18:売人[saga]
2017/05/14(日) 22:20:09.41 ID:GMdbfU790
急いで自宅に戻った昴はリビングに着くと早速箱を開けて中の物を全部取り出した。
テーブルに一通り置いて父が残したであろうメモを読み上げる。
『これを見ているころにはおれは死んでいるかもしれない
これは誰もいないところで読んでいくれ
コイツはやばいものなんだからな。
おれは今ある奴らに狙われている。今もそうだ。
ソイツらはコイツをねらっている。これから会う人間にガイアメモリを渡すな。』
荒々しい文字で書かれたメモはそこで終わっている。
「ガイアメモリってこれ?」
メモリを片手に昴は呟く。父は誰かに狙われて、これを渡したくない故にこれを託したのだと。
「これって…あれだよね。怪物に変身できる…」
昴はこれを知っている。人間を怪物に変身させる物体。
なぜ父はこんな物を持っているのだろうか。そして父は無事なのだろうか。
昴の頭に様々な思想が交差する。
「どうしてこんな…こんなものどうして…?」
"とにかく心配なのはお父さんだ"
昴は父の安否が気になっていた。
91Res/34.98 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
書[5]
板[3] 1-[1] l20