378: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/12/14(月) 00:52:38.10 ID:n7uuoCGq0
日頃の委員長への不満を晴らすためにフランドールを応援する者や、
逆に生真面目な部分で共感を覚えている委員長を応援する者。
どちらに味方をするわけでもなく、ただただ騒ぎを楽しむ者もいれば、遠巻きにその光景を眺めている者もいる。
いずれにせよ皆に共通していることは、普段とは違った出来事に興奮を覚えているということだろう。
いつもの代わり映えのない日常に退屈していた彼等にとって、フランドールと委員長の喧嘩は興味の絶えないものだ。
例えそれが悪いことだとわかっていたとしても、内から沸き上がる狂熱に耐える術を持っていなかった。
まるで蜜に誘われる羽虫の如く子供達は喧噪に群がり、いつしかその騒ぎは教室の外にあふれるまでになっていた。
委員長「こんな騒ぎになっちゃうなんて、委員長失格……」
その光景に委員長は、現状を生み出してしまった己の不甲斐なさに歯噛みする。
大きくなりすぎたこの騒ぎを、彼女一人で抑えることは既に不可能。
先生達が来れば自然と沈静化するだろうが、そのような事態の収束を彼女は望んでいなかった。
それは、彼女が持つ矜持なのだろう。自身の役割を果たせずに終わることだけは許せなかったのだ。
だから彼女は、無理矢理にでも己の力でこの騒動に幕を下ろそうとする。
例えそれが、自身が最も嫌う方法であったとしても。
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