18: ◆c6GooQ9piw[saga]
2016/02/20(土) 12:20:32.70 ID:8m/ElpKNO
***
自分の狩り場に現れた、得体の知れない魔法少女。
考えてわかるものでもないので、杏子はキュゥべえを待っていた。
QB「やぁ、杏子」
杏子「来やがったか……おい、聞きたいことがある」
QB「なんだい?」
杏子「決まってんだろ? あの魔法少女のことだ。お前、この町にはもう魔法少女はいなくなったって言ってたよな?」
責めるような口調で問いかけたが、キュゥべえはまるで気にしていない。
QB「僕にもわからないんだ。あの魔法少女は、あらゆる意味でイレギュラーだ」
答えになっていない。
杏子は苛立ちを押さえつつ、質問を続ける。
杏子「あいつがお前と契約したのはいつなんだ? ひよっこには見えなかったぜ」
珍しく、キュゥべえは答えに迷う様子を見せた。
QB「……信じてもらえるとも思えないけど、僕にはあの子と契約した覚えがない。君と同じく、今日が初対面だったんだ」
杏子「はぁ? そんなことがあり得んのかよ?」
QB「普通ならあり得ない。だからこそイレギュラーなんだ。たとえば、契約後にその記憶を魔法で消されたとか……予想はいくつかできるけど、今の段階ではなんとも言えないね」
キュゥべえは基本的に嘘は吐かない。
それが本当なら、確かにイレギュラーと言える。
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