152: ◆8zklXZsAwY[saga]
2017/04/23(日) 20:41:23.49 ID:5HbT9nK2O
切断した左腕を渡してから、研究員は丸のこを金切り鋏に持ち替えた。
研究員3「今度は脳の活動を観察しながらだ」
研究員は今度は右側にまわった。右手の包帯を解くと鋏を開き、中指に刃をあて、研究員は脳波モニターに視線を向けた。
研究員3「痛みに対する反応の仕方で、これまでに何回死んだかをおおよそ予測できる」
研究員は鋏を閉じた。ぱちんと刃と刃が噛み合わさる音がして、永井の指が切り落とされる。研究員は慣れた手つきで剪定するかのように永井の指を落としていった。五本の指を落とす鋏の音はリズム良く、軽快とさえいって良いほどだった。切断のあいだ、永井の意識はずっとあった。
研究員3「数回程度しか死んでないな……次は」
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