32:名無しGEPPER[saga]
2010/10/07(木) 20:24:37.77 ID:Ks4S6.2o
「おはようさん、眠り姫。目覚めのコーヒーはいかがですかね?」
「…………ありがとう」
柔らかく笑んで、滝壺は緩やかに湯気の昇るマグカップを受け取る。
抱えるようにして両手で持ち、少し口をつけてから、あつ、と舌を出した。
ふうふうと息を吹きかけて懸命に冷まそうとしていると、隣に座った少年が「可愛いな」と笑った。
「…………」
無言でむくれ顔を向けてやると彼は苦笑して、
「なんだよ滝壺。可愛い顔のオンパレードか? まさか俺を悶え殺そうって魂胆じゃねえだろうな」
そう言って、浜面仕上は滝壺の髪をくしゃりと撫でた。
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