58: ◆29g6Md5az6[saga]
2015/11/20(金) 18:41:01.60 ID:RUBRBTGR0
殺戮が起きた、闘争が始まった。
今宵この時、勝利を確信していた六千人の敵国兵士諸君らは、地獄を見た。
何の冗談だ、一体何が起きた何が起きた何が起きた!!
本来ならばその戦力差に降伏してきた筈だ。男は殺し、女子供は我々の慰み者として扱われ、赤ん坊を玩具の様に壊す。
そして余韻に浸り、この国を、大和国を穢してやると、純潔を散らしてやると、笑っていた筈なのに。
あの兵士は、あの軍勢は。
たかが六百程度の群集が。
我々を殺戮する不死軍団になっているなど、誰が予測しただろうか。
ありったけの鉛弾で打ち抜いても、近寄る彼らを銃剣で突き刺しても、大砲でその肉体を半壊させても、彼らは屍にはならない。
倒れようが撃たれようが関係ない。
彼らはそんなこと関係無しに、我々に近づき、我々と違う言語を喋り、けれど我々はその言葉を理解した。
―――此処を何所だと思っていやがる。失せろ。手前等の踏み躙っていい土地じゃねえ。
応じる他無いだろう。彼らは不死身だ。論理とか、原理とか、そう言う文面に描けそうな言葉であれば彼らは死ぬのだろう、普通に、銃弾で脳をぶち抜いたり、銃剣で心臓を突き刺したりすれば簡単に死ぬ。そうさ、大砲で身体の半分も失えば出血多量で死に至る筈だ。普通ならそうなんだよ。
だがどうだ、死なない。死なない。不死身と言う他無いじゃないか。奴らが我々と同じ人間な訳が無い。人間な筈が無い。
勝ち目が無い、そう思った、この闘争を止めるには、彼らを滅ぼすには、最早彼らの血肉一片。細胞の一つさえ残してはいけない。
故に、彼らは祖国に帰り、最終手段を使った。
核兵器。
彼らを止めるにはそれしかない。
でなければ、彼らを終戦に導かせるにはそれしかない。
名誉も不名誉も人権被害も全て全て関係ない。
誰かがやらなければ。
きっと。
何年。何十年。何百年。この闘争を続けていれば。
彼らはきっと、この我々と同じ大地に足を踏み入れる。
あの地獄の集団がこの大地を灼熱の業火へと変貌させようとやって来る。
駄目だ。それだけは、彼らの魂を、彼らの大和への魂を粉々に砂上にしてばら撒く為には。これしか手段が無い。
苦肉の決断? 歓喜に震えていたさ。戦争が終わる。もしもこのまま戦争を続けていたら、我々は何百年後に取り返しの付かないしっぺ返しを喰らっていたのだから。
そう、その戦争は核兵器によって終止符を打たれた。
その州を含める三箇所。死傷者七百六十万人。重傷者二百万六千人と言う規模最大の被害を与えて。
戦争は終わり、兵士は解雇され、大和帝国陸軍《やまとていこくりくぐん》は解体され、以降大和には、軍と呼べる集団を作ることを禁じられ、非戦争国家として成り立つ。
人々は戦争に負けた事に悲しみを覚える反面、戦争が終わったことに安堵する者も居た。
けれど、彼らは諦めていない。
自らの命が尽きるまで、その武装が解除され、組織が消えたとしても。
姿を変え、形を変え、ただ一つの国を、大和がある限り。
彼ら、大和の守護者は永遠に不滅なのだから。
1時間を目標に書いてみた。
シメが甘いと後悔、どうですか、とは言わないけど、大体こんな感じだと思います。
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