10:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 18:40:22.69 ID:Ks4S6.2o
一息つこう。
そう思い椅子から立ち上がり、インスタントコーヒーに湯を注ぐ。
安っぽい香りが鼻腔をくすぐる。
マグカップに口をつけ、あち、と舌を出しながら来客用のソファに体を埋めた。
ふう、と息を吐き、初春は首を左右に傾げる。
ぽきり、と乾いた音を鳴らして伸びをする。デスクワークは体が硬くなって仕方がない。
ちびちびとコーヒーを啜っていると、入り口の扉が開き、同僚の固法美偉が入ってきた。
固法はちらりと初春のパソコンに視線を向け、険しい表情で眉を顰めると初春を見遣った。
「……初春さん。私用で風紀委員の備品を使うのは駄目だと言ったわよね」
固法の言葉に、初春は目を逸らし無表情にカップに視線を落とした。
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