401: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2015/12/26(土) 00:44:28.50 ID:NnHwervu0
フラン「――――」
阿鼻叫喚に陥った教室。その中で、フランドールはただ1人呆然としていた。
今彼女の眼前に広がっている地獄。それがあまりにも非現実的で、夢の中を漂っているかのよう。
それを生み出したのは自分であるにも拘わらず、まるで他人事のような眼で眺めていた。
彼女は委員長の血飛沫を正面から浴び、まるでペンキを被ったかの如く全身が真紅で彩られている。
瞳には生気が無く、目の前に広がる光景を『ただ眼に映している』だけ。
それはまるで、血の池地獄から這い出してきた幽鬼のような姿。
周りからなにやら叫び声が聞こえるが、頭の中に入ってこない。
耳と脳の間をつなぐ回路が壊れてしまったかのようだ。
男子の絶叫も、女子の叫喚も、教師の大喝も。全てが耳障りな雑音でしかなかった。
意味を持たない、ただのノイズのみとなった世界。
そこに佇む彼女の耳に、一つだけ明確に理解できる『言葉』が飛び込んできた。
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