高垣楓「若々しい気質」
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30: ◆OVwHF4NJCE[saga]
2017/06/14(水) 22:32:05.49 ID:OIoYntls0
 なんて、そんな事を言っていたら、丁度カクテルが出来たらしい。
 運ばれてきたのは、苺ミルクのような色の、まるでデザートみたいなカクテル。
 ココナッツと苺の香りが、とてもいい。

「冗談はともかくとして。それじゃ、飲みましょうか」

「ええ」

 お互い、グラスを軽く持ち上げて、同時に口を付ける。

「……甘い。けどこれ……パイナップル、かしら。意外と残らない甘さなんですね」

 確かに甘い、フルーティなカクテルだった。
 けれど、ねっとりと残るような甘さではなく、こういうカクテルにしては爽やかな甘さだった。


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