緒方智絵里「あなたと過ごす、特別で怠惰な一日」
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2017/07/13(木) 22:56:25.65 ID:BU9z89DK0
 「いや、止めておこう。ああいった特別な事は、頻繁にやるものでも無いしな。良い思い出として残しておいた方が良いと思う」 
  
  
 「……なら、また来年にですね」 
  
  
 フッと微笑む智絵里を横目で見つつ、Pも自分のご飯を口にし、その後に味噌汁を啜った。 
  
  
 「さぁ、次はどうする? 何が食べたい?」 
  
  
 「えっと、それじゃあ……」 
  
  
 智絵里が食べたいものを指し示し、それをPが彼女の口にへと運ぶ。 
  
  
 それを終えると、今度はP自身が食べる。そんなやり取りを交互に繰り返していく。 
  
  
 結果的に食事に掛かる時間はいつもの倍以上になってしまっうが、それを悪く言う事は無かった。 
  
  
 面倒な食事の仕方だろうと、当の本人達は楽しく感じていたのだから、それで良かったのだ。 
  
  
 まだ朝方なのだというのに、二人の密接なやり取りは長く続くのだった。 
  
  
  
  
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