過去ログ - 垣根「いい加減返事をきかせろ、原子崩し」麦野「黙れ」
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284:後日談・削板くんと秋沙ちゃん ◆C8R0f0bYVU[saga sage]
2010/07/26(月) 04:40:44.59 ID:0L6X9ew0

「…………だって、お前が『合コン』なんてわけのわからんもんに行くから」


削板にとって、『合コン』はまったく得体のしれない場所だった。
また何かに巻き込まれたのではないか、と削板は心配で心配で心配で仕方なかったのだが、


「何度言えば。軍覇は分かるの? ただ単に。友達に誘われたから他校の男子高校生とカラオケに行っただけ」


そもそも、『合コン』について何の知識もない、おつむの弱い削板の一人芝居だっただけ訳で。


「心配してくれるのは嬉しいけど。過保護すぎ」

「……過保護って。そんなつもりはないんだがなぁ……ただ、さ」


不機嫌そうにしている姫神の態度。
しょんぼりと寂しそうに視線を落とした削板は、ただただ遠い日の出来ごとを思い出す。

無数の死体の中、血に染まったまま茫然と立ち尽くしていた少女。
「わたしのせいでみんながしんでいく」と泣きじゃくった彼女に誓った約束。

学園都市にいようが、どこにいようが。軍覇は彼女と交わした約束を守りたいだけなのだ。


「俺が、秋沙を守る」


それだけなんだ、と軍覇が漏らした独り言は、
「やっぱり。上条くん素敵」と目をハートマークにしている少女には聞こえなかったようだ。

恋の道のりはまだまだ前途多難だな、と内心で根性を入れ直す削板であった。




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