主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」
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18:1 ◆tsERP5rFx9iS[saga]
2014/12/29(月) 00:32:18.34 ID:c/sTA4Tr0

ーー 技能班と合流 主任男 ーー


技能2係長「いや助かったよ」ボロ、ニカッ


埃まみれの顔に一際白く光る歯が印象的だ。

後輩女が二つ対応したとはいえ労災者が複数出ている。退職者も三名出たそうだ。

満身創痍の群れを率いる長なのに悲壮感が感じられない。


先輩男「お疲れ様です。これで全員ですか?」

端末のカウントで72名。元々200名レベルで詰めていた出張所の人員に対し余りにも少ない。


技能2長「いや、動かせない人員が出張所跡付近の商店跡で待機中だ。
技能1係長含めて52名が残置している」

結構な人数だな…。移動できないとなると厄介だ


先輩男「そうですか…まずはそちらにも工数補充が必要ですね。
技術3班、4班。技能さんを給油施設跡までアテンドしろ。1班、2班。先に進むぞ」

技能2長「すまない、世話になる。みんなを頼む」ペコッ

俺たちも会釈で返し、去っていく背中を見送る。


分散すると同時に通信男がPADを出し何かを見て話しだす。

通信男「先程の進捗も反応したのは6秒前でした。通常の定置進捗だったので
普段なら14,5秒前には反応があります。つまり通常時の半分以下のレスポンスですね」クイッ

後輩女「それだけあれば全弾落とせたなー」

…普通は無理だよ、と思う言葉を飲み込む。
視覚拡張運用後の後輩女の精度が半端じゃない。


先期の功績ボーナスとして職能資格のアップと希望の業務ツールが与えられた。

後輩女は視覚拡張システムの使用権限、俺は無音機動(改)を希望しそれが認められた。


これのお陰で業務効率、成果共に飛躍的な向上を遂げることができている。


先輩男「よーし行くよー」クルッ

技能さん達が程遠くなった辺りで先輩男さんの号令が掛かる。

上空を含めて三次元的に周辺確認をする必要があり必然的に歩みが遅くなる。


特技男「しかし二人のツールはいつ見ても強烈ですね。短期間で使いこなしてるし…」

新人女「ですよねー。あんな飛んでくるのをバシバシ落としちゃうんですもん」ソンケー

後輩女「慣性落下系だからよ。射出系だったら速すぎて追いつかないわ」

いや、だから普通は無理だって…。


主任男「ほら私語は謹め。ここは今先方シェアと変わり無いんだぞ」コンコン

特技男「イテ、はいスミマセン」


先輩男「技能1係長さん取れますか?二班でそちらに向かいます。変化あったら教えて下さい」

端末『技能1係長:了解、早めに頼む。現在は至って平静だ。周辺監視しながら到着を待つ』

我々の工数補充に期待が持たれているようだ…

この12人で何ができるのか?いや、やれる事を最大限やることを考えよう。



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