主任男「今月の目標は前線基地構築か、ツライな」
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19:1 ◆tsERP5rFx9iS[saga]
2014/12/29(月) 00:55:04.96 ID:c/sTA4Tr0

ーー 商店跡付近 特技男 ーー

道の反対側に技能班が詰めている商店跡が見える

ただ、この道路を渡るのは一苦労しそうだ…。


見開きの良い道路へのアプローチ、商店跡の後ろには中層集合住宅を含む住宅地。

いま待機しているコンビニから果てしなく遠く感じる。


先輩男「センサー出力全開、探査範囲前方に限定」

先輩男さんが前方確認を行う、ハイスペック端末のため俺たちとはレンジの桁が違う。

先輩男「うーん…何も見えないなぁ…」


先輩男「主査取れるか?そういや先方の認識コードって幾つか入手してたよな?」

端末『主査:あぁ、あるぞ。何に使うんだ?』

先輩男「んーちょっとな。通信男にそれ圧縮して送ってくんない?」

端末『主査:一応かなりの重機密な訳だが…しゃあない、送るぞ』



通信男「着ました。これで何をすれば良いのでしょう?」ピッピッ

先輩男「後輩女ー。観測弾一発ちょうだい」

後輩女「あ、はい。どうぞ」スッ


先輩男「サンキュー。通信男、これの発信波をさっきの認識コードに変えて」ヒョイ、ポイッ

通信男「はぁ…少し時間貰えればできますが」


なるほど…その手があったか…柔軟な発想に感服する。

新人女「何の意味があるんですか?」ハテ

特技男「見てりゃ分かるよ」

新人女「勿体振って…実は分からないとか」キシシ

特技男「あん?」ギロッ

小うるさい新人女を睨み黙らせる。
今度うるさかったら装備を取り上げたろ。


通信男「できました」ジャジャーン

先輩男「よし、後輩女。これ装填してあの中層住宅の1階に撃ち込んで」ヒョイ、ポイッ


後輩女「あーなるほどー。了解です」チャキ、カシン

後輩女「発射準備完了、発射します」パシューウ


さっきまで目の前で反応していた観測弾の反応が霧の中に消えるように途絶する。


先輩男「観測弾反応無し、前方に先方が潜伏していると判断する」

俺の予想通りだった。
先方の識別信号を認識下から発射し途絶の有無で先方がいるかを確認した訳だ。

しかし、こちらがそれを認識したことが先方にもバレた。

何かしらの反応が予想される。

先輩男「どっからかは分からんが多分進捗くるぞ、注意しろ」

装備を構え直し集中を高める、直接視認が頼りだ。神経を研ぎ澄ませ注意を張り巡らせる。


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