562: ◆A0cfz0tVgA[sage saga]
2016/04/10(日) 23:54:36.20 ID:Md0M/DQT0
禁書「ふらん、どこ……?」
インデックスは赤黒い廊下をただひたすら駆ける。
引き裂かれるような叫びと共に逃げ出した、大切な友達を見つけるために。
しかし、それを成すことは容易ではない。言わずもがな、スカーレット邸は広大である。
学園都市に来て以来、これだけの広さを持つ邸宅にはお目にかかったことがない。
いくら彼女が完全記憶能力を持っていたとしても、未知の建物の内部構造を予め把握することなどできるはずもなく。
故に彼女は、ただひたすら友達の背中のみを求めて当てもなく走り回るしかない。
アカの風景が次から次へと過ぎ去っていく。
まるで、巨大な怪物の腸の中を潜り込んでいくような感覚。
この廊下が怪物の腸なら、自身はさしずめ咀嚼物の言った所か。
歩みを止めてしまうと、心も体もドロドロに溶かされてしまうのではないか――――
そんな思考を振り払うように、彼女は足を動かし続けた。
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