巫女さんや修道女が登場するギャルゲーを作りたい
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65:1 ◆dIh5.xYwa.[sage]
2014/06/08(日) 01:25:08.94 ID:xoMnrq+oo
bgm:神秘
bgimg:教室夕
fgimg:クリス普通
生徒指導室と札の掛けられたその部屋は、全ての窓に鉄格子がはめられていた。
夕影の濃い教室に、昨日の女子生徒が一人佇んでいる。
クリス「おまたせ、瑞希」
瑞希「クリス……私……」
クリス「大丈夫。気を楽にして」
クリスは瑞希と呼ばれた女子生徒に近付くと、修道服の裾からガラスの小瓶を取り出した。
瑞希「なに……?」
クリス「聖水よ。これを身に受けてくれれば、あなたに憑いている悪魔と対峙できるの」
瑞希「ごめんなさい。迷惑ばかりかけて」
クリス「あなたは何も悪くない。悪いのは悪魔よ」
微笑みながら、クリスは聖水を瑞希にふりかける。
しばらくの間、静寂が教室の中を支配した。
瑞希「邪魔を……するなっ!」
fgimg:クリス怒り
瑞希の叫び声と同時に、クリスが飛び退いた。
はらりと金色の髪が、夕陽に染まった床に舞い落ちる。
瑞希はその手にナイフを握っていた。
瑞希「私はこの娘の望みを叶えてやろうとしている! 邪魔をするな!」
野太い声で瑞希が叫ぶ。
その声は、つい先ほどまでの少女の声とは明らかに違っていた。
クリス「ふざけないで。死に至ることで叶う望みなんてないわ」
瑞希「苦しみから逃れたいという望み……[ピーーー]ば叶うだろう」
クリス「ならばその苦しみを祓えばいい。それが真の救いよ」
瑞希「人は一生で幾度も困難にぶつかり、そのたびに苦しむことになる。傷付き苦しみ続けることに耐えられなくなったのだよ、この娘は」
瑞希「貴様もこの娘の一生涯に渡って苦しみを祓ってやれるわけではあるまい」
クリス「祓い続けるわ。いつか瑞希が自分で乗り越えられるようになるまで、悲しみも苦しみも祓い続けてみせる」
瑞希「綺麗事を言うな!!」
瑞希がナイフを繰り出す。
鈍い銀色の光が一閃二閃三閃、修道服の端を切り裂いたが、どうやらクリスは全てかわしたようだった。
良雄「クリス、ナイフだ」
瑞希と距離を置く形で、傍らまで後退したクリスに声をかける。
クリス「ええ。たまにこういうこともあるわ」
良雄「どう考えても危ないよ。一度この部屋に閉じ込めて、正気に戻った頃に身ぐるみ剥いでから悪魔祓いをした方がいいんじゃないかな」
背後のドアを指差して提案するが、クリスは首を横に振った。
クリス「こうなっては難しいわね。あのナイフを自殺に使われたらお終いだもの」
良雄「何か手伝えることは無いか? どうすれば悪魔は祓えるんだ?」
クリス「悪魔が表に出ている今、瑞希を失神させれば悪魔は消えるわ」
クリス「悪魔を納得させて自ら出て行ってもらう方法もあるけれど、私はそういうのが苦手だから……もっぱら肉弾戦頼みなの」
ガンと金属音が鳴る。
見ると、瑞希が蹴りあげた鉄格子が歪んでいた。
瑞希「相談は終わったか?」
良雄「終わった。お前に一つ聞きたいことがある」
fgimg:クリス驚き
クリス「良雄……?」
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