326: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/10/26(月) 00:41:52.14 ID:CYcEgEI30
レミリアは淡々と言葉を紡ぐ。
それを前にフランドールは、ただ沈黙を貫いていた。
レミリアが言うビル崩落事故を引き起こした犯人。
それが自分自身であることを、フランドールは理解している。
当時は暴力を受けた後で意識が朦朧としていたために、いくつかの記憶が抜け落ちている。
だがあの時、自身の能力がビルに亀裂を走らせ、崩壊に追い込んだことは覚えていた。
レミリア「……」
フラン「……」
レミリア「……フラン、貴方に一つだけ言っておくことがあるわ」
フラン「何よ?」
幾許かの沈黙の後、再び姉は口を開く。先ほどと同じように、その言葉に抑揚はない。
だが明らかに違う点が一つだけある。彼女は何かを見透かすような眼差しを向けていた。
まさか、気づかれたのか――――そんな思考がフランドールの脳裏を過ぎる。
彼女が事件を起こしたという証拠はない。あったとしても、それをレミリアが知ることはできない。
姉はただの一般人。事件の捜査状況を一般人に情報を漏洩させる程、『警備員』の管理は杜撰ではないはずである。
よって、姉が持っている情報は人からの又聞きでしかない。
しかし、それを承知の上で疑いの目を向けているとするならば……
フランドールは姉の次の句に備えて身構える。
そして――――
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