123: ◆yyODYISLaQDh[sage saga]
2015/05/19(火) 20:06:28.81 ID:AAAmLQu+O
  
 その内容は、先ほどまでのような中身のあってないような談笑ではなく、噂話にシフトしていた。 
 噂の対象は言わずもがな、ジュウと雨についてである。 
 教室のあちらこちらから自分の噂が聞こえてくるというのは、かなり居心地が悪い。 
 陰口に比べ、悪意がないというのもタチが悪い。 
 時計を確認すると、12時43分。 
 昼休みがおわるまで、あと15分以上ある。 
 ジュウはお茶の残りを一気に飲み干し、小さく溜息をついてから席を立った。 
 後ろ手に閉めた教室のドアの向こうから、女子の甲高い歓声が響いているのが、嫌でも耳に障った。 
 もう一度溜息を吐き、どこで時間を潰そうか、などととぼんやり考えながら、ジュウは廊下を歩き出した。 
  
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