とある後日の幻想創話(イマジンストーリー)4
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497: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/02/22(月) 00:25:45.39 ID:ioodkC9U0
『気合いで劣勢を覆す』なんて、フィクションの中では良くある話だけど、そんなものは所詮絵空事だ。
実際の世の中なんて、何でもかんでも気合い一つでどうにかなるようなものじゃない。
むしろ、気合いで解決できることなんて高が知れている。
そんなことは誰だって、頭が良ければ子供ですら知っていること。
だから、あの人は本当に、本当に馬鹿な人なのだ。
あの人を見た者は皆が皆、口を揃えて同じ事を思うはず。
不可能だと判りきっていることに、どうしてそこまで執着するのかって。
だけど――――そんなあの人のことを、馬鹿だとは思うけど嗤うことができない。
どうして?そんなこと判りきっている。心の内に渦巻く感情。それを私は理解していた。
私は、あの人のことが羨ましいんだ。
傷つきながらも困難に立ち向かう、その姿が。
挫けそうになっても諦めない、その心が。
あらゆる事から逃げて拒絶してきた私には、それらがすごく尊いものに思えて。
同時に直視できないほど輝かしく、眩しかった。
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