とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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442: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/01/18(月) 00:23:20.24 ID:BaO6L2rk0

元々万全の状態でやり合ったとしても、勝率など高が知れているのだ。
幾たびの戦いの最中、上条当麻が身につけた『攻撃の予兆を感じ取る』という戦いの才能。
それを以てしても、土御門がこれまで築き上げてきた戦闘技術には遥かに及ばないのだから。


しかしそれ以上に、彼が持つ『もう一つ強味』が生かせないことの方が致命的である。


上条当麻の『話術』。
彼から紡ぎ出される言霊は、ある時には相手の『心の隙間』を突き崩して動揺を誘い、
あるときには迷いの直中にいる者の背中を後押しし、奮い立たせる。
彼は遥かに強大な敵との戦いを、言葉の力を借りて有利に進めてきたのだ。
自覚していたわけではない。だが例え無自覚でも、その力は紛れもない上条当麻が持つ力である。


しかしそれが通用するのは、相手が『心の隙間』を持っている時、
そして何より『良心の叱責』を持っている時だけである。
自身の考えに確固たるものを持っている者には当麻の言葉は届かないし、
彼の言葉が『道徳心』から出るものである以上、良識が欠如している者にも同様に効果はないのだ。


そして今回の例に当て嵌めるならば、土御門は前者の人間である。
土御門は心に迷いを抱えているわけではない。明確な意志を持ってこの場に立っている人間だ。
彼の意志は、言葉だけで容易く揺り動かせるほど甘くはない。




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