アリスメイクライ
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7:名無しNIPPER[saga]
2017/06/04(日) 20:16:58.00 ID:PSKJ5d5Io

「ふふ、最高のおもてなしが貴女を待っているはずですよ。……それでは、来てくれることをお待ちしております」

 千川が姿を消す──扉からでていったわけではなく、文字通りに、目の前から消えた。
 どこの事務所かは知らないが、プロデューサーのアシスタントとなれば別段珍しくもない。プロデューサーとは、アイドルを従えるもの。ゆえに、なんでもできる化け物であることが多い。
 伝説のプロデューサーと言われていた彼も、そうであったように。

「オヤマ……ありすちゃんのオヤマ……」

「あのね、大きさじゃないんだよ」

「そこに山があるから登るんだよ」

 いつの間にか、大量の悪魔──もといアツミが事務所に入り込んできている。
 とんだ置き土産だ。千川ちひろめ、とありすは悪態をつく。

「やれやれ、イカしたパーティーにはなりそうにありませんが、せめて派手に行きましょうか」

 ストロベリーパスタを構えて、ありすは静かに笑った。

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