過去ログ - ケセランパサラン、通称モシャス中尉の二言目
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314:モシャス中尉 ◆MOSYASSrDs[saga]
2009/03/20(金) 18:54:49.32 ID:Hw8budco
俺はすっと携帯電話を切り、電源も落とした。そっと受話器に語りかける。
「そこに居るの?」
「……え?」
受話器の向こうから、戸惑った声が聞こえてきた。それはそうだろう。今まで彼女と話そうなんて酔狂な人間は、存在しなかったのだろうから。
「な……なによっ!」
「いや……少し話してもいいかな?」
「あ、貴方となんて話す事なんか、ないんだからっ!」
「そっか……残念だな」
「あ……でも……少しくらいなら」
俺の落胆した声を聞いて、彼女は慌てて呼び止めた。やっぱりだ。顔も見えない彼女の慌てた表情を想像して、俺は少しだけ笑ってしまった。それが彼女に伝わったのだろう。彼女は気を取り直した風に、作った怒りを呟き始めた。

「で……な、なによ、話ってっ!」
「いや……どうして俺のところに電話してきたのかなって?」
「そ、それは……どうでもいいでしょ!」
「良くないよ。俺、ずっと電話待ってたんだ」
「うそっ!」
「嘘じゃないよ」
「うそよっ! だって……昨日、怒鳴ったもんっ!」
「それは……ゴメンよ。いつまでも君が声を聞かせてくれなかったから、思わず興奮しちゃってさ」
「……」
「君の事、もっと知りたかったから。声が聞きたかったから……」

本当の事だ。だからわざわざ警察まで行って、正体を確かめたかったのだ。でもこうしてまた、話しかけてくれた。それだけで良かった。


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