高垣楓「若々しい気質」
1- 20
24: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/06/14(水) 22:25:17.11 ID:OIoYntls0
 お互い黙りこくってしまって、席を立つことができない。
 プロデューサーが何を思っているかは分からない。
 けれど……この時間が終わってしまうのが惜しい。
 それだけが今、胸の中を占めていた。

 きっと、時間にすれば大したことは無い時間。
 意を決して、私は口を開いた。

「……なんだか、この時間が終わってしまうのが、惜しいです」

「はは、奇遇ですね。僕もです」

 そうか、プロデューサーもだったんだ。
 暖かいものが、胸の中にじんわりと広がるのを感じる。
 そんな些細な事だけで、今はとても嬉しい。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
39Res/20.12 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 書[5] 板[3] 1-[1] l20




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice