70:名無しNIPPER[saga]
2016/11/26(土) 00:56:23.29 ID:tRPk/B7zO
  
 事実、彼の家族は運が良かった。 
  
 娘を納得させる為に時間を割いてしまったことが、結果的に家族を救ったのである。 
  
 絶望による宣誓によって混乱した人々は、心理的に逃げようとした。 
  
 恐怖から逃れようとするのは当然だ。 
  
 彼もまた、家族に着替えるように言い、外へ出ようとした。 
  
 火災や地震が起きた時と同じ。 
  
  
 『このままでは危険だ。急いで、家の外へ出なければ』 
  
  
 しかし、街を襲っているのは天災ではなく、オークという名の異形の生物。 
  
 あらゆる物を破壊する、意思ある災厄。 
  
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