魔王「死ぬまで、お前を離さない」 天使「やめ、て」
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353: ◆OkIOr5cb.o[saga]
2016/05/11(水) 01:51:17.60 ID:ofIrSduQ0

亀姫は顔を上げ、しっかりとした足取りで近衛のほうへ歩み寄った。
神はそれを見て半歩下がり、近衛は亀姫にニコリと微笑む。

亀姫は近衛の横までくると、立ち止まって袖を引き寄せ整える。
……袖の中に隠している毒針を確認するためだ。


亀姫(使わせないでくださいませね。――今はまだ、あなたを信じておきますわ)


それが確かにあることだけを確かめると、袖を降ろす。
そして、毅然とした表情で神を見つめた。


神に対峙する、亀姫と近衛。


近衛は相変わらず微笑んだままだったが、それが神にとって高圧的に思えたのだろう。
神は声を荒げ、その身体にまとった浄気を膨らませて見せた。


神『お前らなどに、コレに関わらせるつもりはない! 今すぐに消えるのだ、そうでなければ――!』

近衛「そうでなければ、なんですか?」


近衛はわざとらしく、ゆっくりとした動作で腰に提げたナイフを引き抜き、大きく振る。
ナイフは瞬時に大剣と化し、ギラリと輝いてその刃に神の姿を映し出した。




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