50: ◆TPk5R1h7Ng[saga]
2016/06/25(土) 23:53:04.57 ID:j2Va2Sfxo
  
 ●ふたたび 
  
 俺『何だ?…一体何が………いや、それよりもハル――――』 
  
 カライモン『心配には及ばないよ。ハル君なら既に入れ替わりで退避して貰った』 
  
 俺『そっか、それなら良いんだが……一体何が起こったんだ?虚獣は…そうだ!地球はどうなったんだ!?』 
  
  
 虚獣に生まれた僅かな隙の合間…意識のみで言葉を交わす、俺とカライモン。 
  
 だが、その途中で思い出すのは……本来ならばすぐにでも解決しなければいけない筈だった、地球の安否。 
  
  
 苦し紛れの停滞空間を形成してしまったがために、その外…地球では決して少なくない時間が経過している筈。 
  
 そして、そこに来てのあの虚獣の反応。下手をすれば、既に………そんな予感が俺を押し潰しにかかるが…… 
  
  
 カライモン『あぁ、その件ならば…そうだね、神風君に確認してみてはどうだね?』 
  
 俺『……え?』 
  
 カライモンの様子は、俺の予想を裏付ける物とは程遠く…それどころか、仮面の間から覗く口元には不敵な笑みを浮かべている程だった。 
  
  
 神風『地球に顕現した虚獣の……残数は四。いえ…たった今一体倒され、残数三です』 
  
 俺『………は?』 
  
 カライモン『さて…どうやら彼女達は上手くやってくれているようだが…問題はこの後か』 
  
  
 俺『いや…だからどうなってるんだ!?一体誰が地球を……』 
  
 カライモン『誰…と聞かれても、返答に困ってしまうね。彼女達は、彼女達だ。だが、あえて例を挙げるとするのならば――――』 
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