魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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352: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 01:43:10.14 ID:ofIrSduQ0

近衛「これだけあれば、目標に向かって打ち出したりしなくても、放つだけで魔王は死んじゃうんじゃないですか?」

神『何を馬鹿な……』

近衛「馬鹿? あはは、何故です?」

神『無闇に結界を解けば、破裂の瞬間に爆風となる―― お前自身もその奔流に巻き込まれ、圧死するだけだ』

近衛「へぇ……」


何がおかしいのか、近衛は神の言葉を聞いて にやにやと口元を緩ませている。


亀姫(―――判断、しがたいですわ)


亀姫は近衛の言葉を一言一句聞き逃さないよう、神経を集中させていた。
近衛をみているこの瞬間も、近衛は神に質問を投げつづけている。


亀姫(本当に陛下を裏切っているようにも見えますけれど、その言動は うまく神から情報を引き出しているようにも思える……)

亀姫(近衛……。もしも陛下を裏切るのなら、私は決して容赦いたしません。ですが私、やはりあなたのことを… 仲間のことを……)



亀姫(――疑いたくは、ありませんの)






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