【デレミリSS】紗代子「スロー?」杏「ライフ」
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3: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 22:57:04.63 ID:qv/3Hhrn0

そうと決まればのんびりしてはいられない。自主レッスンに向かおうと準備していると、大きな手がポンポンと私の肩を叩いた。振り向くと、プロデューサーの顔があった。

ミリP「どうした?そんなに急いで?」

以下略 AAS



4: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 22:58:29.12 ID:qv/3Hhrn0

プロデューサーの言葉がズシンと私の心にのしかかる。そんなことはもうとうに気がついている。こんがらがった頭のまま歌を歌っても、ダンスをしても、喉も体もぐちゃぐちゃとこんがらがっていくだけだって、毎日毎日身に染みて分かっている。

でも、立ち止まるわけにはいかない。立ち止まると、前を走ってる子たちの足音が否応なしに耳に響く。どんどん背中が見えなくなって行くのを感じて恐くなる。だから、ぐちゃぐちゃのままでも大袈裟に足音を立てて走るしかない。自分の足音で、他の子の足音を消すしかない。

以下略 AAS



5: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:00:38.21 ID:qv/3Hhrn0

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翌日、私は346プロにやって来た。今最も勢いのあるアイドル事務所の一つだけあって、建物はとても大きくて入る前から迫力に圧倒されてしまいそうになる。

以下略 AAS



6: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:01:52.30 ID:qv/3Hhrn0

紗代子「あっ、あのー?」

恐る恐る声をかけてみても、返ってくるのは寝息だけ?あれ?今からレッスンだよね。

以下略 AAS



7: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:03:03.94 ID:qv/3Hhrn0

紗代子「あぁ、自己紹介がまだでした。私、高山紗代子っていいます。よろしくお願いします!」

杏「あー、紗代子ちゃんね。よろしく。まぁ、そんな肩肘張らずにさ、気楽にやろうよ」

以下略 AAS



8: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:04:06.80 ID:qv/3Hhrn0

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私の期待とは裏腹に、杏ちゃんはレッスン中でもぐてーっとだらーっとしていた。でも、今日のレッスンの目標はきちんとこなしていた。

以下略 AAS



9: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:04:59.99 ID:qv/3Hhrn0

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それから数日が過ぎた。

以下略 AAS



10: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:05:46.27 ID:qv/3Hhrn0

目を覚ますと後頭部に柔らかい感触があった。眼鏡をはずしているのだと思う、ぼやける視界にはもやっとした光だけがみえる。背中に感じる硬い板の感触から、私はレッスンルームの床に寝そべっているのだと気がつく。

杏「あぁ、気がついた?大丈夫?ほら、水」

以下略 AAS



11: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:06:27.84 ID:qv/3Hhrn0

壁にペタッとよりかかって座る。杏ちゃんは、ただ私の横に座っていて何も話さない。

だんだん意識がはっきりしてきて、私はとんでも無いことをしてしまったと気がつく。

以下略 AAS



12: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:07:49.57 ID:qv/3Hhrn0

それから幾らかたって、レッスンルームに差し込む光はオレンジ色が強くなってきた。ぐちゃぐちゃと頭の中を巡る葛藤がおちつきはじめたとき、それを見計らったように杏ちゃんが告げる。

杏「はい、これ」

以下略 AAS



13: ◆uYNNmHkuwIgM
2017/06/30(金) 23:08:52.71 ID:qv/3Hhrn0

杏「紗代子ちゃんはさ、どうしてそんなに頑張ってるの?」

唐突に杏ちゃんが問いかける。何気なく聞いてみたって声色だけど、その言葉はやたら重く私にのしかかる。のしかかる重さにぐにゃっと曲がった心から、言葉が飛び出てくる。

以下略 AAS



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