536: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/03/22(火) 00:00:22.15 ID:2hXVXZ3L0
「あ、ぅ……」
上条「――――」
当麻の耳に声が届く。それは、怯えを帯びた少女の声。
体が凍り付く。氷水を頭からぶっかけられたかのように、全身の筋肉が強ばる。
呼吸が止まる。空気が水になったかのように、息をしようとしても酸素が肺に入ってこない。
全身が鉛のように重くなり、上手く体が動かなくなった。
しかしそれらを無理矢理振り払い、当麻はぎこちない動きで声がした方向を向く。
そこには、土御門を血濡れにした原因である少女が。
彼女の体は土御門の血液に塗れ、紅白が特徴的であった衣服は紅一色に染まりかけている。
右腕は血飛沫を近くで被ったためか、未だ血液が地に落ちていた。
全身に血を浴び、滴らせ、呆然としたままの少女。
その光景はまるで、良くできたホラー映画の一コマのようだった。
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