771: ◆8zklXZsAwY[saga]
2019/01/26(土) 22:02:33.88 ID:ymR8HEsBO
高橋「ここまできてさすまたかよ」
高橋が死体の横に落ちているさすまたを見て言った。
『日本の警備員はスタンガンはおろか催涙スプレーすら使用が認められないからね』
ゲン「引くわー」
高橋「ブッ飛んでな」
高橋とゲンは死体となった警備員に皮肉な憐憫混じりの視線を投げかけると同時に嘲笑っていた。自分たちが殺した人間に対するふとした同情が可笑しくて仕方ないといった笑みがふたりの唇に浮かんでいた。
『だけどそろそろ気をつけたほうがいいよ』
奥山の忠告が割ってはいった。
『この会社、ブラックだから』
奥山はセキュリティ・サーバー室の確認にやって来た警備員(彼らは感電死させられた)の無線から流れる指示を直接インターカムから伝えた。麻酔銃使用の指示が田中らがいる五階より上に配置されている全警備員に通達されていた。
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