巫女さんや修道女が登場するギャルゲーを作りたい
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39:1 ◆dIh5.xYwa.[sage]
2014/05/13(火) 21:10:50.25 ID:b31cwJPco
・君島鏡花1-1
最寄駅から自宅までの帰り道、今日のことを思い起こしながら歩く。
編入初日だけあって色々と忙しい一日だったが、祀部さんとクリスに会えたのは幸運と言えるだろう。
真希の魂を探す力を持つかもしれない女の子たち。信じる信じないはともかくとして、母さんは喜んでくれそうだ。
「あの子たちが、君島さんの話していた霊能力者なのかな。君島さんに今度会ったら聞いてみよう」
「呼びましたか、お兄さん」
すぐ目の前の電柱の陰から、君島さんがひょっこりと現れた。
「こんばんは、お兄さん」
「び、びっくりした。どこから出てきたんだ」
「えへへ。私、柱や壁の隙間からなら、いつでもどこでも出現できるんです」
「え?」
驚いた。というか、意味がわからない。
「というのは冗談で、お兄さんが駅から家に帰るならこの道を通るだろうと、電柱の陰で待機してたんですよ」
「ええ!?」
もっと驚いた。もう秋も深まって、この時間ともなるとなかなかに肌寒いのだが、どれくらい待っていたのだろう。
「待っていた甲斐がありました。私に聞きたいことがあるとか」
「あ、ありがとう。今日学校で、巫女服を着た子と、修道服を着た子に会ったんだ」
祀部さんとクリスのことを話すと、君島さんは大きく頷いた。
「まさしく。私が以前話した、真希ちゃんの魂を見つけられるかもしれない方々です」
「やっぱりそうか。あの二人以外には居ない?」
「他にも似たような家柄の人はいますけど、あの二人がずば抜けてますね。このオカルティスト、君島鏡花が認めます」
「君島さん、オカルト好きだったのか」
「えへへ。人並みくらいには。初日からあの二人と交流を深めるとは、お兄さんはなかなか引きが強いですね」
「まあ、祀部さんとは同じクラスだったからね」
「どうです? 学校には慣れましたか?」
「一日目から慣れるも何も……とりあえず食堂が混むのはわかった」
「そういえば今日は混むメニューの日でした。お兄さん、ますます引きがお強い」
人気のメニュー、購買の利用法、どの先生が怖いか、どんな部活があるか、君島さんは学校のことを教えてくれた。
「あ、ごめんなさいお兄さん。私ばっかり話して」
「いや、面白いしためになるから、もっと聞かせてくれると嬉しい」
「そう言われたら張り切らないわけにはいきません。あちらの公園にちょっと寄って行きましょう」
帰り道の途中にある公園を、君島さんが指さす。
「待ってよお兄ちゃん! 置いてかないでよおお!」
「うるせえ! ついて来んな!」
その公園の中から聞こえてくる声。
坊主頭の少年のシャツにしがみついて、おかっぱ髪の女の子が泣き叫んでいた。
「私もお兄ちゃんと一緒に遊びたいよおお!」
「お前はのろまだからダメだ! 家に帰れ!」
「嫌だよお! お兄ちゃんと遊んでく!」
「あー、うるさい!!」
坊主頭の少年が、女の子を突き飛ばした。
地面に尻もちをつき、女の子は一層大きな声で泣き叫ぶ。
気付けば子供たちの方に走り出していた。
「こら坊主! なんてことをするんだ! 妹が可愛くないのか!!」
「な、なんだよお前。関係ねーだろ」
「関係ある! 妹を泣かす兄を許すわけにはいかん! 兄はどこまでも妹を可愛がらねばならんのだ!!」
パチンと坊主頭を平手で叩いてやった。
「妹の痛みを思い知れ」
「うわわ。お兄さん、色々ヤバいっすよ」
君島さんが明らかにひいているが、止まらなかった。


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