347: ◆MOhabd2xa8mX[saga]
2020/01/03(金) 06:26:40.56 ID:vcsVU35Io
 そうして前にも行ったスタジオに足を運ぶ事になった、会長は今でもあの受付に歌を教わっているのだろうか。 
  
 アルバイト「いらっしゃいませー」 
  
 男「ん?」 
  
 副部長「どうしたの?」 
  
 男「いえ、何でも」 
  
 前に居た受付と違う人だった、別の場所で会長を教えているのだろうか。 
 まぁ、俺には関係無い事だが。 
  
 ギター「まぁ、一時間でいっか」 
  
 アルバイト「かしこまりましたー」 
  
 ギター「あっ、俺が出すから先入って」 
  
 アルバイト「あちらのお部屋になります」 
  
 自分よりも確実に金を持っていないであろう人間から奢られるのは何とも言い難い罪悪感が芽生えてしまうのだが、大先輩のご好意は甘んじて受けるとしよう。 
  
 副部長「ありがとうございます!男君、行こ!」 
  
 副部長は俺の手を持って案内された部屋に引っ張っていった、力強っ!手がちぎれるよ! 
  
 ガチャ 
  
 ギター「よーし、なんか弾いてみてよ。ギターを持ってない君には俺のギターを貸そう」 
  
 わざわざ隣駅まで来たんだ、どんな形でも良いから何とかして副部長の次に繋がる物を持ち帰りたい。 
  
 男「じゃあ、ロック・スター用の曲を何でも良いから1曲弾いてください」 
  
 副部長「えっ、男君は?」 
  
 男「副部長の後に弾きますよ」 
  
 重要なのは俺よりも副部長、この人を見てもらう事こそが大事なのだ。 
  
 副部長「じゃあ、弾きます……」 
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