイ
84 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 05:43:34.23 ID:VuMMU/QIO
おはよう
85 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 10:46:12.34 ID:VuMMU/QIO
保守
86 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/01(金) 10:48:47.50 ID:vKPbg1fe0
>>85
保守いらねーつってんだろks
87 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 10:50:09.23 ID:s/hfLdKIO
かなり面白い
88 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/01(金) 11:08:11.77 ID:9kyQQeYwo
片側ケロイドだったら、仮面装備しないとなwwwwwwww
ちょっとカッコいいじゃねーかこの野郎
89 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 12:41:59.06 ID:eXuizsYIO
保守とか支援するくらいなら感想かけよ
90 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/01(金) 16:04:21.53 ID:LEAzFgibo
いいね
91 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/01(金) 20:11:57.25 ID:VuMMU/QIO
待ってます
92 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/01(金) 20:22:51.88 ID:D09jMqnuo
まだかな?
93 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/07/01(金) 23:44:01.50 ID:KL0Y31u40
まだかなまだかなー
94 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/01(金) 23:57:34.89 ID:Wfl3mYASO
中途半端が一番こたえる…
ゆっくりでもいいから待ってるぞ>>1
95 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 00:20:58.64 ID:S8+SHo+Io
家に着いた、疲れた、書く。
96 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 00:24:23.64 ID:YCEpXP5Wo
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━ !!!!
97 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/07/02(土) 00:26:02.39 ID:cp52+NTi0
キタ――(゚∀゚)――!!
98 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/07/02(土) 00:26:24.29 ID:gKXw+NXi0
キタ━━━ヽ(∀゚ )人(゚∀゚)人( ゚∀)ノ━━━!!
99 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 00:29:00.59 ID:VHwryUuIO
きたか…!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
100 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 00:42:19.99 ID:S8+SHo+Io
談話室

勇者「・・・・・・」

女魔法「・・・・・・」


勇者「チェック」
コト

ギャラリー「ボソボソ」

女魔法「・・・」
コト

ギャラリー「・・・」

勇者「む・・・」
コト

女魔法「チェック」
コト

ギャラリー「ヒソヒソ」

勇者「・・・」
コト

女魔法「チェック」
コト

勇者「・・・」
コト

女魔法「・・・」
コト

勇者「・・・」
コト

女魔法「チェック」
コト

ギャラリー「アチャー」
ギャラリー「コリャムリダ」


勇者「・・・クロスチェック、か。」

勇者「負けだ。強いな魔法は。」

ギャラリー「クソ、マケタ。」
ギャラリー「スナオニオンナノコニカケレバ・・・」
チャリチャリ、チャリ

女魔法「・・・えへへ。勇者もつよい。」

勇者「そうはいっても俺の3勝12敗5引き分けだけどな。」

女魔法「次はなにやる?」

勇者「チェスは飽きたか?じゃぁそうだな・・・」
101 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 00:48:41.72 ID:IYda0nPr0
待ってたぜーーーーーー!!
102 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/02(土) 00:53:25.26 ID:rsLwty8SO
キタ━━(゚∀゚)━━!!
103 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 01:09:12.92 ID:S8+SHo+Io


勇者「・・・」




女魔法「・・・」



勇者「・・・だーー。またババひいたか。」

女魔法「クスクス。さっきから終わらないね。」

勇者「30回くらいお手玉してるな。いいかげん終わるか。」


勇者「ふー。二人でゲームなんて何年ぶりだ。」

女魔法「だれかと、したことあるの?」

勇者「図書館にいた影と、主にチェスをやってた。勝ったことはないけど。」

女魔法「へー。」

勇者「他にも、リバーシとかやったな。珍しいとこではD&Dとかも。」


勇者「・・・どうした?眠いか。」

女魔法「・・・ちょっとだけ。」

勇者「・・・そうか。夕食までまだ時間があるから、休んできたらどうだ。」

女魔法「・・・そうする。つれてって。」

勇者「ハハハ、思ったより甘えんぼだな。」
ガタ・・・

勇者「ほら、背中にのれ。手が利かないから、しっかり掴まれよ。」

女魔法「・・・うん。」

勇者「よし。・・・軽いな魔法は。」

女魔法「・・・勇者、あったかい。」

勇者「ありがとう。魔法も、温かいよ。」
104 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 01:25:12.00 ID:S8+SHo+Io
自室

女魔法「すぅ・・・すぅ・・・」

勇者「・・・・・・」
勇者(寝た・・・か。)

勇者(魔法は頭がいい。当たり前かもしれないが。)

勇者(・・・親がいないのは、子供には寂しいよな。)

ガチャ

女僧侶「あら、勇者さま。魔法さんといらっしゃったのですね。」

勇者「あぁ、2人でチェスとかで遊んでいたんだ。眠気がきたらしいから、ここまで送った。」

女僧侶「そうだったのですか。」

スタ、スタ、スタ


女僧侶「・・・ふふっ。可愛い寝顔。」

勇者「・・・ほんとうに。」

勇者「・・・僧侶。これからも、この子の親代わり、頼んだよ。」

女僧侶「まかしておいてください。・・・と言いたい所ですが、この子に必要なのは、母より父だと思います。」

勇者「・・・そうなんだろうな。・・・・・・だが、両方いないよりはましだ。」

女僧侶「・・・勇者様・・・・・・。」

女僧侶「・・・ふふ、勇者様が父なら、私と夫婦という事になりますわね。」

勇者「・・・いきなり何を。」

女僧侶「あなた。困った事があったら、私に言っていいのよ。」

勇者「ちょっと、僧侶?」

女僧侶「なぁに?あなた。」

勇者「・・・・・・」

女僧侶「ふふ、冗談ですよ。・・・でも、私もいつかは、殿方とそういった関係になりたいものです・・・。」
105 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 01:35:17.90 ID:S8+SHo+Io
勇者「・・・悪いな。魔王討伐に付き合せて。」

女僧侶「いいえ、ぜんぜん。そもそも私が家を自ら飛び出したのですから。」

女僧侶「勇者様は、わるくありません。それどころか・・・」

勇者「?」

女僧侶「・・・ふふ、なんでもありません。私は、商人さんのところにいきますね。」

勇者「・・・」

女僧侶「御用がありましたら食堂へ来てください。おそらくそこにいますので。」

勇者「・・・わかった。」

女僧侶「では、失礼します。」

スタスタスタ、カチャ、・・・パタン


勇者(・・・僧侶の親は、よりにもよって魔王討伐とは。と考えているんだろうな。)
勇者(独身最後のわがままとしては、大きすぎるな。)

勇者(・・・戦士のところへいくか。)

106 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 01:46:13.09 ID:S8+SHo+Io
甲板

勇者「やぁ戦士、一人でなにしてるんだ?」

女戦士「ん?・・・なんだ勇者か。」

女戦士「夕日が沈むのを、見ていたんだ。」

勇者「ロマンチストだな。」

女戦士「そんなもんじゃないさ。ただ、夕日が好きなんだ。」

勇者「夕日・・・か。」

ザザァァァァ・・・・・・・ザザン、ザァァァァ・・・

女戦士「・・・やっぱ似てる。」

勇者「なにと?」

女戦士「・・・お父様とさ。それで?なんか用があるのか?」

勇者「いや、別にコレといってないが・・・。」

女戦士「・・・勇者は、剣を使わないのか?」

勇者「動きやすさを重視したいからな、基本的に短剣だな。武器は一通り訓練したが・・・。」

女戦士「・・・ふーん。・・・勇者、私の奥義を教えてやろうか?」

勇者「・・・戦士の武器は両手剣じゃないか。短剣でできるものがあるのか?」

女戦士「退魔の家系をなめるなよ、12もの奥義があるんだ。私の代のはまだだけど・・・」

女戦士「短剣にも、応用が利きそうなのは1個ある。」
107 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 02:06:11.07 ID:S8+SHo+Io
勇者「いったいなんだ?」

女戦士「・・・真空切りだ。斬撃を飛ばす技。」

勇者「・・・あれか。」

女戦士「・・・そう、あれだ。魔法使いが使う真空魔法よりは発動が早い。かつ使うのは体力だけだ。」

女戦士「勇者の体力はおかしいからな、何発でも使えるぞ。」

勇者「・・・だが難しそうだな。」

女戦士「あたりまえだ。奥義だぞ。一つ一つの奥義を、半年かけて覚えた。」

女戦士「だが訓練しつづけても、奥義はその代が最強の使い手らしい。真空切りの当時の代は、この技で山を割ったとか。」

勇者「・・・まさか。」

女戦士「はは、さすがに嘘だろうな。自分を大きく見せる為に、流言を出すのは、どこでもやってる。」

女戦士「・・・でも、本当かもよ?」

勇者「・・・」

女戦士「・・・」

勇者「ハハハハハ・・・」
女戦士「ハハハハ・・・」

勇者「俺に覚えれるかな?」

女戦士「きっと覚えれる。見た目より繊細な技だから、私は少し苦手だけど。」

勇者「・・・でも今は、剣が握れないしな。」

女戦士「今使えるようになれると、おもっちゃかなわないな。」

女戦士「私が教えるのはあくまで練習法だ。毎日やってればいつか出る。」


女戦士「いいか、まずな。腕の力を抜くんだ。」

女戦士「そして、一気に力を込めて、振りたい方向に振りぬく。」


勇者「・・・腕を振ってるだけじゃないか。」

女戦士「ハハハ。そうみえるだろうな。」

女戦士「でも、他の技だって全部そうだぞ。こういうのは、体に染み付かせないと使えないんだ。」

女戦士「意識するのは、剣の切っ先の方向、軸のブレ、腕の開始の早さ。」

女戦士「あとは、できると信じる事。これを作った代はすごいと思うぞ。なんたって斬撃を飛ばすのをはじめてやったんだから。」

女戦士「作るのに、何年かかったんだろうな。何十年かな。」


女戦士「・・・ほら、剣が握れなくても腕は振れるだろ。とりあえず100本素振りだ。」

勇者「・・・あぁ、わかった。」
108 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/02(土) 02:19:15.20 ID:UCWtYi2SO
戦士のオリジナル奥義はアバンストラッシュですねわかります
109 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 02:27:29.08 ID:S8+SHo+Io

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

勇者「ふっ!ふっ!」
ピュン!ピュン!

女戦士「だいぶ様になってるな、やっぱり勇者にこの技はあってるみたいだな。

勇者「ふっ!ふっ!」
ピュン!ビュン!

女戦士「ほらほら、腕がぶれてるぞ。もっと早くないと斬撃は飛ばない。スピードだスピード。」

勇者「ふっ!ふっ!」
ピュン!ピュン!

女戦士「まだまだのろいぞ。実際は剣をもってやるんだ、イメージとしては剣で空気をなでるって感じだ。

勇者「ふっ!ふっ!」
ピュン!ピュン!

女戦士「空気を切ったときの裂け目がそのまま広がって、前に飛んでいくのを考えろ。この技はそんな感じだ。」

勇者「ふっ!ふっ!」
ピュン!ピュン!

女戦士「はい、しゅうりょぉ〜。お疲れ様。勇者なら半年もかからないのかな。少し悔しいな。」

勇者「ふぅ、まだわからないじゃないか。全然できないかも。」

女戦士「なんとなくわかるんだよなぁ。とりあえず私よりは全然早いとおもう。」

女戦士「まぁ、今の感じで一日に1000回は素振りをやれよ。」

勇者「わかったよ。腕が治ったらたくさん練習するさ。」

女戦士「あぁ、そうしてくれ。」


ジャーーン!ジャーーン!ジャーーン!ジャーーン!

女戦士「お、飯ドラだな。今晩からは飯がうまくなるんだよな。」

勇者「基本は芋らしいが、今までのよりは格段にうまくなるだろうな。」

女戦士「いいねぇ、楽しみだ。さっさといこうか。」

勇者「魔法が部屋で寝てるから、起こしてからだな。」
110 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 02:30:25.30 ID:S8+SHo+Io
明日補講と送別会で多分更新不可。運がよければ日曜日の夕方くらいからかけるかも?
111 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/02(土) 02:32:58.62 ID:S8+SHo+Io
寝る。おやすみ。
112 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/02(土) 02:34:57.48 ID:UCWtYi2SO
おやすみ、待ってるよ気長に。ながくなっても完結してね。
113 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 02:35:56.00 ID:RXEVXfoIO
お疲れ様
気長に待ってます!
114 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 02:40:08.24 ID:GezaemSSO
勇者「おい女戦士、しっかりしろ!…くそう」

女戦士「……ホントに山まで…斬っ…ちまうんだもんな…。」


女戦士「ははは…死ぬ間際には呪いも効かないんだな…。」

女戦士「おい勇者…私を斬ったこと…いつまでも引きずる…なよ。私は…お前に会えて…ホント…」


勇者「女戦士ー!!!!」




まで妄想した。
会話だけで進むSSなのにレベル高いな。すげえよ。
115 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/02(土) 03:36:13.46 ID:TBReicPeo
>>114
うっぜえ
超うっぜえ
116 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 04:46:17.04 ID:S+AVDNbf0
>>114
しねー
117 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) [sage]:2011/07/02(土) 06:26:00.83 ID:cxMQchsAO
>>114

こいつ…魔王の呪いがかかってやがる
118 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/02(土) 07:04:14.92 ID:jDFBGaOjo
>>114
嫌悪感と吐き気が同時にきたよ
カスが
119 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 08:29:54.41 ID:mLllIMjDO
>>114 の嫌われっぷりは嫉妬に値する。氏ね。
120 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 09:41:45.11 ID:GezaemSSO



・・・まさか俺が荒らしの尖兵だったとは。なにかに裏切られた気分だ。
121 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 10:15:43.21 ID:3/MfluHs0
わろた
122 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/02(土) 10:47:47.25 ID:rsLwty8SO
面白いお疲れ!
待ってるぜ
123 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 11:37:26.60 ID:Qq9XHXwIO
がんばれ!
124 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 11:38:48.45 ID:bwLf0lFIO
すごく面白いです、ゆっくり待ってます!
戦士は戦国乙女の人に脳内変換されてます
125 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 13:16:47.30 ID:nb/PMt5IO
実際のところそんなに面白い?
126 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 13:37:46.92 ID:GezaemSSO
面白いどうのは主観だからどうでもいいと思うが…

素人・若齢にしちゃ出来が良いと思う。モチベーション下げないでほしいから感想のこしてるだけだろ。


あと「面白い」って、「ゲラゲラ笑える」ってだけの意味じゃないの知ってる?
127 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 13:49:41.01 ID:hU2kFmMIO
そらわかってるがね、どういう所が好みのか聞きたいんだよ。年齢がどうとか気にしてない
128 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/02(土) 13:54:54.67 ID:/4xHwavbo
友達少なそうなやつがわいてきたー!
129 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 13:55:33.91 ID:GezaemSSO
だって取り巻きがどうのとか煽ってるようにしか読めないんだもの

質問するにしてもさ、もっと頭使おうぜ
130 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 14:00:08.97 ID:7Nw9ovGIO
もし俺が作者で、ただ感想聞こうとしてただけだったらどうするんだ
131 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/02(土) 14:08:39.59 ID:r/CNeDC+o
商人以外がどうなるかが分かれ目かな
132 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 14:27:31.42 ID:GezaemSSO
>>130仮定のはなしかよ
もし作者ならコテ出して聞けよww

まともな作者なら頭使って、求める答えを引き出しやすい文章で質問すると思うよ
133 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(西日本) [sage]:2011/07/02(土) 14:44:19.54 ID:ff7wU1x6o
>>132
とりあえず黙っとけって、な?
134 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 14:47:14.73 ID:WnwfxcgIO
おちんちんビローン
135 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/02(土) 14:51:14.37 ID:TBReicPeo
>>132
こいつ…空気が読めてない…!
136 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 15:27:50.24 ID:af2bW/2IO
で、実際の所どうなん?どこらへん好きなの?
137 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 16:35:23.92 ID:2yjmtdDDO
どのへんねぇ…
安易なハーレムや女魔王萌えに走らない所とか
勇者が並々ならぬ苦労しながら旅をしてる所とか
一筋縄で行かなさそうな話の展開でどうやって終わらせるのか気になる所とか
ヒロインの性格が可愛い所とかかな
138 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/02(土) 16:37:48.63 ID:/4xHwavbo
ふつうだね!
139 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 17:22:42.94 ID:QHZNBQLq0
外野のせいで萎えた
面白くなかったら黙ってスレ閉じようぜ?
な?
140 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 17:23:56.37 ID:bwLf0lFIO
おまんまんぺろーん
141 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/07/02(土) 18:22:16.76 ID:+J63PyjWo
今のVIPPERに空気読むこと期待して無いから別にどうでもいい
142 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 22:15:42.28 ID:Qq9XHXwIO
明日は休日だしな!
143 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/02(土) 22:38:50.00 ID:nnaKdjP7o
NGで解決
144 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/02(土) 22:51:22.80 ID:gxhfVtoIO
ここVIPじゃないですし…
145 :無名 [sage]:2011/07/02(土) 23:36:29.22 ID:poxSGs1AO
  ∧_∧
 ( ・∀・) 乙
oノ∧つ⊂)
( ( ・∀・)
∪( ∪ ∪
 と_)_)
146 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/03(日) 02:55:19.70 ID:+5AvohG/0
age
勇者は幸せになるよな・・・?
147 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/03(日) 03:57:07.02 ID:EBVlM75AO
あげ(笑)
保守(笑)


半年ROMれよ
148 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 04:49:51.70 ID:eZAn/HlH0
半年ROMレオリオ
149 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 10:48:19.47 ID:N3fFHdjDO
まとめから追い付いた。
久しぶりの勇者ファンタジー。
150 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 18:40:42.90 ID:D+L3YtmSO
まだかなぁ
151 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/07/03(日) 19:42:48.83 ID:PjBtn4DAO
エロエロォ
152 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 20:02:21.85 ID:eCmeoD0IO
バイトだりー
153 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 20:03:35.26 ID:T0L4g1eho
食堂

勇者「・・・」

女戦士「ずいぶん豪華だなー。」

女僧侶「今までの反動です。」

女魔法「・・・」

女戦士「それにしたってなぁ。金余ってんのか?」

女商人「ウッドキングの枝はとても珍しいですから、いい値段で買ってもらえたんですよ。」

女僧侶「ほらほら魔法さん。起きてください。温かいうちに食べましょうね。」

女魔法「・・・うん。」

勇者(・・・俺のためだろうが、すこし奮発しすぎじゃないか?)


女戦士「じゃーいただきまーす。」
女僧侶「戴きます。」
女商人「いただきます。」
女魔法「・・・戴きます。」

勇者「・・・戴きますます。」
勇者(まぁいいや)


女戦士「いやーうめぇな。コレなんだ?魚の香草焼か?」
女僧侶「青魚の臭みがぜんぜんありませんね。おいしいです。」
女魔法「おいももおいしー。」
女商人「チーズがかかってておいしいですねー。」
勇者「味付けは豪快だがちゃんと合ってるな。うんうまい。」
女戦士「そっちのそれなんだ?」
女商人「腸詰のオーブン焼です。少しからいですけど、おいしいですよ。」
女戦士「おーうまい。胡椒が利いてるな。」
女僧侶「勇者さま、そちらの煮物を取ってくださりますか?」
女魔法「わたしもー。」
勇者「はい、二人とも。・・・これもうまいな、」
僧侶「本当に。根菜のおいしさがしっかりでています。」

女戦士「・・・・。・・・・・・・・・・・・・・・・。・・・・。」
女僧侶「・・・・・・・・・!・・・・・・・。」
女商人「・・・・・・・。」
勇者「・・・・・・・・・・、・・・。」
女魔法「・・・。」

―――――――

―――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
154 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/03(日) 20:22:24.98 ID:v2Vu7iOio
キタ・*:.。. .。.:*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*:(゚∀゚):*・゜゚・*:.。. .。.:*・゜゚
155 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 20:35:01.15 ID:T0L4g1eho

――――――――――――――――――――――――

―――――――――――――――

――――――

深夜〜甲板〜

勇者「じゃぁ俺は行く。」

女魔法「・・・ほんとにいっちゃうの?」

勇者「・・・あぁ。たぶんこれで、また前のような生活に戻るだろうな。」

女魔法「・・・そっか。・・・・・・・。」

女僧侶「・・・本当に大丈夫なのでしょうか。生傷はもうありませんけど、指はまだすこし動かないのでしょう?」

勇者「・・・あぁ。大丈夫のはずだ。俺のほうが少しは先につくだろう。」

女戦士「・・・・・・。」

女商人「・・・絶対すぐ荷物をとどけに行きますね。このペンダントがあれば、方角くらいならわかりますから。」

勇者「あぁ、待ってる。」

女戦士「・・・・・・魔法も使えないのによ。本当に大丈夫かよ。」

勇者「短剣があれば最低限大丈夫さ。俺の脚は早いからな、魔物からも逃げれる。」

女戦士「・・・そうか。勇者。」

勇者「どうした?」

女戦士「真空斬りの事なんだけどよ。自分に自信が付いてきたら、一回本気で打ってみてくれ。それ一発だけに全部を込めるような、そんな感じで。」

女戦士「最初はたぶん、集中力を全部込めないと打てないからさ。」

勇者「・・・わかった。練習を重ねたらやってみるよ。」

女戦士「あぁ。・・・船の事はまかせとけ、うまく騙しといてやるよ。」

女商人「何とかごまかしてみます。」

女僧侶「安心して、泳いでください。」

勇者「あぁ、頼んだよ。」

女魔法「・・・ゆうしゃ。」
ガバ

勇者「・・・悪いな魔法。そばにいてやれなくて。」

女魔法「・・・」
ギュウゥ・・・

勇者「・・・名残惜しいけど、俺は行くよ。」

女魔法「・・・うん。・・・・・・加速呪」

勇者「はは、ありがとう。」

女戦士「元気でな。」

女僧侶「お体に気を付けて。」

女商人「皆さんのプレゼント、ちゃんと預かっておきますからね。安心してくださいね。」

勇者「あぁ。・・・船から離れるまでは海の中を泳いでいく。じゃぁ・・・。」

勇者「・・・またな。」

ダッ!・・・トプン。


勇者「」
156 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 20:50:57.52 ID:T0L4g1eho
勇者(水棲魔物は、いないようだな。)

勇者(・・・水の中はひさしぶりだな。綺麗なものだ・・・。)

勇者(・・・・・・大丈夫だ。俺は、大丈夫だ。)

――――――――――――――――――――――――
甲板

女戦士「・・・・・・いっちまったか。」

女僧侶「大丈夫、ですよね。」

女商人「えぇ、大丈夫です。勇者さまは、足が速いですから。」

女魔法「・・・・・・グス。」

女戦士「・・・ハハハ、泣いてるのか。」

女魔法「・・・いつ、また話せるようになるのかな。」

女僧侶「きっと、また近いうちに、話せるようになりますよ。勇者さま、またな。って言ってましたもの。」

女戦士「そうだな。・・・ほら泣くな、いつかきっと、また会える。」

女魔法「・・・うん。」
ゴシゴシ

女魔法「・・・・・・会える、よね。」


ザァァァ・・・・ザァァァ・・・・・


女商人「・・・・・・。今日は、もう寝ましょうか。船員さんに聞けば、風が良く吹いていて予定より早くつく可能性が高いそうです。」

女戦士「勇者と早く合流するためにも、そうするべきかな。」

女僧侶「では部屋に戻りましょう。あまりここにいては、怪しまれてしまいますし。」

女魔法「うん・・・。」

女僧侶「眠気覚魔法、矢」

女僧侶「さぁ、これで見張りの方も起きました。早く行きましょう。」
157 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 21:08:29.19 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

朝〜海〜

ザバッザバッザバッザバ・・・

勇者「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ・・・・」

勇者(陸地が近づいてきた。あと少しだ。といっても港に行くわけには行かないが・・・。)

勇者(魔力が戻る前に海から出なければ。海の中で魔物を倒すのはさすがにきつい。)

――――――――――――――――――――――――

船〜食堂〜

女戦士「ふぁ〜〜・・・。」

女僧侶「大口開けてあくびをして・・・。もう少し上品にしてください。」

女戦士「いいじゃないか別に・・・。へぇー、材料と料理形式の組み合わせで選ぶんだな。」

女商人「・・・・・・すぅ。」

女魔法「・・・」

女僧侶「えぇ、そうなんですよ。魚とチーズのオーブン焼とか、ソーセージのスープとか、好きに選べるんですよ。」

女戦士「いいね、楽しいじゃないか。どれとどれで何にしようかな・・・。」

女僧侶「朝ですからこってりしたものは勘弁願いたいです。・・・私は根野菜のオーブン焼がいいです。」

女戦士「んーーー。ソーセージと・・・なににしようかな。」

女僧侶「ほら、魔法さんも選んでください。商人さんは寝ていますから、聞かなくてもいいですよね。」

女魔法「・・・わたしはライムのジュースがいい。あと、パンが食べたい。」

女僧侶「わかりました。ほら戦士さん。はやく決めてください。締め切られますよ?」

女戦士「それはこまる・・・。よし!ソーセージと魚のソテーでいいや!」

女僧侶「・・・朝から元気ですね・・・。」
158 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 21:11:06.66 ID:6mIq+WeSO
商人たんの眠気誘発魔法、2次元 ください
もうすぐ賢者になれそうです
159 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/03(日) 21:11:39.87 ID:9ZufyUYKo
勇者苦労人だなお(´;ω;` )
160 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/03(日) 21:13:04.72 ID:iVY9jw+o0
見てますよ〜
161 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 21:29:49.44 ID:T0L4g1eho

女戦士「いやー昨日も思ったけど、量が多いなー。」

女僧侶「私たちは5人分ですからね・・・、昨日よりも量が多いです。」

女商人「・・・たべれるかなぁ。」

女魔法「・・・」
コクコクコク

船員「おっ!スケコマシ天然野郎付属の姉ちゃんたち!あのたらしミイラはどうしたんだ!?」

女魔法「・・・スケコマシ?」

女僧侶「・・・ひどい言い様ですね。」

女戦士「傷が痛むって部屋で寝てるよ。そろそろくるんじゃないか?」

船員「そうなのか!いやーこの船の飯は多いだろう!!でも味はうまいだろ!」

女商人「えぇ、おいしいです。シンプルですけど塩加減がちょうどいいですよね。」

船員「だろう!?コック長がデブでよ!もと船乗りの副船長やってたんだが好きが高じて料理はじめやがったんだけどコレがうまいのなんのって!」

船員「でもデブだからよ!量がおおいのなんのって!!!姉ちゃんたちが食ってる量くらいならあいつ一人で食いやがるからよ!これでも一人分の量はもとの1/3くらいなんだぜ!?」

女戦士「この量を一人でか、私といい勝負だな。」

船員「あっ!こんなところで話してる場合じゃなかった!到着予定時間を客どもに伝えなきゃいけなくてよ!姉ちゃんたちも良くきいとけよ!」
どたどたどた・・・

女商人「・・・海の男は元気なんですね。」

女僧侶「陽気じゃないとやっていけないほど辛いと聞きますからね。」


《えーー!客どもに告ぐ!!この船はあと3時間くらいで到着する!飯食い終わったら荷物まとめとけよ!!繰り返す!!あと3時間くらいでこの船は・・・》


女戦士「・・・客どもって、そんな言い方大丈夫なのか?」

女僧侶「それ以前に私たち以外にもあんな口調なのですね。」

女魔法「・・・失礼。」

女商人「でもこの船評判がすごくいいんですよね。」
162 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 21:32:09.11 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

ザバァ
163 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 21:39:47.78 ID:T0L4g1eho
勇者「ハァっ!ハァっ!」

勇者「ゲホ!げほ!」
ドサっ!

勇者(・・・なんで海の中に?)

少女「・・・」

勇者(・・・息が無いな。蘇生しなければ・・・。)

勇者「・・・1!2!3!、1!2!3!」
グッグッグ・・・

勇者「すぅー、ふぅーー。」

勇者「1!2!3!、1!2!3!」
グッグッグ・・・

――――――――――――――――――――――――

少女「・・・ゲホっ!ゲヘッ!」
びちゃっ!
勇者「よし・・・心臓が動き出した。水も吐いたな。はぁ、はぁ。」

勇者(・・・離れなければ。だがここは機会港から離れている森のなか・・・、一人じゃ帰れないだろう。どうするべきか・・・。)

少女「・・・キャーーーーーーー!!!!!イヤァーーーー!」


勇者(・・・どうしよう。)

少女「いやぁーー!」
ダっ!

勇者「麻痺矢細」

少女「あっ!」
ビタ!
164 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/03(日) 21:41:02.19 ID:4ecHlboTo
みてるぞ
165 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/03(日) 21:47:57.59 ID:qxAnRX3co
アレが復活したのか…
166 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 21:55:34.18 ID:T0L4g1eho
勇者「・・・」
勇者(ペンも紙もない。手紙を書くこともできん。それに一人で海を漂うなんてただ事じゃない。機械港においてくるっていう手も少し危ないか・・・。)

少女「な、なにをする気よぉ!!変態!!近づかないでぇ!!!」

勇者「・・・麻痺してるのにしゃべれるのか?珍しいな・・・。」

少女「な、なにいってるのよぉ!!しゃべらないで!」

勇者(・・・麻痺耐性持ち、人間じゃないのか。エルフ?いや耳も長くない・・・。)
勇者(・・・俺に嫌悪感を抱いているという事は人間に血が近い種という事だが・・・。)


勇者(魔力の戻り具合は少しだけ。今なら離れれば話ができるかもしれない。)

勇者「・・・」
ザクザクザク・・・

少女「そのままどっかいっちゃえ!!変態!!」

勇者「・・・」
すぅ・・・

少女「・・・はぁ、はぁ。な、なんだったんだろう。私初対面なのに・・・。」

少女「あっ!麻痺のままだ!いやー!!!魔物に食べられちゃうーー!!!」
167 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/03(日) 22:02:43.62 ID:dit11ahuo
しえん
168 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 22:13:56.78 ID:T0L4g1eho
『――君の名前は?』

少女「えっ!ど、どこ!?ま、麻痺ときなさいよ!!!」

『――君の名前は?』

少女「早くといてよ!魔物に食べられちゃうよ!」

『――君のなま』

少女「わかったわよ!いうわよ!」

少女「・・・ひとみよ。」

『――そうか、ひとみ。少し理由があって、俺は君の近くにいれない』

『―――――帰るところはあるのか?』

少女「・・・ない。」

『―――――そうか。理由は聞いてほしいか?』

少女「・・・聞いてほしくない。」

『――そうか。今日の夜までにはおそらく俺の仲間が来る。』

『それまで俺が君を守ろう。だが悪いんだがまだ聖域魔法が使えない。』

『火を焚くことくらいはできるから、その近くに待っていてもらう。いいか?』

少女「・・・うん。」
169 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 22:20:58.31 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

『ギュゥァァアアー』

少女「!」
ビク!

少女「な、なに!?」

『―――魔物を倒しただけだ。』

『―――そういえばひとみ、おなかはすいていないか?』

少女「・・・ちょっとだけ、すいてる。」

『――――――虫は食べれるか?』

少女「・・・食べれる。」

『―――そうか、それは助かる。料理はできるか?』

少女「・・・できない。」

『―――そうか、じゃぁ少し待っていてくれ。』



170 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 22:26:47.14 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
機会港

女戦士「うぉーーーすげぇ!金属だらけだ!」

女商人「鉄の船が浮いてますよ!?どうやっているんでしょう!!」

女魔法「・・・さびないのかな?」

女僧侶「・・・ここすこし臭いような・・・。」


女商人「あっ!私勇者さまの所へ行きますね!宿は取っておいてください!ではいってきます!」
タッタッタ
――――――クルっ
タッタッタ
女商人「コレお金です!改めていってきます!」
タッタッタッタッタ・・・・


女戦士「あわててるなー、大丈夫か?」

女僧侶「早く会いたいでしょうからね。さて、宿を探しましょう。」

女魔法「少しお店みていこうよ。いろいろ見てみたいよ。」

女僧侶「商人さんが帰ってきたらですね。あわてていたのかお小遣いくれませんでしたから。」
171 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/03(日) 22:30:51.94 ID:ahtyGHzPo
ワクワクがとまらない
172 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 22:39:18.48 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


少女「―――っ!」
ガツガツガツガツ・・・


勇者(・・・だいぶ腹が減っていたんだな。)
勇者(・・・しかし、ひとみ・・・か。ずいぶん珍しい名前だ。言いたくない事だらけのようだしな。)

勇者(・・・商人が近づいてきているな。まだまだかかりそうだが・・・正確にどのくらいかかるのかわからないな。)


少女「ふー!ごちそうさま!あなた料理うまいのね!」

『―――そこまでうまくない。さて、ひとみ。あとどのぐらい掛かるかわからないが、俺の仲間が近づいてきている。』

少女「・・・。」

『―――仲間がくるまでに、どっちか選んでくれ。』


『―――次の町まで俺たちに同行する。この場合はその町でお別れだ。』

少女「・・・」

『―――君の抱えているものを俺たちが協力して解決する。もし少しでも解決してほしいなら、俺は力を貸そう。』
少女「えっ・・?」


『―――どっちか選んでおいてくれ。』

少女「・・・。」
173 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 22:50:29.99 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
機会港〜宿前〜

女戦士「家まで金属なんだなー。まさかベッドまで金属じゃないだろうな。」

女僧侶「そんなことあるわけないと思いますよ。さ、入りましょう。」

女魔法「たのしみ〜。」

ガチャン!ギギィィィィ。

女将「おやいらっしゃい!何人だい?」

女僧侶「4人です。」

女将「あら悪いけど今ねぇ、4人部屋ないんだわぁ。」

女将「3人部屋二つか6人部屋1つになっちまうんだけど、それでもいいかねぇ?」

女戦士「あーそうなのか?どうすっかなー少しは節約したほうがいいよな?」

女僧侶「むやみにお金使うと商人さんに怒られますからね・・・。」

女魔法「おこづかいもらえなくなっちゃう。」

女将「まぁこの港にここ以外に宿屋はないから!あきらめてどっちか選びなさい!」

女僧侶「・・・そういうことなら仕方ありませんね。6人部屋を貸してください。」

女将「あいよー!2階あがって突き当りねー。これ鍵!」

女将「その部屋は眺めがいいって評判さ!楽しんでおいで!」
174 :無名 :2011/07/03(日) 22:50:33.10 ID:G849w/nAO
新キャラ登場か
さて、どうなるのかナ
175 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 22:54:17.43 ID:mGVzbPMhP
クソコテクタバレ
176 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 23:08:31.30 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――



少女「・・・」

勇者(・・・ものを掴める位にはなった。だが握力はそこまでまだないか・・・。)

勇者(・・・短剣はぎりぎり掴める。だが敵に深く刺さると今の状態ではぬけないかもしれないな。)

勇者(急所を狙う必要があるな。基本喉だが、外郭があるやつに対してはどうするべきか・・・。)

勇者(隙間を狙って刺したら抜けなくなった、なんて笑い話にもならん。魔法が自由に使えるならもう少し楽なんだが・・・。)


少女「・・・ねぇ?いる?」

『―――どうした?』

少女「ちょっと気になって・・・。」

『―――そうか。・・・・・・なにか話すか?』

少女「・・・うん。ねぇ、質問していい?」

『―――いいぞ。』

少女「・・・なんであなたは人に近づけないの?」

『―――呪いだ。魔力に呪いを掛けられて、人に影響が出るようになってしまった。』

『男は吐き気。女は嫌悪感。俺の魔力が届く範囲に入るとそうなってしまう。』

『我慢が出来る様な生易しいものじゃない。俺の仲間は全員女なんだが、俺を殺しかけたことが在る。』

少女「・・・だれがそんな呪いを?」

『――――――魔王だ。魔王が俺の先祖に呪いを掛けたらしい。』

少女「・・・魔王?魔王って何?」

『―――知らないのか?』

少女「うん。」

勇者(・・・魔王を知らない?どういうことだ?一時期大騒ぎになったはずなのに・・・。)
177 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 23:20:03.96 ID:T0L4g1eho

少女「魔王ってすごいのね・・・。代を超えて掛かる呪いなんて・・・。」

『―――――――――そうだな。普通じゃない。』

少女「その呪いって・・・親にもかかるの?」

『――――――あぁ、影響が出る。』

少女「・・・。」

『―――』

『―――俺はな、親には一回しか会った事が無い。』

『―――会ったともいえないかな。遠くからみただけだ。それも母方だけ。』

『――――――すごく睨まれたけどな。』

少女「・・・そう・・・なの・・・。」

少女「私もね、親に会ったこと無いの。」

『―――』

少女「どんな人なのかなぁ。あってみたいの。一度でいいから。」

『―――そうか。』

少女「・・・」

少女「・・・ねぇ、あなたってかっこいい?」

『―――いきなりなんだ。』

少女「包帯だらけだもの。気になるのよ。」

『―――どうだろうな。とりあえず今は見ないほうがいいだろう。半分は無い様なものだ。もう半分もやけどの跡がひどいしな。』

少女「・・・苦労してるのね?」

『――――――それなりにな。』

178 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 23:37:37.78 ID:T0L4g1eho


『―――俺の仲間がきたようだ。迎えにいってくる。』

少女「近づいても大丈夫なの?」

『―――ただ一人の例外なんだ。少しまっててくれ。』

少女「・・・いってらっしゃい。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女商人「勇者さま!!」
ガバァ!
勇者「おっと。」

女商人「おまたせしました勇者さま!これ預かり物です!それと着替えと・・・!」

勇者「あぁありがとう商人。すこし寒かったところだ。」

ゴソゴソ

勇者「商人。」

ゴソゴソ

女商人「なんでしょう勇者さま!」
勇者(元気だな。)

ガチャガチャ

勇者「すこし向こうにな、女の子が一人いるんだ。」
女商人「え?」

パチン

勇者「海にいたのを助けた。どうも何かを抱えているようだ。」

女商人「・・・はい。」

シュル・・・ギュギュ

勇者「次の町まで送るか、問題を解決するか、どっちがいいか聞いてある。」

ガチャン、ガチャ、チャ

勇者「答えを聞いてきてくれ。」

女商人「・・・わかりました。」

女商人「・・・」


女商人「あの、勇者さま?」

勇者「どうした?」

女商人「なにも、してませんよね?」
179 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/03(日) 23:42:53.92 ID:nR8EZM2AO
商人かわええ
180 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 23:46:00.74 ID:T0L4g1eho
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女商人「・・・」

少女「どうしたの?」

女商人「い、いえ。なんでもありません。」

女商人「・・・わたしよりおっきい・・・。」

少女「え?」

女商人「な、なんでもないです。」

女商人「そ、それより。どっちにしますか?」

少女「・・・うん。それなんだけど・・・。」

女商人「?」

少女「・・・初対面の人に、そこまで頼めないわ。」

女商人「・・・信用できませんか?」

少女「ううん、そういうことじゃなくて・・・。」



女商人「・・・勇者さまの事、どう思いました?」

少女「え?」

女商人「・・・・・・かっこよかったでしょう?」

少女「・・・うん。」

女商人「勇者さま、人助けをよくするんですけど・・・。」

女商人「なにも言わないで解決していくんですよね。」

少女「・・・」

女商人「私たち仲間も、助けられた人達で・・・。」

女商人「皆、勝手について来たんです。」
181 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 23:54:39.39 ID:egD3noh70
呪いがあったのによくついていこうと思ったな
182 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 23:55:50.99 ID:T0L4g1eho
女商人「お礼も言う暇ないのがほとんどで、言えるのはちゃんと勇者さまにお願いした人達だけなんですよ。」

女商人「勇者さまにですね、助けた人たちに会いにいかないのか聞いたら、」

(勇者「恥ずかしいじゃないか」)

女商人「って言ってたんですよ。おかしいですよね。」

少女「・・・うん。」


女商人「大丈夫ですよ。」

女商人「勇者さまは、もう助けるって決めてるはずです。」

少女「・・・。」

女商人「あとは、信じるだけなんですよ。」

女商人「・・・ですよね?勇者さま。」


『――――――勝手な事を言うな。』

少女「・・・ふふ。」

少女「かっこいいというより、かわいいかな。」

女商人「ふふっ、そうでしょう?照れ屋なんですよね。」

『――――――』


少女「・・・あなたは、」

女商人「?」

少女「勇者さんが、好きなのね」

女商人「」

183 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/03(日) 23:56:42.69 ID:PoEXpjgIO
離れちまえば勇者への好感度は低くはならないからな
184 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/03(日) 23:57:52.78 ID:T0L4g1eho
今日は寝る。明日はバイトだから更新は無理かも。いつ処女と誤変換するか怖かった。おやすみ
185 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/03(日) 23:59:41.84 ID:9ZufyUYKo
乙(´・ω・` )
186 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/04(月) 00:00:14.88 ID:3EMbiKVno

おやすみ
187 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鹿児島県) :2011/07/04(月) 00:01:33.65 ID:0nO0bVamo
おつ
188 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 00:01:57.33 ID:f/9tf++po
おやすみ
189 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします() [sage]:2011/07/04(月) 00:03:55.13 ID:p9Vuczsno
>>184 乙!
少女は処女じゃないのか……
190 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/04(月) 00:10:59.90 ID:Q48Ir2USO
いつの間にか続きが
乙お休み
191 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/04(月) 00:15:08.72 ID:MzyPM/qGo

   /     /     /      /  /  / /
/     /     /     /     /   /
             ビュー  ,.、 ,.、    /   /
    /    /       ∠二二、ヽ  商人も賢者も魔法も戦士も
  /    /   /   (( ´・ω・`)) /  勇者の側にいられる方法探しに
               / ~~ :~~~〈   /    ちょっと魔界行ってくる
       /    / ノ   : _,,..ゝ   /  /
    /    /     (,,..,)二i_,∠  /    /
192 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 00:19:58.56 ID:kcgWTuiSO
おつおつ(^ω^)
193 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/04(月) 00:29:28.68 ID:ZMiCupFyo
なにしてもいいからはっぴーえんどにしてね!!!
194 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 00:45:17.46 ID:PEY6k1dAo
>>191
商人のために二人の関係が安定するまで少し待ってくれないだろうか?
195 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 01:38:59.93 ID:PNuxkxCo0
今頃ですまんが
今までのあらすじを教えてくれんかのぉ

前すれはみれんからの
196 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 01:57:40.94 ID:q9R9t+WIO
2番街使え
197 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 02:09:52.77 ID:y6nICfpIO

       ⊂二 ̄( ^ω^ )∩ >>1おt
          ヽ  ___ノ
         /  /Σ グキッ
        /   <___/|
        ヽ  ――――|
          ̄ ̄ ̄ ̄ ̄´





           どうして……
       <⌒/ヽ___
     /<_/____/
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
198 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/04(月) 02:29:20.12 ID:/ddJt1Iq0
どう見ても運動不足です
199 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/04(月) 03:09:11.80 ID:fCTiugaz0
>>195
スレタイでググってまとめてあるサイトを自分で探せ
200 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/04(月) 03:11:41.90 ID:jd1QFqOyo
乙した

この勇者まじかっこよすぎ…大好き///
201 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 04:57:04.40 ID:OnRrGCWIO
お疲れ様ー
おもしろいーよ
202 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 10:24:06.50 ID:M0/0J3XIO
乙です!本当面白いので、余裕ある時にまたお願いします!
203 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 12:05:54.59 ID:kZ5A7eRDO
乙です!
面白いです!
204 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 12:50:39.89 ID:GX5s8LzIO
思ったよりひとみに反応してないな。ここの民度は高いらしい
205 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/04(月) 14:46:56.77 ID:b9kpDnKAO
追い付いた
面白すぎwwwwwwwwwwww
206 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/04(月) 16:43:19.60 ID:aeVWwQQIO
>>195
勇者は呪われていたので苦労しながら魔王の下へ向かうのでした。
207 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/04(月) 17:44:23.05 ID:jplyxezDO
7バツでまとめてあるよ!
208 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 00:07:25.68 ID:qQFV40MDO
何でひとみなんだ……?
俺、母親の名前がひとみだから萎えた
209 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/05(火) 00:47:45.15 ID:ejef8OBvo
さて商人以外のキャラどうするんだろうか
何だを飲んで諦める、二人を祝福するみたいなのは勘弁
なまじ数もいることだし尚更
そこのところどうするか見者ではある
210 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 02:40:33.99 ID:FoCgJAcDO
>>208
お義兄さん、お母さんをボクに下さい
211 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 03:07:27.66 ID:5XxANuaco
>>208
なんだ 俺の友達の息子(3)か
212 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/05(火) 08:59:26.45 ID:cj67TtqMo
ハーレムエンドは嫌だな。
213 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/05(火) 14:14:38.68 ID:74tjEofro
ハーレムエンド好きだけどなー
214 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 17:52:34.27 ID:sF85MKZEo
家に着いた。宿題やってから書く。
215 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/05(火) 17:53:58.90 ID:jSYy2FL9o
これだけ苦労してればハーレムぐらいは許される
216 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/05(火) 18:32:58.60 ID:iJjfWBUm0
この勇者には是非幸せになってほしい
そして>>1がきたあああああああああああああああ!宿題俺がやってやるから書いてくださいおながいします
217 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/05(火) 18:57:28.74 ID:wrJbSnHPo
楽しみにしてる
218 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/05(火) 19:01:38.26 ID:8LbInIhto
期待
219 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage]:2011/07/05(火) 19:24:33.86 ID:MJkSkgDFo
ハーレムだと商人女がかわいそうすぎる
220 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 19:25:03.26 ID:sF85MKZEo
女商人「な、なななな何をいきなり!?」

勇者(・・・バレバレだな。)

女商人「あ、あのですね!勇者さまの周りには魅力的な人達がたくさんいてですね!」

女商人「そそその人達も勇者さまを好きな節がありましてですね!」

少女「も、ってことはやっぱり好きなのね?」

女商人「う!?そ、そそそそそ」

少女「・・・私ね?ゆーしゃさまに、キスしてもらったのよ?」

勇者(え?)

女商人「そそそんなそんなですね!・・・え?」

少女「だから、ゆーしゃさまにキスをしてもら」

女商人「ええええーーーー!!!わ、わたしだってまだなのにー!!!」

女商人「ゆ、勇者さまどういうことですかーーー!!!何もしてないっていったのにーー!!!!」

『―――ちょ、ちょっとまてひとみ。その言い方にはすごく語弊g』

女商人「よ、呼び捨てにしてるなんてぇ!!ゆ、ゆうしゃさまのばかーー!!!!うわぁーーーーん」
ダダダダダ・・・

『ちょ、まて商人!おい!おい!・・・』

少女「ふふふふふふ。」

少女「・・・おっていっちゃったか。ふふふふ。」
221 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/05(火) 19:29:50.51 ID:edlr371go
地震と共に始まったか
222 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 19:42:27.16 ID:sF85MKZEo
勇者「・・・ふぅ。」

女商人「うぅ・・・すいませんでした。ついはやとちりを・・・。」

勇者「・・・まぁいいがな。」

勇者(苦労した・・・。)

女商人「・・・それで?あの子どうするんですか?」

勇者「・・・助けなきゃいけない。俺は助けると決めてるらしいからな。」

女商人「・・・怒ってます?」

勇者「いいや全然。まぁ、俺はあの子の近くに入れないから、商人たちが引き取ってくれ。」

勇者「相当、根が深い問題のようだ。あのこが言ってくれるまで、そばにいてやってくれ。」

女商人「わかりましたけど・・・あの子が来たくないっていったらどうするんです?」

勇者「そのときはそのときだ。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女商人「・・・それで?どうするんですか?」

少女「ごめんね?あなたが可愛くてつい・・・。」

女商人「そんなことは聞いてません。」


勇者(ずいぶん棘があるな。そうとう悔しかったみたいだな。)

勇者(・・・ただの人工呼吸だったのに。わからないものだ。)


少女「・・・そうね。どうしようかな。」

女商人「・・・もし不安なら時間を置いてもかまいませんよ。」

女商人「私たちのパーティに一時的に入って一緒に生活してから決めてもらってもいいですよ。」

少女「・・・そうしようかなぁ。」

『―――俺のパーティは、相当賑やかだぞ。』

女商人「えぇそうですよ。本当に騒がしいですよ。」


少女「ふふ・・・じゃぁ、お願いしようかな。」

『―――歓迎するよ。ひとみ。』

女商人「えぇ、いらっしゃい、ひとみさん。」
223 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/05(火) 19:43:34.56 ID:wrJbSnHPo
いいぞいいぞ
224 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 19:52:33.05 ID:sF85MKZEo

女商人「ではいきましょうかひとみさん。」

少女「うん。」

『―――森の外まで送ろう。ついてきてくれ。』

女商人「わかりました。」
サクサクサク

少女「・・・。」
サクサクサク

少女「ねぇ商人さん。」
サクサクサク

女商人「なんでしょう?」
サクサクサク

少女「商人さんには勇者さんがみえてるの?」
サクサクサク

女商人「あ、えっとですね。勇者さまのいる方角がわかるんですよ。」
サクサクサク

少女「なぜ?」
サクサクサク

女商人「この・・・ペンダントにですね。」
ゴソゴソ・・・

女商人「魔法が掛けてあって、それでわかるんですよ。」

女商人「私は魔法が使えないから、どんな仕組みなのか知らないですけど・・・。」
サクサクサク

少女「へぇー。おもしろいわね。」

女商人「そういえば勇者さま?今回はずいぶん遠くにいらっしゃるのですね。」

『―――ちょっと嫌な予感がしてな。今のところ大丈夫そうだが・・・』

『備えておくに越したことは無いからな。』

女商人「・・・?」

『―――まぁ、きっと大丈夫さ。』
225 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 20:19:23.80 ID:sF85MKZEo

『―――このまままっすぐ進めば森から出れる。』

『―――ここでいったんお別れだ。』

女商人「はい、わかりました。」

少女「・・・。」

女商人「これだけ遠いと・・・すぐには会いにこれませんね。」

『――――――気にするな。仕方ない事だ。』

『さ、早く行くんだ。そろそろ夕方だ。』

女商人「はい、では勇者さま、また明日来ますね。」

『―――あぁ、楽しみにしてる。』

少女「・・・またね勇者。」

『―――あぁまたな、ひとみ。』

女商人「・・・。」

少女「どうしたの?商人さん。」

女商人「い、いえなんでもありません。」

女商人「さ、行きましょうか。」

少女「?えぇ。」
226 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 20:27:28.29 ID:sF85MKZEo
機会港〜入り口〜

女戦士「おー?帰ってきたけど・・・。」
女僧侶「隣にだれかいますね?」
女魔法「・・・。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女商人「ただいま戻りましたー。」

少女「はじめまして、少しの間お世話になる、ひとみと申します。」

女戦士「はじめまして、私は戦士だ。」
女僧侶「僧侶と申します。」

女魔法「・・・。」

女僧侶「ほら、私の後ろに隠れてないで、ご挨拶してください。」

女魔法「・・・魔法。」


女僧侶「しかし・・・いったいどういうことですか?商人さん。」

女商人「そういった細かい事は宿ではなしますね。」
227 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/05(火) 20:36:39.28 ID:HUvihgIE0
戦士活躍期待
228 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 20:47:30.50 ID:sF85MKZEo
宿〜シャワー室〜

シャァァァァァ・・・・・
少女「・・・。」

〜部屋〜

女商人「と、そういうことになったんですよ。」

女戦士「ふーん。抱えているものねぇ・・・。」

女僧侶「勇者様は相変わらずですね・・・。」

女魔法「・・・。」

女商人「そういうことですから、皆さん仲良くして上げて下さいね。」

女僧侶「それはもう是非。」

女戦士「魔法も仲良くしてやれよ?お前人見知りするからな。」

女魔法「・・・うん。」


女商人「しかしここはすごいですねー。いろんなものが金属で出来ています。」

女戦士「風呂も金属だったぞ。見たこと無いなんか管みたいのもついてるし。」

女商人「くだ?」

女僧侶「管の先に穴が開いた栓がしてありまして、そこから雨のように水が出るようになっているんですよ。」

女商人「・・・?」

女戦士「わっかんねーよな、私もどう説明すればいいかわからないし。」

女僧侶「まぁ入ってみればわかりますよ。後で一緒に入って説明してあげますね。」

女商人「わかりました。楽しみにしておきますね。」


女僧侶「そういえば・・・ひとみさんの換えの服はありませんよね?」

女商人「あっ。」

女戦士「商人と僧侶のちょうど間ぐらいの背だし、私たちの服だとあわないだろうな。」

女魔法「・・・胸があわない。」

女僧侶「あぁ、そういえばそうですね・・・。っとこら、そういったことを言うんじゃありません。」

女商人「うぅ・・・。どうせ小さいですよ・・・。」


女僧侶「それと・・・やけに服が簡素なんですよね。」

女戦士「あぁ、それは私も思った。茶色い染みのような物も付いていたし。」

女魔法「・・・あれは血だと思う。」

女戦士「魔法もそう思うか?遠くで見れば汚れ程度にしか見えないけど・・・」


女僧侶「私たちに裸をみせるのも拒否していましたしね。」

女戦士「女同士なのになー?まぁ初対面にいきなり見せるの確かにおかしいけどよ。」

女商人「なんか嫌な事ばかり目につきますね・・・。勇者さまのいったとおり根が深そうです・・・。」

女僧侶「でもとりあえず、服は用意してあげないといけませんね。急いで買いに行きましょう。」
229 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 21:06:59.61 ID:sF85MKZEo
勇者「・・・聖域魔法小」

勇者(やっと聖域が貼れるくらいに魔力が回復した。回復はもう少しあとじゃないと使えないかな・・・。)

勇者「・・・」

勇者(5日間しか皆とすごさなかったが・・・)

勇者(・・・・・・ずいぶん寂しいものだ・・・。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿〜自室〜

ガチャ
少女「あの、服をとってもらっていいですか?」

女戦士「おー上がったか。前の服はぼろぼろだったから捨てちゃったぞ?」

少女「・・・え、どうしよう。私あれしか服が・・・。」

女僧侶「代わりの買ってありますよ。目積りでしたから合うかわかりませんけど・・・。」

少女「え、そんな・・・悪いわ。」

女商人「なにいってるんですか。仲間なら当然の事ですよ。」

女商人「さ、はやく着てみてください。かわいいの僧侶さんが選んでくれましたから。」

少女「・・・うん。でも、覗かないでね?」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女戦士「おー、かわいいじゃないか。」

女魔法「・・・。」

少女「す、スカートなんて初めてはいたわ・・・。」

女僧侶「うふふ。似合っていますよ。」

女商人「・・・本当に、かわいいですね。」

女戦士「どうした?商人。」

女商人「な、なんでもないです。」
230 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/05(火) 21:25:42.83 ID:CH2T+eoy0
この風呂とかは日本のやつでいいの?
231 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 21:30:48.96 ID:sF85MKZEo

女戦士「さー!とりあえず飯だ!外いこうぜ!」

女商人「そうですね、そこでお小遣いも配っちゃいますね。」

女魔法「やったー。」

女僧侶「この町は目移りしちゃいそうです。」

少女「・・・。」

女商人「もちろんひとみさんにもあげますね!」

少女「え、そんな。」

女戦士「仲間なら当然だってー。きにすんな。」

女僧侶「そうですよ、当然の権利ですよ。」

少女「・・・ありがとう。」

女商人「なんのことやら。さっ!いきましょー。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


女戦士「うめぇー!真っ黒な癖してすげぇうめぇ!」

女僧侶「ほんと!おいしいですね!」

女魔法「・・・。」
ちゅるちゅる

女商人「イカ墨っておいしいんですねー。」

少女「こんなの食べた事ないわ。おいしぃー!」


女戦士「あっ!魚の丸焼き一つくれ!」

店員「あいよー。ほかなんかある?」

女僧侶「お茶をくださる?」

女商人「あ、私も!魔法さんとひとみさんは?」

女魔法「・・・ジュースがいい。」

少女「わたしはいいわ。」

女商人「じゃぁお茶を3つとオレンジジュースを一つ、それとビールを。」

少女「えっ?」

店員「あいよー、すこしまっててくれよ。皿もってくぜー。」

女戦士「わりいなー。」


女僧侶「遠慮は失礼ですよ?」

女戦士「まったくだ!もっとあつかましくなっていいんだぜー。」

女商人「戦士さんは少しは遠慮してください。食べすぎですよ。」

女魔法「犬みたい。」

女戦士「いいじゃないかー今日ぐらい。新しい仲間が入ったんだぜー?」

女商人「あなたはいつもじゃないですか・・・。まぁ確かにそうですけどね、一時的とはいえ。」

少女「・・・。」

女僧侶「うふふ。そうですよね、歓迎してあげませんと。」

女魔法「・・・うん。」

少女「・・・はは。」
232 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 21:52:32.25 ID:sF85MKZEo

女戦士「お、笑ったな!その調子だぞー。」

女僧侶「そうだ、あとで一緒にショッピングしましょうね。」

女商人「・・・おこづかいは追加しませんからね?」

女僧侶「わ、わかってますわ。ちゃんと管理しますから大丈夫です。」

女魔法「・・・前も言ってた。」

女僧侶「こ、こんどこそ大丈夫です。」

女商人「・・・信じますね?」

女僧侶「え、えぇ。大丈夫ですとも。」


少女「・・・そんなに荒いの?」

女商人「それはもう・・・。服を大量に買い込もうとするんですよね。」

女戦士「旅してるんだからそんなにもてないってのによー。」

少女「そうなんだ。・・・大変だね、買いたい物も自由に買えないなんて。」

女魔法「・・・しょうがない事。」

女商人「旅を続けるためには当然のことです。私がいったいどれだけ頭を悩ませているか・・・。」

少女「・・・ご愁傷様。」

女商人「ありがとうございます・・・。」

女僧侶「わ、わたしだってわかってはいますのよ?ただ、可愛い服を見つけると理性がなくなるというか・・・。」

女商人「言い訳はしないでください。苦労するのは私なんですよ?。」

女僧侶「うぅ・・・。」
233 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 22:02:47.14 ID:sF85MKZEo
勇者「・・・」

勇者(Zzzzz・・・・)


――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
〜?〜


勇者「すぅ・・・すぅ・・・」

?「あ、あれ?違うところにきちゃったよ?ひとな。」
?「ほんとうだ。このひとだれだろうね?ひとむ。」

勇者「・・・む?」

?「あ、おこしちゃったよひとな。」
?「あ、おこしちゃっとねひとむ。」

勇者「・・・だれだ?」

?「はじめましてだれかさん。」
?「はじめまして知らない人。」

?「わたしがひとむ。」
?「わたしがひとな。」

勇者「・・・どっちが?」

?「髪飾り右はひとな」
?「髪飾り左がひとむ」

両方「よろしくね。」


勇者「・・・よろしく。ところで・・・ここはいったいどこだ?」

髪飾り左「ここはね、おにいちゃんの夢のなか。」
髪飾り右「ふかいふかい夢のなか。」

勇者「・・・夢の中?」

234 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 22:05:12.07 ID:sF85MKZEo
oh,flow
いってくる
235 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/05(火) 22:06:06.98 ID:xO35bAhdo
ひとまとひとももくるの?
236 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) :2011/07/05(火) 22:07:26.55 ID:APt4sWibo
催眠[田島「チ○コ破裂するっ!」]かと思った
237 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 22:21:47.86 ID:sF85MKZEo
もどった、書く。
238 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/05(火) 22:26:55.70 ID:xO35bAhdo
がががががんばれ
239 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 22:31:36.42 ID:sF85MKZEo

両方「そう。」

勇者(・・・夢の中に来たのは初めてだな。)

髪飾り左「そうおもうだろうね。」
髪飾り右「ほんとはいつも来てるけどね。」

勇者「む、口に出してたか?」

髪飾り左「夢の中は想いの中。」
髪飾り右「ここには思考は無いの。だって思考の中だから。」

勇者「なるほどな・・・隠し事できないのか。」

髪飾り左「そうなの。」
髪飾り右「そうなの。」

勇者「で、俺になにか用か?」

髪飾り左「なにもないよ。」
髪飾り右「なにもないの。」

勇者「じゃぁなにしにきたんだ?」

髪飾り左「人を探してるの。」
髪飾り右「お姉ちゃん探してるの。」

勇者「なんで俺のところへ?」

髪飾り左「わかんない」
髪飾り右「わかんない」
240 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 22:45:41.40 ID:sF85MKZEo
勇者「・・・まぁ、なんだ。少し話してくか?」

髪飾り左「さみしがりや」
髪飾り右「さみしがりや」

勇者「・・・否定はできないけどな。」

髪飾り左「お兄ちゃんの顔みたい。」
髪飾り右「包帯のしたみてみたい。」

勇者「あー。みないほうがいいぞ?」

髪飾り左「夢の中は想いの中。」
髪飾り右「元に戻りたいなら戻れるの。」

勇者「なるほど・・・戻ってるか?」

髪飾り左「お兄ちゃんかっこいいね。」
髪飾り右「お兄ちゃんかっこいいの。」

勇者「・・・ありがと。君らもかわいいよ。」

髪飾り左「ほめられた。」
髪飾り右「ほめられた。」

髪飾り左「うれしいねひとな。」
髪飾り右「うれしいねひとむ。」

勇者「・・・。」

髪飾り左「私たちのこと聞きたいの?」
髪飾り右「でもあんまり言えないの。」

髪飾り左「だから握手。」
髪飾り右「だから握手。」

勇者「え?」
ぎゅっ
ぎゅっ


勇者「おい?」

髪飾り左「温かいね。」
髪飾り右「温かいの。」


髪飾り左「もういくね、寂しがりやのお兄ちゃん。」
髪飾り右「またあおうね、やさしいお兄ちゃん。」


勇者「・・・あぁ。またな。」

髪飾り左「ばいばーい」
髪飾り右「さようならー」

――――――――

―――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
241 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 22:55:30.15 ID:sF85MKZEo
森〜朝〜

勇者「はっ・・・。」

勇者「・・・へんな夢みた。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿〜シャワー室〜

シャァァァァァァ
少女「・・・。」

キュッキュッ

ゴシゴシ。

しゅる、しゅる。

ガチャン、バタ。


女魔法「おはよう。」

少女「あっ、おはよー。」

女魔法「眠れた?」

少女「うんぐっすり。」

女魔法「・・・そう。」

少女「?」

少女「・・・皆まだ寝てるの?」

女魔法「うん。寝てる。」


女僧侶「ふぁぁぁぁ・・・・。あら、おはようございます。」

少女「おはよー。」

女魔法「おはよう。」
242 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 23:10:46.58 ID:sF85MKZEo
女僧侶「ふぅ・・・。カーテン開けませんと。」

少女「あ、手伝いますね。」

女僧侶「ありがとうございます。」

ザシャァァァァァァ!
ザシャァァァァァァ!

女僧侶「うーん!今日もいい天気ですわー!」
少女「まぶしーい。」

女魔法「・・・」
シパシパ


女僧侶「さて!今日も戦いが始まります・・・!」

少女「え?」

女僧侶「すぅぅぅ・・・。」


女魔法「耳抑えたほうがいいよ。」
少女「え?」


女僧侶「2人ともぉぉぉぉ!!!!!!おきてくださああぁぁぁぁい!!!!」

少女「うぅ!?」

女魔法「・・・。」


女戦士「・・・ぐぅ。」

女商人「すぅ・・・すぅ・・・。」

少女「っっっ!!うぅ〜みみがぁ〜。」

女僧侶「あらすいません。コレ毎朝の日課でして・・・。」

女魔法「勇者いたときやらなかったのに。」

女僧侶「はしたないじゃありませんか・・・。」


少女「こ、これでも起きないのね・・・。」

243 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 23:11:12.96 ID:sF85MKZEo
女僧侶「ふぅ・・・。カーテン開けませんと。」

少女「あ、手伝いますね。」

女僧侶「ありがとうございます。」

ザシャァァァァァァ!
ザシャァァァァァァ!

女僧侶「うーん!今日もいい天気ですわー!」
少女「まぶしーい。」

女魔法「・・・」
シパシパ


女僧侶「さて!今日も戦いが始まります・・・!」

少女「え?」

女僧侶「すぅぅぅ・・・。」


女魔法「耳抑えたほうがいいよ。」
少女「え?」


女僧侶「2人ともぉぉぉぉ!!!!!!おきてくださああぁぁぁぁい!!!!」

少女「うぅ!?」

女魔法「・・・。」


女戦士「・・・ぐぅ。」

女商人「すぅ・・・すぅ・・・。」

少女「っっっ!!うぅ〜みみがぁ〜。」

女僧侶「あらすいません。コレ毎朝の日課でして・・・。」

女魔法「勇者いたときやらなかったのに。」

女僧侶「はしたないじゃありませんか・・・。」


少女「こ、これでも起きないのね・・・。」

244 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 23:18:51.61 ID:sF85MKZEo
宿屋〜食堂〜

女戦士「いやー良く寝た。」

女商人「ね、ねむいです・・・。」

女僧侶「まったく毎朝毎朝・・・。」

女魔法「・・・。」

少女「ははは、苦労してるのね。」

女僧侶「そのうち喉が涸れちゃいますわ。」


女将「いやぁ〜!お姉ちゃん声おっきいねぇ〜!」

女僧侶「あ、すいません。ご迷惑でしたね。」

女将「いやいや、うちの馬鹿亭主も一発で起きちゃってね!毎朝やってもらいたいくらいだよ!はっはっは!」

女僧侶「お言葉に甘えさせていただきます。」


女魔法「なに食べる?」

少女「あ、あたしはなんでも・・・。」

女戦士「私は辛いの食べたいな!」

女商人「・・・ぐぅ。」
245 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/05(火) 23:31:48.15 ID:sF85MKZEo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・回復魔法小」

勇者「・・・やはり治らないか。」

勇者(回復魔法では足りない・・・再生術式に頼るしかないんだろうが・・・。)

勇者(今の時代使える人なんて法王くらいなもの・・・か。)


――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
女戦士「うひょー!かれぇー!!」

女僧侶「・・・よくそんなの食べれますね・・・。」

少女「す、すごいなぁ。料理の色・・・。」

女魔法「真っ赤。」

女商人「・・・すぅ。・・・すぅ。」

女戦士「この刺激がいいんだよ!朝から元気がでるってもんさ!」

女戦士「ほら!商人も元気だせ!」
女僧侶「あっ!こら!」
スポ

女商人「・・・う?」
もぐもぐ・・・。

女商人「・・・っっっっ!!!!!!!!!」


女商人「からぁぁぁぁああああああああああああ!!!!!」

女戦士「ギャハハハハハ!!!!」

女僧侶「あ、あなたって人は!!」

少女「商人さん!!お水です!!」

女商人「い、いはいへす。おくひがいはいへすようっっ!!!」
ゴクゴクゴク・・・。

女将「あちゃー!そんなもんいきなり食べさせるんじゃないよ!辛いのには牛乳がいいさね!ちょっとまってな!」

女商人「まはいはいへすよう!うぅぅぅぅ!」

女魔法「・・・にぎやか。えへへ。」

女僧侶「あぁ、そんなに泣いちゃって・・・。」
246 :無名 [sage]:2011/07/05(火) 23:43:58.90 ID:KwuHabgAO
さて、これからどうなるのか…
247 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 00:08:08.25 ID:Thdv/8kAo
機械港〜商店街〜

女商人「うぅぅぅ、ひどいめにあいましたよう・・・。まだ少し痛いです・・・。」

女戦士「はっはっはいやーごめんなー。はっはっは。」

女僧侶「笑い事じゃありません!・・・だけど効果絶大でしたね。今度からそうしようかしら・・・。」

女商人「や、やめてくださいよう!!」

女僧侶「冗談ですよ、ふふふ。」

女商人「冗談になっていないですよう!」

少女「あはははは。」

女魔法「えへへへ。」


女商人「うぅぅ・・・。そ、そういえば皆さん武器はまだ大丈夫ですか?」

女魔法「私は大丈夫。」

女戦士「すこし手入れしたいな。」

女僧侶「さきっぽ欠けちゃってるんですよね、そういえば。」

女商人「じゃぁ、いったん武器屋によってみましょうか。ほら、そこにあります。」


カランカラン・・・

店員「いらっしゃーい。おや、旅の方かな?」

女商人「はい、そうです。」

店員「そうかいそうかい。じっくり見てってくれよ。機械港限定の物ばっかりさ。」


女魔法「・・・なにこれ?」
店員「そいつはドリルさ。武器に使う物好きは少ないが僕のおすすめの一つだ。」
女魔法「・・・?」

女僧侶「これは・・・銃、ですか?ずいぶん小さいですね・・・。」
店員「それはリボルバーっていう種類の銃さ。弾が専用だから、機械港付近にくらしてないと使えないよ。」

女戦士「で、でっけぇー!なんだこれ!?」
店員「それも銃だね。規格外だけど。ガトリングガンといってね、毎秒4発の弾を連続で発射できるのさ。専用の弾が必要だけどね。」

女商人「・・・これ斧、ですよね?」
店員「それは僕の自作だ、ブーストアックスっていってね。爆発を利用して相手を真っ二つにする武器さ。」

少女「・・・普通の武器売ってないね。」

店員「たしかに機械港の物ばかりだね。まだまだ火薬は高いし、武器の鋳造も遅いから、使う人は少ないんだよなぁ。」

女商人「旅には向かない物ばかりですねぇ。」

店員「じゃぁこんなのはどうだい?」


女僧侶「これも・・・銃ですか?さっきのリボルバーとはだいぶ形が違いますね。」

店員「ふふふ、これはね。魔法銃さ。」

女魔法「魔法銃?」
248 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 00:09:33.97 ID:Thdv/8kAo
寝る、おやすみ。
249 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします() [sage]:2011/07/06(水) 00:11:11.64 ID:07MYm9G3o
>>248 乙!
250 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 00:12:48.77 ID:/Z4lpW/SO
おやす〜ノシ
251 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/06(水) 00:29:28.84 ID:tBB5tmpuo
魔法銃とか素敵
252 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/07/06(水) 01:26:36.48 ID:GOZaYpxQ0
おやすみー
wwktkが止まらない
253 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/06(水) 01:27:31.77 ID:Hq9TRIkSO
魔法銃…ギン君おもいだした
254 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 01:28:28.21 ID:uyhJPfBDO
アバン先生のことも思い出してあげて下さい
255 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 01:29:27.63 ID:oaEySqIXo
乙、今日も面白かった
毎日楽しみにしてるわ
256 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 04:05:38.54 ID:FfUZBWCDO
僧侶のさきっぽって言葉に反応してしまった…
257 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/07/06(水) 04:16:02.34 ID:+/N2Lmq9o
ジャンプより楽しみだわ
258 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 08:13:05.95 ID:Vy6FbPCIO
店員はメガネ
259 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/06(水) 12:30:14.69 ID:YGXE7DJxo
アーバックスに魔法銃があったような…懐かしい
260 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 15:50:55.23 ID:e9i13I3IO
きてたー!嬉しい!
たしかに魔法銃はダイのなんとか思い出す。
いやぁ、続きwktk!
261 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 18:16:20.19 ID:Thdv/8kAo
家に着いた、宿題やってから書く
262 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 18:17:57.44 ID:2aQY2ezbo
>>261
どんだけ宿題あるんだよ
263 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 18:18:01.74 ID:Thdv/8kAo
動画サイトでBGMになりそうなの教えて
264 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 18:20:03.87 ID:CLUbO2RDo
>>263
http://www.nicovideo.jp/watch/sm412145
265 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 19:09:30.22 ID:Thdv/8kAo
>>264
ありがとう、書く。
266 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/06(水) 19:12:05.18 ID:rpgDlxpP0
>>256
今から機械文明の戦闘になりそうなので、この曲を
http://www.youtube.com/watch?v
267 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/06(水) 19:16:08.75 ID:rpgDlxpP0
リンク先、間違えました;
http://www.youtube.com/watch?v
268 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 19:30:27.38 ID:Thdv/8kAo
店員「そう、魔法銃。魔法銃というのは発射するまでのどこかに魔力を流し込まないといけない銃の総称で、」

店員「なぜ魔力を流し込まないといけないかは銃の特性で変わってしまうから詳しい説明はできないけど、」
店員「今の主流は3つの種類の魔法銃でたとえばここにある銃は銃弾を飛ばすために魔力が必要なタイプなんだけど」
店員「火薬の代わりに魔力を利用して弾を飛ばすという一番単純なもので、」
店員「この部分がおくが深くてまず魔力を爆発魔法に変換させる機構を内臓してあるんだけど」
店員「あぁ変換させる仕組みはフィールドを機械で擬似構築してそのフィールドをフィルターとして活用するんだけど」
店員「そのフィルターに魔力を通すと前駆魔力というちょっと特殊な魔力に変換されて」
店員「あ、フィールドの構築方法はコドンといわれる魔力の大本みたいなものをね反応させるんだけど」
店員「メンフッサーの変換定理とオードヴの魔力上方性質の理論を組み合わせて、」

女戦士「?」
少女「?」
女僧侶「・・・?」
女商人「?」
女魔法「・・・・・・?」

女商人「あの、まとめるとどうなるんですか?」

店員「だからフィールドができるんだけ・・・あ、ごめん。悪い癖が出ちゃった。」

店員「えーっとだね。つまり。」

店員「火薬がいらない銃なのさ。ここにあるタイプの魔法銃はね。」

女戦士「へー!すごいな!」
女僧侶「火薬を調達する必要がないのですか!それは助かりますね!」
女魔法「・・・。」
少女「?」

店員「でもいらないのはあくまで火薬なだけで弾は必要なんだよね。」

店員「でもまぁそこは今主流のマスケットみたいに鉛で作れるから旅をする場合でもそこまで困らないかな。」

女僧侶「すごいですわねー!」
女商人「でも魔力が必要だと私は使えませんね・・・。」
女戦士「私もむりかなぁ。」

店員「よければ試射していくかい?弾はサービスするよ。」

女僧侶「本当ですか!?感激ですわ!!」
女魔法「・・・!」

店員「はは、僕も魔力が使えない口でね。この銃もほこりをかぶっていたのさ。」
店員「道具は使わなきゃね。もったいないよね。」

店員「さ、奥の部屋へ。銃の試射室があるんだ。」
269 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 19:41:57.83 ID:JV8yxLNIO
キターーーー
270 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 19:54:38.86 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――

店員「さ、まずはどっちが撃つ?」

女僧侶「え?」

店員「はは、そっちのお嬢さんも興味津々で見てたからね。見たところ魔法使いだし。」

女魔法「・・・。」

女僧侶「・・・とりあえず私が撃ってみます。危ないかもしれませんし。」

店員「はは、そうだね。銃はいつも暴発の危険性を内在してるよね。用心しとくにこしたことはないや。」

店員「銃の基本的な持ち方だけどね、まず・・・」

女僧侶「はい・・・、はい・・・、」

店員「・・・・・・・、・・・・。」

女僧侶「こ、こうですか?」

店員「そ。あとはその親指で抑えてる水晶付近から魔力を入れていく。」

女僧侶「むむむ・・・。」

銃《カチリ》

女僧侶「え、なんの音ですか?」

店員「中の弾倉が回ったのさ。最大6発装填できる。」

女僧侶「えーと、魔力はまだこめてていいんですか?」

店員「うん。カチリって音が6回したらもうこめる必要ないよ。」

店員「ちなみに魔力を流し込む速さや強さで装填スピードは変化するよ。」

店員「さ、あとは引き金を引くだけだ。教えた姿勢であそこの的を狙ってみて。あ、結構大きい音がするからそのつもりでね。」

女僧侶「むむむ・・・。行きますね・・・。」

バン!

女僧侶「っっ、たしかに結構音が大きいですね。」

店員「ほら、しっかり前をみて。この銃は着弾点が結構ばらつくから、的の中心を狙うんだ。そうすれば外れる事は減る。」

店員「とりあえず5発分装填しようか。」

カチリ、カチリ、カチリ、カチリ、カチリ

女僧侶「撃ちますね。」
バン!
バン!
バン!

女僧侶「うー、腕が上がっちゃいます〜。」

店員「だろうねぇ。熟練してる人だってリコイルは抑え切れない。」

バン!
バン!

店員「フリンチング・・・打つ直前に身構えないように気をつけて。それか身構えきってから撃つように心がけて。」

店員「はい、おわり。次はお嬢さんね。」

女僧侶「ふぅー、6回しか撃たなかったのに疲れました。」
271 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 20:05:34.71 ID:Thdv/8kAo
店員「そうそう、弾の装填の仕方はね、ここをぱかっと開いて、ここの穴に弾を入れるだけ。入れるときには奥に入れられるように棒を使う」
ガチャ!ギュ、ギュ、ギュ、ギュ、ギュ、ギュ

店員「はい、お嬢さん。お嬢さんはこの台をつかって狙うといい。」
ガタ!

女魔法「・・・。」
タンタンタン・・・。

女魔法「・・・。」
スチャ、

店員「うん、いいね。その姿勢だ。さ、魔力をこめてみて。6回まで一気にいれていいよ。」

女魔法「・・・。」
カチカチカチカチカチカチ。

店員「おーずいぶん早いね!さ、とりあえず一発あそこの的を狙って。」

女魔法「・・・。」
バン!

女魔法「っっ!!」

店員「はは、腕が飛び上がっちゃったね。子供は力が少ないから仕方ない。」

店員「自分のペースで6発撃ち切ってね。」

女魔法「うー・・・。」
バン!

バン!

バン!

女魔法「腕が痛い・・・。」

店員「まぁそれも仕方ないかな。がんばって。」

バン!

バン!

スカ
スカ

店員「はは、弾切れだよ。おしまい。店に戻るよ。」

272 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 20:27:13.40 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――

店員「いやーいいものが見れた!火薬式とマズルフラッシュがあんなに違うなんて!」

女僧侶「私たちも楽しませてもらいました。ありがとうございます。」

女魔法「・・・ありがとう。」


女戦士「どうだった二人とも?」

女僧侶「とにかく腕が疲れました。」
女魔法「ちょっといたい・・・。」

女商人「威力はどうでした?」

女僧侶「ちょっとわかりませんね・・・。的に穴はあいていましたけど。」
女魔法「5mmくらいの木の板は貫通してた。」

少女「便利そう?」

女僧侶「どうでしょうね、魔力は少しですみますけど威力がわかりませんと。」
女魔法「急いでるときには使えない。」

店員「ははは、貴重な意見をありがとう。」
店員「また試射したくなったら来てね。お金はもらうけど。」

女商人「あ、売ってはくれないんですね。」

店員「とっても珍しいからね。君たちが自由に使うにはもっと改良が必要みたいだし。」


店員「っと、そういえば用はなんだい?銃の試射に来たわけじゃないだろう?」

女僧侶「あ、そうでした。」

女戦士「武器の手入れを頼みたいんだよ。」

店員「なるほど。じゃぁ手入れしたい武器を見せて。査定させてもらうよ。」

女戦士「これ」
ゴト

女僧侶「これです。」
ガタガタ

女商人「コレです」
ゴトン

店員「ふむふむ・・・。」

店員「この剣は・・・すばらしいな。材料はなんだい?」

女戦士「聖銀と鉄と錫の合金。」

店員「むむ・・・秘法か・・・。配分がわからなきゃ再現できないな・・・。」

女戦士「え、手入れできないのか?」

店員「あ、ごめん。今のは僕の興味さ。えーと・・・」
コォーン
店員「うん、亀裂も入ってないだろうし研ぐだけで大丈夫かな。次は・・・」

店員「あーかけちゃってるねぇ。どれどれ」
コン、コンコン

店員「んー?不思議な音がするなぁ。中に金が入っているのかな。重さを底上げしてるのか。おもしろい技術だ。」

店員「うん、外側はただの鋼だね。中に亀裂も入ってないし補填するだけでだいじょうぶだろう。・・・次は」

店員「斧か・・・あー軸が曲がっちゃってるねぇ、グリップも心もとない。」
カーン、カーン

店員「・・・あー中に亀裂が入ってるね。これは・・・直すのは骨が折れそうだ。。」




店員「あーかけちゃってるね。」
273 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 20:41:45.00 ID:Thdv/8kAo
店員「うん、全部あわせてコレだけかかる。」

女商人「・・・うー、ではお願いします。」

店員「わかった、じゃぁ一時預かるよ。代わりはそこのたるに刺さってるものから選んで。」

店員「じゃーそだね、明後日朝には出来てると思うから取りに来て。」

店員「じゃぁまたね!こいつを使ってくれてありがとう!」

カランカラン



女戦士「いやー珍しいものがみれたな。」

女魔法「魔法銃・・・。」

女僧侶「銃がいっぱいありましたね。」

少女「ちょっと怖かったかな。」

女商人「うぅ・・・結構痛い出費です。」

女戦士「今までケチってたからな。そのツケだろ。」


少女「結構長い時間いたね。」

女戦士「そうだなー。もうそろそろ昼か。」

女僧侶「お昼はどこでとりましょうね。」

女魔法「・・・私はパンがいい。」

女商人「そうですねぇ、勇者さまようにテイクアウトが出来るところがいいです。」

女僧侶「あ、あそこのお店でいいんじゃないですか?スープとパンの店ってありますよ。」
274 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 20:42:52.95 ID:2aQY2ezbo
商人はいつでも優しいなぁ
黒い心はないのかね
275 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 21:00:45.24 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「フッフッフッフッフ・・・」
ピュンピュンピュンピュンピュン・・・

勇者「すぅぅぅ・・。」

勇者「・・・!!!」
ヒン!!――――

勇者「・・・ふぅ。」
ドサ

勇者「・・・」
勇者(昨日のは・・・本当に夢だったか?)
勇者(最後の手のぬくもり・・・。今も覚えている。)

勇者「・・・」
勇者(今は何時だろうか。この森は太陽が見えない。)

勇者(・・・商人が近づいてきているな。気づかなかった。迎えに行くか。)

――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――

女商人「あっ!勇者さま!お待たせしました!」
勇者「あぁ商人。待ってたよ。」

女商人「これお弁当です!」

勇者「サンドイッチか。おいしそうだな。」

女商人「お茶もありますから、すわって食べましょう!」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

勇者「うん、うまいな。」

女商人「それはよかったです!」

勇者「からしが利いていてバターとあわせて風味が立っている。ハムとレタスをうまく結び付けているな。」

勇者「うん、うまい。そうだな、俺だったらオニオンも入れたいところだが・・・」

女商人「魔法さんもおいしそうに食べてましたよ!ひとみさんも満足そうでした!」

勇者「あぁそれはよかった。そういえばひとみはどうだ?馴染んでるか?」

女商人「はい、昨日に遠慮をしないでって言ってからはあまり身を引く事はなくなりました。ただ・・・」

勇者「ただ?」

女商人「未だに何もしゃべってくれませんから・・・。信用されてないのでしょうか。」

勇者「きっと後ろめたいのさ。今俺たちに自分の問題を話すのは利用していると思われると危惧しているんだ。」

勇者「彼女から話すまで出来るだけまってやってくれよ。」

女商人「わかりました。・・・あの勇者さま?」

勇者「なんだ?」
276 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 21:15:06.03 ID:Thdv/8kAo
女商人「勇者さまはその・・・」

勇者「?」

女商人「・・・ひとみさんの事、どう思います?」

勇者「どう、とは?」

女商人「・・・その。ゆ、勇者さま、は、ひとみさんと、その。」

女商人「・・・・・・キス、したわけじゃないですか。」

勇者「・・・ただの人工呼吸だ。キスとは違う。」

女商人「そ!それでもですね!」

女商人「唇を、ですね。合わせたわけじゃないですか。」

女商人「その・・・なにかおもってるんじゃないかなぁって思って・・・。」

勇者「・・・。」
勇者(・・・そんなに気にするものなのか。)

勇者「・・・そうだな。今思えば唇を合わせたことは初めてだったしな。」

女商人「うっ!」

勇者「でも、ファーストキス、というやつとは違うだろうな。」

女商人「・・・どういうことでしょう。」

勇者「心の話さ。俺が本当に唇を許したのはまだ誰もいないって事だ。」

女商人「そ、そうなんですか?」

勇者「それはまぁ、呪いの所為で人には近づけないからな。」

女商人「・・・じゃ、じゃぁですね勇者さま。」

女商人「その、私もファーストキス、まだ、なのですけどね。」

勇者「・・・。」

女商人「そ、その、私と・・・その。」

勇者「・・・・・・商人。」

女商人「へ?」

・・・チュ

女商人「え・・・。」

勇者「・・・」
勇者(顔が・・・赤くなっているのがわかる・・・。)
勇者(思った以上に恥ずかしい。)

女商人「え、勇者さま、今・・・。」

女商人「・・・っっっっ!!!!」

ガバっ

勇者「おっと。」

女商人「〜〜〜〜〜!!!!!!」
ギュゥゥゥゥ・・・

勇者「・・・ははは。」
277 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/06(水) 21:16:14.45 ID:srYtFQZio
えんだぁぁぁぁぁぁぁいやぁぁぁぁあわ
278 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 21:22:33.45 ID:Thdv/8kAo
勇者(いかんなこれは・・・癖になりそうだ。)

女商人「い!いきなりひどいですよう!!」

勇者「はは、すまなかった。」

女商人「も、もっと、ムードとかですね!〜〜〜〜!!!」

勇者「悪かった。次は考えるよ。」

女商人「つ、つぎ!?〜〜〜〜〜!!!!」

勇者「まぁこれで・・・俺のファーストキスも無くなったわけだ。」

勇者「商人はどうだ?」

女商人「そ、そんなの決まってますよう!」

女商人「わ、わたしはですね!ファーストキス以外だって勇者さまにって決めてるんですよう!」

勇者「ファーストキス以外って?」

女商人「あ!そ、その!なんでもないです!!」

勇者(・・・なにかあったかな。)

女商人「わ、わ、わたし!かえりますね!!!」
ダッ!

勇者「あぁ、また会えるのを楽しみにしてるよ!」

ザザザザザザザ・・・・

勇者(一応送っていくか。秘密で。)
279 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 21:33:54.58 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿〜自室〜

女商人「!!!!!!」
パタパタパタパタ・・・

――――――――――――――――――――――――
宿前

女魔法「商人どうしたの?」

女僧侶「さぁ・・・顔を真っ赤にして宿に逃げ込んでしまいました。」

女戦士「勇者とキスでもしたんじゃないか?」

女僧侶「きっとそういったことですね。また2人の中は前進したのですね。うらやましいです。」


少女「あの二人は恋人なの?」

女戦士「んーちゃんとした恋人ではないかな?」

女魔法「二人とも好きって言い合ったけどね。」

女僧侶「あれは私たちが囃したてていましたからねぇ。」

少女「正式にはまだなんだね。」

女僧侶「そうなんですよ!商人さん実は結婚腕輪を勇者さまに送ったんですけどね、」

女魔法「安全祈願の腕輪だって嘘ついた。」

少女「えぇ?なんで?」

女僧侶「恥ずかしかったんですって!んもぉいじらしいですわ!その時の商人さんはほんと可愛くて恋する乙女特有の雰囲気が・・・!」

女戦士「あんときは楽しかったなー。まさかあそこで嘘付くなんてな。むしろ度胸あるぜ。」


少女「勇者さんはそれしらないの?」

女魔法「たぶんしってる。勇者あの腕輪みてにやけてた。」

女僧侶「知らない振りで通してるみたいですけど私たち3人にはバレバレですわ!」

女戦士「あいつもいじらしいよなぁ!たまに勇者のこと弟みたいに感じる時があるぜ!」
280 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 21:44:34.26 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

宿前

女魔法「商人ご飯いらないって。胸がいっぱいで入らないってさ。」

女戦士「あほなこといってんなぁ!ハハハハ!」


女僧侶「じゃぁ今日は私たち4人で食べましょうか!」

少女「外で食べるの?」

女僧侶「今日は作りましょう!私の手料理を食べさせてあげますね!」

少女「うわぁ楽しみだなぁ。」

女戦士「勇者のほうが知識はたくさんあるみたいだけどな。」

女僧侶「きっと腕も私より上だと思います。」


少女「勇者さんのご飯食べた事無いの?」

女魔法「ない。勇者の魔力が消えたときは腕が使えなかった。」

女僧侶「だから勇者さまの指示でご飯作ったんですの。普段は作らない魔法さんと商人さんも一緒に作ったんですよ。」

女戦士「私はなにもしてないけどな!」

女僧侶「今日はあなたも手伝ってくださいね?」


少女「私は勇者のご飯食べたよ。」

女僧侶「そうなのですか?どんな料理でした?」

少女「えーと・・・いもむしと」
女僧侶「ストップ!わかったからもういいですわ!」

女魔法「・・・いもむし。」

女戦士「勇者は思ったより悪食みたいだな。」

少女「おいしかったけどなー。」
281 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) :2011/07/06(水) 21:56:29.85 ID:GrTy1ixv0
面白い
282 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 22:08:18.25 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿〜食堂〜

女魔法「なんかねー商人ね。ベッドで足ばたばたさせてたよ。」

女僧侶「あぁ!いじらしい!見てみたいですわ!」

女戦士「顔赤いんだろうなー!ハハハハハハ!」

少女「皆商人さんの事ばかり話すのね?」

女僧侶「商人さんは私たちのパーティの代理リーダーですもの!」

女戦士「あいつと勇者の中途半端な関係は見てて飽きないぜほんと。」

女魔法「楽しい。」

少女「あはは、愛されてるのね。」

女僧侶「そうですね!コレはもう愛といっても過言じゃありませんわ!」

女戦士「そうだな!愛だな!」

女魔法「愛ー。」

女僧侶「あ!そろそろ焼きあがりますよ!戦士さんオーブンから出すの手伝ってください!」
がた

女戦士「あいよー。」
がた

少女「ふふふ、楽しいなぁ。」

女魔法「・・・ねぇひとみ。」

少女「なぁに?魔法ちゃん。」

女魔法「勇者の事すき?」

少女「うーんそうだなぁ。」

少女「好き・・・かなぁ。」

女魔法「・・・どこが?」

少女「そうねぇ・・・。」

少女「あまり事情を聞いてこなかったし・・・、問答無用で魔法を使ってきたりしたけど・・・。」

少女「・・・やさしいからかな?アハハハ。」

女魔法「・・・勇者やさしいよね。」

少女「魔法ちゃんは、勇者さん好きなの?」

女魔法「うん、好き。」

少女「おおぅ、即答かぁ。どこが好きなの?」

女魔法「・・・お父さんみたいだから。」

少女「なるほどねぇ・・・。お父さんかぁ。」


女僧侶「はい!できましたよー!」

女戦士「ハハハ!うまそうだろ!」

少女「本当!おいしそう!!!」
女魔法「わぁー!」
コト、コトコト、ゴトゴト

女僧侶「さぁ温かいうちに食べましょう!」

女戦士「うーし!いただきまーす!」
女僧侶「戴きます!」
少女「いただきます!」
女魔法「戴きます。」
283 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 22:26:49.81 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――


ガサガサガサ
勇者「・・・」
勇者(秋には虫が少ないな。木の幹に入ってるものを探すしかないが・・・。)

勇者「む・・・。」
勇者(これは・・・ウサギの糞か。この近くにウサギが居るようだな。)

勇者(・・・黒胡椒と緑胡椒、塩がある。ウサギの胡椒ステーキでも作るか。)

――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――
夜、商店街


女僧侶「この町は夜でも明るいですわねー!」

女戦士「お!屋台が開いてるぞ!見にいこうぜ!」


髭店員「いらっしぇい!!何食うよ!」

女戦士「お!串焼き屋か!魚豚鶏1本ずつくれ!」

髭店員「あいよぉ!後ろの姉ちゃんたちはいいのかい!?」
じゅぅぅぅ・・・

女僧侶「私はもうおなかいっぱいですわ。」

少女「わたしもいいかなぁ。」

女魔法「ジュース飲みたい。」

髭店員「がはは!飲みもんはうちには売ってねぇな!」

髭店員「お嬢ちゃん甘いもんが好きか!?」

女魔法「うん、好き。」

髭店員「じゃぁ桟橋近くの屋台にいきな!あそこのジュースはうめぇらしいぞ!俺はもっぱら酒だけどよ!がははは!」
284 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 22:39:32.63 ID:Thdv/8kAo
――――――――――――――――――――――――
桟橋付近

女戦士「おーうめぇ!塩しかかかってねぇのにうめぇな!」

女僧侶「あれだけ食べたのによく食べれますわね。」

女戦士「デザートは別腹だ!」

少女「あはは、串焼きがデザートなんて豪快ね。」


女僧侶「あ、おじさんが言ってたのはあの屋台じゃないでしょうか?」

女戦士「あー、なんていうかずいぶん・・・」

女魔法「・・・ピンク」

少女「夜でもまっピンクってわかるくらいけばけばしい色ね・・・。」


カマ店員「あらぁぁぁぁ、いらっしゃぁぁぁい。」

女戦士「お、おとこ!?」

カマ店員「ひどぉぉぉいいん!これでも心は乙女よぉん!」

女僧侶「ヒッ」

カマ店員「それでぇぇ?なにかよぉ?あたしのスリーサイズでもききにきたぁ?」

少女「い、いえ。」

女魔法「ジュース飲みに来た。」

カマ店員「あらぁ?おきゃくさんだったのねぇ!うちは2種類しか飲み物うってないわよぉぉん。」

女魔法「何が在るの?」

カマ店員「『恋は純情、故意にあたって真っ赤なストロベリージュース』とぉ、」
カマ店員「『大吟醸』があるわぁ。どっちにするぅ?」

女魔法「ジュース。」

カマ店員「あたりまえよねぇん!おこちゃまにお酒はきついわぁ!ちょっとまっててねぇん!」

カマ店員「・・・ハァァァァァァァ!!!」
ゴリゴリゴリゴリゴリゴリ・・・・

カマ店員「できたわよぉん!恋する乙女の故意の体当たりジュースよぉおん!!」

女魔法「名前かわってない?」

カマ店員「子供が細かいこと気にしないのぉ!ほら!はやくお姉さんたちのところにいきなさい!」
285 :無名 [sage]:2011/07/06(水) 22:40:35.70 ID:NDvMGVJAO
こんな世界でも魔王が居るのか…
286 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 22:53:40.33 ID:Thdv/8kAo
女魔法「みんなどうしたの?こんなにはなれて」
ちゅー

女僧侶「い、いえちょっと・・・なんていうか気にあてられて・・・。」

女戦士「百戦錬磨の私でさえ悪寒がしたぜ・・・あいつは只者じゃねぇ・・・。」

少女「た、たしかに只者じゃないわね・・・。」


女僧侶「き、気を取り直して、アクセサリーショップにでも行きましょうか。」

女戦士「あー、そういえば髪留め壊れちゃったんだよな。新しいの買わなきゃなぁ。」

女魔法「・・・。」
ちゅー

少女「私はそういうのわからないなぁ・・・。」

女僧侶「私が見繕ってあげますよ!さぁいきましょう!」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女僧侶「きゃー!かわいいですわ!」

少女「そ、そうかな。」

女僧侶「スカートにカチューシャはもう鉄板ですわ!!」

女僧侶「胸元にブローチをもってくれば・・・!さらにかわいさUPですわー!!」


女戦士「テンションあがりまくってんなー。」

女魔法「いつも私だから、新鮮なんだね。」

女戦士「あいつの押しは強いからなぁ。たまにお前が可哀想になるときがあるよ。」


女僧侶「あぁ!綺麗な赤い目ですからブローチは緑があいますわね!!」

女僧侶「イヤリングは無いほうがむしろいいですわ!素朴な可愛さがぁー!!!」

少女「ハハハ・・・。」
287 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 23:05:08.09 ID:Thdv/8kAo
宿付近

女僧侶「はぁー!楽しかったです!」

少女「アハハ、私はちょっと疲れたかな・・・。」

女魔法「お疲れ様。」

女戦士「しかし、あんだけ騒いで買ったのはブローチだけって、珍しいな。」

女僧侶「ひとみさんはもう完成されてる可愛さですわ!」

女僧侶「茶色のスカートと長くて赤い髪が素朴な町娘のような可愛さを演出していてこれ以上手を加えるわけには行きませんわ!」

少女「アハハ、ありがとう。」


ガチャン!ギギィィィィ。

女将「おやおかえりー。楽しんできたかい?」

女僧侶「えぇおかげさまで!久しぶりに満喫しましたわ!」

女魔法「ジュースおいしかった。」

女戦士「ここの屋台は旨いもの多いなぁ。」

少女「こんなに楽しいのは初めてだったわ。」

女将「そうかい!そりゃよかった!」


女僧侶「さ!今日はもう寝ましょうか!」

女戦士「賛成賛成。」

女魔法「寝るー。」

少女「うん!」
288 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/06(水) 23:06:06.95 ID:Thdv/8kAo
寝る。お休み。
289 :!ninja [sage]:2011/07/06(水) 23:12:22.94 ID:1ko0jQhPo
寝ろ!
290 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 23:13:15.48 ID:QScHy1ZH0

おやすみ
291 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 23:33:11.02 ID:/Z4lpW/SO

おやすみなさいまし
292 :無名 [sage]:2011/07/06(水) 23:48:03.72 ID:NDvMGVJAO
お疲れさまでしたー
293 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/06(水) 23:51:02.85 ID:Pc13Rmllo
お疲れさん
294 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/07(木) 00:02:41.67 ID:yWCYUeKDO
店員、村人、一般人と会話があるSS好きだな
295 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/07(木) 00:48:22.76 ID:U88jMulVo
勇者の前でははしたない事をしないでいる僧侶まじかわええ。きっとショッピングの時も勇者の前じゃ遠慮するんだろうけど、ソワソワするんだろうな
戦士、魔法がイカスミ食ってるとき絶対口の周りや口の中を真っ黒にしてるのを想像して鼻血でた
296 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/07(木) 03:32:46.50 ID:lvCboYNSO
このジュースは私のおごりだ
         ∧∧ シュッシュッ
         (`・ω・)シュッシュッ
         (つ と彡  /
           /// /
          / 旦 /
         / 旦  /
       / // . /
     /  旦 .. /
    |       |
        旦  

        ガシャーン
     ガシャーン   ガシャーン
       ガシャーン  ガシャーン
               

297 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 09:07:02.20 ID:ZnSAFsZCo
作者はいつも音楽聞きながら書いてるのかな?
298 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 11:06:04.68 ID:1az78CODO
乙でした
商人と勇者の初々しさにニヤニヤしたよ!甘酸っぺー!
何か勇者に含みのある少女にも普通に接する商人可愛いよ商人
パーティーも皆仲が良くていいな
299 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 13:11:13.03 ID:UGK9d7hDO
クオリティ高いし更新も早くていいな
魔法かわいい
300 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 14:30:35.21 ID:boseBXWIO
そんなに高いかなー
301 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/07(木) 16:28:42.48 ID:3O3wBhFmo
自分はいいもの知ってるんだぜアピールはいいです
302 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage saga]:2011/07/07(木) 16:37:12.11 ID:9o34FVwIo
>>301
構うなよ・・・
303 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 17:02:17.24 ID:kPsrelHIO
もっとかまえよーうえーん
304 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 18:19:35.72 ID:32NJPOCSO
>>301もし俺が作者で、ただ感想聞こうとしてただけだったらどうするんだ


ww
305 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 18:30:28.74 ID:N2c0W+77o
家に着いた、宿題やってから書く。BGMくれ。
306 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 18:32:39.38 ID:E2hT2lXDO
キター
307 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/07(木) 18:33:39.72 ID:cJqGL4yZ0
>>305
完全に俺の好みだが
ttp://www.nicovideo.jp/watch/sm9377875
308 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/07(木) 18:38:31.03 ID:VJqfqm84o
今日も楽しみにしてます
309 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 18:46:55.22 ID:PVdOxNdSO
わくてか

BGMによって内容が変わったりするん?
310 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 18:52:48.60 ID:N2c0W+77o
>>309
変わるかもね
311 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/07(木) 18:57:42.14 ID:cJqGL4yZ0
それは非常にまずいことをしてしまったかもしれん…
312 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 19:01:46.08 ID:PVdOxNdSO
>>310
Σ(゚Д゚)

今後、曲の選定してくれる人は熟慮おねがい

無駄レス消費抑えるため、今日の分の終わりまでROMに回るけど見てるからね
313 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 19:09:54.76 ID:N2c0W+77o
終わった、書く。
>>307
ありがとう
314 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 19:10:49.19 ID:cO8cqNiIO
凄く面白いが投下量が少なすぎる!
もっと読ませろ!!!
楽しみにしてるんだからな
315 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 19:17:11.37 ID:N2c0W+77o
宿屋〜部屋前〜

女僧侶「・・・」

女戦士「どうよ。なんか聞こえる?」

女僧侶「・・・なにも聞こえませんね。」

少女「・・・いつも聞き耳立ててるの?」

女戦士「たまたまさ、たまたま。」

女僧侶「たまたま商人さんが赤くなっていたので。」

少女「・・・楽しそうだなぁ。」

女僧侶「これは礼儀です。何かしてたらたの・・・失礼じゃないですか。」

少女「本音出かけてますよ?」


ガチャ・・・

女僧侶「・・・」
女戦士「・・・」
女魔法「・・・」

少女「・・・。」

商人「すぅ・・・すぅ・・・。」

女僧侶「・・・寝てますね。」
女戦士「みたいだな。くそー。」

女魔法「おふろ入る。」
少女「いってらっしゃい。」

女魔法「いっしょにはいる?」
少女「遠慮しておくわ。」


316 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 19:28:56.23 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


メラメラ・・・

勇者「・・・」
勇者(残りの肉はハムにでもするか。)


勇者(ひとむ・・・ひとな・・・ひとみ・・・。)
勇者(名前がかなり似ているな。あの子たちが言っていたお姉ちゃんとはひとみの事だろうか。)

勇者(しかしあの子達は金髪金目・・・。ひとみは赤目に赤茶色の髪・・・。顔も結構違ったしな。血縁関係はないのかもしれない。)

勇者(しかし夢・・・か。夢の中に入れるのはサキュバスやインキュバスといった夢魔だが・・・。象徴の角がなかったな。)

勇者(考えていてもわからないな。あの子達とひとみが関係しているかもしれないといった情報だけ覚えておこう。)


勇者「・・・ふぅ。」

勇者(いつもより静かだな・・・。・・・寂しさが、心を侵食していくような、そんな気がする。)

勇者(・・・早く寝るか。)

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――――――――――――――――――――――――
317 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 19:38:55.74 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿屋〜自室〜

シャァァァァァァ
少女「・・・。」

キュッキュッ

ゴシゴシ。

しゅる、しゅる。

ガチャン、バタ。

少女「・・・。」


女戦士「・・・。」

女僧侶「・・・ずいぶん長いお風呂ですね。」

少女「・・・起きてたの?お風呂は好きだからさ。」

女僧侶「私も、お風呂好きなんですよね。入っていると・・・辛いことを忘れていられる気がして。」

少女「・・・私は、ちょっと思い出しちゃうかな・・・。」


女僧侶「・・・。」

少女「・・・。」


女僧侶「私たちは、」

少女「・・・」

女僧侶「なんであっても、気にしませんよ?」

少女「・・ありがとう。でも・・・」

少女「やっぱり・・・言うのは辛いよ・・・。」

女僧侶「・・・。やはり、そう、なのでしょうね。」

女戦士「・・・。」


少女「・・・ごめんね。」

女戦士「・・・あやまることじゃないさ。」

女戦士「・・・家族にだって、時には言えない事も、あるもんな。」

女戦士「勇気がでてから、言えばいい。」

少女「・・・うん。」
318 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 19:45:46.20 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・。」
勇者(Zzzz・・・)

――――――――――――――――――――――――
〜夢〜

髪飾り左「温かいね、ひとな。」
髪飾り右「温かいね、ひとむ。」

勇者「すぅ・・・すぅ・・・。」

髪飾り左「この人は、冷たい風に当たってるのに、」
髪飾り右「心はこんなに温かい。」

髪飾り左「気持ちいいね。」
髪飾り右「気持ちいいね。」

勇者「・・・む。」

髪飾り左「おはよう。」
髪飾り右「おはよう。」

勇者「・・・おはよう。・・・何で俺と座ったままで両方の腕を組んでいるんだ?」

髪飾り左「枕にしてるの。」
髪飾り右「温かいの。」

勇者「・・・そうか。」

髪飾り左「そうなの。」
髪飾り右「そうなの。」
319 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/07(木) 19:49:43.88 ID:cJqGL4yZ0
めんこいなぁ…
320 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 19:58:53.75 ID:N2c0W+77o
勇者(夢の中におはようとは。妙な気分だな。)

髪飾り左「別におかしくないけど、」
髪飾り右「その気持ちは正しいの。」

勇者「・・・。」

髪飾り左「ここでは仕方ないの。」
髪飾り右「はやくなれるしかないの。」

勇者「・・・そうだな。」

勇者「それで?なんのようだ?」

髪飾り左「遊びに来た。」
髪飾り右「遊びに来た。」

勇者「そうか。会えて嬉しいよ。」

髪飾り左「えへへ。私も。」
髪飾り右「えへへ。嬉しいの。」

勇者「さて・・・今日もお話するか?」

髪飾り左「お兄ちゃんのお話聞かせて。」
髪飾り右「お兄ちゃんの物語聞かせて。」

勇者「俺の・・・ねぇ。」

髪飾り左「お話しお話し」
髪飾り右「聞かせて聞かせて」

勇者「あー・・・んー・・・楽しい話が思いつかないな。」

髪飾り左「お兄ちゃん大変だったね。」
髪飾り右「お父さんお母さんと暮らせないんだね。」

勇者「そうなんだ。母親は遠くから見たけど、父親は見たことすらない。」

髪飾り左「私たちもね、」
髪飾り右「会ったこと無いの。」

髪飾り左「お父さんに。」
髪飾り右「お母さんに。」
321 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 20:11:12.97 ID:N2c0W+77o
勇者「そうなのか・・・それは・・・大変だったな。」

髪飾り左「いいの、最初は辛かったけど、」
髪飾り右「今もちょっと辛いけど、」

髪飾り左「お姉ちゃんいるし、」
髪飾り右「お兄ちゃんにも会えたから。」

勇者「・・・そうか。」

髪飾り左「そうなの。」
髪飾り右「そうなの。」


髪飾り左「泣きそう?」
髪飾り右「泣きたい?」

勇者「ははは・・・少しな。」

髪飾り左「泣かないで。」
髪飾り右「泣かないで。」

勇者「あぁ・・・泣かないよ。」

髪飾り左「いいこいいこ。」
髪飾り右「いいこいいこ。」
ナデナデ

勇者「ははは、ありがとう。」


勇者「そういえば・・・お姉ちゃんには会えたか?」

髪飾り左「会えなかった。」
髪飾り右「会えなかった。」

勇者「そうか・・・。残念だったな。」

髪飾り左「いいの。お兄ちゃんいるから。」
髪飾り右「お兄ちゃんいるから。いいの。」

勇者「そうか・・・。俺でよければ、夢の中で会うよ。場所を言ってくれれば、起きてからも会いにいける。」

髪飾り左「ありがとうお兄ちゃん。」
髪飾り右「ありがとうお兄ちゃん。」

髪飾り左「でも夢の中だけのほうがいいの」
髪飾り右「起きて会いに来ないほうがいいの。」

勇者「・・・なぜ?」

髪飾り左「言いたくない。」
髪飾り右「言いたくない。」

勇者「そうか・・・。悪かったな。」

髪飾り左「いいの」
髪飾り右「いいの」

322 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 20:20:23.07 ID:N2c0W+77o
髪飾り左「そろそろ朝なの。」
髪飾り右「夜があけるの。」

勇者「もう?ずいぶん早いな。」

髪飾り左「楽しいことは早く過ぎるの。」
髪飾り右「この夢は楽しい夢なの。」

髪飾り左「握手。」
髪飾り右「握手。」
ギュ
ギュ

勇者「はい、握手。・・・なにか意味が在るのか?これは。」

髪飾り左「目印つけてるの。」
髪飾り右「また会えるの。」

勇者「そうなのか・・・。」


髪飾り左「また会おうね。」
髪飾り右「きっと会おうね。」

勇者「あぁ。また会おうな。」
ナデナデ
ナデナデ

髪飾り左「・・・。」
髪飾り右「・・・。」

勇者「どうした?」

髪飾り左「・・・えへへ。」
髪飾り右「・・・えへへ。」

髪飾り左「ばいばーい」
髪飾り右「さようならー」

勇者「あぁ・・・じゃぁな。」


――――――――


―――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――
323 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 20:26:27.31 ID:N2c0W+77o


勇者「・・・。」

勇者(・・・寂しさが・・・薄らぐな。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿屋〜自室〜

女僧侶「すぅぅぅ・・・。」

女僧侶「2人ともぉぉぉぉ!!!!!!おきてくださああぁぁぁぁい!!!!」

少女「・・・。」
女魔法「・・・。」

女商人「・・・すぅ・・・すぅ。」

女戦士「・・・ぐぅ。」


少女「す、すごいなー。あたしだったら飛び起きちゃうよ。」
女魔法「普通はそう。」

女僧侶「この人たちはほんっとうに寝起きが悪いです!ひっぱたいてやろうかしら!」

女魔法「僧侶かげき。」

少女「あはは・・・。」
324 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 20:40:54.95 ID:Ldph46evo
このスレをみた後だと泣きそうになってしまう
勇者「魔王倒したし帰るか」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1309482648/l50
325 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 20:45:44.09 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
宿屋〜食堂〜


女戦士「いやー!ここは辛いものが旨いな!」

女商人「うぅぅ・・・。」

女僧侶「商人さんがおびえていますよ。」

女戦士「なんだよー旨かったろー?ほら食ってみろよ。」

女商人「え!えんりょしておきます!」

女戦士「なんだよー。」

女魔法「・・・。」
コクコク・・・

少女「・・・水飲まなくても平気なの?」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
雑貨屋

女商人「うーん・・・。」

店主「どーした姉ちゃんずいぶん悩んで。」

女商人「そろそろ冬ですから、毛布を買わないといけないんですよ。」

女商人「でも持ち運ぶには不便ですから・・・。もうすこし、進んでから買おうかなと思いまして。」

店主「なるほど。でもな姉ちゃん。この先の町はあんま大きくねぇぞ。」

店主「悪いことはいわねぇ。ここで買っていきな。自動機織もここにしかねぇ。間違いなく安く済むぜ。」

女商人「うーん・・・。」

店主「それにここからどこに行くにしても、砂漠は越えなきゃなんねぇ。冬の砂漠の夜は、さみいぞ。」

女商人「・・・わかりました。買って行きます。」

店主「まいどあり。そうそう姉ちゃん。こんなのも在るぜ。」

女商人「なんですかこれ・・・粘土?」

店主「携帯燃料だ。砂漠では火がたけねぇ。木が無いからな。だがコレは木の代わりをするようなものでな。」

店主「砂漠で温かい飯が食えるって寸法だ。これはでけぇぜ。」
326 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 20:56:39.62 ID:2/LFn7iKo
>>324 見てるが他所のスレ張るなよ
327 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/07(木) 21:02:46.79 ID:i/bopYA4o
キタカッ!
328 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 21:07:47.41 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――
カランカラン・・・

女戦士「おー、遅かったな。」

女僧侶「何を買ったんですか?」

女商人「毛布と薬草などのものを買いました。」

女戦士「そうか、そろそろ冬だもんな。」

女僧侶「砂漠も越えなきゃいけませんものね。寒冷対策はしておきませんと。」

少女「毛布毎年買いなおしてるの?」

女商人「はい、といってもこのパーティでは初めてですが・・・。普通は買いなおします。使うのは冬だけですからね。」

女戦士「冬以外は荷物になってしかたない。だから冬が終われば売り払って、冬が近づけば買いなおすってのが普通なんだ。」

少女「そうなんだ・・・。旅っていろいろ大変なのね。」


女僧侶「特に私たちは歩きですからね・・・。馬車の一つでもあればもっと楽ですけどそういうわけにも行きませんし・・・。」

少女「え、なんで?」

女魔法「馬は邪魔。」

女戦士「馬が居ると困る場面が多い。荷物は多めに持ってくれるし便利ではあるけどそれは馬車の話だ。

女商人「馬の維持費は人間の数倍掛かる上に、砂漠や山を馬は超えることが出来ませんしね。」

女僧侶「馬車でなければ多めに稼ぐことも出来ないし、馬車であると川を渡ることができず、森にも入れないのです。」

女戦士「だから少人数で長旅になると馬はむしろ邪魔なんだ。高いしな、いちいち買いなおすわけにもいかない。」

少女「へぇー。みんな詳しいのね。」

女戦士「最初のほうに本気で悩んだからな。さ!買出しをつづけようぜ。荷物持つよ。」

女商人「あ、ありがとうございます。」



329 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 21:24:54.37 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
昼〜料理屋〜

女戦士「ふー、買出しは疲れるな。」

女商人「じっくり吟味する必要がありますからね。特に今回は特殊ですから荷物も多めになりますし、足りないものがあってはいけませんからね。」

女僧侶「砂漠はいったい何が必要なのでしょうか。話に聞けばローブは必要だそうですが・・・。」

女魔法「・・・。」

女商人「ここの砂漠は特殊で、寒いらしいですしコートやローブは本当に必要かもしれませんね。」

女戦士「砂漠の間だけなにか借りるってのもありだな。普通はラクダとかか?」

女商人「どうでしょう・・・暑さには強いですけど、寒さにはあまり向いてないかもしれません。」

女僧侶「うーん、なにか居るかしら・・・。」


少女「話についていけないなぁ・・・。」

女魔法「しょうがない。旅をしなきゃわからないのが当然。」

少女「そうかなー、そうなんだろうなー。」

女魔法「もし最後まで付いて来るなら、嫌でも覚える。じゃないと死んじゃうから。」

少女「・・・本当に旅って過酷なのね。」

女魔法「魔物もいるから、余計にね。」


店員「お待ちどうさまー。ポトフと黒パンねー。」

女戦士「おー来た来た。それじゃとりあえず置いといて、戴きまーす。」
女商人「いただきます。」
女僧侶「戴きます。」
少女「いただきます。」
女魔法「戴きます。」
330 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 21:31:29.71 ID:N2c0W+77o
宿屋前

女商人「いったん荷物置いてきますね。」
女戦士「ちょっと待っててくれ。」

女僧侶「あ、私も忘れ物が。付いていきます。」

ギィィィ・・・、ガチャン!


少女「皆昨日よりまじめね。」

女魔法「うん。ちゃんと考えてる。じゃないと大変。」


――――――――――――――――――――――――
?「睡眠矢×2」
――――――――――――――――――――――――

少女「う!?」
パタン

女魔法「!!」
女魔法「・・・うぅ。」
パタン

?「・・・。」

331 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/07(木) 21:39:23.36 ID:Ga1jbjHVo
いただいますって頂きますじゃないか?
332 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 21:39:49.43 ID:N2c0W+77o

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女僧侶「眠気覚魔法!」

女魔法「・・・う。」

女戦士「おい!なにがあった!なんで道端で寝てるんだ!」

女商人「ひとみさんは!?」

女魔法「・・・だれかに、睡眠矢を使われた。ひとみ、いないの?」

女戦士「くそ!いったい誰だ!おい!そこのあんた!なんか見てないか!?」

青年「え?なにもみてないよ。今通りかかったところだからね。」

女戦士「そうか!わるいな!いっていいぞ!」


女僧侶「あぁなんてこと!ひとみさんが!」

女商人「さ、さらわれちゃったんですか!?」

女戦士「・・・!わざわざ眠らしてから連れて行った!ってことはあんまよくねぇ事する気だ!」

女戦士「荷物置きに行ってる間なんだ!そこまで遠くないはず!探すぞ!」

女僧侶「はい!」

女商人「わかりました!!」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
333 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 21:51:39.38 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
機械港〜森側入り口〜

女戦士「いたか!?」

女僧侶「いません!」

女商人「は、はやくしないと!ひとみさんが!」

女魔法「はぁ・・・!はぁ・・・!」

女戦士「くっ!仕方ない!人に聞いて回るぞ!女の子抱えたやつを見なかったかきいて回れ!」

女僧侶「はい!」
ダッ!
女商人「わかりました!」
ダッ!

女戦士「魔法はこのまま入り口付近のやつに怪しいやつが通らなかったか聞いてくれ!頼んだぞ!」
ダッ!

女魔法「わ、わかった。はぁ・・・はぁ・・・」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「さて、素振りをするか。」

勇者「む?」

勇者(皆なにか疲れているな。なにかあったのだろうか?)

勇者「・・・。」
勇者(感情の流れまではわからないからな・・・。それに俺は港に近づけない。もう少し様子を見るか。)

勇者「・・・ふっふっふっふっふ・・・」
ヒュンヒュンヒュンヒュンヒュン・・・

334 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 21:59:10.81 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
夕方〜機械港正門付近〜

女戦士「くそ!何も手がかりがない!はぁ!はぁ!」
女僧侶「はぁ!そ、そうとう手馴れていますわ!」
女商人「ど、どうしましょう!もう3時間以上たってますよう!」

タッタッタッタ
女魔法「はぁ!はぁ!」

女戦士「魔法!なんか聞けたか!?」

女魔法「はぁ!はぁ!も、森側の、壁付近で!はぁ!はぁ!」
女魔法「ローブを着込んだ人が!はぁ!壁の中にはいっていったって!子供が!」

女戦士「時間はどのくらいだ!?」

女魔法「ひ、昼過ぎ!」

女戦士「そいつだ!その場所に案内しろ!背中に乗れ!」

――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・ふぅー。」
ドサッ

勇者(・・・みんな休んだ気配がないな。結構まずそうだ。)
勇者(四の五の言ってられなさそうだ。俺も港に行こう。)

勇者「・・・む・・・?」
勇者(なんだ・・・眠気・・が・・・。)
カクン

勇者(Zzzz・・・・)
335 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 22:05:38.91 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
〜夢〜

髪飾り左「起きて、お兄ちゃん。」
髪飾り右「はやく、お兄ちゃん。」

勇者「・・・む?なんだひとむとひとなか・・・。」

勇者「どうした。俺に何かようか?」


髪飾り左「あのねお兄ちゃん。お姉ちゃんもどってきちゃった。」
髪飾り右「連れ戻されちゃったの。きっとひどい事されるの。」

勇者「・・・どういうことだ?」

髪飾り左「ここまできてほしいの。」
髪飾り右「お姉ちゃん助けてほしいの。」

勇者「・・・これは・・・。」

髪飾り左「急いでねお兄ちゃん。」
髪飾り右「私たちお兄ちゃんしか頼れないの。」

両方「はやくきてね・・・。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・!」
パチ!
ガバ!

勇者「方角は・・・!北東か!」
ざっ!

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
336 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 22:17:08.84 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――
何処か

?「ご苦労。さがっていいぞ。」

?「・・・。」
カツ、カツ、カツ・・・

?「・・・ふふふ、やっと戻ってきた。」
?「こんどからは、洗脳をきっちりやっておかないとなぁ。ハハハハハ、」
?「アハハハハハハハハ!!!!!」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
機械港〜噂の壁付近〜

女戦士「ここか!魔法!」
女魔法「うん!」

女僧侶「一見壁ですね・・・!」
女商人「な、なにか仕掛けが在るんですかね!」

女戦士「下りろ魔法!」

たっ

女戦士「七面倒くせぇ!私たちは急いでいるんだ!」


女戦士「剣が心もとないが仕方が無い!」

女戦士「退魔代2代目が奥義!!!」

女戦士「弐撃一献!!!」

ずがぁぁぁん!!

女商人「通路があります!」

女僧侶「照明魔法!行きますよ!」

ダダダダ・・・・

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


337 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/07(木) 22:29:25.97 ID:C+d+a5Jmo

               +   + +     +   +
                ∧_∧  ∧_∧ ∧_∧  +
                  (0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・) ワクワクテカテカ  +
               oノ∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂)    +            +
.       ∧_∧   ( (0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・)       +    +
       ( ;´Д`)  oノ∧つ⊂)∧つ⊂) ∧つ⊂)  +            ∧_∧     +
  -=≡  /    ヽ   ( (0゚・∀・)(0゚・∀・)(0゚・∀・)   ワクワクテカテカ    (0゚・∀・) ワクワク
.      /| |   |. |  oノ∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂)             oノ∧つ⊂)
 -=≡ /. \ヽ/\\_( (0゚・∀・) (0゚・∀・) (0゚・∀・)   +         ( (0゚・∀・) テカテカ
    /    ヽ⌒)==ヽ_)=∧つ⊂) ∧つ⊂) ∧つ⊂)        ∧_∧ oノ∧つ⊂)  +
-=   / /⌒\.\ ||  ||(0゚・∀・)(0゚・∀・)(0゚・∀・)ワクワクテカテカ( ´・ω・)  (0゚・∀・) ワクワクテカテカ
  / /    > )| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|     /ヽ○==○ (0゚∪ ∪    +
 / /     / / .|______________| -=≡ /  ||_ ||_ と__)__)
 し'     (_つ  ̄(_)) ̄ (.)) ̄ ̄ ̄ ̄ (_)) ̄(.)) ̄    し' ̄(_)) ̄ ̄ ̄ ̄(_)) ̄(_))
338 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 22:30:16.89 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――
勇者「・・・」
ザザザザザザザザザ!

勇者(でかい建物・・・!森の中にこんなものが在るとは、気づかなかった。)

勇者(わざわざ港から離して建ててあるんだ、よからぬ事やってるんだろうな。)

勇者「・・・。」
勇者(建物と森の間が開けている。監視用だな。侵入者が居てもこのスペースで気づくという事だ。)

勇者「・・・。」
勇者(どうする!ばれるのを覚悟して突っ込むか、忍び込むか!)

勇者(忍び込むといってもどうする、2階部分から監視しているだろうから、おびき出す事も出来ない。)
勇者(睡眠矢もそこまで打てるわけではない・・・!くそ!突っ込むしかないのか!)

建物《ジリリリリリ・・・・・》

勇者(む?何か異常が起きたようだな。チャンスだ。見張りの数が減る。)
勇者(孤立した見張りを眠らせ、そこから進入する!)

――――――――――――――――――――――――
何処か

《ジリリリリリリリ!!》

監視員「報告します!」

?「どうした。」

監視員「町までの通路に侵入あり!繰り返します!」

?「いい。・・・なんだ、もう友達をつくったのかこいつは。」

?「ふふふ・・・元気なようじゃないか。いいね。」

?「狭い通路なんだ。兵士3人ほどで銃で応戦しろ。その後ろにまた3人。以上。殺してもいいから帰すなよ。」

339 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 22:42:22.28 ID:N2c0W+77o
通路

ダダダダダダダ・・・

女戦士「!!!!」
女戦士「私の影へ!」
バッ!

ギギギギン!

女魔法「障壁魔法中!」

女商人「な、なんですか!」

女僧侶「銃ですわ!暗闇で見えない部分から撃ってきています!」

女戦士「くそ!結構威力ありそうだ!これ以上近づくと私の鎧に穴が開いちまう!」

女魔法「電撃魔法、横雷。」

暗闇《ギャァァァァァァ・・・・》

女魔法「これでとりあえず大丈夫。今から障壁魔法大の詠唱を始める。」

女魔法「障壁魔法物理大詠唱開始」
女僧侶「自動回復魔法大詠唱開始」

女戦士「くそ!かなり不利だ!あっちには明かりが無くてもいいが、私たちには必要!いい的だ!」

女商人「それにまっすぐだから、あっちは構えて撃つだけですよう!」

女戦士「障壁で在る程度緩和されるけど・・・!鎧を着ていない魔法と僧侶じゃぁたえられない!」

女戦士「結論!私たち2人が突っ込んで敵を掃討する!それしかない!」

女商人「明かりはどうしましょう!」

女魔法「詠唱完了」
女魔法「私がやる。右の壁に沿わせて火炎弾を打ち続けて光源とする。あたらないでね。」

女戦士「わかった!僧侶の詠唱がおわったら行くぞ!準備!」

女商人「はい!」

女僧侶「詠唱完了。さぁ、急いで!」

340 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 22:54:11.79 ID:N2c0W+77o
――――――――――――――――――――――――
森の建物内部


監視員「報告!」

?「なんだ。」

監視員「通路の守り!突破されました!ただいま通路前の小部屋にバリケードを設置しています!」

?「あらら。ずいぶん強いんだな。どうやって新型マスケットを防いだんだ。」

?「通路入り口にバリケード設置して第一次防衛線とする。それとパイナップル使用許可。上手く当てろよ。」

?「あとはそうだな、兵士長に指示を一任する。第五防衛線まで設置。最終防衛ライン研究室前とする。僕は研究室にいくよ。兵士一人付いてきて、こいつ運んで。」

――――――――――――――――――――――――
勇者「・・・」
ササササ・・・・

勇者(進入完了。目的地は・・・地下の奥・・・か。)

勇者「眠気覚魔法、矢」
勇者(これで兵士は起きる。居眠りこいたとしか思わないだろう。)

勇者(・・・なんだ、皆近くに来ているじゃないか。頼りになる。)

勇者(さ、急ぐか。見つからないようにな。)
341 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 23:03:05.04 ID:N2c0W+77o
通路〜出口付近〜

女戦士「よし!出口が見えてきた!」
女商人「出口の向こうは階段になってますよ!」

女戦士「上から光がさしこんでる!すぐ地上みたいだ!」


兵士長「・・・投げろ。」

カラン、カラン。

女戦士「・・・!!!!!」
女商人「え」
がばぁ!!!


ズドン!ズドン!!

女戦士「!!!!!!」
女商人「!!!!!!」

女戦士「ぐぅぅ!、み、みみ、が・・・・!!」

女商人「頭が割れそうですよう・・・!」


兵士長「鎧着てて魔法が使えるようだ。後ろからの援護に注意しつつ突撃。とどめさして来い。」

兵士「はっ!」
ダダダダ!


女戦士「や、やば・・・!」
女商人「うぅ・・・」
ゴソゴソ・・・

女商人「真空珠・・!」

ごぉぉぉ!

ズバズバ!
兵士「ぎゃぁ!」
兵士「ぐぅ!」
342 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 23:18:47.90 ID:N2c0W+77o
兵士長「どうした。」

兵士「階段付近でかまいたちが発生!2人負傷いたしました!」

兵士長「・・・。」
兵士長「不利だな、負傷者を引き上げろ。階段に登ってきたところを狙う。。」
兵士「はっ!!」

兵士長「真空魔法とは珍しい。窪地で真価を発揮する竜巻魔法。」

兵士長「バリケードから一斉射撃用意。合図に遅れるな。」

――――――――――――――――――――――――

女戦士「・・・よし!収まった!自動回復魔法は便利だな!」
女商人「敵が来ませんね!引いたのでしょうか!」

女戦士「真空魔法をみたからだ!竜巻の魔法は窪地で発動するとかなり厄介だからな!」
女戦士「たぶん階段を上がる所を狙われるだろう!魔法を待つぞ!」

女魔法「もう来てる。」
女戦士「よし!あいつらにいっぱつかましたれ!」

女魔法「毒魔法催涙、球状」
女魔法「やまなりになげる。どいて。」

ぶぅん―――――

兵士長「!」
兵士長「対ガス!退避!!!!!」

ぼふぅぅん・・・。


女魔法「風魔法、気流。」

ごぉぉぉぉ・・・

女魔法「これで目を開けられない。ガスは気流でながしたから、上にはもう入れる。」

女戦士「様子見てくる!援護用意!!」

ダダダダ!

女戦士「・・・引いてる!上に上がっても平気だ!」


343 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 23:23:11.62 ID:2/LFn7iKo
現代の戦闘シーンみたいだな
344 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 23:34:25.04 ID:N2c0W+77o
兵士長「く!毒魔法まで使えるとは!被害は!」

兵士「目をやられました!6人中4人!気流魔法で毒ガスが退路に流されて追い討ちを掛けられました!」

兵士長「防衛ラインを一つ下げる!兵士補充しろ!それとライフル兵を二階に用意!」

――――――――――――――――――――――――
研究室前

勇者「・・・」

勇者(バリケードが出来ているな。あまり近づくと俺はばれてしまう。)
勇者(別の道を探そう。といってもここは地下。道もここしかないようだしな・・・)

勇者(・・・地下?そうか空気を取り込む場所があるはず。俺が入れる位の大きさであればいいが・・・。)

――――――――――――――――――――――――
中庭手前

ダダダダダ・・・・

女戦士「!とまれ!」

ビタっ!

女僧侶「どうしました!?」

女戦士「嫌な予感がする!ここを通るのは危ない!」

女魔法「どうするの!」

女戦士「・・・あいつらの攻撃は直線的だ。それに遠距離からしか攻撃できない。」

女戦士「たぶんこの庭は上から狙っているはず。うかつに出ると穴が開く。」

女戦士「別々に行動する。商人と僧侶、私と魔法でペアに。」

女戦士「私達が2階の敵を黙らせる。そのまま探索開始する。商人ペアは中央突破。だけど突っ走りすぎるなよ。」

女戦士「じゃぁいくぞ!」
345 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/07(木) 23:35:40.81 ID:N2c0W+77o
寝る。おやすみ。
346 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/07/07(木) 23:37:58.08 ID:35agMnqjo
寝るな。おやすみ
347 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします() [sage]:2011/07/07(木) 23:42:10.13 ID:VO2i1gs+o
>>345 乙!
348 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/07(木) 23:48:35.07 ID:5VDcA5dIO
もちゅ
349 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 00:08:58.56 ID:ChUGBIbSO
また良いとこでwwwwまだ嫌悪感感じるほどには近くないのね
乙&おやすみ
350 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 00:54:39.27 ID:ufEEYOPIO
お疲れ様!
351 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/07/08(金) 00:59:45.18 ID:4GLSrLgAO
敵のほとんどは男だろうしあえて突っ込んで吐き気で戦闘できなくするとか出来ないのかね
352 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(沖縄県) [sage]:2011/07/08(金) 01:04:54.55 ID:fdIOrf3do
          ,,..--―-、      
         /, -----、.ヽ,     / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄  
         |  i_,,,,_  __゙l |    |  お姉ちゃーん! 
         ,!、i'゙-‐-: '-、|/   /  __________
        /'') ..., '‐-‐、.j     ̄ ̄
        / ,‐!::...`'''''''`ノ
      _,,,l ;! ::|ヽ、二 イ
   , -‐'゙゛ i::..  | .ヽ/;ヽj!`‐-、_
   l     ノ::. .:|、 .ヽ,:ヽ|  <゛~ヽ、
  ,:''`` ''"゙.|;;:‐''゙|.ヽ、 ヽ;::|  /  .|゙l
  ,:     ヽ::il;;!  ヽ、ヽ| /   | :|
  i    o゚ :`;''゙     ヽ| /   | .|
  i   ..:::::,:::'::::: .      |゚    |,,;:->、
  `.、__;;/:::::::::: :     |    !''"  |
     i  ::.:::: :       |    |   .|
     |          |゚   /
353 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/07/08(金) 03:49:27.48 ID:JpAvyRFAO
つづきを楽しみにしてるよ
354 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 08:13:50.83 ID:VZ/99PBDO
おぉおお良い所で終わったな乙でした!
勇者はまだ魔翌力が完全復活してないから呪い範囲が狭いんだと勝手に補完
鎧で弾防げるくらいならまだそんなに銃の技術は進んで無いんだな
355 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/08(金) 09:32:51.82 ID:Ussu3Ff3o
そういえば今日バイトだから無理
356 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/08(金) 09:47:36.48 ID:J3PyWCRfo
ほしゅしますよそりゃあもう
357 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/08(金) 10:01:52.79 ID:cXYBRvhAO
保守しなくても大丈夫だっつーに
358 :!ninja [sage]:2011/07/08(金) 10:12:25.88 ID:gurTBi1IO
戦闘シーンがかっこよすぎて大変です。
359 :無名 [sage]:2011/07/08(金) 17:07:48.54 ID:YJ3wKmoAO
切り方がドラマみたいだな
次回、楽しみ
おつかれさん
360 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 17:22:50.48 ID:CZF4nUHIO
この話めちゃくちゃクオリティ高いな…

宿題?

が…学生だと?
361 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/08(金) 20:55:42.31 ID:tBhNOlfzo
ninjaとか保守とか
ゆとりってほんと怖い
362 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 22:15:11.56 ID:LhkHiWjP0
いつまで経ってもsageを覚えないお前も怖い
363 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 22:16:40.69 ID:LhkHiWjP0
いつまで経ってもsageを覚えられないお前も怖い
364 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/08(金) 22:24:29.85 ID:voP8mjkp0
些細な違いをわざわざ言い直すお前が一番怖い
365 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/08(金) 22:48:38.40 ID:dx8uAaCho
ここらで一杯
366 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/08(金) 22:49:39.85 ID:nhwIiDos0
まんじゅうこわい
367 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/08(金) 23:09:02.41 ID:VkRLKN/AO
>>366
略して
まんこ
368 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 23:23:09.61 ID:xLFODw8DO
えっちなのは(ry

なのは……だと…?!

まぁ連投してまで指摘することではないよな。(キリッ)
369 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/08(金) 23:23:40.41 ID:NUtbeydIO
おちんちんびろーん
370 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/08(金) 23:45:17.02 ID:FdJsa8D5o
>>368
なんか色々と間違ってないか
371 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/09(土) 03:28:13.88 ID:0MS+XDm0o

     /⌒ヽ
\ ⊂[(_ ^ω^)    ほらよティッシュ!!
  \/ (⌒マ´
  (⌒ヽrヘJつ
    > _)、
    し' \_) ヽヾ\
          丶
          _,,..i'"':,
          |\`、: i'、
          .\\`_',..-i
           .\|_,..-┘ (
                (⌒ 
             ⌒Y⌒
372 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/09(土) 09:30:04.36 ID:5qvlJ22Ro
  ( ;´Д`)ハァハァ 
 Σ⊂彡_,,..i'"':
     |\`、: i'、
     \\`_',..-i
       \|_,..-┘



  (*´ω`)ムシャムシャ
  つi'"':
   `、:_i'
373 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/09(土) 09:47:38.92 ID:4ikugg7F0
これがオイルショックの原因である
374 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 11:59:50.60 ID:Vk5HjBcno
起きた。書く。
375 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 12:00:41.47 ID:76OY51h9o
おはよう
期待
376 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/09(土) 12:26:54.83 ID:4ikugg7F0
作者北!これで勝つる!!
377 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 12:33:51.33 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
中庭テラス北口

兵士3「・・・。」

――――――――――――――――――――――――

テラス南口前

女戦士「・・・音を立てないように歩け」
ボソボソ

女魔法「・・・。」
コク



女戦士「・・・私が覗く。」
スゥ・・・

兵士3「・・・」
スチャ!

女戦士「・・・!」
バッ!

ダ―――ン!!!

兵士3「敵襲!左入り口!剣士!」
ガチャン!キン!

兵士1「シィーーズ!!!」
ガチャ!
兵士2「シィーーズ!!!」
ガチャ!

女戦士「くっ!見張ってた!しかも随分強そうな銃だ!こっから飛び出すのは不利すぎる!」
女魔法「こっちくるかな?」

女戦士「たぶんこない!爆弾みてぇなやつなら投げてくるかもしれないが、近接では私たちの方が上だからな!」

女魔法「じゃぁ時間かかってもいいよね。」

女戦士「何する気だ!?」

女魔法「闇魔法使う。闇魔法、麻痺影詠唱開始。」


兵士1「パイナップル!!」
ぶん!

女戦士「!」
カラン

女戦士「てい!」
ガン!


ズドン!


女戦士「よ、よかった!蹴っても大丈夫だった!」
女戦士「たしかにここは日当たり悪くて影は見づらいからな!うまくいくだろう!」
女戦士「しかも闇魔法なんて世界に何人使えるかって話だしな!知らない可能性が高い!」

女魔法「詠唱完了。」
影《スゥ―――――――――――――・・・》

兵士1「ぐ!」
ビリ!
兵士2「!!どうしダァ!!」
ビリ!

兵士3「!!なんだいったい!」
影《ススス・・・》

兵士3「コレに触れたからか!退避する!」
ダダダダ・・・

女戦士「一人に逃げられた!闇魔法の情報を持っていかれちまった!」
378 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 12:55:11.77 ID:Vk5HjBcno
中庭

ダ―――ン!!!

女商人「!始まったみたいです」

兵士1「シィーーズ」
兵士2「シィーーズ」

女僧侶「戦士さんたちに完全に気を取られてます!いまなら中庭を通れますわ!」
女商人「走りましょう!」
ダダダダ・・・

兵士1「パイナップル!」


女商人「っふせてぇ!?」
バッ
女僧侶「!!」
バッ


ズドン!


女商人「うぅーー!頭のすぐ上で爆発しましたよう!」

女僧侶「いたた・・・!お怪我は!?」

女商人「ないです!」

女僧侶「急いで入り口へ!!」


リボルバー兵士1「敵!」
チャ
リボルバー兵士2「シィーーズ!」
チャ

ドンドンドンドン!

女商人「!!!もどって!」
バスバス!
女商人「うぅぅ!!」

女僧侶「商人さん!!回復魔法小!」

女商人「銃が、前、店でみたリボルバーってやつと似てました・・・!」
女商人「もしかしたらこっちにくるかもしれません!」

女僧侶「上等です!頭なぐってやりますわ!」

カラン!

女商人「!!」
女僧侶「これが爆弾ですわね!!!」
ガシ!ブン!

ガガン!ズドン!

リボルバー兵士1「ギャァ!」
リボルバー兵士2「ぐふ!」

女商人「・・・よし!動けるくらいになりました!」
女僧侶「相手が混乱してる隙に気絶させますよ!」
379 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 13:25:01.13 ID:Vk5HjBcno
第三防衛線

伝令「報告!!」

兵士長「なんだ。」

伝令「中庭の守り!突破されました!相手は2階と1階に二手に分かれた模様うち二階部分に剣士と魔法使い!中庭2階テラス部分ライフル兵3名うち2名、リボルバー兵士2名相手に捕縛!」
伝令「退避した1名によりますと『影が近づいてきて触れたら動けなくなったようだ』との事!なにかの魔法だと思われます!」

兵士長「・・・相手の目的はなんだ?一目散に研究室に来るかと思えば、二手にわかれた。まぁいい。第一防衛線は俺ら兵士の寝床と食堂くらいしか探れん。」
兵士長「第二防衛線をしっかり守れよ。あそこはとても狭い部屋だ。リボルバー兵士4名、ショットガン1名配置しろ。行け。」
伝令「はっ!」
ダダダ

兵士長「内線で研究室に連絡を取れ。フミヤに出てもらえ。」
兵士「はっ!」
ガチャ!

兵士「・・・・・・コード09282!研究室へつなげ!」

兵士「どうぞ!」

兵士長「おうフミヤか。」
『どうしたんだい。』

兵士長「いやな、結構手ごわいからよ。全兵装の開放許可と魔法銃士の命令権をもらおうと思ってよ。」

『そんなに強いのかい?君がそんなに気弱だとは思わなかったよ。』

兵士長「こっちは既に4名兵を失ってるんだ。ライフルは使い方難しいから鹵獲されてはないだろうが、リボルバー程度なら鹵獲してるかもしれん。」
兵士長「いいからさっさとよこせ。このままだと第二防衛線も放棄せざるを得なくなるぞ。」

『わかったよ。僕の手塩にかけて育てた魔法銃士を思う存分つかってくれたまえ。』

380 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 13:46:03.13 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
応接間

勇者「・・・。」
きぃぃ・・・パタン

勇者(豪華な部屋だな。お偉いさんを通す部屋か。)

勇者(・・・)
ゴソゴソ

勇者(あった。お偉いさん向けの簡単な地図。)
勇者(なんだ、地下の方が広いな。地上部分で重要そうな所は・・・。機械技術研究所と資料室くらいか。)

勇者(地下の部分には・・・。総合研究室、実験室、実験材料置き場、薬品室、器具室、魔法銃研究室、魔物研究室、地下資料室・・・)
勇者(ひとみが居そうな部分がないな・・・。しらみつぶしに探るしかないか。)
勇者(この地図では空気口の場所がわからないな。怪しいところは・・・庭部分か。)

勇者(・・・商人が怪我したようだが、僧侶と居るようだし大丈夫だろう。)
勇者(戦士と魔法、商人と僧侶で分かれたか。・・・戦士に地図を渡そう。)

――――――――――――――――――――――――
食堂

女商人「・・・いないようです。」

女僧侶「ふぅ・・・いつ出くわすかわからなくて怖いですね。」

女商人「地の利は向こうにあり、ですね。2つ銃を戴きましたしこれで少しは不利じゃなくなればいいんですが・・・。」

女僧侶「銃を撃つ訓練をしていませんから、そこまで信用するわけには行きません。出来るだけ近づいて倒しましょう。」

――――――――――――――――――――――――
所員寝床

ドガン!!
女戦士「・・・いねぇか。なんだここ、寝床か。」

女魔法「ひとみ、どこだろう・・・。」

女戦士「んーわからないな。どんな形状の建物かさえもわからん。相手は遠距離攻撃可能で待ち伏せしてるだろうしなぁ。ちょっと怖すぎるな。」

――――――――――――――――――――――――





381 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 14:05:06.25 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
第四防衛線

兵士長「・・・。」

?「やっほー来たよ。」
?「・・・。」
?「敵は?」

兵士長「おう、待ってたぞ。火、光、連。敵は今食堂と俺たちの寝床を探ってるみたいだな。」

連「あはは、なにそれー。なにしにきたのさその馬鹿達。」
火「・・・。」
光「技術目的じゃないのかしら・・・。」

兵士長「敵についてだけどな、相手はおそらく4名。今二手に分かれて2名2名で行動中。剣士と魔法使い、斧使いとあと誰かだ。」

連「普通のパーティーだったらもう一人は僧侶かなぁ。」
光「多分そうね。しかし随分突破力が偏ってるわね。なんでそんな分け方したのかしら。」

兵士長「さぁな。相手にも事情があるんだろう。でな、危険なのが剣士と魔法使いだ。特に魔法使い。こいつは普通はありえないくらい広い範囲の魔法を使ってくる。」
兵士長「今まで確認したのは雷と風と毒と真空と火。あとはなんか影をのばしてきたそうだ。」

連「6種類も使えるの!?すごいなー私は1種類しかつかえないのに。」
光「影を操る魔法なんてあったかしら・・・。」
火「・・・闇魔法。」

兵士長「やみぃ!?そんなばかな!そりゃぁ魔物側の魔法じゃねぇか!人間にそんな技術ねぇよ!」

光「たしかにねぇ・・・。でも使えると思って考えたほうがいいかもね。取り合えず暗いところでは戦わないようにしましょう。影に気づけない。」
連「で?私達はどこにいけばいいの?」

兵士長「あぁえーとそうだな。第四防衛線に光と連。火は遊撃で相手の数を減らしてくれ。」

連「了解!」
光「了解」
火「了解。」

連「あんたどーすんの?」

兵士長「おれか?俺は特殊兵装の運搬とかるく指示を出しに第二防衛線へいく。」

382 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 14:22:40.17 ID:Vk5HjBcno
2階通路

ヒュ―――

女戦士「!」
女魔法「!」
カサッカサ

『―――それは簡単な地図だ。合流して地下に向かえ。』

女戦士「!!勇者か!近づいて大丈夫なのか!?」
女魔法「どこにいるの!」

『―――――――』

女戦士「いっちまったか・・・。」
女魔法「・・・。」

ガサガサ
女魔法「・・・。」
女戦士「お、簡単だけど構造がわかるな。えーと・・・牢屋とかないんだな。どこだろうな。」

女魔法「地下の方が広いみたいだから、きっと地下。勇者もいってたし。」
女戦士「よし、急いで合流しよう・・・!!!」
がばぁ!ダッ!
女魔法「!??」

火「・・・」
ごぉぉぉぉぉ!!!!!!

ガシャーン


――――――――――――――――――――――――
塀と建物の間

ドスン!
女戦士「な、なんだぁ!今の!」
女魔法「うぅ・・・?どうしたの?」

女戦士「い、いや今誰か後ろにいてよ・・・!」

火「火矢細」
ビュン!

女戦士「うぉ!」
ガバ!ダダダダ・・・
女戦士「ま、魔法つかってきやがった!手にランタンみてぇの持ってる!」

女魔法「まって!商人達とはなれちゃうよ!!!」

女戦士「あいつの武器がわからない!今はとりあえず離れる!!」
383 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 14:46:14.72 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
通路

火「・・・。」
カツ・・・カツ・・・カツ・・・

勇者「まて。」

火「・・・」
クルり・・・
ランタン?『ぶぅぅん!』
ごぉぉぉぉぉぉ!!!!

勇者「!」
だっ!

――――――――――――――――――――――――
脇部屋

勇者(火が伸びた!!!いったいなんだあれは!)

火「火槌」
どがぁぁぁん!

勇者「壁が!!!」

火「・・・」
スゥ

ごぉぉぉぉぉぉ!!!

勇者「逃げ場が・・・!」
勇者(あいつの足元!!!!後ろを取れば!!)

ダッ!ごろごろごろ!

火「!」
バッ!
がしぃ!

勇者「後ろを取った!武器を放せ!」

火「うぅぅぅ!!!」
ジタバタ

勇者「くそ!動くな!」
勇者(こいつ女か!くそ!羽交い絞めからどうやって気絶させる!?)

ガシャ、
勇者「!!!!」
ダッ!

ゴォォォォォ

勇者(あ、あんな近くで使うとは!あいつが着てる服は耐火服か!)

火「ち、近づくな・・・。」
ガシャ

勇者(狭い通路であの武器は強すぎる!!!しかしこのまま進ませたら商人達と鉢合わせする!)
勇者(広い食堂におびき寄せるのが最善!俺があいつより先に商人たちに会えば問題は無い!)

勇者「かけっこといくか!!!」
ダッ!

火「ま、まて。」
ダっ
384 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 15:14:03.64 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
謎の建物〜正門前〜

女戦士「えーとこの地図によると・・・。この正門からまっすぐ行けば地下に行けるんだな。なんだ思ったより単純な構造じゃないか。」
女戦士「しかしいろいろはしょって書いてあるな・・・。もっとちゃんとした地図がほしい。先に資料室へ向かうか。」

女魔法「ねぇ戦士。勇者いつきたんだろうね。」

女戦士「そういえばそうだな。ひとみがさらわれた事さえ知らない筈だけど・・・。まぁいいさ、あいつが居てくれるなら心強い。」

女戦士「とりあえずだな、資料室へ向かうぞ。きっとそこには地図がある。運がよければ緊急時対応マニュアルもな。」

ダダダダ・・・・


――――――――――――――――――――――――
第二防衛線


兵士1「いやーしかしこんなものまで引っ張り出すとは。上は今回の事態をかなり重くみてるようだな。」

兵士2「まったくだな。聞けば剣を使ってくるらしいが、そんなやつらにこんなもの必要なのかね。」

兵士3「数人白兵をおこなったらしいが、綺麗に寝かしつけられちまったってよ。まぁそんな事よりだな、さっきすごい勢いで通ったべっぴんの事なんだが・・・」

兵士1「あいつは魔法銃士だよ。」

兵士4「へぇ!じゃぁあいつが手にぶら下げてたランタンみてぇなやつは銃か!そうは見えなかったぜ。」

兵士2「魔法銃士は3人だよな?たしか火、連、光とか。あいつはどれだ?」

兵士1「噂だとローブみてぇな着てるのが火だって聞いた事があるから、あいつの事だろ。」

兵士3「そんなことはどうでもいいんだ!俺がいいてえのはだな!」

兵士4「胸がでかかった、だろ?お前はいつもそれだ。女は胸じゃねーっつーの。」

兵士3「いいじゃねぇか!なんだお前ホモか!?」

兵士4「はぁ!?ふざけんなよてめぇ!撃ち殺すぞ!!!」

兵士5「静かにしろよ・・・緊急事態だぞ・・・。」

――――――――――――――――――――――――
385 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 15:28:52.92 ID:Vk5HjBcno
疲れた。休む
386 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/07/09(土) 15:33:35.47 ID:A2PfxDXf0
OK 休め
387 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 17:08:55.51 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
食堂前

勇者「商人!」

女商人「え!?勇者さま!?」
女僧侶「勇者!いったいなにしに!!」

勇者「今から敵がここに来る!商人達は戦士と合流して地下に向かえ!」

女商人「わ、わかりました!」
女僧侶「な、なぜあなたの指示などを!肝心なときに居ないのに!」

勇者「俺が来た通路は使うな!食堂の反対側の通路から向かえ!」
勇者「急げ!もうそろそろ来る!」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
食堂につづく通路

火「・・・」
カツ・・カツ・・カツ・・

火「・・・食堂へ誘っている。」


勇者「ばれてたか。」

火「当たり前・・・あなたごときの策には掛からない。」

勇者「でもどうするんだ?こんなに離れていたら、そのランタンは届かないだろう。」

火「これはランタンじゃない。火炎放射器。それに、私は魔法も使える。」

勇者「はっ!お前の怖いところは狭い通路でのそのランタンだ。直線的な魔法なんて意味が無い。」

火「うるさい・・・。あなたは見ているだけでイライラしてくる・・・。」

勇者「いいからさっさと掛かって来い。臆病者め。」

火「・・・!」
ダッ!

勇者(たまには呪いも役に立つ。)
ダッ!

――――――――――――――――――――――――
食堂

勇者「なんだ。随分簡単にここまで来たな。頭が悪いのか?」

火「うるさいうるさいうるさい・・・。」
火「私はここでも戦える。私はあなたより強いの。」

勇者(なんだ・・・?妙に言葉に脈絡がない。)

火「死ね。」
火炎放射器《ぶぉぉぉ!》

ごぉぉぉ!!!

勇者「横に動けるこの部屋だと怖くない。」
ダッ!

火「・・・!」
ガチャン!
ゴォォォォォォォ!

勇者「その魔力を使うランタン、いったいどれだけ連続して出せる?」
勇者「そのくらいわかるだろうに、何か策でもあるのか?」

火「あるわ、もちろんあるわ。」
火炎放射器《ガチン!》
ごごぉぉぉぉぉぉ!

勇者「うぉ!」
ダンっ!

388 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 17:31:43.78 ID:Vk5HjBcno
勇者(二股に分かれた!?いかん、つい飛んでしまった!空中では身動きが・・・!)


火「火矢細×2」
ビュビュン

ガキン!ぼぉぉ!
勇者「ぐぅ!!」

ばたばたばた!

火「盾で防いでも無駄。着地点は決まってる。」
火炎放射器《ガキン》

火「これで消し炭。」

火炎放射器《ごぉぉぉぉ・・》

勇者(溜めているのか!?!)
勇者「腕は動くけどな。」
ビュン!

ズボっ!
火「えっ?」

火炎放射器《ボボン!ボン!》

タッ
勇者「着地完了。」
ダッ!

火「こっちに来るな!火槌!!」


勇者「まったく・・・不得意な事をするものじゃない。」
ガバっ!
ガシっギュゥッ!

火「ぐぅぅ・・・!」

勇者(首をしめて気絶させる・・・。)

火「・・・。」
ガラン!

勇者(よし。ランタンに入れてしまった俺のナイフを取り出さなければ。)

どさ。
勇者(・・・ム?手の平にランタンがささっている?・・・腕の中に管も通っている。)
勇者(・・・。とりあえず縛り付けておこう。起きてもこれで動けない。)

勇者「・・・焦げちゃったな。」
389 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 18:12:34.14 ID:Vk5HjBcno
第二防衛線

女戦士「・・・この先から話し声がするな。」
女魔法「人数が多そう・・・。」

女戦士「5人って所か。狭い部屋のようだし、毒魔法でいいだろう。失神させたれ。」
女魔法「そんな毒ないよ。殺しちゃうのならあるけど。」

女戦士「じゃぁさっきのやつでいいよ。」
女魔法「わかった。毒魔法催涙、泡」
ぽわんぽわん

女魔法「風魔法、気流。」
ごぉぉぉ

女魔法「泡を風にのせて届ける。」


兵士5「・・・来たぞ!マスク装着!」
ガチャ!
兵士1234「!」
がちゃがちゃがちゃガチャ

ぼふぅぅぅぅ・・・

兵士5「左の通路だ!突撃!」

ダダダダダ!

女戦士「!!」
女魔法「!!」

ドボン!

ガキン!

女戦士「ぐっ!」
女魔法「戦士!」

兵士1「はぁ!?これで穴が開かないってどういう鎧だ!」
兵士2「ちょ、ちょっとまて!子供がいるじゃないか!」
兵士3「ふざけろ!この施設がやってること知ってんだろ!いまさら子供殺すことに抵抗もつな!」
兵士4「撃て!」

女魔法「火魔法黒煙!」
ぼしゅぅぅ!
ドンドンドンドンドン・・・!

ガキンガキンガキン
女戦士「に、にげるぞ・・!」
がばぁ


ダダダダ・・・!

兵士1「追うぞ!」
兵士5「まて!あくまで防衛だ!深追いするな!」

兵士3「ちっ!」

――――――――――――――――――――――――

女戦士「ぐ・・・!障壁魔法がなきゃ死んでた・・・!」
女魔法「だ、だいじょうぶ!?手が・・・!」

女戦士「はは・・・ガントレットあげちまったからな・・・。」
女戦士「・・・弾が手に入り込んじまった。自動回復で閉じこもっちまう前に、とりださなきゃ・・・。」

390 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 18:37:22.69 ID:Vk5HjBcno
ダダダッ!

女商人「せ、せんしさん!?」
女僧侶「・・・!手が!」

女戦士「ぐっ!よ、よぉ。敵がよ、一発で大量の弾を出す銃つかってきてよ。」
女戦士「剣をとっさに盾にしたんだけどよ、ひ、左腕にあたっちまってよ・・つっ!」
女戦士「いま中に入り込んだ弾をナイフでえぐってるところだ・・・。」

女僧侶「わ、わたしがやります!ナイフをお貸しください!」
女商人「・・・お、お水です!飲んでください!」

女戦士「あ、ありがとよ・・・。つぅ!!」

女商人「魔法さんは!?怪我ありませんか!」

女魔法「私は大丈夫・・・戦士がかばってくれた。」

――――――――――――――――――――――――
中庭

勇者「!!」
勇者(戦士になにか起こった!)

勇者「・・・後回しだ!!」
ダダダッ!

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
第二防衛線

兵士1「・・・」

兵士2「・・・ちっ!後味わりい」

兵士3「はっ!この施設で働いといて、今更子供殺せませんかよ!ふざけてんじゃねぇぞ。」

兵士2「わかってるよ!こんどきたらちゃんと狙うさ。」

兵士4「しかし相手の鎧は恐ろしいほど固かったな。まさかあんな近距離で穴が開かないとは。」

兵士5「おそらく障壁魔法だ。それと特別な鎧なんだろうな。あいつの左腕だけ別の鎧のガントレットだったがそこには穴が開いていた。」


勇者「!!!!」
ビュンっ!

兵士1「な!なんだこい・・・げぇぇ!!」
兵士2「うぶ!」
兵士3「ごぼぉ」
兵士4「げろげろげろ・・・」
兵士5「な・・・なんだ・・・ぐへぇぇ」

勇者「ふん!」
ガキン!バキ!ドガ!

勇者「・・・俺に銃口を向けるなよ。殺すぞ。」
勇者「吐き終わったら、銃をこっちに投げろ。朦朧とするめまいの中でも、それくらいできるだろ?」

兵士1「ひ、ひぃ!」ガチャ
兵士5「ぐぅう・・・・!」ガチャン

勇者「腕と足縛るぞ。動いたら一生立てなくしてやる。」
391 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 18:57:44.84 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
第四防衛線

伝令「報告!」

兵士長「どうした。」

伝令「第二防衛線から定時連絡ありません!こちらからかけてもつながりません!」

連「あららー制圧されちゃったか。」
光「頼りになりません事。」

兵士長「うるせぇ。それで?敵の動きはつかめたか?」

伝令「以前何もつかめません!斥候が一人も帰ってきておりません!」

兵士長「ふーむ。どうすっかな・・・。」

連「もうさー、地上部分完全放棄してここ集中して守ったら?」
光「それがいいと思います。火からの定時もありませんから、やられてしまった可能性が高そうです。」

兵士長「たしかになぁ。あいつらどうも技術目的じゃなさそうだ。資料室放棄しても大丈夫だろう。」
兵士長「よし、第三防衛線も放棄してここに集めろ。それと来る途中に地雷仕掛けて来い。曲がり角にな。」

――――――――――――――――――――――――
元第二防衛線

女商人「・・・。既に終わってるみたいですよ?」

女僧侶「嘔吐の後があります・・・。」

女魔法「勇者・・・。」

兵士5「・・・おい、てめぇら。あいつはなんだ、化け物か。」

女戦士「はっ・・・お前らを救う人間に向かって、化け物なんてよ・・・。」

兵士5「なにいってんだ・・・。お前らなにしにきたんだ。」

女商人「仲間を、助けにきたんです。」

兵士5「へぇっへっへげほっ!ば、ばけものとともだちってかい?」

女魔法「ばけもの?」

兵士5「おしえてやんね・・・。さっさといけ・・・・。」

――――――――――――――――――――――――
階段前通路〜曲がり角〜
勇者「・・・。」
ゾク

勇者(なんだ・・・すごく嫌な予感がする。)

勇者(うさぎの骨を投げてみるか。)

ぽい

《ピピピピ・・・》

ドゴン!

勇者「・・・罠か。火薬を使った爆発する罠とは・・・。」
勇者(商人たちに教えなければ。)

――――――――――――――――――――――――
392 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東) :2011/07/09(土) 18:59:19.34 ID:h8X34dyAO
男相手だったら勇者の呪いチートだな
393 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 19:14:36.90 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
元第3防衛線

女商人「・・・バリケードしかない?」

女戦士「・・・どうやら、後ろのほうで力を溜めてるみたいだな・・・。」

女僧侶「書置きがありますよ・・・。勇者さまからです。」


書置き『曲がり角に気をつけろ。範囲に入ったら爆発する特別製の爆弾が置いてある。
     曲がる前に何か投げろ。』


女魔法「・・・爆弾。」

女戦士「まったく・・・なんで人間と戦わなきゃいけないんだっつの・・・。」

――――――――――――――――――――――――
中庭

勇者(あった。換気口だ。しかし・・・小さすぎるな。)

勇者(中でプロペラが回っている。なるほど、無理やり空気を循環させている。だからこの大きさで良いのか。)

勇者(・・・強行突破しかないな。敵に俺の存在はばれていない。俺を見た兵士は返していないからな。)

勇者(・・・資料室へ行こう。)

――――――――――――――――――――――――
394 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 19:19:39.26 ID:UIZmTb4ro
このアダルト恋愛シミュレーションRPGはいつ発売ですか?
395 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 19:49:03.88 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
資料室

ギィィ・・・
勇者「・・・。」


勇者(施設内の詳細な地図は・・・。地上部分のしかないな。まぁとりあえずこれでいい。)

勇者「・・・。」
勇者(危機対応マニュアル・・・。基本対策・・・敵が攻めてきた場合。)
勇者(施設には守るのに有利な場所が4つ設けられている・・・。この4つを基本防衛線とする。通路側からの進入の場合通路前の小部屋が防衛線となる・・・。)
勇者(防衛線を一つ開放するたびに相手が入れる部屋、施設が増える・・・。)

勇者(つまり基本防衛線の2つは突破した事になる。俺達が入れる施設は機械技術研究施設とそれの付属の部屋・・・それとこの資料室だけ。)

勇者(第四防衛線の部屋は・・・随分広いな。地下1Fにこの部屋しかないのか。ここで完全に敵を止めるのだな。)

勇者(最終防衛ラインは・・・地下施設入り口前。長く、狭い通路。銃で守りやすい構造だ。ここは走って突破・・・できないな。)
勇者(魔法が使えない今、俺は突破できない。なにか、あればな・・・。機械技術研究施設でもいってみるか。)

――――――――――――――――――――――――
機械技術研究施設
ガチャン!

勇者「・・・ここは。」
勇者(すごいな。さまざまな銃のサンプルがある。稼動するのか?)

スチャ・・・
バン!

勇者(する。弾も最初から込めてある。ここに在る兵器で使えるものを探そう。)

勇者(お・・・。これは完成した兵器一覧表か。簡単な説明もある。)
勇者(おもしろいな。時間があれば資料室も全て読んでいきたいくらいだ。)

勇者「・・・。」

396 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 20:17:20.63 ID:Vk5HjBcno
資料室前

女戦士「よし・・・体調がもどってきた。」

女僧侶「それはよかったですけど・・・。血液は戻りませんから、無理はしないでください。」

女戦士「あぁ・・・わかった。」

女商人「ここが資料室ですね。」

ギィィィ

女魔法「?」

女僧侶「既に荒らされている?」

女商人「勇者さまですよねきっと。机の上に地図と本が広げて置いてあります。あ、それとなんでしょう。いくつかの銃と・・・弾?」

女戦士「書置きもありますよ。」

書置き『机の上に広げて在るのがこの施設の地上部分の詳細な地図と危機対応マニュアルだ。P45と76に重要な情報が載っている。
     それと机の上の機械に2つの魔法をこめておいてくれ。火魔法黒煙 と 加速呪。こめ方は弾付近の紙に別記してある。
     俺が第四防衛線に対して突っ込み始めたら一気に制圧を開始してくれ。先に倒すべきはでかい銃を使ってるやつ。
     頼んだ。』


女魔法「勇者の頼みごとやる。・・・。」

女僧侶「地図とマニュアルを見比べて情報をしっかり整理しましょう。」

女戦士「勇者の事向こうは知らないのか?」

女商人「どうでしょう・・・。でも勇者さまがやろうとしていることって奇襲ですよね?」

女戦士「予想外の戦力で動揺させて在る程度戦力を削ぐ。そして残りの戦力で制圧・・・、かな。」
397 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 20:17:49.57 ID:Vk5HjBcno
oh!flow
398 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 20:25:22.90 ID:NkC4wRyVo
>>397
風呂なんか入らずかけよ




支援
399 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/09(土) 20:51:53.88 ID:hQ7tEZOeo
さっぱりしてきてくれさい
400 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 20:54:58.51 ID:SBOCGqfSO
この作者ならいずれ冨樫のレベルEみたいに、斜め上の「裏切り」演出とかも書けるようになるんじゃないかなぁ
と期待してしまう。べつに上から目線で言ってるわけじゃなくて、
作者の才能と出会いと将来に幸あらんことを
401 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 20:55:50.85 ID:Vk5HjBcno
上がった。書く。ほめられるとうれしいね。ミスしまくってるけど。
402 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/09(土) 21:03:56.43 ID:4ikugg7F0
2chで終わってほしくない才能
403 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 21:13:59.42 ID:g06doTaSO
批評する能力も気もないけど、個人的にすごい楽しみだし応援してる。
404 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 21:20:50.63 ID:i3xZAFBto
今唯一追っかけてるSS
405 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 21:21:27.27 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
階段
ダダダダ

女戦士「随分下りるな!」

女僧侶「第四防衛線は高さ20m、広さ100uの超大型実験施設です!」

女戦士「ドンだけ相手の数がいるんだろうな!」

タタタタタタタ
勇者「相手は防毒対策を取っている。地下だしうかつに使わないようにな。」
タタタタタタタタ・・・・

女商人「ゆ、ゆうしゃさま!?いつのまにってあぁ!早い!」
女戦士「は、はぁ!?なにをえらそうに!」

女僧侶「改めて思いますけどすごい速さですね勇者様。悪口言う暇さえなかったです。」
女魔法「馬よりはやい。」


――――――――――――――――――――――――
超大型実験施設前

勇者「・・・。」
勇者(あの、胸がでかいランタン女みたいな、特殊な兵器を使ってくる敵はまだいるのだろうか。)

勇者(・・・どんな武器だろうな。)

・・・ダダダダダダ

勇者(来たか。悪口が聞こえたら、突入開始。俺なら100m5秒程度でいける。)

女戦士「ちんたらしてんじゃねぇぞ!ゆ」

ダッッッッ!!!!!!!

兵士長「!!!来たぞ!うてぇ!」

連「はっはっは!死ね死ね!」
ダララララララララララ・・・・
光「食らえ!」
ビカァァァ!

マスケット兵小隊「射撃用意!」
ライフル兵小隊「射撃開始!」

ガトリング兵1「了解」
ダララララララララ
ガトリング兵2「了解」
ダララララララララ

勇者「・・・!!!!」
勇者(光で目が!だが位置は覚えた!)
ダダダダダダダダダダダバッババッババダダダダダダ



勇者「ふっ!」

兵士長「な!なんだてげぇぇぇ!」
ドカバキ!

勇者「っ!」
ダッ!
ガトリング兵2「!げぼ」
ドドドカドゴ!

連「な、なんだこいつ!あたらねぇうえに!」
ダララララララ・・・
光「は、はやすぎる!私の銃を食らってるのに正確に殲滅していく!」
406 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 21:31:10.48 ID:SBOCGqfSO
>連「な、なんだこいつ!あたらねぇうえに!」
>ダララララララ・・・
>光「は、はやすぎる!私の銃を食らってるのに正確に殲滅していく!」



嘔吐の音かと思ったww一瞬


…以下、コメント自重します。
407 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 21:35:29.59 ID:Vk5HjBcno
マスケット小隊「う、うてぇ!」
勇者「!」
バッ

ダダダダン!

マスケット小隊「次弾装て・・・げぇぇえ!」
ドカバキドゴバゴドコ

勇者「次に金髪女を狙え!!!!!」
勇者(目が治ってきた!)

連「て、てめぇぇぇ!!!!」
ダララララ
光「そう簡単にやられるわけ!」
ダンダンダン!

女戦士「てぃ!」
ドガ!
ガトリング兵「ぎゃぁ!」

女魔法「雷魔法蜘蛛糸走り」
バリリリリ!
ライフル小隊「ぎゃぁぁぁ!」

光「なっ!!!いつのまに!」

女戦士「はっ!勇者に気を取られすぎだ!」

連「くそ!くらえ・・・!」
ダララララ・ラ・ラ・・ラ・・・・ラ

女戦士「!」
ガキキキキ!


連「くそ!オーバーヒート!」

女商人「やぁ!」
ぶぅん!

連「あぶね!」
ダッ!
がきん

女僧侶「はぁっ!」
光「キャァ!」

ガキン!

兵士長「ぐ・・う!ふ、ふざけやがって・・・!」

連「おっと」
408 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 21:49:21.62 ID:Vk5HjBcno
総合研究所行き階段

ダダダダダダ
勇者(想像以上にうまくいった。残りの敵はあの二人の女だけ。おそらく大丈夫だろう)

勇者「よし、ついた。」

最終防衛ライン入り口前

勇者(女魔法に魔法銃の装填をしてもらった。これで魔力が切れかけの俺でも魔法をつかえる。)

勇者「加速呪」
バキン!

勇者(これでさらにはやく動ける。)
勇者(そして、射撃モードに変換。これで遠くへ魔法を飛ばせる。)

勇者「出発だ!」

ドガン!
ダダダダダダダダ
勇者(敵2名のみ、間を狙って撃つ!)

ガトリング兵「敵襲!」
ダララララララ

グレネード兵「シーーズ!」
しゅぽん!しゅぽん!

勇者「っ!」
バキン

ぼしゅうううう・・・

勇者「・・・っっっ!!!」
勇者(いくぞ!)

勇者(壁走り!!!!)


ガトリング兵「み、みえない!」
ダララララ


ダダダダダダ

ズドン!ズドン!


ダダダダダダ

勇者(この距離なら1秒で十分!)

勇者(いっきに飛ぶ!!!)

ダンっ!

ガトリング兵「!げぇぇぇ!」
グレネード兵「ごぼぉ」

ドカン!バキン!

勇者「・・・ふぅぅぅぅ!」
勇者(突破完了!)

409 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2011/07/09(土) 21:52:05.41 ID:UwB5pdQdo
男相手なら呪いは武器になるんだなwwww
410 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 21:59:30.45 ID:Vk5HjBcno
最終防衛ライン

連「くぅ!」
ダンダンダン!

光「くそぉ!」
ダンダンダン!

女戦士「こんな広い場所で!そんな銃きかねぇよ!」
ガキン!チィン!

女戦士「はぁぁぁ!!!」

連「!」
光「!」
ババッ
ズドォォン!

連「はぁ!はぁ!くそ!リボルバーが弾切れ!」
光「まだマシンガンは使えないの!?はぁ!」

連「おまえこそ!さっきからフラッシュたいてねぇじゃないか!」
光「焚いてるわよ!でもきいてくれないのよ!」

女商人「勇者さまに使ってるところ見させていただきました!もう聞きませんよ!」

女魔法「麻痺矢×2」
ビュビュン

連「ちっ!」
光「ふぅ!」
ババッ!


兵士長「がは!ぐふ!・・・ふぅ!ふぅ!」
スック

兵士長「ガハハハハハ!ひさしぶりに楽しいな!」
シュラン――――

兵士長「シィィィィ!!!」
女戦士「!」

ヒィン!

女戦士「あ、あぶねぇ!なんだその武器!」

兵士長「俺の愛刀よ!」
ヒンヒンヒン!

女戦士「!」
バッ!

女戦士「う、うかつに手が出せねぇ!一合で決めなきゃ斬られる!」

兵士長「ご感想どーも!!」

ヒンヒン!



411 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/07/09(土) 22:00:33.75 ID:Ex0qDnnYo
騎馬?
412 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/09(土) 22:03:30.73 ID:4ikugg7F0
ヒュンヒュンより甲高い軽い音だと俺は認識した
413 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/09(土) 22:05:48.61 ID://EBBgOWo
刀じゃね?
414 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/09(土) 22:15:19.60 ID:nPZiWMzxo
身体スペックはウザクさん
頭脳スペックは・・・と考えると
勇者はロリコンシンクーさん
415 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 22:15:37.56 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
連「くっ!」
ダッ

女僧侶「装填の暇など与えません!」
ブン!

連「くそくそくそがぁぁぁ!!!!」

光「食らえ食らえ!」
ビカァン!ビカァン!

女商人「連射したって無駄です!」
ブォン!

光「・・・!しかたがありませんわねぇ!!!」


連「もう知るかぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」

光「まぶたの上からすら焼き付けてやる!!!!!!」


ダラララララララ・・・・

ビカァァァァァァ!!!

女僧侶「きゃぁぁ!!」
バスバス!ガガガガガガガ・・・・

女商人「うぐっああぁぁぁ−−−!!!!!!」

女魔法「!!!」
女魔法「念力魔法!!」
バリケード《ずぉぉお!》

ドガン!!!ズドン!!

――――――――――――――――――――――――
バリケードの影

女魔法「火魔法黒煙!」
ぼしゅぅぅぅ・・・
女魔法「大丈夫!?」

女僧侶「肩を・・・!うたれました!ですが時期ふさがります!」

女商人「うぅぅ・・・・なにも・・・みえない!!!」

女魔法「・・・!商人は隠れていて!私が戦う!」

女僧侶「しかし・・!私達の防御力では銃は防げません!」

女商人「うぅぅ・・・。」

女魔法「それしかない!加速呪×2」



416 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 22:29:13.82 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
総合研究所
ドガン!

勇者「!!!」
勇者(なんだここは・・・!!!)

人解剖「・・・」
魔物解剖「・・・」


勇者(全部死んでいるのか・・・!ここは、人体実験施設!!!!)

勇者(・・・急がなくては!!!!)

ダダダッバァン!

――――――――――――――――――――――――
実験室

死体「・・・」
死体「・・・」
死体「・・・」

勇者「!!!!くそ!」

ダダダッ!

バァン!

――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
実験材料置き場

魔物?「うごぉぉ・・・!」
ガシャン!ガシャン!
魔物?「・・・。」
もぞもぞ

勇者「!!!!!」

勇者(ここは・・・実験した生き物の牢屋か!!!)

チラリ
勇者「・・・首筋にナンバープレート・・・。」

ドクン

勇者「・・・ナンバー・・・。」

ドクン

勇者「・・・・・・」

ドクン!

ひとみ
ひとむ
ひとな

ドクンッ!

1103
1106
1107

勇者「・・・・・・ふざけるなぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!」

アアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァ・・・

被害者「ぎゃぁ!ぎゃぁ!」
被害者「ひひぃぃぃ!!!」



417 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/09(土) 22:32:09.16 ID:Ex0qDnnYo
えっ



なんてこったい
418 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/09(土) 22:33:57.68 ID:jJhUGbyno
(´・ω・` )!?
419 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 22:34:27.30 ID:NhJl66ydo
ひとみ→1103ってことか
420 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 22:38:53.50 ID:Vk5HjBcno
勇者「くそ!!!そんな!!!!くそぉぉぉぉぉ!!!!!!」

ダダダダ・・・
チラ
1102
チラ
1105
チラリ
1110

勇者「いない!!しかし・・・!ここにいるの全部!!!!」

勇者「もとは人間かぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!」

ダダダダバァン!

――――――――――――――――――――――――
薬品室

ダダダダバァン!

――――――――――――――――――――――――
器具室

ダダダダバァン!

――――――――――――――――――――――――
魔法銃研究室

勇者「!!!!!」

勇者「・・・・人間に!!機械を接続してる!!!!」

死体「・・・」

勇者「くっ!!!!」

ダッ!

ダダダダ
勇者(あのランタン!この部屋で”作られた”!!!)
勇者「あの二人も!そうなのか!!!!」

バァン!

421 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/09(土) 22:41:13.51 ID:4ikugg7F0
化け物だとかはそういうことか
422 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 22:43:33.12 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
魔物研究室

勇者「!」
勇者(さっきの部屋と打って変わって清潔感がある!)

勇者「だが結局牢屋か!!!!」

チラ
1106

勇者「!!!!!」

勇者「ひとむ・・・なのか!?」

角右「・・・あー。」

勇者「!!!!!!!!」

勇者(喋れないのか!!!!)

クルリ!

1107

勇者「ひとな!ひとななんだろう!!」

角左「・・・うー。」

勇者「!!!!!!!」

勇者「うぅぅ!!!」

勇者「ううううううううううううううううう!!!!!!!」

勇者「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」

423 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/07/09(土) 22:48:20.05 ID:7a44KPkAO
やばいすげー面白い
424 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 22:55:10.92 ID:Vk5HjBcno

人間?「・・・うるせぇよ兄ちゃん。」

勇者「!!!????」

1108

人間?「がたがた騒ぐな。もうこれは、起きている事だ。」

勇者「おま!!!おまえも!!!!」

人間?「あぁ?」

勇者「元は人間なのか!!!??????」

人間?「あたりまえだろう。まぁ、今は化け物だけどな。」

勇者「そんな・・・!そんな!」

1108「うるせぇ!がたがた騒ぐな。」

勇者「・・・!!!!!」
ギリリリ・・・!!!!

1108「・・・ちょっとお話ししてやるよ。」

1108「まず俺。元は孤児。配合されたのはファイアリザード。」

1108「つまりリザードマンってわけだ。ははは!火も吐けるぞ?」

勇者「・・・」

1108「少しは落ち着いたか?おまえは?見たところただの人間だが・・・いや。妙な・・・印象を受ける。」

勇者「俺は・・・勇者だ・・・。魔王に・・・呪いを受けた存在・・・!」

1108「なんだ。俺らと似たような存在か。その呪いってのは?」

勇者「男は吐き気・・・!女は嫌悪感!!そう、感じてしまう呪い!!」

勇者「魔物には・・・!魔物を寄せ付ける効果もある!!」

1108「なるほどな。つまり俺はもう魔物ってわけだ。ハハハハ!わかってたけどな!」
425 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 22:59:30.38 ID:SBOCGqfSO
勇者「1104…ヒトシ…って、オマエ…」


勇者「松ちゃんかぁぁぁあああああああ!!」
426 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/09(土) 23:02:36.48 ID:RD3w2tr7o
>>425
自重するんじゃなかったのか
427 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/09(土) 23:05:31.38 ID:YHnOVVgao
まじでうぜーから黙ってろよごみくず
428 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 23:06:30.13 ID:Vk5HjBcno
1108「なるほどねぇ。呪いか。たしかに妙に引き寄せられる。なにか・・・お前の方向に良いものがありそうな、そんな感じだ。」

勇者「・・・!!!!ひ、ひとむたちは!何と配合されたんだ!?」

1108「学者ドモの話を盗み聞きしたかんじでは、なんとかバスとか・・・」

勇者「インキュバスか!!」

1108「そうそれ!そうそうそれだそれだ。夢魔だとかなんとかで、スパイに使えるとか言ってたな。」

勇者「!!!・・・そうか!そうだろうな!!目的があって作ったんだろうさ!!!!」

1108「なんだいきなり。」

勇者「ハハハハハ!!!!人が!!!人を!!!!作るのか!!!!ハハハハハ!!!」

1108「うるせー。おかしくなったのか?」

勇者「自分達のために!!!自分達を犠牲にするか!!!他人の意思で!!!自分を利用するのか!!!!」

勇者「ハハハハハハ!!!!!!」

勇者「ハーッハハハハハハハハッハハハハハ!!!!!!」

1108「・・・。」

勇者「・・・・・・。」

勇者「・・・ぶっこわす・・・。」

1108「あ?」

勇者「この施設!!!!全部ぶっ壊す!!!!」

1108「・・・無理だな。どんだけ広いと思ってんだ。それにお前、なにかのためにここ来たんだろ?いいのか笑ってて。」

勇者「!!!そうだ!ひとみ!!」

1108「ひとみ?あー1103か。あいつな。稀代の成功作だとかなんとかで、よく外に連れ出されてんだよな。」

勇者「今どこにいるか知らないか!?」

1108「あー今は緊急事態だからなぁ。1番奥の所長室にでも居るんじゃないか?」

勇者「!!!」
ダッ!

1108「いっちまいやがった。まぁ、かぎ無いから結局無理だけどよ。」
429 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 23:25:05.96 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
最終防衛ライン

女魔法「麻痺矢×4」

ビュビュビュビュン!

連「おっとぉ!!ははは!くらいな!!!!」
ダラララララ・・・

女魔法「だっ!」
チュンチュチュチュチュチュチュン!

連「ぎゃははは!!!もっと動けよぉ!!!!!ぎゃははは!!!!」
シュゥゥゥ・・・

女魔法「・・・口から煙はいてる!!!」


光「あははは!!!ほら!ほらぁ!!!」
ビカァァァァ!!!

女僧侶「―――!」

光「腕でかくしちゃ次の挙動がおくれるわよ!!!」
ダンダンダン!

バスバス!チュン!
女僧侶「うぅ!!回復魔法中!」

女僧侶「・・・目の焦点がずれ始めている!?」

――――――――――――――――――――――――

兵士長「シィィィィ!!!!!」

ヒヒヒヒヒヒン!!

女戦士「うぉぉぉ!!!」

女戦士「退魔代9代目が・・・!」

兵士長「おせええええ!!!!」

ヒィン!!!
スパン!

女戦士「ぐぅ!鎧が切れた!?」

兵士長「鎧ですんでよかったな!!!次は胴体もらうぜ!!!!」

430 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 23:32:48.67 ID:Vk5HjBcno
――――――――――――――――――――――――
所長室

?「さっきからうるさいなぁ。誰か入ってきたのか?」

?「元気でいいことだ。捕縛したら、なにと合成しよう。貴重な逸材かもしれない。ドラゴンとしようかなぁ。それともウィスプ?」

?「ははは!エレメントとさえ適合しちゃうかもなぁ!楽しみだ楽しみだ!」

バァン!!!

勇者「・・・てめぇが!!諸悪の根源か!!!」

?「それは・・・魔王に言うべき言葉だと思うね。」

勇者「てめぇが!!!この施設の!!!!所長だろう!!!!」

?「いかにもー。私が所長のフミヤです。」

勇者「!!!!????」

?「ハハハハ!!!その顔!!もうこの言葉遊びの意味をしっているんだね!?」

?「そうさ!!!私の名前はフミヤ!!!!つまり!!!!」

238「ナンバー二百三十八なのさ!!!!!」

238「ハーハハハハハ!!!!イーヒヒヒヒヒヒ!!楽しいなぁ!楽しいねぇ!!その顔!!!何かを裏切られたような!!!そんな顔!!!!」

238「楽しすぎるよぉ!!!!!ギャーハッハハッハハハハハ!!!!!!」
431 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 23:44:11.55 ID:Vk5HjBcno
勇者「?????!!!!!???!?!?」

238「さてぇ!!!君の要求はなにかなぁ????」

勇者「ぐっ!こ、ここの人間全て!開放しろ!!!」

238「むりだねそれは!!!だってじっけんざいりょうはにんげんじゃないもーん!!!」

238「アヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャヒャ!!!!!」

勇者「殺す!!!!」

238「殺してみるかい!!この哀れな僕ちゃんを!!!!実験材料として使われたのに!!!ここまで上り詰めた僕ちゃんを!!!!!」

238「殺すのかい!?全てを救う人!!!!!」

238「アーハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

勇者「―」
シュピン!!!

238「おろ・・・!ほんとに殺しちゃったよこの人!!!!もう勇者じゃないねぇ!!!!!」

勇者「?!どういうことだ!!!首を切り落としたぞ!!!!確かに!!!」

238「きれてないよーん。すごいだろー。」

勇者「くそっ!!!」

238「もっかいやればー。あはははは!!!」

勇者「―――!!!」

ズバズバズバン!!!!

238「うえーんいたいよー!!!なーんちゃってぇぇ!!!!あははははは!!!!」

勇者「どういうことだ!!!!手足の腱を切ったはず!!」

238「説明しよう!!研究実験体番号238番はなんとあのフェニックスの細胞と配合されているのだ!!!」
238「だから全ての攻撃はすぐに治ってしまう無敵の能力なのだ!!!!!」

238「ぎゃははははは!!!!」
432 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/09(土) 23:46:32.22 ID:Ex0qDnnYo
こういうのは大抵炭化させればいいよな
433 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/09(土) 23:57:58.62 ID:Vk5HjBcno
勇者「くそ!!!どうすれば!!!!」

238「どうもできないよーん。諦めて実験材料になってよ勇者さん。」

勇者「だが!!!!能力はその超再生能力だけだろう!!!筋力は人間並み!!!縛り付ければなにもできない!!!」
バッ!ガシ!!!

238「おっとっと!!そのとーり!!僕チンは非力なんだー。本当は亜人間体にもなれなきゃ成功品じゃないんだけどさー。」
ギュギュギュ!

238「この特異すぎる能力のおかげで成功品って事になってるんだ。だから戦闘能力ないの。」

ぎゅぅう!!

勇者「終わりだ!そこで見ていろ!!!」

238「ハハハ、もう僕を攻略したつもりかい?あまいあまい。」

ブチィ!!!

勇者「!!!首が取れた!!!」

238「いやーぼくちんねぇ、首から再生できるんだよねー。秘技トカゲのしっぽ切りさ!!!」
じゅわぁぁぁぁ!!!

238「ほら元通り!切れた体は哀れ泡となってしまいましたー。」

勇者「ぐ!!!捕縛もできない!!」

238「ぼくねー、一時期本気で殺されそうになっちゃった事あってねー。」

238「ちょっといたずらしたんだよね。全部の研究品逃がした事あってさー。」

238「そしたらさーすごい怒られてさー。いろいろされたよ。」

238「機械で潰されたりー。海にも沈められたしさー。そんで極めつけは火あぶりの刑!」

238「僕チン異教徒じゃないのにねー。でもだめだった。殺せなかった。」

238「フェニックスは正に不死!でも痛みはあるの。すごい苦しかった。」

238「だがしかし!生物というものは強烈なストレス下の中で進化するもの!!!」

238「僕も進化しちゃった。度重なる拷問で痛みが完全に麻痺。考え方もねじまがっちゃったー。」

238「ご清聴ありがとうございました!ご成長のほうがいいかな!?アハハハハハ!!!!!」
434 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 00:06:29.83 ID:+BT6rGG/o
勇者「くそ!!!くそぉ!!!!」

勇者(俺は!!!なにもできないのか!!!!人を救う事すら出来ないのか!!!!)

『―――そんなことはない。』

勇者(!?なんだこの声は!!!!)

『―――私に身を委ねよ。さすれば全てを救う力が手に入る。』

勇者(ぐっ!?)

勇者「ぐぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

238「おっと!なんだいなんだいいきなり叫んで!ハイになっちゃったかい!?」

ぶわ・・・・ぁぁぁぁああああああああああ―――――――――


勇者「ぐあぁああああぁぁぁぁぁぁ!!!

238「!?なんだいこの魔力は!!!尋常じゃない量だ!!!!」

勇者「ああああああああああああああああああああああ!!!!!」

――――――――――――――――――――――――

435 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 00:10:56.26 ID:Y3nJapeNP
\              /
 \           /
  \         /
   \       /
     \( ^o^)/   うわああああああああああああああ!!!!!!!!!!
      │  │        __________-ニ ̄ ̄ ヽ
      │  │\ | / /   __________  〜○ )___-ニ ̄ ̄ ヽ
      │  │ ゞ ⌒ヾ∠_____________-ニ ̄ ̄ ヽ    〜○ )
      (  ω⊃     =-                       〜○ )--=____ノ
      /  \ /_   く ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄--=____ノ
     /    \/ ∨N \ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄--=____ノ
    /      \
   /        \
436 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 00:15:54.11 ID:+BT6rGG/o
――――――――――――――――――――――――
最終防衛ライン

連「死ね死ね死ね死ね!!」
ダララ!ダララ!ダララ!

女魔法「くぅ・・・!」

ゴォォォォォ・・・・・!!!!

連「いひぃ!?なんだこれ!!!!向こうにすごくむかつくやつが居るう!!!」
プスプスプス・・・

女魔法「!今だ!麻痺矢」

ビュン

連「ギゃ!!!」

女魔法「・・・勇者!!!!!」

――――――――――――――――――――――――

光「アハハハハハ!目、目目目、めがいたいでえしょしょしょおおおおお!!!」
ビカビカビカビカダンダンダンダン

女僧侶「あぁあぁ!!!」
バスバスバスバス!

ゴォォォォォ・・・・・!!!!

光「あひぃ!あっちになにかいるぅ!!!こここころしたい!!!!」

女僧侶「!!てぇい!!」
ダッ!ゴン!!!

光「あっ!・・・」
バタン

女僧侶「・・・・勇者!!!!」

――――――――――――――――――――――――


兵士長「姉ちゃん未熟だぞ!!!対人間の練習を怠りやがって!!!」
ヒンヒンヒン!
ズバズバズバ!!

女戦士「ぐぅぅ!!!なます切りになっちまう!!!!」

ゴォォォォォ・・・・・!!!!

兵士長「ぐがぁぁぁぁ!????」
バタン

女戦士「・・・・・」




437 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 00:21:46.52 ID:+BT6rGG/o
女戦士「ゆうしゃぁぁぁぁぁ!!!!」
――――――――――――――――――――――――
女僧侶「今!殺しに!!」
――――――――――――――――――――――――
女魔法「行ってやる!!!」


――――――――――――――――――――――――
元第二防衛線

兵士5「がぁぁっぁ!!!!」
ガク

兵士1「いぎぃぃ!!!??」
ガク
兵士2「ぐぇぁ!!!???」
ガク
兵士3「ああおおおぉぉぁぁ!!!???」
ガク
兵士4「ぐぼぉおお!!??」
ガク

――――――――――――――――――――――――
森〜たてもの周辺〜

《ぎゃぁ!ぎゃぁ!!》
がさがさがさがさ・・・
《ピーピー》
パタパタパタ・・・

――――――――――――――――――――――――
機械港入り口付近

子供「ふんふふーん、ふふふ、ふ?」
子供「おえええ・・・・!?!?」

――――――――――――――――――――――――
438 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/10(日) 00:22:14.43 ID:Rh/+1imCo
ワラタ
439 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 00:22:23.13 ID:1Z7Nt2qIO
支援
勇者かわいそ
440 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[ [sage]:2011/07/10(日) 00:22:59.90 ID:FoM80SRgo
対人間最終兵器勇者
441 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/07/10(日) 00:23:19.28 ID:x/KCUxeTo
範囲が広がってやがる…
442 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/10(日) 00:25:50.38 ID:yRRVnd9S0
さすがにこれはww
443 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 00:26:14.51 ID:7ZtedixIO
わろた
444 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 00:36:04.79 ID:+BT6rGG/o
――――――――――――――――――――――――
所長室

238「こ、この量は尋常じゃない!!!すごい!!ブーステッドしなくても魔法銃と合体できそうだ!!!」
238「でもちょっとやばいな!ぽちっとな!!」

ガララララ!

――――――――――――――――――――――――

建物
《レッドアラート、レッドアラート。全ての出入り口を封鎖いたします。全ての出入り口を封鎖いたします。レッドアラートレッドアラート・・・。》

――――――――――――――――――――――――

238「こーれで邪魔者は入らない!!!さてと!その馬鹿みたいな魔力でどうするんだい!?僕は消滅すら出来ないんだよ!?」

勇者「・・・。転真魔術矢」
ビュン
238「!!!」ゾク
ダッ!
ドス!


238「な、なんだい。悪寒が走ったよ。すごく嫌な予感がするなぁ。」

勇者「・・・消えたいんだろう?消してやるよ。神の元へ、なんの比喩も無く、送ってやるよ。」

238「・・・!!!僕はまだ死にたくないね!ちょっとまだ糞野郎の顔なぐってないからさ!」
238「さぁーて!わざわざここに持ってきたんだ!起きろ1103!!眠気覚ましの一発だぁ!!!」
ドスっ!チュー・・・

1103「・・・うぅぅ・・・・。うあああああああ!!!!」

238「こいつはねぇ!!!亜人間体と人間体の自由に行き来できる体をもつのさ!!」
238「でも今注入した薬はリミッター解除!!もう!!人間には戻れない!!!」

1103「あああぁぁぁああああああああ!!!!!」

チン♪ガァァァ
238「ちなみにこいつの配合はバジリスク!!伝説の魔物の一体だぁ!!!」
238「僕は上いくよ!せいぜい殺しあってて!」
ガァァァ、チン♪

ゴォォォ・・・。
445 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 00:41:30.35 ID:PYtEQuQno
子供wwww
446 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/07/10(日) 00:42:52.46 ID:fH5vl8dBo
ひとみいいいいいいいいいいいい!!!11!
447 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/10(日) 00:45:08.42 ID:yCiWe96Ko
238もそうだが、こんな下種な事はじめて奴はどこに居るんだ?
448 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 00:53:45.63 ID:+BT6rGG/o
バジリスク「ギャァァァァァァ!!!!」

勇者「・・・。悪いなひとみ、救ってやれなくて。」
勇者「・・・納得できないけど、納得したくないけど。」

勇者「俺、お前殺すよ。」

バジリスク「ギャァァァ!」
ビキィン!

勇者「魔眼か。残念だけど、きかないよ。」

勇者「俺は・・・神の尖兵だ。魔王を、殺さなきゃいけない。」
勇者「勇者でもなんでもなかった。」

バジリスク「ギャァァ!」
ブゥン!

勇者「・・・。」
スカッ

勇者「せめて、魂だけは。俺が預かる。また、人間に生まれるように。」

勇者「きっと次は、幸せに生きれるように!!!」

勇者「転真魔術 魂魄封印」

バジリスク「ぎゃぁぁぁぁ!????」
じゅぅぅぅぅ・・・・。

勇者「体は、神の元へ。魂は俺へ。」

勇者「・・・最後にせめて、話がしたかったな・・・。」

バシュン!!

勇者「さて、あいつも送ってやらないとな。魂を神に矯正されるがいい。」

勇者「転真魔術矢 貫通式」
ドヒュン!!

――――――――――――――――――――――――
エレベーター内

238「はぁ!はぁ!なんてプレッシャーだ!!」

238「ちょっと心をいじめすぎた!精神を神に乗っ取られちゃったみたいだ!」

238「もうだめだなこの研究所は。またどっかでやるか。研究成果なら僕の頭の中に・・・。」

ドガン!
バスン!!

238「え?」

バシュン!!

449 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/10(日) 00:55:29.42 ID:Rh/+1imCo
TUEEEEE
450 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 00:55:54.17 ID:psJt++sIO
ひとみ。・゜・(ノД`)・゜・。
451 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 01:09:37.00 ID:+BT6rGG/o

勇者「・・・魔力が、あふれてくる。」

勇者「消費の大きい転真魔術も、何発でも使えそうだ。」

スゥ―――・・・

勇者「涙か。俺のどの部分だろうな。」

勇者「ひとむもひとなも、あの体は辛いかな。救ってあげようか。」

勇者「爆雷特大」

扉《ズガァァァン!!!》

スタスタスタ・・・

――――――――――――――――――――――――
魔物研究室

扉《ドゴォォォォン!!!》

スタスタスタ・・・

1108「・・・ちょっとみない間に随分変わったなおい。」

勇者「お前は・・・どうしたい?」

1108「!」ゾク

1108「はは、俺はこのままでいい。でもここは開けてくれ。」

勇者「わかった。転真魔術、剣」

ズバズバズバン!

ばたぁん!

1108「・・・おい。そいつらどうする気だ?」

1106「・・・あうー?」
1107「・・・うぅー?」

勇者「・・・救う。」
1108「殺すのか?」

勇者「すく・・・う。」

1108「そいつらは!!!お前とまた話したがってたぞ!!!」

勇者「・・・すく・・・・。」

1108「殺す気か!!!答えろ!!!!」

勇者「うぅ・・・・あぁぁぁああああぁあぁっぁああぁあぁぁぁ!!!!!」
ダッ!

扉《ドガン!》
452 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 01:14:17.72 ID:QfG+uJ+7o
ほう。
勇者のパーティーって増えないのかな?
453 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 01:19:55.91 ID:+BT6rGG/o
――――――――――――――――――――――――
実験材料置き場

扉《ドガン!》

勇者「ああああああ!!!!!転真魔術矢連!!!」
バララララララ

バシュン!
バシュン!
バシュン!

勇者「死してなお苦しむな!!!!転進魔術!死者転生!範囲!!!特大!!!!」

ぶわぁぁぁぁぁ・・・・

――――――――――――――――――――――――
建物
グォォォォ・・・

        バシュン!!
                                    バシュン!!
バシュン!!
                 バシュン!!
                           バシュン!!

――――――――――――――――――――――――
勇者「はぁ!はぁ!!!!!これだけやっても!!!魔力が尽きない!!!」
勇者「今から行くぞ!!!魔王めぇぇぇぇぇ!!!!!!」

勇者「超々加速呪!!!!」

キン――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――


勇者「俺は!!俺は!!!」
勇者「誰も救えない!!!!!!!」

キン――――――――――――――――――――――――
454 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2011/07/10(日) 01:27:08.83 ID:iDakgPOA0
乙です。
455 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 01:28:35.45 ID:+BT6rGG/o
――――――――――――――――――――――――
最終防衛ライン
扉《ズガン!!!》
キン――

ぐぉぉぉぉ!!!!!

女戦士「うおぉ!なにか通った!?」

女僧侶「ま、まってください!今の、もしかして勇者さまじゃ!!!!」

女魔法「・・・勇者が、すごい勢いで遠ざかってる。でもこれ・・・。」

女商人「・・・・・・もう、勇者さまじゃない・・・?」


女僧侶「あっ!商人さん!もうだいじょうぶなのですか!?」

女商人「わ、わたしは!大丈夫です!でも、勇者さま!ペンダントから感じる勇者さまは!!!」

女商人「もう!違う!!!違うんですよう!!!!」

――――――――――――――――――――――――
456 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 01:29:16.14 ID:+BT6rGG/o
寝る。おやすみ。
457 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/10(日) 01:30:44.45 ID:CTlt/mWYo
おやすみ
458 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/10(日) 01:32:30.43 ID:Rh/+1imCo
おやすみ
459 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 01:35:44.59 ID:P/+myOSl0
乙悟り開いたみたいになったな
おやすみ
460 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 01:37:33.91 ID:GjXfaxaDO
相変わらずいいところで寝るなwwwwww
461 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/10(日) 01:39:19.88 ID:kFkBXHRw0
実にいい感じで厨二だなー
すごく入り込める
462 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 06:00:23.65 ID:JFwJZUIGo
なんかすごいデジャブ、それも前もデジャブったって感覚付きのデジャブ
463 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/10(日) 07:23:35.28 ID:3NyKOb0Qo
燃えるのう
464 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 12:28:58.23 ID:u2dt2dgIO
非道な展開だな
465 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/10(日) 13:02:28.88 ID:Ct7nyx7DO
子供、大人
2chまとめサイトモバアル
の感動系にあるが、
お勧めは
今日、娘さんを下さい、と言いに行く!
466 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/10(日) 13:05:36.31 ID:Ct7nyx7DO
ゴバク、ゴメンナサイ
うっかりミスです、申し訳ありません!
467 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/10(日) 13:14:45.57 ID:ocK5ro+So
頭の悪いもしもしは死ねばいいと思う
468 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 14:12:37.94 ID:kdXug97DO
ワシも神の煎餅とやらになりたいのぅ…ゴホゴホ
469 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 18:00:26.28 ID:+BT6rGG/o
もろもろのようじ終わった、書く
470 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 18:01:14.48 ID:fT0n7Ekso
よし、書け
471 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 18:58:17.71 ID:+BT6rGG/o
――――――――――――――――――――――――
極寒砂漠

キ――――――――――――――――――――――――

勇者「俺は!!!俺は!!!」

勇者「諦めてしまった!!!あがく事を!!!やめてしまった!!!!」

勇者「もう救えない!!!もう!!なにもできない!!!!」

勇者「俺は!!!勇者ではなかった!!!!!」

勇者「あああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・・・」

――――――――――――――――――――――――
最終防衛ライン

女戦士「勇者が勇者じゃないってどういうことだ!?」

女商人「・・・勇者さまは、魔力がなくなったときあたりから、精神に攻撃を受けていました。最近は収まっていたようですが・・・。」

女僧侶「こ、攻撃、というのは・・・?」

女商人「・・・大量の情報を流されて、自分の目的が書き換えられてしまうんです。」
女商人「自分の知識がどこまでで、自分の感情はどうだったか・・・。」
女商人「よく・・・!わからなくなるんです!自分は一体なんなのか!わからなくなる!」

女魔法「・・・でも、まだ勇者の心は残ってるんでしょ?」

女商人「そのうち・・・まざってしまいます。そうしたら・・・前勇者さまが言っていた、神の尖兵に・・・なってしまいます。」
女商人「もう・・・むりですよう・・・!勇者さま、遠くに行ってしまいましたもの・・・。」
女商人「勇者さまがしてくれたみたいに・・・!新しい思い出を!作ってあげる事もできない・・・!!!」

女戦士「ふざけんな!!!!!!」

女商人「!」
ビク

女戦士「諦めんな!!!間に合わない!?作る事ができない!?まだ私達は何もしていない!!!!」

女戦士「勇者は私達を助けてくれたじゃないか!!!たとえ勇者が諦めても、私達は諦めるわけにはいかない!!!」

女戦士「神がなんだ!!!私達は人間だ!!!神にいってやれ!!!嘗めるなってな!!!!!」

女僧侶「・・・。そうですよね。まだ、諦めるには早すぎます!あがいてあがいて!勇者さまを救いましょう!!!」

女魔法「勇者好きだもん。勇者じゃなくなるなんて私はいや!諦めない!」

女商人「皆さん・・・。でも・・・勇者さま、もうとおくに・・・。」

472 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/10(日) 19:05:54.60 ID:sesZZcApo
やっぱ最後まで面白くはないんだなー
もったいないなー
473 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 19:05:55.86 ID:+BT6rGG/o

1108「あー・・・なんだ。結局お前ら何をするつもりなんだ?」
1106「うー」
1107「あー」

女商人「!」

女戦士「!!!魔物!?」

女僧侶「人の子供をつれてる!?」

女魔法「・・・!」


1108「なにいってんだお前。よく見ろ。どこが人だ。」

女戦士「子供に・・・角がある。」

女僧侶「そ、そんな!見た目は人なのに・・・!」

女魔法「・・・だれ?」

1106「あうー」
1107「えうー」

1108「あーなんだ。・・・ヒトヤとでもよんでくれ。」

女商人「な、名前を聞いたわけじゃ!」

1108「俺らは人体実験の準成功品だ。」

女戦僧商「!!!」

女魔法「・・・。」

女戦士「い、意味がわからねぇ!説明しやがれ!」

1108「これ読め。」
ドサ

女商人「本?」
女僧侶「・・・魔物味方化プロジェクト?」
474 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 19:20:54.23 ID:+BT6rGG/o
1108「でーだな。お前らの話聞いてたけど。」

1108「勇者を引き止めたいんだろ?」

女戦士「そ!そういうわけじゃ・・・」

1108「違うのか?お前らは勇者に会いたい。でも勇者は追いつけない速さで遠ざかっていく。」
1108「で、追いつきたい理由は 勇者は心の傷を負ったからそれを埋めたい なんだろう?」

女戦士「む・・・!」

1108「うまくいきゃぁ勇者を止めてさらに心の傷を埋めれるかも知れねぇ。そんな策がある。」

女戦士「は、はぁ!?いきなり沸いて出たお前の言葉を信じるわけ・・・」

女魔法「・・・どんな策?」

女戦士「魔法!?」

女魔法「急がなきゃいけないもん・・・。はやくいって。」

1108「まぁとりあえず聞けよ。それからでも遅くないだろ。多分。」

1108「えーとな。このガキども。」

1106「・・・。」
1107「・・・。」

1108「こいつらは夢に入り込める。どんな遠くに居たって、すぐだ。」

1108「こいつらは勇者と面識がある。なかなか仲良くやってたみたいだな。」

1108「こいつら2人を勇者は殺さなかった。この2人は殺せなかった。」

1108「こいつらに勇者を説得させる。それが策だ。」
475 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 19:35:15.22 ID:+BT6rGG/o
女僧侶「こ、これって・・・!」

女商人「ひどい・・・。」

女戦士「ど、どうした?」

1108「もともとはただ魔物を従順にさせるだけの計画だったが、そのうち捻じ曲がり始めた。」

1108「最終的に人を混ぜて便利にしようってなったんだ。はしょっていえばそんなところだ。」

1108「ちなみに俺はファイアリザードと合成された亜人間体限定の準成功品。」

1108「こいつらはインキュバスと合成された亜人間体限定の双子だ。」

女戦士「・・・亜人間体とかわけがわからねぇ。」

女魔法「・・・インキュバスなら、」

1108「ん?」

女魔法「人と人の夢を、繋げるんじゃないの?」

1108「それは知らねぇ。俺が知ってるのは今言ったところだけだ。インキュバスがどんな魔物かもよくしらねぇし。」

1108「それは夢の中で聞け。あぁそう。こいつら現実ではこんな感じだが・・・。」

1106「あうー。」
1107「えうー。」

1108「夢の中だとちゃんとしゃべれる。」

女魔法「・・・繋げるなら、私達が勇者と話す。」

1108「出来るんならな。でもな、相手が寝てないと夢には入れないみたいだぞ?呼び込む事は一応できるみたいだが・・・。」

1108「夢をつなぐっつーんならお前らも寝なきゃな。」

女戦士「つ、つーかだな!なんでお前を信じなきゃいけねぇんだ!」
476 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/10(日) 19:38:09.02 ID:CSQHYsKSO
?「そこからはワシが説明してしんぜよう」

1108「なんだクソジジイ、まだくたばってなかったのか」


106「相変わらず、ずいぶんな物言いじゃの。若造が…」

商人「えっ…半人半馬…ケンタウロス!?」

106「やあ、お嬢さんがた。ワシがケンタウロスの106号。…皆からはトムと呼ばれておる。」

女戦士「ははっ、トムだってよ。外人かってえの」

106「ヨロシクオネガイシマース」


魔導師「急にカタコト…」
477 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 19:56:57.98 ID:+BT6rGG/o
1108「こいつらがうるさくってよ・・・。」

1106「あう」
1107「えう」

女戦士「え?」

1108「勇者がないてたー。かわいそー。なぐさめたいー。」

1108「うるさくて寝れねぇ。いや寝てるんだけどよ・・・。」

1108「勝手にやってろって話だけどよ、手伝え手伝えうるさくてな。」

女戦士「て、手伝うってなにを。」

1108「こいつら現実ではこんなだからな。お守りが必要なのさ。」

1106「あう」
1107「うぅ」

1108「た、たたくなたたくな!仕方ねぇだろう!本当の事なんだからよ!」

1108「まぁあれだ。俺が信用できないのはそうだろうけどな。」

1108「こいつらは信用してやってくれ。純粋なんだ。」

女戦士「・・・。」

女魔法「できるだけ急ぎたい。いろいろ聞きたいことはあるけど、今から話してみたい。」

女戦士「むむむ・・・もしかしたら敵かもしれないのに・・・。」

女商人「・・・私は信じます。この子達、ひどい目にあったはずなのに、目がきれいですもの。」

女僧侶「罠だとしても、夢に入り込んでくる存在を防御なんてできません。諦めて身を委ねましょう。時間もありません。」

女戦士「・・・わぁーったよ!でも私はとりあえずおきてるぞ!この子達は大丈夫だとしてもこの男が信用できないからな!」
478 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) :2011/07/10(日) 19:57:10.21 ID:0GXulvt4o
オネガイシマース
479 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 20:03:54.45 ID:Z8TG/u7DO
魔法文明と機械文明の融合でFF6思い出した
人体実験もしてたし
480 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 20:12:52.57 ID:+BT6rGG/o
1108「おーおー嫌われたな。でもなお前ら。これはあくまで勇者が寝たらの話だ。」

1108「勇者が寝なけりゃこいつらは入る所の話じゃない。勇者が拒否したら無理だ。というか拒否された。ついさっき。」

1108「ということでこれは運試しでもある。勇者が神の尖兵とやらになる前に疲れて寝てくれればなんとかなるかもな。」

女戦士「・・・。」

1108「お前らはなんかしらねぇが勇者の状況を察知できるんだろ?どうだ?寝そうか?」

女魔法「・・・そんな細かいことわからないけど、すごく、激しい。」

女僧侶「元気が有り余ってる感じですわ・・・。」

1108「ふーん。望み薄ってか。まぁ、今のところこの方法しかないと思うね。勇者が忘れ物でもしてない限り。」

1108「さて、とりあえずここから出るぞ。ここには居たくねぇ。」
1106「うぅ。」
1107「あー」

ペタペタペタ・・・

女戦士「ま、まて!」

1108「あーそうそう。地下研究室には入らないほうがいい。人間の汚い部分が詰まってる。」
1108「反吐が出るぜ。」

ペタペタペタペタ・・・

481 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 20:22:03.69 ID:iIe7/PLGo
+   +
  ∧_∧  +
 (0゜・∀・)   ワクワクテカテカ
 (0゜∪ ∪ +        
 と__)__) +
482 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 20:48:33.28 ID:+BT6rGG/o

女戦士「ど、どうする?」

女魔法「・・・私は地下へ行く。・・・勇者が知った事を知りたい。」
女僧侶「私も行きます。」
女商人「勇者さま・・・。」

女戦士「わ、私もいく!」


――――――――――――――――――――――――
総合研究所

女戦士「扉が破壊されてる・・・。」

女商人「この部屋は・・・?」

女魔法「・・・ところどころに、血がついてる・・・。」

女僧侶「・・・!・・・。」

女戦士「どうした?」

女僧侶「い、いえ。テーブルの上にレポートがありまして・・・。」

女戦士「・・・!人体実験レポート・・・!」

女僧侶「・・・失敗した固体は、解剖されたり、研究資金のために、世界中の資産家に、売られていたみたいです・・・。」

女商人「そんな・・・!」

女戦士「・・・1101ってやつは・・・解剖されたらしい。脊椎に異常が発生して・・・使えなくなったから。再発防止を目的に・・・。」
女戦士「1104は・・・大怪鳥と合成されたけど・・・飛べない上に、脳みそが未発達で失敗作だから・・・資産家に売られた・・・。」

女魔法「・・・。」

女戦士「・・・先に進もう。もう、読みたくない。」
483 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 21:22:04.08 ID:+BT6rGG/o
――――――――――――――――――――――――
実験室

女戦士「・・・器具が出しっぱなしだな・・・。」

女僧侶「さっきまで使っていたような・・・」

女魔法「・・・さっきからおかしい。」

女商人「ですよね・・・なにかが抜け落ちてるというか・・・。」

女戦士「・・・進めばわかるかもな。」

――――――――――――――――――――――――
実験材料置き場

女戦士「・・・牢屋だな。」

女僧侶「なにか・・・たくさん穴が開いていますね。」

女魔法「牢屋なのに、なにもいない。」

女商人「・・・あの、牢屋の中に、なにか落ちてませんか?」

女戦士「・・・なんだろうな、金属片みたいだが・・・。」

女僧侶「数字が書いてあります・・・。1102、1105、1110。」

女魔法「・・・。」

――――――――――――――――――――――――
薬品室

――――――――――――――――――――――――
器具室

――――――――――――――――――――――――
魔法銃研究室

女戦士「・・・なんだここ。」

女僧侶「・・・レポートが、あります。」

女魔法「・・・。まだまだ、魔力を大量に使う・・・。人間の魔力臓器に直接機械を接続して、魔力を増大させる・・・。成功率は・・・8%・・・。」

女商人「・・・あの、小さい銃でたくさんの弾を出していた人も、被害者だったんですね・・・。」

――――――――――――――――――――――――
魔物研究室

女戦士「・・・さっきの牢屋と似てるけど、綺麗だな。ひとつ、牢屋が壊れてるけど・・・。」

女僧侶「ちゃんと、掃除されています・・・。」

女商人「ここにも、金属片が落ちています。」

女魔法「1106、1107、1108・・・。」

女戦士「・・・さっきのトカゲ男、ヒトヤとかいってたよな。」

女魔法「・・・ヒトヤ・・・ヒトミ・・・にてる。」

女僧侶「・・・。」
――――――――――――――――――――――――
地下資料室

女戦士「・・・。」

女僧侶「・・・見る気に、なりませんね・・・。」

女魔法「うん・・・。」

女商人「・・・。」
484 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 21:47:51.44 ID:+BT6rGG/o

――――――――――――――――――――――――
所長室

女戦士「・・・あの服は・・・!」

女僧侶「ひとみさんに・・・あげた、服です・・・・・・。」

女魔法「・・・破れてる。」

女商人「もう・・・居ないのでしょうか・・・。」

女戦士「きっと・・・どこかにいるさ。」

女僧侶「・・・机の上に本があります。日記のようです。」

日記『先日逃げ出した1103が帰ってきた。港をうろついていたらしい。
    なんとも馬鹿なことだとあきれた。これから迎えに行く。

    どうやら友達を作ったようだ。この短い期間によくやったものだ。この研究所に乗り込んできた。
    そんなに仲がいいなら同じく人体実験してやろう。番号は1111とぞろ目だ。なんとよばれるのだろう。
    ヒヒヒヒだろうか。もしそうならとても愉快だ。今日の夜書く日記はとても楽しみだ。』

女戦士「・・・1111でヒヒヒヒ、か。ふざけてやがる。」

女魔法「・・・私達、すぐ港からはなれるべきだったのかな・・・。」

女僧侶「・・・。グス・・・」

女商人「・・・胸が、痛いです・・・。」

女戦士「・・・もうでよう。勇者は、この施設を終わらせてくれたみたいだ。」

――――――――――――――――――――――――
485 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/10(日) 21:49:07.27 ID:+BT6rGG/o
すごく調子が出ない。寝る
486 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/10(日) 21:53:20.06 ID:6mQJdtCdo
おやすみ
487 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/10(日) 22:01:47.56 ID:QfG+uJ+7o
おやすみなさい
488 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/10(日) 22:06:30.37 ID:T74gPivSO
>>485
乙!面白いぜ
489 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/10(日) 22:08:08.63 ID:7Gf4X2gJo
おやすみ
490 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/10(日) 22:11:49.92 ID:Axcw4pwG0
ゆっくり休んでくれ
491 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) :2011/07/10(日) 23:05:33.84 ID:D+IDOjr+0
サンバダバダバダバHOT!HOT!
492 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/11(月) 00:45:38.03 ID:/Be2GJWIO
>>485
楽しみに待ってますから、またお願いします!
493 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/11(月) 04:21:22.48 ID:CpIYJtJgo
乙した。実験の資料とか片っ端から処分してほしい
494 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/11(月) 11:24:04.66 ID:LOy6DCEIO
>>485
無理すんなよ
495 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/11(月) 16:59:36.08 ID:nsOti6Cw0
>>485
乙。無理せず頑張って下さい
496 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 18:57:20.14 ID:kqDRJj92o
家に着いた。宿題やってから書く
497 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/11(月) 19:19:43.98 ID:pyw4FL7Xo
北ー
498 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/11(月) 19:32:47.05 ID:qyOCcN8do
おう、宿題終わるのまってるぞ
499 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 19:33:45.45 ID:kqDRJj92o
卵を揚げる料理ってなにかある?思いつかない。
500 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/11(月) 19:37:32.60 ID:/Xq4tnuDO
>>499
スコッチエッグ
501 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/11(月) 19:40:16.32 ID:685HGWw9o
ウズラの卵を茹でる→ベーコンで巻く→楊枝にそれを刺して揚げる
弁当にもOKウマー!
それかノーマルゆで卵のままフライにしても(ry

なんかちょっとずれてる気がしなくもないけど・・・
あとは、生卵をそのまま熱した油で、ポーチドエッグみたいな要領で揚げる荒技なフランス料理もあるけど、
すっごいはねてアブナイ
502 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 19:55:21.48 ID:kqDRJj92o
>>500-501
ありがとう、参考になった。書く。
503 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 20:19:40.84 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
地下資料室

女魔法「・・・ねぇ。」

女戦士「・・・どうした?」

女魔法「これがあると・・・まだ、続くんじゃないかな。」

女僧侶「・・・そう、でしょうね。たとえ、管理者が居なくなっても、技術さえ残っていれば、また、続きはできますから・・・。」

女商人「・・・もう、こんな所、みたくないです・・・。」

女魔法「・・・資料全部、燃やしちゃおうか。」

女戦士「・・・そうだな、石造りで建物は燃やせないから、せめて資料だけでも燃やそうか。」

女魔法「魔方陣炎柱」

女魔法「いこ、他の部屋にも魔方陣を書いて、一気にもやしちゃうから。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
最終防衛ライン

女戦士「おい、起きろ。」
ガスガス
兵士長「ぐ・・・。な・・・なにが起きた・・・。」

女戦士「これからこの建物を燃やす。もしかしたら危ないかも知れないから、仲間を脱出させろ。」

兵士長「・・・・・・もしかしたらもなにも、ここには銃研究用の火薬がわんさかだ、間違いなく崩壊する。」

兵士長「・・・1時間よこせ。それだけあれば、行方不明の仲間も含め全員運び出せる。」

女戦士「いいぞ。ただし地下には行くなよ。」

兵士長「いかねぇよあんなとこ・・・。どっこいしょっと。」
スクッ・・・

兵士長「・・・チッ。まったく可哀想によ・・・。」

連「・・・」
光「・・・」

兵士長「おら手前ら起きろ。」
ドガッ

マスケット兵長「う・・・!!た、隊長!」
ガバッ!ビシ!

兵士長「敬礼はいい。俺らはこの建物を放棄する。あと一時間がリミット。全ての生存者および死傷者を運び出せ。地下は探索外とする。」

マスケット兵長「は、は?」

兵士長「返事。」

マスケット兵長「りょ、了解!ただちに任務に当たります!!起きろ!おい!」


504 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 20:32:19.02 ID:kqDRJj92o
女戦士「・・・ずいぶん聞き分けが良いな。」

兵士長「・・・負けちまったら仕方がねぇ。敗者は勝者の言い分を聞くもんだ。」

兵士長「・・・・・・ここで抵抗しても、結局俺らは処分されるだけだしな。いろいろ知ってるからよ。とくにこの二人。」

連「・・・」
光「・・・」

兵士長「部下は、守ってやらなきゃな。一時的だとしてもよ。」

女戦士「・・・そうか。」

兵士長「・・・ふぅー。タバコすいてぇな。」

女僧侶「回復魔法中」

兵士長「・・・なんの真似だ?」

女僧侶「ただの、礼儀です。」

兵士長「・・・そうかよ。じゃぁついでに、そこで寝っ転がってる奴らにも頼む。魔法銃の使いすぎで、異常をきたしてる。」

女僧侶「わかりました。」

兵士長「あぁ、そいつらの銃のセーフティーキーが在る。これをかければそいつらは魔力が出せなくなる。ほらよ。」
ポイッ

女僧侶「あっ・・・」
トス

兵士長「魔法銃に鍵穴があるからよ。・・・さて、俺もいくか。」
カツ、カツ、カツ・・・

ライフル兵長「報告!このフロアの生存者2名を除き行動可能です!」
兵士長「そうか、誰か1名に総合研究所前の警備兵を起こしてくるよう伝えろ。くれぐれも研究所には入るな。残りの隊員には・・・」

――――――――――――――――――――――――
505 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 20:49:53.17 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
建物の外

女魔法「・・・もういい?」

兵士長「あぁ、隊員の数は確認済みだ。もうあの建物の中にはなにもいねぇよ。」

女魔法「発動」

女魔法「これで火がついた。薬品室にも書いてあるから、そのうち・・・」


建物『ズドン!ドガン!ガラガラガラ・・・』


女魔法「・・・危ないから、離れよ。」


火「・・・。」

兵士長「そう心配そうな顔すんな。女3人増えたところで食い扶持は心配ねぇよ。あいつらが残した金があるしな。」

女戦士「・・・ちゃっかりしてんな。」

兵士長「俺は部隊の親だぞ。人は殺すが、家族は見捨てるわけにはいかねぇ。」

兵士長「で?お前らの財布は誰だ。」

女商人「あ、わたしですけど・・・。」

兵士長「ほれ。」
ポイ

女商人「え?」
ガシ

兵士長「てめえらの取り分だ。もっとけ。」

女商人「・・・。」

兵士長「汚ぇ金でも、金は金だ。物に善悪もないもんだ。」

兵士長「そのなかに、銃の開発技術がまとめてある本が数冊入ってる。信用の置ける国に高い金で売り払うんだな。」

兵士長「安心しろ。人体実験で作られた技術はねぇよ。」

女戦士「・・・ずいぶん世話が良いな。」

兵士長「うるせぇ。お前らに得をさせておかないと、俺らがあぶねぇだけだ。」


兵士長「・・・じゃぁな。俺らは、この大陸のもう一つの港へ向かう。縁があったら、また会おうや。」
兵士長「北東へ向かって行軍開始。目標山村港。」
ぞろぞろぞろ・・・・・・

女戦士「待て。」
兵士長「いったいなんだ。さっさと行きたいんだが。」

女戦士「忘れ物だ。」
ポイ

兵士長「・・・。」
ガチャ

兵士長「・・・ありがとよ。今度こそ、じゃぁな。」
506 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 21:04:51.56 ID:kqDRJj92o

女戦士「・・・さて、さっさとヒトヤのところに行くか。」

女僧侶「・・・そうですね。早く、あの子達と話しましょう。」

女商人「でも、いったいどこへ・・・。」

1108「ここにいるぞ。」

女魔法「!」
ビク

1108「そう驚くな。トカゲは歩くときに音はださないもんだ。」

女戦士「・・・そうでもないだろう。それで?あの子達は?」

1108「すこし離れた木の根元だ。俺らはこんななりだから町には入れねぇ。」

女僧侶「・・・そういえば、これからどうやってくらしていくつもりですか?」

1108「しらね。まぁ虫でも食いながらこの森に住むさ。」

女商人「・・・それは考えがなさすぎですよ。一体いつまで暮らす気ですか?」

1108「しょうがねぇだろ。こんななりじゃぁ、普通の暮らしをしようってのが無理だ。人間にはなれねぇからな。」

女魔法「・・・。よければ。」

1108「あぁ?」

女魔法「よければ。私達のパーティに入ればいい。」

1108「・・・はぁ?」

女戦士「・・・たしかになぁ、それしかなさそうだな。」

女僧侶「勇者様で町に入れない存在の扱いには慣れていますしねぇ。近くにいけるだけまだましというものですね。」

1108「いやいや、お前らな。よく考えろよ。リスク管理ってやつだ。」

1108「こんななりだぞ?いつ化け物に身を落とすかわからねぇ身だ。火も吐くぞ?」

1108「お前らにリスクはあっても利点はないだろ?」

女商人「知らないんですか?旅は道連れというんですよ。」

1108「・・・・・・ばかだろお前。」

女商人「馬鹿はあなたです。」

1108「・・・・・・。」

女戦士「あいた口がふさがらないか?ハハハ。」

女戦士「安心しろ。何かしようとしたら私が輪切りにしてやるよ。」

女魔法「凍らす。」

女僧侶「殴りますよ。」

女商人「首を落とします。」

1108「・・・・・・」
507 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/11(月) 21:12:21.02 ID:L8lHbWkSO
なんか未来版 西遊記って感じがしてきた
508 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/11(月) 21:18:02.50 ID:HRbgwUlP0
ヒトヤフルボッコすぎワロタ
509 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 21:20:13.51 ID:kqDRJj92o

1108「・・・あー少し考えさせろ。魔王に会いになんてそうそう着いていくわけにはいかねぇ。」

女僧侶「返事、待ってますね。さ、あの子達に会いに行きましょう。」
女戦士「こっちでいいのか?」
女商人「こっちから来てましたしきっとそうでしょうね。」
女魔法「行こ。」
ゾロゾロゾロ

1108「まてまて馬鹿ども。夜の森をなんの案内もなしに歩くんじゃねぇよ。それにそっちじゃねぇ、こっちだ。」

女戦士「なんだそっちか。じゃぁなんでこっちの方向から来たんだ。」

1108「さっきまで大勢人がいただろうが、やっぱ馬鹿か。」

女戦士「ばかばかいうんじゃねーよ馬鹿。」

女魔法「馬鹿って言ったほうが馬鹿。」

1108「じゃぁちびすけも馬鹿だな。」

女僧侶「それでは私以外全員そうなってしまいますよ?」

女商人「わ、わたしもですか!?」

女戦士「商人はばかだろう」
女僧侶「馬鹿ですよねぇ。」
女魔法「馬鹿。」

女商人「ひ!ひどいですよう!」

女戦士「いやいや、あんな大事な場面で嘘をついちまうなんて馬鹿以外の何者でもないだろう。」

1108「なんの話だ?」

女僧侶「聞いてくださる?実はですね・・・」

女商人「い!いわないでぇ!!」

――――――

――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


510 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 21:38:22.01 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
魔王の領域

勇者「・・・!!!」

ザザッ!

?「よー久しぶり勇者」

勇者「・・・てめぇが魔王かァァァァ!!!!!」

魔王「いかにも。俺が魔王だ。」

勇者「わかる!俺の魔力の一部とまったく同じ!死ねぇぇ!!!」
ダンッ!!

魔王「ひらり。」
スカ

勇者「クッ!」

魔王「しかしなんだ、また勇者は負けたのか。まぁ勝つなんてことは早々ないだろうけどな。」

勇者「魔おおおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

勇者「転真魔術矢連!」
バララララララ

魔王「魔力弾き」

ガガガガン!

勇者「転真魔術剣!」

魔王「魔力掴み」
ガシン!

魔王「これぞ真剣白刃取り。あ、真剣じゃないや。魔力剣か。」

勇者「・・・!!!!」
パッ

パシ!

ヒン―――

魔王「おっとっと、随分早い攻撃だ。」

勇者「あの状態から・・・!」

魔王「でもまぁまだ俺の方が早いかな。さてと・・・」

魔王「少し離れろ。魔力殴り」

ガンッ!

勇者「ぐぅっ!?」

ザザザザッ
511 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 21:57:36.08 ID:kqDRJj92o
魔王「えーごほん。・・・神よ!!聞こえているか!!!」

魔王「私に同じ手段は通用しないと今回教えてやろうではないか!!!」

魔王「今回こそ私の悲願が達成できるのだ!!!首を洗って待っていろ!!!神よ!!!!」

魔王「首など無いか!!!!ハハハハハハハハ!!!!!」

勇者「転真魔術矢 貫通式!」
バヒュン!

魔王「とう!」
スカ

勇者「ちっ!」

魔王「頭悪いな勇者。どれだけ早くとも俺くらい格上に点の攻撃は通用しない。」

勇者「・・・転真魔術!魂魄捕縛!」

魔王「そうそう、そういう普通は見えない攻撃でやるのが普通だ。俺には見えるけどな。」
ダッ!

勇者「ちぃ!」

魔王「しかしなんだなー。やっぱり人間じゃぁ俺には勝てないんじゃないか?」

勇者「俺は!神の尖兵だ!人間ではない!」

魔王「人間さ、間違いなくな。」

勇者「うぉぉぉぉぉ!!!転真魔術・・・」

魔王「遅い。」
ズガン!

勇者「ぐぅ!あんな遠くから・・・!」

魔王「・・・そろそろかなー。予備詠唱Lv20MAX」

勇者「・・・道連れにしてやる!!!超々加速呪!!!」
キン―――

魔王「おっと。」
ドガン!

魔王「いかんなー。Hugというものはだな、愛しい者にやってこそ・・・」

勇者「転!真!魔術!」

魔王「聞けよ。まったく神は相変わらずむかつく。」
勇者「神送り!」
魔王「魔力押さえ込み発動。」

ズォン・・・!

勇者「な、なんだ!」

魔王「自爆なんてさせるわけがない。まぁ一回引っかかった事があるが・・・」

魔王「さて!そんな大量な魔力が細い細い管を逆流したらどうなるかな!?」
512 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/11(月) 22:00:30.85 ID:GyVzctoDO
女戦士は隊長に何投げたんだろ
タバコかと思ったけど重そうな音だし
513 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 22:06:02.76 ID:kqDRJj92o

魔王「実は俺もわからん!でもまぁあまりいい事じゃ・・・」

勇者「っっっっ!!!!が!!!!あ!!!!!」

魔王「すごい顔だな。」


勇者「あ!あ!あああ!あああああああああ!」

魔王「お?俺にも少し神の魔力が流れてきてるな。んーこれは面白い。吐き気がするぞ。」

勇者「あ・・・あ・・・」

魔王「よーし!このまま魔力を神まで流し込んでやろう」
514 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/11(月) 22:09:05.08 ID:XF+vrdXSO
うおおとうとう魔王のもとへ来たのか…展開wktk
515 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 22:19:56.89 ID:kqDRJj92o
魔王「人間の魔力臓器の位置はこのあたりだったか?」
ガシ!

勇者「・・・・!・・!・・・・・!」


魔王「それ注入!」

ぐぉぉぉぉ・・・


勇者「・・・・・・!」
ガクン

魔王「ハハハ、失神したか!まぁ抵抗があるとはいえ所詮人間。こうなるのが普通。」

魔王「遠隔魔力操作 離れ臓器 目」


光る球体『―――』


魔王「おう!久々に見たな!この団子め!」

魔王「お前の大好きな勇者の魂を通しての感動のご対面だ!俺しか見えてないだろうがな!」

魔王「むむむ?魔力がとおらなくなってきたぞ。あぁ、管が千切れ始めてるのか。」

魔王「どれ置き土産でも作ってあげよう。そろそろ俺も気持ち悪いしな。」

魔王「遠隔魔力操作 闇魔法、闇核対消滅爆弾特大」

グォォォ!

魔王「お!あいつも出力を上げてきたな!焦っているのか?」

魔王「・・・ちょっとまて。」

魔王「・・・」

魔王「ま、まずい!!と、とりあえずそれくらってろ!」

神『―――!』
ぽこん
闇核爆弾『ツィックタァック・・・』

魔王「転送術式!えーとどこでもいい!ランダム転送!」

勇者「・・・」
バシュン!

魔王「ふー焦った。まさか勇者を捨てようとするとは、予想外だった。」
魔王「相変わらずのド外道ぶり。あんなのが神とは。やっぱり気に食わない。」

――――――――――――――――――――――――
516 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 22:35:58.30 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
機械港付近森

女魔僧戦商「!」

女僧侶「い、今!勇者様が寝ました!」

女戦士「寝たっていうより失神って気がするぞ!あんなにいきなり寝るか普通!」

女魔法「い、いそがなきゃ。」

女商人「勇者さま!」

1108「・・・だそうだ。引き込んでやれひとむ、ひとな。」

1106「・・・すぅ。」
1107「・・・すぅ。」

女商人「あ・・・。」
トサ

トサトサトサ

女戦士「・・・」
女僧侶「・・・」
女魔法「・・・」

1108「俺はいーよ。誰か見ててやんなきゃな。」

――――――――――――――――――――――――
〜夢への扉〜


1106「起きて。」
1107「起きて。」

女商人「はっ!」

女戦士「こ、ここが夢の中か!」

女僧侶「さ!感想を言っている場合じゃありません!いそいで勇者様の夢へ!」
女魔法「・・・。」

1106「つなぐね。」
1107「勇者の夢へ。」

扉『ガゴン!ギギィィィィィ・・・・』

517 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/11(月) 22:46:29.71 ID:HRbgwUlP0
……ゴクリ。
518 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 22:46:36.74 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜勇者の夢?〜

女戦士「!!!!なんだここ!?」

女商人「・・・い、いまにも、なんていうか崩れそうな・・・!」

女魔法「少し気持ち悪い・・・。」

女僧侶「ほ、ほんとうに勇者さまの夢ですの!?」

1106「勇者、壊れかけてる。」
1107「勇者、自分がわからない。」

1106「いそご。きっと泣いてる」
1107「いそご。なぐさめなきゃ」

タッタッタッタ・・・

女戦士「・・・!行くぞ!」
ダダダダ・・・

――――――――――――――――――――――――
〜壊れかけの夢〜

光る球体『―――』
ふよふよ・・・

光る球体「―――勇者は腕。」
鏡《バキン》

女戦士「な!なんだあれ!」

1106「・・・わからない。」
1107「・・・気持ち悪い。」

女商人「こっち来ますよ!?」

光る球体「―――」
ふよふよ・・・

女魔法「ここではどうたたかうの!?」

1106「夢の中は想いのなか。」
1107「ここは勇者の記憶の中。」

両方「勇者の知ってるあなたで戦うの。」

女魔法「・・・!杖を!」
グリュン

女魔法「火魔法火炎弾!」
ぼぉ!

光る球体「NoNoNo―――」
バキン!

女魔法「け、けされた!?」
519 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 22:58:02.37 ID:kqDRJj92o

1106「今の魔法、勇者しってる?」
1107「威力が無いの、きっと知らない。」

女商人「!!!ええい!!」

ズバァン!

光る球体「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅう・・・


女戦士「なるほどな!勇者に見せた事が在る技じゃないとだめなんだな!」

女僧侶「ではここでは一番強いのは商人さんですね。いつも一緒ですもの。」

女魔法「・・・。」

1106「・・・あいつら、勇者を壊してる」
1107「・・・勇者の思い出消してってる」

鏡《鍋に薬草だけをまず入れて はい で、この木の実をいれて ホソの実・・・》

女商人「こ、これ!私が写ってる!」
女僧侶「さっきこれを壊してましたよね!?」

女戦士「くそ!今のやつは何匹もいるのか!?」

1106「きっといる。」
1107「たぶんいる。」

女魔法「・・・勇者が私達を忘れるの?」

女商人「そんなこと!絶対に嫌です!」

女戦士「急いで全部消して回るぞ!!!!」
520 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 23:04:02.49 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜ねじれた夢〜

光る球体「―――勇者は足」

メキメキメキメキ・・・
クリスタル《魔王は敵。殺すべき敵。》

女魔法「!火矢細!」

クリスタル《バキン》

女僧侶「こ、こんどは作ってる!?」

女戦士「真空斬り!!!!」

光る球体「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅう・・・

女戦士「夢のなかは疲れないな!」

女商人「そ、そんなことより今のは!?」

1106「勇者の記憶を作ってる」
1107「勇者を好きに動かそうとしてる」

女戦士「・・・勇者を作り変える気かぁ!!」

女魔法「簡単に壊れる!壊しながらいこう!」
521 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 23:17:17.12 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜この夢は〜

光る球体中「―――勇者は存在」

扉《ガキン!》
鎖《ジャララララ!》

女戦士「す、すこしでかいぞ!」

女僧侶「ひるまないで!」

女魔法「火矢細!」

光る球体中「NoNoNo―――」
バキン!

女魔法「!!雷矢太!」
バシュンッ!

光る球体中「Gyaaaaaa・・・」

じゅぅ・・・

女戦士「はぁぁ!」
ズバン!

光る球体中「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅう・・・

女商人「一回で消えなかった!?」

女魔法「どうしよう・・・これいじょう強い魔法は予備詠唱しないと使えない・・・。」

女僧侶「・・・今は考えないで!この鎖が巻きついた扉は!?」


1106「これは扉。」
1107「勇者を閉じ込める扉。」

女戦士「そんなものぉ!こじ開ける!!!!」

女戦士「これはわかるか!?退魔代13代目が奥義!!!」

女戦士「五月雨裂発!!!」

ガガガガガン!

鎖《ギャラララ・・・》

扉《ガゴン!》

女戦士「よし!腹の中に居ても威力は知ってたか!」
522 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/11(月) 23:19:35.17 ID:/OWQrsSJo
さて商人以外をどうするのか
523 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 23:24:56.76 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜誰の夢?〜

光る球体「―――敵」

光る球体「敵」

光る球体「敵」

女戦士「真空斬り!」

女魔法「火矢細!」

光る球体×2「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅう・・・

光る球体「転真魔法矢細」

女魔法「!あたらないでぇ!!」

女戦士「!!」
バッ

バシュン!

女戦士「なんだ!?今の魔法!」

女商人「い、いまのは勇者さまが使う転真魔法です!あたったら消えてしまいます!」

女戦士「な、なにぃ!?な、なんつーものを!」

女僧侶「てぇい!」
ドガン!

光る球体「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅう・・・

524 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 23:37:11.27 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜夢なんて〜

光る球体大「―――勇者は分身」

鏡《バキン》
鏡《バキン》
鏡《バキン》

メキメキメキメキメキ・・・
クリスタル《敵敵敵》
クリスタル《神は味方》
クリスタル《勇者の使命》

女戦士「で、でけぇ!!」

女魔法「雷魔法蜘蛛糸走り詠唱開始!」

光る球体大「―――敵」

女戦士「真空斬り!」
ズバン!

光る球体大「・・・転真魂魄術詠唱開始」

女戦士「き!?聞いてない!」

女商人「かわら割り!!」
ズガァン!

光る球体大「Gyaaaaaa・・・」

女僧侶「詠唱を妨害できました!」

女魔法「詠唱完了!!」
バリリリリ!!

クリスタル《バキン》
クリスタル《バキン》
クリスタル《バキン》

光る球体大「Gyaaaaaa・・・」
525 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/11(月) 23:40:17.14 ID:XF+vrdXSO
勇者の記憶を改変しようとするなんてとんだ神様だな
526 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 23:42:14.55 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜ただの記憶〜

女戦士「うぉぉぉぉ!!!退魔代13代目が奥義!!」

女戦士「五月雨裂発!!!」

ズババババン!

光る球体大「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅぅ・・・

女戦士「くっそぉぉ!倒しにくくなってきた!」

女僧侶「それにさっきから変な歌が流れてます!」

1106「これは幻影魔法。」
1107「道がわからなくなる。」

女商人「え!?ど、どうするんですか!?」

女魔法「大丈夫。ひとむたちが守ってくれてる。」

女戦士「そ、そうなのか?」

1106「私達戦えないから。」
1107「守ってあげる事しか出来ないから。」

女僧侶「十分ですわ!」
527 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/07/11(月) 23:44:46.74 ID:hx3gptMso
夢の中でもナンバーってのが切ねぇ・・・
528 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/11(月) 23:53:09.78 ID:kqDRJj92o
――――――――――――――――――――――――
〜記憶が変われば〜

光る球体中「―――勇者は私」

扉《バキン》
鎖《ジャラララ!》

光る球体中「―――勇者は神」

錠前《ガシャン!》

光る球体中「―――勇者は剣」

鍵《ガチィ!》


女僧侶「く!3体も!」

女魔法「火炎竜詠唱開始」

女戦士「いくぞぉぉ!!」
ズバン!ズガン!ズシャァ!

光る球体中「Woooofuuuuuu・・・・」

ぼしゅう・・・

光る球体中×2「転真魔法矢 細」

女戦士「!!!」

1106「えい!」

女戦士「おぉ!?」
ぐぃぃぃ!!

バシュンバシュン!

女魔法「火炎竜詠唱完了」
ごぉぉぉぉぉおおおおお・・・

光る球体中×2「Woooofuuuuuu・・・・」
ぼしゅう・・・
529 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 00:00:24.07 ID:sThTXvLDO
魔界塔士SAGAの神みたいに嫌な奴やね
530 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 00:00:58.01 ID:1a6Uo3kBo
――――――――――――――――――――――――
〜夢も変わる〜

女戦士「た、たすかった!ありがとう!」

1106「どういたしまして。」

女僧侶「この頑丈そうな扉どうしましょう!」

女商人「ええい!!!」

ずがぁぁん!!!

鍵《バキィィン!》

女僧侶「女商人さんだけ攻撃力が桁違いです!そのまま壊してください!」

女戦士「私もやらせろ!退魔代13代目が奥義!!」

女戦士「五月雨裂発!」

ガガガガガキン!

錠前《ゴトン!》

女魔法「雷矢 太×2」
バヒュバヒュン!

鎖《バキン!ジャララララ!》

女商人「えええい!!!!」

ズガァアァン!

扉《ガシャァァン!》

女戦士「よし行くぞ!」
531 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 00:07:13.33 ID:1a6Uo3kBo
――――――――――――――――――――――――
〜♪〜

光る球体大「殺した。」

勇者?「やめろ・・・。

光る球体大「殺した。」」

勇者?「やめてくれ・・・。」

光る球体大「もう、戻らない。」

勇者?「・・・グス・・・。」


女戦士「ゆ!?勇者!!!???」

女僧侶「少し幼いような!?」

女商人「体育座りで顔が見えませんよう!」

女魔法「・・・予備詠唱Lv5MAX。」

1106「・・・泣いてる。」
1107「泣かされてる。」

光る球体大「―――敵」
光る球体大「―――敵」
光る球体大「――殺せ」

すぅぅぅ・・・

勇者?「来るな!来るなぁ!」

ぞぞぞぞぞ・・・

女商人「勇者さまにくっついていく!?」

女戦士「真空斬・・・!」
女僧侶「勇者様にあたってしまいますよ!」
女戦士「ちぃっ!」

女魔法「・・・。」
532 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 00:08:32.60 ID:1a6Uo3kBo
寝る。お休み。
>>512
投げたのは刀。武器を持たせたまま起こすほどまだ信用してない。
533 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/12(火) 00:16:25.85 ID:VOfdaqX7o
またあすたー
534 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 00:18:55.28 ID:6Ron/9kIO
>>532

普通SS速報に移ると書かなくなる人が多いのに、毎日書いてくれるから嬉しい
535 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/12(火) 00:51:13.08 ID:HDN7KQve0
女戦士危なっかしいなあ
536 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/12(火) 00:56:04.62 ID:HOasEPnno
勇者が商人だけと選ぶにしても
それについてじっくりしっかり整った話が欲しいところ
537 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/12(火) 00:59:29.52 ID:EXQodBeAO
乙乙
538 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 01:50:34.61 ID:j809OjyK0
夢への扉
勇者の夢?
壊れかけの夢
ねじれた夢
この夢は
誰の夢?
夢なんて
ただの記憶
記憶が変われば
夢も変わる


歌?とりあえず乙です!
539 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 07:14:45.42 ID:GXPkt5BDO
>>532
なるほどね
そりゃ普通にそうだなありがと!
乙でした!

勇者あんなんにずっと記憶弄られてたなんて…大丈夫かいな
540 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 07:24:18.02 ID:OjCtmocSO
やっと読めたよ乙
ハッピーエンドになってくれ
541 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(鳥取県) [sage]:2011/07/12(火) 07:26:38.87 ID:89KgdBvW0
>>539
NoNoNoーーー
542 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 08:23:48.65 ID:TMKrBMjIO
漫画だったら刀を持たせてないってすぐわかるのにな
地の文あれば同じか?会話形式は表現が難しいよな
543 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 11:32:11.03 ID:izde+veIO
面白い
544 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/12(火) 12:34:04.67 ID:92VrsEGDo
>>542
読解力の問題もあるだろ
545 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 12:37:57.42 ID:5zesUpEIO
>>544
でもわかりにくいのは事実じゃない。
言われたらなるほどってなる位自然な行動なわけだけど
言われないと分からないってのは問題だと思うな
546 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 12:39:23.97 ID:ImpkUpE1o
けんかいくない
547 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 12:44:48.97 ID:aF9sAgrIO
批判してるのが作者だと思えば喧嘩にならない
548 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 13:28:18.18 ID:pXu8I8xIO
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_  め  う   _     . .:´: : : : : : : ≠:7: : : : : : : : : : : : :ヽ、 ヽ| : i : : :,     _   め   _
_  て  の   _   /.: : : : -‐: :7´: : /:,ハ : : : :ヽ : : : ゝ-- :\ | : :! : : : ,   _   て   _
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                ヽハ: : :、: :ヽ|  l : : : |    ,   └――┘ ! : : i : : : : : : : ′        /   ⊂ニ、
                い、: :\/   ̄ ̄                 ', : : i : : : : : : : : ,     _, -‐'    ⊂ニ,´
    r 、  _          ヽ: :〈        <    ̄}         |: : : ! : : : : : : : :′,.-‐T   _,. -‐'´ ̄
    くヾ; U|           | : \                   /| : : :i : : : : :_, -‐'    |  /
   r―'   ヽ、             | : : : \               イ: : :| : : :i_,. -‐       |/
    `つ _   ̄ ̄Τ`ー―-- L: : : : : `: : . . .  __    .:〔: : :|: : :r┬'              |
n ⊂TT⊃◎`ヽ.    |         ̄ ̄ `ーr-、__ノ      ̄フ /              | n
| | ⊂井⊃   n ∩ _   n ∩ _         L_            / /             | | L_ r 、
し  (⊂ト、)  LUイ⌒)) LUイ⌒))  ⊂ニニニニニニニニ イ ∠〜'ニニニニニニニニ⊃ .| n } )|
    ̄      ∪〃    ∪ 〃                                 ∪L二ノ
549 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 13:32:31.01 ID:sThTXvLDO
説明不足部分を妄想するのが楽しいのでござるよ
550 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 17:25:42.93 ID:GXPkt5BDO
確かに妄想で足りてる
SS読むときはアニメみたいな感じで想像しながら読んでるから困らないし
分からなかったら聞けば良いだけだし
551 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 18:14:37.08 ID:1a6Uo3kBo
家に着いた。宿題やってから書く。
552 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 18:18:02.96 ID:1a6Uo3kBo
家に着いた。宿題やってから書く。
553 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/12(火) 18:24:10.28 ID:v/YlhjOK0
真面目だな
554 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 18:28:35.17 ID:MICM9fNro
大事なことなので二回宿題やります
555 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 19:23:44.68 ID:1a6Uo3kBo
――――――――――――――――――――――――
〜♪〜

勇者「ああぁぁ―――」
光る人形「―――」
すくっ

女戦士「ゆ、勇者と合体しちまった!」

女僧侶「い、いったいどうすれば!」

1106「あいつを剥がすしかない。」
1107「急がないと、勇者変えられちゃう」

女商人「ど、どうやって!?」

光る人形「―――Zilch」

カツ・・・カツ・・・

女魔法「こっちくる・・・。」

1106「夢の中は想いの中。」
1107「ここは勇者の夢の中。」

両方「勇者が望めばそうなるの」

1106「勇者は抵抗する気力がないの。」
1107「元気付けてあげればきっと剥がれるの。」

女戦士「元気づけるか!それならわかりやすい!」
女僧侶「勇者様を!引き戻すんです!」
女魔法「動きを止める。」
女商人「・・・!」
556 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 19:50:06.26 ID:1a6Uo3kBo

女魔法「戦士のがわかるから、これもわかるよね!」

女魔法「地面隆起魔法特大詠唱完了」

・・・ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!

女魔法「大地の手!」

ズゴォォォォ!!!

ガシィィィ

光る人形「Wooooo・・・・」

女戦士「や!やりすぎだろう!!!」

女魔法「そんなに力こめてない!はやくいって!」

女商人「勇者さま!」
ダッ!

女商人「勇者さま!負けないでください!勇者さまは!いつでも諦めなかったじゃないですか!!!」

光る人形「・・・―――Zilch」

ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・

女魔法「!!!こわされる!」

女戦士「!」
ダッ!

女商人「勇者さまぁ!」
女戦士「はなれろ!」
ガバッ!

ズガァァン!!

光る人形「・・・。」

女僧侶「動きがとまってる?」

1106「・・・。」
1107「・・・。」

光る人形「・・・転真魔法 剣×2」
バシュン!バシュン!

女戦士「に、二刀流!?そんなことできたのか!?」

光る人形「―――Zilch」

カツ・・・カツ・・・

女魔法「うぅー!勇者あいてに手加減なんてできないよ!」
女僧侶「実際問題どうしようもありませんよ!勇者さまの戦闘技術は並ではありません!」

女戦士「・・・しょうがない!後で皆で謝ればすむ話だ!」
女戦士「今から戦闘を始めるぞ!」

557 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 20:04:13.47 ID:1a6Uo3kBo

女戦士「剣を使うなら私が相手だ!!!」
ダッ!

光る人形「ZilchZilchZilch」
すぅぅ・・・・・・

女戦士「てぃ!」
ブオン!

光る人形「―――」
ガキン!
光る人形「Zilch」
ずぁぁああ!

女戦士「くっ!」
すか!

女戦士「なめんじゃねー!!!勇者は私の強さを忘れたのかあ!!!」
女戦士「神がなんだ!!お前は勇者じゃないか!!!」
女戦士「今からお手本を見せてやるよ!!!!しっかり思い出せ!!!!」

女戦士「退魔代7代目が奥義!!!!」

女僧侶「そ、そんな近くで!?」

女戦士「真空斬りぃぃ!!!!!」

―――!!!!!

ズバァン!!!

光る人形「Wooooo・・・・」

女商人「あ、あたっちゃいましたよう!?」

光る人形「・・・。」

1106「やっぱりそう。」
1107「きっとそう。」

女魔法「どうしたの?」

1106「勇者、私達がわからない」
1107「でも思い出そうとしてる。」

女戦士「ハッ!!」
ダッ

光る人形「・・・Zilch」
ブブブン!!!

女戦士「あぶな!あんなに早く動けるのか!」

女戦士「あの勇者をおおってる光の膜は鎧みたいなものだ!ひっぺがしてやれ!!!」

558 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 20:18:56.09 ID:1a6Uo3kBo
女魔法「・・・ごめんね勇者!あとで謝るから!」
女魔法「雷矢太×4」
ダラララ!

光る人形「―――Zilch」
ガキンガキン!バス!ドス!

光る人形「Woooo・・・」
ビシャァァァァ!

光る人形「・・・。」

女魔法「かなしいけど!勇者と一番いた時間は戦うときだったから!」

女魔法「おもいだしてよぉ!!!!!!」

光る人形「・・・・・・。」
ドス ドス

女僧侶「剣を落とした!?」

1106「勇者思い出した。」
1107「あの魔法の威力を思い出した。」

1106「悲しい事だけど、」
1107「それもつながりの一つなの。」

光る人形「・・・Zilch」
ガシン!

カツ・・・カツ・・・カツ・・・


女僧侶「勇者さま!覚えていますか!?」

女僧侶「私が!勇者様に回復魔法を掛けた事を!」
ダッ

光る人形「・・・。」
ピタ・・・。

女僧侶「あの時は!聞かなかったけど!!」

女僧侶「今なら!きいてくれますか!?」

女僧侶「回復魔法大!!!」

光る人形《ピシピシピシ》

女僧侶「あのときは!無力感がいっぱいで!!!」

女僧侶「今にも!泣き出してしまいそうでした!!!でも!!」

女僧侶「今は!!!今はきいてくれるんですね!!??」

光る人形「・・・。」

光る人形「・・・・・・Guuuuuuu」
すぅぅぅ・・・

女商人「!!!だめぇ!!!」

光る人形「!!!」
ビタ!

女商人「はなれてぇ!!!」

女僧侶「・・・!」
ダッ!

光る人形「・・・Guuuuuuuuu!!!!」
ガタガタガタガタガタ!

559 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/07/12(火) 20:24:44.56 ID:BIvBRPaAO
wktk
がんばれ〜
560 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 20:30:02.71 ID:1a6Uo3kBo
1106「勇者思い出してる。」
1107「みんなの事思い出し始めてる。」

両方「でもまだ足りない。」

光る人形「GAAAAAAaaaaaaaaaa!!!!」
ズガァァァァァン!!!!!

光る人形「AAAAAAAAAAAAAAAAaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」
ズガン!ズガン!ズガン!

女戦士「あばれだした!?」

光る人形「AAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
ダッ!!!

女商人「!!!」

光る人形「知らない知らない知らない知らない知らない」
ブオン!

女商人「勇者さま!?」
ガキン!!!

光る人形「知らない知らない知らない知らない知らない知らない・・・」
ブンブン!!

女商人「嘘ですよぅ!!!勇者さま!!!私のことを知らないなんて!!!!」
ガキガキン!!!

光る人形「uuuuuuuuuuuuuuuuuuuu!!!!」
光る人形「あああああああああああああああ!!!!!」
ガタガタガタガタガタガタ・・・・

女商人「これ!!!覚えていますか!!!!」
シャラン!

光る人形「!!!!!!!!」
左腕《ピシピシピシ!!!!!》

女商人「結婚腕輪ですよぅ!!!知ってるんでしょう!!??」

光る人形「A!A!AAAAAAAAAAAAA!!!!!」
左腕《バキン!》







女魔法「」
561 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 20:32:19.97 ID:7U4qid7bo
女魔法死亡
562 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 20:44:58.56 ID:1a6Uo3kBo
女魔法「勇者の腕が出た!!!」

1106「勇者、自分を思い出した。」
1107「左腕に腕輪つけてたの思い出した。」

光る人形「Gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!!」

女戦士「ハハハ!!勇者!!覚えてるか!?」

光る人形「知らない知らない知らない知らない・・・」
ガタガタガタガタガタガタ・・・・

女戦士「私とさぁ!!!その腕で腕相撲したよなぁ!!!!

光る人形「黙れ黙れ黙れ黙れ・・・・」
ブルブルブルブルブル・・・・

女戦士「そのあとさぁ!!わたしとさぁ!!!かけっこしたよなぁ!!!!私勝てなかったけどさぁ!!!!」

光る人形「忘れた忘れた忘れた忘れた・・・・・」
足《ピシピシピシピシ・・・・》

女戦士「私に勝ったの勇者だけだぞぉ!!!思い出せよお!!!!!!!!」

光る人形「GU!Gaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!」
足《バリバリバリバリ!》

光る人形「殺す殺す殺す殺す殺す・・・」
ダッ!!

女魔法「!!」

光る人形「殴り殺す」
ぶぉん!!!
左腕《がしぃ!!》

光る人形「!!!!!」
右腕《ガタガタガタガタガタ・・・・》

女僧侶「勇者様!!!その腕は私が上げた手袋をしてるほうじゃありませんか!!!」

光る人形「!!!!!」
右腕《バシン!!!》

女僧侶「私は!!!そんな事のために上げたのではありません!!!!あなたに加護があるようにと!!!!差し上げたのです!!!!」
女僧侶「どうかその手を!!!汚さないで!!!!」

光る人形「GAGAGAGAGAGAGA!!!!!」
右腕《バキン!》
563 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 20:52:55.03 ID:1a6Uo3kBo
女魔法「ゆうしゃぁ!!!」

女魔法「その胸には!私が上げたブローチがあるんでしょ!?」

胸《バリ!》

女魔法「勇者と!離れてても一緒って言う意味を込めて!!あげたんだよ!!??」

胸《バリバリ!》

女魔法「私をわすれないでよぉ!!!!」

体《バキン!》

光る人形「・・・!・・・・・・!!!・・・!」
ビク!ビク!

ドサ!

女戦士「ひざを突いた!!!」

1106「あと少し。」
1107「もうちょっと。」


女商人「・・・!!!勇者さまぁ!!!!」
ダッ!

光る人形「くくくくくくるなくるなくるな・・・・」

女商人「!!!」
ガバッッ!!!



―――――――――――――――――――チュ・・・

顔《バキン!!!》

勇者「・・・・・・」
ずるる・・・

女商人「勇者さま!!」
ガシッ!

女戦士「勇者!」
女僧侶「勇者様!」
女魔法「ゆうしゃぁ〜!!!」
ダダダッ

ガバ!ガサガバ!


564 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/12(火) 20:54:01.35 ID:urDYBzzco
( ;∀;) イイハナシダナー
565 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/12(火) 20:55:32.37 ID:OzLGo7C/o
俺「勇者!」
566 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 20:57:32.73 ID:/p3wmMUSO
勇者…良かった(;ω;)
567 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 20:58:37.56 ID:1a6Uo3kBo

1106「終わった。」
1107「終わった。」

両方「でも、歌はやんでない。」

〜♪〜

ヒューーー・・・・

蓄音機《ゴトン!》

女戦士「!!」
女僧侶「!!」
女魔法「!!」
女商人「!!」

蓄音機《夢は記憶、記憶は夢。記憶が変われば。夢も変わる。夢とはつまり。私の目的。》

女戦士「・・・壊す!!」
ブォン!!!

蓄音機《それは無理だ。》
ガキン!!

女戦士「か!固い!!!」

女商人「そ、それより今!!」
女僧侶「しゃ、しゃべった!?」

女魔法「戦士に答えた。」

蓄音機《ザーザーザー、雨が降る。》

女戦士「て!てめぇは何者だ!!!」

蓄音機《私は、君達が神と呼ぶものだ。》


568 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 21:09:31.00 ID:1a6Uo3kBo
蓄音機《ビュービュービュー風が吹く。》

女僧侶「か、かみ!?」

蓄音機《君は僧侶だったね。いいのかな、神に仕えるものが神に逆らって。》

女僧侶「わ、私がつかえるのは!!私です!あなたではない!!」

蓄音機《ずいぶん哲学的な答だね。神を信じる自分を信じるのであって、私がどういったものか重要ではないと言う意味かな。》

蓄音機《ゴウゴウゴウ、火が上がる。》

女魔法「・・・私は、あなたを許さない。」

蓄音機《おやおや。かわいらしいお嬢さん。君の背景は勇者しか知らない。君はひどい人間だ。仲間に何もいわずのうのうと。》

女魔法「!!」

蓄音機《また雨が降る。ザーザーザーザー。》

女商人「・・・なんで!勇者さまをこんな!!!」

蓄音機《なんだ私の加護を受けないものよ。君は自分の過去さえ知らない。そんな君がなぜ私を責める。》

女商人「な、なんでそのことを!!!」

蓄音機《あたりまえさ。神だもの。細かい細かい君達を守るため何でもやってきた私だ。当たり前さ。》

蓄音機《光がそそぐ、大地にそそぐ。》

蓄音機《私がわざわざこうして君達とお話しに来た理由はだね。ほめるためさ。》

女戦士「・・なにぃ!?」

蓄音機《なかなかじゃないか。まさかこの魂の呪縛を断ち切るとはな。》
蓄音機《記憶もなかなかに壊してしまったが、まぁ復元力とは恐ろしいものよ。いずれ治る。》

蓄音機《繰り返す、繰り返す。》
569 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 21:25:13.01 ID:1a6Uo3kBo
女僧侶「・・・なにをえらそうに!!!」

蓄音機《あがめているのは君達だ。偉いと決めたのは君達だ。私ではない。》

蓄音機《少しずつ変わる。》

蓄音機《さて。私は今魔王の苦し紛れの攻撃を受けて怪我をしてしまった。》
蓄音機《おまけに勇者とのつながりも切れかけだ。何とか保ちたかったが、それも失敗してしまった。》

蓄音機《大地にうごめく小さいもの。》

蓄音機《このまま放って置けば、間違いなく勇者とのつながりが切れてしまう。そこでだ。》
蓄音機《その勇者は君達にプレゼントしよう。》

女商戦魔僧「!」

蓄音機《繰り返す、繰り返す。》

蓄音機《勇者はどうせすぐに作れる。まぁ君達にとってはとても長いのだろうが。》
蓄音機《ではさらばだ。追伸 それの魔力はもう無い。》

蓄音機《バキン!ザーザー》

1106「・・・もう大丈夫。」
1107「・・・もう何もいない。」

ぐにゃぁぁぁぁぁ・・・・

女戦士「な!なんだ!?」

女僧侶「ま、周りが!ゆがんでいきます!!」

女魔法「・・・勇者。」

1106「元に戻るだけ。」
1107「大丈夫。」
570 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/12(火) 21:36:08.11 ID:SLrxe/mZo
わっふるわっふる
571 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 21:43:04.09 ID:Uwuaj0CJo
部位破壊の伏線上手に回収したなぁ。
572 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 21:48:38.93 ID:1a6Uo3kBo
――――――――――――――――――――――――
〜勇者の夢〜

勇者「う・・・。」

女戦士「勇者!」
女商人「勇者さま!」
女僧侶「勇者様!」
女魔法「ゆうしゃ!」

勇者「・・・・・・。あぁ、そうだ。全部、思い出せる。」

女商人「・・・!ほんとう、ですか!?」

勇者「・・・あぁ。その泣き顔も、みたことがある。・・・。」

女商人「ううぅ・・・!!う〜・・・!!!」
ぽろぽろ、ぽろ・・・


女魔法「ゆうしゃぁ!!」
がば

女魔法「うえぇ〜ん!!ごめんゆうしゃぁ〜!!!」

勇者「・・・ははは。仕方が無いさ。夢だし、全然いたくなかったさ。」

女魔法「うえぇぇ〜ん・・・」

勇者「あぁ・・・あたたかいな。」

女魔法「うぅぅぅ・・・・!」


女僧侶「よかった・・・!本当に!よかった・・・。」

勇者「・・・ありがとうな、僧侶。回復魔法、ありがたかったよ。」

女僧侶「そんな・・・・!ただ、本当に、悲しくて・・・!」

勇者「ありがとう。優しさが、とてもうれしかった。」

女僧侶「・・・!うぅ・・・!」


女戦士「・・・。」

勇者「はは・・・どうした戦士。そっぽを向いて。」

女戦士「・・・なんでもないさ。なんでも・・・。」

勇者「いいじゃないか・・・俺も泣いているから、おあいこだ。」

女戦士「!・・・気づいてたのか・・・。」

勇者「そのくらいな・・・。」

573 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 21:54:00.67 ID:1a6Uo3kBo

勇者「上半身を起こしたい、手伝ってくれ。」
女商人「ぐす・・・ハイ」
女魔法「手伝う・・・ぐす。」

ぐぃ・・・

勇者「・・・ひとむ、ひとな。ありがとうな。こっちにおいで。」

1106「いっていいの?」
1107「じゃまじゃない?」


勇者「何をばかな・・・俺は今一人で起き上がることも出来ない。来てくれよ。」

とてとてとて・・・
とてとてとて・・・

勇者「おかげで助かったよ・・・。」
グィ グィ

1106「あっ」
1107「あっ」

がばぁ

勇者「ありがとうな・・・。」
なでなで


1106「えへへ・・・」
1107「えへへ・・・」

1106「慰められちゃった。」
1107「頭なでられちゃった。」

女商人「本当、ありがとうございました・・・!」
女戦士「お前らのおかげで、勇者を助ける事が出来た!」
女僧侶「本当に!何度してもし足りないくらいに・・・!」
女魔法「・・・ありがとう・・・!」

1106「・・・えへへ。」
1107「・・・えへへ。」

1106「いいの。お姉ちゃん達いないと助けれなかったから。」
1107「いいの。私達だけじゃ無理だったから。」
574 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 22:00:47.63 ID:1a6Uo3kBo

勇者「はぁ・・・なんだろう。すごく、気分がいい。」

女戦士「そうそう、どうもな。お前と神とやらのつながりが切れるらしいぞ。その所為じゃないか?」

勇者「なに?ほんとうか?・・・。」

女魔法「・・・魔王の魔力も、ながれなくなるね。」

勇者「・・・そうだな。」

女僧侶「じゃぁ!ずっと一緒にいることがもう出来るのですね!」

勇者「そうなるな。」

女商人「・・・なんでうれしそうじゃないんですか?」

勇者「・・・いや。皆と一緒に入れるのはうれしいんだけど・・・。」

勇者「・・・魔王への対抗手段を無くしたようなものだから・・・。」

女商人「あ・・・。」

女戦士「なーに弱気になってんだ!そのための私達だろ!?」

女僧侶「そうですよ!一人で倒そうなんて無茶なんですよそもそも!」

女魔法「私達と一緒のほうが倒せる。」

女商人「・・・そうですよ!一人より皆ですよ!!」

勇者「・・・そうだな。そうだよな。」

勇者「今はただ、喜ぼう。」

勇者「よかった!!!!俺の夢が!ひとつ叶った!!!!」

――――――――――――――――――――――――
575 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/12(火) 22:03:24.13 ID:NgHGyL/Ko
        ┏┓                ┏┓         巛 ヽ.                     ┏┓      ┏┳┓
┏━━━┛┃┏┓        ┏━┛┗━┓  ┏┓ + 〒ー|    ┏┓    ┏┓┏━━┛┗┓┏┓┃┃┃
┗━┓┏━╋┛┗━┳┳┳╋━┓┏━╋━┛┗┳━|  |┳━┛┗┳━┛┗╋━┓  ┏┻┛┗┫┃┃
    ┃┃  ┗┓┏┓┃┃┃┣┓┃┃┏╋┓  +┻ +/ /┻┓  ┏┻┓  ┏┛  ┃┃┃┏━┓┃┃┃
    ┃┃    ┃┃┗╋┻┛┃┃┃┃┃┣┛ ∧_∧/ / .┏┛┃┃┏┛┃┃┏━┛┃┣╋━┛┣╋┫
    ┗/´》〉  ┗┛  ┗━━┻┛┗┛┗┻━(´∀`_/ /  ┗━┻┛┗━┻┛┗━━┻┛┗巛 ヽ┻┻┛
  * | 〒  /⌒ヽ | 〒  ||| ,.へ´_|_ヽ  ,-r、,r/」  f  |||  ∧ ∧,.へ,    〒 ! /⌒ヽ 〒 !
     |  |  ( ´∀`)  |   人l ァ'`・ω・)〉/_ュヘ〈|7  | *   (゚∀゚ `ァ ノ +   |  | ( 个  ) |  |
 +  |  {  |   .|   {  .(__)、   ○〈_}ノ :   |  +  O    /:-一;:、 / /. |    | ./ /*
    ヽ ヽ |   .|.ヽ ヽ (___)  、 〈   く/ ヽ__,」 +    )   ミ;;★:;:;:;ミ/ /   |    |/ /
     ヽ  ヽ,, ´∀`) ヽ  ヽ ´∀`)__ノ ヽ__) /  ,ヘ   | __,, '´ ̄`ヽ__ (・ω・´/ /  (・∀・ / /
 ,.へ ■ヽ ヽ     ー、 ヽ     ー、     /  / |.  | ★((ハヾヽ,.べ, ミ三彡 f  ,-     f+
 l ァ'^▽^) i     ,rュ ', i     rュ ', |||  (   〈  .|  .|  ハ^ω^*`ァノュヘ    |  / ュヘ    |
 ヽ    ○.|    /{_〉,.へ∧ ∧{_〉  << \ ヽ .|  .|   O☆゙ _ノ_,} )   | 〈_} )   |
  |  、 〈 |    〈   l ァ';・∀・)        \ノ |_,,|   ノ´ ̄ゞ⌒'ーァ    ! |||  /    ! |||
||| l__ノ ヽ__)|   ,ヘ. ヽ  ヽ    ○ヽ  +    |__ノ|  )  `7゙(´〈`ー''´     |   /  ,ヘ  |   ガタタタン!!!
576 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 22:06:13.29 ID:1a6Uo3kBo
Oh...Flow...
とりあえずひと段落したかな。多分。聞きたいこと在るならきいてね。答えたいのだけ答える。

あと空気読まずにミスごめん。
>>560最後の行は完全にミス。
>>562女戦士のセリフ。そのあとさぁ、ではなく そのまえさぁ、
>>407最後の行は完全にミス

気づいてないミス、細かいミスもろもろごめんなさいえんどうまめ
577 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/12(火) 22:10:47.70 ID:SZm65orbo
いい展開じゃねーかこらああああああああああああああああ
578 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 22:23:19.03 ID:1a6Uo3kBo
なさそうだね。じゃぁ続き書く。
579 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 22:25:38.77 ID:wIt8sbZn0
ハーレムですか?
580 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 22:28:42.40 ID:wIt8sbZn0
ごめん この質問無かったことにしてくれ
581 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 22:49:06.72 ID:1a6Uo3kBo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女商人「・・・魔王ともう戦っていたなんて、どれだけ足が速いんですか。」

女僧侶「恐るべきは神の知識量でしょうか。」

女魔法「それとそれを支える魔力の量。」

勇者「まったくだなぁ。転真魔術なんて細矢撃っただけで魔力の半分は飛びそうなのに。」

勇者「・・・しかし俺は一体今どこにいるんだろうな。」

女戦士「あ、そういえばそうだな。わからないのか?」

勇者「・・・わからん。どっかに飛ばされて・・・。」


1106「皆、そろそろ昼。」
1107「起きないと。」

女戦士「もう!?」
女僧侶「勇者さまと話はじめてまだそんなにたっていませんよ?」

1106「楽しい事は早く過ぎるの」
1107「この夢は楽しい夢なの。」

女魔法「・・・。」
女商人「うぅ。」

1106「大丈夫。また会える。」
1107「夢の中でも。現実でも。」

1106「握手。」
1107「握手。」

勇者「あぁ、握手。」
ギュっギュっ

女商人「なんですかそれ?」

勇者「知らないのか。これは握手だ。」

女魔法「そういうことじゃない。」

1106「目印つけてるの。」
1107「でももう意味ないの。」

両方「やりたいからやってるの。」

女僧侶「じゃぁ私とも」
ギュっギュっ
女戦士「私も。」
ギュっギュっ
女魔法「握手」
ギュっギュっ
女商人「じゃ、じゃぁ私も。」
ギュっギュっ

1106「えへへ。」
1107「えへへ。」

1106「勇者またね。」
1107「また会おうね。」
女商人「また!」
女魔法「またね。」
女戦士「会おうと思えばこれからは夜会える。」
女僧侶「また、会いましょうね。」

勇者「あぁ、またな。」

―――――――

――――――――――――――

―――――――――――――――――――――――
582 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/12(火) 22:52:09.23 ID:1a6Uo3kBo
寝る。おやすみ。明日はバイトだからおそらく無理。
583 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/12(火) 22:52:28.03 ID:qXLdA40ao
おつかれさん
584 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/12(火) 22:52:57.80 ID:yW3jI82Ko
第2部って感じだな
585 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/12(火) 23:09:46.61 ID:HOasEPnno
おつん
586 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/12(火) 23:10:04.94 ID:HOasEPnno
おつん
587 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/12(火) 23:14:55.70 ID:v+OMQGb3o
おつんおつん
588 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/12(火) 23:37:26.53 ID:47Re2Q+Ao
おつつ
589 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/13(水) 00:05:17.49 ID:kHva06W30
590 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/13(水) 00:08:43.66 ID:1dEkyYmSO
読んでるうちに日が変わっちゃった
お疲れ〜
591 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage ]:2011/07/13(水) 00:22:26.67 ID:GsdKR/840
乙です。
592 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東日本) [sage]:2011/07/13(水) 00:26:34.94 ID:iCjiECioo
実家に帰るついでに行きつけの理容店で切ってもらってるわ
593 :無名 [sage]:2011/07/13(水) 00:37:47.85 ID:1RFLhDXAO
もんなんかいろいろと感動した
感動した
594 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/13(水) 00:54:19.78 ID:5rRpSZhAO
あっついじゃねぇか
595 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/13(水) 02:07:37.91 ID:PnoeovqDO
TOM「夢カラサメナサーイ」






…ごめん
596 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/07/13(水) 02:22:23.64 ID:GsdKR/840
乙です。
597 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/13(水) 07:42:37.85 ID:QonmCtNDO
598 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/13(水) 08:56:05.48 ID:zRBKja1IO
誰も感想書いてねぇ酷い奴らだな
599 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) :2011/07/13(水) 10:38:28.76 ID:MXprvha8o
戦士だけ神に話しかけてもらえずカワイソス

新たな謎増えたけどまだまだ続くのかな
600 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/07/13(水) 10:39:31.34 ID:MXprvha8o
sage忘れすまぬ
601 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福島県) :2011/07/14(木) 13:34:14.31 ID:bodNCbKHo
復旧?
602 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/14(木) 14:02:43.45 ID:8iW7xiX10
昨日は丸一日落ちてたっぽいね
603 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/14(木) 15:15:59.00 ID:hZs3CqWAO
やっぱり落ちてたのか…
604 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/14(木) 15:57:34.75 ID:S5wOYn4Fo
復活してた良かった
605 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/14(木) 16:26:08.90 ID:eDfAFegIO
やっと復旧したか
昨日の分もまとめて投下してくれんのかな
606 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/14(木) 17:38:15.15 ID:hsFYmJFIO
昨日はバイトとかいってたから望み薄
607 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 20:14:43.55 ID:hjmSwxgDo
やっと家に着いた。宿題やってから書く
608 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/14(木) 20:24:17.48 ID:vrKlkkgSO
待ってた。
609 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/14(木) 20:36:49.88 ID:6zVRzVyIo
ごはんもたべてくれ
610 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 21:20:07.60 ID:hjmSwxgDo
――――――――――――――――――――――――


1108「・・・ふぁ〜〜っと。」
1108「・・・おせぇ。」

1108「イタヅラでもしてやろうか。」

1106「・・・。」
ムク
1107「・・・。」
ムク

1108「おう、おはよう。どうだったよ。」

1106「・・・あー。」
ニコニコ
1107「・・・うー。」
ニコニコ


1108「そうか、そりゃよかったな。で、こいつらは・・・」

女戦士「・・・うーん。」
むくり

1108「おうおはよう。よかったな。」

女戦士「・・・。」
じー・・・

1108「寝ぼけてるみたいだな。」

女魔法「・・・。」
ムクリ
女僧侶「はぁ〜っ。」
ムク

1108「ようおはよう。助けれたみたいだな。」

女戦士「・・・あぁ、ひとやか。」
女魔法「おはよー。うん間に合った。」
女僧侶「お早う御座います。なんとか助ける事が出来ました。」


女商人「・・・すぅ。・・・すぅ。」

1108「・・・こいつらに導かれてるのに起きないやつは初めてみた。」

女僧侶「商人さんは、大変ねぼすけでして・・・。」

1106「あう。」
ペシペシ
1107「えう。」
パシパシ

女商人「う、う〜ん・・・。」


女戦士「・・・。」

女戦士「てい。」
バコン!
女僧侶「あっ!こら!」

女商人「!!!・・・。」
むくり。

女商人「・・・。・・・・・・おはようございます。」

1108「おう、お早う。目覚めはどうだ。」

女商人「・・・おでこがひりひりします。」
611 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/14(木) 21:27:00.26 ID:te/2NGeIO
来てたーーーーーーーー
612 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 21:39:41.79 ID:hjmSwxgDo

1108「よし。全員起きたな。」
1108「俺は寝る。おやすみ」
ドサ!

1108「・・・がー。・・・がー。」

女戦士「随分早いな。」

女僧侶「昨日の夜からずっと起きていたようですし、眠かったのでしょうね。」

女魔法「・・・あとでお礼言わなきゃ。」

女商人「・・・・・・そうですね・・・。」


女戦士「・・・さて、どうする。勇者と合流目指すわけだけど。」

女僧侶「うーん。勇者様の位置がわからないですし・・・。」

女魔法「西の方にいるよね。」

女商人「・・・・・・いったい、どこにいるのでしょう・・・。」

女僧侶「・・・方角的には結局砂漠を越えなきゃいけませんねぇ。」

女商人「・・・・・・では予定通り今日一日は必要物資の買出しにしましょう・・・。」

女魔法「いいかげんおきて。」

女商人「ど、どりょくします・・・。」


女戦士「・・・そういえばひとや達は聖域魔法に入れるのか?」

女魔法「・・・下位の魔物なら入ろうとしないけど、上位の魔物なら入れる。ファイアリザードとインキュバスはどっちも上位だけど・・・」

女僧侶「・・・試してみましょうか。」
ざっざっざっざっざ・・・・


女僧侶「聖域魔法小。」

女僧侶「さ、ひとちゃん達、こっちにおいで。」
女魔法「ひとちゃん?」
女僧侶「愛称ですわ。」

1106「・・・。」
サクサクサクサク・・・
1107「・・・。」
サクサクサクサク・・・

女僧侶「あぁ・・・いつも手をつないで、可愛らしいですわ・・・。」

1106「うー。」
1107「あー。」

女僧侶「大丈夫そうですね。ではひとやさんの所に聖域魔法を張ってから町に行きましょう。」

女戦士「私が残ったほうがよさそうだな。いってらっしゃい。」


女商人「・・・ぐぅ。」

613 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 21:51:23.51 ID:hjmSwxgDo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
〜どこかの森〜

勇者「・・・。」
パチ

勇者「・・・。」
スック

勇者「・・・うん。夢の中では体が動かなかったが現実では動いてくれる。」
勇者(魔力は・・・まだぎりぎり出ているな。だが人に1m程度までなら近づいても大丈夫だろうな。)

きょろきょろ
勇者「・・・ここは・・・。」
勇者(随分深い森だな。季節的にはそろそろ冬だと言うのに鬱蒼としている。)

勇者(・・・上から見渡そう。)
バッ
ザクっ
がしっがしっがしっがし・・・

――――――――――――――――――――――――
〜森の上〜

ガサガサガサ・・・

勇者「ふぅ。」

勇者「・・・。」
勇者(随分広い森だな。端が見えない。)

勇者(・・・煙が上がっている。火事というわけでもなさそうだ。・・・飯時だったか。じゃぁ家事の火だな。)

勇者(行ってみよう。)

614 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 22:06:42.87 ID:hjmSwxgDo
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――

〜森の集落〜

勇者「・・・。」
勇者(木を利用して3次元的に家が建っている。面白いな。おお、あんな高いところにも家が。むむむ、なにか大きい角飾りが付いている。長の家か。)

勇者(むむ、はしごが通じていないぞ。枝と枝に結構な高さの違いがあるが、あれくらいなら飛べるのだろうか。だとしたらそうとう優秀な体術を・・・)

ビュン!!

勇者(!!!!)
ずばん!!!

勇者「・・・!」

勇者(狙われている!!・・・なんと遠くにいるんだ!あの位置から弓矢を当てるとは!!)

青年「・・・、・・・・・・・・・。・・・。」

勇者(・・・出て行け、か。では出口を教えてもらいに行こう。)

勇者「ふっ!」
ダッダダダダダダダ・・・

青年「!!!!」

ダダダダダダ・・・・
勇者(逃げようとしているな。進路をふさごう。)
ダダダダダダ・・・・・

勇者「!」
ダン!

・・・っタ

青年「!!!!!」

勇者「君の言うとおり出て行くとしよう。だがせめて港が在る方角を教えてくれないか。」

青年「・・・化け物!!!」

勇者「え?」

青年「くらえ!!!」
バッ!

勇者「あ、俺に近づいては・・・」

青年「はぁぁ!!ぐ!?」
ブォン!

勇者「おっと。」
スカ

青年「ぐぅぅ?!?」

勇者(1歩引けば大丈夫だ。)
ザッ

勇者「俺に近づかないほうがいい。はきそうになるからな。」

青年「ぐう・・・!うわーーーー!ばけものーーーーー!!!」

勇者「あ、ちょっとまってく」

ダダダダダダダ・・・

勇者「・・・。」

勇者「あ、包帯が外れている。・・・しまったな。いつのまにかかばんも無くしてしまった。」
615 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/14(木) 22:26:59.34 ID:ehAI6oJDO
まとめから追いかけてきてついにリアルタイム支援
今一番の楽しみだ
頑張ってください
616 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 22:31:40.18 ID:hjmSwxgDo

勇者(大事なものは身につけているからいいが・・・。秘伝料理メモをなくしてしまった。少し惜しい事をした。)

勇者(・・・包帯の代わりになるようなものは・・・。そうだ、ここは森だし葉を使おう。大きめがあったはず。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
〜角付きの家〜

勇者「おじゃまします。」

老人「・・・奇怪な。どちらさまかな。」

勇者「旅人です。森に迷ってしまいました。港のある方角を教えてはくださりませんか。」

老人「・・・我等は顔を見せぬ人を信用しませぬ。」

勇者「これは失礼。むやみに脅かさないようにという配慮なので、お許しを。」
ペラ

老人「!!!・・・なるほど。どうぞお隠しになってください。」

老人「して港の在る方角との事でしたが・・・。残念ながらここにはそんなものありませぬ。」

勇者「ない?この大陸にはないのですか?」
勇者(・・・入り口付近に人が集まっているな。)

老人「そうですとも。この島は常に台風の目の中に在る島でしてな。」

勇者「・・・!」
勇者(ここはハリケーンアイランドか!常に猛烈な風に囲まれ完全に外界と遮断されている幻の島!)

勇者(・・・えらい所に飛ばされた。どうしよう・・・。)

老人「して旅人殿よ。どうやってこの島にお入りになられた。」

勇者「・・・信じてもらえるかわかりませんが、転送術を使われて飛ばされたのです。」

老人「てんそうじゅつ?それはいったい。」

勇者「魔法の一種でとても高度な魔法です。使える人間を私は見たことがありません。」

老人「まほう?」

勇者(・・・魔法をしらない?)

老人「怪しげな御方だ。顔は腐れて、眉唾な術を話す。」

勇者「・・・。」
勇者(後ろの人たちの殺気が増した・・・。)

老人「しかし、初めての客人でもある。無碍にしては先祖が報われぬ。」

老人「・・・お前ら弓矢をしまえ。」

勇者(・・・ふぅ。殺気が消えた。)

617 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/14(木) 22:33:30.56 ID:hjmSwxgDo
とても調子が出ない寝る。
618 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/14(木) 22:41:24.76 ID:t6Uv8D6To
おやすみ
619 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/14(木) 22:41:58.55 ID:QOEdlliqo
おつかれー
620 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(栃木県) :2011/07/14(木) 22:42:32.14 ID:o6zQLJT60
おつかれー 気長に待つよ
621 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/15(金) 02:59:15.38 ID:AKSG16u/o
vipの時から読んでる。最高におもしろいよ。
622 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(群馬県) [sage saga]:2011/07/15(金) 03:07:51.40 ID:JSCQoLLso
自分のスレにはこんなにレスがつかない悔しいビクンビクン


毎晩楽しみにしてるぞー身体には気をつけてくれー
623 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/15(金) 07:04:51.54 ID:rtV1PVDDO
本当に魔王も神も性格悪いな
乙でした!
624 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/15(金) 14:27:38.21 ID:jzI7FkIp0
勇者の顔まだ治ってなかったんだな
625 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 19:41:58.19 ID:rxgl4hXGo
帰った宿題
626 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/15(金) 19:45:35.29 ID:eWgiP8+2o
おかえりちゅっちゅ
627 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/15(金) 20:02:45.63 ID:3lc2aNtSO
待ってた
例によってレス控えROMる
628 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 20:57:19.83 ID:rxgl4hXGo

勇者「寛大な態度痛み入ります。」

老人「すいませんな。肌の白いお方を見るのはみな初めてで。」
老人「おまけにこの村は他の村と争っていましてな。気が立っておるのです。」

勇者「・・・なるほど。だからいきなり村人が襲ってきたのですね。」

老人「それは真ですか?その村人はどうされました?」

勇者「港を聞こうとしたら逃げていってしまいました。」

老人「・・・おまえらそこを動くな!」

勇者「!?」
ビク

老人「・・・失礼ながら客人。その者はどんな格好をしておりましたか?」

勇者「・・・身長の2倍はあろうかという大きな弓を使っており、鉈を持っていました。耳飾を左耳につけて・・・」

老人「この馬鹿孫めがぁ!!!入って来い!!」

勇者「!!」
ビク

孫「・・・」
ざっざっ・・・

老人「常日頃から礼節を忘れるなと口をすっぱくしていっておろうがぁ!!!!」

勇者「・・・!」
ビリビリビリ・・・

孫「・・・」

老人「お前は将来私の後を継ぐ必要があるのだぞ!!!16にもなろう男子がそれでどうする!!!!」
勇者(16!?俺より体がでかいじゃないか!)
老人「まったく己は!!!自分の立場をも弁えずに!!!少しは本をよまんかぁ!!!!」

孫「・・・」

老人「聞いておるのかぁ!!!!!!」

孫「・・・聞いてる。」

老人「だったら少しは返事をせんか!!無礼ものめ!!!」
老人「貴様はだいたいいつもいつも!!!」

勇者「ご老人!そこまでにしてあげてください!」

老人「む!これは失礼した。今日はこれで終わりじゃ!!罰として魚を10匹とってこい!!!」

孫「・・・わかったよ。」
ざっざっざっざ・・・
629 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 21:15:40.10 ID:rxgl4hXGo

老人「すいませぬお客人。あやつは私の孫でしてな。」
老人「親を失ってわし以外の者になつかなくなってしまいまして。」
老人「今となっては弓ばかりやっていて、まったく知識をつけようとせんのです。」

勇者「・・・あなたの子供は、他村との争いで?」

老人「お察しの通りですじゃ。悲しい事ですが、もうずっと、争いが続いているのです。」

勇者「なぜなのでしょうか。」

老人「・・・生贄の問題でして、他の地の生まれの方に話してもわからない問題でしょう。」

勇者「そうですか、立ち入った事を聞き、失礼しました。」

老人「いいのです。誰でも気になろうと言うもの。さてお客人。」

勇者「はい。」

老人「これからどうなされますか。私は長く生きてきておりますがこの島から出る術はまったく存じませぬ。」

勇者「・・・私はどうしても、帰らなければいけません。いろいろな手段を講じてみます。」

老人「つまりこの村に滞在すると?」

勇者「そうなります。」

老人「歓迎いたしますお客人。しかし問題がありまして。」

勇者「なんでしょう。」

老人「失礼ながら今はお客人に貸せる家がないのです。ですのでよければ私の家へ・・・。」

勇者「いえ、すいませんがご遠慮させて戴きます。」

老人「・・・なぜ?」

勇者「私は、呪いを受けていまして。」

老人「呪い?」

勇者「他者に近づくと悪影響を及ぼします。今は切れかけの状態ですが、まだ効力があります。」

老人「どんな呪いでしょう。よければシャーマンに調べさせますが・・・。」

勇者「いえ、おそらく人間の誰にも解けない呪いです。近づけば、何かをするどころの話ではないのです。」
勇者「ですので失礼ながら、村の一角を私にお貸しください。私は野宿をします。」

老人「・・・それがお客人の望みなれば。」
630 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 21:27:34.24 ID:rxgl4hXGo
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――――――――――――――――――――――――

村の外れ

勇者(・・・生贄か。嫌なもんだ。)

勇者(それが原因で争いとは。余計被害を増やすなんて馬鹿なことを。)

勇者(なんとかしなければ。しかし・・・)

チラ

村人「・・・。」

勇者(遠くから監視されている。基本的には信用していないのだな。)

勇者(・・・さてどうする。情報を一回整理しよう。)

勇者(ここはストームアイランド。見えない風が常に周囲を多い波が高く船では近づく事ができない。)
勇者(ここから出る術を博識そうな老人も知らない。)
勇者(文献で読んだ限り空を飛んで進入しようとしても失敗に終わった。)
勇者「・・・残りは海の中くらいか。しかし息が続かないな。」

勇者(・・・生贄を要求しているのはなんだろうか。この島特有の宗教といった感じでもない。)
勇者(生贄を押し付けあっているのだから実害としてなにかが在る。)
勇者(・・・生贄さえ出せば手を出さないという事は在る程度の知性が在るはず。人間ではない者の観点からは何か知っているかもな?)

勇者「・・・。」
勇者(・・・腹がへったな。なにか探そう。」
631 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/15(金) 21:39:02.43 ID:6AwK5Nqgo
最初からずっと読んでるけど日課になってしまった
応援してます
632 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 21:42:30.48 ID:rxgl4hXGo
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――――――――――――――――――――――――

勇者「ふぅーー。」
勇者(豊かな森だ。木の実が取り放題だな。ここで飢える心配はなさそうだ。)

勇者「・・・!」ゾク
バッ

ドスン!ビィィィィ・・・ン

勇者「・・・ふぅ。」

孫「・・・誰の許可があって森の実りを受け取っている。」

勇者「森は誰の物でもない。全ては平等だ。」

孫「・・・ちっ。」

勇者「もう魚は取れたのか?10匹なんて結構大変だろう。」

孫「もう終わった。」

勇者「随分早いな。得意な物は弓矢か。」

孫「・・・お前はいったいなんだ?遠くから俺の弓をはじき、今も気配を殺していたのによけた。」

勇者「・・・ただの人間だ。」

孫「嘘をつけ。お前のそのオーラ。人間が持てる物ではない。」

勇者「・・・たしかにこれは人間の物ではないな。」

孫「認めたか、魔物め。」

勇者「失礼なやつだな。お前のおじいさんぐらい。」

孫「俺をあの爺と一緒にするな!!!!」

勇者「どうした、図星か。」

孫「撤回しろ!謝れ!!」

勇者「君はあの爺さんの態度が気に食わんのだろう。」

孫「しゃべるな!」
ばっ!

勇者「鉈か。また俺に近づいてみるか?こんどはたっぷり味あわせてやってもいいぞ。他では早々体験できないぞ。」

孫「・・・ぐ!」

勇者「まったく短絡思考だな。おじいさんが嘆くのもわかる。」

孫「・・・キサマァ・・・!」

勇者「あの爺さんはよく嘘をつくのだろう?いい顔をしておきながら俺に監視をつけるくらいだ。」

孫「・・・。」

勇者「裏に残酷さを持ってる。簡単に人を殺せるくらい。お前も同じだな。裏か、表かの違いしかない。」

孫「ぐぐぐぐ!!!!」

勇者「どうした、俺は正直だぞ。なにか言い返せ。」
633 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 22:07:45.22 ID:rxgl4hXGo
孫「俺を!語るな!!」

勇者「はっ!ならば!俺を殺そうとするな!どっちの方が一体ひどい!」
勇者「君がやろうとしているのは俺の未来の決めつけ!俺がしているのは君の存在の決めつけ!!」

勇者「後者は未来に影響は無い!!だが!前者は未来を永遠に奪う!!!」

勇者「君は所詮自分の思い通りにならないのが嫌なただのガキだ!!!認めろ!!」

孫「・・・うるさぁぁい!!!!」
ブォンブンブンブン!!!
勇者「はっ!だだっこか!納得できなければ暴力を使う!」
スカ
ザグン!

勇者「魔物と同じような思考回路だな!」

孫「くそぉぉぉ!!!てめぇの術さえなければ!!!」

勇者「こんどは俺に勝てない言い訳か!!!いいだろう!好きに殺そうとしてみろ!!!」

孫「!!」

勇者「君の全技術を持って俺の口を閉ざしてみろ!付き合ってやる!俺からは手を出さない!!」

孫「なめるなぁぁぁ!!!」

勇者「口を動かすくらいなら手を動かせ!ほらどうした早くしろ!!!」

孫「!!!」
バッ!

勇者(短弓!近くても在る程度使える武器!)

孫「食らえぇぇ!!」
ババババ!!!

勇者「・・・!」
勇者(早い!一瞬で4連射!)
ダッ!
ドドドドス!

孫「くそ!」
ババババ!

勇者「遅い!もっと早く狙いをつけろ!」
ダダダダ・・・
ドドドドス!

孫「うるさい!!!」
ぎぎぃぃぃ・・・

勇者「よく狙いを付けろよ!人の急所はこことここだぞ!」
ビタ!

孫「黙れぇぇぇ!!!!」
バヒュン!!!

勇者「――」
スカ
ドスン!

勇者「頭を狙うなんて馬鹿か!首を傾げればよけれるぞ!!」

孫「うるさぁぁい!!!」
ババババ!

勇者「はぁ!」
ズババババン!

孫「!!!」

勇者「その連射力はたしかにすごいが1本1本狙いを付けなければ意味がないぞ!」

―――――――

―――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
634 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 22:16:56.66 ID:rxgl4hXGo

――――――――――――――――――――――――

孫「はぁ!はぁ!!」

勇者「どうした、疲れたか。」

孫「くそ!弓矢が切れただけだ!!はぁ!はぁ!」

勇者「・・・少しは気が晴れたか?」

孫「・・・ちっ!それが目的か!はぁ!はぁ!」

勇者「だいぶ鬱屈とした表情だったからな。」

孫「・・・くそ。ふぅ・・・。ふぅ・・・。」


孫「・・・お前は。」

勇者「なんだ。」

孫「なぜここに来た。」

勇者「来たくて来たわけじゃないんだが・・・そうだな。なにか、理由が在るのかもな。」

孫「・・・どういうことだ。」

勇者「君は、運命を信じるか?」

孫「信じない。未来は決まっていない。・・・ふー・・・。」

勇者「そうだな。自分が未来を決める。それが普通。」

孫「・・・。」

勇者「俺もあまり信じていない。だが、人間には役目があると思っている。」

孫「・・・。」

勇者「この役目というのは、誰でもない、自分が決めるもの。」

勇者「俺はこの島で何かをする。もしかしたら、何かが俺を求めていたのかも。」

勇者「つまりは因果だ。ここにくるべくして俺はここに来た。俺はここで、自分の役目を果たす。」


勇者「君のおじいさんも役目を持ってる。あまり邪険にしてやるな。」

孫「・・・でも。嘘は好きじゃない。」

勇者「それも理由があるんだ。君もわかってるんだろう?」

孫「・・・。」
635 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 22:18:12.57 ID:rxgl4hXGo
Ohflow
636 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/15(金) 22:21:02.27 ID:240KMWyro
どうぞどうぞ
637 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 22:38:23.68 ID:rxgl4hXGo
出た。書く
638 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/15(金) 22:42:17.39 ID:icj32GO9o
どうぞどうぞ
639 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/15(金) 22:46:11.36 ID:Y5cYvADUo
どうぞどうぞ
640 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 22:50:31.50 ID:rxgl4hXGo
勇者「後な、納得が出来ないという理由だけで他人を否定するのはこれ以後は辞めろ。」

孫「・・・。」

勇者「否定の仕方も大問題だ。もうすこし穏便にしろ。」

勇者「・・・他人も君と同じ時間かけて生きているんだ。少しは気遣ってあげてくれ。」

勇者「飯でも食うか。いい加減腹がへった。1日ほど食べていないんだ。」

孫「ご飯を食べていないやつに俺は負けたのか・・・。」

勇者「気にするな。俺は君より半分ほど長生きしてる。あと半分生きる間に抜かせばいいさ。」

勇者「さ、飯を食おう。食ったことが無いような料理を作ってやるよ。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
森の中

女戦士「ごちそーさん!」
女僧侶「ふぅ、ごちそうさまでした。」
女商人「ごちそうさまでした。」
女魔法「ごちそうさま。」
1106「おー」
1107「おー」


1108「食った食った。研究所の飯の数倍は旨いな。」

女僧侶「ごちそうさまくらい言って下さい。」

1108「なんでぇ、いいじゃねぇか別に。」

女僧侶「いいから言って下さい。」

1108「わかったよ。ごちそーさまでしたー。」

女僧侶「語尾を延ばさないでください!」

1108「うーるーせー!てめぇは俺の母ちゃんか!」

641 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 23:02:48.55 ID:rxgl4hXGo

後ろ《ギャーギャー》


女戦士「で?必要なものは買えたのか?」

女商人「まだですね。僧侶さんがご飯を皆で食べたいと言ったので。とりあえずめぼしはつけましたけど。」

女魔法「話を聞いてみたけど、本当に大変だって。」

女戦士「そうなのか?どんぐらい?」

女商人「例えは出せませんけど、暖を取るのが本当に難しくて、下手にねると凍えて死んでしまうそうです。」

女戦士「ふーん。厄介だな。なんか生き物はいないのか?」

女魔法「魔物だけ。しかも土の中。」

女戦士「ワーム系か。・・・食えないな。」

女魔法「あと植物人がいるんだって。」

女戦士「なんだそら。」

女商人「それはただの噂ですけど・・・サボテンが立ってると思ったらこっちを向いて、地面の中に沈んでいったって。」

女戦士「なんでわかったんだこっちを向いたって。サボテンに向きなんかないだろ。」

女魔法「顔がついてたらしい。女の人みたいな。」

女戦士「・・・ちょっと気持ち悪いな。」

女商人「とっても可愛いらしいですよ?サボテンに座ってるみたいだって。」


女僧侶「ふぅ!さぁいい加減諦めてください!」

1108「嫌だつってんだろ!何で体を測らせなきゃいけねぇんだ!!」

女僧侶「そんなこと決まりきっています!服を買うためです!さっきも言ったじゃないですか!」

1108「俺は納得してねー!!!」

女僧侶「減るものではないじゃないですか!!!!」
642 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 23:21:39.44 ID:rxgl4hXGo
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
機械港〜武器屋〜

カランカラン・・・

店員「いらっしゃーい・・・おや、君達か。遅かったね。」

女戦士「少し事情があってな。」


店員「・・・人が減ってるようだけど?」

女僧侶「・・・。」

女商人「・・・宿で、待ってるんですよ。荷物をとりにきただけですから。」

店員「なるほどねー。ちょっとまってて、今持ってくるから。」


女戦士「・・・もう、一人はいないんだけどな。」
女僧侶「・・・。」
女商人「・・・。」


店員「よっと!」
ガチャン!

店員「はい確認して。」

女戦士「・・・うん。ちゃんと砥いである。」

女僧侶「綺麗になってますね。」


女商人「・・・だいぶ形が変わってるんですが。」

店員「もうねー、ほぼ新品だね。一応グリップと材料は流用して在るけど、一回刃部分とかして作りなおしたよ。」

女商人「作り直したにしては随分はやいですね。」

店員「武器を手で作る時代は終わったのさ。少なくとも、この港ではね。」


店員「はーい、貸し出した武器みせてー。破損チェックするよ。」
ガタゴトガタ!

店員「・・・。他の二つはいいとして、この剣一体どうしたんだい。刃が完全につぶれちゃってるんだけど・・・。」

女戦士「すまん。壁を壊すのに使った。」

店員「・・・・・・君にはドリルでも貸せばよかったよ。」
643 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 23:48:06.66 ID:rxgl4hXGo
店員「・・・・・・まぁいいよ。君の剣は面白かったし、研ぐだけなら1時間あれば終わる。」

女戦士「そうか、悪いな。」

店員「刃こぼれが一切ないからねー。これで欠けてたらさすがにお金はもらうさ。」

店員「さて、まだなにか用はあるかい?銃の一つでもかっていったら?」

女商人「えーと、砂漠には何が必要かわかりますか?」

店員「なんだい、砂漠越えするつもりなのかい。そうだねー。どうあがいても携帯燃料は必須かな。」
店員「あとはテントの杭が特別なものが必要だ。下は砂だからね。普通のだったら砂嵐がきたら飛んでいってしまうよ。」
店員「それと・・・とても大事なものがある。お酒だ。アルコール度数のとても高いお酒を、一人1本持つようにしたほうがいい。」

女戦士「なんでだ?」

店員「緊急時に役立つ。体が冷えて体温が奪われるがアルコールを飲めば一時的に症状が緩和する。」
店員「あとは、辛い食べ物かな。これも体温維持が目的だ。アルコールほど急激な効果はないけどね。」

店員「とにかく体温維持を考えて。乾燥してるから水分摂取も重要だ。だけど普通に水をもっていったら凍るからね。」
店員「強い度数のお酒は凍りにくいんだ。その点からいっても、水分摂取にいいかもね。飲んだ後おしっこでちゃうけどね。」

店員「まとめると、テントの杭、お酒、唐辛子、携帯燃料、だね。最低限これだけもっていったほうがいい。」
店員「あとはねーどうしても動物に頼る必要が在るね。なんか最近はワームの調教に成功したとかで前より格段に横断しやすくなったよ。」

女戦士「・・・魔物の順応か。」
女僧侶「・・・いちおう、まともな形で続けていたんですね。」
女商人「・・・。」

店員「?」

店員「まー僕はしがない武器屋だからね。こういう情報は砂漠前の村で聞いたほうがいいよ。僕が言うより断然いい情報を持ってる。」
店員「ただ買うつもりなら唐辛子と燃料はここでかっていきなよ。唐辛子はここの特産だし燃料も機械で作ってるから断然安い。」

店員「そんなとこかなー。横断がんばってねー。」
644 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/15(金) 23:59:27.56 ID:rxgl4hXGo
―――――――――――――――――――――――
嵐島〜森の中〜

勇者「よし。今回はなかなか旨く出来た。」

孫「・・・おい。魚に木の実はあわないと思うぞ。」

勇者「いいから食え。頂きますは言えよ。森の恵みと俺の腕に感謝しろ。」

孫「・・・森の恵みをいただきます。」

勇者(こんにゃろう・・・。)

勇者「頂きます。」

ズズ・・
孫「―――!」

勇者「どうした。驚いた顔をして。」

孫「・・・なんでもない。」

勇者「頂きますは言えよ。」

孫「・・・頂きます。」

勇者「よしよし。」

勇者(かわいいもんだな。)
645 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/16(土) 00:00:30.22 ID:zFXMVg9co
寝る。おやすみ。今日のBGMはワイルドアームズでした。
646 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/16(土) 00:00:54.66 ID:2VO5KNn7o
おやすみなせえ
647 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/16(土) 00:00:57.49 ID:kJuh6MTt0
>>1
乙、おやすみ
648 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/16(土) 00:03:13.86 ID:XIYJL8kIO
ROMは多い頑張ってくれ
ROMに戻る
649 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/16(土) 00:03:55.57 ID:XIYJL8kIO
あげちったすまね
650 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/16(土) 00:05:55.67 ID:FlSTZ51SO
乙&おやすみ〜
勇者の料理喰いたいww
651 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/16(土) 05:09:10.82 ID:U0JUnO4AO
乙!
勇者は24歳前後か
652 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/16(土) 20:47:39.05 ID:BuwON70DO
乙でした!
相変わらず勇者の料理の腕が素晴らしいな。食べてみたい


良かったら戦闘の作業用にどうぞ
もしもしだからちゃんと貼れてなかったらスマン
ttp://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=WhIm1sJwPDM
653 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 12:02:44.38 ID:XVCNBI/Po
おきたー。書く
654 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/17(日) 12:04:32.47 ID:kw+FiML4o
まってた!
655 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 12:15:21.88 ID:XVCNBI/Po
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――――――――――――――――――――――――

勇者「ご馳走様でした。」

孫「・・・ごちそうさま。」

孫「・・・。」

孫「お前は、これからどうするんだ。」

勇者「調べ物さ。ここを出て行く方法を調べる。」

勇者「とりあえず海岸線をずーっと回って見る。他の村にも行ってみる。」

勇者「何かする前に情報がないとな。海に飛び込んでも死ぬだけだ。」

孫「・・・俺もついてく。」

勇者「やめとけ。他の村にもいくんだぞ。いいほうには転がらないと思うぞ。」

孫「・・・。」

勇者(・・・後を付けてきそうな雰囲気だな。・・・しょうがない。)

勇者「・・・まぁ、村を回るとしても明日からだな。今日はとりあえず海岸にでる。ただ道は詳しくないからな、時間が・・・。」

孫「俺が案内する。」

勇者「・・・じゃぁお願いしよう。道案内までな。」

孫「それでいい。」

勇者(・・・それでいいって顔じゃないな。何か理由があるのかもな?)
勇者(・・・・・・出来るだけ、気を払うか。)
656 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 12:30:23.55 ID:XVCNBI/Po
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――――――――――――――――――――――――
海岸線

勇者「うーん、いい夕日だ。」

孫「はぁ・・・!はぁ・・・!」

勇者「波はすごい荒れてるが、雨も降ってない上に雲もそこまでない。不思議だ。」

孫「ふぅ・・・!ふぅ・・・!」

勇者「しかし随分切り立っているな。これじゃ漂流のしようもない。・・・。」
勇者(逆に言えば、漂流できない。なんだ、人為的な何かを感じる。)
勇者(・・・全体を回ってみないとわからないな。日暮れだし、今日はここまでか。)

孫「・・・はぁー!!」

孫「・・・なんで息切れ一つ起こさないんだ。」

勇者「若いからさ。」

孫「馬鹿にしてるのか。」

勇者「まぁ、体の構造が違うんだ。多分。」

孫「・・・肌の色が違うから、そういうこともあるのかな・・・。」

勇者(たぶん関係ないけどな。)

勇者「ところでな、こう、地面の中に入れるような場所はないか?」

孫「・・・無い。」

勇者(・・・。)

勇者「嘘だな。」

孫「!!」

勇者「まぁ、言いたくないならいいさ。自分で探す。」

孫「・・・。」


勇者「さて、日暮れだし村に戻るか。」

孫「・・・俺と勝負しろ。」

勇者「競争か?いいぞ別に。」

孫「さっきみたいに手加減するなよ!!」

勇者「いいぞ。合図はお前にまかせるよ。」

孫「いくぞ・・・はじめ!!!」
ザッ!

勇者「―――」
ダンッ!

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657 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 12:39:27.34 ID:XVCNBI/Po
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村.の外れ


勇者「無謀なやつだ。」
勇者(図体はでかくてもまだ16だしな。)

勇者(しかし・・・改めて考えると俺の体力はおかしいな。俺の幼少期と同じような暮らしをしてるはずの民族でも俺には勝てない。)
勇者(・・・なぜだろうか。神に改造でもされたか?)

孫「―――っ!」
ザザ!

孫「くそ!!負けた!!!」

勇者「おつかれさん。なかなか早いじゃないか。」

孫「俺のほうが森には慣れているはずなのに!!!」

勇者「俺も子供のころは森で暮らしていたから、そうでもないぞ。」

孫「・・・くそ。もう一回勝負だ!」

勇者「だめだ。また明日な。それにお前、まだおじいさんに魚渡してないだろう。さっさと行ってきたほうがいいぞ。」

孫「・・・また明日勝負だ!」

勇者「いいぞ。海岸線までな。おやすみ。」

孫「・・・。」
ザッザッザッザ・・・

勇者「・・・ふぅ。」
ドサ

勇者(・・・かばんがほしいな。)
658 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 12:49:59.84 ID:XVCNBI/Po
――――――――――――――――――――――――
機械港付近森

女商人「・・・ただいま戻りましたー!」

1106「あー」
1107「うー」
女魔法「おかえり。」
1108「おけーり。」

女戦士「ただいま。」
女僧侶「ただいまです。」

女魔法「・・・たくさん買ったね。商人いたのに。」

女僧侶「ゴリ押しさせていただきました。」

女商人「・・・。」

女戦士「その様はなかなか面白かったぞ。」

女商人「・・・今回だけですよぅ?」

女僧侶「わかってますよ!さぁ!ひとちゃん達!お着替えしましょう!!」

1106「あー?」
1107「うー?」

女僧侶「戦士さん!荷物をこちらへ!!」

女戦士「はいはい。」


1108「・・・元気なやつだな。」

女魔法「着せ替え大好きだから・・・。」

女商人「・・・今回だけですもん・・・。」

1108「ま、俺に合う服なんて在るわけねぇし、一安心って所だな。」

女商人「あ、しっかりヒトヤさんように買ってますよ。その長いしっぽも考えてありますよ。」

1108「・・・まじか。」
659 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関東・甲信越) [sage]:2011/07/17(日) 12:55:51.57 ID:SjJ/1AUAO
660 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 12:57:00.24 ID:XVCNBI/Po
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――――――――――――――――――――――――

1106「うー。」
1107「うー。」

女僧侶「あぁ!可愛いですわ!」

女魔法「終わったの?」

女商人「・・・。」

1108「・・・スカート?」

女僧侶「中にはズボンをはいてますよ!」

1108「そういうことじゃなくてだな。俺の記憶違いだったか?そいつらは・・・。」

女戦士「俺も言ったんだけどな。着せるときに。」

女魔法「・・・かわいいから、いいよ。」

女戦士「ちなみに下着も女物だ。」

女魔法「・・・。」

女僧侶「いいじゃないですか!可愛いは正義というやつですよ!!」

1108「・・・お前らは気に入ってんのか?」

1106「あー!」
1107「あー!」

1108「・・・ならいいか。」

女商人「あの、いったい何の話ですか?」
661 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/17(日) 13:42:05.96 ID:TA1T7RbAO
双子の男の娘かよwwwwwwww
662 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 13:44:10.62 ID:XVCNBI/Po

女戦士「話の流れでわかれよ。」

女商人「え?」


女魔法「・・・ねぇ、そのブローチって・・・。」

女戦士「あぁ・・・ひとみの、ブローチを半分に割ったやつだ。わざわざ作ってもらった。」

女僧侶「・・・付けていたのは少しだけでしたけど・・・。角のリボンも、ひとみさんの服から作りました。」

女商人「・・・このこ達と、仲がよかったそうですから・・・。」


1108「・・・辛気臭ぇやつらだな。落ち込む為に作ったわけじゃねぇんだろ。」

女戦士「・・・そうだな。さ!今度はお前の番だ!」

1108「はぁ!?俺はいいよ!いらねえっつったろうが!!」

女僧侶「私は諦めてくださいと言いましたよ。」

1108「俺の意思を尊重しやがれ!!!」

女商人「買ったものを無駄にしないでください。」

1108「じゃぁ買うな!!」

女僧侶「諦めが悪いですね。強硬手段にでますよ?」

1108「何をする気だ!」

女僧侶「魔法さん!眠らしてください!」
女魔法「・・・ごめんね。」

1108「わ!わかったよ!着る!だから無理やりはよせ!」

女僧侶「本当ですか!ではあちらへ!」
663 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 13:54:14.94 ID:XVCNBI/Po
――――――――――――――――――――――――

『一人で着れるからこっちみんな!!』

『せっかく買ったのですからちゃんと着てほしいじゃないですか!』

『着た後に言え!!』

『あー!』
『あー!』

『ひっぱるな!!!あっちいってろ!!!』


女戦士「賑やかだな。」

女商人「本当に。」

女魔法「僧侶とひとや仲がいい。」

女戦士「親子の中のよさだなあれは。」


女魔法「・・・明日はどうするの?」

女商人「いい加減出発しませんとね。とりあえずは必要なものを買いましたが・・・。」

女戦士「どうも砂漠の村で聞いたほうがいいみたいなんだよな。」

女魔法「そうなんだ・・・。」

女商人「・・・ひとやさんたちどうするんでしょう。」

女戦士「これからはどんどん過酷になるだろうしなぁ・・・。」

女魔法「ひとやはいいけど、あの子達には大変・・・。」

女商人「だれか、面倒を見てくれる人がいてくれたら・・・。」
664 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 14:16:20.31 ID:XVCNBI/Po

女僧侶「似合ってるじゃないですか!」

1108「くそ・・・なんかむずむずする・・・。」

1106「うー。」
1107「うー。」

女戦士「ははは、いいじゃないか。」
女魔法「かっこいいよ。」
女商人「似合ってますよ。」

1108「お世辞はいうんじゃねぇ!ていうかこれ服っていうより鎧じゃねぇか!」

女戦士「しょうがないだろ。お前うろことがってるから普通の服じゃだめなんだから。」

女商人「剣もありますよ?」

1108「なんでだよ!!別に必要ないだろ!!!」

女魔法「・・・クス。」

1108「笑うな!!!」

――――――――――――――――――――――――

女戦士「・・それで?どうするんだ。ついてくるか?」

1108「・・・それだけどな、俺はともかくこいつらがついてくるのは無理だろう。」

1106「・・・。」
1107「・・・。」

1108「多分、ついていくよりここに居たほうが幸せだと思うぞ。」

女僧侶「・・・。」

女商人「・・・やはり、そうなんでしょうね。」

1108「あおうと思えば夜会えるしな。まぁここも安全だっていう保障はないけどよ。」

女僧侶「せめて、安全な場所まで・・・」

1108「俺らに安全な場所なんてねぇ。人間にみられりゃ魔物だって言われるし、魔物が見つけたら襲ってくる。」

1108「別に俺らは何もしてねぇが、もうこうなっちまったからな。諦めて順応して生きるさ。」

女魔法「・・・勇者に聞いてみよ。なにかいい方法教えてもらえるかも。」

女商人「そうですよ!勇者さまも子供のころ似たような暮らしをしていたらしいですし!」

1108「んー・・・。無理だと思うがね。。」

女戦士「何もしないよりはいいだろ。今日は夢についてこいよ。」

1108「無駄だと思うがねぇ・・・。」

665 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 14:33:51.67 ID:XVCNBI/Po
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
嵐島 村のはずれ


メラメラメラ・・・

勇者「・・・。」
勇者(魔法が使えないと火を起こすのも一苦労だ。この魔力の量だと一日に一発の火矢が限界か。)

勇者「・・・む。」
勇者(急に・・・眠く・・・。)
勇者(ひとむ達か・・・。まぁ、今日はもう寝るとしよう・・・。)
カクン・・・

――――――――――――――――――――――――
〜夢〜

1106「えへへ。」
1107「えへへ。」

勇者「・・・。」

勇者「・・・なんで俺の腕を枕にしているんだ?」

1106「温かいの。」
1107「温かいの。」

勇者「・・・そうか。」


1108「懐かれてるな勇者。」
女僧侶「羨ましいですわ・・・。」
女商人「・・・。」

勇者「・・・皆。おはよう」

女戦士「あぁおはよう。」
女商人「お、おはようございます。」
女僧侶「おはよう御座います。」
女魔法「おはよー。」

女商人「・・・。」
女魔法「・・嫉妬?」
女商人「ち、ちがいますよう!」

勇者「・・・ん?ひとむたち服を買ったのか。可愛いな。」

1106「えへへ、ありがとう。」
1107「えへへ、ありがとう。」

女戦士「・・・知らないのか?」

勇者「なにがだ?」

女戦士「いや何でもない。」

勇者「?」
666 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 14:34:56.13 ID:XVCNBI/Po
きゅうけい
667 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/17(日) 14:35:58.47 ID:DWR5wsWSo
おーけい
668 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 14:49:32.64 ID:5OmPyE2+o
作者的に適度に声援があったほうがいいの?
669 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 14:52:12.63 ID:XVCNBI/Po
俺寂しがりや。
670 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/17(日) 15:10:38.11 ID:+ZBqPXcHo
1108はトカゲに鎧着て…
斧もってたらクロコダイル様決定だなwwwwwwww
C
671 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/17(日) 15:14:16.91 ID:lIoqymEOo
今更すぎるけど、ひとみは人間体の時も体を見せたくなかったのは、何か手術の痕でもあったのかな

ひとみ…(T ^ T)
672 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/07/17(日) 15:17:29.05 ID:QNdPeUKho
どうなるどうなるドナルドホイ
673 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛媛県) [sage]:2011/07/17(日) 15:18:06.17 ID:QNdPeUKho
どうなるどうなるドナルドホイ
674 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 16:08:32.05 ID:7BmpV+yDO
おつかれー
可愛ければこまけえこたぁ
気付かない勇者と商人は天然なのか…

リザードっつうとイメージは幻水3のリザードクランかな
675 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 16:33:11.00 ID:JiXK02lIO
おちんちんランドときいて
676 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/17(日) 16:33:51.35 ID:KxVUrWmlo
やってきますた
677 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 16:37:58.97 ID:JiXK02lIO
おちんちんランドときいて
678 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) [sage]:2011/07/17(日) 16:41:54.20 ID:RLvqkFqho
勇者が男の娘に童貞ちぎられるフラグ立ったな。
679 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/17(日) 17:04:27.77 ID:Lg8mdMX3o
ロマサガのゲラ=ハが思い浮かんだが、あれだとシルエットしか人間やってなかった
680 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/17(日) 17:13:21.39 ID:kw+FiML4o
むしろ勇者の処女が・・・
なんでもない
681 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 18:22:54.00 ID:BEwz75JSO
>>669
毎度楽しみに見てるぞー!!
682 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 18:39:53.44 ID:OTiCqodao
待ってるお!
683 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/17(日) 18:59:40.42 ID:vYSPf7+s0
結局ひとちゃんたちは男の娘・・・?
684 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 19:04:21.19 ID:XVCNBI/Po
寝すぎた。書く
685 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 19:27:54.13 ID:7CZ7Iz5Lo
きたか…!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
686 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 19:29:17.64 ID:XVCNBI/Po
1108「それでな勇者。俺らの事なんだけどよ。」

勇者「あぁ、どうした?」

女戦士「1108達をどうするかって話でさ。」

勇者「あぁ。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

女魔法「チェスわかる?」

1106「わからない。」
1107「わからない。」

女魔法「あのね、こういう四角い板があってね・・・。」



勇者「なるほどな。置いて行くのは不憫だが、連れて行くのは危険か。」

女戦士「なんかいい案はないか?」

女僧侶「できれば連れて行きたいんですけど、そういうわけにも行きませんから・・・。」

勇者「・・・じゃぁそうだな。俺の家に行くといい。」

1108「あ?」

女魔法「・・・ゆうしゃの家?」

勇者「あ、でも問題があるな。海の向こうだ。」

女僧侶「・・・それは致命的な問題では。」

女商人「ひとむちゃん達は帽子をかぶせれば何とかなるかもしれませんけど・・・。」

1108「俺はこんななりだからな。船になんか乗れるわけねぇ。」

勇者「そうだな・・・。頼めば送ってくれるような人は居ないのか?」

女戦士「・・・面倒見がいいやつは知ってるけど、元敵だからなぁ。」

勇者「だれだ?」

女戦士「兵士長だ。」

勇者「・・・俺は知らないなぁ。信用できるのか?」

女商人「面倒見は確かによかったですけど・・・。」

女僧侶「・・・・・・確かに今そういったことを頼めるのはあの方だけですねぇ・・・。」

1108「待て待て、俺が船に乗れないって話はどうなった。」

勇者「それはなんとかなる。ぐるぐる巻きにして荷物扱いとかな。」

女戦士「そうそう。細かい話だ。」

女商人「だから船の上で変わりに面倒を見る人が必要なんですね。」

1108「・・・まじかよ。」

勇者「じゃぁ、一回話してみよう。ひとむ、ひとな。」

女魔法「この駒がね・・・。」
1106「うん。」
1107「うん。」

女戦士「おーい。聞いてるかー?」

女魔法「なに?」
1106「なにー?」
1107「なにー?」
687 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/17(日) 19:36:58.12 ID:GkWDQiJSO
106「ワタシノデバンハモウナイノデスカー」

女戦士「あー。久しぶりに馬刺とか喰いてえなー」

1106「あー」
1107「うー」

106「アナタタチマデナニイッテルンデスカ。ケンタウロスイジメタラタタリアリマスヨー。コワイデスヨー」
688 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/17(日) 19:43:45.33 ID:kw+FiML4o
トムwwwwwwwwww
689 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 20:00:49.80 ID:KubiGfaIO
これはモブですか?
いいえ、これはトムです
690 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 20:10:56.76 ID:XVCNBI/Po
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――――――――――――――――――――――――
〜兵士長の夢〜

1106「起きて。」
1107「起きて起きて。」
ペシペシ

勇者「・・・いいのかそんな事して。」

兵士長「ぐ・・・。な、なにしやがる糞ガキども!!」
ガバァ!

兵士長「あぁん!?どこだここ!っててめぇら!なんでここにいやがる!!!」

勇者「まぁまぁ、一回落ち着いてくれ。」

兵士長「あぁ!てめぇ俺を好き勝手に殴りやがったやつ!!!妙な魔法使いやがって!!」

女戦士「一回黙れ。」
ぶぉん

兵士長「くそわけわかんねぇ。」
スカ


勇者「それについては謝らないぞ。」

兵士長「・・・わぁってるよ。で、ここはどこだ。俺はなんでこんなところに居る。」

1106「ここはあなたの夢の中。」
1107「ふかいふかい夢の中。」

兵士長「ゆめのなかぁ?なんだそりゃ。」

女僧侶「この子達はインキュバスの実験被害者です。」

兵士長「・・・あぁ、準成功品扱いの双子のガキだろ。そっちにはトカゲ男もいるな。俺が聞きたいのはだな、夢の中って何だっつー話だ。」

勇者「夢の中は想いの中。ここに嘘は存在しない。一人一つは絶対にもっている自分の領域。」

勇者「この子達はその領域をつなげる事が出来るんだ。」

兵士長「・・・俺の夢で全部嘘って可能性は?」

1106「それは否定できないの。」
1107「信じる信じないを決めるのはあなたなの。」

兵士長「・・・。」

女商人「・・・あの、私たちお願いがあって来たんです。」

兵士長「はぁ?」
691 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/17(日) 20:26:47.44 ID:d5N0ZRxAO
わくてか
692 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 20:32:10.36 ID:XVCNBI/Po
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

兵士長「・・・ふざけろ!なんで俺がガキ共のお守りをしなきゃいけねぇんだ!!!」

1108「・・・無理じゃないか?こいつに頼むのは。」

勇者「まだわからないさ。」

兵士長「俺はやらねぇっつってんだ!頭沸いてんのか!!」

女商人「あ、あの!私たちは報酬が出せます!」

兵士長「あぁ?」

女商人「銃技術がまとめてある本3冊です。これがあれば、あなたたちが何ヶ月も食べていく事も可能です。」

兵士長「・・・それはてめぇらにやったやつだ。俺らには必要ねぇ。」

女商人「で、でも!」

兵士長「うるせぇ!俺らはな!魔法国家生まれの魔力なし共の集まりなんだよ!!」

兵士長「世界を傭兵として放浪してんだ!その本は一箇所にとどまらなきゃ金を生んでくれねぇ!」

兵士長「俺らには必要ねぇものなんだよ!!そんくらいわかれ!!!」


勇者「・・・そんなことも言ってられないだろう?」

兵士長「ちっ!そうだよ!あの女3人共は俺らの旅にくっつかせるわけには行かねぇんだ!」

兵士長「女だぞ!?不憫すぎらぁ!普通に生きてたらそこらの男とくっついて普通に幸せに生きていけるほどの上玉だ!」

兵士長「だがそれがもうあいつらできねぇ!手に銃がくっついてるからな!下手に切れば魔力が流れ続けて死ぬって落ちもついてやがる!」

勇者「・・・随分面倒見がいいな。」

兵士長「うるせぇ!!耳にたこが出来るほど聞かされてるわ!!!」

勇者「いいじゃないか。俺らのお願いを聞いてくれれば、その3人が一生金持ちで暮らせるんだぞ。」

兵士長「俺には必要ねぇ!!」

勇者「3人には必要だ。だが3人はこの本の有効活用ができない。だからお前がしてやるしかない。」

兵士長「それを長い時間金を払うような契約をしてくれる国家があるとはかぎらねぇ!」

勇者「・・・西大陸聖国家に行け。」

兵士長「あぁ?宗教大国じゃねぇか。」

勇者「・・・宗教、か。まぁ確かにな。」

勇者「あそこは常に勇者が生まれる地なんだ。だから神に加護があると思われている。」

兵士長「ゆーしゃなんて俺は信じてねぇ!神もいねぇ!」

勇者「・・・俺が勇者だ。」

兵士長「はぁ!?てめぇ頭沸いてるだろ!!」

693 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 20:51:12.10 ID:XVCNBI/Po

勇者「・・・まぁ普通はそうなるだろうな。」

兵士長「ここでは嘘がつけないとか言ってたな!てことはてめぇ本気で思ってやがるな!?」

勇者「・・・はぁ。」

女戦士「おい、黙って聴いてりゃ好き勝手な事・・・」

勇者「いいんだ戦士。お前も最初はそうだったろ。」

女戦士「ぐっ!」


勇者「まぁ、今は俺が勇者だとかはどうでもいいんだ。」

勇者「その国はな。魔物が集まるどうしようもない性質が在る地でな。」

勇者「だから軍事国家でもある。そして広く技術を求めている国だ。」

勇者「今の主力が聖騎士団。厳しい入団試験をくぐりぬけ、苦しい訓練を課せられた本物たちだ。」

兵士長「・・・実は中が腐ってんじゃねぇのか?」

勇者「実害が常に襲い来る国だから、そんな事してたら一瞬で滅びるさ。」

勇者「確かに貴族は存在するが、選別制度も厳しいものが在る上に、その国には憲法という概念があってな。」

兵士長「・・・。」

勇者「王が変わっても、絶対にその部分は守らなきゃいけないという約束事だ。変える事もできない。」

勇者「法律を作る人間はまず憲法を守る。これが大原則になっているんだ。」

兵士長「腐りようがねぇってか。」

勇者「どう頑張っても平和にはなれない国だからな。努力し続けなきゃいけないんだ。」

兵士長「そこなら、確かな法律を理由に技術をしっかり買い取ってくれる上に、俺らの食い扶持も稼げるってか。」

勇者「そうだ。銃技術はおそらく世界で1番お前らが理解しているはずだ。ずっと触ってたんだからな。」

勇者「おまけにこの銃技術。魔力が無い人間でも使えるという部分がすばらしい。」

勇者「絶対に食いつく。」

兵士長「・・・だから渡した本5冊のうちの3冊なのか。魔法銃の技術については教えないってか。」

勇者「銃技術に魔法を応用するなんて、そうそうでてこない発想だ。いつかは出るかもしれないが、技術開発は相当に大変だろうな。」

兵士長「・・・勇者とかいっといて、結構あくどい事をするやつだな。」

勇者「育ちが悪いからな。」
694 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 21:12:23.00 ID:XVCNBI/Po

兵士長「・・・ち。」

勇者「折れてくれたか?」

兵士長「・・・。」

兵士長「・・・わぁーったよ!畜生!お守りしてやるよ!」

兵士長「で!?てめぇの家ってのどこだ!」

勇者「ははは、ありがとう。俺の家はな、西大陸聖国家南へ40kmほど言った場所にある通称『勇者の図書館』だ。」

兵士長「どうやっててめぇの使いだって証明すればいいんだ?」

勇者「その前にちょっといいか?確認したいことが在る。」

兵士長「なんだ。」

勇者「なに、保険みたいなものさ。」


勇者「・・・絶対に、何があっても、」

兵士長「・・・。」

勇者「この子達を守ると誓え。」

兵士長「・・・。」

兵士長「・・・一時的でも俺の家族だ。家族は、守る。」

兵士長「誓おう。」

勇者「ありがとう。信用するよ。」
スッ

兵士長「・・・ちっ。」
ガシ!ギュ!


勇者「それでな、俺の使いだっていう証明だけどな。」

勇者「俺だけが知ってる合言葉を教える。王と俺だけが知ってる秘密の言葉だ。王に言えば通じるはずだ。」

勇者「他言はするなよ?」

兵士長「わぁってるよ。」

勇者「みんなも聞いておけ。」


勇者「秘密のお父さん」


兵士長「・・・あぁ?ふざけてんのか?」

勇者「ふふ、まじめさ。あの人は俺にとって、父親なのさ。」

兵士長「隠し子か?」

勇者「違うよ。育ての父、みたいなものさ。」

女戦士「・・・初めて聞いたぜ。」
女僧侶「私も・・・。」
女魔法「・・・。」
女商人「図書館はもらったって聞いた事がありますけど・・・。」

勇者「まぁ、この言葉を西大陸聖国家代34王位継承者に言えば、いいように取り計らってくれるさ。」

勇者「あの人ももう年だからな。もしかしたら旅の間に王位が継承されているかもしれない。」
695 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 21:36:44.39 ID:BEwz75JSO
ちょっと可愛いww
696 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 21:47:19.83 ID:XVCNBI/Po

勇者「で、あんたは今どこにいるんだ?」

兵士長「お前らとあった大陸の山村港って場所だ。船は2週間も先だ。」

勇者「じゃぁ間に合うな。迎えに来てくれ。」

兵士長「ちょっとまて、俺からも確認したい事がある。」

勇者「なんだ?」

兵士長「お前じゃねぇ。そこの俺があずかる3人のガキ共だ。」

1108「あぁ?」
1106「なに?」
1107「なに?」

兵士長「てめぇら、一旦俺のガキになるんだ。喧嘩は許すがあんまり勝手な事すんなよ。俺の言いつけは絶対に守れ。」

1106「わかった。」
1107「わかった。」

兵士長「・・・双子は物分りがいいな。で?そこの目つきが悪い糞ガキ。てめぇは?」

1108「見ず知らずのお前になんで俺が従わなきゃいけねぇんだ。」

兵士長「はっ!随分跳ね返ってんな!」

1108「・・・俺はこいつらと一緒にいる。その間だけだ。他の奴らにこいつら襲わせるような事してみろ。消し炭にしてやる。」

兵士長「はっはっは!そんな事はしねぇよ!俺は子供趣味はねぇ!だがまぁ・・・」

兵士長「こんだけ可愛いと女3人がだまってねぇかもな。」

1108「・・・。」

女僧侶「たしかにそうですね。私だったら常に手をむすんで歩きますわ。」
女商人「ほんと可愛いですものね。」
女魔法「・・・今日ずっと抱っこしてた。」

兵士長「それにプロフィールデータを見た事があるが、そいつら男じゃねぇか。さすがに・・・」

勇者「え?」
女商人「え?」

兵士長「なんだ知らなかったのか。こいつら見た目はこんなんだがついてるぞ。」

1106「なにが?」
1107「なにが?」

兵士長「でかくなりゃわかる。」

勇者「・・・じゃぁなんでスカートをはいてるんだ?」
女商人「て、てっきり女の子かと・・・。」

女僧侶「私も最初はそう思っていたんですよ。でも着替えの時に気が付いて・・・。」
女戦士「あぁ、男の子だったよ。」

女魔法「・・・そもそもインキュバスは男の夢魔。」

勇者「あ・・・。すっかり忘れてた。」

兵士長「で、俺の隊に男が趣味なやつはいねぇ。全員健全に女3人どもに返り討ちにされてる。」

女戦士「健全か・・?」

兵士長「健全だ。」
697 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/17(日) 21:49:33.27 ID:wQR3wkyU0
ずっと見てるがおもしろくて飽きないな
698 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 21:51:49.37 ID:XVCNBI/Po
今日はねる。おやすみ。
699 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 21:53:28.70 ID:c3as8kQDO
おつおつ

毎度楽しみにしてるよ
700 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/17(日) 21:53:39.64 ID:HTfKccqlo

続きが楽しみだ
701 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/17(日) 22:00:00.88 ID:XVCNBI/Po
あ、あしたばいと
>>697
ありがとう。四苦八苦してるからそういわれるとうれしいね
702 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 22:08:30.00 ID:BEwz75JSO
おつおつ

女の子にインキュバス混ぜたり、男の子にサキュバス混ぜたりしたらどうなってたんだろう
703 :無名 [sage]:2011/07/17(日) 22:21:02.62 ID:JBhBA7eAO
おつかれー

書き手はファンタジーやらRPGやら詳しいと見える
それに想像力豊かのようだ

実によく練られて面白い
自分素人だけど
704 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 22:31:54.80 ID:OTiCqodao
おつおつ!
王様に夢を繋げれば秘密の言葉を教えなくてもよかった気がする
705 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 22:46:28.11 ID:GkWDQiJSO
>>704そこは突っ込んだら負けだと思ってたんだけども

あえて考えるなら、1106達の見ず知らずの相手(握手する等の目印もない)だったり、王都の結界が厳重だからとか?
706 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(山陽) [sage]:2011/07/17(日) 22:53:47.69 ID:iTDRVyaAO
なんでサキュバスじゃなくてインキュバスなんだろうと思ってたら男だったのか
707 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/17(日) 23:11:55.49 ID:GkWDQiJSO
>>702性同一性障害で苦しんでたんじゃね?
708 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/17(日) 23:39:26.79 ID:FTIy4NCfo
>>705
なるほど
709 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/18(月) 01:48:59.28 ID:YhgI1wsIO
>>702
男だからこそインキュバスに適合したんじゃないか?
710 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/18(月) 05:22:49.71 ID:FlUEeEySO
>>707>>709
つまり、既に実験失敗で廃棄されてる可能性もあるってことか…
( ̄人 ̄)ナンマンダブナンマンダブ
711 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/18(月) 13:46:12.19 ID:D+vGX+Cdo
女三人衆とひとちゃん達が勇者の家で暮らすのか…ゴ、ゴクリ
712 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) [sage saga]:2011/07/19(火) 11:24:37.04 ID:xYOhKn5w0
乙です。
713 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 17:08:49.83 ID:o5rQZFOIO
今週は宿題教化週間になりそう。下手したら来週も。

何か聞きたい事や書いて欲しいものがあるなら言ってみて。合間にかけたら書く。
714 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/19(火) 17:17:49.17 ID:x/GKERAeo
商人以外との濡れ場も
715 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 17:37:32.94 ID:3JrU2ZRWo
濡れ場書いた事あったっけ・・・?
家に着いた。宿題。
716 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/19(火) 17:39:28.84 ID:x/GKERAeo
濡れ場というかいい雰囲気なものを
駄目なら駄目でいい
717 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 17:40:58.51 ID:ASOWmi7jo
商人以外はいらねーよ
718 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/19(火) 17:45:14.56 ID:rakcwheQ0
ハーレム派と純愛派の戦い開始
719 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 18:07:35.74 ID:5AZ0lKLIO
濡れ場いらね
720 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/19(火) 18:09:32.47 ID:XY63Be920
純愛(笑)
ってかハーレムと純愛は相反しない

商人だけとかそっちの方がありえない
721 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 18:11:23.67 ID:3JrU2ZRWo
喧嘩が勃発しそうだね。まぁそこらは皆気になるんだろうけどまだハッピーエンドと決まったわけでもないし。
722 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟県) [sage]:2011/07/19(火) 18:12:04.38 ID:OBMvvD1Eo
えっ
723 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/19(火) 18:41:54.89 ID:qfWpu6Izo
えっ…
724 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/19(火) 18:43:13.12 ID:SiAnLGGWo
なんだと…
725 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 18:46:23.47 ID:3JrU2ZRWo
宿題1終わり。宿題2開始。
726 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 18:53:09.21 ID:2Hl1YWOSO
女性陣の容姿を美しさと可愛さに分けてそれぞれ100点満点で何点くらいか知りたい
727 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 19:07:11.06 ID:oUOJWWsIO
全員100点に決まってんだろ
728 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 19:07:32.94 ID:rMktFscDO
ハッピーエンドと決まってないとかなにそれこわい


こわい


短編集というか小ネタ的なものが読みたいな
例えば丸一日自由行動してる時のそれぞれとか
僧侶のお買い物日記とか
勇者のお料理教室とか
729 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [sage]:2011/07/19(火) 19:10:50.36 ID:3JrU2ZRWo
イメージを伝える事は出来るけど
結局好みの問題だと思う。

戦士 かっこいい女
女僧侶 母性を感じる様な綺麗さと可愛さが両立してるような顔
女魔法 子供、少し大人びている小学6年〜くらい
女商人 可愛い100点

くらいでイメージしてる

なんとなくのイメージだったからせつめいがむずかしいね
点数じゃなくてごめんね
730 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 19:15:48.33 ID:2Hl1YWOSO
充分じゃよありがとー
731 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 19:50:56.79 ID:73W768ADO
宿題多いな。頑張れ。
732 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 20:16:24.90 ID:3JrU2ZRWo
宿題2半分終わり。今日はここまで。書く。
>>728
そんくらいならいほねでも書けるかな。気が向けば学校で書く
733 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 20:19:10.61 ID:FGuJsAhSO
宿題の内容を具体的に書いてほしい。
作者に萌えたい
734 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 20:24:25.60 ID:3JrU2ZRWo
>>733
あまり詳しく書くとばれそうだからちょっとね。

材料と調理法指定アリのレシピ制作。数膨大

P.F.Cの代謝相関図作成。細かい条件指定アリ。締め切り間近

指定図書を読んで現代社会に結び付けて考えるレポート

お題指定のレポート。自分の考え必須
735 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/19(火) 20:33:22.71 ID:wOJ2CaNa0
何故か脳内の>>1アバターが出木杉くんになった
736 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/19(火) 20:35:53.26 ID:qco6lRk8o
調理学校とな
737 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 20:36:37.72 ID:FGuJsAhSO
>>734ほー、勇者が料理好きなのとか、作者の影響が色濃いのかな…

作者や、他スレの作者達の人物像について色々妄想するきっかけになった。ありがとう。
738 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 20:38:03.07 ID:FGuJsAhSO
>>736管理栄養士とか高学歴系じゃね?
739 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/19(火) 20:52:06.25 ID:fVAsCV44o
>>734
栄養系の給食管理実習とかのレポートとみた
同業者だ〜
740 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 21:14:04.11 ID:3JrU2ZRWo

兵士長「まぁ、少し跳ねっ返りが居るが問題はねぇ。嘘が付けない空間てのは気分がいいもんだな。」

勇者「交渉が早く進んでくれるしな。」

兵士長「でー、お前らは今どこに居るんだ。」

女商人「今は機械港に居ますけど、明日砂漠前の村へ出発するつもりです。」

兵士長「機械港からその村まで結構かかるぞ。ガキ共は大丈夫なのか。」

女戦士「子供二人くらいなら背負える。大丈夫だ。」

兵士長「よし。じゃぁ女3人と俺の4人で砂漠前の村まで迎えに行こう。」

女僧侶「なぜ女性三人なのですか?」

兵士長「あいつらは分かれて行動したがらねぇ。いつも一緒だ。そんで俺らの最大戦力でもある。」
兵士長「銃があっても弾がねぇんだ。俺らは今でくの坊だ。」
兵士長「できるだけ弾は温存しねぇとな。なにがあるかわからねぇ。」

女戦士「そいつらはいいのか?」

兵士長「それぞれ魔法が使える。いざとなれば魔法銃もある。弾も魔力で生成可能だってよ。」

勇者「・・・銃を使いすぎるとどうなる?」

兵士長「内臓から無理やり魔力こさえてるんだ。魔力臓器が文字通り焼ける。前回は処置が早かった手遅れ一歩手前だったみたいだな。」

勇者「・・・そうか。」

741 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 21:21:41.67 ID:3JrU2ZRWo

兵士長「それで?他なんかあるか?」

勇者「・・・俺らからは以上だ。」

兵士長「そうか。じゃぁさっさと出てけ。なんかあったらまた呼べ。」

1106「おやすみー。」
1107「おやすみー。」

兵士長「がっはっは。あぁおやすみ。」
兵士長「てめぇもな糞ガキ。おやすみ。」

1108「・・・さっさと寝ろ。」

兵士長「はっ!会うのが楽しみだぜてめぇ。覚悟しとけ。」

1108「こっちのセリフだ糞ジジィ。」

女戦士「じゃぁな。今度は現実で会おうぜ。」
女商人「お邪魔しました。」
女僧侶「くれぐれもよろしくお願いしますね。」
女魔法「・・・。」

勇者「頼んだよ。」

兵士長「頼まれたぜ。」

兵士長「ほれさっさといけ。」

―――――――

―――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
742 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 21:37:04.94 ID:3JrU2ZRWo
――――――――――――――――――――――――
勇者の夢

勇者「これでひとまず問題は解決か。」

女商人「そうですね。」

女僧侶「あと3日後にはお別れなんですね・・・。」

1106「夢であえる。」
1107「また遊べる。」

女戦士「そうだぜ?こいつらが夢に来てくれる。」

勇者「だからきっと寂しくないさ。」

女戦士「お前も遊びに来いよ?ひとや。」

1108「あぁ?なんでだよ。」

女僧侶「・・・可愛くありませんわね。」

1108「俺が来ても何もするこたぁねぇだろ。」

女僧侶「うふふ・・・。そんなことはありませんわ!」

女僧侶「私の夢に来てくだされば好きなだけ服を着替えさせてあげますよ!」

1108「それはてめぇの願望じゃねぇか!絶対いかねぇからな!!」

女僧侶「ひとちゃん達も是非来てくださいね。待ってますから。」

1108「聞けよてめぇ!!!」


女魔法「・・・また明日チェス教えてあげるね。」
1106「うん!」
1107「教えて!」

勇者「ははは。覚えたら俺ともやろうな。」

女戦士「そういや勇者!ちゃんと素振りしてるか!?」

勇者「あー・・・今日は忘れてたな。」

女戦士「ちゃんとやれよ!!じゃないと斬撃なんて飛ばせないぞ!」

勇者「わかってるよ。明日はちゃんとやるさ。次の日もな。」

女商人「勇者さま。前途多難ですけど、また会いましょうね。」

勇者「当然だ。俺らにはもう会えない致命的な障害はもうないんだ。」

勇者「ずっと一緒に入れる。絶対、また会う。」

勇者「それに夜も会えるしな。あまり寂しくない。」

女商人「はい!早く現実でも会いましょうね!」

勇者「あぁ。」

勇者「・・・む、誰かに起こされてるな。」

女商人「え?」

勇者「何かあったかも。俺はこれで起きる。じゃぁ、またな。」

女戦士「またな。」
女魔法「またね。」
女商人「また夜に!」
1106「ばいばい!」
1107「またね!」

女僧侶「いいじゃないですか!夢じゃないと自由に服を着れないくせに!」
1108「別に着たくねぇっていってんだろ!ふざけろ!」

勇者「ははは・・・。にぎやかだ。」
―――――――
―――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
743 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 21:37:34.18 ID:3JrU2ZRWo
oh...flow...
744 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/19(火) 21:43:23.43 ID:7oBIv7MSO
i....terror
745 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 22:11:49.82 ID:3JrU2ZRWo
――――――――――――――――――――――――
嵐島〜早朝〜

孫「・・・。」
ガス、ガス、ガス・・・

勇者「ぐ・・・。」
パチリ

孫「・・・。」

勇者「・・・もっとやさしく起こせ。」

孫「早く起きろ。もう今日だ。」

勇者「いいじゃないか寝坊したって・・・」
スクっ

勇者「〜〜っっ!!!・・・ふぅー。」

孫「競争しろ。今日は負けない。」

勇者「・・・まぁまて。日課の運動をしてからだ。」

孫「はやくしろよ。」

勇者(随分気合が入ってるな。語尾がとげとげしい。)

勇者「・・・すぅ〜・・・・・・。」
スッ・・・

勇者「・・・!フッフッフッフッフッフッフ・・・・」
ヒンヒンヒンヒンヒンヒンヒン・・・

孫「・・・。」

――――――――――――――――――――――――
746 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 22:21:37.29 ID:3JrU2ZRWo

――――――――――――――――――――――――

孫「・・・何回やるんだ?」

勇者「フッフッフッフッフッフッ・・・」
ヒンヒンヒンヒンヒンヒン・・・


勇者「・・・すぅぅぅ・・・」

孫「・・・。」

勇者「―――ッ!!」
ヒィィ―――・・・ン

勇者「ふぅー。終了。じゃぁ行くか。海岸線。」

孫「・・・休憩しないのか?」

勇者「あれくらいじゃ疲れない。ほら、合図は任せる。さっさと行こう。」

孫「・・・。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

勇者「んー。すがすがしい。太陽は真後ろだがそれがまたいい情景を生んでる。」
勇者「晴れなのに荒々しい波とは、光が反射して実に綺麗だ。」

ザザン!
孫「はぁー!はぁー!くそ!負けた!くそぉ!!!」

勇者「お疲れ。昨日よりも早いじゃないか。」

孫「お世辞を言うな!はぁ!はぁ!」

勇者「ほらみろよ、綺麗なものだろう。」

孫「はぁ!はぁ!はぁ!」

勇者「いつも見ているから飽きたか?しかしこんな珍しい景色もそうそうないんだぞ。」

孫「ふぅー!ふぅー!」

勇者「お前は朝ごはんは食べたか?」

孫「ふぅ・・・。ふぅ・・・。まだ、だ・・・。はぁ・・・。」

勇者「そうか、じゃぁ一緒に食べるか。木の実を取っておいた。」

孫「・・・くそ。そんなに差があったのか・・・。」

勇者「気にするな。さっさと食おう。」

――――――――――――――――――――――――
747 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 22:44:05.77 ID:3JrU2ZRWo
――――――――――――――――――――――――

勇者「さて、じゃぁとりあえず海岸線を一回りしよう。」

孫「・・・。」

勇者「―――!」
ヒンヒンヒン!
ザクザクザク!

勇者「これが目印になる。さー回るぞ。」

孫「・・・くそ。絶対に勝つ・・・。」

勇者「小走りで行くぞ。これで大体の島の大きさが把握できる。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
目印地点〜昼〜

勇者「到着!結構広いな。」

孫「はぁ!はぁ!はぁ!」

勇者「これはむやみに森の中を探索しないほうがいいな。案内が居てくれて助かった。」

孫「はぁ!はぁ!はぁ!」

勇者「そこで休んでて良いぞ。昼食の材料を取ってくる。あー、虫や肉は食えるか?」

孫「はぁ!く、くえ、る!はぁ!」

勇者「そうか。おとなしく待ってろ。もし余裕が在るなら火を焚いておいてくれ。」
ザッザザザザ・・・

孫「はぁ!はぁ!糞!はぁ!化け物!めぇ!!はぁ!」
――――――――――――――――――――――――
森の中

勇者「んーいいな。取り放題じゃないか。」

勇者「昨日は木の実と魚だったし、なにか野菜があれば・・・。」

勇者「・・・キノコか・・・。同定ができないな。やめとこう。」

勇者「お、蓬があるな。あれは行者葫か?匂いは・・・うん大丈夫だ。むむ・・・あれは・・・」

――――――――――――――――――――――――
目印地点

勇者「戻ったぞ。お、火が焚いてあるな。ありがとう。」

孫「・・・とって来過ぎじゃないか?」

勇者「若いやつはこんくらいたべなきゃな。」

孫「・・・その草は、食うのか?」

勇者「食う。一応一通り俺が食ってみた。毒は無い。」

孫「・・・。」

勇者「今日は鳥の香草包み焼だ。沢でもう捌いてきた。」

勇者「しかしこの森は本当に豊かだ。季節関係なく何でも取れる。」

孫「・・・季節?」

勇者「しらないのだろうな。1年ずっとこの状態なんだろう。」
ガサガサガサ・・・

勇者「これで火に放り込んで待つ!」
ぽい!

メラメラメラ・・・

勇者「なんともお手軽な料理だろう。ただ待つだけだ。」

孫「・・・草でつつんでいたが、燃えないのか?」
748 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/19(火) 22:52:29.44 ID:qfWpu6Izo
腹減ったから食いたい
749 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 23:01:30.17 ID:YtEeVpuQo
油にぃ!ポーン!!!
750 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 23:03:48.04 ID:3JrU2ZRWo

勇者「燃えない。まぁずっと火にかけてればそのうち燃えるが。」
勇者「数枚重ねて火にくべれば中の材料に火が通るくらいには持つ。」

孫「・・・。」

勇者「待てないならこれでもつまんでろ。」
ポイ

孫「子ども扱いするな。」
ガシ

勇者「物ほしそうな顔をしていたぞ。」

孫「・・・ち。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

勇者「焼けたぞ。」

孫「・・・真っ黒じゃないか。」

勇者「外側の葉だけだ。・・・ほら、食べれるぞ。」

孫「・・・」

勇者「匂いがなれないかもな。まぁ、取り分けてやるから一回食べてみろ。」

孫「・・・。」
・・・ぱく

勇者「うーん、素朴な味だ。素材の味だけだとこれが限界か。」

孫「・・うまい。」

勇者「それはよかった。物足りなくないか?」

孫「・・・じいちゃんが作る飯よりはうまい。」

勇者「そうか。」

――――――――――――――――――――――――


751 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/19(火) 23:04:55.87 ID:3JrU2ZRWo
寝る。明日は用事があってもしかしたら無理かも。
752 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/19(火) 23:07:35.04 ID:x/GKERAeo
おやすみーーー
753 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/19(火) 23:08:31.15 ID:SiAnLGGWo
おやしみ(´・ω・` )
754 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/19(火) 23:10:46.06 ID:qfWpu6Izo
乙した

無理せんと
755 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 23:16:01.00 ID:rMktFscDO
相変わらずサバイバルながら旨そうな料理だな
756 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 23:16:00.78 ID:2Hl1YWOSO
おやすみーノシ

無理はしないでね
757 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 23:17:06.38 ID:FGuJsAhSO
勇者「・・・すぅぅぅ・・・」

孫「・・・。」

勇者「―――ッ!!」
ヒィィ―――・・・ン

勇者「ふぅー。終了。じゃぁ飯の準備にするか。」


孫「おい!」
ヒィィ―――・・・ン


勇者「どうした?顔くらいゆっくり洗わせろ。」

孫「これで暫くは飯に困らないだろ」


106「ハナシナサーイ!!チョ、イタイ、イタイデス。ソノナイフ、ハコボレシテル。イタイ、ゼッタイイタイカラヤメテ…」
758 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 23:17:20.26 ID:rMktFscDO
乙!
短編楽しみに待ってる
759 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/19(火) 23:50:43.69 ID:ld0LOuLuo
>>757 消えうせろ
760 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/20(水) 00:03:07.90 ID:ujyO2E4Lo
1106と1107は催眠[田島「チ○コ破裂するっ!」]の双子を連想させる
761 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 00:04:17.47 ID:AHoCPwGSO
消えない
心の傷みたいに粘ります
762 : ◆lU0azS.fv6 [saga]:2011/07/20(水) 11:22:06.14 ID:K1013FSIO
Tttt
763 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/20(水) 13:18:23.89 ID:CtgeLhXZo
――――――――――――――――――――――――
どこかの草原

女商人「あの、勇者さま?」

勇者「どうした?」

女商人「今日お昼御一緒してもいいですか?」

勇者「いいぞ。」

女商人「なに食べましょう。」

勇者「・・・俺が作るよ。」

女商人「本当ですか?あ、では私も一緒に作ります!」

勇者「・・・いいぞ。じゃぁ今日は少し早めに休憩を取るか。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
764 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 13:35:22.87 ID:Cix52ebCo
きたーーーー!
765 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 13:51:43.77 ID:ugbmECWro
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!!!
766 : ◆SHpOT25On. [sage]:2011/07/20(水) 14:12:14.02 ID:CtgeLhXZo
――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・ところで商人。」

女商人「なんでしょう?」

勇者「料理はできるか?」

女商人「・・・。」

勇者「気にするな。だれでも最初は初めてだからな。」

女商人「・・・すいません。」

勇者「よし、始めるぞ。火矢細」

ボボォ!メラメラメラ・・・

勇者「干し肉と芋があるから、簡単に焼いて食べよう。」
勇者「手伝ってくれ。」

女商人「な、なにをすれば・・・?」

勇者「芋の皮を向いてくれ。俺のナイフは良く切れるからな。気をつけてな。」

女商人「・・・うぅ。」
さく・・・さく・・・

勇者「悪かった商人。少し難しかったな。」
勇者「輪切りにしてから剥こうか。」

女商人「は、はい。」
トン・・・トン・・・

勇者「指の位置に気をつけて。それと物を切る時の刃物の持ち方はグーじゃないぞ。」

女商人「え?」

勇者「背をつまむ感じでだな・・・」

女商人「え?え?」

勇者「こう、刃の背を持って・・・」

女商人「は、はい・・・。」

勇者「こう握る。安定して切りやすいぞ。」

女商人「こ、こうでしょうか?」

勇者「そうそう。それで物を切るときの動かし方は・・・」
スッスタスタ・・・

女商人「?」

ガシ

女商人「あっ・・・///」

勇者「こんな感じで、」
トン

勇者「左手で目安を付けて、ナイフを前に動かして切る。」
勇者「最初はゆっくりでいい。やってみてくれ。」

女商人「・・・///」

勇者「・・・どうした?」

女商人「あ、な、なんでもないです!」

勇者「?」
767 : ◆SHpOT25On. [sage]:2011/07/20(水) 14:49:59.56 ID:i13I/N4IO
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――

勇者「よし、うまく剥けたじゃないか。」

女商人「つ、次はなにをすれば・・・?」

勇者「あとは焼くだけだ。干し肉の脂身を切って、フライパンに入れてくれ。」

女商人「は、はい。」

勇者「で、火にかける。」

女商人「はい・・・。」

勇者「フライパンの高さで火加減を調節する。もう少し高くして。」

女商人「はい。」

フライパン《・・・ジュゥゥ・・・》

勇者「油がでてきたな。切った芋を入れよう。」

バラバラバラ・・・
フライパン《ジュジュゥゥゥ!》

女商人「わわわ!」

勇者「油が跳ねるけど我慢して。芋の裏面が焼けたら干し肉を入れる。」

女商人「ど、どうやって裏がえせば!?」

勇者「フォークを使う。はい。」

女商人「うぅ〜」

勇者「ほら、フライパンが下がってきてるぞ。」

女商人「は、はい!」

768 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/20(水) 14:50:57.37 ID:i13I/N4IO
勇者「そろそろいいだろう。裏返して。」

女商人「はい!・・・うまくできませんよう!」

勇者「焦らない焦らない。焦げてしまう前に火から外せばいいさ。」

女商人「あ、そうですよね・・・。」

勇者「ひっくり返すときは勢い良くやった方がやりやすいぞ。」

女商人「はい・・・。えい!」
芋《ピュー・・・》

女商人「あぁ!」

勇者「あー・・・。」

女商人「うぅぅ・・・!」

勇者「気にするな。ほらひっくり返して。」

――――――――――――――――――――――――

勇者「なんとかなったな。」

女商人「うぅ・・・すいません・・・。」

勇者「ははは。気にするな。皿はないからフライパンのまま食べよう。」

女商人「ゆ、勇者さまからどうぞ。」

勇者「あぁ、ありがとう。フォークをくれ。」

女商人「ど、どうぞ。」

勇者「・・・うん。美味しいよ。」

女商人「本当ですか!?」

勇者「本当だ。食べてみるといい。はい。」

女商人「・・・え?」

勇者「あぁ。フォークも一つしかない。」

女商人「・・・。」

勇者「どうした?食べさせてやろうか。」

女商人「えっ!?」

勇者「ほら、口を開けて。」

女商人「あ、あ〜・・・」
女商人「・・・ん。」

勇者「どうだ?うまく焼けてるだろう。」

女商人「・・・。

女商人「・・・〜〜〜ッッ!!!」
ダダダダダ・・・

勇者「あっ!おい!・・・行ってしまった。」

勇者(一体どうしたのだろうか。俺の口をつけた物は嫌だったのかな・・・。)

――――――――――――――――――――――――
女商人「間接キスしちゃった間接キスしちゃった・・・」
ダダダダダ・・・

女商人「・・・ぅぅうううーー!!!」



おわり
769 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/20(水) 15:00:04.27 ID:xf4g8NC2o
ハアハア
770 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 15:04:16.21 ID:Cix52ebCo
ベリーグッドb
771 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/20(水) 16:19:19.86 ID:WsLa5cbHo
終わったか
乙乙
772 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 16:38:12.07 ID:YR22ZLLDO
乙でした!
やばいすげー商人が可愛くてニヤニヤニヤニヤした
まったく可愛いなぁ
773 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/20(水) 16:46:50.17 ID:i2ygIVVAO
乙です

同定をググった無知は俺だけでしょうか?
774 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/20(水) 17:27:05.91 ID:AVGVFeFI0
乙乙

商人以外でもまた頼む
775 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/20(水) 19:58:55.39 ID:l82J0ecw0
練習から帰ってきたら何て甘酸っぱいんだ…!
ちょっと泳いでくる!
776 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 22:33:51.65 ID:yvaRHkODO
何でいきなり商人といるの?
>>750から>>763の間に何があったの?
777 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/07/20(水) 22:35:59.11 ID:3/9uAuD6o
短編日常編かな
少し前にそんな感じの話があったしね
778 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/20(水) 22:36:57.95 ID:l82J0ecw0
>>776
自分が作った飯をうまいと言って食ってくれる人がいることでふと昔を思い出した
そう解釈してる
779 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/20(水) 23:33:45.12 ID:Xh0WlUt/o
ただの小話だろ
780 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 00:41:47.19 ID:rgL3ppPDO
腹の減るSSだな…
781 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします() [sage]:2011/07/21(木) 01:30:49.54 ID:HYjm1GCUo
>>780
虫は食えるか?
782 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/21(木) 10:54:15.80 ID:co2DZph/o
>>781
茹芋虫なんてクリーミーな体液がじゅわっと口の中に広がって凄いぞ?ww
783 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 15:32:45.52 ID:fdmusTaDO
BGMにでもしとくれ
ttp://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&rl=yes&v=UboSMB-wQWA
784 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 19:50:12.57 ID:RZ+uhIlao
家に着いた。宿題。
小話とか一言添えればよかったね。ごめん。
785 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 19:55:34.16 ID:RZ+uhIlao
家に着いた。宿題。
小話とか一言添えればよかったね。ごめん。
786 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/21(木) 20:00:39.54 ID:DxsCluhd0
全然気にしなくておk
お疲れさん
787 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 20:56:16.76 ID:RZ+uhIlao

――――――――――――――――――――――――

勇者「・・・よし。おじいさんの家に行くぞ。」

孫「・・・なんでだ?」

勇者「本があるんだろう?この島についての情報がほしい。出来ればペンもほしい。」

孫「なんで先に島を回ったんだ?」

勇者「地形の把握は最優先事項だ。」

孫「?」

勇者「・・・理由は、よそ者は歓迎されない事が多い、からだ。」

孫「・・・そうか。」

勇者「今度からはいきなり殺そうとするなよ?」

孫「・・・。」

勇者「さ、向かうぞ。」

孫「・・・俺はいかない。」

勇者「・・・そうか。」

――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――
角付きの家


勇者「お邪魔します。」

老人「おや、客人どの。進展はありましたかな?」

勇者「いえまったく。未だ頭を悩ませています。」

老人「でしょうな。今まで無謀な若者たちが幾多も散っていった壁。そう簡単に出られては先祖が報われませぬ。」
老人「ところで今日は一体なんの御用でしょうか?」

勇者「今日は本を読ませていただきに参りました。」

老人「・・・本、ですか。」

勇者「なにか不都合でもおありでしょうか?」

老人「・・・いえ。ただ、そのぅ・・・余り約に立たないと思われるので。」

勇者(・・・)
勇者「なぜでしょう?」

老人「礼儀作法をまとめた本などばかりでしてな。」

勇者「・・・それでも、一回目を通させていただけませんか?」

老人「よろしいですよ。ではこちらの部屋へ。」
788 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 21:27:44.17 ID:RZ+uhIlao
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
大樹のうろ〜蔵書室〜

勇者「おぉ・・・!」

老人「どうされました?」

勇者「いえ・・・少し感動いたしまして。」

老人「ほっほ。我が村の誇りでして。」

勇者(あぁ・・・!なんてわくわくするんだ。うろを利用した図書室とは。)
勇者(もしかしてまだ下があったりするのだろうか?)

老人「さ、これが我が村の本の全てです。」

勇者「・・・。」
勇者(・・・随分古い。しかし・・・これは紛れも無く紙)
勇者(製紙技術がある・・・?)

勇者「ご老人。この本はどうされたのですか?」

老人「ずっと前から在るのです。私が生まれる前から。」

勇者(・・・にしては保存状態がよすぎる。嘘か?いや、そんな感じではないような・・・。)

老人「この木は不思議なものでして。物を長く保管する事ができるのです。」

勇者「・・・なるほど。」
勇者(それにしては、置いてあるものが少なすぎる。こんなに広いのに本だけ?食料がおいてあってもよさそうだが。)
勇者(・・・なにか隠している。)

勇者「そういえばご老人。」

老人「なんでしょう?」

勇者「そのランタンは何から作られているのですか?」

老人「木の種を絞った物を燃料としております。」

勇者「いえ、ランタンの材料を・・・。」

老人「?これは木でございます。」

勇者「・・・木?」

老人「そうでございます。もしかして、お客人は燃えない木をご存知でない?」

勇者「え、えぇ。木は燃えるというのが普通です。」

老人「ほほ、なるほど。たしかにこの木以外の木は燃えてしまいますな。」
老人「しかし、このとおりこの木は燃えておりません。」

老人「この燃えない木はいたるところに存在いたします。そしてその木の種こそ、さっき言っていた燃料になるのですよ。」

勇者「・・・この島では一般的なものなのですか?」

老人「えぇ。たとえばこの大樹。これもこのランタンと同じ種の木ですな。」

勇者「・・・。」

勇者「なるほど。とても面白い話を聞かせていただきました。ありがとうございます。」

老人「いえいえ。しかしなんですな。私たちの常識がお客人にとって常識ではないというのは、なんとも愉快な話ですなぁ。」

勇者「まったくですね。だからこそ旅を続けたくなるというもの。」

老人「では、明かりはここへ置いておきます。お好きに読んでくだされ。」

勇者「ありがとうございます。」

――――――――――――――――――――――――
789 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 21:54:14.46 ID:RZ+uhIlao

――――――――――――――――――――――――

勇者「・・・。」
勇者(・・・暗号が使われているというわけでもない。本当にただのマナー本だ。)

勇者(・・・礼儀というものの基本はどこでも余り変わらないものなのだな。)

ランタン《・・・》

勇者(油が切れそうだな。本も一通り読み終わった。でるとしよう。)

ランタン《カタ》

勇者「・・・。」
カツ、カツ、カツ、カツ・・・
勇者(燃えない木か・・・。おもしろいな。様々な物に応用できそうだ。)

勇者(・・・しかし新しい本が無いのは不自然だ。製紙技術が途切れてしまったのだろうか。文字の文化があるのにそれを残す文化がないとは。)

――――――――――――――――――――――――

角付きの家

勇者「・・・。」
カツ、カツ、カツ・・・

老人「おぉ、読み終わられましたか。」

勇者「えぇ。」

老人「必要な情報はありましたかな?」

勇者「なにも。せめて簡単な地図がほしかったのですか・・・。」

老人「残念でしたなぁ。在るのは先祖からの教えだけでして。」

勇者「先祖様は礼儀を重んじる人たちだったのですね。」

老人「えぇ。おかげで昔は村ごとに交流があったようです。私が生まれるよりずっと前の話ですが・・・。」

勇者「そのうち、きっとまた交流できますよ。」

老人「・・・そうなるといいですなぁ。」

勇者「そういえばご老人。文字を書く道具はありませんか?」

老人「ありません。」

勇者(・・・即答。)

勇者「そうですか、では私はこれで失礼いたします。」

老人「またご訪問ください。」

――――――――――――――――――――――――
角付きの家〜出口〜

勇者「ふぅ・・・。もう日暮れか。」

勇者「・・・。」
勇者(ほしい情報は無かったな。しかしあのうろ、他にもありそうだな?)

勇者「明日はいよいよ他の村だな。地図は頭の中で作るしかないか・・・。」

勇者「・・・。」
勇者(あの木で出来たフライパンがほしいな・・・。)
790 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 21:55:28.15 ID:RZ+uhIlao
今日は寝る。5時限目があると調子が出ないみたいだ。おやすみ。
今日のBGMは○あげよう。
791 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 21:59:33.10 ID:ubOPqX1co

木だと火通りにくそうだな
792 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/21(木) 22:06:31.15 ID:RZ+uhIlao
くそ、設定をどうやって明かそうかすごく迷う。
793 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 22:33:26.37 ID:hoqbZQhSO
爺の派遣したスパイが爺と相談するシーンをつくる


とかそういう意味の?
794 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/21(木) 23:14:47.61 ID:6J3BVgoSO
おつ!

>>791
俺も同じこと思ったwwww
795 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新潟・東北) [sage]:2011/07/22(金) 01:13:28.23 ID:ZCDOAaKAO
木だと多分ゆっくり火が通るんじゃないか?
たぶん、蒸し料理とかに良いかもしれない
796 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 04:00:47.11 ID:nWk5L1yDO
こちらの世界の土鍋的な

木で出来てるぶん軽くて携行に便利だろうな
797 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 08:39:48.71 ID:Kxk2HBiDO
乙でした!
文字が読めるのに書くものが無いってのは変だよな
隠し部屋があって爺が色々独占してそう

今回のBGMは気に入ったようで良かった
798 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 12:55:37.03 ID:vADMI3aIO
◯あげようって曲名だろ?
799 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 14:02:59.56 ID:Kxk2HBiDO
なん…だと…!?

まあ作業用になればと思っただけだからいいけど
800 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [saga]:2011/07/22(金) 15:03:39.83 ID:iCkN5iSIO
上ででてる催眠オナニーってなに?
801 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府) [sage]:2011/07/22(金) 16:48:31.48 ID:MQOr96eho
>>800
こっちへ来たいの・・・・?
ふふふ、戻れなくなるよ・・・
802 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 17:20:08.67 ID:S4Aadze0o
まて、そいつはホモだ。
803 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/22(金) 18:11:53.57 ID:L3lO+HNm0
>>800
ググレ
wikiで大体把握できるよ
804 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 20:07:04.06 ID:WEN6jaHmo
家に着いた。宿題
805 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/22(金) 20:25:25.17 ID:L3lO+HNm0
間違っても催眠音声をBGMにはしないでね
806 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 20:54:03.58 ID:Kxk2HBiDO
お帰り〜!ほい
http://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=H70BiwanBwU
807 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 20:59:30.37 ID:WEN6jaHmo
萌え萌えキュンなBGMばかりだね。
808 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/22(金) 21:02:47.72 ID:lclpPGeUo
ふぃぎゅ@メイトとは懐かしいエロゲだな
809 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/22(金) 21:04:33.12 ID:kpXKc1kr0
萌え萌えキュンな展開を望んでいる…のかもしれない
810 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 21:06:06.64 ID:3WO+U6Qzo
がちゃがちゃぎゅ〜っとふぃぎゅ@
811 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 22:13:58.19 ID:WEN6jaHmo

孫「・・・おい。」

勇者「お前か、どうした?」

孫「勝負しろ!」

勇者「かけっこでいいのか?」

孫「そうだ!今度は勝つ!」

勇者「もう日暮れなんだけどな・・・。」

孫「ゴールは海岸の目印までだ!いいな!」

勇者「・・・まぁいいか。」

孫「いくぞ!・・・用意!はじめ!!」
ダン!

勇者「―――!」
ダッ!

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
目印地点

勇者「あぁ、いいな。荒れている海に、太陽が沈む。」

勇者「波に生まれる陰影が、なんともすばらしい。」

勇者「絵でも描きたくなる。」

ダダダダ!どさぁ!

孫「ヒュー!ヒュー!」

勇者「・・・お疲れ。」

孫「ヒュー!はぁ!くそ!くそぉ!!」

孫「勝てない!!はぁ!はぁ!」

孫「くそぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!!」

孫「はぁ!はぁ!」

勇者「・・・すこしずつ足が速くなってきているぞ。」

孫「嘘を言うな!はぁ!はぁ!」

勇者「本当だ。俺はずっと数えているからな。」

勇者「・・・ただ足の速さで俺に勝とうとするのは諦めたほうがいい。前提条件から違う。」
勇者(ここに来てわかった。俺の脚の速さは異常だ。体力も。間違いなく人間の領域からはみ出ている。)

孫「いやだ!!!同じにんげんだ!!そういっただろう!!!」
孫「お前がなんだって!俺は勝つ!!二本の足で走っているんだ!!」

孫「絶対に勝つ!!!諦めないぞ!!!はぁ!はぁ!」

勇者「・・・お前を見ていると、すこし気分がいいよ。」
勇者(諦めないその姿勢は、まるで俺を肯定してくれているかのようだ。)

勇者「・・・ありがとうな。」

孫「はぁ!はぁ!意味が!わからない!はぁ!」

勇者「・・・素直に受け取っておけ。ほら。帰るぞ。負ぶってやる。」

孫「!い、いやだ!俺は自分の足で帰る!!はぁ!」

勇者「さっさと帰りたいんだ。」
ガシ!
孫「!離せ!!」

勇者「よっ」
孫「え?」
812 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 22:21:36.51 ID:Q5hoOR+IO
あれ?ゲロ設定は?
813 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 22:29:08.34 ID:WEN6jaHmo
ストン

孫「え?な、なんだ!?はぁ!はぁ!」

勇者「驚いたか?これはな、武術というものの動きだ。」
勇者「相手の体重を利用した動きでな。生活の様々な事に応用ができるんだ。」
勇者「まぁ人相手に使ったのは初めてだけどな。」

孫「お!お前の呪いはどうした!」
勇者「あぁ、朝には切れていた。もともと治り掛けの状態だったんだが、完全に治った様だ。」
勇者「まぁ、いつか切れる事はわかっていた。驚く事じゃない。既にひとしきり喜んだ後だから騒ぐことでもない。」

勇者「さ、帰るぞー。」
ダッダッダッダッダ・・・

孫「ふぅ・・・、ふぅ・・・。・・・くそ。俺より小さいやつにおんぶなんて、・・・屈辱だ。」

勇者「ははは。いいじゃないか。俺はな、呪いのせいで、人をおんぶするなんてことは余りできないんだ。」
勇者「だから人肌と触れ合うのが楽しくてな。他人の体温を感じているのがなんとも言えず好きだ。。」

勇者「だから、今はおんぶされていろ。」

孫「・・・くそ。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
夜〜村のはずれ〜

勇者「到着っと。」
パッ

スタン
孫「・・・。」

勇者「もう暮れてしまったな。今夜は飯抜きかな。」

孫「・・・なんでだ?」

勇者「暗くて食材を探すのは危ないからだ。」

孫「・・・俺が探してくる。」

勇者「いや、いいよ。お前だって見えないだろう。」

孫「大丈夫だ。見える。」
ダッ!ダッダッダッダ・・・・

勇者「言ってしまった。」
勇者(・・・しかしこんなに暗いのに見えると言い切ったな。月明かりさえ木に遮られているこの森で。)
勇者(・・・・・・夜目が利くのかな。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

814 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 22:29:47.89 ID:dXeJHJuSO
まだ魔翌力戻ってないんだろ

勇者は是非救われてくれ…マジで…
815 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 22:32:27.30 ID:gX1M39Lo0
リアルタイムで見れた・・・!
応援するデス!!頑張るデスッ!!
816 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 22:39:26.61 ID:WEN6jaHmo

孫「とって来たぞ。」
どさ!

勇者「・・・でかいウサギだな。」
勇者「弓で撃ったのか!すごいな。こんなに暗いのに。」

孫「大した事じゃない。」

勇者「・・・いや、俺にはできないな。」
勇者(隠れている対象をこの暗さで見つけて射抜くなんて、すごいものだ。)

勇者「しかし肉だけか・・・。」

孫「なにもつくれないのか?」

勇者「いや、味が余りしないだろうからな。・・・まぁいい。素材の味を楽しむとしようか。」

勇者「簡単に串焼きにしよう。燃えない木の枝を数本とってきてくれないか?」

孫「わかった。」
ダン!

勇者「捌くか。・・・せめて胡椒があればな。」

――――――――――――――――――――――――
817 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 23:01:37.96 ID:dXeJHJuSO
そういえば完璧に断ちきれたんだったな!忘れてた
818 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(埼玉県) :2011/07/22(金) 23:03:09.79 ID:xegaJl890
wktkしてます
819 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 23:06:09.02 ID:WEN6jaHmo
――――――――――――――――――――――――
同日〜夢〜



女僧侶「いいじゃないですか!夢じゃないと自由に服を着れないくせに!」
1108「別に着たくねぇっていってんだろ!ふざけろ!」

勇者「ははは・・・。にぎやかだ。」
・・・フッ


女商人「二人とも!勇者さまいっちゃいましたよ!?」

女僧侶「え?あ!本当ですわ!お別れもいっていませんのに!」
1108「あーもう!俺も起きる!じゃぁな!」
フッ!

女僧侶「あ!逃げられました!まだ話は終わっていませんのに!」

女戦士「まぁまぁ。お前やたらとあいつに絡むな。どうしたんだ。」
女魔法「すきなの?」

女僧侶「違います!放っておけないだけです!あの人は自分から孤独になろうとしているんですよ?そんなの許しません!」

女商人「・・・勇者さまは望んでいないのに孤独ですからね。甘え、なんですかね。」

女戦士「そういえば勇者呪いはどうなんだ?」

女魔法「・・・多分切れてる。」

女戦士「なにぃ!?なのに私たちには言ってないのか!?」

女魔法「切れたのは起きる直前くらいだったから・・・それに、」

女魔法「勇者は見えないところで喜ぶのが好きみたい。」

女僧侶「そういえば、商人さんから腕輪をもらったときも一人のときににやにやしていましたね。」
女商人「え!?」

女戦士「水臭いやつだな。一緒によろこんでやれるのに。」

女商人「え?あ、あの!勇者さま喜んでいたんですか!?」

女魔法「うん、船の上の甲板あたりで腕輪見てにやにやしてた。」

女商人「そ、そそ、そんな!///」

女戦士「私たちがプレゼントした時もどっかに出かけて、帰ってきてからハンモックで夜ににやにやしてたな。あいつは恥ずかしがり屋なのかね。」


女僧侶「さ!そろそろおきましょう!急いで次の町へ行かなければ!」

――――――

――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
820 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 23:08:09.10 ID:WEN6jaHmo
眠くて眠くて仕方が無い。このままでは致命的なミスを起こしそうで怖い。
だからおそらくこれ以後説明できないだろうなって設定を書く。
821 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/22(金) 23:14:20.92 ID:gX1M39Lo0
頑張れ!俺らはそれしか言え無いけど>>1はみんなを喜ばせれる力があるんだ!
無理せずがんばってくれ・・・
822 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/22(金) 23:16:06.66 ID:dXeJHJuSO
>>820
無理すんなよ!
だが続き楽しみにしてんぞ
823 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/22(金) 23:25:33.02 ID:Sndt+ylAO
毎日の寝る前の楽しみ
824 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 23:46:30.62 ID:WEN6jaHmo
小話
魔法銃の話

店員「魔法銃には大きく分けて3つの銃がある!」

店員「一つ!弾と燃料を魔力で補う銃!」
店員「二つ!魔法を遠くへ飛ばす銃!及び魔法を込めれる特殊な弾頭!」
店員「三つ!普通の銃に魔力で補填を行う銃の三つだ!!」

店員「一つ目の銃のメリットはなんと言っても携行への利便さだ!資金も節約できるけど魔法銃本体が恐ろしく高いからあまり意味はないかもね!」
店員「デメリットは魔力が切れたら何も出来ないという点だ!特に弾を魔力で作るのはまだまだ開発段階で実用には至っていない!魔力消費量がすごいらしい!」
店員「それと開発段階ではあるが弾以外の物も飛ばせるらしい!炎や爆発!電撃さえも飛ばせるらしい!かっこいいね!」

店員「二つ目の銃のメリットは魔法を使えない人間が魔法を擬似的に使えるようになる事!それと通常飛ばせない魔法を飛ばす事による戦略性の向上だ!!」
店員「デメリットは大き目の弾でしかも高価!おまけに使い捨てとお金を詰め込んで撃っているような物だ!だがしかし!これによる戦闘上のメリットはとても重要だ!」
店員「込めた魔法を着弾地点で発生させる事ができる!それはつまり結界や魔法障壁を着弾地点に展開する事ができるのだ!範囲攻撃魔法も遠くへ飛ばせる!味方への支援も敵への攻撃もなんでもござれだ!」

店員「三つ目の銃は特殊だ!魔力を銃に込めてさまざまな事を起こせる!例えば!弾に追加効果を付属!あたったら燃える!電撃が走る!麻痺になる毒になる等の事だ!」
店員「遠くに飛ばす等の銃の問題点を補填する使い方もできる!貫通力を上げる!着弾時の組織破壊効率アップ!とかいろいろだ!」
店員「おそらく将来はこの銃が主役に躍り出るだろう!だが問題点も大量にある!」
店員「まず技術が必要!さまざまな追加効果を起こすことが出来るが機能が大量についている銃は自由に使えるようになるまでに長い長い訓練期間が必要になる!」
店員「そしてカスタマイズ性の難点!この銃は生産時に付けた機能しか使えない!拡張性がないんだ!理由は専門的すぎるから!」
店員「致命的なものとして故障の多発!構造が複雑すぎてよく故障する!運がよければ弾が出ないで済むけど、悪ければ込めた魔力がカオス化!手を持っていってしまうかも!」
店員「最後に、でかい!とにかくでかい!一つの機能だけを付けるならまだしも人は欲張りな物だ!機能を4つつけたら通常の銃芯2×2くらいの大きさになる!重くてつかれてしまうよ!」

店員「・・・ふぅ、魔法銃の説明はこれでいいかな。・・・まだ難しいかな。」

店員「カオス化なんてさらっといってしまってるけど、大丈夫かな。難しいかな。」
※カオス化:魔力を魔法へ分化するときに起きる現象。一言で言えば魔力素子それぞれがばらばらな物に同時に分化し始めること。それを利用したカオス魔法という物も存在する。

店員「ケホッケホッ!喉が痛いや。でもまだまだいろいろ説明したいなぁ。一つ目の銃なんて他にも機関銃みたいにできたりするし。」

店員「あー僕も魔法銃の研究員になりたいなー。どこで銃の開発をしているんだろう。」


終わり。
825 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/22(金) 23:47:53.32 ID:WEN6jaHmo
もっと戦闘にからませればよかったよ。おやすみ。
826 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/23(土) 00:01:30.17 ID:J42MLJdJo
おつ!
827 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/23(土) 00:04:03.23 ID:wbGGteZSo
乙した
828 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(熊本県) [sage]:2011/07/23(土) 00:18:38.49 ID:fLaeh/wwo
乙乙
そろそろボロクソ言われる勇者が見たいよおおおおおお
829 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/23(土) 00:43:20.84 ID:vB/nOswFo
使いどころが制限されるけど
いっその事大砲なみの大きさにして多人数で運用するのも面白そう
830 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/23(土) 00:51:32.44 ID:Jk6z24iEo
お前に相応しい、ソイルは決まった!
831 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/23(土) 02:01:27.49 ID:WWVZg2JDO
大いなる感謝の祈り!『乙』!
遥かなる未来への渇望!『期待』!

己を貫き通す>>1への助力!『支援』!
832 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/23(土) 02:01:49.50 ID:Pkz0N1Wmo
>>830
あー、召喚魔法もできるのか、夢が広がりまくるな

だがここはやはり二丁拳銃にして近接格闘呪文だけを突っ込んでだな……
833 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage saga]:2011/07/23(土) 07:40:26.19 ID:wkYH1ezDO
乙でした!
孫ってちっこい少年なのかと思ってたら
勇者より体格良かったんだな。ちょっと意外だった

魔法銃だけど
一つ目は弾自体を魔力で作って魔力で飛ばす
二つ目は弾の中に魔法をこめる、もしくは魔法を圧縮して直接飛ばす
三つ目は弾に魔法の属性攻撃を付ける
って事?
834 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(福岡県) [sage]:2011/07/23(土) 10:35:33.48 ID:/fyFMDaUo
乙です

>>833
「魔法を圧縮して直接飛ばす」は一つ目のイメージかと思われる
二つ目は魔法をこめられる弾とそれを発射する銃がセットなんじゃないかな
835 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/23(土) 20:02:37.96 ID:NXqEi3CSO
自分が使えない属性の魔法に置換してくれる魔法銃とかあればいいのに

その地域・街道に棲む魔物の属性にあわせて、地域ごとに売ってる魔法銃が異なるとかさ
836 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(静岡県) [sage]:2011/07/23(土) 22:52:58.48 ID:X2wD0WLzo
一つ目はレールガンで電力の代わりに魔翌力を使用
二つ目はダイ大に出てきた魔法銃
三つ目は「普通の銃」って言い方してるけど、実際にはロックバスターやFF:Uの魔銃っぽいものかな
837 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/23(土) 23:03:52.33 ID:wkYH1ezDO
>>834
んー2つ目のメリットで通常飛ばせない魔法も飛ばせるってあったから
こうギュッと魔法をこめてバーンと飛ばすイメージだった


ttp://m.youtube.com/watch?guid=ON&gl=JP&hl=ja&client=mv-google&v=1bT4_Vkv8e4
838 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/24(日) 01:57:28.38 ID:0Kn3q3Sn0
今日は来ないか?
839 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 14:07:55.46 ID:bPJeUIA4o
レシピが後6品種。まだ絵を書く作業が残っているけどひと段落までもう少しだ。FAX。
840 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/24(日) 15:04:38.82 ID:TH/RCRvSo
無理せずに
841 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 19:00:37.53 ID:bPJeUIA4o
――――――――――――――――――――――――
機械港付近森

女僧侶「・・・ふぁー・・・・。」
むくり

女魔法「・・・おはよう。」

1106「あー」
1107「うー」

女僧侶「おはようございます・・・。まだ少し眠いですね・・・。」

女魔法「夢の中で活動を続けると、すこし睡眠効率が落ちる。」

女僧侶「そうなのですか・・・。あまり入ってるといけませんね。」

女僧侶「・・・そういえばひとやさんは?先に起きていましたよね。」

女魔法「木の上で寝てる。寝なおしたみたい。」

女僧侶「そうですか・・・。さて、皆さんを起こしませんと・・・。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

1108「・・・でっけぇ声出しやがって。」
ガッチャガッチャ・・・

女戦士「ほんとだよな。毎朝疲れないのか?」
女商人「すぅ・・・すぅ・・・」
ざっざっざっざっ・・・

女僧侶「そう思うならもう少し早く起きてください・・・。」

1106「・・・。」
1107「・・・。」
女魔法「こんどは耳押さえようね。」


女戦士「しかし改めて見ると随分でかい森だな。」

女僧侶「本当ですね。歩き始めてから結構たちますけどまだ森の中ですし。」

1108「方向まちがえてんじゃねぇのか?」

女魔法「・・・間違えてない。こっちの方向が砂漠前の村。」

1108「そうかよ。まぁあの研究所を隠してある森だ。でけぇのは当然かもな。」


――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
昼前

女戦士「はぁー!やっと森を抜けたぞ。」

女僧侶「五時間ぐらい歩いていましたね。」

女戦士「商人は1時間も歩いてないけどな。」

女商人「す、すいません。」


女魔法「疲れた?」
1006「うー。」
1107「うー。」

1108「なんだ疲れたのか。おい、背負ってやれよ。」

女戦士「いいぞ。といっても背負えるのは一人だけだ。1108背負ってやれよ。」

1108「俺の背中には棘が生えてんだろうが。」

女戦士「じゃあ抱っこだな。軽鎧だから大丈夫だろ?」

1108「俺のうろこはよく切れるぞ。だっこなんてしたら腕の鱗でザクザクになるぞ。」
842 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/24(日) 19:20:08.29 ID:clyCMq0Lo
どんだけ抱っこしたくないんだww
843 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 19:41:01.57 ID:bPJeUIA4o
女戦士「じゃぁお前が商人の荷物をもってやれ。そうすれば商人が背負えるようになる。」

1108「かばんが棘で串刺しになるぞ。」

女戦士「全部もつ必要はねぇよ。テント部分を持ってくれればそこに座れる。」

1108「・・・わぁったよ。そんくらいならもっても大丈夫そうだ。」

女商人「す、すいませんね。よろしくお願いします。」

1108「俺より背が小さいのによくそんなでかい荷物が運べるな。」

女僧侶「荷物はたくさん持てませんと商人じゃないですよ。」
女商人「そうなんですよ。商人は足が最大の財産ですから。」

1108「ふーん。」

女魔法「ねぇ、お昼ごはんは?」

女僧侶「歩きながら食べてしまいましょう。このペースで歩けば夜歩かなくとも2日ほどで村につけるはずです。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
日暮れ

女戦士「はー。もう夜だな。そろそろ宿営準備するか。」
女僧侶「そうですね、夜は歩かないほうが無難です。」

1108「あーだりぃ。テントは張るのか?」
女商人「張りますよ。さ、ひとなちゃん下りてください。」
女戦士「ひとむも下りろ。」

女魔法「森の中は風が無かったけど、これくらい広い平原だと寒い。」

1108「張らなきゃ死ぬってか。俺は全然寒くねぇけどな。」

女戦士「トカゲの癖に体温下がらないんだな。」
女魔法「熱属性付きの高次魔物の特徴。自分の体温は常に一定。」

1108「これがただのリザードだったら今がたがた震えてるってわけだな。イヤー便利な体だ。」

女商人「テントください。」

1108「ほらよ。」

女戦士「・・・お前は改造された事を苦にしないんだな?」

1108「あー言ってなかったか?俺はもともと孤児だ。死に掛けを拾われたんだ。」
1108「人間に未練もないし、便利なもんは便利だ。それだけだ。」

1108「お前らだってひとむたちのインキュバスの能力を存分に利用してるじゃねぇか。それと一緒だ。」


商人「あー!テントに穴が!!」
844 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 20:19:47.00 ID:bPJeUIA4o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
食後

女戦士「ふー、食べた食べた。町から出た直後はパンが食えるのがうれしいな。」

女僧侶「なんていうか力が出ますよね。なれた食べ物だからでしょうか。」


女魔法「これだけ広い平原だと、生き物を取るのは難しいかも。」

女商人「食料は一応非常食を抜いて4日分用意してありますけど・・・。」

女戦士「・・・そういや食料がなくなったときは基本的に勇者が取ってきてたな。」

女僧侶「今回は居ませんから・・・もしなくなったら困っちゃいますね。」

女戦士「勇者は一体どうやって狩してたんだ?近づいただけで逃げられるのに。」

1108「遠くから魔法でも使ってたんじゃねぇの?」

女魔法「見つかった状態から魔法を使っても、隙を突かない限りよけられちゃう。それに弓よりは近づかないと。」


1106「・・・。」
1107「・・・。」

女僧侶「・・・ひとちゃん達眠い?今日はもう寝ようか。」

1106「うー。」
1107「うー。」

女僧侶「じゃぁテントに入りましょ。商人さんが穴を塞いでくれましたよ。」
女僧侶「私も今日は寝ますね。夢の中に入り続けるのは余りよくないみたいですし、今日はお休みしましょう。」

女戦士「了解。お休み。」
女商人「おやすみなさい。」
女魔法「・・・おやすみ。」

1108「ふー。いやしかしやっぱり俺に荷物を持つのは無理って事がわかったな。」

女戦士「楽しようとしてるんじゃないだろうな。」

1108「俺が持ったら穴が開いちまう。手に下げれる程度の荷物だったらもてるが、背負ったり抱えたりは無茶だな。」

女商人「修正キットもそこまで数はありませんし・・・明日はどうしましょう。」

女魔法「・・・テントに障壁魔法でもかける?」

女戦士「一日魔法が持つならそれでもいいけどな。・・・よし。ひとや、鎧脱げ。」

1108「あぁ?なんでだ?」

女戦士「お前の軽鎧で巻いてそこを背負えばもてる。」

1108「じゃぁ今じゃなくてもいいじゃねぇか。」

女戦士「そういやそうだな。じゃぁ明日脱げ。」

1108「変態かてめぇ。」

―――――――

――――――――――――――

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845 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 20:55:36.67 ID:bPJeUIA4o
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嵐島〜夜明け前〜

勇者「・・・。」
ムクリ

勇者「はー。よく寝た。」

勇者「・・・。」
勇者(素振りするか・・・。)

勇者「・・・すぅー・・・。」

勇者「・・・!フッフッフッフッフッフッフ・・・・」
ヒンヒンヒンヒンヒンヒンヒン・・・

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
夜明け

勇者「・・・すぅぅぅ・・・。」

勇者(斬撃を飛ばす・・・。戦士が使うときは剣を振る音が聞こえない。)
勇者(意識するのは剣先の方向、軸のぶれ、腕の開始の早さ・・・。)

勇者(ただ、まっすぐ・・・!!!)

勇者「―――っ!!!!!」
―――キン!!!!

勇者「・・・ふー。まだまだだな。なんとなく感覚は掴めて来たが・・・。」

勇者(・・・集中すると汗がでるな。そういえば水浴びもここのところしてないしすこし臭いか。)
勇者「沢にでも行くか。」

――――――――――――――――――――――――
村近く沢

勇者「・・・そういえば体を拭くものが無いな。しょうがない、火でも焚いてから直接入ろう。」

勇者(かばんが何処かへ行ってしまったのは痛いな。替えの服すらない。)
勇者(孫や老人が来ているのも毛皮を加工したものだしな。頼めばそれくらい作ってくれるかもしれないが・・・。)
勇者(布はどうしようもないな。・・・子供の頃は無い事を嘆いた事なんてないのにな。慣れとは怖い。)


勇者「薪はこんなものでいいだろう。・・・そういえばランタンの燃料は燃えない木の種からとか言ってたな。」
勇者(孫が来たらどれなのか教えてもらおう。いつか腰を落ち着けたら、育ててみたいな。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
勇者「はぁ、さっぱりした。」

勇者「服も洗いたいが・・・。」

孫「おい。」

勇者「おぉ、お早う。」

孫「なにしてるんだ。」

勇者「水浴びしてたんだ。」

孫「なら服を早く着ろ。」

勇者「まだ体が乾いていない。」

孫「・・・。」

勇者「そうだ。燃えない木って言うのは一体どれだ?」

孫「・・・沢の向こう側のあの木だ。」

勇者「・・・あの葉が丸い形の木か?」

孫「そうだ。・・・早く服を着ろ。」

勇者「急かすな・・・。あと少しで乾く。」
――――――――――――――――――――――――
846 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/24(日) 21:08:44.08 ID:5GrKlJGSO
<○><●>
847 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 21:13:49.02 ID:bPJeUIA4o
――――――――――――――――――――――――

勇者「よし。今日も競争するのか?」

孫「当たり前だ。今日は勝つ。」

勇者「よし、じゃぁそうだな。とりあえず目印の場所までいくか。」

孫「わかった。いくぞ。・・・・・・はじめ!!!!」


――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
目印の場所

勇者「到着。うんうん、ここからの眺めはいつ見てもいいな。」
勇者「さて、飯の準備でも・・・っと」

ダダダドサァ!

孫「はぁ!!!はぁ!!!!」

勇者「おー今日は随分早いな。」

孫「くそ!!!ま、まけた!!!!」

勇者「ゆっくり休んでいろ。木の実をとってきてやる。」

孫「はぁ!!!はぁ!!!つ、次は勝つ!!!!!はぁ!!!!」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
勇者「疲れた体には甘いものがいいぞ。肉や魚より早く疲れが取れる。」
もしゃもしゃ

孫「・・・。」
もしゃもしゃ

勇者「ぷっ。さてと、食べ終わったら他の村に行くぞ。」
勇者「先に言っておくがお前は村の外で待って居ろよ。何が起こるかわからないからな。」

孫「・・・どうどうと爺の家に押し入ったくせに。」

勇者「ははは、頭は先に抑えなきゃな。」

勇者「よし、食べ終わったな。じゃぁ案内してくれ。」

――――――――――――――――――――――――


――――――――――――――――――――――――

孫「・・・ここをまっすぐ行けば入り口につく。」

勇者「そうか、案内ありがとうな。」

孫「・・・。」

勇者「・・・どうした?」

孫「・・・あいつらは、好戦的だから、気をつけろよ。」

勇者「・・・。」

孫「な、なんだよ。」

勇者「・・・なんでもないよ。わかった、気をつける。」

孫「危なくなったら、すぐ行くからな。」

勇者「ははは、期待しておこう。」
勇者(遠くて見えないだろうに。)

勇者「じゃぁ、言ってくる。」
ダッ!
848 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 21:29:30.03 ID:bPJeUIA4o
――――――――――――――――――――――――
一番近い村前

勇者「・・・柵が見えるな。」
勇者(奥には家がある。・・・情報を聞きにいくだけだ。隠れる必要は無い。)
ざっざっざっざっ・・・・・・


男「止まれ。」

勇者「・・・。」
ざっ!

男「・・・後ろを向いて、引き返せ。」

勇者「・・・この島から出て行きたい。なにかしらないか?」

男「知らない。引き返せ。」

勇者「本当に?」

男「4度目は言わない。」
すぅ・・・

勇者「・・・!?」
勇者(弓が・・・空中に浮いている!?)

男「・・・・・・。」
ガッ、ギリギリギリギリギリ・・・・

勇者(腕で矢をつがえた・・・。両脇に2つの短弓。)

勇者「一体どうやって・・・。」

男「これで最後だ。引き返せ。」

勇者「・・・頼むよ。教えてくれ。」

男「死ね。」
ビュビュン!!!!

勇者「!!」
サッ!
スカ!

ドスドス!

勇者「・・・ひどいな。何もしてないのに。」

男「私は門番だ。不貞の輩を入れるわけには行かない。」
ビュビュン!

勇者「っ!」
ダン!!
ドスドス!

勇者「なんだ。全然早くないな。俺は一つの弓でお前より早く撃てるやつを知ってるぞ。」

男「・・・ふぅー。全く、やさしくしていればいい気になって・・・。」
男「早く引き返せ。」

勇者「・・・4回目。」

男「・・・。」
ビュビュン!

勇者「っと!」
サッ!

ドスドス!

男「もういい、わかった。帰る気はないんだな。」

勇者「わかってくれたか。じゃぁ出て行く方法を教えてくれ。」

男「残念ながら知らん。」
ポイ

勇者(弓を捨てた?)
849 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 21:47:59.77 ID:bPJeUIA4o
男「我等の部族へのこのこやってくる馬鹿がまだこの島に居たとは。」
ガシ!
シャキン!

勇者(二刀流)
勇者「俺は最近来たんだ。」

男「ガッハッハ!!!嘘が下手だな。」

勇者「本当のことだけどな。」

男「まぁいい・・・我等の部族は力が全て!!!」
男「お前の力を証明しろ!!!!」
ダスン!!!!

勇者「!!!接近戦ってか!!!」

男「はぁぁ!!!!!」
ぶぉぉぉん!!!!

勇者(大振り!!)
サッ

スカ!

ズドン!!!

勇者「!!!!???」

ドサッ!ドサ!

勇者「げはっ!!!・・・!!!!」
勇者(・・・な、なんだ!?殴られた!?あいつは両手で武器を振っていた!外側に体をずらしたから俺のわき腹は殴れないはず!!!)

男「がぁっはっはっは!!!!弱い、なぁ!!!」
ダスン!!

ブォン!!

勇者(は、離れろ!!)
勇者「!!」
バッ!ダン!!!!


男「逃がさん!!」
ダスン!!!

勇者「!!!」
ダダダダ!!!!

男「うぉ!!なんて逃げ足の速さだ!」

勇者「ふぅ!ふぅ!」

男「わけがわからないといった顔をしているぞ!だが!逃げているだけでは私は倒せん!!!」
ダスン!!

男「かかぁってこぉぉい!!!」
ブォンブォン!!!

勇者「!!!」
ダン!

勇者(上から頭を蹴る!!!)

男「はん!!!」

ガシン!!

勇者「!!?」
勇者(あ、足を、つかまれた!!??何も無いところで!?)

男「はぁぁ!!!」






850 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/24(日) 22:03:08.83 ID:wfTRf+4AO
燃える展開
851 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 22:07:02.61 ID:bPJeUIA4o
勇者「うぉぉ!!!!」
ブォォン!
ズガン!!!

勇者「!!!げへ!!!!」
グワングワン

勇者(頭を、地面に叩きつけられた!!!)
勇者(つ、ついげきがくる!!!)

男「とどめだぁ!!!!」
ブォンブォン!!

ガキキン!!!

男「むぉ!!!矢!?・・・心眼族かぁぁ!!!!」

ヒュン!
ブツン!!!

勇者「げへ!!!がは!!!!」
ダン!!ダダダダダ・・・

男「待て!!!」

ヒュヒュヒュヒュン!!!

男「ふん!!」
バキバキバキバキ!!

男「・・・逃げられたか。まぁいい。これだけ力の差があればもうこないだろう。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
ダダダダダ・・・
・・・どさぁ!
勇者「うぅ・・・!!」

孫「大丈夫か!!!」

勇者「だ、大丈夫だ・・・。」
ドロドロドロ・・・

孫「!!!村に帰るぞ!!!!」
バッガシ!!
ダッ!ザザザザザザ・・・


勇者「・・・最近はまけっぱなしだな・・・・・・。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
角突きの家

孫「爺!!!助けてくれ!!!」
老人「なんじゃその口の利き方は・・・!」

孫「俺じゃどうしていいかわからない!なんとかしてくれ!!」

老人「・・・そこに寝かせい!!ゆっくりじゃぞ!!!」

孫「うん!」
トサァ

老人「・・・お客人!気はありますか!?」

勇者「・・・なんとか・・・。」

老人「それはよかった!孫!!奥の部屋から薬持ってこい!黄色い壺じゃ!!!」

孫「わかった!」

勇者「・・・。頭が・・・痛い・・・。」

―――――――
―――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
852 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 22:33:39.65 ID:bPJeUIA4o
――――――――――――――――――――――――
機械港→砂漠前の村 途中

女商魔僧戦「!!!」

1106.7.8「?」

女商人「ゆ、勇者さまが!」
女戦士「なんかあぶねぇ事になってる!!!」
女僧侶「こ、これは怪我?したのでしょうか!?」
女魔法「でも、気は失ってないよ?」

1108「どうした?勇者が転んだか?」

1106「あー?」
1107「あー?」

女商人「よ、よくわかりませんけど、一回あせった後にすごくテンションが下がりました。」
女僧侶「なんていうか、痛みを感じます!」

女戦士「くそ、でも寝てないみたいだしこっちから話すことは出来ない。」

女魔法「・・・寝たらすぐ会いに行こ。」

――――――――――――――――――――――――
嵐島 角突きの家

老人「・・・。」

孫「ど、どうなんだ!?治るか!?」

老人「喚くなぁ!!!今は血が足りん!!!肉を取って来い!!!」

孫「わ、わかった!!!」
ザ!ザザザ・・・

勇者「・・・おかげさまで、助かりました。」

老人「いったいどうしたというのですか。木の上で足でも滑らしましたか?」

勇者「・・・他の村の門番に負けました。」
――――――――――――――――――――――――
――――――――――――――――――――――――
老人「・・・なるほど。」

勇者「・・・不思議でしたよ。見えないものに殴られたり?まれたり。」

老人「・・・・・・そやつらは多腕族と言いましてな。見えない腕を持つ種族なのです。」

勇者「見えない腕を・・・。」
勇者(そういえば魔王も同じような事をしていたな・・・。)

老人「・・・しかし、そうですか。孫は手を出してしまいましたか。」

勇者「・・・すいません。私が迂闊でした。」
勇者(この村へ、攻める口実を与えてしまった形になる。)

老人「・・・。」

勇者「・・・・・・あの村の戦士がこの村に来るなら、一体どれだけかかるでしょうか。」

老人「決めたら早い奴らです。あやつらは夜目が利かない為夜は来ないでしょうが・・・。」

勇者「・・・明日の朝には来る・・・ということですか。」

老人「・・・。」

勇者「・・・・・・あなた達は、なんという族なのですか?」

老人「我等は心眼族。第3の目を持つ種族です。夜も目が利き、遠くまで見ることができます。個人差はありますが・・・。」

勇者「・・・なるほど。多腕族の腕の数は、皆一緒なのですか?」

老人「お客人。何を考えていなさる。」

勇者「・・・・・・あいつらは、力が全てだといっていました。」
853 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/24(日) 22:41:59.99 ID:GCeX1I3SO
見えない腕が何本もって阿修羅みたいな感じか
854 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 22:49:19.23 ID:bPJeUIA4o
老人「無茶ですな。こうして負けて帰ってきているというのに。」

勇者「尻拭いは、しなくては。」

老人「・・・。」

老人「・・・我等心眼族に個人差があるのならば、やつら多腕族にもあるのが道理。」

勇者「・・・。」

老人「やつらの腕の数は同じです。本来の腕と併せて4本。見えない腕は2本という事になりますな。」

老人「見えない腕はやつらのもう一対の腕。訓練で力がつきますし、使わなければ衰えます。」

老人「心眼の力を持つ我等ならば、見えない腕を見破る事もできましょう。しかしお客人は・・・。」

勇者「・・・なるほど。腕の長さは、同じなのですか?」

老人「同じです。生えてる場所さえ同じです。」

勇者「・・・。」
勇者(攻撃範囲は同じ。)

勇者「その見えない腕には、私から触る事はできるのですか?」

老人「できます。しかし例えば切り落としても、すぐに再生します。」

勇者(はじく事は可能。)

老人「・・・あなたでは無理ですじゃ。」

勇者「・・・・・・やってみなければ、わかりません。」

――――――――――――――――――――――――
855 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/24(日) 22:50:10.31 ID:bPJeUIA4o
今日は寝る。もう少しで宿題完全に終わるし俺は自由だ!!!
856 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/07/24(日) 22:51:21.28 ID:vwUYmJlI0
見えない腕…デュクロニウス?
857 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/24(日) 22:53:32.85 ID:o5tFSdsIO
女の子みたいなのにチンチンが生えてるということだな乙
858 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/07/24(日) 22:54:51.37 ID:vwUYmJlI0
ディや、ディクロニウス(Byエルフェンリート)
うろ覚えで書くものじゃないな
つかエルフェンリートをエルフェンニートと自然と打ち間違えるとか俺はもう駄目かもしれない
859 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/24(日) 22:55:34.60 ID:D15udF1Io
>>857
貴方は何か間違っている気がする。
860 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/24(日) 23:58:06.47 ID:9Spb+giAO
天津飯かカイリキーか…
861 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/25(月) 00:04:10.29 ID:FiYSbOF+o
禿同
862 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 00:13:52.40 ID:wi18A8dDO
多腕族+心眼族=天津飯

つまりハゲ


島民→頭民

やはりハゲ
863 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/25(月) 00:21:25.91 ID:hDL/DlFmo
まご→孫
つまりハゲ
864 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 01:13:32.47 ID:DUg+8/51o
天津半島となずけよう
865 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/25(月) 01:28:19.44 ID:Ahkuiqdh0
ハゲばっかwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
866 : ◆SHpOT25On. [sage]:2011/07/25(月) 08:15:27.03 ID:P7c6PagIO
今日バイト
867 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 16:32:45.43 ID:JA3xPqlDO
バイトか。頑張れよ。
868 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/25(月) 21:58:16.77 ID:vYjOfQhjo
エクスクラメーションマーク多用はちょっと間抜けっぽく見える
気をつけた方がいい 他の部分は好きなんだが戦闘シーンがな……
エクスクラメーションは原則二つまで あと三点リーダとかもあるが
あまりうるさく言うと怒られそうだからな

でもその辺ふまえてもらえればもっと良くなると思うんだ。
少しでも参考にしてもらえれば幸いだ。長文失礼
869 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 22:21:46.86 ID:5ZvmhQ2SO
何を偉そうにエクスキュラ……ビックリマークだよ



………どうっっつつでもいいよそんなの!!!!
870 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 22:29:57.30 ID:4XEV3VIDO
批評家きどりのテンプレみたいなやつだな

何がウザいかって、怒られそうとか予防線はりつつも
結局自分の言いたいことを言わなきゃ気が済まないという自己中なとこ

原則(笑)とか、何か勘違いしてるのは自分だと気づけないんだろうな
871 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/25(月) 22:33:27.41 ID:Vztk08g4o
いわゆるプロギャラリー略してプギャってやつだな
872 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 22:57:34.60 ID:mjlSNoiIO
しかし会話形式でバトルってどうすりゃいいんだろうな。
頑張っても単調になりそうだ。
873 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/25(月) 23:21:44.53 ID:CVGEzKjDO
まぁ
なんでもいいよ

俺は楽しみにしてる
前スレから大人しく見てたが書き込んどく

>>1
楽しみをありがとね
874 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/25(月) 23:22:04.50 ID:9SmIBdUxo
このコピペは流行る
875 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/25(月) 23:57:38.94 ID:HLZfHE4wo
前々からこの手のコピペ見て思ってたんだけど
!使うなとか…つかえとか
でそこ気をつければもっと良くなるって言ってるけど
それ使わないだけでよくなるなら誰も苦労しないよな
876 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/26(火) 00:31:13.90 ID:JJscjqjAO
おまんちんぴろーん
877 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) [sage]:2011/07/26(火) 00:53:07.63 ID:QENVQW/To
ぴろーんっていうとなんかかわいらしいかんじがする
878 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/26(火) 08:52:20.12 ID:IHX4ffGXo
でもちょっと「!」だらけだと読みにくいってのはある。
三点リーダも本来「……」でワンセットだしな
なんでもバランスが大事だな
879 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 08:56:22.15 ID:mNV7qN5IO
よし、会話形式だけど戦闘描写がうまい作品をくれ。
880 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 08:57:27.13 ID:/68RIvieo
……こまけぇこたぁいいんだよ!!!!
881 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 09:20:29.58 ID:C1/1TNHHo
文法に作法など要らん。
なぜなら、チャレンジャーなのだからな
882 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 09:55:27.95 ID:d0S7+hSio
俺もチャレンジャーになる!
883 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 17:47:23.39 ID:guA9H681o
家に着いた宿題
884 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/26(火) 18:08:50.94 ID:agyiYUjyo
待ってます
885 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 18:35:04.26 ID:bBEpUMHSO
(・∀・)
886 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/26(火) 18:42:27.33 ID:SgU0zHYHo
あほが湧いてるけど何も変える必要ないよ
887 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/26(火) 19:12:52.37 ID:DaReuLZqo
http://www.youtube.com/watch?v=jR-A4QFHZBA
888 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 20:26:51.51 ID:guA9H681o
――――――――――――――――――――――――
昼過ぎ〜心眼族の村 外れ〜


勇者「・・・ふぅ。」

勇者(まだ頭が痛いな。しかし急がなければ。)
勇者(まだ多腕族が攻めてくるとは決まっていないが、好戦的な種族らしい。心眼族が攻めてきたと拡大講釈する可能性が高い。)

勇者(俺が外から来たというのも信じていないようだしな。夜前に多腕族の里へ行き長をねじ伏せる必要がある。)

勇者(それも多腕族がなっとく出来る形で。しかも相手は見えない腕を自由に振るう。おまけに怪我。不利な条件が揃い過ぎているな。)

勇者(・・・可能性が在るなら俺の速さと武術だな。さっきは焦って動きがばらばらだったしな。それに武術を知らない可能性がとても高い。)

勇者「・・・勝機は投げ技か。下手したら俺が組み敷かれてしまう。見えない腕が怖いな。」

勇者「・・・・・・すぅー。はぁー・・・・・・。」

勇者(日はまだ高い。夜の戦闘になれば心眼族が圧倒的有利。攻めるなら朝。という思考をするはず。)

勇者(ここまで来るのに3時間はかかる。準備を含め大人数で進行するならもう少しかかる。戦闘が長引けば夜になる。)

勇者「だから今日来る可能性は低い。・・・・・・出発するか。」

ヒュン!

勇者「!」
ズガン!

孫「どこへ行く気だ!」

勇者「・・・多腕族の村だ。」

孫「何をしにだ。」

勇者「説得しに。」

孫「俺の弓に気づかないほど消耗しているのにか。」

勇者「・・・。」

孫「・・・俺が行く。」

勇者「お前が言ってもしょうがない。あいつらに接近戦で勝つ必要がある。」

孫「お前よりましだ!!」

勇者「・・・ふぅ。」

勇者「じゃぁ止めてみろ。」

孫「!!」

勇者「鉈を使ってもいいぞ。俺は素手だ。この前とは違う。俺も手をだすぞ。」
889 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 20:43:56.14 ID:guA9H681o

孫「・・・。」

勇者「どうした。俺を止めたいのだろう。」

孫「・・・ほうっておけばいいじゃないか!」

勇者「・・・。」

孫「俺らにお前は関係ないだろう!わざわざ俺たちに関わる方法で出る術を探さなくてもいいじゃないか!!」

孫「俺らだってこの島を出る方法を探している事くらい想像がつくだろう!!でも出れていない!!何人も死んだ!!」

孫「俺らはお前にとって無価値じゃないか!!なんで関わる!!」

勇者「・・・前もいったな。」

孫「・・・。」

勇者「俺は、俺の役目が在る。きっと、これが俺の道。」

孫「・・・。」

勇者「わかったか?わかっても止めたいんだろう?それがお前の役目なんだろう?」

孫「!」

勇者「お前は今自分の意思で俺を止めようとしているはずだ。老人、お前のおじいさんにとっては俺が行ったほうが都合がいいからな。止めるなといわれたんじゃないか?」

孫「・・・わからない!!俺はなんでお前を止めたいんだ!?」

勇者「それが人だ。他とつながりを深める生き物だ。」
勇者「つながりが断ち切れるの恐れている。それでいい。それが当然。」

勇者「・・・いいかげん来い。」

孫「・・・くそぉぉぉ!!!」
ダン!
ダダダダ!

ブン!
勇者「―――」
ガシ!

くるん

孫「―――!!」

ズドン!

勇者「―――フゥ―――。」

孫「ぐぅ・・・!」

勇者「・・・武術なんて本当に久しぶりだ。短剣で戦う事ばかりやっていたからな。」

孫「・・・もう一度だ!!!」
がばぁ!

孫「いやぁぁ!!!」
ぶぉぉぉ!

タンッ
勇者「―――。」

スカ

孫「うわ!」

勇者「―――ハッ」
バシン!

孫「が!」
ズデン!
890 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 20:55:32.73 ID:guA9H681o
孫「・・・くそぉぉぉ!」
ガバァ

孫「はぁ!」
ブンブン!

勇者「―――」
スカスカ

タン!

孫「!近・・・!」
勇者「―――」
フゥ――

ズドン!

孫「げは!!」
ドサッドサァ!

孫「げほ!げは!」
すくっ・・・

孫「も゛、も゛う゛い゛ち゛ど!!げほ!」

勇者「・・・ふぅ。もう、手加減しないぞ。」

勇者「足腰を立たなくしてやる。」
タン!

孫「!!」

勇者「―――」
ヒュヒュヒュ

ドスバゴドカン!

孫「げへ!!」
ドサ!ドスン!

孫「・・・!!」
スク―――!

勇者「・・・。」
スタン!

孫「ぐ・・・!」
タン!
ブン!

勇者「―――。」
ガシン!

孫「ぐぅ!!!」

勇者「・・・ありがとうな。」
ギュイン!!

孫「!?」

ズゴォン!

孫「・・・」

勇者「・・・行くか。」
勇者(だいぶ体重移動の技術を思い出せた。・・・そういえば初めての対人だな。)

勇者「魔物ならよくぶんなげていたんだがな。」

――――――――――――――――――――――――


891 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 21:16:26.54 ID:F+F1WbdSO
徹底的にぶちのめしとかないと孫、追いかけてきちゃうからなぁ…

任侠だねえ
892 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 21:19:18.09 ID:guA9H681o
――――――――――――――――――――――――
夕方〜多腕族の村入り口〜

勇者「・・・。」
スタスタスタ・・・

門番「とまれ。何者だおまえ。」

勇者「・・・ちょっと君たちの長に用がある。面通ししてくれないか?」

門番「・・・お前、昼に来た奴か?葉で顔を覆っている奴。」

勇者「・・・そうだ、それは俺だ。聞いてたか。」

門番「準長に負けた奴か!がはははは!何しにきた!!今はお前の村に攻め入る準備中だ!!」

勇者「俺は外から来たんだが・・・。まぁいい、その準備はやめてくれ。」

門番「ありえん!!我等が先祖から紡がれし掟を破ったのだ!その重さ!思い知らせてやらねば!!」

勇者「・・・お前らの部族は。」

門番「んん?」

勇者「力が全てだそうだな。」

門番「・・・。」

勇者「俺が勝てば、面通しをさせてもらうぞ。」

門番「・・・ガァハハハハハハハハ!!!」
門番「ハーハッハハハハッハハハハハハ」
門番「ハハハハハハハハハハハハハハ!!!」

勇者「・・・。」

門番「面白い!!準長に完膚なきまでに負けたと聞いていたが!なかなかに諦めの悪い奴!!」

門番「よかろう!!挑まれた!!」

勇者「・・・。」

門番「我等戦士の力!存分に思い知れ!!」
ズダン!

勇者「素手か。」

門番「ぜぇぇぇい!!!」
ブォン!

勇者(見える右腕は顔を狙っている。稼動域、からだのねじり具合から見えない右腕は・・・)
勇者(胸だな。)

勇者「―――」
フッ!

門番「む!消え・・・」

バゴン!!
勇者「下。」

門番「ぐぉ!!」
勇者「―――!」

勇者(エルボーアッパー。倒れてくる顎へ合わせる。)
グォン!

門番「!!」
ズドン!

勇者(当たる前に止まった!見えない両腕を使っている。チャンス。)
グルン!がし!

門番「く!」

勇者「ふぅ!!」
ギュオン!
ズドォン!
893 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/26(火) 21:26:55.80 ID:2z1YkRPK0
相変わらず漢だな勇者
894 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 21:35:09.43 ID:guA9H681o
門番「ぐぅぅぅぅ!!」

勇者「・・・残りの腕で頭を守ったか。」

門番「あぁぁあ!俺の、腕、がぁぁ!!」

勇者「見えない腕はすぐ治るそうだな。」
スタスタ

門番「ぐ!?」
グルン!ズダン!
バッ!

勇者「だが、そっちは生身。相当痺れているだろう。」

門番「うぉぉぉぉ!!!」
ダン!


勇者「もう2本の腕だけだ。稼動域は同じ。そして」

ガシン!!
門番「!!」

勇者「見えないと言えど俺にも触れる。」
ぐるん・・・

門番「・・・!!」

勇者「残った腕で受身を取れ。頭を垂直に落とす。」
ヒュン!!

ズゴン!!

門番「・・・!!」

勇者「・・・。」
シュピン!
ピタ!
門番「・・・。」

勇者「・・・。」

門番「首を、切られたと言う事か。」
門番「・・・く。いいだろう。面通ししてやる。」

勇者「ありがとう。」
カチン。

門番「・・・なぜ最初から短剣を使わなかった。」
むく・・・

勇者「殺すことが目的じゃない。」

門番「・・・・・・。付いて来い。」

勇者(第一関門突破かな。)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
多腕族の村

多腕族の女「あんた!どうしたんだい!?だ、だれだいその男は!」

門番「・・・敵だ。決闘を挑まれ、負けてしまった。」

多腕族の女「!!・・・あんたが負けちまったのかい!?」

門番「そうだ。」

勇者「どちらさま?」

門番「・・・妻だ。」

勇者「へぇ、綺麗じゃないか。」

門番妻「うれしかないよ!!で!?要求はなにさ!!」

門番「面通しだ・・・。かわりの門番を呼んでおいてくれ。頼む。」
895 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 21:37:08.31 ID:guA9H681o
おh,fぉw
896 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 21:42:20.20 ID:WV+BgojGo
ジャブーン
897 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 21:44:24.80 ID:F+F1WbdSO
>>895ぉぉおおおお!!
898 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 22:23:07.99 ID:guA9H681o
――――――――――――――――――――――――
多腕族の村〜大樹のうろ〜

勇者「・・・。」
勇者(まるで木の洞窟といった様だ。中央には闘技場。)

???「いったいどうした門番よ。後ろの人は誰か。」

門番「長老・・・敵です。」

長老「・・・・・・負けたか。」

門番「はいぃ・・・!」

長老「ふむ・・・・・・。さて、仮面の方よ。何がお望みかな。」

勇者「心眼族への侵攻をやめていただきたい。」

長老「ほっ。何を言うかと思えば。」

勇者「・・・。」

長老「それはいかんのぉ。掟を破られて見過ごすわけにはいかん。村に攻め入ってはならぬという古くからの盟約を破ったのはあちらだ。」

勇者「・・・。」

長老「なれば盟約に従い族を絶やすのが我等がやるべきこと。」

勇者「・・・あれは攻め入ったわけではありません。私を助けようとしただけです。」

長老「おぬしの事を言っておる。白痴かな?」

勇者「私はこの島の住人ではありません。」

長老「そんなことありえぬでな。見かけでは何の族かわからん。じゃがお前の仲間は見えない位置から弓を当ておった。そんなまねは心眼族にしかできんて。」

長老「故におぬしも心眼族となるわけじゃ。この流れが理解できんかな?」

勇者「・・・では、」

長老「ぬ?」

勇者「この村で一番強いものをつれて来い。ねじ伏せてやる。」

長老「ほ。なるほど、力の証明をしようと言うわけかの?」

長老「面白いのぅ。我等をなめくさりおって。痛い目見せてやろうかの。」

長老「門番よ、準長を呼んで来い。」

門番「は、はい!」
ダン!ダダダダ・・・

長老「よかろーう。挑発に付き合ってやろうかの。なんせ明日は大事な日であるわけだしのう。血を神にささげて勝利を願おうとするかの。」

勇者「・・・。」

長老「神も喉が渇いておろうて。ひゃっひゃっひゃっひゃ」

899 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 22:46:01.69 ID:guA9H681o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

???「おー!そいつが敵か!!」
準長「・・・・・・。」
???「ひょろひょろしてんな。」

勇者「・・・。」

長老「ひょっひょっひょ!門番を倒してここまで押し入りよった。愉快じゃろう。なぁ長。」

長「はっはっは!なんだ!3番手に勝った位でいい気になってんのか!」

???「なぁ兄者。あいつか?」

準長「あぁそうだ。俺に負けた奴だ。葉の仮面に赤色の腕当て。」

妹「はは!なんだ!私と同じくらい細いじゃないか!そんな体で兄者に勝てるわけ無いだろ!」

準長「・・・お前よりは太い。」

妹「う、うるさい!!」

勇者「・・・ここの族は皆元気なんだな。」

長老「ほ!あたりまえじゃ!我等は皆豪傑よ!」

勇者「・・・まぁいい。誰が一番強いんだ?」

長「あーん?なぁめくさりやがって!!」

準長「父上。やめてくれ。」

妹「あんたなんか兄者が戦うまでも無いよ!あたしがやってやる!」

長老「まぁまて!条件を示してないでな。」

長老「さてお主は明日の心眼族への攻撃をやめてほしいわけじゃなあ?」

勇者「そうだ。」

長老「こちらもそれなりの条件を用意しないとのぅ・・・」

勇者「俺が負けたら命を差し出す。」

長「・・・ふぅん。」

長老「・・・ほ。臆面も無く言い張りおった。」

妹「なにいってんだ!そんなの当たり前だろ!!」

準長「妹よ、黙っておけ。」

妹「な!?なんで!?」

長老「・・・背水の陣かの?お前が負けたら死ぬばかりか攻撃を許す事になるのぉ。」

勇者「・・・。」

長老「しかしお主一人の命で我等多腕族の明日の未来を決めるとはちと高い命じゃの?」

準長「長老!」

長老「なんじゃい平和主義者。」

準長「条件を飲みましょう。」

長「・・・。」

長老「それはお前が決める事ではないの。長よ、どうするんじゃ?」

長「・・・おいてめぇ。」

勇者「なんだ?」

長「てめぇが負けたら矢面に立ってもらうぜ。それでもいいか?」

勇者「いいぞ。」
900 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 22:46:54.39 ID:guA9H681o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

???「おー!そいつが敵か!!」
準長「・・・・・・。」
???「ひょろひょろしてんな。」

勇者「・・・。」

長老「ひょっひょっひょ!門番を倒してここまで押し入りよった。愉快じゃろう。なぁ長。」

長「はっはっは!なんだ!3番手に勝った位でいい気になってんのか!」

???「なぁ兄者。あいつか?」

準長「あぁそうだ。俺に負けた奴だ。葉の仮面に赤色の腕当て。」

妹「はは!なんだ!私と同じくらい細いじゃないか!そんな体で兄者に勝てるわけ無いだろ!」

準長「・・・お前よりは太い。」

妹「う、うるさい!!」

勇者「・・・ここの族は皆元気なんだな。」

長老「ほ!あたりまえじゃ!我等は皆豪傑よ!」

勇者「・・・まぁいい。誰が一番強いんだ?」

長「あーん?なぁめくさりやがって!!」

準長「父上。やめてくれ。」

妹「あんたなんか兄者が戦うまでも無いよ!あたしがやってやる!」

長老「まぁまて!条件を示してないでな。」

長老「さてお主は明日の心眼族への攻撃をやめてほしいわけじゃなあ?」

勇者「そうだ。」

長老「こちらもそれなりの条件を用意しないとのぅ・・・」

勇者「俺が負けたら命を差し出す。」

長「・・・ふぅん。」

長老「・・・ほ。臆面も無く言い張りおった。」

妹「なにいってんだ!そんなの当たり前だろ!!」

準長「妹よ、黙っておけ。」

妹「な!?なんで!?」

長老「・・・背水の陣かの?お前が負けたら死ぬばかりか攻撃を許す事になるのぉ。」

勇者「・・・。」

長老「しかしお主一人の命で我等多腕族の明日の未来を決めるとはちと高い命じゃの?」

準長「長老!」

長老「なんじゃい平和主義者。」

準長「条件を飲みましょう。」

長「・・・。」

長老「それはお前が決める事ではないの。長よ、どうするんじゃ?」

長「・・・おいてめぇ。」

勇者「なんだ?」

長「てめぇが負けたら矢面に立ってもらうぜ。それでもいいか?」

勇者「いいぞ。」
901 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 23:01:10.55 ID:guA9H681o

長老「あんまいのぉ〜。それだけかい。」

準長「話はまとまった。決闘形式はどうするんだ。」

長老「好きにせい。」

勇者「そっちにまかせる。」

準長「では武器使用だ。中央に立て。」

ザッ

ザッ

妹「兄者!4本か!?」

準長「あぁ、4本だ。」

妹「ほい!」
ポイポイポイポイ!

ガシガシガシガシ

準長「・・・ふふふ。あれは、なにかの間違いだったんだろうな。」

勇者「予想外だっただけだ。」
勇者(見えない腕にも武器を持ってくれた。これで何をしようとしているかわかりやすい。)

準長「・・・ふふふふ・・・・・・。」

長「そいつはな!武器アリだったら俺よりつええぞ!相撲はまだまだだけどなぁ!」

長老「だまっとれい!!」

勇者「・・・。」
すっ・・・

準長「武器は使わないのか?」

勇者「俺に殺す気はないからな。」

妹「ふざけてんのか!!そんな甘い相手じゃないかんな!!」

準長「・・・なめてるな。」

勇者「目的が違うだけだ。かりかりするな。」

長「・・・ほぉ・・・・・・面白そうな奴だな。」

長老「わかるかの?只者じゃないのは明白じゃろ?楽しみ楽しみ愉快愉快。」

妹「静かにしろよ!決闘だぞ!」


勇者「すぅー・・・」

準長「ふふ、ふふふふ・・・。」


燭台《メラメラメラ・・・》


勇者「―――」

準長「がーっはっはっはっは!!!」
ズドン!!

ブォン!!!
勇者「―――」
勇者(4方向からの挟み込み!後ろへ引く!)

準長「あまぁぁぁい!!!」
ズドン!

勇者(鉈をこっちに向けたまま突っ込んできた!・・・足だ!)

902 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/26(火) 23:03:01.98 ID:guA9H681o
ねる。あしたばいと
903 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/26(火) 23:05:54.93 ID:JJscjqjAO
乙乙
904 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 23:06:13.28 ID:6OI26CRyo
なん…だと…
905 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/26(火) 23:08:36.33 ID:DaReuLZqo
おつおつ

少年誌的引き
906 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 23:08:46.03 ID:bBEpUMHSO
ノシ
相変わらずいいとこで切るなあ
907 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 23:10:54.33 ID:DO7t/TVvo
ここでかw
お疲れ様!
908 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/26(火) 23:41:21.08 ID:nX3M1etSO
くそいいとこで切りやがって!!
続き気になる乙!
909 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/27(水) 00:27:44.73 ID:UZt8n+aSO
良いところでぇ
910 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長野県) [sage]:2011/07/27(水) 01:05:13.02 ID:fGaqc6s3o
やるな・・・気になるじゃないか
911 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/27(水) 01:06:16.79 ID:L48RlaoD0
なんという放置プレイ
912 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/27(水) 21:07:06.87 ID:MnIzhr+ro
+
+ +
∧_∧ +
(0゜・∀・) ワクワク
oノ∧つ⊂ +
( (0゜・∀・) テカテカ
oノ∧つ⊂ +
  ( (0゜・∀・) ワクワク
  oノ∧つ⊂) +
  ( (0゜・∀・) テカテカ
  oノ∧つ⊂)  +
  ( (0゜・∀・) ワクワク
  oノ∧つ⊂)     +
  ( (0゜・∀・) テカテカ
  ∪(0゜∪ ∪+
    と__)__) +
913 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海) [sage]:2011/07/27(水) 22:41:49.64 ID:dj5timyAO
まだかなまだかな(・_・;)
914 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/27(水) 22:55:30.49 ID:L48RlaoD0
バイトか・・・二日間の放置プレイだと・・・!?
915 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/27(水) 23:54:39.05 ID:+uEC6urJ0
早くー
916 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西・北陸) [sage]:2011/07/28(木) 02:00:11.91 ID:hxJvUoPAO
まぁ落ち着け ここはnipなんだから気長に待とうぜ
917 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(神奈川県) :2011/07/28(木) 10:36:09.12 ID:flTrGvgO0
待とうじゃないか
918 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 10:59:02.96 ID:EHFq3sKGo
>>898で長老がさらっと何の族かわからんって言ってるよな。
まだなんか居るのかね?
919 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/28(木) 15:57:28.47 ID:+spwkn9+o
なんかSS速報の基本知らない奴多すぎじゃね?
ここじゃ2,3ヶ月放置ってスレも多いんだぞ
920 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 16:33:21.02 ID:UHlBG+eJ0
>>919SS速報の玄人(笑)さんチーッス
921 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 16:33:46.66 ID:UHlBG+eJ0
>>919SS速報の玄人(笑)さんチーッス
922 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 16:45:07.21 ID:UHlBG+eJ0
>>919SS速報の玄人(笑)さんチーッス
923 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 17:44:38.86 ID:ibLfna/Oo
それどころかローカルルールすら読んでない奴らが多いからな
924 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 17:47:44.03 ID:9+dIzwwSO
>>919SS速報の玄人(笑)さんチーッス
925 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 17:49:38.88 ID:44qjN8VFo
家に着いた宿題
926 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 18:01:43.51 ID:fGjnK94To
そろそろ次スレの季節?
927 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(関西地方) [sage]:2011/07/28(木) 18:13:35.62 ID:+7DKk0dZo
>>922
>>924

マジな話、黙って待ってろ
ここはVIPじゃねえんだよゴミ
928 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/28(木) 18:37:27.43 ID:n5Bk3MWD0
きたああああああああああああああああ!!宿題がんばー
929 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(日本) [sage]:2011/07/28(木) 18:39:52.09 ID:arvSyDLNo
きたか…!!

  ( ゚д゚ ) ガタッ
  .r   ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
  \/    /
930 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 19:04:12.43 ID:Zr829UReo
   _, ,_
 (; ´Д`)ヨッシャー!
 /ヽ_ァ/ヽ_ァ
 )  )
931 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/28(木) 19:17:47.96 ID:S0Kqc7JOo
http://www.youtube.com/watch?v=E4gaJ2oj-NM
932 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 20:23:06.81 ID:44qjN8VFo

勇者「ふぅ!!」
ダン!

準長「!」

勇者(肩から体全体を当てる!)

準長「うぉ!」
ダン!

ゴロリン
勇者「飛んだか。」


準長「がはは!まさか体当たりとは!予想がつかなかった!」
ズタ!

準長「お前は一体なんだ!心眼族ではないだろう!」

勇者「人間だ。」
スタスタスタ

準長「言う気はないか!」
準長「はぁ!!」
ブォン!!

勇者(両側からの挟みこみ。屈めば上から追撃か。)
すぅ
勇者(後ろに引いてぎりぎりでよける。)

スカ!
勇者(すかさず踏み込む)

準長「うぉぉぉ!!!」


ブン!

勇者(打ち下ろし。見えない腕は挟みこみで交差したまま。右にずれながら踏み込めば、)
スタン!

スカ!
準長「はぁぁ!!!」


ガシ!
勇者(見えない腕で振り払う。捕まえた。)
準長「!」

勇者「―――ハッ!!!」
ギュオン!!

ズドン!

長「!なんだ今の動きは!」
長老「ほっほ、きれ〜に地面に倒されたの。不思議な技じゃ。」

妹「あ、兄者ァ!!」

準長「・・・!」
ブォン!!
勇者「・・・。」
スカ

勇者「・・・頑丈だな。頭から落としたのに。」

準長「3本目の腕で防いだ・・・!ぐ!」

勇者「頭痛がするか?」
スタスタスタ

準長「くぅ!!」
933 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 21:17:21.85 ID:44qjN8VFo

準長「うぉぉぁあ!!」
ブォン!ブォン!
ブォン!ブォン!

勇者「―――」
―――スタン!

勇者「―――」
準長「!いつのま・・・」

ズドンズドンズダンドガン!

準長「がは!」
ガラン!ガラン!

勇者(武器を落とした。見えない左腕、見える右腕。)
勇者(引く。)

準長「くぅ!」


準長「・・・げほ!くそ!」

勇者「―――」

準長「攻めて来ぉい!」

勇者「・・・。」

準長「あくまで待つか・・・!」

長「・・・。」
妹「な、なんで今いかないんだ!?」
長老「たわけ。何も見ておる。明らかに仮面は相手の攻撃を誘っているじゃろうが。」
妹「で、でもさっきは」
長「チャンスがあったら行く。そして手を出しすぎない。」
妹「ひ、卑怯者!」
長老「ひゃっひゃ!それが戦法というものじゃ!勇気だけでは蛮勇よ!」


長「息子ぉ!何をもたもたしている!!勇気を示せ!!」

準長「く!」

勇者「・・・。」

準長「おおおお!!」
ズドン!

準長「てぇぇい!」
ビュン!

勇者(見えない右腕の鉈で突き。左腕が見えない。右腕の外へ・・・)

準長「ふぅぁぁ!」
ザザ!くるん!

勇者(とまっ・・・!!)
ザスン!!
勇者「ぐぅ!!」

準長「しぃぃ!!!!」
ブォン!

勇者(見えない左腕が頭にかすった!見える右腕が来る!)
勇者(受け・・・)

ドゴン!スカ!

勇者「げは!!!」
ドサン!

勇者(い、いつのまに右腕の鉈を落としたんだ!?)
934 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 21:47:23.37 ID:44qjN8VFo
準長「やっと捉えた!」

勇者(お、起きなくては・・・)
ググ・・・

―――ドサァ!

勇者「がは!げほっげほ!!」

準長「やはり打たれ弱いな!」
ズドン!


準長「はぁぁぁ!」
ブォォォォ!
勇者「・・・!」
勇者(鉈を見える両腕を纏めて打ち下ろし!避けなければ輪切りにされる!)
ごろごろガシィ!

準長「な!?」
スカ!

勇者(足をつかんだ!)
勇者「はぁぁぁああ!」
グォン!!

勇者(持ち上げる!)

ズドン!

準長「・・・!!」

勇者「今決めなくては・・・!」
シュピン!
勇者(首裏に当てる!)
ヒュ――

準長「ぐおおおおああああ!!」
がばぁ!

勇者「!」
ビタァ!

ズドン!!
勇者「がは!!」
―――
ドサ!ドサン!ザザザザ・・・
カランカラン!

勇者(起き上がりざまに振り払われた・・・!)
勇者「げは!!ゴホッゴホ!!」
ビチャ!

長老「甘いのう・・・。首を切れたろうに。」
長「・・・自分で招いた事態だ。」
長老「まったくだの。」

妹「・・・。」

準長「ぶふー!ぶふー!」
ぼとぼとぼと・・・

準長「ぐぞ!かお゛をう゛ちつげられた!」

準長「だが!ごれ゛で俺のがぢ!」
ズダダダダダ!

勇者(・・・今は痛みを忘れろ・・・。)
勇者「ぷっ・・・すぅー・・・」
ピチャ
勇者(咽そうだ・・・。)

準長「ぐら゛え゛え゛え゛え゛!」
バッ!

勇者(飛び上がった。両腕で打ち付ける気だな。まともに食らったら骨が折れるですまないだろうな。)
935 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 22:10:37.45 ID:44qjN8VFo
勇者「――――」
―ゴロン

準長「当たる!!」

ズドォォォン!


勇者「―――」

準長「立っ!?」
勇者「―――」

ズゴン!

準長「!!」

ズドン!
準長「げぼ!」

バシバシバシバシ!
準長「・・・!」

がばぁ!
勇者「―――」
ヒュ――

準長「!!!」

――ずどん!!

勇者「・・・バックドロップ。げほ!」

勇者「がは!がは!ゲヒ!ぶへ!」
ビチャビチャ!

勇者「う・・・。げほ!」
ザス!


準長「・・・」

長老「・・・これまでじゃの。」

長「・・・ちっ!なさけねぇ。結局最後は相撲で負けやがった。」

妹「あ、あにじゃ!!!」
ダン!
ダダダダ!


長「・・・お前強ぇな。」

勇者「げほ・・・。そうでもないさ。」

長老「前負けたらしいがほーんとかのう。力の差がありすぎじゃぞ。」

勇者「ぎりぎりで勝ちを拾っただけだ・・・。」

長「お前が殺す気だったら最初の激突で首を切る事ができただろう。まったくなめやがって。」

勇者「・・・。」

長老「まーしょうがないの。攻め入った事は不問にしてやるわい。お主は本当に心眼族じゃなさそうだしの。」
長「全く・・・。この島で殴りあいが一番強いのは俺らのはずだったのによ。」

勇者「・・・そうか。やめてくれるか。」

長老「はー。自信喪失じゃのう。わしらの立つ瀬が無いわい。」
長「手加減された上に負けたなんて恥の上塗りですね。」

勇者「・・・げほ。」
バタン。

長老「さーて。こいつどうしようかの。」
長「さらに上塗るわけにもいかんでしょう。」

長老「やっぱそうかのう。・・・おっしいのー、うちに欲しいくらいじゃ。」
長「・・・さて、準備してる若造どもにやめだと伝えに行くか。」
936 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 22:16:18.16 ID:ibLfna/Oo
治療できんのかねえ
937 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 22:45:30.12 ID:44qjN8VFo

妹「・・・くそぉ!!!兄者が負けるなんて嘘だ!」
ザッ!

勇者「・・・。」

妹「起きろ!私と決闘だ!」

勇者「・・・明日にしてくれ。」

妹「ふ、ふざけるな!!」

長老「ふざけてるのはお前じゃぁこんのたわけが!!」
バチン!
妹「うっ!」

長老「お前は自分の兄の強さを否定する気かぁ!」
妹「・・・!」

長老「まったく!16にもなってまだまだあんまい奴じゃの!お前も多腕族の女ならば戦士の心構えぐらいわかるようになれ!」
長老「そいつは今から客人じゃ!お前が看病してやれ!」
妹「そ、そんな!!」

長老「わかったかぁ!」

妹「・・・!わかったよ・・・!」

勇者「・・・。」
勇者(正直立てる気がしない。このまま眠れるなら眠りたい。)


妹「・・・ふん!」
スタスタスタ・・・


勇者「・・・」
勇者(一安心かな。この村で俺の地位も確立できたようだ。寝ても、大丈夫かな・・・。)

――――――――

――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
機械港→砂漠前の村 途中

女戦士「お!寝たぞ!」

女僧侶「本当ですね!会いに行きましょう!」

1106「うー。」フルフル
1107「うー。」フルフル

女魔法「・・・あいにいっちゃだめ?」
女商人「な、なんですか?」

1106「あー。」
ばっばっば

女戦士「・・・戦って?」

1107「うー」
ぱたぱたぱた

女僧侶「寝てる・・・。でしょうか」

1106「う。」
1107「う。」

1108「つまり戦って今は眠ってるから邪魔してやるなって事だろ。」

女商人「そ、そんな。不安ですよう。」

1108「会いに行ったところで結局出来るのは話すことだけだろ。それなら後でもいいじゃねぇか。」

女魔法「・・・怪我してないかなぁ。」

女僧侶「夢では回復魔法は肉体まで影響がでないですからね・・・。治してあげる事ができませんね。」

女戦士「・・・もうそろそろ日暮れだ。テントを張ろう。ヒトヤ、テント。」

女商人「・・・勇者さま・・・。」
938 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 22:47:57.78 ID:Zr829UReo
戦士たち空気
939 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/28(木) 22:49:35.46 ID:44qjN8VFo
今日は寝る。いとこたちが夏休みを利用して遊びに来た。怖い。
940 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東海・関東) [sage]:2011/07/28(木) 22:58:58.37 ID:lu4SRXcAO
おっつ
941 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/28(木) 23:00:19.75 ID:FElRmIZMo
乙。
従兄弟かあ、全員おっさんだから羨ましいわ
942 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/28(木) 23:21:23.34 ID:IUXbm83SO
乙&おやすみー
嫁候補また増えてね?wwww
943 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/28(木) 23:46:59.39 ID:ziiIT/RSo
ねぇ次スレどうするの?
944 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/29(金) 11:36:57.26 ID:b7DysTXR0
進行ゆっくりだし次スレは970あたりが立てればいいんじゃない?
945 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/29(金) 19:57:08.19 ID:owWom7lSO
んなこと言ってる間に口論になったり荒らしが湧いたり自治厨が湧いたりして1000になるんだぜ

誰かが自発的に気をきかせば良いだけのこと
オレケータイだから無理だけど

勝手にスレ立ててKY扱いされるのが嫌なのは大いに同情するけど
946 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/29(金) 20:01:41.00 ID:+rh+Q0RGo
書いてる本人が立てるという選択肢はないのかと
それが一番無難だとおもうけどねー、立てた後にごたごたは絶対起きないし
947 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/29(金) 20:07:47.82 ID:owWom7lSO
あーたしかに。賢いな〜

970で立てても、「題名が〜」「誘導が〜」でもめるしな
948 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/29(金) 20:51:17.90 ID:xH1E/PZr0
>>942
女商人以外認めない
・・・あくまで勇者×女商人って意味な
949 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank) :2011/07/29(金) 20:51:46.28 ID:xH1E/PZr0
>>942
女商人以外認めない
・・・あくまで勇者×女商人って意味な
950 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/29(金) 21:51:15.23 ID:UO+3YGJ2o
>>1がたてればなにも問題ない
951 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/29(金) 23:38:21.94 ID:sJEZ9zoIO
まぁまて作者前スレは途中で消えたぞ。
今回もそんなスタンスかもよ。
952 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/29(金) 23:46:04.87 ID:d1mGBA5lo
ハーレム好きだから、女商人だけじゃなくても
953 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) :2011/07/30(土) 00:29:54.63 ID:3H0afLp9o
作者適当だものな信用出来ないよな
954 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 03:33:14.94 ID:DdNxSRbDO
>>950がーって思ったけど
越えてるから>>960がたてればいんじゃね
955 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 09:18:39.84 ID:3H0afLp9o
起きた。書く。
956 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/30(土) 09:32:48.20 ID:TFncgA8Xo
きた!
957 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 09:50:42.68 ID:jvA8YyMvo
次スレどうするか教えてね!
958 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 09:51:24.58 ID:3H0afLp9o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・。」
パチ

燭台《メラメラメラ・・・》

勇者(・・・多腕族の村かな。この村は蝋燭を作れるのか。どうやっているのだろう。)
勇者(腕が多いなんてうらやましいな。料理の効率が上がりそうだ。)

ムク

ズキン
勇者「・・・。」

勇者(そういえば血を吐いていたな。内臓損傷か・・・。回復魔法が使えない今とても厄介だな。)

勇者「・・・すぅー・・・・・・」
ズキン!
勇者(肺、か。)

勇者「・・・」
トントン、トントン
ズキ

勇者(・・・肋骨が折れているか?ヒビ、かな?)

勇者(・・・ちゃんと治療されているな。魔力の無い村の治療法より少し高度だ。)

勇者(今は何時だろうか・・・。)

スタン
スタスタスタ・・・

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――


勇者「・・・。」

門番妻「あ、あんた!起きたのかい!」

勇者「あなたは・・・!」
ズキン!

門番妻「喋らなくてもいいよ。胸が痛むだろう?」
門番妻「今は皆狩の時間さね。妹ちゃんやうちの夫、長老までいなくなるのさ。」

勇者(その間に攻められたらどうするんだ?)

門番妻「まさか準長にまで勝っちゃうなんてねぇ。聞けば手加減してたって話しだし。強い男は好きだよ。」
門番妻「強くてやさしいなんて理想じゃないか。妹ちゃんと結婚しないかい?」

勇者「げほっ!ごほっ!」

門番妻「じょーだんだよ!あははは!あの子はお兄ちゃん子だからねぇ。今は誰も興味ないって感じなんだよねぇ。」

勇者「・・・。」

門番妻「なんだいその顔は。私たちは敵には容赦しないけど一回仲間だと認めりゃ早いよ?」

門番妻「まーそれでもいとしのお兄ちゃんをこてんぱんにされちゃった妹ちゃんは時間かかるだろうけどねぇ。なんせあの子お兄ちゃん子だから。」

勇者(なにかあるのかな。兄に依存する下の子という構図は特に珍しくは無いが・・・。)

門番妻「早くにお母さんをなくしちゃってね。それ以来お兄ちゃんにべったり。森の魔物に食べられちゃって。そうりゃ無残なもんさ。」

勇者(勝手に喋ってくれるなんてありがたいな。・・・母への依存が兄に丸々足された、と言う事か。)

門番妻「ショッキングだったろうねぇ。でっかい蜘蛛でね、数年に一度出てくるんだけどまずお腹から食べるんだよ。」

門番妻「おっと、ご飯前にはこんな話しちゃいけないね!」

門番妻「さ、胸が痛いだろうし、飲める物をつくっといてやったよ。時間かけてお食べ。」

勇者「・・・ありがとう。ごほ!」
959 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 11:04:34.43 ID:3H0afLp9o
――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――

勇者「ごちそうさま。ゲホ!」

門番妻「おそまつさん!さて、あんたどうすんだい?」

勇者「・・・帰る。」

門番妻「まぁそりゃそうかね。あんたは心眼族と付き合いが在るみたいだし。」

門番妻「一人で帰れるかい?」

勇者「・・・。」
コクン

門番妻「そうかい。そこの出口から出て左に進めばあんたが入ってきた門につくよ。そこは夫の管轄だから、挨拶してやっておくれ。」
門番妻「これもっていきな。」

勇者「・・・。」

門番妻「水筒さ。中に水が入ってるよ。飲むときはゆっくり飲むんだよ。気を付けて行きな。また遊びにおいで。」

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
多腕族の村〜門〜

門番「・・・。」

勇者「・・・。」


門番「・・・またな。」

勇者「・・・。」
コクン

ザッザッザッ・・・

勇者(はじめて会ったときはもっとおしゃべりだった気がするな・・・。根にもっているのか?)

――――――――――――――――――――――――

――――――――――――――――――――――――
心眼族の村

勇者「・・・。」
勇者(付いた。昼過ぎか。)

老人「・・・。」
ザッザッザ・・・

勇者「・・・。」

老人「お帰りなさいませ。お客人。どうやら、うまく行ったようですな。」

勇者「・・・えぇ。」

老人「・・・胸をやられましたか。」

勇者「!」
勇者(よくわかるな・・・。心眼の力だろうか。)

老人「・・・あぁ、これはひどい。肺に穴があいております。急がなくては。」

老人「私の家へ。」

――――――――――――――――――――――――


960 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 11:35:04.37 ID:3H0afLp9o
――――――――――――――――――――――――
角付きの家

老人「そこに横に。」

孫「あ!勇者!大丈夫だったのか!?」
ガタン!

勇者「・・・。」
勇者(なんで縛られているんだ。)

老人「だまっとれい!今から治療じゃぁ!」
老人「さ、お早く。」

勇者「・・・。」
ザ、ドサ。

老人「ちょうどいい機会だ。お前も手伝え。」
ゴソゴソゴソ
バララ

孫「いてて・・・。よかった・・・。」

老人「奥から針道具一式もってこい。」

孫「わ、わかった。」


老人「・・・最近ものわかりがよくて。昨日はあまりに暴れるので縛りましたが・・・。」
老人「さて、今から針をあなたに刺します。服を脱がしますよ。」
ゴソゴソ

勇者(針を?)

老人「少し大きめの穴を開けてそこから在る生き物の皮を通します。」
老人「裏が張り付いて表が張り付かないという特徴がありましてな。」
老人「われらは中が傷ついたときはいつもこの方法でなおします。」

孫「も、もってきた。」

老人「そこに置け。今から私が治療をする。よくみておけ。」


老人「行きますよ。・・・・・・」
カチャ

勇者「・・・。」

老人「―――」
ドス!

勇者(!・・・痛い。)

老人「・・・。」
ズルズル・・・

老人「あけた穴に細い針を通します。その針で中に入れた布を肺に貼り付けます。お客人。息を止めてくだされ。」

老人「孫よ、よく視ておけ。」

・・・・・・

勇者(何をされているかまったくわからん。)

勇者(・・・肺を小突かれている?)


老人「終わりです。もう息をしてもよいですよ。」

勇者「・・・ふぅ。」

老人「さ、肺の外へでてしまった空気を体の外にだしましょう。小さい穴しか開いておりませんゆえ、ゆっくり。」

勇者「・・・スゥ―――」

老人「止めて。」
バチン!

勇者「ゲフ。」
961 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 11:54:14.38 ID:3H0afLp9o
老人「さ、穴もふさぎました。これで肺は大丈夫でしょう。」

老人「肋骨はヒビがはいっただけですな。急な運動をしなければ悪化する事はないでしょう。」

老人「当分競争はお預けですな。」

勇者「すぅぅ・・・。はぁ・・・。」

勇者「あぁ、楽になりました。」

老人「血が出てなくてよかったですな。運がいいお方だ。」

孫「・・・・・・。」

勇者「はぁー。悪かったな。置いていって。」

孫「・・・いい。帰ってきた。」

老人「ほ、お前がそんな事言うとは。」

孫「べ、べつにいいだろ。」

老人「素直になったなぁ。いい事だ。」
老人「・・・よし。お前にこの針道具一式をやろう。」

孫「え、それは・・・。」

老人「弓ばかりじゃなくこういった事も覚えなさい。」

孫「・・・・・・わかった。」

老人「さて。では私は一眠りします。昨夜はうるさくて眠れんかったのですよ。」

孫「・・・。」

勇者「わかりました。おやすみなさい。」


孫「・・・。」

勇者「・・・さて、俺はもう一回多腕族の村へ行く。」

孫「・・・なんでだ?」

勇者「何か知っていないか聞いていない。一回戻ってきたのはお前に顔を見せるためだ。」

孫「・・・俺も行く。」

勇者「・・・んー、あまりいい顔はされないだろうな。」

962 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 11:54:51.45 ID:3H0afLp9o
いとこたちが部屋に入り浸ってすごく集中できない。なんとかして。
963 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(茨城県) [sage]:2011/07/30(土) 11:57:43.04 ID:1Un9DmhJ0
縛ればおk
964 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 12:07:15.89 ID:3H0afLp9o
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1311995197/
次ここで
965 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 12:19:50.37 ID:On4uhYcfo
従姉妹なら俺が引き受ける
従兄弟なら窓からほうり投げろ
966 : ◆SHpOT25On. [saga]:2011/07/30(土) 12:23:47.27 ID:3H0afLp9o
>>965
かわいいけどね。俺の部屋のゲーム目当てで入り浸ってるけど操作方法わからないから俺に逐一聞いてくる。
967 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県) [sage]:2011/07/30(土) 14:04:39.53 ID:SEybfBOS0
>>996は恵まれてるなwwwwww
968 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(千葉県) [sage]:2011/07/30(土) 14:06:34.07 ID:SQMdZpGOo
>>996そうだなお前めぐまれてるな
969 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします :2011/07/30(土) 16:05:59.19 ID:RxkQPSzOo
■ HTML化依頼スレッド Part2
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1310647825/
970 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 16:10:20.62 ID:faDY+KhO0
アレ?もうあっちなの?
971 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/30(土) 16:16:58.21 ID:TFncgA8Xo
早く勇者の顔も治ってほしい
972 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 16:18:53.83 ID:jvA8YyMvo

埋め
973 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/30(土) 16:49:39.93 ID:TFncgA8Xo
ウメッシュ
974 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 16:54:39.52 ID:TtIlkOtyo
HTML化するより埋めた方が早いな、埋め
975 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 16:58:21.54 ID:On4uhYcfo
 \                    /
   \  丶       i.   |      /     ./       /
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     二          / ̄\           = 二
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 /    /    /       |    i,      丶     \
976 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岩手県) [sage]:2011/07/30(土) 17:07:10.26 ID:vXuPrpato
梅酒
977 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(長屋) [sage]:2011/07/30(土) 17:34:41.08 ID:uAbI6yXdo
梅干し
978 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(宮城県) [sage]:2011/07/30(土) 17:56:35.28 ID:LTICR+61o
埋め
979 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 18:04:49.51 ID:AUkPVh0Io
>>996に期待しよう
980 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 18:27:04.22 ID:BUsV/5yk0
に゙ゃ゙━━━━━━ヽ(・∀・)ノ━━━━━━ !!!
981 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 18:27:47.78 ID:BUsV/5yk0
に゙ゃ゙━━━━━━ヽ(・∀・)ノ━━━━━━ !!!
982 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 18:29:13.13 ID:BUsV/5yk0
に゙ゃ゙━━━━━━ヽ(・∀・)ノ━━━━━━ !!!
983 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 18:31:33.58 ID:AzWme2aIO
アッカリーン
984 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/30(土) 18:42:22.24 ID:X0t9jOYVo
      ; '     ;
         \,,(' ⌒`;;)
         (;; (´・:;⌒)/
   /⌒ヽ(;. (´⌒` ,;) ) ’
  ( ^ω((´:,(’ ,; ;'),`  うめ
  ( ⊃ ⊃ / ̄ ̄ ̄/__
      \/___/
985 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) [sage]:2011/07/30(土) 19:19:26.42 ID:TFncgA8Xo
うめうめ
986 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/30(土) 19:30:16.75 ID:X0t9jOYVo
|  |
|  |∧∧
|_| ・ω・)
|桃|o梅o
| ̄|―u'
""""""""""
987 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 19:31:18.84 ID:Id18HdSSO
東風吹かば
988 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 19:33:23.26 ID:wkybxx2to
989 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 19:43:40.34 ID:jvA8YyMvo
埋め
990 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 19:46:07.34 ID:7EXsUF7SO
1000なら俺も勇者になれる
991 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 19:48:13.85 ID:jvA8YyMvo
>>990
近づくと女に嫌われるって点ではもう勇者だよ
992 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(東京都) :2011/07/30(土) 19:58:52.11 ID:B+yjtMQc0
1000なら俺も魔王になれる。
993 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/30(土) 20:01:16.01 ID:X0t9jOYVo
 / ̄ヽ
∠)_・/
  / /(・ω・)うめ
 (  ̄∪ ̄ ̄)
~~~~~~~~~~~~~~~
994 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 20:08:06.89 ID:S/vUHQgqo


やべ、つば出てきた
995 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [saga]:2011/07/30(土) 20:22:43.46 ID:3H0afLp9o
996 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 20:24:06.14 ID:jvA8YyMvo
卯女
997 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします [sage]:2011/07/30(土) 20:26:04.05 ID:igLcLeKco
こっちは埋めるのか
998 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(チベット自治区) [sage]:2011/07/30(土) 20:27:07.20 ID:a8l4Sl500

999 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(岐阜県) [saga]:2011/07/30(土) 20:27:10.33 ID:3H0afLp9o
1000は俺だうっひょぉー
1000 :VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(三重県) [sage]:2011/07/30(土) 20:27:56.41 ID:X0t9jOYVo
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    /         /   , ヽ        l.  /   丿 /   ヽ、
  /        r‐-、 /   /  l    '  /   '´ /      `
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                   /   ,. -‐ァ、_    /        /  ̄_
                   /  i   /      /       /  ,   `   /
                     ` 7      i     ,!  /   !       /
                      /      ヽ._ ノ   /     \     /
ヽ.                    /               .  ,. --、   /
  \                /                  /   ト. /
   ヽ、_             /                  /`ヽ、_/ l /、
       ̄ ̄``ヽ、      /                /'     // i
            \.     /                ァ′      //   |   
             ``ヽ./          ___./     //    l      SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
                 ̄  ̄  ̄ ̄  ̄ ̄     /      /ー'  ̄  ヽ、    http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
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Shout out型にはまらない断・御免ライダー・避雷針・兄貴・スラップ河田・オンドゥル・肉しみ・芋・カオちん・ダン=チャンのドッスレ @ 2011/07/30(土) 20:24:57.58 ID:Ykskd6kVo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1312025097/

女勇者「また一緒に旅しようよ。」 @ 2011/07/30(土) 19:59:33.29 ID:LZDThnbAO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312023573/

【凸組】友達がヤンデレでレズでヤンデレズだった【報告を】 @ 2011/07/30(土) 19:59:03.44 ID:dbj0XpXFo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312023543/

ふと思いついた小ネタ(スレタイ含む)を書くスレ13 @ 2011/07/30(土) 19:58:16.64 ID:Gi+o0YM/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312023496/

 IS大戦 〈インフィニット・ストラトス×サクラ大戦〉 @ 2011/07/30(土) 19:34:18.96 ID:qJ5PnGe/o
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312022058/

まどか「安価で1レスSS選手権!!」 @ 2011/07/30(土) 19:14:15.59 ID:ekl5H9Yg0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1312020855/

在日必死杉ワロタ @ 2011/07/30(土) 19:09:52.27
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4vip/1312020592/

HUNTER×HUNTER1巻読んだけど @ 2011/07/30(土) 18:56:49.21 ID:UXPOPBoY0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1312019809/


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