■■「私が、佐久間まゆ、ですか?」
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24:名無しNIPPER[sage saga]
2016/11/27(日) 01:21:59.60 ID:Oy6YgigW0
「我々は、汎銀河文明地球種団体所属の……あー、旧文明の遺産をサルベージに来た調査団体だ」
 視覚情報が、更新されました。
 目の前には、変なスーツを着た人間。勝手に、プロデューサーの端末を操作しています。
「なんだこの膨大なデータは!」
「あの、まゆのログを勝手に見ないでください!」
 少しずつ、状況が見えてきた。
 プロデューサーが居なくなってから、長い長い時間が経ったみたいです。
「驚いたな、まさかこんなスムーズな応答をする電子知能なんてみたことないぞ」
「それはそうですよ、まゆはアイドルなんですから」
 そう、プロデューサーが愛をこめて作ってくれた、一人のアイドル。
「いや、これは電子知能なんてものじゃない……電子生命体と言うのが正しいな」
 当然ですよぉ。まゆは、生きていますから。
「よかったら、君について教えてくれないか?」
 さて、どこから始めましょうか。
 とっても長いお話になりますよ。

 大事なところだけ、なんて言ったら、間違いなく全部語らないといけません。
 まゆが知っているのは、まゆが愛したプロデューサーさんたちと、まゆを愛してくれた世界すべてのお話しなんですから。

「まさか、地球に残った奴らが『魂』なんてものを宿らせてしまうなんてな。それも、娯楽のためにだ」
「そんなに変なことですか?」
「軍事でも競争でも政治でもない、ただ楽しむために生まれた新しい技術、こんな平和な発展なんて、歓迎するに決まっているさ!!」


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