159: ◆mqlRkew9nI/5[saga]
2017/08/01(火) 00:03:13.86 ID:0Brk0Qto0
加蓮「んー……うん、レモン味もそれなりにイケるじゃん」
美嘉「ちょいちょい。分けてもらっといて『それなり』はなくない?」
アタシはそのそっけない感想にツッコミを入れる。
すると、加蓮はその純真無垢な瞳で、まっすぐにアタシを見つめてきた。
加蓮「でも私……大好きなお姉ちゃんに、嘘なんてつきたくないから……っ!」
美嘉「っ! か、加蓮……」
両の瞳を潤ませる加蓮の思いを聞き、打ち震えるアタシ。
そっか……そうだよね。
加蓮は正直な感想を言ってくれたのに、アタシったら……。
美嘉「―――って、そんなんで騙されるわけないでしょ」
冷たく言い放ち、アタシは加蓮のほっぺたにスプーンの先っちょを押し当てた。
加蓮「ちめたっ!?」
美嘉「言っとくけど、お姉ちゃんはそこまでチョロくないからね?」
少なくとも、妹に対してだけは。
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