366: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/11/30(月) 00:57:59.12 ID:oTN8jzTy0
ところが、力関係が変わっても人間関係は依然として変わっていなかった。
相も変わらず委員長は、フランドールの一挙一動に目くじらを立て、その都度彼女を諫めている。
フランドールとしては、超能力を持った時点で委員長からこちらに従うと考えていた。
『自身がそうだったのだから、相手もそうだろう』という思考に基づくものである。
そして委員長が事あるごとに自分に突っかかってくるのは、自分よりも力があるからだとも考えていた。
だが実際の所、そんなことを気にしていたのはフランドールだけであり、
委員長は彼女のことをどうとも思っていなかったのだ。
フランドールは委員長のことを『気に入らない奴』として敵視していたが、
委員長にとってのフランドールは、『少しひねくれた同じクラスの人』程度でしかない。
委員長にはフランドールを見下しているつもりなどないし、自身の力を傘に優位に立とうなどとも思っていない。
彼女が口うるさく言うのは、純粋に委員長としての使命を全うしようとしているからにすぎない。
しかし残念ながら、フランドールは委員長の考えに事実に気づいていない。
そして、委員長もフランドールにどのような目で見られているか知らない。
お互いに相手がどう思っているかなど理解することはなく、すれ違いばかりが続いていた。
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