【モバマス】てるてる坊主に赤いリボンを【百合注意】
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1: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/05/30(火) 12:02:08.92 ID:A5zPKhx0O
まゆ「おはようございます、幸子ちゃん。」

 耳元で囁かれた甘い声でボクは今日も目を覚ましました。

まゆ「朝ごはんできてますよ、早く顔を洗ってきてください。」

 エプロン姿の彼女に促されてボクはいつものように顔を洗って歯を磨いてから、リビングのテーブルに着きます。

まゆ「ふふ、幸子ちゃん、今日はいつもより外ハネの数が多いですよ?」

幸子「あとで調整しますよ、今はお腹がペコペコなんです。」

まゆ「そうですね、さめないうちに食べちゃいましょうか。」

まゆ、幸子「「いただきます。」」

 そして、普段となんら変わりなく彼女と一緒に食卓を囲みます。

 いつもどおりの朝、新妻気分のまゆさんとの朝食。これがいつもどおりになったのはどのくらい前だったでしょうか。

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2: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/05/30(火) 12:03:04.58 ID:A5zPKhx0O
まゆ「そういえば、今週の土曜日、空いていますか?」

 ボクの分のトーストにバターとジャムを塗りながら彼女が尋ねます。

幸子「もちろん空けてますよ。フォーマルドレスを選ぶんですよね。」
以下略 AAS



3: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/05/30(火) 12:03:51.67 ID:A5zPKhx0O
まゆ「でも残念ですね、幸子ちゃんが来られないなんて。」

幸子「仕方ありませんよ、学生アイドルにとって補習は宿命みたいなものですから。ボクの分まで祝ってきてあげてくださいね。」

まゆ「はい、任せてください。っと、そろそろ支度しないと間に合いませんよ。」
以下略 AAS



4: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/05/30(火) 12:04:41.66 ID:A5zPKhx0O
 このSSは自殺を肯定、推奨するものではありません。

 また他者に自殺を奨める、幇助する行為は刑法202条で罰せられます。ご注意下さい。


5: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/05/30(火) 12:05:47.90 ID:A5zPKhx0O
このような話をだらだら書き連ねるつもりです。
短い間ですがお付き合い下さい


6:名無しNIPPER[sage]
2017/06/08(木) 13:02:18.74 ID:d9xhCYTnO
期待大
おつおつ


7: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/14(水) 18:31:41.11 ID:JwtwZFe/O
 時刻は午後の3時頃、今日はお仕事もないので、来たときと同じ路線の電車に乗って自宅に帰ります。すると対面に座った女子高生の会話が耳に入りました。

女子高生A「昨日の輿水幸子が自転車で東京から大阪行くやつみた?」

女子高生B「24時間以内に550キロはしりきれるか?ってやつでしょ?みたみた!」
以下略 AAS



8: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/14(水) 18:33:09.27 ID:JwtwZFe/O
短いですが今日はここまで
5thライブ追っかけたり弱ペダはまってロード買ったりして時間取れない


9: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/23(金) 22:22:20.63 ID:zKKgFgvio
 気がつくと僕は青ざめた顔で事務所の階段を駆け上がっていました。どうやらボクは電車の中で眠ってしまったようです。

 もう何度も見た同じ夢、ボク自身は何一つ間違った選択をした覚えはありませんが、心のどこかに何か引っかかるものがあったのでしょうか。

 その日ボクは事務員さんから耳を疑うようなお知らせを聞きました。ボクは頭が真っ白になって気がつくと今見ている夢のように階段を駆け上がっていました。
以下略 AAS



10: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/23(金) 22:23:15.91 ID:zKKgFgvio
 屋上の扉を勢いよく開けると、予想通りそこにまゆさんはいました。しかも彼女は裸足で靴はきれいに揃えられていて、背を向けるまゆさんの背中に屋上の手すりが見えます。

 体の向こう側が透けて見える知り合いなんて、一人ぐらいしか心当たりありません。つまり彼女は手すりの向こう側にいるということです。

まゆ「幸子ちゃん?」
以下略 AAS



11: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/23(金) 22:23:53.30 ID:zKKgFgvio
まゆ「……たった1日ですか。」

幸子「タレントの自殺なんて日常茶飯事ですからね、デビュー間もないアイドルなんて3面記事にもなりませんよ。」

 ただし、普段からメディアに露出する者の死などマスコミの邪推のネタにしかなりませんし、視聴者もすでに見飽きています。
以下略 AAS



12: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/23(金) 22:24:24.02 ID:zKKgFgvio
まゆ「…………冗談ですよ、少し風に当たっていただけですよ。」

 どうやら思い直してもらえたようです。ボクは胸をなで下ろして彼女に近づきます。

幸子「風に当たるのはいいですが、そこは少し危ないですよ。」
以下略 AAS



13: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/06/23(金) 22:24:51.49 ID:zKKgFgvio
今日はここまで


14: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/04(金) 21:45:04.23 ID:8ZLd+lv1O
まゆ「お帰りなさい、幸子ちゃん。」

 駅の改札を出ると今朝別れたときの恰好でまゆさんが出迎えてくれました。

幸子「先に帰っててもよかったのに。」
以下略 AAS



15: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/04(金) 21:46:25.10 ID:8ZLd+lv1O
まゆ「幸子ちゃん……まゆはあの時戻ったのは間違ってたんでしょうか?」

 朝通って来た道を戻る最中、彼女がボソッと呟きました。それをボクに聞きますか?

幸子「ボクはまゆさんが居なくなるのがいやでした。それだけです。」
以下略 AAS



16: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/04(金) 21:46:52.87 ID:8ZLd+lv1O
今日はここまで


17: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/19(土) 14:19:29.98 ID:+BXPsLj6o
 先日買ったばかりの壁にかけられたドレスを眺めて、まゆさんは頰を緩めて微笑んでいました。

 先週の土曜日、ボクはまゆさんと一緒にドレスを選びに行って、そこでボクはこのドレスを見つけました。

 マーメイドラインの濃いワインレッドのドレスに足元から赤いリボンがまかれて、胸元でバラのコサージュになってる、まるでまゆさんのために誂われたようなドレス。まゆさんは派手過ぎると言いましたが、ボクはこれ以外考えられないと思いました。
以下略 AAS



18: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/19(土) 15:58:36.92 ID:+BXPsLj6o
 背中合わせで布団に入ってから何分か経った辺りでまゆさんが口を開きます。

まゆ「……今日で終わりなんですか?」

幸子「……そうですね、節目にはちょうどいいでしょう。」
以下略 AAS



19: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/19(土) 17:04:02.51 ID:+BXPsLj6o
幸子「まゆさんが知ってのとおりプロデューサーさんに想いを寄せる人はたくさんいました。その中でボクは四六時中プロデューサーさんに引っ付いて仕事をしてました。皆さんかなり積極的な方々でしたので、普通ならボクがプロデューサーさんのことを独占してるのを許したりしないでしょう。」

まゆ「でもそれは幸子ちゃんが一番頑張ってたからじゃないんですか?」

 実際はそうだったのかもしれません。ですがボクにはそうは思えませんでした。
以下略 AAS



20: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/19(土) 17:04:27.44 ID:+BXPsLj6o
とりあえずここまで


21: ◆ZDnQS3y4DE[sage]
2017/08/20(日) 21:21:23.09 ID:d6mnw+mJO
 翌日、ボクは事務所の屋上の手すりに腕を乗せ、空を眺めて居ます。6月の梅雨明け前というのに空は青く晴れ渡り、まさに絶好の結婚式日和といったところでしょうか。

 もちろん補習授業というのは嘘です。この完璧でカワイイボクが補習授業を受けなければならないほど学力に困ってるわけがないじゃないですか。そもそも職場の上司の冠婚葬祭をすっぽかして補習を受けろと言うほどボクの通ってる学校は礼儀知らずじゃありません。むしろ参加しなければ作法の先生に大目玉を喰らってしまいます。

 なぜボクがこんなところにいるかというと、ただプロデューサーさんのことを祝いたく無かっただけでなんです。
以下略 AAS



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